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02月26日-02号

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  1. 尾道市議会 2018-02-26
    02月26日-02号


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    平成30年第1回 2月定例会              平成30年2月26日(月曜日)  ────────────────── * ──────────────────                 議事日程第2号           (平成30年2月26日 午後1時30分開議)第1 議案第1号 平成29年度尾道市一般会計補正予算(第7号)   議案第2号 平成29年度尾道市国民健康保険事業特別会計補正予算(第5号)   議案第3号 平成29年度尾道市駐車場事業特別会計補正予算(第2号)   議案第4号 平成29年度尾道市夜間救急診療所事業特別会計補正予算(第3号)   議案第5号 平成29年度尾道市公共下水道事業特別会計補正予算(第4号)   議案第6号 平成29年度尾道市介護保険事業特別会計補正予算(第5号)   議案第7号 平成29年度尾道市特定環境保全公共下水道事業特別会計補正予算(第4号)   議案第8号 平成29年度尾道市渡船事業特別会計補正予算(第5号)   議案第9号 平成29年度尾道市後期高齢者医療事業特別会計補正予算(第4号)   議案第10号 平成29年度尾道市病院事業会計補正予算(第3号)   議案第11号 市道路線の認定について   議案第12号 市道路線の認定について   議案第13号 市道路線の認定について   議案第14号 市道路線の変更について   議案第15号 市道路線の変更について   議案第16号 工事請負契約の変更について   議案第17号 工事請負契約の変更について   議案第18号 新市建設計画の変更について   議案第19号 尾道市地域振興基金条例案   議案第20号 尾道市特別職職員退職手当支給条例及び尾道市病院事業の管理者の給与に関する条例の一部を改正する条例案   議案第21号 尾道市共同作業場設置及び管理条例を廃止する条例案   議案第22号 尾道市工場等設置奨励条例の一部を改正する条例案   議案第23号 尾道市営住宅設置、整備及び管理条例の一部を改正する条例案         (以上23案一括上程、各委員長報告)第2 議案第24号 平成30年度尾道市一般会計予算   議案第25号 平成30年度尾道市港湾事業特別会計予算   議案第26号 平成30年度尾道市国民健康保険事業特別会計予算   議案第27号 平成30年度尾道市千光寺山索道事業特別会計予算   議案第28号 平成30年度尾道市駐車場事業特別会計予算   議案第29号 平成30年度尾道市夜間救急診療所事業特別会計予算   議案第30号 平成30年度尾道市公共下水道事業特別会計予算   議案第31号 平成30年度尾道市介護保険事業特別会計予算   議案第32号 平成30年度尾道市漁業集落排水事業特別会計予算   議案第33号 平成30年度尾道市特定環境保全公共下水道事業特別会計予算   議案第34号 平成30年度尾道市農業集落排水事業特別会計予算   議案第35号 平成30年度尾道市渡船事業特別会計予算   議案第36号 平成30年度尾道市後期高齢者医療事業特別会計予算   議案第37号 平成30年度尾道市水道事業会計予算   議案第38号 平成30年度尾道市病院事業会計予算   議案第39号 辺地に係る総合整備計画の策定について   議案第40号 広島県後期高齢者医療広域連合規約の変更について   議案第41号 財産の減額貸付けについて   議案第42号 公の施設の指定管理者の指定について   議案第43号 公の施設の指定管理者の指定について   議案第44号 公の施設の指定管理者の指定について   議案第45号 公の施設の指定管理者の指定について   議案第46号 公の施設の指定管理者の指定について   議案第47号 公の施設の指定管理者の指定について   議案第48号 公の施設の指定管理者の指定について   議案第49号 公の施設の指定管理者の指定について   議案第50号 公の施設の指定管理者の指定について   議案第51号 公の施設の指定管理者の指定について   議案第52号 非常勤の職員の報酬及び費用弁償に関する条例の一部を改正する条例案   議案第53号 尾道市職員退職手当支給条例等の一部を改正する条例案   議案第54号 尾道市人権文化センター等に関する条例の一部を改正する条例案   議案第55号 尾道市国民健康保険条例の一部を改正する条例案   議案第56号 尾道市後期高齢者医療に関する条例の一部を改正する条例案   議案第57号 尾道市介護保険条例の一部を改正する条例案   議案第58号 尾道市指定居宅介護支援事業者の指定の申請者に関する事項並びに指定居宅介護支援等の事業の人員及び運営に関する基準を定める条例案   議案第59号 尾道市指定地域密着型サービス事業者の指定の申請者に関する事項並びに指定地域密着型サービスの事業の人員、設備及び運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例案   議案第60号 尾道市指定地域密着型介護予防サービス事業者の指定の申請者に関する事項並びに指定地域密着型介護予防サービスの事業の人員、設備及び運営並びに指定地域密着型介護予防サービスに係る介護予防のための効果的な支援の方法に関する基準を定める条例の一部を改正する条例案   議案第61号 尾道市指定介護予防支援事業者の指定の申請者に関する事項並びに指定介護予防支援等の事業の人員及び運営並びに指定介護予防支援等に係る介護予防のための効果的な支援の方法に関する基準を定める条例の一部を改正する条例案   議案第62号 尾道市手数料条例の一部を改正する条例案   議案第63号 尾道市ふるさと・水と土の保全基金条例を廃止する条例案   議案第64号 尾道市獣医師手数料条例の一部を改正する条例案   議案第65号 尾道市工場立地法地域準則条例案   議案第66号 尾道市工場等設置奨励条例の一部を改正する条例案   議案第67号 尾道市児童遊園地設置及び管理条例の一部を改正する条例案   議案第68号 尾道市都市公園及び公園施設設置基準を定める条例の一部を改正する条例案   議案第69号 尾道市地区計画区域内における建築物等の制限に関する条例の一部を改正する条例案   議案第70号 尾道市消防手数料条例の一部を改正する条例案   議案第71号 尾道市消防団員等公務災害補償条例の一部を改正する条例案   議案第72号 尾道市病院事業の設置等に関する条例の一部を改正する条例案   議案第73号 尾道市重度心身障害者医療費助成条例及び尾道市ひとり親家庭等医療費助成条例の一部を改正する条例案         (以上50案一括上程、総体説明)                                     以 上  ────────────────── * ──────────────────本日の会議に付した事件日程第1 議案第1号 平成29年度尾道市一般会計補正予算(第7号)     議案第2号 平成29年度尾道市国民健康保険事業特別会計補正予算(第5号)     議案第3号 平成29年度尾道市駐車場事業特別会計補正予算(第2号)     議案第4号 平成29年度尾道市夜間救急診療所事業特別会計補正予算(第3号)     議案第5号 平成29年度尾道市公共下水道事業特別会計補正予算(第4号)     議案第6号 平成29年度尾道市介護保険事業特別会計補正予算(第5号)     議案第7号 平成29年度尾道市特定環境保全公共下水道事業特別会計補正予算(第4号)     議案第8号 平成29年度尾道市渡船事業特別会計補正予算(第5号)     議案第9号 平成29年度尾道市後期高齢者医療事業特別会計補正予算(第4号)     議案第10号 平成29年度尾道市病院事業会計補正予算(第3号)     議案第11号 市道路線の認定について     議案第12号 市道路線の認定について     議案第13号 市道路線の認定について     議案第14号 市道路線の変更について     議案第15号 市道路線の変更について     議案第16号 工事請負契約の変更について     議案第17号 工事請負契約の変更について     議案第18号 新市建設計画の変更について     議案第19号 尾道市地域振興基金条例案     議案第20号 尾道市特別職職員退職手当支給条例及び尾道市病院事業の管理者の給与に関する条例の一部を改正する条例案     議案第21号 尾道市共同作業場設置及び管理条例を廃止する条例案     議案第22号 尾道市工場等設置奨励条例の一部を改正する条例案     議案第23号 尾道市営住宅設置、整備及び管理条例の一部を改正する条例案日程第2 議案第24号 平成30年度尾道市一般会計予算     議案第25号 平成30年度尾道市港湾事業特別会計予算     議案第26号 平成30年度尾道市国民健康保険事業特別会計予算     議案第27号 平成30年度尾道市千光寺山索道事業特別会計予算     議案第28号 平成30年度尾道市駐車場事業特別会計予算     議案第29号 平成30年度尾道市夜間救急診療所事業特別会計予算     議案第30号 平成30年度尾道市公共下水道事業特別会計予算     議案第31号 平成30年度尾道市介護保険事業特別会計予算     議案第32号 平成30年度尾道市漁業集落排水事業特別会計予算     議案第33号 平成30年度尾道市特定環境保全公共下水道事業特別会計予算     議案第34号 平成30年度尾道市農業集落排水事業特別会計予算     議案第35号 平成30年度尾道市渡船事業特別会計予算     議案第36号 平成30年度尾道市後期高齢者医療事業特別会計予算     議案第37号 平成30年度尾道市水道事業会計予算     議案第38号 平成30年度尾道市病院事業会計予算     議案第39号 辺地に係る総合整備計画の策定について     議案第40号 広島県後期高齢者医療広域連合規約の変更について     議案第41号 財産の減額貸付けについて     議案第42号 公の施設の指定管理者の指定について     議案第43号 公の施設の指定管理者の指定について     議案第44号 公の施設の指定管理者の指定について     議案第45号 公の施設の指定管理者の指定について     議案第46号 公の施設の指定管理者の指定について     議案第47号 公の施設の指定管理者の指定について     議案第48号 公の施設の指定管理者の指定について     議案第49号 公の施設の指定管理者の指定について     議案第50号 公の施設の指定管理者の指定について     議案第51号 公の施設の指定管理者の指定について     議案第52号 非常勤の職員の報酬及び費用弁償に関する条例の一部を改正する条例案     議案第53号 尾道市職員退職手当支給条例等の一部を改正する条例案     議案第54号 尾道市人権文化センター等に関する条例の一部を改正する条例案     議案第55号 尾道市国民健康保険条例の一部を改正する条例案     議案第56号 尾道市後期高齢者医療に関する条例の一部を改正する条例案     議案第57号 尾道市介護保険条例の一部を改正する条例案     議案第58号 尾道市指定居宅介護支援事業者の指定の申請者に関する事項並びに指定居宅介護支援等の事業の人員及び運営に関する基準を定める条例案     議案第59号 尾道市指定地域密着型サービス事業者の指定の申請者に関する事項並びに指定地域密着型サービスの事業の人員、設備及び運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例案     議案第60号 尾道市指定地域密着型介護予防サービス事業者の指定の申請者に関する事項並びに指定地域密着型介護予防サービスの事業の人員、設備及び運営並びに指定地域密着型介護予防サービスに係る介護予防のための効果的な支援の方法に関する基準を定める条例の一部を改正する条例案     議案第61号 尾道市指定介護予防支援事業者の指定の申請者に関する事項並びに指定介護予防支援等の事業の人員及び運営並びに指定介護予防支援等に係る介護予防のための効果的な支援の方法に関する基準を定める条例の一部を改正する条例案     議案第62号 尾道市手数料条例の一部を改正する条例案     議案第63号 尾道市ふるさと・水と土の保全基金条例を廃止する条例案     議案第64号 尾道市獣医師手数料条例の一部を改正する条例案     議案第65号 尾道市工場立地法地域準則条例案     議案第66号 尾道市工場等設置奨励条例の一部を改正する条例案     議案第67号 尾道市児童遊園地設置及び管理条例の一部を改正する条例案     議案第68号 尾道市都市公園及び公園施設設置基準を定める条例の一部を改正する条例案     議案第69号 尾道市地区計画区域内における建築物等の制限に関する条例の一部を改正する条例案     議案第70号 尾道市消防手数料条例の一部を改正する条例案     議案第71号 尾道市消防団員等公務災害補償条例の一部を改正する条例案     議案第72号 尾道市病院事業の設置等に関する条例の一部を改正する条例案     議案第73号 尾道市重度心身障害者医療費助成条例及び尾道市ひとり親家庭等医療費助成条例の一部を改正する条例案  ────────────────── * ──────────────────出席議員(28名)    1番 二 宮   仁            2番 柿 本 和 彦    3番 宮 地 寛 行            4番 星 野 光 男    5番 大 崎 延 次            6番 岡 野 斉 也    7番 城 間 和 行            8番 加 納 康 平    9番 岡 野 長 寿           10番 石 森 啓 司   11番 高 本 訓 司           12番 吉 和   宏   13番 山 根 信 行           14番 宇根本   茂   15番 巻 幡 伸 一           16番 田 頭 敬 康   17番 山 戸 重 治           18番 福 原 謙 二   19番 魚 谷   悟           20番 前 田 孝 人   21番 佐 藤 志 行           22番 吉 田 尚 徳   23番 藤 本 友 行           24番 新 田 賢 慈   25番 飯 田 照 男           26番 檀 上 正 光   27番 荒 川 京 子           29番 杉 原 孝一郎欠席議員(なし)  ────────────────── * ──────────────────説明のため出席した者   市長      平 谷 祐 宏       副市長     冨 永 嘉 文   副市長     澤 田 昌 文       病院事業管理者 片 岡 幹 男   教育長     佐 藤 昌 弘       企画財政部長  戸 成 宏 三   総務部長    宮 本   寛       参事(庁舎整備担当)兼総務部総務課長事務取扱                                 中 津 康 徳   市民生活部長  森 田 隆 博       福祉保健部長  園 田   学   参事(少子化対策担当)            産業部長    岡 田 正 弘           村 上 宏 昭   建設部長    山 根 広 史       都市部長    實 井 公 子   因島総合支所長 橘   忠 和       御調支所長   高 原 茂 嘉   向島支所長   安 藤 誠 子       瀬戸田支所長  田 坂   昇   教育総務部長  松 尾   寛       学校教育部長  杉 原 妙 子   水道局長    村 上   眞       病院管理部長  谷 川 功 一   市民病院事務部長松 谷 勝 也       公立みつぎ総合病院事務部長                                 穴 井 信 二   消防局長    石 井 浩 一       財政課長    永 田 一 郎  ────────────────── * ──────────────────事務局出席者   事務局長    佐 藤 顕 治       事務局次長   小 林 巨 樹   事務局次長補佐議事調査係長        議事調査係主任 藤 原 亜矢子           新 谷 真 子   議事調査係主任 森 本 祥 子  ────────────────── * ──────────────────                午後1時30分 開議 ○議長(吉田尚徳) ただいま出席議員28名であります。 定足数に達しておりますから、これより本日の会議を開きます。  ────────────────── * ────────────────── △議事日程 ○議長(吉田尚徳) 本日の議事日程は、お手元に印刷、配付のとおりであります。  ────────────────── * ────────────────── △会議録署名議員の指名 ○議長(吉田尚徳) 本日の会議録署名議員は、会議規則第79条の規定により、議長において4番星野議員及び5番大崎議員を指名いたします。  ────────────────── * ────────────────── △日程第1 議案第1号~議案第23号 ○議長(吉田尚徳) これより日程に入ります。 日程第1、議案第1号平成29年度尾道市一般会計補正予算(第7号)から議案第23号尾道市営住宅設置、整備及び管理条例の一部を改正する条例案、以上の23案を一括議題といたします。 各委員長の報告を求めます。 2番、柿本予算特別委員長。 ◆予算特別委員長(柿本和彦) [2番](登壇)皆さん、こんにちは。 それでは、ただいま一括議題に供されました議案のうち、庁舎整備調査特別委員会所管部分を除く部分について、予算特別委員会における審査の経過並びにその結果を御報告いたします。 本委員会は、定例会初日の2月21日の本会議において議長を除く全員の構成で設置され、本会議終了後、議長において委員会が招集され、正副委員長互選の結果、私が委員長に、星野委員が副委員長に選任されました。 審査の報告につきましては、全体審査でありますので、質問項目のみ簡単に御報告させていただくことを御了承いただきたいと思います。 まず最初に、一般会計補正予算の審査では、委員より、法人市民税が大幅に増額となった要因、法人市民税率引き下げとその影響、関連して、増額分の事業所の内訳、保育所費増額の要因となった各項目の説明、年度中途の待機児童の解消、木造住宅耐震シェルター設置費の予算が全額減額となった要因、シトラスパーク再生事業実施設計委託料全額減額となった経過、及びしまなみ海道から直接施設に出入りできるようにする考え、尾道市歴史文化まちづくり推進協議会精算金の内容、及び交付金での実施事業デリバリー給食調理等委託料減額理由地域ごと給食方法を検討する考え、デリバリー給食率が現状15%であることの分析、その率の向上策、及びそれで食育指導をしていると言えるのかどうか、地域振興基金積立金の目的、概要、及びその運用益の活用方法、関連して、基金の取り崩し時期及びその活用方法生活保護費中、医療扶助費減額理由及び介護扶助費の増額理由、生活保護費基準の切り下げへの危惧及びその影響、千光寺公園内緑地整備委託料が増額となった経緯、整備箇所及び工期についてそれぞれ質疑、意見、要望があり、理事者よりそれぞれ答弁がありました。 次に、企業会計補正予算の審査では、病院事業会計について、委員より、医師確保に特化したプロジェクトチームを設置し新たなプランを作成する考え、市民病院の黒字の決算状況から経営の実態が見えてこないことについて質疑、意見、要望があり、理事者よりそれぞれ答弁がありました。 次に、議案第20号の審査では、委員より、退職手当の支給額の引き下げに関し、引き下げをした理由、及びその額を約4%から6%とした根拠について質疑、意見、要望があり、理事者より答弁がありました。 以上が審査の概要でありますが、採決の結果、22案については、いずれも全会一致で原案のとおり可決すべきものと決定した次第であります。 以上で予算特別委員長の報告とさせていただきます。 ○議長(吉田尚徳) 21番、佐藤庁舎整備調査特別委員長。 ◆庁舎整備調査特別委員長(佐藤志行) [21番](登壇)続きまして、庁舎整備調査特別委員会が付託を受けました件につきまして、委員会における審査の経過並びに結果を御報告申し上げます。 本委員会への付託案件は、議案第1号平成29年度尾道市一般会計補正予算(第7号)中、所管部分外1議案であり、審査をこれを一括して行いました。 審査の報告につきましては、質問項目のみ簡単に御報告をさせていただくことを御了承いただきたいと思います。 初めに、議案第16号尾道市新庁舎建設工事にかかわる工事請負契約の変更について、理事者より変更理由について補足説明が行われました。 審査では、委員より、議案第16号にかかわり、設計時点で地中障害物を予見できなかった理由、地中障害物撤去作業の工期全体への影響、また事前のボーリング調査実施箇所数に対する市の見解、昭和30年当時県が実施した地盤の埋立工事の資料の有無及びその管理方法、3億8,000万円の増額の変更に至った責任の所在、及びこの増額の市財政における重みを職員で共有することなど、今後予定されている因島総合支所及び御調支所建設契約に関し、同様の契約変更の可能性、契約書の契約約款の内容について質疑、意見、要望があり、理事者よりそれぞれ答弁がありました。 以上、審査の概要を申し上げましたが、本委員会が付託を受けておりました2議案につきましては、審査の結果、原案のとおり可決するべきものと決定いたしました。 以上で庁舎整備調査特別委員長の報告といたします。 ○議長(吉田尚徳) 各委員長の報告は終わりました。 これより質疑に入ります。 委員長の報告に対して質疑はありませんか。                〔「なし」と呼ぶ者あり〕 これをもって質疑を終結いたします。 これより討論に入ります。 討論はありませんか。 20番、前田議員。 ◆20番(前田孝人) (登壇)皆さんこんにちは。 尾道未来クラブ前田孝人です。会派を代表して討論を行います。 まず、上程されました23議案に対する態度でありますが、議案第16号尾道市新庁舎建設に係る工事請負契約の変更については反対し、そのほかの議案には賛成いたします。 以下、反対の理由を述べます。 この議案は、市役所本庁舎建設基礎工事にかかわり、解体した公会堂のくいなどの撤去作業のため地中を掘り進めていたところ、特段障害物はないものと想定していたにもかかわらず、地中障害物、つまり捨て石やがん木の積み石などが大量に出てきたというものです。これらを撤去するために3億7,600万円を追加し、工事請負契約を49億6,000万円に変更しようとするものであります。 私たちは、公会堂の跡地は、液状化のおそれがあるなど防災拠点にはならず、新本庁舎の建設用地としては適さないと、これまで繰り返し主張、指摘をしてきたところであります。がん木の積み石などが出てきたとの説明も、何を今さらであります。あの一帯は、竹村家のほうまでがん木があったことを市役所の皆さんは知らないはずがないでしょう。7カ所行ったというボーリング調査の場所は、本当に的を射たところだったのでしょうか。ボーリングの調査も、昔の状況を調べておれば、ピンポイントで必要な調査が可能であったはずだと思います。それを、通例のマニュアルに沿っただけで済ませたところに原因があると思っております。4億円近いミスが発生しても、その責任の所在ははっきりしない、仕方がなかったで済ませようとしております。自分たちの調査が不十分で甘かったことによる大きなツケを市民に支払わせることに、私たちは到底納得できるものではありません。こういう調子で事業を続けるのであれば、今後どれだけ市民に負担をかけることになるのか、そら恐ろしい気さえしてまいります。 ゆえに、私たち尾道未来クラブは本議案に賛成することはできないと判断し、反対するものであります。 以上で討論を終わります。ありがとうございました。 ○議長(吉田尚徳) 19番、魚谷議員。 ◆19番(魚谷悟) (登壇)日本共産党市議会議員団を代表して議案に対する討論を行います。 最初に、議案に対する態度ですが、上程されている議案のうち、議案第16号工事請負契約の変更についてには反対し、議案第1号平成29年度一般会計補正予算(第7号)を含む他の22議案には賛成をいたします。 反対する理由を述べます。 議案第16号工事請負契約の変更については、新庁舎建設の建設主体、これは新庁舎建設のうち、電気と設備工事を除いたものですが、この契約金額を45億8,460万円から49億6,026万円にと約3億8,000万円増額しようとするものです。 私どもはこれまで、今新庁舎を建設中の公会堂跡地は、市の調査によっても液状化する可能性が高いという結果が出たことから、防災拠点としてこの場所に新庁舎を建設することには問題があることを一貫して主張してきました。今回の議案は、この指摘の上に、埋め立てを数回したことによる護岸の捨て石などの撤去が新たに発生したことによるものです。 この議案を審査するために22日開かれた庁舎整備調査特別委員会の審議を通じて、地盤調査のボーリング箇所が7カ所で、新庁舎建設の敷地内は5カ所しかなく、護岸工事が数度にわたって行われたことを考えれば、ボーリングの箇所が少なかったとの印象を持たざるを得ません。入札当初、土工と呼ばれる地盤に関する工事費用は3億6,000万円の見込みであったのに対し、その倍以上の約3億8,000万円を増額しようとするものであり、幾ら地下で見えないからといって、これを認めることはできません。 次に、賛成する議案に関して、問題だと思える点を指摘しております。 まず、議案第1号一般会計補正予算(第7号)ですが、債務負担行為補正として、御調支所庁舎敷地整備工事1,000万円、因島総合支所敷地内配水管布設がえ工事3,900万円については、本庁舎では実施した耐震診断すら行っていない中での新築ということで、庁舎整備調査特別委員会に付託されたこの部分については、同意できないことを表明しました。 議案第20号尾道市特別職職員退職手当支給条例及び尾道市病院事業の管理者の給与に関する条例の一部を改正する条例案は、特別職である市長、副市長、教育長、病院事業管理者の退職金を引き下げる議案ですが、任期後──これは市長、副市長、病院事業管理者は4年、教育長は3年です──に支給される退職金を、率でいえば、幅はありますが、5%前後引き下げようとするものです。具体的に市長で言いますと、4年間で2,090万円から2,000万円に、90万円の引き下げになります。 単純に比較はできないにしても、予算特別委員会で私の質問に答えて、38年間勤務した一般職員の退職金の平均が2,200万円程度であること、また現下の厳しい財政状況を考えたとき、行政のトップが範を示す意味でも、4年間で2,000万円もの退職金は多いのではないか、私は、半分でもいいのではないかと議会で提案したことがあります。今後は、さらなる退職金の引き下げに対する市長を初めとした特別職の英断を期待しておきます。 議案第10号平成29年度尾道市病院事業会計補正予算(第3号)ですが、市民病院に基準内、これは国から病院事業をしているということで交付税として交付される額を一般会計から負担をしているものですが、その上に、基準外として、年度当初2億円を市が負担していました。しかし、今年度中、医師が減ったため患者が減り、収支の悪化を招き、今回新たに2億円を市が負担し、特別利益として病院の事業収益として約1億円の黒字を見込む補正予算になっています。 議案の趣旨の中でも、病院事業運営の最大の課題が医師の確保であるとの認識が何年も前から、病院側を初め行政も、議会も、監査委員からも指摘され続けています。しかし、医師がふえるどころか減り続けており、今回補正予算が出されているのもそれが最大の要因です。市長を先頭に、行政、病院が医師確保のためにこれまで一定の努力はされていると思っていますが、結果として現状維持すらできず、医師が減っているのが現実です。 私は、議案審査の中で、医師確保のためのプロジェクトチームをつくり、行政、病院が一体となって知恵を出し合い、医師確保のための方策を今まで以上に本気で取り組むよう提案をいたしました。今後、医師数が今のような状況で推移すれば、市民病院の経営は赤字がさらに増大し、結果、診療科や病棟閉鎖など、公立病院として市民に医療を提供することすらできなくなる可能性が起きてまいります。また、これまでの3年間、12億円もの税金を投入することになるわけですが、黒字とまでは言わないまでも、赤字を出さない運営をしていれば、その12億円を例えば子育て支援の充実や高齢者のための施策、教育環境の整備や学校給食の補助などに使うことができていたはずであります。 以上、述べまして、日本共産党市議会議員団の討論といたします。 ○議長(吉田尚徳) これをもって討論を終結いたします。 これより採決に入ります。 議題のうち、議案第16号工事請負契約の変更について採決いたします。 本案に対する委員長の報告は可決であります。 本案は委員長の報告のとおり決することに賛成の議員の起立を求めます。                〔賛成者起立〕 ○議長(吉田尚徳) 起立多数であります。よって、本案は委員長の報告のとおり可決されました。 次に、ただいま議決されました議案第16号を除く22案を一括採決いたします。 22案に対する委員長の報告はいずれも可決であります。 22案は委員長の報告のとおり決することに御異議ございませんか。                〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(吉田尚徳) 御異議なしと認めます。よって、22案は委員長の報告のとおり可決されました。  ────────────────── * ────────────────── △日程第2 議案第24号~議案第73号 ○議長(吉田尚徳) 次に、日程第2、議案第24号平成30年度尾道市一般会計予算から議案第73号尾道市重度心身障害者医療費助成条例及び尾道市ひとり親家庭等医療費助成条例の一部を改正する条例案まで、以上の50案を一括議題といたします。 市長の総体説明を求めます。 平谷市長。
    ◎市長(平谷祐宏) (登壇)皆さんこんにちは。 ただいま上程をいただきました平成30年度一般会計予算案を初め諸議案の御審議をお願いするに当たりまして、その大要と市政運営に関する所信を申し述べ、議員各位を初め市民の皆様方及び関係各位の御理解と御協力をお願い申し上げたいと存じます。 本年1月22日の施政方針演説において、安倍内閣総理大臣は、全世代型社会保障への転換を力強く進める人づくり革命や中小・小規模事業者の生産性向上を進めることで、賃金上昇、景気回復の波を全国津々浦々まで広げる生産性革命などにより、女性も男性も、お年寄りも若者も、障害や難病のある方も、全ての日本人がその可能性を存分に開花できる新しい時代を切り開いていこうと呼びかけました。このことは、2月1日に成立した国の補正予算においても、総理の強い意志を感じることができました。 また、昨年12月分の有効求人倍率が43年7カ月ぶりに2倍を超え、全国第2位の水準に達するなど、ひろしま未来チャレンジビジョンが目指す姿「仕事でチャレンジ!暮らしをエンジョイ!活気あふれる広島県」の実現に向けて目に見える形で成果を上げている広島県においては、県政運営の基本方針の中で、全ての子供が夢を育むことのできる社会づくりや第4次産業革命を好機とした生産性革命により、県民の皆さんが仕事や暮らしに抱く希望を諦めることなく追求することができる欲張りなライフスタイルの実現を目指すとしています。 国、広島県、そして本市の政策が基本的に同じ方向にあることを改めて認識し、引き続き連携を深めながら「元気あふれ、人がつながり、安心して暮らせる~誇れるまち『尾道』~」の実現に向けて諸施策を展開してまいります。 さて、本市は、「箱庭的都市」と「村上海賊の記憶」という二つの日本遺産を有しております。この認定の効果は、ロープウエー乗客数や外国人来訪客数といった指標の増加にあらわれており、現在文化庁に申請している石見銀山街道の認定と北前船寄港地への追加認定に向けましても全力で取り組んでいるところであり、これらの相乗効果で国内外から観光客を呼び込み、地域の稼ぐ力を高めていきたいと考えております。 また、千光寺南斜面や久保新開地区などにおいては、空き家、空き店舗のリノベーションにより若い世代の入居、出店が続いており、まちのにぎわいづくりにも大きな力となっています。 これらは全て、先人たちの残してくれたものに価値を見出し、そこに新たな価値を付加することで、尾道らしいオリジナルなまちづくりの動きにつながっているものと受けとめています。 今後は、こうした動きを一過性のものとしないためにも、新市建設計画の着実な実施に合わせて、地方創生推進交付金事業や都市再生整備計画事業などの国の施策を活用して尾道の魅力をさらに高めるとともに、全ての世代の暮らしやすさの向上、暮らしの安心の確保にも努め、多くの方に「また来たいまち」、「住んでよかった、住み続けたいまち」と評価していただけるよう全力で取り組んでまいります。 それでは、平成30年度の当初予算案について御説明いたします。 まず、本市の財政状況ですが、本年度の2月補正で追加いたしましたように、平成28年度に大きく落ち込んだ法人市民税がおおむね回復する見込みのほか、我が国の消費活動や経済活動と密接な関係にある地方消費税交付金や配当割交付金、株式等譲渡所得割交付金などにつきましても平成28年度決算を大きく上回る見込みであり、平成30年度においてもその傾向は続くものと捉えております。 一方、地方交付税につきましては、国の示す総額は平成29年度と比べて減少しており、合併特例債や臨時財政対策債などの償還に係る交付税算入額の増額などの要因はあるものの、合併算定がえから一本算定への移行に伴う縮減、市税や各種交付金の増加により、平成29年度の予算額を大きく下回る見込みであり、この結果、一般財源の総額においても減額となる見込みを立てております。 また、国の骨太の方針2015では、一般財源の総額について、2018年度までにおいて2015年度地方財政計画を下回らないよう実質的に同水準を確保するとの方針が明確にされているものの、2019年度以降の地方財源の確保については何ら担保されていない状況です。 したがいまして、今後の財政運営のかじ取りはさらに困難さが増すと考えておりますが、財政調整基金などの繰り入れや合併特例債などを効果的に活用し、まちづくりの目標を達成するために必要な事業を着実に実施しながら、財政の健全化につきましても引き続き取り組んでまいりたいと考えております。 市制施行120周年を迎える節目の年となる平成30年度は、先人たちが積み重ねてきた歴史や風土を次世代に継承するとともに、新市建設計画の最終段階として、豊かで力強さを実感できる地域づくりへの歩みを確かなものとする必要があると考えております。 予算編成に当たりましては、人材、資源、拠点性を生かした尾道オリジナルの創造による独創的なまちづくりを展開していくための施策に効果的に投資を行い、引き続き持続可能な行財政運営を推進することを基本方針といたしました。 特に、新市の均衡ある発展という新市建設計画策定の原点に改めて立ち、本庁舎を初めとする庁舎整備事業やクリーンセンター整備事業などの建設事業のほか、障害者福祉分野における自立支援給付や児童福祉分野における放課後児童クラブ運営費、商工業の振興に向けた地域産業活性化事業など、計画事業の着実な実施に必要な予算配分に努めております。 また、子育て環境の整備などの今日的な課題につきましては、これまでも意欲を持って取り組んでまいりましたが、子供の学習支援事業などの拡充を図るほか、自殺対策の推進や骨髄ドナー等への経済的支援、特定不妊治療医療費への助成など、市民の暮らしの安全・安心のために必要と考えられる施策については、引き続き積極的に取り組むこととしております。 平成29年3月に策定した総合計画の基本計画に位置づけた六つの政策目標の達成に向けて、一つ一つ丁寧に取り組むことで、尾道らしい、尾道だからこそできる独創的なまちづくりを展開し、市民が誇れるまちの実現に邁進してまいります。 主要な施策の概要につきまして、総合計画基本計画の6項目の政策目標に沿って順次説明させていただきます。 最初に、「活力ある産業が育つまち」でございますが、多種多様な企業ニーズを視野に、小規模産業団地開発の可能性、適地を探る産業団地整備調査事業に取り組みます。 継続事業としては、工場等設置奨励金等の産業振興策や市内で起業する新規創業者への経費支援、市内事業者を対象とした中小企業者等販路開拓支援事業などに取り組んでまいります。 農林水産業関係では、農道や用排水路など1次産業を支える基盤の強化のため農業用施設改良事業などに取り組み、基盤整備促進事業県補助金を受けて、老朽化したダム揚水機を更新します。 また、市全域に拡大しているイノシシ等による農業被害対策の一環として、有害鳥獣解体処理施設設置事業や、狩猟の魅力や社会的役割の周知・啓発を目的とする狩猟フォーラム開催事業への支援を行います。 漁港建設事業では、串浜漁港の浮き桟橋施設の設計や防波堤の工事などを行うとともに、西浦漁港海岸及び鏡浦漁港海岸の長寿命化計画を策定します。 次に、「活発な交流とにぎわいのあるまち」でございますが、まず市制施行120周年を記念する中心イベントとして、実行委員会方式で開催する全日本花いっぱい尾道大会に、既存のフラワーカーペットや、備後圏域の6市2町で取り組むびんごフェスティバルなどを連動させ、一層のにぎわいを創出します。 本市観光の中心である旧市街地地区においては、千光寺公園頂上エリアのバリアフリー化を含むリニューアル事業や、千光寺山西側からの眺望を新しい観光資源とするため、老朽化が著しい尾道城の撤去と跡地の再整備に向けて取り組みます。 また、千光寺新道のライトアップにより、平成26年度から実施してきた夜間景観整備事業を完成させるとともに、道路の美装化や老朽危険建物の除却に対する補助などの歴史的風致維持向上事業を継続してまいります。 加えて、歴史的建造物である三井住友銀行尾道支店の土地・建物を取得し、文化交流の拠点として再生するまちなか文化交流施設整備事業に取り組むなど、多様な事業を有機的に展開することにより、まちの総合的な魅力の向上と一層のにぎわいを創出します。 また、旧市街地東エリアでの新規出店を支援する新開地区空き店舗活用事業を継続するとともに、瀬戸田歴史的風致地区においても同様の事業を未来創造支援事業として展開し、地区の活性化を図ります。 日本遺産に関連する取り組みとしては、「箱庭的都市」と「村上海賊の記憶」の魅力を発信する取り組みを継続して行うほか、島根県大田市から本市までを結ぶ石見銀山街道の認定と北前船寄港地の構成団体への追加認定に向けて現在も取り組んでいるところであり、関連して、全国の北前船寄港地に参加していただく北前船寄港地フォーラムを開催し、北前船の歴史の顕彰、普及啓発を行います。 加えて、本市の魅力を盛り込んだ動画を作成し、ユーチューブ等により広く国内外に発信する観光プロモーション事業に取り組みます。 スポーツ関連では、2020年東京オリンピック・パラリンピックに向けたソフトボールと自転車競技のメキシコ・オリンピックチームの事前合宿を誘致します。ソフトボールは御調町、自転車競技は瀬戸田町を練習会場とし、地域との交流事業にも力を入れ、市民総ぐるみでサポートの機運を盛り上げてまいります。 また、しまなみ海道の本線を利用する瀬戸内しまなみ海道・国際サイクリング大会は、参加者数7,000人を予定する大規模大会の開催年となります。今大会から尾道をスタート会場とする新コースを設ける予定であり、国内外からの誘客につなげてまいります。 このほか、市内4カ所目となる市民農園を旧三庄小学校の跡地に開設し、農業に親しむ場として、幅広い層の市民間の交流も進めてまいります。 次に、「心豊かな人材を育むまち」でございますが、尾道教育みらいプラン2では、尾道版学びの変革推進事業や国際交流推進事業、ふるさと学習推進事業、生徒指導の充実などを図ってまいります。 熱中症対策では、子供たちが学ぶ環境を改善するため、小・中学校、高等学校については、全ての学校の普通教室への空調設備の整備に取りかかります。幼稚園については、施設の再編を考慮した整備を行ってまいります。 また、子供たちの生活様式の変化に対応するため、学校等のトイレの洋式化についても推進してまいります。 小学校の施設整備事業では、美木原小学校の給食調理場整備、栗原北小学校の大規模改修工事などに取り組みます。 中学校の施設整備では、向島中学校の校舎改築工事や栗原中学校の大規模改修などに取り組みます。中学校デリバリー給食は12校での実施を継続します。 生涯学習施設では、老朽化した土生公民館を移転し旧土生小学校跡地に新設するため、地質調査や基本・実施設計を行います。そのほか、藤井川公民館、木ノ庄東分館、久山田分館の耐震診断と改修に向けた実施設計を行います。 スポーツ施設では、向島運動公園の多目的芝生広場を人工芝化し、新たにテニスコート4面とミニサッカー場を整備します。これにより、既存のテニスコート4面と合わせて、中体連等の公式大会が実施可能な規模となります。旧生口中スポーツ施設や御調ソフトボール球場の整備などにも引き続き取り組んでまいります。 しまなみ交流館においては、調光操作卓のデジタル化や舞台つり物機構等の更新を行い、安全で使いやすい施設整備に努めます。 平成27年度から平成29年度の3年間、旧市街地や百島を舞台に取り組みました現代アートの創造発信事業につきましては、改めて3カ年の事業として取り組み、尾道の新しい芸術文化として定着と深化を図るとともに、滞在型創作活動の支援などを通して離島地域の活力向上にもつないでまいります。 平成27年度から取り組んでおります市史編さん事業につきましては、新年度において、全11巻中最初の発刊となります「文化財編上巻」を刊行します。また、平成32年度には「文化財編下巻」、「資料編近世」の刊行を計画しておりますので、これに向けて執筆・編集体制や文献等の収集、各分野の調査体制の充実にも努めてまいります。 次に、「人と地域が支え合うまち」でございますが、市民の皆さんがみずから企画した公共性の高いまちづくり活動を支援する市民活動支援事業を継続して実施します。 一般財団法人自治総合センターの宝くじ助成金を活用し、地域のコミュニティー活動に必要な設備等の整備費を助成します。新年度は2団体の助成を予定しております。 山間部や島嶼部地域の活性化と都市地域からの移住・定住を推進するため、地域おこし協力隊事業を御調町、瀬戸田町で継続してまいります。 また、施設整備関係では、因島三庄ふれあいセンターの外壁塗装と屋上防水等の改修工事を実施します。 次に、「市民生活を守る安全のまち」でございますが、防災対策につきましては、消防庁の全国瞬時警報システム、いわゆるJ-アラートの新型受信機への更新を行います。また、多様な媒体を活用した防災情報伝達システム整備基本計画の策定に取りかかり、新年度においては、基本構想の策定とFMおのみちの電波調査を行います。さらに、災害の発生時における迅速な対応や情報共有の一元化のため、新たに災害情報共有システムを整備します。このほか、避難所等を災害の種別ごとに設定し、全国共通のわかりやすい図記号で表示する取り組みも引き続き進めてまいります。 本庁舎を初めとした庁舎整備についてでございますが、まず、平成29年度から建設工事に着手しております本庁舎につきましては、引き続き本体の建設工事を中心に整備の進捗を図ってまいります。 因島総合支所庁舎につきましては、敷地排水管布設がえなどの事前の工事を行った上で、総合支所本体の建設工事に着手いたします。 また、御調支所につきましては、倉庫の撤去等事前の工事を行った上で、平成29年度に実施しました実施設計等に基づき、新年度中の完成を目標に支所建設工事に着手いたします。 尾道市クリーンセンター整備事業では、先進的設備導入推進工事を継続し、1号炉燃焼設備については平成30年度で完成する見込みです。また、平成29年度で基幹的設備改良工事が完了する因瀬クリーンセンターにつきましては、平成30年度から管理運営委託を開始します。 市営住宅では、のぞみが浜住宅の改修工事を引き続き実施し、久保住宅の外壁改修工事の設計にも着手します。 道路関係では、東新涯線(1工区)、大河原線、向浜・折古線などの道路改良事業や、都市計画道路久保長江線の整備を着実に進め、渋滞緩和や通行の安全の確保と本市の骨格となる幹線道路網の形成を図ります。 また、西新涯16号線橋のかけかえ工事を完了させるほか、大田川や大迫川などの河川改良事業などにも取り組んでまいります。 そのほか、トンネル定期検査や大規模舗装定期検査を実施し、インフラ施設の安全性の確保にも努めてまいります。 消防関係では、消防ポンプ車と救急患者搬送船を更新いたします。 消防団の関係では、消防団器具庫や小型動力ポンプ車を計画的に更新してまいります。さらに、準防火地域内等に居住する75歳以上の単身世帯等を対象に、無線連動により隣接家屋の火災を知らせ、早期避難に有効である多機能型住宅用火災警報器の設置事業に取り組んでまいります。 公共下水道事業では、浄化センター増設事業や高西東新涯ポンプ場建設事業などに継続して取り組み、東新涯幹線を初めとした幹線管渠築造工事や枝線管渠築造工事などを実施してまいります。 最後に、「安心な暮らしのあるまち」でございますが、市内6カ所に設置した子育て世代包括支援センター「ぽかぽか」をワンストップサービスの拠点として、妊娠期から子育て期までを切れ目なく支援する尾道子育て応援スタイル事業に継続して取り組みます。 産婦や乳児の心身のケアや育児サポート等のきめ細かな支援を行う産後ケア事業や、同じく産前から産後2カ月未満までの支援が必要な妊産婦の家事援助をする産前・産後サポート事業補助、家庭教育支援講座の開催など、家族等から十分な援助が受けられない妊産婦や乳児への支援サービスを地域のより身近な場所で展開・提供してまいります。 放課後児童クラブについては、事故防止カメラの設置などにより、子供の安全や保護者の安心のより一層の確保に努めてまいります。 また、子供のための教育・保育給付や子ども・子育て支援事業の計画的な施策展開に向けて、幼児期の教育、保育、地域の子育て支援について、量の見込みや確保の方策を取りまとめ、平成32年度から平成36年度までを計画期間とする尾道市子ども・子育て支援事業計画の第2期計画の策定に取りかかります。 そのほか、既に導入しております子育て支援情報サイト及びアプリ「おのはぐ」に、ひとり親世帯に向けた児童扶養手当等の各種手続や就労支援の情報などをタイムリーにプッシュ発信する機能を追加いたします。 さらに、ボランティア団体等が子ども食堂などの子供の居場所づくりを進めるための初期経費や運営費用に対する助成を新たに開始します。 向東幼稚園と向東保育所を統合する(仮称)向東認定こども園につきましては、平成31年度の開園に向けて引き続き園舎建築工事等を進めてまいります。 栗原幼稚園、栗原北幼稚園、るり保育所、のぞみが丘保育所、北久保保育所を統合し、民設民営による(仮称)尾道中央認定こども園の開設に向けて、ふくしむら内に敷地を整備し、あわせて事業者の選定を行います。 民間の就学前教育・保育施設につきましては、清心幼稚園が幼稚園型認定こども園へ移行するに当たり、既設園舎の解体と新園舎の建設費用の補助を行うとともに、すばる保育園が保育所へ移行するに当たり、園舎の増改築費用の補助を行います。 諸事情により学習環境が整わない家庭の子供に対して集合型の学習支援事業や進学の助言等を行う子供の学習支援事業については、実施地域を拡大させるなど、内容の充実に努めてまいります。 また、障害福祉に係る自立支援給付費や障害児通所給付費等、生活保護費のうちの介護扶助費など、給付費が増加傾向にあるものについては、状況を確実に捕捉しながら適切に対応してまいります。 新設の因島総合福祉保健センターにつきましては、4月から供用を開始し、地域の福祉・保健の拠点として適切に施設管理してまいります。 また、主に高齢者の皆さんの生きがいづくりや元気に暮らすきっかけづくりの場となるいきいきサロンの整備を計画的に行います。久保や三成などのサロンを建設するほか、3カ所のトイレ改修工事にも取り組みます。 介護保険の分野では、平成29年度に策定しました第7期介護保険事業計画に基づき、各給付事業、地域支援事業を適切に実施してまいります。 保健衛生関係では、平成29年度から実施しております一般不妊治療を受ける夫婦に対する不妊治療医療費助成事業を、特定不妊治療も対象に含め拡充いたします。 また、県内初の取り組みとなる骨髄・末梢血幹細胞ドナー等助成制度を新設し、ドナーとなる方や事業所の経済的負担を軽減します。 誰でも自分の携帯端末でメンタルチェックができるこころの体温計事業や、周囲からの孤立や生きづらさなどを感じている方からの相談を受け、定期的な見守りなどの支援を行う、こころサポート事業を自殺対策推進計画に基づく新規事業として展開します。 また、国民健康保険事業においては、広島県と連携して、大腸がんの早期発見・早期治療に向けた効果的な勧奨方法を検証し、将来的な医療費の削減につなげるため、大腸がん検診受診勧奨事業に取り組みます。 災害復旧の関係では、一昨年の6月に発生しました被害の復旧事業について、平成29年度の12月補正予算で債務負担行為を議決いただきましたとおり、山陽自動車道側道法面の崩落に係る土砂撤去等を西日本高速道路株式会社から受託して行う公共土木施設災害復旧事業のほか、農林水産施設災害復旧事業に取り組みます。 次に、企業会計でございますが、まず水道事業では、管路等更新計画と財政収支見通しを示すアセットマネジメントや水道事業ビジョンに基づき、建設事業費として約11億4,000万円を計上しております。 安全な水を安定的に供給するため、平成26年度からの継続事業である長江浄水場から十四日元町までの配水管など、市内各所の老朽管約1万5,100メートルの布設がえ工事に取り組んでまいります。 病院事業につきましては、経営環境や医療提供体制の維持が極めて厳しい状況の中、引き続き医師確保や経営改善に取り組み、公立病院として、地域において必要な医療を安定的かつ継続的に提供できるよう努めてまいります。 市民病院では、再編した病床の効率的な運営に努めるとともに、医療機器の更新や施設改修などを行い、救急医療や高度で質の高い医療の提供に取り組んでまいります。瀬戸田診療所においても、引き続き地域医療を守るための医療提供を行ってまいります。 公立みつぎ総合病院では、再編した回復期リハビリテーション病床の運用開始や医療機器の更新、施設改修などを行い、引き続き地域包括ケアシステムの推進に努めてまいります。 以上、平成30年度の事業の概要を御説明いたしましたが、予算額につきましては、一般会計総額が637億3,000万円で、対前年度比では1.6%、10億1,000万円の増額となっております。 特別会計では、12会計の合計が384億7,988万1,000円で、国民健康保険事業や公共下水道事業、介護保険事業などが減少したことにより、対前年度比では10.3%の減額となっております。 企業会計では、2企業合わせまして208億6,182万円となり、対前年度比では3.1%の減額となっております。 総合計では1,230億7,170万1,000円となり、対前年度比では3.2%の減額となっております。 歳入の主なものを御説明いたしますと、まず市税でございますが、市民税のうち個人は、給与所得や納税義務者数の増加が見込まれるため若干の増額、法人は、法人税割に増加が見込まれるため増額となり、市民税全体では対前年度比7.0%の増額となっております。 また、固定資産税につきましては、償却資産に増額が見込まれるものの、土地と家屋については減額が見込まれ、全体では対前年度比1.8%の減額となっております。 そのほか、軽自動車税や市たばこ税の増減額の影響などを合わせまして、市税全体では対前年度比1.6%増額の約183億3,500万円を見込んでおります。 地方消費税交付金は2.7%増額の約25億3,600万円を、地方交付税は5.6%減額の138億2,000万円を見込んでおります。 県支出金は、地域医療介護総合確保基金補助金などの減額などにより、4.0%減額の約40億7,600万円を見込んでおります。 繰入金は、財政調整基金繰入金約6億8,000万円など、各種基金と特別会計から約14億7,500万円を繰り入れることとしております。 市債のうち、臨時財政対策債は8.5%減額の21億4,000万円を見込んでおり、市債全体では、廃棄物処理施設整備事業債や社会福祉施設整備事業債などの減額と庁舎整備事業債などの増額により、18.2%増額の100億7,900万円を見込んでおります。 特別会計では、国民健康保険事業において、国民健康保険財政調整基金から約2億100万円を繰り入れ、介護保険事業においては、介護給付費準備基金から約9,500万円を繰り入れることとしております。 そのほか、関連議案として、辺地に係る総合整備計画の策定についてや財産の減額貸し付けについて、各種施設に係る公の施設の指定管理者の指定についての議案のほか、尾道市職員退職手当支給条例等の一部を改正する条例案や尾道市国民健康保険条例等の一部を改正する条例案、尾道市工場等設置奨励条例の一部を改正する条例案などをお願いしております。 以上、平成30年度の市政運営の基本的な考え方と主要な施策の概要を御説明申し上げました。 さきに申し上げましたとおり、平成30年度は市制施行120周年の節目の年です。そして翌平成31年度には尾道港開港850年を迎えます。その歴史を振り返り、先人たちの偉大さに思いをいたしつつ、私たちの世代も、将来の世代につながるまちづくり、未来を担う子供たちが誇りに思えるまちづくりを進めていかなければならないと、改めて強く決意したところであります。 そして、そうしたまちづくりに向けて総仕上げの段階に差しかかりました新市建設計画やまち・ひと・しごと創生総合戦略の具現化をさらに加速させてまいります。 また、平成32年には東京オリンピック・パラリンピックが開催されます。多くの外国人が日本を訪れるこの機会に尾道がさらなる飛躍を遂げるためにも、これからの2年間は非常に重要な期間となります。国内だけでなく海外にも通用する地域の価値を再認識し、さらにその価値を高め、地域が稼ぐ力を持って自立できるまちづくりを進めてまいります。 さらに、尾道方式として全国に波及し、現在では海外からも注目されています地域包括ケアシステムや、県内でもトップクラスと言われる子育て支援策、子供の貧困対策などの全世代型社会保障につきましても、一層の成熟を図り、暮らしの安全・安心の確保、暮らしやすさの向上にも邁進してまいります。 議員各位を初め市民の皆様方の特段の御理解、御協力をお願い申し上げる次第でございます。 よろしく御審議の上、御賛同を賜りますようお願いを申し上げまして、総体的な説明とさせていただきます。 ○議長(吉田尚徳) これをもって総体説明を終わります。 なお、総体質問は3月8日午前10時より開議して行いたいと思いますので、よろしくお願いいたします。 以上で本日の日程は全部終了いたしました。 本日はこれをもって散会いたします。                午後2時30分 散会  ────────────────── * ──────────────────   地方自治法第123条第2項の規定によりここに署名する。     尾 道 市 議 会 議 長     尾 道 市 議 会 議 員     尾 道 市 議 会 議 員...