塙町議会 > 2022-09-12 >
09月12日-03号

  • 利用調整(/)
ツイート シェア
  1. 塙町議会 2022-09-12
    09月12日-03号


    取得元: 塙町議会公式サイト
    最終取得日: 2023-05-05
    令和 4年  9月 定例会(第5回)          令和4年第5回塙町議会定例会会議録議事日程(第3号)                     令和4年9月12日(月)午前9時開議日程第1 一般質問---------------------------------------本日の会議に付した事件 議事日程に同じ---------------------------------------出席議員(13名)     1番  金澤太郎君      2番  菊地哲也君     3番  鈴木元久君      4番  吉村守広君     5番  七宮広樹君      6番  下重義人君     7番  吉田広明君      8番  青砥與藏君     9番  吉田克則君     10番  鈴木 茂君    11番  藤田一男君     12番  鈴木孝則君    13番  割貝寿一君欠席議員(なし)---------------------------------------地方自治法第121条の規定により説明のため出席した者の職氏名  町長        宮田秀利君     教育長       秦 公男君  総務課長      江田一寛君     町民課長      近藤正伸君  健康福祉課長    星 周児君     農林推進課長    大寺弘文君  まち振興課長    吉成知温君     まち整備課長    大森淳一君  生活環境課長    鈴木康夫君     会計管理者     松本崇司君  農業委員会事務局長 大寺弘文君     学校教育課長    菊池和弘君  生涯学習課長    鈴木サキ子君    選挙管理委員会書記長                                江田一寛君  代表監査委員    金澤忠良君---------------------------------------職務のため出席した者の職氏名  議会事務局長    藤成寛味      書記        関根宏二               開議 午前9時00分 △開議の宣告 ○議長(割貝寿一君) ただいまの出席議員は定足数に達しておりますので、これから本日の会議を開きます。--------------------------------------- △議事日程の報告 ○議長(割貝寿一君) 本日の議事日程は、あらかじめお手元に配りました。 本日の会議のビデオ映像は、後日、インターネットにて配信する予定となっておりますので、ご了承願います。 また、会議規則に従い、議場内では携帯電話等の電源をお切り願います。---------------------------------------一般質問 ○議長(割貝寿一君) 日程第1、一般質問を行います。 通告順に従い、発言を許します。---------------------------------------金澤太郎君 ○議長(割貝寿一君) 1番、金澤太郎君、登壇願います。 持ち時間は10時ジャストです。 金澤太郎君。     〔1番 金澤太郎君登壇〕 ◆1番(金澤太郎君) おはようございます。 1番議員、金澤太郎です。 通告内容に従いまして、一般質問を行います。 まず初めに、農業政策について。 様々な機会をお借りしまして、かつ過去も含めて農業政策については様々な質問を投げかけさせていただいているところではありますが、復習の意味を込めまして、まず一番最初に、農業担い手の育成についての町の考え方を改めてお伺いしたいと思います。 ○議長(割貝寿一君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) おはようございます。一般質問大変ご苦労さまです。 それでは、ご質問にお答えを申し上げます。 福島県では、年間の新規就農者数、これは7年連続で200名を上回っておるそうであります。それであっても、担い手の減少に追いついていないのが現況でありまして、新規就農者を長年確保できていない町村もあり、農業を守る上での担い手確保は喫緊の課題となっております。 このコロナ禍における地方回帰、そして非農家出身者の雇用就農での新規就農者増加の流れを受け止めまして、自営就農やその過程としての農業法人での雇用就農を促進する必要があると、町としてはこのように考えておりますが、内容の詳細につきましては、担当課長より説明をいたさせます。 ○議長(割貝寿一君) 農林推進課長。 ◎農林推進課長(大寺弘文君) 現在の塙町では、町独自の支援策というものがございませんが、県南地域新規就農者等担い手の確保・育成連携協議会の構成員でありますので、協議会の就農相談会等に参加し、青年等就農資金など支援制度につなげていきたいと思っております。 以上です。 ○議長(割貝寿一君) 金澤太郎君。 ◆1番(金澤太郎君) 新規就農者を増やすという中で、主眼が置かれているのが、最近の施策で見ますと非農家出身者の就農について、とにかく助成金を出す等々を含めて政策を展開していくと。これ、前回他議員さんが質問した中でも、前回の6月定例でも回答があった内容かなというふうには思っております。 確かに非農家出身者新規就農者の確保ということも重要な1つのファクターになってくるんだろうというふうには思ってはおりまして、私もそれに関連した質問を多々していたこともありますけれども、今立ち返ってみますと、非農家ではなく農家出身者で、そのまま就農せず離農していくといったような若い人が増えているといったようなこと、ここをてこ入れすることも1つ、手としては新規就農ということではなく、現状ある農業者の継続性を持たせるといったことにもやはり力点を置いておく必要があるのではないのかというふうに考えております。 ただ、今までですと、農業ですと天候によって収穫量が左右され、販売金額についても、特に最近は米価の下落ということで、結構な方が離農を考えてきているといったような状況になってきているかと思います。 その中で、3月の定例の際に一般質問させていただいてはいたと思うんですけれども、農業共済のほうで、収入保険という制度が三、四年前から導入されております。これについて現状、加入者数と、例えば昨年度米価がかなりの下落をしまして、これに対しての収入保険の補填があったのか。白河地区の収入保険制度のみで結構ですので、令和3年度保険金支払い実績の情報が、もし町のほうとして押さえていればお伺いしたいと思います。 ○議長(割貝寿一君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) お答えを申し上げます。 具体的な内容につきましてのおただしでありますので、担当課長より説明をいたさせます。 ○議長(割貝寿一君) 農林推進課長。 ◎農林推進課長(大寺弘文君) おただしの件でございますが、白河地区の令和3年度の支払い実績でございますが、東白川郡を含め7月17日時点で223件、2億9,422万9,412円の支払いとなっております。支払いは今後も考えられておりますので、確定値ではないという報告は受けております。 なお、収入保険加入状況でございますが、白河地区、令和3年度で220名、令和4年度の予定は261名の加入予定でございます。うち東白は令和3年度41名、塙は12名の加入でございました。 以上でございます。
    ○議長(割貝寿一君) 金澤太郎君。 ◆1番(金澤太郎君) 白河地区の収入保険と及び令和3年度分に対する収入保険の支払金額について、今ご回答いただきました。 私、ある程度役場さんのほうで調べていただいた金額よりもちょっと数日前の時点での数字を実は持っていまして、私のほうの数字でいきますと、古いほうの数字なんですけれども、6月29日の時点で161件、金額にして2億9,334万9,459円。今お伺いしました件数でいきますと223件の2億9,400万円ちょっとということで、後々来た人の保険割合については金額的にはそんなに大きい人ではなかったのかなという感覚は受けておりますけれども、6月の段階で計算しましたところ、1人当たりといいますか、1件の保険当たり182万円平均で出ているといったようなことになります。 この収入保険制度についてなんですけれども、支払いの条件についてなんですけれども、基準収入額、当然保険を掛ける金額、例えば700万円であれば700万円掛けたところの90%を下回った場合ということですから、10%以上減収した場合に保険が適用されると。例えば15%下がっても、その15%のうち90%が保険金として補填されるということで、昨年度の支払い実績につきましては、米価下落率は恐らく令和2年度までの金額で掛けていますので、率としては、多分5割以上下がっている人が物によってあるのかなというふうに思ってはおります。 その中で、5割のうちの9割が保険として下りるということであれば、営農継続にも何ら支障がないということと、この農業保険制度につきましては、当然青色申告が前提ということを、これ3月でもお話ししているんですけれども、確定申告まで、収穫が大体皆さん基本的に秋、収入があるのが大体……、その年中に大体収入普通あるんですけれども、これの見込みが立たないというときに、つなぎ融資制度というものがございまして、事前に減収が分かっている場合については、本来支払われるべき保険の金額分までは融資として無利子で貸付けが行われると。ただ、当然保険金と相殺されますので、最終的には、例えば100万円もらっていて保険金額も100万円であればゼロということにはなるんですけれども、ゼロではなく100万円事前に入ってきたということになりますので、営農継続に対してすごく魅力的な制度というふうに考えております。 こちらにつきまして、当然収入保険制度への加入を促進することによって、両親等が農業者である場合のお子さんが、農業を継続していくというための一助になるんではないのかと。これにつきまして、当然県のほうからも要請があって、市町村でも何らかの助成をしていただけないかと。米価下落する都度、何かしらの補填、補填という話になりますけれども、実際には農業者自身が保険を掛けて、本当にほかの業態ではあり得ない仕組みではあるんですけれども、農業共済制度というものが、かつての水稲共済金、私であれば火事共済金、本当にスズメの涙程度の保険しか出ません。かつ水稲共済金に関しては、塙町の場合は過去ひどい冷害があった年でも、出た地区、出ない地区と差がありまして、それ以降反別分別で、多分2反歩以下の人の保険が強制でなくなって、最終的には、今現状もう強制がなくなったといったような水稲共済の考え方から随分様変わりしてきていると。こういったことに対して、町のほうとしても助成をして、現状農業をしている方のバックアップの一助になるといったようなことを考えていただけないか、考えをお伺いします。 ○議長(割貝寿一君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) お答えを申し上げます。 助成制度、これを町としても考えるべきであろうという話であります。 これまでの施策においては、ご承知のように農地を維持し、かつ有効に活用をしながら利益を得られるようにするということが主眼となって行われてまいりました。ただ、昨今の社会情勢の変化、これは今後の経営の安定化について、農業経営を行っていく上でも大変重要な要因であると、このように考えられるようになってきております。この分野については、農業共済制度、これは国の支援がございます。そして収入保険制度、これも国の支援がありますが、既に体制としては整備されておりまして、今後新たに農業に取り組まれる事業者の方々はぜひにでも取り組んでいただきたい制度となっております。 特に収入保険制度においては、農業、営農全般における収入の減少に対する支援となっておりますことから、多種多様な品目を生産することで経営リスクを分散させる取組とともに、収入を安定させる取組としては大変有効な制度となっておると、このように捉えております。条件として青色申告が必要であるという条件がございます。町の現状、現況において、農業生産者で加入している方は先ほどお話がありましたように13人ほどでありますが、新たに取り組まれる方にはぜひともこの青色申告制度を実施していただきたい、そして加入していただくことをお勧めするものであります。 一方、この事業、これは保険制度であり、個人の経営判断として加入の是非を判断するものでもありますので、町として加入の推進を図るべきかどうか、この辺は大変悩ましい部分でもございます。国費の投入されておる保険制度でありますので、積極的な案内はしてまいりたいと思いますし、ぜひその内容等の説明も、町としては積極的に行っていくべきだろうと、このようにもにも思っております。 ○議長(割貝寿一君) 金澤太郎君。 ◆1番(金澤太郎君) 確かに農業共済制度自体が国からお金を得ている農水省の事業ということになるかと思うんですけれども、町としてどのような協力ができるかということになってくるのかなとは思います。 率先して青色申告にシフトしてもらうと、これは3月の定例でも回答いただいていたんですけれども、当然町が主導するだけではなく、むしろ主導するべきはJAということになるんですけれども、規模の型に関わらず、特に共選出荷、特に米の制度が変わりましてから、農協さんを通さずに出荷をするということも可能になってきますので、今までの農政同様、全て基本JAさんですよというようなところから、やはり町も積極的に介在していくべき時代に変わってきているんじゃないのかというふうに、私のほうでは考えております。 その中で、青色申告の主導を町として教育するということは、なかなかこれは難しいというふうな形かと思うんですけれども、青色申告に入ればこういうふうな保険制度があるよという啓蒙についてはぜひやっていただきたいということと、やはり一人でも多く、多分12人から13人ということで聞いていますけれども、かつての認定農業者の数を考えますと、二十数名、30名ぐらいまでいたところまでは私も記憶しておりますので、そうすると、実際に青色申告しているけれども、当然収入保険に加入してない農業者もまだいるのであろうというふうに考えられます。それは多分、今まで収入保険ってこういうものだという制度の理解が進まないことと、過去の、先ほど申し上げました水稲共済金であったり、火事共済金であったり、個別共済金の支払率の悪さ、支払い執行の悪さ、これは国の制度にのっとるものなので致し方ないと思うんですけれども、そこで農業保険について付保を諦めるという、むしろ取りやめて経費を少しでも安く抑えていくというような考え方でやめられている方もいるのかなというふうに考えています。 ただその中で、町として農業が当然大切なことということと、この先もやはり遊休農地の問題で、今ある遊休農地についてどのように解消していくのか、もしくは農地を転用していくのかといったような問題にも膨らんでくるとは思うんですけれども、ただ、やはり一次産業が塙町の基幹産業であるということを鑑みますと、ぜひ、例えば毎年の保険金額の1割程度でも結構ですので、付保している方には町のほうとして助成をしていただくと。 そういったことで、あと、これはほかの人の話なんですけれども、他町村で収入保険を既に掛けられている農業者の方からお話を聞いてきて、向こうでは去年でもこのぐらい出たらしいよというような話になってきています。 そういったことを、町の中で一人でも多くそういった仕組みのほうへ移行していきつつ農業を継続するという、塙町の基盤を強化するためにぜひ前向きに検討いただきたいんですが、最後に前向きにご検討いただけるのか、しばらく様子を見るのか、ご回答いただければと思います。 ○議長(割貝寿一君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) お答えを申し上げます。 本当に塙町にとりましては、農林業ですか、基幹、基盤となる産業であるということを認識しておりますので、ぜひ他町村の情報等も集めながら検討は加えていきたいと思っておりますので、早速担当課のほうにお話をさせていただきます。 ○議長(割貝寿一君) 金澤太郎君。 ◆1番(金澤太郎君) 東白郡内の情報につきましては農業共済の方からちょっと聞いていまして、ちょっと色気を出している町があるということも聞いていますので。ただ実例は挙げずに、これは変な話、力でねじ伏せるような話になってしまいますので、ぜひ、他町村と歩調を合わせることも必要かとは思うんですけれども、率先して塙町が実行するということも大切かと思いますので、東白川郡内でトップを走っていけるような体制づくりのためには、ぜひ前向きにご検討いただきたいと思います。 では、引き続きまして、2番目の質問のほうに移らせていただきたいと思います。 2番目の質問としまして挙げさせていただきましたのは、ペットの避妊手術についてということになっているんですけれども、まず1番目としまして、ペットが望まない妊娠を避けるため、率先して避妊手術の啓蒙をすべきと考えていますが、町の考えを伺いたいということで、ただ、昨日ちょうど回覧で、これは毎年見るんですけれども、動物愛護週間に合わせた啓蒙のチラシは見させていただきました。これを含めて、どのような啓蒙活動されているのかお伺いしたいと思います。 ○議長(割貝寿一君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) お答えを申し上げます。 避妊手術の啓蒙としましては、動物の愛護及び管理に関する法律では、毎年9月20日から26日までの1週間を動物愛護週間と定めておりまして、全国的に動物の愛護と適正管理の啓蒙が行われております。 県におきましても、10月から11月の期間において動物愛護管理強化期間を定めまして、適正飼養の推進、動物愛護の啓発事業を実施しているところであります。 当町におきましても、不幸な犬猫を増やさないためにも、適正飼養の推進、動物愛護の啓発としまして、不妊・去勢手術について、先ほどお話ありました記載したパンフレットを作成して、町内回覧板等を活用し、啓発を実施しておるというのが現況であります。 ○議長(割貝寿一君) 金澤太郎君。 ◆1番(金澤太郎君) 今答弁ありましたように、こういったチラシを持って啓蒙活動をしていますということなんですけれども、例えばなんですが、保護猫、いわゆる言葉を変えますと野良猫が家に住み着いてしまったというようなときに、町のほうで相談を受けた際に、今現状どのような対応をされているのかお伺いしたいというふうに思います。 ○議長(割貝寿一君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) お答え申し上げます。 代表的な実況でありますので、担当課長より説明をいたさせます。 ○議長(割貝寿一君) 生活環境課長。 ◎生活環境課長鈴木康夫君) それでは、金沢議員の質問にお答えいたします。 今ほど、保護された猫の取扱いということでご質問がありましたが、平成29年4月から福島県の組織改正によりまして、動物愛護管理業務については、三春町に設置されております福島県動物愛護センターにおいて実施されるということになっております。やむを得ない事情によって飼うことができなくなった動物については、そちらのほうで引取りのほうをしてございます。 生活環境課のほうに町民の方から犬猫の保護について相談があった場合につきましては、動物愛護センターのほうにまずは相談してくださいというようなことで、お願いをしてございます。町のほうに持ち込まれた犬猫につきましては、町のほうから動物愛護センターのほうに連絡をしまして、引取りのほうをしていただいているというような状況になっております。 また、保護された動物については、愛護センターのほうにおいて、飼い主が現れれば元の飼い主のほうに返還されて、飼い主が現れないような場合につきましては、飼い主のほうを募集して、責任を持って飼養できる方に譲渡のほうをしているというような状況でございます。 以上でございます。 ○議長(割貝寿一君) 金澤太郎君。 ◆1番(金澤太郎君) ただいまの答弁で、町に持ち込まれた犬猫については、動物愛護センターのほうへ連絡をして引き取ってもらうということなんですけれども、生活環境課のほうへ連絡が来た場合には、センターに相談してねという対応をされているということで間違いないでしょうか。 ○議長(割貝寿一君) 生活環境課長。 ◎生活環境課長鈴木康夫君) まずは保護していただくという、事務というか作業のほうが動物愛護センターのほうでやってございますので、まずは動物愛護センターのほうにお願いしているという部分でございます。 ○議長(割貝寿一君) 金澤太郎君。 ◆1番(金澤太郎君) 直接持ち込まれてしまったものについてはやむを得ずという部分があるかと思うんですが、町のほうで一旦お受けした上で、動物愛護センターのほうへ引取り依頼しているということですので、ただ、保護猫についてそのまま継続して飼いたいという方もいらっしゃるかとは思いますので、必ずしも役場のほうへ持ってきていただいて、役場から連絡しますよという形でないのかなとは思いますけれども、可能であれば、保健所ではないんですが、当然動物愛護センター一括ということになってしまいまして、今までも、ここですと出張所が棚倉にありますけれども、多分持ち込んでいたのは白河なのかなと思いますので、距離があるという中では、そのまま動物愛護センターのほうへ引取りを考えている方については、町役場のほうでお預かりした上でお引渡ししますというような話を、もしこの先検討いただけるのであればしていただけるといいのかなと思いまして、その辺の考え方についてお伺いしたいと思います。 ○議長(割貝寿一君) 生活環境課長。 ◎生活環境課長鈴木康夫君) 今ほどのご質問ですが、先ほどもお話のほうをさせていただきました保護猫の取扱いの事務につきましては、動物愛護センター、こちらのほうがなっております。 今ほど議員さんからありましたとおり、町のほうに引取りをお願いしたいという部分が町民の方からございましたら、町のほうでもお話のほうを聞かせていただいて、動物愛護センターのほうにつないでいくようにしていきたいとは考えております。 以上です。 ○議長(割貝寿一君) 金澤太郎君。 ◆1番(金澤太郎君) すみません、動物愛護センター関連ですと最後にさせていただきたいと思うんですけれども、引取りとなった場合に、当然持込みをしないといけないのか、動物愛護センター側でこちらまで引取りに来てくれるのか、その辺をもし分かればお教えいただきたいと思います。 ○議長(割貝寿一君) 生活環境課長。 ◎生活環境課長鈴木康夫君) お答えいたします。 基本的には、動物愛護センターに持ち込んでいただくのが基本となっております。 ただ、先ほどもお話ししましたが、町のほうに話がありまして持ち込まれた場合につきましては、動物愛護センターの方においでいただきまして、お渡ししているという部分でございます。 以上でございます。 ○議長(割貝寿一君) 金澤太郎君。 ◆1番(金澤太郎君) すみません、質問通告をしていたのは避妊手術というところがメインだったんですけれども、一番必要なものは、多分保護された犬猫ということ、放し飼いになってしまっている結果として、そういった犬猫についてということがありましたので、そういった犬猫の取扱いについて先にちょっとお伺いさせていただきました。 町の啓蒙としては、定期的に動物愛護週間に合わせてやられているということで、確かにこれ以上のものについては、定期的にIP等々で流すしかないのかなということかとは思うんですが、できましたら保護猫・保護犬の取扱いについて、もっと頻繁に町民に分かりやすく、動物愛護センターがありますよというような通知をしていただけると助かりますので、事後よろしくお願いしたいというふうに思います。 2番目となりますが、ペット避妊手術助成制度創設の考えがあるか伺うということでお話を通告させていただいているんですけれども、なぜこの話になったかと言いますと、動物愛護センター、今お話に出ましたこちらのほうで譲渡を行っております。この譲渡条件として、譲受けをした方は、該当の犬であったり猫、いわゆるペットにつきまして、避妊手術をするということが大前提というふうにされています。 その中で、福島県獣医師会のほうでは、助成金として不妊手術について5,000円、去勢手術で2,000円、プラスマイクロチップの登録用で1,050円という助成金を出していますということでされているんですけれども、当然、福島県獣医師会、費用的なもので5,000円、2,000円、1,050円。不妊手術、猫の場合ですと、しますと今税込みで2万2,000円かかります。雄猫の場合の去勢手術が、猫に限りますけれども、1万6,500円になるのかな、かかります。この助成金額ではなかなか避妊手術に至らないということと、譲渡の犬猫でなくても、特に猫の雄につきましては、結局自分のところでは増えないということもありまして、家飼いをしてくださいということなんですが、犬との違いもございまして、なかなかさっとドアを開けたときに出られてしまうといったようなことがありまして、避妊手術、雌猫のほうが間に合っていればいいんですけれども、たまたまタイミングが悪く、うちでは2回ほど連続してかかられてしまったということもございまして、その後避妊手術をしましたが、かなりな金額をペットショップのほうへ、動物病院のほうへお支払いをしていると。これは何とか頑張って、これ以上増えても困るんでということもありますけれども、そういったことで、もうちょっとペットの飼い主さんで、特に最近はお子さんも表に出てしまって、高齢夫婦だけになってくると、猫等飼いやすいものを買ってくるといったようなことになるんですけれども、当然昔の感覚でいきますと、避妊手術をするなんていうことはさらさら頭にないし、例えばこれが1,000円、2,000円でできるんであれば、当然手術をするのかもしれないですけれども、そういったところに対して、もうちょっと町としても何らかの助成制度があれば助かるかと思うんですが、その辺の考え方もお伺いします。 ○議長(割貝寿一君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) お答えを申し上げます。 ご承知のように、日本ではペット、主に犬や猫となります、これらの望まない妊娠等によりまして、毎年約17万頭もの犬や猫が殺処分されておると、大きな社会問題となっておるということも承知はいたしております。 町内でも、ペットとして飼育管理ができなくなった犬や猫にむやみに餌づけをいたしまして、その結果、犬や猫が繁殖しまして問題となっておる地区もあると、このようにも聞いております。 町といたしましては、基本的には飼い主の責任として、飼育管理の徹底をお願いするものでありますが、他自治体や動物愛護団体等の支援状況もあるようでありますので、担当課長にこの辺を説明させていただきます。 担当課長より説明をいたさせます。 ○議長(割貝寿一君) 総務課長。 ◎総務課長(江田一寛君) お答えいたします。 今ほど町長が申し上げましたように、8月下旬に実施した行政区からの陳情対応の際に、野良猫に餌づけをしてしまっている区民がいて、糞尿被害をはじめ地区に大きな被害を与えているので、町で何とかしていただけないかというご相談がございました。 野良猫に餌を与える方は、その管理者、飼い主とみなされることもあり、町といたしましては、基本的に飼い主の責任として飼育管理の徹底をお願いするものであります。犬に対しては、離さない、逃がさない、増やさない。猫に対しては、外に出さない、捨てない、増やさないを徹底していただきたいとは思っております。 福島県内で望まない妊娠を避けるための不妊・去勢手術の助成制度を設けているのは5自治体となっております。ただ、そのうち飼い主のいない猫に関する助成を行っているのは3市、福島市、郡山市、いわき市のみでございます。そのほか町村でもやっているところはありますが、そこはあくまで飼い犬、飼い猫に関してでございます。そのような状況にはなっております。 また、福島県獣医師会が行っている、先ほど議員さんもおっしゃっておった譲渡犬、譲渡猫に限った不妊・去勢手術の助成はあります。ただ、金額も先ほど議員さんが申し上げたような金額で、若干低めだということもございます。 それと、今年なんですが、日本動物福祉協会というところが実施する、今年度のみなんですけれども、いぬねこ不妊去勢手術推進キャンペーンというものがございまして、福島県在住で福島県獣医師会の会員病院で不妊・去勢手術を受けることができる方を限定に、抽せんで雌雄、犬猫合わせて900頭に限り、各1頭に対して5,000円を助成金として支給する制度もございますので、こちらは町民の皆様に周知を行ってまいりたいと考えております。 不妊・去勢手術にかかる費用としては、動物病院やペットの種類等により異なりますけれども、数万円程度の費用がかかるものと聞いております。町としての助成制度につきましては、今後、他自治体の現状やその辺の金額等を勘案しまして、検討はしてまいりたいというふうな状況でございます。 それと、現時点において市町等に対しての国や県の財政支援制度は確認できておりませんので、実施するとすれば、現状では町の一般財源になってしまうという点もございますので、その辺、動物愛護管理法では、一応国は必要な財政措置をするということは書いてはあるんですが、「講ずるよう努めるものとする。」という努力義務はあるんですけれども、実際は国からの支援はないということになっておりますので、その辺を含めまして、どう言ったら国のお金を引っ張ってこられるのか、そういったことも検討しながら、町のほうで助成制度の創設に向けて検討していきたいというふうに考えております。 以上でございます。 ○議長(割貝寿一君) 金澤太郎君。 ◆1番(金澤太郎君) 今ありました今年度限定の日本動物福祉協会、こちらのほうの助成制度があるということで、県内で900頭、抽せんになるのかとは思うんですけれども、5,000円の助成があるよということについては、今年度ということですから、多分募集はもう始まっているかと思いますので、率先して町民の方ヘ告知いただいて、一人でも多く望まない妊娠をさせないための避妊・去勢手術を多く受けられるように、ぜひ協力をいただきたいというふうに思います。 あと、町としても、この先前向きといいますか、検討していく課題であるということは認識されているかと思いますので、引き続き他町村の動きで、特に今現状ですと、やはり説明がありましたように、国費等々からの助成が一切ない中では町の一般財源を使わざるを得ないということもありますけれども、ぜひ、多くなくていいと思います。例えば今回ありました福祉協議会、こちらのほうのように、毎年度抽せんで何名ということで、とにかく一匹でも多く望まれない出産を迎える犬猫を減らしていきながら、実質可能とは思っていない部分もあるんですけれども、殺処分の発生する犬猫がゼロになるように、ぜひ町としても検討していっていただきたいというふうに思います。こちらの質問については、以上とさせていただきたいと思います。 最後になりますけれども、公園整備について。こちらは3月に一度お話をさせていただきまして、どういったあるのかなということで私の中で考えまして、再度質問をさせていただきたいというふうに思います。 まず考えましたのは、最初、子供に限ってお話をさせていただいたんですけれども、健康増進のために湯遊ランドがあるといったようなことを含めて考えますと、全年齢層が楽しめるアスレチック的な遊具を備えた大きな公園が欲しいというふうに考えまして、この辺についての町の考え方を改めてお伺いしたいというふうに思います。 ○議長(割貝寿一君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) お答えを申し上げます。 今お話のように、6月定例会の際にもお答えはさせていただきました。子供ですか、これは遊びを通して、いろんな難しいことに挑みながら、体、そして身体能力ばかりではなく、心の発育発達、創造性や主体性を向上させていく。特に未就学年齢から小学生の頃には、ゴールデンエイジと言われまして、神経型などはこの時期に発育がほぼ終わってしまうと、このようにも言われております。今後、公園整備の必要性、費用対効果を十分に検討した上、方針を決める必要があると考えております。 ただ、ここでちょっとだけお話をさせていただきます。 このコロナ禍の前の話なんでありますが、教育関係者、県外の教育関係の大学の教員さんのお話だったんですが、森のようちえん、これを造ってはいかがかというのがご提案がございました。大変、今お話をした内容にも合致した内容と申し上げますか、森のようちえんというのは、自然の中で子供たちが遊ぶことで学ぶものがあると。それから体、それから心の発達のために大変なプラス面を持っておるというような話もありまして、ぜひにという話もさせていただいたんですが、頓挫しておると申し上げますか、このコロナ禍での状況で進めない、進めることができないという状況でありますので、これなんかも含めてこの次には考えていけばと思っております。 ○議長(割貝寿一君) 金澤太郎君。 ◆1番(金澤太郎君) 公園整備そのものについては前向きであるということにつきましては、前回も確認をさせていただいております。コロナ禍前の、この森のようちえんの構想等々につきまして、ちょっと初めて聞いたもんですから、以前からあった話なんだろうと、当然。ですので6月の町長答弁にあったのかなというふうに思っております。ぜひ私どもも協力していき、前向きに検討していっていただきたいと。 ただ、今回、全年齢層にお話を広げさせていただいたことがございまして、これは何かと申しますと、実は公園だけがあっても子供だけ遊ぶということになりますと、例えば森の公園で遊具はないよということであっても、当然それを教えてあげる人がいないと、なかなか幼稚園の先生だけが引率していってもうまく遊べないと、ただ野山を駆け回っているだけということになるかと思います。あとはどういったことまでしたら危険だよっていうことを含めて、インストラクターの育成を含めて考えていただけないかというところまで考えが至っております。 インストラクターにつきましては、当然子供向けのインストラクターは大人向けのインストラクターと違う対応も必要になってくるでしょうし、時間がかかる話なのかなと思っておりますけれども、もし町としてインストラクター、全年齢層対応ということになるんですけれども、個別でもいいかとは思うんですが、これを育てるということになりますと、雇用の創出にもつながってくるだろうというふうに思っております。 であれば、例えばなんですが、湯遊ランドを引き合いに出して申し訳ないんですけれども、湯遊ランドは健康増進施設ということで伺っています。三角形の道の起点にもなってくるといったような施設で、そこへ家族で来たときに、お父さんは自転車でその辺を走ってくるよと。お母さんは温泉に入っているよと。子供たちはインストラクター引率の下、周辺の遊具を使って体を動かして遊んでいるよと。みんながみんなハッピーになれるのではないのかと、健康も増進されるだろうと。あとおじいさん、おばあさんを含めて、高齢者の方がウオーキングできるようなところもあってもいいのかなというふうに考えておりまして、こういった総合的に1か所にまとまって、家族が出かけられるような設備というものもあってもいいのかと思います。 ということと、インストラクターがいるということにつきましては、なかなか他町村でも、遊具があるけれども、どうぞという注意書きだけされているといったようなところで、子供たち含めて、率先してこういうふうに体を使えばいいんだよというようなことを教えてあげられる体制があると、周辺へのすごいPRになるのかなという考えがございまして、その辺の考えをお伺いしたいと思います。 ○議長(割貝寿一君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) お答えを申し上げます。 まずインストラクターということであります。ご承知のように塙町はアウトドアブランド、モンベルさんと提携しております。モンベルフレンドエリアの一つに認定されておるということでありまして、モンベルでは自転車、登山、カヤックなどのアウトドア系のアクティビティーの利活用を推しておりますので、モンベルの協力を得ながらアウトドアのインストラクター養成、これは可能だろうと、こんなふうに思っております。 今ほど議員からお話がありました湯遊ランド、総合的に1つの形として、子供に特化したものであっても公園を造るというようなことは、資金的にも、自然を利用したものであれば大きな資金投下が要らないということであれば、ぜひ考えてみるべきかとは思っております。 今お話のように、自転車、キャンプ、アウトドア、温泉と、このあらゆる年齢層のニーズを答えられる施設になるということは、大変町にとってもプラス、好ましいことだろうと思っておりますので、ぜひ検討していきたいなとは思っております。 教育長からもお話をさせていただきます。 ○議長(割貝寿一君) 教育長。 ◎教育長(秦公男君) それでは、生涯学習関係での立場からお話をさせていただきます。 お尋ねのインストラクターの育成でございますが、町として公園を整備していくという方向性になれば、ぜひ生涯学習あるいは生涯スポーツの観点から人材育成をすることは検討課題になろうかとは存じます。また、民間企業の方などの外部の人材に担っていただくことも選択肢の1つになろうかと思います。ただいま町長が答弁いたしましたモンベルの方々ということも、非常に大きな1つの方向性かなというふうに考えております。 以上でございます。 ○議長(割貝寿一君) 金澤太郎君。 ◆1番(金澤太郎君) 今の質問につきましては、公園整備前提ということになってくるかとは思いますので、ぜひ公園整備前提に、インストラクターの育成、併せてインストラクターのいる、体を使って運動のできる公園といったようなものを検討していただければというふうには考えます。 最後になりますけれども、今現状、森林再生作業の中で作業道が新設されていると思います。これは以前、多分七宮議員も質問されていたかと思うんですが、こういった作業道を利用した自転車利用での活用の可能性というものについて、町のほうの考えを伺います。 ○議長(割貝寿一君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) お答えを申し上げます。 先ほどお話をさせていただきましたとおり、町ではアウトドアブランドのモンベルと提携しております。モンベルフレンドエリアの1つに認定されてもおります。これで、特に自転車活用推進に関してはご助力をいただいておりまして、コロナ禍により計画が停滞しておりますけれども、木野反にある町有林など、マウンテンバイクコースに適しているであろう候補地の実地調査などを行う予定でもあります。 また、山林をマウンテンバイクコースとして利活用するようには、どういったコースにニーズがあるのか、保全・保守等にどれだけの手間がかかるかなども入念に調査する必要があるだろうと、こういうことでありますので、慎重に進めていきたいと、このようには考えております。 ○議長(割貝寿一君) 金澤太郎君。 ◆1番(金澤太郎君) 今、町長答弁にありました木野反というのは、これは町有林ということでよろしいでしょうか。     〔「そうそう」と言う人あり〕 ◆1番(金澤太郎君) 町有林であれば、民有林のような借りる、借りない、解放する、解放しないといったような問題はないかと思いますので、ぜひ、せっかく造りました森林再生の中での作業道なので、有効に活用していただける道を見つけ出していただきたいというふうに思います。 公園整備については、今すぐ回答の出る話ではないのかなというふうにして質問させていただいているんですけれども、コロナ禍、ただ政府のほうとしましても、療養期間についてはもっと短縮していくぞというような話も出てきている中で、いよいよもう活動的に動くべきときに来ているのではないのかというふうに感じております。 まあ感染対策等々必要になってくることも多いかとは思うんですけれども、これが普通に、要はノーマスクになるか、ならないかは別として、ノーマスクだった2年半前の状態に戻り次第、町としてお客さんを呼び込めるような施設として、うまく公園整備、それとインストラクターの育成、併せてほかにない魅力のある公園整備という形で前向きに検討していっていただきたいということを切に願いまして、1番議員、金澤太郎一般質問を終了します。 ○議長(割貝寿一君) これで、1番金澤太郎君の一般質問を終わります。 休憩します。               休憩 午前9時50分               再開 午前10時00分 ○議長(割貝寿一君) 休憩前に引き続き会議を開きます。--------------------------------------- △七宮広樹君 ○議長(割貝寿一君) 次に、5番、七宮広樹君、登壇願います。 持ち時間は11時ちょうどです。 七宮広樹君。     〔5番 七宮広樹君登壇〕 ◆5番(七宮広樹君) 5番、七宮広樹です。 このたびも不肖ながら町民の代理人の議員の一人として、町民の思いと塙町発展のために通告いたしました5項目を質問します。 それでは、まず6月定例会で時間不足のために質問ができなかった、地域公共交通活性化協議会について質問をいたします。 協議会の委員からはどのような意見が出され、決定に至る流れをお尋ねします。 ○議長(割貝寿一君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) お答えを申し上げます。 ご承知のように、町では暮らしの足としまして路線バス22系統、スクールバス3系統が運行されております。この中で2系統以外は全て赤字の路線となっております。 このような状況から、地域の現状と交通状況を踏まえた、住民が利用しやすくかつ持続可能な公共交通体系を再構築するため、塙町地域公共交通活性化協議会で協議を実施しております。 その決定に至る流れということでありますので、担当課長より説明をいたさせます。 ○議長(割貝寿一君) まち振興課長。 ◎まち振興課長(吉成知温君) おただしの協議会の、まず意見と決定の流れでございます。 まず意見につきましては、本年、令和4年3月25日に開催されました塙町地域公共交通活性化協議会におきまして、各各委員の皆様から路線の廃止変更や廃止、また地域の実情に合わせましたデマンド方式による実証運行などの意見を集約してございます。 主な意見でございますが、交通空白地域の解消につなげていただきたい、またタクシー利用券が、山間部では現在の配布数では足りない方がいるので増数の検討など、町の公共交通施策の必要性について意見が出されております。 そのような中で、本年度実施いたします交通空白地域の実証試験でございますが、小規模需要型対応の交通に関する運行計画につきまして、昨年度作成をいたしました運行計画案、こちらを協議会委員の皆様にご説明申し上げてございます。高齢者の運転免許証の返納が今後増加するということが予想されておりまして、生活の足となる公共交通の対策と充実が喫緊の課題であるということを確認してございます。 また、会議出席委員、そのとき全員19名の委員の皆さんが出席してございますが、承認をいただいたという結果でございます。 以上でございます。 ○議長(割貝寿一君) 七宮広樹君。 ◆5番(七宮広樹君) 広域の塙町では、塙、高城、常豊、笹原地域によって交通格差が生じています。交通格差の解消は、理想と実現では大きな隔たりがありますが、宮田町長の交通格差の解消の考え方、落としどころについてお尋ねいたします。 ○議長(割貝寿一君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) お答えを申し上げます。 路線バス等によります交通格差の解消といたしまして、交通空白地域における小規模需要対応交通の導入に向けた実証運行を実施しまして、利用者実態及びニーズを把握し、運行内容の改善を図るとともに、今後の公共交通に関する内容の検討を実施してまいりたいと考えております。現在、ご承知のように実施しておりますところの高齢者外出支援タクシー事業の利用方法と併せて検討を行いながら、地域格差の格差解消を進めてまいりたいと、このように考えております。 ただ、今の状況、先ほどお話ししましたように、これだけの系統の中で2系統のみが黒字で、あとは全部赤字ということでありますので、この交通体系自体を大きく見直さなければならない時期に来ており、それがやっぱり一番その地域に住む人たちの足を確保する中では大事なことであると思っておりますので、この小規模の事業でと申し上げますか、バスを小型化することでもうちょっとフットワークのいい交通体系をつくっていきたい、このようには思っておりますので、できるだけ早い時期に進めていくように担当課には指示を出したいと、このようには思っております。 ○議長(割貝寿一君) 七宮広樹君。 ◆5番(七宮広樹君) ただいまの宮田町長の答弁を聞きますと、まだ落としどころが見えてきていない、そういう状況であるというふうな認識を今持ちました。 限られた財源の中で、地域公共交通の存続に対し、コンサルタントの助言なども受け止め、今後の方向性を改めて伺います。 ○議長(割貝寿一君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) お答えを申し上げます。 協議会の内容的なものでありますので、担当課長より説明、答弁をいたさせます。 ○議長(割貝寿一君) まち振興課長。 ◎まち振興課長(吉成知温君) お答えしたいと思います。 委託事業者のほうに、公共交通の関係の内容等についてお願いをしてやっているところでございますが、まず事業者が専門家でございます。塙町の課題というものが5点ほど挙げられてございます。 まず1つ目として、車を持たない、免許がない町民の需要に応じた移動手段の確保。 2つ目といたしまして、身体的負担、身体的不安のある高齢者、障害者などが利用しやすい移動手段の確保。 3つ目といたしまして、経済的負担が重過ぎず継続利用できる移動手段の確保。 4つ目といたしまして、気兼ねなく外出できる機会の創出。 5つ目といたしまして、外出したくなる場の充実ということで、専門の委託業者からはこういうものが塙町の課題であるというふうに言われてございます。 当然、協議会の中でこれまで行ってきた部分では、福島交通の赤字路線のバスの路線を廃止するとか、そういう部分に重点を置いておいたんですが、いわゆる公共交通、交通事業者が行うものと、行政赤字を補填するものというふうに捉えておりました。その延長線上のこれまで行ってきた議論では、持続可能な地域公共交通、先ほど委託業者からの課題という部分の実現は不可能というふうに考えてございます。 事業者、行政、利用者、地域社会など多様な主体の参画と役割分担、そして連携と協働を軸に、地域公共交通施策を推進していく必要があるというふうに考えてございます。これまで事業者が主体となってきた取組を、どのように自治体、利用者が一緒になって、今後の地域公共交通の維持発展、地域の活性化や再生に取り組んでいくのかというのが、今後、協議会の中で重点的に協議されなければならないというふうに考えてございます。 以上でございます。 ○議長(割貝寿一君) 七宮広樹君。 ◆5番(七宮広樹君) 地域公共交通活性化協議会の意見やコンサルタントの助言などを積極的に議会側にも示し、共通認識の中で情報の共有と危機意識を持って取り組むべきと思いますが、宮田町長のお考えをお尋ねします。 ○議長(割貝寿一君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) お答えを申し上げます。 現実的に、この会長は私ではなくて総務課長がやっておりますので、内容の掌握、私も報告を受けるという立場でありますので、同等の資料ですか、この情報を議員各位にもお渡しをしていきたいなと、このようには思っております。 ○議長(割貝寿一君) 七宮広樹君。 ◆5番(七宮広樹君) 議会側も、この地域公共交通という部分、活性化につきましては、非常に危機感というんですか、これからの塙町をどのようにというところで各議員が認識しております。所管でも、いろんなところへ調査へ行こうというところで話も出ておるんですけれども、なかなかこのコロナ禍というところでできておりませんが、これは町側だけではなくて、この議員側もしっかり共に考えながら、この塙町の将来をどのように捉えていこうかという重要なことでありますので、ぜひ積極的に、お互いに共通認識、お互いにこれからの塙町を考えていくことが非常に大事だというふうに私も思います。これからもどうぞよろしく、そこはお願いをしたいと思います。 現在の福祉政策では、高齢者外出支援タクシー補助事業は地域公共交通の政策の一環として一体的に取り組むべきと思いますが、今、健康福祉課のほうで進めておりますけれども、一体化することができないのかというところをお尋ねします。 ○議長(割貝寿一君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) お答えを申し上げます。 ご承知のように、現在自家用車の普及、そして人口の減少等によりまして、公共交通の利用者が年々減少してきております。それに伴います収支の悪化によりまして、財政負担が非常に大きなものとなってきておることも現実であります。その反面、公共交通以外に移動手段のない方々にとっては、現在の生活を維持するためにも、地域の生活の足を確保することが課題となっております。 このような背景の中で実施をいたしております高齢者外出支援タクシー事業は、地域公共交通においては大変大きな役割を果たしておるものと考えております。 議員おただしの高齢者支援タクシー事業は、現在高齢者を対象に事業を実施しておることから、福祉関係担当課において事業を実施しております。議員のご指摘のとおりでありますが、大きな枠で捉えますと、これも地域公共交通対策事業、その一環と位置づけはいたしております。高齢者支援タクシーの担当課も、地域公共交通活性化協議会に関係者として会議に出席もしておりますので、現在の状況、利用者の声についても協議会員の皆様に情報を共有しながら、制度の改善を進めてまいりたいと、このようには思っております。 ○議長(割貝寿一君) 七宮広樹君。 ◆5番(七宮広樹君) 現在のその福祉の点では、福祉に対する高齢者というところで、健康福祉課の担当ということは分かりますが、これからの塙町全体を考えていくということを考えれば、この協議会の中に入れるべきと思いますが、改めて町長、そのような考えはあるのかないのかをお願いいたします。 ○議長(割貝寿一君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) その辺は担当課の課長より説明をいたさせます。 ○議長(割貝寿一君) まち振興課長。 ◎まち振興課長(吉成知温君) おただしの件でございます。 高齢者支援タクシーということで、これもそもそもは地域公共交通活性化協議会の中で、タクシーの実証運行を始めて、高齢者、障害者の部分で、担当が福祉担当部門ということで、予算枠は福祉のほうでなっていますが、先ほど町長が答弁いたしましたように、全体の枠で捉えますと、地域公共交通という枠組みの中で協議はされております。例えばスクールバス関係、教育委員会も協議会の中で入ってございますし、議員がやはりご心配されているのは、今後高齢者だけじゃなくて、いろんな分野でそういうところが出てくるんではないかというところだと思います。 本年度実施いたしますデマンドタクシー、いわゆるワゴン車を走らせるような、こちら予定しておりますが、これについても、昨年の経済常任委員会の所管事務調査の中で、委員の皆様からもご意見をいただいております。いわゆる費用対効果、ここの部分をしっかりちゃんとやっていかなければいけないと。将来的に、予算が多くあるわけではないという部分と、補助金がなかなかそこの部分につかないものですから、そういう部分も含めて、やはり全体の中でタクシーの事業、またデマンドの部分なんかも総体的に考えながら協議会の中では検討をしていくと。当然、委員の皆様からも、今回デマンドの実証運行をした段階で費用対効果の部分をお示しいたします。どのように、町の財政負担も含めて、したらいいのかという部分については、タクシーも含めて公共交通の協議会の中では取り入れながら、協議を進めてまいりたいというふうには考えてございます。 以上でございます。 ○議長(割貝寿一君) 七宮広樹君。 ◆5番(七宮広樹君) 答弁で理解することができました。 それでは、次の質問に入ります。 第三の居場所予定地周辺の環境整備についてであります。 地元紙の報道で、去る8月30日に運営推進協議会を設置し、第1回目の会議が行われたことを知りました。私としては遅ればせながらといった思いがいたしましたが、活発な意見とアイデアで、子供たちと地域にとってかけがえのない施設になるよう注視してまいりますが、改めて建築計画と進捗状況をお尋ねいたします。 ◎町長(宮田秀利君) 教育長。 ◎教育長(秦公男君) それでは、七宮議員のご質問にお答えをいたします。 お尋ねの建物建築の進捗状況でございますが、基本設計図につきましては、7月28日に設計委託先の業者より提出がございました。現在、実施詳細設計を進めておりまして、9月中に成果品が納品される予定でございます。その後、10月にはB&G財団と助成契約を締結しまして、建築工事の入札を実施する予定となっております。 以上でございます。 ○議長(割貝寿一君) 七宮広樹君。 ◆5番(七宮広樹君) 接続する町道、塙・登記所線は狭く、交通量も多い道路ですが、事故防止を防ぐために拡幅工事や待機場の設置、またカラー舗装などのお考えがあるのかお尋ねいたします。 ○議長(割貝寿一君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) それでは、ご質問にお答えを申し上げます。 現時点では道路拡幅の計画等はございません。町としましては、将来的に道路を挟んで向かい側の土地などを求めることができれば、周辺一帯、これを人が集まる魅力的な公共空間にしたいという構想を持っておるところであります。 現に道路管理者といたしましては、計画的な将来を見据えまして、利用者が快適に利用できますよう、待避所の配置なども含めて、全体計画の中で道路整備を検討していきたいと、このように考えております。 この対応に対しての具体的な内容は、担当課長より説明をいたさせます。 ○議長(割貝寿一君) まち整備課長。 ◎まち整備課長(大森淳一君) 七宮議員のご質問にお答えします。 町道塙・登記所線でありますが、道路延長は113.2メートルございます。道路幅員は道路側溝分を含めまして、平均幅員が3.6メートルであります。最小幅員が3メートルという非常に狭い箇所もございます。 現状では、先ほど町長が答弁しましたとおり、拡幅の予定はございません。また、現状ご存知のとおり、道路の両側に家屋が連担しており、当面は拡幅ができないような状況にあります。 今回の第三の居場所の建設に伴いまして、町有地部分、国道118号接続部から町の敷地であります公衆便所敷地までのL=20メートルと、あと、今回建築要請されております土地に、建築基準法に伴う隅切部分2メートルの二等辺三角形を設けるようになります。 さらに、国道118号の国道歩道部分、この部分をB&G財団の費用ではできないということで、町の一般財源で改良ができないかという検討を、町の事務事業連絡調整会議で協議をしたところであります。協議の結果、先ほど町長答弁あったように、全体契約の中で一体的に整備計画を検討するという結論に至りました。当面、車両交差地の対象としましては、町の敷地であります代官所跡地の駐車場スペースなどを利用していただきながら、安全な通行を確保していければと考えております。 また、歩行者については、狭隘な道路であるため接触事故のリスクも確かにありますが、逆に狭いため、自動車も注意して走るかと思われます。七宮議員から提案がありましたように、運転者などへの注意喚起のためのカラー舗装や速度抑制効果があるハンプ舗装などを全体計画の中で検討していければと考えております。 以上であります。 ○議長(割貝寿一君) 七宮広樹君。 ◆5番(七宮広樹君) 先ほどの町長の答弁の中で、将来、周辺の空き家や空き地を一定的に求めて整備をしてから、その後に道路ですとか、全体的に整えていくというような認識で、まずよろしいのかお答え願います。 ○議長(割貝寿一君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) お答え申し上げます。 議員おただしのとおりでありまして、ぜひこの広場と申し上げますか、この空間、この地域を、公共的な人の集まれる場所と申し上げますか、その先の話でありますけれども、ある程度の面積を確保できれば、そこでイベント等をやることで、道の駅とのリンクですか、これなんかも期待できてくる。ですから、道の駅にいらっしゃった方がそのイベントに参加していただくようなことまで含めて、総合的に考えていきたい。ただ、条件として、そこを譲っていただけるという大変厳しい条件があるんですが、それも含めてしっかり取組はしていきたいと思っております。
    ○議長(割貝寿一君) 七宮広樹君。 ◆5番(七宮広樹君) 町長の答弁の中で、その整備する空き家や空き地、そこは私の想像で言いますと、多目的広場や児童公園的なものになるのかなというような感じはしますけれども、町長としては何か具体的なアイデアですとか、何かありましたらお示しをしていただきたいと思います。 ○議長(割貝寿一君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) お答えを申し上げます。 今ここでこういうふうなものというふうなご提案ができない状況ではありますけれども、少なくともその広場ですか、面積というか、その敷地を確保することで、そこからまた検討委員会等を開きながら、そういうものを設置しながら、しっかりと取組を進めていくべきだろうと考えております。まず皆さんにどういうニーズがあるかというほうも含めて、広くご意見を求めながら、その計画は進めたほうが私はいいのではないかなと思っております。 ○議長(割貝寿一君) 七宮広樹君。 ◆5番(七宮広樹君) 塙町の将来を描く塙町都市計画マスタープランにも、この第三の居場所周辺の環境整備計画を盛り込むべきだと思いますが、実際どのようになっているのかお尋ねをいたします。 ○議長(割貝寿一君) まち整備課長。 ◎まち整備課長(大森淳一君) 七宮議員のご質問にお答えします。 塙町都市計画マスタープランの中では、第三の居場所の個別の施設の位置づけはされておりません。ですけれども、分野別方針の中で、将来的土地利用方針ということで、中心機能を有する都市拠点を中心とした都市機能の集積を図ることによる土地利用の有効ということで、ゾーンとして位置づけをしております。 以上であります。 ○議長(割貝寿一君) 七宮広樹君。 ◆5番(七宮広樹君) 実際、その予定地がなかなか決まらなかったということもあったんだと思いますが、予定地が決まりましたわけですので、塙町の将来を描く夢を盛り込む方向で、協議会の中でもう一度協議をしていただきたい、盛り込んでいただきたいと願うところであります。 それでは、次の質問に入ります。 除雪機購入補助金事業の今後の方向性についてであります。 長年にわたり、町民の多くの方からも高い評価を得ていますが、経緯と実績をお尋ねします。 ○議長(割貝寿一君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) お答えを申し上げます。 具体的な内容となりますので、担当課長より説明をいたさせます。 ○議長(割貝寿一君) まち整備課長。 ◎まち整備課長(大森淳一君) 七宮議員のご質問にお答えします。 まず初めに経緯についてでありますが、主要な町道などについては、冬期間の除雪作業を効率的に実施するため、毎年12月上旬に民間業者と除雪の重機借り上げの単価契約を締結しまして、除雪体制を整えております。 除雪作業は、おおむね5センチメートル以上の積雪に見舞われた際に、業者のほうに依頼をして除雪作業を行っていただいておりますが、町内全域に行き届かないのが現状であります。 そうした中、生活に支障を及ぼす道路などの除雪を自主的に行う業績などの組合に対して、除雪機械の購入費用の一部を補助することで除雪の効率を上げ、冬期間における生活道路の不安解消を図ることを目的としまして、平成25年2月に要綱を制定し、現在まで運用を図ってきたところであります。 実績についてでありますが、平成24年度から運用開始しまして、令和3年度までに申請件数43件、補助金額で846万9,000円を交付しまして、10年間で48台の除雪機械が購入されまして、地域の皆さんにご協力をいただきながら、生活道路などの除雪をしていただいているところであります。 以上であります。 ○議長(割貝寿一君) 七宮広樹君。 ◆5番(七宮広樹君) 各地域にある程度の除雪機が整い、地域の助け合いと町からの応援要請にも対応した連携も確立したと思いますが、近年の補助件数、それから今後の継続の在り方、または見直しのお考えがありましたらお尋ねをいたします。 ○議長(割貝寿一君) まち整備課長。 ◎まち整備課長(大森淳一君) 七宮議員のご質問にお答えいたします。 まず初めに、近年の補助件数についてお答えします。 平成29年度申請件数5件、購入台数5台、補助金額68万3,000円。平成30年度申請件数2件、購入台数2台、補助金額25万5,000円。令和元年度申請件数1件、購入台数1台、補助金額13万8,000円。令和2年度申請件数3件、購入台数3台、補助金額40万6,000円。令和3年度実績はございませんでした。近年の補助件数については以上のような状況であります。 次に、今後の方向性についてでありますが、先ほどの実績で申し上げましたとおり、10年間で48台の除雪機械が購入されておりますので、町道や生活道路などで除雪の対象路線となっていない箇所については、行政区や組合などのご協力により除雪の効率が図られ、冬期間における生活道路の不安解消が図られている状況にあると思っております。 また、近年は積雪に見舞われることも少ないため、購入実績が少なくなっておりますが、普段雪が降らない首都圏でも降雪を観測するなど、雪の少ない地域でも突然大雪が降ることもありますので、当面当該補助制度については継続して取り組んでいく必要があると考えております。今後、申請件数を見極めながら、制度の見直しについて検討する必要があると考えております。 以上であります。 ○議長(割貝寿一君) 七宮広樹君。 ◆5番(七宮広樹君) 私は、除雪機購入補助金は一定の役割を収めた今、一時休止し、新たな取組の時期に来ていると思っています。 人口減少に伴い、各地域で空き家や空き地が増え、景観が荒れ果てております。行政も住民も対応に苦慮している状況の打開策として、除雪機から乗用草刈機や伐採後の木を砕く粉砕機に移行し、作業軽減を図る取組が必要だと思いますが、宮田町長のお考えをお尋ねします。 ○議長(割貝寿一君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) お答えを申し上げます。 地域の環境保全に関する補助と、このように考えております。 いろいろと想定ができるかと思いますが、町道や河川のみならず、議員ご指摘のように各地区、各地域が抱える課題、ニーズを把握いたしまして、地区の課題を地域住民が主体となって解決できる仕組み、これを検討していくことは大変重要なことだろうと、このように考えております。 ぜひこの考え方で進めたいと思ってはおりますが、具体的な内容につきまして担当課長より説明をいたさせます。 ○議長(割貝寿一君) まち整備課長。 ◎まち整備課長(大森淳一君) 七宮議員のご質問にお答えします。 乗用草刈機の部分のみのほうを、私のほうでお答えさせていただきたいと思います。 現在、町では地域振興事業交付金や農作業省力化支援事業補助など、町でも各地区が抱える課題やニーズを把握、認識して、それらに応じた制度設計をして運用を図っているところです。 今年度、河川の環境整備に関する要望としまして、1団体より乗用草刈機の購入補助があればとの相談を受けております。先ほどの地域振興交付金などの活用など、役場内で横断的な連携が図れないかなど、今後、新たな補助制度の必要性や費用対効果を十分に検討した上で判断していきたいと考えております。 以上であります。 ○議長(割貝寿一君) 七宮広樹君。 ◆5番(七宮広樹君) 先ほど課長答弁の中にもありましたように、今年度より農業省力化補助事業が実施され、農家の皆様から高い評価を得ている補助事業と聞いております。これは農家の方しか補助対象にならないということでありますので、行政区や任意団体にも、地域の環境保全や景観維持を目的とした補助事業もぜひ拡大していただきたいと思いますが、改めてお考えをお尋ねします。 ○議長(割貝寿一君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) お答えを申し上げます。 先ほどお話しましたように、地域はその地域の方々が自分たちで環境保全を行っていくという、大変理想的な形ではないかと私は思っておりますので、財政的な、予算的なものもございますので、何から何までというわけにはまいりませんが、粉砕機なんかも1台、整備課等で保管といいますか、保持しておれば、必要なときに貸し出して、それをご利用いただくというような方向で進めることは可能ではないかと思っておりますし、草刈機に関しましても、できるだけ予算の許す中で、その補助、もしくはその補填等々、補助ばかりでは厳しいところもあるので、貸出しという方向も考えると、そんなことも、いろんな方向を考えながら前向きに進めてはいきたいと、このように思っておりますので、ご理解をいただきたいと思います。 ○議長(割貝寿一君) 七宮広樹君。 ◆5番(七宮広樹君) ぜひ前向きに取り組んでいただきたいと思います。 それでは、次の質問に入ります。 町営野球場・運動場のグラウンド緑化整備についてであります。 塙町民は健康意識が高く、ほとんどの方が好きなスポーツを通して健康維持を図っていると思います。町営野球場や運動場の利用頻度が高い理由の1つもそうだと思います。また、数々の大会の開催場所になったり、都会から野球部学生が湯遊ランドはなわに合宿した際の練習場として、町営野球場を利用したケースもありました。 近年の野球場・運動場の利用状況をお尋ねします。 ◎町長(宮田秀利君) 教育長。 ◎教育長(秦公男君) それでは、七宮議員のご質問にお答えを申し上げます。 お尋ねのグラウンドの利用実績でございますが、野球場と運動場の合計年間延べ利用者数となりますが、平成29年度は約6,700人、平成30年度は約6,500人、令和元年度は約4,800人、令和2年度は約3,400人、令和3年度は約4,400人となっております。令和2年度と令和3年度は新型コロナウイルス感染症が拡大したことが影響しまして、延べ利用者数が減少しております。 利用内訳につきましては、野球、ソフトボール、サッカー、グラウンドゴルフ、ゲートボール等でございます。 以上でございます。 ○議長(割貝寿一君) 七宮広樹君。 ◆5番(七宮広樹君) 非常に多くの方々が、町営の野球場・運動場を使われているということだと思います。 このグラウンドのコンディションについて、利用者からの要望や、またより充実したグラウンドづくりを図るための聞き取り調査や協議が行われているのか、お尋ねいたします。 ◎町長(宮田秀利君) 教育長。 ◎教育長(秦公男君) 聞き取り調査等については特に実施はしてございませんが、利用者からの要望については若干ございまして、環境整備の考えでございますが、野球での利用者からは、時々黒土を入れていただきたいというご要望があります。毎年ではございませんが、過去に数回黒土を野球場の内野に入れております。それ以外は、特にご要望等についてはお聞きしておりません。 以上でございます。 ○議長(割貝寿一君) 七宮広樹君。 ◆5番(七宮広樹君) 町では、町民の健康維持に対応したB&G海洋センターや湯遊ランドはなわの健康増進設備の充実を図ってまいりました。 塙町の唯一の野球場であり、町内一大きな運動場のグラウンドのコンディションの向上と、環境と景観を整えるお考え、先ほど教育長からは黒土を入れたというお話がありましたけれども、それ以外の環境ですとか、景観というところでお考えがありましたら、お尋ねいたします。 ◎町長(宮田秀利君) 教育長。 ◎教育長(秦公男君) それでは、七宮議員のご質問にお答えを申し上げます。 現在のところは特に計画等はございませんが、また要望等もございませんが、例えば東京都内の小学校などでは、よくグラウンドを緑化すると、いわゆる芝生化でございますかね、をするというようなことがございます。これもかなり予算がかかるところでございますので、現在のところは要望等については大きなものがございませんので、現時点の状況で実施していければというふうに考えているところでございます。 ○議長(割貝寿一君) 七宮広樹君。 ◆5番(七宮広樹君) 先ほどの教育長の答弁にもありましたように、近年、各町村の野球場や運動場でもグラウンドの緑化整備が進められ、充実が図られております。その目的として、土ぼこりの防止と減少、利用者のけがの防止、温暖化対策などであります。作業手段も様々で、老人会の皆様の協力や小・中学校の生徒の野外活動であったり、また住民協力やボランティア団体が行い、住民から愛される誇れる施設を目指し、取り組む自治体もあります。 改めて、その手段も含めて、教育長、町長にお考えをお尋ねします。 ◎町長(宮田秀利君) 教育長。 ◎教育長(秦公男君) それでは、七宮議員のご質問にお答えを申し上げます。 お尋ねのグラウンドのいわゆる緑化整備の考えでございますが、まず、緑化整備と申されますと、芝生化が想定されます。 現段階では、野球場も運動場も芝生化等の要望は受けてございません。今後、天然芝を施工するというような場合は、根づくまで約1か月から2か月、場合によってはそれ以上の期間、グラウンドの使用ができないということになります。あくまで概算でございますが、グラウンドを芝生化しようとした場合、数千万円の工事費が見込まれます。さらに維持管理費、いわゆるランニングコストにかかる費用も高額となりますので、現段階では芝生化は想定してございませんが、ご要望等がございましたら、今後検討をしていきたいと思っております。 様々な方々が、そのグラウンドを芝生化することによって、いろいろな面で、子供たちや町民の方々がいろいろな考えでやっていただけるということもございますでしょうが、今後、推移を見守りながら、検討すべきところを検討し、またやっぱり難しいという場合は、予算等も含めながら考えていきたいというふうに思っております。 ○議長(割貝寿一君) 七宮広樹君。 ◆5番(七宮広樹君) ぜひ一歩ずつ協議を進めていただきたいと思います。 また、文部科学省の屋外教育環境整備事業もあります。視野に入れていただきたいと思います。こちらは、小・中学校の校庭の一部を芝生化することで、子供たちの成長に身体的効果と心理的効果が実証されておりますので、併せて検討をしていただきたいと思います。 このことにつきまして、教育長のほうで何かお考えがあれば答弁願いたいと思いますけれども、何もなければこれは通告にならないかになっちゃうと思います。 ◎町長(宮田秀利君) 教育長。 ◎教育長(秦公男君) 先ほどもお話をさせていただいたところでございますが、状況としましては、今のところご要望等はございません。ただ、芝生化をすることによってヒートアイランドを減少、あるいはけがの防止ということについては私どもも考えてはおりますが、様々なご意見等を頂戴しながら、大きな要望がございましたらば検討してまいりたいというふうに思っております。 以上でございます。 ○議長(割貝寿一君) 七宮広樹君。 ◆5番(七宮広樹君) それでは、最後の質問に入ります。 後世に誇れる森林活用についてであります。 昨年の12月の定例会で一般質問した内容そのものであり、その後の進捗状況を確認する質問になります。 町有林の森林認定制度取得に向け、現状と取組をお尋ねいたします。 ○議長(割貝寿一君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) お答えを申し上げます。 現況と取組ということでありますので、現在の状況を担当課長より説明をいたさせます。 ○議長(割貝寿一君) 農林推進課長。 ◎農林推進課長(大寺弘文君) 議員さんのご質問にお答え申し上げます。 昨年度より森林認証について検討してまいりましたが、その結果、町有林80ヘクタールの認証を取得するために、費用として約100万円かかります。その後5年間、毎年認証維持のために40万円の更新費用が発生することが分かりました。そのため、80ヘクタールの山林では、費用対効果を考えますと、木材の販売価格に認証費用が添加されることはないので、現実的には認証取得はなかなか難しいと判断をいたしました。 ただ、認証制度は非常に重要な位置づけと考え、広域的に東白川郡全域あるいは県南地域全域でグループ認証を行うほうが効果はあると考えまして、森林組合や福島県に働きかけを行っていきたいと考えております。 以上です。 ○議長(割貝寿一君) 七宮広樹君。 ◆5番(七宮広樹君) 答弁を伺いますと、費用対効果を考えたときに、東白川郡のグループ認証の中で認証していくというような認識でよろしいでしょうか。改めて伺います。 ○議長(割貝寿一君) 農林推進課長。 ◎農林推進課長(大寺弘文君) 塙町単独と言うよりも、広域的なグループ認証を目指したほうが効果的と考えております。 以上です。 ○議長(割貝寿一君) 七宮広樹君。 ◆5番(七宮広樹君) 了解をいたしました。 しかしながら、福島県森林アカデミーの実習・実技を学ぶはなわフィールドを生かし、町有林を森林認定モデルエリアに定め、多くの方に足を運んでいただき、見て、聞いて、感じ取って森林を学べる学習体験や風評被害の払拭など、木の町はなわ、森の町はなわの使命として展開していくべきと思いますが、改めて宮田町長のお考えを伺います。 ○議長(割貝寿一君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) お答え申し上げます。 今お話がありましたように、費用対効果云々のこともありますので、十分に検討を加えて、結果を待ちたいと思っております。 ○議長(割貝寿一君) 七宮広樹君。 ◆5番(七宮広樹君) しっかり検討していただきたいと思います。 これは木の町はなわ、森の町はなわの使命として、この風評被害、それからこの森林のすばらしさを体験するものが塙町にはありますので、磨けば光る、ひとつ観光の目玉にもなったり、いろいろと呼び込む力のある森林、町有林でありますので、しっかり考えていただきたいと思います。 2025年4月に大阪・関西万博が開催される予定で進められていますが、建築物は森林認定制度を取得した木材しか使用ができないと言われています。いわきエリアや会津エリアでは森林認定制度取得が進み、この県中エリアだけが取組が遅れております。 質・量共に優れているこのエリアの発展のためにも、すぐにでも本気で取り組む必要がありますが、この4町村の長が集まる会議の中ではこのようなお話が出ているのか、確認と方向性をお尋ねします。 ○議長(割貝寿一君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) お答えを申し上げます。 町村会の定例会の中ではそういうお話は出ておりませんけれども、十分に資料を収集した上で、まず、費用対効果と先ほど申し上げましたけれども、新たな市場も視野に入れてのことであれば、塙町だけではなく、東白川郡として対応、これはぜひ一度話しかけをしてみたいと思っておりますので、後で結果が出たらばお話はさせていただきます。 ○議長(割貝寿一君) 七宮広樹君。 ◆5番(七宮広樹君) 森の中にたたずむ湯游ランドはなわを中心に、森林セラピー基地の認定取得の考えと取組について、改めて伺います。 ○議長(割貝寿一君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) お答えを申し上げます。 先ほど来お話が出ておりますように、湯遊ランドを中心としたところの森林の活用、ここは先ほどの話の中にありました、健康、教育、観光、本当に三位一体となった、大変将来も見込める利用空間ではないかなと思っております。 この森林空間を利用しました様々なアクティビティー展開が考えられます。森の中で、体と心によい心理セラピーなどについても検討してまいりたいと、このようには強く思っております。 具体的な取組については、担当課長より説明をいたさせます。 ○議長(割貝寿一君) 農林推進課長。 ◎農林推進課長(大寺弘文君) 森林セラピー基地は、特定非営利活動法人森林セラピーソサエティにより商品登録され、この団体により認定を行っているものです。東京に事務局があります。平成16年に森林の持つ癒し効果を科学的に解明し、その活用に関する研究を進めるために、産官学が連携して森林セラピー研究会が発足し、医学的効果について研究されました。 森林セラピーが生み出す健康効果として、ストレスの改善、意欲の回復、身体の痛みなどの改善、心の健康の改善、全体的健康の改善がうたわれております。 現在、森林セラピー基地は全国に65か所あります。近くでは大子町が森林セラピー基地の認定を受けております。 森林セラピー基地の具体的な認定でありますが、一次審査、二次審査を受けて認定となります。その表がありますが、一次審査において森林の調査を行います。それから実際にリラックス効果があるのか、駅からの距離とか、工場の騒音がないかなどの調査を行います。自然社会条件等の評価を行います。そしてフィールド生理実験、心理実験をおよそ40人の地域住民などで実験を行います。この費用におよそ300万円かかることとなります。その後、二次審査を経て認定となり、入会金5万円、年会費5万円がかかることとなります。しかしながら、現在新型コロナウイルスの影響により、新規認定は実施しておりません。 今後、費用対効果も考慮し、検討していきたいと考えております。 以上です。 ○議長(割貝寿一君) 七宮広樹君。 ◆5番(七宮広樹君) この森林セラピー基地認定取得について、去年の12月に一般質問したわけなんですけれども、今回、また新型コロナの影響でなかなか進まないというところで、今検討していくというところですので、全然前へ進んでいないということでよろしいんでしょうか。 ○議長(割貝寿一君) 農林推進課長。 ◎農林推進課長(大寺弘文君) 現在は審査を受け付けていないということなので、今後、協会とお話をしながら、今後の見通しを見ながら検討していきたいと思っております。 ○議長(割貝寿一君) 七宮広樹君。 ◆5番(七宮広樹君) ぜひ相手側の情報収集をしながら、費用対効果もありますけれども、これは塙町の自然を武器にした、先ほどの森林認定制度取得もそうですけれども、森林セラピー基地の認定取得が新たな観光資源として展開していく方向性もあります。これこそ後世に誇れる森林を生かした政策だと思います。 宮田町長、実際この考え、それからビジョン、今後の展開というものがあればお聞かせ願います。 ○議長(割貝寿一君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) お答えを申し上げます。 現在、塙町では、議員ご承知のように、福島森林再生事業を活用しまして、平成27年度より延べ766.58ヘクタールの森林について、所有者と境界が明示され、かつ整備がされました。さらにそれに伴う作業道11万5,000メートルということで期待がされておりますが、かなりの作業道が整備されております。 今後、塙町森林計画に基づきまして、これらを活用した森林資源の適正な管理・利用を促進いたしまして、関係者の連携強化と住民参画の輪を広げつつ、先ほど来議員がお話のように、本町の持つ豊富な森林資源を最大限活用するとともに、森林の有する多面的機能の持続的な発展を図ってまいりたいと、このように考えております。 森林は林産物の生産面だけではなく、森林のCO2吸収貯蔵による地球温暖化の防止、水源涵養機能、国土保全機能など、特に私が注目するのは治水という部分が一番気になるところでありますが、多面的な機能も有しておりますので、これらの森林の果たす役割をさらに発揮していく必要があると、こんなふうには考えております。 これからも、特にこの町の基幹産業としての林業、これはしっかりと、育てるという言い方は失礼なんですけれども、守っていきたいし、そしてそれで生活ができる人が少しでも増えれば、町もまた一段と活性化してくるだろうということで、これからも気を抜かないでしっかりと取組は進めてまいります。 ○議長(割貝寿一君) 七宮広樹君。 ◆5番(七宮広樹君) 今回は時間不足もなく、予定していた質問を終えることができました。これをもちまして、塙町の発展と町民の幸せを願う5番議員、七宮広樹の一般質問を終わります。 ○議長(割貝寿一君) これで5番、七宮広樹君の一般質問を終わります。 休憩します。               休憩 午前11時00分               再開 午前11時10分 ○議長(割貝寿一君) 休憩前に引き続き会議を開きます。--------------------------------------- △下重義人君 ○議長(割貝寿一君) 次に、6番、下重義人君、登壇願います。 持ち時間は12時10分までです。 下重義人君。     〔6番 下重義人君登壇〕 ◆6番(下重義人君) 6番議員、下重義人です。 今回提出した3項目の通告書に沿って、一般質問を行ってまいりたいと思います。 ここのところ、ちょうど私が一般質問通告すると、どういうわけだろう、いつもお昼の時間帯に絡んでしまうような感じでありますので、また、私は今回のお昼時間に何回絡んだのかなと思ってちょっと調べてみたら、7回目ということで、大変、今は電子メールで通告していますので、私も時間帯にわざわざ狙って通告しているわけではないので、皆さんの協力を仰ぎながら伺ってまいりたいと思います。 ちょっと眼鏡をかけていると見えませんのでね、眼鏡を外させてもらいます。 先日のマスコミの発表によると、コロナ感染拡大の影響も含め、14歳以下の子供の割合が低下し続けているところです。当町では、14歳以下の子供は、若干のずれはあると思いますが、828人、割合にすると10.3%になっております。 このような観点から、このままこの状態が推移していくと、ますます子供、そして若者が減る一方、高齢化率が高くなっていくのではと危惧しております。 そこで、質問に入ります。 塙町において交通空白地域3エリアの対処法として、自由経路ドアツードア型デマンド方式の進捗状況を伺うということで、先ほど述べたようにますます高齢化が進み、空き家が多くなったりすると、交通空白地域も3エリアどころじゃなくなってしまうのではないかと思います。 また、この今後の交通体系計画の前に、空白エリアの対処法として、先に町長のお考えをお伺いしたいと思います。 ○議長(割貝寿一君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) お答えを申し上げます。 先ほど来お話はさせていただいておりますが、やはりこの町で生活する中での交通手段ですか、帰郷をするための足、これは絶対に生活に不可欠なものであります。そんな考えもありまして、特にこのデマンド方式、これは大変興味と申し上げますか、最終的にはこの方法しかないだろうというような考えは持っておるところであります。 ただ、いかんせん塙町、211平方キロ、大変奥の深い町であるということで、採算面を考えると大変運営が難しい部分もございます。かといって、それを利用なさる方々から相応のお金をいただくというのも大変難しい環境下にあるということもございますので、町の財政、そしてその運行方法の選択によって、しっかりとした対応、これを考えなければならない、こんなふうに思っております。 一時も早くこの方向で進んでほしいなと個人的には思っておりますし、本当に十分に吟味された中で、その運行方法は考えられるべきだろうと、このように考えております。ぜひ、しっかりと担当課に発破をかけて、しっかりやってほしいということはお話をさせていただきたいと、このように思っているところであります。 ○議長(割貝寿一君) 下重義人君。 ◆6番(下重義人君) 今の質問、要するにこれ以上の交通空白地域の拡大、要するに対処法ということで、逆にこういう公共交通とかというのは、こういうエリアがなければ何ら問題なかったんですけれども、今現在こういうふうな状態になっていますので、ただなる前の、これ以上の交通空白の拡大防止策ということで、ちょっと質問したんですけれども。 (1)実証運行の計画に関して伺いたいと思います。 自由経路ドアツードアデマンド方式による今後の実証運行は、どのように計画されているのか伺います。 ○議長(割貝寿一君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) 協議会で協議されておる内容でありますので、担当課長より答弁をいたさせます。 ○議長(割貝寿一君) まち振興課長。 ◎まち振興課長(吉成知温君) おただしの交通空白地域の実証試験の関係でございます。 今年度予定しております小規模需要対応交通、いわゆるデマンド交通の進捗状況でございますが、運行ルートもバス停もない利用者の指定場所を巡る実証運行について、導入に向けた調査及び運行計画案を協議、検討を重ねているところでございます。本年度開催いたしました地域公共交通活性化協議会におきまして、実証試験について了承を得てございます。運行に当たりましては、予約専用電話回線、予約受付人員等が必要になることから、交通事業者との事前協議を進めております。 公共交通空白地域につきましては、通院や買物、日常生活の移動手段として喫緊の課題でございます。既存のバス・タクシー事業者による輸送サービスの提供が困難な場合、地域の関係者や塙町地域公共交通活性化協議会による協議を経た上で、道路運送法の登録、いわゆる町NPO法人等を受けまして、必要な安全上の措置が講じられた自家用有償旅客運送を対応していくこととなってございます。 現在、県の補助金のほうを活用して実施するということで、県のほうからも交付決定をいただきましたので、協議会の中で確認いたしましたのが、本年11月から1月までの3か月間、実証運行のほうの予定となってございます。 以上でございます。 ○議長(割貝寿一君) 下重義人君。 ◆6番(下重義人君) これから実証運行の予定になっているということで、この実証運行の予定となって運行が実施された後に、最終的には地域公共交通活性化協議会で検討されるのかなと思います。 先ほど5番議員も質問したように、一体化ということで、いろいろと、やはり今町で実施している高齢者外出支援タクシー助成金なども含めて、後は大手民間企業に委ね、一体化するような形で、今現時点での町の考えということをして聞いてみたいと思います。町長のお考えをお聞きします。 ○議長(割貝寿一君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) 考え方ということでいいんだろうと思いますけれども、この委託先、この詳しいところって、私、全然この会議に出てはおらないので、報告をいただくだけなので、詳しい説明を大変難しい状況にありますので、その説明は担当課長のほうからいたさせます。 ただ、考え方とかそういうことはぜひお話はさせていただきたいし、先ほど話しましたように、このデマンド方式、ぜひ町としての1つの大きな方向づけはしたいなと思っておりますし、その運行状況の中でまたプラス、マイナス、これを比較しながら、最良の方向を位置づけができればなと、このようには思っております。 あと、担当課長から説明はいたさせます。 ○議長(割貝寿一君) まち振興課長
    まち振興課長(吉成知温君) おただしの件についてお答えしたいと思います。 この塙町地域公共交通活性化協議会でございますが、いわゆる法定協議会という位置づけになってございます。前にもご説明申し上げたところですが、例えば、町がバスの路線廃止や新たな路線というところで申請をいたしますと、約半年以上許認可に時間がかかります。この法定協議会ですと約1か月という短期間で、いわゆるもう法的に認められた団体であると。そこに町の政策と合わせながら町が予算化していくということになろうかと思います。 おただしの今後の方向性でございます。先ほど七宮議員からご質問ございましたように、高齢者の支援タクシー、学校関係も当然子供が減っていくとなると、今スクールバスが走っていますが、そういうところにもやはりデマンドを使うのか、タクシーを使うのかとか、そういう分野についても検討が当然必要になってくるかというふうに考えてございます。 今回の、いわゆる交通空白地域というふうに町が位置づけております3地域がございますが、そこにつきましては、まず自家用有償旅客運送法という法律がございますが、その法律が改正になりまして、今まで各地方公共団体でデマンドNPO法人等を活用してやっておったんですが、なかなかそこも人的にマンパワー不足、いわゆる高齢化していくというところで、できなくなっていくというところで、民間事業者を活用しなさいということで、国のほうから法律改正がされております。民間事業者はやはりかなり先端技術、アイデアを持っていますし、当然安全面では民間事業者に委ねていくというのが必要なポイントになってくるかと思います。 こちらについても、協議会の中で最終的にどういう方向性にもっていくかというのをご協議いただくことになりますが、現段階のところでは、この地域ですと福島交通さん、あとはタクシー事業者さんというところになろうかと思います。ただ、やはり両方ともマンパワー不足というか、人手不足の状態もございますので、その辺、今協議はしているところでございます。 先ほどご説明した、いわゆる電話の受付ですね。これはやはり人を貼り付けなければならないというところで、例えば町がやったときに、やはり職員を貼り付けておかなければならない。今日の明日じゃなくて、来週のいついつお願いしますとか、そういう部分でやはり人件費もかさむだろうというふうに想定してございます。民間事業者さんですと、そこら辺の受付体制もプラスアルファでできるのかなというふうに考えていますので、その辺の検討しながら、今最終段階の交渉に入ってございますが、万が一その民間事業者でできないときには、NPO法人等に、実証委託でございますので、お願いしながらやっていただいて、協議会の事務局の中で費用対効果を出しながら、今後の方向性でどのぐらい町の予算が必要になってくるのかという部分も含めて、委員の皆様にお示しながら、よりよい方向性についてご検討いただきたいというふうに考えてございます。 以上でございます。 ○議長(割貝寿一君) 下重義人君。 ◆6番(下重義人君) 実際、これは確かに令和4年2月4日、経済常任委員会で調査をしてありますので、確かに、ただこれは重要性がありますので、調査はしたんですけれども、まだまだやはり検討の余地はあるのかなということで、これを一般質問の方に入れさせてもらったんですが、今後そういう実証運行をなされたときに、利用者数、あと地域での必要性、それに応じてはこの話は頓挫というわけではないですけれども、費用対効果なんかも含めて、そういうのも含めて検討していかなければならないのかなと。公共交通バスのほうが先に動いていて、本当に地元の人が必要なのか。そういうふうに思っているのは自分たちだけであって、本当に地元の必要性というのもよく調査して、検討して、それによってはこの話が頓挫するような考えも持っているのか、お聞きしたいと思います。 ○議長(割貝寿一君) まち振興課長。 ◎まち振興課長(吉成知温君) おただしの実証運行に係ります利用者数、また地域の必要性というか要望者数という部分でございます。 これまでもデマンドタクシー等を常豊地区でやったりした段階で、やはり利用者数が少なかったという結果が出てございます。 ただ、交通空白地域につきましては、直接町のほうには、そういう要望は私たちの担当課に入ってはございませんが、そういう声があるんだというお話はいただいております。 議員が今おっしゃられた必要性、今後、その地域は当然公共交通が入っておりませんので、どういう交通体系がこの地域に必要なのかというようなアンケートは、当然すべきだというふうに考えてございます。その中で、その結果をやはり協議会の中の議員の皆様にお示した上で、その地域に必要な公共交通の体系、その部分については検討していかなければならないというところは考えてございますが、今回、3か月という短い期間の実証運行になりますので、やはりここについては、実証運行をもう一年やるとか、そういう部分も含めてやっていかないと、地域のニーズという部分がなかなか見えてこないと思います。どういう体系がいいか、やはり先ほど七宮議員のときも申し上げましたように、デマンド、または今の高齢者タクシーの運行、そういう部分も含めてどういう体系がいいのかというのは、皆さんと協議をさせていただきたいというふうに考えてございます。 ○議長(割貝寿一君) 下重義人君。 ◆6番(下重義人君) 必要性に関しては、やはりこれからますます高齢化率が上昇していきますので、これは必要ではないということではないと思いますので、やはり今現在運転できる方も年々年を取っていくわけですから、そうした場合に、どうしても免許証の返還とかをした場合、やはり必要になっていくと思います。今度、町財政の負担を考慮しながら必ず検討をお願いして、2番にいきます。いいですね。 令和5年9月事業着工予定の風力発電計画に関して伺っていきたいと思います。 (1)風力発電設備が自衛隊の警戒管制レーダーに支障となることから、今後の計画の内容に関して伺っていきます。 前回、この風力発電の質問を昨年の12月定例会に一般質問したわけですが、この頃には防衛省からの事業者に計画変更の要請はなかったのかなと思います。そのときに町側の答弁でもそういう話は全然聞いていませんでしたので、今現在は要請が出ているのかなと思います。今現在どのような状況になっているのか、計画に変更もしくは何か変わりはあるのか、お聞きしたいと思います。 ○議長(割貝寿一君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) お答えを申し上げます。 内容の説明ということでありますので、担当課長より説明をいたさせます。 ○議長(割貝寿一君) 総務課長。 ◎総務課長(江田一寛君) お答え申し上げます。 日本国内の各地の風力発電設備の風車が自衛隊の警戒管制レーダーの機能に支障となるケースがあるとの報道がございました。防衛省などは、風力発電設備の建設や建て替えを契約する事業者らに対しまして、策定の初期段階での相談を要請するなど、調整に乗り出したようでございました。 そこで、塙町と茨木県の北茨木市と常陸太田市にまたがる風力発電設備はどうなのかということになりますが、当の事業者に問合せをいたしましたところ、防衛省の指定窓口に問合せをしまして、令和4年3月18日付で影響なしというような評価結果の回答をいただいているとのことでありました。ただし、一部の風車については、具体運用の変更が必要なため、事業の進捗について適宜情報提供をお願いされているという回答を得ております。 以上でございます。 ○議長(割貝寿一君) 下重義人君。 ◆6番(下重義人君) この風力発電、風車は全部で19基、うち6基が大字片貝字長久木地内に建設予定になっております。この建設予定地から一番近い自衛隊レーダーは、皆さんご存知のとおり、川内村の大滝根山にあるレーダーであると思われます。 今後、防衛省からの強い計画変更要請が出たときには、かなりの経済損失が発生するのではないかと思われます。どのぐらいの経済損失が見込まれるのか、マイナスの話ではあまり芳しくないかもしれないけれども、こういうのもやはり考えておかなければならないのかなと思いますので、お聞きします。 ○議長(割貝寿一君) 総務課長。 ◎総務課長(江田一寛君) お答えいたします。 今回答申し上げましたように、今回の契約については支障はないということで、現状どおり進んで問題ないということにはなっております。 経済的な損失ということで、会社のほうにはちょっと分からないんですが、町としては、これが中止になった場合どういうことがあるかと申し上げますと、以前もご回答申し上げましたが、風力発電事業に伴いまして町に固定資産税が10年間入ってまいります。その額が、総額、今のところの試算でございますけれども、2億4,512万円という試算が出ております。これが入ってこないということは非常に大きな損失であるということと、この機会に町道等、県道等の狭小箇所が改良されて、カーブが解消されて、非常に地域にとっては便利で安全な道路になるという、そういった部分も損失になるというふうに考えております。 以上でございます。 ○議長(割貝寿一君) 下重義人君。 ◆6番(下重義人君) それだけの大きい損失が発生したのでは困りますので、前回の答弁の中で、事業着工予定は令和5年9月、来年の9月ですね。ちょうど1年後かなと思います。そして工事完了予定は令和9年3月、そして4月発電開始見込みということで、予定でありますという答弁があったんですけれども、これに変わりがないか伺います。 ○議長(割貝寿一君) まち整備課長。 ◎まち整備課長(大森淳一君) 下重議員の質問にお答えしたいと思います。 まず、着工でありますが、着工は今まで、町関係で言いますと町道関係、県道関係も合わせて、県の方々と協議を重ねてきましたが、道路改良については2か月遅れまして、令和5年11月の着工となっております。あわせまして、事業者がやる風力発電のほうも2か月遅れで11月の着工ということで、今打合せをしております。 あと、電力の開始については、下重議員がお話ししましたように、令和9年4月からの運転開始というようになっております。そこは変更ありません。 以上であります。 ○議長(割貝寿一君) 下重義人君。 ◆6番(下重義人君) マスコミ報道なんですけれども、気象庁のレーダーにも影響があるということは、これはいいです。気象庁の話は聞いてもね。 これに関して答弁書はありますか。     〔発言する者あり〕 ◆6番(下重義人君) じゃ、お聞きします。 ○議長(割貝寿一君) 総務課長。 ◎総務課長(江田一寛君) お答えいたします。 先ほどの自衛隊の警戒管制レーダーの関係で、併せて国土交通省の気象レーダーにつきましても、一応問合せをしております。 事業者から指定窓口に問合せをした結果、今回の風車群は全てレーダーから20キロ以上離れておりまして、かつそのレーダービームの中心にもかかっていないことから、世界気象機関の指針のとおり、影響が低い領域に当たると判断されておりますので、現計画のとおり進めてよいとの回答いただいているということで、報告をいただいております。 以上でございます。 ○議長(割貝寿一君) 下重義人君。 ◆6番(下重義人君) 国が再生可能エネルギー拡大の切り札として位置づける風力発電計画は、当町にとっても大事な経済効果が見込まれますので、ぜひとも期待外れにならないように願うばかりです。 大きい3番にいきます。 水郡線の常陸大子・磐城塙間の存廃議論に関して伺うということで。 昨日、マスコミの報道で赤字路線が取り上げられました。JR東日本からの発表で、県内は一番トップに水郡線、そして只見線、磐越西線、磐越東線の4路線9区画、その中で赤字額が最も大きかったのは水郡線の磐城塙駅から安積永盛ですけれども、これはなぜかなという考えをすると、台風かなんかの震災で鉄橋が落ちて、そのための赤字路線なのか、経費が引かれたのか。そして収入が最も少なかったんですね。収入が最も少なかったということは、やはり乗車人数が少なかったのかなと。それが、やはり水郡線の常陸大子から磐城塙間でした。 そこで伺います。JR東日本では、地方路線の厳しい経営状況を各自治体に理解をいただき、議論をするために公開したとマスコミの報道にもありましたけれども、当町はどのようにこれに関して受け止めているのか、伺いたいと思います。 ○議長(割貝寿一君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) お答えを申し上げます。 議員の話のように、国の有識者でつくられたローカル線の在り方を検討する会議で、利用者の少ない不採算の路線についての提言がまとめられました。コロナ禍や人口減少による利用者が減っており、今まで赤字路線、これは主に首都圏の路線などの収益で補填をしておったと、この様にも聞いております。それらの対応が年々厳しい状況におかれてきているとのことでもあるため、情報を開示し、双方で、JRと町、自治体等々で知恵を出し合って、利用を増やしたい意向の内容であります。水郡線常陸大子・磐城塙間においては、年々利用者が減少し、収支においても減少しております。 今回の報道、これは存続、廃線が決定したものではなく、今後の運行体系を検討するためのものでございます。町としては、水郡線は近隣地域の交通の要でもありますので、この地域に水郡線が必要な理由を明確に打ち出すことが必要となりますので、沿線の市町村と連携を図ってまいります。また、利用状況をしっかりと把握して、今後の利用促進のため、水郡線活性化協議会、茨城県、そしてJR東日本と協力して、イベントの開催、特に塙町の場合ですと、自転車を活用した地域資源づくりも併せましたサイクルトレインの乗降ができるように、関係機関に働きをかけていきたい。 このような形で、新たな利用方法、この探索と申し上げますか、立ち上げも大変必要なものだろうと考えておりますので、まずどうやって存続を訴えていくかということは、これからの大きな課題として受け止めております。 ○議長(割貝寿一君) 下重義人君。 ◆6番(下重義人君) 私も今年の孫の夏休みに、孫2人を連れて新幹線デビューですね。仙台まで行って、水族館なんか連れていったんですけれども、どうしても普通ですと便利さを考えて車で移動したりするんですけれども、やはり今町長言われたように、廃止とか、こういう話が決まってからではもう遅いので、だから日頃、私らも含めて、地元にあるこの水郡線を、ちょっとフェイスブックなどを見ると、隣の議員の方はそういうのも含めてたまに乗っているんですというようなこともちょっと書いてありましたので、自分も少しそういうのも今後考えていかなければならないなと。車ばかりを利用するんじゃなくて、ちょっとしたところで、そういう自分の当町を通っている水郡線を利用するのも、1つのゆっくりした時間を過ごすのもいいのかなと思っております。 これはどこの自治体も、路線というか、やはり水郡線の存続を求めるのは決まっていると思います。町にとって軸となるものが年々消えていくような気がして、本当に水郡線ばかりじゃなくて、重要なものがだんだん消えていくような気がしてならないわけであります。水郡線存続に向けて、自分を含めてみんなで協力、努力し合っていかなければならないのかなと思います。 町長のご自身の考えも、今も述べたのもありますけれども、考えも持っているのであればお聞きしたいと思います。 ○議長(割貝寿一君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) お答え申し上げます。 水郡線ですね、私、蒸気機関車が走っているときを覚えている人間でありますので、これがなくなるということは基本的に頭の中にはございません。これはやっぱり存続する、この地域のためと申し上げますか、長い歴史の中でこの地域を支えてきた大変な路線でもありますので、どんな形で残すようになったとしても、やはりこの路線は決して廃止をさせないような方向で努力は重ねていきたい。 ただ、私個々の1人の話では何ともならないので、これから先ほどもお話がありましたような保持等々、それからこの水郡線の保持等、堅持等、町村会の中で大きくお話をさせていただいて課題にしていきたいなと、このように思っておりますので、ぜひご使用いただければと、このようにも思っております。 ○議長(割貝寿一君) 下重義人君。 ◆6番(下重義人君) この前、新白河駅辺りとか、あるところどころに「来て」というポスターですか、JR東日本あたりから出している各町のポスターなんかありますけれども、ああいうものに関しては、町はこんな何か考えを持っているのか。これは課長のほうに聞いていいですかね。存続に向けての考えを持っているのか、お聞きしたいと思います。 ○議長(割貝寿一君) まち振興課長。 ◎まち振興課長(吉成知温君) おただしの「来て」とか「住んで」とかというポスター、あれは福島県のほうの観光関係で作っているポスターでございまして、1回特別賞で、塙町風呂山公園のツツジで県内の6か所しか選ばれないところに入りまして、やってはございます。 ポスター掲示もよろしいんですが、やはり今SNSを中心に情報発信する時代でございますので、町のほうもホームページというよりは、今インスタグラムとかで情報発信が始まってございます。そういう部分で、町のほうではしっかり情報発信をこれからもしていきたいというふうに考えてございます。 今回、ご質問内容が水郡線の関係でございますので、先ほど町長答弁の中で、水郡線の活性化協議会、福島県で水郡線の沿線、南から言いましたら矢祭町、塙町、棚倉町、浅川町、石川町、玉川村、須賀川市というところで構成されている協議会が以前からございました。その中で毎年、例えば水郡線統括センター、水戸にございますが、そちらのほうに毎年要望活動、例えば階段が急でもう少しスロープをつけていただけないかとか、先ほど自転車のサイクルトレインの乗降をしていただけないかとか、そういう部分の要望活動も実施してございます。また、JR東日本水戸支社との意見交換というのも実施してございます、毎年1回でございますが。 あと、今議員ご質問ありました広報活動の実施でございます。協議会のほうで、公式サイトで水郡線機構というものを運営してございます、石川町が事務局になってございますが。また、JRのほうで水郡線カレンダーの作成、あとはパンフレットなども作成してございます。あとよく見るのが、小学校の児童がよく応募していただけているんですけれども、水郡線の児童絵画展というのを実施しております。こういうものを実施ながら、沿線自治体、PR活動にこれまでも務めてございますが、やはりこういう形で、赤字路線ということで大々的に報道されましたので、やはりこの水郡線の在り方、なぜこの水郡線必要なのかという部分の議論をしていかない限りは、前に進まないというふうに、JRというか、今回の国の協議会のほうでも答申されてございますので、事務局のほうも、この水郡線の必要性について、再度見直すべき必要があるのかなというふうには考えてございます。 以上でございます。 ○議長(割貝寿一君) 下重義人君。 ◆6番(下重義人君) 今課長が言われたように、水郡線の必要性ということで、なくなってからでは気がついても後の祭りなので、ぜひともやはりみんなで存続に向けて利用するよう、お願いじゃなくても自分も含めてやはり協力し合っていかなければならないと思います。 時間はまだまだありますけれども、通告が終わりましたので、これで6番議員、一般質問を終了したいと思います。 以上です。 ○議長(割貝寿一君) これで6番、下重義人君の一般質問を終わります。 休憩します。               休憩 午前11時50分               再開 午後1時10分 ○議長(割貝寿一君) 休憩前に引き続き会議を開きます。--------------------------------------- △吉田克則君 ○議長(割貝寿一君) 次に、9番、吉田克則君、登壇願います。 持ち時間は2時10分です。 吉田克則君。     〔9番 吉田克則君登壇〕 ◆9番(吉田克則君) 9番、吉田克則です。 ただいまから一般質問をさせていただきます。 まず最初に、塙町役場新庁舎建設設計変更に係る町民への説明責任について質問してまいります。 役場庁舎設計変更の経緯と具体的な変更内容について、どのようになっているのか説明をお願いしたいというふうに思います。 ○議長(割貝寿一君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) お答えを申し上げます。 まず初めに、設計変更の経緯でありますが、建設資材等の高騰はあるものの、塙町役場庁舎建設基本計画でお示しをいたしました概算事業費15億5,000万円を目標として、徹底した精査、圧縮を図るとともに、資材については建設後の維持管理、これをできるだけ軽減するために、材料に汎用品の利用を指示し、できるだけ工事費の縮減を図るものであります。 具体的な内容の変更等につきましては、担当課長より説明をいたさせます。 ○議長(割貝寿一君) 総務課長。 ◎総務課長(江田一寛君) 議員の質問にお答えいたします。 具体的な変更内容についてでありますが、庁舎本体は階高変更及び屋根形状の変更が主なものであります。また車庫等については、仕上げ材のみの変更では工事費の圧縮が見込めないため、規模縮小を図ることとし、1階を会議室、2階を書庫として、車庫部分は屋外駐車とする見直しを行い、工事費は圧縮しました。将来的にはカーポートなどにより屋根をかけることも可能となるように考慮した施設配置といたしました。 電気設備では電気自動車の充電設備の取りやめ、機械設備では地中熱ヒートポンプを取りやめました。 資材高騰に対応するため、できる限り廉価な仕上げによりまして計画変更を行っておりましたが、仕上げについては、値段だけではなく将来の維持管理のことも踏まえた材料を選定しております。 以上でございます。 ○議長(割貝寿一君) 吉田克則君。 ◆9番(吉田克則君) 変更した内容については、工事費の関係があって変更したようなふうに受け取ったんですが、当初計画では15億5,000万円ということでありましたけれども、逆にそれらを圧縮したり、工事変更して金額を下げるという話を今説明受けたんですが、実際は18億何千万ということで、逆に上がっているような状況でね。だから、その説明に対してもちょっと不備があるのかなというふうに、建設ありきで変更したような、そういうふうに私は取るんですが、その辺についてはどうお考えになっているのだか、お答えをお願いします。 ○議長(割貝寿一君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) お答えを申し上げます。 本当にこの資材高騰、これは予期せぬと申し上げますか、当初の計画から大きくずれたことで、政情ですか、ロシア・ウクライナ戦争、そしてコロナ禍、そして資材の高騰、これは原油等の高騰もありますか、全てが全世界において大変な状況になっておることは、これは否めません。 15億5,000万円、18億円ということでありますが、できる限り出費を抑えるということで考案した中でありまして、これが実際に入札となった場合に、どのような結果が出てくるか、これは入札をしてみないと分からない部分もあるんですが、できるだけ関係業者にはしっかりとした値段の対応をお願いできればとは思っておりますが、値段の対応を希望しておるところでありますが、こればかりは我々の手の届くところではないので、これからしっかりと、これからの入札ですか、この経過を見守っていきたいなと思っております。 以上であります。 ○議長(割貝寿一君) 吉田克則君。 ◆9番(吉田克則君) 役場の新庁舎の設計変更に対して、町民に対して建設設計を変更した理由や説明もないまま建設を進めているが、今後どのように町民に対して説明責任を果たしていくのか、それを伺います。 ○議長(割貝寿一君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) お答えを申し上げます。 設計の変更、これが完了いたしまして、議員の皆様方にご説明を申し上げましたのが7月14日でございました。そして臨時議会を7月22日に開催し、予算の承認をいただいたところでございました。 設計を変更した内容は、事業費を圧縮するための変更であり、塙町役場庁舎建設基本計画で策定されたところの基本理念、町民が利用しやすい安全で安心な庁舎。5つの基本方針、1つ、防災拠点として安全・安心な庁舎。2つ、町民にやさしく誰もが利用しやすい庁舎。3つ、将来を見越した効率的で経済的な庁舎。4つ、地球にやさしい庁舎。5、温かみがあり町民に親しまれる庁舎。この基本理念は変えることなく実施設計を進めてまいりましたので、基本的なコンセプトは変わっておりませんし、町民の皆様からご意見をいただいた町民ホール等は変更はなされておりません。 コロナ禍の第7波の厳しい状況でもあり、説明会の開催は難しい状況ですので、今後役場窓口へ、一般の方でも建物のイメージがつかみやすい模型の展示や鳥瞰パース、内観パースの展示をするとともに、町ホームページや広報などで町民の皆様にお知らせをしていきたいと考えております。なお、模型、鳥瞰パース、内観パースについては、納品され次第、展示及び掲示していきたいと、このように考えておるところであります。 ○議長(割貝寿一君) 吉田克則君。 ◆9番(吉田克則君) 説明の仕方はいろいろあると思うんですが、やはり町長の挨拶等でも、その中にきちんと盛り込んで、いろいろ会合とかあるんでしょうから、そういうことも含めて、町民へのやっぱり説明は必要かというふうに思いますので、その両方ともやっていかなければならないのかというふうに思っているんですが、その点についてはどう、町長、お考えですか。 ○議長(割貝寿一君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) お答えを申し上げます。 会合等あったときにお話をしたらどうだというお話でありますが、ほぼ会合等は今のところございませんので、なかなか説明する機会は得ることができない状況であります。 ○議長(割貝寿一君) 吉田克則君。 ◆9番(吉田克則君) ぜひそういう機会をつくって、町長の口からやはり町民へ説明するのが本当かというふうに思いますので、その点については丁寧な説明を町民の方に、町長本人からお話をしていただきたいというふうに思っておる次第でございます。 ちなみに、入札手続でありますが、入札参加手続、8月15日から8月29日の間に入札参加の申込みをということで、町のほうでは一般競争入札の参加申込者を募ったようなことでホームページ上等で見たんですが、締切りは8月29ということであったんですが、何者の入札参加申込みがあったのか、それをお聞きいたします。 ○議長(割貝寿一君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) お答えを申し上げます。 内容的な説明のおただしでありますので、担当課長より説明をいたさせます。 ○議長(割貝寿一君) まち整備課長。 ◎まち整備課長(大森淳一君) 吉田議員のご質問にお答えしたいと思います。 吉田議員がおっしゃったとおり、公告は8月8日に実施しました。参加申込みは8月15日から29日まで受け付けております。今回の入札の参加資格要件でありますが、単体企業でも入札に参加できますし、共同企業体でもできるということで公告をしました。 8月29日までに提出された業者は単体で3業者であります。 以上であります。 ○議長(割貝寿一君) 吉田克則君。 ◆9番(吉田克則君) 3者ということでありますが、この入札執行に当たって、町では7月の臨時議会で庁舎建設に係る第Ⅰ期工事の補正予算を提出して、議会で承認されたということでありますが、金額は7億3,000万円くらいだと思ったんですが、金額をちょっと確認したいというふうに思いますので、答弁お願いします。 ○議長(割貝寿一君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) 数字的なものでありますので、担当課長より説明をいたさせます。 ○議長(割貝寿一君) 総務課長。 ◎総務課長(江田一寛君) 7月議会の数字的なものでございます。 すみません。今、資料を持っておりませんので、準備いたしたいと思いますので、若干、時間いただければと思うんですが、よろしいでしょうか。 ○議長(割貝寿一君) よろしいですか。     〔「いや、時間がなくなってしまうので」と言う人あり〕 ○議長(割貝寿一君) じゃ、後で。     〔「別のほうもちょっと質問あるので」と言う人あり〕 ○議長(割貝寿一君) 吉田克則君。 ◆9番(吉田克則君) 全員協議会に建設費の内訳ということで出てきたやつについては、新築工事、庁舎建設の工事の事業費が新庁舎と附属棟ということで、合計で14億7,660万5,000円ということであったんですが、それで今回、今補正で7億3,000万円余りということであったんですが、その半分の予算で、令和4年度の、7億3,000万円くらいで、承認を議会では受けていると思うんですが、第Ⅰ期工事の計画では、これで見ると14億7,000万円ということで、約倍の事業費がかかるのに、7億3,000万円だか2,000万円だかちょっと分かんないんですが、そういう単年度予算の中でその倍の金額を、入札とか、そういう執行する。逆に言えば、補正予算を上回る金額で入札行為ができるのか、ちょっと分かんないものですから、その辺も確認も含めて、手続上。あくまでも令和4年度補正予算ですから、その倍近くの第Ⅰ期工事の入札行為。それはちょっと私理解できないものですから、その点についてご説明をお願いいたします。 ○議長(割貝寿一君) 総務課長。 ◎総務課長(江田一寛君) 先ほどは大変失礼いたしました。資料も見つかりましたのでご説明していきたいと思います。 議員おっしゃるように、単年度、令和4年度だけで7億円しか予算措置していないのに、14億円の工事が発注できるのかといったら、これはできません。これはない袖を振っているのと同じなので、これはできません。 ただ、7月の臨時議会でご説明申し上げまして議決いただいたのは、第2表というところに継続費と設定してあります。継続費総額が18億6,200万円で組んでおりまして、それを令和4年度は7億4,939万7,000円、令和5年度は9億2,445万円、令和6年度は9,407万7,000円、令和7年度は9,407万6,000円というふうに組んでおります。これで承認をいただいたということで、14億円からの工事は発注できるという形になりますので、そういうふうにご理解いただければというふうに思っております。 ○議長(割貝寿一君) 吉田克則君。 ◆9番(吉田克則君) 事務手続には問題はないということなんでしょうけれども、その工事名ね、塙町役場庁舎建設第Ⅰ期工事ということで公告しているんですよ、その辺の。そして予算のほうは7億円ちょっとしか取っていない。そういうことを言ったんですが、それは手続上は問題はないということで町のほうでは考えているんだか、そこをちょっと確認したかったんですが、よろしいですか。 ○議長(割貝寿一君) 総務課長。 ◎総務課長(江田一寛君) お答えいたします。 臨時議会でご承認いただいた継続費の事業名は、役場庁舎改築事業というふうにありまして、そこには本庁舎であったり外構工事であったり、いろんなものが含まれていく事業ということで、その中のまず第Ⅰ期工事として今回入札を行うということでございます。 先ほども申し上げましたが、継続費としてこの4か年の全体の予算をご承認していただいているので、その中の一部を令和4年は執行してお支払いもしていくという事務手続になりますので、そこをご理解いただきたいなというふうに思っております。 以上でございます。 ○議長(割貝寿一君) 吉田克則君。 ◆9番(吉田克則君) ちょっとそれは時間がないものですから、入札欄の名前が第Ⅰ期工事になっている。そして予算も7億円の第Ⅰ期工事になっているから、整合性はないような気がしたので、名前も一緒ですから、じゃ、そこはあとは見ていてもらいたいというふうに思います。 あと、設計変更したことで、町民にとって行政サービス面や利便性はどのようになっていくのか。金額面では先ほどあったので、それだけなんだか、利便性や行政サービス面、これは変更したことによって町の役場機能がどんなふうになっていくのか、それをお伺いいたします。 ○議長(割貝寿一君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) お答えを申し上げます。 先ほども申し上げましたとおり、具体的な変更内容については、新庁舎は階高の変更、そして屋根形状の変更等が主なものでありまして、基本計画で策定されました基本理念、5つの基本方針を目標に実施設計を進めておりましたので、来庁者の利便性の低下、行政サービスの低下などはないものと解しております。 さらには、設計コンセプトとして、職員の業務効率の向上によりますところのより質の高いサービス提供ができる機能的な庁舎も目指しておりますので、行政サービスや利便性の質的向上、これは大いに図られ、町民が利用しやすい庁舎になるものと、このように思っております。 ○議長(割貝寿一君) 吉田克則君。 ◆9番(吉田克則君) 役場新庁舎は、今まで人口の減少とかいろいろあったんですが、何年先を見通した設計あるいは計画になっているのか、それをお伺いいたします。何年先を見込んだ庁舎建設、変更も含めて。あと、人口が減少している中での、人口推移もかなり年々減っていると思うんですが、何年先の庁舎を見越した、何年これから使っていくんだということなんですが、それを質問いたします。 ○議長(割貝寿一君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) お答えを申し上げます。 当然、その目途として50年、これは一つの区切りだろうと、このように思っておるところであります。 ○議長(割貝寿一君) 吉田克則君。 ◆9番(吉田克則君) その50年というのは、基礎になる部分は、前は減価償却が50年だなんていうことで言っていたような記憶もあるので、その辺はどうなっているのか。人口見通しはその時点で、50年ということははっきり町長の口から聞いたので、町人口はどのように予測しているのか、50年後。分かったらば教えてください。 ○議長(割貝寿一君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) 大変難しいと申し上げますか、今ここでお話しできるような話ではないかなとは思うんでありますけれども、私の希望としては、最低50年たっても6,000人、この人口を維持できればと、このように思っております。 これは大きな目標でありますし、またその思いはこの町のコンセプト、この町の在り方を含めて、この町で暮らすことを選んでくれるような方がたくさんこの町に来てくださる、そんな町づくり、これは当然庁舎だけの話ではなくて、町全体のこれからの施策として、この町の生き方、これに同感いただけるような方をたくさん集めて、町としての機能を維持していきたい。50年、100年と、そういうつもりでつなぐ、次の世代につなぐということを基本にやっておるつもりであります。 ○議長(割貝寿一君) 吉田克則君。 ◆9番(吉田克則君) 今、町民からは、役場にわざわざ行かなくても、今はスマートフォンやそういうことを利用して、町に対する届出とか何かそういうのもしてもらいたいな、庁舎建設よりそちらのほうを望みたいなという話も聞いております。 そんな中で、広報はなわにスマホで徴税が納められますということで、これは町民課と生活環境課ということで書いてあって、5月からスマートフォンのアプリで納められると。そんなふうに町でも取り組んでいるような状況で、町民の方はわざわざ車で町まで来て、あるいは時間を割いて来て用足しをする。これはたまたま税金の話なんですが、町のほうで納税してもらうという取組でありますけれども、それ以外に、今度は印鑑証明とか住民票、そういうものについても自宅のパソコンとかで取得できる。これからマイナンバーカードのやつでもちょっと質問はしますけれども、コンビニエンスで印鑑証明や住民票が取得できる。 そういう時代なので、やはり税金ばかりじゃなくて、いろいろな面、行政サービス面でもっともっと力を入れるものがあるのかなというふうに思ったものですから。そういう町民もいるということなので、即対応を考えているというようなことがあれば、お聞かせ願いたいというふうに思っています。 ○議長(割貝寿一君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) お答えを申し上げます。 まず、一番基本の部分で、この質問の根本的な部分であります。何度か申し上げておりますように、この庁舎、築53年という年月を経過しております。かなり劣化も進んでおります。このままこの庁舎が永久に使えるということではなく、ここ5年、10年のうちには建て替えなければならないという大きな課題を背負わされているわけでありますから、その中にあって、何とか町の財政にできるだけ障りのない形での庁舎の建て替え、これはまずはここで働く職員の安全の確保もあります。ぺしゃんと潰れる、崩壊しないという保証もないとすれば、いっときでも早くこの建て替えは必要であると。 その建て替えの中で、今ある規模で、今この行政運営を行っている規模での庁舎の建て替えでありましたから、これから先、議員がおっしゃるように、いろんな形で車でわざわざ来なくても済むというような形も出てくるだろうと私らも思っておりますけれども、今必要な部分を今確保すると、その余ったところはこの後いろんなものに使えるわけでありますから、いろんな形に転換して使うこともできるわけでありますから、その建物自体を固定して、役場の庁舎と考えることなく、これからの町民生活を支える大きな基幹施設であるということで捉えていただければありがたいと、このように思っておりますし、これからどんどん電子化と申し上げますか、その流れの中でどんどん役場も変わっていくべきだろうと思っております。 申し上げましたように、この建物はこの町、町民を守るための基幹施設であるという、そういった位置づけで考えていただければと思っております。 ○議長(割貝寿一君) ございますか。 総務課長。 ◎総務課長(江田一寛君) 議員のご質問にお答えしたいと思います。 議員のご質問は、大体これから役場になかなか来なくなるということが増えるんではないかなというようなおただしだと思います。 そういったことで、新庁舎の机の配置などもいろんな柔軟な対応ができるように、人員に応じて変更できるように計画しているところでございます。 それと、マイナンバーカード等を使ったデジタルトランスフォーメーションでございますが、そちらのほうは今年、計画の策定の予定でございます。各課でどういったことができるかということで計画を今年策定いたします。 それと、今回の補正予算で上げている総務課の関連予算でございまして、その中で子育てとか、そういった部分のところは役場に来なくてもできるというような体制を今年度中に取りたいなというふうに思っています。 ただ、なかなか役場の全ての業務が役場に来ないで済むようになるかというと、これはちょっと難しいかなというふうに今のところ思っております。転入、転出の手続はデジタルでできたとしても、どうしても水道であったり、下水であったり、そういった手続も伴います。町営住宅でしたら町営住宅の手続もあります。いろんなところが絡んできますので、なかなか電子申請1本で全てが終わるという時代が来るのは、まだまだもう少しかかるのかなというふうには考えております。 以上でございます。 ○議長(割貝寿一君) 吉田克則君。
    ◆9番(吉田克則君) 次の質問に移らさせていただきます。 町民の暮らしや生活を守る観点から、物価高や資材高騰に対する町の支援等について質問いたします。 食生活品や農業生産資材等が高騰していますが、町長はどのように捉えているのかお伺いいたします。役場庁舎建設でも資材高騰ということで、町長からもそういう面々も大いにあるというようなことで聞いたんですが、町長はどのようにこの状態を捉えているのかお伺いいたします。 ○議長(割貝寿一君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) お答えを申し上げます。 議員ご指摘のとおり、物価が高騰しております。原因は主に3つあると考えます。 1つ目は、コロナ禍の影響で物流関係、特にこの人手不足等によりまして、世界的に物流コストが上がっておるということが考えられます。2つ目は、先ほども申し上げましたが、ロシアによるウクライナ侵攻で両国が生産する原油や穀物の供給が滞るとの不安が世界的に高まり、価格が高騰し、3つ目は急速に進んだ円安と考えております。日米の金利差が広がったことで円売りドル買いが活発になり、円安が進んでいる状況です。日本は長くデフレからの脱却が課題となっておりましたが、日本銀行はそのために物価上昇率目標を2%に定めまして超金融緩和政策を取ってきました。4月にはその2%の目標を達成したわけでありますが、日本の国内総生産、GDPがコロナ禍前の水準をいまだに回復しておらず、資源価格の高騰も景気回復に大きなブレーキとなる可能性がある中で、金利を上げることでさらに景気を下押し、圧力を加えることになるとの日銀総裁の発言がございます。日銀は金融緩和を当面続ける方針のようでありますので、今後も日米の金利差が広がり、円安と物価高の流れは依然として続く可能性が大であると、このように考えております。 ○議長(割貝寿一君) 吉田克則君。 ◆9番(吉田克則君) 町長もこの物価高とか資材高騰は認識しているということで伺ったんですが、町のほうでも1人2万5,000円のエール商品券ですか、やっていますけれども、今回政府のほうでも、これは8月16日の新聞に載ったんですが、つい1か月前ですね。地方臨時交付金増額もということであって、その中に市町村ごとに配分額の上限を示し、自治体が事業計画を国に申請、それを踏まえて交付額が決まる。今年4月には自治体が物価高高騰対策にも充てられるようにしたということであるんですが、これは8月なんですよね。それでエール商品券についてはこれ以前の話だと思うんですが、コロナ禍での生活支援と経済対策ということでのエール商品券かと私は理解しているんですが、今後ですよ、これは今言っているやつは。今後、町として町民に対し支援等を考えているのか、それを考えがあればお答えをお願いしたいというふうに思っています。 ○議長(割貝寿一君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) お答えを申し上げます。 議員おただしの町民への生活支援、そして事業所支援、これを最優先と考えまして、6月補正予算では議員各位の賛同をいただき、エール商品券交付事業の予算を計上いたしまして、1人当たり2万5,000円の商品券を交付することといたしまして、9月1日から使用できるように送付したところであります。 また、今回の9月補正予算におきましては、県の補助事業を活用いたしまして、物価高騰対応生活困窮世帯緊急補助事業として、高齢者世帯、障害者世帯、ひとり親世帯を対象に、1世帯当たり7,000円の光熱費補助を実施するための予算を計上しております。 さらに、農業生産資材等の高騰についても何らかの対策が必要と感じております。農業生産資材等の高騰対策としては、県において貸付けや利子補給制度のほか、飼料や資材等への補助制度の設置に向けて調査を進めておりますので、県に対して町も情報を提供するとともに、幅広い補助制度の設置に向けて要望を上げてまいりたいと考えております。皆さん、農家の方々が喜んでいただけるような取組を県と共に取り組んでまいりたいと、このように思っております。 そして、この状況はまだまだ続くものと考えますので、今後、町としては町村会などを通じまして、国への経済対策の必要性を強く訴える行動をしてまいるとともに、国や県に補助金等を活用した事業を模索、検討してまいります。 第3次、第4次の地方創生臨時交付金ですか、第4次という話も出ておりますが、第4回目もお金が出てきましたらば、今回と同じような使い方をしようと、このようには思っております。 ○議長(割貝寿一君) 吉田克則君。 ◆9番(吉田克則君) そういうふうな情報の中では、国のほうでも昨年の肥料高ですね、肥料高騰ということで、肥料高騰分の上がった分の7割を国のほうでは生産農家のほうに支援したというような、そんな部分もありました。情報を集めた中ではあったんですが、私が言いたいのは、町独自の支援等はないんですかということで、国・県、それぞれそういう支援策はしていると思うんですが、塙町独自の町民に対する独自の支援、そういうのは考えてはいないんですかという質問なんですが。 ○議長(割貝寿一君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) お答えを申し上げます。 町独自の支援ということでありますが、これは一番明快にやっておるのが、先ほど来申し上げておるエール商品券、これを農家の方も、それからサラリーマンの方も、それから商業、工業の方も、皆平等にお金を手にしながら、生活の支援、生活の糧にするという部分であれば、これも町独自の直接的な支援であろうと思っております。 ただ、農業関係においては、やはり塙町、特に農林業は基幹産業ということでもありますので、しっかり守っていかなければならないと、こういう思いは強く持っておりますので、町独自の支援策というのは、なかなかこれは難しいと申し上げますか、いろんな条件等々もございますので、少しためらわれるのではありますけれども、県等で以前にやりましたよね、灯油券。灯油の補助というときには、町も一緒に少しずつプラスして出したというような前例もございますので、ぜひ農家の資材等、それから飼料等、その県の支援策が出てきた段で、町で実際に策に、便乗という言葉がいいかどうかというのはあれなんですけれども、支援を共にできるかも含めて、特に国はちょっと上過ぎるので、県の支援策等はぜひ我々も検討と申し上げますか、内容の分析はしっかりして、対応できるものであれば対応は考えていきたいと、このように思っております。 ○議長(割貝寿一君) 吉田克則君。 ◆9番(吉田克則君) 塙町には優良な農地がいっぱいあって、耕作放棄や、あるいは土地が荒れたのでは、これは町も荒れてしまうと思うんですよ、結果的には。ですから、今町長が言ったように、県の事業に対して上乗せ助成するとか、そういうのはぜひやっぱり検討する必要があるのかなというふうに思いました。 それと参考に、近くの町村では全農家に一律2万円、あとは認定農業者に5万円を支出したような、そういう計画とか、支出したような話も聞いていますので、それぞれ市町村によってはそういう対策を行っているということで、これも新聞等で見たんですが、ぜひとも参考になさって、そういう町からの支援をと考えています。以上、よろしくお願いします。 次に、町の施策や施設等の利活用の状況を質問していきます。 先ほどマイナンバーカードの話も若干入れたんですが、マイナンバーカードの取得状態、これについては以前から町の窓口とか、あるいはスマホとか、あと送られてきたやつで郵送するとか、いろいろ申請方法がいろいろあって、そして今町では休日も含めてマイナンバーカードの普及のお手伝いをしているというような状況を聞いていますが、現段階での取得状態、今言った割合ですかね、もし分かれば。 あと、これは率先垂範という意味からも、町職員の取得状況、恐らくこれは把握していると思うので、それらについてもお伺いいたします。 ○議長(割貝寿一君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) お答えを申し上げます。 詳細については担当課長より説明をいたさせますが、議員も当然マイナンバーカードを取得なさったと思うのでありますが、私も取得しております。ただ、県内にあっても東白川郡は特に取得率が低いということで、県の担当者からもぜひというお話もいただいておりますし、中央官庁に行ったとき、総務省の大臣官房審議官からも、大変お世話になりますけれども一生懸命やってくださいというような話もいただいておりますので、これからこの町にあっては、ぜひ90%とか、県下でも1番ぐらいになれるように取得率を上げられればと思っております。 なお、詳細につきましては担当課長より説明をいたさせます。 ○議長(割貝寿一君) 町民課長。 ◎町民課長(近藤正伸君) それでは、ただいまのご質問にお答えをいたします。 マイナンバーカードの取得の状況ということでございますが、8月末現在の交付率は30.6%となってございます。昨年の同時期24.2%と比べまして6.4%のアップ、前年度末の実績27.3%と比較しますと3.3%のアップというふうになってございます。 以上でございます。 ○議長(割貝寿一君) 総務課長。 ◎総務課長(江田一寛君) お答えいたします。 準備不足で大変申し訳ございません。職員のデータはあるんですが、ここに持ってきていないので、若干時間をいただきたいと思います。 ○議長(割貝寿一君) 吉田克則君。 ◆9番(吉田克則君) 取得に対して支援をしているということでありますけれども、私が聞きたかったのは、以前窓口で取得申請したり、あとはその後いろいろ変わって、スマホとか郵送による、そういうのはどのようになっているのかちょっと分かんなかったものですから、そこをお聞きしたかったのと、あとは、今町長から若干お話が出たんですが、総務省は来年度から各市町村の住民の、これはマイナンバーカードだね、取得率に応じ、地方交付税の配分額で格差をつける方針を出したと。そういう率で地方交付税の配分格差をつけるということで、こういう通知は町のほうには来ているんですか。 ○議長(割貝寿一君) 総務課長。 ◎総務課長(江田一寛君) お答えします。 先ほどの職員の人数が出てまいりました。職員113名中63名が取得しておりまして、52%という状態でございます。 それと、今の交付税に差をつけるとかいう、そういった情報ですが、正式通知ではございませんが、そういった情報が参っております。国がマイナンバーカードを使ってデジタルトランスフォーメーションを進めようというような意思の表れかというふうに認識して、町民課と総務課で連携して、町民の皆様へのマイナンバーカードの普及をしている状況でございます。 以上でございます。 ○議長(割貝寿一君) 町民課長。 ◎町民課長(近藤正伸君) それでは、カード交付申請に係る支援についてお答えを申し上げます。 本人がまだ未取得の方については、いろいろな通知が行きまして、交付申請は本人申請が基本というふうになってございますが、郵送による申請、あとはスマートフォン、パソコンからのオンラインによる申請といろいろございまして、それをどれか選んでやっていただくというふうになってございます。 ただ、それでも説明を受けながら役場のほうで申請をしたいという方も中にはたくさんいらっしゃいますので、そういった方につきましては、役場のほうでマイナアシストというようなことでお伝えをさせていただいているところでございます。対応の時間のほうは1人当たり大体10分程度で済みますので、写真も撮りますし、ストレスを感じることなく申請のほうができているのかなというふうに思っています。 以上でございます。 ○議長(割貝寿一君) 吉田克則君。 ◆9番(吉田克則君) マイナンバーカードを使って印鑑証明やあるいは住民票などが取得できるということでの、これはコンビニ対応ということであるんですが、これは土日祝日関係なく申請、住民票とか印鑑証明を、できるものなのか。これ、町のほうでは現在取り扱っているんだかちょっと分かんないんですが、その状況、これが全然分かんない。あと、それをコンビニで使って暗証番号を入れると取得できる、住民票とかね。そういうことでの、今度は手数料ですね。これはどういうふうにどこで支払うんだか、日曜祭日でも祝日でも正月でも利用できるんだか。そこら辺全然分かんないので、簡単でいいですが、今現在進めているんだか調整しているとか、そういうお答えをお願いします。 ○議長(割貝寿一君) 町民課長。 ◎町民課長(近藤正伸君) それでは、お答えを申し上げます。 各証明書のコンビニによる交付ということでございますけれども、塙町のほうでは現在対応はしてございません。近隣町村でやっているところはございますけれども、聞くところによると、利用者は本当に少なくて、ランニングコストが非常にかかっているというようなこともございますので、これからマイナンバーカードの交付のほうと併せて、あとはランニングコストのほう、あと実際にやっている町村のほうの状況等も含めて検討して進めていきたいというふうに考えてございます。 以上でございます。 ○議長(割貝寿一君) 吉田克則君。 ◆9番(吉田克則君) やはりちょっと時間がなくなってきたんですが、常豊小学校跡地の利活用状況についてお伺いいたします。 今、フラワーキングのほうに財産を貸出ししているようですが、その後の進展とか、今、草ぼうぼうになってみすぼらしいですよ。まして常豊小学校の入り口の松も切っちゃって、その周りは草ぼうぼうで、二宮金次郎もそこを見ているんですが、そこが教育の現場だったということは今感じられないんでね。その利用状況、あるいは今後の見通しをお聞きいたします。 ○議長(割貝寿一君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) お答えを申し上げます。 常豊小学校跡地の利用ということでございます。 ご承知のように、令和2年5月から株式会社フラワーキングに校舎の一部、事務所、作業所として有償にて貸付けを行っております。そして、本年の8月から塙町のふるさと産業おこし連絡協議会に校舎の一部、これを新規貸付けしております。こちらは農・商販売力低下対策事業、サブスクリプション事業、そしてふるさと魅力発信事業、フォトスタジオを目指して、無償で貸付けを行っているところであります。それと、また民間会社から事務所として校舎の一部を借用したい旨の問合せが1件あり、現在10月からの契約に向けて協議中であります。本当に空っぽで無人の状態ではなくて、何かの形で利活用されているということでご理解をいただければと思っております。 それと、校庭の手入れ等も、災害対策用の機材類がこの後そろってくるわけですから、その建物ができ次第、併せてその周辺の環境整備も進めてまいりたいと、このようには思っておるところであります。 ○議長(割貝寿一君) 吉田克則君。 ◆9番(吉田克則君) 町有化した旧すみれ会館の状況を、特に聞きたいのは滞納した町税の扱い、どんなふうになっているのか、それもお聞きいたします。 ○議長(割貝寿一君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) お答えを申し上げます。 これは担当課のほうで説明を願います。 ○議長(割貝寿一君) 町民課長。 ◎町民課長(近藤正伸君) それではお答えを申し上げます。 旧すみれ会館の所有者にかかっていました固定資産税のその後ということのおただしというふうに思いますが、そちらのほうの業者につきましては、これ以上差押えをして換価できる財産がないということで、滞納処分の執行を停止している状態というふうになります。それから3年を経過すると、これからになりますが、不納欠損処分というふうなことになります。 以上でございます。 ○議長(割貝寿一君) 総務課長。 ◎総務課長(江田一寛君) 議員のご質問にお答えします。 旧すみれ会館の状況でございますけれども、今まで様々な業者が営業等で利用してきた経過がございますので、資源ごみ、粗大ごみ、廃家電等のごみがそのまま放置されていた状態でありました。 本年の4月から会計年度任用職員2名体制で、週2日片づけ作業を行っております。現段階で作業の進捗は予定どおり進んでおりますが、2階和室の畳、厨房器具、3階ロビーの粗大ごみ等の片づけが全て人力作業ですので、かなり難航している状況でございます。 さらに建物本体、それと外階段等々相当老朽化しておりまして、近隣にお住まいの方や通行者などに対しまして危険が及ぶことのないよう、人力で可能な範囲の早急な片づけ作業完了を目指して取り組んでいる状況でございます。 以上でございます。 ○議長(割貝寿一君) 吉田克則君。 ◆9番(吉田克則君) 次に、町高齢者等共同住宅の利用状況についてお伺いいたします。 ○議長(割貝寿一君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) お答えを申し上げます。 町高齢者等共同住宅の利用状況でありますが、学校の、議会でも答弁いたしましたとおり、利用者は今のところございません。この施設は、山間地域に暮らす高齢者が、冬期間不安なく暮らせるようにと設置したものですが、利用者がなかったということは、現住所での生活環境、これがある程度保全され、皆さんが安心して自宅で生活されておると、このようにも考えられるとも思っております。 町としては、この施設を有効活用するため、本定例会で設置条例の一部を改正する条例を提出いたしまして、これまでの冬期高齢者シェアハウス移住定住の促進事業等に加えまして、障害者の自立支援、DV避難者等の一時滞在事業も追加し、福祉施策の方向で使用・利用向上を図ってまいりたいと、このように思っておるところであります。 ○議長(割貝寿一君) 吉田克則君。 ◆9番(吉田克則君) 最後の質問でありますコミュニティ助成事業についての質問でありますが、IP告知電話を使って、町民の方に申請は9月16日までですよということで再三放送がありますけれども、町民の方から、こういうやつについて、毎年あるものであれば、区長会とかそういうところで、こういう事業があるというようなことで申込みを区長に説明してやるべきではないですかなんていう話もちょっと聞いたりするものですから、4年度は植田地区で街路灯だか防犯灯だか設置して、あとは太鼓とか除草機とか、そういうのも以前には事業を使ったみたいですが、要はこの事業で申込み…… ○議長(割貝寿一君) 吉田議員、時間になりますから2分だけ延長で。まとめてください。 ◆9番(吉田克則君) この申請は宝くじ交付金ということでありますが、実際はそんなに町民の方から要望を聞いて、満額、町からこれは申請するものなんだか、団体が申請していくものなんだか、そういうのも分かんないし、あとコミュニティの事業の中にも、助成事業とコミュニティセンター事業という、そのほかということもあるので、それらはちょっと詳しくは分からないので、補助率等もあったか全額補助なんだかも分かんないで、その点をお聞きして質問は終わります。 ○議長(割貝寿一君) まち振興課長。 ◎まち振興課長(吉成知温君) ご質問のコミュニティ助成事業の関係でございます。 確かに、今IPのほうで募集しておるんですが、区長会でこの内容を説明したらよろしいんではないかというお話がまず1つございました。既にもう予約で6件ぐらい、3年前ぐらいからありまして、というのは、この助成金の採択を受けるに当たって、しっかり告知をしていますかというのがまず大前提になるんです。IPで私たちはやっていますというような報告をするために、今回ちょっと分かりづらくて大変申し訳なかったんですが、まずそういう形です。 内容につきましては、先ほど吉田議員がおっしゃられた一般コミュニティ助成事業、事業費が100万円から250万円。この間ですと、例えば150万円の事業をやるといった場合は、150万円満額助成金が出ることになります。コミュニティ助成事業、つい最近ですと水元集会所、この事業の採択になりましたが、対象となる事業費の5分の3です。上限が1,500万円ということになってございます。 ただし、これは今年、来年度要望しているんですが、県では58の枠があるんですが、出したからといって全て採択されるわけではございません。ほとんどの行政区で、今年、一応2件ほど毎年上げております。今回、塙四区さんと東河内区さんを上げる予定になっていますが、順番制でそういう形で上げているというのが現状でございます。 ○議長(割貝寿一君) 吉田克則君。 ◆9番(吉田克則君) 延長、ありがとうございました。 以上で、9番、吉田克則、一般質問を終わります。 ○議長(割貝寿一君) これで、9番、吉田克則君の一般質問を終わります。 休憩します。               休憩 午後2時14分               再開 午後2時25分 ○議長(割貝寿一君) 休憩前に引き続き会議を開きます。--------------------------------------- △青砥與藏君 ○議長(割貝寿一君) 次に、8番、青砥與藏君、登壇願います。 持ち時間は3時5分です。 青砥與藏君。     〔8番 青砥與藏君登壇〕 ◆8番(青砥與藏君) 8番議員、青砥與藏です。 今日は大きく2つ質問していきたいと思っております。 まず最初に、DX、デジタルトランスフォーメーションについて質問いたします。 IT化が進む中で様々な業種、そして分野でDXへの取組が注目されています。私が所属している商工会でも毎月のようにDXの研修会をやっております。行政でも福島県をはじめ、DXの研修会を行っていると、そういう状況であります。 そこで、塙町がこれからDXへの取り組むべき事柄、そしてDXの課題、具体的な話などを質問していきたいというふうに思っております。 ただ、DXって何なんだという話がちょっとあるものですから、軽くさわりをちょっと説明していきたいなというふうに思っております。 DXというのはデジタルトランスフォーメーションの略で、IT技術を活用して社会をよりよくする、変革していくというような、そういう示す言葉であります。2004年、スウェーデンの教授が提唱した概念があります。スウェーデンのウメオ大学のエリック・ストルターマンという教授が提唱した概念があり、その概念では、ITの浸透が人々の生活をあらゆる面でよりよい方向に変化していくんだという話をしております。 2010年には、英国で提唱された概念があります。英国のコンサルティング会社ガートナー、そしてビジネススクールのIMDというところの教授マイケル・ウェイドによって、変化の激しいビジネス業界において変革を促す文脈が使用されております。細かい内容はぜひ調べていただきたいと思うんです。 それから、2018年、日本の経済産業省が定義されました。企業がビジネス環境の厳しい変化に対応し、データとデジタル技術を活用して、顧客や社会のニーズを基に、製品のサービス、ビジネスモデルを変革するとともに、業務そのものや、組織、プロセス、企業文化・風土を変革し、競争上の優位性を確立していくんだと、そういう定義をされました。つまり、デジタルを利用することでビジネスや私生活を取り巻く環境をよりよくしていくんだ、そんな取組をこれからしていきますよ、そんな話だと思います。 2021年9月1日だから、ちょうど1年前ですかね。日本のデジタル社会の現実の司令塔としてデジタル庁が発足しました。このデジタル庁は、人々の幸福を何よりも優先し、国や地方公共団体、民間団体などの関係者と連携して、社会全体のデジタル化を推進する取組を牽引するというふうに言われておる。 ここで、塙町がどのような形でDXに対応していくか、取り組んでいくかという話を質問したいと思います。まずは町長にお願いしたいと思うんですが、そのほかに、今日は各課長さんにもそれぞれ方向性というのをお聞きしたいなと、そんな思いがありまして、ぜひお願いしたいと。 ○議長(割貝寿一君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) お答えを申し上げます。 具体的な説明内容となりますので、担当課長より説明をいたさせます。 ○議長(割貝寿一君) 総務課長。 ◎総務課長(江田一寛君) お答えいたします。 議員ご承知のとおり、近年はスマートフォンの急速な普及であったり、ネットワークの高速・大容量化、AI、人工知能などといった新たな技術サービスなどの登場など、デジタル技術が非常に進展してきております。また、新型コロナウイルス感染症が社会全体に深刻な影響をもたらすとともに、人々の意識や行動、そして生活様式に大きな変化をもたらしました。 このように、社会状況が変化する中でも人と人とのつながりを大切にして、対面とデジタル化の最適化を図る必要があるとして、総務省では自治体デジタルトランスフォーメーション、DX推進計画をつくっております。福島県ではデジタル変革推進基本方針というものを策定しております。 塙町はどうかというと、先ほどもちらっと申し上げましたが、今年度、初めて8月に課長クラスを委員とする情報化推進会議を設定しまして、その中で国や県の基本的な考え方や取組の内容、推進体制などを参考に、町としてのDXの推進方針を示す塙町デジタルトランスフォーメーション推進計画を今年度中に策定するという予定になってございます。 そういった中で、今ほど議員さんが各課の長にも聞きたいということでございますが、まだ具体的にはなっておりませんので、私のほうでどういった方向で進んでいるかということは、それぞれの分野でも私が代わって今の段階でのご質問にお答えしたいなというふうに思っております。 以上です。 ○議長(割貝寿一君) 青砥與藏君。 ◆8番(青砥與藏君) それぞれの課で、もういろんな形でこういう対応策というのを考えていられるのかなというふうに私も思っていたものですから、それぞれの課長さんにどんなことがありますかと、こう聞きたかったわけです。 これは、最終的にはこれからなんだろうというふうにするならば、12月には皆さんに、それぞれの課長さんに、どういう対応をしていくんだという話を宿題としていきたいなというふうに考えておりますので、それは頭に入れておいていただきたいと思います。 このDXの背景についてちょっとだけお話ししたいなと思うんですが、1960年代というのは高度経済成長時代です。今、皆さんの課長さんだと、小学校に上がったのか、中学校ぐらいなったかなというところが実は高度経済成長時代でした。私にすれば、もう高校から一般の大人として仕事をしていた、そんな時代でした。 こういう時代が成長するにつれて、多品目の少量生産という時代に変わっていきます。そして、個性的な商品に変わっていった。1970年代、この消費行動というのはみんなが持っているものじゃなくて、ちょっとみんなが持っていないやつもちょっと好まれる、そんな時代に変わったんだろうと思うんです。 1990年代、これはマイクロソフトというのができて、マイクロソフト3.0、そして改良版の3.1、1995年にはマイクロソフト95というのが出て、これが一般家庭にも普及した画期的なソフトウエアだったということです。ここから実はデジタルがすごいスピードで上がっていくんですね。 この時代が過ぎてから、2010年にはスマートフォンが登場するわけです。スマートフォンが登場すると、またこれがすごいスピードで情報収集、そして商品の購入、電話、メール、SNS、コミュニケーションのツールとして、あらゆる行動がスマホを中心に行われるということができる時代に入ってきました。 このような時代の中で、今後、生活環境整備を考えると、デジタルをいかにうまく利用するかというのがこれからの時代なんだろうと。それを経済産業省は、みんなで考えていかないとならないよね、そんな話になっていくんだろうと思うんです。限られた時間で最大限の利益を上げるというためには、このデジタルをうまく利用しないとならないよね、そして業務の効率化、生産性の向上、そして顧客の満足度の向上、そして将来を見据えた計画を常に考えていかないとならないよねという話が、このDXの基本原則だというふうに私は理解しています。 私も実は受け売りなんですが、まだまだ勉強しなきゃならないなと。そういう単位でいうと、課長さんとみんな同じぐらいのレベルではあるんですが、みんなでこのDXの勉強を進めていって、いい町づくりをしていかないとならないな、そんな思いがあります。 いろんな質問をちょっと予定していたんですが、新しい時代を進めるとすると、なかなかみんな行政マンというのは案外トラブるやつ嫌いだよねなんていう人が多いんだろうと思うんですよね。そうすると、それは難しいからあまり手をつけたくないという話になると思うんです。私は多少のことは起こるんだよと、新しいことを、事業を起こすと。そのためには、指摘されることを怖がっていたら何もできませんよ。1つ、2つは必ずそういう問題は起きる。それでも新しいものにチャレンジしていこう、そんな思いがないとこのDXも成功しないんじゃないか、そんな思いがあるんですね。 逆に蓋をして、トラブルがないというやり方がいいなと思う職員というのはやっぱり多いんだろうと思うんです。行政マンというのは大体堅い人が多いというふうに思うものですから、ここをどうやって改善していくかというのは、やっぱり町長の一言なんじゃないかなと。そんなに心配するなと、俺が何とでもするよ、そんなことがないと、何かこのDXの改革というのも進んでいかなのかなというふうに思うので、町長のDXに対する思いをちょっとお聞きしたいと思います。 ○議長(割貝寿一君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) お答えを申し上げます。 この制度自体、国も推奨していることでありますから、この流れ、これをよく読みながら、乗り遅れることなく、当然国の行政運営の施策に、これは当然沿った形で町もやっていくべきだろうと思っておりますので、しっかりアンテナを上げて、今の現況をよく理解しながら、それに合わせる形でこの事業は進めていくべきだろうと私は思っております。 ○議長(割貝寿一君) 青砥與藏君。 ◆8番(青砥與藏君) このDXの話をするときに、実はこの6月のときにフィンランドの話を私一般質問でさせていただきました。この話をちょっとしたいんですが、ソビエト連邦が崩壊したというのが1989年から1991年のあの辺だったんですね。そのときにフィンランドというのはソビエト連邦にぎゅっと締められて、息できないぐらいぎゅっとやられて、崩壊されたらば一気に自分は自由にできるという話になったときに、実はここからなんですよね、フィンランドがITに目覚めた。そこから20年で、日本は1億2,000万人ぐらいいますから、フィンランドというのはこの前も言いましたように500万人、日本の20分の1なんですね。GDPも、当然のように人口割でいくと当然小さいんですが、1人当たりにしたら日本の1.5倍ぐらいあるんですね。それだけ大きな経済成長をつくり上げる、20年で。我々も20年先のことを考えながらやれば、フィンランドと同じようなことができるんじゃないかな。国の単位と地方行政の単位は違うぞという話ももちろんあるんでしょうけれども、目標を持ってやるというのはやっぱり必要なんだろう、そんな思いがあります。 それから、2025年の話が出てくるんですね。DXの話は2025年の問題を提起して始まったんです。2016年、そのときに、実はこのままいったら日本は労働人口減っちゃうよね、介護施設どうするのかなと、そんな話がちょっとあって、労働人口が減ったときにどうするかといったときに、IT技術をうまく利用すれば人口が少なくてもやり切れるよねと言ったのがスタートなんですね。結果的には2018年に経産省がその対応策を検討していきましょう、そして去年デジタル庁をつくって、本当に本格的に2025年の労働人口が減ったときにどうやって対応するか、そういうものを具体的にしていこう、そんな話が今年スタートして、いろんな地域で、いろんなポジションで、いろんな組織でDXの話がスタートしたんだというふうに思います。 まだまだスタートしたばかりで、現実的に具体的な話ができるかというと、総務課長が言ったように始まったばかりなんですよと、そんな話になると思うんですね。そんなものを頭に入れながら、今年はみんなで考えていかなければならないかなというふうに思っております。 総務課長、何かありますか。じゃ、お願いします。 ○議長(割貝寿一君) 総務課長。 ◎総務課長(江田一寛君) 町のほうの現段階の考え方の方向性だけをちょっとお話をしておきたいなというふうに思っております。 デジタルトランスフォーメーションの進め方として、大きな目標が3つございまして、その中には具体的な施策と、さらに具体的な取組ということで考えております。今の時点です。それと、どうしても行政の計画というのは総花的になりがちでありまして、あっちもこっちもというふうな計画になりがちなんですが、そういった中からこの町の身の丈に合った、実際使えるものを選択していくのが現実になってくるのかなとは思いますけれども、現段階で考えているものを、ちょっと長くなりますが説明させていただきます。 基本目標は3つあると申し上げました。その1つ目、住民サービスの向上と、地域活性化のためのデジタル化が必要だということです。その中の施策としては、行政サービスのデジタル化の検討、この中には行政手続のオンライン化というのが出てまいります。今補正予算でも上げておりますが、子育て・介護関係の申請手続のオンライン化の検討、こういったのが①点、それと②としては、マイナンバーカードの利用・活用の促進、コンビニ交付サービス導入についての検討、これも先ほど町民課長が申し上げましたが、費用対効果とそういった部分も検討して、身の丈に合ったものをやっていかなければいけない。 2つ目の施策としては、情報発信の充実ということで、ホームページの利便性の向上をしていかなければならないというものと、それと2番目は、SNSの有効活用をしていく。やっぱりこの今の時代、ホームページなどよりも、どちらかというとSNS、そっちのほうが情報発信には本当に速い、そういった部分があります。それと、3つ目としてオープンデータの公開ということで、民間事業者との公共データの活用を促進してまいるということもございます。 それと、3つ目の施策としては、地域活性化に向けたデジタル化の推進といとうことで、ワーケーションの環境整備をしていかなければならないかなということで、Wi-Fi環境を整備したりして、こちらの田舎でも仕事ができるような体制を組むと。 それと、スマート農業関係でございます。農業センサス等で収集したデータの活用をしたり、ICTを使って有害鳥獣の捕獲とか、そういった情報も検討するとか、そういったものもこの中に入ってきます。 それと、教育現場のICT環境の整備ということで、教職員のICT活用のための能力の向上であったり、児童・生徒がICTに親しみやすい環境をつくっていくというものが含まれます。 大きな目標の2番目として、行政効率化のためのデジタル化ということがございます。1つ目は内部事務システムの構築ということで、なかなか役場では難しいんですけれども、テレワーク環境の整備というのも必要なのかなと。それと文書管理システム、こういったものも刷新していく必要があるのかな。あと庶務事務システムの導入、具体的に申しますと、今、超過勤務なんかは紙ベースでやっております。それをチェックして集計して計算する、こういったものをやるためにまた残業しているといったような、残業超過勤務のための超過勤務が発生したりしておりますので、こういったものをデジタル化できないか。そういった役場内部のことを楽にしていくと。それと情報システムの最適化ということで、町内ネットワークを見直していきましょうというようなことがございます。 大きな3つ目の目標としては、地域の安心・安全のためのデジタル化ということで、災害情報伝達手段の多重化ということでございます。防災情報などを、今IPとかありますが、そういったものをやっぱり多重化して、いろんな方法で町民の皆様に伝える方法をやらなきゃならないだろうということと、防災、防犯カメラの設置を拡充して、こういったものを町民の皆さんがスマートフォンから見られるような状況もつくらなきゃならないだろう。それと、こういったことで情報を扱うことになりますので、情報セキュリティー、ICTに関する理解度の向上。これはまずは職員なんでございますが、職員のセキュリティー意識の向上とICTに関する理解度の向上を図っていかなければ、まずは普及していかないんではないかということで、こういった大きな3つの目標に向かって、今年、具体的取組を含めて検討していくというのが今の状況でなっております。 ちょっと長くなりました。すみませんでした。 ○議長(割貝寿一君) 青砥與藏君。 ◆8番(青砥與藏君) 細かい説明、ありがとうございます。 そういうことなんですよ、きっと。新しい企画をすると、項目めちゃくちゃ多くなって、本当に簡素化しようと思ったことが簡素化するどころの話じゃない。だけど、それを一回提出して、出してみて、ここは何とかなるよね、ここはできるよねというやつを整理することで、やっぱり整理していかなきゃならないでしょう。業務を効率化するというのが目的なんです、増やすという話ではなくて。そうすると、どのソフトを使って整理していくか、効率を上げていくか、生産性を上げていくか。こういう話もこれから第2弾としてやっていかなきゃならないという話であれば、これは大変な話なんですが、ぜひ、総務課長、気合を入れてやっていただければと思います。 ちょっと私が心配というか、気になったやつがあったんですよ。実はうちの議会事務局が、このDXの研修会というか、勉強会に参加しないみたいな言い方あったので、あれ、何で、議会もやっぱりこの一員だよねというふうに思ったんですね。全員で整理していかないと、本当に何の意味もないよねというふうに私なんかは思っているものですから、なぜその議会事務局は混ぜないんだというか、入れなくてもいいのかというふうに思ったんですが、総務課長、分かればそれを説明していただけますか。 ○議長(割貝寿一君) 総務課長。 ◎総務課長(江田一寛君) 議員おただしの件は、情報化推進委員会の件でございますかね。確かに議会事務局長さんなどは入っていないんですが、以前からこの情報化推進委員会要項の中には、議会の局長等は入っていない状況なんですね。当然、議会のほうもいろんな部分でペーパーレス化とか、そういったことも進めなきゃならないので、やっぱりこの会議には出ていただいたほうが、もしかするといいのかなと、もしかするとという言い方は失礼ですが、出ていただいたほうがいいのかなと思いますので、これは要項ですので、すぐ直して出ていただくようにしたいと思います。ありがとうございます。 ○議長(割貝寿一君) 青砥與藏君。 ◆8番(青砥與藏君) ぜひうちの議会事務局長も混ぜてやってください。というのは、ここもいろんな意味でDXに関係するんだろうというふうに思っています。 それで、次の質問に移りたいと思います。 ちょっと早いんですが、介護施設について、町長に何度かお話ししているんですが、また町民の人から、どうなっているんだと、こういうふうに言われるんですよね。これは私も、先ほど言ったフィンランドの介護施設は今どんどん縮小型になっていますよ、自宅介護というのが圧倒的にどんどん増えているんだという話がある。しかし、それは100・ゼロではなくて、100と思ったやつが20%は残っているよとかという話にはなるんだろうというふうには思うんですね。介護施設はゼロにはならない。それを期待している人はまだまだいる。そんな話はあるんだろうと思うし、いつやってくれるのかなという話というのはまだまだあって、町長からもっと正確なアクションがあって、理解できるような、そんなことがあれば、きっと私に振ってくることはないんだろうと思うんですが、どうなっているのという話があるものですから、何かうまいやり方というのはないのかな。 その辺について、これから先町長が言った選挙公約の介護施設をどのような形で町民に理解してもらって、どういう形で進めていくか、そんな話を議会だよりの中で説明していくというのもあるのかなと、そんな思いがあったものですから、町長にその質問をさせていただきます。 ◎町長(宮田秀利君) お答えを申し上げます。 まず初めに、これは最初にお話をさせていただきます。 今でも軽費老人ホーム建設の思いは変わってはございません。ご承知のように、議員のこの質問の表題の中に、在職6年になる、先が見えない、選挙約束は口だけなのかと書かれておるんですが、6年間この庁舎に通っておるわけでありますが、まず、外で見るのと中に入っての財政状況云々の話は全く別物でありました。承知のように、平成26年、27年、2年続けて経常収支比率、これが90%を超えておりました。2年間続けて90%を超えると、県のほうから財政計画策定団体としての改善計画を提出しなさいと。これは財政的に全く余裕のない状態でありますね。90%を超えるということは、1億円の金があっても投資的に使えるお金が何百万という世界ですから、全く身動きの取れない状態。これを脱出すべくと申し上げますか、これをクリアすべく2年という月日をかけました。何とか90%、少し下げることができました。さてこれから、それでもやはりかなり綱渡り的な財政運営ではありました。 こんな中にあって、この軽費老人ホーム、これは少子高齢化対策と、その一環と私は考えていただきたいと。これには少子対策としての、その中にございました給食費の無償化、そして若い方に住んでいただかないと町が存続しないということで、若者向けといいますか、これは当然少子化対策の一環でありますが、定住促進のための宅地分譲、給食の無料化、そして今あるところの少子高齢化対策の一環としての軽費老人ホーム、この設立という大きな課題の中で進めておったわけでありますが、2019年、ご承知のように大変な被害を受けました台風19号、この対策はもう何にも増して最優先でやらなければならかったということで、まず台風19号の対策、これを全力を向けてやりました。 ようやくそのめどがついた次の年の1月から、今度は新型コロナウイルス、これは3月頃から顕著な形で見えてきたということで、この対策にもかなり翻弄されたわけであります。本当に突然湧き出した、突然降って湧いたような災禍の中でこの行政運営を進めてきたわけであります。当然、その中にあっても、まずできることからやろうということで、少子化対策ということでの給食費の無償化等は、比較的何の支障もなく議員各位のご賛同をいただいて、そして実施ができたということでありますし、またこども園、これも旧保育園、幼稚園、本当にひどい状態だというのは前にも何度もお話ししました。築40年、50年近い建物でありました。本当にその中に子供たちを置くことがいかがなものかと。少子化対策ということであれば、まずここに手をかける。幸いにも県に申請をいたしましたところ、県のほうでは何とか起債を起こせるという返事をいただいて、そして取りかかったわけであります。 この本当に災禍の中の6年でありましたから、何でできないの、口先だけかと。でも優先順位ですか、これを考えたときには、やはりまず何においてもやらなければならないところからやっていかなければならないという、そういう大変な縛りの中で進めてきたわけでありますから、その辺はご理解をいただきたいと。 そして、この後考えておりますのは、高齢者の基幹支援施設の中に軽費老人ホーム、この設置はぜひ考えていきたい。ただ、この課題も健康福祉課がメインであるわけです。ただ健康福祉課、ここ足かけ3年、ほぼコロナ対策、コロナワクチン接種等々に、災禍、コロナ禍で本当にご苦労しておって、このような課題をまだ預けるというのには少し荷が重過ぎるだろうという思いもありました。少し落ち着きが出てきましたらば、この計画はぜひ進めてまいりたい。これは将来我々が世話になるということもありますけれども、何よりも、高齢者であってもしっかりここの町で暮らしていくことを選んでもらえるような町にするということであれば、このような施設は何でかんで欲しい、何でかんでやりたい。大きな夢はございます。 そして、もう一つ、この高齢者支援基幹施設の中に、この制度と申し上げますか、軽費老人ホーム、これはプランとしては、今まで、さっき議員がお話しになったように、国のほうの方針も変わってきまして、軽費老人ホームA、Bという種類があったんですが、これが新しい認可はなされないんですね。今まで認可されたところはそのまま継続してやってよろしい。ただ、認可されるのはケアハウスとしての軽費老人ホーム、これがある。ですから、このパターンで私は行くべきだろうと思っておるところであります。これでしっかり学習をいたしまして、将来は町のどこか一角に町営住宅を集合させたいなと思っております。これは長屋じゃなくて、一戸建ての建物をたくさん造って、その中に高齢者、そして若いご夫婦、それからお1人でお暮らしの方等々が住めるような戸建ての建物を数造ることで、住宅群という言葉でいいと思うんですけれども、その中に軽費老人ホーム、このシステムを組み込んだらいいなと、こんな思いもございまして、まず手がけに、手がけという言い方は失敬ですけれども、まず第1段階として、軽費老人ホームの設置はぜひ進めてまいりたいと思っておりますので、口だけではないということだけはお話ししていただいて結構であります。 ぜひ、これが見えないというのであれば、この年末に出されます長期総合計画、これにも載せていただきますし、また、将来の町の流れを決めるその計画の中にもぜひ織り込んだ上で、実現に向けて、本当に担当課にはご苦労をかけるんですけれども、ぜひ進めることを考えておりますので、その辺はご理解をいただきたいと思います。決して口先だけじゃないということだけはお話をいただきたい。ただ、今までの環境を十分ご理解いただいた上でのご質問だろうと思いますので、その辺だけはご理解をいただきたいと思っております。 ○議長(割貝寿一君) 青砥與藏君。 ◆8番(青砥與藏君) 口先だけじゃないのかという話は、これは町民のお声でありまして、ご理解いただきたい。それはやっぱり正確に、こういうふうにやっていきますからちょっと待ってくださいという話があれば理解したんだろうというふうには思います。 私が議会に、議員に1年生で入ったときに、当時天沼課長が収支が94%だと、利息を入れたら96%だか97%ぐらいまで行ったんですかね、経常収支比率が。そんな話のときに、じゃ、これは収入も支出ももうがちがちで何にもならないんだろうと、そんな話をしていた覚えがあります。 それから2年間かけて90を下回るようにしよう、そんな努力がなされてきたという経緯も私は分かっています。私もそのことについてはうるさく言ってきたつもりなんです。 結果的に介護施設対象になって支出をというのは、もうほかのことよりも、言ったんだよねと言ったほうが、それだけは絶対なんですよね。だから、どこかのチャンネルで、どこかのタイミングで、こういう形でやりますからという話をすれば、きっと分かってもらえる部分があるんだろうというふうには思っています。ただ、そのチャンネルがきっと閉ざされていたんだというふうには私も思うものですから、この機会に、議会だよりを通して町民に説明できればいいなと、そんな思いで質問したつもりなんです。 これからも、矢祭が行っている軽費老人ホームというのは、結果的に私幾つかは見ていて、あそこがやっぱり理想形だったなというふうには思っているんです。だから、あれができるかどうかというのは別にして、幾つかこれからもやれることを検討していく、勉強していくというのは必要なんだろうというふうには思います。 ただ、本当に予算と補助金と、どうやってやり切れるかというのは本当にぎりぎりの話なんでしょうけれども、私は何回も言っているように、フィンランドで言っている自宅介護というのは今現実…… ○議長(割貝寿一君) 與藏議員、時間ですからね、まとめてください。 ◆8番(青砥與藏君) すみません。 ○議長(割貝寿一君) 今ちょっとフィンランドと出たものですから、長くなると。 ◆8番(青砥與藏君) ぜひ、町民に分かりやすい形で説明すれば理解してもらえるとは思うんです。そこはきっちりやっていただければ。議会だよりのほうでも、しっかりそのことを確認するような形で表現したいと思います。 ○議長(割貝寿一君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) 本当にいろいろお話を長々とさせていただいて、ありがとうございました。と申し上げますのは、ご承知のように、この給食費の無償化、それから宅地分譲等々によりまして、今ご承知のように塙小学校、東白川郡の中では今年の入学者は一番多かったということで、ある程度見えるものがあるということで、この後、少し山村の支点、力点を少し変えまして、高齢者に向けての。ただ最終的には、その集合住宅群の中に、本当に一個一個の手の中に、軽費老人ホームですか、これを実現していける、実現していきたい、そのベースはつくっていきたいなと、そういうふうには強くは思っておりますので、そこの部分はお答えしておきます。 ○議長(割貝寿一君) 青砥與藏君。 ◆8番(青砥與藏君) それでは、私の一般質問を終わらせていただきます。 ○議長(割貝寿一君) これで、8番、青砥與藏君の一般質問を終わります。--------------------------------------- △散会の宣告 ○議長(割貝寿一君) お諮りします。 本日の会議はこれで散会したいと思います。 ご異議ありませんか。     〔「異議なし」と言う人あり〕 ○議長(割貝寿一君) 異議なしと認めます。 本日はこれで散会することに決定しました。 本日はこれで散会します。               散会 午後3時08分...