7 会議に付した事件 別紙のとおり
8 議事の経過 別紙のとおり
文教福祉常任委員長 大 柿 貞 夫
午後 1時30分 開会
○委員長(大柿貞夫) 本日は、お忙しい中にもかかわらず、委員各位には御出席をいただき、ありがとうございます。
ただいまから
文教福祉常任委員会を開会いたします。
出席委員は定足数に達しております。
───────────────────── ◇ ────────────────────
○委員長(大柿貞夫) 本日の議題は、お手元の
審査事件一覧表のとおり、
今期定例会において当委員会に付託されました議案11件及び請願2件に対する調査であります。
本日の会議の進め方でありますが、初めに議案及び請願の概要説明を行った後、確認すべき点や問題点等について意見交換を行い、委員会内で情報共有を図りたいと思います。
議案等調査終了後は、
継続調査事件を議題とし、1月31日から2月2日までに実施した行政視察について各委員から所感を伺いたいと思います。
本日の会議の進め方については、これに御異議ありませんか。
(「異議なし」)の声あり)
○委員長(大柿貞夫) 御異議なしと認めます。
それでは、早速、
議案等調査に入ります。
議案第12号から議案第22号について、事務局より概要等を説明願います。
◎
議会事務局(村上幸栄) それでは、事務局から
今期定例会において
文教福祉常任委員会付託となりました議案11件について説明いたします。
初めに、議案第12号 須賀川市市民の森条例の一部を改正する条例であります。
こちらの提案の概要としましては、今般の
物価高騰等を踏まえ、市民の森の将来的に安定した経営を維持するため使用料を改定するものであります。
主な改正点としましては、
キャンプ施設の使用料の施設が、現行日帰り310円が1,500円に、1泊620円が3,000円に改定されるものであります。
施行期日は令和6年4月29日からとなっております。
参考として、須賀川市市民の森条例の抜粋ですが、第3条のほうに、提供する期間が4月29日から11月10日までとなっておりますので、施行期日が4月29日となっているというふうなことでございます。
参考ですが、あと、市民の森の指定管理については、はばたけ21夢飛行が担っております。こちらは、5年間となっております。
昨日の総括質疑のほうで熊谷議員のほうからも質疑がございました。改定の理由、改定の時期、
使用料設定の根拠についてといった質疑がございました。それに対しては、調理場や管理棟で使用するための十分な水量の確保が難しい状況でありましたが、今年度、水源の掘削工事を実施し安定した水の確保の見通しがついたため、この機に
使用料改定となったとの答弁がございました。
使用料設定の根拠については、近隣の類似施設を参考に設定したとの答弁がございました。
次に、議案第13号 須賀川市
老人福祉センター条例の一部を改正する条例でございます。
こちらの提案の概要ですが、須賀川市
老人福祉センターについて、隣接するながぬまラボと提携した特撮関連の
資料保管庫及び
作業スペースとして転用するため所要の改正を行うものでございます。
施行期日は令和6年4月1日からとなっております。
こちらについても、昨日、石堂議員のほうから総括質疑ございました。改正に至った背景と検討の結果についてということでございましたが、こちらについては、須賀川市
公共施設等個別計画において長沼及び
岩瀬老人福祉センターの機能を須賀川市
老人福祉センターへ集約化することを検討するとの答弁がございました。その後、須賀川市
過疎地域持続的発展計画において地域資源を活用し、
地域文化振興施設として一体的に整備していくことを踏まえて今回の提案の至ったとの答弁がございました。
続きまして、議案第14号 須賀川市
介護保険条例の一部を改正する条例でございます。こちらにつきまして提案の概要ですが、
介護保険制度の安定的運用を確保する観点から令和6年度より3年間における
介護保険サービスの在り方と、それに係る負担の見通しについて定めた第9期
介護保険事業計画に基づき令和6年度から3年間における65歳以上の第1号被保険者の介護料を改定するものでございます。
改正の内容でございますが、最も所得の低い階層の該当者の場合、減額後で年間2万3,330円を2万2,130円に変更になります。さらに、現行9段階の所得階層から四つ増え、13段階まで新規設定され、最も所得の高い
所得段階該当者の場合、年間で16万3,050円に改定されます。資料のほうにもその
所得段階ごとの表がございますので御確認いただきたいと思っております。基準額は月額6,470円、第5段階のところが基準の額になりますが、こちらは据置きという金額になっております。
こちらについても、先日の総括質疑の中で堂脇議員のほうから所得段階の変更の理由等について質疑がございました。こちらについては、今後の
介護給付費の増加を見据え、応能負担の弾力化として9段階から13段階に多段階化を図り、高所得者の調整率の引上げ、低所得者の調整率の引下げを行ったとの答弁がございました。
続きまして、議案第15号です。須賀川市
指定地域密着型サービスの事業の人員、設備及び運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例、議案第16号 須賀川市
指定地域密着型介護予防サービスの事業の人員、設備及び運営並びに
指定地域密着型介護予防サービスに係る介護予防のための効果的な支援の方法に関する基準を定める条例の一部を改正する条例、議案第17号 須賀川市
指定介護予防支援等の事業の人員及び運営並びに
指定介護予防支援等に係る介護予防のための効果的な支援の方法に関する基準等を定める条例の一部を改正する条例、議案第18号 須賀川市
指定居宅介護支援等の事業の人員及び運営に関する基準等を定める条例の一部を改正する条例、こちらの4議案については一括して説明いたします。
こちらの4件につきましては、いずれも
介護保険サービス事業に係る国の基準省令の一部改正に伴い所要の改正を行うものであります。提案の概要としましては、
指定地域密着型サービスの事業の人員、設備及び運営に関する基準等の
介護サービスに係る基準については、3年に一度介護報酬に係る改定と併せて
社会保障審議会(
介護給付費分科会)の審議を踏まえた改正が行われております。令和6年度においても、介護報酬に係る改定が行われたことに合わせ関係省令について所要の改正が行われることに伴い、関係条例において所要の改正を行ったものでございます。
別添の参考資料のほうにも付けさせていただきましたが、今回の改正では
地域包括ケアシステムの深化・推進、自立支援・
重度化防止に向けた対応、良質な
介護サービスの確保に向けた働きやすい
職場づくり、制度の安定性・持続性の確保、こちらの4点を図ることを基本的な視点として改正されております。
一部内容を申し上げますと、一つ目の
地域包括ケアシステムの深化・推進では、医療・介護連携による医療ニーズの高い方やみとりへの対応、感染症や災害への対応、
高齢者虐待防止の取組、地域の特性に応じたサービスの確保などがあります。
なお、施行期日につきましては、いずれも令和6年4月1日からとなっております。
こちらについても昨日の総括質疑で、議案第17号について、堂脇議員から概要についてと利用者の利用方法について変更があるのかといった質問がございました。
介護サービスの利用方法には変更がないといった答弁がございました。
続きまして、議案第19号、こちら、須賀川市子ども・
子育て会議条例の一部を改正する条例でございます。
提案の概要といたしましては、子ども・
子育て支援法の一部が改正され、同法第77条が第72条に繰り上げられる関係で、同法第77条を運用している須賀川市子ども・
子育て会議条例について改正を行うものでございます。
施行期日は公布の日からとなっております。
参考としまして、資料のほうに子ども・
子育て支援法の抜粋、72条のほうを掲載させていただいております。
続きまして、議案第20号 須賀川市特定教育・保育施設及び
特定地域型保育事業の運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例でございます。
こちらの提案の概要でございますが、特定教育・保育施設及び
特定地域型保育事業並びに
特定子ども・
子育て支援施設等の運営に関する基準の一部改正に伴い、所要の改正を行うものであります。
主な改正点でございますが、議案書のほうの第23条のところになりますが、施設の重要事項の掲示についてですね。条中、「掲示しなければならない」を「掲示するとともに、
電気通信回線に接続して行う
自動公衆送信により公衆の閲覧に供しなければならない」に改めるものであります。こちらは、つまりは、インターネットを通じてホームページで閲覧できるようにすることといった指針になると思います。
こちらの施行期日は令和6年4月1日からとなっております。
それ以外の改正について、引用条項の整理等については公布の日からの改正となっております。
資料のほうの参考として、特定教育・保育施設と
特定地域型保育事業の違いということで資料をつけさせていただきました。後ほど御覧いただきたいと思います。
続きまして、議案第21号
須賀川市立須賀川一
小児童クラブ館及び
須賀川市立須賀川一
小児童クラブ館分館の
指定管理者の指定についてでございます。
提案の概要としましては、指定管理の公募を行ったところ
社会福祉法人須賀川市
社会福祉協議会から応募があり、書類審査及び
ヒアリングを実施した結果、引き続き
指定管理者とするものであり、指定期間は令和6年4月1日から令和11年3月31日までの5年間となっております。
こちら参考ですが、令和4年度より須賀川市
老人福祉センター内に須賀川一
小児童クラブ館分館を開館したということで載せておきました。
次に、議案第22号です。
須賀川市立須賀川二
小児童クラブ館等の
指定管理者の指定についてでございます。
提案の概要としましては、
指定管理者の公募を行ったところ、社会福祉法人うつ
みね福祉会から応募があり、書類審査及び
ヒアリングを実施した結果、引き続き
指定管理者とするものであり、指定期間は令和6年4月1日から令和11年3月31日までの5年間となっております。
こちらの
管理対象施設としましては、須賀川二
小児童クラブ、
大東児童クラブ、
白方児童クラブ、
白江児童クラブとなっております。
事務局からの議案の説明については以上であります。
○委員長(大柿貞夫) ありがとうございます。
議案調査のため、暫時休憩いたします。
午後 1時46分 休憩
午後 2時10分 再開
○委員長(大柿貞夫) 休憩前に復し、会議を再開いたします。
それでは、議案第12号から第22号について、休憩中に調査しました内容を報告させていただきます。
まず、議案第12号につきましては、溝井委員のほうから、
シャワー料金についての、1回100円のところが10分100円になっているがということの確認と、あとはテントのほうが貸出しなくなったのはどういうことかということと、あとは4月29日からということであるが、その前の対応はどうなのかというようなところの確認ということでお話がございまして、斉藤委員からは、
キャンプ使用料、こちらのほうについて、特に5倍になったそのことで影響はどうなのかということの御意見、あと、横田委員からのほうからですと、料金のほうで今の経営状況はどうなのかということと、料金が上がれば安定するのかというところについての御確認ということ、それから、議案第13号につきましては、横田委員のほうから、利用者の減少傾向をもう少し明確に示してほしいというところでございます。
議案第14号につきましても、こちらも横田委員のほうから、
公費負担分の財源を示してほしいということと、今回の改正によって全体的な金額は多くなるのか少ないのかを示してほしいということでございます。
議案第15号につきましては、こちらも横田委員からですけれども、24条のところで、拘束とかという部分あるんですが、具体的なルール、運用と背景について確認したいというふうなことでございまして、あとの議案16号、17号、18号、19号、20号、21号については、御意見はございません。22号、御意見がございません。
以上のとおりまとめたいと思いますが、これに御異議ありませんか。
(「異議なし」の声あり)
○委員長(大柿貞夫) 御異議なしと認めます。
次に、請願第2号 国に対し「
学校給食費無償化を実施することを求める意見書」提出についての請願、請願第3号 県に対し「
学校給食費無償化を実施することを求める意見書」提出についての請願、以上2件を議題といたします。
概要等について事務局から説明を求めます。
◎
議会事務局(村上幸栄) それでは、事務局から請願第2号 国に対し「
学校給食費無償化を実施することを求める意見書」提出についての請願及び請願第3号 県に対し「
学校給食費無償化を実施することを求める意見書」提出についての請願について、概要を説明させていただきます。
資料のほうよろしいでしょうか。資料というか請願書のほうの御確認お願いします。
請願第2号を御覧いただきたいと思います。
こちらの請願は、新日本婦人の
会須賀川支部が事務局を務める
学校給食費無償化を目指す会による請願で、紹介議員は
堂脇明奈議員であります。
請願の趣旨でございますが、全国で
学校給食費無償化が大きな流れとなっており、福島県においても9割を超える自治体が
保護者負担費軽減の措置を取っている状況であります。学校給食は教育活動の一環であり、日本国憲法第26条に義務教育はこれを無償とすると規定されていることから、
教科書無償化と同様の措置を国として行うべきものであるとのことです。
学校給食費無償化は自治体によっては財政上の理由で未実施や一部補助にとどまるなど違いがあり、居住地によって保護者の
給食費負担が大きく異なるという問題も生じており、単なる教育問題にとどまらず、過疎対策、
少子化対策、地域の活性化、子供の健康等々、社会全体にとっても幅広い分野に波及する積極的効果と可能性を持っております。
以上のことから、国に対し
学校給食費無償化を実施することを求める意見書を提出するよう要求する請願になっております。
続きまして、請願第3号を御覧いただきたいと思います。
この請願は先ほどの請願第2号と同様、新日本婦人の
会須賀川支部が事務局を務める
学校給食費無償化を目指す会による請願でございます。
紹介議員は
堂脇明奈議員であります。
請願の趣旨でございますが、
学校給食費無償化の実施を国に対し要求するに当たり、県として
市町村支援が必要であることから、県に対し
学校給食費無償化を実施することを求める意見書を提出するよう要請する請願になっております。
過去の経過でございますが、平成30年9月定例会で、国に対し
学校給食費無償化を求める
意見書提出についての請願が全会一致で採択された経過がございました。また、平成30年12月定例会で、県に対し
学校給食費の無償化を求める意見書の提出についての請願が採択されたといった経過がございました。
今回の請願第3号は、
学校給食費無償化の実施という趣旨は請願第2号と同じでありますが、県として国に働きかけをすることや、県として
市町村支援が必要であるとの内容が含まれたものになっております。
事務局からの説明は以上であります。
○委員長(大柿貞夫) ただいま事務局から説明を受けましたが、請願に対する審査は3月7日の委員会で行うことになりますので、本日は請願の内容について疑問点や問題点等の意見交換を行いたいと思います。
暫時休憩します。
午後 2時18分 休憩
午後 2時37分 再開
○委員長(大柿貞夫) 休憩前に復し、会議を再開します。
それでは、ここで、請願第2号及び第3号に関する調査の結果、各委員から出された意見、問題等について御報告いたします。
国に対しての
学校給食費無償化を実施することを求める意見書につきましては、これは大方賛同をいただいているということでございまして、ただ、請願第3号の県に対しての
学校給食費無償化を実施することを求める意見書については、多数の御意見がございまして、請願としてはちょっとというところでございますんで、考えるところということでございます。一応この件に関しましては以上の内容で報告をいたします。
なお、次回の委員会は3月7日水曜日、午前10時から
議案等審査を行いますので、本日の調査を踏まえ、積極的に発言をいただきますようお願いいたします。
次に、
継続調査事件を議題といたします。
去る1月31日から2月2日までに実施しました伊丹市及び半田市に対する行政視察について、各委員から所感の報告をいただきたいと思います。
それでは、行政視察の所感を、視察先2か所についてですけれども、まず、松川委員から順次報告をお願いしたいと思います。
松川委員のほうでよろしくお願いします。
◆委員(松川勇治) よろしいですか。では、資料のほう、私のほうでも所感のほう作成させていただいておりまして、まず、伊丹のほうでありますが、文化施設を拠点とした観光振興及び
地域活性化の取組についてというところでありましたけれども、所感のとおり、複数の施設を統合することによりそれぞれの相乗効果が生まれ、ハイブリッドな企画も組みやすく、多様な
発展的可能性を創出することができていると。
伊丹ミュージアムが
中心市街地に位置することにより歴史的な町並みの保全や周辺の飲食店への回遊性を促進し、恒常的なにぎわいを創出している。産官学の連携に多少の課題は残るが互いに協力することにより改善されると思われる。
本市としましても、産官学の連携を強化し
文化的施設を拠点にしたウォーカブルなまちにすることで自然に観光振興や
地域活性化につながると考えます。
伊丹市のTSU・NA・
GUプロジェクトはとても参考になる事業であると思います。
伊丹ミュージアムのほうでありましたけれども、歴史に基づいた
観光づくりといいますか、
施設づくりができているので、そういう部分で、産業と、そして官と学ということで連携がうまくいっていたというふうに感じました。
続いて半田市のほうに行っていいですか。
半田市のほうでありましたが、部活動の地域移行に関する取組についてというところでございますが、半田市に関しましては、部活動は土・日・祝日は活動しない、そしてまた、手厚い補助、こちらが市のほうで10分の9の補助をするという半田市の大胆な方針を決断したことにより、民間の
スポーツクラブが設立しやすくなっている。そしてまた、隣接する市町村と関係や生徒側の意思を考慮すると課題は残りますが、将来的には多様な選択肢を選ぶことができる点も含め、発展的な可能性を見いだすことができる。実際の施設見学で、児童、生徒が自ら部活動を選んでいる感じが伝わってきました。
本市としても、隣接する市町村の動向やバランスを考えた中で、将来的には取組をしていく必要性があると感じます。そのためには、市側の決断と総合的な
スポーツクラブ側の柔軟な対応が求められるのではないでしょうか。
半田市に際しましては、市側の思い切った政策が逆に民間の
スポーツクラブの決断にまたつながっているという部分で全体的な感じがいたしました。
以上です。
○委員長(大柿貞夫) ありがとうございます。
◆委員(柏村修吾) では、資料御覧ください。
まず、伊丹市は
伊丹ミュージアムというものを、すばらしい施設を中心に置きながら市の発展等を、歴史を基準にしてやっていたなということを考えて、ただ、残念なことに伊丹空港からのタクシーの運転手が
伊丹ミュージアムを知らないということで。あと、
タクシープールや大型バス、せっかくの施設が生かされないという。ただ、子供たちは学習のために
伊丹ミュージアムを訪れて、いろいろな面で勉強していたということが、すごく利用されてよかったなと思いました。
そのほか、文化会館、音楽ホール、演劇ホールというのも設置されているような中で、また、利用件数としてはちょっと若干少なめだったかなと思いました。
ただ、これはいいかなと思ったのが商工関係で、「寄ってとくする
伊丹さんぽMap」というのがあって、これ半年間使えるというマップ、昔は「あきんどまつり」というのが月に1回やっているんですが、非常に期間が限定されているというところが残念かなと思いました。
その伊丹空港のほう利用しているのが、伊丹市以外の住民が約60%、市外から随分来ているのかなと、随分活用されてそういうものというのはどんどんいい方向に向いているのかなと思いました。
次に、半田市の
部活動移行に関しては、非常に中心街にミツカンというでかい本社が、日本でもでかい本社があって、そこを中心にいろいろな面で発達しているのかなと思いました。
それで、市としてはやはり文科省の話を聞いて、地域移行のほうにかじを切ったために、いろいろな様々な課題はあるにもかかわらず、その方向に行きながら
総合型スポーツクラブというものに向けているというところでした。ちょっと残念に思ったのは、
スポーツクラブのほうを見て、隣の中学校の校庭で放課後活動する生徒が誰もいないと、福島県ではなかなか考えられないような状況が見て、あの辺寂しいかな。ただ、その上に
スポーツクラブがあって、そこで生徒が一生懸命活動しているのはいいのかなと。ただ、個人的に担当者と話を聞くと、競技力を向上したいというのは特定の競技団体に加入すればいいんだということで、丸っきり離れているというところが見受けられて、なるほどなという、その方向でやっていると。ただ、現時点での国の中体連での今後の方針については情報がないということで話をしたところですね。
下のほうにありますが、現在の教員にアンケートを取ったところ、「今後部活動の指導を行いたいか」ということで質問すると、86%の教師が否定的というもので、なるほどと。ただ、今、部活動と生徒指導と関係というのは非常に密接なところがあって、今後、生徒指導との関わりがある部活動、今ある部活動をどのように考えていくのかというのが今後の課題かなと思っております。
あと、感じたところは、部活動を地域移行にすることに関しては非常に課題がまだまだあるということで、今後もいろいろ情報を見ながら見ていきたいなと、我が市に、どういうふうに須賀川市に生かされるかということが課題だと思います。
以上です。
◆委員(溝井光夫) まず、伊丹市のほうですけれども、今回、博物館を始めとした文化施設の複合化、そして観光・集客施設というのを機能強化というところを期待しておりまして、そして、その中で施設を活用した観光・集客への効果、どれくらいのあるのかというところなんですが、市役所のほうに移動して説明を受けたところ、なかなか
伊丹ミュージアムがにぎわい創出にどれくらい効果があるのか算出は困難という説明がありまして、本市においてもなかなかそういった状況、同じなのかなというふうに感じました。
あと、伊丹市では「寄ってとくする伊丹さんぽ」というクーポン、こういったものを、部局を越えた連携という取組、こういったものが大いに参考になりました。
それから、半田市のほうですが、部活動のほうで地域移行の推進ということで進めておりますが、半田市の場合はやはり平たん部で、ある程度まとまったところに住んでいるということで、運動部とか文化部の受入先となる団体の見通しがあるために、そういったものが強みとして地域移行が進められているのかなというふうに感じました。須賀川市の場合、受皿となる団体がなかなか市内全域にあるとは限りませんので、地域移行というのは須賀川市にとってはハードルが高いんではないかと感じました。
また、あと、土・日を担う受皿に対して費用負担という面で、参加者とか公費負担、これはやはりやむを得ないものと感じましたが、学業と同じく家庭の経済格差が部活においても大きく影響しないような行政の支援が必要ではないかと感じました。
以上です。
◆委員(横田洋子) 伊丹市についてですが、伊丹市立の
伊丹ミュージアムを中心に
中心市街地の活性化ということを目指している、そうした取組だったなというふうに思えました。本来持っている
伊丹ミュージアムの役割とか魅力で集客をしつつ、施設の中で毎回スイーツとかカフェとか古本屋とかフレンチのランチなどで出店をして、にぎわい創出をしているというところでは、結構そういう毎回違うものというものには皆さん魅力を感じるので、そういうところはいい取組だなというふうに思いました。
ただ、よく調べてみますと、本当に中心市街地だけで終わっていて、ほかのもうちょっと離れたエリアには、本当は昆虫館とかいろんなものがあって、バラ園なんかもありまして、そういうところにも、
中心市街地に来た方をそちらにも広げていくという、そういう取組も必要ではなかったかなというふうに思います。
須賀川を考えると、須賀川には緑が多くあって、PFIで温浴施設やカフェがあるので、そこからあと長沼、岩瀬の特撮のエリアみたいなところに誘導できる、そういう仕掛けなんかも今後考える必要があるのかなというところでは、大変参考になったかなというふうに思います。
半田市のほうですが、やっぱりこの部活動の地域移行の前に地域にスポーツ団体があったというところは、もう絶対須賀川ではまねできないところなので、スタート地点が全然違うなというふうに思えました。
もうどんどん進んでいて、市の行政の中でもお互いに連携してできるところから進めているというところは、やっぱり須賀川は全然、まだまだ教育委員会が中心なのかなというのしか見えないところなので、その辺の連携を強めてどうあるべきかというのを今後進めていくべきではないのかなというふうなことが大変感じました。
なので、まず須賀川の現状ってどうなっているのということを確認して、今後のスケジュールとか、目指すべき姿とか、課題整理を行って、市民に示すことが今求められていることなのかなということを大変感じて、そういうことができる組織づくりを、またこの委員会としては目指していけたらいいかなというふうな感想を持ちました。
以上です。
◆委員(五十嵐伸) 伊丹市については、説明を聞いた中では須賀川市とちょっと違う部分、ベッドタウン的な形でやられていて、コンパクトに町ができているという内容の中で、ああいう施設を一体化させて、観光とか文化とか一緒に見てもらって活性化を図りたいということだったんですけれども、あと、一緒にしたことによっては1割削減できたとは言っていましたが、それはそれで伊丹市はそういう形でいいのかなと。
ただ、当市に当てはめた場合には、基本的にやっぱりこういう流れもいい、これ一つのやり方、当市はやっぱり施設は出来上がっちゃっていまして、tetteが大体メインになるかもしれませんが、さっき横田委員が言ったように、いろいろ点在しているわけです、風流のはじめ館とか、公園とか、岩瀬のアーカイブセンター。これを須賀川市は周遊させてやっぱり活性化したい。そのためにどうするかというのは、私らのこれからの意見なのかなと思っていますし、まとめ方なのかなと思っていますんで、いかに来ていただいた人を楽しませて回っていただけるような方策をやっぱり委員会で議論しなきゃならないのかなというのがちょっと今回の視察の中で勉強させていただいたのかなと思っています。
半田市については、部活の地域移行ということで、はっきり言って、もう進んでいるなと。スポーツ課自体が積極的に動いて行政ではこうするともう決めちゃっている、進んでいるわけです。これは一つのやり方だなと。何をやろうとか、意見を聞いてというのはなかなか進まないというのが、須賀川市がアンケート調査も遅れている、まだ取りまとめをしていない、まだ視察行く前の話でしたけれども、リーダーシップが取れていないのかなと思ったので。基本やっぱり学校教員の働き方改革も交えると、うちはもう完全に地域移行だという、ああいう決め方をしっかりとして、やっぱり行政はリーダーシップを取りながら地域の部分も育ててもらうというか、あそこは
スポーツクラブがあって、その体制がしっかりしているからそうできたんでしょうけれども、じゃ、須賀川市としてはどういうふうにしていけばいいのかなといったら、やっぱり体育協会とかグループをまとめているところがあるわけですよ、そういうところと一緒になってもらって意見出し合ってつくり上げるというのをやっていくのが一番私はいいのかなと。
だから、行政としては割り切る。土・日は学校じゃなくて、もうそういう地域、体育協会とか何かに委託して子供たちを育ててもらう。平日は学校の部活動の中でやると。そうすると、子供たちも方向性が、文化、何ですか、芸術とか音楽とか行く子もスポーツもできるし、選ぶ、選択性が出てくる、子供ができるんじゃないかなというのが非常に私ありまして。だから、やっぱり行政がどういうふうに、やっぱりやっていく、取決めをして、じゃ、団体の方にこうしてくださいということを1回やっぱり明確にやっていかないと、なかなか進まないのかなということがあったんで、やっぱり委員会もそういう議論をしながらやっぱり当局に伝えるべきではないかというのが感じましたので、報告させていただきます。
◆委員(鈴木正勝) 伊丹市につきましては、伊丹市では五つの文化施設を一つに統合してという部分が特徴があるんですが、その中でもやはり二つあるかと思うんですが、一つはやはり全体的な今までの維持管理費の削減が一つの大きな成果ということと、それから、全国でも珍しい公立の工芸センターということで、これは何か市民に非常に人気があるということで、友の会という形でもつくっているみたいなんですが、結構利用者増につながっていると。
それから、
中心市街地活性化の中では、市立
伊丹ミュージアムを中心に魅力的なソフト事業の展開ということで、産学官が連携して「TSU・NA・GUいたみ まちなかイルミネーションのプロジェクト」ということで、この観光促進という部分の回遊性向上とにぎわいということでの
中心市街地地域活性化にもつながっているような気がしました。
須賀川市においてもこの文化施設と、それから観光施設、この辺を連動させながら市域全体の活性化につながるような形での勉強をこれからしていきたいと思いました。
それから、半田市につきましては、半田市の場合は非常に長い期間かけて地域においての、この総合型地域
スポーツクラブを育成していくという何かそういう方針の下に、それが実を結んだ形での経営があって、受皿としては非常にいい環境になっているのかなというふうに感じております。
これからいろいろ課題があるということで、具体的なそのガイドラインとか、その受入れ体制の整備とか、団体支援策の検討とかと、これからいろいろ検討される形になっているかと思いますが、須賀川市においては、まず各地域割を明確にしながら、その中でどのように受入れ体制できるような団体関係をまとめていくかというのがまず当面大事なのかなという部分に視察を通じて感じてまいりました。
以上でございます。
◆委員(斉藤秀幸) まず、伊丹市の
伊丹ミュージアムなんですが、先ほどからお話ありますように、複合施設ということでコスト削減と情報発信の強化につながったというお話を聞いてまいりましたけれども、須賀川市に関してはやはり複合化というのはなかなか難しいんですけれども、情報発信の点において一つ参考になったのが、ミュージアムとして一つのメインテーマを掲げて、博物館とか工芸センター、それぞれの分野がそのテーマに沿った催事を行うことで、いろいろな趣味を持った人が同じテーマでもって結び付けられるという点がすごく興味を引かれたところでありまして、須賀川市も例えば、ウルトラマンを柱に風流のはじめ館ではウルトラマンの俳句大会みたいなものがあったり、ムシテックワールドでは何か昆虫とか両生類を怪獣に近付けたようなテーマで何か展示会ができたりとか、いろいろなそういう須賀川にちなんだイベントにも結び付くような感じがします。
そして、須賀川では複合化が難しいというところで、ただ、その各拠点を線で結んで広域化して、その途上にある地域も地域力を養うことで、一つのエリアに絞られず、市全体の観光文化の振興と醸成が図れるのではないかと思いました。
あと、部活動でありますけれども、これも半田市のようにもともと
スポーツクラブがあったわけではないというところで、須賀川市で新たに
スポーツクラブとか何か立ち上げていただくのを待つというのはなかなかこれ気の遠い話ではありますので、ちょっと私が思ったのは、スポーツ少年団とか、これから少子化の時代、団員数が減少して活動がしづらくなってくるというのも、もしかして問題抱えているかもしれません。そこで、地域移行という部分でもスポーツ少年団の手を借りる方法も一つの方法ではないのかと思っております。
ただ、文化部に関しては、この間、マーチングの演奏会もありましたけれども、合奏とか吹奏楽は受皿があったとしても、合唱とか、芸術のほう、こういった文化部の受皿も探すというのがまた一つテーマになってくるのかなと思いました。
以上です。
○委員長(大柿貞夫) 最後に私のほうから発表いたします。
伊丹市を視察したところ、ミュージアムですかね、中心市街地にあるということで非常ににぎわい創出に大変貢献されているなというふうに感じてまいりました。でも、やはり決して駐車場なんてあるわけじゃないんですが、公共交通とかマイカーの利用だと思うんですけれども、そういう形での利用されているというようなことで、そしてその周り、周辺にはやっぱり大型飲食店というんですか、そういうものがあったり、そういったところで全体的ににぎわい創出に大変貢献されているなというふうに、中心市街地のまちづくりとしても大変貢献されているなというふうには感じてまいりました。
須賀川市でも、中心市街地には、一応先ほどから出ていますけれども、風流のはじめ館とか市民交流センターtetteとかありますけれども、どうしても須賀川の場合、何人かの方も意見出ていますけれども、やっぱり、施設としてはあるんですけれども、それが結び付けられていないというか、そういうものがちょっともったいないといいますか、一つの回遊性というか、そちら周ったらばこっち、こっち周ったらば次というようなところで、そういったものがつくり上げていければもっと
中心市街地の活性化にもつながるだろうし、にぎわいの創出にも大変貢献してくるんじゃないのかなというふうに感じてまいりました。
次に、半田市のほうですけれども、半田市こちらのほうについても、やはり方針がきちんと最初からもう打ち出しているんですよね。もう学校教育でも土・日の部活は一切やらないと。そして指導者ですかね、そういったのも自分たちで指導者探すこともできないというふうなことから地域移行というようなことでスタートしたということで、目標設定しているわけですよね。そういうところが大変参考になりまして、そういう面で先へ先へと進んでいますが、本市となった場合ですと、これもただ、方針もはっきりしないということで、現状の状況確認といいますか、アンケートのほうも行ってはいるけれども、実際その集計も、最近になってまとまってきたんだね、12月の段階ではまとまっていないというふうな状況で、やることがちょっと遅いなという感じはしていました。
地域の受皿として本市ではどうするんだということであれば、私が考えているのはやはり、先ほども誰かからも意見ありましたけれども、須賀川市にはスポーツ団体というか協会とかあるんですよね。その協会のメンバー、登録されたメンバー見ると、もうそうそう30、40くらいのクラブがあるわけですよ。だから、そういったところとやはり本市、行政がやっぱり意見交換を早急にして、そういったことでお互い話合いして、いい方向に持っていけるだろうなというふうには思っているんですね。だから、ポイントとなるのはそういった団体との意見交換を早くやるということでやっていけば、もうちょっと見えてくるんじゃないかなというような感じはしております。
以上です。
所感は皆さんから頂きまして、以上ですけれども、次回の委員会でやりますが、各委員の所感等を踏まえ、今後の委員会調査の進め方について協議したいと思いますので、それぞれ御検討いただきますようにお願いいたします。
すみません、ちょっと訂正させていただきます。
1月22日開催の委員会では具体的調査項目に関し、市の現状や事業の進捗、課題等について確認したところであり、本日は行政視察の所感について各委員から報告いただき共有したところであります。これを踏まえ、今後の委員会調査の進め方について協議したいと思いますので、それぞれ御検討いただきますようお願いいたします。
以上で、
継続調査事件を終了いたします。
以上で、本日予定しておりました案件は全て終了といたします。
最後に、本日の会議内容及び結果に関する正副議長への報告については、正副委員長に御一任願いたいと思いますが、これに御異議ありませんか。
(「異議なし」の声あり)
○委員長(大柿貞夫) 御異議なしと認めます。
本日の
文教福祉常任委員会は、これにて閉会といたします。
御苦労様でした。
午後 3時07分 閉会
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須賀川市議会委員会条例第32条の規定により署名する。
令和6年2月28日
須賀川市議会
文教福祉常任委員長 大 柿 貞 夫...