ただし、昨年中の
行方不明者届出の数値につきましては、暫定数値となっておりますので、御了承をお願いいたします。
まず初めに、刑法犯についてであります。
資料一ページを御覧ください。
刑法犯の認知件数は五千百十三件で、六百六十三件減少しております。
殺人、強盗等の重要犯罪の認知件数は六十六件で、十四件減少しております。
重要犯罪の検挙件数は、鹿屋市吾平町における殺人事件等六十件で、検挙率は九〇・九%となっております。
次に、窃盗犯についてであります。
二ページを御覧ください。
窃盗犯の認知件数は三千五百五件で、六百七十九件減少し、検挙件数は千六百四十六件、検挙率は四七%となっております。
次に、知能犯罪についてであります。
三ページを御覧ください。
知能犯罪の認知件数は百八十二件で、三十一件増加し、検挙件数は九十二件、検挙率は五〇・五%となっております。
うそ電話詐欺事件は、認知件数が四十七件、被害総額が約一億五千万円となっております。
次に、
組織犯罪対策についてであります。
四ページを御覧ください。
まず、
暴力団組員等の検挙状況についてであります。
県内に本拠を置く小
桜一家関係者二十八人、県外に本拠を置く六代目山口組や神戸山口組等の関係者四十人の計六十八人を検挙しております。
薬物事犯につきましては、
覚醒剤事犯等で
暴力団関係者を含む五十九人を検挙しております。
次に、子供や女性に対する声かけ、つきまとい等の前兆事案及び
ストーカー・DV等についてであります。
五ページを御覧ください。
子供や女性に対する声かけ、つきまとい等の前兆事案の発生件数は千七十五件で、二百七十八件増加しております。
ストーカー事案の総相談件数は、新規相談三百四十五件を含む五千百五十三件で、四百三十一件増加しております。
配偶者からの暴力事案、DV事案の総相談件数は、新規相談四百十八件を含む七千三百十一件で、千百六件増加しております。
警察が継続的に対処している被害者や被害関係者の対処者数は、
ストーカー事案で千百九人で、DV事案では千五百三十四人になります。
これら
ストーカー・DV事案について、傷害や暴行、
ストーカー規制法違反等で九十二件を検挙しております。
また、児童虐待の通告児童数は千八百十三人で、二百四十一人増加しており、心理的虐待が全体の約七一%を占めております。
六ページを御覧ください。
県内で受理した
行方不明者届出の総人数は九百七十四人で、このうち、認知症または認知症の疑いのある行方不明者の届出は百三十人で、二十四人減少しております。
次に、少年非行等についてであります。
刑法犯で検挙した少年は百四十五人で、罪種別では、万引き、自転車盗、オートバイ盗等の窃盗犯が全体の約六七%を占めております。
喫煙・深夜徘回等の不良行為で補導された少年は千百二十一人で、喫煙と深夜徘回での補導が全体の約八一%を占めております。
次に、
サイバー犯罪等についてであります。
七ページを御覧ください。
サイバー空間における詐欺・悪質商法や迷惑メール等に関する相談件数は二千八百三十件で、三百四十一件増加しております。
また、
サイバー犯罪検挙件数は百二十九件で、二十六件増加しております。
次に、交通情勢についてであります。
八ページを御覧ください。
交通事故の発生件数は四千七十件で七百一件減少、死者数は五十三人で八人減少、負傷者数は四千六百七十八人で八百五十四人減少となっております。
死亡事故の特徴として、原因別では、第一当事者の前方不注意によるものが二十二件、ハンドル・ブレーキ操作不適によるものが七件、安全不確認によるものが十四件と、運転基本の不遵守が原因となる事故が全体の約八一%を占めています。
亡くなられた方の年齢別では、六十五歳以上の高齢者が三十八人で一人増加し、全死者の約七二%を占めており、依然として高い割合で推移しています。
次に、飲酒運転による交通事故についてであります。
九ページを御覧ください。
原付車以上の車両の運転者が飲酒していた交通事故は、発生件数四十件で、十六件減少、死者数は一人で、一人減少、負傷者は五十人で、十六人減少となっております。
飲酒運転の検挙件数は、酒酔い運転九件、酒気帯び運転三百五十一件の計三百六十件で、四十六件増加しております。
次に、妨害運転に関する状況についてであります。
妨害運転に関する警察署等への相談件数は六百二件で、二百七件増加、一一〇番通報件数は四百四件で、四十六件増加しております。
次に、災害発生状況についてであります。
十ページを御覧ください。
県によりますと、令和二年十二月末現在で、人的被害は、亡くなられた方が二人、負傷者二十人となっており、物的被害は、住家全壊が二十六棟、住家半壊が五十五棟などとなっております。
資料にはございませんが、県内の火山活動にありましては、桜島、薩摩硫黄島、口永良部島、諏訪之瀬島に噴火警報が発表されております。
また、テロ対策についてでありますが、
川内原子力発電所をはじめ、
新幹線関連施設等の重要施設等については、引き続き警戒警備を徹底し、テロの未然防止に万全を期すこととしております。
次に、
警察本部関係の令和三年度当初予算案についてであります。
資料十三ページを御覧ください。
今議会に提案しております
警察本部関係の当初予算案は、総額三百七十六億九千三十八万二千円をお願いしております。
債務負担行為につきましては、
警察施設整備事業のうち、
伊佐湧水警察署新築工事における庁舎建設に二か年を要するため、五億七千六百六十六万六千円を限度とする
債務負担行為をお願いするものであります。
最後に、重点施策等についてであります。
資料は、十四ページから十五ページであります。
重点施策等につきましては、老朽化、狭隘化の著しい
伊佐湧水警察署について、現地に新庁舎を整備するほか、
サイバー空間の利用拡大等による治安情勢の変化や地域情勢の変化へ的確に対応し、警察機能の強化を図るための
警察機能強化事業など、合計十二の施策となっております。
議案の詳細につきましては、関係課長から御説明を申し上げます。
以上で、私からの説明を終わらせていただきます。よろしくお願い申し上げます。
5
◯伊藤委員長 次に、議案に対する関係課長の説明を求めます。
会計課長の説明を求めます。
6
◯永野会計課長 資料十三ページの警察本部の令和三年度当初予算案について御説明いたします。
議案書は六ページから七ページ、予算に関する説明書は百四十六ページから百四十九ページ、当初
予算等説明書は一ページから四ページであります。
当初
予算等説明書により御説明いたしますので、一ページを御覧ください。
第
一目公安委員会費から次の二ページの第六目恩給及び退職年金費までは、警察管理費であります。
まず、第
一目公安委員会費の
公安委員会運営費七百七十五万一千円は、公安委員の報酬、会議・活動旅費等、公安委員会の運営に要する経費であります。
第二目警察本部費は、総額三百二十億九千八百四万四千円を計上しております。
うち、
警察職員給与関係費は、職員の給料、各種手当、共済費の経費、
警察職員庁用費は、警察本部、警察署等の
庁舎維持管理をはじめ、警察職員の各種研修、
会計年度任用職員の雇用、警察官の制服購入など、
警察一般行政の運営に要する経費であります。
また、
警察機能強化事業費は、治安情勢や地域情勢の変化への的確な対応や警察の機能強化を図るための経費、
庁用備品等整備事業費は、
事務用備品等の整備に要する経費であります。
さらに、
車両整備管理事業費は、警察車両の整備に要する経費、福利厚生費は、職員の定期健康診断など、福利厚生に要する経費であります。
第三目装備費四億七千九百六十四万二千円は、車両・船舶・ヘリコプターの維持管理や
災害救助活動等に使用する各種資機材の整備に要する経費であります。
次に、二ページを御覧ください。
第四目警察施設費は、総額九億四千二百九十万一千円を計上しております。
うち、
警察施設整備事業費は、警察施設の新築、解体及び改良に要する経費、
警察施設補修事業費は、警察施設の維持補修に要する経費、住宅事業費は、職員住宅等の整備に要する経費であります。
第
五目運転免許費の
運転免許事務費八億九千二百四十二万一千円は、運転免許試験の実施や高齢者等に対する各種講習等に要する経費であります。
第六目恩給及び退職年金費三千九百十九万六千円は、恩給法に基づき、昭和三十七年十一月以前に退職した職員等に対して支給する恩給及び扶助料であります。
次の第一目
一般警察活動費以下は、警察活動費であります。
まず、第一目
一般警察活動費は、総額十億四千三百四十三万八千円を計上しております。
うち、
一般警察活動費は、犯罪捜査、防犯活動、
交通指導取締り等の
一般警察活動や
警察署協議会の運営経費など、
警察活動全般に要する経費、
高齢者対策事業費は、高齢者を対象とした参加・体験型の
交通安全ナイトスクールの開催等に要する経費であります。
次に、三ページを御覧ください。
留置管理事業費は、留置人の食事、診療など、留置業務の管理運営に要する経費であります。
第二目刑事警察費は、総額三億二千六百六万三千円を計上しております。
うち、刑事警察費は、犯罪捜査に必要な捜査資機材の整備や
被害者支援等に要する経費、
青少年非行防止対策費は、青少年の
非行防止活動、
薬物乱用防止対策等に要する経費であります。
次の
緊急治安対策事業費は、
民間犯罪被害者支援団体への業務委託や
地域安全情報の提供など、安全で安心な鹿児島づくりを推進するために要する経費であります。
第三目
交通指導取締費は、総額十八億六千九十二万六千円を計上しております。
うち、
交通指導取締費は、悪質な交通違反者や暴走族等の指導取締り、
交通事故防止を図るための
交通安全教育の推進など、
交通警察全般の運営に要する経費であります。
また、
交通事故抑止特別対策費は、
交通事故分析の高度化を図り、
交通指導取締りや
交通環境整備の検証、
情報発信活動等の総合的な
交通事故抑止対策の推進に要する経費であります。
次の四ページを御覧ください。
交通安全保持費は、交通の安全と円滑の確保に必要な交通信号機や
交通管制センターなど、
交通安全施設の整備及び維持管理に要する経費であります。
今回、これらの事業により、総額三百七十六億九千三十八万二千円の警察本部の令和三年度当初予算をお願いするものであります。
次に、
債務負担行為について御説明いたします。
議案書は十九ページ、予算に関する説明書は百八十二ページ、当初
予算等説明書は五ページであります。
当初
予算等説明書により御説明いたしますので、五ページをお開きください。
これは、
伊佐湧水警察署庁舎棟の新築工事に要する期間が令和三年度から令和四年度までの二か年にわたることから、建設費や
監理委託費等として五億七千六百六十六万六千円を限度とする
債務負担行為をお願いするものであります。
以上で、説明を終わらせていただきます。よろしくお願いいたします。
7
◯伊藤委員長 説明が終わりましたので、質疑をお願いいたします。
なお、質疑に当たりましては、関係調書のページ及び事業名等も併せてお願いいたします。
8 ◯小園委員 当初
予算等説明書の三ページなんですけれども、
交通事故抑止特別対策費の中身をもう少し詳しくお話しいただければと思います。
9
◯永野会計課長 交通事故抑止特別対策費でございますが、交通事故を抑止するため、
交通事故分析の高度化を図り、
交通指導取締りや
交通環境整備の検証、広報、
情報発信活動等に要する経費であります。
令和三年度は、約千五百五十万円を計上しているところでございます。
10 ◯小園委員
交通事故分析の高度化は分かるんですが、具体的に、どういう中身か説明いただければ。
11
◯柏木交通企画課長 今、委員がおっしゃいました
交通事故分析の高度化というのは、GISという地図上に
交通事故情報を表示できるシステムで、これを活用した
交通事故分析のことでございます。
12 ◯小園委員 私も交通事故の相談があって、現場に行ったりする場合があるんです。これは警察との関係というよりも、指宿市、あるいは県が、道路の形状をもう少し見通しよくしてくれれば、こんな事故は起きないのになと感じたりすることがあったんです。そういったことも、このGISで分析しながらやっていくと捉えていいんでしょうか。
13
◯柏木交通企画課長 今申し上げました、交通事故の発生地点等を地図上に表現いたしまして、多くの情報とリンクさせることで、詳細かつ高度な分析が可能となります。これを基に、効果的な対策や企画、実施、検証に活用しているところであります。
14 ◯小園委員 例えば、指宿から鹿児島に入ってくる国道二百二十六号は、一部を四車線化しているところがあるんですが、非常に狭くて、瀬々串の近辺では、過去に自転車に乗っている方をトラックが引っかけて、その方が亡くなって、そのトラックは引っかけたことも分からない状況があったりしているんです。そういったこともしっかり分析しながら、道路の形状はもう少しこうあるべきではないかと、提案や提言していくと捉えてよろしいですか。
15
◯柏木交通企画課長 今おっしゃいましたとおり、様々な観点から分析して、
交通事故抑止に努めているところであります。
16 ◯小園委員 ぜひよろしくお願い申し上げたいと思います。
それから、四ページの
交通安全保持費なんですが、
交通安全施設の整備及び維持管理に要する経費で、前年度当初予算より今年度当初予算が少なくなっているんです。議会の一般質問等でも、
交通安全施設、特に白線が消えている箇所が多いといった指摘が、非常に多くの議員からなされたわけです。少し減額になっているもんですから、心配しているんです。そういうこともよく理解しつつ、約十四億円で大丈夫と捉えていいんでしょうか。
17
◯大瀬交通規制課長 交通安全保持費についてお答えいたします。昨年度と比較すると、三億九千万円ほど減額となっております。昨年度は、
交通管制センターの中央装置改修や
東九州自動車道可変式速度規制標識新設の予算を計上しておりまして、その費用の分が減額となっておりますので、今年度予算は平年並みでございます。
ただ、委員のおっしゃられたとおり、それで十分かというと、我々もそういう認識はしておりません。今後も会計課と協議しまして、必要な箇所はなるべく早急に補修できるよう努めてまいりたいと思っております。
18 ◯小園委員 分かりました。
そうしますと、白線に要する経費を対前年度と比較すると、どんな具合なんですか。
19
◯大瀬交通規制課長 今御説明したとおり、その分の減額ですので、ほぼ前年度並みとなっております。
20 ◯小園委員 大瀬課長、いろいろ御指摘ありましたので、頑張ってください。よろしくお願いします。
21 ◯白石委員 関連でお聞きします。
交通指導取締費についてですが、今年度は四億二千七百八十六万一千円が計上されております。前年度の予算額よりも五千万円程度増額となっているんですが、この内容を詳しく教えていただきたいと思います。
22
◯永野会計課長 交通指導取締費でございますが、令和二年度と比較しまして、約五千六百七十万円の増額となっております。
増額の主な理由でございますが、
自動車保管場所証明電子化システム設定変更による増額が二千四百二十万円、
交通事故情報管理システム改修による増額が約一千二百二十万円、反則切符と交通切符の作成の手引の改訂整備による増額が約二百万円、3
Dレーザースキャナー整備による増額が約百四十万円となっております。
23 ◯白石委員 続けて、
交通事故抑止特別対策費について、先ほど、
交通事故分析の高度化を説明いただいたんですけれども、前年度予算額より約一千二百万円減額になっているんです。この内容をお示しいただきたいと思います。
24
◯永野会計課長 交通事故抑止特別対策費の減額ですが、令和二年度と比較いたしまして、約一千二百三十万円の減額となっております。
減額の理由ですが、可搬型車両速度計測装置の減数に伴う備品購入費の減額が約一千二百四十万円、
交通事故分析システム借上料の増額に伴う使賃料の増額が約十万円、これらを相殺した等によるものでございます。
25 ◯白石委員 最近、大学生が飲酒運転の被害者になりましたし、昨日、おとといも、車の衝突事故で五十歳ぐらいの男性も亡くなられております。しっかりとそういった体制を取っていただいて、痛ましい事故がないようにしていただければと思います。
26 ◯き久委員
予算等説明書の一ページに、装備費四億七千九百六十四万二千円が計上されております。車両、船舶、航空機等ですが、車両はパトカーや白バイ等と考えますけど、船舶、航空機は、県警でどれぐらい保有されておられるのか教えていただけませんか。
27
◯川越地域課長 船舶につきましては、二隻あります。一隻は鹿児島市内、一隻は奄美大島にあります。航空機につきましては、航空隊に一機あります。
28 ◯き久委員 船舶二隻、航空機一機ということであります。特に、航空機は、県警の職員が免許を取って運用されているのかなと思うんですが、例えば、ドクターヘリ等は、専門の民間業者に委託していると認識しておりますが、どうなんですか。
29
◯川越地域課長 航空機のパイロットにつきましては、県警で育てて、免許を取っている職員もおります。その他、欠員等が生じた場合には、他機関からも募集して、採用しているところであります。
30 ◯き久委員 航空機の活用なんですけど、まずは、防災かなと思うんですが、どういった目的や活用事例があるか御説明ください。
31
◯川越地域課長 航空機につきましては、活用の幅が非常に広く、多いのは犯罪の捜査活動、交通の取締りにも活用できます。さらに、鹿児島県は災害の発生が多いところでありますので、災害の援助、人命の救助といったところで活躍しているところであります。
32 ◯き久委員 よくテレビ等で、各県警捜査というテレビがありまして、海外では、犯人を追いかける部分で大分活用されているイメージかなと思ったところです。
この装備費は、あくまでも維持管理や故障、欠陥の修理等ということだと思うんですけど、ガソリン代などの運用、運営していく部分に関しては、装備費とは別という認識でよろしいんでしょうか。
33
◯永野会計課長 装備費でございますが、ただいま御質問にありました車両、船舶、ヘリコプターの燃料費等は装備費の中に入っております。
34 ◯き久委員 皆さんの手足となる大変重要な位置づけとなる装備ですので、しっかり維持管理をして、機能性を高めていただきたいと思います。
35 ◯遠嶋委員 当初
予算等説明書の三ページの刑事警察費の説明に、重要事件等の捜査、警察許可事務、
被害者支援等に要する経費とあるわけですが、
被害者支援等に要する経費は、大体幾らぐらいの規模か、内容を教えていただければありがたいです。
36 ◯久保相談広報課長 犯罪被害者等支援推進事業の予算につきましては、約九百六十万円でございます。
その中身につきましては、早期被害者援助団体であるかごしま犯罪被害者支援センターに対する業務委託費約六百万円、犯罪被害者の御遺体の修復費や医師等によるカウンセリング実施のための経費約百二十万円となっております。
37 ◯遠嶋委員 団体への支援金みたいなお話でしたけど、警察自身が行っている犯罪被害者支援活動は、何かあるんでしょうか。
38 ◯久保相談広報課長 先ほど御説明いたしました約百二十万円の中で、医師のカウンセリング、被害時の初診料、性犯罪の場合の緊急避妊に要する手数料等、公費負担ということで計上しているところでございます。
39 ◯遠嶋委員 加害者には、それなりの対応があると思うんですけど、被害者は、どちらかというと、あまり日が当たらないという状態の人が多いと思います。私の知り合いもそういうことに関わって、頑張っているようです。被害者をフォローする取組も、これからなお一層充実させていただきたいと思います。
このページの
交通指導取締費でお伺いしたいんですが、予算が四億二千七百八十六万一千円で、非常に俗な質問で恐縮ですが、スピード違反の取締り等の反則金は、この予算の中に入るんでしょうか。
40 ◯中島交通指導課長 放置駐車違反を除きまして、一般的な交通違反の収入は、全部国庫に入ることになっております。
41 ◯遠嶋委員 よく聞き取れなかったんですけど、すみません。
42
◯永野会計課長 交通反則金につきましては、現在計上しております約四億二千七百万円ではなくて、国の歳入に入ることになっております。
43 ◯遠嶋委員 分かりました。
予算を立てているから、予算を確保せんといかんということで、年度末には取締りが増えるんだとか、そんな話も聞くもんですから。国に入っていくわけですね。了解しました。
44 ◯松田委員 総額がそんなに増えない中で、減額と増額をしていらっしゃいます。本当は総額が思いっ切り増えればいいなと思っているんですが、増減について確認したいと思います。
二ページの
一般警察活動費の増額分の内容を教えてください。
45
◯永野会計課長 一般警察活動費について、令和二年度と比較いたしまして、約二億七千四百五十万円の増額となっております。
増額の主な内訳でございますけれども、ヘリコプターテレビ伝送システム整備に伴う工事請負費の増額が約二億三千三百七十万円、IPR型警察移動用無線機整備に伴う備品購入費の増額が約一億四千百二十万円、警衛警備対策に要する経費の減額に伴う使賃料の減額が約四千五百九十万円、これらを相殺したものでございます。
46 ◯松田委員 ありがとうございます。
一ページの車両整備管理事業も増額していると思うんですが、何が増えるのか、教えてください。
47
◯永野会計課長 車両整備管理事業費について、令和二年度と比較しまして、約六百万円の増額となっております。
増額の主な理由といたしましては、災害対策車更新分約四百三十万円、地域活動用二輪車の更新分約百七十万円などによるものでございます。
48 ◯松田委員 承知しました。
このページの
警察機能強化事業ですが、本会議でも質問に入れました。ここはもっと増額してほしいんです。本部長が説明されたとおり、若手警察官の早期育成、女性の視点を一層反映した警察運営の推進、専門的捜査員の育成強化とうたってあります。それぞれについて、どのように変わるのか、教えてください。
49 ◯鶴田警務課長
警察機能強化事業の内訳についてでございますけれども、若手警察官の早期育成に要する経費といたしまして約二百八十万円、女性の視点を一層反映した警察運営の推進に要する経費として約百五十万円、専門的捜査員の育成強化に要する経費といたしまして約五百三十万円を計上してあります。
前年度との比較でありますけれども、前年比約三百十万円の増額となっております。増額の理由につきましては、サイバー犯罪や人身安全関連事案を取り扱う捜査員が高度な知識や技能を習得するため、民間企業や他県警における研修に参加する活動費となっております。
50 ◯松田委員 あと一桁分ぐらい増やしてほしいところだなと、正直なところは思うんです。特に、サイバー犯罪特別捜査官を昨年募集して、結果的には、試験して、採用がゼロだったと思うんですが、そこの分野も専門的捜査員の育成強化に入ってくると思うんです。令和三年度の専門的捜査員は、どのように考えていらっしゃるんでしょうか。
51 ◯鶴田警務課長 令和二年度につきましては、サイバー犯罪特別捜査官に一人受験していただきましたけれども、結果として合格者はありませんでした。四月からは、サイバー犯罪特別捜査官とは別に、サイバー区分という形で採用を予定しておりますほか、必要によりまして、サイバー犯罪特別捜査官の採用についても検討していかなければならないと考えているところであります。
52 ◯松田委員 最終的に、デジタル庁ができて、県にもデジタル推進課ができる反面、防御の部分では県警に頑張ってもらわなきゃいけない。大阪府警のサイバー犯罪捜査官のコメントをネットで見たんですけれども、少し警察ぽくないなという印象なんです。やはりどうやってそういう専門家を引っ張ってくるかという作業も大事だと思いますので、少しアンテナを高くして、ぜひいい人を引っ張っていただきたいと思っております。
もう一点、女性の視点を一層反映した警察運営の推進ということで約百五十万円の増、なかなか定数を増やすわけにはいかないですけれども、結論からいうと、女性警察官が増えれば進みそうな話なんです。具体的に一層反映した警察運営の推進の中身を少し教えてください。
53 ◯鶴田警務課長 女性の視点を一層反映した警察運営の推進に関しましては、来年度も引き続きまして、女性のスキルアップに向けた研修会や女性職員セミナー等を開催することとしております。
54 ◯松田委員 男性向けには研修しない。
55 ◯鶴田警務課長 男性向けにしないということではございません。
警察機能強化事業の中で、女性の視点を一層反映した部分につきましては、今御説明したとおりで、若手警察官の早期育成や専門的捜査員の育成強化といったところで、それぞれ男性警察官、女性警察官の両面に教養していくことになります。
56 ◯松田委員 文字どおり、女性の視点を一層反映したという部分ですから、男女関係なしに、そういう目線でやりましょうということなので、上層部で言っていても、現場の署の中でそういう意識があるかどうかというのを大前提に置いて、相手に応じて、本来、部署は違うけど、女性警察官に行ってもらおうという動きができるよう、女性警察官を研修すればいいという感覚だけじゃなくて、文字どおり、進めていただきたいと思っております。
若手警察官については、以前、年配の警察官とペアで研修をやっていたと思うんですが、今もやっていらっしゃるんですか。
57 ◯鶴田警務課長 今、委員がおっしゃられたことは、恐らく、きょで愛制度だと思いますけれども、現在も継続しております。また、警察学校を卒業した若手警察官に対しましては、当初は交番への配置となりますところ、中堅・ベテラン職員をペアとして、実務研修や機会教養等を実施して、育成に努めているところでございます。
58 ◯松田委員 分かりました。ありがとうございます。
本当はもう少しお金をかけてやってもらいたいところですけれども、予算は限られていますので、この中でしっかり推進していただきたいと思います。
59 ◯いわしげ委員 ありがとうございます。
三ページの
青少年非行防止対策費四百五十六万円で、具体的にどのような活動をされるのか、教えてください。
60 ◯鋪根人身安全・少年課長 この事業につきましては、少年の非行防止や犯罪被害者等からの保護活動を通じて、少年の健全な育成を図るための事業であります。少年の規範意識の向上や犯罪被害防止に向けた非行防止教室の開催、電光掲示板やパンフレットなどを活用した広報啓発活動、非行等の問題を抱えた少年を対象としたスポーツ活動や社会奉仕活動などの居場所づくり、学校と警察の橋渡し役であるスクールサポーターによる健全育成活動等の取組を推進する予定であります。
61 ◯いわしげ委員 ありがとうございます。
青少年に対して、非行防止に係る教室もされているかと思うんですが、年間で、県内何か所、何回ぐらい行う予定なのか、教えてください。
62 ◯鋪根人身安全・少年課長 県警では、少年の健全育成と非行防止の観点から、非行防止教室等を実施しております。
また、TT教室も実施しておりまして、昨年中は、県内で十六校、八十五クラス、二千八百九十三人を対象として
非行防止活動等を実施しております。
63 ◯いわしげ委員 ありがとうございます。
学校というのは、中学校になりますか、小学校になりますか。
64 ◯鋪根人身安全・少年課長 これにつきましては、小学校、中学校で実施しているところであります。
また、薬物乱用防止教室等も併せて実施しています。
65 ◯いわしげ委員 ありがとうございます
薬物に関してなんですけれども、先ほどの資料を見ましても、少年で大麻を所持されて検挙されている方がいらっしゃいます。実際、検挙まではされていないけど、子供たちの間で、どうすれば手に入るという情報が流れたりしているらしいので、
青少年非行防止対策費四百五十六万円で、県内の子供たちの意識に反映できるのかなというところがあります。この四百五十六万円の詳しい内訳を教えてください。
66 ◯鋪根人身安全・少年課長 内訳でございますけど、
少年警察ボランティアの謝金としまして約二百七十万円、非行防止関係消耗品として約百万円、非行防止関係印刷費として約三十九万円、アミュビジョン放映といたしまして約十万円、居場所づくり経費としまして約一万七千円となっております。
67 ◯いわしげ委員 ありがとうございます。
居場所づくりとは、どのような活動になりますか。
68 ◯鋪根人身安全・少年課長 少年の再犯防止に対する取組としまして、過去に非行少年として取扱いがあり、周囲の環境や自身に問題を抱えるなど、再び非行に走りかねない可能性がある少年を対象として、保護者の同意が得られた場合は、少年に対する継続的な指導、助言のほか、少年を取り巻く絆を強化するため、社会奉仕体験活動、スポーツ活動等への参加を促すなど、立ち直り支援活動を推進しております。
この立ち直り支援の中の一つである居場所づくりとしまして、
少年警察ボランティアと一緒に、スポーツ活動や農業体験活動などの取組があります。
69 ◯いわしげ委員 ありがとうございます。
取組内容はすばらしいと思うんですけれども、この約一万七千円で、年間で何人ぐらいの子供たちが対象になるんでしょうか。
70 ◯鋪根人身安全・少年課長 この取組に際しましては、いろいろ施設をお借りしており、例えば、公民館等を借りるお金として計上しています。この活動につきましては、令和二年中に合計三十三回、九十人の子供たちが参加している状況であります。
71 ◯いわしげ委員 ありがとうございます。
限られた予算でしょうけれども、鹿児島の子供たちを非行から守るためにも、ぜひ引き続き御尽力のほど、よろしくお願いします。
ありがとうございます。以上です。
72
◯伊藤委員長 ほかにございませんか。
[「なし」という者あり]
73
◯伊藤委員長 ほかにありませんので、これで質疑を終了いたします。
議案第三一号令和三年度鹿児島県
一般会計予算につきましては、
予算特別委員会からの調査依頼事項でありますので、採決はありません。
ほかに御意見はありませんか。
[「なし」という者あり]
74
◯伊藤委員長 以上で、
予算特別委員会から調査依頼のありました
警察本部関係の議案の調査を終了いたします。
明日は、午前十時から
警察本部関係の県政一般を行います。
本日は、これをもちまして、散会いたします。
御苦労さまでした。
午前十時五十二分散会
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