鯖江市議会 2019-11-27
令和 元年12月第422回定例会-11月27日-01号
令和 元年12月第422回定例会-11月27日-01号令和 元年12月第422回定例会
第422回
鯖江市議会定例会会期日程
会期 令和元年11月27日(水)開会
12月20日(金)閉会 24日間
┌──────┬──┬───────────────────────────┐
│ 月日 │ 曜
│ 内 容 │
├──────┼──┼───────────────────────────┤
│11月27日
│水 │ 本会議(
決算審査報告・採決、
提案理由説明) │
├──────┼──┼───────────────────────────┤
│ 28日
│木 │ 休 会
代表質問・
一般質問通告受付開始 │
├──────┼──┼───────────────────────────┤
│ 29日
│金 │ 〃 │
├──────┼──┼───────────────────────────┤
│ 30日
│土 │ 〃 │
├──────┼──┼───────────────────────────┤
│12月 1日
│日 │ 〃 │
├──────┼──┼───────────────────────────┤
│ 2日
│月 │ 〃 代表質問・
一般質問通告〆切 │
├────┼───────────────────────┼──────┼────┤
│第68
号│鯖江市一般職の職員の給与に関する条例の一部
改正│ 〃 │ 〃 │
│ │について
│ │ │
├────┼───────────────────────┼──────┼────┤
│第69
号│鯖江市
認定こども園設置および管理に関する条例の
│ 教育民生 │ 〃 │
│ │一部改正について
│ │ │
├────┼───────────────────────┼──────┼────┤
│第70
号│鯖江市
農林業体験実習館設置および管理に関する
条│ 産業建設 │ 〃 │
│ │例の一部改正について
│ │ │
├────┼───────────────────────┼──────┼────┤
│第71
号│鯖江市
水道事業給水条例の一部改正について │ 〃 │ 〃 │
├────┼───────────────────────┼──────┼────┤
│第72号│夢みらい館・さばえにおける
指定管理者の指定につ
│ 総務 │ 〃 │
│ │いて
│ │ │
├────┼───────────────────────┼──────┼────┤
│第73
号│鯖江市
スポーツ施設等における
指定管理者の指定に
│ 教育民生 │ 〃 │
│ │ついて
│ │ │
├────┼───────────────────────┼──────┼────┤
│第74
号│鯖江市立待体育館における
指定管理者の指定につい│ 〃 │ 〃 │
│ │て
│ │ │
├────┼───────────────────────┼──────┼────┤
│第75
号│市道路線の認定および廃止について
│ 産業建設 │ 〃 │
├────┼───────────────────────┼──────┼────┤
│第76
号│鯖江市
教育委員会委員の任命について │ ─
│ 同意 │
├────┼───────────────────────┼──────┼────┤
│第77
号│鯖江市
公平委員会委員の選任について │ ─ │ 〃 │
└────┴───────────────────────┴──────┴────┘
請願の審査結果一覧
┌───┬───────────────┬──────────┬─────┬────┐
│番
号│ 件 名
│ 提 出
者 │付託委員会│ 結 果 │
├───┼───────────────┼──────────┼─────┼────┤
│請 願│国に対し「消費税率5%への
引き│福井県
農民連 │ 総務 │ 不採択 │
│第3
号│下げを求める意見書」の提出を求│ 会長 玉村 正夫
│ │ │
│ │める請願
│ │ │ │
├───┼───────────────┼──────────┼─────┼────┤
│請
願│生活保護基準引き下げ中止を求め
│南越生活と健康を守る│
教育民生 │ 〃 │
│第4号│る請願 │会
│ │ │
│ │ │ 佐野 敏弥
│ │ │
├───┼───────────────┼──────────┼─────┼────┤
│請
願│老朽原発稼働に関する
請願 │ 高嶋 茜 │ 総務
│継続審査│
│第5
号│ │ │ │ │
├───┼───────────────┼──────────┼─────┼────┤
│請
願│不正資金還流の真相究明を求める│ 高嶋 茜 │
産業建設 │趣旨採択│
│第6
号│請願 │ │ │ │
└───┴───────────────┴──────────┴─────┴────┘
第422回
鯖江市議会定例会会議録
…………………………………………………………………………………………
令和元年11月27日(水曜日)午前10時01分開会
…………………………………………………………………………………………
〇出席議員(20人) 1番 林 下 豊 彦
2番 江 端 一 高
3番 大 門 嘉 和
4番 空 美 英
5番 山 本 敏 雄
6番 佐々木 一 弥
7番 福 原 敏 弘
8番 帰 山 明 朗
9番 佐々木 勝 久
10番 奥 村 義 則
11番 石 川 修
12番 林 太 樹
13番 遠 藤 隆
14番 木 村 愛 子
15番 平 岡 忠 昭
16番 丹 尾 廣 樹
17番 末 本 幸 夫
18番 水 津 達 夫
19番 玉 邑 哲 雄
20番 菅 原 義 信
…………………………………………………………………………………………
〇欠席議員(0人)
…………………………………………………………………………………………
〇説明のため出席したもの 市長 牧 野 百 男
副市長 中 村 修 一
教育長 辻 川 哲 也
総務部長 藤 田 裕 之
政策経営部長 斉 藤 邦 彦
健康福祉部長 品 川 善 浩
産業環境部長 宮 本 昌 彦
都市整備部長 長谷川 伸 英
教育委員会事務部長 福 岡 正 義
会計管理者 金 子 明 祐
監査委員事務局長 田 中 賢一郎
…………………………………………………………………………………………
〇
説明補助者として出席したもの
都市整備部次長 滝 波 栄 治
総務課長 小 原 勢津子
めがねのまちさばえ戦略課長
服 部 聡 美
秘書広報課長 高 崎 則 章
財務政策課長 若 杉 敏 夫
社会福祉課長 無量小路美夏代
商工政策課長 乙 坂 薫
農林政策課長 徳 橋 圭 吾
土木課長 石 川 晶 康
教育審議官 鈴 木 和 欣
教育政策課長 吉 田 和 浩
生涯学習・
スポーツ課長 田 畑 雅 人
…………………………………………………………………………………………
〇職務のため出席したもの
議会事務局長 白 崎 光 男
議会事務局次長 九 島 隆
議会事務局参事 笠 嶋 忠 輝
議会事務局次長補佐 上 野 紀 子
議会事務局主任 熊 野 宏 信
…………………………………………………………………………………………
開会 午前10時01分
○議長(
水津達夫君) ただいまから、第422回
鯖江市議会定例会を開会いたします。
本日の議事日程はお手元に配付いたしましたとおりと定め、直ちに議事に入ります。
…………………………………………………………………………………………
△日程第1.
会議録署名議員の指名
○議長(
水津達夫君) 日程第1、
会議録署名議員の指名を行います。
会議規則第86条の規定により、本定例会の
会議録署名議員に、8番 帰山明朗君、9番
佐々木勝久君、10番 奥村義則君、以上3名を指名いたします。
…………………………………………………………………………………………
△日程第2.会期の決定
○議長(
水津達夫君) 日程第2、会期の決定を議題といたします。
議会運営委員会が開かれておりますので、その結果について委員長から報告を求めます。
議会運営委員長 玉邑哲雄君。
〇
議会運営委員長(
玉邑哲雄君)登壇
◎
議会運営委員長(
玉邑哲雄君) おはようございます。
第422回定例会の運営につきまして、去る10月25日、11月20日に開催いたしました
議会運営委員会における審議の結果につきまして御報告を申し上げます。
今期定例会に付議されます案件は、補正予算、条例改正など議案15件ならびに請願4件であります。
さて、これらの案件の審査に要する日程等でありますが、本日は、第421回の定例会で
決算特別委員会の閉会中の継続審査とされました平成30年度
一般会計および
特別会計の決算の認定についての議案8件につきまして、委員長から委員会における審査の経過および結果の報告を受け、質疑、討論の上採決をいたしたいと思います。続いて、市長の
市政所信表明ならびに各議案等に対する提案理由の説明を行い、散会といたします。
明11月28日から12月8日までは休会とし、12月9日、10日および11日に本会議を開き、各議案等に対する質疑の後、
代表質問ならびに
一般質問を行うことといたします。
代表質問および
一般質問に対する
発言通告書の提出期限は、あすの午前9時から12月2日の正午までといたします。各
常任委員会の審査日程につきましては、12月12日、13日および16日の3日間といたします。また、
総合交通ネットワーク構築・
まちづくり推進特別委員会ならびに
議会等改革推進特別委員会を12月17日に開催することといたします。12月20日を最終日として本会議を開き、委員会における審査結果の報告を行い、質疑、討論の上、採決を行う運びであります。
また、本市では国連が提唱している持続可能な開発目標(SDGs)の目標達成のため、
女性活躍社会の実現に向けた取組を行っているところでありますが、昨年の5月にニューヨークの国連本部において、牧野鯖江市長みずから、本市の
女性活躍社会などのSDGs推進への取組についてスピーチをされました。そして今回、その御縁もあって、国連での女性問題の先駆者の1人として御活躍されておられますチャウドリー国連大使が12月5日から7日までの3日間、鯖江にお越しになる予定であります。本議会といたしましても、国連大使に対する歓迎の意を表したく、本定例会の会期中ではありますが、12月5日の午前11時から、本会議場において全議員の御出席のもと、国連大使にスピーチを行っていただくことといたします。
以上のとおりの議会日程をもちまして、本定例会の会期は、本日から12月20日までの24日間とすることで意見の一致を見た次第であります。本委員会の決定どおり、議員各位の御賛同と御協力をお願い申し上げまして御報告といたします。
○議長(
水津達夫君) お諮りいたします。
今期定例会の会期は、
議会運営委員長の報告のとおり、本日から12月20日までの24日間といたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(
水津達夫君) 御異議なしと認めます。
よって、会期は本日から12月20日までの24日間と決しました。
…………………………………………………………………………………………
△日程第3.諸般の報告
○議長(
水津達夫君) 日程第3、諸般の報告を行います。
お手元に配付してあります議会報告(第4号)をもって報告といたします。
…………………………………………………………………………………………
△日程第4.請願の受理
○議長(
水津達夫君) 日程第4、請願の受理について報告を行います。
本日までに受理いたしました請願4件については、お手元に配付いたしました請願文書表のとおり、所管の委員会に付託いたします。
…………………………………………………………………………………………
△日程第5.議案の審査結果(継続審査)
○議長(
水津達夫君) 日程第5、議案の審査結果を議題といたします。
第421回定例会において継続審査となりました議案第47号 平成30
年度鯖江市
一般会計歳入歳出決算の認定についてから、議案第54号 平成30
年度鯖江市
農業集落排水事業会計決算の認定についてまで、以上8議案について、決算特別委員長から審査の経過ならびに結果について報告を求めます。
決算特別委員長 福原敏弘君。
〇決算特別委員長(福原敏弘君)登壇
◎決算特別委員長(福原敏弘君) おはようございます。
決算特別委員会の審査の経過につきまして御報告を申し上げます。
さきの第421回9月定例会におきまして
決算特別委員会が設置され、付託の上、閉会中の継続審査となっておりました議案第47号 平成30
年度鯖江市
一般会計歳入歳出決算の認定について、議案第48号 平成30
年度鯖江市国民健康保険事業
特別会計歳入歳出決算の認定について、議案第49号 平成30
年度鯖江市後期高齢者医療
特別会計歳入歳出決算の認定について、議案第50号 平成30
年度鯖江市介護保険事業
特別会計歳入歳出決算の認定について、議案第51号 平成30
年度鯖江市総合開発事業
特別会計歳入歳出決算の認定について、議案第52号 平成30
年度鯖江市
水道事業会計決算の認定について、議案第53号 平成30
年度鯖江市
公共下水道事業会計決算の認定について、議案第54号 平成30
年度鯖江市
農業集落排水事業会計決算の認定について、以上、決算議案8件につきまして、その審査の概要ならびに結果を御報告申し上げます。
決算の審査は、9月25日、26日に総務、
産業建設および
教育民生の分科会ごとに行い、決算書および主要な施策の成果に関する説明書に基づいて理事者の説明を受け、監査委員の歳入歳出決算審査意見書を参考に、慎重に審査を行いました。
10月28日には、総務、
産業建設および
教育民生の各分科会で分科会ごとのまとめを行い、11月1日には
決算特別委員会委員長、副委員長、各分科会正副委員長および正副議長で調整会議を行い、総括審査での質疑事項6項目を選定いたしました。そして11月18日には、6項目の質疑事項について、市長、副市長、教育長を初めとする理事者の出席を求め、総括審査を行った次第であります。
また、この総括審査につきましては、
決算特別委員会委員、オブザーバーとして議長、議会選出監査委員の出席のもと行われたこと、および市民の皆様に向けて、ユーチューブによる映像の発信を行っていることにより、今回の報告につきましては採決結果のみを御報告いたします。
決算議案8件を採決いたしました結果、議案第47号から議案第54号までの8議案につきましては、いずれも全員の賛成をもって原案のとおり認定すべきものと決した次第でございます。
なお、理事者におかれましては総括審査での6項目には特に留意いただくとともに、この報告以外の各分科会における細かい指摘や要望事項についても、十分なる御配慮を賜り、今後の新年度の当初予算編成への反映や改善に、さらに一層の努力を払われるよう要請するとともに、次期3月定例会における審査等では、十分に御説明いただきますようお願い申し上げ、以上をもって
決算特別委員会の報告といたします。
○議長(
水津達夫君) ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○議長(
水津達夫君) ないようでありますので、質疑を終結いたします。
討論はありませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○議長(
水津達夫君) ないようでありますので、討論を終結いたします。
これより採決いたします。
議案第47号 平成30
年度鯖江市
一般会計歳入歳出決算の認定についてを採決いたします。決算特別委員長の報告は認定であります。委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
(起 立 多 数)
○議長(
水津達夫君) 起立多数であります。
よって、議案第47号は原案のとおり認定されました。
次に、議案第48号 平成30
年度鯖江市国民健康保険事業
特別会計歳入歳出決算の認定についてを採決いたします。決算特別委員長の報告は認定であります。
委員長報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
(起 立 多 数)
○議長(
水津達夫君) 起立多数であります。
よって、議案第48号は原案のとおり認定されました。
次に、議案第49号 平成30
年度鯖江市後期高齢者医療
特別会計歳入歳出決算の認定についてを採決いたします。決算特別委員長の報告は認定であります。
委員長報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
(起 立 多 数)
○議長(
水津達夫君) 起立多数であります。
よって、議案第49号は原案のとおり認定されました。
次に、議案第50号 平成30
年度鯖江市介護保険事業
特別会計歳入歳出決算の認定についてを採決いたします。決算特別委員長の報告は認定であります。
委員長報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
(起 立 多 数)
○議長(
水津達夫君) 起立多数であります。
よって、議案第50号は原案のとおり認定されました。
次に、議案第51号 平成30
年度鯖江市総合開発事業
特別会計歳入歳出決算の認定についてを採決いたします。決算特別委員長の報告は認定であります。
委員長報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
(起 立 全 員)
○議長(
水津達夫君) 起立全員であります。
よって、議案第51号は原案のとおり認定されました。
次に、議案第52号 平成30
年度鯖江市
水道事業会計決算の認定についてを採決いたします。決算特別委員長の報告は認定であります。
委員長報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
(起 立 全 員)
○議長(
水津達夫君) 起立全員であります。
よって、議案第52号は原案のとおり認定されました。
次に、議案第53号 平成30
年度鯖江市
公共下水道事業会計決算の認定についてを採決いたします。決算特別委員長の報告は認定であります。
委員長報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
(起 立 全 員)
○議長(
水津達夫君) 起立全員であります。
よって、議案第53号は原案のとおり認定されました。
次に、議案第54号 平成30
年度鯖江市
農業集落排水事業会計決算の認定についてを採決いたします。決算特別委員長の報告は認定であります。委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
(起 立 全 員)
○議長(
水津達夫君) 起立全員であります。
よって、議案第54号は原案のとおり認定されました。
…………………………………………………………………………………………
△日程第6.議案第61号 令和元
年度鯖江市
一般会計補正予算(第4号)から日程第20.議案第75号 市道路線の認定および廃止について まで
○議長(
水津達夫君) 日程第6、議案第61号 令和元
年度鯖江市
一般会計補正予算(第4号)から、日程第20、議案第75号 市道路線の認定および廃止についてまで、以上15件を一括議題といたします。
理事者の提案理由の説明を求めます。
牧野市長。
〇市長(牧野百男君)登壇
◎市長(牧野百男君) 第422回
鯖江市議会定例会の開会に当たり、令和元年度補正予算案を初め、各議案の御審議をいただくに際し、市政運営に当たっての所信の一端を申し述べますとともに、市政の諸課題につきまして、その概要を御説明申し上げます。
まず、本格的な雪のシーズンの到来に備え、今月1日に雪害対策関係行政機関等連絡会を開催し、市民生活の安全確保に向けて、タイムラインに沿った雪害対策要綱の見直しや対応の迅速化に向けた本部および基地の体制強化、道路除雪の機器整備などを行うことについて確認しました。引き続き、自助・共助・協働の理念に基づき、地域ぐるみの除雪や冬の生活マナー向上について啓発し、市民の皆様と協働した雪害対策に取り組んでまいります。
一方、近年、全国各地において、これまで経験したことのないような災害が発生していることから、本市におきましても、大規模自然災害に備えるため、今年度、国土強靭化地域計画の策定に着手いたします。事前防災・減災と迅速な復旧復興に資する施策を計画的に実施し、強靭な地域づくりを推進するためのものであり、来年度早期の策定を目指してまいります。
それでは、当面する市政の諸課題について申し上げます。
まず、第2期鯖江市まち・ひと・しごと創生総合戦略の策定状況についてでありますが、今月11日に2回目の総合戦略推進会議を開催し、総合戦略の素案をお示ししました。「世界のめがねの聖地SABAE」をコンセプトとし、重点施策「SDGsの推進」のもとに、「女性が活躍しやすいまちづくり」、「強靭かつ環境にやさしいまちづくり」、「Society5.0の実現」を加え、各施策を展開する上での新たな方向性として明示しました。また、各実施施策とSDGsの関連性を示したほか、基本施策に新たに関係人口の創出やデジタルファーストの実現を加えるとともに、これまでに開催しました各団体のヒアリングや総合戦略推進会議の4分科会でいただきました御意見を反映いたしました。さらに今後、パブリックコメントを実施し、より多くの市民の皆様の御意見を反映した上で、年度内に策定してまいります。
同じく、第5次男女共同参画プランおよび女性活躍推進計画につきましては、今月1日に男女共同参画審議会を開催したところであり、第2期鯖江市子ども・子育て支援事業計画につきましても、8月から3回にわたり子ども・子育て会議で審議いただいており、ともに今年度中に策定してまいります。
次に、SDGs推進の取組についてでありますが、本日、世界連邦創立70周年記念事業として、「SDGs推進大会in Tokyo 2019」が開催されます。世界連邦日本国会委員会の主催によるもので、同委員会は昭和24年に設立後、現在も超党派の国会議員100名以上で構成されており、来年3月までに環境、軍縮、SDGsなどの達成のための提言をまとめる予定となっております。今年度初めてSDGsをテーマとした会議が開催されるに当たり、SDGs未来都市および自治体SDGsモデル事業の選定を受けた自治体として、私が出席の要請を受けていることから、SDGsの目標5「ジェンダー平等の実現」「女性活躍推進」を軸とした本市の取組について説明してまいります。
また、国連における女性問題の第一人者であり、国連ニューヨーク本部SDGs推進会議の議長を務めておられるアンワルル K.チャウドリー大使が来月5日から7日までの日程で本市を訪問されます。5日には議場にて、議員の皆様へのスピーチが行われ、午後にはめがね会館での記者会見を予定しております。6日には市内の保育園で取り組んでいる眼育の活動を視察していただくほか、市内中学生を対象とした講演会を、7日には市民向け公開シンポジウムを開催し、SDGs推進やジェンダー平等の重要性、世界から見た鯖江の女性活躍などに関する御講演をいただくとともに市民との意見交換の場を設ける予定です。あわせて、大使御滞在期間中には本市の産業に関する取組を視察していただき、(仮称)国連SDGs女性資料館の設置や、国際女性会議の誘致に向けた御助言もいただく予定です。
一方、学生のSDGs推進の取組も活発になってきており、丸岡南中学校や鯖江高校など市内外の中高生が本市のSDGsに関する取組のヒアリングに訪れるなど、SDGsを活用した学習を実施する学校が見られるようになりました。特に、福井高専においては、市内に拠点を持つ企業等と連携し、グローバル人材や情報社会に対応可能な地域人材育成の取組を始めたほか、キャンパス内でのSDGsの見える化にも取り組んでおります。このような中、今月8日から3日間、鯖江市役所JK課プロデュースによる「全国高校生まちづくりサミット2019」を開催しました。サミットには、1府8県からまちづくり活動をしている12団体、67人の高校生が一堂に会し、活動事例発表や、国連の友Asia-PacificとLINE株式会社の協力によるSDGsワークショップ、スポーツ庁協力による、「お洒落でゆるい運動会」、楽しくゴミを拾う「ピカピカプラン」などを通してSDGsの理解を深めるとともに、若者の地域参加や持続可能なまちづくりを自分事として捉えることの必要性について、高校生だけでなく関わった全ての皆様に考えていただく場となりました。
チャウドリー大使の本市滞在中におけるさまざまな事業がきっかけとなり、学生や市民、経済界の皆様がSDGs推進に向けた本市の取組に対する理解を深め、SDGs推進の動きが加速化することを期待しております。また、輝く女性活動の拠点として整備を進めております、夢みらい館・さばえについてでありますが、耐震改修工事は年内完成に向け順調に進捗しており、現在、1階の交流スペースやキッズコーナーなどの設置にも着手しております。一方、施設前駐車場につきましては、先日入札を終え取得に向けた手続を進めております。引き続き、国連の関係機関との連携により世界発信できる機会を最大限に活用して、(仮称)国連SDGs女性資料館の設置や女性活躍をテーマにした国際会議の誘致への動きを加速化し、「世界のめがねの聖地SABAE」の確立を目指してまいります。
次に、夢みらい館・さばえを初め、今年度末で指定期間が満了する3施設について更新の手続を行ってまいりました。公募しました
スポーツ施設等と夢みらい館・さばえにつきましては、施設ごとに設置した選定委員会において厳正かつ公平な審査を行い、引き続き、現在の
指定管理者である一般社団法人鯖江市スポーツ協会と夢みらいWeを候補者として選定し、非公募の立待体育館につきましても現在の
指定管理者である鯖江市体操協会を候補者とすることとしました。指定管理期間は、事業の継続性や安定性を考慮し、引き続き5年間とし、この間には市による外部評価や監査を実施するなど、利用者の安全の確保ならびに満足度向上等に取り組んでまいります。
次に、令和2年度当初予算編成についてでありますが、平成30年度
一般会計決算では、歳入の根幹をなす市税収入が、景気の回復による個人所得の増等に伴う個人市民税の増加などにより、市税全体で1億2,000万円余の増額となったものの、扶助費などの社会保障関係経費など、義務的経費が高い水準で推移しており、財政の硬直性は依然として高い状態にあります。さらに、一層の少子高齢化の進展や新たな財政需要が懸念される中、引き続き人口増加や地域経済の活性化に向けた本市独自のまちづくりの推進が求められるとともに、令和5年春の北陸新幹線敦賀開業を控え、次の5年、10年先を見据えた新たなまちづくりの展開が不可欠であり、地方創生と財政健全化の両立が課題となっております。こうした本市の置かれている状況を踏まえ、令和2年度予算編成方針を示し、現在、各部において当初予算の編成作業を進めております。
本市は、持続可能な地域経営を目指し、SDGsの推進に積極的に取り組んでおり、来年度以降も継続するとともに、現在の事業をより効率的で実効性のあるものに最適化するため、策定中の第2期鯖江市まち・ひと・しごと創生総合戦略の4つの基本目標「魅力ある雇用の創出」、「若者が住みたくなるまちの創造」、「若くて元気なまちの創造」、「安心で快適に暮らせるまちの創造」と、重点施策である「SDGsの推進」に新たに加える「女性が活躍しやすいまちづくり」、「強靭かつ環境にやさしいまちづくり」、「Society5.0の実現」に対して財源を重点的に配分することとします。今後の本格的な人口減少社会を見据えた対策を推進するため、厳しい財政状況を踏まえつつ、創意工夫を重ね、積極的かつ斬新な事業展開に向けた予算編成としたいと考えております。また、市民の皆様方の行政への参加意識の向上を目的に、昨年に引き続き、元気さばえっ子・ゆめみらい債を先月18日と20日の両日に販売し4億円を完売しました。今後、更なる社会保障費等の増加や新たな需要が見込まれる中、子や孫に負担をかけないよう、引き続き、財源確保と経常経費の縮減に取り組みながら、持続可能な行財政運営に努めてまいります。
次に、昨年度から検討してまいりました公共施設の使用料の減免制度の見直しにつきましては、受益者負担の原則、公平性確保の観点から、原則として免除は行わず、一部御負担をお願いすることとしますが、地域で活動する公共的団体の地域内施設の利用やその上部団体、市内の学校・保育所・幼稚園、青少年健全育成団体、障がい者団体の施設利用につきましては、これまでどおり免除することとしました、現在、使用料の改定と減免制度の見直しについて、広報および市のホームページで周知するとともに、各施設・団体に対して年内を目途に説明会を行っているところであり、御理解いただけるよう丁寧な説明に努めてまいります。あわせて、今回の改定により収納事務の煩雑化が予想される施設やキャッシュレス化が必要となっている市民窓口課、うるしの里会館など20施設にPOSレジを導入し、適正かつ効率的な収納事務に努めてまいります。
また、国民健康保険事業
特別会計につきましては、来年度の国保事業費納付金の仮算定額が県から提示され、納付金の財源である国保税が1億2,000万円程度不足する見込みとなりましたので、税率改正について具体的に議論を進めてまいります。来年1月下旬に県から本算定額が提示されるのを受け、2月上旬に国保運営協議会から答申をいただく予定であります。
さらに、来年度から運用されます会計年度任用職員制度については、これまで、適正配置や職務内容等を検討し、よりよい制度となるよう運用面を精査した上で、関係規則等の改正作業を進めてまいりました。今議会において
関係条例の改正について御審議いただくとともに、制度導入に対する国の財政措置についても引き続き要望してまいります。
次に、北陸新幹線建設事業についてでありますが、市内工区全域で高架橋工事が急ピッチで進められており、掘削が完了した各トンネルでは内部の仕上げやのり面防護などが、鞍谷川周辺では河川にかかる橋梁工事が行われているなど、令和5年春の敦賀開業に向け順調に進捗しております。一方、北陸新幹線の停車駅のない本市がどのように二次交通網を構築していくべきかを描く交通ビジョンにつきましては、観光、福祉、市民の日常の移動手段などのテーマについて、公共交通の利用者および市民団体等との意見交換会やアンケート調査、関係交通機関等との事前協議を行いながら策定作業を進めております。あわせて、高齢化が進むとともに、タクシーの配車サービスが行き届かなくなってきている河和田地区において、地域と市内タクシー会社が連携した有償ボランティアによる市民タクシーの導入に向けた取組を進めております。先般、安全・安心な運行を前提とした道路運送法の認可取得に向け、具体的な運行計画の検討に入る方針を、鯖江市地域公共交通活性化協議会において御承認いただいたところであり、将来的にはコミュニティバスとの連携のあり方も検討するなど、より利便性の高い地域交通の実現を目指してまいります。
それでは、地方創生の推進に関する主な事業について、総合戦略の4つの基本目標に沿って申し上げます。
まず、基本目標Ⅰ、魅力ある雇用の創出に向けた取組についてでありますが、ことしで8回目を迎えた「さばえものづくり博覧会2019」が、先月25日からの3日間、嚮陽会館で開催され、市内を中心に計83の事業所が出展する中、1万1,500人が来場されました。今回はSDGsをメインテーマとし、各出展社が取り組んでいるSDGsのテーマをブースに掲示するなど、本市産業界が一丸となってSDGsに取り組む姿勢も市内外にアピールしました。また、新たに市内外の愛好家による情報技術を楽しむ祭典「NT鯖江2019」も開催され、子供達がIT技術を楽しみました。今後も、市民の皆様が地元産業に触れる機会を設けることで、ふるさとへの愛着と誇りを高めてまいります。
次に、先月8日から3日間、東京ビッグサイトで「IOFT2019」が開催されました。本産地から53社が出展する中、各社のブースでは最新の機能とデザインが盛り込まれた眼鏡が出品され、活発に商談が行われました。また、今回新たに、福井県眼鏡協会と共同でSDGsの啓発ブースを設置し、SDGsの目標5「ジェンダー平等の実現」をテーマに、来年3月8日の国際女性デーに合わせて、世界の女性を応援するキャンペーンに全国の眼鏡業界が一体となって取り組むことを呼びかけました。早速、複数の大手眼鏡小売チェーンを初め、全国の小売店から、本キャンペーンに全面的な賛同の声をいただくなど、眼鏡業界全体でSDGsの推進に取り組む新たな流れが生まれつつあり、今後、本市と眼鏡業界との取組を、国連の関係機関との連携により、広く世界に発信してまいります。
次に、大学連携事業についてでありますが、先月25日に国立大学法人北陸先端科学技術大学院大学と鯖江商工会議所、鯖江市の3者による連携協定を締結いたしました。同大学は先端科学技術分野における世界水準の教育と研究を行う日本で最初の国立の大学院大学で、今年4月に本市で開催した同大学との産学官交流会をきっかけに、7月には鯖江商工会議所主催で同大学の視察ツアーを行うなど交流が深まり、今回の協定締結に至りました。今月12日には、金沢市で開催された同大学主催の産学官金連携のマッチングイベントに本市のPRブースを出展し、本産地が誇るさまざまなものづくり技術を来場者に広くアピールしたところであります。今後もさまざまな連携事業を展開し、地域経済の発展につなげてまいります。また、本市と連携協定中の津田塾大学は、東京2020オリンピック・パラリンピックに向けて、千駄ヶ谷キャンパスを活用した梅五輪プロジェクトを展開する中、訪日外国人向け土産品の開発に本市と共同で取り組んでおります。先月12日には、同大学の学生11名が本市を訪れ、「RENEW」会場内において、試作品の市場調査を実施したほか、今月16日からの2日間、成田・羽田の両空港を結ぶ東京シティエアターミナルにおいて、本市のPRや五輪期間中のインバウンド観光の可能性に関する調査を行いました。さらに、慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科との連携では、今月2日に同大学日吉キャンパスで開催された研究成果発表イベント、KMDフォーラム2019で、同大学院と共同開発中の石灰石由来の環境配慮型プラスチックを活用した漆器の試作品や、カーボンナノチューブを活用した漆黒インクを施した漆器等を展示し、来場されたさまざまな業種の皆様に本市の技術をPRしました。
一方、文部科学省の支援施策に採択された福井大学との共同事業、「科学技術イノベーションによる地域社会解決」の進捗状況でありますが、9月3日の記者発表以降、産業界や市民団体等で活躍されている皆様に本事業に加わっていただき、本市の10年後を見据えた未来ビジョンの策定などに取り組んでおります。同時に、福井大学を中心とする研究機関が持つシーズを本市地場産業に取り入れることで課題解決を目指す検証事業も進めており、本事業を通して公民連携による共創サイクルの仕組みが定着し、新たなイノベーションの創出につながることを期待しております。
次に、先月30日に東京で開催されました日本経済団体連合会・北陸経済連合会マッチングワークショップで本市のSDGsの取組を中心に講演いたしました。このワークショップは、北陸の中小・中堅企業、自治体、大学等の研究機関が有する技術やサービスと経団連の会員企業とのマッチングによる新産業やイノベーションの創出を図ることを目的としており、当日は経団連の会員企業から70名が参加する中、講演後の個別面談では、本市の女性活躍や既存産業の高度化、サテライトオフィスの誘致等の取組に関心のある9社から問い合わせがありました。今後は、高い技術力を持つ市内企業とのマッチングに向けフォローアップに努めてまいります。
同じく今月11日には、東京で開催されました日本経済新聞社主催の地方創生フォーラム「医療とものづくりの連携から切り拓く地方の未来」にパネラーとして登壇してまいりました。当日は、政府機関や経済界、日本医師会の幹部等を含む500人が参加する中、眼鏡の加工技術を活かし医療分野への異業種転換を目指す産地の市長の立場で、産地としての課題と解決策等について問題提起するとともに、産地振興への協力を広く呼びかけました。
次に、サテライトオフィス誘致事業の進捗についてでありますが、先月2日に1泊2日の日程で現地視察ツアーを実施いたしました。東京のIT企業を中心に4社から7名に参加いただき、ITのまちさばえとしてのこれまでの取組や、本市の立地環境などをじかに見ていただきました。参加企業は地方への進出意向があり、積極的なアプローチを続けてまいります。また、本市に進出したサテライトオフィスの現状についてでありますが、来月2日をもってSUI Productsが親会社であるLIFULL Marketing Partnersに吸収合併され、これまで鯖江オフィスで行っていたWebサイトの企画・設計・開発業務につきましては、同じく同社の子会社であるLIFULL FaMが継承することとなりました。一方、各オフィスの雇用状況は合計43名となっており、引き続き、更なる都市部企業のサテライトオフィスを誘致することで、若者や女性に魅力ある雇用の創出に努めてまいります。
次に、農業振興についてでありますが、国のスマート農業技術の開発・実証プロジェクトに選ばれましたエコファーム舟枝では、春の田植えからさまざまな機器を用いて農作業の省力化に取り組み、順調に秋の収穫を終えました。今後は、農作業で得られたデータを分析し、プロジェクト2年目となる来年の実証につなげてまいります。また、来年は、農林業の国勢調査と言われる農林業センサスが実施されますが、これに先立ち食料・農業・農村基本計画の5年ぶりの見直しに向け、一昨日に、北陸農政局において北陸ブロックの食料・農業・農村政策審議会地方意見交換会が開催され、北陸管内の自治体首長の代表として出席し、国による持続可能な地域農業への支援等を要望してまいりました。引き続き、農地の大規模化と生産コスト低減に継続して取り組むとともに、米の主食用以外への転換や大豆などの地場産物を用いた6次産業化への支援、園芸振興のほか、今年生産量が大きく増加した吉川ナスやさばえさんどーむブロッコリー、川島ごぼう、さばえ菜花などの「さばえ野菜」の振興にも努めるなど、楽しくてもうかる農業経営の確立を目指してまいります。
一方、鳥獣害対策についてでありますが、県内でクマが相次いで出没しております。市民の皆様の安全を守るため、関係機関との連携を密にして対応するとともに、学生の協力のもと出没地で柿もぎを行ったほか、町内に啓発チラシを配布するなどの対策を講じていますが、事故回避のためには誘引物となる集落内の柿もぎが有効であり、所有する皆様の御協力をお願いいたします。
次に、農業農村事業についてでありますが、集落基盤整備事業鯖江第2地区が採択され、令和5年までの5カ年計画で農業用施設および集落道の整備を行ってまいります。また、県営経営体育成基盤整備事業漆原下野田地区につきましては、新幹線建設工事の発生土を受け入れ、約7ヘクタールの区画整理を実施しておりますし、河端三ケ地区においては左岸の取水堰改修に続き右岸の工事に着手、殿後地区におきましても左岸の工事に着手しております。さらに、北中山排水機場とその上流の排水路改修工事や熊田および荒子排水機場の改修事業につきましても工事に着手しております。
続きまして、基本目標Ⅱ「若者が住みたくなるまちの創造」についてでありますが、今年で5回目を迎えました体感型マーケット「RENEW」が先月12日からの3日間、河和田地区を中心に開催され、丹南地域の伝統的工芸品5産地のほか、眼鏡、繊維の工房から計76社が参加する中、工房見学やワークショップのほか、移住やまちづくりをテーマとしたセミナーが行われました。初日の12日が台風19号の接近により中止されるというアクシデントがあったことから、来場者数は昨年より1万人少ない2万8,000人となったものの、総売上げは昨年を300万円上回る1,800万円となりました。今年「RENEW」は、グッドデザイン賞を受賞するなど、全国の多くの皆様から支持されるイベントへと成長を遂げており、関係各位に心より敬意を表するとともに、来年以降の展開に大いに期待しております。また、先月4日から17日まで開催されました第54回全国漆器展におきまして、越前漆器協同組合が団体賞最高位の桂宮賞を3年連続で受賞、個人賞でも全22賞のうち6賞を同組合員が受賞されるなど、越前漆器に携わる皆様が一丸となって御尽力された成果に対し心からの敬意を表するところであります。
次に、平成7年にオープンし、地域に親しまれる温泉施設として今年で24年目を迎えましたラポーゼかわだが、先週23日に日帰り入館者数300万人突破を達成し、記念セレモニーを開催いたしました。現在、「伝統工芸の歴史や文化を感じられる宿泊拠点施設」をコンセプトに、宿泊室や無料休憩所のリニューアル工事を行っており、改修後は、従来からの日帰り入浴の利用に加え、学生の合宿など若年層の利用増加や越前漆器の産地内にあるという施設の特性を生かした新たな客層の開拓に努めてまいります。
次に、国はマイナンバー制度のメリットをより実感できるデジタル社会を早期に実現するため、令和4年度末までにほとんどの国民がマイナンバーカードを取得することを想定した交付スケジュールを示しました。これを受け、本市においても先月、マイナンバーカード交付円滑化計画を策定し、各地区公民館や市民の勤務先等へ出向く出張受付や平日の時間外受付、休日受付を充実するなど、ICT活用による市民サービスの向上を目指し、マイナンバーカードの取得促進に取り組んでまいります。
次に、基本目標Ⅲ「若くて元気なまちの創造」について申し上げます。
初めに、来年4月の開園を目指しています(仮称)進徳・早稲田認定こども園につきましては、増築部分の工事が完了し、今月17日には内覧会を開催、今週からは進徳幼稚園の園児たちが利用を始めております。引き続き、既存園舎の給食室設置、保育室改修などの工事を進めてまいります。なお、園の名称案につきましては、進徳小学校区の全世帯と進徳幼稚園、早稲田保育所へ通う保護者を対象に行ったアンケート結果をもとに、「しんとくこども園」とさせていただき、今議会に、
認定こども園設置および管理に関する条例の一部改正に関する議案を提出いたしました。今後、4月の開園に向けて県への認可申請などの準備を進めてまいります。
一方、こども園開園後の早稲田保育所につきましては、新子育て支援センターとして活用することとします。より多くの親子が気軽に集えるよう全天候型遊戯場を整備するとともに、発達の気がかりなお子さんにも対応できる児童発達支援センターの機能も設けたいと考えており、令和3年4月の開所に向けて、今年度中に実施設計を終え、来年度から改修工事を行ってまいります。なお、現在の子育て支援センターは、新子育て支援センターのサブセンターとして、自由来館できる施設として活用してまいります。
また、手話言語条例の制定についてでありますが、素案を取りまとめ、先週20日からパブリックコメントを実施しております。来月中に答申を受ける予定であり、全ての市民が相互に人格および個性を尊重し合いながら共生する地域社会の実現を目指してまいります。
次に、東京2020オリンピック・パラリンピックに向けたホストタウン事業の目玉として、また、青少年日中交流事業の一環として、来月12日から19日にかけて、鯖江高校体操部の選手や関係者で構成する鯖江市体操ジュニア選手団が、北京で強化合宿および親善交流事業を行います。これに合わせ、同じく来月17日から19日まで、教育長を初めとする事前合宿準備委員会の委員、事務局の3名が北京の中国体操協会を訪問し、来年4月に行う予定の中国体操ナショナルチームの事前合宿の内容について最終調整を行うことになっております。
また、国指定史跡、兜山古墳の環境整備工事に先月下旬から着手しております。本市を代表する貴重な歴史遺産を後世に保存・継承するとともに、文化活動・交流の拠点あるいは観光資源として活用するべく、令和3年度までの3カ年にわたり順次工事を進めてまいります。
次に、基本目標Ⅳ「安心で快適に暮らせるまちの創造」への取組について申し上げます。
まず、冠山峠道路の整備につきましては、福井県側から掘り進めている2号トンネルは、総延長4,834メートルのうち3,777メートルまで掘削が完了しており、引き続き、令和5年春の北陸新幹線敦賀開業に合わせた全線開通に向けて、県や近隣自治体との連携を密にし、関係機関への要望活動に注力してまいります。また、JR鯖江駅からサンドーム福井にかけてのメガネストリートにつきまして、県内外からの来訪者の通行が多いことから、夜間の安全確保のためにメガネをモチーフにした照明設備を設置いたしました。
次に、河川等の整備状況についてでありますが、和田川排水機場につきましては、老朽化対策として、3号ポンプの主原動機および自家発電設備の更新工事を実施しております。また、論手川排水機場から和田川排水機場までの水路改修につきましては、今月から下流側の工事に着手しており、用地が必要となる箇所について買収も行ってまいります。吉野瀬川の堤防改修につきましては、現在、かさ上げ工事を進めておりますが、これに付随する日野川と吉野瀬川の合流点付近にかかる水門橋のかけかえ工事について関係機関との協議を行っており、来月には発注する予定であります。黒津川の環境整備につきましては、現在、神中テニスコート付近から上流に向けて、黒津橋までの河床整正を実施しております。
また、国の防災・減災、国土強靭化のための3カ年緊急対策では、現在、日野川の和田川排水機場下流と吉川橋下流において立木伐採や土砂撤去を実施しており、同じく日野川の石田橋下流と有定橋下流、浅水川の黒津川合流点付近と下河端町の河端橋付近についても先月発注を終えております。さらに、堤防の舗装工事につきましても、浅水川の黒津川排水機場から北陸自動車道までの区間と日野川合流点付近について先月発注を終え、引き続き、日野川右岸の糺橋から白鬼女橋までの未舗装区間についても今月中に発注してまいります。今後も引き続き、市民の安全・安心のため、県と連携し、この緊急対策の継続について、国に対し強く要望してまいります。
一方、大正寺町の治山ダムにつきましては、今月から2期工事に着手しております。また、治水対策事業につきましては、住吉町1丁目地係の水落舟津雨水幹線の発注を先月に終え、田んぼダム事業につきましても、上河端町、別所町、田村町において施工中であり、浸水被害の軽減に努めてまいります。
以上、地方創生の推進に関する主な事業について申し上げました。
それでは、本日御提案しました主な議案について御説明申し上げます。
初めに、議案第61号
一般会計補正予算について主なものを申し上げます。今回の補正予算は、来年度の事業実施に向け必要となる経費や本年度の実績を踏まえた扶助費等の増額分、人事院勧告による給与の改定や職員配置の見直しに伴う人件費、国土強靭化に向けた事業費、POSレジの導入経費の計上が主なものでございます。初めに職員給与費でございますが、今回の補正予算要求に当たり当初予算編成時の職員配置を見直したことなどによる5,057万7,000円余の減と人事院勧告に伴う特別職、一般職の給与改定に伴う増額分1,075万8,000円を相殺し、3,981万9,000円余の減額を計上しました。また、収納事務の効率化とキャッシュレス化を進めるため、市民窓口課やうるしの里会館など20施設にPOSレジを導入する経費として423万3,000円を計上しました。
次に、民生費では、早稲田保育所を新子育て支援センターとして整備するための実施設計費に500万円を計上したほか、利用者の増加や制度改正による児童扶養手当の支給月変更などにより、扶助費等に1億6,310万円を追加計上しました。
土木費では、国土強靭化を進めるため、道路台帳図面のデジタル化に要する経費として230万円、ハザードマップの来年度作成に向け、市内準用河川の測量および水害リスクの解析に要する経費として1,000万円を計上しました。
教育費では、来年度の教科書更新に対応するため、教職員用の教科書および指導書購入などの経費に2,538万円、新年度以降に市内各小中学校で不足する机、椅子の購入費に650万円を計上しました。
その他、来年度の予算執行に向けた健康診査等事業、ごみ収集等業務、東京オリンピック事前合宿受入れの準備および
指定管理者の更新に伴う債務負担行為を設定しました。
これらの結果、
一般会計の補正額は2億2,080万円で、補正後の予算総額は269億3,510万円となり、昨年度の12月補正後と比べ2.9%の増となりました。
また、
特別会計におきましては、国民健康保険事業
特別会計および介護保険事業
特別会計において所要の補正を計上しました。これにより、
特別会計等を含めた令和元年度の予算総額は469億3,690万円で、昨年度の12月補正後と比べ2.4%の増となりました。その他の議案につきましては、それぞれの理由に基づき御提案いたしました。
以上、私の市政に対する所信の一端と今回提案しました議案について申し上げました。何とぞ、慎重に御審議のうえ、妥当な御決議を賜りますようお願い申し上げます。
…………………………………………………………………………………………
○議長(
水津達夫君) 以上で、本日の議事日程は全て終了いたしました。
次の本会議は12月9日午前10時から開議することとし、これをもって散会いたします。
御苦労さまでございました。
散会 午前10時56分...