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平成28年 第4回糸島市議会定例会(第5日) 本文 2016-12-14
平成28年 第4回糸島市議会定例会(第5日) 議事日程・名簿 2016-12-14

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  1. 糸島市議会 2016-12-14
    平成28年 第4回糸島市議会定例会(第5日) 本文 2016-12-14


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    最終取得日: 2021-05-02
    ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1      (午前10時00分 開議) ◯議長(谷口一成君)  これより本日の会議を開きます。  本日の議事日程は、お手元に配付しているとおりでございます。  これより議事に入ります。 日程第1 議案第137号       糸島市一般職の任期付職員の採用に       関する条例等の一部を改正する条例       について 2 ◯議長(谷口一成君)  日程第1.議案第137号 糸島市一般職の任期付職員の採用に関する条例等の一部を改正する条例についてを議題とします。  当局の提案理由の説明を求めます。月形市長。 3 ◯市長(月形祐二君)  議案第137号 糸島市一般職の任期付職員の採用に関する条例等の一部を改正する条例について、提案理由の御説明を申し上げます。  本案は、人事院勧告に基づき、国の一般職の職員の勤務時間、休暇等に関する法律等が改正されたことに伴い所要の改正を行うものでございます。  よろしく御審議のほどお願い申し上げます。 4 ◯議長(谷口一成君)  ただいま提案されました議案の質疑等は後日の本会議で行います。
    日程第2 一般質問 5 ◯議長(谷口一成君)  日程第2.一般質問を行います。  質問は事前の抽せん順に許可いたします。  3番高橋徹郎議員の発言を許可します。高橋議員。 6 ◯3番(高橋徹郎君)  総務文教常任委員の高橋徹郎です。ただいま議長の発言の許可をいただきましたので、通告に従いまして一般質問をさせていただきます。  今回の一般質問は、雷山に計画されている運動公園についてと糸島市の成人式の式典の日程について、この2つの項目で一般質問をさせていただきます。  まずは、雷山に計画されている運動公園についてです。  質問の趣旨は、運動公園には、野球、サッカーのためのグラウンドが必要だという視点と、多目的体育館の建設費が高く財政を圧迫するのではないかという、この2つの視点で質問をしていきます。  まず1つ目、野球、サッカーなどの多目的グラウンドが計画されていないことについて、現在の計画において廃止とする施設と、またその理由はという質問なんですけれども、これは、きのうまでの質問と重なりますので、割愛をさせていただきます。  立花運動場が廃止となります。福吉しおさい運動場が残ります。立花運動場は、平日はほぼ利用されていない、土日、祝日の利用が非常に多い施設です。一方、福吉しおさい運動場は、平日の利用が多く、土日、祝日の利用が少ない施設です。  運動公園等整備検討委員会の議事録を見ますと、ある委員の運動場の廃止に関する意見として、利用状況という観点から見ると、立花運動場は利用率が低く、さらに、市外利用者が4割もいる。あいているか外から来るという構図。防災の観点で見れば、土砂崩れもあるし避難所としても使い勝手悪い云々となっておりますが、あいているから外から来るというだけでは、実はしおさい運動場のほうが、土日、祝日の利用状況からあいている日が多いんです。なのに、しおさい運動場は使われていない。その理由を考えますと、しおさい運動場は、運動場が細長い、隣が民家、そのため、ネットが低くて、野球ですとファウルボールなどが飛んでいく、それから騒音の心配がある、駐車場が少ない、サッカーゴールがない、トイレが貧弱などが考えられます。そうやって考えますと、立花運動場のほうが運動場としての性能はいいものとなっております。利用率の数字の意味するところとあわせて現場を見るとこのようなことがわかるのですが、これらの特徴を説明して検討委員会では議論をしたのか、もしくはこれらの特徴に気づかないまま議論が進み、立花運動場が廃止という結論になったのではないかと心配いたしますが、その点はいかがでしょうか。 7 ◯議長(谷口一成君)  馬場企画部長。 8 ◯企画部長(馬場 貢君)  立花運動場としおさい公園の利用の関係の分については後で教育部のほうで答弁をしていただきたいというふうに思っておりますけれども、運動公園等整備検討委員会の中で立花運動場の廃止についても議論をさせていただきました。廃止の理由につきましては、先日等でも答弁をさせていただきましたけれども、もう一度、この立花運動場の廃止の理由の分も説明をさせていただきたいというふうに思っております。  廃止の理由につきましては、議員も御指摘がありましたけれども、利用率が低く、かつ市外の利用者が多いということ、また、防災上、交通上、不便であるということから廃止とさせていただいております。  また、今、議員から御指摘がありましたけれども、しおさい運動場の分で、1つは、駐車場が少ないというようなことがございましたけれども、この分につきましては、近くの福吉公民館の駐車場が利用できるということ、また、ファウルボールだとか騒音の件の御指摘がございましたけれども、この分につきましては、地元のほう、福吉のほうで長年、少年野球等を指導してある方のほうの話を聞かせていただいております。もちろん、少しはファウルボールが出ることはあったそうではございますけれども、また、騒音等の部分含めまして近隣の民家からの苦情というようなものはなかったというふうに聞いております。  また、今後、フェンスの改修、また、騒音対策については、今後の状況等を見る必要があるかなというふうに考えております。  そういう中で、きちんと議論した中で、立花運動場の廃止について結論を得たというところでございます。利用の分については、教育部のほうでお願いをしたいと思っています。 9 ◯議長(谷口一成君)  泊教育部長。 10 ◯教育部長(泊 早苗君)  利用の分について教育部のほうからお答えいたします。  立花運動場の利用数につきましては、平成27年実績で89件、5,262人が利用されています。利用内容は、硬式野球49件、ソフトボール21件、サッカー18件などでございます。このうち35件、39.3%が市外の利用者、福岡市内が主になりますが、市外からの利用者です。  一方、しおさい運動場の利用数は228件、7,669人が利用しており、グラウンドゴルフ132件、軟式野球46件、ソフトボール30件で、ほとんどが地元の方の利用です。利用状況から考えますと、しおさい運動場を残すべきと判断しているところでございます。 11 ◯議長(谷口一成君)  高橋議員。 12 ◯3番(高橋徹郎君)  土日、祝日の利用に関しましてはまた後ほど詳しくやっていきたいと思いますので、私がここで言いたかったことは、立花運動場を廃止する場合、しおさい運動場の利用しにくさに対する対策というものをちゃんと考えないと、運動場だけの機能を見ると立花運動場のほうがいい運動場になっていますので、そこの部分をしっかり、しおさい運動場のフォローアップをお願いしたいということになります。  今、民家へのフェンスですとか苦情に関しましては、今後の状況を見てということでした。そして、駐車場は福吉公民館を使って、もうよくなるだろうと。あとは、トイレとか、ゴールポストとか、それから運動場自体の大きな性能である広さに関しては、あそこは細長いので、ボールが北のほうに飛んでいくと海のほうに入ってしまうという問題がありまして、この辺に関しましてもちょっと考えていただきたいなと思いますが、ちょっとこの辺はいかがでしょうか。 13 ◯議長(谷口一成君)  馬場企画部長。 14 ◯企画部長(馬場 貢君)  私どもも立花運動場の廃止、また、しおさい運動場のほうの活用の分を含めまして現場のほうを見させていただきました。確かに議員御指摘のところはあるかなというふうには思ってはおります。もちろん、サッカー場等、サッカーで利用するということになれば、あのゴールポストあたりの配置というのは必要になってくるかなというふうに思っています。私も個人的にサッカーもしておりましたので、サッカーコートができるかなというような形も見させていただきました。そこは利用は可能かなというふうには思っています。確かに外野、すぐ海のということになりますので、そこのフェンスの関係だとかいうところは出てくるかなというふうには思ってはおりますけれども、野球、また、サッカーにおいても利用不可能というふうには思っておりませんので、活用はできると。ただし、状況等を見ながら、改修が必要なところも出てくることもあるかなというふうには思っております。 15 ◯議長(谷口一成君)  高橋議員。 16 ◯3番(高橋徹郎君)  次の質問なんですけれども、野球、サッカーなどの団体から3つの運動広場を廃止することに対してどのような意見が出されているのか。それと、今回の計画は総合運動公園の整備を求める請願の趣旨を踏まえていると言えるのか。これは、きのうの岡村議員の質問にありましたので、割愛させていただきます。  ただし、野球関係者を中心に不満の声があるのはきのうの質問からもわかるとおり事実でございまして、それは、3つ廃止になって一つもできないというところかなと思っております。  では、なぜ運動場が廃止されるのかというのを考えますと、合併推進債の活用、それから公共施設等総合管理計画のためということになってくるのかと思います。  その合併推進債の活用に関してなんですけれども、多目的体育館の建設に対して合併推進債の条件が、2つの体育館の廃止です。公園部分の整備に対して合併推進債の条件が、2つの運動場の廃止です。この説明を受けましたのは、ことしの8月の総務文教常任委員会でのことでした。これで間違いはございませんか。 17 ◯議長(谷口一成君)  馬場企画部長。 18 ◯企画部長(馬場 貢君)  合併推進債の活用の分について総務文教常任委員会のほうに説明した事実というものは、今、議員が言われたとおりだというふうに思っております。 19 ◯議長(谷口一成君)  高橋議員。 20 ◯3番(高橋徹郎君)  それでは、それ以前の説明でどう言っていたのかといいますと、平成28年2月、総務文教常任委員会での説明では、国の交付金をなるべく多く充てるために、多目的体育館及びその周りの駐車場と都市公園を分けて整備することを考えている。都市公園は、交付金を充てる部分以外はSPCで資金調達を行い、市は15年で延べ払いしたいと考えている。多目的体育館部分も、全体事業費の9割に合併推進債を活用し、残りの10%をSPCに資金調達していただき、15年間の事業の中で均等に毎年支払うという事業の仕組みを考えている云々、このように説明を受けました。つまり、平成28年2月以前は都市公園部分合併推進債活用を考えていなかったということがわかります。となると、当然、合併推進債活用のために運動公園を2つ以上廃止ということも考えられていません。  平成28年6月、ことしの6月ですが、糸島市運動公園等整備検討委員会の第1回目の委員会で突然、都市公園部分合併推進債の活用が説明され、運動公園2つの廃止が俎上に上がり、公共施設等総合管理計画を踏まえて、多久野球場立花運動場雷山運動広場の廃止が決まっていきました。となりますと、平成27年4月、昨年の4月、糸島市運動公園等整備構想、この構想を策定するときには、都市公園部分合併推進債を使うことを想定していなかった、2つの運動公園の廃止も考えていなかったということになります。構想段階で3つの廃止がわかっていたら構想が変わった可能性が非常に大きい。  具体的に言いますと、運動公園の施設整備の優先度の順位が変わった可能性があると思っています。Aグループ多目的体育館Bグループに芝生広場、野球グラウンド、陸上競技場となっていますが、このAグループ野球グラウンドが入った可能性がある、もしくは、同じBグループの芝生広場よりも野球グラウンドが優先された可能性があると私は考えておりますが、そこはどう考えていらっしゃるのか、お願いいたします。 21 ◯議長(谷口一成君)  馬場企画部長。 22 ◯企画部長(馬場 貢君)  合併推進債の活用の件と今回の運動公園の、特に体育館の外の部分の整備内容との関連性についての御質問だというふうに思っておりますので、少し合併推進債の経過の部分を説明させていただきたいというふうに思っております。  まず、今回の運動公園整備をするに当たりまして、合併推進債の活用の分につきましては、これは議会の調査特別委員会のほうでも、この運動公園のほうに防災機能を備えるようにというような提言があったという分については、高橋議員も御存じだろうというふうに思っております。そういう中で、市のほうといたしまして、当初は、合併推進債のメニューといたしまして、消防防災施設の整備事業というメニューでこの合併推進債を活用するというふうに考えておりました。ただ、この分、県なり国のほうと調整をとっていくと、この場合、この合併推進債を活用できる部分が、備蓄倉庫、また、防災に関連する部分しかこの合併推進債の対象にならないというような答えをいただきました。それで、この合併推進債でほかに利用できるところがないのかというところを、県、また国のほうと相談をさせていただきました。そのような中で、多目的体育館を含んだ運動公園全てが対象となる既存の公共施設等を廃止して行う統合施設の整備というようなメニュー、基準の活用を考えさせていただきました。これを平成27年度から国のほうと相談を開始させていただきまして、国のほうから平成27年度に具体的な回答を得たところでございます。ただ、先ほど言われました平成28年2月のときの議会の説明の分につきましては、特にPFIの可能性調査の件での説明をさせていただいておりましたので、先ほど高橋議員が言われたような内容で説明をしておったかなというふうに思っております。  そういう中で、本格的に多目的体育館、また、外の運動広場等合併推進債を活用するというところで、本年度に入り特に議論を進めさせていただいたというところでございます。  それと、この合併推進債の関係の部分、いわゆる統廃合の件の整備内容のところを議員言われましたけれども、整備構想策定のときには、それまでの整備方針等に基づいて、運動機能、交流機能、防災機能等を考慮した中で整備内容をという議論を委員会の中でしていただきました。ですから、その3つの機能を考えて、どのような整備内容にするかというようなことを市民の意見等をもとに策定をいたしておりますので、今回の合併推進債の活用要件と直接関係するものではなく、そのことにより整備内容が変更になったというふうには考えておりません。  以上です。 23 ◯議長(谷口一成君)  高橋議員。 24 ◯3番(高橋徹郎君)  運動公園等整備構想検討委員会が構想をつくったんですけれども、僕はやっぱり構想をつくる段階で廃止になるものが決まっていたら、運動公園に欲しい機能というのは変わっていったんじゃないかなと考えております。本来だったら、糸島市運動公園等整備構想検討委員会、構想をつくっていた委員会です。この委員会をもう一度招集して、前提条件が変わりましたと、合併推進債を活用するために2つを廃止しなければいけません。さらに、公共施設等総合管理計画から考えて、多久野球場立花運動場雷山運動広場を廃止します、そこで改めて運動公園に求める機能を考えていただきたいと、こういう提案をする必要があるのではないか思いますが、それに関してはいかがでしょうか。 25 ◯議長(谷口一成君)  馬場企画部長。 26 ◯企画部長(馬場 貢君)  今回の運動公園整備につきましては、昨日、またその1日前の部分の質問でも答弁をさせていただきましたけれども、確かに今議員が言われるように、運動機能の面だけをこの運動広場のほうに求めるのであれば、今、議員が言われておるようなことも考えられるかなというふうに思っております。  ただ、今回の運動公園につきましては、先ほどから申しますように、運動機能、これはもちろんのことでございますけれども、交流機能と、いわゆる交流機能というのは、子供たちがやっぱり自由に遊べる環境だとか、また、大人も高齢者もくつろげる環境、こういう交流機能を多目的体育館の中、また外においても求められると。また、災害時に備えた防災機能も含めるというような中で、今回の運動公園の整備内容を決めていくということになっておったというふうに思っておりますので、そういうところからすると、運動公園等整備構想検討委員会、または今現在あります運動公園等整備検討委員会においても、この多目的体育館の外の部分においては、野球場、サッカー場というような話にはならないのではないかというふうに思っています。もちろん今回の体育施設の統廃合の分につきましては、今後の人口減少、また、財政的な問題等、それと地域バランスという中で、特に野球場につきましては、二丈地域のほうには曲り田野球場、前原地域のほうには曽根野球場、志摩地域のほうには芥屋野球場というような形で施設が整っておるというような中で、統廃合の施設の分については判断をさせていただいておるというところでございますので、御理解をよろしくお願いいたします。 27 ◯議長(谷口一成君)  高橋議員。 28 ◯3番(高橋徹郎君)  それでは、機能面のことはまたちょっと後ほど質問させていただきたいと思いますので、本来僕は、運動公園等整備構想検討委員会をもう一度招集してこの部分についての議論をすべきではないかということだったんですけれども、どうもそのようにはなりそうにないので、今現在の議論というのは糸島市運動公園等整備検討委員会、これが今計画をつくっているということになるんですけれども、運動公園等整備検討委員会では3つの運動場の廃止に影響をどのように考えていたのかというところが今度気になってきます。  2回目の委員会の議事録を見ますと、多久野球場廃止の理由として執行部の説明で、利用状況を見て、野球は曽根野球場芥屋野球場で代替がきき、グラウンドゴルフについては新しい運動公園で代替がきくと見込んだことという説明がありました。検討委員会の中ではこの説明で、多久野球場を廃止しても多久野球場を利用していた野球関係の影響は代替施設で吸収できる、影響は軽微にとどまると委員が判断したのではないかと私は考えます。またそうなると、当然、新しい運動公園に野球場の必要はないと判断してグラウンドゴルフの場所が確保されているので、よしと考えていったのではないかと推察しました。  そこで、3つの運動場廃止の影響がどれだけ大きいのか、影響が大きいので、運動公園に野球グラウンドが必要なのではないかという視点で質問をしていきます。  まず、多久野球場立花運動場雷山運動広場を廃止することの影響をどう考えているのか。また、芥屋野球場を硬式対応にすることと、各団体の利用調整で廃止の影響を抑えることができると考えているのかということに関して、運動場を廃止しますと一番影響が出てくるのは、土日、祝日の子供たちのスポーツ団体、それから、仕事をしていらっしゃる方の野球、ソフト、それから中学の硬式野球チーム、それから、地域行事などの利用に対してだと思いますので、土日、祝日の利用状況を考えます。  平成27年度の土日、祝日の数と野球場などの体育施設の申請可能日数は何日でしょうか。 29 ◯議長(谷口一成君)  すぐ計算できますか。泊教育部長。 30 ◯教育部長(泊 早苗君)  廃止する3つの土日の申請につきまして、可能日数につきましては……(「土日、祝日の数と申請可能日数です。個別なやつはまだ聞いていないんです」と呼ぶ者あり)済みません、そうしますと、廃止する球場だけの土日ということになるんでしょうか。(「土日、祝日の数とそれに対する申請可能の日数」と呼ぶ者あり)そうなりますと、348日になります。(「土日、祝日の数です」と呼ぶ者あり)申しわけありません。116日(143ページで訂正)になります。運動場につきましても116日(143ページで訂正)になります。 31 ◯議長(谷口一成君)  高橋議員。 32 ◯3番(高橋徹郎君)  平成27年度の正月休みを除いて、土日、祝日の申請可能日数が116日。その116日のうち、廃止する多久野球場雷山運動広場立花運動場の平成27年度の申請日数、ここが使いたいですよ、使わせてくださいといって申請された日数は何日ありますか。 33 ◯議長(谷口一成君)  泊教育部長。 34 ◯教育部長(泊 早苗君)  平成27年度の実績で、曲り田野球場が108日……(「曲り田。多久野球場雷山運動広場立花運動場です」と呼ぶ者あり)あ、3つですね、申しわけありません。多久野球場が113日、それから雷山運動広場が111日、立花運動場が107日になります。 35 ◯議長(谷口一成君)  高橋議員。 36 ◯3番(高橋徹郎君)  116日中、申請された日数、多久野球場が113日、雷山運動広場が111日、立花運動場が107日、全部合わせると331コマ、この331コマが行き場がなくなります。これが、この3つの運動場を廃止する、土日、祝日の影響です。  それでは、一方で、その影響を吸収するために、芥屋野球場、曽根運動場、曽根野球場、曲り田野球場、引津運動公園グラウンド、しおさい運動場の土日、祝日のあいている日数のコマ数、そして、それを全部足したコマ数は幾つになりますか。 37 ◯議長(谷口一成君)  できるとな。調べたことなら、もうそれ言いない。高橋議員。 38 ◯3番(高橋徹郎君)  ちょっと1つ、2つ数字がずれるかと思います。それは勘弁してください。  芥屋野球場のあいているコマ数が47、曽根運動場のあいているコマ数が5、曽根野球場のあいているコマ数が0、曲り田野球場のあいているコマ数が8、引津運動公園グラウンドのあいているコマ数が21、しおさい運動場のあいているコマ数が60、全部で141コマだと思います。
     3つの運動広場を廃止すると、土日、祝日の影響は他の施設をフルに使っても、そうすると、およそ200コマ吸収し切れない部分が出てきます。先ほども言ったように、土日、祝日に使う人たちは、子供たちであったり仕事をしている大人であったりということは、当然その足りない部分は平日には割り振りができなくなります。そうすると、およそ200コマ吸収できないこの影響というのをどのように考えているのか、お願いいたします。 39 ◯議長(谷口一成君)  泊教育部長。 40 ◯教育部長(泊 早苗君)  施設を廃止いたしますことで、特に、土日、祝日の利用に利用者間の調整の必要が生じてくることにつきましては認識をしております。先ほど議員のほうからもございましたが、一定の不足も出てまいります。しかし、曲り田や曽根の球場につきましては、1団体で、土日、祝日の7割以上を使用している状況がございます。団体間で午前、午後の利用調整をしていただくことが必要と考えています。  運動場につきましては、雷山運動場と立花運動場の、土日、祝日の利用を、曽根運動場、引津運動公園グラウンド、しおさい運動場への割り振り、それから小学校グラウンドの利用をお願いしたいと思います。  また、少年野球やサッカー等につきましては、二丈深江の交流体験広場も利用することができるかと考えます。 41 ◯議長(谷口一成君)  高橋議員。 42 ◯3番(高橋徹郎君)  小学校、中学校のグラウンドというのは、大体そこでも小学生の野球がやっていて、中学校は部活動がやっていますので、なかなか割り振りができないと思います。200コマ吸収できないのを今言われているのは、硬式野球チームにちょっと都合をつけてほしいということになると思いますが、糸島市が持っている球場で市内の硬式野球チームが使っているのは3チームあるので、その3チームに200コマの都合をつけてくれというと、1チーム70コマ、土日、祝日、日曜日を合わせて70コマどうにかしてくれというのは、僕はそれは譲り合いの精神を持ってもできないと思います。一月に6コマ、そうすると、じゃ、もう日曜日はほぼ使えない、そういう話になってきます。私としては、やっぱり運動公園に新しくグラウンドを1つつくると116コマそこで稼ぐことができますので、116コマ、そして、立花運動場は市外の利用者が多いとおっしゃっていましたので、その市外の利用者の方になるべく糸島市の人が使えるように工夫をする。で、残った吸収できない部分を硬式野球チームに、ちょっと済まんばってんが、一月に1コマか2コマ譲ってやりなっせというような話をすれば、それは吸収できる数字だと思っております。この点から見ても、新しい運動公園に野球グラウンド、サッカーのグラウンド、そういう多目的グラウンドは、私は必要だと思っておりますが、どのように考えますか、お願いいたします。 43 ◯議長(谷口一成君)  馬場企画部長。 44 ◯企画部長(馬場 貢君)  今後、公共施設等総合管理計画等を踏まえて統廃合だとか複合化していく上では、今、議員御指摘のように、いわゆる知恵を出していく、また譲り合いの精神の中で施設利用を図っていかなければならないというふうに思っております。  先ほど教育部のほうで利用状況のほうの説明がありました。私どももその情報についてはつかませていただいておりますが、少し紹介をさせていただきたいというふうに思うんですけれども、先ほど1年間の土日の利用状況、利用日数がどれだけあるかと、116日、117日というような話があったというふうに思っております。実際に多久野球場の平成27年度の土日、祝日等の利用できる日にちが117日あります、我々としては、当初この117日のうち、議員が御指摘のように、地元の運動会だとかいろんな硬式の試合だとかいうようなもので半分以上が使われているのかなというふうに初めは我々も思っておりました。ただ実際には、117日のうち97日間は、先ほど言われました硬式野球チーム等で利用をされておると、この分で頑張られておるという分については我々も否定するところではありません。  ただ、ほかの競技団体が学校施設の開放だとかいろんな公共施設を利用していく上で、1スポーツ少年団の1つのチームが、実際その施設の占有率というものはそんなには高くないんじゃないだろうかと。117日のうちの97日といいますと、約9割に近い、85%ぐらいがそこを使われておると。ほかの競技団体が学校の体育館だ、運動場だ、ほかの施設という分については、1週間に2日、多くて3日ぐらいの利用、それも、夜の部分の利用であれば2時間だとかなんとかの利用だというふうに思っています。そういう譲り合いの精神の中で現在も、体育施設、公共施設を利用していただいておると。そういうような中で、現在使われておるこういう野球チーム、頑張っておられるとは思いますけれども、譲り合いの精神の中で調整することが可能ではないか。それと、現在まだまだ使われていない芥屋野球場だとか、学校開放の施設だとか、そこいら辺の方法で調整をとっていただけませんでしょうかと、そういうようなことで、我々としては利用調整が可能になってくるのではないかというふうに思っておりますので、どうか御理解のほうよろしくお願いいたします。 45 ◯議長(谷口一成君)  高橋議員。 46 ◯3番(高橋徹郎君)  全体で見るとそうかもしれませんが、土日、祝日で見ますと、僕はもうそれでは間に合わなくなっているというのが数字から見てとれるということをお話いたしましたが、それも含めまして、糸島市運動公園等整備検討委員会では、このような話、運動場3つの廃止と、それから、土日、祝日への影響と、運動公園に求める機能、この辺の議論をしていただいたのか、議事録を見る限り、なかなかそういう議論にはなっていなかったような気がいたしますが、その辺はいかがでしょうか。 47 ◯議長(谷口一成君)  馬場企画部長。 48 ◯企画部長(馬場 貢君)  特に多久野球場の廃止等につきましては、第1回から第3回の運動公園等整備検討委員会の中で継続的に協議がなされてきました。その中で、委員会の委員の意見では、今、議員が言われるように、多久野球場の利用率が高いけれども、廃止をしていいのか、また、借地できる間は残してもいいのではないか。また、硬式野球やグラウンドゴルフの代替機能はどうなるのかというようなさまざまな意見、けんけんがくがくの議論がありました。そういう中で、借地できる間は残してもいいのではないかというような部分、昨日の一般質問でありましたけれども、ただ、ここいら辺の分については、この運動公園等整備検討委員会のほうでもやっぱり先送りの議論と、そういうものはするべきではないんじゃないかと、いつ返してくれとわかるような借地の部分について、貸してもらえる間は貸してもろうとってよかっちゃなかかと、そういうことはいかんちゃなかかと。やっぱり次の世代、我々の子だとか孫の世代まで考えて責任持って結論を出すべきではないかというような部分で深くここら辺の議論がなされました。そういう中で、議論の結果、多久野球場は借地であり、将来にわたり、市の体育施設としては位置づけられないという中で廃止というような結論が出されたと。また、ほかの立花運動場等については代替機能等がきくんじゃないかというような部分、不便さと、また、利用率という中で判断がされたということで議論はされておるというふう思っております。 49 ◯議長(谷口一成君)  高橋議員。 50 ◯3番(高橋徹郎君)  それじゃ、ちょっと先に行きまして、こういう状況である中、野球、サッカー対応の運動場が計画されていない理由はの質問に対しては、きのう、岡村議員の質問にあったので、割愛いたしますが、運動公園に、野球、サッカーのための多目的グラウンド配置の計画変更が可能なのか、これをレイアウト面と予算から見ていきますが、今現在、駐車場が600台となっています。この600という数字はどこから出てきたのか、お願いいたします。 51 ◯議長(谷口一成君)  井上企画秘書課長。 52 ◯企画秘書課長(井上義浩君)  600台につきましては、平成27年度のPFI導入可能性調査のときに、他の団体の例で、1万平米ぐらいの体育館の場合、通常500台ぐらいを駐車場として用意すると。あわせて糸島市の場合はアンケート調査で、車での利用という方が非常に多うございましたので、100台追加して600台という設定にさせていただいております。 53 ◯議長(谷口一成君)  馬場企画部長。 54 ◯企画部長(馬場 貢君)  今、課長のほうで答弁をいたしましたけれども、今、運動機能の面だけでの答弁だったというふうに思っていますけれども、あと、災害時に備えた防災機能等の分も配慮した中で今の台数の分については出させてもらっておるということでございます。どうか御理解をよろしくお願いします。 55 ◯議長(谷口一成君)  高橋議員。 56 ◯3番(高橋徹郎君)  1万平米で500台ということは、今、7,000平米の多目的体育館になりましたので、駐車場は350台でいいという計算になります。糸島市のプラスの100台で450台でいい。防災機能に関しましてはまた後ほど話しますけれども、現在、耕地池の計画というのは、グラウンドゴルフのフリースペースで4分の1の面積、無料休憩スペースで4分の1の面積、フットサルのスペースで4分の1の面積、そこに駐車場のスペースで4分の1の面積となっていますが、この駐車場が450台となると4分の1のスペースというのがちょうどあくのではないかと考えておりまして、耕地池、今、周囲をぐるりネットを張っていますが、そのネットのメートル数が600メートルです。ちょっと台形になっていますので、小さく見積もっても120メートル掛ける120メートルの正方形のグラウンドがとれる、面積的にはとれるのではないか、機能のことはちょっと置いておいて、今の耕地池、面積的には120メートルの正方形がとれるのではないかと考えますが、いかがでしょう。 57 ◯議長(谷口一成君)  馬場企画部長。 58 ◯企画部長(馬場 貢君)  議員は機能のところは置いておいてという話でございますけれども、先ほどから話しますように、もちろん今、議員が言われる部分は、いわゆるもう運動機能、特に野球の部分についての視点で物を言ってあるのかなというふうに思っております。先ほどからも言いますように、交流機能、子供たちが自由に遊べる、また、大人も高齢者の方も自由にくつろぎができる、また、防災機能の面等を含めたところで、やはり運動広場、また、駐車場の分については、それなりの広さが必要ではないかというふうに思っております。特に防災機能の面におきましては、ことし4月の熊本、大分の地震等を見る中で、いかにああいう運動広場、公園等がどう活用されてきたかというようなことを見ると、駐車場、また広場の部分については、防災の拠点ということになってきますので、警察、自衛隊等の利用等も含めたところでこれだけの面積が要るというような判断をさせていただいております。 59 ◯議長(谷口一成君)  高橋議員。 60 ◯3番(高橋徹郎君)  面積的には、120メートル、120メートルでとれます、防災に関しましては、僕は野球、サッカー、グラウンドゴルフができるグラウンドって考えていますので、そこにぐるりネットを張ってフェンスを張って、そのフェンスが可動式で開くと車が入られる、もともと広場のところでは、自衛隊がそこに活動拠点ができるというふうに書いてありましたので、グラウンドの中に入ってそこで活動ができればそれでいいわけです。そういう面を考えますと、防災面のところはクリアできると思っております。いざというときのためにグラウンドに入るのは別に何ら問題がないと思います。  予算に関してなんですけれども、今あそこの耕地池のところは暗渠排水が入ってダスト舗装がしてあります。これは九電との約束でそうなりました。すぐにでもグラウンドとして使える状況です。今現在の計画では、あそこをグラウンドゴルフ、それから無料休憩スペース、フットサルのスペース、駐車場のスペースにするために、整地をし直してそれだけの整備をする、そのお金と、フェンスを立てるお金で考えますと、そんなに差はないと考えておりますが、この財政的なところら辺はいかがでしょうか。 61 ◯議長(谷口一成君)  馬場企画部長。 62 ◯企画部長(馬場 貢君)  耕地池の跡地の利用の分につきましては、今、議員申されましたけれども、九州電力のほうの送電線埋設の資材置き場というような利用の中で、それが終わった後の分については、グラウンドとして利用できるような形の中で暗渠排水なりフェンス等の部分での覚書がございました。ただ、これはそのときの、今現在そういう形で暫定の整備はさせてはいただいております。それと、今度の運動公園全体の整備の部分とは少し切り離す必要があるのではないのかなというふうには思っております。  そういう中で、先ほどから言いますように、運動機能、交流機能、また、防災機能等を考えた中で、全体として物事を考えていく必要があるのではないかなというふうに思っています。ちょっと前の覚書の分ですぐそれが利用できるというような話ではなく、市民の方みんなが使っていただける運動広場、運動公園としてはどうなのかというような広い見地の中で判断していくべきだと、そういう中で、現在、整備計画を立てさせていただいておるというところで御理解をよろしくお願いいたします。 63 ◯議長(谷口一成君)  高橋議員。 64 ◯3番(高橋徹郎君)  今、部長は、覚書があるとおっしゃいました。じゃ、この覚書はどれだけ有効なのでしょうか。 65 ◯議長(谷口一成君)  馬場企画部長。 66 ◯企画部長(馬場 貢君)  覚書の部分につきましては、資材置き場として利用が終わった後から広場を整備するということでございますので、暫定措置ではございますけれども、運動ができる広場として活用できるようにいたしておりますので、今現在、その覚書の分については満たしておるというような判断をいたしております。 67 ◯議長(谷口一成君)  高橋議員。 68 ◯3番(高橋徹郎君)  僕はその覚書のことに関して言いましたら、市の約束もあったというふうに理解をしております。それは今履行されていない。新しい運動公園の計画がどんどんどんどん進んでいく中で変わっていってしまったと理解しておりますが、そもそもの出発を考えますと、そこの部分も踏まえて運動公園には、野球、サッカー、多目的グラウンドとなるようなものが必要ではないかと、それが約束を果たすことにつながるのではないかとも考えます。その辺はいかがでしょうか。 69 ◯議長(谷口一成君)  馬場企画部長。 70 ◯企画部長(馬場 貢君)  この耕地池の分につきましては、いわゆる耕地池の水利権等を持ってある地元のほうからこの分について利用をしてくださいということで、初めは九電のほうの送電線の資材置き場としての利用と、その後の部分につきましては、運動広場等という形で利用できるようにしてくださいという中で、市のほうなり、また九電のほうなり、また地元のほうと覚書等を締結させていただいたというふう思っています。  そういう中で、資材置き場としての利用が終わりましたので、九電等でお願いした中で、暗渠排水等をして整備をさせていただいて、ある程度活用できるというような状況になっておるというふうに思っています。  地元のほうの覚書の意向といたしましては、もちろんその覚書を結んだときには、大きな運動広場の部分とはもう別個の問題ではございましたけれども、実際には、地元の意向としては、ここの市のところ、耕地池の土地のところを、運動広場、公園と、そういう形で広く市民が利用できるような場所として活用をしていただきたいという中で、耕地池あたりの利用の部分を市のほうにお願いをされたということになっておりますので、ある意味、地元のほうの意向、この覚書の意向の分については沿っておるのではないかというふうに判断をいたしております。 71 ◯議長(谷口一成君)  高橋議員。 72 ◯3番(高橋徹郎君)  次の質問のほうに移っていきます。  運動公園の整備、運営に係る事業費について、多目的体育館が1万平米から7,000平米に変わり、事業費は幾らの想定で、運動公園全体では事業費は幾らを想定しているのか。これは質問にあったので、割愛します。  総事業費に対して、国からの補助金などを差し引いた、糸島市が負担する金額は幾らを想定するのか。また、返済の期間は。  これは先日、全協の中で説明を受けました。運動公園全体として50億円、市の負担は30億円、最初に4億5,000万円、毎年1億4,000万円を17年間ということで、大まかにはこういうことになるというふうにお伺いしました。これで間違いはないでしょうか。 73 ◯議長(谷口一成君)  馬場企画部長。 74 ◯企画部長(馬場 貢君)  間違いはないというふうに思っています。事業の事業費が総額で49億4,000万円、市の実質の負担額は、合併推進債等の利子等を含めた中で実質負担額は28億8,000万円ということでしたので、今、議員言われた部分で大体合っておるというふうに認識をいたしております。 75 ◯議長(谷口一成君)  高橋議員。 76 ◯3番(高橋徹郎君)  次の運営に関して運動公園の維持管理費は幾らを想定し、業務の内容はどのようなものを考えているのか、きのうの岡村議員とちょっとかぶりますので、確認だけさせてください。およそ年6,000万円ぐらいの維持管理費だということだったと思います。その業務の内容、公園全体の維持管理、草刈りとか、それから多少の修繕とか、多目的体育館だけではなく公園全体と考えていいのか、お願いいたします。 77 ◯議長(谷口一成君)  馬場企画部長。 78 ◯企画部長(馬場 貢君)  公園全体といたしまして、年間約6,100万円を想定いたしております。  中身でございますけれども、外、中を含めた施設の補修、清掃、警備、修繕、光熱費と、いわゆる利用していただくための開館業務ということでございます。きのう、自主事業の分がございましたけれども、自主事業の分につきましては、別個に業務委託だとか、また、これを請け負う民間事業者のほうでの利用料金を取っての、いわゆる独立採算ということになりますので、この自主事業の分については含まれません。 79 ◯議長(谷口一成君)  高橋議員。 80 ◯3番(高橋徹郎君)  それでは、運動公園の整備費の返済と維持管理費を払い続けることによる糸島市の財政に与える影響についてのここの部分なんですけれども、先日の藤井議員の質問に対してなんですが、もともとこの事業費が高いのではないかというところでの心配で僕はこういう質問をしているんですけれども、平成28年の中期財政見通しを見ますと、今後の5年間で35億8,000万円の赤字、財政調整基金の平成28年の85億円をピークに、平成32年は70億円まで減りますよというレクチャーを受けておりました。ところが、先日の藤井議員の答弁に対しまして、平成32年までに財政調整基金が積み上がると洞部長がお答えになりました。どこがどう劇的に変化をすると35億8,000万円の赤字が一変して財政調整基金が積み上がることになるのか。ここを説明をお願いいたします。 81 ◯議長(谷口一成君)  洞総務部長。 82 ◯総務部長(洞 孝文君)
     先日は藤井議員の一般質問でもお答えをいたしました。  本年2月に提出をしております中期財政見通しによりますと、平成32年度の財政調整基金の残高、確かに70億円という表記をしております。藤井議員の一般質問でも答弁をいたしましたけれども、現在、財政見通し、運動公園の整備計画案が作成されておりますので、財政見通しを作成中でございます。  現在策定を進めております財政見通しでございますけれども、より決算に近い数字で表記をするということ。といいますのも、現在提示をしております本年2月に作成をしております財政見通しでございますけれども、予算額と決算額に乖離がございますので、これを最終予算額に改める表記の方法に変えまして時点修正を行う、このような作業を行っております。  財政調整基金でございますけれども、今、高橋議員言われましたように、現在、平成28年度の見込み額で85.8億円であったものが、平成32年度末には、さらに現在よりも増額となるという結果で見通しておるということでございます。  以上です。 83 ◯議長(谷口一成君)  高橋議員。 84 ◯3番(高橋徹郎君)  全然わからないです。35億8,000万円赤字が出るっておっしゃっていたんですよ。何で財政調整基金が積み上がっていくんですか。もう一度、時間がないけどお願いします。 85 ◯議長(谷口一成君)  谷口副市長。 86 ◯副市長(谷口俊弘君)  まず、財政的に大丈夫かといった視点で御質問されておりますので、今後の財政状況について御説明をしたいと思います。  先ほど答弁しましたように、運動公園の概算事業費は50億円で、実質、市の負担額は28億円、これに対する償還は年1.6億円で17年償還を予定しております。余りにも大きな数字でございますので、過去の例で申し上げますと、平成9年から平成12年にかけて、1市2町で構成しておりました消防厚生施設組合で、火葬場、クリーンセンター、消防本部の庁舎建設、これを総事業費172億円で整備をしております。このときの1市2町の実質の償還額が年6.5億円でございます。運動公園の年償還額は1.6億円でございますので、十分償還できる額だというふうに思っています。  それから、具体的な話でございますが、これは、今、財政の見通しを作成中でございますので、確定ではないということを前提に説明させていただきますが、まず、公債費につきましては、平成27年度決算額が30.4億円でございます。これは、運動公園等を整備することによって、当然、公債費は増加をしてまいりますが、現在借り入れております起債の償還も順次完了を迎えていきますことから、10年後の公債費は約31億円を見込んでおります。30.4億円に対し若干は増加しますが、さほど影響はないというふうに思います。  それから、この運動公園の整備によって、財政健全化判断比率、これの指標となります実質公債費比率、これは、平成27年度の決算において9.1ポイントでございます。運動公園を整備することによって毎年0.9ポイント増加していくことになりますが、合わせて10ポイントでございます。  国が示しております早期健全化基準というのもございます。早期に健全化をしなければならないという基準が25ポイントでございまして、これの半分以下でございますので、財政の健全化は十分維持していけるというふうに考えております。  最後に、基金残高でございますが、平成27年度の決算の額が80.8億円でございます。今回策定します財政見通しでは、今後5年間は財政調整基金は増加すると見込んでおりまして、5年後の基金残高は約96億円を見込んでおります。ただその後、運動公園等の大型整備事業を実施することによって基金は年々減少はしてまいりますが、10年後の基金残高は約82億円というふうに見込んでいます。  県内の政令市を除く市の平均の財政調整基金は44億円でございます。また、特定の目的のために積み立てられる基金が47億円、これを合算しますと91億円でございますが、先ほど申しましたように、10年後の82億円の基金残高でございますので、若干その平均値よりも下がりますけれども、ほぼ同程度の水準を保てると。  こういうことをもちまして、財政的には十分やっていけるというふうな判断をしておるところでございます。 87 ◯議長(谷口一成君)  洞総務部長。 88 ◯総務部長(洞 孝文君)  先ほど高橋議員、35.7億円のマイナスということでおっしゃられました。勘違いされておったらいけませんので、答弁をさせていただきますけれども、この中期財政見通し、確かに単年度の歳入歳出差引額マイナスで表示されておりますけれども、その下にちゃんと決算剰余金2分の1積み立てる、毎年度5億円積み立てるということで計画をしておりますので、35.7億円が合計額としてマイナスになるということではございませんので、御理解のほどよろしくお願いいたします。 89 ◯議長(谷口一成君)  高橋議員、ちょっと発言前に。まだ通告事項が幾つか残っておりますので、時間配分を頭に入れながらよろしく。どうぞ。 90 ◯3番(高橋徹郎君)  もうここの運動公園に関しては最後のPFI導入可能性調査の調査結果による体育館の建設費1平米53万円について、これで最後かと思いますが、簡単に、済みませんお願いします。 91 ◯議長(谷口一成君)  馬場企画部長。 92 ◯企画部長(馬場 貢君)  この部分につきましては、先日の藤井議員のときに答弁をさせていただきましたけれども、1平米当たり47万円を想定いたしておりまして、物価上昇12%を掛けた金額で53万円というような形で単価をはじかせていただいております。  以上です。 93 ◯議長(谷口一成君)  高橋議員。 94 ◯3番(高橋徹郎君)  済みません、ちょっと消化不良になりまして申しわけありません。また今度しっかり聞きたいと思います。  続いて、糸島市の成人式の式典の日程についてなんですけれども、成人式を僕は日曜日にやったほうがいい、成人の子、それから、その保護者のためにも日曜日の開催がいいのではないかという趣旨で、今は成人の日、月曜日に行っておりますが、その理由について、済みません、簡単にお願いいたします。 95 ◯議長(谷口一成君)  泊教育部長。 96 ◯教育部長(泊 早苗君)  成人の日は、国民の祝日に関する法律において、1月の第2月曜日と定められておりまして、その趣旨にのっとって、成人の日に成人式の式典を行っております。 97 ◯議長(谷口一成君)  高橋議員。 98 ◯3番(高橋徹郎君)  成人式を成人の日に行っていない自治体はありますか。 99 ◯議長(谷口一成君)  泊教育部長。 100 ◯教育部長(泊 早苗君)  平成28年の県内の実施状況では、北九州市、久留米市を初め、47の自治体で成人の日の前日である1月10日に実施しております。 101 ◯議長(谷口一成君)  高橋議員。 102 ◯3番(高橋徹郎君)  成人の日以外に成人式を行うことに対して、糸島市の事務手続上、何か問題ありましょうか。 103 ◯議長(谷口一成君)  泊教育部長。 104 ◯教育部長(泊 早苗君)  特に手続上の問題はございませんが、消防団の出初め式や地域の年間行事などと調整を図る必要があるものと考えます。 105 ◯議長(谷口一成君)  高橋議員。 106 ◯3番(高橋徹郎君)  そうしますと、出初め式は大体午前中に終わりますので、その2時間後、午後2時ぐらいから成人式を行えばそんなに影響はないだろうと考えますが、こういうことは可能と考えますでしょうか。 107 ◯議長(谷口一成君)  泊教育部長。 108 ◯教育部長(泊 早苗君)  本市の場合、成人式につきましては現在3会場で行っておりまして、時間帯も同時ではないということは御承知かと存じます。どちらも多くの来賓の方々がそれぞれ重複をしております。それから、新成人の中には団員もおります。成人式に来賓として消防団の幹部の皆さんにも出席していただいておりますので、同日開催は現状においては難しいと考えます。 109 ◯議長(谷口一成君)  高橋議員。 110 ◯3番(高橋徹郎君)  3会場やっておりますけれども、来賓の市長、副市長、教育長は入れかわりとかというのをしないで今やっていらっしゃる思っております。そこを考えますと、大変なのは来賓の方たちで、主役である成人式を迎える人たちと、それから、それを一番喜ぶ保護者の方たちにとっては、何が一番いいのかという視点を考えますと、僕は日曜日のほうがいいのではないか。それに対して、今度1月の成人式の日に、できれば市役所の皆さんもちょっと声をかけて、どっちがいいと思うというような声を集めるところから始めて考えていただければと思いますが、いかがでしょうか。 111 ◯議長(谷口一成君)  泊教育部長。 112 ◯教育部長(泊 早苗君)  どっちがいいのかということを聞いてみたらということでございますが、日曜日の実施につきましては、一定の要望があるということは把握もしておりますし、事情も理解できます。しかしながら、第2日曜は消防団出初め式として団及び関係機関にも定着しておりますこと、また、現状におきまして、成人式の出席率につきましても8割前後を推移しておりまして、全国の平均値7割前半と比較しても高い出席率を維持できておりますので、現在のところ、変更の予定はございません。 113 ◯議長(谷口一成君)  高橋議員。 114 ◯3番(高橋徹郎君)  消防団の出初め式ということですけれども、先ほど言ったとおり午前中なんですよ。午後から2時間あければ、僕は随分対応ができるのではないか。消防団の井田団長にもちょっとそのことを確認しましたら、午前中の部分をしっかりやってくれれば、もうそれでも大丈夫ですよみたいな、そういうようなことはちょっと内々にはいただきましたので、ぜひとも考えていただければというふうに考えます。いかがでしょうか。 115 ◯議長(谷口一成君)  泊教育部長。 116 ◯教育部長(泊 早苗君)  消防団長と話されたということですが、教育部におきましても、平成24年度に検討を消防団にお願いした経過がございまして、団員の被雇用者が増加している状況から日曜日ということで出初め式を開催している状況等がございまして、消防団関係、それから、地域の方々にも出初め式は第2日曜ということが定着していることなどから、この考えで今のところ行っているところです。 117 ◯議長(谷口一成君)  高橋議員。 118 ◯3番(高橋徹郎君)  出初め式の日を変えろというのは、僕は全然言っていませんからね。  ということで、もう時間になりましたので、きょうの一般質問はこれで終わりたいと思います。どうもありがとうございました。 119 ◯議長(谷口一成君)  これをもちまして、高橋議員の一般質問を終了します。  ここで暫時休憩します。  なお、再開は11時10分の予定です。      (午前11時02分 休憩)      (午前11時10分 再開) 120 ◯議長(谷口一成君)  休憩前に引き続き会議を開きます。  次に、17番伊藤千代子議員の発言を許可します。伊藤議員。 121 ◯17番(伊藤千代子君)  おはようございます。建設産業委員の伊藤千代子です。私の切なる願いは、市民の立場に立ったクリーンで公平・公正な市役所を実現することです。  そこでまず、年間17万人が利用し、現在行政財産でもある健康ふれあい施設、二丈温泉「きららの湯」を株式会社日食システムに無償譲渡する。つまりただであげるというこの議案が9月議会で圧倒的多数で可決をしました。この件について質問をさせていただきます。  まず1番目、無償譲渡する不動産と動産について。
     きららの事業費総額は8億3,000万円と伺いました。現在の資産価値は2億7,000万円と聞いています。しかし、きららにはほかにも2万円以上の備品がおよそ250個ほどあります。テレビやマッサージ機、テーブルや椅子、机、ベビーベッド、ロッカー、冷凍庫、冷蔵庫、去年440万円で買ったばかりの券売機2台やパソコンソフト、備品だけでも相当な金額になると思いますが、この金額について市は把握をしているのか。そして、これら全部日食に無料でやるつもりなのかを伺います。 122 ◯議長(谷口一成君)  内野健康増進部長。 123 ◯健康増進部長(内野孝治君)  9月定例会での議案の中にも書いておりましたように、附属設備一式という形で、その備品も無償の内容に含まれておるということでございます。  以上でございます。 124 ◯議長(谷口一成君)  伊藤議員。 125 ◯17番(伊藤千代子君)  その金額が相当な金額になると思うんですね、去年買ったばかりのものでも400万円使っていますから。例えば、一般市民は、年金暮らしの方たちとお話しすると、テレビ1台壊れてもすぐに買えないとかいう家がたくさんあるんですよ。冷蔵庫でもそうです。ですから市が今回日食にあげるテレビやマッサージ器、相当なものがあるんですが、その備品、消耗品総額がどれぐらいあるかを把握もしていらっしゃいませんか。 126 ◯議長(谷口一成君)  内野健康増進部長。 127 ◯健康増進部長(内野孝治君)  動産、備品の購入金額ということでございますが、合計で約1,900万円でございます。 128 ◯議長(谷口一成君)  伊藤議員。 129 ◯17番(伊藤千代子君)  糸島市民は今格差と貧困が広がって、この12月に年を越すのも大変というような方たちもいらっしゃいます。子供の貧困も問題になっています。お正月に仕事がなくて、家を探すのに大変な人たちもいます。そういう中で、市民はどんなに貧しくてもトイレットペーパー一つ市役所から持って帰ったら犯罪になります。  私は、市が備品や消耗品まで含めてなぜただでやるのか、このことには全く納得がいきません。貴重なラドン泉の源泉、1日に何トンの温泉が湧き出るのか、この温泉を掘るのに幾らかかったのでしょうか。 130 ◯議長(谷口一成君)  内野健康増進部長。 131 ◯健康増進部長(内野孝治君)  温泉の湧出量ということでございますが、1号源泉で毎分133リットル、2号源泉で55リットルということで、合計の1分間当たり188リットルの湧出という形でございます。これを1日に置きかえますと合計で約27トンの湧出量でございます。  また、温泉を掘るために幾らかかったのかということでございますが、源泉につきましては旧二丈町におきまして簡易水道の水源として利用されておったものでございまして、温泉として掘削しているものではございません。  以上でございます。 132 ◯議長(谷口一成君)  伊藤議員。 133 ◯17番(伊藤千代子君)  この源泉に関しても、日食にただであげるわけですよね。確認します。 134 ◯議長(谷口一成君)  内野健康増進部長。 135 ◯健康増進部長(内野孝治君)  はい、そのとおりでございます。 136 ◯議長(谷口一成君)  伊藤議員。 137 ◯17番(伊藤千代子君)  会社をつくって2年のところにそこまでしてやる、どうしてでしょうか。先ほどの備品だけでも1,900万円かかったとおっしゃるのであれば、さまざまな方法できちっと払うべきものを、対価を払ってもらったら、貧困で苦しむ子どもたちとかいろんなことができるんじゃないでしょうか。  例えば、私たちが車の維持費がかかるから要らなくなったとしても、それをただであげたりはしません。適正な価格できちんと販売をしてもらいます。そういうことを市がなぜしないのかということが非常に納得ができかねます。  昨年度、市は税金を滞納した市民から、土地だとか、あるいはテレビなどの不動産や動産、給与や預貯金等を差し押さえて、その総額は9,106万円となっています。約1億円です。私が会ったある方は、テレビを差し押さえられた。持っていかれたと言っていました。またある方は、一生懸命働いているけれども、月に手取りが15万円しかないので、どうしても国保税を滞納してしまうと。それを差し押さえに来たときに、職員の方に持っていくものありませんようちはと言ったら、家の中をやはり見回されて、そこにあった洗剤を持っていかれたそうです。糸島市本当に財政が大変なんですねというふうなことをおっしゃっていました。  この一般市民からは、本当にそういうふうに差し押さえまでして税収を上げるために頑張っているじゃないですか。ところが、先ほども言ったように、同じような中古のものでもやっぱり値打ちのあるものですよね。それらをこの会社にあげるということについて、本当に私としては理解できません。  この会社の経営状況について伺いたいんですけれども、日食システムさんが出した決算報告書の損益計算書というのがあると思います。それを見たときに、この会社は、これはたった1枚しか出ていません。  そこで、これは下のほうに、この会社が法人税、住民税及び事業税を幾ら払ったというふうに書いてありますか。 138 ◯議長(谷口一成君)  内野健康増進部長。 139 ◯健康増進部長(内野孝治君)  まず、無償譲渡の理由につきましては、さきの9月定例会におきまして答弁をさせていただいたとおりでございます。それを受けて可決いただいたものと認識させていただいております。  日食システムの会社が持っている固定資産の部分でございますが、決算書では有形固定資産として建物、その他の有形固定資産がございます。その内容についてまでは答弁を差し控えさせていただきます。 140 ◯議長(谷口一成君)  伊藤議員。 141 ◯17番(伊藤千代子君)  私が質問したのは損益計算書のほうです。そちらのほうを見てください。この会社は損益計算書を出してありますよね。これは利益から経費を引いてどれだけ利益が出たかという計算書なんですよ。それによると、まずこの会社は、年間に法人税、住民税及び事業税を17万277円払っています。これ平成27年ですかね。そしたら、当期純損失が8万415円となっているんですよ。つまり、稼いだお金よりもコストの費用のほうが大きくて赤字だったということが、この損益計算書でわかります。そのことは執行部の皆さんもわかってありますか。 142 ◯議長(谷口一成君)  内野健康増進部長。 143 ◯健康増進部長(内野孝治君)  この件につきましても、さきの9月定例会で答弁させていただいたとおり、選定委員会で応募書類、面接、プレゼンテーション、そういうのを含めまして総合的に判断して、判断をさせていただいておるところでございます。 144 ◯議長(谷口一成君)  伊藤議員。 145 ◯17番(伊藤千代子君)  私が言っているのは選定委員会ではなくって、市が会社が赤字であるということをちゃんと認識しているかと聞いているんですよ。それについては市長は認識してありますか。これを見て知ってありますか。 146 ◯議長(谷口一成君)  内野健康増進部長。 147 ◯健康増進部長(内野孝治君)  当期純損失、当期純利益につきましては、さきの定例会で答えさせていただきましたとおり、第2期につきましては当期純利益が出ておると答弁させていただいております。 148 ◯議長(谷口一成君)  伊藤議員。 149 ◯17番(伊藤千代子君)  何て会社に都合のいい答弁をされるんでしょうか。第2期に関してなんていうのは、市が求めた書類の中にありません。あなた方は出された書類できちっと審査するんじゃないんですか。出されてもいない書類でそういうことを、この中で、後からよくなったからいいのような判断はおかしいと思います。  次に、不公平な申請事務でという点に関してなんですけれども、これは9月議会で同僚議員から、業者選定に当たって不公平な申請事務が指摘をされていました。それは、この会社が募集要綱においては3期分の決算書を提出するように求められているにもかかわらず、1期分しか出していないからです。  それに関してお尋ねをしたいと思います。  募集要綱の3ページ、募集要綱を見てください。そこの3ページに応募書類というものがあります。ここに添付書類として法人の経営概要がわかる書類、直近3年度分と確かに書いてあります。日食システムは、それを1年度分しか出していません。糸島市では業者選定に当たって、応募要綱に書かれた添付書類は出しても出さなくてもいい書類になっているんですか。 150 ◯議長(谷口一成君)  内野健康増進部長。 151 ◯健康増進部長(内野孝治君)  この件につきましても、9月定例会で答弁させていただきましたとおり、募集実施要綱では応募書類として確かにおっしゃるように直近3年分の資料を求めておりますが、会社の設立年数は条件としておらず、直近分の書類として求めたものでございます。 152 ◯議長(谷口一成君)  伊藤議員。 153 ◯17番(伊藤千代子君)  ということは、添付書類に書かれていても、それが足らなくても糸島市は受け付けたということを認められたということです。普通、添付書類が足りなければ応募資格はないと判断をします。市役所には毎日何百人もの市民がさまざまな申請に訪れます。生活保護であろうが、業者入札であろうが、窓口の職員は書類が足りないまま受理するようなことが、このようにほかにも行われているんですか。 154 ◯議長(谷口一成君)  内野健康増進部長。 155 ◯健康増進部長(内野孝治君)  内容につきましては、先ほど答弁いたしたとおりでございます。 156 ◯議長(谷口一成君)  伊藤議員。 157 ◯17番(伊藤千代子君)  いや、私が聞いているのは、今回の件でわかったのは、応募書類がこうだと決まっていても、それが足りなくても受け付けるというのを聞いたので、じゃ、生活保護や入札、ほかの場面でも、私は今まで業者の人たちや市民から、応募書類が足りなかったら必ずもう一回書いて持ってきてくださいと、そのまま受け入れられることはありませんと。私自身も公務員の方から、応募資格がないのに受理するような判子を押したら公文書偽造などの罪に問われることもあり得ますので、必ず書類はきちっとそろえて出すようにしますよということを常々伺ってきました。ところが、日食の場合はそれがされていない。  そこで、今聞いているのは、ほかにも毎日のように膨大な申請事務が行われているんですが、添付書類に関しては、そういうふうなここに書いてあるものを出さなくてもいいようなことをほかでもなさっているのかと聞いているんです。 158 ◯議長(谷口一成君)  内野健康増進部長。 159 ◯健康増進部長(内野孝治君)  今質問があっている件につきましては先ほど答弁したとおりでございますが、日ごろの日常業務との関係につきましては、当然条件といいますか、提出書類については、必要なものについては当然確認して業務を行っているところでございます。 160 ◯議長(谷口一成君)  伊藤議員。 161 ◯17番(伊藤千代子君)  では、ほかのところでは厳格にやっているけれども、今回の日食の場合は非常に会社に有利な形で、一般の市民から見たら非常に会社の便宜を図ったとしか思えないような申請事務を行ったとしか見えません。  そこで、もうちょっと深くお尋ねしたいんですけれども、市が業者を募集したのはことしの5月16日から6月24日でしたよね。そこで、応募してきたのが日食システムだけだったと、そう言いましたよね、それをもう一回確認します。 162 ◯議長(谷口一成君)  内野健康増進部長。 163 ◯健康増進部長(内野孝治君)  そのとおりでございます。
    164 ◯議長(谷口一成君)  伊藤議員。 165 ◯17番(伊藤千代子君)  そこで、この応募申込書は提出先が健康づくり課と書いてあります、この募集要綱には。そこで日食システムは、健康づくり課にこの申込書を提出したということですか。 166 ◯議長(谷口一成君)  内野健康増進部長。 167 ◯健康増進部長(内野孝治君)  そのとおりでございます。 168 ◯議長(谷口一成君)  伊藤議員。 169 ◯17番(伊藤千代子君)  市はさまざまな申込書を受理すると、日付の入った受付印を押します。健康づくり課はいつ日食の申込書を受理したんですか。受け付けの日付を読み上げてください。 170 ◯議長(谷口一成君)  内野健康増進部長。 171 ◯健康増進部長(内野孝治君)  ちょっと今把握しておりません。 172 ◯議長(谷口一成君)  把握できますか。じゃ、伊藤議員待たれますか、続けられますか。伊藤議員。 173 ◯17番(伊藤千代子君)  大急ぎで持ってきていただけますか。不公平な申請についてということを私が取り上げる以上は、申請の事務がどうだったのかということを聞くわけですから、会社の申請用紙を持ってきていただいてほしかったですね。  日食システムの申請を健康づくり課が受理したのはいつなんでしょうか。 174 ◯議長(谷口一成君)  内野健康増進部長。 175 ◯健康増進部長(内野孝治君)  平成28年6月17日でございます。 176 ◯議長(谷口一成君)  伊藤議員。 177 ◯17番(伊藤千代子君)  6月17日というのは、この会社がこの書類をつくった日です。ちょっと私にそれ見せてもらえますか、こちらにこうやって。 178 ◯議長(谷口一成君)  見えるとですか、離れて。 179 ◯17番(伊藤千代子君)続  見えます。ちょっと見せてください、今17日とおっしゃったでしょう。ちゃんと間違いないか見せてください。 180 ◯議長(谷口一成君)  私が確認しましょうか。伊藤議員、自席に。私ば伊藤議員信用してください。6月17日になっております。 181 ◯17番(伊藤千代子君)続  それは会社が書いた日でしょう、ちゃんと受付印としての判子が押してありますか。 182 ◯議長(谷口一成君)  内野健康増進部長。 183 ◯健康増進部長(内野孝治君)  文書管理システム上の収受の受付をいたしております。 184 ◯議長(谷口一成君)  伊藤議員。 185 ◯17番(伊藤千代子君)  この様式第1号というのは、この申込書は市の文書規程によると、特殊文書で非常に重要な文書なんですよ、しかも公有財産にかかわる文書は永久保存なんです。永久保存しなきゃいけないようなものがこの申込書なんです。  例えば、最近、全く同じ糸島市の施設を民間業者に移管する、これは別な施設の申込書です。これにはちゃんと子ども課が平成28年2月26日に受け付けましたという受付印が申込書に押してあるんですよ。押さなければ、いつこの書類が市役所に届いたかがわからないんですよ。受付印のない申込書というのは、そのようなものは何の法的な効力もないんです。受付印が押されて初めて申込書というのは公文書となって業者選定の対象になるんです。 186 ◯議長(谷口一成君)  内野健康増進部長。 187 ◯健康増進部長(内野孝治君)  先ほど申し上げましたように、本市の文書管理システム上、受付印は必ずしも必要ございません。文書収受システムで供覧用紙を出力いたしまして、それと一緒に決裁をいただくようになっております。 188 ◯議長(谷口一成君)  伊藤議員。 189 ◯17番(伊藤千代子君)  もう一回じゃ、確認しますよ。糸島市では受付印を押さないで文書を処理しているんですか。 190 ◯議長(谷口一成君)  内野健康増進部長。 191 ◯健康増進部長(内野孝治君)  先ほど申し上げましたとおり、文書システム管理上、受付印は必ずしも必要ではございません。重要書類につきましてはかえって押さないようにいたしております。 192 ◯議長(谷口一成君)  洞総務部長。 193 ◯総務部長(洞 孝文君)  答弁をさせていただきますけれども、糸島市文書規程というものがございます。その第3条第2項によりますと、文書は文書管理システムにより処理及び管理するものとするということで、本年4月から運用をしております。  以上です。 194 ◯議長(谷口一成君)  伊藤議員。 195 ◯17番(伊藤千代子君)  私はさまざまな業者や、あるいは法律家やさまざまな方たちにお聞きしましたが、申込書に受付印も押さないような市役所には驚いておりました。この申込書は、ちゃんとそこの市役所が受理したという証明になり、後からその期間内にきちんとそれを受理したかどうかがわかる証拠なんですよね。あなた方は、とにかく日食の申込書に受付印とか、ここには決裁の印鑑が押してありませんが、市の判子が全くない中で業者選定委員会にかけていたということになりますよね。私たちは、そういう事務のやり方については全く理解ができないんですけれども、この申込書は、先ほどから言うように永久保存も必要な非常に重要な文書です。ところが、市長の名前さえ、ここには糸島市長様とは書かれているけれども、月形祐二というお名前も書いてありません。  このように、これは先ほどから健康づくり課がこれを受理したとおっしゃっていますが、健康づくり課がきちんと受理したと窓口で、その証拠の判子がこれに押されていない。私は、この申請書は無効だと思いますけどいかがですか。 196 ◯議長(谷口一成君)  内野健康増進部長。 197 ◯健康増進部長(内野孝治君)  先ほど議長に見ていただきましたとおり、この供覧用紙というのをつけておりますが、これに当然市長までの供覧という形で印鑑が押されております。  先ほど申しましたとおり、受付の判子がないと無効とか、そういうことではございません、この供覧用紙で回覧をしておるということでございます。 198 ◯議長(谷口一成君)  伊藤議員。 199 ◯17番(伊藤千代子君)  しかし、あなた方は、これは健康づくり課に出したというふうに言いました。健康づくり課の職員であるならば、必ず受付印を押すはずです。ですから、この件に関して、ちゃんとした書類の整理がされているとは思えません。糸島市が一般の市民の方々と同じように、きちんと書類を提出したら、その場でまずは応募資格があるかどうかを審査する。例えば、書類がちゃんと出ているかどうか、現実にその場で決算報告書が足りませんでした。3期分出しなさいと書いてあったのに1期分しかなかった。そんな中で、さらにこれが受け付けの印鑑も押されずに受理をされている。そしてそのまま業者選定委員会にあがっている。私たち一般市民の感覚から言ったら、そのような事務は到底納得できるものではありません。 200 ◯議長(谷口一成君)  洞総務部長。 201 ◯総務部長(洞 孝文君)  先ほども答弁いたしましたけれども、本年3月末では確かに受付印を押して受付をして事務処理をしておりました。本年4月からは文書管理システムにより処理をしておりますので、そこのところはどうぞ御理解をよろしくお願いいたします。 202 ◯議長(谷口一成君)  洞部長、伊藤議員は受付印がないものは公文書じゃないというふうな認識で言っておられるわけですが、その受付印がなくてもきちっとした公文書になるのかならんのか。 203 ◯総務部長(洞 孝文君)続  当然市が受け付けをして、文書管理システム上受付をしたという形をとっておりますので、公文書でございます。 204 ◯議長(谷口一成君)  伊藤議員。 205 ◯17番(伊藤千代子君)  情報公開でこういう市の文書をとったときに、きちんと市の判子が全く押していないものが全部、この今回の日食システムの関係に関しては、どれ一つにも決裁印も含めて、あるいは市の受付印も含めて全く押してありません。つまり、私たち市民から見れば、本当に市はきちんとした事務を行ったんだろうかと。3億円も4億円もするようなものをただであげる業者を選定するに当たって、決算の報告書さえもちゃんと出ていない。そしてたった1枚出た報告書は赤字、しかも、この受付には判子も押していない。このような状態の中で、市はまともな事務を行って、この莫大な市民の財産であるきららの湯、これを1業者にただでやるようなことをなぜしたのか、その点については全く理解できませんけども、それは市としては正しいやり方だったというふうにおっしゃるわけですか。 206 ◯議長(谷口一成君)  伊藤議員、もう一度申しますけど、受付印云々の話は、あなたはこれは公式にはならん、いい加減な受け付けだというような認識で物申してありますが、執行部側はきちっとしたこれが今の糸島市のやり方ですよ、つまり公式文書ですよという答弁をしておりますので、この受付印云々の質問は今後控えていただけますか、ずっと認識がずれていますのでね。(「議長わかりました」と呼ぶ者あり)伊藤議員。 207 ◯17番(伊藤千代子君)  じゃ、ちょっと確認しますけど、受付印を押さなくなったのはことしの4月からということですか。 208 ◯議長(谷口一成君)  洞総務部長。 209 ◯総務部長(洞 孝文君)  本年4月からでございます。 210 ◯議長(谷口一成君)  伊藤議員。 211 ◯17番(伊藤千代子君)
     今、ことしの4月からということは、じゃ、その前は必ず受付印を押していたということなんでしょうか。 212 ◯議長(谷口一成君)  洞総務部長。 213 ◯総務部長(洞 孝文君)  その前、平成27年度までは基本的に受付印を押して受付事務を処理すると、そういった手続をしておりました。  伊藤議員、お手元に例規集をお持ちのようですので、221ページをごらんいただければよくおわかりになるだろうと思います。 214 ◯議長(谷口一成君)  伊藤議員。 215 ◯17番(伊藤千代子君)  今確認しました。皆さんよく聞いてくださいね、今部長はこう言いました。ことしの4月から受付印を押さなくて済むようにしましたと、そう言いましたよね。しかし、私がここに持っているもう一つの申込書、これは長糸保育園の移管申込書です。これもあの長糸保育所をある福祉法人に無償譲渡するときの申込書です。これも大事な申込書ですよ。長糸保育所の移管を受けたいので、下記の書類を添えて申し込みしますと。これも1号の様式です。これにも受付印ありませんよ、これは平成26年の2月25日だからことしじゃありません。それなのに、これもやっぱり受付印を押さないでやっているじゃないですか、その後の業者選定を。  あなた方は、今きららに関してはことしからやり方を変えたからそうしたんだとおっしゃるけれども、でも現実には2年も前からこうやって大事な市の受付印を押さなきゃいけないところに押さないでやっていますよ。 216 ◯議長(谷口一成君)  伊藤議員、ちょっと今の話は確認します。着席してください。  今、伊藤議員のお話によると、市のほうはことしの4月から受付印を押さんようにしたと。ところが、平成26年の申込書──それは申込書ですか。(「そうです」と呼ぶ者あり)申込書にも受付印が入っていない、どういったことかということですが。井土人権福祉部長。 217 ◯人権福祉部長(井土敏幸君)  ただいま私どもが処理した文書についての疑義のようでございます。  ちょっと時間をいただいて確認をさせていただきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。 218 ◯議長(谷口一成君)  伊藤議員、もうこの印のことは議題から外れていますのでね。 219 ◯17番(伊藤千代子君)  部長、確認はいいんですけど、この保育園に関しては、2年前に神在保育所を無償譲渡しました。そして今回、神在保育所を無償譲渡します。それに関して、2枚のちゃんと申込書が出ています。  今回、神在保育所に関しては、きちんと子ども課が判子を押して受け付けています。ことしは本当はこんなことしなくていいんですよ、ことしから。でもちゃんとしてあります。ところが2年前に関しては押していません。 220 ◯議長(谷口一成君)  伊藤議員。 221 ◯17番(伊藤千代子君)続  では、次に行きます。 222 ◯議長(谷口一成君)  伊藤議員の文書……(「わかります」と呼ぶ者あり)わかる。 223 ◯17番(伊藤千代子君)続  次にですね、3月議会のときにこの無償譲渡に関して決まりましたが、応募できた業者について伺います。  市は3月議会が終わった後に、6業者にこのきららの湯を無償譲渡受けないかという話をしました。  そこで私が聞きたいのは、ワン・ツウ・スイミングに無償譲渡の声をかけたのはいつですか。 224 ◯議長(谷口一成君)  内野健康増進部長。 225 ◯健康増進部長(内野孝治君)  お答えいたします。  日食システムほか5社に無償譲渡の話を持ちかけたのはいつかという質問と思いますが、3月議会後、平成28年3月から28年4月におきまして、計6社について説明をさせていただいたところでございます。 226 ◯議長(谷口一成君)  伊藤議員。 227 ◯17番(伊藤千代子君)  何日かわからないんですか。 228 ◯議長(谷口一成君)  内野健康増進部長。 229 ◯健康増進部長(内野孝治君)  複数回説明しておりますので、ちょっと今何日というのは把握しておりません。 230 ◯議長(谷口一成君)  伊藤議員。 231 ◯17番(伊藤千代子君)  市長は、ワン・ツウの経営者はへいせいの環境技研ということは御存じですよね。 232 ◯議長(谷口一成君)  月形市長。 233 ◯市長(月形祐二君)  存じております。 234 ◯議長(谷口一成君)  伊藤議員。 235 ◯17番(伊藤千代子君)  環境技研が市の委託業者であるにもかかわらず、地域住民の迷惑も考えずに住宅街にバキュームカーの車庫建設を強引に進めていた。そのときですよね。 236 ◯議長(谷口一成君)  伊藤議員、ちょっと脱線しています。通告外に入っていますので、質問は簡潔にお願いします。 237 ◯17番(伊藤千代子君)続  いや、環境技研のことを言っているんです。つまり、私が言っているのは、きららの無償譲渡の話を、ちょうど3月31日に皆さんが泣きながら環境技研に抗議の、何とかしてやめてくれと、3,000もの署名を持ってこられました。私はその後に、どうしてそんな状況の中できららを無償譲渡するような話を環境技研にできるのか、それに驚くんですよ。弱者の立場に立って考えれば、そういうことはとてもできないと思うんですよね。 238 ◯議長(谷口一成君)  伊藤議員、注意します。ちょっと論理展開が通告外になっていますよ、感情論になっていますよ、情緒論になっていますよ。 239 ◯17番(伊藤千代子君)続  誰のための市政かと思ったんですよ。つまり、その前に、やはり環境技研に物申してほしいということが言われていたわけだから、それをすべきじゃないかというふうに思ったんです。 240 ◯議長(谷口一成君)  月形市長。 241 ◯市長(月形祐二君)  先ほどのお話ですが、環境技研、ワン・ツウとは違うというふうに思いますが。私が取り違えておりましたら申しわけございません。 242 ◯議長(谷口一成君)  伊藤議員。 243 ◯17番(伊藤千代子君)  議長、今の答弁はちょっと違います。なぜかというと、4月1日から環境技研はワン・ツウ・スイミングの経営者になっていますよ。 244 ◯議長(谷口一成君)  ちょっと質問が通告外に入っていっていますので、軌道修正を伊藤議員、よろしくお願いいたします。伊藤議員。 245 ◯17番(伊藤千代子君)  それでは議長、部長がお見えにならないので、ちょっと先に桂田踏切のほうをさせていただいてよろしいですか。待っていてもあれなので。 246 ◯議長(谷口一成君)  はい。 247 ◯17番(伊藤千代子君)続  では、桂田踏切の閉鎖についての問題をやりたいと思います。  まず、踏切廃止がもたらす交通への影響及びその責任なんですが、新駅建設による桂田踏切の閉鎖、これはいつになる予定なんでしょうか。 248 ◯議長(谷口一成君)  馬場企画部長。 249 ◯企画部長(馬場 貢君)  桂田踏切の廃止につきましては、当初の予定は平成29年度の春からというふうになっておりましたけれども、半年程度遅くなる予定でございまして、時期につきましては、本年度詳細設計を行っておりますので、この詳細設計の確定により明確になってきます。  以上でございます。 250 ◯議長(谷口一成君)  伊藤議員。 251 ◯17番(伊藤千代子君)  半年ほどおくれるということは秋になろうという感じなんですが、桂田踏切の幅員は何メートルでしょうか。 252 ◯議長(谷口一成君)  三角建設都市部長。 253 ◯建設都市部長(三角孝志君)  平成26年の12月議会でもお答えをしておりますけれども、7.4メートルでございます。 254 ◯議長(谷口一成君)  伊藤議員。 255 ◯17番(伊藤千代子君)  7.4メートルということは、相当広い踏切です。新駅と筑前前原駅との間は何キロメートルになるんでしょうか。つまり、1.2キロメートルと聞きますが、本当なんでしょうか。 256 ◯議長(谷口一成君)
     馬場企画部長。 257 ◯企画部長(馬場 貢君)  1.3キロメートルになります。 258 ◯議長(谷口一成君)  伊藤議員。 259 ◯17番(伊藤千代子君)  1.3キロになるんですね。そこを電車は何分何秒で通行することになる予定ですか。 260 ◯議長(谷口一成君)  馬場企画部長。 261 ◯企画部長(馬場 貢君)  大体2分弱というふうに予定をいたしております。 262 ◯議長(谷口一成君)  伊藤議員。 263 ◯17番(伊藤千代子君)  2分弱ですね。(「はい」と呼ぶ者あり)新駅は、自由通路や駅前広場などの周辺整備事業にお金がかかります。整備事業費は実施計画で総額幾らですか。 264 ◯議長(谷口一成君)  三角建設都市部長。 265 ◯建設都市部長(三角孝志君)  総額で25億3,567万5,000円を計上いたしております。  以上でございます。 266 ◯議長(谷口一成君)  伊藤議員。 267 ◯17番(伊藤千代子君)  25億円というのはそれこそ莫大な金額ですよね。  糸島市の実質公債費比率は昨年度ワースト2位だったでしょうかね、ちょっとはっきりしていないんですけど。 268 ◯議長(谷口一成君)  洞総務部長。 269 ◯総務部長(洞 孝文君)  実質公債費比率、県下の比較でいいますと、平成26年度しかデータはございません。(140ページで訂正)21番目でございます。 270 ◯議長(谷口一成君)  伊藤議員。 271 ◯17番(伊藤千代子君)  ワースト2位というのは私間違っていないんですね、ありがとうございます。 272 ◯議長(谷口一成君)  洞総務部長。 273 ◯総務部長(洞 孝文君)  ワースト2位ではございません。6番目でございます。(「ワースト6位ということ」と呼ぶ者あり) 274 ◯議長(谷口一成君)  しっかり聞いてくださいよ。伊藤議員。 275 ◯17番(伊藤千代子君)  ワースト6位ね、その前がたしか2位でしたね。  踏切を閉めれば、私ちょうどここにいたときに救急車が通ったんですよ。踏切を閉めれば救急車の到達時間もおくれる地域が出てきますよね。そういうことに関しては、非常に命にもかかわりますが、そういう影響の調査はなさっていますか。 276 ◯議長(谷口一成君)  三角建設都市部長。 277 ◯建設都市部長(三角孝志君)  救急車の到達時間までは調査をいたしておりません。 278 ◯議長(谷口一成君)  伊藤議員。 279 ◯17番(伊藤千代子君)  交通は、買い物とか通学、通勤、病院への往復など市民の生活と深くかかわっています。今スーパーサニーで買い物や銀行のATMを利用している雷山の方々から、桂田踏切が閉鎖になったら私たちは本当に困ると、どの踏切通ったらいいんでしょうかねといつもおっしゃるんですが、どこを通ったら一番いいですか。 280 ◯議長(谷口一成君)  三角建設都市部長。 281 ◯建設都市部長(三角孝志君)  これも以前の議会で何回かお答えをさせていただいたと思いますけれども、桂田踏切が廃止になりましても、糸高のところを通ります道路、あるいは桂田踏切の東側の潤真清水線、あるいは中央ルート、それから、もう一つ先に行きますと、波多江踏切を通ります瑞梅寺池田線、それから雷山前原線等、幾つかの代替ルートがございますので、確かに今まで使っております踏切が廃止になりますので、多少不便を思われるかもしれませんけど、これらの道路で十分代替はきくという判断をいたしております。 282 ◯議長(谷口一成君)  伊藤議員、ちょっといいですか。先ほどの受け付けのことに戻っていいですか、答弁できるそうですので。井土人権福祉部長。 283 ◯人権福祉部長(井土敏幸君)  お待たせして申しわけございませんでした。  まず、平成26年3月3日に先ほどおっしゃいました長糸のほうの関係でございますけれども、受付等の処理を行っております。そのときの分につきましては、議員仰せのとおり申請書、相手方から出されたものについては受理印を押しておりません。  この処理につきましては、当時の例規集でございますけれども、他の帳票等で処理の経過を明らかにすることができるものについては、これを省略することかできるというふうになっております。出されましたものをまとめまして、一括して受理したという、いわゆる申し込みの受理についてということで、別紙のとおり通知してよろしいか伺いますということで、受理しましたということで通知を出しております。これを決裁で済ませております。  もう一つ、神在保育所の関係でございますけれども、これにつきましては平成28年2月に受理をしておりますので、前といいますか、これにつきましては一括処理ではございませんで、それぞれに受理印を押しているということでございまして、同じ申込書でございますけれども、事務の取り扱いの対応が違いますので、押印している、していないの違いがあるということでございます。よろしくお願いいたします。 284 ◯議長(谷口一成君)  簡単に言えば部長、その事務手続上、瑕疵はないということですか。 285 ◯人権福祉部長(井土敏幸君)続  はい。 286 ◯議長(谷口一成君)  伊藤議員。 287 ◯17番(伊藤千代子君)  今おっしゃったのは、省けるということですね。ところが、きちっと市の文書規程を見ると、軽微なものだったら省けるでしょう。しかし、今回の件に関しては、何億もの、この長糸保育園もそうなんですよ、長糸保育園も数千万円の値打ちがするものだったから、この受付に判子を押さないのが私はおかしいと思っていますけど、今平行線になりますので、これは時間的に次のところに行きます。もういいです、それは。その市の考えをお聞きしましたが、私はそう思っておりませんので、それはもういいです。  今の建設都市部長の話を聞いていたら、不便になる人たちのことは全く考えていないですよね。私が糸高のところの道を通るようにって市は言っていましたよとか、そういう話をすると皆さん怒るんですよ。どうしてあんな向こうに行かなきゃいけないんですかって、曲がりくねって行きにくいところをね。  そういう意味で、私はこの踏切が閉鎖されたときに非常に困ると思うのは、そこの雷山の人たちだけじゃなくって、波多江や池田の方たちも、あの物すごくいつも込んでいる、渋滞している、なぜ瑞梅寺池田線を通らないで裏からいつも行きよったのに、あの県道を通れなんて言うんだろうかと、そういう声が圧倒的にあるんですよ。  そこで、市は大変不便は強いられないと、25億円もの駅つくるけれども、それで踏切閉めても不便はさせんとおっしゃいますが、じゃ、実際桂田踏切の利用状況はどうなっているんですか。あの道路の市道の利用者はどうなっているんですか。 288 ◯議長(谷口一成君)  三角建設都市部長。 289 ◯建設都市部長(三角孝志君)  利用者ということでございます。利用者については、これもさきの議会でお答えをさせていただきました。交通量でいいますと、朝の7時からの12時間、夕方の19時までですけれども、往復で2,160台の車両が通っておるということでございます。 290 ◯議長(谷口一成君)  伊藤議員、何回も同じような質問して、答弁も議会も何回も答弁して同じことをですね…… 291 ◯17番(伊藤千代子君)  それは前の議会でしょう、今の議会でまた大事だから言っているんですよ。だって、2,160台ということは、私は実は12月2日の金曜日、午後5時から6時までの1時間、この踏切のところで調査をしました。その結果、市は先ほど2,160台というのは、1日の半分の時間で車だけなんですけど、歩行者が23人、自転車とバイクが63台、車は597台でした。合計で683台でした。その中には保育園のバスとかトラックやタクシー、送迎バス、こういうふうに複数乗車の車がたくさんあったんですね。利用者は1時間で軽く700人は超えます。  以前私が市に交通量を聞いたときに、三、四千台ですかね、1日にはというような話ししていましたが、桂田踏切の利用者は、歩行者、バイクを含めれば、私は四、五千人推定されると思います。  今回、新駅の利用者は1日に2,000人というふうになっています。1日2,000人の新駅をつくるために四、五千人が利用しているかもしれない、こういう大きな踏切を閉鎖するということについて、どうしてきちっとした調査を行わないんですか、そこを通っている人たちが本当にどれだけ迷惑をするかを考えてしないんですか。 292 ◯議長(谷口一成君)  ちょっとその答弁の前に、先ほどの答弁の訂正の申し入れがあっておりますので答弁をさせます。洞総務部長。 293 ◯総務部長(洞 孝文君)  申しわけございません。先ほど実質公債費比率、県下で何番目かということで、平成26年度の順位で申しましたけれども、平成27年度の速報値でございました。訂正をさせていただきます。 294 ◯議長(谷口一成君)  馬場企画部長。 295 ◯企画部長(馬場 貢君)  先ほど新駅の乗降客の予定でございますけれども、2,000人と言われましたけれども、4,800人ということになっておりますので。 296 ◯議長(谷口一成君)  三角建設都市部長。 297 ◯建設都市部長(三角孝志君)  調査をしないかということでございますけれども、この2,160台といいますのは調査をした結果でございまして、ピーク時につきましては今言われたような数字になろうかと思いますけれども、これは時間帯の問題でありまして、12時間を通してこの台数が通っておったという調査はいたしております。 298 ◯議長(谷口一成君)  伊藤議員。 299 ◯17番(伊藤千代子君)  その調査は何年になさいましたか。 300 ◯議長(谷口一成君)  三角建設都市部長。
    301 ◯建設都市部長(三角孝志君)  平成26年の6月4日にいたしております。 302 ◯議長(谷口一成君)  伊藤議員。 303 ◯17番(伊藤千代子君)  私が持っている市の資料の中で2,000人と書いてありますが、いつから4,000人になったんですか。 304 ◯議長(谷口一成君)  馬場企画部長。 305 ◯企画部長(馬場 貢君)  乗降客数は4,800人、多分今、伊藤議員が言われておるのは新規にふえる数の分が2,000人と、この2,000人を含めたところで4,800人の乗降客ということでございます。御理解をよろしくお願いします。 306 ◯議長(谷口一成君)  伊藤議員。 307 ◯17番(伊藤千代子君)  糸島市民の皆さんに聞くと、踏切が閉まるとわかっていたら新駅設置の署名はしなかった。そういう方たちがたくさんいらっしゃいます。なぜきちんと説明責任をしないで駅の建設署名をとらなかったのか。決まってから廃止する。何か今回の運動公園の話にもちょっと似ていますけれども、市民にとって非常に重要な問題なのに、状況が変わったらもう一回きちんと元に戻して調査をし、市民にどちらがいいですかというふうに聴くべきなんですよ。  建設都市部長に伺いますけど、平成17年に市が公表した中央ルートの通行量予測は、踏切閉鎖を想定した数字じゃないんですか。 308 ◯議長(谷口一成君)  三角建設都市部長。 309 ◯建設都市部長(三角孝志君)  踏切廃止と中央ルートは全く別問題でございまして、踏切を廃止することによる中央ルートの想定通行交通量ではございません。 310 ◯議長(谷口一成君)  伊藤議員。 311 ◯17番(伊藤千代子君)  これについては、地域の方たちの中では、そういうふうな話がうわさになっています。つまり、あごらとシルバー人材センターの間の小さな道を、平成37年には何と1日1万2,700台も通行すると、そういう予測が出ています。それは、この南北ルートが通行どめになる。だからそんなふうにするようになったんだということを地域の方たちがおっしゃっていますが、私もこの間ずっと見ていて、そうでなかったら、この踏切閉鎖ということがわかった時点で知らなかったんだったら、あっ、何てことだと、新駅つくるのでみんなが利便性が出るからいいなと思っていたのに、こんなにたくさんの人に迷惑をかけるのかと。市民の皆さん、計画性がなくて済みませんと謝るべきでしょう、全く謝っていない。まるで当たり前のことのように何千人もの人たちに迷惑をかけることを平気で言いますよね。新駅設置期成会の会長は市長ですけど、本当に多くの人が今から不便するんですよ。高齢者にとっては、踏切一つ向こうのほうに行くというのも大変なんですよね。  そういう点で、計画性がない都市計画で申しわけないというようなことをきちんと不便をかける市民に謝るべきじゃないですか。なぜそれをなさらないんですか。 312 ◯議長(谷口一成君)  馬場企画部長。 313 ◯企画部長(馬場 貢君)  この桂田踏切の廃止に対する市民の理解をというような御質問だろうと思っておりますけれども、桂田踏切廃止の部分が決定した後、平成25年12月に前原校区、前原南校区、東風校区の9の行政区長のほうに説明をさせていただいております。  その後、平成26年12月までに6行政区、浦志西、浦志南、浦志東、潤北・南、篠原一、住民説明会を開催させていただいております。  また、平成26年の10月と11月に周辺事業者のほうへ説明をさせていただいております。桂田踏切から半径500メートル範囲の66の事業者のほうに案内をさせていただいております。  また、平成27年3月までに前原、二丈、志摩の地域審議会と15校区の区長会のほうでも説明をさせていただいております。特に関係する雷山校区の区長会のほうには2回説明をさせていただいております。また、多くの市民の方に不便等をおかけしますので、平成26年11月1日号の広報でこの桂田踏切廃止のお知らせをさせていただいておるということでございます。  もちろん地元のほうで説明するに当たりまして、いろいろ御質問等を受けはしましたけれども、市のほうといたしましてはおおむねの了解をいただいたというような認識を持っております。 314 ◯議長(谷口一成君)  伊藤議員、発言の前に1つ注意します。質問事項がまだ残っていますので、時間配分しながら全て質問してください。 315 ◯17番(伊藤千代子君)  部長が、先ほどもこの間、雷山の運動公園のことで、運動公園つくると決まった途端に廃止になったと、そういうことで、もう次から次にいろんなことをおっしゃるけど、本当いつも言いわけで胸に響かないですよね。私はこの間、環境技研がバキュームカーを隠して移転しようとしたのと全く同じような体質を市から感じます。都合の悪いことは決定するまで隠して、決まってから廃止だの何だのということを言って、そのことで本当に困る人たちのことを考えていない。  2014年11月6日なんですけど、糸島新聞に前原土地区画整理事業についての記事がありました。この中に、宅地分譲が始まるという記事の中で、平均坪単価は約17万円と書いてありました。この17万円の坪単価というのは、新駅ができるのを見込んだ価格なんでしょうか。 316 ◯議長(谷口一成君)  三角建設都市部長。 317 ◯建設都市部長(三角孝志君)  今の御質問の前に、桂田踏切について、住民の方が非常に不便を受けられると、市は全く計画性がないというような御質問でございますので、いま一度答弁をさせていただきたいと思っていますけれども、この新駅設置につきましては、昭和57年までさかのぼります。長年の懸案でございまして、市のマスタープランにも掲げている事業でもございます。今まさに土地区画整理事業が進んでおりまして、JR九州が新駅設置を決定した中でこの機を逃すわけにはいかないというふうに思っております。この新駅をとるのか、あるいは踏切を残すのか、この二者選択の中で、今後の市の発展、あるいは市民に与える影響、メリットですね。これを考えたときに、新駅を設置したことは間違いない決定だったというふうに市としては確信をしております。これについては当然周辺住民の方々はもちろんのこと、市民の方の理解というものはいただけるというふうに思っております。  言われるように、踏切が廃止をされますので、当然不便に感じられる方もいらっしゃるかもしれませんけれども、新駅には自由通路も設置をいたします。周辺には代替道路もあります。踏切廃止をされたことによって、それぞれ市民の方の生活が重大に脅かされるということではないというふうに思っております。  新駅ができることによりまして、間違いなく生活の利便性が向上するわけでございますので、必ず理解はしていただけるものというふうに思っております。  それから、坪単価の話ですけれども、当初の保留地のハウスメーカーが売り出した価格につきましては、ハウスメーカーのホームページなどによりまして約17万円と聞いておりますけれども、その後の推移については、どのように変動しているかというのは承知いたしておりません。(「私の質問は、新駅を見込んだのかと言っているんですけどね」と呼ぶ者あり) 318 ◯議長(谷口一成君)  三角建設都市部長。 319 ◯建設都市部長(三角孝志君)  当初の保留地の単価を決定した時点では、新駅の分については反映されておりませんでしたけれども、今の段階につきましては、新駅の効果については反映をされておるというふうに理解をいたしております。 320 ◯議長(谷口一成君)  伊藤議員。 321 ◯17番(伊藤千代子君)  この件に関しては時間がないので、また3月議会で続きはやりたいと思いますが、ただ、都市計画課に私が以前、ここは1戸幾らで販売するのかと聞いたときに4,000万円というふうに答えたんですよ。ですから、1,000戸だから400億円というふうになります。非常に莫大な利権となります。  私は、この今の現状で先ほど新駅整備事業費が25億円と。この前も学校でスポーツの指導の方に会いましたけど、体育館の電気が壊れてもなかなか変えてもらえない。学校はぼろぼろ、市民生活は苦しい。介護保険料も水道料金も今後値上げを検討するような状況に入っていくと思います。そんな中で、前原駅からわずか1.3キロのところに、その20何億円もの整備事業をやって新駅設置をする。それが最優先課題となってきた。それはやはり、ここの住宅開発があったからですよ。  私は、本当はもっと市民に説明責任をした後に新駅をとるか、あるいは踏切をとるか、この財政の問題も話しながら、私は市民に本当は聴くべきだと思っていたんですね。  最後に、ここに区画整理ができたときに、平成22年の12月議会で新駅をつくれとある議員が求めました。そのときにこう言ったんですよ、区画整理ができたときに新駅ができておれば理想だというふうに。つまり、新駅はこの区画整理でつくる1,000戸の住宅を販売するのが一番の目的だったんですよ。多くの糸島中の市民がここに新駅つくってくれということが一番にあったというよりも、この市長が先頭に立ちますと言ったときの議員の要求はこれだったんですよね。私は今もはっきりと覚えています。  そこで、最後にお尋ねしますけれども、その1,000戸の住宅をつくるハウスメーカーは当時4社と言われていました。その中で、地元の建設業者は株式会社へいせいだけだったと思うんですけれども確認します。 322 ◯議長(谷口一成君)  三角建設都市部長。 323 ◯建設都市部長(三角孝志君)  今4社でございますけれども、その中にへいせいは入っておりません。 324 ◯議長(谷口一成君)  伊藤議員。 325 ◯17番(伊藤千代子君)  へいせいがおりたのは最近ですよ、私は当時と言ったでしょう。当時4社の中にへいせいが入っていました。それは新聞でも確認したらわかります。へいせいは最近まで土木事業もしていました。でも最近やめましたね、どういう事情か知りませんけれども。ただ、4社の中でそうだったんです。  そして、最後の質疑になりますが、前市長が2010年12月議会で新駅設置の先頭に立つと答弁した後の2週間後に、私は社長に会ったんですよ、駅ができるということで非常に御機嫌でした。その後、前市長と社長は2人仲良く飲み屋に入っていかれました。  私は、政治家は政治倫理がとても大事と思っているんですよ。利害関係者と距離を保って政治倫理を守らなければ、市民の弱者の立場には立てないからですよ。市長は、前市長の政策を継ぐんだということを表明して立候補されたんですけれども、市長はそういう点での利害関係者との交流についてはどうあるべきだというふうに思ってありますか。 326 ◯議長(谷口一成君)  谷口副市長。 327 ◯副市長(谷口俊弘君)  今、前松本市長とへいせいの社長が2人で飲み屋に入られたということをおっしゃいましたけれども、そのことについてははっきりと本人が否定されたはずです。なぜそのような、今そういうことを持ち出されるのか理解できません。そういった事実はございません。 328 ◯議長(谷口一成君)  これをもちまして、伊藤議員の一般質問を終了します。  ここで暫時休憩します。  なお、再開は午後1時の予定です。      (午後0時10分 休憩)      (午後0時58分 再開) 329 ◯議長(谷口一成君)  休憩前に引き続き会議を開きます。  執行部から本日の午前中の高橋議員の一般質問に対する答弁において発言の訂正の申し出があっておりますので、許可いたします。泊教育部長。 330 ◯教育部長(泊 早苗君)  高橋議員の一般質問におきまして、野球場及び運動場の平成27年度の土日、祝日の利用可能日数につきまして、おのおの116日と答弁しておりましたが、正しくはいずれも117日でしたので、訂正をお願いいたします。 331 ◯議長(谷口一成君)  では、午前中に続いて一般質問を行います。  5番柳明夫議員の発言を許可します。柳議員。 332 ◯5番(柳 明夫君)  5番、総務文教常任委員、日本共産党、柳明夫でございます。ただいま議長の許可がありましたので、一般質問を行わせていただきます。  まず、私は、多目的体育館の建設よりも、学校施設、就学援助の改善、教育費の増額をというテーマで質問をさせていただきます。  学校現場からの施設の改善の要望に25%しか応えられていない、9月議会の伊藤議員の質問に答弁がありました。  合併以降、同じ状態が続いているんでしょうか。いかがでしょうか。 333 ◯議長(谷口一成君)  泊教育部長。 334 ◯教育部長(泊 早苗君)  合併以降の改善率につきましては、平成23年度からの推移では約15~34%と年度によって大きく異なっております。これは改修工事1件当たりに要した事業費が年度で異なるため、対応した件数が増減しているためでございます。 335 ◯議長(谷口一成君)  柳議員。 336 ◯5番(柳 明夫君)  これ大体平均すると25%前後かと、単純に割ればですね、そういうことになりますね。  私、実は昨年の末にある可也小学校の保護者の方から可也小学校の正門の門扉が2年前ぐらいの台風で吹き飛んでいまだに補修されていない、これは不審な人の侵入に備えてきちんと警戒しなきゃいけないという、そうなっているはずなのに、昼も夜も正門は開きっぱなしなんです、非常に怒っておられます。それで、年明けて早々、私、教育総務課に行ってそのことを伝えましたが、まだいまだにこれは改善されていません。  それから、ことし8月の下旬に学校ウオッチングという取り組みがありました。それに桜野小のウオッチングに参加したわけですけれども、ここの体育館の雨漏り、これはずっと前から指摘されて、やっと再来年ですかね、工事が始まるという計画です。もうこれは数年かかっています。  そして、私がびっくりしたのは、校長先生は本当に教育部の皆さんよくしていただいているということをおっしゃるんです。それを前提に言いますけれども、校長室の横の教室の戸を校長先生が閉めます、手を離します、すうっとあくんですよ。自動ドア状態。つまり、建物が傾斜しているわけですよね。教室の中に入ると、床がちょっとぶわぶわになっている、真ん中のほうが。いつからでしょうかと聞いたら、これは多分、西方沖地震以来です。もう何年前の話か。いまだに改善されないのか。そういう状態で子供たちが勉強しているのかということを思うと、私は本当に胸が痛くなってきたわけです。
     それから、この前の11月9日の、随分皆さん取り上げられましたけれども、総合運動公園の説明会、志摩会場に参加をいたしました。その中で発言された方が、体育館の電球1つ壊れてもなかなかかえてくれない、掃除機1台壊れてもなかなかかえてくれない、そういう状況なんだということを切々とおっしゃっておられました。  先ほどの私に昨年末お話をされた可也小の保護者の方は、糸島はいいところだから来てくれと言われて福岡市から引っ越して来た方が、この現状に怒って福岡市にまた戻ってしまったという話も聞きました。  なぜ学校施設の改修が進まないのか。この原因をどのように考えておられますか。 337 ◯議長(谷口一成君)  泊教育部長。 338 ◯教育部長(泊 早苗君)  今、申されました、まず、桜野小学校の教室の床の傾斜につきましては、現状を把握しておりまして、応急対策工事は実施しておるところでございます。その床の改修についても来年度改修の計画を行っているところでございます。  それから、可也小学校の門扉についての御指摘もございましたが、こちらにつきましても現状は把握しているところでございまして、今年度、小学校改修事業の中で対応することとしております。  教育委員会におきましては、3年に1度業者の危険箇所点検、それから、各学校においては学校内での点検を行いながら、必要に応じて計画的に改修を行っているところでございます。 339 ◯議長(谷口一成君)  柳議員。 340 ◯5番(柳 明夫君)  2つ指摘させていただいたことについての対応わかりましたけれども、なぜずっとそれがそのままにされてきたのかということを私は問題にしたいと思うんですよ。  それで、原因についてはおっしゃらなかったんですけれども、いかがでしょうか。 341 ◯議長(谷口一成君)  泊教育部長。 342 ◯教育部長(泊 早苗君)  学校施設の改修につきましては、小規模営繕工事でございます小・中学校改修事業と大規模改造事業により取り組んでおります。  小・中学校改修事業でも、直近5年間では年間5,000万円から8,500万円の費用を要しております。  また、大規模改造事業につきましても、今年度から平成44年度までの期間で1校当たり4億1,000万円から8億4,000万円程度の費用をかけて計画的に取り組む予定でございますので、進まないということには当たらないかと存じます。 343 ◯議長(谷口一成君)  柳議員。 344 ◯5番(柳 明夫君)  私は進んでいないというふうに認識しています。多くの保護者の方も何で糸島の学校はこうなんだ、そういう声をたくさん聞くわけですね。そこは辺認識が違うわけですけれども。  25%しか平均して要望に応えられない。私、その大きな原因は、教育費、小・中学校費のその費用が非常に糸島は低い水準にある、そのことを申し上げたいと思います。  (資料を示す)この表をちょっと小さくて数字は見にくいかと思います。決算カードではなかなかわからないんですけれども、総務省の地方財政状況調査を見ますと、小・中学校費、いろんな各費目の中の目的別歳出がよくわかるんです。それでつくってみたんです。この黄色いところ、これが糸島市の平成26年度決算の児童・生徒1人当たりの小・中学校費の金額です。10万5,477円です。ごらんのように下のほうにある。下から3番目です。県内で28市中26番目なんですね。では、その県の平均が幾らか。1人当たり20万6,265円。半分なんですよ。これは26年度、単年度の平均ですから、年によって変動は確かにあるでしょう。  そこで、これは福岡市を除く福岡都市圏8市調べてみました。22年度から26年度の小・中学校費の合計額、これを児童・生徒数1人当たりで割ってみました。やっぱり糸島市は一番低いわけでしょう。1人当たり55万円なんです。福岡都市圏8市の平均は71万円です。一番高いところは宗像市93万1,000円です。糸島市の次に低いのは春日市、ここも63万円なんですよ。50万円台は糸島市だけですよね。こういう状況が私もわかりました。  これは8市の平均71万円ですから、児童・生徒数1人当たりに直して計算をしますと、14億円近く、1年平均で2億8,000万円平均より低いということになるわけです。本市における小・中学校費の水準、教育費全体もそうだと思いますが、これは明らかに低い水準にあるんじゃないでしょうか。いかがですか。 345 ◯議長(谷口一成君)  泊教育部長。 346 ◯教育部長(泊 早苗君)  小・中学校費の水準が福岡市を除く福岡都市圏8市の中で低い状況にあるということにつきましては認識をしているところでございます。  しかしながら、今年度からは普通教室の空調整備事業や小・中学校5校の大規模改造事業など、多額の費用を要する事業に着手しておりまして、これらの事業を計画的に実施していくこととしております。 347 ◯議長(谷口一成君)  柳議員。 348 ◯5番(柳 明夫君)  そうおっしゃるわけですけれども、確かに28年度の教育費は320億円ぐらいですね。増額はされているんです。それが今おっしゃった分でしょう。  しかし、大規模改修、これ14年間でたしか30億円ですね。1年平均2億1,400万円ですよ。それを足しても、今、26年度決算で10万6,000円、これに1人当たりの金額を割って足しますと、13万円ぐらいなんですよ。13万円というのは下から、春日市、田川市、大野城市、今、下から3番目で、それが7番目か、8番目かと、そういうところにたどり着くぐらいの水準にしかならないわけですね。  おっしゃったように、確かにそれは費用をかけるわけですけど、それじゃ、いわゆる通常の営繕、補修費ですね、これは5,000万円に抑えられたまま、28年度決算見ても5,000万円ですね。  これでは圧倒的にやっぱり学校施設の改善、補修の費用は足りないと思いますけれども、なぜこれが5,000万円に抑えられてしまうのか、その原因は何でしょうか。 349 ◯議長(谷口一成君)  洞総務部長。 350 ◯総務部長(洞 孝文君)  小・中学校費が低く抑えられている原因はということで答弁をさせていただきますけれども、糸島市ではさまざまな行政需要を限られた財源の中で総合的に判断をして予算を計上しております。  財政状況、行政需要は、他市それぞれの自治体で異なっております。それぞれ特徴的な行政運営を行っておるところでございます。 351 ◯議長(谷口一成君)  柳議員。 352 ◯5番(柳 明夫君)  こういうふうに言いますと、大体そうおっしゃるわけです。総合的に検討しております。行政需要はさまざまに違います。本市と産業構造が似通った宗像市、例えば、本市の場合、特徴的なのは確かに農林水産業費の比率は高いんですよね。そういうことを一つおっしゃりたいんだろうと思います。  宗像市調べてみました。22年度から26年度決算の平均で、糸島市の農林水産業費は13億8,000万円、教育費は27億7,800万円、平均ですね。農林水産業が主要産業である宗像市は、農林水産業費が11億8,800万円、確かに糸島市より平均で1億7,000万円多いけれども、大体その程度なんです。歳出全体に占める比率もそう大きくは変わりません。もちろん糸島市のほうが農業の生産額多い分だけ、それは高いですけれども、しかし、それじゃ、宗像市も同様に低いかというと、先ほど申し上げましたように、この5年の平均でいきますと、一番トップなんですよね。93万1,000円ですよ。糸島市55万円ですよ。  私はこれは明らかに子供たちの教育に対する熱意、これが決定的に、決定的にと言うと、本当に頑張っていらっしゃる教育部の皆さんに失礼ですけれども、私ははっきり申し上げて、トップにその姿勢が弱いんではないか、そう思うんですけれども、いかがでしょうか。 353 ◯議長(谷口一成君)  洞総務部長。 354 ◯総務部長(洞 孝文君)  先ほども答弁をさせていただきました。行政需要を総合的に判断をいたしまして、毎年度予算編成をしておるわけでございます。  先ほど宗像市の例も言われましたけれども、糸島市は面積も広く、また、産業構造も多岐にわたっております。多様な行政需要がありますので、単純には比較はできないというふうに考えております。  以上です。 355 ◯議長(谷口一成君)  柳議員。 356 ◯5番(柳 明夫君)  私は余りにも違うから言っているんです。そんなに差がないということだったら、それは確かにその理由も当たっている部分があるかもしれません。  市長いかがですか、私、今、失礼ながら申し上げましたけれども。 357 ◯議長(谷口一成君)  月形市長。 358 ◯市長(月形祐二君)  私どもといたしましても、教育については子供たちの次代のためにしっかりと取り組んでまいりたいと存じます。  ただ、先ほど総務部長が申し上げましたとおり、私どもの置かれた状況の中で本当に使えるお金というのは一生懸命工面をしながら、教育のために、今、こういった形で取り組んでいるところでございます。御理解を賜りたいと存じます。 359 ◯議長(谷口一成君)  柳議員。 360 ◯5番(柳 明夫君)  市長から御理解いただきたいという話もありましたけれども、この5年間、そうですね、平成22年から平成26年、ずっとどこに歳出が向けられてきたか調べてみたわけですけれども、小・中学校費はこうやって低い水準に抑えられている一方で、一番大きく伸びたのが財政調整基金ですね。確かに基金をある程度持つことは必要だと、それはわかります。しかし、その伸びが非常に大きい。平成21年から平成26年、人口1人当たりで約3万7,000円の増なんですね。糸島市を除く福岡都市圏7市の基金全体の平均の伸びた金額は、人口1人当たりで1万円を切っています。ほぼ4倍のペースで糸島市は基金をふやしてきたわけですね。  なぜこういうペースで基金をふやしてきたのか。私はこの中期財政見通しを前提にお話をしようと思いました。ところが、高橋議員の質問でころっと違う答えが出てまいりまして、70億円に減る財政調整基金が96億円にふえますよという。これはなぜそうなるのか、数字の組み合わせでそうなるようなお話があって、ちょっとびっくりしたわけですけど、これ後でまたしっかりと論議をしなきゃいけない問題ですけれども、副市長がそうおっしゃるから96億円。そこまでため込んでいこうということでしょう。ここに教育費が圧迫されてきた大きな原因があるんじゃないかと。確か合併自治体ですから、合併算定替に備える。これもあります。14億円減る予定でした。しかし、これは国の措置で7.4億円程度の減額にとどまりました。  きのうの藤井議員の質問に総務部長は、例の総合運動公園多目的体育館、この返済に基金を充てますと、そういうふうにおっしゃった。要するに将来の総合運動公園、それから、市庁舎、これも私、議会が始まるときに60億円という見積もりを聞いて本当にびっくりしたんですね、運動公園、市庁舎、110億円。それから、新駅ですね。駅前整備だけでいうと、15億8,000万円ぐらい。これ国庫補助ありますからね、市の負担半分ぐらい。こういうものに備えるためにという、もう一つの大きな目的があって基金が貯め込まれている。それによって、小・中学校費、教育費が圧迫されてきたんじゃないかと、このように思いますけれども、それはいかがでしょうか。 361 ◯議長(谷口一成君)  洞総務部長。 362 ◯総務部長(洞 孝文君)  まず、財政調整基金が非常に多く増加をしておるということでございます。その要因について簡単に答弁させていただきます。  平成22年に糸島市合併以降、当然、合併による財政的効果、また、行財政健全化計画も毎年度精力的に進めております。これらの結果により生じました決算剰余金を積み立てたことによるものでございます。  また、基金の使い道でございますけれども、本日も午前中の一般質問で副市長のほうから答弁をいたしましたけれども、財政調整基金のうち特定目的基金を来年度以降新たに設置をしまして活用していく、財源としていくということを現在検討をしております。  何も運動公園、市庁舎、新駅のためだけではございません。今後控えております公共施設等総合管理計画に基づきます大規模改修、これらに対応していくためにも基金は必要であるというふうに考えております。  以上です。 363 ◯議長(谷口一成君)  柳議員。 364 ◯5番(柳 明夫君)  それでは、糸島市と人口が大体同規模10万人前後の福岡都市圏の春日市、筑紫野市、宗像市、糸島市、比べてみました。これは教育費の総額です。5年平均でいきますと、春日市が約42億9,000万円、それから、筑紫野市が32億8,000万円、宗像市が36億7,000万円、糸島市は27億7,000万円。これ総額からいっても明らかに糸島市は低いわけですよ。  今、決して、先ほど私が言ったことのためにということではないというお話もありましたけれども、ここで私、70億円に減るということを前提に質問を組み立てたわけですけれども、96億円までふえるなんて話は全然思っていなかった。ふえるわけでしょう。ふやせるわけでしょう。教育費をもっともっとふやせるはずですよ。そうでなければ、学校施設の改善は全く進まない。教育費の中に体育館費も入っています。これも調べてみたけど、非常に糸島市は低い水準ですよ。だから、体育館老朽化しても、先ほどのような、紹介したような状況があるわけでね。これを大規模改修のほかに、あと2億円とか、3億円とか、将来的に96億円もため込む必要があるのかという論議をしなきゃいけませんけれども、私はそれは必要ないと思うんですが、それだけのことができるんであれば、子供たちのために、あるいは社会教育やスポーツされている方々のために、毎年、大規模改修のほかに2億円、3億円、これは出せないはずはないと思いますが、いかがでしょうか。 365 ◯議長(谷口一成君)  谷口副市長。 366 ◯副市長(谷口俊弘君)  大型事業のために基金をため込んでいるんじゃないかということでございますが、総務部長が申しましたように、そういうことではございません。基金が増加している要因としましては、まずは、合併効果があります。それから、合併以降、強力に行財政改革、健全化計画に取り組んだことによります。  なお、教育費にということでございますが、これも大変重要なことでございますし、今年度でいいますと、小・中学校のエアコン、波多江小学校の給食室、あるいはトイレの改修、さらに、今、実施計画で予定していますのは、来年度から加布里小学校の大規模改修を皮切りに連続して大規模改修に取り組んでまいります。この大規模改修に要する経費といいますのは、平均で約6億円程度かかっていきます。ですから、そういった事業を実施すれば、当然、1人当たりの教育費も増加しますし、今後とも教育環境の整備には重要施策として取り組んでまいります。 367 ◯議長(谷口一成君)  柳議員。 368 ◯5番(柳 明夫君)  それは私、先ほど申し上げましたよ。大規模改修に取り組んでも、毎年、14年間で30億円ですから、2億1,000万円ぐらい、それを児童・生徒数に換算すれば、全県的な位置がせいぜい(資料を示す)このあたりです。下から6番目、7番目ぐらいにしか上がりませんよと。だから、96億円もため込めるような、そういう見通しが立つんであれば、それ以外にあと2億円、3億円できないんですか。できないはずはないでしょう。その点、ちょっとお答えいただけませんか。 369 ◯議長(谷口一成君)  谷口副市長。 370 ◯副市長(谷口俊弘君)  なかなか将来的な見通しというのは難しゅうございます。それは地方交付税、あるいは国庫支出金の推移がどうなるのか不透明な部分がございます。また、扶助費がどのように増加していくか。非常に見通しが難しい要因がございます。  ただ、今回の財政の見通しにつきましては、先ほど部長が説明しましたように、一番決算に近い、具体的に言いますと、3月補正の数字を基礎として見直したことによって、ことし2月に説明しました財政見通しと今回お示しします財政見通しに乖離が生じたということでございます。この5年後96億円と申しました数字については、これ精いっぱい見た数字でございまして、2億円、3億円上増しするというようなことはできません。
    371 ◯議長(谷口一成君)  柳議員。 372 ◯5番(柳 明夫君)  上増しはできないという、ある意味では明確な答弁があったわけです。できないはずは絶対ないと思うんです。それはやはりトップの判断が私はおかしい。  もう一つ、私、数字を調べてみたんですけれども、糸島市の合計特殊出生率ですね。日経グローカルという雑誌があります。ことしの10月のたしか17日号ですけれども、それに全国全都市の合計特殊出生率が一覧で載っていました。それを調べました。これも糸島市はこの都市圏8市の中で最低なんですよ。1.38、これ2年間の平均です。平均は1.50です。それから、15歳から49歳の日本人女性人口比、これも糸島市最下位なんです。余り差はありませんが、糸島市19.76で、都市圏8市の合計は21.56。全県の平均よりも、全国の平均よりも出生率は糸島市は低いわけですよね。  いろんな要因がこれにはあるでしょう。教育費だけとは言いませんけれども、しかし、先ほど紹介したような、福岡市から来たけれども、施設の老朽化に怒って帰ってしまったという人があるように、子育て世代にとって非常に子育てをしにくい、しづらい、経済的な負担も結構かかってくる、子育て世代に人気のないまち、結局、回り回ってそういうふうになっていっているんではないか。  だから、ここでトップとして、大規模改修以外に5,000万円しか充てられないというふうな、そういう補修費、こういう水準をぐっと上げる、絶対できるはずです。それをぜひお願いをしたいと思います。どうですかと聞いても、先ほどの答えは恐らく変わらないでしょうから、そういうことを指摘させていただきたいと思います。  そこで、多目的体育館の問題ですけど、これに、先ほども言いました、50億円、体育館だけでたしか37億円ぐらいになるんでしょうか。正確な金額はあれですけどね。それと、市庁舎の問題もあります。あわせて合併特例債充てても恐らく市の負担分は70億円ぐらいになるでしょう。学校の現状が今のようなままで、それに市民の税金をまたまた70億円も使ってしまうのか。新駅の建設の周辺整備の市の負担も合わせると、8億円ぐらいですから、80億円近いものが出てくるわけですね。  とにかく今の学校の現状5,000万円しか結局補修費に使える、それをそのままにしておいて一体何事かと私は思います。運動公園の整備そのものには賛成いたしますけれども、多目的体育館はきっぱりと白紙に戻して再検討すべきだと、そう思いますが、いかがでしょうか。 373 ◯議長(谷口一成君)  馬場企画部長。 374 ◯企画部長(馬場 貢君)  教育費の関係と運動公園の関係を言われましたけれども、この分につきましては今までも一般質問等でも答弁をさせていただきましたけれども、柳議員は子供たちのためにというような御意見だというふうに思っております。  ただ、今回の運動公園の部分につきましても、市民の願いである請願と、これがきっかけということでございます。我々行政といたしましてはやっぱり市民の願いというものを議会の中で採択されたという分については強く受けとめた中で、市民の願いを実現させる責任というものがあるというふうに思っておりますので、運動公園整備の分についても教育費とあわせまして進めさせていただきたいと思っております。 375 ◯議長(谷口一成君)  柳議員。 376 ◯5番(柳 明夫君)  もう少し論議したいところですけれども、大事な就学援助の問題もありますから、次に移ります。  子供の貧困が進行している中で、就学援助の意義、それから、充実させる必要性、これはどのようにお考えでしょうか。 377 ◯議長(谷口一成君)  泊教育部長。 378 ◯教育部長(泊 早苗君)  就学援助の意義、それから、充実する必要性ということでございますが、就学援助の意義につきましては、経済的な理由によって就学困難な児童・生徒の保護者に対し、必要な援助を与えるものであると認識しております。  援助の充実については、実態に即して充実していかなければならないと考えております。 379 ◯議長(谷口一成君)  柳議員。 380 ◯5番(柳 明夫君)  充実させていきたいというお答えがありました。  それでは、就学援助の県内福岡都市圏内の水準についてですけれども、これも調べてみますと、やっぱり低いほうから4番目と、児童・生徒1人当たり、これ扶助費の金額なんですね。就学援助費は正確にわかりませんでした、という状況なんですよね。  決して高いとは言えない、低い水準にあると私は思っているんですが、その中でも就学援助の給付、4号認定の場合、4割カットをずっと続けている。これ福岡県内では糸島市だけでしょう。全国でも非常に数は少ないと思うんです。これまで数回指摘をしました。文科省の通知57号の趣旨にも反していると思います。  昨年の3月議会で、10割給付にするためには904万円が必要だというお答えがありましたけれども、これくらいの金額なら、副市長はできないというふうにおっしゃったわけですけど、あと1億円、2億円、小・中学校費を増額すれば、十分施設の改修も就学援助費の充実もできる、そう思います。4割カットは今すぐにでも廃止すべきだと思いますが、いかがでしょうか。 381 ◯議長(谷口一成君)  泊教育部長。 382 ◯教育部長(泊 早苗君)  4割カットということでございますが、この件に関しましては9月定例会の笹栗議員の御質問の際にもお答えしておりますが、子供の貧困対策としての就学援助のあり方に関する総合的な検討を現在進めておりまして、調査研究を継続的に行っているところでございます。 383 ◯議長(谷口一成君)  柳議員。 384 ◯5番(柳 明夫君)  まだ結論は出ていないということですか。その方向性はいかがですか。 385 ◯議長(谷口一成君)  泊教育部長。 386 ◯教育部長(泊 早苗君)  現段階では他団体の状況を見ながら、調査検討を行っているというところでございます。 387 ◯議長(谷口一成君)  柳議員。 388 ◯5番(柳 明夫君)  それはぜひよろしくお願いしたいと思います。  それから、もう一つ、私も提案してまいりました。入学前からの就学援助費の支給ですね。これは全国でも福岡市、あるいは最近では東京の八王子市、こういうところが実施をしているというニュース、私はつかんでおります。  この点はいかがでしょうか。 389 ◯議長(谷口一成君)  泊教育部長。 390 ◯教育部長(泊 早苗君)  入学前の支給についてでございますが、これに関しましても、子供の貧困対策を充実させるために、就学援助のあり方につきまして調査研究を現在進めているところでございます。  その問題点や対応のあり方を含めて、他市の状況等を調査し、研究を進めているところでございますので、よろしくお願いいたします。 391 ◯議長(谷口一成君)  柳議員。 392 ◯5番(柳 明夫君)  同じ答えですが、それでは大体いつごろまでに結論が出るんでしょうか。 393 ◯議長(谷口一成君)  泊教育部長。 394 ◯教育部長(泊 早苗君)  来年度の予算編成もかかわりますことから、年度内には結論は出してまいりたいと考えております。 395 ◯議長(谷口一成君)  柳議員。 396 ◯5番(柳 明夫君)  それは確認いたしました。  それでは、次の大きな項目の議員に対して公文書で発信の即刻中止、訂正を求めた市の行為についての質問に移らせていただきます。  きららの湯の問題に関して私に8月30日付で公文書が渡されました。(資料を示す)これですね。封筒もちゃんとついているわけです。これは短いですから、読み上げます。  28糸健第898号、平成28年8月30日。  糸島市議会議員柳明夫様。  糸島市長月形祐二(健康増進部健康づくり課)。  糸島市健康ふれあい施設二丈温泉きららの湯の無償譲渡に関する情報への抗議と訂正の申し入れについて。  このことにつきまして、貴職から平成28年7月13日及び19日と2回にわたり、民間企業への無償譲渡の法的根拠について質問がされ、条例違反でないことの回答を行っていたにもかかわらず、貴職は配布チラシやフェイスブック等において、条例違反、違法行為であるとの発信をなされております。このように事実に反する情報を発信されますことは、市民に対して大きな不信感を与え、市政の混乱を招くこととなり、甚だ遺憾であり、強く抗議するものであります。  つきましては、このような情報を発信されますことを即刻中止されますとともに、情報の訂正をなされますよう申し入れます。  まず、お伺いしますけれども、口頭ではなくて、公文書を発出した意図は、理由は何なんでしょうか。 397 ◯議長(谷口一成君)  内野健康増進部長。 398 ◯健康増進部長(内野孝治君)  柳議員のほうから2度にわたって今回の無償譲渡についての法的根拠についての質問状が提出されました。私どもといたしましても、期日に間に合うように、すぐ回答書をつくりまして2回にわたって回答をさせていただいたところでございます。  それにもかかわらず、そういう事実に反する情報を発信されておりますので、それに対する申し入れを行ったものでございます。  以上でございます。 399 ◯議長(谷口一成君)  柳議員。 400 ◯5番(柳 明夫君)  私が問いたいのは、この文書がどのような意味を持つか、市役所、つまり、公的な行為としてですね、どういう意味を持つのかということなんですよ。  この文書は私に対する抗議にとどまらないわけでしょう。はっきり書いてあるように、明らかに発信の即刻停止と情報の訂正を行えと、強い調子で私に対して一定の作為を求めているわけです。  この文書の発出は法的にはどのような行為なんでしょうか。 401 ◯議長(谷口一成君)  内野健康増進部長。 402 ◯健康増進部長(内野孝治君)  繰り返しの答弁になりますけれども、法にのっとって適正に業務を進めていく中で、事実に反する情報が市民の間に流布することは市民に誤解を与え、市政を混乱させることになることから、事実に反する情報発信に対する申し入れを行ったものであり、正当な行為であると認識しております。 403 ◯議長(谷口一成君)  柳議員。 404 ◯5番(柳 明夫君)  事実に反する、そのことは後でまた言いますけれどもね。  今、正当な行為だとおっしゃいました。明らかに今回の文書は行政手続法第2条の6に定める行政指導ではないんですか。  ここにはこう書いてあります。  一定の行政目的を実現するため、特定の者に一定の作為、または不作為を求める指導、勧告、助言、その他の行為。  あなた方は市議会議員の発言とか、市民の発言に対して、これを市の行政指導の対象とするんでしょうか。いかがですか。 405 ◯議長(谷口一成君)
     内野健康増進部長。 406 ◯健康増進部長(内野孝治君)  繰り返しになりますが、あくまでも事実に反する情報の訂正と中止を求めているものでございまして、御理解をよろしくお願いいたします。 407 ◯議長(谷口一成君)  柳議員。 408 ◯5番(柳 明夫君)  私ははっきりおっしゃっていただきたいのは、法的にどういう行為として認識しているかということですよ。私に対する事実云々はまた後で言いますけれどもね。やめてくれとお願いを、それだけにとどまらないわけですよ、これは。やめてくれと言っている、作為を求めているわけでしょう。明らかに行政指導じゃないですか。どうなんですか。 409 ◯議長(谷口一成君)  谷口副市長。 410 ◯副市長(谷口俊弘君)  行政指導には当たらないというふうに理解しております。  ここに9月2日付で柳議員が、今、読み上げられました抗議文についての反論書を市のほうに出されております。この中で条例違反ということについては見解の相違であると、もう一つは、抗議の申し入れは正当な議員活動に不当な圧力をかけるものであるというふうに書かれております。  まず、申し上げたいのは、条例違反ということについて見解の相違であると言ってありますけれども、これは明らかに法令及び条例の解釈の間違いでございます。柳議員は条例違反ということについて、条例に該当する場合でなければ、無償譲渡はできないとお考えのようでございますが、そういうことではございません。地方自治法第96条第1項及び第237条第2項では、議会の議決がある場合か、条例に該当する場合か、どちらかの場合には無償譲渡できるということになっています。条例で規定をしていますのは、あくまでも議会の議決を経ないでいいケースを定めたものでございまして、たとえ条例に該当しなくても議会の議決を経れば、無償譲渡できることになります。仮に柳議員の主張が正しいとすれば、これまで無償譲渡してきました保育所、集会所、これについても条例違反ということになります。そういうことになりますと、瑕疵ある議決ということになります。はっきり申し上げておきますが、条例違反でも法令違反でもございません。  それから、こういった説明を何度も柳議員に申してきておりますが、これを理解されずに、チラシ、フェイスブック等で間違った情報を発信されたということに抗議をしたものでございまして、柳議員がおっしゃいますように、正当な議員活動に対する不当な圧力、こういったことではございません。 411 ◯議長(谷口一成君)  柳議員。 412 ◯5番(柳 明夫君)  ここで時間もありませんから、条例違反論争はやりませんけれども、これは一言申し上げておきますと、非常に重大な手続上の瑕疵がある、それから、財務会計上に損害を与える可能性が非常に強い、これは私ども認識しております。弁護士や税理士とも、今、相談をしている最中であります。  ですから、これはあくまで理解の違いなんですよ。副市長はそうおっしゃる。しかし、私はそれは違う。憲法、地方自治法に照らして、それはおかしい、そう主張しているわけですよ。誰がどう見ても、これはあなた方が公文書を発して、やめなさいと言える。これが誹謗中傷なら、それはわかるんですよ。根拠のないことを言って、悪口を言うとか。全くそうじゃないじゃないですか。議会の中で論戦で解決すべき問題でしょう、これは。絶対にこれおかしいと思うんですね。 413 ◯議長(谷口一成君)  谷口副市長。 414 ◯副市長(谷口俊弘君)  柳議員の質問項目の中に、憲法で保障された議員の発言自由の原則を侵害する行為ではないかという項目がございます。これは憲法の第21条のことを言ってあるのか、第51条のことを言ってあるのか、お尋ねをいたします。 415 ◯議長(谷口一成君)  柳議員。 416 ◯5番(柳 明夫君)  それは反問権なんでしょうかね。申しわけありません。ちょっと条文は定かではありませんけれども、議会内での発言については責任を問われないし、それから、訴追をされることもない。そういう特権が国会議員にありますね。しかし、一般的に国会議員だけであって、地方議員にはそれが及ばない、特権はね。それはちゃんと理解しています。しかし、憲法の定めにおいて、その前段の部分、議員活動として市の行政に対していろいろ発言することは自由だと。基本的には言論、出版の自由が全国民にひとしく与えられているわけですから、それから考えても、これは絶対おかしいじゃないかということを申し上げたいわけです。  そう思っていないということを今、副市長おっしゃったわけですよね。(発言する者あり) 417 ◯議長(谷口一成君)  谷口副市長。 418 ◯副市長(谷口俊弘君)  今、憲法第21条のことをおっしゃいましたが、確かに表現の自由、言論の自由というのは保障をされております。ただ、表現については批判や抗議を受け付けないという権利までも保障されたものではございません。間違った言論には言論をもって淘汰をする。今回、柳議員は間違った表現をされましたので、抗議をしたものでございます。  表現の自由には責任が伴うというふうに考えております。柳議員が表現されたことについて抗議することも表現の自由だと考えております。 419 ◯議長(谷口一成君)  柳議員、もうそろそろ柳議員、あれせんね。やりとりやっても一緒よ。 420 ◯5番(柳 明夫君)  あのね。抗議だけじゃないでしょう。私が言いたいのは、発信の停止、即刻中止を、あなた方、一定の作為を求めてきたじゃないですか。これが行政指導じゃなくて、一体何なのか。  そういうことに議員も市民も、あなた方、対象にしようとしているのか、そういう意見が市民の中から私に寄せられてきます。糸島の民主主義にとって大きな危機だと、これは。そういう捉え方をされている方も少なくないということを御紹介しておきます。  それでは、議長もおっしゃいますから、この論争はここで一応終わりにして、今回はですね、あくまで今回は。  きららの湯の受贈益への課税の問題についてお伺いいたします。  少しまとめてお伺いしましょう。  課税の三原則についての市の認識、それから、譲渡時には受贈益に課税されないという9月議会での答弁の根拠についてお伺いします。 421 ◯議長(谷口一成君)  金谷市民部長。 422 ◯市民部長(金谷康彦君)  課税の三原則について本市の認識ということでお答えをします。  課税の基本原則といたしまして、公平の原則、中立の原則、簡素の原則というものがございまして、その3つの原則が課税の原則と言われております。本市においてもそのように認識をしております。  以上でございます。 423 ◯議長(谷口一成君)  内野健康増進部長。 424 ◯健康増進部長(内野孝治君)  受贈益が課税されないことの根拠についてということでございますが、今回の無償譲渡に係る課税につきましては、税務署が国税として譲り受け法人に対して行う課税に係ることであり、前回答弁した内容は、受贈先法人が譲渡を受けるに当たりまして税務署に確認されたもの、また、私どもも直接税務署に確認したことを答弁させていただいております。法人税法第42条第2項に基づくものでございます。 425 ◯議長(谷口一成君)  柳議員。 426 ◯5番(柳 明夫君)  42条、これは第2項は、要するに圧縮記帳ですね。補助金にかわるものとしての施設の譲渡についてはと、圧縮記帳が適用されるという、そういう条項だと思うんですけれども。  この受贈益ですね、多額の受贈益が本来発生するわけです。それは御承知のことでしょう。これがどのように評価されるか、受贈益がね。時価だというふうに言われています。時価というのは非常に算定しにくいんですけれども、私も国税庁に問い合わせいたしました。帳簿上の価格、つまり、簿価であれば問題はない。簿価がどのくらいになるのか。これは固定資産台帳、市は持っておられませんから、今、聞いてもお答えはないと思いますから、私のほうで計算いたしました。計算のやり方は間違っておりません。国税庁の方のお墨つきも得ております。あの温泉施設がある建物を耐用年数31年としますと、4億8,000万円、これはある税理士の方から指摘がありましてね、あれは公衆浴場用のものではなくて、スーパー銭湯に当たる。そうなると、39年だから、5億5,000万円になります。4億円から5億円という、そういう極めて大きな受贈益が移譲先の、具体的に言うと、日食さんに発生するということになります。  じゃ、そのときの課税がどのくらいになるのか。これは市として計算されていないですね。いないならいい。これも私が計算をした、税理士とも相談したわけですけれども、4億8,000万円ということにすれば、約1億7,000万円かかるんですよ。物すごい金額ですね。この1億7,000万円の金額が譲渡時には課税されないとなりますと、先ほどお答えいただいた課税の三原則の特に公平、中立、そこに大きな問題、大変な不公平だという批判も出てくると思うんです。この点についてはどう考えておられますか。 427 ◯議長(谷口一成君)  内野健康増進部長。 428 ◯健康増進部長(内野孝治君)  圧縮記帳制度といいますのは、国や地方公共団体から補助金を受けた場合や固定資産を譲り受けした場合等に得た収益について一時の課税を行うことで、その取得が困難になることから、課税するという原則を貫きながらも、その一方で一時の課税を避ける方法として認められている法人税法に規定されておる制度でございます。  また、その課税については税務署が判断されることと認識しております。 429 ◯議長(谷口一成君)  柳議員。 430 ◯5番(柳 明夫君)  趣旨はそういうことなんですよね。しかし、一時の課税、いわゆる課税の繰り延べで、将来的には課税は実現されると、こういう趣旨であるということなんですけれども、実際にはそうはならないということを後で申し上げますが、この圧縮記帳が適用される条件ですね、これをどのように考えておられるか。あくまでやっぱり課税の三原則が貫かれていなければならないと思います。  国税庁の方にお伺いしました。これだけ高額のものを一つの企業に無償で譲渡する。これが圧縮記帳として適正なのか、認められるのか。国税庁の方はそこが問題ですと、そうおっしゃっているわけですよ。つまり、その市の補助金、あるいは補助制度、それと同じような仕組みで補助金として与えられる、あくまで補助金のかわりでなければならないんですね、施設の譲渡であっても。補助金として与えられる、そういうことがなきゃいけないよということなんですね。  そこで、お伺いしますけれども、つまり、補助金にかわる適法性があるかどうかということなんですが、この補助金についての原則、市はどのように考えておられますか。 431 ◯議長(谷口一成君)  内野健康増進部長。 432 ◯健康増進部長(内野孝治君)  原則ということでございますが、例えば、補助金等に関する予算の執行の適正化に関する法律に規定されておりますように、税金やその他の貴重な財源で賄われるものであることから、公正であること、かつ効率的に使用されるように努めなければならないものであると考えております。 433 ◯議長(谷口一成君)  柳議員。 434 ◯5番(柳 明夫君)  それではちょっと私十分ではないと思うんですが、例えば、三重県の松阪市とか、千葉県の木更津市、ずっとインターネットで調べると、ヒットしたわけですけれども、どう書いてあるか、その補助金の要綱がですね。市民の税金をもって交付されるものであることを踏まえて、高い公益性、公平性、透明性、さらに、補助対象者が自助努力をもってしてもなお不足する部分を補助するという必要最小限の原則、これは地方自治法の第2条14項に基づいていると思うんですけれども、そういうものでなければならないということなんですが、糸島市も同じようなことでしょうか、それとも、違うんでしょうか。 435 ◯議長(谷口一成君)  内野健康増進部長。 436 ◯健康増進部長(内野孝治君)  本市におきましては、市でそういう規則を定めた分はございません。 437 ◯議長(谷口一成君)  柳議員。 438 ◯5番(柳 明夫君)  規則で定めている、いないではなくて、補助金の基本的な考え方、今、見直しもされているわけでしょう。この前、9月議会で総務部長お答えになった。じゃ、どのような基準で見直すかということになるわけでね、基本的な考え方が定まっていなきゃ、それはできないはずですよ。それはいかがなんですか。 439 ◯議長(谷口一成君)  洞総務部長。 440 ◯総務部長(洞 孝文君)  9月議会でしたか、補助金について高橋議員のほうから一般質問がございました。その中で答弁をしておりましたように、来年度の上半期に補助金の新しい基準を設けることとしております。その中で、今、柳議員おっしゃいます基本原則、基本方針等を定めていくこととしております。  以上です。 441 ◯議長(谷口一成君)  柳議員。 442 ◯5番(柳 明夫君)  確認いたしますが、私が先ほど木更津市、松阪市で紹介したような、そういうものを盛り込んでいくということですか。ですね。じゃ、続けます。  私は、これが本当に適正な補助金か、非常に重大な疑問がある。今から4点指摘させていただきます。  1つは、特定の1社のみへの補助となる。公益性や公平性を大きく欠くことになります。  2つ目、金額が極めて高額です。これは先ほど申し上げた必要最小限の原則にも外れてしまうことになります。  3つ目、また、これまでの今現存する市の補助金、あるいは補助制度、これには該当しません。新しくつくるんでしょうかということです。  4つ目、市の現在の補助金の合計は、やはりこれも高橋議員への答弁で計算しましたけれども、190件で総額が23億8,000万円。補助金制度1件の平均が1,252万6,000円ですね。この事案は1社のみに対して、先ほど申し上げた私の計算の時価によれば、4億8,000万円とか、5億円前後。現状の補助金制度と著しく均衡を欠くことになるわけです。判例も調べてみました。社会通念上、是認し得る限度を超える場合は、公益性を欠いて、裁量権の範囲を逸脱、乱用したものとして違法だ。これは静岡県の元県会議員議員会というのがあるんだそうですけど、そこへの補助金支出が裁判になって、東京高裁が平成15年8月6日に判決をし、最高裁まで行って、最高裁は平成18年1月19日に判決をしているわけですけど、こういう趣旨で判示しているわけです。つまり、社会通念上、是認し得る限度を超える場合は裁量権の逸脱、乱用で違法である、最高裁の判例でありますよ。  この点、いかがですか。本当にこれが適正な補助金として圧縮記帳ということで認められるのか、その点の判断いかがなんでしょうか。
    443 ◯議長(谷口一成君)  内野健康増進部長。 444 ◯健康増進部長(内野孝治君)  繰り返しの答弁になりますが、圧縮記帳の適用の手続につきましては、あくまで税務署、国が課税の判断をするものでございますので、適否について答弁できる立場にはございません。 445 ◯議長(谷口一成君)  柳議員。 446 ◯5番(柳 明夫君)  そうおっしゃるわけだけど、ただで移譲する場合、こういう非常に大きな税金がかかることがあり得るよということを選考の中で相手先の企業に、つまり、市も課税する側でしょう、担税力のない企業に大きな税金かかれば、たちまち滞納になるわけですよ、課税する側の責任として、そういうことを忠告したのか、そこはしっかり市としても研究して情報提供しなきゃだめでしょう。それは全然されていないということですね、今のお話ですとね。いかがですか。 447 ◯議長(谷口一成君)  内野健康増進部長。 448 ◯健康増進部長(内野孝治君)  また繰り返しになりますが、譲り受け法人、応募法人につきましても、ちゃんと手続的にどういう税がかかってくるか、そういうことを事前に確かめられた上で応募されております。だから、その内容を私ども聞きまして、税務署に確認して、それが間違いないということを確認したということでお答えさせていただいておるところでございます。 449 ◯議長(谷口一成君)  柳議員。 450 ◯5番(柳 明夫君)  税務署と相談したと言われます。どういう情報をもとに相談したのか、これはわかりませんけれどもね。この日食さんという企業、たしか5月末が決算ですよね。譲渡を受けるのが4月1日。この2カ月の間にこの受贈益をどう処理するかを決めなきゃいけないわけですよ。法人税の申告書別表13の1というのがあります。これに圧縮記帳の適用を受ける場合は、これがどういう補助金、補助制度かということを記入する欄があるんですね。市がこれは市の補助金です、補助金にかわるものです、そうしなきゃ、これは書きようがない、税務署も認めようがないということになります。市が関与しなければ、これは成立しない話なんです。それは大きな責任があると思うんですよ。  それから、もう一つ、時間も余りありませんけれども、市民の目から見て、本来ならば、1億7,000万円を超えるかもしれない、それは数字は定かではありません。恐らく1億円を超えるような、そういう税金が発生する、本来なら、そうであるのに、譲渡時には税金かからない、それが通っちゃったよ、どいうことなんだと、自分たちは税金払うのに本当苦しんでいて、滞納したら、伊藤さんもさっき御紹介されました、ああいう洗剤まで持っていっちゃったみたいな信じられない話もあるわけでしょう。そういう市民の目から見て、これはおかしいよという声は絶対あがってきますよ。そういうことは考えておられるのか。いかがですか。 451 ◯議長(谷口一成君)  内野健康増進部長。 452 ◯健康増進部長(内野孝治君)  再三申し上げますが、この法人税法の規定というのは、先ほど申しました趣旨にのっとって適用されているものでございまして、また、その適用につきましては国税当局が課税するものでございますので、よろしくお願いしたいと思います。 453 ◯議長(谷口一成君)  柳議員。 454 ◯5番(柳 明夫君)  国税当局が課税すると言っても、市が市の補助金ですよとしなければ、圧縮記帳は認められないですよ。そういう責任逃れの答弁ばかりしてはだめです。いかがですか、それは。 455 ◯議長(谷口一成君)  柳議員、もう平行線になっていますよ。 456 ◯5番(柳 明夫君)続  まあ、いいです。もういいです。  それで、じゃ、最初に部長が言われた、圧縮記帳というのは要するに課税の繰り延べでね、後年度において課税されて実現されるものです。これが趣旨なんです。あくまでこれは課税される所得がその法人に発生したときの話です。私、計算してみました。この会社が事業計画で2年度から大体200万円前後の利益が上がる、これは営業利益です。経常利益、課税される所得とすれば、150万円ぐらいと見ます。大体30%ぐらい税金かかるというふうに計算しますと、10年間で大体400万円ぐらい、20年たっても800万円。本来は1億円以上かかる。しかし、20年たっても800万円ぐらいでおさめちゃう。これはあくまでそれだけの利益が出た場合です。赤字、黒字すれすれであったら、もうほとんど税金納める必要ないんですよ。事実上、税金を大きくまけてやる、そういうことになる可能性、私、非常に強いと思います。  先ほど申し上げたように、そうであれば、あくまでこれは、あくまでというか、課税の公平の原則に大きく反する、課税についての、ある意味では、市のモラルハザードになりかねない。市民からの批判免れない。そのことを最後に指摘させていただいて、私の質問を終わらせていただきます。 457 ◯議長(谷口一成君)  これをもちまして、柳議員の一般質問を終了します。  以上で本日の日程は全て終了いたしました。  本日はこれをもちまして散会します。      (午後1時58分 散会) Copyright © Itoshima City Council Minutes, All Rights Reserved. ↑ ページの先頭へ...