令和 2年 9月定例会(第3回)令和2年第3回
姶良市議会定例会議事日程第3号 9月2日(水)午前10時 開 議┌──┬────┬────────────────────────────┬──────┐│日程│議
案│ 議 件 名 │ 備 考 ││番号│番
号│ │ │├──┼────┼────────────────────────────┼──────┤│ 1│ │一 般 質 問 │ │└──┴────┴────────────────────────────┴──────┘┌───────────────────────────────────────────
┐│ 令和2年第3回姶良市議会定例会 │├────────────────────────┬─────┬────────────
┤│ │開会(議)│ 午前10時00分 ││ 令和2年9月2日(水)本会議 ├─────┼────────────
┤│ │閉会(議)│ 午後 3時02分 │└────────────────────────┴─────┴────────────┘┌────┬──┬──────┬──┬──┬──────┬──┬──┬──────┬──
┐│出席議員│議席│ 氏 名
│出欠│議席│ 氏 名
│出欠│議席│ 氏 名 │出欠││及
び│番号│ │の別
│番号│ │の別
│番号│ │の別││欠席議員├──┼──────┼──┼──┼──────┼──┼──┼──────┼──┤│ │ 1│新福 愛子 │出 │ 9│上村 親 │出 │17│谷口 義文
│出 ││ ├──┼──────┼──┼──┼──────┼──┼──┼──────┼──┤│ │ 2
│竹下日出志 │出 │10│森川 和美 │出 │18│小山田邦弘
│出 ││ ├──┼──────┼──┼──┼──────┼──┼──┼──────┼──┤│ │ 3│国生 卓 │出 │11│岩下陽太郎 │出 │19│萩原 哲郎
│出 ││ ├──┼──────┼──┼──┼──────┼──┼──┼──────┼──┤│ │ 4│峯下 洋 │出 │12│松元 卓也 │出 │20│堂森 忠夫
│出 ││ ├──┼──────┼──┼──┼──────┼──┼──┼──────┼──┤│ │ 5│田口 幸一 │出 │13│湯元 秀誠 │出 │21│ │ ││ ├──┼──────┼──┼──┼──────┼──┼──┼──────┼──┤│ │ 6│湯之原一郎 │出 │14│堀 広子 │出 │22│有川 洋美
│出 ││ ├──┼──────┼──┼──┼──────┼──┼──┼──────┼──┤│ │ 7│鈴木 俊二 │出 │15│吉村 賢一 │出 │23│犬伏 浩幸
│出 ││ ├──┼──────┼──┼──┼──────┼──┼──┼──────┼──┤│ │ 8│湯川 逸郎 │出 │16│和田 里志 │出 │24│東馬場 弘 │出 │├────┴──┴──────┴──┴──┴──────┴──┴──┴──────┴──
┤│ 出席 23人 欠席 0人 │└───────────────────────────────────────────┘┌─────────┬────────┬───────┬────────┬───────┐│ 本
会議書記氏名 │ 事務局長 │ 迫田 耕蔵 │ 事務局次長 │ 竹中 裕二 │└─────────┴────────┴───────┴────────┴───────┘┌───────┬────┬──────┬────┬──────┬────┬──────
┐│ 地方自治法 │市 長│湯元 敏浩 │蒲生総合│原田 正巳
│建設部長│松里智一朗 ││ 第121条
│ │ │支 所 長│ │ │ ││ の規定によ ├────┼──────┼────┼──────┼────┼──────┤│ る説明のた │副 市 長│前畠 実
│企画部長│松林 洋一 │消 防 長│米澤 照美 ││ めの出席者 ├────┼──────┼────┼──────┼────┼──────┤│ の職氏名 │教 育 長│小倉
寛恒 │市民生活│福元 義行 │教育部長│岩下 直司
││ │ │ │部 長
│ │ │ ││ ├────┼──────┼────┼──────┼────┼──────
┤│ │総務部長│宮園 正浩 │保健福祉│竹下 晃 │水道事業│新門 哲治
││ │ │ │部 長
│ │部 長
│ ││ ├────┼──────┼────┼──────┼────┼──────
┤│ │加治木総│濱田 耕一 │農林水産│吉田 孝 │総務部次│今別府浩美
││ │合支所長│ │部 長
│ │長兼
行政│ ││ │ │ │ │ │管理課長│ ││ ├────┼──────┼────┼──────┼────┼──────
┤│ │総務部次│原口 浩幸 │建設部次│田代 信彦 │総 務 部│堂路
温幸 ││ │長兼
危機│ │長兼
都市│ │財政課長│ ││ │管 理
監│ │計画課長│ │ │ ││ ├────┼──────┼────┼──────┼────┼──────
┤│ │企 画 部│髙山 八大 │農林水産│萩原 安信 │総務部行│塩屋
重信 ││ │次 長 兼
│ │部次長兼
│ │政管理課│ ││ │地域政策│ │農政課長│ │参 事│ ││ │課 長
│ │ │ │ │ ││ ├────┼──────┼────┼──────┼────┼──────
┤│ │市民生活│吉永 惠子 │教育部次│前田 浩二 │保健福祉│前薗 智雄
││ │部次長兼
│ │長兼
学校│ │部長寿・
│ ││ │男女共同│ │教育課長│ │障害福祉│ ││ │参画課長│ │ │ │課 長
│ ││ ├────┼──────┼────┼──────┼────┼──────
┤│ │保健福祉│向江 美喜 │教育部次│塚田 佳明 │建設部次│川崎 久志
││ │部次長兼
│ │長兼
保健│ │長兼
建築│ ││ │健康増進│ │体育課長│ │住宅課長│ ││ │課 長
│ │ │ │ │ ││ ├────┼──────┼────┼──────┼────┼──────
┤│ │保健福祉│野村 昭彦 │水道事業│岩下 伸一
│ │ ││ │部次長兼
│ │部次長兼
│ │ │ ││ │保険年金│ │施設課長│ │ │ ││ │課 長│ │ │ │ │ │└───────┴────┴──────┴────┴──────┴────┴──────┘ 9月2日
○議長(東馬場弘君) これから本日の会議を開きます。(午前10時00分開議)
○議長(東馬場弘君) 本日の日程は、配付しています議事日程のとおりであります。 日程第1、一般質問を行います。 本日は4名の一般質問を行います。順次、発言を許します。 まず、1番、新福愛子議員の発言を許します。
◆1番(新福愛子君) 登 壇 皆様、おはようございます。一般質問3日目のトップバッター、公明党姶良市議団の新福愛子でございます。 台風9号、そして週末には10号と相次いで襲来しますが、守りを万全にしながら被害がないことを願いつつ、通告した4つの項目について質問いたします。 はじめに、項目1、
特別定額給付金事業の総括について。 令和2年4月20日、
新型コロナウイルス感染症対策が閣議決定され、感染拡大防止に留意しつつ、簡素な仕組みで迅速かつ的確に家計への支援を行うために、
特別定額給付金事業が実施されました。本市での対象世帯は3万7,234世帯で、オンライン申請が5月1日、郵送申請が5月18日から始まり、いずれも8月17日で締め切られました。8月19日の全員協議会において、3万7,091世帯に給付され、99.6%の給付率であったことが報告されました。「人々が連帯して一致団結し、見えざる敵との闘いという国難を克服しなければならない」という意義を込めた
特別定額給付金事業に対する市の総括と、見えてきた課題を問います。 次に、項目2、コロナ禍における高齢者の健康について。 コロナ禍における高齢者の運動不足に伴う健康状態の悪化が懸念されています。感染を恐れ、外出を控える高齢者が増加し、その結果、運動不足による筋肉量の減少や筋力低下が進み、巣ごもりを続けた多くの高齢者の中から、今後、
ロコモティブシンドローム、サルコペニア、フレイルが激増することが危惧されています。こうした高齢者の健康に関する対策を市としてどのように考えているかを問います。 次に、項目3、保育士や幼稚園教諭に対するコロナ禍による負担増に手立てを。
新型コロナウイルス感染症拡大の影響で、保育士や幼稚園教諭の心身の負担が増しています。本市にとっても大きな柱となる子育て支援を支える保育士や幼稚園教諭に対し、慰労金を考えられないかを問います。 最後に項目4、動物愛護週間について。 9月20日から26日は、動物愛護週間になっています。本市においては、「姶良市人と動物との調和のとれた共生に関する条例」が、本年4月1日から施行されました。 そこで要旨1、条例が制定された年の動物愛護週間に、市としての特別な取組は考えられないか。 要旨2、この条例を基に、今後どのような施策を講じていく考えかを問います。 以上です。
◎市長(湯元敏浩君) 登 壇 皆様、おはようございます。新福議員のご質問にお答えします。 1問目の
特別定額給付金事業の総括についてのご質問にお答えします。 本年4月20日に閣議決定されました
新型コロナウイルス感染症緊急経済対策において、「
新型インフルエンザ等対策特別措置法の緊急事態宣言の下、生活の維持に必要な場合を除き、外出を自粛し、人と人との接触を最大限削減する必要がある。医療現場をはじめとして、全国各地のあらゆる現場で取り組んでおられる方々への敬意と感謝の気持ちを持ち、人々が連帯して一致団結し、見えざる敵との闘いという国難を克服しなければならない。」と示されました。 本市におきましても、国の施策に基づき、迅速かつ的確に市民の方々の家計への支援につながるよう、一日でも早く給付金をお手元に届けられるように努めてきたところであります。 このたびの
特別定額給付金事業における本市の総括としましては、緊急事態宣言の下、より迅速な給付を実施するよう指示したところであり、その結果、オンライン申請分については5月8日から、また、郵送申請分については5月21日からと、県内自治体の中でも比較的早く給付開始ができたことは、市民への生活支援につながり、大きな効果があったものと考えております。 本市としての課題は特にありませんが、給付対象者の基準日が、4月27日において住民基本台帳に記録されている方となっていたことから、その翌日以降に出生した新生児には給付できない仕組みであったため、並行してその支援のあり方について検討を進めてまいりました。結果として、本市の独自事業である
新生児特別給付金事業を創設し、4月28日以降に出生した新生児に対し、1人10万円を給付するための補正予算を本定例会に提案したところであります。 次に、2問目のコロナ禍における高齢者の健康についてのご質問にお答えします。
ロコモティブシンドローム、サルコペニア、フレイルは、それぞれ定義は異なりますが、運動器機能、口腔機能、認知機能等の悪化につながる状態であることは認識しております。 そこで、
新型コロナウイルス感染症拡大防止のための外出自粛による高齢者への影響を極力抑えるための対策は、急務であると考えております。 本市としましては、これまで健康増進や介護予防のためのセルフケアの重要性を地域ケア個別会議等において、市民や介護支援専門員に周知してまいりました。また、そのツールとしての介護予防手帳の普及も図ってまいりました。しかし、緊急事態宣言が発令された時期は、
地域包括支援センターとしては、介護支援専門員による訪問を利用者の希望により控えなければならなかったり、地域ケア個別会議を中止にしたりしなければなりませんでした。 そのような状況においても、総合相談支援業務としての安否確認、権利擁護支援、相談支援は必要であったため、高齢者宅への訪問活動は積極的に続けたところであります。 現在は、通常業務ができるようになっており、コロナ禍においても、これまでの取組を生かすため、高齢者宅への訪問の際に、介護予防のための運動を紹介したチラシに、
地域包括支援センターの連絡先と担当者氏名を記載し、配布しております。 併せて、自宅でもできる運動等の紹介を市のホームページや動画配信サイトで、姶良市健康体操として配信しております。 さらに、高齢者の方が情報を得やすくするために、本年9月から広報紙に介護予防等に関する記事を掲載し、毎月情報発信してまいります。 地域に向けた取組としましては、サロン活動で活用できる「ピンピン長生き前向きソング」DVDを市社会福祉協議会が作成・配布し、介護予防のための普及を始めているところであります。 高齢者の通いの場においては、
新型コロナウイルス感染症の影響による休止中の時期から、孤立感を解消するために、電話による高齢者同士でのコミュニケーションの確保を図るなど、取組が続けられています。 自粛を求められている生活の中で、これからは、高齢者の介護予防と心身の変化の兆しを見逃さないためのネットワークを充実させていくことが重要であると考えております。 このことから、現在、コロナ禍における地域での見守りの在り方を検証するために、民生委員の見守り活動の現状についてアンケートを取っているところであります。その結果を踏まえまして、市内の介護支援専門員と情報共有し、さらに、高齢者に関わる多様な機関とも連携を図り、より綿密な高齢者の見守りネットワークの構築を目指してまいります。 次に、3問目の保育士や幼稚園教諭に対するコロナ禍による負担増に手だてをのご質問にお答えします。
新型コロナウイルス感染症が拡大する中、原則として開所が要請される保育所等においては、感染リスクを最小限に抑えつつ、子どもたちの安全を確保し、保育サービスを提供している状況であります。 本市におきましては、さきの第2回市議会定例会において、保育所等における
新型コロナウイルス感染症緊急包括支援事業を予算化し、現在、実施しているところであります。この事業は、児童福祉施設等における感染症対策を徹底し、事業を継続していくためのマスクや消毒液等、感染防止用の備品購入などに補助を行うものであります。 また、職員が時間外に消毒清掃を行った場合の超過勤務手当や休日勤務手当の割増賃金、通常想定していない感染症対策に関する業務の実施に伴う手当など、法人の給与規定等に基づき、職員に支払われる手当につきましても補助対象としており、保育現場への支援に努めているところであります。 慰労金の支給につきましては、今後の国の動向及び
新型コロナウイルス感染症の状況等を注視してまいります。 次に、4問目の動物愛護週間についての1点目のご質問にお答えします。 動物の愛護及び管理に関する法律では、命あるものである動物の愛護と適正な飼養についての関心と理解を深めるため、9月20日から9月26日までを動物愛護週間と設定しており、市としましても、ホームページ等で広報を行っているところであります。 また、年間を通じ、犬や猫のふん尿被害、放し飼い、鳴き声等、動物の飼養に対する市民からの多くの相談に対処したり、看板を設置するなどして、動物愛護・適正飼養に関する認識と理解を深めていただくようお願いしているところであります。 2点目のご質問にお答えします。 「姶良市人と動物との調和のとれた共生に関する条例」は、人と動物との共生について、市や市民・飼い主の責務等を明らかにし、動物の飼養の際のルールを定めることで、人に及ぼす迷惑等を防止し、市民と動物が共に暮らしやすい地域社会の実現を目的としております。そのためには、さきに述べたホームページ等の各種媒体で、周知・啓発を引き続き実施し、さらに保健所、動物愛護施設、獣医師会及び動物愛護団体等と連携しながら、実施可能な施策を調査・研究してまいります。 以上、お答えといたします。
◆1番(新福愛子君) それでは、通告に従って再質問をさせていただきます。 まずは項目1、
特別定額給付金事業の総括についてでございます。まずもって、この事業が姶良市として無事故で実施されたこと、まずここに大きな感謝と敬意を払いたいと思っております。 順次、細かいことになりますけれども、全協で報告を受けれなかった部分について、詳細をちょっと聞いていきたいと思いますので、分かる範囲でよろしくお願いします。 では、まず1点目、オンライン申請、郵送申請のそれぞれの件数をお尋ねします。
◎企画部長(松林洋一君) お答えいたします。 オンライン申請につきましては953件、全体の2.6%に当たる件数でございます。郵送申請につきましては3万4,701件、全体の93.3%に当たる件数となっております。 以上でございます。
◆1番(新福愛子君) それでは、それぞれ分かりました。圧倒的に郵送申請が多かったということで、直接窓口にいらっしゃった方もいらっしゃったかと思います。本庁、蒲生、加治木、それぞれの件数をお示しください。
◎企画部長(松林洋一君) 窓口申請につきましては1,522件、全体の4.1%に当たる件数となっております。ただ、庁舎ごとの窓口申請件数までは集計をしていないところでございます。 以上でございます。
◆1番(新福愛子君) それぞれ職員を蒲生、加治木、派遣されて対応されていた大変温かなその様子を私も見かけてまいりました。そちらにも感謝を申し上げたいと思います。 3つ目です。世帯員の一部辞退の世帯数と人数をお示しください。
◎企画部長(松林洋一君) 当方で把握できているものとしましては、5世帯の5人ということで把握しているところでございます。
◆1番(新福愛子君) 続きまして、
世帯員全員受け取り辞退の申し出、世帯数と人数をお示しください。
◎企画部長(松林洋一君) 同様にこちらで把握できているものとしましては、10世帯の11人と把握しております。 以上です。
◆1番(新福愛子君) 姶良市の人口からすると本当にわずかな方であるけれども、10世帯ほど辞退されたご家庭があったということですね、申請者の中で。 次に、未申請の内訳、申請自体がなかったという、そしてまた宛所がなくて市に返ってきた件数、そちらをお示しください。
◎企画部長(松林洋一君) 未申請の世帯は99世帯でございます。そのうち29世帯につきましては、申請前に死亡された単身世帯の方などでございます。 また、宛所不明で返送されたケース、最終的には5件ということでございますが、そのうち4件は外国人でございました。 以上でございます。
◆1番(新福愛子君) 自治体によっては、8月17日が最後だったわけですけれども、それまでにない方をちょっと遡って、事前に勧奨、申請は忘れておられませんかというような勧奨等もされた自治体もあったようですが、本市はどのような取組をされましたでしょうか。
◎企画部長(松林洋一君) 未申請の方への催告につきましては、申請期限のおよそ1か月前の7月17日現在で、未申請世帯に対しまして、申請手続の案内文書を送っております。この世帯が687世帯の方々に催告をいたしております。 また、併せまして、関係の部署にお願いいたしまして、介護保険施設あるいは老人ホームなどに申請漏れがないかどうか、利用者に声かけをしていただくよう関係課を通じて依頼もいたしております。結果として、未申請の世帯が99件まで減少いたしまして、給付率としましては、最終的に99.8%ということで、比較的高い率となったのかなというふうに思っているところでございます。 以上でございます。
◆1番(新福愛子君) 理解できました。勧奨等もされて687世帯の方々にもされたようですので、本当に細々とこういった勧奨をして、やっぱりうっかりしていましたという方が多かったんでしょうか、その辺の内容はいかがでしょうか。
◎企画部長(松林洋一君) そのですね、未申請の方がどういった理由でというとこまでは、把握をいたしていないところなんですが、議員仰せのとおり、そんな方もいらっしゃったんだろうというふうには思っているところでございます。
◆1番(新福愛子君) それでは、ここに至るまで、最終的には99.8%という非常に高い給付率、すばらしいことだったと思っております。ここに至るまでの相談体制も整えておられましたけれども、どのような内容で、件数としてもどのぐらいあったのか、確認をさせていただきたいと思います。
◆20番(堂森忠夫君) 揺れに関しては、確かに、我々勉強した中でも、それは免震はいいよというのは理解しております。そして、勉強会の中では、免震は地震があったときに、すごく恐怖感とかそういうところで精神的におかしくなったりするので、やはり安定的にするためには、病院とかいろんなそういった、弱者のそういったところに設置するのは大歓迎だと。それで、庁舎はやはり、どんな場合でも受け入れないといけないわけですので、揺れるからといってその作業ができないような、そういうことを言っているんではありません。ですので、多少は揺れてもいいよと、ある姶良市の設計事務所の所長はですね。だから、やはり市民の声に耳を傾けて行政運営やっていかないと、市民の不満だけが積もってくると思うんです。 確かに、建設業の人たち、我々仲間には、姶良市は耐震でせないかんどと、そういう電話をもらっているよと。そしてまた、仮に免震でした場合、これは特殊な工事ですので、姶良市の良いところは全部県外、都会で仕事がなされると。姶良市の市民には、それは税金は生かされないと。内需拡大につなげていくのがトップの役目だと思うんですけど、やっぱりそういったバランスを図らないと、姶良市はそんなに市長が掲げているようなことはできなくなるんじゃないですか、財政との釣り合いを考えたら。
◎市長(湯元敏浩君) 私たちが記憶している中の大地震というと、阪神淡路大震災そして東日本大震災、また、九州だと熊本震災がありました。これ、まさかここで起きるとはというような地震ばっかりです。その1日前に、その1時間前にここで地震が起きるなんて思っておりません。このまさかに対応するのが行政だと思っております。絶対地震は鹿児島少ないとか、そういうことで対応している行政は一切ないと思います。いつ起きても対処できるように体制を整えておくのが行政だと思っているわけでございます。 そして、市民の安全、安心を、地震が起きた後も、復旧・復興に力を入れる、これも、課せられた使命でございます。それを一刻も早く、1秒1分でも早く復旧・復興にもっていくのが行政だということであります。 それで、今、考え得る、例えばこの庁舎は50年、60年先まで使います。今、2020年で考え得る、この地震とか、そういった災害に耐え得る建築方法で造って、そして、もし起きたときに、まさかというときに起きたときに対応を1分でも1秒でも空白がないようにするのが私たちの役目でございますから、今、それができるのが、理想が免震構造であるならば、免震構造を選んでいくのが私たちの使命だと思っています。 そこで、やはり市役所の復旧が1日とか3日とか5日とかかかるようであれば、その間は市民は避難所で、やはり何も復旧のないまま、何の情報もないまま過ごさなきゃいけないということを予想するわけなんです。そうなっちゃいけないと思うわけなんです。ですので、ここはカットするとこじゃない、カットするなら別でカットしよう、財政のことであればですね、そういったことでバランスを取っていくというふうに私は思っております。
◆20番(堂森忠夫君) 市長の思いは分かりましたけれど、私も三十何年こういう仕事に携わっておりますと、両方とも姶良市の場合は構造的にはいいと、勉強会をした結果、そう捉えております。そしてまた、バランス、そしてまた、これからのコロナ禍での財政、今、全国の市議会では、新型コロナウイルスの感染症の影響によって、地方財政の確保を求める意見書を出そうやと、それほど地方は大変な状況になってきているわけです。だから、トップはそこも両方両立して考えていっていただきたいなと思います。今、ここで議論しても、これ以上はよい答えが出ないということが分かりましたので、私は耐震で姶良の場合はよいということを強く述べて、最後の質問に入りたいと思います。 今、鹿児島の知事が替わり、塩田知事になってから、大分動きが変わってきております。今回、この総合体育館を今出さないといけないなと、タイミング的にですね。前回、今までも取り組んでおられるわけですけども、前回と今回とは全然条件が違うわけです。この間も新聞に知事が出しておりますけれども、これは鹿児島市外でも検討するようなふうに、新聞には書いてありました。だったら、姶良市はいち早く名乗りを上げてもいいんじゃないかと。条件的にはすごくよいですよね。まず、鹿児島市内は地価が高いですよ。今、県庁の近く、あの辺も80万から100万、坪ですね。姶良市の場合は土地が安いし、広い土地がありますから、すごく交通の便もいいし、空港も近い。島の人たちは、今、どこに泊まるか、空港近辺に泊まります。東京にも近いわけですから、鹿児島市よりは。ですから、条件がすごくいいですので、ここでいち早く手を挙げて、市民と一体となって取り組めば、これもまたまちの活性化につながっていくと思うんですが、そういう取組に発展させる考えはないのかな、市長、どうでしょうか。
◎市長(湯元敏浩君) 塩田新知事には、8月7日に1回、訪問しましてお会いしました。そしてまた、MBCとの土地の問題が白紙になったという時点でお電話をしまして、その点についてお話をしました。 塩田知事の考えは一貫しておりまして、まずは、その3つの候補地、なぜその鹿児島市内の3つの候補地が候補地になったかというのを、もう一回精査すると、その中で、機能と規模を考え直すと言っておりました。その中で、私、姶良市も前回体育館の候補地として申請をしておりましたので、何とぞそういうときにはよろしくお願いしますねと私は申し上げました。そうしましたら、本当に明確な答えが返ってきて、スポーツだけをする体育館だったら地方も考えられますと、スポーツ以外の集客を目指すイベント等も一緒にするのであれば、やはり集客力のある鹿児島市でしょうねというようなお答えがありました。私は、「ああ、その考えは正しいな」と思っておりまして、今、県の動向、知事の考えの動向、あと検討委員会の動向を注視しているところでございます。 姶良市のそういった経緯というものも私は存じ上げておりますので、いち早く知事とお話をさせていただいたところでございました。
◆20番(堂森忠夫君) いち早い動きを、そういう活動をどんどんやっていただきたいなと思います。 今、やっぱりこういったコロナ禍による経済、財政は、国も県も大変になってくると思うんです。そうなれば、やはりそういった面やら、やはり一極集中、コロナとかこういったのを考えると一極集中、今、東京も、一極集中がというのがありますよね。それを縮小したら鹿児島市内だけをそうして一か所に集中させているようなものを造るというのもどうなのかなと。 ですので、これは市長、今の勢いをどんどんやってもらいたいなと思いますよ。そしたら、市民もどんどん協力して盛り上がっていくと。 企画課では、そういった情報は寄せられてないですか。
◎企画部長(松林洋一君) こちらのほうへ直接、その件について情報は持ち合わせていないところですが、今、市長のほうからお話がございましたとおり、新聞報道等で情報を得ているといったところでございます。
◆20番(堂森忠夫君) 今、戦後、このコロナによって、いろんなものが変わっていくと思いますよ。この変わるときに、やはり、新しいものを100年後の鹿児島づくりのために、姶良市が先頭を切ってこれを取り組んで行けば、賛同者は増えると思いますよ。ですので、ぜひ、この分野においては、いろんな角度で、前回、陳情を集めて出したこの勢いを復活して、新しい時代づくりに向けて取り組んでいければと思いますので、まあ市長からもよい答弁頂いておりますので、ぜひ、これをさらに盛り上げてもらいたいと思いますが、その決意はどうでしょうか。市長。
◎市長(湯元敏浩君) 時期を捉えて、市民のニーズに合ったものを邁進させていただきたいと思っております。
◆20番(堂森忠夫君) 今回は執行部との意見は建物においてはちょっと意見が合わないところがありますけれど、まだまだ市民の声に応えるならば、市長が変えないとこれはできないわけですので、職員からはできないわけですので、ぜひ、免震、耐震、これについては、もうちょっと市長なりに勉強していただいて決断を出していただきたいなと。 まあ、執行部とは、調整はされているだろうけど、全体的に考えて姶良市の財政、まちづくり、いろんなものを考えてそういうのを、決意を述べていただく、次は述べていただきたいなと思って、これで質疑は終わります。
○議長(東馬場弘君) これで堂森忠夫議員の一般質問を終わります。ここでしばらく休憩します。10分程度します。(午後1時57分休憩)
○議長(東馬場弘君) 休憩前に引き続き会議を開きます。(午後2時07分開議)
○議長(東馬場弘君) 一般質問を続けます。 次に、22番、有川洋美議員の発言を許します。
◆22番(有川洋美君) 登 壇 皆様、こんにちは。足元が悪くなりつつ中、傍聴に来ていただきましてありがとうございます。 議席番号22番、有川洋美です。 今年は戦後75年の年です。戦後、平和憲法のもと、日本では戦争こそありませんでしたけれども、地球のどこかで戦争があり、そして日本は相次ぐ大きな自然災害に見舞われています。 2011年には東日本大震災が起こり、想像を絶する津波、福島第一原発事故、そして今、
新型コロナウイルス感染症の脅威に皆おびえながら、経済活動もなかなか大きくなっていかないという状況です。昨年の今頃は考えてもいなかったようなことが起こっております。 今、私たちは予測不可能なことが起こり得る時代の真っただ中にいるということは間違いないと思います。 この不安定な社会を支えていける、変えていける政治家になるべく本日の質問に臨みます。 質問事項1、姶良市の財政と大型事業と扶助費について。
新型コロナウイルス感染症により、市民生活は大きな影響を受け、経済活動も衰えてきていると思われます。今後、姶良市の税収にも大きな影響が出ると予想できます。国におきましては、内閣府が8月17日公表しました国内総生産(GDP)の1次速報において、物価変動の影響を除いた実質で前期比7.8%減、年率換算では27.8%減でした。 姶良市の財政の現状と予測、今後の対応を問います。 要旨1、現状分析。 要旨2、来年度の予測。 要旨3、大型事業の再検討。 ①子ども館建設について、②高等教育機関設置について、③グラウンドゴルフ場について、④複合新庁舎建設と徹底的な新庁舎の利活用について。 要旨4、扶助費の考え方。 要旨5、令和2年度姶良市運営の中間地点において振り返ってみて「すべてを姶良市のために。姶良市民のために」をモットーとしている市長の新たな決意をお示しください。 質問事項2、福祉避難所について。 昨年、第3回定例会一般質問で福祉避難所について質問しました。 そこで、以下を問います。 要旨1、災害時、福祉施設、介護施設、医療施設への支援に対して、「今後、必要な物資、機材の備蓄等の確保や支援について検討する」と答弁しています。検討結果をお示しください。 要旨2、「指定避難所(一次避難所)では福祉的・医療的支援が対応できる体制になっていないので、今後、調査・研究していく」と答弁しています。調査研究の結果をお示しください。 質問事項3、「健康チケットあいあい」と障害者等温泉保養券の使用拡大について。 要旨、温泉、鍼灸・マッサージ、タクシーに使える「健康チケットあいあい」と温泉、鍼灸・マッサージに使える「障害者等温泉保養券」について問います。 要旨1、それぞれの使用の現状、発行の現状をお示しください。 要旨2、「健康チケットあいあい」が平成30年度からタクシーに使えるようになりました。利用対象者である高齢の方々は、介護タクシーを使用する必要性のある方もいらっしゃいます。介護タクシーへの使用拡大への考えをお示しください。 要旨3、昨年、第3回定例会一般質問にて「障害者等温泉保養券の利用拡大(移動手段)が可能であるか検討していく」との答弁がありましたが、検討したのか教えてください。 質問事項4、平和事業について。 2020年は戦後75年の節目の年です。姶良市の取組と見解をお示しください。 以下、一般質問者席より質問を行います。
◎市長(湯元敏浩君) 登 壇 有川議員のご質問にお答えします。 1問目の姶良市の財政と大型事業と扶助費についての1点目のご質問にお答えします。 今後、少子高齢化のさらなる進行が予想される中で、歳入の根幹である市税の大幅な伸びを期待することは難しい状況にあります。 一方、歳出については、急速かつ大幅に増えている社会保障関係経費のさらなる増加や、公共施設等の整備にかかる公債費の支出などをはじめ、まちづくりの課題解決に向けた財政支出は多岐にわたり、多額となってきております。 姶良市では、財政調整基金をはじめとする積立基金を取り崩すことによって、財政収支の均衡を保つ状況が続いており、その額は年々多くなってきております。 このままでは各基金の枯渇も予想されるなど大変厳しい財政状況にあるため、安全・安心な市民生活を維持するために、「姶良市行政改革大綱」の着実な実施を基本に、財政健全化の取組を強化して持続可能な財政構造を構築する必要があります。 2点目のご質問にお答えします。 本年度は、
新型コロナウイルス感染症による経済への影響が深刻であるため、国は成長率の見通しを大きく下方修正しております。 現在まで、雇用の維持や事業の継続を柱に対策が取られておりますが、本市におきましても、来年度は
新型コロナウイルス感染症の影響により、税収の減少が予想されます。 また、歳出におきましては、今後の
新型コロナウイルス感染症がさらに拡大するのか、収束に向かうのか不透明ですが、いずれの場合も、状況に応じた対策にかかる財政支出が必要になるものと考えております。 3点目のご質問にお答えします。 ご質問の各事業につきましては「可能性全開!夢と希望をはぐくむまちづくり」を基本理念に、住みよい姶良市のまちづくりを進めるために私が推進する事業であります。 これらは、大きな財政負担を伴う事業であることから、事業内容を十分検討し、財政の健全性が崩れないように慎重に取り組んでまいります。 このような普通建設事業をはじめとする投資的事業は、長期間にわたる市民の生活を豊かにするための大切な事業であります。 事業量、事業費に年度間の変動はありますが、導入可能な補助事業や交付税措置のある地方債の活用などにより負担の平準化に努めながら、しっかりと検討し、取り組んでまいります。 また、大型建設事業を含む新規事業の推進に際しましては、既存事業においても、費用対効果や緊急性に基づいた大幅な見直しを行うなど、財源の重点化に努め、多様化・複雑化するその時々の市民のニーズを的確に捉えて実施してまいります。 4点目のご質問にお答えします。 扶助費につきましては、医療費のほか児童福祉費、介護保険や障がい福祉のサービス給付費、生活保護費などの社会保障関係経費を見ますと、合併後の10年間でおよそ32億円、55%と1.5倍に増加しております。 これは、県内の市で唯一人口が増え、姶良市が活気づく過程において、医療・福祉等の事業者及び利用者が急増したことなどが要因と考えられ、姶良市の大きな特徴であると捉えています。 社会保障関係経費の財源は、国としてもその確保に全力を挙げてきております。 市民の安全で安心な生活の確保のためには、欠かせない行政サービスであることから、給付量をはじめ福祉サービスの適正化について検証し、改善すべき点は改善して、引き続き的確に対応してまいります。 5点目のご質問にお答えします。 令和2年度は、姶良市が誕生し市制施行10周年という節目の年であります。 しかしながら、本年3月以降、本市においても
新型コロナウイルス感染症の感染が確認され、市民生活に大きな影響を及ぼしております。これまで市民の皆様の感染拡大防止に対するご理解・ご協力もあり、6例目が7月14日に確認されて以降、1か月以上確認されておりませんでしたが、8月23日、25日にそれぞれ1人の感染が判明しました。 このような状況の中、「市制施行10周年の記念事業」や「かごしま国体・かごしま大会」をはじめ、本年度に姶良市内で実施予定の多くの事業が中止や延期になっており、推進すべき施策も滞っている状況であります。 今後は、
新型コロナウイルス感染症拡大防止が最優先でありますが、同時に経済や社会の活性化、市民の活力につながる施策を積極的に展開していくことも必要であると考えております。 「すべてを姶良市のために。姶良市民のために」の考えは変わることなくモットーに掲げながら、これからも市民とともに、
新型コロナウイルス感染症の影響を乗り越え、安全・安心なまちづくりに邁進してまいります。 次に、2問目の福祉避難所についての1点目のご質問にお答えします。 防災の基本は「自分の身の安全は自分で守る」ことであり、災害発生直後は直ちに身の安全を確保できるところに避難することです。 そのためには、日頃からそのような場所等を決めておくことが重要であると同時に、備えとして最低3日分の水や食料等を備蓄し、避難の際はそれらを持ち出す準備もしておく必要があります。 このことは、福祉施設や介護施設等を含む全ての事業所にも当てはまるものであると認識しております。 市が備蓄している食料や飲料水等は、基本的には避難生活が長期化した場合を想定しており、それらの提供が必要となった場合は、避難所への避難者や事業所への入所者等を問わず、必要な方全てに提供することとしております。 さらに、本年4月からはマスクや消毒液、段ボールパーテーションなどの感染症対策用品も必要となったことから、随時、備蓄を行っております。 市としましては、今後も災害時に物資等の提供をしてくださる民間事業者との協定をさらに充実させ、備蓄品の確保に努めてまいります。 2点目のご質問にお答えします。 福祉避難所につきましては、避難者の指定避難所から福祉避難所への移動等の負担の軽減や、体の不自由な方等に対応した避難所の確保、さらに、対応する職員等の問題など、解決しなければならない様々な課題や問題等があります。 現在、それらの課題や問題等の解決に向けて、関係する課で協議を重ねております。 今後、民間の福祉事業所や医療機関、さらに、福祉避難所への避難を必要とする家族等からもご意見を頂きながら、災害発生と同時に安全・安心な福祉避難所の開設が行えるかどうかを含め、引き続き協議・検討してまいります。 次に、3問目の「健康チケットあいあい」と障害者等温泉保養券の使用拡大についての1点目のご質問にお答えします。 「健康チケットあいあい」については、令和元年度の交付対象者1万8,391人に対して、1万3,276人に交付しており、前年度と比較して、対象者が430人、交付者が733人増加しております。 また、利用枚数は61万2,605枚で、前年度と比較して3万4,914枚増加しております。 特にバス・タクシーの利用枚数は27万850枚で、5万2,979枚増加しております。 次に、障害者等温泉保養券については、令和元年度の交付対象者2,963人に対して720人に交付しており、前年度と比較して、対象者が74人減少し、交付者は38人増加しております。 また、利用枚数は1万5,901枚で、前年度と比較して181枚増加しております。 2点目のご質問にお答えします。 「健康チケットあいあい」については、バス・タクシーの利用が増加しており、特にタクシーのみの利用では、4万5,221枚増加しており、タクシー利用の需要が増加していると分析しております。 このことから、介護タクシーの利用についても、姶良市健康・長寿支援チケット交付事業実施条例の規定を踏まえた上で、今後の対応を検討していこうと考えております。 3点目のご質問にお答えします。 障害者等温泉保養券の利用拡大の検討については、来年度から始まる3年周期の第6期障がい福祉計画に向けて実施したアンケート調査による市民の意見を参考に、事業の持続可能性、平等性、優先性などについて、財政状況を踏まえた上で、当該保養券の在り方をさらに検討してまいります。 次に、4問目の平和事業についてのご質問にお答えします。 令和2年は終戦から75年の節目の年であり、改めて、戦争で亡くなられた方やご遺族に哀悼の意を表します。 今年は、
新型コロナウイルス感染症拡大により、日常生活や経済活動への影響がある中、全国的に戦争や平和を考える催しが中止または規模が縮小され、ご遺族や関係者におかれましては、残念な思いをされた方も多くあったかと思います。 本市におきましても、毎年開催しております戦没者追悼式を11月6日に予定しておりますが、規模を縮小せざるを得ない状況であります。 その他の取組としましては、毎年、広島・長崎の原爆の日における黙祷の実施や各種団体等が主催する「平和の集い」や原爆に関するパネル展等の支援を行っております。 また、本年度は、広報紙の7月号において、75年前の悲惨な戦争体験を次世代に語り継ぎ、戦争の歴史を風化させないための平和特集記事を掲載したところであります。 私も、戦争を体験していない世代ではありますが、世界の恒久平和の実現を切に願っております。 以上、お答えといたします。
◆22番(有川洋美君) 答弁のほうをいただきました。 やはり、
新型コロナウイルス感染症の感染拡大により経済活動が低迷している、そして税収が落ちていくであろうという予測が、姶良市のほうでも立っているということが確認できました。 先日、議会のほうでは学習会を行いまして、財政課の課長から直接お話を聞く機会がございました。その中で、姶良市の財政が非常に苦しい状態であるということをお伺いしました。 今、答弁のほうでも少子高齢化の進行があったり、そして、それであるのに市税の大幅な伸びが期待することが難しい。それはそうだと思います。姶良市というのは鹿児島のベッドタウンであり、本当に静かにみんな日々の暮らしを過ごしている。そういった、だからこそ「住みやすいまち」と全国からも評価を受けているところだと思います。 そして、社会保障関係におきましては、新しい病院がたくさんできたり、福祉施設がいろいろできているというのは、確かに、ここ10年ぐらいで相当しっかり、いろいろな施設ができたなと思います。 そういう中で扶助費が上がっているという答弁だったと思われますけれども、こうやって現状を分析する中で財政課のほうとしまして、今後、適正に財政構造を構築する必要があるということですけれども、どのようなことを考えていらっしゃるか教えてください。
◎総務部財政課長(堂路温幸君) お答えします。 財政状況の厳しさにつきまして、今おっしゃってくださいましたように、少子高齢化というのが今の平成後の各自治体、国、都道府県、それから市町村、いわゆる公的な財政状況が厳しいものの根幹であります。 ということは、税収がやはり少ないというところになりますので、一番は家庭生活と一緒でございます収入、入ってくるお金に対して見合った歳出というところでございます。 ただし、行政といいますのはそこに住んでいただく姶良市民の皆様方の生活を安全・安心に守りながら持続継続的に、そして、なお発展的に維持しなければならないというのが行政でございますので、中期あるいは長期的な展望計画というのを持っていかなければならないと考えております。 繰り返しになりますが、その中で、やはり姶良市の財政から見ると厳しいというところもありますが、姶良市のまちのよい特徴が財政の収入・支出の状況にも出ていると思いますので、そこのあたりを分析をしながら、通常これまでも取り組んできた行政改革等に取り組みながら、均衡・収支を取っていくべきだと考えております。 以上です。
◆22番(有川洋美君) 私たち議員も、そして市民の皆さんもこの姶良市の財政状況というのをやはりしっかりと知って、そして求めていくところは求めていくということなのかなと思うところです。 そして、姶良市のよい特徴として若者、子育て世代が、また子どもたちも増えております。そこで、また扶助費が伸びてくるというところだと思いますが、この間の学習会でも学ばせてもらったように、扶助費というのが義務的経費であるということで、国の施策にのっとってやっていることがほとんどですので、そうそう簡単にこれをまた節減していくというようなことはできないということを聞いて、実は私は安心したところであります。ここが市民のセーフティーネットなのかなと考えているところであります。 そして、2点目。来年度の予測ということで、ここがまた一番不安なところなんですけれども、来年の当初予算が立つ頃にはある程度、年明けぐらいには見えてくるのかなと思いますけれども、まだ今の段階では分からないとは思いますが、税収がどれぐらい、何割ぐらい落ちていくと予測、今の段階で、本当、ざっくりと、想像で構わないので、どのように考えていらっしゃるか教えてください。
◎総務部財政課長(堂路温幸君) お答えします。 実は、姶良市の場合には多くの方々に転入もいただいて、子育て世帯、子育て世代ということはそのお父様、お母様をはじめ、就業されている生産年齢人口の方々ですので税金を納めていただいています。 今回、決算の資料にも上げておりますけれども、昨年度、平成30年度から令和元年度に比べましても七十四、五億の規模の中で対前年としましては1億3,000万円程度、市で収入も増えております。 ですので、その中で順調に税収としても増えてきて大変ありがたいですし、それがまちの活気につながっていたところなんですが、今、ご質問にありますコロナウイルス感染症の拡大に伴うという影響、必ずやあると思います。 私の感覚で数字を申し上げることはできないことはないんですけれども、これは非常に大きな影響もあります。というか、全く予想はつかないところです。 ですので、実際はその税収の中にコロナウイルス感染症対策以外の部分で、例えば、この姶良市が活気づく中で企業に進出してきていただいたり、昨年から今年に関しましても多くの人に姶良市を選んで住んでいただくようになっている部分とか、それから、それぞれ頑張っていらっしゃる事業所の皆様方で伸びている分野等もありますので。 もちろん、今年から来年に対してプラス要因もあろうかと思います。ですので、今日は数字を申し述べるのは控えさせていただきたいと思うんですけれども、国の経済成長率の悪化、今年の年度当初ではプラス予測であったものが、7月の段階ではマイナス4.5だったと思いますけれども、それぐらいまで下方修正をされた中でいきますと、当然、姶良市といえども、日本の国の縮図という意味では、そのような動きというのはあると思いますので、減少をするのではないかと危惧しているところでございます。 以上でございます。
◆22番(有川洋美君) 無理な質問をしてしまって申し訳なかったです。 ただ、国の縮図であるというので、プラス予測がマイナス4.5ということを知ることができました。 学習会のほうでも経常収支比率の推移というのを見させていただいて、この折れ線グラフの形がほとんど全国どこの自治体でも一緒であるということで、姶良市は96.8、これが必要な、本当に削減することのできない必要な経費が96.8、100万円の家で96万8,000円が必要なものであるというところで、あと残りで突発的なものに対応していかないといけない状況が今の姶良市であるということを学習できたところでありました。 そこで、このような、今、状況です。今までは姶良市は伸びてきて、子育て世帯も増えてきて、松原なぎさ小学校も、平成26年ですか、開校して伸びてきているところに、この新型コロナウイルス感染拡大ということで、市民、国民皆ステイホームということで動きがパタッと止まったところです。 その中で、大型事業が姶良市では今、複合新庁舎、これが一番大きな大型事業だと思います。今、1、2、3、4で羅列しております子ども館建設、高等教育機関設置、グラウンドゴルフ場、この3つは市長の公約です。そして複合新庁舎建設と、その徹底的な利活用ということを要旨として上げております。 複合新庁舎のほうが、先ほど、加治木、蒲生、姶良本庁舎合わせて90億ということでした。プラスその他の経費が十数億ということで、大体100億は下らないというところだと思います。 そこで、合併推進債を使いますので、36%が国の支援ということで聞いております。あと残り54%が市の負担、そして現金で10%。36%プラス54%が合併推進債というローンであるということが、号外で市民の皆さんの手元にも届いてはいると思います。 これだけの大きな事業を抱えている姶良市です。先ほども免震にするか耐震にするか、やはりそこには、みんな、財政を心配しての提案だったり、そして、いや、でも安心・安全、どんな地震が来るかわからないという中で、免震がいいのではないかという、今、議論が進んでいるというふうに理解はしております。 そういったところで、市長公約として子ども館建設というのが、まず1番目の要旨ですが上げさせてもらっています。実は、これは皆さんもご存じだと思いますが、3月議会では少し内容が見えてこないということと、今、必要なのかということで、物産館跡地地質調査費1,000万6,000円、こちらが今の9月議会の補正予算に上がっています。3月議会のほうと少し数字が違うような気がするんですけれども、3月議会のほうでは、これは削除して予算を通したところでした。 この事業費が、概算で約4億1,000万かかるということです。先ほどの免震にするか、耐震にするかというところで、2億削減できるかというところだったんじゃないかなと思うんですけれども。この新規事業として、子ども館に4億1,000万、単年度ではありませんけれども抱えるということです。 これを新規の事業としてやるには、今、姶良のこの財政の状況の中では厳しいのじゃないかなというふうに、それは何をやるか、どれをやるかという政治判断になってくるとは思うんですけれども、私は今、コロナ禍の中でこれをさらにまた進めていくというのは厳しいのではないかと考えるところであります。 昨日、市長のほうが尾道市の子ども館的なところの話をしてくださったと思います。ソフトを充実させたいんだというお話をお伺いいたしました。それであれば、新規の箱物ではなくて、現在ある、例えば地域子育て支援センター6か所あります、この6か所のハード面、ソフト面ともに併せての整備であるとか、あと、子どもたちが遊ぶ場所をというふうにおっしゃっておりました、公園の整備であるとか、草が生えているのを草刈りをする、日よけの場所をちょっと作ってあげる、水飲み場、そして、先ほどもありましたがトイレの整備、そして、相談窓口の充実を行っていけばいいのではないかと思われます。 実際、地域子育てセンターとか「あいぴあ」などが、「あいぴあ」がオープンして2年ですか、「あいぴあ」もあります。 そして、アンケートのほうも見ておりましたら、お母様方の悩みというのが交流、同じ世代でそういったお子さんを持った人たちの親御さん同士の交流が欲しいという意見もありました。 そういったことは、地域子育て支援センターや公園でできるのではないかなと思います。ソフト面をしっかりと整えて、各窓口にしっかりとした方を置いていただくことに力を、今は置いていったほうがいいのではないかというふうに私は考えておりますが、市長はどのようにお考えでしょうか。
◎市長(湯元敏浩君)
新型コロナウイルス感染症の拡大によって、財政の面からのそういったお考えというのは考えなきゃいけないですが、一つ一つにおいてそれは今から検討することでございまして、どのような影響になるか、そして新型コロナウイルスがどこまで影響、長引くのか、そういったところの見えない中で、仮定に仮定を重ねるとなかなか結論が出てこないので、今の段階では一つ一つの細部のところはまだ考えておりません。 しかしながら、やはり、昨日申しましたように、この子ども館については必要だと思っておりますので、これは進めていきたいと思っておりますが、グラウンドゴルフや学校設置、これはまだまだ俎上に上げていない状況もございますので、このコロナウイルスの関係を含めて、影響を含めて、平準化を伸ばしたり、財政の面からもう一度考えていく、そういったところにはなってくるとは思いますが、方向性としては変わらず、手法をどのようにしていくかということをまた知恵を絞って、逆に、このコロナの感染症が拡大したことによって、何か新しいアイデアが出てくるのかもしれないということも含めて、検討の俎上に上げたいと思っております。
◆22番(有川洋美君) ご答弁いただきました。 確かに、高等教育機関とグラウンドゴルフ場については、まだまだ先の話なのかなというところですけれども、ただ調査するに当たっても、微額ではありますけれどもやはり予算化なっておりますので、そういった小さいところから、削減できるものは削減していかないと、市民の暮らしを支えている扶助費を適正化するようなことになりますと、その適正化が間違っていた場合、その適正化の対象にされてしまった個々人は、非常に大変な人生を歩むことになるということだけは、皆様、お心に留めておいていただきたいと思います。 そして今、姶良市の道路、公園等がなかなか整備がされていないところが見受けられ、市民の方々からもよく相談が上がっております。ですので、この大型事業、建設部が関係してくる部分があります、そして、道路も建設部ということですから、ほかの既存の施設を整備することで市民の満足度を上げていくという視点をまた持って、いろいろな部分を大きく見ていただきたいと考えております。 特に子ども館、先ほど公園の整備でいいのではないか、あと、相談窓口をしっかりとさせるべきではないかという意見を述べさせてもらいましたが、グラウンドゴルフ場にしても実際、グラウンドゴルフを皆さんやっている場所というのは、歩いて行ける近所の公園でグラウンドゴルフをしております。 そして、高齢の方々が、草がそのグラウンドゴルフ場が整備がなされていないのを80を超えた高齢者の方々が草払いをしたり、そのような状況になっております。今後、大型グラウンドゴルフ場が予算化されるようなことになるのであれば、そこでやっぱり億というお金が動くのであれば、それを、この日々の皆さんが本当に、小さな楽しみとして練習したり、皆さん交流しているグラウンドゴルフをやっている近くの公園の整備を、ぜひぜひ考えていただきたいと私は考えるところです。 そのお金の使う場所を少し見直していただきたいと思います。それが、
新型コロナウイルス感染症によって──私たちの暮らしを箱物ではなく、小さな日々の幸せを大切にできるような、そういった予算を考えていけるような姶良市になっていただきたいと思います。そうなると、ますます皆さんの市民の暮らし、気づかないところかもしれませんが満足度が高くなるのではないかと思います。そのために、要旨4の複合新庁舎建設と徹底的な利活用という言葉を言いました。 もう、複合新庁舎は90億プラスその他の経費十数億で造ることは、もう決定しております。それであれば、新しいこの庁舎の中に徹底的に、市長が公約として掲げられたものを入れ込んでいくということができると思います。 そして、それは本当に市長の公約であるのをやめたわけではなく、徹底的に複合新庁舎を利活用する。そして、コロナ禍の中で皆さんと、市民のみんなとともに乗り越えていきましょうという、そういった形で方向転換もありかなと考えるところではあります。 実際、加治木総合支所庁舎建設基本計画の案の10ページには、総合支所庁舎に複合する機能として子育て支援保健センター、保健機能として保健センター、キッズスペース、授乳室等々記載がされておりますので、ここをまた、さらに膨らませたり、例えば図書館も複合新庁舎に入るというふうに聞いております、加治木のほうですが、そこにまた子どもがそこでゆっくりと遊べて、お母様方がほかの方と交流できたり、お食事ができるようなスペースを複合新庁舎の中に複合していくという、そのようなことになれば一石二鳥、掛け算になっていくと思います。 今はもう一つ一つ、お金をかけて1足す1足す1足すは、でやるのではなく、1掛ける2掛ける3掛ける4という形で、いろんなものを活用して、横串を刺してやっていかないと財政難を越えていけないのではないかと思っております。 「市長の見解を問う」とここには書いておりますけれども、先ほど市長からは見解のほうをいただきましたので、ありがとうございます。 姶良市未知の財産難に向かっていると思いますので、明るい未来、夢を語るためにも大きな負債を絶対に抱えることがないようにしていかなくてはならないと私は考えます。 そして、扶助費なんですけれども、扶助費が上がってきておりますけれども、これに関しては財政課のほうではどのようにお考えでしょうか。
◎総務部財政課長(堂路温幸君) お答えします。 扶助費につきましては、特徴的なところでいきますと、姶良市の特徴と先ほど申し上げましたけれども、まちが活気づく中で、特に具体的に申し上げますと児童福祉、子どもたちに関わる部分では、保育所に子どもたちを入れる措置をするお金、それから児童扶養手当をお渡しするお金、ここら辺りが障がい者、障がい児の福祉にかかる事業とともに合併の9年間、10年間でほぼ2倍、倍増しております。 それから、子どもにかかる部分で子ども医療費、子どもたちの医療費の窓口負担分を助成をするものについて、これは合併後の中で大きな制度改正があったり、中学生まで延ばしたりというのがありましたけれども、これにつきましては10年間で4倍というようなところになっております。 ですので、制度的にやはり医療費、医療の充実等によりまして、高齢者福祉とかいうところもございますけれども、姶良市のまちの特徴としまして、国の法改正も含めて子どもたちの児童福祉にかかるお金と、障がい者福祉にかかるお金が特に金額が伸びてきた要因と分析しております。 以上でございます。
◆22番(有川洋美君) 子どもが増えて、姶良市が元気になっていくことの引換えとして、また扶助費も伸びていくというふうに理解をしました。 その扶助費を適正化するという、学習会でお話もありましたが、その適正化に──自分も実は父の介護の際に、「多分、ああ、あれは適正化だったんだな」というような出来事もありました。 そのときの悔しさというのは、非常に、今でも忘れることはできませんが、私の場合は適正化の対象じゃないんですけれども、「車いす、レンタルにしたらどうですか」というふうに言われましたけれども、私はレンタルにすることなく作るというのを貫いたところですけれども、そうやって言える人間はいいんですけれども、市役所の窓口でそう言われると「あ、そうなんだ」と思って、つらい、本当はそうじゃないのにというところでありつつも、その適正化の波に飲み込まれてしまっている一人一人もいらっしゃると思いますので、できれば扶助費のほうも、大変な金額になっているというのは重々承知しておりますけれども、これこそ市民のセーフティーネットだと私は考えますので、ここをしっかりと──そのために市民の皆さんも税金を支払っているはずです。ここを崩すことなく支えていけるといいなと思うところです。 では、途中になります。先ほども市長には見解を問いましたが、今、中間地点の振り返りでありますけれども、市民のために社会情勢の変化に合わせて柔軟に公約等も変わってよいと考えておりますけれども、市長はどのようにお考えでしょうか。
◎市長(湯元敏浩君) 公約についてでしょうかね。公約はまだまだ、私、2年しかたっておりませんので、それをやめるなんていうことは口が裂けても言いません。 皆さんにお約束して選挙に勝たせていただいたので。まだ2年やってそんなことをなんて、お叱りを受けるのは当然でございますので、もう邁進して、私の気持ちを支持していただいた方々、市民の方々のために、姶良市のために、姶良市民のために頑張りたいと思っております。
◆22番(有川洋美君) 市長の立場としては、それは当然のことだとは思いますけれども、今、想像していなかったコロナ禍の中であるということを、社会情勢が大きく大きく動いている、私たちはその波の中にいます。 東京オリンピックも今年はなくなりましたし、姶良市は国体もなくなってしまいました。そういった中ですので、柔軟にいろいろなやり方を考えていくというのも、また、これからの時代をうまくしなやかにわたっていく方法かなと思ったりします。 では、質問2に行きます。 福祉避難所についてですけれども、コロナ禍におきまして、ますます、福祉避難所を二次避難所としてではなく、福祉的・医療的なケアが必要な方々が安心・安全に過ごせるように、すぐに開設できるような体制をとっていくべきではないかと考えます。 非常にリスクの高い方々であります。今、検討中であるということですけれども、その辺はどのようにお考えでしょうか。
◎総務部次長兼危機管理監(原口浩幸君) 市長答弁にもございますとおり、これまでの考え方としましては、一般の避難所にまず避難していただいた後に福祉避難所のほうに移っていただくというような考え方で進めてまいりましたけれども、やはり、避難される方々の負担を考えますと、はじめからその福祉の避難所、その方々の体に適したといいますか、そういう避難所に避難できれば理想であるということで、これに関しましては、長野県の上越市というところが、もう既にこれを実施しているようでございます。 それを行うためには、まず、確実に福祉避難所の避難をされる方というものを先に決めておくということ、それと、確実にもういつ来てもその方が避難ができるという状態をつくっておくことということが条件になりますので、姶良市でそこら辺りが可能性としてできないかどうかというところを含めて、検討しているというようなことでございます。
◆22番(有川洋美君) 前向きなご答弁を頂きました。 リスクの高い方々、日々不安に思って暮らしております。本日も台風が、ちょっと昨日の夜とか風が強かったんですけれども、今は落ち着いております。やはり、そういう晩にはどこに逃げよう、やっぱり家なのか、どこに行こうとかいろいろなことを、電源は確保されているのだろうかとか、いろいろなことを考えると思います。今、電源のことを言いましたが、電気機器を使った命の装置を使っていらっしゃる方が本当に多いので、そこは電気関係をすごく考えるということをお伺いしたところでした。ここは、今のご答弁どおり、今後とも前向きな形で検討していっていただきたいと考えております。 では、質問事項3、「健康チケットあいあい」、高齢者の方のチケットのほうはタクシーに利用できるようになりまして、非常に利用が増加してきているということでした。 その中で、これもやはりコロナ禍が関係しているんですけれども、コロナ禍において、タクシーチケットを使っていた方が、家の中にずっといらっしゃることが多かったそうです。ただ、たまたま病院に行くことがありまして、そこで介護タクシーを使え、介護タクシーというのは、一般のタクシー会社さんがやっている介護タクシーではなく、そこの運転手さん自体が介護福祉士だったりしまして、部屋の中まで利用者さんをお迎えに行ってベットから車椅子に移して、専用の介護タクシーでその方が行きたいところに連れて行くことができる介護タクシーというものがございます。そういった事業所も姶良に幾つかありますので、そういったものにも使えるといいのになという意見を頂いたところです。 財政が非常に厳しい中、そして利用できる中身を拡大したことによって利用者数も増加している中で、大変だとは思いますけれども、こちらもやはり市民の安心・安全な暮らしを担保する。 そして、これも扶助費でございます。そして、しかもこれは姶良市独自の扶助費でございます。姶良市が独自で市民を支えているこのチケットの使用拡大のほうが、また進むとよいのかなと思うところです。 そして、昨年の障がい者等温泉保養券の利用拡大も、こちらもやはり移動手段ですね。温泉になかなか行くことができない方がこのチケットを使って、少しでも外出の機会が増えることを望みますので、また、今後とも検討のほうをしていただきたいと思います。 そして、最後、要旨4の平和事業につきまして、姶良市のほうでも、講演等たくさんいろいろな事業があったと思います。いろいろなイベントが今年中止になったり、内容が縮小したりして、残念ではありましたけれども、関わっている方々が高齢者でございますので、感染リスクの高い方々がたくさんいらっしゃいますので致し方ないかなあと思いますが、先日、8月30日に95歳のフィリピンのミンダナオ島に行って生きて帰ってきた方が姶良市に住んでいらっしゃいまして、その方が語る会を開催されました。「語らずに死ねるか」というタイトルでしたけれども、もう、それぐらい高齢化しております。そして、やはりその体験してきた人の壮絶なお話というのは、戦争を知らない私が聞いて伝えても、何もやっぱりなかなか伝わっていかないと思います。この戦争体験者が少なくなっていく中で、戦争の記憶を風化させないためにどのようなことをしていけばいいか、その辺を、もしお考えがあれば教えてください。
◎総務部長(宮園正浩君) 平和活動を行っている団体につきましては、様々な幾つかの団体があることは承知しております。その中の団体の中心メンバー、特に戦争を体験した方、知っている方が高齢化になってきて、運営もなかなか難しくなってきている、活動が難しくなってきているというのも承知しております。そのような中にあっては、幾つかの団体というのがありますので、その方々と十分協議しながら持続可能な形、一つはコラボできるようなイベントとかあれば、そういう形もコラボしながら活動ができるかとも思っております。ただし、その団体の方々の思いもあるでしょうから、十分に協議をかけながら、そのような方法も模索していきたいと考えております。 以上でございます。
◆22番(有川洋美君) 遺品の収集であるとか、語り部の方、語れる方が姶良市にどれぐらいいらっしゃるか。そして、その方々の語りの映像化であるとか、書籍化であるとか、保管とか、展示とか、そういった展示できる場所があれば一番いいのかもしれませんけれども、市長はどのようにお考え、ご自分の体験等で構いませんので、何か語れることがあればお願いします。
◎市長(湯元敏浩君) 姶良市で行うその平和教育とか平和授業については、今、総務部長が言われたとおりのことに、いろいろなアイデアが入ってくると思うんですが、私は、広島にまあ都合3回行っておりますが、今回も近く行きまして、それはなぜ行ったかと言うと、娘がやっぱり中学校になると平和授業をやるんですね。平和学習、それで広島にぜひ行ってみたいというのが長女のときもありまして、次女のときもありました。そのときには必ず一緒に行ってやるんですけれども、今回行きましたら、オバマ大統領が、前大統領が折った折り鶴がやはり一つのホットコーナーになっておりまして、そういった関係でだんだん年を追うごとに平和教育もそうですが、平和に対する気持ちも、原爆を落としたアメリカの大統領が来るというようなことを受け入れるというような時代になってくる。それを素直に受け入れていかなきゃいけない年代がたっているのじゃないかなあと思ってもいます。それも含めて今の中学生、小学生は平和授業を受けているということを、私は実感したところでございました。 いろいろと固定観念もございます。しかし、固定観念もやはり時代が下がれば下がるほど、人が代われば代わるほど変わっていくものでございますので、それを受け入れながら平和教育というのを続けていったほうがいいのはないのかと、私は実感しているところでございます。 以上です。
◆22番(有川洋美君) もう私の質問の時間もありませんが、この語り部の方たちがご存命のうちに、私たちはしっかりと引き継いでいかないといけないと考えて、私の質問を終わります。
○議長(東馬場弘君) これで、有川洋美議員の一般質問を終わります。
○議長(東馬場弘君) 以上で、本日の議事日程は全部終了しました。 したがって、本日の会議は、これをもって散会いたします。 なお、次の会議は、9月3日午前10時から開きます。(午後3時02分散会)...