矢祭町議会 2018-09-11
09月11日-02号
平成30年 9月 定例会(第5回) 平成30年第5回
矢祭町議会定例会会議録議事日程(第2号) 平成30年9月11日(火)午前9時開議日程第1
一般質問---------------------------------------本日の会議に付した事件 議事日程に同じ
---------------------------------------出席議員(10名) 1番 青砥安彦君 2番 本多勇也君 3番 佐川正一郎君 4番 鈴木敏男君 5番 郡司浩子君 6番 緑川裕之君 7番 鈴木正美君 8番 菊池淳之君 9番 鈴木 一君 10番
藤田玄夫君欠席議員(なし
)---------------------------------------地方自治法第121条の規定により説明のため出席した者の職氏名 町長 古張 允君 副町長 大串 肇君
自立総務課長 片野一也君
町民福祉課長 藤田義広君 事業課長 高橋竜一君 教育課長 鈴木直人君 会計管理者 陳野勝美君
代表監査委員 鈴木邦美君
---------------------------------------職務のため出席した者の職氏名 議会事務局長 石井公子 臨時職員 寺内智花
△開議 午前9時00分
△開議の宣告
○議長(鈴木敏男君) 皆さん、おはようございます。 ただいまの出席議員は10人です。 定足数に達しておりますので、これから本日の会議を開きます。
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△議事日程の報告
○議長(鈴木敏男君) 本日の議事日程は、お手元に配付したとおりです。
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△諸般の報告
○議長(鈴木敏男君) 日程に先立ち、諸般の報告をいたします。 傍聴人の方々に申し上げます。
矢祭町議会傍聴規則には、録音機、カメラ、ビデオ等の撮影は禁止になっております。また、
スマートフォン、携帯電話をお持ちの方は、電源をお切りになるか、マナーモードに切りかえて静粛を保ち、傍聴されますようお願いいたします。 鈴木邦美町
代表監査委員の出席をいただいております。よろしくお願いいたします。 古
張金一教育長から、会期中出席できないとの通告がありましたので、よろしくお願いいたします。 本日も報道機関等に議場での写真撮影を許可しておりますので、ご了承願います。 次に、福島県
町村議会議長会会長より、
本会定期総会特別決議に基づく
東京電力ホールディングス株式会社への要求活動の実施についてを受理しましたので、その写しを印刷してお手元に配付してあります。 これで諸般の報告を終わります。
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△議案の補足説明
○議長(鈴木敏男君) 日程に入る前に、昨日の議案説明の中で説明不足があったとのことで、
町民福祉課長より説明のための発言を求められておりますので、発言を許可します。
町民福祉課長、藤田義広君。
◎
町民福祉課長(藤田義広君) おはようございます。 発言の許可をいただきまして、まことにありがとうございます。 昨日の認定第9号 平成29年度矢祭町
水道事業会計の剰余金の処分及び決算認定について、説明不足の部分がありましたので、若干のお時間をいただきまして説明させていただきます。 矢祭町
水道事業会計決算報告書をお願いいたします。 認定第9号 平成29年度矢祭町水道会計の剰余金の処分及び決算認定について、以下のご説明を申し上げます。 1、2ページは、昨日説明のとおりでございますので、5ページをお開き願います。 平成29年度矢祭町
水道事業剰余金処分計算書(案)でございます。この説明が漏れておりました。 説明するに当たりまして、17ページのほうをお開き願います。 平成29年度矢祭町
水道事業収益費用明細書でございます。決算報告書につきましては消費税込みでありましたが、本書は消費税抜きでございます。
水道事業収益1億4,324万9,008円でございますが、営業収益が7,187万2,430円でございます。内訳としまして、給水収益の7,128万4,430円……失礼しました、事業収益1億4,324万9,008円、これが営業収益でございまして、給水収益の7,128万4,430円、水道使用料でございます。 その他営業収益としまして、58万8,000円でございます。これは、加入金、手数料でございます。 次に、営業外収益7,137万6,578円でございます。主なものといたしまして、他会計補助金3,354万2,000円、
長期前受金戻入3,717万8,079円でございます。 18ページをお願いします。
水道事業費用1億1,771万7,754円でございます。営業費用1億908万5,761円でございます。内訳としまして、主なものでございますが通信運搬費196万9,895円、委託料662万5,300円、通信費につきましては回線の使用料、委託料につきましては水質検査の委託料となってございます。 配水及び給水費1,853万77円、主なものとしまして光熱水費802万6,708円、委託料514万626円、これは浄水場とかの請負費でございます。それから、巡回の点検等でございます。 修繕費240万9,790円、材料費197万8,695円、総係費1,373万307円、給料、手当、法定福利費でございます。それから、委託料148万4,400円、これはシステムの委託料でございます。 次の19ページをお願いします。 減価償却費6,356万1,569円、
有形固定資産減価償却費でございます。 資産消耗費202万3,850円、
固定資産除却費でございます。 営業外費用としまして863万1,993円でございます。主に企業債に対する利息でございます。 20ページをお願いします。 資本的収入1億3,703万3,000円、内訳といたしまして企業債4,980万円、国・県補助金3,128万1,000円、他会計補助金5,401万7,000円、補償費193万5,000円でございます。 資本的支出1億6,552万4,803円でございまして、内訳としまして建設改良費1億4,569万2,220円、営業設備費144万4,590円、
配水施設改良費1億4,424万7,630円、主なものとしまして委託料976万9,426円、工事請負費1億3,404万4,200円でございます。工事の内訳は、12ページのほうに記載してございますので、後ほどごらんいただきたいと存じます。
企業債償還金1,983万2,583円、企業債の元金の償還金でございます。 ここで、3ページにお戻り願います。 平成29年度矢祭町
水道事業会計損益計算書でございます。これまで申し上げてまいりましたものの一覧表でございます。 右側下側からの4番目でございます。当年度純利益2,553万1,254円、前年度
繰越利益剰余金6,971万5,329円、当年度末
処分利益剰余金9,524万6,583円となったところでございます。 4ページをお開き願います。 平成29年度矢祭町
水道事業会計剰余金計算書でございます。これは、前年度に議決を得て処分を行った計算書でございます。前年度末からずっと去年の計算書を案でお示しして、議決を得たものが書かれてございます。 それで、処分後の残高としまして資本金1,000万円、剰余金の資本剰余金の補助金2,151万4,000円、
資本余剰金合計は同額でございます。利益剰余金、減債積立金1,000万円、
建設改良積立金1,000万円、前年度末未
処理利益剰余金6,971万5,329円、
利益剰余金合計8,971万5,329円、資本合計1億2,122万9,329円でございます。 それで、当年度の変動額としまして、資本剰余金の補助金でマイナスの2,151万4,000円、合計は同額でございます。 利益剰余金で、当年度未
処理分利益剰余金としまして2,553万1,254円でございます。合計は2,553万1,254円でございます。 資本合計401万7,254円でございます。当年度純利益としまして2,553万1,254円というものがそれぞれのっているものでございます。 その他未
処理分剰余金変動額としまして、今、申し上げたものがそれぞれのってきまして、当年度末の残高としまして、資本金1,000万円、剰余金の利益剰余金で減債積立金が1,000万円、
建設改良積立金1,000万円、当年度未
処理分利益剰余金が9,524万6,583円、
利益剰余金合計が1億1,524万6,583円、資本合計が1億2,524万6,583円となってございます。 6ページをお願いします。 29年度の
水道事業貸借対照表でございます。 6、7ページで資産の部とそれから負債の部でございます。 資産合計、負債、資本合計、それぞれ18億2,781万8,090円でございます。 8ページをお願いします。 8ページは、平成29年度矢祭町
水道事業会計のキャッシュ・
フロー計算書でございます。キャッシュ・フローでございますので、資金の流れでございます。本年度の資金増加額が4,902万1,542円で、
資本期首残高としまして7,715万4,604円、資本期末残高としまして1億2,617万6,146円でございます。 9ページから16ページまでは事業と業務の報告書、21ページから25ページまでは決算資料等でございますので、後ほどごらんいただきたいと思います。 もう一度、5ページをお願いします。 今のことを踏まえまして、平成29年度矢祭町
水道事業剰余金処分計算書(案)でございます。当年度末残高で未
処理分利益剰余金9,524万6,583円につきまして、議会の議決による処分の案でございます。
建設改良積立金への積み立てに9,000万円を積み立てたいということでございます。それで、
繰越利益剰余金としまして524万6,583円を積み立てるものでございます。 以上でございまして、平成29年度矢祭町
水道事業剰余金処分計算書(案)のとおり処分することにつきましては、
地方公営企業法第32条第2項の規定に基づきまして、議会の議決を得て処分するものでございます。また、
地方公営企業法第30条第4項の規定に基づき、平成29年度矢祭町
水道事業会計決算について、議会の認定に付すものでございます。 以上で、平成29年度矢祭町
水道事業会計の剰余金の処分及び決算認定についての説明を終わります。先日は大変申し訳ございませんでした。よろしくご審議のほどをお願い申し上げます。
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△一般質問
○議長(鈴木敏男君) 日程第1、一般質問を行います。 一般質問については、持ち時間がなくなりましたらば、直ちに質問を終了願います。 また、執行部の答弁については、時間制限の関係から、簡潔明瞭にして的確に答弁をお願いします。 質問の通告がありましたので、順次発言を許します。
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△佐川正一郎君
○議長(鈴木敏男君) 3番、佐川正一郎君、登壇願います。 持ち時間は60分ですので、10時17分までです。 〔3番 佐川正一郎君登壇〕
◆3番(佐川正一郎君) おはようございます。 議席番号3番、佐川正一郎でございます。 ただいま議長の許可を得ましたので、通告に従い、一般質問をいたします。 最初に、教育行政について、図書館行政について質問をいたします。 学習指導要領の改訂に伴うアクティブ・ラーニングの導入に向けて、授業改善の方法として、読書の場の図書館を学びの場としての図書館の活用が挙げられています。この教育施策についてお尋ねをいたします。
○議長(鈴木敏男君) 教育課長、鈴木直人君。
◎教育課長(鈴木直人君) ただいまのご質問についてお答えをさせていただきます。 学校図書館につきましては、多様な機能を有しているものと考えておるところでございます。児童・生徒の読書活動や、児童・生徒への読書指導の場としての読書センターとしての機能はもちろんのことでございますけれども、児童・生徒の学習活動を支援したり、授業の内容を豊かにして、その理解を深める学習センターとしての機能もあるものと考えております。 また、児童・生徒や教職員の情報ニーズに対して、児童・生徒の情報の収集、選択、活用能力を育成したりする
情報センターとしての機能も有しているものと考えておるところでございます。
○議長(鈴木敏男君) 佐川正一郎君。
◆3番(佐川正一郎君) 図書館を学びの場にすると、子供たちが主体的、また探究的な学習ができますが、教育課長の説明の中でも本との関わり、図書館の大切さが一層深くなり、考え生きる力の大切さを知ることができると思います。 また、一番私が思っているのは、図書館の活性化につながる施策というものは、全国でも図書館を利用した施策がたくさん挙げられていますので、今後とも図書館の活性化に努めていただきたいと思っております。 続きまして、
スマホ・ゲーム依存について質問いたします。 厚生労働省の調査で、93万人の中高生に
ネット依存症があると報告をしております。中高生の7人に1人がネット依存ということになり、5年前の倍になりました。学力低下を招き、生活環境に悪影響を与え、破綻するケースもたくさん報告がされております。本町の対策についてお尋ねをいたします。
○議長(鈴木敏男君) 教育課長。
◎教育課長(鈴木直人君) ただいまの
スマホ・ゲーム依存についてのご質問についてお答えをさせていただきます。 本町の現状について若干ご説明をさせていただきますと、パソコン、携帯電話、
スマートフォン、
タブレット等、端末等の自分専用の通信機器を有しているという児童・生徒につきましては、小学校が20%、中学校では42%の通信機器を有しているというような状況となっております。また、
ネットゲーム等に接続できるゲーム機器を本人専用として持っているというようなお子さんも加えますと、小学校では72%、中学校では81%の児童・生徒が
インターネットに接続できるというような環境になっているというような状況でもございます。 また、平日4時間未満ではありますけれども、
インターネットに接続している、利用しているという児童・生徒が、小学校では48%、中学校では76%ということでございます。休日になりますと、さらに多くの時間、子供たちが、児童・生徒が
インターネットを利用しているという状況でございまして、こうしたことを踏まえまして、園、小中が連携をしまして、ノーテレビ、ノーゲームの日を設定するということで広報に努めたことで、保護者に対しても一定の理解が得られたものと考えておるところでございます。 今後も、小中学校としましても、再度保護者の協力のもと、理解のもと、ノーテレビ、ノーゲームの日をさらに設定していくということも検討をしているというところでございます。 また、保護者に対しましては、外部講師や
ネットトラブルに詳しい方を招聘して、PTAの全体会等で話をしていただいたり、
ネットトラブルの研修会を開催し、スマホやゲーム依存についての理解を深めていただくというようなことも行っているというところでございます。 また、小中学校の児童・生徒に対しましては、授業の中でネットの適切な利用の方法や
ネットトラブル等について指導を行っているところでございます。 以上でございます。
○議長(鈴木敏男君) 佐川正一郎君。
◆3番(佐川正一郎君) 依存症という病的なことでありますから、深刻な問題として捉えるべきだと思います。今後とも、あと行政を中心にして、学校、家庭が連携しながら依存症対策を深く考えてほしいと思っております。 また、スマホの普及で、児童・生徒の本離れや新聞離れが進んでいます。国の国策として考える時期に来ていると私は思っております。 続きまして、NIEの重要性の評価についてご質問いたします。 平成30年度の
全国学力テストで、新聞を読む子供のほうが読まない子より全教科で平均正答率が高く、新聞の活用の重要性を指摘しております。福島県内の小中高12校がNIE実践校に選ばれています。この評価についてお尋ねをいたします。
○議長(鈴木敏男君) 教育課長。
◎教育課長(鈴木直人君) ただいまのNIEの重要性の評価についてのご質問についてお答えをさせていただきたいと思います。 NIEについての重要性を認識していることにつきましては、以前ご質問があったNIEについての教育長からの回答で十分認識をしているというところではございますけれども、21世紀が
地域基盤社会の時代とされ、激しい変化とグローバル化の時代を担う子供たちの生きる力を育むことを目指しているということで、
地域基盤社会での教育に新聞の特性を活用して、今を取り入れる教育として、創意工夫に満ちた教育が行っていけるものというふうに認識をしているところでございます。
○議長(鈴木敏男君) 佐川正一郎君。
◆3番(佐川正一郎君) 日本新聞協会では、学校の教育現場で新聞を活用するNIEの平成30年度の全国の実践校で544校を指定しております。 福島県の
義務教育担当者は、新聞を読むことが読解力の向上、学力の向上につながる要因で、今後、新聞を読むよう啓発していく指導をすると言っております。本町も、ぜひ参加をしてと思っておりますので、その参加のほうに対して、今、課長の考えをお尋ねします。
○議長(鈴木敏男君) 教育課長。
◎教育課長(鈴木直人君) 本町では、学校図書館の活用と
キャリア教育の推進によりまして、新聞を活用した教育と同じような教科を超えた指導ができるものと考えておるところではございます。 現在、特に新聞を活用した学習等を学校等に位置づけてはおりませんけれども、中学校におきましては、新聞の社説を比較して読む授業であったり、情報の集め方を知る、情報を的確に聞き取るといった授業において、新聞を教材として活用をしておるところでございます。 また、小学校におきましては、29年度より子供向けの新聞を2紙購読しまして、
図書館ニュースとともに
メディアセンターに配置しておりますので、この指定校に応募するかにつきましては、まだこちら、現段階で私のほうから回答することはできませんけれども、その指定校と同じような内容で、今現在、矢祭小中学校では新聞を活用した授業を行っておるというようなところでございます。 以上でございます。
○議長(鈴木敏男君) 佐川正一郎君。
◆3番(佐川正一郎君) 次の質問に入ります。 防災行政について。 また大きな被害が日本列島を襲いました。ことしの6月に
大阪北部地震、そして7月に西日本豪雨、9月の台風21号、そして今度の北海道を襲った震度7の地震があり、各地で多くのとうとい命が奪われてしまいました。大変につらいと思いますが、頑張ってほしいと思います。 豪雨対策について質問いたします。この対策も昨年度、一般質問をいたしました。1時間に50ミリ以上の大雨が降る頻度が、1980年代に比べ30%増加しております。地球温暖化との関連で、短時間に一気に降る大雨は災害を引き起こす危険性があります。 福島県管理の全500河川のうち、災害が発生しやすい29河川で先行的に県は洪水対策を行うと発表しております。本町を流れる久慈川が指定されております。本町の久慈川沿いには
高齢者福祉施設と宿泊施設、そしてプール施設があります。住民の避難手順を定めた地方自治体の行動計画、
タイムラインの作成が必要と思いますが、本町の計画をお尋ねいたします。
○議長(鈴木敏男君)
町民福祉課長、藤田義広君。
◎
町民福祉課長(藤田義広君) ただいまの
タイムラインのことでございますが、現在は矢祭町地域防災計画というものがございます。それによりまして、滝ノ沢の水位計、地域情報、福島県
河川流域総合情報システムというので管理されておりまして、水位が2メートルを超えた段階で
水防団待機水位ということになってございます。それから、2.5メートルになりますと
氾濫注意水位ということでございまして、水防団の出動ということになります。それから、3メートルになりますと
避難判断水位ということで、避難準備、高齢者等の避難を開始しますよという水位になってございます。3.93になりますと
氾濫危険水位ということで、避難勧告を行いますということでなってございます。これは、久慈川の特異性がございまして、滝ノ沢側に堤防がございません。それで、この前の見直しの際に、水位の判断基準が下がったという経緯がございまして、福島県ではこの水位をまた見直すという作業に入っているようでございますので、その際には
タイムライン等も含めまして計画のほうを見直したいと考えているところございます。
○議長(鈴木敏男君) 佐川正一郎君。
◆3番(佐川正一郎君) わかりました。 国は、豪雨が相次いでいる中小河川の洪水対策として、全国5,800カ所に
簡易型水位計を設置すると発表していますが、本町の現状についてお願いいたします。
○議長(鈴木敏男君)
町民福祉課長。
◎
町民福祉課長(藤田義広君) ただいまの簡易水位計でございますが、本町におきましては、平成29年度に設定の要望を出しました。それで、平成30年度になりまして、8カ所の簡易水位計の設置が決定しましたという通知が本町に参っております。 それで、場所としましては、
中石井字黒助の黒助橋、
関岡字下小坂の新山下橋、
内川字高地原、高地原橋、
山下字海老根、海老根橋、山下字高野、高野橋、
下石井字大内沢、大内沢橋、
小田川字久保、久保橋、
内川字真木野、真木野橋ということで、以上8カ所が指定となっておりまして、県に確認したところ、平成30年度に完了予定だということでございまして、10月下旬にはそれぞれの工事のほうの発注を行うということでございますので、平成30年末には運用開始となる予定でございます。 以上でございます。
○議長(鈴木敏男君) 佐川正一郎君。
◆3番(佐川正一郎君) 大変よくわかりました。 本町の河川を流れる大雨の水位の上昇にあわせて、自治体や住民がいつ、何をするかが大事なことであると思います。 次の質問に入ります。
ブロック対策について、学校施設や
通学路周辺等の
ブロック塀点検について質問いたします。 今年の6月18日、
大阪北部地震によるブロック塀の倒壊で、小学4年生の女の子と子ども見守り隊の方が犠牲になってしまいました。ブロック塀という身近なものでありますから、危険に対する認識は低く、安全対策の死角となっております。通学路にかかわらず、住居周辺のブロック塀の点検が必要と思います。この対策についてお尋ねをいたします。
○議長(鈴木敏男君) 教育課長。
◎教育課長(鈴木直人君) ただいまの
ブロック塀対策についてお答えをさせていただきたいと思います。 議員の説明ございましたように、本年6月に発生しました地震によりまして、大阪府において学校のプールに設置されておりましたブロック塀が倒壊し、小学校4年の児童が犠牲となったという事故報道を受けまして、本町におきましても事故の翌日、園、小中学校等、町内の教育施設について点検を行い、全施設ともに施設内に倒壊のおそれのある構造物がないことを確認しております。 なお、町内の教育施設につきましては、
ブロック塀自体が設置しておらないというような状況でございます。 また、通学路周辺のブロック塀につきましては、平成30年6月20日付にて学校におけるブロック塀の安全点検等についてということで、
県教育委員会教育長より調査依頼がございまして、7月14日土曜日でございますけれども、矢祭小学校において通学路における危険なブロック塀の有無について点検を行っております。その結果としまして、危険と思われるブロック塀の箇所として、4カ所ほど報告を受けておるところでございますけれども、いずれも個人所有のブロック塀であったりということでございまして、詳しい調査等は行ってはいないという状況でございますが、4カ所のうちの1カ所は既にブロック塀が撤去されたということでございます。 以上でございます。
○議長(鈴木敏男君) 佐川正一郎君。
◆3番(佐川正一郎君) 点検のほう、よろしくお願いします。 昭和53年に発生した宮城県沖地震では、10人以上の人たちが塀の下敷きになって亡くなっております。平成7年の阪神大震災では、1,480カ所のブロック塀が倒壊し、救助の妨げになりました。これを機に、全国でブロック塀の撤去や改善に補助金を出す自治体がふえております。この対策についてお尋ねをいたします。
○議長(鈴木敏男君) 事業課長、高橋竜一君。
◎事業課長(高橋竜一君) ブロック塀に関しましては、先ほど教育課からも答弁がありましたように、事故を受けて国・県からも道路管理者に対する通知ということで来ておりますが、全てを網羅的に調査することは難しいということで、まず調査に関しては、重点的に学校施設のほか避難所近辺を重点的に調査するようにというような指導は来ておりますので、我々からも各担当課に依頼をしまして、点検の可否について協議をしていきたいということでございますが、そのほか倒壊のおそれがあるブロック塀に関しまして、いわゆる補助事業というものが国・県では用意されていないというような現状でございます。 町としては、住宅改良支援事業において、修繕に関してはブロック塀に関しては活用できるということでありますので、各課等のそういった点検の結果も受けて、方針が固まりましたら、そういった事業が使えるよと、こういうことについては周知していくことが必要なのかなというふうに考えております。 以上です。
○議長(鈴木敏男君) 佐川正一郎君。
◆3番(佐川正一郎君) これ静岡県のパンフレットなんですが、ブロック塀の点検と改善という、ブロック塀の耐震化の補助制度というのが、静岡も地震の県ですから、早くに阪神大震災の後、こういう対策をしていますので、今、こういうものに対して町民にもよく周知して、そういった方法でやっていくことが安心・安全につながると思いますので、よろしくお願いをいたします。 次に、環境行政について、空き家バンク制度の設置と利用についてお尋ねをいたします。
○議長(鈴木敏男君) 事業課長。
◎事業課長(高橋竜一君) 空き家バンク制度についてのご質問でございますが、矢祭町におきましても、今年度中に空き家バンクを立ち上げたいということで準備を進めているところでございまして、現状としては要綱案の作成がほぼほぼ完了したというような段階でございます。 今後、福島県の宅建協会と協定を締結することによりまして、また空き家バンク専用のホームページを作成することは必要になりますが、年内を目途に運用のほうは開始できるのではないかなというふうに考えております。 以上です。
○議長(鈴木敏男君) 佐川正一郎君。
◆3番(佐川正一郎君) じゃ、今年度中にこの制度ができるということは、大変うれしいと思います。 この空き家バンク制度を利用していただき、本町の活性化につながるものと思います。また、福島県では県内の子育て世代を対象に、市町村の空き家バンクを利用して、中古住宅を取得する際の家屋改修費などを補助すると報告をしております。この補助制度をぜひ本町も広めていただきたいと思っております。 続きまして、モニタリングポストの設置等について質問いたします。 県内に設置されたモニタリングポスト約3,000台のうち2,400台を撤去する方針に対し、福島県内59市町村のうち25市町村が反対しております。23市町村がどちらとも言えないという報告です。6市町村が住民の意見を聞いて判断するといい、2町村が賛成でした。 本町は、どちらとも言えないという回答をしておりますが、この回答についてお尋ねをいたします。
○議長(鈴木敏男君) 町長、古張允君。
◎町長(古張允君) 現状であれば、全く問題ないとは思いますけれども、これから第二原発、第一原発の廃炉作業が始まると思います。あそこには、膨大な放射線を出す原因のものが保留されておりまして、廃炉には恐らく100年かかるんじゃないかと、そういう意見もあります。 これから、長い時間をかけて廃炉作業が行われるわけでありますから、いかなる事態が発生するか、予想もできません。町といたしましては、現状のままモニタリングポストを設置しておいていただけるように、国・県に要望したいと思いますし、東海村、もっと近い場所にありますから、どちらを考えても撤去は反対であります。
○議長(鈴木敏男君) 佐川正一郎君。
◆3番(佐川正一郎君) わかりました。 そうですね、モニタリングポストのまた維持管理費というのは、どのぐらいこれはかかっているんですか。
○議長(鈴木敏男君) 町長。
◎町長(古張允君) これは、町では全くかかっておりません。
○議長(鈴木敏男君) 佐川正一郎君。
◆3番(佐川正一郎君) 今、町長の話でもかかっていないということで、町内の住民の安全・安心のため、私も風評被害を払拭するためには、まだ撤去しないでほしいと思っております。 次の質問に入ります。 農業行政について、6次化産業について質問をいたします。 平成27年度の農業産出額が、本町は9億1,000万円であります。塙町が19億3,000万円で、棚倉町が17億8,000万です。鮫川が16億4,000万です。本町の農業産出額の内訳は、米が3億3,000万で、野菜が4億円で、主なものでございます。また、本町の27年度の耕地面積が804ヘクタールです。矢祭町の加工農産物が1,000万以下でありました。 本町の農業産出額は、東白川郡で一番低いです。本町の27年度に対しての農業産出額をふやすための農業施策というものが必要と私は思っております。この施策の中の一つとして、6次産業の奨励だと思います。農水省は、全国に6次産業の取り組みを進めるため、市町村の戦略を作成するよう通告をしております。農業活性化の6次産業の戦略について、本町の考えをお尋ねいたします。
○議長(鈴木敏男君) 事業課長。
◎事業課長(高橋竜一君) ただいま6次産業化についてのご質問でございましたが、町として現在、6次産業化に特化した形での推進というものを行っているという状況にはございませんが、新商品の開発や試験販売といったものに使うことができる予算としまして、矢祭町地域産業振興基金事業及び農産物PR支援事業補助金を町単費により措置しているというところでございます。 こちらにつきましては、利用について呼びかけはしているところではございますが、なかなかまだ形になっていないということでございますので、ふくしま・地域産業6次化推進協議会というものにも参画しておりますので、こういった団体からも補助事業や各種イベントの参加募集、こういったものを受けまして、まずは取り組んでいる社にこういった情報を流しながら、まずモデルをつくっていくということが必要かなというふうに考えております。 以上です。
○議長(鈴木敏男君) 佐川正一郎君。
◆3番(佐川正一郎君) 今、課長の言うとおり、私もそう思っていますので、よろしくまた進めてください。 また、国も本県も6次産業の施策を推進していますので、地域農業の発展というのは本町の発展につながるものと私は思っております。 次の質問に入ります。 産業行政について、県市町村内総生産と経済成長率について質問いたします。 平成27年度の製品の出荷、売り上げなど、経済活動の度合いをあらわす市町村内総生産が発表となりました。本町の総生産額は304億3,700万円です。経済成長率は前年比マイナス26.7%と発表していました。そのマイナスの要因をお尋ねしたいと思います。
○議長(鈴木敏男君) 町長。
◎町長(古張允君) 平成26年と27年で26.7%の減、これはまさに町内企業の製造業の出荷不振といいますか、これが最大の原因であります。その原因は為替相場でありまして、グローバル企業として町内に立地しております、個人会社名を挙げますけれどもSMC株式会社、これの生産額が前年対比で110億マイナスであります。したがいまして、法人税も予定納税をいただいておりましたけれども、1億数千万円返還した記憶がございます。27年と28年で約1億5,000万近くの税額の減少でありましたから、何といいましても矢祭町にとりまして、SMCの存在というのは大きな存在でありまして、今、好調でありますから、本年度もまたいい結果が出るのではないかと予想はしておりますけれども、26年と27年の差額はそういうことでございます。
○議長(鈴木敏男君) 佐川正一郎君。
◆3番(佐川正一郎君) よくわかりました。 ちなみに私の調べた中では、棚倉が752億円で、塙と本町がほぼ同額で、鮫川が73億3,000万という経済活動の度合いというか町村内の出荷、売り上げがあるんだと、町長おっしゃっているように、やっぱりSMCの影響というのはすごく町政にもかかわるということは強く思いました。 また、県内で一番伸びたというのが檜枝岐の50.1%ということで、ちょっと檜枝岐のほうへ電話をかけましたら、理由はやっぱり村内の公共事業の額だと言っていました。県内で一番、50%上がった理由は何かなと思ったら、やっぱり建設業が檜枝岐は1社しかないために、工事の発注でその分、前年比5割上がったというような報告を受けていました。 では、私の一般質問をここで終了します。
○議長(鈴木敏男君) 3番、佐川正一郎君の一般質問を終わります。
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△鈴木正美君
○議長(鈴木敏男君) 次に、7番、鈴木正美君、登壇願います。 持ち時間は60分ですので、10時47分です。 〔7番 鈴木正美君登壇〕
◆7番(鈴木正美君) 7番、鈴木でございます。 通告に従いまして、質問を始めさせていただきます。 まず、一般行政でございますが、以前にも質問をいたしております下関河内小学校跡地にできるいわゆる木質バイオマスのミニプラント、この事業の進捗状況についてお伺いをさせていただきます。
○議長(鈴木敏男君) 事業課長、高橋竜一君。
◎事業課長(高橋竜一君) ただいまご質問の件でございますが、民間事業者の事業計画でございますので、町としてなかなか詳細に把握する立場にないものと考えておりますが、可能な範囲で聞き取りをしましたところ、前年度から今年度にかけて旧小学校校舎を改修しておりまして、予約制のモデルルームをオープンさせたいというふうに考えているということでございまして、現在その一環としまして、敷地内において熱電併給プラントの導入を図っていくということで、その設置のほうがほぼ完了して、現在、関係、東北電力であったり経済産業省等々の所管官庁との調整を行っている段階というような回答でございました。 以上です。
○議長(鈴木敏男君) 鈴木正美君。
◆7番(鈴木正美君) 町のほうの施設を使って、さらに町も予算の持ち出しをして入り口道路の拡幅、いわゆる買収をしたり拡幅工事をしたりということで費用を支出しておるわけですから、ここを誘致して、あそこで事業をしてもらうというのは、地域の人の理解ももらった上でという今までの段取りだったように思いますので、今後このプラントが地域にどのような貢献をもたらすのか、その辺については誘致した側としてはどういった今後の展開を理解しておられるのでしょうか。その点についてお伺いしたいと思います。
○議長(鈴木敏男君) 事業課長。
◎事業課長(高橋竜一君) まず、誘致企業ということでございますが、実際に下関河内小学校の跡地、こちらの利活用状況が決まってないという段階で利用したいというような申し込みがあったということでございますので、まず第一には、前回も町長のほうから答弁いたしましたが、有形資産、こちらのほうを活用していただけるということについては、これはいい話ではないかというのが1つでございます。 あともう一点、別の側面としましては、当該会社が手がけております木質バイオマスプラントでございますが、熱電併給型の小型プラントということで、現在、農水省及び経産省のほうでも研究会を組んで進めている、そういった分野の事業ということでございますので、特に木材資源が潤沢な当町において、そういったものを有効に利活用する可能性のある事業ではないかなというふうに思っているところでございます。 以上です。
○議長(鈴木敏男君) 鈴木正美君。
◆7番(鈴木正美君) これは、いわゆる以前から説明あったように、ミニプラントで、ここで商品のPRと説明をしていくというようなレベルかなというふうに思うので、ここで多くの発電量をして、あるいは熱源を使って事業をなすというようなことではないと思うので、大きな危険性ははらんでおらないのかなとは思うんですが、一方でここが来ることによって、地域産業への、今、お聞きした貢献度、いわゆる社員なり作業員の雇用が発生する見込みがこちらはあるのかどうか。あるいは、ここで使うミニプラントの稼働によって、その熱源を地域産業に、いわゆる農業等々も含めて、地域産業にここの熱源を利用することが可能だというようなことを、前の説明で聞いたような気がしております。そうすれば、地域の方に温水利用だとか、そういうことも含めて産業につながるものが構築できるのではないかというふうに考えるところもあるんですが、その辺の具体的な貢献についてはどのように受け取っていらっしゃるんでしょうか。
○議長(鈴木敏男君) 事業課長。
◎事業課長(高橋竜一君) あくまで見通しということになりますし、それが具体的に結実するかどうかということについては、この場では確約というか確信は持てないということを前提にお話しさせていただきますが、現在、先ほどもお話ししたように、経産省、農水省がタッグを組んで、地域内エコシステムということで、その可能性として木質バイオマスの小型熱電併給プラント、こういったものに着目しているという状況でございます。 こちらの農業利用であったり、もともとは、さらに言えば温水利用、ここにはユーパル矢祭、スインピアといった温水を使うところもございますが、熱利用、そして電気利用、こちらを併給できるという可能性から、さらには農業利用ということで、農業用ハウス、矢祭に関してはいわゆるハウス農業、施設園芸農業、こちらのほうが盛んでございますので、そういった意味からも、直接に利用できる可能性のある施設というものは潤沢にあるのではないかというふうに考えております。 この企業そのものはモデルルームということでございますので、直接雇用そのものは余り期待できないというのは、これは確かに認めざるを得ないところではございますが、そういった利用を通して、波及的に雇用を生んでくれれば、またその可能性は十分にあるというふうに考えているところでございます。 以上です。
○議長(鈴木敏男君) 鈴木正美君。
◆7番(鈴木正美君) 今、おっしゃられたようなことを含めて、福島県は原発の反省に立って、全炉廃炉ということを宣言して、もう決まっておりますので、やはりこれからこの再生可能エネルギーの取り組みというのは、本県にとっては十分に大事なポジションになってくるだろうというふうに考えておりますので、この下関河内小学校、るる建設とか建物の共同については過去にお尋ねしたとおりなので、ここであえて申し上げませんが、いい面として、どうか本町のこの取り組みがPRの窓口となって、いい方向に拡散されるように、ひとつご尽力をお願いしたいというふうに考えております。 次に、福祉行政についてお尋ねをいたします。 買い物支援事業の現状と今後の見通しについて、また前回はあえて費用対効果はお伺いせずに、この事業の重要性のみを私も理解しているということをお話しいたしましたが、年数が重なってまいっておりますので、やはりそういう中で費用対効果を全く問わないということにもまいりませんので、こちらの事業の費用対効果も含めて、今の現状をお伺いしたいと思います。
○議長(鈴木敏男君) 事業課長。
◎事業課長(高橋竜一君) 買い物支援事業のご質問でございます。 こちらについては、前回もお答えしたところではございますが、経緯としましては町、社会福祉業議会、商工会、こちらの関係者が中心となって協議を進めてきたというところでございまして、一昨年の9月から事業を開始したところでございます。 昨年3月までは定期的に利用してくださる方がいて、少しずつ利用件数も伸びていたところではございますが、その方が少しご不幸があったというようなこともございまして、現在、利用件数が落ち込んでいるという状況があることについては、正直にご報告しなければならないかなというふうに思っているところでございます。 そういったことも踏まえて、特に商工会の関係者が中心になりまして現在協議をする中で、やはり買い物弱者だけではなく、もっと幅広い人に使ってもらうことで、いわゆる費用対効果、こちらのほうも高めていかなければいけないということで、現在の1週間に1回の形ではなく、もう少しオンデマンドでできるような形であったりとか、そういったものはできないかというような意見が今、出されているところでございます。これを形にしていくのに、もうしばらく時間はかかるかなというふうには考えておりますが、費用対効果を高めるために、検討のほうは進めているというところでございますので、もう少し時間を頂戴できればというふうに考えております。 以上です。
○議長(鈴木敏男君) 鈴木正美君。
◆7番(鈴木正美君) 今、その利用者が減少になったという話をお聞きしたんですが、この事業、もともと利用者はほとんどいないような状況なんですよ。その中で、一番利用なさっていた方がお亡くなりになったということで、この事業自体が本当に動くのかどうかという疑義が非常に今、濃いわけですね。 そして、町の姿勢として、一番先にこの事業を事業課が立ち上げた。そしてその後、今度町民福祉課のほうの関連の施設のほうに、この事業を振りますよということで振られた。そして、ここに来て、今度商工会絡みのそういったところにもこの事業に加わっていただいて、そちらのほうにも話を振っている。何かだんだんこの事業がたらい回しになって、押しつけられているような状況にあるのではないかなというふうに不安に思うのと、地域おこし協力隊がまたこれになぜ積極的に絡めないのかなと思う、その2点の不思議さがあるわけですね。協力隊の中の女性がこれの窓口になったりして、仕入れ担当を一時しておったようなことも理解しておりますが、本当にこの買い物支援事業、あれだけの多額の費用を使って、建物を改築して修繕をして、これだけの人件費、費用をかけて、私、全協のときにも申し上げましたが、これは町が手を出して果たしてできるようなことなんですかということは、あの当時質問を申し上げた。ただ、買い物支援という目標がありますので、あくまでもこれがその費用対効果だけで判断できるものではないということは、その目的としては私は理解できるんですが、これが延々とこの赤字、いわゆる一般企業から見れば、そういう事業を続けていくのはどうなのかなというふうに思うわけですよ。 さらにもう一点は、この事業を今度はオンデマンド、まあいろいろ方法はあると思うんですけれども、どういうやり方を今度するかはわかりませんが、買い物支援だけではなくて違う人にも広げるという今の課長のご答弁、そうなってくると、一般商店化するということに相なると思うんですね。この事業を始めるときに、全協の中で、これは地元商店会を傷つけない範囲での事業なんだという説明があったやに思うんですよ。そうなってきますと、だんだん今度費用対効果を意識するようになるから、一般商店と同じ事業に進んでいくんだというふうに私は聞こえるんですが、この辺の当初の事業の考え方と現状に差異があるのではないかと思うんですが、その点についてはいかがでしょうか。
○議長(鈴木敏男君) 事業課長。
◎事業課長(高橋竜一君) ただいまのご質問でございますが、たらい回しという言葉をお使いになられましたけれども、もともとこちらの事業については町民福祉課の買い物支援、いわゆる福祉的な側面と、地元商店会の売り上げ増につなげたいという事業課ベース、産業グループベースからのいわゆる商店会支援という2つの側面から出た意見を統合してつくった事業ということでございまして、特にその中でも福祉的な側面にまずは着目して進めるべきであろうということから、当初は町民福祉課のほうに担当のほうをお願いしていたということでございます。 これは事業当初から、議員のおっしゃるように、じゃそういった買い物弱者というのが現時点でどれぐらいいるかという数については、やはりそれほど多くなかろうというようなことは出ておりましたので、これだけでは恐らく費用についてはなかなか賄い切れないということで、それをどのように補填していくかという面で、事業課のほうも参画しまして、そういった一般的な買い物需要にもある程度応えていくことでそこを補填する、ないしはその拠点と言われている、今はまちの駅と呼んでおりますが、その施設自体を使うことによって、その負担のほうを減らしていくという側面は、当初から考えなくてはいけないというふうに考えていたところでございます。 現時点に至りまして、おおむね買い物弱者に対してヘルパーを活用しながら、そういった買い物のネットワークをつなげていくという面については、ある程度目途がついたということで、今後はそのもともと赤字を、費用をできるだけ負担を減らしていこうという側面で考えていた産業的な側面、こちらのほうの検討がより重要度が増したということで、事業課のほうで引き継いだということでございますので、たらい回しという表現ではなく、あくまで当初予定していたとおりの事業変遷であるというふうに私のほうは受け取っております。 そちらの面が余り行き過ぎると、かえって商工会にとって不利になるというような点については、全員協議会等々でも議員からご指摘がありまして、それについては私も意識して進めなければいけないということは十分承知しておりますので、そのバランスについてはもう少し時間を見ながらご判断いただければというふうに思います。 以上です。
○議長(鈴木敏男君) 鈴木正美君。
◆7番(鈴木正美君) 課長の考え方としては、ほぼ理解できるものが私もあるとは思います。 そうしますと、今度事業課のほうにその重点が置かれてまた戻ってくるということになると、この事業が町民福祉課のほうの窓口に移管されたというかなったときに、老人のいわゆる状況確認ですよね、これを同時にやっていくんだと、だから福祉と、買い物支援ばかりじゃなくて、そういった見守りの包括的な意味合いがあるんだということは、これは今後はどういうふうになっていくんでしょうか。
○議長(鈴木敏男君) 事業課長。
◎事業課長(高橋竜一君) ただいまのご質問でございますけれども、実際に協議をする中で、見回りについては、今までヘルパーのほうで分断的にやっていた部分を定期的に回すというようなルーチンに変えることによって、その中で買い物の注文があれば受けるよと、そのためにかかる費用のかさ増しというのもそれほど大きくないということでございましたので、そのような形にヘルパーのほうを組み替える形で対応をしております。 ですので、現在は見回りのほうが充実した上に、なお買い物の要請があればヘルパーのほうで受けられますよと、ただ届けるのが1週間後になりますけれどもねというような状況になっているというふうにご理解いただければと思います。 ただ、それだと現時点では、さっき議員もおっしゃったように、いわゆる需要者のほうがまだそれほど多くないという状況でございますので、そちらの形は完成したということで、現在はまちの駅で委託を受けたものを、社会福祉協議会のほうに再委託をするような形で、もともと予定していた部分は担保しているという中で、あとはその負担をできるだけ減らしていくと、さらには商店にプラスになるようにというような側面を考えていこうという段階でいるというふうにご理解いただければと思います。 以上です。
○議長(鈴木敏男君) 鈴木正美君。
◆7番(鈴木正美君) わかりました。 私は、この事業は、もともと質問項目こそ多いですけれども、根本的に反対をしているということではないんですね。ただ、余りにもその事業利用者が伸び悩んでいるということに非常に不安を抱いているのと、その実効性に疑問があるというだけの話で、この事業の方向性そのものはこの町の高齢者にとってあるべきだろうということは、いまだに私も変わりないわけですよ。ですから、どうかこの事業をさらに精査していただいて、利用が伸びていく、それによって見守り、それから買い物弱者、この両方が成り立っていくということにご尽力を賜りたいというふうにお願いをいたします。 次の質問に移らせていただきます。 農林行政について、耕作放棄地と鳥獣害対策について、町の対策と取り組みについての現状をお伺いしたいと思います。
○議長(鈴木敏男君) 事業課長。
◎事業課長(高橋竜一君) 耕作放棄地対策についてという面でございますけれども、矢祭町内、耕作放棄地が約334町歩というような数値になっておりまして、耕作放棄地率でいいますと約32%という数値になっております。ただ、そのうち約218町歩がまだ遊休化してから日も浅いということで、これらの土地を中心に解消を図っていくべきというのが町のスタンスということでございます。 現在、町の耕作放棄地対策事業としては、3本柱といたしまして、1点目として耕作放棄地の景観作物栽培奨励事業、それからソバ・大豆生産奨励事業、こちらはコンバインの共同利用でございます、及びこんにゃく生産奨励事業ということで、一畝一大プロジェクトと題しておりますが、この3本を実施しているという状況でありまして、これに加えて国の耕作放棄地対策事業も使える部分に充てていくというような形で進めております。 ただ、この耕作放棄地問題については、なかなか根が深いといいますか、どこも一緒かとは思いますが、十分問題解決が図れていると胸を張れる段階には至っておらずということでございますので、まだまだできることについて探っていきたいというところでございます。 以上です。
○議長(鈴木敏男君) 鈴木正美君。
◆7番(鈴木正美君) 鳥獣害対策についてはいかがでしょうか。
○議長(鈴木敏男君) 事業課長。
◎事業課長(高橋竜一君) 鳥獣害対策でございますが、イノシシに関する被害というのが矢祭では主となっておりますので、基本的には町で設置しております有害鳥獣対策専門員による定期的なパトロールのほか、有害鳥獣捕獲隊によりますイノシシの捕獲、そしてその捕獲に対する奨励、最後に電気柵に対する助成事業ということで、特に共同設置に関しましては上限なしの2分の1ということで、かなり手厚く助成はできているのかなということでございます。 以上です。
○議長(鈴木敏男君) 鈴木正美君。
◆7番(鈴木正美君) まず、耕作放棄地ですが、実は私もこの耕作放棄地事業に取り組んだ者の一人として感想を申し上げておきたいんですけれども、耕作放棄地、町が調べる際に、もしできたらランク分けができないかなと思うんですよ。そのランクというのは、十分に耕作に耐え得る耕作放棄地だ、あるいは、私、これ大変な思いをしたんですが、耕作放棄地には耕作放棄地になった理由があるところもあって、10センチも掘り下げたら石ばかりだというところも現実にあるわけですね。ですから、これ耕作放棄地のある程度ランク分けといいますか、クラス分けがもしできるのであれば、こういう状況での耕作放棄地だというものがわからないと、現実的な有効な対策にはなり得ないという、そういう感想を持っておりますので、その辺も調べられるものでしたら、耕作者に聞いて、ここはこういうところなんだということの理由をきちんと把握なさると、この耕作放棄地をどなたかに耕作してもらう場合に大変いいサービスになるのかなという感じが1つはいたしますのでお願いしたいと。 それから、鳥獣害のほうに関しては、まず課長がおっしゃったように、イノシシですね、ここにいらっしゃる議員の中にも部落全体で電気柵を導入したりということが、違う部落でも大きな面積での共同利用みたいな形で電気柵を取り入れられて有効に活用されているというところもいらっしゃいます。 ことしの内川地区の水田に、大分イノシシが入り込んで荒らしてしまったという話を受けました。どうか、このイノシシの電気柵については、今も広報はしていらっしゃると思いますが、もうちょっと積極的に、そういった被害状況を聞いたところには、区長さんなり何なりに伝達をしていく必要もあるのかなということを感じております。 それとともに、隣の栃木県で、カワウとシラサギが森林の木をもう枯らすに至っているということで、そのふんによる異臭と窒素過多で木が枯れてしまっているというんですね、山の木が。そうしますと、鳥などはカワウはこの町にももう既に存在をして、シラサギも存在をして、もしこれらの対策が及ばないと、栃木県の二の舞になる可能性もゼロではないわけですね。そういった地上のけもののほかに、空のこういった害をなす動物もいるということで、これが近隣県に及んでいるという状況から、町の考え方をお伺いしたいと思うんですが。
○議長(鈴木敏男君) 町長、古張允君。
◎町長(古張允君) まず、イノシシでありますけれども、今、かつては原発事故以前は猟師の方々はイノシシ捕獲すれば肉として供給できておりまして、それなりの小遣いにもなっていたと思いますけれども、原発事故以降、それが全面禁止になりまして、わずかな補助金で捕獲をお願いしているわけでありますけれども、経費倒れで労力だけが奉仕だという、そういうお話も聞いております。 東白川郡の町村会でも、事あるごとに県の農林水産部、あるいは知事まで直訴して、イノシシ対策をお願いしております。昨年か一昨年か、県南農林事務所の所長がおいでになったときにも、栃木県の那珂川町でイノシシを独自に検査して、そして証明書を出して肉を販売していると、そういう事例があるのだから、東白川でも町村会単位でそうした事業をやって、少しでもイノシシの害を減らすために、そういう施設をつくってもらえないかと、補助事業を見つけてくれというお話はしてあります。今、福島県は県内全域で、肉の放射線物質が100ベクレルを下回らないうちは食用に供せられないという、そういう厚労省の条例か何かで決まっておりますけれども、特例で栃木県のようなことができないかというお願いはしております。 猟師さんも、今、わずかな補助金でやってくれておりますけれども、この肉が販売できるようになれば、独自の検査装置を持って、そして処理施設をつくれば、少しでもその補助金に上積みになれば、かつてのようにイノシシの捕獲もできるであろうと、そういうことでいろいろ今、県のほうと折衝しております。 東白川の町村会、あるいは矢祭町独自でもいいからそういうことをやりたいので、そういう補助事業を見つけてくれという話はしております。なかなか全県下100ベクレル以下というのは、まだ何十年もかかるのではないかと思いますから、県南地方だけでも一歩先を行けるような、そうした事業を開拓して、被害対策をしたいと、そういう思いでお願いはしております。 それから、鳥でありますけれども、本当にこれは民家の近くに常にいるやつでありますから、そして多分、ゴイサギは保護鳥になっているのであると思います。カワウなどは許可をもらってやっておりますけれども、今後は久慈川が白くなるほどゴイサギおりますから、それが田んぼへ来てアオサギと一緒に悪さをしていることは確かでありますから、今後とも国・県と折衝をしながら、これの駆除も考えていくべきだと、そのように思っております。
○議長(鈴木敏男君) 鈴木正美君。
◆7番(鈴木正美君) 町長のおっしゃるように、イノシシのみならず、食品に関してはヨウ素、それからセシウム134、137を含めて、放射線量が100ベクレルという食品基準がございますので、食用に供するのはすぐには無理だという町長の答弁もそのとおりだと思います。 一方で、この対策の進めづらいところとして、イノシシを捕獲しても、土の中に埋めるとか、その処理にちょっといろいろ不都合があるんじゃないかという話も一方で聞き及んでいるんですよ。町長が、町長というか東白川郡の町長、村長さんが管理者となられている東白衛生組合の中でも、実はイノシシの処理を引き受けるわけですね。ところが、現場の方の話を聞くと、イノシシの処理が体を幾つにも、ある程度のブロックに切って出さないと受け取らないんだと、1頭丸々では無理なんだと、だから非常に処分の扱いがやりづらいという話をお聞きしたことがございましたので、私もこの町の東白衛生組合の担当議員として出席しておりますので、実は前回の監査の際にその辺をお尋ねいたしました。そうしましたら、やはりブロックにしてくれないと、中で燃焼がきかないんだと、いわゆる生焼けになって、いろんなものがこびりついてしまったり、そういうことで機械そのものが、燃焼室が壊れてしまう可能性があるということですので、その職員にはお話をしたんですが、各管理者の方に提案をして、各町村でブロック化するのは難しいんだから、東白衛生組合でそういった処理機を購入して、切り分けをできるような体制整備ができないのかという話をせんだって申し上げてきました。 町長にここでお願いをしておきたいんですが、各町村で1頭丸ごとの処分で出して、東白衛生組合でそういった機械購入によってあそこで焼却処分ができるような、そういった切り分け作業のできる機械導入などは、管理者の立場としてどうかご提案をして、この鳥獣害の処理の推進をよりよい方向に進めていただけないかなというふうに考えておりますが、その点についてはいかがでしょうか。
○議長(鈴木敏男君) 町長。
◎町長(古張允君) 確かに、丸っこでは燃えないという、燃やせないというお話を聞いております。 衛生組合として、そうした機械の導入も検討課題になると思いますけれども、やはり高額な機械になると思いますから、住民負担というものが発生します。その辺の兼ね合いも検討しながら、衛生組合として今後の課題として検討してまいりたいと思います。
○議長(鈴木敏男君) 事業課長。
◎事業課長(高橋竜一君) すみません、ちょっと補足させていただきますが、実は今、議員がおっしゃったような機械の導入について含めてイノシシの処理については、東白川4町村で組織しております広域協議会がございまして、その中で猟友会の代表者などとも意見交換する機会がありますので、話題としては出しております。 単純に機械を導入すれば全てが丸々解決するというような状況にもないようですので、少しそのあたり、担当者レベルでももう少し協議をさせていただきながら、よい方向を提案させていただければと思っておりますので、よろしくお願いいたします。 以上です。
○議長(鈴木敏男君) 鈴木正美君。
◆7番(鈴木正美君) 担当課長のほうで、そういった部署の話し合いの議題にものる可能性があるということと、あとは町長のほうにおかれては、管理者のほうでそういう話を出す可能性があるということでございますので、当然機械を買えば、その機械を操作するオペレーターの人件費が増額になるとか、いろんな予算的なことが発生するのは承知をしております。おりますが、やはりこの鳥獣被害、やはりそういった東白川郡一体となった考え方でやっていかないと、一町の予算と考え方だけではなかなか追いつかないだろうということも考えられますので、どうか継続してご検討いただきますようにお願いを申し上げまして、私の質問を閉じさせていただきます。
○議長(鈴木敏男君) 7番、鈴木正美君の一般質問を終わります。 暫時休憩します。 再開は10時30分です。
△休憩 午前10時18分
△再開 午前10時30分
○議長(鈴木敏男君) 再開いたします。
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△青砥安彦君
○議長(鈴木敏男君) 1番、青砥安彦君、登壇願います。 持ち時間は60分ですので、11時30分です。 〔1番 青砥安彦君登壇〕
◆1番(青砥安彦君) 1番、青砥です。 通告に従いまして質問を順次させていただきますので、町当局の誠意ある答弁をお願いいたします。 まず、一般行政についてお伺いします。 最初に、県に町村から要望いたしました内容とその詳細について、お伺いいたします。
○議長(鈴木敏男君) 町長、古張允君。
◎町長(古張允君) 毎年、県あるいは福島県全医大各種の要望しておりますけれども、本年は、6月4日県立医大とそれから県の保健福祉部長に要請をしております。 地域医療の充実及び医師の確保についてということで、いずれも塙厚生病院の医師確保の問題でありますけれども、地域で安心して子育てができるよう小児科医の確保、それから、産婦人科医師の将来にわたっての維持、存続、人工透析診療に対する常勤医師の確保と、そういうことで県立医大と保健福祉部に要望しております。 それから、もう一つは、一般国道主要地方道の整備促進についてという要望活動で、国道118号、289号、349号の整備促進、これは6月4日に県庁の土木部長に要望しております。 以上です。
○議長(鈴木敏男君) 青砥安彦君。
◆1番(青砥安彦君) その要望内容ですが、多分、これ毎年町村会で県に要望出しておると思うのですが、その結果について、毎年前進が見られているのかどうか、その辺はどうでしょうか。
○議長(鈴木敏男君) 町長。
◎町長(古張允君) 医師につきましては、やはり全県下医師不足で、県立医大でもなかなか要望に応えられないということであります。 産婦人科医については、現在、塙厚生病院に常勤医師1人おりますけれども、1人体制でお産のときには白河の厚生病院の医師と連携をとりながら対処している。 それから、人口透析患者は今、内科医師が対応しておりますけれども、やはり県立医大には人材と言いますかそうした余剰人員がいないと。 小児科医につきましても、昨年、常勤の医師が病気になりまして、欠員のままでありまして、白河の厚生病院あるいは医大から毎日派遣されてきております。 それから、地方の道路で、地方の主要道路でありますけれども、国・県道。議員見るとおり、毎年少しずつはやっておりますけれども、結果がどうあったかということでは、なかなか答弁が難しいのかなのかなと思います。
○議長(鈴木敏男君) 青砥安彦君。
◆1番(青砥安彦君) 今の町長のお話ですが、医師不足については、これは本当に全県下の問題だと思います。大都市部には大きな病院がありますけれども、ここ県南地区には、東白には、厚生病院があるだけで、あとは小さい病院になってしまいます。 私も時々病院に行くのですが、大変な待ち時間です。受付をして。診療時間わずか10分でも2時間待ちとか2時間半待ちとかそういう時間を費やしています。 これ、本当にここの地域に暮らす住民にとっては、非常につらいことです。まして、高齢者の方々は、そこまで足を運んで診てもらって一日がかりになってしまう場合もあるようです。 そういったことを考えると、本当にこの問題、大きな問題だと思いますので、県としても大変かもしれませんけれども、こういった住民の小さな要望というか大きな要望なのです、こうしたことを少しでも実現できるように、町村会としても頑張っていただきたいと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。 次の質問に移ります。 男女共同参画計画についてです。 現在、国や県では、男女共同参画を重点施策に捉えて、積極的に推進を図っています。これは、男女共同参画社会基本法による策定が義務づけされたことによることです。 県では、平成28年度にこれまでの福島男女共同参画プランを改定して、男女共同参画社会の実現を目指し、本県の復興と地方創生をなし遂げようとしているものと思います。 そこで、本町の策定状況はどのようになっているのか、まず、お伺いしたいと思います。
○議長(鈴木敏男君) 教育課長、鈴木直人君。
◎教育課長(鈴木直人君) ただいまの、男女共同参画計画の策定状況についてお答えをさせていただきます。本町におきましては、現段階として計画の策定はされておらないというような状況でございます。以上でございます。
○議長(鈴木敏男君) 青砥安彦君。
◆1番(青砥安彦君) それでは、いつごろめどに作成をするのか、その辺の考えあればお伺いします。
○議長(鈴木敏男君) 教育課長。
◎教育課長(鈴木直人君) 先ほど、1番議員のほうから、計画の策定を義務づけられたということで、男女共同参画社会基本法の中に義務づけられているというようなお話でございましたけれども、実際にこちらの社会基本法の第14条第3項に記載がございます。 そちらでは、計画の策定を努力目標的に、計画を作成するよう努めなさいというような文言として記載をされているということで、現段階として、いつまでにというような計画を持っているものではございませんが、近隣の市町村の状況を見ますと県内では56%ほど、県南地方でも同じ56%の市町村が計画の策定を行っているということでございますけれども、半数程度にとどまっているというところもございまして、この男女共同参画計画等の中で設定すべき目標的な数値を実際に設けなければ、男女共同参画社会が構築できないのかというようなことも含めて、今後検討していく必要あるのかなというふうには考えておるところでございます。 以上でございます。
○議長(鈴木敏男君) 青砥安彦君。
◆1番(青砥安彦君) それでは、例えば、学校教育の現場です。 第一歩として、性別で分けない名簿をつくってください、というようなことを求めているようですが、県では、小学校で80%以上、中学校では60%以上が導入しています。男女別分けないで名簿をつくっています。 本町では、こども園や小学校の名簿は男女混合名簿になっています。これは私たちが来賓で案内を受けたときの資料を見ると、名簿がそういう形になっています。 ところが、中学校はいまだに男女別になっておりません。この辺についてはどうなのでしょうか。
○議長(鈴木敏男君) 教育課長。
◎教育課長(鈴木直人君) ただいまの中学校の名簿が男女別になっているというお話でございます。 こちらにつきましては、大変申しわけございませんが、私の認識の中でなぜそうなっているのかというようなことを見解を持っておりませんでしたので、今後ちょっと中学校のほうにも確認をいたしまして、お答えをさせていただきたいと思います。 以上でございます。
○議長(鈴木敏男君) 青砥安彦君。
◆1番(青砥安彦君) 入学式とか卒業式の名簿を見ますと、男女別になっていますので、その辺の現場、学校との話し合いを進めて、ぜひこの男女共同参画が少しでも図られますように、推進されますようにお願いしたいと思いますがどうでしょうか。
○議長(鈴木敏男君) 教育課長。
◎教育課長(鈴木直人君) とりわけ、男女別々にというような認識があるというふうには思ってはおりませんけれども、中学校の名簿がそのような形になっているということは事実でございますので、その辺中学校のほうとも校長のほうとも話をして、名簿の対応については検討してまいりたいと思います。 以上でございます。
○議長(鈴木敏男君) 青砥安彦君。
◆1番(青砥安彦君) よろしくお願いしたいと思います。 この件については、平成28年の7月に県知事と県内のさまざまな団体の長で「ふくしま女性活躍応援会議」というのを設立しています。ふくしま女性活躍応援宣言をしています。その団体には、福島県の町村会も含まれていますので当然本町も入っています。 ぜひ、この計画を作成いただいて、積極的な男女共同参画推進を図られるようお願いしたいのですがどうでしょうか。
○議長(鈴木敏男君) 教育課長。
◎教育課長(鈴木直人君) 議員おっしゃられるとおり、今後少子高齢化が進む中で、そういった対応の中で活力ある町づくりを進めて推進していくためにも、町に住んでおられる方々、女性男性の分け隔てなくその個性と能力を発揮できるような社会をつくって構築していくということは、非常に重要なことと考えておりますので、今後総合計画の見直し等もございますので、その部門計画としての位置づけ等も含めまして、今後検討してまいりたいと思います。 以上でございます。
○議長(鈴木敏男君) 青砥安彦君。
◆1番(青砥安彦君) ぜひ、よろしくお願いしたいと思います。 次の質問に移ります。 観光資源管理計画策定委員会についてです。 これは、ことしの3月の定例議会で31年度に計画委員会を設置するとの答弁でした。現状、それと素案的な考えがあればまずお聞かせください。
○議長(鈴木敏男君) 事業課長、高橋竜一君。
◎事業課長(高橋竜一君) ただいま、観光資源管理計画についてご質問でございましたが、観光資源管理計画につきましては、昨年度までに実施したワークショップの成果をもとに現在原案を作成しているという状況でございまして、原案の策定が終わり次第、委員会を立ち上げて、具体的には10月ごろになるかと思っておりますが、年度内に3回程度協議した上で計画のほう確定させていきたいなというふうに考えております。 以上です。
○議長(鈴木敏男君) 青砥安彦君。
◆1番(青砥安彦君) わかりました。 本町には、県立矢祭山公園を初め、滝川渓谷、戸津辺の桜、八溝山天然林、館山ランド、久慈川の鮎など、自然豊かな観光資源があります。私は、これらの資源を適切に管理運営し、町外から多くの観光客を誘致してほしいのです。 それを実現するのには、立派な計画を立てて推進していかなければならないなというふうに考えております。 委員の選任ですが、これに当たっての考え方、何かあればお伺いします。
○議長(鈴木敏男君) 事業課長。
◎事業課長(高橋竜一君) 委員については、現在いろいろと検討しているというところではございますが、昨年度までワークショップ2年間開催してきまして、なかなか一度しか来られないような方も多かったところではございますが、多数参加していただいた方もいらっしゃいますので、そのような方が意見を述べれば、というのは必要になってくるかなというふうに考えております。 以上です。
○議長(鈴木敏男君) 青砥安彦君。
◆1番(青砥安彦君) 委員の選任については、充て職だけではなくて、広く公募をするなり、専門知識のある方々などにお願いをして、より具体的で積極的な計画を立ててほしいのです。 その辺を十分考慮していただいて、委員会を立ち上げていただきたいと思いますが、どうでしょうか。
○議長(鈴木敏男君) 事業課長。
◎事業課長(高橋竜一君) 観光資源管理計画策定に当たっては、先ほど来申し上げているように、2年間ワークショップを実施しているということで、これについては、広く参加のほう呼びかけて、多くの方に参加していただいたところでございますので、そういった方々の思いがきちっと反映されるように、その委員の選定についても配慮していく必要あるかなというふうに考えております。 以上です。
○議長(鈴木敏男君) 青砥安彦君。
◆1番(青砥安彦君) わかりました。よろしくお願いします。 次の質問に移ります。 環境行政についてお伺いします。 まず、ごみ問題です。 ごみ問題に関する質問は、私のほかにも別の方々からもいろいろと質問や要望がなされてきています。 町長答弁では、看板を立てて通行人や通行車両、マナーの向上を訴えていくしか方法はないというような考えを示しています。しかし、残念ながらこれだけでは現状は全く変わりません。私は、積極的な対策を講じてほしいのですがいかがでしょうか。
○議長(鈴木敏男君)
町民福祉課長。
◎
町民福祉課長(藤田義広君) ただいまの質問でございますが、ごみ問題、大変問題となっているのは重々、道路と国道等の状況を見ましてもわかっているところではございますが、これはモラルの低下以外に考えられるものではございませんので、ごみは自己管理ということが大変重要というか、そういうことに頼るしかないのが現状でございます。 子供のうちから教育をしてもらうという以外ないと。日本人のどういうわけかモラルというのがこれほど低下した、昔はこれほどひどくなかったのが、教育にも影響しているのではないかと思われますので、その辺のところもやっていかなければならないと思っております。 それから、看板を設置したところは、ある程度の効果があらわれております。例えば、大ぬかり地区でございますが、ほぼ今回は掃除等もしていただきましたが、また、8月に看板を立ててきましたところ、多少減っているように思われております。 これはモラルを上げていく、住民のほうに周知していくという方法しかないと思われます。 以上です。
○議長(鈴木敏男君) 青砥安彦君。
◆1番(青砥安彦君) 今、課長からの答弁ありましたけれども、例えば今看板を設置した結果が、少しですが出ているというようなことですが、こういったことをやはり町内、やはりごみを多く捨てられるような箇所にもう少し積極的に看板を設置していただいて、個人のモラルに訴えていただきたいと思います。 いかがでしょうか。
○議長(鈴木敏男君)
町民福祉課長。
◎
町民福祉課長(藤田義広君) とりあえず、大ぬかり地区を重点に今回実施しましたが、調査して看板の設置等を実施してまいりたいと思います。 以上です。
○議長(鈴木敏男君) 青砥安彦君。
◆1番(青砥安彦君) ぜひ積極的なこれも事業展開をお願いしたいと思います。 これに関して、次に移りますが。 私、毎朝ウオーキングします。農道です。これ前回にも質問していますけれども、その農道でさえ、せっかく拾い終わったあとにどんどん捨てられて、コンビニ弁当からペットボトルから大量のごみが捨てられています。どうしようもないです。 見ると、車が陰に隠れてそこで飲み食いして捨てていく。ひどい人はアルコールです。缶ビール缶チューハイ、そういった缶が捨てられています。過日は、猫が捨てられていました。本当にひどい状態です。 これ本当に個人のモラルに訴えるしかないのですが、せめて矢祭町民だけはそういうことを一切しないというようなぐらいの決意でこの町をきれいな町にしてほしいです。 そこで、私から一つ提案があるのですが、ごみポイ捨て禁止条例の制定をお願いしたいと思います。 これ、他町村で随分もう進んでいると思うのですが、ぜひ矢祭町もそういった住みよい環境をつくっていただきたいのです。いかがでしょうか。
○議長(鈴木敏男君) 町長。
◎町長(古張允君) ごみのポイ捨て条例は、平成19年4月に制定しまして20年4月1日から施行されております。
○議長(鈴木敏男君) 青砥安彦君。
◆1番(青砥安彦君) 失礼しました。 私の勉強不足だったかもしれませんけれども、であれば、その辺をどんどん町民のほうにも再度広報なりしていただいて、積極的に町民のモラル意識を高めていただきたいと思います。 次の質問に移ります。 今のごみ問題に関しますが、ごみ監視員制度がこの町でしかれています。 これは、各行政区長が監視員に委嘱されているわけですけれども、参考までにこの区長さん方からその活動なり実績、うちの地区にこういうごみが捨てられているから処理してくださいとか、そういう実績というのはどのぐらいあるのでしょうか。
○議長(鈴木敏男君)
町民福祉課長。
◎
町民福祉課長(藤田義広君) 区長さんに4月の区長会において、ごみの委嘱状を交付してございます。 ごみの通報につきましては、犬、猫が路上に死んでいるよというような通報が各区長さんのほうからたびたび上がっては来ております。 それから、大ぬかり区のほうからも二、三上がってきておりまして、それから、内川区のほうからも上がってきた状態であります。 あとは、今のところ区長さんとしての通報というのはございません。 以上です。
○議長(鈴木敏男君) 青砥安彦君。
◆1番(青砥安彦君) わかりました。 そういったことが、きちっと理解している方はいいのですが、まだまだやっぱりわからない人が多いです。 今、動物の死骸問題出ましたけれども、この後質問しようと思っているのですが、そういった区長が委嘱されているということを、IP告知なり広報なりで再度町民全員に周知していただいて、さらなる情報収集をしていただいて、徹底したごみ対策をお願いしたいのですがいかがでしょうか。
○議長(鈴木敏男君)
町民福祉課長。
◎
町民福祉課長(藤田義広君) 町民にPRということでございますが、広報等により周知は行っておりますが、再度広報等で周知はしたいと考えます。 なお、今回の今度の町民号において、もう一回その辺のところを周知したいと考えております。 以上です。
○議長(鈴木敏男君) 青砥安彦君。
◆1番(青砥安彦君) わかりました。よろしくお願いします。 引き続き関連しますが、動物の死骸対策処理です。 今、課長のほうから話を聞いてわかりました。 これについても、今と関連してしまいますけれども、住民の方はどうしたらいいかわからないという人も中にはいますので、これも含めて広報方お願いしたいと思います。 ということで、この質問は終わります。 次の質問に移ります。 交通行政についてです。 交通安全対策。この件に関しては、私は過去2回ほど質問いたしました。 町長からの答弁では、警察と連携を密にして、交通安全に努めるというようなことでした。 ところが、これも同じなのですが、私、朝歩くのです。それも農道です。 ところが、あの堤防沿いの農道。猛スピードで走る車がいます。わざと私の脇をすれすれに行って、私何回も危険な目に遭いました。ああいった無謀運転をするような人が平気で通っています。本当に大変です。ああいった道でさえもそうなのです。一般国道も今、交通量はますますふえています。さらに大型トラックもふえています。そういった中での対策、本当にお願いしたいなと思うのですが、その辺どうでしょうか。
○議長(鈴木敏男君)
町民福祉課長。
◎
町民福祉課長(藤田義広君) 本日、議員さんのほうからの質問でありましたものですから、警察署のほう、確認してございます。 警察署のほうでは、農道というのの規制はできないということでございます。 というのは、農道には、法定マツ、法定速度と言いますか、設定の速度というのは道路をつくるときに設けられたものであって、それは農道はないのだということなのです。 当然、90度に曲がっている道路には設定速度はございません。 ですので、農道には設定速度がない、そこに規制の看板とか、とまれというののこれは、公安委員会のみが設置できるものでございます。 それを踏まえまして、ではどのようなことなのですかという話をしましたらば、農道に関しては、道路管理者が事業課ということでございまして、道路管理者のほうで対応ということになるのですが、道路管理のことに関して、去年の9月の定例のほうの前課長のほうで答弁しているものがございまして、地域住民からの強い要望があれば、道路管理者であります事業課と協議して検討してまいりますという回答がございます。 なぜこういう回答になったのかと私もちょっと考えてみたのですが、農道というのものは、つくるときに資金が出ているのは、地域の農地をお持ちになっている皆さんの資金が入ってございますので、その辺のことがあってこのような答弁になっているのかなという考えでございます。地域の住民の皆さんから要望ということが重要かと思われますので、よろしくお願いしたいと思います。 以上です。
○議長(鈴木敏男君) 青砥安彦君。
◆1番(青砥安彦君) その答弁は私も記憶にあります。 前課長がそういう答弁をしましたが、地域住民の要望ということは、行政区長なり農事組合長の集まりとかそういった方々からの意見をまとめたというか要望書みたいなものを町に提出すれば対応していただけるのかどうか。その辺はどうなのですか。 どういう形にすればいいのでしょうか。
○議長(鈴木敏男君)
町民福祉課長。
◎
町民福祉課長(藤田義広君) 今の質問でございますが、その後の答弁でも答えておりまして、地域の地元の行政区長さん、それから交通安全協会石井支部等々の要望ということを答弁書になっておりますので、その辺のところをお願いしたいと思います。 以上です。
○議長(鈴木敏男君) 青砥安彦君。
◆1番(青砥安彦君) わかりました。 私もなかなか記憶力がいいほうではありませんので、忘れてしまうことがありますので、再度聞いた形になりましたけれども、わかりました。 次に、国道118号線の山野井カーブの歩行者の安全確保についてですが、先ほど町村会の要望で、町長から県のほうには要望しているというようなことでございますが、今の現在はどういう状況になっているでしょうかお伺いします。
○議長(鈴木敏男君) 町長。
◎町長(古張允君) この山野井のカーブにつきましては、個別に県に町村会として要望しているわけではありませんけれども、現在は建設事務所のお話では測量中であるというお話であります。 ほぼ用地交渉も終わったか、説明会が終わったかその程度だと思いますけれども、山野井のあそこのカーブは、やはり地権者の了解が得られないとなかなか難しい問題でありますから、両側から攻めていって最後になるのかなという気はします。あれ以上の改良は今のところ難しいのではないのかと、法的に手続をとるためには、南と北から改良を重ねていって最後に残ったところを法的な措置をとるという、そういう方法しかないのではないかと私は推測しております。
○議長(鈴木敏男君) 青砥安彦君。
◆1番(青砥安彦君) そうしますと、測量。土地買収のほうも進んでいるというようなことですが、それは歩道整備のほうでしょうか。
○議長(鈴木敏男君) 事業課長。
◎事業課長(高橋竜一君) 先ほど町長のほうから用地取得という話もありましたが、現在、県のほうから聞いているのは、現在は用地測量中ということで、用地に関してはまだこれからなのかなというような気がいたしますが、これは国道118号約1キロの区間について、歩道を整備するための工事ということで現在進められているということでございます。 以上です。
○議長(鈴木敏男君) 青砥安彦君。
◆1番(青砥安彦君) わかりました。 それは大きな前進だと思います。とにかくあそこは、小中学生の通学路でもあります。一般歩行者もいます。本当に危険です。一日でも早く、整備をしていただいて安全対策を進めていただくようお願いして、私の質問を終わります。 ありがとうございました。
○議長(鈴木敏男君) 1番、青砥安彦君の一般質問を終わります。
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△鈴木 一君
○議長(鈴木敏男君) 次に、9番、鈴木一君、登壇願います。 鈴木一君、持ち時間は30分です。 〔9番 鈴木 一君登壇〕
◆9番(鈴木一君) 9番、鈴木一です。 通告順序に従いまして、質問させていただきますが、3番議員と大体似たような質問をいたしますので、重複されるかと思いますが、よろしくお願いをいたします。 その前に、災害はどの地域でも起こりかねない、特に近年は記録的な豪雨が多発傾向にあり、また、大きな地震も相次いでおります。 9月4日には台風21号が接近、近畿地方に直撃し、暴風雨や土砂災害、川の氾濫、そして高潮のかなりひどい被害が起きております。そうした追い打ちをかけるように9月6日午前3時8分に北海道を襲った震度7の地震は、広い範囲に深刻な被害をもたらしております。 今朝の新聞では、この地震で41人のとうとい犠牲があったと書かれております。私も心から悼むところであります。 あすは我が身と思い、災害から命を守る覚悟が改めて一人一人に問われておりますし、行政もいろいろな災害に対応できる対応、対策を講じることが大事かと思われます。よろしくご検討のほどお願いしまして、質問に入らせていただきます。 教育行政ではありますが、通学路の安全対策について。 大阪府北部を6月18日に襲った震度6弱の地震では、先ほども3番議員が言っておられましたが、小学校のプールの脇にあった高さ1.9メートルの基礎の上に積んだブロック塀1.6メートル、8段積みが崩れ、登校中の小学4年生の女子児童が下敷きになり犠牲になっております。 阪神大震災や東日本大震災を経験し、建物の耐震強化は大きく進んでおりますが、ブロック塀は、倒壊すれば凶器になるのに対策は置き去りにされてきた面があります。全国には、通学路を初め、身近な多くの場所に老朽化した塀が残っております。補強や撤去の費用を助成する自治体もありますが、矢祭町の通学路も例外ではないと思います。 先ほど答弁をされておりましたが、教育委員会に対して、通学路の点検をする際には、防災面も考慮するよう指導されているようですが、町の安全対策の考え方をお伺いいたします。
○議長(鈴木敏男君) 教育課長、鈴木直人君。
◎教育課長(鈴木直人君) ただいまの通学路の安全対策についてのご質問について、お答えをさせていただきたいと思います。 町教育委員会におきましては、町内の校長研修会等におきまして、年度当初に危機管理マニュアルの見直し、策定等につきまして、県小中学校に対して指示をしておるところでございます。 また、社会情勢の変化により、その都度見直しを行うようにも助言をしているところでございますが、今回の地震によるブロック塀の倒壊等の事案を受けまして、こちらの危機管理マニュアルについても見直しをするように指導しているところでございます。 また、事案の情報等を得た場合には、教育ポータルサイト、小中学校のホームページ等やまちコミメール等利用しまして、文書により小中学校に対して、保護者や地域にも情報提供するように注意喚起をして安全指導に努めているところでございます。 以上でございます。
○議長(鈴木敏男君) 鈴木一君。
◆9番(鈴木一君) ありがとうございます。 先ほどの、3番議員にお答えしていましたブロック塀、3カ所あると言われております、4カ所あるけれども1カ所壊したということで、3カ所あるということで、これは1971年以前の設置された塀なのか、不都合でも、1971年に基準法がつくられておりまして、それ前のやつは不適応でも違法とは見なされない、老朽化で倒壊の危険が高くなっていても対応は所有者に委ねられており対策が進んでいないというのが現状だと言われておるのですが、その辺は1971年前のブロックなのかそれとも基準のブロックなのかわかりますか。 わかる範囲でいいです。
○議長(鈴木敏男君) 教育課長。
◎教育課長(鈴木直人君) ただいまの、先ほどの3番議員に対する回答の中で4カ所ほど危険なブロック塀があったということでご報告をさせていただいたところでございますが、そちらのブロック塀の設置年度につきましては、個人の住宅等に設置されているブロック塀でもございますし、先ほどもお話、説明いたしましたように、詳細な調査等は行っておりませんので、年度等については確認をしていないところでございます。 以上でございます。
○議長(鈴木敏男君) 鈴木一君。
◆9番(鈴木一君) 今の現状では大丈夫なような感じで見てきたのですか。それとも……。
○議長(鈴木敏男君) 教育課長。
◎教育課長(鈴木直人君) 現状では、危険と思われるということで、小学校のほうから報告を受けております。 そちらを教育委員会で確認しましたところ、一応ブロック塀が傾いているとか、後ろ側に控えの壁がないとかそういったことで危険があるのではないかという報告の中で、教育委員会としても、若干危険は今後、地震等があれば倒壊のおそれはあるのかなというような認識はございますが、そちらの対策については、今後関係機関とも含め検討してまいりたいというふうに考えておるところでございます。 以上でございます。
○議長(鈴木敏男君) 鈴木一君。
◆9番(鈴木一君) それはよく点検してみてくだされば幸いかなと思います。 あと1つ、旧関岡小学校のプール側面にブロック塀がありますが、塀にクラック、ひび割れですか、それも見られますが耐震性はあるのかどうか、ブロック塀の下は町道江戸塚線ですかね、町道江戸塚線が通っていますので、安全性はどうなっているのかなと私は思っておるのですが。 今、休校になっておりますので、廃校ですか、財務のほうに管轄が移っていると思います。
○議長(鈴木敏男君)
自立総務課長、片野一也君。
◎
自立総務課長(片野一也君) 今、ご質問いただきました件については、まさに学校廃校されまして、現在、自立総務のほうで管轄ということで管理をしているところでございます。 今、ご質問いただきましたところの絵柄というか、大体想像はできるのですけれども、つぶさに目視して調査をしたというこれまでの経緯はございませんので、ご質問いただきましたことを念頭に、これから調査をしていきたいというふうに思っております。 私のほうで、責任を持って確認してまいりたいと思います。
○議長(鈴木敏男君) 鈴木一君。
◆9番(鈴木一君) このブロックはスラブ、スラブを組んだ上にブロックが乗っかっていると私は思いました。 ここに写真が、施工が大体、多分昭和51年ごろ、塀をつくったのかなと私は思っておりますが、プールは多分51年ごろだと思うのですが。 〔「もう一回お願いします、何だかわからないよ」と言う人あり〕
◆9番(鈴木一君) はい、このブロックはスラブを組んだ上にブロックを積んでありますので、ここらが鉄筋のぐあいがどういうふうになっているのかちょっとわからないのですが、控えはちょっとつくってあるのはここにあるのです。ここにこう縦に積んであるのですが、それを控えにしているみたいです。 よく調べて検討していただきたいと思います。 町長ありますか。
○議長(鈴木敏男君) 町長、古張允君。
◎町長(古張允君) 正確な状況はわかりませんけれども、議員おっしゃるとおり、かなり高いところにあります。 今後、精査をして、鉄筋が入っているかどうか、そうしたものも調べてみたいと思います。
○議長(鈴木敏男君) 鈴木一君。
◆9番(鈴木一君) よく調べていただいて、下、道路でありますので、危険でありますのでよろしくお願いを申し上げ、次の質問に移らせていただきます。 防災行政、防災対策についてでございます。 西日本を中心に記録的な大雨をもたらした平成30年7月豪雨では、河川の堤防の決壊やため池の決壊、砂防ダムの堰堤の機能低下によって被害が拡大につながっているように思います。 この時期は、台風や集中豪雨による水害が多発期であります。河川の氾濫時の対策や災害時の避難計画などをつくり、現在のところ砂防ダム、堰堤は何カ所存在しているのか。砂防ダムの状況確認や点検などしておられるのか、農業用や農業兼災害用のため池も何カ所あるのか、また状況を確認して点検しておられるのかを、また、今後の対応についてもお伺いいたします。
○議長(鈴木敏男君) 事業課長、高橋竜一君。
◎事業課長(高橋竜一君) ただいまのご質問でございますが、申しわけありませんが、そういった観点での砂防ダムの数等々のほうは、ちょっと管理するというようなことは、課ではできていないというのが現状でございます。 以上です。
○議長(鈴木敏男君) 鈴木一君。
◆9番(鈴木一君) ありがとうございますとは言えないのですが。 検討していただきたいなと思っておるところでございます。 まず最初に、防災行政でございますので、今現在こういうのをつくっていただいて、豪雨や地震などの災害時に逃げおくれを防ぐための防災ハザードマップは、各戸に配布してありますので、避難計画や避難訓練などを支援するような事業は、町にあるかどうか伺いたいと思います。
○議長(鈴木敏男君)
町民福祉課長、藤田義広君。
◎
町民福祉課長(藤田義広君) 避難訓練につきましては、現在のところ、実施するというような予定が立ってはございません。 なお、地域の防災のほうの訓練というのは、何年かに一遍は回ってきます。そのときに、一緒に考えていくかもしくは新たにするような状態にはなっているのかなとは認識しているところではございますが、もう少し平成28年に地域防災計画が28年3月に全部改正しておりまして、その後もう一回地域防災計画の改定が今後出てきておりますので、そのときに改めまして検討させていただきたいと考えております。
○議長(鈴木敏男君) 鈴木一君。
◆9番(鈴木一君) そのように検討していただくためにも、またもう一つお願いをしたいです。 災害時は自分だけが大丈夫、何も悪いことは起きないという思い込みが多いのです。そして、日ごろ訓練していないと人は動けないと言われております。 また、地域の方と避難するのが効果的であると言われております。このために、各区で自主防災組織が必要になってくるように思われますので、その計画にありましたらば、盛り込んでいただければ幸いかなと思いますが、町民課長いかがですか。
○議長(鈴木敏男君)
町民福祉課長。
◎
町民福祉課長(藤田義広君) 自主防災組織、計画を改定するに当たって検討してまいりたいと思っております。
○議長(鈴木敏男君) 鈴木一君。
◆9番(鈴木一君) お願いをいたします。 もう一つ、事業課に、これ事業課に入るのですか、砂防ダムは。堰堤、堰堤は一応大事なのです。土石流や流木をせきとめることで、下流の被害の軽減に貢献しておりますので、減災ですか、減災機能を担っておりますので、できれば点検をしていただいたり、そしてまた、このハザードマップには入っていないのですよね、前に被害があったところでいいです、砂防堰堤をつくっておりますので、やはり地区の皆様にわかるように砂防も入れてもらえれば幸いかなと思うのですが、課長いかがですか。
○議長(鈴木敏男君) 町長。
◎町長(古張允君) 砂防ダムでありますけれども、これほとんどが県の土木部あるいは農林事務所がつくっておるやつでありまして、保安林の指定あるいは水源涵養の指定、そうしたものを受けたところに県が設置しております。 全く何もないところに町が砂防をつくるというのは、非常に膨大な経費がかかる問題ありますから、できる限り県のほうへそうしたものを設置を要望しながら、地域の防災、減災に努めてまいりたいと思います。
○議長(鈴木敏男君) 鈴木一君。
◆9番(鈴木一君) よろしくお願いいたします。 今度出してくれたやつには、ここに砂防ダム、これが入っているのです。
○議長(鈴木敏男君) 事業課長。
◎事業課長(高橋竜一君) ただいま町長から答弁ありましたとおり、管理が基本的には県ということで、我々のほうで直接なかなか把握できないというところはございますが、県のほうでも土砂災害警戒区域ということで、必ずしも砂防ダムに限定したものではありませんが、沢などでそういった氾濫が起きやすい、ないしは土石流等々の危険がある場所について、レッドゾーン、イエローゾーンというものを設定するということで、調査のほうがほぼ町内完了するころかと思います。 現在も各地区で説明会等実施しておりますが、残念ながら皆さんの参加も少ないというところですので、防災マップなんかにも入っているかと思いますので、そういったものの周知についても県と協力してやっていきたいというふうに思います。 以上です。
○議長(鈴木敏男君) 鈴木一君。
◆9番(鈴木一君) できれば、何年かには書きかえるのかなと思うのですが、そのときここの砂防ダムがちゃんと入っていますので、できれば入れてもらえれば幸いかなと思います。要望だけしておきます。 次に、農業ため池のほうも大体確認はしていないのでしょうけれども、どうでしょうか。
○議長(鈴木敏男君) 事業課長。
◎事業課長(高橋竜一君) 農業のため池についても、大規模に整備したものがあるわけではないということもありますので、各地域にある小規模なものについて把握しているという状況にはございません。 以上です。
○議長(鈴木敏男君) 鈴木一君。
◆9番(鈴木一君) ありがとうございます。 防災ため池でありますが、多くのため池は耐震性が不備であると指摘されているのですが、多分矢祭町もそうかなと思うのですが、町長いかがですか。
○議長(鈴木敏男君) 町長。
◎町長(古張允君) 農業ため池、矢祭町ほんの小規模なものが幾つかありますけれども、これは特別決壊しても大きな災害が出るようなものではないような気がしておりますけれども、十分監視、巡視をしまして、万が一のことを考えながら対策を立ててまいります。
○議長(鈴木敏男君) 鈴木一君。
◆9番(鈴木一君) 町長が言われたとおり、点検やはりしていただければいいと思います。 まず事故がないようによろしくお願いを申し上げ、次の質問に行きます。 環境問題です。放射線監視装置、モニタリングポストについてであります。 東日本大震災から7年早6カ月がたちます。 東京電力福島第一原子力発電所の事故により炉心溶融(メルトダウン)も進み、まだまだ収束が見えない状況であります。放射線の不安もまだまだ残っている中、原子力規制委員会が2020年度末までに県内のモニタリングポスト約3,000台のうち、避難区域が設けられた12市町村以外にある約2,400台を撤去し、避難区域の12市町村に配置する方針を示していますが、町内の19カ所の設置されているモニタリングポストがあります。現在のまま設置可能にするのか、原子力委員会が言うように撤去するのか町の考えを伺いますが、先ほど、町で言っておりましたので大体、もう一度確認します。
○議長(鈴木敏男君) 町長。
◎町長(古張允君) モニタリングポストにつきましては、先ほど3番議員にお答え申し上げましたとおり、現状においては全く問題ないと思っておりますけれども、これから廃炉作業が始まりますと、どういう事態が起こるか予想がつきません。 非常に長い期間を要する問題になると思いますけれども、町としては撤去に反対する予定であります。
○議長(鈴木敏男君) 鈴木一君。
◆9番(鈴木一君) 反対をお願いして、あと、管理はどちらのほうでやっているのですか。一応聞きます。
○議長(鈴木敏男君) 町長。
◎町長(古張允君) 管理も環境省のほうがやっておりますので、町としては何も手はかかっておりません。
○議長(鈴木敏男君) 鈴木一君。
◆9番(鈴木一君) 8月29日に行ったとき、草ぼうぼうで、これちょっと見られない格好になっていまして、これ1カ所ありました。これは矢祭のところです。駐車場のところで。 できれば、管理していただければ幸いかなと思っておるところでございます。 そういうことをお願いしまして、私の質問を終わります。
○議長(鈴木敏男君) 9番、鈴木一君の一般質問を終わります。 暫時休憩します。 再開は11時35分とします。
△休憩 午前11時25分
△再開 午前11時35分
○議長(鈴木敏男君) 再開します。
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△本多勇也君
○議長(鈴木敏男君) 2番、本多勇也君、登壇願います。 持ち時間は60分です。 〔2番 本多勇也君登壇〕
◆2番(本多勇也君) 2番、本多勇也です。 通告に従いまして、一般質問を始めたいと思います。 まず最初に、一般行政について、特に町づくりについてお伺いします。 少子高齢化と人口減少が進行していく時代において、やはり人づくりが大切であろうかと思います。 その中で、最近地域コミュニティが低下して、活性化する必要があると考えているのですけれども、町のほうではどのような考えをしているのでしょうか。お伺いします。
○議長(鈴木敏男君)
自立総務課長、片野一也君。
◎
自立総務課長(片野一也君) 地方の自治体にとりまして、軒並み少子高齢化と人口減少の問題、これは抱えているところでございます。 町として見ましても、将来像として掲げております「人が輝き まちが輝き 明日に輝く やまつり町」のとおり、人づくりということが、町の将来にとって最重要の課題であると思っているところでございます。 現在の社会は、生活全体が便利になってしまったということで、地域内での活動、コミュニティも同時に希薄となったのではないかというふうに思っているところでございます。 そうした中にありましても、昔からの伝統を受け継ぎまして、立派に地域のきずなを深めている地域も多くあると思っております。 町といたしましても、このことについては町民とともに、今後の課題に対する共通認識を持ちまして、自助、共助、公助の役割を見直していく必要があるのではないかというふうに考えているところでございます。
○議長(鈴木敏男君) 本多勇也君。
◆2番(本多勇也君) 矢祭町は、「人が輝き まちが輝き 明日に輝く やまつり町」ということで、今回、広報やまつりの9月号に輝く人たちの特集が組んでありました。特に、平成最後の夏、中学校の水泳競技で、中学校の特設水泳部が男子総合で3位という快挙、そしてまた、消防のポンプ操法で矢祭の第2分団の第5班が第4位、オリンピックでいう金銀銅の鉄だったかもしれないですけれども、すばらしい。暑い中頑張った。記憶に残っています。 やはり選手の皆さん、あの暑い中、すごく輝いていたように思います。必ずやこれから矢祭町の将来において、あの若い人たちが活躍していることを願っているし、間違いないと思います。 先ほど、課長のほうから共助というようなことがあったのですけれども、地域の活性化ということで、役場職員も積極的に地域の行事に参加するということで、昔からの伝統行事とかもあると思いますけれども、その辺については、町のほうの考えはどうなっているでしょうか。
○議長(鈴木敏男君) 町長、古張允君。
◎町長(古張允君) 先ほど、中学生の水泳大会、それから、消防団のポンプ操法大会の話をいただきました。 非常に優秀な成績、本当に0.5ポイント差で負けた下関の消防団の人たちには悔しい思いをされたと思いますけれども、あの大会は本当に、団員そして選手諸君には貴重な体験になって、これからの地域づくりに大きな役割を果たしてくれるのではないかと思っております。 議員各位にも大部分の議員に応援に行っていただきまして、本当にありがとうございました。 町職員のお話が出ましたけれども、ポンプ操法の選手としても町職員が参加しまして、一生懸命町の事務事業をやりながら、朝早くあるいは夜遅く、そうした消防団活動をしたということは、彼らにとって大きな財産になって残るのではないかと思います。 そうした彼らが地域づくりをしっかりと担える一般の町民と一緒になって、これからの矢祭町づくりをしていってくれるものと、リーダーになって立派にそうした役割を果たしてくれるものと思います。 何と言いましても少子高齢化、今、全国的にそういう傾向でありますから、矢祭町が一人取り残されるわけではなく、いずこの自治体も同じ悩みを持っております。 町づくりは、やはり人づくり、人づくりは教育からでありますから、今後とも矢祭町が元気で、そして将来にわたって町政の発展ができますように、町職員にもしっかりと地域に出向いていただいて、頑張ってもらうよう督励をしてまいります。
○議長(鈴木敏男君) 本多勇也君。
◆2番(本多勇也君) 広報やまつりの9月号で、やはり高齢者から幸齢者、要するに高齢者から幸せな高齢者ということで、かなり老人クラブの会員不足とかいろいろな問題が特集で載っていました。 矢祭町の高齢者クラブの会員数は、郡内4町村あるわけですけれども、平成29年は165人、200人弱ということで一番少ない、その活動もクラブ数も減っているというようなことなのですけれども、やはり高齢者の皆さんの先ほど町長が言った教育、やはり末永く達者でいてもらいたいためにも、楽しい老人クラブというものを構築しなくてはならないとは思うのですけれども、その辺の考えはいかがでしょうか。
○議長(鈴木敏男君) 町長。
◎町長(古張允君) 矢祭町も高齢化率35%を超えまして、まさに老人の社会構成になっているのかなという気がします。 先般、高齢者クラブ連合会の総会でも申し上げてきましたけれども、老人がふえているのに、老人会の高齢者クラブの組織力がどんどん落ちているというのは、老人クラブそのものに高齢者クラブそのものに魅力がないのではないですかというお話をしてまいりました。 高齢者の皆様方にも、そうしたクラブの魅力ある活動がどんどんふえている高齢者の参加を誘うのではないかと。町といたしましてもいろいろ、助言、支援はしなくてはならないと思いますけれども、高齢者みずからがそうした活動を展開していくというのが、これからの高齢化社会の一つのモデルになるような、そういう活動をしてもらいたいなとそういうふうに思っております。
○議長(鈴木敏男君) 本多勇也君。
◆2番(本多勇也君) やはり、行政だけでは難しい面あると思います。 やはり地域あるいは町民の皆さんの理解とか、家族の、ばあちゃん、老人クラブの集まりあるから行ってきなよとかというそういう後押し、そういう温かみがあれば、じゃあ……となって一歩踏み出すことができるのではないかと思いますので、今後とも、町と地域と全て高齢者は宝物だという町長の考えに賛同していますので、今後ともよろしくお願いしたいと思います。 関連しまして、若い人の結婚新生活支援についてお伺いします。 結婚の祝い金は、助成していると思いますけれども、結婚して町に住宅取得しようとか思うときに、やはり少しでも町として定住してくれるということで支援をしてはどうかと思うのですけれども、いかがでしょうか。
○議長(鈴木敏男君)
自立総務課長。
◎
自立総務課長(片野一也君) 矢祭町で現在行っております支援策について改めて申し上げますけれども、婚姻時に10万円、婚姻の3年目に10万円、合わせて20万円ということで結婚祝い金支給事業ということで実施をしているところでございます。この祝い金という名目ではあるわけでございますけれども、新生活の支援ということも念頭に置いて支給しているというところでございます。 ただ、近隣の町村でこれとは異なるような支援策もあるということでございますので、この辺は、ゆくゆく考えていかなければならないのかなというふうには思っているところでございます。
○議長(鈴木敏男君) 本多勇也君。
◆2番(本多勇也君) やはり若い人が、町で行っている婚活等で知り合って、いざ結婚しようとなったときに、要するに今の正社員じゃなくて、契約社員とかで大分話が進まないというような話も聞きます。そういう状態で夫婦の所得の合算等が比較的低くて、アパートあるいは住宅を取得しようとするときに、結婚すれば10万10万の支援はあるということなのですけれども、そのいろいろな意味で矢祭独自の若者が町村からあるいは地元で、結婚に新生活を送ろうというときに、何かの足しになればいいかなと思って質問したのですけれども、再度いかがでしょうか。
○議長(鈴木敏男君)
自立総務課長。
◎
自立総務課長(片野一也君) あと1つ、つけ加えさせていただきます、すみません。 町で行っている支援策としましては、先ほどの結婚祝い金支給事業20万円のほかに、子育て世帯定住支援事業助成金というのがございます。これ名前は子育て世帯ということになっていますけれども、結婚3年未満の夫婦についても子育て世帯とみなすということから、子供がいなくても住宅の新築に際しまして、町内在住、細かいところの説明は省きますけれども、町内在住者であれば1坪当たり2万円、それから、これの上限は200万円となっているのですけれども、町外から転入して1坪当たり4万円、上限400万円というような手厚いと言いますか、ほかにはない形の手厚い支援策になっているのではないかというふうに思っています。 それから、これ所管が事業課のほうなので差し出がましいのですけれども、中古の住宅の取得に対しても助成があるというようなところで、ハード、ソフトという言い方はどうかと思いますけれども、そういった両面の支援策を行っているという現状でございます。
○議長(鈴木敏男君) 本多勇也君。
◆2番(本多勇也君) 勉強不足で申しわけありません。 ただ、住んでみたい町、住みたい町、矢祭。矢祭ってすごい響きがいいので、今後とも若い人が矢祭で住んでいけるよういろいろな施策を講じてほしいと思っております。 次に、住宅行政についてお伺いします。 町営住宅について。現在、矢祭には5つの町営住宅があるわけですけれども、その入居状態について、お伺いします。
○議長(鈴木敏男君) 事業課長、高橋竜一君。
◎事業課長(高橋竜一君) ただいまのご質問にお答えする前に、先ほど総務課長のほうから定住支援事業の上限、200万と400万という答弁ありましたが、正確には町内の方の上限が100万、町外の方が200万ということで50坪までということになっておりますので、その点訂正させていただきたいと思います。申しわけございません。 ただいまご質問ありました町営住宅の入居状況ということでございます。 現在5住宅合わせて全109戸ございますが、そのうちの88戸が入居しているという状況でございます。 以上です。
○議長(鈴木敏男君) 本多勇也君。
◆2番(本多勇也君) その入居者の募集はどのようになっているのでしょうか。
○議長(鈴木敏男君) 事業課長。
◎事業課長(高橋竜一君) ちょっと募集というところの意味合いが捉え間違えているかもしれませんが、一応入居に関しては、問い合わせがあったときにということで、積極的に入居しませんかというような売り出しはちょっとしていないという状況でございます。 現在入居できる戸数ということで言いますと、状況いろいろございますが、現在109戸のうち88戸が埋まっているということでございますので、残り21戸ということになります。 ただそのうち幾つか、4戸程度については、少し状態が悪いということでございますので、実質的にはそれを少し下回るようなところが入居可能な状況ということになるかと思います。 以上です。
○議長(鈴木敏男君) 本多勇也君。
◆2番(本多勇也君) 町営住宅の家賃等は、所得に応じて多分違うとは思うのですけれども、既に退居した滞納者というのはいるのでしょうか。
○議長(鈴木敏男君) 事業課長。
◎事業課長(高橋竜一君) 退居した滞納者というのもいるという状況でして、特に3件ほど徴収が困難な状況がございます。 以上です。
○議長(鈴木敏男君) 本多勇也君。
◆2番(本多勇也君) 滞納額については、ある程度資料等で確認していますけれども、退居する際に、リフォームではないですけれども、ある程度現状の状態を見て、そして、例えば原形に戻して退居するとかそういった項目はありますよね。
○議長(鈴木敏男君) 事業課長。
◎事業課長(高橋竜一君) 退居の際には、退居の立会検査を実施しておりまして、退居時、不備があればそれを直すようにということについては指導しております。 なお、基本的には敷金のほう徴収しておりますので、その中から畳については基本的に入居者のほうにお願いをすると、あとは持ち込んだもの、その後改変したものについては撤去してもらうということになりますが、壁紙等につきましては、おおむね経年劣化ということになりますので、そちら町のほうで対応するのが一般的かなというふうに思っております。 以上です。
○議長(鈴木敏男君) 本多勇也君。
◆2番(本多勇也君) よその町村の、町営住宅の退居するに当たって、畳の表がえ、あるいはふすまの張りかえ、3年もいれば当たり前でしょうというのは常識なので、矢祭の場合は、壁紙なんかは劣化でしょうけれども、その際に、例えば、水回りが腐っていたとかあるいは床がかなりぶかぶかになっているとかというときには、次に入る人のことを考えてリフォームはしないのですか。
○議長(鈴木敏男君) 事業課長。
◎事業課長(高橋竜一君) 基本的には、入る前にはそういった修繕を施すことがございますが、大体入居、退居してすぐの物件から埋まっていくというか、そこから提供していくということが多いので、出る際にその次のことを考えてリフォームしなきゃいけないという状況は余りないのかなというふうに思っております。 以上です。
○議長(鈴木敏男君) 本多勇也君。
◆2番(本多勇也君) 先ほど、21戸の部屋があいていると。 私たち町民にしてみると、住宅が困難な人がいれば、貸して家賃なり、それを徴収したというか貸してあげたほうがいいのではないかと思うのですけれども、この21戸については、やはり広報とか、あるいは今どこどこの住宅があいていますよというのは、やっていないということですね。
○議長(鈴木敏男君) 事業課長。
◎事業課長(高橋竜一君) 町営住宅に関しましては、生活困窮者ということで、どうしてもいろいろと調査の結果入れる入れないということがございますので、基本的にはそういった形で、入る人を募集するというような積極的な売り出しは控えているというのが現状でございます。 以上です。
○議長(鈴木敏男君) 本多勇也君。
◆2番(本多勇也君) 了解しました。 次に、教育行政についてお伺いします。 特に給食費について。 給食費の補助を矢祭町は行っていますが、滞納額はあるのかお伺いします。
○議長(鈴木敏男君) 教育課長、鈴木直人君。
◎教育課長(鈴木直人君) ただいまのご質問にお答えをさせていただきます。 給食費の納入状況についてでございますけれども、ここ数年の状況で申しますと、保護者の理解や各学校の先生方のご努力もありまして、毎年完納しているというような状況でございますが、本年度分の納入状況、8月末現在におきましてですけれども、中学校において現年度分が5万2,700円ほど未納となっている状況ではございますが、小学校においては全て納入していただいておるというところでございます。 これは、中学校の給食の納入方法が口座振替という形で行っているわけでございますが、引き落とし日に残高不足で引き落としができないというような一時的に滞納となるケースが多いようでございます。 学校からの督促、未納の場合には毎月行っておりまして、おくれている方もおりますけれども、年度末までには必ず納めていただくような状況にはなっておりますので、毎年年度末の状況としては未納がない、完納していただいいているという状況ではございますが、今後とも学校とも連携を図りながら、継続的な督促に努めまして、完納を目指してまいりたいというふうに考えておるところでございます。 以上でございます。
○議長(鈴木敏男君) 本多勇也君。
◆2番(本多勇也君) 矢祭町は、給食費などに対する補助、子育て支援策が充実しているという、他町村からも言われているわけですけれども、学校給食法では原則全額保護者が負担する、ただし設置者の判断で負担軽減をする可能性があるということなので、最近給食費無料化とかよく言われていますが、無料化にしたときの財源をどうするとか、矢祭町は郡内では一番負担軽減しているということですばらしいことだと思うので、今後とも給食費の滞納額、なかなか保護者の責任のもとだとは思うのですけれども、子供のことで差別とかはできないと思うので、今後もひとつ温かい目で今のままで私はいいと思いますけれども、今後とも町として、しっかり子育てのほうしていってほしいと思います。 これで質問終わります。
○議長(鈴木敏男君) 2番、本多勇也君の一般質問を終わります。 暫時休憩します。 再開は午後1時零分といたします。
△休憩 午後0時00分
△再開 午後1時00分
○議長(鈴木敏男君) 再開します。
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△菊池淳之君
○議長(鈴木敏男君) 8番、菊池淳之君、登壇願います。 菊池淳之君、持ち時間は60分です。 〔8番 菊池淳之君登壇〕
◆8番(菊池淳之君) 8番の菊池でございます。一般質問をさせていただきます。どうぞよろしくお願いをいたします。 まず1番目に、教職員の負担軽減、特に部活動をどのように考えているか、お尋ねをしたいというふうに思います。 教職員の皆さんは、時間外の活動が増加して問題視されております。町の子供たちに教えるところまでは普通どおりなんですが、実際、学校の現場では進路、それから学校行事、それ以外に部活動、スポーツや文化についてもその能力を発揮しなければならなく、土日も特に関係なく活動がなされているというふうに思っておりますし、これが現実だと思っております。 一昔前のように、教師がたくさんいて、子供たちもたくさんいたんですが、それなりに何とか分担できたり、今は数が少なくなってしまっておりますが、俗に言う何でも得意なマルチの先生、マルチ的な能力を持った教師の先生が大変少なくなっているというふうに考えております。確かに、何でもとり去ってやることが教職員のためになるというふうには思っておりませんが、外部からの協力者というのは、やはり必要な時期になってきているかなと、ますます必要ではないのかというふうに思いますので、教育委員会の考えをお伺いしたいと思います。
○議長(鈴木敏男君) 教育課長、鈴木直人君。
◎教育課長(鈴木直人君) ただいまのご質問にお答えをさせていただきたいと思います。 町教育委員会といたしましては、今後の部活動の運営のあり方につきましては、県教育委員会の教職員多忙化解消アクションプランというものがございますけれども、そちらの考えをもとに、国のガイドライン等を参考にしながら、部活動と教育課程との関係についても、町校長会と連携を図りながら、近隣、また近隣教育委員会等の動向を見ながら、対応を検討してまいりたいというふうに考えておりますが、先月になりますけれども、部活動の部活動指導員に関する要綱等を制定いたしました。矢祭町立矢祭中学校部活動指導員設置要綱というものでございますけれども、来年度より施行ということになっておりまして、中学校から要望があれば、そういった部活動指導員についても対応していけるように、現在準備を進めておるというところでございます。 また、町教育委員会といたしましては、町講師を配置しまして、教職員が児童・生徒と向き合う時間を確保できるようにということで、長時間勤務の改善を図るよう対応しておるところでございます。 以上でございます。
○議長(鈴木敏男君) 菊池淳之君。
◆8番(菊池淳之君) ぜひ、そういう方向に行っていただきたいというふうに思いますが、今のところその部活動は、学校が授業が終了してから、1時間とか1時間半とかというふうに決まっているんですが、校外活動になるんですかね、土曜とか日曜というのは。学校外の活動がどうも多いように感じます。遠征とか試合とかというのがその都度あって、それにはどうしても学校の監督じゃないですね、顧問という形ですか、顧問の先生が行くということが原則に今のところなっているようなところです。 先日、ふれあいテニスコートで何かあったときに、救急車を呼んで生徒を運んだというよう事例が起きたということなんですが、たまたまそのときは顧問の先生がおいでにならなかったということで、保護者が代理をしていたということを聞いておりますが、実際いろんな現象というのは、逆にいないときのほうが起きる可能性というのは大きいと思うんですが、ある程度権限を、保護者とか監督的なものの方ですか、そういう方に協定を結ぶような形で実施するか、または手を打っておくということは大変必要なことかなと思うんですが、その考えについてさわりで結構ですからお願いします。
○議長(鈴木敏男君) 教育課長。
◎教育課長(鈴木直人君) ただいま議員のほうからお話ありましたけれども、先ほど説明をさせていただきました、部活動指導員設置要綱の中でうたっております部活動指導員につきましては、顧問にもなり得るということでございまして、実際に、通常ですと学校の先生、今、部活動の場合、2名の先生が顧問という形で対応させていただいておりますけれども、こういった部活動指導員を導入した場合でも、基本的には学校の先生とその部活動指導員という形で2名の体制をとっていくというような考えではおりますけれども、どうしても先生の人数等の関係で、その学校の教員を部活動の顧問にできない場合には、その部活動指導員が顧問になり得るというような要綱の内容になっております。それで、その部活動指導員であれば、外部への引率等もその部活動指導員ができるということになっておりますので、今後はそういった対応も可能な状況にはなっているというような状況でございます。
○議長(鈴木敏男君) 菊池淳之君。
◆8番(菊池淳之君) 実際、だんだんとそういう形が多くなってくるというのは事実のようですから、ぜひ教員数少なくなる中で、活動ができるようないい方向をぜひ町としては進めていただいて、お願いできるのであればスペシャリストの先生、部活動に詳しい先生とかがぜひこっちに来ていただくような、そういう活動をぜひお願いしたいなというふうに思いますので、それだけ申し上げておきたいと思います。 次にまいります。 もったいない図書館の閉架書庫にある図書の活用の考えを伺うということでございますが、閉架書庫の冊数というのは結構な数があるのかなと、書籍自体が厚い本とか、大きい本とかということがなっているという思いがありますので、場所をとるということは一番ネックになるのかというふうに思います。また、閉架書庫なんですが、貸し出しを行っているのかどうか。管理のためだけで場所をとっているのであれば、名前のとおりもったいないが逆になるのかなというふうに考えますが、そのあたりについてまずお伺いをしたいと思います。
○議長(鈴木敏男君) 教育課長。
◎教育課長(鈴木直人君) もったいない図書館の蔵書の状況でございますけれども、平成30年、今年度の4月1日現在でございますけれども、蔵書数が46万3,811冊というふうになっておりまして、そのうち閉架書庫のほうに所蔵しております図書のほうが38万7,563冊、それ以外につきましては、開架書庫であったり、各地区のもったいない文庫であったり、事業所文庫、さらには保健福祉センター等のほうにおいてご利用いただいているという状況でございますけれども、閉架書庫の図書が全て全く利用されていないということではなくて、もったいない図書館のほうでは、先ほど言いました開架書庫、もったいない文庫、さらには事業所文庫等に毎年、閉架書庫からの入れかえ作業を行っております。開架書庫は年に1回ですけれども、もったいない文庫におきましては年に2回、事業所文庫におきましても年に2回ということで、閉架書庫から利用している開架等のほうに本の入れかえをしておりますので、閉架書庫の所蔵している図書が全く利用されていないということではないという状況ではございます。 また、昨年度から図書の閲覧ができるように、パソコンや
スマートフォン等からもったいない図書館の図書が閲覧できるようになっておるわけでございますけれども、その閲覧できる図書については閉架書庫に入っている、所蔵している図書についても閲覧ができるような状況になっておりますので、開架のほうに出ていなくても閲覧をしていただいて、こういう本を貸してほしいということであれば、それを閉架書庫のほうから出して、借りるということも可能でございますので、そういった意味で閉架書庫の図書についても十分に活用されている。 また、その閲覧システム等の関係で、他の市町村並びに他県の図書館等から貸し出しの依頼、相互貸し出しのシステムがございまして、貸し出しを行っておるというところでございます。特にもったいない図書館では、かなり珍しい図書というか、なかなかもう出回っていないような本も、図書も多くあるということで、他の図書館のほうから1カ月単位で貸してほしいというようなことで貸し出しもしておりますので、そういった面では十分に活用されているのかなというふうに考えておるところでございます。 以上でございます。
○議長(鈴木敏男君) 菊池淳之君。
◆8番(菊池淳之君) 私、何度か白河の図書館に行かせていただいて、視察的に中を見てきたりいろいろしているんですが、実際行ってみますと、図書をそこで借りても、例えば東の庁舎で借りても何かいろいろな、今回統合されていますので、各ところから好きなように好きな時間に借りられるということがありました。ぜひ、そういうシステムの中に手を挙げて入っていただけたら、とてもいいんじゃないのかなと、やはり町は町でというよりも、もうほかとの共用というのは大切なことかなと。 現在、29年度の利用者数というのは5,416人ということで、貸出冊数が8,119冊ということですが、やはり利用してもらわないともったいないと思いますので、ぜひ方法はいろいろあると思いますので、このままでいくと貸し出しが8,000冊ですから、50年ぐらいかからないと1周しないということでありますから、実際貸出の冊数をふやして利用者数をふやすというご努力をぜひお願いしたいなと、それにはやはりほかとの共用というのも大変重要になると思いますので、その辺については考えていただければというふうに思います。どうぞよろしくお願いをいたします。 次に行きます。 大学入学一時金貸付事業、近年の利用状況について伺いたいというふうに思います。 実際、大変すばらしい事業だなというふうに思っておりますので、現状、近年の利用状況、それから利用の問い合わせ等について、わかれば教えていただきたいというふうに思います。
○議長(鈴木敏男君) 教育課長。
◎教育課長(鈴木直人君) 大学入学一時金貸付事業の近年の利用状況についてのご質問でございますけれども、そちらにつきましては、ここ数年でいいますと余り利用されている方が少ないという状況ではございますけれども、ここ10年で申しますと平成21年度が2件、22年度が1件、23年度が1件、25年度が1件、そうしましてあと今年度が1件というような状況になっております。 以上でございます。
○議長(鈴木敏男君) 菊池淳之君。
◆8番(菊池淳之君) これを見ても6人の方ですか、10年近くで6人しかお借りしていないということですが、何か原因があって借りないのか、皆さんが間に合っているのかというところなんですが、実際、所得制限も途中で上げていただいているということで、利用できるような方向にはなっていると思います。目的として、子女にひとしく教育を受ける機会を与えることが目的でありますということでうたってあるわけですから、何か障害があるのかなというふうに思うんです。 私もちょっとこの資料を全部頂戴しました。中見せていただいて思ったことは1つあります。身元調書で保証人をつけるというのが、すごく自分がこの立場で保証人になってと言われたら、例えばこの中においでになる方が、何人喜んで手を上げるかなというふうに考えました。自分自身で考えたときに、田畑が幾らあるとか、山林があるとか、あとは年収所得はどのぐらいあるんだということを書いて、なおかつその保証をするとなると、やはり垣根が高いかなと、自分だったら嫌だなという思いは第一印象として持ってしまいました。できれば、こういう垣根がほかの方が持っているんであれば、借りやすくするためには、何かこれをなくすとかということができないものかなというふうに考えたんですが、このままの状態でいくのか、それとも何かしら改善を図ろうというような考えがあるかどうかについてお尋ねをしたいんですが。
○議長(鈴木敏男君) 町長、古張允君。
◎町長(古張允君) この一時金でありますけれども、お貸ししているのは税金の一部であります。悪意で返済しないという人はいないとは思いますけれども、町でお貸しした金が戻ってこないということになれば、これは町民に非常に申しわけない話であります。町営住宅の入居にしても、一般の金融機関でも、やはり必ず保証人というものはつけております。これを撤廃するということは非常に難しい問題だと思います。
○議長(鈴木敏男君) 菊池淳之君。
◆8番(菊池淳之君) 事業の内容として、利用していただくために何らかの緩和ができればいいかなと思いますので、時期が今のところはそういう形であると思いますが、今後改善する考えがおありになった場合には、ぜひ考慮していただいて、そちらに進められればありがたいなというふうに思いますので、今後よろしくご検討のほどはお願いしたいというふうに思います。 次に、一般行政について、収入未済の徴収についてお伺いをしたいと思います。 現在、組合にお願いしているもの、それから委託してお願いしているもの、あと正職員による訪問で行っているという、この3つの方法で今のところ未済額については徴収に当たっていただいているのかなというふうに考えておるんですが、確かにこの徴収業務というのは、大変大変な作業であると思います。今言った大学一時金にもこういうお金が利用されているわけですので、実際そういうお金が入ってこなければ大学一時金にも使えないし、それらの根本となるものを、皆さんも徴収未済があってはならんということでやっているというふうに思うんですが、これには正職員の方が当たるのかということでありますが、現在、正職員の数も50人ちょっとを超えているところでありますが、その徴収の作業、実績についてお伺いをしたいというふうに思います。
○議長(鈴木敏男君)
自立総務課長、片野一也君。
◎
自立総務課長(片野一也君) 議員のほうからのお尋ねについては、まず白河地方広域市町村圏への委託と、それから収入事務を役場OBの方に委託をしているというのがありますけれども、滞納整理班につきましては、正職員の全員体制による徴収ということで、2人1班という形で滞納整理班を割り振っているものでございます。この滞納整理班については2人編成ですので、現在のところ23班で行っているというところでございます。
○議長(鈴木敏男君) 菊池淳之君。
◆8番(菊池淳之君) 徴収に歩いている実績というのはわかりますか。
○議長(鈴木敏男君)
自立総務課長。
◎
自立総務課長(片野一也君) 滞納整理班のことに関して申し上げたいと思います。 29年度の徴収に関しましては184回という徴収実績で、金額にいたしますと718万7,940円という徴収額に上っているものでございます。
○議長(鈴木敏男君) 菊池淳之君。
◆8番(菊池淳之君) 23班で184回ですから、8回ぐらいですか。そうすると月1回割ぐらいの活動をされているという範囲でよろしいですか。
○議長(鈴木敏男君)
自立総務課長。
◎
自立総務課長(片野一也君) これを平均いたしますと、今議員のほうでおっしゃったような数字になりますけれども、ただ、職員の中で日々業務を抱えている傍ら、傍らという言い方はどうかと思いますけれども、そういう中でなかなか足を運べないという状況もありますので、これについては多少のばらつきがあるということでございます。
○議長(鈴木敏男君) 菊池淳之君。
◆8番(菊池淳之君) 184回、実際お金を督促する形なわけですから、足繁く通わないといけない部分というのも確かにあるだろうし、実際、1回行ってすぐお渡ししてくれる方というのは少ないと思うんですけれども、課長としてこの184回は最大限の努力だというふうにお考えでしょうか。
○議長(鈴木敏男君)
自立総務課長。
◎
自立総務課長(片野一也君) これについて十分かと言われれば、まだまだ不足はしているというふうに言わざるを得ないと思います。考え方としましては、やはり地区を割り当て、徴収する相手も割り当てているわけでありますから、そのことによって人によって途切れるということは、非常にこれはよろしくないというふうに思っていますので、常々申し上げているのは最低1回、必ずつないでくださいとは言っておりますが、なかなかそれもできないという状況がありますので、まだ十分とは言えない状況だと思っております。
○議長(鈴木敏男君) 菊池淳之君。
◆8番(菊池淳之君) なぜこういう話をしているかというと、申しわけないなとは思いながら聞いているんですが、実際納めている人がたくさんいて、納めなくて得してしまうような、そんな感じを持たれてしまうというのが一番よくない方向性かなと、やはり公平性が問われる問題だし、心を込めて大変でも徴収未済を改善するというような努力をお願いするしか、部分的にはないところが多いかなというふうに思います。なお、今後気持ち的には不足の部分もあるかというところを、ぜひ次につなげていただいて、少しでもなくて、未済がないような、そういう状態にしていただければというふうに考えますので、これについてはよろしくお願いをしたいというふうに思います。
○議長(鈴木敏男君)
自立総務課長。
◎
自立総務課長(片野一也君) 滞納整理班について申し上げましたけれども、冒頭に議員のほうからお話があった組合ということなんですけれども、白河地方広域市町村圏の滞納整理課のほうにも滞納整理をお願いしておりまして、これは実に効果的であるというか、高い成果を上げているということでございます。やはり身近にいる住民とのやりとりというのは、こう言っては申しわけないですけれども、職員ではなかなか立ち入れない部分もあるというのが事実でございます。悪質な滞納に関しましては、やはり職員だけでの対応ではなかなかできないということからしまして、滞納整理課のほうにお願いをするということでございまして、滞納整理課のほうで始まったのが平成26年から始まっておりますけれども、26年と平成29年度を比較してみますと5倍、徴収金額ベースですけれども、5倍ほどの成果を上げているということで、昨年も1,000万を超える徴収金を滞納整理課で上げているという状況で、これはやはり専門的なスキル、ノウハウも相当高いというところで、非常に実効性が高いと思っておりますので、そちらと連携といいますか、とりながらこれからも進めていきたいというふうに思っているところでございます。
○議長(鈴木敏男君) 菊池淳之君。
◆8番(菊池淳之君) 少し方向を変えて質問をさせていただきます。 まず、欠損にするかどうか、時効が来るのかどうかという2点があるかなというふうに思うんですが、時効を迎えるのは時期的に5年かなというふうに思っているんですが、形式的にその時効というのは何年過ぎると時効が発生するのか、それについてお尋ねをしたいと思います。
○議長(鈴木敏男君)
自立総務課長。
◎
自立総務課長(片野一也君) 時効というのは、法定納期限から5年間を経過いたしますと時効となります。ただ、その間に分納をしたり、さらには誓約をして必ず納めるという意思を確認した場合においては、この限りではございません。
○議長(鈴木敏男君) 菊池淳之君。
◆8番(菊池淳之君) そういうものについては、白河にある整理組合のほうには、そういうのも移管はできるのかどうか、お願いをできるのかどうかについてお尋ねをしたいんですが。例えば5年過ぎたものについても、途中停止をしているから、それをお願いしたいというようなことが可能なのかどうか。
○議長(鈴木敏男君)
自立総務課長。
◎
自立総務課長(片野一也君) 時効の中断をされているものまで含めるかということでよろしいでしょうか。
◆8番(菊池淳之君) はい。
◎
自立総務課長(片野一也君) これについては中段されているかどうかということを、こちら側に、滞納整理課のほうでは聞いてまいりませんで、5年前までということを原則といたしておりますので、それは町のほうとして努力をしてやっていることですけれども、それに関してのことについてはこちらの責任でありまして、原則5年間にさかのぼったものだけということになっております。
○議長(鈴木敏男君) 菊池淳之君。
◆8番(菊池淳之君) 再度確認をします。 5年をさかのぼって、5年以内のものをお願いしているという形でよろしいわけですね、5年以内のもの。
○議長(鈴木敏男君)
自立総務課長。
◎
自立総務課長(片野一也君) そのとおりでございます。
○議長(鈴木敏男君) 菊池淳之君。
◆8番(菊池淳之君) ありがとうございました。わかりました。ぜひ、納めた人が損を感じるようなことがないようにだけは、ぜひお願いしたいというふうに思います。今後の努力を希望しておりますので、よろしくお願いをいたします。 続きまして、ふれあい拠点事業補助で物品配達をしていただいております、ふれあい拠点事業でございますが、今年度の利用状況についてお尋ねをしたいと思います。
○議長(鈴木敏男君) 事業課長、高橋竜一君。
◎事業課長(高橋竜一君) ただいまご質問のありました買い物支援事業のうちに配達サービスの利用状況ということでございますが、平成29年4月から3月が計29件、30年4月から8月現時点では4件ということになっております。 以上です。
○議長(鈴木敏男君) 菊池淳之君。
◆8番(菊池淳之君) 利用が少ないか多いかという問題になるとは思うんですが、用を足さないことのほうが多いから、利用してもらえないのかなというふうに考えざるを得ないんですが、その利用数について多い少ないは別にして、何件ぐらい希望して運営できたらなということがあれば、教えていただきたいんですが。
○議長(鈴木敏男君) 事業課長。
◎事業課長(高橋竜一君) 午前中、7番議員さんのご質問の中でもお答えしましたが、今回の買い物支援事業、現在買い物応援事業というふうに呼ぶようにしているようでございますけれども、これについては福祉部門の利用と、それ以外の利用と分けて考える必要があるかなと。福祉部門につきましては、サービス開始の時点でアンケート調査、聞き取り調査なんかも行いましたところ、現時点で使いたいという要望は比較的少なかったんですが、潜在的にいずれ利用できることがあるかもしれないというような回答もありましたので、こちらについては何件というよりも、必要と思われる方がきちっと利用できることのほうが重要かなというふうに思っております。 そのほかの産業部門からいわゆる商工振興の側面も含めて、そういった利用してもらうという点について、現時点で具体的な利用目標等々は定めておりませんが、先にも申し上げましたとおり、こちらの福祉部門のほうのできるだけ負担を減らすための、そういったオプション的な部分、かつ商店にとって1つの販売促進の選択肢になればということでございますので、そちら含めて現在議論していただいている関係者と詰めていきたいなというふうに思っております。 以上です。
○議長(鈴木敏男君) 菊池淳之君。
◆8番(菊池淳之君) 当初、登録者を募って、この登録した方を対象にということで運営始まったかと思っていますが、現在もその制度はそのままだというふうに考えております。登録者数というのはどのぐらいありますか。
○議長(鈴木敏男君) 事業課長。
◎事業課長(高橋竜一君) ちょっと登録者数について手元に数値はないところではございますが、基本的には現時点ではヘルパーが見守りをしている世帯ということになっております。記憶の範囲ですが、四、五十世帯がそういったヘルパーの見回りの対象になっていたというふうに記憶しております。 以上です。
○議長(鈴木敏男君) 菊池淳之君。
◆8番(菊池淳之君) 実際、登録者がふえれば利用する方もふえるかと思いますので、登録者の勧誘をぜひ進めていただいて、こういう事業がありますということで宣伝をしていただいて、利用促進につなげられればというふうに思いますが、その考えについてお尋ねをします。
○議長(鈴木敏男君) 事業課長。
◎事業課長(高橋竜一君) こちらの買い物応援事業につきましては、本日も開催予定されておりますが、まち・ひと・みらいづくり協議会というところで買い物応援部会というのを立ち上げまして、町の商店の方の1人が部会長として取りまとめをして、協議をしていただいております。その中で、いろいろとやはり使ってもらうことが、やってみることがというような声が出ているようですので、きょうも議論を含めながら検討していきたいというふうに思っております。 以上です。
○議長(鈴木敏男君) 菊池淳之君。
◆8番(菊池淳之君) 次に移ります。 空き家対策事業の計画と進捗について伺っていきたいというふうに考えております。 この事業というのも、大変景観もいろいろ出てきますし、人口減少にも付随して必要になってくる事業の一つだというふうに思って推奨しておりますが、現在の進捗についてお尋ねをしたいと思います。
○議長(鈴木敏男君) 事業課長。
◎事業課長(高橋竜一君) 空き家対策事業についてのご質問でございますが、現在空き家対策事業については、それらを統括するような形になります矢祭町の空き家等の適正管理及び活用促進に関する条例と、これ仮称でございますが、そちらのほうを策定して総合的な対策を講じていきたいというふうに考えておりまして、その中で具体的な対策計画として、矢祭町空き家対策計画というものを策定したいなというふうに考えております。こちらにつきましては現在検討中ではございますが、できれば条例のほうを12月の議会に上程できるような形で進めていければなというふうに考えております。 以上です。
○議長(鈴木敏男君) 菊池淳之君。
◆8番(菊池淳之君) その範囲といいますか、地区、町内全部というわけには確かにいかないと思いますし、条例的に考えて人家の集まっているところというのが一番いいのかなと、まるっきり離れ里を希望する方もいるかもしれませんが、その辺についてのお考えは何かありますか。
○議長(鈴木敏男君) 事業課長。
◎事業課長(高橋竜一君) 範囲に関しましては、矢祭町全域というご理解でよろしいかというふうに思います。基本的に空き家対策ということですので、空き家に対してどのように対応していくかという基本的なスタンスが、条例のほうで定めることになるのかなというふうに思っております。なお、今回の条例上程に当たりましては、また再度ご説明する機会をいただくことになると思いますが、空き家対策特措法というものが国で定められておりますので、その中で特定空き家という制度も講じられております。こういったものも条例の中に抱合して制定するような形になるのではないかというふうに考えております。 以上です。
○議長(鈴木敏男君) 菊池淳之君。
◆8番(菊池淳之君) 住んでもらうということがやはり一番最終目的になるのかなと、人口増加にもつながりますし、地区の活発な行動にもなるというふうに思っております。これをやる上においては、今度情報発信というのが大変大きな問題になってくるのかなというふうに考えておりますが、どうやって発信していくかというのは、いろんな方法が今はできてきております。ところが、どうやって今度受信してもらうかという問題が一番問題かなと。情報ばかり発信し過ぎて、受信してもらっているのかどうかがわからないというのが一番不安かなというふうに思うんですが、今後やっていく計画の中で、その受信をどのようなことで考えていくことがあるか、全く考えていないか、その辺についてお尋ねをしたいと思います。
○議長(鈴木敏男君) 事業課長。
◎事業課長(高橋竜一君) 受信というようなことで、ちょっとお答えになっているかどうかわかりませんけれども、午前中も空き家バンクについてご質問があった中で、ホームページを設置するというお答えさせていただきましたが、このホームページにつきましては、矢祭町の空き家対策全般をPRするというような立てつけで構築したいというふうに考えておりますので、1つはそのホームページを使ったPRというのが主になってくるかなと思いますが、また、福島県の宅建業協会、こちらほうとも連携をしますので、県全体のそういったスキームの中で、このホームページもPRしていけるんではないか。さらに全国でも空き家対策協議会というものが設立されておりまして、これに矢祭町も加入しておりますので、こちらとの連携、これも図っていけるのではないかというふうに考えております。 以上です。
○議長(鈴木敏男君) 菊池淳之君。
◆8番(菊池淳之君) この空き家対策にもつながるかと思います。農業行政になるかもしれませんが、農家民泊事業というのが、これから人を招く大きな期待がある事業だというふうに考えております。 現在のところ、どのような方向性があるのか、動いているのか、その辺についてお尋ねをしたいと思います。
○議長(鈴木敏男君) 事業課長。
◎事業課長(高橋竜一君) 農家民宿事業ということでございますが、基本的に農林漁業体験等と農山漁村ならではの体験を提供する宿泊施設について、農林漁業体験民宿というような言い方をしておりまして、その中で農家が営むものを農家民宿という言い方をしているということでございます。そういった観点で言いますと、この農家民宿につきましては、既に営業していることが1件、さらに内川地区で有志で、最終的には五、六軒になるのかなと思いますけれども、現在開設に向けた手続を進めているという状況でございまして、町としましても昨年10月に矢祭町農泊推進協議会というのを立ち上げまして、こちらの振興公社とJAと町ということで組んでおりますけれども、国の農山漁村振興交付金といったものを使いまして、この農泊を推進するというような体制をとっているということでございます。 以上です。
○議長(鈴木敏男君) 菊池淳之君。
◆8番(菊池淳之君) 五、六軒になるかというところですが、定員が必要になってくるのかなと、この家には例えば1家族5人は入れますよとかというような、ある程度の数値が出てくるのか、一番手ごろなのは舘山にあります宿泊施設があって、低料金というか、魅力があるなというふうに思っております。農家民宿事業のいいところというのは、私は食だと思っているんです。場所ももちろん、自然ももちろんあるんですが、この地域ならではの食文化、それを踏まえた食の期待のほうが大きいのではないのかなというふうに思って、大きな期待は食、民宿農家がつくる、都会にはない味のものが一番もてなしになるんではないかなというふうに考えますが、その食文化についての考えは、この五、六軒の方はどのような考えを持っているか、もし聞いているのであればお尋ねしたいと思いますが。
○議長(鈴木敏男君) 事業課長。
◎事業課長(高橋竜一君) 今回、農泊推進事業ということで取り組みをする中で、農泊の最先端、先進地域であります大分県の安心院町というところに行ってまいりましたが、こちらのほうで特に重要視しているのが、食ということも含めた体験という部分、こちらのほうを非常に大切にしているということを、今回、開設する農家も一緒に行ってきたんですが、感じていただけたと思います。現在、彼らを中心にやまつり清流の里協議会というのを立ち上げて、食を含めた体験事業、こういったものを提供できる体制を整えてきつつあるところでございますので、そういった側面については十分理解をした上で進めていただいているかなというふうに感じております。 以上です。
○議長(鈴木敏男君) 菊池淳之君。
◆8番(菊池淳之君) 一世一代とか、いろいろな事業をやっていますし、こんにゃくの里という名目もありますので、ソバとか米とか、そういうものとの絡みで、この地域の食文化をぜひ広めるような、そういう形ができればありがたいなというふうに思っております。 何せ人を、まず来てもらうという第一番の条件をクリアすれば、自然と話は広がっていくのかなというふうに考えております。情報についてもそうなんですが、どんなにホームページをやろうとして見ていただいたということがありますが、やはり百聞よりも一見にしかずなんで、ぜひそういう事業についても絡めて、今後進めていただけたらなというふうに思いますが、その辺について最後にお尋ねをしたいと思います。
○議長(鈴木敏男君) 事業課長。
◎事業課長(高橋竜一君) まさにその体験という部分について、総合的にさまざまなものが、ただいま議員がおっしゃったこんにゃくに関しても、来る里の杜というところではこんにゃくづくり体験なんかも提供できるというようなことでございますので、現在そういったものを取りまとめてパンフ化して、旅行業者等々に売り込むというような形も、今回の事業の中で盛り込んでおりますので、そういった観点については進めていけるかなというふうに思っております。 以上です。
○議長(鈴木敏男君) 菊池淳之君。
◆8番(菊池淳之君) ありがとうございました。 これで私の質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。
○議長(鈴木敏男君) 8番、菊池淳之君の一般質問を終わります。
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△藤田玄夫君
○議長(鈴木敏男君) 10番、藤田玄夫君、登壇願います。 藤田玄夫君、持ち時間は30分です。 〔10番 藤田玄夫君登壇〕
◆10番(藤田玄夫君) 10番、藤田玄夫でございます。 質問の前に、さきの西日本豪雨、それから台風21号、そして北海道の大震災で犠牲になられた方々に哀悼の意を表し、また、被害に遭われた皆様にお見舞いを申し上げたいと思います。当矢祭につきましては平穏無事に、皆さん、町民の方も暮らしておりますので、これが1つの幸せなのかなと感じている次第でございます。 それでは、通告に従いまして質問に入らせていただきます。 まず初めに、国道349号、下関工区の進捗状況についてお伺いしますが、ことしの7月、国道349号下関工区開発期成同盟会のほうの総会がありまして、県南事務所、それから町事業課の担当者にもおいでいただきまして総会を開きました。県のほうでは、何とか32年度までにある程度大きな見通しをつけたい、そういうことで下関工区、それから表木方面の第3項区のほうにつきましても同時進行のような状態で、今事業を進めているということでございましたが、今、工事としては29年度の予算で下関・小生瀬線、県道195号線との交差点の改良工事を今行っている状態ではございますが、現在の進捗状況につきまして、国・県事業でありますけれども、町で把握している部分についてお伺いしたいと思います。
○議長(鈴木敏男君) 事業課長、高橋竜一君。
◎事業課長(高橋竜一君) ご質問の件につきまして、県のほうに改めて問い合わせを行いましたところ、回答としましては、平成30年度は埋蔵文化財及び本調査を実施し、試掘は7月に完了しており、本調査は10月に完了予定で、平成30年代前半の事業完了に向けて工事を実施していくというのが回答でございました。 以上です。
○議長(鈴木敏男君) 藤田玄夫君。
◆10番(藤田玄夫君) その総会の席上、用地の取得についてまだ完全に取得が終わっていない。できれば今年度予算化して、2カ所から工事を進めてまいりたいというような話もございましたが、その計画について詳細な話は聞いているでしょうか。
○議長(鈴木敏男君) 事業課長。
◎事業課長(高橋竜一君) 町としましても、把握しているのは議員がそちらの総会の席で聞いたお話と大差ないものであるということで、同様でございます。 以上です。
○議長(鈴木敏男君) 藤田玄夫君。
◆10番(藤田玄夫君) はい、わかりました。 宮平遺跡につきましては、道路の関係場所の調査だとは思いますが、先ほど課長のほうから10月中には終了するというような返答でしたが、12月ぐらいまで期間はとってあるのかなと把握しておりますが、10月で大体終了するような予定で考えてよろしいでしょうか。
○議長(鈴木敏男君) 事業課長。
◎事業課長(高橋竜一君) 県のほうではそう申しているということでありますので、そのような理解でよいのかなというふうに思っております。 以上です。
○議長(鈴木敏男君) 藤田玄夫君。
◆10番(藤田玄夫君) では、次の質問にまいります。 一般行政につきまして、旧下関小学校再利用計画でスタートしました独楽矢祭の進捗状況ついてお聞きします。 先ほど7番議員さんも同様な質問がありましたので、重複する部分もあるかと存じますが、できるだけはしょった中で質問してまいりたいと思います。 この独楽矢祭というのは、昨年の地元説明会で、先方の会社のほうからいただきましたパンフレットの事業紹介の名前でございます。事業概要につきましては、生活基盤における自然エネルギーに特化したビジネスパーク及びテーマパークを小学校跡地につくりたいということで、地元のほうには説明がありました。町のほうで搬入の工事の完了とともに、現在小学校内の体育館、それから校舎のほうの改築も進んでいるのかなとは思っておりますが、現在の工事の進捗についてちょっとだけお伺いしたいんですけれども。
○議長(鈴木敏男君) 事業課長。
◎事業課長(高橋竜一君) ご質問の件につきましては、午前中、7番議員にご説明したものと重複するかと思いますが、現時点で町のほうで把握している範囲でお答えすれば、モデルルームのオープンを予定しているということで、体育館のほうに熱電併給プラントのほうの搬入はほぼ完了しており、現在、旧校舎の一部の部屋、こちらのほうをモデルルーム用に、及び事務所スペースとして改修をしている。 県南建設事務所であったり東北電力、その他関係官庁との協議について、現在ほぼほぼ見込みがついてきたというのが状況ということでございました。 以上です。
○議長(鈴木敏男君) 藤田玄夫君。
◆10番(藤田玄夫君) この事業母体、エコライフラボという会社ではございますが、中小企業、零細企業体の集合体と聞いております。それで協力パートナーとして8社、各事業に特化した会社ではございます。それから司法書士事務所が1軒そこに入りまして、共同体をつくっているわけですけれども、地元説明のときにはこの関連会社、協力会社にこちらに出てきてくれるようにお話をして話を進めているという、そういうことでないとなかなか1社の熱電の会社だけでは、テーマパークとしては力不足という部分もあるとは思うんですけれども、何社ぐらい参加できそうなのか、もし町のほうで把握している部分があればお聞かせ願いたいんですが。
○議長(鈴木敏男君) 事業課長。
◎事業課長(高橋竜一君) ちょっと現時点で、町のほうではその面について特段まだ説明を受けておりませんので、ちょっと詳細には把握していないという状況です。 以上です。
○議長(鈴木敏男君) 藤田玄夫君。
◆10番(藤田玄夫君) それでは、今後の改築、それから事業、そしてオープンの時期等について詳細な部分もわからないというふうに判断してよろしいのでしょうか。それとも、ある程度仮オープンでもオープンできる時期が、今年度にオープンできるかどうか、一部でもそういう可能性があるのかどうか、ちょっとお聞きしたいんですが。
○議長(鈴木敏男君) 事業課長。
◎事業課長(高橋竜一君) 関係省庁の申請等々があるので、はっきりとは申し上げられないということかとは思いますが、今のところ、ことしじゅうには何かしらの形でオープンというようなのができるんではないかというようなお話を伺っております。 以上です。
○議長(鈴木敏男君) 藤田玄夫君。
◆10番(藤田玄夫君) 相手方が民間でありますので、詳細についてあれこれお尋ねするのも限界もあるのかなと思うんですけれども、やはり地元、それから地域住民にすると、高台にあるものですから、行ってみないことには見えない、実際実態が見えないというのが本音でありますので、詳細等がわかりましたら広報等でもよろしいですし、夕刊等をご利用なさっても結構ですので、ある部分、現在の進行を町民の方に示していただければ、町民の方も安心すると思うのですが、いかがでしょうか。
○議長(鈴木敏男君) 事業課長。
◎事業課長(高橋竜一君) その点につきましては、事業者のほうにも町から事業計画については地元に説明をしてもらいたいという申し出をしておりまして、相手方としましても地元への説明会をしたいというような希望をしているようですので、ある程度形になれば、またそういった説明会を開くというような意向はあるように聞いております。 以上です。
○議長(鈴木敏男君) 藤田玄夫君。
◆10番(藤田玄夫君) ぜひともそのようなお話があったときには、町執行部側も大変でしょうけれども、よろしくお願いしたいと思います。 それでは、一般行政の中で矢祭町の自然保護に対する町の考え方を問うということで、早い話、矢祭町は山林が9割近く占めている山間地の町でございます。その中で、山林をいかに現状の形で保存しなければならないかというのは、水源、水脈もありますし、観光地での環境保全もあります。正直、久慈川を除くと支流の滝川、それから内川を流れている川が支流でありまして、そのほかは山からの源泉の沢水、うちのほうも水田にそれを使っている水田というのがすごくたくさんあります。そういう中で、矢祭町の山林を保全していく上で、これは1つの実例になってはしまうんですが、追分馬渡戸の牧野の問題、これも1つの問題の提起なのかなと思っております。 そういう中で今後矢祭町の山林を、乱開発を阻止したり、山林を現状のように保全していく必要というのは多々あると思うんですが、その点につきまして、町長のお考えをお聞かせ願いたいと思います。
○議長(鈴木敏男君) 町長、古張允君。
◎町長(古張允君) 山林といいますか、自然保護といいますか、今、例として追分牧野の問題が出ました。ああいう山頂に近いところにある森林、林野につきましては、やはり水源の涵養が非常に大きな役目であろうと思います。町といたしましては、そうしたものが乱開発されないようにしっかりと見つめながら、権限を持っております県当局とも連携をとりながら、これからの推移を見守っていかなくてはならないと思っております。何といいましても、森林はかつては所有者の大きな財産、資産、生活手段の一つとして生かされておりましたけれども、近年、木材の需要の低下と価格の低迷で、森林としての魅力が全くなくなっております。資産としての魅力がなくなっておりますけれども、しかしながら、それが未来永劫続くのかというと、そういうこともないのではないかと、あるいは十数年後、あるいは20年後に木材の価値が見直されて、また資産としての形づくりを持てる、そういう時代も来るんではないかと予想されますけれども、現状におきましてはできる限り現状を維持しながら、自然保護を維持しながら、山林体系の構築、水源の涵養、そうしたものを大事にしてまいりたいと思っております。
○議長(鈴木敏男君) 藤田玄夫君。
◆10番(藤田玄夫君) 私も町長の考えと同じように、矢祭町からこの山林の現在の自然、これを保護していくことが、今後の矢祭町が生きていく上でも非常に重要な部分だとは感じております。 ここで、総務課長のほうにお伺いしたいんですが、町内に有する共有林の団体の数及びおおよその面積等がわかればお聞かせ願いたいんですが、よろしいでしょうか。
○議長(鈴木敏男君)
自立総務課長、片野一也君。
◎
自立総務課長(片野一也君) 牧野利用農業協同組合というのが6法人ございまして、共有地にいたりましては338もの団体といったらいいんでしょうか、の数に上ります。牧野利用農業協同組合などの法人、それから共有地、これらを合わせますと約2,600ヘクタールに及ぶということでございまして、これは町の山林が9,300ヘクタール、国有林とか保安林とか全部含めて9,300ヘクタール余りなんですけれども、それに対する約4分の1に相当するということが言えると思います。
○議長(鈴木敏男君) 藤田玄夫君。
◆10番(藤田玄夫君) では、これもわかる範囲で結構なんですが、この山林の持つ固定資産税が町税に占める割合というものはどのぐらいの割合、パーセントなのか、もし答えできるようであれば、おおよそで結構ですのでお願いしたいと思います。
○議長(鈴木敏男君)
自立総務課長。
◎
自立総務課長(片野一也君) 固定資産税のベース、調整というか固定資産税で比較した場合ということでよろしいでしょうか。
◆10番(藤田玄夫君) はい。
◎
自立総務課長(片野一也君) 固定資産税としては、ざっくり言いますと町全体で3億、大体見込まれます。これもざっくりとなんですけれども、今申し上げました2,600ヘクタール余りの共有林、これは恐らく700万円ぐらいになるというふうにざっくりと計算をいたしましたけれども、3億の中の700万円ということですが、森林レベル、森林の中での割合というのはちょっとあれなんですけれども、固定資産税の中ではそのぐらいの額であるということでございます。
○議長(鈴木敏男君) 藤田玄夫君。
◆10番(藤田玄夫君) なぜそういう質問を今したかと申しますと、確かに面積、町内の面積の約3分の1近くが共有林、牧野という関係で占められている。その中で、税金の部分については固定資産税の中で700万程度が共有地牧野の税金である。実際、牧野なり共有林を有している方にお話を聞きますと維持するのに大変だと、それはなぜかというと組合員の高齢化、または亡くなって組合を脱会した、それからその共有林に生産性がなくなってきている。結局、今町長が言われたとおり山林としての魅力がなくなって、荒れ放題になって、販売するようなものになっていない部分もある場所もあるでしょうし、またしっかり活動なさっている共有林の方々には、それなりに生産性を高めて、共有地として維持している団体もおります。ただ、言えることは、どうしても水源の確保、それから観光地の矢祭山にしろ、滝川の里にしろ、観光のスタートラインというのは山間部であって、正直こう言っては失礼なんですけれども、限界集落に近いような、そういう中での共有林の維持というのがあります。 一番ネックになっているのが、話を聞きますと固定資産税の納付、これが大変だと。力がある共有地の組合の方々は、その固定資産税の納付を蓄えて計画的に支払いをしている。ただ、力がない団体につきましては、毎年毎年集金をしながら固定資産税を納付している。そういう状況に置かれますと、やはり欲しいと言われれば売ってしまったほうが楽だ、これが自分も例えばその中の1人とすれば、買ってくれる方がいるんならば売ってしまおう、売ったほうが楽になる。これが現実な問題だと思うんです。 そういう中で、ぜひお願いして可能かどうか考えていただきたいのが、いろいろ条件等はあると思うんですけれども、全てが全てではなくても、やはり町として残さなければならない、守らなければならない部分の共有地について、維持が困難な場所については減免措置なり、または軽減措置が税の中で行えないか。その辺を聞きたくて今回質問いたしました。その辺についてお答え願いたいと思います。
○議長(鈴木敏男君) 町長。
◎町長(古張允君) 非常に難しい問題だと思います。近年、木材価格等が下落して納税が容易でないというお話、あちこちで出ています。しかし、昭和30年代、40年代までその共有林を利用して、相当の収益を上げていた団体もあったはずであります。時の流れとは言いながら、かつての輝いていた時代を忘れて、今税金を払うのが大変だというのも、また1つの勝手なお話だとは思いますけれども、議員おっしゃるとおり、それが現実であることは十分承知しています。しかし、この税条例の変更というものは非常に難しいものがあろうと思います。当然、税条例でありますから、議会の皆さんのご賛同もいただかなくてはそういう方向性も決められませんし、将来にわたってこれが、先ほど申し上げましたように、木材の低迷が続くのかどうか、この辺も我々では予想がつきません。少し時間をかけて検討する問題かと思います。即答はご勘弁願いたいと思います。
○議長(鈴木敏男君) 藤田玄夫君。
◆10番(藤田玄夫君) 税法が絡んできていますので、大変勝手には変えられない。そういうお話も伺っておりますので、大変難しい問題を投げかけているのは重々承知でございます。かといって、このまま支払いができない、例えば、山としての購入で、その現状が維持できるんであれば、これはそれほど問題にはならないと思います。ただ、購入者によっていろいろと利用の考えがありますので、乱開発してしまう可能性があるような団体であれば、これはまた町としてすごい問題になってしまう。では、例えば共有地、そういう場所で何か策的なものは考えられないか。お伺いしたいんですが、よろしくお願いいたします。
○議長(鈴木敏男君) 町長。
◎町長(古張允君) 非常に難しい問題だと思います。言葉をかえれば、かつてはその共有地、皆さん競って国有林を払い下げて共有地として活用していたはずであります。雑木山は木の葉さらいとか、杉山、ヒノキ山は植林をしながら間伐の収入を得、全伐して収入を得て、非常においしい時代があったはずであります。しかしながら、今ここへ来てこういう状況にはなっておりますけれども、町としても今、全くそうした手だてが考えられませんので、少し時間をかけて検討してまいりたいと思います。
○議長(鈴木敏男君) 藤田玄夫君。
◆10番(藤田玄夫君) 町長の申されることは重々承知しておりますけれども、当時はとは言われますが、今から20年ぐらい前、森林の自由化になる前の、その時期だったらば山林を、例えば25町歩持っていれば林業専業で食っていける、そういう時代もあったのは、確かに子供ながらに聞いていることがありました。ただ、今時代が動いています。当時の組合員数を確保できない。少人数で広大な面積の共有地、町は牧野を維持しなければならない。そうなると、なかなか現状のまま自然を保護して保全していくという部分に対すると、ちょっと難しいのかなと。何か減免できるような策がないものか。その辺について町当局、何かいい案がありましたらお答え願いたいんですが、どうでしょうか。
○議長(鈴木敏男君)
自立総務課長。
◎
自立総務課長(片野一也君) 条例というのは法の範囲内で制定することができるという意味で、やはり法が大きな障害といいますか、立ちはだかっているということは言うまでもないんですけれども、水源涵養機能保全という目的で、保安林の指定も受けられれば非課税となるということは申し上げておきたいと思います。ただ、これについては条件も限定されますので、また林地開発などの開発行為、経済行為も制限されるということを前提としなければならないということになりますので、とにかくこういったことからすると極めて限定的。先ほど申し上げました共有林、2,600ヘクタールある中で、どれだけ該当するのかというのは、こういうのはちょっと、多分それほど多くはないんだろうということもあるので、なかなかご質問の趣旨にかなうものではないのかなというふうには思っております。
○議長(鈴木敏男君) 藤田玄夫君。あと3分です。
◆10番(藤田玄夫君) 私が調べたところ、全国の保安林、種類的に17種類の保安指定があるらしいです。それで今1,293万ヘクタールが保安林になっている。このうち全国森林面積に対する比率で国有林が27.6%、民有地が21%、全体で48.6%が保安林指定になっている。こういう形で、もう全国的に半分の面積が保安林化している。そういう中で、例えば保安林の減免、保安林にすれば減免措置がとれるよ、ある程度制約は受けるけれども、そういうことで税金の返済というか、納付から解放されるというような部分で、森林の維持については、例えばその共有地の関係者の皆さんが理解をいただければ、そういう形でぜひ取り組んでいただいて、現状のこの山林の姿を維持していただきたいというふうに考えますが、町長さんはどうでしょうか。
○議長(鈴木敏男君) 町長。
◎町長(古張允君) 今、担当課長のほうから申し上げましたけれども、保安林の指定というのは非常に制約があります。上流の保安林を申請したいという人たちと、その入り口のほうに、あるいは下流にある人たちが意見が合えば何とかなりますけれども、上の人たちのために下流の我々の山まで規制されるのは嫌だとか、あるいはそっちのために道をつくったりするのは嫌だとか、あちこちでやはり、砂防指定地になれば必ず保安林の指定にはなりますけれども、砂防指定地を、砂防ダムをつくるのに林業事務所がいろいろ苦労して、断念している場所も何カ所もございます。そういうものも考えながら、今後はやはり町としてできる限り、議員がおっしゃるように我々も一生懸命努力しますし、地域の皆さんにもそうした頑張りをしていただいて、意見の一致が見られるような、そういう方向性を見出していきたいなと思っております。
○議長(鈴木敏男君) 藤田玄夫君。
◆10番(藤田玄夫君) よくわかりました。ただ、保安林指定には水源涵養保安林のほかに土砂流出防備保安林、それから土砂崩壊防備保安林、矢祭町で使えそうな保安林の種類もございますので、今後の課題だとは思って本日聞いておりますが、町でも何とか自然保護、自然環境保護についての検討を今後お願いして、質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。
○議長(鈴木敏男君) 10番、藤田玄夫君の一般質問を終わります。 これで本日の一般質問を終わります。
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△散会の宣告
○議長(鈴木敏男君) 以上で本日の日程は全部終了しました。 なお、あす3日目、9月12日は議案調査のため休会といたします。 あさって4日目、9月13日は午前10時から決算特別委員会が開催されます。 また、5日目、9月14日の定例会の開議時間は午前10時00分といたします。 本日はこれにて散会します。 ご苦労さまでした。
△散会 午後2時12分 一般質問通告一覧表通告
順位質問者質問事項及び質問内容13番
佐川正一郎1.教育行政について(教育長)
(1)図書館行政について
①図書館の読書の場から学びの場について
(2)
スマホ・ゲーム依存について
(3)NIEの重要性の評価について
2.防災行政について(町長)
(1)豪雨対策について
(2)
ブロック対策について
①学校施設や通学路周辺の
ブロック塀点検について
3.環境行政について(町長)
(1)空き家バンク制度の利用について
(2)モニタリングの設置等について
4.農業行政について
(1)六次化産業について
5.産業行政について(町長)
(1)県内市町村内総生産と経済成長率について
①27年度本町の総生産額は304億3千7百万円で経済成長率は前年比マイナス26.7%であるが、その理由について。27番
鈴木正美1.一般行政について(町長)
(1)下関小学校跡地の木質バイオマスプラントについて
①進捗状況と町の対応について伺う。
2.福祉行政について(町長)
(1)買い物支援事業の現状と今後の見通しについて、費用対効果も含め伺う。
3.農林行政について(町長)
(1)耕作放棄地と鳥獣害対策について
①町の対策と取り組みについて伺う。31番
青砥安彦1.一般行政について(町長)
(1)県への支援要望について
①東白川地方町村会で県に要望した詳細な内容と結果を伺いたい。
(2)男女共同参画計画について
①男女共同参画計画の策定状況を伺いたい。
(3)観光資源管理計画策定委員会について
①計画策定委員会立ち上げ状況を伺いたい。
2.環境行政について(町長)
(1)環境保全対策について
①ゴミ問題に対する認識と考えを伺いたい。
②ゴミポイ捨て禁止条例の制定を要望したい。
③ゴミ監視員制度を町民に周知し、情報収集に努めてほしい。
(2)動物死骸処理対策について
①動物死骸処理対策について、町の考えを伺いたい。
②処理方法を町民へ周知し適切な処置をお願いしたい。
3.交通行政について(町長)
(1)交通安全対策について
①農道における交通安全確保について伺いたい。
②国道118号山野井カーブ歩行者の安全確保について49番
鈴木 一1.教育行政について(町長・教育長)
(1)通学路支援事業について
①通学路の安全対策について
・大阪府北部を6月18日襲った震度6弱の地震では、ブロック塀が倒れ小学4年の9歳の女児が犠牲となっています。阪神大震災や東日本大震災を経験し、建物の耐震強化は大きく進んでいますが、塀は倒壊すれば「凶器」になるのに対策は後手に回っています。全国には通学路をはじめ身近な多くの場所に老朽化した塀が残っており、補強や撤去の費用を助成する自治体もありますが、矢祭町も例外ではないと思います。文科省は教育委員会に対し通学路の点検をする際に、防災面を考慮するよう指導されているようですが、町の安全対策についての考えをお伺いします。
2.防災行政について(町長)
(1)防災対策について
①西日本を中心に記録的な大雨をもたらした「平成30年7月豪雨」では河川の堤防の決壊、ため池の決壊、砂防ダムの機能が低下し、被害の拡大につながっています。台風や集中豪雨による水害が多発期であります。河川氾濫時の対策や砂防ダムの状況確認や点検、農業・災害用ため池の点検が必要と思いますが、町の考えをお伺いします。
3.環境行政について(町長)
(1)放射線監視装置(モニタリングポスト)について
①東日本大震災から7年6カ月がたち、東京電力福島第1原子力発電所の事故により炉心溶融(メルトダウン)も進み、まだまだ、収束が見えない状態であります。放射線の不安もまだ残っている中、原子力規制委員会が2020年度末までに県内のモニタリングポスト約3,000台のうち、避難区域が設けられた12市町村以外にある約2,400台を撤去し、避難区域の12市町村に再設置する方針を示していますが、町内の19カ所に設置されているモニタリングポストがありますが、現在のまま設置可能なのか、撤去になるのかお伺いします。52番
本多勇也1.一般行政について(町長)
(1)町づくりについて
・少子高齢化と人口減少が進行していく時代において、人づくりが大切であると思うが、地域コミュニティを活性化するための考えを伺う。
①結婚新生活支援について
2.住宅行政について(町長)
(1)町営住宅全般について
①入居状況について
②家賃の滞納等について
3.教育行政について(教育長)
(1)給食費について
①給食費の補助を行なっているが、滞納額はあるのか伺う。68番
菊池淳之1.教育行政について(教育長)
(1)教職員の負担軽減、特に部活動をどのように考えておられるか伺います。
(2)もったいない図書館の開架書庫にある図書の活用の考えを伺います。
(3)大学入学一時金貸付事業、近年の利用状況について伺います。
2.一般行政について(町長)
(1)収入未済の徴収担当(組合・委託・訪問)の活動状況について伺います。
3.福祉行政について(町長)
(1)ふれあい拠点事業補助で物品配達サービスの利用状況について伺います。
4.住宅行政について(町長)
(1)空き家対策事業計画と進捗について伺います。
5.農業行政について(町長)
(1)農家民宿事業、人を招く大きな期待がある。どのような方向性を考えているのか伺います。710番
藤田玄夫1.土木行政について(町長)
(1)国道349号下関工区の進捗状況について
2.一般行政について(町長)
(1)旧下関小学校再利用計画でスタートした「独楽矢祭 どくらくやまつり」の進捗状況について
(2)矢祭町の自然保護に対する町の考えを伺う。
①今後の共有地等の維持に関しての必要性と改善策等について
②固定資産税の軽減策の実行は可能か伺う。...