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09月06日-02号

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  1. 本宮市議会 2021-09-06
    09月06日-02号


    取得元: 本宮市議会公式サイト
    最終取得日: 2023-06-08
    令和 3年  9月 定例会(第4回)          令和3年第4回本宮市議会定例会会議録(第6日目)◯議事日程(第2号)                     令和3年9月6日(月)午前10時開議     開議宣告日程第1 一般質問◯本日の会議に付した事件  議事日程に同じ◯出席議員(20名)     1番  磯松俊彦君      2番  根本利信君     3番  遠藤初実君      4番  馬場亨守君     5番  菊田広嗣君      6番  斎藤雅彦君     7番  石橋今朝夫君     8番  三瓶幹夫君     9番  菅野健治君     10番  橋本善壽君    11番  円谷長作君     12番  渡辺秀雄君    13番  川名順子君     14番  渡辺由紀雄君    15番  伊藤隆一君     16番  作田 博君    17番  渡辺忠夫君     18番  国分勝広君    19番  渡辺善元君     20番  三瓶裕司◯欠席議員(なし)◯説明のため出席した者  市長       高松義行君   副市長      渡辺正博君  教育長      松井義孝君   総務政策部長   柴田久幸君  財務部長     松野義則君   市民部長     荒川貞伸君  保健福祉部長   辻本弘月君   産業部長     渡辺清文君  建設部長     永田達也君   会計管理者    遠藤敦子君  教育部長     菅野安彦君   建設部次長兼建設課長                            渡辺忠一君  教育部次長兼生涯学習センター長  農業委員会事務局長           根本享史君            橋本信人君◯事務局職員出席者  議会事務局長   坂上清彦    主席主幹兼局長補佐兼議事総務係長                            矢吹ひろみ  主査       新保美幸    主事       渡邉亮太  書記       新保雅樹 △開議 午前10時00分 △開議の宣告 ○議長(三瓶裕司君) おはようございます。 出席議員が定足数に達しておりますので、会議は成立いたしました。 ただいまより本日の会議を開きます。-----------------------------------会議録署名議員の指名 ○議長(三瓶裕司君) 会議録署名議員は、前回同様   8番 三瓶幹夫君  11番 円谷長作君を指名いたします。----------------------------------- △諸報告 ○議長(三瓶裕司君) 会議に先立ち、議長より申し上げます。 福島民報社、福島民友新聞社、FM Mot.Comもとみやより本日の会議取材のため録音・撮影等の許可申出があり、本宮市議会傍聴規則第8条の規定に基づきこれを許可いたしましたので、ご了承願います。 また、広報広聴委員長より広報紙編集のため写真撮影の申出があり、これを許可いたしましたので、同じくご了承願います。----------------------------------- △日程第1 一般質問 ○議長(三瓶裕司君) それでは、日程に従いまして一般質問を行います。 なお、本定例会においては、さきの議会運営委員会において協議し、一般質問は自席において発言することとしました。また、発言時間は、議会の運営に関する基準第86の規定により30分以内となっておりますので、ご了承願います。 それでは、通告順に一般質問を行います。-----------------------------------橋本善壽君 ○議長(三瓶裕司君) 通告1番、議席10番、橋本善壽君の一般質問を許します。 10番、橋本善壽君。 ◆10番(橋本善壽君) おはようございます。 議席ナンバー10番、志誠会の橋本善壽です。 議長より許可を得ましたので、さきに通告いたしました大項目3点についてお尋ねいたします。 近年、日本では甚大な自然災害が続いています。河川の氾濫、堤防の決壊だけではなく、地震や集中豪雨により地盤が緩むことで起きる地すべりや急傾斜地の崩壊、また土石流も注視しなければならない災害だと思います。 記憶に新しいところでは、7月3日に発生した熱海市の土石流災害です。大雨が降り続いたことにより山の斜面が流れ落ち、住宅131棟が被害を受け、25名の尊い命が奪われ、2名の方が現在も行方不明となっております。 また、8月中旬に日本列島に居続けた線状降水帯、今までに経験したことのない記録的な豪雨に西日本や東日本が見舞われ、多くの地区に大きな災害をもたらしました。そして、多くの方々の貴い命を奪ってしまいました。 本市においても、令和元年東日本台風の豪雨により中心市街地の多くが浸水し、7名の方の貴い命が奪われるといった甚大な災害に見舞われました。 そして、いつまた牙をむくか分からない豪雨災害、その対策についてお尋ねいたします。 中心市街地に浸水被害をもたらした原因は、阿武隈川の未完成堤防のかさ上げ場所への越水と、安達太良川の堤防決壊でありました。その対策として、阿武隈川の堤防かさ上げの未実施分の完了、そして安達太良川の堤防修復並びにかさ上げ工事も一部完了したとの報告はいただきました。また同時に、阿武隈川の河道掘削作業も進めているとのことでしたが、国が行っている阿武隈川関係河道掘削事業や河川内の樹木の伐採等の作業の進捗状況はどのようなものなのか、お尋ねいたします。 ○議長(三瓶裕司君) 建設部長。 ◎建設部長(永田達也君) 阿武隈川の事業の状況でございますが、まず、未完成の堤防のかさ上げ工事につきましては、こちらは完成済みでございます。 続きまして、河道掘削でございますが、併せまして樹木の伐採ということで、阿武隈川緊急治水対策プロジェクトによりまして、昨年7月より弁天地区の工事に着手いたしまして、その後、範囲を高木地区に拡大しております。 この工事につきましては、令和3年6月に弁天地区で作業のほうが完了しております。高木地区につきましても、伐採については全て完了いたしまして、昭代橋、安達橋の中間部分まで掘削作業が進んでいるという状況でございます。 以上でございます。 ○議長(三瓶裕司君) 10番、橋本善壽君。 ◆10番(橋本善壽君) では、まだ掘削中ということなので、最終的に河道掘削というか、この工事完了はいつ頃になると国は言っているのか、また、完了後の毎年の維持管理、それはどういう考えなのか。例えば堤防や河川内の草、すぐ伸びてきます。そういった除草関係は、国が責任を持って毎年実施していただけるようになっているのか、お尋ねいたします。 ○議長(三瓶裕司君) 建設部長。 ◎建設部長(永田達也君) 河道掘削の今後ということでございますけれども、現在、弁天地区で大規模側帯事業ということで進めておりまして、こちらで河道掘削の土砂の利用を予定しております。 この大規模側帯事業ですが、本年度内の用地取得を目標としておりまして、現在、半数ほどの用地の取得が完了したということでございますので、こちらの状況によりまして、掘削のほう、進んでいくというようなことで、国のほうと確認しているところでございます。 また、その後の維持管理の関係でございますが、河川の管理につきましては、治水上、支障があるかどうかということを確認の上で、適宜行っていただいております。国からは、掘削後も引き続きまして、維持管理については継続して対応していくというふうなことで回答をいただいているところでございます。 ○議長(三瓶裕司君) 10番、橋本善壽君。
    ◆10番(橋本善壽君) では、弁天のところですね、今これから、また用地取得してからやるということなんですけれども、完了はいつ頃ということで計画されているのか、お尋ねいたします。 ○議長(三瓶裕司君) 建設部長。 ◎建設部長(永田達也君) 弁天につきまして、本年度用地取得ということで伺っております。令和4年度中に完了するような形で、国のほうと協議を進めてまいりたいと考えております。 ○議長(三瓶裕司君) 10番、橋本善壽君。 ◆10番(橋本善壽君) じゃ、同じように、県管理の河川の災害復旧工事での堤防や河道掘削工事はどのようになっているのか、お尋ねいたします。 ○議長(三瓶裕司君) 建設部長。 ◎建設部長(永田達也君) 県管理の河川でございますが、台風によりまして災害復旧工事の箇所が18か所ございまして、全て工事は発注済みでおります。そのうち15か所につきましては完了しておりまして、施工中が3か所というような状況となっております。また、安達太良川につきましては、昨年度、護岸工事のほうが完了いたしまして、JRの橋の部分を除いて全区間、工事が発注されております。 続きまして、河道掘削等でございますが、安達太良川につきましては、欠下地内まで本年6月に完了しております。五百川につきましては、仁井田の光田地区で一部完了いたしまして、アサヒビールの対岸側についても一部完了しまして、アサヒビールの本宮市側については今後予定されているということでございます。また、安達太良川のさらに上流部、五百川の関下地区、朝日出川、白岩地区については、年度内に掘削を発注予定ということで連絡をいただいているところでございます。 ○議長(三瓶裕司君) 10番、橋本善壽君。 ◆10番(橋本善壽君) ということは、県管理のそういった工事に関しては、来年度ではなく年次計画で何年か後に全て完了させるという計画なのか、ちょっとお尋ねいたします。 ○議長(三瓶裕司君) 建設部長。 ◎建設部長(永田達也君) 安達太良川につきましては、本年度の完成を予定しているということでございまして、そのほかの災害復旧工事の箇所、3か所につきましても、年度内の完成を目指しているということでございます。 ○議長(三瓶裕司君) 10番、橋本善壽君。 ◆10番(橋本善壽君) 五百川の関下地区とか、その辺、まだだと思うんですけれども、その辺までのやつも年度内に完成させる予定ですか。 ○議長(三瓶裕司君) 建設部長。 ◎建設部長(永田達也君) 五百川の右岸が荒井の諸子沢地区、さらに関下の向河原地区につきましても、7月に工事を発注いたしまして、年度内の完成を予定しているということです。 ○議長(三瓶裕司君) 10番、橋本善壽君。 ◆10番(橋本善壽君) 分かりました。 県管理の河川の側壁というんですか、工事の件でありますが、例えば桝形団地の南側を流れています瀬戸川です。側壁は平成23年9月の台風のときに大分壊されました。その後、修復されましたが、令和元年東日本台風時に、またも側壁が多くの場所で壊されました。平成23年9月台風時の被害よりも令和元年東日本台風時のほうが、被害は大きかったような気がします。今回も大分修理が完了したと思いますが、修理はあくまでも原形復旧のみなのか、それとも今後のもっと大きな水害を想定した、以前よりも補強した工事なのかお尋ねいたします。 ○議長(三瓶裕司君) 建設部長。 ◎建設部長(永田達也君) ただいまおただしのありました仁井田桝形地区でございますけれども、こちらにつきましては、浸食されまして護岸が倒壊し、流出したというような状況でございます。この復旧工事に当たりましては、護岸にブロックを張りまして、布団かごを設置する内容というようなことでございます。さらに、コンクリートの矢板からコンクリートの重力基礎に変更しまして護岸の倒壊を抑制するということでございまして、加えて布団かごを設置することによりまして、より強固な護岸に復旧していくというふうな内容ということで聞いております。 以上でございます。 ○議長(三瓶裕司君) 10番、橋本善壽君。 ◆10番(橋本善壽君) ちょっともう一回確認させてください。 ということは、平成23年9月の台風時の被害よりも、東日本台風時の被害のほうが、また同じようになったんですけれども、今回のほうがより強固な工事がなされたという認識でよろしいのか、お尋ねします。 ○議長(三瓶裕司君) 建設部長。 ◎建設部長(永田達也君) 議員おただしのとおりということでございます。 ○議長(三瓶裕司君) 10番、橋本善壽君。 ◆10番(橋本善壽君) 維持管理の件でありますが、五百川堤防の草刈りや堤防内にある樹木の伐採、これは以前から要望していました。 今年の初めでしたか、県道須賀川・二本松線の仁井田と高倉に架かる五百川橋の架け替え工事説明会のときです。出席された県北建設事務所の方に要望いたしました。草刈りとか何か、よくやってくれということで。そのときとても色よい返事だったんですが、そして今後から確実に実施するとのことでしたが、いまだに全然手つかずの状態です。私もこれは毎年というか、何年も前からこれは要望しているんですけれども、なかなかやっていただけない。そういったことを市では把握しているのか、また要望はされているのか、お尋ねいたします。 ○議長(三瓶裕司君) 建設部長。 ◎建設部長(永田達也君) 五百川の阿武隈川合流点から五百川橋までの区間でございますが、こちらにつきましては、阿武隈川の改修に合わせまして、国土交通省が築堤をしたという状況でございまして、その後、平成27年から管理が県のほうに移管されております。 こちら、かなり高いのり面でございますが、全ての除草がされていないという状況でございます。地元の皆様からも苦情を寄せられまして、市としても県のほうに要望しておりますが、堤防ののり尻から1メートル程度の草刈りという程度でございまして、全面的な草刈りがされていないという状況でございます。 なお、市の排水ポンプ場周辺については、市のほうでも委託業者によりまして除草作業を行っておりますけれども、全て除草がされていないという状況でございます。引き続き県のほうに、早急に対応するように要望してまいりたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(三瓶裕司君) 10番、橋本善壽君。 ◆10番(橋本善壽君) そこの堤防は、地元の方の本当にすばらしい散歩コースになっております。もう何年も草刈り、行われておりません。草や木は伸び放題、今や鳥獣の楽園と化しております。また、心配なのは冬場などに、何らかの原因で火災などが発生した場合、これは大変なことになると思います。ぜひとも早めの除草を県に実施していただくよう、強く要望をお願いしたいと思います。できるものならば年2回、2回できなくても年1回でいいから。 それで、地元からの要望といたしましては、近くに田んぼがいっぱいあります。そうしたときに、できるなら7月末までに、なぜならばカメムシ、これの発生源になっているんじゃないかなということで大変危惧しておりますので、7月末までには堤防の草刈り、実施していきたいというふうに強く要望していただきたいんですが、いかがでしょうか、お尋ねいたします。 ○議長(三瓶裕司君) 建設部長。 ◎建設部長(永田達也君) 平成27年から県管理となりまして、その後、除草等が行き届いていないという現状でございます。先ほど議員からありましたとおり、五百川橋の架け替えも予定されておりますので、地元からの強い要望ということで、対応できるように、県のほうに強く要望してまいりたいと考えております。 ○議長(三瓶裕司君) 10番、橋本善壽君。 ◆10番(橋本善壽君) (2)に移ります。 市で発行していますこの防災マップ、2つあります。阿武隈川を挟んで、本宮地区と白沢地区の2地区に分かれています。そこに土砂災害警戒区域が示されています。 問題は、この土砂災害警戒区域に居住している皆さんです。この地区に居住している皆さんは、自分が現在住んでいるところは土砂災害警戒区域だということを理解されているのか。また、居住者の皆さんには、土砂災害の危険性や避難の重要性を丁寧に説明はされているのか、お尋ねいたします。 ○議長(三瓶裕司君) 市民部長。 ◎市民部長(荒川貞伸君) 土砂災害警戒区域でございますが、これは土石流危険区域や急傾斜地崩壊危険箇所といった市民の生命または身体に危害が生ずるおそれがあると認められる区域を県が指定をしているものでございます。本市内では、平成25年度から令和2年度にかけて順次指定されておりまして、現在、67か所が指定をされているところでございます。 この土砂災害警戒区域内にお住まいの方々に対しまして、県と市におきまして、指定をする前に説明会を開催いたしまして、地区内にお住まいの皆様のご理解を得ておるところでございます。また、その説明会では、分かりやすい資料を作成いたしまして、土砂災害の危険性やふだんから避難経路や避難場所を把握していただくこと、いざというときには、命を守るため、一刻も早く避難していただきたいなどの避難体制につきまして、丁寧な説明をさせていただいているところでございます。 以上です。 ○議長(三瓶裕司君) 10番、橋本善壽君。 ◆10番(橋本善壽君) 丁寧な説明をされているということなんですね、分かりました。 そういった中、土砂災害警戒区域にお住まいの方は、昔からお住まいの方々が多いと思います。中には高齢の方もお住まいだと思います。高齢の方には特に、今まで何の災害も発生していないのだから大丈夫だといった変な自信を持っておられます。そういった方々にも、現在発生している記録的な豪雨や、それに伴う土砂災害などの現状を丁寧に説明し、災害から自分で身を守ることの重要性をよく理解していただくことが必要だと思いますが、そういった説明もされているのか、お尋ねいたします。 ○議長(三瓶裕司君) 市民部長。 ◎市民部長(荒川貞伸君) 土砂災害警戒区域にお住まいの方にも、高齢の方もいらっしゃると思います。そういった方々も含めながら、災害から身を守るということは何よりも大事でございます。市民の方々によく理解していただくということは、非常に重要であると認識をしております。 今後におきましても、自主防災組織や行政区のほか、ふれあいサロンなどの高齢者の方々の集う機会を捉えまして、出前講座などによりまして、土砂災害を含め、各種災害の危険性や災害に対する備えなどを説明させていただく取組を継続してまいりたいと思っております。 また、高齢の方は避難に時間を要する傾向にあることから、早め早めの避難行動を心がけていただくといった、自分の命は自分で守る自助の重要性について強く訴えていくとともに、避難先や避難のタイミングを事前に決めておくマイ避難についても推進をしてまいりたいと考えております。 市といたしましては、市民の方々への理解を深めていただくため、広報もとみやにおきまして、今年の7月号では平常時から災害に備えるような特集、8月号では「備えておこう!避難の心得」として、土砂災害に備えて自宅の危険度を知っていただく、あるいは避難先の確認など、災害に対する意識を高めていただきたく啓発をしておるところでございます。 今後におきましても、様々な機会を捉えまして、災害から身を守ることの重要性をご理解いただくよう啓発活動を継続いたしまして、市民の皆様の防災意識の向上に努めてまいりたいと考えております。 以上です。 ○議長(三瓶裕司君) 10番、橋本善壽君。 ◆10番(橋本善壽君) 災害に巻き込まれないためには、そして自分や家族の命を守るためには、部長おっしゃるように自助が一番大事であると思います。 高齢者等の家族に対しましては、やはり共助も大変重要になってくると思います。台風や集中豪雨により避難指示が発令された場合は、地元行政区で立ち上げた自主防災組織や、そういう組織がないところは消防団の方々のお力をお借りして、戸別訪問で避難をお手伝いするといった行動も重要だと思います。そういった対策はとられているのか、お尋ねいたします。 ○議長(三瓶裕司君) 市民部長。 ◎市民部長(荒川貞伸君) 自主防災組織は、地域防災におけます共助として大変重要な役割を担っていただいております。 本市では、今年度になりまして、新たに2つの組織が設立されまして、現在37の組織となったところでございます。自主防災組織の活動の一つといたしまして、独り暮らしの高齢者や、寝たきりや障がいをお持ちの方の安否確認を実施していただいているところもございますので、今後そういった事例を紹介しながら、さらに普及促進を図ってまいりたいと考えております。 市といたしましては、避難指示が発令される前に、警戒レベル3の高齢者等避難を出させていただき、高齢の方や避難に時間を要する方は安全な場所に避難を開始していただきたい。それ以外の方は避難の準備を行うなど、災害に備えていただきたいと考えております。 そして、警戒レベル4の避難指示が出された場合には、すぐに危険な場所から全員避難していただきたい、早めの避難をしていただきたいと考えておりますので、自主防災組織の皆様による事前の呼びかけや、消防団によります巡回、大変重要であると認識しており、強く推進しているところでございます。 さらに、市といたしまして、情報の伝達におきましても、防災無線やFM緊急防災ラジオ、市のホームページやエリアメールなど、あらゆる手段を使いまして、分かりやすい表現で市民の皆様に伝わる工夫をしながら避難の誘導に取り組みまして、平時から防災意識の向上と自助・共助・公助によります避難体制の強化により、命を守る取組を推進してまいりたいと考えているところでございます。よろしくお願いいたします。 ○議長(三瓶裕司君) 10番、橋本善壽君。 ◆10番(橋本善壽君) (3)に移ります。 冒頭にも言いました、熱海市で発生した土石流災害、静岡県の知事は、違法な盛土が災害の原因と言っておりました。また、土石流被害で亡くなった住民の遺族らが刑事告訴しております。本市にも多くの盛土がされた造成地が数多くあると思います。 先般、富士内・上沢線の東北本線高架橋は盛土で造られているため地割れが発生した。その他、市内には大規模に盛土されたところが75か所あり、2月の福島県沖地震での影響の有無を調査すると4月の全員協議会で示されましたが、その後、調査結果に問題はなかったとのことでした。 記録的な大雨に対しても土砂災害に耐えることが可能と判断しているのか、お尋ねいたします。 ○議長(三瓶裕司君) 建設部長。 ◎建設部長(永田達也君) 土砂災害の関係でございますが、近年、地震や大雨等によりまして土砂災害が発生しているということで、国土交通省が令和元年度に大規模盛土造成地の調査を実施しております。 これにつきましては、面積が3,000平米以上、盛土前の地盤の勾配が20度以上かつ盛土の高さが5メートル以上ということでございまして、本市では議員おただしのとおり75か所が対象となったものでございます。その後、令和2年度でございますが、市がこの75か所の変動予想調査を実施いたしました。こちらは現地を踏査いたしまして、造成年代等の調査等を行って危険度の判定を行ったところでございます。 その結果でございますが、75か所のうち、経過を確認したほうがいいというところが4か所ございましたが、それ以外については危険性がないというふうなことで判断をされたところでございます。この4か所につきましては、本年度、地震、さらには大雨警報等が発令された際に、8月までに7回ほど現地の調査を確認をさせていただいております。 今後もこの4か所を中心といたしましてパトロール等を実施しまして、逐次、現状を把握してまいりたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(三瓶裕司君) 10番、橋本善壽君。 ◆10番(橋本善壽君) 大規模造成地以外にも、市内には多くの盛土をされた場所があると思います。また、残土処理された場所もあると思います。 市では、そういった場所は全て把握されているのか、お尋ねいたします。 ○議長(三瓶裕司君) 建設部長。 ◎建設部長(永田達也君) 土地の形質の変更の際には、それぞれ各種届出等、申請が必要となっております。 まず、0.1ヘクタール、1,000平米以上の場合は、本宮市の開発指導要綱が該当となります。さらに、都市計画法に該当いたします0.3ヘクタール、3,000平米以上の場合は、開発行為という形となっております。また、そのほかでございますが、森林等の伐採の場合、小規模林地開発、さらには農地に盛土等をする場合、一時転用というふうな形でございます。 この件数につきまして、平成19年1月以降、本宮市となってからでございますが、今申し上げました件数の合計が246か所ということでございまして、そういう状況で把握をしているところでございます。 ○議長(三瓶裕司君) 10番、橋本善壽君。 ◆10番(橋本善壽君) それらの場所は行政が許可した場所なのでしょうから、無許可や違法な工事はないと思いますが、土砂災害に対しての安全対策はどのような指導を行っているのか、お尋ねいたします。 ○議長(三瓶裕司君) 建設部長。 ◎建設部長(永田達也君) 安全対策の指導でございますが、まず、開発指導要綱の場合は、開発者から図面等の提出をいただいておりまして、この内容を精査しまして、災害防止に向けて必要な、例えば仮沈砂池や仮掘り等があるかどうかというふうなことを含めて安全対策をお願いしております。 また、3,000平米以上の開発行為につきましては、土砂流出、出水等の災害の防止について所要の措置を講ずるということで、開発事業指導要綱の第5条という内容のところに設計の基準がございますので、これに基づいて必要な措置をいただくようなことで協議を行いまして、開発行為については、最終的に県のほうから許可をいただいているというような状況でございます。 ○議長(三瓶裕司君) 10番、橋本善壽君。 ◆10番(橋本善壽君) 分かりました。 本市内では豪雨での土砂災害、間違っても貴い命が失われたり、人災などにならないように、これもやはり自助・共助・公助で乗り切ることが一番大事だと思います。 次に、大項目2の農業対策についてお尋ねいたします。 (1)の今年度の生産状況ですが、作況指数については、8月初旬までの天候に恵まれ、福島県は103のやや良と、8月5日に民間調査会社の帝国データバンクが発表いたしました。その後、お盆を挟んで、長雨や低温で収量が若干心配されております。 今回お尋ねしたいのは、市内における作付状況です。今年の初め、国は米の国内需要の落ち込みに加え、新型コロナウイルス感染拡大が外食需要に追い打ちをかけ、米余りが深刻化し、米価の下落が止まらない状況であり、今年生産米の大幅下落は避けられないと予想されていました。その対策として、国や県、また本市でも、飼料米への作付を奨励してまいりました。 でも、近年ですか、いろいろと発表されておりますけれども、近年というか現在、他県の概算金を見てみますと、国の政策効果はなかったのかなと、かなりの大幅ダウンが出ております。これから発表されるであろうJAふくしま未来の概算金、過去最低の金額になるんではないかといった不安ばかりであります。 そういった中、現在市内で飼料米作付や備蓄米、そして主食用米の作付の割合はどのようになっているのか、お尋ねいたします。 ○議長(三瓶裕司君) 産業部長。 ◎産業部長(渡辺清文君) それでは、今年の米の作付の状況ということでございますが、まず、飼料用米の作付面積ですが、今年につきましては117ヘクタール、全体の10%、昨年度につきましては42ヘクタールでございました。備蓄米でありますが、66ヘクタールの作付となっております。割合でいいますと5%ということになっております。あと、主食用米の作付面積ですが、1,035ヘクタールということになっておりまして、全体の約85%というふうになっております。 以上です。 ○議長(三瓶裕司君) 10番、橋本善壽君。 ◆10番(橋本善壽君) 先ほど言いましたように、農林水産省は米価下落対策として飼料米の作付を奨励してまいりました。昨年の全国での主食用米の生産量は722万6,000トンで、国内消費量は約713万トン。昨年、米余りが続き、4月時点で米の民間在庫量が231万トン、昨年と同じ時期と比べて1割以上増えているとのことであります。これらの現状を考えた場合、稲作農家の生きる道はあるのか、非常に不安になってくると思います。 現在、国が進める飼料米のさらなる推進は無論のこと、平成30年から廃止された減反政策も、米余り対策と、それに伴う米価下落対策に大いに効果があると思います。米余り、そして米価下落対策のためには、減反政策は、いま一度考え直す手段の一つだと思います。このままの国の稲作政策だと、稲作農家は生き残れないのではないかと不安ばかりが募ります。 これらの政策は全て国の問題ですが、本市の基幹産業である稲作を考えた場合、何らかの対策も考えなければならないと思います。市の見解をお尋ねいたします。 ○議長(三瓶裕司君) 産業部長。 ◎産業部長(渡辺清文君) 米価下落の対策の件でございますが、令和3年産米の本市の対策としまして、米価下落が懸念されることから、飼料用米等への転換を推進してまいりました。 推進に当たりましては、産地交付金について、飼料用米作付10アール当たり2,500円の増額、県と国におきましては、飼料用米の作付面積を一定要件の下、増やした場合に、それぞれ2,500円、合計5,000円の補助を新設し、経営所得安定対策の制度に基づき、非主食用米等への転換を推進し、米価の安定に努めております。 国では、輸出向けの販売促進の取組や業務用米である外食、中食向け販売に補助し、米の需給安定を目指しておりますが、本市の基幹作物である稲作を守っていくため、さらなる需給調整を図るよう、国・県に訴えていきたいと考えております。 ○議長(三瓶裕司君) 10番、橋本善壽君。 ◆10番(橋本善壽君) その辺、よろしくお願いします。 ちょっとお尋ねしますけれども、個人的な質問なんですけれども、どうですか、平成30年から廃止された減反政策、これについては行政としてはどういう考えか、ちょっとお尋ねしたいんですけれども。 ○議長(三瓶裕司君) 産業部長。 ◎産業部長(渡辺清文君) 国の政策の減反政策ですが、こちらのほうは制度が変わりまして、今、進んでおりますので、このまま、今後この変わった制度で進めていけるかというふうに考えております。 ○議長(三瓶裕司君) 副市長。 ◎副市長(渡辺正博君) これまで農家の皆さんに協力をいただきながら進めてまいりました減反政策、米価の安定を図る意味からは一定の成果を上げたものではないかなというふうに思っております。転作、減反については廃止になったということでありますけれども、それに代わる、現在、飼料用米等の生産というような形の中で、改めて協力をいただいているというような状況にはなっておりますけれども、これまで協力いただいた減反政策については、本当に長い間、農家の皆さんに大変協力をいただいて、米価の安定に寄与したというふうに考えております。 以上であります。 ○議長(三瓶裕司君) 10番、橋本善壽君。 ◆10番(橋本善壽君) 次に、(2)の米価についてお尋ねいたします。 令和2年度産米の米価、JAふくしま未来の概算金、コシヒカリ1等米60キロで1万1,400円でした。令和元年より1,100円ダウンしました。確かに昨年は全国的に、令和元年から比べますと1,000円から1,500円下落したのは事実です。 そこで、昨年の本県のコシヒカリの概算金と近隣県のコシヒカリの概算金、幾らくらい差があるかちょっと調べてみました。宮城県では1万2,300円、栃木県で1万2,400円、茨城県で1万2,500円、そして新潟県で1万4,000円でした。本県の中通りの米、値段は近隣の県と比べても確実に1,000円は安くなっております。東日本大震災、そして東京電力原発事故以来10年以上たった現在でも、いまだに風評被害が尾を引いています。完全なる原発事故被害者であります。 ある米販売業者の方が言っておられました。確かに福島県中通りの米は、原発事故以来足元を見られ買いたたかれていると。でも、全国的に消費者へ販売されている福島の米の値段は、全国と差はないということでした。さて、その差額はどこへ行ったのかは分かりませんけれども、どこか行っているんですよね。ましてや食味ランキングで、本県中通りのコシヒカリは紛れもなく特Aであります。そして、おいしい米が原発事故のため、10年たった今でも風評被害に遭っている。この現実を受け止め、JAと共に市町村が一体になり、国や東電に対して補償問題、賠償問題というのか、そういうことをもっと強く訴えていくべきと思いますが、市としてはいかがお考えかお尋ねいたします。 ○議長(三瓶裕司君) 産業部長。 ◎産業部長(渡辺清文君) 福島県産品に対する風評被害に関する消費者の意識調査によりますと、放射能を理由に購入をためらうとした割合については8.1%と、昨年より2.6%減少しておりますが、風評被害はまだ続いております。 米の総体価格が福島県と同じような他の県産米につきましては栃木県産米がありますが、震災前は同じ価格帯でありましたが、現在は福島県産が下回っております。 市としましても、いまだ根強く残る農産物の風評払拭のため、関係機関と連携し、国や東電に働きかけていきたいと考えております。 ○議長(三瓶裕司君) 市長。 ◎市長(高松義行君) もう風評ではなくて、その風評を悪い形に仕入れの方々に利用されているという事実は、橋本議員おっしゃるとおりです。 JAさんと一緒になりながらトップセールスをやっている中で、仲買の方々にも強い要望をしておるところですが、今のところ成果が見られていない。福島県産米は、国産米として非常に引く手あまたの状況であります。ただ、福島県産米というとなかなか販売につながらないと。その辺を捉えられて、その値段の交渉の際の道具にされているという、非常にこれは悔しい思いであります。 産業部としても、ただの風評と捉えるのではなくて、これはしっかりとした形の中で、元に戻していかなくてはいけないというふうな、そういう思いで進んでいかなければならないと思っておりますし、トップセールスの際に、それからJAさんとの交渉事の際、JAのみならず、全農についてもしっかりと話をしていかなければならないというふうに思っておりますけれども、非常に苦しい状況にあります。じゃ、買いませんよというふうな話になれば、その中でも事足りる話なんです。非常に難しい交渉にはなるというふうに思いますが、はっきりとした原発に起因するものというふうなこと、ここを明確にしていきながら、どう持っていくかという、その原発に起因するものだというエビデンスをしっかりと我々が分析をして、そのエビデンスを得ながら、カードの1枚として交渉に当たっていかないと、非常に弱い立場にあるなというふうに思っておるところであります。 どちらにいたしましても、このまま減反がなくなり、そして今、価格値崩れのための生産調整というふうなことで行ってきておりますが、国の今のこのやり方というのは対症療法でしかないと。次の未来を目指した農業がいかにあるべきかというところに一歩踏み出していかないと、この問題は解決していかないというふうに思います。首長として、そして担当部として、その問題がどこにあるかをしっかりと研究をさせていただきながら、力強い交渉事が必要だと思ってまいります。 今後とも、市長として、そのことについては進めてまいりたいというふうに考えております。担当部のほうとも意見交換をさせていただきながら、通常の風評ではないというふうなこと、この認識をしっかり持ちながら、お互い進んでいくべきだと考えております。今後ともご指導、ご指摘をいただければと思います。 ○議長(三瓶裕司君) 10番、橋本善壽君。 ◆10番(橋本善壽君) (3)の飼料米に対しての堆肥補助について、お尋ねいたします。 本市は米づくりパワーアップ支援事業として、主食用米を作付し、営農計画書を提出している市内の生産者に、耕作面積約3反当たり、フレコン堆肥1袋の助成をしています。事業内容として、稲作農業の活性化と品質向上を図るため、環境型農業による良質な堆肥を主食用米生産者へ助成し、上質な米作りを支援するためとうたわれております。 確かに、おいしい米は良質な土作りからと昔から言われています。でも、米価下落対策のため、国や県、そして市が進めている飼料米は主食用米でないため、堆肥の助成の対象となっておりません。さきに市内の飼料米作付面積を報告いただきました。昨年が42ヘクタール、そして今年が116ヘクタールと約3倍になっております。飼料米でも、良質な土作りをしないと収量は上がりません。 そこで、堆肥助成は主食用米だけではなく飼料米にも広げていただきたいと思いますが、いかがお考えかお尋ねいたします。 ○議長(三瓶裕司君) 産業部長。 ◎産業部長(渡辺清文君) 堆肥の補助についてでございますが、本年の飼料用米の作付に対しては、産地交付金2,500円の増額、国・県では作付面積を増やした場合、国・県合わせて5,000円の補助の新設、またこの飼料用米につきましては、経営所得安定対策の直接払交付金により、収量によって5万5,000円から10万5,000円が交付され、飼料用米の作付には様々な助成がされております。 また、堆肥センターの堆肥の生産量になりますが、ある程度決まっており、飼料用米まで対象とすると、全ての米生産農家へは配付できない状況にあります。このことから、市が誇る主品目である主食用米の品質向上を図り、良質な土作り、米作りを支援するため、主食用米に対して堆肥の助成をしたいと考えております。 ○議長(三瓶裕司君) 10番、橋本善壽君。 ◆10番(橋本善壽君) ちょっと私とニュアンスが違うんですけれども、昨年が42ヘクタール、飼料用米ね。それで、今年が117ヘクタールと3倍になっていると。その分、主食用米が減ったでしょうと。そうしたときに、主食用米が減った分でも、飼料用米には堆肥は配れるんじゃないですかという計算の下で、飼料用米にも堆肥を補助してはどうですかという質問をしているんですけれども。主食用米は減っていますからね、その辺なんですけれども。 ○議長(三瓶裕司君) 副市長。 ◎副市長(渡辺正博君) 飼料用米生産者に対する堆肥の助成の関係ですけれども、市として、これだけ皆さんに多くの面積、作付をしていただきたいということでお願いしておりますので、これについては、助成について前向きに検討させていただきたいなというふうに思っております。 ○議長(三瓶裕司君) 10番、橋本善壽君。 ◆10番(橋本善壽君) 大項目3に移ります。 本宮駅周辺東西アクセス整備事業は、令和3年度末で完成する計画であり、その後、令和4年度より五百川駅前広場整備に入りたいという方針だったと記憶しております。そして、今年度予算に五百川駅前広場整備調査設計委託料として600万円も計上されています。今年度も半年が過ぎようとしております。 1年延びた本宮駅周辺東西アクセス整備事業は計画どおり進んでいるのか、そして今年度3月までには完成するのか、お尋ねいたします。 ○議長(三瓶裕司君) 建設部長。 ◎建設部長(永田達也君) 本宮駅周辺の整備でございますが、東西自由通路につきましては、先ほど議員からありましたとおり、昨年の9月に新たな工法の追加ということで期間の延長、さらに追加工事費をお認めいただいたところでございます。これによりまして、供用開始が令和4年、来年の春となったものでございます。その後でございますが、工事が順調に進んでおりまして、供用開始の時期につきましてJRと協議をいたしまして、供用開始を早めるというような内容でも協議を進めてまいりたいと考えております。 そのほかの施設でございますが、駅西側の広場の整備につきましては、自由通路の供用開始に合わせまして第2期工事を発注しております。その後、第3期工事、最終的な完成につきましては、令和4年度中を予定しているところでございます。併せまして、駅東側の九縄北、九縄南の駐車場の整備につきましても、自由通路の完了後となりますが、令和4年中の完成を予定しているというところでございます。 以上でございます。 ○議長(三瓶裕司君) 10番、橋本善壽君。 ◆10番(橋本善壽君) 分かりました。 五百川駅、この整備事業についてですけれども、以前、執行部より構想図を公表していただきました。その後の進捗状況として、工事計画場所の所有者の方々から同意を得ることができず、なかなか前に進まない状況であると報告いただきました。その後の進捗状況は伺っていませんが、地権者からの同意は得ることができたのか、そして当初計画したとおりの構想図で令和4年度には工事着工ができるのか、お尋ねいたします。 ○議長(三瓶裕司君) 建設部長。 ◎建設部長(永田達也君) 五百川駅前広場の整備でございますが、検討委員会を設けまして整備計画案をいただいて、そちらの案で進めていたところでございます。 ただいま議員からお話ありましたとおり、その後、関係者の方から同意を得ることができないということで、急務であります五百川駅周辺の安全確保を達成するために、新たな案で検討を進めるということで、昨年の議会でご答弁をさせていただいております。 そういう状況でございますので、当初の計画での令和4年の工事着工ということでなくて、新たな案で安全対策ということで現在進めているという状況でございます。 ○議長(三瓶裕司君) 10番、橋本善壽君。 ◆10番(橋本善壽君) 新たな案は分かりましたが、では、いつまでに、設計変更ですか、調査設計を終わらせる計画なのか、そして、いつ頃から工事着工を考えているのかお尋ねいたします。 ○議長(三瓶裕司君) 建設部長。 ◎建設部長(永田達也君) 新たな案の関係でございますが、測量業務につきましては本年6月に完了しておりまして、現在、設計業務を発注しております。併せまして、新たな計画での整備の予定地の地権者の方と協議を進めておりまして、事業協力ということで了解をいただいているところでございます。 当初、本宮駅の工事が終わってからすぐ五百川ということで、2年程度遅れている状況でございますけれども、現在進めております詳細設計の図面、こちらができ次第、関係者並びに議会の皆様にご報告をしまして、さらに法定手続等を行いながら事業用地を取得いたしまして、工事につきましては令和4年度に着手するということで進めております。 以上でございます。 ○議長(三瓶裕司君) 市長。 ◎市長(高松義行君) 今の建設部長の答弁に、若干補足をさせていただきたいと思います。 以前のお約束のとおり、何年遅れるとかということではなくて、本宮駅の東西のアクセス、この工事が終わったら五百川駅の工事に着手するというふうなことは全く変わりはございません。その方向性で行かせていきたいと思っております。 ただ、用地取得がうまくいかなくて、今、別の代替の用地の取得をさせていただきながら、安全の確保を担保したいというふうな話であります。これはそのとおり進めさせていただきたいと思いますが、昨年の渡辺議員の質問だったと思います。今までの案はどうするんだというふうなことでありました。そのときも議会の中で答弁をさせていただきました。あの案が理想であります。 ですから、時期を見ながら、これはいつという約束はできませんけれども、ああいう案に沿った形の中、これは五百川駅前広場整備検討委員会の方々の理想の案でもあります。それをゼロにするということではなく、上手に使えるような形の中でいけるのが理想だろうというふうに考えておりますので、そこについては、まずは危険回避のための工事を行っていくというふうなこと、そして時期を見ながら、いつという約束はできませんけれども、本来理想とした形、これに近づけていくべきというふうなことについては変わらず持っていきたいと思いますし、職員間の中でもぜひ引き継いでいかなければならないものだというふうに思います。 以上です。 ○議長(三瓶裕司君) 10番、橋本善壽君。 ◆10番(橋本善壽君) この五百川駅前は、他の議員も何度も質問していますように、朝夕の利用者の多い時間帯、非常に混んで大変危険な状態です。交通事故が発生する前に、一刻も早い駅前の安全確保をお願いしたいと思います。 そのときは、令和4年度県予算編成に対する要望事項で本市より要望いたしています、県道大橋・五百川停車場線の荒井字荒町前田地内についての道路の拡幅工事並びに歩道の確保は絶対に並行して実施していただきたいと思いますが、いかがお考えかお尋ねいたします。 ○議長(三瓶裕司君) 建設部長。
    ◎建設部長(永田達也君) 五百川駅周辺の大橋・五百川線でございますけれども、歩行者、自転車での利用が多い上、歩道がなく、危険な状況となっております。また、朝夕の送迎時には混雑も発生しておりまして、過去には自転車による死亡事故も発生したという経過がございます。 市といたしましても、五百川駅周辺の整備と併せまして、この大橋・五百川線の拡幅改良、歩道設置につきましては、県に対しまして強く要望をしております。昨年、県の移動建設事務所の際には、現地のほうを確認させていただいております。本年も移動建設事務所におきまして、早期の整備について要望をしておりまして、今後も早期に改良できるように強く要望してまいりたいと考えております。 ○議長(三瓶裕司君) 10番、橋本善壽君。 ◆10番(橋本善壽君) 次に、(2)に移ります。 市長は、令和3年度予算編成方針、分野4「生活環境・都市基盤」の中で、五百川駅前の安全確保及び利便性向上に向けた整備と本宮インター周辺の早期開発に向け、土地利用方針を示すと言われております。 本宮インター周辺となりますと、五百川駅はもちろん含まれてくると思います。本宮市都市計画マスタープラン2015の中にも、地域拠点として示されております。アサヒビール北側や駅東側の土地利用も含め、将来的計画が必要だと思います。特に東口からの乗降が可能になるような、先を見据えた設計が求められてくると思いますが、そういった考えも加味された計画となっているのか、お尋ねいたします。 ○議長(三瓶裕司君) 建設部長。 ◎建設部長(永田達也君) 五百川駅周辺でございますが、議員から今おただしありましたとおり、都市計画マスタープランでも地域の拠点ということで位置づけておりまして、駅周辺の道路整備、さらには住宅等の誘致等を掲げているところでございます。 今回の、今進めております事業でございますけれども、まず、朝夕の混雑解消と安全確保ということで進めておりまして、以前の五百川駅広場整備検討委員会から提言いただいた計画では約2,400平米の駅前広場を計画しておりましたが、今回の案につきましてはほぼ同規模の2,450平米ということで計画をしております。 五百川駅の周辺関係につきましては、まず、安全確保ということで、この西側に施設を設置し、将来の周辺開発に対応できるということで進めてまいりたいと考えております。また、先ほど申し上げました大橋・五百川線の改良等も併せて行うということで考えております。 その後でございますが、五百川駅周辺、さらには東側からのアクセス関係ということでございまして、現在、東側からはJRの下を通る隧道で行き来しているというような状況でございます。今後の五百川駅周辺の道路等の整備等につきましても、将来を含めて、どのような形でのインフラ整備が必要かということで、今後も地元のご意見等を伺いながら考えてまいりたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(三瓶裕司君) 10番、橋本善壽君。 ◆10番(橋本善壽君) ということは、もう一度確認させてください。 行く行くはこれから西口というか、五百川駅前は開発されますけれども、その後、東口のほうも、何かの機会で考えていきたいという考えはあるということでよろしいんでしょうか。 ○議長(三瓶裕司君) 建設部長。 ◎建設部長(永田達也君) 当面、西口の安全確保というふうなことで、進めてまいりたいと考えております。 ○議長(三瓶裕司君) 市長。 ◎市長(高松義行君) 大変申し訳ありません。答弁させていただきます。 まず、検討委員会を立ち上げました。そのときに、2つの意見がありました。1つは、東側を含めた全体での開発を考えるべきだというふうな意見が1つであります。もう一つの意見は、今かなり危険な状況にあると、まずはその危険な状況を回避するために、急いで工事を進めるべきだというふうな案が1つありました。その2つの意見を検討委員会の中で協議をさせていただいた中では、まずは危険回避に取り組んでくださいというふうな意見で、全体の意見が一致したところであります。 ですから、検討委員会の中で、決して総合的な開発を望まないということでございません。集まった皆さん方、全部、あそこは一体化の開発を考えるべきだというふうな考え方はありましたけれども、今回市が取り組んでおりますのは、その検討委員会の中で、まずはここを着手してくれというふうな、その意見に基づいてさせていただいているというふうなことでございます。 ですから、今後この工事が完成を、五百川の危険回避工事が完成をした暁には、また検討委員会の中で、どういうふうな形が必要かというふうなこと、これは今まで検討委員会で検討してきたことですから、まずは検討委員会でこれを引き継いでいって、次のステップに入っていく、そしてその案を持ちながら、地域の方々との話をしていくというのが順序ではないかというふうに思っておりますので、少し時間はかかるかもしれませんが、方向性としてはそういう方向性で進まなければならないと、それが検討委員会の答えだというふうに私は理解をしております。 ○議長(三瓶裕司君) 10番、橋本善壽君。 ◆10番(橋本善壽君) 五百川駅の東側にお住まいで駅を利用する方は、駅前が整備されると誰もが、なぜ東口も造ってくれなかったかなと、そういうふうに思うと思います。車の乗入れする場所と、線路上にですか、今架かっている陸橋を東まで延ばしてくれるだけで、駅東口ができるんだと誰もが思っているに違いありません。今後そういった計画は必要になってきます。それが実現すると、必然的に住宅地も増えてきて、駅周辺ににぎわいが出てきます。そんな日が一日でも早く実現することをご祈念申し上げて、私の一般質問を終わりといたします。 ○議長(三瓶裕司君) 10番、橋本善壽君の一般質問を終わることにいたします。 暫時休憩いたします。 再開は11時10分といたします。 △休憩 午前11時01分 △再開 午前11時08分 ○議長(三瓶裕司君) 休憩前に引き続き会議を行います。 それでは、日程に従いまして一般質問を続行いたします。 議長より申し上げます。 次の通告2番、磯松俊彦君の一般質問においては、農業委員会所属の質問も含まれておりますので、農業委員会事務局長の出席の許可申出があり、これを許可いたしましたのでご了承願います。----------------------------------- △磯松俊彦君 ○議長(三瓶裕司君) それでは、通告2番、議席1番、磯松俊彦君の一般質問を許します。 1番、磯松俊彦君。 ◆1番(磯松俊彦君) 議席1番、通告2番、みらい創和会の磯松俊彦です。さきに通告をしましたとおり、9月議会における一般質問を行います。 大項目1番、スマートインターチェンジ建設の推進についてです。 中項目1番、市道整備と連動した道路網形成のメリットは。 東北自動車道は、本宮インターチェンジと二本松インターチェンジの間の距離がやや空いており、沿線住民にとっては高速道路の利便性向上が課題になってきていたと思います。しかし、最近、大玉村において、スマートインターチェンジ建設推進の動きがあると聞いております。 そうした中で、本市と大玉村の間で連結しておりますドリームライン、本宮市の市道大山・松沢線でありますが、現在も整備が続いておりますこの路線ですが、建設時の白沢村当局による説明時において、新たなドリームラインの建設によって沿線開発が促進されるというもくろみであったのに対し、本宮市になってからも沿線開発は一向に進んでおりません。このことの原因について、市当局はどのように分析しておりますでしょうか、お伺いいたします。 ○議長(三瓶裕司君) 総務政策部長。 ◎総務政策部長(柴田久幸君) 大山・松沢線の整備によりまして、沿線の通学路の安全確保や国道4号線への短時間での接続など、沿線の利便度は向上していると考えております。しかしながら、民間開発による宅地造成や企業の立地等の開発が進んでいないというのも現状でございます。 企業の立地につきましては、白沢地区、土地の値段も安いということから、製造業の立地を期待しております。しかしながら、製造業の立地がございません。市として交通の利便性がいいことから、流通や物流のほうの立地が発生しておりまして、それは本宮インター周辺の土地を求める声が多いというのが現状でございます。 また、宅地の造成を見てまいりますと、市としまして、宅地造成奨励金など制度を設けておりますが、本宮地区や高木地区、荒井地区への宅地造成が進んでおります。これは駅や商店街への距離など、より利便性の高いところから順に開発が進められているということから、白沢地区の民間の開発、宅地造成並びに企業立地については進んでいないということが、一つの進まない原因になっているというふうに考えております。 ○議長(三瓶裕司君) 1番、磯松俊彦君。 ◆1番(磯松俊彦君) 今のお話にありますとおり、インター周辺において物流などの企業の動きがあるということであります。であるならば、やはりインターチェンジから遠いということがマイナス要因になっているのではないかとも思われます。 こうした状況を改善し、沿線産業の振興及び居住人口増を実現するため、市当局ではこれまでどのような対策を行ってこられたかということでありますが、また、宅地造成奨励金というようなことであったろうと思いますけれども、根本原因はやはり交通アクセスであったのではないかと思います。平成15年に旧白沢村と大玉村が建設して以降、一向に沿線開発が進んでおりませんこの路線であります。 そこで、市道大山・松沢線の延長線上と東北自動車道の交差する地点にスマートインターチェンジを建設して、高速道路から本宮市内へのアクセスを向上させることとした場合、本宮市への好影響はどのようになるものと考えているかについて、当局のご所見をお伺いいたします。 ○議長(三瓶裕司君) 建設部長。 ◎建設部長(永田達也君) 大玉村のスマートインターの誘致ということで情報が入っておりますが、現段階で具体的な建設時期、場所は未確定ということでございます。なお、7月に今後の検討のための調査を委託したというふうにお聞きをしているところでございます。このような状況下で、本市へのアクセス向上を考えるということはなかなか難しい状況ではございます。 しかしながら、高速道路から白沢地区へのアクセス時間が短縮するということでございますので、交流人口の拡大、地域の活性化が期待されるものであり、本市にもメリットがあるというふうなことで捉えております。 ○議長(三瓶裕司君) 1番、磯松俊彦君。 ◆1番(磯松俊彦君) 大玉村におけるスマートインターチェンジ建設が実現される場合、それに合わせて市道高木・和田線の改修により、スマートインターチェンジからドリームラインを経由しての高木地区へのアクセスも向上させることができると考えますが、市では、スマートインターチェンジ建設と市道整備を連動した道路網形成のメリットについてどのようにお考えでしょうか、お伺いいたします。 ○議長(三瓶裕司君) 市長。 ◎市長(高松義行君) 磯松議員に答弁させていただきます。 ただいま建設部長からも話がありました。これはまだはっきりしていません。厳密に言うと、できるかできないかもまだはっきりしていないということであります。そのことに関して、そこにちょっと後段の部分で部長が、もしできればというふうな話がありましたけれども、その話は申し訳ありませんが避けさせていただきたい。大玉さんで今まで進めてきた中で、テーブルの上にのって、これからどうするかという話であります。それがある程度表にのってきた段階の中で、じゃ、本市としてどういう形をとってくるかというふうなことになろうかというふうに思っておりますので、その辺についての詳しい答弁は避けさせていただきたいと思います。ご理解よろしくお願い申し上げます。 ○議長(三瓶裕司君) 1番、磯松俊彦君。 ◆1番(磯松俊彦君) このドリームラインと連結している市道高木・和田線ですが、先月、市当局に、この路線にセンターラインが引けるかを確認いたしましたところ、センターラインを引くには幅員が不十分であるということが判明いたしました。この路線の幅員が不十分であることにより、市道大山・松沢線から人口集中地区である高木地区への接続路線において、通行に関する利便性が悪いままであるように思います。 このことについて、市当局はどのようにお考えでしょうか、お伺いいたします。 ○議長(三瓶裕司君) 建設部長。 ◎建設部長(永田達也君) 高木・和田線でございますが、ドリームラインを経由いたしまして、和田地区と高木地区を結ぶ幹線道路となっております。 幅員につきましては、高木の駒込地区が6メートル、和田地区が5.8メートルということでございまして、センターラインを引く場合には最低6メートル以上の幅員が必要ということでございますので、現在、センターラインがない状況でございます。当然、センターラインを引く場合には道路の拡幅等が必要となってまいりますが、現在のところ、見通しの悪いカーブ等の部分について、蓋かけ整備するなどで対応しております。 今後につきましても、危険箇所の回避、部分的な改良というふうなことで対応をしてまいりたいと考えております。 ○議長(三瓶裕司君) 1番、磯松俊彦君。 ◆1番(磯松俊彦君) 先ほどの答弁において、見通しの悪いところを蓋かけ整備というふうにお話がありましたが、蓋かけの整備はまだ行われていないようなんですが、もし行うとすればいつ頃になりますでしょうか、お伺いいたします。 ○議長(三瓶裕司君) 建設部長。 ◎建設部長(永田達也君) 道路の整備につきましては、いろいろな路線でご要望いただいております。時期については、今ここで、いつというふうなことで申し上げられませんけれども、状況を確認次第、安全確保に努めてまいりたいと考えております。 ○議長(三瓶裕司君) 1番、磯松俊彦君。 ◆1番(磯松俊彦君) この市道高木・和田線についてですが、今般、道路の修繕がなされましたとおり、交通量は少なくありません。また今月においても、道路修繕が予定されております。そして、大型車の通行路にもなっております。問題はそれにとどまらず、現状、軽自動車ではみ出して走行している運転手も見られます。このような運転手の交通事故を想定した場合、センターラインがない現状では、自動車保険の過失割合において公正な判定ができないおそれがあります。 市当局では、こうした現状に対し、通行者保護の視点に立って、道路の安全性に関する調査を行い、交通安全に向けた方向性を打ち出していけるのかをお伺いいたします。 ○議長(三瓶裕司君) 建設部長。 ◎建設部長(永田達也君) 高木・和田線でございますが、先ほどから申し上げましているとおり、6メートル未満ということでセンターラインが設置されていないという状況でございます。 議員から、今、事故発生の際のお話いただきましたが、事故の場合、この状況によりまして過失が認定されるということでございますので、センターラインの有無に関わらず、適正に判断されるものと考えております。 市といたしましては、設置可能な場所についてはセンターラインを設置してまいっておりますが、現状で、この路線については設置できないということでございますので、維持管理等を今後も十分行っていきたいという考えでございます。 以上です。 ○議長(三瓶裕司君) 1番、磯松俊彦君。 ◆1番(磯松俊彦君) 実際にこの路線を通行してみると分かるのですが、センターラインというんですか、道路の中央をはみ出してくる車がかなりの確率であります。こういった状況は危険ですので、この状況を改善するような通行者保護、住民保護の視点に立った方向性というものを期待しております。また、市民にとって便利で安全な道路網の形成による良好な交通環境の実現が、安全で住みよい本宮市の実現、さらには移住定住環境形成の促進につながることを期待いたします。 次に、中項目2番、建設推進へ向けた大玉村との連携はです。 本年7月に行われた大玉村の村長選挙において、現職の押山村長が東北道スマートインターチェンジの村内での建設を公約にされて再選されました。このことにより、大玉村行政においてはスマートインターチェンジに関する議論が行われております。 つきましては、本宮市として、この動きがもたらす本市への影響をお伺いしたいところではありますが、先ほどの答弁にもありましたとおり、答弁を避けさせていただきたいということでありました。 つきましては、大玉村においてスマートインターチェンジが建設された場合、高速道路を経由した本市へのアクセス環境が改善されることになります。こうしたことを市政振興にどう生かしていくかということを、今後の市政への課題として議論することを考える予定はないかどうかについて、お伺いします。 ○議長(三瓶裕司君) 総務政策部長。 ◎総務政策部長(柴田久幸君) スマートインターのおただしでございますが、まだ大玉村のほうからも、本市における協議もなされておりませんし、村の中でも、まだ5年、10年かかるんじゃないかという話も聞いております。 今後、大玉村のその建設の状況を見守りたいと思いますが、仮定の話になりますが、大玉村のどこに造るかによって、本市に与える影響って変わってくるのかなと思います。白沢地区に関しては、インターチェンジがそばにできるということで利便性の向上になりますけれども、逆に高速道路を使って南に行く方については、今まで本宮市から乗っていたものを大玉村から乗る形になりますので、本宮市を通過しないということになります。そうすると、経済面でも観光面でも影響は考えられますので、そこにつきましては、実際にこの話が具体化されたときに、本市としても考えていきたいと考えています。 ○議長(三瓶裕司君) 1番、磯松俊彦君。 ◆1番(磯松俊彦君) このスマートインターチェンジの議論が促進され、スマートインターチェンジがやがて設定されることにより、本宮市から東北自動車道へのアクセス環境が向上し、企業の参入を促し、市内労働環境及び居住環境の改善が促進されることにより、移住定住の動機づけになることを期待するものです。 次に、大項目2番、農業及び商工業の振興についてです。 中項目1番、遊休農地対策はです。 本市における農地問題においては、遊休農地の状況は既に深刻であり、耕地も高齢の農業者の方々が担っておられる現状であります。この貴重な耕地を守っていく努力が、今、必要な時期でありますが、後継者問題も存在しており、今後の見通しもまた決して明るくはありません。地区によっては、雑草が生え放題な遊休農地が連続する箇所も見受けられます。場所によっては、まるでそこが林になったかのような荒廃農地まで散見される状況となっておりますが、市内における遊休農地及び荒廃農地の面積について、1号遊休農地と、それ以外の荒廃農地の面積及び面積の推移について、お伺いいたします。 ○議長(三瓶裕司君) 農業委員会事務局長。 ◎農業委員会事務局長(橋本信人君) それでは、農業委員会のほうより答弁させていただきたいと思います。 まず、1号遊休農地と荒廃農地につきましては、毎年8月から9月にかけまして農地パトロールを実施をしております。その中で、利用状況調査を実施をいたしまして、調査を行っております。まず、1号遊休農地の過去3年間の推移になります。平成30年、約140ヘクタール、令和元年、約150ヘクタール、令和2年、約89ヘクタールになります。続きまして、荒廃農地になりますが、平成30年、約551ヘクタール、令和元年、約548ヘクタール、令和2年につきましては約554ヘクタールになります。 なお、1号遊休農地が令和2年度におきまして大きく減少している理由でございますが、以前、一般質問で答弁させていただいておりましたが、一部の地区で、過去1年以上、農作物の作付がされていない、さらに草刈りや耕起などをして維持管理行為がされているものも1号遊休農地として計上をしていたため、約60ヘクタールになりますけれども、減少していると、そちらを誤っていたというようなことになります。 以上になります。 ○議長(三瓶裕司君) 1番、磯松俊彦君。 ◆1番(磯松俊彦君) このように再生不能な遊休農地、荒廃農地があるにもかかわらず、本市においては山林を切り崩し、太陽光パネルを設置されている事例も目立ちます。むやみに山林を開発対象として、これを伐採すれば、山林の持つ保水能力の低下につながり、豪雨時等による災害発生の危険性が増加していきます。 市当局は、このような山林伐採の現状についてどのように認識されていらっしゃいますでしょうか、お伺いいたします。 ○議長(三瓶裕司君) 産業部長。 ◎産業部長(渡辺清文君) 現在行われております山林の開発につきましては、林地開発届出の下、事業を進められておりますが、森林の持つ水源涵養、山地災害防止、木材等生産機能の維持活用についても考えられることから、適正な森林環境維持のために、関係機関と連携して注視してまいりたいと考えております。 ○議長(三瓶裕司君) 1番、磯松俊彦君。 ◆1番(磯松俊彦君) 遊休農地の問題の解決に向けては、市民の皆さんがこの問題の深刻さを明確に認識し、市民生活の問題として捉えるための動機づけが求められていると思いますが、市当局におかれましては、市内における広大な荒廃農地の存在の他用途への転用の可能性についてどのようにお考えでしょうか、お伺いいたします。 ○議長(三瓶裕司君) 農業委員会事務局長。 ◎農業委員会事務局長(橋本信人君) それでは、荒廃農地につきましては先ほど申し上げましたが、3年前より若干増加はしている状況にありますが、ほぼ横ばいではございます。 まずは、遊休農地の発生防止・解消を図っていくということで、優良農地を確保をしていきたいと、そのように考えています。また、荒廃農地にならないように、農地利用の最適化、集積、集約を図っていくというふうにしていきたいと思います。それでも荒廃農地となってしまった場合、農地所有者の意向が山林や原野などへ地目を変更したいというような場合とか、そのほかの用途で利用したいというような場合につきましては、現況確認証明願を提出をしていただくと。それで、農業委員会のほうで、国等の判断基準を用いまして、非農地の決定をしていくというようなことになると思います。よろしくお願いします。 ○議長(三瓶裕司君) 1番、磯松俊彦君。 ◆1番(磯松俊彦君) 耕作放棄地の現状を皆さんに認識していただくという面では、教育面では小学生の地域学習の題材にもなり得ると思います。また、市民の皆さんにとっての動機づけとしては、ポスターコンクールの開催など、様々なアイデアがあると思います。私たちが食べている日本の米作りが、今、危機に瀕しているという意識の共有が大切だと思います。市当局におかれましては、このような山林伐採や遊休農地と荒廃農地の現状に関する市民の問題意識醸成、関与の動機づけにつながる認知度に関する取組に関してどのように認識していらっしゃいますでしょうか、お伺いいたします。 ○議長(三瓶裕司君) 農業委員会事務局長。 ◎農業委員会事務局長(橋本信人君) まず、山林伐採とか遊休農地の面積、あと荒廃農地の面積等につきましては、1号遊休農地の総面積につきましてはホームページのほうで公開をしてございます。それ以外につきましては、ホームページや農業委員会だより、広報紙等では公開はしていないというような状況でございます。また、地図情報に荒廃農地、遊休農地等を可視化したような地図情報は、公開は今のところしてございません。そのほか農地転用、あとは現況確認証明等につきましてはホームページ等で公開、さらには農業委員会だよりでお知らせをしているというようなことでございます。 まず、農地所有者につきましては、自己所有の遊休農地とか荒廃農地について把握はしておりますが、可視化した情報は公開していないため、市民の認知度につきましては決して高いとは言えないというふうに思っております。さらに、学校等での啓発等も行ってはいない状況でございます。 農業委員会としましては、遊休農地で荒廃農地の状況を把握することにつきましては、市内の農地の状況を踏まえながら、今後の農地の利活用を図るために、非常に重要であると認識しております。 以上です。 ○議長(三瓶裕司君) 1番、磯松俊彦君。 ◆1番(磯松俊彦君) 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構によるグーグルアースを用いた荒廃農地の可視化マニュアルなどがあります。このような遊休農地、荒廃農地の可視化アイテム活用の効果についての認識、また取組の方向性について、お伺いいたします。 ○議長(三瓶裕司君) 農業委員会事務局長。 ◎農業委員会事務局長(橋本信人君) グーグルアースを用いた荒廃農地の可視化マニュアルというものになるかと思います。こちらにつきましては、国・県からは通知がございません。そのため農業委員会事務局のほうでも、この存在自体は知らなかったということでございます。 このマニュアルにつきましては、荒廃農地の状況を地図上に正確に把握できるための手法をまとめたものと解釈をしてございます。現在、農業委員会では、農地利用状況調査を行いまして、遊休農地及び荒廃農地の位置を可視化した地図につきましては、市で所有してございます地籍情報システムと連携をしまして、農地台帳システムというものを導入して、活用して作成をしてございます。荒廃農地を可視化した地図につきましては、農業委員、あと農地利用最適化推進委員に公表をして、そちらで調査、集積、集約等を行っていただいている状況です。 遊休農地、荒廃農地の可視化アイテムを活用する公開につきましては、農地の現状を把握できることと認識をしてございます。ただし、グーグルアース・プロに新たにデータを入力しなければならないということがあります。公開までの時間と労力をかなり要するものと考えてございます。 遊休農地や荒廃農地の場所を可視化することは、農地の最適化を推進する上で重要であるため、引き続き市で所有しております農地台帳システムを中心としながら、実施をしていきたいと考えてございます。 以上です。 ○議長(三瓶裕司君) 1番、磯松俊彦君。 ◆1番(磯松俊彦君) 現在、市で運用しております農地台帳システムによる情報を市民の皆さんに公開するようなことはお考えでしょうか、お伺いいたします。 ○議長(三瓶裕司君) 農業委員会事務局長。 ◎農業委員会事務局長(橋本信人君) 農地台帳システムについては、これはホームページ上で公開するシステムではございませんので、公開することはできません。ただ、人・農地プランの話合い運動、話合いとかがございます。その際には、その地図を打ち出しまして、役員等に見ていただいて、さらには農家の皆さんとかにも見ていただいて、集積、集約に役立てていくというようなことで利用はしていきたいというふうに考えてございます。 以上です。 ○議長(三瓶裕司君) 1番、磯松俊彦君。 ◆1番(磯松俊彦君) ホームページ上で公開することができない事情は了解いたしました。ただ、そのプリントアウトしたものですね、それに関しては、ぜひ積極的に活用していただきたいというふうに考えております。 遊休農地や荒廃農地発生の一因として、高齢などの理由ということにより事業継続ができない農業者と耕作したい農業者の情報交換が不十分であるということがあります。遊休農地の可視化及びチラシなどによる情報の配布が、この問題の解決に一役買うと思いますが、ご所見をお伺いいたします。 ○議長(三瓶裕司君) 農業委員会事務局長。 ◎農業委員会事務局長(橋本信人君) 遊休農地、荒廃農地を可視化した地図につきましては、農業委員、さらには農地利用最適化推進委員のほうで利用をしまして、農地の最適化に役立てていただいてございます。所有者の農業経営の意向などを反映した地図を各地区ごとに作成しまして、先ほども申し上げましたが、人・農地プラン実質化に向けた集落での話合いの場で利用をしているところでございます。 インターネットを利用したり、チラシ等による周知、かなりの情報になりますので、こちらについては、チラシについては考えてございません。ホームページ、インターネットにつきましても、先ほど申し上げたとおりでございます。 農地所有者と農地担い手が参加した地域農業の将来の設計図となる人・農地プランの実質化に向けまして話合いの支援をしまして、農地の利用、集積、集約化を推進をしていきたいと考えてございます。 以上です。 ○議長(三瓶裕司君) 1番、磯松俊彦君。 ◆1番(磯松俊彦君) 可視化ですね、こうした取組に関しては、農地利用最適化推進委員と農業委員の方がご存じであるという状況ですね。やはり農業関係者以外には、この問題が認識されていないという状況が、一つの議論が不足しているという問題にもつながっているのかと思いますので、今後の取組に期待しております。 本宮市内においては、また耕地を借り、耕作されていらっしゃる多くの方々がいらっしゃいます。こうした耕作者の方のご尽力によって、市内遊休農地の拡大防止がなされているのも、また事実ではないかと思います。 そこで、市内におけるこうした事例の設定件数と、借地において耕作がなされている耕地の面積についての現状をお伺いいたします。 ○議長(三瓶裕司君) 農業委員会事務局長。 ◎農業委員会事務局長(橋本信人君) それでは、市内の耕作目的による農地の借地状況、利用権の設定になりますけれども、申し上げたいと思います。 令和3年8月末時点での数字になります。まず、利用権設定面積でございますが、約402ヘクタールになります。筆数にしまして2,799筆でございます。あと、利用権の被設定者、耕作している方になりますが、207名というような状況でございます。 以上です。 ○議長(三瓶裕司君) 1番、磯松俊彦君。 ◆1番(磯松俊彦君) 借地において耕作をされている方々が、実質、遊休農地化を防止しているという現実には、遊休農地の拡大防止という公益性があると思いますが、市のご認識をお伺いいたします。 ○議長(三瓶裕司君) 農業委員会事務局長。 ◎農業委員会事務局長(橋本信人君) まず、農業経営基盤強化促進法第18条第1項に基づきまして、この農地利用集積計画につきまして決定をしてございます。そして、農地の利用権を設定しているというような状況でございます。利用権設定等によります耕作のための借地につきましては、農地の利用集積、集約化が図られまして、遊休農地の拡大防止のために大きな効果を発揮していると考えております。農業の健全な発展に寄与していると考えてございます。 今後も農地利用の利用権の設定等によります農地の利用集積、集約化を図っていきたいというふうに考えてございます。 以上です。 ○議長(三瓶裕司君) 1番、磯松俊彦君。 ◆1番(磯松俊彦君) 借地において耕作をされている方々が、実質、遊休農地化を防止しているという現実を支え、応援する取組の一助として、水利費の補助を企画することが有効ではないかと思いますが、市当局のご認識をお伺いいたします。 ○議長(三瓶裕司君) 産業部長。 ◎産業部長(渡辺清文君) 市では、意欲のある農業者に対しまして、機械購入等の補助などの各補助制度により支援を行っております。 水利費につきましては、各農業者が負担するものと認識しておりまして、補助の対象とすることは考えておりません。 ○議長(三瓶裕司君) 1番、磯松俊彦君。 ◆1番(磯松俊彦君) 遊休農地の問題は、本宮市全体の問題、市民全体の問題であるとして捉え、有効な対策により拡大防止の効果が上がっていくことを期待するものです。 中項目2番、商工業者支援策はです。 新型コロナウイルス感染症の流行による、市内においても感染者は頻繁に発生しております。企業、とりわけ医療関係や飲食業など防疫が信用に関わる業態では、クラスターが発生した場合、取引関係及び営業に深刻な影響が及んでしまいます。市内各事業所におかれましては十分に注意されていると思いますが、市行政としては、それでも感染者が発生してしまうことを想定し、対策を企画する必要があると存じます。 そこで、市内企業に複数の感染者が出ないような対策として、企業側にどのような対応を行えますでしょうかというところで、市の取組の在り方についてお伺いいたします。 ○議長(三瓶裕司君) 産業部長。 ◎産業部長(渡辺清文君) 企業への対策ということでございますが、市として接客を伴う中小企業者に対しまして、アクリル板の設置や消毒液等の購入などの経費に係る補助金の交付、また感染対策を行っている中小企業者に対しまして、新しい生活様式実施中のステッカーの交付など、また、企業や従業員向けに、感染症対策の徹底を呼びかけるチラシやポスターを作成しまして、そちらを配付して感染対策を行っていただきたいというふうな周知を行っております。また、市や県・国の支援制度等に関します情報の提供等を行っておるところです。 ○議長(三瓶裕司君) 1番、磯松俊彦君。 ◆1番(磯松俊彦君) 市ではこれまで、新型コロナウイルス感染症対策として食べて得得キャンペーンなどを行ってきましたが、5月末のキャンペーン終了後も夏にかけて感染者は減るどころか増加しております。市内商工業者の皆様も不安が尽きないものと思います。 そこで、市では、新型コロナウイルス感染症の流行から来る商工業への悪影響への対策へ向けて、今後、市独自の企画を行っていけるのかについて、お伺いいたします。 ○議長(三瓶裕司君) 産業部長。 ◎産業部長(渡辺清文君) 今現在、県内では非常事態宣言を県が発しまして、各種飲食店とかの要請とか、あと移動制限とかを行っているところです。市内における事業者の状況やニーズを踏まえつつ地域経済活動を守るため、効果的な事業者への支援等、支援策の検討を行っているところでございます。 ○議長(三瓶裕司君) 総務政策部長。 ◎総務政策部長(柴田久幸君) コロナ対策の支援策としまして、国のほうから交付金の追加内示が来ております。 現在、市としまして、効果的な支援策の検討を行っておりまして、事業者に対する直接的な支援策ということで、現在検討しております。まとまり次第、ご相談させていただきたいと思いますので、よろしくお願いします。 内示いただいた地方創生臨時交付金の金額でありますが、本市では2,661万9,000円でございます。今までの交付金の額と違って少ない金額になりますので、これに一般財源を加えまして、効果的な支援策を考えていきたいと考えています。 ○議長(三瓶裕司君) 1番、磯松俊彦君。 ◆1番(磯松俊彦君) 昨年から続く新型コロナウイルス感染症の流行収束が見通せない現在、市民のため、今、緊急に必要な政策は何かを踏まえた政治が必要だと思います。そうした政策の具体的な実行に期待してまいります。 大項目3番、社会教育の充実について、これは社会と教育の関係及び社会教育の在り方についてです。 中項目1番、将来の本宮を見据えた教育のあり方はです。 本宮市には、公立小学校が7校、中学校が3校あり、児童・生徒の皆さんは元気に学校に通っていることと思います。中には既に在籍生徒が少ない学校もありますが、市の将来的な人口維持には、市内の小・中学生がなるべく地元で活躍していける市の状況を形成していくことが大切であろうと存じております。 学校運営に当たる教育部の皆さん、教育現場に立つ先生方におかれましては、児童・生徒の一人一人が将来、本宮市を支えていくという将来像を見据えたイメージを持っておられることと存じますが、そこについてお伺いいたします。 ○議長(三瓶裕司君) 教育長。 ◎教育長(松井義孝君) それでは、今の件でございますけれども、イメージとしてという話でございますけれども、本宮市の教育振興基本計画というのがございます。その中では「笑顔あふれる共育のまち もとみや」、この「共育」というのは共に育つという漢字を使っておりますけれども、その中で、目指す子ども像というのがございます。子ども像として、「自分のよさや可能性を発見し、夢に向かう力が強い子」ということで掲げております。 具体的には、子どもたちがこの成長段階におきまして、まずは家庭、そして学校、地域と、様々なその集団の中でいろんな人と出会う、そして数多くの体験を積んでいくことになる、そういう過程の中で、子ども自身が自分のよさに気づく、私はこれができるな、これは楽しいな、これはやってみたいな、そういうふうな自信、そして自己肯定感を育み、持たせるということが、将来に対しての自分の夢を持つ一つのきっかけになる、抱く、そういうふうなものになるかと思います。また、そういう力を育む、行動できる力を育てていきたいというように考えております。 その中で、その体験の場とか、いろんな出会いの場、やはりそれは一つは地域並びに本宮市、その中での関わりということが大変重要でございますので、本宮市に住む者として、自分の果たす役割、そういうものを感じ、実践していく、社会人として活躍する人材を育てていきたいというふうに思います。 根幹にあるのは、私は人のために役立っているんだなと、これをすることによって楽しいなというふうな感謝の気持ちも含めて、子どもたちの教育活動を進めていきたいというふうに思っております。 以上でございます。
    ○議長(三瓶裕司君) 1番、磯松俊彦君。 ◆1番(磯松俊彦君) 市内中学校の今春の進路の実績を見ますと、本宮地区と白沢地区で、いわゆる進学校の合格実績に違いがあるように見えます。また一方で、進学先傾向を総合する限りでは、高校進学に当たって職業観が形成されているのかというふうな感想も持ちました。もちろん進路は各自の人生であり、各生徒において決断するべきものですが、地区によっては、進路指導成果によってこれに違いが出るとなれば、子育て環境に違いが出るというふうに受け止められることになり、市の目指す移住定住促進の環境づくりにも影響が及ぶのではないかと思うわけですが、当局のご見解をお伺いいたします。 ○議長(三瓶裕司君) 教育部長。 ◎教育部長(菅野安彦君) まず、おただしの中に進路指導というお言葉ですが、地域における進路指導の違いはないというふうに認識しております。 学力の差につきましては、年度によって当然人が替わりますので違いはあるわけでございますが、進路につきましては、将来の進路ですね、その後も見通して進学校を選択しているという現状でございます。必ずしも成績上位の子どもたちが進学校を選択するわけではないというふうに認識しております。その辺は保護者とも、十分学校と話合いをしながら、進路指導を行っているという現状です。 また、居住地の促進ですね、いわゆる移住定住の促進には影響はないというふうに認識しております。 以上です。 ○議長(三瓶裕司君) 1番、磯松俊彦君。 ◆1番(磯松俊彦君) 進路指導は本人の人生の選択を支援することであり、結局は本人の選択になるわけです。一方で、また、生徒の将来の選択を考える材料としては、現実社会において、職業能力が求められるということを認識させる取組が必要ではないかと思いますが、職業に関する指導についての学校の取組をお伺いいたします。 ○議長(三瓶裕司君) 教育部長。 ◎教育部長(菅野安彦君) 学校における職業指導でございますが、強いて今回挙げますのは、3つほど例示させていただきたいと思うんですが、まず1つ目としては、小学校、中学校とも職場見学、それから体験学習をカリキュラムのほうに位置づけているところでございます。 2つ目といたしましては、中学校におきましては、市内の事業所で職場体験ですね、実際に伺って、その職を経験するというような授業を実施しております。 現在、この2つの事業とも、コロナの関係でなかなか実施が難しいところなんですが、今年はこの2番目の職場体験に代わりまして、学校のほうにおいでいただいてお話を聞くという、職業人に聞く会というのを昨年度と今年度、実施しているところでございます。 3つ目ですが、子どもたちの将来の職業に関して明確な目標をだんだん持っていってもらうという方法の一つとして、これは県全体で取り組んでいるものなんですが、キャリア・パスポートという、うちのほうではマイノートというふうに呼んでいるんですが、それぞれ年度最初に自分の生活についての目標を掲げまして、最終的に学期の最後に自分の成績を振り返ったり、それから目標の達成度なんかを振り返るというものを小学校、中学校、9年間実施しているところでございます。当然、低学年のうちは職業という意識ではございませんが、上の学年になるに従って、中学生になりますと、将来の見通しを持たせまして、それぞれの将来設計に役立てているというような授業を行っております。 以上です。 ○議長(三瓶裕司君) 教育長。 ◎教育長(松井義孝君) あと、また補足させていただきます。 あと、今の高校におきましては、多様な学科が今出てきております。例えば県北、県中南ですと、情報ビジネス科とか、経営ビジネス科とか、会計ビジネス、あとはデザイン学科とか、あとはほかに流通経済学科等々、いろんな将来にわたってのそういう高校による科が出てきておりますので、それらについては、もう中学校2年、3年のほうから、各高校の進路担当者の先生に来ていただいて、うちの学校にはこういう科がありますよ、こういうのをやっていますよというふうなことを生徒並びに保護者に伝える機会を設けまして、今後、進路選択などの時間を確保しております。そして、中学校でのキャリア教育、職場体験というのを実際しておりますので、中学校と高校の接続というのも加味しながら進めていきたいというふうに考えております。 以上でございます。 ○議長(三瓶裕司君) 1番、磯松俊彦君。 ◆1番(磯松俊彦君) また生徒は、将来仕事をして生計を立てるという課題に直面することになるわけですが、こうした現実への対策、取組事例として、例えば市内の学校卒業生からの意見を活用するなど、卒業生が実際に社会生活をしている中で出てくる意見を教育活動にフィードバックさせていくような取組のアイデアが何かございましたら、お伺いいたします。 ○議長(三瓶裕司君) 教育部長。 ◎教育部長(菅野安彦君) おただしの卒業生のアンケート等については、現状、実施していないところでございます。ただ、それに代わりまして、中学生の進路学習の一つといたしまして、高校在学の卒業生をお招きして高校生活の話を聞いたり、それから、それぞれの各校から出ます教育実習ですね、先生になりたいなんていう方、学校に参りますので、そういった方から、どうして先生を選んだのかななんていう話を聞いたりして、そういった場を設けて、職業観の形成の一つとしているところでございます。 以上です。 ○議長(三瓶裕司君) 1番、磯松俊彦君。 ◆1番(磯松俊彦君) 児童・生徒は学校生活を終えれば、いずれは必ず社会に出ていくことになります。先ほどのご答弁にありましたとおり、社会人の方から現実の社会生活を聞かせるなどの取組は非常に有効であろうかと思います。 また一方で、本市内の小・中学校における社会経験がある先生方の在籍についての現状と、経験を生かした生徒指導などの配置活用の方向性についてお伺いいたします。 ○議長(三瓶裕司君) 教育長。 ◎教育長(松井義孝君) 今、市内小・中学校における社会経験がある先生方の在籍ということでございましたけれども、7校に13名の方が、教師になる前に民間会社等に勤めていたという経験がございます。 その先生方、特に学校の場合は免許で動くものですから、例えば中学校は中学校の国語とか担当教科がございます。特別に何かポシジョンを設けるとか、そういうことはございません。ただし、そういうより広い経験のこと、そういうふうなことを例えば道徳の時間など、こういうふうな、先生はこういうことをしてきたんだよとかいうふうな話をしてもらうとか、職業選択する場合にこういうことで迷ったとか、そういうふうな形で子どもたちの前で話をしてもらうとか、授業参観等でそういう時間を持つなどして、子どもたちのアドバイスなどなどを行っていると、そういうことでございます。 以上でございます。 ○議長(三瓶裕司君) 1番、磯松俊彦君。 ◆1番(磯松俊彦君) 本市の将来を担う児童・生徒の育成に改めて期待いたします。 次に、中項目2番…… ○議長(三瓶裕司君) 磯松俊彦君、よろしいですか。 議長より申し上げます。 1番、磯松俊彦君の一般質問の途中ですが、昼食のため、ここまでで一旦中断することとし、再開後、1番、磯松俊彦君の一般質問を続行することといたします。 暫時休憩いたします。 再開は午後1時といたします。 △休憩 午後零時02分 △再開 午後1時00分 ○議長(三瓶裕司君) 休憩前に引き続き会議を行います。 1番、磯松俊彦の一般質問を続行いたします。 1番、磯松俊彦君。 ◆1番(磯松俊彦君) では、中項目2番、運動施設や公園整備の考え方はです。 先月、白沢庭球場を見る機会がありましたが、修理中とのことでした。市内のテニスコートは、白沢庭球場と高木の本宮運動公園テニスコート、合わせて9面あります。人口約3万人の本宮市として充実していると思いますが、このような充実した運動施設をまちおこしにつなげる取組についてお伺いいたします。 ○議長(三瓶裕司君) 教育部長。 ◎教育部長(菅野安彦君) 議員おただしの運動施設につきましては、本宮市、ご存じのとおり県のほぼ中央部に位置しておりまして、交通の便もよいことから、市外の方の体育館利用、それから市民プール、野球場、そして、今、おただしのありました庭球場など、スポーツの利用が多い状況になっております。 テニスコートですが、現在、本宮運動公園の庭球場、5面あるんですが、そのうちの2面の改修と管理棟の改修工事を、今、実施中でありまして、来年1月末には完成の予定です。 もう一つ、白沢の庭球場ですが、こちらも貼り替え工事を実施しておりまして、こちらは今月、9月末までに4面完了の予定です。合わせて6面、今度、新たにリニューアルして利用ができるというふうな状況であります。 こういったテニスコートを含めまして、市外にも知名度の高いグリーンパーク野球場などを含めまして、今後も引き続き、ホームページなどで広く周知を行いまして、本宮市の魅力向上のPRを行っていきたいというふうに考えております。 以上です。 ○議長(三瓶裕司君) 1番、磯松俊彦君。 ◆1番(磯松俊彦君) 白沢庭球場と高木のテニスコートの予約は別申込みと伺ったことがありますが、市民から見れば予約システムが共通であるということからすれば、どちらの窓口からでも、市のテニスコート利用を申し込めたほうが利便性は向上するものと思われます。 当局におかれましては、市内体育施設を利用しやすくするための取組と今後の方向性について、どのように捉えておいででしょうか。お伺いいたします。 ○議長(三瓶裕司君) 教育部長。 ◎教育部長(菅野安彦君) テニスコートの利用の申込みの方法ですが、現在、空き状況、空いているかどうかの確認につきましては、総合体育館、それから白沢公民館とも同じシステムを利用しておりまして、確認できるようになっております。 ただ、申込みの受付につきましては、それぞれやっていたものですから、今後、予約の受付をどちらでもできるように、さらに中央公民館を含めた3か所でできるような形で体制を整備してまいりたいと考えております。 以上です。 ○議長(三瓶裕司君) 1番、磯松俊彦君。 ◆1番(磯松俊彦君) 先月の全員協議会において、英国庭園の充実を企画されていると伺いました。その目的は、英国庭園利用者の利便性向上とさらなる魅力の発信と伺いました。施設の整備に向けて、現在考えていらっしゃる予算額とその財源についてお伺いいたします。 ○議長(三瓶裕司君) 建設部長。 ◎建設部長(永田達也君) 英国庭園のイベント広場の整備費用ですが、先月の全員協議会でも申し上げましたとおり、整備費としては約9,000万円、そのほか、設計と工事監理で670万円ほどを計上しております。 財源といたしましては、事業費の95%を県の振興基金による事業債ということで見込んでいるところでございます。 以上でございます。 ○議長(三瓶裕司君) 1番、磯松俊彦君。 ◆1番(磯松俊彦君) 今回の英国庭園の追加整備により利便性が向上するとのことですが、これがどのような入場者数の増加、さらには移住定住の促進につながるのかについてお伺いいたします。 ○議長(三瓶裕司君) 建設部長。 ◎建設部長(永田達也君) 今回の整備につきましては、庭園前の砂利敷き駐車場のイベント広場としての整備、さらには砂利敷きの第5駐車場の舗装を予定しております。 英国庭園につきましては、市内外から多くの方に来場いただきまして、休日や夏休みの時期は駐車場が満車となっております。また、しらさわグリーンパーク野球場で野球が開催される際、野球関係者、保護者の方で駐車場が満車になっているというような状況でございます。 今回のイベント広場の整備につきましては、ウィリアム王子にちなんだ愛称の使用を英国王室から認めていただいた公園であります、プリンス・ウィリアムズ・パーク英国庭園の施設を充実することによりまして、庭園の魅力のさらなる向上につながるということで、来場する方、さらには野球関係で来場する方に広く英国庭園をPRするということで、魅力的な公園があるということで、将来の移住定住の促進につながっていくものというふうに考えております。 以上です。 ○議長(三瓶裕司君) 市長。 ◎市長(高松義行君) 移住定住までは、ちょっと飛躍し過ぎだと思います。そうつながれればいいなと思っていますが、まずは交流人口の増加、そこを目指していきたいと思いますし、予算も目的も全員協議会のときによく説明をさせていただいたと思いますが、あそこはしらさわグリーンパーク野球場の駐車場としても使いますし、両方利便性が高まるようにというふうなことでの今回の予算計上でございます。 不明な点ございましたら、議員の活動としてお調べをいただければと思います。よろしくお願いします。 ○議長(三瓶裕司君) 1番、磯松俊彦君。 ◆1番(磯松俊彦君) 入園者の増加というものを目指していらっしゃるのであれば、入園者数のカウントなどによる成果の判定も必要ではないかと思うわけでございます。現在においては、目立たないような来客カウンターも販売されているようですが、こうした装置の導入についてのお考えをお伺いいたします。 ○議長(三瓶裕司君) 建設部長。 ◎建設部長(永田達也君) 来客カウンターですが、以前、設置について検討した経過があるという状況でございます。しかしながら、屋外ということで、屋根もない部分への設置ということで、適した装置がなかったということで現在に至っている状況でございます。 ○議長(三瓶裕司君) 1番、磯松俊彦君。 ◆1番(磯松俊彦君) 時期的にも、その当時から少したっているのかと思いますので、今後の検討の取組に関しては期待いたします。 また、この件に関しましては、6月議会において、市部局による協議があったと伺いました。全員協議会での説明は8月20日にあり、25日には議員に対して9月定例会の補正予算議案が配付されました。この段取りからは、少し協議時間を確保する十分な見通しが取れたのではないかと思いましたが、ご所見をお伺いいたします。 ○議長(三瓶裕司君) 建設部長。 ◎建設部長(永田達也君) 今回の整備エリアでございますが、以前から英国庭園整備、当初から検討をしておりました。しかしながら、西側の砂利敷きの駐車場には、周辺の表土、除染の表土の土のうが埋まっていたということで、こちらが平成30年に搬出されたものでございます。当初より、英国庭園のイメージに合った整備ということで検討していたところでございますので、検討時間が不十分であったとは考えておりません。 以上でございます。 ○議長(三瓶裕司君) 1番、磯松俊彦君。 ◆1番(磯松俊彦君) 市部局における検討時間は十分であったということでありますが、議会とのやり取りというものを含めた見通しというのはどうだったのかなというところでございました。やはり、議会対応、ほかにも業務があるでしょうから、日常業務を含めて十分な見通しが取れた業務の段取りというものがあればよかったのかなと思うところであります。 また、今回の企画は英国庭園開設5周年記念事業とのことですが、公の場における協議がなされることを踏まえた事務の段取りが今後も期待されるのではないかと思いますが、そういったところにおけるご所見をお伺いいたします。 ○議長(三瓶裕司君) 総務政策部長。 ◎総務政策部長(柴田久幸君) 今回の英国庭園の整備につきましては、全員協議会でも1回お話しさせていただきましたが、今議会の議案としてのっておりますので、その場でご審議をよろしくお願いしたいと思います。 ○議長(三瓶裕司君) 1番、磯松俊彦君。 ◆1番(磯松俊彦君) 本市としましても、市への移住定住の促進に向け、移住希望者に伝わるように、本宮市に英国庭園ありという魅力を発信するには、観覧者から見て英国の雰囲気を感じることができる施設の増設、整備を行う上では様々な事例を参考にする必要があると思います。 そのための選択肢として、例えば、英国に関する常設展示用の建造物については、天栄村にありますブリティッシュヒルズなど参考にし、また検討することもできるのではないかと思いますが、そういったほかの事例を参考にするということに対してのお考えをお伺いいたします。 ○議長(三瓶裕司君) 市長。 ◎市長(高松義行君) 造る際に十分に参考にさせていただきながら、造らせていただいております。議員、何かご提言がありましたらよろしくお願い申し上げます。 以上です。 ○議長(三瓶裕司君) 1番、磯松俊彦君。 ◆1番(磯松俊彦君) 十分に参考にしたというふうなご答弁でありましたが、一般観覧者として、素朴に見る限りにおいては、英国に関する常設展示の建造物がないというのは、いまいちインパクトに欠けるようにも感じます。 実際、移住定住、また本宮市の魅力をどう思うかというのは、外から来られた観覧者の皆様がどういうふうに判断するかですので、そのあたりを十分に踏まえた検討の在り方に期待するものです。 また、一方で、市内岩角農村公園においては、最近まで整備がなされておらず、荒廃地同様の状況になっていたところであります。市民の税金で整備した公共施設が未整備であった理由についてお伺いいたします。 ○議長(三瓶裕司君) 産業部長。 ◎産業部長(渡辺清文君) 岩角農村公園の管理につきましては、除草作業、あと植栽の剪定などを業者に委託しまして、管理を行っております。 ただ、現在、使用できない箇所が1か所ございます。高台へ上る階段の踏み板部分が経年劣化によりまして、腐食のために使用禁止としているところがございます。この岩角農村公園につきましては、適宜除草、剪定等実施しまして、多くの方が利用できる公園として管理しておりますので、荒廃させているという認識はございませんが、今後も適正な維持管理を行ってまいりたいと考えております。 ○議長(三瓶裕司君) 市長。 ◎市長(高松義行君) まず、最初の英国庭園ですけれども、ブリティッシュヒルズと英国庭園を比べるって、どんなことですか。全く規模が違うし、コンセプトも違う。 それから、先ほど私お話を申し上げましたけれども、移住定住は目指していない、交流人口の増加を目指していますという話をさせていただきました。英国庭園で、プリンス・ウイリアムズ・パークで、移住定住を増やそうとは思っておりません。本宮市の魅力、それから、本宮市が今までやってきたことに対する思い、それが発信できればいいというふうに思っていますし、磯松議員はブリティッシュヒルズも当然おいでになられたでしょうし、あれをプリンス・ウイリアムズ・パークにどうやって造るんでしょうか。あそこは、議員ご存じだと思いますけれども、ロンドンのホランド・パークの福島ガーデンとの姉妹ガーデン、その公園をしっかりとコンセプトの中に入れてやっているつもりです。 ですから、あの公園を造ったときも、英国大使館の庭師をされていた方にちゃんとコーディネートをしていただきましたし、英国庭園もイギリス、それから日本の英国庭園、十分に参考にさせていただいたつもりであります。 ただ、一部の、ブリティッシュヒルズの一部の庭を参考にさせていただくということは、当然ございますけれども、あのブリティッシュヒルズとプリンス・ウイリアムズ・パークは私は比べるに値しないものだと、ブリティッシュヒルズは広大で建物もいっぱいあって、そことうちのプリンス・ウイリアムズ・パークは全く違うということを、まずご認識いただきたいなと思います。 それから、岩角農村公園であります。立派な公園を造られました。ただ、地元の方々とあの公園は何に使うんでしょうかという話をまずしっかりとしないといけません。私もこの間、農村公園、全部歩かせていただきました。非常にいいところです。ただ、水の便もなければ、平地で休むところもない、どうやってここで遊ぶんだろうな、子どもたち遊ぶんだろうな、どうやって地域の人たち、市内の人たちが使うんだろうなと、その辺から考えていかないと、いくら考え方を変えても私は結果は同じだというふうに思っております。 担当部の、今、部長答弁しましたけれども、指示をさせていただきましたのは、まず、しっかりと地域の方々と話合いをしてください。ここを岩角農村公園としてどういうふうな形の中で発信していきたいですか、そこからスタートしていかないと、私は幾ら手入れしても、幾らお金を投資しても結果は同じだというふうに思っております。 部長答弁にはありませんでしたけれども、地域の方々、それから利用者の方々といっても利用者の方々あんまりおいでにならないんですよね。よく話をさせていただいて、そして、まず岩角農村公園の新しいコンセプトを見つけられるかどうか、そこからがスタートだというふうに思っております。 以上、答弁といたします。 ○議長(三瓶裕司君) 1番、磯松俊彦君。 ◆1番(磯松俊彦君) 今のご答弁でありますが、私は英国庭園とブリティッシュヒルズ、比較しようですとか、そういった意図で申し上げているわけではありません。ただ、英国庭園にも何か常設展示ができる建造物があれば、本宮市発信、アピールの上でプラスになるのではないかといった意味合いの中でお話をさせていただきました。 岩角農村公園につきましては、やはり市長ご指摘のとおり、水の便がない、休むところもない、こういったところはあると思います。それは当然、改善の対象になるべきであろうと思いますので、地元観光協会との連携を密に取っていただいて、改善していただけるようにお願いしたいものでありますが、当局のご所見をお伺いします。     〔「答弁しました」と言う人あり〕 ○議長(三瓶裕司君) 1番、磯松俊彦君。 ◆1番(磯松俊彦君) 今回のご答弁を止めますというのは、地元観光協会からの意向は以前からあったというふうに私は聞いております。具体的にいつ頃協議を行われるのかという見通しをお伺いしたいと思います。 ○議長(三瓶裕司君) 産業部長。 ◎産業部長(渡辺清文君) それでは、答弁させていただきますが、地元の協議ということで、今、段取りをしているところですので、間もなく協議できると思いますので、よろしくお願いしたいと思います。 ○議長(三瓶裕司君) 磯松俊彦君。 ◆1番(磯松俊彦君) 岩角農村公園の管轄は、従来、白沢総合支所であったものが、組織改編により、管轄が農政課になっているということです。魅力ある公園施設の整備には専門的な知識や知見が必要ではないかと思いますが、ご見解をお伺いいたします。 ○議長(三瓶裕司君) 産業部長。 ◎産業部長(渡辺清文君) 公園の管理につきましては、都市公園などを多数管理しております都市整備課がございますので、そちらのほうのノウハウを共有させていただきまして、適切な維持管理に努めてまいりたいと考えております。 ○議長(三瓶裕司君) 1番、磯松俊彦君。 ◆1番(磯松俊彦君) 岩角農村公園の再開発においては、テーマ性のある、付加価値ある公園施設の整備に向けた研究が求められていると思います。岩角農村公園の遊歩道、私も歩きました。散策してみると、コースを回るだけでちょっとした運動になると感じます。そこでここは運動をテーマにした生活習慣病予防につながる健康意識の啓発を兼ねた施設としての整備も可能なのではないかと思うわけです。 和田地区にあるこのような公園や施設の整備充実を応援し、地域への移住定住につなげることを期待しているわけでございます。 市内の各公園施設に関して、立地、各地域のまちおこしにつながる基点となり得るようなアイデアを生かした企画と整備を期待いたしまして、私の一般質問を終わります。 ○議長(三瓶裕司君) 1番、磯松俊彦君の一般質問を終わることにいたします。 暫時休憩いたします。 説明員入替えのみでありますので、入替え終了後、すぐ再開いたします。 △休憩 午後1時22分 △再開 午後1時23分 ○議長(三瓶裕司君) 休憩前に引き続き会議を行います。 それでは、日程に従いまして一般質問を続行いたします。----------------------------------- △馬場亨守君 ○議長(三瓶裕司君) 次に、通告3番、議席4番、馬場亨守君の一般質問を許します。 4番、馬場亨守君。 ◆4番(馬場亨守君) 議席番号4番、馬場亨守です。通告質問に従って質問しますのでよろしくお願いします。 大項目1番の市所有施設の一部休館について質問します。 現在、新型コロナウイルスの感染拡大により、政府から8月25日、まん延防止等重点措置が発令されました。8月27日より9月11日までの期間でありますが、感染拡大により延長されるだろうということです。しかし、市民一人一人、企業の感染防止が、発生対策の大きな課題だと思っております。 本市においても、新型コロナウイルスの感染者が140名を超えており、今後も楽観することはできません。今後一層の市民、企業の慎重な行動が求められております。 中項目1番、地域交流センターの上期実績によるコロナ禍の中における費用削減の対策はということで、上期における利用者はどのようになっているのかということで、1年間に2,300万円の予算が計上されておりますが、利用者についてお伺いします。 ○議長(三瓶裕司君) 産業部長。 ◎産業部長(渡辺清文君) 経費の部分の質問だと思いますが、こちらのほうにつきましては、上半期ということでは、まだちょっと出ておりませんが、指定管理をしておりますので、そちらの業者のほうと逐次打合せをしながら、進めていっているところでございます。 ○議長(三瓶裕司君) 産業部長。 ◎産業部長(渡辺清文君) 大変失礼しました。 利用状況という、利用人数ということでございますが、4月から8月末まででございますが4万895名、昨年につきましては3万3,554名ということで、7,300名程度の増となっております。 ○議長(三瓶裕司君) 4番、馬場亨守君。 ◆4番(馬場亨守君) 今、こういう状態の中で、5人以上は密になるなと、こんなことで会議自体もそのような予想はしていたんですが、今、お話を聞くと、利用者がかなりある、こういうことでありますので、私はもうそういうことで、利用者があるということであれば、今後とも、地域交流センターのお金をかけて建物ができているわけですから、有効に利用していただきたいと、このように思います。 続いて、建物についてでありますが、建物について、夜間室内の電気が、照明が使われておりますが、私としては、建物について、ライトアップして、地域の活性化のためにも室内の照明だけではなくて、建物全体にライトアップしてイメージというか、そのような地域の活性化につながるんではないかということで、私は提案したいと思います。その辺の考えはありませんか。 ○議長(三瓶裕司君) 産業部長。 ◎産業部長(渡辺清文君) そのような考えはございませんでしたが、今、ご提案いただきましたので、考える参考の一つとさせていただきたいと思います。 ○議長(三瓶裕司君) 4番、馬場亨守君。 ◆4番(馬場亨守君) 建物の1階に株式会社Mot.Comもとみやが入居しておりますが、市の当局とMot.Comもとみやが契約をなされている、こういうことで承知しているわけですが、私は、家賃はきちんと直接市に支払われているということでありますが、水道光熱費は免除されている、そういうふうに理解しておるんですが、それは間違いないでしょうか。 ○議長(三瓶裕司君) 産業部長。 ◎産業部長(渡辺清文君) 水道、光熱費につきましても、指定管理委託料の中でさせていただいております。 ○議長(三瓶裕司君) 総務政策部長。 ◎総務政策部長(柴田久幸君) 前回の一般質問でお答えさせていただきましたが、あそこの建物は指定管理になっています。係る経費につきましては、全て売上げを除いて、使用料でMot.Comの収入がある分を除いて、不足する分は委託料としてお支払いしていますので、当然、水道料、光熱費につきましては、市のほうが委託料の中で負担するという考えでございます。 ○議長(三瓶裕司君) 4番、馬場亨守君。 ◆4番(馬場亨守君) 今の答弁がありましたが、私は、私の考えとしては、水道、光熱費は入居者の家賃と同じく、やはり直接払っていただきたいなというふうに考えております。契約されているということなので、契約の見直し時にはそのような考えを考慮に入れてほしい、このように考えております。 それでは、中項目の2番目の総合体育館について、同じような質問なんですが、利用者はどのような人数というか、内容について答えてください。 ○議長(三瓶裕司君) 教育部長。 ◎教育部長(菅野安彦君) では、総合体育館の利用者でございますが、利用者人数で申し上げたいと思います。利用者は4月から8月までの約5か月になりますが、今年度、令和3年度につきましては、1万7,000人ほどの利用者となっております。ちなみに昨年度、令和2年度の同じ時期、4月から8月までですが、8,000人ほどというふうになっていますので、約2倍の方にお使いいただいているような状況です。 以上です。
    ○議長(三瓶裕司君) 4番、馬場亨守君。 ◆4番(馬場亨守君) このコロナウイルスが急拡大したというのは、今年に入ってオリンピックの前、開催する時点あたりから急拡大したと、こういうようなことで、1年間の利用者は今のように分かるわけですが、直近のここ二、三か月が非常に拡大しているということで、利用者はどうなのかなと、この上半期だけをできれば聞きたかったんですが、要は私は、他の自治体の中で、総合体育館を休館にしているところもあると、こういうことを聞いたものですから、利用者が少なければ当然休館して、時代に対応してほしいなと、こう考えたわけです。それだけの利用者があるということであれば、今後も利用拡大に向かって努力してほしいと、このように思います。 大項目2番目に移ります。 市道及び県道の整備についてお伺いします。 市道については、市当局から60キロで整備補修が20億円程度見込まれると、このような試算が建設部より出されておるわけです。そういう中で、中項目1番の市道孫市・太子堂線(青田孫市地区)の市道について、改良計画はあるのかどうかということです。 ここの地区は、本宮町のときに町営住宅になっていたわけです。それで、民間に払い下げたわけですが、道路はそのままになっている。それで、排水路が狭いところで20センチ、広いところで27センチというふうに、道路の側溝につきましては、まちまちであります。こういうことですから、大雨が降ると道路に水があふれる。また、道路については、大分古い道路なので、地盤がきちんと転圧されていない、そういうことから、補修が何回もされて、住宅よりもかなり道路自体が高くなってしまった。このような状況にあります。そのような市道があるということで、市のほうは住民の要請に応じて、職員の方が何度か見に行っている、そういう地元の人の話なんですが、この市道についての改良計画を改めてお聞きしたいと思います。 ○議長(三瓶裕司君) 建設部長。 ◎建設部長(永田達也君) 孫市・太子堂線でございますが、旧会津街道から市道ヌカリ・太子堂線までの延長約190メートルの市道でございます。 側溝に蓋がけがされていないという未改良の区間となっております。また、道路の幅員、現況で約3メートルと狭いということでございまして、一部側溝の補修等を実施した経過がございます。 議員からありましたとおり、旧本宮町の町営住宅ということでございまして、同じく旧町営住宅の中で荒井地区の新介住宅も同様な形での側溝が整備されていなかったということで、こちらについては、平成29年で整備が完了しております。 また、高木地区の旧中島住宅につきましても、令和元年度で側溝の整備を完了いたしまして、そのほか、年次計画で実施しているという状況でございます。この孫市・太子堂線につきましても、今後、地形測量等の実施を予定しているところでございます。 改良の時期につきましては、各地区から要望をいただいておりますので、緊急性を考慮しながら進めていくということでございまして、時期については、もう少しご猶予をいただきたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(三瓶裕司君) 4番、馬場亨守君。 ◆4番(馬場亨守君) 今、部長が答弁されたように、距離はそんなに長くはありません。しかし、両脇に住宅ができております。そういう状況にありますので、部長が答弁されたように、計画について早急に実施してもらいたい、このように思います。 それでは、2番目の県道二本松・金屋線の高木地区における朝の渋滞解消策はということでお尋ねします。 国道4号線より新しい上ノ橋を通りまして、左折します。そうしますと、朝の通勤の時間帯に私たまたま通ったわけですが、信号待ちが四、五回ある。どうしてそんなに渋滞するんだろう、そんなことでちょっと状況を見てみましたら、旧上ノ橋については壊したものですから、信号機がそのまま改良というか、何もされないで、丁字路ですが、信号機はそのままです。 したがって、郡山市から二本松市に行く道路は赤信号なものですから、そこに車がいっぱい行くもんですから、渋滞がどうしても、信号待ちで五、六回になっちゃう。渋滞するということは、やはり人の自由時間を奪って、時間もロスするわけですから、この信号機について、やはり点滅にするとか、また、赤信号でも一方通行で通れるという、そういう信号をやはりやっていただいて、3年後あたりには、上ノ橋から新しく道路が新設されるというのは聞いておりますが、なかなか今の状況の中では信号をちょっと考え、今の信号機を少し考慮するだけで、一方通行なりの考慮をすれば、渋滞も解消されると思いますので、お金もそんなにかからないと思います。そのところの渋滞解消についてお聞きします。 ○議長(三瓶裕司君) 建設部長。 ◎建設部長(永田達也君) 令和元年12月に新たな上ノ橋の供用が開始されました。これによりまして、今まで本宮方面から高木の運動公園、さらには糠沢地区に進む場合、旧上ノ橋を渡りまして、直進して本宮運動公園付近で県道に合流にしていたという流れでございましたが、新たな上ノ橋ができたことによりまして、議員からありましたとおり、一度、北側に戻りまして、旧上ノ橋付近で右折をして運動公園のほうに向かうという形になっております。 これに伴いまして、旧上ノ橋付近での渋滞が発生しているというような状況でございます。こちらの解消には、一番は、市が進めております上ノ橋の先線の早期完成でございます。当初、令和8年度を目標としておりましたが、2年前倒しいたしまして、令和6年度の供用開始を目指しているところでございます。 さらには、交差点関係でございますけれども、一方通行というのは、ちょっと交通量からして不可能かと思いますけれども、信号の時間差の調整等につきまして、郡山北警察署本宮分庁舎と協議を進めまして、上ノ橋先線が完成する前にも渋滞等が緩和できるように努めてまいりたいと考えております。 ○議長(三瓶裕司君) 4番、馬場亨守君。 ◆4番(馬場亨守君) 私はそのような対処をされれば、渋滞は解消するのではないか、このように思いますので、早急に対応していただきたいと、このように思います。 3番目の県道本宮・三春線のJRガード下の歩道設置についてお伺いします。 ここは、小学生の通学路になっております。したがって、通学時に交通事故、その他が頻繁にニュースになるわけですが、極力予防措置として、歩道を設置していただきたい、このように思いますが、どのようなお考えでしょうか。 ○議長(三瓶裕司君) 建設部長。 ◎建設部長(永田達也君) 県道本宮・三春線のみずいろ公園西側のガードでございますが、こちらにつきましては、現在のJRが東北本線の複線化の際に昭和36年に設置いたしまして、60年が経過しております。幅が8メートルということで、北側には1メートルの歩道がございますけれども、南側については、歩道がなく、60センチの歩行者が歩く部分があるというような状況でございます。 この部分については、コンクリート製のボックスカルバートになっておりまして、こちらの拡幅を行う場合には、列車運行しながらの工事ということで、踏切改良を上回る多額の費用が必要となるということで、早急に進めるのは難しい状況というふうなことでございます。 しかしながら、現在、安達太良川の改修事業ということで、安達太良川に架かりますJRの架け替えの調査設計が進められております。影響範囲がかなり広くなるというふうなことでお聞きしておりますので、単独でのボックスカルバートの拡幅というのは困難かと思いますけれども、その今後の工事に合わせた改良ができればというふうなことで県に対しまして、今後の整備を要望してまいりたいと考えております。 以上です。 ○議長(三瓶裕司君) 4番、馬場亨守君。 ◆4番(馬場亨守君) 今の答弁では早急に対応するのが難しい、このような答弁でありますが、通学路でありますので、極力早急に対応していただきたい、このように思います。 以上で、私の一般質問を終わらせていただきます。 ○議長(三瓶裕司君) 4番、馬場亨守君の一般質問を終わることといたします。 暫時休憩いたします。 再開は1時55分とします。 △休憩 午後1時46分 △再開 午後1時55分 ○議長(三瓶裕司君) 休憩前に引き続き会議を行います。 それでは、日程に従いまして一般質問を続行いたします。----------------------------------- △斎藤雅彦君 ○議長(三瓶裕司君) 次に、通告4番、議席6番、斎藤雅彦君の一般質問を許します。 6番、斎藤雅彦君。 ◆6番(斎藤雅彦君) 議席番号6番、新風会、斎藤雅彦です。 議長から許可をいただきましたので、大項目2点について質問させていただきます。 1番目、本宮市地域公共交通計画の策定について、中項目(1)市の地域公共交通に関する市民ニーズ調査はどのようなものかお伺いします。 運行開始から10年を迎えた現在の地域公共交通について、市民のニーズに沿った利便性の高い交通システムへ再編することを目的に、現在、本宮市地域公共交通活性化協議会において、本宮市地域公共交通計画策定のための検討作業が進められています。 市民のニーズ調査として、今年1月に実施された市民アンケート調査が、市民の日常的な目的地、移動手段、頻度、時間帯などの移動実態や公共交通の利用実態について、把握するために実施されました。 そこで質問ですが、市民アンケート調査での利用状況や、利用していない市民の実態について、また利用者アンケート調査での利用実態や要望は何か、まずお伺いします。 ○議長(三瓶裕司君) 市民部長。 ◎市民部長(荒川貞伸君) 市民アンケート調査でございますが、16歳以上の市民の方々から無作為に3,000名を抽出させていただき実施させていただきました。そのうち、回答いただいたのが1,798名、約1,800名でございまして、回答率は60%となってございます。 利用状況の回答では、公共交通を利用していない方が95.8%ということで、利用していたという方は3.3%でございました。そのうち、過去30日以内に公共交通を利用したという方は2.7%という結果でございました。 利用している方の困り事ということにつきましては、「運行する時間帯が外出時間と合わない」が31.3%と多く、次いで、「自分の行きたい場所に行かない」と続いておりまして、多様なニーズと運行との乖離があるということが言えると思います。 また、公共交通を利用していない方の理由でございますが、自家用車などの別の移動手段があるので利用する必要がないという方が93.2%でございます。 続いて、利用者アンケートでございますが、これは実際に公共交通を利用している方々を対象に実施させていただきまして222名の回答をいただきました。実際に利用していただいた公共交通は、イクタンタクシーが100名、市街地巡回バスの4コース、これの合計が74名、市営バスの下樋・熱海線が39名というふうな順に多い状況でございます。 利用者アンケートでの要望でございますが、このような地域公共交通を利用できて大変ありがたいという意見がある反面、利用者のうち、約半数の方々が運行に不満を持っております。 その内容は、土日も利用したい、それが61名。帰りの便の時間が合わない、あるいは行きの便の時間が合わないというふうに順に多い状況でございました。 以上でございます。 ○議長(三瓶裕司君) 6番、斎藤雅彦君。 ◆6番(斎藤雅彦君) 市民アンケート調査と、あと利用者アンケート調査の2種類実施されまして、今、ご答弁のあった公共交通ですから、利用していないのが97.3%いらっしゃるのは、車社会ですので、必然的なものかなと思います。集計でもいずれの地区も大半が公共交通を利用していない結果が出ております。 先ほどお話がありましたけれども、困り事の中で、外出時間と合わないというお話がありましたが、そのほか「自分の行きたい目的地に行かない」、「運行する曜日が外出日と合わない」、「自宅や目的地からバス乗り場が遠い」、「バス乗り場まで歩くのが大変」というご回答がございました。あと、利用していない方の実態としては、「自家用車の手段がある」という回答で、利用する必要がないという話でしたが、利用できない理由という項目の回答では、「いつ運行しているか分からない」が最も多く、「自宅付近を運行していない」、「自分の行きたい目的地に行かない」という内容でした。 利用者アンケート調査については、利用頻度は1日から、週3日程度、週1日未満が33.3%で最も多かったということでございます。公共交通に対する要望としては、先ほどお話があった「土日も利用したい」のほかに、全ての路線で半数以上の人が不便に感じているという結果もございました。 こういったアンケート結果が出ておりますが、現状では、新型コロナウイルスの影響により、市民の外出に対する意識はコロナ禍前とは大分利用が抑えられたりして、従来の利用状況とは違った結果が出ていて、今後も変化することが考えられると思いますが、コロナ禍の影響度合いについては、どのような分析をされたのかお伺いいたします。 ○議長(三瓶裕司君) 市民部長。 ◎市民部長(荒川貞伸君) このアンケート調査は、今年1月に実施したもので、コロナ禍ということでございます。郵送によります回答に加えまして、ウェブでの回答もできるようにいたしまして、ウェブで234票の回答を得たところでございます。より多くの方々の意見の集約ができたとも捉えております。 一方で、利用者アンケートは、昨年12月から今年2月にかけて行いました。222名の方から回答いただきました。コロナ禍における外出控えがあったのかどうか、回答数はやや落ち込んでいたのかなと考えておりますが、アンケートの調査内容に新型コロナウイルス感染症の影響による外出頻度の変化という設問を盛り込ませていただきました。 その結果、新型コロナウイルス感染症の影響によりまして、食料品の買物頻度、これが22.1%の方々が回数が減ったと答えております。食料品以外の外出頻度で、回数が減ったのは16.9%というふうなことです。また、定期的な通院ということで回数が減ったのは5.1%という結果でございました。 これらの結果から、コロナ禍における市民の外出頻度の影響、当然ありますが、このアンケート上では限定的であるのかなと、特に生活に欠かせない通院などの外出がほぼ変化がなかったと分析をしたところでございまして、新型コロナウイルス感染症の影響を受ける前と同等のニーズ調査ができたと捉えているところでございます。 ○議長(三瓶裕司君) 6番、斎藤雅彦君。 ◆6番(斎藤雅彦君) アンケート結果では、新型コロナウイルス感染症の外出頻度の影響については、今、お話がありましたが、逆に言うと、買物については約7割、通院については約9割の市民が影響を受けていないという結果から、逆にまた言うと、アンケート結果の有効性、正確性が確認されたということになると思います。 それらを踏まえて、次の質問に移りたいと思います。 中項目の(2)番、市の地域公共交通に関する現状と問題点は何かお伺いいたします。 市民の移動手段の調査では、自分で運転するものと家族等の送迎を合わせると、自家用車がおおむね8から9割を占めています。また、学生の通学手段では、徒歩や自転車の利用はあるものの、家族の送迎が最も多く、通学時には公共交通を利用する学生の半数以上が鉄道を利用している実態があることから、一部の学生の保護者は子どもの駅までの送迎が負担になっている可能性があることが確認されています。 公共交通の利用実態は、自家用車の利用実態と比較すると非常に少ない状況ですが、また、市営公共交通は鉄道、タクシーと比べても利用者が少ないですが、もとみやイクタンタクシーが最も使われているということが確認されています。 そこで質問ですが、市民アンケート調査による市民の意見は何か、また、利用者アンケート調査による利用状況や利用者の意見は何かお伺いいたします。 ○議長(三瓶裕司君) 市民部長。 ◎市民部長(荒川貞伸君) 議員お話しのとおり、本市では自家用車による移動が非常に多い現状でございます。市民アンケート調査によります市民の意見といたしまして、公共交通を利用したいが利用できない方、74名の方の理由といたしまして、運行時間が分からないという方が32名、自宅付近を運行していない、あるいは自分の行きたい目的地へ行かない、そういった方が30名と多く、現在の公共交通に対します物理的に不便な理由、それから、理解のしにくさ、いわゆるPR不足が上げられているところでございます。 次に、利用者のアンケート調査による利用状況でございますが、利用者の方々は80歳以上の方々が47.7%と最も多く、60歳以上という形で見ますと、全体の81.5%を占めております。 最も多く利用されているのが、議員お話しのとおりイクタンタクシーでございまして、次いで、市営バスの下樋・熱海線でございます。 利用の目的でございますが、通院、通所や買物が多い結果となっており、高齢者の生活の足となっていることが伺えるところでございます。 また、利用者の方々の意見といたしましては、「土日も利用したい」、これが最も多く27.5%、次いで「運行時間が合わない」14.9%となってございます。その他でございますが、「他の公共施設との乗り継ぎが不便である」や「商業施設での乗り降りを希望する」との意見があったところでございます。 以上でございます。 ○議長(三瓶裕司君) 6番、斎藤雅彦君。 ◆6番(斎藤雅彦君) 利用者アンケートにおいて、イクタンタクシーが一番利用されているというのは周知の事実でございますが、問題としては、利用者の6割は回答時に乗車した路線以外にも移動手段を有しているが、2割の利用者は現在利用している移動手段が廃止になった場合、移動手段が存在しないというふうになっております。 代替手段として、イクタンタクシーを利用していない方の多くはもとみやイクタンタクシーを利用したいと回答しているようですが、利用している利用者の多くは、市営の公共交通以外の家族の送迎やタクシーなどの選択肢が多く、選択されているということでございます。 各公共交通別に上げられている問題について、ここでちょっとお話ししたいと思います。市街地巡回バスでは、毎日、一定数利用されているバス停が存在している一方で、利用者が1日1人を下回る区間が散見されている。北コースのみが市内の主要な商業施設を経由していないことから、利用者のニーズに合わない運行が行われてきた可能性がある。西コースのように商業施設付近を運行している路線でも、ほとんど利用されていない実態があったということです。 通勤通学バスでは、長屋、征矢田方面からの便は朝6時台しか運行していないため、利用者が少なく、おおむね毎日1人程度の利用になっている。朝の通学利用者が多い本宮高校前・本宮駅間の下校のための便が運行していない。市街地巡回バス東コースやもとみやイクタンタクシーは最終便が15時台で下校時利用には活用しにくいということです。さらに、通学利用者は自主的に徒歩や家族の送迎で通学する必要があるということでございます。 市営バスでは、主に、太田熱海病院への通院、ヨークベニマル新本宮舘町店への買物、本宮駅で市外移動への接続に用いられていますが、買物ニーズの高いヨークベニマル本宮インター店付近や市外への移動手段となる五百川駅周辺を運行しているが、運行路線にはそれらの施設は含まれていないという状況です。 広域生活バスでは、岳線の主な利用は本宮駅で、市外移動やヨークベニマル新本宮舘町店への買物に用いられていますが、竹の内線は岳線と運行区間が重複し、全体的に各バス停の利用者の分散が生じることで、本宮駅以外の全てのバス停で利用者数が1日1人を下回っており、適切な運行の見直しが必要になる。両路線とも、利用者数が1日1人を下回る利用が少ない便が散見され、非効率的な運行が行われている。 しかしながら、両路線を1台の車両で運行していることにより生ずる回送的な意味合いを持つ便も存在しており、一概に廃止することはできないが、利用が少ない各路線の最終便については、後続便に影響がないことから、適切に見直しを検討する必要がある。 もとみやイクタンタクシーにつきましては、基本的に医療施設や公共施設への運行となるため、市民の移動先となる商業施設への移動に利用することができないとなっていますが、実態は、利用者アンケート調査でもとみやイクタンタクシーの利用目的として、多くの利用者が本来の用途である通院等に用いているが、中には買物に用いる利用者が存在するということでございます。イクタンタクシーは30分間隔の高頻度運行を行っているため、今後、利用者が増加する場合、対応が難しいのではないかなといった内容でした。 そこで、質問ですが、それぞれに問題点を抱えながら運行されてきた市の公共交通ですが、過去に利用者の意向調査や利用者の実態に即した見直しは行われてきたかお伺いいたします。 ○議長(三瓶裕司君) 市民部長。 ◎市民部長(荒川貞伸君) 今回のように多くの市民に対するアンケート調査というものは行ったことはございませんでしたが、令和元年度に各種バス利用者の方々にインタビュー方式の調査を行わせていただきまして、28名の利用者の方と運転手の方から聞き取り調査を行わせていただきました。 その結果、乗り継ぎ時間が合わないといった課題や土日運行、乗り合いタクシーの市内全域運行、あるいは駅からの運行といった要望など、今年のアンケート調査と類似したような意見が寄せられたところでございます。 また、これまでに行った見直しでございますが、イクタンタクシーの運行台数を4台から5台に増便したこと。あるいは停留所を追加するなどの調整をさせていただきました。バスの関係では、JRのダイヤ改正に合わせまして、通勤通学バス運行時間の見直し、あるいは上ノ橋架け替え、それからあぶくま憩いの家を経由するための市街地巡回バスの運行ルートの一部見直しといった対応を行ってまいりましたが、地域公共交通のこの基本部分というものを抜本的に見直すという機会はなかったものでございます。 以上でございます。 ○議長(三瓶裕司君) 6番、斎藤雅彦君。 ◆6番(斎藤雅彦君) 抜本的な見直しができていなかったということをお伺いしました。 次に、(3)の質問ですが、市が抱える地域公共交通の課題や解決に向けた具体的施策事業は何かお伺いいたします。 ○議長(三瓶裕司君) 市民部長。 ◎市民部長(荒川貞伸君) これまでの市民アンケート、それから利用者アンケートの調査の結果を基に、現在、課題の整理を行いまして、5つの分野別、課題にまとめてございます。概要といたしまして、1つでございますが、市内の移動、利便性、これはイクタンタクシーへの商業施設での乗降や郊外型の商業施設であるエイトタウンへの移動手段など、多様化するニーズの受皿となるべき公共交通の見直し。 次に、通勤通学などで多くの移動ニーズがある市内への移動、利便性につきまして、鉄道以外の公共交通の確保が必要である。 3つ目といたしまして、事業性に関する課題といたしまして、運行事業者負担の大きいサービス内容とのバランスや、ニーズがある地域への定時・定路線への切替えなど、公共交通の役割分担が必要であります。 4つ目といたしまして、効率性に関する課題といたしまして、持続可能な公共交通を維持するため、利用状況を踏まえた適切な見直しが必要でありまして、必要な交通はよりよいものへ、役割がおおむね終了した交通は新たな仕組みへ再編など、効率的な運行内容の見直しが必要と考えております。 5つ目の課題といたしましては、ソフト面でございます。理解しやすい制度、案内や利用方法のPR強化、運賃支払い方法の見直し、配車システムの向上といった利用者の方々のハードルを下げる工夫が必要と捉えており、現在、公共交通活性化協議会におきまして検討作業を進めているところでございます。 以上でございます。 ○議長(三瓶裕司君) 6番、斎藤雅彦君。 ◆6番(斎藤雅彦君) 今、5つの課題をお伺いしました。 注目しなくてはいけないのは、やはり課題4の適切な運行見直しが急務だと思います。毎日、誰かが必ず利用しているバス停は少なく、利用者数が1日1人を下回る利用が全くないバス停が多い便も存在することから、今後は、実態の利用状況に見合った効率的な運行内容に見直さなければならない状況にあるということで課題がのっておりました。 利用者の不安になる要素の解消ということなんですが、フリー乗降やデマンド運行、利用券などを導入していますが、デマンドにおいては事前登録が必要なこと、フリー乗降においては乗り方や走行経路、安全に乗れる場所など、初めて利用する利用者にとってはハードルが高いものとなっているみたいです。 アンケートにおいても、いつ運行しているか分からないなど、市民から運行内容、利用方法の周知不足についての指摘も存在するため、新規利用者の不安を取り除かなければならない状況にあるということです。 これらの5つの課題において、解決に向けた具体的な施策、事業は何かお伺いいたします。 ○議長(三瓶裕司君) 市民部長。 ◎市民部長(荒川貞伸君) 現在、地域公共交通活性化協議会、それからそこのワーキンググループにおきまして、課題解決のための具体的方策検討作業を進めているところでございます。 また、10月1日からの本市と郡山市を結ぶ路線バスの運行でございます。これは、市外への移動、利便性向上の解決策の一つであり、市全体の公共交通網再編に当たりまして、幹線交通として先行実施させていただくものでございます。 本市の公共交通は、この福島交通路線バス、それからJR東日本の鉄道、さらにはマイクロバスによります市営バス、あるいはジャンボタクシーによるイクタンタクシーなどでございますが、他自治体の例を見てまいりますと、それらに小型タクシーなどを組み合わせている事例もあるようでございます。 今、持っている交通資源を最大限に有効活用しながら、市民ニーズに沿ったシステムへ再編することに加えまして、その先の高齢者ドライバーが免許を返納しても日常生活が成り立つ社会、あるいは温室効果ガスの削減のため、可能な限り自家用車に依存しなくて済む交通社会の形成など、様々な視点で議論を進めているところでございます。 今後、各交通事業者が持つあらゆる資源をどこまで有効に機能させていけるかということを確認しながら、早期に具体策をまとめてまいりたく進めているところでございます。 ○議長(三瓶裕司君) 6番、斎藤雅彦君。 ◆6番(斎藤雅彦君) ただいまのご答弁で、本宮市と郡山市を結ぶ柔軟性のある県営機関、公共交通を確保する目的で10月1日から開始というご説明、新聞紙上でございました。具体的な施策、事業はこれからということでしたが、問題解決に向け、私の感想というか、個人的な思いは、市民の要望にどう応えていくかが重要であると考えています。利用者の移動場所、移動時間に合わせた運行、バスを長い時間待てるような椅子や待合室の設置、廃路線や運行時間の変更による市民の影響について、あと利用者が1日1人程度の少ない路線は月・金の運行から、週二、三回の運行を検討してはどうか。事業を統合し、効率的な利便性の高い運行の検討など、将来を見据えた施策検討が必要と考えます。 具体的な施策、事業はこれからということでしたが、再度、市の検討方針についてお伺いできればお願いいたします。 ○議長(三瓶裕司君) 市民部長。 ◎市民部長(荒川貞伸君) 市民の方々の要望にどう応えるかということでございます。 本宮市地域公共交通活性化協議会のメンバーの中には、市内各団体の代表の方ですとか、公募によります委員の方、さらには交通の専門家であります運輸局の方、それから警察署の方、JRや福島交通などの交通関係事業者、そして公共交通に精通していらっしゃいます福島大学の吉田准教授にも加わっていただきまして、市民アンケートから見えている市民の要望に応えるべく議論をしていただいているところでございます。 何よりも利便性の向上、それから市民目線、そして継続性も含め、専門家の目線ということで検討しているところでございます。 さらに、今、提案いただいた方策や見直しに伴います既存利用者への影響など、議員お話しの点も重要であると捉えておりますので、今後の議論の中で、おのおの確認しながら進めさせていただきたいと考えております。 また、再編に当たりましては、市民の方々に分かりやすい利用方法の構築や、容易に理解できるような情報発信に努めてまいりたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(三瓶裕司君) 6番、斎藤雅彦君。 ◆6番(斎藤雅彦君) 分かりました。 次に、大項目2番、個別(個人)避難行動計画の作成についてお伺いいたします。 中項目(1)市民のマイ・タイムライン(個人防災行動計画)作成支援の考えについてですが、本宮市は今年6月に台風災害時の防災行動計画の本宮市タイムラインを作成しました。東日本台風発生時の市の対応について、課題をまとめた検証委員会の報告書を基に作成された行動計画で、災害発生時から逆算して3日前からの市の対応や市民が取るべき防災行動などを整理したもので、市は夜間や早期の避難が想定される場合、安全に避難を完了できるように、時間を繰り上げて避難行動につなげる方針ということです。 市は、あらゆる機会を捉えてタイムラインを市民に周知し、防災意識の向上を図る、市民には個別の避難計画の作成などに役立ててもらいたいと話していますが、個別の避難計画、マイ・タイムラインとはどのようなものかお伺いいたします。 ○議長(三瓶裕司君) 市民部長。 ◎市民部長(荒川貞伸君) マイ・タイムラインでございますが、これは台風や大雨の災害など、これから起こるかもしれない災害に対しまして、一人一人が、家族構成や生活環境に合わせまして、いつ、誰が何をするのか、これをあらかじめ時系列で整理した自分自身の防災行動計画でございます。 万が一、大規模な水害などが発生する可能性が高まった場合、早めの避難が重要であることから、事前にマイ・タイムラインを作成しておくことで、いざというときに慌てず、安全に避難行動を取ることができ、自らの命を守ることにつながることが期待できることから、推進を図っているものでございます。 広報もとみやの7月号におきまして、市が作成いたしました台風に伴うタイムラインの右側に市民の皆様に取っていただきたい防災行動を記載させていただきました。これらをマイ・タイムラインの作成にも役立てていただきたいと考え、掲載させていただいたものでございます。 以上でございます。 ○議長(三瓶裕司君) 6番、斎藤雅彦君。 ◆6番(斎藤雅彦君) 今、マイ・タイムラインについてご説明がございましたが、マイ・タイムラインはどのようにつくるかですが、マイ・タイムラインは水害に備えた自分自身の行動計画表になります。自分の住んでいる場所や家族に合わせてつくるということです。 福島県が2020年8月に保存版として配布したふくしまマイ避難ノートによりますと、マイ・タイムラインのつくり方ですね。1番目に、自らの命は自ら守るという意識を持ち、ハザードマップと一緒に避難行動判定フローで自宅の災害リスクと取るべき行動を確認するという内容で、警戒レベルに合わせてあなたが取るべき行動を「はい」「いいえ」の質問と矢印により取るべき行動を分かりやすく示しています。 2番目は、「ハザードマップで自宅の災害リスクを知ることです」とされていますが、ハザードマップについて、ここで質問させていただきます。 ハザードマップは、市民部防災対策課や白沢総合支所などの公共施設で配布している。また、市のホームページで確認することができるとありますが、以前にも配布された記憶がございますが、現在のハザードマップの配布状況をお伺いいたします。 ○議長(三瓶裕司君) 市民部長。 ◎市民部長(荒川貞伸君) ハザードマップは、自宅や職場、自分の生活圏にどんな危険があるのかを確認し、有事の際の避難行動の参考としていただくため作成しているもので、合併後の平成22年度に全戸配布を行わせていただいております。 また、議員お話しのとおり、必要な方へは市役所市民部防災対策課、白沢総合支所でも随時配布させていただいているほか、市のホームページからも閲覧できるようにしておりまして、広く市民の皆様へ配布、それから情報発信をしているところでございます。 なお、市ではこの現在の阿武隈川のハザードマップの情報に県管理河川であります安達太良川及び五百川の浸水想定区域と農業用防災重点ため池の情報を加えた総合防災マップというものを配布する準備をしてございます。 昨年度から進めておりますが、県の浸水想定区域の指定がまだされておらず、公表されていないということがあります。また、農業用防災重点ため池の指定箇所が新たに追加となったことなどで、今年度に繰越しとさせていただいております。県の指定、公表などを注視いたしまして、その後、できるだけ早く配布できるよう準備を進めているところでございます。 ○議長(三瓶裕司君) 6番、斎藤雅彦君。 ◆6番(斎藤雅彦君) ただいまのご答弁で新しいハザードマップ改訂版がまだ配布されていないと、現在、総合防災マップ、それを作成中であるということでした。 ハザードマップでは、洪水浸水想定区域は4つの浸水の深さで色分けされていますが、土砂災害警戒区域や土砂災害特別警戒区域のそれぞれの住宅戸数、人口の把握はされているのか、また、それぞれの区域へ住んでいる方や、まだ災害に遭っていない地域で新たに浸水区域や警戒区域になった地域の各戸への周知はされているのかお伺いいたします。 ○議長(三瓶裕司君) 市民部長。 ◎市民部長(荒川貞伸君) 洪水浸水想定区域、土砂災害警戒区域、土砂災害特別警戒区域の住宅戸数や人口の把握でございます。指定をしていただいた際のデータは持ってございますが、住民移動がございまして、人口に変動があるということもございますので、住所の小字単位での把握としておりまして、住民基本台帳と突合しまして、いつでも最新のデータを取り出せるような管理をしているところでございます。 また、土砂災害警戒区域といたしまして、県が指定した箇所に対しましては、指定される前に県と市におきまして、当該地区の市民の方々に対し説明会を開催し、理解を得ているところでございます。 さらに、新たに指定される区域の方々を含めまして、全ての市民の方々に災害からの危険性を回避していただけるよう、県とも連携いたしまして、早急に作成し、配布をさせていただきたいというふうに考えているところでございます。 以上でございます。 ○議長(三瓶裕司君) 産業部長。 ◎産業部長(渡辺清文君) 農業用ため池のハザードマップについてお答えさせていただきます。 農業用ため池は市内に91か所ございます。そのうち、31か所が防災重点農業用ため池に県により指定されております。昨年度、この防災重点農業用ため池31か所分全てのハザードマップが完成しました。ため池の決壊による浸水エリアとそのエリア内に存在する住宅や店舗、集合住宅を把握し、防災重点農業用ため池のハザードマップを総合防災マップに掲載し、いざというときの避難経路の確認や地域の防災活動に活用されるよう、広く周知してまいりたいと考えております。 ○議長(三瓶裕司君) 6番、斎藤雅彦君。 ◆6番(斎藤雅彦君) ハザードマップの作成に時間がかかるということで、該当される住民の方に対しては、事前にお知らせなりしていただきたいと考えます。 続いて、マイ・タイムライン作成の3番目、避難する場所を確認するということでございますが、コロナ禍の中、避難所の密集を避けるためにも、状況に応じた分散避難の取組が重要になってきています。 分散避難については、自宅の水害、土砂災害の危険性が高い場合や避難できる親戚、知人宅がない場合が避難所、避難場所への避難になっていまして、自宅の水害、土砂災害の危険性が低い場合や想定浸水よりも高い階に避難できる場合が在宅避難になるため、東日本台風で浸水被害に遭われた場合、すなわち危険性が高い場合は、基本的に在宅による垂直避難は選択してはいけない場所ということを再度認識しなければならないと思います。 4番目は、非常持ち出し品や非常用備蓄品などの防災グッズを備える。 5番目、避難のタイミングを知るということで、先ほどお話にもありましたが、警戒レベル4で危険な場所から全員避難ということになっています。先ほどのお話にありましたが、広報もとみや7月号に内容が載っております。 マイ・タイムラインとは、水害に備えた自分自身の行動計画表で、自分の住んでいる場所や家族に合わせてつくります。市のハザードマップを見ながら、自宅ばかりではなく、住んでいるところで水がたまりやすい場所や安全な場所を確認して、家族全員が避難するのにどのぐらい時間がかかるかなどを考えながら、誰が、いつ、何をするか考える取組になり、特に高齢者や障がいを持つなどの避難弱者には作成支援が必要だと思いますが、マイ・タイムライン個人の防災行動計画作成支援の市の取組についてお伺いいたします。 ○議長(三瓶裕司君) 市民部長。 ◎市民部長(荒川貞伸君) マイ・タイムラインは、議員お話しのとおり、災害時に取るべき防災行動を時系列で整理した一人一人の防災行動計画でございます。 今後、ますますその必要性が高まってくるというふうに考えております。特に、高齢者の方ですとか、障がいをお持ちの方などの避難に時間を要する方の作成支援は重要であることから、今年度より、市内の居宅介護支援事業所の方々の協力を得ながら、在宅要介護の方々を対象に、マイ・タイムラインの作成支援を進めているところでもございます。 市民の方々、多くの方々のマイ・タイムラインの作成支援につきましては、今後も広報もとみやなどを活用しつつ、自主防災組織の説明会でありますとか、出前講座などの機会を捉えまして、さらに居宅介護支援事業所など様々な方々のご協力をいただきながら、幅広く作成支援を行っていく考えでございます。よろしくお願いいたします。 ○議長(三瓶裕司君) 6番、斎藤雅彦君。 ◆6番(斎藤雅彦君) 最後の(2)のマイ避難シート作成など、市民に向けた周知の取組が必要だと思われますが、マイ・タイムライン作成の必要性をどのように市民に周知しているか、また、要配慮者及び避難行動要支援者のマイ・タイムライン作成状況の把握はされているのかお伺いいたします。 ○議長(三瓶裕司君) 市民部長。 ◎市民部長(荒川貞伸君) 市民の皆様への周知についてでございますが、市といたしまして、市民の方々の理解を深めていただくために、広報もとみやにおきまして、昨年は3か月連続の特集を組みまして、「水害に備える」と題しまして、ハザードマップの確認、災害時の情報収集、避難時のポイント、率先避難の重要性、さらには日頃の備えとして避難先の検討や家庭内の安否確認方法の確認、非常用持ち出し品の準備など、今年の7月号では、平常時から災害に備えようの特集を、8月号では備えておこう避難の心得として、土砂災害に備えて、自宅の危険度を知っていただく、避難先の確認など、災害に対する意識を高めていただきたく、周知啓発をしているところでございます。 さらに、区長会の連絡協議会と連携いたしまして、11月に自主防災組織の講演会を計画しております。この講演会でございますが、当初、今年1月に開催する予定でございましたが、新型コロナウイルスの感染状況を鑑みまして、延期とさせていただいたものでございますが、この講演会では、マイ・タイムラインに力を入れて取り組んでいる他県の先進的な自主防災組織の役員の方を講師にお招きし、講演を行っていただく予定でございます。 自主防災組織の重要性と併せましてマイ・タイムラインの推進を図ってまいりたいと考えております。 今後におきましても、様々な媒体を利用いたしまして、市民の方々にマイ・タイムラインを作成していただく必要性を周知してまいりたいと考えております。 以上です。 ○議長(三瓶裕司君) 保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(辻本弘月君) 作成状況についてでございます。現時点で、要配慮者及び避難行動要支援者のマイ・タイムラインの作成状況は把握できておりません。現在、市内には独り暮らしの高齢者が542名、高齢者のみの世帯が1,095名、独り暮らしと高齢者世帯を除く要介護3以上の方が455名と、2,000名以上の要配慮者及び避難行動要支援者がいらっしゃいます。 マイ・タイムラインを必要とする高齢の要支援者が多い状況であり、短期間に全員の作成を完了させることは困難でありますため、要支援者の置かれた状況や緊急性に応じて、段階的に作成支援を進めてまいりたいと考えておりまして、今年度、市内の居宅介護支援事業所のご協力を得まして、浸水想定エリアの在宅要介護3以上の方50名を対象に、個別避難計画の作成をスタートさせたところでございます。 現時点で個別避難計画の作成ができ、市と共有した要支援者はまだいない状況でありますが、ケアプランを作成している担当ケアマネジャーさんのご協力をいただきながら引き続き進めてまいりまして、作成状況の把握にも努めてまいります。 以上です。 ○議長(三瓶裕司君) 6番、斎藤雅彦君。 ◆6番(斎藤雅彦君) 分かりました。 マイ避難シートのつくり方を市ホームページで説明するとか、防災無線を活用した説明番組を放送するなどの今後の市の取組の考えについて、再度お伺いいたします。 ○議長(三瓶裕司君) 市民部長。 ◎市民部長(荒川貞伸君) マイ避難シートについてでございます。広報もとみや8月号におきまして掲載させていただきまして、災害発生時の避難先や避難方法などを確認しながら作成し、いざというときのために広報紙から切り離して、家族みんなが見える場所に掲示していただくよう周知をさせていただいたところでございます。 また、防災行政無線でもマイ避難シートを作成しましょうとして、何度か放送させていただいておるところでございます。 さらに、議員からもお話あったとおり、県が作成し、配布させていただきましたふくしまマイ避難ノートでもご自分に合った避難行動を考えようとして、マイ避難シート、記入例を添えて掲載されているところでございます。 その他、マイ避難シートやマイ・タイムラインのつくり方でございますが、国土交通省などのホームページでも動画などを交えて掲載しているものもございますので、市のホームページからリンクを貼り、閲覧できるようにしたいというふうにも考えてございます。 また、高齢の方などで、ホームページをご覧いただけない方もおられるかと思いますので、市の広報紙やチラシなどで分かりやすく、かつイラストなども入れながら見ていただけるような工夫を行いまして、様々な媒体を通じまして強力に周知を図りながら、作成の支援も行っていきたいというふうに考えてございます。 以上です。 ○議長(三瓶裕司君) 6番、斎藤雅彦君。 ◆6番(斎藤雅彦君) 分かりました。 最後に、災害で生き残るためには、早めの避難が最も大切です。しかしながら、避難勧告などが発令されると不安になり、誰もが避難するか否かで悩んでしまいます。そのような中で近隣の人々が避難していないのを見たり、一人では避難を決断できなかったりすると、どうしても避難行動が遅れてしまいます。 一人だけでは避難が不安な場合や自分は大丈夫だと感じている場合でも、地域の人々が避難を呼びかけ合うことで、避難行動が取りやすくなります。これらのことから、自分が避難しないと、周りも避難しないという意識を持った率先避難者を地域や自主防災組織などでつくっておくことが最重要ポイントであることを申し上げて一般質問を終わります。 ○議長(三瓶裕司君) 6番、斎藤雅彦君の一般質問を終わることにいたします。 暫時休憩いたします。 再開は2時55分といたします。 △休憩 午後2時42分 △再開 午後2時54分 ○議長(三瓶裕司君) 休憩前に引き続き会議を行います。 それでは、日程に従いまして一般質問を続行いたします。----------------------------------- △遠藤初実君 ○議長(三瓶裕司君) 次に、通告5番、議席3番、遠藤初実君の一般質問を許します。 3番、遠藤初実君。 ◆3番(遠藤初実君) 今日は、大項目1番の質問として、富士内・上沢線の災害復旧工事についての質問をしたいと思います。 大通りで車が頻繁に通るところが通行止めになってしまったもので、本当に小さな踏切、荒井第1、第2踏切、あとはJRのガード下とか、頻繁に車が通るようになりまして、様々ないろんな状況が起きております。 曲がり角が90度ではなくて、60度だったために曲がり切れなくてストップのついた看板にぶつかったり、それからJRのガード下、初めてくぐるのに、高さが分からなくて中型トラックがわざわざ降りてきて、高さを測りながら、たかだか10メートルのところを何分もかかって通るような、そういうわけで車が非常に混雑しているんですけれども、11年前の東日本災害時のときの通行止め期間は大体どのくらいだったのでしょうか、お尋ねします。 ○議長(三瓶裕司君) 建設部長。 ◎建設部長(永田達也君) 市道富士内・上沢線、富士内跨線橋につきましては、本年2月の地震によりまして、通行止めとなっておりまして、利用者の方に大変ご迷惑をおかけしておりますこと、まずおわび申し上げます。 今から11年前、東日本大震災の際の通行止めの期間につきましては、平成23年3月11日から、翌年5月末までの14か月というような状況でございました。 以上でございます。 ○議長(三瓶裕司君) 3番、遠藤初実君。 ◆3番(遠藤初実君) そのときの工事費用なんですけれども、大体どのぐらいかかったのでしょうか、お尋ねいたします。 ○議長(三瓶裕司君) 建設部長。 ◎建設部長(永田達也君) 前回でございますが、橋の前後の道路部分が約200メートル被災しまして、復旧費用としては約7,470万円ほどかかった状況でございます。 以上です。 ○議長(三瓶裕司君) 3番、遠藤初実君。 ◆3番(遠藤初実君) それで、30年以上前に造ったときは、まさか地震でそうなるということは想定しなかったと思うのですけれども、(2)番、今年2月の福島県沖地震のときも11年前から比べると、さほどそんなに地震の規模は低かったんですけれども、やはりこのようにして工事、通行止めになって、いろんな人から一体いつまで通行止めになるんだというふうに、会う人に大体聞かれるんですね。この今回の2月の地震、今のときに通行止め期間は大体どのくらいになりそうなのか、お尋ねします。 ○議長(三瓶裕司君) 建設部長。 ◎建設部長(永田達也君) 今回の地震による被災の状況でございますが、2月13日から今通行止めとなっております。復旧につきましては、今年末を目標としておりましたが、今回の復旧につきましては、原形復旧ではなく、改良復旧で実施するため、現在、国・県との合併施工の認定に調整をしておりまして、当初、想定よりも数か月程度遅れる見込みというような状況にございます。 ○議長(三瓶裕司君) 3番、遠藤初実君。 ◆3番(遠藤初実君) 最初は、今年度3月から、来年度初めの3月か4月かというふうに聞いていたので、そういうふうに答えたんですけれども、それよりもじゃまた数か月遅れるということですね。 ○議長(三瓶裕司君) 建設部長。 ◎建設部長(永田達也君) 当初、12月ということでしたが、それが数か月ということですので、年度末までというふうなことで現在進んでいる状況でございます。 ○議長(三瓶裕司君) 3番、遠藤初実君。 ◆3番(遠藤初実君) それで、今回はまた工事予算なんですけれども、大体どのくらいかかる見込みでしょうか。
    ○議長(三瓶裕司君) 建設部長。 ◎建設部長(永田達也君) 災害復旧費につきましては、既に補正予算で8,000万円ほど計上させていただいております。現在、設計を進めておりますが、この金額、ほぼ満額に近い金額で予定をしているところでございます。 ○議長(三瓶裕司君) 3番、遠藤初実君。 ◆3番(遠藤初実君) それで、予想されることなんですけれども、5年先になるか、10年先になるかは分からないんですけれども、もし、同じような地震の災害が来たときに、2度地震で通行止めになったということは、3度目が来たときに、また同じような期間と予算がかかってしまうと。今はよく建物を建てるときに、地震対策用のちょっと違った建築法とか使っているところもありますよね。何かちょっと間隔をつけて、クッションをつけたり、何かいろんなあれで、ちょっとずれてもひび割れが入らないようなとか、いろんなのが考え出されているんですけれども、もし今回の工事でそういう3度目を前提とした何かしら、今までと違うそういう工事の何か、アイデアみたいな対策を組まれているのでしょうか。 ○議長(三瓶裕司君) 建設部長。 ◎建設部長(永田達也君) 富士内跨線橋につきましては、東日本大震災で被災しまして、さらに本年、再度被災したということでございます。今後、また被災しないように、今回、改良復旧ということで進めております。 内容といたしましては、前回、東日本大震災の復旧の際には、原形復旧ということで、元と同じもので復旧いたしました。しかし、その後、平成24年に東日本大震災を教訓といたしまして、補強の土壁、こちらの施工マニュアルの指針が改定されまして、26年にはその施工マニュアルも改定されております。今回は、その改定されたマニュアルに基づきまして、補強土壁の復旧については、原形復旧ではなくて、今の最新の基準にのっとった形で復旧いたしまして、再度、被災が発生しないように復旧していくようなことで進めております。 ○議長(三瓶裕司君) 3番、遠藤初実君。 ◆3番(遠藤初実君) それは、もし地震が起きたとしても、工事を最小限にしなくてもいいような、最低限のような感じでできる方法になるという、そういう感じでいいんですか。 ○議長(三瓶裕司君) 建設部長。 ◎建設部長(永田達也君) どこまでの対応というふうなことがありますけれども、旧基準ではなくて、現在の基準にのっとって、万全な形で今回改良復旧を実施していくということでございます。 ○議長(三瓶裕司君) 3番、遠藤初実君。 ◆3番(遠藤初実君) 一番最初の工事のときは、道路がちょうど東西方向に巡っていますので、あそこは田んぼなので、粘土質なので当然相当下のほうまで土質が柔らかいような感じになっていますので、どうしてもいろんな面で、地震が来たときにどうしても揺れてしまうということが想定することができますので、ですから、そういう揺れというものに対して、なるべく壊れる被害を少なくする方法のような、そういう新しい工事の何かそういうアイデアみたいなやつを導入していただきたいなと思うんですけれども、その辺はどうでしょうか。 ○議長(三瓶裕司君) 建設部長。 ◎建設部長(永田達也君) 今、新しい方法というふうなことで議員からありましたが、新しい基準に基づいて、今の最新の方法で復旧を進めていくというようなことでございます。 ○議長(三瓶裕司君) 3番、遠藤初実君。 ◆3番(遠藤初実君) それを本当に期待しますけれども、地震が来れば本当にどうなるか分からないというのがあるので、日本は本当に太平洋プレートがちょうど日本の形と同じところにずっとなっているので、揺れが来るとどうしてもそれが中通りのほうまで来てしまうので、本当に毎回1年以上の通行止め期間というのが来ると、それに対して、何とかならないのかという声が非常に多くて、市のほうでも大変だと思うのですけれども、本当に今回の工事は、何としてでも5年、10年先かは分からないですけれども、もし災害が来ても、最低車が通れるような最小限のところでとどまるような工事をしていただきたいなと思います。 じゃ、続きまして、大項目の安達第2荒井村道踏切についての質問をいたします。 これは、以前、自分が質問した内容にちょっと近いんですけれども、ポストコーンを立てていただいて、子どもたちもあそこを通るのには非常に便利になって、助かるんですけれども、自転車はもうあそこは通れないですね。自転車の幅でかなり厳しいし、車がぎりぎり通るので、災害で車の通る量が大変多くなってしまって、やはり自転車も車と同じような感じで止まって、歩きながら通過しないといけないということで、かなりちょっと不便になって、あそこをずっとよく見てみたら、北側の部分にゆっくり時間かけても、鉄筋コンクリートみたいなやつを、棒状のやつを、少しずつ並べても、1年間ぐらいかけてゆっくりやってもできるんではないかと思うのですけれども、そんなに難しい仕事のようには思えないんですけれども、その辺はどう考えていらっしゃるのでしょうか。 ○議長(三瓶裕司君) 建設部長。 ◎建設部長(永田達也君) 安達第2荒井村道踏切でして、こちら、旧国道下ノ原地内から五百川小学校付近に至る市道でありまして、JRをまたぐ踏切と跨線橋ということでございます。 今、議員から少しずつ時間をかけてもとおっしゃられましたのは、踏切の拡幅的なことということでご答弁よろしいんでしょうか。 ○議長(三瓶裕司君) 3番、遠藤初実君。 ◆3番(遠藤初実君) そうですね。ちょうど踏切の橋があるんですけれども、ちょうど歩道部分が全くそのままなくなってしまって、橋が架かっているものですから、踏切はもちろんその橋に合わせて狭い状態なので、その橋のところに歩道分の広さの部分をちょっと継ぎ足してもらえば、あれはそんなに難しい仕事のように見えないんですけれども、ゆっくり何か朝の4時か5時のくらいにしか鉄道、電車が通らない時間しか仕事ができないからとは聞いたので、ゆっくりやれば、そんなに…… ○議長(三瓶裕司君) 遠藤議員、橋の拡幅を…… ◆3番(遠藤初実君) 拡幅ではなくて、追加。 ○議長(三瓶裕司君) 追加。 ◆3番(遠藤初実君) 北側に歩道だけの分を追加して、そんなに難しい仕事のような感じがしない。その辺はどうでしょうか。 ○議長(三瓶裕司君) 建設部長。 ◎建設部長(永田達也君) 北側に歩道用の橋を新たに追加してはどうかというふうなおただしかと思います。 この安達第2荒井踏切でございますが、変則的な踏切になっておりまして、JRが東北本線複線化のときに設置したんですが、下り線が踏切で、上り線は橋となっております。 議員からご提案がありました安全を確保するために、今の踏切の北側に踏切を拡幅して、上り線側は橋になるんですか、そういう案はどうかというふうなおただしでございましたが、実は、平成29年度から、橋梁修繕の長寿命化であの橋の長寿命化工事を行いました。その際に、費用をかけないで、安全確保をできる方法ということで、今、議員からお話のありました内容でJRと相談した経過がございました。 しかしながら、変則踏切ということで、今、上り線のほうが線路から橋まで5.3メートルという状況でございます。以前はその基準でオーケーだったようなんですが、現在ですと、6.9メートル以上の高さがないと、橋が架けられないというふうなことでございます。 ですので、下り線の踏切をそのまま生かして、橋を架けるということが、現在の基準で不可能というふうなことで回答いただいたところでございます。 以上でございます。 ○議長(三瓶裕司君) 3番、遠藤初実君。 ◆3番(遠藤初実君) 今の橋の高さよりも高くないと駄目だということですね。 それで、中項目2番なんですけれども、それで自分は実際的に現場を見てもらわないと、何か分からないんじゃないかと思って、あそこの郡山市のJRのところから、あそこは工場なので、ちょっと担当が違うっていって、電話番号を教えてもらって、ここの東日本旅客鉄道株式会社仙台支社にちょっと電話してみたんですね。実際、現場に来て見てもらえば、何か机の上の頭だけのよりは、現場を見てもらったほうができるという可能性があるんではないかと思って、見に来てくださいって言ったんですけれども、そうしたら市のほうから直接協議の申込みがないとできないと言われて、実際、地図だけ見ただけでは分からないので、そんなに、自分はそこは素人だから分からないんですけれども、今の高さの、橋の高さにちょうどなっているわけですから、その横にちょっと、そんなに難しい仕事には思えないんですけれども、実際的にこの東日本仙台支社の人が実際に現場を見に来るということはできないんですかね。 ○議長(三瓶裕司君) 遠藤初実君、今、答弁のほうで不可能ですという答弁があったんですよね。協議した結果、不可能ですということなので、それでも質問続けますか。     〔発言する人あり〕 ○議長(三瓶裕司君) じゃ、答弁できますか。 建設部長。 ◎建設部長(永田達也君) ご質問でございますが、以前、JRと協議した際、当然、資料を準備しまして、現況の高さ等を当然資料を含めて協議した結果、現在の基準では、今、議員からお話があった方法では不可能というふうなことでございましたので、改めて協議をする予定はない状況でございます。     〔「現場を見たんですかって」と言う人あり〕 ○議長(三瓶裕司君) 建設部長。 ◎建設部長(永田達也君) 当然、協議の際には、現場のほうも確認いただいております。 ○議長(三瓶裕司君) 3番、遠藤初実君。 ◆3番(遠藤初実君) ということは、もう諦めないといけないということですね。そういう声があったので、じゃ、諦めてくださいと言うしかないということですね。本当に見た目では、そんなに難しいような感じがしないのですけれども、鉄道会社からすれば、やはり大変なのかもしれません。 では、大項目3番の子宮頸がんワクチンについてにまいりたいと思います。 これは、先回の一般質問の最後のほうに言っていた内容なんですけれども、この新型コロナウイルスのこの状況と同じように扱ったのでは大変な問題になるということをちょっと言いたくて、ちょっと今回大項目に出しました。 10年前ですかね。厚生労働省の説明で、学校を通してある自治体が子宮頸がんワクチンを小学校6年生か、中学1年生かの女の子に打つようにということでやって、物すごい副作用が出たんですね。それで、もう痛みがずっと取れない、寝たきり、車椅子、それで国とか、自治体に対しての損害賠償で弁護士が動いて、もう何十名という、まだ20代ちょっとしか今現在いっていないような女の子たちが、物すごい副作用で、大変な問題になったんですね。 先回も答弁は聞いたので、その辺の再確認ということでちょっと上げさせていただきましたので、答弁のほうよろしくお願いいたします。 ○議長(三瓶裕司君) 保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(辻本弘月君) ただいまの議員からの勧奨すべきではないというお立場からのおただしかと存じます。 今回、通知を出したことにつきまして、説明と、それから現状と今後の方針をお答えさせていただきたいと思います。 本市では、厚生労働省より定期接種の対象者及びその保護者に公費により接種できるワクチンの一つとして、ヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチンがあることを知っていただきますとともに、接種について検討、判断をするためのワクチンの有効性や安全性に関する情報や接種を希望した場合の円滑な接種のために必要な情報を届けることを目的といたしまして、子宮頸がんワクチンに関する情報提供として、対象者へ個別に7月に通知をいたしたところでございます。 現在の状況でございますが、国におきまして、厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会や薬事・食品衛生審議会医薬品等安全対策部会等で引き続き副反応疑い報告等について、専門家によります評価を行いますとともに、情報提供を進めつつ、積極的な勧奨の再開の是非を改めて判断することとなってございます。 今後でございますが、国の専門家の評価など、情報収集に努めますとともに、国の動向を注視してまいりまして、対象者へ情報の提供やワクチン接種だけではなく、20歳以上の女性の方へ子宮頸がん検診の受診勧奨も併せて行いまして、子宮頸がん対策に取り組んでまいりたいと思います。 以上でございます。 ○議長(三瓶裕司君) 3番、遠藤初実君。 ◆3番(遠藤初実君) 厚生労働省と国としては、いろんな人権問題とか、プライベートな問題があるから、あまりストレートには言えないですけれども、これは本当に考えながらやっていかないと、全く今回のコロナワクチンとは別種類で扱っていただいて、そしてやっていかないと、将来、市のいろんな問題が起きてしまう可能性があるので、その辺はじっくり考えていただきたいなと思いまして、今回取り上げました。 市としての意見を聞きましたので、以上で質問を終わりたいと思います。 ○議長(三瓶裕司君) 3番、遠藤初実君の一般質問を終わることといたします。 以上をもちまして本日の一般質問を終わることにいたします。 お諮りいたします。 本日の一般質問はこれをもって終了するとし、日程第7日、9月7日は通告6番の一般質問から行いたいと思いますが、異議ありませんか。     〔「異議なし」と言う人あり〕 ○議長(三瓶裕司君) 異議ありませんので、日程第7日は通告6番の一般質問から行うことにいたします。----------------------------------- △散会の宣告 ○議長(三瓶裕司君) 以上をもちまして本日の議事日程を終了いたします。 これをもって散会といたします。 ご苦労さまでした。 △散会 午後3時22分...