平成23年度第 1回 6月
定例会 平成23年度第1回
神石高原町議会定例議会会議録(第3号)1.
招集年月日 平成23年6月17日1. 招集の場所
神石高原町議会議場1. 開 議 6月17日 午前10時00分宣告(第3日)1. 応招 議員 1番 横 尾 正 文 2番 橋 本 輝 久 3番 小 川 清 治 4番 寄 定 秀 幸 5番 丸 山 達 夫 6番 佐 伯 卓 師 7番 木野山 孝 志 8番 村 上 克 朗 9番 藤 田 晃 己 10番 瀬 尾 征 爾 11番 小 林 貢 12番 片 山 元八郎 13番 松 本 彰 夫 14番 岡 崎 奠1. 不
応招議員 な し1. 出席 議員
応招議員に同じ1. 欠席 議員 な し1.
地方自治法第121条の規定により説明のため出席した者の
職氏名 町長 牧 野 雄 光 副町長 上 山 実
教育長 佐 竹 秀 朗
会計管理者 近 藤 秀 夫
総務課長 前 原 隆 博
まちづくり推進課長 垰 本 昌 則
住民課長 石 田 金 寛
建設課長 馬屋原 康 弘
産業課長 守 多 三 郎
福祉課長 世 羅 雅 星
保健課長 吉 津 賢 秀
環境衛生課長 横 山 邦 正
学校教育課長 川 上 晃 生 生涯
学習課長 藤 井 義 弘1. 本会議に職務のため出席した者の
職氏名 事務局長 柏 床 亦 之 書記 内 藤 員 代1.
議事日程 内容は
別紙日程書のとおり 午前10時00分 開議
○議長(岡崎)
皆さんおはようございます。 傍聴の
皆さん,ようこそおいでいただきました。 議員の
皆さん,それから執行部の
皆さん,本日もよろしくご協力をお願いして,開会いたします。
全員出席でございます。定足数に達しております。 ただいまから平成23年度第1回
神石高原町議会定例会を再開いたします。 直ちに本日の会議を開きます。(説明員を報告) ~~~~~~~~~~~~~~~
○議長(岡崎) 日程第1,
一般質問。 昨日に引き続き通告順にこれを許可します。
◆3番(小川) お許しをいただきましたので,
一般質問2日目となりましたが,次の4点について通告をいたしております順番で質問をさせていただきたいというふうに思います。 まず最初に,このたび
ケーブルテレビが,かがやきネットが開局をいたしましたことを,この
情報通信整備網を提言,推進した議員の一人といたしまして大変喜んでおります。 今後,この
運営設備の維持が適切に行われるとともに,この
ケーブルテレビを使って町民の安全・安心はもちろん福祉の向上,将来まだまださまざまなサービスの展開がなされまして町の発展につながることを祈念をいたします。 質問に移りますが,
産直市場の
経営統合と
常勤社長の採用,2点目といたしまして
神石高原町
ブランド産品の具体と
地産地消を,3番目といたしまして
エネルギー資源の方向はということで質問をいたします。 まず,
産直市場の
経営統合と
常勤社長の採用でございますが,昨年,
産品産直市場3店舗の
経営統合と
常勤社長を置き,社長みずから行動し店舗の経営,これに当たれとの
同僚議員であります
瀬尾議員のほうからの質問に対しまして,町長は
出荷者協議会の統一を含め,困難ではあるが公募も含めて今後の課題として検討をしていくと答弁をされておられます。 現在
産直市場は3
店舗別々で経営をなされており,社長は2店舗が町長,1店舗が副町長と,非専従であります。よって,店長や支配人が軸となって経営がなされております。 これからの
産直市場の課題として考えられることは,
生産者の高齢化による品不足,また福山市郊外における
新設スーパーの設置や,またこれらの
スーパーへの
送迎バスの展開,これら
スーパーの
地産地消運動による影響,また特産品の開発,
イベント実施による集客などの課題を克服しなくてはならないと思います。 3店舗の総
売り上げは,先日ご報告もありましたが,全体では6億5,900万円と大きく,地元の町内の
農業者,また
産品生産者の生活の支援,
農地荒廃の防止,また
生きがいづくりと
健康づくりなどなど大きく役立っていると思います。 道の駅182
ステーションも町の玄関口としてこのたびリニューアルをされ,
地域コミュニティーの拠点として整備されようとしておられます。現在は3店舗の社長は町長,副町長でありまして,多忙な公務を抱えておられ,社長として先頭に立って経営の刷新,課題の解決に当たる
環境状況にはないのではないかと思われます。 このような現状を見るとき,3店舗が統合して
神石高原町の
産直市場として地域の拠点として
経営統合をし,維持,拡大を図る体制が必要ではなかろうかと考えますが,町長のお考えをお伺いをいたします。
◎町長(牧野)
皆さんおはようございます。 きょうは,最初に
小川議員の質問でございます。 第1点目の
産直市場の
経営統合と
常勤社長の採用というお問いでございますが,この件は過去にもここに
小川議員も示されておりますが,昨年は
瀬尾議員の質問も大体同じような同質の質問が出ております。即やらなかったというのは,弁明ではありませんが,今
小川議員が紹介されたように2つの施設の社長は私,それから182は副町長が務めております。 これは,1回,182で
民間人を社長にいたしました。これは都合によってやめたわけですが,やっぱり
民間人を使いますとどうしても報酬というもんがそこへ発生してくるわけです。そうすると,ぎりぎりの
経営状態ですからそれだけ損金,赤になるわけです。今そういったことでいろいろと考えておったんですが,もうこの辺でと思いますので後ほど
意思表示をしますが,参考までにさんわ
ステーションの,きのう,おととい発表しておりますが,
税引き前の利益が255万8,367円であります。そのうち雑収入として312万1,786円,これは国交省が道の駅として指定しておりますトイレ等々の管理費に対するものですから,これを引いたら赤になると。さんわ
ステーションですら,こうです。そういう状況なので。それから,まるごとについては特に昨年で見ますか,22年度の
決算状況があれでしたが,その前からちょっと落ちとるんですが,
税引き前の利益が36万9,211円であります。それから,百彩館の利益が,1万6,686円が
税引き前の利益ということになっております。ちなみに百彩館は公費,町費は今期入っておりません。それから,まるごとについては
皆さんご案内のように第1
駐車場の土地の
借り上げ,あるいは店舗の土地の
借り上げに対して600万円,ちょっと割っとると思いますが,これは
スタート時点から土地の支払いで払っております。これが町費が入っておること。もう一つ,まるごとは,もう一つ第2の
駐車場を持っておりまして,それはまるごとの会計内で500万円余りほど出しておる。ですから,そうしてみると,まるごとのほうが500万円から捻出したんでやっとるということは,それなりに土地の高いといいますか,住民,市民が多いとこですから,当然といやあ当然ですが,そういう
経営内容でございます。 ですから,常勤の社長を持ってきて,今のような体制では赤字になるのは当然ということが言えますが,しかしそこで
カリスマ性の社長,これは全国で募集をしたいと思う。それで,今ちょうど
ローソンの職員を今2名採用,内示から採用の段階になっておりますが,それも公募しておりますので,
民間人出身を限定して期間を3年か1年かに切って。そうしないと,その社長のやりようによっては今より経営がよくなるはずが悪くなるということも想定しておかなきゃならんので。大変この問題は,言うは簡単ですが,やって成果が出るというのは極めて不透明でありますから。 昨年は
瀬尾議員からも,
皆さんそういうことも言われますし,今私もここで英断したいと思いますので,3施設を統合した社長,社長のもとに
出荷者の3団体も統一ができるもんだと,こういったことで会社の3施設の改革に向けて社長に任せるという気持ちになっております。ですから,ここでまだ
内部調整もしておりませんから,店長も全然,きょう私が発表するわけですから,これは町長が決断したら揺るぎないものですが,一応は協議をして理解を得たいというふうに思っております。 そういうことですから,議会の
皆さんも大変この第三セクの関心は多いわけですが,きのうは個別の小さい科目の質問ですから介入は原則的にできないと断言したんですが,きょうの質問は町長としての大きな考え方をどうかと言われるんですから,正面から受けて立ちまして,いろいろと
皆さんも心配があろうと思いますが,6億円,7億円へ近い
売り上げもあるわけですし,また
出荷者の利益にもつながりますし,また
高齢者の
皆さんの生活といいますか,
生きがいの楽しみという部分もありますので,ぜひともこれは成功させたい,このように思います。 以上です。
◆3番(小川) 英断をされたようでございまして,次の質問を考えとったんですが,いろいろリスクがあるかと思いますが,そういった英断をされたということで,我々も協力していきたいというふうに思います。 私も思うわけですが,町内はもちろん全国でやはり公募をされて,先ほど言われたカリスマ的な社長を採用されて,社長それから店長,支配人という形ですぐに意思の伝達ができるといった形の
仕組みづくりを行われまして,3店舗の野菜の
共有配分であるとか,
売れ筋商品,産品の
生産体制であるとか,特徴ある
イベントでの交流の促進,また
地元産品の
商品開発であるとか,
情報発信の共有化などなど,たくさんのメリットがこれによりあるというふうに考えられます。 町内といいますか,3店舗の競争ではなくて世界へ羽ばたく
神石高原町ということで取り組んでおられますから,町外へ打って出る前向きな
取り組みで行くためにも,やはり
専従社長を採用されまして3店舗が一体となって将来に向けて維持,拡大ができる体制をつくる必要があるというふうに考えます。また,昨日も
横尾議員のほうからもいろんな課題に対する質問がございました。これを解決,解消するためにもぜひ
常勤社長を設けて,
常勤社長がいれば,そういった課題も克服できるんではないかなというふうに思います。 先ほど内部的なものができてないということでございますが,役員会,また取締役会等経てからのことだというふうに思いますが,その点
担当課長さんはどのようにお考えでしょうか。
◎
産業課長(守多) ただいまのご質問でございますが,先ほど町長のほうからも申されましたように,専属の社長を置くということになりますと経費的には苦しくなるということも想定はできるわけでございますが,3店舗の役員さん等々のご理解をいただきまして理想であります社長1人体制に向けて,先ほど町長が申されましたように公募しながら1名の
専属社長をつくっていくという方向で努力していきたいというふうに思っております。
◆3番(小川) いろいろ協議をされた上で,そういう方向で進むということにしていただきたいというふうに思います。 では,次の項目に移りたいというふうに思います。
神石高原町の
ブランド産品の具体性と
地産地消をということで,質問をいたします。 現在,
商工会や町が以前から町の
ブランド商品の開発をということでなされてきておりますが,新しく
近隣地域また全国へ展開できるような商品ができていないのではないかと思われます。
官民連携,いわゆる
農商工連携で具体的なものを見せるべきであるというふうに思います。 町内には
神石牛,また地鶏,豚も
民間企業の協力によりまして
ブランド豚が生産される見込みでありますし,ほかにも山菜,果物,イノシシ,
新鮮野菜,また新聞等でも報道されておりますが,
油木高校では
ハチみつであるとか
ナマズであるとか,このように多くの食材がございます。
民間企業とタイアップをして研究,
商品開発,例えば米粉でパンであるとかスイーツであるとか
神石高原弁当であるとか,またそば粉を使ってそば屋であるとか,
神石牛でビーフバーガーであるとか,そういったものを,まだほかにもあると思いますが,開発するべきであるというふうに思います。 先般報道では,広島県がコンビニのファミリーマートとタイアップして
広島県内の食材を使って広島県弁当などの
商品開発そして販売に取り組むと報道されております。我が町も
生産者,
商工会,
生活研究グループなどで
商品開発をして
全国展開できる
ローソンなどと連携し,町外へ展開の可能性も模索,展開していく必要があると思いますが,いかがお考えであるかお伺いをいたします。
◎町長(牧野)
小川議員の第2点目の質問でございますが,
ブランド産品の具体,
地産地消でございますが,この神石の
ブランド商品の開発については過去にも
商工会中心にいろいろと模索を展開されておりました。結果として断念されておりますが,今大きな芽としてきょうの新聞,
中国新聞の天風録にもありましたが,
油木高校が
ナマズの養殖をし,それを食品化すると。19日の日曜日には天どんの
試食会もあるということですから,私も参加しようかなと思っとりますが。
油木高校は以前から
産業ビジネス課の教育,教材としていろいろ取り組まれておりますが,今回のぶには実用化ができるのかなと思って,大きな期待を寄せております。 まずこういったものを,昨日もそのことを申し上げましたが,地域創造的なこういう
ブランド商品等々を,県のほうへ
計画書を出してそれに対する
補助事業として採択されるかどうかと,今
計画書を提出しておりますが,恐らく採択されるんだろうと思いますので,そうすれば少しの
補助金が来る予定でございますので,そういったものをして,
高等学校だけでなしに
商工会,あるいは
観光協会等々でこの神石の食材を使って。 他の市町の人が,神石にはいろいろ食材も多いし,確かにおいしいものがあるんだが,それをまとめた,何が一番の商品かと。いわゆる
ブランドのもんがないと言われて。神石に行ったら何を食べりゃあ一番いいんかという質問を受けたときに,私が羅列しただけじゃ,どうもインパクトがない。宣伝力もありませんからちょっとその辺が困るんですが,特にこれだと,
ナマズの天どん,できればこういうもんがあろうと思います。 単純に大きなことを考えるよりも,今府中が
府中焼きというのを売っとる。これは新しくやりょんかと思ったら,そうじゃなしに,府中には焼きそばというのが各店舗にあったのを,それを統一して何とか府中の一つの味にしようと,それが成功しつつあるということでありますので。そういったものを,志は高いほうがいいんですが,そういったとこで大いに期待をしておりますし,町としてもそれを支援していきたいというふうに思っています。
◆3番(小川) ぜひとも,そういった全国に通用するような,また高原町へ来たらあれじゃと
皆さんが言っていただけるような産品,商品を開発をいただきたいと思います。 先ほどもありましたように,
ナマズの
試食会が日曜日にあるようでございます。私も行ってみたいなあとは思いますが,この地域では
ナマズの食文化がございませんから,幾らか抵抗があるかな。でも,試食をしてみたら多分いい味ができておるんではないかな,食感がいいんじゃないかなというふうに期待をしております。 次ですけど,
地産地消ということで
学校給食については今地元の米を使っておりますが,米にとどまっているんではないかなというふうに思います。この
地産地消についても拡大する必要がありますが,具体的には何か
取り組みができておればお聞かせいただきたいと思います。
◎
学校教育課長(川上) 失礼します。おはようございます。
学校給食の
取り組みについてご説明いたします。 米については,
三和共同調理場については
農事組合法人桑木のほうからコシヒカリを入れております。他の学校についてはJAが納めたコイモミジを入れております。野菜については年3回,6月,10月,2月を
食育推進の日と定めて,地元産の野菜を使った料理を
神石高原ランチとして全小学校,中学校,保育所に提供しています。今月6月21日にはホウレンソウ,
ブルーベリージャム,
神石牛を使った料理を提供します。 また,41品目の野菜を使った給食を提供しております。 以上です。
◎
産業課長(守多) 今
教育委員会のほうからもありましたが,
野菜等の振興につきまして,一部使っていただいておるという状況がございますが,これらは先ほどもありました
産直施設等へ学校のほうから買い求めていただいております。 そういった実情でございますので,もっともっと
産直施設等への
野菜等の
地場野菜を出荷していただきまして,それがさらに学校で使っていただけるように
教育委員会のほうとも連携をとって,もっともっと広めていきたいというふうに思っております。
◆3番(小川)
産業課のほうはもっともっと広めていきたいという意気込みでございまして,
学校教育課のほうは現状をお聞かせいただいたのかなというふうに思います。これも,地元の生産との関係がございますので,そこら辺と協議をされて,できれば課長が言われるように地元の
地産地消ができるような
取り組みを一つでも,一品目でもできるような
取り組みをご指導いただきたいというふうに思います。 これに関連いたしますけどが,次に書いておりますように,地域での
郷土料理の復活とともに
地産地消の推進も進めていくべきであるというふうに思います。福山では,これも最近有名になってますが,うずみということできょうの新聞にも出ておりましたかね,これを
レトルト食品にして
全国展開をするというような
郷土料理が,そういった形で全国へ展開をできるというようなことに取り組んでおられるようでございます。本町としても,地域へ埋もれていると言ってはなんですが,
郷土料理がそれぞれの地域であるというふうに思います。これのまた掘り起こしをされて,商品になるか,地元のお店でこういった料理が食べれるというような
取り組みをされてはいかがと思いますが,その点はどのようにお考えでしょうか。
◎生涯
学習課長(藤井) おはようございます。
郷土料理につきましては,生涯
学習課としまして,今年度
神石高原町の
郷土料理のレシピをまとめた本をただいま作成に入っておりますので,今年度中には完成をいたす予定でありますので,それを参考にしていただければ
神石高原町の
郷土料理がこんなもんがあるよというのがわかっていただけると思います。 以上です。
◎
産業課長(守多)
地産地消という面からも,先ほど申されましたように
郷土料理の復活ということが必要だろうと思いますし,現在の
取り組みといたしまして
生活研究グループがございますが,その
グループを中心としまして道の駅の182
ステーションのほうへ出店といいますか,食材をつくって出していこうという動きもございますので,現在そういう方向でも検討していただいておりますので,これが現実になるように期待をいたしております。 以上です。
◆3番(小川) それぞれ,生涯
学習課のほうではレシピをことしできるようでございますんで,我々も地元にいてもこういうもんがあったんかというようなものも出てくるんじゃないかなと楽しみにしておりますんで,よろしくお願いをいたします。 それから,
産業課のほうでは
生活研究グループで,現在も182へ出品されてるようでございますが,
地産地消という面からも
郷土料理,そういった形で地元の食材を使ったものが,特色あるものが182へ並んでいくということで,引き続きましてご指導いただきたいというふうに思います。 これらを生産から加工して販売というところまで結びつけていくには,経費的なもの,またいろいろ専門的な指導がないとなかなか具体的に前へ向いていかないんじゃないかなと思います。書いておりますように,
起業家の「起」がちょっとうそになっておりますが,起こす起業でございますが,やはりそういった形の支援が必要ではなかろうかと思いますが,そういった考えはどうでしょうか。
◎
産業課長(守多) 申されますとおり,
ブランド化の組織とかあるいは製造に対しまして,
起業家──起こされる起業──に対しまして今後も具体的な支援等検討していく必要があろうというふうに思っております。
◆3番(小川) 具体的に検討されるということでございますので,ぜひとも前向きに取り組んでいただきたいと思います。先日も
同僚議員から,このたびの
ローソンの展開についての質問がございましたが,
展開理由の一つにありますように,地元の
ブランド商品をこのルートに乗せて
全国展開をするという,こういった大きなすばらしい目標があるわけでございまして,ぜひともこれが達成をできますように,さらなる指導,またご支援をお願いをいたしまして,次の項目に移らさせていただきたいと思います。 最後でございますが,
エネルギー資源の方向性はということでお伺いをいたしたいと思います。 国では,
東日本大震災による
原子力発電所事故によりまして,
エネルギー資源の見直しが議論をされております。
神石高原町では,
自然環境に恵まれた町でありまして,特に
地域資源を生かした活力ある産業と交流の
まちづくりということで,
長期総合計画の中で
基本方針ということになっております。 この実現のために,
神石高原町地域新
エネルギービジョン,ことしも昨年のまとめを先日いただきましたが,
地域資源を生かした新
エネルギーの導入,
地域活性化につながる新
エネルギーの導入,エコな
まちづくりを目指した新
エネルギーの導入ということで取り組んでおられます。 今までには,町内の中学校,また,いせきの星の
里定住団地,こういったところへ
太陽光発電の設備を設置されたり,また昨年からですか,住宅用の
太陽光発電の設備や
木質ペレットストーブ,こういった形の新しい
エネルギー関連設備の設置というところへの補助,新
エネルギーの導入と普及に,積極に取り組んでこられております。
太陽光発電,
水力発電,
木質バイオマス熱利用,これらは町の新
エネルギー省エネルギー策定委員会で議論をされてきておりますが,具体的に町としては今後どのように取り組んでいこうというふうにお考えでありますか,伺いをいたします。
◎町長(牧野) 3点目の質問でございますが,町としてはもう3年前ぐらいから
自然エネルギーということで,安心・安全な
エネルギー,いわゆる新
エネルギービジョン検討会議もしておりますし,専門家を入れて
協議会を持っておりますが,3・11大震災から国のほうとしても
エネルギーの
方向転換。ちょっと自負するんですが,我々は将来を見込んで環境の
まちづくりから始まってこの
自然エネルギーをもう既に
実施済みでございます。
太陽光発電等々の
補助金もしておりますし,いろいろな面でそういうものを取り組んでおりますが,言ってみれば
自然エネルギーの先進的な自治体であるというふうに私は自負しております。詳細については
まちづくり推進課の課長から説明いたします。
◎
まちづくり推進課長(垰本) 今町長が申し上げましたように,本町では脱化石燃料,
エコタウン構想ということでいろいろな大所高所からそういう
取り組みを行ってございます。
太陽光発電につきましては昨年度から
キロワット当たり5万円,4キロ上限でございますが,そのような補助も始めております。特に新
エネルギー省エネルギー策定委員会の中で論議しておりますのは,バイオマスボイラーの導入と仁吾川小
水力発電設備の導入と,これを提言をいただいておりますけれども,この具体化に向けては補助と,これから今国でも議論をされておりますけれども具体的な補助制度等を活用して,初期投資の削減,回収見込みなどを図りながら進めていきたいというふうに考えております。 それから,ちょうどきょうの新聞にも書いておりましたけれども,庄原市におけるバイオマスの利用でございますけれども,ペレットというのがなかなか難しいということでチップを利用したバイオマスボイラーができないかというようなことを検討いたしてございまして,これによって林地残材の利活用が推進できればというふうに考えております。 小水力も,仁吾川にせっかくいい施設がございますので,これらを利用したものというのが一番手っ取り早いのかなと思ってます。大きな
水力発電所をどんどんということにはなりませんが,小川を利用した水車での発電とかというようなことも一考するべきかなというふうに考えております。 それで,原子力発電があのような状況でございまして,中国電力だけが少し余裕があるという状況の中で,中国地方だけ自由に電気を使ってもいいということにはなりませんので,全体として省エネということになると思います。いわゆる新しい電気をどうやってつくるかというよりも,まず省エネを全国的にやっていくということが大事だというふうに考えております。
◆3番(小川)
自然エネルギーの先進地だというふうに,町長は自負しとるんだという答弁でありましたが,私もこの震災が起きる以前から,やはり先進的に取り組んでおられるというふうに思います。
エネルギービジョンの策定委員会では,23年度に
水力発電ですか,それから24年度に木質のボイラーの設置というふうに提言されておると思うんですが,この提言どおりに町として取り組んでいこうというふうに思われているのか,またその辺はどのようにお考えでしょうか。
◎
まちづくり推進課長(垰本) 先ほども申し上げましたけれども,国自体のこの新
エネルギーに対する補助制度等もまだ根幹が動いておりますけれども,考え方とすれば,まず最初に仁吾川の小
水力発電所にいい補助があれば手をつけたいというふうに考えております。
◆3番(小川) 国の動向を見ながら,なるべく国のおいしい補助をいただいて取り組んでいくという考えかなと思いますが,国の動向もそちらに向いてるというふうに思いますし,なるべくそういう施策があれば,早くいただいて展開していただきたいというふうにも思います。 先ほどもありましたように,近隣の市ではこの木質バイオマスの事業が中断したと,交付金を返却せにゃいけんというようなことも報道されております。先ほどもありましたように,バイオマスを
エネルギーに変えるために燃料を加工しなけりゃいけないと,木であればペレットにするとか,それ用のサイズのものにすると,それにコストが結構かかるわけですね。これがやはり一つはネックがあるというふうに思います。 先ほども言われましたように,ある程度細かくして工場が加工しなくても使えるようなボイラーが,最近開発をされておるようでございます。何か向島のほうでされて,これを東北へ,震災のところへ,瓦れきを使った熱利用ができるようなものがあるようでございますので,コストのかからないボイラーがあると,そういった施設があるというものを,先ではいろんないい機械が出てくると,開発されると思いますが,余りリスクのないもので取り組んで,あとコストがかからないものを推進していただきたいというふうにも思います。 産業や雇用の創出,そして再生に貢献する新
エネルギーが一番いいわけですが,この点は課長さんとすれば何が一番いいというふうにお考えでしょうか。
◎
まちづくり推進課長(垰本)
太陽光発電も個人の家庭への補助でございまして,これで雇用が生まれるとかということにはなってこないかと思いますけれども,バイオマス利活用方法の提言をいただいておりますけれども,
エネルギーに変えていくというのが一つでございます。 それから,本町はトマト栽培が盛んでございますので,この農業残渣の飼料を堆肥化するというようなことで新たな産業と雇用というのが幾らか見込めるかなと。 それから,廃食用油のバイオディーゼル燃料化というのがございますが,これは初期投資が非常に要るということでどうかなと思いますけれども,利活用の一つの方法としては提言を受けております。 それから,食品残渣の飼料化ということで,先ほど
小川議員からありましたように,豚の飼料として使うというようなことでの雇用というもんも見込まれるんじゃないかと思っております。バイオマス,木だけではございませんので,あらゆるものを使って
エネルギーに変えていくということも大切かなというふうに考えております。
◆3番(小川) ぜひともコストのかからない,また地元へそういった形で産業振興,雇用の拡大とかという,できる部分で
取り組みができればということで進めていただきたいと思います。 また,話は大きくなりますけどが,この
エネルギーの問題にかかわって電気自動車ですね,EVがこの近年で大変,倍々で多分ふえていくということが予想されます。そうすると,やはりそこそこで,田舎ですから充電設備も要るというふうに思いますし,家庭での充電が基本になるかなと思いますが,そういったことも見込んで,そういったものにも対応できる形での
エネルギーの創出といいますか,
自然エネルギーを取り込んでやっていただきたいと思います。 やはり,森林資源のバイオマスの活用促進によりまして,そのことによって森林の整備であるとか管理が進みまして,森林の持つ生物的多様性な保全,また地球の環境の保全,土砂災害の防止であるとか土壌の保全,水源涵養など,このことをすることで機能が向上していくと,大きくそういった部分でつながっていくというふうに思います。この事業が円滑に推進されていきますようにお願いをいたしまして,私の質問を終わります。
○議長(岡崎) 以上で
小川議員の
一般質問を終了します。 ここで休憩といたします。 再開は11時ちょうどとします。(午前10時47分)
○議長(岡崎) 再開します。(午前11時01分) 休憩前に引き続き
一般質問を行います。
◆2番(橋本) まず,この3月に起きました
東日本大震災において,多くの犠牲になりお亡くなりになられた方,また避難を余儀なくされ今なお避難生活をされておられる方々に謹んでお悔やみとお見舞いを申し上げます。 また,私と同様の消防団員が福島,岩手,宮城3県で避難誘導されながらも無念の死をされた方等を含め,200名近く殉職をされておられます。同じ消防団員として,改めて哀悼の意をあらわし,ご冥福をお祈りをするものであります。一刻も早い復旧を開始し,以前より活気ある町として復興を願うばかりであります。私自身も,何らかの支援をと考えておるところでございます。 本日の
一般質問,2点についてお伺いをいたします。 一つは,地域医療について。もう一つは,学校配置検討についてでございます。 初めの地域医療についてでありますが,昨日も松本議員の
一般質問において町立病院,また地域医療についての議論がなされております。ずっと拝聴しており,大変大きな問題であり今後の町民の安心・安全を損なうものであると認識を改めていたしました。 私の観点から,この問題につきまして質問をさせていただきます。 昨年12月,またことしの3月の
一般質問において,豊松地域の医療について質問をいたしました。診療所を設け受診できるようすべきではとの質問に対して,12月のご答弁では,極めて困難であり,医師の確保が最優先だ。現在町立病院での医師確保ができていない状況だ。陽正会に対しさらなる医師確保のお願いをすると町長はこう述べられ,私の政治生命をかけ最善の努力をするとのご答弁でありました。 また,3月においては,その後の経過はどうなっているのかとの質問に対して,非常に困難な事案であるが鋭意努力しているとのご答弁でございました。 今,豊松地域では自治振興会連絡
協議会豊松支部が主体で,将来にわたり安心して暮らせる地域医療の確立を強く望む,常設診療機関の豊松地域への設置をお願いする署名活動を行い,陳情をこの15日に町長あて,また議長あてに提出されました。 そこで,1,鋭意努力されていると思いますが,現在の状況はどうなのか。2,常設診療機関の設置をお願いする署名活動を行った住民の思いをどうとられておられるのか,町長にお聞きをいたします。
◎町長(牧野) 橋本議員の質問にお答えをいたします。 地域医療についてでございますが,12月議会以降の努力としては,町立病院の原田院長,陽正会の理事長等々の協議を行っております。院長,陽正会の会長とも,少ない医療スタッフではございますが,町立病院だから町長が診療所をという,是が非でもということならば前向きに検討せざるを得ないと,院長としても大変苦渋の中での発言であったかなと,こう思っております。 それから,常設診療所の開設,設置でございますが,これはおっしゃるように15日の朝,豊松地区の自治振興会4名が署名を添えて陳情に来られました。1,100余りというふうに聞いておりまして,その行為,お気持ちというものは村民の
皆さんの陳情に対しては私として重く受けとめております。しかしながら,現状を考えたときに常設診療所というのはその場で申し上げたんですが,4人の方に,極めて難しいということは申し上げました。もうちょっと違う形の診療所等々について,4人の方,あるいは病院長を含めて私とそういう協議をする場を設置して,
皆さんがそれに賛同されれば協議の場はつくりますということも申し添えてお別れをしております。 常設というのですから,完備したという,医師が1人,看護師等々常設,常勤ということだろうと思います。今町立病院ではきのうから申し上げておりますように,5名の医師,常勤の医師の体制ではございますが,実質的に現在は4名で,いろいろな医療機関から支援なり派遣なり,いろいろと臨時的に支援をしていただいておりますが,その総数,医師の総数は40人に迫るだけの支援をしていただいておりますが,そのローテーションを組みながら4人の医師で対応しておられますが,医師の勤務評定というのは我々はできませんが,だれが行ってみてもなかなかてんてこ舞いの状況でありますので,その上常設の診療所ということになると限度があるのかなと,こういう思いでございますので,これから
皆さんとも協議を重ねてよりよい成果が上がればと思っております。 以上です。
◆2番(橋本) 町立病院,陽正会のほうへお願いをするしか手だてというか,なかったという認識を今聞きまして,そうかなと思いますが,もう少し細部にわたって12月,1月以降5カ月間どういった話し合いをされ,どういった協議をなされたのか,できればもう少し詳しく,きょうの現在に至るまでお話ししていただければと思います。
◎副町長(上山) 細部にわたっての協議という部分ですが,三原医院がなくなってから,そうはいっても何らかの対応が要るだろうという動きは本町のほうもしました。寺岡病院ともお話をしましたし,町内の医師会の人とも若干お話もしました。 そういう状況の中で,じゃあすぐ町立病院が行って支援ができる状況かというと,現実問題は先ほど町長が言いましたように非常に困難である。それどころか,よそから支援を受けてやっているわけですから,逆に言ったら支援を受けてるところがよそへ診療所がなくなったからじゃあ町立病院が行くって言ったら,支援要らんじゃないかというような話にもなりかねませんし,そういう状況も一つはございました。 それと,行くとすれば診療所というんじゃなくって,例えば一,二時間行けるかなということも検討の中にありましたが,それはやろうと思えばできなくはないかもわかりませんが,それはこれからの協議ということになりますが,医師レベルで言うと行って1時間聴診器を当てて血圧を診て何ができるのかという話にもなります。ご意見とすれば,やっても余り医療的な意味がないことをするよりも町立病院を充実をさせなさい,交通の便の確保をしなさいというような意見もございましたから,そういうのを受けて寺岡病院が,一番いいのは寺岡病院のドクターを派遣ができればですがそういう状況じゃないのは明らかな実態でございますから,そうしたらこれから今言いました,1時間2時間が本当にいいのか悪いのかも含めて協議をしていくということで,実態とすれば今常設でやることは不可能だろうなという,今町長が答弁しましたようなことに,この間の経過の中でなったということでございます。
◆2番(橋本) 陳情の中身につきましては,常設の診療機関の設置ということでかなり高度な要望になっていると思います。昨日も無医地区の話がありまして,町内6つあるとお聞きをいたしました。その中で,無医地区の6つある地区でも,そういった思いというものは豊松だけでなくそのほかの地区も,そういう思いは持たれておると思っております。そういった観点から,無医地区の地域に対して,無医地区の住民に対してその医療の提供というものが非常に難しいことはわかっておりますけれども,住民の命にかかわる生命の一番の根源でありますので,どういった提供ができるのかというのは本当に真剣に議論をしていただいて,いい方向に進めばと思っております。 町としては陽正会へ,指定管理者ですので言うしかないという答弁でありますが,例えばルートが違うと言うたらおかしいですけども,全国公募で医師の確保等々の発信は町としてできないものかとお聞きしたいと思います。
◎副町長(上山) 町とすれば,今地域医療を守るというか,住民の命を守るっていうのは公的病院,公立病院の使命でございますから,基本は町立病院を充実していく,この現状を守っていくというか,そういうのがベースでございます。 地域にそれぞれ今,神石地域,油木地域,豊松地域と開業医がおられましたが,豊松はおられなくなったということで,これはどこも全部,じゃあずっとおれるかっていうこともなかなか難しい状況もございますが,そこに対して町が手だてをするという部分は,例えば豊松の住民の
皆さん方と一緒になって個人の開業医を探すとか,三原先生のルーツをたどって,だれか何か,いい人がいないだろうかとかというようなことで一緒になって探していくという努力はしますが,ある意味地域の無医地区の充実っていうのは,そういう方向へやっていかざるを得ないのかな,思いのあるドクターが来ていただけるようなことを模索をできないかなということは考えてございます。
◆2番(橋本) 陳情については,豊松の自治振興会長の働きかけで各戸で配布されて署名をされたとなっております。当然,ないよりあったほうがいいのは決まっておることでございますけども,こういった働きをされたというのは,やはり昨年12月に突然に三原先生が休業されるということで住民の方々が大きな衝撃を受け,相当なショックと不安,そしてこれからの人生においての安心という心のよりどころを失った大きさのあらわれだと思います。 先ほど町長も,深く重みを持っておるという町長の答弁でございましたけれども,豊松地域の住民の方々のその思いが1,150名でしたっけ,約8割に及ぶ住民の方々が署名をされておられますので,この思いを本当に深く受けとめていただいて,この医療提供にはお願いをしたいと思っております。 先ほど協議の場と言われました。三和病院の院長または陽正会の会長また地域の方々を含めての協議の場を持たれるのか,再度その辺を詳しくお聞かせ願えればと思います。
◎町長(牧野) これは,陳情に来られた人に,常設は無理ですよと。先ほど副町長が申しましたように,短時間での診療というのは院長も可能であるというふうに思われとる節がありますので,そこら辺を,4人の人と院長,我々が同席して,そういう会が必要ならしますよとこっちが問いかけておりますが,それは向こうは返事はありません。そういう段階でございます。
◆2番(橋本) わかりました。 今町営バス等々,豊松地区からもバスで利用され受診をされておられます。この交通手段で確保はおおむねできておるという状況であろうかと思いますけども,今,豊松地区も福山市内の病院が,無料の
送迎バスで患者さんを受け入れて診療して豊松へ帰ってくるという病院が現在週2回運行されておられます。 聞くところによると,1台ではもう間に合わんと,2台なくちゃいけんということも聞いております。そこは外科,内科,眼科等々の病院でありますけども,そういった医療提供というか,サービスをされておる病院もおられます。聞くところによると,無料送迎じゃから,300円かからんからそっち行ったほうがいいやという患者さんもおられます。当然こっちの町立病院に来ますと300円と300円で600円かかりますから,ましてや外科の先生が常時おらんということで非常にそっち側のほうへ今行っておられるのが,話を聞いた上ではそういったことも今起こっておる状況であります。 三原先生から町立病院へ変わられた患者さんが二百数名おられるそうでありますけれども,その数も今後減少するんではなかろうかという思いを今持っております。そこで,そういった医療機関もあるということで,町立病院を受診をということであれば,今の町営バスの300円等々も無料になったら,まだまだ使いやすい町営バスになるんではなかろうかと思います。 強いて言えば,玄関から玄関というものも考えていかなくてはならないかと思っております。一番困っておられるのが,やはり車を持たない方々ですね。今町営バスの500メーターまでは歩いて出なさいということが困難な方々,これからもそういった方々がふえるのは確実であろうかと思います。そういったことも今後検討してはどうかと思いますが,町長のご見解をお聞きしたいと思います。
◎町長(牧野) 今の話は私も初めてお聞きしました。そういうことになれば,また輸送の段階で有料か無料かというなにもあるわけですが,きょうのところは初めて聞いてそうしますという即答はできませんので,いろいろと実情を調査しながら検討していきたいというふうに思います。
◆2番(橋本) よろしくお願いをいたします。 話がちょっとそちらのほうへ行きましたけれども,豊松の地域の住民の方々の,くどいようですけれども思いというのは深く重く受けとめていただきたいと思います。また,町長も言われました,政治生命をかけてこのことに最善努力をするということを申されておりますので,よろしくお願いをいたします。 それと,このことにかけまして保健課になるんですかね,やはり人間健康が第一であろうかと思います。健康増進について,町としての
取り組みはどのような
取り組みをされておるのかお聞きをしたいと思います。
◎
保健課長(吉津) お答えいたします。 町民に対する健康増進でございますけれども,
神石高原町では健康21という
計画書をつくって,それに基づいてさまざまな事業を実施いたしております。本町におきます住民の方の健康意識というものは相当に高いというふうに私は認識いたしましております。と申しますのは,何度も申しておりますように,ただいまちょうど総合健診を実施いたしましておりますけれども,受診率が非常に多いと,またいろんながん検診等ございますけれども,これらの受診率も県内では非常に高いというふうな結果がございまして,自負しているところでございます。 さて,さらなる町民の健康増進ということでございますけれども,本町では先ほど申しましたように事業の内容でございますけれども,出前教室でありますとか,あるいは先ほど申しましたように総合健診をただいま実施しておりますけれども,その後の健康指導ということで保健師等が中心になりまして気にかかる方にはそういった事後指導を実施しておりますし,また各種団体につきましては,先ほど申しましたように出前教室ということで各団体等へ出向きましてそういった保健指導,あるいは管理栄養指導というものを実施いたしております。 本町におきましてはさらに保健委員という制度を設けております。これは各自治振興会から選出をいたしていただいておりますけれども,その方を中心に,地域にあっては保健委員さんを中心に,中央のほうで研修をしていただいて,願わくばそれを地区へ持って帰っていただいて,地区でも広めていただいて,地域全体でも健康増進のためにご尽力をいただくというふうなことで,地域の方の健康増進のためにご尽力をいただいておるというふうに思っております。 いずれにいたしましても,
高齢者の多い本町におきましては引き続きまして健康で安心して暮らせる
神石高原町を目指して努力したいと,事業展開していきたいというふうに思っております。 この5月から,新たに健康生活相談員という方を2名ほど雇用しております。住民に光をそそぐ事業を利用しまして雇用しとるわけでございますけれども,こういった2名の方々は各戸を回って,今まではすこやかメイトという機械がございましたけれども,機械から人的対応によりまして実際に直接面接をする中から町民の健康を増進していきたいと,健康等も相談に乗っていきたいというふうに思っております。 以上でございます。
◆2番(橋本) 次の学校配置検討についてでございます。 現在
神石高原町学校配置検討委員会が設置され,子供たちの教育環境整備,将来の教育ビジョンなどについて議論が展開中であると思います。9月には答申を受けられるそうでございますけれども,その後の展開はどうなるのか,スケジュール的にわかればお聞かせ願いたいと思います。
◎
教育長(佐竹) 橋本議員のご質問にお答えいたします。 学校統合につきましては,広範な住民や関係者の理解,協力が不可欠でございます。このことから自治振興会,PTA,学校の代表者の方々等によります学校配置検討委員会を設置し,委員に就任をいただき,内容を検討いただいているところでございます。 今後出される答申,これを尊重し,
教育委員会では
基本方針を策定し,今年度下半期にその内容や方法を十分説明していく,また保護者,住民の方々の意見を十分お聞きし推進していきたいと考えております。 以上です。
◆2番(橋本) 検討委員会の答申等々尊重し,これを基本とするというご答弁でございました。それに踏まえ,地域のそれぞれの意見等々を聞きながらそれを推進していくというご答弁でございましたけれども,前回,学校再配置の検討委員会において,19年度でしたかね,検討委員会が出され,その答申を受けられて地域での説明会をされたと思います。そこには地域の方々またPTA等々の方々がおられ,この答申の内容を説明をされたときにいろいろな地域から集中砲火を
教育委員会が浴びせられたという記憶を持っております。いきなり統合が出ましたもんですから,なんじゃそれはという反対の意見がかなり出たと思います。 前回の反省も踏まえて,今の検討委員会はそれぞれの立場で,角度からいろんな教育に対するいろんなことの検討されておるのはいいと思いますが,それと並行をして,例えば保育所の保護者,小学校の保護者また中学校の保護者単位,また地域の方々を集めての,これについての議論を並行しながらやっていき,その議論を集めてみんなでこの地域の学校はどうするんかというのを方向性を出していったほうがいいのではないかと私は思います。前回と同様,検討委員会の答申を受け,こういうことが答申で出ましたと,これについてどうでしょうかということを出されても,全くの温度差が生まれてくるんではなかろうかと思います。どちらに統合するんであれ,存続にするんであれ,このことについては町民全員が意識の統一を持って議論を進めなくては,前回と同様になるんではなかろうかと思いますが,そういった協議の場を持たれてはどうでしょうか。
◎
教育長(佐竹) 特に前回につきましては,新聞報道が先に出たというふうなこともあったり,一方的な統合というふうなことで統合の具体化というふうなものも若干乏しかった部分もございます。前回のその状況というものを,私も参加いたしております。特に,前回の説明から今日まで若干中断をしてるという状況がございますけれども,これにつきましては中高一貫教育の導入とか,また学校再配置の再検討というふうなものを含めて,その検討期間ということで若干ずれてるわけでございますけれども,その中断ということで児童・生徒また保護者,地域の皆様にご心配をかけてる部分もあるということで,この場をかりておわびを申し上げたいというふうに思いますが,やはり今
教育委員会でどういうふうに考えてるか,どういう方向で今教育を検討しているかというふうなこと,この状況の説明というふうなものも,地元に対してこれはきっちりと説明していかなければならないというふうに思っております。
基本方針というものは,これは立ててまいりますけれども,地域の要望とか,それからご意見とかというふうなものを十分お伺いをするということでは,この学校の統合の説明にあわせて並行して,やはり地域の方と協議をしていきたいというふうに思っております。 特に,豊松におきましては豊松の教育を考える会というのを設置いただきまして,これを窓口とされております。こちらとも協議を行っとりますけれども,やはりPTAや保育所保護者の会,そういうふうなところとも,ただ一方的に説明というわけではなく,やはり十分な論議ができるように協議をしてまいりたいというふうに考えております。
◆2番(橋本) 済みません,最初の質問で,9月に答申を受けて今後の展開,スケジュールを答弁されましたかね。ちょっと済みません,再度もう一回質問しますんで,答申を受けてその後どうなるのか。
◎
教育長(佐竹) このスケジュールというのは,これは説明のスケジュールでよろしいんでしょうか。 この説明のスケジュールでございますけれども,先ほどありましたように答申を受けますけれども,事前に現在までの状況の報告,これにつきましては地域のほうに出向いてお話をさせていただきたいというふうに思っておりますけれども,この答申が出て,これがこの議会でも申し上げましたとおり,8月下旬に答申が一応まとめて出されるということになっておりますので,下半期での,これから説明ということになりますと,9月以降でこの地域のほうへまた説明に行くというスケジュールになっております。 以上です。
◆2番(橋本) きのうの松本議員の議論の中で,中学校の統合の時期の話が出たと思いますが,多分25年度にしたいという
教育長の答弁ではなかったかと思いますが,ちょっと確認の意味でお聞きをしたいと思います。
◎
教育長(佐竹) この中高一貫のこの時期はいつかというご質問がございまして,これにつきましては現在の広島県の計画が25年度までであるので,平成26年度に次期計画が立てられると,それの指定を受けるということで26年度というふうに申し上げたところでございます。 いずれにいたしましても,この学校統合,説明がどのぐらいかかるかというふうなこともありますけれども,学校の耐震の関係とか,それ以外の選択肢もございますけれども,やはりこれを設計とか施工とかというふうなことになりますと,やはりこれから十分な検討が必要でありますけれども,若干の施行期日というふうなものは必要になってくるというふうには思っております。
◆2番(橋本) 中高一貫のことででありましたね。 学校再配置,前回の答申では統合年度が載っとった思いますが,それは今白紙に戻して,現在の検討委員会でそのことも踏まえ,されておるということでよろしいですか。
◎
教育長(佐竹) 議員の言われるとおり,前回の学校再配置方針,これの再検討ということでございますので,これの見直しというふうなことも含めて協議をいただいてるというところでございます。
◆2番(橋本) 再検討,見直しを含めてやられておられるということでありますけれども,一応,いつまでそういった議論といいますか,意見交換といいますか,というのもいかがなものかと思いますが,やはり時期を区切って,今言われましたその答申を受けて9月以降に地域の説明会等々をしていくんだという説明でありましたけれども,やはりきちっと10月,11月,12月,月単位でもいいですから,10月にはこういった
協議会をする,来年3月,今年度には方向性を出すんだという,そういったスケジュールのもとで進めていかなくてはならないと私は思いますけども,どうも聞くのに,答申を受けてから,さあ地域に出て説明会をしましょうということで,ほいじゃいつになったらそれの方向性が出るんかというのがさっぱりわかりません。そういったことが前回も,
教育委員会の基本とするものが見えてなかったので,いろんなことの意見が出たと思います。教育の,
神石高原町の子供に対する教育ビジョンは何かという本来の目的がはっきりと示されなかったことも,前回の私は反省だと思っております。今回も今のことを聞きますと,そのもととなるものが全く見えてこないと私は思います。検討委員会で議論をなされるのはいいです。いろんな角度から,いろんなことを意見を集約し出されるのはいいと思いますが,やはり子供の教育,どうするのかという
教育委員会として基本の考え方,こうするんだというものがなくては前には私は進んでいかないと思います。 いま一度聞きますけれども,答申を受けて今年度はどういう目標を持っておられて進めていくのかお聞きをしたいと思います。
◎
教育長(佐竹) 一応スケジュールでございますけれども,基本的にはこの学校再編を進める上で上半期で基本的な答申をいただき,下半期でこれを住民説明をして方向性を定めるという,説明会を終えていくという形で以前説明をしているところでございます。児童・生徒の減少というのが著しい,これを先延ばしにすることがなかなか難しいというようなことで,今年1年をかけて委員会を設置し,また説明会を行っていくというふうにいたしておりますので,今年度内にその基本的な方向性というものはきっちりと定めていきたいというふうに考えております。 以上です。
◆2番(橋本) 学校配置検討委員会で教育ビジョンと,そして再編等々の細かなことまで答申をされるんですかね。例えばこのままの学校の体制でいくのか,例えば豊松が中学校へ統合する年度はこの年度だという,そういった時期的なことも,この検討委員会で出されるんかどうか。その意見を尊重し,基本とするということを言われ,それから説明を地域にするということは,この答申,検討委員会の,これがもとになるという認識をいたしております。そこまで細かくこの検討委員会で出されるのかどうか。出さんと,今の
教育長の答弁では前にいかないと思います。再度質問をさせていただきます。
◎
教育長(佐竹) この検討委員会には,そこまで細かなところまで検討いただくというのが,これがどうなのかというのが,この検討委員会にはやはり当初の小学校5校体制,中学校2校体制というものがございますが,その検討ということと,それから耐震の関係,そして通学の問題と,こういうふうなものを今諮問してるわけでございます。 前回もこの学校の統合について,設置の方法とか,建設とか,その改修の方法とかというふうなご意見も出ておりますけれども,やはりこれがその委員会で,そこまで具体化を出していくべきなのかというふうなところで委員さんの中からもいろいろと論議が出ております。 基本的に学校の統合の方向性を出していくというのがこの委員会の使命であるという委員さんもおられますし,より具体的なものを出していくというふうな委員さんもございますけれども,そこら辺のところをやはりこれからちょっと整理をしていかなければならないと思っておりますけれども。 いずれにいたしましても,統合の方向性というものが示されましたら,より具現化したものを
教育委員会の中で方針を定めていくと。委員会の中でより具現化されたものがありましたら,それを受けていくようになると思いますけれども,そこまでのものが委員会から出なかった場合には,
教育委員会の中でそういうようなものを,方針をつくっていくというふうな形になろうと思っております。
◆2番(橋本) 検討委員会では,細部にわたってはどうかということも言われましたけれども,ある程度方向性は検討委員会が出して,細部については
教育委員会で方針を定めるということを申されました。 でしたら,その検討委員会でいろんな問題提起をされて,それが答申と返ってきた場合は
教育委員会のほうですべてその問題提起を解決され,統合の方針を定めてから,地域へその基本でやるんだという説明会を開くということになりますけど,その方向でいいんですかね。
◎
教育長(佐竹) 答申を受けて,答申がそのまま
基本方針という形にはならないというふうに思いますので,やはり答申をいただいたものを
教育委員会の中で再度整理をし,そして
基本方針を策定して説明に入っていくという形になります。
◆2番(橋本) 最初の答弁で,検討委員会の意見を尊重してこれを基本とするという,
教育長今,最初の答弁で言われておるんですよ。今の話では,そのようでないような答弁であるんですよ。ちょっと答弁が食い違っておるんですけど。
◎
教育長(佐竹) この答申を尊重すると,これは当然出されたものでございますので,ほいじゃ尊重して,このままを
基本方針にするかということについては,
教育委員会の中で論議を加えて方針を出すということでございますので,出された答申をないがしろにするとかというものではございません。基本的には尊重していくというものでございますので,そういうことでご理解をいただきたいと思います。
◆2番(橋本) 尊重すると,それはわかります。それを基本として,今度は地域の説明会をするという最初の答弁を言われたもんですから,先ほどの答弁と食い違っておるという指摘をさせていただきました。 いずれにしても,先ほども言いましたけれども,
教育委員会としての基本の考え方,方向性,方針をきちっと出されて,ぶれないようにスケジュールをとって,この問題に当たってほしいと思います。 最初に言いました,それと並行して地域のいろんな団体等との協議の場を持たれ,そしていろんなご意見をいただいて,それも踏まえて方針等々を出されてはと思います。 いま一度聞きますけども,そういった協議の場を持たれて,そういった方向でやられるんかどうかお聞きをしたいと思います。
◎
教育長(佐竹) これまでの状況説明も報告も含めて,これは並行して各団体等と協議をしてまいりたいというふうに考えておりますので,よろしくお願いいたします。
◆2番(橋本) くどいようですけども,中学校2校,小学校5校体制,これは町長が示された案でございますが,これをもとに基本の方針といいますか,検討委員会での答申がどのようになるかわかりませんけども,今の
教育委員会の考え方というものは,この中学校2校,小学校5校の考え方を基本に持って進めていくというものを持っておられるのか,再度お聞きしたいと思います。
◎
教育長(佐竹)
教育委員会で
基本方針を示しておりますけれども,今回の統合検討委員会,こちらへ5校体制,2校体制,これについて論議をいただいて,その見直しも含めてこれを答申していただくということにいたしておりますので,この5校体制,2校体制,これの答申を尊重していくという形で進めていきたいというふうに考えております。
◆2番(橋本) 最後でありますが,この問題は一番は子供たちへの教育が原点であろうと思います。子供たちがそういったもので犠牲にならないように,いろんな角度の地域の住民,また保護者の意見を十分に聞かれて,
教育委員会としての方針,方向性を出され,ぶれないようにしっかりとそういった例を持って,このことに当たってもらいたいと思っております。 以上で質問を終わります。
○議長(岡崎) ここで休憩といたします。 再開は13時30分とします。(午前11時52分)
○議長(岡崎) 再開します。(午後1時30分) 休憩前に引き続き
一般質問を行います。
◆9番(藤田) お疲れのことと思いますが,お許しをいただきましたので,今回の
東日本大震災による被害につきまして,日本にとっては200年,300年に一度といった国難でございます。その問題について少しお尋ねさせていただきますが,
同僚議員からも質問がございましたので簡潔にやらせていただきますので,よろしくお願いいたします。 3月11日に発生した地震,大津波,それに加えて東京電力福島第一原子力発電所の事故により死者,行方不明者は2万数千人,避難者は実に9万数千人に達する大惨事になり,東北3県を中心に甚大な被害が発生したことは皆様ご承知のとおりであります。以来3カ月がたった今日,復興の道筋が見えてこない現状であります。 国会においても,復興支援の法整備がなかなか進みません。私たちにとっていら立つ毎日でございますが,政局争いをやめ,党派を超えた早急な支援策が望まれるところでありますが,復興には予測のつかない数十兆円の費用がかかるとも言われておりますし,国の起債残高はGDP──国内総生産──の2倍に達するような状況,1年の国家予算の10倍にも達する状況下において,今後
神石高原町の財政状況にどのような影響が出てくるのだろうかと私自身心配いたしておりますが,地方交付税,普通交付税あるいは特別交付税にまで影響が及ぶのかどうか,お尋ねいたします。
◎町長(牧野) 藤田議員の第1点目の質問でございますが,東日本の大震災による我が町の影響ということですが,これは小林議員にも答弁したと思いますが,ただいまのところ特別交付税は影響があると,減額になるようですが,普通交付税のぶには想像の域で,まだそういう内示が来とらないですが,今議員がおっしゃったように国家財政は,昨日も言いましたが破綻状況にあると言わざるを得んわけですが,そこを増税で賄うのか,無駄を省くのか,まだ民主党の大半の人が増税反対,無駄をなくせと,しかしばらまきはやめないというようなことで,政治の混迷からくるところが大変大きいと思いますが,今言われるようにGDPの国家生産額のちょうど倍が借金額になりますから,国家予算の,言われたように100兆円なら10年間,相当な債務残高と,国債残高だと,こう言わざるを得ないので。世界ナンバーワンじゃないんですかね,この分だけは。そうすると,どこへどう絞ってくるかというのは,やっぱり地方へも影響はあろうと思います。 そうすると,一番怖いのは交付税の減額。我が町は,本町は交付税の依存度が50%を超えておりますから,大変な打撃をこうむるというのは,まだ確定したもんじゃありませんが,私の想像ですが,いずれ想像が現実になってくることを大変憂慮,危機感を持って考えております。しかし,そのためにどう対応したらいいんかということになると,これからやっぱり緊縮財政,予算も積極型から消極的にならざるを得ないんじゃないかというふうに思います。 ですから,地方自治体とすれば非常にこれからのかじ取り,日本の国そのものが危ないとも言われておりまして,大変な,それこそ震災は1,000年に一度と言われましたが,国難がまた1,000年に一度の国難じゃなかろうかと大変な危機感を持っておりますが,そんならどうすりゃいいかという見通し等々のことはまだあれですが,そういう危機感を持って対応していかざるを得んということが言えると思いますが,なかなか答弁としてうまく言えませんが,そういうことであります。 以上です。
◆9番(藤田) こういった状況下において危機感を持って対応するというのは当然でありますが,今日まで一部の事業を除いて新規事業はやらないということでこられてきたわけですが,そろそろ新しい事業,道路の改良にいたしましても河川あるいは橋梁の改修等ですね,住民からの要望は非常に多いわけでございまして,これから少しずつ新規事業もやっていただけるのかなと期待をしていたやさきの大きな事故でございます。 私たちも住民からいろいろと要望を聞くわけですが,すべてできないということで議員の役目というものが半減しているのかなというような気持ちもして,私自身も責任を感じるような気持ちも持っておりますが,いずれにしても交付税にまで影響するかどうかは別としても,国費のつく道路改良については影響があろうかと思います。 そうした場合,投資的経費は必ず削減ということになろうかと思いますが,それに加えて,これからの今日の財政状況,町長の努力によって財政状況はかなり好転はしてきていますけれども,私は義務的経費にまでメスを入れるといいますか,勇断を振るわなくてはならないと思いますが,そういった先々の心配をするわけではございませんが,そこらの町長のお気持ちをもう一回お聞かせいただきたいと思います。
◎町長(牧野) 経常経費の分野まで切り詰めるというのは,あろうと思います。今回の復興予算の国家公務員の平均8%ですか,これは大体連合としても妥協せざるを得んというところでありますから,これを地方までどう持ってくるかということですが,知事の段階では,地方自治体は既にカット,我々も何年かやりましたが,カットもしておると。国には,どうもカット部分もなかったらしい。このたび8%ということ,これも3年の有限ですから,いわゆる制度改正じゃないと。カット部分と同じことですが,本格的な制度改革といいますか,そういうものを今度は国のほうに,恐らく考えざるを得ないと思うんですが,政治家の中には人件費を削ると景気は浮揚しないから,それは愚の骨頂だと,そういう考えはという政治家もいらっしゃるわけですから,そこのところがどうなるかというのは。 それから,今の我が国の衆議院なり参議院はポピュリズムというんか,選挙民に優しい,なんで増税は反対,歳出は何ぼでも拡大せえという先生が多いわけですから,これを世界から見ると大変危ないと。ですから,ランクづけがどんどん下がるんだろうと思います。政治は逃げたらいけん,現実を踏まえて,国民にこれだけのことをしないと国家はやっていけないよと言うのが,それだけの勇気のある,国をつかさどる衆議院,参議院の先生がいなきゃならない。 もう一つ言えば,今国会議員さんは国から300億円以上の政党助成金までいっとるわけですから,こういうときにはそんなものは半減すると言われてもいいのを,何にもない。そうすると,我々も,こっちは率先してみずから身を切るばかりじゃ,国の財政再建にはならないというようにも思います。 ですから,ある面じゃ抵抗したいと思うんです,そういう国がやらんのなら我々だけしたんじゃ,太平洋へ何かを落とす何も波及,影響力がないような気もするんですよ。ですが,本町とすれば,そうはいっても町の財政が破綻すればどういうことになるかということになるんですから,国とそういう意見は言いながら,みずから縮小傾向になろうと思います。複雑な私も思いをしております。 我々は,報酬審で近隣のなんと整合性をとると言いましたから,そのようにしましたが,国の先生というのはそういう気持ちがさらさらない。人件費を落とせば景気が落ちるというて,それは,それも一面あるんですが,それを前面に出てきて政治をつかさどるのはもってのほかだと思うんですが,しかし我々国民が選んだ先生ですから,何ぼ言ってもあれですが,総理を初め国の政治をつかさどる人からみずから律する,また大分していくという姿勢がなかったら日本は本当に危ないんじゃないかと,政治が混迷して,と私は思っております。
◆9番(藤田) 町長の言われるとおりでございまして,町長は東京,いわゆる国へ出向かれることが多いわけでございまして,今のような発言をしっかりとアピールしていただきたいと思っております。我々議員も身を削る覚悟もいたしておりますし,また住民からも,住民の要望が受け入れられにくい状況というのもあるわけですが,議員は要らないというような極端な発言もされております。大変議員としても心苦しい状況でございます。住民の要望が聞けない,できない,住民のための政治ができないのが非常に残念ではございますが,この国難を一緒になって,理事者も議員も一緒になって頑張る必要があろうかなと認識しております。 それで,今の職員については東北地方にいろいろと派遣されておるようでございますが,消防あるいはボランティア面での派遣要請というのはどのようになっておるか,お尋ねいたします。
◎町長(牧野) 職員は報告事項で申し上げておりますので割愛させていただきますが,ボランティア,最初の4月6日ですか,NPO,これが10人関係者で行かれて,七,八人行かれておると思いますが,その後はちょっと情報としては入っておりませんが,純然たる町民のボランティアというのは聞いておりません。職員は都度15人ぐらいになると思いますが,そういったところでございます。
◆9番(藤田) 消防はなかったんですね。
◎町長(牧野) 消防もただいまのところはありません。
◆9番(藤田) 今回の震災によって,公共施設,いわゆる学校関係の耐震診断工事等が行われるわけですが,耐震基準というものが今回の地震に,大津波によって変更があったのでしょうか,どうでしょうか。
◎
建設課長(馬屋原) 先般14日の日だったと思いますが,このことにつきまして県のほうへお尋ねをいたしましたが,現在のところ具体的な変更は来てないという回答でございました。
◆9番(藤田) 先ほどの特別交付税のとこで落としたんですが,現在の段階で内示が落ちとるということも聞くんですが,路線的にどの路線がどの程度どうなったということがわかれば教えてください。
◎
建設課長(馬屋原) 現在のところ,今土木関係で言いますと,社会資本整備事業につきましては昨年度の段階から予算要求をした金額の70%弱がついているというところでございます。予算要求の額と比べてその70%弱という数字が,内示が来ております。
◆9番(藤田) じゃあ,今の段階では具体的にどの線でどの程度落ちとるということはわからんわけですね。
◎
建設課長(馬屋原) 全体的にまだ,県道関係の分については一応こういった金額でというお示しはありますが,最終的にまだこれになるという話が,最終的な金額が固まっておりません。町道で言いますと,そういった4本,社会資本の関係の工事がありますが,7割弱という内示が1次では来ております。
◆9番(藤田) わかりました。 次に,地域おこし協力隊を全国公募すると言われておりますが,1名につきましては決定したとお聞きしたわけですが,残る1名ですね,震災地域へ応募をといいますか働きかけ,募集をかけたらいかがなものかと思いますが。
◎町長(牧野) 2次募集も今実施中でございますが,震災地域限定はしておらないと思います。
◆9番(藤田) 震災地域からの,いわゆる住宅がないとか,仕事がないから探してくれというような要請は現在ではないのでしょうか。
◎
まちづくり推進課長(垰本) 今町長が申し上げましたように,6月30日までということで2次募集を行っておりますが,若干お問い合わせがあるようですけれども,震災地域から特に今のような関係で申し込みがある,お問い合わせがあるという状況ではございません。
◆9番(藤田) わかりました。 今の東電の事故によりまして,
自然エネルギーへの比重がこれから高まってくるわけでございますが,
太陽光発電につきましては我が町は町長の早い発想によってかなりの対応をしていただいておりますが,小
水力発電等の関係も仁吾川にあるとお聞きするんですが,要するに採算面が合わねばいけんわけで,ここらの仁吾川ビレッジの水力の関係の採算的な面の計算というのは今までされたことがあるんですか。
◎町長(牧野) 総論で,新
エネルギービジョンの策定委員会では出ておりますが,そこまでの採算ベース,一般的に言われるのは,現段階ではコストが高いのは,太陽光もまだ高いわけですし,水力は場所によって違うと思います,水の少ないとこ,あるいは工事費が相当かかるとこ。ですから,一概に高いとは言えないと思いますが,要するにクリーン
エネルギーというのは,原発もクリーン
エネルギーというんですが,しかし放射能というもんがありますから,これは避けて通るような時代になる。そうすると,電力が国家の成長のバロメーターでもまだあると思います。今までもそうだった。ですから,電力がないというのは成長を落とすということですから,大変国家の運営についても縮小ムードになる。これもまたこれということになりますが,一般的には
自然エネルギーはコストが高い,今のところ,そういうことが言えると思いますが,個々にするなら試算をしてどうだという根拠はありません。
◆9番(藤田) コストの問題が一番ですが,小水力の場合かなりの設備投資がかかると思いますが,その点太陽光は比較的安いと思います。そうした面で,国がメガソーラーの基地を募集しとると思うんですが,そういった場所を,我が
神石高原町は地価も安いわけですから手を挙げられたらいかがと思いますが。
◎町長(牧野) この提案というのは,今のソフトバンクの孫正義社長さんかな,この人が原発の54基の代替電力というのは,今の中山間の荒廃地,水田の荒廃地を,それですべてといいますか,そういったところへ太陽光のパネルを設置すれば,それに原発の54基に近い電力のなにが,供給はできるというような試算をされておるんだろうと思いますが,ソフトバンクですから,かなり計画性を持っておられるんだろうと。まだ全国,ほいじゃあ荒廃地にどうこうという募集等々,話しかけはまだないと思います。これからだろうと思いますが,国の段階でそういう動きはあるようでございますが,そういう動きがあるようなら,私としては手を挙げていきたいというふうに思っております。
◆9番(藤田) 太陽光ですから,必然的に日照時間の関係が大きく影響するわけですが,全国で岡山,広島も日照時間は多いほうだと思います。そういったことで,そういったことがありましたら進んで応募していただいて,まさに町長の目指される省エネ,いわゆるエコタウンとしての町を売り出してほしいとお願いいたしまして,終わります。
○議長(岡崎) 以上で藤田議員の
一般質問を終了します。
◆8番(村上) 議長のお許しを得ましたので,最後に
一般質問になりましたけれどもが,今回の議会から執行者には課長4人が新たに加わってかわっておられますし,今議会からかがやきネットが開始されて,新しい1ページが加わったように思います。 我々一般議会も政策に
取り組み,政策に生きるべき議員として,
一般質問は最も意義のある発言の場であります。住民からも重大な関心と期待を持っておられるように思います。執行者におかれましては,真摯的な答弁をお願いしたいものであると思います。 通告をしております議題は2件でございますが,第1点目に株式会社
神石高原農業公社の経営状況の中で,新聞にも出ておりましたけれどもが,トマト生産のトマト工房が行いましたソースの加工状況についてでございます。それから,2点目が有限会社油木特産販売の店長と,それから有限会社
神石高原町直売公社の店長の交代の件でございます。 以上,2点を通告しておりますので,初めから質問させていただきます。 本町の最大の振興の作物であるトマトの生産集出荷の現状や課題の
取り組みの中で,まず1点目をお伺いしたいと思います。 トマトを原料にした中濃なソースの,
神石高原トマト仙人のトマト
生産者の現状と,食品関係業者,この製造はソースメーカーの大黒屋,大阪市にあるメーカーに委託されておりますが,そうした問題についてはどのようになっとるかをまずお聞きしたいと思います。
◎町長(牧野) 村上議員の質問にお答えしたいと思いますが,農業公社の経営というのは,お問いではないわけですが,今社長,
民間人として2年になります。農業公社というのも農地の荒廃を防ぐ,農家の方が自分では耕作できない,そういうものを委託として出していただく。公社は受託するわけですが,それを利用料を余り高く取ると農家の人もそれなら荒らすほうがいいということになるんで,なかなか利益が出ないという,言うてみりゃ公社ですが,難しい経営だというふうには思っておりますが,最近そこそこの,余り赤字経営ではない。今回の一昨日ですか,いろいろと報告しましたが,町からの600万円は去年は出しておりませんが,ことしはいろいろな面で支給いたしますが,そのためによって利益が出ますから,税金を払うようなおかしいことにはなっとるんですが。 そんな中で,トマトの今言われる食品関係では今ソースを売り出しとるわけですが,このトマトを原料にして,あのソースは私も試供品として受けましたのでいただいとるわけですけど,なかなかいいなあという感じではおりますが,そのことをお問いでは本業のソース屋の,大阪の大黒屋ですか,そこがお問いになっとるんですが,なるたけそのノウハウがあればトマト工房でやったほうがいいわけですが,そこはもちはもち屋といいますか,ソース屋に任せたんだろうと思いますが,そういった経緯は私はちょっと承知しておりませんので,以降
産業課長から答弁させますのでよろしくお願い申し上げます。
◎
産業課長(守多) 失礼いたします。 先ほど申されましたように,本町最大の振興作物でありますトマトのまず生産状況ということでございますが,ここの農業公社においては袋培地によるトマトの生産を行っとるわけですが,この生産量を見てみますと,昨年の場合は公社では14トンの生産量でございます。これに対しまして高原町全体での生産量を見てみますと734トンの生産量ということでございます。ですから,生産量を見ると約2%の生産量がこの公社のほうで生産されておるということになります。トマトのほうは,桃太郎系を中心としたトマトということで,すべてJA系統への出荷という状況になっております。 先ほども加工といいますか,ソースの製品のほうの話も出てきたわけでございますが,これらは生食用に適さない,木で完熟してしまった,完熟トマトを利用しての加工ということで,ここの公社にありますトマト工房ではピューレとか,ジャムとか,ケチャップを製品化するわけでございますが,このピューレを原材料として,先ほど申されましたソースとかドレッシングの新商品のほうを製造されておるということです。 食品関係業者との関係はということでございましたが,先ほども申しましたように公社の生食に適さない完熟トマトは製品に回すわけでございますが,大半はJAを経由しまして大阪の中央青果市場あるいは福山の青果市場等に,生食に適するものについては出荷されておるというふうに思っております。 それから,食品関係の業者につきましては,先ほど言いましたように専門のソース業者のほうへ,大阪の大黒屋のほうへ発注をされて商品化されておるという状況です。 以上です。
◆8番(村上) 今の課長の答弁,また町長が前々から赤と黒ということを,ブドウも黒になると思うんですが,トマトと牛とブドウということを本町の振興作物として大きくクローズアップをしておりまして力を入れておられるわけですが,そうした中で今回の新聞に載っておりますトマトの開発公社が行っておるトマト工房が,今課長も答弁されましたように,ケチャップとかジャムは今までどおりトマト工房で行うということでございまして,もちはもち屋ということで済ませてしまうと,それもそこでやらずにメーカーに任すべきではないかと思いますが,このソースだけを大黒屋に任すということでございますが,一貫性がちょっとおかしいなと思うんですが。将来的に6次に産業化すべき方向で行くということで,若い者を見習いにそうしたメーカーに送り込んで帰ってきて,新たに雇用の場を広げると同時に,一つの製品を将来的にはつくるんだという目標があれば,四国のユズではありませんが,ジュースにした大きな工場ができておりますが,そうした大きな雇用の場,また
地産地消の大きな工場ができるということになりかねんのんですが,今のところ三和のユズのジュースも加工はよそに出しておって,これも
皆さん神石高原町に住んでおりながら,なかなかそういうジュースが本町にあるんだということすら知らない人が多いんではないかと思うんですが,こうしたように他人に加工を任すということはやはりPRも生きませんし,なかなか販売が上がらないということではないかと思います。 この出荷の中でも,トマトの種類のなつみとかサニーとかした部分の種類を,そういうソース,ケチャップやなんかに使うということですが,今のトマト
生産者の場合は,組合の場合は2億9,000万ぐらいはそのまんま,丸のまんまを大阪市場なり広島,福山へ出しておられるんですが,そうした場合と,それから第三セクターの今のいう道の駅にしましても,トマトの丸ごとのまんま売ったほうがよく売れる。ソースにしたりケチャップにしたりジャムにしたのは売れない,なかなか店頭に置いといても販売が悪いと,循環率が悪い。そうしたものに加工に回すのは,意外と玉の量が,生で売るよりは加工すると多くの量が要るんだと。多くの量をつぶした割には循環率が悪いと,売れないというふうなことがあるんではないかと思うんですが。 そうした面等含めまして,
神石高原町では広島県が進めております農産物の販売,開発
協議会が開かれておりまして,このトマト
生産者組合の代表者であります井上彰さん,組合長が取り組んでおられますが,そうした部分の広島県農林水産チャレンジプラン,この部分についてはどのように整合性があるのか。今のいう開発公社は開発公社で,トマトの6次化を進めておられますが,町としてもそうした部分での進め方をされておるように思うんですが,それとの整合性についてを説明をお願いします。
◎町長(牧野) ちょっと前段で,私が概要を説明いたします。詳細については課長からいたしますが,ちょっと誤解があるんかなと思うんですが,農業公社のトマト栽培というのは,そこで水稲の苗をつくっております。その施設を使って,袋培地のトマト,温度の高いとこで袋へ土を入れてつくりょん。本当を言えば,トマト工房というのはもともとは試験的にやりょったんですが,それが,あいた施設がもったいないということでやり始めたことですが,どうも採算ベースに乗らないから,農業公社ではトマト工房やめえということをかなり言ってきておるんですが,もう一年させてくれ,何とか利益を出すというのが今日まで来とるんですが。 トマトの生産というのは,農業公社は直接タッチしておりませんから,アルバイト的にやっとるんですから。トマトは要するに団地とそれから農家の個人の人と,それが,井上さんがトマト生産の組合長ですから,この農業公社というのはアルバイト的にやっとるんで,村上さんが言われるようにソースも自分でつくって雇用の拡大,工場と,それほどの農業公社はノウハウもありませんし,能力がありません。そういうことです。
◎
産業課長(守多) 先ほどのお問いでございますが,最終的にはチャレンジプランとの整合性というお問いであったと思うわけですけど,その前段で申されました今回の公社による加工,ソースあるいはドレッシングの加工品づくりで外注をなぜするのかという部分があったろうと思います。この理由といたしましては,現在のトマト工房のところでは,このソースあるいはドレッシングを加工していく設備がないということで,その設備を整備していくにはかなりの経費がかかるということで外注をいたしましたが,この外注の製造費用といいますか,それは販売価格の約4割で製品化していただいておるという状況です。 それから,トマト工房では,先ほども申しましたがピューレとかケチャップ,ジャムを加工しておるわけでございますけど,ケチャップとかジャムは商品として割と売れていくわけですが,このピューレにつきましては専門業者の方でないとなかなかお買い求めにならないということから,このピューレを使って2次加工ということから,今回のソースあるいはドレッシングの加工をやる方向にいったということでございます。 それから,最終的なお問いでありましたチャレンジプランとの整合性ということでございますが,この2020広島県チャレンジプランは売れるものづくり,売れるものをつくっていきましょうというのが根幹でございます。ですから,売れるものを目指しながら消費者の方がどういったものを求めておられるか,消費者の方がどんな希望を持っておられるかと,そういったところをまず調査をすることが必要だろうということから,本年度からでございますが,単県事業といたしましてアグリ・マーケティング力強化事業といいまして,消費者の方のニーズ等を調査をしましょう,そしてこういった加工品をつくったらどうですかというアドバイスをしましょうというソフトの事業ができておるようでございます。 これらとあわせて,今後の商品はどういったものが必要であるのかといったところも模索なり調査をしていけたらというふうに思っておりますが,当面は昨年の末から加工しておりますピューレを使ったドレッシングあるいはソースの2次加工をして販売していきたいというふうに思っております。
◆8番(村上) 町の最大の振興作物でありますので,アルバイト的な公社の態度ではなくて,本腰で公社のほうも6次産業化に進んでいっていただきたいと思いますが,そうしたものをやってはいけないと私は言よるんではなくて,そうした面で将来的にどのような目標を持ってやっていかれるか,たちまち今はそうした大阪の大黒屋に任せておるけれどもが,将来的には本町でやるんだというぐらいな夢を持ってやっていただきたいと思いますし,また資本投下もするべきだと思います。そういう機械がないから一応今委託をしてるんだということでございますが,そういう設備も,習う人がおったらトレードしてそういう職員を雇用してでもそういうものを振興させていかんと,赤と黒の振興の販売をふやすには,やはり加工せんと生産の販売高が上がりませんので,そうした面を含めていかないと産地拡大に向けての推進体制がとれないのではないかと思いますが。 昨年からミニ団地の造成も課題に上がっておりましたけれどもが,この面につきましてはどのようになったのかお聞きしたいと思います。
◎
産業課長(守多) ミニ団地といいますか,トマトの振興ということで現在は作付面積が約9ヘクタールぐらいに落ち込んでおるわけですが,これを将来目標といたしましては15ヘクタールぐらいの栽培面積を確保していきたいということから,本年度小団地,約1ヘクタール程度の団地をつくっていこうということで,現在は油木地区のほうへ既に地元調整をさせていただきまして,地権者の方から土地のほうは提供といいますか,お借りするかあるいは買い上げるかというのは今後の検討でございますが,土地のほうは協力しましょうという回答をいただいておりますので,具体的に油木地区につきまして今後早急に進めていきたいというふうに思っております。
◆8番(村上) 今の答弁は,前の3月議会のときもそのような答弁ではなかったかと思うんですが,あれから進展がまだ具体的に場所,油木地区では聞きまして,西油木のほうぐらいまでは聞きましたが,それ以降どういう団体がどのように図っていくかというとこまでまだお聞きしておりませんが,そうした面はどのように進行しとりましょうか。
◎
産業課長(守多) 油木地区の西油木でございますけど,以前油木地区で畑地造成をいたしまして,地区で申しますと門田原地区です。現在は,固有名詞を出すようで申しわけないんですが,池田農機さんがおられると思いますが,その団地の隣とその下の段に畑造成をしてございます。そのところを現在は候補地として,地権者の方4名の方に土地のほうは協力しましょうという回答をいただいておりますので,現在進めておるという状況でございます。
◆8番(村上) 4名の用地はお借りできると思うんですが,問題は主体,だれが生産組合におられるかが聞きたいんです。
◎
産業課長(守多) この1ヘクタール規模の団地の運営といいますか経営のほうだと思うわけですが,これはあくまでも農業公社さんを中心といたしまして経営のほうをまず行っていただければというふうに思っています。そこへ新規に研修生として入っていただいて,研修なりをしていただきまして,その後独立して個人でトマトの栽培をしたいということになれば,その方を独立させていくという方向でありますが,そのあたりの経営状況につきましては今回の畑地の1ヘクタールの造成とあわせて,施設の整備とあわせまして,並行して公社さんのほうと検討していこうというふうに思っております。
◆8番(村上) 農業公社でまたこれも取り組んでいくということでございます。今までやっとるのは,育苗センターのあいた期間に,今のいう袋の中で育てて,コンクリートの上で袋をおいて,その中で水の水滴を垂らしてずっと育てていくというような工法でありましたが,本格的にそういうふうな公社がトマトをつくるということでございますので,アルバイト的ではないと思いますが,本格的に生産をされるということはいいことだと思うんですが,場所が公社の部分ですが,やはり農業というのは近くに製造される製品をつくられる方がおられるかどうかが一番の大きな問題ではないかと思うんですが,西油木の農事法人なりが携わっておることの部分のことのほうへの努力はされておるのかどんなのかをお聞きしたいと思います。
◎
産業課長(守多) 個人的には西油木の法人の構成メンバーの方とお話はしてきた経緯がございますけど,正式に法人さんとの協議,そういったものはまだしておりませんが,今後の一つの方法論ではあろうと思いますので検討していきたいというふうに思います。
◆8番(村上) いま一つ,そういう面の地元の雇用の場にもなりますので,西油木の法人のほうへも力強く働きかけていただきたいと思います。 続いて2点目でございますけれどもが,油木特産販売の店長,百彩館の店長と,それから
神石高原直売公社のまるごとの店長の問題ですが,この移籍というか交換問題についてお伺いしたいと思いますが,この店長の交代は転勤かトレードかというふうに,どっちになるのか。会社は違うと思うんですが,社長は1人の町長でございますが,これがどういうふうな問題でそういうことができたのかの方法についてお伺いしたいと思います。
◎町長(牧野) これはよく議長から明快な答弁と言われておりますので,明快に申し上げますが,これは転勤でもトレードでもありません。
◆8番(村上) ということは,一応会社が違いますので,退職を願って新たにまた採用したということになりましょうか。 そうすると,退職をされるにはやはりこの中には職業の,普通,会社と労働者の双方が遵守する憲法の役割を就業規則が定めてあるわけですが,そうした場合に就業規則の中に,そうした解雇といいますか,やめさせるといいますか,退職を願うということにはどのような就業規則が定められておるのかについてお伺いします。
◎
産業課長(守多) 今のまるごと市場,あるいは百彩館で統一した就業規則といった,統一的なものはございません。がしかし,先ほど町長のほうからも申しましたように,一たんは退職をしていただいたということでございます。そうすると,今度は退職金の支払いということになってこうと思うわけですが,まるごと市場等につきましては退職金の支払規定といいますか,就業規則の中では明記をされておりません。そういった意味で必ず退職金を払わなくてはならないかということにはならないわけですが,過去に複数の人が退職をされた経緯があって,あるいは以前の方がそういった退職金をもらわれとるんだから私にも下さいよというふうにもし主張されれば,支払いをしなくてはいけないというふうにも労基法でうたわれておりますので,今回は双方それぞれの方に退職金というものは支払いがされるんではないかなというふうに思っております。
◆8番(村上) 規定がないということでございますが,将来的には午前中にも町長さんおっしゃっておりましたように,3つのセクターを1つの会社で民間の社長を募集するということで,将来的には1つの会社になれば1つの就業規則になろうと思いますが,今回の問題が起きたのはそういう前提でございまして,個々の会社でそういうふうな事態になっとるわけですが,そうした場合に,つまみで出したということになりましょうか。
◎
産業課長(守多) まず,百彩館のほうにつきましては,これまでは,昨日からもお話ししているように中小企業退職金共済制度,中退共のほうへ百彩館の場合はかけておられました。その制度によりまして,百彩館のほうは退職金額をお支払いするという方向を聞いております。また,まるごと市場につきましては,昨日からもあったんですが,退職積み立てという形で積み立てをされておりましたので,この金額丸々というわけにはいかないのかなということで,先般の役員会等にもご協議いただきまして,まるごと市場でも中退共のほうへこの勤務年数10年間かけてきたとした場合幾らの額になるよということで,中退共へかけておったとみなした額を支払ったらどうだろうかという役員会の中でのご協議はいただいております。
◆8番(村上) 今の,支払った部分はそういうことでしょうが,新たにまた採用したわけですが,そのときの給与ですね。福山でのまるごとは管理職であったように思いますが,取締役で店長であって,今度油木百彩館に来られた場合には肩書がなくなった,平になっとるんではないかと思うんですが,したがいまして給料は下がっておるんではないかと思うんですが,そうした給与体系がどのような部分での,また賞与なり,そういうような契約規則,規約がどのように決まって納得といいますか,そのようなものが説明できて,そういうふうにできとるのかどうかについてお伺いします。
◎
産業課長(守多) 先ほど申しましたが,産直施設3店舗ございますが,3店舗統一した就業規則等はございませんが,それぞれの規則がございます。その百彩館の規則に沿いまして店長の給与は決定されておりますし,まるごと市場はまるごと市場の規定がございます。その規定の中の店長ということで給与のほうは支払いするということが決められております。 以上です。
◆8番(村上) わかりましたけれどもが,問題は今後の問題も含めましてですが,その後こういう人事が起こりまして販売の現場として出荷量,
生産者の量がやはり拡大していかないといけないわけですが,そうしたことによって
出荷者の生産が,量販売が減少するということが一番起こってはならないことでございますが,そうした人事交代によって
生産者の
売り上げが減少しないようになってるのか,現状についてお聞きします。
◎
産業課長(守多) まるごと市場につきましては,先般の決算,経営状況報告の中でも申し上げたかと思うわけですが,利益率の低い店外販売につきましては閉店していくという報告もさせていただいたと思うわけですが,この店外の閉店に伴って
生産者の方の販売額が減るということは考えられるのかなというふうには思いますが,逆にそこへかかっておった経費は縮減されるのではないかというふうに思いますので,会社としての経営とすればこれまでとプラス・マイナス・ゼロになるかとは思いますが,先ほどご指摘の,
生産者の方の生産,販売額が減るんではなかろうかということは,若干その部分も懸念はあるとは思います。
◆8番(村上) 町が多くの第三セクターに投資をしとるわけですが,スコラにしても1千万円以上投資しますし,ほかな千養開発にもいろいろそうした面での投資をしておりますが,多くの投資をしております。このまるごとが600万円の地代,家賃を計上してなくって利益が出とるわけですが,この600万円は直接町が地代を借りて払っとるから,まるごとの会計の中には入ってないということで黒に今回なっとるわけですが,そうした面に対しましても600万円は町がそんだけ
生産者のためになるからそのぐらいな費用は突っ込んでも,赤字でもそうした生産の売る場所を確保するということが重要であるという理解から,そういうふうな販売店ができとると思うわけですが,少しの赤字でもそうした
生産者のためにそういうことを行われてるということは理解しておるわけですが,そうした場所を縮小して
売り上げが減っていくということは,採算が合わんから縮小するというご意見もありましたが,
生産者からすれば多くの品物を売ってほしいということでございますので,そこら辺の利益追求が,どの程度そうした場合に利益を出さなくてはならないのか,ある程度赤字でも
生産者のためにそうした品物をつくって供給する場所を確保すると,
皆さんつくってくださいと,元気につくって出荷してくださいという面も重要ではないかと思いますので,そこら辺を人事交代によって無理をせんでもええ,そういうふうな部分の商売もう縮小してもええからかわってやってくれというような分ではないとは思うんですが,できるだけ今までの売っておられたぐらいな規模での販売はとってほしいように
生産者側からすれば思うわけですが,その点いかがでしょう。
◎町長(牧野) 縮小するというのは,どこから出たことかわかりませんが,縮小する考えは毛頭ありません。それどころか,
商工会,市場会等々から昨年の9月ごろかな,12月じゃったですかな,あそこは
駐車場が2段になっとる,あれを1段に,レベルにしてほしい。1段にするのは便利はいいんだが,
駐車場そのものが広くはならないよという特殊な条件がありますが,しかしそれでもということですが,これは私の英断でやりましょうと。3千万円以上かかるなんですが,それは議会議決もしていただいておりますし,これは国の細やかな交付金かな,きめ細かな交付金。ですから,縮小するというような考えは毛頭ありませんし,今のとこでは施設が拡大するというとこも,これは今のままでやりますから。
駐車場の整備はしますし,縮小するということは全くありませんので,その辺は
出荷者のほうへもそういう宣伝してください。よろしくお願いします。
◆8番(村上) 町長,課長とよう意思疎通を図っていただきたいんですが,福山は店舗を閉めるとこがあるんですよ。本店舗はそのままですが,野外店舗を採算が合わんとこは閉めるというふうになっとるわけでございます。そうした面でやはり2店舗ぐらい閉めると
生産者が持って出る品物が,数が減るということでございます。 この第三セクターの問題につきましては,職務の分担が使用人と取締役社長の意思の疎通を図って,情報収集その他の重要な会議に出席して,お互いにその職務執行の状況を把握し,これは間には課長が中に入るべきではないかと思うんですが,そうした報告を受けて明快な決裁をしていく必要があろうかと思いますが,けさもありましたように激務な町長,副町長でございますので,そうした面は非常に難しい面があるとは理解しますが,できるだけ早く民間のそうした社長を交代をされるよう望みます。 以上で私の質問を終わります。
○議長(岡崎) 以上で村上議員の
一般質問を終了します。 お諮りいたします。 議事の中途ですが,以上で本日の会議を閉じ,延会としたいと思いますが,これにご異議ありませんか。 (「異議なし」の声あり)
○議長(岡崎) ご異議なしと認めます。よって,本日はこれにて延会といたします。 6月22日午前10時までに本議場にご参集ください。 午後2時34分 延会...