糸島市議会 2016-03-09
平成28年 第1回糸島市議会定例会(第4日) 本文 2016-03-09
↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1 (午前10時00分 開議)
◯議長(谷口一成君)
これより本日の会議を開きます。
本日の議事日程は、お手元に配付しているとおりでございます。
これより議事に入ります。
一般質問を行います。
質問は、事前の抽せん順に許可します。
9番
松月よし子議員の発言を許可します。松月議員。
2 ◯9番(
松月よし子君)
おはようございます。
市民福祉常任委員会の
松月よし子です。議長の許可を得ましたので、一般質問をさせていただきます。
本日は発言の機会を頂戴いたしまして、まことにありがとうございます。朝一番の一般質問ですから、さわやかに進めたいと思っておりますが、どうもしつこいと言われるスタイルが身についております。まことに申しわけございませんが、おつき合いのほどよろしくお願いいたします。
進行の都合上、
歴史文化基本構想は最後に回させていただきます。
それでは、文化財の保存、整備、活用について伺ってまいります。
糸島市の歴史文化は、弥生時代から大陸の新文化の玄関口で、「
魏志倭人伝」によると、この地に伊都国ありと、古代ロマンを秘めた地であり、ほかの自治体にまねができない
糸島ならではの重要な宝物と言えます。折しも三雲・井原遺跡で弥生時代のすずりが出土したことは、国内では2例目の貴重な発見、身近でこのような実体験ができるのは糸島だからです。
早速ではございますが、第1問目に入ります。
この分につきましては、昨日、
波多江議員の質問の中で答弁をいただいておりますが、私のこの質問を進める上で非常に重要なところでございますので、再度質問させていただきます。
糸島市は
文化財保存整備基本計画を策定しておりますが、その目的についてお伺いをいたします。
3 ◯議長(谷口一成君)
泊教育部長。
4
◯教育部長(泊 早苗君)
策定の目的についてでございますが、市内に存在する文化財を適切に保存、整備し、学校や社会教育における学習や観光、地域の活性化などの市民生活に活用していくためにこの計画を作成しております。
5 ◯議長(谷口一成君)
松月議員。
6 ◯9番(
松月よし子君)
昨日、一般質問を聞かせていただきまして、私、議員として市役所内部のことは事情はよくわかりませんので、どうしてもマスタープランとか基本計画をもとにいろんなチェックをさせていただくわけですけれども、この基本計画の実行性の確保というところではどのような御認識があるかを伺います。
7 ◯議長(谷口一成君)
泊教育部長。
8
◯教育部長(泊 早苗君)
この計画の実行性につきましては、計画の中で計画の位置づけを整理させていただいております糸島市の上位計画、関連計画ということで、第1次
糸島長期総合計画基本構想の中にも記載させていただいておるところでございまして、
後期基本計画の中でも文化財の保護、保存ということに関しまして記載をさせていただいております。
以上でございます。
9 ◯議長(谷口一成君)
松月議員。
10 ◯9番(
松月よし子君)
実行性の確保というところについてはどのようにお考えですか。
11 ◯議長(谷口一成君)
泊教育部長。
12
◯教育部長(泊 早苗君)
後期基本計画を実現していくために実施計画を策定してまいりますので、その中で担保していくような形になるかと存じます。
13 ◯議長(谷口一成君)
松月議員。
14 ◯9番(
松月よし子君)
実行性を担保するということの御回答だと思っておりますが、それでよいでしょうか。
15 ◯議長(谷口一成君)
泊教育部長。
16
◯教育部長(泊 早苗君)
そのとおりです。
17 ◯議長(谷口一成君)
松月議員。
18 ◯9番(
松月よし子君)
それでは、本日はこの基本計画に照準を合わせて一般質問を進めさせていただきます。
次の糸島市内の点在する文化財の保存、整備、活用についてに入ります。
基本計画の策定目的の文化財の保存や整備、活用につきまして、言葉が意味する基本的な説明について伺います。
19 ◯議長(谷口一成君)
泊教育部長。
20
◯教育部長(泊 早苗君)
文化財の保存、整備、活用ということでございますが、まず、文化財の保存とは、文化財の持つ価値を損なわないように保護し、将来に伝えていくために古文書などの博物館への寄贈、寄託を受け入れることや、それから、史跡の
用地買い上げなどがございます。
次に、整備とは、文化財の持つ価値を一般の方々に理解していただくために史跡を公園化することや、
指定文化財の
解説パンフレットを作成するなどの取り組みを言います。
最後に、活用でございますが、活用は、文化財を学校や社会教育における学習や観光、地域の活性化など、さまざまな視点、方法で市民の生活に生かしていくことでございます。
21 ◯議長(谷口一成君)
松月議員。
22 ◯9番(
松月よし子君)
じゃ実際には、市内には
国指定史跡が何カ所あって、現在、保存、整備、活用というところでは何カ所実際に行われているか、お伺いいたします。
23 ◯議長(谷口一成君)
泊教育部長。
24
◯教育部長(泊 早苗君)
国指定史跡につきましては、
曽根遺跡群、
志登支石墓群、それから、釜塚古墳、怡土城跡、雷山神籠石、
新町支石墓群、
銚子塚古墳の7カ所でございまして、現在、整備を行っておりますのが
曽根遺跡群の平原遺跡でございまして、この遺跡におきまして活用を行っておるところでございます。
25 ◯議長(谷口一成君)
松月議員。
26 ◯9番(
松月よし子君)
今、活用という言葉が出てきたんですけれども、今から活用についてお伺いをしていくわけですけれども、保存や整備につきましては、従来の手法で適切に適宜に行われているという認識を得ましたが、活用に関しましては、先ほど部長が市民生活に活用していくということを御答弁いただきました。この文化財を市民生活に活用していくということはどういうことか、お伺いをしたいと思います。
27 ◯議長(谷口一成君)
泊教育部長。
28
◯教育部長(泊 早苗君)
先ほど
曽根遺跡群の平原遺跡を整備しておると申し上げましたが、具体的には、先ほど申し上げました学校や社会教育におけます学習や観光、それから、
平原王墓祭りのように、地域の活性化などに活用するということでございます。
29 ◯議長(谷口一成君)
松月議員。
30 ◯9番(
松月よし子君)
地域の活性化まで戻ってくるということの答弁ですが、この市民生活に活用していく文化財を、これは文化庁も今非常に取り組みを強めておりまして推進を行っているわけですけれども、文化財の活用を縦糸にということで、昨年、平成27年5月、国におきまして閣議決定された「文化芸術の振興に関する基本的な方針」の中で、歴史文化に活用するための取り組みを進めると定められていますが、要するにこの方針のもと考えられるということですけれども、糸島市において市民生活に活用していく、この方針に照らし合わせて、どのような推進、取り組みをされていくのかということをお伺いいたします。
まず、
文化芸術振興に関する基本的な方針というものがどういうものか、お伺いいたします。
31 ◯議長(谷口一成君)
角文化課長。
32
◯文化課長(角 浩行君)
済みません。私からお答えいたします。
文化芸術の振興に関する基本的な方針でございますけれども、
文化芸術基本法の規定に基づき、政府が文化芸術の振興に関する施策の総合的な推進を図るために策定した基本方針ということでございます。
以上です。
33 ◯議長(谷口一成君)
松月議員。
34 ◯9番(
松月よし子君)
その中に、その価値の適切な継承をするということで、地域振興や観光、
産業振興等に活用するための取り組みを進めるというところまで把握をしておられるかどうか、お伺いします。
35 ◯議長(谷口一成君)
泊教育部長。
36
◯教育部長(泊 早苗君)
把握いたしております。
37 ◯議長(谷口一成君)
松月議員。
38 ◯9番(
松月よし子君)
ということは、文化財の従来の保存、整備にとどまらず、地域振興、観光、
産業振興等に活用するという取り組みを進めるわけですけれども、文化課によりまして、各所管とのこういうことを進めることによりまして、情報の共有や連携が必要になると思いますけど、この辺は積極的に取り組むべきだと私は思いますが、所管としてはどのようにお考えかどうか、お伺いいたします。
39 ◯議長(谷口一成君)
泊教育部長。
40
◯教育部長(泊 早苗君)
文化芸術の振興に関する基本的な方針に沿いまして、文化財の価値を損なわない範囲で地域振興や観光等への活用を図りたいと考えております。
41 ◯議長(谷口一成君)
松月議員。
42 ◯9番(
松月よし子君)
当然、価値を損なわないということは保存、整備の中でうたわれていると思います。
この方針によりますと、文化財を市民生活に活用していくということは、市民に還元をしていくということまで見定めて、地域振興、地域の活性化に貢献をするというところまで文化財という位置づけが出てくると思いますが、その辺の見解についてはどのようにお考えかを伺います。
43 ◯議長(谷口一成君)
家宇治教育長。
44 ◯教育長(
家宇治正幸君)
市民生活への活用ということにつきましては、当初から私どもとしましては、文化財の保存、整備に基づいて実施をしていくという形をとっております。
具体的に申しますと、平原のように王墓祭りと、地域でやはり遺跡を活用しながら地域の活性化に取り組むというようなことを随時行っていただくと、市民の目線で行っていただく、そういうような部分を大事にしていきたいというふうに考えておるところでございます。
45 ◯議長(谷口一成君)
松月議員。
46 ◯9番(
松月よし子君)
今、教育長のほうから市民の目線でということをお伺いいたしましたが、第1次
長期総合計画の中の基本目標の5に、みんなの力で進める協働の
まちづくり、その中に文化芸術の創造ということがありまして、この文化財の保護につきましてもその分野に入ってきております。今、教育長におきましては、この協働の
まちづくりの視線まで今御答弁いただいたことかと思いますが、いかがでしょうか。
47 ◯議長(谷口一成君)
家宇治教育長。
48 ◯教育長(
家宇治正幸君)
そのとおりでございます。
49 ◯議長(谷口一成君)
松月議員。
50 ◯9番(
松月よし子君)
じゃ次に、
先ほど観光ということまで市民活用というところの視点を持ってきていただきましたので、次の観光振興との連携についてお伺いをいたします。
観光振興基本計画では、基本理念、「五感にささやき、心満たされる悠久の里
伊都国糸島」とありますが、観光の振興の立場から、糸島の歴史文化についてどのような御見解をお持ちか、お伺いいたします。
51 ◯議長(谷口一成君)
柴田企画部長。
52
◯企画部長(柴田 潔君)
観光振興においても文化財は
本市ならではの魅力の1つでございまして、観光に積極的に活用すべきだと考えております。
観光振興基本計画の中にも、基本施策の中に歴史を楽しむ観光の推進を掲げておりまして、歴史文化、文化財を生かしながら、歴史に関する知的欲求を満たす観光を推進するとしております。
以上でございます。
53 ◯議長(谷口一成君)
松月議員。
54 ◯9番(
松月よし子君)
今、立場を聞かせていただきましたが、次に、通告しておりました「玄界灘観光圏~
魏志倭人伝の途~」についてに入ります。
この観光圏につきましては、平成22年4月に国の認定を受けておられますが、端的に経過とその成果についてお伺いをいたします。
55 ◯議長(谷口一成君)
柴田企画部長。
56
◯企画部長(柴田 潔君)
まず、経過でございますけれども、「
魏志倭人伝」に記された歴史的なつながりを観光に生かそうということで、唐津市の呼びかけによりまして、糸島市、それから福岡市、唐津市、それから玄海町、それから壱岐市の4市1町で協議会を組織し、議員おっしゃいますように、4月に国の観光圏の整備による観光旅客の来訪及び滞在の促進に関する法律に基づきまして、この玄海観光圏として国の認定を受けております。
このメリットにつきましては、宿泊業者が旅行業者代理業を営むことができるであるとか、国の補助金が出るということであるとか、いろいろな割引周遊券であるとか、そういったことの設定のための道路運送法であるとか、鉄道事業法などの事業者の手続が不要または届け出制になるというようなことがメリットとしてございました。
その成果ということでございますけれども、平成22年度から平成26年度までマナーアップ研修の開催であったり体験プログラム、それからバスツアーの実施、観光パンフレット、ポスターの作成、それから海外メディアの招致等を行ってまいりました。
以上でございます。
57 ◯議長(谷口一成君)
松月議員。
58 ◯9番(
松月よし子君)
結局、再申請ができるという状況ではございましたが、再申請をしておられないということは、糸島市としてのメリットとしてはどうだったのか、なかったのかということをお伺いいたします。
59 ◯議長(谷口一成君)
柴田企画部長。
60
◯企画部長(柴田 潔君)
観光圏の再申請ということでございますけれども、さっき構成自治体を紹介しましたけれども、エリアが広くて、それを全て網羅するというような広域事業の調整がやはり難しいと1つございました。それから、観光部署に歴史の専門家がいなくて、歴史的つながりを事業につなげにくいということもございました。それから事業費の確保、それから均衡のとれる負担、配分がやはり難しかったと、そういった問題がございました。そういったことから、再申請については市としては考えておりません。
市としては、まずは市内での体験観光の充実を図りながら、将来の広域連携に対応できるような地域DMO創設に向けた取り組みをまずは進めていきたいと考えております。
以上でございます。
61 ◯議長(谷口一成君)
松月議員。
62 ◯9番(
松月よし子君)
今の御答弁は、他の自治体との共通理解もできているということですか。
63 ◯議長(谷口一成君)
柴田企画部長。
64
◯企画部長(柴田 潔君)
先ほど申しますここの構成自治体の中では、再申請の動きはございません。
以上でございます。
65 ◯議長(谷口一成君)
松月議員。
66 ◯9番(
松月よし子君)
この観光圏は非常にもったいないと思いますが、当然、今のように検証をしておられるということで、今後、この経験をどのように生かすかは期待するところでございます。
ところで、この観光圏を計画する際、合併当初ですけれども、文化課と情報共有の連携が行われて、歴史文化の研究者などの協力が得られたかどうか、糸島市ですよ、お伺いいたします。
67 ◯議長(谷口一成君)
柴田企画部長。
68
◯企画部長(柴田 潔君)
それについてはなかったということでございます。
以上でございます。
69 ◯議長(谷口一成君)
松月議員。
70 ◯9番(
松月よし子君)
国のほうでも観光庁と文化庁が包括的な連携を締結し、文化財を活用した観光振興に取り組み、今月3月7日にはスポーツ庁も加わり、3庁連携を日本各地の文化芸術の魅力やスポーツ、観光と融合させて新たな価値を創造するというような、柔軟に効果的に地域の活性化につなげる取り組みがなされます。糸島市においても歴史文化と観光が融和して活性化を図ることを期待するわけですけれども、今後、観光と歴史文化の所管が情報共有し、連携をしていく必要性とその効果についてどのような見解をお持ちかをお伺いいたします。
71 ◯議長(谷口一成君)
柴田企画部長。
72
◯企画部長(柴田 潔君)
議員おっしゃいますとおりでございまして、我々としても歴史文化、芸術といった分野はブランドイメージの向上、それから、観光振興の面からもその価値は重要だと考えております。既に文化課とは数多くの連携をしておりますけれども、今後さらにその強化を図っていきたいと考えております。
以上でございます。
73 ◯議長(谷口一成君)
松月議員。
74 ◯9番(
松月よし子君)
今、部長から既に文化課との連携をしているということを御答弁いただき、さらに進めていきたいということではございますが、文化課、教育委員会のほうの御認識をお伺いしたいと思います。
75 ◯議長(谷口一成君)
泊教育部長。
76
◯教育部長(泊 早苗君)
歴史文化につきましては、本市の貴重な財産でございまして、文化課としましても、日ごろから市長部局と連携して、さまざまなシティセールスの部分でございますとか、協力をさせていただいておるところでございます。
具体的には、シティセールス課と連携いたしまして、神奈川県の相模女子大で博物館学芸員による糸島の歴史講座を開催いたしております。それから、大阪府立弥生文化博物館で伊都国歴史講座の開催を行いまして、あわせて、そこで糸島の観光のPRを行いました。その後、本市の歴史をめぐるツアーが開催されまして、48人が参加いただいております。体験観光では、文化財、遺跡等をめぐるウォーキングツアーも実施いたしておりますし、高祖山の怡土城跡をめぐるコースを紹介した山歩きマップを作成いたしまして、登山客にも配布いたしております。さらに、糸島文化財マップを作成いたしまして、博物館及び資料館をはじめ、シティセールス課、観光協会でも配布をいたしております。
また、今後のことになりますが、現在、小学校、中学校の歴史に関する副読本「いとしま学」をシティセールス課ほか関係課が協力して作成中でございます。観光所管部局とは今後とも連携を図ってまいりたいと考えております。
77 ◯議長(谷口一成君)
松月議員。
78 ◯9番(
松月よし子君)
いろいろと具体的な例を出していただきまして、まことにありがとうございます。
さらに一層連携を強めて、糸島の糸島ブランドをぜひ広めていっていただきたいと思いますが、縦割りでの行政運営の中、歴史文化と観光の所管が情報を共有し、連携する必要性と効果というところでは、今いろいろ具体例を出しながら伺ったわけですが、糸島市役所内での事業に対して、他の所管との情報の共有や連携は現在どのようにしておられるか、その仕組みがあるのかを伺いたいと思います。
79 ◯議長(谷口一成君)
泊教育部長。
80
◯教育部長(泊 早苗君)
一例になりますけれども、ブランド推進会議というものも設置しておりまして、市のブランディングをどうやって進めるかという中で、関係各課の取り組み等を束ねておりまして、その所管については企画のほうになるんですけれども、その中に文化課の取り組みなども目標を立てて上げさせていただいているところです。
81 ◯議長(谷口一成君)
松月議員。
82 ◯9番(
松月よし子君)
所管は企画になりますということですが、企画のほうでお伺いします。
83 ◯議長(谷口一成君)
柴田企画部長。
84
◯企画部長(柴田 潔君)
それぞれの事業といいますか、計画については分野別計画を策定しております。今、教育部長申し上げましたように、ブランドについては、そういったブランド推進計画で、関係課で集まって協議をしておりますけれども、そういった中で、事業の推進について、それぞれの分野別計画の進捗について関係する課で協議し、計画の推進を進めているということでございます。
以上でございます。
85 ◯議長(谷口一成君)
松月議員。
86 ◯9番(
松月よし子君)
じゃ、糸島ブランドを中心に情報の共有や連携、各課の情報共有の連携はもう既にできていて、もう簡単に指示もなくできていくということだろうと思いますが、政策や事業に対して、どうしてもこの点について連携をしたりということをしないと、行くべきだということが、議員のほうから見たらしたほうがいいんじゃないかということも多々あるわけですけれども、この辺につきまして、市長はどのような御認識をお持ちかどうか、伺います。
87 ◯議長(谷口一成君)
家宇治教育長。
88 ◯教育長(
家宇治正幸君)
当然、市長の考えに基づきながら私ども仕事をしているわけでございますので、同じようにお考えだと思っております。
89 ◯議長(谷口一成君)
松月議員。
90 ◯9番(
松月よし子君)
きのう浦議員がおっしゃったように、部長のお考えは市長のお考えということにイコールということで理解いたしました。
それでは、経済的効果についてに入りますが、文化課の業務の中には経済的効果、指標がないと担当課から前もって伺っておりますが、文化財の活用では観光や
産業振興等にも広めていくとの御答弁でございます。観光振興と連携することで、観光振興が果たす役割として経済的効果や社会的効果が求められることは
観光振興基本計画にあります。歴史文化ツアー、遺跡めぐりなども買い物や観光とは違いますが、経済的効果として評価できるのか、今後も入込客数を指標とするのかについて伺います。
91 ◯議長(谷口一成君)
柴田企画部長。
92
◯企画部長(柴田 潔君)
経済的効果ということでございますけれども、観光入込客の推計調査、やはりこういったのをベースに考えていく必要があると考えておりますけれども、その中で神社、文化財等については、平成26年は1年間に約40万人の来訪があっております。大体構成比で6.8%、対前年5.4万人の増でございます。経済的効果ということで消費額につきましては、現在の観光入り込み客の動向調査の秋と冬の調査を実施しておりますが、今回の補正で春と夏の調査も予定しております。そういったことで、それを年間の分で見ますとある程度のものが見えてこようと思いますが、その結果がことしの11月ごろ出ると考えております。
それで、現段階では経済効果については具体的数値等については申し上げられませんが、調査終了後、消費額と観光入込客数から、そういった額が推計できるものと考えております。
以上でございます。
93 ◯議長(谷口一成君)
松月議員。
94 ◯9番(
松月よし子君)
何かよくわからなかったんですが、入込客数から考えるということなんですか。新しい手法もあるんですか。
95 ◯議長(谷口一成君)
柴田企画部長。
96
◯企画部長(柴田 潔君)
最初に言いましたように、観光入込客数の数値をベースにもしていかないかんと思います。
今調査をやっているのは、そういった具体的に聞き取り調査をやっておりまして、そうしますと、大体どちらから来られてあるのかとか、来られて幾らぐらい消費されるのかとかいうことが、全体ではございませんけれども、そういったアンケートで一部を把握することによって全体を推計すると、そのベースは入り込み客の数値がやはりベースになるというふうに考えております。
以上でございます。
97 ◯議長(谷口一成君)
松月議員。
98 ◯9番(
松月よし子君)
わかりました。
文化課の業務に経済的効果を、指標を持つのは違和感をお感じになりますか、それとも、今後はそのような認識を持つ必要性を感じられるかどうか、お伺いをいたします。
99 ◯議長(谷口一成君)
泊教育部長。
100
◯教育部長(泊 早苗君)
国の考えにおいてもそのような方針を示しておりますので、当然そういう経済効果とか、
まちづくりには貢献できるものと考えております。
101 ◯議長(谷口一成君)
松月議員。
102 ◯9番(
松月よし子君)
ありがとうございます。文化財を生かすことで経済効果も期待できるという御答弁だと思います。
次の
新町支石墓群について入ります。
都合によりまして、公有化と今後のスケジュールと史跡公園化について、あわせてお伺いをいたします。
まず、
新町支石墓群の歴史的価値についてお伺いをいたします。
103 ◯議長(谷口一成君)
泊教育部長。
104
◯教育部長(泊 早苗君)
新町支石墓群の歴史的価値についてでございますが、この支石墓群につきましては、弥生時代初めの支石墓群でございまして、埋葬された人骨の中には縄文人の特徴を色濃く残したものや、矢を打ち込まれ絶命したものなどがございまして、弥生時代の始まりに関する非常に重要な遺跡であると捉えております。
105 ◯議長(谷口一成君)
松月議員。
106 ◯9番(
松月よし子君)
現在、
新町支石墓群の
用地買い上げが行われているわけですけれども、その面積と完了予定についてお伺いをいたします。
107 ◯議長(谷口一成君)
泊教育部長。
108
◯教育部長(泊 早苗君)
支石墓群の公有化につきましては、史跡の指定面積が7,000平米ほどでございまして、公有化済みが約6,000平米ほどになっております。
用地買い上げにつきましては、来年度の当初予算におきまして
用地買い上げ予算を要求いたしておるところでございまして、今議会で御承認いただければ、来年度には完了する予定でございます。
109 ◯議長(谷口一成君)
松月議員。
110 ◯9番(
松月よし子君)
用地買い上げということで、もう当然歴史公園化ということだろうとは思いますが、その辺も含めまして、公園整備事業の着手時期、工事の実施の見通しについてお伺いをいたします。
111 ◯議長(谷口一成君)
泊教育部長。
112
◯教育部長(泊 早苗君)
まず、着手、工事の見通しということでございますが、一般的な史跡の整備の手順につきましては、まず、資料とするために史跡の内容の確認のための発掘調査を行います。次に、その結果をもとに史跡の保存活用計画を策定する必要がございます。その後、整備についての基本計画を策定いたしまして、整備工事の基本設計、実施設計を行い、整備工事を実施することになりますので、かつて平原歴史公園が5年ほどかかっておりますけれども、今回につきましては、保存活用計画の策定という手続が加わっておりますので、平原の5年から少なくとも2年は余計に時間が必要かと考えております。
113 ◯議長(谷口一成君)
松月議員。
114 ◯9番(
松月よし子君)
今の御答弁だったら2年ということで、平成28年度が完了予定で、その2年後からというふうに御答弁を聞くと勘違いするのか、その理解でいいのかというところですが、(「7年」と呼ぶ者あり)平成28年ですね。(「7年」と呼ぶ者あり)平成27年。
115 ◯議長(谷口一成君)
7年かけて整備する。
116 ◯9番(
松月よし子君)続
ああ、済みません。7年かけてということですが、じゃトータルでどのようなことになるのか。済みません。ちょっと聞き方が悪かった。
117 ◯議長(谷口一成君)
泊教育部長。
118
◯教育部長(泊 早苗君)
トータルで7年間でございます。
119 ◯議長(谷口一成君)
松月議員。
120 ◯9番(
松月よし子君)
ということは、平成37年ぐらいをめどということになるということですね。
121 ◯議長(谷口一成君)
平成28年に7足す。
122 ◯9番(
松月よし子君)続
平成35年でしょう。ごめんなさい。平成35年ということですね。
123 ◯議長(谷口一成君)
家宇治教育長。
124 ◯教育長(
家宇治正幸君)
買い上げが終わりましたら、先を見通しながら、史跡公園化も見据えながら実施をするわけですので、そういいますと、着手というのは平成29年度からということになります。ただし、公園化がもしできますとしても、それから7年ほど時間がかかるということでございます。
125 ◯議長(谷口一成君)
松月議員。
126 ◯9番(
松月よし子君)
かなり時間がかかっていくということになる御答弁だと思いますが、史跡公園整備に伴うというところで、どうしても文化課所管外の周辺環境整備が入ってくると思いますが、その辺の調整とかも適宜に行っていくということになるのか、お伺いをいたします。
127 ◯議長(谷口一成君)
家宇治教育長。
128 ◯教育長(
家宇治正幸君)
その件につきましては、いわゆるどのように活用していくかという活用計画を立てなければなりません。その中でさまざまに議論をしていくということになりますので、現時点では明確にはお答えすることはできません。
129 ◯議長(谷口一成君)
松月議員。
130 ◯9番(
松月よし子君)
じゃ次に、
新町支石墓群の公園整備につきまして、先ほど平原歴史公園整備事業の件で御答弁いただきましたが、整備検討委員会が設置されるということですが、同じような検討委員会が設置されるのかについてお伺いをいたします。
131 ◯議長(谷口一成君)
泊教育部長。
132
◯教育部長(泊 早苗君)
同じようなということでございますが、史跡の整備事業におきましては、専門家と地元住民等から成る整備検討委員会が設置されるのが通例でございます。整備計画の策定に当たり、専門的な見地から遺跡の保存と復元整備等について意見をいただく。
一方、利用者側の立場から活用面等について意見をいただくために検討委員会は設置してまいりますので、同様な委員会を設置することになるかと存じます。
133 ◯議長(谷口一成君)
松月議員。
134 ◯9番(
松月よし子君)
文化財の保存整備計画の基本方針や推進方策には、御存じではあると思いますが、文化財を保存し、活用するための協働の仕組みをつくる、活用計画や整備計画の策定について市民の参加を積極的に進めるなどなど、非常にさまざまに活用や協働などの言葉が散りばめてあります。これを実行性のある計画にするための取り組みを進めるべきだと思っておりますが、「行政と連携できる地域組織の充実を図る。」という一文が基本方針にありますが、先ほどの御答弁では、検討委員会で地元住民を参加という御答弁をいただきましたが、検討委員会前にそういう実行して地域の活性化に寄与できる体制ができるかどうか、お伺いをいたします。
135 ◯議長(谷口一成君)
泊教育部長。
136
◯教育部長(泊 早苗君)
体制ということでございますが、委員会を設置後には、当然、地元住民の代表の方も入っていただきますが、委員会設置前におきましても、整備についての情報は地元の住民にはお知らせしていきたいと考えております。委員会におきましては、地元委員には地元を代表しての御意見を賜りたいと考えます。
組織の設置につきましては、またそこの整備方針にかかわることでございますので、今は言及できないかと考えております。
137 ◯議長(谷口一成君)
松月議員。
138 ◯9番(
松月よし子君)
今、委員会前に地元にお知らせをするという御答弁をいただきましたが、お知らせという一方通行でなく、この基本計画の中にも「行政と連携できる地域組織の充実を図る。」という一文言がございますので、そういう地域組織の充実という意味で、協働スタイルができるのかどうかということのお伺いをいたします。
139 ◯議長(谷口一成君)
家宇治教育長。
140 ◯教育長(
家宇治正幸君)
協働スタイルにつきましては、やはり方針がはっきりし、整備の方向が明確になりました時点でまた考えさせていただきたいというふうに思っております。
ただし、それまでには、先ほど部長が申しましたように、整備検討委員会がございますので、その中に地域の考え方をまとめて御発言いただくということが重要ではないかと考えております。
141 ◯議長(谷口一成君)
角課長、何か補足することはありますか。いいですか。
角文化課長。
142
◯文化課長(角 浩行君)
市民協働につきましては、実はこの基本計画を策定する際にも、新町行政区、地元の方の御意見を聴くというふうな形で、やはりそういう形での姿勢は持っておりますので、今後、整備に当たりましても、そういう地元の御意見を聞きながら計画策定をしてまいるというふうなことになろうかと思います。
以上でございます。
143 ◯議長(谷口一成君)
松月議員。
144 ◯9番(
松月よし子君)
今の御答弁は、整備前にそういう地元の意見も聴きながら、お互いに連携をしていくということでとってもいいですか。要するに、基本計画の策定目的というところに、もとに戻りますが、「活かす」というところで、活用ということでは、市民生活に活用していくというところの文言がございます。そこら辺、管理運営も後でお伺いをいたしますけれども、結局、後々の時代になってきますと、市民がそこにおってくれないと活用ができていかなくなるおそれというのは非常に多いと思います。その辺も含めまして、はじめから市民も一緒に協働でつくっていくというスタイルをぜひとも糸島でつくっていただけないかということをお伺いしておりますので、さっき課長がおっしゃったことが、委員会前に一緒に話ができる状態をつくっていくということなのか、お伺いします。
145 ◯議長(谷口一成君)
泊教育部長。
146
◯教育部長(泊 早苗君)
今、議員がおっしゃったとおりかと存じます。
整備検討委員会で地元の住民代表の方の意見をいただくということは、その方個人の意見ではないかと存じます。やはり地元でどのような地域づくりに生かしていくかということは、例えば、先ほど来議員がおっしゃっていらっしゃいますけど、市民協働ということでございますと、本市では校区
まちづくりというものも進めておるところでございますから、市民が主体となってどのように地域の歴史文化を守り、地域づくりに生かしていくかということを地域の方々みずから考えていただき、御提言いただくことが重要かと存じます。
147 ◯議長(谷口一成君)
松月議員。
148 ◯9番(
松月よし子君)
ぜひその視点をお願いしたいと思います。
保存、整備、活用についてに入りますが、公有化済みの史跡用地については、今まで農地だったところであっても耕作はできない。ということは、野放しになると草が生えるということでございますが、区長によりますと、公有化が進むと草刈り面積がふえ大変だということでございますが、どのような管理体制になっているのか、また、委託料は幾らなのか、お伺いをいたします。
149 ◯議長(谷口一成君)
泊教育部長。
150
◯教育部長(泊 早苗君)
史跡用地の管理につきましては、地元行政区でございます志摩新町行政区に草刈りや清掃、巡回等を委託しております。委託料につきましては、年間3万円でお願いしているところです。
151 ◯議長(谷口一成君)
松月議員。
152 ◯9番(
松月よし子君)
この公有化の面積が増加すれば委託料もふえることになるのかどうか、お伺いします。
153 ◯議長(谷口一成君)
泊教育部長。
154
◯教育部長(泊 早苗君)
その点につきましては、地元行政区とその際に協議をさせていただきたいと存じます。
155 ◯議長(谷口一成君)
松月議員。
156 ◯9番(
松月よし子君)
今から協議、検討をするということで聞いておきます。
早期に整備の着手をしてほしいという地元の願いですが、先ほどの見通しをお伺いいたしました。それまでにここ何年も、数年もかかるわけですが、その間、着手するまでの間の公有化のどのような管理が考えられるか、お伺いをいたします。
157 ◯議長(谷口一成君)
泊教育部長。
158
◯教育部長(泊 早苗君)
そこに至るまでには、やはり今ほぼ更地とか農地に近い状態かと存じますが、草刈り、清掃等の管理を行ってまいりたいと存じます。
159 ◯議長(谷口一成君)
松月議員。
160 ◯9番(
松月よし子君)
そこで、やっぱり広い公有地の管理を地元の人にしていただくということでございますので、草刈りとか非常に大事な管理が要ると思います。
そこで、事例を1つ紹介させていただきますが、太宰府では花いっぱい推進事業で史跡地の保存活用の一環として、水城跡にコスモスや菜の花を植栽して安らぎの場の創出をするということをしておられますが、非常に観光客等でかなりにぎわっているということでございます。やはり文化庁や糸島市の基本計画に散りばめられている文言のように、市民生活に活用していくため、地域の活性化やにぎわいを文化財によって創出できるように取り組んでいくという視点も非常に大切だと思っておりますが、その辺について、公有地の管理を含めまして認識をお伺いしたいと思います。
161 ◯議長(谷口一成君)
角文化課長。
162
◯文化課長(角 浩行君)
その点につきましては、事例等も参考にいたしますけれども、先ほど申し上げておりますとおり、史跡公園化に向かっていく方向性でございますので、それまでは、これまでと同じような管理等々でお願いしたいというふうに考えております。
163 ◯議長(谷口一成君)
松月議員。
164 ◯9番(
松月よし子君)
史跡等の保存ということで今御答弁いただきましたが、太宰府では、これ実際に太宰府のほうと文化庁のほうとお伺いしたんですが、史跡地の保存につきまして、コスモスや菜の花というのは支障がないということでございます。方法論いろいろあると思いますので、やっぱり地元といろんな協議をして、新しい方向性というものを見出していただきたいと。公有地が荒れているということでは非常に地元にとってはリスクが出てくると思います。これが地域の特性を生かした均衡ある発展ということにもつながると思いますので、よろしくお願いしたいと思います。
次の
歴史文化基本構想に入りますが、文化庁が提唱しておりますけれども、どのような構想か、端的にお願いいたします。
165 ◯議長(谷口一成君)
泊教育部長。
166
◯教育部長(泊 早苗君)
歴史文化基本構想とは、地方公共団体が文化財保護行政を進めるための基本的な構想となるものとされておりまして、地域に存在する文化財を指定、未指定にかかわらず、幅広く捉えて、文化財をその周辺環境まで含めて総合的に保存、活用するための構想であります。
167 ◯議長(谷口一成君)
松月議員。
168 ◯9番(
松月よし子君)
その構想、非常に新しい構想でございますが、今後の活用の検討を期待いたしまして、文化財の保存、整備、活用について終わります。
次に、六曜と市の事務についてに入ります。
糸島市では、1月1日と友引の日が斎場休業になっております。その友引は仏教とは全く関係ないものですが、友引は、友を引くという根拠なき理由で、友引の日に葬儀が市の斎場ではできないというのが昭和40年からの現在の糸島市の状況です。このことを踏まえ、友引に対する糸島市の認識について伺います。
169 ◯議長(谷口一成君)
井土人権福祉部長。
170 ◯人権福祉部長(井土敏幸君)
友引を含みます六曜につきましては、根拠がない迷信であるという認識を持っております。
また、こうしたことから、市では人権同和教育の場において、六曜などの迷信を信じることは差別的行為につながるおそれがあるという認識のもとに、行政区研修などの中でも事例を挙げたりしながら啓発を行っているところでございます。
以上です。
171 ◯議長(谷口一成君)
松月議員。
172 ◯9番(
松月よし子君)
部長、これが差別意識につながる懸念もあるということだろうと思います。御答弁いただきましたように、ややもすると知らず知らずに人を傷つけたり、生きづらさを感じさせたり、殊にマイノリティーの方の存在に気づかずに差別意識につながる懸念もあるということに気づいてほしい。また、解消を目指している糸島市であると認識しておりますが、そのような取り組みが図られているかどうか理解してよいのでしょうか。後でその取り組みについて伺いますので、ここでは、そのような理解でよいのかどうかを伺います。
173 ◯議長(谷口一成君)
井土人権福祉部長。
174 ◯人権福祉部長(井土敏幸君)
そのように理解していただいて結構でございます。
175 ◯議長(谷口一成君)
松月議員。
176 ◯9番(
松月よし子君)
大阪市には、「人権の視点からの情報発信の手引き」が平成24年10月に作成されております。その中で、「行政が差別を助長するような表現を公開しては、差別の解決に向けた取組みを進めることはできない。」と一文があります。この手引きは、人権に関する条約、法律、条例等に基づき作成をされております。
糸島市では、広報3月1日号に「人権教育の手引き」、作成が掲載されておりました。そのように、糸島市でも差別意識につながる懸念も含め、差別の解消に関する根拠法をもとに推進が図られていると思いますが、どのように推進が図られているのかについてお伺いをいたします。
177 ◯議長(谷口一成君)
井土人権福祉部長。
178 ◯人権福祉部長(井土敏幸君)
本市では、まず、平成22年にあらゆる差別の撤廃を目指す人権擁護条例を制定いたしました。また、翌年ですけれども、平成23年に糸島市人権尊重都市宣言を行っております。これとあわせまして、糸島市人権教育啓発基本指針、これを策定しておりまして、これに基づき、各種の啓発事業を進めているところでございます。
以上です。
179 ◯議長(谷口一成君)
松月議員。
180 ◯9番(
松月よし子君)
ありがとうございます。
次に、糸島市として、今あらゆる差別の撤廃を目指すという方向性を持っているという御答弁をいただきましたが、目指す行動の1つとして、六曜、友引の見直しを取り組んでいくという理解につながるかどうか、その辺についてお伺いをいたします。
181 ◯議長(谷口一成君)
井土人権福祉部長。
182 ◯人権福祉部長(井土敏幸君)
重複するかもしれませんけれども、本市では同和問題啓発強調月間などの講演会等で、六曜を含みます迷信等につきましても非合理的であるということを触れたりしながら啓発を進めております。また、市が発行いたしておりますカレンダーなどにつきましては、従来から六曜については掲載していない、このような状況でございます。
以上です。
183 ◯議長(谷口一成君)
松月議員。
184 ◯9番(
松月よし子君)
それでは、友引の斎場休業についてに入ります。
糸島市のホームページで友引を検索しますと、斎場の休業日として1月1日、友引の日とあります。斎場条例施行規則には、「休日は、1月1日及び市長が定める日」とあります。市長が定める日が友引の日になっている今の現状です。
ところで、福岡県の自治体が所有する斎場で友引を休業にしている、休みにしている自治体の状況についてお伺いをしたいと思います。
185 ◯議長(谷口一成君)
金谷市民部長。
186 ◯市民部長(金谷康彦君)
県内の状況についてお答えをさせていただきます。
平成26年度に県内主要30施設の調査を行っておりますが、その結果といたしまして、友引を全部または一部を休業にしている斎場は、糸島市を含めまして6施設となっております。
以上でございます。
187 ◯議長(谷口一成君)
松月議員。
188 ◯9番(
松月よし子君)
かなりの自治体が友引斎場休業を廃止しているという御答弁でございますが、廃止して困ったというような情報や課題等に対して聞いておられればお伺いをしたいと思います。
189 ◯議長(谷口一成君)
金谷市民部長。
190 ◯市民部長(金谷康彦君)
他市町村でその部分について廃止した分について、困ったとかという部分の状況はお伺いはしておりません。
以上でございます。
191 ◯議長(谷口一成君)
松月議員。
192 ◯9番(
松月よし子君)
それでは、斎場の長寿命化計画の調査費が平成27年度に予算化され、執行されておりますが、今後の現場の計画もあわせて考慮するということは非常に必要だと思います。実際にそういう中で、斎場の友引休業の見直しを進めることができるのか、その辺の御見解についてお伺いをいたします。
193 ◯議長(谷口一成君)
金谷市民部長。
194 ◯市民部長(金谷康彦君)
見直しでございます。先ほど他市町村の部分からは課題は聞いておりませんが、私どもとしては、友引の休業を変更する場合につきましては、市民、あるいは葬祭関係者の方に周知、あるいは準備期間が必要になると。あわせまして、利便性の観点から、開業日をふやす必要があるというふうに考えておりまして、施設の運営管理の見直し、あるいは維持管理費の増加などが必要になるというふうに考えております。
見直しにつきましては、県内他施設でも友引休業を見直しておりますので、本市におきましても、休業の部分については見直しを行っていきたいというふうに考えております。今申し上げましたように、そのための体制づくりというのが必要になりますので、その辺が整いましたら、見直しをできる限り早く行っていきたいというふうに考えております。
以上でございます。
195 ◯議長(谷口一成君)
松月議員。
196 ◯9番(
松月よし子君)
今の御答弁、斎場の友引休業の見直し、体制づくりを行い、そして見直しを図っていくという御答弁ということでちょっと確認させていただきますが、よろしいですか。
197 ◯議長(谷口一成君)
金谷市民部長。
198 ◯市民部長(金谷康彦君)
おっしゃってあるとおりでございます。
199 ◯議長(谷口一成君)
松月議員。
200 ◯9番(
松月よし子君)
最後になりますが、友引休業の見直しは、単に見直しをすればよいということだけではなく、市民の意識改革につながる非常に難しい取り組みだと思います。なぜ見直しが必要なのか、本質の解決を促すことなどを含め、情報発信をすることにより、糸島市が目指す人権尊重の意識のさらなる啓発に努めていただくことが非常に大切だと思っております。
市長に伺いますが、新鮮糸島市につながるのではないかということになるわけですが、市長に人権尊重づくりと友引休業の見直しについての御見解をお伺いいたします。
201 ◯議長(谷口一成君)
月形市長。
202 ◯市長(月形祐二君)
これまでもるる御議論をいただいておりますが、部長からも御答弁させていただいておりますが、六曜については根拠がない迷信であるというふうに認識をさせていただいております。市では、今後もいわれのないあらゆる差別の解消に向けた各種啓発事業を行いながら、全ての市民の皆様が安心して暮らしていける糸島市をつくっていきたいというふうに考えております。
あわせまして、糸島斎場の件につきましても、見直しに向けた検討を早急に進めたいと考えております。
以上でございます。
203 ◯議長(谷口一成君)
まだありますか。松月議員。
204 ◯9番(
松月よし子君)
これで終わります。どうもありがとうございました。
205 ◯議長(谷口一成君)
これをもちまして、松月議員の一般質問を終了します。
ここで暫時休憩します。
なお、再開は11時10分の予定でございます。
(午前10時59分 休憩)
(午前11時09分 再開)
206 ◯議長(谷口一成君)
休憩前に引き続き会議を開きます。
次に、14番黒田公二議員の発言を許可します。黒田議員。
207 ◯14番(黒田公二君)
公明党、
市民福祉常任委員会の黒田公二です。議長の許可をいただきましたので、早速、一般質問に入ります。
最初に、公共施設マネジメントについてお伺いをいたします。
この公共施設マネジメントについては、きのうの一般質問で柳議員のほうから質問があっていますので、重複しないように少し質問を縮小して、また、視点を変えて質問をさせていただきます。
この公共施設マネジメントという考え方は別に新しい考え方じゃなくて、人口減、財政難という背景から、ここ数年、注目をされてきました。
公共建築物のライフサイクルというのがあります。これからいけば、建物を建てて、更新して、約30年後に大規模改修が必要になってくる。ちょうどこの起債が、いわゆる借金が終わるころに大規模改修が発生をするというんですね。その大規模改修をやって、20年から30年後に建て替え、あるいは廃止ということになります。この公共施設を考えるときに、建物を新規整備する、そして、50年、60年間にこの大規模改修だけじゃなくて、実はさまざまな維持管理費のコストがかかってきます。これ後ほどお話ししますけれども、こうした長期間を見通して、公共施設の総量と財政との整合性をどうコントロールしていくか、これが公共施設マネジメントという考え方だと私は思います。これ間違っていないかどうか、最初にお伺いします。
208 ◯議長(谷口一成君)
田浦総務部長。
209 ◯総務部長(田浦晃幹君)
今、議員おっしゃいますように、そういった公共施設の維持管理と財政をコントロールさせていただくというのが第一の考え方でございます。
以上でございます。
210 ◯議長(谷口一成君)
黒田議員。
211 ◯14番(黒田公二君)
人口減少、あるいは生産年齢人口の減少、ここから税収が減少して歳入がもう右肩下がりに落ちていく。こういう中で公共施設をどうマネジメントしていくか。これはコントロールに失敗すれば、大変なことになるわけですが、そうした観点から、きょうは公営企業をやると非常に複雑になるので、一般会計のみに絞って質問をいたします。
通告の1)に書いています。これは、もう基本的な部分です。この糸島市にある公共施設の数ですね、数というか、これは箇所というのはちょっと難しいので、床面積どれぐらいあるのか、これ平成10年から5年ごとぐらいで今日までどういうふうに推移をしてきているのか、まず、そこをお伺いします。
212 ◯議長(谷口一成君)
田浦総務部長。
213 ◯総務部長(田浦晃幹君)
床面積ということでございます。全体の数字でお答えをさせていただきたいというふうに思います。
まず、平成10年度の数値でございますけれども、この時点が22万5,000平米でございました。それから、平成15年度、5年後でございますが、27万平米。それから、合併年度ということで平成21年度が28万6,000平米。現在は29万3,000平米という状況でございます。
以上でございます。
214 ◯議長(谷口一成君)
黒田議員。
215 ◯14番(黒田公二君)
平成10年から10年間で約6万平米が新設をされています。これはきのうの総合体育館が1万平米ということですから、要するに総合体育館6個分が実は新設をされている。
先ほど申し上げたライフサイクルからいけば、平成40年から平成50年にかけて、これ単純計算ですが、6万平米の大規模改修が必要になってくる、こういうことになるわけですよね。
この29万平米の中で築30年を超える施設がどの程度あるのか、お伺いします。
216 ◯議長(谷口一成君)
田浦総務部長。
217 ◯総務部長(田浦晃幹君)
こちらのほうも総面積で申し上げますけれども、約8万7,000平米でございまして、施設全体の30%でございます。
218 ◯議長(谷口一成君)
黒田議員。
219 ◯14番(黒田公二君)
30%という数値でございますが、これは全国平均からいけば、かなり低い数値なんですね。全国が大体50%ぐらい。ということは、比較的新しい建物が糸島市は多いということ。ここからいくと、当然、今後、要するに大規模改修をする建物というのがそれだけ多いということに予測できますよね。
少し話変えますけれども、予算書とか決算書の歳出の中で普通建設事業費というのがあります。きのう話出ました、いわゆる投資的経費ということになります。普通建設事業費の中には公共施設を新築する、建て替える、あるいは大規模改修をする、この経費というのは投資的経費の中に入っています。だけども、投資的経費に入っていないのが、建物を50年間、60年間維持していくための補修費というのはこの中に実は入っていないんですね。
そこで、2)なんですけれども、これ合併前と書いていますけれども、もう合併後からで結構です。平成26年まで、維持補修費を含めた一般財源に占める割合、これ平均値で結構ですので、これを教えてください。
220 ◯議長(谷口一成君)
田浦総務部長。
221 ◯総務部長(田浦晃幹君)
一般財源に占める割合の平成26年度ということでよろしいでしょうか。そちらの数字で申し上げますと、5.8%の割合でございます。
222 ◯議長(谷口一成君)
黒田議員。
223 ◯14番(黒田公二君)
大体5年間、平成21年から平成26年までの平均値で6.6%という数字……
224 ◯議長(谷口一成君)
田浦総務部長。
225 ◯総務部長(田浦晃幹君)
申しわけございません。今申し上げましたのは平成26年数値でございまして、この6年間の平均で申し上げますと、6.1%、あるいは6.2%という数字になります。
以上でございます。
226 ◯議長(谷口一成君)
黒田議員。
227 ◯14番(黒田公二君)
これは、このパーセントだけ聞くと、そう大きな数字ではない、こう私も思いますけれども、実はこの公共施設を建築した場合、先ほど50年から60年というサイクル申し上げました。この間に公共施設を維持管理していく、この費用というのは修繕費が入りますよね、投資的経費プラス修繕費、さらには人件費、光熱水費、あるいは指定管理とか委託費というのが、そういう運営コストが入ってきます。こうしたものを全て含めた額が、実は公共施設にかかる実質的なフルコストというふうに言われています。これは予算書にはなかなか見えてこないんですね。
そこで、このフルコスト、平成26年度の決算値で結構ですので、幾らかかっているのか、お伺いします。
228 ◯議長(谷口一成君)
田浦総務部長。
229 ◯総務部長(田浦晃幹君)
平成26年度の決算値ということでございます。フルコストということで公共施設建物分ということでお答えをさせていただきますけれども、43億円という決算の状況でございました。
以上でございます。
230 ◯議長(谷口一成君)
黒田議員。
231 ◯14番(黒田公二君)
公共施設、特に公共建築を維持管理していくコストというのは年間43億円が必要だということだと思います。
この43億円というのは、いわゆる公共建築物のみにかかるフルコストでございます。この投資的経費の中には、道路、あるいは橋梁、こういうインフラ整備というのが入ってきます。この道路、橋梁のインフラ整備の平成26年の決算値は幾らになりますか。
232 ◯議長(谷口一成君)
田浦総務部長。
233 ◯総務部長(田浦晃幹君)
同様に平成26年度決算でございますが、道路、橋梁のインフラ部分につきまして25.6億円という数字でございます。
以上でございます。
234 ◯議長(谷口一成君)
黒田議員。
235 ◯14番(黒田公二君)
25億円。ということは、約70億円かかるということですね。フルコストをするとですね。ということは、これは公営企業って入っていないんですね。今、一般会計で話していますので。それで、一般会計からすると、2割を超えます。これがいわゆる公共施設のフルコストという考えになります。正確に言えば、これに道路、橋梁の維持補修費が加わってきます。まだこれは実は膨らんでくるということになります。
もう1つは、公債費というのがありますよね。借金ですよね。この借金のうちに公共施設等の占める公債費というのは幾らになりますか。
236 ◯議長(谷口一成君)
田浦総務部長。
237 ◯総務部長(田浦晃幹君)
投資的経費にかかる部分の公債費ということでございます。平成26年度決算で申し上げますと、24.4億円という数字でございます。
以上でございます。
238 ◯議長(谷口一成君)
黒田議員。
239 ◯14番(黒田公二君)
公債費を考慮するかというのは議論のあるところかもしれませんが、いずれにしても、過去の公共施設にかかった借金なんですよね。これ毎年こういうふうに発生してくる。ということは、70億円プラス24.4億円、ということは94億円ぐらいが公共施設にかかるという、こういうことなんですよね。
こうした数値を聞きますと、公共施設にかかるコストというのは大変大きいな、こういうことが見えてくると思います。
そこで、例えば、公共施設の総量、これを現状維持した場合、今後見込まれる更新改修、維持管理のコストはどのように推移していくと予測されていますか。
240 ◯議長(谷口一成君)
田浦総務部長。
241 ◯総務部長(田浦晃幹君)
今、るる数値のほうを答弁させていただきましたけれども、今後のフルコストといいますか、財政上の金額ということで申し上げますと、平成26年度の数字の中で公共施設、道路、橋梁におけます維持補修費、あるいは新規整備、既存更新、こういった金額が44億円ございます。こういったものから考えますと、それに維持補修、あるいは運営費等トータルで言いますと、60億円ぐらいは必要ではないかというふうに思っております。
以上でございます。
242 ◯議長(谷口一成君)
黒田議員。
243 ◯14番(黒田公二君)
フルコストでいけば、年間60億円必要だというふうになってくると思いますね。この糸島市の中期財政見通しというのをいただきました。この見通しの中身を見ると、投資的経費が平成28年度予算で52.6億円、5年後の投資的経費というのは29.1億円なんですね。要するに45%、半分近く減らさなければ要するに財政と折り合えない、こういう恐らく結論を持ってあると思うんですね。総量を維持した場合、運営コストというのはそう簡単には下がらないですね。ということは、このまま公共施設の総量を維持していくのは大変に困難ではないかと、こういうことが見えてくるわけですけれども、御見解を伺います。
244 ◯議長(谷口一成君)
田浦総務部長。
245 ◯総務部長(田浦晃幹君)
現在の施設全てを維持、更新していくということは難しいというのはもう間違いございません。そういったことで、実は昨日の答弁の中でも副市長のほうから少し申し上げました、20%程度の減を想定しないといけないということでございましたけれども、今、事務局のほうでは20%を少し超えたぐらいの削減を目標としなければならないんではないかという考え方でおります。
以上でございます。
246 ◯議長(谷口一成君)
黒田議員。
247 ◯14番(黒田公二君)
私も、きのう、答弁、20%カットというのは聞きましたけれども、この内容がいまいちちょっとよくわからない。何を20%カットするのか。要するに総量を20%カットするという意味ですか。
248 ◯議長(谷口一成君)
田浦総務部長。
249 ◯総務部長(田浦晃幹君)
今現在、公共施設の総合管理計画につきまして、平成27年度と平成28年度で策定を進めさせていただいております。この減する部分の中で面積なのか、あるいは維持管理費用なのか、こういった2つの視点で今後議論が必要ではないかというふうに思っておりますけれども、他の自治体では両方想定されているところがございます。まず、総面積を抑制するという考え方、あるいは費用を抑制するという考え方、こちらどちらのほうに最終的に落ちつくかわかりませんけれども、両方の視点から議論させていただきたいというふうに思っております。
以上でございます。
250 ◯議長(谷口一成君)
黒田議員。
251 ◯14番(黒田公二君)
きのう質問の中で、さいたま市の話が出ていました。これはもう少し詳しく申し上げますと、さいたま市では、いわゆる投資的経費を同額で推移すれば、この前提なんですね。投資的経費はもう抱えないと。そういう前提で実は既存施設の45%しか維持できない、こういう実は将来予測をしています。大都市圏ですよね。大都市圏であっても、こんな予測をしている。糸島は平成32年までに人口10万2,000人、こういう目標を設定されている。要するにふえるということですね。これはもうあらゆる政策を動員しないと、実現は困難だと私は思います。
こういった人口がふえる中で、今、歳入予測というのは、この5年間、平成32年までで30億円減るんですよね。30億円減る。ふえないんですよね。一方で、社会保障費というのは右肩上がりで増加をしていきます。ここはもう市民生活に密着しているので、ここは削れません。だから、要するに45%削減しなければいけないという結論を出されている。
そういう中で、これから運動公園、あるいは庁舎という大型事業がこれに実は入ってくるんですね。私は、この運動公園についてはもう非常に市民要望が高い、それから、防災という観点ありますので、これは整備が必要だというふうに思います。
また、この本庁舎ですね、ここはもう震度7以上の大地震が来れば、これはもう市の機能というのは不全となります。いろいろ理由ありますけれども、私はこの2つとも必要な施設だと、このように思っています。
それで、先日、運動公園の概要で示された総工費74億円ですね。これ規模も含め、これから総合管理計画を作成する中で詳細を検討するという昨日の答弁だと思いますが、これは間違いないですよね。
252 ◯議長(谷口一成君)
柴田企画部長。
253
◯企画部長(柴田 潔君)
運動公園については、議員おっしゃるとおりでございます。
254 ◯議長(谷口一成君)
黒田議員。
255 ◯14番(黒田公二君)
恐らくこれ74億円、縮小という可能性が非常に大きいと思うんですが、そういう形で動いていきます。
この1年から2年にかけてPFIも含めて配置計画、平面計画まで示されました。これを見て、請願された関係者の皆さん、市民の皆さん、これ大変喜ばれたと思います。また、期待もされていると思います。昨日のやりとりを聞いていて、庁舎と合わせると約140億円、こういう答弁がございました。果たしてこの財源の裏づけがあるのかな、こういう心配が先に立ちます。この財政的な裏づけはあるかどうか、お伺いします。
256 ◯議長(谷口一成君)
田浦総務部長。
257 ◯総務部長(田浦晃幹君)
昨日、建設コストというお話をさせていただいておりまして、まず、運動公園74億4,000万円という数字と、庁舎につきましては30億円から60億円という数字でお話をしておりましたので、トータルで言いますと、100億円から130億円という数字になろうかと思います。
ただ、庁舎につきましては、今回の3月定例会の補正予算でお願いをいたしましたように、私どものほうで検討時間がどうしても必要になるということで、平成28年度まで繰り越しをさせていただいておりますので、庁舎につきましてはまだ詳細な部分が見えておりませんので、その数字については来年度以降の報告になろうかというふうに思っております。
この運動公園につきましては、財源の確保があるのかということでございますけれども、まず、財源につきましては国の交付金でありますとか、合併推進債、あるいは一般財源という手だてになろうかと思っております。
この合併推進債につきましては、ちょっと大まかな仮の話でちょっと申しわけございません、数字をわかりやすく説明させていただくために申し上げさせていただきますが、74億円の事業に対して仮に60億円の合併推進債を借り入れたというふうに試算をいたしますと、これを20年で償還をいたしますと、毎年3億円と、利子は含めておりませんけれども、毎年3億円。これに交付税措置が4割ございます。1億2,000万円という措置がございます。差し引きしますと、1億8,000万円の合併推進債の償還ということでございますが、これまで合併以降の財政の健全化等に取り組んでまいりましたので、公債費あたりの減少でありますとか、借入金残高の減少、あるいは基金の増加、こういった要因がございますので、こういったもので対応可能ではないかなというふうには思っておるところでございます。
以上でございます。
258 ◯議長(谷口一成君)
黒田議員。
259 ◯14番(黒田公二君)
100億円から130億円ということ、私の記憶違いで申しわけありませんでした。
私も短期的な財政から見れば、いけるんだろうなと、言われるとおりだろうなというふうに思います。しかし、これから計画される総合管理計画というのは、先ほど申し上げたように、長期的な財政見通し、これが必要になってきます。管理計画を作成して詳細を検討する中で、もし、大幅な縮減が必要だ、こういう結果が出れば、どんな説明されるのかなと思うんですが、見解をお聞かせください。
260 ◯議長(谷口一成君)
田浦総務部長。
261 ◯総務部長(田浦晃幹君)
現在、この総合管理計画の策定を進めさせていただいておりまして、まず、平成27年度に検討委員会のほうで議論をいただいております。まず、平成27年度につきましては、この基本的な考え方、あるいは次年度のスケジュール、今後協議していただく内容などの確認をさせていただいたところでございますが、今後につきましては具体的に、今、議員のほうからいろいろ御提案いただいておりますような数値あたりが出てまいります。そういたしますと、総合的な削減計画、あるいは長期の見通しを立てなければならないというふうに思いますが、そういったときには当然、全体的にはまず基本計画をつくった後に施設別、そういったものに取りかかっていきますので、その際にはそれぞれの分野のほうできちっと御説明をしていかなければならないというふうに思っております。
以上でございます。
262 ◯議長(谷口一成君)
黒田議員。
263 ◯14番(黒田公二君)
この運動公園等の整備の進め方、これはいただいたやつですけれども、この中で概算事業費が明らかになったが、市の財政には大きな負担となるので、身の丈に合った整備の検討が必要。言われているように、縮小ということですよね。こういうふうに言われています。
結局、縮小したときに市民への説明というのは、あのときは短期的な財源までしか検討していなかったと、長期を検討したときにやっぱり無理ですよと、だから、6割、7割にしますよと、こんな説明が果たしてできるのかなと思います。
だから私は、こういった構想をつくって、市民に公表する場合は公共施設マネジメントという長期間にわたる、しっかりここを押さえて公表すべきじゃなかったのか、こういうふうに思うわけですが、見解をお伺いします。
264 ◯議長(谷口一成君)
柴田企画部長。
265
◯企画部長(柴田 潔君)
この運動公園については過去からの経過もございまして、請願が採択され、そして、特別委員会の報告がなされ、そして、市のほうで整備方針であり、整備構想であり、策定してまいりました。そういった中で一定の段階を踏んで平成27年度にPFIの導入可能性調査をやったわけでございます。そうしますと、そういった過程の中ではやはりお示しする必要があると考えております。
この総合管理計画については、ある意味では平成26年度ぐらいからこういったことがございましたけれども、一定やはり市民の要望が高いものについては先行して、今、言いますような形で進めてきた経過もございまして、やはりその経過を報告するのは我々として義務があったと考えております。
以上でございます。
266 ◯議長(谷口一成君)
黒田議員。
267 ◯14番(黒田公二君)
公表というのは、あれだけ配置計画があって、平面図、中身は全部わかるわけですよね。だから、どうしても期待しますよね。当然これがつくれると。総合管理計画やって、いや、とても今からは無理ですと、長期考えると。こうなったときに、これなかなか説明できないんですよ。これ落とせないんですよ。だからそこを、私、1番最初に申し上げたのは、公共施設マネジメントという考え方はまだずっと前からあったんですよ。だから、やっぱりここをしっかり押さえておくべきじゃなかったのかなと言っているんです。だから、総合管理計画というのは、はっきり申し上げて、国からもうつくりなさいと言われたから今つくっているわけですよ。だから、公共施設をつくる場合、この辺をしっかり押さえておかなければならないなと思います。ちょっとこれ言っても、なかなか議論にならんと思いますので、これやめますけれども。
次に、運動公園と総合管理計画作成との関連で御質問しますが、先ほど申し上げたように、総合管理計画というのは総務省ですね。国も公共施設の総量規制、これ方針を明確にしています。だから、運動公園整備を進めていく中で類似施設の統廃合、廃止、これはもう絶対条件になってきます。
そんな中でこの計画では4年後に工事がもう着工されるわけですね。実施されるわけです。本当にこの4年間でこうした課題を解決できるのか。もし解決できなければ、運動公園というのは整備できるんですか。
268 ◯議長(谷口一成君)
柴田企画部長。
269
◯企画部長(柴田 潔君)
この整備の進め方についても、議員のほうにも説明させていただきましたけれども、体育施設の統廃合については、やはりこのスケジュールでやらなければならないと考えております。
以上です。
270 ◯議長(谷口一成君)
黒田議員。
271 ◯14番(黒田公二君)
これは大変難しいと思いますよ。そう簡単にいく話ではない。
もう時間がないので、次に行きます。
総合管理計画を作成する目的、先ほどこれは申し上げましたので、この目的についてはもう結構です。
作成する視点と市の基本的な考え方について伺います。
272 ◯議長(谷口一成君)
田浦総務部長。
273 ◯総務部長(田浦晃幹君)
基本的な考え方ということでございますけれども、まず、私どものほうの考え方といたしましては、まず、豊かな糸島生活を次世代に継承するための公共施設マネジメント、こういった位置づけで取り組みたいというふうに考えておりまして、取り組み方針というものをまず掲げたいというふうに思っております。今、これはあくまでも案でございますけれども、5つほど予定をしておりますが、施設保有量の最適化、それから、施設保全の適正化、管理運営の効率化、財政負担の平準化、市民協働と地域活性化への活用、こういったことを想定させていただいているところでございます。
この公共施設の見直しにつきましては、当然、議員おっしゃいましたように、市民に対する影響が非常に大きいというふうに思っておりまして、財政的な制約もありますので、こういった中でそれぞれの施設、あるいは地域の実情を考慮しながら、施設の複合化、あるいは統廃合などについて、長期的な視点で市民の理解を得ながら取り組みを進めるという、こういった視点で取り組みたいというふうに考えております。
以上でございます。
274 ◯議長(谷口一成君)
黒田議員。
275 ◯14番(黒田公二君)
私は、最後に、市長にお伺いしたいんですが、総合管理計画をつくりますよね、これは相当厳しい結果が出ると思います。計画はつくったけれども、実際にこれを実施していこうとしたときに、これは物すごい抵抗があるだろうし、反発も出てきます。この計画が絵に描いた餅に終わることが多いんです。これ終わらせてはいけないと思うんですね。
市長におかれては、大変大きな、ある意味での政治決断をやるときがそう遠くない時期に私は来ると思っています。そういう意味で、この総合管理計画に対する市長の決意と、それと、見解をお伺いいたします。
276 ◯議長(谷口一成君)
月形市長。
277 ◯市長(月形祐二君)
今、私の決意ということでございますが、現在、基本方針を、先ほども部長から申し上げましたとおり、豊かな糸島生活を次世代に継承するための公共施設マネジメントとした公共施設等の総合管理計画の策定を進めさせていただいております。
議論の中にもございましたとおり、今後の財政状況を見た場合には、大変厳しい財政状況が予想をされます。その中では市民の皆様の御理解など本当に難しい課題はございますが、施設の統廃合等を含めた最適な配置、長寿命化等につきまして、しっかりと御理解をいただきながら、そして、糸島市が持続可能な市としていけるように積極的に取り組んでまいりたいと存じます。
278 ◯議長(谷口一成君)
黒田議員。
279 ◯14番(黒田公二君)
はい、わかりました。
じゃ、次に行きます。
次に、障がい者、高齢者の農業、福祉分野への就労促進についてお伺いをいたします。
今、国は、一億総活躍社会、これは障がい者の方々や高齢者の方々も含め、全ての人々が活躍できる社会を目指しています。これはよく市長が言われる人も元気、まちも元気、そして、豊かさ実感という、これに相通ずるものがあると思います。
そうしたことから、厚生労働省は、新年度予算で農業と障がい者の連携、いわゆる農・福連携に特化した予算を初めて実は計上をいたしました。
高齢者の就労についてはシルバー人材センターですね、この就労時間の上限が緩和をされています。そして、あわせて派遣事業についても緩和をされます。就労が困難な障がい者の方々、また、働きたいんだけれども、なかなか就労先がない、こういう高齢者の就労を拡大、支援していこうと、こういう趣旨だと思います。
きょうは、障がい者、高齢者の就労拡大の、これ非常に可能性の高い農業、介護分野への就労を市としてどのように支援していくのか、こういう視点で質問をさせていただきます。
最初に2点お伺いします。
本市の農業、水産業の担い手の推移、これは減っていることは間違いないわけですが、どの程度減っているのか。
それから2点目が、今申し上げましたシルバー人材センターの働き方というのが変わってきます。どういう効果が期待をされているのか、お伺いいたします。
280 ◯議長(谷口一成君)
洞産業振興部長。
281 ◯産業振興部長(洞 孝文君)
まず、農業、水産業の担い手の推移について答弁をさせていただきます。
センサスのデータで答弁をさせていただきますけれども、平成17年から平成22年の5年間の減少率でございます。国、そして福岡県より減少率は低いものの、糸島市においては農業では8.7%の減、236戸減少をしております。水産業でございますが、これは糸島漁業協同組合の組合員数で答弁をさせていただきますけれども、同じく平成17年から平成22年、46人の減というふうになっております。
以上です。
もう1点、シルバーの就労時間が緩和をされたということで農業分野にどのような効果が期待できるかということでございます。
労働時間の上限が緩和されること、現在、国会のほうで法律の審議中ということでございますが、高齢者は収入増加が可能となります。また、受け入れ先の農家につきましては繁忙期に集中して受け入れることができる、このことから人材育成、労務管理コストの低減が図られる、このような効果が期待できます。
以上です。
282 ◯議長(谷口一成君)
黒田議員。
283 ◯14番(黒田公二君)
昨日の議論の中でも耕作放棄地の問題が出ていました。今、農業が抱えている課題というのは、1つは担い手の不足、それから、2つ目が働き手の不足、労働力の不足ですね。こういった担い手、働き手の不足から、耕作放棄地がふえてきている。こうした実は農業側の課題がある。
一方、障がい者から言えば、就労先の確保というのが非常に困難。それから、低賃金ですね。これもう全国平均1万3,000円台。ほとんどこれ変わりません。こうした実は課題がある。
そういうことで、農・福連携によって、ここがうまくマッチングできて障がい者の方々が農業の一定の受け皿になれば、障がい者の就労というのは大きく拡大をしていきます。特に農業の分野というのは裾野が非常に広いですね。広いと思います。
今回の農・福連携の予算というのは、ある意味、この就労拡大のきっかけになればと、こういうふうに期待をしています。
そこで、糸島市での農・福連携の現状についてお伺いをしたいと思います。
284 ◯議長(谷口一成君)
洞産業振興部長。
285 ◯産業振興部長(洞 孝文君)
糸島市での農・福連携の現状ということでございますが、1番顕著な例で答弁をさせていただきますけれども、糸島市高田に障がい者福祉施設さんすまいる伊都という施設がございます。こちらは農業生産法人も設立されてあるわけでございますけれども、現在、糸島市内で無農薬の野菜、米を生産されまして、また、加工品も製造されまして、障がい者の就労を行っておる、このような状況でございます。
今後も規模拡大をしていきたいということで本市のほうに相談にお見えになられましたので、農業委員会のほうから農地の情報提供等をさせていただいております。
あともう1点、本市の農業公園ファームパーク伊都国の中で即売会と食事提供をする場所、こちらのほうも株式会社フロンティア・アドバンスという会社のほうに施設の運営をお任せをしておりまして、障がい者の雇用をしていただいておるところです。
現在のところ、私どもで農・福連携と言えるものについては以上でございます。
286 ◯議長(谷口一成君)
黒田議員。
287 ◯14番(黒田公二君)
障がい者施設も農業分野でよく頑張ってあるなということが見えてくるわけですが、今、このお話を聞きながら、私は障がい者と農業が連携できる可能性というのは2つに絞られるのかなというふうに思います。
1つは、先ほど部長おっしゃったように、施設が、耕作放棄地に限りませんけれども、耕作放棄地等を借地、取得をする。そこで生産、加工、販売までやる6次産業化、これは1つの可能性があるのかな。
それから2つ目は、これはおっしゃられなかったけれども、農業法人と、それから大規模農家、こういうところで雇用がされています。こういった農業法人、大規模農家、あるいはネギ加工というのもあります。そこから働き手として請負契約をする、いわゆる請負契約方式ですね。この2つに一番可能性が大きいのかな、こういうふうに思います。
この1、2を支援することによって、障がい者の工賃の上昇、あるいは一般就労につながっていく可能性が出てくると思うんですね。だから、市として、今2つの部分、ここにどんな支援ができるか、お伺いします。
288 ◯議長(谷口一成君)
洞産業振興部長。
289 ◯産業振興部長(洞 孝文君)
先ほど私のほうから答弁をいたしました、例えば、障がい者福祉施設さんすまいる伊都でございますけれども、先ほどちょっと答弁をしておりませんでしたけれども、昨年11月には厚生労働省、そして農林水産省共催の農・福連携マルシェにも御参加をしていただいております。新聞でも取り上げられましたけれども、今後もこういうマルシェ等に参加したいということでございます。
このことから、こういう施設の現状の課題をお聞きしますと、優良農地の確保、そして、栽培技術の向上、販路の拡大といった課題があるということでお伺いしております。この部分、優良農地の確保については、本市で農地の情報、耕作放棄地、あるいは遊休農地の情報提供というのができるわけでございますけれども、栽培技術の向上、販路の拡大につきましては、今回、平成28年度、国のほうが新規事業として農・福連携による障がい者の就農促進という事業がございます。こちらのほうの事業の活用とあわせまして、本市でも市単独で販路開拓に関します補助事業もございますので、このような事業を御紹介して、取り組んでいただければ、市としても支援をしていきたいというふうに考えております。
もう1点、大規模な農業法人等での雇用の関係でございますけれども、やはり障がい者の方、農業の知識、技術というのが不足をしております。この部分を補うために、まずは、その前にやはり農家側の意識というのも理解を深めていただく必要がございますので、農業生産法人、あるいは大規模農家で組織されております認定農業者連絡協議会等において理解を深めていただく取り組みをしていきたいのと、あわせまして、障がい者の研修事業についても国の農の雇用事業という事業もございます。これは障がい者を含む就農希望者を雇用して、技術の向上に関します研修を行うことに対する支援でございますので、このような事業も御紹介をしていきたいというふうに考えております。
以上です。
290 ◯議長(谷口一成君)
黒田議員。
291 ◯14番(黒田公二君)
さまざまな国の支援があります。ぜひ活用をしていただきたいと思います。
数年前、福岡市で国の助成金を使って農業等就労支援事業というのをやりました。これは福岡市内の障がい者施設が耕作放棄地の整備を行う、こういう事業をやった。6人の障がい者で7カ月かけて実は1万3,500平米の耕作放棄地を整備したんですね。これはヤフードーム1個分です。これには農業者の皆さん、これは全国から視察に訪れたり、精神科医等も視察に訪れたと聞いています。その中で6人中5人が実は一般就労に結びつきました。これは1年こっきりだったんですよ、単発でした。たまたま国の助成があって、いい指導者がいて、農業と障がい者のベストマッチングした例なんですね。
このように障がい者の方が継続支援B型から一般就労に結びついた場合、移行できた場合、費用対効果というのはどうなりますか。
292 ◯議長(谷口一成君)
井土人権福祉部長。
293 ◯人権福祉部長(井土敏幸君)
就労継続支援のB型、この事業所に対しましては障がい者お1人当たり月額で約15万円から19万円を支払っているところでございます。この方が一般就労につかれて、このサービスを受ける必要がなくなったということでありますならば、この金額が不要になるということでございまして、市の一般財源ベースでは4分の1の額、つまり約4万円から5万円の額が軽減されるということになります。
以上でございます。
294 ◯議長(谷口一成君)
黒田議員。
295 ◯14番(黒田公二君)
いわゆる継続支援B型から一般就労へ移行すると、1人当たり月額15万円から19万円、年にしたらすごい金額になるわけですが、それもありますけれども、それ以上に納税者になっていただけるという、こういうこともあるんですよね。だから、費用対効果というのは非常に大きいなというふうに思います。
簡単に言うなと思うかもしれんけれども、課題はたくさんあると思います。課題はたくさんあると思います。だけども、一般就労につながれば、大変大きな効果があるということですね。たとえ一般就労につながらなかったとしても、工賃が上昇をすれば、将来の生活困窮、あるいは生活保護を防ぐことができます。
糸島市では障がい者の雇用に大変力を入れていただいております。数年前から障がい者雇用専門員、これ嘱託員ですね、設置をされた。確実に就労の拡大ができている。
そこで、嘱託員を雇用されて何人の障がい者の方が一般就労に結びついたのか、この数と、あわせて分野別の割合をお知らせいただきたいと思います。
296 ◯議長(谷口一成君)
井土人権福祉部長。
297 ◯人権福祉部長(井土敏幸君)
まず、市の障がい者雇用支援員でございますけれども、こちらのほうがかかわりまして一般就労に結びつけた数でございますが、平成27年度、先月までの数字で申し上げますと、21名を結びつけております。
分野でございますけれども、幾つかございますので紹介をさせていただきます。
まず、サービス業関係で12名、福祉・病院関係で10名、卸・小売関係で7名、製造業関係で2名、それから、農業、公務が各1名、合わせましたところの21名となっております。
また、これまでの数字で申し上げますと、平成22年度から平成27年度まででございますが、78名の方を一般就労に結びつけております。
以上でございます。
298 ◯議長(谷口一成君)
黒田議員。
299 ◯14番(黒田公二君)
はい、ありがとうございます。
それで、今、聞きますと、農業への就労は非常に少ない。これは雇用専門員が障がい者の雇用の専門家なんだけれども、なかなか農業分野には人脈がないと、だから、どうしてもやっぱり少なくなる。
そこで、私は、先ほど洞部長おっしゃいましたけれども、農業分野を担当されているのは農業振興課とか農業委員会ですよね。こことの連携がなければ、要するに農業分野の就労の可能性というのはなくなると思うんですね。ここをしっかりやることが拡大することにつながっていくと。これはどうされますか。
300 ◯議長(谷口一成君)
井土人権福祉部長。
301 ◯人権福祉部長(井土敏幸君)
今、議員御質問のとおりでございまして、やはり私ども福祉分野ということで農家等に訪問したりするわけでございますけれども、なかなか人脈、あるいは農業的な専門知識もないままに御訪問しながら雇用をお願いするという立場であろうかと思います。こうした点におきまして、私ども産業振興部、農家と農業者、農業関係の機関とつながりが強うございます。こことの連携をとることによりまして、なお一層受け入れてもらいやすい環境ができるものというふうに考えております。
以上でございます。
302 ◯議長(谷口一成君)
黒田議員。
303 ◯14番(黒田公二君)
今、市では障がい者就労支援のセミナーをやられています。先ほど洞部長のほうからありましたように、そういう農業関係者の中でセミナーを開くという話、これ物すごく大事なんですよね。大事なんだけれども、やっぱり聞くだけでは、理解はするけれども、リアル感がないわけですよね。聞くだけでは。だから、私、大事なことは、実際に実習等で、これ1、2週間ですよね、受け入れていただく、ここが物すごく大事だと思うんですね。受け入れていただければ、就労に結びついていく可能性が非常に広がるんですよね。特に農業分野というのは実績が少ない。受け入れ先をどう開拓していくのか、どうここに市として支援できるのか、これをちょっとお伺いします。
304 ◯議長(谷口一成君)
洞産業振興部長。
305 ◯産業振興部長(洞 孝文君)
先ほども答弁させていただきましたけれども、農家側の理解を深めるというのが1番でございます。それで、例えば、農業生産法人等の大規模農家、そして、認定農業者連絡協議会、先ほど申されましたように、障がい者雇用支援専門員の方と市と連携をして、農業部門と連携をして、実習生の受け入れについて理解を深めてまいりたいというふうに考えております。
306 ◯議長(谷口一成君)
黒田議員。
307 ◯14番(黒田公二君)
はい、わかりました。
なかなか農業分野、今、外国人労働者が非常に増加しています。こことの競合、それから、高齢者、シルバーもそうですけれども、なかなか競合があって、非常に難しい。だから、この辺はすみ分けをきちっとしていなければいけないなと、こういうふうに思います。
もう最後になりますけど、もう時間がないのでやります。
高齢者の就労についてですが、ここの核になるのはシルバー人材センターだと思います。会員に登録したけれども、なかなか仕事が来ない、これよく耳にします。シルバーの局長とも話しましたけれども、就業率は表向きは9割なんですよね。だけども、1回でも就業すればカウントされますので会員の9割。だけども、実際のところ、やっぱり6割程度だというふうに聞いています。なかなか会員の要望に応え切れていない、これが実情だというふうに思います。
最近は生きがいということよりも、生活のために働きたい、こういう高齢者の方がふえてきている。ここをしっかり就業機会の環境整備をする必要があると、こういうふうに思います。
これをすることによって、糸島市としては元気な高齢者をふやすことが実は最大の介護予防になる、医療費の削減効果、この効果って非常に私は大きいと思います。ここを支援する費用対効果というのは、そういう意味で大変大きいと思います。
そこで、昨年からシルバー人材センターで介護日常生活支援事業というのを始めました。新年度から要支援1、2の訪問介護、通所介護に取り組むことになるわけですが、派遣制限という期間が緩和されて、会員の介護の中の就労機会というのは拡大すると思うんですが、この課題と市が支援できる部分についてお伺いします。
308 ◯議長(谷口一成君)
馬場健康増進部長。
309 ◯健康増進部長(馬場 貢君)
今、シルバー人材センターで、先ほど議員申されましたシルバーの生活援助事業委託でございます。現在は今、48人のシルバーの会員の方が約100人の高齢者のほうに訪問をされて、家事援助等を行ってあるというのが状況でございます。
そういう中で、先ほど議員のほうからこのシルバーの働き方の緩和、労働時間の延長、またあわせて派遣等の部分が拡大されるというふうなお話をされました。現在、もう議員も御承知だと思いますけれども、この介護現場というのは人員不足の状況でございます。そういう中で今回の緩和により、介護分野においても、もし、介護施設、また、デイサービス等の業種に緩和がされるということになれば、期待される効果は大きいものがあるものというふうに思っております。
1つは高齢者自身の就業の場が拡大される、あわせまして、先ほども議員仰せのとおり、安定した収入が得られるようになる、それと、もちろんこれも言われましたけれども、御自身の健康維持になると、これはいわゆる医療費削減だとか介護保険給付費の削減にもなってくる、あわせて先ほど申しました課題であります介護現場の人手不足を貴重な担い手として高齢者が今度は支える側にも回っていただける、こういうようなところから、ぜひ緩和の部分につきまして介護分野にも広がればというふうに思っております。
また、市のほうといたしましても、シルバー人材センター等と協力しながら、こういう現場を担える講習等にも力を入れていく必要があるというふうに思っております。
以上です。
310 ◯議長(谷口一成君)
黒田議員。
311 ◯14番(黒田公二君)
しっかり頑張っていただきたいと思います。
以上で私の一般質問を終わります。
312 ◯議長(谷口一成君)
これもちまして、黒田議員の一般質問を終了します。
ここで暫時休憩します。
なお、再開は午後1時の予定です。
(午後0時07分 休憩)
(午後1時00分 再開)
313 ◯議長(谷口一成君)
休憩前に引き続き会議を開きます。
午前中に引き続いて一般質問を行います。
17番伊藤千代子議員の発言を許可します。伊藤議員。
314 ◯17番(伊藤千代子君)
建設産業委員会の伊藤千代子でございます。
それでは、一般質問を始めてまいります。
まず、波多江小学校のトイレの改修についてです。
老朽化のひどい児童トイレに、保護者や地域は胸を痛めています。
昨年の9月議会で、私はこの男子トイレの写真をお見せしました。そして、子供たちが学校に行くのが楽しくなるような教育環境の計画的な整備が必要だということを訴えたんですけれども、今後に向けたトイレの改修計画を伺います。
315 ◯議長(谷口一成君)
泊教育部長。
316
◯教育部長(泊 早苗君)
波多江小のトイレということについてお答えしたいと思いますが、波多江小学校の児童トイレにつきましては、平成28年度当初予算におきまして、国庫補助事業による改修事業を計画しているところでございます。
317 ◯議長(谷口一成君)
伊藤議員。
318 ◯17番(伊藤千代子君)
わかりました。ぜひお願いします。
それから、東中学校のトイレがようやくきれいになって、私はいろんなところで、学校が明るくなったというふうな子供たちや保護者の声を聞きます。本当にうれしいです。
老朽校舎が非常に多い中で、教育予算を抜本的にふやしていただきたい、そのことをぜひ市長にお願いをしたいと思います。
それでは、次、2番に参ります。
2番、パッカー車、バキュームカー用倉庫の住宅地域(志摩師吉)移転についてです。
株式会社環境技研が志摩師吉の住宅地域に事業所を移転し、ここを拠点にごみとし尿の収集運搬業を行うことがわかってから、会社と住民との間で紛争が続いています。
私は、会社が市の委託業者にふさわしく、この移転を思いとどまることを願って、きょうの質問をいたします。
まず、倉庫に入る予定の車の種類と台数はどうなっていますか。
319 ◯議長(谷口一成君)
金谷市民部長。
320 ◯市民部長(金谷康彦君)
車の種類と台数についてお答えをさせていただきます。
市民部で把握をしておりますので、こちらのほうでお答えします。
車庫に入れる予定の車両につきましては、バキューム車が5台、パッカー車が8台、ダンプが1台、バンが1台、それと軽トラックが1台の合計16台となっております。
以上でございます。
321 ◯議長(谷口一成君)
伊藤議員。
322 ◯17番(伊藤千代子君)
1日にこれらの車は何回出たり入ったりするんでしょうか。
323 ◯議長(谷口一成君)
金谷市民部長。
324 ◯市民部長(金谷康彦君)
お答えをさせていただきます。
いずれの車両につきましても、基本的には朝、車庫を出られまして、昼に食事という形で戻られて、車庫を出た後、夕方に作業を終わって戻るというふうな形で、出入りは4回というふうになっております。
以上でございます。
325 ◯議長(谷口一成君)
伊藤議員。
326 ◯17番(伊藤千代子君)
ということは、1台が4回ということは、16台だから64回ぐらいということになりますよね。
ごみやし尿の運搬をした車は、昼と夕方、事務所に戻るとおっしゃいましたけれども、そのとき車は洗車をしてきれいな状態で戻ってくるんでしょうか。
327 ◯議長(谷口一成君)
金谷市民部長。
328 ◯市民部長(金谷康彦君)
車の洗車についてお答えをさせていただきます。
パッカー車につきましては、基本的には作業を行われて、クリーンセンターで最終的にごみを下ろした後にその状態で戻ると。そして、バキュームカーにつきましては、し尿処理センターでし尿を下ろした後に、ホース等の部分を洗浄して戻ると。
そして、戻った後、車庫に入りまして洗浄等行って、衛生的に管理を行ってあるというふうな状態でございます。
以上でございます。
329 ◯議長(谷口一成君)
伊藤議員。
330 ◯17番(伊藤千代子君)
倉庫の建設というと、きれいな車を倉庫にずっと保管しているというのではなくて、やはり1番の問題は、ここを拠点にパッカー車及びバキュームカーを使ったし尿あるいはごみの収集運搬業をするということだと思うんですよね。
今のお話だと、車を洗う洗車場は敷地の中にあるということですから、私が働いていた方たちに聞くと、バキュームカーは洗車をせずに汚れた状態で戻るから結構においますと。パッカー車も、生ごみが多いので、特に夏場は腐敗臭がして大変なんですよというふうに言ってありました。働く人は本当に大変なんだなというふうに思ったんですけれども、そういう意味では、こういうところで働く方たちの労働条件の改善とか、あるいは補償というのが非常に大事だというふうに思いました。
どちらにしても、やはりにおいだとか、そういう問題については住民にとっては非常に大きな問題なんですけど、会社は特にこの悪臭に関しては住民の皆さんにどのような説明をしたんでしょうか。
331 ◯議長(谷口一成君)
三角建設都市部長。
332 ◯建設都市部長(三角孝志君)
開発業者からどういう説明をしたかということで報告を受けております。
その報告書には、住民に対しては、においに関しては、倉庫の外までのにおいはほとんどないが、倉庫内に入れば多少はすると。また、それが外に漏れて近隣の方々の生活環境に悪影響を及ぼすようなことはないと説明をしたという報告書でございます。
9月18日の地元説明全体会においても、二丈武でのにおいの現状を説明したというふうに報告書には記載をされております。
以上でございます。
333 ◯議長(谷口一成君)
伊藤議員。
334 ◯17番(伊藤千代子君)
私が聞いたところによると、倉庫の中のにおいは換気扇を使うというふうにお返事をされたそうです。つまり、やはり洗車場とかはすごいにおいがするわけですね。ですから、自分のところは中で換気扇をつけて外に出すというふうなことをおっしゃっているわけですよ。それは、やはり地域の住民の方たちにとっては耐えがたいことじゃないかなというふうに私は思いました。
この計画がわかってから、やはり近隣の方々は悪臭とか景観、生活環境への悪影響を本当に心配して、中にはもう夜も眠れない、あるいは体調が悪化するようなことに苦しんでおられます。
今、廃棄物を取り扱い、また、こういうような悪臭が出るような施設を市街化区域で行っている業者というのが糸島市内においてほかにあるでしょうか。
335 ◯議長(谷口一成君)
金谷市民部長。
336 ◯市民部長(金谷康彦君)
区域内にあるかということでございます。
現在、市街化区域内に一般廃棄物の収集運搬業の事務所はございますが、パッカー車、バキューム車等の車庫はございません。
ただ、今回の開発計画でパッカー車とバキューム車の車庫、倉庫、事務所の設置の予定となっておりますが、洗車設備も整備されることから、悪臭防止法、あるいは騒音規制法等の観点から問題が発生する施設というふうには考えておりません。
以上でございます。
337 ◯議長(谷口一成君)
伊藤議員。
338 ◯17番(伊藤千代子君)
今度の件は、私は企業の倫理にかかわる問題だというふうに考えています。なぜかというと、今の社会で法律に違反しなければ何をしてもいいとはならないからです。
それでは、まずお尋ねしますけれども、ごみとかし尿の廃棄物の処理は、誰が責任を持って処理すべきものなんでしょうか。
339 ◯議長(谷口一成君)
金谷市民部長。
340 ◯市民部長(金谷康彦君)
廃棄物の処理の責任でございます。
この分につきましては、市町村の責任において処理することとされております。
以上でございます。
341 ◯議長(谷口一成君)
伊藤議員。
342 ◯17番(伊藤千代子君)
ということは、本来、例えば今言っている一般廃棄物に関して、市が責任を持って処理をしなければならないものであるということですよね。
343 ◯議長(谷口一成君)
金谷市民部長。
344 ◯市民部長(金谷康彦君)
はい、そのとおりでございます。
345 ◯議長(谷口一成君)
伊藤議員。
346 ◯17番(伊藤千代子君)
つまり、この会社は市がすべき事業を請け負ってかわりに行っている業者であるということです。それが一般の業者とは違うということですよね。
ここに、今、私は、ことし配られましたごみカレンダーを持ってきました。これを見ますと、この中に会社の名前が出ています。ごみの収集日はいつですよとか、環境技研の名前が載っているわけなんですけれども、つまり、市役所と一体となってこの事業をされているわけですよ。そういう意味では、非常に公的な仕事なんですね。ですから、一般の企業以上に環境に配慮したり、地域に社会貢献したり、そういうことが求められている会社ではないかというふうに私は思うんですね。そして、何もこの会社だけではなくて、今、社会に貢献する、地域に配慮する、そういうことが委託業者だとか公共事業を請け負う業者なんかでも求められています。
この環境技研と同じ、例えば建設業者ですけれども、今、丸田池のところで工事されていますが、2.8億円の工事を総合評価の方式で受注されたんですけど、やっぱりそういうのを見ますと、入札価格だけではなくて、地域に社会貢献したようなことが評価をされて、そういうことが点数となってやはり受注につながっているわけですよね。そういうことは大事なことだというふうに私は考えています。ですから、法律で違反しないからいいというだけのことではないと、特に公共事業にかかわるような企業にとってはですね。そのことをここで訴えたいというふうに思います。
この環境技研と市との契約金はどのようになっていますか。
347 ◯議長(谷口一成君)
金谷市民部長。
348 ◯市民部長(金谷康彦君)
ごみの収集運搬の契約金ということでございます。
基本的には単価契約をしておりまして、平成26年度の委託料の支払い実績で回答させていただきます。
平成26年度、2億4,346万2,289円というふうになっております。
以上でございます。
349 ◯議長(谷口一成君)
伊藤議員。
350 ◯17番(伊藤千代子君)
2億5,000万円ぐらいのお金と言われたら、市の契約では非常に巨額のお金です。これ以上に市と随意契約で契約しているような業者がほかにありますか。
351 ◯議長(谷口一成君)
金谷市民部長。
352 ◯市民部長(金谷康彦君)
ごみの部分につきましては、こちらの会社のほうが1番大きゅうございます。
以上でございます。
353 ◯議長(谷口一成君)
伊藤議員。
354 ◯17番(伊藤千代子君)
市役所と年間毎年2億円以上の契約を結んでいる会社は、ほかにほとんどないというふうに思います。あっても、ちょっと今ここでは関係ないから言いませんけど。
パッカー車は、もとはと言えば市民の税金で買ったものです。そして、静かな生活が一変する、そういう方々に関しては非常に大変なことなんですね。
きのう月形市長が柳議員の一般質問の御答弁の中で、田園居住の
まちづくりを進めるというふうなことをたしかおっしゃったと思うんですよね。市長がおっしゃる田園居住のまちというのは、どのようなイメージというか、どのようなことを想定して言っていらっしゃったのでしょうか。
355 ◯議長(谷口一成君)
月形市長。
356 ◯市長(月形祐二君)
田園居住のまちというのは、私どもの誇る豊かな自然、そしてこの風景を大切にした
まちづくりのことを申し上げたつもりでございます。
357 ◯議長(谷口一成君)
伊藤議員。
358 ◯17番(伊藤千代子君)
私も多分そうじゃないかなというふうに思って聞きました。
旧志摩町が田園居住の
まちづくりを行うということで、地区計画を行って、住宅や介護施設ができているところがあるわけですけど、この会社が移転するのは、まさにその入り口というか、横なんですよね。私は、糸島市が進めている
まちづくりのやはり根幹にかかわる問題だということをぜひ認識していただきたいなというふうに思ったわけです。
こんな素朴な質問ですけど、例えば普通に考えて、市長が今、自然や豊かな環境とおっしゃったけれども、自分の家の前に、法律で許されるんだからということでこのような開発を受け入れることができますでしょうか。
359 ◯議長(谷口一成君)
三角建設都市部長。
360 ◯建設都市部長(三角孝志君)
先ほど市民部長のほうから答弁をさせていただきましたけれども、今回の開発の案件、倉庫、車庫でございますけれども、当然そこには洗車設備も整備をされると。洗ったものについては、下水に流すという手法もとられます。それから、悪臭防止法、あるいは騒音規制法の観点から、現在では問題が発生するという施設とは考えておりませんので、先ほど言いました市長の答弁に反するというふうには考えておりません。
以上でございます。
361 ◯議長(谷口一成君)
伊藤議員。
362 ◯17番(伊藤千代子君)
私が聞いているのは、例えば洗車でも、クリーンセンターでごみを下ろす、あるいはし尿処理場でし尿を下ろす、その後にそこで洗車をしてきれいにして帰ってくるんじゃなくて、洗車があるからこそ、ここにそのまま汚れたままで帰ってくるわけですよ。そういうことを考えていただきたいですよね。
私が素朴に聞いているのは、人の家のことだからいいというんじゃなくて、やはりここにいらっしゃる部長でも市長でも、こういう開発を自分の家の前で受け入れられるかということを私は聞いているんですよ。
363 ◯議長(谷口一成君)
三角建設都市部長。
364 ◯建設都市部長(三角孝志君)
我々は、当然こういう開発もですけれども、法律に従って事務を進めるというのは基本でございまして、個人的な見解いうのは、市長にしろ、我々部長にしても、この場での答弁というのは差し控えたいというふうに思っております。
365 ◯議長(谷口一成君)
伊藤議員。
366 ◯17番(伊藤千代子君)
じゃ、また後で聞きましょうね。
周辺には、住宅ローンで多額のお金を借りて家を建てた方とか、食べ物を扱う飲食店もあります。皆さん相当な打撃を受けると心配しています。資産価値の下落、特に町内のイメージダウン、こういうことが本当に心配です。
そこで、地元行政区は住民説明会を3回開き、会社に説明を求めましたが、9月に一回出席しただけで、1月22日の住民説明会にも出席しないまま、1月25日には県に許可申請を出しました。半永久的に迷惑をかける住民の皆さんを無視した格好になっています。
今の時点で県は許可を出していますか。
367 ◯議長(谷口一成君)
三角建設都市部長。
368 ◯建設都市部長(三角孝志君)
きょう時点で、まだ許可はおりておりません。
369 ◯議長(谷口一成君)
伊藤議員。
370 ◯17番(伊藤千代子君)
わかりました。
昨年9月と12月に地元の大石行政区と薫る坂行政区が、環境技研の車庫、倉庫、事務所建設反対の陳情書を月形市長に届けられました。
日ごろ行政区の皆さんというのは、地域で見守りをやったり、溝掃除をしたり、また安全・安心の
まちづくりにボランティアで一生懸命協力をしてくださっているような方々です。そういう行政区が町内で署名を集めて、市長に何とかしていただきたいというふうに直訴をしてこられたわけですよね。その必死な思いを市長はどのように受けとめられたのか、伺います。
371 ◯議長(谷口一成君)
三角建設都市部長。
372 ◯建設都市部長(三角孝志君)
今、議員言われております地域の方々のボランティア活動につきましては、当然市としては大変感謝をいたしておるところでございます。
それと、署名は確かに2行政区から提出をされております。この署名については、重く受けとめておるところでございます。
そういう意味から、地元の思いもございまして、業者に対しては説明会への出席要請、あるいは地元の理解、それから合意形成が図られるように再三にわたって指導しておるという状況でございます。
以上でございます。
373 ◯議長(谷口一成君)
伊藤議員。
374 ◯17番(伊藤千代子君)
部長は市長じゃないから、市長がやっぱり答弁してほしいんですよ。市長が受けとめて部長に指示をされたと思うんですよ。その市長の答弁の前に部長がかわって答えるのはちょっと失礼だと思いますよ。私は、市長はどのように受けとめられましたかと聞いているんです。
375 ◯議長(谷口一成君)
伊藤議員、今の発言ですが、先ほどの一般質問の中でもありましたように、部長が言ったことは市長の言ったことであると、そういう答弁があっておりますので、そういうことで市長よろしゅうございますね。一心同体という意味ですけど。
伊藤議員。
376 ◯17番(伊藤千代子君)
それだったら、市長にいろいろなことを聞いても、そのたんびに答えないで、部長がいつも答えられたら、市長がここにいらっしゃる意味ないと思うんですよ。例えば、ここにいろんな市民の方が傍聴に来たり、インターネットでごらんになる。市長が自分の言葉でどんなふうに語られるんだろうかって、そのことをやっぱり市民は聞きたいわけで、一心同体とか、そういう問題ではないというふうに思うんですよ。
じゃ、具体的に聞きますけれども、やっぱりこういう行政区には感謝しているとおっしゃいましたが、そういう地元から出ている声を、じゃ、直接聞いてみようかとか、環境技研に会って何とか中止できないかとかいうようなお話をしてくださったかどうか、そのことはいかがですか。
377 ◯議長(谷口一成君)
三角建設都市部長。
378 ◯建設都市部長(三角孝志君)
先ほども言いますように、業者に対しては地元の意見、気持ちというのは十分伝えております。そういう中で、しっかりと住民の方々と話し合いをして理解を得られるように努力してくださいということを再三にわたって業者のほうには言ってきているという状況でございます。
379 ◯議長(谷口一成君)
伊藤議員。
380 ◯17番(伊藤千代子君)
そのことを部長がおっしゃるのと、ここでは一心同体で同じとおっしゃるけど、業者にとっては部長が言うのと市長がおっしゃるのでは全然違うんですよ。やっぱり市民の代表である市長と市役所の職員である部長とは市民の受けとめが違うんです。
なぜかと言うと、例えば、ここに糸島市の
長期総合計画というのがあって、この中には、いつも市長言ってありますよね。「人も元気 まちも元気 新鮮都市 いとしま」「人と自然と文化を生かした協働の
まちづくり」、みんな賛成だと思います。そして、この中には豊かな海、山、川と田園風景、いいことが書いてあるなと私は思うんですよ。こういうのは、今の話でいくと、先ほど法に基づいて法に基づいてと部長がおっしゃるけど、これは法律の範囲内での目標ということなんでしょうか。
381 ◯議長(谷口一成君)
柴田企画部長。
382
◯企画部長(柴田 潔君)
この総合計画は市の最高の計画でございます。基本的に、さっきから申しておりますように、法律で行政というのは動いておりますので、それを踏まえた中での計画ということで御理解いただきたいと思います。
383 ◯議長(谷口一成君)
伊藤議員。
384 ◯17番(伊藤千代子君)
市町村が条例をつくるのは、法律だけでは理想的な
まちづくりが難しいからですよね。だから、法律でこれぐらいのレベルがあったとしても、それに対して、さらにさまざまな条例と法律をつくる中で、やっぱりまちをもっともっとよくしていこうというふうに決めるわけですよね。
だから、例えばここに豊かな海、山、川、田園風景と書いてあるとすれば、やはりこれは市民の共通の願いであって、市民とか、あるいは事業者が一緒に、法律になくても力を合わせて協力し合って追求していく目標だというふうに思うんですよね。
法律の範囲内でしかできないとなったら、市役所やこういういろんな条例は何の意味があるんだろうかと私は思ってしまうわけですよ。
まず聞きますけれども、環境技研にお尋ねします。環境技研にごみとかし尿の収集運搬業の許可を与えているのはどなたですか。
385 ◯議長(谷口一成君)
金谷市民部長。
386 ◯市民部長(金谷康彦君)
糸島市となります。
387 ◯議長(谷口一成君)
伊藤議員。
388 ◯17番(伊藤千代子君)
糸島市というか、市長の許可を得なければならないと法律には書いてありますよね。だから、市長の許可があるからこそ、会社はこの仕事ができるわけですよ。そして、市と一緒になって住民の皆さんにこういうチラシの中で、市がつくったチラシの中で自分たちの名前を出せるわけです。
そういう意味では、市長はこの会社に対して許可権限を持っているわけですよ。ですから、住宅地内でのごみとかし尿の収集運搬事業を行うことによって市民の生活環境に悪影響を与えるということが危ぶまれており、当該行政区等でも一生懸命反対しているわけで、そういう点では、この移転はやめていただきたいというふうに業者に市長のほうからぜひお願いをしていただけないかということを思うんですけど、それはいかがですか。これは市長答弁でお願いします。
389 ◯議長(谷口一成君)
谷口副市長。
390 ◯副市長(谷口俊弘君)
先ほど来から、法律の範囲内で仕事をすることがいけないような言い方をされておりますが……(「言っていませんよ、そんなこと」と呼ぶ者あり)私ども行政に携わる者は、あくまでも法律に基づいて仕事をしなければなりません。そういった意味で、法律を遵守しながら仕事をするわけですから、今回の件についても法律に抵触しない限り事務を進めていかなければならないと、そういう立場にございます。
391 ◯議長(谷口一成君)
伊藤議員。
392 ◯17番(伊藤千代子君)
そしたら、副市長に伺いますけど、じゃ、副市長は、それが自分の家の前だった場合に、こういう開発をね、パッカー車やバキュームカーの倉庫をつくって、しかも、そこでし尿の収集運搬業とかをするような事業を受け入れることができるということですね。
393 ◯議長(谷口一成君)
谷口副市長。
394 ◯副市長(谷口俊弘君)
個人の見解は控えさせていただきますが、そうなった場合は、当然その具体的な案件のもとに判断して対応したいというふうに思います。
395 ◯議長(谷口一成君)
伊藤議員。
396 ◯17番(伊藤千代子君)
私はやはり、ここにいる方々が、もし自分の家の前だったらどうだろうかとかいうことを真剣に考えられる、そのことが大事だと思うんですよ。
会社は1月22日の住民説明会に出席しないまま、1月25日には県に許可申請を出しました。申請するには市の副申書というものが必要です。市が1月20日に副申書を出した、そして1月25日には会社は県に許可申請をしました。そのときに、紛争解決のめどがまだ立っていない、住民説明会にも出てこない、行政区からの切実な署名と要望書が届いたばかり。そういうときに、なぜ会社に副申書を出したのか、その理由を伺います。
397 ◯議長(谷口一成君)
三角建設都市部長。
398 ◯建設都市部長(三角孝志君)
繰り返しの答弁になるかもしれませんけれども、市の事務は法令に基づいて事務を進めなければならない、これはもう言うまでもございません。
今回の案件につきましても、都市計画法上、書類に不備がなく、用途にも適合しておりまして、法令に合致した申請であることから受け付けを行いまして、県に副申をしたものでございます。
これが逆に、申請がされて手続上不備がないものを市が受け付けなかったということになってまいりますと、これは受領拒否とみなされまして、行政手続法違反となるということでございます。
以上でございます。
399 ◯議長(谷口一成君)
伊藤議員。
400 ◯17番(伊藤千代子君)
この中に、ここにそのとき会社が出した申請書のコピーがあるんですけれども、私は先ほどから言うように、法律の範囲内でも市がどれだけ住民を守るために努力したのかなということを考えるわけです。
この中に、市長が総合意見を書く欄があります。この開発に関する総合的な意見です。何と書いてあるかというと、都市計画法上支障なしと、たった一言書いてあるんですよ。私は非常にそっけないと思ったんです。つまり、市の基本理念とか、環境基本条例、あるいは田園の
まちづくり、こういう市の法律以上の、こういうまちをつくりたいとか、そういうことに鑑みて、こういう事業に対する市長の総合的な考えを、まだいっぱい余白があるんだから、ここに書くことができるんですよね。そういう市民からの声も届いているわけで。
そういう意味では、これを見たときに、本当に市の理念というのはないんですかね。
401 ◯議長(谷口一成君)
三角建設都市部長。
402 ◯建設都市部長(三角孝志君)
今、県に出した副申書の市長の総合意見の欄を言っていらっしゃると思いますけれども、この欄につきましては、あくまでも都市計画法上問題があるかないかを書く欄でございまして、先ほどからも言いますように、都市計画法上問題がないということから、ここに支障なしと書いておるものでございます。
これのほかに、別途、市長名で知事宛てに経過報告ということで、紛争が今も継続中であること、その内容についてはこういうことであること、それから、この案件にかかわる経過についても記載をして県のほうに提出しておりますので、ただ単に支障がないということだけで、県にこの副申書を上げたものではないということでございます。
403 ◯議長(谷口一成君)
伊藤議員。
404 ◯17番(伊藤千代子君)
私もその内容を読みました。それを見ると、住民には違法性はない。そして、会社がもう十分説明責任を果たしたと言っているとか書いてありますよね。説明会にも出てきていないのに、会社の立場で説明責任を果たしたというように県に言っていますよとか、そういうね、私は必要ないことだなとはっきり言って思いました。
本件の開発行為については、市が開発審査会を開いていますよね。それは昨年の4月23日に開かれています。この開発審査会というのは、一体目的は何なんですか。
405 ◯議長(谷口一成君)
三角建設都市部長。
406 ◯建設都市部長(三角孝志君)
開発審査会の目的でございますけれども、都市計画法に基づく開発行為につきまして、道路や水路、生活環境など市の公共施設等を管理する市の関係各課、さらには県土整備事務所、あるいは警察、地元行政区長、水利委員にも出席をいただき、業者からの開発内容の説明を受け、それぞれ基準に合致しているのか、あるいは地元への影響について協議を行うことを目的として開催しておるものでございます。
なお、この開発審査会は業者が本申請をする前の事前審査の場として開催いたしております。
407 ◯議長(谷口一成君)
伊藤議員。
408 ◯17番(伊藤千代子君)
市が県に出したように紛争が起きているわけですね。その紛争の原因は、やはり住宅地内でごみやし尿の収集運搬をすることであって、ただ倉庫を建てるだけの問題じゃないんですよね。地域住民にとって、やはりそれによる悪臭だとか、町内のイメージダウン、最も深刻な問題です。
この開発審査会の中で会社は、例えばバキュームカーを何台使って、どういう事業をするのかというようなことを関係者に丁寧に説明をしましたか。
409 ◯議長(谷口一成君)
三角建設都市部長。
410 ◯建設都市部長(三角孝志君)
開発審査会での業者の説明ですけれども、場所、それから面積、建築物、業務内容について説明があっております。パッカー車の台数についても、説明がなされているということでございます。
411 ◯議長(谷口一成君)
伊藤議員。
412 ◯17番(伊藤千代子君)
私が聞いているのは、紛争になっている、この悪臭とかの原因となる、例えばバキュームカーを何台使って、ここでどういう事業をするということをきちんと関係者に丁寧に説明をしたんですかと聞いているんですよ。
413 ◯議長(谷口一成君)
三角建設都市部長。
414 ◯建設都市部長(三角孝志君)
開発審査会当日、業者からは図面も提示して説明をしておるところでございます。
415 ◯議長(谷口一成君)
伊藤議員。
416 ◯17番(伊藤千代子君)
私が情報公開でとった会議録の記録表に、それが全く載っていないから聞いているわけですよ。そのことを地元の区長に確かめますと、事務所とパッカー車専用の倉庫ができるというふうには聞きましたと。しかし、し尿の話は聞いていないとおっしゃるんですよ。会社は市のこの開発審査会の中で、今、紛争の原因になっているし尿の収集運搬の関係のことは説明をしなかったんじゃないんですか。
417 ◯議長(谷口一成君)
三角建設都市部長。
418 ◯建設都市部長(三角孝志君)
確かに、記録では図面にもパッカー車のみが書いてあって、バキュームカーについての記載はございませんので、バキュームカーについての説明というのは開発審査会の中ではあっていないというふうに思っております。
419 ◯議長(谷口一成君)
伊藤議員。
420 ◯17番(伊藤千代子君)
ということは、紛争の原因となったことについては開発審査会で説明をしていないということでしょう。
この資料の中に、会社が会議に出した車庫の図面がありますよね。H建設の名前が書いた、建設会社がつくった図面が載っているでしょう。それ見てくださいよ。そこに、倉庫の中に入れる車の種類と台数は何と書いてありますか。
421 ◯議長(谷口一成君)
三角建設都市部長。
422 ◯建設都市部長(三角孝志君)
パッカー車用車庫16台と記載がございます。
423 ◯議長(谷口一成君)
伊藤議員。
424 ◯17番(伊藤千代子君)
パッカー車用車庫16台と書いてあるんですよ。区長がこれを、ああ、パッカー車の倉庫なのかと、そう思って帰られたのは当然なんですよね。しかし、本当はパッカー車16台じゃないでしょう。もう1回言ってください、これは本当は何台ですか。
425 ◯議長(谷口一成君)
三角建設都市部長。
426 ◯建設都市部長(三角孝志君)
今おっしゃっているのは、実際何台入るかということをおっしゃっているんでしょうか。(「そうです」と呼ぶ者あり)
それは、先ほど市民部長のほうが説明をいたしましたバキューム車5台、パッカー車8台、ダンプ1台、バン1台、軽トラック1台、合計16台だと認識しております。
427 ◯議長(谷口一成君)
伊藤議員。
428 ◯17番(伊藤千代子君)
ということは、パッカー車16台というのは間違いじゃないですか。住民にとって1番大きな、バキュームカーによるし尿の収集運搬事業のことがわからないんですよ、これ見ただけじゃ。ああ、何かバキュームカーという声が聞こえたような気がしたけど、パッカー車だけなんだなと思って帰られたそうです。
つまり、市役所というのは公平公正な事務が求められるんですよ、正確な。公務員だからね。このパッカー車16台は、ある意味では虚偽の記載ですよ。市はそれを知っていたのに、なぜ会社がこの図面を出してきたときに注意しなかったんですか、訂正を。
429 ◯議長(谷口一成君)
三角建設都市部長。
430 ◯建設都市部長(三角孝志君)
私どもも、当日隠したものでもなんでもございません。このとき初めて事前審査という形で、関係課、それから関係地元あたりを呼んで、こういう説明を受けたものでございまして、私どももその時点ではパッカー車が16台という認識を持っておりました。
431 ◯議長(谷口一成君)
伊藤議員。
432 ◯17番(伊藤千代子君)
市役所にこの会社が来たのは9日ですよ。この会議があったのは23日ですよ。その間にあなた方は丁寧に見なかったんですか。しかも、住民にとってパッカー車とバキュームカーでは全然違いますよ。そんなに重大な違いなのに、そんな軽く扱っているということが今回の紛争の原因じゃないんですか。普通だったら、行政であれば、パッカー車用16台というのを見たら、ここでどういう事業があるかは知ってあったわけだから、バキュームカーに直しなさいと言うのが市の当然のあるべき指導じゃないんですか。
433 ◯議長(谷口一成君)
三角建設都市部長。
434 ◯建設都市部長(三角孝志君)
最初、業者のほうから説明を事前にですね、都市計画課の窓口に来られたときは、こういう図面を持ってこられて、パッカー車を16台置くということで聞いて、それを受けて、その間、業者と何か詳細にやりとりをやったようなお話でございますけれども、そういうことは一切なくて、ある場所にこういう倉庫、あるいは車庫を建てたいという話を市に持ってこられましたので、それでは、じゃ、開発審査会を開いて詳細を説明してくださいということですので、そこで初めて詳細な部分について説明がなされるわけでございますから、私どもが知っていたのに、そこを隠したまんま開発審査会にこの案件を上げたということではございません。
435 ◯議長(谷口一成君)
伊藤議員。
436 ◯17番(伊藤千代子君)
地元の方たちは、会社に説明に来るたんびにバキュームカーの数が違うと、一体本当は何台なんだということをおっしゃっていたんですよ。つまり、市役所自体もこの開発審査会の段階でパッカー車だけと、そう思っていたということなんですね。
437 ◯議長(谷口一成君)
三角建設都市部長。
438 ◯建設都市部長(三角孝志君)
そのとおりでございます。
439 ◯議長(谷口一成君)
伊藤議員。
440 ◯17番(伊藤千代子君)
会社は、市役所にさえも本当のことを、実際はバキュームカーが5台と、そういう事業をするんだということを市役所にも言っていなかったということなんですね。
441 ◯議長(谷口一成君)
三角建設都市部長。
442 ◯建設都市部長(三角孝志君)
意図的に言われなかったかどうかというのはわかりませんけれども、先ほどから言いますように、開発審査会の中では、私どももパッカー車が16台という認識を持っておったのは事実でございます。
その後、地元に行かれて、パッカー車に加えてバキュームカーも持ってくるということ、加えて市のほうにもその報告があっているということでございます。
443 ◯議長(谷口一成君)
伊藤議員。
444 ◯17番(伊藤千代子君)
私はこういう開発審査会だったら意味ないと思いますよ。だって、紛争の原因となるようなことをきちっとこの場で業者に説明をさせて、皆さんが、ああ、こういうことが問題なんだなって、そこでそれを解決するために、こういうものをやるわけでしょう。
ところが、会社が本当に都合のいいように、こういう会議の中ではバキュームカーのことは一言も言わないで、もう会議が終わって、この開発審査会が終わった後に、地元に説明に行ったときには実はバキュームカーですって。それじゃ余りにね、地元の区長はそこに何のために呼ばれていったんですか。
この方は、自分の子供が住む予定の家の前にこれができるんですよ。もしそのときにこれを正直に知ってあったら、ちゃんと意見をですね、それはちょっと私たちは困りますよって、そうまでおっしゃったはずです。だから、何もおっしゃらないでこのときは帰られたわけですよね。
はっきり言って、この開発審査会は業者が事実を言わなかったという点、重大な事実ですよ、それを言わなかったという点において、非常に問題だというふうに私は思います。
それと……(「議長よろしいですか」と呼ぶ者あり)住民が、ちょっと待ってくださいね、すぐ済みます。住民の方たちというのは、私は本当にやさしいなというふうに思いました。職員の方たちが業者と住民に挟まれて、担当の職員は大変でしょうねって私におっしゃったんですよ。だけど、自分たちは、働いている人が私に言ったけど、自分たちはやめたらそこに行かんで済むけど、隣近所の人、大変ですよねて、何で伊藤議員、あんな住宅地の中につくるんでしょうかねって、私に働いている人が言ったんですけど、私そういう思いやりが必要だと思うんですよね。やっぱり市の職員も大変だろうけれども、でも、自分たちは一生苦しむことになるって、だから黙ってはいられないんですよねっておっしゃっているんですね。
随意契約をして毎年2億5,000万円ものお金で契約をしているような業者なんだから、そういうふうに開発審査会とかで、やっぱり住民の皆さんにかける迷惑についてはその場できちんと言って、そして理解を得る努力をね、市もしてもいないんだったら、はっきり言って非常に問題だし、私は信頼ができない。開発で信頼ができなかったら、ああ、いいですよって、どんなにいろいろ言われても信用できないじゃないですか。そのことを市はどう思っているのか、ちょっと聞きたいです。
445 ◯議長(谷口一成君)
三角建設都市部長。
446 ◯建設都市部長(三角孝志君)
まず、開発審査会について少し誤解があったらいけませんので、改めて申し上げさせていただきますけれども、この開発審査会というのは、これが最終ではございません。案件が出てきて初めて、関係課が寄って、その場で協議をして、そこで法的に間違いがあるとか、あるいは先ほども言いますように、環境に影響がどのようにあるのか、そういうのを協議して業者は必要に応じて是正するという役割を担っております。
ですから、開発審査会の後には業者はそれぞれ関係各課と新たに協議を行いますし、市のほうからもちゃんと地元のほうには説明をしてくださいよということをお願いして、業者は地元のほうにも説明に行って、そこでバキュームカーも持ってくるという話をされたんだろうと思いますので、この開発審査会が全く意味をなしていないようなことの発言でございますけれども、これはまずスタートというふうに考えていただいて、その後、関係機関等と協議をやって、最終的には業者が申請をされるという手順になっているものでございますので、あたかも、もうこれで全てが決まったようなことではございませんので、そこは御理解をいただきたいと思っております。
447 ◯議長(谷口一成君)
伊藤議員。
448 ◯17番(伊藤千代子君)
何もこれが最終とか言っていないでしょう。でも、一つひとつの会議が市にとってとても大事でしょう。ここは建設都市部長が会長で、各課の課長がずらっと並んでいるんですよ。そんなところで会社が本当のことを言わないで、初めからわかっていたことなんですよ、バキュームカーが来るというのは。それを言わなかったことについて、どうして腹が立たないんですか。会社はおかしいじゃないか何で思わないんですか。
普通だったら、あなた方は市の職員として、自分たちがやっている仕事の上で、そういうようなごまかしなんかをする市民とか業者がいたら、やっぱり厳しくただすでしょう。それを、そんなふうにたった1回じゃないからとか、そんなようなことをおっしゃいますかね。
私は、そうじゃなくて、やっぱりこういうところできちんとしない会社、それはちょっとおかしいですねときちんと指導しなきゃいけなかったというふうに思わないで、会社が大したことやっていないみたいな、そういうふうに聞き取れるようなことをおっしゃるというのがとても不思議。何でそんなふうな考え方になるんですか。
449 ◯議長(谷口一成君)
三角建設都市部長。
450 ◯建設都市部長(三角孝志君)
今、私が答弁したのは開発審査会のあり方を説明したわけでございまして、その後、バキュームカーも来るということで地元との紛争になったということは市も十分把握をしておりますので、業者を呼んで、先ほどから言いますように、再三にわたって地元はこういう意見を持っていらっしゃいますと、署名も出ていますよということで、しっかり地元のほうと話をしてくださいということを再三にわたって業者のほうには話をしておるというところでございます。
451 ◯議長(谷口一成君)
伊藤議員。
452 ◯17番(伊藤千代子君)
業者とか事業者は信用が1番ですよ。はっきり言って、こういう大事なことを言わないで、都合がいいようにごまかすというふうな、それを住民の人たちに業者と話し合ってくださいとか酷ですよね。
先ほど市長と建設都市部長は一心同体みたいなことをおっしゃったけど、ということは、建設都市部長に本当のことを言わなかったということは、市長に対しても同じようにごまかしたということなんですよ。市長として、こういう企業に対してどう思われますか。
453 ◯議長(谷口一成君)
月形市長。
454 ◯市長(月形祐二君)
開発審査会の件につきましては今お伺いをいたしましたが、審査する内容についての都市計画法上の問題であったというふうに思っております。
今の紛争につきましても、建設都市部長が申し上げましたとおり、そのことについては業者のほうが住民の方々にきちんと説明をして、紛争を解決するように努力していただきたい、そのように思っております。
455 ◯議長(谷口一成君)
ちょっと伊藤議員いいですか。議長から確認したいと思うんですが、伊藤議員のほう、質問者は、業者がうそついたというふうなことを大きな問題として取り上げておられます。答弁者のほうは、確かに申請のときには虚偽というか、パッカー車が何台で、バキュームカーは入っていなかったと。それから、開発審査会になって、そこではっきり事実確認して、本当にパッカー車だけなのかというようなことは問いただしたりして、そして具体的に何台何台というのが開発審査会ではわかって、それをきちっと住民にしなさいとか言ったものか、開発審査会のときもずっとそれはわからんまま流れていったものか、その辺をはっきり答弁していただけませか。
三角建設都市部長。
456 ◯建設都市部長(三角孝志君)
開発審査会のときには、図面に記載してあるとおり、パッカー車16台ということで認識をいたしておりました。
457 ◯議長(谷口一成君)
そのときに事実の確認、確かにそのとおりかというのはやらんまま流れていったと。
458 ◯建設都市部長(三角孝志君)続
そうです、そうです。
459 ◯議長(谷口一成君)
で、そのまま住民のほうにも行ったということですか。
460 ◯建設都市部長(三角孝志君)続
そうです。
461 ◯議長(谷口一成君)
そういうことです。
伊藤議員。
462 ◯17番(伊藤千代子君)
結局、さっきも言ったでしょう、地元の区長にとっては、自分の子供が住むような家の前で、バキュームカーによる、そういうし尿の収集運搬業をするということがそのときわかっていたら反対意見をやっぱり言われたと思いますよ、親ですもの。だけど、後で聞いたら、いや、区長も何もおっしゃらんかったですよとかね。私ははっきり言って、この会社に対して住民に謝罪してもらうべきですよ。きちんとした開発審査会を再度やるべきですよ、はっきり言って。でなかったら、糸島市の開発のための開発審査会は住民のためじゃなくて、今のお話聞きよったら本当、そうやって市に対してのね、間違ったことをしても腹が立たないというか、それはちょっと、もう時間がないので次へ行きますけど、私はこのことは納得いかないですね。
さっきから言うように、委託業者だから、近くに住む高齢の方が、ほとんど1日家で過ごしてあるわけですよ。そういう方たちは、静かな生活が一変するわけですよね。引っ越したいと思っても、なかなか家を売ることは難しくなります。そういう意味で、本当に幸せな老後、糸島はいいところだなって思っていたのが、こんなことになるなんてといって、本当体を震わせて、目に涙を浮かべて言っておられたんですよね。
私は、百姓一揆のようにむしろ旗を持ってでも、つえをついてでも、やめさせたいというふうなことをおっしゃったときに、私はそれはきっとこの議場の中で、執行部や、ここにいらっしゃる議員の皆さんや、インターネットで聞いてくださっている多くの市民の皆さんが聞かれたら、糸島に来たのは自然と環境がよかけんよねって、やっぱりそれはちょっと考えてもらわなあと思う人たちがいらっしゃると思うからきょう取り上げたんですよ。そして、会社はやはりこうやって委託事業を毎年受けるわけで、20年受けているわけで、これからも受け続けたいと思っていらっしゃるんだったら、やはり市に対して、公務労働としてきちっと住民の皆さんの意向を考えてしてほしいと思うから今言っているわけです。
そのことをですね、時間もこの時間になったので次に行きますけれども、やはり市役所の開発審査会における問題点を考えると、私はきちっと本当のことを市役所にも言い、住民の皆さんにも言って、開発審査会をきちっと一から開き直してやるべきだということを申し上げたいんですけど、いかがでしょうか。その答弁は、部長じゃなくて、これはですね、そんなふうにお願いしたい。
私は弱い立場の市民のために、だって相手の方は糸島市で1番大きな地場業者じゃないですか。住民の皆さんは結構高齢だったり、そんな方たちがその会社を相手に必死に頑張るというのはなかなか大変で、1年間どんなに大変だったろうなと思うわけなんです。ですから、やはり先ほどのような環境を守る
まちづくり条例とか、環境条例とかいうのをぜひ業者の方に対して協力してくださいって、お願いしますというふうに言ってほしい……
463 ◯議長(谷口一成君)
伊藤議員、熱弁の途中でちょっと口挟むのも恐縮ですが、簡潔に。
464 ◯17番(伊藤千代子君)続
済みません。その辺を、ぜひそんなふうに言ってほしいということを最後に言って、次のきららの湯のところに行きたいと思います。
きららの湯の民間への無償譲渡案なんですけれども、健康ふれあい施設として市民に親しまれている二丈きららの湯を市が民間へ無償譲渡するこの件について、まず、施設の概要、建設当時の事業費、築年月日、資産価値についてお知らせください。
465 ◯議長(谷口一成君)
馬場健康増進部長。
466 ◯健康増進部長(馬場 貢君)
まず、施設の概要でございますけれども、本館、別館がございまして、本館は鉄筋コンクリート構造3階建てでございまして、施設の中身といたしましては、温泉浴室2つ、家族風呂2つ、流水浴プール、健康づくりルーム、レストラン、休憩室、事務室、整体コーナー。別館のほうが木造平家建てで、中身が和室2つと洋室2つでございます。
事業費につきましては、約8億3,100万円。
築年月日でございますが、本館が平成15年2月竣工、別館が平成21年11月竣工となっております。
資産価値につきましては、建物の固定資産評価額、資産でございますけれども、約2億7,000万円でございます。
以上です。
467 ◯議長(谷口一成君)
伊藤議員。
468 ◯17番(伊藤千代子君)
資産価値が2億7,000万円ですよね。市が持っている土地は無料で貸すというふうな条件がついていましたよね。これは、市の土地というのは何平米で、全土地面積の何%ぐらいになるんでしょうか。
469 ◯議長(谷口一成君)
馬場健康増進部長。
470 ◯健康増進部長(馬場 貢君)
市の土地につきましては179.03平米でございまして、この敷地面積全体で5,652.03平米ございますので、市の土地の割合は3.2%でございます。
471 ◯議長(谷口一成君)
伊藤議員。
472 ◯17番(伊藤千代子君)
この施設なんですけれども、全体の利用者数はどんなふうになっていますか。
473 ◯議長(谷口一成君)
馬場健康増進部長。
474 ◯健康増進部長(馬場 貢君)
平成26年度でお答えさせていただきます。
利用者数が15万4,871人、うち高齢者が3万8,138人となっております。
475 ◯議長(谷口一成君)
伊藤議員。
476 ◯17番(伊藤千代子君)
市は65歳以上の高齢者に対して、このきららを1回300円で使えるようにしてくださっていますよね。これはやはり健康維持とか介護予防にとても役立っていると思うんですよね。今年度、そうやって高齢者の方たちが割引で何万人利用されたと言ってあったですかね。
477 ◯議長(谷口一成君)
馬場健康増進部長。
478 ◯健康増進部長(馬場 貢君)
先ほど高齢者は言いましたけれども、3万8,138人ということです。
479 ◯議長(谷口一成君)
伊藤議員。
480 ◯17番(伊藤千代子君)
つまり、15万人のうち65歳以上の高齢の方が、300円でお使いになって健康維持に役立っていると。部長は、市の高齢者の方たちが健康になれば、医療費が減ったり介護費が減ったりとかして市の財政が潤うようになるんだということをいつも言っていらっしゃいますよね。それは間違いないですか。
481 ◯議長(谷口一成君)
馬場健康増進部長。
482 ◯健康増進部長(馬場 貢君)
間違いございません。
483 ◯議長(谷口一成君)
伊藤議員。
484 ◯17番(伊藤千代子君)
ということは、やはり私はここの場が健康維持だけじゃなくて、交流の場とか生きがいの場とかにもなって介護予防にも役立っている。そういう意味では、私はきららに出している運営費は無駄にはなっていないというふうに思っていたんですよ。ですから、今回このきららの湯を民間に無償譲渡するというこの案については非常に賛成できない気持ちでいるんです。
というのは、年金暮らしの高齢者の方たち、やっぱり年金の額というのは非常に低いですよね。ですから、民間のプールが高過ぎて使えないという方たちが結構いらっしゃるわけですよ。特に定額の5,000円とか払わなきゃいけないようなところには行かれんとかね。そういう点を市はどんなふうに考えてあるんでしょうか。
485 ◯議長(谷口一成君)
馬場健康増進部長。
486 ◯健康増進部長(馬場 貢君)
議員が今御指摘の事業につきましては、高齢者健康対策事業のことだというふうに思っておりまして、大変高齢者の方に喜んでいただいておる事業だというふうに思っております。
このようなことから、このきららの湯を民間移譲したからといいまして、この助成事業を廃止することは考えておりません。引き続き予算計上させていただきまして、事業は継続していきたいというふうに考えております。
以上です。
487 ◯議長(谷口一成君)
伊藤議員。
488 ◯17番(伊藤千代子君)
ただ、それは5年間ぐらいと言っておりませんでしたか。
489 ◯議長(谷口一成君)
馬場健康増進部長。
490 ◯健康増進部長(馬場 貢君)
民間移譲する部分の移譲条件といたしまして、移譲条件の中に10年以上事業の運営をしていただきたいという移譲条件はつけるということにいたしております。
491 ◯議長(谷口一成君)
伊藤議員。
492 ◯17番(伊藤千代子君)
私は図書館と同様、プールも大事な公共施設というふうに思っているんですよ。私は非常に夢を持っていたのは、今後きららのプールとかを使って、障がいのある子供たちの水中歩行訓練とかに取り組んだりとかしたら、どんなに喜ばれるだろうかというふうに思うわけですよね。一般のプールに行けないような障がいのある子供たちでも、市のプールだったら利用がしやすいじゃないですか。ですから、今回このきららの湯を市内業者に、ただで、無料であげる上に、わずかだけど、市の土地を無料で貸すと、こういう考えには非常に納得いかないんですけど、この市内業者に限らずに、例えば高い値段で買ってくれるような企業を市内に限らず公募するというようなことを市長はお考えにはならなかったんでしょうか。
493 ◯議長(谷口一成君)
馬場健康増進部長。
494 ◯健康増進部長(馬場 貢君)
市長のほうには後で決意、また決断の理由は答弁いただきますけれども、その前に、無償譲渡の理由と市内業者に限る理由を私のほうから簡単に説明させていただきます。
まず、無償譲渡の理由でございますけれども、方法として無償貸与、有償譲渡、無償譲渡という3つの方法が考えられます。
貸与の場合は、市の施設のままになりますので、大規模改修を含め毎年度、修繕工事等を市が負担しなければならないというふうになります。
2つ目の有償譲渡も考えたんですけれども、実際この施設においては大規模改修等が今後必要になっていく中で、引き渡し時点で負担を求めないほうが施設の長期運営につながるというふうに判断をいたしました。
なお、今回の民間移譲は、売却してその利益を得ることが目的とは考えておりません。また、今回の民間移譲におきまして、財政効果額として毎年3,500万円程度の効果が上がるということなどを勘案いたしまして、無償譲渡という判断をさせていただいております。
次に、市内業者を限定した理由につきましては、地域経済の活性化……(「もういいです」と呼ぶ者あり)質問さっしゃったけん、答えようとですけれども。(「じゃ、早くね」と呼ぶ者あり)早口で言いよります。
それと、地域経済の活性化、それと選定理由におきまして、現行以上のレベルを求めるつもりでございまして、そのレベルに達した事業者を市内に見出すことができるのであれば、市内に限定すべきというふうに判断いたしました。あわせて、地元業者のほうが市との連携事業等いろんなことをやっていく上で、地域への思い、地域貢献度の度合いが高いというような考え方の中で、市内業者に限定させてもらったということでございます。
決断の理由は市長が述べます。
495 ◯議長(谷口一成君)
伊藤議員。
496 ◯17番(伊藤千代子君)
あと1分しかないので、質問足りないんですけど……
497 ◯議長(谷口一成君)
余計なことはいいけん、最後んとば質問してください。
498 ◯17番(伊藤千代子君)続
はい。いや、私は、会社がこのきららをもらった後に、もしうまくいかずに売るようなことになったらどうなるのかとか、あるいは市の健康と触れ合いのシンボルとなっているきららをただであげるとか、そういうのは税金を払った市民にとっては耐えがたいことだと思うんですよ。
499 ◯議長(谷口一成君)
スケジュールについて質問してください。全部質問する申し合わせになっていますので。
500 ◯17番(伊藤千代子君)続
先ほど午前中に雷山の運動公園に74億円ってお話あっていましたよね。だから、そんなのを聞くと、今あるスポーツ施設とかをやっぱり大事にするということがとても大事だと思ったから、私は今回取り上げたんですよ。
だから、最後の質問はですね……(発言する者あり)じゃ、次回します。
501 ◯議長(谷口一成君)
これをもちまして、伊藤議員の一般質問を終了します。
ここで暫時休憩します。
なお、再開は2時10分を予定いたします。
(午後2時01分 休憩)
(午後2時10分 再開)
502 ◯議長(谷口一成君)
休憩前に引き続き会議を開きます。
次に、12番小島忠義議員の発言を許可します。小島議員。
503 ◯12番(小島忠義君)
総務文教常任委員の小島忠義です。ただいま議長の許可をいただきましたので、通告に従いまして質問を行わせてもらいます。
私も最後で、皆さんお疲れのことと思います。特に前の質問で私の答弁の相手になると思われる部長は大変でしょうが、しっかり頼みます。
まず、通告の1番目に載せております中央ルートについてでございます。
この中央ルートは、議会でいろんな議論を交わしながら、やっと今年度、202号までの部分が開通したわけですけれども、開通したあのルートは、立派なものができております。立派過ぎるぐらいと思います。また、照明が多くて、夜間照明の場合、周囲に農作物があるんですけれども、あそこに悪影響が出て、ちょっと照明の調整をしていただいたりした経緯があるんですけれども、そもそもこの中央ルート、これがどのような経緯で計画され、また、最終的な完成後にはどのような効果が期待されるのかについてお伺いしたいと思います。
504 ◯議長(谷口一成君)
三角建設都市部長。
505 ◯建設都市部長(三角孝志君)
中央ルートの建設に至るまでの経過でございますけれども、まず、この中央ルートにつきましては、国道202号の交通混雑の解消、それから、九州大学伊都キャンパスを結びます地域交通ネットワーク道路の確立を目的に、平成17年に県において都市計画決定を行い、事業が進められているものでございます。
完成後の効果でございますけれども、まず1点は、先ほども言いましたように、交通混雑の解消が挙げられます。
それから2点目、九州大学の関係でございますけれども、九州大学からの人、物、情報の流れをつくることで、九州大学の学生、教職員の糸島市への定住促進、あるいは研究施設、産業を集積いたしまして、市税の増収、市民の収入の安定確保、それから、雇用の拡大などの経済効果が期待をできると思っております。
それから、3つ目といたしまして、大規模災害時の避難ルート等の役割も果たしてくれるというふうに思っておるところでございます。
以上でございます。
506 ◯議長(谷口一成君)
小島議員。
507 ◯12番(小島忠義君)
今、答弁されたように、大きな役割を担うこの中央ルートですけれども、その効果の1つに、九州大学への対応という説明、答弁がございましたけれども、九大に接続するには大学のほうが、あれは南門になるんですかね、南門の設置のぐあい、以前はするのせんのという話もあったんでしょうが、現在どうなっているのか。そして、あそこに接続するのは計画としてどうなっておるのか。完成するのがいつか、わかればお教え願いたいと思います。
508 ◯議長(谷口一成君)
三角建設都市部長。
509 ◯建設都市部長(三角孝志君)
九州大学の南門の関係でございますけれども、今、議員言われましたとおり、当初は中央ルートと直接結ぶ予定でございましたけれども、遺跡が出たということで、直接ではなくて、ルートを変更して、今、九州大学のほうで整備が進められておるものでございます。
ルートでございますけれども、福岡志摩前原線、これは元岡になりますけれども、今の中央ルートの泊の接続から東側になりますけれども、東側に南門を建設いたしまして、それから九州大学の伊都キャンパスまでを結ぶルートが今整備中でございまして、予定ではことしの秋ぐらいまでには完成するという予定で、今、整備が進められておるという状況でございます。
510 ◯議長(谷口一成君)
小島議員。
511 ◯12番(小島忠義君)
今、九大に接続する道路が秋に完成という説明でしたが、これに対する費用負担は市にはあるんですか。
512 ◯議長(谷口一成君)
三角建設都市部長。
513 ◯建設都市部長(三角孝志君)
これは九州大学のほうで進められているものでございまして、市の費用負担はございません。
514 ◯議長(谷口一成君)
小島議員。
515 ◯12番(小島忠義君)
それから、中央ルートの大きな役割の1つの202号の交通混雑の解消ということが挙げられましたが、これはそもそもバイパス、最終ルートまで完成して初めて、真の効果が出ると思うんですね。国道202号まで完成、開通しましたけれども、それから南側の部分、要するに最終的な完成まで、その計画は現在どのようになっていましょうか。
516 ◯議長(谷口一成君)
三角建設都市部長。
517 ◯建設都市部長(三角孝志君)
国道202号から南側バイパスまでの区間についてでございますけれども、車線につきましては2車線、それから、鉄道交差部分につきましてはアンダーパスの方針で、現在、県で予備設計を行っておりまして、今年度中にでき上がる予定となっております。
518 ◯議長(谷口一成君)
小島議員。
519 ◯12番(小島忠義君)
今年度中に何ができ上がるんですか。
520 ◯議長(谷口一成君)
三角建設都市部長。
521 ◯建設都市部長(三角孝志君)
予備設計ができ上がる予定になっています。
522 ◯議長(谷口一成君)
小島議員。
523 ◯12番(小島忠義君)
今度開通した202号、あれが交差点までできましたけど、あの交差点から南側の線形というか、センターラインがちょっと変形してカーブしていますよね。あれは最終的に生かされる線形になるんですかね。
524 ◯議長(谷口一成君)
三角建設都市部長。
525 ◯建設都市部長(三角孝志君)
今の予定では、今、取りつけのぐあいでカーブをしておりますけれども、あそこはカーブではなくて、直線で取りつくということでございます。
526 ◯議長(谷口一成君)
小島議員。
527 ◯12番(小島忠義君)
それならいいので。あのままだったら、後々禍根を残しそうな線形だと思って心配しておりましたけれども。
それから、4車線だったのが2車線になったということですね。これも私は妥当かなと思うんです。
もう1つ、アンダーで、要するにJRの下をくぐって通すということの答弁でしたけれども、私は個人的にはオーバーがいいと思っておったんですね。水平距離が足りんからという話の解決には、羽犬塚にあるループ式であればいいかなと思ったんですけれども、専門家の総合的な判断でアンダーパスになったということなので、それはそれでいいんですけれども、そうなると、今度は降雨時の対策が必要になってくると思うんですね。
この対策方法の詳細は今後になると思いますけれども、今、考えられる対策としては、どういう方法であそこの降雨時の要するに浸水、事故防止の対策は考えられますかね。
528 ◯議長(谷口一成君)
三角建設都市部長。
529 ◯建設都市部長(三角孝志君)
浸水対策でございますけれども、今、確定はしておりませんけれども、浸水対策の方法といたしましては、両方に遮断機、あるいは警告灯、それから注意看板、それと当然、アンダーの部分に水をためる貯水槽、それとポンプ、これが考えられるというふうに思っております。
530 ◯議長(谷口一成君)
小島議員。
531 ◯12番(小島忠義君)
そこなんですね。これもここで詳しい議論のやりとりはできませんけれども、あの地域が潤という地域で、地名が体をなしておる。要するに水に弱いところなんですよね。これは何度も私は質問した記憶がありますけれども、要はそこで調整機能を持たせた施設をつくるにしても、最終的には機械、ポンプで下流に流すわけですよね。そうすると、1番大きな下流とすれば雷山川になると思うんですけど、もしかしたら雷山川も今の状態でも危険箇所があるんですよ。あれがなかなか真っすぐなっとらんから。だから、そういうところも今後はぜひ検討の課題に上げてもらいながら進めていただきたいと思いますけど。
532 ◯議長(谷口一成君)
三角建設都市部長。
533 ◯建設都市部長(三角孝志君)
まだ放流先がどこになるかというのは決定はしておりません。それで、その放流先が決定した際には、当然、方法としては水路の拡幅等が考えられるのではないかというふうに思っております。それにつきましても、今後、県と協議は行っていきたいというふうに思っております。
534 ◯議長(谷口一成君)
小島議員。
535 ◯12番(小島忠義君)
県と協議すると同時に、地元の意見も十分汲み取っていただいて、できてよかったという施設にしていただきたいと思います。
それから、先ほど今年度中に県のほうで予備設計ができ上がるというふうにお聞きしましたけれども、予備設計にはどのような内容が含まれているのか。概略で結構です、教えてください。
536 ◯議長(谷口一成君)
三角建設都市部長。
537 ◯建設都市部長(三角孝志君)
予備設計の内容でございますけれども、国道202号から国道202号バイパスまでの約1.2キロ区間につきまして、車道や歩道の幅員、鉄道交差部分のアンダーパスや雷山川を横断する橋梁の概略構造、それから、国道やバイパス、市道との交差点設計が主な内容でございます。
以上でございます。
538 ◯議長(谷口一成君)
小島議員。
539 ◯12番(小島忠義君)
その場合、当然、地元説明が必要になってくると思うんですけれども、どれくらいの範囲が説明の対象になるんでしょうか。
540 ◯議長(谷口一成君)
三角建設都市部長。
541 ◯建設都市部長(三角孝志君)
まだどのあたりまでという詳細については決定をしておりませんけれども、当然、沿道の住民の方、あるいは浸水が想定される、そのあたりが住民に説明する対象の範囲ではないかなというふうには思っております。
542 ◯議長(谷口一成君)
小島議員。
543 ◯12番(小島忠義君)
この地元説明は、先ほどの質問のときもちょっと議論になりましたけれども、きっちり利害関係者、これは水というのは物すごく広いんですよね。ですから、沿道はもちろんのこと、その水利というか、水の浸水被害が想定されるところまでぜひ含めてもらって、満足のいくような対応をぜひお願いしたいと思います。
544 ◯議長(谷口一成君)
三角建設都市部長。
545 ◯建設都市部長(三角孝志君)
十分そのあたりを配慮しながら、住民説明会を進めていきたいというふうに思っております。
546 ◯議長(谷口一成君)
小島議員。
547 ◯12番(小島忠義君)
そうしますと、今年度中に予備設計が済んで、それから以後のスケジュールはどんなふうになる予定ですか。
548 ◯議長(谷口一成君)
三角建設都市部長。
549 ◯建設都市部長(三角孝志君)
今後の予定でございますけれども、平成29年度末に県が国から事業認可を受ける予定になっております。その後、実施設計、あるいは測量を行いまして、順調にいけば平成30年度から工事に取りかかる予定となっております。
大体完成までには、その後、10年程度はかかるのではないかというふうに思っております。
550 ◯議長(谷口一成君)
小島議員。
551 ◯12番(小島忠義君)
平成29年度に都市計画決定されて、それからすぐは、まず現地の測量があったり、土地買収の話が出てくると思うんですが、それは平成30年度ぐらいからという見通しでよろしいんですか。
552 ◯議長(谷口一成君)
三角建設都市部長。
553 ◯建設都市部長(三角孝志君)
平成29年度に事業認可を受けまして、その後、実施設計、測量を行います。それで用地買収になってこようかと思いますので、平成30年度から用地買収も含めたところで工事が進んでいくというふうに考えております。
554 ◯議長(谷口一成君)
小島議員。
555 ◯12番(小島忠義君)
平成30年度から、実際工事にかかるのが約10年だから、大体平成40年度ぐらいの完成という計算でいいんですかね。
556 ◯議長(谷口一成君)
三角建設都市部長。
557 ◯建設都市部長(三角孝志君)
そのとおりでございます。
558 ◯議長(谷口一成君)
小島議員。
559 ◯12番(小島忠義君)
今回、新駅の質問が多く出ておりましたけれども、この関係で、来年、平成29年4月には駅及びホームが予定されているところの桂田踏切、これが廃止になる──廃止じゃないか。正式な廃止は後ですね。通行できなくなるようになると聞いております。
これはいろいろ地元説明会にも行って、反対の意見も出たところですけれども、その場で、じゃ、踏切がなくなった後の代替道路はという質問に対して、その1つとして、この中央ルートが考えられますというふうに答弁、説明されたと思うんですけど、間違いないですかね。
560 ◯議長(谷口一成君)
三角建設都市部長。
561 ◯建設都市部長(三角孝志君)
そのとおりでございます。
562 ◯議長(谷口一成君)
小島議員。
563 ◯12番(小島忠義君)
そうしますと、すんなりいって、最終的に完成が平成40年ということになると思うんですけれども、この代替道路としては、今のあごら線から国道202号、ここが重要になってくると思うんですが、その区間だけでも、工事自体は大規模な工事になると思うんですけれども、部分開通で1日も早い開通を願うのは市民の声じゃないかと思うんですけれども、これが早くなるようにぜひお願いしたいと思うんですけれども。
564 ◯議長(谷口一成君)
三角建設都市部長。
565 ◯建設都市部長(三角孝志君)
工事がどういう方法で行われていくのかというのは今からでございまして、202号からあごらまでを先に開通というのを、ここでわかりましたという返事はなかなかできにくいところがございます。
それで、桂田踏切の廃止によりまして、その代替道路と位置づけているということは間違いございません。そういう中で、今、議員言われますように、用地買収、あるいは鉄道交差部分の工事、あるいは橋梁新設、交差点改良等、大変大きな工事となってまいります。ただ、代替道路と位置づけている以上、県と協力しながら、できるだけ早期に完成できるように努力はしていきたいというふうに思っております。
以上でございます。
566 ◯議長(谷口一成君)
小島議員。
567 ◯12番(小島忠義君)
ぜひお願いしたいと思います。
じゃ、次の2番目に移ります。
自転車道路の整備についてということで通告しておりますけれども、これは平成23年3月、だから、ちょうど5年前になりますけれども、この3月議会で私はサイクリングロードの整備を提案しております。
5年たったんですが、その後の整備状況はどのようになっておるでしょうか。
568 ◯議長(谷口一成君)
柴田企画部長。
569
◯企画部長(柴田 潔君)
私のほうからお答えさせていただきますが、サイクリングロードの整備状況につきましては、平成23年度に自転車用のサイクルスタンドを二見ヶ浦西側の駐車場内に設置しました。そしてまた、平成24年度には芥屋の第1駐車場前に整備をいたしました。そして、どちらも8台ほど停めることができます。
ここを結ぶ区間、約12キロほどございますけれども、ここをサイクリングロードとして市のホームページ等で紹介しております。
以上でございます。
570 ◯議長(谷口一成君)
小島議員。
571 ◯12番(小島忠義君)
提案に対して、最低限の対応はしていただいておると思っております。
それで、この質問をするに当たって、もう1度、この前、自転車で走りましたけど、今回は車で走ってみたんですけれども、今、この時期やからあんまり草がぼうぼう生えておるところはなくて、自転車で走るにもそう支障はなかった気がします。
それと、ホームページでということで今答弁ありましたけれども、私、そうやないかなと思って見ましたら、こういうのがあります。糸島サイクリングロード、「風を感じながら…糸島を駆けぬけろ!」とあるんですけど、ちょっと私はこれは物足らないと。あるのはいいんですけど、物足らない。
というのは、全国にはたくさんこのサイクリングロードというのを指定してPRしている自治体はたくさんあります。1つ持ってきたんですが、これは京都府が出しておる自転車道のPRホームページなんですけれども、これとうちのはどこが違うかといいますと、1つは、やはり魅力をアピールする度合いというか、強さがないんですね。写真があって、それなりにきれいな写真が載っておりますけれども、それぞれの説明をもうちょっと丁寧にやったらどうかと思います。
それと、周辺にある、要するに我々が誇れる、例えば、あそこだったらスタートで二見ヶ浦があります。そこら辺の由来であったり、エピソードであったり、櫻井神社もあります。最終的には芥屋の大門まで行くわけですけど、そこをこういうように写真を入れて下にコメントを入れるようなことがあったら、もっとよくなると思います。
それと、レンタサイクルも今設置していただいております。利用状況はどうなのかわかりませんけど、私がその現地を車で走っておるとき、ちょうど自転車2台で走っておられた方がおられましたので、車をとめてちょっと聞いたら、駅で借りて気持ちよう走っておりますと。
これだけやっぱり需要が高いし、糸島市をPRするのに、これはなかなかよそにないシチュエーションですからね、もう少しホームページにはレンタサイクルのPRであったり、周辺には工房もたくさんありますから、そういうのも含めたホームページにリニューアルしていただきたいと思いますけど、いかがでしょうか。
572 ◯議長(谷口一成君)
柴田企画部長。
573
◯企画部長(柴田 潔君)
議員も今の市のホームページを見られて、おっしゃっておられますけれども、今、言われたように、市のホームページには6カ所ほどの名所の写真等を掲載しております。またあわせまして、レンタサイクルについても、貸し出し時間であったり、料金等についても掲載させていただいておりますが、今、御指摘の部分については、他の団体のホームページも参考にさせていただきながら、もう少し周辺の情報等についても充実させていきたいと考えております。
それと、レンタサイクルについても、今、観光協会のほうでも出しておりますけど、その辺についてももう少し強化させていただきたいと思います。
以上です。
574 ◯議長(谷口一成君)
小島議員。
575 ◯12番(小島忠義君)
これもあわせてよろしくお願いします。
次に、今度は自転車道の整備についてですけれども、交通事故に占める自転車関連の事故、これは自転車対歩行者、自転車対車の割合というのは拡大傾向にあるというふうにありますけれども、糸島市における今の自転車関連事故の比率、割合はどのようになっておるでしょうか。
576 ◯議長(谷口一成君)
三角建設都市部長。
577 ◯建設都市部長(三角孝志君)
糸島署管内における自転車関連の事故発生状況でございますけれども、平成25年が97件、平成26年が117件、平成27年が93件、自転車関連事故が交通事故全体に占める割合でございますけれども、15%から18%で推移をしているという状況でございます。
578 ◯議長(谷口一成君)
小島議員。
579 ◯12番(小島忠義君)
比率で言うと、私が調べた範囲じゃ、糸島市は今15%から18%という答弁ですけど、大体19%ぐらいが平均というデータがここにあるんですけれども、低いんですけれども、増加しているのは間違いないと思うんですね。
それで、この自転車道を整備した場合、この場合の自転車道というのは、専用レーンというか、歩行者と、また車と独立した道路のことを言っておるんですけれども、どのような効果、メリットがあるとお考えでしょうか。
580 ◯議長(谷口一成君)
三角建設都市部長。
581 ◯建設都市部長(三角孝志君)
自転車道整備による効果、メリットでございますけれども、歩道と分離することができまして、歩行者、自転車の安全を確保できるなどの効果があるというふうに思っております。
以上でございます。(「今の効果をちょっと聞き損のうた」と呼ぶ者あり)
歩道と分離するということになってまいりますので、歩行者、自転車の安全が確保できるというふうに思っております。
582 ◯議長(谷口一成君)
小島議員。
583 ◯12番(小島忠義君)
それはもちろんですけど、私はもう少しこれはあると思っておるんですね。例えば健康づくり、自転車に乗れば健康にもよくなろうし、そういう環境を整備するということで糸島市のPR効果にもなる。
そして、自転車安全通行の学校での教育を推進することによってマナーのアップになるというような効果が考えられると思いますけれども、新しくつくる道路はともかくというか、先ほど言った中央ルートも立派な自転車道があります。それから、御床のあそこを走っておる道路も広い歩道があって、まさしく自転車道の確保ができておると思うんですけれども、今の現道を整備しながら自転車専用レーンを確保するということについては、いろんな制約やら障害があると考えられます。しかし、国、県、これが自転車通行空間の確保のための整備を推進しておりますけれども、どのようなものか、お聞きしたいと思いますが。
584 ◯議長(谷口一成君)
三角建設都市部長。
585 ◯建設都市部長(三角孝志君)
自転車通行空間の整備でございますけれども、これは国土交通省と警察庁が合同で「安全で快適な自転車利用環境創出ガイドライン」というのを平成24年に策定しております。その中で、地域課題やニーズに対応しつつ、安全で快適な自転車通行空間を効果的、効率的に整備することを目的に、自転車ネットワーク計画の自治体での策定を推進しているというものでございます。
以上でございます。
586 ◯議長(谷口一成君)
小島議員。
587 ◯12番(小島忠義君)
そのとおりですよね。
今言われた自転車ネットワーク計画というのはどういうものかといいますと、自転車は本来、軽車両ですから、車道を通るのが原則になっておると思うんですけれども、この自転車と歩行者が原則分離された通行空間にすることで、それがまた面的に広がるというのが今説明された自転車ネットワーク計画だというふうに明示されておるんですけれども、この計画策定については、既に福岡市、それから久留米市、これは既に計画が完了しておると聞いておりますし、宇美町でも現在策定中だということです。今、説明のあった平成24年からなんですけれども、国交省並びに警察庁などの検討委員会の提言を受けて、道路管理者である都道府県がガイドラインを策定したということになっております。
糸島市でも取り組むべきではないかというのが主題なんですが、いかがでしょうか。
588 ◯議長(谷口一成君)
三角建設都市部長。
589 ◯建設都市部長(三角孝志君)
この自転車ネットワーク計画でございますけれども、策定に当たっては、市道のみならず、国道、県道といった全ての道路を含めた計画としなければならないというのがございます。
国、県、県警といった関係機関協議、それから地域住民との合意形成が当然必要になってくるわけでございますけれども、関係機関、あるいは学校関係、市民による検討会議、あるいは協議会を立ち上げる必要もございます。
そういうことから、今後、他市の状況を調査しながら、国、県、警察などとまずは関係機関協議をしていきたいというふうに思っております。
590 ◯議長(谷口一成君)
小島議員。
591 ◯12番(小島忠義君)
他市の状況を確認するのも結構ですけど、これだけガイドラインができて、この推進には国、県が大きな加勢をすると、工事費は負担するというふうに聞いておりますし、ソフト面では助言もできますよというふうに聞いております。
そういう中で、今の答えじゃ、ちょっとするのかせんのかようわからんやったんですが、もう1度、糸島市でも取り組むべきじゃないかと思いますけど、いかがですか。
592 ◯議長(谷口一成君)
三角建設都市部長。
593 ◯建設都市部長(三角孝志君)
現状、我々としましても詳細な部分まで把握しておりませんので、するしないを含めて、先ほども言いますように、関係機関である国、県、警察とまず協議をさせていただきたいということで御理解をいただきたいと思っております。
594 ◯議長(谷口一成君)
小島議員。
595 ◯12番(小島忠義君)
確かにスタートはそういうことだと思います。
これは市長にちょっと聞きたいんですけど、平成24年に国、県でそういうガイドラインを策定したということ。その当時、市長は議会側でおられて御存じだと思うんですけれども、今度、執行部側に移られました。今、私は取り組むべきだと、メリットもたくさんある、応援もあるという環境の中で、市長の考えをちょっと聞きたいと思います。
596 ◯議長(谷口一成君)
月形市長。
597 ◯市長(月形祐二君)
この件につきましては、私も議員の時代に、まず九大の学園通り線のことでも上げさせていただいて、九大の学生も自転車通学が多いということで、自転車の通行路をということでお話をさせていただいて、あの学園通り線には自転車専用道路というか、通行帯もできております。
そして、この糸島市を見たときにも、今、サイクリングロードという形で二見ヶ浦から芥屋までの風光明媚なロードを自転車の方にお越しをいただくという形でも今指定させていただいているところでございます。
今後、やっぱり自転車というのは二酸化炭素の排出の部分も含めまして、また健康維持も含めまして、私どもに足りない二次交通でもございますので、そういった部分も含めまして、道路はたくさんございますので、そういった国、県ともしっかりと協議をさせていただきながら、安全な自転車の通行ができるような部分も考えていきたいというふうに思っております。
598 ◯議長(谷口一成君)
小島議員。
599 ◯12番(小島忠義君)
どうぞよろしくお願いします。
それでは、3つ目のテーマです。
土地改良区と市のかかわりについてなんですが、そもそも土地改良区とはどのような組織で、その果たす役割というのは何かと。また、市との関係はどういうふうになっているのか、お聞きしたいと思います。
600 ◯議長(谷口一成君)
洞産業振興部長。
601 ◯産業振興部長(洞 孝文君)
まず、土地改良区とはどのような組織かということでございます。
土地改良区につきましては、一定の地域内で農業生産の基盤整備等の土地改良事業の施行を目的としまして、土地改良法により県知事の認可を受けて設立された法人組織でございます。
役割でございますけれども、具体的に申しますと、ほ場整備、農業用ため池、そして農業用用排水路の維持管理のために土地改良事業を施行しまして、農業の生産性の向上とともに、農村地域の環境保全に寄与をしておるという役割がございます。
続きまして、市とのかかわりでございますけれども、現在、糸島市内には3つの土地改良区がございます。前原土地改良区、志摩土地改良区、二丈土地改良区があるわけでございますけれども、それぞれの土地改良区が事業を行っていただいておるところでございます。
602 ◯議長(谷口一成君)
小島議員。
603 ◯12番(小島忠義君)
あと、市とはどういう関係になるんですか。
604 ◯議長(谷口一成君)
洞産業振興部長。
605 ◯産業振興部長(洞 孝文君)
3つのそれぞれの土地改良区との関係ということでよろしいでしょうか。
まず、それぞれ3つの土地改良区ごとに事業を行っていただいている状況が違います。
前原土地改良区につきましては、平成26年度で農家のほ場整備の償還事務が完了しております。現在は維持管理適正化事業、土地改良事業でございますけれども、これによりまして井堰工事等の施設整備と雷山大溜池の維持管理を行っていただいております。将来、これは平成32年度以降でございますけれども、雷山大溜池の維持管理のみの事業となります。
続きまして、志摩土地改良区でございますけれども、現在、芥屋地区県営ほ場整備事業と本年度から新規に桜井の沖田地区のほ場整備に取り組んでいただいておりまして、芥屋地区が来年度、平成28年度で完了、沖田地区におきましては平成36年度で完了予定でございます。それ以降は償還事務のみとなるわけでございます。
二丈土地改良区につきましては、今年度から新規に大入地区のほ場整備事業に取り組まれておりまして、この大入地区は平成34年度完了予定でございます。それ以降は償還事務のみということになります。
以上です。
606 ◯議長(谷口一成君)
小島議員。
607 ◯12番(小島忠義君)
土地改良区の役割は、今、答弁されたように、農業の生産性の向上であるとか環境保全に発するものだということでした。今、糸島市には3つの土地改良区があって、志摩地区、二丈地区にはそれぞれ圃場整備が進行中であると。前原については事業は既に完了しておると。やっておる仕事とすれば、雷山大溜池の維持管理を行っているということでしたよね。
608 ◯議長(谷口一成君)
洞産業振興部長。
609 ◯産業振興部長(洞 孝文君)
前原地区におきましては、雷山大溜池の維持管理と、現在、維持管理適正化事業で井堰等の土地改良施設の整備を行っておられます。
以上です。
610 ◯議長(谷口一成君)
小島議員。
611 ◯12番(小島忠義君)
事業を行っています志摩地区、二丈地区のことはさておき、既に井堰の補修があっておると。あと、ため池の維持管理という事業がある前原土地区画整理事業について特化して質問しますけど、この前原土地改良区の事務局があると思うんですけれども、これの構成、要するに誰が何人おるか。役員構成、人件費が発生する構成、それから運営経費、その支出内容、内訳とそれを支えるための原資、これはどうなっておるでしょうか。
612 ◯議長(谷口一成君)
洞産業振興課長。
613 ◯産業振興部長(洞 孝文君)
前原土地改良区の事務局の構成ということでございます。
平成27年度の第134回総代会の議案書によりますと、事務局の構成、職員ですけれども、嘱託員5名体制ということになっております。
なお、現在は4名ということでございます。
それと、運転経費関係でございますが、平成26年度決算によりますと、運営経費であります一般会計の歳出合計が2,757万1,270円でございます。そのうち、内訳でございますけれども、役員報酬、職員給与等の事務局費が2,181万3,729円、構成比が全体の79.1%でございます。総代会、役員会等の会議費が101万9,504円、構成比が3.7%でございます。
そして、その原資でございますけれども、組合員である農家が納める経常賦課金が1,893万円で約60%を占めております。そのほかには、繰入金が800万円、繰越金が426万円となっております。
事務局の構成、役員ということで小島議員お尋ねでございました。理事と監事が合計21名おられます。職員のほか、21名おられるということです。
以上です。
614 ◯議長(谷口一成君)
小島議員。
615 ◯12番(小島忠義君)
人件費が総支出に占める割合が70%を超えるというような団体は異常ですよね。事業もないのに。それを補う収入の内訳を今聞きましたら、農家の負担金、これが1,890万円と。何も事業しよらんとに農家は1,890万円払いよるということですよね。
それから、基金の取り崩しがあっていましたね。これは幾らでしたっけ。
616 ◯議長(谷口一成君)
洞産業振興部長。
617 ◯産業振興部長(洞 孝文君)
先ほど申しましたように、繰入金については800万円でございます。
618 ◯議長(谷口一成君)
小島議員。
619 ◯12番(小島忠義君)
今、繰入金ということは、基金か何かあるんですかね。
620 ◯議長(谷口一成君)
洞産業振興部長。
621 ◯産業振興部長(洞 孝文君)
資料を見ますと、特別会計からの繰入金ということで、800万円繰り入れされております。
622 ◯議長(谷口一成君)
小島議員。
623 ◯12番(小島忠義君)
あんまりあなたたちに聞くのもわからん面もあるんでしょうが、特別会計にはどれくらい残額があるか、おわかりですか。特別会計には残高がどれくらいあるのか。
624 ◯議長(谷口一成君)
洞産業振興部長。
625 ◯産業振興部長(洞 孝文君)
平成26年度の決算で言いますと、特別会計の残高ですけれども、8,180万円程度ございます。それと、先ほど800万円の繰入金でございますけれども、800万円を一旦繰り入れしまして、最終的に半額の400万円を返還しておるというような状況、特別会計のほうに返還をされてあると。
626 ◯議長(谷口一成君)
小島議員。
627 ◯12番(小島忠義君)
いや、8,000万円の特別会計の基金残高があると。そもそも8,000万円というのは、どういう経緯でこの金額まで積み上がったのか、わかりますか。
628 ◯議長(谷口一成君)
洞産業振興部長。
629 ◯産業振興部長(洞 孝文君)
申しわけございませんけれども、そこまでは私どもは把握をしておりません。
630 ◯議長(谷口一成君)
小島議員。
631 ◯12番(小島忠義君)
農地を所有している我々は、この土地改良区に対する負担金を持ち分の田んぼの反当たり幾ら、それから、大溜池の管理費に幾らで払っておるんですね。これは天引きでしますので、多くの農家の方が実情を知られていないと思うんですよね。今まではほ場整備やらしよったからということであったんでしょうけど、平成26年に償還も終わってという現状を知られたときに、これは何じゃと、おかしいじゃないかと普通の人は思います。
そこで、今3つある土地改良区ですが、行政が合併して、いろんな団体も合併しました。この土地改良区の合併というのはできないもんでしょうか。
632 ◯議長(谷口一成君)
洞産業振興部長。
633 ◯産業振興部長(洞 孝文君)
3つの土地改良区の合併につきましては、平成22年4月から糸島市3土地改良区連絡協議会というのを設立しまして、延べ15回にわたり合併について協議を重ねてきております。
昨年、平成27年3月25日の第15回糸島市3土地改良区連絡協議会におきまして、合併は合意に至らず、合併はしないとの結論が出ております。15回協議を重ねてきたということでございます。
634 ◯議長(谷口一成君)
小島議員。
635 ◯12番(小島忠義君)
それだけの数の協議を重ねてできないという結論が出たということは、今後も不可能じゃないかなという気もします。
そうしたときに、現在も事業としては雷山大溜池の維持管理並びに井堰の修理等を前原土地改良区はやっているということなんですが、仮に前原土地改良区が解散した場合にはどのような影響が出ると予想されますか。
636 ◯議長(谷口一成君)
洞産業振興部長。
637 ◯産業振興部長(洞 孝文君)
もし前原土地改良区が解散するという判断をされた場合でございますけれども、土地改良事業に関します市の借入金の残額がございます。約1億7,000万円あるわけでございますが、これの繰上償還が必要となってきます。また、雷山大溜池の維持管理の課題があります。
以上です。
638 ◯議長(谷口一成君)
小島議員。
639 ◯12番(小島忠義君)
繰上償還は、すればいいんでしょう。簡単なこと。
それと、雷山大溜池の維持管理、これは具体的に対応を私は聞いたんですけれども、市がかわってできる方法はないんですか。
640 ◯議長(谷口一成君)
洞産業振興部長。
641 ◯産業振興部長(洞 孝文君)
先ほど言われました1億7,000万円の償還金の残額ですけれども、繰上償還して処理をしたいと考えております。
また、雷山大溜池につきましては、市が引き取りまして、雷山大溜池を管理する委員会の事務局を産業振興部農林土木課内におきまして、市内にあります農業ため池と同じように、市が維持管理していく必要があります。
以上です。
642 ◯議長(谷口一成君)
小島議員。
643 ◯12番(小島忠義君)
その最後の部分ですけど、必要があるということは、可能なんですか。
644 ◯議長(谷口一成君)
洞産業振興部長。
645 ◯産業振興部長(洞 孝文君)
はい、可能でございます。
646 ◯議長(谷口一成君)
小島議員。
647 ◯12番(小島忠義君)
そうしますと、今後も事業の見込みがない。仮にあったら、また土地改良区は立ち上げることができるわけですから、解散しても、会員というか、農業者にはさしたる影響は出ないという結論だと思うので、これは誰が解散しなさいとか、しようという話になるのか、ここじゃ議論できませんけれども、そういうのがわかったということは、今回の私の一般質問で収穫があったように思っております。(発言する者あり)
そうですね、そういう償還金の返還も、8,000万円も今あるから、早いうちに解散したほうが個人的にはいいような気がしますけれども、それ以上の言及をするのは控えますけれども、そういう問題があるということを知ってもらうのが私の今回のこの一般質問でしたので、すっきりしました。ありがとうございました。
以上で終わります。
648 ◯議長(谷口一成君)
これをもちまして小島議員の一般質問を終了します。
以上で本日の日程は全て終了いたしました。
本日はこれをもちまして散会いたします。
(午後2時59分 散会)
Copyright © Itoshima City Council Minutes, All Rights Reserved. ↑ ページの先頭へ...