• "吉田地区遺族会"(1/1)
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  1. 鹿児島市議会 2017-06-01
    06月19日-02号


    取得元: 鹿児島市議会公式サイト
    最終取得日: 2023-04-20
    平成29年第2回定例会(6月)   議事日程 第二号     平成二十九年六月十九日(月曜)午前十時 開議第 一 第六号議案ないし第一七号議案────────────────────────────────────────   本日の会議に付した事件議事日程のとおり────────────────────────────────────────   (出席議員 五十人)  一  番   中  元  かつあき  議員  二  番   霜  出  佳  寿  議員  三  番   平  山  タカヒサ  議員  四  番   園  山  え  り  議員  五  番   佐  藤  高  広  議員  六  番   瀬 戸 山  つ よ し  議員  七  番   杉  尾  ひ ろ き  議員  八  番   徳  利  こ う じ  議員  九  番   薗  田  裕  之  議員  十  番   し ら が  郁  代  議員  十一 番   松  尾  ま こ と  議員  十二 番   中  原  ち か ら  議員  十三 番   米  山  たいすけ  議員  十四 番   たてやま  清  隆  議員  十五 番   わ き た  高  徳  議員  十六 番   奥  山 よしじろう  議員  十七 番   柿  元  一  雄  議員  十八 番   志  摩  れ い 子  議員  十九 番   堀     純  則  議員  二十 番   井  上     剛  議員  二十一番   上  田  ゆういち  議員  二十二番   長  浜  昌  三  議員  二十三番   大  森     忍  議員  二十四番   伊 地 知  紘  徳  議員  二十五番   大  園  た つ や  議員  二十六番   の ぐ ち  英 一 郎  議員  二十七番   川  越  桂  路  議員  二十八番   山  口  た け し  議員  二十九番   仮  屋  秀  一  議員  三十 番   中  島  蔵  人  議員  三十一番   古  江  尚  子  議員  三十二番   田  中  良  一  議員  三十三番   小  森  のぶたか  議員  三十四番   ふじくぼ  博  文  議員  三十五番   森  山  き よ み  議員  三十六番   三 反 園  輝  男  議員  三十七番   大  園  盛  仁  議員  三十八番   小  川  み さ 子  議員  三十九番   小  森  こうぶん  議員  四十 番   上  門  秀  彦  議員  四十一番   長  田  徳 太 郎  議員  四十二番   幾  村  清  徳  議員  四十三番   平  山     哲  議員  四十四番   入  船  攻  一  議員  四十五番   う え だ  勇  作  議員  四十六番   崎  元  ひろのり  議員  四十七番   秋  広  正  健  議員  四十八番   ふ じ た  太  一  議員  四十九番   片  平  孝  市  議員  五十 番   平  山  た か し  議員────────────────────────────────────────   (欠席議員 なし)────────────────────────────────────────   事務局職員出席者  事務局長   福  田  健  勇  君  事務局参事  議事課長   尾 ノ 上  優  二  君  事務局参事  総務課長   福  重  正  史  君  政務調査課長 池  田  雅  光  君  議事課主幹  議事係長   上 久 保     泰  君  議事課主幹  委員会係長  西  田  慎  一  君  議事課主査  小  倉  秀  幸  君  議事課主任  海 江 田  拓  郎  君────────────────────────────────────────   説明のため出席した者  市長     森     博  幸  君  副市長    松  永  範  芳  君  副市長    松  山  芳  英  君  教育長    杉  元  羊  一  君  代表監査委員 中  園  博  揮  君  交通局長   鞍  掛  貞  之  君  水道局長   秋  野  博  臣  君  船舶局長   南     勝  之  君  総務局長   内  山     薫  君  企画財政局長 鉾 之 原     誠  君  市民局長   星  野  泰  啓  君  環境局長   古  江  朋  子  君  健康福祉局長 上 之 園     彰  君  産業局長   山  下  正  昭  君  観光交流局長 山  口  順  一  君  建設局長   水  元  修  一  君  消防局長   中  薗  正  人  君  病院事務局長 有  村  隆  生  君  市長室長   松  枝  岩  根  君  総務局参事  総務部長   白  石  貴  雄  君  税務部長   西     俊 一 郎  君  企画部長   原     亮  司  君  企画財政局参事  財政部長   中  園  豊  明  君  市民局参事  危機管理部長 湯 通 堂     直  君  市民文化部長 田  畑  浩  秋  君  環境部長   池  田  哲  也  君  環境局参事  資源循環部長 柿  元  孝  志  君  すこやか長寿部長         椎  木  明  彦  君  こども未来部長中  野  和  久  君  福祉部長   日  高  照  夫  君  保健所長   土  井  由 利 子  君  産業振興部長 千  堂  和  弘  君  農林水産部長 大  迫  壮  一  君  観光交流局次長玉  利     淳  君  建設管理部長 松  窪  正  英  君  都市計画部長 坂  元     浩  君  建築部長   屋  野  伸  洋  君  道路部長   中  川  英  一  君  消防局次長  安  樂     剛  君  病院事務局次長西  村     司  君  交通局次長  小  倉  洋  一  君  水道局総務部長鬼  丸  泰  岳  君  船舶局次長  横  山     博  君  教育委員会事務局  管理部長   緒  方  康  久  君──────────────────────────────────────── 平成二十九年六月十九日 午前十時 開議 △開議 ○議長(上門秀彦君) これより、本日の会議を開きます。 本日の議事日程は、お手元に配付いたしました議事日程第二号のとおりであります。 △第六号議案─第一七号議案上程 ○議長(上門秀彦君) それでは、日程第一 第六号議案ないし第一七号議案の議案十二件を一括議題といたします。 件名の朗読を省略いたします。 △個人質疑 ○議長(上門秀彦君) これより質疑に入ります。 それでは、通告による個人質疑の発言を順次許可いたします。 まず最初に、中島蔵人議員。   [中島蔵人議員 登壇](拍手) ◆(中島蔵人議員) 平成二十九年第二回定例会に当たり、私は、自民維新の会の一員として質疑を行ってまいります。 まず初めに、第二十回記念大会の渋谷・鹿児島おはら祭及び渋谷区などとの交流についてお伺いいたします。 第一点、渋谷の中心地において、おはら祭を開催する意義。 第二点、第二十回記念大会の開催状況と総括(踊り連の数、参加人数、観客数及び波及効果)。 第三点、第二十回記念大会における特別な取り組み内容や当日の盛り上がり状況について。 以上、答弁願います。 ◎観光交流局長(山口順一君) お答えいたします。 国内外から多くの人が集まる渋谷の中心地において渋谷・鹿児島おはら祭を開催することは、地元渋谷を初めとする関東の踊り連の皆様との交流はもとより、首都圏におけるおはら祭のPRや観光を中心とした本市の魅力発信を通して鹿児島への誘客を図る大変貴重な機会であると考えております。 第二十回大会の踊り連は六十四連、参加人数は二千四百九十二人、観客数は約二十五万人でございました。波及効果としましては、関東在住の鹿児島にゆかりのある皆様が踊りや飲食を通して同郷や同窓の方々と親睦を深めることができる絶好の機会となっているようでございます。 第二十回記念の取り組みとしましては、おはら節などの踊りの披露や鹿児島出身歌手による歌謡ショー及び本市の観光PRを行うプレイベントと永年参加連や功労者への表彰等を行う前夜祭を開催いたしました。祭り当日は、鹿児島と関東の皆様による踊り連が沿道を埋め尽くす観客と一体となって大きな盛り上がりを見せたところでございます。 以上でございます。   [中島蔵人議員 登壇] ◆(中島蔵人議員) 答弁をいただきました。 今回で二十回目という節目の年に私は胸躍らせて初めて参加させていただきました。当日は渋谷の街が鹿児島一色に染まり、観客二十五万人が一体となり、まさに目の前で街が動くさまを体験し、感動したのであります。 そこでお伺いいたします。 第一点、大会開始時より鹿児島からの踊り連の参加状況と募集方法における課題と今後の取り組み。 第二点、現地でのプロモーションの内容と課題及び今後の取り組みについて。 以上、答弁願います。 ◎観光交流局長(山口順一君) 鹿児島からの踊りパレードの参加につきましては、第一回から第三回大会までは一千人程度の参加がありましたが、近年は三百人程度となっております。募集に関しましては市民のひろばやホームページ等での案内を行っているところですが、今後は祭りの映像等も活用しながらさらなるPRに努めてまいりたいと考えております。 プロモーションにつきましては、祭りの前日に在京マスコミ各社へのPR活動を行うとともに、二日間にわたり渋谷駅のハチ公前広場などにおいて本市の観光PRを行っております。また、今回は祭りの様子を都内のケーブルテレビやインターネットで配信したところでございます。今後においてはSNS等を活用した情報発信などに取り組んでまいりたいと考えております。 以上でございます。   [中島蔵人議員 登壇] ◆(中島蔵人議員) 答弁いただきました。 募集に関しては市民のひろばやホームページ等での案内を行っているとのこと、今後は祭りの映像等も活用しながらさらなるPRに努めてまいりたいとのことであります。ぜひとも、あらゆる機会を通じ市民に周知徹底をしていただき、多くの市民が参加できるよう鋭意努めていただきますよう要請しておきます。 次に、平成二十四年度から二十七年度まで渋谷区と本市の職員交流がなされておりましたが、平成二十八年度から渋谷区の事情で中止となり、残念に思っております。派遣職員交流制度の中止の理由と復活について見解をお聞かせください。 また、在京鹿児島県人にふるさと鹿児島への回帰意識を喚起することにより、Uターン、移住及び同窓会などの誘致を促進するきっかけづくりへの取り組みについてお聞かせください。 以上、答弁願います。 ◎総務局長(内山薫君) お答えいたします。 渋谷区との人事交流につきましては、東京オリンピックパラリンピック競技大会の準備のため、渋谷区が東京都へ職員を派遣する必要があることなどから、平成二十八年度以降は実施していないところでございます。派遣の再開につきましては、今後お互いの状況を考慮し、検討してまいりたいと考えております。 以上でございます。 ◎企画財政局長(鉾之原誠君) お答えいたします。 渋谷・鹿児島おはら祭を活用しUターン等を促進する取り組みにつきましては、今後、関係部局と協議してまいりたいと考えております。 以上でございます。   [中島蔵人議員 登壇] ◆(中島蔵人議員) 答弁いただきました。 派遣職員交流制度につきましては、東京の中心地の渋谷区とおはら祭で結んだ縁は貴重なものでありましたので、ぜひ復活に向けて御努力いただきたいと思います。渋谷・鹿児島おはら祭の縁で、参加者、観覧者が祭りへの参加や見学が本市の出身者のふるさと愛を呼び覚ますことにより、ふるさとへのUターン、移住を促す機会になろうと思います。一度鹿児島を離れた市民に再び定住いただくことで市の活性化につなげることは、祭りの大きな役割なのではないでしょうか。 最後に、鹿児島を全国にアピールされた森市長の感想と今後に向けた抱負をお聞かせください。 以上、答弁願います。   [市長 森 博幸君 登壇] ◎市長(森博幸君) 中島蔵人議員にお答えいたします。 国内外から多くの方々が集まる渋谷の中心部において渋谷・鹿児島おはら祭が二十回の節目を迎えることができましたことは、これまで渋谷区や鹿児島の多くの皆様の熱意に支えられてきたものと考えております。また、この祭りが二十年の歳月を経て渋谷の風物詩と言われるまでになる中で鹿児島に対する興味・関心も高まったものと感じています。今後もこの貴重な機会を通じて鹿児島市の魅力を全国に発信するとともに、さらに愛される祭りになるよう関係者の皆様方と一体となって取り組んでまいりたいと考えております。   [中島蔵人議員 登壇] ◆(中島蔵人議員) 答弁いただきました。 日本経済を牽引する首都東京は、現在プライム観光都市の実現に向け取り組みを進められております。その東京の中心に位置する渋谷において毎年、鹿児島のすばらしさ、魅力をアピールする波及効果ははかり知れないものがあると確信いたしております。二十年の実績に対し森市長に敬意を表すると同時に、今後も関係機関と手を携え、皆に愛される祭りとして盛り上げていただくことを要望いたしておきます。 引き続き、東京事務所関連についてお伺いいたします。 まず、首都圏におけるシティープロモーションについて。 第一点、イベントによる観光、特産品等のPR、メディア等を生かしたPR、旅行エージェントへの情報発信など、国内観光誘致の状況。 第二点、明治維新百五十年、鹿児島国体、オリンピック・パラリンピックに向けたPR方策。 第三点、外国人観光客誘致のPR方策と今後の取り組み。 以上、答弁願います。 ◎総務局長(内山薫君) 東京事務所におきましては、“食の都かごしま”フェアや世界一!桜島大根フェアを実施しているほか、首都圏で開催される各種イベントにも積極的に参加し、観光物産等のPRを行っております。また、マスコミへの情報発信や旅行エージェント訪問などにより国内観光客の誘致に努めているところでございます。 次に、明治維新百五十年につきましては、本市のカウントダウン事業と連動し、各種イベントへの参加やマスコミ等への情報発信を通してPRを行っております。また、鹿児島国体やオリンピック・パラリンピックの開催を絶好の機会と捉え、関係各課と連携し、さまざまなPR活動を行い、積極的な情報発信に努めてまいります。 次に、外国人へのPRにつきましては、首都圏にある東南アジアなど、各国の大使館訪問や外国人記者クラブ等への情報提供、イベント会場での観光パンフレットの配布を行っております。今後は、これらの取り組みに加え、外務省主催のセミナーでの観光・物産のPRや外国人が多く利用する宿泊施設を訪問し、観光パンフレットを配置していただけるよう取り組んでまいります。 以上でございます。   [中島蔵人議員 登壇] ◆(中島蔵人議員) 答弁をいただきました。 鹿児島国体やオリンピック・パラリンピックまでの期間を絶好の機会と捉え、首都圏におけるシティープロモーションについては新たな手法を生み出すよう検討していただくことを要請しておきます。 次に、東京事務所の機能、その他の業務等についてお伺いいたします。 市政報告会については、市政について関東で活躍している方々が参集する貴重な場であります。ついては、市政報告会の開催状況について、参加団体数や人数、年代別、内容など、あわせて課題や成果、加えて八月開催に向けた取り組みについてお聞かせください。 次に、本市出身者のUターン促進活動の意義、活動状況及び今後の取り組みと考え方についてお聞かせください。 最後に、情報収集・発信について、都内の他都市事務所との連携状況、東京事務所等の活動などをPRする広報誌を作成することについて見解をお伺いいたします。 以上、答弁願います。 ◎総務局長(内山薫君) 市政報告会につきましては、県人会など多くの団体や企業等から幅広い年代の方々に参加いただいており、参加人数を平成二十四年度から二十八年度まで順次申し上げますと、四百八十八、五百五、四百九十一、四百九十七、五百十名となっております。内容といたしましては、市長みずから市政やまちづくりの現状、新たな観光の魅力について報告するほか、ふるさと納税や企業立地相談などのPR等を行っております。開催により本市の魅力の効果的な発信ができ、参加者の市政に対する理解が深まり、ふるさとへの意識の高揚が図られているものと考えております。課題といたしましては、シティーセールスの強化という観点から開催内容のさらなる充実が必要であり、八月の開催に向け大河ドラマ「西郷どん」や鹿児島国体などのPRにも取り組んでまいりたいと考えております。 次に、本市出身者のUターン促進については、若い世代を中心に、郷土で活躍し、地域に貢献したいという思いを育むことが重要であると考えております。東京事務所では県が主催するかごしま移住・交流セミナー等のイベントに参加し、本市での生活に関する情報提供や移住相談を行っております。今後は、県人会の会合など、あらゆる機会を捉えて情報提供に努めてまいりたいと考えております。 次に、他都市の東京事務所との連携につきましては、県や奄美市、兄弟都市の鶴岡市を初め、各都市の事務所と定期的に研修や情報交換等を行っております。また、中核市の東京事務所二十四市でご当地じまんフェアを開催するなど連携を図っているところでございます。東京事務所では、現在、市民のひろば等の市政関連情報を本市ゆかりの方々約三百人に毎月提供しているほか、フェイスブックを活用して各種情報の発信に努めております。また、県人会や同窓会等の会合に年間約五十回出席し、本市のまちづくりの現状やイベント情報の発信を行っております。今後もこれらの広報活動を通じて情報発信に努めてまいりたいと考えております。 以上でございます。   [中島蔵人議員 登壇]
    ◆(中島蔵人議員) 答弁をいただきました。 市政報告会については、毎年五百名前後の方々が出席されております。本市に対して愛着や何かの関心を持っておられる方で、観光大使を五百人登録しているようなものであります。市民のひろばは主に鹿児島市民に対しての情報提供であり、東京事務所から都内の方々に鹿児島をシティーセールスする趣旨とは全く異なります。東京の方々に鹿児島の魅力を広く伝え、鹿児島に来ていただけるよう、広報誌の作成について汗をかかれるよう強く要請しておきます。 情報発信・収集については、今後、企業訪問、イベント参加、県人会や同窓会出席など、従来の業務にとどまることなく、東京を拠点としての特性を生かしたマーケティングを行うなど要請いたしておきます。 新たな質問に入ります。 鹿児島港臨港道路(鴨池中央港区線)についてお伺いいたします。 今回、長い間待ち望まれてきた鹿児島港臨港道路(鴨池中央港区線)が国で事業化されることが公表され、大きな喜びと一刻も早い竣工に向けての期待がかかるところであります。この間、森市長が会長を務める鹿児島東西・南北幹線道路建設促進期成会により国に対し強い事業化への要請をされてきたところであり、県や市、鹿児島商工会議所を初め、関係団体と一体となって献身的に取り組んでこられました。心からの敬意を表するものであります。 そこで、新規事業化に伴う整備事業の概要等について随時お伺いいたしてまいります。 第一点、新規事業化決定における事業概要。 第二点、平成二十九年度における国と県の取り組み内容と市の役割。 第三点、臨港道路整備における取りつけ道路の計画など。 以上、答弁を願います。 ◎建設局長(水元修一君) お答えいたします。 お触れの臨港道路については、国が公表している事業計画によると、二車線で延長二千四百メートル、事業期間が平成二十九年度から三十四年度までの六年間、総事業費が二百八十億円となっております。 今年度は国の直轄事業として三億円が計上されており、調査・設計や地盤改良を実施するとのことであり、国や県においては本市と連携を図りながら地元への説明を行っているところでございます。本市としましても早期整備に向け国や県と連携を図りながら要望活動を行うなど、事業の推進に取り組んでまいりたいと考えております。 取りつけ道路の計画等については、県において鴨池港区側の調査・検討を進めているとのことでございます。 以上でございます。   [中島蔵人議員 登壇] ◆(中島蔵人議員) 答弁をいただきました。 私の居住しておりますマリンポートかごしまの周辺地域では、交通渋滞の解消は喫緊の課題であり、今回の国の鴨池中央港区線が事業化され、六年間で約二百八十億円の事業費が示されました。さらに、産業物流の円滑化や市中心部と南薩地域との移動時間短縮に伴う産業・観光面での経済効果、また、救急医療の充実が見込まれ、大変心強いことであります。あとは一刻も早く事業が竣工へ向けて進むよう国に対し強い要請をされることを申し上げておきます。 次に、臨港道路整備に伴う周辺地域への影響と課題など、今後の対応についてお伺いいたします。 第一点、周辺地域住民や企業等への説明会。 第二点、旧南港区の関連企業の船舶航行に係る影響と対応について。 以上、答弁を願います。 ◎建設局長(水元修一君) 県によると、二十八年度に関係事業者や鴨池港区側の地元自治会等に対して整備計画や調査についての説明を行っており、今年度も引き続き、円滑な事業実施に向けて国や鹿児島市と連携を図りながら対応してまいりたいとのことでございます。 旧南港区については港湾計画において小型船の係留施設などが位置づけられており、臨港道路の整備に当たっては小型船が通過するための航路を確保することとしていることから、現在、県において関係事業者に対し説明を行っているところでございます。 以上でございます。   [中島蔵人議員 登壇] ◆(中島蔵人議員) 答弁をいただきました。 仄聞するところによりますと、影響の出る企業においては説明、報告がなされているようですが、企業の現地での存続ができるか否かの問題等があり、厳しい判断をしなければならない企業等もあります。また、地域住民にとっても臨港道路建設のかかわりで受ける影響は気になるところであります。納得いく説明、報告となるよう国・県にも要請していただきますよう要望しておきます。 続いて第一点、周辺地域の交通事情の状況と本市では毎年主な交差点で交通量の実態調査をされておりますが、周辺の主な箇所での状況をお聞かせください。また、今回の臨港道路に伴う鴨池中央港区線の鴨池新町周辺での主な箇所での交通量調査をすることが不可欠であると思いますが、見解をお聞かせください。 あわせて、国による費用便益分析等における交通量及び事業効果の内容。 加えて、鴨池新町側の公有水面埋め立てに伴う漁業補償の検討状況について。 以上、答弁を願います。 ◎建設局長(水元修一君) 周辺地域では、一般車両に加え港湾関係車両などが流入することにより交通渋滞が発生していると認識しております。また、本市が行った直近の道路交通量調査では、産業道路の南港南口交差点及びマリンポート大橋付近における交通量は、十二時間当たりそれぞれおよそ四万五千台、一万一千台となっております。なお、鴨池フェリーターミナル付近においてはこれまで調査を実施していないことから、今後検討してまいりたいと考えております。 次に、本年三月に開催された国の交通政策審議会事業評価部会の資料によると、当該臨港道路における将来の配分交通量は、一日当たりおよそ一万八千七百台で、産業道路の旧南港区付近における将来の配分交通量は、一日当たりおよそ六万一千台から五万一千五百台となり、事業効果としては、道路混雑の改善などにより地域活力の向上や効率的な物流体制の構築等が期待されるとのことでございます。 また、国によると、現在、埋め立てに伴う漁業補償について関係漁協と調整を行っており、今後も引き続き必要な調査や調整を進めていくとのことでございます。 以上でございます。   [中島蔵人議員 登壇] ◆(中島蔵人議員) 答弁をいただきました。 交通量調査については、鴨池フェリーターミナル付近においてはこれまで実施していなかったことから今後検討していきたいと答弁をいただきました。将来への交通状況を分析する上からも早急に調査されるよう強く要請しておきます。 新たな質問に入ります。 鹿児島港旧木材港区における再開発計画等について伺います。 第一点、県による水面貯木場などの再開発の計画と状況。 第二点、旧木材港区におけるマリーナ施設の考え方と課題。 第三点、土地利用規制を踏まえた計画案に対する市の見解について。 以上、答弁願います。 ◎建設局長(水元修一君) 県によると、遊休化している南側の水面貯木場など、およそ二十ヘクタールの水域のうち一部を残して埋め立てを行うこととしており、埋め立て地については周辺地域のポテンシャルを勘案し、民間活力を導入した県民や観光客の交流空間として、水域については小型ヨットなどの係留施設として活用したいと考えており、現在、検討を行っているとのことでございます。 また、「旧木材港区の一部水域については小型ヨットなどの係留施設として活用したいと考えており、今後、関係機関と調整を図りながら検討を行ってまいりたい」とのことでございます。 旧木材港区一帯は鹿児島市集約型都市構造に向けた土地利用ガイドプランにおいて産業集積ゾーンに位置づけており、用途地域は工業地域で、さらに住宅等の規制や立地する商業施設の規模を抑制する地区計画及び特別用途地区を指定しております。このようなことから、本市としては、かごしま都市マスタープランなどまちづくりの基本方針に則した上で、周辺地域の土地利用規制を踏まえた計画案としていただきたいと考えております。 以上でございます。   [中島蔵人議員 登壇] ◆(中島蔵人議員) 答弁をいただきました。 県の取り組みが気になるところですが、鹿児島港旧木材港区においてヨットの係留場を初め、港の活用を十分生かして周辺企業団体と官民一体となったまちづくりを展開されるよう期待しておきます。 次に、鹿児島港におけるマリーナ整備等についてお伺いいたします。 第一点、ヨットを含むプレジャーボートの係留状況と課題。 第二点、県が行ったマリーナ調査事業における安全性、利便性の調査やヨット利用者への聞き取り調査の結果と課題及び今後の取り組みについて。 以上、答弁を願います。 ◎建設局長(水元修一君) 鹿児島港周辺のプレジャーボートについては、二十六年度の国の実態調査によると、全体でおよそ一千二百七十隻、このうち放置艇がおよそ八百九十隻となっております。また、県によると、「プレジャーボートの保管施設については、港湾における船舶等の安全な利用を図るため、係留・保管のあり方などについて検討していく必要があると考えている」とのことでございます。 また、「これまで実施した県外の事例調査や利用者等への聞き取り調査の結果では、台風などでも係留できる安全性や物資の調達、交通の利便性などが重要であるとの御意見をいただいている。なお、整備に当たっては、施設の規模や内容及び管理運営手法などについてさらに検討を進めてまいりたい」とのことでございます。 以上でございます。   [中島蔵人議員 登壇] ◆(中島蔵人議員) 次に、リピーターにつながる観光施策等について伺います。 まず第一点、MICE誘致や明治維新百五十年関連事業、大河ドラマ放映の経済効果最大化に向けた取り組み。 第二点、鹿児島空港における国際線利用者の状況と利用者増に向けた取り組みについて。 以上、答弁を願います。 ◎企画財政局長(鉾之原誠君) 鹿児島空港における国際線の乗降客数を二十六年度から二十八年度まで一千人単位で順に申し上げますと、十三万一千、十六万四千、二十一万五千人となっております。利用者増に向けた取り組みといたしましては、国際線が就航している中国など四市場に対してプロモーション活動などを行っているところでございます。 以上でございます。 ◎観光交流局長(山口順一君) 大河ドラマ「西郷どん」の放送を受けて、薩摩維新ふるさと博などの明治維新百五十周年に向けた取り組みに加え新たに大河ドラマ館を設置するほか、まちなかおもてなし隊による市内でのおもてなし活動や臨時の観光案内所を設置するなど、受け入れ体制を充実することでMICEの誘致にもつなげてまいりたいと考えております。また、県や関係団体とも一層緊密に連携し、さらなる観光客等の誘致を図ることで稼ぐ観光につなげてまいりたいと考えております。 以上でございます。   [中島蔵人議員 登壇] ◆(中島蔵人議員) 答弁をいただきました。 総合産業たる裾野の広い観光の施策を充実することは、本市のGDPを高める経済効果につながると思います。また、今回のまちなかおもてなし隊の結成について明らかにされました。そして、国内外の観光客、MICE誘致を積極的に図り、稼ぐ観光をオール鹿児島で努められるようサポート体制の確立を望みます。 国際航空路線としては、現在、ソウル、上海、台北、香港の四路線が、また、LCCでは香港エクスプレスが鹿児島─香港線を就航させ、ますます利便性が高まっております。わずか三年間で八万四千人の利用者増につなげた実績を評価すると同時に、今後は各国のニーズに即したプロモーションの手法についても検討いただくことを要請しておきます。 次に、クルーズ船等に関してお伺いいたします。 クルーズ船の寄港状況について。 第一点、過去五年間の鹿児島港への寄港回数及び平成二十九年度の予定数。 第二点、国別の乗船客数割合とこれまでのキャンセル状況について。 第三点、仄聞するところによりますと、乗船客が急病となって、先月の五月三十日、鹿児島市立病院に搬送されたとのことであります。このようなときの対応や寄港数の増加に伴う伝染病等の侵入対策などについての御説明をいただきたいと思います。 以上、答弁を願います。 ◎健康福祉局長(上之園彰君) お答えいたします。 保健所におきましては、検疫所や医療機関等からの情報に基づき、必要に応じて外出自粛要請や原因究明のための疫学調査、または本市の感染症指定医療機関である鹿児島大学病院や鹿児島市立病院への搬送など、国・県・医療機関等と連携を図りながら、引き続き感染拡大防止策を実施してまいりたいと考えております。 以上でございます。 ◎観光交流局長(山口順一君) 鹿児島港への寄港回数につきまして平成二十四年度から二十八年度までを順に申し上げますと、三十五、十七、三十五、五十九、八十七回となっており、二十九年度は百回を超えるものと思われます。乗船客の最も多い国は中国であり、続いてアメリカとなっております。また、天候不良等によるキャンセルのほか、既に予約が入っており寄港できないケースもあるようでございます。 以上でございます。 ◎消防局長(中薗正人君) お答えいたします。 乗船客が急病により医療機関での治療が必要な場合は、船舶代理店を通じて消防局に救急要請が入り、寄港した際に救急車で医療機関に搬送することになります。 以上でございます。 ◎病院事務局長(有村隆生君) お答えいたします。 市立病院の対応といたしましては、船舶代理店から要請があった場合には、当院での受け入れ体制を確認した上で患者さんを搬送していただくこととしております。 以上でございます。   [中島蔵人議員 登壇] ◆(中島蔵人議員) 答弁をいただきました。 クルーズ船への対応については毎年寄港回数が急伸し、さらにふえていく見通しが予測されます。そのために関係機関と密に連携をとる中で万全の体制で臨まれることを申し上げておきます。 次に、寄港数増加に向けた取り組みについてお伺いいたします。 第一点、姉妹都市であるナポリ市やマイアミ市に本拠地のある船会社への誘致活動と現状及び今後の取り組みについて。 第二点、JTB九州が企画する商船三井客船にっぽん丸の九州周遊旅行における鹿児島寄港の予定と本市の対応について。 以上、答弁を願います。 ◎観光交流局長(山口順一君) ナポリ市に本社があるMSCクルーズについては、市長表敬の機会等を通じて本市への寄港を実現いただき、同社のクルーズ船MSCリリカはこれまで十一回寄港しているところでございます。今後もその拡大に向け、引き続き誘致活動を行ってまいりたいと考えております。また、マイアミ市に本社のあるノルウェージャン・クルーズラインホールディングスについては、二十八年七月に市長がポートセールスを行っております。同社関連のクルーズ船は、近年では年一回程度寄港しておりますが、今後のさらなる寄港に向けて取り組んでいるところでございます。 にっぽん丸による本年十月の九州周遊旅行につきましては、鹿児島港にも寄港予定となっておりますので、鹿児島海外観光客受入協議会において入港時及び出港時のおもてなしや観光案内等を行う予定でございます。 以上でございます。   [中島蔵人議員 登壇] ◆(中島蔵人議員) 答弁をいただきました。 ナポリ市のMSCクルーズについては森市長が市長表敬の機会等を通してポートセールスを行って、クルーズ船MSCリリカが十一回寄港しているとのこと、マイアミ市のノルウェージャン・クルーズラインホールディングスについては年に一回程度寄港しているとのことであります。引き続き、さらなる寄港に向けての積極的な取り組みをしていただくよう要請しておきます。 なお、マリンポートかごしまにこれまで最大となる十四万トン級のアメリカのプリンセスクルーズのクルーズ船マジェスティック・プリンセス、乗客定員三千五百六十人、乗組員一千三百四十六人が来月七月二十九日に寄港いたします。大変なにぎわいになることと思いますが、楽しみにしているところであります。 次に、クルーズ船及び乗船客へのおもてなしについてお伺いいたします。 第一点、クルーズ船等からの要望等について。 第二点、宇宿商店街振興組合等を中心とする周辺地域の受け入れ体制の現況と今後の取り組みについてお聞かせください。 以上、答弁願います。 ◎観光交流局長(山口順一君) 入港時等のおもてなしにつきましては、鹿児島らしい催しや音楽の演奏等について船会社等から要請を受けることもございます。 宇宿商店街振興組合においては過去にマリンポートかごしまで出店するなどの取り組みを行っておりましたが、現在は行っていないところであります。今後につきましては、同組合の意向を伺いながら連携について検討してみたいと考えております。 以上でございます。   [中島蔵人議員 登壇] ◆(中島蔵人議員) 答弁をいただきました。 私は、マリンポートかごしまの周辺地域に居住している関係で、観光のおもてなしとして、地域の幼稚園、保育園、小中学校、そしてまた地域の企業や幾多の関係団体が下船された乗船客に郷土芸能や太鼓演奏などを披露して心からのおもてなしができることを願っております。外国の方々と緊密に触れ合い、語らい、そして交流が深まり、まち周辺一帯に外国語が飛び交う国際のまちとして位置づけられることを願っております。近い将来の実現を期待するものであります。 次に、第一点、鹿児島海外観光客受入協議会と鹿児島港利用促進協議会の事業内容と取り組み及びおもてなしの内容とクルーズ船等の反応。 第二点、鹿児島港クルーズ船おもてなし隊の会員数と活動内容についてお聞かせください。 以上、答弁願います。 ◎観光交流局長(山口順一君) 両団体ともに鹿児島港に寄港するクルーズ船に関して誘致、受け入れに取り組んでおり、クイーンエリザベス号等の特に経済効果が大きいと見込まれる船については鹿児島港利用促進協議会が交流会を開催しております。おもてなしについては、主に鹿児島海外観光客受入協議会において地元の団体によるブラスバンドや太鼓などの演奏等を実施しており、船会社からは、よい雰囲気を演出している、温かみを感じるとのよい反応をいただいているところでございます。 鹿児島港クルーズ船おもてなし隊の会員数は現在約一千九百人であり、クルーズ船の入出港時に手旗等により歓迎や見送り等を行っていただいております。 以上でございます。   [中島蔵人議員 登壇] ◆(中島蔵人議員) 次に、下船した乗船客への観光案内等についてお伺いいたします。 第一点、観光案内等における外国語対応の状況。 第二点、ウエルカムキュート及び一日乗車券の販売やシャトルバスの運行など、バスツアーを利用しない乗船客への対応状況と課題及び今後の取り組み。 第三点、観光客を案内する貸し切りバスの天文館周辺における駐車場の状況、課題及び今後の取り組みについて。 第四点、留学生による観光案内についての考え方について。 以上、答弁願います。 ◎観光交流局長(山口順一君) 外国語による観光案内等につきましては、通訳ボランティアの皆様と一緒に取り組んでおります。 バスツアーを利用されない乗船客につきましては、マリンポートかごしまでの交通情報の提供を含めた丁寧な観光案内やウエルカムキュート及び一日乗車券等の販売を行っております。また、一度に多くの乗船客が移動することによる交通機関の混雑等が課題であると考えており、シャトルバスの運行について船会社に働きかけることを検討するなど、よりスムーズに移動できる環境づくりについて取り組んでまいりたいと考えております。 天文館周辺においては、本市が設置したいづろ貸切バス乗降所がありますが、貸し切りバスの乗降場所の不足が課題でございますので、現在、県や関係機関等とその確保について協議・検討しているところでございます。 観光案内につきましては、留学生も参加することで、より乗船客と交流が生まれ、これまで以上に鹿児島の魅力発信につながるものと考えておりますので大学等に働きかけてみたいと思います。 以上でございます。   [中島蔵人議員 登壇] ◆(中島蔵人議員) 答弁をいただきました。 外国語による観光案内についてでありますが、当局は通訳ボランティアが著しく不足している状態を把握しておられるのか、まずは実態調査に努められ、場合によっては有償での通訳者導入等も検討されるよう要望しておきます。 また、最近の傾向として、団体での貸し切りバス利用ではなく、個人及び小グループの旅行者がふえてきております。マリンポートかごしまからタクシー利用あるいは歩いて脇田電停まで来る方々がふえてきており、周辺地域では戸惑っておられる外国人をしばしば見受けることが多くなってきております。したがって、わかりやすい一日乗車券販売の対応や市電で目的地に行く市電標示がわかりにくいとの指摘もありますので、各市電と外国人専用の案内地図等にも算用数字で表示をしてわかりやすい対応をしていただくよう要望しておきます。 次に、天文館における貸し切りバスの乗降場所不足という課題について検討される旨、答弁されました。今後、県、関係機関と協議の上、乗降場所を確保、開設していただくことを強く要請しておきます。 次に、県が新たにマリンポートかごしまに整備する税関、入出国管理、検疫などの業務を備えたCIQターミナルの整備内容、スケジュール、効果について。 また、新たなターミナルを生かした積極的なクルーズ船誘致活動について。 以上、答弁願います。 ◎観光交流局長(山口順一君) 県によりますと、新たに整備するターミナルには、CIQ施設に加え特産品を販売する物販スペースや歓迎イベント等が実施できる交流スペースを設ける予定であり、平成三十年三月までの完成を目指すとのことでございます。また、これにより入国審査等の手続の迅速化が図られ、観光地等に長く滞在してもらえることが大きな効果であると考えております。 今後は、より滞在時間が長くなることを生かし、さらに鹿児島の魅力を楽しんでいただける点をアピールしながら積極的に誘致を行ってまいりたいと考えております。 以上でございます。   [中島蔵人議員 登壇] ◆(中島蔵人議員) 答弁をいただきました。 次に、錦江湾を生かした観光戦略とまちづくりについて伺います。 第一点、湾奥四都市のそれぞれの持ち味を生かした港を回遊するなど、本市独自の錦江湾遊覧船の導入の考え方について。 第二点、錦江湾のジオパークにすむ豊かな水中生物・自然を満喫する水中展望船の導入の考え方及び沖小島や新島の自然探索に向けた遊覧船の導入の考え方について。 以上、答弁願います。 ◎観光交流局長(山口順一君) 錦江湾遊覧船につきましては、既に民間事業者において実施されているほか、本市におきましても、気軽に錦江湾の魅力に触れていただけるよう錦江湾魅力再発見クルーズなどを実施しているところでございます。現在のところ、お述べになった遊覧船については考えていないところでございますが、今後の研究課題とさせていただきます。 錦江湾を生かす取り組みとしましては、錦江湾魅力再発見クルーズのほか、各種イベントや桜島・錦江湾ジオパークの取り組みの中で、錦江湾に生息する水中生物の紹介などを行っているところでございます。また、民間事業者におきましても新島などをめぐるクルーズやシーカヤックによる自然を満喫するツアーなども実施されておりますことから、お述べになった水中展望船等の導入は考えていないところでございます。 以上でございます。   [中島蔵人議員 登壇] ◆(中島蔵人議員) 答弁をいただきました。 第三期観光未来戦略においては、錦江湾を生かした海を体感するメニューづくりを掲げておりますが、錦江湾に生育する小中生物を生かす視点が欠如しているのではないでしょうか。南国沖縄の海を最大限に満喫できる大型水中観光船「オルカ」がどれほどの観光客の需要を沖縄で喚起できたか、よく調査研究され、本市における稼ぐ観光につなげることを提言しておきます。 この質問の最後に、市長の錦江湾を生かした観光戦略とまちづくりについての思いと決意をお聞かせください。 答弁を願います。   [市長 森 博幸君 登壇] ◎市長(森博幸君) 市街地の眼前に広がる雄大な桜島と波静かな錦江湾、その景観は、世界に誇り得る本市の貴重な観光資源であり、これらを本市観光に生かしていくため、これまで錦江湾魅力再発見クルーズなど、海を生かしたイベントや桜島・錦江湾ジオパークの世界認定に向けた取り組みなどを進めてきております。本年度よりスタートした第三期観光未来戦略においても重点施策に錦江湾を生かした海を体感するメニューづくりを掲げ、錦江湾の魅力をさらに磨き上げることとしておりまして、今後迎える明治維新百五十周年や大河ドラマ「西郷どん」の放送、鹿児島国体により本市を訪れる皆様に歴史や自然、食に加え錦江湾の魅力を感じていただくことが本市のさらなる観光振興につながるものと考えておりますので、積極的に取り組んでまいります。   [中島蔵人議員 登壇] ◆(中島蔵人議員) 市長より答弁いただきました。 市長におかれましては錦江湾を生かした観光施策を力強く推進し、インバウンド対応など観光消費額をふやすための仕掛けづくりや効果的なトップセールス、また、プロモーションにさらに努めていただくことを要望しておきます。 新たな質問に入ります。 学校教育における総合的な学習の時間の取り組みについて伺います。 第一点、総合的な学習の時間における特徴的な取り組み。 第二点、地域コミュニティーへの参加意識や地域を誇りに思う取り組み。 第三点、国際理解を深め、世界の中で活躍できる鹿児島人としての取り組み。 第四点、新学習指導要領を踏まえた今後の取り組みと考え方について。 以上、答弁願います。 ◎教育長(杉元羊一君) お答えいたします。 総合的な学習の時間におきましては、福祉、環境、郷土、食農等の課題や地域及び学校の特色に応じた課題についての学習活動を行っております。また、特徴的な取り組みとしましては、特別支援学校との交流活動、緑のカーテンづくりや川の生き物調査、地域に伝わる踊り等を学ぶ伝統芸能継承活動、田植えや桜島大根の栽培活動等が挙げられます。 次に、各学校では総合的な学習の時間や社会科等におきまして地域の伝統的な文化や産業等の調べ学習、地元の企業や福祉施設等における職場体験、高齢者との交流活動、環境美化に関するボランティア活動等に取り組んでおります。このような学習を通して地域コミュニティーへの参加意識や地域を誇りに思う心を育んでおります。 次に、小学校では英会話活動協力員(AEA)を、中高等学校では外国語指導助手(ALT)を活用しながら外国語によるコミュニケーション能力の育成を目指した授業に取り組んでおります。また、総合的な学習の時間におきましては、市内在住の留学生や青年海外協力隊員を講師として招き、世界の国々の文化について学ぶなど、国際理解教育の充実を図っております。 次に、新学習指導要領におきましては、これからの時代に求められる資質・能力を育成するために実社会や実生活の中から問いを見出し、自分で課題を立て、情報を集め、整理・分析して、まとめ・表現するといった探求的な学習の充実が求められております。各学校におきましてはこのような改訂の趣旨を踏まえ目標や内容を見直し、地域や学校の特色を生かした教育活動の一層の充実を図ってまいります。 なお、新学習指導要領の移行期間における小学校の外国語活動の実施に当たりましては、総合的な学習の時間の一部を活用するとの案が出ているところでございます。 以上でございます。   [中島蔵人議員 登壇] ◆(中島蔵人議員) 答弁をいただきました。 総合的な学習の時間の取り組みについて、児童生徒が実社会とのかかわりを重視し、身近な地域や現実社会にある問題の解決に向けて取り組む総合的な学習の時間は極めて大切であると思います。今後においても総合的な学習の時間を通して生徒自身が本来あるべき学びの姿を実感することができるように御努力方を要請いたしておきます。 次に、教育委員会活動の点検・評価に関連してお伺いいたします。 今回も平成二十八年度教育委員会活動の点検・評価報告書が提出されておりますが、そこで、順次お伺いいたします。 第一点、本市の対象事業の選定方法。 第二点、平成二十九年度の点検・評価の内容と評価。 第三点、平成二十八年度において点検・評価の評価結果がBとCの事業についての現状と今後の取り組み。 第四点、これまでの点検・評価を行ったことによる成果。 第五点、他都市の点検・評価報告書と比較して参考になる点と改善に向けての今後の取り組みについて。 以上、答弁を願います。 ◎教育長(杉元羊一君) 本市の点検・評価では、教育振興基本計画に掲げる教育施策及び関連する事務事業を評価対象としております。 次に、平成二十九年度におきましては、教育振興基本計画に掲げる教育施策の五つの方向性のうち、「スポーツや文化の振興を図るとともに、だれもが、いつでも、どこでも学べる環境づくりに努める」に関連する三十一事業につきまして、現在、点検・評価を行っているところでございます。 次に、二十八年度の評価結果がBで、整備計画や目標値を見直すべきとされました小中学校太陽光発電装置整備事業では、自家消費に対応した整備計画に変更するなど整備手法等の見直しを行っております。また、評価結果がCで、事業の統合を検討すべきとされました地域婦人会・生活学校の育成事業等の二事業につきましては実施内容の重複を調整しながら対応しているところであり、今後とも引き続き、評価結果等を踏まえ、より効果的な事業の実施になるよう努めてまいりたいと考えております。 次に、点検・評価の成果としましては、指標に基づく実施状況の検証や課題の整理を行うとともに、教育に関し学識経験を有する方々から御意見をいただくことで一層の事務事業の効率的・効果的な執行が図られているものと考えております。 次に、他都市の報告書につきましては、教育委員会の議決案件や学校訪問の活動内容が掲載されているものもあるようでございます。今後とも他都市の報告書等も参考にしながら改善に努めてまいりたいと考えております。 以上でございます。   [中島蔵人議員 登壇] ◆(中島蔵人議員) 答弁いただきました。 今後とも他都市の報告書なども参考にしながら改善に努めてまいりたいとの答弁をいただきました。私が調査した熊本市、福岡市、倉敷市などは施策評価を毎年実施し、結果を公表している部分や点検・評価以外にも教育長が教育委員の活動状況を写真入りで紹介するなど、またデータの掲載など工夫がなされており、わかりやすく詳細に評価資料がつくられております。本市におきましても、さらに他都市を参考に取り組んでいただきますよう要望しておきます。 最後に、三和町地域のまちづくりについてお伺いいたします。 平成二十六年十二月議会定例会で質疑をさせていただいたところですが、その後の状況と取り組みについてお伺いいたします。 第一点、公共施設等総合管理計画と公営住宅等長寿命化計画の現状と三和住宅の見通し。 第二点、市有地貸し付けの契約更新に関する意向等調査についての状況と今後の取り組み。 第三点、空き家対策の状況として、返還された土地にある家屋件数、家屋の撤去数、未撤去数と今後の対応について。 以上、答弁を願います。 ◎建設局長(水元修一君) 市営住宅については、公共施設等総合管理計画を踏まえ、建てかえに伴う延べ面積の縮減などに計画的に取り組む必要があることから、今年度、公営住宅等長寿命化計画を見直すこととしており、三和住宅の今後の計画についてもこの中で整理する予定でございます。 次に、意向等調査は七月に実施することとしており、調査が円滑に実施できるよう町内会にも協力をお願いしております。今後は、今年度中をめどに調査結果を集約し、契約の相手方を確定するなど、更新に向けた準備を進めてまいります。 次に、過去三年間の返還された土地にある家屋数、家屋の撤去数は、二十六年度、十八、十、二十七年度、二十九、四十一、二十八年度、三十七、五十一棟であり、二十八年度末現在における未撤去数は五十六棟となっております。今後も住環境の悪化を防止するため、可能な限り早急に撤去してまいりたいと考えております。 以上でございます。   [中島蔵人議員 登壇] ◆(中島蔵人議員) 答弁をいただきました。 空き家対策の状況として、過去三年間の返還された土地にある家屋数及び撤去数は年々ふえている現状であります。安全面や環境面からも可能な限り撤去については早急に対応していただきますよう要望しておきます。 また、市有地貸し付けの契約更新に関する意向等調査については、今年度中をめどに調査結果を集約し、相手方を確定する予定であり、更新に向けた準備を進められるとのことであります。今後、住民の方々の要望など十分に意を酌んで対応していただきますよう強く要望しておきます。 以上で、私の全ての個人質疑を終わります。 ○議長(上門秀彦君) 以上で、中島蔵人議員の個人質疑を終了いたします。(拍手) 次は、上田ゆういち議員。   [上田ゆういち議員 登壇](拍手) ◆(上田ゆういち議員) 平成二十九年第二回定例会に当たり、公明党市議団の一員として個人質疑を行います。 初めに、市税収入の向上対策等について伺います。 市税は貴重な自主財源であり、市民負担の公平性や財政基盤の強化の観点から徴収の取り組みが強化され、成果を上げていると理解しておりますが、昨年の質疑で、二十七年度の決算額をベースに収入率九五%の実績を仮に九八%に引き上げた場合の本市の増収額は約二十八億円になり、徴収の取り組みをさらに強化していくとのことでありました。 そこで伺います。 第一点、これまでの主な取り組みと評価。 第二点、県と合同で実施した徴収対策については、平成二十八年度の取り組み内容と成果、二十九年度の取り組み内容と目標、県との取り組みが成果を上げている理由についてお示しください。 以上、答弁願います。 ◎総務局長(内山薫君) お答えいたします。 市税収入向上の取り組みといたしましては、コンビニ納付など納税機会の拡充、納税お知らせセンターからの自主納付呼びかけ、新規滞納者への徴収体制の見直しなどのほか、徴収困難案件に対する専門的かつ機動的な財産調査、捜索、差し押さえ等を行ってきており、近年、収入率が上昇してきているところでございます。 次に、県と合同で実施している徴収対策につきましては、二十八年度は谷山支所及び喜入支所管内の個人住民税滞納者に対する滞納整理に取り組み、引き継ぎ税額四億八千七百七十七万円に対して二億六千二百十一万円を収納し、徴収率は五三・七%となっております。二十九年度は主に本庁管内の南部地域と吉野支所管内を対象として前年度並みの徴収率を目標に取り組んでまいります。県との取り組みが成果を上げている理由として、県におきましては、平成二十五年度から県内三市で同様の徴収対策を実施してきており、そのノウハウが蓄積されていることや、長年、徴収業務に携わっている県税徴収対策官としてのキャリアが本市でも生かされているものと考えております。 以上でございます。   [上田ゆういち議員 登壇] ◆(上田ゆういち議員) 答弁いただきました。 滞納分の徴収率は五三・七%と高く、また、長年、徴収業務に携わったキャリアが生かされたとのことであります。 そこで、今回培ったノウハウも生かしていくと滞納繰り越し分を含めた収入率九八%の実現も視野に入ってきたと思いますが、今後の強化策をお示しください。 以上、答弁願います。 ◎総務局長(内山薫君) 今後の徴収対策につきましては、引き続き、国・県などの関係機関との連携を深めながら厳正な滞納処分を実施するとともに、金融機関に対する預金調査の拡充などに取り組んでまいりたいと考えております。 以上でございます。   [上田ゆういち議員 登壇] ◆(上田ゆういち議員) 答弁いただきました。 厳正な滞納処分の実施とともに預金調査の拡充に取り組まれるとのことであります。 次に、市税収入等の向上につながる生活再建型滞納整理について伺います。 全国市長会の機関誌である「市政」という本の二〇一七年二月号にも横須賀市などの生活再建型滞納整理の取り組み事例が紹介されておりましたが、全国の自治体で先進的取り組みを行っている滋賀県野洲市は、おせっかい、攻めの支援を基本に、どのような相談にも対応可能な全庁横断的なネットワークを構築しており、滞納の再発や生活状況のさらなる悪化を防ぐため、生活再建の支援をあわせた納付相談を関係課と連携して実施することで滞納者を生活困窮状態から脱出させ、精神的余裕と納付に向けた資力の回復につなげているようであります。 そこで伺います。 初めに、生活再建型滞納整理の流れ並びに本人及び本市のメリットについてお示しください。 以上、答弁願います。 ◎総務局長(内山薫君) 生活再建型滞納整理の流れは、まず、市税等の納付相談に来られた方の滞納原因を究明し、福祉部門等との庁内連携により、就労や家計の見直し等の必要な支援に結びつけながら、担税力の回復を図っていくことになります。メリットとしましては、本人は債務の整理による生活再建ができ、また、本市にとっては未収債権の解消などにつながるものと考えております。 以上でございます。   [上田ゆういち議員 登壇] ◆(上田ゆういち議員) 答弁いただきました。 生活再建型滞納整理は、本人や本市ともにメリットのある取り組みのようであります。 引き続き伺います。 件数、金額を含む他都市の取り組み事例。あわせて、過払い金の回収によって滞納整理につながった本市の事例を過去三年の件数、納税額を含め、お示しください。 以上、答弁願います。 ◎総務局長(内山薫君) 他都市の事例でございますが、お触れの機関誌によりますと、ここ数年で、横須賀市など五自治体で三百一件、約七千七百九十一万円の納付実績があるようでございます。本市におきましても納付折衝を行う中で過払い金が見込まれた場合に弁護士へ取り次いだ結果、滞納整理につながったケースがあり、その実績を二十六年度から二十八年度まで順に申し上げますと、一件、約百五十二万円、四件、約九百六十七万円、二件、約三百一万円となっております。 以上でございます。   [上田ゆういち議員 登壇] ◆(上田ゆういち議員) 答弁いただきました。 本市においても納税相談から滞納整理につなげた事例がありますので、今後の納税相談において生活再建につなげるという考えのもと、庁内連携で必要な支援に結びつける仕組みをつくることは可能と考えます。 そこで、本市における生活再建型滞納整理の仕組みづくりについて伺います。 初めに、税務当局として借入金の掌握を含め納税相談の強化による生活再建につなげる滞納整理の仕組みをつくることに対し、見解をお示しください。 以上、答弁願います。 ◎総務局長(内山薫君) 生活再建につながる滞納整理の仕組みづくりにつきましては、福祉部門など関係部署との連携強化に努めるとともに、過払い金返還請求も含めた借入金の整理等が図られるよう職員のスキルアップに取り組んでまいりたいと考えております。 以上でございます。   [上田ゆういち議員 登壇] ◆(上田ゆういち議員) 答弁いただきました。 職員のスキルアップに取り組まれるとのことでありますので、納税相談窓口において滞納原因を全て聞き出すことが支援につなげるポイントと指摘しておきます。 次に、健康福祉局長に伺います。 税務当局とも連携し、生活・就労支援センターかごしまにおいて家計相談を取り入れた生活再建支援の仕組みをつくることに対し、見解をお示しください。 以上、答弁願います。 ◎健康福祉局長(上之園彰君) お答えいたします。 生活・就労支援センターかごしまでは、関係各課や関係機関と連携して生活支援や就労支援を行っておりますが、家計相談支援事業につきましては、家計収支を把握し、相談者への助言や関係機関との連携を初め、税務当局などと支援方法の協議を行い家計の再生を行う事業でございますので、自立相談支援事業の相談状況を勘案する中で今後検討してまいりたいと考えております。 以上でございます。   [上田ゆういち議員 登壇] ◆(上田ゆういち議員) 答弁いただきました。 今後検討していかれるとのことであります。 この質問の最後に、森市長に伺います。 仕組みづくりには強いリーダーシップが必要と考えます。生活再建支援という思いやりのある滞納整理に対する考えをお示しください。 以上、答弁願います。   [市長 森 博幸君 登壇] ◎市長(森博幸君) 上田ゆういち議員にお答えいたします。 生活再建型滞納整理につきましては、生活困窮者の生活再建と滞納整理の促進という面から一定の効果があるものと考えております。本市としましては現在も個別の取り組みはしておりますが、職員が納付相談に応じる中でさらに滞納原因等の把握に努め、相談者に寄り添いながら生活再建につなげていけるよう、先進的な取り組みも参考にしながら関係部局間の連携を強化してまいりたいと考えております。   [上田ゆういち議員 登壇] ◆(上田ゆういち議員) 答弁いただきました。 森市長から生活困窮者の生活再建と滞納整理の促進の面から一定の効果があり、相談者に寄り添いながら生活再建につなげていけるよう関係部局間の連携を強化していくとの考えが示されましたので、今後の生活再建につながる取り組みを見守ってまいります。 新しい質問に入ります。 地域コミュニティ協議会について伺います。 私どもの校区においても協議会の設立に向け準備を進めておりますが、改めて協議会の目的や目指すまちの姿、本市の役割などを再確認し、共通認識のもと活動を進める必要があると思うことから伺います。 第一点、地域コミュニティ協議会の目的及び結成状況並びに活動状況に対する評価。 第二点、協議会の活動に関して寄せられている運営主体や市民からの意見・要望についてお示しください。 以上、答弁願います。 ◎市民局長(星野泰啓君) お答えいたします。 地域コミュニティ協議会は、地域主体のまちづくりを進めるために幅広い団体が連携・協力して地域課題の解決や資源の活用を目的とする組織で、本年五月末現在、六十四協議会が設立されております。そのうち二十三協議会では、プラン策定を終え高齢者の見守り活動などプランに基づく活動が始まっており、おおむね計画どおりに取り組みが進んでいるものと考えております。 次に、協議会の活動に関する意見・要望につきましては、協議会から、「事務局を設置することで構成団体との連携がとりやすくなった」、「地域住民の声を直接聞く機会がふえた」などのほか、「協議会の活動が地域に十分に浸透していない」との声も伺っております。また、住民からは、「協議会の活動を通して地域を知ることができた」、「協議会の活動をもっと広報してほしい」といった声などが寄せられております。 以上でございます。   [上田ゆういち議員 登壇] ◆(上田ゆういち議員) 答弁いただきました。 協議会の活動が地域に十分に浸透していないとの声も寄せられているとのことであります。 次に、今後の課題について伺います。 五月に行われた教育委員会主催の校区公民館運営審議会委員長等研修会に参加させていただきましたが、教育委員会からの重点施策の説明に加え、小グループに分かれての意見交換会もあり、大変参考になる内容でした。 そこで、教育長に伺います。 第一点、教育委員会と地域コミュニティ協議会との連携の場を今後も開催するのか。 第二点、コミュニティ協議会が事務所として使用している校区公民館の所管は今後も教育委員会なのかお示しください。 以上、答弁願います。 ◎教育長(杉元羊一君) お答えいたします。 現在、教育委員会が実施しております校区公民館運営審議会委員長等研修会や校区公民館主事等研修会におきましてコミュニティ協議会との連携を図っており、今後もこのような研修会を充実してまいりたいと考えております。 校区公民館は、現在、学校施設の一部として教育委員会が管理しております。今後、施設の位置づけや管理運営方法等につきまして関係部局と協議してまいりたいと考えております。 以上でございます。   [上田ゆういち議員 登壇] ◆(上田ゆういち議員) 答弁いただきました。 今後も研修会などを実施し、協議会との連携を図っていくとのことであります。校区公民館の所管については現場で混乱が起きない対応を要望いたしておきます。 次に、市民局長に伺います。 第一点、地域コミュニティ協議会相互の情報交換の場を設ける。 第二点、本市全体及び地域別の連合協議会を結成する。 第三点、活動の活性化への本市のかかわりについての考えをお示しください。 以上、答弁願います。 ◎市民局長(星野泰啓君) 地域コミュニティ協議会相互の情報交換につきましては、現在、事務局職員等の研修会の中で実施をしているところでございます。 次に、連合組織の結成につきましては、地域内の全ての校区で協議会が設立されている支所管内においては、自主的に連絡会が発足し、情報交換が行われているようでございます。本市といたしましては、これらの連絡会の取り組みを把握し各協議会に情報提供を行うとともに、連合組織の必要性について研究してまいりたいと考えております。 次に、協議会の活性化が図られるよう本市としては本庁及び八支所に地域連携コーディネーターを十三人配置し、職員とともに各協議会等を訪問し、設立準備や設立後のプラン策定、事業の実施体制づくりなどに対しきめ細かな支援を行うとともに、協議会の活動に対し助成も行ってきているところでございます。 以上でございます。   [上田ゆういち議員 登壇] ◆(上田ゆういち議員) 答弁いただきました。 今後、本市が地域コミュニティ協議会をどのようにリードしていくのかがいまだ見えてきません。 そこで伺います。 今後の本市のまちづくり、活性化に地域コミュニティ協議会の活動をどう生かしていくのか考えをお示しください。 以上、答弁願います。 ◎市民局長(星野泰啓君) 協議会の活動が全市域に広がり、それぞれの特色を生かした活力ある豊かな地域づくりが進められることで、本市が総合計画に掲げる「地域社会を支える協働・連携の推進」が図られるものと考えております。 以上でございます。   [上田ゆういち議員 登壇] ◆(上田ゆういち議員) 答弁いただきました。 本市の第五次総合計画には、本市が地域コミュニティ協議会の活動支援とその環境整備を行い、協働によるコミュニティーづくりを進めると示されていますので、地域任せにすることではないと思います。協働で本市のまちづくり、活性化に結びつけるため、当局がリーダーシップを発揮されるよう要望いたしておきます。 新しい質問に入ります。 観光交流行政について伺います。 初めに、昨年、久々に長い渋滞が発生した平川動物公園における二十九年度のゴールデンウイーク期間中の交通渋滞対策の内容及び利用状況並びに評価についてお示しください。 以上、答弁願います。 ◎観光交流局長(山口順一君) お答えいたします。 平川動物公園の交通渋滞対策につきましては、園周辺の臨時駐車場のほか、本年度は、五月三日から六日までの四日間、谷山港の鹿児島臨海工業地帯一号用地に臨時駐車場を開設し、あわせて無料シャトルバスの運行を行いました。同期間中、一千七百九十六台の利用があったところであり、効果があったものと考えております。 以上でございます。   [上田ゆういち議員 登壇] ◆(上田ゆういち議員) 答弁いただきました。 臨時駐車場の場所が変わり心配しましたが、ことしは渋滞がなく、対策が功を奏したと思います。 次に、観光クルーズ船について伺います。 先般、中国の観光ガイドの方と話をする機会があり、今、中国の若い世代では日本各地をめぐる観光クルーズ船のチケットを親孝行の一つとして両親にプレゼントする人も多く、ガイドの方自身、両親にチケットをプレゼントしたとのことでした。 中国などからの訪問増を受け、クルーズ船の受け入れで本市と競合する福岡、長崎、那覇などは二十万トンクラスも受け入れられるよう環境整備を進めておりますが、マリンポートなどは需要に応えられておらず、入港を断る場合があると仄聞しており、九州内の都市間競争に打ち勝つためにも、県などとも連携し、受け入れ体制の整備を急ぐ必要があると考えます。 そこで伺います。 第一点、大型化への対応状況。 第二点、クルーズ船の国内の寄港地の自治体に対する国の支援状況。 第三点、鹿児島港本港区におけるクルーズ船受け入れに対する県の動向。 第四点、マリンポートかごしまにおけるクルーズ船の大型化に対する県の動向。 第五点、中心市街地へのアクセスの改善を含め、国・県の動向を受けた本市の対応についてお示しください。 以上、答弁願います。 ◎観光交流局長(山口順一君) 大型化への対応につきましては、船会社からの要請もあり、県に伝えているところでございます。また、大型船の寄港による受け入れ体制の強化も必要となってくることから、関係機関と連携してまいりたいと考えております。 国の支援としては、既存施設を活用したクルーズ船の受け入れ環境の整備や利便性、安全性の向上を図るための受け入れ機能高度化への補助制度がございます。 県によりますと、マリンポートかごしまにおいては予約が重複し、断らざるを得ないケースが発生しており、一部の船会社からは本港区への寄港の意向が示されているところでございます。今後、国の交付金事業を活用して本港区へフェンス等の整備を行い、国際クルーズ船の寄港を実現したいとのことでございます。 次に、県によりますと、マリンポートかごしまにおけるクルーズ船の大型化への対応としまして、現在の岸壁における技術的な検討を進めているとのことでございます。 本市におきましては、CIQ施設の整備などの国・県の動向を踏まえながら関係団体と連携し、マリンポートかごしまでの交通情報の提供を含めた丁寧な観光案内やウエルカムキュート等の販売を引き続き行うことに加え、シャトルバスの運行について船会社に働きかけることを検討するなど、よりスムーズに移動できる環境づくりについて取り組んでまいりたいと考えております。 以上でございます。   [上田ゆういち議員 登壇] ◆(上田ゆういち議員) 答弁いただきました。 県は、クルーズ船の大型化への対応として現在の岸壁での技術的な検討を進めているとのことでありますので、今後は中心市街地へのアクセスが課題と思いますが、シャトルバスの運行について船会社に働きかけることを検討されるとのことでありますので、今後の取り組みを見守ってまいります。 新しい質問に入ります。 空き家等を活用した新たな住宅セーフティネット制度について伺います。 本年四月、住宅セーフティネット法が改正されました。ふえ続ける空き家等を活用し、一定の基準を満たした住宅を自治体に登録する制度を立ち上げ、高齢者、障害者、子育て世帯、低額所得世帯など、いわゆる住宅確保要配慮者向けに登録住宅への円滑な入居を支援する仕組み等が規定されており、空き家問題への対応と同時に、高齢者・子育て世帯等の居住支援等につながる制度として期待されているところであります。 そのことを踏まえ伺います。 第一点、新住宅セーフティネット制度の概要について、住宅確保要配慮者向け賃貸住宅の登録制度、登録住宅の改修・入居への経済的支援、入居円滑化に関する措置などがどのように規定されているか。また、県及び本市の役割等、かかわりはどのようになっているか。 第二点、新制度実施に向けた国・県の動向及び本市の今後の対応・スケジュールについてお示しください。 以上、答弁願います。 ◎建設局長(水元修一君) お答えいたします。 新たな制度では、民間の空き家等を住宅確保要配慮者の入居を拒まない賃貸住宅として市や県に登録することが可能となり、耐震化などの改修費補助や家賃低廉化などの支援ができることになっております。また、県が指定した居住支援法人による入居相談などが盛り込まれております。 次に、新制度に対応するため本市も参加している県居住支援協議会の総会が六月十四日に開催されたところですが、今後、国による省令等についてのパブリックコメントが実施されるなど、現時点では詳細が明らかになっていないことから、国の動向を注視しながら県とも連携してまいりたいと考えております。 以上でございます。   [上田ゆういち議員 登壇] ◆(上田ゆういち議員) 答弁いただきました。 ことし秋ごろには本市においても空き家等を活用した住宅の登録制度が開始される見込みであると認識いたします。法律や国の予算に基づく多様な制度の仕組みを本市としてどこまで導入するのか、特に登録住宅に対する改修費補助については、現在、本市が行っている安全安心住宅ストック支援事業との関係を整理するなど、今後、国から示される制度の詳細内容を踏まえ、県や福祉部局等とも連携を図る中で、真に住宅のセーフティーネットの構築につながる制度の実現に向け、慎重で前向きな検討を要望いたしておきます。 新しい質問に入ります。 家庭ごみの減量化・資源化について伺います。 家庭ごみの減量については、一人一日百グラム減を目標に昨年十月から百八十九回の住民説明会を行い、分別意識の高まりもあり、本年三月末で十五グラムの家庭ごみの減量につながったと説明を受けておりますが、あと八十五グラム減らす必要があります。私も町内会活動としてごみステーションに立ち、ごみ袋をチェックすることがありますが、衣類、紙類、プラスチック容器などの資源物が燃やせるごみとして出されているのをよく目にします。なぜ燃やせるごみとして出されているのか、原因はどこにあるのか、本市や他都市の取り組みを調査し、わかったことは、本市の分別方法や市民への周知について見直すべき部分があるということであります。それにより減量化は一層進むと思います。 そこで、家庭ごみの減量化・資源化について伺います。 初めに、小型家電のリサイクルについては、我が会派の同僚議員が回収量増への取り組みや回収・選別の業務に障害者施設を活用するよう提案し、本年度から障害者施設の活用も実現しました。 そこで伺います。 小型家電リサイクル事業における回収量の推移及び回収量をふやすための今後の取り組みをお示しください。 以上、答弁願います。 ◎環境局長(古江朋子君) 小型家電の回収量は、平成二十六年度は二十七年一月開始からの三カ月間で一・七トン、二十七年度四・七トン、二十八年度三・六トンとなっております。今後は、東京オリンピック・パラリンピックのメダルを製作する「都市鉱山からつくる!みんなのメダルプロジェクト」に本市も参加していることから、このことも含めさらなる周知・広報を行い、回収量の増に努めてまいりたいと考えております。 以上でございます。   [上田ゆういち議員 登壇] ◆(上田ゆういち議員) 答弁いただきました。 小型家電リサイクルが東京オリンピック・パラリンピックの金メダルにつながるのであれば楽しい話題です。取り組みの成果を期待いたしておきます。 次に、本市の二十八年三月報告のごみ処理に関する市民意識アンケート調査に基づき伺います。 第一点、前回調査との比較を含め、ごみの減量化・資源化、分別、リサイクルについての意識。 第二点、市民が必要と考えている減量化施策及び有料化に対する市民の考えについてお示しください。 あわせて、昨年実施した住民説明会の資料で、中核市四十七市中八番目にごみ量が多い理由についてお示しください。 以上、答弁願います。 ◎環境局長(古江朋子君) 市民意識アンケート調査では、マイバッグ持参が二十年度の三五%から二十七年度は五四%に、必要なものだけ購入が四八%から五四%にそれぞれ上昇していることなどから、ごみの減量化への意識が向上しているものと考えております。 また、減量化施策については、分別方法などの広報・啓発、資源物回収の促進などが求められており、有料化に対する考え方は、ごみの減量や分別マナーの向上のためには必要であるが約一五%、やむを得ないが約二六%、経済的負担などの理由から実施すべきでないが約二八%となっております。 次に、一人一日当たりの家庭ごみの量が他都市に比べ多い要因は、組成調査の結果から、燃やせるごみに占める草木類の割合が高いこと、いまだに燃やせるごみに資源物が混入するなど分別の徹底が図られていないことなどと考えております。 以上でございます。   [上田ゆういち議員 登壇] ◆(上田ゆういち議員) 答弁いただきました。 分別に対する市民意識が高まっているにもかかわらず分別の徹底が図られていないのは、本市のごみや資源物の分別と出し方の表記にも原因の一つがあると思います。また、アンケート調査では、市民は、分別方法の広報・啓発、資源物回収の促進を求めておられます。 そこで、ごみ出し方法の誤解を解き資源物の回収を促進するための取り組みなどについて伺います。 初めに、本市在住の外国籍の方へのごみ分別、ごみ出し方法の案内・周知などについて伺います。 まず、市民局長に伺います。 本市在住外国人の人数及び上位五カ国の国籍別人数並びに外国人のみの世帯数と人数についてお示しください。 以上、答弁願います。 ◎市民局長(星野泰啓君) 本年六月一日現在の住民基本台帳人口では、本市在住の外国人は二千四百十三人でございます。国籍別では、中国八百六十四人、ベトナム三百五十二人、韓国二百三十四人、フィリピン二百二十二人、アメリカ百十五人が上位五カ国でございます。また、外国人のみの世帯は一千四百三十九世帯、一千七百五十七人でございます。 以上でございます。   [上田ゆういち議員 登壇] ◆(上田ゆういち議員) 答弁いただきました。 中国に次いで三百五十二人とベトナムの方が二番目に多いのは意外でしたが、東南アジアからも多くの方が来られているようであり、外国籍の方にごみの分別方法を理解していただくことは大切であると思います。 そこで伺います。 第一点、外国語版ごみ出しチラシの多言語対応を含む作成状況と配布方法。 第二点、ごみ出しアプリ外国語版作成の経緯と直近の利用者数についてお示しください。 以上、答弁願います。 ◎環境局長(古江朋子君) 外国語版のごみ出しカレンダーは、英語、中国語、韓国語の三種類を作成しており、転入時などに配布しております。 また、ごみ分別アプリ「さんあ~る」は、外国の方もスマートフォンを活用し、ごみ出しに関する情報を調べられるよう、カレンダー同様、英語、中国語、韓国語に対応しており、直近の利用者数は順に、二十九、四、二人でございます。 以上でございます。   [上田ゆういち議員 登壇] ◆(上田ゆういち議員) 答弁いただきました。 スマートフォンで活用できるアプリの利用については周知に工夫が必要と思います。また、外国語版は文字だけで書かれ、わかりにくいと思います。福岡市などは日本語版と同じ内容の英語版などに加え、ベトナム語のチラシも作成しています。本市在住外国人の方は現在二千四百人余りとのことですが、今後の増加も予想されます。 そこで、外国籍の方への今後の対応について伺います。 第一点、ごみ出しアプリ外国語版の利用増対策。 第二点、日本語版と同じ内容の外国語版の作成及び多言語対応に対する考え。 第三点、配布方法の見直し及びホームページでの公開についてお示しください。 以上、答弁願います。 ◎環境局長(古江朋子君) アプリにつきましては、今後、本市の外国語版ホームページや国際交流のイベント等で紹介を行うなど利用者増に努めてまいります。 また、「家庭のごみ・資源物の正しい出し方」などの外国語版の作成につきましては、配布方法やホームページへの掲載等も含め研究してまいりたいと考えております。 以上でございます。   [上田ゆういち議員 登壇] ◆(上田ゆういち議員) 答弁いただきました。 まずはできるところから始められるよう要望いたしておきます。 引き続き伺います。 資源物である衣類、紙類、プラスチック容器類が燃やせるごみとして出されている量はどれほどあるのか、合計も含めお示しください。 あわせて、衣類、紙類、プラスチック類の分別は、誤解に基づき燃やせるごみとして出されているものがあると思うが、見解をお示しください。 以上、答弁願います。 ◎環境局長(古江朋子君) 燃やせるごみとして排出された一人一日当たりの資源物の量は、二十七年度で古紙、衣類がそれぞれ四十六グラム、プラスチック容器類が二十三グラムの合計百十五グラムと推計しております。 また、古紙、衣類、プラスチック容器類の分別については、アルミコーティングされた紙パックやカーテンなどの衣類ではない布製品、洗面器などのプラスチック製品のように、素材は似ているものの、資源物ではなく燃やせるごみとして収集しているものもあることから市民にとってわかりにくくなっていると考えております。 以上でございます。   [上田ゆういち議員 登壇] ◆(上田ゆういち議員) 答弁いただきました。 燃やせるごみとして出された資源物の量は合計で百十五グラムもあり、回収できれば目標は優に達成できます。当局も現在の分別にはわかりにくい点もあるとの認識を持っておられます。 そこで、本市が毎年全戸配布している家庭のごみ出しカレンダーの中のごみや資源物の分別と出し方の中で誤解を招いていると思う点を申し上げます。例えば、衣類の表記は手を加えずにそのままの状態で衣類として再使用できるもの、また、リサイクルできない古着は燃やせるごみとなっており、タンスの中を整理する際、衣類は燃やせるごみと思って出されている方もおられます。また、紙の表記に紙パック五百ミリリットル未満は燃やせるごみへとなっており、紙のリサイクルマークのある紙パックや小さな菓子箱などが燃やせるごみで出されています。 先日、プラスチック容器の回収日に透明の袋にプラスチック容器とプラマークのついたハンガーを入れて出しましたが、違反ごみとされ、回収されませんでした。このことは当局には指摘しましたが、業者の誤解の原因は、本市の分別ではプラスチックのハンガーは燃やせるごみとされているからです。本来はプラマークのあるプラスチックハンガーは資源物として回収すべきものです。 そこで、本市のごみや資源物の分別と出し方の表記の見直しについて伺います。 第一点、他の中核市同様、汚れたものを除き古着・古布もリサイクルに。 第二点、感熱紙などを除き紙類はリサイクルに。 第三点、プラマークのあるプラスチック類はリサイクルにとするなど、市民にわかりやすいように改めたほうがよいと考えるが、見解をお示しください。 以上、答弁願います。 ◎環境局長(古江朋子君) 燃やせるごみに分別しているタオル等の布製品や紙箱などの古紙につきましては、リサイクルが図られるよう、十月からの住民説明会に向けその方法等について受け入れ先と協議を進めております。また、ハンガーなどのうちプラマークのあるものについては、プラスチック容器類として出していただくよう周知・広報を図ってまいります。 以上でございます。   [上田ゆういち議員 登壇] ◆(上田ゆういち議員) 答弁いただきました。 十月からの住民説明会に向けリサイクルが図られるよう、方法等について受け入れ先と協議を進めておられるとのことでありますので、中核市の中で最もリサイクルが進む内容となることを期待いたしておきます。 そこで、資源物の回収を促進するための今後の取り組みについて伺います。 第一点、金属類に関する住民説明会のときにあわせて、改正した内容のごみや資源物の分別と出し方に基づく衣類、紙類、プラスチック類の分別の説明を行う。 第二点、全戸配布の家庭のごみ出しカレンダーに記載のごみや資源物の分別と出し方を改訂するとともに、周知・広報も強化することについて見解をお示しください。 以上、答弁願います。 ◎環境局長(古江朋子君) 住民説明会では、新たに始める金属類の分別に加え、古紙類、プラスチック容器類の分別の詳しい説明を行うなど、協力をお願いしてまいります。 あわせて、来年のごみ出しカレンダーについても写真やイラストを活用して市民によりわかりやすいものとなるよう見直しを図り、家庭ごみのさらなる減量化・資源化に向けて取り組んでまいりたいと考えております。 以上でございます。   [上田ゆういち議員 登壇] ◆(上田ゆういち議員) 答弁いただきました。 住民説明会で分別の詳しい説明を行うとともに、ごみ出しカレンダーも市民にわかりやすい内容に見直されるとのことであります。説明会が十月に始まることやごみ出しカレンダーの印刷スケジュールを考えると、時間的余裕は少ないと思いますので、取り組みを急がれるよう要請いたしておきます。 新しい質問に入ります。 高齢者福祉について伺います。 初めに、本市の高齢化率及び日常生活圏域別高齢化率は上位・下位それぞれ三圏域で、また、本市の認知症高齢者数及び高齢者に占める割合をお示しください。 以上、答弁願います。 ◎健康福祉局長(上之園彰君) 本市の平成二十九年四月一日現在の高齢化率は二五・三%で、率の高い三圏域を順に申し上げますと、桜島四五・九、郡山三五・九、西伊敷三五・七%、低い三圏域は、谷山中央二〇・二、谷山北二〇・三、鴨池南二一・四%となっております。また、二十八年度末の日常生活自立度二以上の認知症高齢者数は約二万百人で、高齢者に占める割合は一三・一%となっております。 以上でございます。   [上田ゆういち議員 登壇] ◆(上田ゆういち議員) 答弁いただきました。 本市の認知症高齢者は二万人余りで、高齢化率は二五・三%とのことであり、超高齢社会の中、長寿あんしん相談センターの役割は重要性を増してきていると思います。 これまでも町内会のある高齢の婦人から、膝が痛くごみ出しがつらくなったと相談があり、介護認定のこともあるので長寿あんしん相談センターにもつないでおいた方がよいと考え、連絡したところ、既に本人と会い状況は把握しており、対応を検討しているとの返事であり、町内会長の私より地域の高齢者をよくわかっていると感心したことがありました。私は、地域をよく知っていることが地域包括ケアシステムの構築には大事な要素であると思っております。 そこで、長寿あんしん相談センターに関する事業について伺います。 初めに、認知症初期集中支援推進事業について伺います。 第一点、目的及び構成員と配置状況並びに支援の対象者数。 第二点、支援内容及び成果並びに今後の取り組みについてお示しください。 以上、答弁願います。 ◎健康福祉局長(上之園彰君) 認知症初期集中支援推進事業は、本人の意思が尊重され、できる限り住みなれた地域で暮らし続けられるよう早期診断・対応に向けた支援を行うもので、専門医と保健師等計三名で構成する支援チームを長寿あんしん相談センターの谷山中央及び西伊敷に配置しております。また、二十八年度に支援を行った対象者は四十三人でございます。 支援内容は、認知症の人やその家族等を訪問し、継続的な医療サービスや介護サービス等の利用につなげるもので、在宅での生活の継続に効果があったものと考えております。今後とも支援が必要な方の把握や関係機関・団体等との連携強化に努めてまいりたいと考えております。 以上でございます。   [上田ゆういち議員 登壇] ◆(上田ゆういち議員) 答弁いただきました。 今後は、長寿あんしん相談センターごとにチームをつくり活動することも検討されるよう要望いたしておきます。 次に、在宅医療と介護の連携について伺います。 第一点、連携の目的及び医師会の動向並びに評価を含む多職種連携の取り組み状況。 第二点、情報共有システムの取り組み状況についてお示しください。 以上、答弁願います。 ◎健康福祉局長(上之園彰君) 在宅医療と介護の連携は、高齢者が疾病を抱えても住みなれた生活の場で療養し、自分らしい生活を続けられるよう関係機関が連携し、在宅医療と介護を一体的に提供できる体制の構築を目的としており、市医師会においては在宅医会を設立し、在宅医療の推進に取り組んでいるところでございます。また、多職種連携の取り組みといたしましては、市内を三つの地区に分けて連携会議を開催し、個別事例の検討などを行っており、連携の強化が図られてきているものと考えております。 本市ではICTを活用した情報共有システムは導入していないところではございますが、多職種間の連携を推進するため、情報共有の具体的な流れを示したフロー等を作成し、関係団体等での利用を促進するとともに、多職種連携会議等を通して情報の共有を図っているところでございます。 以上でございます。   [上田ゆういち議員 登壇] ◆(上田ゆういち議員) 答弁いただきました。 事業全体の進展は評価いたしますが、ICTを活用した情報共有システムは関係者全てにメリットがあるとだけ申し上げておきます。 次に、長寿あんしん相談センターの役割と業務量が増大する中、サービスの質の確保に懸念があることから、介護予防・日常生活支援総合事業を進める上での課題について伺います。 第一点、事業対象者に該当する生活機能の低下が見られる方を把握する方策。 第二点、相談・申請窓口及び対象者となる方への新たな制度の説明方法並びにサービス利用につなげるための方策。 第三点、適切なサービスを提供するための判断方法。 第四点、利用者見込み及び事業所の指定状況。 第五点、介護予防ケアプランを作成する職員体制。 第六点、長寿あんしん相談センターの機能強化とサービスを提供する事業所の質の確保について考えをお示しください。 以上、答弁願います。 ◎健康福祉局長(上之園彰君) 生活機能の低下が見られる方の把握につきましては、介護保険の認定申請で非該当となった方や長寿あんしん相談センターでの総合相談支援、保健所による訪問活動等により行っているところでございます。 相談・申請等につきましては、主に長寿あんしん相談センターが窓口となり制度の説明を行うほか、広報紙や民生委員等を通じて周知・広報に努めているところでございます。また、支援が必要な方をサービス利用につなげていくためには、家族や民生委員等、キーパーソンとなる方々との連携を図りながら対応することが必要であると考えております。 サービスの提供に当たっては、利用者及び家族との面談により身体状況や生活状況などの課題分析を行うほか、主治医意見書や認定調査票、利用者の意向などを総合的に判断した上で、介護予防ケアプランを作成しているところでございます。 二十九年度の利用者は、訪問型サービスを約一万四千九百人、通所型サービスを約二万九千六百人と見込んでいるところでございます。また、事業所については六月一日時点で、訪問型サービスが百七十七件、通所型サービスが二百九十一件、計四百六十八件を指定いたしております。 高齢者介護予防協会かごしまにおきましては、六月一日現在で八十六人の嘱託職員が中心となって介護予防ケアプランを作成しているとのことでございます。 長寿あんしん相談センターは、利用手続の支援やケアマネジメントなど重要な役割を担っていることから、人員体制等を含め今後もその機能強化を図っていく必要があると考えております。また、利用者が安心して質の高いサービスが受けられるよう、介護予防・生活支援サービス従事者研修会や集団指導などを実施してまいりたいと考えております。 以上でございます。   [上田ゆういち議員 登壇] ◆(上田ゆういち議員) 答弁いただきました。 課題については理解いたしました。また、長寿あんしん相談センターの人員体制を含めた機能強化を図るとともに、事業所の質の確保については研修会や集団指導などで図っていくとの考えを示されましたので、今後の取り組みを見守ってまいります。 次に、成年後見制度の利用促進について伺います。 本年三月に成年後見制度利用促進基本計画が閣議決定され、それに基づく具体的な取り組みが新年度から始まることから伺います。 第一点、国が策定した成年後見制度利用促進基本計画の概要について、特徴及び自治体の役割等並びに本市にかかわる事項。 第二点、本市第五次総合計画後期基本計画に盛り込まれた成年後見センターの設置等の検討の具体的方策及び国の利用促進基本計画を踏まえた本市の今後の対応についてお示しください。 以上、答弁願います。 ◎健康福祉局長(上之園彰君) 国の成年後見制度利用促進基本計画は、制度の利用促進に関する施策の目標として、利用者がメリットを実感できる制度・運用の改善、権利擁護支援の地域連携ネットワークの構築などを掲げ、各施策の段階的・計画的な推進に取り組むことなどが定められております。自治体における役割等につきましては、都道府県は広域的な見地からの市町村の支援等に努めること、市町村は地域連携ネットワークの段階的・計画的整備に向け市町村計画を定めるよう努めることなどが掲げられております。 成年後見センターの設置等の検討につきましては、本年度は成年後見制度利用支援連絡会において関係機関と意見交換等を行うこととしております。また、今後開催予定の国の基本計画についての説明会や県の動向も踏まえながら対応を検討してまいりたいと考えております。 以上でございます。   [上田ゆういち議員 登壇] ◆(上田ゆういち議員) 答弁いただきました。 今後、認知症高齢者等に対する権利擁護支援の地域連携ネットワークの構築に向けた本市独自の計画の策定も視野に入れながら、成年後見センターの設置等の検討を進め、施策の具体化に向け関係機関等との協議・調整など、積極的な取り組みを要望いたしておきます。 新しい質問に入ります。 社会福祉法人等に関する施設選定及び指導監督のあり方について伺います。 これまでも利用者や職員の処遇向上、適正な施設運営などについて本市の指導監督体制の強化を求めてきておりますが、法人や施設において法令等が守られない事例も見られます。国は、虐待が疑われる場合は介護保険施設等への事前通知なしの実地指導を認めるようになり、社会福祉法人の制度改革に関する法律も本年四月に施行されております。 そこで伺います。 第一点、社会福祉法人の目的及び事業内容。 第二点、国の社会福祉法人制度改革については、国の検討会の報告を含む制度改革の経緯、目的及び法人みずから取り組むべき主な内容についてお示しください。 以上、答弁願います。 ◎健康福祉局長(上之園彰君) 社会福祉法人は、老人福祉法や障害者総合支援法などに基づく社会福祉事業を行うことを主たる目的として設立される法人であり、行政からの補助金や税制優遇を受ける一方、所轄庁の指導監督を受けることとされております。 国の社会福祉法人制度改革につきましては、平成二十六年の社会福祉法人の在り方等に関する検討会の報告書において多額の内部留保があることや補助金や税制優遇を受けていながら財務諸表の公表が不十分であることなどの課題が指摘され、その後、社会保障審議会における審議を経て二十八年三月に社会福祉法が改正されたところでございます。 本制度改革につきましては、公益性・非営利性を確保する観点から、国民に対する説明責任を果たし、地域社会に貢献する法人のあり方を徹底することを目的に、社会福祉法人に対して経営組織のガバナンス強化や事業運営の透明性の向上、財務規律の強化等を求めているところでございます。 以上でございます。   [上田ゆういち議員 登壇] ◆(上田ゆういち議員) 答弁いただきました。 社会福祉法人に多額の内部留保があることなどが指摘され、地域社会に貢献する法人のあり方として経営組織のガバナンス強化や事業運営の透明性の向上などが求められているとのことであります。 引き続き伺います。 本市の施設整備審査会の構成及び選定までの流れについてお示しください。 以上、答弁願います。 ◎健康福祉局長(上之園彰君) 本市の社会福祉法人設立認可及び社会福祉施設整備審査会につきましては、健康福祉局長を会長とし、関係する部または課の職員計十八名で構成しております。また、審査会においては、評価項目に基づき申請者の計画内容等を審査し、選定等を行っているところでございます。 以上でございます。   [上田ゆういち議員 登壇] ◆(上田ゆういち議員) 答弁いただきました。 施設整備審査会が市の職員だけで構成されているようですが、外部意見も取り入れるべきと指摘しておきます。 本市は、市民に信頼されるよう法人等をリードしていく役割を担っています。 そこで伺います。 第一点、法人・施設等に対する本市の指導・調査等の権限の内容。 第二点、社会福祉法第五十六条の規定に基づき、法人に対し勧告等を行った直近の事例と法人の対応についてお示しください。 以上、答弁願います。 ◎健康福祉局長(上之園彰君) 本市では、法人・施設の設立や定款変更の認可などを行うほか、運営や会計状況等について報告の徴収や立入検査、指導監査などを行う権限を有しております。法人に対し勧告等を行った直近の事例でございますが、法人において不適切な運営が行われていたことから、勧告を行い、法人からは改善報告書が提出されております。 以上でございます。   [上田ゆういち議員 登壇]
    ◆(上田ゆういち議員) 答弁いただきました。 本市は、報告の徴収、立入検査、指導監査などを行う権限を有しており、不適切な運営を行った法人に勧告を行った事例があるようであります。 そこで、法人・施設等への本市の指導監督について伺います。 第一点、法人・施設運営等に重大な問題があると思われる情報が寄せられた場合の特別監査実施の判断基準。 第二点、本年度の指導監査の重点事項についてお示しください。 以上、答弁願います。 ◎健康福祉局長(上之園彰君) 重要性、緊急性が高い通報等が寄せられた場合には速やかに状況の確認を行い、運営に不正または著しい不当の疑いのある場合や基準違反等が疑われる場合などには必要に応じて特別監査を実施することとしております。 本年度の指導監査におきましては、特に会計処理、防災や事故への対策、相談や苦情への対応及び職員処遇の改善への取り組み等について重点的に行うことといたしております。 以上でございます。   [上田ゆういち議員 登壇] ◆(上田ゆういち議員) 答弁いただきました。 運営に不正や基準違反の疑いがある場合などに特別監査を実施するとのことであります。法人などに不正や違反を起こさせない仕組みにすることも本市の役割ではないかと思います。 最後に、森市長に伺います。 市民が安心して利用できるよう、本市の法人に関する施設選定方法や指導監督の強化に取り組む決意をお聞かせください。 以上、答弁願います。   [市長 森 博幸君 登壇] ◎市長(森博幸君) 高い公益性と非営利性を備えた社会福祉法人の役割が大変重要となる中、法人や施設等における適切でない運営等が全国で発生し、本市におきましても改善勧告などを行わなければならない事例が生じておりますことは大変遺憾なことであります。私といたしましては、施設整備対象施設の選定に当たり、これまでどおり公平性・公正性を確保しながら審査における専門性を高めるため、必要に応じて学識経験者等を外部委員として活用する見直しを指示しているところでございます。また、法令遵守と適切な福祉サービスが提供されるよう、指導監督のさらなる充実強化に取り組んでまいりたいと考えております。   [上田ゆういち議員 登壇] ◆(上田ゆういち議員) 答弁いただきました。 施設整備対象施設の選定に当たり、学識経験者等を外部委員として活用する見直しを指示されており、法令遵守と適切な福祉サービスが提供されるよう指導監督のさらなる充実強化に取り組んでいくとの森市長の決意を聞かせていただきましたので、今後の社会福祉法人などに対する取り組みを見守ってまいります。 以上で、私の質問の全てを終了いたします。 ○議長(上門秀彦君) 以上で、上田ゆういち議員の個人質疑を終了いたします。(拍手) ここで、しばらく休憩いたします。              午 前十一時五十三分 休 憩            ─────────────────              午 後 零時五十九分 開 議 ○議長(上門秀彦君) 休憩前に引き続き会議を開き、質疑を続行いたします。 次は、園山えり議員。   [園山えり議員 登壇](拍手) ◆(園山えり議員) 日本共産党市議団の一人として個人質疑を行います。 私ども日本共産党市議団は、ことし四月に福島原発事故から六年たった町の実態を視察してまいりました。原発問題住民運動全国連絡センターの筆頭代表委員を務める伊東達也さんのガイドで福島第一原発のある大熊町、双葉町、第二原発のある楢葉町、富岡町、また、いわき市での行政視察を含め七つの自治体に伺いました。 国はこの春、帰還困難区域を次々と解除し賠償を打ち切ろうとしていますが、到底納得いくものではありません。私たちは避難指示が解除された第一原発から七キロほどの富岡町夜の森地区に伺いました。ここは、桜並木の名所で各地から毎年十万人の花見客が訪れていたところです。原発事故で町は帰還困難区域となり、人がいなくなりました。 ことし四月一日、除染が一部完了したといって、たった道路一本を境にして避難指示が解除されました。これがそのときの様子です。道路を挟んで左側は帰還困難区域、右側は避難指示が解除された住宅です。わずか数メートルの道路を隔てて、除染してありますから帰ってきてくださいと言われて果たして住民の皆さんは安心して暮らせることができるでしょうか。 また、このように田んぼや畑だったと思われる広大な土地には、除染作業で出た汚染物質の仮置き場としてフレコンバッグが高く積み上げられていました。第一原発から四キロほどの国道では、放射線量をはかるガイガーカウンターが途切れることなく鳴り響き、私は強い恐怖を感じました。私たちが鹿児島でふだん生活している線量からすると百倍も高い線量です。国道には人が入らないよう蛇腹の鉄の柵が張りめぐらされ、辻々に警備員が配置されていました。私は福島に伺うのは二年ぶりでしたが、この光景は変わっていませんでした。一たび原発事故を起こしたならば生活は一変し、その復興への道の困難さははかり知れないものがあることを改めて実感いたしました。 私たちはその後、いわき市に行政視察に伺いました。いわき市は、第一原発から二十キロから五十五キロ圏内に、第二原発からは十五キロから六十五キロ圏内に位置しています。川内原発から三十キロから七十キロ圏内の本市と距離的に大変似ています。中核市のいわき市は人口約三十四万七千人で、今でも県内最多の二万三千人の避難者が生活しておられます。 原子力対策課の担当の方から事故直後、国や県、電力会社のどこからも正確な情報が届かず市民がパニックに陥ったことや事故から六年かけて避難計画をつくってきたことなどを伺ってまいりました。ことし三月には広域避難計画が完成し、全世帯に原子力防災の手引きを配布しているとのことでした。 そこで、本市もその教訓を学び、原子力災害の避難計画について、より実効性ある避難計画の策定を求める立場から、以下伺ってまいります。 まず、いわき市の原子力災害広域避難計画について。 質問の一点目、いわき市が原子力災害広域避難計画を策定することになった経緯をお示しください。 質問の二点目、いわき市が当初策定していた原子力災害避難計画(暫定版)からの主な修正点はどのようなものかお示しください。 以上、答弁願います。 ◎市民局長(星野泰啓君) お答えいたします。 いわき市の場合は、福島第一原発事故の際に、広域にわたり放射性物質が拡散されたことなどから、福島県がいわき市の意向を踏まえ、国の指示に基づく避難及び屋内退避の防護措置が講じられた範囲を考慮して三十キロ圏内地域を含むいわき市全域をUPZと定めたことに伴い、市外への広域避難計画を策定したようでございます。 次に、避難計画の暫定版は、いわき市内に避難場所を定めておりましたが、二十九年三月に策定された広域避難計画では、市内全域がUPZと定められたことから、災害時の被災リスクや気象状況を考慮して二方向の市外への避難などを定めたものでございます。 以上でございます。   [園山えり議員 登壇] ◆(園山えり議員) 答弁いただきました。 いわき市の担当者は私どもに、道路一本で違う賠償問題など当事者には深刻な問題だとして、現実的に三十キロで線を引くことの困難を話してくださいました。いわき市としての意向を県に伝え、それを県も認め、市全域をUPZに指定したということです。自治体が市民の命を守る立場でその気になればできるという教訓ではないでしょうか。 また、計画の修正点ですが、これまでは第二原発の三十キロ圏内が市内間避難となっており、いわき市全域が避難対象となったことで、その対象者は六万二千人からいわき市に避難している方も含め三十六万人となりました。当局がお示しになった二方向への避難については、南側への避難は茨城県、西側への避難は新潟県へと県外避難を定めています。また、円滑な避難ができるよう、それぞれの地区ごとにまずは目指すべき避難中継所を設置し、施設の状況に応じて最寄りの避難所へ誘導することになっています。 次に、質問の三点目、いわき市全域がUPZ(緊急時防護措置を準備する区域)に指定されたことへの本市の見解をお示しください。 以上、答弁願います。 ◎市民局長(星野泰啓君) いわき市全域がUPZに指定されたことについては、福島第一原発事故の状況を踏まえて福島県が判断したものと考えております。 以上でございます。   [園山えり議員 登壇] ◆(園山えり議員) 答弁いただきました。 県が判断したとの答弁でしたが、いわき市からの意向も踏まえたことについては大変重要な教訓がここにはあると思います。本市も県任せにせず、いわき市の姿勢を見習うべきではないでしょうか。平成二十六年にいわき市は広域避難計画の策定に生かそうと市民三千人を対象に原子力災害時の避難等に関する市民アンケートを行い、被害時の情報の入手手段や避難先、避難時の苦労などを調査しています。 そこで、このアンケート結果から酌み取れる教訓はどのようなものか、当局の見解をお示しください。 以上、答弁願います。 ◎市民局長(星野泰啓君) いわき市が実施したアンケート調査の分析結果では、放射線を避けるため、まずは屋内退避という市民の意識づくりや市民にとってわかりやすい、行きやすい避難先の設定などが課題として上げられており、訓練などを通して避難計画の実効性を高めていく取り組みが重要であると考えております。 以上でございます。   [園山えり議員 登壇] ◆(園山えり議員) 答弁いただきました。 アンケート結果では、原発事故後六割の市民が避難し、そのうち七割が県外へ避難したとの結果が出ています。ガイドの伊東さんは、事故当時の住民の混乱について、ただただ恐怖の末に赴くままに誰をさておいても逃げる、これが原発事故なんだと振り返っておられます。本市の避難計画では、郡山地区の一千人弱の方が市内間で避難をすることになっていますが、いわき市の例を見れば、これでは不十分ではないでしょうか。 そこで、本市の原子力災害対策避難計画の充実についてお伺いいたします。 質問の一点目、いわき市の事例でUPZの対象はおおむね三十キロにとどまらない場合もあるとの理解でよいのかお示しください。 以上、答弁願います。 ◎市民局長(星野泰啓君) UPZの対象範囲については、国の原子力災害対策指針で原子力施設からおおむね三十キロを目安とすることが示されており、本県では原子力施設の特性や行政区域、地勢等の状況を勘案して三十キロ圏内と定められております。 以上でございます。   [園山えり議員 登壇] ◆(園山えり議員) 答弁いただきましたが、いわき市全域がUPZに指定されたことからも、その対象は三十キロにとどまらないという認識を持つべきと厳しく指摘いたします。いわき市では、原発事故直後、一時は住民の半数に上る十五万人が避難したと言われています。担当の方は、当時を振り返って、情報が得られず、よそからの受け入れもしなければならなかった、めちゃめちゃな状態だったとおっしゃっていました。事故が起きれば全市が混乱することは明らかです。 いわき市の教訓からUPZを見直し、本市ではおおむね三十キロの範囲を全市に広げるよう県に要請するべきではないでしょうか。市長の見解を求めます。 以上、答弁願います。   [市長 森 博幸君 登壇] ◎市長(森博幸君) 園山えり議員にお答えいたします。 国の原子力災害対策指針にありますように、UPZの範囲は原子力施設からおおむね三十キロを目安とすることが示されていることから、現時点で対象範囲の拡大を県に要請する考えはございません。引き続き、国、県並びに九州電力におかれましては、徹底した安全対策や対応を行っていただきたいと考えており、本市としましても、今後とも関係機関等と連携を図りながら、訓練等を実施し、避難計画の実効性を高めてまいりたいと考えております。   [園山えり議員 登壇] ◆(園山えり議員) 答弁いただきました。 県に要請するお考えはないとのことでしたが、いわき市は国や県、電力会社任せでは住民の命と暮らしは守れないと身をもって経験したからこそ、県にその意向を伝え、UPZの対象範囲が見直されたと理解するべきです。本市は一部が避難する側でもあり、原発事故の被災者を受け入れる側でもありますが、いわき市の計画から見ても本市の計画は実効性のあるものと言えるでしょうか。UPZの見直しをぜひ検討し、県に求めていただくよう強く要請いたします。 私は、今後とも福島を忘れず、住民の命と暮らしを守る立場で徹底した避難計画の策定を求めていく決意を申し上げまして、この質問を終わります。 新しい質問に入ります。 LGBT(性的少数者)、セクシュアルマイノリティーの支援についてお伺いいたします。 今月一日から札幌市でも性的マイノリティーのお二人が互いを人生のパートナーとして宣誓するパートナーシップ宣誓制度が始まりました。東京都の渋谷区や世田谷区などに続き六例目となり、政令指定都市では初めてとなります。福井県の越前市では、LGBT当事者に配慮し、今年度から職員採用試験の申込書の性別欄を削除する取り組みが始まるなど、私はLGBTを取り巻く情勢が日々前進していることを実感しています。 先日、本市の教育委員会、また、県教育委員会の後援で開催された多様な性を知るLGBTQ講演会があり、私も参加させていただきました。主催したLGBT─JAPANは、LGBTが当たり前の個性として存在することを啓蒙し、LGBTを特別扱いしない社会をつくっていこうと取り組まれている団体です。当事者が抱えてきた大きな違和感を乗り越え、家族や友人にカミングアウトしたときのお話も伺い、理解を深める貴重な機会となりました。市の職員の中にも参加された方がいらっしゃいましたので、ぜひ今後の取り組みに生かしていただきたいと期待するものです。私は、性的少数者を含め全ての人が自分らしく生きられる社会を目指していく立場で質問いたします。 平成二十八年第四回定例会でも取り上げましたが、一橋大学の男子学生が友人のアウティング、いわゆる本人の了解を得ずに秘密を暴露されたことにより、深く傷つき、学内で飛び降り自殺するという痛ましい事件は社会に大きな衝撃を与えました。LGBT当事者への偏見や無理解からくるいじめや自殺は極めて深刻な問題です。 そこで、第一七号議案 平成二十九年度鹿児島市一般会計補正予算(第一号)中、款衛生費、項保健衛生費における自殺対策計画策定等モデル事業費についてお伺いいたします。 質問の一点目、これまでの本市の自殺対策の取り組みと自殺者の推移を直近五年間でお示しください。 質問の二点目、国のモデル事業とはどのようなものか、内容と要件をお示しください。 質問の三点目、平成二十四年八月に閣議決定された国の自殺総合対策大綱に盛り込まれた性的マイノリティーについての内容をお示しください。 以上、答弁願います。 ◎健康福祉局長(上之園彰君) お答えいたします。 本市における自殺対策の取り組みとしましては、無料相談窓口カードを作成し、市内の医療機関や警察署、遊技場等に設置するとともに、市民、市職員、専門的支援を行う関係機関を対象とした講座を開催し、ゲートキーパーの養成やそのスキルアップに努めております。さらに、平成二十八年度からはセーフコミュニティ自殺予防対策委員会を中心に相談会を開催するなど、効果的な取り組みを進めているところでございます。また、人口動態統計による自殺者数の推移について二十三年から二十七年まで順に申し上げますと、百十一人、百五人、百十一人、九十一人、八十三人となっております。 国のモデル事業につきましては、二十八年四月一日改正の自殺対策基本法で市町村に義務づけられた自殺対策計画の策定を先行的に行うもので、組織内の自殺対策に係る推進体制を整備するとともに、ゲートキーパー養成講座等の事業を実施し、その成果を計画策定に生かすことなどが要件となっております。 国の自殺総合対策大綱に盛り込まれた性的マイノリティーにつきましては、生活困窮、児童虐待、性暴力被害、ひきこもり等と同様に自殺の要因となり得るため、関係者の連携による包括的な生きる支援を強化することが重要であると示されております。 以上でございます。   [園山えり議員 登壇] ◆(園山えり議員) 答弁いただきました。 本市でも百人前後の方々が毎年自殺されていることがわかりました。みずから命を絶つ方が一日も早くいなくなるように早急な対策が求められていると思います。 国の大綱には、性的マイノリティーが自殺の要因となり得ると指摘し、包括的な生きる支援を強化するとうたわれていることがわかりました。また、大綱には、自殺念慮、つまり自殺したいという思いにとらわれるというその割合等が高いことが指摘されている性的マイノリティーについて、無理解や偏見等がその背景にある社会的要因の一つであると捉えて、理解促進の取り組みを推進するとも明記されています。LGBT当事者の自殺念慮が高いと指摘されていることは看過できない問題です。 質問の四点目、同性パートナーを公認する証明書を発行している東京都世田谷区が平成二十八年にLGBT当事者に行った「性的マイノリティ支援のための暮らしと意識に関する実態調査」について、この実態調査の目的と内容をお示しください。 また、あなたが経験したことを問う設問の中で、「自殺したいと思った」と答えた人の割合をお示しください。 以上、答弁願います。 ◎健康福祉局長(上之園彰君) 世田谷区の調査につきましては、世田谷区第二次男女共同参画プラン策定時の具体的な取り組みの検討を行うためのものであり、全国の性的マイノリティー当事者を対象に、調査項目は、住まいや雇用などの生活の実態や生活する上で直面する困難や不安などとなっております。 また、四九・七%の方が「自殺したいと思った」と回答しておられるようでございます。 以上でございます。   [園山えり議員 登壇] ◆(園山えり議員) 答弁いただきました。 このアンケートは、行政が行ったものであるため、結果は一定の信頼性があるものと考えます。生きづらさを抱えた当事者がこれだけたくさんいらっしゃる、大変深刻な実態が浮き彫りとなっています。 質問の五点目、計画策定に当たり、性的少数者に配慮した取り組みについて当局の見解をお示しください。 以上、答弁願います。 ◎健康福祉局長(上之園彰君) 本市の計画につきましては、国が夏ごろに示す新たな自殺総合対策大綱や今後開催予定の国の説明会も踏まえながら内容を検討し策定してまいりたいと考えております。 以上でございます。   [園山えり議員 登壇] ◆(園山えり議員) 答弁いただきました。 本市においては、これから計画策定に取り組むということですが、自殺の要因となり得る生活困窮や虐待、ひきこもりなどの問題と同様、性的マイノリティーについても配慮し、これからの計画策定に取り組んでいただくことを強く要請いたします。 次に、年度目標を決めたLGBT差別解消への取り組みについてお伺いいたします。 質問の一点目、ことし三月にLGBT差別解消を求めて開催されたレインボー国会の目的と内容をお示しください。 以上、答弁願います。 ◎市民局長(星野泰啓君) 報道等によりますと、レインボー国会は、LGBT当事者や支援者及び国会議員の方々などが話し合い、交流するために開催されたもので、その中では当事者等から抱える現状についての報告があったとのことでございます。 以上でございます。   [園山えり議員 登壇] ◆(園山えり議員) 答弁いただきました。 オリンピック憲章には、二〇一四年から性的指向による差別禁止が明記され、オリンピックの開催国はこれに準ずる必要があります。日本で開催される二〇二〇年を目標に、一刻も早くLGBT差別をなくす法整備が急がれていることからも、当事者や支援者、超党派の国会議員が力を合わせて取り組む問題だとしてレインボー国会が開かれました。 そこで、質問の二点目、世界中の方々がたくさん訪れるオリンピック・パラリンピックに向け、二〇二〇年を節目標に差別解消へスピード感を持って取り組んでいただきたいと考えますが、当局の見解をお示しください。 質問の三点目、その第一歩として当事者の生の声を聞くことについてどのようにお考えか当局の見解をお示しください。 以上、答弁願います。 ◎市民局長(星野泰啓君) LGBT差別解消への取り組みとして、当事者の声を聞くことは意義のあることと考えております。 LGBTの人権課題につきましては、平成二十八年十二月に改訂いたしました人権教育・啓発基本計画の中で性的少数者を新たな人権課題として位置づけ、理解促進や相談、支援等の取り組みを進めていくことといたしております。 以上でございます。   [園山えり議員 登壇] ◆(園山えり議員) 答弁いただきました。 私は、性的少数者を人権問題の一つの課題として、人権教育・啓発基本計画に盛り込まれたことは大変大きな前進だと思っていますが、まだ当事者の方々をサポートする専門の相談窓口さえありません。この計画を前に進めるためには、やはり目標を持って教育、啓発、具体的な事業をスピード感を持って進めるべきと考えます。そのためにも、当事者の方々がどのようなことに生きづらさを抱え苦しんでおられるのか、行政に何を求めておられるのか、これらを知る機会を早い時期につくっていただくことを強く要請いたします。 最後に、全国で毎日三万件の相談が寄せられている「よりそいホットライン」を運営する社会的包摂サポートセンターの代表理事を務める熊坂義裕医師は、全人口の七・六%がセクシュアルマイノリティーだという民間の調査結果を示し、「五世帯に一世帯にはセクシュアルマイノリティーの方がいる計算で、実際にはマイノリティーという言葉を使わなくてもいいくらいだ」と指摘し、二〇二〇年のオリンピック・パラリンピックに向けた法整備などを訴えておられます。 私ども日本共産党を含む野党四党は、昨年五月にLGBT差別解消法案を国会に提出していますが、専門家の方の御指摘やレインボー国会の開催など世論の高まりを見ても、LGBTへの支援は喫緊の課題です。日本にとって二〇二〇年までの三年間は、LGBT支援を大きく前進させる大変重要な期間だと捉え、当局にはスピード感を持って取り組んでいただくとともに、私も当事者の皆さんやアライと呼ばれる支援者の皆さんとともに、LGBT支援に全力を尽くす決意を申し上げまして、この質問を終わります。 新しい質問に入ります。 就学援助制度についてです。 これまで私ども党市議団は、入学準備金について、七月支給から三月に前倒しして支給することを求めてまいりましたが、ことしの第一回定例会において三月支給が実現し、保護者の皆さんに大変喜ばれています。さらに支給額の倍増や申請方法の改善を求めてまいりましたことから、今回の補正予算について、その内容とさらなる充実を求める立場で以下伺ってまいります。 第一七号議案 平成二十九年度鹿児島市一般会計補正予算(第一号)中、款教育費、項小・中学校費における就学援助事業について。 質問の一点目、平成二十九年三月三十一日付の通知、「平成二十九年度要保護児童生徒援助費補助金について」の趣旨と見直しの具体的な内容と本市の対応をお示しください。 以上、答弁願います。 ◎教育長(杉元羊一君) お答えいたします。 平成二十九年三月三十一日付、文部科学省の通知では、新入学児童生徒学用品費等について、その支給単価を小学校四万六百円、中学校四万七千四百円にそれぞれ増額改定する内容が示されております。本市は、これまで就学援助事業の支給単価設定に国の基準を用いてきておりますことから、国の単価改定を反映し、今回増額して支給したいと考えております。 以上でございます。   [園山えり議員 登壇] ◆(園山えり議員) 答弁いただきました。 入学準備金の予算単価が見直され、小学校が二万三百円から四万六百円に、中学校が二万三千七百円から四万七千四百円にそれぞれ二倍に当たる予算単価が示されたことがわかりました。本市もそれに対応し倍増されるということです。私どもはこれまで、ランドセルや制服代、体育服など入学準備に実際にかかる実態と、これまでの入学準備金が大きく乖離しているということを指摘し、倍増を求めてまいりましたので、二万円から四万円台に増額したことは大きな前進です。 質問の二点目、小学校、中学校それぞれの予算額と対象者をお示しください。また、七月に支給予定の対象者にも倍増した金額が支給されるのでしょうか、お示しください。 質問の三点目、三月支給後、児童生徒が本市からほかの自治体へ引っ越した場合について、私はこれまでも入学準備金の返還を求めない自治体があることも紹介してまいりましたが、本市の考え方と対応をお示しください。 質問の四点目、入学準備金の増額による効果についての認識をお示しください。 以上、答弁願います。 ◎教育長(杉元羊一君) 今回の支給単価改定に伴う補正予算額と対象者を順に申し上げますと、小学校、五千九百五十四万四千円、二千九百五十八人、中学校、六千四百八十万円、二千七百十七人となっております。また、七月に支給を予定しております二十九年度入学者も改定後の単価で支給することとしております。 次に、三月支給後に転出した場合の取り扱いについてでございますが、入学準備のための支出は三月中になされるものと考えておりますことから、返還は求めないこととしております。 次に、新入学児童生徒学用品費等を増額して支給することで、保護者の経済的負担のさらなる軽減が図られるものと考えております。 以上でございます。   [園山えり議員 登壇] ◆(園山えり議員) 答弁いただきました。 七月支給の対象者も今回倍増された入学準備金が支給されることを確認いたしました。中学生の価格表を見ますと、制服とジャージ、体育服や運動靴など身につけるものだけでも七万円以上かかります。学用品や部活動の道具を含めると十万円程度はかかることになり、保護者の負担は大変大きいものです。三人の息子を育てる三十六歳の父親は、中学生になった息子の入学準備金をこの七月に受け取る予定ですが、二万円の増額は助かりますと喜んでいます。 また、来年からは三月支給が始まりますが、さまざまな理由で引っ越すことになっても入学準備のために必要なものとして返還は求めないことを確認いたしました。準備金の倍増と返還を求めないことについて、当局の御努力に敬意を表します。 次に、平成二十九年第一回定例会で党市議団が提案しておりました就学援助制度の申請手続の方法についてお尋ねいたします。 質問の一点目、来年小学校に入学する新一年生の保護者に対して制度の周知はどのようになされるのか、また、入学準備金の三月支給までの申請手続のスケジュール、申請手続の方法をお示しください。 質問の二点目、新一年生以外のほかの学年の児童生徒の申請手続については検討しておられるのかお示しください。 以上、答弁願います。 ◎教育長(杉元羊一君) 小学校入学予定者に対しまして、就学時健康診断の受け付けの際に案内文と申請書を配布して周知いたします。また、スケジュールは九月から十月にかけて申請書を配布した後、一月末まで受け付けを行い、三月中旬に支給する予定としております。なお、申請手続は教育委員会宛てに郵送で申請書を提出していただく方法を考えております。 次に、在学中の児童生徒の申請手続について、学校を通じて申請する現在の方法の見直しは考えておりません。 以上でございます。   [園山えり議員 登壇] ◆(園山えり議員) 答弁いただきました。 新一年生は、入学前健診の受け付けで申請書を配布することや郵送での申請を考えておられるということです。郵送であれば、新一年生は申請がしやすいのではないかと思われます。また、第一回定例会では、大分県日田市が郵送での申請にしたところ、利用率が上がったことなど質疑を交わしてまいりましたが、ほかの学年は検討しておられないということでした。 質問の三点目、新一年生以外の児童生徒が申請しやすくするためにも、郵送で申請できるよう改善を求めるものですが、見解をお示しください。 以上、答弁願います。 ◎教育長(杉元羊一君) 現在、児童生徒全員から申請意思の確認を含めて申請書の提出を受けており、申請漏れもないことから、申請方法の変更は考えておりません。 以上でございます。   [園山えり議員 登壇] ◆(園山えり議員) 答弁いただきました。 変更は考えておられないとのことでした。郵送であれば人目につきませんので、保護者のためらいを払拭するものとなるのではないでしょうか。教育委員会としても申請が倍増した要因を該当する自治体に調査するべきではないでしょうか。就学援助を受けたくても受けにくい状況はないか、必要とされる援助が全ての児童生徒に行き渡るように、就学援助制度のさらなる改善を強く要請いたしまして、この質問を終わります。 最後の質問に入ります。 ことし二月に私のもとに、児童クラブに入ることができず待機児童となった宇宿小校区の保護者の方から、このままだと仕事をやめざるを得ないとの切実な相談が寄せられました。三月二日には、NGO団体である新日本婦人の会の方々が市役所を訪れ、宇宿小校区の児童クラブを早急に設置してほしいと申し入れをされ、私も同席いたしました。放課後を子供たちが安全で楽しく過ごすことができ、保護者も子供の安否を心配せず安心して働けるように、その環境整備は待ったなしの課題であり保護者の願いです。待機児童ゼロを目指して早急に施設整備を進めていただきたい、その思いで質問をいたします。 今回、補正予算におきまして、児童クラブの施設整備事業が示されました。第一七号議案 平成二十九年度鹿児島市一般会計補正予算(第一号)中、款民生費、項児童福祉費における児童クラブ施設整備事業費についてお伺いいたします。 まず、児童クラブの待機児童と施設整備の状況について、質問の一点目、本市の待機児童数と特に多かった校区の上位五位をお示しください。 質問の二点目、今回の補正予算によって解消される待機児童の見込みは何人かお示しください。 以上、答弁願います。 ◎健康福祉局長(上之園彰君) 本年五月一日現在の児童クラブの待機児童数は二百二十九人で、待機児童が多い校区と児童数は、中山二十六、川上二十二、宇宿二十一、春山二十、星ケ峯東十九人でございます。 今回の補正予算での整備により六百二十人程度の定員枠が確保されることになりますが、本年五月一日現在の待機児童数で申し上げますと、九十五人が解消される見込みでございます。 以上でございます。   [園山えり議員 登壇] ◆(園山えり議員) 答弁いただきました。 二百二十九人の待機児童のうち、今回の補正予算で九十五人の待機児童が解消される見込みであることがわかりました。また、政務調査課を通じて当局に求めた資料によりますと、既に予算がついて施設整備が進んでいるものも合わせると、現時点で今年度は百四十五人の待機児童が解消される見込みです。 次に、二十一人の待機児童がいる宇宿小校区について、今回の補正予算では宇宿第二、第三児童クラブの施設整備の予算の提案がなされましたので、以下伺ってまいります。 質問の一点目、待機児童となっている保護者の声や要望、申し入れの内容をお示しください。 質問の二点目、第二、第三クラブの建設される場所と定員、面積、建物の構造、供用開始まで保護者への説明や児童の募集時期などのスケジュールをお示しください。 質問の三点目、今後の児童クラブの利用者の見込み数と本市の対応をお示しください。 以上、答弁願います。 ◎健康福祉局長(上之園彰君) 宇宿校区の保護者の方々からは、親が帰宅するまでの間、低学年の子供を一人で留守番させることに対する不安感などから第二児童クラブの早急な設置について要望等をいただいているところでございます。 宇宿校区において利用を希望する児童数は、本年五月一日現在で七十六人でございますが、来年度以降も増加し三十三年度には百人を超えることが見込まれますことから、今回、第二と第三クラブを合わせた二階建ての専用施設を現在の児童クラブの敷地内に整備することとしており、いずれも定員の見込みは五十五人で面積は約八十三平方メートルでございます。 また、来年四月の開設に向けて今後、施設の整備を進める一方、運営委員会において九月ごろから保護者への周知を行い、十一月ごろから児童の募集を開始する予定でございます。 以上でございます。   [園山えり議員 登壇] ◆(園山えり議員) 答弁いただきました。 今後の利用者を見込んで第二、第三とも開設するということで、利用者の増加にも対応ができるということを確認いたしました。しかしながら、供用開始まで待機児童にどう対応していくのかも課題です。来月には夏休みが始まります。 最後に、この子供たちに対しては、何とか急ぎで暫定的な対応をしていただきたいと考えますが、供用開始までの期間、本市としての待機児童への対応と課題をお示しください。 以上、答弁願います。 ◎健康福祉局長(上之園彰君) 児童クラブの開設に当たりましては、施設整備を行い、供用開始するまでの間に、校区公民館の使用が可能であることや支援員の確保など、地域の運営体制の確立などの条件が整う場合には先行実施により対応しているところでございますが、このような条件が整わない校区もあるところでございます。 以上でございます。   [園山えり議員 登壇] ◆(園山えり議員) 答弁いただきました。 供用開始するまでの間に一部では校区公民館などを利用し先行して児童クラブを開始していることがわかりました。夏休みを目前に対策のめどが立っていない児童クラブも残されていますので、積極的に運営協議会や地域住民、保護者とも連携を図り、放課後や夏休みなどに一人で過ごす子供をなくす対応に努めていただきますよう心から要請をいたします。 ことし四月から鍵っ子になった小学二年生の女の子は、お母さんによると、最初は一人で自由な時間を過ごしていたようだが、そのうち日が落ち始めると心細く、窓から外を見たり、母親の携帯に何度も電話をかけてきたりするそうです。そういう子供たちが残されていることは看過できない問題です。間もなく始まる夏休みを前に、何としても解決できるよう私も当局の皆さんと御一緒に頑張る決意です。 鹿児島市の子ども・子育て支援事業計画では、平成三十一年に待機児童を解消する目標が設定されています。当局におかれましても、待機児童を一刻も早く解消し、子供も保護者も安心して安全な生活が送れるよう、施設整備を進めていただくよう要請いたしまして、私の個人質疑の全てを終わります。 ○議長(上門秀彦君) 以上で、園山えり議員の個人質疑を終了いたします。(拍手) 次は、大園盛仁議員。   [大園盛仁議員 登壇](拍手) ◆(大園盛仁議員) 私は、市民サイドの市政を目指す立場から、本市市政の諸課題について個人質問を行います。 来年の明治維新百五十年を迎えるに当たり、地方では明治維新に功績のあった県がそれぞれ関連事業を企画し、国も内閣官房に推進室を設け、記念硬貨、切手の作成や記念式典を計画しているようです。本市も県と連携し、関連事業に取り組んでいることは承知していますが、大河ドラマ「西郷どん」放映の後押しがあることを踏まえた場合、市としてこのまま来年を迎えてよいものかと思うのは私だけでしょうか。市民からさえ、明治維新百五十年を控え、機運が盛り上がらないとの声があります。観光施設や市民の意識醸成に向けて、行政に危機感や責任感が感じられないように思えてなりません。 そこでまず、各面から森市政の政治課題について伺いますが、三点目の上之原団地への公園整備は進展がないことがわかりましたので、割愛し伺います。 一点目、おもてなしの観点から、観光地の施設整備・対策は急務であります。健全な財政運営での基金積み立て優先より、この一、二年は、将来にわたり発展していくような仕掛け、基盤づくりへの投資が何より重要と考えますが、市長はどのように考えておられるか、その認識と取り組み状況に対する評価について御見解をお示しください。 二点目、国は、明治維新百五十年に当たり、明治百年記念事業を参考に関連施策を進めようとしております。本市は、西郷南洲翁没後百年に際し、西郷南洲翁遺訓集を十三万部発行していますが、大河ドラマの予定がありながら、来年、本市は西郷南洲翁遺訓集の発行すらしないようです。発行しないことに対する市長の認識と評価についてお聞かせください。 三点目、市長が日ごろからおっしゃっておられる市民本位の市政、市民との協働において、市民意見、要望に対応できない事柄が多分に見受けられるようです。前例踏襲主義による行政の健全な財政運営と管理面だけを主眼に置いたような今回の副市長の選任は疑問でなりません。安倍内閣と同じく、お友達優遇政治とか、天下り、わたりとかの批判もあります。 そこで、市長の公務員の天下りやわたりに対する御認識と副市長二人を総務局長経験者から選任した理由、期待する事柄等についてお示しください。 四点目、公営企業管理者に現役職員を就任させず、天下り人事で登用する意義についてお示しください。 五点目、財政難の中で、天下りの公営企業管理者の給与待遇等に対する妥当性とその論議場所及び副市長や公営企業管理者と外郭団体代表者と比較して待遇に大きな開きがあることに対する評価と認識についてお示しください。 以上、答弁願います。   [市長 森 博幸君 登壇] ◎市長(森博幸君) 大園盛仁議員にお答えをいたします。 私は、観光は総合産業であり、本市にとって地域経済全体に多大な効果をもたらすことが期待できる重要な柱として位置づけております。そのため、市長就任後すぐに観光未来戦略を策定し、それに基づき、歴史ロード“維新ふるさとの道”や赤水展望広場の整備を行うとともに、サクラジマアイランドビューの運行を開始したほか、鹿児島マラソンを始めるなど、ハード・ソフト両面から積極的に観光振興を推進してきたところであり、この間、着実に交流人口は増加してきております。 今後におきましても、大河ドラマ館の設置など、明治維新百五十周年などの追い風を生かすとともに、世界に誇り得る本市の観光資源をさらに磨き上げ、国際観光都市として新たな魅力の創出に積極的に取り組んでまいりたいと考えております。 西郷南洲翁遺訓については、南洲翁の寛大な措置に感激した庄内藩主が菅 実秀など多くの藩士を鹿児島に遣わし、南洲翁に教えを受けさせ、その教えを遺訓として編さんされたものであり、公平無私の心、全ての人に対する愛の心などを現在に伝えるものであると考えております。 これまで西郷南洲顕彰会においては、南洲翁没後百年の記念事業として同遺訓を発行された経緯がありますが、現在のところ遺訓集を発行する考えはないとのことでございます。 公務員の再就職につきましては、法律により一定の規制がなされており、それらが適切に運用される中で、人材の活用を図られているものと考えております。 両副市長につきましては、その職責にふさわしい能力や人格、識見を有することはもとより、私を補佐し、本市のさらなる発展に情熱を持ってともに取り組む人材を登用したところでありまして、両副市長は、これまでもそれぞれの立場で私と一緒になって市政を支えてきており、今後も常に忌憚のない意見を期待するとともに、市民の負託に応えるため、全力を尽くしてもらいたいと考えております。 公営企業管理者につきましては、地方公営企業法において、地方公共団体の常勤の職員と兼ねることができないことと規定されており、選任に当たっては、その職責にふさわしい能力や人格、識見を有することはもとより、健全な経営や市民サービスの向上に情熱を持って全力で取り組む人材を登用してきているところでございます。 企業管理者は、企業としての合理的、能率的な経営を確保するため、経営の自主性の強化や責任体制を確立する必要から設置された特別職であり、その給与につきましては、職務内容と職責を踏まえ、特別職報酬等審議会の答申に基づく市長等の改定状況を参考に適切に定めているところでございます。なお、外郭団体の役員は、副市長や企業管理者とは職責等が全く異なるものでございます。   [大園盛仁議員 登壇] ◆(大園盛仁議員) 市長に答弁を伺いました。 行政主導の各事業は答弁どおり推進できていると思います。しかしながら、明治維新百五十年を控え、維新に関する看板や垂れ幕、洋式トイレの配置等、現観光施設への配慮不足が多々あり、観光関連での財政出動をためらってはならない現在であることは申しておきます。 南洲翁遺訓集の発行も西郷南洲翁没後百年では、行政の財政的後押しがあったからこそ十三万部発行できたことと思われます。他を顧みない現代社会だからこそ、利他の精神を説いた遺訓集が必要ではないでしょうか。今回も、本市が主体的に発行するとの姿勢が必要なんです。再度の検討をお願いしておきます。 また、天下り人事の公営企業管理者でこれまでどれだけ効果があったことでしょうか。内部から早期の退職者で優遇昇格させることにより、職員のモチベーションは上がり、職場風土もよくなることだけは申しておきます。 次に、先般就任された副市長に伺います。 まずは、お二人の副市長就任に対しお喜びを申し上げます。 早速ですが、伺います。 両副市長には、それぞれ本市及び本市行政の課題をどのように捉え、施策や組織、事務分掌等に生かしていかれるお考えか、今後の抱負とあわせてお聞かせください。 答弁願います。 ◎副市長(松永範芳君) お答えいたします。 人口減少が現実となる中にあっては、少子化対策、若者の人口流出の抑制を着実に進め、安全で安心なまちづくりを推進するとともに、交流人口のさらなる拡大を図り、地域産業を活性化することが喫緊の課題であると考えております。 このような課題に的確に対応し、効率的で健全な行財政の運営に努めるとともに、全庁的な局同士の連携を図り、組織としての力を引き出しながら、市長マニフェストに掲げられた政策の速やかな実現に取り組んでまいりたいと考えております。 特に、今後、本市におきましては、明治維新百五十周年事業や鹿児島国体など、将来のまちづくりに資する歴史的イベントが相次いで予定されていることから、これらの効果を最大限に生かすため、職員とともに、民間の感覚を積極的に養い、広い視野や柔軟な思考力をもって、全力で森市政を支えてまいりたいと考えております。 以上でございます。 ◎副市長(松山芳英君) お答えいたします。 本市の持続的な発展の基礎を築き継承していくためには、市民が生涯にわたって学び、健やかに暮らせる潤いのある生活環境の充実に努めるとともに、コンパクトで機能性の高いまちづくりを進めることが喫緊の課題であると考えております。 このような課題に積極的に対応し、社会や都市構造の変化をしっかりと見きわめるとともに、常に市民の声に耳を傾けながら、市長のマニフェストに掲げられた政策の速やかな実現に取り組んでまいりたいと考えております。 このため、大局を見据えた多様な視点と市民目線に立った施策の展開を常に意識しながら、これまでの行政経験や人的ネットワークを活用し、全力で森市政を支えてまいりたいと考えております。 以上でございます。   [大園盛仁議員 登壇] ◆(大園盛仁議員) それぞれ答弁を伺いました。 副市長のお二人には、少子高齢化や都市間競争が厳しくなる折、何かと御苦労も多いと思いますが、市政が変わったと感じられるよう、答弁どおりの御努力をお願いしておきます。 次に、特別職の報酬に関して伺います。 一点目、市長、副市長、市議会議員の給料・報酬額及び本市市民所得の中核市における位置、退職手当の算出方法及び課題等についてお示しください。 二点目、近く特別職報酬等審議会を開催する目的についてお聞かせください。 三点目、特別職報酬等審議会条例に議員の政務活動費がうたわれている経緯についてお示しください。あわせて、同じ条例の中では、政務活動費が報酬と誤解されるおそれもありますが、見解をお聞かせください。 以上、答弁願います。 ◎総務局長(内山薫君) お答えいたします。 特別職の給料等につきまして、本市の額及び中核市四十八市における順位を申し上げますと、市長が百十五万四千円、七位、副市長九十三万一千円、十位、議員六十八万六千円、四位となっております。また、本市の一人当たりの市民所得は、直近の二十六年度で二百六十八万七千円であり、中核市における順位は承知していないところでございます。 市長及び副市長の退職手当につきましては、森市長が就任後の平成十七年度から退職した日における給料月額に在職月数と定められた割合を乗じて、任期ごとに算出する方法に改正しており、今後とも適切に運用してまいりたいと考えております。 次に、特別職報酬等審議会につきましては、二十八年度に設置した庁内調査連絡会の検討状況等も踏まえ、現在の給料水準や今後の審議会のあり方等について議論していただくため開催するものでございます。 次に、政務活動費は、平成十二年の国の通知を踏まえて、鹿児島市特別職報酬等審議会条例の審議対象としているものでございます。なお、政務活動費は、鹿児島市議会政務活動費の交付に関する条例において、議員の調査研究その他の活動に資するため、必要な経費の一部として交付されるものであることが明確に規定されているところでございます。 以上でございます。 ○議長(上門秀彦君) しばらくお待ち願います。 大園盛仁議員、質疑をお願いします。   [大園盛仁議員 登壇] ◆(大園盛仁議員) それぞれ答弁を伺いました。 昨年の都市データバンクによりますと、中核市四十八市中、市民所得は三十五位にありますが、特別職の全てが上位に位置しております。市議会議員は上位に位置しているものの、選挙がありながら、年金や退職金もなく、若い議員には経済的に大変と思われます。一方、市長は特別として、先ほどの公営企業管理者や副市長たちは天下りであります。高額待遇の上に退職給付金まであります。是正の必要があり、特別職報酬等審議会で十分検討、論議がなされるよう要望しておきます。 次に、観光産業振興等の課題に関して伺います。 まず、西郷洞窟における課題について伺います。 観光客からは、いつ来ても一緒との意見があるようです。タクシーの運転手さんは、全体が殺風景で、立ち寄りたくなるような看板等設置の工夫も必要ではないかと言っておられました。この看板の必要性についてお示しください。また、以前から要望がある当該地へのトイレ設置の必要性についてお示しください。 以上、答弁願います。 ◎建設局長(水元修一君) お答えいたします。 西郷洞窟周辺には必要な案内板等が設置されているところでございます。また、トイレについては、当該地が管理地であり公園ではないことから、設置は考えていないところでございます。 以上でございます。   [大園盛仁議員 登壇] ◆(大園盛仁議員) まことに失礼しました。 答弁を伺いました。 看板やトイレも工夫してほしいとの声からの質問でしたが、当局にはその意思がないようです。もっと市民と一緒に考える姿勢も必要であることは申しておきます。 次に、明治維新百五十周年に臨み、市民アートにより完成した小山田町にある明治偉人ロードについて伺います。 小山田町の閑静な農村に市民アートにより維新の志士たちの肖像画による明治偉人ロードが突然できました。この写真がそうです。擁壁や間知ブロックにコケを落としただけで描いた敬天愛人の文字や維新の志士たちの肖像画が約二百メートルの区間に実によく描かれております。地元紙や民放でも紹介され、好評で、地域ににぎわいをもたらし、近くNHKも取材に来るようであります。 そこで伺います。 一点目、本市行政の観光関係者で当該地を視察された方がおられるかどうか。どのように評価されているかお示しください。 二点目、明治維新百五十年を迎えるに当たり、このような市民アートは市民に紹介し、市民全体に維新への認識を醸成する必要を感じてなりません。そこで、市民のひろば等でも紹介すべきではないでしょうか。見解をお示しください。 三点目、市民との協働のまちづくりからも同じような看板等を依頼し、観光地に生かす、あるいは参考にすべきではないでしょうか。見解をお示しください。 以上、答弁願います。 ◎観光交流局長(山口順一君) お答えいたします。 小山田町での市民アートにつきましては、新聞報道を受け、現地を確認したところ、自然豊かな風景の中に、明治維新の立て役者や桜島などがコケ絵として約二百メートルにわたり描かれており、そのできばえもすばらしく、新たな地域資源になるものと感じたところでございます。 今回の市民アートは、市民による明治維新百五十周年に向けた情報発信につながるものと考えております。なお、市のフェイスブックでは市民の皆さんに御紹介されております。明治維新百五十周年を迎えるに当たっては、このような市民による取り組みがさらに広がっていくことが大事であると考えておりますので、引き続き、機運の醸成に努めてまいります。 以上でございます。   [大園盛仁議員 登壇] ◆(大園盛仁議員) 一般の市民の方さえ意識を持ってこのように行動し、明治維新百五十年を迎えようとしているにもかかわらず、街中には行政による維新関連の看板や垂れ幕、ポスター等がなく、維新百五十年の足音すら感じられません。すばらしいアートでの取り組みですので、フェイスブックだけでなく、可能な限り市民に周知、反映され、機運の醸成に努められるようお願いしておきます。 次に、城山展望台における課題について伺います。 まず、この展望台の写真をごらんください。中央の上側の矢印の三角屋根の位置がトイレですが、お店が並ぶ位置から入り込んだところにあります。また、駐車場の正面には歓迎する看板等もなく殺風景であります。 そこで伺います。 一点目、城山展望台バス停の上屋には雑草が生え、落ち葉がそのままになっています。現状認識と対策についてお示しください。 二点目、現在、当該地を訪れる最も多いお客様層についてどのように把握、分析されておられるかお示しください。 三点目、訪れた観光客を温かく迎えるような看板等も必要ではないのかお示しください。 四点目、土産品店等が並ぶ場所が殺風景で駐車場からも土産品店とわかるような看板、旗等の設置、工夫はできないかお示しください。 五点目、駐車場におり立って一番に探すところがトイレのようです。観光客の目線に立ち、駐車場からトイレの位置がすぐわかるよう、先ほどの三角屋根に案内板設置も必要と考えるが、見解をお示しください。 以上、答弁願います。 ◎観光交流局長(山口順一君) 城山展望台のバス停上屋は樹木に隣接していることから、落ち葉等が堆積しやすい状況でございます。先日、職員が現場を確認し、清掃を行ったところであり、今後も適宜対応してまいりたいと考えております。 城山展望台の来訪者につきましては、平成二十五年度の調査では年間四十三万四千人となっておりますが、その内訳は把握しておりません。なお、近年では、外国人観光客が増加しているところでございます。 城山展望台には、大型の観光案内板を設置しており、新たな看板等の設置について現時点では考えていないところでございます。 以上でございます。 ◎建設局長(水元修一君) 城山展望台のある城山公園は風致公園であり、看板等の設置については、自然の趣などを損なわないよう配慮すべきであることから、公園管理上必要な看板以外の設置は考えていないところでございます。トイレの案内板については、駐車場と展望台への通路上の見やすい位置に設置しております。 以上でございます。   [大園盛仁議員 登壇] ◆(大園盛仁議員) それぞれ答弁を伺いました。 外国人が最も多い要因はクルーズ船であるようですので、クルーズ船の寄港の一層の御努力をお願いしておきます。 新たな看板の設置は考えていないとのことでしたが、土産品店の上に歓迎の看板や明治維新に関する看板を乗せたら、観光客にも好評で、にぎわいを加速することは間違いないと思われます。必要な看板を置いて風致公園を害することはありません。風致公園への配慮より、観光客の視点に立っての対応を優先すべきであります。トイレの現案内板にはお店や観光客が難渋しているから質問しております。御検討をお願いしておきます。 次に、桜島地域における観光と観光地、有村溶岩展望所等における課題について伺います。 一点目、桜島フェリー改札口が混雑したときに、後方の支援体制がないとの声に対する認識と今後の対応についてお聞かせください。 二点目、土産品店の駐車場では、風やダンプカー等の影響で火山灰が舞い上がり、観光客に気の毒な光景が見受けられるようです。観光客のために有村溶岩展望所や民間を含めた土産品店駐車場の降灰にロードスイーパーでの対応はできないものかお示しください。 三点目、古里公園下の道路歩行帯にある東屋内の降灰状況に対する認識と対応についてお聞かせください。 四点目、有村溶岩展望所のトイレの利用時間は午前九時から午後五時までとなっていますが、以前から延長ないし二十四時間対応にとの要望があるようです。その対応についてお聞かせください。 五点目、往来の多い桜島港や観光地の駐車場に、観光客を歓迎するための看板や明治維新に関連した看板等も必要ではないのかお聞かせください。 六点目、観光振興課は来ても周りをさっと見るだけで、一緒に観光地を元気にするとの姿勢が感じられないとの意見もあります。これに対する見解をお示しください。 以上、答弁願います。 ◎観光交流局長(山口順一君) 有村溶岩展望所につきましては、清掃業務の中で、適宜、降灰除去を行っており、今後も降灰の状況等に応じて適切な維持管理に努めてまいります。 有村溶岩展望所の多目的トイレにつきましては、二十四時間利用可能としているところであり、案内表示を入り口扉に大きく表示するなど工夫してまいります。 桜島につきましては、フェリーターミナルに歓迎案内を掲出しておりますほか、各観光スポットには案内板を設置しており、新たな看板等の設置について現時点では考えていないところでございます。 観光振興課においては、かねてから観光施設等の状況把握に努めるるとともに、各種イベントや地域の意見交換の場に積極的に参加しているところでございます。今後も地域の皆様と連携し、観光の振興を図ってまいります。 以上でございます。 ◎建設局長(水元修一君) 民間駐車場の降灰除去については、所有者等において行っていただいております。古里公園は降灰の多い地域であると認識しており、月に三回清掃を行っているところでございます。 以上でございます。 ◎船舶局長(南勝之君) お答えをいたします。 桜島フェリーの改札業務は、これまで通常時は委託業者が、また、イベント開催時など混雑時には職員の応援体制のもとで対応してきております。今後とも混雑の事前情報の把握や周知に努めるとともに、お互いの連携を密にして、さらなる利用者のサービス向上に取り組んでまいります。 以上でございます。   [大園盛仁議員 登壇] ◆(大園盛仁議員) それぞれ答弁を伺いました。 ロードスイーパーの利用にしても旧態依然の対処であります。桜島地域では、合併して事業税や園芸ハウスの課税が行われ苦しくなる一方で、本市行政からの恩恵は何も実感できないとの声が多々あります。桜島地域は、火山灰による被害があり特別な地域であるとの認識を持っていただき、ロードスイーパーも特例的措置での活用も検討すべきであることは申しておきます。 また、有村溶岩展望所では、立派なレストハウスを整備しながら、歓迎の看板すら見受けられないとは残念でなりません。お土産品店や観光客の目線に立っての取り組み強化をお願いしておきます。 次に、観光地周辺の案内板や道路等の課題について伺います。 南洲公園への案内板はあることを確認しましたので割愛し、二点のみ伺います。 一点目、南洲公園や維新ふるさと館前における道路中央線等の白線が消えかかって不明ですが、現状認識と対策についてお聞かせください。 二点目、南洲公園入り口のさびついたガードレールへの認識と対策についてお聞かせください。 以上、答弁願います。 ◎建設局長(水元修一君) お触れの箇所の道路区画線については、お述べのような状況であることから、車両等の通行の安全確保を図るため引き直しを、また、ガードレールについては、老朽化が見られることから補修等を行ってまいります。 以上でございます。   [大園盛仁議員 登壇] ◆(大園盛仁議員) 答弁を伺いました。 対応されるとのことで感謝いたします。 次に、国際観光都市に向けての課題と対策について伺います。 明治維新に先駆けていち早く西洋文化、技術を取り入れ、殖産振興を行い、異人館まで建築した薩摩藩ですが、現在ではその気概や風土が全くなくなっているようでなりません。 そこで伺います。 一点目、本市が先人や歴史・文化を大事にしてこなかったような現状に対する認識と要因についてお示しください。 二点目、豊かなロケーション、歴史・文化を有しながら、観光で他都市におくれをとっている要因をどのように分析しているかお示しください。 以上、答弁願います。 ◎観光交流局長(山口順一君) 西郷隆盛、大久保利通などの郷土の偉人や明治維新の原動力となった薩摩藩の歴史など、本市オリジナルの個性ある歴史・文化は、本市を代表する観光資源であると認識しており、鹿児島ぶらりまち歩きや明治維新150年カウントダウン事業、薩摩維新ふるさと博など、これまでも歴史・文化を活用した取り組みを行っているところでございます。 今後におきましても、平成三十年の明治維新百五十周年に向けて、大河ドラマ「西郷どん」と連携した効果的な観光プロモーションを実施するなど、最大の誘客効果が得られるよう取り組みを進めてまいりたいと考えております。 以上でございます。   [大園盛仁議員 登壇] ◆(大園盛仁議員) 答弁を伺いました。 答弁どおりの行政主導の事業等は行われていますが、先人や歴史・文化を大事にする市民全体への意識醸成への取り組みはどうでしょうか。先ほどの西郷南洲翁遺訓集の増版をしないことに代表されるように、歴史・文化を大事にした取り組みが不足していることは申しておきます。 次に、質問の三点目、洋式トイレにしても、異人館建設があり、全国でも薩摩藩がいち早く取り入れたことと思われます。 そこで、国際化に対応して、観光地の公園のトイレは全て洋式トイレにすべきであり、急ぐべきと考えますが、見解をお示しください。また、観光地の公園のトイレには全てトイレットペーパーを配置すべきと考えますが、見解をお示しください。 四点目、本市の管理する観光地の土産品店では、行政は何もしないとの意見や高齢化で発展させる方法や考えもないとの声があります。全体の要望を聞く中で、看板を作成し、経営相談を行い、やる気にさせる工夫等、行政による支援体制の構築を急ぐべきと考えますが、見解をお示しください。 以上、答弁願います。 ◎産業局長(山下正昭君) お答えいたします。 本市におきましては、事業者の皆様が経営に必要な知識等を学ぶために開催する研修会に講師を派遣する制度や専門家が店舗を尋ねて現状を分析し、具体的なアドバイスを行う支援制度のほか、事業者で構成するグループが宣伝啓発用フラッグの作成等に取り組む場合の経費への助成を行っております。今後ともこれらの制度を積極的に活用していただきますよう取り組んでまいります。 以上でございます。 ◎建設局長(水元修一君) 観光地である城山公園、南洲公園については、洋式便器を一基ずつ設置しております。新たに設ける公園内のトイレについては、大便器を複数設置する場合、一つを洋式としているところでございます。トイレットペーパーについては、いたずらや放火、盗難など防犯上の課題があることから、原則として備えつけておりませんが、城山公園は観光地であることを考慮して備えつけているところでございます。なお、南洲公園については、今後、観光客の増加が見込まれることから設置について検討してまいります。 以上でございます。   [大園盛仁議員 登壇] ◆(大園盛仁議員) 答弁を伺いました。 南洲公園へのトイレットペーパー配置については感謝しますが、中央公園への配置も御検討していただくようお願いしておきます。 次に、本市の土地区画整理事業の諸課題に関して伺います。 私は、すばらしく生まれ変わった永吉地域や原良地域の町並みを見て、本市の区画整理事業を絶賛していました。しかしながら、ここ四年間で、地権者の利益や権利を無視する等の課題が多くあることもわかってきました。 そこで伺います。 一点目、土地区画整理事業の目的についてお示しください。 二点目、事業を進める中で、過去十五年間において、現在及びこれまで係争となった事柄とその結果、評価についてお聞かせください。 三点目、吉野地区土地区画整理事業では、人が住めないような住宅を曳いたり、年三回収獲していた牧草を芝生一回分しか補償しなかった等の市民相談がありました。憲法には国民の権利や法のもとに平等等がうたわれておりますが、土地区画整理法は、我が国の最高法規である憲法に沿ってある法律との認識はどうなのかお示しください。 四点目、市民に信頼される土地区画整理事業に向け、改善する事柄はないものかお示しください。 以上、答弁願います。 ◎建設局長(水元修一君) 事業の目的は、公共施設の整備改善とあわせて宅地の利用の増進を図り、居住環境良好な市街地の形成と健康で文化的な生活を営める住宅地を形成することでございます。 過去十五年間に係争となったものは、補償関連二件、清算金関連一件、土地関連一件、計画関連一件の計五件で、うち四件が訴訟を終了しており、一件が係争中でございます。また、訴訟が終了したものについては、本市の主張がおおむね認められたものと考えております。 次に、憲法第二十九条第三項には、「私有財産は、正当な補償の下に、これを公共のために用ひることができる。」と定められております。また、区画整理法第百一条では、「従前の宅地について使用し、又は収益することができなくなったことにより損失を受けた場合においては、施行者は、その損失を受けた者に対して、通常生ずべき損失を補償しなければならない。」として、憲法に沿って正当な補償を規定しているものでございます。 事業の執行に伴う課題については、九州土地区画整理事業ブロック会議に出席し、情報を収集するとともに、本市の区画整理関係三課で必要に応じて協議を行い、対応を図ってきております。 以上でございます。   [大園盛仁議員 登壇] ◆(大園盛仁議員) 答弁を伺いました。 訴訟が終了したものについては、おおむね本市の主張が認められたとの答弁でしたが、市民の中でどれだけ行政相手に訴訟をされる方々がおられるでしょうか。泣き寝入りで我慢している実態も多々あります。 続けて伺います。 質問の五点目、土地区画整理事業における照応の原則とはどういう内容かお示しください。 六点目、この十年で切り土の仮換地における表土の軟弱地盤発生状況についてお示しください。 七点目、仮換地で家屋の建築に不適地な切り土における表土の軟弱地盤に対する本市の対応状況についてお示しください。 八点目、宅地整地前に一帯の地盤調査を行わない理由と調査をせず一帯を同じ強度の地盤とする根拠は何かお示しください。 九点目、建築に不適地な切り土における表土の軟弱地盤に対し、本市と同じく何もしない都市があるのか、あればその都市名をお聞かせください。 以上、答弁願います。 ◎建設局長(水元修一君) 照応の原則については、法第八十九条では、換地計画において換地を定める場合においては、換地及び従前の宅地の位置、地積、土質、水利、利用状況、環境等を総合的に考慮して照応するように定めることとされております。 また、過去十年間事業を行ってきた七地区においては、切り土仮換地での軟弱地盤はないものと考えております。 次に、軟弱地盤への対応は、損失補償が従前建物などの損失を補償するものであり、新たに住宅を建築されるものについて補償するものではないことから、仮換地での家屋建築に対する軟弱地盤対策は行っていないところでございます。 仮換地ごとの地盤調査については、従前地一帯の地盤が同一と考えられることから、通常の利用に耐える地耐力を備えているものと認識しており、実施しておりません。 また、他都市での対応については、現在、文書による照会を行っているところでございます。 以上でございます。   [大園盛仁議員 登壇] ◆(大園盛仁議員) これまで軟弱地盤が発生していないとのことでしたが、表土部分からさえ発生しているから質問しています。他都市の状況も日ごろから情報として把握しているべきであることは指摘しておきます。 そこで、谷山駅周辺地区土地区画整理事業における仮換地の問題について伺います。 谷山駅周辺地区土地区画整理事業内にあるMさんは、仮換地が決まり住宅を建築しようとしましたが、地盤が軟弱で、そのままでは住宅建築に不適地であることがわかりました。地盤調査や地盤強化のためにかなりの余分な出費が必要とのことであります。 そこで伺います。 一点目、施行前と施行後の土地は直線距離にしてどれだけあるかお示しください。 二点目、施行後の仮換地は切り土で、ただ整地しただけの土地であります。事業者で手を加えた土地であることを踏まえた場合、照応の原則との整合性はどうなのかお示しください。 三点目、盛り土と切り土で地盤の強度に当たり外れが生じ、公正・公平な区画整理事業になっていないとの市民意見に対し、どのような認識なのかお示しください。 四点目、Mさん宅の仮換地は、本市の委託した同じ業者による地質調査で家屋の建築には不適切との結果が出ております。地震による地盤沈下のおそれがあり、災害防止対策が不十分なまま区画整理事業の使命を果たしたと言えるのか。不適地を放置する根拠は何かお示しください。 以上、答弁願います。 ◎建設局長(水元修一君) お述べの土地の直線距離はおよそ八十メートルでございます。従前の宅地は市道春日線、仮換地は南清見諏訪線の沿線となっており、位置、地積、利用状況、環境等を総合的に考慮し、照応していると考えていることから公平性は保たれているものと認識しております。 土地区画整理事業においては、土地の区画形質の変更及び公共施設の新設または変更によって、健全な市街地の造成を図り、公共施設の整備改善及び宅地の利用の増進に資することを目的として整備を行っております。 当該地付近は、施行前も建築物が建ち並んでいた状況であったことから、総合的に判断して仮換地を行っているものでございます。 以上でございます。   [大園盛仁議員 登壇] ◆(大園盛仁議員) 答弁を伺いました。 それまであった住宅建築はどの家も地盤を強固にしてから建築されたと言えますが、切り土については地盤強化対策をせずに、ただ整地しただけであることが地質調査でも明らかになっています。事業者で手を加えれば、表土の地耐力が変わってきます。これは照応の原則を無視した暴挙であり、無責任であります。 そこで質問の五点目、土地区画整理法施行規則第九条第八号には、環境を保全するため、土地の地形、地盤の性質を勘案して、表土の保全等の措置が講ぜられるよう定めなければならないとうたわれているが、将来にわたり、災害がなく市民が安心して平等に居住できるように整地するのが土地区画整理事業ではないのかお示しください。 六点目、同じ仮換地で個人が地盤強化のためにくい打ちを行わなければならなくて、過分な出費が必要のようです。法のもとに市民が平等に恩恵を受けるよう照応の原則があり、住民の地質調査により、建築に不適地が発覚した場合、その事業費は補償すべきではないのかお示しください。 また、今後、見直すべきは見直し改善すべきではないのかお示しください。 以上、答弁願います。 ◎建設局長(水元修一君) 土地区画整理法施行規則第九条第八号は、施行地区及びその周辺地域における植物の生育の確保上必要な樹木の保存、表土の保全その他必要な措置が講ぜられるように設計の概要を定めるなど、環境の保全における留意事項について規定されたものであり、土地区画整理事業は、さきに述べました目的を達成するために良好な市街地を一体的に整備するものでございます。 また、仮換地は、照応の原則に基づいて指定するものであり、事業に伴う建築物などにおける損失補償は、九州地区用地対策連絡会発行の損失補償基準標準書に準じて本市が策定した損失補償基準に基づき、従前建築物などについて必要な補償をしているところでございます。 宅地整地工事については、これまでも切り土、盛り土にかかわらず、表土の状況に応じてすき取りや整地などを行っており、今後においても同様に対応してまいります。 以上でございます。   [大園盛仁議員 登壇] ◆(大園盛仁議員) 答弁を伺いました。 私は、答弁にあった表土の保全が図られていないから質問してきておりますが、当局は、事業者でありながら、我関せずであります。これでは住民のための土地区画整理事業でなく、行政のための事業となっており、余りにも住民の方が気の毒でなりません。 そこで、再質問します。 一帯は地質調査で軟弱地盤ですが、地耐力があると当局が判断したら、照応の原則でそのままで構わないでしょう。しかしながら、従前の住宅があった土地の表土は、建設当時、地盤強化をして住宅を建設しております。切り土の場合、事業者で手を加えながら、ただ十センチほど埋め立て、整地しただけであり、強度が違います。このことは先ほどの表土の保全と照応の原則と照らしどうなのか、再答弁願います。 ◎建設局長(水元修一君) 先ほど御答弁申し上げましたとおり、当該地付近は、施行前も建築物が建ち並んでいた状況であったことから、総合的に判断して仮換地を行っており、照応しているものと考えております。 以上でございます。   [大園盛仁議員 登壇] ◆(大園盛仁議員) 再答弁を伺いました。 実態に即しない答弁であり、心がありません。問題意識のない答弁でした。せめて軟弱な切り土地盤は、七、八十センチの盛り土同様の地盤強化が必要であり、市民のために対応されるべきであります。今後、事業を推進する中で意を用いていただくよう要請しておきます。 次に、戦没者遺族会と慰霊碑の現状と課題及び松元小学校内の里道廃止に関して伺います。 一点目、合併した五町における戦没者遺族会の現状と慰霊碑の管理状況をどのように把握されているかお示しください。 二点目、戦没者慰霊碑の果たす役割と重要性についてお示しください。 三点目、先人の遺徳をしのび、平和のとうとさを訴える面から、全国的に建立されている戦没者慰霊碑の建立に際し、国や地方自治体の関与はどうであったのかお示しください。 四点目、遺族会も高齢化で管理ができなくなりつつある現状から、慰霊碑の重要性に鑑み、今後、管理において行政の関与が必要との認識はどうなのかお示しください。 五点目、地方創生はまず地域の歴史・文化の掘り起こしや活性化も求められているのではないかお示しください。 以上、答弁願います。 ◎健康福祉局長(上之園彰君) お答えいたします。 合併した五町域にはそれぞれ遺族会がございましたが、そのうち吉田地区遺族会が平成二十一年度に、桜島地区遺族会が二十五年度に解散し、現在、喜入、松元、郡山の各遺族会が存続しております。また、五町域の戦没者慰霊碑につきましては、それぞれ遺族会などが管理しております。 戦没者慰霊碑は、戦争でとうとい命を犠牲にされた方々のみたまを慰めるために建立されたもので、今を生きる私たちが世界の恒久平和を願うとともに、戦争による惨禍を二度と繰り返さないことを誓う役割を担っているものと考えております。 慰霊碑の建立に当たっては、それぞれの設置目的や趣旨により、国や地方自治体において設置されたところもあるようでございます。 慰霊碑の今後の管理においては、現在管理されている団体などの高齢化している現状もございますことから、それらに対する相談に対して本市としても対応してまいりたいと考えております。 次に、まち・ひと・しごと創生総合戦略においては、歴史の発掘や文化の振興という観点も示されているところでございます。 以上でございます。   [大園盛仁議員 登壇] ◆(大園盛仁議員) 答弁を伺いました。 二地域の遺族会がここ数年で解散に追い込まれております。遺族会に対する相談体制が十分だったでしょうか。時間の関係で再質問ができませんが、慰霊碑の管理相談等も地域の課題として相談があったと思われます。 そこで、合併した松元地域における戦没者慰霊碑移設と里道廃止の現状、課題について伺います。 合併した松元町の戦没者慰霊碑の移設については、遺族会の代表者が支所や地域福祉課に何回となく相談にお伺いしているようですが、遺族会では適切な場所を探し当てながら、当局の前向きな姿勢が見受けられず、移設を希望しながらも苦渋の選択で移設を断念するとの結論に至ったようであります。 まず、この写真をごらんください。地元で探した最適地はこの写真の倉庫のある約十二坪の民有地です。手前の道路は県道ですが、当該里道は倉庫の右横から体育館裏を通り、児童クラブのある突き当たりまでの約六十メートルの区間です。 そこで、以下伺います。 一点目、地元で探した場所は松元小学校新体育館の横ですが、学校敷地内を走っている不必要な里道を共有しております。この里道の廃止に対する教育委員会の取り組み状況についてお聞かせください。 二点目、慰霊碑移設に対する現状をどのように把握されているかお示しください。 三点目、慰霊碑のある現在地における市有地のこれまでの利用経過についてお聞かせください。 四点目、山手にある現在地では管理面から不便であり、誰も訪れないことから、慰霊碑の役割が果たされないことへの認識はどうなのかお示しください。 以上、答弁願います。 ◎健康福祉局長(上之園彰君) 松元地区の慰霊碑につきましては、遺族会で検討され、引き続き現在地で管理していくとのことでございます。 慰霊碑のある敷地につきましては、平成二十五年三月まで高齢者福祉センター松元として利用していましたが、現在は文化財の収蔵施設として利用されております。 慰霊碑は高台にありますことから、高齢の遺族の方々が管理し、地域住民が足を運ばれるに際しては苦労される面もあるのではないかと考えております。 以上でございます。 ◎教育長(杉元羊一君) お答えいたします。 松元小学校屋内運動場に隣接する里道につきましては、関係地権者であるJR九州の了承を得て、現在廃止に向け、境界確定の手続を進めているところでございます。 以上でございます。   [大園盛仁議員 登壇] ◆(大園盛仁議員) この里道の廃止については、教育委員会や松元建設事務所では難しいとして放置されていましたが、私がJRの担当課に相談したら、JRも事故があったら大変とのことで、なるべく里道は廃止する方向で進めているとのことでした。何でもそうですが、当たってみて判断すべきであります。 また、慰霊碑は高台にあり、管理も大変ですが、現在、文化財の収蔵施設となっており、誰も訪れません。先ほど答弁にあった慰霊碑の役割と重要性からどうなのかの質問でしたが、その認識が全くない答弁でした。当局には行政として、その歴史・文化を大事に後世に引き継いでいくとの認識がないことが問題なのです。 そこで質問の五点目、遺族会の代表世話人は、松元支所や地域福祉課を何回となく訪問し、相談されたようですが、移設への希望が強いものの行政の支援体制が不明瞭で、資金難もあり移設を断念されたようです。移設地を示す中で、なぜ遺族会の希望に沿うよう前向きな対応ができなかったのか、経緯と認識についてお示しください。 六点目、民有地は遺族会が法人でないため登記ができず、公共用地にして対応するしかないとの認識はどうなのかお示しください。 以上、答弁願います。 ◎健康福祉局長(上之園彰君) 慰霊碑の移設につきましては、これまで地域福祉課において、遺族会からの相談に対応してまいりましたが、移設希望地の管理や資金的な問題もあり、移設を断念されたと伺っております。 慰霊碑の移設に関しては、借地や個人所有などさまざまな方法もありますことから、民有地での対応も可能と考えております。 以上でございます。   [大園盛仁議員 登壇] ◆(大園盛仁議員) 答弁を伺いました。 事務分掌にない財政を伴う案件であり、現場の課長では対応ができません。このような案件があれば、市長を交えての方針を出すことが重要と考えます。 そこで、森市長に伺います。 この民有地の地主さんは有償譲渡を承諾され、JRも里道廃止に同意しております。先人の遺徳をしのび、郷土愛を育み、歴史・文化を大事にする風土づくりから、地元が探し、遺族会が最適地と認識している当該地全体を教育委員会の敷地にして、入り口部分を慰霊碑移設地として利用するのが最適であり、幹線道路に面し、小中学校の通学路でもあり、青少年の健全育成にも貢献することと思われます。部局間を超え、事務分掌にない案件であることから、森市長の見解を求めるものです。 御答弁願います。   [市長 森 博幸君 登壇] ◎市長(森博幸君) 戦没者慰霊碑は、戦争によりとうとい命を犠牲にされた方々のみたまを慰めるために建立されたもので、今を生きる私たちが世界の恒久平和を願うとともに、青少年の健全育成の一助になるものと考えておりますが、土地の購入につきましては、教育の利用目的との関係から困難であるほか、松元地区の慰霊碑につきましても、遺族会が引き続き現在地で管理していくとのことでありますので、考えていないところでございます。   [大園盛仁議員 登壇] ◆(大園盛仁議員) 市長に答弁を伺いました。 本市は終戦記念日に慰霊祭を行っていますが、市長や職員の方々はどんな心を持って臨まれておられるのでしょうか。何でもそうですが、日ごろからの取り組みが大事なのであります。 慰霊碑建立時の経過、慰霊碑の重要性、地域の課題を無視しての市長の認識として理解しておきます。このことは本市市政の将来に禍根を残した答弁と言えることは最後に申しておきます。 以上で、私の個人質問を全て終わります。 ○議長(上門秀彦君) 以上で、大園盛仁議員の個人質疑を終了いたします。(拍手) ここで、しばらく休憩いたします。              午 後 二時 四十分 休 憩            ─────────────────              午 後 三時  九分 開 議 ○議長(上門秀彦君) 休憩前に引き続き会議を開き、質疑を続行いたします。 次は、平山たかし議員。   [平山たかし議員 登壇](拍手) ◆(平山たかし議員) 本日最後の質問者であります。無所属是是非非の会として個人質疑を行います。 まず、三年後に迫りました鹿児島国体に向けた県、市の準備状況と当面する課題について質問いたします。 鹿児島国体に向けての鹿児島県と鹿児島市の役割分担と国体に向けての各面からの準備状況についての質問であります。 昨年、平成二十八年第三回定例会で国体実施に向けての各県、各市の調査をもとに各面から本会議でただしてまいっておりますので、その後の経過を含め伺ってまいります。 先週の六月九日付の鹿児島建設新聞の報道によりますと、県の大規模スポーツ施設の在り方検討委員会が十二日午前十時から鹿児島市内のホテルで開催をされる。その中では、三反園県知事が第一回県議会定例会で明言をしたとおり、新たな体育館整備に向けて現施設の状況や課題などから協議を進めていく見通しとの報道がありました。 私が議員になりました約四十五年前でありますが、このときに、第二十七回鹿児島国体が開催をされ、私も開会式に市議会議員の一人として参加をいたしました。開会式が始まりしばらくして桜島が大爆発をし、開会式参加者が一斉に桜島の噴煙が上がる様子を見上げ、「おおっ」という歓声が上がったことを今でも鮮明に記憶いたしております。大爆発の後は、桜島の突然の降灰にびっくりです。それだけにドーム球場は必要と認識をいたしております。 そこで、質問の第一は、この鹿児島県の大規模スポーツ施設の在り方検討委員会の初会合が十二日に開催をされたことが報道されていますが、同委員会への鹿児島市からの出席者をお聞かせいただきたい。 また、報道によりますと、同委員会では、体育館の建設やドーム球場の実現可能性について協議をされたようでありますので、会議の協議項目と内容等について明らかにできる範囲内で結構でございますので、お聞かせをいただきたいのであります。 以上、答弁願います。 ◎観光交流局長(山口順一君) お答えいたします。 お尋ねの検討委員会につきましては、本市は委員として加わっていないところでございます。 県によりますと、初会合では、事務局から設置の趣旨や県体育館の現状、課題などが説明されたほか、今後、総合体育館を優先し、その必要性や機能についての検討を行い、提言を取りまとめることが確認されたとのことでございます。 以上でございます。   [平山たかし議員 登壇] ◆(平山たかし議員) あえてお聞きをいたしますと、鹿児島市としては参加をしていない。 そういう点では、それでは、二〇一一年三月に策定をされました総合体育館等整備基本構想では、メーンアリーナとサブアリーナや武道館など三棟で構成し、床面積は三万から三万四千平方メートルを想定、建設予定地は県庁舎東側の土地八千二百四十平方メートルと隣接する民有地約三万七千平方メートルとの計画でありましたが、この計画は当初計画のとおり進めていくと理解をしてよいのか、鹿児島市当局の見解をお聞かせいただきたいのであります。 答弁願います。 ◎観光交流局長(山口順一君) 総合体育館の整備につきましては、県によりますと、大規模スポーツ施設の在り方検討委員会において改めてその必要性や機能について検討することとしているとのことでございます。 以上でございます。   [平山たかし議員 登壇] ◆(平山たかし議員) この検討委員会で今後検討されるというふうになっているようでありますが、それでは、鹿児島市が主体となって議論することになっているとの報道のサッカースタジアムについての本市の検討状況についてお聞かせをいただきたいのであります。 答弁願います。 ◎観光交流局長(山口順一君) サッカー等スタジアムについての本市の検討状況ですが、本年三月に県やサッカー協会を初めとする関係団体等で構成する協議会を設置し、現状等について情報共有を図ったほか、五月に北九州市等のスタジアム視察を行ったところであり、今後、施設の機能や整備手法等について協議を行い、本年度中に一定の方向性を出すこととしております。 以上でございます。   [平山たかし議員 登壇] ◆(平山たかし議員) 鹿児島市が主体となって進めていきますサッカースタジアムについては、本年度中に一定の取りまとめを行う方向というふうに事が進んでいるということがこの議会の中でも明確になったと思っております。 次は、鹿児島市域内で開催をされる各種競技の種目名と施設整備のその状況についての質問であります。 国体の開会式、閉会式は本市域内と判断をしておりますが、主会場の整備は万全か。 また、鹿児島市が主会場となる代表的な競技種目名と競技実施に際しての新たな設置、あるいは改めて施設改修を必要とする施設名とその対象となる施設整備の進捗状況についてお答えをいただきたいのであります。 答弁願います。 ◎観光交流局長(山口順一君) 国体の総合開会式、閉会式の会場につきましては、県立鴨池陸上競技場に決定されており、開催に支障がないよう整備を進めているとのことでございます。 本市で開催される正式・特別競技は、陸上競技、水泳、テニス等十五競技でございます。市の施設につきましては、東開庭球場の観客スタンドや鴨池市民球場のファウルポール等の改修、松元平野岡体育館のアリーナ照明のLED化を進めているほか、桜島総合体育館等への床金具設置を予定しております。このほか、鴨池市民球場の外野フェンスのかさ上げ、桜島総合体育館の床の研磨について検討しているところであり、リハーサル大会に間に合うように進めてまいりたいと考えております。県の施設につきましては、鴨池陸上競技場、鴨池庭球場及び鴨池野球場の改修が進められているほか、今後、平川ヨットハーバー及びライフル射撃場を改修する予定とのことでございます。 以上でございます。   [平山たかし議員 登壇] ◆(平山たかし議員) 鹿児島市域内で競技が行われる、その競技の中で鹿児島市が責任を持って整備を進めていくことについては、東開テニスコートを含めて順調に進んでいるというふうに考えております。 それでは、次は、昨年の第三回市議会定例会での私の個人質問で、当初、ドルフィンポート敷地内へのスーパーアリーナ構想ということがありました。ゼロベースで見直す。一方、ドーム球場については、プロ野球や各種イベント等の開催が必要な施設構想の知事発言についてただしてまいりました。この案件については、三反園知事とどのような協議をされ、どこまで進んでいるものか。この答弁については、ぜひ森市長からお聞かせをいただきたいと思っているのであります。 答弁願います。   [市長 森 博幸君 登壇]
    ◎市長(森博幸君) 平山たかし議員にお答えをいたします。 ドーム球場につきましては、知事は、実現可能性等について慎重に検討をしていきたいと述べられており、特に具体的な協議は行っておりませんが、県の大規模スポーツ施設の在り方検討委員会におきまして、総合体育館やドーム球場など大規模スポーツ施設のあり方について検討を行うとされておりますことから、今後、その動向を注視してまいりたいと考えております。   [平山たかし議員 登壇] ◆(平山たかし議員) 国体に向けての新たな施設の建設、そしてまた改修を含めた大規模な改修になってくるでしょう。そういう点では、多くの施設が出てくると思います。そういう点では、慎重に検討をしていきたいという姿勢が答弁されましたが、やはり鹿児島市の役割というのを県からどんと押しつけられるというふうになりかねないなという心配も持っていますので、やはり鹿児島市の役割は、明確に速やかに対応し、一定の方向づけをしていく必要があるのではないかというふうに考えておりますので、そのことについてはぜひ頭にとめておいていただきたいと思っています。 次は、本市のまちづくりの新たな発展という点からも大きな課題であります、これは鹿児島市も大きな課題の一つになってくると思いますが、路面電車観光路線検討事業についての質問であります。 市当局は、本市のまちづくりの新たな発展、利便性の向上、そして観光客の増加などを含む大きな課題となっている路面電車観光路線検討事業について、このほどウオーターフロント地区への路面電車観光路線新設に向けたルート案の課題整理や検討を行う調査等を随意契約をもって東京の日本交通計画協会に委託をされたようであります。そして、三月二十三日に設置された導入連絡会議の運営を支援するとの報道もなされております。 まず、この関係についての第一の質問は、今回の委託先は二〇一一年度と二〇一二年度に一度調査した先と同じ団体と契約したと報じられておりますが、どのような理由で行われたものか、業務委託先の決定経過をお示しいただきたいのであります。 答弁願います。 ◎企画財政局長(鉾之原誠君) お答えいたします。 公益社団法人日本交通計画協会につきましては、平成二十四年度に路面電車観光路線検討調査業務を受託し、ルート案の検討等を行っていることから、業務の継続性などを考慮して、今回、随意契約したものでございます。 以上でございます。   [平山たかし議員 登壇] ◆(平山たかし議員) 業務の継続性という点では理解をいたしました。 次は、同じ報道として、国、県、市、関係施設等で構成する会議では、十二年度に設置した検討連絡会議でまとめた五つのルート案を参考に、新ルートの可能性を含め、十七年度内に概算事業費や需要の見通しなど事業化に向けた評価、数値化をまとめるとなっておりますが、この五つのルート案の内容と今後の進め方についてお答えいただきたいのであります。 また、同じく報道では、今後、鹿児島県の施設整備方針が明確になった時点で、導入連絡会議での協議を踏まえてルート選定などを含む基本計画策定に着手する運びとなるとのことです。 そこで、お答えいただきたいのは、本市の考え方はこの新聞報道のとおりか。また、鹿児島県とは合意済みと理解をしてよいものか。 答弁願います。 ◎企画財政局長(鉾之原誠君) 五つのルート案につきましては、大門口通り、マイアミ通り、みなと大通りなどを経て桜島フェリーターミナル等に至るもので、それぞれに臨港道路南北ふ頭線及び臨港道路本港区線経由がございます。 今後の進め方につきましては、報道のとおり、二十九年度に従前の検討結果も参考にしながら、ルート案の整理・検討等を行い、基本計画策定については、県の方針が明確になった時点で着手する予定としております。 なお、これらについては、第一回導入連絡会議でも御説明したところでございまして、県におかれても御理解をいただいているものと考えております。 以上でございます。   [平山たかし議員 登壇] ◆(平山たかし議員) ルート選定を含めた考えという点では、これらの一連のことから考えますと、今後、県の施設整備方針が明確になった時点で導入連絡会議での協議を踏まえて、ルート選定などを含む基本計画策定に着手する運びとなるという表現から判断をしますと、この導入の具体化は県当局の考え方にかかわる案件であると理解をしますがそのとおりか。 答弁願います。 ◎企画財政局長(鉾之原誠君) 路面電車観光路線の新設は、県の施設整備と密接に関係しており、基本計画の策定など早期に具体化していくためには県の協力が必須であることから、今後も緊密に連携を図ってまいりたいと考えております。 以上でございます。   [平山たかし議員 登壇] ◆(平山たかし議員) 路面電車の延伸を含めた具体化というふうになりますと、鹿児島市がやはり主体的にやるべきではないかというのがいつの間にか押しつけられてくるのではないかという心配がされてなりません、電車だから鹿児島市よと。私はそういう点では、やはり、これまでの経過を含め、市議会でこれからの一連の経過についてはその都度説明をいただきたい。今後もやはりそういうような姿勢をとっていただきたい。そのことが極めて大事な要素になってくると。だから、市議会にも適切な時期に適切な説明をされますよう、この際、要請いたしておきます。一応、今回は要請にとどめておきます。 次は、新たな質問に入ります。 鹿児島市道木之下慈眼寺団地線の拡幅計画のこれまでの地元説明会での模様を見られての関連地権者等の期待と平成二十九年度の事業、さらに来年度以降の計画の見通しを含め、順次お伺いいたします。 谷山中心部の主要幹線であります市役所谷山支所、その対面にあります谷山小学校から産業道路間のいわゆる支所前通線は、一定区間を除き道路の代表幅員は十二メートル、そして平成二十七年に整備が完了をいたしております。もう一方の幹線道路であります国道二百二十五号の谷山街道であります本町から木之下橋を通り、慈眼寺公園方面への鹿児島市道木之下慈眼寺団地線は、慈眼寺公園から木之下橋間の約一千二百七十メートルの区間は、土地区画整理事業で二十四年前に道路幅員十二メートル、車道二車線、両側に歩道が設置をされ車の流れもスムーズ、子供たちの谷山小学校への通学も安全が確保されております。 しかし、残っております区間であります木之下橋付近から国道二百二十五号本町交差点までの約三百二十メートルの区間は、ダンプカー等の大型車両の通行も多いのに道路幅員は約五・六メートルのままで、車の離合もままならない状況です。ましてや、歩行者は車をよけながら電柱の後ろ側に避難をして歩行されている。また、雨の降る日は傘を差した分、通行車両に傘が接触をして歩行者が怒られる。子供たちの通学も極めて危険なこういうような状況が続いております。この状況を本市議会本会議でも数回取り上げ、改善策として、支所前通線と同様、道路拡幅計画について要請をしてまいりました。 この市道木之下慈眼寺団地線の拡幅計画も市当局の御努力によっていよいよ具体化してまいりました。ありがたいことです。これまでの関係当局の御努力に深く感謝を申し上げるとともに、道路拡幅工事の一日も早い着工と工事完成を目指し、これからの道路拡幅に欠かせない用地買収等を含む想定される課題や想定外の課題についても、私も各面から最大限の協力、努力をいたしてまいる所存でありますが、そのことをまず申し上げて具体的な質問に入ります。 質問の第一は、市道木之下慈眼寺団地線に関する地元説明会が、去る五月二十五日午後七時から谷山支所の四階大会議室で開催をされました。当日の参加者を見渡して、たくさんの方々の参加と参加者の顔ぶれを見まして、初めからきょうの説明会の重要性をひしひしと感じておりました。 まず、説明会開催に至るまでの関係当局の準備が本当によかったです。これまでの議員生活の中でいろんな説明会に出席を私もいたしてまいりましたが、各面から怠りなく準備が進められた点は、映像での説明もよくわかる内容で、市当局の説明への苦情は全くなく非常によかったです。こういう形で褒めるのは恐らくこれまでの議員生活の中で初めてだと思いますが、そういう点では、私はやはりこれからいろんな説明会の中では、準備の段階からそういう目線でやっていく必要があるのではないかということで、むしろ紹介をしたわけです。ただ、一人の御婦人の方が手を挙げられまして、あら、これはいよいよ始まったと思っておりましたら、実は、庭に長年大切にしている松の木がありますと、枝ぶりもいいですと、主人も大事にしておりましたと、だから区画整理でそれがどこにどう移設をできるのか。当然、道路の拡幅で買収に係る一定の部分が対象になりますから、だからその松の木をどこか公園にでも移設をし、皆さんに見てもらいたいと、高齢の御婦人からのお願いのこの一件だけでした。説明会をこれで終わりますとの司会者の発言の後に帰り支度をされる参加者の方々は口々に、「よくわかった」と、「早く着工してくれたらいいのに」と話されている様子を見聞きし、私もようやくここまできたか、よかったとの思いに浸りました。 そこで、関係住民の早く着工をの声に応え、以下お伺いいたします。 まず第一に、五月二十五日の説明会を含むこれまでの取り組みについての思いについてお聞かせをいただきたいのであります。 率直な答弁をお願いいたします。 ◎建設局長(水元修一君) お答えいたします。 これまでに地元主催や本市による意見交換会、さらには五月二十五日の説明会に地権者の方々を初め多くの関係者に御出席をいただき、地元の方々の整備に向けた熱意を感じたところであり、改めて地域における本路線の役割が大きなものであると認識したところでございます。 以上でございます。   [平山たかし議員 登壇] ◆(平山たかし議員) それでは、具体的な質問に入ります。 三つのルート案の特徴について質問いたしましたが、去る五月二十五日の説明会では、市道木之下慈眼寺団地線の現状と課題について五項目、この道路に求められる機能及び対策として六点の必要性を挙げられました。その内容を改めて明確にお示しをいただきたいのであります。 答弁願います。 ◎建設局長(水元修一君) 現状と課題については、道路幅員が狭い上に交通量が多く、さらには歩行者と車両の分離がなされていないことや交差点に食い違いがあるなど、交通事故の発生する危険性が高く、歩行者の安全確保や車両の通行に支障が生じていること、また、緊急時における輸送路として十分機能していないことなどでございます。求められる機能は、歩行者の安全確保と車両通行の円滑化、沿道からの利便性の向上を図るとともに緊急時における輸送路としての機能向上などでございます。その対策としては、道路の線形を見直し交差点の食い違いを解消するとともに、歩道設置を含めた道路の拡幅改良が必要であると考えているところでございます。 以上でございます。   [平山たかし議員 登壇] ◆(平山たかし議員) 今、御答弁がありましたとおり、現状の問題点と課題をどういうふうにやっていくかという点での説明会というのは本当によくわかったと、よく理解をしていただいたというふうに考えておりますので、当局におかれましては、ぜひそれは参考にしていくべきだというのを申し上げ、次の質問は、当初計画の三つのルート案の中から北側に広げる案を採用するとの結論になった理由の説明もよくわかる内容であったと思います。そして参加者から、以前、地元にゆかりのある国会議員の方々へも要望した、名前も出ましたけれども、ここでは言いません。そういうような発言もお聞きをし、ようやくここまで到達したことに感慨深く感じております。 そこで伺います。 平成二十九年度予算の中にあります詳細設計に係る予算計上、この詳細設計とはどのような作業かとの質問も寄せられておりますので、詳細設計とはこういう作業で、いつごろからいつごろまでかかる、その内容を具体的にお聞かせをいただきたいのであります。 答弁願います。 ◎建設局長(水元修一君) 詳細設計は、道路の平面図や縦断・横断面図を作成するための現地測量を行い、排水構造物の断面決定や歩車道境界ブロックなどの道路附属物等の設計を行うものでございます。本年八月中旬ごろから現地での測量に入り、平成三十年一月末までに設計を完了する予定としております。 以上でございます。   [平山たかし議員 登壇] ◆(平山たかし議員) 詳細設計の内容等を含め理解いたしました。 この問題の最後の質問は、私のところにも既に何件も「土地買収交渉はいつごろか」と、「どんな準備をしたらいいのか」と、そういうような問い合わせがかなり来ております。私なりにお答えをしておりますが、関係する沿線住民も来年度以降の整備計画の内容が気がかりになっておられる状況もあります。 そこで、来年度以降の事業の内容と事業推進に向けての関係当局の決意をお聞かせいただきたい。 答弁願います。 ◎建設局長(水元修一君) 来年度以降は、道路占用者との協議や用地測量、建物調査などを行い、建物移転の補償交渉などを進め、事業用地を確保した上で工事着手することとしております。今後、財源確保などに努め、早期完成を目指してまいりたいと考えております。 以上でございます。   [平山たかし議員 登壇] ◆(平山たかし議員) 新たな質問に入ります。 次は、平川動物公園のコアラに係る質問であります。 オーストラリアのドリームワールドとのホワイトタイガーとコアラの交換契約の状況等についての質問であります。 まず、平川で生まれたホワイトタイガー二頭とドリームワールドからのコアラ三頭の交換契約はどのようになっているのか。今日、現時点での状況、さらには今後の予定についてお聞かせをいただきたいのであります。 答弁願います。 ◎観光交流局長(山口順一君) ドリームワールドとは本年四月に変更契約を締結し、十一月に二頭を、さらに二〇二〇年までに一頭のコアラを本市に譲渡することとしております。現時点で譲渡される個体は決定しておりませんが、八月には決定し、検疫等の手続を経て十一月に本市に移送する予定としております。 以上でございます。   [平山たかし議員 登壇] ◆(平山たかし議員) 平川動物公園で平成二十七年十一月二日に生まれましたホワイトタイガーの雌二頭は、既にドリームワールドに行っております。ことし一月にドリームワールドのアル・ムッチ氏が来鹿をされた際にお会いして、その中で、平川からの二頭のホワイトタイガーはドリームワールドでも本当に人気者になっているという話をお聞きし、私も大変うれしく思いました。私もドリームワールドでの事故による大変困難な課題の時期のお見舞いを申し上げた上で、ドリームワールドからのコアラ三頭の鹿児島の平川動物公園への来鹿について気がかりでしたので、アル・ムッチさんから、ドリームワールドは遊園地での困難な時期を乗り越えているとお聞きをし安心しました。 そこで、アル・ムッチさんにコアラ三頭の平川への来園の時期について率直にお尋ねをいたしました。もちろん私は英会話ができないですので、通訳を通じての会話でありますが。そして、そのアル・ムッチさんより、年内には鹿児島へ移送できるのではないかと、そういう返事をいただきまして、それを聞いて私もほっとしています。当局においてはそれを契約の形で整理をされたことがただいまの答弁でも推測できます。 また、昨年度は平川動物公園で飼育しているコアラのうち四頭が亡くなるという大変心痛む一年でありました。一方で、ブンダとココロの間に生まれた赤ちゃんコアラが無事に出袋をし、その後、リオオリンピックにちなんでリオと命名され、元気に成長していることは喜ばしいことであります。 そこでお伺いいたします。 現時点での平川動物公園におけるコアラの繁殖の状況についてお答えをいただきたいのであります。 答弁願います。 ◎観光交流局長(山口順一君) 現在、平川動物公園で飼育しているコアラにつきましては、五月初旬にココロに出産の兆候が見られ、六月上旬におなかの袋の中に嚢児の動きがあることを確認しており、十一月上旬ごろの出袋を予定しております。 以上でございます。   [平山たかし議員 登壇] ◆(平山たかし議員) 十一月上旬ごろ出袋、出てくるというようなことをお聞きし本当に喜んでおります。 国内でのコアラ繁殖計画についての質問でありますが、オーストラリアからの日本への新しいコアラ導入は大変難しい状況にあるというふうに判断します。ドリームワールドとの関係を大切にしながら、一方、国内でのコアラ繁殖に向けての取り組みを進めなくてはなりません。しかし、国内の動物公園の中でも、コアラがいる動物公園は限られています。国内の動物公園の中で生存しているコアラ飼育状況をお互い共有し、その上で繁殖をどうするかを検討する連携はどうなっているのかお聞かせいただきたい。 また、平川動物公園所有のコアラが国内の他の動物公園に行っている、また一方、他の動物公園から平川に来ている現時点での頭数について、雄雌ごとに明らかにしていただきたい。 さらに、その上で国内のコアラ繁殖に向けての本市の基本的な考え方についてもお答えをいただきたいのであります。 答弁願います。 ◎観光交流局長(山口順一君) コアラに関する国内の動物園との連携につきましては、これまで各園の持つ血統などの情報をもとに個体の交換を行い、互いの園において繁殖を試みてきております。 最近では、埼玉県こども動物自然公園との間で五月二十三日に雌のエミの借り受けと、六月一日に雄のコロンの貸し出しを実施したところでございます。 現在、他園に貸与しているコアラは雄四頭、雌一頭で、他の動物園帰属で平川動物公園で飼育しているコアラは雄一頭、雌一頭でございます。 本市としましては、引き続き、日本動物園水族館協会のコアラ計画推進会議などを通し、国内でコアラを飼育している動物園との連携も図りながらコアラ飼育頭数の維持・拡大に努めてまいります。 以上でございます。   [平山たかし議員 登壇] ◆(平山たかし議員) 平川動物公園から国内の他の動物公園にお貸ししているコアラの数が非常に多いんですね。そういう点では、子供が生まれた際の鹿児島に帰属をするという関係については、やはりきっちりとした協定、約束を守る、そうしないと、どんどん貸す、平川に行ってみたら三頭ぐらいしかいなかったというふうになりかねない状況も出てくるということ、そこを心配しているんですよ。 私は、そういう点では、やはりきっちりとした帰属の関係、そしてまた、雄雌のそういう交換を含めたものでやっていく。そしてオーストラリアから新たな個体を導入できるというのは、私の知る範囲でも実は鹿児島しかないんですよね。そういう点では、鹿児島の平川動物公園のコアラをぜひちょっと貸してくれというところは今からもふえてくると思うんですよ。だからそういう点では、やはり個体をきちっと守りながら、そしてまた、一定の数が平川動物公園にちゃんと市民の目にとまるように、子供たちも楽しみにして遠足やらいろんな視察やらそういうので見学に来ますので、やはりそういうようなそのあたりもよく考えた運営ということをぜひやっていただきたいということをお願い申し上げておきます。 次は、前回の定例会に引き続き、鉄道高架化が完成をし、運行開始後の高架下等の活用についての質問に入ります。 鉄道高架化が完成をし、平成二十八年三月運行開始から約一年三カ月が経過をしました。このことで谷山のまちの状況が大きく変わってまいりました。二十二年前、初めて鉄道高架化事業を中核市の鹿児島でというふうに提案したことが非常によかったなというふうに思っております。そういう点では、中核市第一号として完成をしたこの鉄道高架化事業の完成後、いわゆる鉄道高架化が完成をした後の高架化された下の部分をどう活用するかという検討が極めて今、重要な課題になってきております。 谷山電停から永田川までの間の活用策はほぼ完成をいたしました。無料の駐車施設についても、このように大好評であります。もう駐輪施設はいっぱいになっています。それは一台ごとにちゃんと整理をする施設が整っていますから、風が吹いても絶対倒れない、そういう点では非常にいい施設であります。この写真をさっき同僚議員が見て、「そんた有料や無料や」と、「いや、無料だ」と言ったら、「そいは銭を取らんないかんない」、「そんた後の問題だ」というふうに言いましたが、非常に歓迎をされております。当局の御努力に心から感謝をいたしております。 また、永田川にかかっておりましたJRの鉄橋も谷山電停側とJR谷山駅間を結ぶ歩行者の専用道路として市道西清見四十七号線の名称もつけられ、これから整備をされます。また、JR慈眼寺駅周辺も自転車、原付の無料駐車場と有料駐車場が整備をされました。 当局に伺います。 現状を見られ、鉄道高架化事業の果たしている役割について、市当局の率直な見解と寄せられる市民の声についてお聞かせをいただきたいのであります。 答弁願います。 ◎建設局長(水元修一君) 鉄道高架化事業に伴い、新たに生じた高架下等を活用して歩行者専用道路や自転車等駐車場を整備することにより、利用者の安全性、快適性の向上が図られたと考えております。また、自転車等駐車場を利用された市民の方からは、「雨にもぬれず便利になった」との声が寄せられております。 以上でございます。   [平山たかし議員 登壇] ◆(平山たかし議員) この問題の最後の質問になりますが、平成二十九年度とそれ以降の鉄道高架化などの整備計画の内容と事業実施への見通しについての質問であります。 JR谷山駅から慈眼寺駅までの間の高架化された下の整備はいよいよこれからです。本格的に始まってまいります。その整備計画の内容と事業実施への見通しについて、今後の計画を含めてわかる範囲でお聞かせをいただきたいのであります。 答弁願います。 ◎建設局長(水元修一君) 平成二十九年度の鉄道高架下等の整備計画の内容は、小松原地下道付近に自転車等駐車場、谷山駅周辺地区土地区画整理事業区域内に自転車等駐車場、自由通路を整備することとしております。三十年度は、谷山駅周辺地区内に遊歩道、公衆便所、旧森永踏切から旧試験場踏切に遊歩道、自転車道、三十一年度は、旧中村踏切から永田川に自転車と歩行者の専用道路、旧試験場踏切から木之下川に遊歩道、自転車道を整備することとしております。また、整備完了時期は明らかにされておりませんが、JR九州が永田川左岸付近に駐車場を、土地区画整理事業の進捗に合わせて谷山駅周辺地区内に駐車場、店舗を、JR慈眼寺駅の木之下川付近に駐車場を整備する予定とのことでございます。 以上でございます。   [平山たかし議員 登壇] ◆(平山たかし議員) ただいま答弁をお聞きいたしまして、今後の高架化された下の部分の整備計画については、どういうような事業を実施していくか。それは主体的には、まず鹿児島市とJRが協議をし、そして一定の基本的な方針、基本的な活用策をつくっていくということが大事です。そうしないと、別のところからあれをつくる、これをつくるというふうになってくると、もう取りとめがつきませんからね。そういう点では、JR九州との間で基本的な活用策の基本方針と具体的な従来道路があったところを含めてどうするかという、そういうような骨格的な方針も、まず立案をし明らかにするということも時期的には必要になってくるというふうに考えております。 今、答弁をお聞きいたしまして、今後の整備計画の内容と事業実施への見通しを含め、私も住民の方々に議会報告でお知らせをいたしてまいります。それを配りますと、直ちに、「あたいげんところはいけんなっとな」という質問が参りますので、そういう点ではこれからも当局にお伺いしたり、いろんな形で住民の要望にも対応してまいる努力をしたいというふうに考えております。 以上で、私の個人質疑の全てを終わらせていただきます。 ○議長(上門秀彦君) 以上で、平山たかし議員の個人質疑を終了いたします。(拍手) △延会 ○議長(上門秀彦君) ここでお諮りいたします。 本日の会議はこの程度にとどめ、明日に延会いたしたいと思いますが、御異議ありませんか。   [「異議なし」と呼ぶ者あり] ○議長(上門秀彦君) 御異議なしと認めます。 よって、そのように決しました。 なお、明日は、午前十時から会議を開きます。 本日は、これにて延会いたします。              午 後 三時五十六分 延 会            ─────────────────地方自治法第百二十三条第二項の規定により署名する。         市議会議長  上 門 秀 彦         市議会議員  薗 田 裕 之         市議会議員  たてやま 清隆...