鹿児島県議会 2020-12-11
2020-12-11 令和2年企画建設委員会 本文
↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1 七、審査経過
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午前九時五十八分開会
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◯宝来委員長 少々時間が早いですが、定足数に達しておりますので、ただいまから企画建設委員会を開会いたします。
本日は、土木部及び工業用水道部の審査であります。
まず、議案第一〇二号令和二年度鹿児島県一般会計補正予算(第十一号)など議案九件を一括議題といたします。
初めに、土木部長及び工業用水道部長の総括説明を求めます。
2 ◯兒島土木部長(併)工業用水道部長 おはようございます。
令和二年第四回県議会定例会に提案しております土木部関係の十二月補正に係る予算議案等につきまして、お手元に配付しております提出議案等の概要に基づきまして御説明申し上げます。
一ページをお開きください。
まず、補正予算案でございます。
今回は一般会計で七億六百万円余りを増額しておりまして、補正後の一般会計といたしましては、一千百七十億五千四百万円余り、前年度の十二月現計と比較いたしまして一〇一・五%となる予算を計上しております。
次に、予算議案の内容につきまして御説明申し上げます。
(一)の災害復旧対策でございますが、豪雨等により発生した崖崩れ災害箇所等につきまして、復旧を行う市を補助するため、公共事業として一億六千百万円を増額、道路・港湾等の公共施設について、災害復旧事業として五億四千三百万円余りを増額しております。
(二)のその他の事業でございますが、新型コロナウイルスに係る緊急対策として、
建築計画概要書閲覧リモート化事業の一事業を計上しております。
こちらは、本庁建築課で保管する閲覧に供している建築計画概要書を電子化し、検索等が可能なデータベースを作成するもので、これにより各地域振興局や支庁等の窓口で閲覧ができ、県民の移動を抑制し、接触機会が低減されるものでございます。
二ページをお開きください。
(三)の債務負担行為補正でございますが、建設業の働き方改革に資する施工時期の平準化や梅雨前に寄洲除去を行うための経費などの債務負担行為、いわゆるゼロ県債を公共事業で二十九億三千七百万円、県単公共事業で三十億九千三百万円余り、合計で六十億三千万円余りを計上しております。
また、その他の事業につきましては、指定管理者の指定に伴う債務負担行為といたしまして、谷山緑地と石橋記念公園の維持管理費二億九千八百万円余りを計上しております。
(四)の繰越明許費につきましては、公共工事の品質確保の促進に関する法律等の改正を受け、適正な工期を確保することを目的に補正予算議案を計上しております。
三ページを御覧ください。
その他議案でございますが、土木部関係で八件を提案しております。
まず、項目一の鹿児島県事務処理の特例に関する条例の一部を改正する条例制定の件でございますが、権限移譲プログラムに基づき、知事の権限に属する事務を新たに該当する市町に移譲するため、所要の改正をしようとするものでございます。
項目二から四につきましては、契約の締結について議決を求める件でございまして、国道五百四号における道路改築工事、
工事国債西光寺トンネルなどの請負契約を締結しようとするものでございます。
項目五及び六は財産の取得について議決を求める件でございまして、項目五は川内港に設置しておりますコンテナクレーン、項目六は種子島空港及び奄美空港に配備しております化学消防車を更新しようとするものでございます。
項目七及び八は、指定管理者の指定についての議決を求める件でございまして、これは鹿児島県公の施設に関する条例に基づき、谷山緑地及び石橋記念公園の指定管理者を指定しようとするものでございます。
四ページをお開きください。
九月議会以降の土木部所管事業の主な経過等につきまして、御説明を申し上げます。
まず、道路関係でございますが、高規格幹線道路につきましては、東九州自動車道及び
南九州西回り自動車道の整備促進に努めており、このうち東九州自動車道の鹿屋・串良ジャンクションから志布志間について令和二年七月豪雨により工事中の道路が被災しましたことから、供用予定時期が令和三年夏頃に見直されたところでございます。
また、十一月九日には東京において、宮崎県などとともに
東九州自動車道建設促進中央大会を、十一日には熊本県とともに
南九州西回り自動車道建設促進大会を国会議員や県議会議員の方々等出席の下、開催し、予算の確保と整備推進が図られるよう国に対して強く働きかけたところでございます。
地域高規格道路につきましては、五ページにかけましてとなりますが、都城志布志道路の有明東インターから志布志インター間三・六キロメートルにつきましては、来年二月二十七日に、また、宮崎県金御岳インターから末吉インター間五・八キロメートルにつきましては、来年三月二十八日にそれぞれ供用開始することといたしております。今後とも高規格幹線道路や地域高規格道路の早期供用に向け、国と一体となって整備に努めてまいります。
老朽化対策につきましては、橋梁やトンネル等の道路施設について計画的に点検や補修を行ってまいります。
河川関係でございますが、河川改修事業や寄洲除去を着実に進めてまいります。
水防災意識社会再構築協議会の取組につきましては、県においてホットラインの運用や洪水浸水想定区域のさらなる指定に向けた検討を実施してまいります。
六ページをお開きください。
流域治水の取組につきましては、これまで推進してきました水防災意識社会再構築協議会の取組をさらに一歩進め、地域住民や民間企業も含めた流域内の様々な関係者が連携して流域全体で取り組む治水対策でございます。
この取組につきまして、一級河川におきましては流域治水を推進するため、今年度中にハード・ソフト一体となった
流域治水プロジェクトの策定を予定しており、二級河川につきましても、一級河川の取組状況を参考に今後検討してまいります。
土砂災害対策につきましては、ハード対策として砂防事業や急
傾斜地崩壊対策事業等による土砂災害危険箇所等の整備を、ソフト対策といたしまして、土砂災害警戒区域等の指定を進めてまいります。
次に、港湾関係でございます。
鹿児島港のマリンポートかごしまにおいて、新たな岸壁のケーソン据付工事が進められているところでございます。
クルーズ船の受入れにつきましては、十月末から日本船籍のクルーズ船の運航が再開され、本県におきましても、先月二十五日、約十か月ぶりに感染症対策を講じた上で「飛鳥II」がマリンポートかごしまへ寄港いたしました。
また、鹿屋港におきまして、船舶の運航事業者が先般設置した簡易な乗降施設を利用いたしまして、マリンポートかごしまと鹿屋間において、船舶を利用する大隅方面へのツアーが先月から再開され、好評を得ているところでございます。
県といたしましては、クルーズ船の効果が県内各地に波及し、本県の観光振興に寄与するよう、マリンポートかごしまの整備など受入れ環境整備を着実に進めてまいりたいと考えております。
七ページを御覧ください。
鹿児島港本港区
エリアまちづくり事業につきましては、グランドデザインの開発コンセプトにある三つの要素も踏まえながら、コンベンション・展示機能を備える施設の整備など、改めてまちづくりの方向性を検討することとしており、まずは庁内で具体的な進め方等について検討を進めているところであります。庁内の検討に当たりましては、先月、全部局の主管課等で構成する連絡会を開催し、関連施策の進捗状況の情報共有等を図ったところでございます。
また、
ドルフィンポート跡地の暫定活用につきましては、十月二日からイベントスペースの利用を開始し、「かごしま県産品応援市」などのイベント会場や駐車場として利用されているところでございます。
月極駐車場につきましては、民間事業者に土地を貸し付け、運営することとしており、今月二十三日に入札を執行する予定でございます。
また、ツアーバスの乗降場等につきましても、観光課において、クルーズ船寄港の状況等を踏まえながら利用開始時期等を検討しているところでございます。
その他の港湾整備のうち臨港道路、鴨池中央港区線につきましては、国において橋梁工事が鋭意進められております。
川内港につきましては、唐浜地区におけるコンテナや原木等を扱う新たな岸壁について、来年度の新規事業に採択されるよう国へ要望しているところでございます。
志布志港につきましては、新若浜地区において
国際コンテナターミナルの岸壁延伸を進めており、令和三年度の後半に供用できる見込みとなっております。
西之表港につきましても、港湾計画に洲之崎地区の耐震強化岸壁を位置づける手続を進めるとともに、来年度の新規事業に採択されるよう国に要望しているところでございます。
その他の重要港湾や地方港湾につきましても、港湾機能の向上を図るため、防波堤の整備などを進めてまいります。
八ページをお開きください。
屋久島空港の滑走路延伸につきましては、環境影響評価の手続を進めているところであり、今年度はさらに現地調査を実施してまいります。
街路事業につきましては、霧島市の都市計画道路新町線など四路線の整備を進めており、このうち新町線につきましては、整備中のバイパス区間約五百メートルにつきまして今月二十一日に供用を開始することといたしております。
県営住宅につきましては、鹿児島市の松陽台第二団地におきまして先月十六戸が完成し、これまでに百八十八戸の整備を終えたところでございます。
また、その他の県営住宅につきましても、設計や改善工事などを進めているところでございます。
空き家対策につきましては、
かごしま空き家活用促進事業におきまして、昨年度実施したかご
しま空き家活用コンテストに提案された優良なアイデアの実現等に要する費用を支援いたします。また、
空き家対策啓発等支援事業におきましては、空き家対策に取り組む市町村に対し専門家を派遣するなど支援を行ってまいります。
建設産業担い手確保・育成・定着促進事業につきましては、性別・国籍にとらわれない多様な担い手の確保及びその育成・定着のための事業を実施しているところであり、これまで高校生を対象とした就活応援キャラバンや階層別の研修等を実施したところであります。今後も技術者育成のための各種研修等を実施することといたしております。
今年度が最終年度となる防災・減災、国土強靱化のための三か年緊急対策につきましては、県におきましても洪水氾濫を防止するための河道掘削等に重点的に取り組んでいるところでございます。
また、インフラの老朽化や気候変動への対応など近年の情勢を踏まえ、計画期間を延長するよう国に対し要望してきたところでありますが、本日、五か年で十五兆円程度を目途とする防災・減災、国土強靱化のための五か年加速化対策が閣議決定される予定でございます。
県といたしましては、引き続き国土強靱化に必要な社会資本の整備に取り組んでまいります。
九ページを御覧ください。
新型コロナウイルス感染症に係る対応といたしまして、港湾空港関係では、離島における水際対策についてサーモグラフィーによる検温等を行っているところであり、引き続き離島の感染拡大防止に向けた水際対策に取り組んでまいりたいと考えております。
続いて住宅関係でございますが、感染症の影響により収入が著しく低下した公営住宅の入居者を対象に家賃を減免しているほか、離職者や大学生等に対し県営住宅を一時提供する取組も行っているところでございます。
次に、十ページから十一ページにかけまして、平成三十年、令和元年及び二年の災害復旧状況について、十一月末現在の状況を取りまとめております。
平成三十年災につきましては、全て完了いたしております。
令和元年災につきましては、一日も早い復旧完了に向け、鋭意工事等を進めているところでございます。
令和二年災につきましても、大隅地域振興局や北薩地域振興局等の管内において、約一千か所の被害報告がありましたが、来年一月中に災害査定が完了する見込みとなっております。
今後とも防災対策に万全を期するなど災害に強い県土づくりを進めてまいります。
以上で、土木部関係の説明を終わらせていただきます。
なお、工業用水道部関係の説明につきましては特にございません。よろしくお願いいたします。
3 ◯宝来委員長 土木部長及び工業用水道部長の総括説明に対する質疑については、県政一般でお願いいたします。
次に、議案について関係課長の説明を求めます。
まず、道路建設課長の説明を求めます。
4
◯木佐貫道路建設課長 道路建設課関係につきまして、部から提出しております議案等説明書、その他議案関係図表に基づき説明させていただきます。
なお、各課ともこの議案等説明書により説明いたしますので、よろしくお願いいたします。
それでは、議案等説明書の三ページをお開きください。
まず、繰越明許費でございます。
県単道路整備事業など三事業につきまして、十四か所、三十五億余りを繰り越すものでございます。
繰越しの理由といたしましては、計画調整や用地交渉の難航などにより、不測の日時を要したことなどによるものでございまして、年度内完成が困難となり、繰り越すものでございます。
続きまして、四ページをお開きください。
今回、施工時期の平準化や早期完成を図るため、債務負担行為、いわゆるゼロ県債といたしまして、合計十二億八千六百万円を計上しております。
上の段から、道路改築事業につきましては、国道二百七十号や国道五百四号など十四か所、
地方特定道路整備事業につきましては、
県道永吉入佐鹿児島線など三か所、また、県単道路整備事業につきましては、県道浦蒲生線など四か所、計二十一か所において道路改良工事などを進めることにいたしております。
続きまして、五ページから七ページに記載してあります工事の請負契約に伴います契約の締結について議決を求める件、三件についてでございます。
議案等説明書と併せて、別冊の、その他議案関係図表により説明いたしますので、そちらも参考にしていただきたいと思います。
まず、議案第一二六号霧島市隼人町西光寺地内の国道五百四号において整備を行っております西光寺拡幅の区間に計画しております西光寺トンネルの請負契約締結についてでございます。
議案等説明書は五ページ、その他議案関係図表は一ページから三ページになっております。
工事名は、道路改築工事、
工事国債西光寺トンネルであります。
当案件は、延長三百三メートルのトンネルで、一般競争入札により九月十八日に入札執行いたしました。
入札参加者は五つの協同企業体であり、このうち南生・藤田・第一
特定建設工事共同企業体が落札しましたことから、同企業体と請負契約を締結しようとするものでございます。
次に、議案第一二七号南さつま市笠沙町大当地内の国道二百二十六号において整備を行っております笠沙道路の区間に計画しております谷ノ山橋橋梁上部工の請負契約締結についてでございます。
議案等説明書は六ページ、その他議案関係図表は四ページから六ページになっております。
工事名は、道路整備交付金工事、笠沙道路R二─一工区であります。
当案件は、橋長百七十九メートルのPC橋上部工で一般競争入札により九月十八日に入札執行いたしました。
入札参加者は四者であり、このうち
コーアツ工業株式会社が落札しましたことから、同社と請負契約を締結しようとするものでございます。
次に、議案第一二八号地域高規格道路として整備を進めております都城志布志道路において、平成二十三年度に整備区間指定を受けた志布志インターから志布志港間の志布志道路の区間について計画しております志布志道路一号橋橋梁上部工の請負契約締結についてでございます。
議案等説明書は七ページ、その他議案関係図表は七から九ページになります。
この工事名は、道路改築工事、志布志道路二─一工区であります。
当案件は、東九州自動車道の志布志インターから県境間を一部横断する橋長七十二メートルの鋼鉄製の橋梁上部工で、一般競争により九月十八日に入札を執行いたしました。
入札参加者は二者であり、このうち
株式会社大島造船所九州営業所が落札いたしましたことから、同社と請負契約を締結しようとするものでございます。
以上で、道路建設課関係の説明を終わります。よろしくお願いいたします。
5 ◯宝来委員長 次に、道路維持課長の説明を求めます。
6 ◯徳留道路維持課長 道路維持課関係について、御説明申し上げます。
議案等説明書の九ページをお開きください。
土木施設災害復旧費の増額補正二億六千五百四十二万九千円につきましては、台風十号等によります小規模な道路災害の復旧に要する経費でございます。
十ページをお開きください。
議案第一〇二号、繰越明許費についてでございます。
まず、道路災害復旧事業の二か所及び県単橋りょう整備事業の一か所につきましては、計画調整に不測の日時を要したことから、年度内の完成が困難となり、繰越しが必要となったものでございます。
次の道路補修事業の十三か所につきましては、設計に関する諸条件等により、年度内の完成が困難となり、繰越しが必要となったものでございます。
十一ページを御覧ください。
議案第一〇二号、債務負担行為でございます。
今回事業の平準化を図るため、債務負担行為、いわゆるゼロ県債といたしまして、合計十四億六千八百九十万円を計上しております。
まず、道路補修事業につきましては、国道二百二十三号霧島市隼人町東郷地区など七か所の舗装補修に要する経費でございます。
次のふれあいとゆとりの道づくり事業につきましては、県管理道路に植栽されております路傍樹の維持管理に要する経費でございます。
次の県単道路整備事業につきましては、県道枕崎知覧線、枕崎日之出地区や県道川内加治木線、姶良市蒲生町下久徳地区などにおける排水溝の整備や舗装補修等に要する経費でございます。
次の県単
交通安全施設整備事業につきましては、県道郡元鹿児島港線、鹿児島市南栄地区などの防護柵整備等に要する経費でございます。
十二ページをお開きください。
議案第一〇四号、鹿児島県事務処理の特例に関する条例の一部を改正する条例制定の件でございます。
平成十七年七月に策定されました権限移譲プログラムに基づきまして、知事の権限に属する道路法に基づく事務の一部を、令和三年四月一日から新たに二市町が処理することとするため、所要の改正をしようとするものでございます。
以上で、道路維持課関係の説明を終わります。よろしくお願いいたします。
7 ◯宝来委員長 次に、河川課長の説明を求めます。
8 ◯瀬戸口河川課長
河川課関係について、御説明申し上げます。
十三ページをお開きください。
繰越明許費についてでございますが、用地補償等の未解決や計画調整に日時を要したことなどから、基幹河川改修事業、河川等災害復旧事業の二事業につきましては、追加で四百六十九か所、五十七億七千五百万円余りを、総合流域防災事業の一事業につきましては、九月議会からの変更で八か所、三億二百万円余りの繰越しをお願いいたしております。
十四ページをお開きください。
今回事業の平準化を図るため、債務負担行為、いわゆるゼロ県債としまして、合計十七億三千万円を計上しております。
まず、都市河川改修事業につきましては、鹿児島市の郡山甲突川の浸水被害を解消するための対策に要する経費でございます。
次に、県単河川等防災事業につきましては、梅雨前に行う寄洲除去等の防災対策に要する経費でございます。
海岸堤防等老朽化対策緊急事業につきましては、錦江町の馬場海岸の台風期前の防災対策に要する経費でございます。
十五ページをお開きください。
総合流域防災事業につきましては、西之表市の甲女川などの浸水被害を解消するための対策に要する経費等でございます。
次に、海岸高潮対策事業につきましては、肝付町の岸良海岸の高潮対策に要する経費でございます。
次に、海岸環境整備事業につきましては、指宿市の長崎鼻海岸の台風期前の防災対策に要する経費でございます。
十六ページをお開きください。
鹿児島県事務処理の特例に関する条例の一部を改正する条例制定の件についてでございます。
これは、知事の権限に属する準用河川に関する事務のうち、不動産登記法に基づく事務及び国有財産法に基づく事務につきまして鹿児島市に移譲することとし、所要の改正をしようとするものでございます。
以上で、
河川課関係の説明を終わります。よろしくお願いいたします。
9 ◯宝来委員長 次に、参事兼砂防課長の説明を求めます。
10 ◯吉野土木部参事(兼)砂防課長 砂防課関係の議案について、御説明します。
議案等説明書の十七ページをお開きください。
砂防費の一億六千百万円の補正ですが、
災害関連地域防災がけ崩れ対策事業費の増額補正です。
これは、本年の七月豪雨により崖崩れが発生した曽於市大隅町内山地区など九か所で、防災対策を行う市に対し補助を行うための経費の補正です。
次に、十八ページを御覧ください。
繰越明許費ですが、地すべり対策事業以下八事業七十三か所、合計二十九億一千百二十万円余りは、計画調整に日時を要したことから、年度内の完成が困難となり繰り越すものでございます。
次に、十九ページから二十ページの債務負担行為、ゼロ県債ですが、事業の平準化及び梅雨期前の施工による土砂災害の防止対策としまして、合計七億六千九百万円を計上しています。
総合流域防災事業は、薩摩川内市下甑町瀬々野浦など五か所の堰堤工、通常砂防事業は長島町加世堂など四か所の堰堤工、火山砂防事業は薩摩川内市原西川など三か所の堰堤工、二十ページに移りまして、急傾斜地崩壊対策事業は徳之島町亀津など十二か所ののり面工など、県単砂防事業及び県単急傾斜地崩壊対策事業は、鹿児島市内などにおける工事に要する経費です。
以上で、砂防課関係の説明を終わります。よろしくお願いいたします。
11 ◯宝来委員長 次に、港湾空港課長の説明を求めます。
12 ◯黒川港湾空港課長 港湾空港課関係について、御説明申し上げます。
二十一ページをお開きください。
まず、補正予算案について御説明申し上げます。
空港災害復旧費の一千九百九十五万円の増額補正でございますが、今年度に発生した空港施設の災害復旧に要する経費の補正でございます。
土木施設災害復旧費の二億五千八百万円の増額補正でございますが、台風十号などにより被害を受けた港湾施設及び空港施設のうち、国庫補助の対象とならない災害復旧に要する経費の補正でございます。
次に、二十二ページをお開きください。
一般会計の繰越明許費でございますが、港湾海岸侵食対策事業など五事業、六か所につきましては、計画調整に不測の日数を要したことにより繰り越すものでございます。
次に、二十三ページを御覧ください。
今回事業の平準化を図るため、債務負担行為、いわゆるゼロ県債といたしまして、合計限度額で七億円を計上しております。
内訳でございます。まず、地方港湾改修事業につきましては、長浜港及び湾港における防波堤改良などに要する経費でございます。
次に、港湾施設改良費統合補助事業につきましては、鹿児島港外二港における港湾施設の局部的な改良や延命化を行う工事に要する経費でございます。
次に、県単港湾整備事業につきましては、鹿児島港における鋼矢板護岸延命化工事などに要する経費でございます。
次に、県単空港整備事業につきましては、屋久島空港滑走路延伸における環境影響評価に要する経費でございます。
次に、予算外議案について御説明申し上げます。
二十四ページをお開きください。
議案第一二九号及び議案第一三〇号は、財産の取得について議決を求める件でございます。
まず、上段の議案第一二九号は、川内港に設置しているコンテナクレーンを更新しようとするものでございます。
次に、下段の議案第一三〇号は、種子島空港及び奄美空港に配備しています化学消防車、計二台を更新しようとするものでございます。
以上で、港湾空港課関係の説明を終わります。よろしくお願いいたします。
13 ◯宝来委員長 次に、都市計画課長の説明を求めます。
14 ◯坪田都市計画課長 都市計画課関係につきまして、御説明申し上げます。
議案等説明書の二十五ページをお開きください。
議案第一〇二号の繰越明許費についてでございます。
公共団体土地区画整理事業及び街路事業の二事業、三か所につきまして、設計調整に不測の日時を要したことや用地交渉難航によりまして年度内の完成が困難になり、繰越しをしようとするものでございます。
次に、二十六ページをお開きください。
議案第一〇二号の債務負担行為の補正についてでございます。
二件ございます。いずれも令和三年度から七年度までの五年間、都市公園の指定管理者を指定するに当たりまして、維持管理に要する経費について債務負担行為を追加するものでございます。
上段の谷山緑地に九千八百九十一万円、下段の石橋記念公園に一億九千九百三十九万二千円を計上しております。
続きまして、二十七ページを御覧ください。
上段、議案第一〇四号の鹿児島県事務処理の特例に関する条例の一部を改正する条例制定の件でございます。
これは権限移譲プログラムに基づきまして、知事の権限に属する土地区画整理法に基づく事務の一部を令和三年四月一日から新たにさつま町におきまして処理することとするため、所要の改正を行うものでございます。
議案第一三一号及び第一三二号につきましては、指定管理者の指定について議決を求める件でございます。
いずれも、鹿児島県公の施設に関する条例第六条の規定に基づきまして、都市公園の指定管理者を指定するものでございます。
中段、議案第一三一号は、谷山緑地につきまして、鹿児島県造園事業協同組合・株式会社エフエム鹿児島共同事業体を、また、下段、議案第一三二号は、石橋記念公園につきまして、セイカスポーツセンター・南日本総合サービス共同事業体をそれぞれ令和三年度から七年度までの五年間、指定管理者として指定するものでございます。
以上で、都市計画課関係の説明を終わります。よろしくお願いいたします。
15 ◯宝来委員長 次に、建築課長の説明を求めます。
16 ◯福永建築課長 建築課関係の議案につきまして、御説明申し上げます。
議案等説明書の二十八ページを御覧ください。
建築指導費の百八十万七千円の補正についてでございます。
これは新型コロナウイルス感染拡大防止のため、本庁で閲覧に供している建築計画概要書を出先機関でも閲覧できるようにするための経費の補正でございます。
建築計画概要書は建築確認申請書に添付される図書で、建築確認の審査等を所管する本庁や出先機関において保管し、閲覧に供しているところでございます。
現在、本庁では、階数が四以上の建築物の建築計画概要書を閲覧に供しており、閲覧による県民の移動を抑制し、最寄りの各地域振興局等でも閲覧が可能となるよう建築計画概要書を電子化するとともに、検索用データベースを作成するため、所要額の補正を行うものでございます。
続きまして、二十九ページを御覧ください。
債務負担行為の補正についてでございます。
既設県営住宅改善事業の平準化を図るため、債務負担行為、いわゆるゼロ県債といたしまして、一団地七千七百万円を計上しております。
以上で、建築課関係の説明を終わらせていただきます。よろしくお願いいたします。
17 ◯宝来委員長 説明が終わりましたので、議案についての質疑をお願いいたします。
18 ◯ふくし山委員 今、説明がありました都市計画課のところでお尋ねしたいんですけれども、谷山緑地と石橋記念公園の指定管理者の期間は、これまでも五年間だったのかどうかということと、指定管理料はどうなっているのか。まず、その二つをお聞きします。
19 ◯坪田都市計画課長 指定管理期間につきましては、五年ごとの指定管理者の指定という形でこれまで実施しております。平成十八年から指定管理制度を導入いたしまして、今回の令和三年度以降が四回目の募集という形になっております。
それから、指定管理料でございますが、平成二十八年から令和二年度、今年度までの指定管理料につきましては、石橋記念公園が一億九千八百二十七万円、谷山緑地が七千七百三十九万一千円でございます。
20 ◯ふくし山委員 指定管理の応募件数はそれぞれ何件、何団体でしょうか。
21 ◯坪田都市計画課長 今回の応募につきましては、それぞれ一社ずつが応募したということでございます。
なお、事前の説明会等につきましては、六社程度にお越しいただいております。以上です。
22 ◯ふくし山委員 最近も新聞に載っていたんですけれども、指定管理者制度がスタートして、だんだん厳しい状況になっていると思われるわけですね。恐らく指定管理料の問題もあると思いますけれども、そういった意味で、なかなか応募団体件数が少ないという、どこでもそんな感じになってきているのではないか。
あるいは継続してしておられれば、なかなか急に管理を変わるということにはならないので手を挙げづらいというところもあるわけですけれども。
少し気になったのは、谷山緑地維持管理のところで言うと、今回九千五百五十六万円、前回は七千七百三十九万円で、金額が随分増えていますけれども、これは何か理由があるんですか。
23 ◯坪田都市計画課長 谷山緑地につきましては、開園後、約五十年が経過しておりまして、緑地帯の植栽が老木化、それから巨木化しております。その関係で非常に植栽管理に経費がかかる状態が現状でございます。
また、昨今の自然災害等におきましても、たくさんの風倒木が見られるようになりまして、少し維持管理に経費がかかるような状況がございます。
そうしたことが反映されまして経費の増につながっていると考えております。
24 ◯ふくし山委員 それともう一つ、今の谷山緑地を見てみますと、指定管理者として株式会社FM鹿児島が入って共同事業体になっていますけれども、これは何となく不思議な感じがするんですが、何か理由があるんでしょうか。何か計画というか、考え方があるんでしょうか。
25 ◯坪田都市計画課長 今回指定管理者を公募するに当たりまして、従前の公募の仕方を少し変更いたしました。
変更点は大きく三点ございまして、これまでの維持管理事業に加えまして、自主事業というものを新たに設けております。
二点目がこの自主事業に関連するわけですが、この自主事業は、指定管理者の財源と責任において実施していただく。すなわち、収益を上げていい事業を自主事業として位置づけております。
この自主事業で得られた収益の一部を公園の維持管理の経費に充当してくださいという仕組みを設けたところでございます。
三点目の変更点は、募集要項における採点基準に、新型コロナウイルス対策についてどういった対策を講じられますかという点を加味したところでございます。
自主事業の実施に当たりまして、谷山緑地については、これまで造園事業組合さんのほうで実施していただいたわけですが、利用促進を図る観点で、メディアと共同事業体が組んで進めていく。すなわち、広報活動、魅力的なイベントを積極的に展開することで、自主事業における収益向上を図り、指定管理業務に還元していくという意向があり、メディアとの共同事業体を組まれたと聞いております。以上でございます。
26 ◯ふくし山委員 今、御説明を聞いて、ちょっと珍しいと思ったんですけれども、今回の提案に当たって、自主事業の希望があって、そういった方向に切り替えていったということですか。それとも皆さんのほうで、一定の指定管理者の在り方について何か御議論があって手法を変えていったのか。これは大きな変更だと思うんですけれども、その辺はどうなんでしょう。
27 ◯坪田都市計画課長 委員御指摘のとおり、指定管理制度導入以降、全国的にも、指定管理制度を導入した公共施設の管理運営において、民間事業者の撤退等が続いているところでございます。
一方で、民間事業者ならではのノウハウを活用して、少ない経費でサービスの向上が図られるといった期待を持って、指定管理制度を導入しているところでございます。経費につきましても、公共でやるより経費縮減が図れるのではないかという目的があっての制度導入でございました。
しかしながら、経費自体限られた財源でもあり、様々な要素から、なかなか大幅な増というのが難しい状況もございました。
したがいまして、今後の公の施設の管理に当たりましては、一定の財源の確保、それと同時にサービスの向上も図っていかないといけないということもあり、民間事業者のさらなるインセンティブを発揮していただくために利益を得る事業をやっていただいて結構ですと。
その自主事業については、私どもとしては中身はもちろん公園の設置目的に合致したものでなきゃいけないのは当然でございますが、その範囲内において、利益を上げていただくことは十分可能ですよということを明らかにして、募集要項の中にうたい込んだところでございます。そこで上げられた利益の一部を、こちらから幾ら還元してねということではなく、指定管理者から提案いただく形で公園管理のほうに充当してくださいという募集要項を提示したところでございます。
それによりまして、指定管理者の応募者のほうから、自主事業に対するインセンティブが十分に発揮されてきていたのではないかと考えております。以上です。
28 ◯ふくし山委員 私は指定管理者が導入されるときに、果たしてうまくいくのかなと心配していたことを、今お話を伺いながら思い出したんです。単なる経費の削減、直営でやるより、指定管理者という形で民間にお願いしたほうが安くなるだろうから、何か経費の削減だけで終わってしまうんじゃないかと。ある意味、業務委託の延長ではないかといったことも思わざるを得ないような状況がずっと続いていましたので、少し画期的な取組と思ったところでした。
指定管理料が決まっていれば、その中で管理を真面目にすればするほど、管理費が必要になったりして、その団体企業のもうけというのはほとんどなくなってしまうわけですね。収益を上げるといっても、公の施設で、今お話があった自主事業のように何か特別なものでもできない限りは収益を上げられないわけですよね。公の施設でそうもうかっているところというのはないわけですから、それをぎりぎりで管理するというのは非常に辛い状況もあったんじゃないかと実は思っておりましたので、大変評価すべき一歩かなと思っています。
参考にお尋ねしたいんですけれども、既に募集要項でそういったことで打ち出して、何か自主事業というのはこれから具体的に提案されるんですか、それとも幾つか提案があったんでしょうか。
29 ◯坪田都市計画課長 提案の中で、自主事業の内容については幾つか「こういったことをやります」という御提案はいただいております。
自主事業につきましても、私どもとしても初めての試みでございまして、何でもできるという状態ではやはりまずかろうということで、当然ながら都市公園法、それから県立都市公園の関係条例、こういった関係法規に照らしまして、その自主事業が公園の設置目的に合致しているかどうかの判断を、現在も進めているところでございます。
具体的な自主事業の中身につきまして、今この段階でこれをやりますという状態ではないものですから、お答えを差し控えさせていただきたいと思います。
30 ◯ふくし山委員 わかりました。
谷山緑地はそうですけれども、石橋記念公園についてはどうなんですか。同時に更新されるわけですよね。
31 ◯坪田都市計画課長 石橋記念公園につきましても、同様でございます。
少しかいつまんで申し上げますと、石橋記念公園内に建物がございますが、この中に飲食を伴うような施設を設けたいあるいは既存の石橋の資源あるいは周辺の環境を生かして結婚式の前撮りといったブライダル事業者との連携をもって一定の自主事業としたい。また、石橋の下に水が流れており、河川を模した砂が設置されていたりするわけですが、そういったロケーションを生かしたグランピングといったものが提案されております。
しかしながら、実際、施設整備でありますとか設置許可に合致するかどうか、こういった点を関係法規に照らして、私どもと指定管理者で現在協議を進めているという状況でございます。以上でございます。
32 ◯ふくし山委員 これまでの御説明で経過と考え方はよくわかりました。非常に画期的というか前向きでいいなと思っています。こういったことが、そこの指定管理者になる企業なり団体なりがさらに意欲を持ってここの管理に取り組み、結果として、自らにも一定の収益も出てくる。あるいは行政にもそういったことで一定の利益をもたらすといったことも、ここまで来ればやはり必要じゃないか、それぐらいしないと指定管理者の意味がなかなか見出せないという気もしておりました。
ただ、自主事業をするに当たっては、設置目的を逸脱していくといったことになりかねないので、そこのところはよくよく協議をしながら進めていただきたいと思います。
この二か所をきっかけにこれがうまく管理をしてもらうことでまた新たな取組も出てくるのではないかなと思いますので、そこも期待しながら、いろいろお聞かせいただいたところでした。ありがとうございました。以上です。
33 ◯森 委員 建築課についてお伺いします。資料は二十八ページです。
今回、建築指導費として、
新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、本庁で閲覧を供していた建築計画概要書を出先機関でも閲覧できるようにするための経費の補正とあります。
実際、出先機関でも閲覧できるようにするというのはどういった手法で閲覧できるようにするのかをまず教えてください。
34 ◯福永建築課長 建築計画概要書につきましては、現在、建築課にA4の紙ベースで約一千件余り保管いたしております。
これらの用紙をまずPDF化いたします。PDF化とともに検索が容易になるように、例えば、建築の場所とか建築の建物の概要等をデータベースにして、それらのデータをDVD等にコピーして、地域振興局等に配付いたします。そこで閲覧に来られた方々が、建物の概要等をデータベースで検索して該当する物件のPDFを画面上を通して閲覧するということを想定いたしております。以上でございます。
35 ◯森 委員 御説明いただいたとおり、PDF化して出先機関で容易に検索ができ、閲覧しやすいようなところまでするということかと思うんですが、今回、予算説明書の十七ページには委託料としての金額が計上されているんですが、これは全て委託をするということでしょうか。そうであれば委託先がどこなのか、どのように決めたのか、教えていただけないでしょうか。
36 ◯福永建築課長 PDF化をするための業務を委託するということでございますので、予算の議決が得られましたら、PDF化する作業の業務委託をしたいと考えているところでございます。以上でございます。
37 ◯森 委員 PDF化だけを委託するのにこの金額がかかって、その後、データベースを作ったり整理するのはこちらの課で行うという認識でよろしいんでしょうか。
38 ◯福永建築課長 失礼いたしました。PDF化とともに検索するデータの入力作業、併せてデータベースの構築を含めて業務委託をしたいと考えているところでございます。以上でございます。
39 ◯森 委員 通常、本庁に閲覧しに来るのを、出先機関で見られるというのが今回の狙いかと思うんですが、本庁に閲覧に来なきゃいけない、来ないと見れないようなものはほかにはないんでしょうか。
40 ◯福永建築課長 建築基準法ではございませんが、建築士法の中で、業務報告書というものがございます。
これにつきましては、本土地区におきましては、本庁で閲覧に供しているところでございます。離島につきましては、離島の支庁等で保管、提出していただいておりますので、そちらで閲覧できることになっております。以上でございます。
41 ◯森 委員 最初に説明があった概要書と今説明があった報告書なんですが、これは圧倒的に概要書を見ることが多くて、特に本土の場合、出先機関で見られるということであれば意味があると思うんですが、例えば概要書は出先機関で見られるけど、報告書はここに来ないと見れない。でも、報告書も結構な割合で見にくるとなれば、結局は来ることになってしまうので、報告書まで踏まえて今回PDF化をしてということは考えなかったのか、もしくは分量が相当数多くてできなかったのか。その辺の事情を教えていただけないでしょうか。
42 ◯福永建築課長 建築計画概要書につきましては、書式といたしまして、今、特に押印というものが求められておりません。
一方、現在、設計等の業務報告書につきましては、押印が求められております。押印については、原本での閲覧が基本だと考えておりますので、今回は押印を求めていない建築計画概要書をまず先行してデータベース化したいと考えているものでございます。以上です。
43 ◯森 委員 押印の件については、これからいろいろなところでの課題になっているかと思います。
新型コロナウイルス感染症拡大防止の対策ということであれば、今回はこれが有効であると判断して行ったということでよろしいでしょうか。
44 ◯福永建築課長 委員おっしゃるとおりでございます。
45 ◯藤崎委員 道路維持課にお尋ねいたします。
権限移譲プログラムに基づく県道の維持及び修繕の事務を出水市と知名町に移管することになります。
出水市と知名町は、今まで、市道・町道の維持管理については、一部県道があることで、「そっちは県です、こっちは市ですね」と担当がそれぞれ分かれてやっていたかと思うんです。今後は、市道・町道と県道を自分たちのところで一元化して維持補修ができるようになるという理解でよろしいんでしょうか。
46 ◯徳留道路維持課長 今回の権限移譲は、県道の特に草刈り等について、市町村に行っていただくための移譲でございます。
今、委員御指摘のとおり、周辺に市道もあるわけですが、市町のほうが、イベントなどいろいろなことで伐採を要するときに、県道と市道一体となってできるということで権限移譲を進めておりまして、今回、知名町と出水市で権限移譲が進んだところでございます。
47 ◯藤崎委員 それに伴いまして、財源の移譲について、今までこれだけかかっていましたから、大体これぐらいの金額を毎年出水市と知名町に下ろしますよという目安の金額があるんでしょうか。
48 ◯徳留道路維持課長 権限移譲に際しましては、交付金という形で市町に交付をしているところでございます。その費用につきましては、県で、年二回の草刈りに要する費用を算出いたしまして市町に交付しているところでございます。
49 ◯藤崎委員 そうなると、北薩地域振興局には出水市駐在があり、土木建築課の施設維持グループ、道路の担当があるんですが、この部門の方々のお仕事が権限移譲に伴って少し減る、もしくは来年度以降はここの人員が減ることになるということにつながるんでしょうか。
50 ◯徳留道路維持課長 現在、県道における草刈り等につきましては、年間管理業務委託という形を取って、建設業者に委託しているところでございますので、その一部が市町に移るということで、職員の業務というよりは、建設業者に年間管理を委託している県管理延長が減るという形になります。
51 ◯森 委員 二十五ページの都市計画課の街路事業の繰越明許費です。用地交渉難航により繰り越すということなんですが、これは今も難航しているが、めどが付いていて、繰り越す中で何とかできるだろうということなのか、本当に難航している状態なのか、状況を教えてください。
52 ◯坪田都市計画課長 用地交渉でございますので、具体的に今後どう展開していくかにつきましてはなかなか申し上げにくいところでございます。
件数も大変多うございまして、その中で交渉の過程でなかなか難しい方がいらっしゃるのも事実ではございます。しかしながら、買収が可能になるように今全力を挙げて取り組んでおるところでございます。以上でございます。
53 ◯森 委員 件数が多い中でも普通は進んでいくが、ただこの二か所は、特に「難航」という言葉を使っているので、やはり今までも絶対どかない人はどかないというケースがあったと思うので、そういうところが明確にあって御苦労されているのか。ある程度今までの経験上、何とか行けるんだろうということで交渉しているのか。その辺りの状況がわかればと思って、お聞きしたところです。わかる範囲で構いませんので、お願いします。
54 ◯坪田都市計画課長 先ほど申し上げたとおり、交渉事でございまして、実際できる見込みなのかどうなのかにつきまして、具体的にはお答えしづらいところでございます。
しかしながら、事業につきまして都市計画道路の場合は事業認可期間等もございます。その期間内に確実に道路ができるように鋭意取り組んでいると御理解いただければと思います。
55 ◯森 委員 実は、先日、いろいろな道路の土地取得の件で、ほかの市町村議員から話を受けました。要は、地元はしてほしい道路があったときに難航していると心配になると。
この二か所というのは、今どこで難航しているのかを明らかにすることができるのか、それとも交渉事なのでしないほうがいいと考えているのか。その辺は教えてください。
56 ◯坪田都市計画課長 県内で今、都市計画道路事業は四か所で実施してございます。
鹿児島市内の催馬楽坂線、鹿屋のほうで二か所、吾平東西線と寿大通線、それから、今年度で事業完了する予定の霧島市の新町線でございます。
新町線につきましては、これはもう完成ということになりますので、残り三か所で、現在用地交渉を進めているところでございます。
その中で、催馬楽坂線、それから鹿屋の寿大通線につきましては、現在まさに用地取得を進めているところでございます。件数につきましても非常に路線に張り付いている住居等が多うございます。
具体的にどこのというのはなかなか申し上げにくいんですが、そういったところで現在用地交渉を進めているところでございまして、鋭意事業が実施できるように努めているということで御理解いただければと思います。
57 ◯森 委員 今、事業として進めていただいていて難しいところでありますが、やはり、一度事業として出ているからには地元の皆様が非常に期待して待っておられるところだと思うので、ぜひ、事業がしっかり進むようにお願いしたいと思います。以上です。
58 ◯宝来委員長 ほかに質疑はありませんか。
[「なし」という者あり]
59 ◯宝来委員長 ほかに質疑がありませんので、これで議案についての質疑を終了いたします。
これより採決に入ります。
先日、採決を留保いたしました企画部関係を含めた議案第一〇二号など議案九件について取扱い意見をお願いいたします。
60 ◯酒匂委員 議案第一〇二号など議案九件につきましては、企画部関係も含めいずれも必要な予算の補正、条例の制定、契約の締結などであると思われますので、原案のとおり可決でお願いいたします。
61 ◯宝来委員長 ほかにございますか。
[「なし」という者あり]
62 ◯宝来委員長 それでは、議案第一〇二号など議案九件を一括採決いたします。
ただいま原案のとおり可決との御意見がありましたが、議案第一〇二号など議案九件につきましては、原案のとおり可決すべきものと決することに御異議ありませんか。
[「なし」という者あり]
63 ◯宝来委員長 御異議なしと認めます。
よって、議案第一〇二号など議案九件につきましては、原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。
以上で、議案の審査を終了いたします。
ここで、換気等のため、暫時休憩いたします。
再開は、おおむね午前十一時十分といたします。
午前十一時 一分休憩
────────────────
午前十一時十一分再開
64 ◯宝来委員長 再開します。
次は、請願・陳情の審査を行います。
資料は、請願・陳情文書表の二ページでございます。
新規陳情第三〇〇九号を議題とします。
この陳情につきましては、関係課がありませんので、委員間で協議を行っていただきます。
なお、執行部に状況確認をすることは可能です。
それでは、質疑や委員の皆様から御意見等がございましたら、お願いいたします。
65 ◯ふくし山委員 執行部に、少しお尋ねしたいと思います。
ここについては、実は私も調査に伺ったりしていた場所でもあり、確かに見事な海岸線で、砂丘の状態もすばらしいなと思って見たんですけれども、ただ、大きな被害につながりかねない状況もあるということで、皆様の取組で現在に至っているということは理解しています。
それで、この陳情に書かれている要旨の中で、明らかにそうではないという部分が、もしあれば御指摘をいただきたいんです。そのことをもって何か申し上げたいということではないんです。もしあれば、私どもでは判断がつきかねるところもありますので、お願いしたいと思います。
66 ◯瀬戸口河川課長 陳情の内容についてでございます。まず、陳情の最初に、この侵食の原因が沖合で海砂が取られているというのが原因と書いてございますけれども、これは嘉徳の海岸沖ではなく三キロ離れました青久海岸というところで採取されておりますので、間違いと考えております。
それから、中ほどに、全国各地で護岸を設置したことによって、被害がさらに生じるというようなことを書いてございます。汀線際にそういう護岸を設置した場合には、全国的にそういう事例もあるかもしれませんけれども、今回の場合はもともと砂丘がありました陸地側に設置するものでありまして、こういう危険性はないと考えております。
それから、九月の台風十号についての記載が後段部にございますけれども、接近する前から非常に大きな台風ということで接近してまいりました。
特に、台風に基づく被害は幸いにもなかったわけでございますけれども、地元の住民の方から、お墓の前の浜崖のところが非常に心配だということで、急遽、台風が接近する前に大型土のう等を設置しまして、台風に備えたところです。台風につきましては、非常に大型でしたので、その土のう付近まで波が押し寄せておりましたけれども、幸いにも被害はございませんでした。その代わり砂浜につきましては、台風以前は汀線まで約百メートルぐらい幅があったわけなんですけれども、台風後には四十メートルぐらいまで砂浜がなくなっておりましたので、平成二十六年当初のように、連続して台風が来たときには非常に危険な状況ではなかったかなと考えているところでございます。
県としましては、住民の方の生命・財産を守るために必要な事業と考えておりますので、今後とも整備を進めていきたいと考えております。
67 ◯ふくし山委員 よくわかりました。
それともう一点だけ、最初、被害があってすぐの頃は、住民の方でも工事を反対している方は少ないということでしたけれども、今現在、何か、その変化みたいなものはありますか。というのは、だんだん少し砂が戻ってきて土のうが埋まりつつあるとか、いろいろな日常を見ていると、そういった変化も出てきたりするんじゃないかとも思うんですけれども、その辺のところは把握しておられないでしょうか。
68 ◯瀬戸口河川課長 現状の海岸の状況ですけれども、平成二十六年の台風によりまして、約五メートルの浜崖が発生したところでございます。
その後、一、二年で約一・五メートルぐらい浜崖のところは回復しましたけれども、それ以降は砂の堆積というのは進んでいない状況で、依然として三メートル近くの浜崖が残っている状況でございます。
先ほど言いましたとおり、砂浜につきましては、砂浜が伸びたり縮んだりという季節的な変動はございますけれども、先ほど申しました台風時等には浸食を受けて狭くなっているという状況でございます。
住民につきましては、一部、反対をされる方が地区に移り住んでこられており、地区としましては反対の方の人数が増えている状況ではございますけれども、区長さんを通じまして、地元から施設の整備をしていただきたいという要望があるところでございます。
69 ◯ふくし山委員 ありがとうございました。
この中にも、皆様がいろいろな配慮をしながら進めていただいているということについては、随分気を遣った表現にもなっているなということで、十分そのことも認識はしておられるという理解を私はしております。
いずれにしても、世界自然遺産登録も目前にしていて、人工物はないに越したことはないわけですけれども、非常に私たち素人としてもこの判断は難しいところですが、この陳情者のお気持ちもよくわかるということだけ、この場では申し上げて終わりたいと思います。
70 ◯宝来委員長 ほかに質疑はございませんか。
[「なし」という者あり]
71 ◯宝来委員長 ほかに質疑がありませんので、取扱い意見をお願いいたします。
72 ◯酒匂委員 陳情第三〇〇九号につきましては、既に県議会議員による現地視察調査は実施しており、議会においても論議されていることから、当陳情を新たな事柄として取扱い、整理する必要性を感じませんので、不採択でお願いいたします。
73 ◯ふくし山委員 大変恐れ入りますけれども、このような陳情の趣旨もよくわかるということもございます。改めて、また現地の視察をこのメンバーでしていただくといったことを要望しているという内容でございますので、採択でお願いしたいと思います。
74 ◯宝来委員長 ほかに取扱いの御意見はございませんか。
[「なし」という者あり]
75 ◯宝来委員長 陳情第三〇〇九号につきましては、採択、不採択、両方の御意見がございますので、挙手による採決を行います。
陳情第三〇〇九号を採択すべきものとすることに賛成の委員の挙手を求めます。
[賛成者挙手]
76 ◯宝来委員長 挙手少数でありますので、陳情第三〇〇九号は不採択すべきものと決定いたしました。
次は、県政一般に係る一般調査であります。
ここで、港湾空港課長から港湾計画の変更など三つの案件について発言を求められておりますので、これを許可します。
まず、港湾計画の変更についてです。
77 ◯黒川港湾空港課長 今年度予定しております港湾計画の変更につきまして、御説明いたします。
資料を御覧ください。裏面には航空写真もありますので、併せて御覧ください。
今年度は、西之表港、志布志港、川内港、三港の港湾計画の変更を予定しております。
初めに、西之表港の変更案の概要でございます。
西之表港は、種子島にある重要港湾であります。
現在の港湾計画には、耐震強化岸壁の位置づけがないことから、大規模自然災害発生時における海上からの緊急物資等の輸送ルートを確実に確保するため、洲之崎地区に耐震強化岸壁を位置づけることとしております。
また、当該耐震強化岸壁の新規事業化につきまして国へ要望しているところでございます。
次に、志布志港の変更案の概要でございます。
志布志港は、国内有数の畜産地域である南九州地域を背後地に持ち、飼料供給基地としてトウモロコシなどの飼料穀物を輸入し、配合飼料工場で製造・供給を行うなど、背後の畜産地域を支えております。
平成二十三年には、飼料穀物輸入の海上輸送網の拠点として、九州で唯一、国際バルク戦略港湾に選定されております。
今回、国際バルク戦略港湾として整備中の新若浜地区の岸壁につきまして、当該岸壁の重要性に鑑み、大規模地震災害時における幹線貨物である飼料穀物の海上輸送網の拠点として、早期復旧並びに経済活動等への影響を最小限とするため、当該岸壁を耐震強化岸壁として位置づけることとしております。
次に、川内港の変更案の概要でございます。
川内港につきましては、船舶の大型化やヤード不足など川内港を取り巻く国内外の社会情勢の変化に対応するため、昨年十一月に港湾計画を改訂したところです。
改訂後の本年三月、国におきましては、二〇三〇年までに農林水産物・食品の輸出額五兆円を目指すことが示され、今後、原木輸出の取組が加速されることが見込まれることから、その需要増加に対応するため、唐浜地区の埠頭用地を約一ヘクタール拡張することとしております。
また、唐浜地区におけるコンテナや原木等を取り扱う新たな岸壁の新規事業化につきまして、国へ要望しているところでございます。
変更案の概要を示した航空写真は裏面にありますので、御覧ください。
今後、地方港湾審議会の答申、国の交通政策審議会港湾分科会の答申を受けまして港湾計画を変更することとしております。
以上で、港湾計画の変更に係る説明を終わります。よろしくお願いいたします。
78 ◯宝来委員長 この件に関しまして、御質問等ありますか。
79 ◯ふくし山委員 今、西之表港の変更案の概要を御説明いただいたんですけれども、ここに至るまでの経過をもう少し詳しく御説明いただいてよろしいでしょうか。
80 ◯黒川港湾空港課長 西之表港の港湾計画は、平成四年に策定されまして、その後、もう三十年近く変更されていないままの状態で残っている状況です。
洲之崎地区も当時の港湾計画に位置づけられており、地元としては、やはり、洲之崎地区の港湾整備をかねてより求めていました。
港湾整備の中で考えるべきことは、貨物の取扱量あるいは乗降人員の推移、こういったものの見通しを立てて整備するものですけれども、唯一、西之表港には耐震強化岸壁がないということがわかりました。
西之表港は離島の重要港湾です。全国の離島の重要港湾は十か所あるわけです。例えば佐渡島、沖ノ島、隠岐、対馬、五島、そのような重要港湾のある島には、もう既に耐震強化岸壁が整備済みということがわかってまいりました。
耐震強化岸壁は、地震などの大規模災害時には、緊急物資を搬入するとても重要な岸壁になります。その岸壁がないということは離島の住民の方々にとってはとても不安な状況になることも考えられますので、早く耐震強化岸壁を港湾計画に位置づけて整備するという方向に変わっていったというのが実情でございます。以上です。
81 ◯ふくし山委員 よくわかりました。
そこで、先ほども港湾計画の変更等のことについても少し触れておられましたけれども、スケジュール的にはこれからどういうふうに進んでいくんでしょうか。
82 ◯黒川港湾空港課長 まず、港湾計画の中に耐震強化岸壁を位置づけることが先でございます。港湾計画の中に耐震強化岸壁を位置づけた上で、新規事業化を目指すというのが筋でございますけれども、少しでも早く整備を進めたいと思っておりますので、同時並行的に国へも要望いたしますし、港湾計画も少しでも早く位置づけるための変更を行いたいと考えております。以上です。
83 ◯ふくし山委員 これまでの経過、それから今後の進め方、よくわかりました。
でも、この港湾計画を変更して、耐震強化岸壁の位置づけをする。そして同時に国にも要望していくと。
なかなか答弁しづらいと思いますけれども、一定の方向が見えるまでどの程度の期間を要するものなんでしょうか。
84 ◯黒川港湾空港課長 整備の見通しという御質問であれば、国、県、市、向いている方向は一緒だと我々は考えています。
ですから、国へも一生懸命事業化につきまして要望いたしますし、それに対しての早期事業化を目指していきたいと思っています。以上です。
85 ◯ふくし山委員 結構です。ありがとうございました。
86 ◯宝来委員長 ほかに質問はありませんか。
[「なし」という者あり]
87 ◯宝来委員長 次に、志布志港
国際コンテナターミナルの岸壁延伸についてです。
88 ◯黒川港湾空港課長 志布志港の
国際コンテナターミナルの岸壁延伸につきまして、御説明いたします。
資料を御覧ください。
初めに、概要でございます。
志布志港新若浜地区の
国際コンテナターミナルは、平成二十一年三月に供用開始し、現在、中国や台湾、韓国、神戸港とを結ぶ定期コンテナ航路が四航路、週十一便就航しております。
また、コンテナ貨物も順調に推移し、令和元年には、国際コンテナ取扱量は過去最高の約十万八千TEUを記録し、これは九州では博多港、北九州港に次ぐ第三位の取扱量となっています。
平成三十年度には、
国際コンテナターミナルの機能向上を図るため、コンテナ船二隻同時接岸による効率的な荷役が可能となるよう、既存岸壁二百八十メートルを八十メートル延伸する事業に着手したところです。
整備内容でございます。
岸壁の延伸に当たりましては、国において岸壁延伸八十メートルのケーソン三函製作・据付けなどを実施し、県におきましては、国が整備する岸壁施工部分の背後の埋立て、岸壁延伸に伴う既設のガントリークレーンのレール、ケーブル延長等の改良工事を進めております。
供用時期でございます。
岸壁延伸部は、令和三年度後半に供用できる見込みです。国におきまして、今年度岸壁築造の施工を完了し、引き続き県の工事においても整備を行い、令和三年度に完成するよう取り組んでおります。早期供用に向け、今後も国と連携を図りながら着実な整備推進に努めてまいります。
次のページが岸壁延伸のイメージ図などを添付しておりますので、御覧ください。
左下のイメージ図を御覧ください。
これまで岸壁延長不足により、コンテナ船二隻同時接岸による荷役作業が行えず、沖待ちによる滞船が発生しておりましたけれども、岸壁を八十メートル延伸することによりコンテナ船の二隻接岸が可能となり、効率的な荷役が可能となります。
裏面には最近の写真でございます。これは、十一月十三日に撮影した写真を添付しております。
青枠で囲まれた部分が直轄で工事している部分、オレンジ枠で囲まれた部分が県の工事部分でございます。県の工事は直轄の工事の施工後となる部分もありますので、国とも連携を図りながら着実な整備推進に努めてまいります。
以上で、志布志港の
国際コンテナターミナルの岸壁延伸に係る説明を終わります。よろしくお願いいたします。
89 ◯宝来委員長 この件に関しまして、質問等はありませんか。
[「なし」という者あり]
90 ◯宝来委員長 最後に、鹿児島県港湾整備事業経営戦略の策定についてです。
91 ◯黒川港湾空港課長 鹿児島県港湾整備事業経営戦略の素案につきまして、御説明いたします。
資料は、概要版と本体版をお配りしております。
初めに、資料の十五ページを御覧ください。
経営戦略の対象となる港湾整備事業特別会計につきまして、御説明いたします。
港湾の施設整備は、国の補助金等を利用して岸壁や防波堤等の基本施設を整備する一般会計事業と、それ以外の機能施設、荷役機械、上屋、埠頭用地の整備や臨海部の土地造成事業を行う特別会計事業に区分されます。
特別会計事業につきましては、起債発行により港湾施設を整備し、使用料収入により港湾施設の維持管理・修繕及び地方債償還を行うものであります。地方財政法において、その経理は独立採算を原則とされております。
本経営戦略につきましては、この特別会計事業に係る中長期的な経営の基本計画として位置づけております。
次に、A3横長の概要版の資料を御覧ください。
経営戦略策定の趣旨でございます。
港湾整備につきましては、特別会計を設置して公共事業と一体となって実施してきているところでありまして、将来にわたって住民生活の重要なサービスを安定的に継続して提供することができますよう、令和三年度から十二年度までの十年間を計画期間とする経営戦略を策定するものでございます。
二の港湾整備事業の状況でございます。
本県の港湾整備事業特別会計につきましては、県が管理する重要港湾五、地方港湾四十一、合わせて四十六の港湾全てを対象にしております。
収入の主なものでございます使用料につきましては、令和元年度の実績は約二十四億九千万円で、前年度比約八千五百万円の増収となっております。
使用料の設定に当たりましては、施設の整備や維持修繕等に係る費用と使用料収入が等しくなることを基本としつつ、利用促進の観点からほかの港湾の利用料を勘案して設定しております。
三の将来の事業環境でございます。
(一)の取扱い貨物量・船舶乗降人員の見通しにつきましては、おおむね横ばいを見込んでおります。
また、施設の見通しにつきましては、埠頭用地の整備やコンテナクレーンの整備、クルーズ船の受入れ環境整備のほか、老朽化している施設の維持補修を予定しております。
(二)の使用料収入、組織の見通しは、横ばいまたは現状維持を見込んでおります。
四の経営の基本方針でございます。
本県における港湾は、県民生活や地域の産業を支え、本県の発展に欠かすことのできない基礎的な交通基盤としての役割など、多種多様な役割が求められております。
本県港湾が有するこれらの役割や今後の整備計画等を踏まえ、船舶が安全・確実に接岸できる港湾の整備など六項目について、経営の基本方針として港湾の安定的な運営に努めてまいります。
五の投資・財政計画、収支計画でございます。
表は、令和十二年度までの収支計画でございます。
まず、港湾整備事業の収益的収支につきましては、使用料収入、施設の維持管理、修繕等の費用があり、約十二億円の黒字を見込んでおります。
また、資本的収支につきましては、地方債や一般会計繰入金の収入、建築改良費や地方債償還金などの費用があり、約十二億円の赤字となる見込みでありますが、収益的収支と資本的収支のバランスを取る計画としております。
次に、臨海土地造成事業につきましては、鹿児島港の旧木材港区及び志布志港の新若浜地区における土地造成が対象となっておりまして、収益的収支と資本的収支のバランスをとる計画としております。
計画期間中の投資面、財源面の取組でございます。
(一)の投資面におきましては、引き続き埠頭用地や上屋、荷役機械等の計画的な整備に努めるとともに、施設の長寿命化対策を進め、ライフサイクルコスト削減、補修・更新費の平準化を図ることとしております。
(二)の財源面におきましては、使用料の見直しを毎年度検討するとともに、未利用財産の有効活用を図り、収入の確保に努めることとしております。
また、起債につきましては、新規発行額を抑え、繰入金の削減に努めてまいります。
六の経営戦略の事後検証、改定等でございます。
本経営戦略につきましては、PDCAサイクルによる進捗状況の評価検証を行い、適宜見直しを実施することとしております。
最後に、資料にはございませんけれども、今後のスケジュールについて御説明いたします。
この経営戦略の素案につきましては、本議会にて御議論いただいた上で、広く県民の御意見を伺うためパブリックコメントを行うこととしており、いただいた御意見も踏まえまして、今年度中の策定、公表を予定しております。
以上で説明を終わります。よろしくお願いいたします。
92 ◯宝来委員長 この件に関しまして、質問等はありませんか。
93 ◯森 委員 港湾の整備については、非常に重要な課題となっていると思います。これは十年間の計画ということで、特に収支計画においては、港湾使用料など、今のコロナ禍の中でどうなるかわからない中で、どのような観点でこのような計画を立てられたのか、まず教えてください。
94 ◯黒川港湾空港課長 おおむね十年間の経営計画を策定する計画でございます。
昨今、コロナ禍に対応して、使用料収入の減額あるいは未収が発生するのではないかという懸念がございます。
今年度使用料が見込まれない項目として、大きな項目はクルーズ船の入港に伴う係船料の減ではないかと思っております。
昨年度は百五十六回クルーズ船が寄港いたしまして、約四千万円の収入がございました。その分につきましては収入は減になると考えておりますけれども、そのほかの項目、例えば、定期航路の運航あるいは野積場の使用、それについては特に変更はない。
貨物船につきましても通常の産業活動を行っているということでございますので、そういうのを見込んだとしても、十年間の計画に関しては影響はないということで、作成しているところでございます。
95 ◯森 委員 現状では、その先が見えないということもあるので、そのようにされているということは承知いたしました。
その中で、財源面のところで未利用財産については収入の確保に努めていくということなんですが、現在で未利用財産として活用できるものはどれぐらいあるのか、教えていただけないでしょうか。
96 ◯黒川港湾空港課長 未利用財産として考えられるものは、野積場だったりあるいは臨海債であればまだ売れ残っている用地ということになるかと思います。
今後、大きな収入が見込まれそうな案件は、志布志港の新若浜に造成しております工業のための臨海用地でございます。そういったものが見込まれるのではないかと考えております。以上です。
97 ◯森 委員 今のところ、どの程度の額が確保できるかという見込みはお持ちでしょうか。
98 ◯黒川港湾空港課長 暫時休憩をお願いします。
99 ◯宝来委員長 暫時休憩します。
午前十一時四十三分休憩
────────────────
午前十一時四十三分再開
100 ◯宝来委員長 再開します。
101 ◯黒川港湾空港課長 委員おっしゃる未利用財産の活用に伴う収入等につきましては、実は、この計画の中でそういうミリミリしたところまでは計上していなくて、ざっくりとした十年間の計画であるということでございます。以上です。
102 ◯森 委員 今後十年の中で、いろいろな経過があると思います。収入の確保に努めるということなので、しっかりと把握していっていただきたいと思います。
あともう一点、地方港湾についてなんですが、地方港湾からは整備の声がずっと上がってきているかと思います。
港湾整備事業の状況の中では、地方港湾四十一港と記されております。そして、三の将来の事業環境の(一)カにおいて、地方港湾において老朽化している施設の維持補修を予定ということなんですが、一点目としては、老朽化というのは例えば何年たったかという基準があって、加えて劣化の状況を見ながらということだと思うんです。この十年間で老朽化しており、間違いなく手をつけなきゃいけないという位置づけの港湾があれば教えてください。
103 ◯黒川港湾空港課長 老朽化している施設につきましては、我々は長寿命化計画ということで施設ごとに、年度を定めて定期的に点検等を行って補修等の時期を見定めているところでございます。
どれぐらいあるのか数で申しますと、四十一港全てが老朽化している部分がございます。例えば、防波堤が昭和時代に築造していれば、それがもう老朽化施設になっていますので、それら施設について全て時期を定めて計画に沿って補修していくという計画でございます。以上です。
104 ◯森 委員 全てが老朽化しているというのは理解できます。ただ、老朽化の度合いというものがあるかと思います。順次決めながらやっていくということですが、近年もしくはこの十年間で、先ほど言った長寿命化対策も含めて、既に補修に取り組むと決まっている港湾がありましたら、教えてください。
105 ◯黒川港湾空港課長 具体の港湾等につきましては、本当に十年間それぞれございます。
例えば、地方港湾の一つである安房港につきましても、防波堤の老朽化が進んでおり、改良等を進めていく必要があります。つい最近では、根占港でもやはり老朽化に基づいた港湾施設の維持補修をやっているところがございます。
十年間の間には、恐らく全て手をつけなきゃならないぐらいの老朽化が進んでいる部分もあるかもしれませんけれども、計画的に維持管理、補修をしていきたいと考えております。
106 ◯森 委員 もちろん、財源の問題があることなんですが、この四十一港全て必要であると。
長寿命化対策によっても、かかる費用が変わってくると思いますが、十年間、単年度毎に次に維持補修するところを決めていく形なのか。公表はできなくても十年間のある程度の順番等を決めて維持補修していくのかを少し教えていただけないでしょうか。
107 ◯黒川港湾空港課長 長寿命化対策の考え方なんですけれども、やはり予算は限られたものでございますので、計画的に行っていくというのが基本でございます。
そういった中で、損傷の度合いのランクをつけまして、一番影響の大きいところから順次やっていくということになっております。
まずは、長寿命化計画の中で選んでいくということですので、今回の計画の中にはざっくりとしか書いていないんですけれども、具体の工事の進め方あるいは補修の進め方というのは別途考えていこうと思っております。
108 ◯森 委員 今回は、令和三年度から十二年度までの計画ということで、私もこういう長期にわたる戦略をじっくり見たのが初めてですが、いろいろなお声がある中で、四十一港湾全てが老朽化しているということは、前の十年間の策定では基本的には老朽化の対策が進んでいないと受け止めてしまうんです。次の十年で恐らく四十一港湾全てをやることは難しいかと思います。
そうすると、次の十年にまた入れていかなきゃいけない状況があるんですが、前の十年と今回の十年で、地方港湾についての老朽化の把握などの取組み方が何か変わったのかなという印象があるんですが、その辺りを教えていただけないでしょうか。
109 ◯黒川港湾空港課長 委員おっしゃる老朽化に関する取組なんですけれども、このように施設を長持ちさせて、できるだけ長く使おうという長寿命化の考え方が出てきたのも、そう昔からの話ではないというのがまず第一点ございます。
昔は、それこそどんどん造れという時代で、長寿命化は二の次だったという時代もございます。ただ、昨今は、耐用年数が過ぎた施設についても、補修しながら長く使おうという思想に変わっておりますので、そういった中で長く使うためにはまずどこからお金を投入して補修していくべきかという考え方に変わってきています。
そういった中で、実は、今回これは初めて作った計画であり、これまで経営戦略というのは作ったことがございません。病院の企業会計あるいは上水道の企業会計といったものと同様に作るよう国の方針が出されておりますので、今回作成して示したものでございます。以上です。
110 ◯森 委員 ということは、今、四十一港全てが何らかの老朽化対策が必要だということがこういった経営戦略を立てることによって、しっかり明示されたと。
十年間でできないところは当然十五年、二十年かけて、漏れる港湾がないように取り組んでいただきたいと思いますので、これを要望として終わります。
111 ◯藤崎委員 一点だけ御質問させていただきます。
いろいろ項目を見たんですけれども、土木部の中における専門的な知見を持った人材の育成であったり、その適正な配置という観点についての項目は検討しなかったんでしょうか。
それをすべきじゃないでしょうかという御提言なんですが。
112 ◯黒川港湾空港課長 今回の経営戦略につきましては、土木部職員に関するそういう具体的な話までは触れていません。あくまでも企業会計、公営企業会計の側面で収益的支出、資本的支出を作成したというのが現状でございます。以上です。
113 ◯宝来委員長 この際、御報告します。
傍聴者について、一名の方から傍聴の申し出がありましたので、これを許可しました。
114 ◯藤崎委員 わかりました。
ただ計画があっても、計画を実施していくのは人でございます。
例えば、鹿児島港の中を見ても本港区、新港区、鴨池中央、谷山一区、谷山二区、浜平川港区と七つまた細かく細分化されていて、地域振興局を見ていますと、それに七人の担当者しかいなかったりとかですね。
鹿児島港だけでも相当なボリュームがあるのに、地域振興局を見ていると、こんなに広い面積の、多くの人や物が動く港湾を七人で管理するのが果たしてどうなのかと。
ちゃんとできているんでしょうけれども、なかなかかゆいところまで行き届かないんじゃないかなと、私も見ていて少し心配するものがありました。
やはり実施するときには、人をきっちり配置してこそ経営戦略もうまく回るのかなと思いますので、その点を指摘させていただきましたので、また御検討いただければと思います。
115 ◯宝来委員長 ほかにありませんか。
[「なし」という者あり]
116 ◯宝来委員長 続いて、工業用水課長から鹿児島県工業用水道事業経営戦略の策定について発言を求められておりますので、これを許可します。
117 ◯大野工業用水課長 鹿児島県工業用水道事業経営戦略の素案について御説明申し上げます。
資料につきましては、お手元に素案の本体版と概要版を配付いたしておりますが、本日はA3版の概要版で御説明いたします。
一、経営戦略策定の趣旨でございます。
公営企業を取り巻く経営環境は厳しい状況となっており、工業用水道事業におきましても、産業構造の変化等により全国的に水需要が低迷し、事業経営は年々厳しさを増している状況となっております。
このような中、本県におきましては、工業用水を安定的に供給するため、平成三十一年四月に事業運営を永田川施設から万之瀬川施設に移行したところでございます。
移行に当たりましては、今後の水需要に見合った施設規模とするとともに、安定的な事業運営に向けた段階的な料金改定を行っているところでございますが、国からの要請を踏まえまして、将来にわたって安定的な事業継続が図られるよう、令和三年度から十二年度までの十年間を計画期間とする経営戦略を策定するものでございます。
次に、二、県工業用水道事業の現状でございます。
(二)の経営状況につきましては、料金改定により給水収益は増加しているものの、永田川施設の処分に係る費用の発生等によりまして、収益的収支は平成二十九年度から三年連続の赤字となっております。
このため、経常費用に対する経常収益の割合を示す経常収支比率は令和元年度で六五・六%と低水準となっておりますが、永田川施設の処分が令和三年度に完了する予定でございますので、令和四年度以降につきましては一〇〇%を超える水準に回復する見通しでございます。
一方、施設の給水能力に対する契約水量の割合を示す契約率は、永田川施設への移行によりまして施設規模の適正化が図られたことなどから、令和元年度は九八・六%と高水準となっております。
また、用途廃止をしました永田川施設跡地を売却し、収益確保に努めているところでございます。
次に、三、経営の基本方針と戦略目標でございます。
工業用水道が企業の経済活動を支える重要な産業基盤としての役割を担っていることを踏まえまして、(一)の工業用水の安定供給及び(二)の持続可能な経営の確保を経営の基本方針とするとともに、この基本方針に基づく計画期間における戦略目標を、令和四年度以降の単年度純損益の黒字化とし、事業の安定的な運営に努めることといたしております。
次に、四、投資・財政計画でございます。
表の上段、収益的収支は、事業収益から事業費用を差し引いた当年度純損益を示しております。
各年度の収支につきましては、給水収益を横ばいで見込むとともに、事業運営に要する費用につきましては、万之瀬川施設に移行後の令和二年度当初予算をベースに計上したところでございます。計画初年度の令和三年度は赤字になりますが、令和四年度からは黒字に転換する見通しとなっております。
表の下段、資本的収支は、施設整備に伴う資産の取得や企業債に係る収支につきまして、収入額が支出額に不足する額を示しております。
計画期間中は、多額の費用を要する大規模な施設設備の更新の予定はありませんが、万之瀬川施設の整備費に充てた企業債の元金償還等につきまして、不足額が生じる見込みでございます。
なお、この不足額につきましては、減価償却費などの現金支出を伴わない費用の計上や純利益等によって生じる内部留保資金で補填できる見込みでございます。資金不足の状況は予想されません。
次に、五、目標達成のための取組でございます。
計画期間における戦略目標を達成するため、(一)の契約水量の維持・拡大等による収益確保や(二)の施設の効率的な運用等による経費削減などに取り組むことといたしております。
次に、六、経営戦略の事後検証・改定等に関する事項でございます。
本経営戦略につきましては、PDCAサイクルを活用し、進捗を管理し、経営に影響を及ぼす社会・経済情勢の変化や投資・財政計画との乖離が認められる場合は、必要に応じて計画の見直しを実施することといたしております。
最後に、資料はございませんが、今後のスケジュール等につきましては、本議会での説明の後、広く御意見を伺うため、パブリックコメントや受水事業者を対象とする意見交換会等を行い、今年度中の策定、公表を予定しているところでございます。
以上で説明を終わります。よろしくお願いいたします。
118 ◯宝来委員長 この件に関しまして、質問はありませんか。
[「なし」という者あり]
119 ◯宝来委員長 ないようですので、この件は終了いたします。
ここで、昼食等のため、暫時休憩いたします。
再開は、おおむね午後一時十五分といたします。
午前十一時五十九分休憩
────────────────
午後 一時 十四分再開
120 ◯宝来委員長 それでは、再開いたします。
午前に引き続き県政一般の審査を行います。
十一月に実施した大隅地区での県内行政視察について御意見や御質問等ありましたら、お願いいたします。
[「なし」という者あり]
121 ◯宝来委員長 特にないようですので、この件に関しては終了いたします。
次に、そのほかの県政一般の質問をお願いいたします。
122 ◯おさだ委員 来年度予算の中で審議されていると思うんですけれども、今、世の中は御案内のとおりコロナ禍の状況の中で、医療・福祉・子育て・教育を含めて、水際対策であったりとか、病院でも看護師不足であるとか、いろいろと今日の新聞でも出ていましたが、非常に厳しい状況がある。経済の問題でもそれぞれ飲食店をはじめ、言うまでもなくホテル業を含めて厳しい。
しかし、来年度、普通の事業というのもしっかりとしていかなきゃならない。そうした場合、例えば、普通建設事業費の見通し、国の予算の見通しも立たないんですけれども、当局としては、今どういう作業をされていらっしゃるのかを一点お尋ねしたいと思います。
123 ◯佐多公共事業調整監 来年度の公共事業予算に関する御質問だと思います。
公共事業予算につきましては、コロナ禍の中で公共事業を削減されるのではないかという懸念の声を私どもも聞きます。
しかしながら、私どもといたしましては、公共事業は、地域経済とか防災に非常に重要な役割を果たしていると思っておりますので、しっかりとめり張りをきかせて必要な公共事業の予算を確保していきたいと考えているところでございます。
予算要求の作業状況といたしましては、国の補正予算とか来年度の当初予算の編成状況の動向を見ながら検討してまいりたいと考えております。以上でございます。
124 ◯おさだ委員 見通しということで、まだ決まったわけじゃないですが、今の答弁をいただきまして安心しました。
やはり、道路の舗装工事にしても河川工事にしても、鹿児島県内は、去年、おととし、その前から要望を上げていても、なかなか対応できていないところも結構あると思うんですよね。ですから、やはりできるところはしっかりと予算を確保していただきたい。
特に、河川については、寄洲除去はそれなりに予算枠は広げているんですが、伐採については非常に厳しい状況が続いていると思います。いろいろ地域要望が多い中でも、伐採についての対応というのは出来ていない。苦言を呈して申し訳ないですが、多分、鹿児島県議会の皆さんがそう思っていると思っています。
新型コロナウイルスの影響というのはどこでもあるんだけれども、それがまた厳しくなれば、一方では、さらに地域の生活環境整備という観点で遅れてくるということがある。瀬戸口課長の答弁は要りませんが、そういうことを申し上げたかった。
次に、本港区のまちづくり事業についてです。私はどちらかというと、本港区まちづくり総括監をはじめ皆さん努力されていると思っています。
農業試験場跡地や工業試験場跡地は、体育館の論議があったので、すぐすぐ有効活用はできなかったんですけど、本港区に関しては、コロナ禍の対応として、できるだけ早く事業者公募を延期したいということの判断をされて、なおかつ、有効活用という観点でも、
ドルフィンポート跡地を暫定活用している点を、私は評価しています。
今後、下鶴新市長と塩田知事との連携云々という話も出ていますが、今日は、そのことは申し上げません。この間、議会で論議を相当させていただきましたから、今は見守りたいと思っています。
今、イベントスペースの申請件数が九件ということで、私もいろいろな方々から「使いたい」、「使わせていただけませんか」という声もいただいたわけです。
利用件数が五件ということであります。コロナ禍でなかなか見通しは難しいんですが、また今後どのように件数を増やしていくのか、PRをもう少し丁寧にしていただきたいということが一つ。
まとめて聞きます。二つ目、七ページに月極駐車場として民間事業者に土地を貸し付け運用予定と書いていますが、具体的にはいつぐらいからスタートできる見込みなのかということ。あの敷地内の駐車場となると、相当面積も広いわけですけれども、どの程度を見込んでいらっしゃって、どういった方々が管理をされていく予定なのかということを含めて、わかる範囲で結構ですので、お答えいただきたいと思っています。以上です。
125 ◯吹留本港区まちづくり推進室長 まず、
ドルフィンポート跡地のイベントスペースの御質問でございます。
イベントスペースにつきましては、十月二日から利用を開始しまして、おさだ委員おっしゃるように現在九件の申請をいただき、実際に御利用いただいたのが五件、残り四件は、年度末までに御利用いただく予定でございます。
利用状況を詳細に申し上げますと、実際のイベントをやっていただく日の前後から借りていただくこともあるため、日数ベースでいきますと、本日までに三割ぐらい、週末ベースでいきますと、五割ぐらいを御活用いただいている状況でございます。
他方で、委員がおっしゃるようにPRの部分は、コロナ禍という状況もございますけれども、やはり我々といたしましては、できるだけコロナ対応をしていただきながら、積極的に御活用いただきたいと思っています。これまでイベント業者への案内、御説明といったことを中心にやってきましたけれども、今後も広報の部分はしっかり取り組んでいきたいと思います。
もう一点、月極駐車場の件でございますけれども、冒頭の総括説明で部長から申し上げましたとおり、事業者の選定につきましては、再来週の水曜日、今月二十三日に一般競争入札で事業者を選定する予定ということでございます。
その後、選定した業者と契約いたしまして、実際、県から事業者への貸付けの時期につきましては、二月から行う方向で手続を進めてまいりたいと考えているところでございます。
126 ◯おさだ委員 くどくど聞きません。ぜひ、今御答弁いただきましたように、少しでも、有効活用していただきたい。
県有財産は財産活用室が管理しているんですけれども、県内には相当財産があって、その中でも一丁目一番地というのは、やはりドルフィンポートであったり、工業試験場、農業試験場だと思います。私が鹿児島市に住んでいるからそう思うだけかもしれませんが、ぜひ、今みたいな有効活用をほかの課とも連携しながらしていただきたい。
続いて、都市計画課への質問に移りますが、午前中、ふくし山委員からも非常に的確な質問がありまして、私もそのように思っています。
吉野とか北薩とかいろいろ公園はあるわけですけれども、私は地元が谷山ですので、谷山緑地の再生計画には興味がありました。酒匂委員、山田委員、西村委員は地元が鹿児島市以外ですからイメージとしてはなかなか湧かないと思いますけど、それ以外の企画建設委員会の委員の地元は鹿児島市ですから、谷山緑地が産業道路に面している場所であることは御承知と思います。
谷山緑地再生計画と言いますけれども、これは五十年前の話でございます。そもそも産業道路自体は、今、ドライブスルー道路なんですね。五十年前、四十年前というのは、家がなかったわけですから、産業道路でしたよ。
しかし、今はもう各面にマンションやショッピングセンターなどができていて、まさにドライブスルー道路で、今なかなかマリンポートにクルーズ船が来ないから、そういったバスなんかも通らなくなったといえども、一日の交通量というのは極めて多い。
県警がシミュレーションして、信号機の調整をして、大体スムーズに流すんだけど、それでも一日三万、四万台が走っているんじゃないかと思っています。僕が調査したときが三万三千台ぐらいだったが、それから何年もたっているので。
言わんとすることは、この産業道路の慢性的な渋滞解消の一つとして、私は谷山緑地側に車線を拡幅してほしいということが一つ。
それと、梅雨時には道路が全部冠水して、水がすごいわけですよ。こういうのを考えたときに、指宿からも南薩からも走る道路ですから、私は歩行者の動線というのを今後考えていかなきゃならないと思っています。
まず質問したいのは、道路の関係というより、谷山緑地の話で、昼間も非常に薄暗いんですね。五十年前、四十年前の話なので、夜間も照明を付けているというけど、歩行者は安心して通行できていないんですよね。
台風のときに、木が倒れたりというのはよくある。僕は地元なので、毎日通勤のときも見ていますし、自分が実際歩いたこともありますから言うんだけれども、シロアリが出たりとか、そういう地元からの要望も極めて多いわけですよ。
まずお尋ねしたいのは、先ほどふくし山委員からの話もあったんですけど、もう一度聞きます。谷山緑地に対する管理にどの程度のコストをかけてきたか。
また、どのような整備をされてきたのかというのを改めてお答えいただけませんか。
127 ◯坪田都市計画課長 谷山緑地の管理にこれまでどの程度の費用をかけ、何をやってきたのかという御質問でございます。
午前中も申し上げましたが、平成二十八年から令和二年度までの直近五年間で、指定管理者への指定管理経費、これは日常の植栽管理等々でございますけれども、総額で七千七百三十九万一千円を計上しております。
また、これとは別に、県単事業で公園整備事業あるいは地域振興推進事業を活用して、谷山緑地内の園路の補修でありますとか、水銀灯による街灯をソーラー発電式の照明やLED照明に換える、あるいは本数を増やすなどの整備をしており、現在、緑地内に約三十二本の街灯を設置してございます。これは整備当初よりも随分と増やしてきております。
さらに、遊具の補修でありますとかトイレあるいはベンチの補修等を行ってきているところでございます。以上でございます。
128 ◯おさだ委員 今、課長の御答弁で、平成二十八年から令和二年の五年間で七千七百万円であるという話でした。
単純計算、割ったら一年で大体一千五百万円なんですよ。一千五百万円ぐらいの金額でできることなんて、はっきり言ってそんなにないですよ。金額で一概に言えないんですけど。石橋公園とか吉野公園とか大隅広域公園、吹上海浜公園と比べて、産業道路に面している細長い緑地です。公園といってもいいのかどうかわかりませんけど。
正直こういう表現はよくないですけど、「怖い」とか、「何か、ちょっと薄暗くて汚いんだよね」というそういう地元の方々の声があるわけです。
これは課長を責めているんじゃなくて評価しているんですよ。僕は議案で質問しなかったけど、今言っているのは全体的な話だからね。谷山緑地再生計画というのをやっと打ち出してくれたと。谷山に限らずですよ。僕はそれは非常に高く評価している。さっきのドルフィンポートと一緒で財産の有効活用をする。少しでもお金に換えていく。収益性も出せる。そういう発想というのはすごく評価している。批判的に聞こえるかもしれないけど、そういうところをもう少し共有していただきたい。
今回の指定管理者の公募に当たって、県費を充当して行っていく指定業務のほかに、谷山緑地の価値を向上するということで、今新しく指定管理者を見直して、新しい事業をしていくならば、どのゾーンを考えていて、県としてどういう連携でやっていくのかということを含めて、お答えいただけませんか。
129 ◯坪田都市計画課長 委員御指摘のとおり、谷山緑地につきましては、昭和四十年代に海岸埋立てあるいは産業道路と住宅地を遮断する緩衝緑地帯として整備されたところでございます。
したがいまして、この緑地帯そのものの整備時点のコンセプトというのは、現在も変わることなく維持していくべきであろうと考えているところです。
しかしながら、今おっしゃられたように、暗いといった御指摘については、県民の皆様方からの御意見等で最近特に多くいただいているところでもございます。
照明灯につきましても整備を進めておりまして、数も増やしてきてはおりますが、周辺に二十四時間タイプのお店なども進出してきて周囲が明るくなってきている関係で、総体的に緑地内が暗くなってきているような印象があるのは、厳然たる事実ではないかと思っております。
そういった状況の中で、経費も五年間で七千七百万円、年間にいたしますと、委員御指摘のような金額になろうかと思いますが、限られた財源でもございます。
我々としましても、急に財源を増やすというのは、現下の県の厳しい財政状況もございますので、指定管理者のほうに、今回、自主事業というものを導入いたしました。民間企業ならではの視点でもって、ビジネスでありますとか利益を上げられるようなイベント、こういったものも含めて実施できるように募集したところでございます。
さらに、目的として、利益の一部を公園の管理に回してもらうという仕組みもあるんですが、基本的には指定管理者の民間ならではの発想で県民の皆様方に新しいサービスを提供できる仕組みをここに導入できたらというのが狙いでございます。
今回、提案のありました四キロの谷山緑地帯の中で、ゾーニングという考えも指定管理者からは提案をいただいております。
具体的にどこから着手して、どこに何を造るのか、それを誰が造るのかも含めて、今回、県議会で議決をいただけましたら、指定管理者と正式に具体的な内容について協議を進めていきたいと考えているところでございます。以上です。
130 ◯おさだ委員 最後の要望という形で終わりますが、本当はまだ言いたいことはいくらでもある。でも、今日はもう要望に代えるから、少し言いたいんだけど、都市計画課長だけでできる話じゃないじゃないですか。やはり土木部の中で問題意識を持っていただきたい。だから、あえて二回ぐらい聞いたんですけど、産業道路ともリンクしているので、やはり道路維持課も連携してくるはずなんですよね。
私も地域振興局にも何度か御要望させていただいたりして、地元の要望もあるんですけど、産業道路の中にずっとこのゾーンがあるので、ここはやはり一体的に考えていただくように都市計画課と連携していただきたい。
そのためには、何度も申し上げますが、やはり、通っている方々はわかると思うんだけど、とにかく雨が降ったときのあの水はけの悪さは、交通事故を招くわけですよ。
そこをもう一回ちゃんとチェックしていただいて、谷山緑地再生計画のところは、例えば、歩道を取ったときに緑地の中を歩いてもらえば、歩道自体は必要なくなるので、そこに対して車線を拡幅するとか、慢性的な渋滞対策も含めてしっかりと連携していただくことを強く要望いたしまして、私の質問は終わります。
131 ◯大園委員 三点、お伺いいたします。
まず、河川課長にお伺いします。寄洲の問題は、今議会でも相当要望されているんですけど、私が覚えているのは、前の栗原土木部長のとき、寄洲については、大雨の後の河川の氾濫などで立て続けにできていくんだと言われた。要するに、追いかけっこをしているようなものだと。寄洲ができないための河川改修も今後やっていかないといけないのかなということを栗原土木部長は言われたことがあるんですよね。要は、寄洲ができないような河川の在り方もあるんじゃないかということで当時言われたんです。
土木部としては、そういう寄洲ができにくい河川構造とか、例えば雨の降った後の泥をどこかに落とし込みするといった新たな考えはないんですか。
132 ◯瀬戸口河川課長 寄洲についての御質問ですけれども、現状としましては、なかなか難しい問題でございます。
例えば、水制工といいまして、河川の中に飛び出したような構造で水の流れを抑制して、ある部分にたまりにくくするという工法がございますけれども、やはりどうしてもそこにたまらなくても、また別なところにたまってしまうという状況がございます。
大雨等で、河岸の浸食や上流等で山腹の崩壊等が起きますと、どうしても河川に土砂が流れ込みますので、これはなかなか今後も完全に対策するのは難しいと考えております。
133 ◯大園委員 寄洲は、県内何か所もあって、ずっと追いかけっこをしているようなもので、土木部の皆さんも本当に大変だろうと思っております。
今、子供たちが川で遊ぶ場所がない。河川の中でも安全な河川というのがあると思うんですね。私は地域振興局にも言っているんですが、永田川の上流に、浅瀬で、子供たちが遊ぶ川が四百メートルぐらいあるんですね。
寄洲も当然命に関わることだから大事なんだけど、子供たちがそうして水辺で川に親しむような場所というのもあっていいんじゃないかと思います。
我々もその四百メートルについては、年に一回、地域を含めて草刈りとかしているんですけど、やはり子供たちが遊びにこれるようなそういう河川は、、階段をちょっと入れるとかそういう事業でそんなにお金がかかるわけじゃないと思うんです。そういう川づくり、河川の遊び場づくりというのは考えていないですか。
134 ◯瀬戸口河川課長 今、委員言われたとおり、子供等がそういう水辺で親しんでもらう場所を造るというのは非常に重要なことでございます。
以前より、河川に親しみやすくするために、階段工の設置などを進めているところではございます。
今、リバーフロント整備事業という県単事業を県下で行っております。親水性を目的としまして、階段工の設置ですとか、あと水際を散策できるような道路等も市町村の公園計画などと併せてやっているものでございますけれども、こういうことも積極的に取り入れながら、委員がおっしゃったような箇所も整備していきたいと考えております。
135 ◯大園委員 河川課長、百聞は一見にしかずです。永田川の上流にそういう場所があります。そして地域振興局にも階段を入れてもらいたいという要望もしてあります。
夏なんかは子供たちが三十人、四十人一緒に親子で来るんですね。しかし、階段がないもんだから、ロープを引っかけて子供たちが安全に下りられるようにするんですけど、そこに階段を造ったら、子供たちも遊びやすい場所ですし、安全管理はこちらもするわけですので、いつも寄洲、寄洲じゃなくて、子供たちにそういう体験ができるような場所も提供していただきたいということを要望しておきます。
次に、二点目いいですか。
一般質問の中で、旧南港区について質問する予定だったんですけど、時間がなくて要望にしようとしたら要望する時間もなくて申し訳なかったです。
旧南港区の環境整備は、私が議員になってからずっと言い続けて、少しずつはよくなっているんですけど、マリンポートに観光客が来て、旧南港区周辺をバスで通るときに、鹿児島の観光地と言えるような環境整備ではないと私は思うんですね。
今、臨港道路を造っているんですけど、臨港道路の側溝、それから側帯も草ぼーぼーで周辺の人が言わないと整備はされないんです。やはり臨港道路は観光道路としての位置づけで考えていただきたいし、やはり自分たちが旧南港区を観光の目玉スポットとして考えるんだったら、定期的にきれいにしようということは港湾サイドの務めだと思うんだけど、そのことについて、少し回答をお願いいたします。
136 ◯黒川港湾空港課長 旧南港区の現在の状況と臨港道路の維持管理についての御質問だと思います。
まず、旧南港区の現在の状況ですけれども、委員のおっしゃるとおり、マリンポートかごしまに接続しており、玄関口の場所だと思います。旧南港区は鹿児島市の土地もありますので、連携して沿道の植栽を行って環境整備に取り組んできております。
旧南港区の港湾用地には、現在、スクラップを取り扱う企業が三社ございます。スクラップ企業ですので、見てのとおり廃材が積み上がっている状況です。それを動かしてもらうということで移転に向けた交渉を行っておりまして、そのうち、これまで二社の企業とは令和四年度末までに、工業港の谷山二区へ移転することで合意したところです。
あと残り一社につきましては、引き続き旧南港区の環境整備のために、移転について交渉を行っているというのが現状でございます。
臨港道路の維持管理でございます。
鹿児島港は御覧のとおり南北二十キロございまして、臨港道路も相当長い延長を有しております。臨港道路の維持管理ですけれども、限られた予算の中で、草木の伐採とか側溝の清掃とか行って、主に交通安全上、危険な場所を中心に取り組んでいるというのが現状でございます。
ただ、工夫もしておりまして、伐採につきましては、除草剤を活用したり、あるいは中央分離帯はもう草が生えてこないようにコンクリートで覆うような防草対策にも取り組んで作業の効率化、伐採費のコスト縮減を図っているところです。
また、地域の住民の方々にも、自主的な伐採あるいは清掃等非常に協力していただいており、港湾施設の美化作業に協力していただいているボランティア活動を支援しているところでございます。
そういった中で、やはり、臨港道路の適切な維持管理が図れるよう、今後とも計画的な伐採、清掃に努めていきたいなと考えております。以上です。
137 ◯大園委員 要望にしておきます。鹿児島港の臨港道路も確かに海岸線は長いですけれども、産業道路からマリンポートの近くに入って、そこから旧南港区の恐らく二キロちょっとの区間はやはりマリンポート周辺の環境整備です。
鹿児島市も一緒なんですよ。あそこに鹿児島市の土地もあるんだけど、草ぼーぼーになって自分たちが払おうというんじゃなくて、こちらから指摘されないとしない。
やはり観光地だから、市とか県は、特にこういう目玉のスポットについては、自分たちが見苦しいよねと思うときに、定期的に伐採するようなやり方をしていただきたい。鹿児島は「観光、観光」という割には皆さん方はちょっとおかしいんじゃないですかと思います。ぜひ、そのことはお願いしておきたいと思います。
それから、旧南港区の三社について、もう七、八年前に各会社がここを撤退することで話がまとまったと新聞等に出たわけですよね。ここは県有地だからやはりある程度強制力を持って、なりわいをされている業者であったとしても県が代替地をしっかり提供する中で、早く移転してもらう努力をしないといけない。ここは観光地というなら、県も少し真剣に考えないといけない場所かなと思います。
最後に導流帯なんですけど、道路維持課長にお伺いします。導流帯を造る経費について、私は無駄な部分、見直しをする部分はしっかりやらないといけないよということを言っているんですけど、導流帯を造る場合に年間大体どれぐらいの予算がかかると考えられますか。
138 ◯徳留道路維持課長 導流帯につきましては、主に右折レーンを伴う交差点の右折レーンの手前に、白線をゼブラ式で引いているゼブラゾーンになります。
そのため、区画線を引くときに通常はセンターラインに実線等を引くわけですが、そのゼブラ式で幅四十五センチでしま模様に白線を引いてございます。
交差点一か所でゼブラを引く費用といたしましては、大体十万円程度という工事費が見込まれております。
ただ、その導流帯を年間どれぐらい整備しているかというのは把握しておりませんので、年間でどれぐらいという工事費全体の数字は把握できていないところでございます。
139 ◯大園委員 今、導流帯も短いのから長いのまでありますからね。十万円かかるかもしれない、あるいは百万円かかるかもしれない。
年間合わせると、私は一千万円、二千万円のお金は浮くと思いますので、それで側帯を引くとか中央線を引くとかいうことも考えられる。
また、舗装の工事をするときに一緒に導流帯を整備したりする場合があります。今、山田インターの整備をされているけど、やはり導流帯を同じように引かれているんです。これだけ言っても導流帯を同じように引かれている。
この前の部長の答弁では、要するに県道徳重横井鹿児島線の古別府交差点を挙げたけど、私はそういう部分的なものじゃなくて、県全体を見直していただきたい。
いつも言うことですが、不必要なものはないか。私は道路交通の安全というものを一番基本に考えてこの問題も指摘しているわけですので、本当にこれは安全な導流帯なのかということがまず基本なんです。導流帯を普通に通ってくる方、真面目にそれに沿って走る方は必ず追突の危険性があるんです。そして、朝の混雑した時間には導流帯上にずっと車が並んでいます。これを皆さん方が御覧になったときに本当にこの導流帯は必要なのと、それを考えていただきたい。
県財政も厳しく補助金カットで苦しんでいるNPOやいろいろな人がいるわけです。だから、お金の問題じゃなくて、無駄だと思ったときにやはり大胆に見直しをしないといけない。そして本当にこれは安全なのかという、その二つを兼ね備えて導流帯をしっかり見直すことが必要だと思います。
最後に、部長に、実際御自身で道路を通るときに、この導流帯の根本的な見直しをしないといけないと感じられることはなかったですか。
140 ◯兒島土木部長(併)工業用水道部長 導流帯についての御質問ですけれども、私も常々走っている中で、例えば今、短いところはいいですけど、長い導流帯のときに横をすり抜けていくマナーの悪い車があるというのは存じ上げていますし、危険を感じたところもあると思います。
ですから、場所によってだと思いますけど、右折レーンが足りなくて不必要に導流帯が長いところもありますので、その辺は現場の状況を見ながら直していきたいと感じております。以上でございます。
141 ◯大園委員 ぜひ、今の部長の答弁にあったように、やはり我々も現場で物を見る習慣で議員活動をしております。
皆さん方を責めているわけでも何でもないし、無駄は省きましょう、より安全な道路を造りましょうという意味で言っているわけですので、ぜひ、そのことだけは御理解いただいて、導流帯のことについてはいろいろ検討していただきますようにお願いして、私の質問は終わります。ありがとうございました。
142 ◯ふくし山委員 鹿児島港本港区
エリアまちづくり事業について、少しお尋ねさせてください。
七ページに御説明いただいています。
現在、本会議で代表、一般質問を通じていろいろ議論がなされていますけれども、私の理解がちょっと悪いのか、少し整理をする意味で確認をさせていただきたいと思います。
具体的な進め方等については、庁内で検討を進めており、先月、庁内連絡会を開催して関連施策の進捗状況の情報共有等を実施しているということだが、今、検討していることについて教えてください。
143 ◯吹留本港区まちづくり推進室長 前回の議会の中でも庁内の関係部局としっかり連携しながら進めるということでお話をさせていただき、そういった御意見もいただきました。本港区まちづくりサイドから庁内にお声がけをいたしまして、全部局の主管課あるいは関係課にお集まりいただいて、先月十八日に第一回目となる庁内の連絡会を開催させていただいたところでございます。
メンバーとしては、全部局主管課の企画調整担当主幹、係長、関係課の関係する主幹、係長にお集まりいただいて実施させていただいたところでございます。
答弁の中で、関連施策の進捗状況の情報共有と申し上げましたけれども、具体的には、まず、我々が本港区エリアまちづくりのこれまでの検討経緯でありますとかグランドデザインの内容の説明、今後の方針、方向性等を御説明した上で、特に
ドルフィンポート跡地でのコンベンション・展示機能の整備検討という観点から、コンベンション施設に関する情報を持っている関係課から関連施策の進捗状況の情報共有をしていただいたところでございます。
具体的には、宝山ホールを持っている文化振興課でありますとか、産業会館も会議室等を持っておりますので商工政策課とか、現在、検討を進められている総合体育館の関係といったところの現在の状況でありますとか、検討の進捗状況について御説明していただいたというところでございます。
144 ◯ふくし山委員 今現在、本港区の再開発が進められない理由は何ですか。
145 ◯吹留本港区まちづくり推進室長 本港区エリアにつきましては、御案内のとおり、いわゆるハイクラスホテル、集客施設、駐車場を提案に当たっての必須の施設として、公募を行う方向で進めてまいりました。それがコロナの状況もあり、延期をしていた中で、七月の知事交代で新しく
ドルフィンポート跡地におけるコンベンション・展示機能の整備検討という施策が入ってきた状況でございます。
そういった中で、総合体育館につきましても検討の進め方につきまして、まずは施設の内容を検討した上で場所を考えるということで、それまでの考え方と変わってきたところかと思っております。
ですので、本会議でも申し上げましたけれども、まずは我々としてはPR・観光戦略部とも連携しながら、
ドルフィンポート跡地におけるコンベンション・展示機能の整備検討を進めながら、併せまして総合体育館の検討状況あるいは鹿児島市が主体的に検討を進められているサッカー等スタジアムの検討状況の進捗を踏まえながら、これから検討を進めてまいりたいと考えているところでございます。
146 ◯ふくし山委員 今現在進められない理由は、コロナの影響等で社会経済情勢が変わってきたことによることが一つ、もう一つは総合体育館がどう進んでいくかということ、それからサッカー等スタジアム、おおむねこの三つが理由と考えていいですね。
147 ◯吹留本港区まちづくり推進室長 今、ふくし山委員がおっしゃられたことに加えて、
ドルフィンポート跡地でのコンベンション・展示機能の整備検討を加えましてということだと思っております。
148 ◯ふくし山委員 そうであれば、総合体育館の基本構想検討委員会で場所を決めて基本構想を策定するということになっていますけれども、それまでは作業はできない、この開発は進められないということになるんですか。それともそうはならないんですか。
149 ◯吹留本港区まちづくり推進室長 今のふくし山委員からの御質問、本会議でも酒匂委員から一般質問で同種の御質問をいただきました。知事からは、「体育館の問題、それからサッカー等スタジアムの問題、ドルフィンポートにおけるコンベンション・展示機能の整備を検討するというドルフィンポートの問題、いろいろな方程式を解かなければいけないということで、今後の議論の推移を見ながらということになろうかと思いますけれども、必ずしもいろいろなファクターがある中で、全てが出そろうまで何も決められないということではないと考えております。一方が決まったことで、残された選択肢の中で検討する。いろいろなバリエーションがあると思いますので、今後の議論の推移を見ながら御議論いただいて決めたい」と答弁させていただいております。
我々も、いろいろなバリエーションがあると思っておりますし、必ずしも総合体育館の結論が出ないとということでもないと思っております。
我々といたしましては、先ほど申しましたとおり、まずは
ドルフィンポート跡地におけるコンベンション・展示機能の整備検討が一番に進めるべき課題だと思っております。総合体育館の整備場所については、特定の候補地が現在想定されているものではなくて、施設の内容が検討されるということでございます。サッカー等スタジアムも近く御就任される新市長の下で、またどういったスケジュール感で進められるのか、二年ほど時間を頂きたいというようなお話も聞き及んでおりますので、そういった状況も見ながら進めてまいりたいと考えているところでございます。
150 ◯ふくし山委員 そうですね。体育館もいろいろな理由があって、ぜひ整備が必要だとおっしゃってきた。鹿児島港本港区エリアの再開発も来て見て感動する拠点として、これからの観光とか踏まえればあそこの開発は必要だと言って進めてきたわけですね。一方で、また、鹿児島市が主体ではありますけれども、サッカー等スタジアムも必要ですよとなっている。
県が携わるこの二つについて、本港区エリアまちづくりのグランドデザイン、コンセプト、三つの要素があるわけですけれども、例えばこれを満たすような総合体育館とした場合、本港区も候補地になり得ると思っているわけです。
私は、今回、全体のグランドデザインみたいなものができていないので、そういう事態になってくるんじゃないかと思います。またこれは山田委員に怒られるかもしれませんが、最初から鹿児島市ありきということではないけれども、例えば鹿児島市であったら、鹿児島市の全体を見渡した配置とか、鹿児島市にとってこういった拠点が必要だといったことを、全体を見渡した中で決めていくべきじゃないかという議論も過去にしたことがありました。でも、そうなっていないわけですよ。
結局、じゃ、本港区に体育館を整備したいと、企画部あるいは検討委員会で決まったあるいは決めようとしたら、皆さんは「はい、わかりました」ということになるんですか。本港区の再開発は、「それではどうぞ、こちらに体育館を造ってください」と言うということですね。あそこはどうしても来て見て感動する拠点にしたいということでもないんですか。
151 ◯吹留本港区まちづくり推進室長 総合体育館につきましては、まずは施設の内容、それから場所ということでございますので、そこの検討状況を我々としては進捗を見つつと考えております。
また、グランドデザインの開発コンセプトの考え方から申し上げますと、ふくし山委員がおっしゃられたように、「かごしまの多彩な魅力を発信する人・モノ・情報の交流拠点」、「かごしまの魅力を体感できるエンターテインメント空間」、「景観資源を活かした魅力ある空間」という三つの要素を定めております。その中で検討すべき導入機能ということで、物販・飲食・観光・宿泊、あるいはイベント等の交流拠点ということも書かせていただいておりますので、今まで考えていた以外の施設が我々本港区エリアにというお話があった場合はそういったグランドデザインの三つの要素との整合性も検討することになると考えております。
152 ◯ふくし山委員 もう余り長くはしたくないですが、では、基本構想検討委員会が、新たな総合体育館はドルフィンポートの跡地の周辺に整備したいという結論を出した場合に、今おっしゃったような三つの要素をそこに盛り込むといったことで皆さんは協議をしていくんですか。よくわからないんですがね。
153 ◯吹留本港区まちづくり推進室長 繰り返しになりますが、総合体育館につきましては、これから需要予測調査も踏まえて、施設の機能・規模・構成の検討が進められることになると承知しております。我々としては、その検討の結果と申しますか、方向性を踏まえたいと考えております。
154 ◯ふくし山委員 今、結論めいたことはお答えになることはできないだろうと思いますが、そんなふうにまちづくりをそれぞれでやっていると、こういうことがやはり起きてくると思うんですよね。
最初からどういう配置が必要だと、どうしてもここにはこういったものが必要だと、あるいは県としては鹿児島市としてはこういったまちづくりをしたいので、ここにこういった施設整備なりあるいはそういった場所が必要だというものが全く見えてこない。だから、極端に言えば、もうそこに体育館ができて、ちょっと皆さんの持っている要素を盛り込んでくれたら、「あ、どうぞ」という話になるのかなと。そうだったら、そもそも本港区の再開発のこの問題というのは一体どう整理をするのかなと思ったりもするわけですよね。だから、横断的に協議をしていますかと。
知事はその方程式を解くと言うけれども、解いてから持ってきてもらいたいですよ。方向性ぐらいしっかり示さないと、皆さんはずっとこんなことを議論していかなきゃいけないですよ。
そういうことを思っていますので、前回も申し上げましたけれども、やはり、どんなふうにこのことを整理していくのか。そうでないと、土木部は土木部として本港区エリアの再開発をきちっとやりたいという思いはあっても、一方で、企画部は企画部で総合体育館のことを勝手に進めていくわけですよ。どうやってこれを一致させて、両方いいものができるのかあるいは半端にくっつけて何かをやるのか、何も見えてこないじゃないですか。私だけですかね、こんな疑問を持っているのは。少し理解が悪いのかもしれませんが、そんなふうに私は捉えていますので、さっき吹留室長がおっしゃったようにやはりしっかり議論をして、少しずつ整理していかないといけないと思いますので、ぜひ、そういう御努力をお願いしたいと思います。
155 ◯山田委員 関連で。
執行部も非常に一つのジレンマがあると思うんです。ただ振り返ってみれば、知事が替わったときに、今の知事のマニフェストの中で、この体育館という問題をどういう形で絞り込んでいくかというところが前の知事とは異なっているところがあると思うんです。
そういう中で、以前にどなたかが、
ドルフィンポート跡地は全く可能性はないのかという質問をされたときに、全くゼロとは言えないと。その背景に何があるかといえば、鹿児島市のどこかじゃなくて、鹿児島県のどこかにいろいろな手続を踏みながら絞り込んでいく。
そして、検討委員会というのがあるんですけど、私も企画部審査のときにも聞いたんですけど、検討委員会というのはあくまでもその場所やいろいろな条件について検討していただく。そこで、ある一定の県としての知りたい方向性というのがそういう有識者の中から出たときに方向性を出していかれると思うんです。出していかれたときに検討委員会の結論イコール県の結論になるかもしれない、ならないかもしれない。
しかし、そこに大きなハードルがあるのは、どういう結論を出されても、必ずその結論を議会に諮らないといけないわけですよ。昨日も言ったんですけど、議会に諮って質疑、討論があるかどうかは別として、そういう議会の手続をしっかり経た上で、例えば委員会で採決する。それを委員長が本会議で報告して、そのあと採決する。そういう手順があるんです。何が言いたいかといえば、どういう機関があっても、どういう制度を作られても最終的には議会の議決を経なければならないというのが大前提です。そこを聞く必要もないかもしれないけど、そういう認識で私はいるんですが、「山田、おまえは間違っている」ということであれば言ってください。
156 ◯吹留本港区まちづくり推進室長 総合体育館の検討委員会につきましては、企画部スポーツ施設対策室の所管ではございますけれども、私どもも情報共有をしていただいております。
企画部といたしましても、検討委員会は整備地を含めた基本構想の案を検討委員会として取りまとめていただいて県に御提出いただくと。その後に、スポーツ施設対策室が示された資料にもございますけれども、パブリックコメントで県民の声をお聞きする。そして何より県民の代表であられます県議会にお諮りする。整備予定地が含まれた基本構想を議会にお諮りするという手続で進めたいということで御説明させていただいているかと思います。
山田委員がおっしゃるように、あくまで基本構想検討委員会が県に提出する基本構想につきましては、検討委員会としての案の御提出です。提出頂いた後に、県が、県民、県議会の御意見をお聞きして、最終的な基本構想が固まると認識しております。
157 ◯山田委員 今までの私の経験からすれば、ややもすると、執行部が検討委員会なるものを作って、そこのいい部分だけをつまみ食いをしながら、自分たちの思いの方向に誘導していくんじゃないかという、そういうひねくれた考え方を私はしているもんですから。くどいようですけど、そうならないように、最初の本来の目的というのをしっかり見据えて、議会にそれを提案されたときに、異論が出ないように細心の注意を払いながら事を進めていただくように要望させていただいて終わります。
158 ◯森 委員 今の関連なんですが、先ほどふくし山委員もおっしゃっていたとおり、いろいろな形で本当に課題が多いと思います。
ただ、今の答弁を聞いていて、一点抜けているなと感じたところがあるので、お聞きしたいんです。いろいろな経緯がこうやって決まっていきますよと今説明があった。検討委員会がどういった施設、構成をしていくか。その次に企画部が候補地を幾つか出して、その中から検討委員会が選ぶという手法にするということをお聞きになっていると思うんです。
企画部が選ぶときに、例えば機能として収支を考えたり、人の集まり方を考えたときに複合施設にするだとか、例えばその中にコンベンションを入れたりとかレストランを入れたりする。アリーナなんですけど、民間を使ったり、いろいろな複合施設と一緒にするということを他県や海外ではしています。
ですから、そういう仕方をした場合には、県のまちづくりという流れの中で、
ドルフィンポート跡地がいいんじゃないかという話が出てきてもおかしくないと思うんです。
ただし、今考えているようなスーパーアリーナ的な二つの大きな要素を満たす候補地を選ぶんだったら、私は企画部が
ドルフィンポート跡地を選ぶこと自体がまちづくりのコンセプトと合っていないと思います。そこをしっかり土木部と企画部が話し合って、土木部が、要は知事がこれから進めていこうとしているコンセプトに合わないものを造ろうとするのであれば、当然その候補地に
ドルフィンポート跡地が入ってくるはずがないと私は思っているんですけど、その件について見解を教えていただけないでしょうか。
159 ◯吹留本港区まちづくり推進室長 森委員おっしゃられるように、整備候補地につきましては、来年度の基本構想検討委員会の中ほどで、複数出てくるだろうと。複数出てきた場所の所有者が誰か。それは県有地もあるでしょうし、市有地あるいは民有地を含めた土地など、様々なケースがあろうかと思います。県がそれを検討委員会にお示しする場合は、昨日、担当のスポーツ施設対策室長からも説明があったように、当然その所有者にまずはお話をする。森委員おっしゃられたように、その土地がそういった施設を立地するに当たって何らかの規制とか、あと地元で持たれている計画ですとか、民間所有であれば民間所有者が考えるその土地利用の考え方などと当てはまるかどうかということを、当然検討した上で示させていただくことになろうかと思います。
想定ということで申し上げれば、もし我々にそういう話があれば、今おっしゃられたように本港区エリアまちづくりのサイドからの考え方を申し上げることになると考えております。
160 ◯森 委員 今、答弁いただいたように、具体的な進め方を庁内で検討している。当然その中で知事の進め方というのも考えながら準備をしていくと先ほどお話がありましたよね。その考え方をしっかり企画部に伝えて、その土地が県としてどういう位置づけの土地なのかということをしっかりわかった上で、企画部も選ぶ。ここに見合うような体育館、要は「体育館」と呼ぶか「アリーナ」と呼ぶか、また「プラス複合施設も含めたもの」と呼ぶかはこれからの検討内容によって変わってきますけれども、その段階によって、見合わないものが検討されて、
ドルフィンポート跡地を候補地に挙げたいと企画部が思ったときには、必ず土木部に相談があると。ちゃんとそういった連携がとれると考えてよろしいんでしょうか。
161 ◯吹留本港区まちづくり推進室長 先ほど申し上げたとおり、うちに限らずだと思いますが、候補地とする土地につきましては、その土地の所有者に対して、県庁でいえば所管する部署に対して御相談がある、それは当然のことだと思っています。常日頃、スポーツ施設対策室、その他関連の部署と十分な連携をとっておりますし、これからもとってまいりたいと考えておりますので、しっかり進めてまいりたいと思っております。
162 ◯森 委員 今はっきりした答えが来たので、安心しました。
そうであるならば、今、県が一生懸命検討していただいている、知事が描く
ドルフィンポート跡地周辺での施設に合わない内容で出てきた体育館の整備候補地として、
ドルフィンポート跡地を入れたいという話が来たときには土木部としては突っぱねると。もちろん話はしますけれども、要は、これはここに見合わないから、体育館の整備候補地に入れないでくれという話をすると理解してよろしいんでしょうか。
163 ◯吹留本港区まちづくり推進室長
ドルフィンポート跡地を含む鹿児島港本港区エリアについて、まず、一番のミッションは、マニフェストにありますコンベンション・展示機能の整備検討を進めていくことだと思っております。そこを進めながら、もちろん体育館の検討状況も進捗をちゃんと見極めていくということだと思っております。
総合体育館につきましては、施設の内容をこれから検討して、その施設に合った土地をまたその後に決めていくということでございます。
また、仮定の話になりますけれども、もし我々にそういった候補地としての話があれば、我々としては本港区エリアまちづくりのグランドデザインも踏まえて検討することになると思っております。
164 ◯森 委員 最後に、要望にします。
そういったことがしっかりと判断できるように、知事としっかり話をして、どういう方向だというのがはっきりしていれば、候補地に入れる入れないという土木部の立場も決まってくると思うので、その辺ははっきりさせていただくようによろしくお願いいたします。以上です。
165 ◯ふくし山委員 誤解のないように申し上げておきたいと思いますけれども、本当にコンセプトが合わない、皆さんの三つの要素が合わないようなものを持ってくるような事態になることまで想定しているんですか。
166 ◯吹留本港区まちづくり推進室長 総合体育館は、まずは施設内容が検討されますので、その検討状況によるものだと思っております。
現時点においてそういったことを想定しているか、していないかと言われたら想定しておりません。
167 ◯ふくし山委員 同じ内部で、そうでないといかんと思うわけですね。
だから、そのことを先ほどから申し上げているつもりですけれども、お互いに事前にきちっと意思の疎通が図れるようにしておく。検討委員会の皆さんもむやみやたらと
ドルフィンポート跡地の場所を選定したいというときには、内部でしっかり意見交換をして土木部の皆さんの思いも伝える。皆さんのコンセプトに合わないようなものを持ってくるようなことはしないと私は思っているし、また、そうでないといかんと思っています。そのことをしっかりやっていただきたいと、さっきから申し上げているわけです。そういった認識でいいですよね。
168 ◯吹留本港区まちづくり推進室長 結構でございます。
169 ◯宝来委員長 暫時休憩します。
午後二時二十一分休憩
────────────────
午後二時二十二分再開
170 ◯宝来委員長 再開します。
ここで、換気等のため、暫時休憩いたします。
開始は、おおむね午後二時三十五分といたします。
午後二時二十二分休憩
────────────────
午後二時三十一分再開
171 ◯宝来委員長 再開します。
引き続き県政一般の審査を行います。
172 ◯山田委員 私の認識としては、県が、今の段階で在り方検討委員会とかいろいろ作ったのは、そのいろいろな立場の部署でそれぞれの考え方を述べてもらおうということじゃないかと。そしてそれを最終的に、いつまでも聞きっぱなしというのはこれはけしからん話だから、いつかはまとめていかないといけない。いつかはまとめないといけないけど、私が言いたいのは、今の段階で場所ありきで「あそこはどうか、ここはどうか」と聞かれたときに、執行部がその場所について力点を置いたような答弁をするというのは、我々地方の人間にとってはけしからん話ですよ。
我々は、過去を振り返れば署名活動をしたんですよ。霧島市も八万近い署名を集めた。鹿屋にしてもどこにしても集めたんですよ。姶良市も集めた。それでもまんまとしてやられた。当時の誰とは言わないけど、どういう形で我々は振り回されたかといえば、地方に作ってもいいというニュアンスを地方の人たちに与えることによってだった。それまでは、鹿児島市内の県議も、鹿児島市も市議会にしてもあまり関心がなかった。それでも、これはこのまま放っておけば地方に持っていかるっどという危機感が出て、初めてがちっと鹿児島もまとまったんですよ。当時の県議会議員の人たちもまとまった。これはこのまま放っておけば地方の方達が騒動をすっどねと。そういう状況が過去にはあったんですよ。我々は何のために署名活動をして八万人分の署名も集めたか。八万人というのは多いですからね。我々だけじゃないんですよ、いろいろな地域の人たちがその一言に振り回されて、そういう行動に出たんですよ。
だから、何が言いたいかといえば、私の認識としては、今の段階では在り方検討委員会とかいろいろなつかさつかさの人がおられる。そこを県としては十分腰を据えながら、その意見も拝聴しながら、くどいようですけど、最終的に案をまとめて、そして委員会、委員長が報告して、議会、本会議で質疑、討論、採決、ここが最終地点になると思うんです。だから、その段階でいろいろ聞かれたときに、私がこう言いなさい、ああ言いなさいというんじゃなくて、県としてちゃんとした、しっかりと腹をくくった答弁をされないと、また同じことを言わんといかんから、できるだけ同じことを言わんように努力をしてもらいたいと思いますが、部長の考え方を聞かせてください。
173 ◯兒島土木部長(併)工業用水道部長 今、委員おっしゃったとおり、これまでの体育館に対してはいろいろな動きがありまして、そしてまた改めてこの新たな総合体育館基本構想検討委員会で機能とか規模などを改めて話をした上で、その整備の候補地も決めるとしております。また、その決定におきましては県議会の御論議をいただきながら決定していく。
その中でまた本港区エリアについては、知事がマニフェストの中でコンベンションの機能、展示施設の機能というのを掲げておりますので、私たちとしては本港区にそういう施設をどうやって造っていくのかというのを検討していきたいということを考えております。
また、企画部とはいろいろ連携をしながら、こういう事業は進めていかないといけないと考えてございますので、企画部ともしっかり連携をとりながら取り組んでまいりたいと考えております。
174 ◯藤崎委員 それ以外の県政一般で。
優先調達推進法関係でお尋ねしたいと思います。
障害者優先調達は、できる仕事があれば障害を持っている方にもお仕事を少し配慮して発注しましょう、回しましょうという趣旨でございます。
先般、かごしま障がい者共同受注センターから資料を頂きまして、県庁各部・各課が昨年度どのような仕事を出したのかということで確認させていただきました。
土木部関係で言いますと、建築課、監理課、住宅政策室、砂防課、道路維持課、都市計画課などが主に物品調達を中心に御協力いただいた旨、資料として拝見させていただいているところでございますが、土木部の中でトップは建築課でございました。印刷物とか名刺とかゴム印とかを三十万円余り発注したということで承っております。建築課としましては、業務をするに当たってそれなりの気を遣って配慮しながら発注しているかと思いますが、業務遂行上、心がけていることがありましたら、お示しいただきたいと思います。
175 ◯福永建築課長 障害者就労施設等からの物品等の調達につきましては、調達の方針というものが定められておりまして、これに基づきまして、毎年度、障害福祉課から各課に、調達についての依頼が来ているところでございます。建築課におきましては、この方針に基づきまして、管理担当者におきまして、先ほど委員がおっしゃったような、課内で必要となる印刷物等について発注をしているところでございます。以上でございます。
176 ◯藤崎委員 わかりました。
ぜひ、皆様方、建築課を見習って、どんどん推進していただければと思います。
177 ◯野下監理課長 優先調達についてでございますが、土木部各課とも頑張っております。昨年度は、目標に対して一三九%余り、本年度も目標に対して、部全体でございますが、最終的には一一〇%程度になると思います。各課とも努力しており、協力しているところでございます。以上です。
178 ◯藤崎委員 監理課のほうで土木部の全ての関係を把握しているということでよろしいですか。
179 ◯野下監理課長 私どもで把握しております。
180 ◯藤崎委員 主に私のほうで把握しているのは、物品調達が多いんですけれども、役務の提供で、例えば保健医療福祉課が知覧の看護学校跡地の除草、草むしりを依頼しております。警察本部は県内の通信施設の草むしりを委託しております。ほかにも警察の中では署長公社の草むしり等を役務の部分で発注しているんですが、土木部におきましては、昨年度、物品調達以外にそういった役務の部分の発注をされている実績がありますでしょうか。
181 ◯野下監理課長 昨年度の実績で申し上げますと、監理課が把握しているのは本庁各課ということになりますけど、その範囲で答えさせていただきます。
各課ともやっているのが名刺の印刷、あと、課によってはシュレッダー作業、職員証の印刷とか事務用品の購入等を行っているところでございます。
ちなみに、お話があった草払いですけど、委員から、さきの委員会でお話がありました。早速、用地対策室が河川、廃川敷の草払いも取り組んだようでございますので、いろいろと取り組んでいきたいと考えております。
182 ◯藤崎委員 また、一事例を作っていただきまして、ありがとうございました。
今、鹿児島市内の県道を見ていますと、河川もそうなんですが、要は、草ぼーぼーの御要望がかなりあります。地域振興局に行きますと、道路の穴ぼこ補修と草むしりがセットになっているから、年間契約でここからここまではどこ会社とやっているんだけれども、穴ぼこを埋めるなど、まず道路の構造上の安全が優先されて、草むしりまで手が回りませんというのが地域振興局からの回答でございます。それじゃいかんでしょうということで、私も要望を続けているのでございますけれども、一方で、草ぼーぼーになっている県道沿いの近くの障害者の就労支援事業所を見ると、あなた方の施設が例えば年間委託を受けて、ここの県道のここからここまでを委託を受けたら、それを作業できる能力がありますかと聞いたら、できるというんですよね。ただ、安全上、歩道のある県道であれば、それはできますと。支援員の方がそばについて五人ぐらい連れて、「はい、今日はここからここまでみんなで草をむしります。一時間頑張りましょう」と言って草をむしったりする。
どうしても鎌などの危険なものや機材を使う場合には、支援員の方がその作業をして、集める作業は利用者の方がするという形でうまく役割分担をすればできるとおっしゃるんですよね。
ですから、もう少し研究していただいて、河川であったり、道路であったり、まだまだできる余地があるんじゃないかなと思います。その辺の研究の余地がないのか、河川課長、道路維持課長さんにお尋ねしたいと思います。
183 ◯瀬戸口河川課長 障害者就労施設への業務委託の件でございます。
九月に、委員から御紹介いただきまして、私どもは鹿児島振興局と、それからかごしま障がい者共同受注センターにも聞き取りをさせていただきました。
河川関係の地域振興局の実績としましては、平成二十九年度に甲突川が二件と、西之谷ダムに公園がございますので、そこの除草をしていただいているということでした。それから、平成三十年も西之谷ダム、それから昨年度と今年度ですけれども、西之谷ダムの公園の敷地と、あと港湾関係ですけれども、北埠頭の樹木剪定等をしていただく予定と聞いております。
委託につきましては、障害者の方も作業でいらっしゃるということも考慮しまして、なるだけ平坦なところを剪定しているということでございました。成果としましては、丁寧な作業を進めていただいて、非常にきれいに仕上がっているという話を聞いております。
かごしま障がい者共同受注センターに確認しましたところ、県内各地にそういう事業所があるということでしたので、こういう除草につきましてもお聞きしましたら時期が合えば対応可能ということでございました。各地域振興局で河川のみではなく、取り組めるように今後調整していきたいと考えております。
184 ◯藤崎委員 ぜひ、前向きに取り組んでいただきたいと思います。
予算につきましては、業務委託でかける金額とみんなの水辺サポーターでかける金額のちょうど中間ぐらいの費用で多分できると思いますので、ぜひ、研究を進めていただきたいと思います。
続けて、先ほど大園委員の質問に水際を散策できるようなとか親水できるようなというお話がありました。甲突川を見ますと、八・六水害の後に遊歩道を付けたんですが、水際がだんだん散策できないようになっています。親水できないようになっていき、なぜかというと、予算がないからアシが伸び放題、刈ることがされず、だんだん遊歩道が閉塞していくのをただただひたすら待つだけということになって、町内会長さん方が一斉に声を上げて、私なんかも一斉に動いたときにようやく予算が付いた。まとまった予算が付いたのは五年前で、一千六百万円、川原課長のときでした。それ以降はもうちょびちょび何かのついでに切りますの状態でして、五年前にきれいな遊歩道だったものが今やもう七割閉塞していて、歩く場所がだんだんなくなっていくような状況であります。ぜひ、造ったものの維持管理費も含めて、先ほど御答弁もいただきましたので、草ぼーぼーにつきましては何とかしていただきたいと思います。
先般、本委員会から鹿児島市長になられた下鶴市長のマニフェスト三十四番にも川のことが書いてあります。「川沿いに市民の憩いの場を整備します」とあります。鹿児島市の中を指しますと、甲突川であったり、永田川であったり、新川であったりというところが恐らく対象になってくるかと思いますが、下鶴市長さんへのはなむけとして、まずは維持予算をしっかり出して、整備以前の問題です。そこをしっかりと予算の確保をお願いしたいのですが、決意を一言聞きたいです。お願いします。
185 ◯瀬戸口河川課長 今、委員おっしゃいましたとおり、県内各地、除草ですとか寄洲除去の要望、非常に多いところでございます。
甲突川に関しましても、遊歩道を造っておりますけれども、何せ延長が長いことがございまして、一遍にできないもんですから、各年おきに実施しているという状況でございます。
今年度は、特に寄洲除去に関しましても、新しい緊急浚渫推進事業債を活用しまして、掘削に併せて伐採等も行っているところでございます。来年度の予算はまだこれからですけれども、引き続き予算を確保いたしまして、極力そういう寄洲除去ですとか伐採に対応できるように努めていきたいと考えております。
186 ◯藤崎委員 ありがとうございました。ぜひ、お願い申し上げます。
次の質問にいきます。土木部関係で清掃業務の委託をする現場がどれだけあるかは把握していないんですけれども、先般、コロナ関係の要望聴取を行った際に清掃関係の団体から出された要望がございました。
何かといいますと、今年度の年度当初に清掃関係の契約を結びましたと。そのときもまだコロナの状況がどう対処していいかわからなかった状態なので契約にその辺が考慮されていませんでしたと。その後、よく現場で話し合って清掃のやり方とか回数とか使う消毒液とか薬剤とか後から決まったものもあろうかと思うんです。六月一日に厚生労働省がそういった現場現場の状況では仕様書の変更もしてもいいですよという通知を出されていて、それを受けて、県庁管財課から各部・各課に通知が出されていると聞くんですけれども、土木部においてはそういった清掃の現場がどれだけあるのか。
それから、そういったコロナに応じた仕様書変更などが実際行われているのか、しない例も含めて、ちょっと現状を教えていただければと思います。
187 ◯黒川港湾空港課長 委員おっしゃる清掃業務です。
港湾空港課関係で該当するのが、港湾の旅客待合所の清掃業務、それと、これは直接県が管理しておりませんが、空港ターミナルの中の清掃業務がございます。
まず、県管理ではない空港の清掃業務について、こちらで前もって調べたので、御紹介いたします。
感染予防防止対策として、各空港のターミナルにおきまして、消毒液の設置とか換気、施設の消毒については、清掃業者、空港ターミナルの職員あるいは空港の関係者一緒になって対応しているという状況でございます。契約の変更については、直接の委託ではないので、ここは承知しておりません。
次に、港湾関係の旅客ターミナルについては、県が管理しておりますので、御紹介いたします。
消毒液の設置、換気、そして施設の消毒等につきましては、消毒液を管理者である県が設置している場合、定期船を運航する船社が設置している場合、それぞれございました。換気についても、船社、定期船を管理しているところが自ら換気しているあるいは県の委託先、出先に管理人という県の職員がいますので、そういった方が管理している場合もあります。施設の消毒なんですけれども、自らやっている場合があるところもありますし、そこは余り意識していなくて、気がついていなかったというところもございます。
委員がおっしゃる委託契約の件なんですけれども、問合せをするとしたら、それこそ甲乙協議の申出になるので、そういった具体的な協議には入っていないようなんですけれども、この委託契約期間というのは来年の三月まで、一年間になっておりますので、その中では申出があれば協議していくということになろうかと思います。以上です。
188 ◯藤崎委員 わかりました。
ぜひ、また現場の委託業者から申出があった場合には、いろいろ協議した上で、仕様書変更の必要がある場合があればそれにちゃんと応じて、お互いが気持ちよく仕事ができるように努めていただければと思います。以上です。
189 ◯柴立委員 一点、
ドルフィンポート跡地の暫定活用についてお伺いします。
まずは暫定ということで、これはたしか九月議会のときにアナウンスがあったと思うんですけれども、今年度までなのか、来年度以降も行えるのか、現時点での見通しをお示しください。
190 ◯吹留本港区まちづくり推進室長 本港区エリアまちづくりの今後の検討につきましては、これまでるる御説明させていただいているとおりでございまして、現時点では明確に暫定活用期間を申し上げる状況にはないところでございます。ただ、今年度で終わりということはないと思っております。来年度も引き続きということで思っております。
191 ◯柴立委員 それを受けてなんですけれども、今、申請している方から私に連絡いただきました。るる相談をいただいて、私も要項を見ようかと思ったときに、幾ら探してもこのことについてのアナウンスが、今どこにもない状況なんですよね。これはもしかしたら私の調査不足で見れていないだけかもしれないんですけど、一時間ぐらいいろいろ調べたんですけど出てこなかったんですが、ここは今、アナウンスはされているんですか。
192 ◯吹留本港区まちづくり推進室長 イベントスペースの広報の関係かと思います。
県のホームページには、すみません、現時点でアナウンスをしていない状況でございます。
193 ◯柴立委員 そこは、先ほどの答弁もありましたけど、広告会社なんかにももっと言って普及していくということだったんですけど、やはり一般に出ていないと知るよしはないといったところが絶対あると思います。
それで、また詳しい事項が見られなかったのでお聞きしたいんですけれども、このイベントスペース、確かに個人でやるには物すごい広いスペースだと思います。そのときに広告会社なんかが入ってやらないと駄目なんだろうなと思うんですけれども、それじゃ、個人で、例えばあの広いスペースを半分だけ使いたい、四分の一使いたいというときに、弾力的な対応ができれば、より稼働率が上がるんじゃないかと思うんですけれども、そこら辺は今どうなっているんですか。
194 ◯吹留本港区まちづくり推進室長 イベントスペースの借りていただく面積でございますけれども、今、平米単価二十円あるいは駐車場等の場合は十五円とか十円でお借りいただいておりますので、単価掛ける面積ということで利用料金を払っていただくことになります。
その面積につきましては、全部じゃないといけませんよということではございません。申請者の方々のお話をお聞きしまして、必要とされる面積を御相談いただいて、それで借りていただく面積は決めさせていただいているところでございます。
195 ◯柴立委員 そこでなんですけど、それは今決まったのか、入れ違いなのかわからないんですけれども、この四件の申請者の方のうちの一件が半分の広さで使いたいと申し出て、駐車場も半分でいいと申し出てきたと。ただし、今、駐車場のゲートは、入り口が一つ、出口が一つなので、利用者の方がどこにとめるかわらないということを言われたと。そうなると、歩くスペースとか、車をどこにとめるかわからないから駐車場は全部借りてくださいということを言われたというんですよ。なので、ここはしっかりとそのように協議を重ねていかないと、ちょっと意見の錯誤がある。私は今の室長の話を受けてそういうふうに理解したので、しっかりとやっていただきたいと思っていますけど、そこら辺の見解をお示しください。
196 ◯吹留本港区まちづくり推進室長 今、柴立委員からいただいたお話につきましては、また鹿児島地域振興局にしっかり確認をさせていただきたいと思います。
面積は、そのイベント本来のスペースあるいは駐車場としてもお借りいただいたりしています。
その場合につきましても、まずは車をとめていただくスペースと、当然でございますが、出入口で動線となるような部分、イベントであればテントとかブースを置く部分と、あと参加される方が周遊する部分、そういった面積をどの程度になるか御意見をお聞きかせいただきながら面積を設定させていただいていると承知しておりますので、その個別の案件についてはまたしっかり確認をさせていただきたいと思います。
197 ◯柴立委員 わかりました。ありがとうございます。
また、地域振興局にも伝えていただいて、当事者間でしっかりと協議を重ねていただいて、不満が残るような使い方になるとリピートが絶対減ってしまいますので、今後とも弾力的な対応をお願いします。以上です。
198 ◯宝来委員長 ほかにありませんか。
[「なし」という者あり]
199 ◯宝来委員長 ほかに質問がありませんので、県政一般を終了いたします。
以上で、当委員会に付託されました議案等の審査は全て終了いたしました。
委員長報告につきましては、文案等は当席に御一任願いたいと思いますが、御異議ありませんか。
[「異議なし」という者あり]
200 ◯宝来委員長 御異議ありませんので、そのようにいたします。
次に、鹿児島県議会会議規則第七十五条の規定に基づく閉会中の委員会活動に関する継続審査事件についてお諮りいたします。
請願・陳情以外の案件に係る閉会中の継続審査事件については、県政の重要計画について、交通情報通信体系の整備について、県土の保全及び生活環境の整備についての三項目といたしたいと思いますが、御異議ありませんか。
[「異議なし」という者あり]
201 ◯宝来委員長 御異議ありませんので、そのように決定いたしました。
以上で、当委員会の日程は全て終了いたしました。
これをもちまして、企画建設委員会を閉会いたします。
お疲れさまでした。
午後三時閉会
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