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06月16日-04号

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  1. 南相馬市議会 2010-06-16
    06月16日-04号


    取得元: 南相馬市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-07-25
    平成22年 6月 定例会(第3回)日  時   平成22年6月16日招集場所   南相馬市議事堂出席議員(25名) 1番  中川庄一君     2番  鈴木昌一君 3番  太田淳一君     4番  田中一正君 5番  白瀬利夫君     6番  今村 裕君 7番  竹野光雄君     8番  小川尚一君 9番  渡部寬一君    10番  志賀稔宗君11番  高野光二君    12番  平田 武君13番  横山元栄君    14番  小林正幸君15番  宝玉義則君    16番  坂本恒雄君17番  土田美恵子さん  18番  寺内安規君19番  西 一信君    20番  湊 清一君21番  郡 俊彦君    22番  小林吉久君23番  西 銑治君    25番  五賀和雄君26番  小林チイさん欠席議員(0名)出席した事務局職員の職氏名局長      関場英雄君     次長      但野和三君係長      只野広夫君     係長      増山善樹君書記      藤原道夫君     書記      烏中邦真君説明のため出席した者の職氏名市長      桜井勝延君     小高区役所長  小林茂志君鹿島区役所長  佐藤洋光君     原町区役所長  鈴木好喜君市長公室長   大谷和夫君     総務企画部長  星 義弘君市民生活部長  八巻清貴君     健康福祉部長  西浦武義君経済部長    門馬和夫君     建設部長    大橋 功君                  総合病院上下水道部長  藤本利昌君             小澤政光君                  事務部長教育委員会        大石力彌君     教育長     青木紀男君委員長教育委員会             教育委員会        西 一美君             門馬清一君事務局長              事務局理事                  監査委員事務代表監査委員  佐藤俊美君     局理事兼    佐藤政宜君                  事務局長選挙管理委員会           農業委員会事務局参事兼  大石博俊君     事務局理事   志賀敏伯君事務局長              兼事務局長                  総務企画部市長公室次長  阿部貞康君             渡部克啓君                  次長市民生活部             健康福祉部        林 秀之君             高島正一君次長                次長経済部次長   発田栄一君     建設部次長   千葉良博君上下水道部             教育委員会        佐藤正二君     事務局     小林総一郎君次長                次長人事法務課長  渡辺昌徳君議事日程 第4号平成22年6月16日(水)午前10時開議 第1 一般質問  散   会本日の会議に付した事件 日程第1 一般質問 20番  湊   清 一 君   1.  市長の政治姿勢について      〔南相馬クラブ〕     (1) 事業仕分けについて                     ① 特色ある学校づくり事業を不要とし                       た事業仕分けについて                     ② 規模拡大農家育成奨励事業を不要と                       した事業仕分けについて                     ③ 市単独土地改良事業補助を不要とし                       た事業仕分けについて                     ④ 工業基盤基本計画策定事業を不要、                       廃止とした事業仕分けについて                     ⑤ 事業仕分け委員の選任について                   (2) 情報公開について                     ① 市長の資産公開について                     ② 市長自身の情報公開について                   (3) 行財政改革について                     ① 市の危機管理室の役割について                     ② 消防団員の確保、増強策について                     ③ 気象情報発表方法の変更に伴う対応                       と活用について                     ④ 市の中長期財政計画について                     ⑤ 本市の税収の確保対策について                     ⑥ 本市職員の定員の改革について                     ⑦ 人口減少の対策について                   (4) 企業誘致政策について                     ① 企業誘致の政策について                     ② 地場企業の振興、支援の政策につい                       て                     ③ 企業訪問の実態、内容について 23番  西   銑 治 君   1.  牛島地区整備事業について      〔改革クラブ〕      (1) 基本計画について                     ① 基本計画の進捗状況について                     ② 基本設計の取りまとめについて                     ③ 管理運営方針について                     ④ 今後の事業スケジュールについて                     ⑤ 地域対策について                     ⑥ ハマヒルガオ等の保護・PRについ                       て                  2.  南相馬市海岸保全と環境整備について                   (1) 各地区海岸護岸保全状況について                     ① 海岸保全対策について                     ② 護岸堤防の安全性について                     ③ 護岸堤防の点検調査について                     ④ 塚原地区消波ブロック再整備につい                       て                     ⑤ 北泉海岸の堆砂について                     ⑥ 烏崎海岸の浸食対策について  3番  太 田 淳 一 君   1.  市長の政治姿勢について      〔無会派〕        (1) 市長の政治公約について                     ① 事業仕分けの成果について                     ② 機構改革の成果について                     ③ 農産物等のブランド化と販売拡大に                       ついて                   (2) 中長期財政計画の策定と市長公約実                       現の可能性について                     ① 中長期財政計画の策定方針について                     ② 市長公約実現の可能性と目標の設定                       変更について                   (3) AED(自動体外式除細動器)の設                       置状況について                     ① 市有施設のAEDの設置状況につい                       て                   (4) 街なか賑わい創出事業について                     ① 「まちなかひろば」の今後について                   (5) 本市を被告とする住民訴訟の経過と                       今後の対応方針について                     ① 住民訴訟の経過について                     ② 今後の対応方針について 10番  志 賀 稔 宗 君   1.  事業仕分けについて      〔公明党南相馬市議団〕  (1) 事業仕分けの意義について                     ① 事業仕分けの必要性、有効性の認識                       について                     ② 事業評価等との整合性について                     ③ 仕分け対象の選定について                     ④ 事業遅れの影響について                   (2) 特色ある学校づくり補助金について                     ① 教育振興の理念を踏まえた事業仕分                       け裁定後の対応について                   (3) 工業基盤基本計画策定事業について                     ① 事業廃止の影響について                     ② 企業誘致の進め方について                   (4) 規模拡大農家育成奨励事業補助金に                       ついて                     ① 事業仕分けを受けて今後の取り組み                       について                   (5) 市単土地改良事業補助金について                     ① 事業仕分けを受けて今後の取り組み                       について                  2.  防災対策の充実について                   (1) 水害に強いまちづくりについて                     ① 現状認識について                     ② 補助制度のさらなる充実の考え方に                       ついて  6番  今 村   裕 君   1.  市長の公約及び政治姿勢について      〔市民クラブ〕      (1) 平成22年度予算編成について                     ① 政策予算編成過程と留意した点及び                       感想について                     ② マニフェストをどう反映したかにつ                       いて                   (2) まちづくりの基本的な考え方につい                       て                     ① 合併に対する市民の不満解消策につ                       いて                     ② 地域協議会のあり方について                     ③ 住んでみたい魅力あるまちづくりの                       具体策について                   (3) 副市長人事について                     ① これまでの経過と人選について                   (4) 職員との信頼関係構築及びスキルア                       ップ策について                     ① 基本的な考え方について                   (5) 事業仕分けについて                     ① 事業仕分けの目的について                     ② 人選の根拠について                     ③ 対象事業の選定根拠について                     ④ 経費と効果について                   (6) 政治姿勢について                     ① 民主党政権に対する評価について                   (7) 大甕産廃処分場問題について                     ① 原町共栄クリーンに対する現状認識                       について                     ② 市長の基本的な考え方と今後の対応                       について                     ③ 3月議会以降の大甕産業廃棄物処分                       場に係る裁判の経過について                     ④ 違法看板について                     ⑤ 信託法第11条違反の件について                    午前10時00分 開  議 ○議長(小林チイさん) これより本日の会議を開きます。 出席議員は定足数に達しております。これより議事に入ります。 本日の議事は、議事日程第4号をもって進めることといたします。 △日程第1 一般質問 ○議長(小林チイさん) 日程第1、一般質問を行います。 順序により発言を許します。 初めに20番、湊清一君の質問を許します。 20番、湊清一君。          (20番 湊 清一君 登  壇) ◆20番(湊清一君) これより通告した一般質問を行いますので、よろしくお願い申し上げます。 まず、大項目1市長の政治姿勢について、中項目(1)、事業仕分けについて。その小項目①が、特色ある学校づくり事業を不要とした事業仕分けについてでございます。今回の事業仕分けにおいて、この特色ある学校づくり事業について不要ということにされたわけですが、この経過と理由。そしてこの結果をとらえて、今後どのように対応していくのか伺います。 ○議長(小林チイさん) 教育長、青木紀男君。 ◎教育長(青木紀男君) 特色ある学校づくり事業が、各学校の特色ある教育活動を支援する事業として、その必要性は認められるものの、使途にばらつきがあり、何にでも使えるなど、特色ある学校づくりと内容に違いがあるとの指摘や、真に個性的な学校運営につながる使いやすい補助制度に再構築すべきとの意見があり、不要とされたものであります。 しかし、各学校の学校運営におきまして、本補助金廃止の影響は大きいことから、補助要綱や実施方法等について精査検討を行い、本年9月までに新たな支援制度を再構築することにしておるところでございます。 ○議長(小林チイさん) 20番、湊清一君。 ◆20番(湊清一君) 私は、この特色ある学校づくり事業については、非常にいい事業だったととらえています。特に、私は、市内11の小学校すべての生徒に、毎年、川に稚魚の放流を行っています。その際、非常に困っているのは、学校に交通手段がないと。バスがないために、本当に近くでしかできないという非常に子供たちにとっては、むしろ不幸な現実がございますし、幼稚園の子供に田植えを体験してもらっていますけども、これも私どもは5キロ、6キロぐらい市内から離れていますが、この中で幼稚園にはバスがあるということで、本当に小さい子供を選んでやっているわけですね。そういったことを考えますと、あらゆる体験を学校に通ううちにしてもらうということで私はこの学校づくり事業が活用できると思っています。そういった意味では、もっともっとこれに予算を増やして取り組むべき、南相馬市の非常にいい事業だと思っていますが、この辺をどうとらえていますか。 ○議長(小林チイさん) 教育長、青木紀男君。 ◎教育長(青木紀男君) 議員おただしのように、平成14年度から完全実施されました新しい学習指導要領の中に、総合的な学習の時間というのが各学校に位置づけられました。この総合的な学習の時間においては、議員がお話ししておりますように米づくりとか、サツマイモの栽培とか、体験的な学習などが多くの学校で取り入れられるようになりました。体験的な学習などに行く場合の交通とか、あるいはそれぞれ準備するものとか、そういったようなことでそれぞれの学校で使うお金について、大変困っている状況にもあるということですので、こういった活動に、体験的な学習だけではございませんが、そのほかもたくさんありますので、そういったものに使わせていただくためにやるものですので、今後とも、こういったものを実施してまいりたいと思っているところです。 ○議長(小林チイさん) 20番、湊清一君。 ◆20番(湊清一君) 市長にお伺いしたいと思いますが、市長は、選挙の公約で子供たちを守り育てるために、教育予算の配分を優先する。そのようにマニフェストに載せております。今回こういった事業仕分けを受けて、市長の教育に対する情熱は、私は非常にあるものと思っていたわけですけれども、その辺の市長の教育に対する理念、存念、その辺をぜひお聞かせをいただきたいと思います。 そしてまた、公約に対する整合性をどのように考えているのかもあわせてお伺いいたします。 ○議長(小林チイさん) 市長、桜井勝延君。 ◎市長(桜井勝延君) 議員もご存じかと思いますけれども、私は議員になる以前から、子供たちとかかわってきておりますし、現在も続けてございます。そういう点では、子供たちの将来に対する夢、希望を与えるために活動しているということが、現在の実態でございます。 先ほど、予算の関係の話ですけれども、ここは3月議会でも答弁を申し上げましたけれども、骨格予算として、また必須予算として、各所管に上げるべきものは上げなさいと。6月以降でも差し支えないものについては、市民の意見を聞きましょうということで肉付け予算に回して、その中で市民の意見を拝聴してまいりましょうという話をしましたので、その結果に基づいて事業仕分けという形で市民の意見を聞いたということでございます。 ○議長(小林チイさん) 20番、湊清一君。 ◆20番(湊清一君) 今回、私どもに示されたときには、不要ということでお話を伺っていましたが、その後、事業仕分け後の事業費として、一応復活をしたと。大いに歓迎したいと思います。今市長もお話あったように、市長は特にスポーツに対してはことのほかご執心で、これまでいろんな形で活躍をしてきたわけでございますので、そういったことを含めて、今後もこういった子供たちの予算を切るというようなことはないようにお願いするとともに、私は、学校教育において学習指導要領という文部科学省の規定があります。これによって教育をするということになれば、全く画一的な教育にしかならないわけです。そこをどういうふうにするか。市長の言葉を借りますとどういうふうに肉付けするか、これが非常に大事だろうと考えております。そういったことで、子供たちのこの学校づくりの予算によって個性の引き出しとか、あるいは先生独特な子供たちへの接し方とか、あるいは学校、各先生の特色ある事業づくり、学校づくりというものが、私は非常に大事だと思うんですが、こういったわずか小さな予算でありますけれども、非常に私は大きな役目を果たしている予算だと思います。その辺教育長に、もう一度お伺いします。 ○議長(小林チイさん) 教育長、青木紀男君。 ◎教育長(青木紀男君) 先ほどは体験的な学習について申し上げましたが、稚魚の放流でありますとか、さらにはスポーツ、それから文化芸術、さらには環境でありますとか、地域に古くから残っている伝統文化であるとか、そういったさまざまな活動を行いながら、子供に、知育、徳育、体育という調和のとれた人間を形成していくのが、それぞれ学校に課せられた課題でございますので、そういったようなことについて、それぞれの学校で工夫をして、年間にそれぞれの四季折々の活動をさせながら、望ましい人間に育てていくというのが私たちの仕事でございます。 そういったようなことをしていく上で、こういった特色ある学校づくりの事業について、不要とされたことについて、さらにまた、私どものほうで考えまして再構築の案を検討、9月までにまとめまして、議員の皆様にお願いを申し上げることになると思いますので、よろしくお願いしたいなと思っているところです。 ○議長(小林チイさん) 20番、湊清一君。
    ◆20番(湊清一君) 教育長、ぜひお願いします。我々議会としても、また議員個人としても、これにはぜひ応援をしたいと思っていますので、どうか頑張ってください。 次に移ります。次、小項目②、規模拡大農家育成奨励事業を不要とした事業仕分けについてでございますが、これについても不要とした経過、結果等についてどのようにとらえ、今後この事業に対応していくのか、答弁をいただきたい。 ○議長(小林チイさん) 経済部長。 ◎経済部長(門馬和夫君) 規模拡大農家育成奨励事業については、事業仕分けの中で、農業のみが手厚い補助を受けている。あるいは、認定農業者だけでなくて兼業農家や小規模農家にバランスのとれた政策を取るべきだ。あるいは、補助金を支出することだけが農業経営の改善につながらないなどの意見があり、不要と判定されました。 しかし、市といたしましては、農業従事者の高齢化や後継者不足などにより、耕作困難となる農地が増加する中、意欲ある農業者への農地の集積、その支援策は重要ととらえております。また、担い手に対する国の新たな農業施策の方向も見定める必要がありますので、農業関係機関と協議の上、本年度中に新たな制度の構築を図るといたしたところであります。 なお、今6月議会で補正予算をお願いしているところであり、今年度の作付については、約束どおり支援できる状況と考えております。 ○議長(小林チイさん) 20番、湊清一君。 ◆20番(湊清一君) そこで、市長のマニフェストを見ますと、農業に関する施策の公約というのは、ほとんど見当たらないと私はそのように見ておりますけれども、この規模拡大はこれまで十数年続けてきた農村地帯にとっては、この事業が今非常に問題にされておりますけれども、この規模拡大農家が今非常に窮地に立っていると。特に、私どもの近くでも、規模拡大した農家が、農家から土地を返してほしいということで農業法人などは、約1町5反歩の田んぼを返してくれというようなことになっていまして、この耕作地をこれからどうして取り戻すか、非常に頭を悩めて相談をされました。そういった事情もありますので、これは国の政策とも連動するわけですけども、市としてもこれはぜひ取り組んでもらいたいと思っておりますので、もう一度その辺の取り組み、これからの方針等伺いたいと思います。 ○議長(小林チイさん) 経済部長。 ◎経済部長(門馬和夫君) 議員のおただしのとおり、農業、今般の国の政策の中でも、国全体の中で自給率を上げていくんだと。そのためには今作付されていないところに作付をしていく。そのためには、意欲のある農業者、担い手等を中心にお願いしていく。そういった方たちを中心に作付を図っていくんだということになっております。この事業、その受け手となる農家のメリットもさることながら、そういった意欲のある、あるいは担い手の人たちを地域の中で育てるといいますか、そういった人たちにお願いをすることによって、中核となるような人たちを育てて集落全体の農地を守っていく、農業を守っていくということで、お互いにメリットがある事業だと思っております。 したがいまして、一方的な担い手のメリットだけじゃなくて全体的な方向性の中で、どのような支援が必要なのか、トータルで考えていきたいと考えております。 ○議長(小林チイさん) 20番、湊清一君。 ◆20番(湊清一君) それでは次、小項目③に移ります。市単独土地改良事業補助の件についてでございますけれども、これについても同じように、今回の事業仕分けで結果が出ております。これに対して、どんなふうに今後対応していくのかお伺いしたいと思います。 ○議長(小林チイさん) 経済部長。 ◎経済部長(門馬和夫君) 事業仕分けでは、補助金としてではなく融資の利子補給程度にすべきであり、受益者負担の原則などから全面的に制度を変えるべきである。あるいはまた、原材料を支給していることから、事業が重複しているなどの意見があり、不要と判定されたところです。市といたしましては、現在の市単独土地改良事業補助金は、かんがい排水事業、ため池整備事業、客土事業、農地農業用施設災害普及事業など8つの事業にわたっております。 今回の受益者負担とすべきとの意見を受けまして、私有地で本来農業者がみずからの営農でなし得るべき工種については他の支援策もございますので廃止するという基本方向のもと、一方で、ため池、排水路などの公有地に設置されている施設の修繕等に対しては、基本的に従前どおり支援する方向で年度内に要綱の見直しを行う予定です。 なお、この事業につきましても、今回の6月補正でお願いしているところでありまして、今年度要望がある修繕等に対しては対応できるものと考えております。 ○議長(小林チイさん) 20番、湊清一君。 ◆20番(湊清一君) それでは次に移ります。小項目④ですが、工業基盤基本計画策定事業を不要、そして廃止とした事業仕分けについてでありますが、昨日13番議員の質問に対してももろもろありましたけれども、この事業仕分けの内容、そして経過ですね。また、これを受けて今後どのように市として対応していくのかお伺いしたいと思います。 ○議長(小林チイさん) 市長、桜井勝延君。 ◎市長(桜井勝延君) ただいまのおただしにつきましては、昨日13番、横山議員にもお答えいたしましたけれども、今回の事業仕分けによりまして、工業基盤基本計画策定事業が不要とされた理由につきましては、開発に係る全体的事業費に対する不安があったものととらえております。これらを踏まえまして、市としては、企業からの具体的なオーダーがない現時点におきましては、先行して工業基盤基本計画策定事業を進めることは実現のリスクを抱えることから、6月補正予算には計上しないことといたしました。 今後は、新規企業に対するトップセールスを実施しながら、立地を希望する企業が出た時点において、オーダーメイド方式により速やかに対応して着手する考えでございます。 ○議長(小林チイさん) 20番、湊清一君。 ◆20番(湊清一君) 今市長から答弁ありましたけれども、この事業については、平成21年2月に24人の議員全員で、いろいろ意見はあったけども議決をした案件でございます。これについては13番議員もきのう申し上げております。こういった我々議会全員で議決した事業でございます。この議会の議決というものをどのように受けとめておるのか。これは市長に答弁をしてもらわなきゃならないわけです。その当時、市長も議員として在籍して賛成に加わったわけですから、もう一度答弁をお願いいたします。 ○議長(小林チイさん) 市長、桜井勝延君。 ◎市長(桜井勝延君) 前回の計画、事業については、すべてが国の補助事業という形だったかと思いますが、継続して今回の事業費を見直したときに、事業仕分けの中でも出されておりますけれども、すべてが一般会計からの支出ということであります。それにつきましては、先ほど答弁申し上げましたとおり、現時点でオーダーがないという状況の中においては、一般会計からの支出がリスクを伴うものだという判断をされましたし、私どもも現時点においては、そのようにとらえているということでございます。 なお、議会の議決の話もございましたけれども、昨年の2月の時点の判断と、現時点での判断については、私は執行者としての立場でございますので、執行者としてはこのような判断をしたというところでございます。 ○議長(小林チイさん) 20番、湊清一君。 ◆20番(湊清一君) 実は昨日、我々議会の各会派の代表者会議を開催した折に、この事業について、今回、議案として載ってございませんでした。もちろん6月議会で議案に載っていないものをどのように議論すべきか。いわゆる一般質問での質問のやり取りだけで果たしてどうなんだろうと。これを何とか今回の議案の中で議論を重ねてやる方法をきのう相談をして、議長のほうに申し入れをしたところでございます。そのように、私どもは非常に重要な案件だと思っておりますけれども、単に、市の一般会計の持ち出しというだけという理由でこれを廃止としていくということは、甚だ悲しい事態でございます。市長のきのうの答弁の中で、これを改善というような言葉を使って俎上に上げる予定があるのかなというふうにも受けとめられましたけども、私どもに提示された5月28日の段階では、この事業仕分けの評価の報告書にありますように、仕分け結果は不要と。そして市の方針は廃止というふうに明確に私どもに示されたわけです。それを受けて、今回このような形で、きのうの状況でございますけれども、我々としては、議会で議決したということを重く受けとめて、これから取り組んでいかなければならないと思っていますけれども、その辺どのように執行部で考えているのか答弁をいただきます。 ○議長(小林チイさん) 市長、桜井勝延君。 ◎市長(桜井勝延君) あくまでも予算が提案されて認めていただいた案件については執行したと。今回の事業については、事業として上げてございませんので予算執行はできないものととらえてございまして、そのようなとらえ方をしていただければありがたいと考えているところでございます。 ○議長(小林チイさん) 20番、湊清一君。 ◆20番(湊清一君) ここでまたちょっと視点を変えて伺います。今県内あるいは近県で企業誘致に成功している例が結構多くございます。そういった自治体の取り組み、あるいは自治体の受け皿といいましょうか、環境、あるいはどのようにしてそういったことに結び付けている。そのようなことをどの程度把握しているかわかりませんけれども、把握している状況を答弁をいただきたいと思います。 ○議長(小林チイさん) 経済部長。 ◎経済部長(門馬和夫君) 県内の工業団地の状況ということかと思いますが、県のほうのホームページに県内各市町村等々の工業団地等の状況が載っております。大きな動向として、以前には20ヘクタール、30ヘクタール等の大きな工業団地が残っていた市町村がある。あるいは一部には売れ残って困っているというような状況もあったと。あるいは相馬等についても残っている部分が多いというような状況がございましたが、ここ5年、10年等の間に、私どもで調べてみますと1団地当たり10ヘクタール以上の大型団地は、もう残っていないような状況のようであります。企業に売れたということで、実際工場が建っているかどうかまでは不明なんですけども、工業団地の残地としては小規模のものはあるのはあるんですけども、大規模のものがここ5年、10年の間に結構売れている。あるいは、リーマンショック以前ですけども、そういった大型の引き合い等のものもあったというようなことで、大きな方向としてはそんなふうにとらえております。 ○議長(小林チイさん) 20番、湊清一君。 ◆20番(湊清一君) 私もそのようにとらえております。きのうも質問の中で出てきましたけれども、企業誘致、この事業の中では、まっさらなところにオファーがあって用地の造成を始めれば最低でも2年、場合によってはいろんな同意を得る、あるいはそういった作業の中で難しいことがあれば2年半、あるいは3年ということも当然予想されるわけです。今、この日本の、あるいは世界の経済の状況の中で、2年も3年も待ってくれるそんな奇特な企業はどこにもありません。ある程度おぜん立てをして誘致をしないとできないと思っております。その辺どのように把握しているか、答えていただきたい。 ○議長(小林チイさん) 経済部長。 ◎経済部長(門馬和夫君) 工業団地の造成期間につきましては、昨日もご質問がございました。前段の調査等がない、今の南相馬市の状況ですと、これから調査等に入りますと、おおむね事前調査に1年、さらにはその後の実施設計等で2年ぐらいというようなことで、おおむね3年程度かなとは見ております。ただ正直に申しますと、一般論でありますが、中にいろんな隣地開発ですとか大規模開発ですとか、いろんな条件が異なりますと、場合によったらもっとかかるかもわかりません。あるいは、条件が整えば2年ちょっとでできるかもわからないということでの一般論での3年というようなことでございまして、私どもはっきりした期間を申し上げられればよろしいんですけれども、もうちょっと調査しないと2年ですよ、3年ですよというようなことがはっきり申し上げられないというような状況であります。そうした中での今般、例えば小高に藤倉ゴムですか、増設になりました。十数年前ですか、造成されていた土地があったというようなことでのリーマンショック以降の今、景気が下がったその底より上がってきているという会社の判断だそうで、これから伸びるであろうと。そういったときに、半年ぐらいの間で工場を増設することによって将来の需要に耐えるといいますか、向かっていくんだということでのスピーディーな対応ができるということでございまして、企業によってはその半年、1年が勝負になるのかなとはとらえております。ただ、なにしろ企業の業種によりけりといいますか、そういうことではありますが、一般的にはスピードを求められるというような状況ではございます。 ○議長(小林チイさん) 20番、湊清一君。 ◆20番(湊清一君) きのうの質疑の中でお聞きしておりましたところ、規模を小さくして今後は検討を重ねていきたいという答弁もあったと思いますけれども、私はやっぱりそのとおりだと思うんですよ。今回調査120ヘクタール以上あったかと思いますけれども、それを全部一気に造成をして待つなんていうことは、私は全く必要ありません。それを4分の1とか5分の1の分割にして、調査が全部終わった段階の用地を、企業が来てもできるような形に持っていくという条件のもとに昨年の2月議決をしているわけですから、その辺のことをとらえてもう一度、当初にかえって、きっちり執行部のほうでは、この案件を練り上げてほしいなと思っていますけどいかがです。 ○議長(小林チイさん) 経済部長。 ◎経済部長(門馬和夫君) 今この地方に何が求められているかというようなことで、雇用あるいは産業の振興ということで考えております。そういう意味では、企業の誘致、既存企業の振興も大切でございますし、新たな企業の誘致が大切だと思っております。そうした中で、工業団地は一つの武器といいますか材料だと思っておりますので、私どもとしては、何とか企業誘致の相談に乗る前提の材料づくりを何とか実施したい。あるいは、私どもとしてはそういう思いでありますが、市全体のいろんな財源配分等もございましょう。できるだけ早く、そういった準備ができるような環境づくりに努力してまいりたいと思います。 ○議長(小林チイさん) 20番、湊清一君。 ◆20番(湊清一君) 企業誘致等については、一番最後の項目にも通告しておりますので、それでしますけど。市長に最後にお伺いしたいと思います。この企業進出には、やはり企業にとっては生産コストというのが一番最初に念頭にくる。これは誰でも同じだと思います。そのコストをいかに企業の生産に結びつけるか。再生産に結びつくような価格設定が非常に大事だろうと思います。そういったことを踏まえますと、きのういろいろ質問でありましたように、今申し上げました120ヘクタールを5分の1ぐらいの小さい区画に分割をして、将来何があっても120ヘクタール備えられるというような形で、私は取り組むべきだと思います。さらに、コストの問題ですけれども、今、行政の手法の中にPFI手法というのがありますけれども、こういったことも活用する方法は、工業基盤整備の計画の中に取り入れてもいいのではないのかなと思っておりますが、市長にもう一度その辺お伺いしたいと思います。 ○議長(小林チイさん) 市長、桜井勝延君。 ◎市長(桜井勝延君) 私の方針としては、事業仕分けも実施いたしましたし、市民の感覚、そして企業の動向等をしっかりと把握した中でトップセールスをしながら判断していくということでございますので、ご理解を賜りたいと思っているところでございます。 ○議長(小林チイさん) 20番、湊清一君。 ◆20番(湊清一君) 市長の答弁は、今のようなことなので、次に移ります。 次に、小項目⑤、事業仕分け委員の選任についてでございます。この事業仕分け評価員の選考過程、そしてまた事業仕分け結果、これは2つとも適正であったと評価しているのかどうかお伺いしたいと思います。 ○議長(小林チイさん) 市長公室長。 ◎市長公室長(大谷和夫君) 仕分け評価員の選任については、市民目線による事業仕分けを優先するため、市民の中から選任いたしました。選任に当たっては、6月補正予算に盛り込むための肉付け予算が仕分け対象であったことから、広く広報紙やホームページを通じて委員を公募する期間がありませんでした。事務局推薦による市内の学識経験者6名と、各地域協議会からの推薦があった9名の計15名を選任したところであります。 それから、仕分け結果についてでありますが、対象事業の60事業のうち、不要が6事業、民間実施が1事業、そして市が改善して実施が21事業となり、対象の約半数に当たる計28事業が事業の廃止または事業の見直しが必要と判定されたところです。これらについては、市民目線による判断として真摯に受けとめるとともに、仕分けの中で示された論点や課題を踏まえまして市政に反映させていく必要があるものと考えておりまして、今回の結果については適正ととらえているところであります。 ○議長(小林チイさん) 20番、湊清一君。 ◆20番(湊清一君) 今答弁されたような事情は、私も理解をしております。 そこで、実は私に、この仕分け評価員の公募といいましょうか選考する中で、ある人から、実は仕分け評価員にぜひなってくれということで何回も言われている。何回も断ったんだけれども、地域協議会委員の中から何とかひとつ頼むから出てくれと。しょうがないから受けるしかないのかな、どうしようということで実は相談に来ております。そのお話の中で、悩んでいる方が複数いるというお話がありました。そういった実態のあることをひとつどのように受けとめているのか、お伺いしたいと思います。 ○議長(小林チイさん) 市長公室長。 ◎市長公室長(大谷和夫君) 今、議員からおただしのあったのは、地域協議会の市民公募の委員の方のお話かとお伺いしたところでありますが、確かに今回、公募期間がないということで3区の地域協議会の委員ということで、それもできれば基本的には公募委員の中から各3名ずつ、3区バランス良くお願いしたいということで地域協議会のほうにお願いをしたところです。地域協議会を開いていただいて、その中で私どもが行って説明をした中で、いろいろ論議も聞きながら選任を見守ってきました。確かに、その中でなかなか委員になるのは難しいねと。というのは、実際市民と密着した事業を評価することによって、不要と判断したときに、やっぱり責任の重さというのを非常に感じるから大変だねというような委員の方の意見もありました。そういったいろいろな意見はありましたけれども、今、市民の目線でもう一度その事業を見ることによって評価をするということも必要かなということになりまして、それぞれの区から各3名ずつの委員が選出されたという経過であります。 ○議長(小林チイさん) 20番、湊清一君。 ◆20番(湊清一君) 今回、評価員の方々は、15名が3班に分かれて5名でやられたということでございます。そうでありますが、我々議会としては、25名がこういった事業には、これまでことごとく審議をし、また決算ではチェックをして、そしてまた監査委員も選出してチェックをしているわけです。そういった中で、果たしてこの5名で十分な評価ができたかどうか。私は、一定の疑問を持たざるを得ないと思っております。そういったことを踏まえて、これからこの事業仕分けを続けられるのかなと。そのような雰囲気ですので、そういったことを今後どういうふうに考えていくのか、もう一度答弁を。 ○議長(小林チイさん) 市長公室長。 ◎市長公室長(大谷和夫君) 今回の事業仕分けについては、6月補正予算に対応するということで、期間のない中での実施ということで、いろいろやはり問題や課題等がありました。そういった中で、第2弾ということで、きのうもお答えしているんですが、今後の事業仕分けに当たっての実施要領の精査をして、今いろいろご指摘のあった点を踏まえながら、特に事業仕分けの目的、それから対象事業、それから今ご指摘のあった評価員の選任等の問題等々について、十分市民にわかりやすいようなスキームづくりをして対応してまいりたいと考えております。 ○議長(小林チイさん) 20番、湊清一君。 ◆20番(湊清一君) 今回の事業仕分けで、60事業合わせて評価をした結果が3,900万円あまりの改善効果があったという報告を我々にされておりますけれども、今後11月あたりの見直しでどうなってくるのかさらにわかりませんけれども、継続するとしたものを引くと、多分半分ぐらいの効果に減額されるんだろうと。これだけ大々的に騒いで評価をした結果が、3,900万円の半分ぐらいかなと。そういったことを見ますと、果たしてこれだけ大騒ぎしてやる意味合いがどこにあったのかなと、そんなふうに感じております。今後、私どもも、この事業仕分けをきっちり見守っていきたいと思いますけれども、もしこういったことで今後、議会あるいは議員として、その場面に当たった場合には、もちろん市長と対峙して申し入れをしたり、あるいは議会を通じてもろもろお話をする機会が出てくるんだろうと思います。 そういったことで、もう一度この今申し上げました4件を含めて6件あるわけですけれども、今後見直しに向けて、私は、よもや切って捨てるなんてことにはならないことを願うわけですけれども、その辺もう一度答弁をいただきます。 ○議長(小林チイさん) 市長公室長。 ◎市長公室長(大谷和夫君) 議員おただしのとおり、事業仕分けをした時点での金額的な結果として約3,900万円という数字が出てきました。ただ、この本会議の前に、この事業仕分けについてもご説明をしているのですが、その中でも市の中で判断をして再構築という方向性を出した事業については、早いものであれば9月補正予算、それから年度内の見直しをしながら、来年度以降に新しく再構築した内容で取り組むということにしておりますので、確かに現時点では3,900万円という数字が出ておりますけども、その中については、議員のおただしのとおりなのかもしれません。 ただ、数字だけでなくて、今回取り組んだことによって前にもお話しておりますけども、市の担当者が市民に向かっての説明責任の必要性を感じること。それから事業の組み立てに当たっては、やはり市民目線で組み立てていかなければならないという意識改革といったもの等々に効果があったものなのかなということをとらえておりますので、そういうものが継続できるようなスキームづくりを今後ともやっていきたいと思っております。 ○議長(小林チイさん) 20番、湊清一君。 ◆20番(湊清一君) 以上で、次に移ります。 次に、中項目(2)、情報公開についてということで、小項目①、市長の資産公開についてでございますが、この資産公開をどのようなスケジュールでやられるのか、お伺いしたいと思います。 ○議長(小林チイさん) 市長、桜井勝延君。 ◎市長(桜井勝延君) 私の資産公開につきましては、南相馬市長の資産等の公開に関する条例に基づきまして、関連会社等報告書及び資産等報告書の公開に向け、今準備を進めているところでございます。閲覧につきましては、広報みなみそうま6月15日号で周知をいたしますが、関連会社等報告書は6月30日から、資産等報告書につきましては7月12日から閲覧を開始する予定でございます。 ○議長(小林チイさん) 20番、湊清一君。 ◆20番(湊清一君) わかりました。次に移ります。 小項目②、市長自身の情報公開について。これについては、3月議会でも質問しましたけれども、改めて質問をしたいと思います。私の考えでございますけれども、市長は市の代表であり公人である。これは紛れもない事実であります。こういったことを踏まえて、自身の情報はできる限り公開すべきと私は考えておりますが、市長の考えについてお伺いしたいと思います。 ○議長(小林チイさん) 市長、桜井勝延君。 ◎市長(桜井勝延君) 情報公開につきましては、公約で掲げましたとおり情報公開室の設置でありますとか、ガラス張りの市長室など、市が保有する情報を可能な限り公開すべく、積極的な推進を図る考えでございます。 私の情報公開につきましても、先ほどお答えしましたとおり、条例に基づきまして公開をしてまいりますけれども、本来は、再来年度に公開となる所得等報告書についても1年早め、来年度内には自主的に公開をするということを予定してございます。 ○議長(小林チイさん) 20番、湊清一君。 ◆20番(湊清一君) この情報公開については、市長はこれまで議会でたびたび、再三といいましょうか、執行部に質問、あるいは求めていたわけでありますから、そういったことをぜひお願いして次に移ります。 次に、中項目(3)、行財政改革について、小項目①、市の危機管理室の役割についてでございますが、市長直轄の危機管理室を設置してその役割を果たすという公約にもありますように、その辺について伺いたいと思います。 ○議長(小林チイさん) 市長公室長。 ◎市長公室長(大谷和夫君) 危機管理室の役割につきましては、市民の生活、健康に重大な影響を及ぼす危険や市の管理下における事故、情報セキュリティなど、不測の事態を招く危機に対し、庁内における危機管理の総合調整を迅速に行うことを目的として危機の発生を未然に防止するとともに、発生した場合においても市の行政運営、行政サービスに重大な支障を及ぼす事態を最小限に抑制するために設置したものであります。 ○議長(小林チイさん) 20番、湊清一君。 ◆20番(湊清一君) あとにも関連しますので、次に移ります。 次に、小項目②、消防団員の確保、増強策でございます。現在消防団員が不足しているということはご存じだろうと思います。そういった現状にあるわけですけれども、消防団員の確保、そしてまた増強策をどのように考えているのか答弁をいただきたいと思います。 ○議長(小林チイさん) 市民生活部長。 ◎市民生活部長(八巻清貴君) 本市消防団の団員定数に対する今年4月現在でありますけども充足率は97.6%でございます。100%充足を目指す必要があると考えております。また近年、消防団員の被雇用化が進み、本市においても約8割が被雇用者で占めており、近い将来には、昼間の消防団活動に支障を来す状況も考えられているところでございます。 このような現状を踏まえ、消防団員が安心して活動できるサポート体制の強化を図る必要があることから、本年4月に南相馬市消防団協力事業所認定制度をスタートさせたところでございます。本制度により、事業所における消防団活動への理解や、従業員の入団促進などを図ることにより、地域の消防力の強化を図ってまいりたいと考えております。 ○議長(小林チイさん) 20番、湊清一君。 ◆20番(湊清一君) そういうことでございます。市長、一つ提案ですけれども、本当にこの消防団員の不足というのは、いざ何かあったとき、いわゆる危機管理が麻痺する可能性も私は危惧されるんだろうと思います。そういったことで、市長を初め執行部、そしてまた議会議員もあわせて各地区の消防団員の増強策にやっぱり当たるべきときなのかなと思っております。その辺、市長はどのように考えているのかお伺いするとともに、今答弁あったように、各企業、団体、あるいは職場、あらゆる形に、今後市長がみずから先頭に立って実行に移すべきだと思いますけれども、いかがでしょうか。 ○議長(小林チイさん) 市長、桜井勝延君。 ◎市長(桜井勝延君) 議員もご存じのとおり、チリ地震の際にも、私が率先して対策本部長として指揮をとらなければなりませんでしたし、その際に消防団員の方々に昼夜を問わず活躍していただいたことも事実でございます。こういう現実を踏まえたときに、充足率の問題については、市民生活部長が答弁したとおり対応してまいりますし、同様に事業者等についても我々の制度を利用していただきながら、消防団員の確保には当たってまいりたいと考えているところでございます。 ○議長(小林チイさん) 20番、湊清一君。 ◆20番(湊清一君) 次に移ります。 次、小項目③、気象情報発表方法の変更に伴う対応と活用についてでございますが、最近テレビの報道で市町村単位の気象情報発表という形に変更されると。非常に細かく市町村単位に今後は出てくるのかなと。今後、こういった危機管理にもこの情報が非常に活用できると。また迅速に対応できると。消防団員もそういったことで非常に動きやすくなるだろうと思います。そういったことで、今後これをどんなふうに活用していくのか答弁いただきたいと思います。 ○議長(小林チイさん) 市民生活部長。 ◎市民生活部長(八巻清貴君) おただしのとおり、これまでの比較的広い範囲を対象とした地方別の警報や注意報では、警戒の対象となっていることを明確に認識をすることができなかったところもありましたところから、本年5月27日より、市町村を対象とした運用に変更となったところでございます。 このことによりまして、これまでの浜通り北部という地方別情報にかわり、市町村ごとの精度の高い情報が伝達されるようになることから、これらの情報の活用と、さらには現場状況もあわせまして把握し、警報、注意報の発表時における避難勧告等の発令や、具体的な減災対策を行っていきたいと考えております。 ○議長(小林チイさん) 20番、湊清一君。 ◆20番(湊清一君) そういうふうにしてやっていただきたいと思います。 特に、今回、市長直轄の危機管理室をつくるということでございますので、そういったことからも、今、市長から話があったようにチリ地震、あるいは東南アジアでの再三の大きな地震、そしてアイスランドでは大きな火山噴火の影響で飛行機も飛べない。いろんな災害があります。そしてまた集中豪雨。いつどこで何が起きてもまったく不思議ではない地球状況になっておりますので。そういったことからも、市長、この辺をもう一度市長の口から、この対応について答弁をいただきたいと思います。 ○議長(小林チイさん) 市長、桜井勝延君。 ◎市長(桜井勝延君) 私は今、市民生活部長に答弁させたような対応をしておるところでございますが、議員おただしのとおり、災害について、または異常気象の問題についても、ゲリラ豪雨等々の問題が考えられますので、迅速に対応できるような体制を図ってまいりたいと考えているところでございます。 ○議長(小林チイさん) 20番、湊清一君。 ◆20番(湊清一君) 次に移ります。 次に、小項目④、市の中長期財政計画についてでございますが、市長の公約にもあります。市の借金を4年間で100億円削減する。あるいはまた、経常収支比率を85%と大きく改善するというような約束をしたわけであります。私は3月の議会でも、これは非常に難しく、また困難である。そういう考えのもとから質問したわけですけれども、今回、議会への説明の中では4年では到底無理だという説明がありました。これは市長にとっては公約違反、わずか半年もたたないうちの違反となるわけですが、市長の責任の取り方、どんなふうに考えているか伺いたいと思います。 ○議長(小林チイさん) 総務企画部長。 ◎総務企画部長(星義弘君) 市の中長期財政計画についてのおただしだと思うんですが、市債残高の削減と経常収支比率の改善につきましては、財政健全化の確保を基本に、行政の果たすべき役割や行政水準の維持向上に意を用いながら、中長期財政計画に組み込んだ上で、計画的に取り組んでいく考えでございます。 ○議長(小林チイさん) 20番、湊清一君。 ◆20番(湊清一君) 市長から答弁を求めたいと思います。私は13番議員と同様に、私も本市の財政力については多少の今後の心配はせざるを得ないのかなとは思いますけれども、私自身は、そんなに大げさに言うほどの心配はないと思っております。この点は、市長とはいささか意を異にするところでありますけれども、6年前の合併協議の合意形成の範囲で、それに基づいて行政を運営していけば、今私の言ったようなことと考えております。そしてまた、毎年予算、事業のローリングをきっちり行って、予算の無駄の見直し、または洗い直しをきっちり行っていけば、私は15年あるいは30年先までの財政想定は、あまり気にする必要はないと申し上げたいと思います。現状で、本市の財政力指数からしても、私はときどき耳にします夕張市のような大変な状態には決してならないと、そのように信ずるものでございますが、その辺どう考えていますか、答弁をいただきます。 ○議長(小林チイさん) 総務企画部長。 ◎総務企画部長(星義弘君) 議員おただしの件でございますけども、実は3月にも議会議員には、中長期財政計画の推計ということで財政推計の資料を配付させていただきましたけども、これは政策的にいろいろ考えないでつくった資料ということで推計ということでございますが、単年度ごとに平成23年度から、このままの状態で財政運営をしていくと非常に厳しいという結果がございます。これらを踏まえまして、現在、中長期の財政計画を策定中でございまして、9月までには皆様にお知らせできればということで考えているところでございます。 ○議長(小林チイさん) 20番、湊清一君。 ◆20番(湊清一君) 市長選挙を通して、市の借金が600億円というのが非常にクローズアップされました。私はちょっと違った考えをしております。この約600億円の市の負債でございますけれども、この中身は普通会計が約350億円、そして企業会計の借金が約220億円ととらえております。そのほか債務負担行為とか若干ありますけれども、大きくこの2つをリストアップすれば、私は、こういう区分けをしながら市民に説明をすべきだし、一くくりにして600億円ということは、私はやっぱり変えるべきだと思っております。というのは、企業会計いわゆる水道、下水道それから病院といった会計については、市民生活にはどうしても短期的に必要な、地方債をもとにしての事業展開というのがあります。経年劣化する事業、あるいはいろんな施設、そういったものを更新するときにはそういったことが必要でありますし、そういった言い方をすれば、企業会計とそれから普通会計を分けて、これからは話すべきだろうと、私はそのようにこれからもしていきますけれども。 今、特に水道関係で小高区の簡易水道事業があります。次年度からこれに取り組むことになると思っておりますけれども、この簡易水道をすべて厚生労働省は1つに連結しなさいと。そうしないと今後、支援をしないということで、今年の3月議会にもそういったお話がありました。その工事の金額ですけれども、私の記憶ですが、約50億円ぐらいが必要だろうという説明があったように聞いております。そういうことからしますと、これをすべて市の地方債だということで一くくりにしますと、これまたいろんなことが出てきます。しかしこういったことは、お金がかかっても絶対やらなくてはならないことでございます。そういったことを踏まえると、私は説明はこの2つに分けてすべきだろうと。もう少し丁寧に、市民にわかりやすく。600億円と言ったほうがわかりやすいのかな。そういった言い分もあるかと思いますけれども、私は中身を正確に、そしてまた市民に丁寧に説明すべきだと思っていますが、いかがでしょうか。 ○議長(小林チイさん) 総務企画部長。 ◎総務企画部長(星義弘君) 市長が公約で掲げた600億円から100億円減額という考え方は、前段お答えしましたけれども、企業会計の分も含め、あるいは債務負担も含めて、南相馬市として100億円の負債を削減するという方向だろうと認識しております。 今回も途中経過ということで議員の皆様には経過の状況、普通会計に絞らせてもらってデータを提出させていただきました。そのような関係で、情報をできるだけ公開しながら、議員各位のご理解もいただきながら、この計画については進めていきたいと考えております。なお、先ほど申し上げましたような途中経過でございますので、できるだけわかりやすいような形で計画を作成していきたいと考えております。 ○議長(小林チイさん) 20番、湊清一君。 ◆20番(湊清一君) 次に移ります。小項目⑤税収の確保対策についてですが、ちょっとこれは次にして割愛したいと思います。 小項目⑥本市の職員の定員の改革についてでございますが、実は先日、新聞報道がありまして、南相馬市が現在で正職員が849名、我が市よりも1万人ほど人口が多い須賀川市が573人と出ております。この辺の差について答弁をいただきたいと思います。 ○議長(小林チイさん) 総務企画部長。 ◎総務企画部長(星義弘君) 新聞報道によります差異だと思うんですが、これにつきましては、南相馬市は病院を抱えておりまして小高病院並びに総合病院、いわゆる医療職の職員を抱えておりますので、その関係で単純に比較しますと南相馬市が多いという形に見えますが、そういう特殊事情があるということでございます。 ○議長(小林チイさん) 20番、湊清一君。
    ◆20番(湊清一君) 新聞報道でございます。ただし、その後いろいろお聞きしたところ、病院は約197名が正職員と。これを引きましても南相馬市は600名を超えております。須賀川市は先ほど言ったように1万人人口は多いんですけれども573人ということです。こういったことを踏まえますと、市長は正職員として今年11人採用し、また来年11人採用計画というふうに新聞に発表されておりますけれども、この辺、財政論者である市長としてどんなふうに考えているのか伺いたいと思います。 ○議長(小林チイさん) 総務企画部長。 ◎総務企画部長(星義弘君) 現在、医療職につきましては219名でございます。さらに、採用予定の11人につきましても医療職を含めた形でございまして、一般職、行政職を含めまして、現在想定しておりますのは、行政職の分野では8人という予定でございます。 ○議長(小林チイさん) 20番、湊清一君。 ◆20番(湊清一君) 私は、こんなふうに考えております。こういったことで、須賀川市よりも、それにしてもかなり職員数が多い。職員の皆さんには大変ご苦労をかけているとは思いますけれども、私は当分新規採用は控えて、当分採用ゼロにして、将来不足あるいは定員が適正に確保された段階で中途採用とか、あるいはそういった年齢を問わない採用を行いながら対応していくべきと私は考えておりますけれども、市長、その辺どうでしょうか。 ○議長(小林チイさん) 総務企画部長。 ◎総務企画部長(星義弘君) 本市で合併時も含めまして定員適正化計画をつくっておりまして、平成22年4月1日現在におきましては、計画で平成18年4月1日の717人から52人を減員し、665人とする内容でございましたけども、実績では87人が減となりまして630人となりまして、計画を35人上回る削減結果となっております。今後につきましても、退職者の一部不補充や指定管理者制度の導入等の検討を進めながら定員の適正化に努めてまいりたいと考えております。 ○議長(小林チイさん) 20番、湊清一君。 ◆20番(湊清一君) 職員の答弁は、できるだけ職員は減らしたくないでしょうから、そういう答弁になるのかなと思います。 ところで今、質問申し上げたことについて、執行者である市長から答弁をいただきたいと思います。 ○議長(小林チイさん) 市長、桜井勝延君。 ◎市長(桜井勝延君) 議員おただしのことは、単なる定員削減のみありきではなくて、効率化、財政の健全化に向けた視点があるのかなと感じてございますので、あえて申し上げますが、今、定員適正化計画に基づいてやっていると言いながら、それ以上の削減数になっているというのも現実でございます。私は、当選して率先しながら2月議会において自分の給料カット50%を提案したところ、議員の皆様方からは退職金も含めて率先してやるべきだということでご議決を賜ったところでございます。御存じかと思いますけども、今日の福島民友新聞等では、率先してその健全化に向けた取り組み、県内の13市の中で南相馬市が最低の給料のもとで働いているというのがトップ記事の中で出ていたかと思います。私は、今時点で、副市長も採用しておりませんし、月額にすると120万円以上の減額を毎月しているということになりますし、同様に6月の期末手当等々も含めると900万円弱までトータルでもう既に削減しているということになりますので、そういう方向性を持ちながら職員についても考えているというところでございます。 ○議長(小林チイさん) 20番、湊清一君。 ◆20番(湊清一君) 時間がなくなりました。次に進みます。 次、小項目⑦、人口減少の対策についてでございますが、これは、割愛いたします。 次、中項目(4)、企業誘致政策についてでありますが、小項目①、企業誘致の政策についてでございます。工業団地の基本計画が、今のところないという状態の中で、今後市長は、企業誘致政策をどのように進めていくおつもりなのか伺いたいと思います。 ○議長(小林チイさん) 市長、桜井勝延君。 ◎市長(桜井勝延君) 先ほどの答弁の中でも申し上げてまいりましたけれども、市民の新たな雇用を確保をするということは、我々の当面の課題でございます。市長に就任して以来、市内の既存企業または関係団体などの紹介を受けた企業に対してトップセールスを実施してまいりました。今後ともトップセールスを含めてあらゆる情報をいただきながら、立地を希望する企業がある時点におきましては積極的に、また情報収集についても積極的に取り組んでまいるということでございます。 ○議長(小林チイさん) 20番、湊清一君。 ◆20番(湊清一君) 私は、これまで議員になって以来、ずっと企業誘致、これは市の将来を見据えた要の事業だろうととらえております。この辺が市長とは若干財政的な考え方から違うわけです。しかし、この財政対策はもちろん当然でございますけれども、あまりにもこの財政財政と、厳しい厳しいということにこだわりすぎますと、これが将来非常に大きな痛手になる可能性は私はあるんだろうと。突き詰まるところ、市民サービスを大きくそぐ結果にならざるを得ない。バランスが非常に大事だろうと思うんですね、行政の執行については。そういったこと、市長はもっとその辺のさじ加減を考えて進めていくべきだろうと思っていますけど、市長いかがですか。 ○議長(小林チイさん) 市長、桜井勝延君。 ◎市長(桜井勝延君) 議員のおただしのように、貴重な意見として拝聴してまいりますし、同様に、議員の皆さんからは公約どおりやれという意見もいただいているわけですので、そういう意見を総合的に私ども判断しながら進めてまいりたいと考えてございます。 ○議長(小林チイさん) 20番、湊清一君。 ◆20番(湊清一君) 市長から前向きな意見をいただきましたので、今後いろいろ議会と執行部と話し合いをしながら、いい南相馬市をつくるように持っていきたいものだなという思いをしているところでございます。 ところで、今、南相馬市には、小高のエプソントヨコム、そして原町の藤倉ゴムが、小高の確保した用地に大宮から工場を移転するということになっておりますけど、これについて全力で、1日も早くこういった環境を整備すべきだろうと思います。そういったことで、全力を挙げて、企業に1日も早く移っていただくようにすべきだと思いますが、今どのような対策を取られているか答弁をいただきたいと思います。 ○議長(小林チイさん) 経済部長。 ◎経済部長(門馬和夫君) まず、先行しておりますエプソントヨコムにつきましては、4月から小高事業所が福島事業所と名称を変更して事業開始しているということでございます。あわせて、保原からの異動で180名を超える方が異動して、今市内あるいは近隣にお住まいで仕事をされているという状況でございます。業務は、順調に始まっているということでございます。 もう1つ、藤倉ゴムにつきましては、工場の建設を2つ予定しております。ご案内のように、平成6年に購入した14ヘクタールの土地に工場2つを増設するということで、5月に着工いたしました。10月に竣工予定ということでございます。あわせて120名程度の従業員が増える、異動するということでございまして、この際に、中の異動がございます。原町から小高に異動する方もございます。あるいは大宮から異動する方もあるということで、今その集約中といいますか、まだ確定ではないようですが、4月の状況としては少なくても30名を超える新規雇用を行いたいということで、とりあえず7月1日で5名ぐらい新規採用する。トータルでは30名を超えるような人員が不足するといいますか、雇用するというようなことで動いているようでございます。これらにつきましては、今後の住居対策、あるいは移ってこられる方のいろんな学校関係ですとか、そういったことを含めて万全となるように、もろもろ協議しながら進めているという状況でございます。 ○議長(小林チイさん) 20番、湊清一君。 ◆20番(湊清一君) 福島民報の新聞に記事がありました。県内の主要30社の新卒者の採用状況ということで、これを見ますと東邦銀行からデンソー東日本まで30社ですけれども、ほとんどが三角なんですね。マイナスということで、平成23年の就職戦線は非常に、これを見ますと日本の経済状況が変わらない限り、非常にまた厳しいものになってくるんだろうと想定します。そんなことを考えますと、今回の2つの企業というのは非常にありがたい。これはもう全市を挙げて感謝をしながら、両社との今後の接触をできるだけ続けて、いい結果をもたらしてもらいたいと思いますが、この辺の来年の就職状況をどう見ているか答弁をいただきたい。 ○議長(小林チイさん) 経済部長。 ◎経済部長(門馬和夫君) 来年の就職の予想状況ということでございますが、まず今年度につきましては残念ながら100%となりませんでした。市内の高校の就職者につきまして、若干名の方が4月の時点では就職できなかったという方がいらっしゃいました。次年度の就職状況の要望を今それぞれ学校あるいはハローワークのほうで照会、調査中でございますけども、例えば相馬農業高校が1クラス減るというようなことで、高校の定数そのものは減りますが、就職を希望する高校生は増えているという状況にあるようです。こういった経済状況といいますか、大学進学等々を含めた経済状況、あるいは雇用環境を見ているのかわかりませんが、定数は減っているんだけれども就職希望者は増えている。一方で、市内の有効求人倍率は4月の時点で0.44ということで、まだ底のほうに貼り付いております。かなり厳しい状況といいますか、市内の新規の新卒者については厳しい状況というようなことでとらえておりますので、関係機関で定期的に連絡を取りながら、支援体制を取っているというような状況でございます。 ○議長(小林チイさん) 20番、湊清一君。 ◆20番(湊清一君) 今部長から話あったように、景気は回復基調でも、依然企業は採用に対しては慎重で、なかなかいい返事は出てこないという記事がございます。これは今から対応しないと、若い人たちの芽を摘むことにもなりかねないので、ぜひ市を挙げて運動をお願いしたいと思います。次に移ります。 次、小項目②、地場企業の振興、支援の政策についてでございます。市内の経済は非常に困っていますし、特にいろいろ市内を歩いたり、あるいは市内の商店等にお話を聞きますと、非常に営業が厳しいということをいつも聞かされます。市は何をやっているんだというようなお話をいつも聞かされますけれども、こういったことを踏まえて雇用対策、先ほど申し上げました。それからさらに地場企業の振興あるいは支援策をどういうふうに考えているのかお伺いしたいと思います。 3月に、これについても質問をしましたけれども、別な項目で、市長は1千万円の貸し付けを行って市内の活性化を図るんだというお話でございましたけれども、今回の答弁等を聞いていますと、まだ実行されていないと。いろいろ事務方に話を聞きますと難しいことがあって、今いろいろ調整しているようですけれども、それはそれ。地場産業の振興支援策とあわせて企業誘致、双方やらなくてはならないと思いますけれども、そのような支援策のシフトをどうするのか伺いたいと思います。 ○議長(小林チイさん) 経済部長。 ◎経済部長(門馬和夫君) 市内企業の振興のため、まずは企業立地促進条例を中心とした支援を継続してまいります。さらに、今般新たに創設いたします産学官連携の共同研究に対する補助、あるいは基盤技術産業高度化支援制度により、市内企業の技術力の向上、連携等を目指してまいります。さらには、今お話に出ました新たな融資制度の創設など、市内地域産業の振興及び支援を図ってまいる考えであります。 ○議長(小林チイさん) これをもって、湊清一君の質問を終わります。 暫時休憩をいたします。                    午前11時23分 休  憩                    午前11時36分 再  開 ○議長(小林チイさん) 休憩前に引き続き会議を開きます。 一般質問を続行いたします。 23番、西銑治君の質問を許します。 23番、西銑治君。          (23番 西 銑治君 登  壇) ◆23番(西銑治君) 西銑治であります。ただいま議長からご指名がございましたので、ただいまからとつとつと私の一般質問をご拝聴いただきたいと思います。 さて、桜井市長におかれましては、5カ月を経過いたしまして、市長みずからの市政執行は整然と、しかも議会においてもできるだけ慎重なご答弁など拝聴しておるわけでございます。また議員の皆さんも、真摯にしかも市民の負託を受けて執行されます経過を見ますと、みずからの心の赴くままに、市民サイドの立場に立って整然と市政執行をなされておりますこと、心から敬意を表したいと思います。この喜びをともにしたいなと思います。特に議員の議会の対策というものは、概して執行者にとっては非常に重荷なものであります。いうなれば議会というものがなければ、市民のために、自分の心の赴くままにいろいろとやりたいというか、市政執行を全く充実したものができるのでありますが、残念ながらこの世の中には議会という関門があって、なかなか執行者も思うようにはいかないのであります。しかしながら、議員の皆さんも本当に市民から選挙によって立派に当選され、そしてみずからのマニフェストに従った市政執行をされておることは、本当にすばらしいことだなと思います。 そのようなことから、前置きはこの程度にいたしまして、私は今回2件につきましてこれから質問いたしますけれども、執行部のわかりやすいご答弁をいただければ幸いだと思います。 まず最初に、大項目1、牛島整備事業について伺ってまいりたいと思います。かつて牛島地区開発構想は、歴代町長の継承政策でもあります。長期的な重要懸案事項でもあります。以前、牛島地区は白砂青松の景観に加え、非常に環境に恵まれたところでございました。何せいろいろな造成、あるいは時代の変化に伴いまして、海岸の砂浜も、どちらかというと白砂青松の類には入らないのではないかなと言われております。しかしながら、あの景観に残された貴重な砂浜の状況を、とにかく後の世の方たちに継承してやりたい。これが私たちの心情であります。 そのようなことから、何と言っても沿岸漁業の生産起点でもあります漁港の存在など、恵まれた立地条件は、鹿島区の観光開発には十分な地域でもあると思うのであります。既にパークゴルフ場が設置され、使用開始された昨年までに、大変な利用者でにぎわっております。特に昨年は2万1千人の利用者がありました。そしてまた、そのほかB&G等には1千人以上の方々が来場しております。このようなことから、何といっても地域の方々の要望と、それから市民全体の憩いの場としての温泉主体の施設の要望は日増しに強くなっております。しかしながら、いまだにこの温泉主体の施設の建設は、日の目を見ないところにございますので、このことを期待して協力した住民の要望にこたえるためにも、牛島開発の整備事業についての温泉開発構想について、現在の対応とこれからの見通しについて説明していただきたいと思うのであります。 まず最初には、中項目(1)基本計画について、小項目①、基本計画の進捗状況についてであります。それは温泉を主体とした牛島地区の整備事業基本計画の策定状況について、まず最初に伺いたいと思います。 ○議長(小林チイさん) 鹿島区役所長。 ◎鹿島区役所長(佐藤洋光君) 基本計画の取りまとめについては、地元行政区を初め、各種団体より推薦をいただいた16名による検討委員会と庁内のプロジェクトチームにより審議し、基本計画の素案を取りまとめたところであります。今後は、この基本計画に基づき、基本設計の中で施設の規模、事業費等を精査してまいります。 ○議長(小林チイさん) 23番、西銑治君。 ◆23番(西銑治君) それでは、この問題について再質問させていただきたいと思います。 いずれにしても温泉の掘削から数年経過しております。それは8,200万円ぐらいのお金を投入しておるわけでありますが、これはすべて東北電力会社からのいわゆる支出金であり、寄附金ともいわれております。この牛島観光施設整備がこのように遅れることについて、執行部としてはどのように考えておられるか伺っておきたいと思うのであります。それはどういうことかというと、このように多額のいわゆるご寄附をいただきながら、数年も目的達成できずに現在まで日の目を見ないということは、いかにも失礼千万ではないか。そのようなことから、私としてはこのことについて行政としてどのように考えておられるか、まず伺っておきたいと思います。 ○議長(小林チイさん) 鹿島区役所長。 ◎鹿島区役所長(佐藤洋光君) 合併前にタラソテラピーというような状態で計画したわけですけど、合併いたしまして事業の精査を行ったところ、やはり規模的にも見直す必要があるだろうということで検討してまいりました。また、その事業規模につきましても、地元との話し合いの中で、やはり地元としては、地元だけの部分を使いたいというようなことがありまして、行政としましては、公でつくるものはやはり市民ひとしくというような観点から、地元との調整に時間を費やしたというような経過でございます。 ○議長(小林チイさん) 23番、西銑治君。 ◆23番(西銑治君) そこでお伺いいたしますが、私は、行政というものは少なくとも継続的でなければならない。それは合併する以前、鹿島町時代、そして合併後、現在に至るまで、このような状況で日の目を見ない状態。そしてまた多額のお金をいただいておるということから、そのことについてやはり会社側に対して表敬の経過の説明なり、あるいは陳謝なりすべきではないか。このようなことは、現在まで行われているかどうか伺っておきたいと思います。 私としては、このことについては、1年に少なくとも何回かは敬意を表しながら、そして経過を説明してくるというのが常道ではないか。そうでなければ行政の資質を問われるというふうに考えられますが、いかがでしょうか。 ○議長(小林チイさん) 鹿島区役所長。 ◎鹿島区役所長(佐藤洋光君) 今まで行っていたかどうかについては、ちょっと存じ上げていなかったわけですけども、行っていなかったとすれば近いうちに経過説明、今回の地元の意見の一本化を図れたことも含めまして報告しながら、お伺いしたいと考えております。 ○議長(小林チイさん) 23番、西銑治君。 ◆23番(西銑治君) それでは、ぜひそのようなことで対応していただきたい。これは市長にも一言伺っておいたほうがいいかなと思いますがいかがですか。 ○議長(小林チイさん) 市長、桜井勝延君。 ◎市長(桜井勝延君) 東北電力本社については、私も既に訪問させていただいておりますけれども、具体的に牛島問題の経過については、まだ地元調整がつかない段階でありましたので、その点についての報告はその時点ではしておりませんでした。 今後につきましては、時宜を見ながら、今、鹿島区役所長が答弁したような方向性を持ちながら対応してまいりたいと考えてございます。 ○議長(小林チイさん) 23番、西銑治君。 ◆23番(西銑治君) ぜひそのように。そうでないと、やはり私たちは、特に私は地元でございますから、ある意味においては、今や東北電力とは、烏崎の皆さんとも共存共栄の意味で、ともに支え、そして本当にお互いにこれで良かったと言われるような条件整備をしなければならない。これが私たちの考えでございますから、これからも末永いつき合いの中では、最も大切なことであると思いますので、申し上げたところでございます。 次に移りますが、次に、小項目②、基本設計の取りまとめについてであります。これは、小項目①では、今年取りまとめる基本計画について、市民の声や意見を取り入れていくとしてありますが、このことについて伺っておきたいと思います。 ○議長(小林チイさん) 鹿島区役所長。 ◎鹿島区役所長(佐藤洋光君) 基本設計を取りまとめるに当たりまして、昨日も少し触れましたけども、庁内で説明をいたしまして、また議会の方々にもお示しをし、地元を初め市民や専門家と随時協議をし、意見を取り入れながら進めたいと考えております。 取りまとめました基本設計素案について、パブリックコメントに付し、公共事業評価を受けた上で、さらに多くの市民の意見を取り入れてまいりたいと考えております。 ○議長(小林チイさん) 23番、西銑治君。 ◆23番(西銑治君) 次に、温泉主体の設備の事業素案についてでございますが、作成について指導いただいたコンサルタントの綜合ユニコムという会社がございますが、この内容についてお伺いしたいと思います。実績あるいは主体と、それからこの会社の内情について伺っておきたいと思います。 ○議長(小林チイさん) 鹿島区役所長。 ◎鹿島区役所長(佐藤洋光君) 議員おただしの会社につきましては、実際のコンサルにつきましては、協和というところがやられたわけでありますけども、計画を立てる上での資料提供等をいただいた会社と伺っております。 ○議長(小林チイさん) 23番、西銑治君。 ◆23番(西銑治君) その会社の内容説明を伺ったんだけれども、どんなものでしょう。 ○議長(小林チイさん) 鹿島区役所長。 ◎鹿島区役所長(佐藤洋光君) その会社の内容については、ちょっと承知しておりません。 ○議長(小林チイさん) 23番、西銑治君。 ◆23番(西銑治君) 非常にこれは大事な問題なんです。だから、ちょっとこれだけは聞いておく必要があると私は思っておりました。しかしながら、これをお答えできないとすれば、後ほど十分調査されまして、そしてどこまでどういうことのかかわりを今後もっていくのか。あるいはこれで終わりなんだということなのか、それをちょっと私としては知っておきたかったということです。とにかく、時間の関係でどんどん進まなければなりません。 次に、小項目③の管理運営方針について伺っておきたいと思います。牛島地区の温泉を主体とした施設については、指定管理者の制度をとるのか、あるいは第3セクターとかいろいろございますが、このことについて伺っておきたいと思います。 ○議長(小林チイさん) 鹿島区役所長。 ◎鹿島区役所長(佐藤洋光君) 本施設の管理運営については、観光交流施設という公的機能を発揮するとともに、民間の経営ノウハウを生かした効率的運営とするために指定管理者制度の適用を考えておりますが、隣接するパークゴルフ場を初め、既存施設との連携、地域への貢献策に配慮した管理運営といたします。 ○議長(小林チイさん) 23番、西銑治君。 ◆23番(西銑治君) この管理運営についてでございますが、そこでお尋ねしたいのは、管理については牛島全体の管理かなとお尋ねしたいのでありますが、この指定管理者制度の方法はいろいろとあると思うんですが、このことについて施設は公営でつくると。そして指定管理者の運営だと。そのような方法いろいろありますけれども、どのような方法をとるのか伺っておきたいと思います。 ○議長(小林チイさん) 鹿島区役所長。 ◎鹿島区役所長(佐藤洋光君) ここにつきましては、公設民営で指定管理を行いたいと考えております。 ○議長(小林チイさん) 23番、西銑治君。 ◆23番(西銑治君) それでは、この指定管理者制度についてでございますが、地元の方々の、どちらかというと行政区で、将来を考えて指定管理者制度なり何なりの認定を受けてやろうとした場合、どのような考えで行政としてはおられるか伺っておきたいと思います。 ○議長(小林チイさん) 鹿島区役所長。 ◎鹿島区役所長(佐藤洋光君) 行政区でやられるということになれば、やはり保健所からいろんな関係、消防署等とかいろんな資格要件もかなり多岐に渡って求められるものと考えております。 ○議長(小林チイさん) 23番、西銑治君。 ◆23番(西銑治君) それでお伺いいたしますが、その場合に、保健所のほうはそういうふうになるのは当然でしょう。つまりそれぞれの技術、それから資格、そういうものは当然だと思いますが、申請する必要なものはすべて整ったと。そして行政区のほうでやりたいというときには、行政としてはどのように配慮するか伺っておきたいと思います。 ○議長(小林チイさん) 鹿島区役所長。 ◎鹿島区役所長(佐藤洋光君) 単に請け負えばいいというものではなくて、やはりそこの中には今までの経験とか、実績とか、やはり計画が明確化されていなければ、やはり指定管理者としての質も問われるわけですから、その辺はすぐにできるというようなことは、なかなか言いかねるものと考えております。 ○議長(小林チイさん) 市長公室長。 ◎市長公室長(大谷和夫君) 指定管理のほうの事務を担当していますので、私のほうから補足させていただきます。 この施設を公設民営方式でやる際に、指定管理という公設民営の中の一つの方法として指定管理があると、まずとらえていただきたいということです。それを今後、この施設の目的なり利用状況を勘案して、どういう方法がいいのかというのは十分論議が必要だと思います。 そういった中で、例えば今、その地元のところで受け皿ができるので、そういう場合はどう対応するんだということですが、当然その施設を管理するだけの能力というんですか、資金面や人材の面や組織力等のいろいろな面の問題が整った中での受け皿ということでの一つの団体というふうに認められますので、そういったことも踏まえながら、今後、地元との話、協議などが必要なのかなととらえているところです。 ○議長(小林チイさん) 23番、西銑治君。 ◆23番(西銑治君) 当然申請そのものが、すべてクリアした場合のことで私は語っておりますので、その節にはやはり十分配慮していただきたいものだなと思います。これは行政区の牛島対策委員会ができました。その中で出ている話でございますから、十分これも一つの今後の課題になるのかなと思いますから、お尋ねしておったところであります。 ○議長(小林チイさん) 一般質問の途中ではございますが暫時休憩をいたします。                     午後0時01分 休  憩                     午後1時00分 再  開 ○議長(小林チイさん) 休憩前に引き続き会議を開きます。 一般質問を続行いたします。 23番、西銑治君。 ◆23番(西銑治君) 次に、小項目④でございますが、今後の牛島地区整備事業のスケジュール作業について。本年度基本計画等を実施し、その後どのようなスケジュールで進めるのか伺っておきたいと思います。 ○議長(小林チイさん) 鹿島区役所長。 ◎鹿島区役所長(佐藤洋光君) 昨年度において策定した基本計画素案を、庁内の意思決定を経て、地域協議会や議会等へ報告し、今年度中に市民や専門家の意見を取り入れながら基本設計を作成し、翌年度以降に、早期実現に向け順次進めてまいります。 ○議長(小林チイさん) 23番、西銑治君。 ◆23番(西銑治君) それではお伺いいたしますが、今や地域のいろんな団体がございます。以前に、多くの自治体が外貨獲得のために温泉などを掘削した例は非常に多いんです。それは何かというとふるさと創生事業、これは竹下総理大臣の頃なんですが、それぞれの市町村は、そういう温泉を主体とした観光開発を設定して、そのようなことから、どこにでもこの温泉は存在しているわけであります。観光地に温泉がないとするならば、それはまさに砂漠にオアシスがないと同じでありますが、現に鹿島区については、南相馬市のいろんな老人会、あるいは各種団体は、概して温泉を目当てにして、今やつまりいやしを求めて温泉に向かっておるとそういう状況であります。それだけに、いやしの場所が牛島にできれば、当然大変結構な話だということで一日も早くこの牛島の温泉施設。つまり温泉施設というものは概して観光なんですね。そういうことから、ぜひとも一日も早く早期実現を図るべきではないかと思うのでございます。このことについて、再度質問いたしたいと思います。 ○議長(小林チイさん) 鹿島区役所長。 ◎鹿島区役所長(佐藤洋光君) 議員おただしのように、早い実現に向け努力したいと思います。施設につきましても、今あるパークゴルフ場、また既存の県で整備した海岸等も利用しながら、魅力あるものとして整備を図りたいと考えております。 ○議長(小林チイさん) 23番、西銑治君。 ◆23番(西銑治君) ぜひ、そのようにお願いしたいと思います。 いずれにしても、この素案の中では、話によりますと平成22年度基本計画を実施して、そして供用開始は平成26年度だというふうに言われておりますが、これをやはり先ほど言ったように、パークゴルフ場利用者の皆さん、それから地域の皆さん、そして南相馬市として多くの都会の人たちとの交流ということを主眼にして、将来は農業なり、あるいは漁業なり、いろんな特産品志向の中で、都市との交流あるいは地方との交流という場にするという目標もあるわけでございますから、そういうことではとにかく見直しをして、1年ぐらい早く牛島開発の早期実現を図るべきではないか。このようにひとつお考えいただきたいと思うんですが、ここらあたりは市長の考え方をいただきたいものだと思います。 ○議長(小林チイさん) 市長、桜井勝延君。 ◎市長(桜井勝延君) 先ほどもご答弁申し上げましたけれども、地元の方々の違和感というのが取れてきているのかなと感じておりますし、今後烏崎行政区からも地域懇談会等の要請もございますので、その中においてもしっかりと皆さんとお話し合いを進めながら対応してまいりたいと考えてございます。 ○議長(小林チイさん) 23番、西銑治君。 ◆23番(西銑治君) 地域懇談会は、おそらく烏崎では7月15日頃を予定しておるのではないかと思っています。ぜひ市長、はせ参じていただいて地域の方々と十分お話をしていただいて、そして観光開発は何と言っても地元の人たちの協力がなければ、その準備がきちっと整わなければ成功しないものなんです。ですからこれが一番大切だと思いますから、この対策をひとつお願いしたいなと思います。そして一日も早く実現するように再度お願いをして、次に移りたいと思います。 小項目⑤、牛島開発に伴う地域対策についてであります。地域対策として、地元住民、地権者等、それから東北電力、そして行政との間で取り決められたことについて、今後どのように取り組まれていくのか伺っていきたいと思います。 ○議長(小林チイさん) 鹿島区役所長。 ◎鹿島区役所長(佐藤洋光君) 火力発電所立地時の要望事項については、温浴機能を有した施設以外は、ほぼ完了していると考えます。今後の地域対策については、地元住民を初め、市民の意見を取り入れ、温泉交流施設の早期実現を目指してまいります。 また、環境問題など火力発電所に起因し、さまざまな問題が発生しないよう管理体制をしいて、安心安全を確保するための協議につきましては、引き続き行ってまいります。 ○議長(小林チイさん) 23番、西銑治君。 ◆23番(西銑治君) この問題も本当はもっとお尋ねしたいんですが、この程度にして次に移りたいと思います。 それでは、次に小項目⑥、烏崎海岸にはうハマヒルガオ等の保護とPRについてであります。このことについては、温泉主体の牛島開発が、当然その前提として烏崎海岸に群生するハマヒルガオやハマエンドウの花を観光の資源として海岸環境保護の面からもPRする必要があるのではないか。そのような発想はいかがかと、私はただしたいのであります。 ○議長(小林チイさん) 鹿島区役所長
    鹿島区役所長(佐藤洋光君) 烏崎海岸に自生するハマヒルガオやハマエンドウについては、最近では貴重となった海浜植物の群生地として、車の進入防止さくを設置するなど、保護を図っているところです。5月末頃から、ハマヒルガオの薄淡いピンク色の花が一斉に咲きそろい、海浜に訪れる人々を楽しませてくれます。本市のすぐれた観光資源として活用し、PR活動に努めてまいりたいと考えております。 ○議長(小林チイさん) 23番、西銑治君。 ◆23番(西銑治君) それではお伺いいたしますが、ご存じのように、具体的な問題としては、烏崎海岸の環境整備の中で、県のほうでは駐車場、それから遊歩道、トイレなど、ほとんど海岸環境整備はなされておると私は判断しております。そういうことから、海岸の遊歩道を利用してハマヒルガオなり、あるいはハマエンドウなりの花々を、節というのは大体5月の下旬、その頃から6月20日頃までではないかと思うのです。これは非常に私たちの心を和らげてくれるものがあります。そういうことから、ぜひとも南相馬市として、これからの観光開発の視点として、海岸の地域として、ほとんどどこでも海岸は観光開発の基本になります。このような他の海岸では見ることができないハマヒルガオの群生保護を行うべきであると。それは手を加えることなく烏浜に張り付いた、夏には50度以上の酷熱に耐えて、冬には厳しい東風にさらされて必死に花の生命を守って生き抜くこの可憐な花。温かい人間の眼差しを自然保護の観点からも必要であると思うのであります。開花の節には、散策のコースも考えて、私たちもこのように提案したいのであります。 鹿島区、ひいては南相馬市として、牛島観光開発整備事業の前提として、ハマヒルガオ、ハマエンドウ等の群生保護と海岸観光花園としてのプランを考えるべきとこのように思うのでありますが、それは国土保全の面と、それから自然環境の保護のバランスのとれた海岸への大きなそれぞれの役割を果たすものだと思うのでありますが、このことについてご見解をお伺いしたいと思います。 ○議長(小林チイさん) 鹿島区役所長。 ◎鹿島区役所長(佐藤洋光君) 先ほど申しましたように、現在のところ車の進入防止と。遊歩道もあるわけですけども、自然のままにということで、現在咲き誇っていることは見てきておりますけども、なお一層、群生というものが密に生えた段階で検討することといたしましての検討事項とさせていただきたいと思います。 ○議長(小林チイさん) 23番、西銑治君。 ◆23番(西銑治君) ただいまの答弁について、今後検討していただけるということでございますので、評価をしたいと思います。私は概してこれからの地域づくり、あるいはまちづくりというものの根幹は、行政も市民も一体となって、ボランティアによってまちづくりをするというのが、これからのあり方だと思います。そういうことから、多くの人たちで、行政もそれから市民も知恵を持って、そして雑草などを取り除いて、そしてそういう花々を遊歩道のそばにずっと広く咲かせるようなことがあれば、それはやっぱり大きな観光地に前進するのではないか。こういうふうな具体的な取り組みを、今後、行政として検討していくようにしていただきたいと思うのでありますが、このことについてご見解をいただきたいと思います。 ○議長(小林チイさん) 市長、桜井勝延君。 ◎市長(桜井勝延君) 議員おただしのように、ハマヒルガオ等については、今も咲いてございまして、私が観光交流の中でもホームページ等を通じてあるものをしっかりと発信するようにということを担当課のほうに命じております。その中で、今回のような指摘いただいた資源については、早速ホームページ等に掲載しながらPRを図ってまいりたいと考えてございます。 ○議長(小林チイさん) 23番、西銑治君。 ◆23番(西銑治君) それではこのことについても、南相馬市の将来の展望に向けて、ひとつ前進させていただきたいものだと思います。 それでは、次に大項目2の南相馬市海岸保全と環境整備についてであります。中項目(1)の各地区の海岸護岸保全状況についてであります。大変これから懸念される台風シーズンに向かって、低気圧が沖合通過の際には急速な発達をするものであります。北東のしけ、これは東風によるものでございますけども、大波となって海岸に押し寄せる状況は、沿岸の住民にとっては大衝撃を受けることになるわけであります。高波による地響き、それからまたそれによる波しぶきとなって、沿岸住居にかぶるという危険な状況であるわけであります。 このようなことから、小項目①海岸保全対策として烏崎、もちろん周辺も当然でございますけれども、南相馬市全体の海岸の状況はどのようになっておられるか。そして、海岸管理者の県に対して、市からの要請、要望活動はどのようになっておられるか、伺っておきたいと思うのであります。 ○議長(小林チイさん) 市長、桜井勝延君。 ◎市長(桜井勝延君) 海岸の保全対策ということについては、市としても海岸保全策について、相馬地方広域市町村圏組合等を通じながら、国県に対する要望活動を行ってきております。私も、先日も県に出向いた際に直接お話をしておりますし、地方振興局の中でも、我々と協議の中で海岸の保全対策については要望してきているところでございます。今後とも、県にこの現状を伝えながら、進捗状況をまた確認しながら要望活動を続けてまいりたいと考えてございます。 ○議長(小林チイさん) 23番、西銑治君。 ◆23番(西銑治君) 市長答弁の中で、確かに市もあらゆる機会をとらえて対県に要求をしていることは、私もいろんな面で聞いておりますし、広域関係の資料を見てもございます。その辺では敬意を表しております。それからまた、それぞれの海岸については補強なども行っておるようであります。 しかしながら、まだまだそれは充実したものではない。ひびも入っておる。こういうことについて、やはり状況はどのようになっておるか。南相馬市全体のことについて説明いただきたいと思います。 ○議長(小林チイさん) 建設部長。 ◎建設部長(大橋功君) 議員がおっしゃるように、護岸にひびが入っていたり、あるいは離岸堤が老朽化して沈下したり、あるいは堤防護岸が洗掘されたり、そういった海岸がございまして、現在緊急箇所としては6海岸を要望箇所に位置づけて国県に要望しております。そういうことで、かなり人家連担地域については、先ほどお話ありましたような危険区域もございますので、そういったところを優先的に県のほうには要望してまいりたいということでございます。 ○議長(小林チイさん) 23番、西銑治君。 ◆23番(西銑治君) 確かに県に要望していることも理解しております。それぞれ調査されておられるものと思いますが、とにかく南相馬市の海岸も、以前は砂浜がそれぞれの区にあったと思います。そしてまた、一つの地域住民の憩いの場所でもあったと思います。しかしながら、既設防潮堤が打ち寄せる波によって年々海岸が浸食され、そして砂浜が減っていったと。こういう甚だ危険な状況にあるというのが現状であります。そしてまた、平成18年9月から10月にあった低気圧通過に伴う高波によって、角部内とかそれから北海老の海岸、防潮堤が崩壊するという住宅など、それから農地に海水が入って甚大な損害を被ったわけであります。今後、災害防止のためにも護岸工事などをとにかく一層強化していかなければならないだろうと思います。 そういうことから次に進みますが、小項目②、護岸堤防の安全性について。いわゆる住宅密集地及び農地等の護岸堤防の能力に不足はあるかないか伺っておきたいと思います。 ○議長(小林チイさん) 建設部長。 ◎建設部長(大橋功君) 本市において、管理者の県としては、ほぼ安全は確保されているとの認識ではありますが、気象条件などにより、海岸の状況は刻々と変化していることから、随時点検パトロールを実施し安全性を確保していくと伺っております。 ○議長(小林チイさん) 23番、西銑治君。 ◆23番(西銑治君) ぜひ今後とも、このことには積極的な取り組みをいただきたいものだと思います。 それでは、次に進みますが、小項目③の護岸堤防の点検調査について、老朽化が進んでおりますから、このことについての調査は常にしておるかどうか伺っておきたいと思います。 ○議長(小林チイさん) 建設部長。 ◎建設部長(大橋功君) 議員のほうからありましたように、一部海岸護岸の老朽化がまさに進んでおります。現在、角部内地区海岸においては災害復旧工事等において護岸の改修工事を実施しております。こういうことから、県は継続して老朽護岸の改修を推進するため、必要箇所の点検調査を実施していると伺っております。 ○議長(小林チイさん) 23番、西銑治君。 ◆23番(西銑治君) ぜひ今後とも、もっとも転ばぬ先の杖ということがございますけれども、常に調査し、そして早目に修理をするなり補強するということが大切ではないかと思います。 次に進みます。小項目④の塚原地区の消波ブロックの再整備についてであります。このことについては、塚原地区の消波ブロックが沈下しております。そしてそこには民家がございまして、高波になりますと、特に北東の風ということになりますと、波しぶきが非常に危険な状況になっておるということから、早急に消波ブロック等の再整備が必要であると思うのでありますが、この点についての考え方を伺いたいと思います。 ○議長(小林チイさん) 建設部長。 ◎建設部長(大橋功君) 塚原地区の護岸については、整備が必要な箇所として国、県への要望箇所に位置づけて相双建設事務所と協議を進めております。この中で、県からは、より効果的な対策方法を検討していきたいと伺っております。 ○議長(小林チイさん) 23番、西銑治君。 ◆23番(西銑治君) 私も去年から言っているんですが、とにかく干潮時に行くと、テトラポットの1個1個が消波堤と消波堤の間に散乱しているような状況もあります。それからまた、テトラポットの消波堤が地盤沈下のように下がっておるというような状況。これではやはり防潮堤に対して強い衝撃を与えるのではないか。こういうことを考えますと、このことについては早急に解決を図らなければならないのではないかと思うのであります。このことについて、早急な取り組みをすべきと思うのでありますが、いかがなものであろうか伺っておきたいと思います。 ○議長(小林チイさん) 建設部長。 ◎建設部長(大橋功君) おっしゃるように、先ほど県のほうから効果的な対策ということでありまして、堤防の改築、あるいは離岸堤のかさ上げ、いろんな工法がございますので、県としては注視しながら対策を立てるということでありますので、市も積極的に現状について訴えながら要望していきたいと考えます。 ○議長(小林チイさん) 23番、西銑治君。 ◆23番(西銑治君) このことについては、当然私もいろいろ考えたのですが、この地域は台風とか、あるいは低気圧による高波等によって、防波堤まで常に押し寄せておると。私から言うと、何か堤防の上から連れていかれるような状態であると。そういうことから消波ブロック工事は、昭和60年頃に行われた事業であるといわれております。そういうことから、当然先ほど言ったように常に調査しておく必要があるということと、それからここの人たちは、ここに写真も持っていますけれども、家を新しく建てないで、ほかに住居の造成をしてよそに行ってしまうというような状況も4、5軒あるわけであります。このような状況を行政はどのように考えておられるか伺っておきたいと思います。 ○議長(小林チイさん) 建設部長。 ◎建設部長(大橋功君) 私のほうも、現地確認したところでありまして、大分沈下が進んでいるということであります。家もこの辺に連担しておりますので、この辺の現状、あるいは議員からいただいた写真も県のほうに渡しながら、早期の整備推進の要望をしているということであります。 ○議長(小林チイさん) 23番、西銑治君。 ◆23番(西銑治君) それでは次に移ります。 小項目⑤、問題は北泉海岸についてであります。このことについては堆砂についてであります。南相馬市の海岸の多くが浸食される中で、北泉の海岸が堆砂する原因についてであります。このことについて、どのように行政としては判断されておるか伺っておきたいと思います。 ○議長(小林チイさん) 建設部長。 ◎建設部長(大橋功君) 北泉海岸CCZ整備事業での突堤整備以降、堆砂が進みまして、東北電力火力発電所建設に伴う防波堤建設により、若干また進んだものととらえております。そのメカニズムについては、調査資料等がないため判断できないということでの県の見解でございました。 ○議長(小林チイさん) 23番、西銑治君。 ◆23番(西銑治君) 確かにお医者さんの診察でも難しいのかなと思いますが、これは河川からの流出なのか、あるいは潮流と地形の関係なのか、あるいはただいまあったように、東北電力の南側の防波堤によってああいう現象が起きたと。これは大変結構なことであり、海岸の海水浴に、もはやあれだけのところは、この南相馬市はもちろんでありますし、それから福島県の中でも有数のサーフィン、それから水泳の場所となっていると思います。このようなことから、高く評価しながらですが、やはりあそこはどうしても太平洋岸というのは、北から南に行くのが普通なんですが、あそこは案外南の風が多いんですね。そして潮が渦巻くと。そして南から来て沖に出すということから、あそこの場合にはたまるのではないか。これをよその海浜に応用できないものかどうか、対県交渉の中で検討したらいかがなものか。こういう考えはあるかどうか伺っておきたいと思います。 ○議長(小林チイさん) 建設部長。 ◎建設部長(大橋功君) 議員のおっしゃるような工法もないわけではなくて、私どもでちょっと調べたところではアメリカのマイアミビーチでは、一大観光地でありますので、そういう砂を別なところから持ってきて砂浜をつくっているということもあります。ただ、毎年そういうふうにやると流れていくんですよ。ですから莫大な費用が発生するということもありまして、なかなかこの辺の海岸では、日本全国そうですけど難しい工法だということに聞いておりまして、ここではそこはちょっと今のところ県のほうでも考えておりません。 ○議長(小林チイさん) 23番、西銑治君。 ◆23番(西銑治君) これは全く難題であると思いますが、その辺もひとつ今後、宇宙に7年間も行ってくるような状態にありますから、できないことはないのではないかと思います。 次に、小項目⑥、烏崎海岸の浸食対策についてであります。烏崎海岸の浸食対策について、海岸の流砂現象による急激な浸食が進んでいるように見ますが、どのように食いとめるか。どのように考えておられるか、行政の考え方を伺いたいと思います。 ○議長(小林チイさん) 建設部長。 ◎建設部長(大橋功君) 烏崎海岸の浸食対策については、福島県相馬港湾建設事務所が所管し、計画的に海岸保全施設整備事業を実施しております。本年度から5カ年計画で、現在の海岸沖北側にあります既設の人工リーフ350メートルに続き、新たに南側へ350メートルの増設を計画しており、この事業完成によって当海岸における急激な浸食に対応できるものと考えます。 ○議長(小林チイさん) 23番、西銑治君。 ◆23番(西銑治君) 再質問でありますが、年々砂浜の減少は急速に進行している現象にあります。これは調査されてありますが、検証結果があればお尋ねしたいと思います。 ○議長(小林チイさん) 建設部長。 ◎建設部長(大橋功君) 波が大きければ砂が削られて、また静かになると砂が戻ってくるという自然現象なんですけど、ここの場合、先ほど議員からもありましたように、浸食の原因というか要因はかなりたくさんございまして、大きく分けると7つぐらいあるのかなと言われております。ですから、先ほど出たように、河川から流れてくる土砂、あるいは崖から落ちた土砂とか、あるいは突堤の要因とか、いろんな要因が重なってそういうことが起きるということで言われていまして、ここを特定することは、ちょっと今のところ難しいのかなと思います。 ○議長(小林チイさん) 23番、西銑治君。 ◆23番(西銑治君) 大変自然現象による破壊というものは計り知れないものがございます。そこでお伺いいたしますが、最近になって波打ち際に流砂現象による渦ができて、大変住居近くまでえぐれてきているというような状態がありますが、これは承知、周知されておられるかどうか伺いたいと思います。 ○議長(小林チイさん) 建設部長。 ◎建設部長(大橋功君) 承知してございませんので、現地等を確認しながら調査してまいりたいと考えます。 ○議長(小林チイさん) 23番、西銑治君。 ◆23番(西銑治君) 大変結構なことでございます。確かに、見てもらわないとわからない。ぜひ調査していただきたい。 それから、原町火力発電所の北側突堤によっての影響はないものかどうか。普通、平常ですね。これについても考え方、市としてどのように考えておるか。 ○議長(小林チイさん) 建設部長。 ◎建設部長(大橋功君) これも先ほど申しました。いろんな要因が重なって浸食が起きるということであります。一般的に波によって、たぶんあそこの波は南から北に来ると思うんですね。その堤防の裏側が浸食を受けるというような一般的な見解でございまして、その反対側は今度砂が堆砂するということもあります。今回のその突堤の関係も、県のほうではなかなかその要因として確定できないというところもありますので、今のところちょっとその判断はしかねるというところであります。 ○議長(小林チイさん) 23番、西銑治君。 ◆23番(西銑治君) それは平常の考え方で、砂浜のいわゆる浸食がなされているのではないか。今度は、北東の東風とか低気圧通過に伴っての大波、あるいは台風の大波、それから潮流によって北側防波堤に打ちつける反射波においての影響は理解されておられるか。行政は、対県交渉の中で、こういう問題はどのように話し合われているのか伺っておきたいと思います。 ○議長(小林チイさん) 建設部長。 ◎建設部長(大橋功君) 県のほうも、先ほどお話ししましたように、なかなか反射波によってそういうことが起きているかどうかという検証については大変難しくて、起こっていないというふうにお聞きしております。 ○議長(小林チイさん) 23番、西銑治君。 ◆23番(西銑治君) 最後に、烏崎海岸の砂浜が急激に浸食されて大衝撃を受けているのであります。今回、烏崎では、海岸の国土保全の面からも対策委員会をつくっています。そういうことから、記念すべき質問になったわけでございますが、いずれにしても沖合低気圧が、台風が急速に発達して高波がうねりとなって海岸に押し寄せるときに、行政の取り組みこそ、地域住民は頼らざるを得ないのであります。そういうことから、沿岸住民の生活の安全安心のために、最大限の国県要望に取り組んでいただきたいと申し上げまして、私の質問を全面的に終わります。 ○議長(小林チイさん) これをもって、西銑治君の質問を終わります。 暫時休憩をいたします。                     午後1時39分 休  憩                     午後1時50分 再  開 ○議長(小林チイさん) 休憩前に引き続き会議を開きます。 一般質問を続行いたします。 3番、太田淳一君の質問を許します。 3番、太田淳一君。          (3番 太田淳一君 登  壇) ◆3番(太田淳一君) それでは一般質問の始めに、昨日、市長の答弁で、市長は就任以来3日間しか休まれていなかったというようなお話がありました。市長の執務というのは大変激務なんだなと改めて実感しました。私も大学卒業以来13年間、民間企業にサラリーマンとして勤めていたわけですけれども、そのうちの1年60日しか休まなかったというときがありました。それよりももっときつかったんだと思うと大変お疲れなんだということを改めて思いますので、なるべく市長にはご負担をかけないような形で、通告に従いまして一般質問を進めていきたいと思います。 それでは、大項目1市長の政治姿勢について、中項目(1)市長の政治公約について、小項目①、事業仕分けの成果についてお伺いいたします。事業仕分けの成果をどのようにとらえているのか、まずはお伺いいたします。 ○議長(小林チイさん) 市長公室長。 ◎市長公室長(大谷和夫君) 今回の事業仕分けの成果といたしましては、仕分け評価員が一つ一つの事業に自分の意見を述べ、評価に加わったことや、仕分けを全面的に公開したことにより、市民の行政への参加意識が高まったものと考えます。また、職員がさらにスキルアップして、市民に対する説明能力を磨くことの大切さを自覚できたことも挙げられます。 ○議長(小林チイさん) 3番、太田淳一君。 ◆3番(太田淳一君) それでは、ただいまの答弁を受けまして再質問をさせていただきます。 まず1点目としまして、事業仕分けの位置づけについて、まずはどのように考えているのかお伺いいたします。 ○議長(小林チイさん) 市長公室長。 ◎市長公室長(大谷和夫君) 事業仕分けの位置づけにつきましては昨日も答弁いたしましたが、PDCAサイクルの中の外部評価ということでの位置づけをしているということであります。 ○議長(小林チイさん) 3番、太田淳一君。 ◆3番(太田淳一君) それでは、さらに確認させていただきますが、これは事業と言ったほうがいいんでしょうか、事業仕分けの法的根拠、例えば市議会等ございます。法的、地方自治法等での根拠というものございますけれども、事業仕分けということについての何ら法的根拠というのはあるんでしょうか確認させてください。 ○議長(小林チイさん) 市長公室長。 ◎市長公室長(大谷和夫君) 法的な根拠についてはありません。 ○議長(小林チイさん) 3番、太田淳一君。 ◆3番(太田淳一君) そうしますと、法的根拠がないというのであれば、昨日、答弁のありました市の事業は1,500から1,600程度あるという答弁を伺っておりますが、その中の一つの事業であるというとらえ方でよろしいのでしょうか、お伺いいたします。 ○議長(小林チイさん) 市長公室長。 ◎市長公室長(大谷和夫君) 市が直接、法にのっとっていろんな事業や本来の事務事業をやっている数が1,500、1,600ぐらいあるのかということで、きのう答弁しましたが、今回の事業仕分けについては、その事業を評価する一つのツールという位置づけをしておるところであります。 ○議長(小林チイさん) 3番、太田淳一君。 ◆3番(太田淳一君) そうしますと、あくまで評価のツールのために事業仕分けを行ったということであります。いささかだんだんわからなくなってきた。またさらには、昨日も答弁ありました、ただいまも答弁ありました、職員のスキルアップのために事業仕分けを行っているんだということで、目的が何かさまざま増えてきているのかと思ってしまいます。 さらに再質問しますが、先ほどの質問の答弁にもございました評価員の選定について、地域協議会から選出されているということでありますけれども、地域協議会から、基本的には公募委員から選出だというわけであります。地域協議会の役割として、事業仕分けの業務を行うことが位置づけされているのかお伺いいたします。 ○議長(小林チイさん) 市長公室長。 ◎市長公室長(大谷和夫君) 地域協議会は地域協議会の役割があると思います。ただ、その中に明確に事業仕分けの評価員を務めるというような役目はうたっていないと思います。 ○議長(小林チイさん) 3番、太田淳一君。 ◆3番(太田淳一君) うたっていない。要は位置づけされていないということでありますので、ではなぜ今回、評価員の推薦を求めたのか。また、そのようなことが可能なのかお伺いいたします。 ○議長(小林チイさん) 市長公室長。 ◎市長公室長(大谷和夫君) 今回は、何回も申しておりますように、6月の補正予算に計上する肉付け予算について評価の対象にするということで、それを建前に事業仕分けを行っているということで、先ほど申しましたが2カ月弱の期間の中で評価員を公募する時間がとれないということで、ただ、基本的には市民の目線ということで、市の公募を入れたいというねらいがあったために、3区の各地域協議会の公募委員による方に基本的にお願いするということで、今回対応したものであります。 ○議長(小林チイさん) 3番、太田淳一君。 ◆3番(太田淳一君) そういうことであればそういうこととして、それではもう1点だけ確認させてください。 昨日の答弁で、事業仕分けにかかった費用ということでありましたけれども、私が間違って記憶して、市民の方に間違った数値を申し上げたら大変でございますので、改めて再度お示しいただきたいと思います。 ○議長(小林チイさん) 市長公室長。 ◎市長公室長(大谷和夫君) かかった経費についてでありますが、直接的にかかった経費と間接的にかかった経費とにまずとらえたいと思います。そういった中で、予算上の収支ではっきり出てくるものについてでありますが、これについては評価員に対する謝礼ということでの部分、それから当日の昼食代、食料費、お茶等もあります。それから卓上ベル、それから名札ケースなど、そういう消耗品も若干用意しましたので、そういうものを合わせると48万3,617円という費用になっております。 それから直接、予算上、支出には現れてこないんですが、当日に事務方、土日にかけてやったものですから、私たち事務局及びプロジェクトチームで事務方をやって、全庁的にやっていただきましたので、その方たちの土日の出勤ということで、その分で延べで54日分になりました。それから、当日2日間の説明員という方、各担当員の方が出勤されております。そういった方の処置等について時間で計算すると約181時間30分程度になります。そういったものを平均賃金、単価で戻してみると約150万円程度になるのかということです。 そのほかに、その他ということで、事前に各事業の調書の作成並びに対応調書の作成等の事務が別途出てきておりますので、その辺がちょっとそれぞれでありますので、そこまで細かくとらえられませんが、そういうものを足すと、先日もお答えしましたが数百万円ということでの経費のとらえ方はしております。 ○議長(小林チイさん) 3番、太田淳一君。 ◆3番(太田淳一君) 数百万円程度、最低でも200万円以上はかかっているというようなお答えでございます。これも先日の答弁にありました、11月までには再度事業仕分けを行うんだということで、さらには平成23年度の予算編成に向けてということであれば、相当な事業数が仕分け対象になるのかと思います。そうすると、この費用が200万円以上、数百万円では下手をするときかなくなってしまうのではないか。それだけの経費がかかってしまうのではないのかと。そうすると、本市は株式会社南相馬市役所でありますので、当然事業についてはコスト計算というものをしていかなければならないと私は思っております。民間企業ではこれは当たり前の話です。コストというものを計算して原価とか商品価値、価格というのが決定するのが当たり前でありますので、そういったコスト計算をしたときに、果たして割に合うのかとちょっと疑念に思わざるを得ません。さらに、市民から選出されている議決権を持っている議会、あるいは私も含めた議員が事業仕分けを行っても、結果として何ら支障はないんじゃないでしょうか。それとも、議員は市民目線の判断はできないという考えなんでしょうか。もし、真に市民参加の市民目線での事業仕分けを行うのであれば、それこそ市民アンケートを行ったほうがよいのではないでしょうか。お伺いいたします。 ○議長(小林チイさん) 市長公室長。 ◎市長公室長(大谷和夫君) まず、投資効果についてですが、当然コスト計算ということでありますが、今回の事業仕分けについてもろもろすべてのものをやると数百万円ぐらいになるということをお答えしました。これについて第2弾を考えたときにもっともっと膨らむのかというご指摘でありますが、今回、第2弾に向けての組み立て方については先日もお答えしましたが、今アンケートや、それからいろんな方からのご批評をいただいておりますので、それを参考にしながら市民にもっとわかりやすいようなスキームづくりをするということを心がけて今取り組んでいますが、その対象事業についての選定について、もう少し明確にしながら、数を絞った中でやっていきたいという考えを持っています。 一つは、具体的に申しますと、継続事業で数年以上ずっと続けてやっている。制度的に古くなっているのではないかとかいうような事業並びに補助事業とか、まだわかりません。十分検討しながらということですので、例としてそういうものを絞った中で、どの程度の事業が対象になるかは別としましても、そういうものをきちっとした中で組み立てて、効果の上がるような事業仕分けを次年度以降に向かってやっていきたいと考えているのが一つ。 それから、先ほど市民目線と議会との関係はどうなんだということでありますが、それぞれの役割があって、それぞれの役割の中で進めていくべきだと思っていますので、今回の事業仕分けについては、あくまでも実施要領の中に目的がありましたとおり、議員の皆様にも実施要領を提出していると思いますが、その目的に沿った形で目的を達成するようなことで事業仕分けを実施するということであります。何ら議会と云々ということにはならないと思います。 アンケートはアンケートの役割がありまして、アンケートについてもその組み立て方等いろいろご指摘がありますから、一番いいのは直接論議をすることによってお互いに関心を持ってもらうということが、効果の一つだととらえてます。
    ○議長(小林チイさん) 3番、太田淳一君。 ◆3番(太田淳一君) それでは、次の質問に移ります。 小項目②として、機構改革の成果についてお伺いいたします。これについて、昨日12番議員も指摘しておりますが、また私も3月議会でも指摘しております。4月に機構改革を行っているわけでありますけれども、その成果をどのようにとらえているのか、お伺いいたします。 ○議長(小林チイさん) 市長公室長。 ◎市長公室長(大谷和夫君) 平成22年4月の機構改革において、市長公室にすぐにやります課と行政改革推進室を設置いたしました。すぐにやります課では、市役所1階に相談窓口を設置して、来庁された市民が迅速に用務が済まされるよう積極的に案内や相談業務を行っており、5月末までに受付した相談件数は37件となっております。行政改革推進室では、ご承知のとおり5月8、9日に事業仕分けを実施し、市民の目線により、行政のムリ・ムダ・ムラをチェックしたところであります。 また、人事法務課に設置した情報公開室では、情報公開に係るワンストップサービスにより迅速な公開手続きに努めております。 男女共同子ども課に設置した発達支援室では、支援を必要とする乳幼児が適切な環境で成長できるよう、本市における発達支援の体制づくりに着手しております。 さらに、課や係の再編等の名称変更等を行いましたが、全体として新たな行政課題や市民ニーズに即応ができる体制が整備できたものと考えているところであります。 ○議長(小林チイさん) 3番、太田淳一君。 ◆3番(太田淳一君) それでは、ただいまの答弁を踏まえて再質問いたします。 南相馬市事務組織規則の第16条、行政改革推進室の分掌事務(1)に、特定の政策課題(行政改革の推進、行政評価、公共事業評価、指定管理者制度及び行政組織機構を含む)の調査に関することと記載されていますが、3月末までこの事務はどの部局で行っていたのかお伺いします。 ○議長(小林チイさん) 総務企画部長。 ◎総務企画部長(星義弘君) 総務企画部でございます。 ○議長(小林チイさん) 3番、太田淳一君。 ◆3番(太田淳一君) 総務企画部で行っていたということであります。では、なぜこの事務が特定の政策課題として市長公室に移ったのか、その経過について説明を求めます。 ○議長(小林チイさん) 市長公室長。 ◎市長公室長(大谷和夫君) 市民参加の行政を行うということで、ある程度組織なりがそれに対応できるようにということで検討した結果、行政改革にかかわる部分について、市長公室の特定の政策課題の調査に関することの中に位置づけをし、事務規則の括弧書きの中に入れたととらえております。 ただ、部設置条例の中での第4条の中に、総務企画部の分掌ということで第9項でありますが、これは従前と変わらず行政経営に関することはそのままということで、動いてはおりません。 ○議長(小林チイさん) 3番、太田淳一君。 ◆3番(太田淳一君) 今、経過についてということを伺ったんですけれども、おそらく次の聞きたかったこと、この事務がなぜ総務企画部から市長公室に移管しなければならなかったのかというところも答えが入っているのかと思います。 さらに今、南相馬市部設置条例の話題も出ましたが、確かに今、市長公室長が言われたとおり部設置条例第4条の9項、行政経営に関することというのは、あくまで総務企画部の分掌事務であるということは、これは明白な事実でありまして、この内容についても、どう考えても行政経営に関することではないのかと思います。これは3月議会でも私が指摘しておりますが、部設置条例に明らかに反する。これは条例を改正して行うべき内容ではなかったのかと改めて申し上げなければならないと思いますので、私としては早急に部設置条例を改正すべきと考えますけれども、見解をお伺いいたします。 ○議長(小林チイさん) 総務企画部長。 ◎総務企画部長(星義弘君) このことにつきましては、現在の部設置条例で対応できるとして機構改革したものでございますので、当面はこのままの形で運営してまいりたいと考えております。 ○議長(小林チイさん) 3番、太田淳一君。 ◆3番(太田淳一君) 当面は、ということであれば、当面とはいつからいつまでぐらいの期間を指しているのか。 さらに、事務組織規則は平成22年3月15日に規則第3号で改変されているかと思いますが、明らかにどう判断しても、今の総務企画部長の答弁であっても、やはり変えるべきものは変えなくてはいけないのではないか。それともこういう規則があれば、何でもかんでも規則を変更してしまえばいいんですかというような話にもなってしまいますので、少なくとも今回は特例でやったとか、特別だったとかというような判断でない限り、仮に議会に上がってくる条例改正の議案についても、規則改正で済むんじゃないですか。議会で審議する必要がないのではないですか。話を発展させれば、そういうふうにもとらえられてしまいますので、その辺について再度ご答弁をお願いします。 ○議長(小林チイさん) 総務企画部長。 ◎総務企画部長(星義弘君) いつ頃までの期間ということを含めましてお答え申し上げますが、この関係につきましては、現在の部設置条例に基づいて可能であるということで組織規則を直して現在のような形になっているということでございます。したがいまして、当分、いつごろまでということではなくて、このまま継続させていきたいと考えているところでございます。 ○議長(小林チイさん) 3番、太田淳一君。 ◆3番(太田淳一君) そういう答弁でございましたので、そういう答弁ということで、それでは次に進みます。 小項目③の農産物等のブランド化と販売拡大についてお伺いいたします。これも私3月議会で若干指摘している内容でありますけれども、農産物等のブランド化と販売拡大について、その後どのような取り組みを行っているのか。先日もご指摘があったと思いますが、改めてお伺いいたします。 ○議長(小林チイさん) 市長、桜井勝延君。 ◎市長(桜井勝延君) 一昨日、13番議員の答弁でもお話を申し上げましたけれども、ブランド化の取り組みについては現在進めてございます。そして、それに向けて地域の活性化でありますとか生産所得の向上を図る上で、地域特性を生かした重要な施策と考えておりますので、まず始めとして、農家を初め食品加工産業でありますとか、観光業でありますとか、教育関係者でありますとか、多くの市民を交えてブランドづくりのためにモデル事業を研究している我が母校であります岩手大学の教授を迎えながら講演会をじき開催してまいりますので、議員のご協力を改めてお願いしたいと考えてございます。 また、販路拡大につながる具体的なブランド化についても提案がされるかと思いますので、それを含めて注目をいただければありがたいと考えてございます。 ○議長(小林チイさん) 3番、太田淳一君。 ◆3番(太田淳一君) ただいまの答弁、昨日の答弁にもあったかと思いますが、市長は大変期待してくださいとおっしゃっておりました。 それでは再質問しますが、市長が5月26、27日の両日だったかと思いますが、岩手大学農学部を訪問され、さらに翌日には別なところも訪問されたというような話も伺っておりますけれども、今回の訪問の成果についてお示しいただければと思います。また、さらにほかにどこかを訪問して、こんな成果もあったという事例がございましたら、お示しいただければと思います。 ○議長(小林チイさん) 市長、桜井勝延君。 ◎市長(桜井勝延君) 成果というのは、まず大学の直接の学部長でありますとか、私が面会をして協議をして、今後どのように大学と連携を図っていくかということで、具体的な話をさせていただきましたし、同じく質問の中にありました問題について、岩手県の先進的な取り組みも県庁の指導層の方々とお話をさせていただきましたので、そういう先進的な取り組みに今後連携して取り組んでいけるのかという点では効果がまずあるのではないかと考えてございますし、ご指摘いただきました他の自治体等々との問題につきましては、私が可能な限り、今、経済部のほうにお話をしながら交流を含めて指示しておりますので、具体的な成果も効果も出た時点で、また改めて皆さんにお示ししていきたいと考えてございます。 ○議長(小林チイさん) 3番、太田淳一君。 ◆3番(太田淳一君) 市長も3日しか休みがとれないのに、あちこちそうやって出向いて話をしてトップセールスをされているのは大変だと思います。市長にばっかり何やっているんですかなんて聞いては大変申し訳ないので、私も若干ではありますが、南相馬市のトップでも何でもないので、一セールスマンという形で若干の活動をしておりますので、私について若干お話させていただきます。 私、昨年11月から杉並区のある商店街におきまして、野菜などの物産展というのを開催していまして、先週の土曜日も実は行ってきましたが、合計で24回、延べ24日ということなんですけれども、そこで販売総額が約420万円、そして生産者への支払総額が約340万円ということで、要は生産者に対して340万円の所得向上につながったものと思います。さらに杉並区の商店会連合会におきまして、別会社をそちらで立ち上げて、これ株式会社協働すぎなみという会社名になるのですけれども、そこで杉並区の友好都市のアンテナショップを開設するということで、その名前がふるさと交流市場ということで7月20日前後にオープンするということで、そこに出品してくれということで、杉並区の商店会連合会長のほうから私に対して直接要請があったところでありますので、ぜひとも出品する予定であります。さらに、その商店会連合会長さんのほうから杉並区の学校給食への食材提供ということでの依頼もありました。特に念を押されたのは南相馬市さんを中心として発注していきますので、ぜひともご協力をお願いしたいというようなお話をいただきましたので、私もぜひともご協力させていただきたいという話を進めております。 さらには、新宿区のある民間企業から私に対して商品開発の共同研究といいますか、そういったことのつなぎ役としての依頼もきておりますので、これについては早急に取り組まなければならないと思っておりますが、そういった活動も市長には当然及びませんけれども、私も若干ながらやっているということを申し上げたいと思います。 では、質問させていただきますが、先ほども市長答弁されました。昨日も答弁ありました。8月始めに大学教授を招いて講演、そして新たな提案されるということで、ご期待くださいということを3回ほどおっしゃっておられました。当然、市長はその内容をご承知なのかと思いますけれども、そしてさらには市民をあっと驚かせるような内容を言われるのか、秘策があるのかと勝手に推測してしまったわけですけれども、あえてもったいぶっているのかわからないんですけれども、もし若干内容が示せるようなことがあれば、ぜひとももったいぶらないで教えていただければと思いますのでお伺いいたします。 ○議長(小林チイさん) 市長、桜井勝延君。 ◎市長(桜井勝延君) 一昨日も13番議員からのご指摘いただきましたのでお話を申し上げましたけれども、具体的に大学のほうで提案していきたいということでございますので、その際にはパンフレット等々もつくる中で詳細を詰めていきますので、その段階で改めて議会の皆さん方にもご協力いただけるような形で提案をしてまいりたいと考えてございます。 ○議長(小林チイさん) 3番、太田淳一君。 ◆3番(太田淳一君) それでは次の質問に移ります。 中項目(2)、中長期財政計画の策定と市長公約実現の可能性についてお伺いいたします。 まず小項目①、中長期財政計画の策定方針についてお伺いいたします。 ○議長(小林チイさん) 総務企画部長。 ◎総務企画部長(星義弘君) 持続可能な財政運営を実現するために計画的な取り組み、実施計画や予算編成の財政的裏付け、行財政改革推進の契機を目的に数値目標を掲げ、目標達成に向けた取り組み項目を示す計画とする考えです。 作成に当たっては、市債残高100億円削減、経常収支比率85%を期間中の目標とする考えです。 ○議長(小林チイさん) 3番、太田淳一君。 ◆3番(太田淳一君) この件については、昨日11番議員からも指摘された内容でありますけれども、去る3月定例会では中長期財政計画策定に関する財政推計の結果資料を提示いただいたわけでありますけれども、財政想定計画について6月定例会前までに提出するとの約束だったと記憶しております。しかし、示されたのは南相馬市中長期財政計画の策定状況についてという中間報告的な資料であり、その資料の最後で今回財政計画を出さない理由が付記され、9月定例会に向けて策定していくとの考えが示されています。策定期間中も、財政計画の計画期間が平成22年度から平成31年度までの10年間であるにもかかわらず、予算編成の基本となる財政計画が平成22年度、本格予算となる肉付け予算編成の審議前に提示されないことについては大変問題であると考えざるを得ません。財政計画の策定が遅れていることの理由については昨日説明がありましたが、3月定例会時点での執行部の説明どおりに策定が進まなかった理由について、何が最も大きな要因だったのかお伺いいたします。 ○議長(小林チイさん) 総務企画部長。 ◎総務企画部長(星義弘君) これまで財務課中心に本市の財政計画について、種々いろいろな角度から取り組んでまいりました。まず、大きな課題がございます。それは全員協議会のほうで提示させていただきましたような、現実問題としていろいろな事業執行に当たって詳細に詰める必要があると。市民の生活等も考えながら計画するにはもう少し詰める必要があるということが一番の大きな要因でございます。 ○議長(小林チイさん) 3番、太田淳一君。 ◆3番(太田淳一君) 今の説明を伺ってもどうも理解できないわけであります。要は市長公約の具現化が極めて困難なことから、その調整に手間取っているということではないのでしょうか、お伺いいたします。 ○議長(小林チイさん) 総務企画部長。 ◎総務企画部長(星義弘君) 多方面から検討する必要があるという判断をしたところであります。 ○議長(小林チイさん) 3番、太田淳一君。 ◆3番(太田淳一君) 今の答弁、非常にわかりづらいのでありますけれども、再質問をまた続けていきたいと思います。 中長期財政計画の目標についてお伺いしますが、本市の財政の目指す方向として世代間の公平な負担と将来世代の負担のあり方についてと触れられていますが、均衡ある世代間の負担による負担の公平性確保の観点からは、適正範囲の起債による財源確保は必要不可欠と考えますが、見解をお伺いします。 ○議長(小林チイさん) 総務企画部長。 ◎総務企画部長(星義弘君) 適正な起債の活用については必要なことだと考えております。 ○議長(小林チイさん) 3番、太田淳一君。 ◆3番(太田淳一君) それではまた質問しますが、財政計画の目標の1点目に掲げられている中長期的に持続可能な安定した公共サービスを提供するための財源を確保するとありますけれども、具体的に起債による財源の確保は、どのような考えのもとで行われるのかお伺いします。 ○議長(小林チイさん) 総務企画部長。 ◎総務企画部長(星義弘君) 基本的に、持続可能な財政を運営するために、安定したサービスが継続して提供できるということが、一つの起債の枠の考え方でございます。 ○議長(小林チイさん) 3番、太田淳一君。 ◆3番(太田淳一君) それでは、次に安定した公共サービスを提供するための財源を確保する上で、義務的経費と投資的経費の割合はどのようになっていくものととらえているのか、お伺いします。 ○議長(小林チイさん) 総務企画部長。 ◎総務企画部長(星義弘君) 3月17日に財政推計でお示ししたとおりの数字にこのまま何も対応策をとらなければ、このまま推計どおり進んでいくという考え方をしているところであります。 ○議長(小林チイさん) 3番、太田淳一君。 ◆3番(太田淳一君) 少子高齢化人口減少社会の本格到来によって、扶助費を初めとする社会保障費の増大が見込まれる。その反面、投資的経費の割合を抑制せざるを得なくなることも想定の範囲内となっておるわけですけれども、景気動向などに左右されない社会経済基盤の確立も一方では肩入れありまして、そういった意味では計画的に一定の適正枠での投資額を確保してまちづくりを進めるということも必要不可欠であると考えますけれども、見解をお伺いします。 また、その場合の投資額の適正枠について、どのようにとらえているのかもあわせてお伺いします。 ○議長(小林チイさん) 総務企画部長。 ◎総務企画部長(星義弘君) 考え方は議員のおただしのとおりだと思います。当然、市民の皆さんに対する行政の果たす役割とか、行政水準の維持向上というのは当然の課題でございますので、それを前提としながらも投資的経費については今後その内容を精査していくということでございます。 いわゆる議員おただしの適正枠については、現在そういうことも含めて検討しているということでございます。 ○議長(小林チイさん) 3番、太田淳一君。 ◆3番(太田淳一君) 最低でも類似団体というのが資料に示されているわけですけれども、平均の30億円台をベースに、経常経費の削減を図りながら40億円台が果たしていいのかどうかという問題もありますけれども、それに近づける努力もある程度必要なのかと考えますけれども、まずは見解をお伺いします。 ○議長(小林チイさん) 総務企画部長。 ◎総務企画部長(星義弘君) 投資的経費が悪いとかそういうことでなくて、当然市民の皆さんの生活向上のためには投資的経費は必要でございます。そういう観点を含めて確保できるものであれば、それを安定的に将来を見越した中でその枠を確保していくという考え方をしているところでございます。 ○議長(小林チイさん) 3番、太田淳一君。 ◆3番(太田淳一君) それでは、今回の財政計画上、投資額の確保についてはどのようにとらえているのか、お示しいただきたいと思います。 ○議長(小林チイさん) 総務企画部長。 ◎総務企画部長(星義弘君) 考え方としましては、健全財政の確保を基本にした中で、投資額についても検討していくということでございます。 ○議長(小林チイさん) 3番、太田淳一君。 ◆3番(太田淳一君) どうも今の話ですと、何か内容的にはあまり満足できると思いませんけれども、それでは次の質問に移ります。 小項目②の市長公約実現の可能性と目標の設定変更についてお伺いいたします。公約として掲げた、4年で借金総額100億円削減と、経常収支比率85%達成の実現可能性と目標の設定変更についてお伺いいたします。 ○議長(小林チイさん) 総務企画部長。 ◎総務企画部長(星義弘君) 20番議員にもお答えしたとおりでございますが、市債残高の削減と経常収支比率の改善につきましては、財政健全化の確保を基本に、行政の果たすべき役割や、行政水準の維持向上に意を用いながら、中長期的財政計画に組み込んだ上で、計画的に取り組んでいくという考え方をしているところでございます。 ○議長(小林チイさん) 3番、太田淳一君。 ◆3番(太田淳一君) それでは、再質問します。 先程来の質疑で、ある程度明らかになっているのではないかと思いますけれども、市債残高100億円の削減という市長公約を具現化しようとするあまり、標準的な投資額の確保もかなわないという結果に陥っているのではないかと受け取れます。あるべき財政計画を阻害するような公約は、必ずしも適正ではなかったのかという意見も若干耳にするわけでございますけれども、見解をお伺いいたします。 ○議長(小林チイさん) 総務企画部長。 ◎総務企画部長(星義弘君) お示しさせていただいた資料については、普通会計ベースの積算をしておりまして、先ほど申し上げましたが、市長が公約している中におきましては、債務負担並びに企業債等も含めた中で借金総額を100億円減らすという考え方でございます。したがいまして、これは一例として、このような形で議員の皆さんにわかりやすいような形で検討経過としてお示ししたところでございまして、基本的には、市長が公約したような目標で進んでいくということでございます。 ○議長(小林チイさん) 3番、太田淳一君。 ◆3番(太田淳一君) それでは、試算結果を踏まえた中長期財政計画の策定方針の中の目指すべき数値目標設定の考え方についてお伺いしますが、市債残高100億円削減と経常収支比率85%については、最終的な目指すべき数値目標としておりますけれども、これをいつの時点まで達成するかという目標年次が示されておりません。この最終目標のとらえ方と、計画期間最終年次の目標の設定の考え方についてお示しください。 ○議長(小林チイさん) 総務企画部長。 ◎総務企画部長(星義弘君) 先ほどもご答弁申し上げましたけども、市債残高100億円削減、経常収支比率85%を期間中の目標とする考えでございます。 ○議長(小林チイさん) 3番、太田淳一君。 ◆3番(太田淳一君) 最終目標の達成年次が示されていないわけですね。改めて、あるべき中長期財政計画を策定する上で、市長公約の市債残高100億円削減がネックとなり、その取り扱いに苦慮されているようにも見受けられますが、市債残高100億円削減の妥当性はあるのかどうか、改めてお伺いいたします。 ○議長(小林チイさん) 総務企画部長。 ◎総務企画部長(星義弘君) これからの少子高齢社会がますます進展していく時代にあっては、安定した財政運営が必要となっておりますので、基本的プライマリーバランスを前提としながらも、市債については削減していくことが望ましい形だと考えております。 ○議長(小林チイさん) 3番、太田淳一君。 ◆3番(太田淳一君) 市長は、市債残高100億円削減を4年間で達成すると掲げられております。今回示された資料では、4年間で100億円を削減することの可能性は極めて低く、不可能に近いという結果になっているようであります。この時点で市長公約は残念ながら、言葉は悪いかもしれませんが破綻しているとの見方もできるわけでありますけれども、市長公約どおり削減できないことについて、どのように受けとめられているのかお伺いいたします。 ○議長(小林チイさん) 総務企画部長。 ◎総務企画部長(星義弘君) 現在、9月に議員にお示しできるようにということで準備を進めてまいります。ただ、先ほど申しました数値を出させていただいていまして、実は出すのも、これが一人歩きするのではないかということも考えましたけども、やはり検討経過としてお示しするのは、3月にお約束していた関係もございますので、あえて出させていただいたということでございます。先ほど申し上げました数字につきましては、あくまでも普通会計ベースで起債は入っておりますけども、ほかの債務については全然入っていないということも含めまして、今後詰めていきたいと考えております。 ○議長(小林チイさん) 3番、太田淳一君。 ◆3番(太田淳一君) 確かに今、部長が言われました。9月になって、最終データが出ないうちに今言うのもおかしい。確かにそのとおりかもしれません。ですので、この点について改めて9月議会で、また質問させていただきたいと思います。 最後に、もう1回だけ再質問させていただきたい。現実には、都市が成熟するといいますか、都市整備が進むに従って経常収支比率が一定水準まで上昇するということについては、先進事例からも明らかなわけであります。経常収支比率85%の確保の公約については、修正する必要があるのではないかと思いますけれども、改めて見解をお伺いいたします。 ○議長(小林チイさん) 総務企画部長。 ◎総務企画部長(星義弘君) あくまでも経常収支比率85%を目標として進めてまいります。 ○議長(小林チイさん) 3番、太田淳一君。 ◆3番(太田淳一君) 検討を進めて9月までには結果が出るということですので、その結果を待って、また改めて9月議会にお伺いしたいと思います。 それでは、次の質問に移ります。中項目(3)AED(自動体外式除細動器)の設置状況についてお伺いいたします。小項目①、市有施設のAED設置状況について、まずはお伺いいたします。 ○議長(小林チイさん) 健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(西浦武義君) 本市では、万一の場合の救命処置に備えまして、本庁、区役所等庁舎施設、スポーツセンター等体育施設、生涯学習センター、図書館等文化教養施設、老人福祉センター等社会福祉施設、学校などの61施設にAEDを設置しております。 ○議長(小林チイさん) 3番、太田淳一君。 ◆3番(太田淳一君) では、再質問させていただきます。ただいま61施設に設置されているという状況でありますけれども、この中で屋外に設置されている箇所は何カ所ありますかお伺いいたします。 ○議長(小林チイさん) 健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(西浦武義君) 屋外につきましては、栄町柔剣道場1カ所になっております。
    ○議長(小林チイさん) 3番、太田淳一君。 ◆3番(太田淳一君) AEDという機械は、言わずと知れた心室細動を取り除く唯一の電気ショックを与える機械でありますし、これが心室細動を治す唯一の手段でありますし、1秒でも早く使えばその分回復と社会復帰が可能だという機械でありまして、常に市民の手の届くところになければならない機械。使わなければ一番越したことはないんだけども、いざというときにこれが使えなければ、まさに最悪の事態になってしまう。せっかく市で、市民の生命を守るといった形で設置しているのであれば、確かに盗難とかいたずらというような問題も懸念されるかと思いますが、この機械は今まで、例えば栄町のしらゆりコミュニティーホールですか、あそこのところにもその栄町の商店街の方で、最初設置したときに屋内であったものを屋外に何とかということで、最終的には屋外に設置されているはずです。そこで何らいたずらされたとかという話は私のところには聞こえてきておりませんので、そういった形で市民の方にも、あるいは今、消防署等が行っている講習会で、市民に対して心肺蘇生法、AEDの使用法についての普及啓蒙活動を行っておるわけですから、市民の意識も少なからず上がっていると思うのであり、やはりそういった観点からもAEDというものは市民が常に手の届くところ、身近なところに置かなければいけないと考えております。それで、せっかく市有施設に設置しているのであれば、市が率先してこういったことを行っていくのは大変重要なことであると思いますので、改めてその考え方をお伺いいたします。 ○議長(小林チイさん) 健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(西浦武義君) 議員おただしのように、時間外にもそういう事態が起こる可能性もありますので、屋外設置につきましては夜間に比較的人通りの多い市有施設への設置を今後検討してまいりたいと考えております。 ○議長(小林チイさん) 3番、太田淳一君。 ◆3番(太田淳一君) はい、わかりました。 では、次の質問に移ります。中項目(4)、街なか賑わい創出事業についてお伺いいたします。小項目①、「まちなかひろば」の今後の運営について、その考え方をお伺いいたします。 ○議長(小林チイさん) 経済部長。 ◎経済部長(門馬和夫君) 街なか賑わい創出事業は、先の事業仕分けにより、民間実施と判定されたことから、庁内で今後の方向性について検討いたしました。その結果、インキュベート機能及びにぎわいづくり事業などは、市が実施する。市民市場については、屋台村やチャレンジショップと同様に民間実施の個店経営によることといたしました。今後は、各店舗においては民間の持てるノウハウを最大限に発揮していただくこととして、一方で、行政としては、まちなかひろばを核とした近隣行政区市民や近隣商店会との連携の道をともに構築する中で、街なかの活性化を図っていく考えであります。 ○議長(小林チイさん) 3番、太田淳一君。 ◆3番(太田淳一君) それでは、再質問いたします。 まず、3月議会に市長からこのような発言、私に対して「3番議員も多分この街なか賑わい創出事業にかかわっていらっしゃるのかと思いますけれど」と言われました。確かにかかわっております。私は今、管理を受けているNPO法人実践まちづくりの一会員としてかかわっておりますので、なんら経営とかそういうのにはタッチしていないこともあわせて申し上げたいと思います。 そういった視点でありますけれども、今回の一連の事業仕分け等々、あるいは3月議会の予算計上にもあわせて、特にこのまちなかひろばの市民市場に出品していらっしゃる生産者の方から多くの問い合わせをいただきました。今後どうなるんですか。大丈夫なんですか。どうなんですか教えてください。皆さん大変不安がっておりました。そこでお伺いしますが、市が今度こういうふうに行うんだよという説明を、出品者の方に対しては説明されているのですか、お伺いいたします。 ○議長(小林チイさん) 経済部長。 ◎経済部長(門馬和夫君) まちなかひろばの経営に参加していただいている方、さらにはチャレンジショップとしてあるいは屋台村で出品している方、あるいはそこに農産品等を納めていただいている方等々がございます。事業仕分けの中では継続で民間実施という方向性が出たわけですが、予算上は3カ月ということでした。今般の補正予算をお願いしているという、今まさに予算の審議中という状況もございます。そういった中ではございますが、過日、チャレンジショップ、あるいは屋台村等の出店者、さらには近隣商店街の方には、今予算を計上している内容についてご説明いたしました。今、予算審議中でありますけどもという前提で説明をさせていただきました。あわせて出品者、農産物等々を出していただいている方には、今週中にこういった考え方、こういったことで進んでいるということでのチラシを配布することで、過日の打ち合わせの中で出ましたので、同時並行ではございますが、そのような形で進めさせていただいております。 ○議長(小林チイさん) 3番、太田淳一君。 ◆3番(太田淳一君) わかりました。 それでは、次の質問に移ります。中項目(5)、本市を被告とする住民訴訟の経過と今後の対応方針についてお伺いいたします。 まず小項目①、住民訴訟の経過についてでありますが、本市を被告とする金場地区及び大甕地区の市有地無償使用違反確認請求についての住民訴訟の経過についてお伺いいたします。 ○議長(小林チイさん) 総務企画部長。 ◎総務企画部長(星義弘君) 金場地区に係る住民訴訟は平成21年2月3日付けで、大甕地区に係る住民訴訟は平成21年3月3日付けで、それぞれ福島地方裁判所に提訴され、現在係争中であり、これまで6回の弁論準備期日が開催されたところであります。 ○議長(小林チイさん) 3番、太田淳一君。 ◆3番(太田淳一君) それでは、次に移ります。小項目②、今後の対応方針についてでありますが、この2件の住民訴訟について、これまでの経過を踏まえた市としての今後の対応方針についてお伺いいたします。 ○議長(小林チイさん) 総務企画部長。 ◎総務企画部長(星義弘君) 判決が確定した場合は、その内容に従った対応をしなければなりませんが、現在係争中でありますので、判決の確定を待って今後の対応を検討することとなるものととらえております。 ○議長(小林チイさん) 3番、太田淳一君。 ◆3番(太田淳一君) それでは再質問していきます。今回の住民訴訟については、先に住民監査請求の結果を受けてのことと思われますが、市としては、この監査結果を踏まえて対応されると思いますが、考え方をお伺いいたします。 ○議長(小林チイさん) 総務企画部長。 ◎総務企画部長(星義弘君) 今ほど申し上げましたけども、現在係争中でございますので、その判決の確定を待って、今後の対応を検討することとなるものでございます。 ○議長(小林チイさん) 3番、太田淳一君。 ◆3番(太田淳一君) 改めて確認させてもらいますが、監査結果というものが出されているわけですよね。その結果に基づいて市は対応されているということでよろしいのか、再度確認させてください。 ○議長(小林チイさん) 総務企画部長。 ◎総務企画部長(星義弘君) 監査の結果を受けて住民訴訟が提起されたものと認識しております。 ○議長(小林チイさん) 3番、太田淳一君。 ◆3番(太田淳一君) それではお伺いします。仮定の話になるし、裁判の結果が出ないと、恐らく係争中であり答弁できないという話になってくるかと思いますけれども、仮に市が敗訴した場合、控訴することになるとは思いますけれども、時として裁判にも誤りがあると市長見解も示されていますので、そのことも踏まえて、本市の利益を守るためにも一審敗訴の場合は控訴すべきであると思いますけれども、見解をお伺いいたします。 ○議長(小林チイさん) 市長、桜井勝延君。 ◎市長(桜井勝延君) 裁判継続することが必ずしも利益につながるかどうかの判断をしてまいりたいとは思いますが、私の基本方針としては一審が出た段階で相手方と和解に向けて取り組んでまいりたいと考えておりますし、事務執行上の問題については、さらに内部検討を進めてまいりたいと考えてございます。 ○議長(小林チイさん) 3番、太田淳一君。 ◆3番(太田淳一君) それでは和解という言葉も出てまいりましたので、原告との和解は当然、判決後に想定されているということでは理解するわけでありますけれども、和解するとすれば何も一審判決前に行っても問題ないと思いますけれども、見解をお伺いいたします。 ○議長(小林チイさん) 市長、桜井勝延君。 ◎市長(桜井勝延君) 住民から提訴された問題について、こちらとしても執行側としての対応方針を決めて、今、係争中でありますので、係争中の結果をもって判断するのがベターだと考えてございます。 ○議長(小林チイさん) 3番、太田淳一君。 ◆3番(太田淳一君) 1点だけ最後に確認させてください。当然、市の弁護士の方がいらっしゃるかと思いますけれども、その方からは和解することの提案というのはあったのでしょうか、お伺いいたします。 ○議長(小林チイさん) 市長、桜井勝延君。 ◎市長(桜井勝延君) あくまでも市が頼んだ弁護士でございますので、そのことも含めて話し合いをしているところでございますが、方針としては先ほど申し上げた方針で対応していくということでございます。 ○議長(小林チイさん) これをもって、太田淳一君の質問を終わります。 ここで議長を交代いたします。 暫時休憩いたします。                     午後2時49分 休  憩                     午後3時02分 再  開 ○副議長(五賀和雄君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 一般質問を続行いたします。 10番、志賀稔宗君の質問を許します。 10番、志賀稔宗君。          (10番 志賀稔宗君 登  壇) ◆10番(志賀稔宗君) 現在、口てい疫で甚大な被害を受けておられる宮崎県の畜産農家の皆様並びに関係者の皆様に心からお見舞いを申し上げます。一日も早い事態の終息と生活の再建を南相馬市民を代表して、また畜産農家の一人として心よりお祈りをいたしております。お見舞いを申し上げます。 それでは、平成22年6月議会一般質問を申し上げます。南相馬市は、平成18年誕生以来、幾多の困難を乗り越え、着実な発展を遂げてまいりました。すなわち、中央図書館を初めとする新市建設計画事業の完成供用であり、また、県内トップと評価される教育、福祉、子育て支援など、高水準の住民サービスの提供であります。これにより、市民等しく合併の恩恵を受けているわけであります。せっかくここまできた発展の勢いをここでとめるようなことがあっては決してならない。さらに進歩向上を目指し、市民一人一人の皆様が高水準の行政サービスを実感できる、きめの細かい市政展開へと進化させなくてはならないと考える次第であります。 これは何も、それ行けどんどん、この先も単純にハード事業を進めるべきと言っているのではありません。もとより新市建設計画に盛り込まれた事業は、合併前のそれぞれの首長が、十分な検討を加え、必要と判断、予定していた事業が大半ではありますが、一部には政治的な絡みから持ち寄った事業も含まれているわけでありまして、無批判に計画があるから実行するというわけにいかないことは当然でありまして、これまでもそうでありましたが、新市においてしっかり吟味すべきことは言うまでもありません。この4年間を振り返ってみても、これら計画の中から後先を考え、厳選して学校の耐震化ほかを、前倒しで実施してきたところであります。鹿島区のタラソ事業や小高区の文化公園などを後回しとして、子供たちの安全安心のため学校耐震化、庁用車や消防など必要不可欠な事業を優先して進めてきた執行部、議会の判断は、適切な優先順位の判断として、市民の皆さんにご理解を得ているものと確信するものであります。 一部市民の方から、これらハード事業のために借金がかさみ、本市は不健全財政に陥っているやの話が声高に叫ばれてまいりましたが、これは全く的を射ていない話であります。国の経済対策などの強力な支援があるときに、これを活用して耐震化を図ることは最善の策であります。また100年に一度と言われた大不況、この雇用情勢の中にあって、これら公共事業が、また財政出動が、市内経済の活性化にどれだけ大きく貢献してきたことか、計り知れないことがあることは言うまでもありません。そして本年平成22年度以降は、学校や庁舎などの耐震化も一段落したことから、予定どおりの落ち着いた事業ペース、予算規模に戻り、計画にのっとり、着々と進めるべきと考えるわけであります。 そこで伺いますが、桜井市長の公約である100億円の借金の削減、経常収支比率85%の実現、任期中の無理な実行は、とても認められるものではありません。財政シミュレーションによれば、無理にこれをやれば平成23年から平成25年には普通建設事業ができないというではありませんか。また、毎年7億円程度を超える一般財源ベースの削減が必要となり、行政サービスの激変が起こる。このことが明らかとなってまいりました。これでは何のための行政なのか。市民の迷惑はもとより、市内経済もがたがたになってしまうことでしょう。桜井市長は、この辺のことをわかって公約に取り上げられたのか、わからなかったのか、甚だ理解に苦しむところでありますが、やはり10年程度かけながら、なだらかに進めていくということが求められると考えます。結局は、桜井市長のこの100億円、85%は、私に言わせれば、選挙向けの無責任な公約であったと言わざるを得ません。これでは重い責任を問われることになるのではないでしょうか。 さて、この公約実現の手段が事業仕分けであったと思うわけですが、大項目1事業仕分けについて、中項目(1)事業仕分けの意義について、小項目①として事業仕分けの必要性、有効性の認識についてお伺いいたします。 ○副議長(五賀和雄君) 市長公室長。 ◎市長公室長(大谷和夫君) 市長が公約として掲げた生活者優先、市民が主役の南相馬市を実現するため、事業仕分けでは市民が市民の目線で事業のムリ・ムダ・ムラを議論、評価して、その生の声を市政に反映させることにより、市民の行政参加意識を醸成するとともに、職員の意識改革を進めることを目的に実施いたしました。仕分け当日は延べ200人を超える傍聴者が訪れる中、仕分け評価員が一つ一つの事業に自分の意見を述べ、評価に加わったことや、仕分けを全面的に公開したことにより、市民の行政への参加意識が高まったものと考えております。 ○副議長(五賀和雄君) 10番、志賀稔宗君。 ◆10番(志賀稔宗君) 事業仕分けの結果表を見せてもらいましたが、これを見ますと仕分け評価員の皆さん方が、本当に真剣に取り組んでご苦労された跡が、はっきりと見て取れました。夜も眠れないようなことがあったのではなかろうかとさえ思った次第です。それほど緻密に一つ一つのコメントが立派に書かれておりました。 そういうわけで、私はこの仕分け評価員の皆さんのご苦労というものはしっかり評価をして認めた上で申し上げたいわけでございますが、こんなことを申しておった方がおりました。「ビジョンも戦略性もない事業仕分けにどれほどの意味があるのか、以前から疑問に感じていました」。これはテレビで見た国の事業仕分けを指すとも考えられますが、その方がさらに、この南相馬市での事業仕分けの状況を報道で知って、やっぱりなというんでしょうか、本当に必要だったのかな、その方はそういう思いのようでした。「そもそも事業の歴史的経過や背景を認識していない人や、現場を知らない人が、どうやって短時間で仕分けるのか」、そう言っていました。もっともなことですね。したがって、先ほど言ったように仕分け人の方は大変ご苦労されたろうと思います。きのうの質疑でも引き受け手がないと言っていましたけども、それは無理からぬことだと。重い責任がかかりますからね、そう思いました。 私は、先ほど答弁で、いろいろ市民の皆さんの関心が高まったとか、生の声を聞くことができたとか、いろんな成果があったということを強調されておりました。それは一つ一つもっともでしょう。しかし、相当の労力をかけておりますから、そういう観点からまいりますと、生の声を聞くという手段は、またほかの機会にもあるのではないだろうかと。ほかの機会というのか、ほかの方法にもよることができるんじゃないのかと。あとは市民の皆さんの関心ということも、また別の方法もあるのではないのかということを考えますと、今回と同じようなやり方でまたやっていくということについては、やっぱりいささか疑問があると思っております。その辺も若干これまでも触れておられますけども、お聞かせをいただきたいと思います。 ○副議長(五賀和雄君) 市長公室長。 ◎市長公室長(大谷和夫君) 何点かあるわけですけれども、まず、今回の事業仕分けの中において、ビジョンや戦略がなかったのではないかというようなご指摘があったということでありますが、これにつきましては平成22年度南相馬市事業仕分け実施要領を策定いたしまして、その中で目的を定めてあります。その目的に沿った事業仕分けができたものと私たちは判断しているところでありますが、この目的については何回も申し上げておりますので、あえてまた言いませんが、先ほど議員もおっしゃられたように、ムリ・ムダ・ムラをなくすとか、市民の目線でとか、職員の意識醸成とか、そういう効果があったものとにとらえております。 それから、今回の事業仕分けとはまた別な方法で、そういう目的が達成できたのではないかということでありますが、確かにそれぞれのいろんな手法によってできると思います。ただ、今回においては、やはり6月補正という限定がありましたけれども、そういった中で、お互いに事業を組み立てる側、説明する人、それからそれを評価する人、それぞれ公開で行ったということでの、それなりのいろんな意識の醸成、関心が高くなったとか、そういうことでは非常に効果があったと思っておるところであります。 それから、今回、60事業についての評価が出されたわけですけども、その中での不要となった事業につきましても、また原課で再度再構築ということで、いろんなムリ・ムダを検討した結果、例えば市単独の土地改良事業等につきましても、公共性の高いものは継続するけれども、私用の土地の中にするものは廃止しましょうという見直しができたとか、そういうきっかけづくりになったとか、そういうことでの効果も現れていると思っているところであります。 ○副議長(五賀和雄君) 10番、志賀稔宗君。 ◆10番(志賀稔宗君) これまでやったことがないことなわけで、そういう意味では新しい収穫があったと。新しい風が吹くようなそういうのがあったということは認めるところですけれども、ずっと永続的に続けていく事業ではないと、それこそ事業仕分けにかけるべきじゃないかくらいの印象を持った次第ですので、その辺のことをしっかりと踏まえて、検討に生かしていただきたいと申し上げたいと思います。どうでしょう。 ○副議長(五賀和雄君) 市長公室長。 ◎市長公室長(大谷和夫君) 議員がおっしられるとおり、この事業仕分けについては、永続的に行う仕組みではないととらえております。やはりある程度、前回も答弁しておりますように、ある一定の期間、数年の中で、今の継続している事業の効果等を評価しながら精査していくということで基本に考えております。 ○副議長(五賀和雄君) 10番、志賀稔宗君。 ◆10番(志賀稔宗君) とりあえずは1年間やって、1年で何なら2年くらいはやってみると、そうしたら大体感覚はわかってくると。市民の皆さんの感覚とはこういうことだなということもだんだんわかってまいりますから、あとは自分たちでしっかりやったらいいんじゃないですか。あるいは、そういう意味では私も触発を受けました。市民の皆さんもこういう目で見ているんだということで。私たちは委員会審査をしますけども、一つ一つの事業、そのときに市民の皆さんはこういう目なんだということで、本当に我々はプロですから、そういう意味では私の場合ですけれども、勉強しなくてはならないと思った次第ですよ。ですから、そういう意味での新しい効果があった思います。しかし1年か2年、こんなふうに考えています。 次、行きますけど、小項目②、事業評価などとの整合性という点ですが、事業評価、パブリックコメント等の諸手続きを経て、従来から事業は立案、実施をされてまいりました。これらとの整合性について、どのような位置づけとなるのかお伺いいたします。 ○副議長(五賀和雄君) 市長公室長。 ◎市長公室長(大谷和夫君) 今回の事業仕分けでは、市民の目線によって事業の要、不要を判定していただきましたが、これはより積極的に外部からのチェックを予算編成に反映させようとしたものであります。また、仕分けの議論や判定を公開の場で行ったことにより、事業評価の透明性や客観性が高まったものと考えます。 なお、事務事業の事前評価や公共事業評価、パブリックコメントについては、新規事業を中心に実施していることから、事業仕分けについては先ほども申しましたが、何年か継続している事業について実施し、市民目線での評価を行い、引き続き実施すべきか改善すべき、あるいは廃止すべきかについて意見を取りまとめ、次年度の予算編成に生かしてまいりたいと考えているところであります。 ○副議長(五賀和雄君) 10番、志賀稔宗君。 ◆10番(志賀稔宗君) 不経済ですから、屋上屋になるようなことのないようにしっかり吟味してください。 次、行きます。小項目③、仕分け対象事業の選定ですが、事業の選定はどのような考え方で行われたのかお伺いいたします。 ○副議長(五賀和雄君) 市長公室長。 ◎市長公室長(大谷和夫君) 平成22年度の当初予算編成時において、投資的経費や政策的な判断を必要とする経費のうち、事業の執行が平成22年6月議会以降であっても支障がないと見込まれる経費を、仕分け対象として選定いたしたところであります。 ○副議長(五賀和雄君) 10番、志賀稔宗君。 ◆10番(志賀稔宗君) 私たちから考えますと、どれもこれも、あれもこれもといくつもの事業が仕分けにかかるということは正直あまり想定してはいませんでした。本当に、例えばサービスエリアのことであるとか、あるいは環状1号線であるとか、あるいはそういったこれはどっちかなと、みんなが迷ってしまうような、これらについて集中的にもっとちょっと時間をかけてしっかり議論をして、問題点はどこだと、これでいいのかということをやって結果を出すと、こういうやり方をやるんだと思っておりました。だから60事業を見てみたら、例えばどこどこの道路舗装整備をやりますか、やりませんかみたいなことまでかかってきているわけです。ある意味これまで仕分けにかける必要はなかったんじゃないですかと。労力がもったいないですね。こんなふうに私らは感じました。だからこれからの考え方としては、今申し上げたように、しっかり仕分け対象を吟味をして、必要な事業。今のはいいと思いますよ。長年の補助成果を見るとか、そういうふうな観点からしっかり切り込んでいただいて、絞り込んでしっかり議論をするというあり方に改善してもらいたいものだと考えますがいかがですか。 ○副議長(五賀和雄君) 市長公室長。 ◎市長公室長(大谷和夫君) 今回初めて実施したわけでありますけども、今回の対象事業については、先ほど答弁したとおりの中で、60事業を選定しております。次回の事業仕分け等については事業目的、要するに仕分け作業の目的をはっきり持って、対象事業をわかりやすいような形で選定をしながら、今議員がおっしゃるように一事業30分ということで今回実施いたしましたが、その辺の検討を含めて、現在、次回に向けて検討しておりますので、そういうことも踏まえて検討し、11月頃までにわかりやすいようなことでの実施をしたいと考えております。 ○副議長(五賀和雄君) 10番、志賀稔宗君。 ◆10番(志賀稔宗君) 次に、小項目④、事業遅れの影響についてでございますが、今回の事業仕分けに付したことによって、事業の執行に遅れが生じることはなかったのかどうかお伺いいたします。 ○副議長(五賀和雄君) 市長公室長。 ◎市長公室長(大谷和夫君) 今ほども申しましたように、仕分け対象事業の選定について説明したとおり、6月議会の議決を得てから執行で差し支えのない経費でありますので、事業の遅れはないととらえております。 ○副議長(五賀和雄君) 10番、志賀稔宗君。 ◆10番(志賀稔宗君) 私はこう思うんです。今回の補正予算額が8億円あまりですね。ほとんどは事業仕分けで今回に回っているわけですから。この予算の執行が、本来であれば3月にやった。これが6月にずれ込んでいるわけですから、これが市民の生活に影響がないと、マイナスにならないんだということは考えられないんです。例えば、景気対策ですとか、あるいは事業の効果を高めるとか、そういうことを考えたら、一刻も早く予算を決めて仕事を出すという考え方に立つべきではないんですか、どうでしょう。 ○副議長(五賀和雄君) 市長公室長。 ◎市長公室長(大谷和夫君) 経済対策ですぐに出さなければ、執行しなければ影響の出るようなもの、それから市民の扶助等で4月からすぐにやらなければならないものについては対象事業にしなかったということで、今も説明したとおりでありますが、年間予定の中で事業執行をしておりますので、その中で支障が出ないということでとらえて今回やっておりますので、先ほど申しましたように事業の遅れはなかったととらえているところであります。 ○副議長(五賀和雄君) 10番、志賀稔宗君。 ◆10番(志賀稔宗君) 少しとらえ方、基本的な考え方を変えていただいた方がよろしいのではないかという思いをいたしました。と言いますのは、例えばこの中には道路予算ですとかいろいろ入っていますよ。そうしたらどうなんですか。3カ月間遅れれば、やっぱり発注だって3カ月間遅れてくると単純には考えられませんですか。内部のいろいろ仕事があるからとかあるかもしれません。あるいは農サイドの話、前にちょっとどなたかが言っていましたよね、やっぱり農サイドのことで、やっぱり補助事業のことで。この件については、建設部長にちょっとお話を伺ってよろしいでしょうか。そういう意味での問題はないのかという点で。 ○議長(小林チイさん) 建設部長。 ◎建設部長(大橋功君) 先ほども室長からもありましたように、6月補正に回しても影響ないということで、環状1号線関係もその予算で対応したということであります。 ○副議長(五賀和雄君) 10番、志賀稔宗君。 ◆10番(志賀稔宗君) くどいようですけど、民間的に考えれば、8億円のお金が3カ月間動いていくというのと、とどまっているというのでは随分違いますよね。そういう、もしかしたら今までの南相馬市の仕事のやり方は、要するに3月でやらなくても6月でやれば間に合っていたんだと。それをたまたま3月でやっていたんだという仕事の運び方だったのかもしれません、今から言うと、逆に言うと。何にも問題ないというなら。だけども、株式会社ですから、そういう立場でいったらいいんじゃないでしょうか。だから、ある意味では今回の事業仕分けは平成22年度はやるべきじゃなかったと思っています。11月にやるというなら11月にやって、平成23年度からやったらよかったのではないのかとも思いました。そういう感覚で、とにかく少しでも経理が大変だというのであれば、少しでも早くお金を出して、少しでも早く皆さんに喜んでもらうと、仕事を出すという立場に立って仕事を進めていただきたいと思いますけれども、この件最後にしますから見解をお伺いしたい。 ○副議長(五賀和雄君) 総務企画部長。 ◎総務企画部長(星義弘君) 予算との関連でございますので、私から答弁させていただきますが、基本的に6月で間に合うもの、6月から実施していくものということで、今回事業仕分けにかけさせていただきました。したがいまして、緊急経済対策的なものは当然当初予算に一定程度確保しておりまして、その部分については順次執行してまいっております。それに加えて、さらに6月以降でも間に合うもの、あるいは計画的に6月以降に取り組むものについて今回事業仕分けをかけさせていただいたということで、事業に支障はないものと考えております。 ○副議長(五賀和雄君) 10番、志賀稔宗君。 ◆10番(志賀稔宗君) どうあっても、私の言うことはなかなか受け入れていただけないようですけれど。考え方として申し上げておきますから、そういう考え方でやってください。道路工事なんかその最たるものですよ。やっぱり早く出せるものは早く出す。農側のことだって、時間がないから経済部長には聞きませんけれども、早くやったほうがいい。当然ですよ。そういうことで仕事を進めていただければと思います。 そういうふうに申し上げまして、次、具体的な点に入っていきます。中項目(2)特色ある学校づくり補助金について、小項目①、教育振興の理念を踏まえた事業仕分け裁定後の対応について。特色ある学校づくり補助金について不要との判断が出され、再構築を図るとしておりますが、どのように対応するのかお伺いいたします。 ○議長(小林チイさん) 教育長、青木紀男君。 ◎教育長(青木紀男君) 20番議員にお答えしたとおりです。特色ある学校づくり事業が、各学校の特色ある教育活動を支援する事業として、その必要性は認められるものの、使途にばらつきがあり、何にでも使えるなど、特色ある学校づくりと内容に違いがあるという指摘や、真に個性的な学校運営につながる使いやすい補助制度に再構築すべきとの意見がありまして、不要とされたものであります。 しかし、学校運営において本補助金廃止の影響は大きいことから、補助要綱や実施方法等について精査検討を行い、本年9月までに新たな支援制度を再構築することにしております。 ○副議長(五賀和雄君) 10番、志賀稔宗君。 ◆10番(志賀稔宗君) この補助金は、年度途中で発生する教材費の不足など、このような事態に臨機応変に対応できるようにと、校長の判断で使用できるような予備費的な財源が欲しい。このような現場の声に基づいて平成15年に出発をしたとも聞いておりました。そんな関係から言いますと、今回の仕分け結果が不要と出たのは、極めて意外というふうに受けとめました。しかし、今ご説明のようにいろいろコメントを見てみますと、なるほどと思えるような点もあるわけですけれども、こういう内容につきましては、どうなんでしょう教育長。既に何年かやってきたわけですから、吟味済みであるというのか、実はこう言われたけれども、そういったことは既に検討してきましたと、検討した結果、今の姿になっているんですということなのか、あるいは全く思いも寄らないような、考えもしなかったような指摘を受けていると、こんなふうな印象を受けていますか。どうでしょう。 ○議長(小林チイさん) 教育長、青木紀男君。 ◎教育長(青木紀男君) 事業仕分けの当日の若干執行部のほうの説明の不十分さもございましたので、すべてが指摘されたとおり改善すべき、あるいは再構築すべき内容だったということではございません。本当に子供たちのために学習、それらを子供たちのためにやってやるためには、本当に必要だということで継続していくようなことが大半でございます。こういう中で、ばらつきがあるとか特色という意味がはっきりしないとか、いろいろ指摘がございましたけれども、ぜひこれらをもう一度組み直しまして、あるいは説明ができるような形で要綱などを見直して、再構築したいと考えているところでございます。 ○副議長(五賀和雄君) 10番、志賀稔宗君。 ◆10番(志賀稔宗君) 了といたしますが、再構築に当たって、あまり注文はつけずに使い勝手をよろしくするという方向でぜひご検討いただいたらよろしいと思います。私から言うまでもありませんけれども、要は立派な子供を育てるというのが目的なわけですから、それに沿って学校長なり、学校の判断で使えるという方向にすることが何よりも一番なんだと思います。そういう意味でも、ああだこうだという枠組みにはめないような、使い勝手のいいような内容で。今、教育長がそうお考えならば検討して来年、平成23年度からではなくて検討して9月には出して、平成22年度に間に合わせて、しっかりした内容でやっていくというふうにするということについては検討されませんでしたか。 ○議長(小林チイさん) 教育長、青木紀男君。 ◎教育長(青木紀男君) おただしのとおりでございますので、そのような方向で検討、再構築して、平成22年度から実施できるようにさせていただくよう提案させたいと思っております。 ○副議長(五賀和雄君) 10番、志賀稔宗君。 ◆10番(志賀稔宗君) 中項目(3)、工業基盤基本計画策定事業についてお伺いいたしますが、企業誘致活動の上、事前調査をしておくことは極めて重要なことであって、市の経済雇用政策が、これが廃止ということになりますと、大きく後退するものと考えますが、小項目①事業廃止の影響について市長はどのようにとらえておられるのかお伺いいたします。 ○副議長(五賀和雄君) 市長、桜井勝延君。 ◎市長(桜井勝延君) 再三にわたる議員の方々のご質問に答えてまいりましたけれども、市民の新たな雇用の創出でありますとか、市内経済の活性化のためには既存企業の支援を継続するとともに、新規企業の誘致は大変重要であると考えてございます。今後ともトップセールスによる企業誘致を実施し、地域経済の活性化と雇用の場の確保、拡大を目指してまいりますが、先ほども廃止をするのかどうかという質問もあって答弁申し上げましたけれども、今、オーダーのない状況の中での一般財源からの歳出は控えてまいりたい。一方、オーダーがある時点においては、即対応するような形で対応することを今検討しているところでございますので、改めてご理解をいただければありがたいと思います。 ○副議長(五賀和雄君) 10番、志賀稔宗君。 ◆10番(志賀稔宗君) 市長は、企業誘致によほどの自信がおありなのか。計画なんかなくたって、空手でもトップセールスをやれば企業は来てもらえると自信満々なのか。あるいは反対にとても自信がないので、リスクをしょってあとで責任問われるのは大変だから、2,800万円かけるわけにはいかないとお考えなのかどうなんでしょうか。議会が昨年議決をしたということは、企業誘致は、我が7万2千人にとっては絶対実現してもらわなくてはならない仕事だと。そのためにはリスクはなるほど伴いますよ、何もやらないよりは。オーダーを待っているよりはリスクはあるけれども、これくらいのことをやらなかったらとても来てもらえない。そういう判断のもとに議会としては了として通ったものですよ。それを考えると、市長としてはその辺どんなふうに考えておられますか。なくてもいい、やれる。こういうことですか。 ○副議長(五賀和雄君) 市長、桜井勝延君。
    ◎市長(桜井勝延君) 私は就任してから早々、2月にも企業訪問をさせていただいておりますし、5月にも同様の訪問をさせていただいております。2月に回れなかった部分については5月も含めて訪問させていただいておりますが、その中で先ほど指摘いただいた南相馬市、事業仕分けをやったんだなと、すごいことだなということも評価をいただいているところなんです。つまり、全国にある意味で発信しているということも考えていただきたいと思っております。訪問した先々で、そのことが話題になりましたし、新たなアクセスが現在のところもあることも事実です。事業仕分け等々についての問い合わせについては、今、全国からあるところでございますので、その点についても議案の提案説明の要旨の中でも申し上げましたけれども、テレビ朝日による鳥越俊太郎さんからの報道でありますとか、読売新聞の全国版に出していただきますとかという形で、我々南相馬をアピールしていただいているということから、企業訪問の際にもそういうごあいさつ、そして会話があったものととらえておりますので、これも一つの我々のトップセールスであるということも頭の中に入れていただければありがたいことでございます。 ○副議長(五賀和雄君) 10番、志賀稔宗君。 ◆10番(志賀稔宗君) いわゆる企業誘致のような仕事をする方のお話を聞いてみますと、行政という意味じゃありませんよ。経済界の中なんかでも、一番やりやすいのは、用地を用意して、さあこれです見てください、どうですかというのが一番ですよね。それができなければ、せめて形になった計画書だけでも持って、こういうものですといって進める。常套手段であって、それもない、何にもない。問い合わせどうだという話になったら、じゃあこれからこっちも出発します。これではまるでお話にならない。こんなふうに私は聞きました。それを思うと、市長はそこのところをわかっておいでなんでしょうけども、いかがなものかという思いがいたします。 こんなことを言うのも何ですけど、私は桜井市長が誕生したとき、一番心配したのはやっぱり企業誘致ですよ。企業誘致に対して、どういう取り組みになっていくのかという思いがいたしました。というのは、市長は頭もいいし、物事を一生懸命やる方だというのは十分わかっていますよ。大甕で特にわかっています。しかし、その進め方、考え方がちょっと玉砕戦法だと思いました。私だって同じですよ。大甕のあの産業廃棄物処分場、私だってよそに行ってもらえるなら行っていただきたいと思っています。今だって思っています。市長と同じです、そういう意味では。だけども、そのやる作戦が裁判に訴えてしまって、反対に負けちゃって、損害賠償を取られて、報酬差し押さえになっちゃってと。あるいは市民の皆さんもそんなになっちゃってという状況をつくり出してしまうというのは、市長だけの責任ではないかもしれませんが、リーダーだったわけでありますから、これで企業誘致といったときに、本当に会社の人が話を聞いてくれるだろうかと心配しました。さっき話になった金場のショッピングセンター。あれだって私は思いますよ。一生懸命、市民に損害をかけてはいかんというので一生懸命やっている。だけども、一生懸命まではわかるけれども、それで開発行為のときにけしからんということで監査請求を出す。そこまではまだいいかもしれない。それが却下されたら、今度は裁判に訴える。自分のところの市長を裁判に訴える。こういう暴挙に出ると。これでは私は正直、企業誘致といったときに本当に聞いてくれるんだろうかと心配していたんです。だから市長が就任されたときにそれが一番でした。ほかのいわば内政的なことは、公平にさえやってもらえるんであれば、それはそこそこ問題ないですよ。 そういうことを考えると、市長の場合、特にこういう計画くらいはしっかりしたものをつくって、それでこれでどうでしょうかと本気になって不退転でやっていただきたいわけですよ。内政大事、既存の企業を一生懸命、これはもちろんですよ。だけれども企業誘致は絶対ですから、これはやっぱりやっていただきたい。そのためには喜んでもらわなくてはならないですよ。議会はお金を使ってもいいからやってと言っているんだから。お金を使わずにやれと言っているんじゃない。ですから、それを考えると、問い合わせが来たらやるなんていう今の考え方ではなくて、9月議会には補正でちゃんと出して、一刻も早くこれを完成させて、これでトップセールスに歩くんだということで検討していただきたいんですが、いかがですか。 ○副議長(五賀和雄君) 市長、桜井勝延君。 ◎市長(桜井勝延君) 私をある意味で評価していただいていることについては、全く感謝を申し上げていますし、同様に、例えば藤倉ゴムさんでありますとか、エプソントヨコムさんについても真摯にしっかりと話し合いができておりますので、そういうこともご承知おきいただければありがたいと思います。 なお、やる気があるとかないとかの問題ではなくて、私は多くの市民の支持を得てこの立場にいるわけでございまして、その市民の生活を守るという視点からすると当然の活動をしてまいるということでございます。 したがいまして、先ほど申し上げた事業仕分けの点につきましても、企業誘致活動についても、現在もやっておりますので、そういうこともご承知おきいただければ幸いだと考えているところでございます。 ○副議長(五賀和雄君) 10番、志賀稔宗君。 ◆10番(志賀稔宗君) やっておられることはわかります。土台づくりをいろいろされていることも認めております。しかし、この企業誘致は譲れません。これは是でも非でも実現していただかなければならないと考えますので、あっちから問い合わせが来たらやるんだなんて。私は9月と言っていますから。9月は駄目、では平成23年度。これだって何にもなかったら平成23年度も駄目でしょう。平成24年度、これだって何にもなかったら駄目なんでしょう。こんなことで大丈夫ですか、この南相馬は。やる気はあるとおっしゃる。やる気はあると思っていますよ、それは。ですから、そういう意味ではその手法として、とにかく9月までには間に合うように何とかして事業を構築する。一歩譲りますから12月まで。どうですか。とにかくそういう心持ちで検討していただきたい。どうですか。 ○副議長(五賀和雄君) 市長、桜井勝延君。 ◎市長(桜井勝延君) 議員の熱意は熱意として非常に感じておりますし、現在、幸いにして今回7月23日から開催される相馬野馬追祭につきましても、今までになく、もう既にいろんな方々からの来訪について問い合わせがございますし、我々のほうでもしっかり対応しているところでございます。あわせて、この中には各種の企業の社長さん方も含めて、新たに南相馬市に来訪したいという問い合わせの中で対応しているところでございますので、あわせてご理解いただければ幸いでございます。 ○副議長(五賀和雄君) 10番、志賀稔宗君。 ◆10番(志賀稔宗君) これ以上は申し上げませんが、とにかく私が申し上げたことは私一人ではありません。25人全員が思っていることは、市長ご案内のとおりでありますから、そういう意味では今のお話ですといろいろ問い合わせが来ていると。だから今一歩のところにいるんだと言いたいんだろうと思いますから、期待していますから。いくら遅くとも、平成23年度でこれができないなんていうことは決して認められない。そういう思いで、9月を目指して頑張っていただくように、まずこれは要請を申し上げます。 次、行きます。中項目(4)、規模拡大農家育成奨励事業補助金についてですが、担い手農家の規模拡大を支援することは、当市の農業振興上、戦略的に極めて重要であります。小項目①、農業振興の重要性を踏まえ、本事業の再構築となりましたけれども、今後どのように取り組んでいかれるのかお伺いいたします。 ○副議長(五賀和雄君) 経済部長。 ◎経済部長(門馬和夫君) 先ほど20番議員にお答えしたとおりでございますけども、今回の事業仕分けの結果を受けての今後の取り組みについては、農業従事者の高齢化や後継者不足などにより、耕作困難となる農地が増加する中、意欲ある農業者への農地の集積、その支援策は重要であるととらえております。また、担い手に対する国の新たな農業施策の方向も見定める必要もありますので、農業関係機関と協議の上、本年度中に新たな制度の構築を図りたいと考えております。 なお、補正につきましては、先ほどご説明申し上げたとおりでございます。 ○副議長(五賀和雄君) 10番、志賀稔宗君。 ◆10番(志賀稔宗君) 本年度中にやるということですけれども、規模拡大ということの重要性について、認識を1点だけお伺いしたいんですが、このごろの農政を取り巻く環境が、従来は特定の農家あるいは農業集団に施策を集中させたりして育てていくという形だったんですが、このごろにきて小さい農家も大事だということで今の戸別所得補償の考え方。こういったことになっておりますけれども、これは生活を守るというふうな点ではもちろんいいわけですが、農業を産業として自立させていくということを考えますと、やはり規模を一定程度規模以上に拡大をさせていくということは絶対要件だと思うんですよね。これは農家のためだけではありません。農家のためというよりか、むしろ農業予算を使うときに農業以外の納税者の皆さんの理解を得る上でも、効率のいい農業をやってもらわないことには困ると。こんな小さい農家ばっかりで効率の悪いことをやられて、農家は大変だからと農業予算、そこに補助金を入れますなんて、これじゃたまらないというのは農家以外の皆さんの考え方ですよ。そういう意味からも、農業界にしてみたらば、やっぱり自立できるような農業を育成していかないと、これはやっぱり大切な課題だと思うんです。いつの時代も変わらない。 そういう観点から言いますと、今回これがバッテンになったというのも、私は意外な印象を受けたんですけど、極めて大事であると。したがって、内容を一新するということですけれども、私が申し上げたような線に沿っての改善を考えていただきたいと思うわけですが、見解をお伺いしたいと思います。 ○副議長(五賀和雄君) 経済部長。 ◎経済部長(門馬和夫君) 今般の国の品目横断の取り組みから、新たな所得補償制度への転換といいますか、今年から新たな展開をされております。その中で、議員がおっしゃるように、今までは担い手農家、認定農業者を中心とした施策の重点化であったわけですけども、今般は意欲のある農業者ということで、その担い手は担い手としながら、さらにその規模を問わず、規模の小さい人にも意欲がある方には中心になっていただくということで裾野が広がった政策展開となっております。ただ、その中でも従来の担い手についての重要性は変わらないと国の施策の中でも明記されております。私どもも基本的に担い手等の重要性は変わらないと考えております。 一方で、今回の規模拡大農家育成奨励事業につきましては、どちらかというと担い手というか、規模拡大する受け手側だけの視点の受けとめられ方をしたのかというのも実は私どもでございます。と言いますのは、こういった担い手農家は地域に必要なんだということの説明を私どもはしなければならないと思います。ですから担い手にメリットがあるばかりでなくて、こういった集積をすることにより、地域としてメリットがあるのかないのか。あるいはそこの重要性がどうなのかということを、これから例えば農業委員会、JA等々とどんな姿にすれば担い手も良くなる。そしてお願いする人も良くなる。地域として良くなるのか。どういった仕組みがいいのかというのをご相談したいということで、今年度新たな制度の構築を図りたいということでございます。 ○副議長(五賀和雄君) 10番、志賀稔宗君。 ◆10番(志賀稔宗君) 次に、中項目(5)、市単土地改良事業補助金についてお伺いをいたします。 小項目①、事業仕分けを受けて、今後の取り組みについてお伺いいたします。 ○副議長(五賀和雄君) 経済部長。 ◎経済部長(門馬和夫君) 事業仕分けの結果を受けての今後の取り組みについては、現在の市単独土地改良事業補助金は、かんがい排水事業、ため池整備事業、客土事業、農地農業用施設の災害復旧事業など8つのメニューがあります。今回、仕分けの中で受益者負担とすべき等の意見を受けまして、まず大きくは私有地での本来農業者がみずから営農でお願いすべき工種については、他の融資制度等もございますので廃止をするということ。一方で、ため池だとか排水路等の公有地に設置された公共性の高い施設の修繕等に関しては、基本的に従来どおり公費で見ることが必要だということで、補助するという方向での年度内の要綱の見直しをしていきたいと思います。 なお、これにつきましても今回補正にお願いしておりますが、今年度の今ございますもろもろの修繕要望等については補正でお願いしておりまして、対応できるものと考えております。 ○副議長(五賀和雄君) 10番、志賀稔宗君。 ◆10番(志賀稔宗君) ただいま答弁のありました公共性の高いため池ですとか、農道ですとか、用排水路等を公費の助成をもってという考え方は理解も得やすいですし、全くそのとおりでして、それは何も農業者のものではないわけでありますから、そういう意味では基本的には公費をもって整備をしていく、維持修繕をしていくというのが、むしろ自然、当然なのかと。そこでただ農業者は専らそれを活用しますから、そういう意味での若干の負担も伴うとか、利用料も伴うとかいう姿になっていくべきなのかという考えを持っております。今の答弁でもそれはわかってもらっているようですからまずまずなんですが。 もう一つ大事なのは、本来農家が自分でやるべきだという私有地への投資について、これまで補助制度をやってきたということは、市としてもあるいは議会としても農業振興という観点からの共通認識でもって了としてやってきたわけです。その根底には、こういうことがあると思いますね。なるほど私の財産であるからして、それは私の力でやりなさいというのはもちろんの話だけれども、大原則ですけれども、いかんせん農業という仕事、業がなかなか自力でやれないという状況は言うまでもありませんよね。前にも話に出ましたけど、今、稲作の労賃が、労働者の最低賃金にはるかに満たない。今、最低賃金は時給で700、800円ぐらいでしょうか。これにはるかに満たないくらいの労働報酬にしかならないという今の現実なんです。こういう中で、だけども農業は採算割れしているからってやらなくていいとか、本市のここの田んぼは採算悪いからやらなくてもいいとか、畑はやらなくてもいい、そんなわけにいかないでしょう。やっぱりそれはそれで維持していかなくてはいけないし。そういうためには、やっぱり公費で手伝ってでも生産性が上がるような、ちゃんと使えるような田んぼにして、そこで暮らしも立ててもらうし、税金もちゃんと払ってもらって市に還元をしてもらうということが、ちゃんと共通認識としてあったと思うんですよ。これは農業だけではありませんよ。商業だって同じようなことが若干ありましょう。あるいは工業なんかにおいては、全くやっているでしょう。やっていますね、工場に対するそういうこととか。考えてみれば、それだって本当は自前でやるべきところだけれども考えるわけですよ。そういう同じようなことがあるので、これまでも継続をしてきたことから考えると、簡単に、単純に、今回事業仕分けでそれは自分でやるべきだという判定が出たのではい、やめますというのは、これはいかがなものかと思います。十分に今、私が申し上げたようなことを吟味する必要があってしかるべきではないかと考えますがいかがですか、見解は。 ○副議長(五賀和雄君) 経済部長。 ◎経済部長(門馬和夫君) 私は農業のほうの担当部長としては、今おっしゃる議員のご意見についてはそのとおりという面が多数ございます。 一方で、ただ全体的に公平に見ますと、例えば私有地については大規模のものについては圃場整備等の一定の支援制度があります。さらには、災害ですね、万が一の場合は田んぼ等でも個人の所有であっても補助の対象になって復元ができるようにというようなセーフティーといいますか、最低限のものは今回でも残します。さらには、一方で担い手を中心とした貸付制度等々もございます。ということでおっしゃるように、農地そのものは個人の云々ばかりではなくて国土保全という面もございますので、そういう意味ではいろんなセーフティーネットとか、経営上のいろんな支援ということでかなり支援しているという側面もございます。さらには今般国の戸別所得補償制度という中で、農業をつくる方、広く薄くでございますけれども、1万5千円の所得補償というような制度も出てまいりました。こうしたこと全般を受けますと、やはり事業仕分けの意見といいますか、そういったことも踏まえますと、全体の中で市の予算全体がどんどんと農業にばっかりお金をつぎ込めるような状態ではないということも踏まえますと、重点的なものにシフトしていくのも必要なのかということで、方向としては、先ほど申し上げましたように小規模の通常のものについては、当面個人の貸付制度等で頑張っていただくのが一つの方向かというようなことでとらえてるということでございます。 ○副議長(五賀和雄君) 10番、志賀稔宗君。 ◆10番(志賀稔宗君) もう少し申し上げたい気持ちはありますけども、今回はどうしてそんなに結論が早いんですか、この件だけは。今回もろもろ事業仕分けもいろいろ出されていますけれども、それこそ来年になんていうのもありましたし、いつになるかわからないような先ほどの話もありましたけれども、農業の今の件については随分早いんですけれども、それは内部としてもそういう方向になってきたということ、実はなっていたんだとこういう経過があっての話ですか。あるいは特別な何かがあるんでしょうか。 ○副議長(五賀和雄君) 経済部長。 ◎経済部長(門馬和夫君) 背景としては、今回の国の戸別所得補償制度等の動向というのもございます。ただ、先ほど申し上げましたように、基本的にこういった方向で考えておりますが、一方で先ほどの規模拡大もございましたけども、国の制度がどうなるかというようなことも見極める必要があると思います。あるいは、これらも含めての農協、あるいは地域の農業の関係者、それらについても耳を傾けながら年度内に何とか制度構築をしたいと考えております。 ○副議長(五賀和雄君) 10番、志賀稔宗君。 ◆10番(志賀稔宗君) 次に、大項目2防災対策の充実について伺います。中項目(1)として水害に強いまちづくりについて。ゲリラ豪雨など近年の異常気象により、水害の危険性が増大しておりますが、河川や排水路等の整備状況の現状をどのように認識しておられるのかお伺いいたします。 ○議長(小林チイさん) 建設部長。 ◎建設部長(大橋功君) 雨水排水施設については、浸水被害箇所を優先に整備を進めておりますが、地形的な問題や未整備箇所があるため、浸水被害が発生している状況にあります。今後幹線排水路の整備をするとともに、放流先となる河川管理者の福島県等に対し、河川の整備促進を要望しながら排水対策を進めていく考えでございます。 ○副議長(五賀和雄君) 10番、志賀稔宗君。 ◆10番(志賀稔宗君) 私は、さらに安心安全の体制をつくっていくという観点から今お話がありましたような大きい河川とか排水路等の整備を、これは一方では計画的に進めていくということとあわせて、個人的なと言うんでしょうか、あるいは小さい規模と言うんでしょうか、そういった場所における水害対策、水害に強い態勢づくり、こういったことを進めていく必要があるというふうにこれからの方向性として考えておりますけれども、この点いかがでしょうか。 ○議長(小林チイさん) 建設部長。 ◎建設部長(大橋功君) 確かに小さな水路等もだんだん増えていけば流量も多くなってきます。そういうことから、まず下流をしっかり整備していかないと、受け皿がないとどうしても上流とか小さなところを整備しても途中でやっぱり被害が生じてしまうということになりますので、まずは大もとの河川整備、それにその河川までつなぐ幹線排水路、そして日常的に生活排水路という小さい側溝、そういったところを順次整備を進めていく必要があると思います。ただ部分的には小さくてもやはりそこが改修しないとどうしても日常生活、あるいは雨水排水に対応できない部分がありますので、そういった場所は場合に応じて対応していくということで考えております。 ○副議長(五賀和雄君) 10番、志賀稔宗君。 ◆10番(志賀稔宗君) もう一つ、水害に強いという観点から言いますと、浸水被害ともう一つは土砂災害、大雨、地震、これらにより裏山が崩れて心配されると。こういった対応策も重要の度を増していると考えております。 そういう観点から、土砂崩れ等による土砂撤去に対する補助制度が創設をされました。このような制度をさらに進めて、小項目②補助制度のさらなる充実の考え方について、個人所有地の崖崩れ等の防止対策についても助成する考え方、これについて見解をお伺いしたいと思います。 ○議長(小林チイさん) 建設部長。 ◎建設部長(大橋功君) 現在の補助制度は生活再建のための住宅地内における土砂災害に対する最小限の支援制度であります。 また、背後地が農地であれば農地災害の支援制度があり、急傾斜地や崖地に指定されていればそれらの制度は適用されます。 したがいまして、昨今の財政状況を勘案しますと、現状ではさらなる支援制度はなかなか困難な状況にあると考えます。 ○副議長(五賀和雄君) 10番、志賀稔宗君。 ◆10番(志賀稔宗君) 今お話がありました急傾斜地の指定ですとか、そういったことになれば公費でもっての裏山の対策、こういったことがなされるという制度があるということでして、何軒か連反してないといかんとかこういう条件がいろいろあるわけですね。額の大きさがどうのとか、そういう意味でたまたまそこに該当する方は、そこに住んでいる方は救われますね、そういう意味で。しかし、そうでない方ですが、財力のある方は、お金のある人は自分の家を守るわけですから、自分でやるわけですから、それはそれでいいんですけれども、なかなか自分でもやれないと。年輩の方のひとり暮らし、ふたり暮らし等々いろんな条件があって、雨が降るたびにじわりじわりとなっているけれども、どうにもならなくていると。何とかこういったところに後押しをしてもらう方法はないのかとこういう相談を我々は受けるわけですけれども、それを考えると、今の答弁ですと財政的にそんなことはできないというお話ですが、考えてみたらごっそり崩れてしまってやられれば、これは何とか手伝ってやるしかないですから、そういうことも考えれば、崩れる前に若干手伝ってでも崩れさせないことができればいろいろ方策もあるのではないですか。ただ、予算がないからできないということではなくて、研究するだけの必要性、価値はあるとこう考えます。いかがですか。 ○議長(小林チイさん) 建設部長。 ◎建設部長(大橋功君) 大変お気持ちはこちらでも理解してまして、南相馬市の土砂災害関係の調査があるんです。地滑りの危険箇所が市内には150カ所ほどあります。現在、土砂災害警戒区域というのを指定していまして、その中に市全体で25カ所、さらに特別警戒区域、これはもっと危険な所になりますけど、これがまた24カ所ほどあります。そういったことからある程度優先順位を決めながら整備していかないと、全部一緒には行けないということがあります。現在も小高地区ご存じだと思いますけど、耳谷地区、それから大井地区の要望をしながら整備を進めておりまして、やはりそういったところから、本当に人家連担、さらには危険箇所を優先しながらやっていかないと、なかなか容易に進んでいかないというところもあります。 そういうことでありますので、あと事前にそういう危険箇所があれば市のほうに相談なさるとか、あるいは自己防衛ということになると思いますけど、そういったことでの対応をしていただく以外に今のところないなと考えております。 ○副議長(五賀和雄君) 10番、志賀稔宗君。 ◆10番(志賀稔宗君) ぜひ今言う優先順位があることはもちろんですけれども、私が申し上げたような箇所もあちこち点在をいたしております。 したがいまして、今は自助努力で土のうをやったりで何とかふさいでいますけれども、これから本当に異常気象が当たり前になってくれば、そういうところだって必ずやられるところが出てまいります。したがって、次の段階として調査の手を広げてそういったところもリストアップしていってとらえておくと。そしてしかるべき時期にはしかるべき制度も構築していくというふうな検討に入っていく。そういうふうな考えがあるかどうかお伺いをしておきたい。 ○議長(小林チイさん) 建設部長。 ◎建設部長(大橋功君) 先ほど言った箇所数が多すぎてなかなか県事業で今やっていただいております。年間の予算もそれなりに組みながらやっておりますので、順次計画的に進めていただくように要望をしてまいります。 一方で、崖地に指定されれば、そこから移転をしていただくような誘導もしております。そういった場合の貸付制度もあります。ただ、なかなか家を引っ越していくというのは、住んでいる方にとっては容易ではないと思いますけど、そういう制度も家の建てかえ時期とかそういった時期にはぜひ提供をいただいて、安全なところに住んでいただくという誘導もしていきたいと考えます。 ○副議長(五賀和雄君) これをもって志賀稔宗君の質問を終わります。 暫時休憩をいたします。                     午後4時10分 休  憩                     午後4時26分 再  開 ○副議長(五賀和雄君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 ここで議事の進行上、あらかじめ会議時間の延長を行います。                              (午後4時26分) ○副議長(五賀和雄君) 一般質問を続行いたします。 6番、今村裕君の質問を許します。 6番、今村裕君。          (6番 今村 裕君 登  壇) ◆6番(今村裕君) 市長就任以来3日しかお休みがないということで、今議会初日からだいぶ座っているお姿に覇気が感じられないような、声のトーンがダウンしているような感じがございますが、きょうの私の質問で一般質問は最後でありますので、元気いっぱい質問をさせていただきますので、さわやかなご答弁をお願いしたいと思います。 まず、大項目1番、市長公約及び政治姿勢についてです。中項目(1)平成22年度予算編成について。小項目①政策予算編成過程と留意した点及び感想についてでございます。 平成22年度の政策予算、肉付け予算の編成過程において特に留意した点と予算編成を終えた率直な感想をお尋ねいたします。 ○副議長(五賀和雄君) 市長、桜井勝延君。 ◎市長(桜井勝延君) 肉付け予算として政策予算を追加計上した6月補正予算については、市民目線によるムリ・ムダ・ムラを排除するために実施した事業仕分け、結果を踏まえて予算とすることを基本に編成いたしたところでございます。これらの結果、市民の意見の反映による予算編成の透明性の確保、予算の規模の適正化、プライマリーバランスの確保などに対応できたことから、より健全性の高い予算編成ができたものと評価しているところでございます。 ○副議長(五賀和雄君) 6番、今村裕君。 ◆6番(今村裕君) 市長公約を実現するための予算編成に向けて、各担当部署に出した指示の内容はどういったものがあったのかお尋ねいたします。 ○副議長(五賀和雄君) 市長、桜井勝延君。 ◎市長(桜井勝延君) 3月予算編成のときもそういう意味ではマニフェストというか、公約の中の問題もありましたけれども、所管に対しては今回の事業仕分けに向けてもしっかりと市民目線による対応をするようにという形での指示を出したところでございます。 ○副議長(五賀和雄君) 6番、今村裕君。 ◆6番(今村裕君) 小項目の②番、マニフェストをどう反映したかについてでありますが、政策予算の中でどのように反映されたのか、市長としてその結果をどうとらえていらっしゃるのかお伺いいたします。 ○副議長(五賀和雄君) 市長、桜井勝延君。 ◎市長(桜井勝延君) 6月補正予算におけるマニフェストの反映につきましては、先のご答弁でも申し上げてまいりましたけれども、中学生までの医療費の無料化に向けた段階的な対応、現時点で対応可能な事業については予算化を図ったところでございます。 マニフェストにつきましては、今後、実現に向けた積極的な取り組みや、適正な進行管理により一層のスピード感をもって対応していく考えでございます。 なお、3月予算の際も皆さんのご議決をいただいたわけでありますけれども、マニフェストに掲げました都市計画税の廃止でありますとか、ご理解を賜って執行したところでございます。 ○副議長(五賀和雄君) 6番、今村裕君。 ◆6番(今村裕君) 3月議会等での市長発言をここで要約させていただきますと、各種事業は規模縮小、見直しての意向が強いようでございました。 また、市長公約は50項目ほどあったわけでありますが、その具体策をただしたところ、市長答弁は検討するよう指示した、これから検討するなどの回答ばかりで、市長の考えている具体的な内容が全く見えない。どうも選挙に当たって政策項目だけは出したけれども、内容は考えていないのが実態なのかと思ってしまいますということを指摘してきた経過がございます。 前回は、就任後1カ月余りということもありましたので、あえて突っ込んだ質問を避けたわけでありますが、就任後まもなく半年がたとうとしている今、各議員からの質問に対し、例えば中学校までの医療費の無料化は段階的に対応する。あるいは1千万円を上限とする無担保無利子の融資制度は協議中、あるいは9月まで具現化するとの答弁、ならば総合周産期医療センターなどその他の公約は一体どう検討し、今後どうするおつもりなのか。3月議会で市債100億円削減の具体策を示してほしいとの質問もしたわけでありますが、これに対しては景気対策を考慮する。市民生活に影響を及ばさないようにする。今のところ具体策はないが、今後計画をつくって提示すると市長は言っておりました。この段階では誰しも4年間でのこの計画が示されると思っていたわけでありますが、その上で、6月補正に向けて事業仕分けをする中で、どこまで可能なのかも含めて皆さんにお示ししたいと答弁なさってございました。 さらに私は、具体的な削減額であるとか、収入増加見込額などをどの程度と試算され、4年間でどう改善していくのか。年次計画や年度ごとの削減額、工程表も示してくださいと申し上げました。そして今回、全員協議会で出てきたのは、中長期の目標のイメージでございました。4年間で100億円というものが10年計画にすり変わり、この示されたイメージ図には平成26年、平成31年の枠には数値が入っていないんです。平成26年には市長の任期が切れるわけでありますし、平成31年に誰が市長になっているかわかりません。市長のおっしゃるこの4年間で100億円減らすという公約は一体なんだったのか。 結局、4年間で市債100億円減の初年度の削減額はほぼゼロであります。実質無理ということを、この公約自体何の財源的な裏付けや見通しもないまま掲げたものだったということを市長はお認めになりますか。 ○副議長(五賀和雄君) 市長、桜井勝延君。 ◎市長(桜井勝延君) あくまでも計画については先ほど答弁しましたとおり、9月までに精査して示してまいります。 今のおただしの点については、たぶん100億円の点がメーンだったのかと思いますが、あくまでも4年後にそういうことを目指した計画をつくってまいるということでございますので、ご理解を賜りたいと思っているところでございます。 ○副議長(五賀和雄君) 6番、今村裕君。 ◆6番(今村裕君) 市長は、記者会見で数値の達成をあきらめたわけではないが、数字を目標とすることが公約だ。方向性は全く変わっていない。だから公約違反には当たらないとおっしゃったんですけども、こういうのを世間では言い逃れ、詭弁というんです。経常収支比率93.2%を85%にするということも同様であります。私は、一気に改善しようとすると、市の支出削減によって市民に大きな痛みが出ますと指摘をしたら、そのとおりになるでしょう。ここは一つ公約すべての総点検をして何ができるかできないか。あるいはできそうもないのかを精査すべきではないんですか。 今後、何か公約に絡んで不可能な事態に陥ったときに、今回のような責任逃れというか、問題先送りというんでしょうか、こういった答弁を聞かされたのではたまったものではないんです。桜井さんのらしさというのは一体どこに行っちゃったんでしょう。公約のほぼ、これからですけども、4年間と言っていますけども、結果的に無理なような公約、それをちょっとした言い逃れのような、問題の先送りのような発言をなさる。墓穴という言葉があるとおり、格好のいいことを打ち上げたのはいいのだけども、財源の精査も分析もちょっといい加減だったのかと。 つまり、マニフェストは単なる願望だったというわけでございます。市民の方々にも見透かされてしまいますよ。新市長誕生の期待は非常に大きかったわけでありますが、このままではそっぽを向かれるスピードも加速するということを肝に銘ずるべきだと思います。3月議会で財政状況等を勘案しながら事業仕分けの中で計画の見直しを図っていくと市長は答弁なさったんです。でも反映できていないではないですか。総合計画も尊重する。100億円も削減する。経常収支比率85%も両立させると答弁したときに、本当にできるんですかと私が言ったときに、公約を踏まえて対応してまいりますので、総合計画の実施計画の見直しは必要と考えていると答弁なさいました。結果はどうか。今言ったとおり、中長期財政計画に記してあるとおり見直しが必要になった。事実上無理ということなんでしょう。いたずらに時間稼ぎをして傷口を広げて、政治不信につながる前に、あるいはそもそも市長公約はその実現のための財源的な裏付けや年次計画等は全く置き去りにして掲げてきたと素直にお認めになって4年間ではできませんでしたと、市長おっしゃってくださいよ。 ○副議長(五賀和雄君) 市長、桜井勝延君。 ◎市長(桜井勝延君) 先ほども答弁申し上げましたけれども、2月議会において就任10日後、臨時議会を開かせていただいて、50%給料カットし、議会の皆さんにはさらに退職金までカットしろという助言のもとでご議決をいただいた。結果して、きょうの福島民報新聞に載っているように、私の給料は県内で最下位、議会の皆さんの期末手当以下の期末手当でしかない。そういう中で削減を図ってきていることも事実でございますので、ご理解を賜りたいと思ってございます。これも私の公約の一つでございます。4年間の問題についての見通しについては、今始まったばかりでございますし、先ほど都市計画税の問題についてもお話し申し上げましたし、ガラス張りの市長室についても達成してきておりますし、同様に機構改革にしても達成しております。13番議員からおただしのブランド化等の問題についても今進行しているところでございますので、改めてそういうことを見守っていただければありがたいと考えているところでございます。 ○副議長(五賀和雄君) 6番、今村裕君。 ◆6番(今村裕君) たまたま政経東北という月刊誌ですか、事業仕分けの取材の中で、市長はこう言っているんです。選挙公約とは言え、事業仕分けをする事に対して職員はかなり反発したのではないですかという質問に対して、「それはもう」とここで(苦笑)と書いてあるんです。「しかし、いくら職員が反発しても、私は選挙を通じて市民と約束したわけで、それを実行しなければ約束違反になってしまう。たとえ職員から嫌われても市民との約束は守る。これが私のスタンスです」と答えているんです。それならマニフェストでわざわざ赤い字でマニフェストをまだ持っていますよ、これ。赤い字で太字にして、4年間で100億円削減する。強調してまで書かれたものですね。経常収支比率85%、4年間でやるとおっしゃってくださいよ。 ○副議長(五賀和雄君) 市長、桜井勝延君。 ◎市長(桜井勝延君) 先ほどから、総務企画部長答弁にもありますように、それをしっかりとした目標として計画も出していきますし、進行管理も進めてまいります。 その中で、私は議会の皆さんを初め市民の皆さんに対しては、事業はすべてゼロベースから見直ししてまいりますということもうたってございますので、その点もしっかりとご認識いただきながら、ご理解いただければ幸いと考えているところでございます。 ○副議長(五賀和雄君) 6番、今村裕君。 ◆6番(今村裕君) 念のためお尋ねしますが、このマニフェストはどなたがおつくりになったんですか。 ○副議長(五賀和雄君) 市長、桜井勝延君。 ◎市長(桜井勝延君) 私個人でつくったわけではございませんし、我々が政策、協調しながら立案してきたものでございますので、ご理解を賜りたいと考えているところでございます。 ○副議長(五賀和雄君) 6番、今村裕君。 ◆6番(今村裕君) 何人かで政策の議論をしながらつくったと。要はそれを公約として掲げて選挙を戦い信託を受けたんですよ、桜井市長は。この公約が実現できなかったときの結果責任は市長にあるとの認識でよろしいですか。 ○副議長(五賀和雄君) 市長、桜井勝延君。 ◎市長(桜井勝延君) 私をここまで導いてくれた多くの市民の方々の意見を拝聴しながらここに立っているわけでございますので、このことも含めて今後地域懇談会等々で、さまざまな市民と懇談しながら現状をしっかりと伝え、そして市民の意見を拝聴して、事業展開に当たっていく所存でございます。 ○副議長(五賀和雄君) 6番、今村裕君。 ◆6番(今村裕君) 中項目の(2)番、まちづくりを進める上での基本的な考え方について。再質問から入らせていただきます。実際、合併に対する市民の声が合併は失敗だった。不満解消に向けてこういった声に対して市長は努力すると答弁してきたんですよ。私は分権分散、対等合併、そして何といっても3区の一体性の確保が急務と考えているんです。南相馬は一つなんです。何とか小高とか鹿島とかと地域のエゴというと語弊があるかも知れませんけれども、そういう地域性を重んじるようなことを少し解消してほしいと。市長も市民の声を把握しながら整備計画に当たっていくと答弁なさっているんです。具体策についてお尋ねいたします。 ○副議長(五賀和雄君) 市長、桜井勝延君。 ◎市長(桜井勝延君) 合併後の3区の市民サービスでありますとか、インフラ整備でありますとか、確実に向上してきたと考えてございます。依然として合併に対する不満があることも事実でございます。 こういう問題につきましては、先ほど鹿島区においても懇談会を開催した折に意見が出ておりますので、しっかりと地域懇談会等を通じて市民との対話を通じながら、ご理解を賜りながら事業展開に当たってまいりたいと考えているところでございます。 ○副議長(五賀和雄君) 6番、今村裕君。 ◆6番(今村裕君) では、小項目の②、地域協議会のあり方についても再質問から入らせていただきます。 地域協議会の委員の方々とお話しさせてもらいましたら、我々には何の権限もないんだと嘆いていた方がいらっしゃったんです。今回市長が実施した地域協議会公募委員も心配していたとおり、市長が言う市民の声をより多く取り入れられるように公募を8人にしたという思惑とは裏腹に、各区で応募が定員に満たなかった。今は充足されていますけれども、つまり市民の士気、関心は高くないというのが現実でございます。 今後、地域協議会をどう位置づけ、展開していくおつもりなのかお尋ねいたします。 ○副議長(五賀和雄君) 総務企画部長。 ◎総務企画部長(星義弘君) 本市は、旧3市町による合併に際しまして、合併後もそれぞれの地域の自主性を尊重する地域分権分散型の合併を目指しまして、地域の特性を残す、生かす、さらには伸ばす合併。地域が互いに補完しあい、貢献しあう、地域間ネットワーク型の合併を目指すことを基本理念に掲げておりまして、それを具現化するために地域自治区制度を採用して、地域協議会を設置いたしました。このことを踏まえまして、地域協議会の自主性が尊重され、自治区の皆さんの声を市政に反映させる重要な機関としての役割を担っていると考えますので、今後とも自治意識を高め、地域協議会の活性化に向け推進をしていきたいと考えているところでございます。 ○副議長(五賀和雄君) 6番、今村裕君。 ◆6番(今村裕君) 小項目の③番に移ります。住んでみたい魅力あるまちづくりの具体策についてでございます。 人口減少の歯止め策、税収の落ち込み、財源確保、雇用対策等々の質問に、住んでみたいと思われる魅力あるまちづくりを実現すると答弁してございましたが、その後何がしか動きがあったか、あるいは具体策についてお尋ねいたします。 ○副議長(五賀和雄君) 総務企画部長。 ◎総務企画部長(星義弘君) 住んでみたい魅力あるまちづくりには、少子高齢化対策や雇用対策、都市環境の整備、医療体制や教育の充実など、さまざまな分野の施策を総合的に展開し、安心して住み続けられることが肝要であり、総合計画の諸政策を効果的・効率的に推進していくことが住みやすい、住んでみたいと思われる魅力あるまちづくりにつながると考えております。 具体的には、総合計画実施計画に掲げた事業を基本と考えておりますが、選挙公約に掲げた中学生の医療費の無料化、地元企業の支援を図るための無担保無利子の融資制度、空き店舗対策などの事業も魅力を高めるための重要な施策の一つであると考えておりますので、今後、事業を構築し、順次実施していく考えでございます。 ○副議長(五賀和雄君) 6番、今村裕君。 ◆6番(今村裕君) 中項目の(3)番、副市長人事についてに移ります。 これまでの経過と人選について現在どうなっているかお尋ねいたします。 ○副議長(五賀和雄君) 市長、桜井勝延君。 ◎市長(桜井勝延君) 副市長は、今欠員になっているわけですけれども、現在として今の段階の判断としては、必要になった場合には議会の皆さん方とご相談しながら提案をしてまいりたいと考えているところでございます。 ○副議長(五賀和雄君) 6番、今村裕君。
    ◆6番(今村裕君) 5月30日付の福島民友の記事に、6月、9月の提案は考えておらず、最終的な判断はしていない。さらに副市長を置かないことが財政面、あるいは行政効率の面からどうなのか検討したいと答えていらっしゃるようでありますが、一方で、3月議会での副市長人事に関する私の質問に対して、市長は議員も市長の公務がどれだけ多忙であるかなってみればわかるとおっしゃっていました。だから副市長は必要なんだと言わんばかりのような発言がございました。裏を返せば、市長になって失敗した、こんなに忙しいとは思わなかった。給料50%カットなんてしなければ良かったと思っているのかと受けとめた市民もいらっしゃったようでございます。なぜなら、あなたは前市長の重責や、多忙を極める職務に目を向けることなく、時に問責決議案、そして不信任案にも賛同し、前市長の政治姿勢を批判し続けてきたからであります。それを棚に上げて、いざ自分がなったら、あなたもなってみたらわかるなんて言うのはいかがなものかと。なって初めて前市長の苦労もわかったんでしょうか。市長になって失敗したと思っていらっしゃるんでしょうか。 ○副議長(五賀和雄君) 市長、桜井勝延君。 ◎市長(桜井勝延君) 議員のおただしのような、多忙な日程であったことは推察していただければありがたいと考えてございます。 皆さんのご理解をいただきながら3月議会で予算を認めていただきましたし、その後のこの6月議会に向けてさまざまな形で対応してきたところでございます。その中では、先ほどの答弁にも申し上げましたとおり、副市長を置かない状況でも対応できるという現状もございます。さまざまな状況を考えながら提案の必要性があれば提案してまいりますが、これもまた先ほどの答弁で申し上げましたけれども、私の給料削減と副市長を置かないことによる財政的な効果も間違いなくございますので、それは市民サービスにしっかりと還元できるものと考えてございます。 ○副議長(五賀和雄君) 6番、今村裕君。 ◆6番(今村裕君) ある意味では、この副市長の給料も50%カットにしてしまったことがネックになっているのかと市長はお考えなのかと思うんです。給料、退職金の50%カットは市長だけに戻すという考えも含んでの、この記者会見での発言だったんでしょうか。 ○副議長(五賀和雄君) 市長、桜井勝延君。 ◎市長(桜井勝延君) 福島民友新聞の報道は先に答弁申し上げましたとおりでございますが、この新聞記事からも多くの読者の方々は南相馬市の取り組みの努力を理解していただけるものと考えてございますので、この方向性を持ちながらも私はしっかりと今後とも皆さんとご相談を申し上げながら対応してまいりたいと考えてございます。 ○副議長(五賀和雄君) 6番、今村裕君。 ◆6番(今村裕君) では、中項目の(4)番、職員との信頼関係構築及びスキルアップ策について、その基本的な考え方についてお尋ねいたします。 ○副議長(五賀和雄君) 市長、桜井勝延君。 ◎市長(桜井勝延君) 私は、職員との信頼関係を構築すること。会話、コミュニケーションを持つことが非常に大切だと考えてございます。定期的な経営者会議の開催でありますとか、職場を毎日訪問するでありますとか、日ごろから職員と対話できるような機会をつくってきてございます。情報の共有も行ってきているところでございます。 また、職員のスキルアップ策につきましては、職員個々の魅力の向上と向上心を引き出すために人材育成の能力開発が必要と考えておりまして、これも民間企業との連携でありますとか、民間企業への職員派遣交流も含めながら、新たな研修メニューを展開して、職員の能力開発のために努めてまいりたいと考えてございます。 ○副議長(五賀和雄君) 6番、今村裕君。 ◆6番(今村裕君) 市長は、財界ふくしまの取材で、「今の幹部職員は市民のための奉仕者としての意識、使命感に欠けている。市民の税金から高額の報酬を受けているんだから、それに見合った仕事をしてほしい」と答えておりましたけれども、私3月議会でこれは言い過ぎじゃないですかとただしたところ、「私の給料よりも管理職のほうが高い。だからああいう発言をしたんだ」やの答弁をしたわけでありますが、今もそのご認識に変わりないですか。 ○副議長(五賀和雄君) 市長、桜井勝延君。 ◎市長(桜井勝延君) 職員の方々にも私の行動、そして交渉、毎日の公務に対する取り組みというものは理解をしていただいていると考えてございます。事あるたびに、市民の奉仕者としての自覚を持って働くようにといいうことを常日ごろ命じておりますので、その方向性で職員は理解をしていると考えてございます。 ○副議長(五賀和雄君) 6番、今村裕君。 ◆6番(今村裕君) 市長給料の50%カットというのは、誰かに言われたからやったのではなくて、みずから公約として掲げて実行したわけで、そのことを理由に私より給料が高いとか、見合った仕事をしていないやの発言は本末転倒ではないかと思いますがいかがでしょうか。 ○副議長(五賀和雄君) 市長、桜井勝延君。 ◎市長(桜井勝延君) あくまでも職員の皆さんには、職員定数を削減していることからくる職務上のきつさ、これを自覚していただいていると思ってございます。 しかしながら、職員もその中でしっかり仕事量を把握しながら対応してきていると思っておりますので、私はそういう理解で今進んでいるということもまた理解していただければありがたいと思ってございます。 ○副議長(五賀和雄君) 6番、今村裕君。 ◆6番(今村裕君) そういう市長のご認識のもとで、幹部職員を初めとする全職員の方々の信頼関係をどう構築なさるのかと思うんです。何か市長は、もうちょっとやわらかく表現なさればいいんだけども、私と一緒でずばっとものを言ってしまうからこういうことが雑誌に載ったりするんだと思うんですけど。情報の共有とか、一般職員を含めた全職員の教育、スキルアップ策、今後またさらにどういう意識づけを持って図っていくのか、再度お尋ねしたいと思います。 ○副議長(五賀和雄君) 市長、桜井勝延君。 ◎市長(桜井勝延君) 既に職員研修についてもメニューを組んでおりまして、グレードの高い自治体経験者でありますとか、品質向上に向けた取り組みでありますとか、職員研修を逐次進めてまいる所存でございます。 ○副議長(五賀和雄君) 6番、今村裕君。 ◆6番(今村裕君) 中項目の(5)番、事業仕分けについてに移ります。 小項目①事業仕分けの目的であります。3月議会で必要性、優先性、優先順位等を勘案しながら仕分け作業に当たっていただきたい旨の答弁があり、2日間にわたり60項目の仕分けを実施しました。市長は冒頭、削減ありきではないやの発言があったんですが、一方では、ムリ・ムダ・ムラを排除するんだと明記してあったんです。でも今議会においては、いつの間にか職員の意識改革が前面に出てきたんです。真の目的は何だったのか改めてお伺いします。 ○副議長(五賀和雄君) 市長公室長。 ◎市長公室長(大谷和夫君) 事業仕分けの目的については何度も答弁しておりますが、今回の事業仕分けは市民の目線により議論し、行政のムリ・ムダ・ムラを排除するとともに、行政の説明責任の明確化と職員意識のさらなる向上を図るために実施いたしました。 国の事業仕分けでは、あらかじめ削減目標額を掲げておりましたが、本市の事業仕分けでは事業そのものが必要なのか。あるいは内容を改善すべきなのか。現状どおり実施すべきなのかについて一般市民の目線で評価判定していただこうとしたものです。 そして市は、その判定結果を尊重しながら対応方針を決定し、適切な予算を6月補正に計上するという流れで進めてまいりました。これによって、市民の行政への参加意識を醸成するとともに、職員のスキルアップを目指したということになっております。 ○副議長(五賀和雄君) 6番、今村裕君。 ◆6番(今村裕君) 事業仕分けというのは本来ムリ・ムダ・ムラを検証して、予算を削減するというのが主たる目的ではないんですか。だから提案理由の説明、議会初日の説明でも要旨の中にわざわざ3,908万7千円の削減効果があったと書いてあったんでしょう。今月発売の業界誌に意識改革のねらいの事業仕分けとの記事が掲載されていたんだけれども、実は真の目的はそこにあったんですか。 ○副議長(五賀和雄君) 市長公室長。 ◎市長公室長(大谷和夫君) 今回の事業仕分けについての目標というか、目的でありますが、これは何度もお答えしているとおりにムリ・ムダ・ムラを市民目線で省くということ。それから、事業を担当する職員のスキルアップだということ。説明責任を果たすということ。そういうことでやっております。国の事業仕分けとは、目標をちょっと異にしていることがあります。 ○副議長(五賀和雄君) 6番、今村裕君。 ◆6番(今村裕君) ということは、そのために相当の時間や経費をかけて、さらに市民、つまり仕分け評価員を利用したということなんですか。 ○副議長(五賀和雄君) 市長公室長。 ◎市長公室長(大谷和夫君) 今、市民を利用したとかということがあったんですけど、そんなことは決してございません。 ○副議長(五賀和雄君) 6番、今村裕君。 ◆6番(今村裕君) 小項目②番に移ります。人選の根拠、これもいろんな議員から質問がありますので、再質問から入ります。地域協議会の委員さんからも3人ほど入ってございました。仕分け評価員の中に。基本的にこの地域協議会というのは、地域の実情にかんがみ、ある意味では予算を要求する側ではないんですか。確かに事業仕分けには市民の声をボトムアップすることも必要だったかも知れませんが、やはり専門的な知識やそれぞれの事業にかかわっている方々の説明の場も必要だったろうし、有識者の人選にも疑問符がつく。そもそも事業の歴史的経過や背景を認識していない人、現場を知らない人がどうやって短時間で仕分けられるのか。私は当初から不安に思っていたんです。誰がいかなる判断のもとで人選したんですか。4番議員からも指摘がありましたけれども、元市幹部職員がみずから所管していた事業を仕分けしていたり、他の仕分け評価員の方々の中にもとまどいを覚えていた人がたくさんいましたよ。地域協議会の委員以外の方々の選任根拠、市長の特命で任命なさったんですか、お尋ねします。 ○副議長(五賀和雄君) 市長公室長。 ◎市長公室長(大谷和夫君) 事業仕分け評価員につきましては、これまで答弁したように、学識経験者は区役所と連携をとりながら地域バランスや経歴等を考慮し、事務局で選任を行いました。 地域協議会委員については市民公募を基本に推薦をいただいて、あわせて庁内で決定したという流れであります。 確かに、地域協議会というのは、3区の地域特性を見定めながら事業を要求するというか、新市建設計画の進行管理とか、いろんなものをその目的でまちづくりをしていく協議会であります。今回、この地域協議会のほうに市民公募のお願いをしたということは、今回の5月の事業仕分けについて1カ月ちょっとしか時間がなかったという状況の中で、やむを得ずこういう形を取らせていただいたということですので、ご理解をいただきたい。 ○副議長(五賀和雄君) 6番、今村裕君。 ◆6番(今村裕君) 小項目の③番に移ります。 対象事業の選定根拠、これも多くの議員からおただしがありますので、再質問から入ります。 仕分け対象事業60項目9億円弱の選定根拠、当初66事業を対象にしていたんですけれども、これも市長、ちょっと何だろうと思われることをおっしゃったんです。政経東北、6事業が見送られた経緯について、「その事業内容で予算を上げれば、事業仕分けで不要と判定される可能性が高い。職員は自分たちがやろうとしている事業が切られるのが困るわけだから、予算を上げていないのは当然です。そういう意味では市民による事業仕分けをする前に、市役所内で事業仕分けの論理が働いたのか」と。ここで(笑)と書かれているんですね。とあるのですが、市長の事業仕分けに対する見解というのはその程度のものだったんですか。幹部職員との信頼関係が皆無ということをみずから露呈しているだけではないですか。いかがでしよう。 ○副議長(五賀和雄君) 市長公室長。 ◎市長公室長(大谷和夫君) 確かに議員おただしのとおり、当初、事業仕分けということで66事業を対象としていました。 実際に今回対象にしたのは60事業ということで、6つの事業が減っているということでありますが、これにつきましては、平成22年度当初予算を作成したのが昨年の12月に素案をつくっております。その時点で事業を組み立てして対象になったのが66事業ということでありますが、実際に数カ月過ぎた後にその事業について6月補正に計上するかしないかということで、原課で論議をした結果、その事業実施に当たって事業実施環境が整わなくなったということから、今回予算要求をしない、補正予算しないということで事業仕分けに付さなかったことなんですが、一つの具体的な例といたしましては、例えば高校開放講座ということで、地元にある乗馬の環境を活用してホースセラピーをやりたいということで検討しておりましたが、それから数カ月過ぎた後に、部員があまりにも少なくなってしまったということで、対応ができる環境にないということの状況の中で、見送りになったというような一つの例ですけども、そういうような事業が6つほどあったということであります。 ○副議長(五賀和雄君) 6番、今村裕君。 ◆6番(今村裕君) この政経東北の取材に対する答え、事業仕分けの論理が市役所内で働いたのではないかという市長のインタビューに対する答え、これはたまたま口が滑っただけで本音ではないんでしょう、市長。 ○副議長(五賀和雄君) 市長、桜井勝延君。 ◎市長(桜井勝延君) 事実として、当初3月に計上する予定であったものが、肉付け予算に回したときに原課で60事業に精査をせざるを得なかったろうと推察してございますし、結果としては60事業が対象となったということでございます。 ○副議長(五賀和雄君) 6番、今村裕君。 ◆6番(今村裕君) なかなかかみ合いませんので、次に行きます。 小項目の④番、経費と効果について。これも再質問から入らせていただきます。 かかった経費を数百万円と先程来答弁なさってございますけれども、根本的に一事業30分での仕分けは無理だったんだと思うんです。少なからずのお金をかけて準備期間も少なく説明も雑駁で、しかもとにかくやろうというような感じで実施した感が否めない。どれだけ掘り下げて説明して審査を依頼したのか。仕分け評価員の一部からも性急すぎるとの声がありました。 結果として、廃止6事業の仕分け結果に対し、実際に廃止と表現して発表した事業は1事業だけだったのですが、この1事業は何だったんですか。 ○副議長(五賀和雄君) 市長公室長。 ◎市長公室長(大谷和夫君) 事業名ということでありますが、工業基盤基本計画策定事業の1事業であります。 ○副議長(五賀和雄君) 6番、今村裕君。 ◆6番(今村裕君) その工業基盤基本計画策定事業なんですけども、常磐自動車道を生かすまちづくりは総合計画の柱になっているんです。その中で企業誘致は重点課題であり、よって調査することの必要性を認識し、議会でも承認してきた経緯があるんです。 常磐自動車道を生かしたまちづくりの一環として、さらなる企業誘致を進めるために自前の工業団地を持っていた中で、PR効果の高い有効な手段として取り組まれてきたものであります。 ほかの市が行ってきたような何十億円もかけてあらかじめ造成してさあどうぞというふうなリスクの高い事業じゃなかったでしょう。まさに将来への先行投資事業を廃止してしまうんですか。急に今議会で市長は、廃止じゃないとおっしゃった。ならばいつそれが廃止でなくなってしまったのですか。行政評価委員会や庁議で幹部職員からやめるべきという声は出たんですか。出なかったんでしょう。部長答弁は、実施したいとの声を受けて改善縮小と言っているのではないですか、きのうの答弁は。全員協議会で配布されたものには廃止と書いてあって、今も廃止事業はこの工業基盤基本計画策定事業だと言っているんです。市長答弁では、廃止じゃないと言っているんです。昨日の部長答弁は、1,400万円くらい規模を縮小しながらということを申し述べているんですね。整理をして答弁してください。 ○副議長(五賀和雄君) 市長、桜井勝延君。 ◎市長(桜井勝延君) 先の議員の答弁にも申し上げましたとおり、今、具体的に企業からのオーダーのない時点では、一般会計からの2,800万円ほどの支出についてはする必要がないと市民の判断をいただいたわけでございますので、その意見を拝聴しながら総合的に我々が判断した結果として、今回の結果になったということでございますので、ご理解を賜りたいと思います。 あくまでも今回の事業は実施しないと。先ほども申し上げましたように、オーダーがあった時点におきましては対応していくんだという対応方針でございますので、ご理解をください。 ○副議長(五賀和雄君) 6番、今村裕君。 ◆6番(今村裕君) だとすれば、きのうの部長答弁は何だったんですか。 ○副議長(五賀和雄君) 市長、桜井勝延君。 ◎市長(桜井勝延君) 先ほど申し上げたとおり、一般会計からの歳出につきましては、オーダーのない時点では市民の意見も含めて不要となったことを踏まえて判断した結果として、オーダーがない時点においては実施しないと。一方でオーダーがあったことについてはスピーディーさをもって対応していくということでございます。 ○副議長(五賀和雄君) 6番、今村裕君。 ◆6番(今村裕君) 造成工事については進出が決まった段階で企業側が行うのか官民共同で行うのか検討すればいいんですよ。昨年3,200万円かけてこの調査をやって、今年度結果報告に至るはずだったんです。2年がかりで調査業務をやってきて、ここでずばっと切ってしまったら、昨年の調査費3,200万円をどぶに捨てるような感じになりませんか。 まして市長自身は、昨年の予算に反対しなかったんですよ。先ほども質問ありました。この心変わりの意図、真意はどこにあるんですかと指摘があったでしょう、先ほども。本音は、事業仕分けで何一つ削減廃止ができなかったらまずいとでも思ったのかとも思ってしまいますよ。今後、全員協議会で議論する可能性があるかもしれません。はっきりいって一時的にもこの事業を、本事業を廃止という市長判断は完全に間違っていると思います。 今後、可及的速やかに臨時議会、もしくは9月の補正で対応するという考えは全く持ち合わせてないんでしょうか。再度お尋ねします。 ○副議長(五賀和雄君) 市長、桜井勝延君。 ◎市長(桜井勝延君) 方針については先ほど答弁したとおりでございます。 ○副議長(五賀和雄君) 6番、今村裕君。 ◆6番(今村裕君) 廃止を決めた記者会見で、市長は地場産業の育成、支援を優先する。企業から申し込みがあってからでもすぐに対応できるというふうに発言しておりますが、これに間違いありませんか。 ○副議長(五賀和雄君) 市長、桜井勝延君。 ◎市長(桜井勝延君) 企業支援策については地場産業を中心にしていくということを申し上げてきましたし、実際9月補正に向けて今準備をしているところでございます。 なお、先ほどの問題に対する対応は答弁のとおりでございます。 ○副議長(五賀和雄君) 6番、今村裕君。 ◆6番(今村裕君) 問題なのは、企業誘致や企業支援、産業振興の戦略が見えないことなんですよ。限られた財源の中でどう工夫すれば有効な企業誘致を進めることができるかが問われているんです。この事業は当初からオーダーメイドを前提としてきたんです。 しかし、オーダーがあってゼロからのスタートでは、企業のニーズ、スピードに合わないから事前に調査をしていく事業だったはずです。企業から申し込みがあってから対応するでは後手後手でしょう。市長自身も今必要なのはスピードだとおっしゃった。そういうことを言いながら、バックギアに入れてこれまで投資した経費を無にしようとしてしまっているのではないですか。今回の事業仕分け、その時期、仕組み、さらに言えば事業仕分けの実施そのものに無理があったのではないんですか。この作業に要した職員や仕分け評価員の方々のエネルギーは膨大なものだったと思います。 費用対効果の面から考えても妥当であったとはちょっと言い難いのではないのか。現に申し訳ないけれども、仕分け評価員の方々、マスコミの方々、あるいは傍聴者の方々、お話お伺いしました。決して評価高くなかったですよ。いろいろテレビでやったとか、何とかということで市に問い合わせがあった、引き合いがあったということはあったかも知れませんけれども、実際きつい言い方かも知れないけれども執行部が認めているように時間がなかった、説明不足だった、でもやっちゃったということなんでしょう。単なるパフォーマンス、セレモニーという声もありますよ。この手法が本当に効率的、効果的だったと言えるのか。それはともかく、市長は政経東北のインタビューに不要が6つあった点について、「私は数や金額は気にしていません。あくまでも市民が下した結果であり、市職員が事業の必要性を説明しきれなかった結果としか受けとめていない」と答えておりますけれども、裏を返せば市の事業には無駄はない。単に説明が下手だったからこんな結果になったと言っているようなものではないですか。市長の事業仕分けに対する意気込みはこんなものだったんですか。お尋ねします。 ○副議長(五賀和雄君) 市長、桜井勝延君。 ◎市長(桜井勝延君) 私のインタビューに対するとらえ方は、議員がとらえたとらえ方だと感じておりますが、私の真意はあくまで今まで答弁してきたとおりでございますので、ご理解を賜りたいと考えてございます。 ○副議長(五賀和雄君) 6番、今村裕君。 ◆6番(今村裕君) 理解賜れないので再度質問させてもらいますが、結果、対象となった事業の執行や発注が事実上3カ月から半年以上遅れてしまうということ。さらに今回予算に計上しなかった事業は、景気対策や事業効果を高める観点からも問題があったと言わざるを得ませんよ。特色ある学校づくり事業補助金、先も話題になりました。9月議会に先送りして現場で混乱しているんですよ。事業執行を遅らせても何の益もないんです。抜本的な見直しは平成23年度予算編成の中で取り組んで、平成22年度は当初の予算どおり進めるべきではなかったんですか。名称がそぐわないという指摘も事業仕分けの中であったようであります。学校教育充実支援補助金とかに名称を変えればよかった話でしょう。校長会からも要望が出ているじゃないですか。9月議会に再構築して計上するということなんだけれども、これだけ混乱している実情を直視しないで、先送りする必要性がどこにあるんですか。市長自身、特色ある学校づくり事業補助金がはじかれるというのは、想定外だったと話しているんですよ。実際、仕分け評価員の判定を無視し、何ら改善しないまま計上したり、それこそ不要とされた事業をそのまま実施しようとすれば、それは市民に対する背信行為になるから、こんなちぐはぐな肉付け予算を計上したのでないんですかと思っちゃいますがいかがでしょうか。 ○副議長(五賀和雄君) 市長、桜井勝延君。 ◎市長(桜井勝延君) 対応方針につきましては、先の教育長答弁のとおりでございますので、そのこともあわせて今までご答弁申し上げてきたつもりでございます。 ○副議長(五賀和雄君) 6番、今村裕君。 ◆6番(今村裕君) 一生懸命質問しているんですけどね。事業仕分けそのものすべては否定していないんですよ。一般市民に関心を持ってもらって県内外からも多数の傍聴者も来てもらった。マスコミにも取り上げられ、市民の関心を呼び起こす効果も認められるし、南相馬市のいい発信材料、PRにも確かになったのも事実ですよ。仕分け評価員の方々も熱心、真剣に取り組んでくれましたよ。一部とはいえ、市民の生の声や考え方がわかった。執行部も各種事業を説明するときにどう説明すればより理解が深まるか勉強になった。 しかし、あまりにも拙速すぎて、ゆえに評価が低かったんですよ。そもそも市職員は様々な方法で市民ニーズをくみ上げ、限られた財源を工夫してそのニーズにこたえるための努力をしているんです。そして、議会も予算審議、決算審査で一つ一つの事業を精査しているんです。私見でありますけれども、今後も事業仕分けをなさるとおっしゃるんだったらば、まずは選定基準を明確にする。 例えば、5年以上継続している補助金とか、そういった事業を対象にして、成果と検証と事業評価も兼ねられるというものであるならば皆さんも納得するのではないかと。 2つ目には、全体を見ながら評価判断のできる仕分け評価員を選定する。 3つ目に、対象事業の絞り込みをして、十分に議論する時間を持つべきなんです。そして、仕分けを依頼して、そこに相手があるような事業に対しては、その方々の発言の場を設けなければ掘り下げた議論にはならないと思うし、労多くして益少なしに終わってしまうと思うのです。もし、今後も継続するんだったらこういった方法も参考にして実施してほしいし、単なるパフォーマンスとやゆされないように。そして私たち議会も議会不要論が噴出しないようにお互いに協力してやっていきましょうと私は言いたいんですよ。つまり、市民と行政と議会が建設的に向かい合える方法としての仕組みをお互いの知恵を出し合って考えましょうということなんですが、いかがですか。 ○副議長(五賀和雄君) 市長公室長。 ◎市長公室長(大谷和夫君) 議員おただしのとおり、次回の事業仕分けに向かって対象事業の選定や評価員の選任、それから実施時期の問題、それから評価判定の方法などについて、やはり傍聴者や評価員からのアンケートを実施して今、集約をしております。 それから、実際の現場担当の説明者の意見や要望、それから今ご指摘のありました報道機関の評価などなどを参考にして、修正をかけて次回の事業仕分けの目的、それから作業手順を明確にし、市民にわかりやすいシステムの中で実施等を検討してまいりたいと思っています。 ○副議長(五賀和雄君) 6番、今村裕君。 ◆6番(今村裕君) 今日も11番議員からご指摘がありました。私も仕分け評価員の方々とお話をさせてもらったら、きのうもお話ありました。仕分け評価員の方々にこの結果を何にも説明していないんです。ペラもの1枚配っただけだと。何で説明しなかったんですか。びっくりしていましたよ。新聞報道を見てこういうことになっていたんですかと。 結局、6つ廃止のうち1つだと。あるいはこういう見直し改善になりました。そういうことって仕分け評価員に対して失礼ではなかったですか。今後何か説明する機会を設けるつもりはあるんでしょうか。 ○副議長(五賀和雄君) 市長公室長。 ◎市長公室長(大谷和夫君) 昨日もこの結果について、どう評価員にお知らせするのかということでおただしがありましたが、作業過程の中で庁議の結果、それまでの過程及び今アンケートの集約もあわせてやっておりますので、それを一連の資料として送りたいと考えていまして、この議会の途中になると思いますけども、今月の中旬頃までには整理をして、全評価員のほうにお知らせをしたいと考えています。 ○副議長(五賀和雄君) 6番、今村裕君。 ◆6番(今村裕君) そうおっしゃいながら、地域協議会とかマスコミにプレス発表しているんでしょう。仕分け評価員に一番に言うべきでしょうと思いながら、次の中項目の(6)、市長の政治姿勢です。小項目①、民主党政権に対する評価についてに移ります。 この通告をしてからタイムラグがありますので、若干今、国の情勢も変わっていますけれども、通告に沿って質問させていただきます。 平成22年4月25日付けの福島民報の記事、鳩山政権に対する評価で、評価すると答えたのは、南相馬市長と二本松市長のお二方だけだったんですが、今もその認識に変わりございませんか。 ○副議長(五賀和雄君) 市長、桜井勝延君。 ◎市長(桜井勝延君) 今も変わってございません。 ○副議長(五賀和雄君) 6番、今村裕君。 ◆6番(今村裕君) ご案内のとおり民主党は壮大なマニフェストを掲げて国民の絶対多数の支持を受けたものの政治とカネ、沖縄の基地問題、高速道路の無料化、子ども手当、そして首相の決断力、リーダーシップのなさが至るところに見られ、支持率は低下の一途をたどり、ついに辞任に追い込まれたんです。これは4月25日ですから、そういう状況下でのアンケートでの回答は、市民、国民感情と乖離していませんでしたか。市長あなたは、議員時代に前市長に対して自民党議員を応援したり、自民党の支持率が下がっていることを引用して批判なさっていたでしょう。今まさに全く同じ構図になっているんじゃないですか。今は違いますけど、この通告した段階はですよ。どう受けとめているんでしょう。7月の参議院選挙、民主党候補者の応援、市長はやるんですか。 ○副議長(五賀和雄君) 市長、桜井勝延君。 ◎市長(桜井勝延君) 先ほどの認識については今も変わってございませんし、その評価のまず第一については政権交代をしたこと。今までにない政策を提案し、実行しようとしていること。特に政策として教育、子育てに力を入れておりますし、事業仕分け等々事業の見直しを積極的に行っておりますし、またCO2削減等々についても積極的に提言しているということから評価については同様でございます。 ○副議長(五賀和雄君) 6番、今村裕君。 ◆6番(今村裕君) 悲しいかな、私が危惧していたとおり、民主党は政権交代から政権崩壊してしまったんですね。愚かにもみずから政権寿命を縮めた感じすらいたしておりました。 公約のほご、後退ばかりで、まさに公約詐欺に遭ったようだと厳しく論評を書いている識者もございました。市長の選挙公約も単なる願望だったと。財源の精査もせずに無駄遣いを洗い出すことで賄えるといった楽観論者が絵に描いた餅とならないように頑張ってほしいんですよ。 市民にとって聞き心地のよいことだけではすぐに見透かされます。強いリーダーシップというのは、みずからの判断ミスを認めて速やかに軌道修正することも肝要だと思いますがいかがですか。 ○副議長(五賀和雄君) 市長、桜井勝延君。 ◎市長(桜井勝延君) 私の評価の問題かと思いますので、私は今の段階で先ほど申し上げましたとおり、2月9日に臨時議会を設けて率先して給料50%カットを提案してまいりましたし、ガラス張りの市長室を設けて、そこでさまざまな皆さんとの対応もしてきてございますし、都市計画税廃止についても皆さんのご理解を賜ってご議決をいただいているところでございます。このような形で私は粛々と進めてきておりますので、そのことも含めてご理解を賜りたいと思っているところでございます。 ○副議長(五賀和雄君) 6番、今村裕君。 ◆6番(今村裕君) 昨年のあの夏のうねりのような圧倒的な民意を背負いながら船出した鳩山政権はたった8カ月であえなく崩壊したんです。一部では選挙の顔をすげかえることで逆風を緩和しようとしているのではとやゆされています。軽いのりの感覚的な政権運営、トップリーダーとしての信念も見識も戦略も見当たらない場当たり的な対応や基礎体力のなさ、事業仕分けは一定の評価は得たものの、マニフェストで掲げた財源確保の見通しは立っていない。どうもこの南相馬市にスライドして見えてならないんですよ。今回の政権崩壊のように、当時政権交代への期待が大きかった分だけ、裏切られたことによる失望や怒りが大きくなったわけでありますが、この南相馬市でも同じ道を歩まないように今こそ市長の手腕を発揮して、戦略を練り直して、公約を見直して市民に再度示すべきと考えますがいかがですか。 ○副議長(五賀和雄君) 市長、桜井勝延君。 ◎市長(桜井勝延君) 議員の方々からさまざまな提案、質疑をいただいてございまして、今6番議員のおただしの部分も含めて、それはそれとしてありがたい提言だととらえてございます。 しかしながら私は、多くの市民の皆さんに訴えをしてきたのも事実でございまして、その方向性をしっかり見ながら対応していくということでございますので、ご理解を賜りたいと思います。 ○副議長(五賀和雄君) 6番、今村裕君。
    ◆6番(今村裕君) では、中項目の(7)、大甕産廃処分場問題について。小項目の①、原町共栄クリーンに対する現状認識についてお尋ねします。 ○副議長(五賀和雄君) 市民生活部長。 ◎市民生活部長(八巻清貴君) 平成22年5月14日に開廷されました原告が株式会社原町共栄クリーンの元代表取締役、被告が株式会社原町共栄クリーンによる株主総会決議不存在確認等請求事件を傍聴しましたところ、本裁判における被告側証人から有限会社クリーンハウスが被告会社の株をすべて所有する一人株主であること。 また、被告会社の社判を有限会社同社に担保として預けているとの証言があったところでございます。これら情報を含め現状をとらえておるところでございます。 ○副議長(五賀和雄君) 6番、今村裕君。 ◆6番(今村裕君) 小項目の②、市長の基本的な考え方と今後の対応についてお尋ねします。 ○副議長(五賀和雄君) 市長、桜井勝延君。 ◎市長(桜井勝延君) 一昨日2番議員にも答弁してまいりましたけれども、業者への法令遵守の徹底とともに、行政の責任者として市民の安全安心を守るために法令遵守に向けては県と連携をし、厳正に監視しながら厳格に法令遵守を求めてまいる覚悟でございます。 ○副議長(五賀和雄君) 6番、今村裕君。 ◆6番(今村裕君) 再質問しますが、これまで市長としての立場を強調しながら答弁してきました。許可取り消し、法令遵守、建設反対、今もその認識に変わりはないかお尋ねをします。 ○副議長(五賀和雄君) 市長、桜井勝延君。 ◎市長(桜井勝延君) 現在、私のこの立場でできることをしっかりとしながら、法令遵守を求め、また県に対しても同じように連携を図りながら適法の範囲の中で法令遵守をしていただくように対応しているところでございます。 ○副議長(五賀和雄君) 6番、今村裕君。 ◆6番(今村裕君) 市長として、市の最高責任者として、県に対して厳格に対応を要請するとおっしゃってましたが、3月議会以降、県に対して許可取り消しを含め何らかのアクションを起こしたのかお伺いします。 ○副議長(五賀和雄君) 市民生活部長。 ◎市民生活部長(八巻清貴君) 最終的には6月1日に、相双振興局のほうに事業の経理的な基礎の厳正な審査及び適切な処理、公害防止協定の履行についての事業者への指導を要請したところでございます。 ○副議長(五賀和雄君) 6番、今村裕君。 ◆6番(今村裕君) 許可取り消しということに関して質問させていただきますが、許可取り消しするためには欠格要件のいずれかに該当しなければいけないんです。市長はどの項目に該当すると思っていらっしゃいますか。 ○副議長(五賀和雄君) 市長、桜井勝延君。 ◎市長(桜井勝延君) あくまでも、設置許可の取り消しについては、廃棄物処理法の中での問題でございまして、権限は福島県知事でございます。福島県の中の判断をしっかりしていただくように、我々は対応しているところでございます。 ○副議長(五賀和雄君) 6番、今村裕君。 ◆6番(今村裕君) 業者と公害防止協定を結んで1億円の環境保全対策基金、これは公害防止基金の件ですね。裁判の相手であり、利害関係者でもある桜井さんが市長になったために積み立てていないのかどうかわかりませんけれども、市長はトップとして市と業者との信頼関係を構築するために業者と会うなり、連絡をするなりする必要があろうかと思いますがいかがでしょうか。 ○副議長(五賀和雄君) 市長、桜井勝延君。 ◎市長(桜井勝延君) 事務方にできることは当然事務方が対応すると。そしてトップとしてしなければならないことについてはトップがすると。こういう立場で今対応しているところでございます。 ○副議長(五賀和雄君) 6番、今村裕君。 ◆6番(今村裕君) これまでの裁判の経過や県の対応を見れば結果的に反対しても処分場はつくられると思うんです。許可取り消しも無理だと思う。今市長がおっしゃっている法令遵守のみなんです。これまで建設反対派の事務局長を務められ、あれだけ反対してきた方が、今度は市長としてその方々に何をどう説明なさっているのか。法令遵守だけで皆さんご納得されているんでしょうか。 ○副議長(五賀和雄君) 市長、桜井勝延君。 ◎市長(桜井勝延君) あらゆる機会をとらえながら、市民に対しては説明責任を果たしていると考えてございますし、一部の市民にだけお話をするなどという問題ではございませんので、市長としての判断をした中で今対応しているところでございます。 ○副議長(五賀和雄君) 6番、今村裕君。 ◆6番(今村裕君) 小項目③、3月議会以降の大甕産廃に係る裁判の経過についてお尋ねをします。 ○副議長(五賀和雄君) 市長、桜井勝延君。 ◎市長(桜井勝延君) 事業者に係る裁判については、市長の答弁として今答弁する内容ではございませんので、差し控えさせていただきます。 ○副議長(五賀和雄君) 6番、今村裕君。 ◆6番(今村裕君) 裁判や市長給料の差し押さえは今でも続いているというふうな認識でよろしいですか。 ○副議長(五賀和雄君) 市長、桜井勝延君。 ◎市長(桜井勝延君) あくまでも裁判は審理中だという認識をしておりますし、私の給料差し押さえについては、あくまでも仮執行という中での問題でございますので、業者の対応の中で今措置されているものだという認識でございます。 ○副議長(五賀和雄君) 6番、今村裕君。 ◆6番(今村裕君) 市長は今でも裁判に出廷しているんでしょうか。しているなら個人として出廷なさっているのか、それとも市のトップとして出廷なさっているのかお尋ねします。 ○副議長(五賀和雄君) 市長、桜井勝延君。 ◎市長(桜井勝延君) 先程来答弁申し上げてきましたけれども、私が今公務の間休んだのは、完全休暇としては3日しかございません。そういう中で、私は代理人を立てておりますので、裁判の中ではそういう対応をしているということでございます。 ○副議長(五賀和雄君) 6番、今村裕君。 ◆6番(今村裕君) 市の職員が傍聴に出向いたという事実はありますか。 ○副議長(五賀和雄君) 市民生活部長。 ◎市民生活部長(八巻清貴君) 職員が傍聴に赴いたのは、先ほど答弁した裁判のみであります。 ○副議長(五賀和雄君) 6番、今村裕君。 ◆6番(今村裕君) 情報収集という観点でこれまでも職員が傍聴していたようでありますが、そういった職員の方々からどんな報告を受け、どう対応なさったのか。どんなアクションを起こしたんですか。 一方では、市長みずからが被告人になっている裁判では、弁護士とも対応を協議しているはずなんです。市長と裁判の当事者が同一人物で、市長として公正中立性が保てるか甚だ疑問に思う面もあるんですが、いかがでしょう。 ○副議長(五賀和雄君) 市長、桜井勝延君。 ◎市長(桜井勝延君) 現状認識の把握については、当然廃掃法にかかわる部分について県のほうにもお願いを申し上げておりますし、市として対応しなければならないものもございますので、そういう対応をしてきていると。 私の問題については、先ほどの答弁のとおりの対応をしているということでございます。 ○副議長(五賀和雄君) 6番、今村裕君。 ◆6番(今村裕君) 小項目④、違法看板について、撤去は終了したのかお尋ねします。 ○議長(小林チイさん) 建設部長。 ◎建設部長(大橋功君) 市内公共施設用地に設置された違法看板につきましては、県条例に基づき法手続きを進めてきましたが、平成22年3月に職員による設置状況の確認作業を行った結果、看板の撤去がされていることを確認しているということです。 その後は対応しておりません。 ○副議長(五賀和雄君) 6番、今村裕君。 ◆6番(今村裕君) 違法看板の件も知らぬ存ぜぬではなくて、市の最高責任者として屋外広告物条例違反者を追及するなり、しかるべき機関と対応を協議する必要があるのではないですか。今でもあるでしょう看板。ありますよ実際。みっともないと思いませんか。撤去してください。 ○議長(小林チイさん) 建設部長。 ◎建設部長(大橋功君) 当時の確認作業では撤去されているという認識でおりましたけど、この期間、この2、3日でも何点かそういう声が寄せられておりますので、再度市内パトロールをしながら確認をして、条例に基づき対処したいと考えます。 ○副議長(五賀和雄君) 6番、今村裕君。 ◆6番(今村裕君) 誰が、どの団体がどんな目的で、どこでいつごろつくったか、桜井さんは知らないわけがないと多くの市民が思っているし、前の議会でもあぶくま新報にも写真入りで掲載されている指摘があったでしょう。いつ、誰がどこで看板つくったのか明白じゃないですか。市長となった今、当然毅然とした対応をすると信じていますよ、市民は。なぜしかるべき機関と連携しながら追跡調査、必要に応じた指導、場合によっては法的手段をとらないんですか。 ○議長(小林チイさん) 建設部長。 ◎建設部長(大橋功君) この件についても職員が周辺の住民への聞き取り、そういったことも行ってきた結果、特定の人、確知ができなかったということで、その後の処理はしていないということであります。 ○副議長(五賀和雄君) 6番、今村裕君。 ◆6番(今村裕君) 確定しないって、追跡調査はどんな調査をしたんですか。 ○議長(小林チイさん) 建設部長。 ◎建設部長(大橋功君) 市内あちこちにありますので、一番は大甕産廃処分場建設予定地の周辺の方に聞き取り調査をしたということでございます。 ○副議長(五賀和雄君) 6番、今村裕君。 ◆6番(今村裕君) 「私のところではこんな看板つくっていません。」「わかりました」って帰ってきているんですか。 ○議長(小林チイさん) 建設部長。 ◎建設部長(大橋功君) おっしゃるとおりでございまして、どなたが立てたかわからないということの回答でありました。 ○副議長(五賀和雄君) 6番、今村裕君。 ◆6番(今村裕君) しかるべき機関と対応を協議しながら、屋外広告物の条例違反だと、明白でしょう。動いてくださいよ。 ○議長(小林チイさん) 建設部長。 ◎建設部長(大橋功君) おっしゃるように、国あるいは県のほうとこの間協議をしながら対応策を検討してきた経過がございまして、その後そういう対応、こちらでの行政執行ということも踏まえて対応した経過があります。 そういうことで、途中でなくなったということでありますけど、まだあるということでありますので、そういう対応もこれからしていきたいと考えます。 ○副議長(五賀和雄君) 6番、今村裕君。 ◆6番(今村裕君) 小項目⑤、信託法11条違反についてでありますが、係争中だからとしばしば市長答弁なさいますが、ガラス張りの市長室のように、市民にわかりやすく情報を公開する考えは今後もないんですか。 ○副議長(五賀和雄君) 市長、桜井勝延君。 ◎市長(桜井勝延君) 先ほど申し上げましたように、これは市長として裁判をしてきた問題ではございませんし、信託法11条違反の件ということになっておりますけれども、あくまでも当時一審では、信託法違反には当たらないという判断が下されておりますし、上告審の中でそういう判断があったということでございますので、判断については結果としては従っているということでございます。 ○副議長(五賀和雄君) 6番、今村裕君。 ◆6番(今村裕君) 12番議員からも質問がありましたし、小高にこういうチラシが入ったんです、3日連続で。こういうのが入ったからはっきり聞きますけど、市長は裁判所に供託されていた5,300万円は、平成20年3月に広田弁護士が代理人として引き落としたんでしょう。書いてあるのが本当だとすればですよ。何に使ったんですか。いつ、誰にいくらずつ渡されたのか。市長の取り分はいくらで、その申告は済ませたのか、明らかにすべきではありませんか。結果として土地の賃貸借を認めたことになるんでしょう、この5,300万円引き落としたということになれば。もしそうだったら、反対や工事の差しとめも事実上断念したということになりませんか。それでもこのチラシは嘘だ。もしそうだったら、なんで名誉毀損で訴えるなり何なりしないんですか。市の最高責任者として明確に答弁してください。 ○副議長(五賀和雄君) 市長、桜井勝延君。 ◎市長(桜井勝延君) 12番議員にもお答えしたとおりでございますし、現在もその裁判に関する別な裁判が提起されてございますし、審理中でございますので、結果を待ってしっかりと判断をしてまいります。今そのチラシの件云々については、私のところにそのチラシが入ったわけでもございませんので、コメントする何ものもございませんが、私としては事実関係についてしっかりと対応してまいりたいと考えております。 ○副議長(五賀和雄君) 6番、今村裕君。 ◆6番(今村裕君) 後でお届けしますので、ぜひご覧になってみてください。必要に応じてこういったものに対して、チラシが入っているわけですから、これは市民もいろんな意味で影響を受けますよ。しっかり対処していただきたい。よくも悪くもですよ。 3月議会で市長は重大な発言をしております。2番議員からも指摘がありました。いろんな議員からありました。司法判断の間違いはままあると。この話ですよ。そういう中にあって住民が主権者として立ち上がれるのは、市民が参加できる選挙を通じて初めて主権者の意見が尊重されると言っているんです。ならばなぜ提訴しているんですか。係争中とはいえ、みずからの意に反した判断が下されると司法判断には間違いがあると言って、違法看板や信託法違反を棚に上げちゃってみずからの正当性のみを主張する。市長は農業を守るために必死になって努力をしてきた。つまり住民を先導してきたのも事実でしょう。市長自身上げたこぶしをどうやって下ろそうとしているのかと思うのです。住民全体が反対じゃありませんし、当該地域に住んでいる住民の方々、賛否が渦巻く中で、いろんなしがらみの中で苦しんでいる人もいるんですよ、市長。個人的なこととはいえ、あなたがエンブレムだとおっしゃったけれども、県内外からも「差し押さえ受けているんだってね」というふうに私も聞かれたことがありますよ。袋小路にはまっているという事実は、市長自身が一番よく知っているのではないですか。法令遵守以外方法がないこともご存じでしょう。一体どう収拾しようとしているかお聞かせいただきたいと思います。 ○副議長(五賀和雄君) 市長、桜井勝延君。 ◎市長(桜井勝延君) 現時点での法令遵守していない問題については、しっかりと遵守するような対応を迫ってまいるということでございます。 ○副議長(五賀和雄君) 6番、今村裕君。 ◆6番(今村裕君) 最後の質問にさせていただきます。市長、さわやかに答弁お願いします。 大いなる意思を遂げんとする政治家は、毀誉褒貶はつきものなんです。真の政治家は時代時代の宿命をもって行動し、時流におもねらず、国家百年の大計を自分自身の犠牲において断行し、その評価を後世の史家に託して消え去っていくものなんだと思うんです。 リーダーというのは、自分の目指すものを明確に掲げて、自分で決断して自分の責任において実行できる人物であります。学者や評論家とは違うんだから、みずからのビジョンを現実のものとすべく行動に移さなければなりません。その際に重要なのは、他人に責任を転嫁することなく、結果に対して責任を負うことだと思うのです。 まもなく私たちも改選期を迎えます。しかし、選挙は断じて人気投票であってはなりません。日本は紛れもなく主権在民の民主主義国家であります。ならば、究極的には選挙というのは、国民、市民の意思表示次第でどんな立派な政治家も生みだしうる理屈なんです。そんな中で誕生した桜井市政なんですよ。小手先だけではなくて大局観のある政治を実現するようリーダーシップを発揮してほしい。理念型から協調型へ、議会、執行部は車の両輪というではないですか。現実を直視して、地に足をつけた政治を行ってほしいと思いますが、最後に市長の今後の政治姿勢、意気込みについてお尋ねをしたいと思います。 ○副議長(五賀和雄君) 市長、桜井勝延君。 ◎市長(桜井勝延君) 今の6番議員からの指摘を声援ととらえながら、しっかりと対応をしてまいります。 ○副議長(五賀和雄君) これをもって今村裕君の質問を終わります。     (「議事進行」と呼ぶ者あり) ○副議長(五賀和雄君) 13番。 ◆13番(横山元栄君) 工業基盤基本計画策定事業についてでございますが、事業仕分けの新聞報道は1事業廃止となっていました。私どもの全員協議会での説明も1事業廃止ということで、この事業を廃止という言葉で説明されております。 きのうの私の一般質問中にも、市長から、これは廃止ではないんだという説明です。きょうの6番議員の質問に対しましては、室長からは廃止という言葉で説明されております。 これは、本会議の中でございますから、言葉として整理をしないと後々まで問題になると思いますので、執行部で、市長と幹部職員の皆さんがきちんと意見が統一しているのかどうか。その辺を整理して説明していただきたいと思います。 ○副議長(五賀和雄君) 暫時休憩をいたします。                     午後5時44分 休  憩                     午後6時18分 再  開 ○副議長(五賀和雄君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 先ほど13番、横山元栄君からの議事進行に対しまして、市長から発言を求められておりますので、市長から発言を許します。 市長、桜井勝延君。 ◎市長(桜井勝延君) 事業仕分けの結果につきましては不要。行政評価委員会の部長答弁につきましては、行政評価委員会の結果を発言したもので、改善と答弁いたしました。 最終的には、庁議において廃止と決定したもので、私の答弁のとおりでございます。今後の対応につきましては、オファーがあった場合に迅速に対応してまいります。 ○副議長(五賀和雄君) 以上で本日の日程は全部終了いたしました。 次の会議は、明6月17日、午前10時から開くことにいたします。 本日はこれをもって散会いたします。                    午後6時20分 散  会...