【「異議なし」と呼ぶ者あり】
○議長(半沢正典) ご異議ございませんので、議事日程を変更することに決しました。
この際、ご報告をいたします。
さきに開会の東京2020
オリンピック・
パラリンピック調査特別委員会におきまして、正副
委員長互選の結果、委員長に23番高木克尚議員、副委員長に26番
尾形武議員がそれぞれ選任された旨、議長手元まで報告がありました。
この際、市長から挨拶のため発言を求められておりますので、これを許します。
◎市長(木幡浩) 議長、市長。
○議長(半沢正典) 市長。
【市長(木幡 浩)登壇】
◎市長(木幡浩) 皆様、おはようございます。本日の
市議会定例会議にあたり、貴重な時間をいただきまして、私の就任の挨拶と市政運営の所信の一端を申し上げ、市議会の皆様並びに市民の皆様方のご理解を賜りたいと存じます。
私は、このたびの市長選挙にあたりまして、市民の皆様方のご支持をいただき、市政を担当させていただくことになりました。
期待の大きさと、その重責に身が引き締まる思いですが、これから福島市の新しい未来を築いていける、このようなわくわく感も湧き上がってきております。
市民の皆様の期待の重さを市政推進のエネルギーにかえて、元気あふれる福島の新ステージを築いてまいります。
東日本大震災、
原子力災害からの復興と
人口減少社会への対応というかつてない社会的な課題に加え、本市独自の大きな課題も山積している状況にありますが、一方で、中核市、
オリンピック・
パラリンピック、
東北中央自動車道など、福島市が飛躍する舞台は整ってまいりました。
私は、このチャンスを積極的に活用し、開かれた市政とスピードと実行、これをモットーに復興を加速し、夢と希望が持てる新しい福島をつくってまいります。
市民生活の向上と地域の活性化はもとより、風格ある県都として、県北、そして県全体の発展にも積極的に貢献をしてまいります。
市民の皆様には、市民総参加で一緒に取り組んでいただきますようお願いを申し上げます。
今後の市政運営につきましては、次の3つの柱を政策目標の基本として推進してまいります。
1つ目は、人・暮らしいきいき福島の実現です。
安全安心で、誰もが生き生きと暮らせるまち、子供たちには最高の環境を、女性には自分らしく生きることができる環境を、お年寄りや障害者の皆さんにも元気に活躍できる地域、若者にはチャレンジできる地域を目指します。
特に、中核市としての専門性を生かした
健康づくりや
待機児童対策、そして学校改修のスピードアップに取り組んでまいります。
また、災害あるいは放射線からの安全安心のために、
除染廃棄物の搬出の促進や、
地域防災力の強化にも取り組んでまいります。
2つ目は、産業、まちに活力福島の実現です。
福島市には、日本一の果物をはじめ、魅力的なものがたくさんあります。
これらを生かし、福島らしい地域の活性化を図ってまいります。
もうかる農業の確立、中小企業の振興という個別分野の対策はもとより、農業、工業、商業、観光業、
まちづくり、これらの垣根を越えた連携を進め、人、物、金の
地域内循環を高めることで、地域経済の活性化を推進いたします。
東北自動車道と
東北中央自動車道が合流する利点も生かして、福島らしい産業の誘致、集積や観光の振興に取り組んでまいります。
また、
オリンピック・
パラリンピックを契機に、
スポーツイベントや合宿の誘致など、スポーツの
まちづくりも推進いたします。
3つ目は、風格ある県都福島の実現です。
県都にふさわしい都市機能や環境整備を進めるとともに、
近隣市町村とともに成長する
連携中枢都市圏構想を推進し、風格ある県都をつくってまいります。
とりわけ県都の顔である福島駅周辺の
中心市街地については、県北全域の活性化と人口定住の拠点となるよう、新たな視点でにぎわいと活力の創出に取り組んでまいります。
以上の政策を、次の2つの
市政運営方針で推進いたします。
1つ目は、開かれた市政です。
市民の皆様への情報開示と対話によるコミュニケーションを大事にして、その思いを政策に反映させてまいります。
そして、市民の力と市役所の力、これらを統合して、市民総参加の
オール福島で市政を推進いたします。
2つ目は、スピードと実行です。
政策効果を出すべき時期、目標、これらをしっかりと見定めて、十分効果が発揮できるよう、
スピード感を持って取り組みます。
そして、前例にないことでも、必要なことは思い切ってチャレンジしてまいりたいと考えております。
私がこれまで培わせていただいた行政経験や国、県との太いパイプを活用いたしまして、国、県ともしっかり連携を図りながら、政策を確実かつスピーディーに実行いたします。
この開かれた市政とスピードと実行によりまして、目に見えて市政が動き出したと市民の皆様に実感していただけるように、全力で取り組んでまいります。
福島市は、ことし市制施行110周年を迎えました。輝かしい歴史と実績があります。そして来年は、
トリプルワンの111周年、この一並びの記念すべき年に、中核市としての第一歩を踏み出します。
中核市元年を契機として、私たち市民が愛するこの県都福島を、私たちにとってかけがえのないまさに無二のまちとして、大きく発展、飛躍できるよう、市民の皆様、議会の皆様と心一つに取り組んでまいりたいと思いますので、ご理解、ご協力をよろしくお願い申し上げます。
○議長(半沢正典) ただいま市長から議案及び報告の提出がありました。
議案及び報告は、さきにお手元に配付しておきましたので、ご了承願います。
日程に従い、議案第104号ないし第163号、報告第23号を一括して議題といたします。
市長の提案理由の説明を求めます。
◎市長(木幡浩) 議長、市長。
○議長(半沢正典) 市長。
【市長(木幡 浩)登壇】
◎市長(木幡浩) 提案理由のご説明に先立ち、市政の近況等についてご報告いたします。
初めに、
ふるさと栄誉賞について申し上げます。
本栄誉賞は、スポーツ、文化等の分野で本市の名を広めた功績者を表彰するものであり、今般4人目の受賞者として、エアレースパイロットの室屋義秀氏に授与することを決定し、明年1月11日に表彰式を行うことといたしました。
室屋氏は、平成11年よりふくしま
スカイパークを拠点に活動し、
東日本大震災後には
航空イベント等を通じて本市の復興支援に尽力されました。
また、平成27年5月には、福島市ももりん大使に就任し、本市の観光振興にも貢献していただいております。
そして、レッドブル・エアレース・ワールドチャンピオンシップ2017では、劇的な
年間総合優勝を達成され、国内外に福島の名を広く発信するなど、本市の復興と風評の払拭に寄与し、市民に明るい希望と活力を与えていただいた功績は、誠に大きなものがあります。
この表彰を契機に市民の
ふるさと意識の高揚が図られ、市勢伸展につながることを期待いたしております。
次に、中核市への移行については、去る11月27日、中核市指定の政令が公布され、明年4月1日の中核市移行が決定いたしました。
今後、市が行うこととなる事務等については、適切に実施できるよう準備を進めるとともに、市政だよりをはじめ
各種広報媒体を活用して、確実に市民の皆様に周知し、円滑な移行に努めてまいります。
また、市保健所の整備につきましては、去る10月13日に建築工事が完了したところであり、
計画どおり明年4月の開設に向けて準備を進めます。
次に、東京2020
オリンピック・
パラリンピックに向けた取り組みについて申し上げます。
東京2020大会の開催まで1,000日前となった10月28日、開催までの残日数がわかる
カウントダウン表示や大会情報などを掲示した
情報コーナーを本庁舎1階
玄関ロビーに開設いたしました。
今後も、東京2020大会や
あづま球場での野球、
ソフトボール競技に関する情報などを積極的に発信し、大会機運の醸成に努めてまいります。
次に、除染の進捗状況について申し上げます。
道路除染につきましては、11月1日現在、発注延長約3,059キロメートルのうち、約2,316キロメートルが完了したほか、
道路等側溝堆積物撤去事業につきましては、発注延長約455キロメートルのうち、約135キロメートルが完了しました。
生活圏森林除染につきましては、同じく11月1日現在、発注面積約1,534ヘクタールのうち、約1,520ヘクタールについて完了いたしました。
仮置き場につきましては、これまでに設置が決定した31カ所のうち4カ所で除去土壌の搬入が完了し、現在25カ所で搬入を行っておりますが、残りの2カ所につきましては、早期の搬入に向け工事等を進めてまいります。
除去土壌の
中間貯蔵施設への輸送につきましては、今年度の
通常輸送分として市内4カ所の仮置き場から約1万5,000立方メートル、学校等の
追加輸送分として約1万7,500立方メートルの輸送を予定しており、これまでに松川地区仮置き場からの輸送が完了し、現在、大波地区、渡利地区の2カ所の仮置き場で輸送を実施しているところであります。
次に、
ため池等放射性物質対策については、福島市及び福島市土地改良区管理の167カ所の
農業用ため池を対象に、基礎調査、詳細調査及び実施設計を進めてまいりました。
調査の結果、66カ所において、乾燥状態で1キログラムあたり8,000ベクレルを超える部分の底土を除去する対策工が必要となり、今般12カ所の対策工を発注したところであります。
今後におきましても、
関係機関等と連携を図りながら、計画的に対策を実施し、農作物の安全確保や営農者及び消費者の不安解消に努めてまいります。
次に、
日本体育大学によるふくしま
スカイパークの活用について申し上げます。
このたび、明年4月に開設する
日本体育大学スポーツマネジメント学部において、ふくしま
スカイパークを活用するとの発表が同大学よりありました。
新学部のカリキュラムは、
パイロット養成と
モータースポーツ振興の専門科目を設け、実習訓練をふくしま
スカイパークで行うものであり、履修する学生をはじめ
大学関係者の滞在が見込まれます。
本市といたしましては、
日本体育大学の新たな取り組みをサポートするとともに、ふくしま
スカイパークを拠点とした交流人口の拡大につなげてまいりたいと考えております。
次に、平成29年産米の全量全袋検査については、本市とJAふくしま未来などの米の
出荷団体等で組織する福島市地域の
恵み安全対策協議会が主体となって検査を行い、11月末までにおおむね検査を終了いたしました。
12月1日現在、平成29年福島市産の28万5,000袋余の米からは、基準値を超える
放射性セシウムは検出されておりません。
今後におきましても、
関係機関等と連携を図りながら、本市農産物の安全性のPRと風評の払拭に努めてまいります。
次に、
東北中央自動車道については、去る11月4日に、
福島大笹生インターチェンジから
米沢北インターチェンジまでの35.6キロメートルの区間が開通いたしました。
開通にあたり、国、県等の関係機関や市議会の皆様にご尽力いただきましたこと、また地権者の皆様をはじめ、多くの市民の皆様にご協力をいただきましたことに対し、改めて感謝を申し上げます。
今後は、
福島大笹生インターチェンジ周辺地区における新たな工業団地と道の駅の早期完成に努めるとともに、
主要幹線道路ネットワークの結節点というメリットを生かし、物流の効率化による本市の産業、観光の活性化、地域の
にぎわい創出などにつなげてまいります。
次に、10月末日における各会計予算の執行状況について申し上げます。
一般会計につきましては、当初予算1,418億8,000万円に、その後の補正額及び
継続費等繰越額380億1,810万8,000円を加え、現計予算額は1,798億9,810万8,000円となり、収支実績は歳入が605億3,544万6,000円で、予算額に対し33.6%、歳出が592億9,304万5,000円で、予算額に対し33.0%であり、差し引き12億4,240万1,000円の収支残高となっています。
水道事業につきましては、
収益的収支において、収入が43億1,770万1,000円で、予算額に対し54.8%、支出が26億5,050万4,000円で、予算額に対し36.5%であり、また
資本的収支においては、収入が1,161万円で、予算額に対し0.9%、支出が25億570万5,000円で、予算額に対し62.4%となっています。
そのほかの事業会計及び各特別会計につきましても、おおむね順調な執行となっております。
なお、今後の執行につきましても、引き続き財源の確保に努めるとともに、経費の節減等を図り、健全財政を基調としてまいります。
次に、本定例会議に提出いたしました案件についてご説明申し上げます。
提出いたしました案件は、平成29年度福島市
一般会計補正予算等の議案60件及び報告1件であります。
議案第104号平成29年度福島市
一般会計補正予算は、まず総務部におきましては、
住民情報オンラインシステム運用費の追加を、
商工観光部におきましては、中之湯費を計上します。
農政部におきましては、
農林水産施設災害復旧費を計上するほか、
農地中間管理事業費を追加します。
市民安全部におきましては、
個人番号カード交付事業費等を追加し、環境部におきましては、
県支出金返還金を計上するとともに、新
最終処分場整備費を減額します。
健康福祉部におきましては、
障害者自立支援事業費及び
生活保護総務費等を追加し、
こども未来部におきましては、
公立認定こども園整備事業費を計上するほか、
放課後児童健全育成事業費等を追加します。
建設部におきましては、
土木施設災害復旧費を計上するほか、
道路維持費等を追加し、
都市政策部におきましては、
建築物耐震診断促進助成事業費を追加します。
教育委員会におきましては、十六
沼公園サッカー場整備事業費を計上するほか、
学習センター維持管理費等を追加します。
以上の補正による追加額は10億9,492万円であり、これらの財源には、歳出補正に関連する国、県支出金4億77万9,000円、市債1億3,810万円を追加するとともに、スポーツ振興基金繰入金等9,321万円を追加し、差し引き4億6,283万1,000円には繰越金等を充当いたします。
継続費の補正は、十六沼公園サッカー場整備事業を3カ年度にわたり実施するため追加するものです。
繰越明許費は、信陵中学校北校舎等改築工事及び蓬莱学習センター空調機改修工事等において、平成30年度に繰り越して使用するためのものです。
債務負担行為の補正は、放射性物質吸収抑制対策事業等について追加するものです。
地方債の補正は、事業費の変更等に伴い、体育施設整備債等の限度額を変更するものです。
議案第105号平成29年度福島市
水道事業会計補正予算は、送水管等修繕事業及び配水管布設がえ事業について債務負担行為を追加するものです。
議案第106号平成29年度福島市
下水道事業会計補正予算は、収益的支出において、過年度損益修正損を追加するものです。
議案第107号平成29年度福島市
国民健康保険事業費特別会計補正予算は、賦課事務費を追加するものであります。
議案第108号平成29年度福島市
介護保険事業費特別会計補正予算は、介護保険事務処理システム運用費を追加するものです。
議案第109号平成29年度福島市
工業団地整備事業費特別会計補正予算は、工業団地整備用地取得費を計上するものです。
地方債の補正は、事業費の変更等に伴い、工業団地整備債の限度額を変更するものです。
議案第110号福島市
外部監査契約に基づく監査に関する条例制定の件ないし議案第148号福島市
屋外広告物条例制定の件は、いずれも中核市移行関連の議案であり、中核市への移行に伴い、移譲事務等を実施するため、所要の改正及び条例を設けるものです。
議案第149号福島市
個人情報保護条例及び福島市
情報公開条例の一部を改正する条例制定の件は、行政機関の保有する個人情報の保護に関する法律及び行政機関の保有する情報の公開に関する法律の一部改正に伴い、所要の改正を行うものです。
議案第150号福島市個人番号の利用及び
特定個人情報の提供に関する条例の一部を改正する条例制定の件は、個人番号を利用する事務を追加する等のため、所要の改正を行うものです。
議案第151号福島市職員の給与に関する条例の一部を改正する条例制定の件は、中核市移行により移譲される事務に従事する職員に特殊勤務手当を支給するため、所要の改正を行うものです。
議案第152号福島市
手数料条例の一部を改正する条例制定の件は、中核市への移行に伴う移譲事務のうち、保健所において行う事務に関する手数料を定めるため、所要の改正を行うものです。
議案第153号企業立地の促進等による地域における産業集積の形成及び活性化に関する法律第10条第1項の規定に基づく準則を定める条例の一部を改正する条例制定の件は、企業立地の促進等による地域における産業集積の形成及び活性化に関する法律の一部改正に伴い、所要の改正を行うものです。
議案第154号福島市土湯地区
温泉施設設置条例制定の件は、土湯地区に温泉施設を設置するため、条例を設けるものです。
議案第155号福島市
公設地方卸売市場条例の一部を改正する条例制定の件は、公設地方卸売市場の使用料の特例期間を延長する等のため、所要の改正を行うものであります。
議案第156号福島市
景観条例制定の件は、景観を生かした
まちづくりに関する施策を総合的かつ計画的に推進するため、所要の改正を行うものです。
議案第157号
福島市営住宅等条例及び福島市
子育て定住支援賃貸住宅条例の一部を改正する条例制定の件は、公営住宅法等の一部改正に伴い、所要の改正を行うものです。
議案第158号福島市水道条例の一部を改正する条例制定の件は、給水区域の拡張に伴い、所要の改正を行うものです。
議案第159号
民事調停申立ての件は、市営住宅に係る滞納家賃等の支払いに関して、調停を申し立てるものです。
議案第160号字の区域の変更の件は、大波の一部の地区における地籍調査の実施に関連して、字の区域の適正化を図るため、字の区域の変更を行うものです。
議案第161号市道路線の認定の件は、一般公共の用に供するため、17路線を認定するものです。
議案第162号財産取得の件は、一般廃棄物最終処分場整備事業用地を取得するものです。
議案第163号
専決処分承認の件は、専決処分をいたしました平成29年度福島市
一般会計補正予算の案件について、承認を願うものです。
次に、報告について申し上げます。
報告第23号
専決処分報告の件は、専決処分いたしました損害賠償の額の決定並びに和解の件等について報告するものです。
以上が提出議案及び報告の概要ですが、詳細につきましては、ご質疑または委員会等において申し上げたいと存じますので、よろしくご審議の上議決を賜りますようお願い申し上げます。
また、会議の期間中に人事案件を追加提案いたしたいと存じますので、ご了承をお願い申し上げます。
以上でございます。
○議長(半沢正典) 以上で、本日の日程は全部終了いたしました。
この際、お諮りいたします。明15日、18日は、議案調査のため、それぞれ休会といたしたいと思いますが、ご異議ございませんか。
【「異議なし」と呼ぶ者あり】
○議長(半沢正典) ご異議ございませんので、明15日、18日は、議案調査のため、それぞれ休会とすることに決しました。
なお、16日、17日は、土曜日、日曜日のためそれぞれ休会とし、19日は午前10時から本会議を開きます。
本日は、これをもって散会いたします。
午前10時33分 散 会...