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平成28年 第4回糸島市議会定例会(第4日) 議事日程・名簿 2016-12-13
平成28年 第4回糸島市議会定例会(第4日) 本文 2016-12-13

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  1. 糸島市議会 2016-12-13
    平成28年 第4回糸島市議会定例会(第4日) 本文 2016-12-13


    取得元: 糸島市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-05-02
    ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1      (午前10時00分 開議) ◯議長(谷口一成君)  これより本日の会議を開きます。  本日の議事日程は、お手元に配付しているとおりでございます。  これより議事に入ります。 日程第1 一般質問 2 ◯議長(谷口一成君)  日程第1.一般質問を行います。  質問は事前の抽せん順に許可します。  18番井上健作議員の発言を許可します。井上議員。 3 ◯18番(井上健作君)  皆さん、おはようございます。  ただいま議長の許可を得ましたので、市民福祉常任委員会の井上健作と申します。どうぞよろしくお願い申し上げます。  さて、日本は5年前に東日本大震災がございまして、そして、ことしの4月には熊本で地震が起こりました。大変、気象変化が多い中で、これからの地球、また安心・安全を守るための組織というのが大変重要視されております。  ことし9月に熊本に行きましたときに、そこに御案内されますガイドの方がいらっしゃいまして、元議員でございました。そこの方が、当時、阿蘇市の中で田んぼの中に30メートルも幅があって、3メートルほど下がっている場所があります。学校が統合されて、そこを渡ってこなければいけない子供たちがたくさんいる中で、消防団員、消防署の方々が本当に日夜、子供たちの安全のために頑張っていらっしゃることを涙ながらにお話しされておりました。  そういったことを聞きますと、本当に、これからの消防団、消防署のあり方等々について大変、私も興味を持ちますとともに、これは私ごとになりますけれども、昨年の12月に救急車で運ばれ、病院に入院したことをきょうの朝、思い出しました。そういったことを含めまして、私は本日の一般質問をさせていただきます。  まずは、日本の消防組織というのがいつごろできたのだろうかということで、私は大変興味を持ちました。それと、現在の消防署、消防団の成り立ちとどうかかわり合いを持っているのかということに大変興味を持ちまして、まず最初に、日本の消防組織の変遷につきまして消防長にお伺いしたいと思っております。 4 ◯議長(谷口一成君)  浜地消防長
    5 ◯消防長(浜地広喜君)  消防組織の歴史につきましては、江戸時代にさかのぼりますが、戦乱がおさまり、都市が繁栄するに伴い、火事が頻繁に発生するようになり、江戸に武家火消しと町火消しが組織をされました。  明治維新に伴い、この組織が廃止され、明治14年に警察、消防事務が全て東京警視庁に移管をされ、これが現在の消防制度の基礎となりました。  しかし、全国的には消防のほとんどが自治組織としての私設消防組であったことから、明治27年勅令で消防組規則が制定をされ、消防組は知事の警察権に入り、運営費用は市町村の負担とされました。  大正に入り、大正8年勅令で特設消防署規程が制定され、常設消防組織が設置をされることになりました。  昭和に入りまして、昭和22年勅令、消防団令により、地域の消防が消防団として再出発をすることになりました。  さらに、昭和23年に消防組織法が制定され、市町村長が消防の組織運営に当たることになり、名実ともに自治体消防制度が確立をされ、現在に至っております。  以上でございます。 6 ◯議長(谷口一成君)  井上議員。 7 ◯18番(井上健作君)  今、消防長がおっしゃいましたように、消防の遍歴というのは大変、昔から行われてきた。  今、消防長が言ったのに足らないことが。私も調べました。私の百科事典の中には、平安時代に禁裏火消しというのが設立されたということが載っておりました。  これはどういうことかといいますと、平安朝ができたときに、火災等が起こって、その中で、これが、その城を守るための禁裏火消しというのができたということが明示されておりました。  それともう一つは、今の消防署、消防団というのがどこでできたのかというのは、私は、江戸時代に入って、先ほど消防長がおっしゃったとおりでございますけれども、そういう中で8代将軍、吉宗のときに、テレビでも映っておりますように、吉宗が町火消しをつくろうということで、大岡越前の奉行に命じて町火消しができたということが載っております。いろはにほへと──47文字を名乗った消防団、これが今の消防団の、私は最初じゃないかということで、大変興味深く見させていただきました。  そのことには間違いございませんでしょうか。 8 ◯議長(谷口一成君)  浜地消防長。 9 ◯消防長(浜地広喜君)  議員おっしゃるとおりでございます。 10 ◯議長(谷口一成君)  井上議員。 11 ◯18番(井上健作君)  そうやって消防団、消防署の歴史があったということは、これは世界的に見ましても、大変重要なことであって、日本が世界に先駆けた消防組織をつくったということが明示されております。  それでは、現在の消防署、消防の目的、指針、これは昔から変わらないと思いますが、あえて消防長に答えていただきたいと思っております。 12 ◯議長(谷口一成君)  浜地消防長。 13 ◯消防長(浜地広喜君)  消防の目的につきましては、火災を予防し、警戒し及び鎮圧し、国民の生命、身体及び財産を火災から保護するとともに、火災または地震等の災害による被害を軽減するほか、災害等による傷病者の搬送を適切に行い、もって安寧秩序を保持し、社会、公共の福祉の増進に資することでございます。  この目的をもとに、市民の安全・安心のために活動することを基本指針として、日々、業務を遂行いたしております。  以上でございます。 14 ◯議長(谷口一成君)  井上議員。 15 ◯18番(井上健作君)  そのとおりであると私も認識をいたしておりますが、この件につきましては、最後にまた私の考え方を述べさせていただきたいと思っております。  3番目に、私が消防長に聞きたいのは、糸島市に、先ほど歴史をおっしゃいました。戦後、戦前というのは組織が違ったと、警察の中に消防署があったということをお聞かせ願いました。そして、昭和22年に勅令が出て、23年より消防署が各地にできたわけでございます。  そういった中で、消防署が糸島にできた変遷、何年からできて、どのくらいの消防署員がいたかという歴史があると思います、現在まで。40数年になると思うんですが、その変遷についてお答え願いたいと思っております。 16 ◯議長(谷口一成君)  浜地消防長。 17 ◯消防長(浜地広喜君)  消防本部の変遷につきましては、昭和45年1月に糸島郡消防厚生施設組合を設置いたしまして、同年4月に糸島消防本部糸島消防署を旧糸島郡公会堂内に設置をしております。同年度から消防吏員22人体制で活動を開始いたしました。  昭和46年度に、旧糸島郡公会堂横に糸島消防本部庁舎が完成し、53人体制となり、昭和47年度に志摩出張所二丈出張所が完成、平成4年度に前原町が前原市へ市制施行したことに伴い、糸島地区消防厚生施設組合に名称を変更し、69人体制となりました。  平成11年度から現在の消防本部庁舎での業務を開始し、旧消防本部庁舎前原出張所を設置いたしております。この年、86人体制となりました。  平成17年度から現在の前原出張所、平成19年度から現在の二丈出張所での業務を開始し、95人体制となりました。  平成24年度から100人体制、うち女性消防職員2人となり、平成25年度から現在の志摩出張所での業務を開始いたしまして、以上のような変遷をたどり、現在に至っております。  以上でございます。 18 ◯議長(谷口一成君)  井上議員。 19 ◯18番(井上健作君)  昭和45年に糸島の消防署というのが、本部が設置された、これが公会堂、まだ、その公会堂があったかどうか、どこにあったかどうかというのは、わからない方もいらっしゃると思いますが、今の前原警察署の前でございまして、そこに公会堂があった。糸島郡の公会堂があったというのは、私も覚えております。  そこに、最初に消防署ができて、入ったということでございまして、次の年に、その横に、北側に消防署ができたと、これが本署になるわけです。  そういった中で、消防署の遍歴も昭和45年に始まって現在に至っておるということで、中身も変わって、消防厚生施設組合という組合が糸島郡1市2町の中でもございました。そういった中での管理運営をそこでやっておったわけです。議会も、その中に執行を代表者がして、そして消防、それから厚生、ごみ焼き場、火葬場、そういったものを運営する組織であったと私も認識いたしております。  そういった中で、私は、もうすぐ50年になります。そういったことで、時代の遍歴もかなりあってまいりました。  過去も現在も、最初に申し上げましたように、消防署、人命を守る、財産を守る、そういった組織というのは絶対な重要性があり、それだけのお仕事をしていただかなければならないということを感じております。  こういった中で、定員ができた、最初は定員はなかったと私も思っておりますが、定員が平成4年に設定をされました。この定員の設定をされた要因、今現在は100名になっておりますけれども、これは人口の増加もあるでしょう。地域変動もあります。そういったことで、どういったことで職員の定数が変遷をしてきたか、御存じでございましたらお答え願いたいと思います。そう難しゅう答えんでいいけん。 20 ◯議長(谷口一成君)  浜地消防長。 21 ◯消防長(浜地広喜君)  糸島1市2町の人口規模、それから配備をされております消防車両の台数等を考慮しての定数の設定ではなかったかというふうに思っております。  以上でございます。 22 ◯議長(谷口一成君)  井上議員。 23 ◯18番(井上健作君)  そうですね。そういったことで、現在が100名の定員で、28年度は1人減っておりますけれども、99人だとお伺いしております。  そういったことで、それでは、消防の業務の中で、どういう組織が現在あって、そしてどのような職務内容になっているのか、お聞かせ願いたいと思っております。 24 ◯議長(谷口一成君)  浜地消防長。 25 ◯消防長(浜地広喜君)  消防本部と消防署につきましては、消防組織法の中で別の機関としての位置づけになっております。  消防本部の中には、消防長、次長、消防総務課、予防課、警防課が属しております。また、消防署長、第1、第2、第3警備課及び各出張所が消防署に属しております。  両機関の違いは、消防本部が主に消防行政の事務的業務を担い、消防署が主に消防、救急活動等現場活動業務を担っている点でございます。  また、各職務につきましては、消防本部消防総務課が補助金に関すること、人事及び給与に関することなど、予防課が建築同意事務に関すること、予防査察に関することなど、警防課が警防計画及び大規模総合訓練計画の樹立に関すること、消防相互応援協定に関することなどでございます。  それから、消防署の第1から第3警備課及び各出張所が火災及び各種災害の警戒及び防御に関すること、救急隊、救助隊の運用に関することなどでございます。  以上でございます。 26 ◯議長(谷口一成君)  井上議員。 27 ◯18番(井上健作君)  大変わかりました。私も、消防署にいろいろ見に行ったり、聞きに行ったりして、消防本部と消防の業務というのは、ちょっと別の形でやっていらっしゃるということが初めてわかりました。  そういった中で、私が署長室に入ったとき、消防長の部屋に入ったときに、1代から、今、何代か知りませんけれども、この人、1代目は誰やったとと聞きますと、先ほど歴史を申されました警察の中に消防本部、消防署があったということの中で、1代、2代、4代が警察署のOBの方なり、そこにお勤めの方が糸島の最初の消防長になられているということを聞いたときに、びっくりしました。  ああ、そうだったのかということを私も感じたわけでございますが、これを選ばれたというのを、私が今の消防長に聞いても、これは執行部のことでございますので、この辺のことは省かせていただきますけれども、消防と警察が一体となった組織であったというのが、糸島の消防署の中でもわかったことでございます。  それでは、消防業務の中で大切な消防自動車、器具等については、どのような器具が、大まかで結構でございます。小さくは要りませんけれども、そういった器具がどのぐらいあるのか、簡単でよろしゅうございますので、お答え願いたいと思っております。 28 ◯議長(谷口一成君)  浜地消防長。 29 ◯消防長(浜地広喜君)  車両等器具についてお答えをさせていただきます。  消防車両につきましては、指揮車、はしご車、救助工作車、化学車、ポンプ車が3台、救急車が4台、タンク車が1台、その他、公用車8台の合計20台を配備しております。  それから、器具につきましては、主なもので、エンジンカッター大型油圧切断機電動油圧救助器具空気式ジャッキ、潜水服、潜水用ボンベなどを配備いたしております。  以上でございます。 30 ◯議長(谷口一成君)  井上議員。 31 ◯18番(井上健作君)  そういった中で、はしご車というのが入っております。これはもう、かなりの、平成11年にはしご車が糸島の消防署に入っておりますけれども、こういった中で、私がちょっと疑問に思ったのは、あれだけの大きな車が入れる、今、高層ビル、7階以上だと思いますけれども、4階以上か、4階以上だと思いますが、そういったところに、はしご車を使うという中で、今どのくらい糸島管内に高層ビルというか、4階以上、はしご車が必要なビルがあるのか、これをお聞かせ願いたいと思います。 32 ◯議長(谷口一成君)  浜地消防長。 33 ◯消防長(浜地広喜君)  現在の糸島管内に4階建て以上の建物が213棟ございます。  以上でございます。 34 ◯議長(谷口一成君)  井上議員。 35 ◯18番(井上健作君)
     それでは、そこに入れないビル、多分あると思います。この棟数と、それでは、はしご車が入れないところはどうやって消火活動をやるのかということが大変気になってまいります。それについてお答え願いたいと思います。 36 ◯議長(谷口一成君)  浜地消防長。 37 ◯消防長(浜地広喜君)  道路幅等の関係で、はしご車が進入できない建物が現状では59棟ございます。  はしご車が進入できない高層建築物の火災対応につきましては、7階以上、また5階以上で面積が6,000平米以上の建築物には、連結送水管という、消防隊の活動を補助する設備がついております。高層階においては、この設備を活用して消火活動を行います。  また、この設備が設置されていない建物につきましては、消防隊が地上から火災階までホースを延長いたしまして、消火活動を行うようにしております。  以上でございます。 38 ◯議長(谷口一成君)  井上議員。 39 ◯18番(井上健作君)  わかりました。  やはり、そういったビルについては、日ごろの訓練、それから装備の点検等々については、消防本部のほうに、消防署のほうに連絡する、また結果をお知らせする、注意をする、そういった業務も課せられてきております。  そういったことを常に、はしご車が入れない場所、ビル等については大変多くございますので、ぜひとも日ごろの注意喚起をお願いしたいと思っております。  それと同時に、用具の中で潜水服が33着、これについては多分、海、川、池等の水難、船が壊れて沈んだ等々のときに使う用具だと思っております。  そういった中で、海難救助、水難救助に当たってはどのような消防署の活動がなされるのかということについてお答え願いたいと思います。 40 ◯議長(谷口一成君)  浜地消防長。 41 ◯消防長(浜地広喜君)  海難救助に際しましては、海上保安庁と消防の両方が出動いたしまして、船舶で接近できる区域を海上保安庁が担当いたしまして、それ以外の沿岸区域を消防が担当することになります。  ただ、基本的には、双方が協力して救助を行い、現場の状況に応じて臨機応変に対応をいたしております。  以上でございます。 42 ◯議長(谷口一成君)  井上議員。 43 ◯18番(井上健作君)  わかりました。  ぜひとも、海難救助については海上保安庁との連携、糸島にはございません。福岡市、唐津にもあるんですかね。(「はい」と呼ぶ者あり)唐津にもあるということでございますので、連携をとりながら、糸島の海岸線62キロの人命救助については当たってほしいと思っております。  消防業務で行う上で、ほかの、先ほどと、海上保安庁と同様でございますけれども、糸島地域だけを守ればいいという問題ではなかろうと思っております。やはり、お互い、福岡市、唐津、佐賀県等々の連携が必要だと思っております。  そういった中で、どういった地区との連携協定を結ばれておるのか、お聞かせ願いたいと思っております。 44 ◯議長(谷口一成君)  浜地消防長。 45 ◯消防長(浜地広喜君)  応援協定に関することだと思いますが、まず、福岡県内全域における福岡県消防相互応援協定、2つ目に、福岡都市圏内の福岡都市圏市町消防相互応援協定、それから隣接をいたしております福岡県糸島市と佐賀県唐津市間の消防相互応援協定、それから糸島市消防本部と佐賀広域消防局の消防相互応援協定、以上4本の応援協定を締結いたしております。  以上でございます。 46 ◯議長(谷口一成君)  井上議員。 47 ◯18番(井上健作君)  4地区との連携協定をやっているということでございます。  先ほども、最初に申し上げました地震、水害等々については広域が予想されます。そういった中で、やはり提携を結んだ地域との訓練、また、常に協議を行ってスムーズに消防行政が行われるように努力してほしいと思っております。  それでは、消防署については最後になりますけれども、現在の消防署が持っておる課題、問題点等について、ひょっとしたら車がいっちょ足らんばいとかというお話もあるかと思いますが、その点について、消防署についてはそのことを聞いて、終わりにしたいと思っております。 48 ◯議長(谷口一成君)  浜地消防長。 49 ◯消防長(浜地広喜君)  お答えいたします。  近年、東日本大震災、熊本地震等の大規模災害や、頻繁に発生いたします集中豪雨等、その他、災害の内容も大規模化、複雑多様化してきています。  また、救急業務につきましても、高齢化及び携帯電話の普及等もございまして、出動件数も年々増加しているのが現状でございます。  このような状況に対応するために、消防職員のさらなる資質の向上、必要車両、器具の適切な整備、大規模災害等に備えて応援協定に基づく近隣消防本部との訓練の充実を図ることなどが、今後の課題であるというふうに考えております。  以上でございます。 50 ◯議長(谷口一成君)  井上議員。 51 ◯18番(井上健作君)  この点については、消防団、消防署、最後の質問をさせていただきますけれども、私の考えも述べさせて、最後に回させていただきます。  それでは、糸島市の消防団の変遷、消防団というのは、先ほども歴史の中で行われましたけど、江戸時代に消防組織ができて、これが原点だと思っております。その後、消防団というのが明治になって変わってきた。警察と一緒になった。それでは、民間の消防団というのは、まずはこの人たちの身分、そして消防団の遍歴、そして団員数の推移についてお答え願いたいと思っております。 52 ◯議長(谷口一成君)  浜地消防長。 53 ◯消防長(浜地広喜君)  まず、消防団員の身分についてでございますが、非常勤の特別職地方公務員になります。特別職につきましては、採用試験によらず、選挙や委嘱などにより任じられる職種の公務員でございます。  それから、消防団員数の推移につきましては、大正初期から団員数が大きく変動した年を中心にお答えをさせていただきます。  まず、大正初期では2,546人でございました。昭和43年度に1,317人となり、昭和55年度に1,063人となりました。そして、平成28年度現在、995人体制で活動をしている状況でございます。  以上でございます。 54 ◯議長(谷口一成君)  井上議員。 55 ◯18番(井上健作君)  そういった中で、私が組織図をいただいて、見たところ、団員995人のうち、団本部に本部長、団長は別ですよ。団長、副団長が1人と3人います。そのほかに、部長──本部長と書いてあります。が1人、それから、団員が本部に4名おるということですが、この辺の説明を、各分団の団員とか分団長とかというのはわかりますけれども、本部に、この方々がいるということで、その説明を簡単でよろしゅうございますので、お願い申し上げます。 56 ◯議長(谷口一成君)  浜地消防長。 57 ◯消防長(浜地広喜君)  まず、本部長につきましては、市長部局から消防本部に配属をされた市の職員でございます。団員4人につきましては、消防本部の職員でございます。  以上でございます。 58 ◯議長(谷口一成君)  井上議員。 59 ◯18番(井上健作君)  消防団員は、団長含めて非常勤特別職職員という説明がございました。  こういった中で、消防署の職員が本部の職員でありながら、消防団の団員になっているということについて、もう少し、ちょっとわかりやすく、仕事内容についても一緒にお答え願いたいと思っております。 60 ◯議長(谷口一成君)  浜地消防長。 61 ◯消防長(浜地広喜君)  消防団の活動に関して、本部員の役割としましては、訓練、式典等の計画から運営を行うものでございます。消防団活動のバックアップをするという立場で配置をしておりますので、現在、非常備消防と常備消防の連携も円滑に図られておりますので、活動には支障はございません。  以上でございます。 62 ◯議長(谷口一成君)  井上議員。 63 ◯18番(井上健作君)  わかりました。  今、消防本部の庁舎のほうに消防団の事務所もございますし、また、消防署との連携を深めるために職員が消防団の係としていらっしゃるという理解はさせていただきました。  続きまして、質問に入らせていただきます。  消防団の組織図の中で、消防委員というのがいらっしゃいますね。各分団から1人ずつOBの方が、経験者が入られて、そして女性の団体から3名、17人の消防委員がいらっしゃいますけれども、この方たちの業務、どういうことを消防委員は行っていらっしゃるのか、業務内容について、また組織の中のどういう位置づけをされているのかというのをお答え願いたいと思っております。 64 ◯議長(谷口一成君)  浜地消防長。 65 ◯消防長(浜地広喜君)  消防委員会の所掌事務といたしましては、消防団に関する重要事項について、市長の諮問に答え、また市長に建議をする、それから団長の求めに応じて、これに団員たるべき者を推薦する、また、その他、消防団活動の年間スケジュールの確認、地域防災の懸案事項の協議等がございます。  以上でございます。 66 ◯議長(谷口一成君)  井上議員。 67 ◯18番(井上健作君)  消防団、14分団ございます。そういった中での、いろんな、地域によって問題がある、なし、そういったことを消防団の分団長の一つの諮問機関といいますか、問題点が起こったときに相談する、そういった業務もその中に含まれているということを認識させていただきました。  それでは、そういうことが問題にならなかったら、消防委員というのは、行事の参加だけに終わるのか、年間どのような会議をなさって、どのような集会をされているのか、わかりませんので、お知らせ願いたいと思っております。 68 ◯議長(谷口一成君)  浜地消防長。 69 ◯消防長(浜地広喜君)  年間のスケジュールでございますが、まず、消防委員会を年1回開催をいたしております。そのほか、消防団の入退団式、総員訓練、操法大会、出初め式等に参加をしていただいております。
     以上でございます。 70 ◯議長(谷口一成君)  井上議員。 71 ◯18番(井上健作君)  それでは、例えば、ことし、消防団員が2度ほど飲酒運転が発覚し、自粛をされておりますけれども、そういったときの、あなたは消防団を1カ月は休んでくださいとか、そういった命令を下す、またそれを諮問する、聴くところは、それを決定するのはどこがしておるのか。職員だってありますよね。どこの組織だって、懲戒委員会、懲戒、よし悪し、どのくらい悪いかというのを示してやらなければいけません。そういった場合は、この消防委員会とは関係なく、なさっておるんですか。その辺のやり方について、また、どの方がどうやって会議をして開かれているのか。懲罰委員会。その辺についてお答え願います。 72 ◯議長(谷口一成君)  浜地消防長。 73 ◯消防長(浜地広喜君)  現在、消防団が不祥事を起こした場合は、まず、分団長会議において懲戒内容を協議、検討いたしまして、最終的には任命権者であります団長が戒告、停職、免職等の懲戒処分を決定することになります。  この件につきまして、現在、消防委員会のほうはかかわりはございません。  以上でございます。 74 ◯議長(谷口一成君)  井上議員。 75 ◯18番(井上健作君)  団長が決定をし、そして懲罰を決めるということでございますけれども、団長一人では、私はできないと思っております。  やはり、懲罰委員会というのは、どういう組織で形成されているかというのがよくわかりません。  といった意味で、私は、この消防委員会の中に、これは私の提案になってくるかと思いますけれども、消防委員会の中で何人かとか決めた上で、懲罰委員会なり、そういった重要な案件について協議をするという場というのを明確にすべきじゃないかなと思いますけれど、いかがでしょうか。 76 ◯議長(谷口一成君)  浜地消防長。 77 ◯消防長(浜地広喜君)  現状では、規定等の中にも懲罰委員会というような規定はございません。任命権者である団長が決定をするというような規定になっております。  したがいまして、現状では、消防委員会がこれに関与することはできないのではないかというふうに我々は判断をいたしております。御理解をよろしくお願いいたします。 78 ◯議長(谷口一成君)  井上議員。 79 ◯18番(井上健作君)  今の条例とか規程では、それはできないというのはよくわかります。今後の問題として、私はその辺のところをきちっとした上で、やはり統制をとっていかなければ、今後、いろんな問題が起こったときに、やはり、きちっとした組織の中で協議なされることが私はよかろうと思いますので、これは答えは要りませんけれども、今後の問題として考えてほしいと思っております。  続きまして、糸島市消防団員の報酬及び費用弁償に関する条例、それと糸島市非常勤消防団員に係る退職報償金の支給に関する条例について、これは条例で決まっておりますけれども、この辺について、大まかで結構でございますので、消防団員って年間どのくらいもらっているのかなと、いろんな差はあると思いますけれども、この辺についてお答えを願いたいと思っております。 80 ◯議長(谷口一成君)  浜地消防長。 81 ◯消防長(浜地広喜君)  それでは、消防団員の報酬について説明をさせていただきます。  まず、年額でございます。消防団長につきましては31万7,900円、副団長が22万1,300円、分団長が21万3,300円、自動車担当乗員が9万9,500円、団員が3万5,500円というような状況でございます。  以上でございます。 82 ◯議長(谷口一成君)  井上議員。 83 ◯18番(井上健作君)  本当に、これは私も調べましたけれども、1市2町が合併する前も、そう大差なく、ほとんど大差なく、二丈町も志摩町も消防団員の報酬というのは、この線でまとまって合併をされたわけでございますので、私は妥当だと思っております。  それでは、出動するときの費用弁償、それから、例えば──僕は2つ聞いたとばってん、退職金、退職金といいますか、退職報償金についてもお答え願いたいと思っております。 84 ◯議長(谷口一成君)  浜地消防長。 85 ◯消防長(浜地広喜君)  それでは、まず費用弁償につきまして説明いたします。  出動1回につきまして2,100円を支給することになっております。  それから、退職報償金につきましては、団歴10年の分団長と団員ということで説明させていただきます。  分団長が31万8,000円、団員が26万4,000円でございます。  以上でございます。 86 ◯議長(谷口一成君)  井上議員。 87 ◯18番(井上健作君)  例えば、10年だということでございますけれども、これは在職していた年月日、年数で決まるんだと私は思っておりますけれども、その規定というのは、その条例の中にきちっと書かれていると思いますけれども、その辺のところについても説明しないと、退職したら分団長は31万円ももらえるばいとかじゃなくて、やはり、いつからもらえてというのを説明していただきたいと思っております。 88 ◯議長(谷口一成君)  浜地消防長。 89 ◯消防長(浜地広喜君)  失礼しました。  退職報償金の支払いは、5年以上、消防団に在籍をした団員の方に支払いをするようになっております。5年刻みとなります。5年以上10年未満、10年以上15年未満、それから最後は30年以上ということになります。それぞれ団長、副団長、階級によって支払う退職報償金は違ってまいります。最低の金額が決まっておりまして、団員で5年以上10年未満の方で20万円、これが最低の金額というふうになっております。  以上でございます。 90 ◯議長(谷口一成君)  井上議員。 91 ◯18番(井上健作君)  よくわかりました。  それでは、次に、消防業務、器具、車両について、14分団ございますけれども、そういった中での配備状況等についてをお答え願いたいと思いますし、器具についても一緒にもうお答え願いたいと思っております。 92 ◯議長(谷口一成君)  浜地消防長。 93 ◯消防長(浜地広喜君)  消防団の車両につきましては、ポンプ車が13台、積載車が3台、指令車としての普通車が1台の計17台ございます。  それから、器具につきましては、可搬式ポンプ、組み立て水槽、照明器具等を配備いたしております。  以上でございます。 94 ◯議長(谷口一成君)  井上議員。 95 ◯18番(井上健作君)  市民の皆さんも、操法訓練等々で見られておりますように、消防自動車、可搬式の小型車、それから自分たちでつくる水槽等々、これも全部配備された器具、車両でございますので。  それでは、そういった中で、分団のほうから何か要望等について、器具、車両についての要望がありませんでしょうか。 96 ◯議長(谷口一成君)  浜地消防長。 97 ◯消防長(浜地広喜君)  消防団のほうからは、車両であるとか、器具等、必要なものがございましたら、消防団本部を通じて要望がなされております。  ただ、現在では、消防団装備につきましては実施計画等により計画的に配備をしております。現状では、特に要望等はございません。  以上でございます。 98 ◯議長(谷口一成君)  井上議員。 99 ◯18番(井上健作君)  それでは、時間も少なくなってまいりまして、そういった中で、現在の課題、問題点についてお聞かせ願いたいと思いますけれども、この一般質問をする前に、新聞を見てみますと、大分県が県内で消防団員が1万5,000人だったのが、20年前に比べると3,000人減少しているということを新聞に見させていただきました。  そういった中で、大分消防団を応援の店というのがございます。こういった中で、糸島にも、この応援、消防団に応援する企業等があると思っております。これは糸島新聞にも載っておりましたし、市報にも載っておりました消防団協力事業所についての情報をお聞かせ願いたいと思っております。現在、どのくらいあって、この方々がどのようなことを協力していただいているかということについてお聞かせ願いたいと思っております。 100 ◯議長(谷口一成君)  浜地消防長。 101 ◯消防長(浜地広喜君)  消防団協力事業所表示制度につきましては、平成26年度から実施をいたしております。現時点で、44事業所の登録があっております。  また、消防団協力事業所の活動内容につきましては、従業員が消防団に入団し、消防団活動について積極的に配慮をしていただいております。  また、災害時に資機材等の提供協力を行う等、地域の消防防災体制の充実強化に寄与する活動を行っていただいております。  以上でございます。 102 ◯議長(谷口一成君)  井上議員。 103 ◯18番(井上健作君)  わかりました。  今、44事業所が登録してあって、団員の確保についても協力を願っておると。そして、会社の前に協力事業所の表示をされておるということを認識させていただきました。  今後、やはり、後で問題になってまいります団員の不足等についても、私はこういう協力事業者が必要であると思っております。  そういった中で、これは総務のほうに聞かなければいけないと思っておりますけれども、消防団員に加入してある職員は何名ほどいらっしゃるか、お聞かせ願いたいと思っております。 104 ◯議長(谷口一成君)  洞総務部長。 105 ◯総務部長(洞 孝文君)
     現在、消防団に加入している市の職員でございますが、21名でございます。  以上です。 106 ◯議長(谷口一成君)  井上議員。 107 ◯18番(井上健作君)  21名入られて、副分団長までされた方がかなりおりますけれども、私は大変、職員の方がこうやって消防団の運営に、また団員として活躍されているということは大変喜ばしいことであって、誇りであると思っております。  そういった中で、仕事中に火事があって出ていくということは、大変、職員にとってはやりづらい部分もあろうかと思いますけれども、その辺のところはどのように指示、指導をなさっておるのか、お聞かせ願いたいと思います。 108 ◯議長(谷口一成君)  洞総務部長。 109 ◯総務部長(洞 孝文君)  火災に限らず、災害発生時には、速やかに消防団員である市の職員が他の職員に業務を引き継ぐようにしております。  また、口頭による職務免除によりまして、すぐに出動できる体制を整えておるところでございます。  以上です。 110 ◯議長(谷口一成君)  井上議員。 111 ◯18番(井上健作君)  もう時間がなくなってまいりまして、もう一つは、糸島にとって問題点なのは、例えば、南風校区、新しくできて、旧の人は余りおりません。ほとんどが外から来た人でございます。そして、今できようとしております伊都の杜、ここも完全に外部の方々、糸島から移住される方もいらっしゃるでしょうけれども。それから、志摩のほうにもございましたね。大石からずっと、ところがあります。  この辺の消防団員の不足というのはあるんです、実際。南風には9人ほどいらっしゃるということでございますけれども、これは大浦、荻浦の方々がそこに入っていらっしゃって、現存する、今、あそこで生活をなさっている方の団員数というのは、かなり、ないんじゃないかと思います。  今後の問題として指摘をいたしておきますけれども、ぜひとも、そういった外部から来られた方の勧誘も含めて、これは行政区長、区長会等々で、やはり、きちっとした消防団員の数の確保という意味では、ぜひともやっていただきたい。自治消防団ですので、よろしくお願い申し上げます。  それでは、最後に参りますけれども、消防団の活動の中で、今、問題点になっておること、課題等についてはどのようにお考えでしょうか。 112 ◯議長(谷口一成君)  浜地消防長。 113 ◯消防長(浜地広喜君)  課題といたしましては、やはり団員の確保及び団員が活動しやすい環境づくりであるというふうに考えております。  近年、社会経済の発展によりまして、産業構造や就業構造が大きく変化し、会社勤務等の被雇用率が大幅に増加をしております。  また、少子・高齢化という社会的状況もありまして、団員の確保は全国的な課題であるというふうに思っております。  以上でございます。 114 ◯議長(谷口一成君)  井上議員。 115 ◯18番(井上健作君)  本当にそうだと思います。  名前だけ入っていて、団員が入ってこんけん、どうしても995人保たないかんということで、名義といいますか、団員名だけは残しながら、実際活動ができていない。それから、先ほど申し上げました新しい団地、新しく来られた方々が理解をしていなくて、なかなか団員が集まらない。それと、やはり企業がそれを助けてやろうという協力会等々に、もう少し力を注いでいただきたいと思っております。  それでは、最後になりますけれども、私は消防署に行くたびに、左側に石碑がございます。何て書いてあるか、よくわかりませんでしたので、私も調べました。  松口月城という方が詩吟の歌を書かれております。これは、「天裂地崩不足駭 猛火洪水何逡巡 吾等使命在此際 任侠一片当挺身 勇敢沈着亦機敏 発揮消防大精神(天裂け地崩るとも駭くに足らず、猛火洪水何ぞ逡巡せん、我らの使命このときにあり、任侠一片まさに身を挺すべし、勇敢沈着また機敏、発揮せん消防大精神)」と書かれて、私は読みきりませんでしたので、辞書で調べてきました。  このことは、私も調べたときに、松口月城という方は那珂川の出身だそうです。この方が、福岡市が警察と一緒になった消防署の最後のときに、ある部長がつくってくださいと言われて、松口月城が終戦のときの6月19日、福岡の大空襲のときのことを見て、つくられた歌だそうです。  このことについて、せっかく消防署の本部の前にある、この句についてどのように認識をされ、どのように消防署員、消防団員にお伝えをされておるのか、お聞かせ願いたいと思っております。 116 ◯議長(谷口一成君)  浜地消防長。 117 ◯消防長(浜地広喜君)  この消防精神の漢詩に込められた思いは、消防はどのような災害が起ころうとも、勇敢に慌てることなく立ち向かい、素早く活動する組織であり、このようなときこそ消防が役割を果たさなければならないということを歌ったものでございます。江戸の町火消しの時代から語り継がれてきた心意気であるというふうに認識をしております。  消防を取り巻く環境がどのように変わろうとも、全く色あせることのない消防の真理を我々消防人は常に肝に銘じるとともに、消防団と消防署がさらなる連携強化に努め、訓練や現場活動を通じて、チームワークや信頼関係を築き上げるとともに、昔から語り継がれている、この消防大精神を未来へと確実に継承していかなければなりません。  まさに、この消防精神をもって、何事も恐れることなく、市民の安全・安心のために全力で取り組んでいくことが消防の基本であると強く思っております。  以上でございます。 118 ◯議長(谷口一成君)  井上議員。 119 ◯18番(井上健作君)  市長も最高責任者として、消防団、消防署のトップとして行われておるということでございますので、どのような覚悟と自分の使命としてお考えになっておるのか、お聞かせ願いたいと思います。 120 ◯議長(谷口一成君)  月形市長。 121 ◯市長(月形祐二君)  消防団、そしてまた消防組織について御議論をいただいておりました。  消防団につきましては、私どもの地域の安全・安心のために献身的に、かつ奉仕の精神で活動してありますし、地域における身近な消防防災リーダーとして極めて重要な組織であるというふうに思っております。  また、災害の対応はもちろんのことですが、地域コミュニティの振興にも大きな役割を果たしていただいております。市民からの期待も大変大きいものがあるというふうに思っております。  このすばらしい消防団という組織を次代へ引き継ぐために、私どもも消防団、消防署が一緒になって、これから市民の期待に応えられるように、その組織を維持、発展をさせるように努力をしてまいりたいと思います。  皆様にも御協力を改めてお願いをしたいと存じます。 122 ◯議長(谷口一成君)  井上議員。 123 ◯18番(井上健作君)  あと3分残っておりますので、3分、一人でしゃべりたいんですが、そういうわけにもいきませんし。  私は、今、市長、それから消防長がおっしゃいました、その前に、私は一番必要なのは、消防署の職員100名ほどいます。それから、消防団員が995名います。ここのトップに立つ人は、やはり自分の信念と誇りと持っていただいて、お互い、その職員、団員が信頼関係を保てる、そういう組織でなければ、私は幾ら理想的なことを職員や団員に言おうが、そこの乱れができると、どうしても私は、その組織自体が壊れてくるということが、私も分団長をさせていただいた経験がございまして、大変嫌がられたこともありますけれども、私はそうだと思っております。  やはり、団員、職員の、私は信頼関係を保てる、そういった御指導、日ごろのおつき合い等々について、十二分に今後、運営をしていく中で、つかさどっていただきたいなということを最後に申し上げて、私の一般質問を終わります。  ありがとうございました。 124 ◯議長(谷口一成君)  これをもちまして井上議員の一般質問を終了します。  ここで暫時休憩します。  なお、再開は11時10分の予定であります。      (午前11時00分 休憩)      (午前11時09分 再開) 125 ◯議長(谷口一成君)  休憩前に引き続き会議を開きます。  次に、12番小島忠義議員の発言を許可します。小島議員。 126 ◯12番(小島忠義君)  総務文教常任委員の小島忠義です。ただいま議長に許可をいただきましたので、事前通告に従いまして一般質問をさせていただきます。  今回は通告、3つのテーマをあげております。それぞれに提案を含んだ質問になるかと思いますけれども、執行部におかれましては、簡潔に、また前向きな、建設的な答弁をいただければ進行も早く終わると期待しておりますので、よろしくお願いいたします。  まず、1番目の婚活支援のために行政が行う施策についてというテーマをあげております。この件については、今年度より始まった後期基本計画、これでは目標人口達成とブランド糸島を確立すると。その方策として仕事づくり、そして移住支援、これを重点プロジェクトに加えられました。現在は日本全体の人口が減少する社会になっております。この移住支援策というのは、ある意味、自治体間競争であるとも言えるわけですね。これから持続可能で元気な糸島市を築いていくためには、この競争に負けるわけにはいかないところであります。移住支援策は必要な施策でありますけれども、私はこの人口増に対してはまだ不足な点があるということで今回テーマを掲げております。  まず、1つ目の問題です。移住定住に対する施策は多くあります。これに対しまして、婚活支援策は何かあるんでしょうか、お伺いします。 127 ◯議長(谷口一成君)  馬場企画部長。 128 ◯企画部長(馬場 貢君)  現在、市が直接実施をしております婚活支援策はございません。  以上です。 129 ◯議長(谷口一成君)  小島議員。 130 ◯12番(小島忠義君)  今の答弁は、直接的にはないというふうな答弁でしたけれども、それじゃ、間接的な言い方すれば何かあるんですか。 131 ◯議長(谷口一成君)  馬場企画部長。 132 ◯企画部長(馬場 貢君)  婚活支援活動を行ってあります民間団体が参加するイベントブース等に市の定住促進等のパンフレット等を提供させていただいたり、また、JA等が行います婚活事業のチラシ、また、ポスター等の作成支援、また、うちのほうは姫島という離島がございますけれども、離島振興の中で婚活事業等をやられる場合に県への進達業務、あわせまして、市が補助を行っております商工会、観光協会等が行います婚活事業等の側面的な支援は行っておるところでございます。 133 ◯議長(谷口一成君)  小島議員。 134 ◯12番(小島忠義君)  これは松本前市長のときですけれども、婚活支援に対する事業があったと思います。これは具体的にはどのようなものだったでしょうか。 135 ◯議長(谷口一成君)  馬場企画部長。 136 ◯企画部長(馬場 貢君)  今、議員御指摘の件につきましては、平成24年度から平成26年度までの3年間、市行政といたしまして、民間団体でございますNPOいとしまが行います婚活事業の支援に取り組んできております。具体的には、イベント関係でバスツアー、恋愛ワークショップ、女性限定の恋愛講座等、また、農業者、漁業者のパーティーというふうなイベントの実施、また、お見合い登録事業と、これは結婚相談会だとか、お見合い等の事業ですね。あと、応援サポーター、キューピット隊というようなものの登録事業、また、婚活講座等も実施をさせていただいております。あと、婚活の応援フォーラムというようなものを平成24年度から平成26年度までの3年間にかけまして、NPOが行う婚活事業の支援に取り組んできたところでございます。 137 ◯議長(谷口一成君)  小島議員。 138 ◯12番(小島忠義君)
     3年間で多岐にわたる支援事業をなさったという答弁でした。これは主にNPOいとしまでやった事業の支援事業だというふうに思いましたけれども、その成果はどういうものでしたでしょうか。 139 ◯議長(谷口一成君)  馬場企画部長。 140 ◯企画部長(馬場 貢君)  3年間行いましたけれども、年度ごとにその成果を紹介させていただきますけれども、平成24年度がカップルの成立が25組で、成婚に至ったのが5組、平成25年度がカップル成立が21組、成婚に至った者が10組、平成26年度がカップル成立が22組、成婚に至った者が4組と、このような成果が出ております。 141 ◯議長(谷口一成君)  小島議員。 142 ◯12番(小島忠義君)  今の答弁ではそれなりの成果があったように考えられますけれども、では、その3年間で市はこの事業をなぜ終了したんでしょうか。 143 ◯議長(谷口一成君)  馬場企画部長。 144 ◯企画部長(馬場 貢君)  3年間の支援、取り組みを通じまして、この婚活支援事業を行います民間団体の育成ができたと、自立が可能であるというふうな判断をしたために、支援の取り組みについては、この3年間で事業を終了させていただいたということでございます。 145 ◯議長(谷口一成君)  小島議員。 146 ◯12番(小島忠義君)  それでは、3番目のメリットのほうに先に行きたいんですけれども、人口増対策として婚活支援を行政が行うということは大変有効な手段だと私考えるわけですけれども、執行部としての意向を確認したいと思うんですよ。 147 ◯議長(谷口一成君)  馬場企画部長。 148 ◯企画部長(馬場 貢君)  市がこの婚活事業に支援をしていくということでございますけれども、これは婚活事業にかかわらず、いろんな事業に対して市がかかわるということによりまして、その事業に対する安心感なり信頼性が高まると、そのような点はあるかなというふうには思ってはおります。 149 ◯議長(谷口一成君)  小島議員。 150 ◯12番(小島忠義君)  次に、出生率の推移と増加対策の項に行きますけれども、人口の増減問題で、社会増減においては平成26年度からプラスに転じています。これに対して自然増減、これでは減少幅が大きくなっているわけですね。この自然増減に関係する出生率と死亡者数の推移はどのようになっているでしょうか。 151 ◯議長(谷口一成君)  馬場企画部長。 152 ◯企画部長(馬場 貢君)  合併後のところでデータ等を御紹介させていただきたいと思いますけれども、平成22年度から平成28年度の11月末で、出生者数、子供が生まれた数が4,797人と、大体年間720人程度になっております。死亡者数が6,195人と、年間大体920人ということになっておりまして、この全体の分での出生者数と死亡者数を引きますと、死亡者数のほうが1,398人、約1,400人ぐらい多いということになっております。  では次に、出生率でございますけれども、この出生率というのは、大体女性が1,000人あたりのどのくらい出生するかという分でございます。推移でございますけれども、平成10年が大体18.4人、平成20年が16.3人、平成25年が13.5人ということで、この出生率につきましては、確実に減少傾向にあるというようなことで分析をさせてもらっております。 153 ◯議長(谷口一成君)  小島議員。 154 ◯12番(小島忠義君)  今の答弁のように、出生率が下がるために出生者数も下がるということ。  移住定住策でさまざまな取り組みによって、社会増減に関しては増に転換して着実に私は成果が出ているというふうに思っておるんですけれども、この自然増対策、いわゆる出生率を上げることがまずは基本で重要なことだと思うんですけれども、これに関しての施策にはどのようなものがあるでしょうか。 155 ◯議長(谷口一成君)  馬場企画部長。 156 ◯企画部長(馬場 貢君)  出生率を上げるためには、今回、議員御質問されておりますけれども、婚姻者数をふやしていくということも大事であるというふうには思っておりますけれども、片方で、安心して子供を産み育てられる子育て環境の充実が重要であるというふうに思っております。  そういう中で、具体的な取り組みといたしましては、市の施設でございます子育て支援センターでの各種事業、また、子育て相談、家庭児童相談室事業、子供の医療費助成、子供が病気になった場合の病児・病後児保育施設コアラの事業、保育園の延長保育、一時預かりサービス事業、また、健康づくり部門のほうでは、こんにちは赤ちゃん訪問事業、また、保育事業におきましては、保育園での第3子、幼稚園での3人以上の通園に対する保育料の補助など、子育て環境の充実等の取り組みを行っておるところでございます。 157 ◯議長(谷口一成君)  小島議員。 158 ◯12番(小島忠義君)  それだけ多くの施策をとっているにもかかわらず、出生率がなかなか上がらないと。では、その原因をどのように分析されていますか。 159 ◯議長(谷口一成君)  馬場企画部長。 160 ◯企画部長(馬場 貢君)  出生率が向上しない要因でございますけれども、本市だけでなく全国的な傾向があるかなというふうに思っております。その要因といたしましては、未婚の方の増加、また晩婚化、それと、初めて子供を生まれる方の初産の高齢化、核家族化、また経済的な不安、生き方や結婚に対する価値観の多様化など、複数の事項がその要因ではないかというふうに思っております。 161 ◯議長(谷口一成君)  小島議員。 162 ◯12番(小島忠義君)  その原因の分析の一つに未婚の増加というのが今あげられました。であるならば、対策としてこの婚活支援に市として取り組むべきではないかと思いますけど、どんなお考えでしょうか。 163 ◯議長(谷口一成君)  馬場企画部長。 164 ◯企画部長(馬場 貢君)  議員御指摘のように、確かに全国的な分での少子化の要因といたしまして、有配偶率、いわゆる結婚していない人がふえているというようなことが原因の一つであるというふうには認識をいたしております。  ただ、前回というか2年前ですか、平成24年から平成26年度までこの婚活支援等の取り組みをやらせていただきました。その経験から、市が直接的に婚活支援を行うについては、少し慎重であるべきではないかというふうに思っております。  その理由は4点ばかりございまして、1点目は、婚活と定住との関係の部分で、成婚に至ったとしても、そのカップルが必ずしも糸島市内に定住するというふうには限らないと。  2点目は、先ほどの結婚しない部分の要因にもあげていましたけれども、結婚観の多様化と、市民の方が結婚に対する考え方がそれぞれ持ってあると、価値観が多様化しておるというようなところも理由の一つでございます。  3点目は、いわゆる市が取り組むということに対しての費用対効果と、市が市税を投じて事業実施をいたしますので、その成果、費用対効果が求められてくると。  4点目の分につきましては、市が行うよりも民間が行ったほうが民間の自由度の高さと、市がどうしてもこれを直接的にやっていきますと、公平性だとか公正性というような中で制約を受けることが出てくると、民間で行ったほうが自由度が高く利用者にとっても魅力的なサービスが提供可能ではないかと、このような4点から直接的関与することは現段階では難しいというような考えを持っておるところでございます。 165 ◯議長(谷口一成君)  小島議員。 166 ◯12番(小島忠義君)  行政側の考えとすれば、今言われた4点もうなずけないわけじゃないんですけれども、根本は人口をふやしていこうという観点から考えたときに、何らかのやっぱり行政もその輪の中に入って、今言われるように、民間の自由度あたりへサポートするような形というのはとれるんじゃなかろうかと思うんですね。結婚する気はありながら、チャンスやそのきっかけがないために出会いに恵まれず、やむなく結婚していないという男女の方の数はどれくらいなのか、データございますか。 167 ◯議長(谷口一成君)  馬場企画部長。 168 ◯企画部長(馬場 貢君)  糸島市内におきまして結婚願望を持ちながら結婚されていない、していない人の実数については把握はいたしておりません。ただ、昨年度、市のほうで総合戦略、人口ビジョンを策定する際に、市民の方15歳から49歳の男女の方にアンケート調査を行いました。その中で婚姻に関する質問がありましたので、その分でちょっとお答えをさせていただきますけれども、このアンケートの中で婚姻の状況についてということで、結婚している、していないというようなところで、結婚しているが58.3%、結婚していないが34.5%、あと離別、死別が6.6%と。独身者の結婚に関する考えについてということでの問いに対しまして、条件が整えば結婚したいというのが38.4%と、理想的な相手が見つかるまでは結婚しなくても構わないという分が29.9%と、結婚するつもりはないというところが8.5%ということで、今、議員御指摘のようなお考えを持たれておる独身者もおられるかなというふうには思ってはおります。 169 ◯議長(谷口一成君)  小島議員。 170 ◯12番(小島忠義君)  やっぱり考え方の多様性というか、価値観が本当いろんな、我々が考えもつかんような時代になったんで、今答弁されたように、結婚していない人が34%もあると。我々が本当そういう結婚するような年齢、20代のころは余りいなかったような気がするんですね、結婚していないという人は。というのも、昔は世話やきのおじさん、おばさんというのが地域には必ずいらっしゃって、その人たちのネットワークというか情報の中で結構縁談が成立していたと思うんですよ。最近は、そういうおせっかいをしてくれるおじさん、おばさんが極めて少なくなったと思うんです。  ここでちょっとお尋ねしたいんですけれども、市長をはじめ幹部職員の皆さん、皆さんたちはお知り合いの方から縁談の相談を受けたことがないですかと言うと、多分あられると思うんですが、代表して市長、どうですか。 171 ◯議長(谷口一成君)  月形市長。 172 ◯市長(月形祐二君)  ございます。 173 ◯議長(谷口一成君)  小島議員。 174 ◯12番(小島忠義君)  それはうまくいきましたか。個人、     いいですけど。 175 ◯議長(谷口一成君)  小島議員。 176 ◯12番(小島忠義君)続  私も少なからずというか、何件かやっぱり相談を受けたりした中で、自分の知っておる中で、あの人とこの人は合うかなと思うたりして、お見合いしてもらったこともあるんですけれども、なかなかうまくいかないですね。言うこと聞かんのでしょうね、それぞれが。我々昔は、あの人が言うならとか、親戚のおじさん、おばさんたちが言うんならということで結婚した人も結構いらっしゃるんでしょうけど、今やはり自分の意見を持っておるというか、ちゃんとした自分の目標というか、相手に対する希望もあるのかわかりませんけど、なかなか成立していないのが現状じゃないんでしょうか。  それを昔のおじさん、おばさんの世話やきをするかわりに、最近は婚活パーティーというのが多く催され、参加者があって、イベント的には盛り上がってカップル誕生の組数も多いと。しかしながら、結婚まで行き着くのは極めて低いということも聞きます。これに対して、1対1のお見合い形式での場合は、その確率が高いというふうに聞きます。現在、糸島市内でもJAなどの民間団体やNPO団体さんたちがさまざまな婚活イベントを実施しておられます。その成果や実態というのは把握されているでしょうか。 177 ◯議長(谷口一成君)  馬場企画部長。 178 ◯企画部長(馬場 貢君)  各種団体が取り組んでおられます婚活事業について、市が把握しているものを少し紹介させていただきます。  JA糸島、糸島農業協同組合の青年部が大体毎年1回、体験活動や懇親会などの婚活のイベントをされております。その成果として、毎年3組から6組程度のカップル成立はあるものの、なかなか成婚には結びついていないというような結果が出ています。  次に、漁協のほうの青壮年部のほうがやられています。毎年1回、食事会などの婚活イベントを開催されておると。成果の分については不明というところでございます。  あと、市の観光協会が毎年イベントと、これは若い方のバスツアーだとか、あと熟年向けバスツアー等も実施をされておるようでございます。これは成婚が2組程度あったというふうに聞いております。  あと、商工会のほうが、商工会の支援のもと市内の店舗のほうで男女の出会いの場の提供等がなされておるということでございますけれども、成果については不明でございます。  市のほうで把握しております各種団体の婚活イベントの取り組みについては、以上でございます。 179 ◯議長(谷口一成君)  小島議員。 180 ◯12番(小島忠義君)  婚活イベントは多数実施されているけれども、成果のほうは不明だということです。
     私、何とか結婚する意思がありながら結婚できていない人が多いこの現状を知って、何とかしたいと思い、行政が関与してそれなりの成果を上げている自治体、この近辺では伊万里市と武雄市が結構盛んにされているというのを聞きましたので、取り組みの確認のために視察に伺ったわけですけれども、ここは行政の職員さんが主体的になって1対1のお見合い形式の取り組みをされていると。その結果、それなりの成果というのは結婚まで至るということなんですけれども、そういう結果が出ていると。話の中に、私たちというか、伊万里市の職員の方が、行政がかかわることによってメリットも多くあるという強調はされておりました。  しかし、先ほどの答弁で行政がかかわることによるマイナスというか、なかなかしにくいところもあるというのも理解できます。とは言いながら、やはり何とかこの現状を打開するために、4番に書いておるこの提案なんですけれども、我が糸島市においても市が事務局になった糸島型婚活支援モデル、これを立ち上げることによって人口増に寄与するんじゃなかろうかというふうに思うんですけれども、ぜひこれを立ち上げていただきたいと思うわけですけれども、これは市長に考えを伺いたいと思いますけど、いかがですか。 181 ◯議長(谷口一成君)  月形市長。 182 ◯市長(月形祐二君)  人口増というのは、私どもの後期基本計画の中にも大きな課題としてあげさせていただいております。  そうした中で、先ほど議員御指摘いただいたとおり、我々の努力によって社会増という形にはなってまいりました。さらに人口を維持発展するためには、その出生率、出生者数、自然増を目指していかなければいけないというふうに思っております。  そうした中では、婚活を市だけで対応するのではなくて、私どもとJA、また、先ほど出てきましたJF、商工会などの市内の各種団体の皆さんで応援団をつくってはどうかというふうに考えております。そして、NPO団体などが行う婚活支援事業に対しまして、各種団体が後援という形でお墨つきを与えて、その事業の信頼性を高めながら登録者の数とか、事業参加者の数の増加につながる、そういったサポートができればというふうに思っております。ひいてはそれが、カップルが成立し、成婚、あるいは出生者の増加ということにつながるというふうに思っております。  この応援団の設立につきましては、市が呼びかけ人になってもいいというふうに思っております。ただし、応援団の事務局、そして、事業の実施主体につきましては、NPOの団体の方が望ましいというふうに考えております。 183 ◯議長(谷口一成君)  小島議員。 184 ◯12番(小島忠義君)  いや、今、市長の答弁はかなり積極的で踏み込んだ答弁で心強く思いました。ぜひその組織を立ち上げていただいて、それが糸島モデルと言われるようになることを楽しみにしておりますので、よろしくお願いいたします。  次に2つ目、高齢者の自動車運転事故防止策についてに移ります。  まず、高齢者による交通事故の状況として、最近マスコミで相当報道されています高齢者の自動車事故。糸島市においては、その事故の発生状況はどういうふうになっていますでしょうか。 185 ◯議長(谷口一成君)  洞総務部長。 186 ◯総務部長(洞 孝文君)  高齢者の運転による事故の発生状況ということでございます。  糸島警察署管内の事故件数で答弁をさせていただきますけれども、平成23年の105件に対しまして、平成27年が146件発生をしております。41件の増加と、このようになっております。  以上です。 187 ◯議長(谷口一成君)  小島議員。 188 ◯12番(小島忠義君)  増加傾向にあるということですね。これは高齢化がさらに進むこれから先は、もっともっとふえるだろうと予測はつくわけですけれども、考えられる有効な防止策というのはないんでしょうか。 189 ◯議長(谷口一成君)  洞総務部長。 190 ◯総務部長(洞 孝文君)  事故を防止するための有効な策ということでございますけれども、一般的に勧めておるのが運転免許証の返納、これを進めていく必要があるというふうに考えております。そのためには返納後の交通手段の確保、これが重要な課題であるというふうに考えています。  以上です。 191 ◯議長(谷口一成君)  小島議員。 192 ◯12番(小島忠義君)  今さっき言われましたけれども、運転免許証の自主返納制度というのは国のほうも盛んに今報道しておりますけれども、じゃ、糸島市内にこの免許証を返納された方は何人ぐらいいらっしゃるんですか。 193 ◯議長(谷口一成君)  洞総務部長。 194 ◯総務部長(洞 孝文君)  糸島警察署管内での返納件数でございますけれども、少し過去の分から含めて答弁をさせていただきますが、平成25年が11件、平成26年が24件、平成27年が43件で、本年、平成28年1月から10月までで83件と非常にふえてきておるような状況でございます。 195 ◯議長(谷口一成君)  小島議員。 196 ◯12番(小島忠義君)  事故もふえている中に、この返納者も理解されたのでしょう。ふえていると。ただ、まだ2桁ですよね。じゃ、返納された場合、返納した場合、返納した方が困ることにはどのようなものがあるとお考えでしょうか。 197 ◯議長(谷口一成君)  洞総務部長。 198 ◯総務部長(洞 孝文君)  先ほども答弁させていただきましたけれども、返納した後困られることといたしまして、交通手段の確保、自分で車を運転していたのが、ほかの交通機関を使わなければならない、そのための交通手段の確保が課題であるというふうに考えております。 199 ◯議長(谷口一成君)  小島議員。 200 ◯12番(小島忠義君)  高齢者による不幸な事故を減らすために、免許証の自主返納者をふやすには、これからの話になりますけれども、その困ることの課題解決を講じるということになれば、もっともっとふえてくると思うんです。以前、笹栗議員からも指摘されたと思いますけれども、何か対策を考えておられるんでしょうか。 201 ◯議長(谷口一成君)  洞総務部長。 202 ◯総務部長(洞 孝文君)  6月議会におきまして笹栗議員のほうからの一般質問で、免許証の自主返納支援ということで一般質問をされておりました。その後、検討を行ってきておるわけでございますけれども、来年度、平成29年度から県の補助事業を活用しまして、高齢者の自主返納者に対しまして、バスやタクシーの回数券を支給することで返納を支援したいということで、現在、来年度の予算化に向けて事務手続を進めておるところでございます。  以上です。 203 ◯議長(谷口一成君)  小島議員。 204 ◯12番(小島忠義君)  返納者に対して、来年度からはバスの回数券を配付するということでしたけど、これは具体的な方法としてはまず一歩目だと思うんですけれども、この返納者の方に対する代替え手段というのは、返納して困ったことに対する解決策というふうにさっき言いましたけれども、バスの回数券で買い物、病院とかああいうのも行けるようになると思うんですけれども、地域によってはなかなかバス路線がないとかということもありましょう。特に私、返納してもいいよと言われる方の話の中に、一番困るのはやっぱり買い物やなと言われるんですよ。今、買い物難民とかそういう言い方をされる中に、移動販売の車が最近ふえておりますよね、民間による。これ聞きますと、台数が当初に比べるとふえてきたと。この移動販売車をもっとふやすことに助成するとか、また、年間80人とか、せいぜい100人、200人ぐらいの話になったときに、もう少し促進させるために一時金の支給という要望も出たりしました。これはしてくださいという話には参らんでしょうけれども、ぜひ検討していただきたいと。  それともう一つ、私は大事なことは、そういう物的な、現物的な対応とは別に、運転者自身の意識改革、これが意外と隠れた見逃す点じゃなかろうかと思うんです。どういうことかというと、やはり運転した方は長年してきておるから、それなりに自信を持ってあるんですよね。俺の運転は大丈夫だと。しかし、事故者の原因を聞くと、やはり高齢者の運動、運転能力が落ちておったり、そういう身体的な都合もあっての事故発生が多いと。そうすると、事故を起こした場合は、あなたも大変なことになるけれども、残された家族も大変ですよと、えらい大変なことになるよというようなこと。また、車を維持していくのにはそれなりに経費がかかりますよね、保険かけたり、車検を受けたり。そういうのを支払いに換算すると年に10万、20万円になると思うんですけど、そういうのも忘れてあるんですよね。私、ある方というか、ある集会で話よったら、そういやそうやなと。そういう運転者自身の意識の改革に少しPRということもされたらいいんじゃないかと思いますけど、いかがでしょうか。 205 ◯議長(谷口一成君)  洞総務部長。 206 ◯総務部長(洞 孝文君)  何点かにわたって御質問されましたんで、順番にお答えしてまいりたいと思います。  まず、バス路線が充実していない地域の高齢者は困られるのではないかということでございますが、先ほど答弁しましたように、来年度から取り組む事業につきましては、バスやタクシーの回数券も活用可能ということにしておりますので、今後詳細については詰めていきたいと、実施までには詰めていきたいというふうに考えています。  2点目の買い物難民対策として、移動販売事業者への支援というお話もございました。過去、国の補助金を活用して支援をしてきた経過もございます。今後もそういう国の支援制度があれば活用しながら、また、地域の住民の方の利用状況も当然不可欠ではございますので、そのあたり状況を見ながら、今後、市として取り組むべき課題であるというふうに考えています。  3つ目に、運転者の意識改革、高齢者の意識改革が必要であるということでございます。本市の糸島警察署、あるいは糸島市の交通安全協会が中心となって、高齢者の安全教室等が実施をされております。年間50回、あるいは60回以上開催をされておりますので、警察署、そして安全協会と連携をしながら、事故が起こったときの大変さ、このあたりを啓発してまいりたいというふうに考えています。  以上です。 207 ◯議長(谷口一成君)  小島議員。 208 ◯12番(小島忠義君)  よろしくお願いいたします。  じゃ、3つ目のテーマに移ります。商工業の活性化策についてです。  1番目ですが、市内の商工業者の経営は苦しいというふうに聞きますけれども、売上高の推移のほうはどうなっていますでしょうか。 209 ◯議長(谷口一成君)  平野産業振興部長。 210 ◯産業振興部長(平野謙二君)  市内の商工業者の売上額の推移ということでお答えをさせていただきます。  商業統計調査におきましては、年間販売額、これにつきましては平成11年度が約1,000億円、これをピークにしまして、平成26年度は約848億円と減少が続いてきている状況にございます。また、平成26年度の従業員1人当たりの年間商品販売額、これにつきましては2,061万円、県平均が5,226万円でございますので、比較しますと半数に満たない状況にあるということでございます。  それから、平成26年度の工業統計調査によります製造業の製造品出荷額につきましては、約412億円ということで、過去最高額となっているところでございます。しかしながら、平成26年度の従業員1人当たりの製造品の出荷額等は1,777万円、県平均4,019万円と、比較するとまだ半数に満たっていないという状況でございます。  以上です。 211 ◯議長(谷口一成君)  小島議員。 212 ◯12番(小島忠義君)  今答弁のように、糸島市内の商工業者は非常に苦しい状況ですよね。売り上げがやっぱり15%も落ちるということは、相当苦しいと思います。では、それに対して振興策はどのようなものがあるでしょうか。 213 ◯議長(谷口一成君)  平野産業振興部長。 214 ◯産業振興部長(平野謙二君)  商工会と市の振興策ということでお答えをさせていただきます。  これにつきましては、商工業者が安定的に経営を継続できますように経営の基礎力を強くする、経営基盤の強化につなぐための支援でございます。まず、1番目、既存事業者の支援でございますが、商工会で行ってありますのは商工業者の経営を支援するための経営改善普及事業、それから、市のほうでとり行っておりますのが、がんばる中小企業者の応援補助金、また、利子補給補助金、それから商工業のPRイベント補助金、商工会の運営補助金、それから農商工連携事業などがございます。  次に、創業者への支援でございますが、商工会で行ってありますのが創業支援事業によります創業塾の開催、あるいは創業からアフターフォローまで支援するワンストップ窓口の設置を行ってあります。また、市としましては新規起業者の応援事業補助金、それからITベンチャーの育成事業、こういった事業を振興策として行っているところでございます。 215 ◯議長(谷口一成君)  小島議員。 216 ◯12番(小島忠義君)  そんなにして聞けば数々の振興策をとられているにもかかわらず、なかなか上向かんというのは現状でしょうけど。  3番目のプレミアム付商品券の発行のところですが、商工業者にとってプレミアム付商品券事業は売り上げを伸ばす施策としては重要だと考えておられると思います。市への財政的支援の要望などはあっていないのかどうか、お聞きします。 217 ◯議長(谷口一成君)  平野産業振興部長。 218 ◯産業振興部長(平野謙二君)  お答えをさせていただきます。
     商工会では平成26年度、それから、平成27年度にプレミアム付商品券事業を実施されまして、平成28年5月16日付で市に対して平成28年度の商品券事業の支援、要望書を提出されております。しかしながら、本年の9月議会で答弁をさせていただきましたとおり、補助は見送らせていただいたところでございます。さらに再度、平成28年10月26日の商工会との行政懇談会を開催いたしましたが、この席で財政的支援を再度要望されているというところでございます。 219 ◯議長(谷口一成君)  小島議員。 220 ◯12番(小島忠義君)  その最後の商工会からの提案があった、市から商工会に提案があったというふうな今答弁でしたかね。(発言する者あり)商工会が要望されたと。じゃ、それについて市はどういうふうに考えですか。 221 ◯議長(谷口一成君)  平野産業振興部長。 222 ◯産業振興部長(平野謙二君)  9月の議会で答弁させていただきましたとおりでございますが、プレミアム付商品券事業、これを実施します場合には、単なる消費喚起にとどまらず、商工業者みずから顧客の獲得や売り上げ向上のための販売促進活動を行うなど、商工会に対して経営基盤の強化につながる取り組みの数値目標を御提案させていただきました。具体的には、平成26年度事業と比較しまして、次の目標が達成されるための仕掛けづくりを商工会で行っていただきたいということでございます。  まず、1点目が商品券の未利用店舗数を減らしていただくこと。それから2点目が、新規顧客の獲得、それから店舗のPR、売り上げ向上などに効果があったという小規模店舗数をふやしていただくと。それから、3点目に販売促進活動に取り組む小規模店舗をふやしていただくと。これらの目標を適切に事業検証を行うために消費者及び事業者へのアンケート調査の実施、それから、有効な支援策の提案をお願いしたところでございます。加えまして、事業実施後におきましても、継続的に事業者がみずから販売促進活動に取り組むように商工会において積極的な支援をお願いさせていただいたところでございます。 223 ◯議長(谷口一成君)  小島議員。 224 ◯12番(小島忠義君)  今、市のほうから商工会に3点ほどの提案をされたということですけれども、それに対する商工会からの回答はいかがでしたか。 225 ◯議長(谷口一成君)  平野産業振興部長。 226 ◯産業振興部長(平野謙二君)  私どものほうの提案に対しまして、目標が達成できるように商工会から効果的な幾つかの案を示されました。  まず1点目ですが、小規模事業者の利用をふやすために、小規模店舗を利用した消費者の方に限り、ダブルチャンスの枚数増加などの別な特典を付与するということ。それから、購入上限、現在まで5万円というふうにしておりましたが、これを2万から3万円として小規模店舗での利用率を上げていくということ。それから、もう1点、商品券の単価でございますが、500円券を発行して、販売単価の低い店舗での利用促進を図るということでございます。最後に、利用店舗一覧に地区、屋号、それから店舗等の特徴等の情報を掲載してPRを行った上、小規模事業者での購買を促すということなど、商工業者の経営基盤の強化につながる効果的な事業を行うことを条件に市の支援を強く要望されたところでございます。 227 ◯議長(谷口一成君)  小島議員。 228 ◯12番(小島忠義君)  じゃ、そういう回答とともに強く要望されたというこのプレミアム付商品券事業、これは何度も言われるように、これは市内の商工業者にとって経営基盤の強化につながるというのは間違いないと思うんですけれども、改めてプレミアム付商品券事業を私は実行すべき、実施すべきだと思いますけれども、この点は最高責任者の市長に答弁願います。 229 ◯議長(谷口一成君)  月形市長。 230 ◯市長(月形祐二君)  今、部長のほうからも御報告をさせていただきましたが、その商工会との懇談会には私も出席をさせていただいておりました。その折にプレミアム付商品券事業に対する商工会、また、商工業者の皆さんの熱い思い、また、先ほど御説明したような目標の達成に向けた御提案をいただいたところでございます。  私どもも糸島市の商工業の振興策については、長期総合計画の後期計画の中で重点プロジェクトといたしまして、仕事づくりを加えて商工業者の経営基盤の強化、あるいは創業しやすい環境づくりを掲げて経営の安定、成長発展に向けた支援を行っているところでございます。  議員の御提案にもございますとおり、プレミアム付商品券事業につきましては、商工業の経営基盤の強化につながるよう商工業者みずからが一生懸命取り組むというお話もいただきましたし、また、商工会としても積極的な支援をしていくということをお話いただいております。そのことを期待いたしまして、平成29年度においては予算に計上したいというふうに思っております。 231 ◯議長(谷口一成君)  小島議員。 232 ◯12番(小島忠義君)  ありがとうございます。  質問はこれで終わりますけど、きょうは3つの提案をしました。それぞれに前向きで建設的な、また具体的な回答もいただきましたので、ぜひ見える実行を期待しながら一般質問を終わりたいと思います。どうもありがとうございました。 233 ◯議長(谷口一成君)  これをもちまして、小島議員の一般質問を終了します。  ここで暫時休憩します。  なお、再開は午後1時の予定です。      (午前11時58分 休憩)      (午後0時57分 再開) 234 ◯議長(谷口一成君)  休憩前に引き続き会議を開きます。  午前中に続いて一般質問を行います。  4番岡村一伸議員の発言を許可します。岡村議員。 235 ◯4番(岡村一伸君)  総務文教常任委員の岡村一伸でございます。議長の許可をいただきましたので、これより一般質問をさせていただきます。  きょうは、まず最初に、中学校入学時の諸費用についてでございます。  よく保護者の方から、中学校に入学するときに10万円を超える出費があると、家計に非常に影響があるので何とかなりませんかと言われます。かといって、その入学のために、毎月その費用を預金する余裕もないんだという話でございます。  それで、最初にお尋ねをしたいのは、中学校の入学時にまず必要なもの、それから、その必要なものに対しての保護者の費用の金額、負担ですね、それをまずお聞かせください。 236 ◯議長(谷口一成君)  泊教育部長。 237 ◯教育部長(泊 早苗君)  入学時に必要なものということになりますと、制服から上靴、通学かばん、体操服、体育館シューズ、そのほかノートや鉛筆等ですね、学用品等、さまざまなものが必要となってまいります。  保護者の費用負担ということでございますが、ノートや鉛筆は各自準備いただくとして、学校のほうで指定をしながら購入をしていただいているものがありまして、その分に関しましては、制服や水着、それから上靴、体操服等になりますけれども、男子が平均で7万4,000円、女子が約7万9,000円程度でございます。 238 ◯議長(谷口一成君)  岡村議員。 239 ◯4番(岡村一伸君)  今、男子で7万4,000円、女子で7万9,000円ぐらいという回答でございますが、その中でやはり一番大きな費用というのは制服だろうと思うんですね。制服は今幾らぐらいしているんでしょうか。 240 ◯議長(谷口一成君)  泊教育部長。 241 ◯教育部長(泊 早苗君)  制服の値段でございますが、制服は学校によって指定しておりますので、若干の金額差がございます。本市の場合、冬服が男女ともに約3万5,000円から3万9,000円、夏服が1万4,000円から1万6,000円程度でございます。 242 ◯議長(谷口一成君)  岡村議員。 243 ◯4番(岡村一伸君)  やはり制服のほうがかなりのウエートを占めているというのがわかりました。ちなみに保護者の方がよく言うんですけれども、最初は一括、制服も含めて、中に着るシャツ、ブラウス等、こういった消耗品もまず買いそろえると、その後は、卒業するまでシャツ、ブラウスについては、白色であれば、もうお父さんの古着というか、着たやつでもいいという話も聞いたことがあるんですけれども、実際はそういうふうになっているんでしょうかね。 244 ◯議長(谷口一成君)  泊教育部長。 245 ◯教育部長(泊 早苗君)  学校によりまして制服は違いますが、学校によっては、例えばポロシャツを着用させる場合、夏服ですね、白であればデザイン等が入って、いわゆるブランドのマークとかそういったものが入っていなければ認めているというようなこともございます。 246 ◯議長(谷口一成君)  岡村議員。 247 ◯4番(岡村一伸君)  ポロシャツではなくて、ブレザーの下に着るワイシャツですよね、ブラウスは白であれば何でもいいということになりますかね。 248 ◯議長(谷口一成君)  石硯学校教育課長。 249 ◯学校教育課長(石硯昭雄君)  先ほど部長のほうから答弁ございましたように、制服については若干デザインに学校差がございますので、学校が定めたものと同じ質、同じ内容のものであれば、メーカー等は問うておりません。 250 ◯議長(谷口一成君)  岡村議員。 251 ◯4番(岡村一伸君)  その制服等なんですけれども、市が直接保護者に販売をするのか、あるいはまた、指定業者ということ、先ほど出ておりましたので、指定業者が直接市があっせんして販売するのか、その点をお聞かせください。 252 ◯議長(谷口一成君)  泊教育部長。 253 ◯教育部長(泊 早苗君)  市があっせんするのかということでございますが、業者指定に関しましては学校の判断でありまして、教育委員会の指導のもとに指定やあっせんを行っているものではございません。 254 ◯議長(谷口一成君)  岡村議員。 255 ◯4番(岡村一伸君)  指定業者から直接買うということですよね。前原中学校と前原西中学校と、それから前原東中学校、それぞれブレザーの色が違う。ここに、あれ何というんですかね、(「エンブレム」と呼ぶ者あり)エンブレムですか、これは中学校の何かこう、それぞれ違うんですかね。 256 ◯議長(谷口一成君)  泊教育部長。 257 ◯教育部長(泊 早苗君)  それは当然、学校によって異なっております。 258 ◯議長(谷口一成君)  岡村議員。 259 ◯4番(岡村一伸君)  というのが、例えば普通市販で売っているエンブレムであれば、結構安くなると思うんですが、それぞれの中学校がデザインした、自分のところでデザインしたやつを業者につくらせて、そのエンブレムでも使用するとどうしても割高になってしまうじゃないですか。だから、その点をちょっと聞いたんですけれども、それはいかがでしょう。 260 ◯議長(谷口一成君)  泊教育部長。
    261 ◯教育部長(泊 早苗君)  エンブレムにつきましては、それぞれ学校の、例えばブレザーの色が異なるのに加えまして、エンブレムについてもそれぞれの学校の制服のデザインの一つでありますので、市販のものをつけるというようなことにはならないかと考えます。 262 ◯議長(谷口一成君)  岡村議員。 263 ◯4番(岡村一伸君)  ああ、なるほど。じゃ、それぞれ学校がデザインしたエンブレムになっているということですよね。なるほどですね。  制服が一番費用的にはウエートが高いということなんで、できるだけ制服のエンブレムを、その中学校のエンブレムというデザインではなくて、例えば市販のエンブレムにするとかいうことで制服代が少しでも安くなるような、そういうことは考えられませんか。 264 ◯議長(谷口一成君)  泊教育部長。 265 ◯教育部長(泊 早苗君)  エンブレムに限定して御質問でございますので、エンブレムにつきましては、市販のものですとさまざまなデザインで、それこそ大きさも大小ありますし、品質もさまざまありまして、こだわるとかなり価格の高いものも多々あります。そういう中では、制服ということで学校で統一したデザインのものを一定の安価な価格で制服につけていることに、制服という形では市販のものよりはエンブレムも制服についているもののほうが低価になると考えます。 266 ◯議長(谷口一成君)  岡村議員。 267 ◯4番(岡村一伸君)  実は、長糸校区、私が住んでいる本区に5人のお子様がいる家庭がございまして、おととし一番上の子が中学に入学をしたと、そうすると、来年3月にまた次の子が入学をすると、結構やっぱり、5人子供さんがいらっしゃいますから大変な出費になるわけですね。長糸小学校の場合は、特に小学校は生徒数が少ないんで、卒業アルバムだとか、あるいは修学旅行の積み立ても小学校3年生からしているんだそうです。いろんな意味で、やっぱりいい面もある反面、そういう1人の単価が、負担が重たくなるということもありまして、そういう場合は、どうしてもお父さん、お母さんに出してもらっているということなんですよ。  糸島市の場合は、特にひとり親世帯等たくさんいるかと思いますが、今後そういった保護者の方の入学時の負担をできるだけ減らしていきたいという思いがあるもんですから、それに関して何か手だて等ございましたらお聞かせください。 268 ◯議長(谷口一成君)  泊教育部長。 269 ◯教育部長(泊 早苗君)  保護者の負担軽減ということでございますが、まず、学校は保護者負担を考慮いたしまして、統一する必要のないものにつきましては、できるだけ指定をかけないよう従来から努めております。  また、制服等につきましては、バザー等を活用して卒業生の不用品を譲渡したり貸与したりするような場を設けております。  新入学時の制服準備につきましても、購入が困難な家庭の状況を小学校から中学校へと連絡し、制服を貸し出す等の取り組みも行っているところでございます。 270 ◯議長(谷口一成君)  岡村議員。 271 ◯4番(岡村一伸君)  わかりました。今の部長の答弁の中にもありましたけれども、制服のリサイクルが全国でも結構はやっております。今お聞きしましたら、そういうバザー等を活用して、まだ着れるものは着ようという取り組みもされていらっしゃるということですので、その取り組みをもっと輪を広げていって、その3年間は大事に制服を着ていただくということも含めて今後よろしくお願いしたいと思いますね。  それでは、次に運動公園等整備計画についてお尋ねをいたします。  10月24日に体育協会理事会とスポーツ少年団役員での説明会が行われ、11月7日、8日、9日に前原、二丈、志摩地域の施設利用者への説明会が行われました。まず、その内容の概略について簡潔明瞭にお答えください。 272 ◯議長(谷口一成君)  馬場企画部長。 273 ◯企画部長(馬場 貢君)  今、議員御質問がありましたけれども、説明会の分でございます。  概略ということですので、まず参加者のほうから説明させていただきたいと思いますけれども、10月24日の体育協会理事会・スポーツ少年団役員説明会のほうには参加人数が約35人、次に、施設利用団体説明会のほうが11月7日、これは前原地域でございますけれども、参加者数が約140名、二丈地域が11月8日にさせていただきましたけれども、参加者数が約35人、11月9日、志摩地域でさせていただきましたけれども、参加者数が約30人と、市役所のほうからは企画部と教育部のほうで説明をさせていただきました。  説明をさせていただいた内容につきましては、運動公園の規模、導入機能、また、既存体育施設の統廃合の方針について説明をさせていただいております。その中でおも立った意見の分につきましては、ホームページのほうでも紹介をさせていただいておりますけれども、大きくは、1つは、多久野球場初め既存体育施設の統廃合等に対する反対の御意見をいただきました。次に2つ目といたしましては、多目的体育館の中に、実際縮小しましたので、サブアリーナ3面にしてほしいと、サブアリーナをつくってほしいと、また、運動公園の中に野球場、サッカー場等を整備していただきたいというのが大きく反対意見というか、大きな意見であったのではないかなというふうに思っています。  ただ、そういう中で、今までの経過等を説明させていただきまして、このような方針にしたというようなことを説明させていただいたというふうに思っております。  概略については以上でございます。 274 ◯議長(谷口一成君)  岡村議員。 275 ◯4番(岡村一伸君)  市長が今回の説明会の内容をどこまで把握していらっしゃるのかわかりませんけれども、私はこの4会場、今、馬場部長から説明のありました4会場の録音記録全て聞きました、4会場のですね。その内容はと申しますと、私が感ずるところは、反対の意見ばかりでございました。なぜ請願者の方が反対をしたのか。その理由は、請願者の願いが今回の計画案に反映されていないということだからです。  私は、請願者代表の前原サンデー野球連盟の田浦さん、それから提出者のスポーツ団体の方にもお話を伺いました。本当は我々はグラウンド、野球場がつくってほしかったんだと、ただ請願書を出すときには、そういったグラウンドだけでは偏ってしまう。そのため総合運動公園の整備を求める請願にしたと、こういうことだそうです。このことは、当時の関係者なら誰でも知っていると、こうもおっしゃっておられました。  今のこの計画案の運動広場の規模からしますと、グラウンドをつくれたはずですが、つくらなかった理由をお聞かせください。 276 ◯議長(谷口一成君)  馬場企画部長。 277 ◯企画部長(馬場 貢君)  運動公園の整備内容の部分につきましては、昨日も藤井議員、徳安議員の中で説明をさせていただきましたけれども、その中で、多目的体育館を中心とした施設整備を行っていくという分でございました。あと、体育館の外の部分につきましては、運動広場という中で防災機能、交流機能等を含めた中で整備をしていくということで、今、議員御指摘の野球場等の整備の部分については含めていないということでございます。 278 ◯議長(谷口一成君)  岡村議員。 279 ◯4番(岡村一伸君)  いや、私がお尋ねしたかったのは、なぜつくらなかったんですかということなんですよ。今の答弁では、ちょっと私あんまりよく理解できませんので、もう一度答弁よろしいですか。 280 ◯議長(谷口一成君)  馬場企画部長。 281 ◯企画部長(馬場 貢君)  初め議員が請願者のお話をされたというふうに思っておりますけれども、今回の運動公園の整備内容の部分につきましては、もちろんスポーツをしてある請願者の方の御意見ということも大事にしていかなければならないというふうには思ってはおります。ただ、この運動公園を利用されるのは、きのう市長も答弁をさせていただいたと思いますけれども、スポーツする方しない方、また、小さなお子さんからお年寄りまで、また、健常者、障がい者含めて利用をしていただかねばならない。  それと、今議員御指摘のように、今回の運動公園の部分につきましては、スポーツ面の部分もございます。ただし、ほかに交流機能、また防災機能等を整備していく必要があるという中では、今回の運動公園の中には、今御指摘の野球場等の分については含めなかったと。ただ、これは現在、今、糸島市内にある施設ですね、野球場につきましては、志摩地域のほうには芥屋野球場、二丈地域のほうには曲り田野球場、また前原地域のほうには曽根野球場と、こういう形で野球場の整備があると。ここら辺のことも勘案した中で、今回の運動公園の中には野球場の整備はしなかったということでございます。 282 ◯議長(谷口一成君)  岡村議員。 283 ◯4番(岡村一伸君)  今の部長の答弁を聞きますと、私なりには請願者の願いはそこじゃなくて、本当はグラウンドということだったんですね。だから、議会が請願を採択したのが平成24年3月ですよ。そこから始まったと説明会でも部長は説明をされておられました。  当時は、体育館やグラウンドが廃止されるなんてことは全く予想しなかったわけですよね。つまり議会は、既存する運動施設は現状のまま維持される前提で採択をしたということになります。なりますよね。そして請願者は、グラウンドをつくってほしかったわけですが、しかし、ふたをあけてみると、その計画案にはグラウンドができない。そればかりか、既存の体育館やグラウンドまでが廃止をされるという結果になってしまった。これでは請願者の趣旨から大きく外れることになって、請願した意味がなくなってしまうのではないかと思います。  今、先ほどの部長の答弁では、結局、じゃ請願しなくてもよかったんだと、請願してもしなくても、請願者の願いはそこには計画を反映されなくて、そうでない請願書を出されていない方々の意見といいますか、それを要するに今度の公園の計画の中に反映させてしまったということに、そういうことに結果的になっているんじゃないでしょうか。 284 ◯議長(谷口一成君)  馬場企画部長。 285 ◯企画部長(馬場 貢君)  今回の運動公園整備のきっかけにつきましては、請願採択ということになってくるというふうに思っております。そういう中で、この請願を採択するかどうかということにつきましては、当時の市議会の中でいろいろ議論があったというふうに思っております。  ただ、市議会におきましても、今、岡村議員が言われるように、請願者のことだけを考えて運動公園の整備を、この請願を採択されたかどうかと、そこは違うというふうに私は思っております。もちろん、請願者のことも大事にしなければならないというふうに思っておりますけれども、この請願の中身には、運動だけではなく、交流機能だとか、そこら辺、防災機能等のことも含めて総合運動公園を整備してくださいというようなことが書かれておったというふうに思っておりますので、そういう中で、請願者だけじゃなく、もちろん市の税金を使っていきますので、市民全体のことを考えて、また、運動機能だけじゃなくて、さっき言いましたように交流機能、そして防災機能等を考えた中で市議会としては判断をされたというふうに思っております。  もちろん請願採択された後、市議会におきましては、とても重要な事項でございますので、調査特別委員会を設置された中で、その中身等の分についても議論がなされたというふうに思っております。それを報告を受けました。そういう中でも、多目的体育館を中心とした施設の整備をしたがよいと、その報告に基づいたところで、市のほうといたしましては整備方針、整備構想というようなものを立てさせていただきました。そういう中では、市民の皆さんのアンケートだとか、そこら辺もきちんととらせていただいた中で、そして、最終的には整備構想委員会、整備検討委員会の中で学識、市民代表等の御意見も聴いた中で、このような整備計画を立てさせていただいたということでございますので、どうか議員のほうも御理解のほうよろしくお願いをしたいと思います。 286 ◯議長(谷口一成君)  岡村議員。 287 ◯4番(岡村一伸君)  私は、請願者であるスポーツ団体、それから利用者の方々、これ説明会の中で反対されたということは、私は非常に重く受けとめるべきだと思っています。  いろんな意見が出た中で、この計画はまだ案の計画ですから、これまだ変更できるんですよねと聞いた方がいらっしゃいました。いや、もうこれは変更できません、しませんと、計画の変更はできないと、こう言われていらっしゃいましたよ。その強行突破といいますかね、なぜそこまでして、今の計画案をそのまま変更なしで進められていかれるのか、その理由がまだいまいち私には理解できないので、答弁よろしくお願いします。 288 ◯議長(谷口一成君)  馬場企画部長。 289 ◯企画部長(馬場 貢君)  確かに議員御指摘のように、説明会でそのような御意見が出たというふうに思っております。その中でも、私のほうできちんと説明をさせていただいたつもりでございますけれども、多分議員のほうもテープを聞かれたということですので、私のそのときのお答えも御存じだろうというふうには思っております。  今回の整備計画の内容のことにつきましては、るる申し上げませんけれども、先ほどから申し上げました経過等を踏まえた中で方針の決定をさせていただいております。  言えば、経過を踏んだ中で方針の決定に至ったわけですけれども、その中では、もちろん、今回説明会に来られました施設利用者の方、スポーツ団体の役員の方等の御意見もきちんと我々としては聴かさせてもらって、整備計画の内容を立てさせてもらったつもりです。そういう中で、市のスタンスとしては、このような方針をつくりましたと、皆さんの御意見を聴かさせてもらって、段取りを踏んだ中でつくらせていただきましたと、こういう方針決定を行いましたというこの内容についてきちんと説明をする責任があるという中で、そういうスタンスの中でこの方針というものを説明させていただきました。  そして、この方針を踏まえた中で、詳細な部分になるかもしれませんけれども、市民の皆さんが利用しやすい運動公園になるような、小さなこともいろいろ言われましたけれども、そういう部分については反映をさせていただきたいというようなことで、そのときにお答えをさせていただいたつもりです。  それと、もう1つは、先ほど言いました説明会の中で大きく出た、反対が出た意見が2つありました。1つは、多久野球場をはじめ、既存の体育施設の統廃合の関係の部分でございますけれども、この分につきましては、今現在やっておる公共施設等総合管理計画の観点等から新しいものを建てる場合につきましては、ある程度既存の体育施設の分についても廃止が必要になりますよというような形の中で説明をさせていただきました。  もう1つの御意見としては、先ほど言いました、もう少し大きな体育館を建てたがよかっちゃなかな、それとか、今、議員が言われたように、運動公園の中に野球場だとかサッカー場だとか陸上競技場だとかつくったがいいんではないかと、ただこれはやはり財政的に無理がありますというような中で、きちんと説明をさせていただいたと。そういう中で、今、市が持っております方針の部分については、変更する理由がないということで、このままの方針でいかせていただきたいというような話をさせていただいたところでございます。 290 ◯議長(谷口一成君)  岡村議員。 291 ◯4番(岡村一伸君)  今、財政のことをおっしゃいました。財政については、またちょっと後からその費用等で質問をする予定にしておりましたが、財政のお話が出ましたので、1点だけお尋ねします。  財政、財政ということをよく言われます。財政を勘案してこういうふうな計画になったんだと言われますが、グラウンドをつくる費用と体育館をつくる費用、どちらが高いですか。 292 ◯議長(谷口一成君)  馬場企画部長。 293 ◯企画部長(馬場 貢君)  体育館をつくる費用のほうが高うございます。 294 ◯議長(谷口一成君)  岡村議員。 295 ◯4番(岡村一伸君)  わかりました。であれば、もっと私は計画の慎重さが足りなかったのではないかと思います。  今、部長のほうがいろんな検討委員会で検討した結果、あるいはまた、アンケート調査をとって、あるいはパブリックコメントをとって一生懸命審議した結果がこうなったということでありますが、私から言わせていただければ、例えばアンケート調査、9月にも一般質問いたしましたが、この統計上的にはアンケートのやり方は合法です。間違っておりません。ただ、その中のアンケートの設問の内容が問題であるというふうに私は9月で指摘をさせていただきました。  運動公園には、いわゆる公金を使うわけです。多額な税金がそこには使われるわけです。にもかかわらず、財政に関する設問が全くないんですね。  今回、12月5日の全員協議会でやっと概算費用が出されました。例えばこの設問の中に、今、糸島市の財政状況はこうであると、そして、この運動公園については、例えば数十億円の借金をしなければ建てられない。それでもつくるべきかどうか、そういった設問ですね。市民に問うことも、私はこれは重要だと思います。設問の内容が、そういう財源的なものにも一切触れておりません。体育館をつくりたい、つくります、じゃ、どういった設備をつくればいいですか、どういったものにすればいいですかということが非常に多いんですね、このアンケート。それを踏まえて、市民ニーズを把握できたというのは、私はそうじゃないのではないかと。いかがですか。 296 ◯議長(谷口一成君)  馬場企画部長。 297 ◯企画部長(馬場 貢君)
     市民アンケートの中で、実際この運動公園だとか体育館等を財政上等説明した上で建てるべきか、つくるべきかというようなアンケート内容を入れたらどうだろうかというような御質問だったというふうに思っております。  ただ、また経過等の部分をお話しするのもおかしいかもしれませんけれども、この運動公園整備のきっかけの部分につきましては、請願の採択でございます、市民の願いである運動公園を整備してくださいという市民のお願いと、そういうことを市民の代表である議会の中で運動公園を整備したがいいという判断がなされたというふうに思っております。言えば、運動公園を整備するという前提の中でのアンケートであったというふうに思っております。  それと、この経費、財政の関係の分につきましては、きのう藤井議員の御質問にもお答えをいたしましたけれども、やはりお金のほうから入るのではなくて、市民の願いが何なのかというような中身のほうから入っていくと、そういう中で最終的にこれが財政的に市にはまるのかどうか、これはきのう総務部長等が答弁をしましたので、私のほうから言いませんけれども、そういうような考え方の中でアンケートを実施させていただきましたし、整備計画の内容等、また財政等の整合性等の分についても今進めさせていただいておるというところで御理解をよろしくお願いいたします。 298 ◯議長(谷口一成君)  岡村議員。 299 ◯4番(岡村一伸君)  私は財政のことをいつも気にかけておるわけでして、非常にこれも大事なことです。毎月庁議をされていらっしゃいますよね。この庁議は、本市の行政運営の基本方針、重要施策及び重要課題への対応等について審議をする、とても重要な会議であると私は認識しておりますが、間違いないですか。 300 ◯議長(谷口一成君)  馬場企画部長。 301 ◯企画部長(馬場 貢君)  間違いございません。 302 ◯議長(谷口一成君)  岡村議員。 303 ◯4番(岡村一伸君)  その庁議において、今回の運動公園の審議がどのようになっているのか非常に気になりました。それで、1階売店横の資料コーナーで閲覧をいたしました。そうしましたら、見過ごすわけにはいかない庁議資料を見つけました。11月22日の庁議で、市長から企画部へ、「体育施設に関する説明会の内容はどうであったか」という質疑がありましたね。その質疑に対する企画部のコメントは、こうです。よく聞いてください。「議会、区長会への説明では大きな意見は出ていない。利用者対象の説明会では廃止反対の意見も出ているが」、この廃止というのは多分体育館やグラウンドのことだろうと思いますが、「廃止反対の意見も出ているが、方針変更が必要となるようなものは出ていない」と、たったこの2行で終わっているんですよ。  先ほど、庁議は重要な会議であると部長もお認めになられましたし、そのとおりだと思う。にもかかわらず、これだけ重要な案件をたった2行で、これで終わらせていいのかということです。方針をあれだけ変えてくれていうたくさんの意見が説明会の中で出ていました。ところが市長へは、あたかも何もなかったような報告をされていらっしゃる。市長が本当にこのことを知らされていなかったのか、あるいは市長も知ってはいたけれども、表沙汰にならないようにこの庁議資料が改ざんされたのか、私はわかりません。けれども、庁議なんですから、もっと真剣に審議してくださいよ。  そこで部長にお尋ねです。なぜこのような報告になっているんでしょうか。 304 ◯議長(谷口一成君)  馬場企画部長。 305 ◯企画部長(馬場 貢君)  庁議の結果報告でございますので、一つひとつのしゃべった内容の分を口語体であげるというふうにはなりませんので、ある程度簡略したところでの庁議の報告という形で御理解をいただきたいというふうに思っています。  それと、議員がこの件について市長のほうにきちんと報告をしていないのではないかというような御質問だろうというふうに思っておりますけれども、私といたしましては、全ての説明会の後、翌日、市長のほうに、また副市長のほうにも、また教育長のほうにも、その内容等についてはきちんとお伝えをさせていただいたつもりでございます。  それと、方針変更の必要性がないと言いました件につきましては、先ほど言いましたとおり、既存体育施設の統廃合の件、また、運動公園の中身のところをもう少し豪華にしたほうがいいんじゃないかというような御意見の部分につきましては、整備検討委員会と、また庁議の中でもきちんと議論をしてきた内容でございましたので、方針決定の変更はないというような形で庁議の中で報告をさせていただいたところでございます。 306 ◯議長(谷口一成君)  岡村議員。 307 ◯4番(岡村一伸君)  今回、その4会場での録音を聞いて、私は、もちろんこの運動公園の整備を求めている市民の方も大勢いらっしゃるでしょうし、そうでない方も大勢いらっしゃるはずです。運動公園そのものについては、私も賛成です。そして、皆さんも恐らく賛成の方のほうが多いと思います。  ただ、先ほどから何度も言いますように、この中身の問題なんですよ。中身に皆さんが反対をしていらっしゃるわけです。  それで、今度、多久野球場ですよね、これ9月の一般質問でも私は存続を要請いたしました。その部長の答弁は、借地だからとの理由で公共施設としてカウントできないと、こう言われました。その後私が調べる限りでは、総務省の中にも、借地だから公共施設として認められないということはどこにも書いてございません。事実、多久野球場は28年間にわたって公共施設として使用されてきた実績があるんです。ありますよね。ということは、この多久野球場は、今回、公共施設等の総合管理計画の中においても、箱物としての総量規制ではございません。  ですから、私はこの多久野球場は引き続きお借りできるのであれば公共施設として存続させることは可能ではないかと思いますが、いかがでしょう。 308 ◯議長(谷口一成君)  馬場企画部長。 309 ◯企画部長(馬場 貢君)  答弁につきましては、9月議会と同じ答弁になるかというふうには思っております。確かに、ほかの自治体等におきましては、借地の分で公共施設に位置づけておるようなところもあるかと思います。そこの借地の契約の関係は私は詳しく知りませんので、また、他の自治体の分についてとやかく言えないというふうには思っています。  ただ、今回、多久野球場の統廃合の件につきましては、借地であるというのが大きな理由でございます。今現在は、これは教育部のほうでやられておりますけれども、大体3年ごとの借地契約を結んであります。民間の土地でございますので、言えば所有者のほうが、いつ返してくれと言われるかわからないようなところを公共施設、市の体育施設と、特に今は、今後44年間の公共施設のあり方を定めていく公共施設等総合管理計画をつくっております。ここ44年間の中でどうなのかと、そういうときに、今計画を立てているときにいつかの時点でぽっと返してくれと、ここは何かを建てるから返してくれと言われたときに、そういうような土地に建っておる体育施設を公共施設と、体育施設として位置づけることができるかどうかというようなところで判断をさせていただきました。もちろん、施設を廃止するに当たっては統廃合の件、いろんな部分も調整をとった中で、また、整備検討委員会の中では、今、議員が言われたようなこともありました。そこでもけんけんがくがく議論をした中で、やはり借地である多久野球場の分については公共施設として位置づけることは難しいんではないかというような御意見をいただいた中で、その御意見を踏まえた中で市としても統廃合というような判断をさせていただいたというところでございます。 310 ◯議長(谷口一成君)  岡村議員。 311 ◯4番(岡村一伸君)  まだ今のところ返せとも言われていないわけですよね。当然、部長がおっしゃったように、いつ返せと言われるかもわかりませんが、一応3年ごとの契約ですから、向こうだって、きょう言うて、あした戻せとは言わないでしょう。1年残っている状況、2年残っている状況の前にそういったお話があると思いますよ。そのときに、やっぱり皆さんがやることは、市民のために仕事をするわけですから、交渉というものをしていただかないと困るんですよ。交渉しないで、多分推測だけで、こうなるから公共施設としてはカウントできないんだという、それはもう私は詭弁と思います。理由になりませんよ。皆さん多分そう思っていらっしゃいますよ。市民にとって何が重要か、何が必要か、今、多久野球場は必要なんですから。  だから、向こうから戻せていうことがない限りは、それはもう引き続き公共施設として今まで、何度も言いますが、28年間も使われてきているんですから、それは当分の間は、そういうふうにしていただいても、それはよろしいんじゃないでしょうかね。と思いますが。 312 ◯議長(谷口一成君)  泊教育部長。 313 ◯教育部長(泊 早苗君)  多久野球場に関しましては、馬場部長のほうからも借地であるということで将来にわたっての利用が不確定であるということを申し上げておりますが、教育部のほうといたしましても、公共施設の総合管理計画の観点から申し上げれば、教育施設は全体の公共施設の5割を占める量の施設を抱えております。量といいますか、施設の面積等におきましてですね。そういった施設を今後44年間の管理計画を策定する中でどのように長寿命化を図っていくか、老朽化を改善するか、あるいは利用者の安全・安心を図っていくかという観点に立ったときに、野球場につきましても、今3カ所、4カ所の利用の状況がございますが、全ての施設をフルセットで残していくということは不可能ということにつきましては、議員におかれましても認識していただいていると存じます。  例えば、フェンスにつきましては、防球ネット等につきましては、利用者もさることながら、周辺を移動されている子供さんや来場者の皆様に危険が及んではいけませんから、フェンスの改修等もそれぞれ課題になっておるところです。そうしたときにどの施設を残していくかということは、やはり44年間の観点の中では判断が必要になるということで、このような結論に至っているところです。 314 ◯議長(谷口一成君)  岡村議員。 315 ◯4番(岡村一伸君)  市民の皆さんの願いは、やっぱり多久野球場、私は9月のときにも言いましたけど、立地が物すごくいいんですね。ですから、そこをもし存続できれば、私の質問の中にもありますが、芥屋野球場の改修もしなくて済むんです。一石二鳥なんです。  説明会の中でおっしゃっていましたよね。もし芥屋野球場を公式野球ができるように改修するには多額の改修費用がかかると、長年野球に携わってきたベテランの方がおっしゃっておられました。だから、芥屋野球場は公式野球には不向きであると、その理由は、まずホームベースを反転させなければいけない、グラウンドが狭い、拡張できないためにかなり高いフェンスの設置が必要になるだろうと、プロの方ですよ、ベテランの方ですよ。その費用だけでもざっと数千万円は下らないのではないかと。  ですから、申しわけないんですが、執行部の皆さんが経験、未経験者の方が机上で考えた案と現場とでは大きな乖離が生じているということなんですよ。だから、例えば多久が廃止になった。じゃ、芥屋野球場の改修、どのくらいの費用がかかるのか計算されたことあるんですか。 316 ◯議長(谷口一成君)  馬場企画部長。 317 ◯企画部長(馬場 貢君)  芥屋野球場の改修の件でございますけれども、確かに説明会の中で、芥屋野球場の改修のことにつきましては、いろいろ御意見をいただきました。ただ、市のほうといたしましても、先ほど言われましたけれども、請願者の代表でありました方からも御意見を聞かせていただきました。  そういう中で、今、議員が御指摘のように、ホームベースとセンター側の方向を反対にしたがいいんじゃないか。ただ、実際には、今、多久野球場の分についても、向きの分については同じ向きなんですよ。それは多分議員も御存じだろうと思います。多久の野球場も芥屋の野球場もホームベースの方向というものは同じでございます。ただ、私もその専門の方に聞いた中では、ホームベースとあれを反対にすることによって、ファウルボールの飛んでいく部分が、今現在は両方とも道側にファウルボールが出ていくと、これを反対にすることによってファウルボールが道側には出ていかない。松林だとか、こっち側に出ていくんじゃないかということ。それと、野球の関係では、太陽の光の関係がある中で、ホームベースとセンターのほうを方向を反対にしたがいいんじゃないかと。  そういう中で、変更するような形の中で芥屋の野球場の改修等の分については可能ではないかというような御意見をいただいています。  ただ、今の段階でこれだけの経費がかかるというようなところまでは見積もってはおりません。また、不透明なお金を言うというふうにはなりませんので、実際にはきちんと、どういう形で整備をしていくのかと、もちろん、そのときには野球関係者の御意見をきちんと聴いた中で整備をしていく必要があるというふうには判断いたしております。 318 ◯議長(谷口一成君)  岡村議員。 319 ◯4番(岡村一伸君)  結局こういうことなんですよ。雷山にできる運動公園、この整備によって、それ以外のところでまた多額なお金がかかる部分もあるということなんです。一体全体それがどのくらいかかるのかということも非常にこれは大事なことですよ。概算だけでも、運動整備にこのぐらい、芥屋は改修してこのぐらい、ここは、例えばコミュニティバスですね、これを充実を図るとおっしゃっておりますが、ここで年間どのぐらいの経費の増がかかるとか、もうそういうことまで含めて総合的にやっぱり計画をしていかないと、糸島市の財政は厳しいわけですからね。  先に志摩体育館について質問をしたいと思いますが、志摩体育館の存続については用途の変更をすれば引き続き使用できるとはっきり明言されておられましたが、間違いないですか。 320 ◯議長(谷口一成君)  馬場企画部長。 321 ◯企画部長(馬場 貢君)  この件につきましては、国のほう、総務省のほうにこの分について調整をというか、御質問をさせてもらった中で、今、議員が言われましたように、用途を変更すれば施設の利用は可能だというような回答をいただいておるところでございます。 322 ◯議長(谷口一成君)  岡村議員。 323 ◯4番(岡村一伸君)  実はその件なんですけれども、私もいろいろ調べてまいりました。用途の変更だけでは、これまでどおりのいわゆる体育館としての利用ですね、それはできないんじゃないかなと思いました。というのも、合併推進債を活用するための条件、いろいろあると思うんですけれども、その条件の趣旨に、今までどおり志摩の体育館を利用すれば、その趣旨に合わない。だから、体育館としての利用は難しいのではないかということです。  例えば、じゃ、それまでどおりこの体育館を利用できるようにするためにはどうすればいいかというと、原則この体育館の所有権の移転が必要になるということでございましたが、これは一度詳しく私は調べたほうがいいと思います。  この件に関しては、住民の説明会の中で、3区選挙区の衆議院議員の実名を上げていらっしゃいましたね。国との交渉に御尽力をいただいて使用できることになったと向こうは説明されていました。私は、国会議員のこの実名を上げるべきではなかったと思いますよ。もし、説明どおりにならなかった場合は、これは大変な迷惑をかけることになると思います。いかがですか。 324 ◯議長(谷口一成君)  馬場企画部長。 325 ◯企画部長(馬場 貢君)  今、議員のほうがどのような形で今のようなお話をされておるか私もわかりませんけれども、1つは、所有権の移転と言われましたけれども、所有権の移転の部分は別に我々としては関係はございません。用途の廃止ということになっておりまして、市の施設であることは変わりませんので、市の施設のまま用途を体育施設から別の用途のほうに変更するという分でございます。  それと、議員が今、地元の代議士のお話をされましたけれども、もちろん、地元の代議士に相談等はさせてはいただきましたけれども、結論といたしましては、市のほうといたしましては、総務省の回答を県を通じていただいたということでございますので、代議士と相談はしましたけれども、直接的には総務省のほうから市のほうに回答をいただいたというところで御理解をお願いいたします。 326 ◯議長(谷口一成君)  岡村議員。 327 ◯4番(岡村一伸君)  時間も少なくなってきましたので、その件はもう一度また確認をしたほうがよろしいかと思いますし、もう実名は出さないほうがいいと思います。  それから、コミュニティバス、この充実を図るとおっしゃいました。どういうふうに充実を図っていかれるのか、お聞かせください。 328 ◯議長(谷口一成君)  馬場企画部長。 329 ◯企画部長(馬場 貢君)  運動公園を整備するに当たって、やはり多くの方に利用をしていただきたいというふうに思っております。  そういう中で、車を運転されない方もおられますので、コミュニティバスをこの運動公園のほうに経由をさせたいというふうに思っています。具体的な路線につきましては、市街地循環線を右回り、左回りで大体各右回り10本、左回り10本、全部で大体20便ぐらい、言えば、一番西側のほうからすると美咲が丘、南風のほうからと、東側のほうからするとあごら、波多江地域のほうと、北側のほうからすると医師会病院と、もちろん、市街地、前原駅等の分についてもつないでおりますけれども、これが大体朝7時35分から夜の20時、8時ぐらいまでの運行を20便しております。その分を右回り、左回りも途中で、今言えば、伊都の杜の交差点のところから、今回の運動公園のほうに行かせたいというふうに思っています。これが片道が大体2.1キロメートルぐらいあります、あの交差点からですね。必要とする時間が片道大体3分30秒ぐらいですね。ですから、往復で大体7分と、乗りおりがありますので大体1分と、大体8分ぐらいであそこを経由することができるんじゃないかというふうに思っておりますので、この市街地循環線20便について、全て運動公園経由で運行をしたいというふうに思っています。  また、この市街地循環線以外にも、もう議員も御存じだと思いますけれども、今現在も曽根線だとか雷山線もあの近くを運行していますので、曽根線、雷山線等についても、この運動公園経由というようなことで走らせたいというふうに思っております。  以上です。 330 ◯議長(谷口一成君)  岡村議員。 331 ◯4番(岡村一伸君)  いずれにしましても、二丈の地域、あるいは志摩の地域の方々は乗り継ぎをしてそこまで行かなければいけません。ということは、当然、今、部長がおっしゃったようにバスを増便しなきゃいけないでしょう。そうなると、経路の変更もしなきゃいけない。いずれにしても、じゃ、そうなると、バス自体をふやさなければいけないということにもなりかねません。ですから、そこら辺はもう一度ちょっと、もう時間がありませんので、慎重にちょっと計算をして、またお知らせいただきたいと思いますが、この運動公園整備とPFIを、これ同時に質問したいと思います。  5日にいただいた資料ですね、この中の通常の今までの方式でいけばということで、A方式て書いていますよね。これをよくよく見ますと、ここに整備費用の項目が1から6番まであるんですね。1番が用地取得費、2番が事前調査費、3番、設計費、工事管理費、4番が造成費、そして5番が工事費、6番が備品費という項目になっておりまして、1番から4番まで用地から造成費までが、これはPFI調査の導入の報告書がございますが、その金額そのものがここにそのまま入っています。よろしいですね。それはそのまま入っているんですよ。いいですか、用地、事前設計費、造成費はそのまま入っています。ところが、工事費の中のまず建物が1万平米から7,200平米になりましたよ。ですから、7,200平米になった金額がここに書かれています。さあ、その下が公園広場、あるいは外構、外構は駐車場、車道、敷地内道路、いろいろあるんですが、ここの金額が少なく書かれているんですよ。上の1から4番までは全て調査費、報告書の中の金額が書いていますが、工事費、ここが通常であれば、この報告書の中身は7億300万円になっているんです。ところが、このいただいた資料には、4億4,521万9,000円しか書いていないんです。少なくなっているんですよ。それと、6番の備品費ですね、これも3億4,000万円になっているんです。ここは4億7,000万円なんですよ、報告書の中身は。ここだけが随分違うんです。トータル的に整備費用の合計が48億9,200万円、これって説明の中でもおっしゃっていました、50億円を何とか切りたいと。それにあたかもつじつまあわせをしたのではないかと、やっぱり疑いたくもなるわけですよ、数字が違いますから。この点はどうでしょう、御説明をお願いします。 332 ◯議長(谷口一成君)  馬場企画部長。 333 ◯企画部長(馬場 貢君)  ちょっと、まずはじめに言われましたバスの関係につきましては、先ほど市街地循環線の分を回しますので経費がプラスになることはありませんので、どうかその点、御理解をよろしくお願いいたします。  それと、工事費のところでございますけれども、また備品等のところでございますけれども、実際にきちんとこの分を費用を出す必要があるというようなところで、単価あたりをきちんと見直しをさせていただきました。
     そういう中で、経費の部分が、前に説明をさせていただいたPFIのときからすると、経費が下がったというところでございます。 334 ◯議長(谷口一成君)  岡村議員。 335 ◯4番(岡村一伸君)  これ設計費も全く報告書の金額と一緒なんでしょう。一緒なのに、この中身だけが違うということがあり得るんですか。 336 ◯議長(谷口一成君)  井上企画秘書課長。 337 ◯企画秘書課長(井上義浩君)  今の部分ですが、前、全員協議会で御説明させていただいた施設のレイアウトがございますが、そのレイアウトをもとに、例えばアスファルト舗装の面積ですとか、インターロッキングの面積ですとか、そういうのをきちんと数量を拾いまして、なおかつ実際にその単価も現実に合わせて見直しを行って積み上げた費用です。  それから、備品につきましては、以前は4億7,000万円、今回3億4,000万円としております。これも実際に積み上げますと、2億数千万円ぐらいでおさまりそうではございますが、体育館建築費の1割ということで計上させていただいておるということでございます。  それ以外の1から4につきましては、体育館面積等の縮小をいたしましても、同じ費用が必要ということで変更いたしておりません。 338 ◯議長(谷口一成君)  岡村議員。 339 ◯4番(岡村一伸君)  それから、もう一つ大事なこと、利用者の見込み数、これを把握されていらっしゃいますか。 340 ◯議長(谷口一成君)  井上企画秘書課長。 341 ◯企画秘書課長(井上義浩君)  利用者につきましては、個々の体育館でどういった事業をするかと、通常の体育館等の使用とかはありますが、それ以外にスポーツに関する事業ですとか、健康づくりに関する事業、それを市主催でするのか、あるいは民間事業者の実施事業としてするのか、そういったことで利用者数も変わってきます。  それで、今考えておりますのは、今の2つの体育館は、年間で4万数千人ですから、10万人で割りますと1人0.4回ぐらいの利用ということになっております。これが他の自治体では1人年間1.4回ぐらい利用されておられるようですので、目標としては今の3倍ぐらいの方に利用していただきたいという目標を持っております。 342 ◯議長(谷口一成君)  岡村議員。 343 ◯4番(岡村一伸君)  目標は目標で、高い目標を持たれても結構ですけれども、少なくともこれだけ大きなお金を使う以上は、きちんとしたやっぱり見込み数、どのぐらいの利用者がいるのかということは大事なことですよ、本当に。  さっき小島議員の中でも婚活の話が出ましたけれども、そのときも、馬場部長は費用対効果を考えて、今回はここ数年はやっていないというふうなお答えをされていましたでしょう。やっぱり費用対効果て大事なんですよ。少なくとも何十億円もお金を使うんであれば、やっぱりその辺の見込み客なりを想定しなきゃ、これは話になりません。民間でこういうことは全くありません。  スポーツ、いろんなイベント等をされるとおっしゃっていましたが、では、ここの維持管理費と運営費が約6,722万9,000円で計上されています。私はこんな金額では無理と思いますよ。恐らく報告書の中には2,000万円の人件費が入っているんでしょう。その2,000万円というのは、いわゆる受付とか事務だとか、その程度ですよ。だけど、実際は、今言ったいろんなイベントをされるんでしょう。そしたら、これは人件費はもうはるかにこれを超えますよ。2,000万円どころじゃないですよ。8,000万円か1億円もしかかったとき、どうするんですか。だから、そこら辺をちゃんと議員の我々にも市民の方にもわかりやすいように収支をちゃんと出してください。  そして、あと一言、8月に出された体育施設の将来シミュレーションって概算があります。この表を見ても、これだけ今、年間でかかっています。これだけ廃止をすれば、これだけコストが削減できますという表ですよ。でもね、これ管理費は、今ここで言った、私が6,000万円以上かかりますて、8,000万円か9,000万円かわかりませんが、その金額と今13施設ある管理費用って3,800万円しかかかっていないんですよ。3,800万円しかかかっていないのに、1カ所つくることによって、ここでそれの倍以上の維持管理費がかかるということですよ。これはどう見ても、公共施設の管理総合計画をするんであれば、この大きな趣旨は費用の削減でしょうが。だから、そこをちゃんと考えてほしい。  それからもう一点、ここのシミュレーションの計算が、曽根体育館、志摩体育館は、これはRC構造ですよ。鉄筋コンクリートだと思います。ところが、この今度つくられる体育館はSRC構造ですよ。にもかかわらず、一番高いほうの単価をここで全部掛けて金額を出しているんです。この点は、これはもうちょっと矛盾が多いです。いかがですか。 344 ◯議長(谷口一成君)  馬場企画部長、どうぞ。 345 ◯企画部長(馬場 貢君)  いいですか、済みません。利用の見込みの分は先ほど3倍と言いましように、14万人を見込んでおるところでございます。  それと、維持管理費の分ですけれども、今言われた健康づくり事業だとか、いろんな事業の分は自主事業の分だと思います。議員もこのPFIの可能性調査を見られておると思いますけれども、自主事業の分につきましては、いわゆるそういう事業のと、スポーツ事業等を利用される方の利用費で賄うということになりますので、そこは含まれておりません。 346 ◯議長(谷口一成君)  これをもちまして、岡村議員の一般質問を終了します。  以上で本日の日程は全て終了いたしました。(「ありがとうございました」と呼ぶ者あり)  本日はこれをもちまして散会いたします。      (午後1時58分 散会) Copyright © Itoshima City Council Minutes, All Rights Reserved. ↑ ページの先頭へ...