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12月09日-03号

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  1. 本宮市議会 2016-12-09
    12月09日-03号


    取得元: 本宮市議会公式サイト
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    平成28年 12月 定例会(第6回)          平成28年第6回本宮市議会定例会会議録(第4日目)◯議事日程(第3号)                   平成28年12月9日(金)午前10時開議     開議宣告日程第1 一般質問◯本日の会議に付した事件  議事日程に同じ◯出席議員(20名)     1番  斎藤雅彦君      2番  石橋今朝夫君     3番  三瓶幹夫君      4番  菅野健治君     5番  橋本善壽君      6番  三瓶裕司君     7番  後藤省一君      8番  円谷長作君     9番  根本七太君     10番  山本 勤君    11番  渡辺善元君     12番  川名順子君    13番  國分義之君     14番  伊藤隆一君    15番  川名正勝君     16番  作田 博君    17番  渡辺忠夫君     18番  国分勝広君    19番  渡辺秀雄君     20番  渡辺由紀雄君◯欠席議員(なし)◯説明のため出席した者  市長       高松義行君   副市長      佐々木広文君  教育長      原瀬久美子君  総務部長     渡辺正博君  市長公室長    鈴木弘治君   市民部長     坂上清彦君  保健福祉部長   武田正利君   産業部長     柴田久幸君  建設部長     橋本久雄君   白沢総合支所長  移川善弘君  放射能除染・モニタリングセンター所長           武田与司弘君  会計管理者    渡辺正彦君  教育部長     後藤 章君   総務部次長兼総務課長                            渡辺豊和君  総務部次長兼財政課長       市民部次長兼市民課長           増子宗一君            武田佳久君  保健福祉部次長兼高齢福祉課長   産業部次長兼農政課長           三瓶 隆君            菅野秀昭君  建設部次長兼まちづくり推進課長  教育部上席参事兼教育総務課長           高橋朋久君            矢吹誠司君◯事務局職員出席者  議会事務局長   安田 章    主幹兼局長補佐兼議事係長                            橋本信人  主任主査     根本寛子    副主査      宇田寛之  書記       鹿野和明 △開議 午前10時00分 △開議の宣告 ○議長(渡辺由紀雄君) おはようございます。 出席議員が定足数に達しておりますので、会議は成立いたしました。 ただいまより本日の会議を開きます。-----------------------------------会議録署名議員の指名 ○議長(渡辺由紀雄君) 会議録署名議員は、前回同様   9番 根本七太君  10番 山本 勤君 を指名いたします。----------------------------------- △諸報告 ○議長(渡辺由紀雄君) 会議に先立ち、議長より申し上げます。 福島民報社、福島民友新聞社、FM Mot.Comもとみやより、本日の会議取材のため録音・撮影等の許可申し出があり、本宮市議会傍聴規則第8条の規定に基づき、これを許可いたしましたのでご了承願います。 また、議会広報特別委員長より広報紙編集のため写真撮影の申し出があり、これを許可いたしましたので、同じくご了承願います。----------------------------------- △日程第1 一般質問 ○議長(渡辺由紀雄君) それでは、日程に従いまして一般質問を行います。----------------------------------- △斎藤雅彦君 ○議長(渡辺由紀雄君) 通告6番、議席1番、斎藤雅彦君の一般質問を許します。 1番、斎藤雅彦君。     〔1番 斎藤雅彦君 登壇〕 ◆1番(斎藤雅彦君) おはようございます。 議席番号1番、斎藤雅彦です。議長の許可をいただきましたので、事前に通告させていただいた3題の質問について順次質問させていただきます。 まず、観光・防災Wi-Fi環境の整備についてでございます。 (1)災害発生時のWi-Fi利活用の検討について質問させていただきます。 平成28年度総務省の当初予算で、観光・防災Wi-Fiステーション整備事業及び公衆無線LAN環境整備支援事業の公募について、全国50団体の応募があり、6月末には、観光・防災Wi-Fiステーション整備事業が33団体、公衆無線LAN環境整備支援事業が13団体の合計46団体、50団体の応募の中で92%が交付決定されました。福島県は、南相馬市と磐梯町の2団体が決定になり、ちなみに平成26年度の補正予算では50団体、平成27年度の当初予算では17団体、県内では、会津若松市、白河市、国見町、北塩原村が交付されました。 今回の補助金は、地域公共ネットワーク等強靭化事業に要する経費の一部の補助を行うことにより地域における情報通信基盤の強靭化を図る目的で交付されました。内容は、観光情報や防災情報など、地方公共団体から観光客や住民などに提供すべき情報を配信するためにWi-Fiステーション及び無線アクセス装置を公園、文化財、観光案内所及び指定緊急避難所などに整備するとともに、これらを通じて観光客や住民などに提供すべき情報を配信する機能を有する情報通信環境を構築する事業で、補助対象経費が2分の1補助されます。 1つ目の質問ですが、今回の補助事業に、防災の見地から防災Wi-Fiステーション整備事業についての検討はあったのでしょうか。また、この補助金申請の手を挙げられたか、お伺いします。 ○議長(渡辺由紀雄君) 総務部長。 ◎総務部長(渡辺正博君) ただいまのおただしにつきまして、お答えをさせていただきたいと思います。 まず、災害発生時のWi-Fiの活用ということで、防災Wi-Fiの関係につきまして検討したのかということでございますが、これにつきましては市内に地域防災計画に基づきまして定められております指定避難所は、現在45カ所定めさせていただいております。その中で、今、議員おただしのWi-Fiを活用して防災時に避難所として活用いただくということも当然今後考えていかなくてはならないということで、利用されることが多い避難所につきまして14カ所を整備したいという考えを持たせていただきました。 先ほど、議員、お話しありました観光・防災Wi-Fiステーション整備事業、また公衆無線LAN環境整備支援事業という、平成28年度の事業としてあるわけですが、先ほど議員おっしゃいました補助事業につきましては2分の1の補助ということでありましたが、それに先立ちまして、地方創生の加速化交付金を活用した同様の事業がございましたので、それに手を挙げさせていただきましたが、これにつきましては残念ながら採択にはならなかったというふうな状況でございました。現状につきましてはそのような状況でございましたので、報告をさせていただきたいと思います。 以上であります。 ○議長(渡辺由紀雄君) 1番、斎藤雅彦君。     〔1番 斎藤雅彦君 登壇〕 ◆1番(斎藤雅彦君) 今の件で、もう少し検討した内容についてお伺いします。 防災Wi-Fiステーションとは、避難所などになっているエリアにおいて、Wi-Fiでの通信とカメラでの防犯見守りを可能にするもので、通信回線をWi-Fiとカメラで共用することで回線を有効利用できます。防災時には避難所での活動を支援し、災害情報の提供や安否情報の確認などを配信します。Wi-Fiステーション付近では,スマートフォン、Wi-Fi利用機器によりインターネットの接続が可能で、停電時は太陽光パネルや蓄電池を搭載すれば一定期間無給電で自立運転ができます。 本宮市の場合、学校など、先ほど45カ所というお話がありましたが、そのうち14カ所整備したいというお話があって、残念ながら補助事業には当たらなかったということをお伺いしましたが、ご検討された14カ所のイニシャルコストランニングコストはどのぐらいかかるのか、検討した内容をお伺いしたいと思います。 ○議長(渡辺由紀雄君) 総務部長。 ◎総務部長(渡辺正博君) 設置した場合のコストについてのおただしでございます。施設の整備にかかりますイニシャルコストにつきましては、当初14カ所プラス、観光というふうな部分でも考えたところが3カ所ございます。トータル的には17カ所ということで申請をさせていただきました。合計で約1,300万円ほどの経費がかかるということでの試算をさせていただきました。また、ランニングコストにつきましては、フレッツの回線使用料とかNTTの保守料、あるいはクラウドのサービス利用料等、1回線当たり月に1万5,000円から1万6,000円ほどかかるというふうなことでございますので、17施設合わせますと約320万円ほどかかるという試算をさせていただきまして、これに基づきまして、先ほど、採択にはなりませんでしたが、地方創生加速化交付金の事業に申請をさせていただいたところでございます。 以上であります。 ○議長(渡辺由紀雄君) 1番、斎藤雅彦君。     〔1番 斎藤雅彦君 登壇〕
    ◆1番(斎藤雅彦君) 今のご答弁で、イニシャルコストが1,300万円、ランニングコストが電話回線で320万円というお話を伺いました。電話回線を光に変えれば、既設回線を供用が可能になるため、もう少しコストダウンが図れるのではないかなと思っております。あと、今、学校等は全部光回線になっておりますので、例えば学校の体育館等を避難所にする場合、そちらの延長作業によって新たな回線増ということにはならないと思いますので、もう少しコストダウンが図れるのではないかなと思っております。 災害発生時のWi-Fi活用は、誰でもユーザー登録なしでインターネットの利用が可能になります。そこで自治体による災害時の専用サイトを表示させ、災害情報の伝達手段として利用が可能になります。今回は経費の2分の1の補助が出ますので、財政的にも、ぜひ補助金が出ている間に導入のご検討をお願いしたいと思います。 (2)の質問に移ります。 観光情報提供のWi-Fi利活用の検討についてでありますが、お隣の二本松市では、市民を初め観光のために二本松市を訪れた人に向けて、無料でインターネットを利用できる無線LANの二本松シティWi-Fiのサービスを開始しました。スマートフォンやタブレットなどで登録すれば、どの端末からでも利用することができます。市民が利用する二本松駅前の市民交流センターや県立霞ヶ城公園のほか、市役所本庁各支所でサービスを提供し、通常の利用に加え、大規模災害の発生時にはインターネット接続の時間制限を無制限にして、災害時のライフラインとしての機能も備えています。 サービスの概要についてでありますが、無料で利用できるインターネットの時間制限は1回当たり最大60分間、回数は無制限です。災害時には時間制限が緩和され、安否確認などライフラインとしての活用ができるという内容です。近隣では、二本松市のほか郡山市や三春町、フリーWi-Fiを提供して観光情報提供を実施しております。 そこで1つ目の質問ですが、今回の補助事業に、観光の見地から観光・防災Wi-Fiステーション整備事業等の検討があったのか、また、その補助金申請に手を挙げられたのか、先ほどとかぶるかもしれませんが、お伺いします。 ○議長(渡辺由紀雄君) 総務部長。 ◎総務部長(渡辺正博君) 観光Wi-Fiの環境の整備ということでの申請の関係でございますが、先ほど、若干この関係につきましても施設面での整備ということで触れさせていただきましたが、防災関係につきましては14カ所申請をさせていただきました。観光の関係につきましては、市内に多くの方が来ていただいているというような、年間通して10万人ほど来ていただいているというようなこともございまして、スマイルキッズパークの屋内・屋外あそび場、ここをWi-Fiの環境が整備できるような場所、またあと、みずいろ公園についても同様に多くの方がいらっしゃるというようなことでございますので、同様の環境整備を図ってはどうかということで、防災のWi-Fiの整備と一緒に国のほうの地方創生加速化交付金事業の中で申請をさせていただいたという状況でございます。 以上であります。 ○議長(渡辺由紀雄君) 1番、斎藤雅彦君。     〔1番 斎藤雅彦君 登壇〕 ◆1番(斎藤雅彦君) Wi-Fiステーション付近では観光やイベントの案内情報入手が可能になります。さらに、公衆無線LAN利用者に対して、インターネット接続後に本宮市の指定したホームページを自動表示させて、本宮市の説明やほかの観光地の紹介ができるようになります。また、本宮市を訪れた外国人がWi-Fi利用アプリを使うことで、エリア外で利用できるWi-Fiを探したり、エリアごとに必要な利用者登録を空港で一度に済ませられるようになり、フリーWi-Fiの利便性を向上させることができます。エリア内では、Wi-Fiに接続して外国人旅行客に不便をなるべく感じさせないことも可能になります。もちろん、先ほど申し上げた近隣の二本松市、郡山市、三春町もこのアプリが利用可能になっております。言いかえると、近隣の観光客についても、本宮市の観光情報が提供できることになることで本宮市にも来てもらえることがふえるようになると思います。先ほどお話がありました14カ所プラス3カ所の観光施設、みずいろ公園、プリンス・ウィリアムズ・パーク、えぽかなどの施設が、私も、まずは整備しなくてはいけない箇所かなと思っております。費用については、先ほど14カ所一緒にご検討されたということでお伺いしたので、次の(3)の質問に移らせていただきます。 (3)官民連携による公衆Wi-Fiの整備の取り組みについて、お伺いしたいと思います。 公的助成を活用し、自治体がWi-Fiを導入する公的施設や観光施設、地域の店舗、宿泊施設、観光協会加盟店、商店街加盟店などが契約している光ステーションを組み合わせて、官民連携でご当地Wi-Fiのエリア拡大、活用がさらに可能になります。先に申し上げた観光・防災Wi-Fiの導入が、地域のコミュニティーに重要な役割になると思われます。本宮市の官民連携による公衆Wi-Fi整備の今後の取り組みについてお伺いします。 ○議長(渡辺由紀雄君) 産業部長。 ◎産業部長(柴田久幸君) まず、民間の観光施設でWi-Fiの設置状況という内容でございますが、入り込み客の集計をしております代表的な施設としまして、蛇の鼻、岩角山、あとアサヒブルワリー、3カ所が本宮の代表とさせていただいておりますが、いずれも公衆Wi-Fiは導入されていない状況でございます。その他としましては、安達太良サービスエリアNEXCO東日本の関係から公衆Wi-Fiを導入しているというのが、市内の民間での唯一の導入事例かなというふうに捉えております。 都市部におきましては飲食店などでWi-Fiを導入している店舗も多々ございます。しかし、特定の携帯電話運営会社のみの利用に限定されている事例も多うございます。コンビニなどでは、市内のコンビニなんかも含めまして、全ての携帯端末が利用可能な公衆Wi-Fiの導入も進んでいるということでございますが、商店街など面的エリアで利用することが今後の課題となっている状況だと認識しております。 官民連携でのWi-Fi導入ということですが、民間の観光施設であったり店舗に公衆Wi-Fiが導入されれば、利便性が大きく向上され市のPRにも大きく寄与するものでございますが、なかなかハードの整備には時間と経費が要するという状況でございます。市としましても、防災拠点や観光拠点に加えまして、商店街などで公衆Wi-Fiが利用可能となれば利便性の向上に大いに寄与するものと考えておりますが、先ほど、イニシャルコストランニングコストの話がありましたが、導入経費や回線使用料など、設置者の負担となるという状況でございます。現在、民間施設への設置につきましては国の補助がない状況でございます。市単独による補助というのもなかなか難しい状況でございます。商工会の関係につきましても、現在、補助がないという状況を確認しております。福島市の例でございますが、商店街連合会の青年部25軒でWi-Fiを設置したという事例もございますので、どういった手法でWi-Fiが安価で導入できるか、そういった情報の収集には努めてまいりたいというふうに考えております。 ○議長(渡辺由紀雄君) 1番、斎藤雅彦君。     〔1番 斎藤雅彦君 登壇〕 ◆1番(斎藤雅彦君) 今のご答弁で、民間はまだ補助がない、商工会等は補助が出ないというお話がありました。こういうものは自治体が率先してやって民間を取り込むという動きが必要なのではないか、それが町の活性につながるのではないかなと思っております。ぜひご検討をお願いしたいと思います。 続いて、次の質問に移らせていただきます。 2番の本宮市の文化遺産及び文化財について。 (1)市の文化遺産及び文化財の現状と管理状況について質問させていただきます。 先日、郡山発展の礎となった安積開拓と安積疎水の開削事業をめぐる一連のストーリー、未来を拓いた「一本の水路」は、ことし4月に文化庁が日本遺産に認定しました。郡山市ライオンズクラブは結成45周年記念事業として先人の偉業を世界に発信しようと記念碑を建立し郡山市に寄附しました。 さて、本宮市の文化財のホームページを見ますと、民間施設として蛇の鼻、登録文化財として白沢の養蚕関係用具、指定文化財として、市指定文化財が65件、県指定文化財が5件載っておりました。市の文化遺産及び文化財の管理方法と、年間大体どのぐらいの補助、予算等がついているのか、お伺いいたします。 ○議長(渡辺由紀雄君) 教育部長。 ◎教育部長(後藤章君) 本市における文化財の指定状況を、まず答弁させていただきたいと思います。 国登録有形文化財が2件ございます。県指定文化財5件、市指定文化財、先ほど65件というお話がありましたが、68件、計75件となっております。分類といたしましては、建造物の彫刻などの美術品、供養塔などの考古資料、太々神楽などの無形民俗文化財、塩ノ崎の大ザクラなどの天然記念物、天王壇古墳や城ノ内古戦場などの史跡、岩角山などの史跡名勝など広範囲に及んでおります。これら文化財の管理につきましては、年1回定期的に文化財パトロールを実施いたしまして、文化財の保存の状況、あるいは説明板の点検などを行っておりまして、今年度は説明板6カ所の修繕、さらには天然記念物であります殕森のツバキ、それから塩ノ崎の大ザクラの樹勢回復事業を実施しております。 予算はということでございますが、これらに要する説明板の改修等は数十万円単位、さらには樹勢回復事業につきましても、合わせて100万円程度の予算というふうに記憶しております。 以上でございます。 ○議長(渡辺由紀雄君) 1番、斎藤雅彦君。     〔1番 斎藤雅彦君 登壇〕 ◆1番(斎藤雅彦君) 本宮市文化財保護条例には、教育委員会が市の区域に存する有形文化財のうち重要なものを本宮市指定有形文化財に指定することができるとありました。ホームページを見ると、2009年、平成21年12月25日にホームページが更新されたということで、私、65件と申し上げましたが、先ほど申し上げた平成21年12月25日以降に新たにホームページに掲載しなければならない、新たに市の文化財として指定されたものや、今後の指定予定のものものがあれば、お伺いします。 ○議長(渡辺由紀雄君) 教育部長。 ◎教育部長(後藤章君) 新たな指定はというおただしでございます。今、考えておりますのは、県の指定文化財といたしまして高木寺の鰐口、それから五百川の供養塔、この2件につきまして県のほうに申請を行っているという状況でございます。 ○議長(渡辺由紀雄君) 1番、斎藤雅彦君。     〔1番 斎藤雅彦君 登壇〕 ◆1番(斎藤雅彦君) さっき、教育部長のご答弁で68件とありまして、私、ホームページ、65件ということで確認させていただいて、3件がちょっと入っていなかったと。何かなと思ったら、平成21年に無形文化財に指定されました北部先囃子、南部先囃子、東部太鼓台についてだったんです。それについて、ちょっとお伺いしたいと思います。 本宮市文化財保護条例には、市指定無形文化財の保存のために必要があると認めるときはその保存に要する経費の一部を予算の範囲内で補助することができるとありましたが、先に指定された三部先囃子のお囃子だと思うんですが、そのほか太鼓台本体について、この無形文化財の保存に該当するかどうか、お伺いいたします。 ○議長(渡辺由紀雄君) 教育部長。 ◎教育部長(後藤章君) お囃子の太鼓台ということでございます。これまで、三部の方々からそういった具体的な要望はまだ受けてはおりませんが、ご相談いただきました折には条例の規定に基づきまして十分検討させていただきたいというふうに考えております。 以上です。 ○議長(渡辺由紀雄君) 1番、斎藤雅彦君。     〔1番 斎藤雅彦君 登壇〕 ◆1番(斎藤雅彦君) 太鼓台の本体も、今のご答弁だと、無形文化財の範囲内で修繕とか補修の一部補助が可能であるということでよろしいかなと今お伺いしたと思うんですが、太鼓台につきましては昭和35年につくられたものでありまして、もう既に半世紀が経過しているため、補修を繰り返してはおりますが、いずれ大幅な改修が必要になるというのは間違いないと思います。そこで、三部先囃子の太鼓台本体を新たに市指定の有形文化財にして今後も保存するというお考えがあるかどうか、ちょっとお伺いしたいと思います。 ○議長(渡辺由紀雄君) 教育部長。 ◎教育部長(後藤章君) 指定につきましては、文化財調査委員会のほうで審議をいただいているものでございます。これらの委員会に答申をした上で、その判断に基づいて決定していきたいというふうに思います。 以上です。 ○議長(渡辺由紀雄君) 1番、斎藤雅彦君。     〔1番 斎藤雅彦君 登壇〕 ◆1番(斎藤雅彦君) 今お伺いしたのは、無形文化財の場合の内容については三部のお囃子が入っていまして、太鼓台については逆に有形文化財として保存していくものではないかなと思ったものですから質問させていただきました。 次に、(2)の質問に移らせていただきます。 阿武隈川と安達太良川の合流地点に建設された今は無き水門を、市の文化遺産にするという考えについて、ちょっとお伺いしたいと思っております。 本宮市は、現在、福島のへその町として親しまれておりますが、昔から水害の町本宮と言われたぐらい頻繁に水害に見舞われた町でした。本宮市の水害の歴史では、過去の水害は4年に1回起きた状況で、近年において大きな水害として記憶に残るのは、昭和16年の安達太良川の堤防決壊、昭和61年の8・5水害、平成10年8・27水害、同じく14年の水害と、相次いで想定規模に迫る集中豪雨があり、堤防を越えてしまう寸前まで洪水流が押し寄せてきました。このような水害の戦いの歴史をさかのぼると、明治43年、1910年の8月台風の大洪水により、東北中部で死者1,379名、本市では3つの橋が流出という、490戸が浸水被害に見舞われたということで、水害を契機に国が直轄事業として河川改修に乗り出し、大正3年、1913年8月、当時の内務大臣原敬大臣が来町したときに河川改修の陳情が行われました。原敬内務大臣に改修の陳情以来10年後の大正13年、1923年に阿武隈川と安達太良川の合流地点に設置されました水門は、初めて本市に国の治水対策費が投じられました。阿武隈川の築堤工事施工に伴っての安達太良川と合流地点の樋門工事に着手、引き続き大正14年度から昭和6年度にわたり、市街地側約2キロメートルに及ぶ築堤工事が進められ、本宮市のシンボルとも言われる特殊堤防が完成しました。 水門については、大正12年に石積みの水門が建設され、昭和10年に鉄製の水門に改修されました。残念ながら昭和61年施行の激特工事で撤去されてしまいましたが、本宮市に初めて国の治水事業として投じられた国費第1号の水門は本宮市にとって文化遺産に等しい水門ではないかなと思っております。今はなき水門を市の文化財にするお考えについて、お伺いします。 ○議長(渡辺由紀雄君) 教育部長。 ◎教育部長(後藤章君) 一般的に水門などの建造物につきましては文化財の範疇からは外れまして、道路や橋、堤防などの土木遺産、あるいは産業遺産として分類がされております。これら土木遺産や産業遺産の指定につきましては現存する建造物の保存が目的とされているところでございます。おただしの水門でございますが、安達太良川河口の樋門といたしまして、お話のように大正14年に完成いたしまして、昭和40年代に改修が行われておりますが、その後、激特対策事業の際に取り壊され既に存在しておりませんので、指定することができないものとなっております。 以上でございます。 ○議長(渡辺由紀雄君) 1番、斎藤雅彦君。     〔1番 斎藤雅彦君 登壇〕 ◆1番(斎藤雅彦君) 今のご答弁で、現存しないものは文化財にならないというお話がありました。安達太良川の水門は、本宮市における水害の形跡を後世に伝えていくことが我々に与えられた責務ではないかと考えます。以前に、当時の水門をかたどった橋梁を建設して後世に伝えてほしいという要望が、安達太良川本築堤早期実現期成同盟の皆さんからあがっていましたが、広く世間に知らしめる顕彰碑やランドマークとしてのモニュメントをつくる取り組みをすべきだと、私、考えておりますが、市のお考えをお伺いします。 ○議長(渡辺由紀雄君) 教育部長。 ◎教育部長(後藤章君) この水門につきましては、旧本宮町の防災、水利、交通に重要な役割を果たしたものと考えられております。本宮町史の中におきしても、詳細にその記録保存が行われております。今後も、この水門の歴史を後世に伝えていく中で、お話のありましたモニュメントなりランドマーク、あるいは記念碑というようなものにつきましては、その必要性も含め考えさせていただければというふうに思っております。 以上でございます。 ○議長(渡辺由紀雄君) 1番、斎藤雅彦君。     〔1番 斎藤雅彦君 登壇〕 ◆1番(斎藤雅彦君) ぜひともご検討をお願いし、次の質問に移らせていただきます。 (3)の「現代の名工」の登録の取り組みはについて、お伺いいたします。 ものづくりで県内最高水準のわざを持つ匠をたたえる平成28年度の県技能者表彰受賞者、県の名工に6人が選ばれ表彰されました。また、ものづくりで国内最高水準の技術を持つ匠をたたえる平成28年度の国の匠、現代の名工に県内から3人選ばれ表彰されました。そこで、市の現代の名工、県の名工の登録の取り組みについて、お伺いいたします。 ○議長(渡辺由紀雄君) 産業部長。 ◎産業部長(柴田久幸君) 現代の名工の取り組みというご質問でございます。 特に卓越しました技術を有する方、表彰させていただく際にそれぞれ呼び方が異なっておりまして、市におきましては技能功労者、県におきましては県の名工、国におきましては現代の名工と、それぞれ呼び名を設け表彰させていただいているところでございます。現代の名工とは、卓越した技術を有する方を厚生労働省が表彰するものでありまして、本市におきましては、昭和63年に木彫り工の方が1名、あと、平成4年に、墓石です、石工の方が1名と、過去において2名表彰されております。県の名工におきましても、昭和51年から表彰を行っておりまして、本市関係者は旧本宮町で4名ほど表彰されております。 現代の名工、県の名工に推薦される前提としまして、市の技能功労者表彰が、まず前提となるというふうに考えております。市の技能功労者につきましては、平成20年に1名、平成21年に5名の方を、それぞれ11月3日の市民表彰の場で表彰させていただいているというのが現状でございます。 ○議長(渡辺由紀雄君) 1番、斎藤雅彦君。     〔1番 斎藤雅彦君 登壇〕 ◆1番(斎藤雅彦君) 先ほどの受賞者からは、伝統を受け継ぎ改良していくや、受賞を出発点に今後も成長したいというコメントが寄せられました。高齢者の匠が、さらに成長したいという励みになる受賞は今後も伝統技術や絶やさない後継者の育成への取り組みにもつながっていくと思われます。本宮市もさらなる積極的な取り組みが必要と考えますが、今後の取り組みについて、再度お伺いいたします。 ○議長(渡辺由紀雄君) 産業部長。 ◎産業部長(柴田久幸君) 市の技能功労表彰者、今まで6名を表彰させていただいておりますが、平成21年度以降はない状況でございます。表彰の対象が多岐にわたるということから、市の表彰規定では、各業界の団体の方から推薦をいただいて市の技能功労選考委員会で表彰する制度となっておりまして、それぞれ表彰の基準がございます。市としましては対象者の把握に努めておりますが、関係団体からの情報をいただきながら、この卓越した技術を持ち、他の模範となる方についての表彰を今後ぜひ行っていきたいということで考えております。 ○議長(渡辺由紀雄君) 1番、斎藤雅彦君。     〔1番 斎藤雅彦君 登壇〕 ◆1番(斎藤雅彦君) それでは、3番目の市内の環境整備について、お伺いいたします。(1)夏祭り・秋祭りなどのごみの対策の考えについて、お伺いしたいと思っております。 ことしも、五穀豊穣と家内安全を願い、本宮市秋祭りが3日間、秋晴れに恵まれ盛会の中開催されました。本宮市の秋祭りは、みこしと先囃子が町を練り歩く古式ゆかしい祭礼として引き継がれている祭礼でございます。しかし、最近のお祭りを見ておりますと、ごみ箱を設置しているものの、そのごみ箱はあふれ、山のようになったごみにさらにごみを捨てていくといった状況、コンビニに設置してあるごみ箱があふれているところへ、またさらにごみを捨てていくというマナーの悪さが残念に思えてなりません。市商工会や物産協会の方がごみ袋を持って回収している姿を頭が下がる思いで見ておりました。 また、全戸配布され、秋祭りのチラシの裏に、交通規制図の一番最後に、ごみは持ち帰りましょう、ごみは出さない、ごみは捨てない、みんなで町をきれいにという記載がありましたが、祭り中のごみを持ち帰るような取り組みについて、市のお考えをお伺いします。 ○議長(渡辺由紀雄君) 産業部長。 ◎産業部長(柴田久幸君) 夏祭り、秋祭りにつきましては、それぞれ実行委員会を組織しまして主催しております。どちらの委員会も、市が事務局を務めます観光物産協会と商工会を中心に各団体の方から参加していただいている状況でございます。まず、出店の状況でございますが、夏祭りにつきましては35店、秋祭りにつきましては160店、これ、いずれもことしの数値でございますが、この2つの祭りには出店数に大きな違いがございます。ごみの処理の状況でございますが、夏祭りにつきましては、店舗が限定されることから2カ所にごみ箱を設置しております。秋祭りは店舗数が多く出店の範囲が広範囲となることから、ごみ箱を設置せずに持ち帰りとさせていただいておりますが、今ご質問あったように、ポイ捨て、多々見られますので、祭りのスタッフが巡回して、ごみ拾いをしている状況でございます。 ごみにつきましては、出店者側から購入したもの、例えば、パックでありますとかコップでありますとか、あと、出店者自体が持ってきたごみ、段ボールの箱とか、多々発生する状況でございます。祭りのチラシに書かせていただいたように、ごみの減量化、持ち帰りという観点から積極的にごみ箱を設置していないという状況でございます。これにつきましては、例えば、えぽかでありますとかプリンス・ウィリアムズ・パークのように、市が管理する施設においても同様に、持ち帰りという考えからごみ箱は設置していないということでございます。仮に設置する場合となったときには分別を進めなければならないということから、必ず、そのごみ箱の前に人が張りつくことが理想であるというふうに考えておりますし、これにつきましては多々人員確保が必要ということであります。いずれにしましても、祭りに参加する側、出店する側のモラルの問題が、このごみ問題の大きな原因かなというふうに考えております。 ○議長(渡辺由紀雄君) 1番、斎藤雅彦君。     〔1番 斎藤雅彦君 登壇〕 ◆1番(斎藤雅彦君) 奈良県葛城市、人口3万7,000人ですが、月曜日と金曜日に、市役所の全職員、小・中学校の教員、幼稚園、保育所職員、ごみ収集業者、各種ボランティア団体など、市民のごみ減量への関心を高めてもらう目的で1,000人が着用していた、ごみ10%削減に挑戦と大きく書かれたごみ減量Tシャツを、市民から自分たちも着用したいという声があがり、1枚1,000円で、そのうち義援金が100円になっておりますが、一般販売することに決したそうです。本宮市でも、出店の出店者やお祭りに関係する方に着ていただくと、先ほど部長の答弁で出店者のモラルという話がありましたが、例えば、こういうTシャツを着ていただいて一緒になってごみ削減をアピールしていただくとか、持ち帰る取り組みが必要だと考えます。 また、市外から電車等で来ていただいた方や小さい子どもさんを連れているお母さんのごみを受け入れる、祭り会場に、さっき部長は理想の分別、有人ごみステーションというお話がありましたが、これを逆に設置してはどうかなと思っております。また、祭りの翌日の早朝に、ボランティア清掃で清掃活動をするような取り組みをしてはいかがかなと思いますが、再度お伺いいたします。 ○議長(渡辺由紀雄君) 産業部長。 ◎産業部長(柴田久幸君) 秋祭りの翌日、本宮一中の生徒がボランティアでごみ拾いをしているということも認識しておりますし、平日、通常、金融機関のほうで、朝、市内のごみ拾い活動をしているというのも私のほうでちょっとお聞きしているところでございます。イベントにおけるボランティアの募集ということでご提案いただきました。首都圏のイベントにおきしては、ボランティアによるごみ収集という事例も多々見受けられます。いずれにしましても、人数の確保がなかなか困難であるという実例も聞いております。秋祭りに限れば、出店が広範囲になるために、ごみの排出量もふえるし、ごみ箱を設置した際に、ごみ処理、最終的な事業系ごみとしての処理費が膨大なものになるという想定がされます。現在の状況、このままでいいというふうには考えておりません。来年度の取り組みにつきましては、今年度の反省などを踏まえまして運営委員会の中で改善、議論をしていきたいというふうに考えております。 ○議長(渡辺由紀雄君) 1番、斎藤雅彦君。     〔1番 斎藤雅彦君 登壇〕 ◆1番(斎藤雅彦君) 先ほど、ボランティアで清掃活動をするというのは、なかなか人員が集まらないということで、ちょっとご答弁ありましたが、私、先ほどボランティアということを申し上げたのは、大人の出したごみに、本宮第一中学校の生徒がごみを拾って集めるなどというのは決していいことなのかなと思ったものですから質問させていただきました。大人の出したごみは大人が片づけるのは当たり前ではないかなと思ったものですから、大人、出店者を含めたボランティアで清掃をしてはいかがかなと思ってご質問させていただきました。 最後の質問に移らせていただきます。 (2)阿武隈川と安達太良川に於ける堤防草刈りの実施強化の考えはということで質問させていただきます。 先々月の市民との意見交換会で、安達太良川の堤防について、堤防の草刈りは実施されているが、のり面も刈ってほしいという要望がありました。市内を通る阿武隈川、安達太良川は、それぞれ国と県が管理しているものだと思いますが、市民が散歩したりする憩いの場になったり、夏祭りには花火や舟こぎ競争が行われるイベント会場として、市民の手でしっかり管理しなければならない場所だと考えております。現在、国・県が委託している箇所を含めて、市が管理を委託している団体数と委託の内容、草刈りをどういうふうにするとか、委託金額などについて、お伺いしたいと思います。 ○議長(渡辺由紀雄君) 建設部長。 ◎建設部長(橋本久雄君) 阿武隈川と安達太良川の草刈りの委託の状況ということでございます。 まず、議員おただしのように、阿武隈川は国が直接管理しております。これにつきましては委託業者に年2回ほど委託しておるそうでございます。また、安達太良川につきましては、これは県管理の河川でございまして、委託を受けた4団体が年に1回、欠下生協団地わきから合流点までということで、平場部分、堤頂部分だけなんですが、これについて実施をしているということでございまして、金額については詳細承知しておりませんので、委託の状況について報告させていただきます。 ○議長(渡辺由紀雄君) 1番、斎藤雅彦君。     〔1番 斎藤雅彦君 登壇〕 ◆1番(斎藤雅彦君) 河川の近隣の住民の方からも定期的な草刈りの要望があがっていると思いますが、県・国が委託していない場所で市に草刈り要望があった場合の草刈りを、毎年、市で予算化して定期的な草刈りを実施することが必要だと思いますが、その辺について、今後の市の取り組みについて、お伺いします。 ○議長(渡辺由紀雄君) 建設部長。 ◎建設部長(橋本久雄君) 今の国管理、県管理の河川について、市の予算化はできないかという話でございます。一応、管理区分が国であったり県であったりするものでございまして、これに対して、市のほうで新たに予算化をするということになりますと、例えば、県道であったり国道であったり、同じような管理区分にされているものがあります。そうした場合にも全て市のほうで予算化して対応するということになりかねません。現在のところ、あくまでも阿武隈川は国管理でありますので国のほうに要望する、安達太良川につきましては県管理でありますから県のほうに要望するということで進めていきたいと思っておりますが、今でも、多少の、少しの草刈りとか除去については自前のほうでやることはあるんですが、なかなか大規模なものに関しては手出しができない状況でありますので、これからも、国・県に対して要望してまいりたいというふうに思ってございます。 ○議長(渡辺由紀雄君) 1番、斎藤雅彦君。     〔1番 斎藤雅彦君 登壇〕 ◆1番(斎藤雅彦君) 今後も、予防活動の取り組みを、市民と一体になって、よろしくお願いしたいなと思っております。 以上で一般質問を終わります。 ○議長(渡辺由紀雄君) 1番、斎藤雅彦君の一般質問を終わることにいたします。 暫時休憩いたします。 再開は11時10分といたします。 △休憩 午前10時53分 △再開 午前11時08分 ○議長(渡辺由紀雄君) 休憩前に引き続き会議を行います。----------------------------------- △作田博君 ○議長(渡辺由紀雄君) それでは、日程に従いまして一般質問を続行いたします。 次に、通告7番、議席16番、作田博君の一般質問を許します。 16番、作田博君。     〔16番 作田 博君 登壇〕 ◆16番(作田博君) 平成28年第6回12月定例会において、通告をいたしました件について順次質問をしてまいりたいと思いますので、よろしくお願いいたします。 さて、今さらながら一般質問の異議を唱えるつもりはありませんが、一般質問について市民の間から多面にわたり問われる機会が増してまいりました。一つには議員が政策提言機能や監査機能を十分発揮できるような質問内容になっているのか、あるいは市民のために議会議員として何ができるのか、選挙のときだけでなくて、議員の原点に立ち戻ってしっかりとした議会議員の使命や職務を果たしていただきたいと、語気鋭く迫られる場面もある昨今であります。これは市民からの叱咤激励と受けとめ、初心に返りまして心新たに質問してまいりたいと思いますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。 それでは、第1項目の公共事業における住民参加とプロセスについて、お伺いをいたします。 政治と言えば、アメリカ合衆国第16代の大統領のリンカーンの民主主義の理念を説いた「人民の、人民による、人民のための政治」が主に浮かびます。国の政治であっても地方自治であっても、これらの政治理念は何ら変わるものではないと思っております。 私たちが今携わっている地方自治は、地方団体が独自の団体として、地方に属する事務を自己の責任において、自己の機関によって行うことであり、地方住民の意思に基づいて市政を行うものとするものであります。 これらの理念からして、各種公共事業の推進に当たっては住民との合意形成は極めて重要な課題であると認識するものであります。そこで、このたびの老人憩の家改築に当たり、どのようなプロセスが展開され、住民との話し合いが行われたのか、その経過についてお伺いをしたいと思います。 ○議長(渡辺由紀雄君) 保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(武田正利君) 老人憩の家の建設に当たりましての現在までの経過を時系列に申し上げますと、まず設計を求めるに当たりましては、社会福祉協議会委託により施設の管理並びにデイサービスの運営を行っていただいておりますので、最初に施設でお働きの方にご意見をいただきました。次に、8区、9区、9区東町内会及び受付窓口に説明会開催のお知らせチラシを置き、常時利用している方々のご意見をいただきました。最後に、老人クラブの役員の方々にもご意見をいただきました。その後、ご意見、ご提案にできる限り応えるべく工夫をしながら設計案をまとめました。まとめました設計案につきましては、地域住民の方々に、2回目になりますが、説明をいたしております。そして、2回目の説明によるご意見等を踏まえまして、一部修正をいたし、現在実施設計を委託する運びとなってございます。 以上であります。 ○議長(渡辺由紀雄君) 16番、作田博君。     〔16番 作田 博君 登壇〕 ◆16番(作田博君) 今回、全協で配付されました平面計画図をいただきました。これらについて、今般の改築について非常に関心を持っている方、あるいは以前にこれらの憩の家の改築に伴って研修等に参加された方の一部の方ではございますけれども、数名の方にお配りをいたしました。いずれの方からも後日、私たちの願いがかなえられた、行政が耳を傾けてくれたと、これにより非常に行政が身近に感じたという答えが返ってきました。私は、これは大変すばらしいことだと思っています。これらを見ますと、いかにこういった公共事業についても関心が高いかということがうかがわれる。住民参加度が非常に高かったというふうに理解するものであります。 今後の事業の進め方ではございますけれども、現在は解体工事に入っているという状況であります。平成29年度に完成予定ということでありますが、でき得る限り計画どおり遅滞のないように、しかも安全に進められることを希望するものであります。今後の事業推進に当たっては、監理はどこの課で行われていくのか、その辺についてお伺いをしたいと思います。 ○議長(渡辺由紀雄君) 保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(武田正利君) 高齢福祉課のほうで事業を進めまして、あと施設管理課のほうに技術屋がおりますので、そちらの方の監理ということになります。 以上でございます。 ○議長(渡辺由紀雄君) 16番、作田博君。     〔16番 作田 博君 登壇〕 ◆16番(作田博君) 本宮町時代にも過去において、いろんな工事について事故があったりということがあったわけです。近年においては、例えば温水プールをつくった場合に間もなくその天井が落下するとか、あるいは工業団地においての死亡事故があったり、あるいは高木においての掘削において、民間の家が傾くというような状況があったりということであります。あってはならないことではありますけれども、この辺の監理監督というものも十二分に強化して、行政の責任が問われるようなことのないような形でひとつ進めていただきたいと思います。 次は設計に入られると思うんですが、これは計画では1月から6月の間に設計に入っていくという状況ですね。そういう中で、設計の委託についてコンペ方式とかいろいろあろうと思いますが、どのような形で設計委託という方向づけられるのか、その辺についてお伺いをしたいと思います。 ○議長(渡辺由紀雄君) 保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(武田正利君) 入札については、一般競争入札ということで執行をすることになります。 以上であります。 ○議長(渡辺由紀雄君) 16番、作田博君。     〔16番 作田 博君 登壇〕 ◆16番(作田博君) 選択する場合に、コンペというのはなかなかいいものがあるんでないかと思います。これにかかわらず、そういったものも導入するということも、私はいいんじゃないかなと思います。全てではありませんけれども、こういうものも必要ではないかと思うものであります。 住民へのこれからの周知でありますけれども、平面図で、一部の方に私もお配りした経過があるわけでありますけれども、これは非常に待ちに待っているというか、住民がそういう希望を持って待っているんですね。いち早くお知らせしたいと私らも思うんですが、これらの周知方法については、今後どのような形で周知されるのかお伺いをしたいと思います。 ○議長(渡辺由紀雄君) 保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(武田正利君) 今回の設計は、2回目の設計によるご意見等を踏まえて見直しをしたもので、十分意見等を反映したものと考えております。説明会の今後の開催につきましては、見直しの内容は、間取りに大きな変更はなく面積をふやしたものであること、また実施設計において若干の変更があり得ること、さらには平成29年度完成に向けた今後のスケジュールを考えますと、説明会を開く余裕がない状況であります。今後の説明会開催につきましては、実施設計がある程度まとまった段階での開催が望ましいと思われますので、今後検討していきたいと思います。 以上であります。 ○議長(渡辺由紀雄君) 16番、作田博君。     〔16番 作田 博君 登壇〕 ◆16番(作田博君) 今は平面図、ところが立面図が出てきますよね、設計になりますと。そうすると、そのイメージが市民にとってもわいてくると思うんです。その段階でいいと思うんですが、その段階でやはり説明をしていただくことが必要かなと私は思っているんですが、今の答弁の内容では、そういう形にしたいということで理解してよろしいでしょうか。 ○議長(渡辺由紀雄君) 保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(武田正利君) 実施設計がある程度まとまった段階で変更も可能ですので、そのように考えてございます。 ○議長(渡辺由紀雄君) 16番、作田博君。     〔16番 作田 博君 登壇〕 ◆16番(作田博君) ちょっとこまい話になるんですが、今、解体工事に入っておりますよね。それで、あの玄関の前にあった庭があるんですよ。この庭は撤去されてどうのこうのという、前にちょっとお伺いしたような記憶があるんですが、それはどのような形になされていくのか、その辺をちょっとお聞きしたいと思います。 ○議長(渡辺由紀雄君) 保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(武田正利君) 前の庭につきましては、前面のほうに芝がありますから、そこに移植するような形をとりたいなというふうに今の段階では考えております。 ○議長(渡辺由紀雄君) 16番、作田博君。     〔16番 作田 博君 登壇〕 ◆16番(作田博君) つまり、施設の玄関まで、入り口から玄関までのアプローチ、こういうものは大変新たな施設ができた場合には、それを強調するような、あるいはマッチしたような、そういった、よく通路になる部分、そういったアプローチが施策としてとり行われているものが結構あるんですね。そういうものについては、特段そこまでは考えていないということなんでしょうか。全体像として、そういった庭園というものと、あそこに植栽されている桜等もあるんですが、あそこの入り口から玄関までのアプローチをどのような形に創造していくのか、その辺についてちょっとお伺いしたいと思います。 ○議長(渡辺由紀雄君) 保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(武田正利君) 外構についてはこれからの検討になりますので、平成29年度中に進めていきたいというふうに考えています。 ○議長(渡辺由紀雄君) 16番、作田博君。     〔16番 作田 博君 登壇〕 ◆16番(作田博君) こまい話で大変恐縮なんですが、今まで陶芸の窯なんかを置かれまして、陶芸やっていましたですよね。現在もやっていると思うんですが、今後はその陶芸の窯なんかも、やはり陶芸教室みたいなのがあそこでできるような、継続してできるような形になるんでしょうか。その辺、最後にお聞きしたいと思います。 ○議長(渡辺由紀雄君) 保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(武田正利君) 陶芸の建物につきましては、9月中でシーズンは終わっておりますので、来年度もそのままその建物は残して、別なところから電源をとって使用するようなことで考えてございます。 ○議長(渡辺由紀雄君) 16番、作田博君。     〔16番 作田 博君 登壇〕 ◆16番(作田博君) 次に移ります。 高木地区の公民館移転について、お伺いをいたします。 前段でも申し上げましたが、公共事業における住民参加のプロセスは、合意形成にもつながる大変重要な案件であります。今回の高木公民館の事業推進について、さまざまな意見が飛び交っております。そこで、総務文教常任委員会において幾つかの問題点を調査したいと思いましたが、関係する資料の提供あるいは時間の関係で十分できませんでしたので、今回の一般質問の中でお聞きするものであります。 高木地域住民の方は、なぜ教育委員会はもっと多くの住民等の方々と話し合いがなされないままに決定したのかとか、あるいは、全体に回覧等でも呼びかけながら意見を求めるといいますか、配慮が必要ではなかったのか。少なくとも特定の方だけに通知し進めることは、高木住民全体からのコンセンサスという面からしますと、どうなのかなというような意見があったり、各種の団体といっても輪番制の会もあり、1年で役員が交代してしまう。役員をやめればこのような重要な案件も蚊帳の外になって、その内容さえも知らないままに結論が出されてしまうような状況も現時点であると、こういうふうな話もあるわけですね。 いろいろ話はあろうとは思いますけれども、候補地については水害の問題もあり、そのような話も伺っています。それで、一部の過去に水害等あるいはそういった形に携わった方が私にコピーをよこしてくれまして、以前の福島工事事務所の所長の大西さんが残したコメントであるというふうに私がいただいたわけです。これらを見ますと、どんな整備が進んだ河川でも自然の猛威に対して絶対大丈夫ということはあり得ませんと、洪水による被害を最小限にしていくためには河川管理者が治水事業を進めていくことはもちろんですが、流域住民の皆様と一人一人の危機意識を持つことも大変重要でありますと、この機会にぜひご理解いただきたいと思います。そして、これからも流域の住民の皆様方といろいろな相談をしながら、さらに災害に強く自然豊かで美しい阿武隈川をつくっていくために努力したいと、こういうようなコメントであると、こういうことなんですね。 それで、いろいろな話、あるいは考え方があろうと思いますけれども、今回の住民の皆様とのコンセンサスが得られるような展開が必要であると私は思います。今後どのような形でそれを解消しながら、しっかりとした説明をして、納得を得られるような状況をやはりつくっていくということも私は必要だと思いますが、その辺については今後どのような形で取り組まれるか、お聞きをしたいと思います。 ○議長(渡辺由紀雄君) 教育長。 ◎教育長(原瀬久美子君) これまでも、地域との合意形成ということにつきましては、地区の振興会協議の上、進めてまいってきたところです。今後につきましては、住民の方々にご理解がいただけるような方法できちんと要望などを聞きながら、しっかり合意形成を図りながら進めていきたいと考えております。 ○議長(渡辺由紀雄君) 16番、作田博君。     〔16番 作田 博君 登壇〕 ◆16番(作田博君) 事業推進に当たり、いずれの事業推進についてもそうだと思いますけれども、例えば事例とかたたき台になるような案を出すことも必要だと思います。しかし、強引に誘導するようなことは、むしろモチベーションの低下につながったり、あるいは逆に反発されたりするような場合もあり得るんですね。 そこで私は、前段で申し上げましたように、何々会の代表として行ったとしても、輪番制で1年で終わっちゃうと、次のときに参加できない問題が出てくるんですね。そういう問題についてもいかがなものか、1年の輪番制というのも私は弊害だと思っているんですけれどもね。こういう場合については、その事業が終わるまでに窓口となるような、例えば建設委員会とかどうのこうのと、そういうものを指導しながら地元でつくっていただくとか、その人らと窓口を広げていただいて話し合いをして、最終的に合意に達するような、少しでも合意に達するような方向に導いていくというのも行政のあり方だと思います、一つのね。やはりその窓口になるようなものが、しっかりとしたものがないので、何団体、あるいは何町内会長さん、こういうふうにして選んでその中でやるんだけれども、結果的には1年で終わっちゃうと、前の過程がよくわからないままに次の方に引き継ぐというふうな形になっちゃうんですね。ですから、そういう形で私はやったほうがいいと思います。 これ、全然別な話なんですが、例えば私のほうの地元であった話なんですが、今のクリーンセンター、ごみ焼却場の問題でいろいろあったんです。それで、これは安達広域で推進した事業なんですけれども、窓口は本宮町でやったんです。そのときに住民説明がなくて、住居に近い場所に示されたんです、案が。それで、これはおかしいということで、住民の皆さん方が、ひとつそれについてはおかしいんじゃないかということで反対運動になりまして、そのときに建設委員会ができたんです。 ですから、できればそのようなことのないように、つくっていただいてありがたいというような気持ちを持たれるような、しっかりとした説明をして、納得のいくような集いをやはり開いてください。もう一度念を押すようですが、お伺いしたいと思います。
    ○議長(渡辺由紀雄君) 教育長。 ◎教育長(原瀬久美子君) ただいま議員からご提案ありましたことを十分に踏まえて、しっかりした検討をしていきたいと思っています。どんな窓口をつくるかということも含めて、しっかり考えて、そして地域の方々と合意を得ながら進められるようにしてまいりたいと思います。 ○議長(渡辺由紀雄君) 16番、作田博君。     〔16番 作田 博君 登壇〕 ◆16番(作田博君) 私も今、教育長の話を聞きまして、ひとつ安心をしました。合意形成というのはぜひ必要なことなんで、よろしくお願いしたいと思います。 それから、私もいろんなことを聞かれる場合があるんですが、詳細についてわからないんですよ。それで、この間も委員会の中でお話ししたら、そういった経過について出せないみたいな話なんですが、私は出せると思いますんで、ディスクロージャーをしていく、やはり情報開示をしていくと、それによって理解を得られるような状況をつくっていくということも大切な問題なんで、この辺、部長どうですか、その辺の今までの教育委員会であった議事録的なものも出せますか。 ○議長(渡辺由紀雄君) 教育部長。 ◎教育部長(後藤章君) 教育委員会の会議録ということでございます。昨日もお話しいたしましたが、まず定例会につきましては当然公開でございますし、会議録も公開をしているという状況でございます。それから委員協議会につきましても、特に重要なものを除きましては、極力中身についてはお知らせをしていきたいというふうに思っております。 以上でございます。 ○議長(渡辺由紀雄君) 16番、作田博君。     〔16番 作田 博君 登壇〕 ◆16番(作田博君) 後日でもよろしいんで、ひとつよろしくお願いしたいと思います。 次に移ります。緑化推進事業について、お伺いをいたします。 ここに書いてあるとおりなんですが、河川区域内における樹木の伐採・植樹基準によれば、河川における植樹が緩和されている。この現状を踏まえて、河川への植樹を市民ニーズに応え推進すべきと考えるが、これらについての所見をお願いしたいということでございます。よろしくお願いしたいと思います。 ○議長(渡辺由紀雄君) 建設部長。 ◎建設部長(橋本久雄君) 河川区域内における樹木の伐採・植樹基準についてと、これは平成10年6月に当時の建設省河川局治水課長より出されたものでございます。これの内容を見ますと、河川内の樹木について、一定の伐採及び植樹について近年の知見をもとに若干緩和してもいいという内容でございます。 以上でございます。 ○議長(渡辺由紀雄君) 16番、作田博君。     〔16番 作田 博君 登壇〕 ◆16番(作田博君) 我が国の花は桜なんですね。鳥はキジということで1947年に制定されたと、このようになっています。 それで、今までの過去において、我が国において桜の名所も非常に多い、そういう中で、桜堤防というものが各地区に存在しているんですね。一例を挙げますと、秋田県の角館には、桧木内川の堤が桜堤防としてすばらしい国の名勝に指定されていると。これは現在の天皇陛下がお生まれになった生誕を記念して、国の一級河川であるこの地に植栽したということであります。これが角館の武家屋敷のすぐそばを流れている国の一級河川、桧木内川、何キロにもわたって名勝地になっているんですね。このように各地、全国において、あるいは県内でも猪苗代の観音寺川など、県の一級河川においても植樹が行われております。地域の名所旧跡と相まってすばらしい観光地となっております。 さて、近年、大玉村において、県の一級河川であります百日川中流に、通称田んぼ通りといっておる通りとクロスするような形で百日川が流れております。その一角に、樹齢がやはり十二、三年たっているんですか、植栽してから約8年が経過しております、桜並木が形成されております。本宮の方もこの事業に複数名参画されています。これらを調査しました結果、県のほうに許可申請を出して、許可をいただいて植栽したということなんですね。それで、県のほうにもいろいろお話をさせていただきました。そしたら、当時は、当時って数か月前なんですが、国のほうでの緩和策といいますか、これがわからなかったんですね、正直言いまして。それで、いろいろと探してくださいました。そこに新たにわかったといいますか、その緩和策なんです。 要は、この桜、一方では植栽する場合に治水の問題でいろいろ問題があるんじゃないかということで、かたくなに国土交通省ではだめだというふうな形できたんですが、水と緑のオープンスペースとして、豊かで潤いのある河川環境の整備と保全への国民のニーズは極めて高くなってきた、そういう状況があったんですね。それで平成9年に河川法を抜本的に改正し、河川環境の整備と保全を河川管理の目的として位置づけたと、このように通達では入っております。これらの通達は、各市町村にも通達してくれというようなことが、ここにもうたわれてあるんですが、いろんなところに聞いても、これはだめだということで今まできたわけですね。ですから、ポジションがいろいろ変わった中でわからなかったと、これはやむを得ないんですが、県の二本松の土木事務所でも、この問題についてはわからなかったわけですよ。それで、いろんなことでお話をさせていただきましたら、最終的には、地方自治体がある程度責任を持ってもらえば、それは可能ですよというふうに話が進展したといいますか、そういう状況になってきたんですね。それで、いろいろ執行部のほうからもこの問題について資料提供をいただきました。本当にありがとうございます。 これらを見ますと、桜堤防の弱体化というのが、実態が明らかになったと。老木化した桜の根っこの影響で、堤防が非常に弱くなっているというのも実態としてあった、これは全ての河川ではないんですが、一部そういうのが認められたということが報告されています。その後に、しかし、桜を保全してほしい、桜を植樹したい、そういう地域住民からの要望も多く寄せられていると。今後は、桜と堤防の関係について地域住民の理解を含め、桜と共存した河川整備を行い、美しい国土づくりを目指したいと、このようにコメントされております。したがいまして、やり方によってはゴーサインですよという意味にもとれるわけです。 したがいまして、これらの取り組みについて、市のほうでどのような形で、私は住民の中からせっかく芽生えたこういうものがありますんで、私とすれば芽を摘むようなことはなくて、それをむしろ伸ばしてやるというようなことで、植栽に向けて進展させてあげたいなという問題も私の心にはあるんですが、その件についてどういうようなお考えであるのか、お伺いをしたいと思います。 ○議長(渡辺由紀雄君) 建設部長。 ◎建設部長(橋本久雄君) 先ほど、緩和策があるということで答弁させていただきました。これは、治水課長の通達によりますと、あくまでも植樹の実施主体は地方公共団体がなすべきであるということでございます。この中身につきましては、申請は河川法の24条と27条の許可になるかと思います。これは、先ほども議員からおただしがありましたように、治水上、環境上等からの必要性から行う植樹で、治水上支障とならないものについての特例ということがうたわれております。 百日川に緑化、桜の植樹というのは非常に有効なものだというふうには考えてございますが、本宮市街、特に先ほどもありましたように水害の歴史があるということで、合流点に近いということがありますと、やはり堤防の強化というのが我々としては一番心配になるわけでございます。また、一方では、市民の方からちょっと苦情が寄せられたという経過もございます。議員おただしのように、市民総意を持ってある程度進めるというものなら、まだ考える余地もあるんですが、一方に桜を植えたいという人がいる一方、何で桜を植えるのかという意見もあるのも確かでございますので、市として実施するのであれば、あくまでも今の段階としては堤防の維持管理、これはあくまでも今のところ管理は県でございますので、何かあったときには市のほうから県のほうに要望するということではありますので、市みずからが今現在の堤防の機能を侵すようなことは、今はできないのかなと。 堤防でなくて公園、それこそ弁天公園、花山公園、みずいろ公園、いろいろありますが、そちらへの桜の植樹ではだめなのか、そういう希望のあるまず団体の方と話し合いの場が設けられれば前進するのかなというふうに、感想として持っているところでございます。 以上でございます。 ○議長(渡辺由紀雄君) 16番、作田博君。     〔16番 作田 博君 登壇〕 ◆16番(作田博君) これは考え方なんですよ。それで、川に親しんでどうのこうのといった場合には、やはり堤防の桜というのを、これは市民が望んでいる問題だと思いますよ。それで、可能性あるかどうかというのは、百日川の場合は県のほうで判断してもらうという、最終的にはそういうふうになるわけです。これは、全部ではないけれども、一部分については大丈夫ですよということも話があったんですよ。ですから、これらについてもよくこれから検討して、やっていかれるならば、そういう方向に向けてやっていかれるということを私は希望しております。 そこで、まず私は、以前に同僚議員が阿武隈川の築堤のところにやはり植えた経過があるんですよ。それで、これはうまくないということで取っちゃったと、そういう経過もあるんですよ。それで、私は前段で、一般質問で斎藤議員のほうからもあったように、やはり観光という問題からすると、なかなか本宮市に観光がないんですね、先ほど蛇の鼻と岩角山とか、柴田部長のほうからもお答えがあったようでありますけれども、なかなか誘客するだけのものがない。そういった場合に、やはりいつかは仕掛けをしていかなければならない。 私は、支流であります県の一級河川を順次植栽しながら、やがて阿武隈川の堤防を桜堤防に変えていく、その足がかりとするためにもぜひ推進していく事業であると思います。将来の阿武隈川が桜堤防と化した姿を想像したときに、これを否定するものは誰もいないと私は信じます。観光資源の少ない我が市にとって、探究、推進するだけの価値は十分にあるものと思います。美しい国土づくりを本宮市から始めようではありませんか。 そして、執行者の今後の施策に期待しながら一般質問を終わりたいと思いますが、最後に市長の、この件についてひとつコメントをお願いしたいと思いますが、いかがでしょうか。 ○議長(渡辺由紀雄君) 市長。 ◎市長(高松義行君) それでは、作田議員の質問にお答えをさせていただきます。 確かに桜、河川敷に咲いたときは非常に美しいというふうな情景がございます。多くの方々もそれを楽しんでおられるというふうなこともあります。 先ほど、部長が答弁をさせていただきました、ソメイヨシノ70年から80年、その後根っこが腐ってしまった後の検証をしたときに、築堤に大きな穴があいてしまう、その管理を誰がしていくのか。これが、市の責任の中でそれをやりなさいと言われたときの処理について、どうしていくのか、もっと精査をしなくてはいけないというふうに思います。 過日、私も大玉村さんの桜を見させていただきました。周りが全く田んぼでありまして、水害に対する心配はほとんど、稲に対する水害というのはあろうかと思いますけれども、美しいものをめでる心も大切です。それから、地域の方々の安心を得るということも大切であります。 ことしは、去年にかけてですけれども、やはり安達太良川の北側の築堤について少し不安があるというふうなことで、県のほうの調査も入り、改修に入ってきたところであります。その辺のところまでしっかり詰めてコンセンサスを得るべきではないかなというふうに考えております。 ご提言には感謝を申し上げたいと思います。 以上です。 ○議長(渡辺由紀雄君) 16番、作田博君。     〔16番 作田 博君 登壇〕 ◆16番(作田博君) これからいろいろ、技術的なものもあると思います、植栽をするについては。本来ならば、国のほうでちゃんとしたマニュアルを、きちっとした技術的なものをつくって出してくれれば、全国的にそういったものもクリアできると思うので、私たちもいろいろと探求しながら、いろんな案を提案しながら一緒に進めていかれればと思います。 以上で質問を終わります。 ○議長(渡辺由紀雄君) 16番、作田博君の一般質問を終わることにいたします。 昼食につき、暫時休憩いたします。 再開は午後1時ちょうどといたします。 △休憩 午前11時46分 △再開 午後零時59分 ○議長(渡辺由紀雄君) 休憩前に引き続き会議を行います。----------------------------------- △根本七太君 ○議長(渡辺由紀雄君) それでは、日程に従いまして一般質問を続行いたします。 次に、通告8番、議席9番、根本七太君の一般質問を許します。 9番、根本七太君。     〔9番 根本七太君 登壇〕 ◆9番(根本七太君) 議席9番、志誠会、根本七太です。 師走の定例議会一般質問におきまして、既に通告をいたしております3件について、順次お尋ねをさせていただきます。 まず初めに、大項目1、「児童・生徒の教育支援」についてであります。 連日、マスコミから報道される事件、事故は後を絶ちません。特に犯罪は、年を追うごとに低年齢化し、都市型と思われた事件も今や地方の至るところで起きております。世に生を受け、いじめに遭い、行き場がなく命を絶つケースも増加傾向にあり、経済大国と言われながらも心貧しい社会が形成されていく姿に、日々憂いております。 私たちの世代は団塊の世代で、戦後に生まれ、金の卵と言われ、我が国の戦後の復興、高度経済成長に人生の大半を費やしてまいりました。そのような中、バブル経済もはじけた経済も体験し、今日、紙面狭しと報道される青少年、児童の犯罪を目にするとき、教育の大切さを身にしみて感じます。教育は百年の計と言われますが、それだけに修正には大変な時を必要とします。合併して10年、震災復興から5年、この節目を機に、教育を柱とする先進地、まゆみの里、教育の里本宮を「へそのまち もとみや」から発信すべきとの思いで、これから取り上げます4点をただしてまいりたいと思います。 まず、合併して10年、施設の充実からソフト面の充実へと切りかえる時期になって来ているのではないかというふうに、私は考えております。そうしたところで、市の見解をお尋ねしたいというふうに思います。よろしくお願いいたします。 ○議長(渡辺由紀雄君) 教育長。 ◎教育長(原瀬久美子君) 議員のご質問にお答えいたします。 ソフト面での充実に取り組むべきと考えるがということについてですが、おかげさまで、小・中学校施設の耐震化、大規模改修は、本宮第一中学校の体育館、プールの解体を除いて完了いたしました。 平成26年度から、本宮市教育振興基本計画に基づきまして、これまでもソフト面である子どもたちの心身の教育にしっかり取り組んできておりますが、今年度末に公示されます、そういう見通しの次期学習指導要領では、心の教育を重視して、道徳が特別の教科になるとともに、全教科を通して主体的、対話的な学び、アクティブラーニングの視点によって、新しい時代に必要となる資質、能力を育成することを目指しております。 その1つとして、学びを人生や社会に生かそうとする、学びに向かう人間の涵養が挙げられます。実際に体験して、人とのかかわりを通しながら郷土に愛着を持って、そして郷土の未来のつくり手となる人を育むことは本市の未来のためにも大切なことであり、これまでの取り組みを土台として一層力を入れていきたいと考えております。 以上です。 ○議長(渡辺由紀雄君) 9番、根本七太君。     〔9番 根本七太君 登壇〕 ◆9番(根本七太君) ただいま教育長から答弁をいただきましたけれども、中身を今聞いておりますと、来年度、新しい年度を迎えるに当たって、方向づけ、私もこうあるべきだということを考えておりましたけれども、大変いいご回答をいただいたなというふうに思っております。 そういう中で、当然、来年度の予算編成なんかもやられているんだろうというふうに思っております。結論は出ているかもしれませんけれども、その来年度に向けての予算的な中で、ここは重点的にやるんだというようなことが、教育長、ありましたら、再度質問させてください。 ○議長(渡辺由紀雄君) 教育長。 ◎教育長(原瀬久美子君) 特に不登校とかいじめ被害の早期発見のためのQ-Uの心理テストというものをこれまでもやっておりました。これからもそれを継続して、年2回実施することについて、子どもの変容を見ながらしっかり取り組んでいきたいなと思っています。また、教育振興費の充実を図っていきたいなと考えているところです。 具体的にはもろもろありますけれども、各種校外活動におけるバス利用のこと、それから小・中学校の教材・教具の拡充を図ること、それから学習指導要領改定に向けたICT環境整備のための進行用の備品の充実を図るなどを考えております。 以上です。 ○議長(渡辺由紀雄君) 9番、根本七太君。     〔9番 根本七太君 登壇〕 ◆9番(根本七太君) ただいま抱負をお聞きしましたけれども、3日前でしたか、ラジオを私聞いていましたら、このような報道がされました。今年度現在で、全国で不登校の生徒、これが12万人おるそうでございます。その中で、約70%の子どもさんたちが、3カ月以上の不登校の生徒だというふうなことでラジオで聞きました。まさに聞いた瞬間驚きました。幸い、今、教育長が、今現在本宮市では、そんなに大きな問題ではないでしょうけれども、そういったところを未然に努力するという感じの予算の中での取り組みなのかなというようなことを聞きまして、正直安心しました。 ぜひそういった心がけで、やはり不登校生徒がおるような環境というのは、善良なお子さんたちにも悪影響だというふうに私は思いますので、積極的に取り組んでいただきたいというふうに思います。 次に、郷土の歴史を学び郷土を愛する児童・生徒の育成、重要と考えるわけでございますが、その辺でご質問をしたいと思います。 国の進める地方創生事業、呼応して取り組む市の事業、その中での重要施策に定住促進があります。市外からの編入人口を期待しての施策は講じていますけれども、本市に生まれ育った子どもたちが教育を積んで他県に出ていってしまう、その現象を絶つ政策の実現が今こそ期待されているのではないでしょうか。私は、本宮市が誕生して10年、新たな1年に向けてスタートする2017年、これまでできなかった本市にある歴史を学ばせ、現地に赴き、目で確認、心に宿ることで本市を愛し、本市に誇りを抱き、社会に巣立つ郷土を愛する児童、生徒の育成が重要と思います。 教育長、よろしいですか、この件についての見解がございましたら。 ○議長(渡辺由紀雄君) 教育長。 ◎教育長(原瀬久美子君) 郷土の歴史を学び、郷土を愛する児童・生徒の育成を重要と考えるがというご質問にお答えいたします。 これまでも、総合的な学習の時間等におきまして、市内の名所旧跡を題材として取り上げ、実際に現地を訪れて見学したり、地域ボランティアの方から史跡の由来などを伺ったりなど、各校では体験的な学習を進めてきております。 白沢地区には、しらさわ地元学推進委員会が作成した資料を活用して、地域の名所旧跡を訪れ、体験学習をしております。震災後、休止しておりました米づくり体験などですけれども、これらを通しての学びですが、今年度は和田小学校においては議員にもご指導いただきながら、校庭に田んぼをつくり、稲刈り、それから取り入れまでの体験をしております。 五百川小学校においても、地元の方から田んぼを貸していただき、田植えや稲刈りなどの体験を通して米づくりまでのご指導をいただいております。本宮第二中学校におきましても、地域の方々に代々神楽を教えていただき、学年全員の生徒たちで学校祭で披露して、保護者や地域の方々にごらんいただいたりなどしております。もちろんほかの学校でもそれぞれ活動しております。 本市には、学校支援地域本部事業が活発に推進しておりまして、そのほかの学校でもそれぞれにボランティアの方々にお世話になって学習を進めております。今後も子どもたちがふるさとを誇りに思う心、それから郷土愛を育てるために、一層地域に密着した教育を継続し、実施してまいりたいと考えております。 以上です。 ○議長(渡辺由紀雄君) 9番、根本七太君。     〔9番 根本七太君 登壇〕 ◆9番(根本七太君) 大変郷土を愛する、そういった子どもを育んでいきたいという、そういう思いを今受けたわけでございますが、私は郷土を愛する子どもたちをつくって育てていくには、この本宮市に生まれて、本宮市に多くの歴史がございます。これまでもいろいろ、観光地としても論がされてきましたけれども、それぞれに本宮市には、旧本宮には蛇の鼻公園だとか、また、みずいろ公園とか、旧白沢には岩角山とか高松山とか、白岩地区に行くと岳山が、松沢にもまたがるかもしれませんけれども、ございます。そういった郷土のすばらしい歴史を、合併して、子どもたちが同じくやはり共有すべきかなというふうに思っています。 例えば、例を申し上げますと、岩根の子どもたちに岩角山を、高松山を、岳山を見ていただいて、また逆に旧白沢の子どもたちには蛇の鼻を見てもらったり、また、みずいろ公園で親しんでもらったりという、そういうものがやがて私は教育の大切な心を位置づけていくのかなというふうに思っております。 そういったところで、ひとつ次の質問に移るんですが、歴史を学ぶために、例えば岩根の子どもさんたちが岩角を見ようかなと、見学しようかなといったときにも、歩いてはなかなか大変だ。そこにはやはりバスという運行手段が必要だなと。その予算、やはりこれは大変かと思いますけれども、しっかりと子どもたち一人一人の人間形成に重要なものだというふうに私は認識しておりますので、予算等は抜きにしっかりとフォローしてやるべきものだというふうに認識しております。 これらに対する予算、前回、PTAとの懇談させていただきました、我々総務文教常任委員会として。そうした中でも、やはりそれが必要だなというふうな認識では一致したところでございます。そういった意味も含めまして、どのようなお考えをなされているのか、ご質問させていただきたいと思います。 ○議長(渡辺由紀雄君) 教育部長。 ◎教育部長(後藤章君) それでは、お答えをさせていただきます。 史跡等の現地を訪れまして郷土の歴史を学ぶことは、ただいま議員おただしのとおり、児童・生徒にとりまして貴重な体験になるものと考えております。その際のバス利用につきましては、各学校の希望にできるだけ沿えるよう対応をさせていただいている状況でございます。現状を申し上げますと、各学校とも平均で年4回から5回程度のバス利用を想定した中で、予算を確保させていただきながら、全体の予算額と執行状況により調整を図り、学校からの利用希望に添えるよう努めているところでございます。 来年度に向けましても、各学校におけるバス利用の希望調査を行いまして、充実した校外活動が行われるよう支援してまいりたいというふうに考えております。 以上でございます。 ○議長(渡辺由紀雄君) 9番、根本七太君。     〔9番 根本七太君 登壇〕 ◆9番(根本七太君) 私の今言わんとすることが、まだ理解されていないような気がしています、今の答弁で。 私が思うのには、これまで岩根の小学校の人たちが岩角山に行かれたことがあるのかということが、まず1つあります。岳山を見られたのかと。また、旧白沢の子どもたちが、先ほど言ったみずいろ公園や蛇の鼻公園に行かれたケースがあるのかなと。確かに、身近なところは皆さん歩いていかれることございますよ。和田小学校の生徒が高松に歩いていったとか、しらさわのグリーンパーク野球場、キッズパークに行ったとか、そういったところは聞きますよ。 ただ、やはり合併して、せっかく合併したわけですから、旧、合併前のところを歩かせるんじゃなくて、やはり本宮市という大きな、3万1,000人からの人口になったわけですから、子どもたちにもしっかりと郷土に、こういうところがあるんだと、今まで白沢にしかなかったが、旧本宮に行くと、これも本宮市なんだという、自分たちはこういう大きな土地の中から育っていくんだという、そういうものを植えつけるべき、私は提案をさせていただいたんであります。だから、これまで予算がそういうところにはなかったんじゃないかと思いますから、そういったところに実施しようとすると、やはり予算を伴いますよ。その予算をどう考えているのかということでご質問させていただいたんです。 ○議長(渡辺由紀雄君) 教育部長。 ◎教育部長(後藤章君) 大変失礼をいたしました。 これまでの校外学習活動によるバスの利用実績等を見てみますと、例えば、和田小学校さんが青田方面のほうに学習に出かけられたというような実績もございます。そのほか各学校の学習指導の目的等に応じまして、バス利用については有効に実施がされているというふうに考えております。 予算面につきましても、教育委員会としてできる限り全体的な利用調整を図りながら、各学校の希望に沿えるように努力はしているところでございます。 以上でございます。 ○議長(渡辺由紀雄君) 9番、根本七太君。     〔9番 根本七太君 登壇〕 ◆9番(根本七太君) 私の趣旨はおわかりになったと思いますが、そういったことで、部長もやはり前向きに考えていらっしゃるのかなというふうに思っていますので、さらにやはり見聞を広めるためにも、郷土愛を強めるためにも、ぜひ前向きな形で進めていただきたいなというふうに思います。 次に、1の4に移らせていただきます。 全国大会など、各種大会へ出場する児童・生徒への財政支援、強力にすべきと考えます。こういう考えから、次の質問をさせていただきます。 子どもたちが市の指導と努力で得た全国大会への切符、市民の一人として心からおめでとうと申し上げます。本宮市立和田小学校5、6年生が、この秋、合奏の部で出場し、初出場で見事銀賞の栄光に輝きました。今回、全国大会は千葉県で開催され、出場する際の経費負担が問題視されました。 私は今後、市内各学校で全国大会を目指すとき、しっかり制度を確立、支援することが、いかに子どもたちの活動の後押しになるのか、そして成果は子どもたちの将来に大きな自信となり、本市に感謝と誇りを持ち、郷土を愛する大人へと成長します。ぜひ、現在の3分の2の助成という形は聞いておりますけれども、それでなかなか大変だという親さんたちの、先生方の声でありますから、ぜひ私は制度を見直して、そしてしっかりと教育に対する熱意性を示すべきだというふうに考えます。そういう見地から、おただしさせていただきたいと思います。 ○議長(渡辺由紀雄君) 教育部長。 ◎教育部長(後藤章君) 第5回の全国学校合奏コンクール2016全国大会が、ただいまお話ありましたように、11月13日に千葉県におきまして開催されたところでございます。本大会には、予選を勝ち抜きました和田小学校の児童20名が参加をいたしまして、見事銀賞を受賞されました。市にとりましても名誉なことでありまして、大変喜ばしいことでございます。 大会出場の際の交通費等につきましては、本宮市小中学校児童生徒各種大会参加補助金要綱に基づきまして、借り上げバス代の3分の2及び楽器運搬費の全額を補助金として交付しており、平成26年度に白岩小学校が同大会に出場した際にも同様の支援を行ってまいりました。 ただいま、全額助成すべきではとおただしでございますけれども、まずは各種大会との兼ね合い、それから保護者さんの実質的な負担の実態などを調査をさせていただきまして、今後どのような支援が望ましいのか整理をしていく必要性は感じているところでございます。 子どもたちのチャレンジ精神や学習意欲の向上、さらには保護者の負担軽減が図られるよう、支援のあり方について考えてまいりたいと思います。 以上でございます。 ○議長(渡辺由紀雄君) 9番、根本七太君。     〔9番 根本七太君 登壇〕 ◆9番(根本七太君) 前向きなお答えをいただいたかなというふうに思っております。 参考まででございますが、私は全国大会に行く全ての団体、そういったところに同じく全額ということではございません。強いて言えば、スポーツ少年団なんかも、それぞれソフトボール、バレーボールとかいろいろなスポーツ少年団ありますけれども、それは親さんも含めて、子どもをその種目でしっかり学ばせたいという親さんですから、そういったところに参加する際は親は出すんですよ。ただ、学校で吹奏とか合唱とかになりますと、親さんが希望しないところでもそういった大会に団体で行かれるわけです。そうしたときの負担というのは私は、前向きに考えていただいているからそれ以上は言いませんけれども、しっかりとやはり行政で支援してやる、これが必ず、子どもがやがて成長したときにふるさとに感謝しますよ、あのときはということで。 参考までですが、20人参加されたということですが、私のところの地域づくり振興会でも応援してやりましたもんですから、私のところにも20人がそれぞれメッセージを書いて、ありがとうございました、一生懸命できました、そういう20人の手紙をいただきました。みんなその子どもたちがよかったと、頑張りましたというメッセージですから、うれしかったですね。これは子どもたちがしっかりとやはり育っていくゆえんだなと思っています。やりましょうよ。よろしくお願いします。 次に、婚活への取り組みについてお尋ねいたします。 きのうの一般質問初日、同僚議員が、地方創生への質問の中で婚活に触れられました。私の質問に重複する点があることをお許しをいただきながら、お尋ねをいたします。 国が進める地方創生事業、それに呼応して取り組む本市の定住促進事業、その一環として、婚期にある青年男女の婚活支援は、未婚で生涯を終えることのないよう、さらにはこれまで築いてこられた家族の歴史、とまることのないようにを願い、婚活の成果は将来を担う子どもたちの減少、少子化にピリオドを打てるものと期待し、次の質問をさせていただきたいと思います。 10月30日、本市政策推進課の取り組みで、会場えぽかにマリッジパートナーズしあわせ部長、浅野先生を迎え婚活サポーターセミナーが開催されました。婚活運動は会派志誠会の重点施策でもあり、私たち会派全員が参加いたしました。後に42名の参加者と聞き、関心の大きさに驚きました。そこで、初めて取り組んだ婚活サポーターセミナーの成果と課題についてお尋ねをいたします。 ○議長(渡辺由紀雄君) 市長公室長。 ◎市長公室長(鈴木弘治君) ただいまのご質問にお答えさせていただきたいと思います。 議員みずからサポーターのセミナーのほうに参加いただいたということで、感謝申し上げたいと思います。 内容につきましては、参加いただいたということで省かせていただきますが、セミナーへは42名の方の参加をいただいたところでございます。セミナー修了後に実施いたしましたアンケートでは、実践してみたい、また内容によってはやってみたいという協力的な回答が34名いただいたところでございます。 多くの参加者に婚活やサポートの必要性について理解をしていただくことができ、またアンケートの中には、よいセミナーだったのでもっと時間をかけてほしい。また、継続を望みますなど、さまざまな前向きで参考となる意見もいただいたところでございます。この取り組みによって、婚活支援へ一歩前進したものと捉えているところでございます。 課題としましては、さらに地域で結婚をサポートしていただける方の掘り起こしを行いながら、情報の交換の場の提供などにより、効果的な手法によって婚活の支援の機運を地域から高めていきたいというふうに考えているところでございます。 以上でございます。 ○議長(渡辺由紀雄君) 9番、根本七太君。     〔9番 根本七太君 登壇〕 ◆9番(根本七太君) これから質問しようとするところまで回答いただいちゃったかなと思って、今、おりますけれども、まず、次の質問ですけれども、12月4日にネーブルシティもとみやオーブを会場に開催されました、もとみやクリスマスファンタジー、これは30歳以上、45歳までの方を対象に行われたわけでございますが、15名ずつ参加されたということでございます。市長からの初日の報告にもありましたけれども、6組の男女が今後の交際をしていきたいというふうな反応があったということでございます。私も実際、こうした6組の方々がやがて実りあるゴールに到達できることを切に願うものであります。 そこで、もとみやクリスマスファンタジーのイベントを終えまして、次のステップとして成果と課題についてお尋ねしたいというふうに思います。よろしくお願いいたします。 ○議長(渡辺由紀雄君) 市長公室長。 ◎市長公室長(鈴木弘治君) ただいまの議員のおただしにご回答させていただきます。 先ほどお話もさせていただいて、議員のほうからもありましたが、婚活パーティーにつきましては12月4日に開催させていただきまして、男女各15名の30名の参加をいただきました。結果としまして、6組のカップリングが成立したということで、今後、結婚に向けたおつき合いがされていくのかなというふうに期待しているところでございます。 事前の男女別セミナー及び婚活パーティーへ参加いただいた参加者の方からは、大変参考になったということ、さらには回数をふやしてほしいなどの好評の声をいただいているところでございます。 第1回目、市としての取り組み、今回、本格的な取り組みが始まったところでございます。1回目の課題や成果の検証を行っていきながら、また参加者の意見等を参考とさせていただきまして、より効果的で最良の方法を検討していきたいなというふうに考えているところでございます。 以上でございます。 ○議長(渡辺由紀雄君) 9番、根本七太君。     〔9番 根本七太君 登壇〕 ◆9番(根本七太君) 私はこれまで、婚活先進地である山形県鶴岡市や庄内町を2度にわたりまして訪問させていただきました。そして検証し、結婚に仲人の立ち会いが主流をなしたころの仲人体験者の協力で成功している点に着目させていただきました。本市にまいりましても、その辺を注視して、これまで取り組むべき提案をしてまいりました。しかし、本市は、山形県の酒田市で研修されたかなというふうに思いますが、この酒田市はどちらかというと一般の仲人さんというよりも、事業者の協力をもらってやってきたという流れなのかなと思っています。だから、今回も、そのような進め方でいらっしゃるというふうに思っております。 ただ、この進め方でいきますと、私が考えることには、40歳未満の方々は非常に募集をかけると参加するという、そういう形はよりスムーズにいくのかなというのは感じていますが、もっと高齢者、40歳以上の方々になると、なかなかチャンスを与えても、ちょっと尻込みするような年齢になってきやしないかなというふうに感じますし、私は鶴岡市でそういった実態のお話を聞いてまいりました。 そういったところから、私は本宮市としては、2つのコースを設けたらいいんじゃないかと、それをあわせたらいいんじゃないかと。だから、今の30歳から、今回45歳までになっていますけれども、その辺のコースと、あとこの前お話ししましたけれども、和田だけでも五十何人もいるわけですから、結婚したいのにできない人たちが。だから、市内からすると相当の人がおります。今回は15人ずつで30人ですよ、市内だけと判断すれば。もっともっとエリアが広いわけですよ。だから、その人たちにも、やはりしっかりとこれからチャンスを。そして、初回のことが大成功じゃないですか。これだけのすばらしい成果というのは大したものだと思っていますよ、ここまで立ち上げたのは。だから、これをずっと引きずって、いい形で進めていけば、いろんな形でやり方としても出てくると思います。 そこで、私は、せっかく我々3名で酒田市、庄内町に2回ほど行ってきましたけれども、そこで感じることは、これまで仲人を体験した人の、その力というのもすごいなと思っています。だから初日、10月30日でしたか、計画して実践したの。婚活パートナーのセミナーがございましたね。あのセミナーに参加した人たちがいるわけですけれども、あの人たちにもアンケート調査したらば、これはいいことだと、もっと加わっていきたいというようなことも実態としてありましたよね、室長、今、報告の中に。そういった人たちを、せっかくですから、大いに生かしていくべきだと思います。そして、各、本宮市には大字地区ありますから、その辺のやはりネットワークをつくりながら情報を収集して交換しながらいったら、よりよい、効果ある婚活の推進につながっていくんじゃないかなというふうに私は思います。どうですか、私の考え、室長。 ○議長(渡辺由紀雄君) 市長公室長。 ◎市長公室長(鈴木弘治君) ただいまのご質問にお答え申し上げます。 今回の婚活イベントにつきましては、確かに専門の業者の方にお願いをして、出会い創出のまず入り口として取り組んだものでございます。議員のお話の中にもございましたが、地元の方たちによる出会いの場での取り組み等、非常に重要と考えております。 まるきり専門業者にお願いして進めるという考え方は持っておりませんで、今回、セミナー等に参加いただきました皆様、非常に力になる皆様というふうに捉えております。こうしたことで、事業のイベント事業者とは別な形での支援をいただいていければというふうに考えているところでございます。 それから、年齢のお話もございました。今回、おおむね35歳から45歳までという形で、もともとの目的が少子・高齢化の対策ということでありましたので、そういった形での年齢の中で、実施をさせていただいたということでございます。 以上でございます。 ○議長(渡辺由紀雄君) 9番、根本七太君。     〔9番 根本七太君 登壇〕 ◆9番(根本七太君) 考えは一緒だなと私も思っていますので、ぜひ進めて、初回こんなによく実績が上がるとは、正直言って、失礼な話ですけれども、私は思ってもいなかったですよ。しかし、15組のうちの6組も、つき合ってみてもいいという姿をつくったというのは、やはり大したものだと思っております。 ただ、あと、先ほど来言っているように、10月30日に行った婚活のセミナーで42人参加していますけれども、あれ以上に、まだまだやはり仲人されていて、その日に出られなかった人たちもたくさんいますよ。そういうキャリアを持った方々にぜひ声をかけていただいて、そして輪を広げていく、そしてネットワークをつくっていくという、これが非常に大切なのかなと思っています。 まだ、あと1つ参考にしてほしいんですけれども、近々本宮市だけではなくて、やはり大きな都市、例えば昔の安達郡だとか、また県内、県北でもいいや、その次は県というような、広くしていかないと、なかなかやはり相手を見つけて結婚しようかというときには、身近な人たちだけではちょっと物足りないという、材料が足りないということもありますから、ぜひそういう形のお勧めを、私、研修なんかから感じたから申し上げるんですが、参考にしていただければというふうに思います。 では、次に、3番のふるさと納税についてお尋ねいたします。 これまで何度か質問してまいりましたが、本市が取り組んでから今日まで、納税いただいた件数、お調べ大変だったかと思いますけれども、件数と金額について、まずお尋ねをしたいと思います。 ○議長(渡辺由紀雄君) 市長公室長。 ◎市長公室長(鈴木弘治君) ただいまおただしのふるさと納税の開始から現在までの件数、金額ということでございます。 平成20年度からふるさと納税開始されておりますので、順次お答え申し上げたいと思います。20年度、12件、755万5,000円。21年度、6件、780万5,000円。22年度、5件、775万5,000円。23年度、29件、619万7,071円。24年度、17件、933万4,830円。25年度、30件、926万2,500円。26年度、20件、651万ちょうど。27年度、47件、882万5,000円。28年度につきましては、10月までとなりますが、26件、375万6,000円で。これまでの申し上げました件数、金額のトータルでございますが、192件、6,700万401円となっているところでございます。 以上でございます。 ○議長(渡辺由紀雄君) 9番、根本七太君。     〔9番 根本七太君 登壇〕 ◆9番(根本七太君) すみませんね。これから、なぜこういう数字を求めているかということでご質問させていただくわけでございますが、その前に、当然納税いただいた方々に返礼品というふうな形で御礼の贈り物をされているのかなというふうに感じております。大変でも、この返礼品に使われているもの、例えば具体的に言いますと、山芋とか烏骨鶏だとか、その具体的なものを、何種類くらいお返しに使われているのかと。金額についても、おおむね教えていただければ大変ありがたいというふうに思います。 ○議長(渡辺由紀雄君) 市長公室長。 ◎市長公室長(鈴木弘治君) ふるさと納税に対する返礼品の種類はということでございます。 返礼品につきましては、昨年度からふるさと納税いただいた方に市のお礼の気持ちとして、些少ながら差し上げているというような状況にあります。 その種類でございます。ことしになって追加になっているものもございますが、昨年までですととろろ芋が、こちらが2件で8,500円、五百川米が1件で3,700円、天のつぶが5件で1万6,800円、コシヒカリが6件で2万500円、お酒セット7件で1万3,650円、菓子詰め合わせセットが9件で1万8,000円、農産物セットが11件で2万460円、乳製品セットが8件で1万6,000円、麹商品セットが11件で2万900円、収納用ひのき木箱が2件で3,132円、そのほか特典としましてアッピーカレーが7件で8,121円ということで、送料も込みになりますが、全67件で17万6,286円、こちらが平成27年度分ということでございます。 平成28年度分ということでもございましたので、お答え申し上げたいと思います。とろろ芋、五百川米、天のつぶにつきましては、今のところご希望がなかったところでございます。コシヒカリが5件、1万8,500円、お酒セット1件、1,950円、菓子詰め合わせセット2件、4,000円、農産物セット4件、7,440円、乳製品セット2件、4,000円、麹商品セット5件、9,500円、そのほか収納用ひのき箱、ハム・ソーセージ、リンゴ。ハム・ソーセージとリンゴにつきましては9月からの追加でございますが、今のところなかったところでございます。平成28年度につきましては、アッピーカレー29件は特典ですので別としまして、19件、合計で9万2,326円となっている状況でございます。 以上でございます。 ○議長(渡辺由紀雄君) 9番、根本七太君。     〔9番 根本七太君 登壇〕 ◆9番(根本七太君) 大変でした。こまいことをお尋ねして、時間を費やさせてしまいましたけれども、実は私、このお話を聞きましたのは、今、返礼品なんかも、かなりの量が本宮市から納めていただいた方々に届けられているわけでございます。そういったものが、やがて、私は本宮市の特産として知れ渡って広がっていくのかなというふうな感じをしています。だからこそ、ただ単に返礼品が悪いかとかいいのとかの問題じゃなくて、いかにしてやはりこの本宮市の特産、こういったものを市外の方々にお届けする、そういうチャンスをしっかりと生かすべきかなというふうに思っています。 それと同時に、前にもお話ししましたけれども、このふるさと納税制度は、いろいろ私も問題ありだなと思いながらも、国はやはり地方創生をするのには、この分野がもっと活発化すればいいということで、1割から2割にふやしているという経緯があることもお話ししました。現実にそうなっています。だから、しっかりと取り組んでいるところと、取り組まないところの格差といいますか、人間格差はつくってはなりませんけれども、こういう所得の格差というのはどんどん広がっていっている。 私はやはり、せっかくチャンスあるわけですから、そういったところで地元の特産を売り出すのにもいいチャンスだ、そして一生懸命、長芋生産組合が、退職した後、5人で長芋をつくり始めましたよと、これは何とか販路が欲しいということで、そういうものもいろいろあったのかなと思いますが、今話を聞くと、平成28年には長芋が一つもなかったということの話で今ありました。ぜひ、やはり生産している人たちもいるから、その分野を何とかしてPRして、それを使おうという市のやはり強い考えも持っていないと、これはなければないと終わっちゃったということになりますと、しっかり取り組んでいる方々に、何らかのお返しの言葉が必要なのかなというふうな感じをしていますよ。 そういったところも含めて、先ほど聞きましたように、米もあれば烏骨鶏もあれば、福舞里で生産しておりますワインや焼酎などもありますよ。こういうものをやはり本人たちがPRするにはなかなか大変だ。本来は本人たちがやればいいんでしょうけれども、でも、販路をつくるのには大体農家の人たちは、生産はできるけれども、販路がつくれないというのがまず難点ですから、その辺をしっかり行政がサポートしてやるというのも、私は重要なのかなと思っております。そういった点を含めて、ちょっともう一度今後の取り組みについてお尋ねをしたいと思います。 ○議長(渡辺由紀雄君) 市長公室長。 ◎市長公室長(鈴木弘治君) ただいまの議員のおただしでございます。 市の特産品、農産物を含めまして、そのPRにつきましては、市の産業の振興等におきまして、非常に重要な課題であると考えております。ふるさと納税のPRの中では、返礼品につきまして、特にお勧めするというようなことはございませんが、季節返礼品を含めて12種類そろえております。 ただ、先ほどおただしのとろろ芋でございますが、こちらにつきましてはちょっと説明が足りませんでしたが、12月以降の発送というふうな考え方で進めているところでございます。 返礼品、12種類ということでございます。その半分の6種類は農産物関連の返礼品ということで、本宮市の基幹産業であります農業をイメージした中でのセットとなっております。農業につきましては、議員おただしのとおり、本宮市の基幹産業であり、農業振興を図る上で特産品のPRは非常に重要というふうに捉えております。 今後も、首都圏での販売等も行っているということもありますが、さまざまな形、場面でのPRが重要であるということで、今後もしっかり取り組んでいくべきというふうに考えているところでございます。 以上でございます。 ○議長(渡辺由紀雄君) 9番、根本七太君。     〔9番 根本七太君 登壇〕 ◆9番(根本七太君) 次に、2016年版企業ふるさと納税制度についてお尋ねをいたします。 既に、企業版ふるさと納税がスタートいたしました。本県でも既に、企業版ふるさと納税を取り入れ、楢葉町にあるJヴィレッジの復興に必要な22億円と言われておりますけれども、平成32年完成に向けて取り組んでおります。こういった新しい制度を生かして、本市としてもこの政策を利用することも視野に考えていくべきではないかなというふうに私は思って、このご質問をさせていただいたところでございます。 市として、この新しい制度、どのように認識をされているのか、またこういう制度をどのように使っていこうかなという、もし認識されているとすれば、何か計画がおありなのかお尋ねしたいと思います。 ○議長(渡辺由紀雄君) 市長公室長。 ◎市長公室長(鈴木弘治君) ただいまの議員のおただしにお答えさせていただきたいと思います。 今ほどの企業版ふるさと納税、地方創生応援税制の中での制度でございます。これにつきましては、企業が地方創生を応援する税制となっているものでございます。本制度を活用するに当たりましては、地域再生法という法律がございますが、その法律に基づきます地域再生計画を策定しまして、計画について内閣府の認定と、対象事業となるまち・ひと・しごと創生寄附活用事業というふうな名称がありますが、こちらの決定を受けることが必要となっているものでございます。 また、寄附をする企業側におきましては、地方公共団体が行う対象事業に対する企業の寄附について、現行の損金算入による軽減、約3割に加えまして、さらに3割の税額控除が受けられるという制度でございます。実質、企業の寄附に対しての負担が4割となるというふうな制度でございます。また、そのほかの条件としましては、寄附額の下限が10万円ということになります。あと、寄附企業への市町村自治体からの経済的な見返りが禁止。また、本社が所在する地方公共団体の寄附は対象外というふうになっているところでございます。 以上、制度の概要でございます。 ○議長(渡辺由紀雄君) 9番、根本七太君。     〔9番 根本七太君 登壇〕 ◆9番(根本七太君) 今お話があったように、地域再生法ですよね。この法律によって、福島県もそれを使ってJヴィレッジをというふうな形で、オーケーになったからスタートしたんだと思いますが、やられております。 そこで、私もこの地域再生法、これは例えば申請して許可になるかどうかは別にしても、取り組む要素は本市においてもあるのかなというような感じでおるんですよ。それは何かといいますと、現在、英国庭園完成に向けて駐車場の確保、駐車場が欲しいぞというような感じでお話をさせていただいた経緯がございますし、また、あそこは合併前の白沢村のときに野球場に来られ、葛飾から子どもたちが来て交流するわけですけれども、そのときに宿泊施設があるといいなというのは、旧白沢のときの課題だったのかなというふうに思っています。 そういったところを考慮しながら、あのグリーンパーク野球場に英国庭園をつくられ、その辺にやはり宿泊施設をつくりたい。しかし、市には予算がない。この地域再生法という、これを利用しながら企業さんに寄附を仰いでつくることも、やはり検討する一つのいいチャンスじゃないかなというふうに思い、お話を申し上げるところでございます。そこの宿泊施設ができれば、当然そこで雇用も創出ができるわけですから、そこで働く、地元のおばあちゃんたちでもいいですよ、60歳を越えて仕事がないなといった方々にも、そういう場を提供できるんじゃないかなというふうな思いで、ひとつ提案型でお話しさせていただきました。いかがでしょうか、ちょっとお考えがあればお聞かせください。 ○議長(渡辺由紀雄君) 市長公室長。 ◎市長公室長(鈴木弘治君) ただいまの議員のおただしにお答え申し上げたいと思います。 英国庭園の整備につきましては、議員の皆様を初め、マスコミ等で公表させていただきまして、今後、地域の振興を図る拠点、さらには交流に結びつけていく施設の拠点ということで整備を行っていくということになっております。 今ほどお話しいただきました、英国庭園周辺の環境の整備ということでございます。英国庭園、今ほどのように非常に重要な施設と捉えまして、それらの附帯施設として、そういった形でのことも将来的には必要性等も生じてくるものと想定はされております。 ただ、現時点では、先ほどお話しさせていただきました企業版のふるさと納税、こちらにつきましては、さまざまな制限、制約もございまして、今後、この企業版ふるさと納税につきましては市のデメリットはなく、メリットが多いものとして捉えております。今ほどご提案ありました活用事業等も視野に入れながら、今後、この企業版ふるさと納税、どういった形で活用できるか検討をさせていただければというふうに思っております。 以上でございます。 ○議長(渡辺由紀雄君) 9番、根本七太君。     〔9番 根本七太君 登壇〕 ◆9番(根本七太君) 今回、私は、教育問題、地方創生の一環として取り組む婚活、さらには企業版ふるさと納税についてお尋ねいたしました。 いろんな形の中で、前向きなご答弁をいただいたかなというふうに、大変今回の質問に私自身も納得させていただいております。ますますこうした形のいい成果が出ることを期待しながら、私の一般質問を終わります。 ○議長(渡辺由紀雄君) 9番、根本七太君の一般質問を終わることにいたします。 暫時休憩いたします。 再開は午後2時10分といたします。 △休憩 午後1時54分 △再開 午後2時07分 ○議長(渡辺由紀雄君) 休憩前に引き続き会議を行います。----------------------------------- △円谷長作君 ○議長(渡辺由紀雄君) それでは、日程に従いまして一般質問を続行いたします。 次に、通告9番、議席8番、円谷長作君の一般質問を許します。 8番、円谷長作君。     〔8番 円谷長作君 登壇〕 ◆8番(円谷長作君) 議席8番、円谷でございます。 ただいま議長から発言の許可をいただきましたので、一般質問通告に従って行いたいというふうに思います。 2014年に、日本創成会議が福島県を除く日本の将来人口を推計し、消滅可能性都市896のリストを発表しました。また、同時期に同様に、国立環境人口問題研究所も日本の将来人口の推計を発表したことにより、テレビや新聞など、マスコミを通じて大きな反響を呼ぶなど、話題になりました。国としても、人口問題は喫緊の課題と捉え、担当する大臣を設置するなど、地方創生に向けて取り組んでいるところです。 こうした中で、私たちは会派みらい創和会として、昨年は神奈川県の山北町におけるPFI事業を活用した定住促進住宅、今年は「住みたい田舎」1位の兵庫県朝来市の空き家の活用や就農・移住に向けた体験住宅など、人口問題の視察研修を行ってきたところであります。また、議会の委員会におかれましても、人口増、定住促進に向けた研修を通じて、本宮市にとって有効な政策は何なのか研修しているところでございます。 市は、「住みたいふるさと もとみや創生総合戦略」に基づき、マイホーム取得奨励金や子育て支援などの施策を展開していますが、人口減少対策として効果はどうなのか、執行部の考えをお聞きするところでございますが、昨日の一般質問の中で、その人口減少対策に対して、マイホーム取得、これらの実績であったりとか、それから、12月の補正予算に900万円を上程しているなどなど、結果として人口増対策は進んでいるのかなと。 市長のきのうの答弁の中に、社会動態の人口増、これが出されております。そして、市のほうの資料でございますけれども、10月1日に限って申し上げますと、平成26年10月1日が本宮市の人口3万478人、それから平成27年が3万924人、そして今年、平成28年10月1日現在が3万876人。これは、市長が答弁された社会動態のみならず、自然動態が加味された数字だというふうに捉まえております。 したがいまして、今、市が取り組んでいる「本宮市に住んでみませんか?」というチラシなんかで大きく3つに分けて、マイホーム取得とか、働く場所であったりとか、それから子育てのサポートなどということでPR、アピールしております。これらが相乗効果を結果として得ているのかというふうに考えておりますけれども、現行について効果がどのくらいあったのか、まだスタートして間もないという部分で、評価、総括している時点じゃないんでしょうけれども、これらの感じ方、今現在、どのように感じているのか、担当部長の考え方をお聞きしたいと思います。 ○議長(渡辺由紀雄君) 市長公室長。 ◎市長公室長(鈴木弘治君) ただいまのご質問にお答え申し上げます。 昨年度のみならず、平成26年度から定住対策としまして、今ほど議員からお話がありましたマイホーム取得奨励金、それから宅地造成奨励金、さらには子育て支援の各種の事業等に取り組んでまいりました。平成26年度ぐらいまでは人口が減っているというような状況が続いておりましたが、ここに来まして、今ほどお話がありましたとおり、社会動態人口につきまして市長からお話ありましたが、昨年からは26人の増、さらには今年10月まででございますが129人の転入超過というような形で、数字的にはそういった形で目に見えるものというふうに考えております。 感触としまして、これまでの人口が下げどまって人口減少に歯どめがかかってきて、一定のこういった、これまでの定住対策等々の取り組みが成果を上げつつあるのかなというふうに捉えているところでございます。 ○議長(渡辺由紀雄君) 8番、円谷長作君。     〔8番 円谷長作君 登壇〕 ◆8番(円谷長作君) 1つの政策だけではなくて、ここに書いてあるようにいろんな政策が結果として相乗効果を生んでいるのかなというふうに思っております。しかしながら、これをいつまで続けるかという問題もあるんだろうというふうに思っております。例えば、簡単に言いましてマイホーム取得、こういう新たなチラシなんかまで住宅取得30万円とかというふうにやっています。これらについて、いずれ一定の時期に総括をしなければならないんだろうと。 それから、あわせてもう一つは、近隣市町村が何をやっているかというのを調査しておかなければならない。ただし、その近隣市町村がやっているから、お金でもって競争というのは、これは後々行き詰まってしまうんじゃないのかなというふうに思っております。それよりも、私どものこの本宮市の有意性をアピールするべきじゃないのかなというふうに考えております。本宮市の有意性、元気もとみやトライアングルなどに、これはトライアングルということだから三角形ということですね。それで、三角形にこういったものがありますよと。主に子ども関係のところが多いんですけれども、こういったものも含めてアピールする必要性はあるんだろうと。そうでないと、本宮に住んでもらう以前に、本宮がわからなければそういう発想にはならないと。したがって、こういったものに対するアピール、知ってもらう、そういった効果があるものと、簡単にはないと思うんですけれども、一つ一つ地道に積み上げていく必要性はあるんだろうなというふうに思っております。 そういった点では、ホームページであったりとか、それから、今回市のほうでつくって、USBメモリーカードですか、ああいったもの、私どもも研修の際にありがたいことに市のほうから提供を受けて、それぞれ行った市町村に対してアピールしているような状況でございます。それで、市町村に持っていったから、それが効果あるんじゃございません。それぞれの市町村が自分のところの人口増問題を抱えているわけですから、ありませんけれども、そういったものの一つ一つの積み重ねが必要なんだろうなというふうに思っております。 そういう点では、以前、私、NPOのふるさと回帰センター、女優だった見城美枝子さんが代表でやっておられた方。こちらに対して、以前はNPOとしか言いませんでしたと。ところが、今年度からここに対する分担金、会費、これを払いまして、そしてこの中の一員ということになっております。このNPOのふるさと回帰センターは、資料を見る限り、福島県というのが震災前から住んでみたい都道府県の3位くらいに位置づけされて、震災後も4位くらいと。それだけ人気があるということは、逆に言うと、この資料の中にある本宮市は住みよさランキング福島県内第1位のまちですと、こういったものをいろんな場面でアピールする必要性があるんだろうというふうに思っております。そして、この元気もとみやトライアングルみたいに、子育てにとって有利な場所じゃないのかなというふうに捉まえておりますので、ぜひこういったもののアピールするに当たっての考え方をお聞きいたします。 ○議長(渡辺由紀雄君) 市長公室長。 ◎市長公室長(鈴木弘治君) ただいまの議員のご質問にお答え申し上げます。 昨年度から総合戦略に基づきまして、本宮市の住みよさ、どういった形で住めるか、さらにはその取り組み事業等、また地の利の有意性等も含めまして、市のポータルサイト等で公表、PRをしてまいりました。 さらに、先ほど議員からお話ありました、ふるさと回帰支援センターにつきましても出向きまして、現地の状況、それから先ほどお話ありました本宮市のUSBにありますPR映像等を窓口で流していただくなど、そういったお願いもしながら、本宮市についてのPRをお願いしております。 さらに、現在、このふるさと回帰支援センターで検討しております東北6県合同セミナーが予定されるということで、そちらへの参加の希望もしているところでございます。 また、県北地域の市町村圏で、主にその市町村圏で連携しておりまして、今後、移住相談会等の開催も検討されておりますが、そうした中での本宮市のPR、有意性等について、これまで重ねてきましたさまざまな取り組み内容と地の利等も含めましてアピールして、住みやすさを知っていただき、本宮市の定住につなげていきたいというふうに考えています。 以上でございます。 ○議長(渡辺由紀雄君) 8番、円谷長作君。     〔8番 円谷長作君 登壇〕 ◆8番(円谷長作君) 先ほど、一定時期に総括という言葉を使わせていただいたんですけれども、先ほどの幾つかの施策、これも一定の時期に見直しを図るなり、さらに大きくしていくなり、一番効果がある方法を選んでいかなければならないのだろうというふうに思っております。そういった点では、施策、政策そのものをスクラップ・アンド・ビルド、撤退する勇気も必要なんだろうというふうに思っております。 そうした中で、1件、大変この資料について私疑問を持っております。なぜこういうふうになっているのかお伺いしたいと思っています。 婚活サポーターセミナーが10月30日、そして12月4日にはクリスマスファンタジーと称してパーティーが開かれていると。男女15人、15人の30人で15組で、6組のカップルになりつつあるみたいなお話を受けております。 そういった中で、市のほうで出している資料、本宮市は新婚生活の新生活を応援します。住居費、引っ越し費用の補助金制度、所得制限がございますけれども、1世帯当たり交付額上限18万円と。これが対象者、平成28年4月1日から平成29年3月31日までの婚姻届を提出し、そして本宮市に住民票をと。ここ、ものすごく私疑問を感じます。今ようやっと婚活の取り組みを始めたにもかかわらず、今度の3月で住居費、引っ越し費用の補助金制度の打ち切りと、こういう資料が出ています。この資料、何でこういうふうになっているのか、この資料の考え方をお聞きいたします。 ○議長(渡辺由紀雄君) 市長公室長。 ◎市長公室長(鈴木弘治君) ただいまの議員のおただしにお答え申し上げます。 議員お持ちの資料、本宮市結婚新生活支援補助金制度というような、本宮市で新生活を送る方、新婚世帯への補助金制度のパンフレットかと思われます。 この制度につきましては、昨年度の国の補正予算を受けまして、今年度に繰越明許としての事業として実施をさせていただいております。国の補助、4分の3ということでの特別制限がある制度でございます。その国の制度の中で、今年度、当初限りということでありまして、その制度に沿った形での期限、それから交付条件等について制定をさせていただいたところでございます。そうしたことで、来年の3月31日までということで、補助事業でありますから年度を切らなくちゃいけないということもあった中でのPRパンフレットということでございます。 以上でございます。
    ○議長(渡辺由紀雄君) 8番、円谷長作君。     〔8番 円谷長作君 登壇〕 ◆8番(円谷長作君) その国の補助事業であろうとなかろうと、こういう資料が市民の皆さんに出るということは、この制度が3月31日で打ち切りですねと。それじゃ、国の制度とか関係なく本宮市が発行しているこの資料ですので、本宮市万世212番地本宮市役所2階に申し込んでくださいというので入っているんですよね、電話番号も。そういう点を考えたら、それじゃ、国の制度がというのだったらば、市のやっているやつ、こういうマイホームとか、これはいつまでというのは期限はとっていませんよね、切っていませんよね。 ただ、いずれ、総括してどうするかというのを考えなくちゃならないというふうには申し上げてありますけれども、今、婚活なんかも含めて本宮市に住んでもらいましょうと、そして住居費、引っ越し費用の補助金を出しますよと、今始まっているようなところに対して、3月31日で打ち切りという、これは何とか、その日にちを入れないことはできなかったんですかね。できる限り日にちは入れてもらいたくなかったと。しかしながら、こういうものを出したならば、当然、来年度、平成29年度予算としても、こういったものの継続ということが出てくるんだろうというふうに思うんですよ、市の持ち出しであろうとしても。だから、その点を考えたらば、ここに日にちを入れるというのは決していい結果にはならないんじゃないのかなというふうに捉まえております。その点について、どうしても入れざるを得なかったのかどうかお伺いいたします。 ○議長(渡辺由紀雄君) 市長公室長。 ◎市長公室長(鈴木弘治君) ただいまのご質問にお答えさせていただきます。 制度の中でということで、こういう形にはなってしまいましたが、来年度につきましても、この事業につきましては国のほうで継続がされる見込みとなっております。今回、こういう形での申し込み期限が入っておりますが、そういう見込みがありまして、来年度予算でも計上して、引き続き継続した事業として取り組んでいければと考えております。 このPRパンフレットについては、その事業等の採択等も見据えながら、できる限り早目に市民の皆様、それからポータルサイト等での掲載により周知を図って、こういった事業により定住促進が図れるようなことで進めたいなというふうに考えております。 以上でございます。 ○議長(渡辺由紀雄君) 8番、円谷長作君。     〔8番 円谷長作君 登壇〕 ◆8番(円谷長作君) やはりこれから結婚されて、新たに新居を構えようとする方々に、そして先ほど言いましたように、ここに書いているように、所得制限ございますけれども、そういった低所得者が少しでもここに住んでもらいやすいような仕組みですので、継続という部分を含めて、この日にちの誤解を生むようなところは極力避けていただきたいというふうに思っております。 次に、2点目の、来年度の総務省の交付税の活用ということでお伺いいたします。 総務省のほうでは、人口減少対策で成果を上げた自治体に地方交付税を手厚く配分する方針を固めたというのが新聞に載っております。私どもの本宮市からすれば、人口減少に対して歯どめをかけて、V字回復まではいきませんけれども、歯どめをかけて、右肩上がりというんですか、こういうふうに持ってきている以上は、私どものやっている施策に対して、その施策の実行に向けての国からの交付税、これは多くいただきたいという部分で、当然働きかけるべきだというふうに思っておりますけれども、市当局の考え方をお伺いいたします。 ○議長(渡辺由紀雄君) 総務部次長。 ◎総務部次長兼財政課長(増子宗一君) それでは、議員おただしの地方創生の取り組みを一層促進するための交付税の活用というようなことでのおただしについて、お答えをさせていただきたいと思います。 議員おっしゃるように、平成29年度からまち・ひと・しごと創生事業費の普通交付税の算定におきまして、取り組みの必要度から取り組みの成果に応じた算定方法へシフトするというふうなことが新聞報道、そして福島県より提供されたところでございます。この人口増対策につきましては、息の長い取り組みが必要でございまして、情報では平成31年度まで継続をするというふうな見込みであるというふうに聞いてございます。 この取り組みの必要度から取り組みの成果へ1,000億円を増額をするというふうな内容の趣旨でございますが、この算定の基礎としましては、人口の増減率、転入、転出者の増減比率、そして年少者、若者の就業率、女性の就業率等が用いられるような形になってございます。これらの指標が、全国の伸び率と比較しまして成果を上げている自治体の需要額が割り増しをされるというような形になるというようなことで、今後の定住対策などの成果が、普通交付税の増に影響するというふうな形で理解をしているところでございます。 ○議長(渡辺由紀雄君) 8番、円谷長作君。     〔8番 円谷長作君 登壇〕 ◆8番(円谷長作君) 今、答弁がありましたように、いろんな組み合わせというんですか、これがあるんだろうと思いますけれども、現実、新聞報道によると、この人口減対策で人口増のかかわりのところは1,000億から2,000億に予算額は倍増ということで出ていますので、できる限り本宮市にとって有利な、国からの交付税をとるという努力をしていただきたいというふうに思っております。 それから、地方創生と郷土のまちづくりということで、(3)番の各種大会イベントについてお伺いいたします。 まず、スポーツ大会についてお伺いいたします。 本宮市を会場に開催されるいろんなスポーツ大会がございます。学校関係の部分から含めて社会人まであります。今年度を見る限り、社会人関係で言うと4月12日--社会人ということはないんですか--トータルなんでしょうけれども、本宮ロードレース、そして直近で言うと11月20日に福島県の市町村対抗駅伝大会がございました。これらを運営する実行委員会のみならず、選手を含めた関係者に対していろんなサービスをやっている部分がございます。簡単に言って、炊き出しみたいなのも含めてでございます。こういったものに対しての市の助成の考え方はどのようになっているのか、お伺いいたします。 ○議長(渡辺由紀雄君) 教育部長。 ◎教育部長(後藤章君) 各種スポーツ大会の関係でございますが、例年開催されております各種スポーツ大会につきましては、ただいまお話がありましたとおり、市が主催いたします本宮ロードレース大会、それから本宮駅伝競走大会がございます。開催に当たりましては、交通安全関係、婦人団体関係、日赤奉仕団関係、体育協会加盟団体などの各種団体の皆様にご協力をいただきながら大会の運営に当たっております。 また、そのほかに、ふくしま駅伝や市町村対抗の各種競技大会がございます。これらにつきましては、各種競技団体が中心となって対応していただいておりますけれども、市といたしましては、大会規模に応じた実行委員会の設置、あるいは体育協会を通じました補助金の交付などをさせていただいております。さらには移動手段の確保、職員による人的な支援を行うというような形で実施をさせていただいております。 さらに、炊き出し関係というようなお話もいただきましたが、ふくしま駅伝の本宮中継所におきましては、Mot.Comもとみやさんによる豚汁サービスが、ボランティアとして行っていただいているという状況でございます。これら豚汁サービスにつきましては、選手の皆さんや応援の方々に大変喜ばれております。市といたしましても感謝を申し上げますとともに、改めて御礼を申し上げる次第でございます。 これらの実費負担というようなことも出ておりますので、今後も継続していただきますよう実行委員会の中で相談をさせていただければというふうに考えております。 以上でございます。 ○議長(渡辺由紀雄君) 8番、円谷長作君。     〔8番 円谷長作君 登壇〕 ◆8番(円谷長作君) いろんな大会で盛り上げていただく、それで参加する選手だけではなくて、それの関係者を含めて、そして本宮市に応援に来ていただける方々なんかも含めて、本宮市の対応という部分が結果としてよくなる方向が必要なんだろうと。それじゃ、これを毎年、毎年、継続していくためには、先ほど実費という答弁もいただきましたけれども、実費を出してまでとなるとなかなか大変なんで、せめて原材料みたいな部分、これについては行政のほうで何とかできないものなのかなと。100%丸々抱えでやれということじゃございません。ボランティアを含めて協働のまちづくり、お互い一緒にやりましょうという部分で、ご協力いただけるものはいただくということにしながら、継続していくことを考えていかなくちゃならないのかなというふうに思っております。 次の芸能・文化祭についても、考え方は同じでございます。 こういったものを実施するに当たっては、当然その団体だけじゃできないという部分がございますので、いろんな方々から協力をいただきながら進めなければならないと。そうした中で、スポーツ大会と違って芸能・文化祭ということになると、大きな部分で言うと、本宮市民だけにかかわらず、言うならば豊かな人間形成につながったりとか、そして子どもに対しては、ふるさとの伝統芸能であったり、文化であったりという部分について、学ぶ機会だというふうに考えております。 したがって、この芸能・文化祭などについて、行政としてどういうふうにこれから支援していく考えなのかお伺いいたします。 ○議長(渡辺由紀雄君) 教育部長。 ◎教育部長(後藤章君) まず、関係団体への運営支援といたしまして、補助金を交付させていただいております。民俗芸能団体14団体ございますけれども、1団体当たり3万円でございます。また、95団体が加盟いたします本宮市文化団体連絡協議会につきましては、今年度200万円余りの補助金を交付をさせていただきながら、民俗芸能の保存、継承と文化祭等の開催につきまして支援をさせていただいているという状況でございます。 過日、12月4日に開催されました、本宮市民俗芸能大会におきましては、実行委員会を組織させていただきまして、大会費用の補助や職員による人的支援を行いました。市と関係団体が協働できる環境の整備に努めているところでございます。 今後ともより多くの市民の皆様が、地域に伝わる民俗芸能や文化芸術に触れる機会をつくりまして、豊かな人間性を育みながら、充実した生活が送れるよう、また本宮市への郷土愛がさらに広がりを見せるよう、関係団体との意見交換を深めながら取り組んでまいりたいと考えております。 ○議長(渡辺由紀雄君) 8番、円谷長作君。     〔8番 円谷長作君 登壇〕 ◆8番(円谷長作君) 1つの団体だけじゃなくて、いろんな団体と協力し合いながら、こういった催し物、イベントを継続してやっていくということがまず大事。それで、継続してやっていく上においては、多くの方々に参加、見てもらう、聞いてもらう、こういったところを心がけていかなければならないんだろうというふうに思っております。そういう点を含めて、協働のまちづくりという部分、地方創生と協働のまちづくりという部分、地方創生、人口だけじゃなくて、本宮のよさを、こういったものに対してだって訴える必要性はあるんだろうというふうに思っておりますので、ぜひご理解と前向きに、これから一歩一歩前進していくことを望んでおります。 次に、市民の安全・安心対策、高齢者の交通安全対策ということで、認知症対策等、各種講習等についてということで設問をさせていただきました。 高齢者の安全・安心対策、これについては昨日からも答弁がございますので、加害者にならないために、そしてもう一つは被害者にならないためにと。今般ずっと見ている限り、マスコミ等々を見ている限りは、高齢者の車の運転による事故というのがクローズアップされているように思います。確かに、高齢者の事故の割合というのがふえてきています。データもございますけれども、ふえてきているんですけれども、これは高齢者がふえています、少子・高齢化で。したがって、その割合がふえているという部分もございます。 ですけれども、加害者だけじゃなくて被害者にならないようにするために、その中でもう一つあるのは認知症、これに対してどういうふうな対策をとっているのか。そして、認知症も含めて各種の講習などについてということで、きのうも聞いておりますので、簡潔に答弁をお願いしたいというふうに思います。 ○議長(渡辺由紀雄君) 市民部長。 ◎市民部長(坂上清彦君) それでは、高齢者の交通安全対策についてということで、加害者にならないよう、あわせて被害者にならないようということでありますが、高齢者の交通事故防止、これは福島県や県の交通対策協議会においても、年間を通しまして重点事項になっておりまして、運動の基本であると認識しております。 まず、高齢の歩行者を見かけたら誘導活動を行うなど、地域全体で交通弱者と言える方々を守る意識を高めている運動をしております。 それから、認知症の関係でありますが、改正の道路交通法、平成29年3月12日に施行されます。この制度のポイントをまとめたチラシを警察署と打ち合わせをして回覧をさせていただいたところでございます。 それから、講習の関係では、地区のふれあいサロン、福寿会、新生会などの会議に出向きまして講話を行っております。市のほうにおいても、出前講座を行っております。 今後も高齢者団体と意見交換の場をつくりまして、推進していきたいと思っております。 以上です。 ○議長(渡辺由紀雄君) 8番、円谷長作君。     〔8番 円谷長作君 登壇〕 ◆8番(円谷長作君) 本宮市の高齢者人口の動きということで、65歳以上の人口が平成19年が21.9%からずっと22、22、20といって、平成26年が24.5%というふうになっております。しかしながら、今年度、7月現在ということで、敬老会の資料によりますと、本宮市の高齢化率、65歳以上の人口が7,842人、25.5%というふうになっております。これから先、2025年ですか、団塊の世代が75歳になるとか、あわせて高齢者がふえていくというような状況の中で、いかに事故に遭わない、事故を起こさない、これは最大の要素は動体視力なんだろうというふうに思って思います。加えて体の機能、これの低下など、それが端的に言うと、ブレーキとアクセルの踏み間違いみたいなやつにあらわれるのかななんていうふうに思っております。 したがいまして、これらのことを考えていったならば、次の段階では運転免許証の返納、こういった仕組みづくりが必要なのかなというふうに考えております。ただし、運転免許証の返納ということになると、当然、運転免許証がなくなるわけですから、それに対する交通手段をどのように持っていくかというふうなことがございますので、免許が返納できるような仕組みづくり、これはどのように考えているのか、まず前段にお伺いいたします。 ○議長(渡辺由紀雄君) 市民部長。 ◎市民部長(坂上清彦君) 免許証返納の仕組みづくりのおただしでございますが、現在は返納を直接促すような周知等はしておりません。警察署のほうでは、運転免許証を返納する方について、申請方法などの制度の周知、これは行っております。 それで、運転免許証の自主返納の推進に当たりましては地域性によるところも大きく、本市では移動方法を自家用車に依存している高齢者の方も多いというふうに思っております。交通安全の要領、安全運動の基本にもあるんですけれども、参加・体験・実践型の交通安全教室、これは警察署でやっております。こういった部分を通しまして、自主返納の啓発も含めた、交通事故未然防止に対する意識の高揚をまずは図ってまいりたいと考えております。 以上です。 ○議長(渡辺由紀雄君) 8番、円谷長作君。     〔8番 円谷長作君 登壇〕 ◆8番(円谷長作君) 警察の資料なんですけれども、やはり高齢になると注意力や集中力が低下、瞬間的な判断の低下、過去の経験にとらわれる傾向と。そして、一般的には、加齢に伴う動体視力の衰え、反応時間のおくれなどなどがございますと。これはいかんせん、誰が彼がじゃなくて、年齢とともにそうなっていくということは、これはいかんせんなことなんだろうというふうに思っております。 こういった状況を踏まえていった場合に、運転免許証が返納できるような仕組みづくりを行政としても考えていく必要性はあるんだろうなというふうに考えておるし、またその際に、交通手段の提供という部分をどのように考えていけばいいのかなと。 例えば、タクシー券の補助をするとか、それからデマンドタクシー、それから市内巡回バス、そういったものの活用を促すとか、そしてもう一つは、返納者に対して、これは相手があるからできる、できないということはございますけれども、商工会なんかと連携して、運転免許の返納の証明書ですか、それを持参した場合には買い物の割引制度を導入するとか、これは相手がありますけれども、そういったものも含めて、交通弱者の皆さんが足が困らないようにするのとあわせて、免許を返納しやすい仕組みづくりというのは必要なんだろうというふうに考えておりますけれども、交通手段の提供についてどのように考えているか、きのうも答弁いただいていますので、簡潔にお願いしたいと思います。 ○議長(渡辺由紀雄君) 市民部長。 ◎市民部長(坂上清彦君) 免許返納後の交通手段の提供のおただしでございますが、まず、自主返納でありますので、自主的な意思に基づくものでありますので、警察署、関係機関と連携して、そういった意識の醸成に努めていきたいと思っています。 それから、既存の公共交通、巡回バス、イクタンタクシーでありますとか、民間の制度を周知、利用促進を図りまして、高齢者の事故防止に努めていきたいと思っています。まずは来年3月、改正道路交通法が施行になりますので、まずはそちらの円滑な施行に、警察署と連携して万全を期していきたいと思っています。それらの内容を見ながら、将来に向かっていろんな特典制度、大きな効果を及ぼすものであると、そういった可能性を秘めているものであれば、選択肢の一つとして考慮すべきかなと思っていますが、今は道路交通法の円滑な施行に、まず意を注いでいきたいというふうに思っています。 以上です。 ○議長(渡辺由紀雄君) 8番、円谷長作君。     〔8番 円谷長作君 登壇〕 ◆8番(円谷長作君) 来年の3月、平成29年3月から道路交通法の一部改正で、認知症かかわりの医師の診断ということでございますけれども、あともう一つ、できる限り市のほうから働きかけしていただきたいと思うのは、てんかんという病気がございますよね。てんかんという病気、あれは高齢になると発症率がまたふえると。子どもの病気というふうに思いがちなんですけれども、成人になるにしたがって発症率が下がって、その後ずっと低いんですけれども、50代や60代になると、また発症率が多くなるということもございますので、それらも含めた、単なる認知症だけの医師の診断だけではなくて、そういったこともやるべきだということの働きかけが必要なのかなというふうに思っております。 次に、生活困窮者対策で3番目に入ります。 ひとり親や低所得者などの子どもの貧困対策についてお伺いいたします。 これはマスコミなんかで触れられております。地方新聞でトップページですか、キャンペーンみたいなことで何日か連載で、この子どもの貧困について載っておりました。子どもの6分の1が貧困みたいな報道もされていると。それから、ひとり親世帯に限っては2分の1のおそれがあると、こんなことが報道されていますので、子どもの貧困というものについて、市はどのような把握をしているのかお伺いいたします。 ○議長(渡辺由紀雄君) 保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(武田正利君) 子どもの貧困対策につきましては、子どもの貧困対策の推進に関する法律が平成26年1月17日から施行されております。 対策は、国及び地方公共団体の関係機関、相互の密接な連携のもとに総合的な取り組みとして行うものとされております。県では平成28年3月、ふくしま新生子ども夢プランの中に、子どもの貧困対策を盛り込む計画書を策定するとともに、子どもの貧困に関するアンケートによる実態調査を進めています。その後、平成28年4月に、県内全市町村を対象とした子どもの貧困対策担当者会議が開催されております。内容は、法律等、制度の説明、そして県、市町村におけるアンケート調査の実施についての説明でありました。また、最近におきましては、シンポジウムが11月に開かれております。さらに今月には、子どもの貧困を知る講演会も行われております。既に、県内1市1町においてアンケート調査を実施するなど、動き出しております。本宮市としましても、今後地域の状況に応じた施策を講じることとなります。 以上でございます。 ○議長(渡辺由紀雄君) 8番、円谷長作君。     〔8番 円谷長作君 登壇〕 ◆8番(円谷長作君) 県のほうも、この貧困という部分でシンポジウム、講演会ですか、これが郡山で開かれていたと。その中で、やはりどうしても、貧乏と貧困は違いますよと、問題は貧困家庭の子どもさんが、結果として孤立しないような仕組みづくりが大切だというのが講演会の中身だったというふうに、資料なんかを見る限り、そんなふうに感じました。だから、子どもさんが孤立しないような、それをどういうふうにつくっていくかというと、地域住民、地域の中でということが必要になってくるんだろうと。 それから、これは余計なことなんでしょうけれども、新聞報道なんですけれども、子どもの貧困というやつが連載されたのに影響を受けて、会津若松市の事業主の方は市のほうに、子ども基金の設立に向けて寄附をしたとかというのがあります。それを受けて、会津若松市は子ども基金の設立をして、子ども食堂であったりとか、孤立しないような仕組みづくりに進むようなことが書かれていたというのを記憶しております。 何がいいかというのは私はよくわかりませんけれども、とにもかくにも子どもさん、貧困という部分で、結果からすると孤立をして、ますます負の連鎖じゃございませんけれども、マイナス、マイナスにいかないような、そういった方向でお願いしたいなというふうに思っております。 これもまた新聞報道で大変恐縮なんですけれども、日本は、OECD41カ国の子どもの中で34番目に子どもの貧困の割合として高いとか、それから、これは日本財団が推計ということで、子どもの貧困を放置した場合、福島県、本県の場合、将来に向けて338億円の損失になると。ただ問題は、それだけじゃなくて、将来に夢と希望のある子どもさんが元気に、貧困とかに関係なく、元気にここの本宮から巣立ってもらいたいという、そういった点からも、この貧困というものに対して積極的な取り組みを要請するところでございます。 続きまして、(2)番の寡婦(夫)控除のみなし適用ということでお伺いいたします。 本宮市の保育料とか家賃、これらに対して、まずはみなし寡婦控除が適用されているのかどうか、これについてお伺いしたいと思っています。 これもまた古い新聞で、2013年9月、税法結婚歴で差別、未婚の母へのペナルティーでしょうかと。結婚歴のない母親、父親が子どもさんを抱えていても、寡婦控除が適用されないと。寡婦控除、これは1951年、戦争が終わって6年後ですか、寡婦控除という制度ができましたと。戦争で夫を失った妻の支援のために創設されたと。その後に、寡婦の「婦」、婦人の「婦」だけじゃなくて「夫」も追加されたと。ところが、現行税法では寡婦控除、所得税の寡婦控除には適用されていないと。それが、先ほど言いましたように、未婚の母へのペナルティーでしょうかという見出しですけれども、結果的にこういう控除が受けられないと。したがって、所得税、これが控除が受けられないから、その分所得税が高くなると、こういう状況になっておりますので、みなしで寡婦控除適用ということについて、本宮市はどのようになっているのかお伺いいたします。 ○議長(渡辺由紀雄君) 保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(武田正利君) 税法上の寡婦控除は死別及び離別によって該当するものでありまして、未婚のひとり親は該当いたしません。しかしながら、ひとり親で子どもを抱えている現状は変わりありません。 公営住宅におきましては、税法上の寡婦控除該当者との格差をなくすため、地方からの提案等に基づき閣議決定され、施行令が改正されており、当市においても平成26年4月から未婚のひとり親も寡婦控除対象者と扱えとしております。現在のところは、対象はこれのみとなってございます。 以上でございます。 ○議長(渡辺由紀雄君) 8番、円谷長作君。     〔8番 円谷長作君 登壇〕 ◆8番(円谷長作君) 当市のほうでも、今出ましたけれども、税法をどうのこうの言ってもそれは始まる話じゃございませんけれども、市でできることというと、保育料とか家賃であったり、だからこれらに対して寡婦控除を受けることによって、ひとり親で、当然収入がものすごく大きい方は別にしてですけれども、こういうものを受けることによって生活がしやすい部分というのは必要なんだろうなと思っておりますので、こういう案件が出てきたらば、速やかに適用されるように望むところでございます。 次に、最後の項目になりますけれども、人事評価制度と職員の仕事のやりがいや希望業務についてお伺いいたします。 人事評価制度、仕事のやりがい、希望業務、配置転換みたいなことの書き方なんですけれども、ぜひこれはご理解いただきたいと思っております。人事権、これは市長の専権事項でございます。そしてまた組織運営のガバナンス、統括、統治、これにとって欠かせないものと。したがって、これにどうのこうの言う気はございません。しかしながら、職員が仕事に対するやりがい、夢と希望を持って一生懸命してもらうために、この人事評価制度というのは取り入れられたんだろうというふうに捉まえさせていただいて、これは4月から導入ということだというふうに考えております。 昨年3月の段階で新たな制度が導入ということで、評価制度の内容についてお伺いしておりますけれども、具体的に今度は3月までには実際に人事評価をするんだろうと思いますので、その考え方、当初の導入前と、今現在、導入されたということなものですから、その考え方、どういうふうな人事評価をするのか、簡単に言いまして業績であったり、能力であったり、勤務態度であったりとか、それから人材の、将来に向けての人材育成に向けてであったりとか、その評価の仕方はあろうかと思いますけれども、それらに対して、まず一つは相対評価じゃなくて絶対評価なんでしょうねという部分で、その評価の考え方についてお伺いいたします。 ○議長(渡辺由紀雄君) 総務部長。 ◎総務部長(渡辺正博君) 人事評価制度につきまして、現在のまず取り組みからお話をさせていただきたいと思います。 本市におきましては、この人事評価制度につきましては、業績評価において目標管理制度を導入させていただきまして、評価期間の期首、年度当初という段階で、職員自身がそれぞれに目標を設定させていただいております。その目標設定につきまして、評価者との期首面談を行わせていただきまして、目標の達成方法等につきまして共有をさせていただきまして、職員自身の現状把握等につきまして明確な目標を持たせていただきながら、その達成に向けまして創意工夫をいたしまして、この人事評価を取り組ませていただいているというような状況にございます。最終的に、これからの実施をさせていただきますが、期首面談ということで、その目標設定をさせていただいたものの業績を振り返らせていただきまして、その評価結果によりましてフィードバックをさせていただきながら、その職員の能力開発を図らせていただきまして、さらなるやる気を引き出させていただくということで、本市の人事評価制度は進めさせていただいているところでございます。 また、2点目にございました評価の仕方ということでございますが、本市につきましては絶対評価を行うということで、現在、進めさせていただいているところでございます。 以上であります。 ○議長(渡辺由紀雄君) 8番、円谷長作君。     〔8番 円谷長作君 登壇〕 ◆8番(円谷長作君) 期首に目標を設定して、そしてその結果がどうだったかの面談と。面談とあわせてなんですけれども、ぜひこういった点も考慮すべきだと思っているのは、本人がどういう仕事をしたいかとか、今の評価は、与えられている現行の配置されているものに対して、それに対しての目標というふうに捉まえておりますので、本人がどういう仕事につきたいか、こういったことも面談の際に意向として捉まえる。ただし、これは職場ですので、希望すれば全ていくなんて、そんな考えじゃございません。そうしたらば、組織運営ができなくなりますので。じゃなくて、本人の希望みたいな部分、それから家族構成であったりとか、そして家族の健康状態であったりとか、そういったものを把握をすることによって、上司からの仕事の与え方から含めて、よりよい職場環境の構成になるのかなというふうに考えておりますので、面談する際には本人の希望であったり家族であったり等々を、これは個人情報がございますので、相当慎重にしなければならないと思っておりますけれども、こういった点についても、面談、意向調査の中で上司として把握しておいたほうがいいのかなというふうに考えております。 最後になります。 女性職員の活用の推進に関する特定事業主行動計画というものが3月に出されております。この中で、平成32年度までに女性の登用を30%ということでございます。まだこれは3月に出された段階なんですけれども、これの進捗状況について、まだスタート間もないんですから細かくは言いません。簡略的に、進捗状況についてどのようになっているのかお伺いいたします。 ○議長(渡辺由紀雄君) 総務部長。 ◎総務部長(渡辺正博君) 女性職員の活動の推進に関する特定事業主行動計画、議員おただしのように、本年の3月に策定をさせていただきました。この行動計画につきましては、女性職員の管理職員への登用の拡大ということで、おただしの中でもお話ありました、30%を平成32年度までに達成をしたいという目標を掲げながら、実施をさせていただいているというところでございます。 女性職員の育成ということにつきましては、始まったばかりということではございますけれども、やはり出産、子育て、介護など、女性のキャリアアップの支障になるものを女性は乗り越えていかなくてはならないという部分がございますので、それらを乗り越えやすいような環境づくりをつくっていくというようなことで、そのための女性職員の事情に応じた柔軟な人事配置とか、あるいは先輩女性管理職をモデルとさせていただきながら、それらの女性職員の活躍を目で見ていただきながら、将来、管理職になっていただくような環境づくりをしていきたいというようなことで、現在進めさせていただいているところでございます。 以上であります。 ○議長(渡辺由紀雄君) 8番、円谷長作君。     〔8番 円谷長作君 登壇〕 ◆8番(円谷長作君) 人事評価ということでテーマを設けさせていただきましたけれども、本当に市長の専権事項ですので、市長がきちんと責任を持って管理する部分でございます。私のほうからは、その市長がいろんな場面で政策を出します。その政策を執行するのは職員、その職員が本当に市長の政策を理解して、前を向いて一生懸命できるような職場環境の醸成というのが大切なんだろうというふうに思っております。 加えまして、職員の皆さんは、市民との接点におります。その職員を大切に、これから先も一生懸命頑張れるような職場環境の醸成に努めていただきたいということを申し上げまして、私の一般質問を終わります。 ○議長(渡辺由紀雄君) 8番、円谷長作君の一般質問を終わることにいたします。 暫時休憩いたします。 再開は3時15分といたします。 △休憩 午後3時01分 △再開 午後3時12分 ○議長(渡辺由紀雄君) 休憩前に引き続き会議を行います。----------------------------------- △川名順子君 ○議長(渡辺由紀雄君) それでは、日程に従いまして一般質問を続行いたします。 次に、通告10番、議席12番、川名順子君の一般質問を許します。 12番、川名順子君。     〔12番 川名順子君 登壇〕 ◆12番(川名順子君) 通告に従って、3点質問いたします。 前段で2名の方が同様の質問をされたので、重複する点が多々あるかと思いますが、ご答弁よろしくお願い申し上げます。 通告の1番目、がん対策についてでございます。 2007年4月、国のがん対策を総合的かつ計画的に推進することを目的としてがん対策基本法が施行され、6月にはこの法律に基づいてがん対策推進基本計画が策定されました。がん対策基本法の第4条では、地方公共団体は、基本理念にのっとり、がん対策に関し国との連携を図りつつ、自主的かつ主体的にその地域の特性に応じた施策を策定し、及び実施する責務を有する、さらに、第13条には、がん検診の質の向上が示され、がんの早期発見に資するよう、がん検診の方法等の検討、そのほかのがん検診の質の向上等を図るための必要な施策を講ずるとともに、がん検診の受診率の向上に資するよう必要な施策を講ずるものとすると規定されております。 そこで、胃がん予防対策などについてお伺いをしたいと思います。 日本では、胃がんと診断された人は毎年約12万人と推計され、約5万人が亡くなっており、罹患率や死亡率は年々低下しているとはいえ、高齢社会になって患者数も増加傾向にあります。2012年6月の新たながん対策推進基本計画では、改定前には記載されていなかった胃がん予防が国の方針として明確に位置づけられ、ピロリ菌除菌の有用性について検討することが盛り込まれました。 また、世界保健機構WHOの専門組織IARCは、2014年9月、胃がんの8割がピロリ菌の感染が原因であり、除菌によって胃がんの発症を減らせるとの報告書を発表し、特に日本人の胃がんでは、9割がピロリ菌が原因であると推測されると報告をしております。 また、人間の胃の中にいるヘリコバクターピロリ、通称ピロリ菌の除菌は、これまで症状が進んだ胃潰瘍や十二指腸潰瘍などの病気に限って保険が適用されていましたが、2013年2月21日からピロリ菌の感染による慢性胃炎を治療するための除菌に対しても、医療保険が適用されるようになったところであります。ピロリ菌を除菌することで、胃がんの発症を抑えることができるため、保険適用の拡大により胃がん予防が大きく前進するものと期待されています。 そこで、1点目に、私は平成25年6月定例議会の一般質問でも、胃がんの早期発見と胃がん予防のためにピロリ菌検査の導入について質問をいたしました。その後の経過について、まずお伺いをいたします。 ○議長(渡辺由紀雄君) 保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(武田正利君) ピロリ菌除菌治療の保険適用ということになりまして、市としましては、市民への普及、啓発関係、施設検診の内視鏡検査、胃カメラにおいて胃炎等が確認されれば、その後ピロリ菌検査を受けて治療につながるということで、除菌治療保険適用になることを個別相談や問い合わせがあった際に周知をしている状況でございます。 以上です。 ○議長(渡辺由紀雄君) 12番、川名順子君。     〔12番 川名順子君 登壇〕 ◆12番(川名順子君) 本市における胃がん検診の受診率と死亡者数は、どのようになっているのかお伺いいたします。 ○議長(渡辺由紀雄君) 保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(武田正利君) 集団検診、施設検診での胃がん検診受診状況は、平成27年度成果報告書にも載ってございますが、推計対象者の受診率、30歳代が30%、40歳代が25.9%でございます。 胃がんによる死亡者数は、福島県平成27年度版の保険統計の概況になりますが、10人でございます。 以上でございます。 ○議長(渡辺由紀雄君) 12番、川名順子君。     〔12番 川名順子君 登壇〕 ◆12番(川名順子君) 今、死亡者数が10名と答弁いただきましたけれども、前回質問されたときに、平成22年には20人ということだったので、このピロリ菌の除菌の効果もあって10名に減ったのかなというような思いもあります。 ピロリ菌の除菌治療に保険適用になったことで、年間推定約150万人が除菌治療を受けられていることから、今後は胃がんの罹患率も低下していくと予想されています。早期に胃がんを発見できれば、治癒率は90%を超えるようになりました。したがって、40歳以上の方は、市区町村が実施している胃がん検診を受診して、胃がんの早期発見、治療に努めることが大切となります。胃がん検診の受診率は余り伸びてきていません。 胃がん検診の受診率が伸び悩む原因の1つとして、胃部X線検査、いわゆるバリウム検査は、どうしても嫌がられる人が多いことが挙げられています。しかし、厚生労働省は、市区町村が実施する胃がん検診の指針を改訂し、2016年4月からは、胃部X線検査だけではなく、胃内視鏡検査、いわゆる胃カメラをも選択できるようになりました。内視鏡を使用した検診は精度が高く、先行実施している一部の自治体では、受診率の向上にもつながっています。 先ほど述べましたが、本年4月から胃内視鏡検査も選択肢に入りました。本市におきましても、施設検診の際、胃のただれ等がある方はピロリ菌の検査を実施され、ピロリ菌除菌されているとお伺いいたしました。ピロリ菌除菌の保険適用拡大についてどのように評価されているのか、お伺いいたします。 ○議長(渡辺由紀雄君) 保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(武田正利君) 胃がんの8割はピロリ菌感染が原因とされる中、平成25年度から除菌の医療保険適用は非常に有効であるというふうに、またさらに、市民の健康保持増進に寄与しているものと思います。 ○議長(渡辺由紀雄君) 12番、川名順子君。     〔12番 川名順子君 登壇〕 ◆12番(川名順子君) 今、胃がんの8割がピロリ菌感染が原因だということでご答弁ございましたけれども、ピロリ菌除菌の保険適用が拡大されたことについて、市民への普及啓発にどのように取り組んでおられるのか、お伺いいたします。 ○議長(渡辺由紀雄君) 保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(武田正利君) 先ほども申し上げましたが、胃炎等が確認された場合、その後ピロリ菌検査を受けて治療につながりますので、除菌治療は保険適用となったことを、個別相談や問い合わせがあった際に周知をしている状況でございます。 ○議長(渡辺由紀雄君) 12番、川名順子君。     〔12番 川名順子君 登壇〕 ◆12番(川名順子君) 平成23年2月に、政府がようやく胃がんとピロリ菌の関係を容認し、12月の参議院厚生労働委員会審議では、政府はピロリ菌の除菌により胃がんを予防できるとし、今後、検査、除菌方法を検討するなどの答弁がなされています。そして、約450万人の方がピロリ菌検査をした結果、その1%に当たる約4万5,000人の方の胃がんが発見されたそうです。 ピロリ菌は、幼児期に生活水の衛生状態がよくない時期に育った高齢者の方では、保菌者が40%から50%ほどいると考えられています。私も30代のとき、人間ドックでピロリ菌検査をしたところ陽性との結果が出て、そのときは保険適用にはなっておりませんでしたが除菌をいたしまして、今年再び人間ドックで検査をいたしましたが、陰性でした。 除菌は、約2割程度の方は失敗に終わりますが、その一方で、除菌成功率では、ピロリ菌の再感染率が2%から3%は低いとの報告をされております。除菌後にも胃がんが発見されるなどの報告もありますので、定期的に検査をしていく必要はあると思います。 本市でも、胃がん防止のためピロリ菌検診費用の補助を早期に実施するとともに、検診受診率を高め胃がんの早期発見及びその予防策を推進すべきと思いますが、総合健診の検査項目にピロリ菌検査をオプションで選択される考えはないのかどうか、お伺いをいたします。 ○議長(渡辺由紀雄君) 保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(武田正利君) 現在の検診につきましては、健康保険法に基づくものでございますので、今のところはそのような考えはしておりません。 ○議長(渡辺由紀雄君) 12番、川名順子君。     〔12番 川名順子君 登壇〕 ◆12番(川名順子君) ピロリ菌検査の創設については、現在のところ検討課題というふうに受けとめましたが、保菌しているか、していないかがわからないと、除菌への道筋も見えてきません。早目に助成制度の創設に期待をするところであります。ぜひ前向きにご検討いただけますよう、ご要望申し上げます。 次に、中学生を対象にピロリ菌検査の実施でございますが、佐賀県においては、平成26年3月20日、佐賀県がんを生きる社会づくり条例が施行され、第4条に、県の責務として、特性に応じたがん対策に関する施策を策定し実施するものとするとあり、また、第9条第2号に、がんの予防効果のあるワクチンの接種、その他のがんの予防推進のための必要な施策など、がんの予防の推進、第10条第3号に、がんの早期発見のための必要な施策など、早期発見への推進が示されています。 佐賀県の山口知事は、本年2月の臨時記者会見で、肝がんの予防は肝炎ウイルス、胃がんの原因となるピロリ菌の除去など、予防できるがんについては、そのリスクを軽減することが大事であり、私も50歳になり、これまで嫌がっていた胃の内視鏡検査というものを夫婦で受けました。そして、私の場合はピロリ菌があり、初期の胃がんということで、幸い早期発見、早期治療につながった、この経験を踏まえて、県民にがん検診の必要性を強く訴えて、まだまだ低いがん検診の受診率向上を推進していきたいとコメントされています。 そして、同時に、都道府県では全国で初めて、本年度から、子どもたちの40年先の胃がんリスクを取り除きたいとして、ピロリ菌除菌に用いる薬の対象が15歳以上であることから、中学3年生を対象にピロリ菌検査を実施されました。もちろん検査費用も、要治療となった生徒の除菌治療費も、県が全額助成しています。健康推進課では、検査が任意であることから、医療機関と学校との連携が不可欠とした上で、若いうちから予防すれば胃がんのリスクが大きく軽減され、未来に向けた予防体制の確立に役立てたいとのコメントもあります。 中学校では毎年健康診断を行っており、その検査項目として、尿検査の中でピロリ菌検査を実施することで、検査実施による身体的負担や検査費用の軽減が図られるのではないかと思います。通常の病院における個別受診ではなく、団体の検査になりますと検査費用も低く抑えることができると思います。人の命はかけがえのないものであり、大切な命でありますから、次世代への感染連鎖を断ち切る最も有効な手段と捉え、中学生を対象にしたピロリ菌検査について、本市も取り組んでみてはどうかと思いますが、ご見解をお伺いいたします。 ○議長(渡辺由紀雄君) 教育部長。 ◎教育部長(後藤章君) それでは、私のほうから、学校検診に関連しましてお答えを申し上げたいと思います。 学校におきます検診でございますが、学校保健安全法に基づく項目に従いまして実施をしているものでございます。この項目の中には、ピロリ菌の検査が含まれておりませんので、現在のところ実施する考えはないものでございます。 以上です。 ○議長(渡辺由紀雄君) 12番、川名順子君。     〔12番 川名順子君 登壇〕 ◆12番(川名順子君) 実施する考えはないとのご答弁でございましたけれども、全国各地でこの中学3年生に実施しているようなので、ぜひ前向きに取り組んでいただきたいと思います。 次に、がん教育についてでございますが、文科省では、小・中・高生を対象に、がんを正しく知り理解を深めるがん教育について、このほど授業の進め方などを示した指導案を完成させ、都道府県の教育委員会に発信いたしました。がん教育は、子どもたちが健康や命の大切さを学び、生活習慣の改善なども考える重要な機会として、全国で実施されています。4月に完成したがん教育教材は、モデル校での実践を踏まえて、来年度改訂し、全国展開いたします。 指導案は、小・中・高ごとにつくられました。テーマは、小学校が、自分の命を輝かす、中学校と高校が、がんと健康と、がん患者への理解と共生の2種類です。このうち、中学校のがんと健康では、授業の目標に向けて、みずからの健康的な生活を実践しようとする態度を身につける、疾病概念や予防などについて正しい基礎知識を身につけるとしています。以前も質問させていただきましたが、本市におけるがん教育の取り組みについて、お伺いをいたします。 ○議長(渡辺由紀雄君) 教育部長。 ◎教育部長(後藤章君) 学校におけるがん教育のあり方につきましては、平成27年4月に福島県教育委員会から通知があり、その中で、我が国の死亡原因の1位であるがんについて、学校におきましても、子どもたちが関心を持ち、正しく理解し、適切な態度や行動をとることができるようにすること、これが求められているものでございます。このため、学校におきましては、健康教育の一環として、保健体育科を中心に文部科学省が定める学習指導要領に基づき、がんは悪い生活習慣が主な原因と言われる病気であること、喫煙の習慣化ががんの要因となることなどについて指導が行われているところでございます。 本年度は、文部科学省が作成いたしましたがん教育教材を、それから学習指導案を各学校に配布をいたしまして、これらを有効に活用し、がんに関する学習の充実が図られるよう働きかけを行っております。がんは生活習慣病とのかかわりの深い病気であることから、子どものころから望ましい生活習慣を身につけることが大切であり、また、子どもが学ぶことにより、親への啓発にも効果があると考えられますので、教育活動全体を通して、がん教育に取り組んでいくことが重要であると考えております。 なお、文部科学省では、平成26年7月にがんの教育のあり方に関する検討会を設置いたしまして、がん教育のあり方について検討が行われました。その結果、ただいまもお話ございましたけれども、平成27年度と平成28年度におきまして、モデル校を中心としたがん教育の実践と検証が行われており、これらの成果を踏まえたがん教育について、平成29年度以降全国展開する方向性が示されております。今後の学校におけるがん教育につきましては、文部科学省の方針に沿って、適切に対応してまいりたいと考えております。 以上です。 ○議長(渡辺由紀雄君) 12番、川名順子君。     〔12番 川名順子君 登壇〕 ◆12番(川名順子君) 今後、主として学校教育の中でがんについての教育プログラムをしっかり実施していただきたいと思います。 続きまして、2点目のワクチン事業についてでございますが、B型肝炎ワクチンの予防接種についてお伺いをいたします。 9月議会の補正予算にも計上されている、B型肝炎ワクチン予防接種の公費助成についてお伺いをいたします。 公明党が2013年の参院選重点政策で、B型肝炎ワクチンの定期接種化を主張し、国会でも積極的にこの問題を取り上げ、定期接種化を急ぐよう政府に求め、その結果、本年10月から4月以降に生まれた1歳未満の乳児に対し定期接種と決まりました。本年6月22日付で厚生労働省健康局長からの予防接種法施行令及び予防接種実施規則の一部改正する省令の公布の通知についてはご承知かと存じますが、その概要で、1、対象疾病の追加、2、定期予防接種の対象について、お伺いをいたします。 ○議長(渡辺由紀雄君) 保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(武田正利君) ただいまのご質問については通告がなかったので、手元に資料もありませんし、後ほどお調べしまして回答したいと思います。 ○議長(渡辺由紀雄君) 川名議員、よろしいですか、後ほど答弁ということで。今、答弁必要ですか。 川名順子議員。     〔12番 川名順子君 登壇〕 ◆12番(川名順子君) 通告はしてございますが、これはいいです。そうしたら、答弁結構です。 ○議長(渡辺由紀雄君) よろしいですか。 ◆12番(川名順子君) はい、結構です。 次、いきます。 それでは、決まった概要でしたので、平成28年4月以降に生まれた子どもに限って10月から定期接種できるという、そういう概要のことだったんですけれども、結構です。 ◎保健福祉部長(武田正利君) すみません、それであれば…… ◆12番(川名順子君) そうなんです。ちゃんと通告はしてあるはずなんですけれども。 ○議長(渡辺由紀雄君) 答弁できますか。 保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(武田正利君) 大変申しわけないです。 対象範囲の概要等についてかなと思います。 B型肝炎ワクチンが、10月から予防接種として開始されました。対象者は、平成28年4月1日以降に生まれたゼロ歳時です。接種は、生後2カ月に至ったときから、27日以上の間隔を置いて2回目、そして、第1回目の接種から139日以上の間隔を置いて3回目を接種します。1歳になる前に3回の接種を終了することとし、1歳過ぎると定期接種の対象外となります。なお、助成は、定期接種開始、10月からの接種分になりまして、既に任意で接種されている方については、既に接種した回数を除く残りの回数が、定期接種となります。 以上でございます。 ○議長(渡辺由紀雄君) 12番、川名順子君。     〔12番 川名順子君 登壇〕 ◆12番(川名順子君) 今回の定期接種化は、本年の4月から1歳に至るまでの間にされるものとされておりますけれども、1点危惧する点がございます。 それは、3回の予防接種が行われるわけでございますけれども、1回目が生後2カ月、2回目が、1回目の接種から27日置いてから、3回目の接種は、第1回目の接種から最低139日以上の間隔を置いてから接種するということになりますので、おおむね約5カ月から6カ月間という期間が必要になります。 そこで、保護者や幼児に何らかの都合で、本年4月以降に生まれた幼児の3回目の接種が、10月から定期接種化となったことにより、来年の3月末までに受けられない場合も想定されます。本年10月以降に生まれる対象者は、1歳未満の規定で1年間の予防接種期間がございますが、本年4月以降生まれの幼児の場合、接種期間が約半年間程度と、定期接種できる期間がぎりぎりになり、リスクが生じます。2回まで接種して、3回目は対象外となった場合には、経済的な負担などのために接種されない可能性も考えられます。3月末までに接種できなかった対象者にも、そんなに数は多くはないと思いますので、市独自で救済策を講じるべきと思いますが、お伺いをいたします。 ○議長(渡辺由紀雄君) 保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(武田正利君) 1回目の接種から3回目の接種を終えるまでには、おおよそ半年間かかります。10月の定期予防接種開始以降、初めてB型肝炎ワクチンを受けられる方は、10月時点で既に生後5カ月から6カ月が経過しておりますので、接種日程の管理が必要です。4月1日生まれの場合、3回目の接種期限が平成29年3月31日、1歳の誕生日の前日となります。定期接種期間内に全3回の接種を終えるためには、1回目を平成28年11月11日までに接種しなければなりません。 当該ワクチンの定期接種開始に当たりましては、広報等での事前周知と対象保護者への通知、さらには新生児訪問時に各種定期接種に関する説明を行い、10月以降は、本宮市においては個々の接種履歴を保健課でデータ管理するなど、接種はスムーズに行ってございます。 以上であります。 ○議長(渡辺由紀雄君) 12番、川名順子君。     〔12番 川名順子君 登壇〕 ◆12番(川名順子君) 定期接種の対象にならなかった3歳未満の乳幼児に対して、公費助成するお考えはないのかということについて、お伺いいたします。 2012年、日本小児科学会が厚生労働大臣に提出した要望書では、我が国でのB型肝炎ウイルスに起因する肝がんの死亡者数は、年間約5,000人、肝硬変による死亡者数は1,000人、また年間6,000人以上の新規感染者がいると推計される。特に小児の感染者は、無症状でも体液中のウイルス量が多く、感染源になりやすい可能性もある。ウイルスに感染後、キャリアに移行する確率は、1歳未満の場合90%、1歳から4歳の場合20%から50%、それ以上の年齢になると1%以下に激減する。 一方、乳児にB型肝炎ワクチンを接種すると、95%以上で抗体が獲得され、感染防止効果は20年以上続き、安全性も高い。また、日本小児感染症学会の集団保育における感染対策では、ウイルスキャリアの人の血液だけではなく、唾液、汗、尿、涙からも感染の可能性があり、小児期の感染、特に3歳未満児は、その90%がキャリア化しやすく、一生の問題となり得るとあります。 事実、平成14年には、佐賀の保育所で園児19名を含む25名の集団感染の事例も起きています。この病気の怖いところは、うつっても、すぐには何の症状も出ないことです。しかし、小さいうちにキャリアになると、大人になってからいつ発病するかわかりません。いわゆる時限爆弾を抱えているようなもので、仮に発症いたしますと、慢性肝炎に移行し、肝硬変になり、肝がんへと進行してしまいます。 浜松市は政令市ですけれども、実は、昨年10月から3歳未満の乳幼児を対象に助成事業をスタートしております。ここは、費用の50%を市が負担しており、随分保護者の費用負担のハードルも下がっているのではないかと思います。 定期接種化が始まった今だからこそ申し上げたいと思いますが、将来的に肝がんのリスクを抱える3歳未満の幼児を持つ保護者に対しても、B型肝炎ワクチン予防接種の重要性を含めた内容の情報提供を行い、本市におきましても任意接種ができればいいなと思います。これは、毎年予算を計上するわけでもなく、臨時的に単年度の予算でクリアすることができ、1回だけ手を差し伸べるだけで肝がんへのリスクを回避できることにつながります。 今、社会情勢として、ほとんどのお子さんが保育園や幼稚園に行かれる現状にあると思います。そうした状況の中では、集団感染につながる可能性もあります。定期接種の実施に当たっては、啓発も含めて万全の体制で取り組んでいただきたいと思います。 次に、おたふく、ロタ、インフルエンザの予防接種について、本市で現在助成している…… ○議長(渡辺由紀雄君) 川名順子議員、その助成制度についての答弁はよろしいんですか、今の。それについて聞きたいという発言あったんですから、助成制度について質問したいということで。 ◆12番(川名順子君) それで、肝がんへの助成について、ご見解をお伺いします。 ○議長(渡辺由紀雄君) 保健福祉部長。
    ◎保健福祉部長(武田正利君) この件については通告がありませんでしたので、もし必要であれば、議員に直接回答したいと思います。 ○議長(渡辺由紀雄君) 市長。 ◎市長(高松義行君) 大変申しわけございません。 ただいまの、まずは乳幼児の件であります。 部長答弁のとおり、まずは、しっかりとした接種時期の周知、これを徹底すべきというふうに思っております。その中で、どうしても漏れてしまう子どもたちについては、1つの権利かと思います。その辺について、費用等々の面を考えさせていただきながら進めてまいりたいと思っております。 後者につきましては、実際どのぐらいの数があって、どういう状況なのか、担当のほうでよく調べさせていただきながら検討させていただきます。 以上、答弁とさせていただきます。 ○議長(渡辺由紀雄君) 12番、川名順子君。     〔12番 川名順子君 登壇〕 ◆12番(川名順子君) 次に、おたふく、ロタ、インフルエンザの予防接種について、本市で現在助成している現状についてお伺いをいたします。 ○議長(渡辺由紀雄君) 保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(武田正利君) まず、おたふく風邪ワクチンにつきましては、平成25年4月から実施をしております。平成27年度になりますが、1回の接種で122人の実施となっています。 ロタウイルスワクチンにつきましては、平成26年4月から実施をしておりまして、ロタリックスは2回接種で、延べになりますが、219人接種です。ロタテックにつきましては、3回接種で、延べ62人の接種です。 あと、インフルエンザは、平成27年10月から実施しておりまして、生後6カ月から中学生以下と妊婦が対象で、1回の接種で1,000円、妊婦が23人、子どもが1,569人の接種となってございます。 以上でございます。 ○議長(渡辺由紀雄君) 12番、川名順子君。     〔12番 川名順子君 登壇〕 ◆12番(川名順子君) インフルエンザワクチンは2回接種するようになっているかと思いますが、親御さんによっては、子どもが3人いると1万円以上かかってしまう。原則、子どもは医療費が無料だから、予防接種するよりそのほうがいいという方もおります。 ことしはインフルエンザが流行しております。福島市では、学級閉鎖、学年閉鎖になっている学校があると、ニュースで見ました。また、この子どもがインフルエンザになれば、家族に移り、それぞれがつらい思いをしながら、とりあえず家族の中で終息するまで、相当な労力を要します。 本市におきましては、定住促進に力を入れており、ようやく人口も微増になったところでございます。えぽか、みずいろ公園、スマイルキッズパーク、さくらんぼひろばと、遊ぶところ、そして、気軽に相談できる人が身近にいて、もう一人子どもを産もうかなと思っている人、そして産んだ人が多くなったとお聞きしております。今の若い人たちは、SNSでたくさんの情報を得ています。本宮は子育てするのにいいところだとの声が、数多く耳にするようになりました。若い人を呼び込むには、安心して子どもを産み育てることのできる環境の整備です。子育て支援の観点から、毎年接種するインフルエンザに関しては、さらなる助成が必要と思われます。 続きまして、高齢者の事故を防ぐにはでございます。 近年、原付以上の運転者による交通事故数は減少し続けているものの、65歳以上の高齢ドライバーが全体に占める割合は増加し続けています。平成24年の統計によれば、16歳から24歳の事故率は1.54%であるのに対し、65歳以上の人は0.72%、若者より高齢者のほうが事故を起こす割合ははるかに低く、この数値は、30代、40代、50代と比較して突出して高くないそうです。 一口に高齢者といっても、視力や注意力など、運転に必要な能力には個人差が大きく、運転のように長年の経験によって覚えている記憶を手続的記憶と呼ぶそうですが、一般的にこういった古い記憶は、年をとってもある程度保たれるといいます。もちろん、高齢者は自分の現在の能力が若いころと違うと知る必要がありますが、高齢者の運転イコール危険と、しゃくし定規に決めつけることはできませんが、激動の時代を生き抜いてきた高齢の方が、子どもたちの未来を奪ってしまうという悲しい事故は二度と起こしてはならないと思います。 死亡事故に限っても、過失の重い第一次当事者となった事故は、全体が減少傾向のある中、75歳以上の割合は上昇しており、高齢ドライバーの事故防止に向けた取り組みが急がれています。来年3月には、75歳以上の高齢者が免許更新の際、記憶力を判断する認知機能検査の強化を柱とする改正道路交通法が施行されます。これによって、認知症のおそれがあると判断された人は、医師の診断が義務づけられ、認知症と診断されれば、運転免許が停止、取り消しになります。 しかし、現在の検査方法では、全ての認知症をカバーできません。記憶検査が主体なため、出現頻度の多いアルツハイマー型の認知症には対応できますが、前頭側頭型認知症、状況に対する衝動や感情を押さえられず、交通規制を守る気持ちがなくなるような、そういった症状は、ほかの認知症では判断できず、漏れてしまうおそれがあるそうです。また、今後、さらに高齢ドライバーの増加が見込まれ、認知症以外にも運転に不適な疾病が出てくる事態も予想されます。そのたびに検査できるかといえば、医師の確保などで無理があり、やはり運転免許の自主返納の推進と同時に、総合的な事故防止策を再検討することがあります。高齢ドライバーが自主返納しやすい環境整備が求められています。 行政としてできることに限りがあると思いますが、安心して暮らせるまちづくりが喫緊の課題です。道路交通法が改正になり、高齢者の免許保持が厳しくなり、返納者がふえると思われます。その受皿として、市の公共交通対策についてお伺いをいたします。 ○議長(渡辺由紀雄君) 川名議員、今の質問の前に、インフルエンザ等のワクチンのさらなる助成はということで答弁が用意してありますので、答弁いたさせますから。 保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(武田正利君) 予防接種は、生後6カ月から13歳未満までは2回で、あと、13歳以上中学生まで及び妊婦は1回の接種となります。管内においては、1,000円を2回助成としているところもあります。当市は1回1,000円の助成ですが、13歳未満までは2回の接種が必要です。現在の1回でも2回でも同じ1,000円の助成にはちょっと合理性が欠けるのかなと思いますので、助成の増額、あるいは回数につきまして検討していきたいと思います。 以上であります。 ○議長(渡辺由紀雄君) その答弁でよろしいですか、まずは。 それでは、今の質問。 市民部長。 ◎市民部長(坂上清彦君) それでは、免許返納に伴います受皿となる市の公共交通のおただしでございますが、市の公共交通、今5つございます。市内巡回バス、市営バス、広域バス、通勤通学バス、イクタンタクシーということで、5本の公共交通を今準備させていただいておりまして、利用しやすいように低料金で設定しておりますので、そちらをぜひご利用いただきたいと思っておりますし、今後もさらなる利用につなげるようPRに努めてまいりたいと考えております。 以上です。 ○議長(渡辺由紀雄君) 12番、川名順子君。     〔12番 川名順子君 登壇〕 ◆12番(川名順子君) きょうの新聞に、イクタンタクシー利用者30万人突破と、節目を祝う記事が掲載されておりましたが、このデマンドタクシーの利用状況についてお伺いいたします。 ○議長(渡辺由紀雄君) 市民部長。 ◎市民部長(坂上清彦君) デマンドタクシーの利用状況でございますが、利用者数につきまして、平成25年度が2万6,940人、平成26年度、2万7,183人、平成27年度、2万8,138人の方にご利用いただきました。今おただしありましたように、平成17年度に旧白沢村で誕生したイクタンタクシーでありますが、先週の12月2日、利用者30万人を達成したところでございます。 以上です。 ○議長(渡辺由紀雄君) 12番、川名順子君。     〔12番 川名順子君 登壇〕 ◆12番(川名順子君) 年々増加しているとは思いますけれども、土日、年末年始は利用できないわけで、年間241日運用することになります。そうすると、1日当たり100人ちょっとで、その中でデーサービスに通う高齢者を差し引くと、利用状況としては、往復と考えるとそんなに多くはないと思います。 今後、高齢者の足となるためには、現在最終が3時30分発となっておりますが、郡山や福島の病院に行って帰ってくると、最終便には間に合わないとの声をお聞きします。時間延長や土日運行のお考えはないのかどうか、お伺いいたします。 ○議長(渡辺由紀雄君) 市民部長。 ◎市民部長(坂上清彦君) イクタンタクシーの時間延長、さらには土日の運行というおただしをいただきましたが、このイクタンタクシー、デマンド型の乗り合いタクシーということで、戸口から戸口の送迎を行うタクシーに準じた利便性、それから、乗り合い低料金というバスに準じた特徴を兼ね備えた移動サービスということでありまして、乗降場所は公共施設や医療機関とさせていただいております。 この乗降場所については、商工会の交通システムで調整をして決定をいただいております。土日休みという部分につきまして、公共施設、医療機関、土日休みのところが多いということで、イクタンタクシーも運行していないという状況でございます。さらに、一般のタクシー会社さんとの調整もありまして、なかなか時間延長、土日の運行は、少しちょっと難しいのかなというふうに捉えております。 以上です。 ○議長(渡辺由紀雄君) 12番、川名順子君。     〔12番 川名順子君 登壇〕 ◆12番(川名順子君) 公共施設や市内の医療機関しか利用できない不便さがあると思います。病院や店舗は広い駐車場が確保されている郊外への移転が相次ぎ、自動車なしでは生活できず、介護認定を受けても運転は可能だそうで、健康上の問題が少々あっても、運転免許を持つことに執着せざるを得ない現状があり、免許返納ができない理由がその辺のところにもあると思います。核家族化が進み、高齢者世帯、お一人様の高齢者に対して、お買い物や通院のできる環境整備が必要と思われます。 現在、苦肉の策でみずいろ公園が乗降所になっているようですが、想像してみてください。腰が曲がった高齢者、つえをつきながら、買い物袋を下げて信号を渡っていかなければならない不自由さ、お買い物にも便利なようにドア・ツー・ドアの利便性を生かし、店舗や親類、そして友人のところにも行くことができるなど、柔軟にとまることができるよう、拡充のお考えはないのかお伺いいたします。 ○議長(渡辺由紀雄君) 市民部長。 ◎市民部長(坂上清彦君) 乗降場所につきまして、もっと柔軟な対応というおただしでございますが、まず、この乗降場所につきましては、今申し上げましたように、委託先であります商工会さんの新交通システム運行委員会において決定をしているところでございます。市内全域に対しまして、どこにでもこのドア・ツー・ドアの移動が低料金で可能になってしまいますと、先ほども申し上げましたが、地元タクシー業界への影響というのも考慮しなければなりません。そういったすみ分けを行うためにも、若干ご不便をおかけしている部分あるかとは思いますけれども、ご理解の上、低料金でご利用いただければありがたいなと思っております。 以上です。----------------------------------- △会議時間の延長 ○議長(渡辺由紀雄君) 議長より申し上げます。 ただいま、12番、川名順子君の一般質問の途中でありますが、お諮りいたします。 ただいま午後3時57分であります。議事運営上、時間を延長したいと思いますが、異議ありませんか。     〔「異議なし」と言う人あり〕 ○議長(渡辺由紀雄君) 異議ありませんので、時間を延長し、会議を行うことに決しました。----------------------------------- ○議長(渡辺由紀雄君) それでは、一般質問を続行いたします。 12番、川名順子君。     〔12番 川名順子君 登壇〕 ◆12番(川名順子君) 社協でサービスをしているゆうあいネットも、要介護者は利用できますが、要支援者は利用することができません。その辺のところも、拡大解釈をしなければならないのではないかと思います。介護予防の観点からも、例えば、本宮の大字地区から白沢に行きたい場合、1回400円かかるわけです。本宮で乗りかえて、また400円かかり、片道800円となります。最大400円で利用できる負担軽減策のお考えについてお伺いいたします。 ○議長(渡辺由紀雄君) 市民部長。 ◎市民部長(坂上清彦君) このイクタンタクシーは、目的限定の乗り合いタクシーで、乗降場所は、先ほどから申し上げていますように、公共施設、医療機関とさせていただいているところでございます。 今の利用形態のお話でございますが、このイクタンタクシーは、本宮地区内線ということで、本宮の大字地区から本宮市街地に来る線、それから、白沢・本宮線ということで、白沢地区から本宮市街に来る線、それから、白沢地区巡回ということで、白沢地区内をぐるぐる巡回する線で構成されておりますので、本宮の大字地区の方が本宮の市街地に来て、その市街地から白沢地区に行くという利用は、当初の運行から少しずれているのではないかなというふうに、今聞かせていただきました。 これにつきましては、商工会にも確認をしながら内容をちょっと精査したいと思います。議員ご指摘のように、今度イクタンタクシーについていろいろと利用者の方が不都合とかご要望が出ているのだなというふうに、今受けとめておりますので、内容を精査しながら対応させていただければと思います。 以上です。 ○議長(渡辺由紀雄君) 12番、川名順子君。     〔12番 川名順子君 登壇〕 ◆12番(川名順子君) さまざまな拡大解釈をしながら利便性を図っていただきたいなと思います。そして、同じ日にデマンドタクシーを利用した場合、巡回バスを利用しても、本宮大字地区から本宮に来て、そして、それからまた巡回バスに乗っても、利用を無料にするとか、そして、また1日利用券の発行などについてのお考えはないのかどうか、お伺いいたします。 ○議長(渡辺由紀雄君) 市民部長。 ◎市民部長(坂上清彦君) 巡回バス、イクタンタクシーとも低料金で運行していますので、現行での運行にご理解をいただきたいというふうには思っております。ただ、市民の皆さんの利用状況とかご意見を踏まえて、さらに、今いろいろとおただしをいただいておりますけれども、そういったご提言もあわせまして、委託先の商工会のほうと、商工会の協力なしには成り立ちませんので、打ち合わせをさせていただきながら、新交通システム運行委員会においてもよく協議をして、方向性を見出していければなと思います。 以上です。 ○議長(渡辺由紀雄君) 12番、川名順子君。     〔12番 川名順子君 登壇〕 ◆12番(川名順子君) 免許を返納するということに対しては、代替のしっかりと足を確保してあげないと、免許を返納しました、はい、すぐに介護ということになってしまうと、本当にかわいそうだと思うんですね。 女性はおしゃべりがあるので、認知症になったりはしないそうなんですが、男性は、最初はテレビに向かってしゃべっている、そのうちしゃべらなくなる、そして認知症になる、そういう方が多いそうです。できれば、車の免許がなくても、この市内だけはというか、どこにでも歩けるような、そういう環境整備というのが必要なのかなとも思います。家族からも返納を促すことも大切ですが、特典制度の創設についてお伺いします。 特典制度の創設は、免許返納の強い動機づけになると思います。旧町内の方はデマンドタクシーが利用できませんが、運転免許の自主返納された方については利用できるなどの、本市における免許返納優遇者特典制度の創設についてお伺いいたします。 ○議長(渡辺由紀雄君) 市民部長。 ◎市民部長(坂上清彦君) 免許の自主返納の特典制度ということで、さっきの円谷議員にもご答弁を申し上げたところでありますが、国におきましても、この一連の高齢者の事故を踏まえまして、今後さらなる対策の必要性について、専門家の意見を聞きながら検討するということでありますので、それらの動きを注視してまいりたいと思います。そういった中で、将来に向かって特典制度が大きな効果を及ぼす可能性を秘めたものということであれば、選択肢の1つとして考慮すべきかなと思います。 先ほどもご答弁したとおり、現在は改正道路交通法の円滑な施行、それから、免許返納の環境の醸成に傾注してまいりたいと考えております。 以上です。 ○議長(渡辺由紀雄君) 12番、川名順子君。     〔12番 川名順子君 登壇〕 ◆12番(川名順子君) この免許返納に関してなんですが、この免許返納は、今まであったものを失うという喪失感ははかり知れないと思います。この免許返納するに当たりまして、車の維持管理には、車の購入費、自動車税、任意保険、車検、ガソリン代、タイヤなど、多額の費用がかかります。例えば、1,500ccを持った場合、軽自動車を保有した場合と、タクシーやバスを利用した場合などの試算をしてみれば、車を持つことはいかにお金がかかるかということが、そして、どちらがお得かを考える機会を設けて、返納してもいいかなと思っていただけることが大切かと思いますが、こういったきっかけづくりについてお伺いをいたします。 ○議長(渡辺由紀雄君) 市民部長。 ◎市民部長(坂上清彦君) 今、いろいろとおただしをいただきました。車を持つ費用の関係でありますとか、税の関係とか、車を取り巻く、そして免許返納を取り巻く環境はいろいろあるかと思います。それを総合的に今後も勘案しながら、安全安心に資するような社会づくりのために、また知恵を絞りながら進めていきたいと思っております。 以上です。 ○議長(渡辺由紀雄君) 12番、川名順子君。     〔12番 川名順子君 登壇〕 ◆12番(川名順子君) 免許の自主返納された方には、タクシーの割引の特典があることや、いまだにデマンドタクシーが登録制で利用できることがわからない方もおられます。さらなる周知徹底を図り、介護にならないよう、利用しやすい環境で安心して免許の自主返納ができるよう、そして、悲惨な交通事故が起こらないような施策の展開をされますことを期待いたしまして、一般質問を終わります。 ○議長(渡辺由紀雄君) 12番、川名順子君の一般質問を終わることにいたします。 以上をもちまして、本日の一般質問を終わることにいたします。 お諮りいたします。 本日の一般質問はこれをもって終了とし、日程第7日、12月12日は、通告11番の一般質問から行いたいと思いますが、異議ありませんか。     〔「異議なし」と言う人あり〕 ○議長(渡辺由紀雄君) 異議ありませんので、日程第7日は、通告11番の一般質問から行うことにいたします。----------------------------------- △諸報告 ○議長(渡辺由紀雄君) ここで、市長より発言の申し出がありましたので、許可いたします。 市長。 ◎市長(高松義行君) 一般質問2日目、お疲れさまでございました。 1件だけ報告をさせていただきます。 「こんな本宮駅ができたらいいな!!」絵画作品展の開催についてであります。 現在、本宮市の重点事業として取り組んでおります、本宮駅東西自由通路等の整備を進めるに当たり、次世代の本宮市を担う子どもたちに本宮駅を身近に感じてもらうことを目的に、「こんな本宮駅ができたらいいな!!」をテーマに絵画を募集したところ、市内の小・中学生から夢が詰まった大変すばらしい495点ものたくさんの応募をいただきました。これら応募いただいた全作品495点を、12月10日土曜日から12月25日日曜日まで、白沢ふれあい文化ホールに展示いたします。 なお、応募いただいた作品の中から、本宮駅東西自由通路等整備推進検討委員会において審査していただき、最優秀賞4点、優秀賞8点、優良賞12点が選ばれており、表彰式は明日午前9時30分から白沢ふれあい文化ホールにて開催いたしますので、あわせてご報告を申し上げます。 議員の皆様方におかれましては、師走の大変お忙しい中とは存じますけれども、子どもたちのすばらしい作品を、12月25日まででございます、どうぞお運びをいただきまして、ごらんいただければ幸いであります。 以上、報告とさせていただきます。----------------------------------- △散会の宣告 ○議長(渡辺由紀雄君) 以上をもちまして、本日の議事日程を終了いたします。 これをもって散会といたします。 ご苦労さまでした。 △散会 午後4時06分...