太田市議会 2022-09-22
令和 4年 9月定例会−09月22日-05号
令和
4年 9月定例会−09月22日-05号令和
4年 9月定例会
令和
4年9月
太田市議会定例会会議録(第5日)
令和
4年9月22日(木曜日)
〇出席議員 30名
1番 石井 ひろみつ 2番 前 田 純 也
3番 松 川 翼
4番 長 ただすけ
5番 松 浦 武 志 6番 神 谷 大 輔
7番 八 長 孝 之 8番 水 野 正 己
9番 高 橋 え み 10番 高 木 きよし
11番 板 橋 明 12番 今 井 俊 哉
13番 高 田 靖 1
4番 木 村 浩 明
15番 中 村 和 正 16番 渡 辺 謙一郎
17番 大 川 敬 道 18番 尾 内 謙 一
19番 星 野 一 広 20番 高 藤 幸 偉
21番 矢 部 伸 幸 22番 久保田 俊
23番 大 川 陽 一 2
4番 岩 崎 喜久雄
25番 斎 藤 光 男 26番 正 田 恭 子
27番 山 田 隆 史 28番 町 田 正 行
◎ 開 議
午前9時30分開議
○議長(
岩崎喜久雄) これより本日の会議を開きます。
◎ 諸 般 報 告
○議長(
岩崎喜久雄) 議事に入る前に、事務局長より諸般の報告をさせます。
◎事務局長(関根進) ご報告申し上げます。
地方自治法第180条第1項の規定による専決処分でございますが、今
定例会開会後、議長宛てに報告がございましたのは、条例の一部改正について、1件の報告が、損害賠償の額の決定及び和解について、1件の報告がございました。
以上のことにつきましては、写しを配付してございますので、ご了承いただきたいと思います。
◎ 発 言 の 訂 正
○議長(
岩崎喜久雄) 日程に入る前に、去る8月31日の
神谷大輔議員の一般質問に対する答弁の中で、お手元に配付しました発言訂正申出書のとおり、「開示」を「存在する文書については部分開示」に訂正したい旨の申し出が
飯塚産業環境部長よりありましたので、これを許可いたします。
続いて、9月1日の
石井ひろみつ議員の一般質問の中で、お手元に配付しました発言訂正申出書のとおり、「脳の障害」を「
脳機能障害」に、「症状が現れる精神障害の総称」を「幼児のうちから行動面や情緒面に特徴がある状態」に訂正したい旨の申し出が
石井ひろみつ議員よりありましたので、これを許可いたします。
本日の議事日程は、あらかじめお手元に配付申し上げたとおりであります。
その順序により会議を進めたいと思いますので、ご了承願います。
日程に入ります。
◎ 委 員 長 報 告
委 員 会 審 査 報 告 書
本委員会に付託の事件を審査の結果、下記のとおり決定したから会議規則第109条の規定により報告します。
令和
4年9月8日
太田市議会議長
岩 崎 喜久雄 様
総務企画副委員長 松 川 翼
記
┌───────┬────────────────────────────┬──────┐
│ 事件の
番号 │ 件 名 │ 議決の結果 │
├───────┼────────────────────────────┼──────┤
│議案第75
号 │太田市職員の定年等に関する条例の一部改正について
│ 原案可決 │
├───────┼────────────────────────────┼──────┤
│議案第76
号 │太田市職員の勤務時間、休暇等に関する条例の一部改正につい
│ 原案可決 │
│ │て
│ │
├───────┼────────────────────────────┼──────┤
│議案第77
号 │太田市職員の降給に関する条例の一部改正について
│ 原案可決 │
├───────┼────────────────────────────┼──────┤
│議案第78
号 │太田市職員の
育児休業等に関する条例の一部改正について
│ 原案可決 │
├───────┼────────────────────────────┼──────┤
│議案第79
号 │太田市職員の再任用に関する条例の廃止について
│ 原案可決 │
├───────┼────────────────────────────┼──────┤
│議案第80
号 │太田市一般職の職員の給与に関する条例の一部改正について
│ 原案可決 │
├───────┼────────────────────────────┼──────┤
│議案第81
号 │太田市職員の退職手当に関する条例の一部改正について
│ 原案可決 │
├───────┼────────────────────────────┼──────┤
│議案第82
号 │太田市
会計年度任用職員の給与及び費用弁償に関する条例の一
│ 原案可決 │
│ │部改正について
│ │
├───────┼────────────────────────────┼──────┤
│議案第83
号 │太田市議会議員及び
太田市長の選挙における
選挙運動用自動車│ 原案可決 │
│ │の使用等の公営に関する条例の一部改正について
│ │
├───────┼────────────────────────────┼──────┤
│議案第8
4号 │太田市議会議員及び
太田市長の選挙における
選挙公報の発行に
│ 原案可決 │
│ │関する条例の一部改正について
│ │
├───────┼────────────────────────────┼──────┤
│議案第90
号 │財産の取得について
│ 原案可決 │
└───────┴────────────────────────────┴──────┘
○議長(
岩崎喜久雄) 日程第1、議案第75号から第8
4号まで、及び議案第90号の11議案を一括議題といたします。
11議案は
総務企画委員会に付託いたしたものであります。
審査報告書の朗読を省略し、直ちに松川翼副委員長から報告を求めます。
◎総務企画副委員長(松川翼) ご指名によりまして、
総務企画委員長報告を申し上げます。
去る9月6日に本委員会に付託されました議案第75号から第8
4号まで及び議案第90号の11議案について、審査の経過と結果をご報告申し上げます。
本委員会は9月8日に開催し、委員7名及び執行者の出席の下、審査を行いました。提案理由及び議案の内容につきましては、9月2日の本会議において説明を受けたとおりでありますが、今回の審査に当たり、再度、執行者より詳細な説明を受け、慎重に審査を行ったものであります。
初めに、議案第75号 太田市職員の定年等に関する条例の一部改正について、ご報告を申し上げます。
本案は、職員の定年を65歳まで段階的に引き上げるため、所要の改正を行うものであります。
委員からは、定年前再任用短時間勤務制度と暫定再任用制度の給与が現行の再任用制度と同様であることの確認がなされました。
挙手により採決を行った結果、
賛成全員により本案は原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。
次に、議案第76号 太田市職員の勤務時間、休暇等に関する条例の一部改正について、ご報告を申し上げます。
本案は、職員の
定年引上げに伴い、定年前再任用短時間勤務制度が導入されることから、所要の改正を行うものであります。
委員からは特に質疑もなく、挙手により採決を行った結果、
賛成全員により本案は原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。
次に、議案第77号 太田市職員の降給に関する条例の一部改正について、ご報告を申し上げます。
本案は、職員の
定年引上げ、
役職定年制の導入に伴い、所要の改正を行うものであります。
委員からは、
管理監督者から降任した後の給料を規定する根拠条例についての確認がなされました。
挙手により採決を行った結果、
賛成全員により本案は原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。
次に、議案第78号 太田市職員の
育児休業等に関する条例の一部改正について、ご報告を申し上げます。
本案は、
地方公務員の
育児休業等に関する法律等の改正による育児休業の取得要件の緩和等の措置及び職員の
定年引上げを踏まえ、所要の改正を行うものであります。
委員からは特に質疑もなく、挙手により採決を行った結果、
賛成全員により本案は原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。
次に、議案第79号 太田市職員の再任用に関する条例の廃止について、ご報告を申し上げます。
本案は、職員の
定年引上げに伴い、別の条例である太田市職員の定年等に関する条例の中で再
任用職員のことを規定するため、本条例を廃止するものであります。
委員からは特に質疑もなく、挙手により採決を行った結果、
賛成全員により本案は原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。
次に、議案第80号 太田市一般職の職員の給与に関する条例の一部改正について、ご報告を申し上げます。
本案は、職員の
定年引上げに伴い、給料月額の7割措置、再
任用職員の給料等、所要の改正を行うものであります。
委員からは、暫定再
任用職員の給料月額が定年前再任用短時間勤務職員と同水準であることの確認がなされました。
挙手により採決を行った結果、
賛成全員により本案は原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。
次に、議案第81号 太田市職員の退職手当に関する条例の一部改正について、ご報告を申し上げます。
本案は、職員の
定年引上げ、
役職定年導入に伴い、いわゆる「ピーク時特例」の適用等、所要の改正を行うものであります。
委員からは特に質疑もなく、挙手により採決を行った結果、
賛成全員により本案は原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。
次に、議案第82号 太田市
会計年度任用職員の給与及び費用弁償に関する条例の一部改正について、ご報告を申し上げます。
本案は、
地方公務員等共済組合法の改正に伴い、
会計年度任用職員も短期給付及び
福祉事業部分について群馬県
市町村共済組合の適用となるため、所要の改正を行うものであります。
委員からは特に質疑もなく、挙手により採決を行った結果、
賛成全員により本案は原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。
次に、議案第83号
太田市議会議員及び
太田市長の選挙における
選挙運動用自動車の使用等の公営に関する条例の一部改正について、ご報告を申し上げます。
本案は、
公職選挙法施行令の改正により、国政選挙における
選挙運動用自動車等の公営に要する経費に係る限度額が引き上げられたことから、
太田市議会議員及び
太田市長の選挙においても同様に限度額の引上げを行うため、所要の改正を行うものであります。
委員からは、
ポスター作成に係る企画費の金額についての確認がなされました。
挙手により採決を行った結果、
賛成全員により本案は原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。
次に、議案第8
4号
太田市議会議員及び
太田市長の選挙における
選挙公報の発行に関する条例の一部改正について、ご報告を申し上げます。
本案は、
公職選挙法が改正されたことを受け、
太田市議会議員選挙及び
太田市長選挙においても、
選挙公報への掲載文等の申請を
電子データでも提出可能とするため、所要の改正を行うものであります。
委員からは、今後の
選挙公報の周知促進への考え方についての質疑があり、このことについては、様々な手法を活用し、周知方法の拡大に努めていきたいとのことでありました。
挙手により採決を行った結果、
賛成全員により本案は原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。
次に、議案第90号 財産の取得について、ご報告を申し上げます。
本案は、(仮称)
太田西複合拠点公共施設建設事業用地を太田市
土地開発公社から取得するものであります。
委員からは、
取得予定地の測量や
不動産鑑定に係る費用の取扱いについての質疑があり、このことについては、太田市
土地開発公社と
事務委任契約により本市が測量及び
不動産鑑定に要する費用を負担すると定めているとのことでありました。
また、(仮称)
太田西複合拠点公共施設建設事業の進捗状況、事業費及び財源構成についての質疑があり、このことについては、実施設計がおおむね完成しており、
工事請負契約締結の議決後、令和6年度中のオープンを予定している。事業費については合計額22億6,200万円、財源構成は地方債が19億8,300万円、一般財源が2億7,900万円を見込んでいるとのことでありました。
挙手により採決を行った結果、賛成多数により本案は原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。
以上、本委員会に付託されました11議案につきまして、審査の経過と結果をご報告申し上げましたが、よろしくご審議の上、ご賛同賜りますようお願い申し上げまして、
委員長報告といたします。
◎ 質 疑(終局)
○議長(
岩崎喜久雄) これより質疑に入ります。
ただいまの
委員長報告に対し、ご質疑ありませんか。
(「なし」の声あり)
○議長(
岩崎喜久雄) 別にご質疑もないようですから、以上で質疑を打ち切ります。
◎ 討 論
○議長(
岩崎喜久雄) 議事の都合により、議案第75号から第8
4号まで、及び議案第90号の11議案についての討論は一括とし、採決は議案ごとといたします。
これより討論に入ります。
討論の通告がありますので、順次発言を許します。
最初に、8番水野正己議員。
◆8番(水野正己) 日本共産党の水野正己です。
議案第90号に対して反対の理由を指摘して、討論を行います。
本案は、202
4年度中に完成予定とされる(仮称)
太田西複合拠点公共施設建設事業用地を市の依頼を受けて先行取得した
土地開発公社から買い戻そうとするものです。用地は、宅地で1万2,958.90平方メートルであり、取得の予定価格は3億3,028万56円、坪単価は8万
4,106円となります。この施設は、現在も使えている新田保健センターと、昨年、廃止された尾島保健センター、新田の3つの行政センターを1か所に統廃合し、新田の図書館を移転するものとされます。地域住民の身近にあった保健センターや行政センターを地域住民から遠くなる1か所に統廃合するものであり、地域住民の生活の利便性向上に逆行する公共施設の統廃合となる箱物建設に、用地取得費を含めて22.6億円の税金投入をしようとすることになります。
確かに木崎行政センターは1990年の竣工で築32年、生品行政センターは1992年の竣工で築30年、新田保健センターは2003年竣工で築19年、新田図書館は1980年の竣工で築後
42年が経過しています。しかし、綿打行政センターは2007年竣工と、建設からまだ15年しか経過していません。そして、新田の3つの行政センターを統廃合しても、現在の3つの公民館機能は直ちに廃止するわけにはいかず、解体撤去にも多額の費用が必要となります。何より既存の公共施設の老朽化が進んでいるというなら、地域住民の身近にあるそれぞれの公共施設の改修、建て替えを行うことこそが求められることを強調しないわけにはいきません。そして、地域住民の生活の利便性向上という点では、車に乗れない高齢者の増加を考えないわけにいかないことは言うまでもありません。車に乗れない高齢者だけではなく、車に乗れない障がい者、子どもたちの生活まで含め、その利便性向上を考えれば、公共施設を地域住民から遠く離れた1か所に統廃合するようでは、総合計画で掲げる品格のあるまちにも逆行してしまいます。
同時に考えなければならないのは、公共施設が地域住民から遠く離れるということは、公共施設までの移動手段がマイカー主体である太田市の現状からも、2050年のカーボンゼロにも逆行するものだということです。既存の公共施設の老朽化に伴い、それぞれの公共施設を改修、建て替えするには多額の予算、すなわち税金投入が必要となり、既存の公共施設をそれぞれ維持するにはやはり多額の維持管理費が必要となるということであるなら、本当に企業版ふるさと納税
44億円が確実に市に入るかどうかも不明確なままに、82.5億円もかけて群馬クレインサンダーズの本拠地となる新体育館の建設を進めていることとの整合性がつきません。
さらに、新体育館の建設を進めながらも、既存の運動公園体育館では、昨年10月から、群馬クレインサンダーズが本拠地とすることに合わせ、雨漏り、照明、床の修繕などで6,
41
4万円もの税金を投入したこととの整合性もつきません。何より新体育館の建設の目的が、当初は既存の体育館の雨漏りの修繕に多額の費用が必要であるとされていたわけですが、にもかかわらず、82.5億円の新体育館建設を進めながら、同時に、既存の体育館の、まるで群馬クレインサンダーズのためとしか考えられない修繕にも6,000万円以上の税金を投入するという二重投資をしたことになります。
こうした不要不急の箱物建設に多額の税金投入をしながら、地域住民の身近にある公共施設については、老朽化に伴う改修、建て替え費用の支出を渋り、地域住民の生活の利便性向上に逆行する統廃合を進めることは、全く整合性のつかないものとしか言えません。
以上、議案第90号における反対の理由を申し上げて、討論を終わります。
○議長(
岩崎喜久雄) 次に、28番町田正行議員。
◆28番(町田正行) 太田クラブの町田正行でございます。
議案第90号 財産の取得について、本案を可決すべきものとした
委員長報告に賛成の立場から討論させていただきます。
本案は、(仮称)
太田西複合拠点公共施設建設事業の事業用地として、新田金井町6番1ほか10筆、宅地1万2,958.90平方メートルの土地を3億3,028万56円で太田市
土地開発公社から取得しようとするものであります。
本事業は、築
42年を経過し、老朽化の進む新田図書館の建て替えを契機として、公共施設の集約による効率化と西地区のにぎわいを創出するため、図書館、保健センター、行政窓口等の機能を併せ持つ複合施設を建設するものであります。現在、実施設計が完了しており、今後、工事入札を実施し、12月定例会の議決後に着工、令和6年度中のオープンを予定するものであります。
本事業によって公共施設の機能を複合化させることにより、市民の利便性の向上と施設の総量縮減による将来的な財政負担の軽減が図られるとともに、市内の均衡ある発展と持続的なにぎわいを生み出すことが可能になると考えます。
以上の理由から、本案を可決すべきものとした
総務企画委員会の決定は妥当であることを申し上げまして、議案第90号についての
委員長報告に対する賛成討論とさせていただきます。
◎ 討 論 終 局
○議長(
岩崎喜久雄) 以上で通告による討論は終わりました。
他に討論ありませんか。
(「なし」の声あり)
○議長(
岩崎喜久雄) 他に討論もないようですから、以上で討論を打ち切ります。
◎ 表 決
○議長(
岩崎喜久雄) これより採決いたします。
最初に、議案第75号を採決いたします。
本案に対する委員長の報告は、原案可決です。
本案を
委員長報告のとおり決定することに賛成の方は起立願います。
(起 立 全 員)
○議長(
岩崎喜久雄) 起立全員、よって本案は
委員長報告のとおり決定いたしました。
次に、議案第76号を採決いたします。
本案に対する委員長の報告は、原案可決です。
本案を
委員長報告のとおり決定することに賛成の方は起立願います。
(起 立 全 員)
○議長(
岩崎喜久雄) 起立全員、よって本案は
委員長報告のとおり決定いたしました。
次に、議案第77号を採決いたします。
本案に対する委員長の報告は、原案可決です。
本案を
委員長報告のとおり決定することに賛成の方は起立願います。
(起 立 全 員)
○議長(
岩崎喜久雄) 起立全員、よって本案は
委員長報告のとおり決定いたしました。
次に、議案第78号を採決いたします。
本案に対する委員長の報告は、原案可決です。
本案を
委員長報告のとおり決定することに賛成の方は起立願います。
(起 立 全 員)
○議長(
岩崎喜久雄) 起立全員、よって本案は
委員長報告のとおり決定いたしました。
次に、議案第79号を採決いたします。
本案に対する委員長の報告は、原案可決です。
本案を
委員長報告のとおり決定することに賛成の方は起立願います。
(起 立 全 員)
○議長(
岩崎喜久雄) 起立全員、よって本案は
委員長報告のとおり決定いたしました。
次に、議案第80号を採決いたします。
本案に対する委員長の報告は、原案可決です。
本案を
委員長報告のとおり決定することに賛成の方は起立願います。
(起 立 全 員)
○議長(
岩崎喜久雄) 起立全員、よって本案は
委員長報告のとおり決定いたしました。
次に、議案第81号を採決いたします。
本案に対する委員長の報告は、原案可決です。
本案を
委員長報告のとおり決定することに賛成の方は起立願います。
(起 立 全 員)
○議長(
岩崎喜久雄) 起立全員、よって本案は
委員長報告のとおり決定いたしました。
次に、議案第82号を採決いたします。
本案に対する委員長の報告は、原案可決です。
本案を
委員長報告のとおり決定することに賛成の方は起立願います。
(起 立 全 員)
○議長(
岩崎喜久雄) 起立全員、よって本案は
委員長報告のとおり決定いたしました。
次に、議案第83号を採決いたします。
本案に対する委員長の報告は、原案可決です。
本案を
委員長報告のとおり決定することに賛成の方は起立願います。
(起 立 全 員)
○議長(
岩崎喜久雄) 起立全員、よって本案は
委員長報告のとおり決定いたしました。
次に、議案第8
4号を採決いたします。
本案に対する委員長の報告は、原案可決です。
本案を
委員長報告のとおり決定することに賛成の方は起立願います。
(起 立 全 員)
○議長(
岩崎喜久雄) 起立全員、よって本案は
委員長報告のとおり決定いたしました。
次に、議案第90号を採決いたします。
本案に対する委員長の報告は、原案可決です。
本案を
委員長報告のとおり決定することに賛成の方は起立願います。
(起 立 多 数)
○議長(
岩崎喜久雄) 起立多数、よって本案は
委員長報告のとおり決定いたしました。
◎ 委 員 長 報 告
委 員 会 審 査 報 告 書
本委員会に付託の事件を審査の結果、下記のとおり決定したから会議規則第109条の規定により報告します。
令和
4年9月8日
太田市議会議長
岩 崎 喜久雄 様
市民文教委員長 中 村 和 正
記
┌───────┬────────────────────────────┬──────┐
│ 事件の
番号 │ 件 名 │ 議決の結果 │
├───────┼────────────────────────────┼──────┤
│議案第85
号 │太田市
体育施設条例の一部改正について
│ 原案可決 │
└───────┴────────────────────────────┴──────┘
○議長(
岩崎喜久雄) 次に、日程第2、議案第85号を議題といたします。
本案は市民文教委員会に付託いたしたものであります。
審査報告書の朗読を省略し、直ちに中村和正委員長から報告を求めます。
◎市民文教委員長(中村和正) ご指名によりまして、市民文教
委員長報告を申し上げます。
去る9月6日に本委員会に付託されました議案第85号 太田市
体育施設条例の一部改正について、審査の経過と結果をご報告申し上げます。
本委員会は9月8日に開催し、委員全員及び執行者の出席の下、審査を行いました。提案理由及び議案の内容につきましては、9月2日の本会議において説明を受けたとおりでありますが、今回の審査に当たり、再度、執行者より詳細な説明を受け、慎重に審査を行ったものであります。
本案は、今月に完成予定の太田市九合バスケットボールコートを本条例に新たに加え、また、現在、太田市運動公園サブグラウンドに太田市総合体育館を建設しており、サブグラウンドの項目を削除するため、条例の一部を改正しようとするものであります。
委員からは特に質疑もなく、挙手により採決を行った結果、
賛成全員により本案は原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。
以上、本委員会に付託されました議案第85号につきまして、審査の経過と結果をご報告申し上げましたが、よろしくご審議の上、ご賛同賜りますようお願い申し上げまして、
委員長報告といたします。
◎ 質 疑(終局)
○議長(
岩崎喜久雄) これより質疑に入ります。
ただいまの
委員長報告に対し、ご質疑ありませんか。
(「なし」の声あり)
○議長(
岩崎喜久雄) 別にご質疑もないようですから、以上で質疑を打ち切ります。
◎ 討 論
○議長(
岩崎喜久雄) これより討論に入ります。
討論の通告がありますので、順次発言を許します。
最初に、1番
石井ひろみつ議員。
◆1番(石井ひろみつ) 日本共産党の石井ひろみつです。
議案第85号に反対の立場から討論を行います。
議案第85号は、太田市
体育施設条例の一部改正を行おうとするものです。本条例改正の目的は、太田市体育施設、サブグラウンドの廃止及び太田市九合バスケットボールコート新設に伴い、条例を改正しようとするものです。
太田市
体育施設条例からサブグラウンドを削除する理由は、太田市総合体育館建設によるものです。では、なぜ太田市総合体育館が建設されることになったのか申し上げれば、2019年、台風19号による河川氾濫に備え、避難所として使用したとき、老朽化による雨漏りによって災害時の避難所としての役割、機能を果たすことが困難とされ、建て替えとなりました。しかし、本来、太田市公共施設等総合管理計画では、既存体育館は改修を行うことにより、過日、行われた決算特別委員会の答弁でもあったように、RC建築により減価償却資産の耐用年数50年との答弁や、太田市公共施設等総合管理計画、
47年とされる耐用年数まで利用可能となりました。どちらにしても、6,
400万円余りの費用をかけ改修工事を行ったことで、この先、耐用年数の7年から10年使用可能になったことは、既存体育館のランニングコストのほかに、現在、建設中の太田市総合体育館の7,000万円以上とも言われるランニングコストが新たに市民負担となります。また、太田市総合体育館建設当初の根拠は失われたと言えます。
つまり後づけの群馬クレインサンダーズの誘致のために、7年から10年早く、太田市総合体育館建設のためにサブグラウンドの使用ができなくなってしまったと言え、これまでサブグラウンドを利用してきた市民は、代替地もなく、練習場や大会場所を1つ失うことになりました。こうしたことからも、太田市総合体育館建設は性急であったと言えます。
以上、申し上げたことから、本来であれば、この時期にサブグラウンドが使用できなくなり、条例から削除する必要はなかったと言え、サブグラウンドを削除する根拠の妥当性に疑問が残り、サブグラウンド削除には反対を表明するものです。
なお、九合バスケットボールコートに関しては反対するものではないことを申し上げ、反対討論を終わります。
○議長(
岩崎喜久雄) 次に、11番板橋明議員。
◆11番(板橋明) 創政クラブの板橋明です。
議案第85号 太田市
体育施設条例の一部改正について、本案を可決すべきものとした
委員長報告に賛成の立場から討論させていただきます。
本案は、9月に完成予定の太田市九合バスケットボールコートを本条例に新たに加え、また、現在、太田市運動公園サブグラウンドに太田市総合体育館を建設しており、サブグラウンドの項目を削除するため、条例の一部を改正しようとするものです。本条例の一部改正は、今後も多くの利用者が想定される体育施設において、誰もが安全安心にご利用いただき、また、施設の適切な管理運営を行っていく観点からも必要なものと考えます。
以上の理由から、本案を可決すべきものとした市民文教委員会の決定は妥当であることを申し上げまして、議案第85号についての
委員長報告に対する賛成討論とさせていただきます。
◎ 討 論 終 局
○議長(
岩崎喜久雄) 以上で通告による討論は終わりました。
他に討論ありませんか。
(「なし」の声あり)
○議長(
岩崎喜久雄) 他に討論もないようですから、以上で討論を打ち切ります。
◎ 表 決
○議長(
岩崎喜久雄) これより採決いたします。
本案に対する委員長の報告は、原案可決です。
本案を
委員長報告のとおり決定することに賛成の方は起立願います。
(起 立 多 数)
○議長(
岩崎喜久雄) 起立多数、よって本案は
委員長報告のとおり決定いたしました。
◎ 委 員 長 報 告
委 員 会 審 査 報 告 書
本委員会に付託の事件を審査の結果、下記のとおり決定したから会議規則第109条の規定により報告します。
令和
4年9月9日
太田市議会議長
岩 崎 喜久雄 様
都市産業委員長 大 川 敬 道
記
┌───────┬────────────────────────────┬──────┐
│ 事件の
番号 │ 件 名 │ 議決の結果 │
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│議案第86
号 │太田市地区計画の区域内における建築物の制限に関する条例の
│ 原案可決 │
│ │一部改正について
│ │
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│議案第87
号 │太田市
長期優良住宅の普及の促進に関する
法律関係手数料条例│ 原案可決 │
│ │の一部改正について
│ │
├───────┼────────────────────────────┼──────┤
│議案第88
号 │太田市
特定公共賃貸住宅条例の一部改正について
│ 原案可決 │
└───────┴────────────────────────────┴──────┘
○議長(
岩崎喜久雄) 次に、日程第3、議案第86号から第88号までの3議案を一括議題といたします。
3議案は都市産業委員会に付託いたしたものであります。
審査報告書の朗読を省略し、直ちに大川敬道委員長から報告を求めます。
◎都市産業委員長(大川敬道) ご指名によりまして、都市産業
委員長報告を申し上げます。
去る9月6日に本委員会に付託されました議案第86号から第88号までの3議案について、審査の経過と結果をご報告申し上げます。
本委員会は9月9日に開催し、委員全員及び執行者の出席の下、審査を行いました。提案理由及び議案の内容につきましては、9月2日の本会議において説明を受けたとおりでありますが、今回の審査に当たり、再度、執行者より詳細な説明を受け、慎重に審査を行ったものであります。
初めに、議案第86号 太田市地区計画の区域内における建築物の制限に関する条例の一部改正について、ご報告申し上げます。
本案は、只上地区地区計画において、地区内の良好な工業環境の創出と周辺住環境との調和の両立を図るため、建築基準法に基づき所要の改正を行うものであります。
委員からは、建築物の高さの制限の変更に伴う建物の階数の見込みについて質疑があり、このことについては、25メートル以下のA地区は5、6階建て程度、15メートル以下のB地区は3、
4階建て程度をそれぞれ想定しているとのことでありました。
また、地区内での建築計画等、企業から問合せの状況を問う質疑があり、このことについては、福利厚生のための社員寮を建てたいといった要望を踏まえて、本地区計画の変更に至ったものであるとのことでありました。
挙手により採決を行った結果、
賛成全員により本案は原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。
次に、議案第87号 太田市
長期優良住宅の普及の促進に関する
法律関係手数料条例の一部改正について、ご報告を申し上げます。
本案は、「住宅の質の向上及び円滑な取引環境の整備のための
長期優良住宅の普及の促進に関する法律等の一部を改正する法律」により、良質な既存住宅を
長期優良住宅として認定する制度が創設されたことから、所要の改正を行うものであります。
委員からは、工事を伴わない既存建築物が
長期優良住宅の認定を受けることへの質疑があり、このことについては、従前は新築あるいは増改築時に認定を行っていたか、本改正により、
長期優良住宅としての基準を満たしている既存建築物についても、維持保全計画を改めて提出することにより認定が受けられるようになるとのことでありました。
挙手により採決を行った結果、
賛成全員により本案は原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。
次に、議案第88号 太田
特定公共賃貸住宅条例の一部改正について、ご報告を申し上げます。
本案は、「特定優良賃貸住宅の供給の促進に関する法律施行規則」の改正趣旨に鑑み、特定公共賃貸住宅の入居資格要件について、所要の改正を行うものであります。
委員からは、本改正に伴い、里子やパートナーシップ宣誓制度による同性パートナーを親族に準じ、入居可能とするわけであるが、入居申込者が増えた場合の当該住宅を新設する考えについて質疑があり、このことについては、現在、空き部屋があることから、新たに建設する予定はないとのことでありました。
また、群馬県のパートナーシップ宣誓制度導入後の本市の市営住宅への申込み状況について質疑があり、このことについては、本制度の導入を受けて、令和3年4月1日から入居受付を開始しているが、窓口への相談はまだないとのことでありました。
さらに、市内における特定公共賃貸住宅の場所と戸数、本改正以前の里子やパートナーシップ宣誓制度における同姓パートナーに係る入居相談の有無についての確認がなされました。
挙手により採決を行った結果、
賛成全員により本案は原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。
以上、本委員会に付託されました3議案につきまして、審査の経過と結果をご報告申し上げましたが、よろしくご審議の上、ご賛同賜りますようお願い申し上げまして、
委員長報告といたします。
◎ 質 疑(終局)
○議長(
岩崎喜久雄) これより質疑に入ります。
ただいまの
委員長報告に対し、ご質疑ありませんか。
(「なし」の声あり)
○議長(
岩崎喜久雄) 別にご質疑もないようですから、以上で質疑を打ち切ります。
◎ 討 論(終局)
○議長(
岩崎喜久雄) 議事の都合により、議案第86号から議案第88号までの3議案についての討論は一括とし、採決は議案ごとといたします。
これより討論に入ります。
討論ありませんか。
(「なし」の声あり)
○議長(
岩崎喜久雄) 別に討論もないようですから、以上で討論を打ち切ります。
◎ 表 決
○議長(
岩崎喜久雄) これより採決いたします。
最初に、議案第86号を採決いたします。
本案に対する委員長の報告は、原案可決です。
本案を
委員長報告のとおり決定することに賛成の方は起立願います。
(起 立 全 員)
○議長(
岩崎喜久雄) 起立全員、よって本案は
委員長報告のとおり決定いたしました。
次に、議案第87号を採決いたします。
本案に対する委員長の報告は、原案可決です。
本案を
委員長報告のとおり決定することに賛成の方は起立願います。
(起 立 全 員)
○議長(
岩崎喜久雄) 起立全員、よって本案は
委員長報告のとおり決定いたしました。
次に、議案第88号を採決いたします。
本案に対する委員長の報告は、原案可決です。
本案を
委員長報告のとおり決定することに賛成の方は起立願います。
(起 立 全 員)
○議長(
岩崎喜久雄) 起立全員、よって本案は
委員長報告のとおり決定いたしました。
◎ 委 員 長 報 告
委 員 会 審 査 報 告 書
本委員会に付託の事件を審査の結果、下記のとおり決定したから会議規則第109条の規定により報告します。
令和
4年9月15日
太田市議会議長
岩 崎 喜久雄 様
決算特別委員長 大 川 陽 一
記
┌───────┬────────────────────────────┬──────┐
│ 事件の
番号 │ 件 名 │ 議決の結果 │
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│議案第60号 │令和3
年度太田市
一般会計歳入歳出決算認定について │ 認 定 │
├───────┼────────────────────────────┼──────┤
│議案第61号 │令和3
年度太田市
国民健康保険特別会計歳入
歳出決算認定につ│ 認 定 │
│ │いて
│ │
├───────┼────────────────────────────┼──────┤
│議案第62号 │令和3
年度太田市住宅新築資金等貸付特別会計歳入歳出決算認│ 認 定 │
│ │定について
│ │
├───────┼────────────────────────────┼──────┤
│議案第63号 │令和3
年度太田市
後期高齢者医療特別会計歳入歳出決算認定に│ 認 定 │
│ │ついて
│ │
├───────┼────────────────────────────┼──────┤
│議案第6
4号 │令和3
年度太田市八王子山墓園特別
会計歳入歳出決算認定につ│ 認 定 │
│ │いて
│ │
├───────┼────────────────────────────┼──────┤
│議案第65号 │令和3
年度太田市
介護保険特別会計歳入歳出決算認定について│ 認 定 │
├───────┼────────────────────────────┼──────┤
│議案第66号 │令和3
年度太田市
太陽光発電事業特別会計歳入歳出決算認定に│ 認 定 │
│ │ついて
│ │
├───────┼────────────────────────────┼──────┤
│議案第67号 │令和3
年度太田市
下水道事業等会計決算認定について │ 認 定 │
└───────┴────────────────────────────┴──────┘
○議長(
岩崎喜久雄) 次に、日程第
4、議案第60号から第67号までの8議案を一括議題といたします。
8議案は、決算特別委員会に付託いたしたものであります。
審査報告書の朗読を省略し、直ちに大川陽一委員長から報告を求めます。
◎決算特別委員長(大川陽一) ご指名によりまして、決算特別委員会の
委員長報告を申し上げます。
去る9月6日、本会議において付託されました議案第60号から第67号までの8議案の決算認定につきまして、審査の経過と結果をご報告申し上げます。
本委員会は、9月13日から15日までの3日間にわたり、執行者及び委員全員の出席の下、慎重に審査を行ったものであります。
それでは、決算審査における主な質疑、意見及び要望について、順次ご報告申し上げます。
初めに、一般会計の歳入につきましては、市税の滞納繰越分における収納率向上への取組についての質疑があり、このことについては、収納率の高い自治体において、文書催告による期限内納付を徹底した量的滞納整理と、折衝や滞納処分を中心とした質的滞納整理を計画的に組み合わせて滞納整理を進めている。本市においても、他市で取り組んでいる先進的事例や成功例を積極的に取り入れることで収納率向上に結びつけてまいりたいとのことでありました。
また、ふるさと応援寄附金の増加した要因と今後の取組についての質疑があり、このことについては、新たなポータルサイトの開設や魅力ある返礼品を増やすなどの取組により、多くの寄附件数と金額をもたらすことができた。今後も歳入を増やす有効な手段と捉え、様々な手法を調査研究してまいりたいとのことでありました。
さらに、法人市民税収入の今後の見通しのこと、保育所運営費保護者負担金の第2子無償化の考え方のこと、債権管理部門の一元化のこと、財政調整基金の弾力的な運用のことなどについて、多くの質疑、意見、要望がなされました。
次に、教育費に係る歳入につきましては、学校給食費に係る債権管理の考え方についての質疑があり、このことについては、給食費無料化により滞納金支払いの意識低下が懸念されることから、コロナ禍により中断していた訪問徴収や相談業務の再開により滞納金の徴収に努めている。著しく徴収が困難なケースについては不納欠損処分とする等、引き続き滞納状況を精査し、対応していきたいとのことでありました。
また、不確実性のある企業版ふるさと納税寄附金を継続的に予算計上することを危惧する質疑があり、このことについては、当該寄附金は寄附者との協議により計上されており、今後の納入については寄附者である企業の判断を見極めた上での対応を考えている。寄附金はあくまで寄附者の意向に基づくものであることから、今後も寄附者となる企業の経営状況や将来性等を注視しながら予算に組み込んでいきたいとのことでありました。
さらに、利便性向上を目的とした就学援助費支給規則の見直しへの考え方についての質疑がなされました。
次に、歳出について申し上げます。
初めに、2款総務費につきましては、行政のデジタルを活用した取組についての質疑があり、このことについては、給付金手続やアンケート調査における「ぐんま電子申請」を推進するとともに、今年度、マイナンバーを活用した諸証明のコンビニ交付サービスを開始した。今後は各課が実施しているアプリ等、情報伝達の統合を図り、LINEによるプッシュ型の情報提供、さらには、道路破損等の通報や施設の予約などもできるよう機能を追加していきたいとのことでありました。
また、(仮称)太田西複合拠点公共施設の開設に向けた行政サービスの展望についての質疑があり、このことについては、ワークショップ等で出た意見を設計に反映し、図書館のICT化やサービスセンター等、多部局で調整を図り、市民に喜ばれる魅力あふれる複合施設にしていきたいとのことでありました。
さらに、市庁舎12階の会議室及び多目的室の活用状況のこと、投票後の証明書提示による選挙割サービスの検討のこと、体育施設への空調設備の設置のことなど、多くの質疑、意見、要望がなされました。
次に、3款民生費につきましては、保育士の処遇改善に関する本市の諸施策についての質疑があり、このことについては、保育士修学資金貸付事業及び保育士奨学金返済支援事業に加え、外国人の保護者との会話に用いる翻訳や午睡チェックにおける事故防止等のICTシステム導入に対する補助を実施した。業務の効率化による保育環境の改善を図るとともに、保育の質の向上につなげていきたいとのことでありました。
また、コロナ禍におけるファミリーサポート事業の運営状況についての質疑があり、このことについては、強い使命感を持って育児の援助に従事したことによる支援として、まかせて会員へ慰労金を支給した。今後も会員同士の交流会を行い、共助による意識の醸成に努めていきたいとのことでありました。
さらに、こども食堂及びフードバンクとの連携による支援対象児童等見守り強化事業の実施提案のこと、生活保護受給前のセーフティネットとしての住居確保給付金、緊急小口資金等、融資制度の活用による効果のこと、子育て世代サービス拡充のため日曜日に児童館を開設することなど、多くの質疑、意見、要望がなされました。
次に、
4款衛生費につきましては、各種けんしん受診率向上につながる効果的な受診勧奨方法についての質疑があり、このことについては、現在、LINE等から新型コロナウイルスワクチン接種の予約を受け付けており、高齢者の間でも浸透してきていることから、幅広い年齢層にLINEを通じたけんしん等の情報発信に努めたいとのことでありました。また、今後、受診券の送付に当たっては、ナッジの活用も視野に入れ、開封したくなるような表記の変更について検討したいとのことでありました。
また、ゼロカーボンシティの実現に向けた取組についての質疑があり、このことについては、太陽光発電システム導入報奨金及び省エネルギー機器設置費補助金制度に、新たに蓄電池導入報奨金をメニューに加え、広報やホームページと併せ、ハウスメーカーや設置業者に周知し、脱炭素社会の実現を推し進める考えである。なお、太陽光発電システムや蓄電池の設置については、多額の初期費用が必要となることから、他市の施策や申請状況等によっては、今後、報奨金等の増額を検討したいとのことでありました。
さらに、無縁墓地化対策のこと、斎場での新型コロナウイルス対策の制限緩和のこと、クビアカツヤカミキリ防除対策拡充のことなど、多くの質疑、意見、要望がなされました。
次に、5款労働費につきましては、おおたなでしこ未来塾受講後のフォローアップについての質疑があり、このことについては、卒業生と受講生とのネットワークを構築し、なでしこマルシェの開催やインターネットでの販売の推進など、起業へのチャレンジを後押ししていきたいとのことでありました。
また、キャリア教育支援事業の今後の展開についての質疑があり、このことについては、昨年度は支援事業としてワーク・ライフインターンプログラムを実施したが、新型コロナウイルスの影響でオンラインでの開催にならざるを得なくなり、人と人とがじかに触れ合い、社会人の日常というリアルな体験をすることが難しくなっているため、今後はコロナ禍に対応した新たなキャリア教育支援を考えたいとのことでありました。
さらに、浜町勤労会館の存続に向けた考え方について、確認がなされました。
次に、6款農林水産業費につきましては、道の駅おおたを運営することに対する考え方についての質疑があり、このことについては、過去には運営に対する意見の相違から離れてしまった出荷者がいたが、現在は商品の搬入時間や配置のレイアウト等、出荷者を第一に考えることで、出荷者は増加しており、少しずつ信頼関係を構築することができている。また、指定管理者も施設の利用に対して制限がある中、売上げアップに向けた新たな取組を進めるなど、新鮮な市内産の野菜や商品の提供を通じて、地場産品のPR及び道の駅おおたのイメージアップにつなげたいとのことでありました。
また、地産地消の推進についての質疑があり、このことについては、本市は群馬県の重点8品目に指定された野菜が多く生産されている地域であることから、市民が地場産品の魅力に気づくきっかけとして、OTAマルシェ等において、市内産の野菜等の販売や無料配布を行い、地産地消の推進につなげていきたいとのことでありました。
さらに、本市における有害鳥獣対策のこと、豚熱対策のこと、ふれあい農園内の安全対策のことなど、多くの質疑、意見、要望がなされました。
次に、7款商工費につきましては、キャッシュレス決済推進のための取組についての質疑があり、このことについては、昨年度実施したキャッシュレスポイント還元事業では、総利用数は
4万回を超え、市内経済への波及効果と同時にキャッシュレス決済の推進に寄与することができたと考えられる。今後は、金券のデジタル化を実施し、導入の際にはプレミアムを付与することで市民の注目を集め、キャッシュレス決済の推進につなげていきたい。なお、高齢者等キャッシュレス決済が不慣れな方に対しては、様々な広報媒体を通じてアプリの操作方法を周知するとともに、窓口や電話等で親切丁寧な対応を行いたいとのことでありました。
また、まちの持続的な発展の基盤をなす人材育成の取組についての質疑があり、このことについては、将来を担う子どもたちに対して、起業や就労に必要となる能力を習得する試みとして、アントレプレナーアカデミーやプログラミング普及講座等を開催し、意欲的な子どもたちが数多く参加している。人材育成はすぐに結果が出るものではないが、将来、本市において起業や就労する人材が出てくることを期待し、本市独自の人材育成事業を継続して実施していきたいとのことでありました。
さらに、各種補助金の在り方のこと、プレミアム金券の発行による経済効果のことなど、多くの質疑、意見、要望がなされました。
次に、8款土木費につきましては、市街化調整区域における集落の維持に向けた考え方についての質疑があり、このことについては、基幹的な集落を中心に生活の利便性を再構築し、生活インフラとして公共交通網を充実させることが必要である。都市計画マスタープランを基本とし、群馬県が作成している人口減少下における土地利用ガイドラインと整合性を図りながら、地域コミュニティーの維持に取り組むべき手法を研究し、次回のマスタープランに反映できるよう進めてまいりたいとのことでありました。
また、公共施設の維持管理についての質疑があり、このことについては、各施設の保全計画に基づき、老朽化した外壁や屋根の改修、空調設備や電気照明設備の更新等の工事監理を行っている。今後も、各施設と連携し予防保全に努め、公共施設維持管理マニュアルの活用を周知することで、施設の長寿命化を図ってまいりたいとのことでありました。
さらに、花いっぱい運動の推進のこと、幹線道路整備事業の進め方のこと、市街地再開発事業の検証のこと、街路灯の一元管理のことなど、多くの質疑、意見、要望がなされました。
次に、9款消防費につきましては、消防団員個人を対象とした出動手当の新設への考え方を問う質疑があり、このことについては、現在消防団と消防本部が共同して団員の処遇改善等を検討するプロジェクトチームを立ち上げ、消防団組織の在り方や報酬等について研究を進めている。団員の処遇は活動実績に応じて報われるべきと考えられることから、プロジェクトチームの議論を踏まえ、処遇改善に努めていきたいとのことでありました。
また、災害に強いまちづくりの構築に向けた自主防災組織の活性化についての質疑があり、このことについては、市内全15地区に自主防災組織が存在しているが、コロナ禍の影響等により活動が停滞しているケースが見受けられる。市民にとってより身近な行政区ごとに地域一丸となって活動できる自主防災組織の体制整備を目指し、区長へのアンケート調査により行政区の実態を把握する等、それぞれの自主防災組織の活動を支援していきたいとのことでありました。
さらに、男性消防職員の育児休業取得促進に向けた取組のこと、消防水利の整備状況のこと、コロナ禍において救急活動に当たる消防職員の惨事ストレス対策のことなど、多くの質疑、意見、要望がなされました。
次に、10款教育費につきましては、教育現場に導入されたタブレット端末の活用状況と今後の目標についての質疑があり、このことについては、アプリケーション機能の理解が進んだことにより、各教科における単なる調べ学習や個別学習だけでなく、討論や発表といった場面での活用が見受けられる。今後はICT活用実践事例を参考とした教科横断的な運用により、より一層の学力向上につなげたいとのことでありました。
また、子どもたちによりよい教育、指導が行える体制づくりについての質疑があり、このことについては、限られた人材を有効に活用するため、教員への効果的な研修機会の確保に努めている。また、各種教科指導員制度の導入により、それぞれの教科等指導のほか、生徒指導、特別支援教育、外国人児童生徒教育の分野において指導に長けた中堅、ベテラン教員が若手職員等に指導・助言を行うことで、教員の資質向上を図る環境が整備されているとのことでありました。
さらに、通学路の安全確保に関する対応状況のこと、各種検定料助成金の拡充に向けた考え方のこと、学校と部活動指導員との連携体制構築の必要性のことなど、多くの質疑、意見、要望がなされました。
次に、基金の運用状況に関する調書につきましては、財政調整基金取り崩しによるモバイルアプリケーションを使った納税者への還元方法についての質疑があり、このことについては、電子通貨の推進や事務の効率化を考えると非常に有効な手段である。昨今の円安や国債価格の下落等による影響、また高齢化による社会保障費の増大等が見込まれるため、当初予算編成におけるバランスや費用対効果等を考慮しながら検討してまいりたいとのことでありました。
次に、特別会計・公営企業会計に対する質疑につきまして申し上げます。
初めに、八王子山墓園特別会計につきましては、墓地管理料滞納者における墓地使用権のこと、少子高齢化や核家族化の加速による無縁墓地化対策のことなどについて、質疑がなされました。
次に、介護保険特別会計につきましては、認知症初期集中支援事業における委託料と利用者の実績を勘案した上での効果に対する所見についての質疑があり、このことについては、利用者は10名であったが、医師、介護等の専門員で構成されたチームによる早期のアウトリーチや自立生活のサポート等を必要なタイミングで受けられることに本事業の効果があると認識している。認知症に係る啓発や地域支援ケア向上事業による認知症サポーター養成講座を開くなど、利用者の拡大に向けてさらなる周知を図っていきたいとのことでありました。
次に、
太陽光発電事業特別会計につきましては、市営の大規模太陽光発電所における防犯対策についての質疑があり、このことについては、昨年度は2か所の発電所においてケーブルの盗難が発生し、多額の被害額及び発電ができなくなったことによる売電収入の減少が生じてしまったことから、防犯カメラ及び防犯灯の設置と併せて、機械警備を導入し、同じような事象が生じないよう、防犯対策の強化を図りたいとのことでありました。
次に、下水道事業等会計につきましては、受益者負担金の分納誓約者に対する対応についての質疑があり、このことについては、分納誓約は納付者の生活状況等を確認しつつ、改善できる場合は改善するという考えの下、交わしているが、今まで滞納者の状況は窓口や電話等で確認はしているものの、誓約内容の見直しを行った例はなかった。今後は、積極的に面談を行い、状況把握に努め、収入未済額の縮減を図りたいとのことでありました。
また、太田市下水道事業審議会の下水道料金改定の答申を受けたことに対する所管課の考え方について確認がなされました。
次に、ただいまご報告申し上げました多くの質疑、意見、要望を踏まえての総括質疑につきまして、ご報告申し上げます。
初めに、太田市立図書館のICT化について、効率性、利便性の観点から
4館同時に導入してはどうかとの質疑があり、このことについては、図書館のICT化は、図書館運営の効率化や利用者へのサービス向上が期待できることから、(仮称)太田西複合拠点公共施設に設置される図書館には導入する予定である。
4館同時での導入については、多額の費用がかかることから、市民のニーズや政策課題の優先度を勘案し、検討していきたいとのことでありました。
次に、非課税世帯を対象とした国のコロナ禍、物価高騰対策支援に対し、課税世帯との間に逆格差が生まれることに関し、市として支援をすべきではないかとの質疑があり、このことについては、国からの交付金を活用し、支援を行いたいとのことでありました。
また、令和3年度決算における評価と今後の財政運営のこと、財政調整基金の在り方のこと、保育料第2子無償化のこと、公共施設マネジメントのこと、水害対策のことなど、多くの質疑、意見、要望がなされました。
次に、討論につきましてご報告申し上げます。
令和3年度決算は、拡大PCR検査、保育関連従事者への5万円支給や医療費の高校生世代までの無料化等、大いに評価できるものの、分散授業に逆行しての義務教育学校の開校、新体育館建設事業費の増額と財源の不確実性、国民健康保険税、後期高齢者医療保険料及び介護保険料の値上げによる市民負担増の維持、八王子山公園墓地管理料や下水道料金への消費税の転嫁など、多くの問題点を指摘せざるを得ないことから、議案第60号、第61号、第63号から第65号まで及び第67号の一般会計、国民健康保険特別会計、
後期高齢者医療特別会計、八王子山墓園特別会計、介護保険特別会計及び下水道事業等会計の決算に反対するとの討論がありました。
これに対し、令和3年度決算については、一般会計及び6つの特別会計で黒字決算となっており、また令和3年度末の一般会計市債残高についても、前年度より約17億円減となっており、「償還元金を超えない市債の発行」という基本方針の堅持による成果であり、高く評価できる。歳出では、「人と自然にやさしく、品格のあるまちおおた」の実現に向け、第3子以降子育て支援事業、第2子子育て支援事業の継続実施や福祉医療の対象拡大など、子育て環境の充実が図られ、さらには(仮称)市民体育館建設事業、群馬クレインサンダーズの本拠地を本市に迎えた中でのマルシェ等のイベント開催、オーストラリアとマラウイ共和国のオリンピック選手団受入れなど、「スポーツを軸とするまちづくり」の推進に取り組まれており、安定した財源確保と歳出予算の効率的執行により健全な財政運営が行われたものと高く評価する。引き続いての健全財政の堅持及び市民が安心安全に暮らせるまちづくりへの取組を要望し、賛成するとの討論がありました。
挙手により採決を行った結果、初めに、議案第60号、第61号、第63号から第65号まで及び第67号の一般会計、国民健康保険特別会計、
後期高齢者医療特別会計、八王子山墓園特別会計、介護保険特別会計、下水道事業等会計の令和3年度歳入歳出決算については、それぞれ賛成多数により認定すべきものと決定されました。
次に、議案第62号及び第66号の住宅新築資金等貸付特別会計、
太陽光発電事業特別会計の令和3年度歳入歳出決算については、それぞれ
賛成全員により認定すべきものと決定されました。
なお、執行者に対しましては、本委員会における審査内容を今後の行政運営及び令和5年度の予算編成に積極的に生かしていただくよう要望した次第であります。
以上、決算特別委員会の審査内容について申し上げましたが、よろしくご審議の上、ご賛同賜りますようお願い申し上げまして、
委員長報告とさせていただきます。
◎ 質 疑(終局)
○議長(
岩崎喜久雄) これより質疑に入ります。
ただいまの
委員長報告に対し、ご質疑ありませんか。
(「なし」の声あり)
○議長(
岩崎喜久雄) 別にご質疑もないようですから、以上で質疑を打ち切ります。
◎ 討 論
○議長(
岩崎喜久雄) 議事の都合により、議案第60号から第67号までの8議案についての討論は一括とし、採決は議案ごとといたします。
これより討論に入ります。
討論の通告がありますので、順次発言を許します。
最初に、1番
石井ひろみつ議員。
◆1番(石井ひろみつ) 日本共産党の石井ひろみつです。議案第60号、第61号、第63号、第6
4号、第65号、第67号、2021年度一般会計、国民健康保険特別会計、
後期高齢者医療特別会計、八王子山墓園特別会計、介護保険特別会計、下水道事業等会計の各決算における主な問題点を指摘して反対討論を行います。
2021年度は、2019年10月の安倍政権による消費税10%増税に加えて、2020年からの新型コロナウイルス感染症の拡大という二重の苦しみ、痛みが2年連続して国民を襲った年でした。国民が受け続けているこの二重の苦しみ、痛みに対して、2020年10月に安倍政権を引き継いだ菅自公政権、2021年10月に菅政権を引き継いだ岸田自公政権は、コロナ対策では、医療崩壊を防ぐという点でも、ワクチン接種を円滑に行うという点でも、医療機関への経営支援でも、PCR検査の拡充でも、抜本的な拡充は行いませんでした。持続化給付金や家賃支援金は、その申請を2021年2月15日で打ち切ってしまいました。さらに、菅・岸田政権は、軍事費を増やしながら、新自由主義、アベノミクスを継承して円安誘導の継続で、輸出大企業のもうけを増やしながら、国民には円安による物価高騰をもたらし、年金削減や75歳以上の高齢者の医療費を2倍化する一方、富裕層優遇税制の見直しは先送り、大企業優遇税制を温存拡大したことによって、大企業の内部留保はコロナ禍の中でも2020年度末で2019年度より7.1兆円増え、
466.8兆円、2021年度末では
48
4.3兆円と2020年度末より17.5兆円膨張し、過去最高を更新してきました。
ところが、労働者の賃金は、第2次安倍晋三政権が発足した2012年度からの推移では、1.05倍にしか増えていません。菅・岸田自公政権が国民の命や中小企業の経営より大企業のもうけや軍事費を優先し続けてきたからこそ、市民の命と暮らし、中小企業の経営を本気で守る手だてが太田市に求められたのが2021年度だったことを申し上げるものです。
太田市の2021年度決算ですが、一般会計では拡大PCR検査や保育関連の従事者への5万円支給、子どもの医療費の高校生世代までの無料化、学校給食費や幼稚園、保育園、認定こども園の給食費の2人目の子どもからの無料化、大島住宅へのエレベーター設置と併せた単身少数世帯向けの大規模改修、低家賃化対策まで含めた設計を実施したことは大いに評価したいと思います。また、今年度は、市民税非課税世帯だけではなく、均等割課税世帯までを対象とした子育て世帯への給付金や稲作農家支援として反5,000円の作付補助、学校給食の米の1俵1万1,800円での買上げを実施し、学校給食費も中学生は今年10月から、小学校は来年度から1人目の子どもからの無料化に踏み出し、幼稚園、保育園、認定こども園の給食費も、来年度から1人目の子どもから小学校の給食費相当を補助することにも大いに賛同の意を表明するものです。
しかし、子育て支援では、幼稚園、保育園、認定こども園の給食費の学校給食費相当の補助は、課税世帯の対象とされていますが、3歳未満児では保育料に給食費が含まれているため、給食費の保護者負担はありません。市民税課税世帯の3歳未満児の保育料は無償化の対象外とされています。保育料が無料となる非課税世帯より少し収入が多いだけで、市民税課税世帯は保育料を負担しなくてはなりません。このような逆格差の解消も、さらに本市で行っていくことが重要であることを申し上げるものです。
多くの市民や業者が切実に求めてやまない新型コロナウイルス対策では、2020年度に実施した業者への10万円給付も、申請の機会を漏らしてしまった業者が少なくないにもかかわらず、業者の置かれている状況が深刻化、厳しさを増すばかりである状況下、2021年度は打ち切ってしまいました。また、燃油高騰に伴い、燃油購入調整も行いませんでした。こういったときこそ、災害などに備え積み上げてきた財政調整基金を使うものであり、市民の暮らしが事業者を守るために取り崩すことが求められていました。
今年度は、貨物運輸、製造、建設の3業種での法人にはコロナ禍、物価対策支援の給付が実施されますが、個人業者や生活困窮者にはコロナ禍物価高騰対策としての支援はいまだに実施されないままです。国の支援が新型コロナウイルス患者の入院を受け入れた医療機関だけに限定されているにもかかわらず、PCR検査の担い手である医療機関、従事者には市としての支援金も実施されないままです。
教育の分野では、23億円を投じてつくった小中一貫義務教育学校を開校しましたが、教育の充実という点でも、費用対効果、行政コストの増加という点でも、新型コロナウイルス対策としても、感染拡大防止のために求められる分散授業に逆行し、児童生徒800人の小中一貫校を建設、開校したことは指摘しないわけにはいきません。こうして市に求められる本気の新型コロナウイルス対策を考えると、必然的にその財源をどう生み出すかを考えないわけにはいきません。
太田市奨学金返済猶予に関しては、資力のない困窮している者より、是が非でも回収しようと言えるもので、条例解釈に大きな疑問を残し、到底納得できるものではないことを改めて申し上げます。
群馬クレインサンダーズの本拠地となる新体育館の建設事業費は、当初計画の5
4.5億円を2021年度中に2度にわたる増額を繰り返し、82.5億円まで膨らませてしまいました。当初計画で示された財源構成では、国庫補助10億円、企業版ふるさと納税30億円、市負担1
4.5億円でしたが、現在は国補助10億円、県補助1億円、企業版ふるさと納税
44億円、市負担27.5億円と、建設費が5
4.5億円だった当初計画より市の負担は13億円増となります。
しかし、企業版ふるさと納税
44億円が確実に入る保証はありません。民間の再開発ビルの補助でも、事業計画が頓挫した南口の2地区には、これまで市補助金5,000万円、国補助5,000万円を投入し、浜町の民間再開発ビルを含めると、2019年度から2022年度まで
4年間で市と国を合わせて15億円もの補助金を投入することになりました。これらの無駄な、あるいは不要不急の開発、箱物建設をやめていれば、市民や業者が切実に求めている新型コロナウイルス対策の財源になることは言うまでもありません。
併せて指摘しなければならないのは、2021年度は財政調整基金の繰入れをゼロとした結果、2021年度末で財政調整基金の残高が116億円まで膨れ上がったということです。今後は、ここまでたまった財政調整基金を有効かつ計画的に活用し、コロナ禍、物価高騰から市民の暮らしと中小業者の経営を守る手だてを強めることを改めて強く求めるものです。
国民健康保険特別会計では、2019年度の総額2.
4億円、1世帯平均8,000円の国民健康保険税値上げを続けながら、決算では6億9,900万円もの黒字を計上し、2021年度は前年度比0.1%の年金が削減される中、基金は2021年度末で2.3億円まで増やしました。値上げは必要なく、単に市民負担を増やす結果となったことを指摘するものです。
後期高齢者医療特別会計では、保険料が2013年度に値上げされたまま、この間の経過措置廃止によってもたらした負担増を国民健康保険会計同様に年金削減が行われる中、続けていることを指摘するものです。
八王子山墓園特別会計では、賃金が上がらない中での201
4年の消費税8%増税に続き、2019年の消費税10%増税により管理料の引下げを行うことによって、増税分の吸収が必要な状況下でも、増税分をそのまま転嫁を行い続けていることを指摘するものです。
介護保険特別会計では、賃金が上がらない中で介護保険料2015年度に総額6億円、平均20%値上げし、2018年度には総額5億円、平均15%値上げ、また前年度比0.1%の年金削減が行われる中、2021年度には総額2.
4億円、平均6.1%値上げと負担増を繰り返しながら、決算では8億
4,700万円の黒字を計上し、基金は2021年度末で7.8億円と2015年度の保険料値上げの前年、201
4年度末の5.2億円より2.6億円積み増しとなります。基金は保険料の値上げを防ぐために使うものという法令に背きながら、負担増を続けていることを指摘するものです。
下水道事業等会計では、201
4年の消費税8%増税、2019年の消費税10%増税をそのまま下水道料金に転嫁し、市民負担を続けてきたことを指摘するものです。
以上、2021年度決算における一般会計、国民健康保険特別会計、
後期高齢者医療特別会計、八王子山墓園特別会計、介護保険特別会計、下水道事業等会計の各決算における主な問題点を指摘して反対討論を終わります。
○議長(
岩崎喜久雄) 次に、
4番長ただすけ議員。
◆
4番(長ただすけ) 創政クラブの長ただすけでございます。決算特別委員会に付託されました議案第60号から第67号までの8議案、すなわち令和3
年度太田市各会計の歳入歳出決算の認定に当たりまして、
委員長報告に賛成の立場から討論をさせていただきます。
令和3年度の決算状況は、一般会計では歳入総額926億9,737万6,000円、歳出総額889億3,286万6,000円で、差引額37億6,
451万円となり、翌年度への繰越財源を除く実質収支も29億3,837万9,000円の黒字でありました。また、国民健康保険特別会計を初めとする6つの特別会計及び公営企業会計である下水道事業等会計も全て黒字決算でありました。これは、それぞれが適正な予算執行に努め、限られた財源を有効配分し、効果的かつ効率的な財政運営に努めた結果でもあり、大いに評価できるものと考えます。
次に、一般会計を中心に決算内容に目を向けますと、まず歳入でありますが、市税については、軽自動車税及びたばこ税は増収となったものの、個人市民税、法人市民税及び固定資産税では、新型コロナウイルス感染症の感染拡大の影響や固定資産税課税標準の特例措置等により減収となり、前年度比2.0%減の372億6,522万3,000円となりました。今後につきましては、物価上昇や供給制約をはじめとして不透明な経済状況が継続することも予測され、厳しさが増す状況が見込まれますが、強い財政力を維持すべく自主財源の確保への取組に期待したいと思います。
次に、地方消費税交付金ついては、コロナ禍においても消費行動が活発に行われ、前年度比9.3%増の56億1,176万
4,000円となりました。また、地方特例交付金については、固定資産税の特例措置により生じた減収分を補填するための特別交付金として6億5,385万9,000円が新たに交付されたとのことであります。
地方交付税については、前年度比98.6%の大幅な増となる27億1,125万6,000円となっております。これは、国の補正予算により交付税総額が増額され、普通交付税の再算定が行われたことが増額の要因となったとのことであります。
繰入金については、前年度比79.2%の大幅な減額となっておりますが、普通交付税の増額や市税収入が当初見込んでいた額よりも大幅に上振れしたことなどを要因に、財政調整基金繰入金がゼロになったためとのことです。財政調整基金の令和3年度末現在高は約116億円となっておりますが、令和
4年度は28億円程度取り崩す見込みのようであります。今後も経済状況の低迷に備えるため、また、財源調整機能を確保するため、適正に運用できるよう要望するものであります。
市債については、前年度比20.5%の減となる58億5,702万6,000円でありました。義務教育学校施設整備事業市債や運動公園陸上競技場建設事業市債などの大型事業の市債が皆減となったためとのことですが、令和3年度末の一般会計の市債残高は588億3,073万2,000円と前年度より17億円程度減少しています。このことは、償還元金を超えない市債の発行という本市の財政方針を実践してきている成果でありますが、今後、老朽化した公共施設の更新や大規模改修の費用の増大が確実に見込まれるところであります。市債の発行に財源を求めることも予測されることから、引き続き、世代間の均衡ある負担を図りつつ、次世代に過度な負担を残さないように市債対象事業の選定を慎重に検討し、市債償還の負担軽減に向けた取組を要望するものであります。
次に、歳出における主要事業を見ていきますと、令和3年度決算における主要な事業として、コロナ対策関連事業が挙げられます。住民税非課税世帯臨時特別支援事業や子育て世帯等臨時特別支援事業として低所得者に対して給付金の支給を行い、また、ワクチン接種事業においても、1、2回目及び3回目接種を迅速かつ的確に実施しました。
また、子育てしやすいまちづくりのための事業として、引き続き、第3子以降子育て支援事業や第2子子育て支援事業、こどもプラッツ推進事業を実施し、第2子の給食費助成を半額から全額にしたり、医療費助成の対象を高校生世代に拡充したりと、より一層充実した子育て事業に取り組まれました。高齢者に対しても、新たにごみ出し困難高齢者支援事業を実施するほか、引き続き買物・通院送迎の支援を実施するなど、高齢者日常生活支援にも努めていました。
さらに、群馬クレインサンダーズの公式戦の際には、マルシェ等のイベント開催により市民のにぎわいを創出したり、国際スポーツキャンプの誘致として、オーストラリアとマラウイ共和国のオリンピック選手団を受け入れたりと、スポーツを軸とするまちづくりの推進に取り組まれました。
このほかにも、(仮称)市民体育館建設事業や市民満足度の低い道路網の整備のための道路新設改良事業の拡充などが実施されました。今後も、元気な太田市にさらなるにぎわいが生まれるような事業展開に期待したいと思います。
最後に、主な財政指標に触れますと、財政運営の弾力性の目安となる経常収支比率は87.5%と前年度より5.3ポイントの改善となりました。これは、法人事業税交付金や地方消費税交付金、普通交付税などの増収を背景に、分母に当たる経常一般財源収入額が増加となったことが要因でありますが、今後も経常経費のさらなる抑制が不可欠であり、公共施設の総量縮減や事務事業の見直しに取り組んでいただくよう要望するものです。
財政健全化判断比率等につきましては、実質公債費比率は5.6%で微増となった一方、将来負担比率は30.2%で対前年度比1
4.9ポイントの減少となりました。いずれの指標も早期健全化基準等を大きく下回る結果となっており、引き続き、健全財政を維持すべく行政運営に努めていただくよう重ねて要望するものであります。
以上、一般会計を中心に令和3年度決算について申し上げました。令和3年度はコロナ禍での非常に厳しい経済状況ではありましたが、その中でも着実な財源の確保と効率的かつ効果的な行政運営と予算執行が実践されたものと認められ、高く評価できると考えております。
終わりになりますが、執行者におかれましては、決算特別委員会での議論を踏まえ、審査の中で出された多くの意見や要望などを十分に検討されまして、今後の予算執行や新年度予算に的確に反映させていただくよう強く求めるものであります。また、今後の市政運営に当たりましては、健全財政を堅持しながら、市民が安全で安心して暮らせるまちづくりに取り組んでいただくことを要望いたしまして、
委員長報告に対する賛成討論とさせていただきます。
◎ 討 論 終 局
○議長(
岩崎喜久雄) 以上で通告による討論は終わりました。
他に討論ありませんか。
(「なし」の声あり)
○議長(
岩崎喜久雄) 他に討論もないようですから、以上で討論を打ち切ります。
◎ 表 決
○議長(
岩崎喜久雄) これより採決いたします。
最初に、議案第60号を採決いたします。
本案に対する委員長の報告は、認定です。
本案を
委員長報告のとおり決定することに賛成の方は起立願います。
(起 立 多 数)
○議長(
岩崎喜久雄) 起立多数、よって本案は
委員長報告のとおり決定いたしました。
次に、議案第61号を採決いたします。
本案に対する委員長の報告は、認定です。
本案を
委員長報告のとおり決定することに賛成の方は起立願います。
(起 立 多 数)
○議長(
岩崎喜久雄) 起立多数、よって本案は
委員長報告のとおり決定いたしました。
次に、議案第62号を採決いたします。
本案に対する委員長の報告は、認定です。
本案を
委員長報告のとおり決定することに賛成の方は起立願います。
(起 立 全 員)
○議長(
岩崎喜久雄) 起立全員、よって本案は
委員長報告のとおり決定いたしました。
次に、議案第63号を採決いたします。
本案に対する委員長の報告は、認定です。
本案を
委員長報告のとおり決定することに賛成の方は起立願います。
(起 立 多 数)
○議長(
岩崎喜久雄) 起立多数、よって本案は
委員長報告のとおり決定いたしました。
次に、議案第6
4号を採決いたします。
本案に対する委員長の報告は、認定です。
本案を
委員長報告のとおり決定することに賛成の方は起立願います。
(起 立 多 数)
○議長(
岩崎喜久雄) 起立多数、よって本案は
委員長報告のとおり決定いたしました。
次に、議案第65号を採決いたします。
本案に対する委員長の報告は、認定です。
本案を
委員長報告のとおり決定することに賛成の方は起立願います。
(起 立 多 数)
○議長(
岩崎喜久雄) 起立多数、よって本案は
委員長報告のとおり決定いたしました。
次に、議案第66号を採決いたします。
本案に対する委員長の報告は、認定です。
本案を
委員長報告のとおり決定することに賛成の方は起立願います。
(起 立 全 員)
○議長(
岩崎喜久雄) 起立全員、よって本案は
委員長報告のとおり決定いたしました。
次に、議案第67号を採決いたします。
本案に対する委員長の報告は、認定です。
本案を
委員長報告のとおり決定することに賛成の方は起立願います。
(起 立 多 数)
○議長(
岩崎喜久雄) 起立多数、よって本案は
委員長報告のとおり決定いたしました。
◎ 休 憩
午前11時11分休憩
○議長(
岩崎喜久雄) この際、暫時休憩いたします。
◎ 再 開
午前11時35分再開
○議長(
岩崎喜久雄) 休憩前に引き続き会議を開きます。
◎ 持ち越し議案に対する質疑
議案第68号 令和
4年度太田市
一般会計補正予算(第5号)について
議案第69号 令和
4年度太田市
国民健康保険特別会計補正予算(第1号)について
議案第70号 令和
4年度太田市
後期高齢者医療特別会計補正予算(第1号)について
議案第71号 令和
4年度太田市八王子山
墓園特別会計補正予算(第1号)について
議案第72号 令和
4年度太田市
介護保険特別会計補正予算(第1号)について
議案第73号 令和
4年度太田市
太陽光発電事業特別会計補正予算(第1号)について
議案第7
4号 令和
4年度太田市
下水道事業等会計補正予算(第1号)について
○議長(
岩崎喜久雄) 次に、日程第5、議案第68号から第7
4号までの7議案を一括議題といたします。
これより質疑に入ります。
質疑の通告がありますので、発言を許します。
8番水野正己議員。
◆8番(水野正己) 日本共産党の水野正己です。議案第68号、第69号、第72号、すなわち、9月補正予算の中の一般会計、国民健康保険特別会計、介護保険特別会計の9月補正予算について、順次伺っていきます。
まず、歳入の19款2項1目財政調整基金繰入金は、9億
4,700万円余りの減額補正がされて、来年3月末見込みで116億円となっていることを申し上げた上で、15款2項1目の総務費国庫補助金で新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金が9,
400万円余り増額計上されています。これに関わって、まず、
福祉こども部長に伺うのですが、歳出の3款には物価高騰対策予算が計上されていないわけです。しかし、9月2日付の上毛新聞が報じた県による福祉事業所への物価高騰対策があるわけで、この県の対策は市も活用しないわけにはいかないのではないかという点で、これからどう活用されようとしているのかを伺います。
それから、企画部長と総務部長には、7月の専決補正では新型コロナウイルス交付金の活用も含めて物価高騰対策や景気対策としてのデジタル地域通貨の予算が計上されて、既決の当初予算や補正予算では子育て世帯への事実上の物価高騰対策も計上されています。しかし、子育て世帯以外の幅広い市民、個人への物価高騰対策が計上されていないのはなぜなのか。子育て世帯以外の市民対象の物価高騰対策が必要ではないかという点と、あわせて、既決の一般会計当初予算や
一般会計補正予算には、これまで一定の物価高騰対策が計上されてきたわけなのですが、しかし、介護事業所への物価高騰対策は9月補正でも計上されていないのはなぜなのかということも、あわせて、介護事業所にも物価高騰対策が必要ではないかという点で所見、方針を伺います。
それから、続いて農政部長にも伺いますが、6款にも物価高騰対策が計上されていないのはなぜなのかということです。農家、農業法人への物価高騰対策は、9月2日付の上毛新聞の記事で県の対策が報じられていますけれども、その県による対策にあるのは、粗飼料の補助以外は農家の自己資金が伴うものとなっています。そして、県の粗飼料補助は、値上がり分の2分の1を県が補填するものでしかありません。こういうことを受けて決算特別委員会では、町田委員の質問に農政部長が国の物価高騰対応交付金を使っての燃油高騰対策や県の粗飼料補助を、今日、夕方から、夜ですか、県の説明があるのを受けて、県の粗飼料補助の活用も実施したいと答弁されました。
しかし、申し上げたように、県の粗飼料補助は値上がり分の2分の1を県が補填するものでしかありません。それでも農政部長の決算特別委員会での答弁は重要な前進なのですが、県の補助はあくまで粗飼料補助であって、濃厚飼料、つまり配合飼料補助はありません。国による配合飼料の価格安定制度はありますが、不十分です。肥料の価格安定制度も国がつくりましたが、やはりまだ不十分です。そして、太田市に配分された国の物価高騰対応交付金
4億円は、けさの上毛新聞で県と市町村合わせて95億円という記事もありますけれども、しかし、4月から配分されてきた太田市に配分される物価高騰対応交付金
4億円は、既に太田市が当初予算に計上していた学校給食の食材費の値上がりの補填とか、10月からの中学生の1人目からの給食無料化などに使うとされています。したがって、市に配分された国の物価高騰対応交付金は1億円程度しか残っていないと
総務企画委員会でも答弁がありました。
農政部長の決算特別委員会での答弁は、重ねて申し上げますけれども、重要な前進です。重要な前進なのですが、燃油高騰対策には国の交付金を活用したいというものでしたが、しかし、その交付金の残り1億円の範囲では、農業分野への燃油高騰対策といっても、一定の農業者に限定される可能性があります。また、物価高騰による影響は、燃油価格の高騰だけにとどまるものではありません。太田市として農家への直接補填が必要で、配合飼料や肥料、種子、種苗、資材代、電気代なども対象とした物価高騰対策が必要ではないかということを申し上げて、所見を伺います。
それから、やはり歳入の21款6項5目給食費納入金が1億8,500万円余り、1億8,600万円ほど減額補正を計上されていることに関わって、教育部長に伺います。
10月からの中学校での1人目の子どもからの給食無料化ですけれども、9月15日付の太田市広報では、市立太田中学校とか私立中学校は、10月から実施という記載がありません。これはどういうことなのか。市立太田中学校や私立の中学校、市外の中学校に通っている子どもたちを対象に、10月から同時に実施しないわけにはいかないのではないかという点と、あわせて、恐らくこれは事務手続が間に合わなかったからではないかと私は推量しているわけなのですけれども、来年4月からは補助をするのでしょうけれども、一千万歩譲っても、今年の10月に遡って給食費相当、小学校の分は10月からやらないですけれども、中学校で5,500円、これを来年4月の段階で補助する際に、今年の10月から3月まで遡った分と合わせて補助することが必要ではないかということを申し上げて、所見を伺います。
それから、歳出の3款3項1目高齢者福祉総務費で、高齢者補聴器購入費助成金150万円について、
福祉こども部長に伺います。この助成制度の対象、そして対象者数、補助率、補助の上限額など内容をできるだけ具体的にお答えいただきたいのと、これから半年間で仮に補正の予算150万円を超える申請があった場合は、さらに補正で増額されるのだろうなということを期待して、その点を確認したいと思います。
それから、歳出、10款7項2目保健体育施設費について、
文化スポーツ部長に伺います。工事請負費の2億円、そして公有財産購入費の3億円について、これらの中身と購入する公有財産の使途、使い道、そして購入後の整備関連事業費を明らかにしていただきたいということと、公有財産はパナソニックのラグビー場ですから、こういうものを買っていくと、第二の群馬クレインサンダーズ優遇応援になりかねないのではないかと心配性な私はいても立ってもいられないわけなので、この点についても伺います。
それから、国民健康保険特別会計の補正予算ですが、
健康医療部長に伺います。歳入で5款2項1目国民健康保険基金繰入金を1億8,600万円ほど減額補正、計上しました。したがって、今年度は国民健康保険基金から繰入れはゼロということになります。そして、6款1項1目の前年度繰越金は、昨年の9月補正並み、すなわち約3億円、今年度も前年度からの繰越金があるということになります。
そして、歳出の10款1項1目予備費では、1億300万円ほどを増額計上して、それで予備費は1億5,300万円ほどになる。当初予算で予備費5,000万円ほどとされていたのが、1億円予備費が積み増しされたとなるわけなので、これらの数字を受け止めると、どう考えても今年度は前年度以上の黒字、今年度は2億円から3億円の黒字が見込まれることは十中八、九間違いないと思われるわけです。となると、国民健康保険税の引下げ、均等割、中でも子どもの均等割の減免が可能ではないのかという点について、
健康医療部長に伺います。
それから、介護保険特別会計の補正予算ですが、歳入で6款1項5目の一般会計繰入金が1,862万6,000円減額計上されていて、一方、前年度繰越金、7款1項1目では、繰越金は5億2,000万円余り増額計上となっています。そして、歳出の8款1項1目予備費では、3億1,300万円余り予備費を増額補正したということになるわけで、これはどう考えても昨年度に行った介護保険料の総額で2億5,000万円、平均で6.1%、保険料を値上げしたことによるものではないのかということを確認したいと思います。あわせて、来年3月末の見込みの基金残高を伺って、1回目の質問を終わります。
○議長(
岩崎喜久雄) 栗原総務部長。
◎総務部長(栗原直樹) それではまず、コロナ禍、物価高騰対策として市民生活への支援につきましては、基本的に国からの交付金の活用で行いたいと考えておりまして、当該交付金を活用している事業の不用額を早期に把握いたしまして、その中で新たに有効活用を図ってまいりたいと考えております。また、課税世帯への支援という面では、本年度予算化しましたデジタル地域通貨が所得に関係なく応募対象も限定しない施策であります。さらに、消費の下支えを通じた生活者支援でもあり、間接的な効果を考えれば、子育て世帯以外に対して大変効果的な支援策であると認識しております。現在、国でも交付金の増額など、新たな財政出動の方針が示されておりますので、その辺も情報収集しながら、当該交付金を最大限活用しての支援策について、今後の補正予算でさらに対応してまいりたいと考えております。
なお、介護事業所への支援策につきましては、経営状況等を踏まえまして担当課も交えて検討してまいりたいと考えております。
○議長(
岩崎喜久雄) 高橋企画部長。
◎企画部長(高橋亮) まず、子育て世帯以外の市民対象の物価高騰対策についてでございますが、今年度から創設されました原油価格・物価高騰対応分に係る新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金の活用につきましては、全庁的に周知を図りまして、これまでも6月補正予算におきまして、タクシー事業者支援事業や障がい者雇用創出事業、7月専決予算におきましてはプレミアム付デジタル金券発行事業や製造業等中小企業への経営対策支援事業などの対策を進めてきたところでございます。特にデジタル金券発行事業につきましては、プレミアム率を50%とし、
4億円分を付与することによりまして、景気対策のみならず、物価高騰対策としても大きな効果が期待でき、子育て世帯をはじめ、市民全体の支援につながるものであると考えております。
次に、介護事業所への物価高騰対策につきましては、過日、国から交付金の増額、強化について方針が示されたことから、引き続き情報把握に努めるとともに、事業所の経営内容等を勘案するなど、担当課とも連携しまして検討してまいりたいと考えております。どうぞよろしくお願いいたします。
○議長(
岩崎喜久雄) 冨岡
福祉こども部長。
◎
福祉こども部長(冨岡和正) 本市における県の物価高騰対策の活用についてでございますが、先般、県から保育所等・放課後児童クラブ・障がい児(者)施設を対象として物価高騰対策支援事業の制度設計案が示されたところでございます。保育所等・放課後児童クラブにつきましては、対象経費に係る県が指定する基準額と令和3年度と令和
4年度の実績額との差額を比べ、少ない額の2分の1を県と市でおのおの補助するものであります。県の補正予算成立後、詳細が示され次第、県の補助制度を活用し、本市においても事業費を要求していきたいと考えております。障がい児(者)施設については、就労継続支援事業所への利用者工賃等の確保支援及び障がい児施設における物価高騰対策の予算計上となっております。就労継続支援事業所におきましては、原油価格・物価高騰の影響を受け、原材料費の必要経費が上昇している事業所に対しまして、利用者の工賃への影響が出ないよう、物価高騰への対策を図るものでございます。障がい児施設におきましては、原油価格・物価高騰に伴う光熱費や燃料費、給食費の増加分について、価格高騰分の2分の1を県のみが補助するものでございます。
高齢者補聴器購入費助成事業の概要についてでございますが、聴覚障がいによる身体障害者手帳の交付を受けていない中等度難聴、具体的には
40デシベル以上70デシベル未満の普通の会話が聞きづらい65歳以上高齢者を対象に、補聴器購入費用の2分の1の額で3万円を上限に、本補正予算成立後、10月15日から申請を受け付け、助成をしていきます。効果的に周知を図り、予算を超える申請があった場合は検討していきたいと考えております。
○議長(
岩崎喜久雄) 金澤農政部長。
◎農政部長(金澤誠) それでは、農業者に対する物価高騰対策についてご答弁いたします。
まず、6款に物価高騰対策が計上されていない理由につきましては、国、県の動向を確認後、市としての方針を検討し、決定するためでございます。今後は、9月1日に県が公表いたしました原油物価高騰対策支援策を踏まえて検討いたします。その中で燃料高騰対策につきましては、今後、新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金を活用した支援策を検討してまいりたいと考えておりますが、現状では限られた財源の中で補助が必要な分野を総合的に判断して対象としたいと考えてございます。
次に、肥料及び飼料高騰対策につきましては、県と市町村とが一体となった支援体制の確立に向けて、農協等の関係機関と具体的な支援策を協議し、県に対して要望していきたいと考えております。
最後に、種子、種苗、資材代、電気代なども対象とした物価高騰対策につきましては、対象者をどこまでの範囲とするのか、また、補助金額の支給要件をどのように定義するのか難しいため、現状では考えておりません。
○議長(
岩崎喜久雄) 楢原教育部長。
◎教育部長(楢原明憲) 市立太田中学校、私立中学校等に通う第1子に対する学校給食費助成についてでございますけれども、10月から開始する学校給食費の無料化は、学校給食を提供する公立中学校及び義務教育学校後期課程の学校給食費を無料とするものでございます。太田中学校や私立中学校等につきましては、現在行っております第2子以降学校給食費助成事業と同様、保護者からの申請に基づき学校給食費相当分を助成することになります。まずは給食費支援の早期実施のため、現に給食を提供している中学校を先行し、太田中学校や私立小中学校等の第1子給食費助成については、令和5年4月の公立小学校及び義務教育学校前期課程の学校給食費完全無料化と併せ実施したいと考えております。
○議長(
岩崎喜久雄) 村岡
文化スポーツ部長。
◎
文化スポーツ部長(村岡芳美) まず初めに、工事請負費2億円の質問でございますが、運動公園中央通路と中央広場を改修するために予算計上したものでございます。利用者の利便性向上と安全安心して利用できるよう整備するものでございます。
次に、財産購入費の3億円の質問でございますが、取得費は本市の購入希望価格でございます。なお、今後相手方との交渉があることから、詳細につきましては控えさせていただきたいと思っております。
次に、財産取得後の使途につきましては、スポーツ施設として有効活用していきたいと考えております。主にサッカー、ラグビー場としての活用を考えております。また、市民への利用も検討していきたいと考えております。
次に、整備費につきましては、契約締結後に検討していきたいと考えております。
○議長(
岩崎喜久雄) 大澤
健康医療部長。
◎
健康医療部長(大澤美和子) まず、議案第69号 令和
4年度太田市
国民健康保険特別会計補正予算(第1号)に係る収支見込みについてですが、予備費1億5,277万7,000円につきましては、歳入歳出の調整のため計上いたしました。そのため、現段階では決算が黒字になるとは申し難い状況でございます。
関連しまして、国民健康保険税の引下げについてでございますが、国民健康保険特別会計は県との共同運営となっておりますので、県の国民健康保険特別会計との関係を常に考慮しなければなりません。また、医療給付費に関しまして、インフルエンザの流行が予想され、また新型コロナウイルス感染症の5類への変更が検討されているとも聞いておりますので、医療給付費の増大が非常に懸念されるところでございます。医療給付費や前期高齢者交付金の精算額の変動は、県への納付金の算定に大きく影響してまいります。その増大に対応するためにも、ある程度の基金を確保しておくことは不可欠でございます。令和
4年度の決算も、赤字にするわけにはまいらないと考えております。
以上のことから、国民健康保険税の引下げは難しいと考えます。なお、子どもの均等割減額の拡大など、国民健康保険への支援拡充につきましては、知事会や市長会など様々な機会を捉えまして、引き続き国に要望してまいります。
続きまして、議案第72号 令和
4年度太田市
介護保険特別会計補正予算(第1号)につきましてですが、第8期の介護保険料の値上げの影響による財政収支の現状についてでございますが、制度改正及び新型コロナウイルス感染症等の影響によりまして、給付の伸びは予想より緩やかでございましたが、財政収支については適正な範囲と考えております。
今年度末の基金残高の見込みにつきましては、推移は常に視野には入れておりますが、現段階では算出は難しいとの解答となりますこと、ご理解賜りますようお願い申し上げます。
○議長(
岩崎喜久雄) 水野正己議員。
◆8番(水野正己) 2回目は全て市長に伺います。
まず、県による福祉施設、これは幼保、認定こども園とか学童保育とか、それから障がい者施設は、県の説明会を受けて、県の補正予算成立を受けて太田市も検討するということだったのですが、ただ、部長答弁でも示されたように、子どものほうですね。保育、幼保とか認定こども園とか学童保育は、物価が上がった分の差額を県と市で2分の1ずつ補填となっているのですけれども、ただ、これは障がい者の施設は県が2分の1補填するけれども、市には補填を求められていない。求められていないから出さないというわけには、市長、これはいかないのだと思うのです。前向きな温もりのある、障がい者に温かい答弁を期待したいと思います。
それから、低所得者以外、子育て世帯以外の市民を対象とした物価高騰対策は、企画部長と総務部長の答弁は、6月補正、7月専決でもいろいろやってきて、さらに子育て世帯以外とか低所得者、要するに市民税課税世帯以外での対策というと、この7月専決のデジタル地域通貨、これが購入する人に所得制限を設けているわけでもないし、プレミアム、要するに、
4億円を付与するものだから、生活支援にもなっていくのだということだったのですけれども、両部長とも、そのように答弁されたのですが、ただ、あれはおとといで申請を締め切っていますけれども、申請を締め切る何日か前までで2万人台の申請しかされていない。そのような話もあった。(「カード」の声あり)
カードは9月1日段階であっという間にほとんど2,500人近い申請があったのだけれども、スマートフォンアプリのほうが9月10日過ぎぐらいの段階で、もう少し後までかな、3万人に行かないような話も聞こえてきたりして、最終的に9月20日段階でどこまで申請されたかは私もまだ確かめていないのですけれども、そういうのがあるのと、あれはカードの2,500人も含めて
4万人しか対象にしていないのですね。18歳以上の市民が購入可能として
4万人を対象としている。そうすると、18歳未満の太田市民というのは、ざっくりですけれども、
4万人くらいと思われるわけです。そうすると、22万人市民がいて、
4万人引いたら18万人くらいの人が買えるはずなのだけれども、そんなの要らないよという人も中にはいるかもしれません。いるかもしれないけれども、対象となるのは18万人に対して、カードの2,500人を含めて
4万人しか対象にしていないわけです。これでは幅広い物価高騰の影響を受けている人を対象にした対策とも言えないかなと。
2万円で買って1万円もらえるのだから、それはそれでありがたい話だけれども、それができるのは
4万人。しかも、市長、ヤオコーはキャッシュレス決済できないのですよ。ヤオコーで買物をしている人は除外されてしまうという問題もある。ヤオコーの営業妨害になりかねない。訴えられたらどうしましょうかねと、心配性の私は心配せざるを得ない。
もう一つは、デジタル弱者対策ということで、スマートフォンを持っていない人とか、場合によったらスマートフォンは持っているけれども、アプリを使えない人も拾い上げるようですけれども、太田市の産業政策課は優しいから拾い上げるのだと私は信じているけれども、それでも市長、例えばホームページを見ると、デジタル地域通貨でアプリが使える店、カードが使える店、カードが使えない店が分かるのです。私が確かめていったら、名前を言ったって事実だからいいと思うけれども、例えばうちの近所の車に乗れない高齢者が日常生活で必要なものとか食料品とか、よく買っているのはウエルシア石原町店、太田市内でウエルシアは確かにOTACO、デジタル通貨、ウエルシアは結構な店舗が取り扱っているけれども、漏れなく十中八、九、ウエルシアはアプリしか扱っていません。アプリしか使えない。こういうことなのですよ。だから、本当に幅広い人を対象にした物価高騰対策とあのデジタル通貨は言えないわけなのです。
そこで、そういうことも含めて答弁を期待したいのです。農政部長の答弁はありました。今後の動向を見極めながらということなのですけれども、ただ、配合飼料とか肥料の価格安定制度というのは、確かに国がやっているし、国の責任なのですけれども、足りないのですね。肥料の価格安定基金の積立金を政府と肥料メーカーが補填する。これは肥料の価格安定。ところが、肥料メーカーは、自分で積立金を出した分、小売価格にのせる可能性があるのですよ。農水大臣もその可能性があると認めているくらい。それでは足しにならない。しかも、去年と今年の差額が対象。おととしからの3倍とか肥料は上がっているわけで、2.何倍とか、そういうことも含めると、やはり何らかの手だてを太田市としても考えないわけにいかないのだと思うのです。
農耕飼料も、配合飼料も大体似たような制度になっているのです。配合飼料の国の制度は上がった分の7割しか見ないとか、こういうことまで考えると、どこまでどうやってどういう分野を、どういう農業のどのような部分を対象にするかというのはいろいろあると思うのですけれども、じっくり今年度28億円くらいしか財政調整基金に繰入れせずに、28億円の財政調整基金繰入れを踏まえたって、来年3月末見込みで116億円財政調整基金があるとされているわけで、やはりお考えいただきたいと思うのです。
給食、これは部長答弁は、私が質問したのは市長が理事長をやっているGKAも含めてですが、私立学校とか市外の学校とか市立太田中学校の子どもたちにだって、今まで市立の小中学校と同じタイミングで同じように補助してきたのに、来年4月まで遅らせるわけにいかない。それはなぜなのかという質問を私がしたら、なぜかという私の質問に残念ながら部長からは答弁がなかったのです。
唯一理由と受け止めようとするなら、早期実施するのを優先されたようですけれども、早期実施というのは致し方ないけれども、だから、私が申し上げたわけです。来年4月から補助するときに、この10月から来年3月分まで遡って補助するということは可能ですし、仮払いという方法だってあるわけです。学校にお願いして、概算で子どもの数で学校に一回渡しておいて、奨学金は学校から子どもに渡すわけだから、そういう同じような仮払い。4月以降精算という方法もあるわけで、そういうことと含めて国民健康保険特別会計も、毎年、前年度繰越金が2億円余りここ何年か続いているわけです。予備費は1億円増やしてしまったわけ。そうすると、来年、新型コロナウイルスが5類になって医療費が増えるということも当然あるにしても、しかし、物価高騰による影響、社会保険に比べて国民健康保険加入者の負担はやはり大きい。子育て、就学前の子どもがいる国民健康保険加入者だったら、均等割が2分の1になっていますけれども、小学生以上の子どもがいる世帯は、そういう経験はないわけですからね。そういうことも含めて、時間がなくて本当に心苦しいのだけれども、ぜひご答弁をお願いしたいと思います。
○議長(
岩崎喜久雄) 清水市長。
◎市長(清水聖義) 物価高騰に対する太田市での補助の拡充が大体メインの質問だったような気がするのですけれども、もともと経済対策とか景気対策というものは、もちろん農政も大きなものですけれども、やはり輸入、輸出に関わること、これらに対して市に求めること自体、私は間違いだと思うのですよ。では、お金があるから市のお金で市民税、市税をいただいたもので払いなさいと、全然ナンセンスです。これは国が責任を持って物価対策等はやらなければいけない。これを市町村に丸投げしてしまったら、あるいは半分でもいいのですよ。2分の1はあなたの責任ですよと来たって、我々は景気対策に対する恩恵というのはないのですよ。例えば所得税にしても、法人税にしても、法人割はみんなお金が国へ全部行ってしまうのですよ。吸い上げられている。だから、我々が出すのは、市民生活を最低守れる最小限のことを、ここまでなら太田市にいれば幸せにしてあげられるというそこまでしかできないのですよ。それ以上のことを仮に始めたらきりがない。
例えば、私は反論するのですが、今年物価が上がった、来年も多分そのままいくでしょう。再来年もいくでしょう。過去よりも上がった分だけ市が負担していったら、市の財政は完全に破綻しますよ。多分国は今年、物価対策でお金を出した。来年も減らすわけにいかないから、また来年も出すのではないですか。永久に出すと思うのですよ。でも、これを続けていくと、やはり国の財政もくたびれてしまう。あるいは、それを市に押しつけたら、市は完全にくたびれてしまう。そのようなことはとてもできるわけではない。
だから、我々は範囲として、国が我々に裁量権を持ってやってくださいというようなことに対しては、国が志向している、国が狙いとしているものに対して私たちは十分に対応して、国の予算を通じて私たちは市民に対してサポートしていきたいと思っています。私が今回心配しているのは、物価対策でお金をくれるわけですよ。例えば今回、5万円もプッシュ型で非課税世帯に、子どもにあげるわけです。そうすると、あれは物価対策でやりますから、来年も多分物価は上がったままだと思いますよ。そうすると、国はまた5万円を出すということを継続してやらないと、去年は何だったかと必ず言われますね。
だから、そういう永遠に続くことができないことのやり方は、私はあまり正しいやり方とは思っておりません。今年やって来年やらないというのは非常におかしな話になってきますから、物価は高いのですからね。だから、それで賃金が上がらないのですから、おかしなことになるわけですよ。だから、今回、私どもがやるのは、国がくれたものに対して、あなたに裁量権をあげるけれども、こういうものに対しては狙いでやってくださいというものに対しては、私たちは精一杯やっていきたい。ただ、特に経営状況がよくないというところには重点的にお金は配分したい。裁量権があるものについては、そうしていきたいと思っています。
全般的な答えですけれども、そのような答えしかないのですよ。全ての人が今の物価対策で可処分所得が減った分を全部補填しろなどということはできるはずではないのですよ。ですから、最大限私たちに与えられた予算の範囲内で私たちは市民に対して対応していきたいと思っております。大ざっぱで申し訳ないです。
それから、給食ですけれども、これは公教育でも済むわけですよ。南中学校へ通ってもいい。だけれども、市立太田中学校に行きたい。これは自分の選択権を主張したものですよ。あるいはぐんま国際アカデミーに行きたいというのは主張したわけですよ。これは半年ずれたからといった文句を言うことはないと思うのです。それなら南中学校に行けばよかったですよ。東中学校でもいいのですよ。だけれども、公教育でやってくれることを優先させて、私立を例えば半年後にしたから、どんなに問題があるかというと、そんなに問題はないですよ。これは理解していただいて、来年の4月から私立の学校、あるいは幼稚園、保育園といったものに対しては、すべからく一斉に対応していきたい。もちろん、小学校も含めてですけれども、そういうふうに思っていますので、ぜひよろしくお願いしたいということです。
あとはスポーツですけれども、何を心配しているか私は分かりませんけれども、緑、非常に大切にしてきた芝生、それからクラブハウスをほったらかしにしておくのは私は罪だと思います。一番最初に私が思ったのは、パナソニックが太田市で練習をして強くなってきた。太田市にいることによって結果としては日本一のチームになった。だから、あれは太田市にプレゼントしてもらうということを大前提に私などは考えていましたよ。でも、それは会計上うまくいかないということで、いろいろな値段が出てきたわけですけれども、ここいらぐらいが一番最低ではないかなということを担当のほうが単価を示した。それに同調してくれたということでありますので、購入を決定したということでありますので、ぜひご理解いただければありがたいと思います。
国民健康保険税は単年度会計でやっているわけではない。単年度で今年もうかったから、もういいのだというのではなくて、これは長く続くものです。ですから、お金が余ったから値段を下げろとか、そういう代物ではない。今ちょうど順調にいき始めたところであるということでありますので、部長が言ったとおり、赤字にはできないということがありますので、ぜひこのまま維持をさせてほしい。もしかして、こんなにもたまってしまったということがあれば、これは当然考えなくてはいけないとは思いますけれども、現在の水準であれば、やはり安定した経営をしていくために必要である。ぜひそういうことでご理解いただきたい。
○議長(
岩崎喜久雄) 水野正己議員。
◆8番(水野正己) 私は、市長は血も涙もない人だとは思っていないのですよ。温情のある温もりのある答弁が毎回毎回出るとも思っていないですけれども、今回は期待していたわけで、時間がないので前後しますけれども、ラグビー場ですけれども、3億円で買って、市長、3億円で買っただけで済まないですね。恐らく3億円で買った後、2億円とか3億円とか、幾らかかけることにならざるを得ないと思っている。私も市長と同じで、太田市で育ったのだから、行ってしまったといったって、自分の持ち物を自分で管理できなかったら、天下の大企業パナソニックが太田市に差し上げますから面倒を見てくださいと言うのが筋ですよ。だけれども、そうはならなかったということです。だけれども、管理責任は太田市にないわけですよ。パナソニックが管理しなくてはならない。あれをあのまま放置して荒らすのだったら、それこそ管理不全として徹底的に厳しく指導しなくてはならないわけです。
さらに心配なのは、群馬クレインサンダーズの本拠地になる体育館が5
4.5億円が78.5億円になって82.5億円になって、いろいろ皆さんも自腹でポロシャツを買って、皆さん以外に買った議員もいるけれども、ポロシャツを買っただけではなくて、企業ぐるみ、町ぐるみで群馬クレインサンダーズを応援するときに、パナソニックのラグビー場を買って、有効活用で市長は日野レッドドルフィンもなどと言っていたら、どこまでお金をかけるのですかという話になってしまうわけですよ。それを私は心配していて、そういうものが不透明なまま計上された補正予算を私は認められない。
それと、私立だろうが、それは好きこのんで私学に行ったり、市立太田中学校に行っているといったって、税金を使って太田市の子どもたちに対する子育て支援をやるときは、どこの学校に行ったって同じですから、市長は血も涙もある温かい人だと思っているのです。もう一度お願いします。
○議長(
岩崎喜久雄) 清水市長。
◎市長(清水聖義) ラグビーの練習場跡は、パナソニックから受け入れたものは、ラグビーとか、あるいはサッカーとしての練習場、あるいは試合もやると思いますけれども、として使っていきたい。もう一つ考えているのは、おおたスポーツ学校の拠点を向こうに動かそうかと、これは賛否あるかも分からないですけれども、正直言ってそう思っているのですよ。運営管理もそこでやってもらえば、一挙両得かなとも考えています。ぜひ有効利用させていただいて、この間、たまたま私はウォーキングをやっていますので、行ってサッカーの子どもたちを指導している人たちにその話をしたらものすごく喜んでいました。生芝で近くで、あんなきれいなところはもうないと本当に喜んでくれていました。恐らくいろいろな大会ができてくるのではないかと思っています。
それから、私立の学校、別に差別するわけではなくて、そこに行く人は公立とは違う覚悟をしていくわけですよ。例えばGKAなどでも、パソコンはみんな自分で買ってしまうわけですよ。そういうことをみんなやって覚悟していく。これは公立が買ってもらったから、うちも買ってくれなければ困るねということは一切言わないです。これはしようがないのですよ。だから、市立太田中学校へ行く子も、自分で希望して行ったわけです。行かなくたってよかったわけですよ。さっきの南中学校だってよかったわけですよ。だけれども、南中学校だって、あそこへ行って自分のこういうことをやりたいということで行ったわけですよ。ですから、これは南中学校とか東中学校と違って、あそこは半年遅れる。それを言われたからといって、ストライキが起こるとか、そういうことは絶対ないのですよ。みんな話をすれば分かってくれると私は信じていますので、これが終わったら、そういうことをちゃんと学校に行って、お母さん方にも伝えていきたい。理解をしてもらうようにしたいと思っております。
◎ 質 疑 終 局
○議長(
岩崎喜久雄) 以上で通告による質疑は終わりました。
他にご質疑ありませんか。
(「なし」の声あり)
○議長(
岩崎喜久雄) 他にご質疑もないようですから、以上で7議案に対する質疑を打ち切ります。
◎ 委員会付託の省略
○議長(
岩崎喜久雄) お諮りいたします。
7議案につきましては、会議規則第37条第3項の規定により委員会への付託を省略いたしたいと思います。
これにご異議ありませんか。
(「異議なし」の声あり)
○議長(
岩崎喜久雄) ご異議なしと認めます。
よって、7議案につきましては、委員会への付託を省略することに決定いたしました。
◎ 討 論(終局)
○議長(
岩崎喜久雄) 議事の都合により、議案第68号から第7
4号までの7議案についての討論は一括とし、採決は議案ごとといたします。
これより討論に入ります。
討論ありませんか。
(「なし」の声あり)
○議長(
岩崎喜久雄) 別に討論もないようですから、以上で討論を打ち切ります。
◎ 表 決
○議長(
岩崎喜久雄) これより採決いたします。
最初に、議案第68号を原案のとおり可決することに賛成の方は起立願います。
(起 立 多 数)
○議長(
岩崎喜久雄) 起立多数、よって本案は原案のとおり可決されました。
次に、議案第69号を原案のとおり可決することに賛成の方は起立願います。
(起 立 全 員)
○議長(
岩崎喜久雄) 起立全員、よって本案は原案のとおり可決されました。
次に、議案第70号を原案のとおり可決することに賛成の方は起立願います。
(起 立 全 員)
○議長(
岩崎喜久雄) 起立全員、よって本案は原案のとおり可決されました。
次に、議案第71号を原案のとおり可決することに賛成の方は起立願います。
(起 立 全 員)
○議長(
岩崎喜久雄) 起立全員、よって本案は原案のとおり可決されました。
次に、議案第72号を原案のとおり可決することに賛成の方は起立願います。
(起 立 全 員)
○議長(
岩崎喜久雄) 起立全員、よって本案は原案のとおり可決されました。
次に、議案第73号を原案のとおり可決することに賛成の方は起立願います。
(起 立 全 員)
○議長(
岩崎喜久雄) 起立全員、よって本案は原案のとおり可決されました。
次に、議案第7
4号を原案のとおり可決することに賛成の方は起立願います。
(起 立 全 員)
○議長(
岩崎喜久雄) 起立全員、よって本案は原案のとおり可決されました。
◎ 委 員 長 報 告
請 願 審 査 報 告 書
本委員会に付託の請願を審査の結果、下記のとおり決定したから会議規則第1
43条の規定により報告します。
令和
4年9月9日
太田市議会議長
岩 崎 喜久雄 様
都市産業委員長 大 川 敬 道
記
┌──────┬──────────┬───────────┬────┬──────┬───┐
│ 受理番号 │ 件 名 │ 請願者の住所・氏名 │審査結果│ 意 見 │措 置│
├──────┼──────────┼───────────┼────┼──────┼───┤
│請願第1
4号│「消費税インボイス制│群馬県みどり市 │不 採 択│願意の趣旨に│ │
│ │度の実施中止を求める│笠懸町阿左美 │ │沿いかねる │ │
│ │意見書」を政府に送付│2683-17 │
│ │ │
│ │することを求めること│東毛民主商工会 │
│ │ │
│ │について │廣田 明央 │
│ │ │
└──────┴──────────┴───────────┴────┴──────┴───┘
<不採択の理由>
現在、課税の基準期間における売上高1,000万円以下の事業者は、消費税の納税が免除されている。インボイス制度の導入により、課税事業者への登録手続きをしていない免税事業者が取引をする際、取引先の課税事業者は、仕入税額控除を受けられない。このことは大きな課題であり、消費税の納税における公平性を欠くものであり、適格請求書による不正、ミスの防止、事業者間の取引の利便性を確保していく観点からも、本制度は推進すべきであると考えられるため。
○議長(
岩崎喜久雄) 次に、日程第6、請願第1
4号を議題といたします。
本件は都市産業委員会に付託いたしたものであります。
審査報告書の朗読を省略し、直ちに大川敬道委員長から報告を求めます。
◎都市産業委員長(大川敬道) ご指名によりまして、都市産業委員会に付託されました請願第1
4号 「
消費税インボイス制度の実施中止を求める意見書」を政府に送付することを求めることについて、審査の経過と結果をご報告申し上げます。
本委員会は9月9日に開催し、委員全員及び執行者の出席の下、審査を行いました。
本請願の趣旨につきましては、今定例会初日に配付されました請願文書表のとおりでありますが、審査に当たり紹介議員の説明を聞いた後、慎重に審査を行ったものであります。
執行者への確認において委員からは、商工会議所や商工会等におけるインボイス制度の周知及び申請、登録手続等の相談状況の把握についての質疑があり、このことについては、会報による制度周知や税務署職員を講師に招いた説明会の開催、相談会の実施における参加人数及びその内容について報告を受けているとのことでありました。
また、県内他市の提出状況のことについての質疑、確認がなされました。
本請願の取扱いにつきましては、消費税が10%に引き上げられた際、消費者の負担軽減のため導入された軽減税率8%の併用により、事業者間の経理処理が煩雑化した背景があり、適格請求書、いわゆるインボイス制度の導入は、適正な消費税の把握に加え、事業者間の取引の透明性を高めることに寄与すると考えられている。
来年3月までの登録期限、また制度実施まで約1年と迫った現況において、制度の周知等、課題は残されているが、国は、経理事務に係るIT導入経費への補助金を設けたり、実施後、6年間は仕入税額相当額の一定割合を控除可能な経過措置を設けて、影響が最小限になるよう、先を見据えた対策を講じている。
特に、本制度導入後、登録手続をしていない免税事業者が取引をする際、取引先の課税事業者は、仕入税額控除を受けられないといった事象は大きな課題であると考える。このことは、消費税の納税における公平性を欠くものであり、不正、ミスの防止による適正化、事業間の取引の利便性を確保していく観点から、不採択とすべきとの意見がありました。
一方で、インボイス制度を導入した場合、ホームページに登録事業者名が掲載されることによる個人情報悪用への危惧やもともと粗利が低い零細企業等の保険税や年金の支払い等への弊害の可能性が見込まれるので、採択すべきとの意見がありました。
挙手により採決を行った結果、賛成少数により不採択とすべきものと決定いたしました。
以上、本委員会に付託されました請願第1
4号につきまして、審査の経過と結果をご報告申し上げましたが、よろしくご審議の上、委員会の決定のとおりご賛同賜りますようお願い申し上げまして、
委員長報告といたします。
◎ 質 疑(終局)
○議長(
岩崎喜久雄) これより質疑に入ります。
ただいまの
委員長報告に対し、ご質疑ありませんか。
(「なし」の声あり)
○議長(
岩崎喜久雄) 別にご質疑もないようですから、以上で質疑を打ち切ります。
◎ 討 論
○議長(
岩崎喜久雄) これより討論に入ります。
討論の通告がありますので、順次発言を許します。
最初に、1番
石井ひろみつ議員。
◆1番(石井ひろみつ) 日本共産党の石井ひろみつです。請願第1
4号 「
消費税インボイス制度の実施中止を求める意見書」を政府に送付することを求めることについて、賛成の立場から討論を行います。
インボイス制度、適格請求書制度は、零細事業者の大きな負担や事業継続困難、すなわち廃業に追い込みかねない、なりわいに大きな影響を及ぼすものと言えます。消費税は売ったときに受け取った消費税と仕入れのときに支払った消費税との引き算をして、その差額を納税する仕組みです。これまでは帳簿に売上額と仕入額がきちんと記載してあれば、この引き算ができました。しかし、来年の10月にはインボイスが導入されると、仕入れのときの消費税は帳簿だけでは駄目、仕入れのときに受け取ったインボイスを保存しておき、それを基に計算する仕組みに変わるわけです。インボイスを取っておかないと、この引き算ができなくなってしまいます。インボイスは誰でも発行できるわけではありません。インボイスには発行事業者の登録番号の記載が必要です。この番号は、税務署に登録すると割り当てられるものですが、その登録は消費税を納税する業者でないとできません。免税事業者は、インボイスが発行できない仕組みになっているのです。仕入れ先に免税事業者がいると、その事業所はインボイスが発行できないので、その仕入れ先からはインボイスがもらえません。そのため、仕入れの際に支払った消費税の一部について、インボイスを保存しておくことができません。インボイスがない分については引き算ができないため、納税額が増えてしまうことになります。
また、消費者だけの取引、商売であれば問題はありませんが、消費税を納めている事業者等との取引がある場合は、先ほど申し上げたことから、免税事業者は取引先から取引を断られることや値引きを強いられることが想定されます。零細事業者はもともと薄利であり、消費税を価格に転嫁できない状況にあります。財務省は、事業者免税店制度の趣旨として小規模な事業者の事務負担や税務執行コストへの配慮から設けられている特例措置としています。また、消費税が導入された1989年にサラリーマンが東京と大阪で裁判を起こしました。免税事業者とか簡易課税を採用し、税金をピンハネしている事業者がいる。自分の払った消費税が税務署、国家に入っていない。これは恣意的な徴税を禁止した憲法第8
4条違反、同法第29条の国民の財産権を侵害するもので、欠陥税制であり、違法だ、損害賠償をせよと訴えた裁判がありました。その裁判の判決が1990年に東京地裁と大阪地裁でありました。判決は、消費者は消費税の実質的負担者ではあるが、消費税の納税義務者であるとは到底言えない。消費税の徴収義務者が事業者であるとは介されない。したがって、消費者が事業者に対して支払う消費税分は、あくまで商品や役務に提供する対価の一部としての性格しか有しないから、事業者が当該消費税分につき過不足なく国庫に納付する義務を消費者との関係で負うものではない。つまり、消費税は物価の一部であり、預かり金ではないという判決が確定しています。このような主張をしたのはほかでもない税務署側、国側であることも申し上げます。
また、個人事業主の個人情報の公開も、個人の情報の悪用の懸念も払拭できないまま、インボイスが導入されることに懸念が残っている、このことを申し上げ、賛成討論を終わります。
○議長(
岩崎喜久雄) 次に、1
4番木村浩明議員。
◆1
4番(木村浩明) 太田クラブの木村浩明でございます。都市産業委員会に付託されました請願第1
4号 「
消費税インボイス制度の実施中止を求める意見書」を政府に送付することを求めることについてを採択することに反対の立場から討論させていただきます。
国が推し進めている事業者が現在、使用している請求書に登録番号、適用税率、税率ごとに区分した消費税額等を追記する適格請求書による保存方式、いわゆるインボイス制度は、適正な消費税の把握に加え、事業者間の取引の透明性を高めると言われております。現在、課税の基準期間における売上高1,000万円以下の事業者は、免税事業者と呼ばれ、消費税の納税義務が免除されております。本制度の導入後、免除事業者の取引先が課税事業者の場合、免税事業者はインボイスの登録手続をせずにいると、取引先の課税事業者が仕入税額控除を受けられないといった不都合が生じることになります。
ただし、これはあくまでも免税事業者の取引先が課税事業者に限るものであり、取引先が免税事業者の場合は、このような事態は生じないことは申し添えておきます。
また、適格請求書の発行事業者となる際は、個人事業主においては、登録番号や本名の登録が義務づけられ、ホームページの公表サイトに掲載されることになりますが、これは消費税法における法の規定に基づくものであります。
国は懸念される個人情報保護への対策やインボイス制度実施に伴う利便性等のさらなる周知を講じる必要があると考えますが、消費税の納税における公平性や不正、ミスの防止による適正化を確保していくといった観点から、本制度は導入していくべきであると考えます。
以上の理由から、請願を不採択とすべきものとした都市産業委員会の決定は妥当であり、請願第1
4号について、採択することに反対の討論とさせていただきます。
◎ 討 論 終 局
○議長(
岩崎喜久雄) 以上で通告による討論は終わりました。
他に討論ありませんか。
(「なし」の声あり)
○議長(
岩崎喜久雄) 他に討論もないようですから、以上で討論を打ち切ります。
◎ 表 決
○議長(
岩崎喜久雄) これより採決いたします。
本件に対する委員長の報告は、不採択です。
したがって、原案について採決いたします。
本件を原案のとおり採択することに賛成の方は起立願います。
(起 立 少 数)
○議長(
岩崎喜久雄) 起立少数、よって本件は不採択と決定いたしました。
◎
特別委員会継続調査の件
閉 会 中 継 続 調 査 申 出 書
本委員会は、調査中の事件について下記により閉会中もなお継続調査を要するものと決定したから、会議規則第110条の規定により申し出ます。
令和
4年9月22日
太田市議会議長
岩 崎 喜久雄 様
議会改革推進特別委員長 矢 部 伸 幸
記
1 事 件 市政に市民の意見を反映させ、更なる議会の活性化を図り、市民に分かりやすい開かれた議会を実現するための手法について、調査研究を行うことについて
2 理 由 なお調査を要するため
閉 会 中 継 続 調 査 申 出 書
本委員会は、調査中の事件について下記により閉会中もなお継続調査を要するものと決定したから、会議規則第110条の規定により申し出ます。
令和
4年9月22日
太田市議会議長
岩 崎 喜久雄 様
ごみ減量対策調査特別委員長 高 橋 え み
記
1 事 件 持続可能な循環型社会の実現に向け、ごみ減量対策のあり方について、集中的に調査研究を行うことについて
2 理 由 なお調査を要するため
○議長(
岩崎喜久雄) 次に、日程第7、
特別委員会継続調査の件を議題といたします。
議会改革推進特別委員長及びごみ減量対策調査特別委員長から、目下、委員会において調査中の事件につき、会議規則第110条の規定により、お手元に配付いたしました申出書のとおり閉会中の継続調査の申し出があります。
お諮りいたします。
両委員長から申し出のとおり、閉会中の継続調査に付することにご異議ありませんか。
(「異議なし」の声あり)
○議長(
岩崎喜久雄) ご異議なしと認めます。
よって、両委員長から申し出のとおり、閉会中の継続調査に付することに決定いたしました。
◎ 特定事件の閉会中継続調査の付託
閉 会 中 継 続 調 査 申 出 一 覧 表
┌─────────┬───────────────────────────────────┐
│ 委 員 会 名 │ 件 名 │
├─────────┼───────────────────────────────────┤
│議会運営委員会 │1 議会の運営に関する事項について │
│ │2 議会の会議規則、委員会に関する条例等に関する事項について │
│ │3 議長の諮問に関する事項について │
├─────────┼───────────────────────────────────┤
│
総務企画委員会 │1 市行政の総合企画のことについて │
│ │2 行政改革の推進のことについて │
│ │3 行財政運営及び市有財産の管理のことについて │
│ │
4 防災対策のことについて │
│ │5 市税の賦課等のことについて │
│ │6 市税の徴収及び公金滞納整理のことについて │
│ │7 消防・救急体制のことについて │
├─────────┼───────────────────────────────────┤
│市民文教委員会 │1 住民サービスの向上及び市民生活の支援・相談のことについて │
│ │2 公共交通体系のことについて │
│ │3 地域コミュニティ及び行政センターのことについて │
│ │
4 文化振興、生涯学習及び社会教育のことについて │
│ │5 スポーツ振興のことについて │
│ │6 学校における教育環境の整備等のことについて │
│ │7 青少年の健全育成のことについて │
│ │8 文化財の保全及び活用のことについて │
├─────────┼───────────────────────────────────┤
│健康福祉委員会 │1 社会福祉のことについて │
│ │2 保険事業、医療年金及び保健衛生のことについて │
├─────────┼───────────────────────────────────┤
│都市産業委員会 │1 商業・観光施策及び工業・労政施策のことについて │
│ │2 環境衛生及び清掃事業のことについて │
│ │3 農業施策のことについて │
│ │
4 都市計画の策定及び区画整理等の基盤整備のことについて │
│ │5 道路、住宅の整備及び維持管理のことについて │
│ │6 下水道事業等のことについて │
│ │7 公園、緑地の整備及び維持管理のことについて │
│ │8 公有地の拡大及び取得のことについて │
└─────────┴───────────────────────────────────┘
○議長(
岩崎喜久雄) 次に、日程第8、特定事件の閉会中継続調査の付託を議題といたします。
議会運営委員長及び各常任委員長から、目下、委員会において調査中の事件につき、会議規則第110条の規定により、お手元に配付いたしました申出書のとおり閉会中の継続調査の申し出があります。
お諮りいたします。
各委員長から申し出のとおり、閉会中の継続調査に付することにご異議ありませんか。
(「異議なし」の声あり)
○議長(
岩崎喜久雄) ご異議なしと認めます。
よって、各委員長から申し出のとおり、閉会中の継続調査に付することに決定いたしました。
◎ 議 長 挨 拶
○議長(
岩崎喜久雄) 令和
4年9月定例会の閉会に当たりまして、ご挨拶を申し上げます。
本定例会は、8月31日から本日までの23日間にわたり開催されました。この間、皆様には、令和3年度の決算認定をはじめ、多くの重要議案等について熱心にご審議をいただき、それぞれに適切妥当な結果を得て閉会の運びとなりました。
ここに、議長といたしまして、本会議及び委員会における議員各位の多大なるご支援と執行者各位のご協力に対して、深く感謝を申し上げる次第であります。
現在、新型コロナウイルス感染症の再拡大により、依然として予断を許さない状況が続いております。そんな中、ウクライナ情勢の影響などによる燃料価格の高騰、さらにFRB、米国連邦準備理事会による度重なる金利引上げなどの影響で、外国為替市場において急激な円安ドル高が進行しております。諸物価も急騰するなど、現在の我が国は内外に多くの課題を抱え、未曽有の危機に直面しております。このような状況にあっては、議会と執行者とが市政の課題に正面から向き合って市民とともに課題の解決に向けた努力を継続していくことが重要であると考えます。
今定例会における審議は、ポストコロナの社会的課題解決に向けた取組をはじめとし、示唆に富んだ多くの意見や要望が出されております。執行者各位におかれましては、これらの意見、要望を十分尊重し、より効果的な行財政運営に努めていただきたいと思います。
また、今回成立を見た議案等の執行に当たっては、議案審議における意見や要望を反映させていただきまして、市政運営により一層努力されることをお願い申し上げる次第であります。
議会といたしましても、市民の誰もが笑顔で暮らすことができる太田市でいられるよう、しっかりと執行者と共により一層の努力をしていく所存でございます。
結びになりますが、夏の暑さも一段落いたしまして、日増しに秋の深まりを感じる頃になりましたが、皆様方におかれましては、どうかお体に気をつけていただきまして、市政発展のためにご尽力いただきますことをお願い申し上げ、簡単ではございますが、閉会に当たっての挨拶とさせていただきます。誠にありがとうございました。
◎ 市 長 挨 拶
○議長(
岩崎喜久雄) 続きまして、市長からご挨拶があります。
清水市長。
◎市長(清水聖義) 9月定例会の閉会に当たりまして一言ご挨拶を申し上げます。
8月31日から本日まで23日間、慎重な審議の上、令和3年度決算をはじめ、全ての議案に可決をいただきまして、ありがとうございました。
残念ながら2名、決算に反対をされました。今年度は、令和3年度はすごくいい決算ができた、非常に自慢の決算でもあります。借入金が17億円減額された。さらに、繰入金なしで財政調整基金は116億円を維持することができた。キャッシュフローも十分である。あるいは内容的にも健全な財政状況にある。これで反対する人は、どこを求めているのか全く分からないというのが今の私の気持ちでもあります。次回はぜひ賛成に回ってほしい。無理だと思いますけれども、期待はしていないのですけれどもね。
いずれにしても、新型コロナウイルスの感染が拡大し、円安やロシアのウクライナ侵攻による物価高騰が長期化しております。来月、政府は新たな総合経済対策を取りまとめるということでございまして、我々としても国の動向を見守りながら、市民に寄り添う施策を講じていきたいと思っております。
これまで本市は他市に先駆けて子育て支援に力を注ぎ、夢と希望の持てる社会の実現に努めてまいりました。先進的な取組による教育も含め、市民満足度アンケートでは高い評価を得ておりますが、学校給食の完全無料化、学校体育館へのエアコン設置等により、将来を担う子どもたちにとってこれ以上ないというような環境をつくっていきたいと思っております。
先日は3×3のバスケットコートが寄附によって造られましたが、見てきました。大勢の皆さん方が集まってきてくれました。群馬クレインサンダーズを核として幅広い事業の展開が可能となり、バスケットのまちというムードをさらに盛り上げていきたいと思っております。また、ラグビー場跡地等の整備により交流人口をさらに拡大し、スポーツを通じてまちににぎわいを創出いたします。
このところ、朝晩めっきり涼しくなりました。3年ぶりに開催されるスポレク祭など、新型コロナウイルスでストップした交流が新しい形で再開されることになっておりまして、大変うれしく思っております。ぜひ議員の皆さんもご参加をいただき、一緒になり、まちを熱く盛り上げてほしいと思っております。
来月はキャッシュレス社会の進展に向け、先ほど議論がありましたが、デジタル地域通貨「OTACO」が発行されます。幅広い活用策の検討を進め、市内経済の活性化につなげていきます。これから予算編成の時期を迎えますが、太田市に住む人の価値を高めることはもちろん、新しい太田市を切り開くための施策を積極的に展開してまいります。
議員の皆さんにおかれましては、実りの多い秋になりますように、またますますご活躍をいただけますようにお祈りいたしまして、閉会に当たってのご挨拶にさせていただきます。ありがとうございました。
◎ 閉 会
○議長(
岩崎喜久雄) 以上をもちまして今定例会の議事全てを終了いたしましたので、これをもって閉会いたします。
午後0時52分閉会...