名護市議会 2021-03-03
03月17日-10号
令和3年第202回名護市定例会 第202回
名護市議会定例会会議録┌─────────┬───────────────────────────────┐│招 集 年 月
日│ 令和3年3月3日 水曜日 午前10時 │├─────────┼───────────────────────────────┤│招 集 の 場
所│ 名 護 市 議 会 議 場 │├─────────┼───────────────────────────────┤│開
議│ 令和3年3月17日 水曜日 午前10時0分 │├─────────┼───────────────────────────────┤│散
会│ 令和3年3月17日 水曜日 午後3時25分 │└─────────┴───────────────────────────────┘出席並びに欠席議員 出 席 26名 欠 席 0名┌────┬───────────┬───┬────┬───────────┬───
┐│議席番号│ 氏 名 │出
欠│議席番号│ 氏 名 │出 欠│├────┼───────────┼───┼────┼───────────┼───┤│ 1 │ 島 袋
力 │ 出 │ 15 │ 翁 長 久美子 │ 出 │├────┼───────────┼───┼────┼───────────┼───┤│ 2 │ 長 山 正 邦 │ 出 │ 16 │ 仲 村 善
幸 │ 出 │├────┼───────────┼───┼────┼───────────┼───┤│ 3 │ 大 浜 幸
秀 │ 出 │ 17 │ 比 嘉 拓
也 │ 出 │├────┼───────────┼───┼────┼───────────┼───┤│ 4 │ 吉 居 俊 平 │ 出 │ 18 │ 宮 城 安
秀 │ 出 │├────┼───────────┼───┼────┼───────────┼───┤│ 5 │ 川 野 純 治 │ 出 │ 19 │ 比 嘉
忍 │ 出 │├────┼───────────┼───┼────┼───────────┼───┤│ 6 │ 石 嶺 康 政 │ 出 │ 20 │ 岸 本 直
也 │ 出 │├────┼───────────┼───┼────┼───────────┼───┤│ 7 │ 仲 尾 ちあき │ 出 │ 21 │ 金 城 善 英 │ 出 │├────┼───────────┼───┼────┼───────────┼───┤│ 8 │ 金 城 隆
│ 出 │ 22 │ 大 城 秀
樹 │ 出 │├────┼───────────┼───┼────┼───────────┼───┤│ 9 │ 宮 城 さゆり │ 出 │ 23 │ 岸 本 洋 平 │ 出 │├────┼───────────┼───┼────┼───────────┼───┤│ 10 │ 宮 里 尚
│ 出 │ 24 │ 神 山 正
樹 │ 出 │├────┼───────────┼───┼────┼───────────┼───┤│ 11 │ 大 城 敬 人 │ 出 │ 25 │ 小 濱 守
男 │ 出 │├────┼───────────┼───┼────┼───────────┼───┤│ 12 │ 東恩納 琢 磨 │ 出 │ 26 │ 比 嘉 祐 一 │ 出 │├────┼───────────┼───┼────┼───────────┼───┤│ 13 │ 比 嘉 勝
彦 │ 出 │ │ │ │├────┼───────────┼───┼────┼───────────┼───┤│ 14 │ 平 光
男 │ 出 │ │ │ │└────┴───────────┴───┴────┴───────────┴───┘ 署名議員 17番 比嘉 拓也 18番 宮城 安秀 議事日程 別紙のとおり 会議に付した事件 別紙のとおり 会議の結果 別紙のとおり法第121条第1項による出席者 市 長 渡具知 武 豊 副市長 金 城 秀 郎 総務部長 祖 慶 実 季 企画部長 棚 橋 邦 晃 地域経済部長 平 得 薫 市民部長 仲 本 太 福祉部長 比 嘉 一 文 こども家庭部長 比 嘉 ひとみ 農林水産部長 玉 城 勝 建設部長 當 山 賢 環境水道部長 長 山 儀 和 消防長 安 里 順 教育長 岸 本 敏 孝 教育次長 荻 堂 盛 邦議会事務局出席者 事務局長 上 地 健 次長 新 垣 和 吉 議事係長 宮 城 建 庶務係主査 大 城 和香子 議事係 島 袋 ちえり 議事係 岸 本 健 伸 会計年度任用職員 玉 城 直 喜
○大城秀樹議長 おはようございます。これから本日の会議を開きます。 日程により一般質問を行います。宮城安秀議員、一般質問を許します。
◆宮城安秀議員 お願いします。ちょっと歩行困難なので、一次質問、そして二次質問を自席で行いたいのですが、ご配慮をよろしくお願いします。
○大城秀樹議長 そのようにいたします。よろしくお願いします。
◆宮城安秀議員 ありがとうございます。議員諸公の皆さん方にも大変申し訳なく思っております。ご理解のほどよろしくお願いします。それでは議長の許可を得たので、宮城安秀、自席より一般質問をさせていただきます。まず初めに、質問事項1 辺野古区における市管理道路の陥没について。要旨(1)名護市が管理する市道で4回目の陥没災害が発生しました。陥没した道路に隣接する店舗の床一面に土砂が侵入し、営業ができる状態にないため、店舗の主は市に対して補償を求めているが、市の見解を求めます。要旨(2)全国で類似した道路災害で補償に至った例はあるかということです。それでは質問事項2 久辺三区
公共下水道基本構想策定業務について。要旨(1)平成22年3月名護市発行の久辺三区
公共下水道基本構想策定業務、全体計画説明書及び基本構想説明書が、今回の下水道事業を進める中で議論されなかったのか説明を求める。質問事項3
普天間代替施設移設先策定業務について。要旨(1)平成12年度「移設先・
周辺地域活性化構想策定業務」報告書、平成14年3月移設先・
周辺地域活性化構想報告書及び平成15年3月辺野古区を中心とした魅力ある
まちづくり構想報告書の協議状況や進捗状況の説明を求めます。質問事項4
キャンプ・シュワーブゲート前に係る久辺三区要請について。要旨(1)三区長連名で
キャンプ・シュワーブ前の
普天間代替施設建設工事に反対する団体に対する撤去の要請書を名護市、沖縄県警、沖縄総合事務局及び沖縄県議会に提出しましたが、市の見解を求める。以上が一次質問で、二次質問はこのまま自席で行いますので、当局のほう、よろしくお願いいたします。
○大城秀樹議長 さきの通告により、一問一答、事項別の申出がありますので、市当局は事項別に答弁をお願いします。當山賢建設部長。
◎當山賢建設部長 おはようございます。それでは質問事項1、要旨(1)についてお答えいたします。当該箇所は、市道辺野古4号線の一部となっており、議員ご指摘のとおり当該箇所近隣も含め計4回の道路の陥没が発生しております。陥没の原因としましては、不明管からの水の影響で陥没が発生したと考えられます。当該陥没被害につきましては、令和元年6月29日に店舗の所有者より店舗に入れないとの情報があり、現場を確認いたしましたところ、不明管からの水により道路陥没が発生し、道路内土砂が水の勢いで道路脇に流出したことで店舗横の勝手口より土砂が流入している状況が見られました。市といたしましても、道路にも陥没被害があることから応急処置として道路陥没周辺の埋め戻し補修を行い、近接する不明管マンホールの蓋の取替え、店舗前の道路排水溝をグレーチング蓋へ改良し、土のう等の設置等を行っております。令和元年9月16日に店舗の所有者が来庁され店舗の補償を求められましたが、被災当日は災害に該当する降雨量もなく、道路排水の管理不良によるものでもないことから、道路賠償責任保険や災害補償での対応は難しいと説明したところでございます。しかしながら、店舗への浸水及び土砂流入があったことから、令和2年10月16日に店舗内のフロアの水洗い清掃の協力作業を行い、令和2年10月19日には環境対策課による消毒作業を実施したところであります。当該不明管につきましては、市の管理する市道の道路施設としての管路ではなく、構造や配管経路も不明であり、埋設されている深さも深いことから、調査の方法につきまして専門業者へ現在聞き取りを行っているところであります。続きまして、質問事項1、要旨(2)についてお答えいたします。今回のような不明管からの水による道路陥没や浸水被害の補償事例は確認できませんでした。最近では東京都調布市で、住宅損傷被害に対する個別補償を行っていくという事例がありました。この補償につきましては、道路管理者ではなく原因者である
東日本高速道路株式会社(NEXCO)の地下トンネル工事の影響で陥没の発生が見られたことから、原因者による対応を行っている状況であります。道路管理上の補償につきましては、道路上の穴ぼこや陥没、側溝等の不備などでの転倒事故や物損事故の損害があった場合、通行における通常有すべき安全性に道路管理上の瑕疵(かし)があるかどうかを判断し、瑕疵が認められる場合には損害賠償に至る事例はあります。また、水害での公的補償といたしましては「
被災者生活再建支援制度」がありますが、この制度におきましては被害の大きさが決められており、自然災害で10世帯以上の住宅全壊被害等が発生した場合に対象となる制度となっております。
○大城秀樹議長 宮城安秀議員。
◆宮城安秀議員 ありがとうございました。この道路というのは先人の方に聞いたら、その埋設等、どこが埋めたのかよく分からないというような話もあって、なかなか調査も……。何か聞くところによると結構深い所に埋設しているという話もあって、恐らくは調査も長引くのかという思いはするのですが、いずれにしてももう4回目なので、私が一般質問をしたときには、前回は2回目ですか、そういった2回目、3回目もやった経緯もあって、恐らくはこの道路の直線上、想定できたのではないかと。また起こるのではないかというような感じで、ぜひ調べていただきたいということで何年か前にそういった話もしたのですが、なかなか調査ができなかったのか。先ほど言ったように埋設があまりに深いという話もあって、厳しいような話もあるのですが、いずれにしてもそういった想定ができた経緯もあるので、その店舗の方も、その写真も見たと思うのですが、本当にこの中の床一面、そして台所まで。あるいはカウンターまでに、その土砂、赤土が流れてきているというようなことで、管理者の補償に値するのかと思いはするのですが、現在調整中ということで、その店舗の代表者もとりあえず営業はしないといけないということで表面を剥がして、現在いろいろ工夫してやっているようではあるのですが、いずれにしても早めに答えを出していただかないと、その店舗の方も大変困っているようでございますので、そこのところひとつ調査も早めにやっていただき、原因を突き詰めて、私も店舗の方にそういった説明をしますので、ぜひ早めにその調査をやっていただきたいと思うのですが、いかがですか。
○大城秀樹議長 當山賢建設部長。
◎當山賢建設部長 今回の場所は4回もご迷惑をかけたということで、まずはこの不明管の切り回し作業を行っていました。それが今週の月曜日、15日までにこの切り回し作業が完了しまして、今後この店舗への水の侵入はないのかと考えるところであります。引き続きこの不明管の経路等を調査しまして、今後被害に遭った方にどういった対応ができるのか調査してまいりたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
○大城秀樹議長 宮城安秀議員。
◆宮城安秀議員 ぜひ早めにお願いします。その店舗の方も既に床の見積書を取っているのです。床の張り替え、そして床の解体という形で金額も出てはいるのですが、そういった形でもう見積りも取っているので、ひとつ回答をお願いしたいと思っていますので、よろしくお願いします。それでは議長、次をお願いいします。
○大城秀樹議長
長山儀和環境水道部長。
◎
長山儀和環境水道部長 おはようございます。私のほうからは質問事項2、要旨(1)についてお答えいたします。ご質問のあります久辺三区
公共下水道基本構想策定業務、全体計画説明書及び基本構想説明書につきましては、平成22年3月に作成されましたが、事業化には至っておりません。平成23年3月に沖縄県により策定されました沖縄汚水再生ちゅら水プランにおいて、久辺三区の下水道事業は
特定環境保全公共下水道事業で行う計画となっておりました。事業着手につきましては、平成43年、令和13年からの計画になっておりました。その後、平成28年8月に見直しされた沖縄汚水再生ちゅら水プランにおいて、久辺三区の下水道事業を早期に実現させるため、農業集落排水事業に見直しとなりました。事業着手時期は、前回の計画より11年前倒しされ、令和2年度から行っております。
○大城秀樹議長 宮城安秀議員。
◆宮城安秀議員 この事業においてはこういった形で、これは久辺三区
公共下水道基本構想策定業務と、こういった形で冊子ができている。そして同じように、これも同じ平成22年3月ですが、この久辺三区
公共下水道基本構想策定業務とこういった冊子でできています。地元にこういった説明もあって、平成23年からいよいよというようなときに稲嶺市政に替わり、当時の稲嶺市政では移設に反対だというようなことでこういった業務、この策定業務というのになぜ反対したかというと、久辺三区プラス
キャンプ・シュワーブを含めてこの事業をやろうと。その下水処理場を
キャンプ・シュワーブに造るか、あるいは久辺三区に造るかというような形で協議をこれまでずっとやってきた。その中で地元としても
キャンプ・シュワーブにやるのであればいいのではないかというような話もあって、そしてまた三区のどちらかにその下水処理場を造るのであれば、維持管理はやはり政府にやってもらうというようなことでいろいろやってきたのですが、あれから10年。そしてまた前回は
特定環境保全公共下水道事業という形でやろうとしていたのですが、今回は農業集落排水事業に変わったというようなことで、地元からの要望もあったと。当然この事業を早めるために農水に変えたということで理解はしているのですが、要は今回一般質問を出したのは、そのときに先ほど話した策定業務、こういったものに関する協議、議論はなかったのかと。防衛等を含めて事業の変更というのですか、見直しというのですか、そういったものの協議をしていなかったのか。結構な、8年間の今回の業務ではあるのですが、ただ11年、先ほどの話では前倒しにしてやろうということではあったのですが、先ほど言ったようにそういった協議はなされなかったのか。そこのところをお伺いします。
○大城秀樹議長
長山儀和環境水道部長。
◎
長山儀和環境水道部長 一次答弁でも申し上げましたけれども、平成22年の全体計画とか基本構想等につきましては事業化には至っていないという形になっていますが、協議は行われていないと認識しております。
○大城秀樹議長 宮城安秀議員。
◆宮城安秀議員 この経緯を見てみると、平成22年2月に稲嶺市政が誕生し、平成22年3月に今のような策定事業、地元に対する下水道の話があった、協議があったということで、翌月にはすぐその事業がなくなったというような感じになっているのですが、今回地元からすれば、11年も早まったということで大変喜んでいる次第ではあるのですが、ただ残念なのは、もっとそういったものもしっかり協議して、その場所。いま三区ではもう決定はしているのですけれども、いわゆる汚水、汚泥の最終処理をどこでやるかというと、協議をけんけんごうごうやってきた中で現在の位置に決まりはしたのですが、それからすると、もともとそういった協議がなされていれば選択肢も広がっていったのかと思いますので、その点は理解しました。11年前倒しということで、ぜひしっかりよろしくお願いしたいと思っています。それでは議長、お願いします。
○大城秀樹議長 棚橋邦晃企画部長。
◎棚橋邦晃企画部長 私のほうからは質問事項3、要旨(1)についてお答えいたします。平成12年度の久辺地域の活性化と生活環境の向上を図るため、おのおののプロジェクトを整理検討し、土地利用をはじめ、久辺地域の基本構想を策定する「移設先・
周辺地域活性化構想」から始まり、平成13年度には隣接する東村や宜野座村まで範囲を広げた構想の策定が行われ、平成14年度に久辺三区のおのおのが主となる事業テーマを設定し、それぞれにまちづくり計画を策定しております。その後、平成15年度に過去3年間の構想及び計画で提案された道路整備、公園・緑地整備、小中学校整備等の公共事業について、三区が一体的な地域であることを基本として、事業実施に向けた適正な配置、規模、つながり等を詳細に検討し、事業実施に向けた整備計画として「
移設先地域生活環境整備計画」をまとめたところでございます。その後、整備計画策定から15年ほど経過している中、平成30年8月の辺野古区からの要請や地域からの声を確認しながら、久辺三区のまちづくりについては取り組んでいるところでございます。これまでにも、企業集積施設としてみらい館の整備や区民広場の整備など、コミュニティーの場の形成とともに市道等道路の整備や久辺小中学校の改築などのインフラ整備に取り組んできたところでございます。また、今後につきましては
農業集落排水処理施設の整備やデマンド交通の実証実験等、様々な取組を行っていきたいと考えております。久辺三区のまちづくりにつきましては、過去の構想及び計画を踏まえつつ、その時々の地域の状況、要望を確認しながら、名護市として必要な取組を行っていきたいと考えております。
○大城秀樹議長 宮城安秀議員。
◆宮城安秀議員 ありがとうございました。この策定業務においても、これはまず平成12年の事業という形で、恐らく今のような冊子になってできているわけでございます。そして移設先・
周辺地域活性化構想報告書というような、こういった形で地域においてもこれに沿って事業を進めている。特に辺野古なんかは、これは辺野古地区を中心とした魅力ある
まちづくり構想報告書というような形で、地元としてもこれを基準にまちづくりをしようというようなことで全体的なものを三区まとめて、どういった事業ができるか。例えばその一周道路を造ろうとか、三区での協議もなされていた。今回、新たに豊原区で
名護東海岸ツーリズム基本計画策定業務というような形で、こういった報告書も作っております。これを見ると大変すばらしく、現在も熱心にこういった協議が進められている。豊原区においても。ですから、こういった事業が進んでいるのはいいけれども、先ほど言ったようにこういった基本的な構想があるので、そういったものを含めて調整しなければならない。先ほど下水処理事業において、この豊原区の基本構想の場所に隣接する地域に決定してあるわけです。土木のほうも。ですから、本来そういったものが基本的に進められるのであれば、これを基にこの距離を離そうというような計画もできたかもしれない。あるいはその場所においては、こういったものを造ってはどうかといういろんな議論もできたかもしれない。これからの事業ではあるのですが、豊原区においても、こういった一生懸命に地域が取り組んでいる中で水を差すような話ではあるのですが、こういった基本構想があるので、これに沿ってやってくださいというようなことは、いまさらそんな話はできはしないのですが、いずれにしても全体的な構想を含めてやらないといけないのではないかと。もう一つは、平成12年のこの移設先・
周辺地域活性化構想策定業務においてもゾーニングをしているわけです。各地域の、三区のゾーニングをしているものですから、ここは医療施設、あるいはここはスポーツ施設、ここは雇用施設というような形でのゾーニングをしている。そういったものも含めて去年、おととしですか、その老人ホームが豊原にできている。私は久志につくっていただきたいというようなことで要望をしていたのですが、そういったものも含めて基本的にこれを作ったのは皆さん方なので、そういったものも基本的にやってもらいたいという思いもして、そういうことからして、またそこで新たな業務、
移設先地域生活環境整備計画というものが、平成15年度にまたこの計画の見直しがされたというようなことではあるのですが、そういったものも含めて地域と事業計画、こういった大きなプロジェクト、豊原みたいにこれだけの策定業務を大変広い面積で計画をしているので、なるべく影響のないように進めていただければいいのかと思っていますので、そこのところはひとつまた皆さん方がアドバイスして、今後どういった形でつくられていくのか。さきほど言った下水処理場を含めて、見直しということではないのですが、そこをどういった形で持っていくのか。やはり市のそういったアドバイスをもって事業を進めるべきだと思っているので、そこのところをひとつよろしくお願いします。議長、次をお願いします。
○大城秀樹議長 祖慶実季総務部長。
◎祖慶実季総務部長 質問事項4、要旨(1)についてお答えします。市当局にも令和3年3月3日付で、辺野古区、豊原区及び久志区の三区長連名の要請書が提出されております。要請の内容としましては、
キャンプ・シュワーブゲート前構築物等の撤去、違法駐車の取締りを徹底させることとなっております。市としましては、道路の占用や道路交通法等に関する法令違反等の判断に関しましては、それぞれ国道事務所、沖縄県警察署において、その時々の状況等に応じ判断されているものと理解しております。議員のご質問から、市に提出された要請書と同じ内容の要請書を、沖縄県警、それと沖縄総合事務局にも提出されたとのことですので、まずは道路管理者や交通管理者において対応をしていただきたいと考えております。
○大城秀樹議長 宮城安秀議員。
◆宮城安秀議員 前回も私は同じようにこの
キャンプ・シュワーブ前の、そういった抗議に地元が大変迷惑を被っているというようなことで、この要請書は平成27年2月27日には陳情書という形で屋比久稔議長宛てに一度出されております。そして今回3月3日付で、現区長からも今回は要請書という形で出されているわけでございます。そういうものも含めて、やはり市としてもここは行政区なので、そういったものも含めてちゃんとしっかり重視してもらいたいと思っております。せんだってデモフライトの件で三区の区長と、2月25日10時から約1時間余り、三区の区長、そして軍特委員長、副委員長、私を含めて、デモフライトに関しての協議をしてまいりました。その中でいろいろ話をさせてもらって、最後のほうに辺野古の区長から委員長に対しての要請もありました。どういったことかと言うと、デモフライトに関することではないが市への要望として、
キャンプ・シュワーブ前における抗議活動について、抗議活動を否定するわけではないが、彼らの行動によって国道の渋滞や違法駐車による事故などが実際に起こっており、区民の中から不満や苦情が出ている。関係機関に要請はしているが、地域住民が迷惑している状況に改善が見られないので、議会としても取り上げていただいて、改善に向けて関係機関に働きかけてもらいたいというようなことで、区長から要望があったわけです。そして今回こういった形で、諸般の報告にもあったように陳情書が出されているわけでございます。その陳情書について少しばかり読ませてもらいますが、「貴職におかれましては、日夜行政運営にご尽力を賜り衷心より感謝申し上げます。さて、私たち久辺三区は、「区民の安全・安心な生活を守り住みよいまちづくり」を目指し、日々邁進(まいしん)しているところですが」、昨年の暮れとあるのですが、今日で2,446日、6年7か月ぐらい、そのテントが設置されているわけであります。「
キャンプ・シュワーブゲート前で新基地建設に反対する団体の異常とも思える反対運動」、その異常というのは座り込み、練り歩き、あるいは闊歩(かっぽ)、道路の占用、音楽を流してやっているわけです。こういった形で道路を闊歩、救急車が向かっているにもかかわらず、こういった形で闊歩をしたりする。ネットで見ればいろんな抗議活動が見られるのですが、こういった形です。これは国道です。道路のほうです。そういった形で反対活動をしている。先ほど区長もその反対活動をするにおいては理解はしているということであって、やるなということではなくて手法を変えていただきたいということでの話でありました。続けます。「異常とも思える反対運動に区民の生活が脅かされ、区民から多数の苦情が寄せられています。」というようなことです。どういった形での苦情かと言いますと、これは前回、嘉陽区長のときに出された苦情であるのですが、資料として、「1月23日金曜日、午前11時頃、母は心臓の持病があり、月一度の定期検診と薬の処方に名護の病院に予約日となっておりましたので、午前11時頃、
キャンプ・シュワーブゲート前に来たら、30分以上車をストップさせられました。病院の予約時間に間に合わなくて、その日は定期検査もできず、薬の処方もできませんでした。心臓なので薬がないと命に関わります。」というようなことで、さらには「仕事帰り、名護から辺野古自宅7班、帰りの出来事です。深夜2時頃、ゲート前にて車を止められて、「ゲート前は通行できませんので迂回してください」と言われました。「辺野古へ行く道はこの道しかないですよ」と言うと、「潟原回りをしてください」と言われました。強行突破をしようと思ったのですが、道路に反対派の人たちが座ったり・寝転がったりしているので、強行突破もできずに潟原回りをして自宅に帰りました。仕事が深夜に終わり疲れて、やっと家路に着くと思ったら迂回してくださいと言われ、余計疲れました。」というようなことです。まだまだあるのですが、そういった形で区民から公民館にも、いろいろそういった苦情も寄せられているような現状で、やはり区としても区民のために対応していかないといけないということで、ぜひこの辺も。先ほど読んだ区民からの苦情は平成27年頃の苦情ですので、今回また新たにいろいろ出てはいるのですが、区のほうでまだ整理されていないようであります。それから続きまして、「つきましては、ゲート前の違法構造物等の撤去と違法駐車の取締りを徹底させ、区民が平常な生活に戻れるよう特段のご配慮をお願い申し上げます。」というようなことで以前、一度区民とそのテントに反対する方々の衝突もあって、これはYouTubeで見られるようなことで一度私も見たのですが、そういった区民とのトラブルも発生しているということでありますので、ぜひこういったことも含めて、基本的にあの場所というのは法的にも、前回私が話したとおり違法行為があるということなので、そこは私も別に市に対応していただきたいということではなくて、皆さん方も恐らくこの件に関しては大変厳しいだろうと。そういった方々に対して注意をするというのは厳しいだろうというようなことで、この要請書にあるように関係機関へ申し入れていただきたいというようなことであります。その移設に反対する方々も、そういった極力区民には迷惑はかけないようにと。あるいは地域に迷惑をかけないようにというようなことでの話もあるのですが、実際はその場所を通るたびに、事故が起こるのではないかということで大変気にしているところでございます。そういうことからして、部長の答弁からしても久辺三区の区長からの要請があって、関係機関にとりあえず対応していただきたいと考えているというような答弁であるのですが、それに対して回答を求めることはできないのか。その各機関に市から要請する。その要請した内容の回答を得ることができるのか、その辺お伺いします。
○大城秀樹議長 祖慶実季総務部長。
◎祖慶実季総務部長 まず議員のおっしゃるとおり表現の自由に基づく行動は憲法で保障されていると理解はしております。しかしながら、これがために近隣に何らかの迷惑をかけることまで許容されているとは考えておりません。今回要請をされた沖縄県警などが、その権限に基づき今後どのように対応するのか確認をしてまいりたいと思慮しております。回答というお話ではございますが、通常こういったものについて、文書でのやり取りはいたしておりませんので、どういったことをしていくのか。双方で確認をしながら検討はしてまいりたいと考えております。
○大城秀樹議長 宮城安秀議員。
◆宮城安秀議員 確かに文書のやり取りも難しいのかという思いもするのですが、法的にいろいろ違反行為であるということはもう明らかでありますので。それで地方自治法においても、地方自治法第1条の2地方公共団体の役割及び国との関係ということで、どういったことかと言うと、地方公共団体は、住民の福祉の増進を図ることを基本として、地域における行政を自主的かつ総合的に実施する役割を広く担うものとする。いわゆる地方自治として、国とそういった関係を含めていろいろ協議して、権利の侵害を含めてそういったものも出てくるのかと思っていますので、そこは地元住民のためにも頑張っていただきたいと思っております。先ほどの話においても表現の自由というようなことで、確かにそういった表現の自由もあるかとは思うのですが、ただその表現の自由においても、憲法第13条においても国民の権利は平等だということでうたわれている。そこでいくら表現の自由だからといって他人に迷惑をかける、その権限、義務を含めて、しっかりそういったものを遵守して抗議活動をやるべきだと思っているわけでございます。ですから私たち55区の1行政区には、いわゆる権能がないので、市に頼るしかないわけです。ですから、市としてもしっかり区民の、あるいは地域のそういった侵害における迷惑行為というのは、平常に戻すためにもそういった関係機関としっかり協議を行ってもらいたいと思っていますので、そこのところをひとつよろしくお願いします。議長、これで一般質問を終わります。
○大城秀樹議長 宮城安秀議員の一般質問を終わります。暫時休憩いたします。 休 憩(午前10時37分) 再 開(午前10時48分)
○大城秀樹議長 休憩前に引き続き会議を開きます。宮里尚議員、一般質問を許します。
◆宮里尚議員 皆さん、こんにちは。ただいま議長の許可を得ましたので、議席番号10番、宮里尚、一般質問を行います。その前に質問方式ですが、当初事項別だったのですが、一括でお願いいたします。それでは通告に従って、一般質問を行います。質問の事項1 林業振興について。要旨(1)本市の特用林産物の現況と課題について。要旨(2)造林林産物の収穫伐採事業が行われている中で、特に、林産物での菌床の製造及び栽培について、また、近年沖縄県内で菌床栽培が盛んに行われておりますが、本市の林産物であるおが粉等の出荷量はどうなっておりますか。要旨(3)造林事業の概要と課題について。要旨(4)本市管理林道の維持管理状況について。要旨(5)名護市苗畑の管理状況についてお伺いします。質問の事項2 福祉行政について。要旨(1)新型コロナウイルス感染症拡大の影響による長引く不況や少子高齢社会を反映して、生活保護を利用する人が最近増え続けていると伺っておりますが、本市の現状と課題について。ア 生活保護制度の運用や周知の方法、窓口対応等の対策について。イ 生活福祉資金貸付制度の種類、貸付条件等についてお伺いします。質問の事項3 いじめ問題について。要旨(1)近年、県内の新聞報道などによると教職員の不祥事(体罰、酒気帯び運転、盗撮等)が報道されました。また、某中学校では同級生のいじめによる不登校問題等、特に今年1月県立高校の運動部主将を務める2年の男子生徒が部活動の顧問の男性教諭の叱責苦で自死したとのマスコミ報道が大きな社会問題となっております。本市の小中学校での教職員の不祥事問題(いじめ防止)等の取組についてお伺いします。質問の事項4 計画の進捗状況について。要旨(1)港川整備計画について。要旨(2)大南交番十字路からザマミ文具間の電柱移動について。要旨(3)名座喜墓園内の道路舗装についてお伺いいたします。質問の事項5 登山道整備について。要旨(1)近年、名護岳の登山者が増えており、登山道整備について市民からの要望がありますが、林業構造改善事業等で整備できないのかをお伺いします。質問の事項6 地域の声より。要旨(1)名護漁港臨港道路(橋梁(きょうりょう)部)に敷設されている安全柵(パイプ製)が腐食で落下しております。早急に対処していただきたい。また、護岸エプロンへの照明灯の新設計画についてお伺いいたします。質問の事項7 農業振興について。要旨(1)近年、離農や1戸当たりの経営面積が減少傾向にある中、新規農業従事者の確保も農業振興に必要であり、農作業を学ぶためのアグリサポート事業や農業経営を知るためのサポート支援体制の強化が農業の担い手確保に求められていると考えるが、市当局の考えをお伺いします。以上を一次質問とし、二次質問は自席から行いますので、よろしくお願いいたします。
○大城秀樹議長 玉城勝農林水産部長。
◎玉城勝農林水産部長 私からは質問の事項1、事項5、事項7についてお答えいたします。初めに質問の事項1、要旨(1)についてお答えいたします。「特用林産物」は、山林から生産される産物のうち、木材以外のキノコ類、木炭、竹、キリなどの産物とされており、本市における特用林産物の現況としましては、平成23年度から市内事業者によるシイタケ用菌床の生産販売及び菌床シイタケやキクラゲの生産販売、また、沖縄北部森林組合などが木炭などを販売しているところでございます。特用林産物の課題について、沖縄北部森林組合に確認したところ、シイタケ用の菌床について、平成23年から数年間は市内のキノコ生産者で順調にシイタケが収穫・販売されておりましたが、近年、原因不明の生産量低下が生じていることから、現在、シイタケ菌を扱うメーカーと相談しながら菌床を生産している状況と伺っております。キクラゲや木炭の生産については順調にいっているということでございました。続きまして、要旨(2)についてお答えいたします。本市における林産物であるおが粉の出荷量について、キノコ菌床用のおが粉を生産販売している沖縄北部森林組合に確認したところ、平成27年度が316トン、平成28年度が693トン、平成29年度が471トン、平成30年度が198トン、令和元年度が277トン、令和2年度が171トンとなっております。平成27年度から平成29年度は市内事業者が年300トン以上のおが粉を購入していたため出荷量が多くなっておりますが、平成30年度から出荷量が減っている状況となっております。平成30年度以降のおが粉の出荷量減少の原因としましては、シイタケ菌床からの収穫量が上がらないということで、おが粉の調達先や配合を変更、これについては名護産イタジイのみ、国頭産のイタジイのみ、それから産地の違うおが粉をブレンドしたり、その他広葉樹を含めた配合など、生産者が試行錯誤しながら菌床を生産しているため、沖縄北部森林組合からのおが粉調達が減っていると伺っております。次に、要旨(3)についてお答えします。造林事業の概要でございますが、造林は、森林法及び森林・林業基本法に基づき実施されており、森林の有する多面的機能の発揮、つまり、国土保全機能や水源涵養(かんよう)、自然環境の保全、公衆の保健、地球温暖化の防止、林産物の供給などの多面にわたる機能が持続的に発揮されることが国民生活及び国民経済の安定に欠くことのできないものに鑑み、将来にわたってその適正な整備及び保全が図られなければならないとされ、国・地方公共団体にそれぞれ責務が課され、実施しているところでございます。本市における造林事業は昭和46年度から実施されており、将来的な利用を構造材として、市有林約410ヘクタールにリュウキュウマツやイスノキ、クスノキ、イジュなどが植えられてきました。一方、森林は年数を重ねると一時期をピークにCO2の処理量や水源涵養の機能低下など、機能的な面が低下してきます。そのため過去に造林した樹木が材として収穫できるようになった段階で収穫し、再度造林を行っていくことが森林の持つ機能を持続的に発揮させていくことにつながるとして、造林事業は続けていく必要があるとされております。本市の造林木はそろそろ収穫の時期となってきておりますが、収穫に要する経費を木材の価値で利益として生み出せるかが課題の一つとされており、現在、沖縄北部森林組合が「名護市型の持続可能な森林経営モデル構築事業」を実施し、年1ヘクタール程度の収穫伐採を行っておりますが、まだ利益が出せる状況ではないということで試行錯誤を繰り返しながら取り組んでいるということでございます。また、もう一つの課題として、これまで本市の造林事業は本市管理の林道や沖縄県管理の林道を活用して実施されてきましたが、森林に作業道がないことから、奥地はまだ手つかずの状態となっているため、今後、新たな作業道の整備を行い、手つかずの森林が整備できないか森林組合と調整を行っているところでございます。造林事業は、気候変動問題に関する国際的な枠組みの「パリ協定」にも深く関係しており、国策として森林を整備・管理していくことが義務付けられております。温室効果ガスの削減、地域の防災、安定した林産物の供給及びそれに関わる林業従事者の雇用確保など様々な効果がもたらされることから、今後とも林業事業者などと連携しながら取り組んでいきたいと考えております。続いて、要旨(4)についてでございます。本市管理の林道は、計14路線、延長にして約46キロメートルとなっており、維持管理につきましては月1回以上のパトロールを実施し、施設の損傷や不法投棄の状況、草木の繁茂の状況などについて確認しております。修繕が必要な場合には、予算の範囲内で緊急度の高い箇所から修繕を行うなど、その都度対応している状況となっております。また、年間を通して林道の除草を公益財団法人名護市シルバー人材センターに委託しており、毎月のパトロールの結果、草木の繁茂が著しく、車両の通行に支障を及ぼすような状態となっている箇所について除草をしている状況となっております。続いて、要旨(5)についてお答えします。名護市苗圃(びょうほ)施設は、一般的には生産されていない造林事業に使用する樹や苗を生産する施設として、名護市許田地内で本市が独自に運営しており、現在は会計年度任用職員を2名配置して苗木の生産を行っております。苗圃施設には、事務所、倉庫、ハウス、ため池、ポンプ施設など、苗木に必要な施設が整備されており、配置された職員が、圃場(ほじょう)内で育てている親木や市内の山林から、造林対象木の種を採取し、露地でおよそ3年をかけ苗を育て、出荷している状況でございます。苗木の生産方法につきましては、前年度までは主に露地植えにて生産してきましたが、雑草の成長が早く年間を通じ除草作業に追われていたため、なかなか苗の生産数が上がらない状況がございましたので、昨年10月に、より効率のいい苗木の生産方法がないか沖縄県に相談したところ、沖縄県で研究してきた育苗技術に関する研究成果や樹苗生産方法などについて研修会を開催していただけると返答がございましたので、令和2年10月23日に名護市為又にある沖縄県森林資源研究センターで開催された研修会に本市職員及び本市苗圃職員、沖縄北部森林組合職員が参加し、土づくりの仕方や管理方法などについて学んできました。本市の苗圃施設では、令和2年12月から県の研究成果に基づく方法で苗木生産を開始しているところでございます。今後は、新たな苗の生産方法の導入により、雑草管理に費やす時間が軽減され、いま以上の苗木生産が可能となります。また、次年度に老朽化したハウスの修繕を行い、より効率のいい苗木生産が図られるよう取り組んでいく計画となっております。続きまして、質問の事項5、要旨(1)についてでございます。近年、アウトドアブームや歩きながら動植物や多彩な山岳景観を楽しむ健康志向者の増加に伴い、全国的に登山を楽しむ方が増えており、本市におきましても名護岳や嘉津宇岳など、以前から登山者が利用している道がある山において登山を楽しむ方が増えていると感じております。名護岳周辺につきましては、平成元年から平成6年にかけて本市で造林事業を実施しており、その事業の範囲内において森林の有する公益的機能に関する普及啓発を行うことを目的に、平成7年から平成8年度にかけ、既存の道の一部を「創造の森遊歩道」として整備した経緯がございます。今回、名護岳の登山道整備について、林野庁の補助事業を所管する沖縄県農林水産部に確認したところ、森林内の遊歩道を単独で整備する補助事業はなく、造林事業と一体となった整備でなければ林野庁所管の補助事業は導入できないとのことでございました。また名護岳周辺の森林は既に造林及び遊歩道の整備がされていることから、現段階においては新たな補助事業の採択は厳しいと伺っております。次に、質問の事項7、要旨(1)についてお答えします。令和元年度に沖縄県におきまして「新規就農者の定着率調査」を実施しております。本調査は、5年前に新規就農をした者に対し現在の営農状況を調査する内容となっておりますが、県内における離農率は平成24年が31%、平成25年が26.9%、平成26年が36.1%となっております。また農林業センサスの統計によりますと沖縄県の1経営体当たりの経営面積は2015年に1.7ヘクタール、2020年は概数値で1.8ヘクタールと微増しておりますが、経営耕地のある経営体数及び経営耕地総面積は前回調査から減少していることから、農業を取り巻く情勢は依然厳しい状況にあり、地域農業の担い手の育成・確保は全国的にも喫緊の課題となっております。そのような中にあって、本市におきましては新規就農者に対し各種営農支援を行っているところであります。まず、新規就農者が営農を開始するに当たっては、一般的に農地の取得や施設、機械などの導入を検討することとなりますが、その初期投資に係る費用負担は農業への参入に当たって障害となります。そのことから、その購入費用の一部に対し補助を行い、農家の初期投資費用の負担軽減を図ることを目的として「新規就農一貫支援事業」を実施しております。当該補助事業は、施設などの導入費用に対し上限800万円、補助率70%を補助する内容となっております。続きまして、営農開始後の新規就農者に対する支援になります。新規就農者は経験が浅く、生産物の収量が不安定であることから、技術の習得や所得の確保等を支援の目的として「農業次世代人材投資事業」を実施しております。当該補助事業は、営農開始から最大で5年間、1人当たり年間150万円を限度額として資金を交付する事業となっております。この農業次世代人材投資事業は単に資金を給付するのみならず、新規就農者に対し技術指導、経営指導、資金相談や農地相談等の支援を実施しており、経営開始間もない新規就農者の経営安定化に向けた営農支援を包括的に行っております。そのほか、農業経営力の強化を目的とした農業簿記講座の開催や、地域の中心的リーダーとなり得る人材が全国規模の農業研修会へ参加するための費用を市で負担するなどの支援を行っております。市といたしましては、今後の農業を担う意欲のある新規就農者の確保及び育成を引き続き農業政策の主要施策として取り組んでまいりたいと考えております。
○大城秀樹議長 比嘉一文福祉部長。
◎比嘉一文福祉部長 私のほうから質問の事項2、要旨(1)ア、イについてお答えいたします。まずア 生活保護制度の運用や周知の方法、窓口対応等の対策についてお答えいたします。令和3年2月末現在の本市の被保護世帯は1,239世帯、前年度比45世帯増、被保護人員は1,543人、前年度比31人増、保護率は24.24パーミル、前年度比0.22ポイント増となっております。本年度の生活保護の相談件数は244件、前年同月比2件の増、保護開始件数は149件、前年同月比18件の増となっております。新型コロナウイルス感染症の影響による経済の悪化により増加傾向にあります。生活保護制度の周知方法としましては、本市ホームページへの制度説明や窓口案内情報の掲載、市内介護事業所等への説明会や意見交換会の実施、民生委員の勉強部会での保護制度の説明などにより、保護制度の周知を図っております。窓口対応等の対策としましては、生活保護担当、生活困窮者自立支援事業担当や社会福祉協議会等の関係機関と適宜情報共有し、連携して対応しています。新型コロナウイルス感染症の影響により生活相談が増加していることから、相談員の増員や各支所や公民館での出張相談の実施、臨時の面談室の設置、ゴールデンウイークや年末年始の長期休暇中の相談窓口開設などにより、窓口対応の強化を図っております。次のイ 生活福祉資金貸付制度についてお答えします。各都道府県社会福祉協議会においては、低所得世帯等に対して、生活費等の必要な資金の貸付け等を行う生活福祉資金貸付制度が実施されています。貸付制度の種類・要件としましては、緊急的かつ一時的に生活の維持が困難となった場合に少額の費用を貸し付ける「緊急小口資金」、失業者世帯に対して生活再建までの間に必要な生活費を貸し付ける「総合支援資金」、そのほかに高校や大学の就学金、入学金を貸し付ける「教育支援資金」、住居用不動産を所有し、当該不動産を担保として生活費を貸し付ける「不動産担保型生活資金」があります。「緊急小口資金」、「総合支援資金」については、新型コロナウイルス感染症の影響を踏まえ、貸付けの対象世帯を低所得世帯以外にも拡大し、休業や失業等により生活資金でお悩みの方々に向けた、償還免除の特例を設けた特例貸付が実施されています。
○大城秀樹議長 荻堂盛邦教育次長。
◎荻堂盛邦教育次長 質問の事項3、質問の要旨(1)についてお答えします。教職員の不祥事につきましては、市教育委員会のみならず、県教育委員会としても、これまで服務規律の確保と綱紀粛正の周知徹底、管理職をはじめとする研修や各種会議などを通して、服務規律の確保と綱紀粛正を各学校に伝えているところでございます。各学校においては、学校内での研修等を通し、それぞれの教職員としての自覚と教職員自身の人権意識を高め、児童生徒が自らの大切さが認められているということを実感できるような環境づくりに努めているところでございます。今後ともあらゆる機会を通して不祥事などが発生しないよう努めてまいります。次に、いじめ防止につきましては、市におけるいじめの防止等のための対策「未然防止」、それから「早期発見」、「いじめに対する措置」、「重大事態への対処」を総合的かつ効果的に推進するために、平成30年に「名護市いじめ防止基本方針」を策定し、各学校でもそれぞれの実情に合わせた「学校いじめ防止基本方針」を策定し、いじめ防止に取り組んでいるところでございます。学校現場の教師が常にいじめはどこでも誰でも起こり得るという認識のもと、取り組んでもらっています。その際、児童・生徒の様子や言動の変化などに細かく気を配るとともに、一人の教師の見取りではなく、複数の教員がチームとして未然防止や早期発見に努めることが重要となります。また、児童生徒からのアンケート調査を基に実態を把握するほか、道徳の授業や特別活動等で人権意識を高める指導にも取り組むことが必要です。その他にも、スクールカウンセラー、スクールソーシャルワーカー、専門機関との連携や学校、保護者、地域との情報交換による情報の共有を図ることも大切になります。以上のことを踏まえ、各学校で対策を進めていると同時に教育委員会としても各学校に求めているところでございます。
○大城秀樹議長
長山儀和環境水道部長。
◎
長山儀和環境水道部長 それでは私のほうからは質問事項4、要旨(1)についてお答えいたします。港川整備計画につきましては、国道58号に架かる昭和橋の上流側から大南一丁目3番5号付近までの約270メートルの区間について、令和3年度に現況調査を予定しております。現況調査は、河川の縦横断測量や護岸の劣化状況の確認を行います。施設の変状が軽微であった場合は「要観察」、補修や補強が可能な状態であった場合は「補修・補強」、施設の構造的安定性に重大な影響を及ぼす箇所が複数箇所認められる場合は「更新」というような健全度評価を行います。その結果を踏まえまして、ストックマネジメント計画に位置付けて整備を行う予定となっております。
○大城秀樹議長 當山賢建設部長。
◎當山賢建設部長 私のほうからは質問事項4 計画の進捗状況について、質問事項6 地域の声よりについて答弁いたします。まず質問事項4、要旨(2)についてお答えいたします。第200回9月定例会にて指摘がありました大南交番前十字路からザマミ文具店前の市道名護49号線の歩道内にある電柱移設についての進捗状況につきましては、令和2年8月6日に市と占有者である電力会社所有の4本、通信会社所有の4本の電柱について現地確認を行いました。令和2年8月31日付にて電力会社及び通信会社へ電柱移設申請を行っております。電柱移設申請を受けて再度、令和2年9月23日に市と電力会社及び通信会社にて現場確認を行い、移設位置の検討を行いましたが、民有地側への移設は技術的にも難しいため、路肩側への移設にて検討することで確認を行っております。また、その中の1本につきましては、大南公民館敷地への移設検討を行い大南区長より了承を得ております。当該箇所につきましては、移設本数が多く連続しており変圧器等も設置されている電柱もあることから、施設設計や停電計画、施工業者との調整に時間を要している状況であると伺っております。移設工事予定といたしましては、電力会社及び通信会社ともに4月中に着手する予定と確認しております。次に質問の事項4、要旨(3)についてお答えいたします。名座喜墓園は墓地埋葬法の趣旨に即し、公共事業に係る墓地移転場所の確保を目的に墓地等の整備を行ってまいりました。平成15年には、清明祭や旧盆による集中的な利用がある場合の路上駐車及び周辺道路の交通混雑対策として駐車場の整備を行っております。議員質問の名座喜墓園内の園路につきましては、延長約320メートルで側溝蓋のない側溝が設置された未舗装の園路でございましたが、安全対策といたしまして平成28年度から平成30年度の期間において、順次側溝蓋を設置したところでございます。現在は、未舗装の園路に雑草が繁茂する状況が見られることから年2回程度、清明祭や旧盆の前などに草刈作業を実施しているところでございます。しかしながら、葬儀などの際に草刈りがされておらず、利用者に支障を来したことがあったと伺っていますので、墓園利用者に不便が生じないよう、現在アスファルト舗装に着手しているところであります。なお、今週中での舗装完了を予定しております。続きまして質問事項6、質問要旨(1)安全柵についてお答えいたします。名護漁港臨港道路の橋梁(きょうりょう)部につきましては、漁業者の水産物供給路の充実を図ると同時に、名護漁港が地域住民にも開かれた親水性のある漁港となることを目的として、平成21年度から平成22年度において沖縄県北部農林水産振興センターが整備を行い、平成23年度に供用開始された橋梁となっております。議員ご指摘の安全柵が腐食で落下していることについて、管理者である沖縄県北部農林水産振興センターに早急な対応をお願いしたところ、「現場を確認し、応急処置にて早急な対応を行い、令和3年度に修繕します。」との回答をいただいております。なお、本市におきましても現場を確認したところ、腐食した安全柵の応急処置が行われている状況を確認しているところであります。
○大城秀樹議長 平得薫地域経済部長。
◎平得薫地域経済部長 それでは私のほうからは質問事項6、要旨(1)についてお答えいたします。議員質問の護岸エプロンの街灯設置につきましては、現在関係部署と調整を進めているところでございます。危険性があるため、設置に向けまして早急に対応をしていきたいと考えております。
○大城秀樹議長 宮里尚議員。
◆宮里尚議員 ご答弁ありがとうございます。順を追って二次質問をさせていただきます。最初に林業振興についてですが、本市の特用林産物の課題として、先ほどの部長答弁でシイタケ用の菌床について近年原因不明の生産量低下が生じているとの説明ですが、本市の見解について。また、キクラゲや木炭の生産については順調に推移しているとのことですが、生産戸数と生産量についてお伺いいたします。
○大城秀樹議長 玉城勝農林水産部長。
◎玉城勝農林水産部長 本市で製造されたシイタケ用菌床の収穫量低下につきまして、一次答弁でご説明したとおりでございますが、事業者は現在シイタケ菌を扱うメーカーと相談しながらシイタケ用菌床を生産しているようでございます。一方、もう一つ実施されている取組がございまして、沖縄県農林水産部によりますと本市における菌床シイタケの生産強化を目指し、令和元年度から令和3年度までの3年間、一括交付金のソフト事業を活用し、本市のシイタケ用菌床製造事業者、それから沖縄県森林整備保全課、沖縄県森林資源研究センター、琉球大学などと一体となって、本市で生産された菌床の成分分析やおが粉の種類、産地ごとの成分や配合、生産方法などについて検証が行われているようでございまして、令和4年3月末までに成果が出せるよう取り組んでいるところと伺っております。本市としましても沖縄県や本市の事業者と意見交換を行いながら、菌床シイタケの生産量向上が図られるよう取り組んでいきたいと考えております。キクラゲにつきましては確認できた生産戸数が1戸となっており、生産量については明確な回答は得られませんでしたが、需要が生産数を上回っているようでございまして、いくら生産しても追いつかない状況と聞いております。木炭の製造販売事業者は確認できたのが個人事業者1戸となっており、年間約10トンの製造販売と伺っております。
○大城秀樹議長 宮里尚議員。
◆宮里尚議員 ありがとうございます。部長、次に、シイタケ栽培についての情報によりますと県外産のおが粉で菌床栽培をされている生産者が近年増加していると伺っております。本市では林業構造改善事業の活性化を図るために菌床製造施設に予算を入れて活性化につなげていると思いますが、実情は県外産の菌床が多く利用されていることは確認しているでしょうか。また、菌床生産についてシイタケ生産者からどのような要望等があるかについてお伺いいたします。
○大城秀樹議長 玉城勝農林水産部長。
◎玉城勝農林水産部長 菌床生産者から聞き取りを行ったところでございまして、おが粉生産者に対し、おが粉、イタジイとその他広葉樹で分けて生産してほしいといった要望や、本土メーカーのようなシイタケ菌床用のおが粉製造機を変えてほしいといった要望があったようでございます。菌床製造者においては生産数を上げるために試行錯誤を繰り返しており、国頭産のおが粉やシイタケ菌を扱うメーカーとの相談で本土産のおが粉を使った検証も行っていると伺っております。
○大城秀樹議長 宮里尚議員。
◆宮里尚議員 そして次に部長、これに基づいて地産地消のはずが、現在他産地消になりつつあると聞いております。地元で頑張っている生産者の声を聞きますと、このままでは地元のおが粉で製造した菌床を取り扱うことができませんと。なぜなら、本土で製造した菌床では菌床メーカーに違いはありますが、1菌床当たり約800グラムから1キロの収穫量があると伺っております。本市で菌床を製造されている1菌床からどのぐらいの収穫量があるかについてお伺いいたします。
○大城秀樹議長 玉城勝農林水産部長。
◎玉城勝農林水産部長 聞き取りによりますと、現在は400グラムから500グラムの生産と聞いております。
○大城秀樹議長 宮里尚議員。
◆宮里尚議員 部長、いま1菌床当たりの収穫量が500グラムぐらいということですが、生産者は経営が成り立たないとのお話を伺っておりますが、いかがですか。それと、今1菌床当たり1キロ以上取らないと経営が成り立たないのです。というのは、1菌床当たりの単価が350円。それと気温は23度前後、そして湿度が70%以上を沖縄で保つためにはクーラーを使わないといけないわけです。この電気料等を含めると、最低1菌床当たり1キロ以上の生産がないと大変経営が厳しい状況となっております。そこで1菌床の生産量を上げるために、市としてどういう助言、指導をしているのか、お伺いします。
○大城秀樹議長 玉城勝農林水産部長。
◎玉城勝農林水産部長 要旨(1)でもお答えしておりますが、本市としましては現在事業者は現状などを改善するために、シイタケ菌を扱うメーカーと相談しながら生産量増加に取り組んでいる状況や、沖縄県が一括交付金を活用し事業者と一緒になって検証している状況もございますので、沖縄県などとも情報交換をしながら支援できることがあれば、また対応してまいりたいと考えております。
○大城秀樹議長 宮里尚議員。
◆宮里尚議員 次に、要旨(3)造林事業の課題についてです。いま部長の答弁では、造林樹種はリュウキュウマツ、イスノキ、クスノキ、イジュのみなのか。また、沖縄県北部地域における持続可能な森林経営モデル事業の事業内容についてご説明をいただきたい。
○大城秀樹議長 玉城勝農林水産部長。
◎玉城勝農林水産部長 本市で実施してきた造林事業の樹種につきましては、一次答弁では代表的なものをご説明しております。そのほかに、エゴノキ、センダン、シャリンバイ、スギ、桜など計13種の樹木を植えております。次に、沖縄県北部地区における持続可能な森林経営モデル事業についてご説明します。当該事業は平成27年度に沖縄北部森林組合が農林中央金庫からの助成金で実施した事業となっており、個人事業者が所有する名護市字二見の森林において、これまで実施してきた造林木の将来の収穫伐採を想定し、伐採、集材距離の検証、土壌の確保、森林作業道の開設方法の検証、
森林GISの導入、収益の検証等について実証事業として独自に行ったもの、これは2.44ヘクタールとなっております。いま申し上げた
森林GISとは沖縄県農林水産部が開発した森林管理システムとなっており、沖縄北部森林組合に
森林GISを導入したということでございます。
○大城秀樹議長 宮里尚議員。
◆宮里尚議員 次に、要旨(4)本市管理林道についてですが、近時、林道の散策やドライブをする方々が増えております。答弁で、月1回以上のパトロールを実施し不法投棄の状況を確認しているのに、名護岳林道ではペットボトル等、楚久雨志川林道では電化製品等が放置されているが、市当局の対応についてお伺いします。
○大城秀樹議長 玉城勝農林水産部長。
◎玉城勝農林水産部長 本市では林道パトロールを毎月1回以上やりながら林道を管理しているところでございますが、議員おっしゃるとおりいろいろな不法投棄がございますので、年度明けて早々に調査して、処理してまいりたいと考えております。
○大城秀樹議長 宮里尚議員。
◆宮里尚議員 それと番越林道ですが、これについては部長、起点、終点の総延長の修正、それから案内板の設置、楚久雨志川林道の起点、終点標示がございません。早急に対応をしていただきたい。それから要旨(5)の名護市苗畑管理については、先ほど部長答弁で沖縄県森林資源研究センターの助言、指導を受けたとのことでありますので、早急にハウス等を修繕して有効活用をしていただきたい。それから事項2 福祉行政について。1点目に、生活保護申請時の扶養義務者の調査についてご説明をお願いします。
○大城秀樹議長 比嘉一文福祉部長。
◎比嘉一文福祉部長 生活保護は、生活に困窮する者が、その利用し得る資産、能力その他あらゆるものを、その最低限度の生活の維持のために活用することを要件として行われることとなっています。その要件の中に、扶養義務者の扶養及び他の法律に定める手当などがあり、それらは全て生活保護より優先して行われます。生活保護の申請があった際は、申請者及び世帯員の収入や資産、扶養義務者の扶養の可否の調査を行います。扶養調査における扶養義務者の範囲としては、配偶者、親、子、きょうだいのほか、三親等内の親族で現に扶養を行っている者や扶養が期待できる者などとなっています。扶養義務者の調査方法としましては、まず申請者や家族からの聞き取りと戸籍謄本により扶養義務者の存否を確認し、職業や収入、交流の有無、扶養の可能性について検討を行います。その結果、扶養が期待できる者に対しては直接訪問や郵送により扶養調査を行います。扶養調査の内容としましては、金銭的な援助のほか、要保護者に対する定期的な訪問や電話による交流、金銭管理や一時的な子どもの預かりなどの精神的な支援についても調査を行います。なお、扶養義務者であっても被扶養者や高齢者、おおむね70歳以上の方、また施設入居者や一定期間交流が断絶している方については扶養が期待できないものとして取扱い、扶養調査が行われないことがあります。また、DVや虐待の経緯があり、扶養を求めることにより明らかに要保護者の自立を阻害すると認められる場合は、扶養調査は行っておりません。
○大城秀樹議長 宮里尚議員。
◆宮里尚議員 次に、本市での緊急小口資金と総合支援資金の利用状況、貸付決定件数と、それからコロナ禍の影響で減収した世帯への特例貸付の新規受付期限について。また、特例貸付の貸付金額と貸付期間についてお伺いいたします。
○大城秀樹議長 比嘉一文福祉部長。
◎比嘉一文福祉部長 令和3年2月末現在の貸付実績について、緊急小口資金は1,392件、総合支援資金は1,180件、うち延長が205件ございます。合計で2,572件となっています。特例貸付の新規受付期間につきましては、令和3年3月までとなっています。緊急小口資金の特例貸付の限度額は1世帯につき20万円以内、1世帯当たり1回限りの貸付けとなっています。総合支援資金の特例貸付の限度額は、単身世帯で月15万円以内、2人以上の世帯で月20万円以内となっています。貸付期間は原則3か月以内となっておりますが、貸付け3月目にも日常生活の維持が困難な場合、さらに3か月以内で60万円以内の追加貸付けが可能となっています。また、令和3年3月までの間に緊急小口資金及び総合支援資金が終了した世帯については、自立相談支援機関による支援を受けることを要件として、再貸付ということで3か月以内が可能となっています。
○大城秀樹議長 宮里尚議員。
◆宮里尚議員 ありがとうございます。それから部長、特例貸付を受ける際の保証人、あるいは延滞した場合について、貸付利子、また本市での申請から振込までの期間についてご説明願います。
○大城秀樹議長 比嘉一文福祉部長。
◎比嘉一文福祉部長 特例貸付につきましては、連帯保証人は必要ありません。緊急小口資金の返済措置期間は1年、償還期限は2年以内となっています。総合支援資金の返済措置期間は1年、償還期限は10年以内となっています。返済措置期間と償還期限内は無利子となっていますが、償還期限を超過しますと、年3%の延滞利子が発生するとのことでございます。借入金の償還につきまして、償還時において、なお所得の減少が続く住民税非課税世帯につきましては償還の免除が認められております。本市での申請から振込までの期間につきましては、緊急小口資金は申請から1週間程度、総合支援資金は3週間程度での支給になるとのことでございます。
○大城秀樹議長 宮里尚議員。
◆宮里尚議員 ありがとうございます。次に、事項の3 いじめ問題について。1点目に教育現場でのコミュニケーション、討論の場づくりが十分にされているのか。またいじめ防止について、共通認識を持つための取組について伺います。
○大城秀樹議長 荻堂盛邦教育次長。
◎荻堂盛邦教育次長 教職員の服務規律の確保と綱紀粛正、またいじめ防止につきましては学校内での会議や研修等を通して全教職員で共有を図っているところでございます。教育委員会といたしましても、管理職の研修や生徒指導連絡協議会において学校現場との共有を図っているところでございます。続きましていじめ防止について、教育委員会といたしましては名護市いじめ防止基本方針において、いじめ防止等の対策に関する基本理念、いじめの定義、いじめの防止や早期発見、いじめへの対処や地域、家庭、関係機関との連携など、いじめ防止等に関する基本的な考え方を示し、学校現場との共通認識を図っているところでございます。各学校においては本基本方針を基に学校内での共通認識を図り、いじめ防止に取り組んでいるところでございます。
○大城秀樹議長 宮里尚議員。
◆宮里尚議員 あと一点です。教育次長、名護市いじめ問題専門委員会、あるいは名護市いじめ問題調査委員会についての説明をお願いします。
○大城秀樹議長 荻堂盛邦教育次長。
◎荻堂盛邦教育次長 教育委員会では、いじめ問題に係る事例検討及び対応策に関すること、それからいじめ防止のための調査研究及び防止策に関すること、それからいじめの重大事態に係る調査及び再発防止に資する対応策に関することなどを調査、または審議するために名護市いじめ問題専門委員会を令和元年度に設置したところでございます。委員といたしましては医師1人、教育分野の有識者2人、社会福祉士1人、元学校長1人の5人で構成されております。また名護市いじめ問題調査委員会につきましては、いじめの重大事態が発生した際に名護市いじめ問題専門委員会においてその調査がなされ、その結果を市長に報告し、再調査の必要があると市長が認めた場合に組織されるものでありますが、現時点でそのような事例はないため、組織化はされておりません。
○大城秀樹議長 宮里尚議員。
◆宮里尚議員 ありがとうございます。次に、事項の4、5、6、7については前向きな答弁がありましたのでよろしくお願い申し上げまして、宮里尚、一般質問を終わります。ありがとうございました。
○大城秀樹議長 宮里尚議員の一般質問を終わります。暫時休憩いたします。 休 憩(午前11時49分) 再 開(午後1時30分)
○大城秀樹議長 休憩前に引き続き会議を開きます。仲尾ちあき議員、一般質問を許します。
◆仲尾ちあき議員 皆様、こんにちは。ただいま大城議長のお許しが出ましたので、議席番号7番、礎之会、仲尾ちあき、一般質問を行います。その前に、所感を述べさせていただきます。先日、次年度に向けての人事異動内示通知がありました。退職される職員の方、名護市市政のための行政業務、お疲れさまでした。昨今、女性進出、また男女共同参画推進をしていく中で、平成28年3月、女性活躍推進法に基づき名護市における女性職員の活躍を推進する特定事業主行動計画が策定されております。名護市職員の中で羽地支所、屋部支所、両支所長に女性が配置されました。おめでとうございます。沖縄県では課長級以上、女性登用13.3%、全国平均11.1%です。名護市といたしましても平均を上回るよう、そして当局側席に女性が増え華やかになるといいですね。女性ならではの配慮で市民サービスに携わっていただきたいと思います。先日、2月14日のバレンタインデーに比嘉ひとみ部長が中心となり、名護市バレンタイン部が発足されました。名護市役所女性職員、会計年度任用女性職員が一丸となって、名護市内医療機関31か所、2,100名の医療従事者に対し手書きメッセージを添えて健康ドリンクを贈り、コロナ禍での医療現場の最前線で働いている市内病院スタッフへ感謝の気持ちを伝えております。企画されたすばらしい活動、女性職員の皆様、ありがとうございました。こういうことを新聞記事として取り上げていただきたいのですが、傍聴席には記者もおりませんので、後日、情報提供をして名護市のPRをしていきたいと思います。それでは通告書に従い、一般質問を行いたいと思います。質問の事項1 教育行政について。質問の要旨(1)新型コロナウイルス感染症拡大防止策として、国は小学校の学級上限人数を35人とする「少人数学級」を拡充し、令和7年度までに学年ごとに引き下げ、中学校は今後の検討課題としております。名護市としての見解を伺います。質問の要旨(2)文部科学省では、「インクルーシブ教育システム構築事業」を平成25年度から特別支援教育の一環として推進しております。名護市の現状についてお伺いいたします。質問の事項2 福祉行政について。質問の要旨(1)第200回定例会で質問させていただきました「沖縄県ひとり親家庭生活支援事業について」は、令和3年度までの事業となっております。その後、名護市として支援事業をどのように取り組んでいくのかお伺いいたします。質問の事項3 環境行政について。質問の要旨(1)名護市エコステ3R「なごころ」では、環境行政の情報発信や市民活動の拠点施設として、ごみの減量化、再資源化に係る普及、啓発を行っております。第198回定例会で質問させていただきました「ごみ減量・3R推進事業」の中に制服リユース活動があります。先日、市内小・中学校への収益金の贈呈式が行われております。今年度の実績をお伺いいたします。質問の事項4 全日本花いっぱい名護大会について。質問の要旨(1)今年度内の実行委員会の開催を調整中とのことでしたが、その後の状況をお伺いいたします。質問の事項5 国民文化祭について。質問の要旨(1)第37回国民文化祭及び全国障害者芸術・文化祭の取組状況をお伺いいたします。以上、一次質問とし、二次質問は自席にて行いますので、当局の皆様、答弁よろしくお願いいたします。
○大城秀樹議長 さきの通告により、一問一答、事項別の申出がありますので、市当局は事項別に答弁をお願いします。荻堂盛邦教育次長。
◎荻堂盛邦教育次長 それでは質問の事項1、質問の要旨(1)についてお答えします。議員ご指摘のとおり、国では、令和7年度まで段階的に小学校において35人を上限の学級にすることとしております。現行の40人と比較して、理解度や、それから興味に応じたきめ細やかな指導が可能となり、発言や発表機会が増え、授業参加がより増加します。また、教員と児童生徒の関係が緊密化することにより、生徒指導上の課題に即した個別指導の充実が図られます。また、教室にゆとりが生じることで様々な教育活動が可能となり、新型コロナウイルス感染防止策として教室内での「密」も緩和されることから、メリットは大きいものと考えております。一方で教員の数が増えることが予想されることから、教員の質が保てなくなるのではないかとの指摘や余裕教室の確保などの課題もございます。教育委員会といたしましては、先ほどお答えしたとおりメリットの方が大きいと考えており、引き続き国や県の動向を注視し、適切に対応してまいります。次に質問の要旨(2)についてお答えします。インクルーシブ教育とは、人間の多様性の尊重等の強化、障がい者が精神的及び身体的な能力等を可能な最大限度まで発達させ、自由な社会に効果的に参加することを可能とするとの目的の下、障がいのある者と障がいのない者が共に学ぶ仕組みでございます。障がいのある者が教育制度一般から排除されないこと、自己の生活する地域において初等・中等教育の機会が与えられること、個人に必要な「合理的配慮」が提供される等が必要とされております。教育委員会では、平成26年度から2年間、文部科学省の研究指定を受け、調査・研究を行っており、授業の中で子どもたち同士が互いに支え合い、学び合う環境づくりと発達障がいを持っている子に配慮した教材の作成・活用等を行うことで、発達障がいやその傾向のある児童の学習意欲の向上、不登校改善及び学力の向上が図られたとの実証結果が得られました。その結果につきましては、各学校へ共有を行い、インクルーシブ教育の充実を進めているところでございます。また、令和3年度には、本市指定の教育研究として市内小中学校の1校にインクルーシブ教育の研究を実施していただくよう準備を進めているところでございます。今後とも学校と連携を図りながら、子どもたち一人一人の特性に応じた教育環境の提供に努めてまいります。
○大城秀樹議長 仲尾ちあき議員。
◆仲尾ちあき議員 教育次長、ありがとうございました。まず要旨(1)ですけれども、これはいま大きな学校では大体が平均35人が学級の人数だと思うのですが、このコロナ禍の中で感染防止として1メートル間隔での机の配置が指定されていると思うのですが、しかしながら現在、この35人ぐらいだとぎゅうぎゅう詰めで教室が狭い教室になっているのです。それで、今はコロナ禍では行われていませんが授業参観日になると、そこに保護者が入っていくと、もう相当密な学級になってしまっています。前回も何人かの議員の方々が少人数の学校教育ということで要望しておりましたが、できれば本当だと30人以下ぐらいの少人数の学級が望ましいかと思われます。これからまた35人の上限ということなので、この30人以下の学級体制をつくるには教員の確保も大分必要かと思われます。メリットとして、また一人一人の教育が行き届くような教育環境を目指すということですので、ぜひこれは35人とは言わずに30人ぐらいの少人数、そうしたら名護市の生徒の学力向上にもつながると思うのです。なので教育長、一人一人に目が行き届く学習環境をつくるためにも、またコロナ禍の感染防止対策としても、ぜひ30人以下を目指して少人数学級をつくっていただきたいと思います。これは要望です。要旨(2)についてですが、やはりこの親御さんにとっては障がいを持っている苦しさと同じように、また健康な児童生徒と一緒に教育を受けてほしいという要望等もありますので、ぜひこれはまた推進していただきたいと思います。お尋ねします。名護市でこの調査、研究を行った学校をお伺いいたします。
○大城秀樹議長 荻堂盛邦教育次長。
◎荻堂盛邦教育次長 今年度の指定校が大宮小学校で、それから来年度は東江小学校を予定しているところでございます。(後で訂正の答弁あり)
○大城秀樹議長 仲尾ちあき議員。
◆仲尾ちあき議員 ぜひ取組をよろしくお願いいたします。このインクルーシブ教育システム構築事業の中には4つの事業項目があり、新たな就学先決定、障がいのある児童生徒への専門的支援、合理的配慮、医療的ケアがございます。いろんな課題が多く含まれていますけれども、そこを何とか名護市では教育的なもの、このインクルーシブ教育が推進できるようによろしくお願いいたします。それでは議長、次をお願いいたします。
○大城秀樹議長 比嘉ひとみこども家庭部長。
◎比嘉ひとみこども家庭部長 事項2、要旨(1)についてお答えいたします。沖縄県ひとり親家庭生活支援事業である「母子家庭等生活支援モデル事業」は沖縄振興特別推進交付金事業、一括交付金の県分を活用した事業で、令和3年度までの事業予定となっております。主な支援内容はひとり親への①住宅支援、②就労支援、③子育て支援(子どもの学習支援)、④生活支援、家計相談支援など、各ひとり親の個別事情に応じた自立支援計画を専任のコーディネーターがトータルサポートを行い、自立を促すという事業になります。条件としては母子及び父子家庭で、18歳未満の児童を養育しており、児童扶養手当を受給していて原則1年間で自立できるという条件を満たす方が対象になります。名護市においては生活支援課が担当する「暮らしと仕事の応援センターさぽんちゅ」により「ひとり親等のみ」と限定しておらず「様々な問題を抱える世帯」を対象としております。母子家庭等生活支援モデル事業の支援内容である住宅支援、就労支援、子育て支援(子どもの学習支援)、生活支援、家計相談支援など包括的に対応しているため、改めて市で重複した新規事業を立ち上げることは予定しておりませんが、ひとり親が抱える課題はそれぞれの家庭で異なっており、様々な問題と直面します。子育て支援課では、問題に応じて詳細に聞き取り、関係部署に支援者が寄り添いながらつないでおります。今後も引き続きひとり親家庭の自立支援策が十分に周知され、適切な支援につながるように関係機関と連携し、ひとり親家庭を支援していきたいと考えております。
○大城秀樹議長 仲尾ちあき議員。
◆仲尾ちあき議員 部長、ありがとうございました。今、この沖縄県ひとり親家庭生活支援事業ですけれども、子育て支援課と生活支援課と分かれているのですよね。この事業内容が住宅支援、就労支援、子育て支援、生活支援、家計相談支援等があって、生活支援課と子育て支援課は別々の分野ではなくて一緒に……。(うなずきあり)分かりました、すみません。この就労支援等がありますけれども、この就労支援の実績等が分かれば教えていただきたいのですが、お伺いいたします。
○大城秀樹議長 比嘉ひとみこども家庭部長。
◎比嘉ひとみこども家庭部長 こども家庭部の子育て支援課で行っている事業となりますけれども、ひとり親家庭高等職業訓練促進給付金事業というのがありまして、ひとり親の母または父が就職する際に有利となる資格の取得を推進するため、ひとり親家庭の生活の負担軽減を図り、資格取得を容易にすることを目的としております。実績としましては、平成29年度、支給対象者は5名。資格取得、看護師2名、作業療法士1名。平成30年度、支給対象者4名。資格取得、看護師2名、作業療法士1名、理学療法士1名。令和元年度、支給対象者4名。資格取得、看護師1名。令和2年度、今年度ですが支給対象者7名。資格取得は現在のところ看護師1名となっております。
○大城秀樹議長 仲尾ちあき議員。
◆仲尾ちあき議員 この母子家庭等高等職業訓練促進給付金事業ですが、この職種が分かれば教えていただきたいのですけれども、お願いします。
○大城秀樹議長 比嘉ひとみこども家庭部長。
◎比嘉ひとみこども家庭部長 職種ですけれども、看護師、保育士、介護福祉士、理学療法士、作業療法士等ということで、先ほど読み上げたものだけではなくて、国家資格の取得を促進するための事業となっております。
○大城秀樹議長 仲尾ちあき議員。
◆仲尾ちあき議員 この事業ですけれども、まだ周知が不足しているような感じがします。この相談で窓口に来た場合、やはりこの就労関係も大きな課題と、また相談内容になってくるかと思いますので、こういった高等職業ということで国家資格も取れる訓練関係の事業内容をぜひ市民にちゃんと周知していただいて、この支援事業も頑張っていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。それでは議長、次をお願いいたします。
○大城秀樹議長
長山儀和環境水道部長。
◎
長山儀和環境水道部長 それでは私のほうから質問の事項3、要旨(1)についてお答えいたします。名護市エコステ3R「なごころ」では、平成24年度より3R推進事業のリユース事業として、式服・制服リユースを実施しております。式服・制服リユースの取組は、当時、まだ使えそうな制服が古着として廃棄処分されていた状況から、運営を受託している名護市環境企業組合が再使用できる方法として、市内各学校で児童会や生徒会を中心に学生服リユースの周知と回収ボックスを設置して回収する活動を学校側と連携を図りながら取り組んでいる事業であります。回収された式服・制服はなごころの施設で販売し、売上金は全額寄附し、児童会や生徒会の活動費として活用していただいております。令和2年度の実績としましては、学校数が17校、リユース枚数180枚、金額としましては8万2,000円となっております。例年であれば、名護市エコステ3R「なごころ」にて贈呈式を行っておりますが、今年度はコロナ禍であったことからエコステ3R「なごころ」のスタッフが各学校を訪問し、贈呈式を行いました。
○大城秀樹議長 仲尾ちあき議員。
◆仲尾ちあき議員 部長、ありがとうございました。この制服リユース事業ですけれども、平成24年度に始まって、大分もう10年近くこのような活動がなされていることはいいことだと思います。各学校へこの売上金を収益金として生徒会活動費にということで寄附している。また、本当は捨てられる制服が、また次の後輩に使われるということでいい取組だと思います。名護市が早めにリユース事業に取り組んで成果を上げているということで、環境省のパンフレットにも名護市が取り上げられております。今回私はこの3月、新入、進学、進級を迎えるに当たりまして、この制服リユース事業を取り上げておりますが、この取組をぜひまたこの生活支援課、教育委員会、そして子育て支援課で周知活動をしていただきたいのですが、このエコステ3R「なごころ」のパンフレット、もしくはチラシを各関係部署に置いていただきたいのですが、これを作成するのは可能ですか。部長、お伺いします。
○大城秀樹議長
長山儀和環境水道部長。
◎
長山儀和環境水道部長 仲尾ちあき議員からご案内がありますように制服リユース事業に関するチラシとかパンフレット等については、配布できる窓口について関係機関とも調整をしながらさらなる周知を図ってまいりたいと思いますので、今後も事業の活用に努めてまいりたいと思います。チラシについては作成してまいりたいと考えております。
○大城秀樹議長 仲尾ちあき議員。
◆仲尾ちあき議員 ぜひお願いいたします。いま入学を迎えるに当たって、ましてやこのコロナ禍の中で家庭収入が減少する中で高い制服が購入できないとか、また学校で使う運動着とか、このなごころに置いてありますので、まだ使える状態で、きれいな状態です。ぜひこのエコステ3R「なごころ」を活用していただき、またコロナ禍でいろいろと購入困難な方々が利用できたらいいと思います。この制服リユース事業は県内で5か所から6か所ぐらい活動を行っていますが、大体が高額な金額で売られていたりとしております。名護市は早急に取り組み、低額料金で提供し、そしてこの収益金を学校へ贈るというすばらしい取組をぜひ今後とも続けて、また市民サービスとして取り組めるようにお願いいたします。議長、次をお願いいたします。
○大城秀樹議長 平得薫地域経済部長。
◎平得薫地域経済部長 それでは私のほうからは質問事項4、要旨(1)についてお答えいたします。全日本花いっぱい名護大会は、市制施行50周年を迎えるに当たり今年度1月23日に開催する予定ではありましたが、新型コロナウイルス感染症の影響により、昨年8月7日の全日本花いっぱい連盟理事会・総会において1年延期の変更が決定いたしました。日程の変更、延期が決定されたことを受け、実行委員会事務局でもあります花の里づくりの会に開催時期について意見を求めたところ、同会理事より新型コロナウイルスの収束が見通せないことや、各地域で開催しているオープンガーデン等のイベントなどの連携が図りやすいという意見がありまして、令和4年3月に開催との提案がございました。花の里づくりの会や全日本花いっぱい連盟等との調整を重ね書面により実行委員会を開催したところ、令和3年3月15日に過半数の賛成をもって、令和4年3月5日土曜日に全日本花いっぱい名護大会が開催されることについて承認されたところでございます。今後は、本大会について周知活動を展開していくとともに大会の大枠となる大会式典、記念植樹、交流レセプションの企画に取り組み、花植作業など、市民参加、地域参加型の事業も併せて取り組みたいと考えております。本大会を通しまして、県内外から訪れる皆様へ「花いっぱい」であふれる名護市を堪能していただき、大会を契機に市民の皆様にも、より一層、市全体の美化活動に対する機運の醸成が図られるものと期待を込めて大会成功に向けて取り組んでまいりたいと考えております。
○大城秀樹議長 仲尾ちあき議員。
◆仲尾ちあき議員 部長、ありがとうございました。今後の取組として、この名護市での実行委員会はもう発足されているかと思われますが、今後この花いっぱい名護大会に向けて、次回の実行委員会の開催はいつ頃の予定でしょうか。お伺いいたします。
○大城秀樹議長 平得薫地域経済部長。
◎平得薫地域経済部長 現段階では、まだ実行委員会の開催の日程は決まっておりません。実行委員会事務局であります花の里づくりの会と具体的な実施内容や予算などについて、いま最終調整を行っているところでございます。今後の状況を鑑みながら、早急に実行委員会を開催していきたいと考えております。
○大城秀樹議長 仲尾ちあき議員。
◆仲尾ちあき議員 分かりました。ありがとうございます。部長、少しお尋ねしたいのですけれども、去年、ユリ普及活動ということでやってきましたが、今年のこのユリの普及活動は行いますか。お伺いいたします。
○大城秀樹議長 平得薫地域経済部長。
◎平得薫地域経済部長 今年度におきましてはコロナ禍の影響もありまして大会そのものが延期になりましたので、市全体で桜の開花状況や花壇整備について調整をいま行っているところでございます。市といたしまして、令和4年3月に開催が決定した大会に向けまして、花の里づくりの会と連携して、市民、企業などの協働による花いっぱい活動を図りながら、大会の成功に向けて取り組んでいきたいと考えております。それに関しまして、一緒にユリの活動も進めていければと計画をしているところでございます。
○大城秀樹議長 仲尾ちあき議員。
◆仲尾ちあき議員 ぜひこのユリ活動を、名護市の花となりますテッポウユリですので、また今年も取組をして、またこの花いっぱい名護大会に向けても名護市の花、テッポウユリを宣伝していただけたらと思いますので、共に頑張ってまいりましょう。では議長、次をお願いいたします。
○大城秀樹議長 平得薫地域経済部長。
◎平得薫地域経済部長 それでは質問事項5、要旨(1)についてお答えいたします。去る1月15日に沖縄県庁におきまして、「第37回国民文化祭おきなわ」及び「第22回全国障害者芸術・文化祭おきなわ大会」の個別ヒアリングを受けております。沖縄県文化観光スポーツ部国民文化祭準備班からは、各種の芸術文化活動を全国規模で発表、共演、交流する場の提供といたしまして、全国から合唱や吹奏楽、太鼓などの参加団体を募集する「分野別フェスティバル」事業において、今後、受入先となる市町村と文化団体とのマッチングを行っていく旨の説明がありました。国民文化祭などの開催は、市町村それぞれの個性ある豊かな芸術文化を県内外に発信できるチャンスでありまして、また、障がいのある人ない人の芸術文化活動への参加、理解の促進などの効果が期待されております。県といたしても、市町村と連携を図りながら取組を進めていきたいと考えており、令和3年度からは市町村においても本格的な準備が進められるよう推進体制の整備、予算の確保などについての協力が求められております。名護市といたしましても、国内最大の文化祭であります「第37回国民文化祭おきなわ」及び「第22回全国障害者芸術・文化祭おきなわ大会」の開催に向けて、名護市実行委員会を立ち上げ、沖縄県実行委員会及び芸術文化団体、関係機関との連携を図りながら、今後取組を進めてまいりたいと考えております。
○大城秀樹議長 仲尾ちあき議員。
◆仲尾ちあき議員 部長、ありがとうございました。第37回国民文化祭おきなわ及び第22回全国障害者芸術・文化祭おきなわ大会の開催に向けてですけれども、この沖縄県国民文化祭準備班との次回の調整はいつ行う予定でしょうか。
○大城秀樹議長 平得薫地域経済部長。
◎平得薫地域経済部長 いま現在でありますが、県との調整につきましては具体的な日程はまだ決まっておりませんが、これまで同様適時情報交換を行っていきたいと考えております。先ほども答弁いたしましたが、県といたしましても市町村と連携を図りながら取組を進めていきたいと考えており、名護市に対しては北部地区の中心的な役割を担ってもらいたいとの県からの要望もありました。名護市といたしましても本格的な準備が進められるよう、沖縄県実行委員会及び芸術文化団体、関係機関などとの連携を図りながら、しっかり取り組んでいきたいと考えております。
○大城秀樹議長 仲尾ちあき議員。
◆仲尾ちあき議員 ぜひよろしくお願いいたします。前回の答弁の中で、次年度には26人体制。国民文化祭推進室、これは仮称ですけれども、その予定。名護市として、また実行委員会の立ち上げ、文化団体との業務調整、これを配置し組織で取り組む必要があるということですけれども、次年度に向けて早急に、またこの推進室の立ち上げをしていただきたいのですが、大丈夫でしょうか。部長、お伺いいたします。
○大城秀樹議長 平得薫地域経済部長。
◎平得薫地域経済部長 次年度におかれましては、文化スポーツ振興課の中の市民芸術係の中に職員を配置しまして、専門的なものをうまく動かせるような仕組みを取っておりますので、その後にまた文化祭に向けての取組の状況を報告させていただければと思います。
○大城秀樹議長 仲尾ちあき議員。
◆仲尾ちあき議員 この国民文化祭、そして全国障害者芸術・文化祭は四大行幸啓の中に入っております。ぜひ名護市がいち早く手を挙げ、この取組をしていただき、名護市の経済活性化にも向けて、そしてまた、いまコロナ禍でいろんな文化団体は活動ができない状況です。しかし文化祭に取り組むに当たって、この活動している方々も元気が出ると思います。ぜひここは部長が得意な分野だと思いますので、ぜひここは取組を早急にしていただき、名護市が先頭に立ってできるように、よろしくお願いいたします。以上をもちまして、仲尾ちあき、一般質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。
○大城秀樹議長 教育次長から発言があります。荻堂盛邦教育次長。
◎荻堂盛邦教育次長 すみません、答弁の訂正をお願いしたいと思います。先ほど議員のほうからインクルーシブ研究指定校についてのご質問がございまして、今年、大宮小学校。それから来年度が東江小学校とお答えしたところでございますが、大宮小学校につきましては今年ではなくて平成26年度と、それから平成27年度でございますので訂正します。よろしくお願いします。 (本人が「一般質問を終わります」と発言した後の訂正発言について指摘あり)
◆仲尾ちあき議員 再質問はよろしいです。
○大城秀樹議長 これで仲尾ちあき議員の一般質問を終わります。暫時休憩いたします。 休 憩(午後2時9分) 再 開(午後2時20分)
○大城秀樹議長 休憩前に引き続き会議を開きます。仲村善幸議員、一般質問を許します。
◆仲村善幸議員 皆さん、お疲れさまです。早速ですけれども、議席番号16番、市民ネット、仲村善幸、一般質問を行いたいと思います。質問事項1 辺野古新基地建設について。質問要旨(1)基地問題へのスタンスについて。ア 市長は施政方針の基地問題のスタンスについて、「普天間飛行場代替施設建設問題につきましては、国と県の法的な争いの行方を注視し、その結果を踏まえて対応いたします。」とこの3年間一貫して述べています。市長支持者の中には基地建設容認を望む声があるようですが、市長の見解に変わりはないか説明を求めます。イ 「基地負担軽減に向けて取り組んでまいります。」とありますが、市長在籍3年間の成果について説明を求めます。ウ 歴代市長は辺野古新基地建設に対する賛否を明確にしていますが、歴代市長のスタンスについて渡具知市長の見解を求めます。エ 新基地設計概要変更承認申請に対する名護市長意見を今議会に提出しない理由について市長の説明を求めます。オ 辺野古新基地の自衛隊共同使用についての市の見解と、共同使用は新たな基地負担になるものと考えますが、市長の見解を求めます。質問事項2 ワーケーション施設整備について。質問要旨(1)名護市内の企業が推進しているワーケーション事業との整合性について説明を求めます。質問事項3 交通政策について。質問要旨(1)コミュニティバスの本格運行についての取組状況について説明を求めます。以上、一般質問といたします。よろしくお願いします。
○大城秀樹議長 市当局の答弁を求めます。渡具知武豊市長。
◎渡具知武豊市長 質問事項1、要旨(1)についてお答えいたします。まずは、アについてでございます。普天間飛行場代替施設建設問題につきましては、これまでも議会の一般質問などでお答えしておりますが、今後も国と県の訴訟などの行方を注視するという考えに変わりはございません。次に、イについてお答えいたします。基地負担軽減に向けた取組といたしましては、関係閣僚とお会いする際に、地域住民の生活環境への配慮、
キャンプ・シュワーブ内の離着陸帯の撤去、
キャンプ・シュワーブ周辺の交通渋滞緩和のための適切な措置を要請してまいりました。また、沖縄県軍用地転用促進・基地問題協議会としても、沖縄の過重な基地負担の軽減に向けて様々な要請を行っております。成果ということでございますが、これまで要請してきた
キャンプ・シュワーブ周辺の交通渋滞緩和のための適切な措置については、渋滞時に警察による対応がなされておりますが、根本的な解決には至っていないと考えており、また、離着陸帯の撤去につきましても進展しない状況となっております。しかしながら基地負担軽減は重要であると考えており、今後も軍転協などの関係機関との連携も進めながら、地域住民の基地負担軽減に向けた要請などに取り組んでまいりたいと考えております。また、より効果的な取組についても検討してまいりたいと考えております。次に、ウについてお答えいたします。歴代の市長にはそれぞれの考え方があり、普天間飛行場代替施設建設事業に対する意見も賛否があったものであると考えております。次にエについてお答えをいたします。去る12月議会に提案させていただきました市長意見につきましては様々な意見があり、結果として否決となってございます。市としましては12月議会での議論も踏まえ、市長意見を検討してまいりました。検討した結果、沖縄県知事から諮問を受けているのは、埋立変更承認申請書のうち埋立地用途変更に係る部分に対する意見であり、12月議会に提案させていただいた意見が市長意見であるとの結論に至りました。したがいまして、県から諮問のありました市長意見につきましては12月議会で否決されたことから、議会の議決を経た意見が存在しない旨を県に回答しております。次に、オについてでございます。令和3年1月25日に、陸上自衛隊と米海兵隊が、
キャンプ・シュワーブに陸上自衛隊の水陸機動団を常駐させることを2015年に極秘に合意していたとの新聞報道がございました。新聞報道を受け、沖縄防衛局に確認したところ、「防衛省として、水陸機動団を配備する計画は有していない」との説明がございましたので、そのように受け止めております。
○大城秀樹議長 棚橋邦晃企画部長。
◎棚橋邦晃企画部長 私のほうからは質問事項2及び質問事項3についてお答えいたします。まず質問事項2、要旨(1)についてお答えいたします。名護市内で現在企業が整備し、ワーケーション事業を実施しているところといたしましては、ゆがふいんおきなわとカヌチャベイリゾートがあるものと承知しております。いずれも内閣府の補助メニューを活用し、整備がなされているものでございます。名護市が今回ワーケーション拠点施設を整備する理由といたしましては、新型コロナウイルス感染症により観光産業が大きな被害を受けている状況が見られることから、新型コロナウイルス感染症の収束後に観光産業のV字回復を図るための支援策として実施いたします。また本市として、これまで金融及び情報通信産業の企業誘致及び集積の取組を行っており、ワーケーションを導入する業態として情報通信産業が多くを占めておりますことから、本施設において、ワーケーション機能とともに企業誘致に資する機能も導入することで、観光産業のみならず、企業誘致による雇用拡大につなげていくための施設整備となっております。さらには喜瀬区から、沖縄県部瀬名岬地域海浜リゾートマスタープランに沿った地域の開発を進めるため、旧群星荘の活用及びその後背地活用のための環境整備を要請されているところでございます。このように様々な要素から、本市がワーケーション拠点施設の整備を進めているところでございます。他方、先ほどご紹介したワーケーション事業を展開する施設につきましては、旧群星荘からは遠くに位置しており、ゆがふいんおきなわは旧群星荘と同じ名護地域ではありますが、屋部地域寄りと離れた場所に位置しており、またカヌチャベイリゾートは東海岸の久志地域に位置しております。また、これらワーケーション施設の利用者については、ゆがふいんおきなわはコワーキングスペースを無料開放していることもあり、近隣の学生や日ハムのキャンプの際にはメディアなどの利用が多いと伺っておりまして、カヌチャベイリゾートのワーケーション施設の利用の多くは、そのホテル利用者となっていると伺っております。本市といたしましては、これらのワーケーション施設とともに、今後において屋我地地域や中心市街地のほうで整備が予定されている施設や北部地域でも整備が進んでいる施設がございますことから、民間企業とともに行政も一緒になって連携体制を構築していくことで、北部地域一体となって滞在日数の増加に資するワーケーションツールとした観光地づくりを進め、北部地域を長期滞在が可能な観光地域としてブランド確立に努め、沖縄の観光振興の底上げを図る取組としていきたいと考えております。続きまして事項3、要旨(1)についてお答えいたします。先日の吉居俊平議員、石嶺康政議員への答弁と一部重複いたしますが、ご了承願います。コミュニティバスの本格運行につきましては、令和2年12月1日から令和3年2月28日までの90日間、公共交通空白地域の解消を目的として実証実験を兼ねたコミュニティバスの運行を実施したところでございます。運行ルートは名護市街地を対象エリアとして、毎日午前6時台から20時台まで各ルート13便ずつ運行を行いました。令和3年1月末現在で利用者数延べ6,579人、1日平均106人の利用があり、2月分を含めた最終の利用実績等は現在、最終の集計作業を行っているところでございます。速報値でございますが、利用者延べ人数は1万832人、1日平均120人の利用となっております。今後の計画といたしましては、利用実績や現在実施しております各種調査の結果を基に、運行ルート及び運行ダイヤの見直しを行った上で、令和3年6月から7月頃をめどに運行を開始する予定としております。次年度は本格運行を前に無償・有償の両方での運行の実証実験を予定し、潜在的利用者の把握、運行における収支モデルの検討を行いたいと考えております。運行当初は無償での運行を行い、年度途中には有償運行へ移行することを予定しておりますので、関係機関等との調整や必要な申請等の手続につきましても運行と並行して進めていく予定でございます。
○大城秀樹議長 仲村善幸議員。
◆仲村善幸議員 どうもありがとうございます。二次質問は質問事項3、2、1ということで、申し訳ないのですけれどもやらせていただきます。コミュニティバスについては何度か市内も、何年か前でしたか、実証実験をやったのですけれども、市内の人たちは結構みんな注目をしていて、年配の方が多いので「自分のところは通らないのか」という声がかなりあって、私にもそういう声がありました。そういう声を、本格運行していく間にどのように受け入れていくということを考えていますか。その声をどのように生かしていくかという具体的な方法について伺います。
○大城秀樹議長 棚橋邦晃企画部長。
◎棚橋邦晃企画部長 ルートに関する要望ということでございますけれども、今年度の実証実験期間中におきましても、停車地としていない箇所や対象としていないエリアへ行けるようにしてほしいなどの問合せはあったところでございます。次年度の実証実験運行ルートにつきましては、今年度の利用実績、各種調査結果、これを基に運行ルート及び運行ダイヤの見直しを行いたいと考えております。引き続き市街地における地域住民及び来訪者等の利便性向上、地域内の観光拠点等を接続した地域の魅力向上、これらを目的といたしまして、来年度につきましては、今年度実施しました運行エリアをさらに拡大した運行ルートの検討を行ってまいりたいと考えております。
○大城秀樹議長 仲村善幸議員。
◆仲村善幸議員 どうも。次はワーケーション施設整備についてですけれども、僕が聞きたかったものは、ワーケーション事業というのはとても大切であるということは当然でありますけれども、市内で今どれぐらいの企業がワーケーション事業を実施し、それから計画をしているかということについては把握されていますか。
○大城秀樹議長 棚橋邦晃企画部長。
◎棚橋邦晃企画部長 まずゆがふいんおきなわとカヌチャベイリゾート、こちらは先ほどの答弁でも触れさせていただきましたとおりワーケーション機能が整備されております。このほか、令和2年度、国で沖縄テレワーク推進事業費補助金、こういったものがございまして、これを活用した事業者といたしましては屋我ビーチセンター、スプリングナレッジラボ、南西食品、おきなわスポーツイノベーション協会、こういったものがあると承知しているところでございます。
○大城秀樹議長 仲村善幸議員。
◆仲村善幸議員 今後の課題と思いますけれども、市の、行政の仕事としては厳しいホテル業界であるとか、そういう業界の人たちをどう助けていくかということが大切で、名護市がわざわざワーケーション施設をつくっていくと。みんなでそれは決めましたけれども、企業をどのように支援していくのか。名護市の事業がほかの民間の企業の圧迫にならないのかということが懸念されますので、そこについては十分その事業者の方々と連携も取りながらやっていただければと思います。どうでしょうか。一言どうぞ。
○大城秀樹議長 棚橋邦晃企画部長。
◎棚橋邦晃企画部長 まず本市といたしましても、市を挙げてワーケーションという新たな観光ニーズを取り入れていくこと。これは観光地としての魅力を高めていくためにも非常に重要だと考えておりまして、また民間でもいろいろと取組が進められているところでございますけれども、そういった周辺リゾートホテルですとか、いろいろなところと当然市としても連携をいたしまして、観光地としての相乗効果、トータルとしての効果の最大化、こういったものを図っていきたいと考えております。
○大城秀樹議長 仲村善幸議員。
◆仲村善幸議員 ありがとうございます。辺野古新基地問題について。最初のアのスタンスについてですけれども、市長、2月9日の琉球新報で市長の支持者からは、容認をはっきり打ち出すべきだと。そしてまちづくりのビジョンを示してほしいとか、何に力を注いでいるのかが見えないという不満の声も聞こえると、これはマスコミの報道ですけれども、これについてはどう考えますか。
○大城秀樹議長 渡具知武豊市長。
◎渡具知武豊市長 私を支持していただいている方にもいろんな意見があるものだと思っているところでございます。殊、移設を容認すべきだというようなことで新聞では書かれておりましたが、他方、移設に反対をすべきだという私を支持する方もいっぱいいらっしゃいます。
○大城秀樹議長 仲村善幸議員。
◆仲村善幸議員 反対すべきだという声は具体的にどういう声でしょうか。
○大城秀樹議長 渡具知武豊市長。
◎渡具知武豊市長 本人が移設に反対、市民が移設に反対ということでのそういった意見だと思っております。
○大城秀樹議長 仲村善幸議員。
◆仲村善幸議員 その声について、市長はどのように思っていますか。
○大城秀樹議長 渡具知武豊市長。
◎渡具知武豊市長 移設問題は賛成、反対だけで語れる問題ではないのかと思っております。
○大城秀樹議長 仲村善幸議員。
◆仲村善幸議員 私はそうは思いませんけれども、後ほどまた少しやりたいと思います。イの負担軽減についてですけれども、結局は渋滞の緩和について少しは改善されたが、ほかのものは進展していないということですけれども、なぜ進展しないのか。それから、これからの効果的な取組というのは具体的にどう考えておりますか。
○大城秀樹議長 渡具知武豊市長。
◎渡具知武豊市長 成果が上がっていないということについてでございますが、基地問題につきましてはいろいろな主張があって、私も負担軽減を望むということでいろいろ取り組んでいるところでございますけれども、なかなか成果が見られていない。その成果についてはいろいろな課題があって、なかなか一長一短に解決できるようなものではないと思っております。歴代の市長も、沖縄の過重な基地負担は軽減されるべきだとの考えは共通していると考えておりまして、今後も粘り強く対応してまいりたい。新たなことについてはどういったことかということもございましたが、そのことについては今後また慎重に検討していきたいと思っております。
○大城秀樹議長 仲村善幸議員。
◆仲村善幸議員 簡単にいかないのは当然です。沖縄県でもなかなか進展しないという部分もありますけれども、先日、デニー知事が米軍基地を50%にしたいという目標を持ったということがありますが、それについてどう考えるかということと、名護市として
キャンプ・シュワーブ、キャンプ・ハンセンを抱えている中で、基地の縮小ということについてはどう具体的にやるか。難しいとは言わないで、ちゃんとビジョンを示してもらわないと何もやっていないということにしかならないです。どうですか。
○大城秀樹議長 渡具知武豊市長。
◎渡具知武豊市長 県が在沖米軍専用施設を全国比で50%以下にするというような方針を打ち出している、このことについての見解だと思っておりますが、市としてもこれまで過重な基地負担軽減に向けて、先ほども申し上げましたが軍用地転用促進・基地問題協議会などの関係機関とも連携をして要請等を行っているところでございます。今後軍転協等の会議等においても、県から数値化された目標などについて説明がなされるものだと考えております。引き続き軍転協などの関係機関と連携をしながら、基地負担軽減に向けて取り組んでまいりたいと考えているところでございます。
○大城秀樹議長 仲村善幸議員。
◆仲村善幸議員 今ちょっと聞こえづらかったのですけれども、軍転協でも数値化された目標が設定されるでしょうということでしたか。そういうふうに僕は聞こえたのですが、軍転協で具体的な数字を上げて目標を立てるということになっていますか。
○大城秀樹議長 渡具知武豊市長。
◎渡具知武豊市長 先ほど申し上げたのは、軍転協の会議等において50%ということで掲げているわけですから、具体的なその数値化があるものだと思っておりますので、それは県からこの目標などについて説明がなされるのではないかと考えておりますと申し上げました。
○大城秀樹議長 仲村善幸議員。
◆仲村善幸議員 名護市から具体的な数字を出すということは考えていませんか。
○大城秀樹議長 渡具知武豊市長。
◎渡具知武豊市長 今のところ考えておりません。
○大城秀樹議長 仲村善幸議員。
◆仲村善幸議員
キャンプ・シュワーブが今後縮小されるということは考えられますか。あるいは、そのためにどういう努力をしようということはありますか。
○大城秀樹議長 渡具知武豊市長。
◎渡具知武豊市長 先ほどと同様な答弁になりますが、今のところ考えていないということでございます。
○大城秀樹議長 仲村善幸議員。
◆仲村善幸議員 なぜ考えていないのかが問題なのです。いま
キャンプ・シュワーブは新基地建設でますます強化されようとしていることに対して何も言ってこなかったということが、市長の目標が一つも前進しない原因ではないですか。どうですか。
○大城秀樹議長 渡具知武豊市長。
◎渡具知武豊市長 いろんな意見があると思っておりますけれども、いま
キャンプ・シュワーブの機能の件のお話もございました。
キャンプ・シュワーブをもう少し縮小するようなことを考えなさいというような話で、それが何も検討していないというのは問題ではないかというような話ですよね。ちょっと休憩お願いします。
○大城秀樹議長 休憩いたします。 休 憩(午後2時47分) (質問内容の確認あり) 再 開(午後2時47分)
○大城秀樹議長 再開いたします。渡具知武豊市長。
◎渡具知武豊市長 既存の基地についての縮小の件だと思っておりますけれども、そのことについて内部で具体的に検討したことはございません。
○大城秀樹議長 仲村善幸議員。
◆仲村善幸議員 では負担軽減は絵に描いた餅でも何でもなくて、具体的な、名護市にとっては
キャンプ・シュワーブをどうしていくかということがないと、負担軽減ということには、全く方針が出てこないということです。真剣に考えていないと僕は理解しました。あと歴代市長のことについては、僕は何度か質問をしてきたのですが、今日の答弁を聞いて、また6月議会で質問をしたいと思います。それではエの新基地設計概要変更承認申請に対する答弁でしたけれども、様々な意見があり、市議会では否決されたと。これまで検討してきたけれども、前回否決された意見が名護市の意見ですという趣旨の答弁だったと思います。2月20日の沖縄タイムスでしたか、内容について修正するかも含めて内部で検討してきたと新聞では書かれています。先日の岸本洋平議員と石嶺康政議員に対しては、検討を重ねてきたが理解を得るのは難しいと判断した。だから提案しなかったということですが、具体的にどのようなことを修正しようと考えて、結局は修正には至らなかったということですか。
○大城秀樹議長 祖慶実季総務部長。
◎祖慶実季総務部長 どのような検討をしたかということでございますが、埋立地の用途変更のみではなく、設計の概要変更に係る意見を述べることが妥当なのか。あるいは県に寄せられた利害関係人の意見について、市長意見に反映させるべきものが含まれているのかなどについて検討を行ったところでございます。しかしながら、最終的には一次で市長が述べられたように12月で提案したものが市長意見であるという結論に至り、今回は提案を断念したということでございます。
○大城秀樹議長 仲村善幸議員。
◆仲村善幸議員 出すなら前回と同じような内容でしかないと言っておりますけれども、否決される見通しだと新聞でも、だからもう提案できないというふうにも言っています。可決される見通しがあれば提案したのですか。
○大城秀樹議長 祖慶実季総務部長。
◎祖慶実季総務部長 名護市から議案として提出させていただきます以上、当局として提案させていただきます以上、可決を前提に提案をさせていただいているというところでございます。
○大城秀樹議長 仲村善幸議員。
◆仲村善幸議員 市長、どうですか。
○大城秀樹議長 渡具知武豊市長。
◎渡具知武豊市長 議案を提案する際には、可決を前提に提案するわけでございます。それで12月議会にこの案件を提案して否決をされたということで、用途変更のみに対する市長意見を述べるのがこの法の趣旨だと我々は最終的に理解しましたので、同じような案件を上げても理解が得られないだろうという思いで提案を断念しました。
○大城秀樹議長 仲村善幸議員。
◆仲村善幸議員 可決されることが前提にということで提案しますという、なぜ否決されたのかということですけれども、なぜ否決されたと思いますか。
○大城秀樹議長 渡具知武豊市長。
◎渡具知武豊市長 反対が多かったからだと思っております。
○大城秀樹議長 仲村善幸議員。
◆仲村善幸議員 用途変更だけに限ってしまって、全体を見ないで、この用途変更の目的が何であるのかということを無視してやったからでしょう。これが一つ。それから市民意見を聞かなかったからではないですか。どうですか。
○大城秀樹議長 渡具知武豊市長。
◎渡具知武豊市長 市民意見を聞かなかったから否決されたかどうかというのは、私のほうでは判断はできません。市民意見を聞かなかったから、いわゆる反対されたんだということについては、そのような意見もいろいろありましたけれども、そのことだけで反対をされたということかどうかということについては、私のほうでは承知しておりません。
○大城秀樹議長 仲村善幸議員。
◆仲村善幸議員 それは市長、なぜ否決されたかをちゃんと考えて、いま僕は市民意見を聞かないからではないかということに対して、必ずしもそれだけではないと。答弁できないと言うのであれば、では何で否決されたのですか。市長は市民意見を聞かないで、市長の意見が認められなければ応じないと、そういう気持ちですか。
○大城秀樹議長 渡具知武豊市長。
◎渡具知武豊市長 議員がおっしゃるのは市民意見を聞かないことが最大の原因ではないかというような指摘だと思っておりますが、12月議会でも申し上げましたとおり、今回その利害関係人の意見聴取というのがあって、その中において名護市民からの直接的な意見もあったわけでございます。そういったことからして、あえて今回市民意見は聴取しないというようなことを12月議会で述べました。そしてそのように対応してきたところでございます。
○大城秀樹議長 仲村善幸議員。
◆仲村善幸議員 前の議会でも聞きましたけれども、この意見を作成するに当たって県との調整はしないで、すぐ国交省と調整して、異議がないということでいいですと言われて、答弁しましたよね。これも否決された原因の一つではないですか。
○大城秀樹議長 祖慶実季総務部長。
◎祖慶実季総務部長 国交省の話が出ておりますけれども、国交省とお話しをさせていただいたのは中身ではなくて法の解釈ということでございますので、そこのところはよろしくお願いします。
○大城秀樹議長 仲村善幸議員。
◆仲村善幸議員 何で答弁は国交省から聞いた法律の解釈によって決めたのでしょう。ではなぜ県には聞かなかったのですか。
○大城秀樹議長 祖慶実季総務部長。
◎祖慶実季総務部長 県から諮問されて伺いを立てられているものでございますので、特に県ということではなく、法の解釈という意味で国交省にお尋ねをしたということでございます。
○大城秀樹議長 仲村善幸議員。
◆仲村善幸議員 同じことの繰り返しの議論になってはいますけれども、市民の意見は聞かない。そして県との調整もしない。国交省に法的な解釈の相談をして、それでいいですと言われてそうしましたという、一事が万事、そういうことで市長意見が出された。これが否決された原因だと思います。市長がもしこの問題について本当に向き合って真剣に、あるいは信念があって、この問題はこの前の答弁でも重要な問題でありますと言いましたよね、辺野古移設問題は。本当にそう思えば、市長意見がこの基地問題に与える影響はとても大きいわけですから、可決される見込みがないからやりませんでしたという身勝手なことを言うべきではないと。むしろ否決されたことを踏まえて、ではどうしていくかというようなことを再提案する前に、国と相談してもいいです。県とも相談をしていいです。市民とも相談していいです。議会にも最初から出して、一般質問で受けてきちんとやるというようなことをしないから、逃げているからこうなるわけです。だから名護市としてどうしたいという市民に理解を求めて、議論を深めていくという手法を全く放棄している。これが最大の否決された原因であるし、市民に全く理解されていない原因になると。こういうことは県や国にも、あるいは名護市民にも、名護市長の意見はこうだった。名護市には意見がないという間違ったメッセージを与えていませんか。それがどういう影響を与えるか、想像できますか。どうですか。
○大城秀樹議長 渡具知武豊市長。
◎渡具知武豊市長 今回意見がなかったということが間違ったメッセージを与えるかどうかについては、県で最終的に判断をすることであり、何が間違いなのかということが私にはよく分からないわけでございますが、最終的に県で判断されるものだと思っております。
○大城秀樹議長 仲村善幸議員。
◆仲村善幸議員 市長はいつも積極的な、前向きなことは言わないで人のせいにしてしまうということになって、だから国の言いなりになっているとか、市民の意見は無視すると、聞かないとか、そういうことを言われてしまうわけです。市長が何のメッセージも発していない、解決策も示していないということです。これで3年間、ずっとこういうことばかり私は言ってきましたけれども、市民意見を求めて、再度市長としての意見を作成して提出すべきではなかったかということをもう一度お聞きします。
○大城秀樹議長 渡具知武豊市長。
◎渡具知武豊市長 先ほど来申し上げているとおり、いろいろと検討してきたところでございますけれども、今回のこの変更承認申請に係る市長意見については、埋立地用途変更に係る部分への意見を提出することが、この法が予定している手続であるとの認識に至ったものでございます。
○大城秀樹議長 仲村善幸議員。
◆仲村善幸議員 質問を変えますけれども、今回は出せなかったということは市長のスタンス、市長は辺野古移設問題については賛成でも反対でもないというスタンスですよね。そういうスタンスからすると、異議はあるとか異議はないとか、そういう踏み込んだ答弁をすることがまずいとは思いませんでしたか。
○大城秀樹議長 渡具知武豊市長。
◎渡具知武豊市長 よく仲村善幸議員に指摘をされるところだとも思っておりますが、今回の県からの諮問に対しては、先ほど来、述べているとおりでございまして、用途変更について述べることについて何ら問題はないし、その趣旨がやはり用途変更については市長意見を提出すべきだという考えから、今回そのことについて議会に提案をしたということでございます。
○大城秀樹議長 仲村善幸議員。
◆仲村善幸議員 もう時間があまりないですので、先日、岸本洋平議員でしたか、石嶺康政議員、お二人に対しての答弁で、市長が賛成、反対の立場を表明したら市民の間に無用な対立が起きるというふうに言いましたよね。市長がいま賛成でも反対でもないということで、こういう立場を表明して賛成とか反対とかを言わないことによって、市民の間に対立は何も起きていませんか。どうですか。
○大城秀樹議長 休憩いたします。 休 憩(午後3時5分) (質問内容の確認あり) 再 開(午後3時6分)
○大城秀樹議長 再開いたします。渡具知武豊市長。
◎渡具知武豊市長 移設問題へのスタンスを明確にすべきとの意見もあるものと理解をしておりますが、そのことが何にも増して重要かというと、必ずしもそういうふうには考えていないという発言もこの前させていただいたところでございます。移設問題に対する市民の意見には様々なものがあると理解をしておりまして、単に賛成、反対では割り切れないのではないかと考えております。このような状況においても、また国と県で埋立てに関する訴訟も行われていることを鑑みまして推移を注視していくものでありまして、市長という立場で強いてまで賛否ありきということになれば、先ほど指摘があった無用な対立をあおることにもなりかねないと危惧するところでございます。移設問題も重要でございますけれども、市政を担う上で解決しなければならない課題が数多くあるということでございます。
○大城秀樹議長 仲村善幸議員。
◆仲村善幸議員 移設問題も重要であると思いますがというのは枕言葉で、あまり重要に思っていないと。国と県に任せておけばいいのだというような程度です。市長がだんまりを決め込むことによって、工事はどんどん進んでいる。それが原因の一つです。工事が進捗している。実際ゲート前でも工事を巡って、国と反対している人たちが対立するという混乱も出ています。今回名護市にも久辺三区から陳情が出ています。この座り込みに対する、撤去しなさいというような趣旨のものがある。これも対立です。こういう対立はなぜ起きますか。端的に言ってください。なぜこういう問題が、対立が起きている。起きている原因は何ですか。
○大城秀樹議長 渡具知武豊市長。
◎渡具知武豊市長 移設問題に関する市民の考え方というのは必ずしも同一ではないということで、いろんな考え方がある。そのことによって、先ほど議員が言われたようなことにもなっているのかと思っております。
○大城秀樹議長 仲村善幸議員。
◆仲村善幸議員 無用な対立を起こさせてはいけないというのであれば、この問題に真剣に向き合って、賛成する人も反対する人も市長がリードして、市民の間で議論を起こして、名護市のまちづくりはどうしたほうがいいのかということをかんかんがくがく議論をしていくということが対立をなくしていく、よりいい方向に向かっていくことであって、これを全くやらないことによって逆にこういう対立が出て、さらには工事がどんどん進められる役割を市長は果たしていると思いますので、全く市長の答弁は納得できるものではありません。最後に自衛隊常駐問題ですけれども、先ほど防衛省として計画がないということなので、それなりに受け止めていると言いましたけれども、防衛省としてではないです。陸上自衛隊と米軍によって合意がなされたのではないかと言っているのです。防衛省がそう言ったのであれば、国の決定です。であれば、これは国会でも議論をされるわけです。だけどこの問題は秘密合意と言われているわけです。水面下で、裏側で秘密裏に話をして、それを具体化しようという話です。防衛省の段階まで来たら、もうそれは実施しますということです。オスプレイもそうだったではないですか。ほとんどの基地問題はそうです。それに対して防衛省として計画がないからということで、簡単にそのように受け止めると、簡単によく言えるなと僕は思います。岸防衛大臣は、国会で施設の設計図案を作成したか問われて、共同使用についてはきちんと計画があったわけではないが、そういう形での図があったということは、話があると言っています。だけど菅総理大臣は、こういう計画はないと。これは政府間ではないわけです。政府間であったら、これはもう決まりになりますので、水面下で秘密合意としてあったのでしょうということを聞いているわけですけれども、こういう議論が現にあるということについては認識していますか。
○大城秀樹議長 渡具知武豊市長。
◎渡具知武豊市長 いま大臣の記者会見の中での答弁については確認をしているところでございます。
○大城秀樹議長 仲村善幸議員。
◆仲村善幸議員 ということは、秘密合意と言われているわけですから、秘密裏にこの陸上自衛隊と米軍が裏で合意をしていたというように思えますけれども、そういうことについてはどう考えますか。
○大城秀樹議長 渡具知武豊市長。
◎渡具知武豊市長 記者会見の中での発言でございますので、その図案があったというような話だと思っておりますけれども、それはあったのだろうと思っております。
○大城秀樹議長 仲村善幸議員。
◆仲村善幸議員 それはあったのだろうということでしたら、先ほどの最初の一次答弁で、防衛省がないというからないということでしょうということと矛盾しますけれども、どちらが市長の認識ですか。
○大城秀樹議長 渡具知武豊市長。
◎渡具知武豊市長 何も矛盾はしてないと思っております。
○大城秀樹議長 仲村善幸議員。
◆仲村善幸議員 矛盾していないことを説明してください。
○大城秀樹議長 渡具知武豊市長。
◎渡具知武豊市長 先ほどの一次質問というのは、その水陸機動団を配備するという話があるというような話で、我々がそういうことが決定されているのかと、そういったことが事実なのかということで防衛省に聞いたわけです。そうしたら配備する事実はないという話なのです。いま話をしたのは、記者会見の中でのやり取りの一部を話ししているわけです。ですから、私は防衛省が配備する計画はないと言っているから、そのとおり理解しておりますと。何もそれに矛盾はないと思っております。
○大城秀樹議長 仲村善幸議員。
◆仲村善幸議員 秘密合意はあったと思われますか、どうですか。
○大城秀樹議長 渡具知武豊市長。
◎渡具知武豊市長 そのことについては承知しておりません。
○大城秀樹議長 仲村善幸議員。
◆仲村善幸議員 承知していないはずはないです。新聞にもマスコミにも、米軍はありますと。それから自衛隊の幹部の中にはありますということを明確に言っているけれども、政府の決定ではないということは言っています。今は考えていませんと言っています。だから今は考えていないことであって、今はないということであって、考えていない。こういうことが進んでいると。それから将来それをやろうとしていると考えていたとしても、決定していなければ、これは今はありませんと言うのは当たり前です。秘密合意というのは裏側での合意ですから、政府とではなくて、自衛隊と米軍との間での、ある意味ではこれは極秘の秘密合意なのです。それを具体的に国の合意として持っていこうということが、これは秘密合意、裏側での話ですので、市長、一歩引いて、もしあったとしたら、これはどう考えますか。
○大城秀樹議長 渡具知武豊市長。
◎渡具知武豊市長 仮定の問題について答弁をするのは差し控えさせていただきますが、先ほど来ありましたとおり、市としましては行政機関として国の行政機関である沖縄防衛局に確認をし、水陸機動団を配備する計画は有していないとの回答を得ているところでございます。いずれにいたしましても、今後も注視をしていきたいと考えているところでございます。
○大城秀樹議長 仲村善幸議員。
◆仲村善幸議員 時間がないですから、なぜこういうことが起きたかという裏付けですけれども、発足をしたのは2018年です。2023年までに3つ目の連隊を
キャンプ・シュワーブに設置するということまで、裏で話し合われていて、しかもそれは2012年から水陸機動団を日米間でつくろうという話をして、
キャンプ・シュワーブの現地調査をしているのです。2012年、陸上自衛隊と米軍が
キャンプ・シュワーブを現地調査したということは覚えていますか。
○大城秀樹議長 休憩いたします。 休 憩(午後3時20分) (質問内容の確認あり) 再 開(午後3時20分)
○大城秀樹議長 再開いたします。渡具知武豊市長。
◎渡具知武豊市長 承知しておりません。
○大城秀樹議長 仲村善幸議員。
◆仲村善幸議員 承知していないでしょうか、本当に。そしてこの裏付けの2つに、なぜ自衛隊が暴走するのかということです。2015年に、ちょうど同じ頃に防衛局から防衛省に格上げされました。そのときに文民統制というのが廃止されたのです。文官と軍隊の長、背広組と制服組が同等な立場に立って防衛省を補佐するということで、制服組の力がどんどん大きくなって、だから裏取引が行われるわけです。そういう怖い話があって、これが秘密合意につながっていたということと、目をつけられたのが
キャンプ・シュワーブであって、新しい基地が造られた後に常設、常備しようということまで裏側で決められていたという背景があるわけですので、知らないと言わないで、これは名護市の市長として深刻な問題です。賛成でも反対でもないからどうでもいいとは決められるものではないです。そういうようなところを市として考えないといけないと思います。市長、県議会の公明党は、もし来たら大変だということで危惧していると。自民党は事実確認が必要だと言っていますけれども、名護市としては何か、具体的な対応はどう取りますか。
○大城秀樹議長 渡具知武豊市長。
◎渡具知武豊市長 先ほど来、答弁していることの繰り返しになるわけですが、そういった情報を受け、一報を受けて、国の行政機関である沖縄防衛局に確認をして、先ほどもその配備計画は有していないと回答を得ているところでございます。しかしながら、今いろいろと仲村善幸議員から指摘がございました。そういうことにつきましても、今後も注視をしていきたいと考えているところでございます。
○大城秀樹議長 仲村善幸議員。
◆仲村善幸議員 これは僕にとっては言い訳に聞こえます。市長意見を求められても否決されるから自分の考えているものはもう出せないということとか、市民の意見を聞かないとか、それからこの常駐問題についても分からないとか、全く危機感がないです。全部国に丸投げではないですか。これでは、僕は名護市の行政の劣化だと思います。そうであると思いますけれども、最後に一言、劣化ではないですか。
○大城秀樹議長 渡具知武豊市長。
◎渡具知武豊市長 劣化とは考えておりませんし、いま大変厳しいことを、指摘を受けたのかとは思っておりますが、決してそうではないと思っております。
○大城秀樹議長 仲村善幸議員。
◆仲村善幸議員 また今後もこの点については議論をさせていただいて、あまり僕は厳しく言っていないつもりでありますので、お互い勉強しながら、名護市の未来をどうしていくかということを共に市民の見えるところでやっていきましょう。時間をオーバーしまして申し訳ありません。これで一般質問を終わります。
○大城秀樹議長 仲村善幸議員の一般質問を終わります。休憩いたします。 休 憩(午後3時25分) (軍事基地等対策特別委員会開催の連絡あり) 再 開(午後3時25分)
○大城秀樹議長 再開いたします。 本日はこれにて散会します。お疲れさまでした。 散 会(午後3時25分)...