あなたは、昭和62年の初当選からこの
山口市議会を先導され、私どもに議会運営などの御指導を賜り、また人生の大先輩として叱咤激励をしていただくなど、とても親しくしていただきました。あなたは温厚篤実、清廉実直にして正義感、使命感が強く、人格、識見ともに卓越し、強固な信念と熱意を持った政治家として多くの人から敬愛されておられました。私もその一人でございます。
初当選以来、9期連続28年間、常に市民の皆様の視点から、その幸せと市勢の発展のために心血を注いでこられました。この間、昭和62年に
経済委員会副委員長、平成7年には
経済委員会委員長、そして平成17年からは山口市
監査委員等々多くの要職を歴任され、山口市の基本政策、
まちづくりの推進など市勢の発展に大きく貢献されました。また、
仁保地域においては、平成9年から
仁保地区体育振興会長を務められ、
地域スポーツの振興に力を注がれました。
あなたは、病気療養中においても常に御家族や他人を思いやり、気遣う姿勢をお見せになり、心の広いお優しい人柄であり、人情溢れる政治家でありました。体調がすぐれない中、あなたが地区の運動会のことについて心配されていたお姿が、今でも目に浮かんでまいります。そのようなあなたに、再びこの世でお目にかかれない事実をみずからの心に言い聞かせるとき、私は余りにもはかないこの世の無常を嘆かずにおられません。
今、あなたという逸材を失ったことは、本市にとりましてまことに大きな損失であり、惜しみても惜しみてもなお余りあるものがあります。残されました私
たち議員は、あなたの御意志を受け継ぎ、
山口市勢発展と市民福祉の向上になお一層の努力を重ねますことをお誓い申し上げます。
今ここに、かつて
議員野球で
エースピッチャーとして数々の激闘を制してこられたありし日の勇姿を目に浮かべながら、謹んで御生前の御功績と御人徳をしのび、衷心より御冥福をお祈り申し上げますとともに、あなたの御霊がとこしえに御遺族の皆様の御加護と本市の限りない発展と安寧をもたらしてくださいますよう、心からお願い申し上げまして追悼の言葉といたします。
◯ 議長(原 真也議長) 日程第3、平成27年第4回
臨時会議案第1号平成26年度山口市
一般会計歳入歳出決算の認定についてから日程第15、平成27年第4回
臨時会議案第13号平成26年度山口市
特別林野特別会計歳入歳出決算の認定についてまでの13件を一括議題といたします。
これより委員長の報告を求めます。
氏永東光議員。
〔一般・
特別会計決算審査特別委員長 氏
永東光議員登壇〕
◯ 32番
氏永東光議員 一般・
特別会計決算審査特別委員会を代表いたしまして、平成27年第4回
山口市議会臨時会において本委員会に付託されました議案の審査結果及び委員会の意見を御報告いたします。
まず、議案の審査結果を御報告申し上げます。
議案第1号平成26年度山口市
一般会計歳入歳出決算の認定について、議案第2号平成26年度山口市
国民健康保険特別会計歳入歳出決算の認定について、議案第3号平成26年度山口市
後期高齢者医療特別会計歳入歳出決算の認定について及び議案第4号平成26年度山口市
介護保険特別会計歳入歳出決算の認定については、いずれも賛成多数をもって認定すべきものと決しました。
次に、議案第5号平成26年度山口市
介護サービス事業特別会計歳入歳出決算の認定について、議案第6号平成26年度山口市
駐車場事業特別会計歳入歳出決算の認定について、議案第7号平成26年度山口市小郡駅前第三
土地区画整理事業特別会計歳入歳出決算の認定について、議案第8号平成26年度山口市
簡易水道事業特別会計歳入歳出決算の認定について、議案第9号平成26年度山口市
農業集落排水事業特別会計歳入歳出決算の認定について、議案第10号平成26年度山口市
漁業集落排水事業特別会計歳入歳出決算の認定について、議案第11号平成26年度山口市
地域下水道事業特別会計歳入歳出決算の認定について、議案第12号平成26年度山口市
国民宿舎特別会計歳入歳出決算の認定について及び議案第13号平成26年度山口市
特別林野特別会計歳入歳出決算の認定については、いずれも全員をもって認定すべきものと決しました。
続いて、委員会として
審査報告書に付記された意見について御報告を申し上げます。
まず、歳入について、
市税徴収率の向上が見られるなど、十分な
取り組みがなされていると評価するものの、将来的には
財源不足が予測されることから、新たな
自主財源確保への
取り組みや、
納付環境のさらなる
整備拡充等に鋭意取り組まれるよう求めるものであります。
次に、歳出について、多額の不用額が発生していることから、
予算編成時に正確な積算を行うことで、可能な限り不用額の削減に努められるよう求めるものであります。さらに費用対効果を十分に検証し、一層の
経費縮減に努められるとともに、執行率の低い事業や成果の上がっていない事業については、事業のあり方を再検討の上、適切かつ計画的な進行管理に努められるよう求めるものであります。
最後に、平成26年度当初に編成された予算の中で、年度途中に他の事業への多額の
予算流用が見受けられたところであります。この流用額の大きさを鑑み、
予算編成においては、改めて適正かつ的確な見積もり及び設計に努められるとともに、市民の皆様からの大事な税金であることを念頭に、慎重な執行に努められるよう求めるものであります。
以上で報告を終わります。
◯ 議長(原 真也議長) 以上で委員長の報告が終わりました。ただいまの
委員長報告に対する質疑に入ります。質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
◯ 議長(原 真也議長) 質疑なしと認めます。
これより討論に入ります。討論の通告がありますので、順次発言を許します。8番、
尾上頼子議員。
〔8番
尾上頼子議員登壇〕
◯ 8番
尾上頼子議員 平成26年度
決算審査におきまして、
日本共産党を代表して、4つの議案の
決算認定について反対をし、討論をいたします。
反対する議案は、議案第1号平成26年度山口市
一般会計歳入歳出決算の認定について、議案第2号平成26年度山口市
国民健康保険特別会計歳入歳出決算の認定について、議案第3号平成26年度山口市
後期高齢者医療特別会計歳入歳出決算の認定について、議案第4号平成26年度山口市
介護保険特別会計歳入歳出決算の認定について、以上4件であります。
これらの議案に反対する理由を申し上げます。議案第1号平成26年度山口市
一般会計歳入歳出決算の認定についてでございますが、市民にとって
アベノミクス経済効果の実感がない中、政府は年金や
生活保護基準の引き下げ、
消費税増税、社会保障の負担増を国民に押しつけ、
地域経済や雇用環境も先行き不安の中での
予算編成でした。そして、山口市の平成26年度予算は、過去最大の予算規模でありました。決算を迎え、市民の暮らしを守るためにこの予算が最大限生かしきれたのか、この点が問われます。第1に、
性質別支出の第1位は
投資的経費であり19%を占めました。30万人
中核都市構想が頓挫し、
広域県央中核都市とした目標や展望を示せない不要不急の
大型開発優先の
市政運営のあらわれであり、新山口駅
ターミナルパーク整備事業、新山口駅北地区
重点エリア整備事業、市民から必要ないと言われた
湯田温泉観光回遊拠点施設建設など、2つの都市核への集中投資、
箱物優先であること、そうした
箱物優先の一方で、第2に
市民生活においては
こども医療費の拡充も対象者が182人程度、待機児童の解消も追いつかず、学校での
保護者負担は依然として重く、
市民要望の強い
コミュニティ交通の拡充に踏み出していません。第3に、
地域経済の活性化のための地元業者への支援も課題が残ります。一方で、企業誘致の成果として44人の新規雇用があったとしていますが、企業側の計画を成果指標・実績としていますが、優遇した企業の雇用形態の実績を把握もしておらず、正社員として仕事につきたいと願う市民の要望に応えきれたのか、費用対効果を審査する上でも、今後は正確な実績を示すように求めます。第4に、特に
農業政策において、農業者への
支援事業のメニューはたくさんありますが、年度途中での大幅な減額補正、それにもかからず、なお執行率が低い事業が目立ちます。そもそも歴代政府の
農業政策は、日本農業を国際競争にさらし、
家族経営を困難にし、農地集積を進めようとするけれどもうまくいかず、法人経営でも経営が成り立たないような状況に農家を陥れています。中山間地域の過疎化に拍車をかけている、こうした政府の
農業政策は間違っていると断言できます。こうした国の
農業政策の転換を市として強力に求めるべきです。そこで、山口市の平成26年度の農業分野における
各種事業は、国の施策にあわせた範囲にとどまり、真に農家の困難な状況や地域における
根本的打開策となっていないことが執行率の低さとしてあらわれているということではないでしょうか。市として今後は、国に対し
農業政策の転換を求め、国の事業にあわせるのではなく、独自路線で
家族経営の農業がなりわいとして営んでいける、農業で食べていけるようニーズにあった事業、
制度設計を求めます。第5に、不執行の事業に関しては、政策的つじつまあわせの
中核都市づくり推進事業など、
市民生活に直結しない不要なものは廃止すべきです。そのほかにも
補助金制度の不執行や執行率の低いものは
制度設計を見直し、市民が活用しやすいよう制度を充実させることを求めます。また、不用額の多さについてですが、単
年度決算が黒字ということは、その分
市民要望に応える余裕があったということも言えます。施策を講じず、事業をやらなかったとも言えます。
市民生活が厳しさを増している中、さらに予算の限界で要望に応えきれていない中で、それに心を寄せる仕事をやらずに基金残高がふえていく、こうした運営は改め、
予算編成はきちんと精査し、
市民要望に最大限応えること、年度途中でも
補正予算を組み、できるだけたくさんの事業を盛り込む、このことが市民の幸せにも
つながり地域経済の活性化にもつながるのではないでしょうか。以上が、
一般会計歳入歳出決算認定に反対する主な理由です。
議案第2号平成26年度山口市
国民健康保険特別会計歳入歳出決算の認定については、基金を取り崩さず運営ができたこと、さらに大幅な黒字──7億8,000万円、国への償還金などを差し引いても約6億円の黒字でした。保険料を引き上げなかったことは評価できますが、高すぎる国保料を引き下げてほしいという願いに応えることはできたはずであり、反対します。
議案第3号平成26年度山口市
後期高齢者医療特別会計歳入歳出決算の認定については、根本的なこの制度の問題として、年齢による差別医療を持ち込んでいること、その点について国の制度ではありますけれども、基本的に賛成できないという立場です。
議案第4号平成26年度山口市
介護保険特別会計歳入歳出決算の認定については、これもサービスを使えば使うほど保険料が上がっていくという構造的な問題点から、基本的に賛成できません。
以上の理由から、反対の討論といたします。
◯ 議長(原 真也議長) 10番、
瀧川勉議員。
〔10番 瀧川
勉議員登壇〕
◯ 10番 瀧川 勉議員
県央創造清風会の瀧川勉です。会派を代表して、全ての議案に賛成の立場で討論に参加させていただきます。
議案第1号から議案第13号までの
決算議案につきましては、各分科会におきまして、るる質疑を行ったところでございます。質疑に対する執行部の答弁等を受けまして、平成26年度予算は安心の上に未来を拓く、協働による
まちづくりと
広域県央中核都市づくりを2本の柱とする政策に、十分な成果を上げたものと理解いたしましたので賛成の立場で認定いたします。
つきましては、審査の過程で我が会派で出ました意見につきまして3点ほど申し添えさせていただきます。
1つ目は、歳入については
市税徴収率の向上が見られるなど、十分な
取り組みがなされていると評価するものの、将来的には
財源不足が予測されることから、新たな
自主財源確保の
取り組みや市税の
納付環境の
整備拡充等による徴収率の向上を図るなど、さらなる財源の確保に鋭意取り組まれたい。
2つ目について、歳出については多額の不用額が計上されており、
予算編成時において正確な積算に努めるとともに、
予算執行においては適宜組みかえを行うなど、可能な限り不用額の削減に努められたい。さらに、費用対効果を十分に検証し一層の
経費縮減に努められるとともに、執行率の低い事業や成果の上がっていない事業については
予算編成時の事業のあり方を再検討の上、適切かつ計画的な進行管理に努められたい。
3つ目は、このたびの審査過程において平成26年度当初予算で編成された事業の中で、他の事業に多額の予算が流用されていた事業があった。予算の
組み替え等による執行と思われますが、その流用金額の大きさから
予算編成においては適正、的確な見積もり、設計をされ、市民の皆様からの大事な税金であることを念頭に、慎重に執行されるよう努められたい。
以上をもって討論といたします。
◯ 議長(原 真也議長) 以上で通告による討論は終わりました。以上で討論を終結いたします。
これより採決いたします。議案第1号平成26年度山口市
一般会計歳入歳出決算の認定についてから、議案第4号平成26年度山口市
介護保険特別会計歳入歳出決算の認定についてまでの4件を一括して採決いたします。議案第1号から議案第4号までの4件について、委員長の報告のとおり認定することに賛成の議員の起立を求めます。
〔
賛成者起立〕
◯ 議長(原 真也議長) 起立多数であります。よって、議案第1号から議案第4号までの4件は、委員長の報告のとおり認定されました。
議案第5号平成26年度山口市
介護サービス事業特別会計歳入歳出決算の認定についてから、議案第13号平成26年度山口市
特別林野特別会計歳入歳出決算の認定についてまでの9件を一括して採決いたします。議案第5号から議案第13号までの9件について、委員長の報告のとおり認定することに賛成の議員の起立を求めます。
〔全員起立〕
◯ 議長(原 真也議長) 起立全員であります。よって、議案第5号から議案第13号までの9件は、委員長の報告のとおり認定されました。
日程第16、
市政概況報告から日程第90、議案第74
号教育委員会の委員の任命についてまでの75件を一括議題といたします。
市長から
市政概況報告及び各議案に対する提案理由の説明を求めます。渡辺市長。
〔市長 渡辺純忠君登壇〕
◯ 市長(渡辺純忠君) おはようございます。本日、平成27年度山口市
一般会計補正予算その他諸議案の御審議をいただきますため、平成27年第5回
山口市議会定例会を招集いたしましたところ、議員の皆様方には何かと御多用の中を御参集賜りまして、まことにありがとうございます。
市政の概況報告に入ります前に、先ほど本会議の冒頭におきまして黙祷並びに追悼の言葉がございましたが、去る11月16日に逝去されました故
須子藤吉朗議員に対しまして、私からも弔意を表する次第でございます。
須子藤吉朗議員は、昭和62年4月に合併前の
山口市議会議員に御当選されて以来、28年以上の長きにわたり、ひたすら市議会の発展と市勢の繁栄に尽くしてこられました。中でも、平成17年の1市4町の合併及び平成22年の阿東町との合併に際しましては、それぞれ合併のために設置されました
特別委員会の委員を務められるなど、新市誕生から10周年を迎えました本市の健全な
市政運営に大変大きな功績を残してこられました。また、
須子藤吉朗議員は労働者の地位向上と職場環境の改善に向けた
取り組みを通じまして、円滑に市政を推進され、市民の皆様によりよい
行政サービスの提供が図られますよう取り組まれますとともに、温厚な人柄で多くの市民の皆様から厚い信頼を寄せられ、特に
地元仁保地域では地域を支え、その振興に尽力された方でございました。本日、出席いたしております私ども参与、職員、そして市民の皆様を代表いたしまして故
須子藤吉朗議員をしのび、また数々の御功績をたたえますとともに、心から哀悼の意を表します。
それでは、その後の市政の概況につきまして御報告を申し上げます。
まず、山口市まち・ひと・し
ごと創生総合戦略の推進について申し上げます。現在、国、地方が総力を挙げて取り組んでおります
地方創生につきましては、本市におきましても4月に市民代表及び
産学官金労言の有識者で構成いたします山口市まち・ひと・し
ごと創生総合戦略推進会議を立ち上げまして、市民、市議会、
各種団体等の皆様から御意見、御提言を賜りながら、本市の少子化、人口減少問題に正面から向き合い、積極果敢に取り組んでいくための指針及び
アクションプランとなります山口市まち・ひと・し
ごと創生総合戦略の策定を進めてまいったところでございます。そして、10月27日に開催いたしました第4回目の
戦略推進会議での議論を経まして、10月末にこの
総合戦略の成案を国へ提出いたし、受理されたところでございます。これから本市の
地方創生が本格的にスタートいたします中で、11月26日には本市と
株式会社山口銀行及び
株式会社YMFGZONEプラニングとの間で、
地方創生に係る包括連携に関する協定を締結いたしまして、地域の
中小企業等の支援、若者の就業支援や雇用促進を図ってまいりますとともに、
都市型産業の誘致等を通じた本市の都市核の機能強化などを進めてまいることといたしたところでございます。さらに、11月27日には本市に新たなひとの流れをつくる視点から、
戦略推進会議の
専門委員会として山口市生涯活躍の
まち構想検討専門委員会を設置いたし、東京圏等の
アクティブシニアの移住を促進するとともに、健康で生涯活躍していただける
シニアライフの魅力的な環境の整備に向けた構想の策定に着手いたしたところでございます。今後とも、
総合戦略に掲げますやま
ぐち地方創生100プロジェクトの着実な実行に向けて、国の制度導入や関係機関との調整、庁内における推進体制の整備等を進めてまいる所存でございます。
次に、山口市本庁舎の整備に関する
検討委員会について申し上げます。御案内のとおり、本市の本庁舎につきましては、最も古い棟では建築後50年以上が経過しておりまして、老朽化や耐震性の不足、狭隘化等への対応といった課題を抱えている状況にございます。また、1市4町合併時の合併協定におきましては、新市発足後、新市の事務所の位置や整備について審議組織を設置し、協議、検討を行うことといたしているところでございます。こうしたことから、このたび本庁舎の整備の方向性を御審議いただくため、各地域の市民の皆様、経済や福祉分野を初めとする団体等の関係者及び
学識経験者など44人で構成いたします山口市本庁舎の整備に関する
検討委員会を設置いたしたところでございます。11月5日に開催いたしました第1回目の委員会では、会長に山口大学の古賀和利副学長を、また副会長に山口県立大学の岩野雅子副学長を選出されました後、本庁舎の整備の方向性に関すること及びその他本庁舎の整備に必要な事項に関することについて諮問をいたし、委員の皆様からは会議の進め方や本庁と
山口総合支所との関係などについてさまざまな御意見をいただいたところでございます。本委員会につきましては、今年度から来年度にかけて、合計6回程度の会議を開催する予定といたしておりまして、本庁舎の整備の必要性や候補地、本庁舎に必要な役割、機能及び規模などについて御審議をいただき、その結果を踏まえ、さらに市議会や市民の皆様の御意見を伺いまして、平成29年度に本庁舎の整備に関する基本方針を策定することといたしております。
次に、
ねんりんピックおいでませ!山口2015について申し上げます。60歳以上の方を中心として、あらゆる世代の人たちが交流を深めることができるスポーツと文化の
祭典ねんりんピックおいでませ!山口2015は、過去最多となる約1万300人の選手、役員の方々をお迎えし、10月17日から20日までの間、県内各地で開催をされました。本市におきましては、卓球、ソフトボール、ゲートボール、サッカー及び水泳の5種目の交流大会を開催いたしまして、約3,000人の選手による熱戦が各会場で繰り広げられるとともに、選手、役員の方々の交流も積極的に行われ、成功裏に大会を終えることができたところでございます。大会の円滑な運営に御協力を賜りました競技団体を初め、大会運営ボランティアや競技補助員として従事された中学生・高校生など関係者の皆様方に対しまして感謝とお礼を申し上げます。また、本市の各会場におきましては、選手、役員の方々を温かくお迎えする
取り組みといたしまして、市内の小学生による応援のぼり旗の設置や市内の中学生による応援メッセージの配布、地元団体等によるおもてなし鍋の提供などが行われ、さらには本市の特産品や観光のPR、ミニ観光ツアーの実施などにより本市の魅力を積極的に発信いたしまして、全国各地からお越しいただいた多くの方々に山口ファンになっていただけたものと考えております。本大会の開催を一つの契機といたしまして、今後とも高齢者を中心とした健康増進、社会参加、生きがいづくりの
取り組みを推進いたしまして、活力ある長寿社会の形成につなげてまいりますとともに、おもてなしの行き届いた誰もが訪れてみたくなる山口の魅力あふれる
まちづくりを進めてまいりたいと存じます。
次に、スペインパンプローナ市との国際交流について申し上げます。本市とパンプローナ市は昭和55年2月19日に姉妹都市締結を行い、今年で35周年を迎えましたことから、これを記念いたしまして11月12日から17日までの間、私と市議会議長等による山口市・パンプローナ市姉妹都市締結35周年記念訪問団7名がパンプローナ市を訪問いたしました。滞在中は、35周年記念式典に参加し、ヤマグチ公園においてジョセバ・アシロン・サエス市長とともに記念植樹やこいのぼりの掲揚を行いまして交流を深めたところでございます。また、本市から日本の紙芝居を贈呈いたし、そのお礼としてパンプローナ・ヤマグチ州立図書館からスペインの絵本をいただきましたほか、サン・ファン・デ・ラ・カデナ公立学校では同校の児童が作製した紙芝居と大内小学校の児童が作製した紙芝居の交換を行い、両市の児童の交流を図ったところでございます。さらに、山口県と姉妹提携がなされていますナバラ州政府を表敬訪問いたし親善を深めましたほか、市内の視察ではプロサッカーチームがホームスタジアムとされているサッカー専用スタジアムを視察いたしてまいりました。このたびの訪問を契機といたしまして、パンプローナ市とのより一層の交流を進め、友好親善を深めてまいりたいと考えております。
次に、レノファ山口FCの今シーズンの結果及びJ2リーグへの昇格について申し上げます。レノファ山口FCは、県内初のプロサッカーチームとして、今シーズンからJ3リーグに参入し熱戦を繰り広げてこられたところでございまして、11月23日の最終戦を終え、J3リーグ参入1年目での優勝、そして来シーズンからのJ2リーグへの昇格を決定されたところでございます。レノファ山口FCの選手、監督を初めとする関係者の皆様、そして熱い声援を絶え間なく送り続けてこられました多くのサポーターの皆様に対しまして、この偉業を心からお祝いを申し上げます。優勝争いが最終戦までもつれる厳しい戦いが続きましたが、その中にあって、常にホームスタジアムの維新百年記念公園陸上競技場がチームカラーのオレンジ色に染まり、多くのサポーターの皆様が心を一つにされ、チームの戦いに一喜一憂する姿に大変感激いたしたところでございます。本市では、試合翌日の11月24日には、J3優勝・J2昇格をお祝いする懸垂幕を
山口総合支所に掲げ、さらに12月13日には山口市商店街連合会とともに実施を予定いたしておりますレノファ山口祝賀セレモニーにて、市民の皆様と喜びを分かち合いたいと考えております。今シーズンは、ホームゲーム20試合中17試合が維新百年記念公園陸上競技場で開催され、延べ7万9,241人、1試合平均では4,661人が来場されたところでございますが、来シーズンからはJ2リーグでの戦いとなりますことから、これまで以上に多くの方々が来場されるものと期待いたしております。今後とも、レノファ山口FCのホームタウンとして、しっかり支援いたしてまいりますとともに、本市へお越しになるサッカーファンの皆様へのおもてなしや観光PRなどを通じまして、本市の地域振興、経済の活性化にもつなげてまいりたいと考えております。
以上で市政の概況報告を終わりまして、議案説明に入らさせていただきます。
議案第1号の平成27年度山口市
一般会計補正予算につきましては、歳入歳出予算の総額にそれぞれ4億9,744万4,000円を追加し、歳入歳出予算の総額をそれぞれ858億3,926万9,000円といたしております。それでは、歳出予算からその概要を御説明申し上げます。まず、人事異動に伴う人件費につきまして、所要の補正をいたしております。このほか、総務費につきましては、総務管理費1億972万7,000円、選挙費211万1,000円をそれぞれ追加計上いたしております。民生費につきましては、社会福祉費359万7,000円、児童福祉費4,526万円をそれぞれ追加計上いたしております。衛生費につきましては、清掃費8,000万円を追加計上いたしております。教育費につきましては、小学校費4,300万円、中学校費1億5,000万円、幼稚園費600万円をそれぞれ追加計上いたしております。災害復旧費につきましては、土木施設災害復旧費5,800万円を追加計上いたしております。次に、歳入予算につきましては、特定財源といたしまして、国庫支出金1億665万6,000円、県支出金1,131万5,000円、市債2億4,110万円をそれぞれ追加計上いたしております。また、一般財源といたしまして、寄附金9,036万円、繰越金4,801万3,000円をそれぞれ追加計上いたしております。第2条の債務負担行為の補正につきましては、山口市宮野地域交流ステーション指定管理料ほか45事業に係る債務負担行為の追加をいたすものでございます。第3条の地方債の補正につきましては、今回補正いたします事業に見込まれる起債につきまして、その限度額の変更をいたすものでございます。
議案第2号の平成27年度山口市国民健康保険特別会計
補正予算につきましては、歳入歳出予算の総額にそれぞれ33万7,000円を追加し、歳入歳出予算の総額をそれぞれ231億4,696万3,000円といたしております。これは、前期高齢者納付金につきまして所要の補正をいたすものでございます。
議案第3号の平成27年度山口市後期高齢者医療特別会計
補正予算及び議案第4号の平成27年度山口市介護保険特別会計
補正予算につきましては、各特別会計において一般会計と同様に、人事異動に伴う人件費につきまして、所要の補正をいたすものでございます。
議案第5号の平成27年度山口市介護サービス事業特別会計
補正予算につきましては、山口市秋穂デイサービスセンター指定管理料に係る債務負担行為の追加をいたすものでございます。
議案第6号は、住居表示の実施に伴う関係条例の整理に関する条例でございます。これは、大内地区の一部における住居表示の実施に伴いまして、関係条例の条文の整理をいたすものでございます。
議案第7号は、被用者年金制度の一元化等を図るための厚生年金保険法等の一部を改正する法律の施行に伴う関係条例の整理に関する条例でございます。これは、同法の施行に伴いまして、公務災害補償の併給調整に関することなど、関係条例の条文の整理をいたすものでございます。
議案第8号及び議案第9号は、行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律の施行に伴いまして、条例の一部改正及び制定をいたすものでございます。このうち、まず議案第8号の行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律の施行に伴う関係条例の整理に関する条例は、国民健康保険料及び介護保険料の減免に係る申請書の記載事項に関することなど、関係条例の条文の整理をいたすものでございます。次に、議案第9号の山口市行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律に基づく個人番号の利用及び特定個人情報の提供に関する条例は、個人番号の利用及び特定個人情報の提供に関し必要な事項を定めるものでございます。
議案第10号は、山口市税条例等の一部を改正する条例でございます。これは、地方税法等の一部を改正する法律の施行に伴い、市税の徴収猶予等に関し必要な事項を定めるほか、市税の減免の申請期限等につきまして、所要の改正をいたすものでございます。
議案第11号は、山口市立学校設置条例の一部を改正する条例でございます。これは、嘉年小学校を廃止することにつきまして、所要の改正をいたすものでございます。
議案第12号は、山口市柔剣道場設置及び管理条例の一部を改正する条例でございます。これは、山口市柔剣道場の指定管理者制度を廃止することにつきまして、所要の改正をいたすものでございます。
議案第13号は、山口市宮野地域交流ステーション設置及び管理条例の一部を改正する条例でございます。これは、利用者の利便性の向上を図るため、開館時間を変更することにつきまして、所要の改正をいたすものでございます。
議案第14号は、山口市の宝箱設置及び管理条例の一部を改正する条例でございます。これは、阿知須地域において市が設置し、地元自治会が管理運営をされている集会所施設のうち1施設について、市から地元自治会への譲渡の協議が整いましたことから、当該施設を廃止することにつきまして、所要の改正をいたすものでございます。
議案第15号は、山口市企業立地促進条例の一部を改正する条例でございます。これは、情報関連産業を初めとする
都市型産業の誘致を促進するため、情報関連産業等支援補助金の支援内容の拡充をするに当たりまして、所要の改正をいたすものでございます。
議案第16号は、山口市道路占用料徴収条例の一部を改正する条例でございます。これは、道路法施行令の一部を改正する政令の施行に伴い、占用料の額につきまして、所要の改正をいたすものでございます。
議案第17号は、山口市法定外公共物管理条例の一部を改正する条例でございます。これは、道路法施行令の一部改正の趣旨を踏まえ、法定外公共物の占用料の額につきまして、所要の改正をいたすものでございます。
議案第18号は、山口市地区計画の区域内における建築物の制限に関する条例の一部を改正する条例でございます。これは、黄金町地区地区計画地区整備計画区域内における建築物の用途、容積率等の制限を定めるほか、所要の改正をいたすものでございます。
議案第19号は、山口市営住宅条例の一部を改正する条例でございます。これは、借上型市営住宅であります大正町市営アパート及び新山口市営アパートを設置することにつきまして、所要の改正をいたすものでございます。
議案第20号は、字の区域の変更及び町の区域の新設についてでございます。これは、住居表示の実施に伴いまして、大内御堀の一部を変更し、大内問田一丁目から五丁目まで、大内小京都及び大内姫山台を新設することにつきまして、市議会の議決を求めるものでございます。
議案第21号から議案第24号までは、字の区域の変更についてでございます。これは、宮野上、小郡下郷、秋穂東及び阿東生雲西分の一部地域における地籍調査の実施に伴いまして、それぞれ議案に示しますとおり、字の区域を変更することにつきまして、市議会の議決を求めるものでございます。
議案第25号から議案第71号までは、指定管理者の指定についてでございます。これは、来年4月1日から、それぞれ議案に示しますとおり法人または団体を指定管理者に指定することにつきまして、市議会の議決を求めるものでございます。
議案第72号及び議案第73号は、市有財産の無償譲渡についてでございます。このうち、議案第72号は議案第14号で申し上げましたとおり、阿知須地域の集会所1施設を地元自治会に無償で譲渡することにつきまして、議案第73号は公益財団法人やまぐち農林振興公社との分収造林契約に基づく収益分収権及び造林木の共有持分の一部を同公社に無償で譲渡することにつきまして、市議会の議決を求めるものでございます。
議案第74号の教育委員会の委員の任命につきましては、宮原久美子氏の任期が12月22日をもって満了することに伴い、引き続き同氏を任命することにつきまして、市議会の同意を得ようとするものでございます。
以上で本日提案いたしました議案につきまして、その概要を御説明申し上げましたが、詳細につきましては御質問に応じまして私及び参与員から御説明を申し上げますので、何とぞ慎重御審議の上、適切なる御議決を賜りますようにお願いを申し上げます。
なお、損害賠償の額を定めることに関する専決処分及び和解に関する専決処分をいたしましたので、御報告を申し上げます。
以上で説明を終わります。
◯ 議長(原 真也議長) 以上で
市政概況報告及び各議案に対する説明が終わりました。
以上で本日の日程は全て終了いたしました。
本日は、これをもって散会いたします。再開は12月7日午前10時であります。
午前10時57分散会
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地方自治法第123条第2項の規定によりここに署名する。
議 長 原 真 也
会議録署名議員 瀧 川 勉