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平成 8年第 2回定例会−06月21日-03号

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  1. 各務原市議会 1996-06-21
    平成 8年第 2回定例会−06月21日-03号


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    最終取得日: 2021-09-30
    平成 8年第 2回定例会−06月21日-03号平成 8年第 2回定例会            平成八年第二回各務原市議会定例会会議録         ──────────── ● ─────────────           議   事   日   程   (第三号)                      平成八年六月二十一日(金)午前十時開議 第  一、会議録署名議員の指名 第  二、一般質問 第  三、休会期間の決定         ──────────── ● ───────────── 〇本日の会議に付した事件 第  一、会議録署名議員の指名 第  二、一般質問 第  三、休会期間の決定         ──────────── ● ───────────── 〇出席議員(二十七名)                             一  番  関   浩 司 君                             二  番  小 沢 美佐子 君                             三  番  今 尾 泰 造 君                             四  番  神 谷 卓 男 君                             五  番  古 田 澄 信 君
                                七  番  平 松 幹 正 君                             八  番  後 藤 幸 夫 君                             九  番  小 島 軍 司 君                             十  番  横 山 隆一郎 君                             十一 番  阿 部 靖 弘 君                             十二 番  伊 藤 正 博 君                             十三 番  真 谷   碩 君                             十四 番  末 松 誠 栄 君                             十五 番  藤 井 国 雄 君                             十六 番  加 藤   操 君                             十八 番  川 島 勝 弘 君                             十九 番  長 縄 博 光 君                             二十 番  河 田 久 和 君                             二十一番  中 村 幸 二 君                             二十二番  森     縋 君                             二十三番  相 沢 正 人 君                             二十四番  広 瀬 安 弘 君                             二十六番  小 室 義 明 君                             二十七番  白 木   博 君                             二十八番  小 島   香 君                             二十九番  沢 野 美 得 君                             三十 番  足 立   匡 君         ──────────── ● ───────────── 〇欠席議員(なし)         ──────────── ● ───────────── 〇欠員(三名)                             六  番                             十七 番                             二十五番         ──────────── ● ───────────── 〇説明のため出席した者の職氏名                       市長          平 野 喜八郎 君                       助役          白 木 昭 二 君                       収入役         横 山 恒 雄 君                       企画財政部長      牧 田 正 明 君                       総務部長        加 藤 経 夫 君                       市民部長        広 瀬   実 君                       健康福祉部長      小 林   巌 君                       経済環境部長      山 口 仙 司 君                       建設部長        清 水 信 義 君                       都市計画部長      仲   弘 智 君                       水道部長        川 嶋 淳 右 君                       選挙管理委員会監査委員事務局長                                   坂 井 義 弘 君                       教育長         浅 野 弘 光 君                       消防長         三 瓶 準 一 君                       企画財政部財政課長   竹 山 幸 市 君                       総務部次長総務課長  飯 田 哲 夫 君                       選挙管理委員会委員長  酒 井   武 君                       代表監査委員      服 部 守 男 君                       教育委員会委員長    森   知 照 君                       農業委員会会長     水 野   亘 君         ──────────── ● ───────────── 〇職務のため出席した事務局職員                       議会事務局長      喜多川   紀                       総務課長        金 武   久                       主任主査兼議事調査係長 小 川   周                       主査          福 田 英 二                       主査          山 下 幸 二                       書記          小酒井   恵                       書記          堀   善 子         ──────────── ● ───────────── (開議) 時に午前十時 ○議長(沢野美得君) ただいまから本日の会議を開きます。  本日の日程はお手元に配付したとおり定めました。         ──────────── ● ───────────── △第一、会議録署名議員の指名 ○議長(沢野美得君) 日程第一、会議録署名議員の指名を行います。  本日の会議録署名議員には、会議規則第八十条の規定により議長において二番 小沢美佐子君、三番 今尾泰造君の両君を指名いたします。         ──────────── ● ───────────── △第二、一般質問 ○議長(沢野美得君) 日程第二、一般質問を行います。  昨日に引き続き、順次発言を許します。  十四番 末松誠栄君。   (十四番 末松誠栄君登壇) ◆十四番(末松誠栄君) おはようございます。  発言のお許しをいただきましたので、通告に従いまして、国営木曽三川公園について、岐阜−稲羽線の道路について、そして福祉対策についてと、最後に市職員の来庁者に対する対応についての四点について、順次質問いたします。明快なる御答弁をお願いして質問に入ります。  まず最初に、国営木曽三川公園についてお尋ねをいたします。  国営木曽三川公園は、昭和六十二年十月にオープンした木曽三川の河口に位置する宝暦治水で有名な千本松原につながる長良川河川敷につくられた木曽三川公園センターに始まり、立田村の東海広場、海津町の住宅公園「浮ろーと愛ランド」、最近では三派川地区センター内川島町のかさだ広場、一宮市の138タワーを中心とする(仮称)三派川地区センター等次々とオープン、さらには整備中であり、川島町では世界淡水魚園等を含んでの(仮称)川島拠点が予定されており、いよいよ我が市各務原緑地が順次着工していこうとされていることに関して、国では既にオートキャンプ場の設置を予定地を含めて新聞でも発表しており、また当市でも地域住民にもその計画等が伝えられています。  そこで、当市では国の計画を待つばかりでなく、他市でも行われているような堤防道路を利用しての自転車道等の整備を含めて、まず市が積極的に当事業に取り組んでいこうとしている姿勢を国にアピールしていかなければと思いますが、市の計画等あればお示しをしてほしいと思います。  また、各務原緑地の一角に予定されております管理棟を含めた用地があると思いますが、その土地についても、計画面積、さらには取得時期、また予定されている管理棟、その他の施設の概要もわかる範囲で教えてほしいと思います。また、全体的に見た各ゾーンの計画もあわせて、わかる範囲で結構でございますので、御返事をいただきたいと思います。  現在、青少年グラウンドとして市内外の多くの青少年が各種のスポーツを楽しんでいる重要な場所でもあります。今後、どのようになるか関心を持っている人たちのため、また当市の重要なスポーツゾーンでもある場所の早期の実現に向けて努力をしていただくことをお願いしておきますが、各務原市の対岸であります愛知県側を見てみますと、一宮市の光明寺から、上流江南市、そして扶桑町などでは河川敷がとても整備されて、子供たち、また一般市民の方々が休日などスポーツに、レクリエーションにと多くの人たちが楽しんでおられることもよくおわかりのことと思います。あのような施設ができ上がるのを市民の方々が望んでおられることもあわせて申し上げて、この質問を終わります。  続きまして、岐阜−稲羽線についてお尋ねをいたします。  さきにも質問いたしました国営木曽三川公園のうちの管理地として予定されている近くに取りつけられる計画になっております岐阜−稲羽線についてお尋ねをいたします。  この路線は、現在、南北交通の重要な基幹道路として使われており、十六メートル道路──いちょう通りでございますが──を南下してJR、名鉄と二つの路線をまたいで、そして、旧二一号線までは早くから使われておりましたが、それ以南は何年もの間、南下することができず、非常に不便を感じていましたが、金属団地の東を通り、二一号バイパスまで県道として待望久しく開通して間がないところですが、バイパス以南は各務原市当市が道路として、十二メートルの幅員で計画決定をされておりますが、最初にも言いました国営木曽三川公園に至る重要な路線としてとらえたとき、今後の計画、また何年度にはどこまで、また最終木曽川堤防道路までは何年度をめどに進められていくのかをお尋ねいたします。木曽三川公園の用地の計画等の兼ね合いもあるとは思いますが、付近の市民にとりましては、重要なことでもありますので、確実性のある御返答を期待しております。  次に、福祉対策についてでございます。  仮に、SOSネットワークというふうに題してお尋ねをいたしますけれども、我が国は平均寿命も伸び、また出生率の低下等により、二十一世紀初頭では世界でも類をみない高齢化社会が到来するであろうことは、だれもが周知していることでありますが、本市においても全国平均を少し下回る程度ではありますが、確実に高齢化が進むことが予測されています。国においては、平成元年十二月に策定された高齢者保健福祉推進十カ年戦略──ゴールドプランでございますが、──と言われているものを基礎として、本市でもいろいろな施策が計画され、「かかみがはら長寿プラン」として、各務原老人保健福祉計画が平成六年度から十一年度にわたっての計画が作成されております。要援護老人の将来推計は、十一年度末には寝たきり・在宅・痴呆性老人虚弱老人においては、約五千人を超えるほどの報告が予測されていますが、そのうちで私は特に痴呆性の老人に目を向けて、特に体には障害がなく、どこにでも出かけていくことのできる老人を対象とした、提案も含めた質問をさせていただきます。  痴呆性の老人を抱えている家庭では、老人一人のために、常にそばについて見ているわけにもいかず、さりとて部屋に入れて、かぎをかけておくような昔の座敷牢のようなこともできず、寝たきり老人ともども大変なことかと思います。もし、家人の知らないうちに、突然時間の関係もなく出かけて、家人が気づいたときには、何時間もたったときなど、皆目探し出す手だてもなく、途方にくれて近所、また交番などにお願いをされているのが現状ではないかと思います。  そこで、これは他市で現在やっておられるシステムを参考にしての提案といたしますが、これは、先ほど私たち自民クラブで北海道の釧路市へ研修した折、相手市よりいただいたものですが、SOSネットワークという、こういうものをいただいてまいりました。これによりますと、「お年寄りになると、記憶力、判断力が低下し、道を間違えたり、自分の家がわからなくなることがあります。特に痴呆症になると、家を出て、どこにいるのかわからなくなることもあります。SOSネットワークは、このようなお年寄りを速やかに発見し、保護するシステムです。」これ北海道釧路の保健所がこういうものを出しておりますが、中には細かいマニュアルがきちんとできておりまして、それぞれ連絡する先、それから電話連絡用紙というようなのがついておりまして、これを痴呆性の老人の家庭に配って、そして申し込みをしていただくというような、こういうものでございます。これを一応参考にしておりますけれども。釧路市では、障害の虚弱老人、主に痴呆性の保護に関する連絡会議、これをSOSネットワークとして、各関係機関、警察はもとより、消防署、各老人保健センタータクシー業界、警備協会、近隣市町村、保健所、各医院・病院など、広範囲にわたってネットワーク化されており、痴呆老人を持つ家庭の悩みを少しでも解消し、また本人が事故等にあわない等のためにも、早い時期に検討されて、実施に向けて進んでいただきたいと思いますが、本市においてはどのように考えておられるのか、お尋ねをいたします。  地域的な問題もあろうかとは思いますが、当市ではきめ細かい近隣ケアグループ等もあり、他市よりも充実したシステムができるであろうことを希望いたしまして、この質問を終わります。  最後に、職員の来庁者に対する対応について、お尋ねをいたします。  私たちは、大人、子供に関係なく、朝は「おはようございます」昼は「こんにちは」等、ごく自然に日々のあいさつをして、当然のように習慣に言葉を交わしているのが普通だと私自身は思っていますし、そのように心がけておりますが、子供たちも学校であいさつ運動なるものを実施していますし、また登下校の際にも、ときどきのあいさつをするのがごく当たり前のように思いますが、当市の庁舎内では各職員の皆さんを見ておりますと、知っている人にはあいさつを交わす、軽く会釈をする、笑顔で通り過ぎる等いろいろですが、いろんな用事で来庁された方々に対する反応が今ひとつよくないのではと感じますが、私たちは年に何回か他市に研修に出かけておりますけれども、庁舎に入ると受付の女性が笑顔で出迎えてくれますし、廊下を歩いても軽く会釈をし、または言葉に出して通り過ぎていく職員が多いようにこれまでは感じております。職員は公僕という名のとおり、公の人間として、一般市民をお客様としてとらえたとき、気持ちよく、「どんな御用件ですか」「何課に御用ですか」等こちら側から常に声をかけれるような心がけが必要かと思います。市民サービスの一つとして、常に笑顔で接することのできる役所として、少しでも各務原市のイメージアップになるように、今後職員の教育の中に、特に来庁者に対する対応を考えていかれるようにしてはと思いますが、市のお考えをお尋ねいたします。  また、これは提案ですが、受付は専門の受付を置かれた方がいいのではと思いますし、その方が私は受付として、常にどのように対処しなければならないかわかり、市の顔としての受付であってほしいことをお願いして、質問を終わりたいと思いますが、これは提案も含めてでございますが、これも市の対応の一つになるかと思いますが、営業で来庁される方が各課に名刺配りをされておりますけれども、見ておりますと、各課のこと細かなところまで入り込んで、名刺を机の上にどんどん置いていかれます。重要な書類もあろうかと思いますけれども、それに何もお構いなしにどんどん置いていかれるのが現状です。そのようなことは、今後もカウンターの上に名刺受けを置いて、そこの中に名刺を受けるというようなことで済ませていただくような方向にしていただきたいなということを御提案申し上げまして、私の質問を終わらせていただきます。  どうもありがとうございました。 ○議長(沢野美得君) 都市計画部長 仲弘智君。   (都市計画部長 仲弘智君登壇) ◎都市計画部長(仲弘智君) 私から、一点目の国営木曽三川公園についてと、二点目の都市計画道路岐阜−稲羽線についての御質問にお答えいたします。  まず一点目の、国営木曽三川公園についてでございますが、当公園は、岐阜、愛知、三重の三県下にまたがる総延長百七キロメートル、面積にいたしまして、約一万ヘクタールの我が国最大都市公園でございます。建設省は本年度から始まる第六次都市公園等整備五カ年計画において、この三派川地域の川島町地内で、(仮称)世界淡水魚園木曽川八景建設工事を進めており、平成十年度の完成を目指して、全力を注いでおります。  当市といたしましても、既に市営の勤労青少年運動場が市民の憩いの場となっております。そこで、国の計画を待つばかりでなく、市が積極的に当事業に取り組んではどうかという御質問でございますけれども、国営公園内は当然国の事業予定地でございますので、市が先行して事業を進めていくわけにはまいりません。しかしながら、この事業計画については、国と十分協議をし、市の意向が反映されるものとなるよう、要望していかなければならないと考えております。  次に、各務原緑地の一角に予定している管理棟用地についての御質問でございますが、計画面積につきましては、三・五ヘクタールを予定しております。取得時期、管理棟等の施設概要については、今のところ明らかにされておりません。いずれにしましても、(仮称)世界淡水魚園木曽川八景の開園後、引き続き各務原緑地の整備と、とりわけスポーツビレッジの早期実現に向け、国に強く要望していく所存でございますので、よろしくお願いいたします。
     また、昨年中部地方建設局が発表いたしました中部地方における中核施設としてのオートキャンプ場の整備につきましては、現在国と県で調整中であり、当市といたしましても、その動向を見守りつつ、地元住民の意向が十分配慮される施設となるよう、その実現に向け、国に働きかけていきたいと考えておりますので、よろしく御理解のほどお願いします。  続きまして、二点目の都市計画道路岐阜−稲羽線についてでございますが、本路線は、各務原市那加土山町から神置町までの総延長四千四百三十メートルで、那加地区及び稲羽西部地域南北幹線道路として位置づけております。国道二一号線バイパスから以南の稲羽本通りまでの約六百八十メートルを建設省の補助事業として、平成二年度より事業を進めております。平成七年度末に、一部国道二一号線バイパスとの交差点改良事業を終えております。事業用地五千四百三十平方メートルのうち、約七〇%の用地を取得しており、平成九年度末には残りの用地取得、建物移転及び整備工事を完了する計画でおります。また、稲羽本通りから以南につきましては、国営木曽三川緑地の計画と整合を図りながら、事業を進めてまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(沢野美得君) 健康福祉部長 小林巌君。   (健康福祉部長 小林巌君登壇) ◎健康福祉部長(小林巌君) 御質問の福祉対策痴呆性老人対策の御質問について、お答えいたします。  痴呆性老人は高齢化の進展とともに、増加の一途をたどっている現状にあります。現在、市では把握しております痴呆性老人は、民生委員さんを通じまして、提出していただいております。寝たきり等老人台帳上の人数は、平成八年四月現在では、九十人となっております。これは民生委員さんを通じて市の台帳登録されている方でございまして、潜在的にはもっと多数の方がおみえになるというふうに思っております。また、現在在宅介護支援センターつつじ苑とサンバレーかかみ野がございますが、その中での平成七年度における痴呆に関する相談件数は、二百二十五件で、全相談件数の一八・七%を占めておりまして、こうした痴呆に関する相談が大変増加しているのが現状でございます。近年こうした痴呆性老人対策の重要性が社会的に認識されつつあるものの、福祉施策の中では痴呆に対するサービスは全国的におくれているのが現状でございます。本市におきましても、こうした痴呆性老人に対して、デイサービス、ショートステイなどの福祉サービスのほか、月一回専門員による痴呆性老人相談を実施いたしております。  そこで、釧路市を事例に、議員御提案の痴呆性の徘徊等の行動に対するSOSシステムでございますが、痴呆性老人の特有の行動であります徘徊の対策には、大変効果的なシステムではなかろうかというふうに考えております。今後貴重な御提案として、関係部局ともよく調整、相談して、前向きに検討してまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いします。  なお、痴呆性老人については、医療サイドの早期受診が重要でございますので、先ほど御説明いたしました在宅介護支援センターなど早期に利用していただきまして、早い時期に相談、治療していただくように、PRいたしますとともに医療、保健サイドとの連携がとれますように、体制をとっていきたいと、かように考えておりますので、御理解のほどよろしくお願いいたします。 ○議長(沢野美得君) 総務部長 加藤経夫君。   (総務部長 加藤経夫君登壇) ◎総務部長加藤経夫君) 末松議員さんの市職員の来庁者に対します対応について、お答えをいたします。  行政の目的とするところは、住民福祉であり、住民サービスである。ある意味ではサービス産業というとらえ方もあるんじゃないかというふうに思っております。この住民サービスを推進するためには、常に住民の立場に立ちまして、物事を考え、実施していかなければならないということは申すまでもありません。「職員は執務に当たっては、粗暴、軽率または不まじめな言葉を慎み、服装、態度等にはなはだしく礼を失することのないように注意し、応接は努めて親切、丁寧に行わなければならない」と処務規程にも定められ、それが職員の資格要件にもなっていることから、御指摘の職員の来庁者に対しての対応につきましては、常日ごろから注意を喚起しているところでございます。  こうした一方の中で、市民アンケートあるいは自治会長、あるいは市民の方々から、職員の対応につきまして、非常によくなったというような、お褒めの言葉をいただいていることもつけ添えさせていただきます。いずれにしましても、窓口の対応につきましては、市政の円滑な運営上非常に大切な事柄であると認識しております。職場における指導はもとより、内容を充実させ、積極的に研修を推進しているところでございます。  また、御提案をいただきました受付職員の専門化につきましては、今までも検討いたす部分もございますが、今後来庁者へのよりよいサービスのあり方並びに窓口の総合的な見直し等研究していく中であわせて検討してまいる所存でございます。  また、業者等の名刺の件でございますが、これもなかなか用件等があって難しい部分もございますけれども、従来もカウンターに名刺の受付の箱を設置しておりますが、今後ともカウンターにそういう名刺の受付を設置いたしまして進めてまいりたいと、こう思っておりますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(沢野美得君) 九番 小島軍司君。   (九番 小島軍司君登壇) ◆九番(小島軍司君) おはようございます。  私は通告をしておきました内容に従って、順次質問をさせていただきますので、明快なる御答弁をくださるようお願いを申し上げます。  最初の質問は、統合駅問題その後についてでありますが、ちょうど一年前にもこの問題については質問をいたしました。その当時なりの答弁をいただきましたが、あれから一年経過してその後どんな進展があったのか、お尋ねしたいのであります。  航空宇宙博物館もオープンし、市内はもとより、県内外からも多くの来館者があり、それは喜ばしいことではありますが、それとは裏腹に、悲しいかな、我が各務原市には「いらっしゃいませ」という表玄関がいまだにないということです。私どもも毎年何回か各市を研修させていただきますが、どこへいってもその市の、その町の玄関口として、立派に整備されているのを見るにつけ、自分たちの住む町も、せめてこれくらいの、いやこれ以上の玄関がなければ、という思いを持って帰ってくるのであります。こんな思いを持つのは、私のみならず、御同行いただく執行部の方々も同じ思いでおられると私は考えますが、どうでしょうか。  十三万五千人を数える市としては、それなりに各施設は充実し、他市に対して恥ずかしいものではありませんが、ただ一つ取り上げれば、表玄関がないということではないでしょうか。それぞれの家にも玄関があるのに、我が市の現状は、一軒の家に例えるならば、どこが玄関でどこが勝手口なのかわからないという状況だと言えます。これ以上多くを申し上げなくとも過去に私がした質問内容をごらんいただければ、我が各務原市においても、どこからだれが尋ねてこられてもここが玄関だとわかってもらえて、我々市民も自慢して「どうぞお入りください」と言えるような玄関口を一日も早く整備する必要性はわかってもらえると思います。  そこで、一年前と同じ質問をするわけでございますが、その後統合駅問題はどのような進展をみているのかお聞かせください。  次の質問は、産業文化センター駐車場についてでありますが、この問題も過去にさまざまな角度から問題提起をされてきたことですが、その時点と現在の状況が少し違ってきておりますので、改めて取り上げさせていただきます。と、言いますのは、航空宇宙博物館がオープンして、来館者への輸送対応策で飛行場駅前からバスが発着することになり、利用者からは歓迎をされて結構なのですが、その反面で困った問題が出てきておるのであります。産業文化センター──略して、産文センターの駐車場が手狭であることは、いまさら言うまでもなく周知の事実であり、ここにおいでの皆様の中にも、何人かは経験をされたことと思いますが、駐車場入り口で空きがないからと待たされることの多いこと。利用される市民の方々からも批判の声が出ているのは事実であり、立体駐車場早期整備の必要性を過去幾度となく、提案がなされてきたことは皆様も御承知のとおりであります。そうした現状の中で、私自身も体験をしたのですが、所用があって産文センターへ立ち寄ろうと駐車場入り口まで行きましたところ、たまたまその日は土曜日で、何か催し事があってか、例によって、駐車場は満杯の上に空き待ちの車も列をつくっており、やむなく私も車をとめて待っていると、係員がきて「向こうへ行ってこの車の列の後ろへ並んでくれ」というからその先を見たところ、駐車場北側の道路までその列は続いていました。私は北向きに入ってきておりますので、係員の指示に従うには、駐車場北側の道路は飛行場駅の方向から西への一方通行であり、その車の列の後ろにつけるためには、もう一度総合福祉会館と産文センターを一回りして、駅の前を回ってこないといけないのであります。ですから、「どうしてそんな指示をしているのか」と係員に尋ねると、「ここはバスが通るから、両側に車が止まっていてはバスの運行の邪魔になるからだ」というのである。言われてみればなるほどそのとおりではあるが、指示どおりにするには、大きく一回りしてこなければならないことに腹立ちを覚えたのは事実であります。実際、私の前にいた市民の方は、係員に腹立ちまぎれに悪口雑言浴びせて急発進で怒って帰ってしまったのです。言われた係員もおもしろくなかったでしょうし、怒った人の気持ちもわかる気がします。また、この周辺道路を生活道路として利用されている方々にも、少なからず迷惑をおかけしているのではと感じますが、市長さんはこの一件どのように感じられますか。ただでさえ問題視されているこの駐車場周辺で、バス路線も絡んでこのような問題が出てくると、市民感情からしてもこれはやはり産文センター駐車場の早期立体化実現に本腰を入れないといけないのではと考えますが、いかがなものでしょうか。  そこで、お尋ねいたしますが、まず一点。問題となっているバス路線は駅の前でUターンさせるとか、ほかに方法は考えられないのかどうか。  二点目。このような新たな問題が出てきた現在、産文センター駐車場の立体化実現に対する市長のお考えはどう対処すべきと思われるのかお聞かせください。  統合駅との絡みもあって、さまざまな観点に立って努力はしていただいておるとは思いますが、市民感情も考慮に入れて問題解決に当たっていただきたいと考えておりますので、よろしくお願いを申し上げます。  最後に、市長さんは常々「夢と安らぎのある健康福祉都市づくり」を目指し、福祉施策にはことのほか重要視され、力を注いでこられました。  そこで、ひとつお願いを申し上げるのでございますが、今日高齢化や社会変化、いわゆる価値観の変化等により離婚家庭が年々増し、母子家庭、父子家庭、親子関係の様々な問題で高齢夫婦の方や独居老人世帯が増加の一途をたどってきております。このほかにもいろいろな状況の中から、好むと好まざるとにかかわらず行政が温かい手を差し伸べてあげなければならない方々、いわゆる生活弱者といわれる方たちが、各務原市にも数多くおられ、こうした方たちへの福祉施策のほとんどは、市長さんの福祉重点に取り組んでこられた情熱あふれる市政のおかげで満たされてきたと痛感いたしておりますが、もう一つ欲を言わせてもらえるならば、さきに申し上げた生活弱者といわれる中でも、だれが見ても、これはかわいそうだと思われるような低所得者、例えば高齢で一人一般のアパート、借家に住んでおられ、働けるうちは収入もあり、家賃も何とか払ってつつましく生活をしてこられた人が、働くこともできず、収入もなくなり、子供からの援助も頼めないとなったとき、わずかな年金収入では一般の借家の家賃は到底払ってはいけない。必然的にそこをでなければならなくなるが、行くあてもないとなったとき、現在の当市のできる対応としては、市営住宅の申し込みをして、規定の中で同じラインで競争率の高い抽選待ちを時には何カ月もしなくてはといった具合であり、今この時点で住む所もなくなってしまうような、それほど困っている人を何とかしてやれる住宅施策が現在のところないのであります。  これはほんの一例ですが、事情の異なったケースで同様な事例はほかにもあろうかと考えますがいかがでしょうか。  こうしたとき、対応がすぐにできる、さきに例を挙げたような生活弱者を救済するための福祉目的の住宅施策を早急に考えていただく必要があるのではと思いますが、いかがでしょうか。現在の財政状況からして、土地を買い上げ、建物をというと相当の予算が必要となり、大変なことも承知をしております。もし、新たに建築するのが無理であるならば、大変勝手な提案ですが、私の知るところに、ある官舎があり、そこは四階建てのアパートづくり三棟があります。そこには、現在ほんの数世帯しか入居していないという状況なのであります。そういった建物を市で借り上げ、申し上げたような福祉目的住宅として、現在建築課が所管しているのとは別枠で、福祉部独自で対応できるような体制を取るというのはできないものでしょうか。例えば、それが民間のアパート、借家といったたぐいの所も対象に交渉できるのではないでしょうか。相手があって私が考えるような簡単なことではいかないということも承知はしておりますが、しかし、何か手を打たなければこうした人たちを救済していくことはいつになってもできません。他市では、純然たる福祉目的の住宅施策を実施しているところもあると聞き及んでおりますので、我が市でも一日も早く実施していただけるよう、真剣に取り組んでくださるようお願いを申し上げ、よき御答弁を期待して私の質問を終わりといたします。よろしくお願いを申し上げます。 ○議長(沢野美得君) 市長 平野喜八郎君。   (市長 平野喜八郎君登壇) ◎市長(平野喜八郎君) 小島軍司議員の御質問のうち、産業文化センターの駐車場の問題につきまして、まずお答えをいたします。  まず、駐車場の入り口の交通整理の問題でございますが、御指摘のとおり、産業文化センターの駐車場付近におきましては、北から来る車と、南から来る車、これが重なりまして、非常に入り口が混雑しているのは御指摘のとおりでございます。こういった場合、来館されました市民の方に、御迷惑をできるだけおかけしないように、平素から指導をしておるわけでありますけれども、もう一度整理方法の再検討及び整理員が行う指導の方法につきまして、よく徹底したいと、このように思っておりますので、よろしくお願いいたします。  次に、バス路線の問題でございます。  御存じのように、航空宇宙博物館への来客が非常にふえております。きのう現在で約二十一万九千人来ていただいております。この道路幅員等の問題、将来の道路計画がなされまして、平成七年四月から博物館オープンに先立ちまして、現在の位置に御承知のとおり、バスの停留所が設定されたわけであります。現在のバス停車所からUターンをしますためには、ワンマンバスの場合、ロータリー方式でなければできません。したがって、面積の関係からも路線変更はちょっと難しいと考えざるを得ません。  次に、立体駐車場に関する御提案でございます。  本市といたしましても、各施設が総合的に利用できますように、御承知のように旧岐阜大学の農場の跡地を公共施設利用者駐車場という形でセットいたしまして、対応いたしておるところでございます。平成七年九月議会に、末松議員の御質問の中でお答えしておりますように、現在公共施設利用者駐車場の利用状況でございますが、まだ平均いたしまして、利用率三〇%ぐらいでございまして、かなりスペースがございます。若干産業文化センターが遠いかもしれませんけれども、そうすごく離れておりませんので、できるだけこの公共施設利用者駐車場を御利用いただけないかなと、このようにお願い申し上げる次第でございます。立体駐車場の構想は持っておりますけれども、何分にも相当の費用がかかりますので、現在の財政状況からいたしますと、もうしばらくお待ちをいただきたいと、このように考えております。繰り返して申し上げますが、何とかまだ相当スペースが空いておりますので、岐大跡地の公共施設利用者駐車場を御利用いただきますように、心からお願いを申し上げます。  次に御質問の三番目でございます。福祉目的市営住宅の建設という題での御質問でございます。  生活の基盤とされております住宅の問題は、現在もなおかつ深刻かつ重要な問題であります。低廉な家賃で障害者などに配慮された住宅が確保されることは大変大切なことだと思っておりますが、現在の公営住宅の公募の原則は、小島議員さんも御承知のとおり、広くかつ公平に住民一般の利用に供するということになっております。社会的弱者を優先的に入居するように配慮することにはなっておらないことをまことに残念に思っておるところであります。そこで、母子世帯であるとか、あるいは老人世帯及び心身障害者の世帯向けの公営住宅──いわば特別目的公営住宅でございますが、これを建設することになりますと、御質問にありましたように、小島議員さんもお認めをいただいておるようでございますが、大変用地の手配、また建築費に膨大なお金がかかるわけでございまして、現在の財政状況下では極めて困難な立場にあるわけであります。しかしながら、こういった社会的弱者の方々の住宅を求めておられる声はよくわかっておるつもりでございます。したがって、小島軍司議員の御指摘のように、その対応策を検討することは必要なことだと思っております。例えば、今御提案ございましたが、ある団体と言いますか、会社の社宅、こういったニーズに合いました住宅の情報の収集をいたしまして、御相談があった折に提供するのも一つの方法ではないかと考えております。そのためには低廉な借家を持っておられる市民の皆様方に御協力をいただくということを考えていかなければいけないと思います。現状におきますところの住宅対策といたしましては、高齢者、障害者の住宅整備のための貸付制度と昨年十月から実施をしております住宅改善助成事業がございますが、住宅の確保につきましては、福祉的視点に立った施策のあり方を御質問の内容等もよく検討いたしまして、今後前向きに検討していかなければいけない、このように考えておりますので、今後ともよろしく御指導賜りますようにお願い申し上げます。 ○議長(沢野美得君) 都市計画部長 仲弘智君。   (都市計画部長 仲弘智君登壇) ◎都市計画部長(仲弘智君) 私から、統合駅のその後についてお答えいたします。  統合駅につきましては、統合駅整備基本計画調査、関係各課による検討会議、名鉄への協力要請等計画実現のための作業を進めておりますが、昨年六月議会の御質問にもお答えいたしましたように、北側の岐大跡地利用計画、新駅前地区の土地利用計画、道路網計画、名鉄の協力等々、多くの問題が明らかになっております。統合駅の整備は、地域の経済、文化、生活環境等々に大きな影響を与えるものでありますし、多大な事業費が必要と考えられますので、経済情勢、駅周辺地域の成熟度を勘案しつつ、諸問題の解決を図るとともに、将来のさまざまな要求にこたえられるよう、名鉄とも十分協議の上、慎重に進めていきたいと考えておりますので、よろしく御理解のほどお願いしたいと思います。   (「議長、再質問」と呼ぶ者あり) ○議長(沢野美得君) 九番 小島軍司君。 ◆九番(小島軍司君) おっしゃることはよく理解をしておりますので、要望でございますけれども、統合駅問題、それから福祉目的の市営住宅の建設、そういったことに今後も全力を挙げて、取り組んでいただきたいと、かように思います。  それから、産文センター駐車場の問題に関して、これも要望でございますけれども、駐車場の整備を随分西の方で賄っておると、こういうお話でございますけれども、最近の買い物動向とかいろいろ見ますと、そういった利用者は二百メートル以上は歩かないという傾向もございまして、やはり現在の所では、あの地区に駐車してそこから歩いてくるとなると、かなりの距離がありますので、そういった買い物動向調査等の結果からも出ておる現状をよく御認識いただいて、今後も立体駐車場整備のために御努力をいただきたい、このことを要望して終わります。 ○議長(沢野美得君) 三番 今尾泰造君。   (三番 今尾泰造君登壇) ◆三番(今尾泰造君) 私は五つの問題について、お尋ねをいたします。  一つは、違反建築についてです。最近市民の方から、違反建築についての情報が寄せられました。一件は、稲羽地内での違反行為で、もう一件は蘇原地内での違反行為でした。稲羽地内での違反行為では建設関係を生業とする業者が、みずからの敷地内に建物を建てたというものですが、この施工主は、市の入札加入の業者として建設部門で登録されている業者でもあるというものであります。こうした違反行為に市はどう対処したのか、また県の指導では、どういう措置をとられたのか説明をいただきたいと思います。  次の蘇原地内での違反行為については、まず市街地の中でのことでありながら、市民の通報がされるまでは当局自身認識しておりませんでした。確認申請どおりの建物でないことが明らかにもなりました。しかも違反建築であることから、県からの工事中止の指導がなされた翌日からも相変わらず建設を進めていることは確認されております。一体、どういう指導がなされてきているのかお尋ねをします。  こうした二件の違反建築については、庶民がマイホーム建設で法律などの認識不足で違反したとか違反しかけたという問題とは違います。明らかに違反を知っての押し切り、指導を受けても知らんふりで工事を続行するなどは行政を甘く見た行為です。なぜ、こうした事態が起きるのか、市側に問題はないのか、検討した点をお尋ねをいたします。  次は、給食サービスについてです。  現在、市は六十五歳以上のひとり暮らしの方に、給食サービスを実施しております。一回は社会福祉協議会が有料で百二十人が対象となっております。もう一日は市が行う無料のサービスで、業者が配達し、五十人が対象となっております。こうして週二回実施している状況です。市内には六十五歳以上のひとり暮らしの方は七百人おられ、高齢者世帯は平成二年の国勢調査が新しい資料だそうですが、千四百八十三世帯とのことですから、週二回の給食で延べ百七十人ということは、比率としては低いと思います。もちろんサービスを受けないということは、一面ではいつまでもひとりで元気に身のまわりのことができるということにもなるのでしょう。しかし、栄養面からも、安全面から見ても、給食サービスを受ける方がふえてもいいのではないのでしょうか。給食サービスの充実を図ることでは、毎日のサービス提供が考えられるべきです。既に近隣自治体などでは毎日実施しておりますし、夕方の配達をしている自治体もあります。その考えはないのでしょうか。  さらに、サービスの充実については、対象者の拡大についてであります。私の知り合いで、脳内血管障害で、手足が不自由で、ひとり暮らしの女性がおられます。ホームヘルパーの週二回の訪問を受け、買い物もしていただいております。しかし、六十五歳以下であるために、社協の給食サービスは受けているけれども、市が行う給食サービスは受けられず、あとは不自由な体で料理をしておられます。こうした例は市内にも幾つもあると思います。要するに、実情に応じて対象者を広げ、サービスを受けられるように改善すべきですが、どうお考えでしょうか。  ところで、給食ということでは、とりわけ多くの人を相手にした料理を提供することでありますので、衛生面での対策が極めて大切です。今、大きな社会問題となっている病原性大腸菌O(オー)157による食中毒問題があります。岡山県での学童二名の死亡という痛ましい集団食中毒の原因となったO157がその後各地で検出され、県内でも我が市の隣の岐阜市での小学校で検出されております。それだけに、市民の中にも不安が大きくなっています。こうした事態の中で、給食にかかわる部署での対応はどうなっているのか、お尋ねをいたします。  給食サービスに関する部署、そして学校給食、保育所の給食について、それぞれつくる側での施設、職員などの衛生面での点検では、手だてがとられたのか、問題はなかったのか。そして、給食を受ける側の、例えば、児童・生徒や親への行政からの対応策はどうとられたのか、御説明をお願いいたします。  三つ目は、農業振興についてです。米まで含む農産物の総自由化が図られ、今月からは新食糧法により、米がスーパー、コンビニなどどこでも売られるようになりました。消費者にとってそれは便利なようにみえますけれども、一体それがどこの米なのか、ブレンドされてしまい、米を口にすることになり、安全性の面でも心配のあるところです。そして、生産者である農家にとっても、自分がつくった米がブレンドされ、売られる。いわば農民の誇りまでが失われる事態になってきております。新農政に基づいて、市がつくった基本構想では、地域農業の現実とかけ離れたプランは、農業への意欲を喪失させ、農業つぶしを推進するものになっております。財界では、余っている農地百万ヘクタールを転用せよとか、関東六県には農地法の適用をやめよと露骨に農地つぶしを迫っております。一方で、農家に減反を要求し、農民に耕作をさせないで、休耕田を広大につくっておいてのことであります。これでは農業の担い手がなくなり、農地は荒廃するばかりです。農業を守ることが我が国の食糧自給率の向上を図ることでもあり、国土や環境の保全を守る点からもますます重要です。それだけに、国に向けての働きかけをするとともに、自治体でも振興策をとるべきときにきております。そうした点から、まずことしの減反についてです。大体米を外国から輸入して、その分だけ日本での米作をやめさせるという道理にあわない農政を押しつけるやり方は、まさに農業つぶしの何物でもありませんが、各務原市ではどれだけの目標がきて、実績はどれだけとなるのか、お尋ねをします。  こんなふうに農業いじめでは、各務原市の農業は衰退の方向に行って当然ですが、しかし、行政がそれに手をこまねいていてはいけないわけで、一体どんな振興策を持っているのか。例えば、後継者問題、消費者と結んだ農業振興などなど、その振興のための考え方をお尋ねします。  さらに、今農協の再編が問題となっております。この構想によると、県内三十三の農協は、平成十二年には九つに合併され、平成十五年には五農協にするということで、岐阜地区では各務原市も含む八農協が十五年には一つになってしまうということです。農家にとっても大幅なサービス低下を来すものでありますが、市のこのことでの考え方をお尋ねします。  各務原市の農政のあり方について、ことし農業委員会会長がかわられておりますので、市の農政について、お尋ねをするものです。  まず、減反について、農業に携わっておられる立場から、延々と続けられてきております米づくりを輸入のための国産米減らしで中止させることについて、どんな考えでおられるのか、お尋ねします。  また、新農政に基づく農業がもう立ちいかなくなることについて、各務原市の農業の先行きをどう考えておられるのか、対策を考えておられるのか、お尋ねをします。  次は、駐車場の問題です。私たちの生活が車なしでは日常的にまわっていかない状況になってきており、一軒の車の保有が一台きりという時代も終わっている中で、当然この車の駐車場については十分な配慮が求められております。もちろん、それは車の所有者のみならず、第三者からの強い要請でもあります。  一つには、公共施設に付帯する駐車場についてです。私は中でも市立図書館と産文センターの駐車場について、お尋ねをするものです。どちらの施設も、利用が多いことはいいことですが、利用者が多ければ多いほど、駐車場の確保は問題です。図書館の駐車については、植物園の一部が改修され、利用されておりますが、休日などは市民公園の利用者も多く、路上に駐車され、通行の上でも危険をはらんでおります。また、産文センターの駐車場も予防接種があったり、催し物があると、入り口で車が渋滞し、空きを待つか、路上への駐車になります。この状態はかなり頻繁に起きているとも思います。こうした公共施設の駐車場不足は、もともと市が施設建設計画に十分な駐車場対策をとっていないことが今日の事態に至っているものです。これまでも問題にされながら、解消の方向に進んでいない感じです。一体、どういう検討がされているのか。また、運動公園の利用や立体化も考えるべきですが、いかがでしょうか。  次は、マンションを初めとして、集合住宅の駐車場についてです。  我が党議員団は、これまでもたびたびマンションの建設とあわせ、駐車場の十分な確保を義務づける対策をと、議会で質問してきました。次々に建てられるマンションや集合住宅には、夜間や休日には、付近の路上に車が連なって駐車されております。今全国的にもマンションなどの駐車場問題は深刻であります。駐車場のための土地の余裕がないことともに、資金難ということもあり、自治体によっては、建設のための利子補給制度や、建設助成制度をとって、増設への利子補給制度をとるなどして、駐車場の建設、増設を積極的に取り組んでおります。我が市でも、こうしたマンションや集合住宅の建設に当たっては、駐車場の十分な確保の義務づけをすることが必要だと考えますが、どうでしょうか。お尋ねをいたします。  最後は、市財政についてです。  地方自治体は今膨れ上がった地方債により、財政に大きな影響が出ております。その中でも高金利の縁故債について、その金利の節減をめぐっては、地方債の借りかえ、繰り上げ償還の取り組みが行われております。長期の預金の低金利の中で、三月期決算では金融機関は市場最高の利益を上げている一方で、住専問題にも見られる母体行としての責任を果たそうとせず、国民の税金での穴埋めでその責任を免れようとしております。資金力は、十分に持ちながらも国民の税金で切り抜けようとする金融機関のこの態度と、そして地方自治体への高利率の縁故債についての利率の引き下げなどによい返事をしようとしない姿勢は、金融機関としての社会的立場を考えたとき重大です。地方自治体の金利の負担軽減が住民の生活にも大きく影響を及ぼすことに目を向けない利益優先の大企業の立場です。そうした金融機関の強気の姿勢の中でも、各務原市は三月議会で補正予算を組み、高金利の地方債の繰り上げ償還を断行し、一億七千万円の金利の節減を図りました。現在、全国の自治体が同様の問題に取り組んでいるときに、数少ない自治体として、各務原市は今注目をされているわけです。私どもは改めてこの繰り上げ償還に踏み切った市の姿勢を高く評価をするものです。そして、さらに依然として、六%以下の利率とはいえ高い金利の借り入れになっているのですから、金利の節減に向けて、一つには金融機関への金利引き下げで努力することは必要であるし、もう一つには繰り上げ償還という市自身の対応が必要ですが、この点の考えをお尋ねいたします。  次に、土地開発公社と市財政のかかわりです。  市の投資的事業が、土地開発公社との関係が大きいだけに公社での動向は市の財政に大きく影響してきます。公社が土地買収、造成、処分にまで携わった各務東町工業団地が売却できずに、市財政の十四億円に及ぶ負担でこの処理が行われたなどは、その典型的な事例でもあります。まず公社が市の事業として確保し、事業が進まず長期で保有し続ける土地は、一層市の財政負担にもなってくるわけですが、その将来的な処分はどうなっているのでしょう。  また、今市が計画をしてきた大きな事業などの現状はどうなっているのか。特に、工業団地計画については、見直しが迫られていると思いますが、各務東町工業団地は依然売却できない区域が残っておりますし、各務おがせ地区、前渡東町の各工業団地の見通しについては、どうなっているのかお尋ねをします。バブル崩壊などもあって、大型事業の先行きは困難になっております。市財政にも大きく影響してきている公社を通じた事業の現状を見たときに、反省点、教訓とすべき点は何だったのかお尋ねをいたします。 ○議長(沢野美得君) 都市計画部長 仲弘智君。   (都市計画部長 仲弘智君登壇) ◎都市計画部長(仲弘智君) 私から、違反建築についてと、マンションの駐車場問題についてお答えいたします。  まず初めに、違反建築についてでございますが、本市におきましては、平成二年四月一日より限定特定行政庁を設置し、建築確認業務を初めとする建築行政に努めてまいっているところでございます。そこで、違反建築物に対しましては、県と市と連絡を密にし、建築物の報告を求め、適法となるよう対処しております。  御質問の違反建築につきましては、現地調査の結果、都市計画法、建築基準法の手続がなされておりませんでした。岐阜建築事務所に連絡をするとともに施主に対して工事の中止の指示を行っております。また、岐阜建築事務所では建築基準法による報告と改善計画を求め、行政指導をしてまいりました。その結果、この建築物は今月に入り、撤去を行っております。  また、他の一件につきましてでございますが、確認申請書は提出済みでございますが、現地調査の結果、確認通知書の内容と異なっておりますので、県に連絡をするとともに、施主及び設計事務所に対し、報告を求め、工事中止の指示を行っております。  いずれにいたしましても、適法となるよう強く指導してまいりたいと考えております。今後とも、このような違反建築物を未然に防止するためのパトロールを強化いたしまして、悪質なものに対しましては、強く是正指導を行い、良好な住環境の確保に努めてまいりたいと考えておりますので、御理解のほどを願いたいと思います。  続きまして、マンションの駐車場問題でございますが、市では土地開発区域の面積が一千平方メートル以上の事業もしくは十六戸以上の共同住宅を建設する事業者に対して、各務原市開発事業指導要綱に基づき、事前協議をお願いしております。この事業を各務原市開発審査委員会に付議し、各委員に審査していただき、問題点があれば、改善させ、適切な事業になるよう指導しております。開発事業指導要綱では、駐車場の設置義務を課してはおりませんが、共同住宅につきましては、計画戸数分の駐車場を開発敷地内に設けるよう指導しております。また、敷地内に計画戸数分の駐車場を設けることができない場合は、付近の土地において入居者が必要とする駐車台数分の駐車場を確保するよう指導しております。また、十五戸以下の共同住宅については、現在のところ指導基準はございませんが、開発指導要綱に準じて、建築確認申請時に、施主、設計事務所に対し、駐車場を確保するよう指導しています。議員も御承知のように、平成二年「自動車の保管場所の確保に関する法律」の改正により、軽自動車についても保管場所の確保が義務づけられています。  いずれにいたしましても、路上駐車問題は車の所有者自身の義務履行と取り締り強化でありますが、最終的には所有者一人一人のモラルの問題と思っておりますので、御理解のほどをよろしくお願いしたいと思います。 ○議長(沢野美得君) 健康福祉部長 小林巌君。   (健康福祉部長 小林巌君登壇) ◎健康福祉部長(小林巌君) 御質問のうちの、高齢者等給食サービス事業の充実と、保育所給食の衛生管理の二点につきましてお答えをいたします。  まず、高齢者等給食サービスの内容につきましては、ただいま御質問にもありましたように、現在市の制度に基づきまして、主にひとり暮らしの高齢者を対象に、週一回金曜日の夕食サービスを実施いたしております。また、社会福祉協議会におきましては、食生活改善協議会のボランティア活動によりまして、主に独居老人、高齢者世帯を対象に、週一回火曜日の夕食サービスの実施をいたしているところでございます。この給食サービスは、在宅で生活するのに食事の困難なひとり暮らしの高齢者の方などに、栄養のバランスのとれた食事をお届けし、健康と安否を確認することを目的に行っておるものでございまして、市の制度では五十名ほどの方に、そして、社会福祉協議会では百二十名ほどの方にサービスの提供をいたしております。  しかしながら、高齢化の進展につれて、高齢者を支える状況は、核家族化に象徴されるひとり暮らしの方々、高齢者のみの世帯の大幅な増加によりまして、こうした給食サービスなどの在宅福祉サービスを提供できる体制の整備は、今尾議員の御指摘のとおりでございます。  そこで、給食サービス事業につきましては、平成九年度から、現在の市及び社会福祉協議会で実施しております給食サービス事業の一本化と、また、市事業として九年度開所予定の福祉の里地域福祉センターにおきましては、より栄養のあるバランスのとれた真心のこもった食事を提供できるよう、充実していく予定でございます。この中で、対象者につきましては、六十五歳以上のひとり暮らしの世帯、高齢者のみの世帯、重度身体障害者であって、食事の調理が困難な方に対象を拡大していく考えでございます。  また、利用申請者の市の窓口でございますが、それにつきましても一本化し、利用者の利便を図られるよう、利用回数についても現在よりもより充実した回数で実施できるように検討中でございます。  なお、宅配につきましては、近隣ケアグループなどボランティアグループにお願いをいたしまして、地域ぐるみで高齢者を支えていく仕組みの中で、食事の提供とともに、安否、健康状態等の確認など、在宅高齢者の配食サービスを実施していく考えでございます。いずれにいたしましても、在宅高齢者配食サービス事業につきましては、ホームヘルプサービスによる家事援助、デイサービス事業などの在宅福祉サービスの総合的な利用とあわせて充実整備してまいりたいと、かように考えておりますので、よろしくお願いします。  次に、給食サービスの衛生面でございますが、保育所での給食は各園それぞれ単独で給食を実施しておりまして、定期的に保健所の職員と薬剤師会による指導や立入検査を受けておるところでございます。そこで、給食に当たりましては、食品の取り扱い、殺菌、関係職員の健康診断、定期検便などの保健衛生には万全を期し、食中毒、消化器系伝染病の発生防止に努めているところでございます。  また、今回各地での食中毒に対しての対応でございますが、園長を初め調理員などに衛生管理に万全を期するよう、二度にわたり注意を呼びかけるともに、栄養士が全施設に出かけまして、直接指導をいたしております。また、今月二十八日には、保健所、薬剤師の立入検査を受ける計画となっておりますが、今後ともより一層の衛生管理に努めてまいります。  また、保護者の方にも、食品の衛生管理の徹底や、うがい、手洗いの励行などをしてもらうよう、文書でお願いをいたしておるところでございます。以上でございます。 ○議長(沢野美得君) 教育長 浅野弘光君。   (教育長 浅野弘光君登壇) ◎教育長(浅野弘光君) 学校関係について、お答えをいたします。  今尾議員御指摘のように、日本各地で食中毒が多発しております。岐阜市におきましても、先ほど御指摘のように、O157の大腸菌を原因とする食中毒が発生し、第二次の感染の危険性もあり、本市におきましては、危機感をもって対処しているところでございます。  例年、この時期には食中毒が発生しやすく、小・中学校長会等に、手洗いの励行、食べ物の管理等、十分配慮するように注意してまいりましたが、六月二日の岡山県における児童死亡の報道以来、特に危機感をもって対処してまいりました。六月六日には、各校の施設、給食センター等の施設を巡回指導し、中にありました献立等につきまして、一部修正をいたしております。それから、その時点で本市の医師会のすばやい指導を受けまして、そのことを学校に伝えております。なお、六月二十一日には、本日でございますが、市の薬剤師会が給食室、調理室の立入検査を行うことになっております。今後も引き続き危機感をもって対処してまいりたいと考えております。
     二つ目の、給食を受ける側への行政の対処はどうかということでございますが、教育委員会といたしまして一番必要なことは、校長を中心とする学校が、O157に対する危機感をもって児童・生徒に指導するということにあります。したがいまして、教育委員会といたしましては、できる限り多くの情報を学校に提供するということにしております。現在まで六月二日を初めといたしまして、五日間にわたって、校長その他に対して指導を行っているところでございます。し かし、これだけでは不安でございますので、直接児童に届く指導はないかということで、現在テレビでやっておりましたO157を解説したビデオテープがございますので、それを巡回することによりまして、直接児童に働きかける、できれば学校長の配慮によりまして、それが家庭の食生活にまで及ぶ指導になるように、学校で配慮してもらうように考えております。緊急事態でありますので、直接教育委員会が、児童・生徒・家庭に働きかけることが必要であると考えている次第でございます。よろしくお願いいたします。 ○議長(沢野美得君) 農業委員会会長 水野亘君。   (農業委員会会長 水野亘君登壇) ◎農業委員会会長(水野亘君) 今尾泰造議員からの農業振興についての質問について、私の考えを述べさせていただきます。  私事になりますが、さきの農業委員会総会におきまして、私のような未熟者がはからずも各務原市の農業委員会会長の大役を仰せつかり、恐縮している次第でございます。お受けいたしました以上、一生懸命頑張る所存でございますので、奥村前会長同様、皆様方の御指導、御鞭撻を賜りますよう、よろしくお願いを申し上げます。  さて、ガット・ウルグアイ・ラウンド合意による米を含む農畜産物の輸入自由化、また新食糧法の施行による新たな米の生産調整についても、備蓄量の問題も含めて、非常に厳しくなってくると受けとめております。このような背景の中で、私なりに各務原市の農業を考えますと、新しい米の流通体制になりましたが、やはり価格の安定を図る上においても、転作事業を進めなければならないと思っております。特に本市における米作農家においては、約三千戸ありますが、鵜沼、稲羽地区では、平均耕作面積では十八アール、市平均では二十三アールと非常に少なく、自給的農家が大半を占めている状況の中で、米の生産調整をお願いしなければならないため、地域の役員さんを初めとし、農家の方々には、市や農協と一緒にお願いをいたしまして、御協力を願っているような次第でございます。また、畑作物については、都市近郊地帯の有利性を生かして、現在国の指定野菜であるニンジンや白菜、里いもを中心に、露地野菜が作付されており、機械化作業によって、省力化が図られ、ニンジン栽培農家では、規模拡大も見受けられるようになっております。農業者の高齢化や後継者不足により、近年農地が荒れてきていますので、私としては、食糧を生産する場でありますので、この農地をいかに荒らさないように守っていくことが大事であるか認識をしております。今後農業委員会の場においても、土地利用についても話し合いを進め、農地の流動化を図り、地域に密着した農業委員活動を押し進め、いろいろ農家の相談にも応じて活躍してまいりたいと存じております。  今後とも一層の御指導と御鞭撻を賜りますよう、お願いを申し上げます。 ○議長(沢野美得君) 経済環境部長 山口仙司君。   (経済環境部長 山口仙司君登壇) ◎経済環境部長(山口仙司君) 私から、減反の目標と実績、それと農業振興策、農協再編等につきましてお答えさせていただきます。  まず、減反でございますが、八年度の減反につきましては、今尾議員も御指摘のとおり、新食糧法施行後初めての事業でございます。名称も「新生産調整推進対策」と、このような名称で生産調整されることになりました。そこで、当市の場合、二百十五ヘクタール、これが目標面積ということでまいっております。そこで、この二百十五ヘクタールに対しまして、先ほど会長も御答弁されましたが、各地域の推進協議会を通じまして、配分調整していただきました。その結果、トータルといたしましては、二百十八・三ヘクタールと相なった次第でございます。そこで、二百十五ヘクタールに対しまして、三・三ヘクタール多くなったという結果でございまして、いわゆる達成率は一〇〇に対して一・五%の増でございます。こういう形で各地域の皆様にお願いをしての結果でございますので、一〇〇%ぴったりとはなかなか調整がつきませんので、この辺は御理解を賜りたいと、このように思っています。  続きまして、農業の振興策と見通しについてでございますが、先ほども会長も御答弁されております。現在畑におきましては、ニンジン、白菜、里いもが国の指定野菜となっておりまして、主に鵜沼地区、各務地区、それから蘇原地域と延べ約二百四十ヘクタールが作付されております。また、水田におきましては、市内全域で約七百ヘクタールの中で水稲及び転作作物ということで、麦、里いも、あるいは各種野菜等が栽培されております。  そこで、市といたしまして、将来にわたる振興策でございますが、現在ありますところの優良農地を最大限に保全あるいは管理していくということで農産物の生産性の向上、それから農地の有効利用を図る目的で、いわゆる生産の基盤整備、こういう事業を推進していきたいと、このように思っています。また、平成六年、七年の異常渇水、これを教訓に天候に左右されない安定した市場性の高い農作物が生産できる条件を整備あるいは構築していくと、こういうことが必要かと思っております。これら具体的な進め方につきましては、農事改良組合、農協など関係団体と協議をいたしておるところでございまして、この実施に向けて努力していきたいと、このように思っております。  それから後継者問題でございますが、これにつきましては、我が市の場合約三千戸の農家のうち専業農家といたしましては、約百四十戸というような現状を踏まえる中で、なかなか後継者は難しいと思ってはおりますが、最近若い方からも、いろいろ農業に関心をお持ちの方もございます。そういうことで、農林省におきましては、そういう研修センターを設置されております。また、当市におきましては、こういう方々に対して稲羽農業改良普及センター、こちらからの御指導を得ながら、後継ぎ問題についても、いろいろ御相談に応じていると、このような実態でございますので、御理解賜りたいと思います。  それと最後に、農協再編でございますが、これにつきましては、新聞報道もなされております。そういうことで、特に農協の再編につきましては、全国的な動きでありまして、農業の国際化あるいは金融の自由化、こういうものに対応できる組織体制の強化あるいは経営の合理化、健全化、こういうことを検討されておるようでございます。そこで、県下の場合三十三農協を平成十二年までには九つの農協に広域合併しようと、こういう構想でございまして、ただいま県の中央会、農協中央会の指導によって進められておるようでございます。市といたしましては、この合併構想の実現に向けては、各農協間でいろいろと議論がなされると思います。そういう結果を踏まえまして、市といたしましてはこの推移を見ながら、それから、また今尾議員も御心配なさっておりますように、営農サービスの低下につながらないというようなことにならないようということで見守っていきたいとこのように思っております。  それと、工業団地の件について、御質問ございましたので、私から工業団地につきまして御答弁させていただきます。  まず、各務東町工業団地でございますが、おかげを持ちまして、市議会の御理解を得まして、予算措置等々していただきまして、順調に過ぎております。そういうことで、分譲区画数十三区画のうち、九区画が既に分譲済みと、そして一区画が契約予定ということに現在なっております。そこで残りますのは、三区画ということになっております。引き合いもございますので、何とか近いうちに完売に向けて最大の努力をしていきたいと、このように思っております。  次に、前渡東町でございますが、昨年も今尾議員から御質問ございました。また、地元の地主の方からも御要望がございましたので、昨年九月、改めて地元説明会を開催し、御協力をお願いしたところでございます。そこで、地主の方々から各地主の意向を調査して、その結果ということでございましたので、意向調査をさせていただきました。その結果、地主の方々の多くが代替希望あるいは価額面でなかなか折り合いがつきそうもないということで、この用地買収が長期化するというようなことも考えられましたので、またこのような経済情勢の中、着手するのもなかなか先が見えないということで、困難であろうということで市の開発公社の理事会におきまして、いろいろ御検討していただきました。その結果、前渡東町につきましては、一時中断ということで留保しておりますので、御理解賜りたいと思います。  それと、各務おがせ町の工業団地でございますが、これにつきましては、昭和六十二年から用地取得始まっております。その後、用地も五ヘク以上まだ確保されておりません。そういうこともございますのと、各務東町工業団地の分譲状況、それと新たに始まりますところのVRテクノジャパンの事業、これも一般分譲もなさるようでございますので、そこらのことも踏まえながら、いわゆる開発時期につきましては、また理事会等もありますので、御協議し進めていきたいと、このように思っております。  それと、工業団地計画の見直しについてのお話もございましたが、これらそれぞれの事業につきましては、今後とも市の開発公社理事会で御検討、御協議いただき、慎重に進めていきたいと、このように思っておりますので、御理解のほどよろしくお願いします。 ○議長(沢野美得君) 総務部長 加藤経夫君。   (総務部長 加藤経夫君登壇) ◎総務部長加藤経夫君) 公共施設の駐車場問題について、御答弁申し上げます。  一般的に申し上げまして、市街地の公共施設における駐車場の設置要望の中で、利用される方が、誰でも少しでも近い所、便利のいい所という御希望、御要望があるわけでございますが、そのお気持ちはよくわかりますけれども、しかしながら、その要望を満足させるかと言いますと、いろんな事情で、実際は御要望に応じられない部分がたくさんあるわけでございます。  御質問の、公共施設の、特に図書館につきましては、植物園の跡地二百台の収容の駐車場を一応対応いたしております。また、産文につきましては、岐大農場跡地百十六台の駐車場で対応いたしております。いずれの利用状況も調査いたしますと、一時的には満タンになる場合もあるかもしれませんけれども、非常に利用率が三〇%以下という利用率の中でございます。したがいまして、御利用される方が若干不便でも、ぜひ違法駐車、無法駐車にならないように、この駐車場を御利用いただきたいということでございます。  また、産文関係の立体駐車場等につきましては、小島議員の御質問にお答えしたとおりでございますし、また、市民運動公園の利用につきましては、これも御存じだと思いますけれども、桜まつり等のような、特別な催しでもあれば臨時駐車場として利用をしていただいております。利用者の方々にも、ぜひ御理解と御協力いただきまして、現在持っております駐車場を御利用いただくように、また今後ともPRもしていきたいというふうに思っております。よろしくお願いいたします。 ○議長(沢野美得君) 企画財政部長 牧田正明君。   (企画財政部長 牧田正明君登壇) ◎企画財政部長(牧田正明君) 私から、市財政についての御質問にお答えします。  まず最初に、借入金の繰り上げ償還について、引き続きどう考えるかということでございますが、今尾議員の御質問の中でも述べられてみえましたように、各務原市は平成七年度末及び平成八年度当初に繰り上げ償還を実施いたしております。平成七年度末におきましては、縁故債の中で、最も高い金利でございました年利率六・八%の未償還元金、金額にしますと、五億八千百九十五万円について、繰り上げ償還を実施いたしました。八年度当初におきましては、二番目に高い金利でございました年利率六・〇%の未償還元金二億五千八百万円について、繰り上げ償還を実施いたしましたところでございます。現在最も高い縁故債の借入利率は、実は年利率四・九%が最高でございまして、現在の長期資金の市場動向等勘案いたしましても、大きな差はない数値と感じております。繰り上げ償還を実施いたそうとしますと、御承知のとおり、当然のことながら、償還すべき一般財源というものが必要になってくるわけでございます。そのために減債基金というものがありまして、いわゆる長期的に財政を賄うために、減債基金を積み立ててきたわけでございますが、七年度末に繰り上げ償還をする財源として、実は取り崩しをいたしたわけでございまして、その基金の残額はわずかになってきておるわけでございます。したがいまして、今後この数億円にわたる借入金を繰り上げて、また一括返済するというほどの余裕も実はございません。したがいまして、現在現時点では残っている借入金の利率等勘案いたしましても、繰り上げ償還を実施するほどの財政的な余裕はございませんが、しかしながら、この問題については、鋭意努力していきたいと、かように思っております。  次に、土地開発公社の問題で二点ほどございました。  市の財政の問題でございますけれども、土地開発公社の平成七年度の決算状況、あるいは経営実態につきましては、昨日、助役が広瀬安弘議員さんにお答えいたしましたとおり、平成七年度の決算結果につきまして、一般会計からのいわゆる財政支援などの影響は出ておりません。しかしながら、今尾議員御指摘のように、バブル崩壊後、土地価格が低迷を続け、取引が冷えきってまいりますと、処分価格が市場価格に影響され、長期にわたって土地を保有し続けることによりまして、処分時に欠損金が発生するということは明らかであるわけでございます。したがいまして、当然保有土地の早期処分を含めまして、現在持っておる土地の、いわゆる何らかの利用による収益の確保等、今後市と開発公社双方で、健全運営について努力を重ねてまいりたいと、かように考えております。  反省点あるいは教訓点についてどうかという御質問ございました。今後市といたしましては、事業化していかなければならない大型プロジェクトにつきましては、いわゆる中・長期的な財源計画を設定しまして、それに基づいて、計画的に財源の見込みを立てた上で、公社に用地の取得依頼を行って、事業の見通しの立たない土地の取得依頼は行わないというようなことで、公社の保有土地の早期処分を図ろうとする、そういう考えでございます。しかしながら、土木関係等の事業を推進するためには、当然土地の取得というのが非常に重要なウエートになるわけでございますので、余り消極的になってはならないと、そんな感じを持っておりますので、よろしくお願いいたしたいと思います。   (「議長、再質問」と呼ぶ者あり) ○議長(沢野美得君) 三番 今尾泰造君。 ◆三番(今尾泰造君) まず最初には、違法建築の問題です。  私があえて再度質問する項目の中で、抜けておったということを言いませんが、抜けている部分があるので、それを答弁していただきたいと思います。で、これまでも違反建築については、幾つも市内でも出てきているわけですが、今回こうした二件、間を置かずに出てきたということで言えば、どこに問題があったかということについてはやっぱり明らかにしていかなければならないと思います。そして各務原市の都市計画という青写真からいって、そこここに違反の建築が、言わば無法、不法につくられるということについて、そういうことがされれば、各務原市の都市計画の青写真というのは崩れていくと思うのですね。その点でどういうふうに把握をされておられて、もちろん施工者の責任行為というのが責められるということがあるわけですが、行政としての対応、日常的なものもあります。要するに、都市計画という青写真というのがあるわけですから、そういうものから外れたところに、ずっと行為が行われてくるということについて、市側の対応、体制というのは必要だと思うのですが、その点ではどうなのか。ただ単にパトロールを強化するということだけで済んでいくのかということについて、どんな検討をされているのか、お尋ねをします。  それから、具体的に稲羽、そして蘇原について、それぞれとられてきた対応ということを、今県の指導を受けてきたとかありましたけれども、実際には県の指導を受けながらも、相変わらずそういった行為が続行してきているということについては、先ほど私言いましたけれども、甘く見られている部分があるんではないかということを思うわけですね。そういう点でお聞きします。  そして、稲羽での行為についての対応策について、対処した問題について、もう一度お聞きします。  給食サービスについて、来年度からの内容的にも充実をさせるということですので、それは大変喜ばしいことだと思います。ただ、その間にやっぱり現行の中で行われている部分での対象者の拡大ということについては、やっぱり私はすぐにもできることではないかと思います。というのは、六十五歳以下であるけれども、実際には毎日の料理をするということが大変な方がおられるわけですから、社協の給食サービスは受けられるけれども、市が行う給食サービスは受けられないということについては、現状を十分に把握したときに、そういう人たちに対しても、手を打っていくというのが本来の福祉だと思いますので、その点で、社協がやっているのになぜ市の行う給食サービスについては、そうした六十五歳までいっていない方については対応できないかということについては、もう一度お尋ねをいたします。  それから、今問題になっているO157の問題について、対応については、教育委員会での対応については、随分いろいろと細かくお聞きいたしました。その一方、同じように小さな子供を措置している保育所の対応というのは、今ひとつはっきりしなかったんです。ただ私は、各保育所の調理部門に注意を喚起したということと、二十八日に立入検査をするということに受けとめるような印象だったんですけれども、その間に、例えばその施設の検査とか安全管理の面での検査なりは行わなかったのかということ、これだけ大きな問題になってきているときに、担当に注意を喚起をするということだけで、二十八日の立入検査まで何もしていないのかどうかということを心配に思うので、保育所面での対応策についてもう一度お尋ねをいたします。  それから、農業振興の問題です。  まず、農業委員会の会長にもう一度お尋ねしたいのは、先ほどの答弁は行政の考え方と言えるような答弁ですので、私はあえてお尋ねしたのは、農業従事者としての会長として、例えば今年度、先ほども説明がありましたように、減反についても、具体的には国が提示した目標よりも上回って──つまり米をつくるなということに対して、各務原市の農業の従事者として、そういう形で米がつくれないということについて、その一方で、それを上回る外国からの米が輸入されてくるということで、もろに各務原市の農家が米をつくれないということ、そのことを痛みとして感じておられるのかどうか、私行政の答弁のように思いましたので、実際の農業に従事しておられる会長として御見解をお尋ねしたいと思います。  それから、農協の再編ということで、先ほどの答弁ですと、一体これがサービス低下につながるかどうかをみていくということでしたので、それではその時点で、平成十二年、そして十五年段階でこれは確実に農家へのサービス低下となったときには、それだけの対応というか、国に対してなり関係機関へ対しての働きかけをするということでいいんですか。そのことを確認したいと思います。  それから、駐車場の問題ですが、私は一番大きな問題は、公共施設に駐車場をまず考えてつくっていないということから、現在のような駐車場の不足が出てきているということ、このことをやっぱり真摯に当局は受けとめることが必要だと思います。そして、その上で今駐車場不足について、確かに数合わせとしては答弁がありましたように、今の駐車スペースは別の所へ持っていけばあるということを言われますけれども、やっぱり市民へのサービスということになれば、公共施設に付随した施設駐車場というのがあってしかるべきだと思います。離れているけれども、そこに駐車場確保しているから、市民に協力してほしいということだけではこれは解決しないと思います。そういう点からいうと、実際にはスペースはあるわけですね。産文センターについてもこれは立体化ができるスペースがありますし、それから図書館についても、線路を渡らなくても隣に運動公園があるわけですから、そういう所を考えるということでこの駐車場不足を早急に考えていかなければ市民に協力を得るということを言われても、非常に不便なわけですから、やっぱりそういうわけにいかない、雨が降れば近くのやっぱり近いところで車を置きたいというのが、市民の気持ちだと思いますので、そういう点からすぐ側にそういうスペースはあるわけですから、考えられるべきことだと思います。その点でもう一度御答弁いただきたいと思います。  それから、マンションの駐車場などの確保についてですが、最終的には車保有者のモラルということで片づけられないと思います。これは全国的にもマンションの駐車場というのは、どこでも共通して問題になってきておりますし、やっぱりモラルということで、ほかに駐車場を持てということでいかないために、結局各務原市内でも路上への駐車が夜間になると起きてくるということは、一番問題になるのはマンション、集合住宅の施工主なりがそのマンションの駐車場の十分な確保というのがされていないということも原因になってくるわけですから、やっぱりそこに義務づけるということが必要だと思いますし、車の持ち主へのモラルということだけで解決できないので、道路管理者としても、こういう事態が現実に起きているわけですから、モラルを喚起するということだけではこれは解決してこないので、現実に道路に置かれているし、駐車場が不足しているということですから、その点での道路管理者の立場からどんなふうに考えておられるのか、お尋ねします。  財政問題についてです。長期に土地を保有してきているということから、きのうの執行部の答弁の中でも、いわゆるもう既に開発公社が持っている土地の帳簿価格を時価が下回っているということで、先ほどの欠損金が出てくると、実際に処分すると欠損金が出てくるということを言われました。この欠損金はだれが持つかというと、結局私たち市民がもつということ、公費の負担ということで、私たち市民がもつということですね。それは以前の議会でも私言いましたけれども、住専にも見られるような、ああいう不良債権と同じような形でその穴埋めというのは、結局私たち市民がその手だてを処理をしなければならないということになってくるということでは、これについても、やっぱり明確な反省がされなければならないと、やっぱり市民の税金でその欠損金の穴埋めをするということ、今後考えられておられると思いますけれども、その面での計画のまずさ、その責任というのは明らかに市民の前にされるべきというのが一つあります。その欠損については、やっぱり市民にはかけるべき問題ではないと思いますので、あえてされるからには、それを少なくするためにはどういうふうに考えておられるのかということも一つお尋ねをします。  そして、具体的に市の財政にも影響してくる、先ほど工業団地の問題で一つ一つ言われましたですが、実際には各務東町の工業団地についても十四億円の公費投入をし、市民の税金で投入して、工業団地の処分を入居者に大まけににまけたんだけども、それでも処分できていないわけですね。ますますそれをほかっておけば私たち市民への税金の負担、公費の負担は大きくなってくるわけですが、その点についての見通しと、そして、それに対するやっぱりここについてももう少し責任を明らかにしていただきたいと思います。何にしても私たち市民の血税を使ってのことですので、市民に対してははっきりさせなければならないと思いますので、その態度を今改めてお尋ねいたします。 ○議長(沢野美得君) 都市計画部長 仲弘智君。 ◎都市計画部長(仲弘智君) 違反建築はなぜ起こるのかということでございますが、私ども市におきましては、毎週火曜日と金曜日に確認申請の完了検査あるいは中間検査を実施しております。また、岐阜建築事務所は、週一回現場審査を実施し、良好な建築かどうかという検査を行っております。それとともに市内を巡回し、違反建築のパトロールを行っております。未確認建築がおきないよう絶えず目を光らせておるわけでございます。また、毎年十月には全国一斉でパトロールを実施して、啓発のポスターの配布やら、あるいは県、市の広報紙に掲載を行って違反建築物がなくなるように努力しておるところでございます。  そこで、稲羽地区の違反建築物に対する対処でございますけれども、当然先ほど言いましたように、都市計画法違反、あるいは建築法違反ということで、今月に入って撤去しておりますので、都市計画部といたしましては、これは一応これで一件落着というふうに考えております。  また、蘇原の件に関しましては、これは県の確認物件でございますので、県の指示を仰ぎながら、今後対処していきたいというふうに思っています。ちなみに、指示書も何回も出しております。たしかきょうもその問題で朝から取り組んでおると思っておりますので、今後県の指導を仰ぎながら行っていきたいと思っておりますので、よろしくお願いします。  それから、今マンションの駐車場問題でございますが、おっしゃるとおり、これは全国的な問題だと思っております。道路管理者の立場からどうだということでございますけれども、道路管理者といたしましても、大変頭の痛い問題だと思っています。いずれにしても、先ほども言いましたように、駐車場不足ということで、今後マンション建設業者等々に強く指導していきたいと思っておりますので、御理解のほどをよろしくお願いしたいと思います。 ○議長(沢野美得君) 健康福祉部長 小林巌君。 ◎健康福祉部長(小林巌君) 御質問の一点目、給食サービスの対象者拡大の問題でございますが、現在市で行っておりますのは、健康と安否の確認を目的ということで行っておるわけでございます。その中で、市が行っておりますのは、県の高齢者サポート推進事業補助というメニューの中で実は行っておりまして、その中で対象者は六十五歳以上の独居老人で、判定がA・Bに該当する者──A・Bとは具体的には、健康状態、あるいは外出の範囲、生活状況、親族との往来、そして親族からの生活の援助、そして親族との距離、近隣との交際状況、そして安否の確認の必要があるかないかと、こういう査定の上で、必要な方については、その市の方の制度を行っておるわけでございます。それと社会福祉協議会の方でございますが、こちらの方は、六十五歳以上の独居老人及び高齢者世帯並びに身体障害者の方ということで、社協独自事業ということで、これは食生活改善協議会の方のボランティア活動さんの御支援によってやっておるわけで、これが無料になっておるわけでございます。必然的に市のやっております事業と社会福祉協議会のやっておる事業というのは、対象の範囲が補助と補助でない、単独ということで、少し違っておるということについて、御理解いただきたいと思いますし、サポートの中で、御指摘のような、障害者の方の拡大も可能かどうかについては、検討してまいりたいと思います。  それと、保育所の衛生管理の問題でございますが、具体的に何を指導したかということでございますが、先ほどの二回の注意の呼びかけに伴いまして、六月十三日には栄養士みずからがそれぞれ各保育所に参りまして、調理室の点検、確認並びに食品管理について、直接指導をいたしておりますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(沢野美得君) 農業委員会会長 水野亘君。 ◎農業委員会会長(水野亘君) 先生の御質問にお答えを申し上げますが、先生も御承知のとおり、食管法というのは昭和十七年にできまして、五十三年続いて、昨年十一月、新食糧法にかわったわけでございます。その間、この減反の問題は、過去四十六年から二十五年間続きました。その間、私も長い間、営農活性化協議会長として、減反をお願いする役目を仰せつかりまして、「やめさせてくろ、やめさせてくろ」と言っておったわけでございますけれども、まことにこれは立場がかわるとさいが、言いたいこと言える立場になれるわけでございますが、まことに私のような立場になるとさいが、市、農協、いろいろの立場に挟まれまして、皆さんにお願いしないかんというようなことで、大変私自体としても、困っておるような次第でございますが、先生も御承知のとおり、昨年度は国の目標が六十八万ヘクタールの減反でございましたが、今年度は米が昨年度、二年続いてたくさんとれたので、十万七千ヘクタールを強化せよというようなことで、七十八万七千ヘクタールの減反を国が決めたわけでございまして、この減反は過去一番最高のときが八十四万ヘクタール減反をしたのが一番最高でございました、私の覚えでは。そういうことで、今年度もガット・ウルグアイ・ラウンドで四十万トンは米国から輸入しなければならないということは、「何でよそから米を買って、うちの方、米を休まなならん」という声は多々あります。ありますけれども、やはり国の施策に従いまして、やはり同一歩調で、手を取り合って、減反をしようやないかというようなことで、心ならずも頼んだような次第でございますので、了としていただきたいと、かように思います。 ○議長(沢野美得君) 経済環境部長 山口仙司君。 ◎経済環境部長(山口仙司君) 再質問にお答えします。  まず、農協合併によるところのサービスの低下についてでございますが、農協側に実は問い合わせ、まだ具体的に各務原の方へもまだ煮詰まった話していないということでございまして、一度私どもも向こうの意向も聞きますが、いずれにしても、職員の削減はしないということでの方針で、この合併推進を進めておられるということでございますので、いわゆる今尾議員が御心配されるように、農家へのそういう面でのサービスの低下にはならないだろうというふうには思っております。  それと、各務東町工業団地の件でございますが、引き合いはきております。過去にも実はお断わりしたような企業もございますが、やはりある程度選択しながら決めていきたいと、こういうことを思っていますが、いずれにいたしましても、早く完売に向けて、努力させていただきますので、御理解賜りたいと思います。 ○議長(沢野美得君) 総務部長 加藤経夫君。 ◎総務部長加藤経夫君) 公共施設の駐車場の問題でございますが、立体駐車場につきましても、今後計画してまいるということですけれども、現状につきましては、利用者が御理解いただきまして、御協力をいただくようにお願いしたいと思います。 ○議長(沢野美得君) 企画財政部長 牧田正明君。 ◎企画財政部長(牧田正明君) 土地の取得には、一般会計で直接当年度の予算に計上して取得する方法と、それから土地開発基金と申しまして、既に基金をもって取得する方法、それから土地開発公社、これは御承知のように、公拡法──公有地拡大推進法に基づいて設立した公法人でございますが、一般歳出予算を組んだ場合とか、あるいは土地開発基金については、御指摘のような問題は生じないわけでございますけれども、土地開発公社につきましては、結果として、こういう経済情勢によって、恐らくや簿価価格と処分価格に差が生ずるであろうということを先ほど来述べさせていただいておるわけでございまして、実は七年度までにおいては、まだ結果としてはそういう状態は発生しておりませんけれども、八年度以降には、そういうことも想定されるわけですが、公社の事業につきましては、一〇〇%市が出資しており、またもちろんその都度議会の方にもお諮りをさせていただいて、債務負担行為、あるいは損失補償というものでお諮りをさせていただいておりますので、できる限りそういうものが発生しないように努力をするということでございまして、結果として、そういうものがもし発生するということになれば、当然市の方での財政支援というものを考えなければならないだろうと、かように思っておりますので、よろしくお願いします。   (「議長、再質問」と呼ぶ者あり) ○議長(沢野美得君) 三番 今尾泰造君。 ◆三番(今尾泰造君) 市財政について、このままでいっても開発公社にかかわった事業も含めてですけれども、大変な欠損になってくる。そして、それは市財政の方からその穴埋めをしていくということに当然なってくるわけですね。それだけに、私全体の各務原市の財政を見たときに先ほども大変評価をしたんですけれども、繰り上げ償還という形でのね、金利の節減ということは、これは今の財政状況の中では非常に画期的なことだし、大変な努力をされていると思います。そういう点からいっても、これ以上のことは、先ほどの答弁ですとできないと。例えば基金がないというようなことを言われましたし、そういうことを言われましたんですけれども、しかし、これは一つには金融機関へのさらなる働きかけをしていくと、金融機関の社会的に置かれている社会的な責任からいっても、私は大変な低金利によって市民、住民がそのことで本来あてにしていた年金の利息での生活費ということもあてにならなくなってくるということから、勢いそれはそこに住む住民の暮らしにとっても大変な大きな影響が出てくるということから、この低金利がいかに地方自治体の財政だけではなしに、そこに住む住民にとっても大きな影響が出てくるわけですね。ですから、金融機関に対する縁故債の金利の引き下げの努力というのは、やっぱり引き続き強力に働きかけていただくのと、もう一つには先ほども申しましたような繰り上げ償還ということについては、一方で大変な欠損金が出てきてその穴埋めをするんだけど、片一方での高金利の引き下げするという、そういうことができないということになれば、ますます市民にとっては、財政的な負担というのは市民にかかってくるわけですから、そういう点では、同時に努力をしていただくということが必要だと思うんですね。つまり、金利の引き下げのため、あるいは繰り上げ償還のためにさらに努力してもらうことの一方で、こういう欠損金を市民にかけてくるということでの解決でなしに、やっぱり財源を浮かしていくということでは、そういう金利の節減ということは本当に努力していただかなければならないと思うんですけれども、その辺での姿勢を再度お尋ねします。 ○議長(沢野美得君) 企画財政部長 牧田正明君。 ◎企画財政部長(牧田正明君) 今尾議員さん、おっしゃられることよくわかっておりますし、私どももそういう考えでございますので、今後一層努力いたしたいと思います。 ○議長(沢野美得君) 以上で通告による一般質問は終わりました。  これをもって、一般質問を終結いたします。         ──────────── ● ───────────── △第三、休会期間の決定 ○議長(沢野美得君) 日程第三、休会期間の決定を議題といたします。  おはかりいたします。六月二十二日から六月二十五日まで四日間休会いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。   (「異議なし」との声あり) ○議長(沢野美得君) 御異議なしと認めます。よって、六月二十二日から六月二十五日まで四日間休会することに決しました。         ──────────── ● ───────────── 一、散会 ○議長(沢野美得君) 以上で本日の日程は全部終了いたしました。  本日はこれをもって散会いたします。 (散会) 時に午後零時三分         ──────────── ● ─────────────  右会議録の正当であることを認め左に署名する。                    各務原市議会議長      沢 野 美 得                    各務原市議会議員      小 沢 美佐子                    各務原市議会議員      今 尾 泰 造...