平成29年第 4回 6月定例会 平成29年第4回
神石高原町議会定例議会会議録(第1号)1. 招集年月日 平成29年6月14日1. 招集の場所
神石高原町議会議場1. 開 会 6月14日 午前10時00分宣告(第1日)1. 応招 議員 1番 小 川 善 久 2番 林 憲 志 3番 赤 木 俊 二 4番 横 山 素 子 5番 横 尾 正 文 6番 橋 本 輝 久 7番 久保田 龍 泉 8番 小 川 清 治 9番 木野山 孝 志 10番 藤 田 晃 己 11番 寄 定 秀 幸 12番 松 本 彰 夫1. 不応招議員 な し1. 出席 議員 応招議員に同じ1. 欠席 議員 な し1.
地方自治法第121条の規定により説明のため出席した者の職氏名 町長 入 江 嘉 則 副町長 森 重 純 也 参事 上 山 実 教育長 馬屋原 健 治 会計管理者 吉 原 敬 之 総務課長 瀬 尾 浩 康
政策企画課長 岡 崎 謙
まちづくり推進課長 小 坂 依 文 住民課長 川 上 清 高 建設課長 国 重 修 示 産業課長 瀬 尾 明 彦 福祉課長 米 山 文 子 保健課長 赤 木 まゆみ
環境衛生課長 砂 田 安 司 教育課長 石 田 金 寛1. 本会議に職務のため出席した者の職氏名 事務局長 柏 床 由 夫 書記 平 田 美 穂1. 議事日程 内容は
別紙日程書のとおり1.
会議録署名議員 第11番 寄 定 秀 幸 第1番 小 川 善 久 午前10時00分 開会
○議長(松本) 皆さんおはようございます。 今年も早くも半年が過ぎようとしております。本6月定例会は,3月議会で決定された新年度予算,さらに八つの挑戦をもとにした施策方針が具体化される時期であります。また,町立病院,本庁舎の新築移転など,重要で急を要する案件を控えての時期に開かれる大切な議会であります。 議員各位,執行者の真摯で前向きな審議,討論をお願いをしまして,本定例会を開会いたします。 ここで,町長より発言の申し出がありましたので,これを許可します。
◎町長(入江) 皆さんおはようございます。 6月
定例会開会に当たり一言ご挨拶を申し上げます。 平成29年第4回神石高原町定例議会を招集いたしましたところ,議員各位におかれましては大変ご多用の中をご参集いただき,まことにありがとうございます。心から感謝を申し上げます。 先般は広島県
選出国会議員への要請行動,大変お疲れさまでございました。私も初めての経験でございましたけれども,ああいった地道な取り組みが各要望事項の実現に結びついていくんだなというふうに実感したところでございます。今後も本町の
まちづくり推進のために,機会あるごとに要請,お願い等々,私のほうも進めてまいりたいというふうに考えております。 さて,今定例会には平成29年度6月補正予算を含む11議案を上程させていただく予定でございます。補正予算でございますけれども,新たな取り組みも提案させていただいております。 誰もが挑戦できる
まち神石高原町の実現に向け,慎重審議の上,ご議決賜りますようお願いを申し上げ,開会のご挨拶にかえさせていただきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。
○議長(松本) 全員出席でございます。 ただいまから平成29年第4回
神石高原町議会定例会を開会いたします。 直ちに本日の会議を開きます。(説明員を報告)
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○議長(松本) 日程第1,
会議録署名議員の指名について,私から指名いたします。 11番寄定議員,1番
小川善久議員を指名いたします。
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○議長(松本) 日程第2,会期の決定についてお諮りいたします。 本定例会の会期は,本日から6月22日までの9日間といたしたいと思いますが,これにご異議ありませんか。 (「異議なし」の声あり)
○議長(松本) ご異議なしと認めます。よって,本定例会の会期は本日から6月22日までの9日間と決します。
議会広報活動として,小川善久,林両議員及び新聞社の写真撮影を許可いたします。
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○議長(松本) 日程第3,一般質問を行います。 質問に入る前に,私より許可並びにお願いをしておきます。 政策に取り組み,政策に生きるべき議員にとって,一般質問は最も華やかで,意義のある発言の場でもあります。また,町民の皆さんからも重大な関心と期待されている大事な議員活動の場でもあります。行政全般にわたって施策の状況や方針について,建設的に論議する場でもあります。このことを十分に踏まえ,簡明な質疑,答弁を活発に行っていただくようお願いをしておきます。そのために,本定例会における一般質問は一問一答方式により行います。 質問時間は,質疑及び答弁を含め1議員1時間といたします。 通告が9名よりありました。通告順にこれを許可いたします。
◆7番(久保田) 皆さんおはようございます。 それでは,早速一般質問に入らせていただきます。 まず初めに,本庁舎についてお伺いをいたします。これは先ほど議長のほうから話がありましたように重要な問題でありますので,この場で,時間の許す限り,町長としっかり議論をしていきたいと思いますので,よろしくお願いいたします。 まず,本庁舎についてでありますが,1番の現在地の
本庁舎南棟の改築の考えはないのかお伺いをいたします。 2,南棟改築の場合,北棟の,議会棟のほうでございますが,ここの間に壁がないので,南棟を解体したら北棟が倒壊するというようなこともお聞きをいたしましたが,この根拠となる設計業者の報告書がありますかどうかお伺いをいたします。 3,4月20日の資料によりますと,現在地の改修の場合の事業費は,概算が9億円となっております。新築移転の場合は,概算が18億5千万円ということになっております。 財源につきましては,
合併特例債を活用されるようでありますが,これは借金にかわりはありません。これを約10億円と計算をいたしまして,
合併特例債の充当率は95%,現在の町の借入利息につきましては最大が0.7%のようであります。これを30年の
元利均等返済とした場合には,利息は1億1,310万円,町の一般財源の持ち出しは合計約3億6,890万円必要となるようでございます。また,新築移転の場合は,概算が18億円とした場合,充当率が95%,金利が0.7%として,30年の
元利均等返済の場合,利息は2億700万円余りでございます。計6億6千万円が必要になります。 一般財源での負担が増えますが,果たしてその必要があるのでしょうか。借金にかわりはなく,将来に多くの負債を残すべきではないと思っております。このことにつきましてお伺いをいたします。 4番,後年度の
普通交付税で返るということでありますが,いつから,何年間で返るのかお伺いをいたします。 5,その場合,国との間で契約書等々は交わされるのかどうかお伺いをいたします。 6,合併から今日までの
合併特例債を活用した事業と総額に対して,
普通交付税は確実に入っているのかどうかお伺いをいたします。 7,平成26年12月,当時の神石地区,
三和地区自治振興会長名で,移転反対の署名が出されましたが,これをどう受けとめますか,お伺いをいたします。 8,立派な庁舎建設を誰が望んでいますか,お伺いをいたします。 9,政策として,今年の施政方針にもありましたように,稼ぐ行政への転換を図ると言われておりますが,立派な庁舎は稼ぐところですか。また,生産性はありますか,お伺いをいたします。 10,進入路の改良は,現状は厳しいということでありますが,その意味をお聞かせをいただきたいと思います。 11,現在の町立病院の東棟を改修して,庁舎に使用できないのかどうかお伺いをいたします。 12,現在,町のほうには住民の方からの要望書はどれぐらい出ているのか。これは質問の内容がちょっとわからなかったかと思いますけれども,庁舎も含めて,町全体に対しての住民の方からの要望について,どれぐらい出ているかということでございますので,その辺もお聞かせをいただきたいというふうに思います。 以上でございます。
◎町長(入江) それでは,
久保田議員のご質問にお答えします。 まず,本庁舎について12点ご質問でございますけれども,まず初めに現
本庁舎南棟の改築の考えはないのかというご質問でございますけれども,本庁舎につきましては,平成26年度に耐震診断を行いましたけれども,Is値が南棟0.19,北棟0.66という結果となっております。大きな地震で倒壊の危険性が非常に高く,
耐震補強工事を行うことが不可能であるということが判明いたしました。さらに,南棟が築59年,北棟も37年経過し,非常に老朽化が目立っている現状でございます。 そういった状況の中で,住民各層から選任いただきました
建設検討委員会で,新築,改築合わせて,位置も含め検討いただいたところでございます。4月開催の委員会でも,
合併特例債を使い,建て替えで進めるということが確認されたというところでございます。現在地での,今のここですね,改築を含め,検討もしていただきましたけれども,その優先順位としては低い状況でございました。 次に,南棟を解体したら北棟が倒壊すると聞いたが,設計業者の報告書があるのかというご質問でございますけれども,南棟を解体すると北棟が倒壊するということはないと考えております。その件についての設計業者からの報告書等はありません。ただし,南棟及び北棟は一連の建物として現在利用しており,南棟を解体すれば北棟にも影響を受けるという可能性があるというふうに考えております。 3番目の多額の費用をかけて将来に多くの負担を残すべきではないというご質問でございますけれども,将来に多くの負債を残すことがないように財源確保や補助金の有無も検討をしている,研究しているところでございます。ただし,だからといって倒壊の危険性が非常に高い建物,しかも防災拠点になりますけれども,それをそのまま放置するということは,今後さらに多くの負債を将来に残すことになると考えております。したがって,有利な財源がある今,建設を進めていくという考えでございます。 4番目の
合併特例債を活用した場合,
普通交付税は何年算入されるのかというご質問ですけれども,交付税への算入期間は,
当該合併特例債の
償還元金利子が開始されてから
償還期間終了までの期間でございます。庁舎については現在償還期間を30年──据え置き5年間を含んでおりますけれども──を想定をしておるところでございます。 次に,その交付税について国との契約を交わすのかというご質問でございますけれども,市町村の合併の特例に関する法律第11条の2第1項及び第2項によって,それは担保をされております。したがいまして,特にこの交付税について契約を交わすことはございません。 6番目の
合併特例債を活用した事業と総額,交付税は確実に算入されているのかというご質問ですけれども,今までの
合併特例債の総額は22億7,360万円でございます,借り入れが。各年度の
元利償還金に対して,交付税は算入をされております。 7番目の三和,
神石地区自治振興会から出された
庁舎移転反対の要望をどう受けとめるかというご質問ですけれども,過去に──26年です──反対署名が出されたということは承知をしております。その内容は,他の地区への移転には賛同できないという趣旨であったというふうに理解をしております。
建設検討委員会で検討がなされ,先日その意見書を答申書という形でいただいたところでございます。 次に,立派な庁舎建設を誰が望んでいるのかというご質問でございますが,必要以上に華美な庁舎は考えておらず,最小限必要な防災拠点としての機能や
住民サービスが向上する範囲での庁舎を検討していきたいというふうに考えております。 次に,立派な庁舎建設は稼ぐ行政につながるのか,また生産性があるのかというご質問でございますけれども,庁舎自体は生産性はございません。ただ,庁舎は
住民サービスの拠点としての機能を持つものと考えております。 10番目の,進入路の改良は現在は厳しいとのことだが,どういう意味かというご質問ですけれども,進入路につきましては,現在,南側ですけれども2路線ございます。その改良拡幅ということになりますと多くの宅地や神社の敷地,境内の敷地等の譲渡が前提となり,財源的にもスケジュール的に非常に困難をきわめるというふうに考えております。 11番目の町立病院の東棟を改築し,庁舎に使えないかというご質問ですけれども,町立病院の改修は病院機能が移転された後でなければできません。今入院患者さん等がおられます。ですから,新しい病院ができて,そこに移転をした後でないと改修,改築ができないということで,財源的に考えてもスケジュール的には困難というふうに考えております。 また,病院の構造上,事務所として使用するための改修は現実的ではないというのは,病室の設計になってますから床が薄いというようなことを設計業者から聞いております。 最後に,町へ住民の方から要望書はどれぐらい出ているかというご質問ですけれども,先ほど申しましたように平成26年12月に三和,神石地区の
自治振興会,
小畠自治振興会からの要望があった以外はお聞きをしておりません。現在,
建設検討委員会の中では,現在の庁舎は狭くて使い勝手が悪いとか,建て替えるべきと意見は出されておるところでございます。 以上です。
◆7番(久保田) 最後の要望書のことなんですが,庁舎に関してでなしに町全体に対しての要望書,例えばこばたけの保育所とかくるみの保育所とかあるでしょ。あるいは道路とかあるでしょ。そのことを通告書の内容が悪かったんかな,書き方が悪かったんかなとちょっと今反省しとるんですが,全体のことについての要望書です。
◎町長(入江) 保育所も老朽化しておりますからそういう要望書は出ておりますけれども,通告書になかったもので,何件そういう要望書が出てるかということは,今現在ではすぐに答弁はできません。
◆7番(久保田) それでは,1から順次追っていきたいと思います。 まず,南棟の改築の考えはないのかということで,
検討委員会では優先順位としては低い状況であるということを答弁をいただきまして,いろいろ検討された結果だろうと思います。 それで,南棟の改築をした場合,北棟が影響を受けるという可能性があるということでありましたけれども,これは町長の多分想像で言われたんかどうかわかりませんけれども,私は専門家による調査結果が知りたいんです。もし,本当にこちらをしたら,まあもうその気はないんでしょうからその必要がないと言われるかもわかりませんけれども,その根拠となるもんがあれば,いろいろ考えることもできるとも思うんですが,今余り根拠もないうちにあっこを取りゃあもう危ないぞとか,倒れるぞとかというようなことを先へ走って,新築移転やろというような流れになってきたんかなというような思いもしとるんですが,そういう調査結果があればいいなあと思ってこれを質問したわけです。 それから,3番目の多額の費用をかけての庁舎建設でございますけれども,私はここの庁舎を放っておけばいいと,そういうことを言っておるんではありません。ただ,18億円も19億円もかけて庁舎の建設が果たして必要なんかなということを言っております。 南棟を改築して,改築というかもう新築ですよ。新築して,当然耐震構造にしますし,ここを防災拠点にするということは私はできると思うんです。そのために概算9億円でできるなら,そういうこともしっかりと検討していただきたいというふうに思っております。 9億円でもしできるなら,18億円も19億円もかけた場合に比べて財源が浮くでしょう,かなり。そしたら,
先ほど要望書が出ておるんかなということを聞いたんですけど,例えば保育所でも3カ所すぐ建てられるわけですよ,こんなに金をかけんでも。くるみにしてもこばたけの保育所,それにしても要望書が現実には出ておりますんで,そういうところも急いで住民の要望に応えるということも一つは必要ではないかなというふうに私は思っております。 一つずつ答弁をいただきたいと思います。
◎町長(入江) 南棟と北棟の関連でございますけれども,南棟を解体してそこに新たに建て替えるときに北棟への影響はどうかという,そういう調査は,実際には行っておりません。 想定をして,今回の
建設検討委員会の中には南棟を解体する場合,それから新築移転する場合といういろいろなパターンを提示をさせていただいて,検討していただいております。その中で,もし結果が南棟を改築するということであれば,詳細に北棟にどういう影響があるかという調査は当然するべきだと思いますけれども,この6月12日に提出をいただきました意見書の中では,新庁舎は候補地Cというのが──
保健センターの周辺です,今の
保健センター,病院の前にありますけれども──その周辺というふうに建設することが適当であるというふうに意見書をいただいておりますから,そちらのほうで検討していきたいというふうに考えております。 確かに,財源が18億円と9億円,それを比較すると,その差額で保育所を当然建てることはできますけれども,それは住民の代表の方で構成した
建設検討委員会の中で議論,その金額も含めて,いただいておりますから,この意見書を尊重していきたいというふうに考えております。
◆7番(久保田) 4点目の
普通交付税での算入でございますが,償還につきましては据え置き5年の30年の償還ということはわかりました。 私が質問したのは,具体的に全体事業費が18億円,ざっとですよ,かかるとするならば95%,7割,12億9,700万円,約13億円が
交付税措置ということになるんですかね,7割ですからね。そうすると,これは18億円全体でなしに,例えばこの前の資料をいただきましたけれども,費目の中に委託費とか用地費とか
工事請負費,また備品費,移設費用,この費目がありますけれども,その中の全部が
交付税措置になるんですか。それとも,工事費だけが,例えば箱もんをつくりますよね,その工事費だけが
交付税算定として後から入ってくるわけですか。この算定によって,交付税というか,一般財源の持ち出しが変わってくると思うんです。そこら辺はどうなんでしょうか。
◎町長(入江) 基本的に
合併特例債の
起債対象事業というのは規定がされてまして,例えば備品でもかなりいろんなところに移動ができるようなもの,他のところで活用できるようなものは対象にならないというふうに考えて,私は理解しておりますけれども,当然要綱がございますから,その対象になるものについては95%の充当率,それから借入額の7割が
普通交付税算入を確実にされるということでございます。 細かい,例えばどういうものが起債の対象になるのかというような,用地費とか測量費とか,そういうものは対象になりますけれども,例えば備品で細かいものとかをお問いになられるんであれば,この場よりもまた別な機会のほうがいいのかなというふうに思いますけれども,総務課長のほうでその内容をもう少し詳しく答弁させていただきます。
◎総務課長(瀬尾) 備品等につきましては,例えば建物を建てて,建物をひっくり返したときに落ちるような,固定できないような簡易な備品等につきましては,消耗品的な扱いになりますので,起債の対象から除外をするようになります。詳細については細かいルールがいろいろありますので,また別途ご説明をさせていただけたらと考えております。
◆7番(久保田) 今の段階では詳しくどの費目,どれが
交付税算定になるというようなことはわからないだろうとは思うんですが,説明では,概算が18億円かかるとその95%が地方債で,そのうちの7割が
交付税措置という大まかなことだけしか聞いてないんで,私は全部入るんかなと思っておりましたので,そこを確認をしたかったというか,詳しい説明をしてほしかったなというふうに思っておりましたので,またこれは終わりましていつかの機会で説明を願いたいというふうに思います。 それから,
地方交付税で返ってくるということでございますけれども,
地方交付税につきましては内容分類が不明のまま,国から一括支給されているんではないかと思います。よほど財政に詳しい方でなければ,内容はわからないというのが実情のようでございます。本当に
合併特例債の分が
地方交付税として交付されているんか,本来交付されるべき
地方交付税が減額されているのではないかと,そういうような懸念もあるわけでございます。 専門家によりますと,返ってくるかわからない
合併特例債には余り頼るべきではないと,そういうことも言われております。やむなく特例債を発行するのであれば,リスクの分散といいますか,リスクを最小限に抑えるためにも,少ない工事費で済む方法で新築をすべきだと私は考えております。 ここに,ネットを開いてもらえばわかるんですけれど,
自主レポートということで,これは10年前に大分県の自治労,中津市
職員労働組合の専従の方がこれを書かれておるんですが,10年前ですよ,
合併特例債はあくまでも借金と。
普通交付税措置につられると,借金地獄に拍車をかけるというレポートを書かれております。 10年前ですから,それから10年たちました。現在どのような状況であるかなということで,この専従の方にちょっと聞いてみました。この方は,今中津市の市会議員になっておられます。財政のことも詳しいんだろうと,専従の方ですから詳しいと思って聞いてみたんですが,
合併特例債についてはあくまでも借金であるということを言われております。
地方交付税は
正直ブラックボックスであり,国のさじかげんであると。
民主党政権時代に段階補正を少し緩くいたしましたけれども,本来の補正係数に戻したのではないかというふうに言われておりました。どこまで算定をされているのか,全体のトータルで見ないとわからないということをおっしゃっておられたんです。どの自治体を見ましても有利な起債があるので,必要なものはつくっておるようですが,要は箱物をつくって,その後のコスト,
ランニングコストは大丈夫なのかということを心配をしておられる。私も当然だろうと思います。 新しく新築移転をした場合に,ここまで計算をまだされていないとは思うんですが,
ランニングコストは幾らかかるんですか。現在のこの庁舎と比べてどれぐらいかかるんですか。そこら辺をちょっと教えていただければと思います。
◎町長(入江) まず,交付税の算入の件でございますけれども,交付税は
普通交付税と
特別交付税の2種類がございまして,
普通交付税につきましては,ちゃんと算定資料というものがありまして,事業ごとに算定をして,その中に補正係数があるのはあるんですけれども,ちゃんと算定をします。この
合併特例債についてもその
普通交付税の中の公債費分という形で算定をされますから,
元利償還金に対して幾らという,ちゃんと計算の根拠がございますので,そのものについては確実に
普通交付税に算入されてます。多分
特別交付税のことを言われているんだと思うんですけれども,
特別交付税の部分については全部が全部そういう算定資料がございませんから,若干入ってないのとかというような,一般的に言われる面もございます。 それから,10年前ですか,合併のときに駆け込みでいろんなことをやっちゃだめよという意味だと思うんです。基本的には
合併特例債,神石高原でもかなりの額がありますけれども,枠がありますけれども,借金は借金です,確かに。その償還は交付税算入があってもしていくと。今のところ法律が変わらない限りは交付税算入から外れるということはないというふうに思ってます。それをもしやると,それはもう大変なことに,全国的に大変なことになると思いますから,そういうことはないのかなというふうに考えております。 それと,
ランニングコストですけれども,ここも結構古いですから,経費がかなりかかってると思うんです。それが新しいものになってどれぐらい改善できるかという部分がありますし,規模的にもそんなに今よりも大きくなるということはありませんけれども,中の設備等々まだこれから検討していきますから,
ランニングコストを今はまだはじいている段階ではありません。
◆7番(久保田) 説明はよくわかりましたが,私は
合併特例債を使うなということを言っておるんではないです。確かに病院につきましては約30億円の特例債を使うように,それはしょうがないと言うたらあれなんですが,町立病院は…… (「病院事業債」の声あり) 違う,
合併特例債,病院事業債,まあまあいいです。使うなと言っておるんではないです。町立病院につきましては住民の命と健康を守る施設でありますから,当然これは整備をしていかなければならないというふうに思っております。ただ,庁舎については,
住民サービスといえばそうなんですが,
住民サービスはやはり現場で行うのが一番の
住民サービスであるというふうに私は思っておりますので,
住民サービスの拠点というのもまた考え方が少し違うような気もいたしております。
ランニングコストにつきましては,今の段階では計算もまだそれは無理かもわかりませんけれども,今まで以上にコストの負担と維持費の増大と,そういうことがないようにしていかなければならない。やっぱり後世に負担を残すべきではないという考えがありますんで,そういうことも今考えておかなければ,将来この人口減少が進む中で大変なことになるというふうに思っております。 それから,新築移転の場合,概算は,資料によりますと18億5千万円,そういうことになっております。18億5千万円という概算にしとっても,一般的に公共事業は膨らむ段階にあるんです。済んでしまったら20億円,いやそれ以上になったぞというようなこともえてしてあります。今までの経験,私が知っておる限り必ず膨れております,総額は。 特に,今は東日本大震災の震災復興関連工事とか東京オリンピック,先日も町長が先ほど言われましたように東京のほうに要請行動に行ってまいりました。東京はやっぱり首都圏です。ビルの屋上で,あちこちでタワークレーンが動いております。それだけ今オリンピックに向けて集中投資がなされております。そういった中で,病院,庁舎,これを我が町が建設するとなると,資材の高騰,あるいは人件費の高騰等,18億円でおさまればいいですよ。大抵は,済んだときにはそれ以上になるのが常でございます。そこら辺の建設上限,これをどのように決められるのか。果たしてそれを守ることができるんかお伺いいたします。
◎町長(入江) 18億5千万円という数字を今概算で出しておりますけれども,確かに議員言われるようにオリンピックとか東日本大震災のいまだ復興をやっておりますけれども,そういう影響は若干あるかとも思います。ただ,コンサルによっては,東京オリンピックについては,それが始まるまでにもう全部完成するんで,2019年あたりからはゼネコンのほうも仕事がかなり減ってくるんではないかというような,そういう見方の方もおられるんですけれども,それはそれとして,まだ3年先とかということでございますから,この18億5千万円のもう少し細かい設計とかをしていくと,若干変わるかもしれませんけれども,上限をこの程度,おおむねこの18億円前後ということで進めていきたいと。もちろん華美なものはしませんし,経費もできるだけ削っていきたいというふうに考えております。
◆7番(久保田) そうすると,概算でおさめるという決意ととってよろしいですね。
◎町長(入江) 決意ととっていただいて結構ですけれども,結果としてどうなるかというのはわかりませんけれども,そんなにお金をかける気はございませんので,ご理解いただきたいと思います。
◆7番(久保田) これは通告には出してなかったんですが,町立病院の用地の場所,また今回の庁舎移転の場所,ここはいわゆる圃場整備の済んだ一等農地というか,優良農地です。ここを潰すことへの見解をお伺いをいたしたいというふうに思います。
◎町長(入江) 確かに圃場整備もされて,一種農地ということになっておりますけれども,地権者の方も了解をいただいているということで,今年の作付については収穫していただいた後に,その工事等々に入っていくという形になると思います。 せっかくお金をかけて整備をした優良な農地でございますけれども,この
建設検討委員会の意見を尊重しながら,ご理解いただきながら進めていきたいというふうに考えております。
◆7番(久保田)
建設検討委員会のことを町長はしきりに言われるんですけど,この方も町民の代表といえば代表なんで,だったら9,400人の人口の代表かと言われるとそうでもないような面も一つはあると思います。 地権者の方の理解もある程度得られたということなんですが,そこは圃場整備も済ませた優良農地で,しかも作付を,稲を,米をずっと長い間つくられてきた方でございます。そこを果たして,庁舎の場合ですよ,町立病院につきましては仕方なくと言ったらあれなんですが,決まりましたから。用地の話も進んでおって,了解を得られたということなんでございますけれども,本当に潰していいのかどうかというのを私は最近このことを強く思うようになりました。そこまで他人の財産を潰すようなことがあっていいんだろうかということを強く今最近感じることがありまして,本当にいいんかなあという一つの思いもしておるんです。 実際,交渉に副町長か参事か,当たられてきたと思うんですよ,交渉。そんときに,しんどいですよ,やっぱり。あれだけの土地を潰すんだということになると。それは交渉される方も大変だと思うんです。それを頑張ってやられたんだと思います。しかし,当事者の方もやっぱり財産です,これ。財産をやっぱり潰されるんかと,その対価として買収のお金だといえばそれまでなんですが,そこには心苦しいところ,しんどい面があったのではないかなというふうには,私の想像なんですが,しております。そこら辺の実際の気持ちというか,そこら辺はどうなんですか。
◎参事(上山) 確かに用地交渉に当たっては,地権者の皆さん方と話をさせていただきました。 大半の人が委託をしてるというか,高齢になって,そういう状況でもございますが,やっぱり美田として圃場整備をしたという思いは感じながら,ですがこの公共施設,確かに病院や庁舎が要るだろうなというふうな理解の中で納得をいただいたということでございまして,それは思いは思いとして受け取りながら,すばらしい建物を建てていきますという中で了解をいただいたということでございますので,地権者の皆さん方は正直自分の土地がなくなるということはあると思いますが,ご理解をいただいたと。誠心誠意当たってご理解をいただいたというふうに私のほうは解釈をして事に当たってまいりました。 以上です。
◆7番(久保田) 交渉もどこまで進められているんかわかりませんけれども,大切な農地というか人の財産です。ここを無理してあれをせんでも,小畠には町有地は幾らでもあると思うんで,ほかにもあると思うんですよね。そこら辺のことを,私も町立病院の
検討委員会のメンバーとして,2月にこの用地の選定に加わりましたけれども,あのときもちらっとこういうことも思ったんですが,委員の会議の中で,ビーブルの近く,あるいは
保健センターの近く,その近辺がいいというような強い意見がありまして,やっぱりそうかなという気持ちになって,今のバイパス沿い,あそこのところへ決めたような経過もあるんですが,今になって本当にあそこでえかったんかなというような思いもしております。しかし,もう用地交渉は進められて,地権者の理解を得て,こういう結果になったということは,それは仕方がない,仕方がないといったらあれなんですが,よく土地を出していただいたというふうに,私は一町民として感謝もしております。 また庁舎が今度,福祉センターの隣,あそこに来るということで,また大切な農地が潰されるというような思いがありますんで,今言ってもどうにもならんと思うんですが,ほかの小畠地区の町有地,そこを何とかするような対策はないのかというような思いもありますので,今回質問させていただいたわけでございます。
◎町長(入江) 大切な農地をいただくということで,先ほど参事も申しましたように,もちろん感謝をしながらいいものを建てていくと,私もそういう思いでございます。 町有地を使う場合,今ほかの用途で使われてると思うんです。ですから,そこに行くと,またその代替地をどこかに求めなければいけないということにもなりますし,
建設検討委員会のことばかり言うというふうに言われますけれども,この中でもそういう町有地も候補として検討していただいているわけでございます。その中で,今の
保健センターの多分裏側という形になると,位置はまだこれから詳細のところは決めますけれども,そういうところの選定が適当であるということで選定をいただいておりますので,尊重しながら進めてまいりたいというふうに考えております。
◆7番(久保田) これは幾ら言っても水かけ論というか,議論がかみ合わないというようなところもありますので,この辺で庁舎の件につきましては終わりにしたいというふうに思います。 次に,スクールバスの停留所についてお伺いをいたします。 スクールバスの停留所から自宅までかなりの距離がありまして,小学生が山道を歩くのは危険なため,事情により自宅まで回せないかということにつきましてお伺いをいたします。 これは,途中猿がやっぱり出るんですよ。神石地区か相渡,永野,この方面は猿が大変多いんです。歩くところへ猿の集団が出るんです。で,歩くのが非常に危険だという保護者の方がいらっしゃるんです。これは議会報告でも出たんですが,そういうところをもうちょっと配慮ができないかということでございます。
◎教育長(馬屋原) スクールバスの停留所についてのお尋ねでございますけれども,いわゆる通学バス,スクールバスの運行ということにつきましては,それぞれの通学バスの運行委員会というものがございまして,その運行委員会において教育委員会と協議をし,決定をするということになっているわけでございます。 それぞれの運行委員会におきましては,バスの運行のコースの設定,あるいは始発着の時刻,あるいは停留所の位置等につきまして,さまざまなそれぞれのコースの状況を考慮しながら決められているというふうな状況でございます。したがいまして,本件も運行委員会においてまず協議をしていくことが必要ではないかというふうに考えておるところでございます。 以上です。
◆7番(久保田) 今年の2月でございましたが,保護者の方から,猿が出て危険だからバスを自宅近くまで回してほしいということを教育委員会のほうへ要請したんだということを言っておられます。回答につきましては,それぞれの自宅まで行っていたら二,三分余計に時間がかかるから,最終的には学校に着く時間が遅くなるから無理だということで却下されたのか,運行委員会でこちらは却下されたのかどちらかわかりませんけれども,いずれにいたしましても却下をされたということを言っておられます。子どもをバス停まで歩かせるのは危険だから朝夕送迎をしておられますけれども,保護者の方には勤めもあり,また時には用事もありまして,時間どおりにはきついんだというときもあるようでございます。 子どもが危険な状態の中で人ごとのように言っておられますが,前向きに対処する気はないのですか。このことで若者定住につながると思われますか。また,運行委員会は,教育委員会はノータッチなのですか。それとも,教育委員会のほうが運行委員会を開催されるんですか。いつ開催されますか,お伺いします。
◎教育課長(石田) 運行委員会のことでございますけどが,3月に乗車の人数であるとか,トータルの時間であるとか,車両の大きさであるとか,コースの入れかえがどうかとか,いろんなことを検討いたしまして,新年度からのコースを前年度の運行委員会になりますけどが,そちらのほうで検討されます。4月から5月におきまして試行運行を行い,その運行状況によりまして5月,ちょうど終わっておりますけどが,各地区において運行委員会が開催をされ,決定をされております。 教育委員会は,その決定をされたことをもとにいろんな契約をしてまいるということになります。今の各地区の運行委員の皆さんの決定に基づいていろんなことを準備をするわけでありますけど,例えば先ほど議員も言われましたけどが,個々の対応を教育委員会のほうではありませんけどが,運行委員会のほうでいろいろ協議をされまして,その内容に基づいて決定をされるということでありますので,例えば始発着の時間であるとか,それから個別に回っておると非常に道中時間がかかり過ぎるとか,停留所はここの位置でどうかとか,離合の関係であるとか,そういうふうな,いろんな部分を検討されます。そうして,運行委員会の中で決定をされていくわけでありまして,教育委員会といたしましてはその決定に基づいて進めていくということになります。教育委員会としては,立場上は事務局ということになります。
◆7番(久保田) 委員会のほうは事務局ということでございますが,事務局というのは,例えば運行委員会を開かれますよね。そこでいろんなことを協議されると思うんですけど,そこの原案というか,たたき台は運行委員会がつくるんですか,事務局がつくるんですか。何も白紙で運行委員会に出されるわけはないですが,そのたたき台です。
◎教育課長(石田) もちろん事務局のほうで書類を準備いたしますけど,先ほど申し上げましたように,3月の運行委員会でいろいろお話をしていただいたことをもとにコース等の素案をつくって提供し,それを運行委員の新しい運行委員さんということになりますけどが,そちらのほうで検討していただくということになります。
◆7番(久保田) 次の運行委員会はいつ開催ですか。
◎教育課長(石田) 特別な事情がない限り,来年の3月になると思っております。
◆7番(久保田) そうすると,今猿が出て非常に危険だということを言われておるんですが,そうすると今年一年はこのままの危険な状態で子どもが学校に行くということになるんですか。
◎教育課長(石田) 基本的にはそういうことになると思います。ただ,神石小学校の場合だと思っておりますけどが,夏休みに入る前に保護者が集まって,懸案事項についていろいろ話をする場が設定をされるということを聞いております。その場でそういう議論がなされれば,運行委員会を開催することも可能でございます。
◆7番(久保田) そうすると,今後の対応として保護者の方が,夏休みに何か会議があると今言われたんですが,そこで危険だから何とかできんじゃろうかと,その運行委員の人へ申し出というか,いろんな事情を話して,運行委員会を開いてもらえんかということを要請したらいいわけですか。そこら辺をちょっと確認させてください。
◎教育課長(石田) そういうふうな懸案事項が出たということになりますと,運行委員長と協議をいたしまして,招集するかどうかを判断をしていただきます。 それから,個々の事情,それぞれの子どもの自宅から停留所までの事情があると思っております。基本的には,居住地によってはバス路線から離れているところ,あるいは停留所からすぐというようなところもありまして,いろんな事情があります。今まで乗車条件はまちまちでありますけどが,有害鳥獣のことについて配慮したコースというのは聞いておりません。個々の対応をそのコースの運行委員会のほうで決定をしていただくわけでありますけどが,個々の事情をそれぞれ聞いておると大変なコースの時間であるとか,始発着等々に影響いたしますので,十分その運行委員会の中で協議をし,最終的に停留所の位置を決めていただきたいと考えております。
◆7番(久保田) 課長は今の答弁で有害鳥獣に配慮したことがないと言われたんですが,それこそ配慮せにゃいけんのじゃないですか。危険なんですよ。イノシシが出たり,猿が出たり,そういうことが出てきてるように今なっとるんですよ。これは
自治振興会長さんも言っておられるんですよ,保護者の方でなしに。逆に配慮せにゃいけんのじゃないですか。配慮したことはないと言われておりますが,逆に配慮するんが当たり前だと思うんですが,そこら辺どうなんですか。
◎教育課長(石田) コースの設定について,そういう配慮をしたというふうなことは,私の事務局のほうでは聞いてはおりません。ただ,運行委員会のほうで,そういうふうないろんな議論の中でそういうふうなことが決定されれば,それに基づいてコースを変更することも可能だと思っております。
◆7番(久保田) わかりました。 そうすると,運行委員会のメンバーの方が何人おられるか,私は聞いていないからわからんのですが,その方にしっかりと要請をしていただくように保護者の方,
自治振興会長,そういう方に言っておきますので,今後は子どもたちが安心して通学できる環境をひとつつくっていただきたいというふうに思います。 以上で私の質問を終わります。
○議長(松本) 以上で
久保田議員の一般質問を終了します。 ここで休憩とします。 再開は11時10分といたします。(午前10時56分)
○議長(松本) 再開します。(午前11時10分)
◆2番(林) 質問いたします。まず,1問目の質問です。 新庁舎建設について伺います。先ほど先輩議員から質問がございました。私も同じような質問通告をさせていただきました。 新庁舎建設についてですが,
検討委員会が結成され,話し合いが行われたようですが,新庁舎建設に,個人情報を理由に2回目,3回目の会議の非公開が続きました。議会報告会や私の個人報告会でも新庁舎建設ありきのように見えると,拙速な非公開の議論に疑問を呈する声が上がりました。建設地は,国道182号線中心付近へ移転という合併協の取り決めも時代の趨勢の変化か変わり,町長の
諮問機関である新庁舎
建設検討委員会では,小畠に優先候補地が決まったようであります。これは6月10日の新聞報道で見ました。 償還に有利な財源である
合併特例債の使用期限や耐震問題が建て替えの議論に拍車をかけているようですが,そもそも人口減少の続く神石高原町で新庁舎を新築移転する必要があるのでしょうか。有利な財源といわれる
合併特例債とて借金であり,町の財政の悪化を招くのではないでしょうか。 このことを議事録にとどめるべく,私は新庁舎の移設,建設には反対派としてこの質問をさせていただきます。この際,新庁舎建設は耐震補強不可能な南棟のみを現在地に建て替え,北棟に耐震補強を施すとか,一番安い費用で行えないでしょうかという趣意です。質問の通告の要旨は,新庁舎建設は本当に必要なのでしょうか,簡潔にお答え願います。
◎町長(入江) 新庁舎建設について,その建設は必要なのかというご質問でございますけれども,新庁舎の建設につきましては,現庁舎が耐震上問題があるため,町内各層から選出いただいた委員による庁舎
建設検討委員会で,防災拠点としての機能を持つ役場庁舎をどこに,どのように,新築することも含め,検討をいただきました。先日意見書を──6月12日ですけれども──代表の方から受け取りました。その中にも新庁舎は候補地Cというのが──先ほども言いました
保健センター周辺ですけれども──に建設することが適当であるという内容の意見書をいただいておるところでございます。より有利な財源である
合併特例債を活用することもこの中には含まれております。 今後,庁舎建設に関する情報等については,広報やホームページで情報提供をしっかりしていきたいというふうに考えております。 以上です。
◆2番(林) 新庁舎
建設検討委員会で検討も,6月9日の3回目だったと思いますが,優先候補地がその時点でもう決まったそうですが,新庁舎建設の議論そのものがまだ不十分ではないかと僕は思います。 それも当初敷地選定があり,個人情報の理由から非公開であるということだったのに,6月10日の新聞には掲載されました。どんな流れで協議が行われたのかということもわかりませんでした。今6月議会,一般質問でさせてもらうんですが,私は6月1日に質問通告を出しましたが,よくわからないんですが,3回目の
検討委員会というのは6月議会の後に行われてもよかったということはないでしょうか。
◎参事(上山)
検討委員会の流れでございますが,1回,2回,3回とやってございまして,3回目を決めるのをこれが終わってからがいいのではないかということもございましたが,一番にはその議論が少なかったんではないかという話ですが,これにつきましてはそれぞれ候補地を,もちろんこの南棟の解体も含めて上げて,全部もろもろ提示をさせていただいて議論をしていきました。その中で一定の結論が出て,2回目は2回目で,それではそれを絞っていこうという話も出てきましたので,それは工期的にも含めて早くしていかないと,
合併特例債に間に合わせていかなくてはならないということで,もちろん今の第3回目に決めましたけど,その候補地ありきで議論をしてきたわけではなくて,林議員が言われるように,
久保田議員も言われましたが,南棟でもいいんじゃないのかということも含めて,それぞれ意見を出していただいて,南棟につきましての結論でいいますと,進入路,さらには傾大地等々があって,それは工期的に間に合わないんだというような状況もございましたので,これはまずだめだねということがあって,南棟ありきではなくなったということが一つ。確かに財政的には安くていいという意見もございましたが,それは無理だろうなという,特例債をはめてやらないと財政的に厳しいということでそれが落ちたという経過がございます。それじゃどうするかということで,また三つに絞って,早く決めようと。この議会までに決めるのは拙速じゃないかということですが,それは委員全員の中でもう決めたらいいんじゃないかという意見がございまして,決めたということでございます。 もちろんその意見の中では,耐震的にこれはもたんから南を直さにゃいけんと,南館がだめになりましたけども,意見として出たのは,町民の意見の中で,確かにここを建て替えるのに大きな銭を使って,そんなに町民は来ないのにというような話も確かにあったんです。あったから,それはもちろんベースに私たちも踏まえてございますが,結果的に今の候補地が決まったという経過の中では,いかに安く,安全で安く,そういうのをつくっていこうという話が前提でございまして,華美なものはしないということが認められてできたというふうに私は理解をしてございまして,どうしてもこの議会の前に決めざるを得なかったということはご理解をいただきたいというふうに思います。
◆2番(林) 公開されています第1回庁舎
建設検討委員会の資料ですが,これを見ますと,6月中旬に整備の方向性や候補地の比較検討するというふうに当初は書いてあります。ウィキペディアによると,中旬とは月の11日から20日くらいまでのどこか。ちょっと早いなという気がします。何か焦って最優先候補地を決めておられるんじゃないかという,これは妄想かもしれませんが,そういう臆測も働きます。 5月23日から26日の各地区で行われた議会報告会でも,私の個人の議会報告会でも新庁舎建設に疑問の声が続々と上がってきております。これは住民の声です。これは私どものせいかどうか,広報紙や新聞,ネット等で新庁舎建設プロジェクトに関しての世論というものが徐々に醸造されてきたというふうに見ることもできないでしょうか。私はそういうふうに思って今回通告を出させてもらったんですが,6月1日にこの質問通告を出しまして,6月2日の議員調整会議で新庁舎建設に関して議員間討論が行われました。私はそのときに建設反対,慎重の意思を示しましたが,そういう流れを見られたかのごとく,執行部の方が早く
検討委員会で結果を出されたんじゃないかと思っておるんですが,その辺はどうでしょうか。
◎参事(上山) 決してその皆さん方の思いを酌んで,拙速に事を進めていかなくてはならないというようなことは思ってもございませんし,委員会の中で,そうはいってもこの時期に決めようということが皆さん方の合意の中で出て,じゃあ次回はこれにしようというふうに決めてやったということでございまして,もちろん議員の皆さん方が調整報告会の中等々で町民の中の意見がそういうふうなことも上がっていることはもちろん承知でございますし,総体とすれば,私がさっき言いましたように町民の皆さん方は庁舎にそんなに銭をかけんでもええじゃないかということは重々承知をして,私自身もそういうふうに思っている一人でございますから,そこら辺のところは意をずっと酌みながら,もちろん委員会の中でも物を申してきましたし,そういうことで事を進めていくというスタンスは提案する側も持って進めてございますので,それは今,町民の皆さん方がそういう思いをされているということ自体は,私もそれは重く受けとめながらこれから進めていきたいというふうに思っている一人でございます。
◆2番(林) そのところは指摘させていただいて執行部さんの対応を求めますが,ちょっと角度を変えた質問をまたします。 そもそも合併協の取り決めですが,6月2日にいただいた合併の協定書を私は初めて見させていただきまして,新庁舎を建設する場合の位置に旧神石郡4町村会議における合併議決の前提となるものであり,その内容は町村において合併を法的に決定する上での大変な判断材料となっていたと思います。合併当時は当時の4カ町村の命運を左右するような大決断作業であったと思います。合併町村において,その存立の前提条件である合併協定項目について,特段の理由もなく変更もしくは不履行とすること,これは法的な責任は問われないかもしれませんが,政治的,道義的責任は発生するんじゃないでしょうか。このことに関して町長はどういう立場でしょうか。
◎町長(入江) 庁舎建設に対する町民の声とか,そういうことがどんどん最近出てきて,醸成されているんじゃないかと。林議員の思いとすれば,もっとしっかり時間をかけて,町民の意見を聞きながらという思いなんだろうと思いますけれども,一つ確認しておきたいのは,財源が
合併特例債ということがございます。これは31年度中に完成をしなければ対象にならないと。この
合併特例債を庁舎の場合は使わないと,庁舎建設はまずできません。南棟を改築するにしても相当なお金がかかりますから,それも単独でやるという話にはならないと。そこは一つ確認しておいてほしいというふうに思います。 それと,合併の前の法定協のこの調整案でございますけれども,当時は合併に向けてどういう町をつくっていくかということをその合併協の中で議論して,それがまとまったものだというふうに考えておりますけれども,合併してからは議会があるわけです。町民の声を代表する神石高原町議会がございますから,それに庁舎の移転等につきましては特別多数議決という自治法にも定められたものがございます。ですから,合併前は合併した後の姿をどうするかという議論をしていただいておりますけれども,合併後はやはり議員の皆さんとの協議なんだなというふうに考えております。もちろん,前回も申し上げましたけども,尊重するということを言っておりますし,この
検討委員会の中でも候補地に上げていただいて,検討されているわけです。ですから,私は今のこの議会と今の町民の方々との話,当然先ほど言いましたように期限がございますから,そういう中でこの作業を進めていっているというふうに認識しております。
◆2番(林) その期限というのもあるんでしょうが,極力,至極拙速にならない取り組みを要請いたします。 住民のシンボルとしての庁舎ということがあると思います。町長が考える稼ぐ行政,町が単独町政でやっていくという自主独立,インディペンデンスの意気込みということに関しては,神石高原町の存続のために最後まで戦い抜いていこうという気概,本庁は質素であっても中身が充実していれば合理性のシンボル,それもありであると指摘し,この質問を終わりにします。 それでは,2問目の質問をします。 神石高原まるごと市場の今後について,廃止検討の経緯と運営の総括,今後の町としての対応をお聞きします。
◎町長(入江) 神石高原まるごと市場の今後についてですけれども,廃止検討の経緯と運営の総括というご質問でございますが,ご承知のとおり,まるごと市場は平成12年に神石郡内の3町1村の福山市内におけるアンテナショップとして開設をし,一部内海町から農産物や魚介類の販売を受託して行ってきたところでございます。ピーク時には,店外販売も含め2億3千万円の売り上げがございましたけれども,平成28年度末決算では1億8千万円まで落ち込んでいるという状況でございます。販売額低迷の要因は,お客様の高齢化により来店が困難になったことや競合店が近隣に新設されたことなどが上げられるのではないかというふうに思ってます。 開設当時の主目的であった情報の発信基地としての機能は一定の成果を果たしてきたというふうに考えております。将来的な経営,それから情報発信力等々を鑑み,まるごと市場は廃止の方向で検討しているところでございます。 今後の町としての対応でございますけれども,生産者,出荷者の方の出荷先を確保すること,またまるごと市場の従業員の今後の処遇について,現在検討しているところでございます。 以上です。
◆2番(林) 反省,総括,また再調整ということだと思うんですが,こうすればよかったとか,今度はこうしようというようなことはございますでしょうか。
◎町長(入江) 総括という部分ですけれども,時代は流れていきます。それぞれ,その時々,まるごと市場も時代に合った対応,取り組みをされてきたんだなというふうに思ってます。ただし,やはり状況というのは変わってきます。しかもICT等の発展も目まぐるしいものがございますから,そういうものも含めて考慮すれば,今の結論に至ったということでございます。 今後は民間の力と一緒に連携をしながら,新たな取り組みができたらなというふうに考えております。
◆2番(林) 民間の力ということでございます。私も零細商売でございますが,出荷規模に比べ,店舗,地代の規模が高過ぎたとか,客単価が少ないんじゃないかということはないんですか。福山の中でもっと土地代の安いところに移って規模を縮小するとか,付加価値の高いものを専門に売りながら神石高原の情報を発信し続ける,福山で,ということは考えられないでしょうか。
◎町長(入江) それは新たに町が単独で店舗を設置してやらなくても,民間と連携することで十分できるというふうに考えております。
◆2番(林) 私は4月18日の神石地区の出荷者協議会の総会に出させていただいて,役場の担当課の方がおいでになって,今後のことを話されました。農協へ引き継ぐ話をしていて,4月18日にですね,5月1日にトップ同士で話をして,その方向で恐らくなるだろうというふうなことを言われました。私はちゃんと記憶して書いております。これはほぼ確定してるのかなと思って,次の引き継ぎ関係は。恐らくというのは確度の高い推量をあらわす言葉です。あした恐らく雨だと大体雨ですよね。それはどうなったんでしょうか。
◎町長(入江) 確度の問題は,ちょっと数字的にはわかりませんけれども,確かに5月1日に福山市農協の幹部の方とお会いをしました。もともとそのとき担当者がどういう話をしたか私も直接は聞いておりませんからわかりませんけれども,パッケージで産品,それからまるごと市場の施設,それから従業員をパッケージで受けてもらえるというような思い,私は思いだったんですけれども,話をするところでそう簡単にはいかないよという状況で,今新たに協議をしているところでございます。
◆2番(林) 交渉中でございますから,細かいことを聞くといろいろ問題はあるかもしれませんが,ちょっと読みが甘いんじゃないかと思います。 大体,僕らから考えて,うまくいかなくてやめるわけですよね。それをやめるとまず出て,メディアに。みんなが知って,その後に今度買う人は,それは足元を見るんじゃないですかね。そんなのうまく買うわけない。例えばよくあります。1億円でつくって何十万円で売ったとか,公共施設とか言われますが,それは足元を見られてるんじゃないかと思って。これは責任があるんじゃないですか,それ。拡散されてしまった。まず,売り先が確約されてて,絶対これでオーケーだよとなれば,皆さん知っていただければいいと思うんです,交渉事というのは。それをまず拡散されてしまってることに対しては,どんな責任も感じられませんでしょうか。
◎町長(入江) 前回も少しお話をしたかもしれませんけれども,農協だけでなく,そのバックアップも当然考えておりましたし,そのまるごとの施設を,足元見られてるというふうに言われましたけれども,私はそこを残すとは言ってません。パッケージで譲り受けてくれるところがあれば,非常にありがたいなということで,もしそれがなければ,先ほども言いましたように出荷者の出荷先の確保と従業員の処遇等々の問題,その2点です。施設については解体で,土地は返却するということも当然考えております。
◆2番(林) これはぜひとも出荷者の担保,従業員の方,皆さんの雇用のこともあります。ぜひともこれはやっていただきたいんですが,これは早く決断しないと,農家の方とかはつくる作付とかがあると思うんですけど,町の声を聞いてると,まるごと市場がなくなるということになると,私の家にも来られるんですが,何か町から見捨てられたような気になるという方もいらっしゃるんです。実際大きいことばっかり言って,わしらのことは考えてくれんのかみたいな声もあるんですけど,こういうことじゃ耕作放棄地が増えるだけだと思います。 JIN(神)プレミアムブランドを大々的に売るということは賛成でございますが,これに対して広島,福山等でもこういう高級ブランドも含めてアピールしてほしいとは思うんですが,これはどうお考えですか。
◎町長(入江) 大きいことばかり言って,住民のほうを見てないというふうに私は捉えたんですけれども,そんなことはありません。 もちろん出荷者の方を第一に,出荷先を当然考えております。ですから,秋口までには方向を出していきたいというふうに考えております。 それと,ブランドというふうに言われますけれども,何もかもが全部ブランドではないというふうに私は思ってますから,一般的なものについては一般的な販売の仕方を考えていく必要があるかなというふうに考えております。
◆2番(林) ざっくりとした言い方ですけど,ここのお店は高付加価値のものを売るとか,ここではお手ごろ,新鮮なものを売るとか,すみ分けというか,それぞれの農家の方のやりがいを生かされるような方策というのは必ずあると思いますので,そういう農業意欲の低下であるとか,そういうことのないようにお願いしたいと思います。 稼ぐ行政ということが今出たので言わせてもらいます。稼ぐのはあくまでも民間だと思います。いわゆる稼いでる方は行政のお世話になっていますが,個人の努力で販路を拡大されている方がほとんどです。こういうきっちりとしたすみ分けというか,線引きが私は必要であると思います。それぞれの居場所でそれぞれが輝ける方法があるというふうに私は指摘して,この質問を終わります。 3問目の質問です。 今度は公共交通事業についてお伺いします。 平成29年4月1日施行のJIN(神)プレミアム事業,ふれあいタクシーの運賃助成について,初期段階の実施の反響をお聞きします。 2番目,他地域,神石高原町,福山市間などの通学の公共交通助成について,町の所見をお聞きします。
◎町長(入江) 公共交通事業についてでございますけれども,ふれあいタクシー事業の反響ということでございます。 役場に寄せられております声や町内事業者への聞き取りでは,利用者の皆様から便利でありがたいという反響,お声をいただいておるところでございます。また,先日も高齢者団体の代表の方から非常に便利であると。活動が,昔はバスをチャーターをしなければいけなかったけども,これを使ったら安価で,回数も増やしていろんなところに頻繁に出ていけると。ぜひ続けてほしいというような声もお聞きしております。初期段階,導入です。今年がテストということですけれども,順調な滑り出しができているというふうに考えております。心配しておりました午前中の町立病院,通院時における混雑等も調整しながら対応していただいており,スムーズな運行ができているというふうに思っております。 今後も引き続き,この運行状況等々課題等も検証を行いながら事業を進めていきたいというふうに考えております。 2番目については,教育長のほうから答弁をいたします。
◎教育長(馬屋原) 通学時における公共交通費の助成についてと,特に他地域からということでございますけれども,現在油木高校へ町外から通学する生徒が定期券を購入した場合,今年度から購入額の5割を助成するというふうなこととしておるわけでございます。ただし,その申請につきましては,校長の証明が必要であるというふうにしておるところでございます。 以上でございます。
◆2番(林) 役場に寄せられている声は,公共交通の先進地視察や総務文教委員会でも勉強会を行っている我々にとっても好意的であり,ありがたいことだと思います。住民の皆様がそういうところは喜んでいただくことが一番であると思いますし,そのよい面というのはキープしていただきたいんですが,私に寄せられる住民からの声というのもありまして,これは結構厳しい声もありますのでご紹介をします。 今度,呉ヶ峠東城便の路線バスがなくなった影響で,東城の病院に行く人,神石地区の永野とか相渡とか古川とか,福永の一部,新坂のほうの方も行かれるかもしれん,油木地区の。これは利用手段がタクシーしかないんで,料金が値上げになりました。町内の病院に行くのが理想でありますが,気心の知れたかかりつけの病院に行きたいという声も大きゅうございます。町外の病院に行くタクシーの助成というのは,町が5千円を上限として半額の助成をされておりますが,周辺部の方にとっては近いのに割高感がございます。助成額を半額と言わずに3分の2とか,もっと上げることはできないでしょうか。いかがでしょうか。
◎総務課長(瀬尾) 町外の医療機関に通院される方につきまして,まだ4月,5月始まったばかりなので,全体的な動向がつかめておりません。今のところ総務課のほうで把握しておりますのは,6月現在で約1,300人の方がこの制度の利用の申請をしていただいております。その中で,4月に町外の医療機関を利用された方が約130人ほどおられます。内訳を見てみますと,やはり福山の関係でありましたりとか,東城へ出られる方,また先ほどありました呉ヶ峠から東城へ行かれる方も確かにおられます。 今私のところに届いている声としては,利用料が高いとか,見直しをしていただきたいという具体的な声は聞こえておりませんが,もう少し様子を見ながら,来年度への検証に向けて判断をしていきたいなと考えております。
◆2番(林) 神石地区から庁舎,病院のある小畠に行く路線バスがなくなりました。今免許のない人は600円のタクシーで行く手段しかございません。以前は300円で行けたと思いますが,これは倍の値上がりになりました。昨日も私の家に電話があり,病院に行くお金がないから850円貸してくれと言われました。これは地域の人の声です。これはそこではないんですが,よそのバス代ですが,地域の人の声です。 お年寄りに優しい新庁舎をつくるというふうに新聞にも出てましたが,例えば病院をつくるなら,病院行きの無料バスを運行するとか,そういうことは考えられませんでしょうか。
◎町長(入江) このふれあいタクシーは,今年は試行期間ということで,議員が言われるようないろんなご意見をお聞かせいただきながら,ただ無料バスを出すということになると,その費用対効果等を考えないといけません,空気を運ぶような状況ではいけませんから。そういうことも含めて,今後検討していきたいというふうに考えております。
◆2番(林) ぜひ検討をお願いいたしたいと思います。 それと,神石の場合は医師不足ということが言われてますが,こういうときには,もちろん神石町立病院の運営をよくしていただきたいというのもあるんですが,医療の広域化を考えるというときに,町営病院の運営科目や設備に力点を置く割合と,広域の病院に通院する手段を助成するという割合のバランスを図って,町民の医療福祉の向上につなげるという考え方もできるというふうに思うんですが,どうお考えでしょうか。 例えば,透析とかをする場合は無料でバスを出すとか,そういうことです。
◎町長(入江) そういうことも含めて,この課題を抽出しながら,今年一年やってみながら考えて,検討していきたいというふうに考えております。
◆2番(林) 公共交通,最後の質問ですが,タクシーに乗っていく利用施設であるとか,商店の皆様とか,イベントを開催される皆さんに新ふれあい号を積極推進するような,お年寄りを引っ張り出すというか,そういうふうな方策や企画を考えるべきではないかと思うんですが,新ふれあい号を利用した企画,そういうことはお考えではないでしょうか。
◎町長(入江) 先ほど答弁もいたしましたけれども,高齢者団体の方は,今度はそれをしっかり利用していろんなところを,行ったことがないところとか,視察をしたりとかという,そういう企画をしっかりつくっていくというふうに言われてましたけれども,事業者の方が,しっかりこれを利用することによって利益が上がるようなことを考えていただいたらいいのかなと。例えば,商工会としっかり連携をしながら,そういう案もいろいろな事例が考えられると思いますので,そういうことを進めていけたらと思いますけれど,基本的にはその事業者の方が考えられるのがいいのかなというふうに思います。
◆2番(林) 他地域の通学の公共交通費助成についてですが,今油木高校に来る200万円の補助というのが今年あったと思います。それはぜひともいいことなので続けていただきたいというのが,それをだめだということじゃないんですが,いわゆる町内の中で,お子さんを福山市とか府中市等の近隣市町に通わせたいという方もいらっしゃいます。もしくは通っているという方もいます。こういう声も数多く聞いておるんですが,交通手段が問題になると思いますが,町外の学校に通うことに対して,町としての学割通学の助成とかはお考えではないでしょうか。
◎教育長(馬屋原) 今申し上げたのは,公共の交通費助成については,あくまでも油木高校支援ということで実施している現状でございますので,例えば神石高原町から他地域の学校へ通学している生徒さんには現在補助はしておりません。今後も現時点ではその点は考えていないということでございます。 以上です。
◆2番(林) 考えてないということですが,ぜひとも考えていただきたいと思うんですが,町外の学校に行きたいという人はかなりいますし,このことに関しては油木高校を盛り上げていただくというのは大変ありがたいことで,そのことを否定するものではないんですけど,地域とかそういうものを,郷土愛を育てるということは,別によその学校に行ったから郷土愛がないとかということではないと思うんで,地元に残っていただく,帰っていただくということは一番大事なんですが,そのつなぎとして,現実,町外の学校に行っておられる方もいるわけですから,そういう町外への通学の交通費の助成であるとか,これは交通費とは関係ありませんが,将来帰ってくることを前提にした奨学金制度であるとかということも考えてみてはどうかと思うんですが,いかがお考えでしょうか。
◎教育長(馬屋原) 確かに他地域の学校に通学しているからこちらに帰ってこないというふうなことはないとは思ってはおりますが,現時点で今のいろんな状況を考えたときに,あくまでも油木高校支援としての対策だということをぜひご理解をいただきたいと思います。
◆2番(林) 日本国憲法26条には基本的人権の中に,国民はその能力に応じて,等しく教育を受ける権利があるとあります。自治体はそれを行う義務があると思います。地域の枠にとらわれず,大所高所からその施策が実行できることを指摘し,この質問を終わります。 それでは,4問目です。 小児科医療体制の構築,病児預かり制度,子ども医療について,町の方針をお聞きします。 昨年12月に議会で町長の新施策,第7の挑戦,医療福祉サービスの充実の中で,子育て支援,子育てしやすい社会の創生の医療面の支援策として,小児科医療体制の構築,病児預かり制度などについて検討しますとされました。その中で,先輩議員の質問に対する答弁で,今私の知り合いの小児科の先生にどういう形であれば神石高原町で小児医療体制がつくれるのかというようなことをアドバイスを受けているところでございますけれども,これもいろんな医師会の問題とか,いろんなことがございますので,詳しくは申し上げられませんけれども,そういうこと今果たしてできるのかどうかということを,負担はどれぐらいかかるのだろうかということを検討しているところでございますという答弁でございましたが,この知り合いの方と話してみられたということは,その後はどうなったんでしょうか。お聞きします。
◎町長(入江) 子どもの医療体制についてでございます。 小児科医療体制の構築,病児預かり制度,子どもの医療についての町の方針はというご質問でございますけれども,まず小児医療体制の構築でございます。 残念ながら,現在町内には小児科医はおられません。多くの子どもさんが町外の小児科医をかかりつけ医とされているというふうに思います。救急時に不安を持つ保護者の方も多いのではないかというふうに思っております。けれども,福山,府中圏域でも小児科医が不足しており,仮に神石高原町立病院に小児科を設置しても,常勤でなければ利用者も少ないのではないかという意見もございます。また,少子化ですから,子どもさんの数から見ても採算性に非常に懸念があるというところでございます。 子どもたちが必要なときに適切な医療を受けられる小児医療体制の構築は,安心して暮らせるまちづくりに必要不可欠であると考えております。今後,関係機関との検討を進めていきたいというふうに考えております。 病児預かり制度とあわせてですけれども,専門家と行政職員とで組織をしております健やか家族支援プロジェクト会議の中に,先ほど議員が言われました私の知り合いの福山市の小児科の先生も入っていただいております。アドバイスを受けながら,どういった仕組みができるか検討していきたいというふうに考えております。 また,広島県においても病児,病後児保育事業,井笠,備後で相互利用できるよう関係市町に働きかけ,調整をしていただいており,県とも情報共有をしながら進めていきたいというふうに考えております。 私も就任する前にそういう今の八つの挑戦の中で申し上げましたけれども,いろいろ就任してから医療関係の,病院の先生とかいろんな方と話をする機会がありまして,小児科についていろいろお聞きをすると,やはり神石の規模では,小児科の常勤ではなかなか経営的にも成立しないんじゃないかというような声も聞いております。しかも,先ほど言いましたように常勤で,神石高原町に住んでいただいて夜も診ていただけるようでなければ,なかなかかかりつけ医というか,ニーズもないんじゃないかというような声も直接聞いたりもしております。 ですから,そういう状況も含めて,今健やか家族支援プロジェクト会議に参加していただいている先生と今後協議を進めていきたいというふうに,どういう形ができるか進めていきたいと思っておりますけれども,まだ就任して半年でございますから,はい,小児科の先生を連れてきましたということにはなかなかならないのかなというふうに思ってます。 以上です。
◆2番(林) 私もいろいろ調べさせていただきまして,小児科医さんというのはリスクが高い割に診療報酬が低いと言われていますが,低い分を町が調整して,少子・高齢化をどうにかしなきゃと本気になって考えるとき,少ない子どもを大切に育てていくんだということを,多分皆さん共有できると思うんですが,採算も必要ですが,町の分厚い助成ということも考えられるということはないでしょうか。
◎町長(入江) 町の分厚い助成というのは,その子どもさんとか,保護者の方に対しての助成という意味ですか。それか,数千万円もかけて小児科医に来ていただいて,町立病院で小児科を標榜するというような意味ですか。それはなかなか,現時点でも町立病院の経営はなかなか苦しい状況にあります。3月の定例会にも補正をしていただきましたけれども,かなり交付税を超えるような経営,赤字というか,そういう施策医療費も出しております。これ以上,町立病院でやるとすれば,明らかに高額な負担をするようなことはこれからは考えられないのかなというふうに私は考えてます。そこらあたりもどういうやり方がいいのか,先ほども言いましたように必要なときに適切な医療を受けられるという形が,どういう形ができるのかということも含めて今の先生と,それから私のまた知り合い等々もいますから,そういうところと話を進めていきたいなというふうに思ってます。
◆2番(林) じゃあ,今度は病児預かり制度ですが,今おっしゃってる健やか家族支援プロジェクト会議ということを聞きました。もっと具体的に詳しく教えていただけませんか。どんなことをされるんでしょう。
◎保健課長(赤木) 健やか家族支援プロジェクト会議について,少しご説明させていただきたいと思います。 こちらは今年度,保健課のほうで子育て支援係を設置いたしまして,来年度に向けて子育て世代包括支援センターの設置準備をしていくということに伴って,この健やか家族支援プロジェクト会議を5月に設置いたしました。 メンバーは医師,保健師,助産師,保育士,精神保健福祉士等の専門家と行政のほうからは子育てに携わる保健課,福祉課,教育課が入りまして,子育て全般について話しております。その中で,子育ての中での医療とか,預かり制度についても議論をしていきたいとは思っておるところですが,まだちょっと始まったばかりでして,毎月1回する予定でございまして,2回目をまた6月にする予定ではございますが,まだ概要のところまででして,具体策ということにはまだ至っておりません。 以上でございます。
◆2番(林) それはぜひとも続けて,もちろんやられてるんですが,お願いしたいんですが,子どもが病気になったときに面倒を見てくれる人がいないとか,就学前の子を持つ働くお母さんの保育ニーズは大変高いと思います。どうしても休めない仕事があっても突然子どもは熱を出す。仕事に行かざるを得ないが,子どもの面倒を見るのにも預ける場所がない,身動きがとれなくなるという声を私も聞きます。これを社会全体が理解するような仕組みになればいいんでしょうが,現実はそうはいきません。予告をして熱を出すわけではないので,予約もできません。病児保育というと箱をつくる話だけではなくて,派遣型といったような形はどうなんでしょう。例えば,センターに電話をすると。朝,子どもが突然熱を出した,そしたら急な疾患があったときに保育所では当然受け入れてもらえませんから,駆け込み寺的に対応できるような保育体制だと思うんですが,こういう場合,母親が対応することが多いでしょうから,会社を休む,そうなると会社は女性は使いにくいとか,あるいは重要なアポイントがあればクレームがくるとか,迷惑をかけてしまう。そういった意味で,このオープン型の病児保育の意義は,単に子どもを預けるというだけの話ではなく,女性が社会の中でどのように生きていくか,男女共同参画とも関連してくる問題ではないでしょうか。 神石高原にも優秀な女性がおられます。ここ議会にも,執行部にも,住民の方にもいらっしゃいます。あるいは,もっと活躍できる場面というものが得られるのではないかと感じておられる方も多いと思います。絵が上手だったり,才能がある人がいるかもしれません。 人口減少の続く神石高原町,誰もが挑戦できる
まち神石高原町,女性にもっと輝いて社会進出してほしいと考えております。所見をお聞きしますが,どうでしょうか。
◎町長(入江) 議員言われるように,理想的なまちづくりが町政によってできるよう努力していきたいというふうに思います。
◆2番(林) 次は,道の駅のリニューアルについてお伺いいたします。 182道の駅のリニューアルが言われていますが,構想を具体的にお聞きします。
◎町長(入江) さんわ182ステーションの道の駅ですけれども,リニューアルについて構想はということでございます。 4月に道の駅さんわ182ステーションにリニューアル構想をコーディネートするというか,つくっていく社員を1名配置していただきました。 業務の内容は,リニューアル構想の作成に加え,産直市場の会社の統合案の作成,産直市場施設運営方針の作成等をお願いをしているところでございます。 以上です。
◆2番(林) よく道の駅は滞在時間を長くすることが集客力や客単価のアップにつながるとも言われておりますが,隣接するきのこの森森林公園の有効活用はできないんでしょうか。観光協会さんが今入っておられますが,展望台から観光協会の裏に,事務所までロープを渡して,今空をかけるジップラインというアミューズメントがあるんですけど,昔でいうターザンごっこです。今でいう進撃の巨人の立体起動装置みたいな,そんな遊びがあるんですが,これは民間でやっていただければ体験型でいいのじゃないかなとか思うんですが,そういう声もちょくちょく聞くんです,やったらどうかと。そういうことに関してどう考えられます。
◎町長(入江) そういう遊具かどうかは別としまして,子どもさんが長時間遊んでいただけるような施設整備ができたらなと。それはリニューアルの中に含めて考えていきたいと思ってます。 上の段に今遊具がありますけれども,あれも国体のとき──平成8年ですね──に設置したもので,もう安全性とかに問題があるのかなというふうにも考えてますから,そういうものも含めて,ある程度,長時間滞在していただけるような施設をテーマにリニューアルしていきたいなというふうに考えております。
◆2番(林) ジップラインをぜひとも,そんなにコストは多分余りかからないと思いますので,ぜひともそちらのほうも検討をお願いしたいんです。 今度はお土産物屋にある観光案内のロボット,この間拝見したんですけど,あれはちょっと小さいし,どこにいるかよくわからないし,反応が余りよくなくて役に立ってないんじゃないですかね。 観光協会を本庁からきのこの森に移設するときに町のインフォメーションを強化しようという議論がありました。せっかくあそこに移ったんだからと。町のインフォメーションの案内をされているときに,あそこのローソンのところで職員さんが案内されているのはいい感じだなと思って見てたんですが,あれはなぜやめられたんですか,何でロボットになったんですか。
◎
まちづくり推進課長(小坂) ローソンのところで案内をしておりました。ですが,実際には余り来て案内をしていなかったというのも正直あります。ローソンというところのコンビニの目的が観光の案内をしてもらいにいくんじゃなくて,お客様自体とすればおにぎりを買う,サンドイッチを買う,ジュースを買う,その買い物のほうが主だったというところもあろうかと思いますし,右手の奥のほうのところでしたから,いてもなかなか行きづらかったということもあったのかもしれません。 それから,きのこの森のほうに観光協会の事務所を移転させていただきました。きのこの森の施設のほうもずっと活用のないままにきていたということもありますから,今観光協会が移転をしまして,いろいろとやっております。きのこの森全体を活用してというところまではいっておりませんので,先ほどの町長の答弁のところの182ステーションのリニューアルというところで,全体のところについては一緒に検討していく必要があろうかというふうには思っております。 あと,ロボホンでございますけど,pepper君のような大きいものを買うと100万円ぐらいかかるので,ロボホンという小さいもので,ちょっとお安目のものにさせていただいて,予算的なところもあったので大変申しわけないなと思いますが,確かに感度が悪くて,声をかけられる方の声質によって返事ができてないというところもあります。いろいろとしゃべる内容もある程度固定したものでないとロボホン自体の返事もできないというところもありますので,そういったところでご不便をかけておるんだろうと思いますけど,観光協会のほうもいろいろとこういう質問の仕方をしてくださいというふうなのをやってますけれども,なかなかそういうふうになっていないようでございますので,うまく活用して,ロボホンという珍しいものがあるというところで,声をかけていただけるようにもう少し観光協会のほうを指導していきたいと思います。
◆2番(林) ぜひとも改善するべきところは改善していただいて,また再挑戦というか。 サービス業とかお店のオーナーの人というのは,来ていただいたお客さんに対応するのは当たり前のことだと思います。神石高原町に来ていただいた観光客の皆さんに案内をするというのなら,あえて言えば稼ぐ行政の当然の顧客サービスであろうと思いますので,研究してみてください。 それでは,次の質問,最後です。 6問目です。生物の多様性と有害鳥獣についてお聞きします。 神石高原町で有害鳥獣に指定されているスズメは,近年全国的に減少していると言われています。生物多様性の観点からもスズメを対象から,現状です,外すべきだと考えます。また,今年も熊らしき動物の目撃も報告されました。山菜採りの方が襲われ亡くなった事例も起きています。 以上の2点と関連事項について,町の対応と見解をお聞きします。
◎町長(入江) 生物の多様性と有害鳥獣についてのご質問,スズメを有害鳥獣から外すべきではというご質問ですけれども,現在スズメを有害鳥獣から外す考えはございません。 それから,熊の出没対策ですけれども,熊の出没情報があった場合は関係機関と情報共有を図るほか,必要に応じて広島県が組織するクマレンジャーと連携した対策を講じているところでございます。 以上です。
◆2番(林) 日本野鳥の会にも確認して,電話したんですけど,今スズメは稲作の効率化,稲刈り後ひこばえを余り残さなくなったこととか,はぜ干しも減りました。耕作地の減少,人家の気密性が上がったことによる巣場所の減少などにより,近年減少傾向にあります。これは日本人として俳句や舌切り雀などにうたわれて,いなくなると風情が失われるような気もします。感傷ではなくて感情的なものというのは,かなり人に与える影響というのは強いと思うんですが,日本人の精神にとって。 特に,スズメは,夏には害虫を捕食します。減少するとハエ,蚊,イナゴなどの害虫が大量発生した例もあります。また,1958年に──毛沢東時代の中国ですが──スズメが害鳥として問題があるということで,数万羽の駆除が試みられました。そしたら,1960年代になると,天敵がいなくなったのでイナゴが大量発生し,作物を全て食い荒らし,2,000万人が亡くなったと言われています。これは毛沢東独裁時代の失政だったと思いますが,これは歴史も証明しておりますが,それでも有害鳥獣から外す考えはないでしょうか。
◎産業課長(瀬尾) 議員おっしゃられますように愛鳥という概念もありますでしょうし,それからスズメがほかの害虫を駆除するというような効果も確かにあろうかとは思います。 本町がスズメを有害鳥獣に指定している根拠でございますけれども,これは広島県が策定している鳥獣害の実施計画というものに基づいて指定しております。年間大体20羽から50羽ぐらいが駆除されているという推移できておるわけなんですが,中には水稲の被害があって,そのために駆除しているということが主な理由でございます。そういったことから,いいこともあるんですが,それに被害に遭われている方もいらっしゃるということから,現在のところ本町としては,有害鳥獣から外す考えは持っていないということでございます。
◆2番(林) 私が言いたいのは,黙して語らない自然界,野生動物というのは人間活動のさまざまな要因で増えたり減ったりしております。町内にも動物に詳しい方もいらっしゃいます。よくよく観察して,個体数の変遷とか生態をつかみ,弾力的に狩猟鳥として,解除をしてはどうかというのが私の考えですが,人と自然が輝く高原の
まち神石高原町,この神石地区で胎動している有機の里構想,無農薬構想でも自然の力に逆らわない,利活用した農業のブランド化,高付加価値だと思います。ブランド力アップにもつながることじゃないでしょうか,こういう生態をちゃんと見ていくということは。と思うので,引き続きご検討願いたいと思います。 熊の対策ですが,もう余り時間がないんですが,熊と人間の不幸を,今レンジャーと連携して対策を講じているとおっしゃることで,不幸な出会いで事故があると思うんですが,この不幸な出会いを少なくするために,行動範囲がツキノワグマは大きいですから,広域連携による情報伝達とか,対応ということは考えられないですか。例えば,きのう府中市に出たとか,東城に出たから今度神石に来るんじゃないかという,そういう熊のルート解析みたいなことはお考えではないでしょうか。
◎産業課長(瀬尾) 熊につきましては,これは保護動物に指定されておりまして,駆除対象動物ではないんですけれども,そういったことで広域的な連携のご質問だと思いますけれども,例えば上下,神石高原町の境付近で出たというような場合には連携して現在行っております。上下町で出たんじゃけれども,町境付近で出たという場合には,県を通じてうちへ連絡が入ってくるようになっております。
◆2番(林) ちょっと時間になりました。 鳥獣保護法では,2015年で認定事業者制度の捕獲の専門事業者の制度も創設されまして,獣害は十分ビジネスになるんじゃないかと思いますが,油木高校のビジネス科のカリキュラムで教えるとか,そういうことで神石でも起業できるんじゃないかというんでありますが,それだけお聞きして質問を終わります。
◎町長(入江) 油木高校の産業ビジネス科でそれが教えられるかどうかは別として,確かに獣害の対策について仕事になる可能性は十分あると思いますので,検討してみたいと思います。
◆2番(林) 質問を終わります。ありがとうございました。
○議長(松本) 以上で林議員の一般質問を終了します。 ここで休憩とします。 再開は13時15分とします。(午後0時10分)
○議長(松本) 再開します。(午後1時15分)
◆5番(横尾) では早速,昼の一番ということで少し眠気がくる時間帯ですが,頑張って一般質問をやらせていただきたいと思います。 私は今回4点質問させていただきます。 その中で1番目,これは午前中に同僚議員も質問してるんで,同じような質問になると思うんですが,同じところは割愛していただいても結構ですので,質問していきたいと思います。 1番目,神石高原まるごと市場についてであります。まるごと市場を今後どのようにしていくかを伺いたいと思います。特に,町長は,3月の定例会で突然まるごと市場の廃止を検討していると発表されました。今後,体制をどのようにされるのか,またこれも答弁があったと思いますが,JAとの協議はどうなっているのか。 2番目として,これも答弁ありましたが,働いておられる従業員の方の職はどうされるのかということをまずお尋ねします。
◎町長(入江) それでは,横尾議員のご質問にお答えをします。 神石高原まるごと市場についてですけれども,今後どのようにしていくのかというご質問でございます。 先ほども林議員からもありましたけれども,ご承知のとおり,まるごと市場は平成12年に神石郡内の3町1村の福山市内におけるアンテナショップとして開設をしてきました。ピーク時には2億3千万円を超える売り上げもございましたけれども,平成28年度末決算では1億8千万円ということになっております。いろいろな要因がございますけれども,お客様の高齢化により来店が困難になったことや競合店が近隣に新設されたことが上げられるのではないかというふうに考えております。開設の主目的でありましたアンテナショップ,情報の発信基地としての機能は一定の成果を果たしてきたというふうに思っております。 将来的な経営状況や情報発信力を鑑み,まるごと市場は廃止の方向で検討をしております。廃止といいましても,直接町が第三セクターとして運営をするということは廃止というふうに考えております。 今後の町としての対応はというご質問ですけれども,出荷者の方の出荷先を守ること,それから今の従業員の方の処遇について,現在検討しているところでございます。 JAとの協議でございますけれども,5月1日にJA幹部の方と話をいたしました。店舗を含め,先ほど言いましたパッケージで運営移譲の話をいたしましたけれども,難色を示されたということで,どういう思いだったのかはわかりませんけれども,難色を示されたと。いずれにしても,先ほど申し上げました出荷先の確保と従業員の職場のあっせんについてはしっかり検討していきたいというふうに考えております。 以上です。
◆5番(横尾) 次に,まず聞きたいのが3月の町長の,先ほど言いましたように突然の廃止ということで,この廃止という思いはいろいろあると思います。もちろん累積赤字も出てるんでしょうし,それはわかるんですが,私は順番がまず違うと思って聞いておりました。私もびっくりいたしました。その後,出荷者の方数名からこれはどうなってるんだと,廃止するのか,どうなってるんだ,もう今年は出されんのかというような意見もありまして,大変我々もびっくりした状態ですし,従業員の方のほうにも間接的に尋ねると,全く寝耳に水ということで,聞いてないということで。やはり順番を間違ったらいかんと思うんです。やはり出荷者の方に了解を得るか,検討をしていただいて,従業員の方もその後の職のこともありますから,しっかり話をした上で発表するのはいいんですけど,それを全くなしで発表されてるということ,それについてどう思われますか。
◎町長(入江) 廃止の方向でというふうに申し上げたというふうに思いますけれども,私の考えとしては,その理由は前にも申し上げたと思いますけれども,土地代とかという問題もありますから,そういうものも含めて,29年度中に廃止の方向で検討をしていくということで,出荷者の方にも担当課が説明を,これから検討していくということなので説明させていただいているところでございます。
◆5番(横尾) 順番の違ったことに関しては答弁がないと思うんですが,やはり順番を間違うと大変なことになると思うので,ここら辺はやっぱり町のトップですから,トップが突然あんなことを言うのはちょっとどうかなという思いがあるんです。そこら辺はしっかり段階を踏んでいただかないと,出荷者の方も,従業員の方も,それに関係してる方も本当にびっくりして,翌日に新聞にすぐ出ましたからね。思いを新聞がちゃんと書いてくれればいいですけど,もう廃止という方向で新聞に出るわけですから,出荷者の方はええっていう話になるわけですから,今後こういうことはもう少し慎重にやっていただかないといけないということを念を押しておきます。慎重にやっていただきたいと思います。 その中で,まず1番目で,情報の発信基地としての機能は一定の成果と言われました。その成果というのはどういうことなんでしょうか。
◎町長(入江) まるごと市場の店舗を使って,いろんな情報のPRもできてきましたし,売り上げが2億3千万円からあるということは,今までが,それなりに神石高原町のPR,認知度が上がってきたというふうに認識しております。
◆5番(横尾) 私もまるごと市場,1期目から大分質問させてもらってますし,関係を持っておりましたし,私も出荷者ですから流れはある程度知ってるつもりですが,アンテナショップとしての成果が本当にあったんでしょうか。直接農家の方と,例えば商品を買われる方が取引ができたりとかということがあったんなら成果ですよ。それがないのに,ただ売り上げで成果というのはちょっと違う,アンテナショップとしての成果はちょっと違うんじゃないかと思います。 特に,今ごろよく聞くのが,まるごと市場で,例えば餅をつくって販売してるので,神石高原町の餅屋さんを使えばいいんですけど,福山のほうの餅屋さんを連れてきて販売してるんですよ。アンテナショップでしょというのが私の大きな気持ちなんです。そこら辺のことで本当に成果はあったんですか。
◎町長(入江) アンテナショップの概念といいますか,私が考えているのは,そこを仲介していろんな商品を販売していくと。ですから,その購入された方と農家が直接結びつくのがそれはベストですよね。それで,定期的な取引をしていただくというのは非常にベストな形だと思いますけれども,2億3千万円も売り上げたというのは仲介の,いわゆるアンテナとして私は成果が出ているというふうに思ってますし,先ほど言いましたようにいろんなイベントとか,観光情報もそこを通じて発信はできていると思いますので,チラシの配布とかということがありますから,アンテナショップとしての成果はあったというふうに私は評価をしておるところでございます。
◆5番(横尾) 私の認識は全く逆なんですが,特に売り上げが2億3千万円といっても何年度前,昨年度は1億8千万円ですけども,もともとは神石高原町の商品が多かったんです。それがだんだんだんだん町外の商品がどんどん増えて,神石高原町の商品はどんどん減ってる状態で,アンテナショップとしては逆の方向に,売り上げも確かに大事ではありますけど,逆の方向にいってるのが今のまるごとの大きな問題点だと私は思ってます。だから,そこをまず変えるべきだと思うんです,廃止じゃなくて。そこからもう一度やり直すということが大切じゃないかと思うんですけど,特にJAとの協議で,先ほども言われましたが,JAさんの思いがわからない,難色を示していると言われてましたけど,難色の理由は何なんですか。
◎町長(入江) まず初めに,お餅の話がありましたけれども,町外の業者,商品も町外の,それはやはり商品が,神石高原町だけの商品では足りないということだったんだというふうに思います。だから,経営上しっかり商品を売っていく必要があるということで,商品の補完として町外のものを扱ったんだというふうに考えております。そういった面では,アンテナショップということでは目的とは違うと思いますけれども,やはり一つの会社ですから経営というところを考えたんだというふうに思います。 農協につきましては,私が聞いたところでは,農協のほうから店舗と従業員,それから今出荷している産品をパッケージで譲り受けたいというような話があるというふうに私は聞いたんです。パッケージでそのまま譲渡できるんであればそれがベストかなと,町の経営からは外れますけど,そういうふうに思ってたんですけども,5月1日の幹部との話の中では施設は要らないよと。施設は持つ気はないというような話がありましたから,私もちょっと話が違うなというようなことがありました。 従業員についても,それから産品,今商品を出されてますけれども,それも農協のふれあい市,6店舗あるようですけれども,そこで全部はけるかどうかも検討する。従業員についても検討するというような話の内容でしたから,私が初めに聞いていたのとはちょっと違うなということで,先ほど林議員さんの話にありましたけど,農協が受けてくれるというような話が出荷者の方々に伝わってるというふうに言われましたけれども,実際そのときはそういう話で進んでいたんだというふうに思ってます。ですから,思いが違ったというか,情報交換が十分できてなかったのか,農協のほうがトップとうまく話ができてなかったのかというところだというふうに思います。
◆5番(横尾) 申しわけないんですけど,トップとして思いが伝わらなかったとか,食い違ってるようなことを言われますけど,それじゃやっぱりいけないと思うんです。JAに任すということは一遍出荷者協議会のところに出て,そういう話もされているわけです,課長が。それで,みんなそのつもりでいたら違ったとか,思いが違うとか,聞いた話と違うとかということを今さら言ってどうするかということですよ。じゃあ,どうするんですか,まるごと市場って。JAが受けなかったら。でもやめると言われてる。では,どこが受けるのか。廃止すると言われてる。どこが受けるのか。先ほど同僚議員にも言われましたけど,もう来年タマネギとかニンニクは,この秋には植えるんですよ,来年6月に出すためには。今特にタマネギの人気が出てますよ,昨年の秋に植えたものが。秋にはある程度方向性を出してあげないと農家の方も困るし,それとよそに任すにしても今の集荷体制をどうするのかということもあります。年をとっておられます。遠くになんか持っていかれません。この前ある出荷者の方に聞きに行きましたけど,今の集荷体制がだめになるともう出さないだろうなあと,ほとんど言われてます。だから,そんな中途半端でなくて,本当にどうするのか。私は29年度廃止じゃなくて,もう1年か2年,しっかりこの中身は吟味しないと,出荷者の人も働いている人も納得しないと思います。どうなんでしょう。
◎町長(入江) 出荷者に対する説明で,JAが引き受けてくれるというところは,もう少し詳しく,また後で産業課長のほうから答弁をさせますけれども,今農協はそういう状況でございましたから,名前は伏せさせていただきますけれども福山に本社を置くスーパーと,今その出荷者が出していただいている産品とそれから従業員の仕事のあっせん,それから店舗をどうしていくかということを,今具体的な話を詰めているところでございます。内容については,そこまで今日は申し上げられませんけれども,農協以外のところで今話を進めているという状況です。 議員言われるようにどうしても話ができないようであれば,延長ということも考慮する必要が,そういうときがくるかもしれませんけれど,今そういう方向ではなくて,先ほど言いました民間のスーパーと話ができるのではないかというふうに思っております。
◆5番(横尾) かなじゃ困るんです,かなでは。どうするのかはっきりしていかないと,時期がもう。さっき言ったように夏ぐらいにははっきりしないともう間に合わないんです。 その一般のスーパー,どこか知りませんけど,福山に本社を置くといったら考えられるのは二,三しか考えられないんですけど,集荷体制はどうするのかというのも全く。本当に集荷しないとお年寄りは持って出れないですもん。今6カ所あるんですかね,神石高原町の集荷が。三和3カ所,油木が1カ所,神石が1カ所,豊松1カ所で,かなり2便体制なんかにして,そこまでしなくていいんじゃないかと僕は思うんですけど,やってますけど,これをどうされるのか。集荷体制はどういう話になってるんですか。
◎町長(入江) 集荷体制ももちろん今の状況を確保しながら,さらにプラスアルファ,細かいところまで行けないかという検討まで今話をしているところでございます。
◆5番(横尾) 先ほど担当課長の産業課長に答弁させると。産業課長にもちょっと話を聞きたいんですが。
◎産業課長(瀬尾) JAとのやりとりでございますが,3月の議会で,町長がまるごとの経営については今年度中に検討するということを受けまして,豊松地区と神石地区が主にまるごとを利用されとるということから,それぞれの出荷者,支部に4支部ありますけれども,その総会のときに行きまして,その経過について,変え方について説明をさせていただいたというところでございます。 豊松地区の説明会の中で出ましたのは,JAであれば間違いないというようなご意見をいただきました。その根拠として,私が行ってJAさんと今協議中であると,恐らくその方向になるでしょうと自信を持って言うたわけなんですが,その背景には,先ほど町長も言われておりましたけれども,これはあくまで事務レベルのお話でございますが,JAのかなり上の方なんですけれども,そこから,JA改革の中でJAとしても今度大きなスーパー,店舗を構えていく考えがあるんだと。いつというのは定かではないんだけれども,そういう考え方に基づいて,神石高原町さんがまるごとの経営から撤退するという考えであれば,それこそ店も全部含めて,従業員さんも含めて,すぐ店舗を建てられるわけではないですから,その間はそこでうちに面倒を見させてほしいというお話がありました。これに基づいて,事務レベルでもっと煮詰めていきましょうよという話の中で,先方のほうから,まずはトップ同士で方向だけをきちっと決めてもらいたいと,その上で行きましょうということで,5月1日にトップ会談というような運びになったわけでございます。 ただ,そのトップ会談の中でJAの組合長から示されたのは,店舗は要らない,野菜については,9時から11時までが営業時間なんですね。販売するのは,JAの職員が販売されてるんではなしに,出荷者がそれぞれが野菜を持ち込んで販売していると。ですから,建物はJAの建物なんですけども,販売するのは出荷者が販売しているというような状況の中で,どれだけ野菜がさばけるか,神石高原町分がさばけるかというのをまず調査させていただきたいと。従業員についてはちょっと検討させてほしいというような内容でございました。 当初,事務レベルではございますが,そういった相談を受けた中身とは大分乖離しておりましたので残念に思っていますが,先ほど町長が言いましたように,ほかの民間のところからもいろんないい条件で今提案がされております。そういったことも含めて検討してまいりたいというふうに考えておりますけれども,出荷者に説明した段階でJAさんならばというような強い思いがございましたので,その旨をJAさんのほうにも伝えましたら,JAの組合員でもあるので,出荷者が望めば,うちへ出していただけるんであれば,JAとしてはそれを責任を持って販売していきますというようなお答えをいただいているのが現状でございます。
◆5番(横尾) 町長と課長の話を聞くと,何かどっちつかずの話しかないんが第一印象です。 JAがだめだけど引き取ってくれるかもしれないし,いやだめそうだから別のスーパーに今頼んでるから,何かどっちつかずで。はっきりどうするんですか,この問題。前に進んでるんですか,本当に。
◎町長(入江) 産業課長との話が何か違うというふうに言われましたけども,初め私が申し上げましたのは,今まるごとに出しているもの全てを農協で販売,パッケージという言い方をしましたけれども,産品についても全てを販売してほしいということでは,それは難しいんじゃないか,検討させてくれということだったんですけども,課長が言うのは,個人的に農協に出荷するものについては販売をしますよという意味だというふうに思います。 それと,福山に拠点を置くスーパーとの話は,今着実に進んでおるところでございます。条件は,かなりいい条件を提示していただいてたりしますので,もう少し協議を詰めて,表に出せる段階になりましたらお知らせをさせていただきたいというふうに思います。
◆5番(横尾) 今の町長の話を聞くと,JAも出しの,そのスーパーさんにも出しの,両方でさばくということなんですね,でしょ,そういう話でしょ。午前中のJAもオーケーだし,スーパーも欲しいからということなんで。集荷体制もするし,条件もいいということなんで,それならいいんですけど,でももう少し出荷者の意見もしっかり聞いてあげてくださいよ,本当に。スーパーなんかでこれという人もおられますし,きのう,ある油木の出荷者の方で,年間まるごとで2千万円の売り上げを上げられてる方がおられます。大口ですよ。もうどうすんのかなと言うて僕に聞かれるけど,いや私もちょっとわからないとしか言いようがなかったんですけど,そういう方の話もやっぱりしっかり聞いて,まず詰めないと,いろいろ現場との話を。3月の突然の発表自体もおかしいんですから,そこら辺をどうされるんですか。本当にしっかり詰められます。
◎町長(入江) 3月に突然,方向でというふうに私は何回も言いますけれども,29年度に廃止の方向で検討をしていくというふうに申し上げたというふうに私は思っております。ですから,それに従ってというか,基づいて今検討しているところでございます。 農協にも出すし,そういうスーパーにも出すというのは,どうしても農協じゃないとだめという方がおられれば,それは農協のほうに出していただくしかないかなというふうに思ってますし,今の民間のスーパーとの話がもう少し具体化したら,当然出荷者の方にも相談をさせていただきますし,そのスーパーとの話も一緒にさせていただきたいというふうに考えております。
◆5番(横尾) しっかりやっていただきたいんですが,めどはいつごろになりそうですか。
◎町長(入江) まるごとの店舗自体が,土地を返すとすれば9月だったと思うんですけれども,それまでに判断をしなきゃいけないので,秋口までには当然結論を出していきたいというふうに考えてます。
◆5番(横尾) 私はもうちょっとじっくり本当はやっていただきたいんですけど,いろんな話が進んでるようですから後戻りできない部分もあるのかもしれませんが,早目に出荷者の方,また従業員の方の次の職のこともあるでしょうから,嫌でいっそのこと勤めなんかやめる方もおられるでしょうし,しっかり早目に出してあげてください。もう秋には種をまきます。多いところは種代だけで1万円ぐらい使いますしね。1万円といったら農家にとって大きいですから,どうするか悩まれてるような方もおられるみたいなんで,早目に出してあげてください。 次の質問に行きます。 続きまして,神石高原町の雑種地の評価替え,変更について伺います。 雑種地の評価替えが行われているようです。この1月1日で行われて,周知が行われず固定資産税の大幅増があるということを聞きました。その見解を聞きたいのですが,特にある住民の方から,雑種地の評価の変更が何の説明もないまま固定資産税の大幅な増額の課税明細書が届いたと聞いております。 これは周知はできていたのでしょうか。また,できていない場合は周知は必要ないのですか,質問します。 そして,もう一点。周知ができていない場合の固定資産税の増額は,住民感情からすれば許せないはずであります。住民との信頼関係がなくなると思いますが,町長の見解をお伺いします。
◎町長(入江) 雑種地の評価変更,評価替えのことですけれども,周知が行われず固定資産税の大幅増があると聞くと。見解はというご質問でございますけれども,固定資産税の土地,家屋については,地方税法の規定により市町村長が賦課決定をすることとなっております。その決定した価額について,納税者に事前に,個別に通知することとはなっておりません。決定された評価額の確認をしていただくために4月1日から第1期の納付期限である5月末までの間,縦覧期間が設けられております。ですから,それを利用していただくということになりますけれども,ご存じない方もおられますので,納税者に納得して納税していただくために,縦覧期間や雑種地の評価等,制度について今後一層広報等により周知をしていき,信頼のいただける行政運営に努めていく所存でございます。 以上です。
◆5番(横尾) 今後一層に周知をしていきということで答弁をいただいたんですが,現在周知はされてるんですか。ホームページなんかでもされてないと聞いてますけど,どうなんでしょうか。
◎住民課長(川上) 制度等の周知でありますけども,過去には広報に載せたこともあるように記憶しておりますが,今年度については縦覧期間等の広報はできておりません。また,雑種地の評価方法等のことも,特に今までそういったものを載せたことはないというふうに記憶をしております。 以上です。
◆5番(横尾) 過去にと言うても大分過去でしょう。最近じゃないと思います。私もそういうのを聞いたことはありませんし,縦覧と言われましたね。縦に閲覧の覧で縦覧期間とありますけど,これも多分,先ほど町長が言われたように,住民の方はこんなことがあるなんて,まずほとんど知ってられる方はいないんじゃないかと思うんです。 ここに神石高原町雑種地の評価仕様一覧表ということでもらってるんですけど,こういうものを広報紙に年に1回か2回でも載せてあげられないんですか,一覧表を。こういうのを載せないんですか。
◎住民課長(川上) 先ほど町長も答弁しましたけども,今後それぞれの土地の評価の方法等をシリーズか何かというふうな形でできないかなというふうには考えておるんですが,広報等に掲載をしていきたいというふうに考えております。
◆5番(横尾) これを出していいんかわかりませんけど,その方の意見としては,1万円行かんかったのかな,雑種地だったということで,年間の固定資産税が。で,来たとき20倍になってた,20万円ぐらいになっていたということで,その変更理由は法律上においてやってるんでしょうけど,その方にとってはだまし討ちですよ,私から言えば。びっくりしますよ,1万円行くか行かないかのような固定資産税が20倍になってくれば,20万円になってくれば。それは怒りますよ。それもそこのところは,ちっさい小屋を建ててるけど,3年前ぐらいに町の評価委員とか,町の関係の方が来られて,これは大丈夫ですよと言ったそこも評価がころっと変わってるというような状態で,全く引き継ぎもできてないような状態で,本人さんもびっくりされてて,今の課長,4月からなられている課長の責任ではないんでしょうけど,こういうことは,やっぱり先ほどの質問でも言いましたように信頼関係がなくなります。これは,この前の議会報告会でもあるところで出ました。町は,稼ぐ行政というたら,税金を上げることかというようなのもありましたけども,そうじゃないんですよということで議長から説明していただきましたけども,全くそれに勘違いされるようなことじゃないかと思うんです。 これを載せると言いましたけど,周知をしてなかったら取るべきじゃないと思うんですけど,どうなんでしょうか。
◎住民課長(川上) 町が広報で住民にお知らせをするというのは当然必要だというふうに思いますけども,課税につきましては税法にのっとってやっております。その税法の中に,特にそういった制度の周知をしなければ課税ができないというようなことはありません。ただ,当然のこととして,そういった部分の広報に努めなければならないというふうには考えます。
◆5番(横尾) ちょっと最後聞き取れなかったんで申しわけないんですが,大体わかったんですけど,周知をして,納得をしてもらって課税するのは当然ですし,税金はもちろん取らなくちゃいけないし,しっかりやらなきゃないと思うんですけども,特にホームページにも周知が載ってないということですから,町長,周知はできるんですか。
◎町長(入江) これも地方税法にのっとって,縦覧期間の公告はしてるんですね,役場に。こういう縦覧期間がございますという公告は法律にのっとってやってます。ですから,広報とかホームページへ載せるというのは,基本的に自治体単体のサービスになるんです。それが神石高原町はもっともっとやっていくべきだなということで,私はそういう答弁をさせてもらったわけでございます。 議員がおっしゃられるように,今度これが,この土地がこういうふうな課税額になりますとか,いやそれはちょっと違うじゃろうというようなところを一々全部個別に話をすることはできないです。ですから,納得していただいてというのは,互いでその金額についてどうのこうのというような話をして,納得していただくようなものではないんです。ただ,その縦覧期間中にこれはどうなんかという話は受けることができますので,その制度を活用していただくということになると思います。
◆5番(横尾) だから,その制度の周知をしてほしいと言うんですよ。それができてないんでしょと言ってるんですよ。住民の人たちは知らないでしょというの,ほとんど。その雑種地の変更の何か,こうなったこうなったというのを知らないでしょっていうの。その内容を周知してほしいんですけど,できますか。
◎町長(入江) それは先ほど答弁させてもらったように,広報やホームページでも周知をしていきたいと。その縦覧についてとか,制度について,課長が申しましたように連載とか,そういう手法を使ってしっかりPRをしていきたいというふうに思います。
◆5番(横尾) 今回もそういう方がほかにもおられるか,私はちょっとわかりませんけど,周知をしてなくてかなり怒っておられます。急な金額の増額で,本当にびっくりされて怒っておられますけど,これはもとに戻らないんですか。
◎住民課長(川上) 先ほど申しましたように,地方税法の388条の第1項に規定されています固定資産評価基準というのがありまして,それによって評価をさせていただいておりますので,もとに戻すというようなことにはちょっとできません。 以上です。
◆5番(横尾) 何回も言うようですけど,周知をして,住民に広報紙を使って周知をした上で取るのは,私はそれは当然なことだと思いますし,それだとある程度納得してくださると,もう周知してますからということで納得してくださると思うんですが,全くそういうことを知らずに課税の表が来てるわけですから,納得なかなかされないんじゃないかと思うんで,これをもとに戻すというのは難しいんでしょうけど,何か。前回の3月も町長に言いましたけど,行政は日本一のサービス業だと僕は思うんですけど,サービスじゃないですよね,本当に。サービスって,これサービスなんかなと思ったり。ちゃんと周知をして取るべきだったら取ればいいわけですから。どう思います,町長。
◎町長(入江) 私も昨年就任をしたばかりでございますけれども,先ほど言いましたように公告は法律にのっとってやってるんです。ただ,それはサービスではございませんけれども,サービスとして,今後広報とかホームページでそういう周知をしていきたいというふうに考えております。
◆5番(横尾) 何ぼ言ってももとに戻りそうにないんでこの辺でやめますけど,ちょっと余りにも住民感情からすれば理不尽という気がしてなりません。こういうことはないようにしていただきたいんですよ,本当に。税金は取るべきことは取らにゃいけんのは,これは当然のことですけど,やり方がちょっとどうなんかな。やっぱり流れが違うんじゃないかという気がしてなりませんので,そこら辺をしっかり周知をしてやっていただきたいと思います。さっきの縦覧期間の件も町民の方は全く知らない方が多いので,よろしくお願いいたします。 次の質問に移ります。 これも先ほど同僚議員から出ておりますので,同じような答弁になるとは思いますが,質問していきたいと思います,告知しておりますから。 子どもの医療体制についてです。町長の施政方針の中にある小児科医体制の構築と病児預かり制度はどのように進めるのか。先ほどだいぶ言われましたので,重なるところは割愛していただいても結構です。また,食育についてもお伺いします。 特に,小児科医体制の構築と病児預かり制度をどのように進めるかということと,2番目として子どもの包括ケアの中で,肥満防止には食育が大切であると思いますが,町で行ってることがあるかを伺います。また,今後行う予定の事業があるかをお伺いします。
◎町長(入江) 小児科医療体制の構築と病児預かり制度についてのご質問ですけれども,まず小児医療体制の構築でございます。 先ほど答弁をしたとおりでございますけれども,福山,府中圏域でも小児科医が不足しているという状況でございます。仮に,町立病院に小児科を設置しても,常勤でなければ利用も少ないということを先ほども申し上げたとおりでございます。ただ,子どもたちが必要なときに適切な医療を受けられる小児医療体制の構築というものは必要不可欠というふうに考えておりますので,関係機関との協議を進めて,検討していきたいというふうに考えております。 病児預かり制度も同様ですけれども,健やか家族支援プロジェクト会議の中に福山市の小児科の先生も入っていただいておりますので,いろいろなアドバイスを受けながら,どういった仕組みができるのか検討していきたいというふうに思いますし,井笠,備後でも相互利用できるような備後圏域連携協議会等もありますから,そういうところにも議題として提案をしていきたいというふうに思っております。県ともしっかり情報共有をしながら進めていきたいというふうに考えております。 それから,食育でございますけれども,栄養の偏りや食習慣の乱れから肥満や糖尿病などの生活習慣病の増加が見られることから,その予防と改善につながる食に関する知識と食を選択する力を子どもや保護者が身につけることが重要であると考えております。保護者への食に関する意識啓発,料理,食事のマナー,家族で一緒に食事をとる等々,そういうものを積極的に取り組んでいるところでございます。 今後もそういった取り組みが家庭で実践できるように町の広報紙,ホームページ,保育所だより,保健だより,給食だより,連絡帳,情報誌アイアイなど,多様な通信手段,広報媒体を活用しながら進めていきたいと。また,参観日などでの講演などを通じて,意識啓発も進めていきたいというふうに考えております。 以上です。
◆5番(横尾) ほとんど午前中の同僚議員,林議員の答弁とほぼ一緒なんですが,私も健やか家族支援プロジェクトの内容を伺おうと思ってたんですが,これは答弁があったので割愛させていただきます。また,いつできるんかなということですけど,今できてるみたいですけど,具体策はないということでこれからだと思うのですが,これは早く進めていただきたいと思います。 また,病後児保育の事業の具体的な動きも聞きたかったんですが,これもしゃべられたと思うんで,もしも何かあれば病児,病後児保育事業の具体的な動きを教えてください。
◎町長(入江) これにつきましても先ほども申し上げましたように,健やか家族支援プロジェクト会議,来年子育て世代包括支援センターを設立するために今年の春から子育て支援係も設置して,トータル的に子育てを支援していこうという取り組みでありますから,その中で今後議論をしていただくと。その中に小児科の先生もおられますから,どういうやり方ができるのかということも聞きながら進めていけたらというふうに考えております。
◆5番(横尾) いろんな問題が出ております。今日の日経にも出てましたけども,シルバーの世代を活用した保育なんかも今日一面に出てました。こういうことを全国的にやってるんだなという私の大きな印象でした。そういう考えは町にはないんでしょうか。
◎町長(入江) 確かに昔はそうやって近所のお母さんが預かるとかというようなこともありましたし,そういうことも当然取り組みの可能性としてはあると思います。それとか,例えば病院の一角に施設というか,部屋を設けるとかということも考えられますし,先ほども林議員さんにご提案いただいた,出向いていくということも可能性としてはあるのかなというふうに思ってますけれども,いずれにしても,そういういろいろなアイデアを収集しながら検討していきたいというふうに思っております。
◆5番(横尾) 先ほど林議員も言われたように,子どもが病気になったらお母さんは会社を休まなくちゃいけないとか,いろんな疲弊したことが出ますので,シルバーなんかも活用すればこれはいいんじゃないか。特に,元気なシルバーが多いですし,いろんな経験をやられてますし,シルバーの中でも保育士さんとか,看護師さんなんかの経験者の方も中にはおられるんじゃないかと思いますので,そういう方を活用することも私はいいんじゃないかと。特に,小さい子どもさんと触れ合うことは,シルバーの方にとっても生きがいになるんじゃないかと思いますので,そういうことも一応検討していただきたいと思ってます。 続きまして,食育についてですけど,先ほどいろんなことでやられてはいると思います。 食育の問題,特に小さいときにどうしても,昔は言い方が悪いんですけれども肥満児と言ってましたけども,そういう子どもさんはなかなか将来,痩せる方ももちろんおられますけども,そのまま行くと将来的には糖尿病とか,いろんな病気を併発する。特に,今ごろは大人の生活習慣病も若年化していると聞きますので,ここはしっかりやっていただきたいと思います。 我が議会のほうでも,この春,2月だったかな,ちょっと忘れましたけど哲西町のほうに視察に行かせてもらいました。そこの哲西町の医者である佐藤先生が言われましたが,ジュースの中に3グラムの砂糖が六つ入ってると言われてましたか,18グラム,ちょっとはっきり忘れましたけれども,かなりの砂糖がコカ・コーラとかジュースの中には入ってるようなことを聞いております。やはりそういうものを余り小さいころから飲ますとよろしくないので,そういう意味で食育は今後大事だと思いますけども,こういうことで今までやられた結果によって,保護者の意識の変化はどのような状況ですか。
◎福祉課長(米山) 保育所ですけれども,保育所のほうでは,幼児期ですから体をつくっていくということを基本にした栄養バランスのある食事を提供しています。 子どもさんの中に,見た目も含めての肥満という形の子どもさんはいらっしゃらないんです,今は。いらっしゃいませんのですが,少し気になるかなというお子さんのところでは,保育士のほうで個別に相談だったり,助言だったり,そういうことをしております。 給食だよりとか,それから町には管理栄養士もおりますので,保護者会でおやつの与え方だとか,そういうことを講演をしていただいてます。 反応につきましては,今現在まだ把握はしておりません。
◆5番(横尾) こちらから反応を確認していただきたいんです。せっかくやられてるんでしたら,本当にうまくいってるのかどうか,意識はどうなんかぐらいは必要だと思うんで,アンケートをとるとか,いろんな方法があると思いますし,そんなに保護者の方って何百人もいるわけじゃないですから,いても一つの保育所で三,四十人,そんなもんでしょうから,一人一人保育士さんが聞いてもそんなにかからないと思うんで,そこら辺の反応を聞いて,今後に生かしてもらって,子どもさんが将来大人になってからいろんな病気が発生しないように,小さいころからしっかりしていただきたいというのが大きな願いです。 これもきのうの新聞に出てたかな,ちょっと邑南町の記事でこれは出てたんですけど,ここも1万人ぐらいの町なんですけど,すごいですね。現在は20代から30代の女性のうち,Iターン者が約4割,子どもさんも2.6ぐらいかな,特殊出生率が。大きな病院があるんですけど,これはやり手の,広島大学の病院におられたすばらしいお医者さんが行って,改革されてやられてるんですけど,小児科と産婦人科があるんですよ,この病院には。1万人の町ですよ,ここは。だから,神石高原町も人口的には無理じゃないかなと。ただ,ここと神石高原町の違いというのは,子どもさんがこちらは物すごく多くて,こちらが少ないということで,やはり小児科とか産婦人科,こういう大事なものをつくるとしたら,若い世代をどんどん戻さないとなかなか難しい。だから,そういう意味でこの邑南町の石橋さんという町長なんですけど,すごい方で,県議もやられたような方らしいんですが,すごいことをやられてるんで,いろんな意味でこういうところのいいところは取り入れて,子育て世代をどうやって増やすかが今後小児科なんかを呼ぶ大きなものになるんじゃないかと思うので,そこら辺も先ほどあられた健やか家族支援プロジェクト,この中でも検討していただければなと思っておりますので,よろしくお願いします。 続きまして2番目,告知放送について質問させていただきます。 前回一般質問で告知放送について質問し,町長は役場内で検討すると言われましたが,検討した結果と現状をまず伺います。
◎町長(入江) 告知放送についてでございますけれども,その後の対応はということでございます。 音声放送は,各課から依頼のある行政放送と
自治振興会などの団体によるページング放送の2パターンを行っております。文字放送はかがやきネットの画面を通じて,各課からの行政放送と観光協会等のイベントや講演会等の放送を行っております。庁内の幹部職員で構成します経営戦略会議において,先ほど言われました各課,各支所と告知放送への考え方,対応とか共通認識を持つための情報共有を行っているところでございます。 それと,現在かがやきネットのトップ画面,先ほどお配りをしたのはこのトップ画面になるんですけども,このトップ画面を変更して,文字放送の告知が視聴者に確認しやすいようにと考えているところでございます。このシステムの変更には経費が発生するため,今後予算を計上して,早ければ来年1月から実施できればというふうに考えております。このどういうふうに考えているかということは,この後
まちづくり推進課長のほうから説明をいたします。 以上です。
◎
まちづくり推進課長(小坂) 先ほど町長が言いました,かがやきネットのほうの告知,文字放送ということになりますけれども,このトップページを皆様方のほうにお渡しをしております。 一番住民の方が利用しているであろうというところは左下のお悔やみ放送のところの確認というところでお使いになっているのかなあというふうに思っております。あと,その右側に自治会の回覧板ということで,これは
自治振興会のほうで独自に入力をして,文字の放送ができるというものでございます。 左上のお知らせというのは,行政のお知らせということだけここで載せておるところであります。 右側のほうにそれぞれのところがあるわけですが,このうちお知らせというところ,行政放送を主体に載せておるんですけれども,今協働支援センターが4地区ございます。そこも含めた中での文字データとしてのお知らせができるようにこれを変えていきたいなというふうに思います。 音声放送,文字データの放送がありますけれども,やはり音声放送のところは行政的なところが主体ということになってしまいますので,この文字データの放送のところで,できるだけ住民の方に告知ができるような形をとっていきたいというふうに思っております。また,音声放送をしているものも1日に5件ぐらい放送するときもあれば,0件というときもありますけれども,数の少ないときには,このかがやきネットのほうにいろんなお知らせがありますよという補足の放送をしながら,住民の方にここでいろんなものがあるというのを,行事とかそういったところも確認ができるような形でしていきたいというふうに現在考えております。
◆5番(横尾) 前回質問した結果だとは思うんですが,わかりませんけど,少し前進しているようで安心した次第であります。 続きまして,先をつい言ってしまったんですけど,まず前回も町長に質問をしたら,町長が言われましたのに,ページング放送を支所で紹介していなかったことに関して,町長は,支所の判断なので,判断ができる仕組みをつくっていきたいと答弁されました。すぐ言えばいいじゃないかと言ったんですけど,組織だからということで,そういう答弁だったと思うんですが,その結果どうだったんでしょうか。
◎町長(入江) 先ほど申し上げましたように,幹部会において,考え方とか認識が異なってそういうことが起きたんだというふうに思いますから,それを統一をして,再度そういうページング放送とかの取り決めがございますから,そういうものの確認をしていってるところでございます。
◆5番(横尾) だから,ページング放送であれば,この前言うた三つですよね。営利を目的としないもの,宗教に関係ないもの,選挙に関係ないものは全てできるということですか。
◎
まちづくり推進課長(小坂) ページング放送につきましても全ての団体に与えているわけではなくて,
自治振興会,それから消防団であるとかというふうな形の団体に与えております。その団体が目的に応じて,言われるように営利目的であるとか,そういったものでなければ,独自の団体の判断で放送ができるというものでございます。
◆5番(横尾) その団体の判断でできるということになれば,先ほど幹部会議の判断もその団体にもちょっと提示をして,共通認識が必要じゃないんですか。
◎
まちづくり推進課長(小坂) それぞれの団体といいますか,主には
自治振興会ということになるわけですけれども,そちらのほうには昨年にもこのページング放送,活用されているところもあるし,活用されていないところもありますので,
自治振興会のほうには改めてこういうのがありますよということもお知らせをさせていただいたところであります。
◆5番(横尾) しっかりそこら辺ちゃんと周知をしていただきたいと思います。 前回も質問したんですけど,結局支所でとめるんですよね。放送してくれと言うたらぱちんととめて,できませんで終わりなんですよ。協働支援センターにもその権限を与えているということなんで,協働支援センターに行ってくださいとかということを言ってあげればいいのになと思うのに,神石支所でとめるんですよ,できませんで終わりなんですよ。もうほんな,その団体の方もどうやってみんなに知らせようと,知らせる方法がないから頼みに行ってるのにできませんで終わり。もうこれは,こういうことはできませんと。どうしてなのと言うたら,できんもんはできないというふうに。もうちょっと,どういうんかな,格式張ったというか,自分らの何か上からの命令をその自分らの都合のええように聞いてからとめてるんでしょうけど,そこら辺ちょっと改革というか,改革いかんな,そんなもんすぐできると思うんですけど,やってあげてください。それはほんま困ってますもん。 それと,次に行くんですけど,課長は4月になったらページング放送の権限について周知したいと言われましたけど,周知はできてますか。
◎
まちづくり推進課長(小坂) ページング放送につきましては,全ての団体のところに周知をしたということは正直申し上げてできておりません。ただ,協働支援センターのほうから,やはりページング放送がということが,今年に入ってからということになろうかと思いますけれどありますし,それから生涯学習事業等々のこともありますので,4月に話をさせていただいて,ページング放送のご利用を促したところであります。 また,今回のこのかがやきネットの文字データの放送,このあたりにつきましても,やはりなかなかページング放送では地区を限定されてしまいますので,確認が。そこらあたりを全町的にどういうふうに告知ができるかというふうなところも含めて,このかがやきネットのほうで,文字データであれば全町が確認ができるという仕組みになっておりますので,そういった形のものをしていきたいというのが,今日お示ししたり,話をしている内容でございます。 また,この告知の仕方につきましても,支所のほうでの扱いがというご意見もありましたけれども,また改めてこういったものを検討している,それからできたときにはこういうふうな形で,できるだけ住民の方に告知ができるような形をとるように促していきたいというふうに考えております。
◆5番(横尾) 時間がないので,最後一つだけ質問させていただきます。 公民館がありますよね,各地区に公民館。例えば,旧神石地区の公民館はいろんな生涯学習をやっておられますけれど,それを旧神石町だけじゃなくて,やはり昔の旧3町1村に知らせたいわけです。よそからも来られるんです,いろんなことをやられてますから。それで,その公民館の方に聞くと,それはできないと言われるそうなんです,普通の告知放送が。ページング放送じゃなくて。それぐらいはされてもいいと思うんですけど,どうなんでしょうか。できないんですか。
◎
まちづくり推進課長(小坂) 先ほど4月にその件についてもお話をさせていただきました。実際にこの4月にかわったので,民間ということですからできないということにはならないと思いますので,今年一年に限っては,そういったものの放送があれば,
まちづくり推進課として放送をしたいというふうに思っておりますが,今現在のところ全町的なところというところで放送してくださいというお願いは来ておりません。 先ほど言いました,このかがやきネットの文字データの告知放送,このやり方ができれば告知ができるのかなというふうにも思っておりますし,そのあたりのところも協働支援センター等々と話をしながら進めていきたいと考えております。
◆5番(横尾) 終わります。
○議長(松本) 以上で横尾議員の一般質問を終了します。 ここで休憩とします。 再開は14時25分とします。(午後2時15分)
○議長(松本) 再開します。(午後2時25分)
◆6番(橋本) 本日最後の質問者でございます。私から4点について質問をいたします。 まず,1点目でございます。 人口減少対策及び定住団地についてでございます。人口減少対策につきましては,昨年12月議会にも同趣旨の質問をしております。なかなか町長の真意というものがまだ伝わってきませんので,あえて今回質問をさせていただきます。 合併当初,人口は約1万2,000人でありましたが,本年6月1日現在,人口は9,429人となっております。約2,500人の減少であります。将来につなげる施策は多方面にわたり行われているところでございますが,即効性のある取り組みも必要ではないかと思います。町民が実感できるという町長の姿勢を持つべきと考えております。 そこで,総合戦略では,平成72年に7,500人という大きな目標となっております。現在直面する課題にどう取り組んでいく姿勢かお伺いをいたします。 また,第2定住団地の整備の策定内容に合わせ,方針をお伺いをいたします。
◎町長(入江) 人口減少対策,定住団地についてのご質問でございますけれども,初めに人口減少対策総合戦略を進めるに当たり,直面する課題にどう取り組むかというご質問でございますけれども,総合戦略の主たる考え方でございますけれども,今の小学校五つを維持する,残すという,柱はそういう柱でございます。それは,必要最小限のコミュニティーを維持していくということでございます。そのため,総合戦略に計上しております各事業を着実に実行していくことが必要であると考えております。 その中でも新規定住者数や子育て応援住宅事業などは計画を上回る成果が上がっております。ただ,全体的にはまだ十分と言いにくい状況でございます,目標数値に対してですね。より一層事業の成果が発揮できるようないろいろな取り組みを進めていきたいというふうに考えております。 第2定住団地の整備内容と方針はというご質問ですけれども,町内にある遊休町有地を活用するもの,また民有地を利用したものを想定をしております。 民有地については,現在用地交渉中であり,決定し次第報告をさせていただきたいというふうに考えております。星の里いせきの例を参考にしながら,早期に定住などの形でその効果が発揮できる定住団地開発を行っていきたいというふうに考えております。 以上です。
◆6番(橋本) 総合戦略計画は国の指導に基づいてなされたものと思っております。これが平成27年から31年の5カ年計画であろうと思います。その後も第二弾が国から示されるんではなかろうかと思っておりますが,現状はどうかと思いますが,その辺,この後のこの総合戦略計画,その辺の情報というのは入っておるでしょうか。
◎町長(入江) 今のは31年度以降の情報ですか,そういう計画の。それは私はまだ把握はしておりません。
◆6番(橋本) 計画は31年で終わりということもないでしょうから,人口の統計等を調査をし,将来,平成72年に7,500人という大きな目標値も示しておりますので,何らかの形でまたあろうかと思いますが,現在ある計画に基づいて実行をなされてきておると思います。ただ,今町長,新規定住者数,子育て応援住宅事業などは計画を上回る成果が上がっているという,この成果が上がっているというのは余り町長の口から,この場合発するのは,私は拙速であろうかと思います。やはり全体を考えた上で,この町にとってこの計画どおり,上回っていることなら町長の口から発しても私は構わないと思いますが,今ここで,この事業が成果が上がっているというのは,非常に誤解を招きますし,この人口減少対策にいかほどの信念を持って取り組んでおるのかを問われると思います。その辺,町長はどうお考えになりますか。
◎町長(入江) 総合戦略はたくさん事業がありますけれども,その中の定住の関係,子育ての関係は,実際に計画数値を上回ってるというふうに数字で出ておりますから,それは成果があるということで,その事業については言っても私はおかしいとは思わないんですけれども,それからもちろんこの総合戦略の目標数値,人口ビジョンに基づいてやってますけれども,大変厳しい数値でございます。でも,それを当面5年間クリアすることで,今の小学校5校を残していくと。5年間たったときにもう一回コーホートで人口シミュレーションをやって,それからまた見直していくという形になっていくんだと思いますけれども,もちろん人口はとにかく何でもいい,増えりゃというもんでもありませんけれども,人口増というのは一つの大きな目標でございますから,その達成に向けて努力していきたいというふうに考えております。
◆6番(橋本) 今実施中でありますから,31年度終わった時点で,ここはこういった成果が上がったと,これからも続けていこうという判断をすることで言葉を発せられたらと私は思います。今の時点では私は疑問に思うわけであります。 そこで,小学校5校体制を維持するという考えに基づいて行われておりますが,豊松地域,私出身ですので,あえてこの場で発言をいたしますが,豊松地域の人口は1,300人を切りました。小学校の児童数も本年32人,来年は20人という予想がついておる地域であります。町全体の中に豊松地域も入っておるわけでありますから,5校体制を維持するんであれば,私は何かそこへ即効性のある施策を考え,実行に移す,一番しなくちゃならない地域であると思いますが,その辺の町長のお考えをお聞きをしたいと思います。
◎町長(入江) もちろん,豊松小学校は今年も入学式がなかったということでいろんなことを考えております。今すぐここで報告はできないというふうに思いますけども,例えばできるものとすれば,第2定住団地というふうに先ほど答弁させてもらいましたけども,その定住の団地というか,住宅の敷地の販売だけではなくて,若者向けの集合住宅等々の検討も今豊松地区でしてるところでございます。まだ検討段階なので,具体的な内容についてはお話は避けますけれども,豊松地区に特化した,まる豊トマト等もやってますけれども,特化した取り組みというのは,今後もできるものがあればしっかり取り組んでいきたいというふうに考えております。
◆6番(橋本) 定住団地のことが出ましたので,第2定住団地の団地整備の策定がなされておると思います。コンサルタントへ委託として出され,この3月には上がってきておろうかと思います。その策定の内容をここでは示すことはできませんか。
◎
政策企画課長(岡崎) 橋本議員さんのご質問でありますけれども,昨年実施しました定住団地の調査につきましては,3月に報告書をいただいております。 詳細な中身につきましては後日詳細を説明をさせていただきたいと思いますけども,大枠としては,遊休化している町有地を使った団地の考え方,それから民有地を利用する団地の考え方の二つを柱に調査がなされておりまして,その個別の場所等については先ほど町長が答弁しましたように現在検討中でありますし,民有地については用地交渉を始めておるところでありまして,それが整った時点でまたご説明を申し上げたいというふうに考えております。
◆6番(橋本) 町の遊休地,そして民有地を想定したものを考えておるということでありますが,いずれにしても現在の星の里いせきをイメージしたようなものを考えていくのか,その辺はどうなんでしょうか。
◎町長(入江) 一番初めの答弁では,星の里の例を参考にしながら,もちろんあそこは成功事例でございますから参考にしますけれども,先ほど申し上げました,例えば豊松地区については販売も当然考えていきますけれども,若者向けのかなり安い家賃のそういう集合住宅等も民間と一緒に考えていけたらなと,そういう思いも持っております。
◆6番(橋本) 民間と一緒にという,ちょっと理解できんのですが,どういった方策なんでしょうか。
◎町長(入江) 一般的にはPFIとか,仙養のティアガルテンをやってますけれども,そういう手法もありますし,それにのっとらなくても,例えば町の土地を民間に貸して,民間が整備をして,例えば10部屋あればその3部屋は町が使わせてくださいと,建てるのは民間ですから。その7部屋についてはおたくで運営をしてくださいというようなこともできるんじゃないかなというふうに考えてます。手法についてはこれから検討していきますけれども,民間資本を活用するというのは非常に重要なことかなというふうに考えております。
◆6番(橋本) その検討の結果はいつの時期に決定をされますか。
◎町長(入江) 先般も星の里販売をしていただいた町内宅建業者のグループがあるんですけれども,そのメンバー,5人か6人だったと思うんですけども,お集まりいただいて,これからの定住団地の方向性についてご意見をいただいたんですけれども,その中でも民間との連携の集合住宅とかはありだねと。民間だけでやるのもちょっとしんどいけど,行政と一緒にやるんであれば可能性とすれば出てくるよねというような話も受けております。 また,そういう会議をしっかり持ちながら,今度は具体的にここではどうだろうかというような話をして,位置とかを決めていきたいと思いますけれども,これもスピード感を持ってやりたいと思いますので,今豊松で検討しているものについては,ただこれもまた順番を間違えると困りますので,地域の人としっかり話をしながら進めていきますけれども,秋口ぐらいには方向を出したいなと思ってます。
◆6番(橋本) 先ほど言いました豊松地域,本当に人口減少が目に見える形で,速度が速いなという感じがしておりますので,これも町長がトップなんですから,豊松はこんな地域でよくご存じであろうと思います。ですから,豊松地域へこの住宅を建てるんだと,その方針を出されるべきではないですか。いろんな検討,地域の声も聞くことも大事でしょうが,やはり町長がどう考えるかによって町がどう変わるか,それで決まるんだと思いますが,その辺はいかがですか。
◎町長(入江) ですから,豊松を重点的にどうやっていくかということを私自身も考えておりますから,民間と連携した集合住宅も一番初めに豊松を考えているところでございます。
◆6番(橋本) それと,IUターン者を町に呼び返そうという,この事業も一つの事業として入っておりました。 各地区ではそういった運動をしようという声もちらほら聞こえます。これも非常に大切なことであります。やはり生まれた土地,ふるさとを大事にする思いというものはそれぞれ持っておられると思います。これも町がリーダーとなるか,町が何かこういったものを誘導するというのも考えていかなくてはならないと私は思っておりますが,町長のお考えをお聞きいたします。
◎町長(入江) UIターン者の促進ということでは,現在もいろいろな施策を取り組んでおります。農業であればまる豊トマトもそうですし,いろんな取り組みをもう既にやっております。それをしっかり検証しながら,廃止するもの,新たに追加をしていくもの等々も検討していきたいというふうに思ってますけれども,いずれにしてもお金をどんどん出していくということにはなかなかならないのかなというふうに思っておりますので,地域の魅力とか人の魅力をしっかり伝えるような取り組みをしていきたいというふうに考えております。
◆6番(橋本) それと,そこへ住んでおられる方々がやはり希望を持って生きることだろうと思います。 私も豊松の地域づくりにかかわってまいりました。その中で私も話をいたしましたけれども,一番怖いのはその人間の諦め感だと。それがあったら何をしようと前に行かないよという話をさせていただきました。やはり希望を持つこと,皆が助け合い,協力し合って生きるということを共有をしなくてはいけないと思います。そういった機運を盛り上げるということも私は大事な町の仕事であろうかと思いますが,その辺の町長のお考えはどうですか。
◎町長(入江) もちろんモチベーションとか,そういう自分のやる気というのを町民の方に持っていただくことは非常に重要だというふうに考えております。 例えば,ふれあいタクシーとかもどんどん出ていくようなきっかけにもなりますし,いろんなことが可能性としてはあるのかなというふうに思ってます。それは,協働支援センターもありますし,いろんな団体が主体的にそういう機会をつくるということも必要なのかなというふうに考えております。そういうところとはしっかり連携をしながら,その取り組みができたらというふうに考えております。
◆6番(橋本) その取り組みも町長が姿勢を示して,強い姿勢を持って取り組まなければ誰もついていかないということであろうと思います。その辺の力を十分発揮をされていくことが重要だと思っております。 そこで,人口減少対策にかかわることであろうかと思いますが,本日町広報紙をいただきまして,2ページ目に「協働で創ろう まちの未来を」という懇談会の話が載っておりました。この中身は,「本格的な人口減少社会の到来や少子化社会への対応など,これからのまちづくりは住民と行政が協働して,まちづくりを進めていくことがより重要になっています。」ということで,町長が出向いて懇談会をしますという,これが載っておりました。 各地域では,協働支援センターができ,各団体の長が寄って,その地区のまちづくり計画を考えました,1年間かけて。計画ができ上がりました。今年,やっとその計画に基づいて行動しよう,実施していこうという今時期であります。そういった時期に町長が出て,協働をつくろうと言ったって,ええとこどりじゃないかと僕は思います。いろんな議論をしてできた協働のまちづくり計画,地区の計画,出ていった委員さんがいろんな考えや意見を述べたのを集約したのが計画書ですよね。そういうことをやっていこうという盛り上がりの中で,そこでまた町長が出ていって懇談会をしようというのは,どうもその辺の趣旨が,この趣旨がよくわかりません。町長,答弁してください。
◎町長(入江) 協働支援センターを中心とした懇談会も開催をします。テーマを絞ってやります。それとは別に,それは地域の方々が約20人ぐらい集まれば,申し出がきて,町長の思いとかまちづくりについて話を聞かせてほしいということがあれば,出ていってお話を聞かせていただくと。 私,今もいろいろ呼ばれて出ていって,住民の方と交流をしていますけれども,協働支援センターができたからもうあんたはええよというようなことではなくて,いろんな意見をお聞きをします。それはすばらしいことだなと。すごくいろんなヒントになります。それを例えば協働支援センターを無視して,僕が勝手にやってくとかということは当然ありませんし,それは連動して,こういう意見があったから協働支援センターで取り組むことはできませんかとか,そういうふうなしっかり話ができてくるのかなと。可能性として,住民の方の話を私は聞きたいなと。全部自分が強引に出ていくわけではありませんから,希望されるところに出ていくということでございます。
◆6番(橋本) 住民の方々の声を聞くというのは,僕は否定はしていません。非常にいいことだろうと思います。 その中でもう一つ聞きたいのは,行政懇談会も入ってますが,これはまた別なんですか,行政懇談会を開催するのとは。ちょっとその辺が誤解を招くんじゃなかろうかと思いますが,その辺はいかがなんですか。
◎
政策企画課長(岡崎) まちづくり懇談会と行政懇談会の話でありますけれども,先ほど町長が申し上げました小さい単位,20名以上のいろいろな団体の方々が集まって,町長と一緒にあしたの未来を語るというようなことを考えておるのがまちづくり懇談会でありまして,橋本議員が言われました行政懇談会につきましては,基本的には協働支援センターを中心に,協働支援センターの中を対象に,協働支援センターの方々と一緒に,協働支援センターの中でこんな悩みがあるとか,こんなことをしていったらいいんじゃないかとか,今まちづくり計画をつくられておりますけれども,この考え方はどうなんかというようなことを,二,三の討論項目を我々と一緒になって,調整をさせていただいた上で協働支援センターを単位としてやるのが行政懇談会。それよりも小さい単位でやっていくというのがまちづくり懇談会ということで,今回広報紙に載せさせていただきました。どうかよろしくお願いします。
◆6番(橋本) わかりました。理解をいたしました。 この文章だけを見ると,ちょっと混乱を起こすことかなと思い,聞かせていただきました。 次の質問に参ります。 橋梁,トンネル点検についてでございます。この事業は委託して行われて,近接目視による定期点検を実施しているものでありますが,今後不良な箇所の修繕などを行う必要があると思いますが,その方針を聞きたいと思います。また,既に通行止めになっている橋,トンネルがありますが,その判断基準をお聞きをしたいと思います。
◎町長(入江) 橋梁,トンネル点検についてでございますけれども,修繕についての今後の方針はというご質問です。 町道橋420橋について,近接目視による定期点検を平成26年から実施しており,点検の完了は平成30年でございます。全箇所点検完了後に修繕計画の策定を行い,修繕を実施する予定でございます。ただし,予算や費用対効果等の検討を行う必要があり,優先順位の決定や場合によっては廃止も必要となってくるというふうに考えております。 トンネルにつきましては,主要地方道三原東城線のバイパス改良工事完了時に旧道と合わせて広島県から譲渡を受けたものであり,現時点では修繕は考えておりません。 次に,既に通行止めになっている橋,トンネルがあるが,その判断基準はというご質問ですけれども,橋梁につきましては,損傷が著しく,構造上または通行障害や第三者への被害のおそれが懸念されるものについては通行止めとしております。 トンネルについては,変状があり,将来歩行者,通行車両に対して危険を与える可能性があるものを通行止めとしているところでございます。 以上です。
◆6番(橋本) 全箇所点検後という,多分来年度でこの事業は終わるのかと思いますが,今の通行止めをされておるところはいわゆる目視によっての点検で,それだけで通行止めという。第三者に被害のおそれがあるという,トンネルでしたら劣化してコンクリが落ちるとか,見ればわかることでありますし,橋だったら橋脚が折れたり,倒れたりということで判断をされておると思いますが,その実情をよろしかったら担当課長,お聞かせ願いますか。
◎建設課長(国重) この点検につきましては,平成26年に省令によりまして点検を実施することになりました。それで,これにつきましては5年に1度点検することになっております。 目視といいますが,コンサルタントに委託しておりまして,形状も全て調査しております。その判断結果によりまして,今通行止めをしております。
◆6番(橋本) それで,そこを修繕するかしないかは,生活道であってもこの事業が終わらない限りは判断しないということでいいんですか。
◎建設課長(国重) 橋梁につきましては,先ほど町長が言いましたとおり420橋あります。現在のところ26年から実施してます点検につきまして,28年度で132橋,残りの分も多うございまして,ただ整備計画を立てないと補助金がもらえないという実情もあります。ただ,これが5年たって終わって,いきなり計画を立てては日数が少し遅いかと思いますので,事前に計画の準備はしてまいりたいというふうに考えております。
◆6番(橋本) その優先順位をつけるのにも判断をしていっておかなくてはならないと思いますけど,費用対効果等もありますし,いろんな面でその判断をスピーディーにやっていくことも大事であろうと思います。 点検をした後には,この橋をどうするのかというのは結果が出ておかなくてはならないと私は思ってますが,特に生活道,生活に関して使っている橋とかは,いち早く判断をして,対策を練っていかなければならないのでははいかと思いますが,その辺はいかがですか。
◎建設課長(国重) 28年までの点検数が,橋梁では132橋あります。その中で早期措置を講じるべき状態という橋梁が41橋あります。全て420橋が点検完了する30年には約100橋ぐらいと想定をしております。ですから,その中で早目にいって,地区でいいますと,油木と豊松につきましては全橋梁の点検が終わっております。この中で,費用対効果も含めて早期に検討してまいりたいというふうに考えております。
◆6番(橋本) ですから,通行止めをしておる箇所,ずっと通行止めという看板でおると,いつかは修繕してくれるだろうという期待も入ってきます。特に,生活道として使用されておるところは。その辺の判断をきちっとどういうわけでできる,できないかを住民へ示すことが重要だと思います。そうでなくては非常に期待とまた不安をあおることだと私は思っておりますが,費用もかかることでありますし,非常にその辺をどう考え,計画づくりを,油木と豊松はもう完了しておるということであれば,完了地区からそういう判断を示すべきではなかろうかと思いますが,これを町長にお聞きをしたいと思います。
◎町長(入江) 優先順位等は,計画をつくって,優先順位をつくって補助金の対象になってくるということがございますから,全部の調査が終わってから優先順位を,例えば生活道であっても,ほかに主要道のアクセス道が老朽化しているので,そこは早目にやらなきゃいけないというところは当然優先度が高くなってくるわけです。ですから,そういうところを今の点検が終わった段階で,それまで準備はしていきますけれども,そこで判断をするべきかなというふうに,今単体でこの橋はどうするか,この橋はどうするかということではなくて,総合的に考える必要があるのかなというふうに考えてます。
◆6番(橋本) 早期に判断をしていただきたいと思います。 次の質問に参ります。 航空写真等の現況地番図でありますが,平成28年度に導入をしたと思いますが,航空写真等及び現況地番図ですが,住民課だけでなく産業課,建設課など共有できるものを既にもう活用されていると思いますが,現在どのように使用されておるのかをお聞きしたいと思います。
◎町長(入江) 航空写真等の活用でございますけれども,現在住民課においては固定資産税の現況確認資料,それから地籍調査の確認資料として利用しているところでございます。 また,産業課の農地管理の資料や総務課での土砂災害警戒区域等の把握やハザードマップの作成,福祉課においては避難行動要支援者の把握等に活用したいと考えております。 以上です。
◆6番(橋本) 住民課においては先ほど答弁をされまして,活用していると,利用しているということでありました。ほかの課については活用していくと言われました。ですから,まだ現在それを使用してないということなんでしょうか。
◎町長(入江) 住民課においては,既にそういうことで資産税等々で活用しておりますけれども,今他の答弁の内容についてはこれから活用していくということでございます。
◆6番(橋本) このシステムは3月末ででき上がってきておると思います。そのことは重々もうわかっておることでありますから,4月からどの課においてもこれを活用していこうというものがなくてはならないのが当然のことだろうと私は思います。これから活用していこうという予定であることは,これが行政のやり方かなと私は思います。これは約3千万円かかったと思いますが,かなり高額なお金でこのものを作成をしておるからして,既にもう4月からこれを活用しておるということでないと私はいけないと。何だという私は思いをしておりますが,その辺町長はどう思われますか。
◎町長(入江) 業務委託をした段階でどういうものができ上がってくるかが想定できますから,それをどういうふうに活用していくかというのは確かに議員言われるように,今予定をしてると,内容を今それぞれ検討はしてる段階だと思いますけれども,2カ月,4月から今6月ですから,2カ月でございますけれども,その期間が遅いということであれば遅いのかなと。今どういう活用の仕方を検討しているところでございます。
◆6番(橋本) いやいや,もう入るものがわかっとるんだから,それを活用しましょうというのが事前にできとかにゃいけん話なんですよ。これから活用を検討すると言われたら,どうもその辺がわからない,私には。もう入るものがわかっとるんですから,これはほかの課が待ってましたというように活用していこうというものでなくちゃならんのですが,そんなもんじゃなかったということですか,逆に。
◎町長(入江) 全く放っておいたということではございませんから,それぞれ総務課,産業課,福祉課等,今どういう形になってるかというものを答弁をしたいと思います。
◎産業課長(瀬尾) 産業課としては,4月ごろだったと思うんですが,住民課のほうからどういった活用があるかという調査が参りました。うちは農業委員会で現地の農地の調査をする段階で,現地に行ってもなかなか,公図だけ持っていってもわからないということで,航空写真とあわせた,そういった活用をしていきたいということで,8月から農地パトロールが始まりますけれども,その段階で実践に移していきたいというところでございます。
◎総務課長(瀬尾) 総務課につきましては,土砂災害の危険箇所をより具体的に住民の方にお伝えするようにこの地図が使えないかということを検討しております。ただ,土砂災害の危険箇所の基本データにつきましては県がタッチしておりますので,今回納入していただいている業者と県のデータをリンクすることができるかどうかという把握を既に行っております。県のほうも基本的なデータの活用はオーケーということで回答をいただいておりますので,今後地図をリンクをして,よりわかりやすいデータを住民の皆さんのほうに公表していくように考えております。
◎福祉課長(米山) 福祉課のほうは,避難行動要支援者の台帳のシステムが入ってます。住所だとか名前だとかが入ったものになってますが,これを,データを活用させてほしいということで,業者のほうとどのようにしてリンクできるかという手続きの協議を4月の末ごろに始めております。表記の仕方だとか,どのように表示するのがいいのかとかということも含めて今協議中です。でき上がるのがいつになるかというのはまだ確認はしておりませんが,早急に進めていきたいと思います。
◆6番(橋本) 今,各課が答弁いたしましたけども,そのものが入ってからそれを活用するためにどう協議して考えていこうかということなんですよ。それは使えていくのは非常にこれはいいことですよ。それはどんどん使っていただいて,活用すればいいです。 でも,3月に入ってきとるんですから,それまで以前に考えておかにゃいけんでしょというのを言いたいんですよ。わかります,町長,これ。
◎町長(入江) でき上がってきたのが3月ということでございます。確かにどういう航空写真ができ上がるというのはわかっておったとは思いますけれども,実際上がってきたのは3月ということで,それからそれをもとに各課においてどういう活用の仕方ができるか,活用の仕方というか,どういうふうに具体的に今の地図とリンクをするとか,そういうことを4月から検討してたんだというふうに思います。 4月からすぐスタートという,利活用はすぐスタートということにはなかなかならないのかなと。ただ,考え方として今言われるように明らかにわかってるものについては事前に準備を進めていくということは重要かなと。今後そういうふうな取り組みに変えていくというか,意識をしていきたいというふうに思います。
◆6番(橋本) 町長がいつも言われるスピーディーに物事をするという言葉を実践をしていただきたいと思います。 次の質問に行きます。 農地の荒廃についてでございます。町内の農地,荒廃地がかなり増加していると私は思っております。高齢化や生産性などさまざまな要因があって,荒れていく現状は人口減少とともに深刻な問題であると私は思っております。 町としてこの荒廃地,どう対応していくのかをお聞きをしたいと思います。
◎町長(入江) 農地の荒廃についてでございますけれども,その対策はというご質問です。 農地中間管理機構や人・農地プランの活用に加え,町単独でも農地集約に対する助成制度を行っているところでございます。引き続き,もうかる農業の確立を目指すことで,農地の荒廃化防止を図っていきたいというふうに考えております。 以上です。
◆6番(橋本) 農業委員会のほうでもかなり取り組みを行われ,敬意を表したいと思いますが,集積農地として活用等,いろんなことを考えられると思いますが,しかし限度があろうかと思います。条件のいいところも少し荒廃をしていっておるのかなと思います。これが進めば,やはり町の景観を損なうこともありますし,町のイメージとしても非常に悪影響を及ぼすものと思います。 例えば,どこでもというわけにはいきませんけども,県道沿い,大きな道沿いはきれいにしていこうというか,耕作は無理にしても保全管理はできるでしょと。しかしながら,個人の持ち物でありますから,それぞれ高齢化等々の諸問題で草刈りもできないというところもあるでしょう。そういったところを地域に保全管理をしていこうということで景観を保つことも必要であろうかと思います。そういった取り組みを考えていくべきであろうかと思いますが,町長,そのご見解を少しお聞きしたいと思います。
◎町長(入江) 個別の事案といいますか,あそこが荒れてるからそこを保全管理しようと,そういうことで例えば協働支援センター等で話ができればですけど,やはり経費もかかることですし,先ほど申し上げましたように農地中間管理機構や人・農地プランのそういう活用をしっかり促して,圃場整備したところが荒れていかないような取り組みを進めていきたいというふうに考えております。
◆6番(橋本) 町の美化というか,景観をよくするという考えはないですか。
◎町長(入江) もちろん町の美化と環境というのは今も保全をしてるというふうに考えております。
◆6番(橋本) ですから,何らかの対策を講じなくちゃいけないということを言っとるんです。
◎町長(入江) 先ほど申し上げましたように農地中間管理機構や人・農地プランの活用を進めていきたいというふうに考えて,ほかにも地域の農業法人とかと連携をしていけばできることもあるのかなというふうに思ってます。
◆6番(橋本) 町のイメージというか,人口減少そして町の景観,これはイコールだと私は思います。何らかの対策,対応を僕は考えるときが来ておるなという思いを言いまして,私の質問を終わります。
○議長(松本) 以上で橋本議員の一般質問を終了します。 お諮りします。 議事の中途ですが,以上で本日の会議を閉じ,延会としたいと思いますが,これにご異議ありませんか。 (「異議なし」の声あり)
○議長(松本) ご異議なしと認めます。よって,本日はこれにて延会といたします。 6月16日午前10時までに本議場にご参集ください。 午後3時13分 延会...