鹿児島県議会 2024-03-15
2024-03-15 令和6年総合政策建設委員会 本文
↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1 七、審査経過
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午前九時五十九分開会
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◯伊藤委員長 それでは、定足数に達しておりますので、ただいまから
総合政策建設委員会を開会いたします。
ここで、昨日の発言について、
港湾空港課長から発言を求められておりますので、これを許可いたします。
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◯佐多港湾空港課長 昨日、たいら委員から、
港湾整備事業の特別会計の中の使用料の中で、マリンポートの使用料をどれぐらい見込んでいるかという御質問がございました。この港湾整備の特別会計の当初予算の使用料収入につきましては、過去の使用料実績から各年度の増減の要因を加味して上下させているという計上の仕方をしておりまして、マリンポートだけ切り出すということができない状況にございました。
ちなみに、決算の実績ベースでマリンポートの使用料、これを申し上げますと、コロナ禍でクルーズ船が非常に少なかった時期にはなりますが、令和四年度になりますと約四百万円でございます。
ちなみに、コロナ前、クルーズが来ていた令和元年度になりますと、使用料収入は三千六百万円となってございます。この差がクルーズの増減の関係が大きな要因となってございます。
ということで、六年度につきましても、元年と同程度の使用料の収入があるのではないかと見込んでございます。以上でございます。
3 ◯伊藤委員長 本日は、土木部及び
工業用水道部関係の陳情の審査及び県政一般に関する調査であります。
初めに、陳情の審査を行います。
土木部関係の陳情は、新規陳情一件であります。
出席要請いたしておりました危機管理課長及び関係課であります
総合政策部調整担当参事も出席いたしております。
資料は、右上に参考資料と記載された請願・陳情文書表になります。
二ページの陳情第三〇〇二号を議題とします。
港湾空港課長の説明を求めます。
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◯佐多港湾空港課長 それでは、港湾空港課、総合政策課、
危機管理課関係の請願・陳情につきまして、御説明申し上げます。
陳情第三〇〇二号、奄美群島内の空港・港湾の
特定利用空港・港湾指定に反対する陳情書でございます。
請願・陳情文書表は、二ページをお開きください。
提出者は、奄美の自然と平和を守る郡民会議議長の富さつき氏でございます。
陳情の要旨でございますが、防衛省・国は、奄美群島内の名瀬港、和泊港、徳之島空港を
特定利用空港・港湾に指定する準備を進めている。
特定利用空港・港湾指定を受け入れてしまうと、自衛隊の利用が無制限に行われ、米軍の利用が拡大するほか、有事の攻撃対象になる可能性もある。
昨年十一月に奄美群島内で初めて行われた
自衛隊統合訓練では、徳之島空港で一日七便の民間機離発着の間隙を縫って輸送機などの離発着訓練が行われている。C─2輸送機については、
重量規定オーバーにもかかわらず、実施されている。
また、奄美空港では、一日十八便の離発着の間隙にF─15戦闘機のタッチ・アンド・ゴー訓練が行われた。滑走路脇の誘導路に出発指示を待つ民間機が待機し、影響がなかったとは思えない。
その上、奄美空港も徳之島空港も遠隔管制で現地空港には管制官不在であり、危険極まりない軍事飛行訓練になる。
また、空港の利用は県への届出制になっており、住民の意思が反映されない。
一方、名瀬港では軍事利用が進んでいる。二〇一九年の陸自駐屯地が開所以来、日米軍事訓練が毎年行われており、米軍輸送船によりPAC3の搬入等を行い、自衛隊も
専用チャーター船などで軍事車両や隊員を降ろしている。
奄美大島、徳之島の一部は、二〇二一年に
世界自然遺産特別地域になっている。奄美群島の港湾・空港は、離島住民の暮らしには欠かせない場所である。また、奄美の緑豊かな自然に触れるために訪れる観光客には、カーキ色のくすんだ緑色はなじめない。それで、
世界自然遺産登録地の離島にある港湾・空港は軍事利用してはいけない場所である。
憲法九条の「非戦の理念」を奄美群島民から、声高に訴える。
港湾・空港の軍事利用は困ると防衛省・国に要請してほしい。
以上から、奄美群島内の空港・港湾を
特定利用空港・港湾に指定しないことを陳情するものでございます。
次に、陳情に対する現在の状況を御説明いたします。
国におきましては、令和四年十二月に閣議決定された
国家安全保障戦略等に基づき、国民保護や総合的な防衛体制の強化等に資する空港・港湾、いわゆる公共インフラの整備に取り組むこととしております。
公共インフラの整備につきましては、国は、南西諸島を中心としつつ、その他の地域においても、自衛隊・海上保安庁が、平時から必要な空港・港湾を円滑に利用できるよう、
インフラ管理者との間で円滑な利用に関する枠組みを設け、これらを
特定利用空港・港湾としております。
また、
特定利用空港・港湾におきましては、民生利用を主としつつ、自衛隊や海上保安庁の艦船・航空機の円滑な利用にも資するよう、必要な整備または既存事業の促進を図るとしております。
本県に対しましては、昨年十一月に国の担当者から概要についての説明があったものの、枠組みの効果、地元市町への対応、空港や港湾の選定理由など不明な点が多いことから、現在、説明の内容について国に問合せを行っているところでございます。
その中で、本県においては、鹿児島空港、徳之島空港の二空港、鹿児島港、川内港、志布志港、西之表港、名瀬港、和泊港の六港を
特定利用空港・港湾の候補として検討していることが示されたところでございます。
国は年度末を目途に、円滑な利用に関する枠組みが設けられるように調整を加速するとしているものの、県といたしましては、引き続き必要な情報収集を行いながら対応を検討していくこととしております。
なお、関係図表といたしまして、昨年十二月十八日に開催されました関係閣僚会議における資料「総合的な防衛体制の強化に資する取組について(
公共インフラ整備)」を添付してございます。
以上で、説明を終わります。よろしくお願いいたします。
5 ◯伊藤委員長 説明が終わりましたので、委員の皆様から質疑をお願いします。
6 ◯藤崎委員 読ませていただきまして、まずは陳情者が書いている内容の事実関係を確認させていただきたいと思いますが、陳情の趣旨の上から七行目ですかね、C─2輸送機については
重量規定オーバーにもかかわらず実施されていると書いておられますが、
重量規定オーバーが事実としてあったのかどうなのかを確認させていただきたいと思います。
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◯宮下空港対策監 空港の利用につきましては、空港の設置及び管理に関する条例ということで取り扱っておりますけれども、各空港ごとに
換算単車輪荷重というものを設けておりまして重量制限があります。その中で、その航空機がその荷重以下であれば、重量面では無条件に離着陸可能ということになっております。それで、その
換算単車輪荷重というものなんですけれども、それは航空機の主脚、両方についている足がありますけれども、それのタイヤの数を考慮しまして、航空機の重量を換算補正するというものでございます。
今回の徳之島空港に着いたC─2輸送機ですけれども、徳之島空港の
換算単車輪荷重が二十四トンというのが示されておりまして、C─2輸送機は離陸重量が百四十一トンございます。それに先ほどの補正を掛けますと、
換算単車輪荷重がC─2のものが四十九トンということになりまして、先ほどの徳之島空港の二十四トンよりも多くなるところでございます。
そうした場合には、空港で許可を出すということになっておりますので、自衛隊から使用許可の申請が出されたところでございます。その申請を国際機関が定める規定とか、国の通達に基づきまして、施設が当該航空機の安全な離着陸に耐え得るかというのを検討したところ、耐え得るということを判断できましたので許可をしたというところでございます。以上でございます。
8 ◯藤崎委員 はい、分かりました。では、重量規定だったんだけれども、よく精査するまた仕組みがあって、申請書に基づいて精査した結果、許可できる内容であったということで理解はいたしました。
二つ目、その三行下ですね、滑走路脇の誘導路には、出発指示を待つ民間機が待機していました。影響がなかったとは思えませんと書いてありますが、実際このときには、民間の航空機の離発着に影響があったのかなかったのか、こちらが来るから少し出発時間をずらしてくださいと、そういった事案があったのかどうなのか、そこの事実関係を教えてください。
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◯宮下空港対策監 自衛隊の訓練につきましては、民間機の使用に支障が生じない範囲で実施しているところでありまして、この訓練においても、訓練の実施によりまして、民間機の遅延とか欠航は生じなかったということを聞いております。
さらに、訓練期間中に奄美空港におきまして約一時間の定期便の遅れが生じております。この理由を航空会社に確認をしましたところ、離陸前に機材の点検を行う必要が生じたために、一回誘導路から一旦エプロンに下がりまして、そこで点検を行ったということで聞いておりまして、訓練のための遅延ではなかったということで確認しております。以上です。
10 ◯藤崎委員 はい、分かりました。訓練に伴って、民間航空の皆さん、どいてください、我々が優先ですということはなかったということで理解はいたしました。
その二行下ですね、空港の利用については、県への届出制になっており、住民の意思が反映されませんという部分、ここの仕組みを説明いただきたいと思います。
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◯宮下空港対策監 航空機が県管理空港を使用する場合は、空港の設置及び管理条例の第五条というのがあるんですけれども、その中で、空港使用届を出す必要がございます。空港使用届につきましては、その中の記載事項に不備がなくて、規則で定める形式上の要件に適合していれば受理するということで行っております。以上でございます。
12 ◯藤崎委員 はい、分かりました。理解いたしました。
それを踏まえて、また質問を続けてまいりますが、平時という言葉と有事という言葉がありますけれども、この
特定利用空港・港湾指定に関しましては、平時という理解をしておりますが、何かほかに情報等が入っていれば教えてください。
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◯佐多港湾空港課長 この
特定利用空港・港湾の利用の方法ということでお答えいたしたいと思います。
国の関係閣僚会議と、それと国からの説明等を聞きますと、委員おっしゃるとおり、平時における訓練及び災害対応等で活用するということを聞いてございます。こういった中で、それぞれの自衛隊、海上保安庁が利用すると聞いているところでございます。
14 ◯藤崎委員 はい、分かりました。あと、状況説明の文章の中に、平時から必要な空港・港湾を円滑に利用できるとありますが、想定される利用内容というのをどのように把握しているか教えてください。
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◯佐多港湾空港課長 想定される利用内容でございます。
先ほどの答弁と重複いたしますけれども、自衛隊が活動、今後いろいろなことを見据えて活動するに当たり、現在行われている、いろいろな場所で行われている訓練がございますけれども、この訓練を円滑に行うために、空港・港湾を指定するということになってございますので、まず訓練を行うと、それと先ほど申し上げました、災害時に派遣等が円滑にできるようにという利用を考えているというところでございます。
16 ◯藤崎委員 空港を利用するとなると、給油、トイレ、休息というのは、今言った説明の中に入っているというのでよろしいんですか。
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◯佐多港湾空港課長 この利用の細かい実態ですね、どのようなことを行うかというところについては、具体的にまだお示しいただいていないところでございます。以上でございます。
18 ◯藤崎委員 はい、分かりました。
あと、この
特定利用空港・港湾につきましては、必要な整備、既存事業の促進を図るとあります。必要な整備といいますと、今まで用意していた空港の予算以外に何らかいろいろな資機材等々含めて、空港の維持管理に必要なものなどの整備の予算も出てくるのかなというニュアンスを感じるんですが、この必要な整備の内容につきまして防衛省からは何らかの説明があったのでしょうか。
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◯佐多港湾空港課長 特定利用空港・港湾における整備に関してでございます。
関係閣僚会議や国とのやり取り、問合せなどの中からいいますと、
関係閣僚会議等の中では、空港の滑走路延長やエプロン整備、港湾の岸壁や航路整備等が挙げられているところでございます。ただ、事業のスキームといたしまして、それぞれの既存事業を促進することによって、空港・港湾の利便性の確保や機能向上を図る、機能を強化するということを聞いているところでございます。
20 ◯藤崎委員 分かりました。
あと、この事業実施に当たって空港の機能をアップする、いろいろ拡張する、様々な事業の計画が起きたときに往々にしてあるのが県負担ですけれども、そういった県負担の部分が国策によって少し薄くなるのか、その辺、何か財源構成などについて情報が入っていますでしょうか。
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◯佐多港湾空港課長 この公共インフラ、
特定利用空港・港湾における整備につきましては、一応国といたしましては民生利用を主なものとするというところを言ってございます。そのために、空港整備事業、
港湾整備事業、これの既存の事業制度に基づいて整備を行うということになって、そういう説明を受けておりまして、これまでと同じように、国が
公共インフラ整備を行う場合につきましても、これまでと同様に県の負担が発生するというところでございます。
22 ◯藤崎委員 分かりました。いずれにしましても、まだ、防衛省からもっと情報を得なければならない部分が多いんじゃないかなというのが印象でございます。
あと、災害派遣による部分もおっしゃっていましたけれども、災害派遣に当たっても、パイロットの皆様に言わせれば、災害派遣のときに、空港に物資を降ろす、人員に降ろすときに、初めての空港に降ろすのと、二、三回練習して地の利がある、風速の特徴がある、そういったところに経験者が経験のある空港に降りるのとでは大きな違いがあるんじゃないかなと思っていますし、ですので、そういう意味では、今回の平時から円滑な利用に関する枠組みに関しましては、災害派遣時の円滑化、また安全性の向上という意味でも大事なことではないかなと思いますので、まずは私の質問はこれで終わりたいと思います。
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◯佐多港湾空港課長 今、利用のお話いただきました。
先ほど利用方法について答弁させていただきましたけれども、補足を少しさせていただきますと、例えば、利用の方法といたしまして、自衛隊の航空機につきましては、輸送機による迅速な国民保護のための訓練とか、航空機の離着陸に必要な各種資機材、人員の空港への展開の訓練。あと自衛隊の艦船等につきましては、輸送艦等による国民保護のための避難や部隊の搭載と、あと降ろすことですね。それと海上保安庁、これにつきましては国民保護のための訓練や災害対応と、あとテロの警戒や捜査、救難、人命救助等への対応と、そのような利用を想定しているということでございます。以上でございます。
24 ◯小園委員 分からないことが多いので、
特定利用空港・港湾に指定されると、国内ではどういうところがこれに指定されているのか、外交・防衛は国の専管事項でしょうけれども、民間機の離発着については、やはり我々県議会がしっかりと言うべきところは言っていかないと、後ほどまた管制官のことも聞きますが、いかんのじゃないかなと思っているんですが、国内でどういうところが指定されていますか。
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◯佐多港湾空港課長 指定につきましては、指定されたという情報は今のところ入ってございませんですが、新聞報道によりますと、検討されている港湾・空港、これにつきましては、全国での四十か所弱の箇所が検討されているという報道があるところでございます。以上でございます。
26 ◯小園委員 どういうところが検討に上がっているんですか。
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◯佐多港湾空港課長 これは新聞報道の中でございますので、具体的にこの新聞報道というところで申し上げます。新聞報道で申し上げますと、北海道で五港ほど、そして福井県で一つ、香川県で一つ、高知県で三つ、あと福岡県、この辺、九州になってきますと数があやふやになってきますが、福岡県、長崎県、熊本県、宮崎県、そして本県、そして沖縄県という報道がなされているところでございます。ただし、これは報道でございまして、これが具体的に今どう進んでいるかというのは私どもでは把握できていないところでございます。
28 ◯小園委員 よく国の情報等もしっかりと鹿児島県として入手していただきますようにお願いを申し上げたいと思います。
それと、今年の一月二日、羽田で事故もあったわけですね。管制官がいないというのも私もよく分からないんですが、遠隔管制とありますが、そこのところはどういった状況なんですか、現地は。
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◯宮下空港対策監 管制業務につきましてですけれども、県内の空港の管制につきましては、鹿児島空港では、よくいう管制官という方と、管制官の情報官という方がいらっしゃいまして、その二名というか二つの組織がございます。
残りの離島空港につきましては、奄美空港におきまして、国の
那覇空港事務所というところが管制を受け持っております。残りの六空港につきましては、鹿児島空港事務所というところが管制の業務を受け持っております。ですから、リモート、遠隔で管制をやっているという状況にあります。以上です。
30 ◯小園委員 遠隔で管制するというのは、安全性にとって果たしてどうなのかというのは我々は判断できないんですけれども、非常に難しいところだなと思うんですが、ただ、民間機が一日七便離発着をしていると、そこにいろいろな輸送機、戦闘機、ジェット機、そういうものが頻繁に飛び交っているといったような状況というのは、果たしていかがなものかなと思うんですが、そういうところに管制官を置いてくれと、管制塔を造ってくれと、そういう権限はどこにあるんですか。鹿児島県にもそういう要望する権限はあるんですか。それとも、国がもうそれは、いや、県の意見など聞かないよと、国で決めるんだよとなっているんでしょうか。
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◯宮下空港対策監 権限というか、国で管制はやっておりますので、ですので要望につきましては、要望を受け付けないということではないと思いますけれども、実際、国でやっております。
その訓練等につきましては、当然その管制の前に我々で使用届を受けたりしますので、民間航空機の離発着する時間帯とかを受けて、訓練のときの離発着の時間というのを事前に調整しておりますので、そういう対応はしているところでございます。以上でございます。
32 ◯小園委員 外交・防衛は国の専管事項なので、大きな意味が、尖閣を含めて大きな国の防衛上の問題があるというのは分かっています。ただ、鹿児島県もこういうことは初めてだと思うので、ここのところは防衛省としっかりと連携を取りながら、民間の人たちのために要望するところはしっかり要望していくと、問題があるところはしっかり問題点を指摘すると、そういう態度を取らないと、オスプレイの事故もありましたし、離島の、島嶼の住民の皆さん方は不安を抱えている方が多いでしょうし、ぜひそういうところは鹿児島県としてもしっかりとそういうことを言っていく姿勢が必要だと思いますので、そこのところはどうなんでしょうか。
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◯佐多港湾空港課長 この
特定利用空港・港湾について、今、私ども国といろいろ情報を取りながらというか、問合せをしながら進めております。
これにつきましては、当然、事故等起こらないような、県民の方々が不安にならないような状況が望ましいのではないかと思っております。そういうことで、私どもはしっかりと国から情報を取りながら検討を進めてまいりたいと思っております。以上でございます。(「ありがとうございます」という者あり)
34 ◯ふくし山委員 いろいろお尋ねしたいこともありましたけれども、今の答弁をお聞きをしていて、鹿児島県がこのことについてどういう受け止めをして、どういう行動に出ているのか、それはどの立場でどういう動きをしているのか、これがよく分からないということがよく分かりました。
この間、馬毛島の問題もありますし、南西諸島防衛強化の問題もありますし、昨年は原発の県民投票条例の問題もありました。全て、国ですと、国がやることですといって済ませてきた。まずはそのことを申し上げておきます。
この中で、先ほど藤崎委員から質疑がございましたけれども、事実関係、間違っているところがありますか。
35
◯佐多港湾空港課長 これまで答弁申し上げた中で、私どもとしては事実関係に間違いがあるという認識は持ってございません。
36 ◯ふくし山委員 この陳情に書かれている内容で、鹿児島県として何が問題だと、この内容というよりは、むしろこういった指定をされることでどういった問題が起きてくるという御認識があるか、どういう認識か。
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◯佐多港湾空港課長 陳情の趣旨といたしましては、この軍事利用という形で陳情が出て、そういうような意思で陳情が出されているものと思っております。
これは軍事利用といいますよりも、この
特定利用空港・港湾、これの制度について県民の皆様が少し情報が足りず、不安を持っているものと私ども認識してございます。
私どもといたしましては、先ほど申し上げましたとおり、国といろいろやり取りを今やっているというお話を差し上げました。その中で、関係する市町にもしっかりと説明責任を果たしていただきたいということを申し上げているところでございます。以上でございます。
38 ◯ふくし山委員 ここに書かれている懸念されるようなこと、そういったことについて、県は何か問題があると、課題があると、先々ですね、そういった懸念は県としては何も持っていないのかとお聞きしているわけです。
39 ◯浅井総合政策部参事(調整担当) 今、委員御指摘の内容でございます、総論的なお話ということで総合政策課で御答弁させていただきますけれども、そもそもこういう防衛上のお話、安全保障を取り巻く環境ということで、今、国でいろいろな防衛力の強化等の整備、またそういった政策等の推進をされているというのはこちらも承知しております。
一方、平和的な視点といいますか、外交努力というのも国でもしっかりしていただきたいということで、その辺については、過去に御答弁もさせていただいているところでございますけれども、県の立場としましては、何分にも住民間内での不安や懸念、そういったことがないように、しっかり国に対しては、地元への丁寧な説明または情報提供、様々訓練等ございます、そういったところを十分な説明責任を果たしていただきたいと、そういうのはまず県の立場として考えているところでございます。
40 ◯ふくし山委員 後ほどお尋ねをしようと思っていたんですけれども、この状況説明を見ると、国においては、二段落目も国は、三段落目も、本県に対して国はこう、その次もそう、その次も国は、全く皆さんは主体になっていないんですよ。今、県民への説明をしてくれと言った。説明は国に任せるんですか。
41
◯佐多港湾空港課長 現時点において、今、この制度につきまして国とやり取りをやっているところでございます。というのも、今、国からいろいろな御説明を受けたところ、そして説明を受けているところでございますけれども、まだ不明な点がかなりあるというところで、情報収集を今後も努めていきたいというお話を差し上げております。
このような、情報を収集し、いろいろな材料を整えた上でないと私どもも判断というのはなかなか現状として難しいところもございます、どのように取り扱うかにつきましては。というところでございまして、市町村への説明、これも国に説明をお願いしているというのは、私ども、間接的に受け取って説明するというよりも、直接、国から国の考えというものを御説明いただくのが一番的確、正確ではないかというところもございまして、このように国にお願いしているところでございます。
42 ◯ふくし山委員 それは理屈としては分かりますよ。では、今回のオスプレイの問題はどうですか、矛盾しませんか。国に任せておいて大丈夫なんですか。
さっきも、どういったところが指定される予定なのかということに、新聞報道でしか知り得ないと。それは信じられない話ですよ。そのことを収集することによって、最低限知ることによって、国がどういう考え方の下にそういう行動をしているのか、見えてくる部分もあるじゃないですか。全部、国の説明がないと分からない、察することができない。おかしいんじゃないですか。あなたたちはどこを見てやっているんですか。僕は、この間、幾つもそういうことがあるからあえて申し上げているんです。何で全部人任せなの。それをおかしいと思わないんですか。
43
◯佐多港湾空港課長 先ほどの空港・港湾、他県がどのような空港・港湾というものを指定しているかというところについて、私から新聞の報道ベースでお答えをさせていただきました。
この空港・港湾、これにつきまして、この新聞報道をベースに各県に一応問合せはしてございます。ただし、この空港・港湾につきましては、国において現在まだ検討中であって、正式に決まったものではないというようなことで話を伺っております。そういう事情もございまして、先ほど答弁につきましては、報道ベースでお答えをさせていただいたというところでございます。
各都道府県につきましては、私ども連絡をしながら、各県の動向等を情報収集はしている状況ではございます。
44 ◯ふくし山委員 だから、さっきのようなお尋ねがあったときは、そういったことをしっかり説明をして、しかし、今知り得る範囲で言えば報道のこれしかないんですと。皆さんは説明が足りないですよ、説明が。知事は、説明責任を果たすというのが知事の公約ですよ。全く県庁の中でそれが浸透していない。そして納得性を高めるとか、その上で政策は進めると言っているわけです。
この問題でいいますと、これの指定に当たっては、国が勝手にそこを指定しますよと言えばそれでいいんですか、同意とか何か必要なんですか。
45
◯佐多港湾空港課長 この
特定利用空港・港湾の指定につきましては、管理する管理者、
インフラ管理者の理解が必要であるという認識を国も持ってございます。ということでございますので、私どもの意思が反映されるものと考えております。
46 ◯ふくし山委員 そうですよね、同意が要るわけですよ。インフラの管理者、空港・港湾の管理者、こういった人の同意が要るにもかかわらず、人ごとのように話をしていたのは理解できないんですよ。皆さんがそれを求められるんですよ、同意を。県民にはどうやって説明するんですか、県民への説明する機会は、住民への説明する機会を持つんですか、持たないんですか。
47
◯佐多港湾空港課長 この
特定利用空港・港湾につきましては、今、国といろいろやり取りをしているところでございます。そのやり取りをしているスケジュール感、それを見ながら、例えば、議会の中等でも御報告、御審議等いただけるといいかなと思っておりますが、今後のスケジュール、これを見ながら、国との協議の状況、あと市町、今、説明をしてくださいとお願いをしてございますが、市町の状況、この辺を見た上で、どのような対応をしていくかというのを考えてまいりたいと思います。
48 ◯ふくし山委員 この方が書いていらっしゃるように、それぞれのそこの指定をされるかもしれないというところの地域の人たちというのは、それなりの心配があると思うんですよね。これは、ただ、国の説明をどうぞと、国に説明してくださいよというだけではなくて、皆さんの、まあ言えば知事の同意が必要になっていくわけですので、できる限りのことは私はしないといけないと思うんです。意見も聞いたりする、その懸念もしっかり国に伝えて、そういった懸念がないのかどうかですね。それは皆さんの立場としてはごくごく当然のことだというふうに私は思っているわけです。
ですので、今回、先ほど御答弁をお聞きをしていて、当事者に全くなっていないなと。国が決めて、たんたんたんと、はいはい、その港と空港は指定しますよと、言ってきたので仕方がありませんとしか聞こえない。少し言い過ぎかもしれませんけどね。
しかし、皆さんは、国の専管事項であろうが何であろうが、むしろ住民の声を、県民の声をしっかり聞いて届ける、改善できるところはしてもらう、それが大事なんじゃないかと思いますので、もっと本当は詳しいことをお聞きするつもりでしたけれども、おおむね分かりましたので、以上で終わります。
49 ◯松田委員 状況説明の一番最後なんですが、国は年度末を目途に枠組みが設けられるように調整を加速すると、これは年度末はいつのことですか、来年度ですか。
50
◯佐多港湾空港課長 この年度末、本年度末というふうに聞いてございます。
51 ◯松田委員 だから、今、ふくし山委員からもあったみたいに、頂いたこの図表の中でも、調整が整った空港・港湾について、具体的名称を示すとともに、今後の運用・整備に係る基本的な方針を記載と。課長がスケジュール感をおっしゃったですけれども、三月十五日ですよね。なぜここが選ばれたかが分からない、市町村に説明もないと。例えば言いますけど、この課題で自衛隊、それから海保と何回ぐらいやり取りをされたんですか。
52
◯佐多港湾空港課長 国の相手といいますか、国につきましては、防衛省、海上保安庁はもとより、国土交通省も入ってございます。空港・港湾の管理者入ってございます。そして内閣府、これが国の担当の省庁でございます。
その中で、私ども一番最初に国から御説明あったのが、昨年の十一月でございました。その十一月の説明を受けまして、担当の部局と適宜やり取りをさせていただいておりまして、具体的に何回ぐらいというところがちょっとお示しできないんですけれども、適宜、私から担当部局に質問等を投げているところでございます。また、各部局からも、質問事項、不明な点、その点を収集した上で国にも回答を求めるという形を取ってございます。
53 ◯松田委員 去年の十一月から国がスタートして、いささか乱暴な感じがするんですけれども、三月までに協議をしてと。
馬毛島の場合もあるんですけれども、ここの状況説明において、いつ何があって、やり取りをして、市町村と語って、何を返したというのが説明にくれば、まだ我々も少しやり取りしているなとか分かるんですけど、この文言だと、とにかく問合せ中という書きぶりしか見えない。
そして、先ほどおっしゃったスケジュール感は、市町村にもきちっと説明してくださいと国には申し上げているというぐらいの回答しかなければ、やはり、多分いわゆるシークレットにしなきゃいけない部分もあったりとかするとは思うんですよ。なぜ選ばれたの部分にしても、南西諸島の関係でとか、いろいろ表に出せない部分もあるのかもしれないんですけど、やはり協議する、いわゆる県として、いいですよというゴーサインを送る理由づけが示されないと、怖いのは、今、十五日で、四月になったら策定できましたとおっしゃられるのが一番心配をしているところですので、それが説明責任としては、県側としての説明責任をしっかり果たしてもらいたいと思うんですが、何か所見があればお願いします。
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◯佐多港湾空港課長 この指定に当たりまして、委員の御心配から、各委員の方々から御心配いただいているとおり、何も分からないような状態で、年度末に向けて合意、指定とかされるのではないかという御懸念お聞きいたしました。県といたしましては、皆さん御懸念いただいていますとおりに、何も分からない状態で合意というところをするつもりは当然ございません。
そういうことで、まずはこの情報を国からどういうことなのかというところをしっかりと聞き、国にも求めているとおり、市町への説明をしっかりし、その市町の反応、そのようなものもしっかりと見ながら検討を進めていきたいと思っておりまして、決して年度末、この年度末を期限に物を判断するというものではございませんで、それぞれの情報、市町の状況、これを見ながら検討を続けてまいりたいと考えております。(「はい、結構です」「関連」等いう者あり)
55 ◯ふくし山委員 さっき一つ聞き忘れていたんですけれども、説明では災害時のことの説明がございましたけれども、実はこの資料には、災害なんていうのは出てこないんですよ。最後のところに「安全保障環境を踏まえた対応を実効的に行うため」、
特定利用空港・港湾にすると。災害時のというのはどこでお聞きになったんですか。
56
◯佐多港湾空港課長 この災害時につきましては、私どもが国とやり取りをする中でもお聞きいたしておりますし、現在、内閣府、内閣官房のホームページの中に、恐らく全国からこのようないろいろな問合せがあったものを網羅したQ&Aが出てございます。そちらにも、具体的にその訓練というところが、災害時という記載がなされているところでございます。以上でございます。
57 ◯ふくし山委員 しかし、これは関係閣僚会議、持ち回りで開催したものはこの資料なんですよ、これが基本だということですよ。それは結果としてはもちろん災害時にも有効に働くことはあるでしょう。しかし、そもそもの目的はここに書いてあることです。だから、後から取ってつけたように、それは能登の地震もあったりとかいろいろしましたよ。正確に説明はしてもらいたい。そう思いますけど、いかがですか。
58
◯佐多港湾空港課長 関係閣僚会議、この資料の中に「災害時」という言葉が入っていないというところでございました。
その関係閣僚会議の資料、これは十二月のものでございますけれども、八月に一番最初、これに関する関係閣僚会議の資料が出てございまして、それに基づいて十一月に国から説明があったんですけれども、その際にも、私どもから、具体的にどのような利用をするのかとかいうところをいろいろ問合せをする中で、この災害時というところが出てきた言葉でございますし、先ほども申し上げましたとおり、各県同じようなことを懸念されたんだと思います。この中において、Q&Aとして国が取りまとめて公表されたのかと思っております。
59 ◯平原委員 お聞きしますけれども、この指定を受けた場合、この期間というものはどうなるんでしょうか。例えば五年間とか、半永久的に、一度決まればもうずっとこの指定というものは取り消せないものなのか、そこをお聞きします。
60
◯佐多港湾空港課長 この指定についての有効期間というところにつきましては、何も示されていないところでございます。今の委員のお言葉を受けまして、またこれについても国に問合せをしてみたいと思います。どうもありがとうございます。以上でございます。
61 ◯たいら委員 るる今、質問がありますので、重ならないところで一応お聞きしたいと思いますが、事実関係のところにつきまして私も気になる部分があって、八段目ですね、奄美空港では、一日十八便の離発着の間隙に、三日間にわたってタッチ・アンド・ゴーが行われたと、これは事実だということなんですけれども、これは危険だと感じませんか、いかがですか。
62
◯宮下空港対策監 先ほども申し上げたんですけれども、訓練につきましては、民間機が飛んできますので、その時間帯を考えて事前に調整したところでございます。奄美空港の場合は、四機で一日四回やっております。そういう状況で調整させてはいただきました。以上でございます。
63 ◯たいら委員 いろいろなところでそういう形がありますが、想定外の事故とか、あるいは管制ミスだったりとかいうのがこの間、続いている状況等があって、そういう意味では、県民の安全・安心を守るためということを大前提にすれば、これについては、民間空港の観点をまず最優先にしてというところからいくと、これはやめてくれということも一つの選択肢じゃないかなと思いますが、そういう判断は県はお持ちじゃないですか。
64
◯宮下空港対策監 まず、国の訓練でございますので、当然、民間機が最優先になります。ですので、我々としては、国の訓練につきまして、可能な範囲で民間機を優先しながら判断したところでございます。以上でございます。
65 ◯たいら委員 県に対しては、これは届出制になっているというのも私は問題じゃないかなと思っているところなんですけれども、実はこの背景には米軍が絡んでくるんですよね、自衛隊だけじゃありません。それで、地元の方々が、このような形で陳情を出していらっしゃるのは、先ほどの答弁で情報が足りずに不安を抱いていらっしゃるということでしたけれども、確かにそういう方もいらっしゃるかと思いますが、多くの方々は、自衛隊と米軍とが来て、いろいろと戦争につながるようなそういう訓練やそういうもの等が行われるということに関して不安を持っていらっしゃると私は思うんです。
ですから、例えば、国からの情報が得られて、そして、こうこうこうしますよと詳しく分かった段階で、県はそれに対してノーという選択肢をお持ちなんですか。
66 ◯下野危機管理課長 自衛隊や米軍の訓練の関係でございますけれども、訓練の前におきましては、県に対しまして、事前の情報提供、説明がございますけれども、その際におきましては、国が実施する訓練については、県におきましては丁寧な説明を求めた上で、県管理空港や港湾を使用する場合など必要な手続につきまして、法令の要件に沿って公正に審査を行っているところでございます。
また、状況に応じまして、県から国に対し、訓練の詳細について適宜情報提供を行うことですとか、あと、住民の安心・安全の確保に万全を期すること等につきまして要請を行っているところでございます。以上でございます。
67 ◯たいら委員 昨日はオスプレイが飛行したというようなことで報道も大きくされておりましたし、知事もそれに関して遺憾の意を表明されました。でも、そういうことをやったからといって、飛行が止まるという状況にはないということが今の現実じゃないかなと思いますが、全世界で止まっていたものが、米軍本国でもまだ飛ばせない。なぜ日本が真っ先に飛ばせるような状況にあるのかというのは、私はこれは政府の責任ではないかなというに常々考えております。
ですから、そういう意味では、県は、県民の命と暮らしを守るという観点にきちんと立っていただくならば、安全について、具体的に屋久島でも事故が起こったのは事実でありますし、もし仮にこれが民家の上空で事故が起こって、そして県民の命に関わるような事態がもし発生していた場合にはとんでもないことになると思うところなんです。
乗組員の方々が亡くなられた。そういう事態については本当にお気の毒だし、そしてまた、そういうことがないようにということでも思うんですけれども、仮にやはり県民の命がまたそれに付随して奪われるという状況があると、これは非常にやっぱり問題がかなり大きいのではないかなと思っているところで、私もいろいろと調べたんですけれども、この問題については、自治体が拒否すれば防衛省は無理には指定しないと聞いているんですけれども、その事実は御存じかどうかというのはいかがですか。
68
◯佐多港湾空港課長 今、たいら委員からお話がございました、自治体が拒否すれば指定はしないということの事実でございますけれども、この件につきまして、私どもも国に確認をさせていただいております。国からは、
インフラ管理者の理解を得られない中で指定することはありませんというお言葉いただいてございます。以上でございます。
69 ◯たいら委員 仮に一旦引き受けて、これが指定されたという状況になってきた場合には、今まで以上に訓練とか、そういうもの等も過激になってくるでしょうし、そしてまた、米軍も併せて使うような形になってくると、これは私もそのように思います。
ですから、そういう意味では、本当に鹿児島県内の安全、命、そういうもの等が脅かされる状況が発生しないかどうかというのが非常に気になるところですので、これにつきましては、説明を聞いて、そしてその防衛省からの説明を県民に伝えるという立場ではなくて、それだけではなくて、県としてきちんと判断をしていただく、そういうところのやっぱり意思を持っていただきたい。知事が権限を持っていらっしゃると思いますので、長たる知事にもその思いを伝えていただきながら、県民の思い、そういうものをきちんと受け止めていただきたいと思っています。
私は、議員は想像力が必要だ、それが第一じゃないかなと思うんですけれども、私は常々、議員の皆さん方も一緒だと思うんですけれども、県の執行部の方々も想像力を働かせていただいて、その先には何があるのかというところをきちんと考えていただきながら行動を進めていただけたらと思いますので、ぜひともよろしくお願いしたいと思います。以上です。
70 ◯山田委員 県全体の方々に、誰に彼にじゃなくて、さっき副議長のほうで、外交・防衛というのは国の専管事項だと、これを基本に我々国民は、県民は考えないといけないと思う。どうすることが日本の平和につながるか。小さくいえば県民の命と財産を守ると口では言うんですよ、口で言うのは誰でもできる。しかし、実際そういう事象が起きたときに、現象が起きたときに誰が真っ先にそれなら立ちはだかってこれを阻止するか。
例えば、今の状況でロシア、ウクライナ。前も言ったことがあるんですけど、ウクライナに対して当時のソ連が、核兵器とかそういうものをうちに全部提供すれば、もしあなたの国に何かあるときには必ず守る、こういう約束があったんですよ。そうしたら時代の流れで今どうなっているかといえば、逆にウクライナやらソ連というのは、どこが発端になってああいう状況になったかといえば、守ってやるという国が今、攻めているんですよ、これが世界の現状なんです。
これを根本に置いて根っこの部分として考えたときに、先ほどから話があるように、県はどうするのか、何をどこはどうするのかというのは誰でも言えます。しかし、国にその権限があるのに、県で言える限界というのは私はあると思うんです。そういう範囲で、さっきから答弁を聞いていれば精いっぱいの答弁をされているなと思うんですよ、あなた方に全ての権限があればそれは堂々と答えることができると思う。しかし、そこには限界がありますから。
何が言いたいかといえば、一朝事あるときに誰が国民・県民、この生命と財産を守るか、その先頭に立つ心構えがあれば私は堂々と答弁もできると思うんです。これを今、国に我々は委ねているわけです。
私も、前も話をしたことがあるんですけど、馬毛島にああいう施設を造るときに、どういう今、状況の中であそこに、馬毛島にそういう施設を造らないといけないかということを考えたときに、今、硫黄島、牛島中将があそこで最後の戦いをされたところなんです。うちの牧園の小高い丘のそこに碑があります。「矢弾尽き血潮に旗は染まるとも 魂還り魂還り皇国護らむ」。これが、やはり備えがなければ戦いはできない、その基本にあると思うんです。
それで、あなた方に私が尋ねたいのは、外交・防衛というのは国の専管事項ということは分かっています。だけど、県としてどこまで踏み込んでできるのか、対応ができるのか、それをどなたでもいいから堂々と、県という立場で堂々と答えてよというのも無理があると思いますけど、私が言ったことが間違っているのか、それとも一部ぐらい、少しぐらいは正しいところがあると思われるのか、どなたでも結構だから答えてみて。
71 ◯浅井総合政策部参事(調整担当) 今、委員からいろいろお話しいただきました。
先ほどのふくし山委員の答弁とも重なるところではございます。確かに、今、国で安全保障、防衛・外交、いろいろな施策をされているところもございますけれども、県として今できることということになりますと、県民の生命・財産、そういったものを守るという観点から、国のそういった施策については、特に住民の間の不安もしくは御心配、そういったことがないよう国に対し我々としても声を上げ、地元への丁寧な情報提供に努めていただきたいと、そういった十分な説明責任を果たしていただきたいと、そういったことを声を上げて求めていくと、そういったところになるのかなと考えております。
72 ◯山田委員 先ほども言いましたが、平和を唱えればずっと平和が続くなら、我々も大賛成です。しかし、現実というのをちゃんと見据えて県においても対応をしなければ、本当の意味で県民の生命と財産を守る、口で言うのは簡単ですよ、だけど、それは唱えさえすればずっと平和が続くなら、それにこしたことはないです。
しかし、世界の情勢、今の南西諸島の現状、昔は北海道が攻め込まれるということで、御存じのように、歯舞、国後、択捉、色丹、北方四島は日本固有の領土だったんですよ。今は、半分返すから賛成せいとか何とかと言うけど、本当は日本の領土だったんです。それなら今、反対する人は行って取り戻してこいと言ったときに、そういう交渉ができるか、そういう腹構えがあるかということが最も現実に直面したときの政治家の対応なんです。
それを口先だけでですね、私もよく言いますよ、体に右手と左手がある、昔は反対する人たちはけしからんと思っていた。今は、人間の体というのは右手もあって左手もあって、それぞれ助け合ってその機能を果たしているという考え方に私も移行して、「反対する人たちも、それは仕方がない」と言うんですけど、───────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────(「委員長、暫時休憩をお願いします」という者あり)
73 ◯伊藤委員長 発言の途中ですので、発言が終わってからでいいですか。
74 ◯山田委員 だから、先ほどの続きですけど、本当に県民のことを、国民のことを思うなら、実際その現場で本当に国民を守るのはどういうことかということを心して、県に言っても対応には限界があると思いますけど、知事もいろいろ言っているけど、国の行く末、県民を、国民をどうしたら守れるかということを根底に議論を進めていくときには、嫌われても言うべきことは言わないと、あのときにこう言っておけばよかった、このときにこう言っておけばよかったというのは手後れですよ。私はそう思う。私の考え、部長、それが間違っているというなら答えてみて。
75 ◯安原土木部長兼本港区まちづくり総括監併工業用水道部長 そうしましたら、今までの委員からの御指摘、御質問を踏まえまして、補足の御説明を差し上げたいと思います。
県としての主体性ですとか判断、そういったものについて多々御指摘をいただいたところでございます。
この
特定利用空港・港湾、この枠組みでございますが、そもそもが国におきまして、国家安全保障戦略に基づき、関係閣僚会議で共有された認識の下、安全保障環境を踏まえた対応を実効的に行うために特定利用港湾に係る取組をされると、このように国で決定されたと、このようなことでございます。
ということでございますので、それにつきまして、先ほどお話がございましたように、県が相手方としてそれを受けるのかどうかについての判断が生じる。これは確かに事実でございまして、お手元の資料にもございますように、この
特定利用空港・港湾という枠組み、この指定を受けるということは、基本的には
インフラ管理者、我々と国との間で円滑な利用に関する枠組みという合意文書ですかね、こういったものを設けることによってその指定が進むと、こういう仕組みなものですから、私どもが合意文書を結ぶかどうかと、こういう判断が生じると、こういうことでございます。
ということでございまして、それが昨今の様々な県民の方の不安、そういったものも重々承知しているところではあるものでございますから、国の考えというのを十分に理解をした上で、聞き取りをした上で、県としての対応を考えていく必要があると、このようなことを今、各課長から御説明を差し上げたと、こういうことでございます。
ということでありまして、また、もし御質問等がありましたら、先ほど申し上げましたとおり、十一月とそれから何回か国とのやり取りをしてございますが、問われましたら私どもも御説明する用意はしてございまして、例えば、先ほど松田委員から御指摘がございましたけれども、空港・港湾の選定理由ですね、こういったものも私ども問合せをしてございます。
手元の資料によりますと、基本的に、戦後、最も厳しく複雑な安全保障環境を踏まえ、防衛省としては、我が国防衛上、多様な民間空港・港湾を円滑に利用できることが重要と考えていると、このような指摘がございました。
特に、平成六年度事業における防衛省・自衛隊の対象候補の考え方については、南西諸島における有事の可能性も念頭に、その際、部隊を他地域に派遣する可能性が高い地域、部隊を展開する可能性が高い地域などを考慮し、また、迅速な対応が行えるように移動の利便性や施設のスペック等も踏まえた上で空港・港湾を選定していますと、このような回答を得ているところでございます。
具体的には、鹿児島空港、鹿児島港、川内港、志布志港については、例えば南西諸島における有事が予測される場合において、状況に応じて近隣の部隊を他地域に迅速に機動展開させる派遣元として利用する可能性があるほか、他の地域からの避難住民の受入先として利用する可能性がありますと。また、徳之島空港、西之表港、和泊港、名瀬港については、部隊の展開先として利用する可能性があるほか、帰島の際、避難住民を派遣元にお連れする可能性がありますと、このような回答を得ているところでございます。
そのほかにも、私ども県から国に対しては多々問合せをしてございまして、また本日の御質問いただいたことについても追加でまた国に伺いながら、その判断材料をそろえて県としての対応を考えていくと、このような考えでございます。以上でございます。(「暫時休憩」「暫時休憩をお願いします」等いう者あり)
76 ◯伊藤委員長 暫時休憩いたします。
午前十一時 十分休憩
────────────────
午前十一時十九分再開
77 ◯伊藤委員長 再開いたします。
78 ◯小園委員 先ほど休憩中にいろいろ議論があったんですが、みんな板挟みになっているんですよね、県の職員も、我々も、国と地域に住む住民と板挟みになっているんですよ。
実は、私の祖父の兄弟が戦争で亡くなっているんですよ。小園成美といって私と同じ名前でして、私がなぜこの成美という名前をもらったかというのは、戦争をしない世の中をつくるためにという意味もあったんですよ。
いつも、いろいろ世界で戦争、紛争をしている国が四、五十か所ぐらいあるんでしょうかね。ウクライナへのロシアの侵攻も、こんなことをするのかなと、あんな大国がと思っていますよ。で、いろいろ戦争をせんためにはどげんしたらいいのかなと、私も昔の母とか父とが話をしたことを思い出しながらいつも考えています。やっぱりエキサイティングせんことだと思います。国と国も、国と県も、そして国と県と地域住民、我々は特に地元に住む人たちがエキサイティングしない、不審を抱かせない。
昨日の知事が、オスプレイが飛行するのにそれを全然報告を受けていないと、屋久島の事故が起きながら報告を受けていないというのは甚だ、こんな失礼な話はないですよ。屋久島の漁民の皆さん方、地元の議員の人から聞いたけど、あの事故のときに米軍の乗務員を助けるために現地に行ったと、船をみんな出したと、漁をやめて。だけど、行くなと言ったと。浮遊物が全部残骸が広がっていくから、どうにかしてそれを広がらないようにしようと思ったけど、そういうこともできなかったと。なぜこういう思いをさせるのかなと思う。
やはりそのためには、沖縄と国の関係が私はいい反省材料になると思うんですが、鹿児島県は少なからずも、言うべきところはエキサイティングしないようにしっかりと言っていくと、そういう姿勢が大事なんじゃないかなと思うんですね。
部長で再度、そこら辺のところを整理してもらって、知事に来ていただいて知事に話をしていただくのが一番いいのかもしれんけど、昨日のオスプレイのことも含めましてぜひお答えいただければと思います。
79 ◯安原土木部長兼本港区まちづくり総括監併工業用水道部長 オスプレイの事故等もございまして、様々な不安、そういったものがあるということは重々承知してございます。
その中におきまして、あえて誤解を恐れずに言いますと、今回の特定利用港湾・空港は、あくまで自衛隊とそれから海上保安庁が利用するとこういうことでございまして、米軍の利用を想定したものではございませんので、そちらにつきましては御説明をさせていただきたいと思っております。
先ほどから申し上げておりますように、国において閣僚会議において決めたことを、これから合意をしていこうと、こういう考えでございます。その内容について、私どももあらゆる観点から疑問などをいろいろ書き連ねまして、それは国にぶつけているところでございます。
そういう意味では、委員が御指摘の、冷静になりながら国には物を言うといったらなんですけど、しっかり質問をしていく。県民の方にも十分御納得いただけるような環境をつくることが前提であると、このような考え方で調整を進めているところでございます。引き続き、同様の調整を進めてまいりたいと考えてございます。
80 ◯柴立委員 説明ありがとうございます。
一点
特定利用空港・港湾について質問したいんですけれども、国の施策で県には二つの空港と六つの港湾が
特定利用空港・港湾になる可能性がありますよということで来ているということで確認いたしました。
この
特定利用空港・港湾が今後、二つと六つの港湾に限定されるというよりも、どんどんどんどん指定が広がる可能性というのはあったりするのか教えてください。
81
◯佐多港湾空港課長 この特定利用の空港・港湾、これの今、対象を検討するに当たりまして、国は、先ほど部長からも少しございましたけれども、まず、島が多い、広範囲にわたっている南西諸島であるということ、あとは部隊等の所在地、そういうものを勘案して検討の候補を挙げているという考え方であると聞いてございます。
ただ、今後につきましても、今後いろいろな検討を進める中で、いろいろな港湾、ほかの港湾が検討の対象候補となる可能性はあると国から聞いてございます。
82 ◯柴立委員 分かりました。国からもそういう話があるということで理解しました。
先ほど来、皆様、委員から執行部に意見があると思うんですけれども、その中で私も感じることは、国に対して、地元に対して丁寧に説明するということ、あとは、管理者に対する負担軽減というのも求めていかないといけないということは感じます。
そしてまた、必要な情報提供ですね、情報は不足していると、皆様方から問合せをしているということも確認できたんですけれども、これはまたこれまで以上に求められることでありますし、あとは、市町村への説明なんかをぜひできる限り県が主体性をお持ちになってされることも必要なんじゃないかなと、私は委員からの意見を聞いて感じたところでありますので、ぜひよろしくお願いいたします。以上です。
83 ◯おさだ委員 採決の前に休憩を取ってください。
84 ◯伊藤委員長 暫時休憩いたします。
ここで、休憩を十分ほど入れたいと思います。再開は四十分に。
午前十一時二十六分休憩
────────────────
午前十一時三十七分再開
85 ◯伊藤委員長 それでは、再開いたします。
ほかに質疑ありませんね。
[「なし」という者あり]
86 ◯伊藤委員長 ほかに質疑がありませんので、取扱い意見をお願いいたします。
87 ◯藤崎委員 現在、我が国の周辺を取り巻く安全保障環境の厳しさは我々も認識しておりますが、もっと多くの皆様にも御認識していただく必要があるんじゃないかなと思います。
陳情にありました奄美群島内で実施されました自衛隊の統合演習については、演習による民間機の遅延、欠航が生じていないことを私どもの会派は確認させていただきました。
特定利用空港・港湾に関しましては、自衛隊や海上保安庁が国民保護や災害対応のための訓練を実施するに当たりまして、平時から必要な空港・港湾を円滑に利用できるよう、
インフラ管理者との間で円滑な利用に関する枠組みを設けるものであり、我が会派は大事な取組だと理解しているところでございます。
したがいまして、陳情第三〇〇二号につきましては、不採択の取扱いでお願いいたします。
なお、昨日のオスプレイの再開についても委員各位から言及がありましたが、県におかれましては、国に対し、防衛省に対して、しかるべき場合にはもっともっと物を言っていただきたいことも申し添えておきたいと思います。
また、地元市町への丁寧な説明、
インフラ管理者への財政支援及び必要な情報提供が早期になされるように、こちらも物を言ってくださるように要望しておきたいと思います。以上であります。
88 ◯ふくし山委員 結論から申し上げますと、継続で審査をしていただきたいということです。
指定に当たっては、
インフラ管理者の同意も必要だということもありまして、県も懸命になって情報の収集に努めておられるといったようなこともございますし、地域の住民の皆さんへの説明あるいは県民全体への説明、こういったものもこれから検討していく必要があるといったような答弁もございましたので、継続して審査をしていただきたいとお願いいたします。
89 ◯松田委員 様々議論がありました。我々としては、まずは取扱いとしては不採択でお願いしたいと思っております。
ただ、十一月に国から説明があって、今年度中に策定をしなきゃいけないというタイトな時間の中でのやり取りで、それは非常に大変だとは思うんですけれども、きちっと言うべきは言うべくしてやっていく。ただ、先ほどもありましたけど、今の国際的な状況、南西諸島の状況を考えたときに、こういうことを進めていかざるを得ないというのもありますので、不採択でお願いします。
90 ◯たいら委員 まず結論から申し上げまして、採択でお願いしたいと思います。
今回のこの陳情につきましては、奄美の状況として出されておりますが、ほかにも県内各地にこのような状況が生まれつつあるというところでは非常に危惧されるところで、このままいきますと、戦争の準備と私どもは考えておりますが、そういう状況が県内各地に広がっていくというところでは、これにつきましては看過できないと思っております。
そしてまた一方では、国では、外交が大事だ、外交努力という形で申し上げておりますけれども、目に見えたそういう行動が見えづらい状況にある中で、一方で、軍事拡大のそのような動きについては非常にピッチを上げて進められているようなそんな気がいたします。
そういう意味では、本県の安全保障に関わるというようなところでいろいろと様々言われておりますが、県民の命と暮らしを守る、そして二度と戦争を起こさないという観点から、私は軍事基地やそれに付随するような設備等については本県には必要ない、持ち込んでほしくないと考えております。
そういう趣旨から、同陳情に賛同し、採択でお願いしたいと思っております。以上です。
91 ◯平原委員 私のほうでも、今回の陳情は、継続でお願いしたいと思っております。
今回の陳情は、奄美に関することでしたけれども、この指定に関する案件では、
特定利用空港・港湾の対象というのが、県内多くの港湾、そして空港を対象になるかもというところを含めますと、今回なかなか執行部側のほうも、挟まれて大変なのは分かるんですけれども、まだよく分かっていない部分も多いというところで、引き続きやっていただくということを思いますと、継続であったほうがいいということでお願いしたいと思います。
92 ◯伊藤委員長 それでは、採決いたします。
陳情第三〇〇二号につきましては、継続審査の意見と採択の意見、不採択の意見がございますので、まず、継続審査についてお諮りいたします。
陳情第三〇〇二号を継続審査とすることに賛成の委員の挙手を求めます。
[賛成者挙手]
93 ◯伊藤委員長 挙手少数でありますので、陳情第三〇〇二号を継続審査すべきものとすることは否決されました。
それでは、陳情第三〇〇二号を採択すべきものとすることに賛成の委員の挙手を求めます。
[賛成者挙手]
94 ◯伊藤委員長 挙手少数でありますので、陳情第三〇〇二号は、不採択すべきものと決定いたしました。
これで、陳情の審査を終了いたします。
危機管理局長及び総合政策調整担当参事はここで退席されて結構です。御苦労さまでございました。
次は、県政一般であります。
初めに、特定調査から行います。
土木部の特定調査は、鹿児島港本港区エリアの利活用についてであります。
本港区まちづくり推薦推進室の説明を求めます。
95 ◯冨宿本港区まちづくり推進室長 それでは、鹿児島港本港区エリアの利活用について御説明いたします。
お配りしている資料は三種類ございまして、「鹿児島港本港区エリアの利活用について」と書かれました一枚紙の資料、「鹿児島港本港区エリアコンセプトプラン案」と書かれた資料、それから、「鹿児島港本港区エリアコンセプトプラン案に対するパブリックコメントの実施結果について」と書かれました資料になります。
まず、「鹿児島港本港区エリアの利活用について」と書かれました一枚紙の資料を御覧ください。
十二月議会以降に開催されました検討委員会の概要になります。
第七回は、昨年十二月二十七日に自治会館で開催され、委員十三名が出席、一般傍聴は九名、ライブ配信の最高同時視聴者数は六十八名でした。
議事内容は、鹿児島港本港区エリアの利活用の全体像について、第六回に引き続き、エリアコンセプトプラン案の御議論をいただきました。
また、別途調整会議を立ち上げて取りまとめた鹿児島港本港区景観ガイドライン案についても、併せて報告を行ったところです。
エリアコンセプトプラン案について、委員からは、「継続的な景観マネジメントの体制づくりをするべき」といった御意見や、「本港区エリアのネーミングを考えたらどうか」といった御意見がございました。
委員長からは、「エリアコンセプトプラン案の内容が固まりつつあることから、再度修正を行った上で、次回、最終確認を行いたい」との発言があったところです。
裏面を御覧ください。
第八回は、本年一月二十四日にアートホテルで開催され、委員十一名が出席、一般傍聴は四名、ライブ配信の最高同時視聴者数は六十二名でした。
議事内容は、エリアコンセプトプラン案について御議論いただき、最終的な取りまとめが行われました。
議論を終えた感想として、委員からは、「意見が網羅され大変よくできている」、「渋滞対策と安全対策をしっかりとやっていただきたい」、「エリアコンセプトプランに基づく本港区エリアのまちづくりの実現に向けて、引き続き鹿児島市とも連携しながら検討を進めていただきたい」、「すぐに取りかかれることと、時間がかかることがあるが、一つ一つ具体化されていくことを期待したい」といった御発言がありました。
委員長からは、「各委員それぞれの立場や専門分野から貴重な意見をいただき、県民の皆様からいただいた多くのアイデアも踏まえ、検討委員会としての案を取りまとめることができた」との御発言があったところです。
続きまして、「鹿児島港本港区エリアコンセプトプラン案」と書かれました資料を御覧ください。
本港区エリアの利活用の全体像については、検討委員会において、一年以上にわたり検討を重ねてまいりました。
また、検討委員会における検討状況については、県議会に御説明し、御論議いただくとともに、その結果を検討委員会に御説明するなど、県議会での御論議を踏まえながら、取りまとめに向けた検討を進めてきたところです。
先ほど御説明しましたとおり、第八回検討委員会におきまして、利活用の全体像としてエリアコンセプトプラン案が取りまとめられ、一月三十一日に知事へ提出いただいたところです。
その検討委員会としての案を基にした県としての案がこちらの資料になります。
資料の内容につきまして、十二月議会や第七回、第八回検討委員会での御論議を踏まえて修正した箇所を抜粋して御説明いたします。
一ページ、エリアコンセプトプランの目的です。
上から四つ目のポツですが、本港区エリアの利活用の全体像の作成に向けた検討の参考とするため、同エリアの利活用のアイデアについて、県民の皆様から意見募集を行ったことについて追記しております。
続きまして、四ページ、まちづくりの方向性に関する五つの方針です。
方針二、県民が憩い親しむことのできる空間の形成についてですが、「ハード面での中心市街地との関係性を表現するよう文章を修正してはどうか」との委員からの御意見を踏まえ、文章を修正しております。
それから、六ページと七ページ、賑わいのターゲットと受け皿となるエリアの整理です。
こちらにつきましては、受け皿となるエリアをどのような考え方で設定したのかについて説明が不足しておりましたので、表の受け皿となるエリアの中に、それぞれ、受け皿としてのエリアの特徴を追記しております。
続きまして、八ページ、方針一、賑わいや人の流れを生むしかけづくりです。
枠囲みの中の一つ目の丸、土地利用における機能誘導の項目ですが、県議会での御論議も踏まえ、遊休施設、土地の有効活用の例示としまして、アーバンスポーツのためのスペース確保等を追記しております。
九ページ、方針二、県民が憩い親しむことのできる空間の形成です。
枠囲みの中の三つ目のポツ、空間形成のところでございますが、「高さやデザインの話とランドスケープ的な工夫の話が混同しているので分けてはどうか」との委員からの御意見を踏まえまして、文章を修正しております。
十一ページ、方針四、継続的なエリアマネジメントによる持続可能なまちづくりの実現です。
枠囲みの中のエリアマネジメントの取組の部分になりますが、委員から、継続的な景観マネジメント体制づくりに関する御意見をいただきましたことを踏まえまして、鹿児島港本港区景観ガイドラインにおける景観への配慮についての協議・調整に関する記載を二つ目のポツで追記しております。
また、「鹿児島港本港区エリア全体を示す名前を検討していただきたい」との委員からの御意見を踏まえまして、本港区エリアの愛称について検討する旨、その次の三ポツ目で追記しております。
続きまして、十七ページ、桜島フェリーターミナル周辺エリアの利活用方針です。
「今後の施設整備に当たっては、景観上の配慮として、例えば、壁面緑化や
屋上緑化などを検討することとしてはどうか」との委員からの御意見を踏まえまして、十七ページの機能の誘導の欄に、壁面緑化に関する記述を追加しております。
続きまして、二十一ページ、エリアごとの利活用の方針のうち、住吉町十五番街区エリアの利活用方針です。
委員から、「コンベンション機能等を核とした交流・観光拠点エリアとのタイトルと、機能の方針の欄の駐車場を整備するとの内容にそごがある。コンベンション機能をもう少し表に出したほうがよいのではないか」との御意見をいただいたことを踏まえまして、機能の方針の欄の二ポツ目でございますが、新たな活用として、コンベンション機能を導入する場合の考え方につきまして、エリアコンセプトプラン四十三ページの記載の内容を参考として追記しております。
続きまして、二十三ページ、鹿児島港本港区エリアのマネジメントです。
先ほど十一ページの修正で御説明したものと同様の趣旨から、十一ページと同じ記載を三つ目のポツに追記しております。
二十五ページ以降の附属資料につきましては、荷役作業等の安全対策や臨港道路等における渋滞対策など、検討委員会において御議論いただいた内容や、県民の皆様から寄せられた利活用のアイデアから抽出しましたまちづくりのヒントとなるキーワードなどを集録しております。後ほどお目通しいただければと思います。
エリアコンセプトプラン案についての説明は、以上になります。
続きまして、「鹿児島港本港区エリアコンセプトプラン案に対するパブリックコメントの実施結果について」と書かれました資料を御覧ください。
この県のエリアコンセプトプラン案に対しまして、先月二月一日から今月一日までパブリックコメントを実施しました。
この結果、二十三者(二十二人、一団体)の皆様から百件の御意見をいただいたところです。
いただいた御意見の概要につきましては、エリアコンセプトプラン案に関する御意見八十五件のうち、最も多かったのが具体的な施設整備に関する御意見、こちらが三十五件、次いで多かったのが文章の表現等に関する御意見で三十二件となっております。
また、スポーツ・コンベンションセンターに関する御意見を十一件、サッカー等スタジアムに関する御意見を四件いただいたところです。
二ページをお開きください。
御意見の内容についてですが、表の左側から、通し番号、エリアコンセプトプラン案の該当ページと項目、御意見の内容という形でこちらの二ページから最後のページにかけまして百件分を記載しております。
このいただいた御意見に対する県の考え方につきましてですが、現在、作業中でございまして、今後、精査を行った上で、県ホームページで公表する予定です。
県としましては、今回パブリックコメントでいただいた県民の皆様の御意見や県議会での御論議を踏まえまして、年度内にエリアコンセプトプランを策定したいと考えております。
来年度は、このエリアコンセプトプランに基づくまちづくりを推進するため、県や鹿児島市、関係団体等で構成する懇談会を設置し、情報共有や意見交換を行いながら、「年間三百六十五日、賑わう拠点」の形成に向けた取組を進めてまいりたいと考えております。
以上で、鹿児島港本港区エリアの利活用についての説明を終わります。
よろしくお願いいたします。
96 ◯伊藤委員長 それでは、ここで昼食等のため暫時休憩といたします。
再開は、おおむね午後一時十五分といたします。
午前十一時五十六分休憩
────────────────
午後 一時 十三分再開
97 ◯伊藤委員長 それでは、再開いたします。
引き続き質疑を行いますが、その前に、この際申し上げます。
午前中の山田委員の発言につきましては、後刻速記を調査の上、措置いたしたいと思いますので御了承願います。
98 ◯おさだ委員 先ほど御説明いただいた本港区のまちづくり事業についてですけど、昨日も藤崎委員から、議案で懇談会を設置されるという話でございましたが、基本的な認識なんですけれども、懇談会の前に、今回、本港区のエリアゾーンに対してのコンセプトプラン案について、サッカー等スタジアムが、塩田知事と下鶴市長が協議をした結果、白紙になったという中で、多分昨年十一月二十七日だったと思うんですけれども、その際に、オール鹿児島の宣言をされて、改めてまたサッカー等スタジアムのことについてはしっかりと考えていきたいと。今まで所管としては、場所が、今までは鹿児島市側が北埠頭やドルフィンポート等でそこの候補地で目指していかれたいということだったので、所管としてはそちらの課になるわけですけど、今後そこが白紙撤回になったので、基本的な認識なんですけれども、サッカー等スタジアムの整備候補地をオール鹿児島で、鹿児島市と県が一緒に足並みをそろえてやっていく場合、課としては、スポーツ・コンベンションセンター整備課なのか、どこが今後そういう形で、ここでの議論というのはサッカーのスタジアムということはもう外れたので、もはやそこに踏み込んだ話はもう難しいと私は見ているわけですよ。
そうすると、当局として答えられる範囲で結構ですけど、結局どこが課としてそういったことをやっていくのか、まずそこが基本的認識の入り口として御答弁いただけないかと思うんです。
99 ◯冨宿本港区まちづくり推進室長 鹿児島市のサッカー等スタジアムの整備につきましては、これまでずっと今のスポーツ・コンベンションセンター整備課、こちらのほうが窓口となって対応しておりました。ここ最近ずっと、鹿児島港本港区エリアで施設整備の御議論ありましたので私どもも入っておりましたけれども、ですので、引き続き私どもとしましても協力できるところでは協力させていただきたいと思いますけれども、基本的には県の窓口としましては、スポーツ・コンベンションセンター整備課になるのかなと思っているところです。
100 ◯おさだ委員 そういうしっかりとした、今まではサッカー等スタジアムが候補地として入っていましたから、ここで委員の方々、私もそうですけれども論議を交わしてきたわけですけれども、そこに移されるということであった場合、そこから本題として入らせていただきたいのは、先ほどの懇談会ということでございますけれども、この懇談会はどういう方向性に向かっていくわけですか。
つまり、今まで本港区エリアコンセプトプラン案に基づいて十何名の委員の方々がしっかりと複数回以上論議をされて、今日、まとまった案というのが今先ほど示されたと。そこに対しての懇談会というところがすごく抽象的過ぎて、何をどうしてその懇談会をされて、もう一回改めて聞きますけれども、何名ぐらいで何回なのか、そして昨日の話だと、今の委員の方々も選出されるかもしれないと、いわゆる横滑りですよね、しかし、そうじゃない方々も選ばれると。つまり方向性が、懇談会をつくるんだけれども、どういうような方向性を持ってそこをしっかりと予算をかけてやっていくのかというところのちゃんとしたイメージというのをしっかりと持っていらっしゃるとは思うんですけど、そこについてディテール、具体的にお示しいただけないかと思っていますけど。
101 ◯冨宿本港区まちづくり推進室長 来年度、予算をお願いしております本港区エリアのまちづくり懇談会(仮称)につきましてですが、このたび本港区エリアコンセプトプラン、今年度末に、今議会の御議論、それから今、取りまとめをしておりますパブリックコメント、これらを踏まえまして最終的に決定させていただこうと思っておりますが、今後につきましては、このエリアコンセプトプランに基づき、関係者が連携して本港区のまちづくりを進めてまいりたいと考えているところでございます。
それに当たりまして、まず、エリアコンセプトプランの中にも書いておりますけれども、このコンセプトプランで大まかな方向性というのは整理させていただきましたが、これの実現に向けましては、関係者が連携して必要な計画調整を行い、将来を見据えたまちづくりを進める必要があろうかと考えているところです。
それに当たりまして、県や市、港湾関係者の企業・団体、それから中心市街地の関係者、そういった皆様方が集まりまして意見交換を行う場というのが必要であろうと私ども考えまして、このたび、まちづくり懇談会というものをつくっていきたいと思っております。
まちづくりに当たりましては民間活力の導入を基本とすると、これもエリアコンセプトプランにうたっておりますけれども、それに当たりましては、そういった関係の皆様、意見交換を行いながら、民間活力の導入を図るにしてもどのような形で進めていくか、そういったことを最初の段階から関係の皆様と意見交換を図りながら進めてまいりたいと、そのような思いでこの懇談会を立ち上げたいと思っているところでございます。
102 ◯おさだ委員 このコンセプトプラン案というのを、結構時間と労力、お金をかけながら積み上げてきたものがまとまってきて、これからどういうふうにして本港区、すなわち北埠頭、いわゆるドルフィンポート、住吉町ということをしっかりとまちづくりを進めていかなければならない。だからこそ、その懇談会の果たすべき意義、役割、方向性というのは物すごく大事だと思っていて、であるならば、今、冨宿室長がおっしゃったのはそういう民間活力というお言葉をいただきましたけれども、一方では行政という目線で見たときに、その懇談会には知事とか市長というのは参加されないのか、例えば、あくまでも今までの延長上なのか、つまり、そこでトップとして一回なり二回なり、そういった場面で。何が言いたいかというと、今回の北埠頭のサッカー等スタジアム、つまりは
総合政策建設委員会の提言を受けて動きが早かったんですよね。結局、早かったというのは、言ったらすぐにお互いトップ同士が会談して、白紙にしましょうと。これだけずっと言ってきたのに、二人が会って話をしていただいたら物事がすぐ進んだんですよね。
だから、この懇談会はずっとその懇談会でやっていても、結局は、市長と知事がサッカー等スタジアムの中の候補地を選定されない方向になったのも僅か、十二月議会で提言して、年が明けてすぐの二月の頭だったんですよね。だからスピーディーさがあるわけですよ。くどくど申し上げませんが、そういった中にやっぱり市長とか知事とかが入るのか入らないのか、ここについての御見解というのをお答えいただけませんか。
103 ◯冨宿本港区まちづくり推進室長 私どもとしましては、この懇談会につきましては、どちらかといいますと実務的な意見交換の場というイメージで考えておりまして、大まかな本港区エリアの方向性につきましては、このエリアコンセプトプランにまとめられたと認識しておりましたので、そういう実務的な場とイメージしておりました。
委員お尋ねのトップ同士の意見交換の場というのは、非公開の場もあるようでございますし、あとは昨年十一月に行われました県市の意見交換会という場もございます。そういった場を捉えて、またいろいろ意見交換されるのではないかなと承知しているところです。
104 ◯おさだ委員 つまり、懇談会は懇談会でトップは入らずに、しっかりと今また選ばれたメンバー等々で、予算が可決した場合の話でございますけれども、進めていきたいという御見解だと思います。
そうすると、その懇談会が立ち上がった場合、つまりは新年度ですよね、立ち上がった場合の話をしていますけど、まだ今まさに論議中なので何とも言えないですが、その中で気になるのは二十三ページなんですよ。つまり時間軸の話なんですよね。これまで今まで積み上げてきたものが、三反園前知事から来た、そして今、塩田知事に変わった、この時間軸だけでもう五、六年たっているわけですよ。ようやくグランドデザイン、つまりコンセプトプラン案でございますけれども、これが検討委員会を入れながらまとめ上げたものが案として出てきていると。そうするとこの時間軸を見たときに、いわば、公共施設を整備する、あるいは事業者公募等、ここは個別の北埠頭をどうするか、あるいは南埠頭をどうするかという話なんですけれども、この時間軸に対して、どこが、誰がどういった形で、公共施設の整備を必要とする場合とか、あるいは事業者公募等とそこの方向性、その懇談会とのリンクづけがあるのかないのか。懇談会をつくられて、ただ懇談するだけなのか。つまり、その時間を三年、五年見据えた本当の意味でのゾーニングというのをつくってきたものをどう仕上げていくかと、今度は実地の話なんですよね。そこに向けての時間軸についてのどのような御見解なのかと。
105 ◯冨宿本港区まちづくり推進室長 このゾーニングを受けて具体的な施設整備、そういった事業化等につきましては、この懇談会におきまして関係者の意見を伺いながら、地権者かつ港湾管理者でもあります県において進めてまいりたいと思っております。
県で取組を進めるに当たりましては、県庁内部で組織横断的に議論して協議・調整を進めていくのと併せまして、今年度からお願いしております、まちづくり・建築政策特別アドバイザーの先生方からも専門的な見地からの御意見をいただくなどしまして、私どもでスピード感を持ってそういった取組を整理してまいりたいと思っています。その上で、私どもで整理しました案につきまして、この懇談会で意見交換を関係の皆様と行いながら、よりブラッシュアップして、関係の皆様の共通認識の下でこの事業を進めてまいりたいと、そのように考えているところでございます。
106 ◯おさだ委員 ぜひ、これだけの案をつくられているわけですから、時間がすごく大事だと思っていまして、それが本当に三年、五年後と、今後はこのデザイン案から具体的に、一年後はこんな感じ、三年後はこんな感じと、その中のエリアが北埠頭、その中のエリアが南埠頭としっかり今度は細分化していかなきゃならない作業が出てきて、このことが、今ふわっとしたものですから、そこから今度は詰める作業をしていく、ここが積み上げだと思っているんですね。だから今そういった質問をしたんですけど。
そうすると、一方では、ドルフィンポート内にスポーツ・コンベンションセンター、まさに論議をされて、今、教育委員会に今日、もう文観は終わったんですけれども、予定では、そこを今、今後どうするかと、まさに採決していませんが、一つ決まっているか決まっていないかと、一つのものが、箱ができるかできないかというところ、スポーツ・コンベンションができるかというのはそこのところだと。
北埠頭はサッカー等スタジアムは外れたわけですよ。まさに今、テーブルワークゼロなんですね。そうなってくると、この北埠頭に対するゾーンと考えたときに、あるいはドルフィンポートもこの間、ラーメン大会ですかね、すばらしい大会で十八万人でしたかね、二十万人ぐらい来られたと。今、時間軸の話をしましたけど、この時間軸がまだ三年、五年、十年なのかと、何ができるのか、何をするのかと今からでございますから、そうすると、今あるドルフィンポートの活用というところですよね。つまり、収入を得たいわけですよ。私がこだわっているのはやはり財政なんですよ、財源なくして鹿児島の発展はないと思っているので、そこが今もったいないので、すぐ何かができるわけじゃないじゃないですかと。
そうすると、一つずつ潰していくと、今ドルフィンポートじゃなくて北埠頭側からと、北埠頭はもう全くゼロベースだと。ここについては、将来、今あるものをどう生かしていくのか、建物をどうしてイベントとかやっていくのかということについてどのような見解なのかが一点。
分けると、今あるものを生かしながらも、一方では少しずつ進めていく、このプラン案を進めていくのは、あそこのところを開発していくのか、あるいはそこを売却するのか、そういったところ等は生かしながらどういうふうにしてそのゾーンを、今のこのゾーニングにあったホテルなのか、あるいは海を生かしたまちなのかというところを含めて、そういったところはどうして財産を生かしながら、一方では、その懇談会等で北埠頭を、パブコメで二百何十件の意見をいただいたものをどう集約していくのか、それは行政が何かを起こすというのは僕は難しいと思っています。何かを起こすというのは、行政が物を造るということはもはや無理だと。やっぱり民間で、だから民間活力を入れながら。民間に売却したりとか、民間に何かをしてもらうとかと、そういったところをしっかりしなきゃならないと思っているんですよ。そこについてどういうような、時間軸から今度は逆に言うと細かい話になってきますけど、御答弁いただけませんか。
107 ◯冨宿本港区まちづくり推進室長 まず、北埠頭について御説明させていただきたいと思います。
北埠頭につきましては、来年度からの取組でございますけれども、エリアコンセプトプランにおきましても、短期的な利活用としまして、利活用が十分されていない旅客ターミナルですとか四号上屋の活用について、コンバージョン等による利活用を図るということを盛り込んでいるところです。
これを踏まえまして、来年度、旅客ターミナルの民間活用等を踏まえまして、エレベーターや空調設備などの現況調査、それから補修計画を来年度予算で入れさせていただいております。
あわせまして、来年度、こちらは本港区まちづくり事業の一部でございますけれども、利活用可能性調査、民間活力導入を視野に入れるということで民間の皆様から聞き取り調査、サウンディング調査というのを行わせていただこうと思っております。
前回のコロナ前につくられました本港区まちづくりグランドデザインにおきましても、民間の皆様との対話を踏まえまして方向性を定めたところでございますけれども、今回のエリアコンセプトプランにつきましては、県民の皆様からの御意見を踏まえましてこのたびまとめたところでございますが、実際、開発するに当たりましては、民間の企業との対話というのは欠かせないと思っておりまして、来年度はそれについての事業費についても計上させていただいております。
108 ◯おさだ委員 もう少し掘り下げてお答えいただきたいんですけど、ありがたいですね、私はやはり民間だと思っているんですよ。もうそのゾーンは民間で本当に、全て丸投げじゃいけませんけど、しっかりと考えていただいて、民間に売却するなり、民間にあそこの土地を生かしてもらう、貸すなりということで収入をいただけますし、それが大事だと思っていて、先ほど、一方では、今、そこの中でまた新しく今のあるところにエレベーターとかそういったところを調査したりとかということで、そういった意味では進めていこうという気概というのはすごく感じるんですね。
ただ、一方では行政という目で見たときに、かごしま水族館も大体もう二十年ぐらいきっとたってきているんですよね。そうすると、北埠頭がサッカー等スタジアムが何度も言うように一回ゼロベースに戻ったので、そうすると海を生かしたゾーニング、例えば海外のクルーズ船というのは、大体十年後には三百回を超えるような形の今、記載がされていらっしゃったわけですよ。そうすると、あそこのゾーンは桜島フェリーもさることながら、水族館もあることから、海というすごく大事なゾーニングだと。民間ということもありますけど、鹿児島市との、水族館増築とか、水族館の例えば建て替えとか、そういった話での行政同士の、民間は一個置いておいて、行政間同士の意見交換とか、そういった鹿児島市からの話とか、あるいは県からの話とかというのは、今からそういった話などは、サッカーが今まであったので言えることじゃない、今後はそういった話も少し出てくるかもしれない可能性はある。僕は市と関わってないから踏み込んじゃいけないけど、ただ、僕はあくまでもまちづくりのイメージで言っているんですけど、そういったところなんかは今後、鹿児島市とどういうような協議していくのかということをお答えいただけませんか。
109 ◯冨宿本港区まちづくり推進室長 北埠頭において水族館というのは非常ににぎわいをもたらす重要な施設だと私どもとしても考えているところです。
鹿児島市は、たしか今年度ですか、現地に建て替えの方向性を固められたかと思いますけれども、まだ具体に実際どういうスケジュールでというのは私どももまだお聞きしておりませんが、実際そういう状況になりましたときには、私どもも随時調整させていただきますし、懇談会におきましても、県及び市も関係者ということで入っておりますので、その場でもいろいろ議論させていただきたいと思っております。
私どもとしても、水族館の連携というのは北埠頭の利活用に当たっては重要なポイントと考えておりますので、これからも引き続き連携してまいりたいと考えております。
110 ◯おさだ委員 そうすると、ゾーニングは、北埠頭を海のゾーンという形で、スポーツ・コンベンションセンターができる方向になった場合はスポーツ・文化ゾーンと分かりやすくなってくると思うんですよね。
そうすると、鹿児島市の話ですから、私があまりここで鹿児島市とも語っていない中で言うのはいけませんけど、ただそういったお話があるということは理解できましたし、そのことで、またあそこを水族館という一つのことが、またリニューアルとか本市が考えていただけたら、もっとにぎわいの空間というのをそこにプラスアルファするということはつきやすくなってくると、人はかなり動いていくのかなと思うわけですよね。
もう一点言いますけど、海という観点で考えたときに、クルーズ船なんですよね、これは港湾空港課なんですけど、例えば令和六年度に関していうと、大体あそこに五万トン級、六万トン級以下のクルーズ船がどのぐらい誘致ができているのかと、全体的なクルーズ船は増加していますけれども、今の時点から少しずつもっともっと増やしていくことが、三年、五年後のまちづくりが整備されていくうちに、もっともっと段階的に増えてくると思うんですけど、そこに対しての考え方、これはどちらの課かお答えいただけませんか。まず、回数ですね。
111
◯佐多港湾空港課長 北埠頭に帰港したクルーズ船の数でございます。
まず、実績を申し上げたいと思います。十二月まで、令和五年に関しましては、北埠頭に十三隻クルーズ船が寄港してございます。多くは大体一万トンクラスのクルーズ船でございます。
令和六年一月から十二月までの見込みでございますが、予約ベースではいろいろ入っているんではございますが、これはまだあくまでも予約の段階で、非常に数字が動くという段階でございますので、四月末までの段階だとかなり正確だということでその数字を申し上げておきますと、四月末までの予定といたしましては、今のところ二回となってございます。本格的にクルーズが増えてまいりますのが四月、五月以降になりますので、また数字が大分変わってくるかと思います。以上でございます。
112 ◯おさだ委員 ぜひそこも少しずつ、北埠頭というか本港区全体を整備を進めていく方向に、私はどんどんそういう方向でしていただきたいと思っているがゆえに、クルーズ船もしっかりと今の段階から誘致をどんどん続けていくということが、五年後、十年後の時間軸におけるまちづくりの発展性につながるかなと、その頃にもっともっと整備できていたらもっともっと誘致しやすいと、そういった環境整備につながるのかなと。
話は変えますけど、次にドルフィンポートですよね。今の話は北埠頭でございますから、大体僕の中では少し整理できているんですけど、まだ言いたいことはあるんですが、ほかの委員もいるので。ドルフィンポートで考えたときに、ドルフィンポートの中の枠組みで、今、まだ体育館は建っていないんですよね、まさに予算もまだ審議していて、正直認めていないと。
今後、そこが認められた場合のケースと認められなかった場合のケース、二つあるんですけど、AかBしかないんですけれども、今のドルフィンポートの有効活用という観点でどのぐらい、令和五年度、例えばラーメン大会とかいろいろあったみたいですけれども、そういった部分でしっかりと有効活用はできているのかというところがどのぐらいあって、どのぐらいの収入というか、つまり、今後もまだ一年ぐらいとか、ひょっとしたらまだ二年とか、仮に体育館があそこに建設されても半分使えるわけですよね。そうすると将来的には多目的広場とか、このゾーニングプランを見ると多目的広場とか書いてあると、今のうちからそういったイベントというのを入れる、そういったことをしていけば、今でももう入れるわけです、今でもこの多目的広場でしたいんだったら、常にそこがしょっちゅうにぎわってこないといけないわけですよ。将来的にここがスポーツ・コンベンションができたから多目的広場がにぎわうとかじゃなくて、今の時点で半分は空いている。どんどんどんどん入れていくことがあそこの北埠頭という場所に人を寄せる、にぎわいの空間というのを意識していく。そこに対して利用実績あるいは収入がどのぐらいあったのかと思いまして。
113 ◯冨宿本港区まちづくり推進室長 ドルフィンポートのイベントスペースとしての利活用状況でございます。
令和五年度、今年度につきましては、二月末時点ですが、利用件数としては二十九件、金額としては五百八十万円ほどとなっております。件数としましては、令和四年度が年間で十五件でしたので、大体倍ぐらいという形になっております。以上です。
114 ◯おさだ委員 ぜひしっかりと多目的広場の有効活用ということ、二十九件ということは、毎月おかげさまで二件ほどが平均ベースで入っていらっしゃると、それが多いか少ないかということではなくて、そこを一件でも二件でも、もっともっとあそこでしっかりと使っていただいて、まさに「稼ぐ力」、あそこの場所は稼げますから、そこを平場にしようと考えているんだったら、平場にしようと思ったら、本当にしょっちゅうイベントがないと稼げないんですよね、本当をいうと。ここに物を建てるということであれば、スポーツ・コンベンションセンターを仮に建てたとしても半分空いているので、そこは広場と書いていたら、常にイベントが入ってくるようなイメージをつくらないといけない、週末にはということでございますから、もっともっとこれは観光交流局とか、あるいはスポーツ振興課とか文化振興課とかと連携してやっぱりイベントを入れていく、それが民間活力。ですから、そういった懇談会などで、民間と連携するというのは、ここを使っていただけませんかとそういったところも、料金も少し高いところもあるんだけれども、そこは一応今日は置いておいて、そういったところに入れていくということがありますね。お願いして、これは要望。
次の質問でございますけれども、そうするとウォーターフロントパークのゾーニングですよね、ここについての話なんですけど、私、桜島という景色を見られると、桜島という景色はあそこが一番きれいに見えるとなったときに、福岡とか、今、熊本もそうなんですけど、本当にスケートボードとか、特に福岡県はアーバンスポーツとかスケートボード場とかをすごく各市でやっているぐらいなレベルでいっているんですよ。鹿児島市もそういった話も出てきていますけど、あそこのウォーターフロントパークというのは、公園でありながらそういった少し文化を入れるような、文化とスポーツの融合というか、そういったところをしっかりと、僕はこのプラン案に書いてあることじゃなくて自分なりのまちづくりの案、ポリシーがあるから言っているんですけど、そういった方向を今言っておかないと、盛り込めるかどうかは別だけど提案しているんですよ。桜島を見ながらちょっとそういうスケボーとか、桜島を見ながらスポーツというのを、また文化を楽しむというところを、公園なのでそんなにむちゃくちゃ大きな施設じゃなくてもすごくいいと思うんですよね、逆にそういった層が一つ、スポーツだけじゃなくて文化の形になると思っているんですけど、そこについてどういった御見解あるのかということをお答えいただきたい。
115 ◯冨宿本港区まちづくり推進室長 今回、先ほど御説明しましたが、エリアコンセプトプランにおきましても、議会での御議論等を踏まえまして、アーバンスポーツのためのスペースの確保につきましては明記させていただきました。また、県民の利活用のアイデアの中でも大変そういった、スケートボードの場所としての活用というような御提案も非常に多かったところです。
今後の各エリアの利活用につきましては、先ほど申し上げましたとおり、民間活力の導入を基本として進めていきたいと思っておりまして、ウォーターフロントパークエリアにつきましても同様の考えでいるところですけれども、そういった中で、ウォーターフロントパークエリアにつきましては、基本的には、開けた緑地空間としての活用ということを基本とするというのは定めておりますけれども、その中でさらに緑地としての魅力を高めるための取組というのは、特に民間の皆様からのぜひアイデアをいただきたいと思っております。
そういった中に、例えばアーバンスポーツの御提案とかそういったものがありましたら、ぜひ私どもも、そういった実現可能なアイデアというものがありましたら、本港区まちづくりの中に取り入れていきたいと考えているところです。
116 ◯おさだ委員 すみません、私だけ話し過ぎて時間がたち過ぎて申し訳ない、巻きますから。そこは分かりました、じゃウォーターフロントゾーンはそんな感じ。
では、南埠頭と結局、種子・屋久航路なんですね。種子・屋久航路でいうと、今、車を止める場所。あそこは種子島や屋久島の高速船を使われる方々や、プリンセスわかさは向こう側ですけれども、一緒に使われる方々が基本的には南埠頭と種子・屋久航路を使っていらっしゃると。
考え方なんですけれども、それは民間の方に話をしないといけないんですけど、駐車場があそこに立駐とかに将来的に例えば、今、平場ですよね、そうするとスポーツ・コンベンションができた場合、車を止める場所が住吉しかないんだと。住吉というのは私は基本的に、あそこに駐車場を造ること自体、私は個人的には反対していまして、二十億円以上の財源というのを確保するためには、造れば四、五億円かかると、売却すれば三十億円近く、二十五億円ぐらいのお金が入る。税収を選ぶのか、あるいは一方ではそこに駐車場を造って整備費をかけてちょっとした収入等を得るのかというところは、これは非常に道分かれしてくる話なんですけれども、とはいえども、車を止める場所が、スポーツ・コンベンションセンターができた場合には、はっきり言ってないわけですよね。でも、スポーツ振興課は、そこは車を止める場所の駐車場と言っていると。でも、本港区側の皆様方は、フレキシブルに状況によってはということであれば、でもそこはどっちにいくか分からないので、そもそもスポコンがまだ決まっていませんから、何度も言うように。ただ、種子・屋久航路のあそこが二階、三階、四階建てとか立駐とかなれば、私は、種子・屋久航路の方々が最優先なんだけれども、将来的にはそういった中の本港区エリアゾーンのまちづくりとしては、車を止める場所もやはり一つのまちづくりに入ってくると思うので、そういった話はないんですかね。
117 ◯冨宿本港区まちづくり推進室長 本港区エリアの駐車場につきましてです。
エリアコンセントプランにおきましても、四十二ページに駐車場収容台数の確保の考え方とかをお示ししておりますし、あと、北埠頭と南埠頭につきましては、このエリアコンセントプランの中におきましては、駐車場の統合等につきましても触れているところでございます。
私どもも、今後、本港区エリアのまちづくり進めるに当たりまして、駐車場についても非常に重要なポイントでございますので、本港区エリア全体を考えたときに駐車場の適正配置、そういったことは考えていかないといけないと思っております。
そういった中で、委員お尋ねの収容台数の増の考え方というのも出てくるかと思いますけれども、そこにつきまして、本港区エリア全体の開発の状況等を踏まえまして、また懇談会におきまして関係の皆様の御意見も伺いながら進めていくということになるかと思っております。
118 ◯おさだ委員 すみません、今日がもう最後の議会で、ここで話ができるのも本当に最後かなというぐらいに思っているんですよね。
つまり、何度も言うようにスポーツ・コンベンションセンターができた方向で進めた場合は、そこから種子・屋久航路まで大体二百メートルぐらいあるんですよね、二百五十。住吉町十五番街区を考えると、大体二百五十から三百五十メートル歩かないといけないと。
そうすると、スポーツ・コンベンションセンター的なものを仮にここに目指した場合は、渡り廊下を通していくわけですよ。そうすると、下を歩いていくよりか、意外と渡り廊下というか、そっちの空中道路がすごく何か早く感じるし、そこから住吉町までつなげていくというそういった話というのは、これは上を歩くというところぐらいまで考えたときに、どうしても種子・屋久航路のところが住吉とスポーツ・コンベンションのちょっと中にあるもので、ここがどうしても中に入っているからこそそういった、それも一つの視点として大事なところなのかなと思ったもので、そういったことはまた御検討というか、これから進めていく中で一つ問題意識を持っていただきたいと。
最後でございますけど、南埠頭ですよね、ここは島のゾーンと、僕は前も言いましたけれども、とにかく三島・十島村、屋久島とかに向けてのそういったフェリーがあると、そこは島の中で島を楽しめる文化、島を楽しめる物産館、そこに行けば、甑島とかも含めて四十三、島の中の全部、鹿児島県で島に行けない方々も、そこに行けば島も巡れるというそういったゾーニング、三島・十島村、種子・屋久航路だけじゃないと、そこは先に行けば奄美もあります。だから全部の島を本当に網羅できるような、そういった島を楽しめる食事とか、島を楽しめる文化芸術とか、ちょっとしたイベントとか、そういったところができるようなところは、また今度は、スポーツ・文化ゾーンと、海を生かした文化ゾーンと違う、そういったところをこれは御要望でございますから念頭に入れていただきたいと。
最後の最後に臨港道路なんですよね、とはいえども今度は、今、話をしたのは、北埠頭から全部、面的機能の話だけであって、天文館、中央駅の連携は今日は言いませんけれども、本当は三位一体のまちづくりをしたいけどなかなか難しい、中央駅がもう一人伸びしていくので、天文館と二位一体のまちづくりを懇談会でつくっていく、多分そうだと思います。
だけど、今度は臨港道路と考えたときに港湾計画をどうしていくかと考えたとき、今度、港湾計画が進むならば、港湾計画が進むと開発も進みやすくなるとなると、どうしても道路があると。その道路をずっと追っていったときに、四、五年後になったときに本当に臨港道路はできているのかと。今の計画で考えたら、当初の予定と比べたらどのぐらい遅れているのか、仮に遅れている年数を、いつ頃大体できるような予定なのかというところ、そこを分かる範囲で結構でございますから、道路建設課なのかな、お答えいただければありがたいですけど。
119
◯佐多港湾空港課長 臨港道路の件でお尋ねがございました。
現在の鹿児島港の港湾計画、臨港道路のラインというのが、最新の改訂がなれたのは御承知のとおり、平成五年の改訂でございます。それから臨港道路につきましては、あの道路につきましては、谷山までつながっている南北を縦貫する臨港道路でございまして、全十七キロほどございます。その中で、まず全く通れない部分、海への部分、まず橋梁の部分を優先的に、これは国の事業でございましたけれども、直轄事業で私どもも負担金を払いながら整備を優先して進めてまいりました。その間、内陸部分につきましては、新港区の整備をした際に、またその線形をきれいに改良していったというところもございます。
お尋ねの本港区の部分でございますけれども、あそこの臨港道路につきましては、開発した当時、平成五年当時、前回の港湾計画を受けまして、きれいに四車線の道路を整備してございます。
ただ、ちょうど城南地区のところ、そこの部分でクランクになっているところがございます。そちらの部分につきましては、小型船だまりという小さな船がたくさん泊まっている部分がございますので、あそこと一体となって検討、開発する必要がございますので、少し時間がかかっている状況にございます。どのぐらい遅れているかという具体的な数字はお示しはできないんですけれども、順次進めながら、そこのクランクの問題につきましてもしっかりと検討してまいりたいと思っております。
120 ◯おさだ委員 最後です。ぜひ、今こうやって確実にプラン案ができて積み上げてきたものを、もう進めなきゃならない。全体の本港区のまちづくりというのを進めていって、それが天文館の歴史ゾーンとか、文化ゾーンとか、商業ゾーンとか、ゾーニング、ゾーニングでやっぱりまちづくりを鹿児島市はどんどん進めていって、そして中央駅に向かっていくというそういった中で、そこに自転車を生かしたりとか、環境の問題とか、まちをつくっていくということの中の一番大事な基本の話を今日、僕は最後だったのでさせていただきたいと思うんですけど、そのためには道路なんですよね。そこもしっかり含めて進めていくと同時に、臨港道路も進めていく、ちょうどまちができたところにしっかりと道路の問題、そしてそのゾーンの問題というのが解決できればすばらしいと思っていますし、次の世代にいいまちをつくっていきたいですから、しっかりとまた一緒になって取り組ませていただきたいと思っていますので、よろしくお願い申し上げまして、終わります。以上です。
121 ◯松田委員 十一ページ、ユーチューブでこの検討委員会、拝見をいたしました。議場でも聞きましたけれども、木方委員が提案されて、その場で文章を入れられて、このエリアマネジメントの取組の二ポツ目が入ったと認識をしているんですけれども、皆さん方はこの部分の御認識はどんなふうに捉えていらっしゃるか。
122 ◯冨宿本港区まちづくり推進室長 委員お尋ねの点につきましては、第七回の検討委員会におきまして、木方委員から提案がありまして修正を行ったところですけれども、第八回におきまして、私どもが木方委員の思いを十分酌み取っていなかったものですから、第八回のところで多少どたばたしたところでございます。
この中で、木方委員からその場で御指摘ありましたのが、専門的見地を踏まえた協議の場ということで、専門的見地とここの部分につきましてはっきり書いていただきたいということで、そのように修正させていただいたところです。
123 ◯松田委員 ここの二ポツ目の文章なんですが、協議の場を設ける、それは整備を実施する際に、これはどのタイミングで協議の場を設けようと考えていらっしゃるんですか。
124 ◯冨宿本港区まちづくり推進室長 具体的にどのタイミングでというところまでは整理していないところですけれども、少なくとも景観ガイドラインに基づいて整備を行っていただきたいと、これは景観ガイドラインの中にもうたっておりますし、このエリアコンセプトプランの中でもうたっております。ですので、この景観ガイドラインに基づく調整可能な時点、ですので、もう後戻りできないというタイミングではなく、まだ計画で調整の効く段階、そういった段階において協議の場を設けると、そのようなイメージで考えているところです。
125 ◯松田委員 調整の効く段階ということですけど、次のところには「事業者等は」と書いてあるので、事業者が決まったらこの協議を場を設けるという考えでよろしいんですか。
126 ◯冨宿本港区まちづくり推進室長 民間活力の導入を前提として考えておりましたところ、こういう「事業者等」という表現になっておりますけれども、いずれにせよ、開発のプランが出て来るタイミング、そのようなタイミングを捉えましてそういった協議の場を設ける、そのような形で考えているところです。
127 ◯松田委員 プランが出たタイミングということで、そのプランを出すのが懇談会かなという私のイメージなんですけれども、例えば北埠頭に具体像として何かをやるというのが少し形が見えてきたときに、協議の場を設けるという認識でよろしいでしょうか。
128 ◯冨宿本港区まちづくり推進室長 懇談会はもちろんこういった施設整備についても意見交換を行う場と考えているところですけれども、それに限らず幅広く本港区のまちづくり、ハード整備にとどまらずソフト的な取組、にぎわいづくりにどういった仕掛けが必要であるとか、そういったことも含めて幅広く協議をさせていただこうと思っております。
ハード整備に関してもちろん懇談会の場でも出てくるかと思いますので、そういったタイミングは、まさに協議の場を設けるタイミングになろうかと思います。ですので、委員お尋ねのような状況かと思いますが、加えまして、懇談会につきましては、それ以外のふだんからのソフト的な取組も含めてと考えております。
129 ◯松田委員 そうじゃないかとは思っていました。
ちなみに聞くんですけど、北埠頭エリアのこのターミナル、使わなくなってもう何年たつんですか。
130
◯佐多港湾空港課長 北埠頭のターミナルでございますが、現在も奄美航路で使っているところではございます。上のほうとかいうところの使われなくなってというところでお話をさせていただきますと、まず、あそこにつきましては、平成五年に北埠頭ができまして北埠頭のターミナルが開業した際は、まず、種子・屋久航路の高速船、この高速船が今の発着所がございませんでしたので、種子・屋久の高速船があそこを利用しておりました。その際に、二階をずっと使っておりまして、人がかなりいたと思います。その後、ターミナルができまして、移ったのが平成十九年だったと思います。そこで、大分人の動きが変わってきたという現状でございます。
131 ◯松田委員 まあ言えば、平成十九年からですから、かなり長い間ということがあるんです。そうならないためにサウンディング調査をして具体的な絵を書いて、書いた時点でこの専門的見地を踏まえた協議の場を設けて具体的に動いてくるのかなというイメージをしましたので、基本的には、放っておいた数十年の責任があるわけですよ、単純に言うと。それをよくしようという方向でしっかり動いてもらいたいという思いでお聞きをしました。
この専門的見地を踏まえた協議というのは、港湾管理者と事業者等は分かるんですけど、ほかに専門的などういう方が入るというのをイメージされているんですか。
132
◯佐多港湾空港課長 景観の関係の協議の場でございますが、専門的見地、具体的な人選については今、どのような分野の方々を入れるかというところにつきましては現在、検討中でございますが、内容につきまして、やはりこれまでガイドラインにつきましても、建築やまちづくり、デザイン等の関係の専門家の方に御意見をいただいてつくったところでございますので、そのような視点を持った方々が参画されるような形になるのではないかと考えているところでございます。
133 ◯松田委員 実はここが大事だと思っていて、こういう形でしますぐらいのことを持っておかないと、ゾーニングで議論した内容が反映されるかされないかはここの部分にかかっているから、木方委員もわざわざ提案されて文言が入ったと認識しているので、これは具体的に進めてもらいたいと思っております。
その上で、スポーツ・コンベンションセンターを整備する予定ですが、これに対する協議の場はどうなるんでしょうか。
134 ◯冨宿本港区まちづくり推進室長 こちらにつきましても現在、これから事業者公募に入る状況かと思いますけれども、公募で事業者が決定されましたら、もともとスポーツ・コンベンションセンターの要求水準書の中には、エリアコンセプトプラン並びに景観ガイドラインの内容について遵守することといった条項も入ってございますので、そういった条件に基づきまして、私どものほうもこういった協議の場というのを設置するという形になろうかと思います。
135 ◯松田委員 きちっと設置していただきたいと申し上げておきます。
このゾーニングを話をするときに、結局、スポーツ・コンベンションは決まっているので、それが前提で話をしてくださいという形でスタートして、結果的にゾーニングができました。できたらこのゾーニングに従って当然だと思っています。順番が逆だったんだけれども、きちっとゾーニングができたのであれば、それにのっとらないと、ここは変えてほしいですねという権利を持ってほしいです。ただ、協議の場で提案された部分が、要求水準書がスタートしたのに、そこに差し込める可能性はあるんでしょうか。
136 ◯冨宿本港区まちづくり推進室長 今、具体にこちらのほうで調整して、また相当に調整が難しいようなシチュエーションというのはなかなか、仮定で思いつかないところでございますけれども、いずれにしましても、もともと要求水準書の中で景観ガイドライン並びにエリアコンセプトプランについてはきちんと守ってくださいということは、スポーツ・コンベンションセンター整備課のほうからも公募のときにも条件としてはっきり打ち出しておりますので、そういった意味では、当然ながらこういったガイドラインに基づくこちらからの要請等につきましては、事業者におきましてもきちんと対応していただけると考えております。
137 ◯松田委員 分かりました。ある意味、協議の場をきちっと設定した上で、業者の立場でいうと、要求水準書をきちっとして契約は終わったんだから、それ以上言われる筋合いはないと思うというのも、業者側は当然だと思います。でも、その上に、ゾーニングがきちっとあったわけだから、しかも、今おっしゃったみたいにきちっと書いてあるわけだから、それは言いますよというやり取りができないといけない。これは理念条例じゃないんです。きちっと具体にこれをやった結果、物事が進んだという結果を見せないといけない。
そういった意味では、かなりここを重要視して、一つ一つの、例えば北埠頭でこういうものを造りたいという形になったらなったで、はい、それじゃ協議の場をつくりましょうと、こういう人が大事ですと、きちっとここでもう一回精査してみて合っているかどうかを調査して言いましょうという強気と申しますか、このゾーニングの議論が大事だというのをきちっと知らしめていかないと、心配なのは、また二十年、北埠頭があのままで残ってしまっていたら、この議論も意味があったのかなとなってしまうので、サウンディング調査ももちろんやっていただいて具体像を示した上で、少し二、三年は当然かかるでしょうけれども、絵が見えてきて、この議論の下で出来上がったよねという姿を、今からきちっと汗をかかないと、先ほどおさだ委員が言ったみたいに、二十三ページの時間軸がまだまだ始まったばっかりなんですよ。北埠頭はこうする、南はどうするこうするというのをきちっと主体的にやってもらいたいという思いがあってお聞きをしましたので、今後の方向性というか、やる気度をお聞きします。
138 ◯冨宿本港区まちづくり推進室長 一年以上にわたりまして本港区エリアの利活用の全体像について御議論いただきまして、このたびエリアコンセプトプランとして取りまとめていただいたところです。
並行しまして、景観ガイドライン等の関係する計画のほうも作成していただいたところでございますので、それに、十分じっくり議論していただくということもございまして一年以上という時間がかかりましたけれども、一方で、委員おっしゃるとおり、本港区エリアはずっと利活用が十分でないまま来ているところもございますので、これから先は、そういった一定の方向性が示された以上は、どんどんスピード感を持って進めてまいりたいと考えているところです。
139
◯佐多港湾空港課長 今回のエリアコンセプトプランに書かれております景観ガイドライン、これは港湾空港課で調整会議を開きまして作成いたしました。
この景観ガイドラインにつきましても、皆さんから議論いただきまして一定の方向性、皆さんが目指すべき方向を示したものだと私ども認識しております。
それで、これにつきましては現在、パンフレットや概要版を今、作っておりまして、これを広く皆様に広報していきたいと考えております。またあわせて、建築の関係の方々には非常にこれを知っていただきたいということで、そういう方々への周知、または建築の許認可関係を行う鹿児島市にも、こういうガイドラインのパンフレットも置いていただくというところで協議してまいりたいと考えております。
今後とも、目指す方向、皆さん同じ方向を向いて進めるように頑張っていきたいと思います。よろしくお願いいたします。
140 ◯小園委員 エリアコンセプトプランを見させていただきました。スポーツ・コンベンションという形でここには記載されていますし、そういう形で進んでいるわけですが、ほかの県の職員とかいろいろ話をすると、財源的な問題も含めて総合体育館というイメージなのかな、それとも、高松にあるような亀の甲羅みたいなスポーツ・コンベンションなのかな、そういうイメージを混濁しているんですが、この委員会では、スポーツ・コンベンション、高松のようなああいう亀の甲羅みたいな、ああいうスポーツ・コンベンションを予想するのか、それとも総合体育館なのか、そこら辺の整理はどうなっているんですか。
141 ◯冨宿本港区まちづくり推進室長 私どもとしましては、スポーツ・コンベンションセンター、スポーツとしての活用七割に加えまして、残り三割は、年間三百六十五日フル回転するために、スポーツ利用の七割に加えましてコンベンション利用として三割、その両方を兼ね備えましたスポーツ・コンベンションセンターというふうに基本構想を打ち出しておりますので、私どもとしましては、そういったスポーツ・コンベンションセンターがドルフィンポート跡地エリアに整備されると、そういうイメージでこれまで議論しているところでございます。
142 ◯小園委員 今、県立体育館がありますよね、総合体育館、ああいうイメージではないと理解していいんですか、ああいうイメージも入ると理解していいんですか。
143 ◯冨宿本港区まちづくり推進室長 今の県立体育館で行われています学生の体育の大会等に加えまして、もっと大きな国際大会ですとか全国大会的な規模の体育大会もできる施設、加えまして、コンサート等のコンベンション需要にも対応できる施設になると考えています。ですので,既存の県立体育館の機能プラスそういった国際大会に対応できる施設、コンベンション機能を備えた施設、そのような施設になると思っております。
144 ◯小園委員 景観的な問題でいうと、今の総合体育館みたいなものが、いろいろな機能を備えているにしてもあの本港区にできたとすると、それは違うんじゃないかなと感じざるを得ないんですが、ここのところは非常に基本的なことなので、ここのところは何か、どっちなのかなと、最近聞くと、金がないから、「もう小園さん、金がないから総合体育館ですよ」という実は県の職員もいるんですよ、そうすると、もともとのところがどうなるのと思うんですがね、そう言われる方もいらっしゃるし、どうなんですか、部長。
145 ◯安原土木部長兼本港区まちづくり総括監併工業用水道部長 スポーツ・コンベンションセンターの位置づけかと思いますが、基本的にはスポーツ・コンベンションセンターにつきましては、令和四年三月にまとめられました基本構想に基づき整備すると、こういうことでございます。ということでございますので、体育館機能をまず中心とした施設でありながら、多目的利用として、その稼働率でいうと三割ぐらいを別の用途に使うと、これは変わりがないものだと思っております。
ただ、先般の会議の中の議論では、施設としてどっちの分類になるのかといったときに、体育館になるかどうかそういう議論はあったと思いますけれども、その残り三割のコンベンション機能をやめるだとか、体育館に特化したものにするということにはなっていないと承知してございまして、基本的には、基本構想に基づき整備されるもの、それに尽きるかと理解してございます。
146 ◯小園委員 文教観光委員会の中身まで私もまだ聞いていないのでどうなのかなと思うんですが、景観上ことを言うんだったら総合体育館のような形というのは僕はなじまないなと思うんですが、そこはいろいろ連携しているはずですけれども、どういうふうに捉えていらっしゃいますか。
147 ◯安原土木部長兼本港区まちづくり総括監併工業用水道部長 建物の景観としての配慮でございますが、委員は今の県の体育館を御覧になって、それがスポーツ・コンベンションセンターのイメージとそぐわないと、こういうお考えなのかと思います。
しかしながら、景観についてはコンセプトプランの中におきまして、ここがにぎわいの核として県民が親しむエリアになると、このようなことで景観デザイン、空間形成の誘導とこういう考え方を出してございますので、今の県立体育館がそれに合うかどうかというのは主観的な判断の部分もございますが、基本的には、景観に配慮したコンベンションセンターの整備はなされると、こういうことでございます。
ですので、体育館機能を持ちながらコンベンション機能も多目的利用として可能となる。またはアスリートファーストとしての機能を持つ。それに加えて景観についてのコンセプトプランや景観形成ガイドライン、そういったものに基づいてふさわしいものが提案されると考えているところでございます。
148 ◯小園委員 県として、大体そういう景観に配慮したこういう形だよねというのはまだしっかりと執行部では、まだ形は煮詰まっていないと捉えていいんですか。
149 ◯安原土木部長兼本港区まちづくり総括監併工業用水道部長 そこは逆に、県としてイメージを固めるということはこれからのプロセスでも考えておりませず、基本的には民間事業者からの提案に基づき、優れた機能または経済性、そういった御提案をいただくことだと考えてございまして、少なくともまちづくりの立場から申し上げますと、コンセプトプランが求めている景観配慮というものはこういうものだというイメージを具体的に持っているものではございません。持っている内容は景観形成ガイドラインまたはエリアコンセプトプランに書いてあるもの、それに尽きるとこういうことでございます。
150 ◯小園委員 以前も聞いて、何回も同じようなこと聞いて申し訳ないんですが、鹿児島市は景観条例を持っていますよね、これはしっかりとクリアできるんですか、高さ制限も含めて。
151 ◯冨宿本港区まちづくり推進室長 スポーツ・コンベンションセンター基本構想において計画しておりますスポーツ・コンベンションセンターにつきましては、鹿児島市の景観条例を高さも含めてクリアするという形で今、進められているところでございます。
152 ◯小園委員 さっきサッカー場の件、お話があったんですけれども、サッカー場は、知事も協力しながら、今後鹿児島市と取り組んでいくということでしたが、もう本港区エリアの中ではサッカー場の適地はないと判断していいのか、それとも、どこか隣接地にあるのか、それとももっと別な形があるのか、今後だと思いますが、そこのところはどう話が現在ではなされているんですか。
153 ◯冨宿本港区まちづくり推進室長 市が進めておりますサッカー等スタジアム整備につきましてですが、最近の鹿児島市の答弁等を報道で拝見しますと、本港区エリア内におきましては、時間軸の関係で難しいということで、本港区とか港湾区域内での整備というのは、現在、鹿児島市は考えていらっしゃらないようです。その上で、県・市オール鹿児島で適地をまた別途探していくということを説明されているところです。
ですので、私どもとしましては、現在、鹿児島市のほうは本港区エリアのどこかと、そういったところで検討されている状況ではないのではないかと認識しているところです。
154 ◯小園委員 としますと、鹿児島市のサッカー場の今後の計画については、J2がJ1になるかもしれないと、だから急がなきゃいけないよなという議論がありましたよね、そうすると、鹿児島市が場所は探してきて、それに対しては県は協力するというスタンスなんですか、それとも、一緒になって鹿児島市と鹿児島県と一緒になってその場所を探していくというスタンスなんですか。
155 ◯冨宿本港区まちづくり推進室長 市長と知事が二月に協議の場を持ちまして、今回、鹿児島市がサッカー等スタジアムを撤回されるということになりましたけれども、その後につきましては、県と市がオール鹿児島でまた適地を探していくということにはなっております。
その後、どういう形で進めていくかにつきましては、すみません、まだ我々事務方まで下りてきていないところですけれども、基本的には、市に完全にお任せするとか、あるいは県が全部お膳立てするとかそういうことではなく、両者協力の下で探していくことになるかとは思っております。
156 ◯小園委員 もう最後にしたいと思います。
本港区エリア、いい計画が出てきたんだなというのは思いますが、あの場所だけ見ていると、鹿児島市街地のいろいろなスポーツ施設の場所だけ見ていくと、何かやっぱり限界があるんですよね。宮崎などの野球場など四つぐらいあって、プロ野球がやっているところの横で子供たちが野球大会をしていたりとかして、非常に何か広いところでのびのびスポーツをやっているんですよ。
だから、こういう坪単価の高いところで、もうそういうことを考えていかないで、もう少し山の手の錦江湾もよく見える、桜島もよく見える、あるいはうちの開聞岳も見えるかもしれない。そういう場所にだだっ広くドーンと造って、そして、今、市街地にある貴重な土地はもっともっといろいろな活用の仕方があるんじゃないかなということを言われる県民の方も多くいらっしゃるんですよ。
だから、そういった少し視点を変える形でやっていかないと、狭いところに造るといろいろな無理があるし、いろいろな議論がまたかみ合わないような部分も出てくるので、そういうことを言われる県民の方がいらっしゃるんですけれども、最後に、そういうことに対してはどう考えておられますか。部長でいいですよ。
157 ◯安原土木部長兼本港区まちづくり総括監併工業用水道部長 先ほどの御質問でもございましたが、今後、本港区での、北埠頭でのサッカースタジアムの整備が白紙になったと、こういう段階におきまして、今後は恐らく一元的に観光・文化スポーツ部で新たなスタジアム整備について検討されるものと考えてございますので、委員のそのような御意見につきましても観光部のほうにお伝えして、しっかり検討していただく必要があろうかと考えてございます。
158 ◯小園委員 桜島はいつ爆発するか分からないので、いろんな避難の場所とかも考えたときに、そういったような防災的な面も考えながら進んでいかないといけないのがこの鹿児島県かなとも思っておりますので、そういう視点も失わないようにしながら、いろいろな取りまとめをしていただきたくお願い申し上げたいと思います。
159 ◯西村委員 コンベンションセンターですけど、私の知る範囲内で、コンベンションセンターに賛成という人がほとんどいないんですよ。賛成という人は、スポーツ関係の方々はいらっしゃるんですけど、この方々も体育館は賛成なんですよ、でも、上のコンベンションというのには首を傾げる。誰かというか、一割でも二割でも「これはいい施設だ。賛成する」と言う人がいればですけど、私の周りにいる方で、賛成する、もちろん反対も一部はいますけど、賛成するという人が、県の職員の中でも賛成だという人が本当にいるのかどうかというのがあります。
その中で、さっき景観条例はクリアしているということですけど、景観条例というのが高さだけであって、前から言うように容積とかそういったものは含まれていない、容積は建蔽率とかそういうものでやるということなんですけど、よく考えると、私は高さだけではなくて容積も必要じゃないかな、大きなものがドーンと建つと、幾ら四十メートル以下だと言ったとしても物すごい威圧感があると思います。
そういうのを含めて、本当に皆さん、このコンベンションについて賛成の方が正直言って、いないと。附帯意見の中にも、県民にちゃんと説明すると、議会にもしっかりと説明するという中で、前も一回私は聞いたんですけど、では周りの住民の方に説明しましたかと言ったら、その当時、ごく少数に対してしか説明していないということだったですよね。その中で県民の皆さんはほとんどの人が賛成していないということで、その辺は部長どう思いますか。
160 ◯伊藤委員長 西村委員に申し上げます。
スポコンの整備につきましては、所管が観光でございますので、それに関わった本港区の部分の質問にしてほしいと思います。
161 ◯西村委員 いや、私が言いたいのは容積のことで、景観条例でクリアしていると言うんだけど、その容積が大きいのはどうなのかという質問です。だから、それに対してやっぱり県民の皆さんが賛成はしていないですよということを聞きたい。以上です。
162 ◯安原土木部長兼本港区まちづくり総括監併工業用水道部長 それでは、まちづくりの観点からお答えできる部分のみお答えをさせていただきたいと思います。
委員が、高さの規制を満足しているだけではなくて、おっしゃっているボリューム感とか、そういうものがふさわしくないのではないかと、こういう御意見をお持ちだということは承知してございます。
その点につきましては、御議論いただいていることも踏まえて、今後、民間で様々な提案がなされるものと思っています。
先ほどの説明の繰り返しになりますが、私どもでは想像できないような民間ならではのそういったものの解決策、そういったものも提案できるのではないかと考えてございまして、ぜひこのような議論があったことは事業者の方々にも聞いていただいた上で、それを解決するような提案をいただくように私どもも願っているところでございます。(「ありがとうございます」という者あり)
163 ◯ふくし山委員 少し教えてください。
例えば、二十三ページに、エリアコンセプトプランの実現に向けてということで短期、中期、長期に設定がされていて、各エリアが八つほど上に示されていますけれども、事業者の公募等とか施設整備等とか、この中にあるんですけれども、この進め方がよく分からないんですね。
全体を一気にするのか、普通だったら、再開発はこのゾーン、そこのエリアをデザインをして、ここにはこういうものを造って、コンセプトに合ったものにしていきますよとするわけですけれども、ここは、例えばカフェがありますよね、「オープンカフェを造る人いますか」とかいって募集してというわけじゃないと思うんですが、どういう事業の進め方をするんですか。
164 ◯冨宿本港区まちづくり推進室長 各エリアの開発につきましては、このエリアコンセプトプランの中ではまだ不十分でございまして、これにつきましては、各エリア、一遍に全てのエリアを開発するというのもまたいろいろあろうかと思いますし、その辺につきましても、来年度考えております民間との対話、そういった中で、どういったタイミングでどういった形で進めていくか、そういったエリアごとの開発の進め方、そういったものにつきましてもいろいろと知見を重ねてまいりたいと思っているところでございます。
165 ◯ふくし山委員 そこがよく分からなかったんですよね。全体として、そのゾーンにコンセプトとしてふさわしいものだったら、どうぞそれぞれやっていきましょうということなのか、ゾーンごとに整理をしながら、ゾーンはゾーンとしてきちっと全体がそのコンセプトに合うようにしていくようなやり方をしていくのかですね。今のお話だと、その辺も基本的にはそういうふうに考えておられるみたいですけれども、ただ、進め方についてもこれから協議していくということですね。理解しました。
六ページと八ページに、賑わいのターゲットと受け皿となるエリアの整理というのがありまして、これが実現していけば、本当に皆さんが今、目指しているようなものになると思うんです。これが実現すればですね。そして、エリアがきちっとコンセプトに合ったものに全体として広がっていけば、体育館の評価も変わってくると思うんですよね、全体の中の一つとしてですね、見方も。だからさっき西村委員もおっしゃったんだけど、そこのマッチしたものに、エリアの開発になるかどうかということが一つ、肝だと思うんですよね。県民から見ても、ああ、これは全体としては思っていた以上にいいものができてきたと、いいエリアになったなと思ってもらうかどうかというのは、進め方が非常に大事だと思いますので、ぜひしっかりと県民にも分かりやすいように進めていっていただきたいと思います。
それから、中心市街地との連携というのをよくおっしゃるんですけれども、例えばマイアミ通りとか朝日通りの動線がありますよね、あの動線の部分も今のままの道路で置いておくと、交流のお互いが行き交う場所にはなりづらいんじゃないかと。ですので、そういったところも開発のときは視野に入れていくという考え方をしないといけないと思うんですけれども、その辺はどう考えていますか。
166 ◯喜元都市計画課長 マイアミ通りについてでございます。
マイアミ通りにつきましては、鹿児島市が中心市街地区のまちなかウォーカブル推進事業というもので、国の予算も活用しまして、今後、歩道の利活用というのを検討するということになっておりまして、昨年十一月二十六日、社会実験を行いまして、キッチンカーの配置でありますとか、市街地の中心性の回遊性の向上のための社会実験を行ったところでございます。
今、鹿児島市からお聞きしている中では、今年度以降また、実際まちづくりをどうやっていくのかというところで地元と協議を始めたいということを聞いているところでございます。以上でございます。
167 ◯ふくし山委員 そこも一体にしていったほうがいいと思いますね。
それと、これは私が申し上げるまでもないんですけれども、北に行けば、桜島フェリーターミナルを過ぎていきますと多賀山公園とか石橋公園とかいろいろありますよね。どうも今の状況でいうと、あそこに向かっていくと少しやっぱり暗いゾーンに入っていく感じがありますので、あそこにも導いていくような全体としては開発をしていく必要があるんじゃないかと思いますので、その辺も、そのことは申し上げておきたいと思います。
それから、北埠頭に寄港する船ですね、今、五、六万トンぐらいまでは寄港できるということですけれども、マリンポートとの使い分けはどうしていかれるんですか。
168
◯佐多港湾空港課長 現時点におきましては、マリンポート、北埠頭、船会社の方々が私どもに希望を出してきます。その希望に従って船を振り分けております。
ただし、マリンポートかごしまにはCIQターミナルがあったりしますので、税関の関係というのもございますので、その税関の関係等で、北埠頭を希望されてもファーストポートであったりすると入管等の手続が非常に多くなってまいりますので、税関と協議した上で場所を変えたりはしております。
基本的には、北埠頭を望まれる方という船社の方々というのが、いわゆるラグジュアリー層の方々、カジュアルではなくてラグジュアリー船をお持ちの船社の方々がどちらかというと北埠頭を希望されて来ているような状況でございます。
169 ◯ふくし山委員 私は十年ぐらい前になるかもしれませんけれども、北埠頭まで本来、船を入れるべきじゃないかと申し上げましたら、皆さんのお答えは、いやマリンポートを活用させていただきますという御答弁だったんですよね。桜島をバックにしてあそこに、当時は三万トンぐらいまでは大丈夫じゃないかというお話でしたけれども、それがこう実現していくということは非常に、また、よその外国のいろいろな町と比べても遜色のないというか、むしろ誇れるような状況にあると思いますので、可能な限り、将来的には希望がかなうようにしていくことも念頭に置いておく必要があるんじゃないかと思いますので、それを申し上げておきます。私から以上です。
170 ◯藤崎委員 何点かお尋ねしますが、まずは、本議会が始まる前に知事と市長が会談されて共同記者会見をされまして、北埠頭におけるサッカースタジアムの構想につきまして断念する共同記者会見がございましたけれども、市長の発言内容に対する受け止めをお聞かせいただければと思います。
171 ◯安原土木部長兼本港区まちづくり総括監併工業用水道部長 非常に難しいお答えかと思います。
先ほど背景を御説明いたしました。このコンセプトプランの整理が、北埠頭において、現状ターミナルのビルが残っており、またこの議論の中で、安全対策や渋滞対策についての懸念の声が寄せられたことから、当面はそのあたりの知見を得ると、このような試行的な活用を行うということが位置づけられたということでございまして、その結果として、時間軸の整理として、しばらくの間は暫定活用、よってスタジアム建設が難しいというこのような結論に至ったんだと思っております。
私どもとしては、エリアコンセプトプランの整理を検討委員会の皆様方にも資料を御提示しながら検討をまとめてきた立場でございますので、スタジアムの立地についてコメントする立場ではございませんが、鹿児島市さんがそういう判断をされたということを踏まえて、今後は具体的な施設整備について検討する必要があると、このように考えております。
172 ◯藤崎委員 分かりました。
続きまして、エリアコンセプトプランの実効性の担保についてお尋ねしたいと思いますけれども、十年先、二十年先、三十年先ございます。二十年先まで誰がこれを実行するか見届けるかということで、例えば私がずっと県会議員で連続当選すると、大体十期生のときに二十年、七十歳です。十三期生のときに八十歳ですと。この委員会に入ったからどうしても見届けるために頑張れと言われれば頑張りますけれども、なかなかこれを最後まで見届ける人がこの中で何人いるかという部分でございますが、それができないのであれば、そのシステムを通じて実効性を担保するのが大事なんじゃないかなと思って、そのシステムの走りがこの六年度からの懇談会なのかなと思いますが、この懇談会は時限的なものなのか、あるいは長期的に置いていくものなのか、その辺によってこの実効性が担保できる部分が違ってくるんじゃないかなと思いますし、もし懇談会が継続するのであれば、初回の委員さんの議論をよく受け継いだ方々が引き継いでいかないと、あれは十年前の人たちが造ったものですから、あれは二十年前の方のものですからということで熱量が下がってくるおそれがありますが、この懇談会はどのぐらいのスパンで設置していくのか、年度を考えていらっしゃるのか、お示しいただきたいと思います。
173 ◯冨宿本港区まちづくり推進室長 特に来年度は予算を伴うものでございまして、なかなかその先のことまは難しいですが、コンセプトプランの中におきましても、五十年先、百年先を見据えたまちづくりというふうに打ち出しております。
私ども、建築政策特別アドバイザーの国吉先生に横浜のほうのまちづくりの御案内を、直接お話を伺いながら案内を受けたりしたこともございますけれども、横浜におきましても長年にわたりまして、数十年にわたりましてまちづくりを進めてきたということを考えますと、本港区エリアのまちづくりにつきましても、そういった長期的な視点というのが必要になってくるのかと思います。
具体的に、今、時限を切ってとかそういうあれはないんですけれども、基本的な考え方としましては、このエリアコンセプトプランに書いておりますとおり、長期を見据えたまちづくりというのを進めてまいりたいと、そのように考えているところでございます。
174 ◯藤崎委員 分かりました。いずれにしましても、このエリアコンセプトプランは長期間にわたって、県、市、経済団体、行政、市民の間に共有されて、これはもう実行しなければならないんだと、これから行われる県知事の選挙、市長選挙のマニフェストには当然、継続措置として入ってくるものでなければならないものだという県民的な合意が必要なんじゃないかなと私は思っているところでございます。
ですので、この懇談会が単年度で終わる、あるいは単年度の更新で終わるのではなくて、ある程度継続性を持った常設に近い形での懇談会が求められていくのではないかなと思いますし、一方で、常設にすると、ある一定の時期を過ぎると、毎年恒例ですから、だんだん今度は形骸化していって、書類上整っていて、総会が行われて、しゃんしゃんしゃんで終わってしまう可能性もあったりする。だから、どうしても熱量を伴った形で引き続きやっていかなければならないかと思いますが、今日の段階においては、予算を伴うから恒久的に置き続けるということは言えないと受け止めてよろしいでしょうか。
175 ◯冨宿本港区まちづくり推進室長 予算は別にしまして、何といいますか、ここまで長年にわたりなかなか利活用が進まなかった本港区エリア、これにつきまして一定の方向性がこのたびまとめられたところでありますので、これにつきましては、予算とかそういうのも当然ありますけれども、それを抜きにしても長きにわたり関係者連携の下、進めていかないといけないものであると、そのように認識しているところでございます。
176 ◯藤崎委員 分かりました。
あと、かつてあった鹿児島港ポートルネッサンス21事業推進協議会について再確認させていただければと思うんですが、これはどういう目的で設置されて、どのぐらいの期間存在したものなのか、もし資料がありましたら教えていただきたいと思います。少し、この懇談会との比較ができればなと思っておりますが。(「暫時休憩をお願いします」という者あり)
177 ◯伊藤委員長 暫時休憩いたします。
午後二時三十二分休憩
────────────────
午後二時三十四分再開
178 ◯伊藤委員長 再開いたします。
179 ◯冨宿本港区まちづくり推進室長 鹿児島港ポートルネッサンス21事業推進協議会につきましては、平成三年六月に発足しまして、鹿児島港本港区の施設整備を円滑かつ効率的に推進するために設置されました。この協議会につきましては、平成二十五年三月に所期の目的を達成したとして解散しております。
180 ◯藤崎委員 はい、分かりました。二十二年間存在した協議会ということが分かりました。また、その内容が施設整備ということで、今回のエリアコンセプトプランも施設整備でございます。ある程度、似たような感じで長期間で行わないことにはいけないのかなと思いますので、私の思いとしてはお伝えしていきたいと思います。
いずれにしましても、実効を担保するために私は杖をついてでも、七十になろうが八十になろうが、八十五だろうがこの委員会の傍聴に来たいと思いますので、終わらせていただきます。
181 ◯たいら委員 端的に気になっているところを二つほどお聞きしたいんですけど、まず一つは、北埠頭エリアのところですが、十四ページになりますね。
市長と知事と話し合われて、サッカースタジアムについては断念ということになりましたが、それでほっとしていてはいけないと思うんですね。というのが、なぜ下鶴市長は北埠頭に目をつけたかというと、ここは活用が図られていなかったからというのが最大の理由だと思うんです。ですから、そういう意味では、鹿児島市には断念をしていただいたという状況でいくと、これから厳しく見られると思うんですね。同じようにずっと活用が図られていないと、「ああサッカー場のほうがよかったよさ」という話になったりとかもすると思うんですが、ここで見てみますと、コンバージョンを行いイベント等による暫定活用と書かれていますが、これは一体どれぐらいの期間を考えていらっしゃいますか。
182 ◯冨宿本港区まちづくり推進室長 具体の期間につきましては、今のところ具体に定めているわけではございませんけれども、一つは、この暫定活用につきましては、先ほど部長からも答弁がございましたが、この北埠頭につきましては現に航路が就航しているところでございますので、港湾関係者の皆様との調整というのが必ず必要になってくるかと思います。そういう中で、この暫定活用を図りながら、混雑や安全対策についていろいろ調整や検証等を行って、港湾機能とにぎわいの両立、それに向けた知見を得ると、それも一つの目的としております。
そういった中で一定の知見が得られて、こういった形で進めれば、港湾機能とにぎわいが無理なく調整できるのではないかと、そういった知見が得られた段階におきまして本格的な活用ということを考えているところです。
そのためには、どうしても短期的にはそういった暫定活用というのを続けなければいけないと考えていますけれども、その短期というのが具体的に何年かというところまでは具体には示していないところでございます。
183 ◯たいら委員 そういう意味でいきますと、これまでの議論の状況の中でもそうですけれども、もっとテンポを上げてやっていくことが必要かなと思いますし、エリアコンセプトプランがここまでまとまっているというような状況でいきますと、これまでのいろいろな方々の知恵と、それからまた専門家の方々の御意見等も踏まえてつくられたというところからいきますと、これをいかに有効に活用していくかというのがこれから先のポイントだと思いますので、そういう意味では、暫定というところが早めに絵になり、形になりというところがやはり求められるんじゃないかなと思います。
それと、私は一月に委員会で長崎に視察に行かせていただいたときに、同じような課題を抱えているというような状況の下で、長崎の場合には、私の印象でしたけれども、全体のまちづくりはあるんですけれども、しかしながら、こことか、あるいはここはという形の集中したそういうところのまちづくりを話合いの中で解決してというか、先に進められるところから手をつけていっているようなそんなイメージだったんですね。ですから、全体を通してのまちづくりというのもあると思いますが、必要性に応じては、ポイント的なここを優先するとかいうふうなところ等があってもいいのではないかなと思いますが、それについての考え方はいかがですか。
184 ◯冨宿本港区まちづくり推進室長 本港区エリア、非常に広いエリアでございますので、このたびそのエリア全てについてゾーニングをさせていただいて、利活用の方向性がある程度定まりましたけれども、実際の開発のペースというのはそれぞれのエリアごとに違ってくるかと思います。その辺につきましても、今後、民間の事業者の皆様との対話を通じて、どこが優先的に開発ができるかとか、ここについては事業者の希望が多いのでどんどん進めていこうとか、そういった各エリアの開発の優先度につきましても今後の検討の中で整理していきたいと、そのように考えているところでございます。
185 ◯たいら委員 それともう一つ思っているのは、気づいたところでは、長崎の場合に、まちづくりに住民の方々が参加されていたんですね。いろいろな場面で住民の方々の知恵を出していただきながら、そして、住民の方々はそこに近くに住んでいらっしゃったりとか、利用される方々ですから、大切にこのエリアを考えていらっしゃる方々が多いと思うんですね。そういう意味でいきますと、住民参加の機会を多数設けたほうがいいと思っているところで、例えば事業者にいろいろと構想を出していただきますが、そこにやっぱり住民参加のいろいろな企画とかそういうのも交えていただいて、このエリアについては、どうするかという話合いの段階から住民の方々を参加していただくというのが、よりいいのじゃないかなと思いますが、その点についてはいかがですか。
186 ◯冨宿本港区まちづくり推進室長 周辺を含め中心市街地との連携というのは、このエリアコンセプトプランのほうでも初期からの段階から打ち出してございます。
先ほど、マイアミ通りの取組とかの御説明をさせていただきましたけれども、近隣でも本港区エリアとの連携というのを住民の皆様はいろいろと取り組まれているところでもございますので、私どもとしましてもそういった住民の皆様との連携を、今後も本港区エリアのまちづくりに当たりましては十分に住民の皆さんとの連携を図ってまいりたいと、そのように考えているところでございます。
187 ◯たいら委員 ぜひそのような方向で進めていただきたいと思います。
もう一つは、四十三ページに書かれておりますけれども、コンベンション機能を導入する場合の考え方というところで、今、県のスポーツ・コンベンションセンターに隣接する住吉町十五番街区につきましては、当面駐車場ということで活用するということでしたが、これはPFIから除いたというところで、将来どうなるか活用方法が分からないというところでしたけれども、ここに書いてありますのは、コンベンション機能をさらに高めるといいますか、充実させるために何か活用するという方向で書かれている部分がありますが、これからもあそこに新たな建物が立つというイメージを持っていたほうがいいんですか。
188 ◯冨宿本港区まちづくり推進室長 こちらの四十三ページにつきましては、住吉町十五番街区エリアの利活用方針の中で、機能の方針、誘導という考え方の中で示した資料にもなってございます。
利活用検討委員会の議論の中におきましては、住吉町十五番街区につきましては、コンベンション機能を備えた施設等を導入してはどうかといった御意見もございました。そういった検討委員会での議論も踏まえまして、このようなゾーニングになっているところでございますけれども、こちらにつきましては、今後、仮にどういう形で開発するかというのにつきまして、現時点におきましては、この住吉町十五番街区につきましては、スポーツ・コンベンションセンターの駐車場という形で位置づけられておりますので、まずはそこの位置づけにつきまして十分御議論いただきまして、仮に新たな利活用という形で御提案がありました場合には、コンベンション機能等を核とした交流・観光拠点エリアというゾーニングの方向性に沿った形での御議論をいただくと。その際に、具体にどれぐらいの建物だとかそういったことにつきましては、その中でまた改めて検討がなされることになるかと思いますので、今時点におきましては、ちょっと建物が建つかどうかということも含めまして、まだはっきりしたところは描けていないのかなと感じるところでございます。
189 ◯たいら委員 将来的なところで今、いろいろとお話しされていますが、ここをどのように活用するかというところを主体的に考えるのは、県が考えるんですか。
190 ◯冨宿本港区まちづくり推進室長 このエリアは、現状はスポーツ・コンベンションセンターの整備の駐車場になっています。新たな活用の提案ということも含めましてですが、基本的には、本港区エリアにつきましては、民間活力の導入を基本と位置づけておりますので、まだ、仮に駐車場以外の活用というのもなかなか説明が難しいところではありますけれども、民間での開発とか、そういったことも十分考えられるのかなと感じるところでございます。
191 ◯たいら委員 私はなぜこの質問をしたかというと、それぞれのゾーンのところには、見通し、これからどう活用するかというところが割と細かく述べられているんですが、ここの部分については、活用の方法が将来変わるかもしれませんというところで、だから、まだここが非常に弱いといいますか、考え方として十分に煮詰められていないなと思ったところなんです。
ですから、そういう意味でいきますと、近い将来には、ここをどう活用するかという議論が始まると思いますので、そうする前に県としてきちんと、業者に丸投げとかそういう状況ではなくて、どのように活用していくのかという、ここも一等地ですから、そういう意味ではきちんと方向性を示していただくことが賢明かなと思いますので、ぜひよろしくお願いしたいと思います。以上です。
192 ◯伊藤委員長 ほかにありませんか。
193 ◯平原委員 道路についてお伺いしたいんですけれども、十号線、本港区線がドルフィンポート跡の前にあると思うんですけれども、今後そちら側ににぎわいのスペースをつくっていく場合、そこを渡らなければならないわけですけれども、一つの考え方としてペデストリアンデッキ等などを造って駅からの人たち、朝日通りですか、いろいろ通りがありますけれども、そちらからの人たちを上を通らせて反対側の海側のスペースに渡らせるわけですけれども、そのようなペデストリアンデッキ等の高さというのは、今後、今いろいろ高さ制限とかあるんですけれども、そういう高さのあるものを造っていくときにも、ここは造ることは可能なんでしょうか。
一応こちらを見てみますと、ペデストリアンデッキなんかが提案に入ってきてはいるんですけれども、高さがあるものなので、いろいろ高さのことが今回問題になっていますけれども、そういうものを駐車場からの動線として採用したり、また、まちから人を渡らせるために造っていったりという、かなり大きなものになってくると思うんですけれども、そのあたりの考え方、最後に教えていただければありがたいです。
194 ◯喜元都市計画課長 ドルフィンポート周辺の高さの制限といいますのは、鹿児島市の景観計画に基づきまして、城山から海側を見通した高さのライン、それから本港区の外側の堤防から城山を見た高さのラインというところで決まっておりまして、おおむねドルフィンポート敷地の辺りで四十メートル程度以下と認識しておりまして、ペデストリアンデッキ自体の高さというのは通常、建物の二階程度の高さにくるような感じで造られますので、十分高さ制限には当たらないと認識はしております。
195 ◯平原委員 ありがとうございます。
あと、このペデストリアンデッキというのは、ドルフィンポート前の道路の上に造るようなことというのは可能なんでしょうか。
196
◯佐多港湾空港課長 道路を横断する構造物というところでございますが、本港区付近を思い出していただきますと、ちょうど桜島フェリーから出たところが歩道橋がちゃんと横断して、ちょうど臨港道路と十号線がぶつかるところ、あの辺の手前の部分の本港区線の道路を横断してございますので、構造的には可能でありますし、今、都市計画課長が答弁いたしましたとおり、高さ規制の範囲内であれば可能ではないのかと考えております。
197 ◯伊藤委員長 ほかにないですね。
[「なし」という者あり]
198 ◯伊藤委員長 ほかにないようですので、鹿児島港本港区エリアの利活用についての質問等は、これで終了します。
ここで、山田委員より発言を求められておりますので、これを許可します。
199 ◯山田委員 発言をお許しいただきましたので発言させていただきます。
鹿児島港本港区エリアの利活用につきましては、年間特定調査事項に設定し、これまで集中的な論議を交わしてまいりました。これまでの論議や調査の内容を踏まえまして、以下のことを委員会の意見、要望として委員長報告に盛り込んでいただきたいと思います。
まず、鹿児島市におけるサッカー等スタジアムの整備については、早期に県としての正式な見解を出すことを、当委員会から昨年の十二月の第四回定例会において提言しております。
これを受けて、知事と市長で意見交換が行われ、知事から、Jリーグが求める期間内での北埠頭における整備は困難であり、新たな場所を検討すべきとの提案がなされました。市長からも、同地での整備は白紙に戻す見解が示されました。進展が見られなかった北埠頭での整備計画に結論が出たことは評価するところでございます。
次に、要望といたしまして、今後の本港区エリアまちづくりに当たっては、これまで以上に、鹿児島市をはじめ、港湾関係者団体、経済団体、中心市街地等の関係者と十分に連携しながら進めていただきたい。また、広く県民に対し、まちづくりの計画や開発に関し、十分な情報を公開しながら進めていただきたいとお願いするところでございます。
引き続き、県議会に対しても、執行部におかれても丁寧な説明を行い、県議会の意見を踏まえながら進めていただくようにお願いいたします。
最後に、グランドデザインの実現に向け、五十年、百年先を見据えたまちづくりが求められていることから、県、市、民間団体等が鹿児島港本港区エリアのまちづくりについて連携した取組を進めていくため、継続的に議論できる組織を設置した上で、必要に応じて港湾計画の改訂や一部変更など見直しについても適切に対応し、同エリアの魅力や価値を高めるまちづくりを進めていただきたいとお願いする次第でございます。
以上、提案をいたしますので、よろしくお願いいたします。
200 ◯伊藤委員長 ここで、暫時休憩いたします。
午後二時五十四分休憩
────────────────
午後二時五十四分再開
201 ◯伊藤委員長 それでは、再開いたします。
ただいま山田委員から、意見・要望の提案がありましたが、これを委員会としての意見・要望として委員長報告に盛り込むことに御異議ありませんか。
[「異議なし」という者あり]
202 ◯伊藤委員長 御異議なしと認めます。
全員の御賛同が得られましたので、これらの意見を本委員会の意見・要望事項といたします。
ここで、十分間の休憩といたします。
再開は、おおむね十五時五分といたします。
午後二時五十五分休憩
────────────────
午後三時 四分再開
203 ◯伊藤委員長 それでは、再開いたします。
次は、県政一般に係る一般調査であります。
ここで、
港湾空港課長から、川内港湾脱炭素化推進計画(案)について発言を求められておりますので、これを許可します
204
◯佐多港湾空港課長 それでは、川内港港湾脱炭素化推進計画(案)について御説明いたします。
資料は、「川内港湾脱炭素化推進計画(案)について」と書かれましたA4の縦、一枚紙、それとA4横の計画案の概要版及び計画(案)本体そのものをお配りしてございます。
それでは、一枚紙の資料を御覧ください。
まず、背景と現状、それと二番のこれまでの検討状況についてでございます。
県では、二〇五〇年カーボンニュートラルの実現に向けまして重要港湾の脱炭素化の取組を推進することとしておりまして、その先駆けといたしまして、川内港において、令和四年八月に荷主や荷役会社等の港湾利用者や国・県・市といった行政機関等で構成する協議会を設置いたしまして、現状の共有や今後の脱炭素化の取組等について、これまでに四回の協議会を開催し、意見交換を行ってきたところでございます。
こうした中、令和四年十二月には、改正された港湾法におきまして、港湾脱炭素化推進協議会の設置や推進計画の作成が同法において位置づけられたところでございます。
これらを踏まえまして、今回、川内港港湾脱炭素化推進計画(案)を作成したところでございます。
また、この案につきましては、一月二十九日から二月二十九日にかけましてパブリックコメントも実施いたしております。県のホームページに掲載いたしましたほか、県政情報センターや地域振興局・支庁などで閲覧を行ったところでございますけれども、特に意見はなかったところでございます。
次に、計画案の概要についてでございます。
説明につきましては、主に概要版、横長のものでございますが、を使用して御説明いたします。
一ページをお開きください。
一の基本的な方針でございます。
まず、(一)の港湾の概要でございます。
川内港は、県北西部に位置し、中国や東南アジア諸国に近い地理的優位性を生かし、パルプ・紙製造業等の背後地域の産業を支える国際物流拠点といたしまして重要な役割を担っているところでございます。
また、川内港と甑島を結ぶ高速船が就航するなど、島民や観光客の交通・交流拠点としての役割も担っております。
川内港及びその周辺地域におきましては、唐浜地区において、新たな国際物流ターミナルの整備や川内火力発電所跡地におきまして、資源循環拠点といたしまして、サーキュラーパーク九州の整備等が進められているところでございます。
二ページをお開きください。
(二)計画の対象範囲でございます。
対象範囲は、国のマニュアルに基づき、ターミナルなどの港湾区域や臨港地区における脱炭素化の取組や、港湾を利用して生産等を行う事業者の活動に係る取組などが含まれております。
(三)取組方針でございます。
取組方針につきましては、1)に港湾で発生する温室効果ガスの排出量の直接的な削減・吸収につながる取組といたしまして、港湾荷役機械や出入り車両の低炭素化、再生可能エネルギーの活用等を位置づけ、2)に港湾で発生する温室効果ガス排出量を間接的に削減します、港湾及び臨海部の脱炭素化に貢献する取組といたしまして、計画の対象範囲外の方が利用する木質バイオマス発電等を位置づけているところでございます。
三ページをお開きください。
二の港湾脱炭素化推進計画の目標でございます。
本計画の目標は、国のマニュアルに基づき、重要達成度指標KPIといたしまして、二つの項目を設定し、目標年度といたしまして、短期を二〇三〇年度、中期を二〇四〇年度、長期を二〇五〇年度に設定したところでございます。
一つ目のKPIは、CO2の排出量とし、基準年度となる二〇一三年度の排出量二十一・五万トンに対しまして、政府及び本県の温室効果ガス削減目標と同様に、二〇三〇年度には、二〇一三年度比四六%削減となる十一・六万トン、二〇五〇年度には排出量ゼロとなるカーボンニュートラルを設定してございます。また、中期となる二〇四〇年度は、その中間値を取り、二〇一三年度比七三%となる五・八万トンに設定しているところでございます。
二つ目のKPIは、低・脱炭素型荷役機械導入率とし、港湾においてコンテナ貨物を取り扱う低炭素化荷役機械の導入割合を、現状の六%の導入率に対しまして、国の示しましたマニュアルを参考に、二〇三〇年度に七五%、二〇五〇年度には一〇〇%と設定し、中期となる二〇四〇年度は、その中間値となる八七%に設定しているところでございます。
四ページをお開きください。
三の港湾脱炭素化促進事業及びその実施主体でございます。
港湾脱炭素化促進事業は、計画の目標を達成するために実施または実施予定の事業でございまして、削減率に寄与する本計画で最も重要な位置づけとなります。
本事業につきましては、実施内容とともに、その実施主体を計画内に明記することとしております。
具体的には、五ページをお開きください。
上段のターミナル内の部分におきましては、主に、フォークリストなど荷役機械の電動化や照明のLED化などの省エネの推進等により、年間約六十トンのCO2削減量を見込んでございます。
下のターミナル外におきましては、バイオマス燃料への転換の促進、事業所の廃止に伴うものや省エネ推進の取組により、年間約十万二百トンのCO2削減量を見込んでおります。
ここで、四ページにお戻りいただきたいと思います。
これらの取組によりまして、下の表にございます2)の二〇一三年度からのCO2削減量が、右端の合計の欄にございますとおり約十万三百トンになりまして、短期の目標である二〇三〇年度は、二〇一三年度比四六%の目標に対しまして、四七%の削減見込みとなります。
この二〇三〇年度の目標の達成は、事業所の廃止に伴う削減によるところが大きく、二〇五〇年度のカーボンニュートラルに向けたさらなる削減には、民間企業等の取組を促していく必要があると考えているところでございます。
そのためにも、本計画では、構想段階も含めて、二〇五〇年度のカーボンニュートラルの達成に向けた将来の構想を記載してございます。
六ページをお開きください。
四の、港湾における脱炭素化の促進に資する将来の構想でございます。
将来の構想といたしましては、上段にあります、さらなる省エネ化や再生可能エネルギー由来の電力の使用、また中段にあります、使用船舶への陸上電力供給設備の整備や車両の低炭素化または脱炭素化を明記してございます。
構想段階の取組を早期に計画・実施段階に移行させ、港湾脱炭素化促進事業に位置づけることで、二〇五〇年度のカーボンニュートラルの達成を目指したいと考えているところでございます。
また、計画の策定後は、PDCAサイクルによりまして、随時計画をアップデートし、二〇五〇年度のカーボンニュートラルの達成に向け、より実効性の高い計画にしていくこととしておりまして、計画書本体には、このPDCAサイクルについても記載をさせていただいているところでございます。
計画の概要についての説明は、以上でございます。
最後に、先ほどのA4縦、一枚紙にお戻りください。
一番下の四の今後のスケジュールについてでございます。
本委員会の御論議を経た上で、今月下旬に第三回目の協議会を開催いたしまして、この最終計画について協議をいたしたいと考えてございます。
それを経まして、年度内に、県において計画を策定・公表したいと考えているところでございます。
以上で、説明を終わります。よろしくお願いいたします。
205 ◯伊藤委員長 この件に関しまして、質問等ございませんか。
206 ◯松田委員 四ページ、港湾脱炭素化促進事業の中のターミナル内の4)唐浜地区の国際物流ターミナル整備事業、これは薩摩川内市の議会で議論がなされて新聞に掲載されたようですけれども、国際物流ターミナル整備事業について、ケーソンの進捗状況は国と県で大分差があると、まずこの新聞記事は御存じかどうか。
207
◯佐多港湾空港課長 今、委員からお話のあった報道につきましては、当方も承知しているところでございます。
208 ◯松田委員 認識されていて、今、ここに書いてあるのは、「進捗状況は、国が十五基中十一基、県が二十一基中六基」と、二〇二七年度とする工事完了の見通しを問われ、「予定どおりの完成を目指して国・県に進めてもらえるよう強く要望していく」という副市長の答弁なんですけれども、これは計画どおりなんですか。
209
◯佐多港湾空港課長 ケーソンの製作の基数の関係、今、お話ございました。
ケーソンにつきましては直轄事業、この事業につきましては、岸壁及び背後の埠頭を整備するという事業でございまして、岸壁を国が直轄事業で、私どもから負担金をお支払いし、国が直轄事業で整備をしてございます。
その周囲の護岸という部分、それと埠頭内の埋立てにつきましては、県が事業を進めるという事業になってございます。
この中で、直轄事業、国が行うケーソンの基数というのは十五基ございまして、報道にございますとおり、今年度で十一基に着手していると聞いてございます。それに対しまして県でございますが、二十一基ケーソンございますが、今年度で六基着手しているというのは事実でございます。ただ、これにつきましては、来年度予算も引き続きまして県では計上してございまして、来年度、六年度には県のケーソンは十八基まで整備することとしておりまして、早期整備に向けまして努力を続けているところでございます。
210 ◯松田委員 令和三年度着手で令和七年度末の暫定供用開始と聞いております。この計画の中で、本年度が六基、来年度が十八基というのはそもそもの計画にあったんですか。
211
◯佐多港湾空港課長 令和七年度の暫定供用というところでございますが、国の国際ターミナルのプロジェクトといたしまして、事業採択の際に、この事業開始の年度及び暫定供用の七年、そして最終の令和九年というものが国から着手時の部分で公表されております。私どもといたしましても、この当初出された計画に向けまして設計をし、予算の手配、それとヤードの調整等々を今、行っているところでございます。
当初から細かい計画を、今年、何基何基というところまで作成していたかどうかというところでは私もちょっと正確に答弁できないところなんでございますけれども、私どもといたしましては、限られた財源の中、できることを一生懸命やり、国それと市と協議をしながら着実にこの事業を進めていきたいと考えているところでございます。
212 ◯松田委員 この計画の中で、ある意味、国が造る場所と県が造る場所と重なる場所がありますよね。ということは、同じように進捗がいかないとどちらかに迷惑がかかるような、僕は素人ですから分かりませんけれども、そういうことが想定されると、国の進み具合と県の進み具合がある程度一致しないといけないと素人で思ってしまうんです。これ自体が国が七三%、県が二九%で、これは計画どおりと言っていいんですか。
213
◯佐多港湾空港課長 国が七三%、県が二九%、これはちょうどケーソンの基数で割った数ということでございます。当然、国と県、これは一緒に連携して進まなければならない事業でございます。当然、護岸というのは岸壁に隣接する部分でございます。そこには、しっかりとタイムスケジュールが合うように、お互い迷惑をかけないようなスケジュール感で協議をしながら進んでいると思っております。現時点においても、国と協議をしながら、どのような形であれば早期整備ができるのかというような協議を一生懸命進めているところでございます。
214 ◯松田委員 承知しました。私も新聞記事を見せていただいて、うーんどうなんだろうと心配しておりましたけど、一つは、この記事を見られた薩摩川内市、また業者、心配されるんじゃないかと思うんですけれども、この新聞が出された後、皆さん方はどういうアクションを起こされたんですか。
215
◯佐多港湾空港課長 この新聞が出た後といいますか、ちょうどタイミング的には同じぐらいになるのかもしれませんけれども、薩摩川内市、それと国ですね、この事業の進め方、特に国と一緒にどのようにしたら早く進めるかというところを具体的にそれぞれまた協議をしっかりと行っております。頻度を密にして進めているところでございます。
216 ◯松田委員 最後にします。議会で副市長が答弁されたということは、その時点でお問合せをされていると思うし、対応はされていると思うんですけれども、私が聞く限りでは、頭にきているというのが聞こえてきます。それは、計画があれば、遅れるなら遅れるなりにどういう段取りでという話が事前にされていれば、答弁をされる場合も、副市長も、今こういう状況ですけれどもこうですよと答えられたんでしょうけれども、それが手応えがなかったんじゃないかと私は想像するんですけれども、その薩摩川内市、また関係業者との県の担当とのやり取りが薄かったんじゃないかと思うんですけれども、そこはどうでしょうか。
217
◯佐多港湾空港課長 私どもも折を見ながら適宜、地元市町村、これは薩摩川内市には限らないんですけれども、それぞれ港湾整備をする際には、地元の役場とは連携、情報交換しながら事業を展開させていただいているところでございます。
今回の薩摩川内市からのこの要望につきましては、川内港における薩摩川内市の思いが非常に強いというところも私ども認識してございまして、早期完成をこういう場でまた御要望をいただいたのだと思っております。これを真摯に受け止めまして、私どもさらに、一緒に事業を進めております国と協力しながら、早期整備に向けて進めたいと思っております。
218 ◯松田委員 分かりました。あとは要望にしておきます。私が聞いた範囲では、あまりにも差があるから心配だということで、外国船籍を含む船主、荷役、流通業者、川内港利用の県内・国内企業に県自ら直接説明すべきではないかとまでおっしゃいました。それは、事と場合によっては当然だと僕も感じますので、後のケアをしっかりしていただきたいと申し上げて、終わります。
219 ◯藤崎委員 関連しまして、私のところにも御心配の声をいただいておりまして、一点だけ確認させていただきたいと思いますが、五年度までに六基、そして六年度の計画で十八基ということで、そもそも予算確保上の問題だったのか、それともケーソンの製作現場の立て込み具合の要因だったのか、そこを教えてください。
220
◯佐多港湾空港課長 今の進捗している中での課題というところの受け止めを私はいたしましたが、その中では、川内港に限らずであるんですが、事業を進めるためには予算というところは当然あります。予算の確保、それにつきましては私ども一生懸命して、ただ、私ども多くの離島、そして多くの港湾を有してございますので、限られた財源の中で一生懸命予算を確保しながらやっていくというところだと思っております。
また、あわせまして、委員おっしゃったとおり、今回の川内の場合はケーソンでございます。大きなコンクリートの箱を造るということでございます。ここのケーソンにつきましては、陸上で造れる大きさでございまして、ヤードの問題も当然ございます。空いているヤードを使いながら、そのサイクルを見ながら事業をやっていくと、そういう点もございますので、様々な要因をできるだけ影響を小さくしながら私ども、事業を進めているところでございます。
221 ◯藤崎委員 令和六年度の計画では十八基ということですが、では十八基が製作できる分の予算は確保してあるということは理解いたしましたが、では、発注しました、製作現場が立て込んでいましたとなれば、なかなかその十八基の目標が掛け声倒れになろうかと思いますが、その辺につきましては、製作可能な会社も限りがあろうかと思いますが、どのように情報収集されておられますでしょうか、この十八基が可能でしょうか。
222
◯佐多港湾空港課長 来年度検討されます十八基という数字でございます。
この十八基につきましては、当然、予算というところもございますが、この十八基というのがスケジュール的に製作可能かどうかというところも、ヤードの空き状況、それと製作のサイクル、これも加味した上で十八基までいけると、差し引きすると来年度十二基という形になりますけれども、いけるという判断の下で予算を要求したところでございます。
223 ◯藤崎委員 分かりました。では、ある程度話を総合的に判断した上で製作可能な分ということで、予算を確保したということで理解いたしました。以上です。
224 ◯伊藤委員長 ほかにございませんか。
[「なし」という者あり]
225 ◯伊藤委員長 ないようですので、この件については終了いたします。
次に、一月に実施した北薩地区・長崎県での行政視察について、御意見や御質問等がありましたらお願いいたします。
226 ◯柴立委員 今の引き続きになってくるんですけれども、川内港について視察させていただきました。この一年間、港湾も志布志港なども視察させていただいたんですけれども、質問をさせていただきます。
川内港も、県内では志布志港に次ぐ重要な拠点港だということは私も認識しております。
その中で、地元におきましては、ガントリークレーンの設置希望が出ていると。これがハーバークレーンが一基だけであってということで、近隣の他県の港湾を見てみますと、取扱量は川内港は二万TEUぐらいだということで、宮崎県の細島港、あと熊本県の八代港を見ますと、大体同量であるのにもかかわらず、そちらはガントリークレーンが二基あるという状況だと。熊本港を見てみますと、一万TEUであるにもかかわらずガントリークレーンが二基目を整備しようとしていると。
その中で、川内港はハーバークレーンが一基しかないという状況なんですけれども、川内港に関して、このガントリークレーンの設置というのは地元からも要望が出ていると私は聞きましたが、県としては、その声を認識しているのか。そしてその話を聞きますと、川内港にもガントリークレーンというのは整備すべきだと思うんですけれども、見解を教えてください。
227
◯佐多港湾空港課長 川内港のガントリークレーンの関係でございます。地元から、川内港にガントリークレーンをぜひ設置していただきたいという強い要望があるというところは承知してございます。
現在、川内港におきましては。今度、整備する唐浜埠頭の反対側というか隣にあります京泊地区で、ハーバークレーンというクレーンを製作してございます。このクレーン、令和三年に新しく更新したものでございまして、現在、そのハーバークレーンにつきましてもある程度の能力を有しているところでございます。現在就航している船、そして今後就航するであろうと想定しているコンテナ船に対しても、それなりの能力、通用する能力を持っていると考えておりまして、まずこのハーバークレーンは有効活用していきたいと思ってございます。
一方、ガントリークレーンでございますが、このガントリークレーンにつきましても、私ども、時期を見て整備というところは当然念頭に置いてございます。ただ、ガントリークレーンを整備いたしますと、これにつきましては使用料というのが発生してまいります。この使用料につきましては、ガントリークレーンの整備費用及び維持管理費用、これを加味して使用料を設定することとしてございます。永続的にこのガントリークレーンをしっかりと使っていくためには維持管理費というところは必要だと思ってございまして、この必要な費用につきましては、コンテナの荷物の量、どれだけガントリークレーンが回転するのかというところで、今、三十分当たりの使用料を頂いてございますが、この三十分当たりの使用料が決まってくるということになります。
ガントリークレーンにつきましては、事業費が一基当たり十億円を超えます。私どもの現在の試算でございますが、十三億円程度になるのではないかと考えております。この物価高を考えますと、もっといくのかなと想定されるところでございます。
この価格及び維持管理費を想定して、今の貨物量で使用料を計算いたしますと、現在の数倍の使用料に跳ね上がってしまうという状況になってございます。これにつきましては、当然、利用される方の御負担になってしまいますので、現時点においては、現在の貨物量であれば、今、動かしているハーバークレーン、これを活用するほうがいいのではないかと考えているところです。新しいガントリークレーンにつきましては、今後の貨物の動向を見ながら検討をしていくということになろうかと思っております。
228 ◯柴立委員 はい、ありがとうございます。となりますと、今、私が質問の中で申し上げたような感じですと、八代港とか細島港のガントリークレーンが二基あるという状況は、どちらかといえば、今、本県の立場としては過剰な設備になるんじゃないかという考えでよろしいですか。
229
◯佐多港湾空港課長 八代港、熊本港、そのあたりがどのような料金を設定しているかというところでございますが、本県におきましても、現在、川内港及び志布志港のガントリークレーンにつきましては、使用料を二分の一に減免しております。さらに、川内港につきましては、市が助成金を出しているという形で、丸々その算定した数字、それをそのものを頂いているような状況ではございません。
一方、同様のことが起こっているということを考えますと、八代港、他県等におきましては、このように地元が何らかの支援もしくは減免等をやっているのではないかと考えておりますが、やはり、この機械物、いろいろな設備を整備していきますと、どうしても維持管理というところで費用が発生するところでございます。永続的に効率よく機械・設備・施設を使っていくためには、必要な経費は御負担いただけることが一番ではないのかと考えております。
230 ◯柴立委員 はい、分かりました。
昨今、外国のコンテナ船がすごく大型化をしてきているという状況で、今、管理者としての皆様の御意見も理解できるんですけれども、利用者の方々はガントリークレーンをどうにかして造ってくれないかと。例えば令和七年度末までにそういったものが整備されないと、今後、新しい大型の外国コンテナ船は川内港に入港してこないんじゃないかという懸念もあるんですけれども、その点についてはどのようにお考えでしょうか。
231
◯佐多港湾空港課長 大型船が入港できなくなるのではないかという御懸念があると、このような声も私ども承知してございます。そこを踏まえまして、まず、先ほどと繰り返しになりますけれども、想定しております大きさのコンテナ船、これに荷を載せる能力がまずは現在あるハーバークレーン、そちらで十分な能力を有しているというところは確認したところでございます。
ただ一方、地元の方々がいろいろな不安というのをお持ちになっているというところも聞いてございますので、時期をしっかり捉まえた上で利用者の方々には丁寧に説明していきたいと考えております。
232 ◯柴立委員 不安にされる方々がいらっしゃるというのは、その歴史をひもといてみますと、実際にそういった事例があったんだという声を聞いています。平成二十八年に開設された台湾定期コンテナ航路が船舶の大型化により令和二年に休止、抜港になった事例があるからと聞いていますけれども、この休止と抜港、その影響について皆様はどのように認識されているかお示しください。
233
◯佐多港湾空港課長 台湾航路、これが令和二年で休止状態になっていることは承知しているところでございます。
実は、先ほどハーバークレーンを造り替えたというお話を差し上げました。これが令和三年に造り替えてございます。それは前に使っていたクレーンが老朽化して駄目になったというところもございまして、替えたのが令和三年でございます。タイミング悪く、令和二年に旧クレーンの際に、ほかの台湾航路の船が出ていってしまったというところもございまして、一つタイミングも少しよろしくなかったのかなと思っているところでございますが、今、委員おっしゃった休止した船、これは大型化するということで、その大型化した船がございますけれども、先ほど申し上げましたハーバークレーンですね、このクレーンにつきましては、今、休止した台湾航路、大型化した台湾航路の船に対しましても荷物を載せる、つり上げ能力、アームの長さ、それについてクリアしているものを今、配備しているところでございます。
234 ◯柴立委員 御説明ありがとうございます。
引き続き現場からの声も、できるできないというところはあると思うんですけれども、しっかりと声を聞いて、なるべく反映させるようによろしくお願いいたします。
引き続き質問してまいります。
川内港の背後にある川内火力発電所、サーキュラーパーク九州株式会社と日通が物流事業の検討を開始するという報道があったところですけれども、この川内港、今、要は物流機能として、より効果的に活動させるためには、物流機能が重要港湾として少し脆弱なんじゃないかという声もありますけれども、どのように認識されているか教えてください。
235
◯佐多港湾空港課長 川内港の物流機能の点でございます。
川内港につきましては、紙パルプの大きな工場がございまして、木材チップや紙パルプの輸出等々が多くなされております。それに加えまして、コンテナがどんどん入ってまいりまして、コンテナの数も大分増えてございます。そして近年、また木材需要が非常に多くなってございまして、川内港も木材がかなり多くなってきているところでございます。
こうしたことから、川内港が今の状況ではなかなか荷物をさばける状況ではないということで、令和元年に港湾計画を改訂いたしまして、現在、工事をしております国際物流ターミナル、コンテナターミナルの整備を始めたところでございます。以上です。
236 ◯柴立委員 要は、物流機能がもう少し強化されるべきだという判断で、日通と物流事業の検討するというような判断に至ったと思うんですけれども、この物流機能の強化というのは、一義的に県にもやらなければならないところがあるのかなと私は認識するんですけれども、皆様はそれはどのような認識をお持ちでしょうか。
237
◯佐多港湾空港課長 物流機能の強化ということでございますけれども、物流につきましては、私ども港湾を所管する者であれば、荷物を出し入れする港湾、岸壁と今お話のあったクレーンの整備等々、そういうものを整備していき、強化していくというところはまず一点あろうと思います。もう一つは、背後の交通ネットワーク、これにどうつなげていくかというところもございます。
例えばの例で申し訳ないんですけれども、例えば反対側の志布志港におきましては、都城志布志道路と国道二二〇、そして東九州自動車道と志布志港、この一体的な整備というところで進めておりまして、物流機能というところが本県において一番うまくいっている場所ではないかと考えているところでございます。
というところでございまして、港湾の整備のみならず、背後の道路等も含めた検討というのが物流機能の強化につながるのではないかと考えているところでございます。
238 ◯柴立委員 私もそのように思っておりますので、引き続き物流機能の強化に努めていただきたいと考えております。
今、志布志港という言葉が出てまいりました。非常にすばらしい港湾だと思っておりますけれども、志布志港には実は志布志港ポートセールス推進協議会というのがございます。ポートセールスというのは港湾の振興には非常に不可欠なんじゃないかなというところを認識しているんですけれども、川内にはあるのか、何かあまりそういう志布志港のようなポートセールス推進協議会というような形はないと聞いていますけれども、県が主催して行っている川内港のポートセールスの取組があったら教えてください。
239
◯佐多港湾空港課長 ポートセールスの関係でございます。
ポートセールスにつきましては、志布志港、川内港、それぞれのポートセールスを行っているところがございまして、委員おっしゃったとおり、志布志港においてもポートセールスをやってございます。志布志港につきましては、県知事を会長といたしましたポートセールス協議会というものがございます。
川内港につきましては、薩摩川内市の貿易振興協会、これは商工会議所の会頭さんが会長となってございますが、そちらを中心に鹿児島県も会員となりまして、ポートセールスをやっているところでございます。
240 ◯柴立委員 はい、分かりました。規模が違うのかなというところが認識されたところなんですけれども、最後、川内の方々、この川内港というのをもっと振興させていかなければならないというところで、さらなる予算措置が必要なんじゃないかという声があります。これは今、分かればお答えいただきたいんですけれども、川内港と志布志港ですね、比較して県はどのぐらいの予算をそれぞれに投入されているのか、今、分かれば教えていただいて、もし今すぐ出ないようでしたら、後で資料でも大丈夫でございます。よろしくお願いします。
241
◯佐多港湾空港課長 それぞれ志布志港、薩摩川内港のポートセールスについてでございます。
志布志港のポートセールスにつきましては、私ども知事が会長というところもございまして、県の負担金について二百七十万円ほどであったかと思います。負担金として納めさせていただいてございます。
川内港につきましては、薩摩川内市、これに協力するという形で五十万円の負担金となっているところでございます。
242 ◯柴立委員 それぞれの額が出てきたところですので、分かりやすく下がるなというところも認識しています。それは現在の取扱量とかを考慮しての数値だとは思いますけれども、引き続き、川内港も薩摩半島の拠点港、地理的条件も恵まれているところもあると思いますので、一生懸命取り組んでいただきたいと要望させていただきます。以上です。
243
◯佐多港湾空港課長 鹿児島の本土におきまして、東のほうの志布志港、そして西の川内港、これは両方とも海外に向いた物流の拠点だと考えてございます。そして、県内の農水産物、そして工業用品、様々なものを輸出し、そして生活に必要なものを輸入するという物流の拠点、両方とも物流の拠点だと思ってございます。それぞれにつきまして、このポートセールスも含め、県としてもPRをし、川内港もしっかりと発展していくように努力したいと考えております。
244 ◯伊藤委員長 ほかに行政視察に関しての質問ありませんか。
[「なし」という者あり]
245 ◯伊藤委員長 ないようですので、この件は終了いたします。
そのほかの県政一般について、質問がありましたらお願いします。
246 ◯藤崎委員 六月議会の本会議の質問で、薩摩吉田インターのことを取り上げたことがございましたが、そのとき、たしか交通量調査を含めて何らかの手だてをしていきますとの答弁がございましたが、五年度に何をやったのか、また六年度にどういう計画をされているのか教えていただきたいと思います。
247 ◯森元道路建設課長 今、委員ありましたように、六月議会で吉田インター周辺の渋滞につきまして御質問ございました。
吉野地区から吉田地区へ至る県道鹿児島吉田線、これが混雑いたしまして、これに合流する県道鹿児島蒲生線、それから薩摩吉田インターの出口、鹿児島市道、そういったところで混雑が生じているということで、我々はその後、調査もいたしておりまして、その後、七月に現地調査をまずやったところでございます。そこで改めて、宮之浦交差点、これが三差路といいますか変則交差点になっているということと、あと、吉田インターから宮之浦交差点に向かって、その途中に市道が合流しているということがございまして、この市道が非常にピーク時の交通量が多いということで、それが非常に邪魔をしているといいますか、かなり混雑に輪をかけているというようなことが分かったところです。
これを踏まえまして、八月に県警と信号現示についての協議をさせていただいたところでございます。
今、申し上げましたとおり、宮之浦交差点が三差路ということで三現示の信号処理をしているということ、それとあと、薩摩吉田インターのところは一応十文字ということですので、そこの現示の調整というのが非常に難しいというお言葉もいただいております。それを踏まえて、宮之浦交差点をもう少し改修すれば、また違う現示の処理も可能ではないかというお言葉もいただいているところでございます。
それから、十一月になりまして、今度、具体的な交通量とそれから渋滞長の調査もいたしております。その中で、今、先ほども申し上げましたとおり、市道からの県道の流入、これが、方向別ですけど、ピーク時に全体の四割を占めていると、ピーク時が七時から八時ということですけれども、そこで非常に多い交通量を確認したということ。
あと、吉田インターから右折で出ていく車がなかなか右折できないと、そういったことを確認しておりまして、今後、これからその原因をさらに考察した上で渋滞解消に向けた検討を進めていくということになります。その検討を評価・分析して、最終的にどういった整備ができるかということをまた検討していきたいと思っております。以上です。
248 ◯藤崎委員 はい、分かりました。また、調査の結果などの詳細を別途教えていただきたいと思います。
たまたまあの場所は南国交通のバスの車庫が移転されまして、大きな土地が今、生まれておりまして、あそこをうまく使えば何とか渋滞解決がでくったちごかいという地元の声が上がっておりますので、またそういった情勢も踏まえて検討を推進していただければと思います。以上です。
249 ◯ふくし山委員 一点だけ、盛土等規制区域指定基礎調査事業なんですけれども、今の進捗状況を教えていただけますか。
250 ◯上村建築課長 五年度につきましては、現在、基礎調査をやっているんですが、まずは県内の三市町村につきましてケーススタディーを行っているところでございます。
というのは、この基礎調査というのは、国が出しております基礎調査の実施要領に基づいて調査を進めていくわけですけれども、その中で、地域の特性等に応じて、県でも決めるべきものというのが幾つかございますので、それぞれの集落の単位をどれぐらいの戸数にするとか、都市計画区域を宅造規制区域を入れるのか入れないのかとか、そういうところについて、考え方というものを整理しながらやっていく必要がございましたので、それについて三市町村についてケーススタディーを行いまして、その内容については学識経験者による検討委員会を設けまして、そこで御指摘をいただいて考え方というのを整理したところでございます。
来年度につきましては、残りの三市町村以外、それから鹿児島市は中核市で独自に調査をいたしますので、それ以外の市町村について基礎調査を行って、区域指定の案を作成するということにしております。
251 ◯ふくし山委員 はい、分かりました。六年度に区域指定までするということですね。
252 ◯上村建築課長 六年度は区域指定の案を作成するということで、区域指定をしてしまいますと許認可がもう発生いたしますので、それは区域案をつくりまして、なるべく早くやりたいと考えておりますけれども、それにつきましてはまた執行体制の整備とかございますので、そういうものを踏まえた上で区域指定を行いたいと考えております。(「分かりました。以上です」という者あり)
253 ◯柴立委員 またも港湾についてお聞きしてまいりたいと思いますけれども、先月でしたかね、漁業関係者、水産卸売市場、市場の方から相談をいただきまして、毎年使えている鹿児島新港の岸壁に、国の指示で、船が泊まっていると、なのでカツオ船の荷揚げに使えないと、使えないというか半分程度しか使えないという状況があったと聞いて、その後、すぐに振興局そして港湾空港課の方々に対応していただいて、何とか影響がないようになったと。この貨物船というのが、馬毛島関連の貨物船、あとは、軽油などを運ぶから危険物を搭載するのでそこでしか行けないんだということが原因だったと。非常に市場関係者の方々が困っていたのが、荷揚げがもう半分以下になると、要は我々の市場が利用されないというような状況になるのを非常に危惧していたというところがありました。
今はもうそういった問題は解消されたんですけれども、このような状況、例えば県内の各地で馬毛島関連の工事に関係する船舶が、海保の指示でどこに停泊しなさいとかそういった話が出てきていて、影響がもしあったりするようであれば、その事例を教えていただきたいと思います。
254
◯佐多港湾空港課長 今、委員がおっしゃった事案につきましては私も承知しているところでございます。
今お尋ねのありました、馬毛島の工事関連で、海上保安部の指示でどいてくださいとかという話があるのかというお尋ねでしたけれども、これについては、鹿児島港及び熊毛支庁、そちらとは常にいろいろなことで連絡を取っているんですけれども、まず船につきましては、係留許可申請が来た段階で、できるだけ不利益が生じないように、お互いうまく利用できるように振興局のほうで調整を一生懸命やっているところでございます。
ということもございまして、現在、委員がおっしゃられたような、利用者からの馬毛島の船がいてというような相談というのは振興局には届いていないと聞いてございます。
255 ◯柴立委員 はい、分かりました。ほかの事例があるようでしたら、民業圧迫になって大変だなというところを危惧していたところでございました。
質問はまだ続きますけれども、先ほどケーソンの話もあったんですけれども、こちらも今、馬毛島関係でという声をお聞きします。要は港湾、そこに注力し過ぎて、ほかのところになかなか物が回ってこないんじゃないかと。先日、十島の村議さんたちと話をしていたら、うちも何か次年度はケーソンがやってこないんじゃないかというような話を聞いています。これがだからそういう要は国直轄の事業の影響なのか、それとも、もともと配慮していたところなのか。もう皆さん御存じだと思うんですけど、十島というのは、もう生活が港湾なんです。だからこそ、そこの設置を求める声も大きい。多額の予算を必要とすることから村独自でやることも難しいというような声も聞いています。住民の皆様の生活に支障が出るようなことはあってはならないと思うんですけれども、現状を教えてください。
256
◯佐多港湾空港課長 ケーソンの製作に関することでございました。
委員がおっしゃっているのは、恐らくケーソンを製作するときに海上でケーソンを製作する際の作業船、フローティングドックのお話ではないかと思います。県においても、防波堤の整備をする際に、ケーソンを製作する際にフローティングドックを使ったりとかしております。
馬毛島の影響と断言するわけにはいかないというか、断言できないんですが、関係者等からお話を聞きますと、フローティングドックを調達するのが大分難しくなってきているというお話は伺ってございます。という部分もございまして、何もない時期ではなくて、少し困難な状況になっているというのは業界から聞いているところでございます。
257 ◯柴立委員 はい、ありがとうございます。先ほど申し上げたように、村民の方からは不安な声というか、何とかならないものかという声もいただいていますので、引き続き善処できるようにお願いいたします。
最後に、旧木材港区について質問でございます。予算でも質問させていただいて、次年度予算ではおよそ二億円程度がその埋立て費用に関する予算なのかなというような答弁をいただいたんですけれども、その二億円の予算でどの程度の立米の埋立てが進められるものなのか、分かれば教えてください、
258 ◯安藤港湾対策監 今の御質問のありました鹿児島港の旧木材港区の埋立てでございますけど、今の現状をお話し申しますと、必要な受入れ土量、百万立米に対して、現時点で四十四万立米の建設発生土を受け入れている状況でございます。来年度予算をお願いしてございます二億円の中身については、一応受入れを行った土に対する整地関係、そういったものを行いますので、実際、埋立ての場所にどれぐらいの土量が入ってくるか、そういう影響になろうかと思います。以上です。
259 ◯柴立委員 はい、分かりました。
引き続き木材港区なんですけれども、一期工区、二期工区があって、一期はもうそろそろ終盤だと、それは大体十六ヘクタールぐらいあって、八、八ぐらいの認識でいます。四十四万立米ということは、一期工事はそろそろ終わるのかなというところも見えてきたんだとは思うんですけれども、この一工区、二工区ですね、今の考えを教えてほしいんですけれども、一工区が終わった段階で一工区だけの暫定活用とか、利活用とかはしていけるのか、それとも二工区まで待たないと駄目だよという考えなのか、そこを教えてください。
260
◯佐多港湾空港課長 木材港の今後の取組でございます。
先ほど港湾対策監から御答弁させていただきましたとおり、現在四割を超える進捗率となってございます。一期の部分につきましては、令和十年というところで、まず埋立申請上の竣功期限というのがございます。そこに向けて整備をしているところでございますが、埋立地というところでございますので、土はすぐに入れても安定するのに時間がかかるというところもございますので、特に木材港の場合はかなり大量の土を入れていくというところでございまして、まず土が安定するかどうかというところもございます。一期でいくのか、二期までいくのかというところにつきましては、工事の進捗及び土の安定の状況、それも踏まえまして、今後検討していきたいと思っております。
261 ◯柴立委員 はい、分かりました。
最後なんですけれども、旧木材港区の貯木場のところは、東側、錦江湾側は岸壁のような形になっています。西側は、恐らくこれは貯木場時代の名残で、木が高波などで上がってこないように非常に高い防潮堤がございます。高さでいえば、私も年に一回あそこはボランティアで清掃活動に行くので、五メートルぐらいあるのかなと認識しています。非常に立派な防潮堤だったのかなと思います。
ただ、ここ埋立てが終わりますと、希少生物がいるということで水路は残すんですけれども、その施設自体はもう要らないのじゃないかなという声があります。その防波堤があることで、例えば西側からはその埋立地に侵入しづらいと、車両などはイオン側、南側を通っていかないと行けないという感じなんですけれども、この防潮堤を撤去は難しいかもしれないですけれども、例えば車両が搬入できるような橋を架けるような考えはあるのかないのか教えてください。
262
◯佐多港湾空港課長 今、木材港の水面の部分、ちょうど西側ですかね、海岸保全施設であります防潮堤ございます。これは海岸保全施設ということで防災機能を有する施設というところで現在まで残った状況になってございます。ただ、今、木材港、現在埋立てを進めているところでございまして、周辺環境が大分変わってくるというところもございます。今後、そこの取扱いについては、再度時期を見て検討する必要があるのではないかと考えております。
また、そこの渡す道路というところもございますが、現在の木材港の埋立申請の中に、一工区と二工区、一期と二期ですかね、そこの間に道路敷というところまで、今の埋立申請上の計画では間に道路が入ってございますので、実際供用するときにその道路をどうするかというところも踏まえながら、全体のアクセスも考慮して具体的な利用計画等々を考えていきたいと考えております。
263 ◯柴立委員 たくさんの質問に答えていただきありがとうございました。私からは以上でございます。
264 ◯伊藤委員長 ほかにございませんね。
[「なし」という者あり]
265 ◯伊藤委員長 ほかに質問がありませんので、県政一般を終了いたします。
以上で、当委員会に付託されました議案等の審査及び調査は全て終了いたしました。
委員長報告につきましては、文案等は当席に御一任願いたいと思いますが、御異議ありませんか。
[「異議なし」という者あり]
266 ◯伊藤委員長 御異議ありませんので、そのようにいたします。
次に、鹿児島県議会会議規則第七十五条の規定に基づく閉会中の委員会活動に関する継続審査事件についてお諮りいたします。
請願・陳情以外の案件に係る閉会中の継続審査事件については、県政の重要計画について、交通・情報通信体系の整備について、県土の保全及び生活環境の整備についての三項目としたいと思いますが、御異議ありませんか。
[「異議なし」という者あり]
267 ◯伊藤委員長 御異議ありませんので、そのように決定いたしました。
以上で、当委員会の日程は全て終了いたしました。
このメンバーによる当委員会の土木部及び
工業用水道部関係の審査等は今回で最後となりますので、当席及び副委員長から一言御挨拶を申し上げます。
今回、改選時期に当たりまして、新しい委員会を選択するに当たりまして、前年度も同じ委員会の委員長を務めさせていただきまして、そしてまた今年度も二年連続
総合政策建設委員会の委員長を務めさせていただきました。本当に重圧の中でこの二年間やってきたかなと思っております。
職員の皆様、そして副委員長をはじめとする委員の皆様、そして議会事務局の皆様には本当に御協力いただきまして、委員会の運営ができたと思っております。その部分について本当に感謝申し上げます。
この委員会、一年間振り返ってみますと、本港区エリアの部分が非常に大きいウエートを占めたと思っております。また、防災関係、建築業の担い手確保の関係等々も本当に様々な分野で御論議をさせていただきました。
また、特に十二月議会におきまして、先ほどから出ましたように委員長報告で提言をしたことが、サッカースタジアム等の候補地の早期選定につながっていくんではないかと感じているところでございます。
また、この土木関係というのは、我々県議会議員にとりましても、道路それから河川等の要望が、県民からの要望が一番多い部分でもあります。皆様方も一番県民に近い所轄ではないのかなと思っておりますので、今後とも、県民を見据えた上での政策をしっかりやっていっていただきたいと思います。
この場を借りまして二年間のお礼を申し上げますとともに、今後の皆様の御活躍を御祈念したいと思います。
改めて、二年間ありがとうございました。(拍手)
それでは、柴立副委員長お願いいたします。
268 ◯柴立副委員長 一年間、皆様、御議論を重ねていただきありがとうございます。
委員の皆様におかれましては、円滑な委員会進行に御協力いただきまして、誠に感謝申し上げます。
執行部の皆様におきましては、我々の熱い思いを受け止めていただき、その場で即答しなければならない難しい状況ではあったと思いますけれども、皆様、本当に円滑な委員会進行に御協力いただきましてありがとうございました。
県民の皆様の暮らしがよくなるためには、我々、行政、政治が両輪となって前に進めていかなければならないというところは認識しております。
先日でしたか、ある地元の業者の方に「おまえらの頑張りが足りないから俺らの暮らしがよくならない」という非常に厳しいお声をいただき、焼酎が全く進みませんでしたけれども、それもどれも我々に託す気持ち、そして行政が何とかよくしてほしいという言葉の表れなんだということを認識しております。
新天地で頑張られる方も、そしてこの委員会に残られる方も、それぞれが鹿児島を愛する気持ちを持って前に進めていきましょう。
一年間どうもありがとうございました。(拍手)
269 ◯伊藤委員長 この際、申し上げます。
この三月末で御退職される皆様方におかれましては、長年にわたり県勢の発展のために御尽力をいただきました。これまでの御苦労に対しまして心から敬意を表するところでございます。本当にお疲れさまでございました。
それでは、最後になりましたが、執行部を代表して安原土木部長に御挨拶をお願いしたいと思います。
270 ◯安原土木部長兼本港区まちづくり総括監併工業用水道部長 それでは、発言の機会をいただきました。
一年間、土木部、工業用水道部を代表いたしまして御挨拶を申し上げたいと思います。
一年間、伊藤委員長、それから柴立副委員長、それから
総合政策建設委員会の各委員の皆様におかれましては、一年間、温かく委員会の中での御審議をいただきまして、また行政視察等を通じまして、御指導、御助言を賜りましたことにつきまして御礼申し上げたいと思っております。
特に、委員会におきましては、議案の審議をいただきましたが、特に特定調査事項といたしまして、今年は鹿児島港本港区エリアの利活用、これをまず筆頭といたしまして、そのほかにも防災対策、それから県立都市公園に関する民間活力導入と、このあたりをテーマといたしまして特に御審議をいただいたところでございます。そのほか、一般事項につきましても、大きなテーマから細かいことまでつぶさに御指摘をいただきました。私どもといたしましては、それらに対しまして一つ一つお答えするとともに、検討を重ねて御説明を差し上げたと、このようなつもりでございます。
特に、鹿児島港本港区エリア関係につきましては、検討委員会の取組を通じましてエリアコンセプトプランを一つまとめることができましたし、また、鹿児島港本港区景観ガイドライン、こういったものを作成することができたということでございます。委員会における御議論のたまものだと思っておりまして、御礼を申し上げたいと思います。
そのほかにも、今年は平成五年の八・六水害から三十年の節目でございましたが、特定都市河川という新たな枠組みに基づきまして、九州の二級河川では初めてとなります甲突川、新川、稲荷川の指定、これを今月十二日に指定を完了してございます。
そのほかにも、五月には志布志港、これにつきまして産直港湾としての計画認定を受けましたほか、先月十六日には、国道二百二十六号笠沙道路の開通、それから明後日の十七日には、北薩横断道路、広瀬道路、さつま広橋インターから佐志インターの開通など、一つ一つ私どもの仕事が結実したと、こういったことも出てまいりました。これもひとえに委員会の皆様方の予算の御審議ですとか、委員会における御議論のたまものだと思っております。
引き続き、本県にとって必要な社会資本整備に係る予算の確保に努めるとともに、着実な事業の進展を努めてまいりたいと思います。
委員の皆様方におかれましては、引き続き、私どもに対し、御指導、御鞭撻を賜りますようお願い申し上げますとともに、委員の皆様方のますますの御健勝と御活躍を心から祈念させていただきます。
御礼の言葉とさせていただきます。
一年間誠にありがとうございました。(拍手)
271 ◯伊藤委員長 ありがとうございました。
これをもちまして、
総合政策建設委員会を閉会いたします。
お疲れさまでございました。
午後四時九分閉会
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