住民の安全・安心は、国と地方がしっかりやらなくてはいけないのはわかっているが、そのことに関して、道州制導入の反対とかは、国の出先機関を少なくして、地方行政にもっと力を入れないといけない時代の流れから見てそぐわないと思うので不採択との意見が出され、採決の結果、不採択と決定いたしました。
以上、議論の概要を申し上げ、委員長報告を終わります。
3:
◯松岡一誠議長 次に、教育厚生委員長にお願いいたします。
4:
◯山岡健一教育厚生委員長 教育厚生委員会に付託されました案件について、審査の結果及び概要についてご報告いたします。
3月18日に委員会を開催し、関係理事当局の説明を求めながら審査を行いました結果、当委員会に付託されました全ての議案は、全会一致により原案を可決することに決定いたしました。
次に、審査の過程におきまして議論されました主な事項について、その概要を申し上げます。
議案第10号「平成27年度今治市一般会計予算」の中の付託事項の審査において、まず総務費について、委員から、交通安全対策費の中の放置自転車対策費の内容と対処方法に関する質問があり、理事者から、内容については、放置自転車を主に保管しておく場所の借り上げ料と、消耗品費としてラベル等消耗品の作成、処分費として持ち込みした場合の処分料などであると説明があり、対処方法については、連絡があった場合に、現地確認とラベル張りの作業をし、約1週間たった後も放置されていたら、今治駅高架下の保管場所で1カ月から2カ月の間保管し、告示後1カ月たっても引き取りがない場合は処分するとの答弁がありました。
次に、民生費について、委員から、人に優しいベンチシート設置事業費の設置箇所について質問があり、理事者から、このベンチシートは間伐材を利用したもので、平成21年度から始まり、平成21年度は公共施設に21カ所、平成24年度は20台、平成25年度は公園や福祉センター等に8台設置しており、平成26年度は8台ほど設置する予定であると答弁がありました。
また委員から、生活困窮者等支援対策事業費の内容について質問があり、理事者から、生活困窮者自立支援法の中で必須事業として出されてある自立相談支援事業を実施する中で、相談内容によっては就労支援をしていく予定である。また、住宅確保については、今回の法制化に伴って恒久財源化されて実施していくので、内容としては生活保護相当、離職に伴って住居を失うか失うおそれのある方に対して、生活保護水準の住宅扶助(給付金)を、基本3カ月を限度として実施しようとするものであるとの答弁がありました。
次に、衛生費について、委員から、救急医療施設運営費における輪番制についての質問があり、理事者から、現在、2次の輪番の救急については10の病院で対応しているが、ことしの4月から1つの医療機関が外科医の確保ができないということで、輪番から離脱することになっている。4月からは9つの病院でということになるため、医師会の輪番検討会議でも現在ご協力いただいている病院に回数をふやしてもらうお願いもしているが、輪番の維持が大変深刻な状況になっているのは確かであり、回数も輪番の担当病院で少しずつ分け合っていただいて、救急体制が切れないように今後も取り組んでまいりたいとの答弁がありました。
次に、議案第51号「今治市指定地域密着型サービスの事業の人員、設備及び運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例制定について」、委員から、定員がふえて入居できる人数がふえる場合に、現在利用されている方のサービスの質が低下するようなことは考えられないのかとの質問があり、理事者から、場所の問題や十分なスペースが確保される場合、人員が満たされる場合の上限基準であるので、現行の方にご不便をおかけしないような形で、またそれぞれの事業者も契約行為でサービスを提供していることから、十分なサービスは提供できると考えている。現実に、小規模多機能居宅型介護の事業者などは、利用定員の上限まで実際にサービスを提供しているのは少数であり、手間のかかり方など、十分なサービスができないということで、定員以下で運用している場合が多く、地域密着型は今治市の管理監督となっているので、十分に指導をしながら行ってまいりたいとの答弁がありました。
以上、主な議論の概要を申し上げ、委員長報告を終わります。
5:
◯松岡一誠議長 次に、産業環境委員長にお願いいたします。
6:
◯谷口芳史産業環境委員長 産業環境委員会に付託されました案件につきまして、審査の経過及び結果をご報告いたします。
去る19日、委員会を開催し、関係理事当局の説明を求めながら審査を行いました結果、当委員会に付託されました議案第10号「平成27年度今治市一般会計予算」は、賛成多数により原案を可決することに決定いたしました。また、その他の付託議案につきましては、いずれも全会一致により原案を可決することに決定いたしました。
以下、審査の過程におきまして議論されました主な事項について、その概要を申し上げます。
議案第10号「平成27年度今治市一般会計予算」の中の環境保全費について、委員から、4,495万5,000円減額になっているが、太陽光発電システム設置費の補助金が下がったからか、また、今治市の実績についての質問があり、理事者から、減額になった理由は、太陽光発電設置費の補助金が減額したことである。今治市の実績は、平成26年度、513件、9,211万9,000円、平成25年度、514件、9,832万2,000円、平成24年度、511件、9,620万9,000円であるとの答弁がありました。
また、ほかの委員より、補助制度は平成25年度に国がやめ、平成26年度に愛媛県がやめている。他市がやっているから、少しでも温暖化防止、環境保全に役立つからでは、予算計上の根拠として希薄である。今治市として確たるデータに基づいて、どういう効果があり、少しでも環境保全に役立つかを見きわめて予算計上してもらいたいとの意見がありました。
次に、清掃費の美しいまちづくり推進事業費について、委員から、平成26年度の申請件数と申請方法についての質問があり、理事者から、平成26年度のボランティア清掃費補助金の団体登録の実績は25団体である。申請方法は、1度登録をしていただき、翌年度も同様の活動をしていただけるのであれば、毎年度補助上限10万円で事業は継続して行えるとの答弁がありました。
また委員から、よい事業だと思うので、制度の認知度が上がるよう周知徹底を図ってもらいたいとの要望があり、理事者から、今年度の目標が30団体で25団体登録という結果でしたので、啓発をして登録数をふやしていきたいとの答弁がありました。
次に、労働費の地域雇用創出・人材育成事業委託料について、委員から、委託先の3事業者が何をされ、新たに何人雇用するのか、また目的は何かとの質問があり、理事者から、一般財団法人今治地域地場産業振興センターは、地場産品の販路拡大に向けたネット通販と従業者の育成事業を行い、2名雇用、株式会社西日本観光は、しまなみ海道を初めとする地域観光資源のインバウンド販売促進事業を行い、2名雇用、株式会社テイクワンは、今治市の食を通じたブランド戦略を確立し、産業振興に貢献する人材育成に係る取り組みを行い、3名雇用している。目的としては、緊急雇用対策の人材育成事業であり、就業体験を通じて技術、知識をつけていただき、経験を糧に引き続き就業していただくか、今治市内で新たな就業先を求めていただくことであるとの答弁がありました。
次に、農林水産業費の有害鳥獣買上金について、委員から、柵、電柵の補助は十分されているが、毎年繰り返しであるため、捕獲して個体数をある程度減らさないといけないと思う。カラス対策では、おりを設置すれば簡単に捕獲することはできるが、後の処理、手間が大変であり、地域によっては、設置して世話をする人がいない。被害防止の柵、電柵の補助を出すかわりに、捕獲するおりの世話をしてくれる人に補助をすることはできないのか検討してもらいたいとの要望があり、理事者から、柵の設置は半額補助となっている。柵設置補助の申請が減ってきており、今年度、捕獲の補助金を500万円増額して、捕獲に重点を置く施策をとっていく。また、おりの世話をする方への補助については、今後検討させていただきたいとの答弁がありました。
次に、商工費について、委員から、今治市として知恵を絞って、国の地方創生事業に応えるような新しい事業を考えているのかとの質問があり、理事者から、国の地方創生事業は、まち・ひと・しごと、それぞれの大きな分野でテーマがある。中心市街地、周辺部の人口対策を含め、両方にとってプラスになるような仕組み、事業を検討し、サイクリングターミナル周辺の用地取得においては、サンライズ糸山を中心にしまなみ海道沿線、今治地域全体のサイクリングをメーンにした活性化策で人を呼んでくる施策を考えていきたい。また、平成27年度に造船振興計画の見直しをすることになっており、仕事づくりという部分で、造船産業の雇用を計画の中に入れていきたいと思っているとの答弁がありました。
次に、観光費の自転車駐車場管理費について、委員から、どこかに委託しているのかとの質問があり、理事者から、この経費は、JR高架下の北部と南部の自転車駐輪場の管理費であり、今治市シルバー人材センターに委託しているとの答弁がありました。また委員から、もう少し整理ができるよう指導する必要があるのではないかとの意見がありました。
次に、新都市整備費の用地取得特別会計繰出金について、委員から、今治市土地開発公社が保有している土地はあとどれぐらいあるかとの質問があり、理事者から、平成22年度において今治市土地開発公社が保有していた新都市整備事業用地は、土地開発公社経営健全化計画の最後の年度ということで、大幅に引き揚げを行っている。その結果、今、今治市土地開発公社が保有しているのは新都市第2地区において、高等教育施設用地の一部としまなみヒルズ北側にある公共施設用地の2カ所になっている。面積については、双方合わせて約13.1ヘクタール、簿価として約29.9億円の土地を今治市土地開発公社が保有しているとの答弁がありました。
次に、議案第17号「平成27年度今治市地方卸売市場特別会計予算」及び議案第65号「地方卸売市場特別会計への繰入れについて(平成27年度)」であります。
委員から、施設、設備も含めてかなり老朽化し、一昔前よりも直売所も大型店もふえ、個人経営の八百屋は減ってきている。今後、公設市場の運営の仕方は、今までどおり淡々とするのか、それともドラスチックに変えていくのかとの質問があり、理事者から、卸売市場は今治市の公の施設の評価でも「C」評価になっており、運営方針を見直して存続という形になっている。平成26年度から、市場関係者と公設民営化に向けて協議を進めているが、当初平成31年をめどに民営化を目指していたが、少しでも早めてほしいという意見があり、平成29年をめどに民営化を進めていくとの答弁がありました。
次に、議案第20号「平成27年度今治市小規模下水道特別会計予算」の中の歳出2款建設費について、委員から、平成27年度に処理場の建設、新規の管路延長、下水道整備をする区域があるのかとの質問があり、理事者から、新しい処理区はないので、新しい管の延伸は現在のところ考えていない。最適整備構想策定費を1,150万円計上しているが、機能診断にあわせて処理場の統廃合も考えていきたいとの答弁がありました。
次に、請願第22号「最低賃金の改善と中小企業支援の拡充を求める意見書提出の要望について」であります。
最近のテレビやマスコミ報道を見ると、次から次へと大手企業の賃上げが行われているが、愛媛県の中小零細企業の賃上げは難しいという問題があり、最低賃金を引き上げることが効果的なやり方なので採択という意見と、確かに愛媛県は最低賃金が低いが、長い目で見ていかなくては、これから継続していくものとは限らないので不採択との意見が出され、採決の結果、不採択と決定いたしました。
以上、主な議論の概要を申し上げ、委員長報告を終わります。
7:
◯松岡一誠議長 次に、建設水道委員長にお願いいたします。
8:
◯木村文広建設水道委員長 建設水道委員会に付託されました案件につきまして、審査の経過及び結果をご報告いたします。
去る19日に委員会を開催し、関係理事当局の説明を求めながら審査を行いました結果、当委員会に付託されました議案につきましては、いずれも全会一致により原案を可決することに決定いたしました。
以下、審査の過程におきまして議論されました主な事項につきまして、その概要を申し上げます。
議案第10号「平成27年度今治市一般会計予算」の中の付託事項の審査において、まず、今治工業用水組合補助金に関し、委員から、現在も7,200万円の補助金が継続しているが、コスト節減の努力について、愛媛県との交渉の状況について質問があり、理事者から、愛媛県と協議して、運転監視業務を民間委託し、経費の縮減、職員数の削減に取り組んでいる。また、今治市に譲渡したいという話が来ているが、協議は平行線の状態になっているとの答弁がありました。それに対し、委員から、愛媛県と話をして、何年後にはこういう方向で終結するという見通しを立てて協議しないと、いつまでたってもこのままの状況のように思えるので、ぜひ一歩踏み込んでいただきたいとの意見がありました。
次に、空家等対策事業費の事業内容に関し、委員から質問があり、理事者から、今治市の空き家の実態調査を進めてまいりたい、また、どういうふうな対策をとればいいのか計画をつくるための委員会を立ち上げたいとの答弁がありました。
次に、委員会のメンバーについて質問があり、理事者から、予定としては、弁護士、不動産鑑定士、建築士、今治商工会議所、地元の代表、公募委員等を検討しているとの答弁がありました。
また、別の委員から、実態調査はどういう方がするのかとの質問があり、理事者から、住宅地図を発行している業者を予定しているとの答弁がありました。それに対し、委員から、もっと地域に密着した形でしていく方がいいのではないかと思うがどうかとの質問があり、理事者から、地元の自治会にも協力していただいて、両方で調査を進めてまいりたいと考えているとの答弁がありました。
次に、緑化フェア事業費に関し、委員から、結婚記念樹について質問があり、理事者から、毎年300本ぐらい実績があり、本年度もクス、ハナミズキ、サザンカ等を400本ほど予定している。また、結婚記念樹の育て方のパンフレットも添付しているとの答弁がありました。これに対し、委員から、こういう制度があることを市民に対し、しっかりとPRしてほしいとの意見がありました。
次に、住宅管理費に関し、委員から、各支所の今治市営住宅に関する事務について質問があり、理事者から、今治市営住宅については、入居から維持管理、あるいは苦情処理、滞納整理とかなり事務量があるので、片手間ではなかなかできないということで、本庁に一括し、本庁に2名増員して、ある程度専門的にやった者が対応する方がきめ細かい対応ができるのではないかと思っているとの答弁がありました。これに対し、委員から、本庁への2名増員で本当に対応し切れるのか心配している。また、支所での事務を一遍に廃止しないようにお願いしたいがどうかとの質問があり、理事者から、支所でもある程度話を聞いてもらって、本庁から行くという体制もとれるのではないかと思っており、状況を見ながら対応したいと思うとの答弁がありました。
次に、議案第19号「平成27年度今治市下水道事業特別会計予算」の審査において、委員から、下水道受益者負担金と下水道使用料の徴収率の推移について質問があり、理事者から、下水道受益者負担金の徴収率は平成24年度現年度分が89.5%で、平成25年度現年度分が91.2%である。また、下水道使用料の徴収率は平成24年度現年度分が98%で、平成25年度現年度分が98.8%であるとの答弁がありました。また委員から、公共下水道事業計画変更調査設計委託料に関し、下水道事業を進めていく中で、住宅の連担が低い地域へまで公共下水道を布設していくのはどうか。一度立ちどまって、今後の公共下水道のあり方を見直す時期に来ているのではないかとの質問があり、理事者から、今後検討していきたいと考えているとの答弁がありました。
以上、主な議論の概要を申し上げ、委員長報告を終わります。
9:
◯松岡一誠議長 次に、地域振興対策等特別委員長にお願いいたします。
10:
◯中村卓三地域振興対策等特別委員長 地域振興対策等特別委員会に付託されました案件につきまして、審査の経過及び結果をご報告いたします。
去る23日に委員会を開催し、関係理事当局の説明を求めながら審査を行いました結果、当委員会に付託されました議案は、いずれも全会一致により原案を可決することに決定いたしました。
以下、審査の過程におきまして議論されました主な事項について、その概要を申し上げます。
議案第10号「平成27年度今治市一般会計予算」の中の外部人材活用地域再生事業費に関しまして、委員から、地域おこし協力隊は3年間を経過し、どのような活動効果が出ているのかとの質問があり、理事者から、関前地域では、地域の農産物を使った6次化産業への取り組みや、大三島地域ではイノシシの皮を使った加工品の販売などを行っている。また、主に今治市外、愛媛県外に情報発信を行っており、関前地域では放送の取材に来ていただいている。3年経過した後は、起業してもらい地域に残っていただけることを望んでいるとの答弁がありました。
また、地域活性化推進事業費に関しまして、具体的にはどんなことをするのかとの質問があり、理事者から、平成25年度、26年度の今治市がんばる地域支援事業の取り組み事例としては、陸地部では、それぞれの地域でリレー形式で他の地域の方々が出店し、よその地域が盛り上げる「リレーマルシェ」、中学校2年生の生徒に、他の地域の歴史や物産品などを地域の方々から学んでもらうとともに自分の地域を意識してもらう「こどもシャッフル」という取り組み例があるとの答弁がありました。
以上、簡単ではございますが、委員長報告を終わります。
11:
◯松岡一誠議長 以上で委員長の報告は終わりました。
委員報告に対する質疑集約のため暫時休憩いたします。
午前10時34分
──────────
午前10時45分
12:
◯松岡一誠議長 会議を再開いたします。
これより委員長報告に対する質疑に入ります。
質疑の通告がありませんので、これをもって委員長報告に対する質疑を終結いたします。
これより討論に入ります。
討論の通告がありますので、許可いたします。
34番山本五郎議員。
13:
◯山本五郎議員 それでは、反対討論を行います。
議案第10号「平成27年度今治市一般会計予算」についてであります。
歳入については、全体で前年度比35億4,000万円、4.4%の減であります。そのうち個人市民税が8,000万円、1.3%の減、法人市民税が4億6,300万円、13.7%の減となっています。課税対象者の減と非正規労働者の増で低賃金に追いやられています。一方、円安や株価の高騰は貧富の格差を増大させています。市税の減は、人口減と合わせ、地方交付税219億円、前年度比12億円、5.8%の増となっています。アベノミクスの効果がやがて地方に好況をもたらすと考える人もいますが、結果は、消費税の増税と社会保障費の削減、さらに原材料価格の高騰をもたらし、市民の暮らし、中小企業や業者に一層の厳しさをもたらしています。
歳入における市債約102億円は、前年度比約42億円の減とはいえ、歳出における公債費約111億円、構成比14.3%となっています。
歳出においては、委託料について1件100万円以上が391件あり、総計は86億2,300万7,000円に上っています。負担金は、1件10万円以上は127件、総計31億3,805万1,000円となっています。補助金及び交付金は217件、23億8,103万4,000円。委託料や負担金、補助金及び交付金等は一度つければやめられない、とまらない、こういう性質を持っているものです。合併以来、約370人の職員削減に伴い、やむを得ず委託にするものや、1つの事業に重複支出されているのではないかと思われるような支出もあり、これは整理、統廃合を考える必要性を感じるところであります。いずれにいたしましても、外部審査も含め、調査研究されることを望みます。
支出における19節負担金補助及び交付金における協力金の支出先が明らかにされない問題があります。公金が支出されたのは間違いない。ところが、慣例で支出先は公に出さない。これを紳士協定と言うのでしょうか。領収書があるのかないのか、今治市情報公開条例との関係あるいは監査との関係はどうなるのか、明確にすべき問題と指摘いたします。
議案第22号「平成27年度今治市国民健康保険特別会計予算」についてであります。
質疑、一般質問でも明らかにしましたが、平成27年度の1人当たりの保険税額は8万5,304円、これに40歳以上65歳未満の第2号被保険者の介護分2万2,902円を加え、10万8,206円となります。平成26年度は9万5,040円ですから、差し引き1万3,166円の引き上げになります。アベノミクスのもと、所得は下がり、消費税の増税と社会保障費の削減をする中で、国民健康保険税の引き上げは市民の暮らしをないがしろにするもので、認めるわけにはいきません。さらに、3年後には国民健康保険の財政運営主体の都道府県化で、さらに値上げが予想されますが、これは中止をすべきであります。
さらに、介護保険から事業者に支払われる介護報酬が4月から2.27%引き下げられます。これでは事業が成り立たず、廃業者が出てくる状況にあります。介護難民を生み出す介護報酬の引き下げは撤回をすべきではありませんか。
次に、議案第24号「平成27年度今治市介護保険特別会計予算」についてであります。
第5期保険料基準年額は6万2,100円で、第6期(平成27年度から29年度)の3年間を6万8,600円とし、これもまた6,500円、10.5%の引き上げとなっています。第6期の全国平均は6万6,600円ですから、全国平均より約2,000円高いわけです。平成29年度には、厚生労働省は要支援1、2の高齢者向けサービスを外し、市町村へ移行させるとしています。その結果、サービスの低下とさらなる保険料の引き上げが狙われています。財務省の発表でも、国民所得に占める税金や社会保障料の割合を示す来年度の国民負担率は、前年度比0.8%増の43.4%と過去最高になっています。これ以上の税や公共料金の引き上げは許されません。
次に、議案第30号「今治市職員の給与に関する条例の一部を改正する条例制定について」、議案第31号「単純な労務に雇用される職員の給与の種類及び基準を定める条例の一部を改正する条例制定について」及び議案第32号「今治市企業職員の給与の種類及び基準を定める条例の一部を改正する条例制定について」であります。
これらは、いずれも平成26年8月7日に出された人事院の給与勧告に鑑み、本市職員の給与もこれに準じて改定しようとするものとされています。この部分については、私は、さきの12月議会において一般質問を行っています。給与引き下げ部分、平均2%の引き下げと地域手当の財源確保等です。ところが、施行は平成27年4月1日からとしていますが、現給保障を3年間、平成30年3月までとされているために実害は及ばないとされています。また、地方6団体の人事院勧告に対する見解も、都市部との地域間格差が拡大することがないよう、適切な措置を講ずることを挙げています。結局、給与改定の見直しは、政府が公務員賃金の引き上げを牽制する政治的色合いを見せつけたものと思います。公務員の処遇については、毎年、人事院勧告として出されるもので、それに対応すべきではありませんか。
次に、議案第34号「今治市副市長等の退職手当に関する条例の一部を改正する条例制定について」、議案第35号「今治市報酬及び費用弁償支給条例の一部を改正する条例制定について」、議案第36号「今治市特別職の職員の給与に関する条例の一部を改正する条例制定について」、議案第37号「今治市教育長の給与、勤務時間その他の勤務条件に関する条例の一部を改正する条例制定について」、議案第38号「今治市職員等の旅費に関する条例の一部を改正する条例制定について」、さらに議案第39号「今治市職員定数条例の一部を改正する条例制定について」であります。
以上6件は、地方教育行政の組織及び運営に関する法律の一部を改正する法律の成立に基づき、教育委員会委員長の削除や教育長が特別職に位置づけられるための変更等であり、この改正については、この後、議案とされる発議第3号「今治市議会委員会条例の一部を改正する条例制定について」の項で改めて反対討論を行います。
議案第49号「今治市介護保険条例の一部を改正する条例制定について」であります。
改正の理由として、1、平成27年度から平成29年度までの介護保険料率を定めようとするもの。2、介護予防・日常生活支援総合事業に関する経過措置を定めようとするものとしています。これはさきに、議案第24号「平成27年度今治市介護保険特別会計予算」について、介護保険料の引き上げのための条例改正と明らかにしています。保険料率を7段階から9段階に改め、結果として保険料基準年額を6万2,100円から6万8,600円に、6,500円、10.5%の引き上げを行うというものであります。そして、要支援1、2の事業を国のサービスから外し、地方自治体で平成27年度から平成29年度までに介護予防・日常生活支援総合事業について受け入れよという、まさに上意下達の指示ではありませんか。地方自治体の本旨の住民の福祉の増進に努めることにかかわる問題であり、受け入れがたいものであります。
次に、請願第22号「最低賃金の改善と中小企業支援の拡充を求める意見書提出の要望について」であります。委員長報告は不採択とのことでありますが、私は採択を求めるものであります。
愛媛県の最低賃金は680円となっています。非正規労働者の1カ月の賃金は10万円から13万円、年収200万円に満たない労働者が4人に1人と言われています。中小企業や営業も消費税の増税で厳しさが一層強まっています。大企業は内部留保が今や285兆円。大金持ちには減税のまさに不公平税制となっています。最低賃金をせめて時給1,000円にすれば地域経済の活性化にも役立ちます。内部留保の数%の吐き出しで、中小企業に還元すれば、下請け単価を引き上げることもできます。税制は応能負担が原則です。憲法第25条の最低限度の生活を保障されるルールある地域経済の活性化を目指すためにも採択を求めるものであります。
請願第23号「住民の安全・安心を支える国の公務・公共サービスの体制の充実を求める意見書提出の要望について」であります。委員長報告では不採択ですが、採択を求めるものであります。
公務員バッシング、人減らしと賃金カットが実施されてきました。今治市においても合併から10年、約370人の職員の削減、さらに、今回の市長の施政方針によれば、今後5年間で100人の職員の削減を目指しています。財政危機とあわせ、職員の削減と人件費の削減で、社会保障、公共サービスはどうなっていくのでしょうか。地方創生で公共施設の削減、道州制の導入は大型公共事業の導入と公共サービスの削減が言われています。今、住民の安心・安全を支える公務労働のあり方、体制、充実を見直すときだと考えています。よって採択を求めるものであります。
以上です。
14:
◯松岡一誠議長 以上で山本五郎議員の討論は終わりました。
以上で通告による討論は終わりました。他に討論はありませんか。
( な し )
他に討論なしと認めます。
これをもって討論を終結いたします。
これより採決を行います。
採決は、付議事件番号の順序により適宜一括して行いますから、ご了承願います。
番号1、議案第10号「平成27年度今治市一般会計予算」を採決いたします。本件は、委員長報告のとおり原案を可決することに賛成の議員の起立を求めます。
( 賛成者起立 )
起立多数と認めます。よって、議案第10号は原案のとおり可決されました。
次に、番号2、議案第11号「平成27年度今治市用地取得特別会計予算」ないし番号12、議案第21号「平成27年度今治市駐車場特別会計予算」、以上11件を一括して採決いたします。以上11件は、いずれも委員長報告のとおり原案を可決することに賛成の議員の起立を求めます。
( 賛成者起立 )
起立全員と認めます。よって、以上11件は原案のとおり可決されました。
次に、番号13、議案第22号「平成27年度今治市国民健康保険特別会計予算」を採決いたします。本件は、委員長報告のとおり原案を可決することに賛成の議員の起立を求めます。
( 賛成者起立 )
起立多数と認めます。よって、議案第22号は原案のとおり可決されました。
次に、番号14、議案第23号「平成27年度今治市後期高齢者医療特別会計予算」を採決いたします。本件は、委員長報告のとおり原案を可決することに賛成の議員の起立を求めます。
( 賛成者起立 )
起立全員と認めます。よって、議案第23号は原案のとおり可決されました。
次に、番号15、議案第24号「平成27年度今治市介護保険特別会計予算」を採決いたします。本件は、委員長報告のとおり原案を可決することに賛成の議員の起立を求めます。
( 賛成者起立 )
起立多数と認めます。よって、議案第24号は原案のとおり可決されました。
次に、番号16、議案第25号「平成27年度今治市介護予防支援事業特別会計予算」ないし番号18、議案第27号「平成27年度今治市工業用水道事業会計予算」、以上3件を一括して採決いたします。以上3件は、いずれも委員長報告のとおり原案を可決することに賛成の議員の起立を求めます。
( 賛成者起立 )
起立全員と認めます。よって、以上3件は原案のとおり可決されました。
次に、番号19、議案第28号「今治市執行機関の附属機関設置条例の一部を改正する条例制定について」及び番号20、議案第29号「今治市行政手続条例の一部を改正する条例制定について」、以上2件を一括して採決いたします。以上2件は、いずれも委員長報告のとおり原案を可決することに賛成の議員の起立を求めます。
( 賛成者起立 )
起立全員と認めます。よって、以上2件は原案のとおり可決されました。
次に、番号21、議案第30号「今治市職員の給与に関する条例の一部を改正する条例制定について」を採決いたします。本件は、委員長報告のとおり原案を可決することに賛成の議員の起立を求めます。
( 賛成者起立 )
起立多数と認めます。よって、議案第30号は原案のとおり可決されました。
次に、番号22、議案第31号「単純な労務に雇用される職員の給与の種類及び基準を定める条例の一部を改正する条例制定について」を採決いたします。本件は、委員長報告のとおり原案を可決することに賛成の議員の起立を求めます。
( 賛成者起立 )
起立多数と認めます。よって、議案第31号は原案のとおり可決されました。
次に、番号23、議案第32号「今治市企業職員の給与の種類及び基準を定める条例の一部を改正する条例制定について」を採決いたします。本件は、委員長報告のとおり原案を可決することに賛成の議員の起立を求めます。
( 賛成者起立 )
起立多数と認めます。よって、議案第32号は原案のとおり可決されました。
次に、番号24、議案第33号「今治市職員退職手当支給条例の一部を改正する条例制定について」を採決いたします。本件は、委員長報告のとおり原案を可決することに賛成の議員の起立を求めます。
( 賛成者起立 )
起立全員と認めます。よって、議案第33号は原案のとおり可決されました。
次に、番号25、議案第34号「今治市副市長等の退職手当に関する条例の一部を改正する条例制定について」を採決いたします。本件は、委員長報告のとおり原案を可決することに賛成の議員の起立を求めます。
( 賛成者起立 )
起立多数と認めます。よって、議案第34号は原案のとおり可決されました。
次に、番号26、議案第35号「今治市報酬及び費用弁償支給条例の一部を改正する条例制定について」を採決いたします。本件は、委員長報告のとおり原案を可決することに賛成の議員の起立を求めます。
( 賛成者起立 )
起立多数と認めます。よって、議案第35号は原案のとおり可決されました。
次に、番号27、議案第36号「今治市特別職の職員の給与に関する条例の一部を改正する条例制定について」を採決いたします。本件は、委員長報告のとおり原案を可決することに賛成の議員の起立を求めます。
( 賛成者起立 )
起立多数と認めます。よって、議案第36号は原案のとおり可決されました。
次に、番号28、議案第37号「今治市教育長の給与、勤務時間その他の勤務条件に関する条例の一部を改正する条例制定について」を採決いたします。本件は、委員長報告のとおり原案を可決することに賛成の議員の起立を求めます。
( 賛成者起立 )
起立多数と認めます。よって、議案第37号は原案のとおり可決されました。
次に、番号29、議案第38号「今治市職員等の旅費に関する条例の一部を改正する条例制定について」を採決いたします。本件は、委員長報告のとおり原案を可決することに賛成の議員の起立を求めます。
( 賛成者起立 )
起立多数と認めます。よって、議案第38号は原案のとおり可決されました。
次に、番号30、議案第39号「今治市職員定数条例の一部を改正する条例制定について」を採決いたします。本件は、委員長報告のとおり原案を可決することに賛成の議員の起立を求めます。
( 賛成者起立 )
起立多数と認めます。よって、議案第39号は原案のとおり可決されました。
次に、番号31、議案第40号「今治市職員の修学部分休業に関する条例制定について」ないし番号39、議案第48号「今治市母子家庭医療費助成条例の一部を改正する条例制定について」、以上9件を一括して採決いたします。以上9件は、いずれも委員長報告のとおり原案を可決することに賛成の議員の起立を求めます。
( 賛成者起立 )
起立全員と認めます。よって、以上9件は原案のとおり可決されました。
次に、番号40、議案第49号「今治市介護保険条例の一部を改正する条例制定について」を採決いたします。本件は、委員長報告のとおり原案を可決することに賛成の議員の起立を求めます。
( 賛成者起立 )
起立多数と認めます。よって、議案第49号は原案のとおり可決されました。
次に、番号41、議案第50号「今治市指定介護予防支援等の事業の人員及び運営並びに指定介護予防支援等に係る介護予防のための効果的な支援の方法に関する基準等を定める条例の一部を改正する条例制定について」ないし番号49、議案第58号「今治市宮窪農林漁家女性活動促進施設条例を廃止する条例制定について」、以上9件を一括して採決いたします。以上9件は、いずれも委員長報告のとおり原案を可決することに賛成の議員の起立を求めます。
( 賛成者起立 )
起立全員と認めます。よって、以上9件は原案のとおり可決されました。
次に、番号50、議案第59号「市営土地改良事業の施行について(菊間 歌仙仙高地区)」ないし番号58、議案第67号「小規模下水道特別会計への繰入れについて(平成27年度)」、以上9件を一括して採決いたします。以上9件は、いずれも委員長報告のとおり原案を可決することに賛成の議員の起立を求めます。
( 賛成者起立 )
起立全員と認めます。よって、以上9件は原案のとおり可決されました。
次に、番号59、請願第22号「最低賃金の改善と中小企業支援の拡充を求める意見書提出の要望について」を採決いたします。本件に対する委員長の報告は不採択でありますので、原案について採決いたしますから、お間違えのないようお願いいたします。本件は、採択することに賛成の議員の起立を求めます。
( 賛成者起立 )
起立少数と認めます。よって、請願第22号は不採択と決定いたしました。
次に、番号60、請願第23号「住民の安全・安心を支える国の公務・公共サービスの体制の充実を求める意見書提出の要望について」を採決いたします。本件に対する委員長の報告は不採択でありますので、原案について採決いたしますから、お間違えのないようお願いいたします。本件を採択することに賛成の議員の起立を求めます。
( 賛成者起立 )
起立少数と認めます。よって、請願第23号は不採択と決定いたしました。
次に、日程3、委員会の閉会中の継続審査についてを議題といたします。
産業環境委員長から、現在、委員会において審査中の番号61、陳情第14号「『森林・林業基本計画』の推進に係る意見書提出の要望について」及び番号62、陳情第15号「地域林業・地域振興の確立に向けた『山村振興法』の延長と施策拡充に係る意見書提出の要望について」は、会議規則第109条の規定により、お手元に配付いたしました申出書のとおり、閉会中の継続審査の申し出がありました。
これより採決を行います。
番号61、陳情第14号「『森林・林業基本計画』の推進に係る意見書提出の要望について」は、委員長から申し出のとおり、所管の委員会において閉会中の継続審査とすることに賛成の議員の起立を求めます。
( 賛成者起立 )
起立多数と認めます。よって、陳情第14号は、委員長から申し出のとおり、所管の委員会において閉会中の継続審査とすることに決定いたしました。
次に、番号62、陳情第15号「地域林業・地域振興の確立に向けた『山村振興法』の延長と施策拡充に係る意見書提出の要望について」は、委員長から申し出のとおり、所管の委員会において閉会中の継続審査とすることに賛成の議員の起立を求めます。
( 賛成者起立 )
起立多数と認めます。よって、陳情第15号は、委員長から申し出のとおり、所管の委員会において閉会中の継続審査とすることに決定いたしました。
次に、日程4、付議事件番号63、議案第68号「教育委員会委員の選任について」及び付議事件番号64、議案第69号「人権擁護委員候補者の推薦について」、以上2件を一括して議題といたします。
当局から提案理由の説明を求めます。
15:
◯菅 良二市長 ただいま提案いたしました追加議案について、ご説明申し上げます。
まず、議案第68号「教育委員会委員の選任について」でございます。
教育委員会委員5名のうち、藤井信子委員の任期が本日をもって満了いたしますが、引き続き同氏を議会の同意を得て選任いたしたいと存じますので、よろしくお願いをいたします。
次に、議案第69号「人権擁護委員候補者の推薦について」でございます。
人権擁護委員27名のうち、高井實委員、河上哲郎委員、羽藤直生委員の任期が平成27年6月30日をもちまして満了いたします。高井實委員、河上哲郎委員につきましては引き続き、羽藤直生委員の後任には稲田守氏を人権擁護委員法の規定によりまして、議会のご意見をお聞きし、法務大臣に推薦をいたしたいと存じますので、よろしくお願いをいたします。
以上です。
16:
◯松岡一誠議長 以上で当局の説明は終わりました。
これより議題に対する質疑に入ります。
質疑の通告がありませんので、これをもって質疑を終結いたします。
お諮りいたします。
ただいま議題となっております議案第68号及び議案第69号、以上2件については、委員会付託を省略いたしたいと思います。これにご異議ありませんか。
( 「異議なし」と言う )
ご異議なしと認めます。よって、さよう決定いたしました。
これより討論に入ります。
討論の通告がありませんので、これにて討論を終結いたします。
これより採決を行います。番号63、議案第68号「教育委員会委員の選任について」を採決いたします。本件は、原案に同意することに賛成の議員の起立を求めます。
( 賛成者起立 )
起立全員と認めます。よって、議案第68号は原案に同意することに決定いたしました。
次に、番号64、議案第69号「人権擁護委員候補者の推薦について」を採決いたします。本件は、原案に同意することに賛成の議員の起立を求めます。
( 賛成者起立 )
起立全員と認めます。よって、議案第69号は原案に同意することに決定いたしました。
次に、日程5、付議事件番号65、「愛媛県後期高齢者医療広域連合議会議員の選挙」を行います。
お諮りいたします。
選挙の方法については、指名推選によることとし、その指名は、議長において行うことにいたしたいと思います。これにご異議ありませんか。
( 「異議なし」と言う )
ご異議なしと認めます。よって、さよう決定いたしました。
それでは、指名いたします。指名は、お手元に配付の指名推選による被指名者一覧表に記載のとおり井手洋行議員といたします。
お諮りいたします。
ただいま指名いたしました議員を当選人と定めることにご異議ありませんか。
( 「異議なし」と言う )
ご異議なしと認めます。よって、ただいま指名いたしました議員が当選されました。
次に、日程6、付議事件番号66、発議第3号「今治市議会委員会条例の一部を改正する条例制定について」を議題といたします。
提案理由の説明を求めます。
17:
◯寺井政博議会運営委員長 ただいま議題となりました発議第3号「今治市議会委員会条例の一部を改正する条例制定について」は、議会運営委員会として議案を提出しておりますので、議会運営委員会を代表いたしまして提案理由の説明を申し上げます。
下に理由を掲げておりますが、地方教育制度改革による地方教育行政の組織及び運営に関する法律の改正に伴い、所要の改正をしようとするものでございます。改正条項新旧対照表をごらんいただきたいと思います。左側が改正後、右側が改正前を示してございます。法律の改正により、教育委員会に教育委員長と教育長を一本化した新たな責任者である教育長を置くこととなったことに伴い、教育委員会の委員長を教育長に改めようとするものでございます。
なお、この条例は平成27年4月1日から施行するものでございます。また、附則におきまして、この条例の施行の際、現に在職する教育長の任期の間は、改正前の規定が効力を有する旨の経過措置を設けてございます。
以上で提案理由の説明を終わります。ご審議の上、ご議決賜りますようお願い申し上げます。
18:
◯松岡一誠議長 以上で説明は終わりました。
これより議題に対する質疑に入ります。
質疑の通告がありませんので、これをもって質疑を終結いたします。
お諮りいたします。
ただいま議題となっております発議第3号については、委員会付託を省略いたしたいと思います。これにご異議ありませんか。
( 「異議なし」と言う )
ご異議なしと認めます。よって、さよう決定いたしました。
これより討論に入ります。
討論の通告がありますので、許可いたします。
34番山本五郎議員。
19:
◯山本五郎議員 発議第3号「今治市議会委員会条例の一部を改正する条例制定について」反対討論を行います。
改正の理由として、地方教育制度改革による地方教育行政の組織及び運営に関する法律の改正に伴い、所要の改正をしようとするものとされています。以下、この法律については改正法とさせていただきます。
条例改正条項新旧対照表によりますと、第21条の教育委員会の委員長を教育長に置きかえるだけのようですが、この改正法はいろいろな問題をはらんでいます。教育委員会は、全ての都道府県と市町村に置かれ、公立学校の管理、教職員の人事、教育への指導、図書館、公民館、スポーツ施設の管理などを行っています。改正法は一言で言えば、今の教育委員会にはいろいろの問題があるから、政治権力が教育を支配しようとしているものであります。政治が教育に果たす責任は、環境や条件整備などによって教育の営みを支えることであります。政治が教育内容に介入するようなことがあってはならないことであります。教育委員会は、国や首長、知事や市町村長から独立した行政組織であることに最大の特徴があります。
改正法は、その独立性をなくし、国と首長の支配下に置こうというものであります。首長が国の方針をもとに教育大綱を決定し、教育委員会に従わせます。改正法は、その自治体の教育政策の大もとになる大綱を決定する権限を首長に与えています。今の制度では教育委員会の権限になっています。大綱は、政府の教育振興基本計画の基本的な方針を参酌してつくることが求められています。さらに、改正法は、教育委員会を代表する教育委員長をなくし、教育長に教育委員長の役割を与え、文字どおり教育委員会のトップと言えます。教育長は、今は教育委員会が任命し、罷免もできますが、首長が議会の同意を得て任命するように変わります。教育委員会は、首長と教育長が強く支配することになります。
安倍政権は、靖国神社への参拝や、過去の侵略戦争を肯定、美化する立場をとり、集団的自衛権行使の閣議決定、戦争する国づくりへと憲法第9条の改正に強い策動を行っています。こうしたもとでの法改正は危険なものを感じざるを得ません。よって法改正に反対するものです。
以上、さきの議案69議案中、私が反対したのは13議案で、賛成率は81%であります。さらにまた、請願、陳情につきましては、4件全て採択を求めるものであります。
以上で私の討論を終わらせていただきます。
20:
◯松岡一誠議長 以上で山本五郎議員の討論は終わりました。
以上で通告による討論は終わりました。他に討論はありませんか。
( な し )
他に討論なしと認めます。
これをもって討論を終結いたします。
これより、番号66、発議第3号「今治市議会委員会条例の一部を改正する条例制定について」を採決いたします。本件は、原案を可決することに賛成の議員の起立を求めます。
( 賛成者起立 )
起立多数と認めます。よって、発議第3号は原案のとおり可決されました。
以上で日程の全てを議了いたしました。
この際、3月31日付をもって退任される管理職員から挨拶があります。
大成和幸健康福祉部長。
21:
◯大成和幸健康福祉部長 議会の場で挨拶の機会をいただきまして、ありがとうございます。退職に当たりまして、一言ご挨拶を申し上げます。
私は、昭和52年に今治市役所に入りまして、38年間の勤務で、市民税課をスタートに13の部署を経験いたしました。その間、職場や仕事を通して、忘れることのできないたくさんの出会いや経験がございました。その一つ一つが今の私の大きな財産になっていると思っております。
入庁した当時は羽藤栄市市長でした。面接のときに「今治市役所に入って何をしたいのか」と問われまして、私は「私が住む大浜地区がよくなるように頑張ります」と答えますと、「それは議員が考えることだ。今治市役所の職員は、常に今治市全体のことを考えて仕事をしなければいけない」と強い口調で言われました。この言葉は今も忘れず、今治市職員として常に意識する言葉になりました。
今治市職員として何をしてきたのかと振り返りますとき、印象深いのは、平成11年の西瀬戸自動車道全線開通の架橋イベントで、全国からウオーキング大会に参加する人が多いのに驚きまして、これこそしまなみ海道でやるべきだとウオーキング大会の開催に取り組みました。当初、小さな大会でしたが、今は、担当する職員の皆さんの努力によりまして、全国規模の「瀬戸内しまなみ海道スリーデーマーチ」に成長しましたが、その誕生にかかわれたことをうれしく思っております。
また、平成21年度から4年間、教育委員会で小中学校の統廃合の協議に参画したことも印象深く思い出されます。教育長を中心に五、六人の職員で、何日も夜、各地区の合併協議に出かけました。伝統ある学校を閉校し、平成26年度、27年度と統合した新しい学校が誕生しています。歴史的な学校統合にかかわれたことに誇りを感じますとともに、どの学校も子供たちに喜ばれ、地域の皆さんに愛されるすばらしい学校になってほしいと願わずにはおりません。
広報今治の編集や現在の健康福祉の仕事もやりがいのある仕事でしたが、救急医療体制の維持の問題や公の施設の問題など、取り組み途中での退職になりました。
定年を迎え、自分なりにやり遂げたという思いはありますが、こうして今日までやってこられましたのも市長、副市長、教育長初め多くの先輩や同僚職員、市民の方々のご指導や励まし、支えのおかげであると実感いたしております。本当に多くの皆様にお世話になりました。議員の皆様にもさまざまな市民の方の立場に立って、ご指導、ご鞭撻や励ましをいただきました。心から感謝を申し上げます。
今後は、市民の立場から今治市の応援をしてまいりたいと思います。一時期ではありましたが、歴史ある今治市の市政の一端に参画できたことを誇りに思い、今後の今治市のますますの発展と皆様のご健勝、ご活躍を心より祈念申し上げまして、退職のご挨拶とさせていただきます。長い間、本当にお世話になりました。ありがとうございました。( 拍 手 )
22:
◯松岡一誠議長 冨田
浩都市建設部長。
23:
◯冨田 浩都市建設部長 都市建設部長の冨田でございます。退任に当たりまして、このような晴れがましい場を設けていただき、まことにありがとうございます。
私は、1年間の民間企業勤務を経て、今治市役所に土木技師として奉職いたしました。したがいまして、今治市役所勤務は37年間でございます。振り返ってみますと、私は、立派な上司、諸先輩、またよい仲間に恵まれ、仕事ができましたことをまず感謝申し上げます。
そもそも私が土木技師を目指しましたのは、高校時代に映画「黒部の太陽」を見たことでした。元来単細胞の私は、石原裕次郎の格好よさ、巨大構造物の建設過程に強く興味を抱き、設計技師として生きるよりも現場監督に憧れを持ち、これこそ男の生きる道だと思ったのが原点でございました。
入庁後、若手技師の時代は事業課が中心で、希望どおり道路や港湾行政に携わることができ、道路や橋りょう、港湾施設といったインフラ整備に取り組むことができました。将来にわたり、自分が携わった構造物が残るとともに、今も市民の皆様が利用し、生活に役立っていることは本当に誇りに思っております。
今治市役所生活の中で特に印象に残っている職場といたしましては、新都市調整部と消防本部の2つがございます。
新都市調整部時代は、ちょうど新都市の土地利用が行き詰まり、市民見直し検討委員会からの提言もあって、ちょうど今治市長選挙の争点にされましたことや、大型商業施設の公募といったこともあり、商店街や今治商工会議所などからも強い反発があって、新都市事業の必要性のための説明会や団体幹部の皆様への説得など、大変な苦労もいたしました。検討委員会の提言をもとに、庁内土地利用検討部会を立ち上げ、真に実現可能な土地利用計画をまとめ、議会の皆様と協議、調整を繰り返し、1つの土地利用計画をまとめることができました。折しも昨年末に、新都市開発整備特別委員会も当初の目的を達成したということで散会となりました。議員の皆様とは腹を割った議論ができ、またイオンモールの建設現場を見るにつけ、当時の担当として感慨深いものがあります。
次に、消防長として3年間勤務させていただきました消防本部時代でございます。あいにく不祥事も起こしてしまいましたが、消防本部ではチーム力の偉大さ、すばらしさを教えていただきました。1人のミスやスタンドプレーが全体の致命傷となってしまう。それを防ぐために何十回、何百回と全体訓練を繰り返し、チームの結束や意思疎通を図り、体にしみ込ませる。落ちこぼれそうな隊員にはアドバイスや、相談にも乗ったりして、フォローし、チーム力の向上を図るといったことの大切さを学びました。また、職階制をとっている消防本部で、明るい職場づくりの一環として若手職員からの意見を吸い上げる意見交換の場所づくりといったことで、若手職員の集う夕食の場に何回か参加させていただきました。いかつい隊員が実に繊細でおいしい味つけの料理をつくることに驚きを覚えました。特に消防うどんのおいしさは、今も忘れることはできません。また、消防拠点施設の整備にも理解をいただく中で、数多く進めさせていただき、感謝いたしております。
最後に、都市建設部長としての1年間は、大変な思いもしましたが、市民の皆様とじかに顔を合わせ、交渉したり、今治市の実情を理解していただく中で課題解決に努めてまいりました。しまなみ海道自転車道の無料化や今治・小松自動車道関連側道の別名矢田線の国の直轄事業化、一部は今治市施行でございますが、さらに、その今治市施行部分も補助事業に採択していただくなど、国会議員の先生の援護もいただく中、粘り強く交渉し、何とかめどもつきました。
以上が、私の強く残る公務員人生でございますが、私をここまで指導してくださいました市長、副市長を初め議会の皆様方に感謝申し上げるとともに、今治市が今後も発展していくことを願ってやみません。
最後に、私個人を元気に育て、支えてくれました今は亡き両親と、私の最大の理解者で支えてもらった妻に特に感謝申し上げ、退任の挨拶とさせていただきます。本当にお世話になりました。ありがとうございました。( 拍 手 )
24:
◯松岡一誠議長 お二人とも長きにわたり、ご苦労さまでした。感謝申し上げます。
以上で挨拶は終わりました。
閉会に当たり、菅市長から挨拶があります。
25:
◯菅 良二市長 閉会に当たりまして、ご挨拶申し上げます。
今議会におきましては、提案いたしました平成27年度の当初予算を初めとする市政の重要案件につきまして、熱心にご審議をいただき、全て滞りなく議決を賜ることができました。ありがとうございました。また、先ほどは、2名の退職部長に挨拶の機会を設けていただき、大変感謝いたしております。大成、冨田両部長の挨拶を聞きながら、「ああ、そうだったのか」、あの日あのとき、私も6年間、ともに過ごさせていただいた、そのことを思い起こしておりました。
大成部長は、ごらんのとおり誠実そのもので、私も大変頼りにさせていただきました。先ほど挨拶の中で、懐かしい羽藤栄市市長のお話が出ました。私は、羽藤市長の最大のご功績は、皆さんそれぞれあると思いますが、やはり玉川ダム、もちろん越智助役とともに命をかけられたと思います。大変立派なことをしていただき、そして今、私たちが安心して水事情、また工業用水、農業用水、そういった面でお世話になっていることを思い起こしております。ただ、やはり時代が、今、合併して10年たって、議会人に対する願いといったものは、若干私とは異なってやむを得ないのかともいう思いがいたします。やはり、私は皆さんにお願いしたい。それは、朝倉地区の藤原議員がしまなみ地域を思い、しまなみ地域の中村議員が中心市街地のことを心配し、そして中心部、この旧今治市内の井手議員が玉川地区やそれぞれ周辺部のことを心配していただける。一人一人の議員がそうした鳥瞰図といいますか、全体を見回す目で、これからの議員生活を送っていただきたいなというのが私の願いでもございます。
冨田部長は、部長として消防長をお願いいたしました。3年間、先ほどのお話のとおり、消防職員と肌で接して、さすが北郷中学校のエースだったなと、体と体、そういったことを改めて感じております。そして、「黒部の太陽」。まさに彼の念願は、やはり都市建設部長であったのだと思います。役所人生の有終の美を飾っていただくことができたな、改めて本当によかったと私自身も思っております。
後に続く後輩たちも公務にどこまでも真摯に向き合う両部長の姿勢を見習い、これからも職務に精励していくものと思っております。この3月末で、定年退職者58名を含む総数66名の職員が今治市役所を去る予定でございます。これまで市民の皆様方のために懸命に奉職し、市政発展のためにご尽力いただいたことに対し、感謝申し上げ、深く敬意を表したいと存じます。長年勤められた公務員としての誇りと蓄積された豊富な知識と経験をもって、「ふるさと今治」の発展のために活躍されるとともに、末永く健康で心豊かな第2の人生を過ごされるよう祈念申し上げます。
さて、今議会でも議員の皆様から市政各般にわたる重要な課題につきまして、時宜を得た質疑、質問を頂戴いたしました。とりわけ、地方創生に関する質問につきましては、今後の本市の行く末にかかわる重要な問題であると認識をしております。本市の財政状況を展望したとき、歳入の根幹をなす普通交付税の減額は免れず、依然として厳しい状況にあります。社会保障関係経費が伸び続ける中、新ごみ処理施設の整備、緊急情報伝達システムの構築や防災拠点施設の整備、今治市営住宅建てかえ事業など、現在及び将来の世代にとっても必要不可欠な大型事業が実践段階に入っております。さらに、多くの老朽化した公共施設等の更新、統廃合、長寿命化など取り組むべき課題もございます。
こうした難局に敢然と立ち向かい、私の施政方針で申し上げました「今治の未来を拓く7つの『いまばりづくり』」に沿って、一つ一つの施策を着実に実施してまいります。また、今議会で各議員からいただきました貴重なご提案を生かしながら、今治市ならではの創意工夫により今治版総合戦略を策定し、若者に今治市にとどまってもらう、また進学等で今治市を離れた人に戻ってきてもらう、市民誰もが住みなれたまちで、今治市というこのまちで住み続けたいと思っていただけるように、50年後、100年後の将来を見据えた責任あるまちづくりに邁進してまいる所存でございます。
さて、この4月より、今治、美須賀、日吉、城東の4小学校が吹揚小学校として、吉海、宮窪中学校が大島中学校として、上浦、大三島中学校は新しい大三島中学校として、新たな学校の歴史が始まります。一方で、それぞれの学校の輝かしい歴史に幕がおろされます。閉校式には私も出席して、心を込めてご挨拶させていただいておりますが、学校の統廃合につきましては、これまでPTAや自治会など地域の皆様とともに、子供たちにとって最良の教育環境を願い、協議を重ね、ご決断をいただいたもので、心より感謝を申し上げるものでございます。地域の皆様の思いをしっかりと受け継ぎ、夢のある学校づくりに全力で取り組んでまいる所存でございます。また、少子化傾向が続く中、今後も引き続き、地域の実情、社会情勢の動向を踏まえながら、教育環境の改善を図ってまいりたいと考えております。
次に、第87回選抜高等学校野球大会でございます。我が今治西高等学校が先日の日曜日、和歌山県立桐蔭高等学校と対戦いたしまして、実に6年ぶりの初戦を飾ることができました。甲子園という夢の舞台での1勝から遠ざかり、選手には相当の重圧があったと思いますが、エースが苦しむ中で打撃が奮起し、まさに全員野球での勝利に感銘を受けました。今治西高等学校、和歌山県立桐蔭高等学校、両校ともに公立高校であり、県内屈指の進学校でありますが、文武両道を掲げた伝統校として、全国の高校野球ファンの心にも響いたものと思っております。また昨日は、実に82年ぶり、松山東高等学校も、本市菊間町西山出身の石山選手の活躍などもあり、強豪・二松學舍大学附属高等学校との接戦を制し、見事に選抜初勝利を挙げました。同じ愛媛県の代表校として誇らしく思います。さて、我が今治西高等学校は、本日午後2時から2回戦があります。残念ながら甲子園には行くことができませんでしたが、皆さんと吹揚小学校の見学等々もあるわけでございますけれども、テレビ観戦の中で応援をしてまいりたい。強豪・常総学院高等学校に真正面からぶつかってほしいと願っております。
最後になりますが、迎えます平成27年度は地方創生元年であります。本市を取り巻く環境は依然として厳しく、解決すべき課題が山積しておりますが、足元をしっかり見詰め、行政と議会がともに協力し、知恵を出し合い、飛躍の年となるよう、議員各位におかれましても、なお一層のご尽力を賜りますようお願い申し上げまして、閉会に当たってのご挨拶とさせていただきます。ありがとうございました。
26:
◯松岡一誠議長 以上で挨拶は終わりました。
これをもって今
定例会を閉会いたします。
午後 0時00分 閉 会
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