財政課長 山田典央 政策企画課長 宇野貴人
地域振興課長 西本員章
観光課長 浅野昌樹
農林課長 田原慎吾
教育政策課長 近藤陽子
学校教育課長 大川幸雄
文化財室長 道田賢志
1 事務局及び書記
事務局長 皿田利光 主任 小川美佳
1 本日の会議に付した事件
議案第37号 府中市の議会の議員及び長の選挙における
選挙運動の
公費負担に関する
条例の一部改正について
報告第2号 令和3年度府中市
一般会計繰越明許費繰越計算書について
報告第7号 府中市
まちづくり振興公社の事業の状況について
~~~~~~~~~~~~~~~~~~
午前10時0分 開会・開議
○委員長(福田勉君) ただいまから
総務文教委員会を開会いたします。
これより議事に入ります。
本委員会に付託されました案件のうち、まず、議案第37号「府中市の議会の議員及び長の選挙における
選挙運動の
公費負担に関する条例の一部改正について」の件を議題といたします。
本案の概要について、提案者から説明を求めます。
豊田総務部長。
○
総務部長(
豊田弘治君) このたびの条例の一部改正は、
公職選挙法施行令の改正に伴う条例の一部改正でございます。
初日の提案説明は以上、補足はございません。慎重なる審議のほどよろしくお願いいたします。
○委員長(福田勉君) これより本案に対する質疑を行います。
質疑のある方は、順次御発言を願います。
土井委員。
○委員(
土井基司君) これは国の政令の変更に伴う改正ということですけれども、それぞれの
公費負担の単価の変更の根拠について説明をお願いいたします。
○委員長(福田勉君)
渡邉総務課長兼
選管事務局長。
○
総務課長兼
選管事務局長(
渡邉俊文君) 単価変更の根拠でございますが、国が示した資料によりますと、最近における物価の変動と、また令和元年10月に消費税の増税、これは8%から10%になったものでございます。これらを踏まえて今回見直しが行われたもので、
選挙運動用自動車の使用等の限度額が引き上げられたものでございますけれども、具体的な根拠等は示されておりません。
○委員長(福田勉君) ほかにありませんか。
岡田委員。
○委員(
岡田隆行君) 先ほどの
土井委員のではっきりするかなと思ったんですが、ちょっとわからないので、もうちょっと聞かせてください。
大きくは二つありますが、その一つ目、いわゆる改正単価において国の
公選法施行規則の提示された額と違うもの、区分があると思うんですけれども、例えば
ハイヤーの
借り上げ等だと思うんですが、その理由、この辺り御説明をまずお願いします。
○委員長(福田勉君)
渡邉総務課長兼
選管事務局長。
○
総務課長兼
選管事務局長(
渡邉俊文君) では、まず国の示したものと異なる点について、条例が二つございます。
先ほど議員がおっしゃられました
選挙運動用自動車の使用の公営のうち、
一般運送契約、いわゆる
ハイヤー方式によるものでございます。こちらの限度額が国と違うものが一つ。もう一つは、
選挙運動用ポスターの作成を公営で行う場合の内訳として企画費というのがございますけれども、そこの限度額が異なるという状況です。
まずは、
選挙用運動の公営のやり方には、御承知のように今の
ハイヤー方式によるものと自動車の借り入れ、燃料供給、運転手の雇用を個別に調達して行っていただく方法がございます。
府中市の条例におきましては、この国の限度額と異なる理由は、この二つの方法のいずれを取った場合においても
公費負担の限度額が同額となるようにするため、これは条例が制定されたときからの考え方で今日に至っております。
もう一点、
選挙運動用ポスターの作成の関係の違う部分でございますが、こちらも条例制定時の当時の市の財政状況等いろいろ勘案されたところで、国の基準の3分の1を限度額としたものでございます。
○委員長(福田勉君)
岡田委員。
○委員(
岡田隆行君) それとちょっとわからないんですが、これがまたこれはそれぞれの市町にもおりていると思うんですけれども、今の
ハイヤー方式や
ポスター云々というところについては、他市町にも、よそも私十分は調べていないんですけれども、他市町と比べた場合はこの対応はどうなのかというところ、どうですかね。
○委員長(福田勉君)
渡邉総務課長兼
選管事務局長。
○
総務課長兼
選管事務局長(
渡邉俊文君) 他市町の状況でございますが、府中市と同じ人口規模・
財政規模等のところについては同じように国と異なるところもございますし、大きい
財政規模を持っておられる福山・広島辺りについては、特に
ハイヤーのほうは国の基準と同じよう採用されているところもございます。
○委員長(福田勉君)
岡田委員。
○委員(
岡田隆行君) そうですか。
財政規模によるということ、わかりました。
もう一点、これは本当に初歩的なことなんで申しわけないんですが、ただ私も7年前までは学校におりましたので、そういう意味からいうと表記的なことでちょっとお聞きしておきます。
ビラや
ポスターでは、企画費以外の三つの区分には全て銭、金へんの銭ですね、100分の1円の単位までの表記となっています。もちろんこの利点は何なんだというところです。当然子供たちには教えていないものなんですね。日常生活では使われないものであって、移行期にあるのかどうかもわかりませんが、なぜ現在まで使われ続けているのか。
株価や
為替レートなんかはこの銭がありますが、国の基準に準じているということになるのかどうか知りませんが、でも小数点以下、桁数の表記では不都合があるのかというところですね。ここでとやかく言うことではないんですが、しかし、機会があれば、県や国に対してもやっぱり要望を出していく必要があるかという思いは私は持っていますので、その辺りについてもちょっとお聞かせください。
○委員長(福田勉君)
渡邉総務課長兼
選管事務局長。
○
総務課長兼
選管事務局長(
渡邉俊文君) 先ほど議員御紹介をいただきました株価や
為替レートについては銭の単位が使われておりますが、そのほか
印刷業界や、また電気料金の単価などについても非常に細かい単価が必要とされるような業界においては、単位としては銭のものが現在も使われている状況がございます。
今回、
ポスター・ビラの印刷代に係ることでございまして、
印刷業界では1銭、2銭の細かい単位が使用されているような状況を鑑みますと、業界においては、わかりやすいという点で利点があるのではないかと考えております。
また小数点以下、桁数表記については、特に不都合等はございません。今後、いろいろ横書きの文書等であれば、わかりやすい表記をしていきたいと考えております。
○委員長(福田勉君)
岡田委員。
○委員(
岡田隆行君) 今の流れとしてそうなんだろうと思いますが、例えば私たちが印刷した物を新聞に折り込む場合は、確かに3.0円というのがありますが、ちょっと大きめになると4.9円とかという形で予算が出されております。少数のほうが、そしたら0.9円ってここへ出してみろって言われると0.9円は出せないんだけれども、しかしそのほうがやはり一般的な方、私たちを含めてこれから先はいいのではないかなと思いを持っていますので、もし機会があればそういう要望を伝えていただければなと思います。
○委員長(福田勉君) 答弁よろしいですか。
ほかにありませんか。
〔ほかに質疑する者なし〕
○委員長(福田勉君) なければ、本案に対する質疑はこれで終了いたします。
続いて、討論を行います。討論はありませんか。
〔討論する者なし〕
○委員長(福田勉君) なければ、本案を採決いたします。
本案は、原案のとおり可決することに賛成の諸君の起立を求めます。
〔
賛成者起立〕
○委員長(福田勉君) 起立全員であります。
よって、本案は原案のとおり可決されました。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~
○委員長(福田勉君) 続いて、
所管事務調査のうち、報告第2号「令和3年度府中市
一般会計繰越明許費繰越計算書について」の件を議題といたします。
本案の概要について、提案者からの説明を求めます。
豊田総務部長。
○
総務部長(
豊田弘治君) 補足は特にございませんが、
財政課長から、ちょっと改めて
繰り越し全般ということでの説明をさせていただきます。よろしくお願いいたします。
○委員長(福田勉君)
山田財政課長。
○
財政課長(
山田典央君) それでは、
繰り越し事業全般につきまして、概要の説明をさせていただきたいと思います。
繰越計算書につきましては、
地方自治法に基づきまして、既に昨年度中の
補正予算におきまして金額・
繰り越し要因など議案として御審議いただきまして、繰り越す金額の上限額につきまして議決をいただいた
繰越明許の案件につきまして、実際に
繰り越した金額が確定をしたもので、この6月議会に報告をさせていただくものでございます。
まず、
繰り越し事業につきまして、全体の概要について御説明いたします。
令和3年度から令和4年度、
繰り越した
一般会計繰越明許の額はおよそ13億円でございまして、昨年度
繰り越した、令和2年度から令和3年度へ
繰り越したものと比較しますと、およそ半分程度の規模となっております。
減少しました主な要因といたしましては、昨年度
コロナ関係経費があったわけですが、それが大幅に減少したことによりまして、半分程度という規模になっております。
今年度の主な
繰り越し事業につきましては、
コロナ対策事業など国が16カ月予算としまして令和3年度に予算化をし、令和4年度へ
繰り越して執行することが前提となっているものもございます。
また、コロナの影響を受けて実施が遅れたもの、そして地元や関係機関との調整が時間を要したもの、また半導体の不足によるものなどありまして、いずれにいたしましても、やむを得ない事情によりまして
繰り越しになっているものでございます。
最近の情勢を鑑みますと、
事業期間を延長した場合において、物価高騰などの影響が懸念をされるところでございます。状況によりましては、
繰越予算が不足する可能性として考えられることから、そうした場合におきましては現年度、令和4年度の
補正予算などによって対応させていただきたいと考えております。
繰り越し理由のコロナの影響や関係者との調整に時間を要すなど、やむを得ない要因というふうに先ほど御説明したわけですが、事業をおくらせることは
住民サービスへの低下、こうしたことにつながりかねないことですので、引き続き適正な
予算管理に努めまして、早期の執行に向けて取り組んでまいりたいと考えているところです。
○委員長(福田勉君) これより本案に対する質疑を行います。
款の番号順に質疑を行います。
まず、2
款総務費について、質疑のある方は、順次御発言を願います。
岡田委員。
○委員(
岡田隆行君) 2
款総務費について、3点質問をさせていただきます。
一つは
市役所本庁舎屋内消火用設備修繕事業、この修繕費141万3,000円が繰り越されております。
消火用設備であれば、これは緊急性が高いものと思われます。安全面から大丈夫なのかという懸念がございます。これが一つ。
二つ目は
地域集会所整備事業で、
負担金補助及び交付金これが410万円が繰り越されています。これは需要の面においてこれが必要だと、1件400万円。需要の面において見通しはどうかという点でお聞きします。
最後の三点目ですが、
防災対策事業におけるマイ・
タイムライン作成、これはとにかくもう梅雨に入りまして豪雨の心配も出てきておりますけれども、緊急を要する課題と認識をしております。そのための
講習会運営が遅れている状況で黙過しがたいと考えますが、今年度の見通しにおいてもどうかという点でお話をください。
○委員長(福田勉君)
渡邉総務課長兼
選管事務局長。
○
総務課長兼
選管事務局長(
渡邉俊文君)
消火用設備の関係でございますが、議員御指摘のとおり安全性には問題があると認識しております。先ほど
財政課長からもございましたように、半導体等の不足でポンプの納品がまだめどが立っておらず、昨日も業者へ確認したところまだ未定であるというような状況がございまして、現在のこの状況下におきましては、修繕が完了するまでの間はまず火災を起こさないことが大事でございますし、万一火災が発生した際には消火器などを使いましての初期消火が重要だと思っております。あわせて、来庁者の皆様を安全に避難していただく誘導を確実に実施してまいりたいと考えております。
この状況については消防署へも報告をしておりまして、情報は共有をして、修繕完了までに少し時間がかかることは共有しておるような状況でございます。
○委員長(福田勉君)
山田財政課長。
○
財政課長(
山田典央君) それでは、
地域集会所整備事業につきまして、需要ということで御質問いただいております。
この
地域集会所整備事業410万円につきましては、本山町
老人集会所を
本山町内会に譲渡することに伴う町内会への補助金でございます。本山町
老人集会所は、令和3年12月議会におきまして条例改正の議決をいただき、令和4年2月に公共施設を廃止いたしまして、地元に譲渡したものでございます。
なお、410万円の内容につきましては、集会所の
改修費用として400万円の補助、そして
コミュニティ助成、主には畳を張りかえたりする費用につきまして10万円を補助するという、合計で410万円でございます。
令和3年12月議会で議決の後、
地元町内会におきまして
改修工事の発注に着手されているところでございますが、工事が長引きまして、令和3年度内に事業費が確定をしなかったということから、
繰り越しの処理を行ったものでございます。
現時点での
進捗状況につきまして、
本山町内会に確認いたしましたところ、
改修事業を完了いたしまして
コミュニティ助成、畳の張りかえなどでございます。こちらについても、間もなく完了の見通しであるということを確認しているところです。
○委員長(福田勉君) 四
茂野危機管理課長。
○
危機管理課長(四
茂野義光君) マイ・
タイムラインにつきましてです。
府中市といたしましては、みずからの命はみずからが守ることを
避難行動の基本といたしておりまして、そのためどう
避難行動につなげてもらうかということで、
ハザードマップによる危険箇所の確認や避難する場所の確認、またいわゆる
避難スイッチと言われています避難のタイミング、避難時に準備することなどを考えて、各家庭でまとめられる
行動計画としてマイ・
タイムラインの作成を進めております。
特にどう広めていくかということですが、ちょっと時間はかかるんですけれども、地域ごとに研修会を開いて進めていこうと考えております。昨年度は
コロナ禍の関係でこの研修会が一部キャンセルせざるを得なかったということがあります。今年度につきましては、そのキャンセルされた地域も含めまして随時開催するとともに、実施した地域の中で独自に計画するところも出てきております。
また、こういった研修会以外にも
学校教育の場やいきいきサロン、こういった地域の集まりの場を通じまして、広く普及を図っていく計画であります。
また、研修会だけでなく広島県のホームページからパソコンやスマホでも作成できるようになっておりまして、市の広報誌でも御紹介をさせていただいております。
○委員長(福田勉君) ほかにありませんか。
〔ほかに質疑する者なし〕
○委員長(福田勉君) なければ、2
款総務費の質疑はこれにて終了いたします。
次に、9
款消防費について、質疑のある方は、順次御発言を願います。
岡田委員。
○委員(
岡田隆行君) 一点お聞きします。
この排水管の布設替
工事費負担375万円ですかね。これは
工事自体の進捗にかかわるものだと認識をしています。ということは、おくれは重大ではないかと思うんですけれども、またこのどこの箇所、何カ所ぐらいこれがあるのかというところも含めてお答えください。
○委員長(福田勉君) 四
茂野危機管理課長。
○
危機管理課長(四
茂野義光君) この排水管布設替工事につきましてですが、これは
道路改良工事に伴って排水管の布設替えを行う工事であります。そうしたことで壊れたものを直すというものではございませんので、現在の状況としては壊れて使えないということではなく、通常使える状況でございます。そういうことで、工事のおくれが消火栓の使用に影響するものではございません。
このたびの
繰り越しの要因につきましては、これら
改良工事の
工程調整等に起因するものでありまして、該当する
工事箇所につきましては、4路線あります
目崎出口線、
栗柄広谷線、高木22号線、
中須広谷線であります。
○委員長(福田勉君) ほかにありませんか。
〔ほかに質疑する者なし〕
○委員長(福田勉君) なければ、9
款消防費の質疑はこれにて終了いたします。
次に、10
款教育費について、質疑のある方は、順次御発言を願います。
岡田委員。
○委員(
岡田隆行君) それでは、3点聞かせていただきます。
一つ目は、
教育総務費において
新型コロナ感染拡大対策事業に係る1,260万円、この繰り越す基本的な理由は何かというところ。
それから二つ目は、
中学校費において第一
中学校給食配膳室改修計画に係る費用などがあります。706万8,200円が繰り越されております。現在配膳室とくるといわゆる給食ですので、使用上の不都合な面というのからは早急な改善が必要ではないかと懸念をいたします。配膳室の改善というのは、これは猶予できるものなのかどうかというところ、これが二つ目。
それから三つ目、
社会教育において
翁座保存活用計画策定事業に係る631万4,000円が繰り越されています。
事業そのものの
進捗状況、これがどうかという点ですが、余り早く進んでいるようには感じないんですけれども、その要因・原因はどういうふうに認識されているかという点でお聞きします。
○委員長(福田勉君)
門田教育部長。
○
教育部長(
門田雄治君) それでは、最初の
新型コロナ感染拡大対策事業について説明します。
この事業は、各学校が
感染対策のための備品や消耗品を購入する、そして活用するための国の補助でございます。ただ、この決定通知が令和3年度の3月であったことから、令和3年度内に十分な執行期間がない、したがいまして、
文部科学省からも令和4年度に
繰り越しを認めるというような事情がございまして、
繰り越しを行ったものでございます。今後、各学校がそれぞれ必要な物を購入していくということには展開できております。
続きまして、第一
中学校給食配膳室改修設計費です。これはほかというのは、もう一つ同じく第一中学校の汚水桝の改修と
舗装工事も計画しておりました。この配膳室の改修については、配膳室の設備が故障して配膳不能になっている状況ではございません。改修するための設計をしていく段階で業務発注を4月に行ったんですけれども、これが入札不調となりまして業務内容の見直しを行い、再入札による設計業者の選定を行う段階で遅延が生じたということでございます。
これは、
給食配膳室の
改修工事期間中も生徒への
給食提供を確保することと、それから
工事そのものの安全性も確保することが必要でございまして、第一中学校の校舎北側のスペースに
給食配膳車両の運搬ができるルートと、それから
工事車両の
搬入ルートが交錯しないようにこれを2期に分けて、
改修方法、設計し直すことが生じたということでございます。現在、
設計業務は4月末には完成している状態でございます。
もう一つは
汚水桝及び舗装工事の関係ですけれども、これも
繰り越して発注することとしておるんですけれども、実はこれが同じ、先ほどの配膳室の搬入の場所と
工事場所がほぼ近接している状況から、一つの工事として工期の調整をしていくことから
繰り越しをしているところでございますが、現在どちらも新しい設計のもとで施工できる見通しを立てているといった状況でございます。
○委員長(福田勉君)
道田文化財室長。
○
文化財室長(
道田賢志君) 翁座の
保存活用計画の
策定事業についてでございます。
このたびの631万4,000円の事業費が繰り越されますのは、上下町にある市所有の
登録有形文化財翁座を価値ある
文化財建造物として適切な保護と活用を図ることが可能になるよう、保存と活用に必要な事項を定めることを目的とする
保存活用計画の策定に係る事業費でございます。
繰り越しの原因といたしましては、
計画策定にかかわって、第1回の
策定委員会会議の前に必要な
計画書策定業務の
委託業務者による耐震や図面の作成等の翁座での現地調査が、
コロナ感染症に係る移動制限によって3カ月間延伸されたという現状がございます。
策定委員会会議開催などの
策定作業もそれに伴って延伸するという形になりまして、令和3年度内の計画書の敢行が不可能な状況になったためでございます。
本計画では、翁座という
文化財建築物が有する価値とともに、現状と課題を明らかにした上で今後必要な保護の方針、これは保存・保全の基準の設定になろうかと思いますが、これを定め、管理・環境保全・防災・
活用計画としてその根拠と対処方針をこちらでお示ししているということでございます。また、活用において、やはり安全確保のために必要な対応策等もお示ししております。
計画策定事業の
進捗状況でございますが、現在6月末の
計画書刊行に向け、構成等の調整作業とともに文化庁への確認の結果を待っている状況でございまして、
計画策定事業は大詰めを迎えている状況でございまして、
計画策定繰り越しはしましたけれども、順調に進んでいる状況でございます。
なお、翁座全体の
事業進捗については、観光課から続けてお答えをさせていただきます。
○委員長(福田勉君)
浅野観光課長。
○
観光課長(
浅野昌樹君)
事業そのものの進捗はどうかという御質問でございまして、活用・
検討委員会の進捗について観光課から答弁させていただきます。
翁座は大正14年に棟上げした
木造芝居小屋といたしまして、中国地方で唯一現存する建築物でございます。市は上下町白壁の町並みを代表する観光資源として活用することを目的に、平成30年に土地・建物を取得したところでございます。
市といたしましては、建物の歴史的・
文化的価値を向上させ、翁座が持つ物語性を活用して再び地域に活性化をもたらすことを目的にし、建物の保存策や活用策について活用
検討委員会を組織して検討を始めたところでございます。
第1回目の活用
検討委員会は令和3年6月に開催し、翁座の現状や課題などの議論をいただいたところでございまして、予定では全4回の委員会を開催し答申する考えでございまして、次の委員会は昨年秋の開催を計画していたところでございます。
こうした中、新型コロナウイルス感染症に係るまん延防止等重点措置等によりまして委員会の招集が困難な状況になったことなどから、委員会の開催はできなかったことによります。現在のコロナの状況は小康状態にあるので、第2回の委員会を開催の調整をしておりまして、議論を重ね秋までにはしっかり議論を集約し、答申をまとめていきたいと考えておるところでございます。
○委員長(福田勉君) ほかにありませんか。
〔ほかに質疑する者なし〕
○委員長(福田勉君) なければ、10
款教育費の質疑はこれにて終了いたします。
そのほかにありませんか。
〔そのほかに質疑する者なし〕
○委員長(福田勉君) なければ、本案に対する質疑はこれにて終了いたします。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~
○委員長(福田勉君) 続いて、報告第7号「府中市
まちづくり振興公社の事業の状況について」の件を議題といたします。
本案の概要について、提案者からの説明を求めます。
豊田総務部長。
○
総務部長(
豊田弘治君)
まちづくり振興公社の令和3年度の事業報告及び令和4年度の事業計画等の報告でございます。
初日の説明でも申しました
まちづくり振興公社、さまざまな指定管理をしておりますけれども、観光施設につきましては稼ぐということで1年間、また歴史文化資料館につきましては、観光にも貢献できる施設として整備していくための2年間、また体育施設につきましては新しい市民プール、完成後は健康づくりやスポーツを通じた誘客を目指すために、新たな組織も検討課題とした3年間ということでの期間となっております。そういった中での決算あるいは事業計画になっております。
御審議のほどよろしくお願いいたします。
○委員長(福田勉君) これより本案に対する質疑を行います。
質疑のある方は、順次御発言を願います。
土井委員。
○委員(
土井基司君)
まちづくり振興公社の状況ということでお聞きいたしますが、ちょっと順番がばらばらになるかと思いますけれども、まず
コロナ禍で今キャンプ場が非常に人気のスポットになっておりますけれども、
コロナ禍などで利用が府中市の場合伸び悩んでいる部分があるということですけれども、羽高湖・四季の里・河佐峡でそれぞれ利用状況に差が出てきていますけれども、その要因について市として把握されていることがあればお示しください。
○委員長(福田勉君)
浅野観光課長。
○
観光課長(
浅野昌樹君) キャンプは一般的に近年のアウトドアブームに加えまして、新型コロナウイルス感染症の影響がありましても、比較的密にならない余暇の過ごし方としてキャンプ場の利用は比較的好調と言われております。
キャンプ場の観光客については、観光振興ビジョンの総観光客数の目標値であります平成29年度数値を基本といたしまして、令和6年まで毎年率で1.5%増としております。この目標値を羽高湖の令和3年度に当てはめますと、目標値は2,853人となり、実績値である3,198人は目標値を超えております。四季の里では、令和3年度の目標値は1,456人となりまして、実績値の2,851人は目標値を大幅に達成しているところでございます。
また近年の実績値を見ますと、羽高湖では令和3年度の実績数3,198人は10年間平均の2,320人を上回っております。同じく四季の里におきましても、令和3年度の実績数2,851人は10年間の平均の2,195人を上回っているところでございます。
両キャンプ場の利用が好調なその要素といたしましては、羽高湖ではキャンプサイトに車の乗り入れが可能なことに加えまして、湖畔というロケーションが人気であること、四季の里は附帯施設が新しいことに加えまして、独立したサイトの空間が好評であるということが挙げられます。いずれも
コロナ禍の影響により、利用サイトの数を減らしている中で検討していると評価しているところでございます。
一方、河佐峡の令和3年度に目標値を当てはめますと、目標値は7,069人となります。実績値の1,491人は大幅に下回っております。近年の実績値についても、令和3年度の実績人数1,491人は10年間平均の5,330人と比較すると大きく下回る状況となっております。
河佐峡が他のキャンプ場と比較して大きく平均値を下回っている要因につきましては、河佐峡の利用客は子供を含めたファミリー層が中心となっております。夏の川遊びとウオータースライダーに集中しているところでございまして、そのウオータースライダーにつきましては新型コロナウイルス感染症にかかわる密対策といたしまして、令和元年度以降は使用を中止したことで大幅な減となったものと考えております。
そのため、利用者に対し夏の川遊びやウオータースライダー以外での楽しみ方がアピールできていなかったと考えておりまして、周辺地域を含めた花木などの自然環境や遊歩道、旧JRの廃トンネル、八田原ダムなどを生かしたプロデュースが必要と考えております。
○委員長(福田勉君)
土井委員。
○委員(
土井基司君) せっかく全国的なブームでありますので、それに十分乗っかって行けるようなそういうアピールをよろしくお願いしたいと思います。
続きまして、これは報告の中に直接入っているわけではないですけれども、市の職員、再任用の職員を事務局に派遣をされていると思うんですけれども、その経費面はどういう扱いになっているかということと、その派遣によって公社の運営に関してどういうこと、どういう狙いがあるのか、その辺についてお聞かせください。
○委員長(福田勉君) 岡田
人事課長。
○
人事課長(岡田宏子君) 御質問のまず派遣職員の人件費についてでございます。
派遣職員の人件費につきましては、公的法人等への府中市職員の派遣等に関する条例に基づきまして、公社と市双方から支出しております。市の負担は約350万円、一方公社の負担は120万円となっておりまして、そういった
まちづくり振興公社の人件費負担分が公社の負担増となっている状況でございます。
続きまして、派遣職員についての目的でございますけれども、まず
まちづくり振興公社は市が設立をし、市が事務を委託している組織でございます。そして、管理する施設の今後のあり方については、施設の目的を果たしつつ持続可能な形で機能し続けるために時代や利用者のニーズの変化を的確に捉えて、市の判断において必要な投資や見直しを行う必要があると考えておりまして、そういった考え方のもと、現在取り組みを進めているところでございます。
そういった背景におきまして、市の職員を直接派遣することで、今後の事業のあり方や運営についての見直しを市が責任を持って円滑かつ効果的に進めていくことを目的としております。
○委員長(福田勉君)
土井委員。
○委員(
土井基司君) 多分これは次ちょっと質問するのですけれども、指定管理の見直しを市が進められている中で、多くを受託事業を行っている振興公社のありようというのがかかわってくる、これからどうしていくかというのがかかわってくるかと思いますので、指定管理体制の見直しの
進捗状況についてもお聞かせください。
○委員長(福田勉君)
浅野観光課長。
○
観光課長(
浅野昌樹君) 観光課からは、指定管理の見直し等の進捗といたしまして、キャンプ場の指定管理について御答弁させていただきます。
3つのキャンプ場におきましては、利用者の満足度を上げるための取り組みによりまして稼ぐ観光の実現を目指すことから、さらなる誘客に向けた利用者目線による施設運営や魅力的な自主事業など、民間事業者のノウハウやアイデアを取り入れるために、昨年度にサウンディング型市場調査を行ったところでございます。現在、公募に向けての使用に係る基本構想の策定業務を行っておりまして、その中で指定管理期間3施設の一括管理あるいは個別管理か、市と事業者との役割分担・利用料金制の導入・自主事業の実施・共同企業体での参画・地域との連携など、こういった項目を検討しているところでございます。
また、今後整備すべき設備・施設について、その内容とスケジュールなど、市の考えを明確にした上で基本構想に盛り込んでいく予定でございます。その取り組みの予定といたしましては、基本構想案ができ上がった時点で再度サウンディングにより各事業者との意見交換を行いまして、事業者にとって事業への参画意欲が湧く内容に仕上げていきたいと考えております。
今後、これらの仕様の内容については、それぞれのターゲットを明確に定めて、利用者が求めている過ごし方や楽しみ方をしっかり分析した上で、利用者の安全・安心を第一に、そして利用者が快適に利用するためのルールづくりや魅力づくりなど、新たな指定管理者とともにつくり上げ、満足度アップによるリピーターの確保と新たな誘客を目指していく考えでございます。
○委員長(福田勉君)
土井委員。
○委員(
土井基司君) 観光施設の見直しについては今のお話で、あとは体育施設であるとか歴史資料館とかについても見直しをされることになるかと思うんですけれども、そうなれば、場合によっては
まちづくり振興公社が受託している施設がほとんどなくなるということでありますので、そうなってくると公社の今後をどういうふうにしていくのかが重要な課題になってくると思います。せっかく市の職員を派遣ということですので、十分な連携を取りながらスムーズにそれが移行するように、そういう取り組みを進めていただきたいと思います。
続きまして、ちょっと細かいお話であれなんですけれども、報告の預金欄の中に各金額と機関名等を書いてあるんですけれども、銀行については広島銀行と書いてあるんですが、農協については農協ということで、これは言ってみれば銀行に預けていますよというのと同じことになりますので、土地開発公社の報告を見ますと、大体預金とか借入金について何々銀行、何々支店からというふうな表記になっておりますので、そういうふうな表記にしていただければと思うんですけれども、今回に関しては、この預金欄の農協とはどこの農協になるのかについてお聞かせください。
○委員長(福田勉君)
渡邉総務課長兼
選管事務局長。
○
総務課長兼
選管事務局長(
渡邉俊文君) それでは、預金欄の農協の件でございます。
まず、上下駅・四季の里・農業・農村と書いてある分については、庄原農協上下支店でございます。事務局のところにも農協ございますけれども、こちらは福山市農協の府中本店が正式な名称でございまして、不明瞭な点、今後は正確な表記をするように指導してまいります。
○委員長(福田勉君)
土井委員。
○委員(
土井基司君) 今後さらに明確な表記をよろしくお願いをいたします。
それで、私の最後の質問としては、公益目的支出計画事業というのがありますけれども、これは公益法人の改革の際に
まちづくり振興公社、一般財団法人にということで、公益財団法人になれなかったというかならなかったというかということで、その改革前にある程度収益としてあったものを計画的に公益事業に使っていく事業だというのはわかるんですけれども、その点について報告の中にもいろいろと書いてあるんですけれども、その報告に載っている以外で具体的に何か示せるものがあったらお示しお願いいたします。
○委員長(福田勉君) 村上副市長。
○副市長(村上明雄君) 先ほど委員言われたように、一般社団法人から一般財団法人に変わったときに保有している財産については、多分20年か25年ぐらいのスパンの中で営利事業ではないほうへ使っていかなきゃいかんということで、ここに書いていますような独自のイベントでありますとか支援とか、いったことで使っているということであります。書いてあることで全てだろうと思っておるんですけれども、いずれにしても、これは計画的に収益事業としてはなくて、公益事業として支出していくという話になります。
その前の、少しこれから
まちづくり振興公社のありようということについてなんですけれども、副市長の立場というよりも公社の理事長という立場の中で、指定管理の見直しという中で昨年度の議会でも一部方向性を出させていただきましたけれども、根底にありますのは、これまでの業務委託団体というだけではなくて施設、キャンプ場であればやはり誘客、最終的には地域へ経済効果を出していく、あるいは今後プールの建てかえや移転などもありますが、競泳だけをやっていればいいのか、市民プールという本当の機能・付加価値等をどう高めていくのかとか、そういったことを建物の建設とかを合わせながら、それぞれ1年、2年、3年という検討期間を置きながら考えていくと。
そうなってきますと、必ずしも今のままの
まちづくり振興公社の人員体制とは限らないという中で、今度は理事長という立場からいえば、しっかり今おる人については、雇用をちゃんと確保していくということが最大の使命になろうと思っております。そういった時間もかけていきながら、しっかりとよりよいものにしていくと。
今おる職員さんについては、身分とか雇用というのはしっかりと確保していくということをやっていきながら考えておりまして、その結果として、改めて今度は市全体として大きな話としましては、
まちづくり振興公社という財団法人をそのまませっかくの器ですから使っていくのか、それとも解散した後、また改めてこの府中市の抱える課題でいいますと、まちづくり全体の本当の南口でありますとか「恋しき」周辺、上下も一般社団法人が立ち上がっておりますけれども、そういった全体の地域振興とかエリアマネジメントができるようなものへシフトがえしていくのかとか、そういった大きな大きな動きというのをこれから考えていかないけんのだろうと思っておりまして、単純に指定管理がこうなる、施設の指定管理先がこうなるだけではなくて、本当に町をプロデュースするための体制だとかプラットフォームはどうあるべきなのかにつきまして、改めてまたタイミングを見ながら、議会にも御教授とか意見交換させていただきたいと思っております。
○委員長(福田勉君) ほかにありませんか。
岡田委員。
○委員(
岡田隆行君)
土井委員と重ならない点、あるいはちょっとそれをもう少しそこでお聞きしたいところで3点ほど聞かせていただきます。一つずつ。
一つ目ですけれども、このそば処四季の利用者数と利用料金、これは38ページですか、それを見ると急減をしています。コロナの影響だけなのかどうかですね。改善していくために、市としてはどのようにこれを指導していくのかが一点。
まず一つずつ。この点ではどうでしょうか。
○委員長(福田勉君) 田原
農林課長。
○
農林課長(田原慎吾君) 御質問をいただいております、そば処四季の利用者と利用料金グラフの急減ということでございますが、これは平成28年と平成29年との部分であると考えています。
そば処四季の営業につきましては、指定管理施設であります地域産物加工販売施設におきまして指定管理者、
まちづくり振興公社でございますが、その自主事業として行われているものでございます。その営業につきましては、平成25年3月から平成28年度までは上下駅の駅舎での営業をしておりまして、営業日につきましては木曜日から月曜日、定休日が火曜日・水曜日ということで、営業時間については11時から15時までということでございました。