○
御手洗吉生議長 文教警察委員長鴛海豊君。 〔
鴛海議員登壇〕
◆
鴛海豊文教警察委員長 文教警察委員会の審査の経過と結果について御報告します。 本委員会で審査した案件は、今回付託を受けた議案2件です。 委員会は、去る24日に開催し、教育長及び警察本部長ほか関係者の出席説明を求め、慎重に審査した結果、第70
号議案大分県立学校職員及び大分県
市町村立学校県費負担教職員定数条例の一部改正については、原案のとおり可決すべきものと賛成多数をもって決定しました。 次に、第71
号議案大分県立学校の設置に関する条例の一部改正については、原案のとおり可決すべきものと全会一致をもって決定しました。 以上をもって
文教警察委員会の報告とします。
○
御手洗吉生議長 総務企画委員長森誠一君。 〔森議員登壇〕
◆
森誠一総務企画委員長 総務企画委員会の審査の経過と結果について御報告します。 本委員会で審査した案件は、今回付託を受けた議案5件です。 委員会は、去る25日及び本日開催し、部長ほか関係者の出席説明を求め、慎重に審査した結果、第58号議案令和3年度大分県
一般会計補正予算(第6号)のうち、本
委員会関係部分、第59号議案大分県税条例の一部改正について、第60号議案大分県使用料及び手数料条例の一部改正について、第61号議案大分県の事務処理の特例に関する条例の一部改正について及び第72号議案令和3年度大分県
一般会計補正予算(第7号)のうち、本
委員会関係部分については、原案のとおり可決すべきものと、いずれも全会一致をもって決定しました。 なお、第60号議案については、
福祉保健生活環境委員会及び
土木建築委員会に、第61号議案については、
福祉保健生活環境委員会に合い議し、その結果をも審査の参考にしました。 以上をもって
総務企画委員会の報告とします。
○
御手洗吉生議長 以上で委員長の報告は終わりました。 これより委員長の報告に対する質疑に入ります。 別に御質疑もないようですので、質疑を終結し、これより討論に入ります。 発言の通告がありますので、これを許します。猿渡久子君。 〔
猿渡議員登壇〕
◆
猿渡久子議員 日本共産党の猿渡久子です。 2021年度
一般会計補正予算案第6号で、ホーバークラフトの調達や発着地の整備のための
大分空港アクセス整備事業費18億3千万円余りが提案されています。この事業に反対するものではありませんが、今はPCR検査のさらなる拡充や希望する方々への
ワクチン接種を優先すべきであると考えます。この事業について、障がい者の方からも意見が出されている
車椅子スペースを増やし、バリアフリーを充実させることは、今後、障がい者に優しい大分県実現のためにどうしても必要なものです。ぜひ今後の
予算執行段階で反映するよう求めます。 また、本日上程された第7
号補正予算案についても、希望する方が早急に接種できるよう体制を整備することや、職域接種においては各種団体に加盟していない
小規模零細事業者も対象にできるよう指導することを求め、賛成討論とします。 次に、第70
号議案大分県立学校職員及び大分県
市町村立学校県費負担教職員定数条例の一部改正について、反対の立場から討論を行います。 この議案は、毎年この時期に改正案が出される学校の先生の定数を削減するという条例です。今回の条例改正は、県立学校の教職員定数は17人の減となっています。これは県立高校の収容定員の減少などで県立学校の児童生徒数が減少することによるものとの説明です。また、
市町村立学校県費負担教職員定数が22人の減となっています。これは児童数の減少に加え、
新型コロナウイルスによる休校からの再開後に授業の遅れを取り戻すため、小6と中3へ昨年度は加配したものの、今年度はこの加配がないことなどが主な要因とのことです。 教員は、この5年間で県立学校で127人、小中学校で91人の減となります。過去5年間の教職員の
病気休職者数は年間で76人から89人、そのうち精神疾患は47人から52人、全体の55.1%から68.4%を占めています。現職死亡は2011年度から今まで77人に上ります。これまで痛ましい過労死も起きています。これは多忙化や長時間勤務などが大きく影響しているものと考えられます。 学校現場において教職員はこのような大変厳しい状況下で様々な創意工夫でコロナ禍の変化する状況に対応しながら、分かりやすい授業や不登校、いじめ対策などに取り組んでいます。県教委は定数の削減ではなく、教育環境の整備や少人数学級の拡大、無理な統廃合や1年単位の労働時間制の中止及び正規教職員の増員等、待遇改善を行うべきです。 日本共産党として、教職員の働き方改革について、小中学校の教員定数を10年間で9万人増やし、教員の授業負担を減らすことを提起しています。 また、学校業務の削減を国、自治体と学校現場の双方から推進すること、教職員の働くルールの確立などの提言を出しています。国民の声に押され、40年ぶりに公立小学校の
学級編制基準が引き下げられ、今年度から5年間かけて小学校全学年で35人学級が実現することになりました。中学校へも拡大し、さらに30人学級へ進めるよう、今後とも努力していきます。県教委としてもこの立場に立つよう要望します。 以上、本会議に上程された議案16本のうち1本に反対して討論を終わります。
○
御手洗吉生議長 以上で通告による討論は終わりました。 これをもって討論を終結し、これより採決に入ります。 まず、第58号議案から第69号議案まで及び第71号議案について採決します。 各案は、委員長の報告のとおり決することに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○
御手洗吉生議長 御異議なしと認めます。 よって、各案は委員長の報告のとおり可決されました。 次に、第72号議案について採決します。 本案は、委員長の報告のとおり決することに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○
御手洗吉生議長 御異議なしと認めます。 よって、本案は委員長の報告のとおり可決されました。 次に、第70号議案について、起立により採決します。 本案に対する委員長の報告は可決であります。 本案は、委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。 〔賛成者起立〕
○
御手洗吉生議長 起立多数であります。 よって、本案は委員長の報告のとおり可決されました。
-------------------------------
△日程第3 第73号議案(議題、討論、採決)
○
御手洗吉生議長 日程第3、第73号議案を議題とします。 これより討論に入りますが、ただいまのところ通告がありませんので、討論なしと認めます。 これをもって討論を終結し、これより採決します。 本案は、これに同意することに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○
御手洗吉生議長 御異議なしと認めます。 よって、本案はこれに同意することに決定しました。
-------------------------------
△日程第4 議員提出第7号議案から議員提出第10号議案まで(議題、提出者の説明、質疑、討論、採決)
○
御手洗吉生議長 日程第4、議員提出第7号議案から第10号議案までを一括議題とします。
-------------------------------議員提出第7号議案 地方財政の充実・強化を求める
意見書議員提出第8号議案
義務教育費国庫負担制度の堅持を求める
意見書議員提出第9号議案
選択的夫婦別姓制度の導入に向けた議論の促進を求める
意見書議員提出第10号議案 学校教育における
デジタルトランスフォーメーションの適切な推進を求める
意見書 -------------------------------
○
御手洗吉生議長 順次、提出者の説明を求めます。原田孝司君。 〔
原田議員登壇〕
◆
原田孝司議員 ただいま議題となった議員提出第7号、第8号、第9号議案について、提案理由を説明します。 まず、第7
号議案地方財政の充実・強化を求める意見書についてです。 今、地方自治体には、医療・介護など社会保障への対応、子育て支援の充実、地域交通の維持・確保など、より多くの対応が求められています。さらに、昨年度からの
新型コロナウイルス感染症対策や近年多発している大規模災害、そのための防災・減災事業の実施など、緊急な対応を要する課題にも直面しています。 こうした地方の財源対応について、政府はいわゆる骨太方針2021で、2024年度まで、2021年度の
地方財政計画の水準を下回らないよう、同水準を確保するとしています。 国会及び政府に、来年度の政府予算と地方財政の検討にあたり、感染症対策、防災、環境対策、
地域交通対策、
人口減少対策など、増大する地方自治体の財政需要を的確に把握し、健全な地方財政の確立に向けて、これに見合う
地方一般財源の確保を図ることなど、11項目の措置を講ずるよう求めるものです。 続いて、第8
号議案義務教育費国庫負担制度の堅持を求める意見書についてです。 今年度、40年ぶりに
公立義務教育諸学校の定数法の改定が行われ、小学校では1年生の35人以下学級の開始と、これから5年かけて学級編制の標準を計画的に40人から35人に引き下げることになりました。大分県においては、独自財源による小学校1年生、2年生、中学校1年生の30人以下学級の定数措置が行われています。義務教育は自治体間、地域間によって格差が生じることのないよう、国段階での
定数改善計画の策定と財源の保障が必要と考えます。 この意見書は、全国どこに住んでいても一定の教育を受けられる教育環境の整備は不可欠であり、そのために
義務教育費国庫負担制度を堅持するよう要請するものです。 次に、第9
号議案選択的夫婦別姓制度の導入に向けた議論の促進を求める意見書についてです。 民法では結婚にあたり、夫または妻の氏を称すると定めていますが、実際に姓を変更しているのは96%が女性であり、職場や日常生活での不利益や負担が著しく偏っています。そのような中で、日本は夫婦同姓を法律により定めている唯一の国として国連の
女性差別撤廃委員会より再三勧告を受けています。 残念ながら、先日の最高裁判決は、再び夫婦同姓を合憲とする判断が示されました。しかしながら、判決文には、この種の制度の在り方は国会で論ぜられ、判断されるべきものとも述べています。価値観や家族の多様化が進んでいる状況を考えると、国会の役割として
選択的夫婦別姓制度の導入に向けた議論をもっと活発に行う必要があると考え、意見書案を提出しました。 案文はお手元に配付しているので、朗読は省略します。 以上で説明を終わります。御賛同くださるようよろしくお願いします。
○
御手洗吉生議長 戸高賢史君。 〔
戸高議員登壇〕
◆
戸高賢史議員 ただいま議題となった議員提出第10
号議案学校教育における
デジタルトランスフォーメーションの適切な推進を求める意見書について、提案理由の説明を行います。 現在、教育の現場では、
GIGAスクール構想の一環で、児童生徒に1人1台の情報端末の貸与並びに校内の
高速ネットワーク整備が進められています。加えて、児童生徒の個別最適な学びと協働的な学びの充実や、特別な配慮を必要とする児童生徒の学習上の困難の低減に資するものとして、
デジタル教科書の導入も進められようとしています。
GIGAスクール構想に対しては、ICTを活用したオンラインでの授業や宿題の配布、さらに
デジタル教科書や
デジタルドリルの活用など、各人の状況に合わせた学習を推進することにより、多様な学びの実現と教員の負担軽減などへの期待が高まっています。 その中で、全ての教員が情報端末を活用した一定レベルの授業を行うことができるように、教育DXに対応する教職員研修の在り方や学校教育予算の充実確保とその在り方について、迅速に検討を進める必要があります。 よって、国会及び政府に対し、記載の4項目について強く求めるものです。 案文はお手元に配付しているので、朗読は省略します。 御賛同いただきますようよろしくお願いします。
○
御手洗吉生議長 以上で提出者の説明は終わりました。 これより質疑に入ります。 別に御質疑もないようですので、質疑を終結します。 お諮りします。各案は、
委員会付託を省略したいと思います。これに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○
御手洗吉生議長 御異議なしと認めます。 よって、各案は、
委員会付託を省略することに決定しました。 これより討論に入りますが、ただいまのところ通告がありませんので、討論なしと認めます。 これをもって討論を終結し、これより採決します。 まず、議員提出第7号議案、第8号議案及び第10号議案について採決します。 各案は、原案のとおり決することに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○
御手洗吉生議長 御異議なしと認めます。 よって、各案は、原案のとおり可決されました。 次に、議員提出第9号について、起立により採決します。 本案は、原案のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。 〔賛成者起立〕
○
御手洗吉生議長 起立少数であります。 よって、本案は、否決されました。
-------------------------------
△日程第5 議員派遣の件
○
御手洗吉生議長 日程第5、議員派遣の件を議題とします。
------------------------------- 議員派遣 その11 目的 出張おんせん県議会若者DAY出席のため2 場所 大分市3 期間 令和3年7月1日4 派遣議員 森 誠一、鴛海 豊、三浦正臣、浦野英樹、玉田輝義、吉村哲彦、猿渡久子、末宗秀雄、小川克己 その21 目的 議員出前講座出席のため2 場所 国東市3 期間 令和3年7月8日4 派遣議員 木付親次、三浦正臣 その31 目的 議員出前講座出席のため2 場所 大分市3 期間 令和3年7月13日4 派遣議員 木田 昇、猿渡久子 その41 目的 議員出前講座出席のため2 場所 佐伯市3 期間 令和3年7月15日4 派遣議員 清田哲也、吉村哲彦 その51 目的 議員出前講座出席のため2 場所 豊後大野市3 期間 令和3年7月16日4 派遣議員 玉田輝義
-------------------------------
○
御手洗吉生議長 お諮りします。会議規則第125条第1項の規定により、お手元に配付のとおり各議員を派遣したいと思います。これに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○
御手洗吉生議長 御異議なしと認めます。 よって、お手元に配付のとおり各議員を派遣することに決定しました。 次に、お諮りします。ただいま可決された議員派遣の内容について、今後変更を要するときは、その取扱いを議長に御一任願いたいと思いますが、これに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○
御手洗吉生議長 御異議なしと認めます。 よって、そのように決定しました。
-------------------------------
△日程第6 閉会中の継続調査の件
○
御手洗吉生議長 日程第6、閉会中の継続調査の件を議題とします。
------------------------------- 閉会中の継続調査事件
総務企画委員会 1、職員の進退及び身分に関する事項について 2、県の歳入歳出予算、税その他の財務に関する事項について 3、市町村その他公共団体の行政一般に関する事項について 4、条例の立案に関する事項について 5、県行政の総合企画及び総合調整に関する事項について 6、国際交流及び文化振興に関する事項について 7、広報及び統計に関する事項について 8、地域振興及び交通対策に関する事項について 9、出納及び財産の取得管理に関する事項について10、他の委員会に属さない事項について
福祉保健生活環境委員会 1、社会福祉に関する事項について 2、保健衛生に関する事項について 3、社会保障に関する事項について 4、県民生活に関する事項について 5、環境衛生、環境保全及び公害に関する事項について 6、男女共同参画、青少年及び学事に関する事項について 7、災害対策、消防防災及び交通安全に関する事項について 8、県の病院事業に関する事項について
商工観光労働企業委員会 1、商業に関する事項について 2、工・鉱業に関する事項について 3、観光に関する事項について 4、労働に関する事項について 5、情報化の推進に関する事項について 6、電気事業及び工業用水道事業に関する事項について
農林水産委員会 1、農業に関する事項について 2、林業に関する事項について 3、水産業に関する事項について
土木建築委員会 1、道路及び河川に関する事項について 2、都市計画に関する事項について 3、住宅及び建築に関する事項について 4、港湾その他土木に関する事項について
文教警察委員会 1、市町村教育委員会の指導に関する事項について 2、県立学校の施設及び設備の充実に関する事項について 3、教職員の定数及び勤務条件に関する事項について 4、義務教育及び高校教育に関する事項について 5、へき地教育及び特別支援教育の振興に関する事項について 6、社会教育及び体育の振興に関する事項について 7、文化財の保護に関する事項について 8、治安及び交通安全対策に関する事項について議会運営委員会 1、議会の運営に関する事項について 2、議会の会議規則、委員会に関する条例等に関する事項について 3、議長の諮問に関する事項について
-------------------------------
○
御手洗吉生議長 各常任委員長及び議会運営委員長から、会議規則第73条の規定によりお手元に配付のとおり、閉会中の継続調査の申出がありました。 お諮りします。各委員長から申出のとおり、閉会中の継続調査に付することに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○
御手洗吉生議長 御異議なしと認めます。 よって、各委員長から申出のとおり閉会中の継続調査に付することに決定しました。
-------------------------------
○
御手洗吉生議長 以上をもって、今期定例会に付議された諸案件は、全て議了しました。
-------------------------------
○
御手洗吉生議長 これをもって令和3年第2回定例会を閉会します。 午後11時19分 閉会
------------------------------- なお、閉会後、前議長麻生栄作議員、前副議長嶋幸一議員に対し、全国都道府県議会議長会感謝状が伝達された。...