○議長(
佐藤一好) ご異議ございませんので、会期は本12月16日から27日までの12日間と決定いたしました。
なお、本会議の議事日程、
質問通告等の締め切りはお手元に配付の印刷物のとおりでありますので、ご了承願います。
議案等の説明を求めるため、会期中、市長以下必要と認める
執行機関の職員の出席を求めることにいたします。
諸般の報告をいたします。
報告の内容はお手元に配付の印刷物のとおりでありますので、ご了承願います。
この際、市長から挨拶のため発言を求められておりますので、これを許します。
◎市長(小林香) 議長、市長。
○議長(
佐藤一好) 市長。
【市長(小林 香)登壇】
◎市長(小林香) 本日、ここに12
月市議会定例会を招集いたしましたところ、議員の皆様方にはご参集を賜り、厚く御礼申し上げます。
12
月市議会の貴重なお時間をおかりし、一言就任のご挨拶と私の
市政運営の所信を申し上げ、市議会の皆様方のご理解を賜りたいと存じます。
私は、このたびの市長選挙におきまして、多くの市民の皆様方のご支持を賜り、市政を担当させていただくことになりました。誠に感激にたえないところでありますが、その一方で責任の重さを痛感し、身の引き締まる思いでございます。
瀬戸前市長が3期12年にわたり築いてこられた
まちづくりの
基本的考え方を尊重し、28万市民のリーダーとして、これからの
市政運営に全力で取り組む覚悟でございます。全ての市民の皆様方の信頼と期待に応えるため、本市が抱える課題については真正面から向き合い、
市民主役の市政を進めていくことが、私に課せられた使命であると考えております。
市政執行にあたりましては、米沢藩第9代
藩主上杉鷹山公の言葉である、為せば成る、為さねば成らぬ何事も、成らぬは人の為さぬなりけり、を信条とし、決意と情熱をもって、市議会の皆様と連携を図り、市民との対話を重ねながら、みんなが誇れる県都
ふくしま実現のため、全力を傾注してまいる覚悟でございます。
このような観点に立ち、公約として掲げました次の4つの
重点施策について取り組んでまいります。
1つは、いのちを大切にするまちをつくることであります。
原発事故による
放射能災害から、市民の命と健康を守ることを最優先課題と位置づけ、除染をさらに迅速に進めるため、必要な仮置き場を各地区に早急に設置し、通学路の除染や宅地内に保管いただいております汚染土壌の搬出などを速やかに実施してまいります。
また、子供からお年寄りまで全ての市民の皆様の
健康チェックを定期的に行う
体制づくりと、放射線への不安に対する心のケアの充実を図ります。
災害時における確実な通信手段の確保や
地域防災活動への支援などにより、水害などの災害に対応するため、市長が先頭に立って市民を守る
防災体制を整えてまいります。
2つには、女性が活躍できるまちをつくることです。
市勢発展のためには、女性が持っている力を最大限に発揮できる
社会づくりが求められています。
保育所の
待機児童ゼロや学童保育の充実を図ってまいるとともに、
育児休業制度を普及させるなど、女性が働きながら子育てできる
環境づくりを進めてまいります。
また、働く女性の声を政策に反映できる仕組みをつくり、女性が生き生きと活躍できる
地域社会の実現を目指します。
3つには、こどもと高齢者を大切にするまちをつくることであります。
少子高齢化への対応は、本市が持続的に発展していくための重要課題です。
特に、
子供たちは
地域社会にとって大切な宝物であります。
未来を担う
子供たちが健やかに学び、成長できるよう、全ての小中学校にエアコンを設置するなど、
教育環境の整備を重点的に進めるとともに、
全国トップレベルを目指し基礎学力の向上に取り組みます。
考える力、創造する力が豊かな、
国際社会で活躍できる人材の育成を図ってまいります。
さらに、
子育て世代の家計負担を
地域社会も応援するという観点から、市独自に
児童手当への上乗せを行い、子育てしやすい環境をつくります。
また、障害を抱える
子供たちについても、出生後の早い段階から適切な支援が受けられるよう取り組むとともに、
教育環境の整備にも力を注いでいく考えであります。
一方、高齢者の方々には、豊富な知識と経験、卓越した技術があります。このことを生かして積極的に
まちづくりに参加していただき、いつまでも生き生きと、充実した日々を送ることができるまちをつくってまいります。
また、介護における
マンパワーの充実や
自立支援施策の強化により、安心して心豊かに、健康で暮らせる
地域社会の実現を目指してまいります。
4つには、活力あふれるまちをつくることであります。
震災からの復興と県都福島市の未来を開く
まちづくりを同時に進め、震災前にも増した活力あふれるまちをつくってまいります。
本市は県都であり、また
県北地域の
中心都市であります。
私は、福島市を仙台市に次ぐ東北第2の都市、40万都市にするという大きな目標を掲げております。
県都にふさわしい活力あふれるまちとするためには、
県北地域、さらには県全体を視野に入れ、さまざまな施策を展開していかなければなりません。
東北中央自動車道の完成により、本市は重要港湾である相馬港とつながります。
また、山形、宮城両県と強く結ばれることで、現在より大きな経済圏が形成できるものと考えております。
これを機に、必ずや
地域経済の活性化につなげていきたいと考えております。
また、
地域経済を支え牽引する
中小企業のさらなる
経営基盤強化を支援するため、
条例制定などの振興策を検討していく考えであります。
さらに、平成29年度に供用開始される
東北中央自動車道大笹生インターチェンジ周辺の
基盤整備を図るとともに、医療、製薬、
福祉関連産業を中心とした
企業誘致を戦略的に進め、
メディカルバレー福島と呼ばれるような
企業集積の地をこの
福島盆地につくり、大きな雇用を創出してまいります。
また、県や避難元自治体と連携しながら、市内に避難されている方々の希望に沿って
災害公営住宅の建設を最大限支援してまいります。
加えて、街なかの利便性を向上することにより、にぎわいがあり、歩きながら楽しめるまちをつくります。
特に、
国際会議等の誘致に努め、交流人口の拡大を図るとともに、本市の基幹産業である農業、観光を振興し、活力あるまちをつくってまいります。
そして、
放射能災害に見舞われた本市だからこそ、私たちの
子供たちや孫たちの世代のために、原発に頼らない
社会づくりを実現していかなければなりません。
太陽光発電や小
水力発電、
バイオマス発電など、福島市にはいろいろな可能性がありますので、どこにも負けない新しい取り組みを始めていく所存です。福島市でも必ずできます。これは、
子供たちや孫たちの世代に対する私
たち大人の世代の責務ではないでしょうか。私は、
再生可能エネルギーを活用した発電を積極的にこの地で普及推進し、
環境最先端都市福島を目指してまいります。
以上、述べました4つの
重点施策を具現化するべく、誠心誠意、最大限の努力をしてまいる所存です。
最後に、
東日本大震災以降、市職員は身を削る思いで職務にあたっております。そういった中においても、市民の皆様はさらなる復興のスピードアップを行政に求めております。
この困難な局面を打開し、最優先で復興に取り組むとともに、山積する課題に迅速に対応するため、副市長は2人体制としたいと考えております。
市議会の皆様方、そして市民の皆様に、私のこの決意を述べさせていただきましたが、今後市議会の皆様方のご指導、ご協力を賜りますようお願い申し上げ、私の所信表明といたします。
○議長(
佐藤一好) ただいま市長から議案及び報告の提出がありました。
議案及び報告はさきにお手元に配付しておきましたので、ご了承願います。
日程に従い、議案第114号ないし第169号、報告第20号を一括して議題といたします。
市長の
提案理由の説明を求めます。
◎市長(小林香) 議長、市長。
○議長(
佐藤一好) 市長。
【市長(小林 香)登壇】
◎市長(小林香) 本定例会に提出いたしました案件は、平成25年度福島市
一般会計補正予算等の議案56件及び報告1件でありますが、
提案理由を申し上げるに先立ち、市政の近況等についてご報告いたしたいと存じます。
初めに、除染の
進捗状況等について申し上げます。
民家等の除染につきましては、大波、
渡利地区をはじめ、東部、
立子山地区など計12地区で作業を進めており、12月1日現在、約2万3,300件の除染が完了しているほか、約4,100件が
除染実施中となっております。
今後も、引き続き生活空間における放射線量の早期低減を図るため、
ふるさと除染実施計画に基づき、計画的かつ着実に除染を進めてまいる考えであります。
また、仮置き場につきましては、既に7カ所決定しており、東部、
松川地区については、本年11月下旬までに搬入を開始したほか、信陵地区及び
中央東地区についても、今月下旬には搬入できる見通しとなりました。
渡利、飯野、
立子山地区についても、来春搬入の見込みであります。
また、他の地区につきましても、引き続き設置に向け協議を進めてまいる考えであります。
次に、平成25年産米の全量全袋検査について申し上げます。
昨年に引き続き、JA新
ふくしまや
出荷関係団体と市が共同で設置した福島市地域の
恵み安全対策協議会が主体となり、8月の早場米より検査を実施しており、12月9日現在、検査対象として見込んでいる約33万袋のうち、約32万8,000袋の検査が終了いたしました。
このうち、1袋から基準値を超える
放射性セシウムが検出されましたが、県の指示に基づき市が隔離保管しており、今後適切に処分する予定であります。
このことから、消費者の皆様には、安心して福島市産のおいしいお米を食べていただけるものと考えております。
今後におきましても、
関係機関等と連携を図りながら、
本市農産物の安全性のPRと風評被害の払拭に積極的に取り組んでまいる考えであります。
次に、食の
安全確保に向けた取り組みについて申し上げます。
本市では、より手軽に、食品を刻まずに
放射能測定ができる体制を構築するため、
非破壊式放射能測定装置の開発を東北大学に依頼し、
市内企業が製品化した、いわゆる丸ごと測定器を導入したところであります。
本年10月より、
清水学習センターをはじめ、市内10カ所に測定器を配備し、検査を実施しております。
市民の方からも大変好評を得ておりますことから、今後も
測定体制の充実とともに、食の
安全確保に努めてまいる考えであります。
次に、
太陽光発電システム設置助成事業について申し上げます。
本市では、
再生可能エネルギーの導入を促進するため、平成22年度より
住宅用太陽光発電システムの設置に要する費用を一部助成しております。
今年度は、11月末現在で407件に達し、当初見込んでいた
助成件数500件を上回る見通しとなりましたことから、
補正予算を計上したところであります。
今後も、
再生可能エネルギーの導入促進を積極的に図り、原子力に依存しない
社会づくりを進めてまいります。
次に、
子育て定住支援住宅について申し上げます。
市外へ自主避難している
子育て世帯が安心して本市に戻ることができる
環境づくりを進めるため、
自主避難者へのアンケート結果や、市民により構成された懇談会の意見に基づき、
市西部地区に当面50戸程度を分散型による
市営住宅として整備を進めているところであります。
特に、建設地の選定にあたりましては、
交通アクセスや学校、店舗等の立地などを十分考慮しながら、今年度は
町庭坂地区の2カ所において、20戸程度の
整備用地の確保に取り組んでいるところであります。
今後は、用地取得に向け関係者と協議を進めながら、平成27年4月入居を目途に整備を進めてまいる考えであります。
次に、
福島ユナイテッドFCのJ3参入について申し上げます。
去る11月19日に開催された
Jリーグ理事会において、
福島ユナイテッドFCのJ3参入が正式に承認され、県内で初めて本市をホームタウンとする
プロサッカーチームが誕生いたしました。
このことは、多くの市民に夢と希望、そして勇気を与えていただくとともに、本市にとっても大きな喜びであり、希望ある復興に向かってさらに弾みがつくものと考えております。
今後におきましても、
福島ユナイテッドFCがサッカーを通じ本市復興の一翼となるよう、期待しているところであります。
次に、10月末日における各
会計予算の
執行状況について申し上げます。
一般会計につきましては、当初予算1,599億円にその後の補正額及び
継続費等繰越額489億5,969万5,000円を加え、現計予算額は2,088億5,969万5,000円であり、これが収支実績は、歳入が709億2,022万3,000円で、予算額に対し34.0%、歳出が655億8,187万2,000円で、予算額に対し31.4%であり、差し引き53億3,835万1,000円の収支残高となっております。
水道事業につきましては、
収益的収支において、収入が43億4,357万1,000円で、予算額に対し59.5%、支出が27億1,789万1,000円で、予算額に対し39.4%であり、また
資本的収支においては、収入が7億6,760万円で、予算額に対し58.9%、支出が24億1,350万6,000円で、予算額に対し68.8%となっております。
そのほかの各
特別会計につきましても、おおむね順調な執行を見ているところであります。
なお、今後の執行につきましても、除染をはじめとした
各種放射線対策に取り組んでまいりますが、引き続き財源の確保に努めるとともに、経費の節減等を図り、健全財政を基調に執行してまいる所存であります。
次に、今回提出いたしました議案について申し上げます。
議案第114号平成25年度福島市
一般会計補正予算は、まず財務部におきましては、
庁舎等維持管理費等を追加するものであります。
商工観光部におきましては、
中小企業振興預託金等の追加などを行うものであります。
農政部におきましては、
自給飼料生産支援事業費を計上するほか、
農業系汚染廃棄物処理事業費及び
営農再開支援事業費等を追加するものであります。
市民部におきましては、
国民年金諸費を追加するものであります。
環境部におきましては、
太陽光発電システム設置助成事業費及び
じん芥処理費を追加するものであります。
健康福祉部におきましては、
障害者自立支援事業費及び
元気アップ遊具整備事業費等の追加などを行うものであります。
建設部におきましては、
子育て定住支援住宅整備事業費を計上するものであります。
都市政策部におきましては、福島駅西口駅前広場再整備事業費及び子どもの元気アップ推進事業費を追加するとともに、街路事業費を減額するものであります。
教育委員会におきましては、福島体育館再整備事業費を計上するほか、パークゴルフ場整備事業費等を追加するものであります。
また、今後の執行見込みにより、職員給与費等及びそれに係る他会計繰出金5億1,122万9,000円を減額するものであります。
以上の補正による追加額は8億6,805万3,000円でありますが、歳入において、歳出補正に関連する国、県支出金4億8,627万6,000円、その他特定財源2億1,700万円及び震災復興特別交付税等2億3,377万円の追加に伴い、歳入歳出差引超過額6,899万3,000円は、予備費に調整計上するものであります。
繰越明許費は、飯坂野球場整備事業及び福島体育館再整備事業において、平成26年度に繰り越して使用するためのものであります。
債務負担行為の補正は、放射性物質吸収抑制対策事業、ふるさと
除染実施事業及び
指定管理者の指定に伴う公の施設の管理運営について債務負担行為により行うため、追加するものであります。
議案第115号平成25年度福島市
水道事業会計補正予算は、職員給与費を減額するものであります。
継続費の補正は、事業費の変更に伴い、弁天山配水池耐震化事業の総額及び年割額を変更するものであります。
議案第116号平成25年度福島市
国民健康保険事業費特別会計補正予算は、一般被保険者保険税還付金を追加するとともに、職員給与費を減額するものであります。
議案第117号平成25年度福島市
下水道事業費特別会計補正予算は、下水道総務費等を追加するとともに、職員給与費を減額するものであります。
議案第118号平成25年度福島市飯坂町財産区
特別会計補正予算は、温泉施設管理費等を追加するとともに、職員給与費等を減額するものであります。
議案第119号平成25年度福島市
中央卸売市場事業費特別会計補正予算は、職員給与費を減額するものであります。
債務負担行為は、
指定管理者の指定に伴う
公設地方卸売市場の管理運営を債務負担行為により行うため、計上するものであります。
議案第120号平成25年度福島市
介護保険事業費特別会計補正予算は、職員給与費の追加などを行うものであります。
議案第121号平成25年度福島市
後期高齢者医療事業費特別会計補正予算は、職員給与費を追加するものであります。
議案第122号福島市
社会教育委員設置条例の一部を改正する
条例制定の件は、社会教育法の一部改正に伴い、所要の改正を行うものであります。
議案第123号福島市
公設地方卸売市場条例の一部を改正する
条例制定の件は、使用料等を改定するため、所要の改正を行うものであります。
議案第124号福島市
青少年問題協議会条例の一部を改正する
条例制定の件は、地方青少年問題協議会法の一部改正にともない、所要の改正を行うものであります。
議案第125号福島市
斎場条例の一部を改正する
条例制定の件は、霊柩自動車及び祭壇に関する事業の廃止に伴い、所要の改正を行うものであります。
議案第126号
福島市営住宅等条例の一部を改正する
条例制定の件は、配偶者からの暴力の防止及び被害者の保護に関する法律の一部改正に伴い、所要の改正を行うものであります。
議案第127号福島市消防長及び
消防署長の資格を定める
条例制定の件は、消防長及び
消防署長の資格を定めるため、条例を設けるものであります。
議案第128号和解のあっせん及び仲裁の申立ての件は、東京電力株式会社福島第一原子力発電所事故に係る下
水道事業における平成23年3月から平成24年3月までに確定した損害のうち、逸失利益、下水道使用料減収分の賠償請求に関し、和解のあっせん及び仲裁を申し立てるものであります。
議案第129号字の区域の変更の件につきましては、大波の一部の地区における地籍調査の実施に関連して、字の区域の適正化を図るため、字の区域の変更を行うものであります。
議案第130号市道路線の認定の件は、当木8号線ほか13路線について、一般公共の用に供するため、認定するものであります。
議案第131号ないし議案第169号
指定管理者の指定の件は、身体障がい
者福祉センター腰の浜会館ほか70施設について、
指定管理者を指定するものであります。
報告第20号
専決処分報告の件は、専決処分いたしました損害賠償の額の決定並びに和解の件等について報告するものであります。
以上が、提出議案及び報告の概要でありますが、詳細につきましては、ご質疑または委員会等において申し上げたいと存じますので、よろしくご審議の上、議決を賜りますようお願い申し上げます。
また、会期中に固定資産評価審査委員会委員及び財産区管理委員選任の件を追加提案いたしたいと存じますので、ご了承をお願い申し上げます。
○議長(
佐藤一好) 以上で、本日の日程は全部終了いたしました。
この際、お諮りいたします。明17日、18日は議案調査のためそれぞれ休会といたしたいと思いますが、ご異議ございませんか。
【「異議なし」と呼ぶ者あり】
○議長(
佐藤一好) ご異議ございませんので、明17日、18日は議案調査のためそれぞれ休会とすることに決しました。
なお、19日は午前10時より本会議を開きます。
本日はこれをもって散会いたします。
午前10時33分 散 会...