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12月13日-02号

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  1. 白河市議会 2012-12-13
    12月13日-02号


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    平成24年 12月 定例会          12月白河市議会定例会会議録 第2号---------------------------------------             平成24年12月13日(木曜日)---------------------------------------議事日程 第2号         平成24年12月13日(木曜日)午前10時00分開議第1 議案第135号 不動産の処分について第2 議案第136号 平成24年度白河市一般会計補正予算(第7号)第3 一般質問並びに上程議案に対する質疑---------------------------------------◯本日の会議に付した案件 議事日程第2号のとおり---------------------------------------◯出席議員(24名)    1番 室井伸一     2番 緑川摂生     3番 深谷博歩    4番 十文字博幸    5番 佐久間 進    6番 北野唯道    7番 菅原修一     8番 柴原隆夫     9番 水野谷正則   10番 佐川京子    12番 大花 務    13番 縄田角郎   14番 石名国光    15番 玉川里子    16番 大竹功一   17番 筒井孝充    18番 穂積栄治    19番 戸倉耕一   20番 飯村 守    21番 深谷政男    22番 須藤博之   23番 深谷 弘    24番 藤田久男    26番 高橋光雄◯欠席議員(2名)   11番 藤田文夫    25番 吾妻一郎---------------------------------------◯説明のため出席した者   市長 鈴木和夫          副市長 鈴木進一郎   市長公室長 圓谷光昭       総務部長 金澤洋一   市民生活部長 鈴木延之      保健福祉部長 矢内辰雄   産業部長 大須賀一朗       建設部長 関根康孝   水道部長 上遠野 明       表郷庁舎振興事務所長 和知忠一   大信庁舎振興事務所長 金澤隆夫  東庁舎振興事務所長 穂積功祐   会計管理者 高久哲男       総務部参事兼総務課長 辺見忠正   総務部参事兼財政課長 白石孝之  教育委員長職務代理者 高久典子   教育長 伊藤 渉         教育部長 北島昭規   参事兼教育総務課長 加藤俊夫---------------------------------------◯事務局職員出席者   事務局長 藤井勝美   事務局主幹兼次長補佐兼庶務調査係長 辺見康弘   事務局主任主査兼議事係長 遠藤英喜 主任主査 宮尾宏樹   主査 薄井利和---------------------------------------     午前10時00分開議 ○高橋光雄議長 おはようございます。定足数に達していますので、ただいまから会議を開きます。 12月定例会に受理しました陳情2件は、お手元に配付の陳情文書表のとおり、総務常任委員会及び議会運営委員会に付託いたしました。--------------------------------------- △日程第1 議案第135号及び日程第2 議案第136号 ○高橋光雄議長 日程第1及び第2の議題を一括して議題とします。 提案理由の説明を求ます。 鈴木市長。     〔鈴木和夫市長 登壇〕 ◎鈴木和夫市長 今般、これは仮称でありますが、白河市市民文化会館建設事業用地の代替地に供するため、市有財産を処分することについて、地方自治法第96条第1項第8号の規定により議会の議決を得るため、議案第135号不動産の処分についてを追加提案をいたしました。 なお、関連する議案第136号平成24年度白河市一般会計補正予算(第7号)の内容につきましては、総務部長から申し上げます。 ○高橋光雄議長 金澤総務部長。     〔金澤洋一総務部長 登壇〕 ◎金澤洋一総務部長 補正予算書の1ページをごらんください。 議案第136号 平成24年度白河市一般会計補正予算(第7号)、第1条は、歳入歳出予算の総額に2700万4000円を追加し、予算総額を401億7039万1000円と定めようとするものであります。 2ページ、3ページをごらんください。 まず、歳入では65款財産収入の財産売払収入で、2700万4000円を計上しております。歳出では15款総務費の総務管理費に2700万4000円を計上しております。 なお、細部につきましては、4ページ以降の事項別明細書をごらんください。 ○高橋光雄議長 これにて提案理由の説明を終わります。 上程議案に対する質疑を行う議員は、本日の午後5時までに御通告をお願いします。--------------------------------------- △日程第3 一般質問並びに上程議案に対する質疑 ○高橋光雄議長 日程第3、一般質問並びに上程議案に対する質疑を行います。 緑川摂生議員。     〔緑川摂生議員 登壇〕 ◆緑川摂生議員 おはようございます。 あたらしい風の緑川摂生です。 通告に従いまして、発言席より一般質問を行います。(発言席へ移動) ○高橋光雄議長 緑川摂生議員。 ◆緑川摂生議員 改めまして、おはようございます。 ただいまから一般質問を行います。 市民協働についてお伺いしたいと思います。 まず初めに、市長の市民協働への思いをお伺いしたいと思いますが、市長はこれまでまちづくりを推進する上で、地域で活動する住民やさまざまな団体と連携、協力し、それぞれの持つ能力を出し合うことが市民協働、そのことが大事なことだと言われてきました。今後の市政運営には、市長のリーダーシップをさらに発揮されることはもちろんだと思いますが、市民協働のあり方も重要なことだと思っています。 そこで、まず市長が考えます市民協働への思いや、そして、そのあり方をお伺いしたいと思います。 ○高橋光雄議長 市長。 ◎鈴木和夫市長 この間、地方分権がどんどん進んでまいりまして、地方自治体は自分の地域のことは自分で考えて責任を持つと、こういうことになってきているわけであります。それは、裏を返すと市民と行政が一体となって、ある方向性を目指して進んでいくと、こういうことなんだろう思います。そのために市民と行政が、目的を共有していくということと、それからお互いの信頼のもとで、役割分担を持ちながら地域をつくるということを進めていく、いわゆる住民自治の表現でもあるというふうに思っておりますが、こういうことが重要であると、こういうふうに考えております。そのため、市としましては、市民の方々が各種の行政計画やまちづくりに参画する機会を拡充することあるいは各種の審議会とか協議会の委員を公募で広く求めること、あるいは、広く意見を聞くパブリックコメントなどを充実する一方、市長自ら各地域に出向いて行って、さまざまな市政懇談会を開催すること、こういったことを通して、市民と行政の信頼関係あるいは目的の共有化が図られるというふうに思っております。 特に、大震災を経験して、この災害からの復旧・復興を今、市民一丸となって進んでいるわけでありますが、こういったことで、災害に強い町をつくっていくというためにも、各地域に精通をしている住民の方々と連携協力を深めていくことがさらにその必要性を増してきていると、こういうふうに思っております。 幸いにも、この震災を契機にあるいはそれ以前からでありますが、「白河を元気にしていこう」とか、「白河を変えていこう」という機運が相当盛り上がってきているというふうに私は感じとっております。 特に、11月ですか、商工会議所青年部の方々が、自ら企画立案して行った自転車レース、そういった催しであるとか、さまざまな団体が、さまざまな考えのもとでいろんなイベント、催しを行っているということについては、白河の復興の思いを一つにしている姿であると、大変心強く感じておりますし、これからの白河のまちづくりに手ごたえを感じているというふうに考えております。 あるいは、また、みさかで「柿の木文庫」という文庫がありますが、あの文庫は、あの方が私財を提供して児童向けの本を買ったり、いろんな活動をしているわけです。それが、人材育成にも大きく貢献をしているということあるいはカルチャーネットワークという団体が、地域の情報を収集して、効果的に発信をしていたりあるいは市民会館等の運営を通じて、市民の方々にさまざまな魅力やさまざまな催しの企画発信をしている団体等もあるわけであります。 さらに震災後には、被災者を元気づける活動やあるいは被災者の心の傷をいやす、そういったさまざまな活動をしている団体も活発に活動をしているわけであります。こういうことを通して、冒頭に言いましたが、住民自治、今言ったように、団体自治と住民自治がありますが、やはり、大事なのは住民自治、住民自らが地域をつくっていくと、こういう機運がなければ、いい町はできないということでありますので、そういう意味で市民と行政がまさしくイコールパートナーとして、行政と各民間団体は持っている特性が違いますから、そういった特性を生かしながら、また、相互に補完をしながら、地域をつくっていくことが市政運営の柱であると考えており、今後とも市民協働の理念を具体化すべく、さらに力を入れてまいりたいというふうに考えております。 ○高橋光雄議長 緑川摂生議員。 ◆緑川摂生議員 まず、御答弁ありがとうございます。 市民協働のあり方とか重要性、そして必要性、また今、市長もおっしゃいました住民自治を強化すると言いますでしょうか、その気持ちがよく感じる御答弁でした。 そこで、次の質問に移りたいと思いますけれども、これはさらなる市民協働が必要であるならば、どのようにして推進していくのかということであります。その前に、私自身が体感しました市民協働について、少しだけお話をさせてください。 私が役員を務めております、NPO法人表郷ボランティアネットワークのさまざまな震災復興支援活動の中で、いわき市の久之浜地区で、震災にもめげずに頑張っている方々と、そして、いわき市久之浜支所の方との交流がありました。御存じとは思いますけれども、いわき市には市民協働課があるんですね。12カ所ある各支所には地域振興担当員というものを配置しております。この地域振興担当員と言いますのは、総合的な地域振興業務の展開、弾力的な職員の活用や組織的な対応の強化を図るということで、つまり、文字通り地域振興に関する業務を担っております。市民のまちづくり活動を支援し、今、市長がおっしゃいました市民自治の強化、つまり、市民活動の活発化を目的とした配置要員であります。久之浜大久支所の地域担当員、地域振興担当員は、地元の地域づくり団体へさまざまな支援を行っております。例えば、住民には苦手な助成金活用のアドバイスを積極的に行っていたり、週末によく行われている各種事業やイベントに参加して、住民と一緒に活動して、汗を流しています。そんな担当員の方とお話をする機会があり、こんな質問をしてみました。「本来、休みであろう週末の仕事は大変ではないですか」というふうな質問に対しまして、担当員さんは、「住民と一緒に活動をさせていただいていることは、今後、行政マンとして、仕事をする上で、住民目線での仕事ができることになると思います。なので、やりがいがあります」というようなすばらしい答えをいただきました。市民と行政が連携し、協力していくことが市民協働の姿だとすれば、このような事例も参考になるのではと思っています。 白河市においても、市民協働を推進するために地域支援課の担当職員が、さまざまな業務をこなして、重要な任務をこなして各種団体を支援なさったり、支援策を講じて仕事をされていることはよく理解しております。 改めて質問に戻ります。今後、さらなる市民協働の推進を図っていくことは、大変重要なことであると思っていますけれども、どのように推進していくのか、具体的な施策があればお聞かせ願いたいと思います。 ○高橋光雄議長 市民生活部長。 ◎鈴木延之市民生活部長 市民協働の推進を図る上では、町内会を初め、NPO、ボランティア団体との連携を深め、市民と行政それぞれが持つノウハウを共有しながら、これまで以上に互いの連携を深めていく必要があります。そのためには市民活動団体と情報、意見交換の場となる窓口の一本化をし、庁内における推進体制の確立に向けた行政側の取り組みも重要であることから、平成23年4月の組織改編の中で市民生活部内に地域支援課を新設し、地域づくりに取り組む市民団体の窓口として、業務を行っているところであり、地域づくりに関する助言や活性化支援事業各種助成事業の相談に応じております。 また、庁舎におきましても、各庁舎総務課にそれぞれ担当を配置し、相談等の業務を行っております。質問の中にありましたいわき市の地域支援担当員は、市民活動団体が行う事務の一部やイベントの手伝いを支所の職員が職務として行っていると聞いております。 今後は、現状の体制の中で、市民活動団体と行政それぞれが持つ知識や能力を出し合い、活動成果が最大限に発揮されるよう市民活動に対する支援業務の充実を図ってまいりたいと考えております。 ○高橋光雄議長 緑川摂生議員
    緑川摂生議員 御答弁ありがとうございました。 さらに、市民協働への充実を図るということで了解しました。今ほど、いわきの話をさせていただきましたけれども、この地元、白河市で私自身が体感しました、これぞ市民協働ということ、その事例を一つ、お話させていただきたいと思います。 私が住む表郷金山竹ノ内地区には、毎年、盆踊りが開催されております。市長もいつかおいでくださいました。竹ノ内まつり振興会という団体が主催していますけれども、この団体は、地元の住民初め、特に、子供さんのいらっしゃる親御さんたちが中心となって組織されています。従来の寄附に頼らない、皆さん手弁当でやっている小さいながらもすばらしい盆踊りであります。そのメンバーの中に実は、市の職員さんが2人、入っています。彼らは、宝くじの助成金を活用してくださいまして、太鼓を購入するアドバイスをしてくれました。さらに、白河市の地域づくり活性化支援事業を活用しまして、一時は途絶えていましたお寺での小さな境内での盆踊りを復活させ、継承しています。それぞれのお父さんやお母さんたちが屋台で、汗をかきながら、焼きそばや焼き鳥をつくる親の姿を子供たちは、目の前で見ています。何よりすばらしいのは、子供たちにばちを握らせて、盆踊りの主役を任せていること。その夜、子供たちは恐らく、ヒーローやヒロインになっていると思います。親だけではない、親だけではできない郷土愛をはぐくむ大きな地域の力となっています。市の職員さんがこのメンバーに入っているということならではの、なかなか一般市民には、見つけにくい情報、あるいは助成金をうまく活用したこの盆踊り、震災以降も開催していまして、地元に元気を発信もしています。心からすばらしいことだと思っています。 私は、市民協働を推進する中で、最も大切にしたいことは私の中では2つあります。 1つ目は、住民と行政は、対等であることだと思います。これは、行政側だけが、肩ひじを張らなくてもいいことというふうなことにもなると思います。いつも住民目線で物事を考えてくださっていれば、内容の濃い充実した市民協働が推進できると思っています。 2つ目は、行政と市民を結ぶことが市民協働の一つの方法であるならば、専任担当者を置くこと。わかりやすく言えば、災害のときによく立ち上がります災害ボランティアセンターに例えますと、ボランティアセンターには必ずいるコーディネーターの役割をする方です。このコーディネーターは震災後のニーズとボランティアの橋渡しをする、いわゆるマッチングのスペシャリストであります。行政とさまざまな能力を持つ、あるいは技を持つ市民とつなげることが市民協働の推進につながるのであれば、やはり、ボランティアセンターと同じようなスペシャリストであるコーディネートをする職員を育成することも一つかと考えています。 私は、20年間、20年以上誇れる地域のことを思う仲間たちと地域づくりの活動をさまざまやってきました。私のたった一つですけれども、唯一の自慢できることであります。その中でいつも感じていた、市民協働への思い、あるいはジレンマがあります。市民協働の推進、これは私や私の仲間の強い願いでもあります。今回、この質問を通しまして、地域支援課の担当職員2人とじっくり話をすることができました。どうしても私は、思いばかりが先行してしまいまして、しかしながら、私の話をじっと聞いてくださって、本気になって考えている彼らの姿を見て、とても感激しました。話を聞いてみますと、彼らは2人とも地域の活動を積極的にやっていらっしゃるんですね。そして、地域から必要とされているということを彼らは重い口だったんですけれども、ようやく聞くことができました。自らがやはり、地域で活動している人だからこそ、住民目線で行政ができる。そして、私の言いたいことを理解してくれたのではないかと思っています。心からうれしく思えた瞬間でした。 再質問ではありませんので、最後に私の願いを言わせてもらって、質問を閉じたいと思いますけれども、すばらしい職員さんがいます。市当局と地域支援課が、今後、市民協働推進に向けたどのような事業を展開していくのか大いに心から期待するところであります。同時に、私も目的は一緒です。さまざまな市民協働への提言をさせていただきながら、微力ではありますけれども、前に進んでいきたいと思っています。心から市民協働を推進していただくことを心から心から願いまして、私の質問とします。 以上で私の一般質問を終了します。ありがとうございました。 ○高橋光雄議長 室井伸一議員。     〔室井伸一議員 登壇〕 ◆室井伸一議員 白河明誠の室井伸一です。 通告に従い、発言席より一般質問を行います。(発言席へ移動) ○高橋光雄議長 室井伸一議員。 ◆室井伸一議員 それでは、まず初めに、市民の命を守る取り組みについて、孤立死防止対策について質問をいたします。 会津若松市では、社会問題化している孤立死の未然防止に向けて、ガスや新聞、水道のほか飲料業、金融機関、電気、郵便など生活に関係する事業所と市、警察署の3者連携による「会津若松市孤立死防止等ネットワーク」が設立され、10月1日より取り組みを開始しています。加盟事業所は、日常業務の中で、各家庭を訪れ、異変を感じた場合は、市と警察署に通報をする。市職員と警察官が駆けつけるシステムになっています。独居老人宅、高齢者、障がい者の二人世帯など、地域から孤立しがちな世帯の異変にも目を光らせ、あわせて不審者に関する情報など犯罪発生や事故の危険を感じた際も同様に知らせる。会津若松市によれば、3者連携のネットワークは、県内で初めての取り組みになるということです。 今、地域や職場、家庭などで人間的なつながりが薄れ、社会全体の支えあう力が弱体化してきているのではないでしょうか。これからの福祉社会は、人の気持ちが伝わる、顔の見える、目の前で人と人が触れあう直接的な共助社会であると思います。白河市での今現在の対応と今後の対策についてお伺いいたします。 ○高橋光雄議長 保健福祉部長。 ◎矢内辰雄保健福祉部長 市では現在、ひとり暮らし高齢者高齢者世帯等を対象として「あったかランチお届けサービス」「あったか訪問収集事業」「お元気コール事業」「あったか訪問事業」「緊急通報システム事業」を実施し、緊急時の不安解消や安否確認に取り組んでおります。 また、民生委員や地域包括支援センター居宅介護支援事業者と連携を密にし、高齢者の見守りを進めております。今後も、きめ細やかな福祉サービスの充実に努めるとともに、会津若松市の取り組みも参考にしながら、高齢やひとり暮らしになっても、孤立することなく、住みなれた地域で安心して生活を続けられる地域づくりの推進に取り組んでまいります。 ○高橋光雄議長 室井伸一議員。 ◆室井伸一議員 御答弁ありがとうございました。 超高齢化社会を迎えた今、大きな社会問題になっている孤立死防止に向けた対策を今後ともよろしくお願いをいたします。 では、続きまして、AEDの積極活用について質問をいたします。 日本不整脈学会では、10月23日にAEDで命を救うための緊急提言を行いました。毎日180人を超える方が心臓突然死で亡くなっています。突然の心停止に陥った人を救うには、現場に居合わせた人が、素早くAEDを使って、電気ショックを与えることがかぎです。ところが、AEDがあったにもかかわらず、使われないことがありました。目の前で人が倒れたとき、茫然と立ち尽くすのではなく、いかに迅速かつ的確に動けるか、AEDを使えるかが生死を決します。1人でも多くの命を救うために、勇気をふるってAEDを活用するとっさの対応が大事です。心臓突然死のほとんどが、心室細動という突然の不整脈によって起こります。その不整脈は、数分以内に電気ショックという処置を施さなければ治せませんが、AEDを使えば、だれにでも行うことできます。心臓が原因の心停止で倒れる人を目撃した人が、AEDを使って電気ショックを行えば、45%の人を救命できます。 しかし、現実には、倒れる人を目撃すると、パニックに陥ってしまうことが少なくありません。目の前で人が倒れたら、最悪の可能性をまず思い浮かべること。それが初めの一歩です。ばたっと倒れることは、めまい、失神、てんかん、脳卒中などでも起こります。ですが、対応に秒を争うのは、心停止だけです。心停止の可能性があるのに、少し様子を見る。倒れて生じたけがの手当てをする。担架で運ぶなどとしている余裕はありません。対応が1分おくれると一割ずつ助かる可能性が減っていき、救急車が到着するまで放置すれば、ほとんど助かりません。意識がなくても、規則正しい通常の脈や呼吸があれば、心停止ではありませんが、脈や呼吸を確認することは容易ではありません。迷って、時間を費やすことはマイナスになります。判断に困ったときには、心停止と考えて行動に移すことが重要です。AEDは診断器具でもあり、電気ショックが必要なのかどうかを診断してもらうという使い方ができます。電気ショックが必要なければ、必要ありませんと教えてくれます。万一、救えなかったにしても、何もしないより、少しでもできることをしたほうがはるかにプラスになります。 ここでAEDがあったのに、使わなかった事例を紹介します。 2011年9月、さいたま市の小学6年生の女子児童が、長距離走の直後に倒れ、死亡するという事故がありました。検証の結果、女子児童が倒れた直後にけいれんやあえぐような呼吸があったために、教職員たちは、心臓がとまっているとは思わずに、救急車を待つだけで、校内にあったAEDを使わなかったということです。 AEDの周知促進と救命講習の啓発を積極的に行い、市民の皆様にもっと広く知っていただき、皆で尊い命を守っていけるように、日ごろから講習会や実地訓練に参加して、非常時に備えることが大事であると思います。 白河市としての対策についてお伺いいたします。また、事例が体育の授業中の事故ということでしたので、学校ではどのような対応をしているのか。また、幼稚園・児童福祉施設やわいわい広場などではどのような対応をしているのかお伺いいたします。 ○高橋光雄議長 市民生活部長。 ◎鈴木延之市民生活部長 AEDの講習会については、白河消防署主催による普通救命講習会を毎月、中央福祉センターを会場に実施しております。 なお、この講習会の定員は40名となっており、事前の申し込みが必要となっております。さらに、AEDの講習会は、事業所、学校、各種団体などからの依頼により実施しているほか、消防団による春と秋の火災防御訓練の際に、自主防災組織とともに実施をしております。これまでの受講者数は、平成21年、22年が5000名を超える方が受講しておりますが、昨年は、震災の影響もあり約3100名と減少しましたが、本年は11月末で約3500名の方が受講をしております。 今後も消防署と連携し、より多くの市民の皆様がAEDの講習会に参加できますよう対応してまいりたいというふうに考えております。 ○高橋光雄議長 教育長。 ◎伊藤渉教育長 幼稚園、小・中学校や保育園、放課後児童クラブ等の児童福祉施設などにおいては、毎年、日本赤十字社の指導員や消防署員を講師に依頼して、AEDを用いた救命救急法の研修会を実施したり、養護教諭がAEDの使用方法を教職員に伝達したりするなど、緊急時において教職員全員が、AEDを戸惑うことなく使用できる体制を整えております。 また、救急処置マニュアルをもとに、事故が発生した場合の傷病者への対応を確認するとともに、医療機関への連絡体制を整えております。 なお、AEDの定期的な保守点検も実施し、維持管理を徹底しております。 なお、AED研修会に保護者にも参加を促し、使用方法等について幅広く周知を図っているところでございます。 ○高橋光雄議長 室井伸一議員。 ◆室井伸一議員 御答弁ありがとうございました。 ここで、再質問をいたします。 市民プール施設や体育館、運動公園といった運動施設、デイサービスといった老人福祉施設についてはどうなのでしょうか。よろしくお願いします。 ○高橋光雄議長 教育長。 ◎伊藤渉教育長 体育施設においては、AEDの定期的な保守点検を実施し、維持管理の徹底に努めるとともに、管理担当職員、指定管理者職員及び市民プール管理業務受託業者従業員が、消防署の普通救命講習会や日本赤十字社の救急法の講習会を受講しており、学校等と同じようにAEDの適切な使用マニュアルについても習得しているところでございます。 なお、今後も定期的に講習会を受講していくよう指導してまいりたいと思います。 ○高橋光雄議長 保健福祉部長。 ◎矢内辰雄保健福祉部長 指定管理者の社会福祉協議会が運営しております中央、表郷、大信、東の4カ所のデイサービスセンターにはAEDを設置しております。 なお、職員には講習を受講させ、緊急時に対応できるよう体制づくりに努めております。 ○高橋光雄議長 室井伸一議員。 ◆室井伸一議員 御答弁ありがとうございました。AEDは日本全国で38万台までに設置されるようになりました。しかし、いざというときに使わなかったり、使える人がいないなどとなれば、何にもなりません。一人でも多くの市民の皆様に携わっていただけるようよろしくお願いをいたします。 では、続きまして、ファーストレスポンダー制度について質問をいたします。 石川県加賀市の塩谷町では、11月4日に日本初となるファーストレスポンダー制度が導入されました。 一次対応者を意味するファーストレスポンダーは、急病の患者が出た場合、救急隊員が到着するまでの間、訓練を受けた地域の人たちが応急手当てに当たる制度です。消防署が近くになく、救急車が直ちに駆けつけることができない地域で普及させようと総務省消防庁が高齢化社会を迎え、研究を進めているものです。発足に伴って、町内にはAEDが5つ設置され、消防からの要請があれば住民が、自ら現場に駆けつけて、応急手当てに当たることになっています。 総務省消防庁の久保田勝明主任研究官は「一人でも多くの命を救えるよう、今後、ほかの地域にも広げていきたい」と話していました。このファーストレスポンダー制度について、白河市の考えをお伺いいたします。 ○高橋光雄議長 市民生活部長。 ◎鈴木延之市民生活部長 この制度は、加賀市の地域の人たちが、消防署と協力して発足させたものであります。救急車が短時間で駆けつけることが、困難な過疎の地域、あるいは、山間部などでは、有効な手段の一つと思われます。 しかしながら、本市では、白河消防署並びに表郷、大信、東の各消防分署の迅速な対応により、救急車の出動要請を受けてから、現場到着までの平均所要時間は、10分程度となっております。 さらに、来年4月からは、新たに消防本部通信指令センターの運用開始に伴い、従来より2分から3分早く出動できる見込みになっておりますので、今後、消防署と情報を共有しながら制度の普及状況を見守ってまいりたいというふうに考えております。 ○高橋光雄議長 室井伸一議員。 ◆室井伸一議員 御答弁ありがとうございました。 ファーストレスポンダー制度は、始まったばかりの制度ですが、共助社会というものを考えたときに必要な制度であると思いますので、今後もさまざま検討をしていただきながら、前向きな方向性でお願いをいたします。 では、続きまして、学校施設について熱中症対策について、ミストシャワーについて質問をいたします。 ミストシャワーは2005年愛知万博から使用されるようになり、ヒートアイランド現象の緩和や省エネ対策として注目されています。ミストシャワーは水道水を微細な霧状に噴射し、その気化熱によって、周辺気温を2、3度下げることができます。噴射された霧は、素早く蒸発するため、手足や服が濡れることはありません。このミストシャワーを子供たちの熱中症対策として、導入している自治体がふえてきています。茨城県取手市では、平成23年の夏より小・中学校に設置をされており、各学校の屋外、グラウンド出入り口、渡り廊下などに設置されています。体育の授業や部活動などで体温が上昇した子供たちのクールダウンに活用をしています。 また、京都府京都市では、ことし7月2日に市内の幼稚園、小・中学校など100施設にミストシャワーを設置しました。ことしの夏も去年と同じ猛暑の年でした。また、残暑も大変厳しかったと思います。子供たちを熱中症などから守るための対策として、ミストシャワーは大変、有効なものであると思います。白河市としての意見や考えについてお伺いいたします。 ○高橋光雄議長 教育部長。 ◎北島昭規教育部長 近年の温暖化に伴います猛暑対策や省エネ対策などを目的にいたしまして、その設置費用やランニングコストが安価であることから、茨城県や京都府、さらには埼玉県内でも小・中学校の昇降口、渡り廊下などに設置する自治体がふえてきております。 今後、先進事例をもとに、費用対効果や衛生面における検証を行うとともに、学校関係者などからの意見も伺いながら、調査してまいりたいと考えております。 ○高橋光雄議長 室井伸一議員。 ◆室井伸一議員 御答弁ありがとうございました。 ミストシャワーを導入している学校や自治体をよく調査研究をしていただいて、子供たちを熱中症から守るために施策の一つとして、前向きな検討をよろしくお願いをいたします。 以上をもちまして、私の一般質問とさせていただきます。ありがとうございました。 ○高橋光雄議長 大竹功一議員。     〔大竹功一議員 登壇〕 ◆大竹功一議員 おはようございます。大竹功一です。 通告に従いまして、発言席より一般質問を行います。よろしくお願いします。(発言席へ移動) ○高橋光雄議長 大竹功一議員。 ◆大竹功一議員 それでは一般質問を行いたいと思います。 まず初めに、中心市街地活性化事業についてという項目で質問したいと思います。 中項目として、楽蔵の運営等についてとありますが、私は中心市街地活性化事業の中心的存在として、この楽蔵事業が行われているということをかんがみて、質問に入りたいというふうに思っています。 この問題については、9月議会において、同僚の玉川議員からも質問がありました。私は違った角度から市長にいろいろとお聞きしたいというふうに思っています。9月議会において、市長は、従来は何か新しいものを導入することが発想の中心であったわけですが、それ以上に、自分の足元にあるものをもう一度見詰め直すと、必ずすばらしい資源がある。そこに光を当てていきたいというふうに言われております。そして、そういう中から中心市街地活性化基本計画及び歴史まちづくり法などの認定を受け、国からの財政支援を初めとしたさまざまな支援を受けやすいルートを確保し、レールを敷いて、現在、これに基づく事業を行っている状況にあるわけですとの答弁でした。私も歴史的遺産の多い白河の足元を見詰め直す点では同感です。もっと市の歴史的遺産に光を当ててほしいと思うくらいです。そのような中で、白河市の一つの文化遺産である蔵を活用した楽蔵の運営事業については、大変よいものだというふうに思っていますし、もっともっと頑張ってほしいと思っております。 しかし、現在の楽蔵の整備及び運営は、現代人の生活習慣や観光客の行動条件をあまり網羅していない事業計画ではないかというところが何点かあると思うのです。また、市が事業に参画すること自体はいけないと思いませんが、各種補助金の獲得を目的としているようにも市民にも見受けられているようです。国や県の補助金も我々の税金であることを、私たちは忘れてはいけないと思っています。市民全体の利益が享受されなければいけないのではないでしょうか。それでなくとも、中心市街地以外の他地域の市民がなぜ、中心市街地の発展のためだけに私たちの税金が使われるのかということをよく我々にお話される方もいます。それだけに中心市街地の活性化が他地域の方々への恩恵へもいかなければならないと私は思います。 では、それは何か。中心市街地が活性化し、他地域の方々の例えば、物産を売る場所ができたとか、そういう市民の方々がここに楽しく買い物に行ける、そういう場所になっているとかということではないかと私は思っています。では、何が足らないのか。現在、白河市民を含む現代人の生活習慣は、やはり車が社会の中心であるということではないでしょうか。私もさることながら、数百メートルしか離れていない場所、歩いて10分、15分程度の場所でもすぐ車で向かってしまう、このような行動が見受けられます。特に、買い物や食事に出かける場合、その行動は顕著ではないでしょうか。幾ら市民に歩いて買い物に行ってもらおうということを画策し、そして、言っても、市民の行動はなかなか変わらないのではないでしょうか。 また、観光客の場合、バス等で白河に訪れるとき、目的地が多少遠くても、車をおいて目的地が見える場合には、移動はしますが、目的地が見えない場合、近くてもおっくうがる傾向にあると私は思っています。また、目的地が多少遠くても、お土産物を売っている店が並んでいたり、飲食店が並んでいたりすれば、移動が楽しくなりますので、なかなか皆さん、歩いていただけると思いますが、そういう店がない場合、移動が苦になるのではないでしょうか。私たちが観光地を訪れるとき、そう感じないでしょうか。 つまり、やはり楽蔵だけではだめなのではないでしょうか。多くの施策の中に、中心市街地があるとは思いますが、やはりまだまだ点と点という形ではないでしょうか。やはりこの点と点を結んで線にし、多くの線を集め、面としなければ、地元の市民はもとより、観光客も寄りつかないのではないでしょうか。私はそう考えます。これが中心市街地の活性化を考える基本ではないでしょうか。そこで、足らないのが、一番大きい足らない要件は、駐車場ではないかと私は考えます。 市長が言われるように、新しいものをつくればよいという時代は終わったと思います。しかし、点と点、線と線を結ぶための方策を考えなければ、それは絵にかいたもちのようになります。今、楽蔵が孤立しているように私はどうしても見えます。幾ら頑張っても集客が上がらないのは、それらの点を考慮していないからではないのでしょうか。私のまわりには、先日、楽蔵のラーメン屋に行ったが、車の置場がなくてほかの店に行った。何とか近くに駐車場を確保できないのかとか、地元の農産物を買うために楽蔵に寄ったが、車が置けなくて4号線のり菜あんに行ったなどの声をよく聞きます。また、南湖で出会った観光客には、那須に旅行に来た。ついでに白河に足を延ばし、白河駅前あたりに行けば何かあるだろうと市内を散策することにした。市内の方に駐車場を聞いたら、図書館の駐車場が無料で近いですよと。しかし、中心市街地に行っても、お土産を売っている店が少ないし、何を記念に買っていいか、わかりずらかったというような埼玉から来た方にお話を聞いたことがあります。 これらのように、現在の計画及び運営に欠けているものは何かをもう少し考え、また、白河市全体に恩恵を与えるものは何かというものを考えなければいけないと思います。これらはほんの一例ですが、中心市街地の活性化の一つの起爆剤的存在である楽蔵です。白河市市街地活性化の事業期限も来年度で終わりです。今後の計画も含め、検証と次を見据えた考えがそろそろ必要な時期だと思います。 そこで、市長に中心市街地の活性化について、再度、お考えをお聞かせいただきたいと思います。 ○高橋光雄議長 市長。 ◎鈴木和夫市長 これは、再三再四、今までも答弁をしているわけでありますが、大竹議員のこれまで、全体の議論よりも個別の問題点についていろんな御指摘をちょうだいいたしました。それは、問題点はあることは、十分、承知をしておりますが、どうか全体としての流れから判断をしていただきたいというふうに思うわけであります。 中心市街地をなぜ整備するのかということにつきましては、これまでも申し上げてまいりました。それは市の顔づくりが一つ。それから、中心市街地にはさまざまな社会資本の投下があるわけであります。これは、歴代何百年と培ってきた町でありますから、当然、人の集積の歴史があるわけであります。あるいは、商店街も本来はあったわけであります。本来、人が住んで、にぎわうには一番ふさわしい場所であるからこそここに今、そして歴史が新しくコンパクトシティになりかけようとしているときに、郊外に拡散した町が人口減少時代からもう一回、都市部に寄り集まってくるという歴史的な視点は、だれでも否定できないと思うんですね。そういう意味で、今、どこの市も中心市街地にいろんなものを集めようとしている。だから、皆さん悪戦苦闘しているわけですね。ですから、個々の問題だけをとらえて、あれが悪い、これが悪いと言ったって、それはあまり生産的な議論ではないのではないのか。それは、もちろん楽蔵の問題もありますよ。全体として、そういう方向性について否定をするかどうかということ。大竹議員の基本的な考え方を、私はよく理解できませんが、そのものを否定するのかということも実は、大きい問題点があるわけですね。 もちろん、これによって理想論を言えば、すべての地域があまねくこの中心市街地活性化によって、何らかの光を浴びていくということが、本来の理想論であるかもしれませんが、現実的には、数十年かかって衰退してきた町が、ここわずか三、四年で元に立ち直るということはあり得ないわけでありますね。そういうことから考えていくと、今言った駐車場の問題もそれはもちろん、私もよく承知をしております。ですから、これからそういった問題点を一つ一つ検証しながら、この3年間、実質3年半やってきたことを反省点も踏まえながら、次回の計画に結びつけていくということでありますので、その点については、共有の認識を持ってもらいたいというふうに思いますし、自分の町を言ったら、あれがない、これがないと言うこと自体がもちろん問題点はあります。あれがない、これがない、それもない、これもないという、どうもそういう言い方に聞こえて仕方がないのであります。それはそれとして、こういう点が足らないことは、もちろん皆さんも承知しているわけでありますから、その点を踏まえて、こうしたらいいでしょうという御提案をぜひともいただきたいと、こういうふうに思うわけであります。 ○高橋光雄議長 大竹功一議員。 ◆大竹功一議員 市長におかれまして、私が否定的な意見だというお話をいただいたんですが、私は、否定的に言っているつもりはありません。やはり、先ほど来言っているように、中心市街地が活性化していただきたい。私も、中心市街地の外れに住んでいる者の一人として、昔のにぎわいを知っている者として、何とか活性化していただきたいとは思っております。 ただ、今言われましたように、やはり、我々が中心市街地をどう考え、問えるかと言ったときに、やはり、合併もしました。いろいろあります。そうすると、中心市街地だけが、日が当たっているんではないかというものをそちらこちらから聞くものですから、それをここに踏まえて、お話をさせていただきました。 それで今、市長からもお話がありましたように、ではどうしたらいいんだ、御提案も兼ねてやってくれというお話もあります。私は先ほど、聞き取りのときにも、担当の方ともお話をしましたが、やはり、点と点を結ぶときに、先ほど、ここにも御提案を申し上げたつもりなんですが、我々が観光地に行くと、観光地と言ったらおかしいですが、駅前からある程度、商店街の動線が少し整備されている。それで、担当課の方とやっぱり、空き店舗をうまく利用するべきだよね。もうちょっと貸していただけない方々に対して、もっともっと積極的に話をすべきだよね。そして、安く貸していただけるように配慮いただいて、やはり、若い方とか起業をしようという方々に何とかうまくつなげていただきたい。それを中心市街地で行うべきではないかという話をさせていただきました。 私は、再質問の中でも、そういう話をしようという形で思っておりましたが、やはり今言ったように、うまく中心市街地のあの空き店舗の状態、そして、先ほど言ったように点と点、つまり、楽蔵さんがある、チャレンジショップさんがある、そして、今、高齢者の方々がやるような、人がふえるような形を今、一生懸命やっている。それは、重々理解はしているんですが、そこら辺をうまく動線でつなげるような、今回、中町さんの山車の置き場所もできましたので、いろいろしている。それは、重々理解しているのですが、どうしても何かもう少し点と点を結べる、何か一つの起爆剤がないかといったときに、やはり私は、聞き取りの中でも言わせていただいたんですが、一つの事例としては、会津の七日町通りを見るときに、あの神明通りから七日町の駅まで、相当の距離があるけれども、手前に駐車場があっても、そこから皆さんが歩いている。なぜかというと、昔ながらの家があったり、昔ながらの造り酒屋さんがあったり、古い家を改装したポイントがあったり、やはりそこへ行くまでに何かしらがあるというようなわくわくさせるものが、私、二、三回行っていますが、やはり、毎回行ってもあります。ですから、そういうものを、やはりうまく皆さん商店街の方々とお話をしていただいて、行政がうまく少し仕掛けていく、そういうことが必要ではないかと、そういうふうに考えております。 そういう点を考慮していただきながら、中心市街地の活性化を推し進めていただけないかという市長への私は提案だというふうに思っております。ですから、市長に対して、批判的な問題ではなく、そういうところをうまく使ってくださいというふうに言っているつもりですので、市長のほうから何かお考えがあれば再度、お聞かせください。 ○高橋光雄議長 市長。 ◎鈴木和夫市長 町それぞれに特性があるんです。今、大竹さんがおっしゃった会津若松の七日町、私も県職員でかかわってきました。あそこは20年かかっているんですよ。あそこの一生懸命やっていらっしゃるリーダーの方は、最初、一人で始まったんですよ。行政依存を一切しないで。七日町の駅舎を改築するときに、私が振興課の次長をしておりましたから、そのときに駅舎改築でどうか支援してほしいと、平成14年でした。今でもはっきりと覚えておりますが、私はこれまで頑張ってきた。最初はだれもついて来なかった。行政にも依存しなかった。幸いあそこには、旧越後街道沿いですから、流通の中心であった。それが、49号線が向こうに行ったので寂れてきた。そもそもそういうストックがあるんですよね。酒屋さんがあり、あれがあり、ストックがあった。それを何とか生かしていきたいということ。若松とこの白河の旧奥州街道沿いというのは、違うんですね。ですから、共通性もある。違うところもある。ただ、うまくいっているところだけ持ってきても、それはうまくいかないんですよ。だから、議論のときには、ここでこうやってうまくいったからこうだという、それは、あまり有効な議論ではないんですね。白河は白河のよさがある。白河のやり方があるわけですよ。それは、民間が主導するのか、行政が主導をするのかいろいろな仕方があるんですね。 ですから、画一的な議論をしてはあまり意味がない。提案をする場合でも。ですから、十二分に全国の状況については、同じ中心市街地活性化で、苦労されている市長ともいろんな連携をとっております。それは、皆さん、悪戦苦闘して、そんなにうまくいっているところはありませんよ、はっきり言って。そんなにうまくいっているはずがない。これほどに拡散した町が、ここ数年、5年、6年で劇的に変わるなんてことはあり得ないわけですから、そのかわりそれは、大竹議員がおっしゃるように問題点を一つ一つ詰めて、それを具体的に民と官がうまく役割を分担しながら進めていくと、このスクラムをどう組むかということであります。また、空き店舗なんかそう簡単に見つかるはずもないけれども、ただ、空き店舗でやりたいという若者がいれば、どういう支援をしていくか。これは行政の支援だけでは、限界があるんですよ。例えば、土地を持っている地権者の方々が思い切って安くするとか、そういうことがなければできないです。行政がいくら財政支援をしても、せいぜい3年やその辺です。ですから、これは町に住んでいる方々の心意気もあるわけですよ。ですから、あとは、やる人のベンチャー精神もありますよ。いろんな要素がかみ合ってきて初めて成り立つものでありますので、そう事は簡単ではない。物事をつくるみたいにそう事は簡単ではない。連立方程式のようなものでありますから、そのところについて、皆さん方にも議会の方々からもいろんな御支援をいただきたいというのがそういうところです。人の欠点をあげつらったら、すべて欠点なんか何にでもあるわけですから。そのところを前向きにとらえていただきたいと、こういう意味であります。 ○高橋光雄議長 大竹功一議員。 ◆大竹功一議員 市長におかれましては、どうしても私が批判的な意見だという形でとらえられてしまって大変あれなんですが、私としては、今言ったように、市長が言われるように、白河は白河でのポイントもあると思います。ただ、例えば、本町さんでも造り酒屋さんが一生懸命、店の前を直して、自分で酒蔵のそこの板をうまく利用して、看板にしてみたりとか、いろいろ若者らしい発想をして、頑張っているところも結構あります。ですから、そういうところの若者の発想というよりも、やはり、各商店街さんと市との連携、そういうのも私は必要ではないかということで、担当課さんの聞き取りの中でも話をさせていただきました。 問題点としては、この楽蔵の問題点を見詰め直しながら、そこに行きたいという話をして、文章の構築はさせていただいていますが、やはり我々は、若い方、中町さんも中央商店振興会の若手の方が一生懸命頑張っているというのもよく聞いています。そういう方々にもお話を聞きますが、やはり、一番はもう少し前へ進みたいんだけれど、どうしていいんだかわからないというのは、そこはよく聞かされます。また、あとはどうしても、自分たちのお父さん世代との意見のギャップが結構あるというのも、いろいろ聞かせていただいています。ただ、そういうときに行政として、そういう方々の意見を聞くような場、それは市長とか行政の方々がよく集まりをもったりして、聞いていると思うので、そういうところをうまく使ってほしいということで、私は、御提案させていただき、中心市街地の今後の見通しも含めて、市長にお伺いしたいということで、ある程度、市長の今の御意見については、私も賛同していますし、理解もしています。ですから、この点は終わりにしたいと思いますが、その点、若手と言ったら大変失礼ですが、中心商店街の方々の御意見をうまく、今、活性化の協議会で聞いているということなんでしょうが、やはり、そこに埋もれているものもある。あとは、いろいろ考えでこういうのはできないかというおもしろい意見もあると思いますので、そういうものをぜひとも聞く機会をつくっていただきたい。その点だけお願いをして、次の項目に入らせていただきたいと思います。 次の項目といっても、この楽蔵の運営自体について、ちょっと確認をしておきたいと思います。この楽蔵の運営自体については、9月議会において答弁がありましたので、るる大きな問題を言おうとは思っていません。ただ、業績不振から店舗の入れかえも行われたというふうに前回、聞き取りの中で聞きましたので、今回は少し業績も安定しているんですよとは聞きましたが、やはり、当初予定の計画目標値にはまだまだ達していないというふうに私は思っています。そこで、現状を確認する上で次の質問をしたいと思います。 楽蔵の現在の入り込み数、集客数と言うんでしょうか、それについて現在の入り込み数と当初の予定の入り込み数と合わせてお示しいただきたいと思います。あわせて、運営上の問題点について、現在、当局及び楽蔵を運営する株式会社楽市白河は、どのような点を問題点と考えているのか。また、今後、その問題点をどう解決していこうと考えているのか、お考えがあればお聞かせいただきたいと思います。 ○高橋光雄議長 建設部長。 ◎関根康孝建設部長 楽蔵は、町歩きをする観光客や市民の皆様方の魅力的な目的地となりますよう伝統工芸、地場産品の活用をテーマといたしまして、株式会社楽市白河が国の補助を受けまして、実施した事業であります。事業当時の集客目標数は、月平均で約1万2000人、年間で14万4000人としておりましたが、オープンいたしました昨年6月からことし5月までの実績で申し上げますと、月平均約5000人、年間で約6万人となっております。しかしながら、ただいま申し上げました数字は、算出根拠が若干異なりまして、当初計画の目標の数字は、楽蔵を訪れる人の数字でございまして、オープン後の実績の数は、実際に買い物または食事をした人の人数となっております。こんなことから人数の集計については、若干異なります。しかしながら、震災の影響等もありますが、目標を下回っている状況となっております。 次に、楽蔵では、店舗によって売り上げが異なります。順調な店、そうでない店がございます。また、季節によっても異なりますが、全体的に売り上げを伸ばすためには、個々のお店の努力は、これはもちろんのことなんですが、施設全体としてのやはり魅力をもう少しアップさせる。あるいは知名度の向上を図るようなPRを積極的に行う。さらに、それに加えまして、議員のほうからお話がありましたけれども、周辺の商店街等々との連携を密にしていくというようなことが必要であると考えております。このため市といたしましても、引き続きテナント会議等に参加いたしまして、集客、販売促進の取り組みについて検討していくとともに、やはり今、中心市街地の活性化事業でいろんな事業を市内で実施するとともに、歴まち事業というものにおいても、白河市の歴史、文化の活用保存の事業に取り組んでおりますから、そういう事業をさらに充実、あるいはそういう事業と連携を図るというようなことを進めまして楽蔵のみならず、中心市街地の活性化等の施策を推進してまいりたいと、そのように考えております。 ○高橋光雄議長 大竹功一議員。 ◆大竹功一議員 部長の答弁、重々理解できるものと私も思っております。先ほど来言っていますように、数字については算出根拠が若干違うというので、それも理解させていただきました。ただ、やはり店舗の売り上げが上がらなかったというお店も出てきているように、どうしても当初目的よりは少ないのかなとずっと感じたものですから、やはり、先ほど部長が言われたように、今後ともPRをしたり、イベントの連携をとったりというのは、大変必要かなというふうに思います。特に、一点だけ確認したかったのは、どのような広報活動を今後、考えているのか。何か施策があれば、お聞かせいただきたいと思います。 ○高橋光雄議長 建設部長。 ◎関根康孝建設部長 月並みではございますが、広報活動といえば、ホームページであったり、そういう電子媒体を使うものは当然そうなのですけれども、あとは、やはり地道であっても楽蔵をPRするような冊子、そういうものを楽蔵だけではなくてあるいは駅とかには当然、市とかにもありますけれども、やはり周辺の例えば店舗、ベニマルさんみたいなところでもよろしいと思いますし、そういう市民の方々が多く立ち寄るようなところにも置くなり、そういうことも必要だと思います。当然、あとは観光客等の口コミというものも非常に大切ですから、やはり、そういう観光施設にも南湖、あるいは小峰城のブース、あるいは売店、そういうところを活用して多くの市民の方々、観光客の方々に楽蔵というものが市内にあるということをやはりPRしていく、そういうことが大切だと思いますから、今後、楽市白河のほうも含めたテナント会議のほうでいろいろと検討していきたいと、そのように考えております。 ○高橋光雄議長 大竹功一議員。 ◆大竹功一議員 最後に部長のほうにお願いというか、ずっと市長とのお話、部長とのお話しの中でもお話ししてきたつもりなんですが、やはり、中心市街地活性化をうまくいかせるためにも、今、部長が言われたように、いろいろ整備をしていく、駐車場の問題がいろいろあるとは思うんですが、検討していくというものがあると思うのです。やはり、一番今、使われているのが、図書館あたりの駐車場がうまく使われているというふうに聞いているので、そこら辺から楽蔵への動線、また、ハリストス教会さん等々のそこら辺からの動線をうまく使っていただいて、楽蔵を何とかうまく使っていただきたいなということをお願いしておきたいと思います。やはりやっと順調になってきたというお話も聞いていますので、これも下火にならにようにお願いしたいなというふうに思いますので、その点だけお願いして、次の質問に入りたいと思います。 次に、観光行政についてお尋ねをしたいと思います。 観光行政については、これまでも多くの方々がお話ししていただいていまして、特に、来年「八重の桜」が出るということで、観光行政についての多くの質問が出ているとは思いますが、私は、全体的にその点ではなく、通常の観光地として白河市のPRをしていくためにも、いろいろあるのではないかという点から質問をさせていただきたいと思います。 観光地の誘客についてということで、何点かお聞かせいただきたいと思います。11月4日だったと思いますが、南湖公園内の翠楽苑の夜のライトアップ無料開放に行ってまいりました。夜のもみじもライトに照らされて、とても幻想的ですばらしいものと感じました。なぜこういうものがもっと皆さんに知られないのかというふうに私もそちらこちらのところで見たので、いくつかの広報がされたと思うんですが、なかなか皆さんに感じとっていただいていないというふうな話を聞きました。 そのとき、そこで働いている方に入場者数等々どうなんですかということで、ちょっとちらほらだったものですから、夕方6時ごろ行ったんでしょうか。翠楽苑の入場者数自体、いま一つです。全体的にいま一つなんです。イベント時には、多少、多くなりますが、なかなかふえません。ただ、先日、このイベントの冒頭だったと思いますが、雅楽奏者の東儀秀樹さんが来たときには、入場規制をするほどだった。やはり、何か宣伝やイベントを利用して、すばらしい翠楽苑を見ていただく方法はやはり皆さん、行政のほうに考えていただけないかなというようなお話を知り合いの方に言われました。 そこで、ほかはどうなっているのかなということも含めて、土日の小峰城跡、南湖公園、白河の関などをこの11月の冒頭から半ば過ぎまで、昼間ちょっと車で見て、そして、現場を見回ってきました。寒さも厳しくなってきていましたので、そういう点もあろうかとは思いますが、やはり利用者が少ない。そんな感じがしました。 これは以前の話ですが、ツーリズムガイドをしている友人にもこんな話を聞きました。白河には歴史的遺産が多い。しかし、どこにも多くの観光客が休むところがない、食事をするところがない、そして、土産物を買うところが少ないと案内している方々に言われ、本人も、どうにかならないかなというふうに思っていたと、そういうふうに言われました。このままでは、トイレ休憩の場所程度しか認識されないのではないか。やはり小峰城跡、南湖公園、白河の関や関の森公園をつなぐルートなんかをPRしていただき、観光業者につないで、観光業者に訴えていく、そういうことはできないのか。この3カ所のうちどこかに観光バスがとまり、食事ができ、土産物が買える場所が必要だと思う、そういうふうに友人から言われました。私もそのとおりだなと思います。 また、近くの知人からは、先ほど出ました東儀秀樹さんが来たことを知らなかった。宣伝が悪いのではないか。東儀さんのような本物の方が来て、あのような場所でやるのだったら聞いてみたかった。翠楽苑でピアノや雅楽や能楽、落語など何かしらのイベントをふやし、そこにある程度の有名な方が来れば、少し高額でも見に行ってみたいな、そういうふうに思うよというふうな意見もありました。 そこで、次の3点について質問をしたいと思います。 ここ数年間の小峰城、南湖公園、白河の関跡、特に、関の森公園の利用者等における観光客数はどうなっているのか。 もう一つ、①の観光地におけるイベント等はどれぐらいあるのか。 今後の改善点をどう考えているのか。 以上、3点について御答弁をお願いしたいと思います。 ○高橋光雄議長 産業部長。 ◎大須賀一朗産業部長 南湖公園の入り込み数でございますが、平成20年度46万2820人、21年度45万6145人、22年度44万6300人、23年度27万600人、24年度第2四半期現在でございますが、21万5920人。白河関の森公園につきましては、平成20年度が7万5647人、21年度が7万1355人、22年度が5万6577人、23年度2万7119人、24年度第2四半期現在で2万7197人。小峰城の三重櫓につきましては、23年度以降は、東日本大震災による被災のため入場できない状況となっておりますので、平成20年度5万7323人、21年度7万1861人、22年度6万5377人の入り込み数となっております。 次に、平成24年度中のイベント開催数でございますが、南湖公園では、南湖公園桜まつりを含めて3回、白河関の森公園ではかたくり祭りを含めて5回、小峰城では白河小峰城桜まつりを含めて5回開催したところでございます。 次に、今後の改善点でありますが、当然、イベントを成功させるためには、来場者数の増加が大変重要な要因の一つと考えております。現在も「広報しらかわ」やホームページなどによりイベント情報の周知を行っておりますが、さらなる集客を図るために、掲載時期や広報内容を検討するとともに、イベント内容などについても参加者にアンケートを実施するなどにより、中身の濃いイベントにし、来場者の増加に取り組んでまいりたいと考えております。 また、イベント開催時に限らず、観光客の回遊性を高めることは、市内経済の活性化にとって大変重要であります。訪れる観光客に柔軟に対応するため、既存の商店を活用するとともに、新たに、中心市街地に観光情報の発信や土産品を取り扱う店舗を設置するなど観光客の要望にこたえられるよう取り組んでまいりたいと考えております。 ○高橋光雄議長 大竹功一議員。 ◆大竹功一議員 観光客の方々の多さは、特に、南湖公園の多さはすごいなと。やはり、白河の中でも結構、中心的な存在かなと思うんですが、私は、今の部長の答弁の中で、お土産物を売る店等を何とか整備していくという話もあります。私は、聞き取りの中でも、ちょっとお話しはさせていただいたんですが、じゃあ何か食べるところは、どうするんだという話の中で、多少、案を持っているというか、近隣の市内の店舗等をうまく利用して、食事もできるように推進したいというお話を聞いたんですが、あらためて部長のほうから何か、今、こういうふうにしているんですよとか、今後、こういうふうにしたいんですよ、食事をするような場所を中心市街地でも結構ですし、南湖公園の周辺でも結構です。何かそういうものがあるのかどうか1点お聞かせいただきたい。 あともう一つ、やはり、白河の小峰城、特に、市長からも言われているように小峰城の修復によって、観光客をふやそうというのもありますので、小峰城、南湖公園、そして白河の関跡等を利用したルートづくりをしながら、PRに努めていくことについて、どのようにお考えか2点改めてお聞かせください。 ○高橋光雄議長 産業部長。 ◎大須賀一朗産業部長 団体で、特に、お越しいただいた観光客に対する昼食会場なんかが今問題になっているというふうには認識しておりますが、昼食会場の受け入れ可能な店舗をそれぞれ団体観光客に紹介している。去る11月20日には、福島交通モニターツアー参加者20名の昼食の際に、市内の店舗において、昼食会場のみの提供をしていただいて、提供する会場はあります。ただ、食事ができない。そこで、食事については、他店の仕出しを利用して、対応したということがございますし、また、最近、埼玉県戸田市のほうから約四、五十名の方が来まして、やはり昼食のことで、これについては夜間のみの営業を行っている飲食店の店主さんにお話をしましたところ、快く昼食の提供ができるよということで、まさに、温かいものを温かく、また、冷たいものを冷たくといった本当におもてなしの食事を提供していただきました。このような手法によって、観光客に、大変、二、三例ではありますが、好評を得ているところでございますので、今後も、直接受け入れ対応可能なお店とか、また、間接的に会場だけを提供できるお店なども調査をしながら、団体観光客について満足いただけるような受け入れ態勢の整備に努めていきたいということで、今、考えております。 それと、今後の市の観光施設のルートづくりということでございますが、御承知のとおり来年の大河ドラマ「八重の桜」の放映に伴って、多くの方が来ていただくということも想定されますので、それらとあわせながら、そういうルートづくりに積極的に取り組んでいきたいというふうに考えております。 ○高橋光雄議長 大竹功一議員。 ◆大竹功一議員 観光行政の中で1点、これは要望という形になろうかと思いますが、先ほど言いました翠楽苑の最初の話に若干戻りますが、翠楽苑のライトアップだったり、桜の時期の夜のライトアップだったり結構、夜の南湖公園を見ることが多いのですが、翠楽苑の昼間も結構、本当はいい観光地だなと思っております。ただ、やはりそこの観光地に行くに当たって、もう少し何て言うのでしょうか、観光客が入りやすいような状況になってほしい。 これは、なぜかというと、先ほど言いましたように、入場者数が今ひとつだというような話。実は、先日、担当課のほうにお話を聞きましたら、昨年の入場料収入は約800万円。ところが、そのイベントに用いた会場的収入が約270万円、全部で1000万円ちょっとですか、1100万円近くなるんですが、ただ、経費費用がすべて合わせると、3000万円かかる。やはり2000万円近い市の持ち出しもある。やはり、ここは何とかうまく翠楽苑を使っていただいて、少しでも負担の少ない翠楽苑の活用をしていただきたいなという話もちょっとしてきましたので、そこにはやはり、観光地としての翠楽苑のイメージアップ、あとは誘客の方法、そこら辺をもう少し考えていただきたい。これについて、また、いろいろやると時間もありませんので、これについては、また後日やりたいとは思いますが、そこら辺について、担当部長のほうに要請をしておきたいと思います。そこら辺、検討をお願いします。 続きまして、次の問題に入らせていただきたいと思います。雇用問題でございます。 先日、新聞紙面を見ていますと、もうことしの大学生ではなく、今、大学3年生、つまり来年度卒業の方々の就職活動開始の記事が出ておりました。その際、昨年、本年の就職内定率は、景気の改善から全国的にみれば、改善されたという内容でありました。しかし、私の周りを見ても、景気が回復されたという実感がありません。そして、友人、知人から、今の高校生等々を持つ、大学生等々を持つ友人からの話では、やはり、結構厳しいなというようなお話でした。特に、白河での就職はなかなか難しいというような話を若干聞きました。 この間、市長は、雇用の確保が白河市の発展の第一であると常々申されており、企業誘致にも力を入れてこられました。その実績に対しては、私はすばらしいものがあるとそれも思っております。しかし、地元雇用につながっているのかとか、もっともっと雇用問題を本当に末端のほうまで、浸透させるものは何かというものを考えていかなければならないのではないのかなというふうに思っています。そこで、今の現状をまず確認をしたいということで今回の質問に至りました。 まず、来年3月卒業の高校生の就職内定状況は、どうなっているのか。これについて確認しておきたいと思います。 2点目として、先日、11月21日だったでしょうか、西郷養護学校の生徒さんによる作品の展示販売会がありました。そのときに、ここ数年ずっと行っているのですが、やはり障がい者における就職状況は厳しい、ほとんどない。本年の法改正によって、障がい者を雇用する率も上げられたというふうに聞いてます。それも確認しましたが、その点をもって、じゃあ障がいを持つ方の就職状況はあわせてどうなっているのか。また、その支援策はどうなっているのか。雇用問題の1点目として、この2点についてお聞かせいただきたいと思います。 ○高橋光雄議長 産業部長。 ◎大須賀一朗産業部長 ハローワーク白河管内における平成20年度から24年度のそれぞれ10月末現在の就職内定率について申し上げます。 平成20年度、管内求人数492人、就職希望者数484人、就職内定率70.9%、平成21年度、管内求人数242人、就職希望者数398人、就職内定率61.8%、平成22年度、管内求人数291人、就職希望者数445人、就職内定率60.7%、平成23年度、管内求人数327人、就職希望者数406人、就職内定率61.3%、今年度、管内求人数381人、就職希望者数395人、就職内定率73.2%となっております。 次に、障がいを持つ就職状況ですが、障がいがあっても働く意欲があり、社会参加を希望する方を支援するため、ハローワークにおいて、各種助成制度の活用や事業主の方々のご協力により、積極的な就業支援を実施しております。 ハローワーク白河におきましても、平成21年度からしらかわ障がい者就職面接会を開催し、毎年、20社ほどの企業の参加をいただき、80名以上の方が面接を行っております。 これらの事業を初め、ハローワーク白河では、平成23年度には、244件の職業紹介を行い、うち80名が就職、今年度も10月末現在において106件の職業紹介を行い、46名の就職を決定したところであります。 市といたしましても、障がいがある方の雇用についても、ハローワーク白河との連携により、障がいのある方を雇用する事業所をサポートする特定就職困難者雇用開発助成金等の各種支援制度のPRや障害者雇用率の向上の必要性について、今後とも企業に対し、積極的に働きかけてまいりたいと考えております。 ○高橋光雄議長 大竹功一議員。 ◆大竹功一議員 この就職の状況につきましては、理解させていただきました。やはり、本年度は内定率が上がっている、60%台から70%に上がっているということで、多少は改善されてきているのかなと思います。ただ、今後とも地域の子供たちの就職が安定するように、産業部長のほうにも御配慮いただきたいというふうに思っています。 2点目としての障がいを持つ方の就職状況についても、私が思っているよりも結構、頑張っていただいているというふうに思っておりますが、白河市としても、さらなる支援、あとはPR活動等を通して、障がい者に対する支援をお願いしたいなというふうに思いまして、この点については終わりたいと思います。 続きまして、次の求職状況についてという大くくりですが、ちょっと中項目のところに移らせていただきたいと思います。 これは、これまでも何回か就職雇用問題について、お話しさせていただいて、特に、求職が難しいといわれる30代から50代の就職状況についてお尋ねしたいなというふうに考えております。 やはり、就職難については、前項でも触れましたが、特に、30代から50代の就職については、新規採用とはまた違った難しさがとてもあるというふうに言われています。ハローワークに通う友人などに聞いてみると、アルバイトやパートの仕事は多少出てきた。これは震災復興等々の関係もあって出てきた。しかし、正規となるとなかなか現状のようにない。しかし、この年代の方がしっかり働く場所を提供されないと、私は、市税や国保税にも影響が出るのではないかというふうに私は思っています。 そこで、これまでも市のほうにいろいろお話をさせていただきましたが、市の積極的な参画はお願いしたつもりですが、改めて次の3点について、今、どういう状況か確認したいと思います。 これらの方々、年代別がうまく出ないかもしれませんが、求職状況はどうなっているのか。それらの方々に対する支援策はどうなっているのか。そして、今後の課題と改善点及び対策についてどう考えているのか。 以上、3点についてお伺いしたいと思います。 ○高橋光雄議長 産業部長。 ◎大須賀一朗産業部長 求職状況は、ハローワーク白河管内における平成20年度以降の新規求職者の状況につきましては、平成20年度9208人、平成21年度9200人、平成22年度8573人、平成23年度9127人であり、今年度につきましては、10月末現在で4786人であります。 また、支援策といたしまして、産業サポート白河では、失業者を対象としたパソコン教室や専門的な設計技能講座を実施しているほか、ハローワーク白河においては初めて就職する方や、転職の方、また55歳以上の方など対象者を限定したセミナーの開催やITや医療、福祉等の業種に応じた研修や職業訓練等、求職者の状況、目的に合わせた事業を実施しております。 さらに、福島県が県内事業所に就職を求める方を支援するため、白河駅前のNTTビルに設置いたしました「ふくしま就職応援センター」におきましても、単なる職業紹介だけでなく、就職まで各種相談も含め、専門の相談員によるきめ細やかな支援を行っているところであります。 これらの就業支援事業につきましては、今後とも、今まで以上の有効活用が図られ、就職に結びつくようハローワーク白河を初め、産業サポート白河や白河商工会議所との連携を強化し、求職者が求める就職セミナーや技能講習等の情報提供や就業支援について、積極的に推進してまいりたいと考えております。 ○高橋光雄議長 大竹功一議員。 ◆大竹功一議員 部長の答弁、十分理解させていただきました。ただ、1点だけお考えをお聞かせいただきたいのですが、やはり、今、私が言っていた30代から50代の方々はなかなか就職口が見つからないという方々の多くが、ハローワーク等々には通うんだけど、自分のものだけでしか見ていないので、情報をうまくつかみ切れていない。つまり、今、言われたようにハローワークだ、産業サポートだ、NTTの上にある就職支援だと言われても、なかなかその方々に情報が伝わっていないというのが現状かなと思っています。それで、やはり多くの方々が集まるような先ほど違う形で言われましたが、例えば、ヨークベニマルのところの掲示板を利用させてもらうとか、どこかそういうような掲示板等々の利用がうまく図れるのであれば、そういうところでこういうことをやっていますよ、こういう就職相談をやっていますよというようなところのPRをもう少しうまくやっていただきたいと思いますが、部長としてのお考えがあればお聞かせください。 ○高橋光雄議長 産業部長。 ◎大須賀一朗産業部長 先ほど答弁いたしましたように、ハローワークにおけるセミナーの案内の中に隔月ごとに行っておりますが、特に、おおむね35歳以下の求職者とか、あとは55歳以上の求職者ということで、今、議員がおっしゃったようになかなかその年代によっての就職というのが難しい部分がありますが、やはりそういうところにこの求職者の方々は、セミナーのほうに参加していただいて、そこで自分をもう一度求職を考えていただいた中で、対応していただくようなことで今、動いているわけでございますが、これらのセミナーの案内とか、それぞれの広報に関しましては、ハローワークのほうともまた、産業サポート、市ともう一度確認をしながら周知できるようなよりよい方法をとりながら、周知していきたいというふうに考えております。 ○高橋光雄議長 大竹功一議員。 ◆大竹功一議員 今、私がお話しさせていただいたのは、部長にお願いしたのは、やはりいろんな掲示板、例えば町内会の掲示板等々の端でも結構です。ですから、そういう方々がすぐぱっと見やすいようなところ、やはりハローワークだったり、公的なところだけだとなかなか行かない場合もありますので、そういう方々が見やすいところに、そういう情報等々をうまく掲示とか、案内ができるような形を考えていただきたいと要望として、もう一点しておきます。その点は、御検討ください。 それでは、最後の質問に入らせていただきます。 放射能除染対策事業についての質問でございます。 11月29日、白河地域の仮置き場が旗宿地区に決定されました。地元住民の方々の御理解と御協力に感謝するとともに、当局担当者の御努力に対し、改めて敬意を表したいと思います。残るのは東地域だけです。今後、ますますの当局の御尽力もあわせて期待したいと思います。 さて、原発事故から早いもので、1年9カ月が過ぎました。これまで、当局は除染計画に基づき、仮置き場が決定し次第、仮置き場の測量、整備、同時に各家庭の線量測定、除染作業の説明、そして、除染というふうに行うとしてきました。前述したように、4地域のうち3地域が場所についての決定をされました。仮置き場の整備が完成に近づいている地域もあると聞いています。そこで、今後の作業工程を示す工程表もできているのではないかと考え、次の点について伺いたいと思います。 大信、表郷、白河地域の今後の予定、つまり、除染の工程について、どのようになっているのかお聞かせいただきたいと思います。また、東地域の仮置き場の見通しについても、もしお話がいただける程度であれば、あわせてお伺いしたいと思います。 ○高橋光雄議長 市民生活部長。 ◎鈴木延之市民生活部長 今後の作業工程でありますが、大信地域の仮置き場は現在、造成工事を進めており、12月半ばの供用開始を見込んでおります。 また、個人住宅除染につきましては、11月15日に大信赤仁田、日仙地区の29世帯を対象にモデル除染に着手したほか、今月中に隈戸地区町内会、約350世帯に年度内完了を目標に発注する予定となっております。さらに、来年4月からは信夫地区、約700世帯の除染に着手することにしており、来年度内の全世帯が完了することになっております。 次に、白河地域の仮置き場につきましては、旗宿地区の皆さんの御理解と御協力をいただき、旗宿大久保地内の国有林への設置が決定したところであり、年度内には測量設計を終了させ、来年9月の供用開始を目指し、4月から造成工事に着手することとしております。 また、住宅除染につきましては、除染実施計画に基づき、年度当初から小田川や白坂、旗宿地区の約1800世帯と、みさか、緑ケ丘地区などの旧白河町の一部、約3000世帯を対象として、事前の線量調査や敷地、建物などの現地調査を実施し、10月ごろから作業開始を見込んでおります。その他の地区につきましても、順次、取り組み27年度までの完了を目指しております。 次に、表郷地域につきましては、今月から仮置き場周辺の道路拡幅工事に着手するほか、除去土壌の保管をするための掘削などを行うことにしております。これにより、これまで学校等の除染で発生した土砂や草木、また昨年度から町内会やPTAで実施していただきました線量低減化支援事業による土砂等、さらにホットスポット除染事業で個人住宅地内に保管している土砂などを優先して搬入することとしております。 なお、個人住宅の除染につきましては、除染実施計画の優先順位に従い、線量の高い地区から実施することとしておりますので、当面は、ホットスポット除染作業で対応することとし、面的除染につきましては、平成26年度以降で手続を進めていくことにしております。 なお、東地域の仮置き場につきましては、引き続き地域との調整を進め、早期設置を目指していきたいというふうに考えております。 ○高橋光雄議長 大竹功一議員。 ◆大竹功一議員 部長の答弁を聞かせていただいて感じたのは1点。 まず、細かいというか、各地域をいつからいつまでに終わらせるかとか、いつからいつまでにやる計画というまではまだいっていないのかなというふうに確認させていただきたいと思うのですが、やはり、市民が知りたいのは、うちはいつごろ来るのか、うちはいつごろやるんだ、うちはいつごろどういうふうになるんだというのが、皆さん、今現状の思いだと思うんです。 そこで、まず1点だけ確認をさせてください。 大信、表郷、白河地域の今、大信さんの大体、状況については、12月半ば、きょうは13日ですから、もう半ばに入ったと思うんですが、いつごろ完成予定、半ば予定と言われましたが、やはりいついつにどうなるという細かい数字は、まだ固まっていないと理解していいのかどうか、ちょっとそこだけ確認させてください。 ○高橋光雄議長 市民生活部長。 ◎鈴木延之市民生活部長 当然、除染作業を進めていくということになります。先ほど申し上げましたが、当然、線量の高い地域から除染をしていくことになります。大信、隈戸あるいは信夫地区になります。白河につきましても、先ほど御答弁申し上げましたが、線量の高い小田川あるいは、白坂、旗宿地区、旧市街としては緑ケ丘とか、みさか地区ですね、高いところをまず優先的にやっていくということになっています。その後につきましては、それ以下の地域につきましても、当然、今後の除染の作業の工程等、進捗状況もありますので、それらを考慮しながら、今後、いつごろやっていくということについては、回覧あるいは、そういうふうな点で示していきたいというふうには考えております。 ○高橋光雄議長 大竹功一議員。 ◆大竹功一議員 私の今の再質問の内容は、今言ったように、細かい数字は、部長の答弁から推測しますと、やはり今後、作業をやっていってみないとわからないということで、完全なる日程は出ていないということだと思うんですが、やはり、地域住民としては、皆さんより、私のほうにお話があるのは、白河は決まっているけど、うちらはいつごろになるんだという状況が多いです。ですから、できれば早急にこの地区は、いつからいつの間ぐらい、この地区はいつからいつまでの間ぐらいというような予定がもしある程度決まった時点で、やはり早急に市民に対して、広報活動をしていただきたいと思いますので、その点はできると思うので、部長のほうにその点を確認させていただいて、質問を終わりたいと思うんで、ちょっと確認をさせてください。 ○高橋光雄議長 市民生活部長。 ◎鈴木延之市民生活部長 当然、これから今、大信地区でやっております。先ほど言いましたような今後、順次、やっていく予定になっております。その段階においては、当然、今回の除染の一番のそういうものをやっていく中では、当然その所有者の方々から承認といいますか、了解をいただかないとやっていけない部分があります。そういう意味での、今の段階、先ほど御答弁申し上げましたが、まずはこの地域をやっていくと、その後、当然、いろんな状況、我々行政としても、初めての経験でありますので、いろんなケースが考えられます。それは、ある程度、見通しが立った段階で当然、市民の皆様にお知らせしていきたいというふうに考えております。 ○高橋光雄議長 大竹功一議員。 ◆大竹功一議員 部長に最後に要望として、各地域ごとでも構いません。もし、本当にわかるようになった時点で、市民の方に早急にそういう日程を知らせていただくよう要望して、私の一般質問を終わりたいと思います。 ありがとうございました。 ○高橋光雄議長 この際、昼食のため午後1時10分まで休憩します。     午前11時45分休憩---------------------------------------     午後1時10分開議 ○高橋光雄議長 休憩前に引き続き会議を開きます。 深谷博歩議員。     〔深谷博歩議員 登壇〕 ◆深谷博歩議員 皆さん、こんにちは。白河明誠の深谷博歩と申します。 通告に従いまして、発言席より質疑をしたいと思います。よろしくお願いいたします。(発言席へ移動) ○高橋光雄議長 深谷博歩議員。 ◆深谷博歩議員 それでは、質問に入らせていただきます。 1つに、歴史と文化のまちづくりに関して伺います。東北の玄関口と言えば、福島県白河市、白河と言えば白河の関所跡、普通は白河の関と呼ばれて知らない人はいないくらい、知名度は市を代表する史跡と言っても過言ではないかと思います。しかしながら、いざJR新白河駅におりてからの案内板や、駅広場に松尾芭蕉の銅像が関跡に誘うにしても、移動手段はバスかタクシー、バス運行は1日3便、料金は片道で760円、タクシーならば片道4000円弱、往復ならばその倍と行きたくとも少し考えてしまうのではないでしょうか。車でのアクセスとなると栃木県側から2ルート、白河からも2ルート、茨城県側からだと118号線から国道289号線に入り、金山上願経由とあり、要所には案内板があったり目立たないところにあったりと、アクセスには十分とは言えない状況であります。高速交通網の発達や、国道289号線の甲子トンネル開通により、新白河駅からの会津方面観光へのバスルートも開け、ますます関跡を訪れる人が少なくなってしまうのではと、とても心配しております。 現在、関跡の維持費として駐車場わきの公衆トイレの管理費や、一部雑草刈り取り費用、それしか出されず、近くの関の森公園の維持管理費や商工観光課での花の里推進事業等を展開されていますが、関跡の石段改修や、案内板設置計画や、現施策の推進状況及び今後観光客を誘致拡大を図るべき計画等があれば、お示ししていただきたいと思います。 よろしくお願いします。 ○高橋光雄議長 市長。 ◎鈴木和夫市長 今、深谷議員からも話がありましたように、白河市と言えば白河の関という名前が出てくるくらい白河を代表する史跡だと思います。先般も国からの御指名で、私とそれから、岐阜の大垣市長と、福井県の越前市とそれから、高岡市長が集まって、中活のシンポジウムをやった際にも、岐阜の大垣市長さんが大垣が芭蕉の終焉の地だと、白河は芭蕉が大変尊敬の念を持っていた土地だという御縁を感じまして、そんな話をいたしました。それくらい、白河と言うと白河の関というのが対外的には有名であるわけであります。 そういう意味で白河の関を初めとする、きょう午前中も議論がありましたが、歴史的なあるいは文化的な史跡をどう使うかということが、我が白河の長年の課題であったわけであります。特に旗宿のこの関の里については、前の前の小野市長の時代に関の森公園にいろんな施設をつくられてきたわけでありますが、しかし、その後なかなか手が加えられなかったということで、若干中途半端なまま残っているということがあります。そういう意味で、あそこを活性化するということは地元旗宿のみならず、昔から古関村という名前があるくらい、あそこは関のイメージで通っている地域でありますから、何とかする必要があるという思いは私も強く持っているわけであります。 そういう意味で、何とかあそこの、今議論にありましたが花の里構想、花というものを1つのイメージとして、何とか活性化できないかと、こういうことを今考えているわけであります。あるいはさまざまな文人墨客があそこを通って、さまざま有名な歌を歌って、西行であれ、能因法師が一番有名でありますがあるいは曾良であれ、さまざまな歌人があそこで歌を詠んでいるということから、都人のいわゆる聖地にもなっているというぐらい非常に有名なところを何とか、一部でもいいから取り戻せないかと、こういうことを考えているわけであります。 そのために花の里構想をベースにあるいは今、冒頭申し上げましたが、いろんな施設がつくられています。特に相撲道場なんかは、高見山あるいは曙なんかがあそこで稽古をしたということなんかもあって、一時は情報の発信基地になっていたわけでありますが、その後も泣かず飛ばずだということについて、何とかあの施設をもう1回再利用できないかということです。 例えば、これは例でありますが、ああいう相撲道場なんかを板張りにして、例えば合気道とか少林寺拳法なんかの練習施設にできないかとかあるいは市内のこの地域内の園路を、そういったものをランニングコースとか何かにできないかとかあるいは宿泊施設もあるわけでありますが、あそこのふろ場なんかを一般的に開放したりして、いろんな方に利用できるようなあるいは大広間を改修するようなそんなことあるいは食、やはり人は食べるということについては大変、一番大きい動機づけは食べることかもしれませんので、そういう食べること、もちろん今はそばで一生懸命やってもらっていますが、食べることについて何かもう一つ工夫できないかと、そんなことを今考えてみたいと思います。 ただ一方では、今、議員からもお話がありましたが、階段の修復なんていうのは一方では、その文化財の指定を受けているがゆえに、なかなか形状を変更できないというのが裏にもまた、これがありますので、一方で市の行政、経費でできないという面もありますので、そこは文化財としてのメリット、デメリットが両方ありますが、いずれにしても文化財の文化財保護法のあるいは文化財の規制の中で取り得る策を取っていきたいと、こういうふうに思っております。 それから、アクセスの問題もあります。確かに白河市の駅前からは遠いということでありますので、そこのところのアクセスをどうするか、これも前々から言っているとおり、小峰城であるとか、市内を通って谷津田川を通って小南湖を通って、南湖を通ってそして関に抜けるようなルート、回遊ルートというものをやるには今言ったアクセスの問題を抜きにしては議論ができませんので、そういうことも視野に入れながら、きのうもその議論を担当課とはしておりますので、なお新年度に向かっては具体的な方策について検討していきたいと思っております。 ○高橋光雄議長 深谷博歩議員。 ◆深谷博歩議員 先ほど市長がお話しされたように、いろいろと対策、検討は進めるということではありますけれども、では担当部として実質案内板がどこどこの課、または商工云々ということとか、かなり縦割りがあるんですね。その縦割りの中でも今の現時点で各部ごとに、どんな対策が練られているのか、もしお答えできれば回答をいただきたい思いますので、よろしくお願いします。 ○高橋光雄議長 建設部長。 ◎関根康孝建設部長 ただいま、議員のほうから御質問があったうちの、関跡の社殿に通じる老朽化した石段でございますが、今、市長のほうからお話があったように、関そのものは国指定の関というようになっているんですけれども、中の一段、社殿等は文化財等の位置づけにはまだなっておりません。これを位置づけるためには、白河の関の保存管理計画等を今後策定して、しっかりとそれぞれの中にある施設の文化財としての位置づけ、あとは国指定の史跡との関連、そういうものをしっかりと定める必要があります。そのためには、やはり2年なり3年の調査等の期間を要します。そうしますと、なかなか今実情としては、歩きにくい、階段も上りにくい、あとは社殿までの石もところどころ抜けていて歩きにくいという状況になっていますから、やはり時間的にはなるべく早くなんとかできないかということで、別方策が図られないかということで、文化庁あるいは県等々と、いろいろと協議を今進めていくべく、準備をしているところでございます。そういうわけで、管理保存計画を待たないで少しでも早くそういう老朽化対策ができないか、今後検討してまいりたいとそのように考えています。 あと、案内看板につきましては、産業部のほうと調整をしながら、やはりこれはまちづくりの一環あるいは歴史的資産である、そういう関跡を多くの方に案内するということでは、歴史・文化を保存するということにもつながると思いますから、再度白坂駅前とかあるいはJR新幹線あるいは白河駅からどのようなルートで案内するのがいいのかということも含めて、今後再度いろんな方面から、関係部と調整してまいりたいと、そのように思います。 ○高橋光雄議長 深谷博歩議員。 ◆深谷博歩議員 了解いたしました。それはなかなか計画となると、いろいろ予算立てのこともあるし、許認可の問題もあるかと思いますが、早急に進めていただくようにお願いいたします。 それでは次に、入ります。地デジ対策につきまして、私がことしの3月に定例会での一般質問で状況を伺いました。その回答の中では、市内全域で114地区、3820世帯が難視聴地域になりますよということがありました。その難視聴対策として南白河中継局の開局に伴って、約2700世帯ほど難視聴が解消になるよという話がありました。実際はその数が正当なのか、どのくらい解消されたのか、わかる範囲でお聞かせ願います。 ○高橋光雄議長 市長公室長。 ◎圓谷光昭市長公室長 難視聴解消世帯数でございますが、難視聴世帯数の68%に当たります約2600世帯でございます。おおむね、当初見込んだとおりの結果となっているところでございます。 ○高橋光雄議長 深谷博歩議員。 ◆深谷博歩議員 予定が2700世帯中約2600ぐらいがおおむねなっているよということなんですが、若干ちょっと余裕があるときに、今対象地域のほうの屋根のアンテナをちょこっと眺めたりすると、まだアンテナが方向的にちょっとずれているのかなというところも若干見受けられます。そんなこともありまして、難視聴の世帯に対して、どのように周知をされたのか、その点を伺いたいと思います。 ○高橋光雄議長 市長公室長。 ◎圓谷光昭市長公室長 住民の周知につきましては、市のホームページ、それから、広報紙、各戸へのチラシ配布により行ってまいりました。また、市内の大型店を含みます電器店に中継局の位置をお知らせし、市民の問い合わせや要望に対応していただくよう、お願いをしております。今後とも南局のエリア内の世帯に対しまして、国や関係機関と連携し、アンテナを同局へ向けていただくよう、周知に努めてまいりたいと考えております。
    高橋光雄議長 深谷博歩議員。 ◆深谷博歩議員 わかりました。では難視聴対策として現在国のほうとしては、衛星放送、これはBSで受信するんですが、仮に地デジを受信しております。そういう世帯も現実に今あるわけですが、その対策も総務省の方針では、暫定受信2015年に終了するというふうに聞いてます。その暫定放送中に難視聴地域単位では、共同受信導入の組合をつくり、許認可を得て工事に入り、テレビがきれいに見えるようになるまでには、かなりの道のりがあるそうです。そこで市としては、難視聴区域でのどのくらいの組合をつくらなくちゃならないのか、把握している状況をお聞かせ願いたいと思います。 ○高橋光雄議長 市長公室長。 ◎圓谷光昭市長公室長 共同受信対策で、予想される組合数と世帯数でございますが、現時点で12組合、約400世帯というふうにとらえているところでございます。 ○高橋光雄議長 深谷博歩議員。 ◆深谷博歩議員 わかりました。その難視聴地域の今後、継続して解消対策として、市としてはどのようなかかわりを持っていくのか、お聞かせ願いたいと思います。 ○高橋光雄議長 市長公室長。 ◎圓谷光昭市長公室長 今後の市のかかわりにつきましては、相談窓口はもちろんのことでございますが、共同受信施設の対象地区における説明会の市担当職員の同席、さらに、国や関係機関への補助金の申請事務、加えまして1世帯当たりの負担金が7000円を超える場合の市補助金での補てんというのを行ってまいる考えでございます。それから、また、これから共同受信の施設設置後、やはりこの維持管理費というものが発生することになります。現在、これにかかわります補助金等がないことから、今後とも各組合の負担軽減を図るために助成措置につきまして、国・県へ要望をしてまいる考えでございます。 ○高橋光雄議長 深谷博歩議員。 ◆深谷博歩議員 それにしても、まず共同受信設備の維持保全にはかなり経費がかかると聞いてます。一般的に白河の市内、一般的な町の中に位置する家屋では、屋根の上に一番小さなアンテナを立てているだけでも地デジ放送が見られるということがあります。ただ、実際は地域によってはすごく不合理とも思える出費もあります。そこで、先ほど市のほうで共同受信組合の維持保全費に、対策として、要望していくということもあるのですが、逆にその要望の中に、助成申請全部100%市の方で負担しろということは言えませんが、逆に国とか県並びにNHKのほうに要望を持って行けるのかどうか、伺いたいと思います。 ○高橋光雄議長 市長公室長。 ◎圓谷光昭市長公室長 今回の難視聴対策にかかわって、デジサポという総務省の機関あるいはNHK代表幹事とする放送各局と、何度か打ち合わせをさせていただいております。その中で、やはり共同受信施設設置後の維持管理費につきましては、これは国の政策で行ったデジタル化なのであるから、それについても要するに維持管理費の補助について、これを何とかしてもらいたいという話は何回となくしているんですが、全国的に国・県あるいは放送局の補助制度は今のところはないというお話をちょうだいしております。そうは言いましても、やはりこれから維持管理費が発生するものですから、粘り強くその辺、ちょっと助成措置について要望してまいりたいと考えているところでございます。 ○高橋光雄議長 深谷博歩議員。 ◆深谷博歩議員 一応、何回か要望していただいて、さらなるものが獲得できるようにお願いしたいと思います。 それでは、続きに入ります。これも確認事項なんですが、これも同じく光ファイバー事業について伺いたいと思います。現時点での光ファイバーの加入状況について地区ごとに分けて、わかるのであればお知らせ願います。 ○高橋光雄議長 市長公室長。 ◎圓谷光昭市長公室長 加入状況につきましては、11月末現在での設置局ごとの数字になりますが、旗宿を含む表郷局で756件、それから、東局で582件ということになってございます。 ○高橋光雄議長 深谷博歩議員。 ◆深谷博歩議員 それでは、先ほど予定件数よりも幾らかプラスになっているかと思うんですが、その時点で今後のNTTの東日本ケーブルが貸借料を支払うということになりますけれども、採算性はいかがなものでしょうか。 ○高橋光雄議長 市長公室長。 ◎圓谷光昭市長公室長 NTT東日本から示された採算性の確保に必要な最低加入件数というものがございますが、これが表郷局で約400件、東局で約300件でございます。現在の申し込み件数はそれぞれ上回っていることから、採算性は確保されており、NTTからの光ファイバーの貸付料によりまして、保守管理費、施設の使用料が賄われる見込みとなっているところでございます。 ○高橋光雄議長 深谷博歩議員。 ◆深谷博歩議員 了解いたしました。 これで、私のほうの一般質問は終わりにさせていただきます。ありがとうございました。 ○高橋光雄議長 佐川京子議員。     〔佐川京子議員 登壇〕 ◆佐川京子議員 こんにちは。佐川京子です。通告に従いまして、発言席より一般質問を始めさせていただきます。(発言席へ移動) ○高橋光雄議長 佐川京子議員。 ◆佐川京子議員 まちづくりについて、町の活性化について。初めに①若者を町に呼び込む仕掛けについてです。町の中心市街地から人通りが減り、寂しくなってから久しくなりましたが、年に何回かあるイベントの時には町中に若者もどっと繰り出し、本当はこんなに白河にもまだまだ若い人たちがたくさんいたんだと改めて思います。 私の小さいころや、小学生から高校生時代は昭和30年、40年、50年代でしたが、買い物も習い事もバスで行き来し、町なかを歩き、とても便利でにぎやかな魅力的なところでした。一家に一台の車社会からあれよあれよの間に、一家に大人の数だけ車のある時代になり、ショッピングは郊外のショッピングセンターでするような時代になり、中心市街地は寂しくなってしまい、店も少なくなり、また、バスの料金も大変高額になり、あんなに便利だった町なかが一変し、いろいろと不便なところになってしまいました。 昨今は、超高齢化社会を見据えて、再びバスなど公共交通機関を軸として、みんながコンパクトに集まり触れ合って暮らせるように、中心市街地の活性化に全市民で取り組んでいるところですが、なかなか町なかに若者が戻ってきていない状況にあります。 また、白河は歴史の宝庫でありながら、残念ながら観光客の姿もいまだまばらです。しかし、これからの白河市は、鈴木市長が市長になってから企業の誘致が進み、三菱ガス化学など大きな企業も操業が始まれば、きっと多くの若者も集まってくると思います。そして、それらの若者がショッピングや遊行で町なかに繰り出してくれれば、中心市街地活性化の事業が成功したことになると思います。本当にこれからです。中心市街地活性化事業で、ハード面の整備が楽蔵を初め、図書館や市民文化会館の建設など着々と進む中、いわゆる中活事業を成功させるためには、若者や女性が集まりたくなるようなソフト面の仕掛けも必要であると思います。その仕掛けをつくるためには、若者の気持ちは若者でなければわからないし、女性の気持ちも女性でなければわからないと思いますので、まちづくりの企画にその担い手として、若者や女性に参加してもらい、その意見や感性を大いに取り入れる必要があると思います。若者とはもちろん若い男女です。それと女性たち、白河を愛する若い男女と女性に企画から参加してもらい、実行してもらう、つまり、人を呼び込み雇用までも創出してもらい、それを行政としてもバックアップするようなことはできないでしょうか。市当局としてこのことについての考えをお伺いいたします。 また、これまでも若者向けの催しを町なかで開催していると思いますが、どのような取り組みがなされてきたかも御答弁願います。 ○高橋光雄議長 市長。 ◎鈴木和夫市長 きょうの午前中も中心市街地活性化の議論をいたしましたが、広く、これは中活にとどまらず広く町の活性化という概念だと思いますが、全く今、佐川議員がおっしゃるとおりで、ハードについてはある程度のもくろみができると、しかし、それを生かすのはやはりソフトです。人だと思います。午前中も会津若松の七日町の話をいたしましたが、あれには渋川さんという大変な伝道師の方が大活躍をしたということ、やはりキーマンは人だと思います。 そういう意味で中心市街地活性化するいろんな方策がありますが、そのうちの何が一番重要かと言われればやはり人なんだろうと思います。その人にはもちろん多様な人がいるわけでありますが、その人が構成する団体であろうかと思っております。特に今、話がありましたように、若者が持つ独特のエネルギーと、それから、情熱というのはやはりものを突き動かす原動力だと思います。そして、私が前々から申し上げておりますが、女性が持っているこれまた感性のすばらしさというものを組み合わせることが大事だと思います。若者が何か参画をしないあるいは壁を突破できないものは、そこでやはりとまってしまうという傾向が多分にありますので、この若者あるいは今は人生80年ですから、もう40代前半くらいまでは若者の部類に入ってもいいと思いますが、そういう若者あるいは中堅層の方々のいろんなパワーを、地元を推進していく原動力にしていきたいと、こういうふうに思います。 そういう中で、きょうも午前中答弁いたしましたが、ここ数年、特に青年会議所の大昭和祭りもそうでありますが、特に商工会議所の青年部が自主的にいろんな活動をしております。しらかわ美味しいまつりなんかはもう完全に白河の夏の風物詩として定着をし、それに小峰城から上がる花火が功を奏して、8月の第1週にはものすごい数の若者が集まってきているわけであります。 あるいはこの前も、例の自転車レース、あれも全く彼らの企画立案です。全く自分たちの企画立案であそこの道路を使いたい、警察署長に面談を求めて自分たちが活動をしていく、まさしく見事な行動だと思います。ああいうことあるいは街コンもそうですね。そういったことを通して、ともかく自分たちが住む白河の町を何とかしていこうという思いの催しがたくさん出てきていることについては、私は心強く思っているわけであります。また、今商工会議所あるいは農協の農業協同組合青年連盟、こういった方々と市の若手職員が、いろんな勉強会をやっております。こういったもので、お互いが行政のことを、農協の青年も商工会議所の青年も行政のやり方あるいはその手法、制度そういったものを勉強する、行政の職員は商工会議所の青年部が何をしようとしているか、それで行政がどういう応援をできるかと、これは農協の青年もそうでありますが、そういったものをお互いが必要としているものを学びあう場、そんなことを今やっております。そういうことを通して、白河の町を活性化していく人の流れ、人の輪をつくっていくということなんだろうと思います。いつも申し上げておりますが、行政ができることがごくごく一部であります。ほとんどのことはやはり町の方々、きょうも市民協働の話がありましたが、まさしく市民協働です。それなくして、幾ら行政が金を投じようと、それは無駄な消費、投資になると思っておりますので、今、佐川議員がおっしゃるように、特に若者が白河で何をするか、何をしようとしたいかという機運をつくり上げて、それをまた、バックアップする体制を今後ともつくることが、今後とも是非とも必要であるというふうに考えております。 ○高橋光雄議長 佐川京子議員。 ◆佐川京子議員 大変、力強い答弁ありがとうございます。市長がつくってくださった産業サポート白河でのビジネスコンテストなども毎年やっているわけですけれども、今後、その中から実を結ぶようなことが、アイデアが実現するようなことが起こってくればいいなというように私も思っております。私も微力ながら、これからも地道な努力、協力をしていきたいと思いますので、執行部の皆さんもよろしくお願いしたいと思います。 次に、②女子や若者の観光客が多く集まる仕掛けについて。観光客の中でも一番お金を落としてくれるのはやはり女性であり、また、欲しい物があればどこへでも出かけて行き、幾らでも買い集めるオタク的女子や男子の若者たちであると思います。その層の観光客が来てみたくなるようなPRをし、来てみてある程度満足、来てみてよかった、楽しかったと、心から思えるような魅力ある観光白河にするための仕掛けも考えて実行していかなければと思っていますが、まずこれから白河の観光目玉にしようとしている新撰組についての関連、観光スポットである柳屋本陣跡の整備はどうなっているのでしょうか。新撰組が大好きな歴女はまだまだ健在です。来年が間近となって八重の桜の放送ももう間もなくとなってきましたので、大変気になっているところであります。柳屋本陣跡の整備についての御答弁をお願いいたします。 ○高橋光雄議長 建設部長。 ◎関根康孝建設部長 旧脇本陣柳屋旅館でありますが、この旅館は江戸時代から続いた老舗の旅籠でございます。戊辰戦争白河口の戦いの折には、新撰組の斎藤一が率いる隊の隊士が宿泊し、また、その後の明治天皇が東北・北海道巡行の際に宿泊したという由緒ある、歴史深い施設でございます。しかしながら、現在この建物は老朽化が非常に進んでおりまして、蔵座敷の一部では床が抜け落ちるような状態となっております。このまま放置いたしますと、建物そのものがもう再建できないというような危機に瀕している状況でございます。 このようなことから、市といたしましても国の認定を受けております歴史まちづくり計画におきまして、歴史的風致形成建造物というものに指定いたしまして価値付けを行い、旧脇本陣柳屋旅館建造物群整備検討事業として、整備・保存・活用について現在検討を進めているところでございます。 なお、来春から始まりますNHKの大河ドラマの関係で、やはり当旅館を訪れる観光客もふえるかと思います。ただ、それまでには修復等は間に合いませんから、所有者の協力を得ながら施設内を見学できるようなことを、今後検討していきたいと、そのように考えているところです。 ○高橋光雄議長 佐川京子議員。 ◆佐川京子議員 いろいろ民間の方の協力も得なければならないと思いますので、大変であるとは思いますけれども、整備を急いでいただきますように御期待申し上げまして、次の質問に移ります。 ③日本一のキャラクターを活用したまちづくりについて。7日の開会の日の市長の所見でも話がありましたように、小峰城に伝わるおとめ桜伝説をもとにした白河観光物産協会公認キャラクター小峰シロが、10月13、14日の2日間、観光庁、経済産業省などの後援で東京秋葉原で開催された全国のご当地萌えキャラを対象にした物産観光展第1回Moe1グランプリで、並みいる強豪をおさえ、キャラクター一般投票部門で見事グランプリを獲得し、また、観光への貢献度が評価される観光部門でもグランプリ日本一に輝き、萌え系土産物の完成度を競うお土産部門では、小峰シロをパッケージに用いた小峰シロの桜蒸しどらが準グランプリに輝くなど、圧倒的な成績をおさめました。この快挙を新聞で知り、早速議員の皆さんとこの蒸しどらを買って食べてみましたが、パッケージも都会的でよいし、桜味のどら焼きもこれが白河の味になっていくのかなと期待の膨らむような甘いおいしさでした。 今週9日の日曜日の新聞には、白河グルメに小峰シロ登場という見出しがあり、ラーメンとカツどんがお目見えし、小峰シロを生かした新たな魅力発信の取り組みも広がりつつあるようです。私もことしのゴールデンウィークに行われた大昭和まつりで早速小峰シロのTシャツを買いましたが、南湖や小峰城の土産物売り場で聞きましたら、グランプリを取る前から随分グッズは売れているということでしたので、グランプリを取ってからはなおさら売れているようであります。いろいろ課題もあるとは思いますが、それらを克服し、可能性を追求し、萌え興しを進めていただきたいと思います。 昨年8月に誕生して以来、2年目にしての快挙ですし、何しろ日本一の萌えキャラになったのですから、アニメ風美少女キャラクター小峰シロを生かしたまちづくりをぜひとも市ぐるみでやっていただきたいと思います。 そこでまた、提案ですが、このスーパースターの素質十分の小峰シロを採用した町の観光案内版を、せめて平成25年の八重の桜の年、1年だけでも特設ということでスペシャル企画ということでつくってみてはどうでしょうか。つまり、イメージとしては今行われている衆議院議員選挙のポスターの、さあ選挙に行こうのキャラクターみたいな案内板といった感じです。あのポスターはなかなか好評です。親しみやすくわかりやすいからです。小峰シロがあのポスターくらいの大きさで観光スポットを案内してくれたら、小峰シロを探して歩くだけでも楽しいし、注目度は断然、格段に上がると思います。 何しろ日本一に輝いたキャラクターが案内してくれるのですから。設置場所等においては、いろいろな工夫や観光スポット周辺の協力が必要な場合も出てくるかもしれませんが、とりあえず来年ぜひともやっていただきたいと思います。もう既に市の案内パンフレットなどにも小峰シロは登場していますので、ふぐあいは全くないと思います。 以上これらのことについて、つまり、小峰シロを活用したまちづくりや観光案内板について、市当局の考えを御答弁願います。 ○高橋光雄議長 産業部長。 ◎大須賀一朗産業部長 小峰シロは、小峰城に伝わるおとめ桜伝説のストーリーのベースとなって、それで観光物産協会が公認キャラクターということでなっているわけでございますが、今若者に人気があって関連グッズも二の丸売店を初め多く売れていると聞いていますので、現在、ご当地ヒーローとして定着しているダルライザー、これとともに若者を誘客する手法の1つとして、今後検討してまいりたいというふうに考えております。 さらに、観光案内板につきましても同様、今後、観光物産協会と協議しながら検討していきたいと考えております。 ○高橋光雄議長 佐川京子議員。 ◆佐川京子議員 ぜひともよろしくお願いしたいというふうに思います。町の活性化は市民が、老若男女それぞれ思い思いのアイデアを出し合い、楽しみながらやっていければ長続きし、成功すると思いますので、市も柔軟にそして強力にバックアップする体制をとっていただきますように、重ねてお願いいたしまして、私の質問を終わります。---------------------------------------高橋光雄議長 以上で本日の日程はすべて終了しました。 明日は定刻から会議を開き、一般質問並びに上程議案に対する質疑を行います。 本日はこれにて散会します。     午後1時54分散会---------------------------------------...