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2016-03-22 平成28年第1回定例会(第4日) 名簿
2016-03-22 平成28年第1回定例会(第4日) 本文

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  1. 古賀市議会 2016-03-22
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    2016年03月22日:平成28年第1回定例会(第4日) 本文 ▼最初のヒット個所へ(全 0 ヒット) 1                        午前9時30分開議                        〔出席議員19名〕 ◯議長(結城 弘明君) 皆さん、おはようございます。これより本会議を再開いたします。             ────────────・────・────────────   日程第1.諸報告 2 ◯議長(結城 弘明君) 日程第1、諸報告をいたします。  本日の議事日程はお手元に配付のとおりであります。  以上で、諸報告を終わります。             ────────────・────・────────────   日程第2.一般質問 3 ◯議長(結城 弘明君) 日程第2、一般質問を行います。  順次、質問を許します。  吉住長敏議員。                       〔吉住議員 登壇〕 4 ◯議員(12番 吉住 長敏君) それでは、朝一番、雲一つない新しい朝を迎えました。おはようございます。会派連の吉住長敏でございます。  さて、中村市長の2016年度施政方針の最後は、東日本大震災のときに世界的に評価されたような日本古来の精神文化を後世に引き継ぐことが重要であると結ばれました。この日本と日本人、日本文化について考え続けてきた日本を代表する歴史小説家司馬遼太郎は、ことしで没後20年でございます。  3月は、NHK-E「100分de名著」が4日間、あした23日はその4回目が放映されるのは偶然とは思えません。多くは次代を担う若者に期待と希望をつないだ菜の花が好きだった司馬作品から、自治体にもさまざまな多くの課題があっても、戦後70年が過ぎた今、根本的には何が必要なのか、行く先を照らすヒントがあるように思えます。43冊もの大作、「街道をゆく」の1冊目、「湖西のみち」には古賀市のことが描写されています。  「ふと気づいたのは、湖西最大の田園の地名である。青柳という近江聖人といわれた中江藤樹の生まれたあたりの在所の名が、遠く安曇族の故地とされている福岡県糟屋郡にもある。福岡県のその郡の狭い範囲内に古賀という地名もあるが、この湖西の安曇川──これは、現地では安曇川と言ってるんですが、安曇川町の西北、安曇川沿いにもそれがある。いずれも古い地名だが、まあ偶然であろう」  以上を前置きし、以下、3.11に思いをはせながら、日本人、とりわけ古賀市の行く末に関して私なりの問題意識について通告に従い、大きく三つ質問いたします。  1は、船原古墳、1、世紀の発見シンポジウムの評価は。
     2、現時点で世紀の発見に値する理由とは。  3、指定申請の内容。  4、調査指導委員会の統一的な見解。  5、評価に対する諸説、疑問への受け皿は。  大きく2番は、サンフレアこが機能の展望についてでございます。  1、文化財収蔵の現状と今後。  2、博物館への目標は。  3、空き家利用、小さなまちなか美術館について。  4、郷土資料のさらなる収集、活用の拡充化。  5、来館困難者に本を届ける有料共働サービス。  最後、大きく3点目は、古賀市の保育所の歩みに関して、同歩みを、仮称ではございますが、資料の編さんについて、以上、三つお尋ねいたします。よろしくお願いいたします。 5 ◯議長(結城 弘明君) 失礼しました。  教育長。                     〔教育長 長谷川清孝君登壇〕 6 ◯教育長(長谷川清孝君) 吉住議員、1件目と2件目の御質問については私から、3件目の御質問については、市長からお答えをいたします。  まず、1件目の御質問、船原古墳は国宝級の大発見の位置づけに首をかしげる声についてお答えします。  1点目についてお答えします。シンポジウムにつきましては、約500名の来場者がありました。アンケートを実施した結果、内容についての感想は、約82%の方が大変よい、またはよいと回答しておられたことから、おおむね好評であったと考えております。  第2点目、3点目については、あわせてお答えいたします。世紀の発見に値する理由として、第一に、遺物埋納抗からの出土品の豊富さ、質の高さが評価されます。馬具として10頭分以上にも当たる量は国内においてもトップクラスです。  また、金銅装飾を施した豪華な飾り馬具が数セット含まれていること。国内に類例のない歩揺付飾金具やガラス装飾の辻金具、3点の蛇行鉄器、国内3例目の馬のかぶとなどの質の高さも群を抜くものでありまして、これらは前方後円墳であることとあわせて、古墳の主の高い地位を示すものでございます。  第2に、古墳の外から埋納抗に納めて出土したのは、国内でも例がないことです。主に、これらの点が評価されての国宝級の表現になっているものと考えます。  また、国史跡の指定につきましては、ただいま述べました評価を取りまとめた意見具申書を1月末に提出しております。なお、今後国の審議会により審査が行われるとのことでございます。  4点目についてお答えします。調査指導委員会の審議内容が主に調査の方針、方向についての御指導をいただくものであることから、委員会としての統一見解はございません。  5点目についてお答えします。現在、古賀市教育委員会に遺跡や出土品の評価に関する御意見、疑問が寄せられたときは個別に対応しており、今後も御意見、疑問に丁寧に対応してまいります。  2件目の御質問、サンフレアこが機能の展望についてお答えします。  1点目についてお答えします。文化財の収蔵につきましては、歴史資料館の収蔵庫及び旧給食センター建物を利用した文化財収蔵庫の二つの施設で行っております。今後もこの体制を維持する予定ですが、文化財収蔵庫につきましては、老朽化が進みつつあることから、計画的に施設の維持、補修等を行い、利用してまいります。  2点目についてお答えいたします。現在のところ、歴史資料館はいわゆる博物館類似施設でありますが、当面、博物館法にのっとった博物館への転換は考えておりません。  3点目についてお答えいたします。昨年策定いたしました古賀市文化芸術振興計画において、市民が文化芸術活動の場として、さまざまな公共施設や民間施設を活発に利用できるよう、施設の活用策を検討することとしております。空き家を利用しての小さなまちなか美術館につきましては、現状を踏まえた上での市民のニーズ等を把握しながら、調査研究してまいりたいと思っております。  4点目についてお答えします。郷土資料の収集につきましては、個人等で収蔵されている古文書類の確認作業並びに各地域の高齢者の方々に昔の生活や歴史についてのお話をお伺いし、その内容をまとめるという作業を現在進めており、また昔の記録や写真などについても、広報紙等で情報提供の呼びかけを行うなど、多方面の情報収集に努めているところです。活用に関しましても、古文書類については、今後もデジタル化を進め、また、その他の郷土資料につきましても、収集したものをわかりやすい形に整理をし、公開、活用を進めてまいりたいと考えております。  5点目についてお答えいたします。来館が困難な利用者に本を届けるサービスにつきましては、本を読む機会をふやす手法の一つとして挙げられるところですが、物流の手段を検討した場合、現時点では実施は難しいと考えられます。図書館といたしましては、今後も読書の楽しみをさらに広げ、充実させる取り組みに尽力し、利用者にとって利用しやすく、役に立つ図書館運営に向けて日々努力してまいります。 7 ◯議長(結城 弘明君) 市長。                      〔市長 中村隆象君登壇〕 8 ◯市長(中村 隆象君) それでは、私からは3件目の御質問、「古賀市保育所の歩み(仮称)」の資料整理の必要性についてお答えいたします。  保育所の資料の編さんについては、現時点で独自に編さんすることは考えておりませんが、行政資料としての整理の必要性はあると考えております。 9 ◯議長(結城 弘明君) 吉住議員。 10 ◯議員(12番 吉住 長敏君) それでは、再質問をさせていただきます。  まず、この一大発見で3年余り大変な激務であったろうということを、まず現場の発掘に当たられた方々、県、国の専門的な方々の御指導、まずもって労をねぎらいたいと思います。  それで、私は今回改めて質問させていただきましたのは、歴史文化遺産への公の価値評価、保存活用にも市情報公開条例の目的、市民の知る権利を制度的に保障することにより、市民による市政への参加及び監視の充実を図るとともに、市政の諸活動を説明する市の責務が全うされるにのっとるべきだということを根拠に質問するわけでございます。  まずお尋ねしたいのは、意見具申を県に進達しながら国に出されたわけでございますが、この意見具申に当たりまして、文化財保護審議会は開催されたのでしょうか。 11 ◯議長(結城 弘明君) 教育部長。 12 ◯教育部長(吉村 博文君) 意見具申に当たりましては、文化財保護審議会を開催したところで御承認いただいた上で、今回意見具申してるところでございます。 13 ◯議長(結城 弘明君) 吉住議員。 14 ◯議員(12番 吉住 長敏君) それは、まずお尋ねしたいのは、その文化財審議会を開かれた期日を御説明ください。それが1点。  もう1点は、教育委員会の議決という事項には入らないんでしょうか。 15 ◯議長(結城 弘明君) 教育部長。 16 ◯教育部長(吉村 博文君) まことに申しわけないんですが、文化財保護審議会の日時はちょっと手元に持ち合わせてございません。  それから、教育委員会の議決に該当するかどうかということでございますが、今回の意見具申に関しましては、教育委員会の承認事項には該当しないというところで処理してございます。 17 ◯議長(結城 弘明君) 追加でよろしいですか。  教育部長。 18 ◯教育部長(吉村 博文君) 済みません。まことに申しわけございません。先ほどの私の発言です。文化財保護審議会にはかかってございません。失礼いたしました。 19 ◯議長(結城 弘明君) 吉住議員。  サンフレアこが館長。 20 ◯サンフレアこが館長(力丸 宏昭君) 吉住議員の文化財保護審議会にかけたかという形のものですけれども、部長申しましたとおり、保護審議会には諮っておりません。諮っておりますのは、谷山北地区遺跡群文化財調査指導委員会に諮っております。 21 ◯議長(結城 弘明君) 吉住議員。 22 ◯議員(12番 吉住 長敏君) 指導委員会の件は、先ほどの説明と少し異なるような回答だったと思いますが、それは別としまして、文化財の保護審議会の所掌事務には、文化財の保護活動に関する重要事項について調査、審議し、並びにこれらの事項について教育委員会に建議するとあります。  設置条例の第2条でございますが、これを素直に読み取るのなら、この意見具申に対して、文化財保護審議会に諮るのは自然体ではないのかなと。非常にそういう意味で教育部長も恐らくしましたと言われたんだろうと思いますが、その辺は、設置条例はあるけれども、そういう重要事項、国への特別史跡を受けようという申請でございますよね。これは重要事項ではないかと僕は思うんでございますが、これは文化財保護審議会諮る必要はないんだという解釈で、教育委員会は統一されたっていうことですね。 23 ◯議長(結城 弘明君) 教育部長。 24 ◯教育部長(吉村 博文君) 文化財保護審議会の関係です。もちろん従前からの会議の中で、史跡の指定ということで国には意見具申するところで、もちろん会議にはお話は従前からしているところであり、また、本日実際のところは保護審議会開催されるわけですが、その中でまた同じく報告という形で、内容については詳細な説明をしていきたいと考えております。 25 ◯議長(結城 弘明君) 吉住議員。 26 ◯議員(12番 吉住 長敏君) 教育大綱が今年度新たにスタートしまして、教育委員会の体制が、権威が高まったといいますか、そういうふうにあると見てるんでございますが、教育委員会事務委任等に関する規則に、教育長に対する委任事項は1から25項目まで幅広いわけでございますが、教育委員会自体が何を議決するのかという教育委員会の議決事項というのは、どこを見ればわかりますか。 27 ◯議長(結城 弘明君) 教育部長。 28 ◯教育部長(吉村 博文君) 先ほど議員申されました古賀市教育委員会事務委任等に関する規則の中で、教育委員会議決事項を定めているところでございます。 29 ◯議長(結城 弘明君) 吉住議員。 30 ◯議員(12番 吉住 長敏君) 私はこの船原古墳の指定申請に関して水を差すとか、そういう気持ち全くないわけでございます。しかしながら、この大いにこういう歴史的価値、文化価値を市民とともに高めて名実ともに東南アジアに誇れるものにしていくために、やはり世論形成というものはきちんとやっぱり形成しておく必要がある。合意形成をしておく必要があると、私はそういう視点で思ってるわけでございます。  そこで、古賀市の教育委員会の定めの中には、教育委員会というのは一つの独立した機関であって、教育委員会が独自に、物事、教育行政、社会教育行政など船原古墳はそちらのほうだと思うんですけど、そういうものに議決していく、僕は議決する通過点があるべきなんだろうと思うんでございます。  ところが、古賀市の場合は、教育委員会が何を議決するのかということは、条例の定めは明確にされてないようでございます。その辺の不備が、私は今回のこの調査研究に当たって感じましたので、今後検討いただきたいと思います。  そこで、合意形成に関してでございますが、サンフレアこがの歴史資料館からサンフレアこが、教育部長、教育長といういわば今の説明では文化財審議会、いわゆる専門附属機関の意見も聞き及んでいないと。教育委員会にも恐らく報告という形を事前に諮っているわけでもないということでございますが、そういったような県、国に意見を提出するに従って、ほかの行政案件と違ってそういうものについては、そういうものなんでございますかね。そういう、ましてや、市民の素朴な意見などを事前に聞くパブリックコメントとかいうようなのがあるわけでございますが、そのようなものは相入れないものがこういうものなんでしょうかね。意見具申っていうのは。その辺、素人なりの疑問を持つもんですから、あえてお聞きします。 31 ◯議長(結城 弘明君) 教育部長。 32 ◯教育部長(吉村 博文君) 今回の国の史跡の意見具申に関しまして、教育委員会並びに文化財審議会につきましては、事前に、従前からいつぐらいに意見具申するというふうな話を、報告をしておったところでございます。 33 ◯議長(結城 弘明君) 吉住議員。 34 ◯議員(12番 吉住 長敏君) これ以上くどくど申し上げませんが、では、具体的に1点だけお聞きします。お手元の2枚、資料の3枚目、4枚目だったと思いますが、これは本人から了解を得てこの場で出すということを了解を得ております。  ごらんのように、結構専門的にその記述されておりまして、疑問点を出されております。端的に、これはゆっくり後で読んでもらって結構なんですけど、私が代弁する気持ちで申し上げますが、遺跡から刀、刀剣類がないのに重要なものであるという断定できるのかという素朴な質問があります。これはどうでございますか。 35 ◯議長(結城 弘明君) 教育部長。 36 ◯教育部長(吉村 博文君) 鏡や刀剣が出土品からないという点でございます。古墳の埋葬施設におけます副葬品のルールといたしましては、刀剣、鏡、装飾品が一般的に認められておりますが、埋納抗は埋葬施設ではないということから、副葬品の一般的なルールは適用されてございません。  実質的には、出土品の学術的価値につきましては、その質と量で判断すべきでございます。貴重な優品ばかりが含まれること、出土量が多いということで、出土量が多いということが埋納抗出土品の価値であると考えております。 37 ◯議長(結城 弘明君) 吉住議員。 38 ◯議員(12番 吉住 長敏君) 私も幾ばくかはその方面には関心が、幾らかあるほうでございますが、桃崎先生のかかわられた資料とか、いろんな方々の報告書に幾度も接しております。今回、情報開示請求で出しました、いただきました教育委員会が出された文化財の価値についてはごらんのとおりで、資料に、参考資料で載せているとおりでございますが、私はこの意見具申に当たりまして、ましてや市民の中にそういった声がない、横たわってると、一部横たわってるわけでございますけれども、その辺に、刀について何らの記述もないと今申し上げましたように、この刀の問題は一般的に言われるけれども、古賀市のこれについては、別個にこういう意味で価値が、文化的、歴史的価値が高いんだというようなくだりがあっていいんだろうと思いましたが、この意見具申の価値評価の中に、そこら辺はどうひっくり返してみてもないようなんです。  その辺のことは、これから先、恐らく国内外に脚光をますます浴びていくことになるであろうこの問題について、教育委員会としては、改めてその辺のわかりやすい説明を刀との関係で説明していただけませんか。 39 ◯議長(結城 弘明君) 教育部長。 40 ◯教育部長(吉村 博文君) 国の史跡指定に向けての意見具申書につきましては、実際出土品の中に刀がなかったということで、この中には当然記載はされてございません。刀につきましては、先ほど私回答しましたように、一般的には古墳の埋葬施設については副葬品としてございますが、今回、古墳の横から出ました埋納抗については埋葬施設でないということで、刀等は出てきてないというところでございます。 41 ◯議長(結城 弘明君) 吉住議員。 42 ◯議員(12番 吉住 長敏君) 疑問点を持たれた方が、そのことでよしと、了解と、よくわかったとなることを期待したいと思いますが。  最後に、この問題で文化財の保護活用の地域協業についてお尋ねしたいわけでございます。昨年、この時期、3月16日に国史跡指定が官報告示されました神奈川県の茅ヶ崎市の官衙遺跡群の保存活用公園化計画では、地域との協業を掲げまして、市民パブリックコメントがスケジュール化されております。  私は参考になるのではないかと思いました。やはり郷土の愛着、誇りを醸成していくためには、専門家の視点、行政サイドの計画オンリーではなくて、市民を交えた船原古墳の遺産の名声を国内外に広げていくようなかじ取りを求めたいと思いますが、いかがでございますか。 43 ◯議長(結城 弘明君) 教育部長。 44 ◯教育部長(吉村 博文君) 地域、市民との協業、共働ですね。こちらにつきましては、今後、遺跡の解析が進むに合わせまして、検討してまいりたいと考えます。 45 ◯議長(結城 弘明君) 吉住議員。 46 ◯議員(12番 吉住 長敏君) 情報公開条例という趣旨に基づいて、私はこのことを質問をしたつもりでございます。  この件で、市長にちょっと最後お尋ねしたいんですが、例の文化財保護審議会の会長西谷先生が、今御承知のように1月末のシンポジウムの最後に、市長に毎年1億円ずつ積み立ててもらいたいと。基金を積み立ててもらいたいというお言葉があったわけでございますが、届いとるかと思います。市長、これについてはどのように受けとめられたか、見解をお尋ねしたいと思います。 47 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 48 ◯市長(中村 隆象君) 話は聞いておりますが、それは私に対する正式な申し入れではないと、講演の中で御意見として述べられたものと受けとめております。 49 ◯議長(結城 弘明君) 吉住議員。 50 ◯議員(12番 吉住 長敏君) 市の附属機関としての審議会の会長のお言葉でございます。重いと思います。  それでは、次に2番目のサンフレアの今後について問題を切りかえたいと思います。  まず、1番目の収蔵庫の現状と今後でございます。正式名称について確認したいと思います。まずですね。2014年度の決算書では埋蔵文化財貯蔵庫とあります。これ、旧学校給食センターのことを指してるわけですけれども。  ところが、2016年、今回の予算書には文化財収蔵庫管理費とあります。貯蔵庫と収蔵庫は同じ場所のことでございますか。 51 ◯議長(結城 弘明君) 教育部長。 52 ◯教育部長(吉村 博文君) 議員お見込みのとおり、同じものでございます。 53 ◯議長(結城 弘明君) 吉住議員。 54 ◯議員(12番 吉住 長敏君) であるならば、この使い分けがちょっとわかりにくいわけでございます。それで、地方自治法244条の2、公の施設の設置及び廃止というのが御承知のようにあります。公の施設の設置及び管理に関する事項は条例でこれを定めなければならないとあります。旧学校給食センターの後の収蔵庫、もしくは貯蔵庫は条例上どこに設置のところ探したんでございますが、なさそうなんでございますが、これは条例上どこに書いてありますか。 55 ◯議長(結城 弘明君) 教育部長。
    56 ◯教育部長(吉村 博文君) 文化財収蔵庫につきましては、設置条例を定めてございません。 57 ◯議長(結城 弘明君) もう一度、明確に。 58 ◯教育部長(吉村 博文君) 済みません。文化財収蔵庫につきましては、設置条例を定めてございません。 59 ◯議長(結城 弘明君) 吉住議員。 60 ◯議員(12番 吉住 長敏君) 法制を、政策法務を担当している市長部局にお尋ねします。地方自治法違反ではありませんか。 61 ◯議長(結城 弘明君) 総務部長。 62 ◯総務部長(中野 敏明君) 地方自治法違反かどうかは、ちょっと今この場ではお答えしかねます。きちっとそこら辺は教育部局とも今後整理していきたいと思っております。 63 ◯議長(結城 弘明君) 吉住議員。 64 ◯議員(12番 吉住 長敏君) 事務事業を既に展開してるわけなので、設置条例は当然、条例に基づいて予算が計上されてるわけだろうと思います。善処方検討を求めたいと思います。  次に、博物館についてでございます。博物館について今のところ、類似博物館といったような話の説明がありました。お手元の資料にも、教育委員会が発行しましたチラシにもあると思いますし、アートバスの大人版のチラシにも、古賀市には美術館や博物館がないということを教育委員会自身も嘆いておられます。  なおかつ、3年前の図書館歴史資料館要覧、手元にもあるわけですけれども、毎年さすがに資料を大事にする図書館、歴史資料館らしく、きちっとこういうふうに年度報告されております。  その中に、2012年度版には「将来の展望にわたって博物館を目標とし」とあります。ところが、つい最近のこの要覧にはこの項目が削除されています。どうしてですか。 65 ◯議長(結城 弘明君) 教育部長。 66 ◯教育部長(吉村 博文君) 過去のサンフレアの要覧につきまして、「歴史資料館は博物館を目指す」との記述があってございました。こちらにつきましては、内容は歴史資料館の活動目標の中、歴史資料館の運営方針では、歴史資料館の展示の方向性を記載しているということで、その中で歴史、民族に捉われない広範囲にわたっての内容での展示を行いたいということで、博物館的なものを目指すという表現をしてございました。  ただ、要覧につきましては、ちょっと紛らわしい表現でもございますので、それ以降は、その要覧の中からその記載を削除しているところでございます。 67 ◯議長(結城 弘明君) 吉住議員。 68 ◯議員(12番 吉住 長敏君) 当時も当然、文教厚生委員会の経過もそれはあったんだろうと思いますが、博物館を発動、建設を目指すということを私は公式にもお聞きしたことがございます。執行部からですね。なので、私はつい糸島のほうにあります伊都博物館みたいなものが古賀にできるだろうと僕はずっと正直言って思っておりましたが、こう見たら、つい最近のやつ見てみたら載ってないと。これは船原古墳があらわれたので、少し何ていいますか、やり方を方向チェンジ、国宝会館を目指すようになったのかなとか、いろいろアバウトに考えたわけでございます。  それで、今の博物館を削除、目標を削除したということは、議会、文教厚生委員会あたりに報告をその当時はあっておりました。 69 ◯議長(結城 弘明君) 教育部長。 70 ◯教育部長(吉村 博文君) 毎年、要覧については文教厚生委員会で報告しておりますが、削除した点につきましては、特段の説明は行ってございません。 71 ◯議長(結城 弘明君) 吉住議員。 72 ◯議員(12番 吉住 長敏君) そのように、私は若干教育という社会にそういった事務事業の運営の仕方につきまして、何か開かれていないというか、そういうものをややこう、今回の件でいろいろ感じたところでございます。いろいろ整備の必要性を、不備を感じるところを率直に感じました。  次に、時間の関係もございますので、教育長にお尋ねします。学校図書館の開放の着眼点。これは非常にいいなと思ったわけでございます。ところが、この私どもが行っている議員の一般質問であるとか、例えば、文教厚生員会であるとか、予算決算審議であるとか、そういうもので学校の11小学校へ図書館を地域開放一斉にすべきだといったような意見は過去なかったように思ってるわけでございます。  そこで、長谷川教育長が着任早々このことを持ち出されたことは高く評価するのでございますけども、着眼点をもう一度お尋ねしたいと思います。 73 ◯議長(結城 弘明君) 教育長。 74 ◯教育長(長谷川清孝君) 学校図書館については、従前より、特に小野小、あるいは青柳小のような市立図書館よりも遠方のところについては、足を運ぶのに非常に困難な方にとっては重要なところだということで、そういうふうなところは土日も含めて開放できないだろうかというふうな御意見は以前伺っていたところでございます。  あわせて、私が行政から学校に戻ったときに、一管理職として、地域に今後いろんな施設は開放していかなければならないと。その一番最初にできるのは学校図書館だと一昨年まで思っていたところでございます。あわせて、こういう立場になりましたので、校長会にお諮りをして、いわゆる学校図書館法の範囲内での学校図書館の開放を校長の了解のもとしたところでございます。今年度後半からしたわけですけれども、特に遠方の小野小学校等については、それなりの成果があっているものと思っております。 75 ◯議長(結城 弘明君) 吉住議員。 76 ◯議員(12番 吉住 長敏君) 小野小学校の図書館は図書館の歌っていうのがありましてね、みどり図書館という名前だったと思いますけれども、そういう必要性を今はっと思いました。  そこで、NPO法人全国生涯学習まちづくり協議会の福留隆さんという方がいらっしゃいまして、「図書館がまちを変える」という本があります。今後は図書館が利用者を待って本を貸すという昔のイメージから逆転して、利用者に届けるという発想を逆転の発想が求められるということを提唱されております。  デジタル時代になっておりまして、本もインターネットで私もちょこちょこ注文しますけれども、図書館も蔵書検索などで非常に便利になりました。一方、中にはユニバーサル視点といいますか、行きたくても行けない買い物困難者がおられますように、来館困難者が世の中いらっしゃるわけでございます。そういう方に、やっぱり本を届けるというサービスというものは、やはり長谷川教育長が先駆的に手を打たれましたように、やはり先駆的にそこら辺まで気を配っていくべきではないであろうかと。  しかも、必要な対価は払ってもらうと。そして、校区コミュニティと連携しながら、その辺を進展させていくというものはテーブルに載せてはいかがかと思うんですが、私は長谷川教育長の学校地域開放とこれは一連のものではないのかなという気がいたしますが、いかがでございますか。 77 ◯議長(結城 弘明君) 教育長。 78 ◯教育長(長谷川清孝君) 現在、図書については視覚障害のある方につきましては、郵便法の無料システムを活用してお届けを市からしておるところでございます。  その他、今議員がおっしゃいました体に不自由が生じて、なかなか市立図書館へも行けないという方については、考えざるを得ない状況にはあろうかと思いますけれども、現時点では、読みたい方がその本の書名等が第三者にわかってしまう、いわゆるプライバシーの問題等もありますので、すぐにそういうふうなものを届けるシステムを構築していこうというふうなのは研究していかなければならないと思っております。  まずは、今年度、28年度でございますが、研究してまいりたいのは、学校図書館には市立図書館から児童・生徒向けに団体貸し出しというのを行っております。それにあわせて、地域の方が市立図書館での本を借りたいということで、そこを窓口にできないかという研究は進めて、市立図書館には行けないけども、学校図書館には足を向けることができるという方については、そのサービスの提供の一環として、できるだけ考えてみたいということで研究をしてまいりたいと思っております。 79 ◯議長(結城 弘明君) 吉住議員。 80 ◯議員(12番 吉住 長敏君) 何事も一気に行かないこともあると思います。どうか前進的に考えていただきたいと思います。この図書館要覧によりますと、市民は1人当たり図書館が本を貸し出すことによって、市民1人当たり1万1,391円の税金を還元していることになってるんだというような数値が示されております。結構なことだと思います。来館困難者にもそのことが享受できるように、暫時御努力をお願いしたいと思います。  若干順序は逆になりましたけれども、美術館についてのお尋ねでございます。この1月、ことしになって1周忌展を行われました赤星信子さん。100歳の生涯を画家で通されたわけでございます。新天町の画廊に行ってまいりました。  その故人、赤星信子さんは福岡県の地域文化功労者として表彰されておられますけれども、赤星さんが常々身近な方に言われておった言葉は、「美術館のある都市はごみがない。そして、犯罪が少ない。つまり、安全安心のまちに通じる」ということをしきりに言われておったそうでございます。  つまり、小さくてもいいから、いろんな美術館が至るところにあれば、これはごみが少ないきれいなまちにもなるし、それで安全・安心のまちにも通じるんだというような信念から、この100歳という人生まで絵を描き続けられたんではなかろうかと思います。  同僚の阿部議員も空き家での美術館の必要性というものをちょっとこの場でも言われておったと思いますが、教育長、文化芸術振興計画でも、それに近いことは指摘されてると思いますが、場所はともかくとしまして、そういった方向性を遠賀信用金庫ギャラリーみたいな、本当に前向きな民間企業経営をされているところもあるわけでございますが、もっとそういうものを場所を、敷居が低い、敷居が高くない画廊をもっと整備してはいいのじゃないかと思うんでございますが、見解を求めます。 81 ◯議長(結城 弘明君) 教育長。 82 ◯教育長(長谷川清孝君) 今議員言われました美術館ですが、先ほどの博物館もそうでございますけれども、そういうふうな建物、箱物をつくるか、つくらないかではなくて、古賀市にある財産、そういうふうなものはしっかり保存、あるいは公開ですね。展示をしていかなければならないということは十分承知をしております。  今、具体例が出ましたけども、遠賀信用金庫なんかはその一つの事例ではないかなと思っております。空き家等も今他部署ではございますけども、空き家の調査等をしておりますし、他市においても空き家を活用したいろんな動きもございます。  今後、市に御寄贈いただいておるいろんな芸術作品等々、特に生涯学習センターができ上がりますので、その中にも展示スペース等々がございます。そういうふうなところであるとか。あるいは、子どもたちの作品ではございますけれども、4階の教育委員会のところには、児童・生徒向けの1点美術館というふうなものも展開をしておるとこでございます。そういうふうなのも含めて、さまざまな場所に、美術館とは言わないまでも、芸術作品、あるいは子どもや地域の方々が頑張った成果物の展示スペースを機会あるごとに提供していくということは、大事なことではないかなと考えております。 83 ◯議長(結城 弘明君) 吉住議員。 84 ◯議員(12番 吉住 長敏君) 古賀市内、あるいは古賀市に住まなくとも、古賀市にいろんなものを市民の方に見てもらいたいというような方は、そういう方は少なくないと思うんですね。ぜひそういう場を、美術館に特化するわけじゃございませんが、そういう場をできるだけやっぱり頭を絞って、知恵を出して、数多くできるように措置をしてもらいたいものだと思います。  最後の3番目の、保育所の件でございます。保育所といいますか、古賀市の場合は、6園の保育所が公設公営の保育所が4月から1カ所になるわけでございまして、非常にいろいろ思いが多い保育所行政だと思います。  それで、私はまずお聞きしたいのは、卒園名簿、学校教育の場合は学籍簿というのがあるわけで、学校教育法施行規則で卒業者には20年間、実質は私も元校長から聞いたことがありますが、実質はもう半永久的に耐火金庫になおしとるんだということを聞いたことがありますが、少なくとも1994年以前の卒業者には、20年間の学籍簿の保存義務があるそうでございます。あります。法律、規則でですね。古賀市の保育所の場合は、卒園名簿というのは、これは公設ですから、準拠して、せめて20年間ぐらいは保存されてますでしょうか。 85 ◯議長(結城 弘明君) 保健福祉部長。 86 ◯保健福祉部長(青谷  昇君) 議員御質問の公立保育所の卒園名簿につきましては、ちょっと現時点私も存在してるかどうか、ちょっと確認してみないと実際あるかどうかということが、はっきりしたことはこの場ではちょっと御回答できないという状況でございます。 87 ◯議長(結城 弘明君) 吉住議員。 88 ◯議員(12番 吉住 長敏君) 通常、こういったことは余りないとは思うんですけれども、例えば15年前、民間移譲第一号となった花鶴保育所ですね。これは15年前に民間移譲されたわけでございますが、その卒園者から、例えばいろんな事情があって、裁判沙汰になるとか、いろんなケースが考えられると思うんですけど、そのときに自分が花鶴保育所に卒園していたことを証明してほしいという要請、申し出があった場合は、これは市は受けなきゃならないですよね。だから、そういう場合は受けることになると思うんでございますが、そういった場合は何を根拠に証明されます。また、証明は受け付けないわけですかね。 89 ◯議長(結城 弘明君) 総務部長。 90 ◯総務部長(中野 敏明君) そういった事例がちょっとあるかどうかも、過去あったかどうかわかりませんけれども、卒園者であったことの証明をするかどうかということと、それから卒園名簿が必要かどうかということも含めて、ちょっとこの場でそういう事例も我々経験ございませんので、ちょっとお答えいたしかねるという状況でございます。 91 ◯議長(結城 弘明君) 吉住議員。 92 ◯議員(12番 吉住 長敏君) 参考資料の5枚目だったと思いますが、古賀市の公文書管理規程の保存年限基準表というのを示しております。公文書ですから、保存の年限を定めてるわけですね。この中で古賀市にはもう膨大多岐な資料があって、何が重要なのかというものの価値判断が難しいと思うんですけれども、総務課長は歴史的、または文化的に価値が高いと認められた文書については、保存期限が経過したものでも永年保存文書と取り扱う旨47条に明記されております。  しかし、この規程は裏返しますと、総務課長の人によって、歴史的価値の判断が、これはやっぱり価値があるなと。いや、こげなとは保存しとっても、何の意味があるとかっていうような、いろいろ価値が変わってくる可能性があります。私、これを、保育所行政をこの変遷を見たときに、ある程度、歴史的、あるいは文化的という価値が高いという文書の事例というものは、ある程度示すべきではないのかなということを感じましたが、いかがでございますでしょうか。 93 ◯議長(結城 弘明君) 総務課長。 94 ◯総務課長(清水万里子君) 公文書に関しましては、おっしゃるとおり、永年保存になっておりますが、現在、福岡県の共同公文書館に移管するというようなものになっております。作成後30年以上経過した永年文書、あるいは保存期間が満了した有期限文書につきましても、一定の基準に基づきまして、福岡県の公文書館に移管しているところでございます。 95 ◯議長(結城 弘明君) 吉住議員。 96 ◯議員(12番 吉住 長敏君) 保育所の過去の蓄積をやっぱり人がかわったらわからなくなってしまうので、整備しておく必要があるという観点から、御質問させていただきました。どうかいろいろ難しい面もあると思いますが、保育所行政についてもきちんとした歴史の足あとを整備されたいと思います。  最後に、西日本新聞に私は3月13日の歴史学習は発想の資源であるといったような意味の定論がありました。ぜひとも全部署におかれまして古賀市の歴史、さまざまな蓄積されております過去の事務事業の流れをきちんと把握して、後世に引き継いでいただきたいということを要望いたしまして、私の質問を終わります。ありがとうございました。 97 ◯議長(結城 弘明君) 以上で、吉住長敏議員の一般質問を終結いたします。             ……………………………………………………………………………… 98 ◯議長(結城 弘明君) ここで暫時休憩いたします。                        午前10時24分休憩             ………………………………………………………………………………                        午前10時34分再開                        〔出席議員19名〕 99 ◯議長(結城 弘明君) 休憩前に引き続き、会議を再開いたします。  一般質問を続けます。  次に、福崎智之議員。                       〔福崎議員 登壇〕 100 ◯議員(8番 福崎 智之君) こんにちは。地域の歴史や伝統、人の暮らしを肌で感じ、古賀市が目指す大きな方向性を描く会派自由クラブの福崎です。  私はトビオという名前で、漫画家とデザイナーという空想や人の思いを表現するということに取り組んできました。今までの私の一般質問では、記憶、イメージというキーワードを使ってきました。記憶とは、その場所や人や物、事、そして時間が絡み合いながら心に刻まれるもの。イメージとは、心に思い浮かべる姿、形、情景。記憶、イメージ、心に刻まれるもの、心に思い浮かべるもの。  今回のキーワードはプロットです。プロットとはあらすじや構想とよく訳されます。ストーリーに至る前の骨組み、設計図のようなものです。例えば、企画書や提案書を書くときに、誰に、何を、どう伝えるのが最も効果的なのかを誰もが考えると思います。漫画を書くときにはこのプロットがとても大事で、しっかりとつくっておかないと、途中から何を書いているのかわからなくなります。  漫画家志望の学生が途中で挫折してしまう多くの理由、それは描きやすいパーツから書き始めてしまう、そして途中からそのストーリーのどこかほころびにつまずき、完成させる前にあきらめてしまうということが多いからです。そういう現場もたくさん見てきました。  自由クラブの代表が、会派代表者質問のときに、「スマートインターに反対をしているわけではなく、古賀市の大きな設計図をちゃんと描いてから、その最初の取り組みとしてスマートインターの着手ならまだ理解のしようがある」と言ったその言葉の本質は、このプロットがどれだけ大切なのかを伝えようとしていたことなのではないかと思っております。  プロットがなければストーリーは書けません。漫画の神様、手塚治先生はプロットに時間をかけなさい、そう言われておりました。漫画家は、いえ、表現者はプロットをしっかりと練ります。プロットは後回しにはできないものなんです。  それでは、通告に従いまして、私の一般質問を始めます。  今回の質問内容は、食のまちづくりに関してです。5月に開催される食の祭典はことしで5回目を迎えます。その第1回目のポスターからついている「古賀モノづくり博」というショルダーコピー。古賀モノづくり博、古賀市のものづくりへの意欲やポテンシャル、自信を伝える強く、すばらしく、それでいてウイットに富んだ言葉のように私は思っております。この言葉のセンス、考えついて使おうと提案した人は、このまちのことをよく見ている人だと感じています。  ものづくりのまちとして息づいている古賀市の過去、現在、未来への敬意、熱意、希望までも表現している言葉だと私は感じています。私はこの言葉を生んだそのセンスがとても好きです。今回は古賀市のものづくり力の一つの一面、食のものづくりを切り口として、市長の考えを聞かせていただこうと思っております。  前回の私の一般質問で答えられました、「最近の古賀市の動きの中で、市民も含め、古賀市を食品のまちとして盛り上げていこうという機運が大変高まっている」。この市長の言葉は、古賀市の今動いてる現場を肌で感じていないと出てこない言葉だと思います。  続く「農業と工業をあわせて今後、古賀市食品産業の町というイメージを強めていくことができれば、それはそれですばらしいことだと思う」。こう続いた市長の言葉には、これからの古賀市の一つの方向性をイメージさせてくれました。  そしてさらに続く、「その結果、職員に限らず、企業誘致、企業の立地が進むと、自宅の近くに働く場所もあるので、三世代同居ということもできるのではないかと、そういうイメージの町を目指したいと考えております」と言われた市長の言葉に、これからの古賀市のものづくり力を生かしたまちづくりへの期待感を持ちました。  施政方針には、28年度、特に重点的に推進する施策として、第一に企業誘致を実現するための基盤整備の推進、若年者を初めとする雇用対策、そして食のまちづくりの一層の推進に取り組むと書かれています。  そこで、今回の私の一般質問は市長が言う食のまちづくりとはどのようなものかを問いたいと思います。食といっても、さまざまな切り口があります。一つに、食は健康とも切り離せないことです。医食同源、中国の薬食同源にヒントを得られて日本でつくられた造語です。  バランスのとれた食事で病気を予防する。また、病気の予防だけでなく、学ぶことにもつながっていることは、この古賀市では東中学校の朝勉でもその効果が実証されてると見ています。  それから、食は家庭の経済状況や家族の愛情をあらわすバロメーターになるときもあると感じているときがあります。先輩議員からよく子どもの貧困という言葉を聞きます。この子どもの貧困という言葉には、経済的なことに加え、愛情的なことも関係があるのではないかと私は考えています。  誤解を生まないように補足しますが、経済的に豊かだから愛情も豊か、そうでないから愛情も少ない、そういうことではありません。その逆も、また別の角度からも見ていかないと、その本質は見えてこないと思いますが、そこにも必ず食が関係しています。  5月に開催される食の祭典、古賀市で汗を流して働いている企業が集まり、来場者にどんな感動を持ってもらおうかと皆さん知恵を出し合っています。6月に行われる古賀スイーツコーン祭り、古賀市の農家さんたちが、ことしもなるべく多くの人に古賀のスイートコーンを食べてもらおうと汗を流して取り組んでおります。  K-1グランプリ、生産者が育てた農産品ををまた違う角度からも味わってもらおうと、生産者みずから、そして地元企業と協力しながら商品化に向けて取り組んでいます。農家直売軽トラ市、農家さんたちが育てた野菜を対面販売で、つまり自分たちの顔や声や思いを伝えようとしてします。障害者就労部会で始まってる古賀サービスエリアにおいて、職場体験と同時に、古賀でつくった商品のPRに取り組んでいます。この間の土曜日は小雨の中、頑張っていらっしゃいました。  古賀市の食を盛り上げようとしている古賀市の人たちは、一過性の目新しさや1日だけのイベントを盛り上げようとか、そのときの売り上げだけを期待しているわけではないように感じています。根底に流れているのは、このまちの魅力、このまちで生きていることをどうやって伝えようとしてるのか。B級グルメ大会などほかの町で行われても何もうらやましいと思わない、古賀市の食の魅力、自分たちの技術の魅力、この古賀市のものづくり力をどうやって伝えようかと試行錯誤を繰り返し、汗を流しているように私には見えています。  農商工連携、食をテーマにしたイベントや、商品をふやし、販路拡大を図る。それだけでは、それはものづくり力を持った古賀市でなくてもできることです。プロットづくりに向かう質問として、古賀市ならではの市長が言う食のまちづくりとはどのようなものかを、まず聞かせてください。よろしくお願いします。 101 ◯議長(結城 弘明君) 市長。                      〔市長 中村隆象君登壇〕 102 ◯市長(中村 隆象君) 福崎議員の御質問、食のまちづくりについてお答えします。食という意味では、古賀市には三つの大きな財産があると私は考えております。  一つ目の財産は、福岡市に次いで、県内2位の工業出荷額を誇る食料品製造業の集積であります。みそ、しょうゆ、パン、カレー、ラーメン、和菓子といったように、市民が日ごろから口にしている親しみがある製品が多いことも一つのポイントになると思います。
     二つ目の財産は、市と一緒に汗をかいてくれる企業や社長さんたちの存在です。毎年5月に開催される食の祭典や毎月最終水曜日の工場直売会が代表的な取り組みですが、福岡食品加工団地の社長や工場長さんたちが中心になって、古賀市の活性化につなげたいとの思いで取り組んでいただいております。このことは近隣の市町にはない本市の強みであり、今後も連携を深めてまいりたいと考えております。  三つ目の財産は、恵まれたアクセスです。福岡市という大消費地に近接し、九州やアジアヘのアクセスに恵まれた本市には、今後も食料品製造業が立地するポテンシャルが大きいと考えております。加えて、福岡市の通勤圏でありながら、古賀市の中間人口率は94%を維持しているように、地元に雇用機会があることは大きな強みだと思います。市民を採用したいという企業側のニーズは強いと感じておりますので、親子が三代にわたり地元企業に就職し、市内で同居するといったことも望ましい方向であると考えております。  以上、これらの食に関連した三つの財産をフルに活用して、古賀市の活気とにぎわいあふれるまちづくりに生かすことが、私の目指す食のまちづくりであり、企業とも連携しつつ、企業誘致や雇用などのあらゆる施策を活用して、実現を目指して取り組んでまいりたいと考えております。 103 ◯議長(結城 弘明君) 福崎議員。 104 ◯議員(8番 福崎 智之君) では、プロットづくりに続く再質問に移りたいと思います。  農家さんたちと一緒に草刈りをしてるときに、「もっと古賀市の人に古賀市の野菜を味わってほしいがどうすればいいかと考えろ」とよく言われます。古賀市の郷土料理を伝える古賀の九州鶏すき学会、地域の発展と伝統の継承について、調査研究と実施を繰り返しながら、もっと広めるにはどうすればよいかと懸命に活動されております。  給食センターへ行き、古賀市の農産品をもっと利用できないか、古賀市の郷土料理をもっと給食に取り入れられないかと所長と話をしました。「古賀市の野菜の使用については、なるべく使うように心がけている。ただ、必要な量の安定した確保と工程上の問題がまだ残っている」と。それから、郷土料理の鶏すきに関しては、「牛を鶏に変えて出すことに加え、本物の鶏すきはどんなものかを伝える努力もしている」。それでも、どうしても郷土料理に関して、「鶏すきは鶏すき風、もしらぶを出すにしても、らぶはらぶ風にしかならない」と言われておりました。「本物の味はどうしても伝えられない」ということを言ってくださいました。理解もしましたし、検討しなくてはいけないことがまだまだあるということも認識しました。  その後、その所長との雑談で、こんなすてきな話を聞かせてくれました。北中学校、たしか北中だと認識してるんですが、古賀市の卒業生同士が結婚式を挙げることになったそうです。そのときの新郎新婦は、出席してくれる同じ古賀市の卒業生の友人たちをもてなしたいという思いから、給食センターに牛めしのレシピを問い合わせたそうです。給食でみんなで食べた、学校の給食で食べた牛めし。披露宴で出てくる定番のコース料理に並び、古賀市の学校給食で食べた牛めし、そのときの席に着いた古賀市の卒業生たちは、どんな気持ちでその牛めしを眺めたんだろうな。そして、どんな気持ちで口に運んだんだろうなと想像してみました。私は懐かしいというより、うれしいという感情が出てきました。多分味覚を優先するのではなく、その情景、ふるさとの情景を共有しようとしたその気持ちがうれしいという感情が生まれてきたんだと思います。  牛めしの話ではこんな話もあります。古賀市料飲店組合で、若手有志で何かそれぞれの店舗でも同じメニューが出せないかという話し合いがされていました。若いお客さんに共感してもらって、そして自分たちも自信を持って出せて、話が弾むもの、それが自分たちも古賀市で食べた、学校給食で食べた牛めしでした。  給食センターの所管事務調査のとき、先輩議員が笑いながらこんなことを話してくれました。「私たちのころの給食の思い出といえば脱脂粉乳です。それが温かいと、まあこれは飲めるのですが、これが冷めてしまったら」。その言葉の続きは苦笑いのような顔で、でもどこかうれしそうな顔に僕には見えました。  私はその脱脂粉乳の味を知らない世代ですので、正しいイメージができるかどうかわかりませんが、もし脱脂粉乳の味を知っている年代の方々の同窓会、お祝いの席で、その脱脂粉乳が出たときに、その先輩方はどんな気持ちで口に運ぶのかなとイメージをすると、多分苦笑いしながら、でもどこかうれしそうにして口に運ぶんじゃないかなとイメージをします。味の記憶とともに、そのときの、そのころの情景もよみがえってくるからではないかと思うんです。  子どものころに食べた味は意外と覚えてるものです。揚げパン、コッペパン、袋に入ったソフト麺、私の学校給食の思い出には、まだ鯨の竜田揚げが出てくるころです。マーガリンではなくて、チョコクリームのときのクラスじゅうのうれしい声。反対に、食パンとひじきとけんちん汁と、そして牛乳という謎の組み合わせのときは割と静かな給食時間でした。  メニューの記憶だけでなく、担任の先生を囲んでグループで給食をとったこと。欠席の子がいるときの余ったデザートの行方。それから休んだ子がいるときの家が近い子がその休んだ子の家までパンを届けに行った帰り道。私より上の世代はどんな記憶があるのでしょう。  アルマイトの食器。使い続けられてへこんだところがあったのでしょうか。脱脂粉乳が牛乳にかわったとき、どんな気持ちになったんでしょう。そのときに飲んだ牛乳はどんな感情を今でも持っているのでしょう。  学校で給食が食べられることは、学校に行く楽しみそのものだった。先輩議員が言ったこの言葉。それと家庭支援係の係長が教えてくれました。学校で食べるパンは本当においしい。そう言わざるを得ない家庭の事情を持った子どもたちもいるんです。この言葉、二つの言葉のその深度は違うのかもしれないですが、それでも食というものは生きている時間、そのときの風景、空気、感情、これからも忘れるはずもないいろんな思いが詰まった言葉だと私は受け取りました。  古賀市が持っているものづくり力は、きのうきょう始まったことではなく、今までの時間や、人や、人の汗や感情が積み重ねられてきたからこそできた古賀市ならではの力ではないかと私は思っています。本質的な食のまちづくりとは、時間をかけてつくり上げていくのかもしれません。  給食の話が印象に残ったかもしれませんが、給食の話は食の記憶のほんの一例です。大切なことは、このまちの記憶、愛情を持った人を多く育てていくことも、食のまちづくりにとって必要なことだと私は考えます。今できる事業所連携、交通の立地、食の情報発信、販路拡大、あるいは食に関係した企業誘致なども、食のまちづくりに必要なことだとは思いますが、子どもたち、若い世代についての食への取り組みはこれから先の古賀市をつくっていく上で必要不可欠だと考えます。  プロットづくりに続く次の質問は、子どもたち、若い世代に関する食のまちづくりへの取り組みはあるのでしょうかということです。市長の考えを聞かせてください。 105 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 106 ◯市長(中村 隆象君) ちょっと質問の方向性がちょっと私なりにつかめないところもあるんですけれども。  まず、子ども時代にきちんとした食べ物を食べさせる。おいしい、おいしくないというのもあると思いますけれども、親として、保護者として、子どもの成長を願い、健康を願う。その中で自分が思うベストなものを食べさせてあげるということは基本だと思います。そのことによって、子どもが嫌いなものでも食べさせられたと思うのか。あるいは、好きなものばっかり食べさせてくれたと思うのか。それは個人の多様性の中でいろんなことがあると思いますが、そのどれも正しい判断だと思いますので。そういうことが基本、基礎になって大人になってからの食生活、あるいは今後、古賀市における食のまちづくりに対する思いや方法というものが生まれてくるのではないかと思います。 107 ◯議長(結城 弘明君) 福崎議員。 108 ◯議員(8番 福崎 智之君) 子どものころに食べた食が基本になる。おいしいもおいしくないも、多分それは心の中に残っていく基本となるものだと思います。  ふるさと応援寄附の返礼品の拡充、このことにも食は大きくかかわっていると考えます。お返しする品物の豪華さ、量の競い合いになっている現状。何か本質を見失っているように感じています。ふるさと応援寄附、大切なワードはふるさとと応援だと私は思っています。ふるさとを思う気持ちの本質は、お礼として返ってくる品物に過度な期待などはしていないと思うんです。  ふるさととは、忘れがたい記憶や感情が残る存在です。お礼の気持ちをあらわすのは、品物の内容などにこだわるのではなく、そのふるさとを応援してくれた気持ちに対して、今の私たち、これからの古賀市の姿を見せていくことが応援してくれた人に対してのお礼の気持ちになるのではないかと私は考えてます。誰かを応援するのは見返りを求めてではなく、その人が好きだからです。好きな人が頑張っていると、その姿を見ることができればそれだけで十分なような気がします。  ふるさと就労支援、なぜUターンをしようと思ってくれるのでしょうか。第二のふるさととして、何に希望を持っているのでしょう。ふるさと応援寄附、ふるさと就労支援。そもそもふるさととは、何なのだろう。なぜ人はふるさとという言葉を使い続けるのでしょう。買ってきたお惣菜より家で食べるみそ汁のほうがおいしいのはなぜなんでしょう。旅行から帰ってきたときに家で飲むお茶や水やコーヒーがほっとするのはなぜなんでしょう。  私は、ふるさとは、家の周りに存在した空気感のようなものだと思います。家族と過ごした、あるいは過ごしている時間。家の周り、家の中のにおい。遠くに聞こえる人の声。友達の声。自転車で感じたときの風。子どものころに外で遊んでいると、夕方どこからかカレーのにおいがしてきた記憶があります。夜中布団の中に入っていると、どこかでチャルメラの音を聞いた記憶があります。  ふるさとの記憶にも、食は切り離せない存在だと思っています。本質的な食のまちづくりとは、ふるさとづくりの一面もあるのかもしれない。ふるさとづくり、食のまちづくり。取りかかることはすぐにでもできますが、その効果があらわれるのは10年、20年、30年先かもしれません。でも、その意味のある時間を積み重ねていくことが、揺るぎないものになると私は信じています。古賀市がものづくりのまちと言われているのは、時間をかけてつくり上げてきたからこそ、できている証明だと思います。  ふるさと応援、ふるさと就労につながっていく長期的な取り組みとして、プロットづくりに続く次の質問は、ふるさとづくりの一面としても食のまちづくりというのがあるのではないかと思っておりますが、市長の考えを聞かせてください。 109 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 110 ◯市長(中村 隆象君) 幸い古賀市の食品工業でつくられておる品目といいますものは、非常に我々日常生活に密接に関連した、しかも高価なものでなく、手に入りやすいものが多いということは、つまり少年少女時代からなれ親しむことが多いものがあります。  そういうことで、今、議員さんもいみじくもおっしゃいましたように、食のまちづくりがふるさとづくりにつながるという意味では、まさにそういうものがふるさとづくりにもつながってくると思いますので、それこそよい食品を、おいしい食品をきちんと子どもに届けるということが、まずは基本であろうと思います。  そこから、将来に向かって古賀市に愛着を感じ、その中で一つは食をキーワードとして、どのようなまちおこしをやろうかという若者、あるいは中年も育ってくるんではないかと考えます。 111 ◯議長(結城 弘明君) 福崎議員。 112 ◯議員(8番 福崎 智之君) 一般質問でもよく出てくる単語があります。子育て、教育、健康、地域、郷土、歴史、雇用、買い物、男女、高齢者、福祉、安心。一くくりにすることはできませんが、つなげることができるような気がします。多分食という単語もその一つだと思います。  それから、食の現場でよく聞く言葉。月末の直売所祭りに行きたいのに、古賀市外から来る車が多くて、古賀市民のはずなのに行けない。K-1ブランドをつくる生産者からは、古賀の商品なのに古賀市内ではコスモス館にしか置く場所がない。古賀市内外からは、鶏すきやらぶなど古賀の郷土料理を味わえる専門の店がない。これらの言葉もつなげることができるような気がします。多分拠点という単語もその一つです。  食と拠点。全国的に取り組みが広まってきている子ども食堂。経済的貧困やネグレクト、さまざまな事情で十分な食事をとれない子どもたちへ食の提供から始まったこの活動は、子どもたちの居場所づくり、それから親子の再生活出発のきっかけとなり、地域や人が交流する場にもなって広まっています。  北九州市は、子ども食堂の開設を目指して、ことし市内に2カ所設置する予定です。古賀市はこの子ども食堂をさらに一歩進めて、ふるさと応援食堂をつくってみるのはいかがでしょうか。子どもたちの食や居場所の確保、郷土料理の継承、古賀市が持つ食品加工団地の技術、食材の協力、古賀市ブランド商品の販路拡大、地域の人のつながりに加え、健康づくりへの取り組み、学習支援、就労支援、雇用にもつなげていく。空き家対策の一環として、古民家を改造した店舗づくりは古きよき日本文化の再発見になるかもしれませんし、古賀市の資料の公開場所になるのかもしれません。  子どもたちの食を守り、市民の健康を願い、郷土の味を伝え、その場所に行けば古賀市が取り組んでいる一面、食だけでなく、古賀市の多角的な面も見えるという、古賀市の食を切り口としたものづくり力発信拠点、古賀市ふるさと応援食堂。それが古賀市内の各校区にできれば、古賀市は本物の食のまちといえるのではないでしょうか。  そのために、まずサムネールをつくってみませんか。サムネールとは認識しやすい小さなアイコン。スマートフォンの画面のアプリのアイコンみたいなものです。ボタンみたいなものです。まずは1軒、古賀市ふるさと応援食堂をつくり、ものづくりのまちの拠点づくりに取りかかってみるのはいかがでしょうか。  プロットづくりに続く次の質問は、食を切り口としたものづくり発信拠点のこのアイデアはどうでしょうかということです。市長の考えを聞かせてください。 113 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 114 ◯市長(中村 隆象君) 確かに、最近例えば鶏すきとか、らぶですね。あまおう、デコポン、そういう古賀市の名産、特産品をどこに行ったら食べられるのかという質問が多くなったことは、ある意味では大変いいことだと思います。それに対して、いや、ここに行けば食べられますよという明確な答えがなかなか出せないというのは、ちょっともどかしいというところもあります。どのような形になるかはちょっとまだ今のところ何とも言えないところもありますが、そういう場所を、特に古賀市民だけではなくて、古賀市外でもそういう話聞いたけど、どこに行ったら食べられるのかと。ここですというところがあればいいなということは考えております。何とかそういう場所の実現に向けて、今後努力していきたいと考えております。 115 ◯議長(結城 弘明君) 福崎議員。 116 ◯議員(8番 福崎 智之君) 古賀市内外から、古賀の商品は、古賀の情報はどこに行きゃあわかりやすいの、よく言われます。ぜひそういう場所づくりに取り組んでもらいたいと思ってます。  まち・ひと・しごと創生総合戦略の今後の定住アンケートでは、今後も今の場所に住みたいについて、20代が45.1%、10代が55.5%、100%の約半分ですね。転出者アンケートでは、どちらかといえば仕方なく転出したが最も多く、再居住意向はどちらとも言えないが最も多く、次いで、どちらかといえば戻りたいの順になっていると書かれていました。  アンケートとは、読み取り方によっても変わってきますが、私が読み取った、感じ取ったことは、古賀市に対して、ふるさとに対しての愛着をもっと持ってくれる人をふやすべきではないでしょうかということです。古賀市の地方創生における戦略イメージの「女性や若者に選ばれる子育て・教育応援都市こが」、このフレーズに私は何か引っかかりがあります。  じゃあ、私だったらどう表現するのかなと考えてみると、私だったら「女性や若者に選ばれる」ではなく、「女性や若者に愛される」という表現を使います。選ばれるという単語が、どうしてもほかと比較しての結果と受け取ってしまうからです。比較されることをおそれる余り、サービス合戦になっていってはきりがなくて、どこかにしわ寄せができてしまうのではないかと思ってしまうからです。  選んでくれる人をふやすことも当然必要なことです。ですが、定住化促進とは、やみくもに人口をふやすことが目的ではなく、今暮らしている人も含め、この町で長く一緒に暮らしていく人たちをふやしていくことが本質なのではないかと思っています。市長がよく言う向こう三軒隣、困った人の助け合い。向こう三軒両隣、困った人の助け合い。この考え方と、女性や若者に選ばれる、愛されるまちは近いような気がします。  そのための一つの切り口として、食のまちづくりの一層の推進に取り組むという言葉があるのではないかと捉えてるんですが、いかがでしょう。もちろん、定住化促進とは、食に関してだけでなく、いろんな切り口、しかも古賀市ならではを表現し、組み合わせながら効果を狙うものと理解はしておりますが。  プロットづくりに続く次の質問は、定住化促進の中でも、食のまちづくりとは大きな役割を担うのではないでしょうかということです。市長の考えを聞かせてください。 117 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 118 ◯市長(中村 隆象君) まずは、古賀市を愛する人っていいますか、古賀市を愛し、古賀市を誇りに思う人を育てるということが基本だと思います。そのためには、おいしいものを食べたという記憶も大事なところでございますが、基本的には、古賀市で少年時代、少女時代に何か楽しいことがあった、いい思いをした、感動をした、そういう体験を一つ一つ積み重ねていく。そういう環境を我々大人が子どもに対してつくってやるということは、百年の計だと思います。やはり古賀市を愛する人がいなければ、我々がどんなに頑張っても、それは空回りになってしまうことが多うございます。  ですから、いろんな施策は大切だと思いますけれども、その施策の根本に、まず古賀市自体に住んでよかったと思えるようなまちづくりを地道に進めていくことが大事であろうかと考えております。 119 ◯議長(結城 弘明君) 福崎議員。 120 ◯議員(8番 福崎 智之君) このまちを愛してくれる人たちをたくさんふえるような、そんなまちづくりをしていきたいですね。  古賀市の魅力を伝えるプロモーションムービー、その制作が実現することになると、食はキービジュアルとしても必ず出てくると思います。食は、古賀市のものづくり力の一面としては表現しやすい切り口です。表現しやすいということは、表現方法としても多くあふれてることからもわかります。  食に関したコマーシャルは思い浮かべることがすぐできると思います。すかっと爽やか何とかコーラ。やめられないとまらない何とかえびせん。男は黙って何とかビール。すぐおいしい、すごくおいしい、何とかラーメン。それから、何とかはママの味。記憶に残るキャッチフレーズもたくさん生み出されています。  幾つかのそのフォーマットに、古賀市という単語をつけ加えればすぐできてしまいそうですが、逆に言えば、古賀市という単語を別の町に取りかえれば、別の町でも使えるものができてしまうおそれがあるということです。古賀市ならではの食の見せ方、古賀市の食をどう捉えているかによって方向性が決まると思います。冒頭でも言いました古賀モノづくり博、この言葉がすばらしいのは、古賀市だからこそ言える言葉だと私は捉えてるからです。  食一つにしても、どの角度で見せるか、どの立ち位置で見せるか、どの立ち位置で伝えるか、どの方向を向いてアナウンスするかによって効果は大きく変わります。その効果は、ものづくり力の古賀市のイメージを一瞬で左右します。企業誘致促進にもかなりの影響を与えるのではないかとも思います。もちろん、企業誘致、定住化を狙うプロモーションムービーでしょうから、効果を上げるためにつくることになると思いますが、表現者としてしか生きてこれなかった私としては、表現者としても、古賀がふるさとの人間としても、楽観視することがこれからもできそうにありません。  市長は、古賀市の一面、食のまちをどうPRすれば効果的かとお考えでしょうか。もちろん、まだ始まってもいない事業ですが、もし古賀市のプロモーションムービーをつくるとしたら、古賀の一人の人間として、古賀の一面、食のまちのイメージとして、どんな表現がこのまちならではと考えますか。プロットづくりに続く質問というより、参考までに、市長がイメージする食のまちのPRはどんなものかを聞かせてください。 121 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 122 ◯市長(中村 隆象君) これは私の個人的な思いですので、その限りで聞いていただきたいんですけども、本当に古賀市にはおいしいものがたくさんありますし、特産品と言えそうなものもあります。それを朝から晩までつなげるといいますか、朝はこれを食べる、昼飯にはこれを食べる。全部古賀市の特産品、古賀市の地物でつないで、場所とも、朝はここで何を食べる、昼はここで何を食べる、夜はここで何を食べるというようなストーリーをつくると、非常におもしろいんではないかと。  そうすると、そのストーリーを見ていいなと思ったら、古賀市に来れば、1日で、例えば1日や二日でそれを楽しめるという、それは観光にもつながりますし。という個人的にはそういうことも考えております。 123 ◯議長(結城 弘明君) 福崎議員。 124 ◯議員(8番 福崎 智之君) おもしろいですね。朝から晩まで古賀のものを食べる。朝から晩まで古賀のどこかに行く。そういうストーリー、そのストーリーはなかなかおもしろいと思います。そのストーリーをつくるために、そのためにプロット、設計図が必要だと思うんですが。でも、おもしろいものを表現していきたいですね。そして、古賀を好きになってほしいですね。その好きになるきっかけづくりをつくっていけたらいいですね。  さきの一般質問で先輩議員も言われましたが、施政方針の最後ページ、4のおわりにの締めの部分に、どうしても言いたいようにわざわざ書かれている「最後に」から始まる、「最後に今後の古賀市のまちづくりにおいては、地域経済の発展や市民生活の安定を求めるとともに、心の豊かさを育み、東日本大震災のときに世界的に評価されたような日本古来の精神文化を後世に引き継いでいくことも重要であると考えます」という言葉は、私は市長としてというより、一人の人間として、大切なことは心を育てることという願いを込めた言葉のように受け取りました。  これからの食のまちづくり、古賀市のものづくり力、まちづくりに希望が持てるイメージ、そして、それを実現する、ストーリーを描くためへのプロット、設計図づくりにしっかりと取り組んでいただきたい。それを要望して私の一般質問を終わります。 125 ◯議長(結城 弘明君) ここで、福崎智之議員の一般質問を終結いたします。             ……………………………………………………………………………… 126 ◯議長(結城 弘明君) ここで暫時休憩いたします。                        午前11時15分休憩             ………………………………………………………………………………                        午前11時25分再開                        〔出席議員19名〕 127 ◯議長(結城 弘明君) 休憩前に引き続き、会議を再開いたします。  一般質問を続けます。  平木尚子議員。                       〔平木議員 登壇〕 128 ◯議員(4番 平木 尚子君) こんにちは。公明党の平木尚子です。未曾有の大災害となった東日本大震災と福島第一原発事故から5年。現在も17万4,000人の方が避難生活を余儀なくされていますが、この災害を通し、政治は人の命を救うためにある。政治は人に希望を与えるためにあるとの思いを学びました。  また、この春小学校、中学校を卒業し、希望あふれる人生をスタートした子どもたちを目の当たりにしたことで、さらに古賀市の皆様の思いに寄り添える自分に成長することを改めて決意し、通告に従いまして、今回の一般質問をさせていただきます。  今年度、国政において新たに一億総活躍社会が掲げられ、古賀市においても、市長は施政方針の中で、それを意識して取り組む姿勢を示しておられます。この一億総活躍社会を一人一人が輝き、活躍できる社会と位置づけ、そのための取り組みとして以下、市長に質問いたします。  1、古賀市のものづくり、食、そして人材の育成の取り組みについて、市長はどのようにお考えですか。  2、子育て支援の充実についてです。妊娠、出産、子育ての支援についてのお考えをお聞かせください。  3、ひとり親家庭や多子世帯などへの支援の強化については、どのようにお考えですか。  4、難病や障害を抱える人々の活躍の推進についてのお考えをお聞かせください。  5、介護によって介護をする家族が離職することがないようなサポートについて。また、その取り組みについて何かお考えはありますでしょうか。  以上、市長に答弁を求めます。 129 ◯議長(結城 弘明君) 市長。                      〔市長 中村隆象君登壇〕 130 ◯市長(中村 隆象君) 平木議員の御質問、古賀市総活躍社会の実現を目指すにはについてお答えします。  1点目についてお答えします。平成28年度の施政方針で、特に重点的に推進する施策として、本市の地域経済のさらなる活性化を目指し、企業誘致を実現するための基盤整備の推進や、若年層を初めとする雇用対策、食のまちづくりの一層の推進に取り組むことを掲げております。  古賀市にはものづくりや食といった特徴ある産業が集積しておりますし、企業やイベントなど人材が活躍できる場所も備わっていると思います。企業を初め、市民の皆様が今まで以上に生き生きと活躍できるよう、さまざまな施策を通じて、引き続き支援してまいりたいと考えております。  2点目についてお答えします。妊娠、出産時の支援においては、身体的なリスク、または出産後の養育への不安、さらには虐待の予防の観点、生活面、経済面での相談支援など総合的な支援を要します。乳児家庭全戸訪問においては、原則生後4カ月を迎えるまでに実施し、子育ての不安や悩みを聞き、必要な情報提供を行っております。また、訪問の際に、気になる御家庭がある場合は引き続き訪問し、必要な支援につなげていくこととしております。  古賀市では、妊娠期から必要に応じ訪問するなど、きめ細かな支援を行い、母子保健と子育て支援にかかわる職員や関係者が連携しながら継続的に支援をしているところであります。今後も引き続き切れ目のない支援体制を継続していきます。  3点目についてお答えします。国の子どもの貧困対策会議において、全ての子どもの安心と希望の実現に向けて、ひとり親家庭、多子世帯等自立支援プロジェクトが掲げられております。本市におきましても、このプロジェクトを踏まえて事業を展開してまいります。  4点目についてお答えします。障害者の活躍の推進については、障害者の社会参加を進めることが必要だと考えており、就労に関しては、障害者就業生活支援センターちどりを通じて、障害の状況に応じた仕事を紹介しております。また、古賀市無料職業紹介所において、障害者の就労について支援しております。  さらに、障害福祉サービス事業所が参加する就労部会では、職場体験や就労支援セミナー及び1日職業体験ツアーなどに取り組んでおります。難病を抱える方には専門的な知識も必要となることから、福岡県難病相談支援センターと連携しながら、社会参加や就労支援に努めております。  5点目についてお答えします。現在、国において、介護離職ゼロに向けた在宅施設サービスの充実や介護人材の確保など施策の方向性が示されているところですが、古賀市においては、要介護状態になっても住みなれた地域で安心して暮らし続けることができるよう、地域包括ケアシステムの構築に取り組むことが重要と考えております。  さらに、できるだけ要介護状態にならないように、若いときからの健康づくりや介護予防にも積極的に取り組んでまいりたいと考えております。
    131 ◯議長(結城 弘明君) 平木議員。 132 ◯議員(4番 平木 尚子君) それでは、順次質問させていただきます。  初めに、古賀市のものづくり、食、人材の育成についてです。さきの同僚議員の引用とも重なりますが、市長は施政方針の中で、平成28年度特に重点的に推進していく施策の第1に、「若年者を初めとする雇用対策や食のまちづくりの一層の推進に取り組んでまいります」とあります。  古賀市には毎年11月に開催され、古賀市内の飲食店や小売店、食品関連企業が出店するまつり古賀。また、毎年5月に開催される食の祭典があり、イベント時には市内はもちろん、遠方からもたくさんの方が来られます。  一方、九州道古賀インターチェンジのすぐ近くには、古賀市の豊かな農産物を毎日販売するコスモス広場があります。しかし、残念なことに、せっかく古賀のインターでおりた方、もしくはインターを通ってふるさとに帰られる方が果たしてコスモス広場にちょっと寄ってみようという気持ちになると思いますでしょうか。市長、どう思われますか。 133 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 134 ◯市長(中村 隆象君) 高速道路を使われる方は、恐らく買い物するのであれば、古賀サービスエリアで買い物をまず第一にされると思います。そういうことから、コスモス広場にはなかなかお見えにならないのではないかと思います。 135 ◯議長(結城 弘明君) 平木議員。 136 ◯議員(4番 平木 尚子君) 私はその地域の特産を買いに行ったりするのが大好きなんですけども、古賀市民はそこにコスモス広場があり、おいしい農産物が販売されていることは御存じの方が大半かと思いますし、また、そうであってほしいと思います。  しかし、あれだけ交通利便性がよいところに、あれだけ大きなコスモス広場がありますが、また、その建物もログハウス風のすてきな建物ですけども、県道より少し奥まっている上に、入り口も道路からは見えない。看板も角に縦の細い看板が立っているだけで、最近は文字を少し見やすくしてくださったとのことですが、車で走るとその存在に気づかず、あっという間に通り過ぎてしまっているのではないかと思います。  もちろん、高速のインターも、サービスエリアも大事ですけども、その地域でしか買えないこういう、本当にコスモス広場みたいなところに寄られる方もきっと多いんではないかと思います。でも、なかなか目立たないっていう御意見もあります。  それで、これは土地管理の問題、また、担当部署の問題などあるかと思いますが、そこを工夫して、道路からもそこに古賀のおいしい農産物が販売されているのか、ちょっと寄ってみようと思ってもらえるような、例えば旗や建物に沿った大きな看板か、横断幕か誰もが目につく工夫をしてはいかがでしょうか。これは担当部署がいろいろ重なり難しいようですが、やろうと思えばできることでしょうか。 137 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 138 ◯市長(中村 隆象君) 今でもそこそこの工夫といいますか、見えやすいように、桜も前面には植えないようにとか、いろいろ工夫はされてると思います。しかしながら、議員御指摘のように、もっと目立つようにするという努力も今後は続けていきたいと思います。  しかし、何よりもコスモス広場をもっともっと利用してもらうためには、もっと品ぞろえを充実させる必要もあるかと思いますので、いろんな面から頑張っていきたいと思います。 139 ◯議長(結城 弘明君) 平木議員。 140 ◯議員(4番 平木 尚子君) また、さきにお話ししました古賀の自慢のものづくりは、まつり古賀も食の祭典も企業や店舗が元気になり、他地域からも多くの方に来ていただき、古賀を知っていただく上には大変すばらしいし、誇れるものです。  まつり古賀は既に31回の開催となり、すっかり古賀のイベントとして定着してまいりました。また、食の祭典は食品工業団地を初めとし、県内2位の食料品製造出荷額を誇る企業のものづくりが大変盛んであることから、私どもの会派の先輩である西尾元副議長が中心となり、関係者の方々が総力を挙げて古賀市の企業をアピールし、古賀市を盛り上げるために2012年から開催され、こちらも古賀市のイベントとして定着をしております。お聞きするところによりますと、参加企業も年々ふえているそうです。  そこで、この古賀の企業をもっと知っていただく、あるいは、イベント時でなくても、古賀に来たら楽しく買い物ができることをもっとアピールしてはいかがでしょうか。本当は道の駅のようなものができれば、まとめて購入でき、お客様には喜ばれると思いますが、予算や場所、企業の都合もあるでしょうから、すぐというわけにはいきません。でも、今、各工場や企業でされている直売の案内を皆様に知っていただく、あるいは古賀の生産物をもっと知っていただく工夫はできるのではないでしょうか。  この直売のことは知ってある方もたくさんいらっしゃって、本当に先ほどお話もありましたが、古賀の市民なのに買うことができないというぐらい、たくさんは来てらっしゃってます。けれども、もっともっと広く知っていただくということも大切なのではないかなと思っております。  現在、これらのPRやお知らせはどのようにして発信されてますでしょうか。 141 ◯議長(結城 弘明君) 商工政策課長。 142 ◯商工政策課長(田口 賀徳君) 今議員から御例示いただきましたイベントにつきましては、商工政策課の担当になりますので、私からお答えさせていただきます。  基本的には、市のホームページでありますとか、広報こが、行事予定表、そういったものを使って活用ということになりますが、このほかにも観光協会からイベントカレンダーということで全戸配布のものを作成しておりまして、そちらで市内の方々の周知等も行っているところでございます。  なお、御参考までではありますが、毎月最終水曜日に行っております工場直売におきましては、今月は大分のほうからとあるバス会社さんがツアーを組んでいただいてお越しいただくみたいな形で、ちょっと私どももうれしい誤算と申しますか、うれしいことがありましたので御参考までに御報告させていただきます。 143 ◯議長(結城 弘明君) 平木議員。 144 ◯議員(4番 平木 尚子君) ありがとうございます。また、最近テレビの番組に、よく古賀のお店や商品を紹介する番組もあっているように思います。それを通して、古賀在住の私も古賀にはこんなにいいところ、いいものがあるんだと改めて知ることもあります。  確かにホームページを開き、次々に入り込んでいくと、工業団地の特売のお知らせや特産物の紹介はあります。でも、これらは意思を持って検索、または調べないとなかなか目にはとまりません。また、古賀市の特産物などの冊子も、地元の私たちの手には届きますし、目を通せば知る機会につながり、情報としてはありがたい資料です。けれど、これを常に目を通すことはなかなか少ないのではないでしょうか。  古賀市はまた、食育も力を入れております。それから焦がしブランドの商品も次々と出ていますし、あちこちで販売もされています。せっかくなので今もありますが、これらを外からわかりやすくしたコスモス広場で、さらに視覚や味覚に訴えるアピールをしたり、食育に通じる資料を提示したり、古賀市の食材を使った健康メニューの紹介、工業団地の製品、新製品の販売や特売の案内をしたりと、意識しなくても目に入って情報を知ることで、今言われたカタログやホームページもさらに詳しく知るために価値が大きくなるのではないでしょうか。  また、これらを総合的に活用し、ものづくり、販売、食の発展につなげることはできませんか。また、それが古賀市のまち・ひと・しごと創生総合戦略のしごとの創生、活力にあふれた地域経済に向けた中小企業の強化や、まちづくり創生、健康社会構築につながるのではないかと思いますが、いかがでしょうか。 145 ◯議長(結城 弘明君) 商工政策課長。 146 ◯商工政策課長(田口 賀徳君) 御指摘のとおり、先ほどの福崎議員の一般質問でもございましたように、例えば1カ所で全てが入手できるとか、そういった拠点ができればすばらしいなとは思いますが、ここは私どももあればいいなとは思っておりますけども、予算を初めもろもろの制約ございますので、引き続きの検討課題ということにこれはさせていただきたいと思っております。  他方、古賀市は、確かにすぐアクセスできて、能動的ではなく、受動的に情報が入ればいいんじゃないかと。御指摘のとおりだと思っております。ですので、例えば、古賀駅にあります観光案内所では古賀市の市内のもろもろの特産品であったり、お店とかを紹介するビデオをずっと流しておりまして、結構多くの方が足をとめてごらんになっていただいていると認識しております。  また、ちょっと御紹介いたしますと、この1月から3月までの間に、テレビ局というと、いわゆる報道のところが、画像をとるところが4社が7件取材に来ていただいております。これから放送されるもの、既にされたもの、まちまちではございますけども、日々の地道な取り組みが、少しずつ認知がされてると感じておりますので、引き続き今後も取り組んでまいりたいと考えております。 147 ◯議長(結城 弘明君) 平木議員。 148 ◯議員(4番 平木 尚子君) また、食に関しては来年消費税が上がっても、軽減税率によって消費力も落ち込むのを防ぐことができるのではないかと思いますし、食料品なら税金が上がらないということで、購買意欲にもつなげることができるのではないかと思いますが、どうお考えでしょうか。  また、そこで働く食のスペシャリストを育成したり、さらに企業に就職した若い人たちがその道の専門となり、正社員として働き続けられるよう、企業任せだけでなく、市でサポートや後押しはできないでしょうか。それが人の活躍と古賀市に住み続けていくことにつながると思います。  しごとの創生、市民の雇用拡大と定住化促進につながるので、知恵を絞っていただきたいと思いますが、その辺はいかがでしょうか。 149 ◯議長(結城 弘明君) 建設産業部長。 150 ◯建設産業部長(長崎 功一君) 少し大きなテーマになりましたけれども、ただいま商工政策課長が基本的には古賀市におけるPRを少し説明させていただきました。  もう一面、側面としてございます。これはもう実際にやってきておって、成果も上がっております。どういうことかと申しますと、例えば、食の祭典を議員今例にお挙げですけれども、実行委員会形式なんですね。それから、まつり古賀もそうでございます。  何を言いたいかと言いますと、企業も含めた意見を行政の一つの運用の仕方も含めて話をしていくというのが非常に大きな効果を生むということで、私は感じております。この面も含めて今からやっていけば、先ほど消費税のことおっしゃいましたけれども、国の大きな動きを企業は私ども以上に注視されておられるわけですよね。そういう感覚を一つのテーブルの中で話していって、何か妙案ないかというようなことにつなげていきたいというのが、今もやっておりますし、今から先も大きな課題となると思っております。 151 ◯議長(結城 弘明君) 平木議員。 152 ◯議員(4番 平木 尚子君) ぜひお願いしたいと思います。  また、それぞれ一つ一つは、所管や管轄が違ったり、大変なことでも総合的に考えて価値があることは取り組んでいただけることを期待して、次の質問に移らせていただきます。  子育て支援の充実についてです。妊娠、出産、子育ての支援について、古賀市も子育てについてはたくさんの支援をしていただいています。先ほど市長が答弁していただいたように、たくさんの支援があります。  しかし、ハイリスク妊婦がふえてきている状況や、乳幼児虐待防止につながる産後ケアの必要性について、以前の一般質問でもさせていただきましたが、出産直後の女性は身体的な大きな負荷に加えて、急激なホルモンバランスの変化で、精神的に不安定になる傾向が強く、十分な休養とサポートが必要です。  赤ちゃんに対しては乳児全戸訪問もありますが、母親に対して、出産後1カ月のフォローはとても大事です。赤ちゃんの1カ月健診で、病院に行くお母さんも多いとは思いますが、やはり経済的な負担や上の兄弟に手がかかり、健診に行けないお母さんもいらっしゃいます。現在、14回の妊婦健診の補助券がありますが、そのうちの1回分、出産後の健診に使えるようにはできないでしょうか。  先日の予算の審議の中で、先輩議員が質問をされた際には、現在はできないとのお答えだったと思います。しかし、それをされているところもあり、そこで母体の健康も見ていただいたり、アドバイスをしていただくことで、産後ケアの一部にもつながると思いますし、相談もできるのではないでしょうか。補助券を使って行けるということが、お母さんの安心にもつながり、母親の健康な回復にも役立つと思うのですが、いかがお考えでしょうか。 153 ◯議長(結城 弘明君) 予防健診課長。 154 ◯予防健診課長(中村 由果君) 産後ケアの必要性につきましては、予防健診課といたしましても課題であると認識しております。ただ、今妊娠期からのケアサポート事業におきましては、妊娠がわかったときから、産後、それから子育てにつながるまでの継続的な支援をさせていただいております。  また、妊婦健診につきましては、14回分の補助をさせていただいてますが、年間500名ほどの妊婦さんがいらっしゃいますが、そのうち100名ほどが14回丸々使っていらっしゃるという状況ですので、正期産であれば、やはり14回は必要な回数であろうというふうな判断をしております。  産後に健診に何かしらの補助をするかどうかというのは、もちろん担当者レベルでは県内で議論もあっておりますし、ただ、これは60市町村足並みをそろえて検討していくべきであろうということで、これは検討中ということでお答えをしておきたいと思います。 155 ◯議長(結城 弘明君) 平木議員。 156 ◯議員(4番 平木 尚子君) よろしくお願いします。古賀市には産婦人科もありますし、あわせて、相談窓口を市外の新宮町にも開設されていて、他の病院で出産された方の相談にも乗ってくださっています。いち早く相談のきっかけができるように、また、それが乳児虐待に結びつかないように、妊婦健診の補助券を出産後に利用できるようにしていただこくことを強く要望いたします。そして、妊娠期から子育て期にわたるまでのワンストップ拠点としての子育て包括支援センターの体制を充実、さらに実施をお願いいたします。  次に、ひとり親家庭や多子世帯などへの支援の強化についてお尋ねいたします。ひとり親家庭、多子世帯などの自立支援に対して、先日から先輩議員が質問され、いろいろな手を打ってくださっていることに大変安心しました。  ところが、その支援を受けるのにいろいろな窓口があり、どこの窓口に相談に行ってよいかわからない。また、古賀市は市役所とサンコスモも離れており、窓口も多いです。あちこちに行く時間がないという場合が多いのではないでしょうか。そこで、ひとり親支援の総合的な相談窓口の創設が必要ではないかと思いますが、いかがでしょうか。 157 ◯議長(結城 弘明君) 保健福祉部長。 158 ◯保健福祉部長(青谷  昇君) ひとり親家庭の相談支援窓口ということでございまして、今現在、サンコスモ古賀におきましては、さまざまな課が連携をしながらワンストップ的な機能を持たせつつ、相談受け入れ体制をとっているところでございまして、今後どのような相談体制をとっていくかということにつきましては、またそれぞれ連携体制をつくる中で議論してまいりたいと考えております。 159 ◯議長(結城 弘明君) 平木議員。 160 ◯議員(4番 平木 尚子君) 先日の部長の答弁にも、福祉コンシェルジュのことをまだ考えておりませんというお話でしたけども、サンコスモは本当に行ってどこの窓口でも質問していいですよっておっしゃっていただいてますが、行ってある程度話をすると、ここではなくってこちらの課ですって言われることが多いんですね。それは私たちでも本当にこのことはここでいいのかなって確認しながら行ってもそのことが多いので、やっぱり同じ話をまた2回も3回もするということにつながっていくので、ぜひ総合的な相談窓口っていうのを開設をしていただくことを本当に要望いたします。  また、その窓口には気軽に相談できる愛称をつけたり、なかなか時間がとれない方には、まずスマートフォンなどで支援情報ポータルサイトにアクセスできるようにしたり、また、離婚届や転入届、保育園の手続、児童扶養手当の窓口などで支援ナビやチラシなどでひとり親相談窓口に誘導し、安心して相談ができるようにしていただきたいと思いますが、その点はいかがでしょうか。 161 ◯議長(結城 弘明君) 保健福祉部長。 162 ◯保健福祉部長(青谷  昇君) 安心して相談しやすい今体制づくりということで、まずは市民への周知啓発についてはこれは徹底してやっていきたいと思ってますし、また、さまざまな愛称を、またポータルサイト工夫しながらできるところは取り組んでいきたいと考えてます。 163 ◯議長(結城 弘明君) 平木議員。 164 ◯議員(4番 平木 尚子君) あわせて多子世帯においての援助は、給食費の補助や子どもの居場所づくりの充実などの予定がされておりますが、ひとり親家庭、多子世帯の支援の一つとして、食事を安価に提供したり、親子が落ちついて食事ができる、また、その方法や簡単なレシピを学べる子ども食堂などの支援は考えられませんでしょうか。 165 ◯議長(結城 弘明君) 保健福祉部長。 166 ◯保健福祉部長(青谷  昇君) 子ども食堂への支援ということにつきましては、今現在、福岡県内の幾つかの自治体で実際に取り組みも把握はしているところでございますが、古賀市においては、まだそういった具体的なことにはまだ今後の課題だろうと思ってますので、まずは、いろいろな市民の力等とも活用する必要があると思いますので、いろんな方面から検討はしていきたいと思っております。 167 ◯議長(結城 弘明君) 平木議員。 168 ◯議員(4番 平木 尚子君) 引き続きそれぞれの家庭が自立し、安心して生活ができるサポートをしていただくことを希望します。  次に、難病や障害を抱える人々の活躍の推進についてお尋ねします。市長は、難病の方がどんなことで困っていらっしゃるか、御存じでしょうか。 169 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 170 ◯市長(中村 隆象君) 難病もいろいろありましょうから、その人によって違いましょうから、一概にこれだと言うのはなかなか難しいと思いますが。 171 ◯議長(結城 弘明君) 平木議員。 172 ◯議員(4番 平木 尚子君) 難病の方々は体の、今おっしゃったようにそれぞれありますが、体の機能や働きに周りからはわからない障害を抱えておられます。それゆえに、その痛みや苦しみや悩みを理解していただけない。また、目に見えて困っていることをわかってもらえないとの悩みを抱えていらっしゃいます。  例えば、病気によって同じ姿勢が保てないので、バスや電車に乗って席がいっぱいだと、かわっていただくことができない。また、お若い方は優先席に座ると、周りに気を使うなどがあります。その方々が難病であることが皆さんにもわかっていただけるように、ハートプラスマーク、ヘルプマークとして、赤に白のハートとプラスのマークがついたもの、また、福岡県でも、先日身体内部に疾患を持つ方の赤いハートと白いプラスの組み合わせのマークを発行しました。難病の方で希望される方に身につけていただいて、周りが気づいて配慮できるようにするものです。  古賀市にも難病の方はいらっしゃいます。古賀市でもそのマークの意味や、マークの周知、パネルの展示などで難病の方々の理解をし、配慮ができる優しいまちを目指してはと思いますが、いかがでしょうか。 173 ◯議長(結城 弘明君) 福祉課長。 174 ◯福祉課長(柴田 武巳君) 議員のおっしゃいましたヘルプカードにつきましては、福岡県が1月に定めておりまして、私どもにもヘルプカードが300枚ほど郵送されてきております。現在、福祉課、介護支援課、子育て支援課の窓口には置いてるとこでございますが、先ほど申しましたように、県のほう1月に定めておりますので、今後の周知等につきましては、県と協力しながらやっていきたいと思っております。 175 ◯議長(結城 弘明君) 平木議員。 176 ◯議員(4番 平木 尚子君) 皆さんがいち早くわかるように、早く周知ができるように、ぜひお願いをしたいと思っております。  また、就労に関しても、障害者の方の働く場を設けていただく職場は拡大していただいておりますが、難病の方はその症状によってできることが限られたり、同じ動作が続けられなかったり、治療が続くことで、経済的にも治療の時間も確保ができにくいなどの状況があります。それを理解して、働く場を確保していただく推進を市でお願いできないでしょうか。  さらなる障害者の方々の就労支援とあわせ、難病の方の就労も支援していただき、社会参加や生活の自立の支援、または活躍の場を推進していただきたいと思いますが、いかがでしょうか。 177 ◯議長(結城 弘明君) 福祉課長。 178 ◯福祉課長(柴田 武巳君) 先ほど市長が御答弁しましたように、就労部会の中で障害者の方については職場体験であったり、1日職業体験ツアーなどを実施しております。これは難病の方も決して拒むわけではございませんので、難病の方にもそういったことで、一緒に取り組んでいっていただくことは可能でございます。 179 ◯議長(結城 弘明君) 平木議員。 180 ◯議員(4番 平木 尚子君) 難病の方にも本当にそれができるということをまた広く周知をしていただけたらありがたいなと思っております。  また、これは最後に、介護離職ゼロへの取り組みですが、平成28年度から新しい介護支援制度が始まります。これは要支援などの方も、介護状態にならないようにとの取り組みとして、大切なことだと思います。介護予防サポーターのポイント事業で、支える側の意欲と人材をふやしたり、自身は家トレや地域の公民館などでの活動で予防。体を動かしたり、会話、音楽などで予防をされています。  そこで、体を動かす場がいろいろあることはありがたいので、これはまたちょっと質問ですが、気軽に運動できる施設として、以前サンコスモに100円でロッククライミングやフィットネスのような楽しくゲームをしながら体を鍛える機会や場所がありましたが、それはもう全然、全く今機材とかはなくなってしまったのでしょうか。また、今後このような場を設ける予定というのは、ありませんでしょうか。 181 ◯議長(結城 弘明君) 保健福祉部長。 182 ◯保健福祉部長(青谷  昇君) 議員がおっしゃってます以前サンコスモにロッククライミング、また100円で気軽に健康測定ができるような機器置いてた時期がございました。今現在は、和室に変わってまして、もう実際機器等は撤去しております。という状況でございまして、今後につきましては、今のところ新たにまた設置をするということは考えておりません。 183 ◯議長(結城 弘明君) 平木議員。 184 ◯議員(4番 平木 尚子君) せっかくなので、今本当に御高齢の方も体を動かす場ということで、いろんな場に通われていたりしますので、そういう安価で、いつでも使えるような場があると助かると思いますので、ぜひありますれば活用ができたらなと思っております。  また、このような努力の有無にかかわらず、現在介護をされている方ももちろんいらっしゃいます。しかし、介護施設に入れなかったり、御本人の御希望で自宅で介護されている方もいらっしゃいます。介護されるその家族の方々が、その負担のために離職につながらないような仕組みを市でもますます取り組んでいただきたいと思いますが、現在、自宅で介護をされている方の御家族への支援にはどんなものがありますでしょうか。 185 ◯議長(結城 弘明君) 介護支援課長。 186 ◯介護支援課長(森下 早苗君) 御自宅で介護をしながらの取り組みということですが、まず、在宅施設サービスの充実ということが最も重要になるかと思いますが、在宅サービスでは、この2月から定期巡回、訪問介護、看護サービスというものが始まりまして、24時間体制で訪問ができるような仕組みができたところでございます。  また、施設サービスにおかれましては、6期の計画中に、特別養護老人ホーム地域密着型っていうものを建設する予定でございますので、少しずつ充実してくるのではないかと考えております。  また、家族の方には介護サービスに関する情報提供が何より大事だと思っておりますので、そういった周知も力を入れたいと考えております。  それから、相談体制でございますが、地域包括支援センターで今相談を受けておりますが、こちらについてもさらに充実してまいりたいと考えております。 187 ◯議長(結城 弘明君) 平木議員。
    188 ◯議員(4番 平木 尚子君) ありがとうございます。また、介護施設では介護人材の離職防止、人材確保が重要だと思いますが、現在、市としてその支援となる対策はありますでしょうか。 189 ◯議長(結城 弘明君) 保健福祉部長。 190 ◯保健福祉部長(青谷  昇君) 介護施設等への介護の人材の確保につきましては、市として、今現在のところ特に支援をしているという状況ではございません。 191 ◯議長(結城 弘明君) 平木議員。 192 ◯議員(4番 平木 尚子君) いろいろなサポートに加えて、また、そういった介護職の方の人材確保も重要だと思いますので、潜在介護士の再就職支援や介護職の養成、定着支援、介護人材バンク事業の充実やまた強化も大事でないかなと思っておりますが、そういうことは市では取り組むことができますでしょうか。 193 ◯議長(結城 弘明君) 保健福祉部長。 194 ◯保健福祉部長(青谷  昇君) さまざまな介護事業者等と当然市と今後いろいろ連携をしながら、さまざまな課題について協議をしていく中で、サービス等の充実、人材の確保等についても強化を図っていければいいということで考えてますので、まずは、連携強化に努めたいと考えてます。 195 ◯議長(結城 弘明君) 平木議員。 196 ◯議員(4番 平木 尚子君) 地域や施設でのサポートは、介護をする側にとっても大変ありがたいものです。今後もさらなる支援をお願いいたします。  1億総活躍社会の実現を目指すには、どこまでも地域で生きる人、育児をしながら働く人、保育や介護サービスを利用する人の視点に立って、制度を利用しやすいものにしたり、難病、障害者やひとり親家庭など、特別な配慮が必要な方々も活躍し、輝けるように寄り添っていくのが私たちの使命だと思います。  一人一人が輝き、活躍できる古賀市を目指し、今後も全力で力を合わせ、取り組んでいくとの決意をし、私の一般質問を終わらせていただきます。 197 ◯議長(結城 弘明君) 平木尚子議員の一般質問を終結いたします。             ……………………………………………………………………………… 198 ◯議長(結城 弘明君) ここで暫時休憩いたします。                        午後零時03分休憩             ………………………………………………………………………………                        午後1時30分再開                        〔出席議員19名〕 199 ◯議長(結城 弘明君) 休憩前に引き続き、会議を再開いたします。  一般質問を続けます。  次に、高原伸二議員。                       〔高原議員 登壇〕 200 ◯議員(3番 高原 伸二君) 皆様、こんにちは。会派志成会の高原伸二でございます。  通告に従いまして、一般質問させていただきます。  国は日本の急速な少子高齢化の進展に的確に対応し、人口減少に歯どめをかけ、首都圏への人口集中を是正し、地域におけるワーク・ライフ・バランスを確保して将来にわたって活力ある日本社会を維持していくために、まち・ひと・しごと創生総合戦略を策定し、実施しました。これは東京一極集中の是正、若い世代の就労、結婚、子育ての希望の実現、地域の特性に即した地域課題の解決を三つの基本的視点として捉えております。国民の希望の実現に全力を注ぐことが重要とされています。  若い世代の希望が実現しますと、出生率は1.8程度に向上する。人口減少に歯どめがかかりますと、50年後1億人程度の人口が確保され、人口構造が若返る時期を迎えます。人口の安定化とともに、生産性の向上が図られますと、50年後も実質GDP成長率は1.5から2%程度が維持される。これらが目指すべき将来の方向であるとされております。  また、みずからの地域資源を活用した多様な地域社会の形成を目指す。  外部との積極的なつながりにより、新たな視点から活性化を図る。  地方創生が実現すれば、地方が先行して若返る。  東京圏は世界に開かれた国際都市への発展を目指す。  これらの四つが、地方創生がもたらす日本社会の姿であるとされています。  さて、古賀市は福津市や新宮町と比較され、「おくれている、何もない、特徴がないのが古賀市の特徴」などと言われているのは、皆さんもいろんな場面で、いろんな人たちから言われ、聞いていることだと思います。  私は正直言いまして、決してそんなことはないと思ってきました。インフラ整備しかり、やっと福津や新宮が古賀に追いついてきたのかなと思っておりましたけれども、先日、ある方から聞いた話ではありますが、古賀駅の経営が今までJR九州だったものが子会社に移転されるということを聞きました。今まではJR九州の直営っていうんですか、何て言うかわかりませんけれども、古賀駅、この駅がししぶ駅と千鳥駅を管轄しておりました。それが、子会社に経営がかわることによると、古賀駅と千鳥駅が福間駅の管轄になるということ。そして、ししぶ駅は福工大前駅の管轄になると。  そうなると、何が変わってしまうのかと言いますと、例えば、先ほど言いましたJR福工大前駅やJR福間駅で利用できるサービスは今までどおり古賀駅ではできなくなるといったことであります。実際には、一般の市民の方には不便はないと思われますが、団体の受け付けなどができなくなり、旅行業者であったり、団体でといったところの西部電機さんとか、そういったことはすぐにでも影響が出るかもしれません。  ただ、我々には先ほども言いましたけども、なかなか出てこないかもしれませんけども、これが時間を追うことによって、じわじわと不便さがわかってくるのではないかと思います。そうなりましたら、古賀市が今まで以上に比較されることになってしまうようで、非常に残念でなりません。何とかこの古賀市をこれからも活気あるまちにしていきたいと強く思っています。  活気あるまちにしていくには、いろんな分野で考えていかなければと思います。私はこの間、古賀市の活性化と題して、企業誘致と農業を大きな柱として質問を繰り返してきました。この二つの柱の前進は、古賀市の活性化に欠かせないものであるという考えは変わることはありません。この二本柱は、今後も引き続き質問していく考えではおりますけれども、今回はそれに高齢化社会に関する質問を加えて、将来古賀市が発展するために、今何をすべきかという内容で次のとおり質問させていただきます。  1、古賀市企業立地促進条例を最大限に生かした古賀市の企業誘致、その次に取り組むべき内容を問いたい。  2、農地の保全を含む古賀市の農業政策にどう取り組むか。  3、2025年問題を目前に控え、古賀市における高齢化社会にどう取り組むか。  以上、今回の質問の内容も、これまで同様、古賀市において非常に重要であり、将来を左右するものであると考えております。市長におかれましては、十分御認識の上、誠意ある前向きな御回答を強くお願いいたします。 201 ◯議長(結城 弘明君) 市長。                      〔市長 中村隆象君登壇〕 202 ◯市長(中村 隆象君) 高原議員の御質問、将来古賀市が発展するために、今何をすべきかにお答えいたします。  1点目についてお答えします。企業立地促進に向けた取り組みとしては、大きく3点ほどあると認識しております。  第1に、市内に長年立地している企業への支援です。12月議会で御承認いただいた古賀市企業立地促進条例を活用し、古くて手狭になった工場等の新築や増築を促すことで、30年、40年後を見据えて、市内の産業集積の厚みを増す取り組みとして進めてまいりたいと考えております。  第2に、玄望園の開発促進です。スマートインターチェンジ設置に向けた検討など、行政としてできる限りの支援を行いたいと考えております。  第3に、上位計画、あるいは施政方針でも掲げている古賀インターチェンジ周辺、既存工業団地周辺、JR古賀駅周辺等の土地利用の具現化です。この3月議会に補正予算計上させていただいております企業誘致情報収集業務委託事業は、企業の意向を具体的に把握、分析するという意味で、土地利用の具現化に向けて必要なプロセスの一つであると認識しています。  以上、3点のほかにもやるべきこと、取り組むべきことは多数あると認識しております。企業誘致推進本部を中心に、庁内一丸となって関係機関との協議を行いながら進めてまいりたいと考えております。  2点目についてお答えします。農業では高齢化や後継者不足が進む中、遊休農地が増加し、農地の持つ生産機能や環境保全などの多面的機能が低下しており、農地の保全や担い手の確保、育成、農産物の生産、消費拡大に取り組むことが必要であると認識しております。  農地の保全については、今年度農事組合法人の設立や人・農地プランの策定、多面的機能支払交付金の活動団体の設立など、担い手農家や営農組織への農地の集積、地域における農地維持のための基礎的な活動への支援を行っております。  今後もこのような地域に対する支援を継続し、農地の保全を図ってまいります。担い手の確保育成については、新規就農者に対する営農プランの提示や青年就農給付金事業の活用などの支援を行うとともに、認定農業者、女性農業者についても引き続き支援を行ってまいります。  また、生産性の向上につながる基盤整備、施設園芸など、集約性の高い農業の推進、地域振興作物の推進、加工品の販路拡大や直売所であるコスモス館との連携により、農産物の生産、消費拡大につなげ、魅力ある農業経営を推進してまいります。  3点目についてお答えします。団塊世代の方が後期高齢者となる2025年には、古賀市介護保険事業計画の推計によると、後期高齢者数は約1.6倍となり、要介護認定者の増加も懸念されることから、介護給付費や医療費の増大をいかに抑制するかが重要な課題となっております。その対応策として、疾病の早期発見と治療による生活習慣病の重症化予防や認知症予防を含む介護予防の取り組みが重要であると考えます。  また、誰もが住みなれた地域で、安心して生きがいを持って暮らしていけるよう、高齢者の社会参加や在宅医療の推進を図るとともに、支え合える地域づくりとして地域包括ケアの構築に取り組んでまいります。 203 ◯議長(結城 弘明君) 高原議員。 204 ◯議員(3番 高原 伸二君) では、順次再質問させていただきます。  その前に、きのうから何度かちょっと練習してきたんですが、ちょっと時間が足りなさそうなもんですから、ちょっとあちこち飛ばしながらの質問をしたいと思いますので、ちょっとちぐはぐな質問になるかもしれませんけれども、そこら辺のところをちょっと御了解の上、聞いていただきたいと思います。  まずは、企業誘致についてでありますが、ただいま答弁されました内容で、玄望園という言葉が出てきました。玄望園については、開発実現に向け、最優先で支援することが重要であることは、これまでの答弁を聞く中で十分認識しております。  ただ、しかし、きょうはその先のことについて質問していきたいと考えております。古賀市の企業誘致の取り組みは、さきの補正予算特別委員会における商工政策課の答弁で、平成26年度企業支援係が新設されたことにより、さらに強化してきたこと。平成26年度は、企業誘致推進体制の再編をテーマとし、平成27年度は、企業支援、企業誘致という二つの側面から支援策を条例化にする等外部環境を整えましたと言及されています。  これまでのこの取り組みを市長はどう判断、評価されているのか、答弁を求めます。 205 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 206 ◯市長(中村 隆象君) 時期的に非常にタイムリーな施策であったと考えており、既存の企業及び今後新規に古賀市に進出する企業、両面にわたっての一つの支援体制が整ったことは、大変意義のあることであったと理解しております。 207 ◯議長(結城 弘明君) 高原議員。 208 ◯議員(3番 高原 伸二君) 企業誘致が持つ効果は、定住化促進、安定税収の確保、雇用の創出であり、総合振興計画においても、引き続き取り組んでいくと記載されています。  商工政策課は、条例の制定など環境を整えた上で、次の取り組みとして、企業の実態把握や意向確認をすることに着手することを企業誘致の前身と捉えているようでありますが、明らかにスピード感が感じられない。市長、どう思われますか。 209 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 210 ◯市長(中村 隆象君) 私はさほどではないといいますか、感じられないというほどではないと思いますが。そういう印象を持たれておるということについては、謙虚に受けとめて、今後鋭意企業支援の活動に努力してまいりたいと思います。 211 ◯議長(結城 弘明君) 高原議員。 212 ◯議員(3番 高原 伸二君) 私はもっと進めていくべきだと考えております。これまで企業誘致の重要性に関連した質問を数回行ってまいりました。  次に、これまでのやりとりに関連した質問をしていきたいと考えております。  まず1点目に、受け皿についてであります。現在、古賀市内で企業立地ができるだけの受け皿、いわゆる土地ですね。そういったものが存在するか、答弁を求めます。 213 ◯議長(結城 弘明君) 建設産業部長。 214 ◯建設産業部長(長崎 功一君) 御答弁申し上げます。古賀市には総合振興計画がございます。それに基づきまして、都市計画マスタープランというのがございます。そのプランでは、何丁目何番地から何丁目何番地までの何ヘクタールという明記はしておりませんけれども、図式化した一つの用途の仕分けをもって対応しておるというところでございます。 215 ◯議長(結城 弘明君) 高原議員。 216 ◯議員(3番 高原 伸二君) 一方で、古賀市は国道3号線や筑紫野古賀線、九州自動車道道路など、交通利便性では他の自治体よりもまさると考えている中で、企業側からは古賀市に立地したいなどの相談は私はあったんではないかなと思っております。  そこで、お聞きしたいんですが、実際、相談があったのかどうか。もしもあっていたのであれば、どのような企業が、どの程度の土地を探していたのか。この間の状況報告を加えて、相談の際に市はどのような回答をされてきたのか、答弁をしていただきたいと思います。 217 ◯議長(結城 弘明君) 商工政策課長。 218 ◯商工政策課長(田口 賀徳君) 具体的な話になりますので、私から答弁いたします。  まず、企業様からのいわゆる進出の表明と申しますか、いわゆる土地がないかという御相談につきましては、商工政策課で受けております。件数自体は波がありますので、平均的に云々っていうことは申し上げられませんけども、例えば、5,000坪で食品系でないかとか、もうちょっと大きい面積でないかとかいった御相談っていうのは、個別案件っていうのは寄せられておりますし、業種といたしましては、やはり食品系及び流通系が多うございます。 219 ◯議長(結城 弘明君) 高原議員。 220 ◯議員(3番 高原 伸二君) そこなんですけれども、いわゆる受け皿、これが先ほども聞きましたけども、具体的にどこっていう形が出てきてないもんですから、何とも言えないんですが、私は、企業は先ほど言われました5,000坪の土地があれば立地したいんだというふうなことを言ってきたとしても、多分、その場所が云々くんぬんということが今の状態で言えてないと思うんですね。  そういった企業が来るその土地が用意できてない。こういうふうなタイミングがちぐはぐでありまして、こういった状況が続けば、企業誘致が前進する要素はほとんどないように思います。市長、これについてはどう思いますでしょうか。 221 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 222 ◯市長(中村 隆象君) 唯一玄望園が企業立地できるところでございますが、御案内のように、業種が非常に限られておる。それ以外の業種の場合、適切な企業立地する場所がないというのが現実でございます。  しかしながら、古賀市としましては、ぜひ玄望園の次に来る企業用地というものを確保したいのはやまやまでございますが、このようなところは、県、あるいは国との調整が非常に今のところ難航しておりまして、まずは、言われておることは、一つはまずは玄望園。あの8万坪の空き地はどうなってるんだと。こういうことがどうしても先に来ますので、順番として、まず玄望園を何とかすると。その何とかした後、あるいは、見込みのたった後に、次の用地に取りかかるという形でないと、今のところはなかなか進めにくいというのが現状でございます。 223 ◯議長(結城 弘明君) 高原議員。 224 ◯議員(3番 高原 伸二君) 最初に申し上げましたとおり、玄望園の次をちょっとお聞きしたいなと思ってるところでありますので、言われるように、玄望園のことについては、お気持ちはよくわかるんですが、その次の段階でお話をしていただきたいなと思っております。古賀市が今後企業を誘致するとなれば、土地は農地にしか可能性はないと考えております。  しかし、なかなか農地になると難しい。それを裏づけるものとして、農地制度が厳しいと市が答弁した点であります。私も過去に農業委員を1期務めていたこともありますので、農地制度は厳しいといった点については同じ認識であります。この件については、市は国や県と十分に協議してと答弁されていたのが、これまでの状況だったと思います。厳しいという認識だけでは、何も前進しないと考えますので、そこで質問をいたしたいと思います。  この間、県とは協議を行ってこられたのか。行ってこられたのであれば、どのような協議をしてこられたのか、答弁をお願いいたします。 225 ◯議長(結城 弘明君) 建設産業部長。 226 ◯建設産業部長(長崎 功一君) 議員のまず御認識ですね。企業誘致するエリアというのは、やっぱりある程度合理的なインフラがある周辺。そして、ある程度の面積用地が確保できるエリアと考えます。  そうしますと、大半が農地、古賀の地勢ではですね。大半が農地なんですね。農政の部局から言わせると、それは農業の施策としてやっぱり確保したいエリアだというふうになります。そういう観点からは、やはり特に農地の関係の法律関係はハードルが非常に高くなるというふうなことがございます。  そういう状況の中で、先ほど御答弁申し上げました都市マスの中には、今在家だとか、高速のインター周辺、高木地域ですね。それから、青柳のところの地域だとかいうふうに、一つの示しをさせていただいております。そういう話の中で、企業さんが自分のところの要件に合うような内容については、十分に御相談をうちとしても賜っておりますし、その件について、県にはこう協議を多々していっておるわけではございます。  しかしながら、現実性の問題とか、そういうふうな問題で非常にハードルが高いということを御報告ひとつしておきたいと思います。  もう1点については、農業施策そのものの転換がこのごろはいろんな形で見えてまいりますので、おととしですか、私も当時の市長と一緒に、国のほうに行っていろんな古賀市のイメージを、話を聞いていただいた経緯もございます。 227 ◯議長(結城 弘明君) 高原議員。 228 ◯議員(3番 高原 伸二君) 県との協議は行っているということでございます。市長みずからが国や県と協議したという実績はありますでしょうか。 229 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 230 ◯市長(中村 隆象君) 正式にしたことはございませんが、そこまでの段階に行ってないというような状況の判断がございます。 231 ◯議長(結城 弘明君) 高原議員。
    232 ◯議員(3番 高原 伸二君) 次に、市の姿勢といいますか、市長のトップセールスに絡めて質問いたします。  まず、初めの質問ですが、あえて聞くことはないと思いますが、余りにも先ほど市長はそれほどでもないと言われましたけれども、私としてはスピード感が、前進してないと感じることから伺いますが、企業誘致の重要性を市長はそれなりに認識してると思うんですけども、答弁を求めます。 233 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 234 ◯市長(中村 隆象君) 理由は三つほどありまして、税収、あるいは雇用の確保、人口の定着と、こういうことで、まさに議員御指摘のとおりでございまして、重要性は十分認識しておりまして、トップセールスは今玄望園等々でいろいろやっておる最中でございます。  また、過去には、篠林地区の流通団地につきましては、当初、福岡運輸事業協同組合の会長のところに話に行ったりした経緯もございまして、これは一つは成果が上がったことであると認識しております。 235 ◯議長(結城 弘明君) 高原議員。 236 ◯議員(3番 高原 伸二君) 市長のトップセールスは、さきの補正予算委員会において、企業誘致が成功してる全国の自治体では、大きくかぎを握るのが市長のトップセールスであると断言しております。本市としましても、市長のトップセールスの重要性は大いに認識していると、商工政策課は答弁されています。  私は企業誘致の実現には、法律をクリアするなどいろいろなハードルがあり、そのことも重要でありますが、やはり市長のトップセールスは最重要項目ではないかと考えております。市長みずからが市長の言葉で誘致活動を全国的に展開することこそ、市長の古賀市に対する思いが企業に伝わり、経営者の心に響き、そして、この古賀市に興味を持つ、こういうことになると考えております。  古賀市の企業誘致をさらに効果的に進めていくため、この平成28年度、そういった取り組みを実施していただきたいのでありますが、市長の考えをお願いいたします。 237 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 238 ◯市長(中村 隆象君) もとより、そういうことについて努力するつもりではございましたけれども、ただいまの議員の御発言、叱咤激励と受けとめ、今後とも頑張っていきたいと思います。 239 ◯議長(結城 弘明君) 高原議員。 240 ◯議員(3番 高原 伸二君) 企業誘致が持つ効果は、先ほども述べましたように定住化促進、安定税収の確保、雇用創出で、特に税収確保というのがとても重要であります。歳入増により、いろいろな事業が展開できると考えております。福祉であり、教育であり、農業、防災などまだまだ古賀市がやらなければならないことがたくさんあると思っております。いかに自主財源をつくるかがポイントではないかと考えます。企業誘致の実現は待ったなしであります。  しかしながら、古賀市に立地したい企業があるにもかかわらず、その絶好のチャンスを逃している。玄望園だけにこだわってるから、そういうふうになるんじゃないかなと私は思っておるんですが、この状況は理解しがたい。もう二度とその企業は古賀市には立地しないかもしれない。そういうことを古賀市はやってきてるんですね、今まで。  市長、危機感というものは感じられてますか。答弁願います。 241 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 242 ◯市長(中村 隆象君) 物事にはタイミングというのがございますので、タイミングを逃すとなかなか元に戻らないといいますか、取り返しのつかないというようなことが世の中には多々あることでございまして、そういう意味の危機感は持っておるつもりでございます。 243 ◯議長(結城 弘明君) 高原議員。 244 ◯議員(3番 高原 伸二君) ここで、ちょっと核心に触れた質問をしたいと思います。  先ほど部長からいろいろ地区名も出てたような気がしますけれども、冒頭に申し上げたように、玄望園に続くターゲットであります。いわゆる受け皿ですね。  企業が5,000坪ほど立地したいと、そういうふうに来たときに、市がこれまで上位計画に記載している箇所を可能性として位置づけていると答弁をしてこられました。  尋ねたいのは、明確な場所であります。工業団地周辺だとか、インターチェンジ周辺、これ何度か言われてると思いますけれども、確かな、確実な地名で明確に答弁願いたいと思います。よろしくお願いします。 245 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 246 ◯市長(中村 隆象君) その件につきましては、今後の第4次総合振興計画、あるいは都市計画マスタープランの見直しの中で検討していきたいと思います。 247 ◯議長(結城 弘明君) 高原議員。 248 ◯議員(3番 高原 伸二君) 何度か工業団地周辺であるとか、インターチェンジ周辺、私は部長が先ほど言われたので、市長の口から直接伺えればと思ったんですが、多分市長の頭の中にも空想はあると思うんです。それをもう一度お伺いします。答弁願えませんでしょうか。 249 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 250 ◯市長(中村 隆象君) この辺のところは大変重要でありますし、慎重に審議し、進めていく必要があると思われますことから、今ここで私が単独で申し上げるよりも、庁内論議を尽くした上で、前に進めていくほうが適当であると考えております。 251 ◯議長(結城 弘明君) 高原議員。 252 ◯議員(3番 高原 伸二君) 私は職員の皆さんは早くそれを聞きたいんじゃないか。早く仕事がしたいんじゃないかと思っております。  古賀市の企業誘致は本当に進んでいくのか、不安でいっぱいであります。先ほどの答弁では。古賀市の企業誘致の取り組みは組織強化に始まって、条例の制定、企業情報収集、トップセールスの重要性など環境は整った中で、なぜ次のターゲットが明確にならないのか。仕事がしたくてもできない職員がたくさんおられるんじゃないでしょうか。これでは、自治体間競争に負けて、定住化促進、安定税収の確保、雇用創出といった効果も望めないと理解しとります。  これ以上申し上げませんけれども、速やかに次のターゲットを明らかにしていただきたいと思い、強く求めまして次の質問に移ります。農地の確保と農業政策についてであります。  まず初めに、農地の確保に関して現状把握に関連した質問をします。農地を確保していくには、いろんな課題を解決していく必要があります。その中でも最も難しいと言われている耕作放棄地に対する対策が取り上げられています。  平成27年12月に農林水産省がまとめた多分一番直近なものじゃないかと思うんですが、荒廃農地の現状と対策について、平成27年12月農林水産省が定めた資料がありますけれども、これを本来は紹介したかったんですが、ちょっと余りにも時間が過ぎてしまいましたので、ちょっと飛ばしていただいて、もう早速質問。  市街化区域外における耕作放棄地面積はどのくらいあるのか、答弁を求めます。 253 ◯議長(結城 弘明君) 農林振興課長。 254 ◯農林振興課長(横田 浩一君) 耕作放棄地という点で草が生えている状態、草と木が生えている状態、山林原野化した状態、全て合わせますと約100ヘクタールほどございます。 255 ◯議長(結城 弘明君) 高原議員。 256 ◯議員(3番 高原 伸二君) 私が聞いたのは市街化区域外ということだったんですけれども、もういいです。次、進めます。  たしか耕作放棄地は緑、黄色、赤の三つの区分に分かれていたと記憶しておりますが、その中でも赤判定の面積はどのぐらいありますでしょうか。答弁を求めます。 257 ◯議長(結城 弘明君) 農林振興課長。 258 ◯農林振興課長(横田 浩一君) 約73ヘクタールでございます。 259 ◯議長(結城 弘明君) 高原議員。 260 ◯議員(3番 高原 伸二君) そうですね。赤判定、森林原野化していると農地に復元して利用することは困難と思われる土地ということでありますね。今この古賀市の状況を聞くと、深刻さは理解できますが、古賀市における耕作放棄地の発生理由は何であると認識されていますか。答弁を求めます。 261 ◯議長(結城 弘明君) 農林振興課長。 262 ◯農林振興課長(横田 浩一君) 耕作放棄地の原因ということでございますが、担い手である農家の高齢化、後継者不足に起因するところが大きいと思います。それとともに、耕作放棄地の割合が9対1で、畑が9割を占めております。これは古賀市の農業の成り立ちによるところが大きいと考えております。それは昔、ミカン園等が盛んであったところで、山間部が荒れた状態になっている状況でございます。 263 ◯議長(結城 弘明君) 高原議員。 264 ◯議員(3番 高原 伸二君) では、次に耕作放棄地の所有者について質問いたします。耕作放棄地の所有者の中に、認定農業者は存在してるのか、否か、答弁を求めます。 265 ◯議長(結城 弘明君) 農林振興課長。 266 ◯農林振興課長(横田 浩一君) いらっしゃいます。 267 ◯議長(結城 弘明君) 高原議員。 268 ◯議員(3番 高原 伸二君) この認定農業者に関連した質問をさせていただきます。認定農業者となるには、認定農業者制度に基づき、その農業者が農業経営基盤強化促進基本構想に示された農業経営の目標に向けて、みずからの創意工夫に基づき、経営の改善を進めようとする計画を市町村に認定されなければならず、これらの認定を受けた農業者は各支援措置を受けることができるとされています。  耕作放棄地に対する措置として指定されている農地法第30条第1項には、農業委員会は農林水産省令で定めるところにより、毎年1回その区域内にある農地の利用の状況についての調査を行わなければならない。第2項には、農業委員会は必要があると認めるときはいつでも利用状況調査を行うことができる。また、同法32条には、利用意向調査の実施などそれぞれ規制されていますが、耕作放棄地を解消しなければ、どのようなペナルティーが科せられるのですか。簡単に説明をしていただきたい。 269 ◯議長(結城 弘明君) 農林振興課長。 270 ◯農林振興課長(横田 浩一君) まず、農地の所有者の方には意向調査を実施させていただきます。その農地の利用についてお伺いして、再生する、または貸し出したい等の意向がある方について、その意向に沿って対応を進めてまいります。 271 ◯議長(結城 弘明君) 高原議員。 272 ◯議員(3番 高原 伸二君) 先ほど耕作放棄地の発生理由は何であるかと聞きましたところの答えと、この認定農業者が耕作放棄地を持っているというところの答えでは、認定農業者というのは現実に農作業できてるわけですから、先ほどの耕作放棄地の発生理由、高齢者であったり、云々くんぬんっていうのは当てはまらないというところを理解した上で質問いたします。  つまり、各支援措置を受けることができるとされている認定農業者は、所有してる耕作放棄地を改善しないことにより、農地法でペナルティーを受ける対象であると理解してよろしいのでしょうか。答弁求めます。 273 ◯議長(結城 弘明君) 農林振興課長。 274 ◯農林振興課長(横田 浩一君) そういった場合は、法律に基づいて対応するべきだと考えております。 275 ◯議長(結城 弘明君) 高原議員。 276 ◯議員(3番 高原 伸二君) 法律に基づいて対応、ペナルティーを受ける対象であると理解していいんですか。 277 ◯議長(結城 弘明君) 農林振興課長。 278 ◯農林振興課長(横田 浩一君) ペナルティーというのが、ちょっとどういったものかというところになりますが、耕作放棄地に対して今、古賀市ではまだ再生可能という判断をしております。古賀市というか、農業委員会では。今後意向調査をする中で、再生に向けた考えを取り組みながら、その後無理であれば、その先の対応になってくるかと思います。 279 ◯議長(結城 弘明君) 建設産業部長。 280 ◯建設産業部長(長崎 功一君) 少し補足の説明をさせていただきます。国の方針は、耕作放棄地につきましては、赤判定の部分です。議員お示しの赤判定の部分。非農地とすべき方向で動きなさいというふうな形を平成27年度整理しております。28年度はその意向を各農業者に県、地元の農業委員会を通じて話をしてこられるはずなんですね。  古賀市の農業委員会は、もう事前にそのあたりの審議がなされておりまして、まずは、まず古賀市の農業委員会としては、それぞれの地域における耕作放棄地について、それぞれの地域に出向いていろんな話を、状況を説明、もしくは聞かせていただこうじゃないかと。  それの裏には、先ほど来少し話が出ておりますけれども、農地の集積のシステムがございます。人・農地プランですね。それとか、県にも機構の問題、農地機構……、失礼しました。中間管理機構というのがございます。そのあたりの説明を農業委員会の委員さんみずから地域に出向いてされる中で、判断をしてくださいというふうな、若干国の流れとはスタンスに説明を含む時間を設けたというのが平成28年度の実情でございます。つけ加えさせていただきます。 281 ◯議長(結城 弘明君) 高原議員。 282 ◯議員(3番 高原 伸二君) ありがとうございました。市長、このやりとり、認定農業者、これは市が認定するんですけれども、古賀市は耕作放棄地対策をとっておりますよね。その中で、この認定農業者が耕作放棄地を持っているっていう関係の中のやりとり、そして認定農業者は市から補助金なども出ております。このやりとりを聞かれて、市長はどう思われますか。 283 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 284 ◯市長(中村 隆象君) 法律に基づいて適正に処理をするという前提の中ではございますけれども、例えば、ミカン園が耕作放棄地になっていると。これを今さらミカン園にするよりか、もうむしろほかの農地に注力してほかの事業をやることのほうが効果的だと個人的には思います。しかしながら、これは法の規定といいますか、そういうものの中で適切に処理しなければならないと思います。 285 ◯議長(結城 弘明君) 高原議員。 286 ◯議員(3番 高原 伸二君) では、古賀市が補助金を払って、認定農業者としている者が耕作放棄地を持っていても仕方がないというふうな考えでおられるということで判断いたします。  次に、違反転用について質問いたします。古賀市全域において……、古賀市全域ではまたあれですから。市街化区域外において、農地法上、違反転用と把握をされている面積はどのくらいあるのか、答弁を求めます。 287 ◯議長(結城 弘明君) 農林振興課長。 288 ◯農林振興課長(横田 浩一君) 約7ヘクタールございます。 289 ◯議長(結城 弘明君) 高原議員。 290 ◯議員(3番 高原 伸二君) 違反転用といっても、いろんな目的に利用されてると想像しますけども、市街化区域外の違反転用はどんな状況になってるのか、何に利用されてるのか、答弁を求めます。 291 ◯議長(結城 弘明君) 農林振興課長。 292 ◯農林振興課長(横田 浩一君) 例えば、資材置き場になっていたり、残土と思われるものが搬入されていたり、簡易な倉庫等が建設されていたりしております。 293 ◯議長(結城 弘明君) 高原議員。 294 ◯議員(3番 高原 伸二君) 今、資材置き場と言われましたけれども、その資材置き場に違反転用されている方は個人なのか、法人なのか、答弁を求めます。 295 ◯議長(結城 弘明君) 農林振興課長。 296 ◯農林振興課長(横田 浩一君) 詳細は把握しておりませんが、農地の所有者というところでは、個人であると思います。 297 ◯議長(結城 弘明君) 高原議員。 298 ◯議員(3番 高原 伸二君) 聞き方がまずかったのかな。ずばり聞きますよ。資材置き場に違反転用している方の中に、法人の中に、古賀市の指名業者として登録されている方がいるのかいないのか、答弁を求めます。 299 ◯議長(結城 弘明君) 農林振興課長。 300 ◯農林振興課長(横田 浩一君) この場では把握できておりません。 301 ◯議長(結城 弘明君) 高原議員。 302 ◯議員(3番 高原 伸二君) 私が農業委員のときでもわかっておりますし、今でも名前を言えと言えば、幾らでも言えるんですけれども。課長がそれを知らない。この違反転用の処分について、農地法第51条に規定されています。この違反転用に関する罰則規定を簡単に説明してください。 303 ◯議長(結城 弘明君) 農林振興課長。 304 ◯農林振興課長(横田 浩一君) 3年以下の懲役、または300万円以下の罰金がございます。 305 ◯議長(結城 弘明君) 高原議員。 306 ◯議員(3番 高原 伸二君) 私が知る限りでは、つまり市の指名業者として登録されている違反転用している業者は農地法に基づき、処罰を受ける対象であるということになっていると思いますけれども、答弁を求めます。 307 ◯議長(結城 弘明君) 農林振興課長。 308 ◯農林振興課長(横田 浩一君) 農地法に基づき指導があった場合は、そのようになってきます。しかしながら、現在、県との協議をしながら、古賀市としては指導文書という形で改善の指導をしている状況でございます。 309 ◯議長(結城 弘明君) 高原議員。 310 ◯議員(3番 高原 伸二君) その中に古賀市の指名業者がおるということですね。市長、このやりとりを聞かれて、どう感じられましたでしょうか。答弁を求めます。 311 ◯議長(結城 弘明君) 市長。
    312 ◯市長(中村 隆象君) 私自身ちょっと詳細わかりませんし、もっと実態を把握しないとちょっとコメントも難しいかと思います。 313 ◯議長(結城 弘明君) 高原議員。 314 ◯議員(3番 高原 伸二君) ここで現実に名前を出して言いたいんですけれども、そういうわけにいかないんでしょうから。  私が何を聞きたいのかといいますと、農地の保全と言いながら、実態はこのような状態であるということで、どのように保全していくのかが、全く先行きが不透明であるということであります。もちろん担い手を確保、育成することも両輪として取り組む必要があることは認識しております。  そこで質問します。この古賀市における耕作放棄地違反転用対策はどのように進めていかれるのか、答弁を求めます。 315 ◯議長(結城 弘明君) 農林振興課長。 316 ◯農林振興課長(横田 浩一君) 耕作放棄地につきましては、今後、また意向調査等の関係で進めてまいります。その先には、先ほど部長が答弁しましたように、非農地化というところも今後考えていく必要があるかと考えております。違反転用につきましては、これまでどおり継続して指導してまいります。 317 ◯議長(結城 弘明君) 高原議員。 318 ◯議員(3番 高原 伸二君) これまでと同じように継続して指導していく。私が見る限り、何十年たっても、何も変わってませんけどね。  農地の耕作放棄地化や違反転用される農地が増加することによって、農地の集積化もおくれる。農地が持つ多面的機能も喪失する。本当に危機的状況にあると言えます。保全すべき農地は、耕作放棄地化や違反転用される農地であってはならないと考えます。将来においても守っていくべきだと考えます。  平成28年度当初予算において、市が耕作放棄地を何とかしなさいって言ってる割には、予算の中に耕作放棄地対策費が計上されていない。これは非常に理解できません。しかし、対策を講ずる必要性を考えて、この平成28年度には耕作放棄地対策、違反転用対策解消、手引、マニュアル、何でもいいです。そういったものを新規に作成する必要があると思いますけれども、答弁を求めます。 319 ◯議長(結城 弘明君) 建設産業部長。 320 ◯建設産業部長(長崎 功一君) 先ほどの御答弁と重複する部分がございますけれども、国の流れは、赤判定の部分、耕作放棄地、その部分についてはもう非農地と扱いなさい、そのためには意向調査をしなさいというのが28年度。古賀市の農業委員会におきましては、協議の結果、地域に農業委員さん行かれていろんな話をしようじゃないかというような運びとなりました。  その結果、平成28年度の議員おっしゃっておる予算の内容については、耕作放棄地の再生事業だろうと思うんですけれども、その再生事業は一度休止して、今おっしゃったマニュアルだとか、そこら辺の話になるかどうかはまだ農業委員会の今から先の会議の進捗にもよろうかとは推測しますけれども、そのあたりの話も含めて、対応をされると思っております。 321 ◯議長(結城 弘明君) 高原議員。 322 ◯議員(3番 高原 伸二君) もっともっと詰めた質問をしたいんですけれども。ちょっと次に移ります。  驚くぐらい答弁が、思ってた答弁、まあまあ思ってた答弁が来るとは思ってませんでしたけれども、余りにものらりくらりであります。  次、2025年問題について。この2025年問題については、平成26年4月15日の厚生労働省における高齢者施策では、国は今後の介護保険を取り巻く状況として、65歳以上の高齢者数が2025年には3,657万人となり、2042年にはピークを迎えると予測されております。その中でも、75歳以上の高齢者の全人口に占める割合は、2055年には25%を超えると見込んでおります。この状況は、国際水準と比べてましても、スピード高齢化が非常に進行していると分析されております。そういった中で、高齢者の方が安心して暮らせる、できる地域包括ケアシステムを構築するといった必要が示されております。  安否確認緊急対応コールについて質問いたします。これは70歳以上のひとり暮らしで、休日、夜間などに連絡先がなく、不安を抱える人を対象に、安否確認緊急対応コールシステム機器を貸し出し、緊急時の駆けつけ、日常の健康相談、月1回以上の生活見守り電話を行い、高齢者の不安を軽くするサービスでありますけれども、これには月額648円の自己負担が発生するとあります。  ですが、私の認識の中には、自己負担は発生しないところがあるとちょっと思ってたんですけれども。これはもともと自己負担が発生するものなのか。途中から制度を見直して、自己負担をしていただくことになったものなのか。そこら辺の経緯も含めて説明を願います。 323 ◯議長(結城 弘明君) 介護支援課長。 324 ◯介護支援課長(森下 早苗君) 安否確認緊急対応コール事業につきましては、今年度から緊急システム事業と一本化いたしまして、624円の月額御負担いただいておるところでございます。648円の御負担をいただいておるところでございます。  これは同じ機器を設置して、同じ内容のサービスであったことから、より市民の方にわかりやすく、利用しやすいものとして一本化したところでございます。 325 ◯議長(結城 弘明君) 高原議員。 326 ◯議員(3番 高原 伸二君) この自己負担のあるなしについては、相談を受けて急に自己負担を言ってきたということで聞きました。市民の方に対する周知はどのように行われたのか。  一つ、経済的に不安を抱えておられる市民の方もいらっしゃる中で、市は自己負担が発生するこのことの影響をどのようにとらわれているのか。この二つを最後の質問にします。 327 ◯議長(結城 弘明君) 介護支援課長。 328 ◯介護支援課長(森下 早苗君) 新たに自己負担をしていただく家庭につきましては、一軒一軒御家庭を御訪問いたしまして、説明をして御理解をいただいたところでございます。自己負担につきましては、現在、必要な方には民生委員さんを通じて申請をしていただいてるところでございますが、年間、今年度も20件近くの方に新たに設置をしてるところでございますので、必要な方には利用していただいてるものと認識しております。 329 ◯議長(結城 弘明君) 以上で、高原伸二議員の一般質問を終結いたします。             ……………………………………………………………………………… 330 ◯議長(結城 弘明君) ここで暫時休憩いたします。                        午後2時23分休憩             ………………………………………………………………………………                        午後2時35分再開                        〔出席議員19名〕 331 ◯議長(結城 弘明君) 休憩前に引き続き、会議を再開いたします。  一般質問を続けます。  次に、村松謙二議員。                       〔村松議員 登壇〕 332 ◯議員(17番 村松 謙二君) 皆さん、こんにちは。会派希来里の村松謙二でございます。どうぞよろしくお願いいたします。  古賀市の10年間のまちづくりの指針となります第4次総合振興計画、いわゆるマスタープランには、平成24年度から平成28年度の5年間、つまり前期基本計画には、政策別基本計画の中に大きく七つの基本目標が掲げられています。これからの人口減少社会と超高齢化社会が同時に到来するという社会構造の激変を見据えますと、高齢者が活躍できる場の創出やその生きがいづくり、そして子育てをしながら働きやすい環境の整備など、たくさんの課題を克服しなければなりません。  平成28年度は、第4次総合振興計画の前期5年目の最終年度に当たります。遅くとも年内までにはこれまでの施策や客観的な指標の効果を検証し、後期基本計画の策定を行わなければなりません。そこには時間の経過とともに、大きく変化した地域の特性や実情を正しく把握することによって、根本的な課題解決と将来に向けた道筋、ビジョンを示すことができるわけです。  以上のことから、このマスタープランを初め、従来古賀市の政策には含まれていない新たなテーマとして、地域ごとの特性を生かした校区別のビジョンが必要と考えますが、以下の4点、市長に質問いたします。  1、第4次総合振興計画における校区、地域別ビジョンの位置づけは。  2、都市計画マスタープランに記載されている地域別構想をどう認識しているか。  3、小学校を地域の拠点として位置づけ、公共サービス、買い物、医療、介護、福祉、利便性を考慮した校区別ビジョンが求められると思うが、いかがか。  4、後期基本計画には校区別ビジョンを盛り込むべきと思うが、いかがか。  次に、ことしの夏の参院選から18歳以上に選挙権が拡大されることになりました。このことは新しい若者が市政に参画することを意味します。古賀市の将来を担う彼らのニーズに応える場、機会を保障し、若者たちの声を政策に反映させるべきと考え、以下の3点について市長に質問いたします。  1、18歳から選挙権が拡大されることについて、市長はどう受けとめますか。また、古賀市では何人が新たに投票する見込みか。  2、第4次総合振興計画には、若者特有のニーズに応える政策が少ないと思うが、どうか。  3、若者の声を市政に反映させるため、若者中心の協議会を立ち上げたり、各種委員会に若者枠を設けるなど、新しい取り組みを始めるべきではないか。  以上、市長に答弁を求めます。 333 ◯議長(結城 弘明君) 市長。                      〔市長 中村隆象君登壇〕 334 ◯市長(中村 隆象君) 村松議員の1件目の御質問、後期基本計画に校区別のビジョンを盛り込むべきではないかについてお答えします。1点目、3点目、4点目についてはあわせてお答えします。  小学校を地域の拠点として位置づけることにつきましては、これまでも一部の校区コミュニティにおいて旧用務員室を活用した取り組みが行われておりますが、現在のところ、さらに公共サービスなどの拠点とすることは考えておりません。  また、平成28年度から策定を進める後期基本計画は、これまでの施策や事業の成果と課題を総点検し、策定を進めてまいりますが、校区別ビジョンについては、現在のところ、盛り込む予定はありません。  2点目についてお答えします。都市計画マスタープランの地域別構想につきましては、都市づくりの理念、目標や基本方針などを定めた全体構想に基づき、小学校区それぞれの地域特性に応じた土地利用の方針、道路交通体系の方針、上下水道の方針、自然環境、公園緑地の方針、景観形成の方針、都市防災防犯の方針を定めたものでございます。  2件目の御質問、若者たちの雇用を政策に反映させるべきと考えるについてお答えします。  1点目についてお答えします。世界的には199の国、地域のうち、約9割に当たる176の国、地域において選挙権を18歳までに認めており、制度上は諸外国に追いついたと言えます。  また、古賀市の18歳から19歳までの人口は約1,200人です。直近の国政選挙である平成26年衆議院議員選挙において、若い世代である20歳代の投票率が27.95%でありますが、さらにこれを上回るよう努力してまいりたいと思います。  2点目についてお答えします。第4次総合振興計画策定段階では、15歳から17歳のおおむね高校生と18歳以上を対象とした市民アンケートの実施、市の若手職員で構成した未来像研究スタッフによる議論などを考慮しつつ、策定しており、七つの基本目標に掲げる各政策の中に包含されるものと考えております。  3点目についてお答えします。市政への年齢を問わず、市民の声を反映させる手段としては、選挙という機会、パブリックコメント、各種アンケートなどさまざまな手段があると認識しております。若者中心の協議会や各種委員会での若者枠の御提案については、協議会や委員会に課されたそれぞれの目的や趣旨に合わせ、委員構成したいと考えており、その中で若者中心の協議会や委員としての参画が必要であると判断されれば、検討させていただきます。 335 ◯議長(結城 弘明君) 村松議員。 336 ◯議員(17番 村松 謙二君) 今、市長の答弁を伺いますと、結論的に言いますと、コミュニティ別の取り組みは市内、そして2点目のテーマである小学校区のほうは特別にやらないと聞こえました。また、具体的には、今から私の再質問で順次質問して確認してまいります。  まず、古賀市のマスタープラン、この中にはいろんなプロジェクトが入っているんですが、コミュニティ別の取り組みはないですよね。それは認めますでしょうか。 337 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 338 ◯市長(中村 隆象君) 議員おっしゃってるのは、小学校区別のコミュニティのことだということでお答えいたします。小学校区ごとのコミュニティの個別の取り組みについてのそのような形式での記述はしておりません。 339 ◯議長(結城 弘明君) 村松議員。 340 ◯議員(17番 村松 謙二君) 私の質問がちょっとあれでしたね。小学校区ではなくて、いわゆる校区別、中学校……、そうですね。小学校区ですね。では、なぜないのですか。お聞きします。 341 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 342 ◯市長(中村 隆象君) それは必ずしもそういう枠決めが必要であるということではありませんので。従来の考え方といいますか、流れの中から、そういうことを格別に取り上げてはいなかったということでございます。 343 ◯議長(結城 弘明君) 村松議員。 344 ◯議員(17番 村松 謙二君) なぜないのかと。私は想像するに、総合振興計画といいますのは、市全体のビジョンなので、あらかたそのコミュニティ別は別だと思っておられるのかなという気がします。しかし、これからは同じ町でも地域ごとのまちづくりが大事ではないかなと思っています。  そこで、私は地域別のビジョンでまちづくりを示した自治体はないか探しました。すると、近隣にあったんですね。そこは福岡県の大野城市です。ここは、後期基本計画の中で、コミュニティ別の施策を重点的プロジェクトに位置づけており、明確に校区別のビジョンを出してるんです。では、画面を切りかえてください。  これは大野城市のホームページにあります第5次総合計画の一部です。この計画の中に、「後期基本計画の策定に当たって」という表があります。これを見ますと、5)ですね。コミュニティ別の取り組みとあります。このように、大野城市ではコミュニティ施策を市の重要プロジェクトと位置づけています。  そして、今回の基本計画の策定に当たっては、各コミュニティにおいて、ごらんのように2回にわたり、コミュニティ別ワークショップを開催したとあります。ちょっと見えづらいかもしれませんね。  そして、今回の基本計画の策定に当たりましては、各地区での住民の意見を集め、そして、そこでの意見をもとに後期基本計画の各施策の事業の検討を行い、各地域の課題などを計画にしっかりと生かされているわけです。画面を戻してください。  古賀市でもせっかくコミュニティをつくっているわけですから、各地域の皆さんに集まってもらって、今後5年間で取り組むポイントや課題などを校区コミュニティごとに意見をお聞きし、これを計画に生かすことが重要でないでしょうか。市長、いかがでしょうか。 345 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 346 ◯市長(中村 隆象君) 私は小学校区単位のコミュニティづくりということにむしろ賛成といいますか、推進する方向で考えておりまして、それは10年前からそういうことを市民の皆様に御提案して、いろいろ活動を行ってきていただいております。  ただ、現段階で各小学校区ごとのコミュニティで、まちづくりの方針を出すような段階ではないと判断しております。ということで、今回の第4次総合振興計画の中に、小学校区ごとのまちづくりの方針を記述するのは非常に難しい。特に、つまり私どもが勝手に考えて記述するのはできないことはありませんが、そこにその住民の方の御意見が生かされるというような状況にないと今思っておりますので、この件につきましては、自治基本条例の策定の中でもある程度校区コミュニティの位置づけというものが固まってくると思います。そのような流れの中で、将来的な検討課題として考えさせていただきたいと思っております。 347 ◯議長(結城 弘明君) 村松議員。 348 ◯議員(17番 村松 謙二君) 冒頭に賛成とおっしゃいましたけれども、ではいつになったら出されるお考えですか。例えば、もし今回のこれからの後期基本計画に入れなければ、5年後になるんですね。5年先、先送りになるんですね。では、いつ出される予定ですか。 349 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 350 ◯市長(中村 隆象君) まずは、自治基本条例の中での取り扱い。あるいはその後の各地域の進捗状況、そういうものに応じて、将来的にはそういうことも十分考えられると思っておりますが、例えば、それが5年後にできるかどうかということも、今のところは何とも言えないところがあると思います。 351 ◯議長(結城 弘明君) 村松議員。 352 ◯議員(17番 村松 謙二君) もともとマスタープランに、またはこれからもとおっしゃいましたけども、校区別ビジョンがないのであれば、この際根本的に見直すつもりで、私はつくるべきと思います。後期基本計画の際には、それをむしろ盛り込むことが自然ではないかなと思っております。  先ほど紹介しましたように、大野城がやっているコミュニティごとワークショップを開いて、そこでそれぞれの地区で出た意見を計画に盛り込む。こういうやり方というのは非常に私は大事だと思います。そのことで逆にコミュニティの役割がはっきりするわけです。では、画面を切りかえてください。  これは先ほどの大野城市の後期基本計画の一部なのですが、このように先ほどのコミュニティごとの目標とマップを示しています。また、地区データも自治会ごとに人口も書いてあります。画面を戻してください。  大野城はもともとマスタープランの中で、コミュニティごとの施策、重点プロジェクトに位置づけています。一方、古賀市では今まで明確に位置づけていなかったんですが、ここはもう気がついた時点で見直すべきではないでしょうか。  そこでお伺いいたします。古賀市でもマスタープランの中で、コミュニティごとの施策を重点プロジェクトに位置づけることに関して、参考とすべきではないでしょうか。いかがでしょうか。 353 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 354 ◯市長(中村 隆象君) まず、小学校区コミュニティの位置づけにつきましては、現在、行政区制度、行政区長制度との調整といいますかが、大変重要になってまいりますと私は思ってます。そういうところは、約これから1年かけて整理していくわけでございますが、その整理する前に、勝手に古賀市の思いで、校区コミュニティがどうこうというようなことは、順番でちょっと後先になるんじゃないかと思います。  それから大野城市もそうですけれども、宗像市もかなり小学校区コミュニティのまとまりといいますかは進んでおりまして、もう既に宗像市においても校区コミュニティみずから自分のまちのまちづくりというものをつくり上げておられます。しかしながら、そういうことに移るまでに約30年かかったといわれております。  ですから、やはりこの辺は時間もかける必要があると思いますし、別に遅くするのがいいとは思いませんけれども、その辺の状況、あるいは機運の盛り上がり、進捗状況を見きわめながら、適切に対応していきたいと考えております。 355 ◯議長(結城 弘明君) 村松議員。 356 ◯議員(17番 村松 謙二君) 考えてみますと、古賀市内には46の行政区、そして八つの小学校区があるわけですが、それぞれ地域の課題や特徴を見ますと、画一的ではなく、それぞれ個性があり、解決する課題もそれぞれあるわけです。  例えば、少子高齢化が今後10年、20年続くと予測されますが、そうなりますと、どういった社会が到来し、市民の暮らしがどう変化していくかを想像しなければならないわけです。また、そういう社会になる前にどう対処していかなくてはならないかを考えなければならないわけです。  では、2番目の古賀市都市計画マスタープランに記載されている地域別構想なんですが、画面を切りかえてください。
     これは、古賀市の都市計画マスタープランの中の地域別構想に……、ごめんなさい。先ほど言いました八つの校区があります。その中に舞の里地区の方針について書いてあります。ごらんのように、基本的な方向性として2点、そして、このように地図、このピンク、ちょっと位置が見えにくいかもしれませんけども、このピンクの商業施設になっています。今までのイオンスーパー、ダイエーですかね。そして土地利用については、ごらんのように商業業務用施設や生活利便施設などを誘導しますと書いてあります。この当時と現在はどうでしょうか。大型商業施設が撤退して、環境が大きく変わってしまったのです。  この都市計画マスタープラン、これは2009年から2030年までの計画です。2030年といえばあと10年も先です。描いてはいたけれども、まさに絵に描いた餅になっているのではないでしょうか。では、画面を戻してください。  次に、私が提案しました小学校を地域の拠点に位置づけるに関してですが、ここでは急速に来る少子高齢化時代に対応するまちづくりを考える上で、再度私が住んでいる舞の里地区を例に出してお話しいたします。では、画面を切りかえてください。  これは皆様のお手元の資料1です。これは、古賀市の校区別の平成27年3月末現在の高齢化率のデータです。例えば、青柳校区の新原区では何と44.7%、花鶴ヶ丘2丁目の3は47.04%、そして古賀西校区の日吉台は41.53%、非常に高いですけども、花見東においては16.22。花見東1区は16.22。鹿部区は12.84。そして舞の里4丁目は9.81となっています。このように広さ、古賀市42.11平方キロメートルでもこんなに違いがあるわけです。  今、校区別の高齢者数と高齢化率の表を示しましたが、中でも舞の里地区の1丁目から5丁目までの高齢化率は、同じ地域でも2区の23.41から4区の9.81と大きな違いがあるわけです。カメラを戻してください。  以上のことから見えてくるのは、舞の里校区の特徴は、古賀市全体の中には高齢化率は高くはありません。年少、ゼロ歳から14歳も少ないのです。しかし、人口ピラミッドを見ますと、今現在50歳から65歳の方が非常に多いんですね。つまり、これから10年後、20年後には一気に高齢化率が上昇する見通しです。  ですから、市全体のイメージを追及するといっても、古賀市のマスタープランにはこのような人口構成や地域の課題を捉え、どう取り組みをするかがなければ、全体としてのバランスあるまちづくりができないと思うわけであります。  古賀市の現状、こういう実態を見ますと、これからの時代に対応しようとすれば、今からでも地域別の特徴を踏まえたビジョンというものを掲げ、盛り込むべきと思います。  次に、校区別に平成21年を起点とした平成27年度までの人口増減推移の折れ線グラフです。お手元の資料2でございます。では、カメラを切りかえてください。  これが、左端がマスタープランの開始年度である平成21年を起点にして100としています。ここから右横へ年度ごとにその地区の人口がふえたか、減少したかの指数を折れ線グラフであらわしています。  例えば、このほぼ真ん中にあります黒い実線は古賀市合計の人口増減推移で、21年と比べて27年度はほぼ横一線になっています。ここには書いていませんが、人数はわずか42人しかふえていません。平成24年をピークに、下降線を描いています。  一方、この赤の舞の里校区は右肩下がりで、575人の人口が減っています。一方、西校区のオレンジ色では何と平成21年から27年までに1,418人も人口がふえています。カメラを戻してください。  今お示ししました校区別の人口増減推移グラフをごらんになって、市長はどのような感想をお持ちでしょうか。 357 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 358 ◯市長(中村 隆象君) これは日本全国同じような現象があるわけでございまして、大きな住宅開発、大規模住宅開発があるところについては、やはり同じような傾向、一斉に年をとられるという傾向があると。それが古賀市においてもそういう地域がある。あるいは、行政区があるということの現象だと思っております。 359 ◯議長(結城 弘明君) 村松議員。 360 ◯議員(17番 村松 謙二君) そこで、私は地域の方々に聞いてみましたら、切実な声、こんな御意見をいただきました。イオンスーパーが撤退して、がらんとあいた大きな跡地を見ると今後どうなってしまうのか。この先高齢化したら陸の孤島になるのではないか。公共サービスを受けるにも、市役所に行くにも、交通手段はどうしようか。とても不安ですと。こういう現実を見ますと、あるいは聞きますと、特にイオンスーパー跡地には、今後20年、30年先を見据えたまちづくりとして、ぜひ市は積極的に取り組んでいただきたいと思います。  特に、生鮮食料品の買い物については、高齢者や単身者向けに、惣菜や弁当などを買うことができる道の駅、あるいは新しいネーミングですが、町の駅をつくってはどうかとの意見もございました。  自分が何人か聞いただけでも、これだけの切実な意見があるわけです。市長はこのような声をお聞きになって、どう思われますか。 361 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 362 ◯市長(中村 隆象君) 地域地域によって、若干のそういうその栄枯盛衰といいますか、スーパーが出店したり、あるいは引き払ったり、また、新しいスーパーが出てきたり、いろんなことが起こっております。極力その地域の人々の日常生活に大きな変化がないように、市としても努力してまいりたいと考えております。 363 ◯議長(結城 弘明君) 村松議員。 364 ◯議員(17番 村松 謙二君) 確かに民間のことですから、民間と言ってしまえばそうなんですけども、やはり都市計画マスタープランにも、商業地域を誘導すると書いてあるんですね。  そこで、確実に進む高齢化や子育てによる不安などを解消する対策として、小学校を中心とした小さな拠点をつくることを提案いたします。ここでは役所の機能もあれば、子育てや医療、介護、子どもからお年寄りまで地域の要望にも応えられるセンターとしての役割、そしてコミュニティの活動拠点として小学校に置くわけです。  例えば、住民票をとれたり、介護の相談もできる。また、乳幼児を連れてサンコスモまで行くこともなく、小学校で相談できる。また、小学校に行くと、そのような相談に答えられるコーディネーターが絶えずいる。そういう人材が置かれると安心して相談ができるわけです。  ですから、これからはむしろ小学校の機能を5年、10年、20年先を見据えて、施設を有効に活用する。このように小学校にこんな機能を持たせたら、将来はすごく魅力的で便利になります。まちに愛着が増すわけです。小学校を地域の資源として生かす。この視点を大事にすべきであって、この小学校を地域の拠点として活用する提案に対して、改めて市長の考えをお聞かせください。 365 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 366 ◯市長(中村 隆象君) 市でも10年前から、小学校区単位でおやりになったほうがいいような事業があるのではないかということで、各地域に問いかけをいたしておりまして、10年たちました。今では、かなりその小学校区単位での取り組みが多くなってるところ、そうでないところがあります。この辺の地域の状況が、それは大事なことだと思いますので、各小学校区ばらつきがあっても、私は構わないと思っております。ですから、今の状況の中でも、かなり小学校区単位でできることは、その地域の人々が合意されれば、かなりあるんではないかと。そういうことに対して市としての助力というのはかなりの部分できるんではないかと思っております。 367 ◯議長(結城 弘明君) 村松議員。 368 ◯議員(17番 村松 謙二君) 先ほども言いましたように、なかなか後期基本計画の中に、すぐに校区別ビジョンを盛り込む考えはないという話で終わってます。大変残念ですけども。  では、次に大きな二つ目のテーマとしまして、18歳から選挙権が拡大されることについてです。一般的に、投票が拡大すると言われますけども、単純に選挙権が拡大するだけではなくて、若者が市政に参画してくる。つまり、まちづくりに参加してくると捉えるべきでないでしょうか。選挙権の拡大とは、選挙に行って投票することが社会を変えることではなく、社会参加は投票だけではないということです。  後ほど詳しく紹介いたしますけども、福工大城東高校の高校生たちへ、「18歳からの選挙権は欲しかったか」という質問について、1,461人に聞きましたら、「欲しい」と答えたのが325。「いいえ」が1,136。何と2対8の割合です。圧倒的に欲しいという声が少なかったのです。  なぜかといえば、日常的、つまりふだんから自分が主権者という意識がないのですね。欧米などは若者が日ごろから国のあり方などをどんどん議論をしています。一方、日本にはそれがないわけです。ですから、日ごろにおける主権者という意識がない。それが結果的に選挙、つまり投票率にも響いてくるわけです。ですから若い人への選挙権の拡大というのは、優しい言葉で言いますと、市政に参加してくるという表現になるかと思います。  その前に、まず第1問の質問で、古賀市に18歳、19歳の何人参加してくるかという質問、回答いただきましたですかね。申しわけありません。申しわけありませんでした。  今回の投票権の拡大は一つのきっかけにはなりますけども、実は投票権の拡大とは一つの手段に過ぎなくて、主権者教育の中ではまちづくりに参加してくる若者をどうつくるかなのです。  では、この夏に行われる参議院選挙で、18歳、19歳の古賀市における投票率を確認できるようにしてほしいのですが、大丈夫でしょうか。 369 ◯議長(結城 弘明君) 総務部長。 370 ◯総務部長(中野 敏明君) 御質問は、恐らく18歳、19歳の投票者数ということだと思いますけども、計算すれば出ますので、出せると思います。 371 ◯議長(結城 弘明君) 村松議員。 372 ◯議員(17番 村松 謙二君) ぜひ把握できるようにしていただきたいと思います。やっぱりその投票率の結果を見て、課題を浮き彫りにすべきと思っています。  あえてきょうは通告をしておりませんでしたけども、投票当日の投票時間が2時間短縮するということは今からでも見直すべきであると私自身は考えております。これは時代に逆行しているからと、逆行していると思うからであります。  では、若者特有のニーズについてですが、第4次古賀市総合振興計画策定の参考とするために、平成19年10月から12月にアンケートなどを実施しています。カメラを切りかえてください。  このときの市民アンケートでは、18歳以上と、15歳から17歳までのアンケートを区別してとっているのですが、15歳から17歳では、「古賀市に住み続けたい」、「あるいは住み続けたい」が、合わせて48.8%、「住み続けたくない」、「どちらかといえば住み続けたくない」が合わせて50.2%、この時点で既に答えが出ているわけです。  ところが、一般市民のほうは、「今の場所に住み続けたい」が67.7%と高いのです。この差はどう見るかですけども、午前中に同僚議員の質問の中でアンケートのとり方でどう変わるかと言っておりましたが、これをつくったときに実はアンケートをとってるわけですね。このときは平成19年でしたから、当時15歳から17歳であった彼らは、現在23歳から25歳になっているわけです。つまり、若者特有の意見に関連する声なんですね、これは。これを見たら一般市民とは違うわけです。画面を戻してください。  もう一つの若者のニーズを考える上で、先ほど紹介しました福工大城東高校では、18歳選挙権を前に、高校生の期待する政策の順位を三つまで複数回答のアンケートを行いました。3月5日です。私も駆けつけました。その結果、1位は何だと思いますか。1位は、医療、介護、年金などの社会保障。2位は、雇用経済、3位が子育て、教育となっています。私は正直この結果を聞いて意外だなと思いました。  このように若者の声を聞いてみると、非常にまじめに考えているわけです。このような声を吸収するかどうかは市長とか、我々議員にかかっていると思います。ですから、こういう結果から、古賀市でも若者のニーズを調べるという気になりませんか。どうでしょうか。 373 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 374 ◯市長(中村 隆象君) その前に、その若者のアンケートで、古賀市に住み続けたいと言う人が少なかったということは、マイナス評価を村松議員されてますけども、私は逆でありまして、若いうちに古賀市から外に出て広く世間を勉強してきたいという若者が少しでも多いほうが、私はおもしろいなと思います。どういう気持ちで、古賀市に住み続けたいかということを答えたのかよくわかりませんけれども、必ずしも若者の考え方の中で古賀市に住み続けたくないと思う人がいても、それはマイナスばかりとは考えません。  それともう一つはお答えしますけれども、若者の声を市政、あるいはまちづくりに生かしていくということはもちろん私は反対ではありません。しかしながら、なかなか今の若者はそういうことに関心もない、時間もないという社会的な状況があります。それは諸外国と違うところもあると思います。  まずは、親とか、保護者がそんなことを求めてないというような社会現象もあるんではないかと思います。若い者はしっかり勉強して、進学して、いい会社に入りなさいと言われているならば、なかなか若いうちから、まちづくりとか市政に対して、あれこれ考えたり、発言したりするような若者は育たないと思います。  そういうことから、非常に今参加してほしいのは山々ですが、現実的にはかなり制約といいますか、限度があるんではないかと思っております。 375 ◯議長(結城 弘明君) 村松議員。 376 ◯議員(17番 村松 謙二君) 私はさっきから若者、若者と、17歳から意見も言いましたけども、ただ若者といいましても、選挙権を与えられる18、19を言ってるんではなくて、中学生や小学校高学年、そういう子どもたちへの仕組みを考えるべきと思っております。  そこで古賀市で行っていますこの議場での古賀市青少年育成市民会議、少年少女の主張作文発表は、非常に有効だと思います。例えば、発表した中で、あくまでも例ですけどね、一つ二つを取り上げて、次の年で発表会を開催するときに、市長が昨年作文を発表していただいた中で、この点については早速反映、対応しましたと。例えば、学校のトイレをきれいにしてほしいという声があったので、速やかに改善しましたとか、そういうふうにすることも主権者教育になるわけです。  ですから、今やってることを聞きっ放し、あるいは発表しっ放しでなくて、小学校五、六年からでも、このように若者のニーズをつかむ機会を設けることが政治に対する信頼を得て、結果的に投票に結びつくと思います。  このように若者の意見、つまり高校生以下、小学校五、六年も含めた若者の意見を聞く機会をとれないでしょうか。市長、どうでしょうか。 377 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 378 ◯市長(中村 隆象君) 作文の内容にはいろいろございますので、議員御指摘のような例があれば、それは私もそれを採用したり、そのことについて言及することについてはやぶさかではありません。 379 ◯議長(結城 弘明君) 村松議員。 380 ◯議員(17番 村松 謙二君) それでは、残り時間も少なくなりましたので、まとめます。後期基本計画の策定に当たりましては、地域ごと、コミュニティごとにまちづくりのワークショップを開催し、各地域の皆さんや若者に集まってもらって、今後5年間で取り組むポイントや課題などを意見をお聞きし、これを計画に盛り込む。いわゆる校区別ビジョンをつくることが大変重要だと思います。  そして、この夏の参院選から18歳、19歳の若者に選挙権が拡大されますが、これは単に投票に出かけることができるというものではなく、新しい若者が市政に参画するということ。つまり、まちづくりに参加してくると捉え、若者特有のニーズをつかむ場と仕組みをつくり、政策として、まずは、後期基本計画に盛り込むことが古賀市の将来の発展につながるものと考えます。  そのためには、市長のリーダーシップが欠かせません。本日提案したことについては、今後もどうなったかをしっかり注目し、取り上げてまいります。今後、再度お尋ねしますので、しっかりやっていただきたいと思います。  以上で、一般質問を終わります。 381 ◯議長(結城 弘明君) 以上で、村松謙二議員の一般質問を終結いたします。             ……………………………………………………………………………… 382 ◯議長(結城 弘明君) ここで暫時休憩いたします。                        午後3時18分休憩             ………………………………………………………………………………                        午後3時30分再開                        〔出席議員19名〕 383 ◯議長(結城 弘明君) 休憩前に引き続き、会議を再開いたします。  一般質問を続けます。  次に、奴間健司議員。                       〔奴間議員 登壇〕 384 ◯議員(5番 奴間 健司君) 皆さん、こんにちは。会派希来里の奴間健司です。最後になりましたけども、肩の力を抜いて、笑顔を忘れずにやりたいと思いますので、市長もよろしくお願いしたいと思います。  今の時代を見渡しますと、安倍政権が掲げるアベノミクス、地方創生、1億総活躍と現実とのギャップなど大変気がかりなことがたくさんあります。私たちは地方政治に身を置き、最も市民に近いところで活動し、市民に役立つことを真剣に追い求めています。ときには国がやらないなら地方でやろうという強い意志が必要です。  一方、国が求めることには注意深く対応したほうが賢明であるときもあるかと思います。肝心なことは、自主性を持ち、ぶれない地方自治体運営に心がけることだと思います。古賀市は2025年問題に備え、本格的にかじを切る時期を迎えていると思います。きょうの一般質問も、そうした問題意識に沿って展開していきます。  まず、解消されない保健師欠員状態の対策です。保健師の体制が確立すれば、健康づくりが促進され、医療費や介護給付費の抑制にもつながります。しかし、古賀市では再三の指摘にもかかわらず、体制強化どころか、欠員状態の解消も進みません。  そこで以下、質問します。  1、任期付保健師募集の採用結果、任用方針並びに今後の対応。  2、保健師の欠員状態はどのくらい続いてきたか。いつになったら解消されるか。  3、2025年問題に備え、管理職保健師、統括保健師・プリセプター、小学校区担当保健師が欠かせない。目指すべき保健師体制をどう考えるか。  大きな二つ目、健康と地域づくりについて。  今回の施政方針が古賀市の未来を切り開くための羅針盤となっているのかどうか、以下、質問します。  1、施政方針の歴史的経過や作成手法、内容上の課題。  2、私は健康と地域づくり構想を提言。市長は自分なりに将来ビジョンを練ると昨年12月議会で答弁したが、どうなったか。また、健康政策と経済政策の関係をどのように位置づけているか。  3、医療、介護費用の伸びや市民、行政の負担の実態。今後10年から20年の予測について。  4、健康増進計画、特定健診実施計画、データヘルス計画等健康政策の成果と課題。今後の重点や推進体制のあり方について。地域課題の抽出と訪問活動が最重要になるのではないか。  5、ことしの夏、第4次総合振興計画の総点検、後期基本計画の骨格創造に英知を総動員すべきではないか。  以上、いずれも市長に答弁を求めます。 385 ◯議長(結城 弘明君) 市長。                      〔市長 中村隆象君登壇〕 386 ◯市長(中村 隆象君) 奴間議員の1件目の御質問、解消されない保健師欠員状態、早急かつ効果的な対策をについてお答えします。  1点目についてお答えします。2月7日に実施いたしました任期付職員採用試験の保健師、助産師試験区分の応募は二人であり、試験の結果、二人を採用することとしております。今回の結果につきましては、募集人員に満たなかったことから、来年度早々に再度任期付職員採用試験の実施を予定しているところです。  育児休業中の職員への代替職員につきましては、これまでは臨時的任用職員等で対応してまいりましたが、育児休業職員の増加による他職員への事務負担の増大や、女性が活躍できる社会を実現するために、男女共同参画計画等で推進していることなどから、平成28年度からは任期付職員を中心とした運用を考えております。  2点目についてお答えします。育児休業職員への代替職員の確保ができていない期間につきましては、産前産後休暇も含め、平成27年7月からでございます。解消につきましては、1点目で御回答のとおり、来年度早々に再度任期付職員採用試験を行うこととしております。  3点目についてお答えします。管理職保健師につきましては、保健師に限らず、人事評価などにおいて、管理職としての能力や職務経験等で総合的に勘案し、判断するものと考えます。統括保健師・プリセプターについては、マンツーマンによる体制ではありませんが、月に一度実施している保健師等の情報交換の場を全体の施策の調整や育成の場の一つとしており、また業務の連携をしながら工夫して行っているところです。  2件目の御質問、地域と健康づくり、地域課題抽出と訪問活動が鍵についてお答えします。  1点目についてお答えします。古賀市におきましては、平成14年度から施政方針の説明を行っております。それ以降、内容や形式については、毎年度改定を重ねておりますが、基本的には3月の定例議会におきまして、新年度予算で特に重点的に推進する施策や主な事業について説明させていただいているところです。作成手法については、当初予算編成と並行し、各部局の重点施策を確認しつつ作成しております。  また、内容についても、少しずつ充実してきたと認識しております。今後も必要に応じ、改定などを行い、実施してまいりたいと考えております。
     2点目についてお答えします。目指す地域の将来像としては、市民が地域で互いにつながりながら、健康維持、増進、介護予防、子育て支援などが実現できる地域づくりであると考えます。古賀市健康増進計画(ヘルスアップぷらん)の推進はその一つであり、各分野と連動した健康づくりと地域づくりを計画的に進めています。  健康政策と経済政策との関係については、市民の健康は労働力や生産性の向上につながるため、経済の発展のためにも重要なことであると考えます。  3点目についてお答えします。医療費については、国民健康保険被保険者の高齢化や、生活習慣病の増加により、今後も伸びると考えます。介護費用についても、現行の制度が継続した場合、第6期介護保険事業計画においては、2025年には介護保険給付費は約56億円。介護保険料の月額基準額は9,100円と推計しておりましたが、次期計画の中で下げることができるよう、努力してまいりたいと考えています。  4点目についてお答えします。古賀市健康増進計画は、平成19年度からスタートし、それまで健康問題解決については、個人へのアプローチを主としていたものでした。  平成23年度に中間見直しを行い、平成24年度からスタートし、現在進行中の後期計画においては、医療費や介護給付費の分析をもとに、明確に生活習慣病の発症予防と重症化予防という目的を掲げ、地域づくりや人材育成に重点を置き、学校や企業との連携にも取り組みを拡大してまいりました。  成果と課題については、健康増進計画とあわせ、特定健診実施計画及びデータヘルス計画を一体的に策定する平成30年度に向け、平成28年度に分析に着手したいと考えます。  推進体制としては、庁内各課と健康課題や目標を共有し、連携を深めながら進めております。地域課題抽出と訪問活動については、平成28年度地域包括ケアシステムの構築の中で取り組んでいきたいと考えております。  5点目についてお答えします。第4次総合振興計画後期基本計画につきましては、基本構想を踏まえた上で、前期基本計画の4年間の検証、社会動向の変化も考慮し、平成29年度から5年間の戦略的な後期基本計画を全庁的に協議、検討を重ねながら進めてまいりたいと考えております。 387 ◯議長(結城 弘明君) 奴間議員。 388 ◯議員(5番 奴間 健司君) それでは、まず再質問は、保健師の欠員状態の問題です。答弁によりますと、任期付保健師等8人募集したけども、応募は2名、採用結果も2名ということであります。結論は、欠員状態はまだ解消されていないというように思います。ちょっと画面をお願いします。  これは、古賀市における保健師の配置状態を私の判断ですので、若干正確さでない点もあるかもわかりませんが、正規の保健師9名が配置されておるわけですが、予防健診課だけ見ますと、産休、育休見込みが3人か、4人かいらっしゃるのではないかと思います。任期付一人が任用されたとしても、二人ないし3人の……。ちょっと消えていますね。画面大丈夫ですか。  任期付が採用されたとしても、欠員状態があるかと思います。ちょっと画面を戻してください。  健康づくりに力を入れようという、こういう状態の中で、この欠員状態がいましばらく続くということについて、市長、どうお考えなのか、答弁をお願いしたいと思います。 389 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 390 ◯市長(中村 隆象君) なかなか思うようにいきませんけれども、何とか早急にこの欠員状態、解消できるように努力してまいりたいと考えております。 391 ◯議長(結城 弘明君) 奴間議員。 392 ◯議員(5番 奴間 健司君) 12月だったですかね、人事当局、保健福祉部の判断を尊重するという市長の答弁でありましたけども、その結果、応募が2名しかなかったということでありますが、これについて市長はどんな感じを持っていらっしゃいますか。 393 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 394 ◯市長(中村 隆象君) 応募が2名しかなかったことについては、詳しく検討していませんけれども、来年度早々再度募集するときに、またぜひ応募していただきたいという希望を持っておるところでございます。 395 ◯議長(結城 弘明君) 奴間議員。 396 ◯議員(5番 奴間 健司君) 任期付っていうのは、3年でやっぱり辞めなきゃいけないということで、やっぱり専門職としての保健師さんは、やはりそういった募集があってもなかなか応募しないんじゃないかと思うんですね。  ちょっと踏み込んだ言い方で恐縮ですが、市長の判断の中に、もしここで正規保健師を思い切って補充したら、育休中の保健師さん帰ってきたら、余ってしまうじゃないかと。こういう認識がないのかなということをちょっと心配してるんですね。  私は今考えるべきことは、育休中の方が戻ってくるまでの間、欠員状態のままでいいのか。あるいは、仮に戻ってきても、十分な地区担当制が保障できるのか。そしてまた、女性の職場であれば、第二子、第三子の出産の可能性もあるじゃないかと。私は思い切って、今回の事態をむしろいいきっかけとして、目指すべき姿を描き出して、計画的採用を行うと、こういう市長の判断が求められてると思うんですが、いかがでしょうか。 397 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 398 ◯市長(中村 隆象君) 中期的な保健師の必要人員数につきましては、これは人事、あるいは現場ともきっちり相談といいますか、協議検討した上でそれは設定するべきであろうと思います。それについて、一時的に産休、育休等で欠員といいますか、休まれる方がおられることにつきましては、やはりそれについては任期付といいますか、短期的な人事採用というのが基本的な考え方でございまして、このことについて、どうしてもにっちもさっちもいかないというような状況があれば、また別途考えなければいけないと考えております。 399 ◯議長(結城 弘明君) 奴間議員。 400 ◯議員(5番 奴間 健司君) 2013年4月に厚生労働省が地域における保健師の保健活動についてという通知を出しています。保健師の業務が非常に重要だということから、特にこの通知では、地区担当制の推進は求める。また、資質向上のために研修体制の整備を務めなさいと。古賀市にも来てると思うんですが、市長はこの通知を受けてどのように努力してきたでしょうか。 401 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 402 ◯市長(中村 隆象君) 地域の健康づくりで保健師の果たす役割っていうのは大きいということは、私も認識しております。そういう中で、じゃあ、これから古賀市としてはヘルス・ステーションづくりというものに力を入れていきたいと思っております。  このヘルス・ステーションづくりに、どのような形で保健師がかかわっていくのか。このことについて今後とも検討する、鋭意検討する必要があると思います。それに対しての保健師の必要人員を確保していくということになると思っております。 403 ◯議長(結城 弘明君) 奴間議員。 404 ◯議員(5番 奴間 健司君) この通知に基づいて、市長はどんな努力をしてきたかということをお尋ねしてるんで、もう1回ちょっと答弁してください。 405 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 406 ◯市長(中村 隆象君) 必要な保健師を確保するということでございますから、その必要な保健師が何人かというのを市で考えなければいけないわけでございます。それをまず考えるということです。 407 ◯議長(結城 弘明君) 奴間議員。 408 ◯議員(5番 奴間 健司君) 実はこれ、去年の9月11日同じ質問しておりまして、別に揚げ足とるつもりでないんですけども、当時市長は、ヘルス・ステーションの取り組みをしたことと、平成26年度で4名保健師を採用したということを明確にお答えになってるわけです。  しかし、その後、産休、育休があって、欠員が2名か3名か出てるわけです。だから、その状態が今続いているということなんですね。だから、やっぱりこの通知を本当に具体化しようとしたら、さらにもっと積極的な対応が必要と思うんですけども、当時の答弁をちょっと思い出していただきながら、再度答弁お願いします。 409 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 410 ◯市長(中村 隆象君) 保健師に限らず、各職場で産休、育休によって一時的に人員が減ってるということは幾つかございます。ですから、保健師だけが特別な状況といいますか、保健師の不足だけが何とかせないかんという問題じゃなくて、全職員についてそれは言えることでございますが、基本的には、いずれ戻ってくる職員であれば、その代替については、恒久的な職員ではなくて、任期付という考え方が基本だと考えて、そのことについてできるだけの対策をとるというのが、今の考え方でございます。 411 ◯議長(結城 弘明君) 奴間議員。 412 ◯議員(5番 奴間 健司君) きょうはなかなか進まないんで、一つ質問を変えてみたいと思ってるんです。4月から早速やっていただきたいことがあるんですが、2016年度に今ある保健師の体制で、例えば健康相談、地区組織、ヘルス・ステーションなど、何時間の保健活動が実行されたかという業務実態の把握を指示していただきたいと。市長からね。  昨年12月議会で、長野県松本市を紹介したんですが、松本市では1年間で合計9万時間費やし、市民1人当たり27分間の保健活動を受けたという記録が残っているんです。  そこでお尋ねしたいんですが、市民一人がどれだけの保健師による保健活動のサービスを受けることができたのか。2016年度、業務実態を把握していただき、来年の7月ごろにはそのデータに基づいて検証したいと思うんですが、市長、いかがでしょうか。 413 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 414 ◯市長(中村 隆象君) かなり具体的な御提案でございますので、御意見として伺って、また現場、あるいは人事とも協議していきたいと思います。 415 ◯議長(結城 弘明君) 奴間議員。 416 ◯議員(5番 奴間 健司君) 予算委員会でもお尋ねはしてるんですが、担当としてはどうでしょうか。こういったことは可能ですか。 417 ◯議長(結城 弘明君) 保健福祉部長。 418 ◯保健福祉部長(青谷  昇君) 保健師の活動をつぶさに時間で把握をするということになると、実質かなり困難な部分もあると思いますけども、一応現場としましては、できる限り保健師がどういった活動に、どれぐらいの時間を割いているかという大まかなところは把握ができるだろうと思ってますので、それについては取り組みたいと思っています。 419 ◯議長(結城 弘明君) 奴間議員。 420 ◯議員(5番 奴間 健司君) そういうことであれば、私、現場の方にも御理解いただきたいんです。確かに、今のただでさえ人数少ない中で、業務実態把握してくれっていうのは、また負担がふえるかなって気がするんですね。ただし、私、やっぱり今の体制が続けば続くほど、古賀市の市民が本来受けられるはずの保健活動が失われる。あるいは制約されるとしたら、これは大きな損失なんですよ。この議論は空中戦ではなくてね、やっぱりデータをもって検証すべきだと私思うので、2016年度はデータで検証したいということなんで、市長、ぜひ市長自身が認識していただきたいですが、いかがでしょうか。 421 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 422 ◯市長(中村 隆象君) 御意見として承りたいと思います。 423 ◯議長(結城 弘明君) 奴間議員。 424 ◯議員(5番 奴間 健司君) 保健師の体制問題で、私の案なんですけども、やはり政策決定に影響を及ぼすことができる管理職の保健師が1名、統括保健師、あるいはプリセプターが1名、小学校区担当保健師8人、私は最低10人のやっぱり予防健診課に正規保健師体制が理想だというのが、私の提案なんです。ですから、任期付で一時的に対応するんじゃなくて、そういう理想の姿を実現するためには、計画的にどうしたらいいのか。こういう発想をやっぱり2025年問題に向けて募集していただきたい。そうすれば、必ずいい人材が集まる。このまま年度初め早々任期付をやって成功する保証って、私はない可能性は強いと思うんです。どうでしょうか。そういった目標も掲げて、計画的採用計画を検討していただけませんか、市長。 425 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 426 ◯市長(中村 隆象君) 議員具体的に必要人員数までお示しになりましたけれども、そのことも参考にして、近い将来といいますかにどれくらいの保健師が必要かということについては、本当に真剣にといいますか、検討して、その必要数に応じた対策をとっていきたいとは思っております。 427 ◯議長(結城 弘明君) 奴間議員。 428 ◯議員(5番 奴間 健司君) この問題はぜひ継続してお尋ねしていきたいし、また、2016年度はデータでもって、どれだけの業務時間が費やされたのか。このことはしっかり検証できるようにしていきたいと思います。  大きな2番目のテーマに移りますが、ちょっと先ほど市長が描いたビジョンについてなんですが、かなり健康づくりとか、介護予防とかおっしゃってたと思うんですが、ちょっと書きとめられなかったんですけど、市長が描くビジョンはどういうものだったのか、もう一度答えていただけませんか。 429 ◯議長(結城 弘明君) 奴間議員、もう一度お願いします。 430 ◯議員(5番 奴間 健司君) 大きな2番目の2)ですね。将来ビジョン。 431 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 432 ◯市長(中村 隆象君) 目指す地域の将来像ということでございます。市民が地域で互いにつながりながら、健康維持増進、介護予防、子育て支援などが実現できる地域づくりであると考えております。 433 ◯議長(結城 弘明君) 奴間議員。 434 ◯議員(5番 奴間 健司君) 昨年12月議会で、私2016年度を健康寿命延伸元年にしてはどうかと申し上げたんですが、今市長の御説明聞くと、かなり共通したビジョンなのかなと思いますが、勝手に理解していてもいけないので、いかがでしょうか。もう一度お願いします。 435 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 436 ◯市長(中村 隆象君) もう少しつけ加えたいことは、特にヘルス・ステーション事業についてのイメージなんですが、健康づくりも、地域づくりも、あるいは福祉、子育て、介護、全部これつながってると思うんです。ですから、健康づくりサポーターもつくりますけども、健康づくりをやりながら、同時に知らぬ間に地域づくりも行っているという状況になるんではないかと思います。  もちろん健康づくりを一つの柱、あるいは福祉なら福祉、介護なら介護ということで、それぞれの方々が地域で御活躍をされていくことになると思いますが、そういうものを全部を合わせると、やっぱりみんな大体同じような目的、一言で言えば、地域おこしといいますか、健康づくりも含めてにつながるのではないかと、そういうイメージを私は持っております。 437 ◯議長(結城 弘明君) 奴間議員。 438 ◯議員(5番 奴間 健司君) 施政方針のことからちょっと入っていこうと思ったんですけど、市長は割と企業誘致とか開発にかじを切ったという御発言があったので、ちょっとそことの整合性をこの後議論しながら深めていきたいと思います。  先ほど市長は施政方針について、重点的な施策や主な事業説明するという御説明があったかと思います。そこ、ちょっと画面をお願いしたいと思います。  これは古賀町、古賀市の1996年から21年間にわたる施政方針の歩みを1枚にまとめたものであります。私は初めて町議会議員に当選したのが1995年4月。翌年の3月議会で、当時の森藤雄町長さんに一般質問で施政方針の提出を求めました。森町長は予算が施政方針そのものであると答弁され、施政方針を出すことはありませんでした。  1999年に中村市政が発足しましたが、最初の2年間は施政方針は出されずに、2005年、あるいは2007年、私が初めて施政方針の提出を求めてから9年以上たってから、今のようなスタイルの施政方針が定着してきたわけであります。実に21年の歩みがあるわけです。ちょっと画面を戻してください。  そういった中で、市長と私議論する時間も機会も結構多かったんですが、今振り返ってみて、古賀町、古賀市における施政方針の特性っていうのはどんなところにあったのか、ちょっと感想をお聞かせいただけばと思います。 439 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 440 ◯市長(中村 隆象君) 特性というか、特にほかの施政方針と比べたこともございませんので、何が特性かと言われると、ちょっと正確に御質問の御意向に沿えないかもしれませんけれども、基本的には市長としての私の思い、重点施策について、まず述べさせていただいてるということが、私にとっては施政方針の意味合いであると理解しております。 441 ◯議長(結城 弘明君) 奴間議員。 442 ◯議員(5番 奴間 健司君) 古賀市の施政方針の一つの特徴なんですけども、予算編成が終わってから、主な事業、施策を説明すると、ちょっと言葉はきついんですけど、後追い的な説明資料になってるんじゃないかと私感じるんですが、市長いかがですか。 443 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 444 ◯市長(中村 隆象君) 後追いとは思いませんけれども、確かに予算の中から、特に重点施策と思われるもの、あるいは新規と思われるものについて、かなり詳しく申し上げている内容であると思っておりますし、それはこれまで必要なことだという理解のもとに、かなり長くて大変なんですけども申し上げてきたつもりでございます。 445 ◯議長(結城 弘明君) 奴間議員。 446 ◯議員(5番 奴間 健司君) ちょっと画面をお願いします。  市長、非常にお忙しいので、なかなか他の市長さんの施政方針を比較するという機会が少ないんじゃないかと思うんで。ちょっと時間とめてもらって。大丈夫ですかね。大丈夫ですか。  ちょっとこれ、先ほど同僚議員も紹介したんで、重なって恐縮なんですが、大野城市の市長の施政方針とちょっと比較をしてみた比較表なんですね。  この中で、やっぱりちょっと特徴は、市の独自の成長戦略をベースに、自主性というものがかなり色濃く出ていること。それから市政運営の基軸として、地域活力と成熟社会における社会福祉ということを非常に強調している。一番の大きな違いは、古賀市が18ページのうち、8ページ使って事業の説明に割いているんですが、大野城市の場合は、事業概要というのはもう別に、予算編成と事業概要ということで、別紙で報告しておりました。  極めてその市長自身の時代認識とか、あるいは市政運営の基軸、ここが明確に展開されているという特徴がありまして、かなり違いがあるなと思ったんですが、どうでしょうか。こういった比較をしてみて、何か感じるところがありますでしょうか。画面を戻してください。 447 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 448 ◯市長(中村 隆象君) ちょっと私の理解が不足しているかもしれませんが、要するに、事業概要があるかないかという違いかなと。私も施政方針の中で、自分の時代認識とか、市政の重点的な項目とか、自分の思いとか、そういうものは述べておりますが、そこのところは、若干内容は違うかもしれませんけれども、大野城市とほぼ同じかなと思いますので、違いは、主な事業を約半分の紙面を使って述べているか、いないかではないかなと思いました。 449 ◯議長(結城 弘明君) 奴間議員。 450 ◯議員(5番 奴間 健司君) そこも大きな違いだと思うんです。ただ、もう少し考えてみたら、やっぱり計画行政を行っている自治体と、そうでない自治体の差、比較がやっぱり私大きいと思うんですね。うちの場合、やっぱりどうしても予算編成終わってから施政方針の作成に着手しています。  しかし、やっぱり計画行政を行っていれば、もちろん大野城市の場合、中長期財政フレームを早くから作成して、展開しているわけでありまして、個々の事業概要を説明する必要は基本的にないわけですね。市政運営の基軸をどこに置くのかというところを明確にされてるんだと思うんです。そこのところが一つ大きな違いと思うんですが、どうでしょうか。 451 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 452 ◯市長(中村 隆象君) 今、資料もいただいておりますが、この資料の中からそこまでちょっと私読み取ることはできません。 453 ◯議長(結城 弘明君) 奴間議員。 454 ◯議員(5番 奴間 健司君) そしたら、この問題をちょっと次に、総合振興計画の後期基本計画の問題と絡めて説明していけば、もう少しわかりやすいかと思います。ちょっと画面をお願いいたします。  先ほど、後期基本計画の策定のことを聞いたんですが、いつごろまでにどうつくるかということについては、ちょっと答弁がなかったんです。そこで、私が自分なりに考えたスケジュールをちょっとここにお示ししているんですが、ことしの夏ごろが古賀市の将来を左右する非常に重要な時期だと考えています。  勝手なお話ですから、そのつもりで聞いていただければ結構なんですが、7月ごろまでに、各部各課においては、マスタープランの基本構想、あるいは前期基本計画の総点検作業を行う。8月ごろには、その結果を各部から市長にプレゼンテーションをする。論点を整理し、9月中にまとめ作業を行っていく。そこのところが2017年度の施政方針の骨格になっていくんじゃないか。  あわせて、それが後期基本計画の素案っていいますか、原案になると思うんです。そして、10月の予算編成説明会の時点で、その施政方針に基づいて、次年度予算を編成するように徹底していくと。そして、12月には後期基本計画の原案を議会に説明し、意見を求め、翌1月には後期基本計画のパブリックコメントを行う。そして、来年の2月中旬には、次年度の施政方針や予算案、事業概要説明を出し、3月中には後期基本計画の成案が発表される。こういう流れが1年間で片づけようとすれば、なると思うんです。したがって、今の施政方針のつくり方と違うのは、やはりこの夏ごろの集中した議論が次の年度の施政方針の大きな骨格をつくっていくというところが大きな違いになるわけです。ちょっと画面を戻してください。  したがって、2016年っていうのは、非常に密度の濃い1年になりそうなんですが、現在のところ、それにふさわしいスケジュールが示されてるとは感じないんですね。もう一度、この2016年という1年間の中で、前期の検証、後期基本計画の策定、そしてまた次の施政方針の策定というのを、どういうスケジュール観で進めようとしているのかについて、答弁をお願いしたいんです。いかがでしょうか。
    455 ◯議長(結城 弘明君) 総務部長。 456 ◯総務部長(中野 敏明君) まず、前期計画の点検ですけども、これは夏ごろまでにはやはりやりたいと考えております。それから当然、2017年度、来年度の予算編成に当たりましては、こういった総点検をもとに当然やっていく必要もありますので、その辺の日程は、例年予算編成の説明会は10月、そして、いよいよ予算編成各課がやる分については11月から12月の頭までにかけて予算編成をやりますので、財政課査定、あるいは副市長査定、そして市長査定というふうな流れで進むと捉えております。 457 ◯議長(結城 弘明君) 奴間議員。 458 ◯議員(5番 奴間 健司君) 私、ことしの夏ごろが非常に重要な時期に来るだろうって、今申し上げました。やはり私は前年度の流れを組みながら、やはりこの夏に集中的に課題を抽出して、これどう解決していくのかという議論、ここんとこを徹底してやっておかないと、結果的に残った事業の中からその特徴を説明するのが施政方針になってしまう。基本設計じゃないんです。基本的な構想じゃないんですね。だからやっぱり私、そこのところは2016年度は十分留意して取り組むべきだと指摘をしたいんですが、市長、わかりますでしょうか。通じますでしょうか。いかがですか。 459 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 460 ◯市長(中村 隆象君) わかってないとこもあるかもしれませんが、要するに、後期基本計画をつくるに当たって、前期のやり残しをやるだけではだめだよということであるならば、まさにそのとおりだと思っております。 461 ◯議長(結城 弘明君) 奴間議員。 462 ◯議員(5番 奴間 健司君) もう少しちょっと具体的な議論で進めていきたいと思います。市長の描く将来ビジョンの問題になりますが、施政方針のイメージと、先ほど市長の答弁のイメージがちょっとうまく私整合性がとれないので、ちょっと具体的にいきたいと思うんですが、ちょっともう一つまた画面をお願いしたいと思います。  この……、ちょっと画面出ますかね。ちょっと時間とめてもらっていいですかね。  この棒グラフは、古賀市の国民健康保険の医療費を示しています。2008年に30万4,000円だったものが、2012年34万、2014年には35万円と上がっております。この要因には、高額医療の発生に加えて、団塊の世代が前期高齢者に入ったことなどが挙げられています。そしてこの今開会中の議会では、実に大幅な国保税のアップの議案が提出され、まさに審議中でございます。  この古賀市における現状、これをどういうふうに解決していくのかっていうのが、古賀市にとって非常に重要な、戦略的な課題ではないかということを申し上げたいと思うんですね。ちょっと画面を戻してください。  市長はこういった問題意識を持った上で、将来ビジョンをお考えなのかどうか。そこのところ、ちょっと答弁をお願いしたいと思います。 463 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 464 ◯市長(中村 隆象君) 健康づくり、特に焦点は高齢者に当たっておりますが、この高齢者の健康づくりのためにも、極端に言えば、もう妊娠時からの健康づくりというものが大切であると、これは認識しておりまして、今既に古賀市ではそのような取り組みを始めております。繰り返しになりますが、健康づくりというのは、大変な重要な政策だという認識を持っております。 465 ◯議長(結城 弘明君) 奴間議員。 466 ◯議員(5番 奴間 健司君) 市長が予算委員会で、今回初めて企業立地や開発に踏み込んだと、初めて踏み込んだ。あるいは、開発にかじを切ったと発言がありました。私は非常に市長の発言っていうのは重いと思うんですが、この真意は一体何なのかということを御説明いただけますでしょうか。 467 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 468 ◯市長(中村 隆象君) 私の過去13年間の市政を担当させていただきました間、開発ということは余り施政方針でも述べたことはなかったと思います。それは時代、あるいは古賀市の置かれた状況がそのような状況であったと、一言で言えばそういうことだと思います。  しかし、私は従来から申しておりますように、開発すべきところは開発するということで、今そのような時期に来ている、開発が必要な時期に来ているという認識は持っておりますので、今までの施政方針との違いと、その年、その年におけます重点が多少変わってきた。今までは開発ということについては申し上げなかったけれども、ことしは開発もやりますよと。開発だけではありません。ほかの項目のほうが数は多いわけでございますから、開発もやるけども、ほかのことももちろんやると。ただし、開発という言葉が出てきましたよということを申し上げました。 469 ◯議長(結城 弘明君) 奴間議員。 470 ◯議員(5番 奴間 健司君) ちょっとこれも具体的に議論したくて、ちょっと次のような、画面グラフをつくってみたんで、ちょっと画面をまたお願いいたします。  これはよく企業誘致と健康政策、どういう関係があるのかというのをちょっと何とか説明できないかと思って試みたグラフなんですね。円グラフです。  結論から言うと、市長がどういう割合で仕事をすべきかということで、私の一つの仮説なんですが、企業誘致に3割、健康寿命、健康政策に7割という仮説を立ててみたんです。企業誘致の領域というのは、やっぱり市長の政治力、あるいは貪欲に人脈を切り開くトップセールスという部分が非常に大きな比重を占めるかと思います。そして、その原動力はやっぱり市民の生活の質、将来の安心を何としても守ろうという使命感から来るんですが、実際、そこに力量を割くのは、市長を先頭にした市の幹部職員などの専門チームだと思います。  一方、健康寿命延伸は市長の強いリーダーシップが必要なのは当然なんですが、多くの市民の協力が必要、まさに人海戦術になります。保健師や管理栄養士など、市民のために仕事をする職員を配置するのは市長の責任です。健康づくり推進員、食生活改善推進員などを増員するのも、そういった仕組みづくりをするのも、市長の判断に負うところが大きくあります。自治会、老人会、医療、介護機関、看護大学との協力関係も必要です。そこに、市長の問題意識や力量の7割を割いてもいいんだというのが私の仮説なんですね。画面を戻してください。  初めてこんな議論をしてみたんですが、3割と7割ということについて、何か伝わるところがあったでしょうか。 471 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 472 ◯市長(中村 隆象君) 私一人ではなくて、市役所全体350人で仕事をやっております。その350人の中で、この10割をやっていくという前提の中で、私のいわゆる使い道といいますか、働き場所っていうのが、そのときそのときで多少変わってくるとは思います。  例えば、その図で3割、企業誘致は3割だから、市長は3割の力使えと。ほかのが7割だから7割の力を使えということではないと私は思っております。市役所全体で、あるいはこのようなマンパワーの割き方になるのかもしれませんが、このような形の面積比で、その力の配分をそのまま当てはまるものではないんではないかという気もいたしております。 473 ◯議長(結城 弘明君) 奴間議員。 474 ◯議員(5番 奴間 健司君) これ、ちょっと健康づくりと企業誘致だけ対比したんで、ほかにも教育とか、人権問題いろいろありますので、ちょっとここは誤解ないようにしていただきたいんですが。  言いたいのは、市長が企業誘致や開発に踏み込んだ、かじを切ったというこの発言なんですね。私はこだわり過ぎだったら、あっさりこれはもうこだわらないようにしますけども、私はかじを切る方向、踏み込むべき領域がちょっと違うんじゃないですかということを言いたいんです。もっと本格的に健康寿命延伸の領域に踏み込むべきではないかっていうことを申し上げたいんですが、そこのところなんですが、いかがでしょうか。 475 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 476 ◯市長(中村 隆象君) 企業誘致にかじを切ったということは、ほかのことをおろそかにするという意味では毛頭ございません。私は従来から、健康づくりについては、自分なりに一生懸命いろいろ考えもし、職員とも議論を重ねてきたつもりでございますし、そのことについて力を抜く、手を抜くということで、この企業誘致にかじを切ったと申し上げたわけではございません。 477 ◯議長(結城 弘明君) 奴間議員。 478 ◯議員(5番 奴間 健司君) 多分そういうことなんだろうけども、私はやはり健康寿命延伸やあるいは、健康づくりについてもっともっと市長自身の問題意識、あるいは人の配置も含めてやっぱりかじを切って、踏み込んでいただきたいというのが私の思いでございます。  もう少しちょっと具体的な議論に進めたいと思うんですが、健診の受診率向上という問題がよく出てきます。市長は果たしてどの程度具体的な対策を持っているのかということなんですが、2016年度、243万円を使って高齢者実態調査が予定されています。また、203万7,000円を使って、健康増進計画のための実態調査も予定されています。  私はちょっと細かな話で恐縮ですが、こういったことが計画づくりのための調査になっては絶対いかんと。本当に健康づくりに役立つ実態調査にするために、市長自身が関心持って注意してやっていただきたいと思うんですが、何か市長の問題意識ありましたらお答えいただきたいんですが、いかがでしょうか。 479 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 480 ◯市長(中村 隆象君) 特定健診の受診率を上げることが、かなり医療費を下げることにつながるということがいろんなところで言われております。そのことについては、多分そうだろうなと思っております。ですから、私も去年1年間もかなり特定健診の受診率を上げるためにはいろんなところで話もさせていただきましたし、私の功績ではないと思いますけれども、職員頑張ってくれまして、かなり27年度の受診率は上がってきております。こういうことは、ぜひ来年度も力を入れて続けてまいりたいと思っております。  その中で、今、議員御指摘のような事業についても、計画のための調査に終わらないようにやっていきたいと思っております。 481 ◯議長(結城 弘明君) 奴間議員。 482 ◯議員(5番 奴間 健司君) ちょっと画面の調子が悪いようですけれども、画面お願いいたします。  これは、高齢者の実態調査のあり方について、古賀市と、昨年介護保険料値下げに成功した豊後高田市と、それから地域包括ケアシステムの先進地と言われている埼玉県和光市を比較しました。  大きな違いは、豊後高田、和光市はやっぱり全高齢者を、介護度3、4、5は除きますが、全高齢者の実態を把握しようとしていること。そしてそれを高齢者マップに落として、自治会単位、あるいは中学校区単位に落として、それらをもとに認知症の可能性がある人、運動機能のちょっと心配な方、そういう適切な訪問活動をかけるというところを徹底しているんですね。古賀市もそういうやり方でやってほしいと思うんですが、市長、いかがでしょうか。 483 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 484 ◯市長(中村 隆象君) 一つの御指摘だと思います。このことは現場といいますか、保健福祉部局でよく吟味した上で、やるべきことはやっていきたいと思います。 485 ◯議長(結城 弘明君) 奴間議員。 486 ◯議員(5番 奴間 健司君) 和光市1月に行ってきたんですけど、ここは健康づくり基本条例の制定をしているんですが、今の高齢者実態調査に加えて、二十歳以上の6,000人を対象にさらに調査をして、地域ごとの健康課題を把握して、健康増進対策を実施して随分実績があります。その結果、2013年度の特定健診受診率は41.5%、1人当たり国保税、医療費ですね。国保の医療費は、何と27万7,000円。古賀市は受診率25.4%、1人当たり医療費は35万円です。  こういった差があるんですね。なかなか古賀市は努力していただいているけれども、伸びない。受診率が上がらない。何か特効薬はないと思うんですけど、市長はどういうふうにお考えでしょうか。受診率を上げるっていうんですけども、具体策いかがでしょうか。 487 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 488 ◯市長(中村 隆象君) 昨年熊本県の和水町に勉強に行きまして、そのときに非常に記憶に、印象に残ったのは、そこも特定健診率かなり高くて60%だったかな、なんですけれども、何が効果があったかというと、口コミだと。要するに、市の職員が勧めてもなかなか動かないけれども、地域のよく日ごろ顔見知りの方から勧められるとかなり効果があったと聞きました。それがかなり印象的でございました。  ですから、この特定健診受診率を上げるためにも、やはり地域で声かけのできるような環境づくり、そういうものが大事ではないかなと私は思っておりまして、ヘルス・ステーションの計画もそれにかなり寄与してくるんではないかと期待をしているところでございます。 489 ◯議長(結城 弘明君) 奴間議員。 490 ◯議員(5番 奴間 健司君) 2月に策定されたデータヘルス計画をちょっと読んでみますと、古賀市では40代、50代の脳血管疾患が多く、60代、70代の虚血性心疾患が多いと。その背景には、高血圧を基礎疾患に持つ者が多いと。そして、血管疾患の重症化予防が最優先事項であると規定しているわけですね。  問題はその後なんですけども、そして健診を受けてない人の中に、高血圧の人が潜在的に多くいると予測されると。だけど、健診率は低い。受診率は低い。じゃあ、どうやってそれをつかんでいくのかということなんです。顔見知りで声かけしましょうとか、ヘルス・ステーション何とかというのはいいんです。  しかし、私はさっき高齢者実態調査、和光市の5,000人の調査挙げたように、やっぱり市民全体の傾向を把握して訪問活動を重視しないと、やっぱり改善はできないんじゃないかということを言いたい。データヘルス計画の重要なポイントについて、市長はどう認識されてますか。 491 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 492 ◯市長(中村 隆象君) 今の御指摘も御意見として伺って、今後の健康づくり計画の中で、現場ともよく協議をして、方針を出していきたいと考えております。 493 ◯議長(結城 弘明君) 奴間議員。 494 ◯議員(5番 奴間 健司君) データヘルス計画のもう一つ重要なポイントが、今まで個別の受診勧奨や地域に出向いて啓発を実施したけども、受診率の向上につながらなかったと。今後はこれまでの対策に加え、対象者や地域の特性に合わせた受診勧奨の取り組みが必要だって書いてるわけですね。この対象者や地域の特性に合わせた対策、どうやって対象者や地域の特性を把握するのか。ここんところがポイントだと思うんですけど、市長はこの記述について何か気にされたでしょうか。お尋ねします。 495 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 496 ◯市長(中村 隆象君) それも別に、そうじゃないというようなことではないと思いますし、いろんな御意見なり、データ等も勉強しながら、古賀市に合った健診率のアップということについて、さらに努力してまいりたいと考えております。 497 ◯議長(結城 弘明君) 奴間議員。 498 ◯議員(5番 奴間 健司君) 本当に具体的な対策しないと、受診率向上はできないと思うんです。  私はつい最近、久山町の保健師さんの話を聞いたんですが、久山町の2015年度の受診率は何と64.1%あるんですね。非常に強く感じたのは、55年に及ぶ九大医学部との連携による健診活動。しかし、もっとやっぱり関心を持ったのは保健師による保健活動の拡大なんです。地域課題を検討して、地区担当保健師が区長さん、役員さんたちと地域の課題を一緒になって検討すると。こういった積み重ねがあって、受診率の向上になるわけですね。市民の中には、生活に追われてる方はとても健診どころじゃないわけです。  福祉政策が必要なときには、それを提供していく。そして、本当にその人が受診しようと変化、行動を起こすところまで一緒に行動するんですね。  私、一つ、大急ぎで結論に行くのは恐縮ですけど、対象者や地域の特性を把握し、そこに働きかけるという保証はやはり地区担当を持った保健師活動を確立しないと実現できない。受診率の向上は難しいというとこではないかと思うんですが、市長、いかがでしょうか。 499 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 500 ◯市長(中村 隆象君) 貴重な御意見として承っておきたいと思います。 501 ◯議長(結城 弘明君) 奴間議員。 502 ◯議員(5番 奴間 健司君) もう一つその保健師さんが言っていたのは、やっぱり保健師は人数の問題だけじゃないと。やっぱり絶えずその資質を向上させなきゃいけないということで、やっぱり学習会をやったりしているわけですね。市長にお尋ねしますけども、こういったデータヘルス計画の中に重要なポイントがあるわけです。今までの対策だけでは受診率は上がらない。対象者や地域の特性を踏まえた対策が必要だと。じゃあ、これはどうやってやっていくのか。どうやったらできるのかということについて、それを執筆した保健師や担当職員を呼んで、一緒に議論したんでしょうか。そのことをちょっとお尋ねしたいんですが、いかがでしょうか。 503 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 504 ◯市長(中村 隆象君) さっきから、上がらない、上がらないとおっしゃっていますけど、ことしは四、五%は上がってるんです。それで足りるとは言いませんけども、いろいろ努力した結果、多少の効果は上がっております。ですから、そういうことも含め、また議員の御指摘も含めて、いろいろ総合的に勘案してまいりたいと思っております。 505 ◯議長(結城 弘明君) 奴間議員。 506 ◯議員(5番 奴間 健司君) 市長は健康づくりのためには特定健診を上げることが鍵を握っているとおっしゃいましたよね。おっしゃっています。そしたら、その結果を出せなかった場合、市長はどういうふうに責任をとるんですか。お尋ねします。 507 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 508 ◯市長(中村 隆象君) 出せるように頑張りますと言うしかありません。 509 ◯議長(結城 弘明君) 奴間議員。 510 ◯議員(5番 奴間 健司君) 一番最初に聞いた保健師の欠員問題に対する態度と同じなんですが、やっぱりどうも私は施政方針全体見ても、やっぱり将来の健康で安心して暮らせる地域、このことが地域経済を持続的に発展させるベースになるわけです。  そのため、必死に何としてでも実現しようという熱意、あるいはその具体的対策感じないんですが、もう一度だけ市長の覚悟をお聞きしておきたいと思います。 511 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 512 ◯市長(中村 隆象君) 私は何度も申し上げますが、このヘルス・ステーション計画というものに、大変期待をしておりまして、古賀市には非常に古賀市の特性に合った対策ではないかと思っております。このことも中心にしながら、今後とも市民全体の健康づくりについて頑張っていきたいと思っております。 513 ◯議長(結城 弘明君) 奴間健司議員の一般質問を終結いたします。             ────────────・────・──────────── 514 ◯議長(結城 弘明君) これにて、本日の一般質問を終結いたします。  以上をもちまして、本日の日程は全部終了いたしました。本日はこれにて散会いたします。                        午後4時26分散会             ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 古賀市議会...