南島原市議会 > 2022-07-26 >
07月26日-02号

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  1. 南島原市議会 2022-07-26
    07月26日-02号


    取得元: 南島原市議会公式サイト
    最終取得日: 2024-09-14
    令和 4年  7月 定例会(第2回)第2日 7月26日(火曜日)出席議員(17名)       1番  寺澤佳洋君    12番  林田久富君       2番  松本添花君    13番  松永忠次君       3番  日向栄司君    14番  小嶋光明君       5番  田中克彦君    15番  黒岩英雄君       6番  末続浩二郎君   16番  井上末喜君       7番  永池充宏君    17番  吉岡 巖君       8番  酒井光則君    18番  田中次廣君       9番  中村哲康君    19番  吉田幸一郎君       11番  隈部和久君欠席議員(2名)       4番  井上修一君    10番  高木和惠君説明のため出席した者の職氏名 市長        松本政博君    建設部長      柘植善和君 副市長       山口周一君    環境水道部長    溝田勝幸君 教育長       松本弘明君    教育次長      五島裕一君 総務部長      米田伸也君    総務秘書課長    隈部修司君 地域振興部長    菅 三郎君    財政課長      石川伸吾君 市民生活部長    山崎康徳君    会計管理者     笹田 勝君 福祉保健部長    栗田一政君    農業委員会事務局長 松尾 強君 農林水産部長    内田繁治君    監査委員事務局長  松尾修一君議会事務局出席者 局長        綾部洋一君 次長        松藤義孝君 書記        近藤大輔君第2回定例会議事日程 第2号 令和4年7月26日(火)午前10時開議日程第1 市政一般質問月日質問者質問要旨ページ7月26日寺澤佳洋議員1ワクチンに関して272子宮頸がん検診について3妊産婦医療費助成制度について4ふるさと納税に関して田中克彦議員1南島原市の教育方針について412社会体育施設の利用等について中村哲康議員1市長の政治姿勢について582MINAコインの現況と今後について3健康増進について4空家対策の現況と今後について5道の駅について6市道改修等について隈部和久議員1建設事業関連742保健福祉関連3防災関連4公共施設について酒井光則議員1農業振興について882道路整備について3消防団について4可燃ゴミ袋について     午前10時00分 開議 ○議長(吉田幸一郎君)  おはようございます。 ただいまの出席議員数は17名であります。 井上修一議員高木和惠議員から欠席の届けがあっております。 定足数に達しておりますので、これより議事日程第2号により、本日の会議を開きます。 日程第1、市政一般質問を行います。 なお、定例会の一般質問につきましては、一括質問・一括答弁方式と一問一答方式との選択制となっておりますので、質問の際にどちらを選択されるか明確にしていただきますようお願いいたします。 まず、1番、寺澤佳洋議員の質問を許します。1番、寺澤佳洋議員。 ◆1番(寺澤佳洋君) (登壇) おはようございます。 1番、新風南島原、寺澤佳洋です。 議長の許しを得ましたので、通告に基づき質問させていただきます。(発言する者あり)ありがとうございます。 一問一答方式でお願いいたします。 私、初めての定例会で、初めての質問者でありますので、うまく進まない点などあると思いますが、どうかお許しください。 最初の質問に入る前に、本日用意した全ての質問に関して簡単に説明をさせていただきます。 そもそも、私がここで質問の機会をいただいているのは、さきの選挙におきまして、私の3つの立場、医師としての立場、親・子育て世代としての立場、また若者としての立場の志に共感をいただいたためだと思っております。今回の質問に関しても、この3つのそれぞれの立場に基づき、1つ目としてワクチン、2つ目として子宮頸がん検診、3つ目として妊産婦医療制度の助成金に関して、4つ目としてふるさと納税応援寄附に関しての質問を用意しております。 初めに、医師としての立場のワクチンに関して質問を進めていきます。 ワクチンと聞くと、乳幼児のワクチンが一般的でありますが、本日はどちらかというと大人のワクチンに関してウエートを占めて質問していきたいと思っています。 なお、初めに共有しておきますが、私はワクチンを全市民に強要するつもりはありません。ただし、市民の皆様が、正しい情報に基づき、自ら打ちたいと思ったときに打てる環境づくり、できれば自己負担を少なくして打てる環境づくりをつくっておくことが、市長の所信表明にもありました持続可能なまちづくりのためには必要だと感じておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。 また、現在、医師として働いていると、新型コロナウイルスのワクチンが広く行き渡っている影響か、市民の皆様がワクチンに対する興味や関心が非常に高まっていると思います。一方で、まだまだ啓蒙活動が足りていないと実感するところもありますので、ここで質問を用意させていただきました。 やはり、コロナ禍であり、市民の皆様が受診控え、ワクチン控えが今起こっていて、今後、コロナが落ち着いた後に、防げた病気が蔓延してしまうという死を防ぎたいと思っております。 また、これも確認なんですが、今回用意した質問、提案に関しては、私個人の意見であったりだとか、市民の皆様から得られた情報を基につくっております。私が所属する団体、つまりは、口之津病院であったりだとか南高医師会の総意が必ずしも全て得られているものではありませんので、その点、お見知りおきをよろしくお願いいたします。 質問内容としましては、医学的内容、ワクチン等、やや専門的な内容になりますので、質問の中には簡単な質問が幾つか含まれます。既に御周知されている内容も多いと思いますが、改めて市民の皆様への啓蒙の意味を込めて用意しておりますので、御容赦ください。 それでは、1つ目の質問に入らせていただきます。一問一答方式で、市長、よろしくお願いいたします。 まず1番目ですが、ワクチンに関してですが、市長、そもそもワクチンとは一体どのようなものでしょうか。専門的な回答ではなくて、市民の皆様に分かりやすい表現でよろしくお願いいたします。 ○議長(吉田幸一郎君)  これより答弁を求めます。松本市長。 ◎市長(松本政博君) (登壇) 皆さん、おはようございます。 本定例会の第1番目の質問者であります寺澤佳洋議員の御質問にお答えをいたします。 御質問は、ワクチンとはどのようなものかというお尋ねでありますが、このことに対して、医師として専門家である寺澤議員に答弁することに私としてはためらう面もあるところでありますが、これを通じて、先ほどもおっしゃっていただいた、市民の皆さんにワクチンが何かと、またどのような役目を果たすのかと、そういう認識を深めてもらいたいというような意味合いであったろうというふうに考えております。 そこで、私のほうで言えることを答弁させていただきます。 ワクチンとは、インフルエンザなどの伝染のおそれがある病気の予防接種に使用される医薬品で、接種することによって、病気の原因となるウイルスや細菌などの病原体に対する免疫をつけたり、抵抗力を強くしたりして病気の発生や蔓延を予防し、また個人の発病、重症化などを阻止するものと理解をしております。簡単でありますが、以上でございます。(降壇) ○議長(吉田幸一郎君)  1番、寺澤佳洋議員。 ◆1番(寺澤佳洋君)  ワクチン、予防接種に関して、また基本的な情報を共有していきたいと思い、幾つか質問を用意させていただいております。 今、市長が非常に分かりやすく説明していただいたように、ワクチンとは、人が本来持っている病原体に対する免疫システムを活性化させる、または強化するために投与されるものでありまして、そのワクチンを投与する行為が予防接種と言われております。 ちょっと続けて、もう一つ質問させていただきます。 これ、よく市民の方から聞かれるんですが、定期接種というものと任意接種というものがありますが、これはどのような違いがあるのでしょうかということを改めて質問させてください。 ○議長(吉田幸一郎君)  栗田福祉保健部長。 ◎福祉保健部長(栗田一政君)  定期の予防接種、いわゆる定期接種は、予防接種法に基づき、通常時に一定の対象者に対して定期的に実施する予防接種で、対象となる疾病として、ジフテリア、百日せき、ポリオなど16の疾病が法令で定められております。 また、定期の予防接種は、一部の疾病を除き、予防接種を受ける努力義務や市町村により接種勧奨を行うことが定められております。 なお、接種費用は、低所得者以外から実費を徴収することができると法令に定められておりますけれども、本市におきましては、高齢者に対するインフルエンザ、これと同じく肺炎球菌感染症の予防接種を除きまして、接種を受ける方の自己負担はございません。 一方、任意の予防接種は、予防接種法に基づかない予防接種で、予防接種法において対象の疾病として位置づけられていない疾病の予防接種、予防接種法において対象疾病として位置づけられているけれども、指定された対象年齢以外で受ける接種あるいは指定されていないワクチンの接種、これらで、例えばおたふく風邪ワクチン狂犬病ワクチン水痘ワクチンによる帯状疱疹の予防などがございます。 また、任意の予防接種は、基本、予防接種を受ける努力義務や市町村による接種勧奨はなく、接種費用は接種を受ける方の自己負担となっております。 ○議長(吉田幸一郎君)  寺澤議員。 ◆1番(寺澤佳洋君)  少し追加で、費用のことに関して質問させていただきますが、今、コロナワクチンなどは基本的に無償で受けられております。また、今、答弁の中に含まれておりましたが、有償と無償があると思いますが、現在、南島原市でどのような補助制度があるか、もう一度教えていただけますか。 ○議長(吉田幸一郎君)  福祉保健部長。 ◎福祉保健部長(栗田一政君)  予防接種法に基づいて行っている定期の予防接種につきましては、高齢者に対するインフルエンザと、同じく高齢者に対する肺炎球菌感染症の予防接種を除きまして、接種を受ける方の自己負担がないよう全額公費で賄っております。 また、高齢者に対するインフルエンザの予防接種は自己負担を1,500円、同じく肺炎球菌感染症の予防接種は自己負担を5千円としており、これを上回る部分については公費で賄っているところでございます。 このほかに、任意の予防接種でありますけれども、乳幼児と小・中学生のインフルエンザの予防接種につきましても自己負担を1,500円として、これを上回る部分につきましては公費で賄っているところでございます。 ○議長(吉田幸一郎君)  寺澤議員。 ◆1番(寺澤佳洋君)  ありがとうございます。 市として、全体的にワクチン接種に関して、方針であったりだとか推奨などはありますでしょうか。 ○議長(吉田幸一郎君)  福祉保健部長。 ◎福祉保健部長(栗田一政君)  ワクチンの接種につきましては、予防接種法に基づき実施することを基本といたしております。また、感染した場合の症状、ワクチンの効果や副反応あるいはワクチンを接種しなかった場合の感染リスク、このようなことについて、対象者の方々に正しく理解をしていただき、接種の御判断をいただくことが重要であると考えております。 このため、市では、接種対象者への個別のお知らせなどにより確実な周知に努めております。 また、生後1か月の乳児の保護者全員に予防接種手帳をお配りし、学童期におきましては、予防接種のリーフレットなどの配布をいたしているところでございます。 さらに、乳幼児健診時は、保健師が接種履歴を確認の上、ワクチン接種の必要性などを説明し、接種の勧奨を行っているところでございます。 ○議長(吉田幸一郎君)  寺澤議員。 ◆1番(寺澤佳洋君)  ありがとうございます。 私も、2人の子供を育てる身として、乳幼児のワクチンに関しては非常に手厚いサポートを、今、おっしゃっていただいたように、文面での知らせであったりだとか、非常に恩恵を受けておりますが、これからお話しする大人のワクチンに関しては、まだまだ少し啓蒙が足りないのではないかなと思いまして、続けて質問をさせていただきます。 大人のワクチンの代表的なものの一つに帯状疱疹ワクチンというものがあります。ここで質問ですが、帯状疱疹ワクチンは、どのような疾患を防ぐものでしょうか。 ○議長(吉田幸一郎君)  福祉保健部長
    福祉保健部長(栗田一政君)  帯状疱疹ワクチンは、水ぼうそうが治った後も、その原因ウイルスが体内に潜んでおり、免疫が低下すると再び活性化し、帯状疱疹を引き起こすとされております。 帯状疱疹ワクチンは、このような疾患を予防するワクチンと理解をいたしております。 ○議長(吉田幸一郎君)  寺澤議員。 ◆1番(寺澤佳洋君)  ありがとうございます。 実際、南島原市において、帯状疱疹ワクチンの対応すべき人数であったりだとか接種率などのデータがあれば教えてください。 ○議長(吉田幸一郎君)  福祉保健部長。 ◎福祉保健部長(栗田一政君)  帯状疱疹ワクチンは、現在、生ワクチンに分類される乾燥弱毒生水痘ワクチン、これと不活化ワクチンに分類される乾燥組換え帯状疱疹ワクチン、この2種類が国において薬事承認をされております。 ただ、現在、国において、予防接種法に基づく定期の予防接種に使用することについて、期待される効果であったり導入年齢などの検討が進められているところでありまして、現在、市では任意の接種の対象にしておりません。 そういうことでありますので、接種者数や接種率については把握できていないという状況でございます。 ○議長(吉田幸一郎君)  寺澤議員。 ◆1番(寺澤佳洋君)  ありがとうございます。 任意接種であるということで、なかなか接種数の把握だとかが難しいことが分かりました。ありがとうございます。 実際、受けたいと思った市民の方が、今、私の元にも声が結構届くんですけど、幾らぐらいで打てるかというのを、もしご存じであれば、御提示いただけますでしょうか。 ○議長(吉田幸一郎君)  福祉保健部長。 ◎福祉保健部長(栗田一政君)  ワクチンも2種類あるということで、先ほどお答えをさせていただきましたけれども、高いほうでいえば、ワクチンを2回接種しなければならないということで、1回当たり2万円程度ですから、2回で4万円程度はかかるのではないだろうかということで、今、思っております。 ○議長(吉田幸一郎君)  寺澤議員。 ◆1番(寺澤佳洋君)  1回2万円程度というのは、近隣の都市、雲仙市であったりだとか島原市でも大体同等なのでしょうか。また、島原市であったりだとか雲仙市の接種率も、やはりデータとしては手に入らないものなのでしょうか。 ○議長(吉田幸一郎君)  福祉保健部長。 ◎福祉保健部長(栗田一政君)  接種の金額については同程度だと思っております。 それから、島原市、雲仙市の接種率、負担額につきましては、本市も同様で任意の接種と……(定期接種と)まだされておりませんので、接種率、負担額ともちょっと分かりかねるというところでございます。 ○議長(吉田幸一郎君)  寺澤議員。 ◆1番(寺澤佳洋君)  南島原市として、帯状疱疹ワクチンは任意接種であるので、なかなか広報したりとか啓蒙することは難しいということでよろしいでしょうか。 ○議長(吉田幸一郎君)  福祉保健部長。 ◎福祉保健部長(栗田一政君)  先ほど申しましたとおり、帯状疱疹ワクチンは、現在、任意の予防接種となっております。ですから、積極的なと申しますか、接種勧奨については、現在、行っておりません。 今後、予防接種法に基づく定期の予防接種に使用するということで国のほうで決定をされれば、接種時の個人負担が軽減され、また市からの接種勧奨も行うこととなろうかと思います。 ○議長(吉田幸一郎君)  寺澤議員。 ◆1番(寺澤佳洋君)  ありがとうございます。 帯状疱疹に関しては、以上で質問を終わりますが、帯状疱疹自体は、その現有率を大人の日本人が90%以上、既に体内に持っていると言われておりまして、80歳を迎える時点で大体3人に1人が発症するとも言われております。 そして、ワクチンの値段に関しては、先ほど栗田部長に答えていただきましたが、1回2万円を2回であったりだとか、1回1万円ぐらいが恐らく私も認識している相場であります。 先ほど、インフルエンザは1,500円、肺炎球菌は5千円でワクチンの接種代と言われておりましたが、この帯状疱疹に関しては、現段階のデータにおいても、5年から10年は発症の予防であったりだとか重症化を防ぐと言われておりますので、10年で4万円であれば、1年当たり4千円ということで、インフルエンザであったりだとか、ほかのワクチンと比べても実は自己負担額は少ない。 しかし、まだ、そこには開きがありますので、今後、市としても、まだ任意接種の段階ではありますが、助成金だとか補助金の導入の検討をぜひしていただきたいなと思っております。 やはり、この帯状疱疹、経験された方はご存じだと思いますが、1週間から10日程度、痛みが強くなって、就業もできないような、やはり経済損失も大きい疾患でありますので、どうか御配慮をお願いいたします。 次に、ワクチンの種類を変えまして、高齢者の、特に肺炎球菌のワクチンに関しての質問です。また、先ほどと同じように、少し事実確認の質問が続きますが、御容赦ください。 大人の肺炎球菌ワクチンに関して、どのような疾患を防ぐものでしょうか。 ○議長(吉田幸一郎君)  福祉保健部長。 ◎福祉保健部長(栗田一政君)  肺炎球菌は、主に気道の分泌物に含まれる細菌で、小児においては肺炎や中耳炎、髄膜炎など、また高齢者においては気管支炎や肺炎、敗血症などの重い合併症を起こすことがあるとされております。 肺炎球菌ワクチンは、このような疾患を予防する効果があるとされており、予防接種法に基づく定期の予防接種の対象となっております。 ○議長(吉田幸一郎君)  寺澤議員。 ◆1番(寺澤佳洋君)  ありがとうございます。 今回は定期の接種ということなのですが、南島原市の対象者人数であったりだとか接種率などのデータがあれば、共有、お願いいたします。 ○議長(吉田幸一郎君)  福祉保健部長。 ◎福祉保健部長(栗田一政君)  高齢者の肺炎球菌感染症の予防接種に使用するワクチンの種類は、23価肺炎球菌莢膜ポリサッカライドワクチンで、成人の重症の肺炎球菌感染症の原因の64%を占めている23種類の血清型の肺炎球菌に効果があるとされております。 市内では、65歳以上の人口は、3月末現在で約1万7,600人いらっしゃいますけれども、現在、このうち約39%の方が接種を終えられている状況でございます。 ○議長(吉田幸一郎君)  寺澤議員。 ◆1番(寺澤佳洋君)  39%という数字は、非常に高いと判断するか、低いと判断するか、非常に難しい数字でありますが、実際、この負担額、先ほど5千円ということがありましたけど、一括で5千円でよろしいでしょうか。 ○議長(吉田幸一郎君)  福祉保健部長。 ◎福祉保健部長(栗田一政君)  おっしゃったとおり、5千円でございます。 ○議長(吉田幸一郎君)  寺澤議員。 ◆1番(寺澤佳洋君)  時間の関係上、質問を1つ飛ばさせていただきますが、南島原市の接種率を上げる方略などは、今は準備されていますでしょうか。 ○議長(吉田幸一郎君)  福祉保健部長。 ◎福祉保健部長(栗田一政君)  高齢者の肺炎球菌の予防接種につきましては、65歳以上の方で5歳ごとの節目の方、これと60歳から64歳の方で心臓や腎臓など、あるいは免疫の機能に障害をお持ちの方を対象に行っております。 これまで、市の広報紙とホームページによりお知らせをいたしておりましたが、今年度から、新たに65歳を迎える方に個別に接種の御案内をお送りしているところでございます。 ○議長(吉田幸一郎君)  寺澤議員。 ◆1番(寺澤佳洋君)  コロナウイルスが非常に流行しておりまして、医療機関の受診を控えている、特に高齢者の方は多いと思います。そのような方々が、65歳という節目でこのワクチンが正しく受けられるように、また市としても啓蒙活動をぜひ続けていただきたい。 簡単に言うと、コロナウイルスが落ち着いた後に肺炎球菌になって、一定の期間休まなければいけない、入院しなければいけないという方を1人でも少なくしたいと思っておりますので、またよろしくお願いいたします。 次に、またウイルスであったりだとかワクチンが少し変わりまして、ヒトパピローマウイルスHPVワクチンに関して質問があります。また、今までと同じように、少し事実確認の質問が続きますが、御了承ください。 こちらのHPVワクチンに関しては、昨年度、隈部議員等も質問されておりますが、HPVワクチンに関しては、どのような疾患を防ぐのでしょうか、改めて教えていただけますでしょうか。 ○議長(吉田幸一郎君)  福祉保健部長。 ◎福祉保健部長(栗田一政君)  ヒトパピローマウイルスワクチンは、ヒトパピローマウイルスの感染が原因で起こる子宮頸がんを予防するもので、このワクチンの接種により、子宮頸がんの原因の50%から70%を防ぐとされておりまして、予防接種法に基づく定期の予防接種の対象となっております。 ○議長(吉田幸一郎君)  寺澤議員。 ◆1番(寺澤佳洋君)  HPVワクチンに関しては、定期接種の中に入っているということで分かりました。 その中で、南島原市の対象者数であったりだとか接種率などのデータがあれば教えてください。 ○議長(吉田幸一郎君)  福祉保健部長。 ◎福祉保健部長(栗田一政君)  この予防接種につきましては、12歳から16歳までの女子が対象で、令和3年度中の市内の対象者は882名、接種率は5.3%でございます。 ○議長(吉田幸一郎君)  寺澤議員。 ◆1番(寺澤佳洋君)  5.3%と聞くと、先ほどの肺炎球菌の30%を超えている数値に比べると非常に低いと思われるんですが、実はこれ、数年前までは1%を切る非常に低い数字だったので、恐らく南島原市としては非常に啓蒙活動をしていただいているんだなというふうに思います。 実際、ワクチンの負担金は、定期接種であるので無料でということでよろしいでしょうか。 ○議長(吉田幸一郎君)  福祉保健部長。 ◎福祉保健部長(栗田一政君)  個人負担は、ございません。 ○議長(吉田幸一郎君)  寺澤議員。 ◆1番(寺澤佳洋君)  先ほどの接種率の5.3%という話に戻りますが、近隣の島原市であったりだとか雲仙市も同等の数字なのでしょうか。 ○議長(吉田幸一郎君)  福祉保健部長。 ◎福祉保健部長(栗田一政君)  令和3年度の接種率を島原市と雲仙市にお尋ねしましたところ、島原市の接種率は2.6%、雲仙市は同じく7.2%とお聞きをいたしております。 なお、個人負担は、両市とも本市と同じように個人負担はないということでございます。 ○議長(吉田幸一郎君)  寺澤議員。 ◆1番(寺澤佳洋君)  このHPVワクチンに関して、南島原市で接種率を向上させる方略などは、今、何か行っていますでしょうか。 ○議長(吉田幸一郎君)  福祉保健部長。 ◎福祉保健部長(栗田一政君)  子宮頸がんにかかる仕組み、どういったことで子宮頸がんにかかるのか、あるいは子宮頸がんにかかる割合であったりHPVワクチンの効果、副反応などについて、対象者の方あるいはその保護者の方々に正しくやっぱり理解していただくことが重要だと考えております。そのようなことを継続して行うことによって、接種率の向上につながるものと考えております。 ○議長(吉田幸一郎君)  寺澤議員。 ◆1番(寺澤佳洋君)  HPVワクチンに関しては、一時期接種率が下がった原因としまして、積極的勧奨というものが取り下げられた、差し控えられたという歴史がありますが、この積極的勧奨に関して、正しい理解をまた周知されているのかということと、併せてこの積極的勧奨とはそもそも何なのかということを御説明いただけますでしょうか。 ○議長(吉田幸一郎君)  福祉保健部長。 ◎福祉保健部長(栗田一政君)  現在、市でやっておりますのは、対象者が一定の年齢に限られておりますので、その方たちの対象者に個別のワクチン接種の御案内、それから広報紙、ホームページへの掲載などを通じて、継続して子宮頸がんやHPVワクチンに関する正しい理解、その促進に努めているところでございます。以上でございます。 ○議長(吉田幸一郎君)  寺澤議員。 ◆1番(寺澤佳洋君)  ありがとうございます。 積極的勧奨が一時的に差し控えられた背景もありまして、現在、このHPVワクチンに関しては、本来の適用の小学6年生から高校1年生から少し幅を広げて対象者が増えております。これは、いわゆるキャッチアップ接種と呼ばれますが、そのような方々に対しても正しい情報がぜひ伝わるように努めていただきたいなと思っております。 次のワクチンについてお話を進めさせていただきます。 新型コロナウイルスワクチンに関してですが、まず、そもそも現在、新型コロナウイルスの感染状況というのはどのようになっていますでしょうか。 ○議長(吉田幸一郎君)  福祉保健部長。 ◎福祉保健部長(栗田一政君)  感染状況につきましては、先日の議会全員協議会でも御説明をさせていただいたところでございますが、県内の新規感染者は急速に拡大を続けておりまして、市内におきましても、7月5日から増加傾向に転じ、9日以降、急速に増加をし、20日には91名の新規感染者が発表され、その後も感染者の拡大が続いております。 これに伴いまして、県南医療圏、島原半島でございますけれども、県南医療圏の緊急時病床使用率が43床確保される計画になっておりますけれども、この使用率につきましては、23日の日に80%を超えている状況でございます。 このような状況にあって、県では、感染段階レベルを7月13日に1の注意報から2-Ⅰの警戒警報に、さらに21日には2-Ⅱの特別警戒警報に引き上げられておりまして、基本的な感染防止対策の徹底などが呼びかけられております。 また、本市におきましては、特に会話時のマスクの着用や手洗い・消毒、三密の回避など、基本的な感染防止対策の徹底、体調が悪いときは外出や会食、登校・登園を控え、すぐに医療機関に電話で相談していただく、それとワクチンの接種について、市民の皆様への呼びかけを継続して行っているところでございます。 ○議長(吉田幸一郎君)  寺澤議員。 ◆1番(寺澤佳洋君)  私も、現場で働いておりまして、やはり非常に数が増えてきている、心配されている方が増えてきている現状を目の当たりにしております。 その中で、一つの感染拡大の対策としてワクチンがあるとは思いますが、4回目の接種に対する市の対応は、現在、どのようになっていますでしょうか。 ○議長(吉田幸一郎君)  福祉保健部長。 ◎福祉保健部長(栗田一政君)  4回目の接種につきましては、重症化予防を目的に、60歳以上の方と18歳から59歳までで基礎疾患を有する方あるいは重症化リスクが高いと医師が認める方を対象に、6月14日から接種を開始いたしております。 60歳以上の方には、3回目の接種を終えられてから5か月をめどに、順次接種券をお送りさせていただいております。 また、18歳から59歳までの方で、3回目の接種を終えられた方につきましては、接種券の交付申請手続の御案内をさせていただいております。 7月17日現在で集計しましたところ、1,886名の方が4回目の接種を終えられている状況でございます。 また、国から、医療従事者あるいは高齢者施設の従事者などへの接種の対象拡大の連絡を既に受けておりますので、現在、地元医師会などと調整をいたしているところでございます。 ○議長(吉田幸一郎君)  寺澤議員。 ◆1番(寺澤佳洋君)  特に、1回目から3回目のときは、ワクチンを打ちたくても打てない、コールセンターに電話がつながらない、接種の機会を逃してしまうという方のお話をよく聞きましたが、4回目の接種に関しての進行状況などはいかがでしょうか。 ○議長(吉田幸一郎君)  福祉保健部長。 ◎福祉保健部長(栗田一政君)  昨年、ワクチン接種の本格的な予約受付を開始しました当初、電話がつながらないなど市民の皆様には大変御迷惑をおかけしました。その後については、順調に予約も進み、接種もスムーズに進んでいるところでございます。 今後も、地元の医師会の御協力をいただきながら、円滑な接種に努めてまいるようにしております。 ○議長(吉田幸一郎君)  寺澤議員。 ◆1番(寺澤佳洋君)  ワクチンに関しては質問は以上になりますが、繰り返しになりますが、コロナ禍でもワクチンを必要としている人に対して、できれば任意接種のワクチンも含めて、自己負担少なく接種できる環境をつくることによって持続可能なまちづくりにつながるのではないかと思っておりますので、子供のワクチン接種同様、大人のワクチン接種への働きかけも引き続き行っていただきたいと思っております。 次、大きく分けて2番目の質問になります。 子宮頸がん検診についてです。 子宮頸がん検診に関しては、ほかのがん検診に比べて若い世代も対象となっております。まさに、子育て世代にとっては大切な検診になっておりますが、質問です。 南島原市の対象者数、検診受診率について教えていただけますでしょうか。また併せて、近隣の市、島原市、雲仙市の受診率も分かれば、併せてお願いいたします。 ○議長(吉田幸一郎君)  福祉保健部長。 ◎福祉保健部長(栗田一政君)  子宮頸がん検診の令和3年度の対象者数でございますけれども、1万1,884人でございます。受診率につきましては13.5%となっております。 なお、先ほどの13.5%は令和3年度の受診率でございますけれども、平成30年度の受診率は15.9%、令和元年度が15.8%、令和2年度が14.5%と若干低下をいたしておりまして、コロナ禍で受診控えがあるのではなかろうかと推測をいたしているところでございます。 また、近隣市の受診率でございますけれども、島原市が約30%、雲仙市が約15%とお聞きをいたしているところです。 ○議長(吉田幸一郎君)  寺澤議員。 ◆1番(寺澤佳洋君)  このがん検診の件数に関しても、今、コロナ禍で検診の受診率が下がっているというお話がありましたが、南島原市として、受診率を上げる方略などはありますでしょうか。 ○議長(吉田幸一郎君)  福祉保健部長。 ◎福祉保健部長(栗田一政君)  子宮頸がん検診は、現在、市内で2か所、それから雲仙市の医療機関3か所、合わせて5か所の医療機関で受診をすることができます。 これを何とか増やすことができないか、地元の医師会や近隣市に御相談をさせていただきたいということで考えているところでございます。 ○議長(吉田幸一郎君)  寺澤議員。 ◆1番(寺澤佳洋君)  子宮がん検診に関しては、実は島原市だとか雲仙市とは異なり、南島原市では子宮がん検診受診券というものが必要になります。簡単に言うと、この券がないと補助金を受けての検査ができない、いざ検査をしようと思っても、その券がないと、また役所に取りに行かないとというような一つの手間があって、少ない受診の機会を逃す市民の声を聞きました。 そもそも、なぜ、島原市であったりだとか雲仙市と異なり、このような制度を取っているのか教えていただけますでしょうか。 ○議長(吉田幸一郎君)  福祉保健部長。 ◎福祉保健部長(栗田一政君)  国のがん予防重点健康教育及びがん検診実施のための指針というのが国のほうから出されておりますけれども、子宮頸がん検診につきましては、この指針では2年に1度ということでされておりまして、本市におきましては、これに沿って子宮頸がん検診を2年に1回ということで実施しているところでございます。 なお、島原市と雲仙市におきましては、毎年の検診となっているということでお聞きしております。 本市におきましては、2年に1度の検診でございますので、対象となる方に、検診に該当する年度であるか分かりやすいように、ほかの検診と同様に受診券の発行をさせていただいているというところでございます。 ○議長(吉田幸一郎君)  寺澤議員。 ◆1番(寺澤佳洋君)  周りの市に比べて、やっぱり受診率が南島原市、やや低いように思いますが、ちょっと松本市長にもお尋ねしたいんですが、南島原市においても、近隣の市に倣って、受診券を例えば、なしでもがん検診が受けられるような体制を整えていくことは可能でしょうか。 ○議長(吉田幸一郎君)  松本市長。 ◎市長(松本政博君)  毎年の受診については、医療機関の体制との関係もありますので、地元の医師会とも相談をさせていただいて、検討をしていきたいという思いはあります。 ○議長(吉田幸一郎君)  寺澤議員。 ◆1番(寺澤佳洋君)  市長、大変心強いお言葉ありがとうございます。 また、私も、さきに述べましたが、医師会の全ての確認等は行えておりませんので、またその医師会等協力機関が前向きであれば、ぜひともこの受診率を上げるような施策に取りかかっていただきたいと思っております。 次の質問に移らせていただきます。 3番目です。妊産婦医療費助成制度に関してです。 2022年7月4日に、長崎県の長崎市におきまして、医師会、歯科医師会、薬剤師会の三師会により、妊産婦医療費助成制度を長崎市に申請したという報道がありましたが、そもそもこの制度というのはどのような制度でしょうか、教えていただけますでしょうか。 ○議長(吉田幸一郎君)  福祉保健部長。 ◎福祉保健部長(栗田一政君)  妊産婦医療費助成制度は、妊娠・出産に伴う高血圧あるいは糖尿病であったり、このような治療に要する医療費の自己負担を軽減するための助成制度ということで理解をいたしております。 ○議長(吉田幸一郎君)  寺澤議員。 ◆1番(寺澤佳洋君)  今、同じ長崎県内で申請がありましたので、今後、南島原市でも同様の動きがあるかもしれません。まだ、私はもちろん三師会の意向は確認できておりませんが、同様の申出があったときに、どのように対応する予定でしょうか。 ○議長(吉田幸一郎君)  福祉保健部長。 ◎福祉保健部長(栗田一政君)  本市におきましては、どのような支援が可能なのか、福祉保健部としては検討をさせていただきたいということで考えております。 ○議長(吉田幸一郎君)  寺澤議員。 ◆1番(寺澤佳洋君)  今、栗田部長から検討するという非常に前向きなお答えをいただきましたが、ここの点に関しても、また改めて松本市長、御意見をお聞きしたいと思いますが、この助成の申出があったときにはどんなふうに対応するかお考えでしょうか。 ○議長(吉田幸一郎君)  松本市長。 ◎市長(松本政博君)  これについては、先ほど福祉保健部長が答弁したように、私自身もそういう考えは持っております。 ○議長(吉田幸一郎君)  寺澤議員。 ◆1番(寺澤佳洋君)  市長も含めて、子宮頸がん検診であったりだとか、この助成に関して、大変前向きな御意見をいただきましてありがとうございます。 私を含めて子育て世代の人々が生活しやすいまちづくりのためには、非常に大切な制度だと思いますので、また引き続きよろしくお願いいたします。 4つ目の質問に移らせていただきます。 ふるさと納税とか応援寄附に関してです。 ふるさと納税、応援寄附による収入・歳入というものは、南島原市を含む人口減少が進む地方都市にとっては大きな財源だと個人的には思っております。 ここで質問ですが、ふるさと納税に対する市の見解であったりだとか方針、少し大きな質問になりますが、教えていただけますでしょうか。 ○議長(吉田幸一郎君)  松本市長。
    ◎市長(松本政博君)  私のほうから。 ふるさと納税は、市にとって大変貴重な自主財源であります。この制度を活用し、財源の確保や地域経済の活性化、また市のPR効果などが期待をされているところであります。 また、ふるさと納税を通して、市では寄附者の気持ちに応じた施策の展開を意識することになりますし、寄附者は行政への関心と参加意識が高まるというように、双方が意識を高め合うことができる非常によい制度であるというふうに考えております。その推進に一層取り組んでいきたいというふうに考えているところであります。 ○議長(吉田幸一郎君)  寺澤議員。 ◆1番(寺澤佳洋君)  ふるさと納税は、制度上、大きな都市にとっては税収が減ってしまうという現状もあるようですが、現状、南島原市において、ふるさと納税の制度が始まってから、収入としては増えているか、またもちろん市民税の減収などもあると思いますが、その辺のプラス・マイナスに関して教えていただけますでしょうか。 ○議長(吉田幸一郎君)  菅地域振興部長。 ◎地域振興部長(菅三郎君)  私のほうからお答えをさせていただきますが、令和3年度を取って申し上げますと、寄附額が6億5千万円程度、市民税の減収分が約2千万円ということですので、プラス・マイナス6億3千万程度は増収になっているということでございます。 ○議長(吉田幸一郎君)  寺澤議員。 ◆1番(寺澤佳洋君)  ありがとうございます。 では、南島原市にとっては、非常に利益の高い制度であるということが分かりました。 少し事実関係を確認したいところがありまして質問させていただきますが、人気の返礼品というものがふるさと納税では付き物だと思いますが、どのようなものがありますでしょうか。 ○議長(吉田幸一郎君)  地域振興部長。 ◎地域振興部長(菅三郎君)  本市の場合は、特に件数別で申しますと、特産品であります島原手延べそうめん、あと、ちゃんぽん、ラーメン、こういう麺類のほうが件数では上位を占めております。以上です。 ○議長(吉田幸一郎君)  寺澤議員。 ◆1番(寺澤佳洋君)  ありがとうございます。 私も、個人的に大変好きなそうめんであったりだとか、ちゃんぽんが人気であることは大変うれしく思います。 ふるさと納税の返礼品を提供することによって、企業であったりだとか市民は利益はあるのかということをお聞きしたいんですけど、よろしいでしょうか。 ○議長(吉田幸一郎君)  地域振興部長。 ◎地域振興部長(菅三郎君)  このことにつきましては、企業、あと個人事業主の方ともに取り扱っていらっしゃる商品のPRができますとか、サイトを使いますので販路の拡大、あと、そういうことによっての売上げの増加というものが期待されます。 あと、特に通常のインターネットの運営をするのと違いまして、トータルでやりますので、そこの商品の情報の提供から受注・発注までの一連について、通常の通販よりは簡便にできると、こちらのほうがお手伝いをいたしますので、簡便にできるということがあります。 市のほうで手数料あたりについては負担をしたりしておりますので、それができるということで、特に小規模の事業者、個人事業者についてはメリットが大きいというふうに考えております。以上です。 ○議長(吉田幸一郎君)  寺澤議員。 ◆1番(寺澤佳洋君)  ありがとうございます。 市として、この6億のさらに上を目指して、ふるさと納税を受け取る寄附額を上げる方略などは、今、ありますでしょうか。 ○議長(吉田幸一郎君)  地域振興部長。 ◎地域振興部長(菅三郎君)  現在、行っておりますのは、やはり広告に力を入れるとか、サイトに登録してある方々にメールマガジンを配信すると、あと新規の出品者を開拓するために相談会を実施いたしたりしております。 あと、今年からは、寄附の窓口となりますインターネットのポータルサイトと言われる取扱いの数を追加すると、あと、実際に寄附をしていただいた方へ紙媒体のカタログをお送りしたりとか、あと、できればセットで組み合わせての高額の寄附の品目を開発していくというふうなことを考えまして、寄附額の増加を図っていきたいというふうに考えております。 ○議長(吉田幸一郎君)  寺澤議員。 ◆1番(寺澤佳洋君)  ありがとうございます。 私も、短い時間で調べられたことは限りがありますけれども、南島原市は、早期からカタログの作成であったりだとかキャラクターとのコラボレーションであったりだとか、非常に面白い返礼品だと、お墓であったりだとか空き家の管理サービスを行うというように、南島原市から離れていても南島原市との関係性を持てるような仕組みづくりが非常にされていて、とてもいいかなと思います。 ふるさと納税に関して、少し御意見を言わせていただくと、先ほど6億超の寄附を頂いているとありましたが、そこの人数を調べると、大体8万5千とか9万人弱の方から頂いております。これは、南島原の人口4万2千から比べると、倍以上になります。これは、市長が所信表明でも掲げておりました、恐らく関係人口であったりとか交流人口に非常に近い関係性になるのではないかと思っております。 ここを通じて、南島原市への旅行であったりだとか転居であったりだとか、またふるさと納税だけのつながりでもリピーターになったりとか、またこの南島原を支えてくれる人々になってくれるのではないかなと思いますので、引き続き寄附額が伸びるような仕組みづくりをしていっていただきたいと思います。 1点、私が市民から得られた声を一つだけお届けしたいと思います。この点に関しては、答弁は必要ありません。 先ほど、返礼品は比較的簡便にシステム化されているというお声がありましたけど、やはり高齢者の方にとっては登録が難しいというお声も聞きますし、そうめんであったりだとか、ちゃんぽん、やはり繁忙期に小ロットで商品を出すことが非常に難しいという声を聞きました。 この辺に関しては、ふるさと納税で得られた寄附金の一部を使って、また代行したりだとか人的なサービスを行うことによって、より豊かに感じられるまちづくりにつながるのではないかなと思いますので、またそういうことに関して、お時間があるときに話し合っていきたいと思っております。 私、以上で用意した質問を全てお話しさせていただきましたので、ちょっと拙いところもあったと思いますが、ありがとうございました。(降壇) ○議長(吉田幸一郎君)  これで、1番、寺澤佳洋議員の質問を終わります。 ここで11時5分まで休憩いたします。     午前10時52分 休憩     午前11時05分 再開 ○議長(吉田幸一郎君)  休憩前に引き続き会議を開きます。 次に、5番、田中克彦議員の質問を許します。5番、田中克彦議員。 ◆5番(田中克彦君) (登壇) おはようございます。 5番、新風南島原、田中克彦です。 議長の許しを得ましたので、これから通告に従い一般質問させていただきます。 まず、その前に一言挨拶させていただきます。 さきの6月12日、南島原市議会議員一般選挙において初当選をさせていただきました。これも、有権者である市民の皆様の支持によりまして、この場に立たせていただいております。感謝申し上げます。また、支持していただいた皆様、そしてこの南島原全市民の皆様のためにしっかり働いてまいる所存でございますので、どうかよろしくお願いいたします。 それでは、一般質問に入ります。質問方式は一問一答で行います。 私は、3月31日まで、小学校の教員を30年間務めていました。大人レベルの話というよりも、小学生向けのレベルになってしまうかもしれませんが、市民の皆様には分かりやすい話ができるのかなと考えております。ぜひ、よろしくお願いいたします。 私の一般質問については、大きく2点でございます。1つ目は、南島原市の教育方針について、2つ目は、社会体育施設の利用についてです。 まず1点目、南島原市の教育方針についてであります。 本市では、教育振興基本計画を作成されており、その計画にのっとり様々な教育活動を推進されています。まず、南島原市の教育理念を聞かせてください。よろしくお願いします。 ○議長(吉田幸一郎君)  松本市長。 ◎市長(松本政博君) (登壇) それでは、質問2番目、田中克彦議員の御質問にお答えをいたします。 御質問は、南島原市の教育方針についてのお尋ねでありますが、これにつきましては、教育長のほうから答弁をさせますので、よろしくお願いいたします。(降壇) ○議長(吉田幸一郎君)  松本教育長。 ◎教育長(松本弘明君) (登壇) 田中克彦議員の御質問にお答えをいたします。 最初に、教育理念についてでありますが、南島原市教育委員会は、市民一人一人が「幸せで悔いのない人生を歩むための“善き人格”を育む」、このことを教育の目的としております。 この目的を具現化する教育理念といたしまして、「いつも側にいて欲しい家族と、いつも側にいて欲しい教師と、いつも側にいて欲しい大人が力を合わせて、「あなたがいてくれて本当に良かった」と周りの人たちから感謝される人を育成する取組を行っていくこと」としております。以上でございます。(降壇) ○議長(吉田幸一郎君)  田中議員。 ◆5番(田中克彦君)  ありがとうございます。 この教育振興基本計画というのが約10年前に作成され、今年度が最後の10年目ということになっていると理解しておりますが、本年度が最後の年になるんですけど、新たな作成はこれから考えられているのでしょうか。 ○議長(吉田幸一郎君)  松本教育長。 ◎教育長(松本弘明君)  もう、新たな作成は考えておりますし、本年度のそういう教育方針を具現化するような教員の育成とか学校力の向上あたりも、もう既に着手をしております。 ○議長(吉田幸一郎君)  田中議員。 ◆5番(田中克彦君)  ありがとうございます。 その作成に至っては、教育委員会が主体でやっていくのか、それとも有識者なども入れてその辺を煮詰めていくのか、そういったところもよかったらお願いします。 ○議長(吉田幸一郎君)  松本教育長。 ◎教育長(松本弘明君)  お答えしたいと思うんですが、私も教育委員会に入って、もうすぐ1年になるわけなんですけども、この作成会議に実際自分が参加をしたことはないんですけれども、これまでの様子を見聞きしますと、特に教育委員会内部であるとか、または有識者の御意見等も参考にしながら、そういったものが作成をされていると理解しております。以上です。 ○議長(吉田幸一郎君)  田中議員。 ◆5番(田中克彦君)  ありがとうございました。 私個人としても、有識者とかいろんな地域の皆様の声を反映させながら、子供たちの教育がどうあるべきかなというところをしっかりと考えていって、作成していただきたいと考えております。 私、個人的な意見としましては、教育理念といいますと、簡単に言うと、教育が究極的に目指す理想の姿じゃないかと考えております。その姿に向かって進むべき方向を示すものが目的であって、さらに、それを具体的に具現化していくものが教育目標かなというような流れを私自身は持っていたんですね。基本計画の中をこう見ると、ちょっとその辺があやふやなところがあるのかなというふうなところがあります。 それと、「幸せで悔いのない人生を歩むための“善き人格”を育む」というような文言とか、そういったこともよく分かるんですが、私も教員をしていて、10年前、9年前か、この教育理念方針が出されて、読んだときに、いまいちちょっとぴんとこないなといったところもございます。 誰もがこんな子供を育てたいんだというようなことを一目で分かるような理念、そういったところをぜひ掲げていただいて、教員ももちろん、保護者の皆様、地域の皆様、それがそこの目標に向かってしっかりと突き進めたらいいかなと考えていますので、ぜひよろしくお願いいたします。 次に、第Ⅱ期南島原市総合計画の前期基本計画が本年度で一区切りを迎えます。その中で、政策5-1、教育の充実について、その進捗状況を伺ってまいります。 まずは、まちづくりの方針の中に、「本市の特徴ある教育環境の構築に向けて教職員の育成・学校力の向上を目指します。」とありますが、具体的にはどのようなことをされているのでしょうか、よろしくお願いします。 ○議長(吉田幸一郎君)  教育長。 ◎教育長(松本弘明君)  教職員の育成・学校力の向上を目指す取組についてというような趣旨のお尋ねだったと思いますが、先ほど来からお話が出ておりますけれども、本市の総合計画策定以来、ここ最近でいきますと、平成28年から30年、この3か年は教職員研修「さきがけ」という名称、それからその後の3年間、令和元年から令和3年度までの3年間については「あかつき」という名称で教職員研修を実施し、高い専門性と豊かな人間性を持った品格のある教職員を育成してまいりました。 そして、今年度からは、南島原市における喫緊の教育課題、社会及び教職員のニーズに応じた実践的な研修を通じて、引き続き高い専門性と豊かな人間性を持った教職員を育成するとともに、学校力を高めるという狙いの下、新たに本年度、教職員研修「With」というものを企画し、5つの講座を実施してまいっております。これが1つ目でございます。 2つ目として、研究指定校事業、これにより、毎年度、小学校は2校、中学校は1校を研究校と指定し、先進的・実践的な研究に取り組み、その成果を市内の小・中学校に広げていくという取組を行っております。 3つ目になりますが、学校訪問を計画的に実施し、3年に1回は教育委員と教育委員会事務局が学校経営に対する指導や授業指導を行っております。 このような取組を継続することにより、教職員の指導力の向上、学校力の向上、そういったものを、今、図っているところでございます。 ○議長(吉田幸一郎君)  田中議員。 ◆5番(田中克彦君)  ありがとうございます。 私も、「さきがけ」「あかつき」というふうに教員研修させていただきまして、いろんなところで勉強になってきたんですが、今回、「With」というようなところを、ニーズに応じたとか実践的なとか学校力を高めるとか、とてもすばらしい内容かなと思います。 具体的に、その「With」の5つの講座と言われましたが、どのような講座をされているのでしょうか、お願いします。 ○議長(吉田幸一郎君)  教育長。 ◎教育長(松本弘明君)  お答えします。 1つ目ですが、若手教職員資質向上講座、最近、非常に若い先生方が増えておりますので、そういったものでございます。 2つ目、授業改善講座、それから学力向上講座、クローズアップ講座として外国語教育講座、そして教育講演会、そういったものを準備しております。 ○議長(吉田幸一郎君)  田中議員。 ◆5番(田中克彦君)  ありがとうございます。 今から若い人たちがたくさん教員に上がってきますので、ぜひその辺はきちんと教育、資質向上していただいて、本県の子供たちのためにしっかり働いてくれる教職員の育成をよろしくお願いします。 ちょっと、ついでにもう一つですけど、「With」というふうに言われたんですけど、「With」とはどういう意味ですか。 ○議長(吉田幸一郎君)  松本教育長。 ◎教育長(松本弘明君)  今までの研修名は、普通に日本的な言葉でまとめておりましたけども、今回、「With」というふうにしました理由はいろいろあると思うんですけど、「With」には、共にとか一緒につながって協働しているというような意味合いがあると考えております。教職員相互または教職員と教育委員会が共に研修に励み、専門性を高め、指導力の向上に取り組んでいきたいという、そういう強い願いがそこに込められております。 ○議長(吉田幸一郎君)  田中議員。 ◆5番(田中克彦君)  ありがとうございます。 その「With」という願いをしっかりと実現できるように、ぜひ研修等を深めていただきたいと考えております。 次に、教育の「政策を取り巻く背景(本市の現況と課題)」の中に、「「小1プロブレム」、「中1ギャップ」と言われるように、教育環境や学習内容が大きく変化する時期には、子どもたちの心身へ様々な負担がかかるため、幼稚園、保育園、小学校間」、また小学校、中学校間で「切れ目のない連携や配慮が必要」となるとあるんですけど、まさに私はそのとおりだと考えております。 そこで、教育委員会としてはどのような配慮をされているのか伺います。 ○議長(吉田幸一郎君)  教育長。 ◎教育長(松本弘明君)  お答えします。 幼・保・小間または小・中間での連携や配慮についてのお尋ねですけれども、幼稚園、こども園、保育所と小学校の連携につきましては、児童が入学する前に、保育所児童保育要録や幼稚園幼児指導要録を基に、一人一人の児童について引継ぎを行ってまいっております。また、入学後も、学校行事の際に幼・保の関係者を招き、子供たちの様子を参観していただいたり、情報交換などを行ったりしております。 次に、小・中学校の連携につきましては、中学校に入学する前に、指導要録を基に引継ぎを行い、配慮を要する生徒や生徒の特性について情報交換を行っております。 また、配慮としまして、幼・保・小あるいは小・中間、いずれの連携にしましても、日頃から児童・生徒の状況や家庭環境などについて、そういった関係の中で情報交換を行うことによって、より一層、児童・生徒の理解を深め、指導の充実に努めるようにしておるところでございます。 ○議長(吉田幸一郎君)  田中議員。 ◆5番(田中克彦君)  ありがとうございます。 その引継ぎ等について、ちょっと後から述べますけど、不登校児童・生徒の数が、今現在、どのくらいいるのか。もしよかったら、小・中別にお願いします。 ○議長(吉田幸一郎君)  教育長。 ◎教育長(松本弘明君)  不登校児童・生徒の人数でございますが、令和3年度末現在で、小学校7名、中学校は31名でございます。 なお、本年度6月現在、小学校8名、中学校26名です。 ○議長(吉田幸一郎君)  田中議員。 ◆5番(田中克彦君)  ありがとうございます。 小学校はそのぐらいかなと、中学はどんどん増えていっていますが、その不登校児童・生徒への対策や対応、どのようなことを南島原市ではされているのか、ちょっと具体的な方策をお願いします。 ○議長(吉田幸一郎君)  教育長。 ◎教育長(松本弘明君)  不登校児童・生徒への対策や対応についてのお尋ねでありますが、本市では、適応指導教室「つばさ」を開設し、不登校児童・生徒の学校復帰、社会的自立に向けた指導、支援を行っております。適応指導教室の指導員が学校と連携し、一人一人の状況に応じた支援計画を立て、個々に応じて適応指導に対応しているところです。 なお、状況によっては、不登校児童・生徒の保護者との面談も行い、保護者の不安や悩み、そういったものを軽減することにもつなげているところです。 ○議長(吉田幸一郎君)  田中議員。 ◆5番(田中克彦君)  ありがとうございます。 そういった「つばさ」というところがあるというところは、心のよりどころになるんではないかと考えております。 そこで、「つばさ」を利用している、現在、小学生、中学生、何人ほどいるんでしょうか。 ○議長(吉田幸一郎君)  五島教育次長。 ◎教育次長(五島裕一君)  今現在、利用している生徒の人数についてですが、申し訳ございません、今現在の人数の資料を持ってくるのを忘れまして、今現在の人数はちょっと分からないということで、申し訳ございません。 ○議長(吉田幸一郎君)  田中議員。 ◆5番(田中克彦君)  ありがとうございます。 理想的には、今現在の不登校児童が全員、そういったところにお世話になって、いずれは学校に戻れるというような体制づくりが構築できたらいいかなと考えております。そういった中で、なかなかそういったところも行けない子供も実際いるんじゃないかなと思いますので、その辺も含めて、ぜひ対策等よろしくお願いいたします。 まず、不登校が、小学校が約7、8名、中学に至っては、3年度末で31名、それで今26名という報告を受けました。小学校から中学校に上がることによって、子供たちが学校に行けない率が高くなっているというところもあります。 私は、本市ではないんですけど、よその市でもやっぱりそういう傾向があって、小学校で一生懸命子供たちを見ていて、家庭環境、子供の性格、そういったところをよく把握してきたと思うんですね、私自身が。中学校に送り出します。先ほど言われたように、小学校から中学校には指導要録を基に引継ぎが行われ、情報交換がされ、しっかりと私もその子供の状況なり家族、家庭なりを伝えたつもりですけど、やっぱり中学校で不登校になってしまったという経験もあります。 そういったときに、中学校の先生から、もっと小学校のときはどうだったのとか、そういった情報が入ると共有しながらできると思うんですよね。 今、教育長言われたとおり、引継ぎの情報交換、日頃からの情報交換というふうなこともありますけど、実際、南島原市でも、やっぱり中学校になって不登校になり、子供が学校に行けない状況になったときに、ある小学校の先生から、ああ、やっぱりそうなったかというふうなところも聞いたりとかしています。そのとき相談あったのと、いや、ないんですというところがありますので、ぜひ、そういったところは子供たちのためですから、学校間問わず、どんどん連絡していただいて、しっかりと子供たちを育てるという目線に立って頑張っていただけたらと考えておりますので、ぜひよろしくお願いいたします。 次に、家庭教育力の向上に向けた取組についてでございます。 基本計画の中には、「乳幼児、児童・生徒を持つ親に対し、親学び、親子学び、子学びの学習プログラムを展開し、ともに学びあえる家庭教育学級や働く女性のための家庭教育に関する学習等、家庭の教育力向上に向けた機会の充実を図ります。」とありますが、具体的にどのような取組をされているのかお聞きします。 ○議長(吉田幸一郎君)  教育長。 ◎教育長(松本弘明君)  家庭の教育力向上に向けた取組についてのお尋ねですが、第Ⅱ期南島原市総合計画に掲げております「家庭教育支援の充実」として、乳幼児、児童・生徒を持つ親に対し、親学び、親子学びなどの学習プログラムの展開、家庭教育学級など、家庭教育力向上に向けた機会の充実を、今、図っております。 ○議長(吉田幸一郎君)  田中議員。 ◆5番(田中克彦君)  そういうふうにしてプログラムをつくってやっているというところなんですけど、具体的にどのような活動がなされているのかというところをちょっと知りたいので、よろしくお願いします。 ○議長(吉田幸一郎君)  五島教育次長。 ◎教育次長(五島裕一君)  具体的な取組ということでございますけれども、教育委員会の主な取組といたしましては、育児の不安解消、母子愛着形成、乳児子育てスキル向上を目的としまして、生後2か月から6か月の乳児母子を対象としました「はじめのいっぽ講座」、それから第2子以降の乳児母子を対象とした「にほ・さんぽ講座」を実施いたしております。 また、家庭教育力向上を目的としまして、「家庭教育講演会」や、グループワーク形式での学習機会を提供する「親学び講座」、また長崎女子短期大学と連携をいたしまして、専門的な知識などを習得することを目的とした「親育ち講座」などを実施しているところでございます。 ○議長(吉田幸一郎君)  田中議員。 ◆5番(田中克彦君)  ありがとうございます。 そういった講座をしていただいて、ぜひ保護者の皆様にも、やっぱり子育てという意味ではしっかりと学習していただいて、親と教師と共に子供を育てるという環境が必要かなと思います。 そういう中で、やっぱり今までの経験の中では、PTAに入っていたりとか、子供の育て方について関心がある方々はそういう講座を受けられるんですけど、学校の一つの枠組みの中で、一部の保護者のみがそういうのを受けられていて、なかなか全体には行き渡らないというふうなところも一つあるかと思います。 そういった講座を、ぜひ学校単位とか、学校に呼び寄せてとか、そういったことはできるんでしょうか。 ○議長(吉田幸一郎君)  教育次長。 ◎教育次長(五島裕一君)  学校に呼び寄せてとか学校単位でとかという御質問でございますけれども、学校での取組としましては、これPTAなどが主にやるんですけれども、PTAなどから依頼があれば、子供の成長各期における不安等の解消など、児童・生徒や保護者への学習機会の提供を目的としまして各種指導員を派遣する取組を行っております。 例えば、ゲームやスマホなどとの関わりについて学びたいというときには、メディア安全指導員をうちのほうから派遣いたします。また、「親子学び講座」等を開催する場合は、ファシリテーターを派遣いたしまして、グループワーク学習の機会だとか様々な学びの場を提供できるように対応いたしているというところでございます。 ○議長(吉田幸一郎君)  田中議員。 ◆5番(田中克彦君)  ありがとうございます。 そのようにして、各学校のPTA活動の一つの活動としてそういったことを、呼んで、学校でそういう取組ができるというところはとてもいいことだと思います。 もっと狭めて、例えば学校全体にしていくと、やっぱり参加する保護者も少ないので、学級単位でそういうような講座とか何とかということは考えられないでしょうか。 ○議長(吉田幸一郎君)  教育次長。 ◎教育次長(五島裕一君)  当然、学級単位とかでも、要請があれば対応はしたいというふうに思っております。 ○議長(吉田幸一郎君)  田中議員。 ◆5番(田中克彦君)  ありがとうございました。 ぜひ、今言われたことを各学校にも伝えていただいて、それがPTAに広がって、活発なPTA活動の下、子育てのための研修を深めていただいてもらいたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。 続いて、小中一貫教育、いわゆる義務教育学校の設置について質問をさせていただきます。 基本計画の「教育環境の整備」の中に、小中一貫教育、義務教育学校の設置について検討を行い、本市における教育環境の充実を図るとうたわれていますが、その進捗状況についてお尋ねします。 ○議長(吉田幸一郎君)  教育長。 ◎教育長(松本弘明君)  義務教育学校設置についてのお尋ねですけれども、令和3年度までに市内全ての小学校において説明会を実施したところでございます。その結果のアンケート等も取っているわけでありますけれども、小学校と中学校の接続をスムーズなものにして、いわゆる、先ほども不登校等の話がありましたけれども、中1ギャップといった課題の解消に向けた手だての一つとして、義務教育学校の設置についても、ただいま調査研究を継続しているところでございます。 ○議長(吉田幸一郎君)  田中議員。 ◆5番(田中克彦君)  それでは、例えば義務教育学校なんですが、今、長崎県内で何校ほどあるのでしょうか。 ○議長(吉田幸一郎君)  教育次長。 ◎教育次長(五島裕一君)  義務教育学校の県内の状況でございますけれども、今現在、佐世保市の浅子小中学校と黒島小中学校の2校でございます。 いずれの学校も平成30年度に義務教育学校として開校しておりますが、それ以前も小中併設校として小学生と中学生が同じ校舎で学んでいたというところでございます。 ○議長(吉田幸一郎君)  田中議員。 ◆5番(田中克彦君)  ありがとうございます。 浅子小中、黒島小中というところで、今、できているんですけど、ここは小規模校であって、なかなかそこで実践されていることが、例えばいいところ、悪いところなど聞かれても、本市の学校にそれが対応するのかどうかといったところは、ちょっと難しいところかなと思います。 これ、日本全国に広げていただいて、実際にこの南島原市にある小学校、中学校の規模の学校がどのくらいあって、その学校が取り組んだことによってのメリット、デメリットなども考えていただいて、これからの南島原市に何が必要か、必要じゃないのか、教育効果はどうなのかといったところを吟味しながら検討を進めていただきたいと考えています。これ以上、深くは突っ込みません。 次です。 小・中学校におけるタブレットの活用状況について伺います。 1人1台のタブレットの導入により、児童・生徒の学びの幅が広がってきています。いわゆる、学びを改革することを目的としているところだと思います。 と同時に、学習を、タブレットを持つことで、いつでもどこでもできるというところに大きなメリットがあるんじゃないかと考えております。 そこで、タブレットの家庭への持ち帰り状況について、各学校での差があるんじゃないかというようなこと、話を聞いておりますが、各学校の持ち帰り状況について分かれば、よろしくお願いします。 ○議長(吉田幸一郎君)  教育次長。 ◎教育次長(五島裕一君)  タブレットの家庭への持ち帰り状況についてのお尋ねでございますけれども、1学期につきましては11校、小学校が6校、中学校5校が取り組んでおります。 夏季休業中、夏休み期間中は20校が実施しておりまして、内訳としましては、小学校が13校、これ全校です、中学校が7校ということになっております。 ○議長(吉田幸一郎君)  田中議員。 ◆5番(田中克彦君)  ありがとうございます。 私が思っているより少ない数でびっくりしましたが、持ち帰らせていない理由等について、もし分かったらお願いします。 ○議長(吉田幸一郎君)  教育次長。 ◎教育次長(五島裕一君)  基本的には、持ち帰る、持ち帰らないというのが、その学校の判断になろうかと思うんですけれども、一つは、小さい子供に重たいというのもある、なくすということもある、あるいは中学生等になれば、持ち帰ったらもう学習以外に使うんじゃないかという懸念もあるというところで、学校単位でその辺をちょっと懸念されて、持ち帰りをさせているとか、いないとかというのがあるんじゃないかなというふうに感じております。 ○議長(吉田幸一郎君)  田中議員。 ◆5番(田中克彦君)  ありがとうございます。 私が思うには、IT機器は実際に自分の手を使って動かし、試行錯誤しながら数多く触れることが操作に慣れる一番の近道だと考えています。 そういった中で、学校の授業の中で使うだけではなかなか操作にも慣れないというところもあるし、また新型コロナウイルス感染症の再拡大が今あっていますし、自然災害があった場合など、学校に行けない状況がある場合もあります。遠隔授業に対応しやすいんではないでしょうか、持ち帰ることによって。 そして何より、宿題以外に自分の興味、関心に任せて遊びの中で使うことも、私はいいことだなと考えております。大人の考えが及ばない、面白い活用や斬新な発想が出てくるのではないかと考えております。ぜひ、この辺は持ち帰らせをしていただいて、進めていただきたいなと思います。 持ち帰ることによって、いろんなデメリットのところもありますが、それは今からの情報社会の中で、小学校、中学校のうちにきちんとそういったのを自分でコントロールできる子供をこの南島原市の中できちんと育てて、高校生、大学生、大人になったときに、そういったメディアに対する自分の基本的な考え方をしっかり持っていくというふうなところが大事かなと思いますので、デメリットだけを考えた活動ではなく、こういういいメリットがあるんだというふうなところを考えてやってほしいなと考えています。 続いて、学校に登校できない児童へのリモート授業の取組について伺います。 新型コロナウイルス感染症等によって出席停止になったが、無症状で元気な場合や、不登校傾向により学校に登校できない児童・生徒へのリモート授業の実施状況を、分かる範囲で教えてください。 ○議長(吉田幸一郎君)  教育次長。 ◎教育次長(五島裕一君)  お答えいたします。 学校に登校できない児童、コロナとか不登校とかに対するリモートの授業の取組についてですが、1学期は、小学校で5校、中校で4校、計9校が実施しているというところでございます。 ○議長(吉田幸一郎君)  田中議員。 ◆5番(田中克彦君)  せっかくたくさんのお金を使って、子供たち一人一人に配布して、リモート授業も可能というふうなところでなっているんですよね。私も、現に昨年度、子供に対して、コロナの濃厚接触で1週間来られないというふうな状況のときには、そのタブレットを子供のうちに持っていって、これで授業見ときなさいというようなことをやってきました。 実際、もうそんなに難しいことじゃないと思うんですけど、その辺について、ぜひ各学校におかれましては、そういったリモート授業をどんどん進めていただいて、休んだ分を少しでも取り返せるような活動または不登校の子供たちが勉強に置いていかれない活動といったところもしっかりと取り組んでいただきたいと考えています。 簡単に言えば、タブレットを黒板に向けて置くだけ。だけど、その場合にはTeamsを使って接続しなければいけませんが、そういったのは慣れたら大したことありません。私も、全く抵抗感を感じずにやっていましたが、1回習って自分がしてしまえば、そんな大したことないので、もうその辺はぜひやっていただきたいなと考えております。よろしくお願いします。 先ほど、タブレットの持ち帰りについて、重たいからといったところの理由が一つ挙げられたと思うんですが、私、学校の学習用具の取扱いについてのお願いがあって、いわゆる置き勉を積極的に進めてほしい。 最近の教科書や資料集など、サイズが大きくなっており、ランドセル、学生かばんが物すごく重くなっています。タブレットを持ち帰ることになれば、もっと重くなります。 また、ランドセル症候群という言葉も出てきているようです。重さで後ろに引っ張られるから、それに負けないようにぐっとかがめることで猫背になったりとか、小学校1年生、2年生、体が軽い、弱いのに4キロも5キロもあるようなランドセルを背負うことによって、側弯症または頭痛などを訴える子供も増えてきていると聞きます。 医師によると、自分の体重の15%程度が理想じゃないかという医師もおりますので、そのように、私も子供たちのランドセルを持つと、もう平気で5キロ、6キロなっていますので、ぜひその辺はどんどん進めていただきたいと考えているし、また中学校でも、自転車通学の児童が前のかごに置いておったらふらふらして、本当にもう事故にもつながるような危ない、大きな事故になるんじゃないかなということで心配していますので、その辺もよろしくお願いします。 私がちょっと調べたら、平成30年9月6日付、文科省から事務連絡として「児童生徒の携行品に係る配慮について」が出されています。各学校で周知していただいて、児童・生徒の負担を軽減してほしいと思いますので、ぜひその辺は、積極的に取り組んでほしいと思いますが、もしその辺について、見解がありましたらよろしくお願います。
    ○議長(吉田幸一郎君)  教育長。 ◎教育長(松本弘明君)  今、まさに田中議員がおっしゃったとおりでございまして、既に前々回の市議会の中で、中学生等の持ち帰り、自転車に載せてふらふらしているがどうかというふうな、そういう質問もございました。そして、そのときもお答えしたかもしれませんけれども、今、議員がおっしゃったように通知も来ておりますので、その辺はしっかり学校現場に届けていると私は思っているところです。 ただ、重いから持ち帰らせないという部分だけでは、やっぱりいかがなものかなというふうに思っております。 これからICT化が進んでいって、こういった学習端末あたりはマストアイテムというふうになって、もう鉛筆、ノートと変わらないような、日常的に子供たちが扱わなければならないような、そういう器具の一つでありますから、おっしゃるように、常に触れて、トライ・アンド・エラーをしながら、試行錯誤しながら、大人が心配するよりも子供がもっと有効な取扱いをしていくのじゃないかなとも思っておりますし、先ほどリモートのこともありましたけれども、逆に学校に出席できなかった職員が自宅から教室にリモート配信して、子供たちがそれで授業を行う、そんな取組も本市の中では事例としてあります。 いろんな使い方があるということをこれから検証しながら、よりよい教育に結びつけていきたいなと考えているところです。 ○議長(吉田幸一郎君)  田中議員。 ◆5番(田中克彦君)  ありがとうございました。 そういうふうにして積極的に考えていただいて、前向きに進んでいただけたらなと思います。 タブレットのことについては、もう今、夏休み期間中になっていまして、教員、教職員も少し時間が取れるような状況でありますので、ぜひこの時間を使って、それぞれ研修をしていただき、分からない人は分かる先生に教えてもらうなどして、ぜひ9月からスムーズに移行できるようにしていただきたいなと考えております。よろしくお願いします。 次に、教師の働き方改革について伺います。 子供のためであれば、どんな長時間勤務もよしとする働き方は、教職という崇高な使命感から生まれているもので、私も全く時間なんか何も関係なしに働いてきました。だけど、その中で教師が疲弊してきています。もう疲れ切って、疲れて、本当に何かブラック企業みたいに言われているんですけど、全国的に、そういった先生が疲れた中で子供の本当の教育になるのかと私は思っております。 やっぱり、教師自ら人間性や創造性を高めたり、子供たちに対して効果的な教育活動を行うことができることが学校における働き方改革かなと私個人的に思っていますが、そこで教職員の勤務の超過時間の実態について伺いますけど、今、超過勤務あたりはどのようになっているんでしょうか、お願いします。 ○議長(吉田幸一郎君)  教育長。 ◎教育長(松本弘明君)  教職員の超過勤務時間の実態についての御質問でありますけれども、各学校は時間外在校時間について、毎月、教育委員会に報告するという義務があります。 1年間12か月全てでございますが、その内容としましては、1か月の超過勤務の時間というのを見るわけですけども、そこに上がってくる数字が45時間とか80時間、100時間、こういったものが一つの、その間が指標になってくるわけですけれども、45時間以内であれば特に問題はありません。そこを目指しているところで、そういった45時間以上80時間未満、80時間以上100時間未満、それから100時間以上、そういった報告を数値で受けているところであります。 1か月の超過勤務時間の合計が80時間を超える場合は、過労死ラインとして各学校及び教育委員会も重く受け止めているところでございます。 令和3年度の状況になりますけれども、小・中学校全教職員322名のうち、1か月当たり45時間から80時間未満に該当した教職員は、延べで計算をしているんですけれども、延べ375名でした。1か月で平均しますと31.3名、この数値は全教職員数の約10%に当たっているということになります。 なお、80時間以上100時間未満だった教職員は延べ6名、100時間以上だった教職員はおりません。 超過勤務の原因と思われる主な業務内容は、小学校では授業の準備と成績処理、中学校では部活動であると認識しております。 ○議長(吉田幸一郎君)  田中議員。 ◆5番(田中克彦君)  超過勤務時間の実態については、ICカードを使ってされていると思うんですけど、今言われた数字については、年々減っているのでしょうか。 ○議長(吉田幸一郎君)  教育次長。 ◎教育次長(五島裕一君)  超過勤務の実態でございますけれども、令和元年度から申し上げますと、小・中一緒にしまして、小・中全体の教職員数で45時間を超えている職員の数で申し上げれば、令和元年度が646名、令和2年度が504名、令和3年度で381名ということですので、月45時間超の勤務をしている職員というのは減少傾向にあるということでございます。 ○議長(吉田幸一郎君)  田中議員。 ◆5番(田中克彦君)  ありがとうございました。 そういうふうにして減っているということは、とてもいいことだと思うんですけど、その働き方改革について、本市はどんな具体的な取組を今までされてきたのか伺います。 ○議長(吉田幸一郎君)  教育長。 ◎教育長(松本弘明君)  教育委員会としましては、本市教職員の業務量の適切な管理、その他教職員の健康及び福祉の確保を図る目的で、令和2年3月に南島原市立小・中学校教職員の在校等時間の上限に関する方針を定めております。 同方針を基に、教育委員会といたしましては、各学校の状況把握と改善への取組、各学校への依頼業務の精選、各種支援員の配置、在校時間等の客観的な記録のための、先ほど出ましたICカード等を使った環境整備、学校閉庁日の設定、そしてこの上限方針の周知、そういったものを行っております。 あわせて、学校について、これもお答えしてよろしいですか。(「はい、どうぞ」という田中議員の発言あり) 各学校が講じている取組としましては、校務の総括的な見直し、教職員の在校時間等の客観的な記録と業務の適正化、市教育委員会への報告及び記録の保存、年次有給休暇の取得の促進、学校閉庁日及び定時退校日の設定、部活動時間の適正化、それから労働安全衛生管理体制の整備、そういった委員会を設けながら校内で問題提起をしていただく、そういったこと、それから最後になりますが、保護者・地域への周知と協力依頼、こういったものを校長会等で指導しておりますので、それが現場で周知をされていくのかなと思っております。 ○議長(吉田幸一郎君)  田中議員。 ◆5番(田中克彦君)  ありがとうございます。 教育委員会としての取組、また各学校が具体的にどんな取組をされているかということをお聞きしました。 本当は細かく、小さくこの辺を煮詰めて聞きたいところですが、ちょっと時間もたっておりますので、私の考えを述べさせてもらうと、まず、今、お話しされた、例えば学校の具体的な取組、在校時間を正確とか市教委への報告、年休の取得促進、閉庁日、定時退庁日とか部活動の適正化、労働安全衛生委員会、保護者・地域の理解というようなことで述べられているんですけど、実際、学校の教員というのは、やることはある程度もう決まっていて、そのやることが決まっていることを実際にどのように減らしていくのかといったところが本当の働き方改革で、私は3月ですけど、時間を短くするということが目的じゃなくて、本当によい労働環境を整えるといったところがとても大切じゃないかなと私は考えます。 例えば、私が考えるのは適正な校務分掌の配置、さっき言われました、これは大事ですね。授業の持ち時間の削減、各学校によっては、例えば高学年で25時間、26時間持っている先生もいらっしゃいますし、同じ6年生でも23時間ぐらいで済んでいる先生もいらっしゃいます。そういった、23時間でもすごく多くて、もう授業の準備なんか学校におる時間でできません。それに、退校時を早くしたりとか、時間にやっぱり縛られてきますので、必ず短くなった報告の裏には、先生たちの家へ持って帰る時間、持って帰って仕事する時間が物すごく、そっちのほうが増えているんじゃないかなと思います。 それと、現実を申しますと、昼休みの時間も全く取れません。子供の給食を食べるのが遅い、例えば宿題がなかなかできていない、学校を休んだらそれを補充勉強しなければいけないというような具合に、昼休みもほとんど時間が取れない状況なんですね。そういったのも本当は超過時間に入ってくるので、実際問題としては時間的な、その辺がどうなのかなというところもあります。 それと、やっぱり自分個人としても、学校内でなかなか終わり切れないので、土曜日に教頭先生にお願いして、ちょっと学校で仕事させてくださいというなところもありました。それは、もちろん時間に入っていません。だけど、そういった努力をされている先生方もいらっしゃいますので、本当にその先生たちの労働時間を減らすだけじゃなくて、しっかりとそこは時間配分とか、そういった本当に削減する方法などをしっかりと考えていただきたいと考えておりますので、ぜひよろしくお願いします。 一番の目的は、児童・生徒の健全な成長のためなんです。疲れ切った教師が指導しては、何の教育効果も現れません。そういった意味も含めて、ぜひ先生たちの、校長先生とかの御意見は聞かれると思うんですけど、一般の教諭たちの意見もアンケートとして取りながら、どういうふうにしたらいいのかとか、そういったことをぜひ取り組んでもらいたいと思うし、私が知っている学校では、高学年、中学年はこれだけ時間を削減しましたよというて自負している学校もあります。そういったところをどんどん広げていただいて、お互いに勉強してもらって、教師の働き方改革に取り組んでいただきたいと考えています。よろしくお願いします。 次です。 部活動の地域移行について伺います。 スポーツ庁の有識者会議、運動部活動の地域移行に関する検討会議は、令和5年から令和7年末までの3年間をめどに、休日の運動部活動から段階的に地域移行するように提言しています。 本市では、地域移行に関して準備を進められているのか伺います。 ○議長(吉田幸一郎君)  教育長。 ◎教育長(松本弘明君)  お答えしようと思いました前段の部活動の地域移行についての背景等は、先ほど議員もおっしゃいましたので、そこはもう少し省略をさせていただいて、教育委員会として、具体的にどう進めようとしているのかというようなところでよろしいでしょうか。(「はい」という田中議員の発言あり) 本市教育委員会としましては、本年度中に本制度によって一番の影響を受けます中学生、その保護者、中学校教員、そして地域の方々、各競技団体等の意見を広くお伺いしたいと考えております。こういったものをアンケート等利用するかと思います。 あわせて、教育委員会の中でも、学校教育課や生涯学習課の担当者を中心とした特別チームを立ち上げまして、検討に入っていきたいと考えております。 本件に関しましては、今のところ、国や県から具体的なロードマップは示されておりませんけれども、学校の働き方改革の視点のみではなく、本市の現状に合った実施形態をつくり上げていくことが大事だと思って、こういったものを素早く、スピード感を持って進めていきたいと考えております。 ○議長(吉田幸一郎君)  田中議員。 ◆5番(田中克彦君)  ありがとうございます。 先ほど、特別チームをつくって検討していくというようなことで、前向きに考えられているので、ぜひ南島原市の実態に応じた、しっかりとしたそういう組織編制をしていただきたいと考えておりますし、スポーツだけじゃなくて、文化活動などについても、その辺はしっかりと押さえていただいて、子供たちの健全な育成のためにしていただきたいと考えております。ぜひ、よろしくお願いいたします。 最後になりますが、2点目です。 南島原市が管理している社会体育施設について伺います。 市が管理している施設の稼働率はどのぐらいなのでしょうか、教えてください。 ○議長(吉田幸一郎君)  教育次長。 ◎教育次長(五島裕一君)  お答えいたします。 有家総合運動公園グラウンドとか南有馬体育館など、市内の主要な社会体育施設につきましては、年間を通して利用されており、稼働率は非常に高い状況にございます。 しかしながら、廃校跡の体育館など、あまり利用されていない稼働率が低い施設も中にはございます。 ○議長(吉田幸一郎君)  田中議員。 ◆5番(田中克彦君)  ありがとうございます。 施設によって稼働率の差が大きいと思われます。その辺について、いろいろちょっと質問したかったんですけど、時間がないので、私の考えとしては、そういう廃校の体育館なども有効活用はしてもらいたいというところがあるんですけど、例えばそこの土地が借地であって、ずっとお金を支払い続けなければいけないとか、そういった施設については、ぜひどうにかして、もうそういった無駄なお金を使わないようにするとか、そういったところの統廃合も含めて考えていただきたいと考えておりますので、ぜひよろしくお願いします。 そこで、ちょっと聞きますが、過去5年間での統廃合はあったのか、またこれから先、どのように進められるのかをお聞きします。よろしくお願いします。 ○議長(吉田幸一郎君)  教育次長。 ◎教育次長(五島裕一君)  社会体育施設に限らせてお答えをさせていただきますが、過去5年間、統廃合は行っておりません。 それから、今後どうするかということですが、本市におきましては、合併によりまして、社会体育施設だけではなくて、多くの公共施設を保有することになりました。その公共施設をこのまま維持していくということは、次世代に負担を残すということにもなり、また財政的にも立ち行かなくなるおそれもあるということから、平成29年に南島原市公共施設等管理総合計画というのが策定されております。令和2年には、その計画に基づく個別計画が策定されております。 今後、社会教育施設におきましては、令和8年度までに9施設の除却を計画しているところでございます。 しかしながら、あくまでも市民皆様の御理解をいただいた上で、本計画を進めていく必要があろうかというふうに考えているところでございます。 ○議長(吉田幸一郎君)  田中議員。 ◆5番(田中克彦君)  ありがとうございます。 そういうふうな計画があって、計画にのっとってやっていく、また市民の皆様の意見を聞きながら、これ、とても大切なことです。自分の、我がまちにある体育館、これやっぱり使いたいというのは誰でも思っているので、その辺をきちんと話をしながら進めていって、お願いします。 最後に、体育施設なんですけど、文化施設でもいいんですけど、施設の利用許可申請についてお尋ねします。 南島原市の社会体育とか、そういう一般的な施設の条例の施行規則の中に、前月の1日から前日までの期間内にその申請をしてくださいということがあるんですけど、私としては、施行規則を改正して、当日の申請でもできないのかというのは思っているんですけど、その辺について、いかがでしょうか。 ○議長(吉田幸一郎君)  教育次長。 ◎教育次長(五島裕一君)  議員御指摘のとおり、利用につきましては、規則のほうでそのようになっている、前月の1日から前日までの期間というふうになっております。 今のところ、利用の申込みにつきましては、社会体育施設に限らず、ほかの公共施設においても前日までの期間というふうになっておりますので、それで対応しているという状況でございます。 ○議長(吉田幸一郎君)  田中議員。 ◆5番(田中克彦君)  私がさっき言ったのは、施行規則の中にもそうやってあるんですけど、例えば市民の皆様が運動して、体を鍛えて長生きするとか、そういった観点からとか、例えば今度、盆に友達が帰ってきて、昔、バスケットしよったなって、うちの体育館そこあるけん、ちょっと借りてみようかとか、そういった何かいろんなことができるかなと思うんですけど、昼間行っても申請がその日にはできないというふうなところも話を聞いたりとかしますけど、その辺の規則をちょっと変えていただいて、前向きに考えていただきたいなと思います。 例えば、イベントなどの業者とか何とかが入って体育館を借りる場合は、やっぱり前日までにこうしていただいて、ある程度許可ができるかどうかというのを考えなければいけないんですけど、ふだん使っている市民が、その場でちょっと借りられないでしょうかといったところもあります。 そういった中で、お金の問題とか料金の問題もありますので、その辺を、例えばチケット制にしたりとか後払い制にしたりとかなどの工夫で何とかできるし、よその市についても、そういった自動販売機のチケットなどもあるみたいですので、その辺についてもぜひ検討していただきたいなと考えております。よろしくお願います。それについて、何かありますか。 ○議長(吉田幸一郎君)  教育次長。 ◎教育次長(五島裕一君)  議員おっしゃられることも、ごもっともなことだというふうに思っております。 しかしながら、先ほども答弁いたしましたが、この件につきましては、社会体育施設だけじゃなくて、全ての公共施設においての統一した、今、取扱いとなっております。 この件につきましては、全てを含めたところで検討の必要があろうかというふうに思っております。 ○議長(吉田幸一郎君)  田中議員。 ◆5番(田中克彦君)  ありがとうございます。 全ての施設についてというふうなところもありますけど、その辺のスポーツ関係については、特にそういった融通を利かせていただいて、検討していくというふうなところで、私もぜひその検討の中に入らせていただいて、しっかりと市民の皆様のためにそういった活用ができるようにと願っております。本日はありがとうございました。終わります。(降壇) ○議長(吉田幸一郎君)  これで、5番、田中克彦議員の質問を終わります。 ここで午後1時30分まで休憩いたします。     午後0時05分 休憩     午後1時30分 再開 ○議長(吉田幸一郎君)  休憩前に引き続き会議を開きます。 日向栄司議員は早退されました。 次に、9番、中村哲康議員の質問を許します。9番、中村哲康議員。 ◆9番(中村哲康君) (登壇) こんにちは。9番、自民党創政会、中村哲康でございます。 議長の許しをいただきましたので、通告に基づき質問させていただきます。 まず初めに、今回、6月の選挙において無事に当選し、あと今後4年間、また2期目の議員生活を送り、皆様の生活をよりよいものとしていくために頑張ってまいりますので、今後とも御支援よろしくお願いします。 それでは、今回の質問ですが、今回の質問は一問一答方式で行います。 1つ目が市長の政治姿勢について、2つ目がMINAコインの現況と今後について、3つ目が健康増進について、4つ目が空家対策の現況と今後について、5つ目が道の駅について、そして最後に6つ目が市道の改修等について、以上6項目について質問いたします。 まずは、市長の政治姿勢について伺います。 市長が考えるこれからの南島原市の最重要課題は何か、また、その課題への対策はどのように考えておられるのか伺います。 ○議長(吉田幸一郎君)  これより答弁を求めます。松本市長。 ◎市長(松本政博君) (登壇) それでは、中村哲康議員の御質問にお答えをいたします。 御質問は、私の政治姿勢についてでございますが、最初に、これからの南島原市の最重要課題は何かとのお尋ねでありますが、先日の所信表明で申し上げたとおり、私の3期目の市政運営におきましては、「これからも 住み続けたい 住んでみたいまち」、これをさらに推進するため、「持続可能なまちづくり」を基本方針と定めております。 この地域が将来にわたって存続し続けるためには、一定の人口規模を確保していくことが基本となります。 このことから、現在、急激に進行している人口減少を抑制するための対策を講じていくことが喫緊かつ最重要課題であると捉えております。 次に、その課題への対策はどう考えているかとのお尋ねでありますが、人口減少対策については、様々な分野において総合的に取り組んでいく必要がございますが、特に農業やそうめん産業をはじめとする地場産業の振興、事業継承や後継者支援、企業誘致、子育て支援、また地域の移動手段の確保、移住対策などに力を注いでいく所存でございます。 また、来るべき時代の要請に適切に対応していくために、SDGsのこの視点を取り込みつつ、ゼロカーボン(脱酸素)やデジタルトランスフォーメーションを推進していく必要があるものと考えております。以上でございます。(降壇) ○議長(吉田幸一郎君)  中村議員。 ◆9番(中村哲康君)  1年間に約1千人弱の人口が現状として少なくなっているわけですけども、この人口減少に対して、市長、本当今からもっと重要にやっぱり考えていく必要があると思いますけども、今、若手育成に関して、市長が述べられたいろんな農業、漁業に対しての施策がありますけども、その中で、以前より、私、言っていますけども、商業というのは一番大事なもので、例えば建設業、ほかにも洋服を縫ったりとか、そういう縫製業とか、いろんなもちろん産業があります。そこに対しての手厚い補助などは、まだ考えられておられないのか伺います。 ◎市長(松本政博君)  今、中村議員がおっしゃった、市内にある地場産業、様々な分野の産業があるわけでありますが、それぞれの、今、特定した形でおっしゃっていただきましたけれども、必要な支援はしっかりとやっぱりしていかなければいけない、そういうスタンスではいるわけでありますが、今、皆さん方が思い描いていらっしゃる、どういう形まで考えていらっしゃるか分かりませんけれども、それはまだまだ満足のいくものではない、十分ではないというふうな認識ではあろうかというふうには思っておりますが、これからしっかりと地場産業が存続し、そこでまた働く人、また生計をしっかりと立てられていく、そういう支援というのは市として必要であろうというふうに考えてはおります。 ◆9番(中村哲康君)  ぜひ、その辺はもっと力強く皆さんで諮っていただき、やっぱり地元に人間が残ることが一番の重要課題だと思っております。 それには、市長の今言っておられる、にぎわいのあるまちをつくると、その言葉にもありますけども、やっぱりイベント等、まちづくりには一番重要な課題となっております。いろんなイベントを、もっとやる気があるチームというか団体に、もっと力強くしていく必要があると思いますけども、今、本市においてイベント等、やっぱりまちに一つずつのイベントが大体大きくなっておるようですが、もっとそれ以上に考えておられるイベントの方いっぱいいらっしゃると思うんですけども、その方に対しての補助なり何なりは考えておられますかね、市長。 ○議長(吉田幸一郎君)  地域振興部長。 ◎地域振興部長(菅三郎君)  イベントにつきましては、議員御承知のとおり、昨今、この2年、コロナの影響でなかなかできないでいるというところなんですが、議員がおっしゃるように、市としても当然そういうにぎわいの創出というのは非常に大事と考えております。そういうふうな新たな取組をやろうというふうな方については、私どものほうに御相談をいただければ、できるだけその内容をお聞きして、お応えするような形で取り組んでいきたいというふうには考えております。 ○議長(吉田幸一郎君)  中村議員。 ◆9番(中村哲康君)  もっとまちを元気よくするために、やっぱり商工観光業は絶対大切なことだと思います。 そこで、観光業についてですが、今、コロナ禍が収まったときにこれをやるぞという、何かそういうイベント等は考えておられますか。 ○議長(吉田幸一郎君)  地域振興部長。 ◎地域振興部長(菅三郎君)  観光については、一応、今、国のキャンペーンあたりも、県民割で、国レベルの推奨策、キャンペーンについては延期になったところですけれども、市のほうでは、令和4年度の当初予算でキャンペーン費用の予算を認めていただきまして、国のキャンペーン終わったときに、もう少し長い支援を市のほうでやるというようなことで考えているところでございます。 ○議長(吉田幸一郎君)  中村議員。 ◆9番(中村哲康君)  国の制度を利用し、観光を豊かにするという答弁だったと思うんですけども、ちなみに、今、南島原市にどのぐらい宿泊施設がありますか。 ○議長(吉田幸一郎君)  地域振興部長。 ◎地域振興部長(菅三郎君)  すみません、宿泊施設は、今すぐには、細かい資料持ちませんけれども、十数軒程度だと思っております。 ○議長(吉田幸一郎君)  中村議員。 ◆9番(中村哲康君)  今後、サイクリングロード等、いろんな活用、いろんなイベント等を考えておられると思いますけども、やっぱりお金を落とすといえばおかしいけども、宿泊施設、そしてお土産を買う施設等はもっと必要になってくると思います。 やっぱりそういうことを踏まえて、もっと前向きに検討していかなくちゃ、ただ単にサイクリングロードを造ってお客を呼んだけども、誰もお金を落としていかなかったと、そのお金という表現がちょっとおかしいんですけども、そういった感じで経済効果が得られない状況ならば、もっとやっぱり前向きに市としてはそこを考えていく必要があると思いますけども、今度考えておられる世界遺産センター等の観光施設には、何かそういう小売の場所とか等は考えておられますか。 ○議長(吉田幸一郎君)  教育次長。 ◎教育次長(五島裕一君)  世界遺産センターについてですけれども、一応世界遺産センターは、今のところ、ガイダンス施設と物産販売施設、観光案内施設等を整備する予定としておりますので、小さな地場産品の売場とかというのを設けようかという計画は、今、ございます。 ○議長(吉田幸一郎君)  中村議員。 ◆9番(中村哲康君)  そうですね。今、本当に、南島原市でよく観光に来られる方が、どこに行ったら何を買えるのかという言葉に対して、私たちも返答にちょっと困っております。やっぱり、そういう買う場所がなかなかありません。 そういうのは、やっぱり今から皆様方で協議し合って、今回、上げてはいるんですけども、道の駅であったみずなし本陣も一緒ですけども、そういった観光にちなんだ施設を今からちょっと考えて、練っていく必要があると思います。 それでは、一応そのまた後にも続きますので、次にいきたいと思います。 次に、MINAコインついて伺います。 市内業者の活用数と利用者数の割合はどうなっているのかを伺います。 ○議長(吉田幸一郎君)  地域振興部長。 ◎地域振興部長(菅三郎君)  市内には、事業者と言われる方が約2,400ございます。その中で、MINAコインが利用できるような、そういうのが見込まれるような小売店などの対面販売、サービス、そういうふうなことの提供をされる事業者が約500ということでございます。 その中で、現在、実際にMINAコインの加盟店という店舗数は387店舗ということになっておりますので、計算しますと77%の加入率ということでございます。以上です。 ○議長(吉田幸一郎君)  中村議員。 ◆9番(中村哲康君)  77%という数字を見ると、結構な方が参入されているのかなというところではありますけども、そこで、MINAコインを市民の皆さん、今回の南島原市の調べた結果が、3月末で約3割がMINAコインを利用されているようなって感じで書いてあったんですよ。間違いないですよね、3割が大体利用されているんですかね。 ○議長(吉田幸一郎君)  地域振興部長。 ◎地域振興部長(菅三郎君)  3割という数字がどの部分を指しているのかですが、少なくとも現時点でのユーザー、ポイントの残っているユーザー、実際に活用されている方だと思うんですが--については、住基人口に対して約2割、20%でございます。 ○議長(吉田幸一郎君)  中村議員。 ◆9番(中村哲康君)  この地域通貨、MINAコインですけども、本当に力を入れて市長がなされているとは分かっておりますけども、以前、市長、職員の給料の一部をMINAコインにするという話があったようなんですけども、それについて、今、どのようになったのかというのを伺ってよろしいでしょうか。 ○議長(吉田幸一郎君)  山口副市長。 ◎副市長(山口周一君)  当初はそういうふうな計画もございましたけど、まだそれについては職員組合等との協議も必要ですので、現時点ではまだ進んでいないというふうな状況でございます。 ○議長(吉田幸一郎君)  中村議員。 ◆9番(中村哲康君)  ぜひ、前向きに検討していただいて、給料の1割でもいいからMINAコインにしていただくと、地域通貨ですから、やっぱり地域でそのお金が動くということだから、それはちょっと前向きに検討していただいたほうがいいのかなと思っております。 それでは次に、MINAコインでんきの普及はどうなっているのか伺います。 ○議長(吉田幸一郎君)  地域振興部長。 ◎地域振興部長(菅三郎君)  現在で総件数が82件、そのうち一般家庭が77件、MINAコインの加盟店舗が5件という状況になっております。以上です。 ○議長(吉田幸一郎君)  中村議員。 ◆9番(中村哲康君)  これ、もっと力を入れて頑張るべきじゃないのかなと思いますけども、大体このぐらいの見積りでおられたんですか。本当は全体的にもっと多くの方々が利用する予定でおったんじゃないかなと思いますけども、どうなんですかね。 ○議長(吉田幸一郎君)  山口副市長。 ◎副市長(山口周一君)  当初は、200件から300件程度ということで見込んでおりましたけども、現時点では、ウクライナの問題等もあり、電力供給会社からちょっとPRを控えていただきたいというふうな話もあっておりまして、拡大したいというふうな思いは私たちにありますけども、現時点ではそのPRをやめているというふうな状況でございます。 要は、電力供給が、今、私たちがMINAコインでんきで使用しているのはLPG、ガスを使った供給をやっているわけなんですけども、その関係で、LPGについては非常に供給が不安定だということでの供給元からのお話でございます。 ○議長(吉田幸一郎君)  中村議員。 ◆9番(中村哲康君)  このMINAコインですけども、まず南島原市の地域通貨として今回できたわけなんですけども、これ本当に業者さん、そして利用者さん、もちろん市内でお金が回るようにということでなっているんですけども、なかなか利用者と、あと出店のお店の方から、やっぱり手数料が、普通に現金で買っていただいた分から約1.5%、返金に対して必要になると。 やっぱり、現金を持っている方は現金、今回、いろんなイベント等で何%返ってくるという返金がありましたよね、そのイベント等。今回もそういうあれがあったんですけども、そのようなときだけばーっと殺到して、その後はもう下火になっているような形が見受けられるんですが、今、どうですかね、利用者のほうで結構動きがあっているんですかね。 ○議長(吉田幸一郎君)  地域振興部長。 ◎地域振興部長(菅三郎君)  先ほど、市民の人口に対して2割、20%の普及率だということをお話ししましたが、昨今のユーザー数の動きを見ますと、もう減少傾向というか、減る件数がほとんどもう1桁といいますか、月間でもうほぼほぼ底打ちの状態で、今、2割のユーザーがいらっしゃると。 あとは、決済の、要するに商品を買って支払った金額自体も、当初の目的としておりました10億円、今、超えておりまして、やはり制度的には一旦もう定着をして、一部の方にはもう底堅い定着をして動いているというふうなことで、私どもとしては、これをさらに用途を広げたり、キャンペーンをさらに打ったり、事業者の方に、今、手数料その他の話がありましたが、実はコロナの関係で、事業者の方に対するMINAコインの例えば利用の仕方とか店舗としての利用の仕方、PRの仕方、そういうふうなことをお示しするといいますか、説明する機会をなかなか設けることができなくております。 そういうことで、事業者の方と市も一緒にキャンペーンを張るとか、そういうふうなことも説明を通じてお願いしながらということで制度を広げていきたいというふうに考えております。以上です。 ○議長(吉田幸一郎君)  中村議員。 ◆9番(中村哲康君)  そうですね、ここに上げていたんですけど、普及の、振興の対策はどうするかというふうな感じで上げておったその答え、まさにそれだと思うんですけども、やっぱりこのコロナ禍だからコロナ禍だからと言うて、皆さん、ちょっと逃げ腰になっているところはあるんですけども、やっぱりこういうときだからこそ、みんなの足が止まっているときだからこそ、一生懸命頑張ってやっていく必要があると思います。 もちろん、市長、最初にこれ行ったときには、この地域の経済を活性化させるためにということで、独自の施策としてMINAコインを始められました。そのときの掲げられたあれは、給料も一部はMINAコインでと。 やっぱり、全業者、皆さんが利用していただいて、地域でお金が回るようにということで行われたんですけども、実際、市民の窓口、行政の窓口でもまだ使えないという話になっておりますけども、それについて、まだ行政は先に進んでおられないんですか、それ。どうなっているんですかね。 ○議長(吉田幸一郎君)  地域振興部長。 ◎地域振興部長(菅三郎君)  今、議員おっしゃるように、税金につきましてはMINAコインで納付できるようになったんですけれども、窓口で諸証明の支払いにつきましては、税金の場合は納付書がありまして、納付書にQRコードを印刷して、納付者の特定でありますとか金額の特定が情報的にひもづけできるんですけれども、窓口のそこでの諸証明というのは、今、各窓口でレジスターでレジ打ちで現金収納をやっております。 その関係で、支所との事務の統一の調整に、今、ちょっと手間取っているというところで、当然支所のほうでできるような形で、今、進めているというところでございます。以上です。 ○議長(吉田幸一郎君)  中村議員。 ◆9番(中村哲康君)  もう、MINAコインも始まって結構なるんですよね。今、そのような、窓口で使えるようにするとかという話はちょっと遅過ぎると思うんですけども、やっぱりこういうのは、もう一番最初に窓口から使えるような形で取っていかないと、やっぱりせっかく市を挙げて、今、頑張っているのに、ちょっと遅いんじゃないのかなと思いますけども、それについて、もうすぐできるんですかね、ちょっと今から。 ○議長(吉田幸一郎君)  地域振興部長。 ◎地域振興部長(菅三郎君)  議員おっしゃるとおりでございます。こちらのほうとしても、とにかくできるだけ早くにできるようにということで、調整を急いで進めさせたいというふうに思っております。 ○議長(吉田幸一郎君)  中村議員。 ◆9番(中村哲康君)  とにかく頑張っていただいて、これが、話がもう途中でなくなったというふうな形にならないように、せっかくこういった形で市長が掲げられて、今、動き出しているんですから、もっとこの利用者数を、約2割と言わず、約8割、9割ぐらいまで広げていけるように頑張っていただきたいと思います。 それでは、次の質問に移りたいと思います。 次に、健康増進について伺います。 市内の運動器具で故障しているところがあるが対策はとの質問を上げておりましたが、行政側の素早い対応により修理されておりました。 今後も早急な対応をよろしくお願いいたします。 また、運動器具等が故障した場合、どこに問合せすればいいのかという話がありましたから、その辺をよろしくお願いいたします。 ○議長(吉田幸一郎君)  福祉保健部長。 ◎福祉保健部長(栗田一政君)  運動器具の故障につきましては、有家の保健センターに設置しておりますトレーニングルームのランニングマシンが故障いたしておりました。御利用の方に大変御不便をおかけして申し訳ございませんでした。 議員おっしゃったとおり、もう修理は終えたところでございますけれども、今後につきましては、早く対応するようにいたします。 それと、故障したときの連絡先でございますけれども、有家保健センターについてはコレジヨホールに教育委員会の出先がございますし、そういった職員がおる施設については、そこの職員さんにお知らせいただければありがたいと思っております。 職員が配置されていない施設につきましては、基本的には利用の申込みをされた部署あるいはどうしても分からないということであれば、近くの支所のほうに御連絡をいただければ担当の部署のほうで対応させていただくようにしておりますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(吉田幸一郎君)  中村議員。 ◆9番(中村哲康君)  これを私が上げたのは、ちょっと前だったんですけども、やっぱり市民の方から、問合せしたけども、なかなか直らないという形で私のほうに相談があって、今回、一般質問させていただいたんですけども、やっぱりその辺は市民の方から声が上がった時点で早急に対応していただく必要があると思いますので、今後はそういうことがないようによろしくお願いいたします。 次に、コレジヨホールの話ですけども、シャワー施設の設備の考えはないかということですけども、どなたかよろしいでしょう。 ○議長(吉田幸一郎君)  福祉保健部長。 ◎福祉保健部長(栗田一政君)  有家保健センターのほうにトレーニングルームを併設いたしているところでございますけれども、ここにシャワー設備をというお尋ねでございますけれども、新たにシャワー設備を設置するには、やはりスペース的な問題などがございまして、現時点で難しいというふうに考えておるところでございます。 ○議長(吉田幸一郎君)  中村議員。
    ◆9番(中村哲康君)  やっぱりその辺は、汗をかいて帰ることがなかなかちょっと苦になってという、よその施設も結構そういうシャワー施設はあるんですから、ちょっと前向きに検討していただくほうがいいと思います。 市長の安心して暮らせるまちづくり、今回の施政の話ですけども、本市に住む全ての人が安心・安全に、幸せに暮らすことができるような、住み続けられるようなまちにしたいという考えがありますということがありました。そういうふうな形で、皆さんが、ああ、やっぱりこっちに住んでいてよかったと思えるような状況をつくっていただきたいと思います。 それでは次に、温水つきプールの建設の設計はどう考えておられるか伺います。 ○議長(吉田幸一郎君)  松本市長。 ◎市長(松本政博君)  温水プールについては、過日の議会でもあったところでありますが、市内にある既存のプールを改修し、温水プールとしての利用を当初考えてはおりました。 しかし、令和2年12月の金子憲太郎議員の一般質問でお答えいたしましたところでございますが、検討を行った結果、建設費用、また管理コスト、そういうことで多額の費用が発生することから、現実的にはもう難しいというふうに判断をして、そういう話を、答弁をさせていただいたところであります。 そういうことでありましたので、市民の皆さん方の健康増進のために、令和3年度から、近隣市、小浜、また島原の温水プールの利用料金の助成事業を行ってきたというところであります。 ○議長(吉田幸一郎君)  中村議員。 ◆9番(中村哲康君)  今回、島原市が、老朽化に伴い、今年度限りで温水プールを廃止するという方向で、決定はしておりませんけども、そういうふうな方向でなっておるということでお聞きしました。 こっちから行っている方、結構いらっしゃいます。年間1万6千人ぐらいの利用者がおられるということで、全体で、結構な数字だと思うんですけども、島原市と共同で造るなり、やっぱりいろいろな考えをしていかないと、今から高齢化が進む中で、やっぱり健康増進は本当に重要な課題となっております。 もちろん、工事費に関しては30億とか20億とかという話にまたなってくるんですけども、大体そのぐらいの工事費がかかると言われております。 それを、年間、大体5億から1億の運営費がかかると。そんな莫大なお金がどこにあるのかというふうな形になってまいりますけども、今回、堂崎港辺りの、堂崎の埋立地の辺り、あの辺をどこかの企業に、缶詰工場とかそういうふうな大きな企業に来ていただき、6次産業じゃないけども、そういうふうな加工商品を作っていただいて、そこの出た熱の加わったお湯あたりをやっぱり利用したとか、そういうふうな感じの発想もいろいろ視野に入れて、企業誘致という形は取れないものなのかなと思っております。 現に、島原の温水プールは、今、隣接する宝酒造さんかな、そこから出たお湯を利用させていただいているという形になっておりました。 本市でも、考えればできないこともないのかなと。やっぱり、ああいう堂崎港なんか、今でもまだ決まっていないんだから、その辺を上手に活用すればどうにでもなるのかなと、まあどうにでもはならないけども、ちょっと頑張ればどうにかなるのかなと思いましたから、その辺も前向きに検討して、企業誘致なりを考えていただければ助かると思いますので、ぜひそのような形で、今後、もし堂崎港が、まだ全然決まっていない状況ではありますけども、前向きに検討していただきたいと思います。 それでは、次に移りたいと思います。 次に、空家対策の現状と今後について伺います。 現在、空き家の戸数は南島原市にどのぐらいあるのかを伺います。 ○議長(吉田幸一郎君)  建設部長。 ◎建設部長(柘植善和君)  南島原市の空き家の戸数についてお答えいたします。 令和3年度の空家実態調査を再度実施いたしましたところ、再調査の結果、空き家戸数は1,919件となりました。この数値は、平成30年度の住宅・土地統計調査の住宅総数1万9,290戸に対し、構成比として約10%となったところでございます。以上でございます。 ○議長(吉田幸一郎君)  中村議員。 ◆9番(中村哲康君)  うち、空き家バンクに登録されている件数は何件ぐらいあるのかを伺います。 ○議長(吉田幸一郎君)  地域振興部長。 ◎地域振興部長(菅三郎君)  空き家バンクにつきましては、登録、累計でしますと208件ということになりますけれども、当然登録をされたら、移住者の方が契約されたり売買されたりということで、現時点では、紹介できる物件での登録は28件ということになっております。 ○議長(吉田幸一郎君)  中村議員。 ◆9番(中村哲康君)  本当に、先ほども言いましたけども、人口減少を止められないという課題の中で、空き家が出てくるのはもちろん当たり前のことですけども、やっぱりこの空き家をどうにかしていかないといけないと。 空き家バンクに登録しても、なかなか借手ができないという形で、前回の質問で、私もちょっと空き家のほうで言わせていただいたんですけども、大体1年間ぐらいで借手が見つからない場合は、地元の方に貸し出すという方向が決まったと思うんですけども、それについて、どのような形になっておりますかね。 ○議長(吉田幸一郎君)  地域振興部長。 ◎地域振興部長(菅三郎君)  議員おっしゃるとおり、空き家バンクに登録されて1年間は移住者向けといいますか、しておりますけど、それ以降、成約がなくて登録されている分については、市民の方でも御希望があれば賃貸、御紹介できるというふうなことでございます。 ○議長(吉田幸一郎君)  中村議員。 ◆9番(中村哲康君)  とにかく、やっぱりこの約2千件近くの空き家をそのまま放置しておくわけにいかないんで、その辺はもっと空き家バンクに登録をしていただき、そして空き家バンクに登録するイコールのお話ですけども、空き家バンクに登録したときのメリットというのは、何か答えることできますかね。 ○議長(吉田幸一郎君)  地域振興部長。 ◎地域振興部長(菅三郎君)  まず、空き家バンクにつきましては、先ほどからありましたように、まずは移住者向けの制度でございます。移住者向けに、賃貸、売買、利用されるという分については、その改修についての補助制度が活用できます。 あと、空き家バンクに登録をされることで、やはり市のホームページを経由して確認できるということで、利用者の方は、その市の紹介だと、市のホームページに載っているんだということでの安心感でありますとか、PR効果というものは期待できるというふうに思っております。 ○議長(吉田幸一郎君)  中村議員。 ◆9番(中村哲康君)  そうですね。ぜひ、空き家をもっと皆さんに周知していただき、空き家バンクを周知していただいて、皆さんに活用していただくことがまず第一の先決だと思います。 空き家に対しての工事費等の上限、そして金額等の詳細をちょっとよろしいですか。 ○議長(吉田幸一郎君)  地域振興部長。 ◎地域振興部長(菅三郎君)  空き家の改修に対する補助金につきましては、同じ制度でありますけれども、補助率の違う2つの適用の物件がありまして、一つは耐震がしっかりしていること、まあいえば昭和56年6月1日以降に建てられた建物。これは、もう建築基準法が変わって、耐震化が義務づけられている制度。もしくは、それ以前であっても、耐震がちゃんとなっているというふうに認められるもの。そういうものについては、改修経費の3分の2を補助すると、限度50万でございます。 それ以外の、まあいえば一般的に昭和56月6月1日以前に建っているものにつきましては、改修費用の半分、2分の1、これも補助金額にして50万円を限度ということで制度を設けております。以上でございます。 ○議長(吉田幸一郎君)  中村議員。 ◆9番(中村哲康君)  その改修費ですけども、どこからどこまでを見ていただけるのか。例えば、外装、外回り、そして風呂回り、台所回り、いろいろありますけども、どこからどこまで見てもらえるのかを伺います。 ○議長(吉田幸一郎君)  地域振興部長。 ◎地域振興部長(菅三郎君)  場所的に具体的に申しますと、台所、浴室、トイレ、洗面所、あと内装、屋根、外壁、設備等の改修です。 あと、併用住宅は、当然その居住の部分だけと。 そのほかに、家財道具の撤去費、これについては補助限度10万円でございます。 あと、耐震改修工事をされる部分については、先ほどの改修分等を含めてということになります。以上、そういうふうな金額でございます。 ○議長(吉田幸一郎君)  中村議員。 ◆9番(中村哲康君)  その周知というのが、なかなかできていないのかなと思っております。私のほうに相談にも結構来られました。こういった空き家があるんですけども、どのようにしたらいいのでしょうかと。そしたら、役所のほうから、56年以降のものであれば、なかなか難しいですもんねという話があったそうなんです。 やっぱり、もっと職員にもちゃんとその辺の方向性を伝えていただいて、こういった感じでこういう形があるからというふうな形で対応ができるようにちゃんとしていただかないと、変な誤解を招いてしまって、せっかくそこにいい空き家があったんですけども、結局解体されました、その空き家も。やっぱりそういった形で、せっかくいい話があるんですから、もっと職員さんも周知していただいて、まず職員の教育から行うべきだと思います。 その辺を行っていただいて、とにかく空き家バンクにまずは登録していただいて、今回、令和3年度、78人の移住者を迎えることができたとなっております。78人も来られたんですから、今回もまだそれ以上を目指していけるように、空き家の数はどんだけでもあるんですから、その辺を頑張っていただいて、よそから人間を引き寄せると、そして雇用を生むという形をつくっていただきたい。 そして、空き家バンクに登録していただいて、条件として、移住者が条件の一番最初に来るところなんですけども、それに限らず、それから漏れた1年後の話ですけども、その件に関しては、地元企業の雇用、その施設、やっぱり事務所、地元企業と言わず、よそから来る事務所とか、そういう人にも貸し出したらどうなのかなと思いますけども、その方向性は何か決まっていますかね。 ○議長(吉田幸一郎君)  地域振興部長。 ◎地域振興部長(菅三郎君)  私どもの先ほど言いました改修補助金とか、そういうものを活用される分については、移住者に利用されることが前提でございますが、それ以降の、1年以降のオープンになった分については御紹介いたします。ただ、その用途についてどうのこうのということでお話しすることはございませんので、空き家バンクに登録していただいて、議員おっしゃるように、いろんな形であれ活用していただくと。 市のほうでは、当然、1年過ぎますと、いろんな市民であったり、オープンに紹介することができますので、そういうことで活用いただければというふうに思います。 ○議長(吉田幸一郎君)  中村議員。 ◆9番(中村哲康君)  それでは、その空き家の1,919件のうちの、解体が早急に行われなくちゃいけないという家もかなりあると思いますけども、今、本市において特定危険家屋というのは大体何件ぐらい登録されておりますか。 ○議長(吉田幸一郎君)  建設部長。 ◎建設部長(柘植善和君)  お尋ねの危険家屋となります特定空家でございますけども、現在のところ、10件が確認しているところでございます。 ○議長(吉田幸一郎君)  中村議員。 ◆9番(中村哲康君)  その10件に対してですけども、道の近くとか、いろんな条件が多分あると思いますけども、それに対しての補助等、解体に対する補助等の説明をお願いいたします。 ○議長(吉田幸一郎君)  建設部長。 ◎建設部長(柘植善和君)  建設部のほうで老朽化した危険空き家の除却支援事業としましては、1件の住居に対しまして補助金を最大50万円補助するという事業を行っております。以上でございます。 ○議長(吉田幸一郎君)  中村議員。 ◆9番(中村哲康君)  令和3年度の利用者件数、その辺をちょっと伺いたいです。 ○議長(吉田幸一郎君)  建設部長。 ◎建設部長(柘植善和君)  利用者ですけども、13件となっております。 ○議長(吉田幸一郎君)  中村議員。 ◆9番(中村哲康君)  特定危険家屋に登録されずとも、この補助が受けられるところももちろんあると思いますけども、それに対しての契約の条件、今回の解体に出される分の補助の条件をよろしくお願いします。 ○議長(吉田幸一郎君)  建設部長。 ◎建設部長(柘植善和君)  補助事業に伴う条件でございますけども、対象建物は使用されていない木造または鉄骨、過半が住居となる、危険家屋とした審査をしますけども、その点数が100点以上というところで対象家屋としております。 対象者としましては家屋の所有者、事業の対象としましては家屋の解体となります。以上でございます。 ○議長(吉田幸一郎君)  中村議員。 ◆9番(中村哲康君)  今、この1,919件のうち、多分結構な数がこの補助を使えるとかどうか、それは分かりませんけども、解体が必要になってくるのかなと思っております。その辺は、今からの重要な課題になってきます。 我々も、今、自分たちのまちを今回選挙でちょっと歩いて回ったんですけども、本当に空き家がいっぱいたくさんあって、これを今からどうやって活用しようかと、その辺をずっと考えながら歩いております。 そこは、本当に皆さんと、行政側とちょっと手を取り合って、もっと前向きに、いい方向に進むように考えていきたいと思います。そのような形で、我々議員も、やっぱりそれは喫緊の課題と思っておりますので、ぜひその辺は議員とも相談し合って、今から前向きに、いい方向に進んでいくように頑張っていきましょう。 それでは、次にまいりたいと思います。 次に、道の駅について伺います。 みずなし本陣道の駅の現状と今後の予定はどのようになっているのか伺います。 ○議長(吉田幸一郎君)  松本市長。 ◎市長(松本政博君)  これについては、現在、株式会社みずなし本陣は令和3年11月30日をもって営業を終了し、清算に向けた整理に着手をしているところであります。 また、株式会社みずなし本陣はなくなりますが、道の駅自体は市が引き継いで継続できるように、現在、長崎県と設置者の変更の協議を進めているところであります。以上、現在の状況、予定であります。 ○議長(吉田幸一郎君)  中村議員。 ◆9番(中村哲康君)  今回、私もそこにちょっと視察に行ってきたんですけども、販売スペースがなくなって、ただ観光案内所という形で道の駅が残っているような形になっておりますが、やっぱり道の駅というのは、いろいろその辺の地域の特産品とか、そういうのを売ったりする施設と思っております。 そこを存続して、もっとどういうふうにしていくかというと、もっと協議していく必要があると思いますけども、まずはもともとあった道の駅の施設に対してですが、あそこの施設に関しては、今、どのような形になっているのか伺います。 ○議長(吉田幸一郎君)  山口副市長。 ◎副市長(山口周一君)  現在は、持ち物そのものは、まだ株式会社みずなし本陣さんの持ち物でございます。内部につきましては、ほとんど今まであった売店的な、そういうふうなものとか調度品的なものは、もう全部持ち出されているというふうにお聞きしております。 ○議長(吉田幸一郎君)  中村議員。 ◆9番(中村哲康君)  そこを空き家バンクにというわけにはいかないんですけども、あの施設を見たときにぴんときたのが、今、本市に、先ほどもずっと言っておりましたが、宿泊施設がなかなか本市にはありません。あそこをもっと上手に利用すると、宿泊施設ができると思いました。 その宿泊施設というのよりも、今回、島原市にある復興アリーナの近くにちょっとあるんですけども、あそこは合宿所として最高な建物だと私は見たときに思いまして、これを、道の駅を、同じ活用として、合宿所の施設として新たに生まれ変わらせたらどうなのかなというふうな形で、私、今回思って、今、合宿に来られる方々は、ちょうどあそこの深江道路の下を走ってトレーニングをされているそうです。ちょうどそこまで信号もなく、横断歩道もなく、普通に行けて、せっかくあんないい建物がまだ残っているんだから、その辺はちょっと前向きに、あれが駄目だったからこれをやめるとかじゃなくて、やっぱりあの施設をどういうふうに生かすかということを前向きに考えていったほうがいいと思いますけども、それについてどう思われますか。 ○議長(吉田幸一郎君)  山口副市長。 ◎副市長(山口周一君)  先ほど申しましたように、株式会社みずなし本陣さんは、もう基本的に、先ほど市長が答弁しましたように、昨年の11月で利用を停止されたということでございます。 その後につきましては、株式会社みずなし本陣さんを含めて、どういうふうな格好であそこを整理されるかということで、現在、鋭意検討されているというふうな話を聞いております。 ただ、全く可能性がないというわけではございませんので、私たちも何らかの格好であそこが存続できないかということで、今後も努力していきたいというふうに思っております。 ○議長(吉田幸一郎君)  中村議員。 ◆9番(中村哲康君)  水無川を隔てて島原市、そしてこっちを渡ったら南島原市。あそこからちょっと上に上ると、今度はサイクリングロードが始まります。そういった面を考えると、やっぱりあそこ、いえば南島原市の発展の基地としてあそこからスタートするという形で、新たにそのような方向で考えていく必要もあると思います。 まず、今は南島原市に何が足りないかって、やっぱり元気が足りないんですね。これをしたら失敗するから、これをしたら大きな赤字が出るからと、そういうふうな形で、なかなか皆さん、前向きに出ることができないというのが今現状になっております。 やっぱりそこは、いや、今度はこれをやる、これをやると、次から次の展開を考えていって、頑張って先に進んでいく必要があると思うんですよ。そういう前向きな気持ちを考えていかないと、やっぱり、いや、どうせこれをしたらまた市民から何か言われるかもしれんとか、そういうふうな形を考えとったら全く前に進みません。 とにかく、チャレンジは絶対あっていいと思います。市長、もっと頑張って、あそこをここら辺にどこも、九州で一番すごいすばらしい道の駅に変えていくという方向性で頑張っていけば、もっとすばらしいものができると思いますけど、市長、ちょっと前向きに考えてください。 ○議長(吉田幸一郎君)  松本市長。 ◎市長(松本政博君)  ありがたい激励のそういう思いをいただいて、大変ありがたく思います。以上です。 ○議長(吉田幸一郎君)  中村議員。 ◆9番(中村哲康君)  道の駅に関しては、そこのみずなし本陣もですが、今回、世界遺産センターも今度できます。 そして、本市にはもっとすばらしい海の駅、あそこの口之津港ですかね、あそこも昨年かな、その前かな、新しくできました。ああいうところをもっと活用して、道の駅という形で、条件があると思いますけども、その条件というのは、ちょっと今、分かりますかね。道の駅になる条件というのがあったと思うんですけど、どうですかね。 ○議長(吉田幸一郎君)  地域振興部長。 ◎地域振興部長(菅三郎君)  すみません、今、すぐ資料を持ち合わせておりませんけれども、やはり道の駅については、エリア的なものですかね、ある一定の区域の中で乱立できるというものではないというふうに考えております。 ですから、その分については、ある一定の距離がないと、ほかの施設とですね、ちょっとなかなか厳しいのではないかというふうに思っております。 ○議長(吉田幸一郎君)  中村議員。 ◆9番(中村哲康君)  なかなか、いつも厳しい厳しいと言って前に進まんとがこの南島原市かなと思って、それをやっぱり頑張って、ちょっと前向きに進めていけば何とかできるとじゃないかなと、私はそう思っております。 やっぱり、道の駅はまちに1個と決まっているんですかね。その市に1個と決まっているんですかね。それを分割して、道の駅ABCという形でも、何かいろんな形でも考えてできるんじゃないかなと、勝手な想像ですけども、そういうふうな感じで思っております。 そういった形で、道の駅は、今回、原城、世界遺産センターもできますので、そっちのほうでもちょっと新たに考えてもいいのかなと、そのように思いました。 道の駅に関しては、今回、ちょっと今からいろいろと勉強して、前向きに、やっぱり1つは道の駅も本市に欲しいものですから、観光のスポットとして造っていきたいと思いますので、ぜひよろしくお願いいたします。 それでは次に、市道の道路について伺います。 布津町湯田地区の交差点の改修工事の進捗状況はどのようになっているのかを伺います。 ○議長(吉田幸一郎君)  建設部長。 ◎建設部長(柘植善和君)  湯田地区交差点の改修工事についてのお尋ねでございますけども、改修工事に係ります用地地権者とは協議を済ませております。 現在、設計を行っておりますので、10月頃には発注を、めどとして進めております。以上でございます。 ○議長(吉田幸一郎君)  中村議員。 ◆9番(中村哲康君)  そしてもう一つ、布津町植松地区、こんぴら公園へ行く道の改修工事は、これはまた2年ぐらいほど前からずっと言っておるんですけども、どのような形で話が進んでいるのかを伺います。 ○議長(吉田幸一郎君)  建設部長。 ◎建設部長(柘植善和君)  植松地区のこんぴら公園に行く道路の改良工事についてでございますが、市としましては、整備に向けまして進めていくよう検討してまいりましたけども、用地について、地元との調整が厳しいところから、事業着手は難しいと考えているところでございます。以上でございます。 ○議長(吉田幸一郎君)  中村議員。 ◆9番(中村哲康君)  あそこのこんぴら公園は、皆さんもご存じのとおり、緊急事態のとき、ヘリコプターのヘリポートとなっております。 布津町の、もう途中でちょっと事故、まして病気やけがなどがあったときに救急車で運ばれる場合は、さっき言った湯田地区の交差点のほうまでぐるっと回って、そこまで行く必要があります。 実際、あそこの布津の明島病院から琴平さんのところの公園まで行くのには、直線で多分数百メートルしかないと思います。しかし、下まで回ると何キロかになると思います。 その辺は、やっぱり緊急性を考えると重要じゃないのかなと思うんですけども、ただ単にそこに道路を造ってくれというふうな要望ではなく、やっぱり緊急時に、いかにあそこを上手に短縮して、人の命を大切にするかということになってくると思いますけども、どうですかね、前向きにもうちょっと考えてもらうわけにいかんですかね。 ○議長(吉田幸一郎君)  建設部長。 ◎建設部長(柘植善和君)  先ほど説明しましたけども、厳しいとは、難しいとは考えておりますけども、この部分については、先ほど中村議員が申し上げられましたとおり、ドクターヘリとかが着陸する場所でもございますので、その部分を踏まえた形で、建設課においても継続して検討はしていきたいと思っております。 ただ、やっぱり地元の協力をいただきたいと思っていますので、よろしくお願いします。 ○議長(吉田幸一郎君)  中村議員。 ◆9番(中村哲康君)  ぜひ、そういった形で、緊急道路としてあそこを考えていただいて、もっと前向きに話を、もちろん我々も議員としてそこに間に話に入って、地元の方々と一緒に協議をしていきたいと思います。 このような道路あたりの話は、まだほかの町にもいっぱい、たくさんあります。今回、布津町に至って話を上げさせていただきましたけども、また次回の議会の際はほかの町の話をしたいと思いますので、ぜひ、そのときはよろしくお願いします。 これで、私、9番、中村哲康の一般質問を終わりたいと思います。(降壇) ○議長(吉田幸一郎君)  これで、9番、中村哲康議員の質問を終わります。 ここで2時35分まで休憩いたします。     午後2時26分 休憩     午後2時35分 再開 ○議長(吉田幸一郎君)  休憩前に引き続き会議を開きます。 次に、11番、隈部和久議員の質問を許します。11番、隈部和久議員。 ◆11番(隈部和久君) (登壇) 11番、隈部和久でございます。 新議長の許しを得て質問に入ります前に、我々本議会も初日に、ここにおる皆さんで黙祷をささげましたが、元総理大臣の故安倍晋三大勲位に対し、私も衷心より哀悼の誠をささげたいと思っております。 私は、自民党の党員でも公認を受けた議員でもありませんけれども、真正保守と自負している立場上、今回のこの事件に関し、もう本日で18日となりますけれども、事件発生から、非常に喪失感というものを、さらに強まっておるように感じております。 昔から、人の値打ちとたばこの味は煙になって分かるものという言葉がありますけれども、なくしてしまって初めて国民の中には、こんなに偉大な指導者が我が国から、世界からいなくなってしまったんだという思いを強くされておられる方が増えておるんじゃないかなと思っております。 この故安倍元総理の業績に関しては、世界からは非常に称賛を浴びる。今回の世界中からの弔問、弔電、言葉等を見てみても、さらにアメリカの議会上院においては、世界の民主主義を擁護した偉大なトップリーダーであるというような趣旨の文言の入った議決まで受けた我が国の首相はいなかったのではないかなと思っております。 今後、様々な追悼の書物等も出てくると思いますが、本当に残念でたまらないという思いであります。 9月27日に国葬を行うということが岸田総理から発表されましたけれども、この件に関しても、賛否というか、私に言わせれば、ノイジー・マイノリティーたちの非常に反対の口を極めた、日本人なのかというような反対の声等も耳に入りますけれども、故安倍元総理は、こういう人たちも含めて我が国を守るんだということで命をかけてこられた方だということを忘れてはならないと思っております。 それでは、一問一答にて一般質問に入らせていただきます。 まず1番、建設事業関連ということで、自転車歩行者専用道路についてということで上げております。 この件に関しては、工事関係者等をはじめとして幾つかの懸念というか、このままで本当にちゃんと完成できるんだろうかとか、進め方に対する不満というような声も耳に入っておりますけれども、執行部として、今のところ、問題点はないと思っておられるのか、このまま予定、計画どおり進めていくことは大丈夫なのかということをまずお尋ねいたします。 ○議長(吉田幸一郎君)  これより答弁を求めます。松本市長。 ◎市長(松本政博君) (登壇) それでは、隈部和久議員の御質問にお答えをいたします。 御質問は、自転車歩行者専用道路についての懸念事項でございますが、最初に、事業費予算(国の補助金)の執行についてでありますが、令和3年度から整備工事に着手しているところでございますが、令和3年度の補助金、これ事業分は、工事請負業者の協力もありまして滞りなく執行ができたところでございます。 この自転車歩行者専用道路の整備工事においては、大小から成る工事で32件を発注している中で、受注いただきました業者様は25業者でございました。限られた工期と天候に左右される工事でありながら、契約のとおり工事を完成していただきまして、これについて御礼を申し上げるところであります。 次に、工事の変更についてでありますが、自転車歩行者専用道路の工事におきましては、工事車両の進入路が限定をされ、隣の工区との工程調整や道路地盤が軟弱な区間も多く、対策工法を講じるための変更を行ったものでございます。 次に、自転車道路整備班の班員についてでありますが、昨年度の業務内容や勤務時間の実態を確認しまして、令和4年度は、班員を2名増員したほか、工事積算及び工事監督支援業務委託を活用する体制を整えたところでございます。 次に、工事工区が飛び地となるような工事区間であったことについてでありますが、工事区間につきましては、工事の進捗を図るため、進入路を確保しながら設定したところでございます。また、橋梁整備箇所が14か所と多数存在をし、その工事に必要な工事車両の通路を確保する必要もあったことから、飛び地となる区間の発注となったものでございます。 次に、工事に係る入札におきましては、南島原市内の工事量に限らず、島原半島内の工事量もかなり多い状況にあります。このようなことから、一般競争入札の応札者も少なく、不落が生じております。このため、市内の業者を県内の業者まで範囲を広げて対応してまいります。これは、令和4年度の工事の受注業者は大丈夫かということについての答弁でございます。 次に、本当に大丈夫かというふうなことでありますが、本市の自転車活用推進計画とこの自転車歩行者専用道路の整備は、国から採択をいただいた事業でございます。現在のところ、令和5年度の完成に向け、計画どおり進んでいる状況でございます。以上でございます。(降壇) ○議長(吉田幸一郎君)  隈部議員。 ◆11番(隈部和久君)  それでは、再質問に移りたいと思います。 今、市長の幾つかの懸案事項に対しての答弁がありましたが、執行部としてはなかなか、完成に向けて進めておるということでしょうから大丈夫だということですが、例えば本当に私が心配するのは、令和5年度中の完成ということで国からの補助金を頂けるというか、もし、まさに先ほど答弁の中で言われたように、橋梁関係等も含めて全線開通が計画どおりできなかった場合の補助金返還という、その懸念、心配はないのかということについてお尋ねします。 ○議長(吉田幸一郎君)  松本市長。 ◎市長(松本政博君)  現在のところ、先ほど申し上げましたように、この設定している期間で完成をしていくということで、今、進めているところであります。 ○議長(吉田幸一郎君)  隈部議員。 ◆11番(隈部和久君)  その職員の配置というか、人員に関しても、私は昨年、副市長にもちょっと話をしたと思うんですけれども、その担当になっている、これは自転車道路、サイクリングロード課じゃったかな、班か、新しい班をつくってされておるということですけれども、これもやはり現場の声として、もう少し経験者と一緒に、その班の中に入れて、進めさせなければ、とにかく若手が非常に、何名おるか私は知りませんけれども、若手が多いと、非常に見ていてかわいそうだというような、特に時間帯も非常に遅くまで残業したり、朝早くから行きよるということも昨年の段階でも聞きました。 昨年、あの頃は豪雨災害とのバッティングも重なったこともあったとは思うんですけれども、それは毎年懸念されることでもあるし、とにかくこれが、私は最初、この計画は予算の段階では反対の立場でしたけれども、議会として議決して進めている以上は、とにかく完成をちゃんとすべきだということを議員の責任としても思っておりますので、業者さんからの聞き取りとか、そういう声を聞くときには、批判のための材料集めじゃなくて、どうしたらアドバイス的に、現場の立場として、これがスムーズにいくだろうかということで教えてくれということで聞いております。 ということで、今言ったように、もう少し、この大事業ですから、本市の、予定どおりいっても32億から35億ぐらいですかね、もっとかかる可能性もあるという、それであるならば、とにかく間違いなく完成できるように、この職員たちの人間のシェアリングをしても、この期間はやるべきじゃないかと思っておるんですけれども、市長の考えをお聞かせください。 ○議長(吉田幸一郎君)  松本市長。 ◎市長(松本政博君)  今、隈部議員が、この自転車道路の完成に向けていろいろと御心配をいただいて、御発言をいただいていると、大変それについてありがたく思っております。しっかりと計画に沿って進めてまいりたいと、そういう考え方でいるところであります。ありがとうございます。 ○議長(吉田幸一郎君)  隈部議員。 ◆11番(隈部和久君)  ぜひ、その折々に応じて、本当に職員の配置も含め、これを迅速に対応していかなければ、刻限が迫っておる事業であるので、本当にトップとして現場のことも考えながら、職員のことも考えながら進めていってほしいと思っとります。 さて、完成した暁に、この約32キロの維持管理費というのはどのぐらいの見積りをされておるのか。これは、ここには上げておりませんが、ちょっと担当の部長には分かれば答えてくれということを言っておりますので、よろしくお願いします。 ○議長(吉田幸一郎君)  建設部長。 ◎建設部長(柘植善和君)  自転車歩行者専用道路の維持管理費につきましては、自転車歩行者専用道といいましても市道の一道路でございますので、除草あたりの維持費につきましては、今までの市道の取扱いのように除草あたりは行っていくというところの姿勢でございます。 あと、自転車道路になりますと、やっぱりその中にはトンネルとかございますし、交差点の照明灯とか必要になってまいります。そういうところに要する電気料につきましては、年間140万程度を試算しているところでございます。以上でございます。 ○議長(吉田幸一郎君)  隈部議員。 ◆11番(隈部和久君)  電気代140万プラス人件費が市道並みというかな、それはかかるだろうということで、ただ、普通の市道であれば、道路脇から草が、特にカズラあたりがある程度生えてきても、まあまあある程度伸びるまではという、許容するわけじゃないんだろうけれども、今回のこの道路の場合は、県外、市外からも、そういうサイクラーも含めて、当然市民が、歩行者も利用はするんですけれども、もともと最初はサイクリングロードというような話で進めてきた計画なわけだから、そうした場合に、いざ整備した後は、そういう草木が伸びとったり落ちとったり生え上がってきたりというようなところは、きめ細かにしていかなければならない、市道以上になると思うんです。 そういうふうなところは、どのような形で維持管理、コストだけじゃなくて、市の毎年のそういう予算を受けてするだけじゃなくて、いろんな方策も考えながら進めておられると思うんですけれども、いかがでしょう。
    ○議長(吉田幸一郎君)  建設部長。 ◎建設部長(柘植善和君)  今、隈部議員のおっしゃられました、やっぱり来客者の通行というところのおもてなしという走行空間の確保というところになってきますと、今、建設課のほうでは、市道の維持として、道路パトロール員を2人体制で3班構えて、維持の除草とかを行っております。 その中で、一定深江から加津佐の区間を区間割りして、1日1回確認するとかというようなサイクルを構築しまして、その点検とかは前向きな形でチェックをしていきたいと考えます。以上でございます。 ○議長(吉田幸一郎君)  隈部議員。 ◆11番(隈部和久君)  いずれにしましても、とにかく完成を目指して進めている以上は、今、市長、担当部長あたりと質問、答弁しましたが、今の話の中にあったように、とにかく完成を目指して、一番、誰かに無理が行くような、どこかの席に無理が行くようなやり方じゃなくて、市全体としてそれに向けてやるというような考え方でやっていただきたいというふうに、これを要望しておきます。 次に、世界遺産センター、これは仮と書いていますが、これについて質問をいたします。 市長は、今回の所信表明にもこれを世界遺産登録に絡めて造るんだということでありますが、まず、これの建設費、その財源、そして維持管理費、ランニングコスト、集客数というのも、これももう我々、前議会でも、全協でも何年か前に副市長あたりから説明を受けてから、それから環境省とかイコモスあたりからのストップというか、一旦クレーム的なものが入って、その後、また今年になってこういうふうな計画が出てきておるんですけれども、さすがに今回、基本設計予算も計上してあるということは、ある程度の概算なり目算はあると思うんですけれども、今言ったこれらの予測、おまけに、なぜそういう数字になるのかというある程度の根拠も示してほしいと思います。 ○議長(吉田幸一郎君)  松本市長。 ◎市長(松本政博君)  隈部和久議員から世界遺産センターに関する御質問を頂戴しておりますが、議会も新たに、今回、選挙後、開催をされて、一般質問1日目ということで、隈部議員からこの関係、これについて御質問いただいているわけですが、せっかくの機会でございますので、まずは世界遺産センターの整備に対する私の思いを述べさせていただいて、その後に議員からの御質問にお答えさせていただきたいと思うんですが、よろしゅうございますか。(「じゃ、できれば簡潔にお願いします」という隈部議員の発言あり) 議員御承知のとおり、世界遺産は未来に引き継いでいかなければならない全世界共通の人類の財産であります。 平成30年7月、原城跡が構成資産の一つとなっている長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産が世界文化遺産に登録されたところであります。 原城跡は、長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産の中で、キリシタンが潜伏するきっかけとなった島原・天草一揆の舞台でありまして、世界遺産のストーリーの出発点となる構成資産であります。 私といたしましては、この原城跡の価値を市民の皆さんをはじめ多くの人々に知ってもらうことが重要であると考えておりまして、原城跡のガイダンスを中心とする世界遺産センターの整備は、本市にとって非常に有意義なものであるというふうに考えております。 また、世界遺産センターには、観光案内や物産販売の機能も設けることにいたしておりまして、ここを拠点として、観光などの情報発信も行うことで市内全域に足を運んでいただく機会を増やせるものと考えております。 物産販売所では、観光客などの多くの皆さん方に本市の誇るべき特産品などを購入していただくことで、また生産者の所得向上にもつながり、南島原市全体の地域振興にも貢献をしていけるものと考えているところであります。 世界遺産登録から4年が経過をいたしましたが、10年後、また20年後の将来も見据えて、今、世界遺産センターを整備することは非常に重要であると考えているところでございます。 それでは、改めまして隈部和久議員の御質問にお答えをさせていただきます。 世界遺産センターについては、建設費、その財源、ランニングコスト、集客数の予測とそれらの根拠はとの御質問でございますが、建設費につきましては、以前にも10億円程度とお話ししているところでございますが、昨今のウクライナ情勢や円安による物価変動の影響を受けることが予想されます。そのため、詳細については、今後、実施をする基本設計において精査をしていくことといたしております。 次に、財源についてでございますが、世界遺産センターは、ガイダンス施設や観光案内、物産販売などの様々な機能を有する複合的な施設として整備をする予定でございますので、それぞれの機能に見合う補助金や交付金、地方債など、有利な財源を活用できるよう調整を進めているところでございます。 次に、ランニングコストについてでございますが、こちらは基本設計の進捗に合わせて改めて試算していくことになろうかと考えておりますが、周辺施設などを参考にして試算しましたところ、毎年3千万円程度になるものと考えております。 次に、集客数の予測とそれらの根拠についてでございますが、これは、これまでの原城跡の来訪者数や近隣の観光関連施設、物産販売施設の集客状況を基に、年間15万人前後の集客を目標にしたいと考えているところであります。以上でございます。 ○議長(吉田幸一郎君)  隈部議員。 ◆11番(隈部和久君)  4項目というかな、建設費とその財源、ランニングコスト、集客数の予想、3項目か、このうち、このイニシャルコストの部分、建設費の部分がまだ答弁をいただけなかったなと、その財源についても。ただ、数年前に概算で10億ぐらいという副市長の答弁に対して、ウクライナ問題とかロシア侵攻、これ等を含めた近隣のもろもろの、油の値上がりも含めて材料費等が、これは世界中で値上がりしておるし、我が国内もまだ値上がりは止まらないというような、今、市長のその答弁を受けても、多分10億程度じゃ済まないだろうと、これに数億円上乗せされるだろうなというような予測はできるかなと思っております。 さらに、財源に関しても、多分過疎債等がメインになっていくのかなと思うんですけれども、様々な財源を充てると言われましたけれども、例えば十数億かかるとしたときに、一般財源から拠出しなければいけない金額は大体どのぐらいになるのか、その全体の金額は分からなくても、何%ぐらいになる目算なのかぐらいは答弁できますか。 ○議長(吉田幸一郎君)  教育次長。 ◎教育次長(五島裕一君)  財源についてでございますけれども、先ほど市長も申しましたけれども、有利な財源が活用できるように、今、ちょっと調整をしているところでございます。 起債につきましては、過疎債をやはりメインに考えておるところでございます。過疎債の充当率が95%、仮に補助金とかついた場合、その上に過疎をつけるということになりますので、95%充当しますと5%が一般財源ということになります。ちなみに、過疎債につきましては、交付税の措置率が70%ということになっております。 ○議長(吉田幸一郎君)  隈部議員。 ◆11番(隈部和久君)  建設費用の全てが、過疎債が充当できるような目算なんですか。 ○議長(吉田幸一郎君)  教育次長。 ◎教育次長(五島裕一君)  この施設につきましては、ガイダンス施設と物産施設等があります。まだ物産施設のほうでは、ちょっと利益が発生する可能性がございます。その分につきましては、もしかしたら過疎は使えないかもしれない、ただし、その分に当たる補助金があるかもしれないというところで、その辺も含めたところで、今、ちょっと調整をしているというところでございます。 ○議長(吉田幸一郎君)  隈部議員。 ◆11番(隈部和久君)  今回から新しい議員さんが8名、我が議会にもいらっしゃいます。 我々も、これに関する説明というか、計画は、先ほど言ったように数年前に受けて、その後、あのときの話では7年か8年ぐらいまでは何かできそうにないような話だったから、その後、我々も話は聞いていないんですけれども、さらに新しい議員さんたちは今議会で初めてこの話を耳にされる、議員になってから初めて耳にされるわけであるし、今、市長なり次長が説明されましたが、なかなかこれぐらいでは、例えば今回の予算の中に三千数百万円の基本設計予算が上程されていますけれども、結局これを採決で議決したならば、当然本体予算ももう一緒に併せて認めたと同義になるんじゃないかなと私は思うんですよ。 そうすれば、十数億円かかる、その後、維持管理費も取りあえずは3千万ぐらいはまずかかるだろうということですけれども、市長は、とにかく本市のこの世界遺産を広く知らしめたり、後世に残すためにはぜひ必要であるという思いは、前回、この計画を聞いたときも言われたし、今回も言われておりますが、その思いを我々議決する側の議員たちが共有できるにはあまりにも時間がなさ過ぎるというか、合併特例債ももうないし、慌ててこのように出されなくても、もう少し我々議会側も、本当にその市長の思いを受けながらも、これが将来に本当によいレガシーになるのか、まかり間違って負のレガシーになるんじゃないかということも含めて判断するためには、今回のこの予算の上程はちょっと早急じゃないかなと私は思っておるんです。 上げられとる以上は、そうは思わないと市長は言われると思うんですけど、私としてはもう少し、先ほど言ったように、今回のこの議案にある追加補正予算のこの世界遺産センターの基本設計の予算を議決、のんだ場合は、結局その先の本体予算等も含めた全体を、もう今回議決することと同じになるので、もう少し我々議会側に、議員一人一人に判断を与える時間を与えるべきじゃないかと思うんですけれども、一言お願いします。 ○議長(吉田幸一郎君)  松本市長。 ◎市長(松本政博君)  今、隈部議員がもろもろお話をしていただいたところでありますが、私としての考え方としては、先ほど隈部議員の質問に対する答弁の前に、前段でお断りをしながら、これに対する考え方といいましょうか、これを話させていただいたところであります。 そういう意味合いからして、やはりこれは南島原市にとって進めていかなければいけない事業だというふうに私自身は認識をいたしております。そういうことで御理解をいただきたいというのが私の立場であります。 ○議長(吉田幸一郎君)  隈部議員。 ◆11番(隈部和久君)  上程されとる以上は、そういう思いだから上げられたと思うんですけれども、もう答弁は要りませんが、再度、市長はこの原城の世界遺産というのは、世界遺産は後世に残す普遍的なものであると言われますし、私も別にユネスコが認めたから、イコモスが認めたからというふうな思いで大事だとは思っておりません。 我がふるさとエリアに、乱は1637~1638年ですけれども、それ以前からあったこの歴史遺産は大事なもんだとは、必要なものだと、まして後世にも伝えていかなければならないとは思っておりますが、もう跡しかない。建物も、当然お城もないし跡しかない。伝えていくのは、ストーリー、物語、完結したこの物語だというふうに思っております。 市長も言われたように、ここが一番起点になって、その後、このキリシタンの弾圧が始まったという歴史が、これが隠れキリシタンにつながったという歴史があるというのは分かっておるし、平戸商館も、ここで反乱があったから翌年には潰されたとか、そういうふうな話はちゃんとストーリーとして、大事な本市の歴史として伝えていくことは大事だと思うんですけれども、それとこのセンターを建設するのが本当に直結するのかということは、我々議員一人一人がしっかり考えるために、先ほど市長の答弁の中にも、このランニングコストを算出するときに、他県、他市の同様の施設を見たときに3千万程度と言われましたが、我々も議員として、それぞれの委員会もあるし、そういうふうなところを視察したり聞き取りをする、そういう期間も必要だと思っております。 何回も言いますが、今回の基本設計予算を議決したならば、本体予算まで賛同したということと同義になるということも併せて考えてほしいと議員各位には思っております。 続きまして、保健福祉関連ということで新型コロナウイルス関係で、これは初日の全協のときに栗田部長も答えられましたけれども、再度、この新型コロナウイルスが今年に入って、特にこのオミクロンという株に変異してから若年層の陽性者が増加しております。若年者だけに限らず、市民の陽性、感染者は増えておりますが、その中でも若年者が非常に、国内を見ても多い。 その中で、本市児童・生徒で、このPCRの陽性反応をした生徒・児童たちの症状についての説明をこの場でいま一度お願いしたいと思います。 ○議長(吉田幸一郎君)  福祉保健部長。 ◎福祉保健部長(栗田一政君)  私のほうからは、就学前の子供の陽性者の症状についてお答えをさせていただきますけれども、お聞きしているのは、無症状あるいは軽症と、発熱等の、そういった症状ということでお聞きをいたしております。(「生徒については」という隈部議員の発言あり) ○議長(吉田幸一郎君)  教育長。 ◎教育長(松本弘明君)  私のほうからは、児童・生徒の現状についてお話をさせていただきます。 各学校から報告は上がっておりますけれども、児童・生徒の陽性者の主な症状は、発熱、頭痛、喉の痛みであります。いずれも軽症であり、ほとんどの陽性者が1日ほどで症状が改善していると聞いております。なお、後遺症の報告もありません。以上です。 ○議長(吉田幸一郎君)  隈部議員。 ◆11番(隈部和久君)  今、答弁をされましたけれども、そういう情報は全国的に、若年者に関してはそうだろうというふうな情報を私も聞いております。 何せ日々の、マスコミが陽性者数がもう過去最多、過去最多、感染者と言うかな、彼らは、全て過去最多、過去最多と言うもんだから、結局、今言われたように、ほぼ症状的には軽症でも、1日、2日で症状が消えるというかな、治癒したかどうか分かりませんけれども、元に戻っておるのに、学校・園は大体何日間、本人は何日間休ませると、今のところ、なっていますか。 ○議長(吉田幸一郎君)  福祉保健部長。 ◎福祉保健部長(栗田一政君)  陽性者御本人さんは、10日間の休みということで、かつ回復してから72時間経過することとなっております。これは、幼稚園であったり一般の大人も一緒ですけれども、小・中学生も同じような取扱いになっております。 ○議長(吉田幸一郎君)  隈部議員。 ◆11番(隈部和久君)  濃厚接触者に関しては、昨日ぐらいからかな、国が3日間、5日間というのを3日でもいいかな、さらに抗原・抗体検査で陰性が2日間続いたらば休まなくてもいいとか、はっきり私もまだ情報は、最近のですけれども、ただ、この園児とか乳幼児、小学生の低学年の子供たちを抱える親としては、10日間、本人は濃厚接触で、職場復帰は基本的には6日目からできるとなっておっても、子供を見る環境にない場合は、結局10日間休まなきゃいけない、これがずっと続いております。先日も市長にも言いましたけれども、非常にもう社会的混乱というか、職場が混乱をもう来しております。 ただでさえ働く人材が少ないと、働き手がかつかつだというところが多いのに、これをこの地方議会で、ここで言うても詮ない話と思いますけれども、やはりこういう窮状をこういう場で皆さんに聞いてもらうというのも大事なことだなと思って言っております。 国としては、どうも泥縄式に、5日にしたり、3日でもいいよと言ったり、なかなか大手の新聞、メディア、テレビでは、専門家と言われる人たちもそっち側のほうしか言わないんです。 私は、SNS等も結構いろいろ情報を取っている中では、もう早い段階から5類相当にして、この社会的なこういう混乱も経済活動も、ウィズコロナと言うのであれば、まさにこの状況の中で、例えば今までの、一昨年以前までの冬場のインフルエンザが毎年流行しておりましたが、そういうときの社会状況と同じような状態にしていけば、罹患した者は3日間なら3日間、4日間なら4日間、決まっただけ休んでとか、ただ、ほかの行事は、それ以外の者はしっかり社会生活、経済活動も、様々な子供たちのいろんな活動も続けていくというのがウィズコロナだと思うんですけれど、どうも今回は、2年半以上たっても、なかなかそっちに向かせようとしない。 私は、この議会で前回、前々回でも言ったんですけれども、そういう勢力が非常にいつまでも--あまり公の場では言うまかな。 とにかく、非常に厳しい状態が、コロナウイルス、このウイルス自体は非常にもう弱毒化して、感染力だけは強まっているけれども、これは怖くないのに、この制度、陽性反応が出たときの周りの空気というか、同調圧力も含めて、非常にこれが一番何よりも怖くて、これを払拭していかなければ、この国はなかなか元の生活に戻らないんじゃないかというふうに思っております。 昨日まで世界陸上がアメリカであっておりましたが、会場を見ても誰一人マスクをしている者が、日本人の関係者以外は目につかなかったということも併せ持って、海外に、私も知り合いもおりますけれども、海外に住む日本人から、日本という国はどうなってしまったんだというふうに、非常に大丈夫かと言われます。非常に異常な状態に見えているそうです。 ということで、コロナの話をしたらとても時間が足りませんので、この後のマスク着用について、この暑い、今日も多分35度ぐらいになるんじゃないかと思うんですけれども、今は夏休みですが、本市の学校やマスク着用について、学校や国からの指導はどのようになっているのかということ、子供たちのマスク着用、これについてお尋ねいたします。 ○議長(吉田幸一郎君)  福祉保健部長。 ◎福祉保健部長(栗田一政君)  私のほうからは、保育園や認定こども園への指導についてお答えをさせていただきますけれども、国から通知が来ておりまして、これによりますと、2歳児未満の幼児にはマスクの着用を勧めないこと、また2歳児以上、就学前の子供さんにはマスクの着用を一律に求めないよう、子供さんの状況によって着用をさせると、嫌がっている子供さんに無理して着用させないとか、そういったことでございますけれども、そういった通知が来ておりますので、各施設に通知をいたしているというところでございます。(「学校は」という隈部議員の発言あり) ○議長(吉田幸一郎君)  教育長。 ◎教育長(松本弘明君)  私のほうからは、小・中学校に対してでございますけれども、新型コロナウイルス感染症予防のために、室内でのマスクの着用については継続をして指導しております。ただし、熱中症が命に関わる重大な問題であることを認識した上で、体育の授業や部活動、屋外での活動、登下校時にはマスクを外すよう指導を徹底しております。 なお、教育委員会からも、各小・中学校には、夏季における児童・生徒のマスクの着用についてという、そういう通達文書も出して徹底指導しております。 繰り返しになりますが、熱中症予防については、校長会、教頭会など、機会あるごとに口頭でも繰り返し指導しているところです。 ○議長(吉田幸一郎君)  隈部議員。 ◆11番(隈部和久君)  ぜひ、まさに優先順位というものをしっかりと考えていただいて、子供たちの命及び健やかな成長を一番大事に思う部局でもあるし、マスクを、今、教育長も言われたように、この暑い時期の熱中症というのは命に関わる、マスクで新型コロナの予防ができるとしても、先ほど言ったように、感染しても陽性反応が出ても、ほぼ軽症か無症状であるウイルスに対して、重篤化する心配がある熱中症のほうを完全に第一、トッププライオリティーとして、そっちに重きを置いて、この特に暑い時期は指導してほしい。 というのも、聞いておられると思いますけれども、先月の34度も本市がなったときに、集団下校で全員マスクをしとった小学生の姿も見たもんだから、学校出てすぐ、全員ですよ。そういうところを、もう当時はちゃんと、今のような指導、来とったはずです。 あとは、福祉保健部長も言われましたが、はっきり言って、国の指導は、つけなくてもよいとかね、2歳児未満は、そういうふうな及び腰の指導が非常に私は気に食わない。 やはり、子供たちの成長には、様々な、無菌状態で育てていいわけがないんだから、つけたら駄目ですとか、外させなさいというふうに指導をしたら、非常にもっと徹底すると思うんですけども、しなくてもいいとか、ずっとそういうふうな指導だから、担当の皆さんもそういうジレンマあるかと思いますけれども、私はあえてこういうふうな物言いをしていますが、ぜひ子供、児童の命を守るために、2学期が始まっても、まだ残暑は厳しいですので、しっかりと徹底して指導していただきたいと思っております。 そして、3番目の防災関連で、この台風到来前避難についてということで、おととしの大型台風が到来するという予報のときに、当時の担当部長に、ここに書いてあるように、通所事業所等を利用される高齢者等の避難所として市内各事業所を緊急開所して対応してはどうかということをして、そのときには数日、本当に二、三日前でしたから、到来する、なかなか対応が難しくて、数か所は協力をいただいたというふうに聞いておりますけれども、その後、昨年も同様な質問をしております。 やはり、高齢者、特にこういう施設を、ふだんから通所事業所を利用している高齢者は、一番の夜間の心配はトイレの問題があります。あとは、昼夜逆転というような行動も取られる可能性もあるので、やはり大勢市民が避難している避難所には行けない、行きたくないということで、結局自宅に残ってしまうということがあります。 災害から命を守るという観点から、ふだんから通い慣れている通所事業所に対して、協力をぜひ、全て100%協力していただけるような体制を取ってほしいと思っておるんですけれども、現在のところの進捗状況をお尋ねいたします。 ○議長(吉田幸一郎君)  福祉保健部長。 ◎福祉保健部長(栗田一政君)  高齢者の方や障害をお持ちの方、このような方々を対象にします避難所、要配慮者スペースを設けている避難所につきましては、現在、市内に深江ふれあいの家など18か所の公共施設を指定いたしております。このほか、島原地区老人福祉施設協議会の御協力をいただきまして、市内の養護老人ホームなど11か所の居住型の老人福祉施設を福祉避難所として指定させていただいております。 隈部議員お尋ねのデイサービスセンターなどの通所型の老人福祉施設を避難所に利用させていただくということにつきましては、昨年の9月に島原地区老人福祉施設協議会を通じまして各事業所にお問合せをさせていただいております。 お答えについては、宿泊を前提とする施設設備を備えておらず、また職員の配置も難しいことから、デイサービスあたりを福祉避難所として避難者を受け入れることはちょっとできないというふうな御返事をいただいているところでございます。 ○議長(吉田幸一郎君)  隈部議員。 ◆11番(隈部和久君)  それは、全デイサービス、通所事業所が、全事業所が無理だというような返答ですか。 ○議長(吉田幸一郎君)  福祉保健部長。 ◎福祉保健部長(栗田一政君)  お尋ねしましたのは、島原地区老人福祉施設協議会に加入をされている通所型の事業所というところで、全てということではないかと思います。 ○議長(吉田幸一郎君)  隈部議員。 ◆11番(隈部和久君)  体制が整わない、人的にも、施設というかな、その建物の内部の構造的にもというかな、そういうところで対応できないという答えだと聞きますけれども、避難ですからね。 取りあえずは、例えばセンター自体で非常に風雨に弱いような施設であったならば、それはとても避難所にならないと思うんですけれども、私が言うように、避難を自宅から市が開設した一般の避難所に、先ほど言ったような理由で行けない、行かないような人たちの命を守るということが大眼目であるならば、もう少しちゃんと、それぞれ市内には、私も実際そういう施設に勤めていますけれども、ちゃんとそこの長なりに話をして、自分たちでふだんは受け入れている高齢者というか、通所者たちでも全員が全員というわけじゃ、自分たちで行ける人もいるし、ただ、どうしても先ほど言ったような人が何割かはどこでもいらっしゃると思うんですよ。 そういう人たちの、やはり大型、本当にきつい台風が、これやばいよというようなの台風が、自宅では非常に心配があるというような、命の心配があるかもしれないというような人たちは、犠牲になる人たちは大体そういう人たちだから、そういう人たちを守るんだという思いであれば、しっかりともうちょっと交渉して協力を、ふだん毎日見とる利用者のおじいちゃん、おばあちゃんのことを考えたら、別に昼間と同じような対応する必要なくて、ただ一晩避難をしてもらう、そこにおってやり過ごしてもらうということだけであるので、何とか協力できないかということで、もう少し交渉をしてほしいと本当に思っておりますが、いかがでしょうか。 ○議長(吉田幸一郎君)  福祉保健部長。 ◎福祉保健部長(栗田一政君)  お話をさせていただきたいと思っております。 それと、どういった避難所の形態にするのか、私ども福祉保健部で所管しております福祉避難所というふうな高齢者とか障害者の方のみを対象にするのか、あるいは総務部で所管しております通常の一般の避難所、施設の近隣住民の方が一時的に避難できるような避難所、いずれがいいのか、その辺をもうちょっと検討させていただいて、お話をさせていただければと思っております。 ○議長(吉田幸一郎君)  隈部議員。 ◆11番(隈部和久君)  ぜひ、あまり型にはまるんじゃなくて、まず一番の目的は、そういう高齢者を守るためにどのような形がいいのかというふうに、そういうふうな物の考え方で交渉してほしいというふうに要望しておきます。 それでは最後に、公共施設について。 前回、前々回も、多分私は、最近物忘れがだんだん出てきて、多分2回ぐらい言ったと思うんですけれども、この旧給食センターも含めた市内公共施設で、使用を終えた施設で借地のものについて、地権者が早期の返還を求めない施設については、利活用可能なもの等については、あとは鉄筋コンクリートで、別にまだ数十年は壊さなかったら建っておるような施設も含めて、撤去の猶予については、撤去を猶予すべきじゃないのかということで上げておりますけれども、いかがお考えでしょうか。 ○議長(吉田幸一郎君)  米田総務部長。 ◎総務部長(米田伸也君)  そういった施設につきましては、市においても何らか利活用できないかというのを検討した上で、利活用が見いだせない施設につきましては、当然、将来にわたって市の施設の維持や借地料の支払いなどの義務を負うことになりますので、土地の所有者の意向を確認しながら、建物は譲渡または解体を行って、土地は返還していくということを基本方針としているところでございます。以上です。 ○議長(吉田幸一郎君)  隈部議員。 ◆11番(隈部和久君)  そうですよね。使い道もないのに借地料を払い続けるというのもいかがなもんかということも、当然私らも分かっております。 今回、議案にも上がっておりますけれども、布津町の旧給食センターが民間で活用していただけるということ、あとは地権者が譲渡のほうに気持ちを変えてくださったということで、民間移譲ということで、この建物の無償譲渡の議案が上がっておりますけれども、結局このパターンを一つ見とっても、これを取り壊すには多分2千万以上の撤去費があそこはかかるだろうという概算も聞いておりました。 あとは、それを返してもらった地権者の家族の人も、その後、返してもらっても、もう農業もできんし、草ぼうぼうになるのをどうしようかなというような話も、考えも持っておられたようである。 あとは、今回の場合は、そういうジビエ等の加工場に使いたいということの申入れでなっておりますが、結局、市のほうはその撤去費が取りあえずは要らなくなった、地権者はある程度の額で土地の売却ができた、それで借りたいという人は、そこであの建物を新たに建てようと思ったら億単位の金がかかるような建物を譲渡してもらって、有効に活用して、うまくいけばある程度の雇用ができるようなというような、大岡裁きじゃありませんが、三方全部よしみたいな形になる。 これを撤去して壊すだけやったら、先ほど言ったように、市は数千万、2千万以上の金を出さなきゃいけないし、返してもらった地権者も、あとはどうしようもないという、ただそれだけで終わるだけということで、このような事例を一例として、ほかにも、ここにも挙げておりますが、今はまだ活用のアイデアとかそういう要望はなくても、数年後にはひょっとしたらそういう話もできるかもしれないとか、そういうアイデアが出るかもしれないというようなところは、先ほど言ったように、地権者が早期に返してくれというんでなければ、それはやはり撤去する金額と、その間、支払う地代と比べたときに、これこれの施設はまだある程度かけても、ひょっとしたら将来価値がそういうふうにできるかもしれないというもの、まだあると思うんですよ。 そういうところは、午前中の答弁で、令和8年までに8件の除却、公共施設で考えておると、誰やったかな、部長が答えられましたかな--ということも聞きましたけれども、結局こういう除却というのは、撤去、取り壊してということですよね。 いずれにしても、将来的には撤去しなきゃならないとは思うんですけれども、それをやはりある程度短いスパンで壊すよりも、先ほどから言っているように、ひょっとしたら利用できそうなものはしばらく見て、どうしてもどうもならんとは順々に壊していかなきゃならないと思うんだけれども、何とか--もう時間ですね。 やはり、そういう建物を撤去したり取り壊すには、非常に大きなエネルギーが要ります。本市は、ゼロカーボンシティ宣言も採択、もし国のゼロカーボンシティ宣言に協力するというのであれば、そういうところも含めて、なるべく生かせるものは生かせるような形で考えていってほしいと思って、私の一般質問を終わります。以上です。(降壇) ○議長(吉田幸一郎君)  これで、11番、隈部和久議員の質問を終わります。 ここで3時45分まで休憩いたします。     午後3時36分 休憩     午後3時45分 再開 ○議長(吉田幸一郎君)  休憩前に引き続き会議を開きます。 次に、8番、酒井光則議員の質問を許します。8番、酒井光則議員。 ◆8番(酒井光則君) (登壇) 8番、自民党創政会、酒井光則です。 議長のお許しを得ましたので、通告に従いまして一問一答方式で質問をさせていただきます。 まず、さきの市議会議員選挙におきまして当選をさせていただきました。市発展のために全力で取り組んでまいりたいと考えています。どうぞよろしくお願いいたします。 まず、農業の振興について伺います。 他に大きな産業の少ない本市にとりまして、農業の振興は極めて重要な課題だと考えます。農業振興が地域経済の発展につながると思います。 しかし、近年、農業従事者の高齢化、担い手の減少、耕作放棄地の増加、そして農畜産物価格の低迷等、農業・農村を取り巻く環境は厳しさを増しています。 このような中、農業振興に対しての市長の基本的な考え方を伺いたい。よろしくお願いします。 ○議長(吉田幸一郎君)  これより答弁を求めます。松本市長。 ◎市長(松本政博君) (登壇) それでは、酒井光則議員の御質問にお答えをいたします。 御質問は、農業振興についてでございます。 本市の基幹産業である農業につきましては、生産量の増加と作物の高品質化の推進による農業者の所得向上と経営安定化を図るため、国や県の補助事業の活用のほか、市独自の取組につきましても積極的に実施をしているところでございます。 主な取組といたしまして、1点目は農業機械や設備の導入支援でございます。 所得向上と経営安定を図るため、国や県の補助事業を活用して、農業用ハウスや集出荷施設などの施設整備や生産性向上のための機械導入の支援を積極的に実施しております。 2点目は、スマート農業の推進でございます。 令和元年度から、農作業の効率化や省力化及び農作物の収量増加と品質の確保を図るため、スマート農業機器の導入に対する支援を実施しております。 あわせて、令和2年度から令和4年度の3か年事業として、市が主体となり、環境制御技術の習得に向けた取組を行い、栽培技術と生産性の向上に努めております。 3点目は、新規作物導入の推進でございます。 令和2年度から、収益性の高い新規作物の導入に対する補助制度を創設し、農業者の所得向上の取組を支援しております。 4点目は、農業人材の確保、育成に関する取組でございます。 認定農業者につきましては、現在、925経営体で県内第1位、また令和3年度の新規就農者は42名と県下でもトップクラスでございますが、本市の農家数の減少や後継者不足はいまだに深刻な課題であります。 市では、特に新規就農者の確保や定着を図るため、市の単独事業として、農業経営開始に伴い必要となる物品の購入等に対する支援や農業研修生に対する賃貸住宅の家賃補助、また親元就農者に対する補助制度を創設しております。 さらに、本年度からは果樹フロンティア事業を創設して、新規就農者の増加に努めているところであります。 5点目は、オーガニック農業の推進でございます。 令和4年7月、持続可能で安全・安心、高付加価値な有機農産物の生産を図るため、南島原オーガニック協議会を新たに設立し、有機農業をさらに推進するためのオーガニックビレッジ宣言を行う予定としております。 6点目は、基盤整備事業の推進でございます。 農業基盤の強化を図るため、基盤整備事業の早期完成に努め、推進地区の事業採択や新規地区の掘り起こしを積極的に推進してまいります。 長崎県内では初めて、令和4年2月1日に市内16の土地改良区が合併をされました。南島原土地改良区とともに、農業水利施設などの更新事業に取り組んでまいります。 今後も、基幹産業であります農業の振興を図るため、農業者の所得の向上を目指し、意欲ある農業者の支援に取り組んでまいります。以上でございます。(降壇) ○議長(吉田幸一郎君)  酒井議員。 ◆8番(酒井光則君)  いろいろな施策を行っておられますが、冒頭にも述べましたとおり、市農業、農家発展のために、さらなる御支援をいただきたいと考えます。 次に、ロシアによるウクライナ振興、また原料輸出国による輸出規制等の世界情勢により、肥料、飼料、燃油等の生産資材が高騰し、特に肥料については前年より55%の値上げが決定し、農家経営の圧迫が予想されます。 農水省のほうでも、化学肥料を2割低減する農家に対して、コスト上昇分の7割を補填するという方針を示しているようですけれども、生産資材の高騰に対する緊急対策として、市独自の助成等の対策を実施する考えはないのか伺いたい。 ○議長(吉田幸一郎君)  松本市長。 ◎市長(松本政博君)  飼料、肥料、燃油等の生産資材が高騰していると、市として独自の対策あるいは助成等の考えはないかということでありますが、飼料や肥料、燃油等は、コロナウイルスの影響、またロシアに対する経済制裁、そして中国の輸出規制、ウクライナ情勢などによって各輸出国からの輸出が停滞をして原料調達が困難となっており、肥料の主成分である窒素、リン酸、カリウムの原料や飼料の原料は、これまでにない高価格で推移をしている状況であります。もう、ご存じのとおりであります。 このような中、本市の対策としましては、令和4年3月から、施設園芸作物や葉たばこの生産に係る加温燃料の購入費を支援する南島原市農業用燃油高騰対策事業を実施しております。 次に、配合飼料や粗飼料につきましても、高騰によって畜産農家の経営に大きく影響を及ぼしております。畜産農家の飼料購入の中で大きな割合を占めている配合飼料につきましては、約9割を輸入に頼っており、輸入価格の上昇分について、国が配合飼料価格安定制度として差額を補填しております。 この配合飼料価格安定制度に加入するためには、個人の積立金が必要となるため、市の単独事業として、現在、令和3年度に支払われた積立金の半額を支援しております。このほか、トウモロコシなどの単味飼料についても支援をしているところでございます。 また、価格高騰が続いていることから、今回の補正予算で令和4年4月から9月までの分についても支援を予定しております。 この事業につきましては、島原半島3市で一体となって支援内容を検討して実施しているところでございます。 最後に、肥料高騰対策につきましては、国の動向などを見据えながら、本市でどのような支援ができるか、現在、検討中でございます。以上でございます。 ○議長(吉田幸一郎君)  酒井議員。 ◆8番(酒井光則君)  ありがとうございます。 肥料に対しましては、島原半島3市に対しまして、農協からも要請書が出ていると聞いております。ぜひとも実施していただきますよう強く要望いたします。 続きまして、基盤整備事業の推進について伺います。 私の所属する空池原地区の基盤整備事業も95%以上の進捗率となり、完成も間近となってまいりました。立派な農地に生まれ変わり、組合員一同大変喜んでおります。この間、市長はじめ市当局の皆様の御指導、御尽力に対しまして厚くお礼を申し上げます。ありがとうございました。 さて、先ほど、農業に対する市長の基本的な考え方の中にもありましたけれども、本市には、空池原地区をはじめ、深江町馬場地区、西有家町見岳地区、加津佐町津波見地区の4地区が現在実施中であり、また新規地区として有家中部地区が計画されています。 しかし、本市の基盤整備率は二十数%と低い状態にあります。現在実施中の地区の早期完成と新規地区の推進について、どのように進められているのか、具体的にお伺いをしたいと思います。よろしくお願いします。 ○議長(吉田幸一郎君)  松本市長。 ◎市長(松本政博君)  御質問にお答えをいたします。 本市の基幹産業であります農業の振興のためには、農地の基盤整備事業は大変重要な施策であります。生産性の効率化などの向上によって、農業経営の安定と所得向上につながるものというふうに考えております。 現在実施中の状況につきましては、深江町諏訪地区が令和3年度に完成をし、加津佐町空池原地区、西有家町見岳地区、深江町馬場地区につきましては、県及び土地改良区の御協力の下で早期完成に向けて整備を進めているところでございます。 また、加津佐町津波見地区につきましては、早期の工事着手に向けて取り組んでいるところでございます。 加えて、新規地区としまして、有家の中部地区の令和7年度事業採択に向け、取組を進めているところでございます。以上でございます。 ○議長(吉田幸一郎君)  酒井議員。 ◆8番(酒井光則君)  ありがとうございました。 基盤整備事業につきましては、担い手に農地を集積させる等、条件を満たせば、ほぼ個人負担なしで事業が実施できます。新規地区の積極的な推進をお願いいたします。 次に、有馬干拓排水機場について伺います。 有馬干拓排水機場は、干拓内の排水だけでなく、上流部から流れ込んでくる水も排水をしなければならず、改良区だけでは排水機場の負担が大きいのが現状です。 市で管理ができないのか伺いたいと考えます。 ちなみに、県下の干拓地15施設の中で、改良区で管理をしているのは有馬干拓を含めて2施設だけであります。また、隣の佐賀県では、18施設中、改良区で管理をしている施設はありませんので、申し添えておきます。以上です。 ○議長(吉田幸一郎君)  農林水産部長。 ◎農林水産部長(内田繁治君)  酒井光則議員の御質問にお答えさせていただきます。 有馬干拓の排水機場につきましては、これは平成21年9月に完成した施設でございまして、平成22年3月31日に、県と旧有馬干拓土地改良区との間におきまして、有馬地区海岸保全施設管理協定書が締結をされております。 現在も、改良区において維持管理を行っておられるところでございますけども、改良区では負担が大きいというような、そういったお尋ねも今までもあっております。 そういった中で、平成26年ですが、排水機場経費の助成の要望が改良区のほうから提出をされました。そのとき、市といたしましては、改良区の経費負担の軽減に鑑みまして、平成26年度に南島原市排水機場運営支援補助金交付要綱を策定いたしまして、人件費を除く経費に対しまして、全額補助の支援を行っているところでございます。 次に、市で管理ができないものかというお尋ねでございますけれども、先ほど長崎県内15施設、あと佐賀県の施設等のお話もありましたけれども、諸般の事情があろうかと思います。 有馬干拓内の現状を熟知されております改良区のほうが適切に管理がなされることということで、現在も改良区のほうでお願いしていますけども、今後も改良区にお願いしたいという形で考えております。以上です。 ○議長(吉田幸一郎君)  酒井議員。 ◆8番(酒井光則君)  管理については改良区のほうが慣れているということで、そのとおりだと思うわけですけども、このポンプの耐用年数が20年ということで、2029年にはポンプ等の更新が控えております。3億3,800万円余りの経費が必要とされております。補助等をいただきますけれども、補助残の6,700万円ほどが組合員の負担となりますので、やはり負担額が非常に大きいということで、市での管理を前向きに検討していただきたいと考えておりますので、よろしくお願いしたいと思います。 次に、私の空池原地区内で起きたといいますか、事例ですけれども、空池原基盤整備地区内で、市道内に残る個人名義の土地を市へ寄附する際に、その土地に抵当権が入っていて、個人負担で抵当権を抹消して寄附をしなければならない事例がありました。 このような場合、抵当権抹消の負担を市でできないものか伺いたいと思います。 ○議長(吉田幸一郎君)  建設部長。 ◎建設部長(柘植善和君)  酒井議員の御質問ですけども、圃場整備地区内の市道内の個人名義土地の寄附における抵当権抹消に係る費用について、個人負担でなく、市で負担できないかという御質問でございますけども、個人等の所有財産に係る手続費用につきましては、基本的には所有者が負担すべきものとなっております。市においては、費用を負担することはできないとなっております。 ただし、抵当権者と所有者との間で抹消の合意が得られている場合においては、抹消に関しまして、事務手続のお手伝いは可能でございます。結果として、費用負担の軽減は図られると、お手伝いはできるということになります。以上でございます。 ○議長(吉田幸一郎君)  酒井議員。 ◆8番(酒井光則君)  市道内に残る個人名義の土地ということを質問したわけですけども、こういった事例は各地に、以前の町の場合でも、私も寄附をしたことがあるんですけども、以前は道路を造るときでも名義は直さずにそのままというところが数多くあって、今、市のほうへ寄附するようにということで進められていると思いますけれども、こういった事例がありましたので、スムーズにできるようによろしくお願いしたいと思います。 次に、道路整備についてお伺いをいたします。 諫早方面に向かう国道251号並びに57号は、島原半島南西部住民にとりまして重要な幹線道路であります。 先日の新聞報道によりますと、一般国道57号等県南地域幹線道路整備促進期成会は、島原半島西回り道路の構想推進を国・県への要望事項として盛り込んだとありました。この件については、通告はしておりませんでしたけども、担当のほうには伝えておりました。 今年3月に事業化が決定された富津防災トンネルとともに、島原半島西回り道路の早期整備は半島南西部住民の悲願であると考えます。国・県に対して、どのような働きかけを行われるのか、お伺いをしたいと思います。 ○議長(吉田幸一郎君)  松本市長。 ◎市長(松本政博君)  では、御質問にお答えいたします。 諫早方面へ向かう国道、富津防災、これはトンネルの早期実現に向けて、国・県へ強力な働きかけを行わないのかということでありましたですよね。(「はい」という酒井議員の発言あり) 島原半島においては、議員御承知のように、諫早市から本市の深江町までの間において、島原道路の整備が重点的に進められております。 本市では、島原道路から南進する高規格道路と併せて、島原半島西回り道路、そして口之津から小浜までについても、国・県に要望活動をこれまでも行ってきているところでございます。 令和3年6月には、長崎県新広域道路交通計画の中で、島原天草長島連絡道路と島原半島西回り道路が島原半島南部地域の構想路線として位置づけられたところです。 また、国道57号富津防災が令和4年度、国直轄事業として、ご存じのとおり事業化されたことから、愛野小浜バイパスの事業化に向けた足がかりとなるものと理解をしております。さらに、島原半島西回り道路の事業化に光明が差すものと、また期待をしております。 今後とも、市議会はもとより、地元選出の国会議員、また県会議員の皆様方の御協力をいただきながら、要望活動をしっかりと行ってまいります。以上でございます。 ○議長(吉田幸一郎君)  酒井議員。 ◆8番(酒井光則君)  ぜひ、整備に向けて強力に働きかけをしてほしいと思います。私も、議員の立場で、微力ですけども、働きかけを行っていきたいと思います。 この件に関して、私が以前、農業士をしておりました折、前の知事と懇談をする機会がありまして、この件を要望したわけですけれども、やはり物事には順番があって、今、島原方面に進んでいる道路が先ですと言われてがっかりした覚えがあるわけですけれども、やはり要望は要望として一生懸命、私たち南西部の住民にとりまして、島原まで行ってからはちょっと遠いという面もありますので、ぜひ強力に運動を展開してほしいと思いますので、どうぞよろしくお願いしたいと思います。 次に、加津佐中学校横の市道の拡幅計画についてお尋ねをいたします。 加津佐中学校横の市道は、道幅が狭く、また川を挟んで小学校もあり、小学生も頻繁に通ります。中学生の通学路にもなっております。 また、近くに農協のバレイショ・タマネギ選果場があり、シーズン中は大型トラックが数多く通行し、大変危険な状態にあります。子供たちの安全のためにも、道路拡幅計画はなされていないのか伺いたいと思います。 ずっと以前、この道路が広くなるという話を聞いたわけですけども、途中、何か話が立ち消えになったようなことを覚えておりますので、ぜひ道路の拡幅について、実現をされる計画はないのか伺いたいと思います。よろしくお願いします。 ○議長(吉田幸一郎君)  松本市長。 ◎市長(松本政博君)  御質問にお答えをいたします。 加津佐中学校の横の市道、これは市道町原線のことでありますが、この線の拡幅計画についてのお尋ねですが、市道町原線につきましては、旧加津佐町の頃から道路拡幅が計画をされております。 市になりましてからは、上を通る広域農道につながる区間で、小さなカーブで見通しが悪く、また離合が困難な区間について、道路用地の協力を得られましたところから順次拡幅工事を実施してきたところであります。 これは、地元でもありますし、酒井議員御承知のことと思っております。 今後につきましても、加津佐中学校や加津佐小学校の生徒・児童の、先ほどおっしゃっていただいたような通学路になっている道路でもあります。また、赤間-権田間の通行止めの規制時、大雨のときですね、1時間30ミリ降ったらという、この規制時のときに迂回路となる道路でもあります。 そういうことで、安全な通行の確保のためにも、用地について御協力をいただけるところから準備を進めてまいりたいと考えているところでございます。 ○議長(吉田幸一郎君)  酒井議員。 ◆8番(酒井光則君)  ということは、拡幅計画路線に入っているということで理解をしてよろしいでしょうか。 ○議長(吉田幸一郎君)  松本市長。 ◎市長(松本政博君)  地域と一緒になって、今から、中断しているような状況でありますので、再度、皆様方の御協力をいただいて、しっかりと取りかからなければならないというふうには思っております。 ○議長(吉田幸一郎君)  酒井議員。 ◆8番(酒井光則君)  私も、地元議員として、地権者の方との話合いとかには積極的に関わって、ぜひ拡幅ができるように努めてまいりたいと思います。 次に、消防団について伺います。 私、全然知らなかったわけですけども、現在の若い人たちが取得している普通免許証では、現在の制度では消防ポンプ車、これは4トン以上あると伺ったんですけども、その運転はできないということを聞いております。 消防団員がポンプ車の運転ができる免許を取得する際に、何らかの助成ができないのかを伺いたいと思います。よろしくお願いします。 ○議長(吉田幸一郎君)  総務部長。 ◎総務部長(米田伸也君)  現在の免許の制度では、その免許制度の改正後に普通免許を取得された団員の方は、消防ポンプ車や積載車の運転ができないということになっております。 そのため、まず本市の消防団の免許の取得状況、これについて調査を実施し、消防車両の運転にまず支障がないか、その辺を把握したいと考えております。 それを受けまして、今後、消防車両の運転できない普通免許の取得者の団員が増加していくことが当然想定されますので、消防団活動に支障が生じないよう、準中型免許取得の助成をするかどうかということについて、検討を進めてまいりたいと考えているところでございます。以上です。 ○議長(吉田幸一郎君)  酒井議員。 ◆8番(酒井光則君)  現在、消防団員の成り手も少ないというふうに聞いております。団員を確保する面におきましても、ぜひ助成等を実施していただければと考えておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。 次に、可燃ごみ袋について。 特に、町方の市民の方からの要望だったわけですけども、家庭菜園の雑草や庭木の剪定くず等は非常にかさばるので、今の袋よりもう一回り大きいごみ袋を作ってもらえないかという要望がありました。値段については、少々高くなっても構わないということでしたので、伺いたいと思います。よろしくお願いします。 ○議長(吉田幸一郎君)  環境水道部長。 ◎環境水道部長(溝田勝幸君)  酒井光則議員の御質問にお答えいたします。 可燃ごみ袋のもう一回り大きいものができないかとのお尋ねでございますが、現在、本市においての可燃袋は大小2つのサイズがございます。大きいほうが約50リットル、小さいほうが約30リットルのサイズで作成をしております。 また、近隣市においても、ほぼ同様のサイズで作成されております。 大きいサイズは、満杯に詰めると5キロから6キロ程度になり、ごみを出す住民の方やごみを回収する業者の方が扱うには適当なサイズで仕上がっていると考えております。 市全体としての需要を考えた場合、これ以上の大きいサイズは重量の面からも扱いづらく、現在のところ、新たなサイズのものを作成する考えはございません。以上でございます。 ○議長(吉田幸一郎君)  酒井議員。 ◆8番(酒井光則君)  分かりました。私たち農家等は、農地から出た草とか木等は焼却しても違反にはならないということになっておりますけれども、特に町方の人は焼却等ができませんので、そういった面もぜひ考えてほしいと思います。 大分時間が余りましたので、通告はしておりませんでしたけども、基盤整備事業について少しお話をさせていただきたいと思います。回答は結構でございます。 私が基盤整備事業を進めていく中で、一番苦労したのが未相続農地の問題であります。5アール未満の農地に100人以上の相続人がいた事例がありました。時効取得等のいろいろな方法を使って相続をしてもらうなど、大変苦労いたしました。時効取得というのは裁判のことです。これも、弁護士を頼んだり、司法書士を頼まなければなりませんので、費用対効果の面でなかなか難しかったわけですけども、改良区等で半分等負担をいたしまして相続をしてもらうというようなことをして、この件に関しては大変苦労いたしました。 私も、基盤整備の役員として農水省の役人の方と会う機会がございましたので、その都度、この未相続地の問題をどうにかしてくれろということでお願いをしてきたところでございます。 国のほうでも、相続が発生すれば、期限を定めて相続をしなければならないというふうに法律が改正されたというふうに聞いております。 未相続地の問題というのは、個人の財産権ということもあり、大変難しい問題ではあると思いますけれども、例えば10年以上固定資産税を払っていれば、その人の判断で事業に参加できるとか、いろいろな方策を考えていただくよう、市として国・県に強く要望をしていただきたい。そして、私も土地改良区の役員として強力に要請活動をしていきたいと考えておりますので、どうぞよろしくお願いいたしまして、大分時間は残りましたけども、私の質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。(降壇) ○議長(吉田幸一郎君)  これで、8番、酒井光則議員の質問を終わります。 ここで、五島教育次長から、本日の隈部和久議員の一般質問に対する答弁について、訂正発言の申出があっておりますので、これを許します。教育次長。 ◎教育次長(五島裕一君)  隈部議員の御質問の中で、過疎債に対する充当率があったと思います。その中で、私が充当率は95%と申し上げましたけれども、正解は充当率100%でした。大変申し訳ございませんでした。おわびして訂正をいたします。 ○議長(吉田幸一郎君)  以上で、本日の日程は全て終了いたしました。 次の本会議は、明日27日定刻から開きます。 本日はこれにて散会いたします。     午後4時23分 散会...