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  1. 鳴門市議会 1980-03-01
    03月12日-04号


    取得元: 鳴門市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-09-09
    昭和55年  3月定例会(第1回)            昭和五十五年 鳴門市議会会議録 (第五号)            昭和五十五年三月十二日(会期二十二日中第七日目)              議 事 日 程 第 四 号第一 市政に対する一般質問第二 議案第 三 号 昭和五十五年度鳴門市一般会計予算   議案第 四 号 昭和五十五年度鳴門市国民健康保険事業特別会計予算   議案第 五 号 昭和五十五年度鳴門市ユースホステル事業特別会計予算   議案第 六 号 昭和五十五年度鳴門市交通災害共済事業特別会計予算   議案第 七 号 昭和五十五年度鳴門市撫養土地区画整理事業特別会計予算   議案第 八 号 昭和五十五年度鳴門市立岩土地区画整理事業特別会計予算   議案第 九 号 昭和五十五年度鳴門市新東浜士地区画整理事業特別会計予算   議案第 十 号 昭和五十五年度鳴門市弁財天・北浜土地区画整理事業特別会計予算   議案第 十一号 昭和五十五年度鳴門市公設地方卸売市場事業特別会計予算   議案第 十二号 昭和五十五年度鳴門市住宅新築資金等貸付事業特別会計予算   議案第 十三号 昭和五十五年度鳴門市光熱水費等支出特別会計予算   議案第 十四号 昭和五十五年度鳴門市農業共済事業会計予算   議案第 十五号 昭和五十五年度鳴門市モーターボート競走事業会計予算   議案第 十六号 昭和五十五年度鳴門市病院事業会計予算   議案第 十七号 昭和五十五年度鳴門市水道事業会計予算   議案第 十八号 昭和五十五年度鳴門市運輸事業会計予算   議案第 十九号 鳴門市報酬及び費用弁償条例の一部を改正する条例   議案第 二十号 鳴門市火災予防条例の一部を改正する条例   議案第二十一号 鳴門市住宅新築資金等地方債償還基金条例   議案第二十二号 鳴門市住宅新築資金等貸付条例の一部を改正する条例   議案第二十三号 鳴門市同和地区青少年会館条例   議案第二十四号 鳴門市ねたきり老人等に対する医療費の助成に関する条例の山部を改正する条例   議案第二十五号 鳴門市遺児手当支給条例の一部を改正する条例   議案第二十六号 鳴門市母子家庭等福祉奨学補助金支給条例の一部を改正する条例   議案第二十七号 鳴門市奨学金支給条例の一部を改正する条例   議案第二十八号 鳴門市立小学校設置条例の一部を改正する条例   議案第二十九号 鳴門市立幼稚園条例の一部を改正する条例   議案第 三十号 鳴門市立鳴門工業高等学校条例の一部を改正する条例   議案第三十一号 鳴門市総合運動場条例の一部を改正する条例   議案第三十二号 鳴門市民夜間照明施設使用条例の一部を改正する条例   議案第三十三号 鳴門市営住宅条例等の一部を改正する条例   議案第三十四号 鳴門勤労者体育センター条例   議案第三十五号 鳴門市農業共済条例の一部を改正する条例   議案第三十六号 昭和五十五年度鳴門市農業共済事業の事務費賦課について   議案第三十七号 市道路線の認定、変更及び廃止について     質疑  委員会付託第三 請願書の処理(追加一)     委員会付託    ──────────────────────────────────             本日の会議に付した事件日程第一 市政に対する一般質問日程第二 議案第 三 号 昭和五十五年度鳴門市一般会計予算     議案第 四 号 昭和五十五年度鳴門市国民健康保険事業特別会計予算     議案第 五 号 昭和五十五年度鳴門市ユースホステル事業特別会計予算     議案第 六 号 昭和五十五年度鳴門市交通災害共済事業特別会計予算     議案第 七 号 昭和五十五年度鳴門市撫養土地区画整理事業特別会計予算     議案第 八 号 昭和五十五年度鳴門市立岩土地区画整理事業特別会計予算     議案第 九 号 昭和五十五年度鳴門市新東浜土地区画整理事業特別会計予算     議案第 十 号 昭和五十五年度鳴門市弁財天・北浜土地区画整理事業特別会計予算     議案第 十一号 昭和五十五年度鳴門市公設地方卸売市場事業特別会計予算     議案第 十二号 昭和五十五年度鳴門市住宅新築資金等貸付事業特別会計予算     議案第 十三号 昭和五十五年度鳴門市光熱水費等支出特別会計予算     議案第 十四号 昭和五十五年度鳴門市農業共済事業会計予算     議案第 十五号 昭和五十五年度鳴門市モーターボート競走事業会計予算     議案第 十六号 昭和五十五年度鳴門市病院事業会計予算     議案第 十七号 昭和五十五年度鳴門市水道事業会計予算     議案第 十八号 昭和五十五年度鳴門市運輸事業会計予算     議案第 十九号 鳴門市報酬及び費用弁償条例の一部を改正する条例     議案第 二十号 鳴門市火災予防条例の一部を改正する条例     議案第二十一号 鳴門市住宅新築資金等地方債償還基金条例     議案第二十二号 鳴門市住宅新築資金等貸付条例の一部を改正する条例     議案第二十三条 鳴門市同和地区青少年会館条例     議案第二十四号 鳴門市ねたきり老人等に対する医療費の助成に関する条例の一部を改正する条例     議案第二十五号 鳴門市遺児手当支給条例の一部を改正する条例     議案第二十六号 鳴門市母子家庭等福祉奨学補助金支給条例の一部を改正する条例     議案第二十七号 鳴門市奨学金支給条例の一部を改正する条例     議案第二十八号 鳴門市立小学校設置条例の一部を改正する条例     議案第二十九号 鳴門市立幼稚園条例の一部を改正する条例     議案第 三十号 鳴門市立鳴門工業高等学校条例の一部を改正する条例     議案第三十一号 鳴門市総合運動場条例の一部を改正する条例     議案第三十二号 鳴門市民夜間照明施設使用条例の一部を改正する条例     議案第三十三号 鳴門市営住宅条例等の一部を改正する条例     議案第三十四号 鳴門勤労者体育センター条例     議案第三十五号 鳴門市農業共済条例の一部を改正する条例     議案第三十六号 昭和五十五年度鳴門市農業共済事業の事務費賦課について     議案第三十七号 市道路線の認定、変更及び廃止について     質疑  委員会付託日程第三 請願書の処理(追加一)     委員会付託    ──────────────────────────────────            出  席  議  員(二十九名)    議長  遠  藤  将  弘  君    一番  芝  野     彰  君    二番  明  村  春  夫  君    三番  広  瀬  静  男  君    四番  梅  野  健  寿  君    五番  横  川  春  一  君    六番  藤  田  義  行  君    七番  福  本     節  君    八番  開  発  外  之  君    九番  平  松  章  生  君    十番  札  場     清  君   十一番  新  居  徳  松  君   十二番  大  場     明  君   十三番  林     一  豊  君   十四番  矢  野  善  治  君   十五番  松  本     聖  君   十六番  叶  井  長  助  君   十七番  富  田  耕  作  君   十八番  野  崎  博  文  君   十九番  原  田  一  幸  君   二十番  山  下  善  平  君  二十一番  川  内  啓  一  君  二十二番  室  津  サ ワ エ  君  二十三番  関  原  正  雄  君  二十四番  下  八     明  君  二十五番  平  岡  朔  郎  君  二十七番  新  居  義  公  君  二十八番  乾        茂  君  二十九番  大  端  茂  雄  君    ──────────────────────────────────            欠  席  議  員(一名)  二十六番  石  川  忠  治  君    ──────────────────────────────────            説明のため出席した者  市長       谷   光 次 君   第一助役     立 石 勝 男 君  第二助役     鍋 島 親 春 君   収入役      満 村 佳 一 君  運輸部長     野 崎 格 一 君   水道部長     田 渕   実 君  福祉事務所長   仲 須   賢 君   市長公室長    西 本 信 也 君  総務課長     桜 井   茂 君   人事課長     西 田 素 康 君  市民課長     三 谷   溢 君   会計課長     日 向   高 君  税務課長     大 塚 太一郎 君   民生課長     河 野 忠 久 君  国保年金課長   郡   貴代志 君  衛生センター所長                      高 田 賢次郎 君  環境課長     尾 崎 定 男 君   同和対策課長   黒 崎   勇 君  解放センター所長                      佐 藤 喜美夫 君  農林水産課長   三 島 利 克 君   商工観光課長   歌 川 重 雄 君  土木課長     野 間 繁 満 君   都市計画課長   森 岡 仁 夫 君  下水道課長    中 川   守 君   建築課長     湊   静 雄 君  耕地課長     森 谷 貞 夫 君   水道部業務課長  岡 田 典 夫 君  水道部工務課長  青 木 博 治 君   運輸部管理課長  美 好 美喜夫 君  運輸部業務課長  清 水 敏 正 君  福祉事務所福祉課長                     高 田   稔 君  消防本部次長   三 矢 茂 春 君  消防本部消防課長                      江 本   猛 君  教育委員長    中 島 圭一郎 君   教育長      佐 賀   弘 君  教育次長     酒 元   光 君   庶務課長     大 島 安 幸 君  学校教育課長   沢   照 雄 君   社会教育課長   冨 士 淳 治 君  同和教育課長   豊 田   昇 君   青少年課長    前 田 久米雄 君  体育課長     木 下 正 雄 君   図書館長     橋 本 義 男 君  監査委事務局長  米 沢 敏 光 君   選挙管理書記長  大 島 嘉 幸 君  農委事務局長   福 永 正 一 君    ──────────────────────────────────            議会事務局職員出席者  事務局長     辻 見 誠 一 君   次長       木 村 善 二 君  議事係長     川 上 昭 憲 君   資料係長     佐 藤 重 明 君  書記       浜 尾 安 仁 君   書記       上 原 恵 子 君    ──────────────────────────────────     午前 十時  八分 開会    ────────────────────────────────── ○議長(遠藤将弘君) 連日ご参集ご苦労でございます。 これより本日の会議を開きます。 本日の議事日程は、お手許へ配布の議事日程表のとおりであります。朗読は省略いたします。    ────────────────────────────────── △日程第一 市政に対する一般質問 ○議長(遠藤将弘君) 日程第一 市政に対する一般質問を続行いたします。 通告の順序に従って質問を許可いたします。 一、市長の政治姿勢について 二、教育行政について             十五番 松本 聖君     〔十五番 松本 聖君登壇〕 ◆十五番(松本聖君) ただ今議長より許可のございました二件につきまして質問をいたしたいと思います。市長始め関係理事者の明確なご答弁をまず最初にお願い申しあげる次第でございます。 まず市長の政治姿勢についてから質問を始めたいと思います。物価、公共料金の値上げに対する諸施策についてということで非常にちょっと質問が抽象的になりがちでございますが、意の政あるところをくみ取って答弁を願いたいと思うのでございますご案内の通り四国電力は通産省に五十七・何パーセントかの大巾値上げの申請を出しております。 大平内閣は国民の値上げ反対の切実な声を十分聞こうともしていないと言わさるを得んわけでございます。聞くところによりますと、申請に近いような値上げを認めるような状態だそうでございますが、それ以外にも基幹産業であります鉄鋼関係にいたしましても新日本製鉄が鋼材の十数パーセントの大巾値上げを四月から実施したいということを発表しておりますし、その他建設関係の資材も全般的に大巾な値上げが目白押しでございます。最近ではセメントの大巾値上げ問題で生コン業者と建設業界との間で紛争が起こりまして生コンが一時、手にはいらないそのことによって公共事業が工事途中で一時ストップしていたというふうなことも聞いておるわけでございますが、空前の大利益をあげている独占大企業のこれらの値上げ策というものは非常に由々しき問題でございまして許すことができないと思うのでございますが、市長は五十五年度の予算編成に当りましてこういうふうな物価公共料金の値上げの件をどういうふうに認識しそれに対処していく対策をもっておられるのかそういう点については十分踏まえて対処されておることと思いますので、この点につきまして市長の見解をお聞かせ願いたいと思うのでございます。 次に教育行政の問題につきまして教育長にお伺いしたいと思うのでございます。私は前任の教育長の時代にはいろいろと教育行政のことにつきまして一般質問をして参りましたが教育長が代わられましてから今日まで教育行政のことにつきましては余り一般質問の場において質問をしたことはないと思うわけでございますが、今日は教育長も幸い出席して下さっておりますので教育行政につきまして直接御高説を拝聴していただけたら幸いと思うのでございます。よく本音と建て前というふうなことが言われますが、私は教育長の本音の分だけでけっこうでございますので、明確な答弁を求める次第でございます。前文が長くなってはと思いますので質問の本題に早速移りたいと思いますが、先程通告の一部変更いたしましたが今日は学校教育の問題についてのみ質問をいたしたいと思うのでございます。私、学校教育、教育行政の問題に関しましては教育長の言動がというものが非常に大きな影響を各関係者に与えていると、与える力を教育長はもっておるというふうに認識するわけでございます。そういうふうな立場に立ちまして、まず最初に教育長にお聞きしたいのは鳴門市の学校教育をどのように見ておられるのか、そして鳴門市の教育の特徴はどういう点にあるのか、教育長はどういうふうなことに力を入れて取り組んでおられるのか、というふうなことにつきまして基本的な考え方をまずお聞かせ願いたいと思うのでございます。以上答弁によりまして再問いたします。     〔市長 谷 光次君登壇〕 ◎市長(谷光次君) お答えいたします。電力料金を始め、物価が高くなっていくことは誠に残念なことであります。私は予算編成、市政の執行等につきまして公共料金等が値上がりはしましてもできるだけ値上げをしないように、市民の負担を少しでも軽減するようにという気持ちで予算編成をやっております。従って国保料金にいたしましても、税金にいたしましても値上げはいたしておりません。水道料金は、これはもう水道会計自体に危機を生じておりますので、これはやむを得ないと思いますけれども、できるだけ値上げをしない方針で予算編成をいたしておるつもりでございます。ご理解いただきたいと思います。     〔教育長 佐賀 弘君登壇〕 ◎教育長(佐賀弘君) お答えいたします。 我が鳴門市の一つの高等学校、六つの中学校、十八の小学校、十八の幼稚園をお預かりしておりますが、それをどういうふうに見ているかという第一問でありますが、それぞれの学校には園長や校長を中心にしまして教職員を配当してありますが、使命感といいますか、公正な教育観に燃えまして相当努力をしてくれて、いわゆる学力の面におきましても、又体力の面におきましても、行動の面においても安心できる状態でなかろうかというように感じております。特徴でありますが、二点にわたって申しあげたいと思いますことは自給率が約六十パーセンであります、四十パーセントの方が市外の方から入ってきてくれておりますが、それらの人もよく鳴門市の気風に順応していただいて、今までおいでる先生方と一致協力して教育に当ってくれておるというように感じております。 二点目の特徴としては、幸いにして私就任した時にはほとんどの教育機器というものが整備せられておりましたが、そのよく活用してくれておりまして教育効果を上げる上に非常に役立っておるというように感じております。 これからの第三点目の力の入れ方でありますが、今一問、二問でお答えしたようなことを踏まえまして、最近学校教育も社会教育も非常に複雑多岐になっておりまして、変化が厳しいようであります。しかし、私自身できるだけ精進しまして、鳴門市の教育を健全を方向に持っていくよう努力しなければならないというようなことを念願し、実行したいと思っております。以上でございます。     〔十五番 松本 聖君登壇〕 ◆十五番(松本聖君) 再問いたします。ただ今市長の答弁によりますと、国保も税金も値上げせずにできるだけ市民の負担のかからんように予算編成の上ではやっておるんだというふうな、そういうふうな十分考慮に入れておるというふうな答弁でございますが、現実に言えば、国の方において法の改正があれば、国保にしても、市民税にしても値上げがされるのではないかというふうな心配があるわけでございますが、例え国がそういうふうなことをやっても市長は国保市民税の値上げは絶対やらんとそういうふうな考え方でそういうふうに理解していいのかどうか、この点につきまして、再度重ねて聞きたいと思うのでございます。それと、私先程質問の中でちょっと触れたわけでございますが、建設関係の資材の値上がりで、公共事業に影響がでないのかどうか。特に災害復旧工事等については、コンクリートが、生こんがこんのだというふうなことで何日か工事がストップしておったようなことを私聞いておるんですが、そういうふうな点についての対策と申しますか、その問題解決して絶対心配ないというふうに理解していいのかどうか、その点につきましても重ねて聞きたいと思うのでございます。それにつけ加えまして再問を進めていきたいと思うのでございますが、私が常々考えておりますのは、市政の中心課題とは何かということについてでございますが、これは私は私なりに理解しておるわけでございますけれども一口で言えば市民の生活を守ることにある民生の安定ということでございますが、そういうふうに言えるのでないかと思うのでございます。物価公共料金の値上げが一番市民生活にこたえるわけでございます。国政も県政も市政も市長先程そういうふうに申されましたが五十五年度の予算案を見る限りにおきましては市民の生活を守る点につきましては非常に冷淡だと言わざるを得ないわけでございます。大平内閣は一昨年に成立いたしましてから一般消費税等の大増税計画と合わせまして、日本型福祉社会なるものをかかげまして個人の自助努力、家庭、近隣社会の相互扶助によって社会保障に対する国の責任を肩代りさす、いわゆる低福祉高負担路線を推進していきつつあるのが現状でございます。そして八十年代最初の予算編成を通じまして、年金医療保険の制度改悪を中心といたしました本格的な福祉切り下げ攻撃を行っておると言わざるを得ないわけであります。実施の問題が少し先へ延びたようでございますけれども、厚生年金の支給開始年令の繰り延べ、薬代半額患者負担等、健康保険制度の根本的改悪、さらに五十六年度には老人医療費無料化制度や児童手当制度の抜本的見直しまで大蔵、厚生両大臣、内閣官房長官、自民党三役が覚え書を取りかわして約束する等、政府の福祉に対する攻撃の姿勢は非常にきわめて露骨でございます。 谷市長はよく国の方針の通り何んでもやるんだと言われますが、市民の願いや期待を裏切ってでも何んでもかんでも国の言うままに市政をやっていくのかどうか、そういう点が非常に心配でございますので、その点についても市長の考え方をお聞かせ願いたいと思うのでございます。 ところで、谷市政のささやかな善政の一つというふうに私は評価しておったわけでございますが、学校給食のパン代無償制度も五十五年度から打ち切ろうとしております。これは市民の立場からすれば大きな後向きの行政であると言わざるを得ないわけでございます。その反面市民に対するサービスは切り詰めできるだけつついち切り詰めていくかわりに国にかわって県下の町村に振興資金合計五億円を提供する。このことにつきましては、私率直に申しあげまして、地方財政法の精神に違反するので貴いかと考えるわけでございます。県や自治省の専門家がかかって法の網にはかからないようにやるのでしょうけれども遺憾なことだと思うのでございます。 谷市長は昨年四月に六選されまして以来、ずっとこの一年間をふり返って見ますと、さみだれ的に市バス、水道料金、今回は幼稚園の保育料、市立工業高校の授業料等の値上げを続けて参っております。以上のような経過をふり返って考える時に、六万四千市民の市長としての市政を通じて先程前般申しあげました市民生活を守る立場に真剣に立っておられるのかどうかということに関して疑問を感ずるわけでございます。市民の生活を守るということにつきまして再度でございますが、市長の具体的な考え方をお聞かせ願いたいと思うのでございます。 次に教育長に対して再問いたします。先程教育長から全般にわたって概略的な説明を受けたわけでございますが、二点目のことにつきまして市外、市内の関係というふうな答弁がございましたが、どうも意味がちょっと理解できない、私の質問が抽象的であったのかどうか知りませんが、もう一度そのことについて再度説明を願いたいと思うのでございます。合わせて質問を具体的な問題に進めて参りたいと思うのでございます。 ある機会でございますが、教育長は私もその席に同席しておりましたけれども学校教育の場において二十五パーセント位の子供はどうしても授業についていけないのができるので、それはどうしようもないのだというふうなことを、そういう主旨のお話を聞いたわけでございますが、そういうふうな考え方で鳴門市の教育委員会の指導方針の中でそういう前提でやっておられるのかということが心配なわけでございます。そして学校の先生方全部にそういうふうな考え方で指導するようにされておるのであれば大変なことになるのでないかと思いますので質問をするわけでございます。そういうことと関連いたしまして、具体的にある学校におきまして、特に名前は出す必要はないと思うのでございますが、先生が生徒に次のようなことを言っておるそうでございます。担任の先生の発言が要約いたしますとこういうことでございます。「おまえは落ちこぼれだとおまえはあかんわ」というふうに生徒に直接言ったそうでございます。そして、その生徒が発憤いたしまして一生懸命に勉強してテストがあった時に案外良い点をとったそうでございます。それに対して先生の言ったことはどういうことを言われたかと、「おまえこれだれかの見て書いたんで違うか」とそういうふうなことを直接生徒に言う、そういうことがあったのでございます。先生の考え方の根底には総ての生徒に授業はわからすことはできないのだと、落ちこぼれが二十五パーセント位は出ても仕方がないのだというふうな教育長の、鳴門市教委の教え方が影響与えているのでないかというふうに心配するわけでございますが、このような先生に教えられている子供がかわいそうでございます。一刻も早く是正しなければならないと思うのでございますが、教育長はどういうふうに考えられますか、教育長の見解を聞かせていただきたいと思うのでございます。     〔市長 谷 光次君登壇〕 ◎市長(谷光次君) お答えいたします。法律改正になっても絶対値上げやらんのかというようなお尋ねのようですけれども、法律が変われば法治国民である以上これはやむをえないと思います。法以外に行政指導で値上げを指導せられる場合がしばしばあるんですが、そういう場合にはできるだけ値上げはしない方針でいきたいと、どうしても財政が持てなくなればこれはもうやむをえない受益者負担の建て前から、ある程度は負担してもらわなければならんですが、できるだけ値上げをしないような方針で取り組んでいきたいというふうに思っております。 それから建設関係の資材の値上がりがありました場合、多少工事費には影響あるんじゃないかと思いますが、生コンなんかの場合、文化会館はこれはもう心配はないと思いますが、そういう値上げをしないという約束をしておりますのでこれはもう影響ないと思います。一般の公共事業につきましては労働費が上がり、資材が上がりしてくるとそれは多少影響があるんでないかと思います。資材の入手難につきましては、今のところ心配ないようでございます。 それから学校給食のパンの無料化を打ち切ったという問題ですが、私は子供の昼食代位という気持で給食のパンの無料化ということをやったんですが、どうもこれ評判がよくないんです。それでもうやむをえず補助金二千万という限定補助にしまして、無料化ということを打ち切ったわけでございます。まあ一つご理解いただきたいと思います。 それから振興資金として五年間に五億円出損することにいたしておりますが、これは出し切りじゃなくして競艇廃止の場合には五億円は返ってくる契約にはなっておるんです。これもこの鳴門の収入を町村振興資金に出すというのはちょっと変なように思われますけれども、最近ご承知のようにボート収益の近てん化ということが非常にやかましく言われておりまして、へたするとなかなか五億や十億どころでない基準財政需要額を超過する金額を全部もっていかれるような恐れがあるので、ボート収益近てん化の先取りと言いますか、これによって近てん化を押えたいという気持から収益の中から一億円、毎年五年間出損費を出資しようとこういうことになって、これは出し切りじゃないから地方財政法にも違反いたしません。そういう気持でございます。ご理解いただきたいと思います。 私達も市政を執行する責任上できるだけ市民の生活の安定ということも考えなければならない。市民の負担を軽くしなければならんですが、国なり県の行政指導ということもありますし、やむをえん場合はこれはご辛抱願わなくてはならんと思います。できるだけ値上げをしないような方針で私は進めていきたいというふうに思っておりますのでご理解いただきたいと思います。以上です。     〔教育長 佐賀 弘君登壇〕 ◎教育長(佐賀弘君) お答えいたします。最初にご説明した中の市外市内と言いましたのは、先生の出身が市内の先生と市外から鳴門市へ来られておる先生で、何年間か立てばお帰りになる先生との比がこれ位だということでございます。 それから二十五パーセントのお話一度したこともありますが、それは相当努力しましてもそういうばらつきが生ずるということが一つの統計学上に出ておることでありますが、それでもって私達の努力はあきらめようとは思っておりません。そしてその二十五パーセントの中心線が非常に低い者かそれをずっと右へ寄す場合は高くなるわけですが、高くしてそして中心線にできるだけ集める、もしくは中心線よりも右の者を多くするような努力を不断においてしておるわけでありますが、結果的にいろいろなテストの結果や跳躍力を試してみますとなる程練習以前よりも練習後は中心線は右の方へずっとよっておりますが、以前としてやはり一つの正常分配曲線を描くというような結果から申しあげましたと思いますが、私の説明の不十分さの為に十分ご理解していただけなかったような節もあるかと思いますが、決してそういう問題で現場を指導しておりません。できるだけ生徒の持っておる素質を十分伸ばすように申しております。なおその一人一人の生徒の力というものがどういう状態であるかということは成就値という一つの値がいろいろなもんによってはかりまして、それはそれぞれの人間の持っておる能力と現在の力の関係を示す成就値という値でもってはかることにしておりますので、その成就値によってそれぞれの子供の努力点というものは認めてやる必要があるのでなかろうかと思っております。その次に具体的なある学校の例をお上げいただいてご指摘やご指導していただいたわけでありますが、お話の過程においてその生徒が何かのつまずきの為に今まで十分な力を発揮していなかった。それが急にある時に力を発揮したということのように思います。これは非常に尊い現象のように思いますが、それをだれかのを見て書いたんでないんかというような判断をしたということについては、これはやはり少し軽率のような感じを持ちます。子供が今までできなかったものが跳躍等において、又鉄棒等において数学算数等においてひょっとできることがあります。そういう時に激励と励ましを与えてやることは、それぞれの子供の長い人生における自信や、これからの成功につながるものでなかろうかと思います。そういうものに着目するように、特にこれから教職員を折あったら指導していかなければならないというように思いますので、非常に良いお教えをいただいたように思います。なお、この具体的なものをふまえられてのご質問かと思いますが、事情が許しましたら過日の機会に私に直接お話をしていただけたら、悪い点は直すように努力したいと思いますのでよろしくお願いしたらと思います。以上でございます。     〔十五番 松本 聖君登壇〕 ◆十五番(松本聖君) 再問を続けます。市長に対する再問をいたしましたが、市長は具体的に市民の生活を守るための具体策は何かというふうに私聞いたわけでございますが、そういうふうな点についてはそのものずばりの答弁をしていただけなかったと思うのでございます。 そういうことは心にないのかどうか、予算全体では市民の生活を守るためのものだというふうな認識なのかどうか、この際もう一度具体策について市長の考え方をお答え願いたいと思うのでございます。私先程の市長の答弁を聞かせていただきまして、財政の苦しい中ででもいろいろと努力をしましてやってこそその施策は光り輝くのでないかというふうに思ったわけでございます。学校給食のパン代の無料制度を打ち切ったというふうなことに関しても、評判がよくないからというふうな説明でありましたけれども、それはちょっと違うのでないかというふうに思うのでございます。それならばパンの給食が評判が悪いということならばパンに代わる物について市長が積極的に予算措置もされて改善していったらどうかというふうに言いたいのでございます。五十五年度の予算をみますと今までは五千何百万かの直接児童に対する支給を前提とした給食に対する補助金でありましたけれども、五十五年度の予算では二千万というふうなそれも直接児童には関係ないというふうな形で、性格が百八十度変わったような予算措置になっておるように私は思うのでございます。そういうふうなことを考える時に、やはり市長の政治姿勢というのが市民に対するサービス、福祉に対する考え方において、非常に先程も申しあげましたが冷淡でないのかと言いたいのでございます。私が特に心配するのはこのパン代無料制度を打ち切ってしまうということは、政府のこれから進めようとしております公共料金の軒並み値上げ、税金の大巾値上げ、そういうふうなことを大平内閣はやろうとしておるわけでございますが、それに追随していく鳴門市における具体的な第一歩でないかというふうに判断せざるを得ないのでございます。こういうことがないようにしなければならないと思うのでございます。再度お聞きいたしますけれども学校給食の今まではパン代というふうになっておりましたけれども、無料制度をいろいろ給食の方法にはいろいろあろうかと思いますが、そういうふうな点での制度を継続していくつもりはあるかどうか。そのことについてこの際もう一度お答え願いたい。それと先程申しあげましたけれども来年度からというふうなことで、今年の予算編成の時点で大蔵、厚生両大臣、官房長官、自民党の三役の間で覚え書きに印まで押していろいろな制度の改悪を約束しておるわけでございますが、それとの関連におきまして、福祉や市民サービスの諸制度はどうしても守っていくのが市長の勤めだと思うのでございますが、そういう制度を鳴門市にある制度を守っていくつもりがあるのかどうか。この点につきましても明確な答弁を求めたいわけでございます。 それと最後になりましたけれども、先程もちょっと質問の中で申しあげましたが、四国電力の電力料金値上げのことについてでございます。すでに通産省において今この問題が審議されておる実態でございますが、市長は市民の生活に多大の影響があるというふうにこの問題認識されておると思います。先程の答弁で私そういうふうに理解したわけでございますが、この問題につきまして市長は通産省に対しまして大巾な値上げを認めないよう申し入れする意志があるかどうか、市民の生活を守るためにも是非そういう態度表明はしていただきたいと思うのでございます。市長の明確な答弁を求める次第でございます。 次に教育長に対する再問をいたしたいと思うのでございます。先程具体的な問題に質問を進めましてお聞きしたわけでございますが、その個人的又具体的な氏名、学校名等はこういう場でございますので上げるのは差し控えたい、教育長も後刻教えて欲しいというふうなことでありましたけれども、そういう具体的な問題じゃなしに、鳴門市の学校教育全体というふうな立場から私は今日は質問しております。その点ご理解願いたいと思うのでございます。 先に例を上げましたその子供のことでございますが、子供が今年は六年生になるそうでございます。その子供親に対して四月からよその学校へ行かしてくれというふうにその子供の友達も含めてですねえ、同じようなことを親に訴えるわけでございます。私ちょうどそういうことを聞きましたので、直接子供にも親御さん共相談いたしまして、これは重大な問題だということで担任の先生に直接きらわれてもどうしてもいいでないかと親が言うべきだというふうなことを申しました。親から担任の先生にも校長先生にも申し入れを、実態について子供の気持ちとか子供の行動についてお話もするし、又それを通じてあまり学校の教育についてとやかく言うのも、他に与える影響も大きいのでないかというふうなことで教育長のところに直接いったかどうか知りませんが、多分電話位はそういうことで申し入れがあったと思うのでございます。後で聞いた話ですが、その内容についてまで聞いておりませんけれどもそういうふうな深刻な事態が発生しておるわけでございます。先生が生徒に与える影響というものはその子供達の一生を左右するような重大な力をもっておるということを私は訴えたいのでございます。教育長が先程答弁の中で触れられておりましたけれどももう一度お聞かせ願いたいのは、こういう先生方の指導についてどういうふうにやられておられるのかと、問題が起ってからでは遅いのでございます。鳴門の教育は非常にレベルが高い教育工学とかなんとかいうふうなことを申しまして県下のいろいろな表彰を受けられたりそういうことはよく見たり耳にするわけでございますが、私は教師と子供の人間的な触れ合いの中で始めて教育は成立するというふうに思うのでございます。教師が生徒を信頼せずに、又子供も先生を信頼しないような状態ではどういうふうな立派な施設や教育機器を入れてみたところでその教育は失敗だというふうに言わざるを得ないわけでございます。人格的に欠陥のあるような先生のもとでは鳴門市の将来が思いやられます。教育長は鳴門市の教師の先頭に立っておられるというふうに言えようかと思うのでございますが、こういうふうな例を上げればその他いろいろございますが、そういうふうな一例でもわかるように、鳴門市の教育はまだまだ改善しなければならない点あろうかと思うのでございますけれども市民の期待に応えられるような教育を進めていく、父母が安心して子供を学校ヘやれるような、そういうふうな学校教育の場にしていく決意の程をこの際もう一度お聞かせ願いたいと思うのでございます。     〔市長 谷 光次君登壇〕 ◎市長(谷光次君) お答えいたします。市民の生活を守る具体策というお尋ねですが、私は市民が楽しく生活ができるようにするのがまず第一じゃないかと思うのでございます。それには市民のできるだけ健康を守っていかなければならん、この市内に公害を起こらないように健康を守り、そしてそのできるだけ長生きをしてもらうようなことも考えなければいかんと思います。ヘルストロンを設置したのもその一つでございます。そして又楽しい生活ができるようにすべきだ、シルバーシティプランを取りあげてやっておりますのもその一つでございます。 又市民の収入ということも考えなければなりませんが働く場所が少ないということが非常に残念でございますが、市民の生活しやすいようにもっていかなければならん、それがためには料金値上げということはできるだけ私は押えるべきだというふうに考えておるのでございます。法律改正なった場合、賦課方法が変わってきたりするとやっぱり法律に従わなければなりませんが、できるだけ市民が楽な生活ができるように、しかも楽しい生活、長生きができるようなことを私は考えていくべきじゃないかと思うのです。パン代の問題にしましても、どうもその全国例がないし、評判が悪いということから、パン代というんじゃなくて、これを打ち切る補助金二千万の補助金ということにしまして、それを給食の方へ使っていただこうとこういう気持になっておるのでございます。無料続ける意志はないかと言われますけれども、この際定額補助に切り替えた方がいいんじゃないかということを考えたのでございます。 それから四国電力の電力料金値上げについて、通産省の方への反対陳情の問題ですけれども、これはまあ一つよく考え慎重にやるべきじゃないかと考えております。 以上でございます。     〔教育長 佐賀 弘君登壇〕 ◎教育長(佐賀弘君) お答えいたします。最初に電話がかかってきたんじゃないかというご質問が一節にありましたが、それについてお答えします。確かに電話がなりましてちょっと教育長さんに耳にはめたいことがあるんだという電話がありました。たまたまその時に歌川課長が参っておりまして、最近落成する勤労スポーツセンターの条例案についての協議にきておりまして、これは急ぐんじゃということでいろいろ協議しておりまししたので、ちょっと待ってくれますかと、しばらくしてから電話いただいたらというように言いますと、ほなそうしましょうかというので電話は切れましたが、その後待っておりましたが、その女の方でありましたが、電話はこずに終りましたので、恐らく松本さんの言われるその電話と一致するような感じはしますが、内容は聞いておりません。その次にいろいろ具体的な例を上げていただいて子供や父兄がいろいろ意見をもっておったと、その時慎重にせないかんぞというようなことで、地元でお話していただいたことについては非常に感謝申しあげたいと思います。お説のように教育というものはまず教師と生徒との間の信頼関係において、その上においていろいろな物が築き上げられ、子供も発奮していくのが本当であります。そういうふうな立場から両者の間に信頼関係の喪失というふうなことは、これは非常に寂しい現象だと思います。ただこういうことについては私は事務局を預って教育については一つの責任を果たさなければならない立場でありますので、先程も申しあげましたように日を改めて別の場所で教えていただければより具体的に私も考え方ができるかと思いますが、学校訪問の際であるとか、毎月開かれておる校長会とか、隔月開かれておる教頭会等におきまして一般論を話したり、又学校訪問の時には校長さんとそうとう込み入った話もしますので、そういうことにおいて悪い所は改めて良い方向へと市の教育を導いていく一つの責任を痛感いたしております。できましたら本日の午後でもいろいろなもっと具体的なことにつきましで教えていただけたらと思います。以上でございます。     〔十五番 松本 聖君登壇〕 ◆十五番(松本聖君) 時間も大分たちまして皆様方にはご迷惑かけておりますが、もう一度市長にお伺いしたいんですが、市長の先程の答弁非常に何と申しますか、消極的と申しますか、市民の生活を守るという点についての自覚をもう少しもっていただいて答弁していただきたいと思うのでございます。学校給食の問題につきましては、どうも私は理解ができんわけでございますが、私が先程申しあげましたのは去年は五千万も予算を組んでおった、今年は二千万の打ち切りというふうなことになれば、学校給食に対する市の施策が低下したことになろうかと思います。パンの無料ということについての評判が悪ければそれはそれで運営の中で改善していける問題でなかろうかと私はそういうふうに思うのでございます。こういうふうなことが私先程も申しあげましたが、これから政府が一般的になりますけれどもやろうとしております何回も繰り返して申しあげるのもなにかと思いますけれども福祉の切り下げと申しますか、そういうふうなことが目白押しでございます。今年の予算編成の時に、そういうふうな約束を大臣間でやっておるというふうなことを考えてみます時に、市長がこういうふうな態度をとられるのは鳴門市もそれにならってそういうふうなことをやっていく第一歩でないのかというふうな点で心配しておりますので、その点についてそうでないというふうに確信のある答弁をいただきたいというふうに思うのでございます。それともう一つは法律法律というふうに言われますけれども、国の法律が変わりましてもある非常に市民の立場にたった、住民の立場にたった所ではいろいろと考えて住民の生活や利益を守っていっておるという具体的な事実は市長もご存知のはずでございます。 都市計画法によって市街地の農地の税金が非常に法律通りにいけば、負担に耐えられないような状態がその法成立の時点であったわけでございますが、そういうふうなことに対しては代わりの方法で助成策でもってその税金額を補助していくと、そして市街地の優良農地を守り、又農民の経営と生活を守っていくというふうなことも事実ございますし、以前には老人医療の無料化の制度ができていない時にでも、国において実施していない時にでも先進的な自治体においてはこのことを先取りして実施したこともございます。そういうふうに例を上げれば限がないわけでございますが、やる気があれば国が法律改正しても市独自ででもいろいろ市民の生活を守る為の施策は進めていけるはずでございます。そういうふうな点について私はこれから予想されます狂乱物価が必ずきそうな状態でございます。そうあって欲しくはないわけでございますけれども公共料金の目白押しの値上げ、卸売り物価、小売物価の大巾な値上げが必ず国民生活、鳴門市民の生活に直撃してくることが目の前にきておるわけでございますが、そういうふうなことを考えてみます時に、もう少し市民の立場にたった親切な暖かい行政を望みたいと思うのでございますが、そういうふうな点についての市長の再度の答弁を願いたい。 それともうーつ四国電力の値上げの問題につきまして、慎重によく考えてというふうなことを申されますけれども、そういうことでは今回のことには間に合わん、そしてもうすでにですねえ、この問題は新聞紙上等にたくさん報道されておったと思いまして、私はもう具体的な内容について説明せずとも市長もど理解下さっておると思ったのでございますが、そういうふうなことではちょっと市長としての答弁としては受け取れないのでございます。電力料金の値上げの問題、どこに問題点があるのかというふうなことも市長ならばわかっているはずでございますが、先取りの値上げというふうなことなんかも大きく問題になっております。こういうふうなことがあるので、今から研究して判断してというふうなことでは間に合わんのでございます。そういうふうな点につきまして市長にもう一度この場におきましてご答弁を願いたいと思うのでございます。 それと教育長に対する質問でございますけれども、学校教育の問題につきましてもいろいろとございます。先程挙げたのはただ氷山の一角でございます。そういうふうな点につきまして前向きの姿勢で取り組んでいかれるというふうな答弁でございましたので、幸い私教育民生常任委員会に所属しておりますので、委員会審議の中で又いろいろと審議を通じて質問なり、意見を申しあげていくということで、時間が余り長くなっても何かと思いますので、教育長に対する質問は打ち切りまして要望だけを申しあげておきたいと思います。教育行政特に学校教育の問題につきましてはいろいろ問題がございます。人間対人間の幼い子供に対する教師の与える影響というのは非常に大きい物がございます。又教育長が果たす先生方に与える影響というものも教師と子供との間以上のものがあるように思うのでございます。そういうふうな点いろいろ申しあげませんけれども十分心して教育行政万遺憾ない行政を進められるように要望付しておきたいと思うのでございます。     〔市長 谷 光次君登壇〕 ◎市長(谷光次君) お答えいたします。パン代の無料化をやめて二千万の限定補助にしたということは決してその公共料金の値上げなんかにつながるものではございません。 公共料金の値上げ等につきましては、違法でない限りできるだけ私は抑えていきたいというふうに思っております。法律改正なって法が施行されれば法に従ってやらなければならんけれども違法でない限りはできるだけ抑えていきたい。そして市民の負担を軽くしていこうというふうに考えているのでございます。 四国電力の値上げ反対の問題ですが、これは四国電力ばかりでなしに、全国的に電力会社に対する電力料金の値上げということになって参りますので、いずれ市長会なんかで問題になるだろうと思うんですが、私が一人そのやってみてもそう力がないんで、その方で考えていくべきじゃないかというふうに考えるのでございます。以上でございます。     〔十五番 松本 聖君登壇〕 ◆十五番(松本聖君) ただ今の市長の答弁を聞きまして非常に残念と申しますか、どうも納得がいかんわけでございます。四国電力の値上げの問題にいたしましても、力が弱いからとかなんとかいうことじゃなしに、市民の生活を守ると、守らなければならないという使命感があるならば、例え力がなくとも市民の声を関係当局に伝えるということ位はやらなならんと思うのでございますが、そういうふうな点につきましては、市長の考え方よくわかったと、非常に残念だということで打ち切っておきたいと思うのでございます。私は市民と共に市民生活を守る立場で、これからは議会内外でおいて活動していきたいと、私はそういうことで市長に対する期待はそれ以上持てないということが一般質問を通じましてよくわかりました。 それと学校給食のことが公共料金の値上げとは関係ないというふうな答弁でございますが、これも質疑をこのことで長々と続けるのはどうかと思います。教育民生委員会の場において又審議の機会もございますので、その場において具体的には聞きたいと思うのでございますが、要はそういうふうに国・県・市の行政の中で生活を守るというふうな点について、その一つとしてこのパン代無償制度も設立はそういうことでやったと思うのでございます。 物価高で市民の生活が非常に厳しくなってきておる時ならばこそ、やりくりをしてでも鳴門市はこういう良い制度を存続していくべきであるというふうに私は市長の答弁をいただいても、今だに思うわけでございます。 この点につきましてもはなはだ不満でございますけれども、この質問の場においての私の発言は終りたいと思います。 ○議長(遠藤将弘君) 小休いたします。     午前十一時十四分 休憩     午後 一時 五分 開議 ○議長(遠藤将弘君) 再開いたします。 次に 一、教育行政について ニ、市長の政治姿勢について             八番 開発外之君。     〔八番 開発外之君登壇〕 ◆八番(開発外之君) 通告の順序に従いまして逐次質問していきたいと思います。 まず教育行政についてでございますが、組識というものは長によりその人柄によって変わるということはよく言われておりますが、そこで本議会に初出席の教育委員長に教育に対する取り組み方及びどの点に力点を置かれるのか、又義務教育に対する父兄負担の現況、又はこれが軽減に対するあなたの考え方をお聞かせ願いたいと思います。 次に市長の政治姿勢についてでございますが、今五十五年度予算に見る市長の政治姿勢、その取り組み方についてお伺いしたいと思います。まず住民が一番望んでいること、要求度の高いものを正確に把握し、これをいち早く実行するということが、まず為政者の第一の義務だと私は思うわけでございますが、市長は現在どのような方法でこれら市民の声を吸収されているのか、その点をまずお聞かせ願いまして本題に入る前にある聖人は、人は美辞麗句で後退し、批判することによって前進成長すると言われております。それは言いかえれば美辞麗句をならべる人は成長を止める人である。又批判する人は前進を助けその人は味方である。そういう意味のことと私は察するわけでありますが、私はそこで、私は今回市長に対しかなり批判的な発言もあると思いますが、これは先程述べましたように、批判する人こそ味方であるという認識のもとにご答弁をお願いしたいと思うのです。 自治省は昭和五十五年度予算編成にあたって地方財政計画という基本指針として出しておりますが、その中で二・三を述べますと、抑制的基調のもとにおいても地区住民の福祉の充実、住民生活に直結した社会資本の計画的整備及び住民生活の安全確保を図る。又投資的経費については住民生活に身近な生活関連施設等も計画的な整備の推進を図る等々あるが、これについて今予算においてどのように取り組まれているのかご答弁をお願いしたいと思います。 昨今の卸売物価の高騰又各種公共料金の値上げ等によりまして、市民は非常に生活を脅かされておる昨今でございますが、又本日の新聞報道を見ましても又々第五次公定歩合の引き上げを出されようとしていることは今日の新聞報道にも出ておりました。そこでこの今定例会冒頭の市長の議案説明で、市長は予算編成にあたっては社会情勢を考慮し云々、一方行政の効率化簡素化を推進すると言われているが、どのように行政の効率化簡素化をなされるのか、具体的に今少し説明していただきたいと思います。又ところどころで市長は市民の幸せを第一とか、日常生活に大きな潤いと喜びを与える等々、又豊かで明るい住みよい街づくりを第一に考えられ、善政をしかれつつあることは私も認める事にやぶさかではないが、今定例会の予算をみる時、多少頭をひねらざるを得ないというのは毎年重点政策として教育施設の改善及び内容の充実には力を入れられ、他市の追従をゆるさない教育に対する市長の評価は非常に高い、しかしそれは施設の改善、又内容の充実だけでの評価ではなく、それは父兄負担の軽減のために副読本あるいはパン代等の無償化、これも全国ではまれにみる施策で、この両施策があってこそ市長も評価が、教育に対する評価が高いと言わざるを得ないのであります。現今諸物価の高騰にあいまって又教育費の父兄負担も年々増加しつつ余儀なくされている現今、パン代の補助については今予算におきましては限定補助金としたというのはどうも納得いかない、それは限定補助といっても実質はパン代無償は完全に姿を消したということになるからであります。前段の質問者の答えの中にも、その中に市長は生活がしやすくするとこういうような答弁ございましたが、パン代無償化廃止することによってどうしやすくなるのか、又今回のこの父兄負担の軽減に対する後退の存念はどこにあるのか。今一つ先程の質問者の答弁もありましたが、どうも私はあの答弁では納得しかねますので、今一つ詳しくお聞かせ願いたいと思います。 又次に今回の予算の中で見る時に、これはもうすでに市長もご存知のように九月十二月定例議会での母子医療無償化に対する私の父子家庭も同様に扱って欲しいと現況を訴え市長もその点についての答弁があすこにも、当時の議事録をそのまま今日ももってきておりますが、市長はもうー返あの議事録の答弁読みかえされて、私に答えた言葉というのは本当に悩んでいる父子家庭があの答弁によって市長の今回の五十五年度に非常に期待をかけていた。しかしそれがよくみますと、条例一部改正の中に出ておる中に母子等という等がありましたので、私も本当に喜んで、ああいよいよ市長が踏み切ってくれたとこういうふうに喜んでおりましたが、なる程市長はあの言葉の中にも答弁の中にも四分六の線は断じて譲らないとしまいにはしかしそれはやはり住民の為思ったらそういうこと言わんと一日も早く実施するのは本当でございませんかと言った時、市長は私に市費負担が少なくなることに努力しておるのに開発君はどない思うな、とこのようなお言葉をかえされ、私もその言葉に対して後はようつぎませんでしたが、いずれにしましても母子家庭及び父子家庭に対して当然なされるべきと思った施策がなされていない、一方自治省の指導に今度の先程冒頭に述べましたように、地方財政計画の中に謳われております例えば使用料の件につきましてももてる人よりの使用料は極端に言いますと、この間の総括質問に出ましたが、ある銀行の使用料に対しましては国の施策の中には最低十五・一パーセント位の引き上げをこの指導要綱の中に入っておりますが、それはゼロ。 又一方では住民に負担のかかる幼稚園保育料につきましては五十パーセントの値上げ、どうもこの点が先程市長の今回の各議員に対する質問に対する答弁の中に述べられ、又市政演説の中に述べられているように市民生活を第一に考えられての予算とはどうしてもうなずけませんので、その点の明確なるご答弁を合わせてお願いしたいと思います。 次に先程これも自治省の方の言葉かりて言いましたように身近な生活関連施設等の計画的な整備という中で、市長にお聞きしたいわけなんですが、やはりまあ住民の望んでいる一つの中でやはり住宅問題というのは非常に大きく取り上げられておると思います。年々市長も桑島あるいは明神市営住宅等の建設もなされ、ある程度金額はかなりの料金になっておりますが、なんとか住宅難の解消の対策として実施されていることはよくわかりますが、しかしやはり一般住民には軽便な安い市営住宅このようなことでそこで一つ市長にお聞きしたいわけなんですが、かなり長く新池住宅におきましては空き住が約三十戸厳密には三十三戸ということですが、三十戸余りの空き住があるわけなんですが、聞きますと、これはやはり先程言いましたように建て替え計画ということで、そのまま空き住になっているそうでございますが、しかし一方住民が見た場合に長期の間、やはり空き住のまま放置されておりますと、市という所はやっぱりお金があるけんあやって放ってあるのか、困った人たくさんおるのに、これら市民の間でかなり批判があるわけなんでございますが、この新池住宅につきましてどのような建設計画がなされようとなさっているのか。この点も合わせてお聞かせ願いたい。以上答弁によりまして又再問いたしたいと思います。よろしくお願いいたします。     〔教育委員長 中島圭一郎君登壇〕 ◎教育委員長(中島圭一郎君) お答えいたします。ど質問の要旨は教育に対する取り組み方及びどの点に力点をおいているかということと、義務教育における父兄負担の現況とこれの軽減についてという二点と承りましたのでそれらについて申しあげます。 まず第一点につきましては、国や県の教育の指標に基づきまして文化の創造を目ざして人間性豊かな市民の育成を目ざすということに重点をおきたいと思います。 そしてその実践に当たりましてはおのおのの法規に忠実に従いまして組織の間の部門間の連係を密にすると共に、組織をあげていろいろ工夫をこらすと共に常に前向きに真剣に取り組んでいきたいとこういう心構えでおるわけでございます。 次に第二点目の内の義務教育の父兄負担の現況でございますが、鳴門市におきましては行政の熱意によりまして他市に先がけて副読本の無償配布を実施する等、このことから判断いたしましても他市町村の平均に比べまして、父兄の負担はかなり少額におさまっているんじゃないかと推察する次第でございます。又その軽減の問題に関しましては教育委員会の重点目標の一つに父兄の負担を軽減すると共にという一項目を掲げてございますが、これにつきましてはいろいろ流動的な要素、例えて言いますと、社会情勢の変化に伴う法律の改正、あるいは市の財政のひっ追等によりまして、その実現がむつかしくなったりむしろ一時的には後退もやむを得ないような場合が生ずるかもわからないわけでございます。例え途中一進一退の計画をたてまして多少の紆余曲折はございましても、長期にこれを見ますと、なんらかの形で父兄の負担は軽減されていくのではないかと予測している者でございます。そしてそういう努力をいたしまして一歩でも軽減の方向に進むのが理想ではないかとかように考えているわけでございます。以上でございます。     〔市長 谷 光次君登壇〕
    ◎市長(谷光次君) お答えいたします。住民が一番望んでいることは何かというお尋ねですが、住民の私達に対する要望は非常に多種多様に分かれております。たくさんあります。どれが一番大事かということになりますと、やっぱりきれいな街づくり、そして楽しい生活ができる環境、生活の安定等が一番望ましいんじゃないかというふうには考えられるのでございます。しかし教育にしましても、あるいは文化の向上を考えましてもですねえ、住民の健康管理を考えましてもいろいろそのやり方があると思うのでございます。例えばその文化会館を造ってみたり、学校を整備したり、あるいは住宅を造ってみたり、そして又集会所だとか児童館だとか公民館だとか、そういう施設も必要だし、そして又子供の遊び場を造ったり青少年の運動場を造ってみたり、いろいろ私は問題があると思いますが、私はできるだけ市民が先程も申しましたように楽しくしかもその長生きができる生活ができるような環境づくりということを考えていろいろ施策を講じておるような状態でございます。もちろんその下水道計画もやらなければならんでしょう、そして又完全なじん芥焼却場も早く造らなければならんでしょう、そして台風の時には心配のないような排水施設もやらなければならん、いろいろ問題があると思うんですが、私はできるだけ広範にわたりまして市民の希望に満たせるような予算編成をやったつもりでございます。先程いろいろお話がありましたが、私は私なりに一生懸命にやっておりますけれども、端から見ればまずい所はたくさんあると思います。それはご遠慮なくご意見を聞かせていただきましてですねえよりより市政をやりたいもんだと私はそういうふうに考えるのでございます。反対意見を述べるのは決して悪いというのではなく、それも参考にしてその通りにはいきませんけれどもそれを参考にしてよりよい市政をやっていきたい、これは私の希望でございます。 それから物価問題、先程も松本議員からいろいろ話がありましたが、物価が高くなっていくことは誠に残念なことでありますけれども、これも情勢上やむを得んじゃないかと、ある程度はしょうがないんじゃないかという感じもするわけですが、鳴門市内におきましては、できるだけ市民の負担を軽くするように私も努めていきたいというふうに思っております。 それからパン代の無料化につきまして今質問がありましたが、これは先程も申しあげましたように、松本議員にお答えしましたようにどうも評判がよくないのでございます。それでいろいろ事情がありましたために今度はパン代無料というじゃなくして二千万の定額補助にしてこれをその給食の方へ使ってもらおうと、こういう考えをもっておるのでございます。 それから母子家庭の医療の問題ですが、県とその意見が合わずに張り合っておりましたけれども、いつまでも私達の我を通すということは住民の方に迷惑をかけると思いまして五十五年度から四月から県の言うておられた五分五分の線でもう話に応じていこうというので予算化して卦る次第でございます。 それから児童手当の問題にしましても、ある程度増額はいたしております。今まで母子家庭の児童に対して千円の手当を出しておったんですがこれが千五百円になりそして又両親のない方に対しましては千五百円が二千円になるとこういうふうに値上げも予算の中に盛り込んでおります。国民健康保険へは県の方から保険税の値上げということを非常に強く要望されたんですけれども、私は一億五千万一般会計から繰り入れすることによってとにかく黒字が出ておるんだから今上げるべきじゃないというので値上げは見送っておる、今年もー億五千万繰り入れるようにいたしております。水道会計につきましても一般会計の方から二億五千万の補助を出しておるというような状態でございます。十分じゃありませんけれどもできるだけ市民の負担を軽くしようとこういう気持ちでやっておる次第でございます。 それから新池住宅でございますが、かなり老朽化しておりますので、私はこの際あれを鉄筋化したい、台風の時でも心配のないような、鉄筋の高層建築をやってみたい、その為に空いておる所がありますけれども工事中一方の方へ移ってもらって、そしてその改築をして、できたらそこへ入ってもらう、そして次を改築していこうと、あすこへ現在よりももっと住宅をたくさんもっていこうかとこういうふうに考えておるのでございます。しばらく辛抱していただきたいと思います。以上でございます。     〔八番 開発外之君登壇〕 ◆八番(開発外之君) 再問したいと思います。 まず教育委員長に、教育委員長始めてのことでもあり余り深く質問する気はございませんでしたが、どうもあなたの教育に対する取り組み方、これはそれぞれ見解の相違もあり、あなたは一般論的なお答えで無難な答弁であったと私は思うわけでございますが、しかし私が先程第二点目の義務教育に対する父兄負担の現況はどのようにとられており、又軽減に対するあなたの考え方、こういうようにお聞きしましたわけなんですが、それは成る程、ここではあなたと私は述べておりますが、やはり教育の独立制を私は重んじましてあなたにお聞きしたわけなんです。というのはあなたそのお話の中で父兄負担の軽減に対しては一つの重点目標をおいておりますが、社会的情勢とか財政的とかそのような言動が出てきたわけなんです。ということは、どうもあなたの考え方は本当に重点目標に教育委員会としては取り上げているにもかかわらず成り行きまかせ、このように思ってしょうがないわけなんですが、これはあなたの個人的にそのようなお考えなのか、本当に教育委員会としてあくまでも教育は我々の手で鳴門市の教育一般に私達が考えていくという独立制があるのか、今一度この問題についてあなたの成り行きまかせの答弁どうも納得がいきませんので、一つ今一度あなたの考え方あるいは委員会としての特に考え方をお聞かせ願いたいと思います。 次に市長の予算に対する取り組み方政治姿勢についてでございますが、先程環境造りあるいは生活の安定等重点におくというお答えがありましたが、第一問に私は確かこの中で市民の声をどのように市民の声を現況を吸収されているかということをお尋ねしたわけですが、これは他市をみますとやはり当市であれば公室長辺りがですねえ、うちの機構内容ちょっとわかりません、だいたい私の察する所では公室長辺りがですねえ、アンケート調査いろいろな形の中でですねえ、当然これは私はある程度掌握しとんでないか、これはあくまでも市長が一部の住民との対話の中でやられた話だと私はこういうふうに推察するわけですが、公室長の中にはそのような機関が覆いのか、真に住民の声を聞く方をとっていないのか、その点も答えがなかったので、あれば一つお答え願いたいと思います。 又市長はその中で私のいろいろ質問の中で意見も良いことは聞くと、直すのはやぶさかでないということでございましたが、政府におきましても今国会をみました時にやはり住民サイドにたったものに対しては予算修正はちょっとできかねるが、しかし実質的には修正の本当に住民の声を国民の声を聞いた施策がこのたびもなされようとしております。市長先程の言葉の中にあなた本当にそのように思われるのであったら、今回の予算の中でどのように私の質問に対してのもしもその中で私の言う意見を聞いていただけるんであったら直していただけるのか、その一つの例としまして先程のパン代はどうも評判がよくないと私も過去の議会を通じて、副読本あるいはパン代につきましては父兄負担の軽減の中で叫び続けてきた一人であり、又それが市長は父兄負担の軽減という市民生活の中で、やはりこれ位は当然すべきだという考えのもとに実施された、評判がよくないと、例えばその方法論で悪いんであれば、それに代わるべく予算が今議会に提出されるのでありますが、なんら父兄負担の軽減になるようなあれは、私は勉強不足でわかりませんが、もしこのパン代に代わるべき予算がはっきり組まれておるのであれば一つ教えていただきたい。なるほど市長は先程も私もこの当初の市長の市政演説の中でありましたが、限定補助と二千万限定補助の二千万全然この今までパン代でありますと、市長もご存知と思いますが、幼稚園におきましては一人当り月に直しますと約四百円、小学校におきましては五百円、中学校におきましては五百七十円位の月々のこの補助いっていたわけなんですけれども、これあなた二千万限定したことによって、例えば幼稚園の四百円のが二百円は負担してもらう、とこうなるわけではないと私は予算書を見た時に思うわけなんですが、あくまでも全額市長は先程のお言葉の中に、どうも評判がようないけん限定にして代わることを考えておるようにおっしゃったんですけれども、それはその分はなんか後でゆっくり考える為に予算おいてくれてあるのか、その点一つ予算を通じてどの項目でどのようにあるのか、ちょっと教えていただきたいと思います。 次に母子家庭医療問題でございますが、市長私も言葉もはっきりしません。非常に声が悪いのでお聞き取りにくかったと思いますが、先程も申しましたように九月、十二月議会で、私は市長に父子家庭も同様に扱って欲しいと、よそはよそ、特に鳴門市においては市長は特に父子家庭の現状を本当に知っていただいたと思いましたので、又あの答弁の中でもよく理解していただきましたので、その検討方もはっきりおっしゃっておりましたので、あると思ったのにかかわらず、母子家庭医療費につきましてはなるほど四分六というのは市長やっぱり社会状況考えて、五分五分の線で手を打ったということはもうはっきり出ております。しかし私は質問の中であったと思いますが、父子家庭に対してはどのようになったのか、他の制度につきましては、増額の分はルル述べられました。しかし私は何か一つ父子家庭に対しても増額外の制度もけっこうですが、まずこの母子家庭医療無料問題に対しても考慮して欲しい、とこのように述べたわけなんですが、市長その点はどうなったのか、今一つもう一ぺん先程答弁なかったように思いますので、お聞かせ願いたいと思います。 次に数字的で申し訳ないんですが、先程もちょっと冒頭述べましたように、今予算につきましてよく見ます時に、先程も申し述べましたように、使用料に対しても、取れる所は取ってないと、弱い所は取れる方向を打ち出されている。この点につきまして、担当課長もおるわけなんですけれども国の施策とはあまりにも市民に、即弱い者にかかることに対しては、自治省の指導通りのパーセンテージで計算され、そして又一方我々考えたら優遇されているような所に対しては、まだまだそれはもっと優遇されている施策が取られておる数字が表われておるわけです。くどいようでございますが、使用料につきましては、先程十五・一パーセントとされている中で、市の予算見ますとそれを十二・〇四におさえていることは非常にけっこうですが、しかし先程言いましたように、取れる所はこれはゼロパーセント。 それから今一つ総括の中でも私は先輩議員からちょっと指摘がありました交通安全対策特別交付金につきましても、国の方では三十・五減、しかし先程も自治省の指導、どうも矛盾を感じるのは住民に直結したものに対して、安全を守るとこの施策をせいというのにもかかわらず、これにつきましても減額されているわけなんですが、鳴門市はそれよりもう一つ下回った三十六・八四というような数字で組まれている。ここら辺りにもどうも予算の組み方に対して市民サイドにたった予算の編成とは思えない、これはあくまでも最高責任者は市長であり、市長の命により、このように組まれたと思うのでありますが、この点今一つ明確なるご答弁をお願いしたいと思います。 住宅問題につきましては、今新池住宅一つ取り上げましたが、計画としてはこれは市長今おっしゃったことはもう過去からも言われていることでありまして、もうすでに建築課辺りでは青写真もできているとこういうことでございますが、総括質問の中にも設計委託料組んだらできしだい、又補助金できしだい何でも実施するんだと、空文でないぞというようなことおっしゃいましたが、新池住宅の改築計画がなされてかなり日にちがたっていますんですが、市長は早急にそれに取り組むというお考えなんですが、今たちまち三十三戸という住宅が長年放置されているわけなんですが、それにしますと今のもちろんそういう改築するんであれば、当然そのままやむをえないと思うんですが、しかしそれにはやはりいくら放置してもある程度期間がある。いつからでは困ると思うんです。先程やはり又自治省の指導でないんですけれども、やはり住民に直結したということになりますと、やはりこの住宅問題の解決ということもーつの大きなポイントだと思うので、そこで新池住宅に対する建築計画ですねえある程度の見通しをできましたらお聞かせ願いたいと思います。     〔教育委員長 中島圭一郎君登壇〕 ◎教育委員長(中島圭一郎君) 再問にございました父兄負担の軽減の問題についてでございますが、この条項は教育委員会におきまして、三年前から継続して重点目標として掲げられているものでございます。もちろん教育委員会として合意された精神に基づくものであると理解いただけたらとこのように思います。ちなみに私が先程理想であろうという言葉を申しあげましたが、これについて法律的なことになるかとも思いますが、義務教育の無償ということにつきまして、憲法の第二十六条の最後の段で義務教育はこれを無償とするとございます。それを受けまして教育基本法の第四条の後段では、国又は地方公共団体の設置する学校における義務教育については授業料はこれを徴収しないとございます。さらに義務教育諸学校の教科用図書の無償処置に関する法律というものが、昭和三十八年にできまして現在義務教育の学校では教科用図書は無償になっております。ただ最高裁の三十九年の判例によりますと教材とか学用品、給食等については父兄が国に対してその費用は請求できないという判決は下されてございます。ただすでに教科用図書が無償になっているということから義務教育につきましては、漸次父兄の負担の軽減を図っていくのが法の理想に近づくゆえんであろうというように一般的に解釈されると私は判断したわけでございます。以上で終ります。     〔市長 谷 光次君登壇〕 ◎市長(谷光次君) お答えいたします。パン代を五千万組んどったのが今度二千万になったとその残りの三千万については別にこれという代案をもって予算を組んではおりません。 それから母子家庭の医療費の問題でございますが、これは県下全体のその事業、県の補助金と市の金と合わせて支払いをしますので、県の方では父子家庭は取り上げておりません。母子家庭だけ取り上げておるんです。この問題は県と同じように県費を伴うものですから母子家庭ということになると思うんです。これをその父子家庭まで及ぼすということになりますと、市の方でその経費を生み出して条例も作り、医師会ともお話合いをいたしましてそういう方向にもっていかなければならんと思うのでございます。今直ちに父子家庭をその中に含めるということはちょっと具合が悪いようでございます。 それから交通安全対策の問題ですが、これは国からくる予算が減額されたのでそれに合わせて減額しておるような状態で、しかしこの交通安全対策の事業としてはこの経費だけじゃなくして、土木の方からも照明だとか、ガードレールとかあるいは横断線とかいろいろ経費が出ておりますので、この予算だけでその交通安全対策の事業を論ずることは私はできないと思うんです。その外の経費かなり要っております。 それから新他の住宅問題でございますが、まだ設計がまとまっておりませんので、なるべく早く設計をまとめてできれば五十六年度位から建築にかかりたいというふうに考えておるのでございます。今度やります時にはもちろん鉄筋の高層建築やらなければなりません。今新池に住んでおる人を空き住宅の方へ移ってもろうて、そしてその建築に必要なところの住宅は取りこわして、そこへ建てていくこういういき方をするんで、五十六年度位から着工できるんでないかと考えておるのでございます。 これは新池ばかりでなしに市内の全公営住宅につきまして地震がゆっても心配のないような家を建てんならんというふうに私は考えておるのでございます。以上でございます。     〔八番 開発外之君登壇〕 ◆八番(開発外之君) 今少し再問したいと思います。 まず教育委員長に再問したいわけですが、本当はそんな再問あなたにはしたくなかったのですけれども、ルル法律論から裁判論までいろいろお聞かせ願いまして本当に勉強になりました。しかしあなたは鳴門市にですねえ副読本無償化になったといういわれはご存知なのでしょうか、これはですねえ今さら私は説明しても、あなたはご存知で発言されたのであったらちょっとおかしいと思ったのでちょっと説明させていただきますと、当然教科書はあなたの言う法律論からいきますと、裁判例ひかれて給食代、学用品これはちょっと父兄が払うべきだと、しかしそれにつきましては憲法二十六条にのっとってやっておるんだと、しかし鳴門市は副読本は現実に無償化されておるわけです。これは今の教科書ではもう教えきれない問題、どうしてもこの副読本使ってなかったら教えられないということで教科書同様に使われている制度なんです。それがひいては父兄負担の軽減につながりですね、あなたのおっしゃる裁判ではそんな必要ないと判例が出ておるとおっしゃいますけれども、これは当然だということでこれは教育委員会あるいは市長の理解のもとにできた制度、ここでやはり先程あなたはそのもう一点の給食代は父兄が払うべきだと、これにつきましてはこれは給食代パンは一部なんです。これはあなたが三年前からこのようなことで教育委員会進んでおるということは後退じゃないですか、父兄負担の後退を受け入れるわけはないと思うんです。あなたは先程しかし財政的社会的というあなたは鳴門市の予算を教育委員会は予算までご心配なさって、あなたの方からそのようなやむを得んだろうと父兄負担の増額なってやむを得んだろうと、又あなたは先程裁判の判例を述べられて非常に始めて私知ったわけなんですけれども裁判にも詳しいそういう法律にも、裁判によっては給食は父兄が払うて当り前だとそういうことだけあなたは引っ張り出してですねえ、それではあなたは当市の教育委員長としてですねえ、本当に父兄負担を考えていると私は考えれん、最初からそんなことであればと思うんです。これは私の見解の相違もあると思いますので、あなたその点についてそうでなければ、そうであればもう答弁いりません。 そうでないというのであったら一つご答弁をお願いしたい。 次に市長にお伺いしたいんです。これ関連があることで私はえらい教育委員会のことを言いましたが、しかし最終はやはり予算執行者は市長であると、パン代評判がよくない残りの三千万円は考えていないと、しかしもともと父兄負担の軽減から始まったもんであれば先程私が言いましたようにどっかにその予算余してあるのか、又それを今すぐに具体的に例を言いますと、この間新聞あるいはテレビで報道されておりましたが、入学時に子供達にランドセルはどうもかわいそうで重いと、かわいそうだということでズック製の全部オール黄色、黄色のズック製のですねえ通学用のカバンを子供に全部わたしておる所があるわけなんですけれども、市長は過日雑談の中で入学の服でも考えてやったらいいなあと、これも父兄負担に考えられるなあということでですね、私は今回のこれがなんか形をかえてそのようにされるのかと思いましたら、今市長がおっしゃったように先程二千万はあくまで給食とおっしゃる、私はこれはその二千万もそうで完全に五千万は給食の無償化その父兄負担の軽減の中から市長は三千万とおっしゃるけれども、これは完全に五千万と私は理解するわけですけれども、あえて市長はあくまでも限定予算は給食のためとおっしゃるのであって残りの三千万ということは今考えていないということですけれども、もし考えられる場合は私は先程一つの例を言いましたが、なんか形をかえて父兄の負担軽減になるような方策を取られるのか、この点を今一度お聞かせ願いたいと思います。 次に母子家庭の医療問題、これは非常に私は前々から言いましてこれけっこうなことで、しかし県の制度ということなんですけれども県の方の理解は各市町村の制度の中に補助金として県が出すとこういうので見解の相違もあるのか、私が聞いとんでは県ではそういうような節でありました、だからこそ四分六とかいうことでですね、したら半分私の方から補助してあげるんだと、それを市長の見解は県がせいというけん、せいというのがようけ出すんじゃ、あたり前じゃということで過去には過去何回言ってもはじまらんことですが、しかしあくまでも市長県の制度県の制度もけっこうです。そういうことで今すぐはちょっとむつかしいだろうと、私はここで言いたいのは父子家庭もし仮に医師会という問題ちょっと出ましたが、これは私は医師会ということは余り専門家でございませんからわかりませんが、しかし制度としてはですね、市独自でも母子家庭の場合は県と半分半分の補助金、しかし父子家庭は県がしてくれないからかなりの経費がかかるということ、財政ひっ迫の折という市長の謳い文句でございますが、しかしやっばり福祉優先あるいは母子も父子も同じというお考えのもとであれば当然父子家庭の前回の質問の時にも経費問題にふれましたがほんの担当課長の話でありました経費はもうしれているという、市長もあの課長の説明の中で聞きとられておると思うんですが、ただ今あなたのおっしゃるんであったら、県がひとつもせんという問題でなくして、他市も県じゃなくて市独自で父子家庭も同様に扱っている所あるわけなんですが、経費の問題なのかあるいは制度先程医師会とかそのような話がつけばやろうとこういう腹があるのか、今一度納得いくようなご説明をお願いしたいと思います。 それから安全対策費は形は違うけれども、外に土木費云々ということもおっしゃいました。ただ私はあくまでも市の方の予算書を見て言っただけであって、あれを見ますと納得がいかないと、しかし今市長がおっしゃったように土木費の中にもそれが入っておると、それであったらやはり交通安全対策費の中にやねえ組み込んでいってもらったら私もわかりやすかったのですが、まあそのようになっとるということですので、これは後日委員会の中で私も担当でございますのでよく調べさせていただいてこの点は打ち切っておきたいと思います。以上。     〔市長 谷 光次君登壇〕 ◎市長(谷光次君) お答えいたします。 先程答弁もれになっておりました住民の意識調査の問題ですが、これは五十四年の十月公室の方で意識調査を作っております。実施しております。 それからパン代の残りの三千万は形をかえてとこういうお話ですが、今のところまだその予定はいたしておりません。まあよう研究してみたいと思っております。 それから父子家庭に対するその医療補助の問題ですが、これは医師会との関係があるらしいんでございます。だから市の単独ではいかんらしいです。その方の話がついた後でないと具合が悪いようでございます。以上でございます。     〔教育委員長 中島圭一郎君登壇〕 ◎教育委員長(中島圭一郎君) 先程私の言葉が足りませんでしたから補足させていただきます。父兄負担の増大は認めるということではございません。そのために先程の教育委員会の重点目標の一項目にもああいう文章が掲げられているわけでございます。ただこれが地すべり的に成り行きまかせでだんだんと後退するというのではちょっと困るのでないかと思うわけでございます。私が最初そのことに対して申しあげたのはやはり一時的には後退することはあってもこれはやむをえないのじゃないかということでございまして、このことにつきましても私が民間出身人であるためかもわかりません。その点ご理解いただけたらと思います。     〔八番 開発外之君登壇〕 ◆八番(開発外之君) ただ今教育委員長の方から答弁あったわけですけれども、私もこれは私も民間人という名前出されまして非常に教育というのは国の未来は教育によって決まり、市の将来もやはり教育によって決まるとこういうこと観点考えまして、まだまだ今後ですねえよく勉強されてそして本当に市民の付託に応えられるような教育行政をされることを望みましてこれ以上は申しあげません。 ただお願いしておきたいのは、要望としておきたいのはやはりたえず教育の本質先程あなたは人間性豊かとかいろいろ、これはもう指導要領の所いろいろな本にも書かれております。しかし本当に住民のサイドにたって本当にこの住みにくい世の中で少しでも父兄の負担を軽減することを、これも一つの教育の推進、間接的にはみえますけれども、これも大きく教育に作用する大であるということを一つ今後の研究課題として、又先程の重点目標とありますので後退して、又今後それ以上の前進があるということを期待いたしまして、私はこの質問はこれで終りたいと思います。 次に市長のご答弁の中で父子家庭につきましての問題はやはり医師会と、私は医師会というのは非常に研究不足でわかりませんのでそういうことは国会を通じても、なかなか医師会というのはかなり勢力があるあれで、意のままにならぬということをちょっと聞いておりますので、この点につきましてはまあ今回でなしに九月、十二月の市長の私に対する議事録よく読まれて、本当に父子家庭に対する現状を踏まえられて一日も早くその医師会との問題を解決し、むしろ鳴門市が徳島県にできてないその父子家庭医療問題のリーダーとして推進方を特に市長に要望してこの問題は終りたいと思います。 又住宅問題につきましても先程明確なる来年度の建築新池住宅に対してやるという意欲をはっきり披れきされたので、現在鳴門市に六十何戸という空き住がありますが、これも新池住宅を建てるための空き住だとこういうふうに理解して、一日も早く新池住宅の建築ができますようこの点におきましても了解したいと思います。 又父兄負担の軽減の中でパン代の代替えについては今すぐは考えていない。なんかよく検討してみましょうと検討はあくまでも父兄負担につながる検討というふうに理解してこの点も了解したいと思います。ともあれ今回の予算は市長の冒頭の市民サイドにあるいは住みよい豊かな標ぼう通りにいってないということ、鳴門市長はそのようなお考えであると思いますが、施策そのものはどうも市長のいつも言われる豊かで住みよい街づくりには少し、今言いましたように首をかしげざるを得ないと、こういうことを頭に入れられ冒頭に言いましたように、やはり批判する人こそ味方であるという認識のもとに一日も早くその善処方を要望して私の全質問は終りたいと思います。どうもありがとうございました。 ○議長(遠藤将弘君) 次に 一、教育行政について ニ、福祉行政について             十九番 原田一幸君     〔十九番 原田一幸君登壇〕 ◆十九番(原田一幸君) ただ今議長より登壇の許可を受けまして一般質問を行いたいと思います。連日の一般質問でございまして皆様には非常にお疲れのご様子が大分濃厚になってきたようでございます。いよいよしかし終盤戦でございます。一つ最後までおつきあいの程をよろしくお願いをいたします。私は一般質問は久しぶりでございます。それでこうして登壇をいたしました。なんかしらんこう緊張の度が過ぎておるように思うんです。これはですねえ、言いかえればあがっているんだとこういうふうにも解釈はできるわけです。こういう時にはですねえ私はいつも自分の気持を冷静にかえすために和歌を愛唱いたしまして、そして自分の溜飲を下げて、そして落ちついて心にささえをもって一般質問を行いたいと思います。しばらくおつきあいの程をお願いいたします。 教育行政について要旨は道徳教育となっておりますが、道徳教育もずい分市は広いものがあります。ですから要旨は躾という事を含めて質問をいたしたいと思います。 この躾でありますけれども残念なことに躾という字が今ないということです。本字がですねえ、躾という字が今ないということ、この躾という当用漢字にないということはその躾ということも姿が消え去っておるかのように私は思います。 古い昔の傷を掘りおこすような言葉をつかって誠に恐縮であります。日本は今だかってない敗戦を、敗戦という悲しいことを知ったわけでございます。それから早三十有余年の長い長い歳月は立ちました。この間日本の国民は何が何んでもというその気迫をもって生きんがために一生懸命に働き続けて参ったのであります。 そして今では経済大国にまでのし上がったことはご承知の通りでございます。しかし経済では成長したけれども、その反面においてはもっとも人間として大事な大切なことを失っているかのように思われてなりません。時代は確かに変わりました。それはわかります。最近は自分にできなかったことを我が子にかけているかのように一に勉強二に勉強三に勉強という子供にとってはそれはそれは大変な毎日であろうと私は思います。そして今の世の中に大切な道徳教育というものはその陰にかくれてあってないようなことしか考えられないのが現在の姿ではないでしょうか。何かが足りない人間ができあがっていくのではなかろうかと思うのでありまして、そこに道徳という重要な教育が必要になってくるのではなかろうかと思うわけであります。学校は文部省より出された教育基本法に基づいてやっていると教育基本法の中に道徳教育が含まれている。しかし道徳教育というものは学校教育の中だけでは決して十分にその効果を上げることはできません。家庭教育や社会教育が学校教育と一体となって、同じ目標のもとに同じ基本的な考え方にたって、歩調をそろえて進まなければその効果を期待し得ることはできないというふうに考えるのであります。 それで家庭教育や社会教育が思うようにできていないとすれば、学校教育だけになってしまって、それでは道徳教育という本質的なものが成り立たないということになるのではないでしょうか。社会教育、学校教育、家庭教育が十分にできて、その効果が十分にあがっているのでしょうか、この点お伺いをいたします。ご答弁をいただきたいと思います。これが一つであります。 先日私は理解に苦しむようなことを小耳にはさんだのでございますが。それはこういうことなんです。勉強をよくする、勉強がよくできるバカがおるとこういうことでありまして、この答えを聞かなかったためにこういうことについて私は本当に判断に苦しんだわけでございますが、これを私は私なりに解釈をいたしますと、学校で勉強以外は何にも知らないということです。社会常識がないということです。そのかわりですねえ学校へ行ったら非常に勉強ができるということ、こういうことはどういうふうに判断をし、どうとればいいのか、私はこれは実際は判断に苦しむようなところでございます。 一芸にひいでる者は万能に達するということはこれは別のことですが、この点ご答弁をお願いいたします。これで二つであります。 人づくりというものはいろいろな要素が備わってこそ立派な人間であるといえるのではないでしょうか。 次に道徳教育の一部でありますが、躾ということにちょっと触れてみたいと思います。その一例でありますが、最近若い人は親に対する愛情が非常に薄れてきていることはテレビ、又週刊誌等でよくお見受けせられておることと思います。都会では特によく見なれておることであります。親を粗末に扱う等ということはあまりにも残酷ではありませんか、最近老人の自殺、家出、又養老院へと自分から放れて行く先をかまえて一人で出て行くようなこんな悲しい寂しいことってあるでしょうか。 我が子には十分なことをしても親に対して冷たいふるまいをする。こんなことでいいのでしょうか。ことわざの中にあるように子にしてやることを親に尽くせということを忘れてはいけないと思います。親を大切にするように子供を躾たならば絶対にその子供は横道等にそれないということだけは信じられます。 世の老人に、世の親達に一言励ましの言葉をかけてみたいと思うのでございます。戦争が始まった時は、今の六十才の人は二十五才でありました。その頃は何を食べたかというと、甘しょの葉っぱを食べ食べ子供を生み育ててきたんです。 そんな世の中であったんです。とにかく一生懸命に働いて働いて今日まで働きぬいてきたんです。そんな苦労をしたことを、今の若い人が知っているでしょうか。 親を粗末にするなんていうことはあまりにも悲しい出来事にしか思いません。親は自分が今までやってきたことに胸を張ってもらいたい。そんなことは今の若い人達は知らない人が多いんです。ですから物語りとしてでもいい教えてあげるべきなんです。お年寄りの人も国から年金をもらう豊かな社会に住むことも結構です。否定はいたしませんが、もっともっとあの苦しい時代を生きぬいてきた人間らしく、元気を出してもっと自分を大切にして大事にしてがんばっていかなければいけないと思います。以上であります。 それでは教育長より二つのことに対して、ご答弁をお願いをいたします。ご答弁により再問をいたしたいと思います。 次に福祉行政について質問をいたします。重度身体障害者の人数が我が鳴門市においてどの位おいでになるのかお伺いをいたしたいと思います。重度身体障害者という範囲はですねえ、自分一人で、自分だけで生きていけないという人、そういうお方をお尋ねをいたしておるのでございますのでよろしくお願いをいたします。     〔教育長 佐賀 弘君登壇〕 ◎教育長(佐賀弘君) 非常に衿を正すようなご質問をいただいたわけでありますが、現在躾という漢字は一般に身へんに美しいという字を書くわけでありますが、一般には書き言葉として使っておりませんが、ひらがなでの話言葉、書き言葉としては使われております。従いまして現在もやはり躾という概念と言いますか、道徳的な底辺になることの必要性は薄れていないわけであります。この躾がもとになりまして、その上に大きい道徳というような問題がありまして、やや躾というものは一つの物に対して決まった反応を示す。そういうふうな固定的な作用をしておりますが、道徳というものはその事態事態に適して適応する行動をするという、そしてそれが適法であるというのが道徳かと思います。ご指摘のように現在新聞紙上等でみますと、時には姉を弟が殺したり、又隣のおばさんを子供がけがをさしたり、いろいろな問題が出て、日に日にびっくりするような事態が起きておりまして、これは世の教育者やおとなや総ての人がこの問題については最大の関心をはらっておるわけでありますが、これはただ学校だけの問題だけでもありませんが、いろいろな要素が複合的になってきてこういうふうな社会にいろいろな非行化が行なわれておるように思いますが、何をいいましてもやはり教育がその先陣を取り、それが核になって道徳の進行というものを行いまして、そういうふうな世の中の退廃を防ぎとめていく一つの大きい原動力にならなければならないような感じがいたしております。 第二点目の勉強がよくできるバカがいるというようなご質問でございましたが、確かに非常な警句のような受け取り方をしたわけでありますが、この場合に勉強というものや学習というようなものをただ知識の理解や記憶というだけに考えた場合にはこういう一つの傾向が成り立つかと思います。しかし最近我々の間でよく言っておることは、知徳体の三位一体であるとか、知上位の円満な調和的な発達であるとか、又全人教育というようなものをかかげて、たんにこの知育偏重のみならず全人的な教育において知力もあり、体力もあり、しかも道徳にかなう人物の養成を心がけようということに努力いたしております。なかなかその実は結びかねておりますが、そういうふうな祈願にむかって私達教育者は努力するということにおいて生きがいを感じていかなければいけないと思っております。以上でございます。     〔福祉事務所長 仲須 賢君登壇〕 ◎福祉事務所長(仲須賢君) 身体障害者の中で重度と一応扱う者は手帳を交付してある中の一級の方を申しあげます。十八才未満で三十五人、それから十八才から六十五才までが百八十四名、六十五才以上が九十六名、計三百十五名が最重度の身体障害者というふうに言われております。     〔十九番 原田一幸君登壇〕 ◆十九番(原田一幸君) 福祉行政にありましては見出しの通り身体障害者対策として、不幸な気の毒な人達の為に療養所を設置していただき何の心配もなく生きていけるようにして欲しいという願いであります。それは重度身体障害者の人達の声を通して一般質問をいたしたいと存じます。特に重度身体障害者とは長期にあげる病人の一人として見てあげなければなりません。私の知人にやはり気の毒な人がいるんです。ですからそれだけに不幸な人達の苦しみがよくわかります。先般も板西療養所へお見舞に参りまして、いろいろとその人達の気持ちを聞くわけですけれども、鳴門にこういう施設があったら家族の人が毎日来てくれるんじゃけんどなあというそういう人がいるんです。身内の人達からもなんとか安住の場所をつくってやって欲しいという話を受けたこともいくたびかあるわけでございます。そこで私もその人達の立場をよく理解いたしまして、このたび一般質問を通してこの人達の為にお願いを申しあげるわけでございます。 この人達は結婚することもできず、もちろん妻子には恵まれず、そんなところに人生の夢や希望や生きがいがあるわけではなく、今はただただ長い長い悪夢をみて苦しみ生きているより仕方がありません。ですから人間の命のかけがえのなさというものは五体満足に生きている我々がもう一度考えてあげなければいけないと思います。 学校も道路も住宅もみんな大切なことばかりでございますが、お互いに人間の血が通っている以上、同志であります。今こそその人達の幸せをつくってあげるべきだと思います。経済成長って何のことでしょう。義理と人情ということはどんなことでしょう。大きな声で叫びたいと思うのがこの人達の気持ちではなかろうかと思います。 しかし身体障害者の人達は自分の体が思うようにならないのに、複雑なこの世の中で素直な心でいつか来る楽しい日の夢を追いつつ、今もなお生きる為にがんばって 我が身をつねって人の痛さを知れというこの古き諺の中に含まれている意味を引用いたしまして私自身がわかるように話しかけてみますと、何事によらず自分の身に引き比べて他人に思いやりをかけねばならぬという例えでありましょう。いろいろ人は生きる為に毎日が多事多忙であります。そのかわりこんな事もあると思い出してもみて欲しいものです。人は時々他人の苦痛に気が付かず、思いやりのないこともあります。そんな時には自分の苦痛を思い出したり想像したりして、人の苦痛を思いやるようにしたいものだということは、我が身をつねって人の痛さを知れということだろうと私は考えます。此のように不幸な人達は未だ会ったことのない市長さんに私達の為に僕達の為に造って下さいと心の中から切なる思いでお願いを申し上げております。この人達の声をどのようにお受け取りいただけるか、ご答弁をお願いいたしたいと存じます。上がっております。上がっとんです。教育行政問題で教育長からのご答弁をいただきましたが、懇切丁寧なるご答弁をいただきましたので、私はこれで教育行政については打ち切りをいたします。     〔市長 谷 光次君登壇〕 ◎市長(谷光次君) お答えいたします。重度身体障害者を収容する施設、これは私は必要だと思うのでございます。 いろいろそれは考え方がありますが、重度身体障害者の方は各家庭におかれましてもずい分心配しておられると思うのでございます。ことに親御さんなんかの立場を考えた場合、もし亡くなったらこの子がどないなるだろうというて考える人もあると私は思うのでございます。 しかしそういう人はただ単に収容するというだけではいかんのでございます。その人らに対しましても機能の残っておる所が私はあると思うのでございます。私も経験したことがあるんですが、確か黒崎で剣道大会をやった時に、ひょろひょろしておるようなその小児マヒの青年が出ておりまして、この人なんするんかいなと思っておりましたところが、どっかのチームの御大をやっている、その人が剣道のぼうぐをつけたら、それは五体そろうた者がかなわん。その人に負けよる現場を私は見たことがあるんですが、重度身体障害者といいましても機能が残っておる所があるだろうと、それを引き出して、そしてその元気を出してもらうという施設でなければならんと思うのでございます。だからこういう施設につきましては、病院とこの施設とが一つにならなければならんと思います。    『発言取り消し』    病院とタイアップしまして、この施設を造る必要があるんじゃないか、病院といいましても鳴門でやるんならやっぱり鳴門病院、鳴門病院の方へ話をして、そして施設を造って鳴門病院で管理してもらう、こういう方向に私はもっていくべきじゃないかと思うのでございます。非常に良い意見を聞かせていただきましたが、これ是非真剣に考えてみたいというふうに私も考えます。以上でございます。 ○議長(遠藤将弘君) 小休いたします。     午後 二時三十四分 休憩     午後 二時三十五分 開議     (市長 谷 光次君登壇) ◎市長(谷光次君) ご注意ありがとうございました。今の答弁の中で穏当でない言葉がありましたのでこれは取り消します。ご理解いただきたいと思います。     〔十九番 原田一幸君登壇〕 ◆十九番(原田一幸君) ただ今市長さんからご答弁をいただきましたが、機能が残っている人はそれらしい治療をしていくということが大事ですけれども、機能が残っていない本当にどう求いようもないというそういう人があるとしたならば、その人が、その人達のことを考えていただきたいと、私はこういうふうに申しあげておるのでございます。もう一度ご答弁をお願いいたします。 ちょっと私の聞き違いでございます。どうも失礼いたしました。それでは市長さんのただ今のご答弁をありがたくちょうだいいたします。本当に感無量でございます。 今後においても忘れられてはならないこの人達を世の光りにして、光りにそして生きがいのある生活を生きる喜び生きていて本当によかったなあという心の底からうれしい喜びの声が聞こえますよう今後共何とぞよろしくお願いを申しあげます。私の一般質問はこれで終ります。 ○議長(遠藤将弘君) 小休いたします。     午後 二時三十六分 休憩     午後 二時五十三分 開議 ○議長(遠藤将弘君) 再開いたします。 一、文化行政について     十七番 富田耕作君             〔十七番 富田耕作君登壇〕 ◆十七番(富田耕作君) 議長より発言のお許しを賜りました。今議会十四人中で私が一番最後でございます。前に十三人の議員諸賢が熱心に質問され、非常に内容の充実した又立派な実りの多い質問をされましたが、私も皆様に負けないようにせめて半分位までは近づきたいと思いますのでよろしくご答弁の程をお願いいたします。 古い話で恐縮でございますが、五、六年前の三月議会であったと思います。文化関係の予算が少ないと質問をいたしたことがございます。その時市長は社会教育の基礎は学校教育である学校教育をまず充実するのが急務である。それから社会教育に取り組んでいきたいとご答弁があったと記憶いたしております。じ来市長の政治姿勢は言行一致全くその通りでございまして、市政の最重点施策として幼稚園園舎、小中学校校舎を新築され、又教育機器を導入され設備の近代化は全国的にもそのすばらしさを評価され、いわゆる学園都市鳴門は今や渦潮と共に名実共に日本全国にその名をとどろかせておりますことは誠にご同慶に存じます。 そして今鳴門教育大学実現の為懸命な努力をかたむけておられ、もう後一息という所までこぎつけられ、その開学が1日も早く待たれるところでございます。 又一方社会教育振興の面におきましても、中学校校区ごとに新しい近代的な公民館を造られ着々と実現され、又集会所も次々と新しく建設されており、これらの施設が地域住民のコミュニケーションの広場として、又生涯教育のコミュニティセンターとして多いに活用されております。地域の人も多いに喜んでいるのでございます。 そして今近代的な市立図書館の移転新築もあの塩田の発祥地でございます。桑島のえびす山の塩田跡地にその偉大な姿を現わし、つち音高くその工事が進み、これ又完成開館を待つばかりでございます又市民長年の願いでございました文化会館も三月三日起工され、来年末の竣工が待たれることでございます。思いますに地方文化の目がこの鳴門市に今まさにその美しい花を開かせようとしている感を深くいたしておる次第でございます。こうした谷市政の歩みをながめますと、谷市長はその場限りの行政ではなく、単なる市民への迎合の行政ではなく常に遠い未来を洞察し、その展望の上にたってある時は厳しくある時は暖かく子に対する父親の愛情のごとく、今と同時に明日の鳴門市百年の大計の礎を築いて下さっている感がいたします。 このことは一人私だけでしょうか、市民全員が等しく認めるところであり、心から感謝を申しあげている次第でございます。さて十五万都市いな二十万都市の図書館にも優るとも劣らないこの立派な図書館も中味は不十分でお粗末でございましたら、折角の市長の英断で建設された図書館も万里の長城と化してしまいます。賢明なる教育長はすでに構想なり計画なりをお持ちのことと思いますので、内容施設運営について意のあるところを十分お聞かせ願いたいと思います。細部につきましては再問の時にさしていただきます。 次に社会教育課長にお尋ねいたします。社会教育と図書館は不即不離の関係にあると思います。現在図書館とどのような連係をとっておられるか、又将来どのような関係をもっていかれるかお答え願いたいと思います。 次に図書館長にお聞きいたします。図書館用語と申しますか図書館用語の中にエクステンションという言葉がございます。伸展業務と訳すそうでございますが、この伸展業務、集会行事PRとか、いろいろあるそうでございますが、これをどのようになさっていくおつもりか、お聞かせ願いたいと思います。 最後になりましたんですが、これも館長さんにお尋ねいたしますが、現在土曜日の午後開館されてないようでございます。市民の多くは土曜日の午後の開館を非常に要望をされておると聞いておりますが、土曜日の開館の計画ありやいなや、これもお聞かせ願いたいと思います。以上でございます。     〔教育長 佐賀 弘君登壇〕 ◎教育長(佐賀弘君) 図書館のことについてお答えをいたします。六年前のお話をご披露していただきましたが、私はその事情はわかりかねておりましたが、たまたま私就任しましてすぐに市長から図書館の勉強せよということがありまして、今のお話と合わせて考えますと私に課せられた一つの大きな仕事であったのでなかろうかと思います。その後図書館に関する書物も読みましたし、出張の時にはそれぞれの地方の代表的な図書館も見ましたし、又議員さんが各地をお尋ねになって図書館に関する資料もいただきまして、それも十分読ませていただいて、いよいよ設計等をやりまして現在施行しておりますが、その中に読んでおるいくつかの本の中で今一番印象に残っておる本が言葉がございます。それは私の物でありませんで、ある立派な図書館学者が五つの原則というのを図書館には五つの原則があるんだということを書いてあります。それを今だに鮮烈に焼き付けられておるわけでありますが、その一つの原則は本は利用する人の為にあるんであるということであります。それで本は大衆といいますか、市民に開放をされなければならないということが基本になっておると思います。あらゆる図書館業務というものはその利用者の為にするということが、この本は利用する人の為の物であるということの原則に合うんでなかろうかと思うのであります。第二項目にある言葉は本は総ての人のために存在するという言葉であります。この言葉は総ての人のために本という物があらなければならないということは専門家の需要にも応ずるし、又児童のためにも応ずるし、農村の方のためにも婦人の方のためにも、盲人、病人の方のためにも応ずるような本を準備するということが、本は総ての人のために存在するという一つの原則に合うのでなかろうかと思っております。第三項目には総ての本を読者にという言葉がありました。これは図書の選択をオープンシステム開架式にしまして又目録等もできるだけ便利にしまして、従事せられる司書の人のレファレンスサービスとかその他のことが敏活に行なわれたり、又図書館利用のための法規や管理規則等が読者や市民を優先的に便利な方向で設定をするということが、この総ての本を読者にという一つの第三原則に当てはまることかと思います。ここまで位は多くの本に書いてありましたが、次の言葉は私はびっくりして今だに記憶を新たにしておるわけでありますが、それは読者の時間を節約せよということでありました。読者が本を利用するために図書館を訪れて、そして時間を空費させてはならないんだと、早いスピードで読者に必要な図書を提供するなり書庫に案内するなり、レファレンスサービスやその外のことが行なわれなければならないということであります。これは図書館業務に携わるところの司書館長総ての者がこの一点に向って努力をしなければならないかと思います。 第五の項目に次のような言葉があります。図書館は成長する組識体であるということであります。図書館というものがただ造ってそこに決められた書物が並べられておるような固定的なものではないんだと、それがためには図書館の建築というものが将来の長い展望にたって設計されなければならないというようなこと。又図書館というものが時代の発展に即応できるような体制を常に考え又そこにおるものは成長する図書館へ育てていく責任があるというような事柄が書かれておりましたが、そういう意味から現在の図書館を専門家が設計した段階に見せていただきましたところ、一応そういう基準にもあっておりますし、最終の段階には国の図書館協議会の技師さんにも見ていただいたり、又国会図書館の技術部長さんの点検もしていただきますと、まあまあよかろうということでありますので、現在建っておる図書館というものはまだ西の方に約十八万冊入れられる書庫の建設も可能なスペースはとってありますので、将来第五の原則にありました図書館が生きものであると生成する力を持つ図書館であるというようなことから言えば、ある程度市民の需要にご満足していただけるんでなかろうかと思います。規模は約十五万市民の方が約五十年余り使っても耐応力のある一つの図書館というようなことを想定して設計がなされておるようであります。取りあえずあれを利用せられる方は満杯の場合は座席が四百十で、図書が十八万三千冊それだけ収容できるようになっております。以下細かい点につきましては、社会教育課長とか館長の方からお話を申しあげます。以上でございます。     〔社会教育課長 冨士啓治君登壇〕 ◎社会教育課長(冨士淳治君) ただ今のご質問で社会教育課と図書館の関連性についてご質問があったかと思われますが、社会教育法の第九条によりまして、図書館及び博物館は社会教育のための主管とするというように法的にも定義づけられております。 又社会教育の一つの指針としては、市民があらゆる機会においてあらゆる場所において実生活に即した文化的な教養が身に付くような学習媒体をつくらなければならないというようなことを私達常に心にきざんで社会教育に励んでおりますが、こういう二点から考えまして図書館は現在の社会教育の基点となる公民館に類似する、公民館に匹敵する重要な社会教育の拠点と、図書館は重要な拠点だと考えております。その為に今度この夏に一千坪に余る立派な図書館の建設に伴いましては私達も又新しい教育の場を広げていくような方法を考えていかなければならないと思っております。私の私案でございますが、各中学校単位に現在公民館が進められておりますが、その内容には読書室というようなものも設けられておりますので、移動図書館的に中央図書館から遠隔地の公民館へ月、週というような関連性をもちまして図書を配布して、遠隔地の方々にも広く図書を利用していただけるというような方法を考えたいと、これはあくまでも私個人の私案でございますが、こういう方法を考えておりますので、今後館長さんとなお相談いたしましていろいろ考案を練っていきたいと、かように考えております。 以上でございます。     〔図書館長 橋本義男君登壇〕 ◎図書館長(橋本義男君) 十七番議員さんから二つのご質問があったかと思います。一つはエクステンションワークについての問題だと思います。これは非常に高度な専門用語でございまして、私はこのエクステンションワークにつきましては対外活動と解しましてご答弁を申しあげます。私は今後新しく図書館が建設せられるにあたりましてそれぞれの部屋がございまして、一階では子供閲覧室、そこにはお話コーナーというものも設置せられます。そういった施設をできるだけ活用して、その活動をやっていきたい、お話会の開催であるとか、あるいは視聴覚室を利用いたしまして視聴覚の鑑賞であるとか、あるいはギャラリーでの展示会の開催、その他従来いたしておりました図書館の輪を広げていくと、いわゆる読書の層を広げていくために読書振興大会であるとか、あるいは先進地との読書の交歓会とか、あるいは県内外での歴史散歩とか、それから郷土史、古文書の講座、こういったものを開催いたしましてできるだけ市民の多くの方々と図書館との距離を縮めてお互いに社会教育の場として活用いたして参りたいとかように考えております。 もう一点土曜日の午後の開館の計画があるかどうかというご質問でございますが、私は図書館法の十四条に、図書館協議会の恒例がございまして、この図書館協議会において図書館の方針について館長に対して意見を述べる機関とするというような法文がございます。これを十分運用いたしまして多くの方々のご意見を拝聴した上でこの開館についての決定をいたしたいとかように考えております。以上です。     〔十七番 富田耕作君登壇〕 ◆十七番(富田耕作君) 再問いたします。逆になりましたが、館長のご答弁から再問したいと思います。ただ今館長のお話にございました土曜日開館の件の図書館協議会、これは図書館法で決められておることでございますから、現在は当鳴門市は図書館協議会ございませんが、新しい図書館ができましたら図書館協議会もつくってくれることと思います。それで十分皆さんのご意見を練って決めていただきたいと思います。市民が要望しとんですからなるべく実現に近いように皆さんと協議会委員になられた方と十分協議して新しい図書館から土曜日の午後開館、これは一つ是非実現をしていただきたいと思います。 教育長のお節誠に結構でございまして、大網は十分わかりました。それで細部にわたってちょっと質問いたしたいと思います。今ちょっと図書館長の答弁の中にもございましたんですが、一階はワンフロアにして児童図書室ですか、設けると言われましたんですが、一階はワンフロアにせられて開架式にされて児童室だけではないと思うんですが、ワンフロアにされた場合なんぼ位の閲覧所と申しますか、皆が腰をおろして書庫からかってに選んできた本を読むコーナーですねえ、読書コーナーを何か所位設けられているか、それが第一点。 次に今の開架方式はわかりましたんですが、やはり受験生とかいろいろな、それから研究される方とかおられると思いますので、その人達の閲覧室はいくつ位造られる予定なのか、それから蔵書の件になりますんですが、現在鳴門市の図書館が保有されておられる蔵書は四万二千冊だと聞いておりますんですが、これを開館時には何冊位もっていかれるのか、又先程教育長のご答弁で書庫は十八万冊入るというご答弁でございましたんですが、まあ取りあえずここ二・三年の内にどの位の蔵書をもたれるかその計画、最後は十八万冊を目標とされるとは思いますが、四万二千冊をですねえ、何年位にどの位の冊数にしたいということを一つお聞かせ願いたいと思います。 それから昔の図書館ですと、図書館へ参りまして図書目録ですか、図書目録を見てカードに書いて本を貸していただき読んでおった、ところが今の図書館というのは非常にアメリカナイズされておりまして、非常に視聴覚ライブラリーと申しますんですか、非常に機器をたくさん使われておりますねえ、第一に私がいつも欲しいと思うんですが、複写機でございます。コピーライターというんですか、ガチャというたらシューというて絵が、字が出てくるやつですねえ、あの複写機を今度の図書館に開館までに備えられるのかどうか。それからもう一点はマイクロフィルムライブラリーですか、今貴重な物は、本は貸してもらえんので、たいがい貴重な物はマイクロフィルムにおさめられておると思うんです。恐らく図書館は大きい図書館へかわられたらマイクロフィルムを買われると思うんです。ですから買われた時にそのマイクロフィルムリーダーですか、マイクロフィルムリーダーがなかったら恐らく役に立たん。それこそさっき申しあげました万里の長城になるんじゃないかと思いますんですが、開館時までにその複写機とマイクロフィルムリーダーは備えられるのかどうか。それとさっきから盛んに教育長のお言葉の中にレファレンスという言葉が出てきました。これは参考業務と訳すんですかねえ、来館者の調査研究を援助する。これはレファレンスですねえ、今のところはレファレンスなんて全々できておりませんが、レファレンス室を造るのかどうか。そのへんをお答え願いまして再問に入りたいと思います。 社会教育長のご答弁それは誠に結構でございます。分館方式これは図書館の理想とするところでございまして、いつでもどこででも市民が本が手に入るようにするのがこれはもちろんでございます。お宅の方でいろいろ講座をなさっております。短歌とか俳句とか、和歌これらの参考書もですね、一応これ要望ですが、参考書図書館にあるのでリストアップをされて、それを受講者に配るという位の一つ親切さをもってこれから各講座に接していただきたいと思います。これは要望でございます。今のところ今質問いたしました点ご答弁お願いいたします。     〔教育長 佐賀 弘君登壇〕 ◎教育長(佐賀弘君) お答えいたします。一階は一般閲覧室で席が百十六席であります。開架式図書が二万一千七百冊の予定であります。 それから新聞コーナーは五十二名位が活用できる新聞閲覧コーナー、それから子供室は三十二名位が収容できると思います。そこの図書が六千三百冊、それからお話コーナー幼児であります。それが二十人位できると思います。それから一階には管理系統の物とか、整理室とかそういう物がございます。二階がレファレンス室といいますか、先程お話にありましたやや高度な物の研究する部屋、レファレンス室というのはちょっとわかりかねる場合があるかと思いますので、調査研究室という名称にしょうかと思っております。一般の方が二十七席、青少年の方が二十一席、開架式が二万二千二百冊、それからその奥の方に、今の間違いました。開架してあるのが一万九千二百冊、それから中の書庫の方にしまうのが二万冊でございます。それから視聴覚室がございまして、それは多い時には開放して青少年の勉強に役立てるように同じく二階にございます。三階が特別蔵書室とか、展示室になっております。奥の方の書庫には二万六千冊位の収容力のある書庫が連結せられております。 それから四階、五階とは書庫専用になっております。 それからどういう蔵書の整備計画等につきまして、又マイクロフィルムとか複写機材等につきましては、早急に発足さす協議会をつくりましてそこで検討して、相当買う場合には、その機種とかいろいろ慎重に検討しなければならない問題があるかと思いますので、できるだけ早い機会に協議会を、先程館長が言いました協議会を発足させまして、そこで相談して取り合えずどういうふうに開館準備をやっていくかというようなことをお願いしようと思っております。以上でございます。     〔十七番 富田耕作君登壇〕 ◆十七番(富田耕作君) 今までのご答弁でだいたい新しくできる図書館の内容のアウトラインはわかりましたんでございますが、何を申しましても市民サービスこれが図書館の一番根底でないかと私は思います。まあいつでもどこででも先程申しましたが、皆さんが読書に親しむ、これは戦前の図書館と違いまして現在の図書館というものは市民の生活の中心になるべき頭脳ですねえ、中心と申したら語弊がございますが、頭脳となるべき性質をたくさんもっております。買物かごかかえたお母さんが、小さい幼児の手を引いて来て、そして絵本を読んでお話をするお話コーナー、これは非常にアイデア、これはまあ私達前期東村山市で見ましたんですが、東村山市は非常に専門の人が来てやっておられるので非常に新しい行き方をやっておられます。一つ要望がございますのは、先程から盛んにお話に出て参ります協議会でございます。これも図書館法でそのなってもらう人も規制がございます。ですから一日も早く協議会をですねえ、発足させていただき開館と同時にですねえ、市民の頭脳になり市民に親しみをもたれる図書館、これが一番の目的だろうと思います。教育長始め館長、社会教育課長の今後の努力を期待いたしまして私の全質問を打ち切ります。 ○議長(遠藤将弘君) 以上をもって通告による一般質問は全部終りました。これをもって一般質問を終了いたします。    ────────────────────────────────── △日程第二 議案第 三 号 昭和五十五年度鳴門市一般会計予算      議案第 四 号 昭和五十五年度鳴門市国民健康保険事業特別会計予算      議案第 五 号 昭和五十五年度鳴門市ユースホステル事業特別会計予算      議案第 六 号 昭和五十五年度鳴門市交通災害共済事業特別会計予算      議案第 七 号 昭和五十五年度鳴門市撫養土地区画整理事業特別会計予算      議案第 八 号 昭和五十五年度鳴門市立岩土地区画整理事業特別会計予算      議案第 九 号 昭和五十五年度鳴門市新東浜土地区画整理事業特別会計予算      議案第 十 号 昭和五十五年度鳴門市弁財天・北浜土地区画整理事業特別会計予算      議案第 十一号 昭和五十五年度鳴門市公設地方卸売市場事業特別会計予算      議案第 十二号 昭和五十五年度鳴門市住宅新築資金等貸付事業特別会計予算      議案第 十三号 昭和五十五年度鳴門市光熱水費等支出特別会計予算      議案第 十四号 昭和五十五年度鳴門市農業共済事業会計予算      議案第 十五号 昭和五十五年度鳴門市モーターボート競走事業会計予算      議案第 十六号 昭和五十五年度鳴門市病院事業会計予算      議案第 十七号 昭和五十五年度鳴門市水道事業会計予算      議案第 十八号 昭和五十五年度鳴門市運輸事業会計予算      議案第 十九号 鳴門市報酬及び費用弁償条例の一部を改正する条例      議案第 二十号 鳴門市火災予防条例の一部を改正する条例      議案第二十一号 鳴門市住宅新築資金等地方債償還基金条例      議案第二十二号 鳴門市住宅新築資金等貸付条例の一部を改正する条例      議案第二十三号 鳴門市同和地区青少年会館条例      議案第二十四号 鳴門市ねたきり老人等に対する医療費の助成に関する条例の一部を改正する条例      議案第二十五号 鳴門市遺児手当支給条例の一部を改正する条例      議案第二十六号 鳴門市母子家庭等福祉奨学補助金支給条例の一部を改正する条例      議案第二十七号 鳴門市奨学金支給条例の一部を改正する条例      議案第二十八号 鳴門市立小学校設置条例の一部を改正する条例      議案第二十九号 鳴門市立幼稚園条例の一部を改正する条例      議案第 三十号 鳴門市立鳴門工業高等学校条例の一部を改正する条例      議案第三十一号 鳴門市総合運動場条例の一部を改正する条例      議案第三十二号 鳴門市民夜間照明施設使用条例の一部を改正する条例      議案第三十三号 鳴門市営住宅条例等の一部を改正する条例      議案第三十四号 鳴門勤労者体育センター条例      議案第三十五号 鳴門市農業共済条例の一部を改正する条例      議案第三十六号 昭和五十五年度鳴門市農業共済事業の事務費賦課について      議案第三十七号 市道路線の認定、変更及び廃止について ○議長(遠藤将弘君) 日程第二 議案第三号から議案第三十七号までの三十五議案を一括議題とし、前回の議事を継続いたします。 これより質疑に入ります。ただ今のところ質疑の通告はありません。質疑ありませんか。     〔「質疑なし」と呼ぶものあり〕 質疑なしと認めます。これをもって質疑を終結いたします。 ただ今議題となっております各議案は、会議規則第三十七条第一項の規定によりお手許へ配付の議案付託表のとおりそれぞれ所管の常任委員会に付託いたします。    ────────────────────────────────── △日程第三 請願書の処理(追加一) ○議長(遠藤将弘君) 日程第三 請願書の処理を議題といたします。 本件については、会議規則第百三十七条の規定によりお手許へ配付の請願文書表のとおり、所管の常任委員会に付託いたします。 以上をもって本日の議事日程は全部議了しました。 次回は三月十三日 午後一時より再会いたします。 本日はこれをもって散会いたします。     午後 三時二十三分 散会...