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平成30年_魅力あるまちづくりと交通政策調査特別委員会 本文 開催日: 2018-05-09

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  1. 前橋市議会 2018-05-09
    平成30年_魅力あるまちづくりと交通政策調査特別委員会 本文 開催日: 2018-05-09


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    │       │1 開  会                               │ │       │                                     │ │       │2 調査研究事項                             │ │       │ (1)意見交換                             │ │       │   『前橋市におけるより良いバス交通について』             │ │       │                                     │ │       │3 その他                                │ │       │ (1)次期委員会の開催内容及び日程について               │ │       │                                     │ │       │4 閉  会                               │ │ 議   題 │                                     │ │       │                                     │ │       │                                     │ │       │                                     │ │       │                                     │ │       │                                     │ │       │                                     │ │       │                                     │ │       │                                     │ │       │                                     │ │       │                                     │ │       │                                     │ ├─┬─────┼─────────────────────────────────────┤ │ │     │委員長  岡田(修)  副委員長 藤江                  │ │ │     ├…………………………………………………………………………………………………┤ │ │ 委 員 │委  員 林、小渕、近藤(好)、窪田、石塚、阿部             │ │出│     ├…………………………………………………………………………………………………┤ │ │ (8名)│                                     │ │ │     ├…………………………………………………………………………………………………┤ │ │     │欠席委員 なし                              │ │席├─────┼─────────────────────────────────────┤ │ │     │なし                                   │ │ │ 当 局 │                                     │ │ │     │                                     │ │者├─────┼─────────────────────────────────────┤ │ │その他の者│副議長                                  │ │ ├─────┼─────────────────────────────────────┤ │ │事 務 局│事務局長、議事課長、議事係長、根岸副主幹                 │ │ │職   員│                      記録書記 掛川副主幹     │ └─┴─────┴─────────────────────────────────────┘ 2                  ◎ 開       会                                     (午後1時26分) (委員長)これより魅力あるまちづくり交通政策調査特別委員会を開きます。  初めに、傍聴につきましては許可することといたしますので、ご了承ください。                  ◎ 調査研究事項 3 (1)意見交換 (委員長)それでは、調査研究事項に入りますが、本日は前橋市内で乗り合いバス事業を営む有識者の方々をお招きし、前橋市におけるよりよいバス交通についてお考えになっていることをお話しいただき、その後意見交換を行いたいと考えております。  意見交換に先立ちまして、まず簡単に本委員会の委員の自己紹介及び副議長の自己紹介を行いたいと思います。委員長の順からさせていただきますので、よろしくお願いいたします。  こんにちは。委員長を仰せつかっております岡田修一でございます。所属は創生前橋という会派でございます。住所は日吉町で、みずき中学校区に住んでおります。どうぞよろしくお願いいたします。 【藤江委員】皆さん、こんにちは。副委員長を仰せつかっております藤江彰と申します。私は、上大島町に住んでおりまして、申しわけないのですけれども、一番近いのは前橋大島駅になります。バスのほうも利用させていただきますので、どうぞよろしくお願いいたします。 【窪田委員】こんにちは。窪田と申します。地域は、けやきウォーク前橋の近くの文京町でございまして、駅の南側ということになります。前橋駅に行くにもちょっと中途半端な距離の地域でございまして、いろんな意見を聞かせていただければと思いますので、よろしくお願いいたします。 【小渕委員】小渕一明でございます。学校区は、前橋大島駅と上泉駅に挟まれた桂萱地区なのですけれども、あの辺の交通網でちょっと連結がとれないかと考えているところでありますので、きょうは忌憚ない意見をお聞かせください。お願いします。 【石塚委員】皆さん、こんにちは。石塚と申します。利根西地区の総社町に住んでおります。きょうはお忙しい中お越しいただきまして、大変ありがとうございます。事業者側から見た前橋の公共交通といいますか、前橋でも公共交通政策をつくっていますけれども、そういう意味でいろいろなご意見を伺えればと思います。よろしくお願いいたします。 【近藤(好)委員】きょうは大変お世話になります。近藤好枝です。地域は、宮城地区の鼻毛石に住んでおります。ふるさとバスあるいはマイタクなどを地域の方は利用させていただいて、さらに上電を利用させていただいているという、そういう公共交通あるいは地域交通のお世話になっておりますけれども、会派は日本共産党市議団です。きょうはいろいろとご意見をいただいて、市議会としてもいろいろと参考にして、そして新たな政策に発展していけばいいなというふうに思っておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。 【林委員】こんにちは。林幸一と申します。お世話になります。住所は南町二丁目、南部大橋のたもとのあたりに住んでおります。学校区は、城南小地区で一中地区でございます。マイバスの南循環が入っている地域であります。よろしくお願いします。 【阿部委員】こんにちは。阿部と申します。住まいは、大胡地区になります。上毛電鉄の大胡駅の南に住まいがございます。皆さんのご意見をお聞かせいただきたいと、このように思っております。どうぞよろしくお願い申し上げます。 【浅井副議長】皆さん、こんにちは。副議長の浅井でございます。きょうは、大変にお忙しいところご参加いただきましてありがとうございます。私は前橋市の南西部の大利根町というところに住んでおります。子供のときから上信バスの沿線でありまして、子供のころから大変にお世話になっております。大変に少子高齢化のスピードが早くなってまいりました前橋にとって、やっぱり公共交通、バスの対策というのは非常に重要な問題だというふうに認識しております。きょうはどうぞよろしくお願い申し上げます。 (委員長)続きまして、ご出席いただいている6事業者の代表の方から簡単な自己紹介をしていただいた後、前橋市におけるよりよいバス交通に関するお考えをそれぞれ5分程度ご発言いただければと思います。  それでは、関越交通さんから座席順にお願いいたします。 (阿部正治氏)大変お世話になります。関越交通の常務の阿部と言います。よろしくお願いいたします。きょうは、企画部の副部長の後藤が同席しておりますので、あわせてよろしくお願いいたします。  まず、関越交通の会社の内容について簡単にお話しさせていただきます。私どもは、主な事業として、乗り合いバス、要は路線バスです、それから貸し切りバス、タクシー、それから特定という旅客自動車運送事業を営んでおりまして、そのほかに旅行業ですとか、自動車の整備事業等を営んでおります。現在本社は渋川市にあるのですが、営業所が6カ所ありまして、それぞれ乗り合いの営業所ですけれども、この前橋、それから渋川、沼田、吾妻、水上、鎌田という6営業所で貸し切りもありますけれども、乗り合い事業を運営しております。現在従業員は300人程度で、この前橋市の営業所でも46人ほど在籍しております。車両数につきましては、乗り合い車両は152両ございまして、高速バスも含めてでありますが、前橋営業所にも34両配置しております。  路線の規模なのですが、路線の捉え方はちょっといろいろあるのですが、社内で捉えている部分では、全体で58路線ほどの路線を運行しております。その中で、こちら前橋営業所で担当しているのが13路線ほど、それから話の中で出てくるかと思いますけれども、市町村さんからの委託というような、要は補助金をいただいて運行しているような路線も6路線存在しています。  関越交通は、昭和28年の設立で、路線バスにつきましては東武鉄道のグループとして東武バスの路線の主に前橋、高崎から北方面、渋川、沼田、それからその沿線、そういったところの路線バス、それから市町村さんからの委託の路線バスの運行をしております。また、平成8年には群馬県から初の高速バスであります成田空港線のアザレア号というのも運行しております。路線バスの現状なのですけれども、一般路線バスは、少子化による学生の利用の減少ですとか、あるいは少子化によって保護者が子供さんを送迎するといったところの中で、減少の一途をたどってきていまして、前橋市内の私どもの主要路線でも、15年くらい前を見ますと、76%ぐらいの利用者に減少しています。これは、少子化の影響も一つはあるのでしょうけれども、かつて15年、20年前の高齢者の方は免許を持たない方が結構多かったと思います。そういう人たちが出かけるときは、本人はもちろんですけれども、そのお子さんですとか、お孫さんもあわせて路線バスを利用すると、そういう環境だったのが今は全ての方がマイカーを利用するというような中で、ある程度高齢になっても免許証を持ったまま車を運転すると、そういう中でかなり急激に減少してきたのかなというふうに思っています。ただ、最近の傾向を見ますと、一応そういった流れが少し落ちついたといいますか、悪い言い方をすると減るところまで減ったという中で、ある程度現状維持できているような路線も見受けられるというところで、少し下げどまりになったのかなというふうに思っています。  そういう状況の中で、近年では燃料の高騰、それが収支の中で非常に厳しいというところと、これは全国的に出ていますが、運転手不足、こういったところの中で今の路線ですとか、運行回数だとかが今後もずっと確保できるのかというところの心配が出てきております。そんな中で、今までの取り組みですとか、今後の考え方の中で少しお話ししますと、きょう参加させていただいております私ども前橋、高崎乗り合い6事業者につきましては、一応協力し合って前橋駅の乗り場の方面別ですとか、系統番号の付与ですとか、あるいは時刻表を共通の様式を使って見やすいようにするとか、そういったことに取り組んだり、あるいは市内共通の定期券の発行、それから群馬県の共通バスカードの発行、こういったものをやりまして、利用者の利便性を確保しております。また、関越交通単独では定期券の種類をふやしまして、普通定期券というのが毎日乗れる定期券ですけれども、月曜日から土曜日だけしか乗れないけれども少し安いとか、平日定期券とかと言っていますけれども、月曜日から金曜日だけの定期券だとかということで、少し負担の少ない定期券の発行ですとか、路線によっては一日フリー乗車券等の発行をしまして、これは主に市外からの人たちの使いやすさといいますか、そういった交流人口をふやしたいという中での施策等を行っております。  そんな中で、この機会でちょっといろいろお話ししたいことの中の一つに、やはりまちづくりという部分ですが、かつては前橋駅から放射線状にそれぞれの方向に路線バスを走らせて、その周辺に人の移動する施設とか、そういったものが存在したと思うのですけれども、それがだんだん平面的に広がってきて、なかなか路線バス網がカバーできないという状況に今なっていると思います。そういう中で、やっぱり幹線の路線バスが走っているところには、そういった施設をなるべく誘致する、そういうところに誘導するような、そういうまちづくりというのが必要になってくるのではないかというふうに思っています。  以上、現状等をちょっとお話しさせていただきました。よろしくお願いします。 (根岸孝育氏)群馬中央バスの根岸と申します。きょうは後ろにいます長岡と2人で参加させていただきました。日ごろ前橋市議会さんには、大変お世話になっております。では、着座にてさせていただきます。  弊社ですけれども、会社の設立が昭和25年9月でして、事業所は本社が前橋市小屋原町にございます。主な事業としては、貸し切り、乗り合い、特定の旅客自動車運送事業を営んでいるほかに、旅行業、それから簡単な整備事業、それと保険代理業、そういった事業を営んでおります。従業員数は約120名、あと車両に関しましては、乗り合いが27両、貸し切りが34両、特定を16両保有してございます。乗り合い路線としては、弊社では路線が10路線、系統で19系統ございます。前橋市に乗り入れている主な路線バスとしては、自主路線として前橋高崎間を結んでいる路線、それから高崎から群大病院に乗り入れている路線、それと伊勢崎駒形方面から前橋駅を経由して、前橋公園、敷島公園へ行っている路線、それと委託路線では前橋駅から立川町通りを通って、新前橋駅の西口に行っている路線、こういったところを運行しております。そのほかにこの6月から日赤病院開業に伴って、前橋大島駅から日赤病院行きのバスを自主で運行する予定で準備を進めております。  本日のテーマについてですが、非常に奥が深い難しいテーマなので、なかなか挨拶の中で簡単に語れない内容ではあるのですけれども、そもそも乗り合いバスは、何らかの目的がないと乗っていただけない、例えば通勤、通学あるいは病院への通院、レジャー、買い物、役所等への所用、あと列車に乗ってどこかへ行くために駅に行くとか、逆に自宅へ帰るとかということで、自宅とどこか何らかの施設を結ぶ足として利用するのだというふうに思っております。前橋市の公共交通については、まずJR両毛線と上毛電鉄さんの鉄道路線があって、都市間また広域間を一遍に多くの人を大量輸送していて、その各列車駅から路線バスやタクシーで町村のいろいろな施設、あるいは住宅等に行き来できるような形態になっていると思いますけれども、バス路線については特に前橋駅を起点に市街地、その他市街地周辺を回るマイバス、そのほかに東西南北いろんな系統の路線が放射線状にあって、課題、諸問題はあるにせよ、一応の交通網の形はできているというふうに思っております。その中で、前橋市さんがたくさんのデータを収集されて、検討を加えて、公共交通の再編計画を策定して、できるところから着手していかれるのかと思いますけれども、いろいろな問題があって、非常に時間がかかる大変な作業だというふうに思います。  バスだけのことを考えても、例えば中心市街地、現在でき上がっている都市構造とバス路線をどのように連携させていくかという問題、それから交通不便地域に対して、どのようにバスあるいはタクシーを充実させていくかという問題、それに少子高齢化がどんどん進んで、免許証の自主返納の割合が加速していく中で、公共交通、路線バスやタクシーをどのようなシステムにしていくかという問題、それから環境への配慮の問題、障害者への対応の問題、それと中心市街地の交通渋滞の問題、バス優先道路、PTPS等をどうするかというようなこと、それから各事業者が昔から自主的にやっていた自主路線と市の委託路線との共存の問題、あと市内に6社入っている事業者間の権益、競争等の問題、それからLRT、BRTの問題、それとICカードの問題、それからバスの位置情報の共有の問題、それにインバウンド対応の問題、さらに運転者不足の問題等いろいろな課題を抱えている中で、一つ一つ取り組んでいかなくてはならないというふうに考えてございます。 (宮川良伸氏)きょうは大変お世話になります。私は上信電鉄の取締役総務部長の宮川でございます。きょうは、バスの担当の執行役員自動車部長の松田と一緒に参加させていただきます。着座にて失礼いたします。  当社の概要なのですけれども、明治28年に創立になりまして、創立120年を超えた会社でございまして、メーンが上信電鉄ということで鉄道会社なのですけれども、鉄道会社としては愛媛の伊予鉄道さんに次いで日本で古い会社というふうに言われております。鉄道がメーンの会社なのですけれども、鉄道、乗り合いバス郵便貨物輸送、それから不動産事業、広告宣伝業と全部で5部門の営業がございまして、大体今全体の売り上げで11億円、12億円という会社でございます。鉄道にしても、バスにしても、皆さんご案内のとおりこういう地方部では、かなり営業が苦しくて、鉄道にしても経常損失が毎年出ている。また、乗り合いバスにおいては、他社さんもそうなのでしょうけれども、我々も補助金をいただいておるのですが、補助金をいただいた後の損失が1,000万円程度出るという、そういう状況がもう何年も続いている会社でございます。ですから、その1,000万円程度の赤字をどうやって埋めていこうかと。鉄道でいただく補助金については、あくまでも補助金なので最終的にプラスにはなりません。プラスになると補助金になりませんので、とんとん、プラマイゼロと。あと郵便輸送、それから不動産、広告で利益を出すというところなのですが、郵便輸送というのは昔の郵政省、今は日本郵便株式会社という形になりましたけれども、そこが全部やっているわけではなくて、全てではないですけれども民間におろしてやっておりまして、群馬では群馬のほぼ西半分を上信電鉄が郵便局の局間輸送をやっております。ですから、高崎のほうに来ていただければわかると思うのですが、全部の車両ではないのですけれども、郵便マークの横に上信電鉄と入っている車両が走っております。そこの郵便部門につきましてもかなり収支が厳しくなりまして、利益がなかなか出ない状況というのが続いております。ただ、何とか不動産、広告部門を通じて、最終的に利益は毎年百万円単位ですけれども、計上できるように努力しております。  それで、当社は高崎に本社がありまして、鉄道も高崎下仁田間ということで、前橋につきましては、バスが高崎駅から中央前橋駅またJR前橋駅まで結んでおりまして、途中新前橋駅にも寄ったりもしているのですけれども、それからそれ以外に自主路線もあるのですけれども、どうしても乗客数というのは非常に限られておりまして、その区間によってはお客さんがゼロで走っているという区間も、空気を運んでいるというバスも多々ございます。そんな中で、前橋で魅力あるまちづくりをするという大きなテーマできょうは参加させていただいているのですけれども、なかなか簡単に妙案が出るわけではございませんで、高崎にしても、前橋にしても同じだと思うのですけれども、やはりバスが少ないからお客さんが減るというのではなくて、お客さんが乗らなくなってしまったからバスが減ると。それでバスが減るから不便になると、そういう悪循環が続いておるのです。これをどうするかということなのですけれども、これは私どももじゃあできるのかいと言われると簡単にはできないのですけれども、やはり定時性、フリークエントサービス、例えば15分に1本出すとか、20分に1本出すとか、そういうことでお客様にバスが常に走っているということをアピールする姿、これが大事なのではないかと。ただ、これは簡単にはできません。本数をふやしたからといって、すぐお客さんが乗るとも思えませんので、それはかなり難しいかと思います。  また、今ICカードのお話もあったのですけれども、高崎につきましては、バスの共通カードというのを今使用しているのですが、その共通カードの寿命というか、製作会社が大分少なくなってきて、もうつくらなくなるよという話で、スイカとか、パスモとか、そういうものにかえてみませんかというような話で、高崎市さんからも話はいただいているのですけれども、それも今見積もりもお願いしているのですが、なかなかその見積もりも出てこないのですけれども、やはりそれも非常にお金のかかる話でありまして、ではそれをどこが持つのかということがあります。ただ、そういうのでICカードとか、そういうのが使えれば、多少はお客さんに乗っていただけるのではないのかなという気はいたしております。  それから、どうしてもマイカーとの競合というものが一番問題だと思います。これにつきましては、ちょっと乱暴な言い方かもしれませんけれども、各企業に対して、マイカーでの通勤は控えてもらう、またそれができないのであれば、マイカーでの通勤の通勤手当は減額してもらうとか、そういうようなことも働きかけて、電車、バスにシフトしていくような形で、バスを残していくというようなことが必要なのではないかと思っております。  また、やはり関越交通さんもおっしゃいましたけれども、運転手不足というのが今物すごい喫緊の課題でございまして、当たり前の話ですけれども、どうしてもバスの場合は運転手がいないと動きません。事務系の仕事だと、1人が2人分の仕事をすればいいということはあるのですけれども、運転手がいないとバスは動かないということで、当社においても従業員に対して、できるだけ休まないでやってくれと、もちろん法律の許す範囲内であるのですけれども、そうやってくれという話で運行はしています。また、ちょっと脱線しますけれども、働き方改革というのが出ているのですけれども、今どうしてもバスの場合は、運転手の給与水準が低いものですから、運転手としては残業をやらせてくれということが、ほかの会社はどうか知れませんが、当社ではそういう問題が出ていまして、つまり休みは要らない、稼ぎたいという考え方と、それと働き方改革という考え方が2つ相反する考え方でございまして、来年からどうしようかなと思っております。その辺のやっぱり人的な労務関係の問題もクリアしていかないと、前橋に限らずバスの問題というのは遅かれ早かれ行き詰まってしまうようなことになるのではないのかなと、こういうふうに考えてございます。 (岡田秀祐氏)私は群馬バスで執行役員兼乗合バス部長をしております岡田と申します。きょうは浅田と一緒に出席のほうをさせていただいてございます。着座にて失礼させていただきます。  まず、弊社の関係でございますけれども、現在前橋市内を運行しているのが3路線ございます。1つは箕郷前橋駅間、それとイオン高崎から前橋駅間、それと高崎駅発の現在亀里のJAまで行っている下川線というのがございますけれども、この3路線を運行させていただいてございます。先ほど少し出ましたけれども、日赤の開院が間もなくということでございまして、弊社といたしましても6月に前橋駅から、それと高崎駅から両サイドの形で日赤までの運行をさせていただく予定となってございます。また、来年度を目途にしておりますけれども、市内の宮地のところに前橋営業所のほうを計画してございまして、周辺地域からの乗客をできるだけ市街地に運んで、市街地の活性化の一助になればというふうに考えているところでございます。とは申せ、先ほど各事業者の皆さんからもお話が出ていますように、一番の問題はやはりマンパワー不足、こちらのほうは避けて通れないということがございます。確かにそのとおりでございまして、当社のほうでも全く同じ状況が続いておるわけでございまして、現状ではどれが最適なダイヤであるかというところを毎年苦慮しているというのが現状となってございます。ただ、公共交通そのものが行政とタイアップといいますか、密接な関係にあるということはご案内のとおりでございますので、こちらのほうの乗客の動向等、これはもちろんマンパワーの問題を初め、少子高齢化のほうも関連するわけでございますけれども、そちらのほうと抱き合わせで、いかに効率よく人を運んで市街地の活性化ないし魅力あるまちづくりのための一助になるかということを常に考えておるというところでございまして、今般前橋市さんのほうで策定されております地域公共交通網形成計画のほうを少し読ませていただいて、できる範囲内でご協力させていただくつもりでございます。  もう一点、最後になりますけれども、先ほどからも各事業者のほうからお話がありましたように、これはあくまでも一つの事例でございますけれども、いわゆるバスの利用で定時性の問題、これがやっぱりどうしても大きくクローズアップされてくると。何で、どうしてバスは時間どおりに来ないのだというようなことが常に言われています。この関係につきましては、弊社といたしましては、できるだけ定時に走ることができるように常に注視をしておるわけでございますけれども、やはり一事業者では限界がございます。そこで、これは一つのお願いに当たるのかどうかわかりませんけれども、ぜひとも前橋市の力、前橋力と私は呼んでいますけれども、前橋力を発揮していただいて、本来の定時性を確保するためのGPSだとか、専用道路、こちらのほうをぜひとも皆さんのお力で少しでもより早くできるような形で、早期の推進をお願いしたいというふうに考えているところでございます。 (関智氏)いつもお世話になっております。日本中央バスと申します。私は乗り合いを担当しております関と申します。それと同じく運行部の福田と2人で参加させていただきます。では、着座にて話をさせていただきます。  まず弊社の住所から説明させていただきます。下佐鳥町にございます。そちらのほうで本社を構えておりまして、事業内容といたしましては、貸し切りバス、高速バス、乗り合い路線バスでございます。その中で、高速バスのほうはうちの事業の中ではメーンとなっております。高速バスの昼行便ですと、前橋から新宿、池袋を結んでいる東京便、それと前橋と羽田を結んでいる羽田線、それともう一点前橋と新潟を結んでいる新潟便でございます。夜行便でございますと、大阪、京都、奈良、名古屋を結んでいるシルクライナーと、前橋、仙台を結んでいる仙台便となっております。  それと、前橋管内での市内路線でございますが、補助金を受けています代替線が7路線、自主路線のほうが3路線でございます。その中で、代替線のほうはまず大室公園から前橋駅、前橋公園までを結んでいます大室線が1つ、それと石関町から前橋駅を結んでいる石関線、それと富士見温泉、富士見公民館から前橋駅まで結んでおります富士見線、それと榛東の桃泉、上野田方面から前橋駅を結んでいる榛東線、あとは吉岡の上野田から前橋駅まで結んでいる吉岡線、あとは中央前橋駅から群馬医療福祉大学まで結んでいる川曲線、最後に中央前橋駅からJR前橋駅を結んでおりますシャトルバス、合計7路線を代替線という形で運行させていただいております。  自主路線のほうですが、まず広瀬線のほうが駒形駅から広瀬団地を経由しまして、前橋公園もしくは敷島バスターミナルまで運行しております。この路線は、6月4日の日赤開業に伴い、日赤経由という系統を増設予定でございます。それともう一つ、大胡駅から高崎駅の東口を結んでおります大胡線でございます。その路線も6月4日の日赤の開業に向けまして、日赤経由という系統を予定しております。それと、自主路線ですと、あと前橋駅から群馬総社駅もしくは総合スポーツセンターまで運行している総社線というのがございます。以上、自主路線3路線の中で、日赤乗り入れの広瀬線、大胡線に関しましては、いろいろお客様からのご意見やら何やら多数いただいておりまして、時刻の設定ですとか、運行本数ですとか、運行経路ですとか、いろいろ考慮させていただきまして、今もってお客さんのほうから多々、広瀬町、朝倉町、文京町近辺のお客様から特に問い合わせがたくさん来ておりますので、お客様のニーズになるべくお応えできるよう、時間設定、運行本数、経路を設定させていただきたいと思っております。  それと、うちの会社だけではないと思うのですが、先ほどからお話に出ておりますマイカーに対抗する施策なのですが、これといったものはないのですが、何といってもやはり運行本数、言葉で言うのは簡単なのですけれども、利便性を向上させるにはやはり運行本数だと思っております。運行本数をふやすには、バスが必要になります。そのバスを動かすのには運転手の確保が不可欠になりますが、運転手がなかなか集まらない。なぜ集まらないかというと、やっぱり待遇だと思っております。その待遇を上げるには、会社が体力をつけなくてはならないと思っております。体力をつけるために、今後トレーニングを欠かさずやっていきたいと思っております。とにかくドライバー確保は今一番重要な課題だと思っております。実は、私はきょう午前中バスを運行してまいりました。ドライバー不足のため、午前中運行して、午後はこちらの大事な会議があるということで、他のドライバーに任せてやってまいりました。どうぞよろしくお願いいたします。  簡単でちょっとつまらない話だったのですが、以上で終了させていただきます。 (小又万里氏)きょうはどうもお疲れさまでございます。永井運輸の部長の小又でございます。前橋市の端気町に在住の前橋市民でございます。きょうは係長の水野、こちらも駒形町在住の前橋市民でございますが、同行させていただきました。では、着座にて説明させてもらいます。  まず、永井運輸の会社の沿革等概要なのですが、昭和30年9月に創立いたしまして、当時は貨物輸送のダイハツ車体の完成車を運ぶ輸送から始まった、今でも貨物が全体の売り上げのシェアの50%を誇るというような、そんな会社です。私は、昭和63年4月に入社いたしまして、この会社でしか社会保険をいただいたことがございません。バス事業の担当になったのが平成5年4月、まさに東武さんの撤退で東大室線と玉村線を引き継いだときからもう25年間になりましたけれども、私はずっとその平成5年からこの前橋の乗り合い事業に関して見てきたといいますか、事業を遂行してまいりました。自己紹介とよりよいバス交通についての意見が一緒になるのですけれども、実際その25年前から比べますと、前橋市の交通網は格段に利用しやすいものになっているかと私は思う次第です。利用者数等は減少しているとは思いますけれども、当時の系統数から今比較しますと、かなりの系統数があると思うのです。だから、かなり便利にはなっているというふうに私は分析いたしております。  永井運輸も貸し切りバス事業、特定バス事業、乗り合いバス事業と平成5年からどんどんふえてまいりまして、今では市内では8路線、30系統を受け持つ事業者となっております。あとは玉村の乗り合いタクシー等も乗り合い事業では運行しておりますけれども、やはり喫緊の課題というものに関して、先ほどからお話が出ているとおり、乗務員不足、また7月から大分厳しくなってきます労働時間の短縮というような働き方改革等がありまして、実は1年半ぐらい前に労働基準監督署が私どもの会社に来たのです。やはり是正を食らいました。その労働基準監督署の職員の方に、いやもう限界なんだよというようなことで、お話しした経過がございます。何といっても、昔は本当に履歴書のほうをかなり預かっていた時代もあったのですけれども、今はどんなに募集しても来てくれないというふうなものがありまして、まず事業を維持するということがよりよいバス交通への貢献というふうにも考えられるのかなと思いました。  以前県の会議でも、急に振られたのでお答えしたときがあったのですけれども、まずこの会議においても、バスを利用してこの会場に来ていただきたいというふうなことを以前生意気ながら話させてもらったら、先日の県の会議の中で、やはりそのようなことを同調していただけるような発言があったので、ほっとしたのですけれども、市民のお手本となるように、市県職員の方等が通勤等に必ずバスを利用していただくというふうなことをすれば、この6社の路線の収支率が多少アップするというふうにも思えるのです。これは、時間に拘束されるというふうなものがありますけれども、もちろん民間も行政も一緒だと思います。働き方改革等で時短を迫られる中、その路線バスの時刻にあわせて会社を退勤していただくというふうなものがかなえられるのであれば、バス事業においても若干また変わってくるのではないかなと。まず、皆様方がバスを利用していただくというふうなことをお考えになっていただければと、そのようなことを生意気ながら申し上げさせていただきます。  あとどうしてもバス輸送におきましては、中心商店街といいますか、市内の活性化がやはり必要不可欠になってくるのではないかなと思います。あとイベント輸送です。イベント輸送等でもかなりのお客様が乗るのです。そのようなものをこの前橋で、高崎に負けないくらいの勢いを今つけなくては、どんどんみんな持っていかれてしまうというふうなことになりますので、そういうイベントの開催にしても、バス輸送の交通をこれから維持していく、そのような姿勢であるならば、ぜひともそのようにしていただけたらというふうに思う次第です。  大変生意気なことを言って申しわけございませんけれども、以上です。 (委員長)ありがとうございました。  ただいま発表していただきましたご意見を中心に、これより委員の皆さんとで意見交換を行いたいと思います。進行役は私が務めさせていただきますので、よろしくお願いしたいと思います。  それでは、ご意見等がございましたら委員さんお願いいたします。 【石塚委員】今各事業者の皆さんからいろいろ独自の取り組みですとか、歴史ですとか、それぞれ特色をお聞かせいただきまして、想像以上に事業の関係は厳しいのだと今実感しているところなのですけれども、私は先ほど言いました利根西の総社町なので、たまに大渡橋の西詰のあたりから前橋市役所にバスを使って、帰りもバスを使って帰ることがあるのですけれども、そんな中で全部とは言いませんけれども、同じ停留所で2社さんぐらいが同じ路線を走っているんだなと思って、そういう意味で例えばさっきおっしゃいましたそういう横の連携といいますか、停留所も1つにしたり、案内板を1つにしたりとか、そういう効率化のための横の連携ですとか、あとはJRなんかとの連携、そういったことはどのようにやっているのか、その辺をちょっとお聞かせいただければと思うのですけれども。 (阿部正治氏)それでは、関越交通の考え方と全体的な考え方とちょっとまじるかもしれませんけれども、まず路線バスの運営上の中で一つ整理しておかなければいけないのは、先ほど言葉の中で自主路線ですとか、委託路線とかという言葉が出てきました。自主路線というのは、バス事業者の責任で、要は補助金はなしで赤字になればそのまま赤字ですし、黒字になればもちろんいいのですけれども、そういった路線です。それともう一つは委託路線で、ここで言えば前橋市さんから委託を受けて運行している路線です。これは基本的に補助金つきなので、赤字になった分は補填してもらえるというもので、これらが共存しているということです。  そんな中で、自主路線については事業者の責任でやっていますので、当然利用者の多いというか、そういった経路でそういうバス停を使って運行せざるを得ないので、そこをどうにかならないかと言われても、なかなか調整は難しいのかなと。一方で、委託路線については、委託路線だからいいということではありませんけれども、前橋市さんと事業者との調整の中で、一方の路線はAのルート、もう一つの路線はBのルートでという、そういう調整というのは当然できる話だと思います。  それともう一つ、多分同じような時間帯に走ってしまうというのもあるのかと思います。それについては、ほとんどのバスが駅へ乗り入れていますので、列車とどこまで各社があわせているかわかりませんけれども、私どもは前橋駅の列車の時刻が変わるとバスの出発時間の調整はしています。そんな中で、同じような時間にあわせると当然同じような時間に並んで出ていくという可能性があって、電車のないときにはバスが走らないと。ただ、逆に電車が着いたのにバスがないではないかということも時々は言われるかと思います。それについては、総体的に本数が足りないから、そこにバスを動かせないという理由なのかというふうに思っています。
    【近藤(好)委員】先ほど各事業者さんが本当に日ごろから住民の足を守っていただくという点でご努力いただいているという生の声をお聞かせいただいて、いろいろと考えるところがありましたけれども、やっぱり少子高齢化の中で、とりわけ高齢化社会の中ではきめ細かくしていかなければいけないけれども、しかし一方ではなかなかそういう施策をするとなると、かなりの経費もかかる。本当に乗ってもらわなければ、なかなか事業者さんも頑張れないというお話などもありまして、非常に考えさせられましたけれども、この中で確かにお話をお聞きして、私も通常は車で生活しているということがあるのですけれども、市役所の職員さんや県の職員さん、あるいは市民の皆さんが例えば月1回でも2回でもバスに乗ってもらうというような、そういうキャンペーンというか、行政の支援も必要なのかもしれないなんて思いながらも、そういう取り組みみたいなことを検討されたりとか、あるいは今後そういう必要性というのがあるというふうに思っているのですけれども、このような点でどのようにお考えになっていらっしゃるのか、お伺いしたいと思います。 (根岸孝育氏)乗り合いバスの場合はやっぱり知っていただかないと、ここのエリア、ルートを乗り合いバスが走っているということを知っていただかないと乗っていただけないわけで、その周知活動ということに関しては、各社で路線ごとの時刻表、また路線図、いろんな資料をつくって、いろんな団体さんにお配りして協力を仰いで、周知活動をしているのですけれども、それ以外に今高齢化の話がありましたけれども、群馬県はご存じのとおりマイカー県なものですから、自動車の保有率、免許の取得率もトップクラスですけれども、高校を卒業して、また大学を卒業してすぐに運転免許証を取って車に乗ってしまう。バスに乗った経験がないという方がある程度人生を生きてきて高齢になって、免許証を返納したときに、路線バスの乗り方を知らないという人も数多くいらっしゃるのです。やっぱり子供のうちから公共交通になれていただく、バスの乗り方を知っていただくということで、今群馬県の指導、市町村の指導、協力もあるのですけれども、特に群馬県さんで公共交通教室という小学生を対象に希望の学校を募って、年に十二、三校、事業者が持ち回りで学校にバスを持って出向いて、交通教室を実施しています。国のほうも群馬運輸支局さんのほうでバリアフリー教室、バスの出前講座とかという形で、そういった教室を実施していただいています。そのほかに各事業者が自治会と協力して、弊社でも去年やったのですけれども、これは玉村地区だったのですけれども、高齢者の方を一堂に集めて、そこで高齢者に対する交通教室、バスの乗り方教室を実施いたしました。そんなことで、周知活動の努力をしているのですけれども、なかなかそれ以外にいい方法を思いつかなくて、いろいろ考えながらやっているのですけれども、またそういったいいご意見、案がありましたら教えていただけたらと思います。 (阿部正治氏)今の群馬中央さんの回答にちょっと補足なのですけれども、パーク・アンド・ライドというような形のもの、もう何年前かちょっと覚えていないのですけれども、国道17号沿いで恐らく県の方が主体でやっていただいたのだと思いますけれども、一般のスーパーの駐車場みたいなところを借りて、そこに車を置いて、そこからバスに乗りかえてくださいというような実証実験をしたこともありました。そこそこ利用者はいたのかもしれませんけれども、やはりなかなかそれが継続してできるというものでもなかったと思います。ただ、そんな中で今前橋市さんのほうで地域公共交通網形成計画、これは多分本年度から実施だと思うのですけれども、そんな中でもパーク・アンド・ライドということについては、一つの施策としてとられているようなので、ぜひそういうのを活用ができたらというふうに思っています。 【近藤(好)委員】ちょっと今ご説明いただいてなるほどと思ったのですけれども、そもそも車社会で、子供さんも生まれたときからずっと車を乗っているので、バスの乗り方を知らないというのはちょっと衝撃で、私の認識が余りにも違っていたのだなというふうに改めて思ったのですが、そういうバスの乗り方あるいはバスを身近に感じるというところまでまず取り組まないといけない時代になったということにちょっと衝撃的な感じがしたのですけれども、でも一定の年齢の方は、バスに乗るというのはある程度、こんな例を出して申しわけないのですけれども、大雪が降って全く車が動かないという中で、そのときにはかなり電車、バスを利用された方はいたと思うのです。申しわけないですがそのときには私も毎日、電車、バスを利用させていただいて、全く違う景色が見えたのですけれども、日常、自分で車を運転していると、景色が全く見えない、地域がどう変わったか余り考えないで目的地に着くということだけを考えるという、この違いが大きいというふうに思ったのですが、そういう点では確かに自家用車よりも時間はかかるけれども、しかし人間らしい環境がよくわかったり、季節がわかったりという意味で、とても大事な公共交通というか、機会だというふうに思ったのですけれども、そういう点ではただ単なる輸送手段ということだけではなく、地域をよく知るとか、あるいは身近に感じるとか、人間らしさを取り戻すとかという点ですごく大事な機関なのだというふうに今ちょっと思い出したのですけれども、そういう点でもっと大きな取り組みというのが、現在の事業者さん全体で取り組む、あるいは行政も一体で取り組むというふうなことができると、本当にいいのではないかというふうに改めて思ったのですが、この点で何かご感想がありましたらお願いしたいと思います。 (岡田秀祐氏)今委員のほうからお話がありましたけれども、これもはるか昔の話になるかもわかりませんけれども、一時期水曜日はノーマイカーデー、これがはやりました。なぜそれが消えてしまったのか、その検証というのは誰もしていないです、事実上は。それは恐らくは今の社会生活といいますか、生活スタイルの大きな変容があったのだというふうには思います。それと同時に、当時よりもモータリゼーションが進んでしまったというようなことはあると思いますし、また今は逆に個々の時間のほうが大事になってきているというのがありますので、そういうものが相まってだんだん衰退してしまったというような傾向が一つうかがわれるのではないかというふうに考えているところもあります。  それと、先ほど近藤委員のほうからお話がありましたように、事業者はなかなか実施困難ではございますけれども、場所によっては各教育委員会サイド、学校サイドにおいて、子供たちのバスの乗り方、それとバスの重要性、こちらのほうを教えるというか、一つの授業として実際に行っているところもございますし、弊社もそういうところにおかれまして、そのご要望に応えているという事例は実際上かなりございます。ただ、子供たちは喜んで乗るのですが、それにもかかわらず親、保護者自体が乗り方を知らない、そちらのほうが逆にびっくりします。  それともう一点言えることは、今の子供たち、児童生徒を含めてでございますけれども、バスに乗ったことがありますかという質問をしたことがあります。乗ったことありますと皆さん言います。何のバスに乗っているのかというと、ほとんどがいわゆる乗り合いのバスで路線バスには乗らないのです。要するに修学旅行とかで乗る貸し切りバスです。何もないですから、こちらのほうの乗り方は知っているのです。ところが実際上路線バスは自分でカードなり現金を持って乗らなくてはいけない、そういう作業というのを全然知らない、親が知らないわけですから、子供はわからないわけです。それでは困るということで、最低限の要するに素養として身につけていただきたいということで、学校サイドのほうでは考えているところが非常に多くなっているというのは現実だと思います。  それとあわせた中で、実は私どももまだ行っておりませんけれども、先ほど関越交通さんのほうからお話が出ましたように、前橋市さんのほうでもパーク・アンド・バスライドを考えてございます。ただ、その考え方はいろいろあるのだと思うのですが、私個人的には一つの大きな施設、そちらのほうの一角を借りて、そこで何十台か集めた中でパーク・アンド・バスライドで路線バスを走らせて、いわゆる交通渋滞の緩和を少しでもしていくというようなことも含めた中でやっていく必要があるのかと。当然それに乗っている方々というのは、今度はそこにまた戻るわけですから、そこのところでその施設の利用もできる、それと同時にこれはあくまで理想論ですけれども、例えば前橋市街地の中にまで入っていただければ、そこで一つの回遊性が生まれる可能性も否定できない、そういったいろんな相乗効果が生まれる可能性もございますので、ぜひとも市議会の皆さんのほうでもそういった面についての施策等というのですか、考え方を推し進めていただければ非常にありがたいかなというふうに考えているところでございます。 【近藤(好)委員】やっぱり日常的に乗っていただくという点では、パーク・アンド・ライドが機能していくということが非常に大事だというふうに思いますけれども、パーク・アンド・ライドというのは本当にかなり力を入れないと成功しない側面があるというふうに思っていますけれども、そういう日常の生活を大きく転換するというのはどうしたらいいかという、ここは本当に考えどころだというふうに改めて思いましたし、同時にまず一人でもバスに乗っていただくというのはどうしたらいいかというのをこれはかなりの大きな知恵が必要なのだということを改めて考えさせられましたので、またより一層今後ともご意見いただきたいと思います。ありがとうございます。 【窪田委員】いろいろお聞かせいただきまして、ありがとうございました。何点かお伺いしたいのですが、まず今パーク・アンド・ライドのお話が出ました。市の地域公共交通網形成計画の中でも、そういったことをしていこうということになっておるということですが、各事業者さんにとって、それぞれの営業所をその場所にしてというのはなかなか大変かと思うので、こういったエリアとか、共通のスペースというのが必要というときに、前橋市内ということを考えると、どういう地点にあったほうがいいのか、もしくは例えば日本中央バスさんは下佐鳥にあるとおっしゃいましたけれども、あそこのスペースを共有してとかと、いろんなやり方があろうかとは思うのですけれども、まず場所としてどのようなお考えをお持ちなのかというのがもしあればお願いしたいと思います。 (関智氏)うちの敷地内なのですけれども、とりあえず借り物なのですけれども、バスの置き場としては広いスペースなのかなと、あいたところを何とかそういったことで利用できればというふうにいろんな利用の仕方を考えたことはあるのですけれども、実現はちょっとまだしておりません。今日赤さんも近くに開業するということで、あそこでバスターミナル的な使い方もできないかというのは、以前考えたことはありますが、実際の具体的な計画段階までは入っておりませんでした。今後上司と相談して、また社に戻りましたらそういった提案を自分のほうからさせていただきたいと思います。 (阿部正治氏)パーク・アンド・ライドの場所の関係ですけれども、もしできるとすれば各社それぞれ希望する場所というのはあるのだと思いますけれども、私どもが考えるのはメーンになっているバス路線、自主路線で特に言いますと、国道17号渋川から前橋駅方面とか、あるいは富士見温泉から前橋駅とか、そういった路線が一番本数も多いところですけれども、そういうところはもちろんその周辺の方はそのままバスに乗っていただければ一番いいのですけれども、やはり少し離れた横の地域というのですか、そういったところの人たちがバス停の近くまで来てバスに乗っていけるとか、要はなかなかバスを横の線まで充実させるというのは難しいので、少なくともそういうところのバスのない人たちが幹線のバスのあるところまで来て乗っていただけると、そういう環境ができれば非常に利用しやすいかと思っています。 (岡田秀祐氏)弊社といたしましては、いろんな考え方がやっぱりあると思います。パーク・アンド・バスライドの利便性、いわゆるメリット、デメリット、これは両方ともやっぱり持っていると思います。一つの考え方でしかありませんけれども、私のほうといたしますと、現在イオン高崎から前橋駅まで走っているわけでございますが、イオン高崎さん、要するにそういう商業施設とタイアップしながら、結構大きな駐車場を持っていますので、あいているスペース、そこで毎日というわけには当然いきませんが、要するに通勤、通学、基本的には通勤になると思いますけれども、大体月曜から金曜までの間、それと当然商業施設でございますので土日は当然混むわけですから、そこの利用というのはそちらのほうを優先していただくという形の中での共同行為、そちらのほうでうまく利用できればよろしいのかなというふうに考えておりますし、これからまた逐次進めていきたいというふうには考えてございます。  それによって何が変わるかと言いますと、先ほど少し触れましたけれども、いわゆるこれまでの車からバス利用によって、車両が大分というか、当然限定はされるわけですけれども、それでも年間を通した総数でいきますと、相当の数が減ってくるということになりますので、そこにはまず駐車場の問題の解消が一つあるということと、環境的な配慮が生まれるというようなこと、それと結局そこの施設のところに置きますから、最終的にはそこの施設のところに帰ってきて、そこの施設をまた利用してもらうというようなお互いの要するにウイン・ウインの関係が生まれませんと、なかなかうまくいかないというような考え方も当然出てきますので、そういったことを加味した中で総合的に考えていくことが必要であるというふうに考えておりまして、当社ではイオン高崎さんのほうと今現在調整中でございます。  それと、利用者の関係でございますけれども、まずは皆様を初め、県の職員、前橋市の職員、当然通っている方いらっしゃるわけですから、そこからまずは始めていく。これは高崎市も同じでございますけれども、そちらのほうに事業者としても打診をしていって協力を求めていく、こういうことがやっぱり必要であるのではないかというような気がいたしまして、少しずつではございますけれども、動いている状況でございます。 (根岸孝育氏)パーク・アンド・ライドの問題については、いろいろな考え方があると思うのですけれども、各事業者がやっている路線、また前橋市さんの委託路線もそうですけれども、利用者の多い路線については、いろんな箇所でそういったスペースがあればパーク・アンド・ライド、あと一つ考え方は車だけではなくて、サイクル・アンド・バスライド、自転車でそこまで行って乗れるといった、やっぱりどうしてもバス利用がしづらいという点においては、自宅から停留所までの距離がある、歩くのに何キロメートルも歩かなくてはならない、そういった方が自転車だったら割と早く行ける、そういったことでサイクル・アンド・バスライド、そういった用地、スペースが確保できれば、簡単にバスに乗れるというようなことになるかと思います。  あとは、中心市街地なのですけれども、中心市街地の活性化ということをいろんな方向で議論されていますけれども、やはり渋滞がある、あとは駐車場の問題等でなかなか市街地に車で来てという対応がしづらいという中で、例えば中心市街地の一つ手前にもしそういう用地、スペースが確保できるのであれば、そういったところでパーク・アンド・ライドと路線バスの結節点を共有というか、そういった施設が設けられれば、いろんなバスに乗りかえもできる、マイカーでそこまで来て、あとはバス路線を乗り継いでいろんなところに行けるという、お金のかかる話ではありますけれども、一つのアイデアというか、意見としてはそんなことも考えられるのではないかなというふうに思います。 【窪田委員】続けてなのですが、交通弱者と呼ばれる、特に高齢者を中心に言われておりますが、そういった方々のためにも公共交通というのは維持、継続していくべきだという点で、これから先、先ほど来からのお話にもありましたように、乗車数が減ってという流れの中で、公共交通の利用促進という動きが少なからず必要かなと、そう思っております。業界、各社でも結構ですが、例えば先ほど永井運輸さんから役所の方にぜひ公共交通を使って通勤していただきたいというようなお話もあります。前橋市は企業体として商工会議所などもあります。高齢者、いわゆる交通弱者をみんなで守るためにも、公共交通を使おうと、そういった切り口からも各中小企業の方や大手企業の営業所などもありますので、申し入れをすべきという点も業界として、各社でも結構ですが、何かお考えなどがあればお聞かせ願えればと思います。 (宮川良伸氏)今のご質問の回答にはならないかもしれないのですが、これは鉄道の話なのですけれども、高崎に高崎商科大学という学校がありまして、そこがうちともいろいろ密接に関係しているのですが、そこでこれは学校ではなくて、いわゆるPTAというのですか、保護者のほうがお金を出して、定期を買った学生に対して10%割り引きするということをもう5年ぐらい前からやっています。これは、うちの窓口で定期を買うときに例えば定期1万円だとすればそれを9,000円にして販売して、残りの1,000円については、当社が高崎商科大学の保護者会から後でまとめていただくというようなこともやっております。それで、高崎商科大学さんというのは、割と畑の中にありますので、その周りの農家の方が駐車場用地で割と貸していたのです。だから、車で通う学生さんが多かったのですけれども、そういうことをすることによって、多少車のほうから鉄道のほうに持っていったということがありました。非常に爆発的にそれが変わったということはないのですけれども、そういうことから考えると、バスでも、やっぱり高校とか、大学とか、うちなんかの沿線ですと前橋育英高校さんとかあるのですけれども、そういうところで何とかそういう補助だとか、もちろん事業者も幾らか負担するということもあるのでしょうけれども、そういう形で交通弱者ではないけれども、高校生にしても、今後卒業してもバスに乗ってくれるような癖をつけるというのも必要なのではないのか。  それから、先ほどの話に戻ってしまうのですけれども、私が子供の学校のPTAをやっていたときに、私は高崎なのですけれども、PTAの行事でちょっと遠くのピクニック会場でバーベキューをやるという話になったのです。それにどうやって行くのといったら、みんな車で行くというから、それはおかしいのではないのといって、PTAの行事で何で車で行かなければならないの、車を持っていない人もいるのだし、第一危ないでしょうということで、それを私の手前みそかもしれませんけれども、路線バスが通っていますから、路線バスで行きましょうと、それで線内貸し切りといって、1台貸し切りの路線バスを出したのです。それで子供と大人と連れていって、また帰りも路線バスで帰ってくると、そういうPTAの行事だとか、遠足なんかも貸し切りバス、私ども子会社に貸し切りバスがあるので何とも言えないのですけれども、貸し切りバスを使うのではなくて、常に学校の行事なんかでも乗り合いバスを使うような癖をつけるというのも大事なのではないかと思います。  それから、あと交通弱者ということでお話があったのですけれども、ちょっとこれはまたそれてしまうので大変申しわけないのですけれども、お年寄りが乗られていて、車内で転んでしまって事故になるということが結構あるのです。もちろん運転手が急ブレーキ踏んだとか、そういうやむを得ない事情もあるのですけれども、そうでなくて走行中に移動してしまって転んでしまったとか、そういうのがあるので、その辺もちょっと気をつけていかないと、バスに乗るとこけて骨が折れるからバスに乗らないということになってしまうと困るので、これもなかなか啓蒙していかなければならないかなというふうにも感じております。 【窪田委員】最後に、担い手不足のお話もいただきました。あわせて私も岡田委員長と同じ創生前橋という会派に所属しておりまして、ここ2年連続自動運転に関する国への勉強会ということで、聞き取りなどをさせていただいております。少し未来のお話になるかとは思いますが、自動運転を日本中央バスさんの区間は試験的に群大とやられると聞いていますけれども、そういった近い未来に来る自動運転に関して各社のお考えがあれば、ちょっとお聞かせいただきたいのですが。 (阿部正治氏)大分将来の話なので、ちょっとわかりにくいところもあるのですけれども、自動運転そのものはかなり普及してきて、そんな先にいかないうちに恐らく実現が可能なのかなと。群大中心のシステムについても、ある程度地域を限定していますので、自動運転そのものはかなり進む可能性はあるかと思っています。そんな中で路線バスについては、バス停の認識ですとか、あとは運賃をどうやって収受するかとか、そういった問題もいろいろあるものですから、そういったところをどういうふうに調整していただけるのか、なかなかこちらでどういうふうにしてということは難しい施策なので、お願いするしかないのですけれども、路線バスに関してはそういった部分もあるのかなと思っています。確かに運転手不足の中では、期待はしている部分にはなります。 (関智氏)自動運転に関してですけれども、うちはたまたまシャトルバス、中央前橋駅から前橋駅までを結んでいる路線をやらせていただいておりまして、そういった流れで自動運転に参加させていただいておるのですが、ドライバーの反応ですけれども、いろんな話を聞くのですけれども、ほとんどはあれが本当に稼働してしまうのはまだ先だろうというような認識です。それで、仮にシャトルバスが試験的に自動運転での運行が数年後に行われるとしても、これは2点間輸送なので、ドライバーは正直言って2点間輸送というのは好きではないのです。バス業務の中では余り好まれない業務です。シャトルバスを自動運転でやってくれるのだったら、普通の路線バスを我々がやればいいのだからというような答えが返ってくる場合が多いです。  将来的に自動運転というのがどこまで進んでいくのかというのが、何年後かというのは具体的に想像できないものですから、ドライバー的にはそれほど直近に懸念を感じているというのはないと思われます。私と直接話ししたときも、シャトルバスの自動運転はいいじゃないかみたいな、そんな流れの話でございました。あくまでもドライバーがそう思っているというか、将来職がなくなるとか、例えば本当に20年後、30年後、40年後になってしまうとどうなるかわからないのですけれども、5年後、10年後に自分の仕事がなくなるということはないだろうというふうに皆さん思っているかと思います。 (岡田秀祐氏)今の話でございますけれども、今関越交通さんのほうでもお話がありましたけれども、確かに自動運転はこれからどんどん、どんどん進んでいくのだというふうには思います。ただ、私が個人的に懸念するのは、ちょっと上信電鉄さんのほうでもお話が出ましたけれども、意外と車内事故等が多いわけです。要するに不測の事態がどのようなときに起きるかがわからないのが不測の事故でございます。その不測の事態が発生した場合に、誰がその責任を背負うのか、いわゆる責任の所在、こちらのほうが明確にならない限り、まだちょっとその運行については疑問があると。これは、バスだけでなく、自家用車も結果的には同じだと思いますけれども、やっぱりなかなかその辺のところの確立ができない限りにおいては、早急に進むということにはならないのかなというふうな気がいたしております。 【林委員】先ほどの皆さんの話を聞いていますと、バスの運営が大変だということで窮状を訴えていましたが、先ほどから市の職員とか、県の職員が乗ると、多少よくなるのではないかというような話を伺っています。皆さん6社ありますけれども、企業の大きさも違いますし、路線の範囲も違います。そういった中でやっていく中で、一社一社が行っていくのではどうかと思うのですが、バス協会というのが多分あると思うのですが、前橋市内だけのバス協会があるかどうかちょっと知らないのですけれども、6社でそういう話をまとめて、とりあえず前橋市なり、県なりにやるというようなそういった方向があるのかどうか。  そして、先ほど前橋力という話があったので、前橋のほうにそういった6社でまとまって訴えて、そして前橋をそれだけ動かせれば、多少どうにかなるかなとちょっと思ったものですから、そのような考え方があるのかどうか、ちょっとお聞きしたいと思います。 (阿部正治氏)群馬県バス協会は当然ありまして、きょうも副会長と専務理事も傍聴で来ていますけれども、バス協会の中には貸切部会、乗合部会、安全環境部会の3つの部会がありまして、その中の一つに乗合部会というのがあります。乗合部会は群馬県全体の路線バスを運行している会社が対象で、今ここにいる6社以外は、草津方面のJRバス関東さんみたいなああいった大手は別として、ほとんどが市町村さんから委託路線だけをその狭い地域の中で運行している会社なので、実質的に全体で何か取り組もうといったときには、どうしても前橋、高崎地区が主体になります。そんな中で、この6社で前橋高崎地区乗合委員会という委員会を一応設置してありまして、なかなか大きなことはできないのですけれども、細かい部分でいろいろ取り組むことがあるものですから、この6社の会議の中で協議することがあればしていくと。当然それを前橋市さんとか、県ですとか、そういったところにお願いすることはもちろん可能ですけれども、先ほども申し上げましたように、各社の考え方があったり、自主路線があったり、委託路線があったりということの中で、全体的にお願いしていくものというのは、ちょっと限られているかもしれませんけれども、私が思うのに、先ほどちょっとノーマイカーデーという話が出ましたけれども、そういったころは行政とかに随分路線バスに関心を持っていただいた時期があったような気がします。それがやっぱりしばらくの間余り路線バスを当てにしないような、そういう流れがちょっと続いていましたが、こういった路線バスのことに関して協議ができるような会議というのがここ数年でちょっとふえてきたような気もしていますので、今後前橋市さんの交通網の再編計画等もそうですけれども、そういったことを含めて、事業者としていろいろお願いをしていきたいというふうには思っています。 【林委員】先ほども群馬バスさんが前橋力に期待したいみたいなことを言っていたのですけれども、その点について要望していると思うのですけれども、6社でどのようなことを要望したいというか、我々としては残してもらいたいという考えはあるわけですから、当然前橋市としても残してもらいたいと思っているのです。そこのところをうまく合致させていくためにどうしたらいいかというのをちょっとお聞きしたいのですけれども。 (岡田秀祐氏)ちょっと前橋力と私のほうで言ってしまったので、非常に申しわけないのですけれども、具体的な施策とかという話になってしまいますと、事業者自体の中でできる範囲というのはおのずから決まってまいります。私も少し触れましたけれども、いわゆる限界がどうしても出てくると。わずかなものしかできないというのが現実でございます。なおかつこれからひょっとしたらこのバス環境というのがもっともっと厳しくなるという中で、ほかの例でございますけれども、極端な例でいきますと、撤退だとか、そういうので大騒ぎしたこともございます。そういうふうにならないために、いかにしたらいいかという、要するにバス本来の魅力、それはあくまでもバスに対する魅力というような話だけではなく、要するに行政として何をしていったらいいのか、また市としてこの特別委員会のお題目にあるように魅力あるまちづくり、これに全部ひっかかってくるのだというふうに私は思います。  要するに3者が一体となってよりよいものを考えていく、考え出さなくてはいけない、ただそれを事業者だけがやるのではなくして、やっぱり率先するのはどこかとなりますと、やっぱり行政と事業者もそうですけれども、みんな一体なのですよと、密接な関係があるんですよというところをやっぱり認識しなくてはいけないのかなというふうに思います。バス事業者としては、できるところは全面的に応援していくというようなことが大事ではないかなということであって、私が言った前橋力は少し意味が違いまして、一つのことをするに対しても、先ほどは定時性の話をいたしましたけれども、そこにはやっぱり時間どおりに来て時間どおりに帰っていける、そういったものがやっぱりその積み重ねによってバスの信頼性が生まれてくるのだというふうに考えていますので、ただそれにはバスというか、公共交通だけという形ではなくて、例えば道路網の整備だとか、そういうインフラにみんなつながってくるわけです。そちらのほうの関係機関にも前橋力を発揮していただいて、早期の推進をお願いしたいというのが腹でございますので、その辺のところはお間違えのないようにお願いしたいというふうに思います。 【小渕委員】大体質問は出たので、私からはちょっと地域の要望ということなのですけれども、上電の中央前橋駅とJR前橋駅を今つなごうとみんなでやっていただいているのですけれども、例えば途中の上泉駅とか片貝駅から前橋大島駅をつなぐような、今永井運輸さんが前橋大島駅から石関公園まで通学のバスを出していただいていると思うのですけれども、その辺の上電との連結というのはどのようにお考えなのか、ちょっとお伺いしたいと思います。 (小又万里氏)そもそも大島線と呼んでおるのですけれども、前橋大島駅から出まして、青果市場を右折して、石関町の学園中央のほうに、そのような循環でまた前橋大島駅に帰ってくる路線なのですけれども、平成13年9月から運行を開始いたしました。当時は実はその路線は学校のスクールバスの特定バスだったのです。前橋大島駅が開業になったということで、その路線を今度前橋大島駅から特定バスで、要はスクールバスで運行を始めたと。またあそこには未来学園さんと群馬県美容専門学校、あとは前橋工業高校の移転も当時予定されていたということで、永井運輸が一般乗り合いとして路線を引いたというような経緯がございます。当時上毛電鉄さんの駅につなぐというようなこともちらっと考えたのですけれども、県内では最大の96人乗りという大型の車両を当社は保有しておりまして、あの路線は今でも朝夕は結構乗ってもらえるので、その車両が旋回するスペースが上電の駅にはないわけです。そういうので、前橋大島駅オンリーでその路線を今やっておるというふうなことになります。もちろん上毛電鉄沿線の生徒もいると思いますので、そういうことで駅から学園へ、学園からまた上毛電鉄の駅へというようなことで結ぶのであれば、スペースの確保がまず必要なのかなということです。今少子化なので、大分利用者が減っているのは現状ではございます。 【藤江委員】いろいろお話を聞かせていただきまして、まことにありがとうございました。  先ほど定時性の確保のお話があったのですけれども、自分もたまに懇親会の後、本町のバス停から駅までバスがあるかなと思って9時ごろ行くと、9時台のバスがまだ何本かあるので待っていたのですけれども、なかなか来ないことがあって、まあいいやというので歩いて駅まで帰ってしまったことがあるのですけれども、それほど定時性の確保というのは難しい面があるのかなと思いつつ、今まで、現在でも構わないのですけれども、定時性を確保するために工夫されている点ですとか、苦労されている点ですとかありましたらちょっとお教えいただければと思います。 (関智氏)定時性ということで、ダイヤ改正のたびにドライブレコーダーからデータをとりまして、その時間帯の交通量ですとか、あとはお客さんの乗降量とかを考慮しながらダイヤ改正には生かしていきたいと思ってやっております。去年行いました川曲線のダイヤ改正でございますが、夕方中央前橋駅に着く時間がいつもおくれているというような状況が続いておりまして、次の発車時間に間に合わないということが平日の夕方17時で日常的にちょっと続いておりましたので、大幅に見直しさせていただきました。ドライブレコーダーで全て秒単位で1週間データをとりまして、各バス停の乗りおりの状況をドライブレコーダーを活用して全部データをとりまして、ダイヤ改正には生かしました。とは言いましても、川曲線は新前橋駅と中央前橋駅の2つの駅を結んで、しかも群馬医療福祉大学さんのところが終着となっておりまして、それぞれのところの適正な時間というのがございまして、片方にあわせると片方があわないというような、3つを同時にベストな時間に持っていくというのは、なかなか難しいところでございまして、時間帯によってはあわせたいのですけれどもあわせられない、これを全てカバーするには、車両の台数をふやさなくてはならないというところに行き着きまして、ただ予算の関係もございますので、台数をふやすわけにもいきませんですし、残念ながら妥協してダイヤ改正を行っているのが現状でございます。全ての時間をパーフェクトにあわすというのがなかなか難しい現状でございますが、極力お客さんの声を大事に考えまして、今後もダイヤ改正に努めていきたいと思います。 (阿部正治氏)ダイヤ編成上で一番苦労するのが、よく毎日おくれているのならおくれた時間にすればいいではないかという声だと思います。そんな中で、関越交通では時間帯によってやはりかなり停留所間の時間を調整して、同じAからBまで行くのに20分の場合もあれば25分かけていくような設定の場合もあります。そういうことをしているのですけれども、毎日同じ時間におくれたり、順調だったりということではないのです、その日によって違うのです。そうすると、路線バスは早発の禁止というのがありまして、順調にいったからと早くバス停を通過してしまうのは違法ですから、余りゆっくりした時間で設定すると、結局はどこかのバス停で時間調整でとまっていなければいけないのです。そうすると、前橋市内の渋滞している中でバスが1分間とまって待っているとか、そういう事態が起きてしまうので、どうしてもおくれぎみにつくらざるを得ないというところの中で、混雑のあるときはさらにおくれるということになってしまっているのだと思います。だから、混雑しても常に毎日同じような時間帯で走れるのであれば、そういう時刻設定にできるのかなというふうに思っています。 【藤江委員】ちょっと聞きづらい質問をさせていただきたいと思うのですけれども、先ほど石塚委員さんのほうから、バス路線で違う事業者さんで同じ時間にバスが走っていたり、停留所が2つあったり、3つあったりするよというお話の中で、自主路線についてはなかなか調整が難しいというようなお話があったかと思うのですけれども、本市の場合はご出席いただいている6社の皆様にダイヤを運行していただいているのですが、複数の事業者による運行であるために、ダイヤの調整等が容易ではないのかなというところも推察します。また、各社とも運転手さんの確保が難しいよというふうにも先ほど来お話の中でありましたけれども、そんな中でちょっと乱暴な言い方なのですけれども、各バス事業者さんの統合ですとか、乗り合い部門の一元化を図っていただくことによって、ダイヤの調整ですとか、それからバスの車両のスケールメリットが出てくるのではないか、また運転手さんの融通もきくようなスケールメリットが出てくるのではないかというふうにも思うのですけれども、その辺についてのご意見をお聞かせ願えればと思います。 (宮川良伸氏)今おっしゃられたことは、非常にリーズナブルなことというか、よく理解はできるのですけれども、どういう形態で統合するのか、つまり各社のバス部門を分社して1つの会社をつくるのかとか、そういうことになったとすると、当社の場合先ほど申し上げましたように鉄道とか、乗り合いバスとかありますので、ではその乗り合いバスの部門の資産とか負債をどうするのか、負債を持っていっていいのか、そういう問題も出てくると思うのです。そうすると、新しい会社が負債を非常に抱えてしまうというような問題もありますので、その辺はやり方によってはできる場合もあるでしょうし、できない場合もあるでしょうということになると思います。どうしても今6社が各社の都合というか、事情で運行しておりますので、どうしても同じような時間にバスが出てしまったりとか、この時間に全然バスがないとかというのはあると思うのですけれども、なかなか今おっしゃったことは、簡単にはいかないのではないかという気がしております。 (委員長)ほかにご意見等はありませんか。                   (「なし」の声あり) (委員長)ないようですので、以上で意見交換を終了いたします。                  ◎ そ   の   他 4 (1)次期委員会の開催内容及び日程について (委員長)次に、その他の(1)、次期委員会の開催内容及び日程についてです。  初めに、開催内容についてです。正副委員長で検討させていただきましたが、次回の委員会では公共交通の一つである私鉄を中心に調査研究を進めてみたいと考えております。そこで、桐生市を中心に公共交通を生かしたまちづくりに取り組む市民活動を行っており、わたらせ渓谷鐵道市民協議会の会長、上毛電鉄友の会の副代表でもあり、2015年からの生活交通をつくる会の代表であります伊勢崎市内にあります三立応用化工株式会社、代表取締役社長、佐羽宏之氏をお招きし、お話をお聞きしたいと考えておりますが、いかがでしょうか。                 (「異議なし」の声あり) (委員長)ご異議ありませんので、そのように決めさせていただきます。  続いて、日程ですが、佐羽宏之氏の予定を私のほうであらかじめ確認いたしたところ、7月23日、月曜日であれば調整が可能とのことでありました。そこで、7月23日、月曜日、午前10時に開催したいと思いますが、いかがでしょうか。                 (「異議なし」の声あり) (委員長)それでは、次期委員会は7月23日、月曜日、午前10時から開催することといたします。  なお、次期委員会以降のスケジュールについてですが、10月または11月に市当局からの報告と委員間による討議を行い、2月に委員間による討議を行いたいと考えております。また、行政視察については、1月または2月に1泊2日で行いたいと考えております。さらに、平成31年第1回定例会において、中間報告を行いたいと考えております。以上のとおり進めたいと思いますが、いかがでしょうか。                 (「異議なし」の声あり) (委員長)以上で本日の議題は全て終了いたしました。  本日の委員会では、大変お忙しい中有識者の皆さんにご出席いただき、大変感謝いたしております。前橋市におけるよりよいバス交通について、貴重な意見交換を行うことができましたので、この意見交換で頂戴いたしましたご意見も参考にして、今後特別委員会の調査研究を進めさせていただきたいと考えております。今後ともさまざまな面でご協力をお願い申し上げまして、閉会とさせていただきたいと思います。                  ◎ 閉       会 (委員長)以上で会議を閉じます。                                     (午後3時13分) 当サイトに掲載されているすべてのコンテンツは前橋市議会の著作物であり、日本国内の法律および国際条約によって保護されています。 Copyright (c) Maebashi City Council, all rights reserved. ↑ ページの先頭へ...