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  1. 今治市議会 2013-06-12
    平成25年第3回定例会(第3日) 本文 2013年06月12日開催


    取得元: 今治市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-04-27
    検索結果 検索やり直し 使い方 (新しいタブが開きます) 2013年06月12日 平成25年第3回定例会(第3日) 本文 文書発言の移動 文書 前へ 次へ 発言 前へ 次へ ヒット発言 前へ 次へ 文字サイズ・別画面表示ツール 文字サイズ 大きく 標準 小さく ツール 印刷用ページ(新しいウィンドウで開きます) 別窓表示(新しいウィンドウで開きます) ダウンロード 表ズレ修正 表示形式切り替え 発言単文選択全文表示を切り替え 単文表示 選択表示 全文表示 発言者表示切り替え 全 75 発言 / ヒット 0 発言 すべての発言ヒット発言表示切り替え すべての発言 ヒット発言 選択表示を実行・チェックの一括変更 選択表示 すべて選択 すべて解除 発言者一覧 選択 1 : ◯平田秀夫議長 選択 2 : ◯達雄一郎議員 選択 3 : ◯平田秀夫議長 選択 4 : ◯菅 良二市長 選択 5 : ◯川口義輝財務部長 選択 6 : ◯平田秀夫議長 選択 7 : ◯達雄一郎議員 選択 8 : ◯平田秀夫議長 選択 9 : ◯達雄一郎議員 選択 10 : ◯川口義輝財務部長 選択 11 : ◯達雄一郎議員 選択 12 : ◯平田秀夫議長 選択 13 : ◯達雄一郎議員 選択 14 : ◯川口義輝財務部長 選択 15 : ◯達雄一郎議員 選択 16 : ◯平田秀夫議長 選択 17 : ◯達雄一郎議員 選択 18 : ◯平田秀夫議長 選択 19 : ◯古川孝利議員 選択 20 : ◯平田秀夫議長 選択 21 : ◯菅 良二市長 選択 22 : ◯古川孝利議員 選択 23 : ◯菅 良二市長 選択 24 : ◯丹下隆志教育委員会事務局長 選択 25 : ◯檜垣達哉産業部長 選択 26 : ◯高橋実樹教育長 選択 27 : ◯平田秀夫議長 選択 28 : ◯古川孝利議員 選択 29 : ◯平田秀夫議長 選択 30 : ◯古川孝利議員 選択 31 : ◯檜垣達哉産業部長 選択 32 : ◯古川孝利議員 選択 33 : ◯平田秀夫議長 選択 34 : ◯古川孝利議員 選択 35 : ◯平田秀夫議長 選択 36 : ◯矢野雄嗣議員 選択 37 : ◯平田秀夫議長 選択 38 : ◯菅 良二市長 選択 39 : ◯胡井裕志総合政策部長 選択 40 : ◯平田秀夫議長 選択 41 : ◯矢野雄嗣議員 選択 42 : ◯平田秀夫議長 選択 43 : ◯矢野雄嗣議員 選択 44 : ◯平田秀夫議長 選択 45 : ◯山本五郎議員 選択 46 : ◯平田秀夫議長 選択 47 : ◯菅 良二市長 選択 48 : ◯胡井裕志総合政策部長 選択 49 : ◯渡辺英徳総務部長 選択 50 : ◯平田秀夫議長 選択 51 : ◯中村卓三副議長 選択 52 : ◯山本五郎議員 選択 53 : ◯中村卓三副議長 選択 54 : ◯山本五郎議員 選択 55 : ◯胡井裕志総合政策部長 選択 56 : ◯山本五郎議員 選択 57 : ◯中村卓三副議長 選択 58 : ◯山本五郎議員 選択 59 : ◯渡辺英徳総務部長 選択 60 : ◯山本五郎議員 選択 61 : ◯中村卓三副議長 選択 62 : ◯山本五郎議員 選択 63 : ◯中村卓三副議長 選択 64 : ◯藤原秀博議員 選択 65 : ◯中村卓三副議長 選択 66 : ◯菅 良二市長 選択 67 : ◯胡井裕志総合政策部長 選択 68 : ◯藤原秀博議員 選択 69 : ◯中村卓三副議長 選択 70 : ◯藤原秀博議員 選択 71 : ◯胡井裕志総合政策部長 選択 72 : ◯藤原秀博議員 選択 73 : ◯中村卓三副議長 選択 74 : ◯藤原秀博議員 選択 75 : ◯中村卓三副議長 ↑ 発言者の先頭へ 本文 ↓ 最初のヒットへ (全 0 ヒット) 1: ◯平田秀夫議長 ただいま出席議員32名であります。  これより本日の会議を開きます。  本日の議事日程は、お手元に配付の日程表のとおりであります。  日程1、会議録署名議員の指名を行います。  本日の会議録署名議員に、17番近藤博議員、18番北貞丈議員を指名いたします。  次に、日程2、一般質問を行います。  この際、申し上げます。  各議員の発言は、申し合わせの発言時間内においてお願いいたします。  通告者の発言を順次許可いたします。  9番達川雄一郎議員。 2: ◯達雄一郎議員 発言の許可をいただきましたので、通告に従い質問をさせていただきます。  まず、人事考課制度についてお伺いをいたします。  人事考課制度は、旧今治市において2003年に導入をされました。私も導入に当たっては、人が人を評価する制度であるため、不当評価が行われないよう、また万一不当評価が行われた際には、その救済措置も含めて柔軟な対応がなされるよう一般質問をしたことを記憶しております。  その後、人事考課制度は、今治市においても合併を経て10年間で変化があったと思いますが、国家公務員では、国家公務員に能力・実績主義の人事管理を導入することを柱の一つとする「国家公務員法等の一部を改正する法律」が平成19年7月6日に公布、平成21年4月1日に施行され、現在、人事評価制度として法律下での制度運用がなされております。平成19年度の法制化時には、地方公務員にも同様の制度を導入するという話もあったのですけれども、諸般の事情から導入を断念した経緯がございます。  しかし、近年の動向を見ておりますと、ことしの2月には地方公務員法を改正し、同様の評価制度を導入することを閣議決定、既に法制化の準備も整っていると伺っております。今国会への法案提出が予定をされているという一部の報道もありましたけれども、今回の上程は見送られたようです。いずれにしても、近い将来、議題として上がってくることは必至な情勢であり、法律化をされれば条例以上に厳格化が求められます。  現在検討されております法律案を見てみますと、職員が採用される際、また昇任や降格についても定義をより厳しいものとし、それぞれ個人の能力・実績をより勘案した上で評価を人事に反映させるよう規定すること、また評価を公正に行うために、評価をした上司についてもその責任について明らかにすることなどがうたわれており、同時に、現職公務員が自治体と利害関係にある企業へ再就職を働きかけることを禁止したり、退職した職員についても再就職先から自治体への口ききも禁止されるなどの内容を盛り込んでおります。  そこで、まず1番目ですけれども、これまで10年間の人事考課の運用状況についてお伺いをいたします。また、今後、法律が施行された際の対応についてもお伺いをいたします。  続きまして、公共施設におけるトイレの設置、改修状況についてお伺いをいたします。  「臭い・汚い・暗い」、いわゆる3Kと言われていたトイレを取り巻く環境は近年大きく変わろうとしております。例えば高速道路、これは皆さんもサービスエリア等をご利用されるとおわかりかと思いますけれども、改修が進んでいるという状況であります。また、空港であったり、ショッピングセンターであったり、多くの人が利用するトイレは温水洗浄便座を完備したり、また壁紙なども落ちついたものへ変更するなど、新しく建設される施設はもとより、既存の施設についても随時改修が進められております。  全国の自治体においても、トイレの重要性を鑑み、改修が進められており、今治市と姉妹都市でもある群馬県の太田市では、10年以上前から「学校のトイレをホテル並みに」というコンセプトのもとで取り組みが進められております。私も2003年に研修にお伺いをいたしましたが、清掃も行き届いており、感銘を受けたことを覚えております。
     今治市においても、昨年の教育厚生委員の皆さんが東京都町田市へ視察研修に行った際、学校のトイレを視察され、その取り組みに大いに感銘を受けたということも伺っております。今治市においても、市内の公園を見ておりますと、近年、トイレの改修が進んでおり、以前よりもきれいで使いやすいということで市民からも好評ではありますが、公園を含め今治市が管理している施設についてはどのような状況になっているのか、またトイレの位置づけと今後の考え方についてお伺いをいたします。  以上、ご答弁、よろしくお願いいたします。 3: ◯平田秀夫議長 答弁を求めます。 4: ◯菅 良二市長 皆さん、おはようございます。いよいよ6月議会一般質問、本格的な論戦に入ってまいりました。きょうは傍聴席、ちょっとでなくて、随分若々しい、若い青年たちが入っております。皆さんご承知のように、ことし4月に新採用になった、まさにこれからの今治をしょって立つ若者です。  きょうは、私も十分知らなかったんですが、傍聴するという話がありました。それはウエルカムだと。それはなぜかと言えば、やはり市議会と私ども理事者、この議会を通じてしっかりと論戦を重ねていく、そして将来の今治市をしっかり見詰めた中での議論を重ねていきたいという願いがございます。彼らがいずれ、あと25年ほどたてばこちら側に座る可能性も大いにある、そういう上昇志向を持って、きょうはしっかりと傍聴してほしいなという願いがございます。  ところで、達川議員には、雌伏4年、本当にご苦労が多かったと思います。中村知事が、いわゆる中村衆議院議員時代に落選をして、今までそばにいた人たちが、あっという間にいなくなった、このむなしさというものは何とも言えないものであったという話を本人から聞いたことがあります。彼はそのエネルギーを、伊予鉄道松山市駅前で街宣活動といいますか、いわゆる日常報告をしながら、「市民とともに」という姿勢を貫きながら松山市長に返り咲いて、今、愛媛県下20市町の思いを大切にする知事としての役割を担ってくれております。  達川議員には、市民の森の前の交差点で、自転車にのぼりを立てて、しっかりと皆さんに訴えている姿を私も何度も拝見しながら、心の中で「頑張ろう。頑張ってほしい」、そういうエールを送っていたわけでありますが、2月3日、見事当選されました。今までの議会経験、それから、何しろまだまだこれからです。これからの今治市のためにしっかりと役割を、議会人としてのステップを踏んでいただきたいと期待しながら、本日ご質問の人事考課制度に関しまして、私からお答えをさせていただきます。  1番目の、これまでの状況についてでございます。  本市の人事考課制度は、職員が職務遂行上における勤務成績、意欲、態度、能力について公平かつ客観的に把握することにより、職員の勤労意欲の高揚と人材育成の向上等を図ることを目的としており、平成15年度から旧今治市において試行の後、平成18年度から管理職員に、そして平成20年度からは一般職員を含む全職員に対し導入いたしました。  本市の人事考課制度の特徴としては、考課結果の客観性を高めるために、一次考課と二次考課を別の上司が行い、その後、調整会議に諮り、考課の決定をいたしております。また、業績のみならず、仕事に取り組む意欲や態度、そして成果を上げるまでのプロセスを考課項目とすることにより、職員の意欲の高揚と公務能率の向上が図られているものとなっております。さらに、上司との面談を通して、仕事への取り組み姿勢などを確認し合うことにより、職場のコミュニケーションが図られる制度となっております。また、職員の納得が得られるよう、希望者に対し考課表の開示を行うこととするとともに、職員からの苦情に対応できる仕組みを設けております。  現在、人事考課結果を職員の昇給に反映させておりますが、今後、国と同様に勤勉手当にも反映させるよう検討をいたしているところでございます。  2番目の、法律が施行された際の対応についてでございます。  本市は既に人事考課制度に基づいた人事管理を行っておりますが、法律が改正された場合は、採用から退職後までの人事管理全体に多大な影響が及ぶことが予想されるため、法律案の内容につきまして早急に精査するとともに、現在の人事考課制度の見直しも含めた対応を検討いたしたいと考えております。  その他のご質問につきましては、関係理事者からお答えさせていただきますので、よろしくお願いをいたします。 5: ◯川口義輝財務部長 達川議員ご質問のうち、公共施設におけるトイレの設置、改修状況についてにつきましてお答えします。  今治市が管理している施設についてどのような状況になっているか、またトイレの位置づけと今後の考え方についてでございます。  本市におきましては、広域合併により、多くの公の施設を有する現状にありまして、類似の機能を有する施設や、住民ニーズと乖離した利用となっている施設、老朽化等により多額の改修コストが懸念される施設などの多くの課題を抱え、施設の維持管理経費が市の財政を圧迫している実態にございます。  こうした中、今後の施設のあり方を検討すべき取り組みといたしまして、本年の5月1日付で市民の皆様に公の施設の現状データを公表したところでございます。今後は、収集いたしました情報によりまして、公の施設のあり方の方針を決定していく予定でございます。  また、これらの施設におけますトイレの位置づけについてでございますが、快適に利用できる公共トイレを整備していくことは、ご高齢の方やお体の不自由な方々はもとより、多くの市民の皆様から求められることであると考えております。  次に、これら施設の改修などの状況でございますが、文教施設、とりわけ学校施設につきましては、校舎の耐震補強工事に合わせまして、トイレの洋式便器化などを行っております。福祉施設では、伯方福祉センターなど、利用目的に合った便器に改修を行っております。観光施設におきましては、小島にトイレを整備した観光休憩所を設置するなど、観光振興の観点からもトイレの新設等を含め検討しているところでございます。公園施設のトイレにつきましては計画的に整備を行っておりまして、平成24年度は石井公園など7カ所の公園について整備を行いました。また、清掃等の管理につきましても、利用状況などを見ながら実施しているところでございます。いずれにいたしましても、施設の使用目的やニーズに応じた設置や改修を進めている状況でございます。  今後の考え方につきましては、トイレの仕様は施設によって異なりますが、財政状況も勘案しながら、施設の維持管理費の節減にも努め、利用状況等により、必要に応じて和式から洋式便器への改修、温水洗浄便座の設置等を検討してまいりたいと考えております。  以上でございます。 6: ◯平田秀夫議長 以上で答弁は終わりました。  再質問はありませんか。 7: ◯達雄一郎議員 議長。 8: ◯平田秀夫議長 達川雄一郎議員。 9: ◯達雄一郎議員 今回、法律案としてまず検討されている内容も、地方公務員法第40条に基づく現行の勤務成績の評定と法的な性格が異なったものではないと。評価の内容をより詳しく明文化することが目的であり、その責任の所在を明らかにしようとするものであると考えています。  しかしながら、営業成績が目に見える民間企業とは違って、営利を目的としない地方公共団体ではその評価が難しいと言われており、長期にわたって公平で安定的な運用をしていくためには、人事考課制度運用に際して、職員が信頼できる制度でなくてはなりませんし、人事担当部局や職員に過度な負担にならないような工夫も必要になってくるものと思われます。  評価された内容を対象者に公表するフィードバックはもちろんですけれども、不当に評価をされた際の救済機関のさらなる充実も必要でしょうし、万一、人間関係で不当評価をされたり、明らかに能力が不足していると思われる人が昇進したりということが続けば、職員全体の士気が低下することになり、何よりも市民サービスの低下に直結する大きな問題となります。  上司の顔色を見て仕事をするようなことになったり、あるいは考課のための考課というような硬直した制度にならないように、常に改善を繰り返しながら、人事考課制度本来の趣旨である人材の育成、能力の開発、そして、そのことによって身につけた個々の能力を生かすことのできる適材適所への配置、そういう人事管理、つまり、市役所のレベルアップというものが市民生活の向上につながるような制度となるように絶えず研究を続けていただきたいと思っております。  次に、公共の施設に関して、トイレに関してですけれども、これまでの状況、今後の位置づけについてのあらましのお考えはわかりました。現在、公共施設としては大規模改修中の公会堂がありますけれども、公会堂についてはどのような状況になっているでしょうか、質問をいたします。 10: ◯川口義輝財務部長 お答えいたします。  公会堂の改修工事でございますが、現在は各種機器の据えつけなどを行っている状況でございまして、9月1日にはリニューアルオープンする予定でございます。  この改修中の公会堂のトイレはどのようになっているかとのご質問でございますが、既存の一般用トイレにつきましては、平成12年度に内装や便器の取りかえ改修を行っており、多目的トイレにおきましては平成14年度に新設しているということもございまして、今回の改修工事の対象外といたしております。また、今回新設いたします楽屋につきましては、新たにトイレを整備することとしております。  以上でございます。 11: ◯達雄一郎議員 議長。 12: ◯平田秀夫議長 達川雄一郎議員。 13: ◯達雄一郎議員 トイレですが、楽屋の方の改修はされるということなんですけども、温水洗浄便座、これの導入はされるんでしょうか、お伺いします。 14: ◯川口義輝財務部長 お答えします。  新設いたします楽屋につきましては、温水洗浄便座を設置したものとすることを予定しております。  以上です。 15: ◯達雄一郎議員 議長。 16: ◯平田秀夫議長 達川雄一郎議員。 17: ◯達雄一郎議員 トイレを取り巻く環境というものは、この10年で本当に比べ物にならないほどの変化をしております。和式を全て洋式にというような議論もありますけれども、私も和式の必要性というものも認識しておりますし、全てのトイレを洋式化と、そういうような意図はないんですけれども、ただ、楽屋のトイレに関しては温水洗浄便座が導入されるということですけれども、少なくとも体の不自由な方がご利用される多目的トイレだけでもそういった温水洗浄便座の機能があればと思います。ぜひとも今後の検討課題としていただきたいと思います。  きれいな音楽を聞いて、あるいは感動的な演劇を見ても、トイレが汚ければ興ざめをしてしまいますし、観光都市を標榜している今治市において、公共のトイレが汚ければ、他の都市から1度は訪れていただいたとしても、リピーターとしてもう一度来ていただけるかどうかということは疑問に思います。また、最近では飲食店を選ぶ際にもトイレを重要視するという風潮もあり、トイレは、もはや単に用を足すという認識のものではなくて、毎日使う空間として、生活の一部分としての位置づけを担うものになってきていると思われます。  財政状況も非常に厳しいということは理解をしておりますけれども、いま一度、多角的な側面からトイレの位置づけについて調査検討をしていただいて、今治市民はもとよりですけれども、他の府県から来ていただいた人たちに対しても気持ちよく使っていただける、そういった施設になるようにお願いをいたしまして、質問を終わらせていただきます。 18: ◯平田秀夫議長 再質問なしと認めます。  以上で達川雄一郎議員の質問を終わります。  次に、2番古川孝利議員。 19: ◯古川孝利議員 通告の順序に従い、ぴかぴか新人の古川孝利が質問させていただきます。ご答弁のほどよろしくお願いいたします。  初めての議会質問なので、私の夢、今治市民の夢をこれから語ろうと思います。その夢とは、しまなみを世界遺産に市民総意で登録申請してはいかがでしょう。  もともとこの私たちが住んでいる瀬戸内地方は温暖な気候に恵まれ、風光明媚なところであります。1934年、もう80年も前のことですけども、日本で初めて、瀬戸内海を初め雲仙天草、霧島の3カ所が国立公園に選ばれました。瀬戸内海の穏やかな海面に浮かぶ多くの島々は、周囲の瀬戸や灘などとともに多島美を形成しています。それらを眺める展望地が多数存在し、海岸は白砂青松で、古くから多くの人々を魅了してきました。その美しい瀬戸内海の中でも、しまなみ海道がつくられた今治市から尾道市につながる大小の島々と海は世界遺産に値すると思います。また、この世界遺産に匹敵する美しい島々を見ながらのドライブ、サイクリング及びウオーキングを楽しむことができる「しまなみ海道」があるということです。尾道市と今治市間の9つの島を10本の橋で結んでいます。それぞれの橋は長さや形がどれも異なり、造形美のきわみであります。この橋から見渡せば、日本中から、いやいや、世界から、このしまなみに来ていただき、景色を楽しんでほしいと願っています。  他方においては、今治市への注目度が高まっていることです。先日も、2年に1度開催されます「バリシップ」でにぎわいました。これからも海事産業は今治市が牽引していくことを内外に示すことができたと感じました。世界最大級のLPG備蓄基地が波方に完成しました。すばらしかったと思います。今治タオルは高品質ブランドで、東京に、外国に浸透してきています。今治市民として大変な誇りと自信が湧いてきます。また、バリィさんが昨年のゆるキャラグランプリで優勝しました。焼豚玉子飯はB-1グランプリでブロンズグランプリに輝きました。  今の観光庁長官は今治市桜井の出身です。井手憲文長官です。ことしは、外国人が日本を訪問した数が今までで一番だそうです。先日のテレビのインタビューで、「1年間に1,000万人を目指しているので、まだまだ今からだ」というようなコメントでした。外国人は、東京、京都、北海道、沖縄などを訪問する人が多いそうです。残念ながら今治市ではほとんど外国人訪問者を見かけません。4月に東京での視察時に井手長官にお会いしました。世界遺産に登録することを陳情しますと、「自然遺産ということで運動しては」との言葉をいただきました。  もう一つは、私は広島市に42年間住んでいました。その間に、原爆ドームと宮島、厳島神社ですが、世界遺産になり、観光客が大幅にふえたことを目の当たりにしました。「しまなみを世界遺産に」と手を挙げる市は、今治市と姉妹都市の尾道市と思います。両方の市の英知を結集して運動してはいかがでしょう。いつ行動を起こすのですか。今でしょう。  次に、サイクリングコースの整備についてお伺いをします。  来年、しまなみ海道を、車をとめて、封鎖しての国際サイクリング大会が開催予定です。ことし10月20日でしたか、プレ大会が実施されるに当たり、サイクリングコースの整備が緊急課題ではないでしょうか。  先日5月4日に大三島に行きました。ところミュージアム大三島、伊東豊雄建築ミュージアム、岩田健母と子のミュージアムを回り、45年ぶりに大山祇神社に参拝しました。高校のとき、45年も前、源義経や頼朝のよろいかぶとを見たときに、何でこんな瀬戸内の島に有名な武将の武具が800年たった今も大切に保存されているのだろうかと不思議に思ったものでした。  ところミュージアム大三島の真ん前でしたか、見知らぬものがあったので聞いてみると、「あれは駐輪場」と説明がありました。そういえば、大三島の道のあちこちでサイクリストを見かけました。いつかの菅市長さんからのお話で、「しまなみをサイクリストのメッカにしたい」と聞いたのを思い出しました。先日、観光課に行きますと、しまなみのサイクリングコースのマップを早速見つけることができましたが、旧市内のしっかりしたものはありませんでした。桜井海岸には、何十年か前か、昭和60年と聞きましたが、サイクリングコースとしてつくられた道はありましたが、マップはありませんでした。  しまなみ海道からの眺めは世界遺産レベルです。世界からのサイクリストは満足するでしょう。旧市内、例えば近見山、糸山公園、朝倉のタオル美術館、日本の渚100選の桜井海岸。ちなみに、日本の渚100選というのは、海の記念日誕生を記念しまして、社団法人大日本水産会などでつくる選定委員会が1996年に発表したものです。また、日本の白砂青松100選の志島ヶ原。ちなみに、この日本の白砂青松100選は、社団法人日本の松の緑を守る会が1987年に選定しております。などなど、名所旧跡がめじろ押しでございます。そのあたりをつなげる自転車道、自転車コースが必要ではないでしょうか。例えば、1、今治市全域のサイクリングコースの整備。2、サイクリングコースのマップをつくり、市内の要所要所に置く。3、名所旧跡やサイクリングコースを絵地図にした看板を市内の要所に設置するなどの案はどうでしょうか。お考えをお聞かせください。  次の質問に移ります。志島ヶ原について尋ねます。  ちょっとここに絵を持ってきたんですけども、これは志島ヶ原の夕焼けでございます。これは、私の父が亡くなったときに家族全員で描きました。これは、父が小さいとき、この志島ヶ原のそばでヤンマをとって遊んでいた風景を絵にしました。そのあたりはクロマツが3,000本以上もあり、日本の白砂青松100選にも選ばれています。その中ほどには、菅原道真公(天神様)を祭った綱敷天満宮があります。今から1,100年ぐらい昔、右大臣を務めて、天皇からの信頼を集めていた道真が、藤原氏の告げ口により九州の太宰府に左遷されるとき、途中、暴風雨になり、桜井の海岸に流された。地元の漁師が船のとも綱を巻いて座布団がわりにしたということから「綱敷天満宮」という名前がついたと言われています。  こういう歴史的な名勝であるとともに、日本の白砂青松100選にも選ばれるほどの場所なので、大変美しく、地元の人たちも日々清掃などをして、きれいにしています。ボランティア団体「志島ケ原保護協会」がつくられていて、月に1度の清掃や梅林の手入れなどをしています。来る7月7日の市民大清掃の日には、桜井地域の人がたくさん出て、志島ヶ原や桜井海岸を清掃します。小学生や中学生の清掃日もあります。年末には各種団体の大掃除もあります。「志島ヶ原のところどころに熊手を置いて、私を10分間ほど使ってください。みんなで松原をきれいにしましょう」と立て看板を置いています。要するに、地元桜井の人は、志島ヶ原の美化と保存に日々努力しているということであります。  もう一つ、絵を見せておきます。この桜井海岸から見える平市島、比岐島、これが桜井の人にとっては本当にふるさとのような風景でございます。この桜井海岸をきれいにしているということでございます。  ところが、この美しい海岸の中に、3階建て、一部4階になっているんですけども、海浜クラブと申しまして、大きな建物が放置されて、美観が損なわれています。建物の中でたき火をしたり、果てはシンナーを吸ったり、酒を飲んだり、大きな石でガラスをがんがらがんがら割りますので、近所の住民に迷惑がかかっています。民有地ではありますが、行政の指導で取り壊すことはできないのでしょうか。  2つ目は、衣干岩の保存についてです。  この岩は、菅原道真公が濡れた衣を干したと言われる岩です。こんな感じの衣干岩。この絵は、母が生きていたときに私が描いたものです。「母の住んでいるふるさとは美しく、落ちつけるところなのでいいな」というような気持ちで描きました。亡くなった今となっては、この衣干岩が母の存在に思えます。1,100年たつうちに、大きな松が生え、根が岩を抱き、台風が来ると岩もろとも粉々に砕けてしまう心配があります。何とか岩も守り、松も守る方法はないものでしょうか、行政のお知恵をおかりしたいと思います。  最後に、教育問題について質問します。  私は、広島大学の教育学部に学び、広島市で38年間、小学校の教師を勤めました。そのきっかけをつくってくださったのが桜井中学の数学の教師です。その先生の教える姿を見て、私も子供たちのために情熱をささげる教師になりたいと思ったわけです。人の生き方に大きく影響を与える仕事が教師の仕事です。  ところが、今の教師を見ていると、本当に忙し過ぎると思います。勤務時間は7時間45分になっていますが、実際は、朝7時ごろに出て、夕方8時ごろに家に帰る人が多いと聞いています。12時間以上仕事に拘束されているのが現状のようです。中学校の先生は、部活などの指導で土曜日、日曜日も練習や試合で出勤している方も多いようです。  教育課題も多いです。本来の仕事である児童生徒に基礎学力を着実につけたり、体力を向上させたり、心優しい、豊かな心を育んだりするほかに課題が山積みです。いじめ問題、体罰問題、モンスターペアレンツ問題、不登校、校内暴力、学級崩壊、本当に教師一人では解決できないことがたくさんございます。児童生徒に寄り添い、一人一人の個性を磨くために教師にゆとりを持たせてほしいと思っています。広島市では、成績や通信簿、指導要録はパソコンで処理していました。こういうことが負担軽減に役立ったと考えています。今治ではどんな状況でしょうか、お聞かせください。  続いて質問をさせていただきます。  5月にも今治市の職員の不祥事が飲酒運転など3件起きています。教職員の不祥事もあってはならないことですが、後を絶ちません。体罰が原因で生徒が自殺したことがきっかけで、体罰問題が大きくクローズアップされています。体罰は児童生徒の尊厳を大きく傷つけるものです。そのほかでは、飲酒、セクハラ及びパワハラなどが教職員が陥りやすい問題です。これを防ぐ1つの方法が、職場で校長を中心に研修するなどということです。スポーツクラブの顧問の教師は特に体罰防止研修をしてはいかがでしょうか。その研修をすることで、モラルが高められ、教職員が定年まで生きがいを感じながら教育活動に当たることができるのではないでしょうか。  以上です。 20: ◯平田秀夫議長 答弁を求めます。 21: ◯菅 良二市長 発展著しい広島市、恐らく昭和56、57年ごろ、大学生になったのかなと。昭和42年……。 22: ◯古川孝利議員 昭和45年で、昭和49年度から教師です。 23: ◯菅 良二市長 非常に長い年月を広島市で過ごされて、そして、恐らく感ずるところがあって、発露はやっぱり愛郷心、今治市を忘れがたかった、そんな思いがあったのだと思います。このたび、見事、初当選されました。そして、今までの蓄積されたさまざまな経験・知識を市議会で反映させていただきたいと願っておりますが、早速に、本当に国会の予算委員会並みのパネルというか、幼少時の絵等も見せていただきながら、わかりやすく、恐らく小学生を教える、興味を持たす、理解を深める、さまざまな工夫があったのだろうと思います。その一つの方式を何かかいま見た思いでもありますけれども、異色の質問でもありましたけれども、私どもにとりましても、こういったことを大切にしていきたいなと改めて感じます。  古川議員はさまざまな活動を早速にしておられるなと。私ももちろん市民の中に溶け込むことを大事にしておりますが、いろんな会合、つい先般は合唱団「響」の発表会にもお越しをいただいておりました。何人か議員の皆さんもおられましたが、やはり市民のそういった活動に積極的に加わっていただいておりますことを大変うれしくも思っております。  ところで、ご質問のサイクリングコースの整備についてのうち、1番目の、しまなみ海道及び今治をサイクリストのメッカにするためのサイクリングコースの整備について、私からお答えをさせていただきます。  広島県尾道市から本市に至る瀬戸内しまなみ海道には、サイクリストのためのハード整備として自転車歩行者道が併設されており、これにあわせて、沿線に整備いたしましたターミナルを活用したレンタサイクルシステムの運用や、サイクリング大会の実施により、サイクリングの魅力を発信することや、集客のためのソフト面の充実とも相まって、国内外から多くのサイクリストの来訪をいただいております。  近年では、世界のサイクリストの聖地を目指して、中村知事が先頭に立って、広島県の湯崎知事や尾道市の平谷市長と連携をして取り組んでいただいております。昨年には、その取り組みの一つとして、両県、両市が連携をして、JR尾道駅と今治駅間の推奨ルートにブルーラインを整備することで、しまなみ海道のサイクリングを迷うことなく楽しむことができるようになり、今治市中心部へのコースが大変わかりやすくなりました。また、県におかれましては、外国人サイクリストに対応するため、サイクリングコース案内板の多言語化などの改修も行われる予定でございます。  さらに、しまなみ海道のみならず、愛媛県全域を対象とした「愛媛マルゴト自転車道」事業を今年度から推進することとし、愛媛県内に26のコースが設定されております。本市の関係では、本市と松山市の道後温泉を海岸沿いの国道196号線を経て結ぶコースと、鈍川温泉、湯ノ浦温泉と西条市の本谷温泉の3つの温泉を結ぶコースが設定されているところでございます。本市といたしましても、愛媛県と連携をして、この「愛媛マルゴト自転車道」事業を推進することにより、しまなみ海道とつながり、今治市内、愛媛県内に広がっていくサイクリングコースの整備が図っていけるものと考えております。  なお、来年3月、「瀬戸内しまのわ2014」の開催がされますが、もちろん3島5町、関前地域の地域おこし、地域からの発信、このことがメーンテーマではありますけれども、やっぱり1万人規模のサイクリストが集結する、そして本年10月にはプレ大会、3,000人規模、こういったことが行われる予定でありますけれども、その前哨戦として9月7日に知事を先頭に県庁の部長・局長級、それから竹田県議会議長、78歳ですけれども、先頭に県議団、それから、20の市町がありますが、何人参加するかわかりませんが、市町長、しまなみを、今治市内から恐らく上浦町までぐらいだと思います。願わくば市議会の皆様方も私どもと一緒に参画して、来年に向けての、そして本当に今、しまなみはサイクリストが非常に多く、いや、しまなみだけでなくて、松山市から今治市まで、それから桜井方面に向けてもといったふうに、これを何とか鈍川に持っていきたいなという願いもございますが、本当にサイクリストがふえておりますが、その中心はやっぱりしまなみかなと。糸山のサイクリングターミナルの重要性も改めて感じておりますが、そういった企画も9月には予定されております。皆様も一緒に参画して、きょう傍聴の我が新人職員もきっと何かしらのボランティアで大勢のそういった方々を迎える手だてを考えてくれたらうれしいなとも思っておりますけれども、要は、これから来年に向け、いや、ずっとこれから先に、サイクリストの聖地、メッカとしての役割をしっかりと果たしていきたい、そのための整備もしていきたいと思っております。どうぞひとつそのあたりもよろしくお願いをいたします。  その他の質問につきましては、関係理事者からお答えをさせていただきます。よろしくお願いします。 24: ◯丹下隆志教育委員会事務局長 古川議員ご質問のしまなみを世界遺産にと、名勝「志島ヶ原」の美化と保存についてにお答えいたします。  まず1番目ご質問の、しまなみ海道沿いの島々と海を世界遺産に登録する運動についてでございますが、世界遺産はユネスコで採択された条約に基づいて世界遺産リストに登録されるものでありまして、その内容により、文化遺産、自然遺産、複合遺産の3つに大別されております。  世界遺産の登録につきましては、まず、国が作成する暫定一覧表のリストへ登録された上で、その中から政府が世界遺産リストへの推薦をすることとなっております。最近では、富士山が文化遺産としての登録に大きく前進したことがニュースで報道されておりますが、一方、長年取り組んできた鎌倉が申請の取り下げを余儀なくされている状況でございます。  現在、世界遺産に関しましては、四国4県と本市を含む関係市町で「四国八十八カ所霊場と遍路道」の世界遺産暫定リストへの掲載に向けて手続を行っている状況でございますが、長期的な取り組みが必要と考えております。しまなみの世界遺産登録の実現は大変すばらしいことだとは思いますが、現状では難しいのではないかと思われます。  瀬戸内の自然と橋の織りなす美しい景観や文化は世界に誇れるものだと思いますので、このすばらしさを今後も守り育て、これまで以上に世界にさまざまなアピールをしてまいりたいと考えております。  続きまして、名勝「志島ヶ原」の美化と保存についてのうち、1番目の、壊れかけた建物を何とか取り除くことはできないかについてでございます。  議員ご質問の建物につきましては、当初は保養所として建てられたようでございますが、ご案内のとおり、現在は営業をやめられて久しく、建物の窓ガラスも損傷が見受けられる状況でございます。しかしながら、民間の方が所有されている建物でありますので、個人の所有物を市が取り除くことにつきましては、特殊事情がある場合を除き、難しいと思われます。  次に、2番目、衣干岩の補強についてでございます。  志島ヶ原の衣干岩に生えております松が岩に影響を与えていることにつきまして、過去には伐採を行った跡も確認されておりますが、地元神社のゆかりの岩でありますので、どのような方法が考えられるか、専門家の意見を聞く一方、神社関係者や地元の方々と相談しながら対応を検討してまいりたいと考えております。  以上でございます。 25: ◯檜垣達哉産業部長 議員ご質問のサイクリングコースの整備についてのうち、2番目のサイクリングマップと、3番目、案内用看板設置についてお答えをさせていただきます。  2番目のサイクリングマップについてでございますが、桜井サイクリングコース単独のマップは作成していませんが、尾道市などとともに設立しています瀬戸内しまなみ海道振興協議会で作成しております「しまなみ海道サイクリングマップ」は、しまなみ海道沿線のみならず、今治市全域を掲載エリアとし、桜井サイクリングコースも掲載いたしております。しまなみ海道を利用するサイクリストにも、桜井サイクリングコースの存在が認識できるようになっており、湯ノ浦地区に宿泊を予定しているサイクリストにも利用しやすいマップになっております。このマップは、レンタサイクルターミナルはもとより、観光情報センターなどの観光施設に備えて配布をいたしております。今後、改訂に際しましては、より使いやすいマップとなりますよう心がけてまいりたいと考えております。  3番目、案内用看板の設置についてでございます。  今年度より市内全域を対象として観光案内板等の整備や改修を順次行っていく予定となっておりますので、その際には、地図や観光施設や名所旧跡などについて、必要に応じて写真やイラストも活用し、わかりやすい表示を行ってまいりたいと考えております。  以上でございます。
    26: ◯高橋実樹教育長 子供のために学校があり、子供のために教師がおり、子供のために教育がございます。教師が元気で心豊かに子供の教育に当たることが大切だと願っております。  古川議員ご質問の教師の負担軽減についてと、体罰防止の手だてについてお答えをいたします。  まずご質問の、成績や指導要録をパソコンで作成できるような方策についてでございますが、今、教育現場におきましては、確かな学力、豊かな人間性、健康・体力の知・徳・体をバランスよく育むことで、生きる力の育成に努めておるところでございます。そのために少しでも教師の負担軽減を行い、子供たちと向き合う時間をふやすことで、教育の質の向上を図っていくことは大切でございます。  その一つの方法として、議員ご指摘のとおり成績や通信簿、指導要録のパソコン処理がございます。今治市においては、以前より成績につきましてはパソコンでの処理を行っており、通信簿につきましても数年前よりパソコンで処理することが可能となり、学期末、学年末の成績処理における教員の負担軽減がなされております。指導要録につきましては、パソコン処理は行っておりません。  また、他市におきまして校務支援システムというコンピューターネットワークにより、成績処理を初め、さまざまな児童生徒の個人データを集中的に一括管理・処理することで、教員の負担軽減を図っているということを聞いております。ただし、ネットワークを用いる大がかりなものになってまいりますと、個人情報の漏えい・流出、不正利用等のセキュリティー対策が大きな課題となってまいりますし、財政的な問題もございます。セキュリティー対策、教育的効果や費用面等につきまして、他市を調査する中、今後研究してまいりたいと考えております。  なお、教材提示装置やプロジェクターにつきましては、各学校に適切に配置し、活用することによりまして、少しでも教員の負担軽減を図っているところでございます。  次に、体罰防止の手だてについてお答えいたします。  ご質問の、体罰を防止するための研修会や講習会についてでございますが、教職員の不祥事はあってはならないことでございます。特に体罰は児童生徒の人格を侵害する行為であり、体罰からは何の信頼関係も生まれないとの認識のもとに、絶対に許されない行為として教育現場の指導に努めてまいりましたが、昨年度は全国的に体罰の問題が大きく取り上げられました。  本市教育委員会といたしましても、昨年度から校長会や教頭会で体罰防止への取り組みについて情報交換を行い、各校の取り組みを参考に、それぞれの学校で体罰防止策を考え、体罰防止対策の一層の強化、実践をするように指導してまいりました。  今年度も4月の校長会と生徒指導主事会、5月の教頭会において、各校が体罰についてどう共通理解を図り、組織的にどう取り組んできたかを話し合い、課題を出し合うことにより、教職員の体罰防止への意識高揚に努めているところでございます。  学校では研修を継続的に実施することで、今まで以上に子供理解に努めたり、共通意識を持って複数の教職員で指導したり、家庭と十分に連携をとりながら指導したりするなど、工夫・改善が見られるようになってまいっております。  6月には生徒指導主事会で「部活動における指導者の役割と指導」をテーマに愛媛県総合教育センター指導主事による指導講和と演習を予定しております。今後とも、研修や情報交換の場を工夫し、また学校に対しては児童生徒や保護者との心の通い合う指導、児童生徒理解に基づく指導、これを部活動、課外活動も含め全教育活動で徹底するよう指導を続けていく所存でございます。体罰のない教育現場の実現に努め、全ての子供たちが夢を持ち、しっかり学ぶとともに、子供たち一人一人が大切にされる学校になるよう努力を続けていきたいと考えております。  以上でございます。 27: ◯平田秀夫議長 以上で答弁は終わりました。  再質問はありませんか。 28: ◯古川孝利議員 議長。 29: ◯平田秀夫議長 古川孝利議員。 30: ◯古川孝利議員 「白砂青松100選の志島ヶ原にある壊れかけた建物について、何とか取り除くことはできないか」との質問に、「民間の方が所有されている建物であるため、個人の所有物を市が取り除くことにつきましては、特殊事情がある場合を除き、難しいと思われます」という答弁をいただきました。  大丸デパートも民間の所有物でした。これを壊すとき、市は幾ら補助金を出したのでしょうか。市のお金の使われ方は公平性が必要と考えています。特殊事情というだけではわかりづらいので、どういう場合にほかにも補助金を出すのかお答えください。 31: ◯檜垣達哉産業部長 議員ご質問の今治大丸跡地対策事業費補助金に関しましてお答えをさせていただきます。  今治大丸は、平成24年度、経済界の出資により設立された「株式会社どんどび」が土地・建物の取得及び解体を行い、更地化が完了したところでございます。  解体費用の一部を補助するに至りました経緯でございますが、平成20年12月の今治大丸の閉店後、土地・建物の権利関係の複雑さや、建物の形状による利用の困難さなどから、新たな民間企業の進出もなく、3年余り経過しておりました。そのような中で、経済界と行政が一体となり、今治商工会議所を主体として、今治大丸跡地対策委員会の設立を初めとする跡地対策事業を進めることとなった次第でございます。  補助金の支出に当たりましては、今治大丸跡地に関し、中心市街地の活性化の促進と環境基盤の充実を総合的に支援することにより、中心市街地の一層の活性化を図ることを目的としており、今治商工会議所が行う今治大丸跡地対策事業を対象とし、今治大丸跡地対策委員会の目的達成のために要する経費として、解体費補助5,000万円、事務費補助1,020万円の合計6,020万円を今治商工会議所に支出いたしております。これは、本市の重要課題であります中心市街地の活性化のための最重要地点であります今治大丸跡地に限定したものであり、今治市総合計画及び中心市街地再生基本計画にも位置づけられており、公共性が高いものと判断したものであります。  以上でございます。 32: ◯古川孝利議員 議長。 33: ◯平田秀夫議長 古川孝利議員。 34: ◯古川孝利議員 今後、建物の取り壊しには市の予算は使われないというような認識でいいのかなというような答弁だったかなと思っております。  もとへ戻りますが、しまなみを世界遺産にという答弁では、ハードルが高くて大変難しいとのこと。私としましては、自然遺産が無理なら文化遺産で、それでも無理なら複合遺産でチャレンジしてもらいたいなということを要望いたしておきます。答弁にもありましたように、今後とも、しまなみの美観を守り育て、世界にアピールしていただきたいと思っております。  サイクリングコースについては、今治市の旧市内の陸地の部分にもブルーラインを整備していただいたらいいのかなと要望しておきます。  日本の渚100選の桜井海岸、白砂青松の志島ヶ原などにも、行く道、ブルーラインがあればすばらしいかなと要望しておきます。  本当に、昭和60年につくった唐子浜のサイクリングコースは、通るとお尻が痛くなったり、卵を載せて走ると割れたこともあったとサイクリストから聞いておりますので、本当に早急の整備をお願いしたいと思います。  マップの作成、看板の設置の件、よろしくお願いしたいと思っております。  衣干岩の松に関しましては、文化振興課にまた相談に参りたいと思って、一番いい方法をまた考えていきたいと思っております。  教育問題につきましては、高橋教育長から「私の仕事は、一に子供を守ること、二に教職員を守ること」というような、本当に常日ごろ語っておられるのを私は聞いております。教師のゆとりなくして真の教育はできません。答弁のように、今後ともしっかり取り組んでいただきたい。  以上で質問を終わります。 35: ◯平田秀夫議長 以上で古川孝利議員の質問を終わります。  次に、26番矢野雄嗣議員。 36: ◯矢野雄嗣議員 それでは、通告に従いまして質問させていただきますので、ご答弁のほどよろしくお願いいたします。  今治~下田水航路休止に伴うバス路線改正についてお伺いいたします。  平成25年7月末日をもって事業休止となる今治~下田水航路は、協和汽船株式会社が昭和38年に開設し、ピーク時の平成10年にはフェリーが1日36往復、72便を運航し、年間車両運搬数は約87万台に上っておりました。  しかし、平成11年のしまなみ海道開通後は、利用客、車両運搬数ともに激減し、平成21年に通行料金の休日上限1,000円及び通勤割引制度の影響でさらに減少したため、平成23年にはフェリーの廃止に至り、現在は2隻の旅客船を運航する中で、島嶼部住民の通勤・通学及び通院等の貴重な交通手段として朝早くから夜遅くまで運航し、島民の足となる航路を守っておりました。  今回の事業休止は、平成25年3月からの減便に伴い、自家用車やバスへの乗りかえが進んだことで利用客が減少し、原油価格の高騰によるコストの増大や、来年度から高速道路の全国共通料金の導入により、しまなみ海道の通行料金が安くなる見通しであることなどから、民間企業として採算がとれないとの判断によるものであり、しまなみ海道開通時に本四公団より補償金をもらう中で、航路を自主的に存続された経緯も踏まえると、航路がなくなるのは非常に残念な思いはありますが、時代の流れでもあり、仕方のないものと認識しております。  今回、一般会計補正予算に計上されておりますバスの購入費補助につきましては、航路休止の代替交通としてバスでの補完を計画されているものであるが、島嶼部出身の議員として、島民からバス交通への要望が多数寄せられています。例えば、現行のバスは大三島始発便のみであるため、最後の大島から乗る人たちは満員電車に乗り込んでいくような気分になります。今、最も早い時間に今治駅に着くバスの時刻は7時30分であり、高校の早朝補習授業や部活の朝練に間に合いません。瀬戸内海交通株式会社と瀬戸内運輸株式会社で発行する定期券が異なるため、自由にバス便を選択できないとか、積み残しはされないのかなど、日常生活に直結する切実なる訴えがあります。  そこで、質問の1番目、バスでの補完計画について、どのような概要になるのか、また島民の要望がどの程度かなうのか、お聞かせいただければと思います。  次に、現在、今治~下田水航路利用者が大半を占めていると思いますが、市営下田水駐車場に自家用車をとめ、航路を利用し、通勤されている会社勤めの方が多くおられます。私が平日に視察した折には、30台から、多いときには50台近く駐車しておりました。航路休止後は、その台数の多くが下田水駐車場以外に駐車場を求めると思いますが、そこで、2番目の質問です。下田水駐車場の現況と、航路休止後の活用方針についてお答えいただきたいと思います。  あわせて、バスルートの本線に当たる大島内の国道317号線沿いにバス利用者は駐車場を求めると思いますが、例えば吉海支所の駐車場を無料開放するとか、宮窪の停留所には駐車・駐輪場になる土地がないので、近くの石文化運動公園入り口に新たに駐車場を確保するなど、公共施設への駐車場確保の方針についてもお聞かせください。  最後の質問になりますが、現在、私の次男がバスを利用して今治市内の高校に通学しております。その息子がJR今治駅の駐輪場に自転車をとめる際、あいているスペースを探すのに10分程度の時間を要し、自転車を寄せてスペースを確保してとめるのに5分、計15分もかかって自転車をとめていると聞いております。私も現地を見て、歩道部分にもずらっと自転車がとめられている状況に驚き、フェリー航路休止以降は、航路を利用し、今治港に駐輪していた約100台もの自転車がJR今治駅に流れて駐輪することを想定すると、完全にパンクすると危惧しております。JR今治駅の駐輪場の現況と今後の対応施策についてお答えください。  以上です。 37: ◯平田秀夫議長 答弁を求めます。 38: ◯菅 良二市長 3島5町とよく言っていた時代、議員間の交流も随分ありました。吉海町の矢野さん、議員でもありましたが、その前の時代、あなたや岡田議員が入る前はソフトボールは本当に弱小チームでありましたけれども、園芸部門になりますと、俄然、吉海町は頑張っておりました。しかし、岡田議員や矢野議員が議員となってからは、非常にソフトボールも強くなって、そして、若さあふれるプレーをしていた矢野議員を、今、思い起こしながら、いつの間にか3期目、我が今治市議会にあっても中堅の役割を果たしておりますことに敬意を表しながら、ご質問の今治~下田水航路休止に伴うバス路線改正についてのうち、1番目の協和汽船株式会社の7月末日での休止によるバス補完計画についてと、2番目のバス利用者の駐車場対策についてに関しまして、私からお答えさせていただきます。  まず1番目、協和汽船株式会社の7月末日での休止によるバス補完計画についてでございますが、今治~下田水航路の休止に伴いまして、大島地域の住民の皆様を初めとした航路を利用している方々や、通勤・通学等で既にバス交通を利用されている方々から多くの要望が本市へ寄せられており、今後のバス運行に関しまして心配をされている現状につきましては十分理解をいたしております。  7月末日をもって休止予定の当該航路につきましては、通勤・通学の時間帯に約110名の方々が利用されておられます。航路休止に伴い、その方たちが島嶼部と市内を結ぶ大三島宮浦港始発の既存バス6便へ移行された場合、現在のバスの空席状況から見ますと、積み残しが発生し、市民生活に多大な影響を及ぼすことが推測されます。  そこで、バス交通での補完計画につきましては、議員ご発言のバス利用者の皆様からの要望を踏まえ、市内バス事業者とともに主に5つの課題、積み残しの回避、各島からの始発便の新設、早朝ダイヤの新設、下田水地区住民の足の確保、瀬戸内海交通株式会社の定期券での瀬戸内運輸株式会社の特急バスへの乗車について解決すべく、さらにはバス交通の利便性を高めるために協議を重ねてまいりました。  詳細でございますが、バス交通により約110名の航路利用者全てを補完するためには、3便の増便が必要であり、既存の特急・急行バスに加え、伯方島始発便2便と大島始発便1便の計3便を新設することで積み残しを回避することができ、大三島、伯方島、大島3島の各島から始発便が運行されることとなります。  また、現行のバス便で、朝、最も早く今治駅に到着できる時刻は7時30分ですが、新設される伯方島始発の1便につきましては、今治駅に7時5分に到着し、高校での早朝の補習授業や部活動の朝練に支障を来さないダイヤ編成となる予定でございます。  大島始発便は宮窪の瀬戸内海交通株式会社大島営業所を始発とし、下田水港停留所を経由する路線となり、利用が多く見込まれる朝8時に今治駅に到着するダイヤ編成となる予定でございます。  加えまして、現在、大島島内の生活交通バス路線は下田水港どまりとなっておりますが、既存の宮浦港始発の急行バスに乗りかえができる亀山停留所まで路線を延長し、下田水地区住民の利便性を確保する予定でございます。  定期券の問題につきましては、往路、帰路、どちらの便でも、どの停留所区間においても瀬戸内海交通株式会社の急行バスの定期券で瀬戸内運輸株式会社の特急バスに乗車できるよう、両事業者において調整していただいております。バス利用者の皆様の要望に沿い、島嶼部地域住民の皆様にとって利便性が向上する計画になるよう努力いたしているところでございます。  次に、2番目のバス利用者の駐車場対策についてのうち、1点目の下田水駐車場についてでございますが、下田水駐車場の現況につきましては、平成24年度は1日平均約77台の駐車台数でしたが、今年度の4月・5月実績では、1日平均約46台となっております。また、航路休止後の活用方針につきましては、従来どおり株式会社しまなみが管理運営し、1カ月定期であれば800円で利用することができます。  続きまして、2点目の公共施設利用についてでございますが、吉海支所や石文化運動公園の駐車場は、来庁・来園者のための駐車場であり、使用目的が定められております。また、本市がバス事業者のために新たに土地を設け、駐車場を整備することにつきましては、公平性、公益性、経済効率性の観点から困難であります。しかしながら、今後、バス利用者の駐車場確保に向けまして、遊休公共施設の再利用を念頭に、吉海南保育所跡地について、バス事業者との負担割合等も含めた協議を進める中で整備を検討してまいりたいと考えております。亀山停留所の存在感がぐっと増してくると思っております。ご理解賜りますようお願い申し上げます。  その他のご質問につきましては、関係理事者からお答えさせていただきますので、よろしくお願いします。 39: ◯胡井裕志総合政策部長 矢野議員ご質問の、今治~下田水航路休止に伴う路線改正についてのうち、3番目のJR今治駅の駐輪場の現況と今後の対応施策についてに関しまして、私からお答えをさせていただきます。  JR今治駅南高架下駐輪場の現況でございますが、毎日、約600台近くの自転車やバイクが駐車しており、大変混雑をしております。そこで、航路が休止された場合、矢野議員ご指摘のとおり、100台程度の自転車等の増加が予想されることから、当該駐輪場における放置自転車の撤去作業に着手したところでございます。まず、5月16日に放置自転車の整理を行う旨の予告を行い、5月28日に整理スケジュールを告知し、6月3日に駐輪場に置いてあった585台全ての自転車等に放置自転車確認のための札を取りつけました。利用している車両につきましては札を取り除いてくださいとのお願いをしておりましたが、6月6日現在でございますが、約200台の自転車に放置自転車確認の札がつけられたままになっております。6月17日には、これらの自転車を別の場所に移転し、保管することとしておりますので、予想される100台程度の自転車の増加分につきましては、駐輪スペースの確保ができるのではないかと考えております。  今後とも、放置自転車の整理を強力に推し進め、利用者の方々が便利で安全に駐輪場を利用することが可能となるような対策を進めてまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。  以上でございます。 40: ◯平田秀夫議長 以上で答弁は終わりました。  再質問はありませんか。 41: ◯矢野雄嗣議員 議長。 42: ◯平田秀夫議長 矢野雄嗣議員。 43: ◯矢野雄嗣議員 まず1番目の協和汽船株式会社の7月末日での休止によるバス補完計画についてですが、島嶼部住民の要望をここまで聞き入れていただき、まことにありがとうございます。担当課の方々が、3島5町をくまなく回って、島嶼部住民の声なき声を素早くキャッチした結果だと思います。本当にありがとうございました。  細かいダイヤ編成までは今の答弁ではわかりかねますが、現時点では満足できる代替計画案ができたように思います。しかし、これで終わりではなく、9月1日からの利用状況と住民の声を聞きながら、さらに使いやすいダイヤ編成になるように力を入れていただきたいと思います。また、関係者各位にも要望を聞いていただき、ありがとうございました。  次に2番目のバス利用者の駐車場対策についてですが、下田水駐車場は、航路休止に伴い、利用客が減っていくと思いますし、指定管理とかいろいろな諸問題も出てくると思いますので、無料開放にするとか、適正利用に向けて考えていただきたいと思います。  次の公共施設利用についてです。  遊休公共施設を再利用するということですが、吉海には吉海南保育所跡地がありますが、宮窪停留所には駐車場がありません。平成27年4月1日から吉海・宮窪中学校が統合するので、宮窪中学校跡地の再利用なども視野に入れながら、宮窪停留所、ダイヤ編成なども並行して検討していただきたいと思います。  次に3番目のJR今治駅の駐輪場の現況と今後の対応施策についてですが、放置自転車の整理を行うということで、100台程度の自転車の増加分については対応できるということなので一安心しましたが、今回に限らず、引き続き放置自転車の整理を行い、利用者が便利に利用できるよう、整理整頓の告示を行い、適正利用を心がけていただきたいと思います。  以上のことを要望し、私の質問を終わりたいと思います。ありがとうございました。 44: ◯平田秀夫議長 以上で矢野雄嗣議員の質問を終わります。  次に、34番山本五郎議員。 45: ◯山本五郎議員 それでは、質問を行いたいと思います。  質問の1番目は、「バリシップ2013」についてであります。  去る5月23日から25日にわたり、「バリシップ2013」が盛大に開催をされました。今回が3回目となりますが、今回は国内外から243社が出展され、文字どおり国際海事展「バリシップ2013」が日本の一地方都市、今治市で開催された意義は非常に大きいものがあると思います。私も見学しましたが、国内外の多くの参加者で熱気に包まれていました。展示品は専門的で理解できませんが、243社の最新の先端技術と能力を集め、開発されたものであることは理解することができました。恐らく商談も成立されたものもあるだろうと思います。まだ終わって日がたっていませんが、「バリシップ2013」が終わってどう感じていらっしゃるのか、お聞きをいたしたいと思います。  質問の2番目は、今後も2年後に開催する予定なのかどうか、今後の見通しについてお伺いをいたしたいと思います。  次に、先ほど矢野議員からも質問されましたが、今治~下田水航路の運休について質問をいたしたいと思います。余りダブる点はないようです。  懸念しているところでありますが、今治港と大島の下田水港を結ぶ高速船が6月1日から7月末まで平日と土曜日は1日7往復に減便し、日曜・祝日は運休をする、8月1日から1年間、事業を休止するというものです。  今治~下田水航路は1998年のピーク時にはフェリーと高速船合わせて1日36往復してきたそうです。ところが、1999年にしまなみ海道の開通で利用客が激減、2011年2月末にはフェリーが休止し、船乗り場周辺は閑散となっているのが現状であります。私も時に利用していただけに寂しい限りであります。さらに、最近の原油の高騰が拍車をかけています。高速船の運賃だと片道が400円、バスは590円ですから、経済的負担も増大をいたします。  質問の1番目は、今治~下田水航路には補助制度が適用されないのかどうかお聞きをしたいと思います。  質問の2番目は、運休、休止になれば、どれほどの利用客に影響が出るのでしょうか。通学、通勤、通院や一般客などについてお伺いをいたしたいと思います。  質問の3番目は、みなと再生事業との関連についてであります。  みなと再生事業は、今治市の中心市街地の活性化の海の玄関として2013年度から2015年度に港湾ビルの建設を進めています。みなと再生事業費として、去年、2012年度には3億7,000万円、本年、2013年度には1億8,440万円予算を上げています。この総事業費は30億円とされ、「交通」の港から「交流」の港に変えていくとしていますが、人口の減少も続く今治市にとって、今治~下田水航路の休止は影響ないのかどうか、どう見ているのか、質問をいたします。  質問の4番目は、生活交通バス路線維持・確保対策事業費として4,000万円の助成についてであります。  今治~下田水航路が休止されることから、利用者の足を守る、交通の確保のために乗り合いバス事業者にバス購入費の助成を行おうとするものであります。高速型バス2台、車両購入費掛ける3分の2、上限、1台分2,000万円、2台分として4,000万円の助成をするというものですが、交付先は瀬戸内海交通株式会社とされています。この助成の支出の根拠はどこにあるのか、質問をいたしたいと思います。  次に、職員の研修についてであります。  今治市の場合、現在、就職して1年目と5年目の職員に研修を行っているところです。今回、新たに3年目の職員、男性15名、女性6名に対し、陸上自衛隊松山駐屯地で隊内生活体験研修を予定しているとのことであります。隊内生活体験とは、体験入隊者に対して以下の項目が定められています。1つ目に駐屯地の紹介、2つ目に陸上自衛隊の説明、3つ目に個人及びグループ行動に関する基本動作の助言、4つ目に体力検定、5つ目に駐屯地施設及び装備品等の見学、6つ目に教育訓練の見学、7つ目に広報ビデオ等の上映、8つ目に隊員との懇談、その他とあります。これをもとにして、案内、説明、助言等を行うサポートをするというものであります。文字どおり、陸上自衛隊の啓蒙、宣伝、教育そのものの内容になっています。実施時期は9月ごろ、実施期間は2泊3日、費用は、食事代、光熱費、クリーニング代で約5,000円足らずとされています。愛媛県下ではこうした自衛隊内生活体験研修を実施した市や町はありません。  質問の1番目は、何の目的で隊内生活体験研修を行うのでしょうか、質問をいたします。  質問の2番目は、「宣誓書」との関係についてであります。市職員に採用されると、必ず「今治市職員の服務の宣誓に関する条例」に基づく宣誓書に署名・捺印を行います。その内容は、「私は、ここに主権が国民に存することを認める日本国憲法を尊重し、かつ、擁護することを固く誓います。私は、地方自治の本旨を体するとともに、公務を民主的かつ能率的に運営すべき責務を深く自覚し、全体の奉仕者として誠実かつ公正に職務を執行することを固く誓います」というものであります。隊内生活体験研修と宣誓書との関係はどう見ているのか、質問をいたしたいと思います。  質問の3番目は、県内20市町のどこもやっていない隊内生活体験研修をなぜ今治市がやらなければならないのか。全国的にも余りやられていないと思うが、お伺いをいたしたいと思います。  以上でございます。 46: ◯平田秀夫議長 答弁を求めます。 47: ◯菅 良二市長 きのうの質疑での生活支援に対する物の考え方、また自衛隊に対するきょうの考え方、同じ政治を志しながら、考え方に随分乖離があるのだな、そんなことを実感しておりますが、一方で、「バリシップ」については山本議員もこのようにお考えなのかと、気持ちの一致点を見出せた思いを感じながら、ご質問、「バリシップ2013」について私からお答えをさせていただきます。  1番目の「バリシップ2013」が終わってどう感じているのかについてでございます。
     本議会冒頭の挨拶で申し上げましたとおり、第3回目の国際海事展「バリシップ2013」は、大盛況のうちに終えることができました。今治市海事都市交流委員会の皆様を初め、ご尽力賜りました関係者の皆様方に心から感謝申し上げます。  展示会につきましては、過去2回を上回る243社が出展し、そのうち海外出展社56社と、これまで以上に国際色も豊かでございました。一方、来場者につきましても、前回同様、国内外から大勢のビジネスマンに訪れていただき、それぞれの期待に応えられた海事展であったと確信しております。  また、3日目の25日には、展示会場の一般公開を初め、海事産業界のご協力により開催されました工場や新造船の見学会、帆船「日本丸」の一般公開などで構成いたしました「バリシップ見学会」に、未来を担う子供たちを中心に、多くの市内外の皆様にも参加をいただきました。その中で、「バリシップ」の目的の一つでもございます次世代の海事人材育成につながる大きな成果を上げることができたと思っております。期間中を通じまして、延べ5万2,000人の方々にご参加をいただき、「日本最大の海事都市今治」の魅力や実力に触れていただくとともに、海事産業や海への関心や理解を一層深めることができたと実感しております。「バリシップ2013」は、これまでにまさる海事展となりましたし、このような国際海事展を開催することのできる今治の海事産業の底力に改めて感動を覚えた次第でございます。  2番目の今後の見通しについてでございます。  「バリシップ」は、2009年、2011年、2013年と開催されておりますが、2年ごとの開催が決まっているわけではなく、その都度、社会経済状況などを勘案しながら決定してきたという経緯がございます。次回の開催につきましても、今回の結果や評価を踏まえ、展示会の主催者でありますUBMジャパン株式会社や地元海事産業界の皆様による検討がなされるものと思っております。今治の海事産業のさらなる発展のためには、引き続いて開催されますことが望まれるところでございますが、本市といたしましては、その思いが寄せられましたならば、積極的にバックアップしてまいりたいと考えております。  その他のご質問につきましては、関係理事者からお答えさせていただきますので、よろしくお願いします。 48: ◯胡井裕志総合政策部長 山本議員ご質問の今治~下田水航路についてに関しまして、私からお答えをさせていただきます。  まず1番目の補助制度についてでございますが、大島につきましては、瀬戸内しまなみ海道によって四国本土と陸路でつながっていることから、離島振興法上の離島には該当せず、当該航路は離島航路ではないため、国、県、市の補助の適用を受けられない一般旅客定期航路でございます。  次に、2番目の利用者への影響についてでございますが、本航路の利用者につきましては、平成24年4月から平成25年3月までの1年間の利用者が約15万9,000人であり、本年3月の平日における1日の平均利用者は196名おられ、そのうち通勤・通学時間帯である朝4便におきましては、111名の方が利用されております。さらに、そのうち通学される高校生が本年4月現在65名であり、大半を占めております。したがいまして、本航路の休止は島嶼部地域の住民の皆さんの生活に多大な影響を及ぼすものであり、補完交通の確保が行政の責務であると考えております。  次に、3番目のみなと再生事業との関連についてでございますが、ご承知のとおり、みなと再生事業は、「『交通』の港から『交流』の港へ」を基本コンセプトとし、市民や来訪者のにぎわいや憩いが生まれる市民広場の実現を事業目的としております。そのためには、海のコンコースにおいて継続性のある市民活動等の定着を図るとともに、今治港を起点とした中心市街地と島嶼部との連携が必要であり、本航路はその中で重要な役割を担うものでございました。  そういった意味で、今回の航路休止は全く影響がないとは言えませんが、今後は観光船やサイクリング等の地域資源を活用し、今治港を海と市街地と人を結ぶ交流の結節点へと機能転換していくことがみなと再生事業の基本コンセプトにかなうことだと考えております。  次に、4番目の生活交通バス路線維持・確保対策事業費についてでございますが、5月15日に協和汽船株式会社から四国運輸局へ今治~下田水航路事業の休止届が提出された後、5月20日には大島地域の住民代表12名から本航路休止に伴う代替交通手段の確保についての要望が行われ、5月22日には市内高等学校等校長連絡協議会から、本航路を利用する高校生が通学及び教育諸活動に支障を来さないよう、バス交通の利便性向上についての要望書が提出されました。このような本航路利用者からの要望を踏まえまして、緊急バス交通拡充事業費補助金につきましては、航路休止に伴う代替交通手段の緊急確保対策として、バス交通での補完を図るとともに、市民生活の安定と利便性の向上に資することを目的に、今回新たに創設した助成であります。伯方島始発便と大島始発便を新たに運行していただくための新規バス車両購入費に対しまして、その購入費の一部をバス運行事業者に助成するものでございます。  以上でございます。 49: ◯渡辺英徳総務部長 山本議員ご質問の職員の研修についてに関しましてお答えをいたします。  1番目の自衛隊内生活体験研修についてと、3番目の他市との関係についてにつきましては、関連がございますので、あわせてお答えをさせていただきます。  職員研修につきましては、地方公務員法第39条に基づき、今治市人材育成基本方針を定め、職員の能力・資質の向上を目的に、市の責務としてそれぞれの研修を実施しております。このたび、初めての取り組みといたしまして、採用3年目の職員を対象に、陸上自衛隊松山駐屯地において2泊3日の生活体験研修を9月に予定いたしております。  ご質問の、何の目的で行うかでございますが、東日本大震災での自衛隊の活躍は記憶に新しいことだと思います。想像を絶する過酷な状況の中、献身的な救助・救援活動を行い、被災地住民はもとより、多くの国民から感謝と称賛を受けることとなりました。これは隊員に対する日ごろの教育効果のたまものと感じております。  今後、30年以内に60%から70%の確率で発生すると言われております南海トラフ地震に対しまして、市職員には日ごろから緊張感を持った心構えや、実際に地震が発生した際には統率のとれた迅速な対応が求められることは言うまでもございません。困難な状況においても市民に対して献身的に奉仕できる高い志を持った職員を育成する必要があると考えております。  また、大きな災害時においては、東日本大震災がそうでありましたように、自衛隊は最もすぐれた組織、頼れる組織と認識をいたしております。研修の機会を通じまして、連携を深め、危機管理に対する対応など、そういった体験する機会を求めたいと考えております。  こうしたことを踏まえ、今回の研修では次の4つの項目を主な目的としております。第1に、チームワークの重要性を感じ取り、同期採用職員間での一体感の醸成を期待しております。第2に、組織として重要な規律性や協調性などについての認識の向上を図り、団体行動の基本を習得させたいと考えております。第3に、市民に対する接遇やマナーの改善を目的といたしまして、自衛隊に見習うべき点が多くあるため、体得させたいと考えております。第4は、基礎体力づくりと規則正しい生活習慣の体験でございます。  県内では、現在のところ、実施した自治体はないようでございますが、全国各地の自治体や今治市内を含む県内企業におきましては、若手職員を対象に実施している例がございます。  以上、市民の皆様の安心・安全づくりを担う立場にあります今治市という組織の維持及び発展のために重要な要素が含まれていると考えておりますので、本研修を実施する次第でございます。  2番目の「宣誓書」との関連についてでございます。  宣誓書は、新規採用職員に対し、採用初日の熱意と緊張感に満ちた状況の中で署名をしてもらっております。今回の研修目的は、いずれも宣誓書の文言に沿ったものであります。特に国民の安全・安心な生活を守っております自衛隊の生活体験研修は、宣誓書にあります「全体の奉仕者として誠実かつ公正に職務を執行する」という誓いの実現のために有効な研修であると考えております。  今後も行政サービスの品質の向上を担う職員の育成を図ることを目指し、職員の能力やモチベーションの向上、また組織の一層の活性化を図るため、さまざまな研修を実施していく予定でございます。  以上でございます。 50: ◯平田秀夫議長 以上で答弁は終わりました。  暫時休憩いたします。午後1時から再開いたします。                  午前11時57分                 ──────────                  午後 1時00分 51: ◯中村卓三副議長 会議を再開いたします。  休憩前に引き続き、一般質問を行います。  再質問はありませんか。 52: ◯山本五郎議員 議長。 53: ◯中村卓三副議長 山本五郎議員。 54: ◯山本五郎議員 バリシップ問題について行いたいと思いますが、造船業界も建造ゼロの2014年問題を抱えていますが、最近の円安で一定の回復の兆しが出てきている状況にあります。日本船舶輸出組合によると、加盟社が獲得した500総トン以上の輸出船の契約は、2007年度の576隻から、2012年度は196隻と激減していますが、最近は一定の回復をしているようであります。世界的な供給力の過剰は解消されていないようではありますが、ぜひ、「バリシップ2015」が開催されますようご尽力をいただきたいというふうに思います。  次に、みなと再生事業についてであります。  今治~下田水航路の休止とは関係なく、予定どおり、みなと再生事業は推進していくつもりなのかどうなのか、お伺いをしたいと思います。 55: ◯胡井裕志総合政策部長 お答えをいたします。  みなと再生事業につきましては、予定どおり事業の進捗を図ってまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。  以上でございます。 56: ◯山本五郎議員 議長。 57: ◯中村卓三副議長 山本五郎議員。 58: ◯山本五郎議員 それでは、職員の自衛隊内生活体験研修についてでありますが、職員の研修としても、もっとほかのやり方があるのではないか、このように思っています。さきに挙げた宣誓書の内容を具体化した内容、憲法とか地方自治法とか、全体の奉仕者論など、研修すべき内容は幾らでもあると考えておりますが、いかがでしょう。再度お尋ねしたいと思います。 59: ◯渡辺英徳総務部長 お答えをいたします。  社会的意識を高める上で、集団生活が可能であり、加えて宿泊できる環境などの研修の受け入れ体制が整い、かつ規律のある生活体験のできる自衛隊での宿泊訓練研修が最適だと考えております。  以上でございます。 60: ◯山本五郎議員 議長。 61: ◯中村卓三副議長 山本五郎議員。 62: ◯山本五郎議員 最近、職員の事故などが起こっておりますけれども、特に交通事故の問題、専決処分として処理されていますけれども、それは全部議会の方にも報告がありますけれども、そういうことのないよう、ぜひそのあたりの研修も含めてお願いをしたいというふうに思います。  以上で質問を終わります。 63: ◯中村卓三副議長 再質問なしと認めます。  以上で山本五郎議員の質問を終わります。  次に、8番藤原秀博議員。 64: ◯藤原秀博議員 それでは、地域公共交通の充実についてお伺いいたします。  年間に100億人以上がバスを利用していた昭和45年前後の高度成長時代と異なり、自家用車が各家庭に普及し、軽自動車の保有台数まで含めれば、車の台数が世帯数を上回る地域も存在する時代となっております。さらに、自転車やバイクなどを含めれば、日常的に交通移動に不便を感じている移動制約者は非常に限られた住民であるのが現実です。そしてまた、お母さんが子供の送迎から、酔っぱらったお父さんの送迎までを担うママタクは、家族にとってバスやタクシー以上に便利で安価な交通手段となっております。  しかし、過疎化と高齢化が進展している地域では、高齢者だけの世帯やひとり暮らしも多く、家族送迎にも頼れず、しかも、バス停まで行くことが困難な高齢者が少なくないのが実情です。私も地域の方から、「車が運転できなくなれば、買い物や通院をどのようにすればよいのか不安を感じている」との話をよく耳にいたします。  地域公共交通の衰退、地元商店の閉鎖などで生活が困難となり、住みなれた地域を離れざるを得ず、田舎から都会の子供のところに呼び寄せられた老人は、周囲の人々との交流を持てず、地域になじめず、孤立してしまう人が多いと言われております。  高齢社会では、長年暮らしてきた地域で、長年の間に形成された周りの人とのつながりの中で、生活し続けられる環境をつくることは重要な課題であります。そして、高齢者に使いやすい交通の確保は、閉じこもりの防止につながり、健康寿命を長くし、地域の活性化や、医療・介護費の抑制の一助にもなると言われております。  そこで、お伺いいたします。今後、高齢化がさらに進む地域では、高齢者など交通弱者の視点から、バス会社やタクシー会社の協力を得ながら、予約すれば家の近くまで来てくれるデマンド型交通の導入も1つの方策であると思いますが、ご所見をお伺いいたします。  次に、本市における路線バスの現状を見てみますと、通勤や通学によく利用される一部の路線バスを除いては、利用者が大変少なく、空の便もよく見かけます。高齢化が進む中で、利用者が減少すれば減便になり、さらに利用者が減少する悪循環がとまらなく、ますますバスの利用が不便になっております。  バスの運行については、事業者経費から運賃収入を差し引いた損失額を行政が負担しておりますが、行政の財政支出は、利用者の減少と逆比例して増加します。バス会社は、あくまでも地域公共交通のために使命感を持って取り組んでいただいており、利用者の減少にもかかわらず、路線バスを運行していただいているのが現状であると思います。  そこで、お伺いいたします。路線バスの活性化について行政としてどのような取り組みをしているのか、また行政の負担を抑制するためにどのような施策を講じておられるのかお伺いいたしまして、質問を終わります。 65: ◯中村卓三副議長 答弁を求めます。 66: ◯菅 良二市長 朝倉の星と華麗な転身というよりも、県庁の星から勇気を持って転身をされました藤原議員でありますけれども、私も、武田愛三郎村長さんと清水俊光村長さん、非常に懇意にしていただきまして、朝倉が緑豊か、そして水にも恵まれた、住むのにふさわしい地域であるとかねがね思っておりました。そして、昨年、いわゆる地域懇談会といいますか、「わいわいトーク」で、いきなり朝倉住民の方から「市長は笠松山に登ったことがありますか」というご質問がありました。「残念ながら、仰ぎ見たことはあるけども、まだ登ってはいないんです」というお話をした中で、その方の申し上げていたのは、やはり、先ほど達川議員のお話にありましたが、笠松山にトイレがある。あそこに行って女性が入れるかどうか確認してもらいたいということでもありました。早速登ってみて、これは大変だなということ。しかし、トイレはそう簡単に建設するわけにも、またあそこでやり直すというのは難しいなと。幸いにも駐車場のそばにトイレが整備されておりますから、これからは案内板をしっかり出して、まず下で用を足した後でお登りいただくのが一番賢明な方向かなということでもありましたけれども、何よりも各地域それぞれの課題を持つ中で、朝倉に何ができるかなということは常に課題の中にありましたが、このたび、アカデミーといったことで一歩前に進みつつあることを本当によかったなという思いと、ぜひとも実現させたいとも思っておりますが、きょう、また地域の切実な課題が出ております。  ご質問の地域公共交通の充実についてのうち、2番目、路線バスの活性化と行政の負担抑制施策についてに関しまして、私からお答えをさせていただきます。  現在、本市では2事業者が生活交通バス路線の運行を行っており、陸地部では瀬戸内運輸株式会社が16路線、島嶼部では瀬戸内海交通株式会社が10路線を運行しております。利用者につきましては、平成23年10月から平成24年9月までの期間を見てみますと、瀬戸内運輸株式会社が約75万6,000人、瀬戸内海交通株式会社が約28万2,000人、計103万8,000人となっており、高齢者や学生など交通弱者の貴重な足としての役割を果たすなど、公共交通機関として市民生活に貢献していただいております。  ご質問の路線バスの活性化施策につきましては、まずバス事業者におきまして利用促進に向けた取り組みを行っていただいております。その一つがホームページの開設と利用目的別検索システムの導入でございます。通院する病院や買い物をするスーパー、公共施設などを選択すると、目的地へのバス路線、最寄りの停留所までの時刻や運賃がわかる検索機能を設け、利用者の利便性と誘客に努めております。また、ホームページの周知が不十分であることを踏まえ、バス事業者との間でどのような広報手段が有効であるか協議いたしており、利用客の増加による活性化を誘客の観点から検討いたしているところでございます。  一方、議員ご発言のとおり、生活交通バス路線維持・確保対策事業につきましては、1億円を超える多額の補助金を支出しており、行政の負担抑制が大きな課題となっております。現在、デマンド型交通の可能性を含めた本市全体の総合交通ビジョンの策定も視野に入れながら、効率的で利便性の高いバス交通網の構築に向け、どのような運行システムが広域かつ島嶼部を抱える本市に適しており、利用者のニーズに合うのか、経済効率性はどうなのかなど、多角的な見地から調査研究をしているところでございます。  その他のご質問につきましては、関係理事者からお答えさせていただきますので、よろしくお願いをいたします。 67: ◯胡井裕志総合政策部長 藤原議員ご質問の地域公共交通の充実についてのうち、1番目のデマンド交通の導入についてに関しまして、私からお答えをさせていただきます。  島嶼部や中山間地域の一部にお住まいで、自家用車を運転できない高齢者の方などが日常の買い物や通院にご苦労されているという現状につきましては十分認識しているところでございます。高齢者を初めとする交通弱者対策は、過疎地を多く抱える自治体共通の課題であり、こうした現状を踏まえ、利便性の高いタクシーと公共性の高いバスのそれぞれの長所と短所を補い合う新たな交通システムとしてデマンド型交通システムが注目され、近隣では四国中央市や新居浜市など、交通空白地域を多く抱える自治体を中心に採用されるようになってきているところでございます。  このデマンド型交通システムの導入に当たりましては、バス、タクシー、JRなどの公共交通事業者を初め、公安委員会、道路管理者、学校・病院関係者、地域住民代表、学識経験者などで構成する協議会の設立による関係者の同意が不可欠であります。本市には、先ほどの四国中央市や新居浜市とは異なり、瀬戸内運輸株式会社や瀬戸内海交通株式会社といったバス事業者の本社もございます。タクシーにおきましては、今治タクシー事業協同組合と今治ハイヤータクシー協議会に分かれており、無所属の会社を含めまして28社、約300台のタクシーがございます。こういった本市独自の事情も考慮する中で、事業者の皆様を初め関係者の方々からどういったご協力がいただけるか、どの地域にどれだけの交通弱者の方がおられ、どういった形の交通システムを望んでいるか、また公共性、利便性、経済効率のバランスにおいて、どのような交通システムなら導入が可能であるか、さまざまな観点から調査研究をしているところでございます。  今後も、高齢者を初めとする交通弱者の移動手段を確保するため、バス停に行けば時刻表に定められた定刻に予約なしで毎日乗車できる生活交通バス路線を維持しながら、デマンド型交通についても検討しているところでございますので、ご理解を賜りますようお願いをいたします。  以上でございます。 68: ◯藤原秀博議員 議長。 69: ◯中村卓三副議長 藤原秀博議員。 70: ◯藤原秀博議員 ご答弁、ありがとうございました。  デマンド交通の導入は全国的な傾向であり、本県では既に6市2町が生活支援のため、地域の実情に即したデマンド交通を導入しております。本市におきましても、これまでに石井秀則議員や渡部豊議員などからデマンド交通等についての質問がなされております。本市への導入についてはさまざまな方法があると思いますが、とりあえず旧町村でのバスの利用者の少ない地域にデマンド交通を導入する方法が1つの方策ではないかと思います。今日の豊かな社会を築いていただいた人生の大先輩が、健康でより快適な生活を享受できるよう、私たちは不断の努力を傾注しなければなりません。いずれにいたしましても、高齢社会が急速に進展する中で、デマンド交通の導入には数年を要するとも言われている難しい事業でありますので、速やかなる取り組みをお願いいたしまして、要望とさせていただきます。  次に、路線バスの活性化についてでありますが、通勤・通学バスを除くバス利用者の多くは、買い物のできるスーパーや病院への通院に便利な路線バスの運行を希望しておられると思います。その実現には、路線バスの運行経路やダイヤを地域の実情に即して弾力的に改正することが不可欠であり、住民の要望を十分に聞いて、より効果的かつ効率的な運行を検討していくことが重要ではないかと思いますが、ご所見をお伺いいたします。 71: ◯胡井裕志総合政策部長 お答えをいたします。  議員ご指摘のとおり、バス運行に際し、より効果的かつ効率的な運行を行うためには、バスの経路や停留所など、地域の実情に即した住民要望を把握することが最も大切であることは言うまでもありません。  瀬戸内運輸株式会社におきましては、全ての路線バス内と営業所窓口にお客様アンケートはがきを設置し、利用者ニーズの把握に努めており、瀬戸内海交通株式会社におきましても、3カ月に1回の乗降調査時に、バス会社職員が実際に路線バスに乗車し、現場にて利用者の生の声の収集に努めております。また、集客力の高い新たなスーパーの出店や、病院の開設時には、利用者ニーズに応じ、停留所の新設や運行ルートの見直しも行っております。  今後も、交通弱者の足の確保を最優先課題とし、利便性向上と行政負担の抑制の適正なバランスを図りながら、より効果的かつ効率的な運行となるよう、有識者や一般の方からも広く意見を聴取する会議等の開催も含め、バス事業者に対しまして適切な指導をしてまいりますので、ご理解を賜りますようよろしくお願いいたします。  以上でございます。 72: ◯藤原秀博議員 議長。 73: ◯中村卓三副議長 藤原秀博議員。 74: ◯藤原秀博議員 ご答弁、どうもありがとうございました。  今後とも、利用者のニーズに合った地域公共交通システムを速やかに構築していただきますようお願いいたしまして、質問を終わります。 75: ◯中村卓三副議長 再質問なしと認めます。  以上で藤原秀博議員の質問を終わります。  明日は定刻から本会議を開きます。  本日はこれをもって散会いたします。                午後 1時25分 散 会 発言が指定されていません。 Copyright (c) Imabari City Assembly, All rights 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