令和 5年 3月定例会 令和5年3月津山市議会定例会 議 事 日 程(第 2 号) 〇令和5年3月6日(月)午前10時開議┌─────┬─────────────────────────────────────┐│ 日程番号 │ 会 議 に 付 す る 事 件 │├─────┼─────────────────────────────────────
┤│ │ 〇議案質疑・一般質問 ││ 第 1 │ 議案第83号~議案第135号(53件)
││ │ (岡田康弘議員、森岡和雄議員、政岡哲弘議員、高橋寿治議員) │└─────┴─────────────────────────────────────┘ 〇散 会 本日の会議に付した事件┌───────────────────────────────────────────┐│ 議 事 日 程 と 同 じ │└───────────────────────────────────────────┘ 出席・欠席または遅参・早退した議員の番号・氏名┌───┬─────────┬───┬───┬───┬─────────┬───┬───┐│ 議席
│ │ 出席 │ 遅参 │ 議席
│ │ 出席 │ 遅参 ││ │ 氏 名 │ │ │ │ 氏 名 │ │ ││ 番号
│ │ 欠席 │ 早退 │ 番号
│ │ 欠席 │ 早退 │├───┼─────────┼───┼───┼───┼─────────┼───┼───┤│ 1 │ 三 浦 ひらく │ 出席 │ │ 15 │ 村 田 隆 男 │ 欠席 │ │├───┼─────────┼───┼───┼───┼─────────┼───┼───┤│ 2 │ 勝 浦 正
樹 │ 〃 │ │ 16
│ │ │ │├───┼─────────┼───┼───┼───┼─────────┼───┼───┤│ 3 │ 高 橋 寿
治 │ 〃 │ │ 17 │ 松 本 義 隆 │ 出席 │ │├───┼─────────┼───┼───┼───┼─────────┼───┼───┤│ 4 │ 村 上 祐 二
│ 〃 │ │ 18 │ 美 見 みち子
│ 〃 │ │├───┼─────────┼───┼───┼───┼─────────┼───┼───┤│ 5 │ 広 谷 桂 子
│ 〃 │ │ 19 │ 津 本 辰 己
│ 〃 │ │├───┼─────────┼───┼───┼───┼─────────┼───┼───┤│ 6 │ 政 岡 大
介 │ 〃 │ │ 20 │ 中 島 完 一
│ 〃 │ │├───┼─────────┼───┼───┼───┼─────────┼───┼───┤│ 7 │ 河 村 美
典 │ 〃 │ │ 21 │ 竹 内 邦
彦 │ 〃 │ │├───┼─────────┼───┼───┼───┼─────────┼───┼───┤│ 8 │ 中 村 聖二郎
│ 〃 │ │ 22 │ 竹 内 靖
人 │ 〃 │ │├───┼─────────┼───┼───┼───┼─────────┼───┼───┤│ 9 │ 田 口 浩 二
│ 〃 │ │ 23 │ 西 野 修 平
│ 〃 │ │├───┼─────────┼───┼───┼───┼─────────┼───┼───┤│ 10 │ 安 東 伸 昭
│ 〃 │ │ 24 │ 岡 安 謙
典 │ 〃 │ │├───┼─────────┼───┼───┼───┼─────────┼───┼───┤│ 11 │ 政 岡 哲 弘
│ 〃 │ │ 25 │ 河 本 英 敏
│ 〃 │ │├───┼─────────┼───┼───┼───┼─────────┼───┼───┤│ 12 │ 秋 久 憲
司 │ 〃 │ │ 26 │ 吉 田 耕
造 │ 〃 │ │├───┼─────────┼───┼───┼───┼─────────┼───┼───┤│ 13 │ 金 田 稔
久 │ 〃 │ │ 27 │ 森 岡 和 雄
│ 〃 │ │├───┼─────────┼───┼───┼───┼─────────┼───┼───┤│ 14 │ 原 行
則 │ 〃 │ │ 28 │ 岡 田 康 弘
│ 〃 │ │└───┴─────────┴───┴───┴───┴─────────┴───┴───
┘ 説明のため出席した者の職氏名┌─────────┬───────────┬─────────┬───────────┐│ 職 名 │ 氏 名 │ 職 名 │ 氏 名 │├─────────┼───────────┼─────────┼───────────┤│ 市長 │ 谷 口 圭 三
│ 産業経済部長 │ 明 楽 智 雄 │├─────────┼───────────┼─────────┼───────────┤│ 副市長 │ 桑 村 功
士 │ 観光文化部長 │ 今 村 弘 樹 │├─────────┼───────────┼─────────┼───────────┤│ 副市長 │ 野 口
薫 │ 農林部長 │ 中 川 竜 二 │├─────────┼───────────┼─────────┼───────────┤│ 教育長 │ 有 本 明
彦 │ 都市建設部長 │ 山 本 将 司 │├─────────┼───────────┼─────────┼───────────
┤│ 企画財政部長 │ 左 居
薫 │ 地域振興部長 │ 藤 井 浩 次 │├─────────┼───────────┼─────────┼───────────
┤│ 企画財政部参与 │ 平 井 良
幸 │ 加茂支所長 │ 水 島 智 昭 │├─────────┼───────────┼─────────┼───────────
┤│ 総務部長 │ 三 浦 英 俊
│ 勝北支所長 │ 谷 口 善 洋 │├─────────┼───────────┼─────────┼───────────
┤│ 総務部参与 │ 落 合 勉
│ 久米支所長 │ 黒 瀬 生 雄 │├─────────┼───────────┼─────────┼───────────
┤│ 総務部参与 │ 森 上 譲
│ 阿波出張所長 │ 畑 田 泰 則 │├─────────┼───────────┼─────────┼───────────
┤│ 税務部長 │ 尾 高 弘 毅
│ 会計管理者 │ 久 松 美也子 │├─────────┼───────────┼─────────┼───────────
┤│ 環境福祉部長 │ 朝 田 一
│ 水道局長 │ 小 林 和 弘 │├─────────┼───────────┼─────────┼───────────
┤│ 環境福祉部参与 │ 木 梨 良 祐
│ 教育次長 │ 粟 野 道 夫 │├─────────┼───────────┼─────────┼───────────
┤│ こども保健部長 │ 奥 田 賢 二
│ 総務部総務課長 │ 井 上 卓 也 │└─────────┴───────────┴─────────┴───────────
┘ 職務のため出席した事務局職員の職氏名┌─────────┬───────────┬─────────┬───────────┐│ 職 名 │ 氏 名 │ 職 名 │ 氏 名 │├─────────┼───────────┼─────────┼───────────┤│ 局長 │ 玉 置 晃 隆 │ 主幹 │ 尾 原 佳 世 │├─────────┼───────────┼─────────┼───────────┤│ 次長 │ 廣 野 淳 子 │ 主任 │ 有 岡 佑 起 │├─────────┼───────────┼─────────┼───────────
┤│ 企画参事 │ 杉 山 洋 │ 主事 │ 難 波 大 輔 │└─────────┴───────────┴─────────┴───────────┘ 会議場所 津 山 市 議 会 議 場 午前10時00分 開議
○議長(津本辰己君) おはようございます。 御着席を願います。 これより3月津山市議会定例会第2日目の本会議を開きます。 ただいまの出席議員は26名であります。欠席届が村田議員から出ております。 本日の議事日程は、配信いたしておりますとおり1つの日程といたしております。
△日程第1 議案質疑・一般質問
○議長(津本辰己君) これより日程第1に入り、「議案質疑及び一般質問」を行います。 当初の質問は登壇して行い、再質問は質問席において、関連質問は自席においてお願いをいたします。 持ち時間につきましては、議会運営委員会での申合せのとおり遵守していただくことをお願いをいたします。 答弁につきましては私から指示をいたしますが、質問の趣旨を十分把握され、質問趣旨の復唱、引用や同じ答弁の繰り返しは避け、簡明、的確に答弁されるよう、この際申し上げておきます。 これより順次質問を許可いたします。 28番、岡田康弘議員、登壇。
◆28番(岡田康弘君) 〔登壇〕 おはようございます。許可をいただきましたので、通告により質問をいたします。 今議会では、2040年を見据えた救急医療基盤整備について、他に将来に向けた社会基盤整備とこれからの救急医療の在り方についてなど、執行部の御所見を賜りたいと思います。 さて、少子化による急速な人口減少と団塊世代のジュニア世代が65歳を迎え、高齢者人口が最大となる2040年問題がクローズアップされ、国においても社会保障制度改革の議論が始められているところであります。 その中で、我々の世代はこの2040年頃における行政課題に対し、逆算して施策推進することが求められており、私はそのことが次世代への贈物になると確信をいたしているところであります。2040年頃は、高齢者の数が人口の比率の中でピークを迎える社会であるとともに、生産年齢人口、いわゆる労働者人口や若年層人口が今より大幅に減ってくる、そういった時代を迎えようとしております。 私は、そういった時代だからこそ、今以上に人の命を大切にする、人の健康を守り、長寿社会を築く取組が必要であると思っております。このことは、安心・安全の視点から見ても同じだと思います。 例えば、交通事故に遭ったときでも、迅速に救急搬送し、そのことで大切な命を失うことのない、そのような社会基盤整備が求められております。 これらのことを踏まえまして、今議会では、私が以前、平成13年3月議会において質問をいたしましたが、救急患者あるいは交通事故の現場で命に関わる大けがをされている方などが高速道路を利用される場合、いち早く病院に搬送することのできる救急車の専用退出路の整備について質問してみたいと思います。 国立社会保障・人口問題研究所における直近の地域別将来推計人口平成30年の統計によりますと、津山市においては2040年の総人口が8万5,626人であり、65歳以上の高齢者の割合が、総人口の約35%を占めることが推計されています。また、令和3年度の本市における救急医療関係のデータを見ますと、内科、外科合計の救急車両利用者が5,536人、また本市以外の救急患者数が、内科、外科合計で9,172人となっております。 そこで、質問いたしますが、初めに、中国自動車道を利用して津山中央病院への搬送患者の実態はどのようになっているのか。例えば、真庭市からの搬送状況、英田圏域からの搬送状況、併せて県外などからの搬送状況についてお尋ねしてみたいと思います。 コロナ前の平成30年度と比較し、今後予測される社会の姿について、執行部の御所見を賜りたいと思います。 以上で壇上での質問を終わり、再質問は質問席にてさせていただきます。〔降壇〕
○議長(津本辰己君) こども保健部長。
◎こども保健部長(奥田賢二君) おはようございます。 まず、中国縦貫自動車道を活用した津山中央病院への患者の搬送状況についてお答えします。 津山中央病院には、岡山県北の3次救急を担う救命救急センターとして、24時間体制で重症患者を受入れ、地域医療を担っていただいております。真庭圏域、津山・英田圏域で重篤な救急患者が発生した際には、津山中央病院に搬送される場合が多くなります。津山、美作、真庭の各消防本部に搬送患者数をお聞きしたところ、津山は令和2年度531件、令和3年度587件、美作は令和2年度608件、3年度641件、真庭は令和2年度266件、3年度348件とのことです。津山、美作、真庭地域の合計では、令和2年度では1,405件で1日平均3.8件、3年度は1,576件で1日平均4.3件、中国縦貫自動車道を活用して搬送されています。県外や市町村単位では集計を行っていないとのことでした。 次に、コロナ前と比較し予測される社会の姿についてですが、今後も65歳以上の高齢者は増え続け、ピークを迎えるのが2040年と見られており、高齢者は若年者と比べ救急医療を利用する率が高く、救急医療のシステムへの量的負荷が増大し、その質的低下を招くことが予測されます。 本市では、このような事態に備え、高齢者を支える現役世代の人口を増やすため、出産・子育てに対する各種施策を推進してまいります。また、健康寿命の延伸のため、こけないからだ体操、フレイル予防、糖尿病等の重症化予防などを実施しております。さらには、医療機関や岡山県などとの情報共有や連携体制を強化し、救急医療体制の維持、継続を図ってまいりたいと考えております。
○議長(津本辰己君) 28番、岡田議員。
◆28番(岡田康弘君) 答弁をいただきました。 近年、救急搬送や救急医療活動については、全国的に見ても医師の不足や救急搬送患者の受入れ拒否問題、消防署からの現場への到着時間や医療機関への搬送時間の増加などの課題が生じております。 また、超高齢社会の到来による高齢患者の搬送件数の増加や心筋梗塞、脳梗塞に見られる重篤患者の増加など、社会環境や生活環境の変化にも関係した課題も挙げられております。 本市は、先人の取組により、河辺と院庄の2つのインターチェンジを持っております。河辺津山インターは、救命救急センターを持つ津山中央病院に距離的に近いですが、インターから病院に向かうために一般道に降りてからが朝夕の交通渋滞の時間帯や赤信号交差点の通過といった緊急車両の走行を阻害する要因があり、搬送時間が増大しているのではないかと思われるところであります。そのことからも、私は早急な救急搬送のために救急車が高速道路から直接病院に向かうことができる救急車専用道路が必要であると考えているわけであります。救急搬送活動における迅速性は、一人でも多くの生命を救うために不可欠であるところであります。このような社会課題及び本市の現状を捉えたとき、公共財としての救急医療施設への
高速道路救急車専用退出路の整備を図るべきと考えますが、当局としてどのように考えられておるのか、お尋ねしてみたいと思います。 また、別の観点として、安全かつ早急な救急搬送を行うためには、自治体間をつなぐ高速道路を利用し、3次救急医療施設へアクセスすることが有効な方策であり、2040年問題を見据えた救急搬送における広域連携の考え方について執行部の御所見をお尋ねいたします。
○議長(津本辰己君) こども保健部長。
◎こども保健部長(奥田賢二君) 救急車専用退出路についてお答えします。 退出路は、高速道路と救急病院、またはその近接を結ぶ救急車専用の道路であり、この退出路によって患者の搬送時間が短縮し、搬送エリアが拡大するメリットがあります。救急医療においては、時間の経過により傷病者の病状が急激に変化し、救命や後遺症の有無に影響を及ぼす可能性があります。特に、心臓停止や呼吸停止、多量出血等がある救急患者の生存率は、救命行為を行うまでの経過時間に大きく左右されることから、救急医療施設までのアクセスの時間が重要となります。高速道路からの退出路については、国土交通省によると、全国で10か所以上設置され、多くの命が救われている事例が公表されております。本市でも、中国縦貫自動車道から救急病院へのアクセス状況や退出路を生かした搬送効果など、関係部署と調査研究をしてまいりたいと考えております。 次に、救急搬送における広域連携の考え方についてですが、県北では医師の高齢化及び後継者不足のほか、看護師等のスタッフの確保が難しいなどの理由から、閉院や休院する医療機関が増加し、救急医療体制に支障が生じてきております。2040年には、高齢者人口がピークを迎え、労働力不足に伴う医療や介護の負担が増加します。高齢者の増加により救急搬送の増加も懸念されますが、本来救急搬送が必要のない方が搬送されると、救急現場の疲弊を招くことにもなります。持病を抱えている人は、平時から持病が悪化した際の対応について、家族やかかりつけ医と相談しておくなど、限られた医療資源の有効活用など、広域で連携していくことが必要と考えます。今後、医師会、拠点病院、3次医療圏内の自治体等と2040年の救急医療体制の展望を見据えた対応を整理し、検討してまいりたいと考えております。
○議長(津本辰己君) 28番、岡田議員。
◆28番(岡田康弘君) 答弁いただきました。 こども保健部長、先ほどの答弁の中で、国土交通省によると全国で10か所以上、もう言われましたよね、もう設置されているとのことでしたが、それは私も調べて知っているんですよ。そのために質問しているんですね。それではなしに、その上で質問しているんだから、それ以上の正確な数を調べてくださいよ、ねえ、何か所ぐらいあるかぐらいは、せめて。そうでしょう。もう自分が調べたことをただ言っているだけのことなんで、そうじゃなくて、どのぐらいの数があると、正確な数ぐらい言ったらどうですか。そのぐらいはやっぱり必要じゃないですかね。 考えている、もう一つの退出路の件でありますけども、関係部署と意見交換を行ってみたいと、このように言われましたね。どことどこを具体的に相談するのか、そういうところも、もうちょっと答えてもらわないと納得いかないですよ、私は。そうじゃないですか。考えるということですから、恐らく考えるだけで、お役所言葉で考えるだけで、いつも言うように、何もしないということでしょう。 さて、平成11年12月に救命救急センターの機能を持つ津山中央病院が開設されました。中央病院は、津山ICから直線で約600メーター、中国自動車道からは一番近いところで約300メーター、私はこの一番近いところに救急車専用退出路を整備してはどうかと考えているわけであります。中央病院は、広域的なものであることから、例えば、鏡野、奥津方面からの搬送でも、院庄ICを利用して、また美作方面からも美作ICを利用して、中国自動車道から直接中央病院に搬送すれば、救急患者にとって一刻を争うときにこの退出路は本当に有益、有効になると考えております。また、高速道路で事故が起きた場合においても、患者の搬送には当然のことながら迅速な対応が求められます。 本市として、
西日本高速道路株式会社NEXCO西日本をはじめ関係団体に救急車専用退出路の整備について働きかけ、実現させることが県北地域における医療体制の強化につながると考えるものであります。 さて、市長の言われる拠点都市における基盤整備としては必要と思われますが、市長の御所見をお聞かせいただきたいと思います。
○議長(津本辰己君) 市長、登壇。
◎市長(谷口圭三君) 〔登壇〕 岡田議員の御質問にお答えをさせていただきます。 退出路の整備についてのお尋ねです。 先般お示しをいたしました来年度の施政方針でも申し述べましたが、本市は県北の中心拠点都市として、経済、文化、教育など様々な分野で中心的な役割が期待をされていると考えております。その中でも、地域医療は人の生命に関わる最も重要な分野の一つで、それを担う機能を備えることは拠点都市としては不可欠な条件であります。本市には、そのための医療機関が集積していますが、とりわけ津山・英田地域はもとより、西は真庭市、東は兵庫県佐用町までの区域を現実にカバーしている3次救急医療施設の役割は重要となっておりまして、今後の人口構造などの社会変化も見据えながら必要な機能を確保し続けるための取組が求められてまいります。3次救急医療施設へのアクセス向上に資する高速道路の救急車専用退出路は、そうした課題への対策の一つだと考えられますので、近隣市町や医療機関等の関係機関の意向も確認しながら整備に関する調査研究を行いたいと思います。 以上でございます。〔降壇〕
○議長(津本辰己君) 28番、岡田議員。
◆28番(岡田康弘君) 答弁いただきました。
救急自動車専用退出路のこの設置は、全国各地で行われていますが、法的な面などから見て、特にこの地域において設置できないということはありませんかね。また、ほかに課題などがあるのか、お尋ねしてみたいと思います。 この件については、以前私が行った質問の中で、たしか当時の建設部長が答弁されたと思います。津山中央病院は、
高速自動車国道活用施設に該当しないが、さらに十分調査していくとのことでした。この自動車国道活用施設に該当しないとはどのような意味であったのか、疑問を抱いております。当時の質問からかなりの期間が経過しましたが、どのような調査をなされてきたのか、この点についてこれまでの検討結果について、都市建設部長にお尋ねしてみたいと思います。
○議長(津本辰己君) 都市建設部長。
◎都市建設部長(山本将司君) 設置の制限や課題等についてお答えいたします。 先ほどこども保健部長が答弁しました救急車専用退出路の設置については、制限はないものと思われます。退出路を設置することは、救急活動等により有効であることはもちろん、災害など緊急時における緊急車両の運行時間の短縮にもつながるものと思われます。 しかし、設置に当たっては、津山中央病院の位置及び津山インターチェンジの配置などから見て、退出路を利用することで緊急活動が非常に円滑となるなど、その必要性を関係者と協議し、判断する必要があると考えます。 また、救急車専用退出路の設置について、先進地事例などを調べたところ、個別に関係者との協議により設置の判断がされており、費用負担の在り方など整備手法が確立されていないことが課題であると考えております。 次に、これまでの検討結果についてですが、救急車専用退出路での整備については、関係者の協議により設置を判断し、整備することが可能であることは確認しておりますが、まだまだ不確定な部分が多く、十分な検討はできておりません。この件については、誠に申し訳なく思います。申し訳ございませんでした。 今後、全国にある複数の先進地について、事業手法や利用状況など聞き取り、設置後のメリット、デメリットを整理してまいりたいと考えております。また、関係部署と情報交換を行い、救急車専用退出路の必要性などを検証してまいりたいと思います。 以上です。
○議長(津本辰己君) 28番、岡田議員。
◆28番(岡田康弘君) 建設部長、十分な検討はできていないとのことでありました、断りされたんですけども。断りじゃなくて、じゃ本当に以前、全部、ずっと昔の部長ですけども、言われたことがあるんですけども。十分に調査しますと言われたんですね。その調査の結果とかというのはないんですか。今のは、検討ができてないということなんですけども、その当時の調査というのは、もう随分前に質問したんですけども、平成13年3月でした。そのときからの後に、部長に引き続いてこういうことを調査しろとか、検討というんですか、そういうものを調べとるか言われたことないんですかねえ、私ずっと合点いかないんですよ。 当時の部長は、十分調査するとのことでした。以前に言ったことがありますが、十分調査するけども何もしないことじゃないんですか。お役所言葉で言うと、十分というのはいつも言うように、時間をたっぷり稼いで調査するというのは、調査するだけじゃない、実際には何もしないことじゃないんですか。現実にやってないじゃないですか。そうでしょう。現実に途中経過の報告も私は聞いてないし、何もやってない。平成13年3月にこの質問しているんですよ。あれから24年たっています、24年。24年前に質問しているんです、私。もう随分時間がたってますよ。それともまだ時間が足りないんですかねえ。部長、足りないですか。 検討はできていないということですが、では何をどのように調査したのか、もう一度お尋ねいたします。 私は、まずこの救急車専用退出路の設置について早急に効果の分析に取り組むべきだと考えますが、このことについての執行部の御所見をお伺いいたします。 さて、先ほど申し上げました、中国地区では福山市民病院への救急車専用退出路として、山陽道の福山東インターチェンジ内に設けられております。繰り返しになりますが、この救急退出路の実現に向けては、施設計画や管理上の課題などについて、
西日本高速道路株式会社NEXCO西日本との協議が必要と思われますし、岡山県とも県民の安心・安全の面、また兵庫県など隣接県との広域連携の面からも協力をいただくべきだと思いますが、この点も含めて、改めてお考えをお聞かせいただきたいと思います。
○議長(津本辰己君) こども保健部長。
◎こども保健部長(奥田賢二君) 設置効果の分析についてお答えします。 他県での救急車専用退出路設置後の状況では、時間短縮やエリア拡大により、高速道路を利用しての搬送が増加しております。津山中央病院への救急車専用退出路の設置ができた場合、3分程度の短縮が可能と考えます。現在は、国道429号線から津山中央病院までの道路が整備されている状況ですが、時間帯によっては交通量が多く、渋滞により救急搬送に支障を来す場合もあります。患者の搬送時間を短縮し、救命につなげるためには、救急車専用退出路も重要と考えております。
高速道路救急車専用退出路につきましては、医療へつなぐための時間短縮としては有効な手段であり、3次医療圏内の自治体や医療機関等とも研究してまいりたいと思います。
○議長(津本辰己君) 市長。
◎市長(谷口圭三君) 私からは、岡山県への協力要請についての御質問にお答えをいたします。 保健医療圏の設定など医療法に基づきます医療保健計画の策定は県が行いますが、現行の第8次岡山県保健医療計画は、令和5年度までの計画となっております。来年度には、次期計画の取りまとめが行われると思います。 津山・英田保健医療圏だけでなく、将来の人口構造の変化を見据えた広域での医療体制の在り方など、県の考え方を伺いながら、3次救急医療施設の現状や役割の重要性などもしっかりとお伝えいたしまして、連携した取組を進めてまいりたいと存じます。 まずは、先進事例も参考に、救急車専用退出路の導入効果、費用負担を含めた事業の枠組みなどにつきまして、近隣の市町や医療機関等との関係機関の意向も確認をしながら調査を行いたいと考えております。
○議長(津本辰己君) 都市建設部長。
◎都市建設部長(山本将司君) 私からは、
西日本高速道路株式会社NEXCO西日本ですが、との協議についてです。 救急車専用退出路の構造等については、道路構造令の解説と運用及びNEXCO設計要領に定められております。具体的には、適正な開口部の設置位置や後続車両の事故防止及び一般利用者の誤進入の防止など安全上の対策を行う必要があります。また、施設整備の費用負担や供用後の施設管理区分など整理すべき課題も多くございます。そのため、安全な救急車専用退出路の整備に当たっては、
西日本高速道路株式会社NEXCO西日本との協議は必要不可欠となります。
○議長(津本辰己君) 28番、岡田議員。
◆28番(岡田康弘君) それぞれ答弁いただきました。保健部長も尋ねたときの数字とか、そういうものはきちっとやっぱり確かめて確認をして出していただきたい。 それから、建設部長のほうは、検討されてないということなんで、もう納得しますけども、そういうことがないように、やっぱりこう次にもう替わられたときに、後継者の方にこういうのをちゃんと引き継いでやってもらえるようにお願いをしておきます。 私は、今回、人口減少社会の中であっても、一人一人の命が大切にされるまち、その一つの方策として、高速道路における救急車専用退出路の整備を行い、津山中央病院にいち早く救急搬送ができることを質問いたしました。私は、この次の世代に何を残すか、これを考えて実践することが、市長、議員に必要なことだと思います。 我が国は、ここに来て失われた30年とも言われますが、これから先の30年が、ここ津山に暮らす市民にとって、安心・安全に、そして快適に住むことができる、そのような評価されるまちづくりを、今から取りかかっていく、そのことを執行部にお願いいたしまして、今議会での私の質問を終了いたします。ありがとうございました。
○議長(津本辰己君) 以上で28番、岡田康弘議員の質問を終わります。 次の質問を許可いたします。 27番、森岡和雄議員、登壇。
◆27番(森岡和雄君) 〔登壇〕 失礼いたします。議長の許可をいただきましたので、質問させていただきます。 今回、私は通告したように、質問は1点だけです。危機管理についてです。 気象庁が津山地域に顕著な大雪に関する気象情報を発表したのが23日です。予報のとおり、24日の夕方から25日の早朝にかけて、旧市内では46センチの積雪を記録し、郡部である加茂、阿波については、80センチから1メートルを記録いたしました。この記録的な雪に対し、執行部並びに危機管理室はどのような初動態勢を取り、対策を行ったのか。時間的な経過とともに、対策、対応についてのきめ細かく報告していただきたいと思います。 答弁の内容をお聞きしてから、再質問席にて再質問させていただきます。〔降壇〕
○議長(津本辰己君) 総務部参与。
◎総務部参与(森上譲君) このたびの大雪への対応についてお答えをいたします。 まず、1月23日に気象台による気象情報を確認し、通常の災害警戒時の対応と同様に、災害情報メールにより住民の皆様へ大雪に対する注意喚起を行いました。翌24日16時10分に本市に大雪警報が発表されたことから、災害情報メール、防災ラジオ、防災無線等を通じて、住民の皆様へ改めて大雪への警戒を呼びかけました。また、警報発表を受け、道路関係部署や危機管理室の職員は職場待機をし、以降の気象情報等の収集及び降雪状況の把握に努めました。その後、降雪による道路状況の悪化により、自家用車等での帰宅が困難との通報を受けまして、20時45分に加茂町公民館を帰宅困難者受入れ施設として開放いたしました。25日未明からは、幹線道路を中心に、市内各所にて除雪作業を開始いたしました。併せて凍結防止剤の散布や配布、民生委員による見守り対象者の安否確認、独居等の要支援高齢者や避難行動要支援者の安否確認、大雪による家屋等の被害に対する証明の受付等を行いました。翌26日に大雪警戒本部を設置し、これまでの情報共有と今後の対応について、関係部署と協議を行いました。その後、27日23時20分に再度大雪警報が発表されたことに伴い、本部会議を開催し、除雪作業困難者への対応等について協議をいたしました。また、28日から2月10日まで、津山市災害ボランティアセンターを開設し、高齢者等で雪かき作業が困難な世帯に対する支援等を行っております。その後、2月13日及び16日に、本部会議等を開催し、今回の大雪への対応や課題について協議を行い、翌17日に災害警戒本部を解散をいたしました。 以上でございます。
○議長(津本辰己君) 27番、森岡議員。
◆27番(森岡和雄君) 答弁によりますと、1月23日気象台による気象情報を確認し、大雪に対する注意喚起を行い、24日16時10分に本市に対する大雪警報が発表され、災害メール、ラジオ、無線を通じて住民の皆さんへ警戒を呼びかけたとあります。 警報発表を受け、道路関係者や危機管理室の職員は職場内に待機し、以降の気象情報の収集及び降雪状況の把握に努めた。また、帰宅困難者の通報を受けて、20時45分に加茂町公民館を帰宅困難者受入れ施設として開放した。25日から幹線道路を中心に、市内各所で除雪作業、併せて凍結防止剤の配布を受け、民生委員による見守り対象者の安否確認と独居等要支援高齢者に避難行動支援を行った。また、28日から市内防災ボランティアセンターを設置し、高齢者などで雪かき作業が困難な方への支援を行ったとのことです。 ただいまの答弁を聞いていまして、役所としてやれることは十分やったので御理解くださいと聞こえるのですが、そのように理解をしてよろしいのですか。建設部長、危機管理室の責任者は答弁のほどよろしくお願いします。 私のところには、豪雪地域における危機管理ができていない、合併の弊害ではないかとお叱りを受け、私自身も全力で出動いたしました。また、今回の補正予算1億3,000万円の内訳を教えてください。 今回のような雪で、もちろん委託業者は早朝より委託路線を一生懸命除雪してくださりましたが、生活道は委託されておらず、住民は仕事にも買物にも病院にも行けず、市民の方から私に電話がかかり、役所はどうなっているのか。これから5キロほど雪の中を歩いて市長に文句を言いに行くというので、ちょっと待ってくださいとお伝えして、市長に電話してみると、除雪ジープが壊れて建設会社に委託しているとの一点張りでした。この広い地域を1社1台のミニユンボでは、除雪することは困難です。5キロ離れた私の会社から歩いてミニユンボを派遣いたしました。 今回の豪雪で活躍したのは、機械を持った建設業者であり、それから林業業者、それも全てトラクターを持った農家、ボランティアです。1億3,000万円の予算の中には、ボランティアで除雪した方々への予算も含まれていると思います。しかし、このことを誰が知っているのでしょう。出動してください、予算を出しますからと、誰にどのように伝達したのでしょうか、お尋ねいたします。
○議長(津本辰己君) 総務部参与。
◎総務部参与(森上譲君) 市の対応に関してでございますが、このたびの大雪では、住民の皆様には多大な御不便をおかけしており、本市の対応が決して十分なものではなかったと認識をしております。今後は、これまで状況に応じて設置をしておりました災害警戒本部を、他の気象警報と同様に、大雪警報発表に併せて設置をするなど、組織体制の見直しや早急な除雪のための体制の再構築を行うこととしております。
○議長(津本辰己君) 都市建設部長。
◎都市建設部長(山本将司君) 3件の質問に、順次お答えいたします。 まず、道路管理者としての除雪対応についてですが、このたびの大雪は市内各地で除雪作業に多くの時間を要し、住民の生活に多大な影響が出たと考えております。今後、このような災害クラスの大雪に備え、早急に除雪体制の見直しを行うよう考えております。 次に、補正予算の内訳ですが、まず加茂・阿波地域の除雪委託料4,000万円、市内生活道路の除雪に要する機械借り上げ料8,100万円、凍結防止剤の購入費に557万6,000円、除雪車両のタイヤチェーン等の購入費に300万円、除雪車両の修繕料100万円となっております。 次に、ボランティアによる市道の除雪対応についてですが、このたびの大雪では市道の除雪を率先して行っていただいた地域の方々の把握は困難な状況にありました。地元町内会が依頼され、自発的に建設機械を使用して市道の除雪を行っていただいた町内への費用は、町内会長を窓口とさせていただき対応を行ってまいります。 このたびの大雪において、市道の除雪作業に御協力いただいた皆様へ、この場をお借りしてお礼申し上げます。ありがとうございました。
○議長(津本辰己君) 27番、森岡議員。
◆27番(森岡和雄君) 建設部長は、本市の対応は決して十分なものではなかったとか、十分なものであったとは考えていないとの答弁です。また、気象警報と同時に、大雪警報発表に合わせて災害対策本部を設置するなど、組織体制の見直しや早急な除雪のための体制の再構築を行うとありますが、災害本部の設置はいつがいいのか、組織体制をどのように見直すのか、早急な除雪のための体制をどのように見直すのか、また議会内にも災害対策会議ができ、28日に要望を取りまとめ、危機管理室に提供、市長に提出とありますが、では要望に対する回答はどのようにしたのか、併せて答弁よろしくお願いいたします。 今回の除雪で町内会長を先頭にボランティアの有志によって全戸の除雪をした地域があります。加茂町中原という地域です。この地域の取組が今後の危機管理の面で参考事例になると思います。この地区のような取組は、旧市内も含めて多くあったと聞いていますが、経費が出ることを委託業者以外は、私が知っているぐらいで誰も知らないでしょう。このことについてどの範囲に周知をしたのか、お尋ねいたします。
○議長(津本辰己君) 総務部参与。
◎総務部参与(森上譲君) 災害警戒本部の設置時期についてでございます。 本部設置の時期につきましては、大雨や台風接近による設置と同様に警報発表時を想定しております。また、本部の人員体制につきましても、大雨や台風と同様の配備体制を取るよう考えてございます。 次に、除雪体制の再構築につきましては、地元町内会や自主防災組織等との協力体制の構築や災害ボランティア等の活用による共助の仕組みづくりを検討してまいります。 失礼しました。続きまして、議会災害対策会議からいただきました要望書への対応についてでございます。 まず、各種対応窓口のお知らせとして、道路除雪や凍結防止剤の配布、水道の漏水、ごみの収集、生活相談など、問合せ先の一覧を作成し、報道発表するとともに、災害情報メール、防災ラジオ、防災無線、市SNS等を利用して周知を図りました。 次に、除雪作業に当たっていただく事業者との連携、協力体制につきましては、積極的な協力が得られるよう改めてお願いをいたしました。また、凍結防止剤の配布受付に関しては、保管場所に窓口を設置することで円滑な引渡しができるよう改善を行ったところでございます。今後におきましても、このたびいただきました要望も参考に、災害への対応を進めてまいりたいと考えております。 以上でございます。
○議長(津本辰己君) 都市建設部長。
◎都市建設部長(山本将司君) 除雪経費の周知についてお答えいたします。 生活道路の除雪が遅れていることにより、町内会などから建設機械を所有している方が市道の除雪を行っているが、費用の対応は可能かとのお問合せをいただいております。このたびの大雪では、事前に周知等が行えず、その都度協議を行い、費用の対応について説明をいたしているところでございます。 以上です。
○議長(津本辰己君) 27番、森岡議員。
◆27番(森岡和雄君) 補正予算の内訳について、加茂・阿波地区の除雪委託料が4,000万円、そして市内生活道の除雪に要する機械借り上げ料が8,100万円、凍結防止剤購入が557万円、タイヤチェーンが300万円で、修繕費が100万円と、こう説明を受けて、今後時間をかけてどこまでするかは別ですけど、共助と自助の部分に細かく対応してあげてください。経費の周知については、除雪の費用の対応は可能かとの問合せをいただいてから事前に周知を行い、その都度協議を行ったという説明です。町内会の費用は、町内会長を窓口として対応を行ってまいりたい。ぜひ対応してあげてください。 今回のような豪雪そうあるものではないので、対応が後手後手に回り、泥棒を捕まえてから綱は泥縄になるのも仕方がないということは分かりますが、今回のことを教訓に、危機管理体制をどうしていくのか、公助、共助、自助をどう組み合わせていくのか、答弁を重ねてお願いいたします。 そして、市長、今回の災害について、警報が出てから出動したのが何日目なのか。もし人命が失われていたら大きな責任問題になっていたと思います。今回の答弁を聞いていて、これで危機管理ができているとお考えですか、お尋ねいたします。 また、今回ボランティアを見ていて感じたのは、ボランティアはどうしても除雪にむらができる、限界があります。今回のボランティアが行った行動を町内会単位で対応できるよう、しっかりとした制度をつくるべきだと思いませんか、お尋ねいたします。 そして、今後住民の安心・安全のための危機管理対応をどのようにすべきとお考えなのか、重ねて答弁よろしくお願いいたします。 最後に、今回の質問を通じて市民の皆様に大変迷惑かけたことについて、市長のほうから市民の皆様へ一言おわびをしていただきたいと。また、今後危機管理体制を責任を持ってつくり上げることをお約束していただいて、今回の質問を終わらせていただきますが、市長の答弁よろしくお願いいたします。
○議長(津本辰己君) 市長、登壇。
◎市長(谷口圭三君) 〔登壇〕 森岡議員の御質問にお答えをいたします。 1月の記録的な大雪では、住民の皆様には十分な対応ができず多大な御不便をおかけし、大変申し訳なく思っております。こうした状況の下ではありましたが、多くの住民、事業者の皆様には、生活道路の除雪をはじめ高齢者の安否確認や生活支援などに御尽力をいただき、厚く御礼を申し上げます。 さらに、市災害ボランティアセンターを開設をしましたところ、大変多くの皆様に作業に当たっていただきましたこと、重ねて御礼を申し上げます。 今般の大雪対策につきましては、取り組むべき課題や改善すべき点も多々ありますことから、早急に体制等の見直しを行うこととしております。今後におきましても、災害に強いまちづくりを進めるために、市の防災体制の充実強化と地域防災力の向上を図ってまいりたいと思います。 以上でございます。〔降壇〕
○議長(津本辰己君) 27番、森岡議員。
◆27番(森岡和雄君) 市長のほうから、市民の皆様に大変迷惑かけたというふうにおっしゃっていただいたり、災害体制の整備を責任を持ってやると、それから危機管理室も建設課も、今回のことで加茂・阿波は特に豪雪地帯なんですよ。中で、部長も危機管理室長も、その実態というんが分かりにくいということはあると思いますけど、もう災害が、警報が出たらすぐ対策本部をこしらえて待機をして、いつでも出動ができる体制づくりをしていただきたいということと、市長ね、非難も評価も全て市長に行きます。私のところに来たおじいさんが、こう言うたん。市長の大変ファンなんだ。こがいな対応なら次はないぞと、よう言うとけと言うておっしゃられました。そのことを肝に銘じて、職員の能力をフルに発揮して、全てすぐ対応ができる出動態勢をつくっていただきたい。それで、地域の町内会長を中心に、こういう公助と共助、こういうものがきちっと形になることを責任持ってお約束をしていただいて、今回これで質問を終わりますけど、どうぞ職員の皆様よろしくお願いいたします。ありがとうございました。
○議長(津本辰己君) 以上で27番、森岡和雄議員の質問を終わります。 この際、会議をしばらく休憩いたします。 再開は午前11時5分といたします。 午前10時55分 休憩───────────────────────────────────────────── 午前11時05分 再開
○議長(津本辰己君) 御着席を願います。 休憩前に引き続き会議を再開いたします。 次の質問を許可いたします。 11番、政岡哲弘議員、登壇。
◆11番(政岡哲弘君) 〔登壇〕 それでは、行動的政策集団会派未来の政岡哲弘、通告に従い質問をさせていただきます。 さて、この3月議会での一般質問は、私たち議員にとって与えられた任期における最後となるものです。もちろん私自身はこの4年間、精いっぱい取り組んできたつもりではありますが、市民の皆様からいただいた負託に対して本当に十分に応えられているかという強い自信が一方で持てないのが実感であります。改めて二元代表制の権能を果たすという責務をかみしめています。いま一度このことを肝に銘じ、少しでも本市の将来のために資する質疑を行い、任期最後の一般質問にしたいと考えておりますので、市長及び執行部の皆様におかれましては、真摯な御対応をよろしくお願いいたします。 まずは、高度な情報通信技術を活用した有効な施策実施と機構改革への取組についてお尋ねをいたします。 近年のICT、情報通信技術の進歩は目覚ましいものがあります。特にここ数年の状況は、放物線の描く二次曲線が立ち上がるような感じで急激な進化を遂げていると言えるでしょう。とりわけVR(仮想現実)やAR(拡張現実)等の技術を基に、仮想空間の中で様々なコミュニケーション活動などを可能とするメタバースに関する技術は日進月歩といった感じです。実際、企業などによる経済活動という面だけではなく、地方自治体においても、まちづくりや地域活性化の起爆剤として関心を持ち、触手を伸ばす動きが見られます。また、このことは、私が日頃より提唱しております津山市独自と言える取組とも符合するものだと考えています。 そのような視点から、先日私は担当部署に対して、津山城をモチーフとしたメタバースの活用に関する事例紹介と提案をさせていただきました。そもそもこの案件は、メタバースを活用して津山城天守復元のための啓発や機運の醸成を目指そうというものでした。一方で、仮想現実や拡張現実を使い、天守を再現する、そのようなことは他の多くの自治体でもやっていることでもあります。そのような視座から、この提案で私が着目した点は、メタバースという仮想空間において多様な人々がコミュニケーションを図ることによる本市活性化のための新たな可能性を探るという考え方でした。 例えば、VRによって復元された津山城天守において、展示会や会議を行うことやアバターを用いて多様な人たちが集まり、ユニークな意見交換や交流をすることにより、本市活性化に資するアイデアが生まれる可能性があるということです。このような取組について、本市としてどのように考えておられるのか、お聞かせください。 ちなみに、この提案を私が紹介したのは、そもそもこれは津山城の天守復元を目指すもので、これを基にビジネスにつなげようという野心が感じられないものだったからであります。余談ですが、私は津山市を利用してビジネス展開を図ろうとする相手に対しては十分警戒しながら当たる必要があると考えています。まさに津山市がなのか、津山市をなのかは、助詞1字ですけれども、大きな違いがあると考えています。 続けて、ICT技術を活用することによる行財政改革の推進についてのお尋ねです。 市長が示されましたこのたびの施政方針の中にも、デジタル実装を強力に進めるという文言があるように、本市のDX推進への意気込みは強く感じられるものであります。その取組姿勢は評価したいと思います。しかしながら、私は一層の積極的で素早い取組が必要だと思います。 例えば、この議場を見てもそのことは明らかでして、既に我々議会においてはタブレット端末を導入されてしばらくたちますが、答弁される側の執行部においては、いまだ未整備のままです。実際、質疑のやり取りの中で、執行部の皆さんが分厚い答弁書のページを繰っているのを見ると、情けないような気がしてしまいます。とてもこのような状況では、DXの推進を標榜している自治体にふさわしい姿とは言えないのではないでしょうか。まず、できるところから、あるいは使えるものからどんどん取り入れて実践していくというのがDX推進の肝であることは、多くの専門家が提唱しているところです。 そこで、お尋ねします。 DXの導入は、積極的にできるところからやっていく必要があります。まずは、議場におけるデジタル端末の導入から始めていくべきだと思います。このことを踏まえた本市としてのDXへの取組方針をお聞かせください。 次に、市民の生活と安全を守るための施策実施についてお尋ねいたします。 それは極めて深刻な事例として、昨年から取り上げさせていただいておりますエコ商事という会社の事業所に関する質問であります。 まず、再確認ですが、こうした大きなインシデントに基づくクライシス等に対して対応する部署は総務部にあると考えてよろしいですか。これまでの答弁でも、まずは危機管理室が中心となり、各担当部署と連携して状況を把握し、情報共有を行っているとのことでありました。したがって、答弁者も総務部参与ということになるのだと思います。 ここでちょっと勉強不足で申し訳ありませんが、なぜ総務部長でなく総務部参与なのかをひとつ教えてください。 さらに、その上でお尋ねします。 今回の、火災発生からほぼ1年がたとうとしておりますが、本市担当部署によるこの案件に関する状況の把握と、これまで行った対応について時系列に説明していただきたいと思います。これについては、開発許可申請の許可権者である岡山県との連携にも取り組まれていると思いますが、その内容もお知らせください。 登壇での質問は以上とし、答弁内容により質問席から一問一答方式で再質問をさせていただきます。〔降壇〕
○議長(津本辰己君) 総務部長。
◎総務部長(三浦英俊君) 議場におけるデジタル端末の導入を踏まえたDXへの取組についてお答えをいたします。 本市のDXの推進は、令和3年3月に策定をした津山市デジタル社会の推進に向けた取組方針に基づき取組を進めているところでございます。議会対応におけるタブレット等の導入につきましては、同方針に掲げるビジョンと整合を図ることはもちろん、その活用方法や費用対効果の検証、職員用端末の更新計画なども考慮しながら進めていくべき課題というふうに捉えております。こうしたことを踏まえながら、タブレットの導入について引き続き検討してまいりたいと考えております。 以上です。
○議長(津本辰己君) 総務部参与。
◎総務部参与(森上譲君) 市内事業所火災に関しての御質問にお答えをいたします。 まず、危機対策に対応する部署に関してでございます。 自然災害発生時の対応や武力攻撃等における国民保護、その他危機対策全般の総括窓口は総務部危機管理室でございます。 次に、危機管理に関する事務の所管についてでありますが、令和2年4月の機構改革に伴い、総務部の組織のうち危機管理室、情報政策課、人権啓発課を、新たに配置された総務部参与である私が担当することとなったものでございます。 続いて、本件火災に関して状況把握、これまでの対応についてお答えをいたします。 火災は、昨年3月26日に発生し、市消防団及び圏域消防の連携による消火活動が行われ、覚知から鎮火まで約18時間を要しました。鎮火の翌日には、環境生活課が現地確認や近隣住民へ臭気に関する聞き取りを実施をいたしました。また、一般廃棄物や騒音、振動など環境に関すること、建築確認に関することなど、それぞれ所管する部署が現地確認や事業所への聞き取りなどを行いました。これらと並行して、7月には岡山県が開発行為についての立入調査を、8月には農業委員会が農地転用に係る状況確認を行っております。これらについては、関係部署間で情報共有を行っており、岡山県とも連携して対応しているところでございます。
○議長(津本辰己君) 観光文化部長。
◎観光文化部長(今村弘樹君) メタバースなどの取組についてお答えいたします。 メタバース、VR、ARと言われる技術につきましては、以前から関心を持ち導入に向けての検討を行ってきております。その中で、実際に体験してその技術の進歩に驚き、様々な活用についての可能性も感じたところでございます。様々な技術や活用方法につきましては、今後におきましても財源等も考えながら研究をしてまいりたいと思います。
○議長(津本辰己君) 都市建設部長。
◎都市建設部長(山本将司君) 開発許可申請に関して岡山県との取組についてお答えいたします。 事務所には、昨年7月と12月に岡山県とともに立入調査を実施しており、現在、岡山県が事業者と対応中であります。本市といたしましても、引き続き、情報共有を図りながら、県と協力し、取り組んでまいります。
○議長(津本辰己君) 11番、政岡哲弘議員。
◆11番(政岡哲弘君) 登壇での質問に対して答弁をいただきました。 ここからは、一問一答方式で再質問をさせていただきます。 まず、本市としてのDX推進への取組についてであります。 今回の谷口市長の施政方針で示された4つの項目、8つのビジョンを実現していく上でも、情報通信技術を活用するDX推進は不可欠であります。そのいずれの分野においても、デジタル実装を強力に推進し、トランスフォーメーションを起こす必要があります。基本的に、津山市デジタル社会の推進に向けた取組方針に取り組むべき内容は網羅されていると思いますが、できるところから、あるいは使えるものからどんどん取り入れて、デジタル実装の速度をさらに上げていただくことをお願いして、この質問はここまでといたします。 その上で、議場におけるデジタル端末の導入につきまして、重ねて要望をいたしたいと思います。 この本会議場での様子は、全国どこからでも見られます。デジタル実装を強力に進めている自治体の議場として恥ずかしくないようにというより、DX推進を標榜する自治体にふさわしい議会対応が必要だと思います。これまでにも何度か質問してきましたが、もう既に検討という、先ほどのお役所言葉という表現ではありませんけれども、検討という段階は過ぎているんじゃないかなあと思いますが、いかがでしょうか。いま一度踏み込んだ答弁をいただきたいと思います。
○議長(津本辰己君) 総務部長。
◎総務部長(三浦英俊君) デジタル技術の活用により地域課題の解決を図るなど、DXの推進は本市においても重要な取組と考えております。議場におけるタブレット端末の導入も含め、情報端末の配置は取組方針などと整合を図りながら進めていくべきものと捉えております。繰り返しになりますが、DX推進の取組の中で総合的に考えてまいりたいと存じます。
○議長(津本辰己君) 11番、政岡哲弘議員。
◆11番(政岡哲弘君) いずれにしても、DXの強力な推進を標榜している自治体にふさわしい早期の導入をお願いしておきます。これもう市長本当によろしくお願いいたします。 続いて、メタバースの活用についての質問です。 この件に関しては、以前からも関心があり、その技術革新の速度に驚きながらも使用の可能性を感じているということでありました。 そこで、私が特に指摘しておきたいのは、VR、ARの活用ということだけではなく、メタ空間における可能性の探求、こういうことでありまして、これが求められるということであります。このことについてお考えをお聞かせください。
○議長(津本辰己君) 観光文化部長。
◎観光文化部長(今村弘樹君) メタバースを活用したツアーなど様々な可能性を感じております。また、メタバースは観光分野だけにとどまらず様々な可能性があるため、他部署とも情報交換、情報共有を行いながら積極的に研究を進めていきたいと考えております。
○議長(津本辰己君) 11番、政岡哲弘議員。
◆11番(政岡哲弘君) 様々な可能性があるということで、その様々な可能性の探求という視点では、もうもたもたしていてはいけないと思います。積極的で速やかな対応をお願いしたいと思います。一方で、津山市独自の取組姿勢も必要であります。これも求められると思います。そのような視点から、現時点において何か具体的な考えはありますか。
○議長(津本辰己君) 企画財政部長。
◎企画財政部長(左居薫君) メタバースについては、現時点で具体的な事業計画はございませんが、福祉や教育、移住・定住など様々な行政分野での活用はもとより、民間分野での様々なサービスのプラットフォームとしても可能性を秘めております。行政はもとより産学官連携で取り組む津山市スマートシティ構想の推進に当たっても様々な活用可能性についての研究を行いたいと考えております。
○議長(津本辰己君) 11番、政岡哲弘議員。
◆11番(政岡哲弘君) 現時点では、具体的な事業計画はないということですけれども、ぜひ具体的で津山市独自と言える活用策を考えていただきたいと思います。これは本当に強く要望をしておきます。 さて、ここからは市民の安心と安全に関わるエコ商事関連の質問に移りたいと思います。 先ほどの総務部参与からの答弁では、本市において市民の生命と財産の保全を担う危機管理体制の窓口は、総務部危機管理室であるということでありました。また、本市の機構では、総務部参与が担当するということであります。そのことはよく分かりました。ガバナンスという視点からもそれが妥当ではないかなあと思います。 まず、今回のエコ商事に関する事案への答弁について一言指摘をさせていただきたいと思います。 本事案は、大規模な火災発生を発端として課題が明るみに出たものでありますけれども、市民の生活を脅かす要素として、当該事業所の操業に関する騒音、粉じんあるいは資材の保管状況に基づく周辺環境への悪影響、過大な貨物車両の進入による道路の損壊、交通への支障など様々な問題が含まれています。したがって、答弁されたように、本県火災に関してというような軽い表現は適切ではありません。エコ商事に関する事案というふうに訂正していただきたいと思いますが、いかがですか。
○議長(津本辰己君) 総務部参与。
◎総務部参与(森上譲君) 火災発生を起因とした事案であることから、そのような表現を使用いたしましたが、その後の様々な事案を含んでいるものと理解をしております。
○議長(津本辰己君) 11番、政岡哲弘議員。
◆11番(政岡哲弘君) しっかりよろしくお願いをいたしたいと思います。 それでは、総務部参与にお尋ねをしたいと思います。 登壇質問への答弁で大まかな流れは分かりましたので、個々の内容について教えていただきたいと思います。 本事案に関しては、火災後の昨年6月議会において、当該事業所は3月上旬には事業活動を停止しているという答弁がありました。しかしながら、私が何度か指摘しているように、その後も資材の搬入は続き、重機が動いている様子も見られます。実際、この3月4日土曜日8時頃、現地を私通ってみましたけれども、大きなトレーラーが場内に入り、ユンボ──バックホウですね正式名称は──で何かを積み込んでいる様子が見えました。本市では、このことについてどのように把握しておられるのでしょうか。
○議長(津本辰己君) 総務部参与。
◎総務部参与(森上譲君) 昨年10月31日には、大型車によりタイヤのホイールが敷地内へ搬入をされておりました。
○議長(津本辰己君) 11番、政岡哲弘議員。
◆11番(政岡哲弘君) それでは、そのことに対してどのように対応されてきたのでしょうか。
○議長(津本辰己君) 総務部参与。
◎総務部参与(森上譲君) 昨年11月7日に事業者へ架電し、ホイール搬入のことについてお尋ねをいたしました。これに対し事業者からは、当該敷地は有価物の一次置場としているとの回答がございました。
○議長(津本辰己君) 11番、政岡哲弘議員。
◆11番(政岡哲弘君) 有価物の一次置場ということですけれども、このことに関してはちょっと後から再質問させていただきたいと思います。 一方で、例えば資材、物品の搬入に関しては河川の管理用通路でもある──河川の管理用通路と言うと3メーターで十分なんですけれども──この狭い道にこんな大型車両が出入りしてよいのかという光景を何度も目撃しております。例えば、このようなことに関して警察との連携はどのようにされているのでしょうか。
○議長(津本辰己君) 総務部参与。
◎総務部参与(森上譲君) 法令違反や犯罪等が疑われる場合は、警察へ通報するなど適切に対応してまいります。
○議長(津本辰己君) 11番、政岡哲弘議員。
◆11番(政岡哲弘君) 具体的にはどういうことを考えておられますか。
○議長(津本辰己君) 総務部参与。
◎総務部参与(森上譲君) 住民の皆様が安心して生活できるよう、警察など関係機関と連携し、適切に対応をしてまいりたいと考えております。
○議長(津本辰己君) 11番、政岡哲弘議員。
◆11番(政岡哲弘君) 地域住民や市民の安全確保のためしっかり取り組んでいただきたいと思います。これは本当に強くお願いをしておきたいと思います。 また、これも以前の質問への答弁で、燃え殻は資源とは言えないのではないか、環境福祉部長だったと思いますけれども、そういう見解を示していただいておりますけれども、その燃え殻が依然として野ざらしで積み上げられていることは承知しておられますか。
○議長(津本辰己君) 総務部参与。
◎総務部参与(森上譲君) 本年2月26日に現地を確認いたしましたが、フェンス内の状況は確認できず、フェンスの外側から見える範囲には燃え殻は確認できませんでした。
○議長(津本辰己君) 11番、政岡哲弘議員。
◆11番(政岡哲弘君) 基本的に、燃え殻については明らかに有価物とは言えないと思いますよ。また、燃え殻に限らず、当該事業所における物品の保管状況には極めて問題があると思いますが、この点についてはいかがですか。
○議長(津本辰己君) 環境福祉部長。
◎環境福祉部長(朝田一君) 事業者に対しては、環境への問題が発生しないよう適切な保管をお願いをしております。
○議長(津本辰己君) 11番、政岡哲弘議員。
◆11番(政岡哲弘君) そのお願いした結果についてはどういうふうになっているんでしょうか。
○議長(津本辰己君) 環境福祉部長。
◎環境福祉部長(朝田一君) 本年2月26日現地を確認した際、フェンスの外側から見える範囲では保管状況に変化はありませんでした。
○議長(津本辰己君) 11番、政岡哲弘議員。
◆11番(政岡哲弘君) この変化がないということは、改善されていないということでありまして、今後においても注視し、しっかり対応できるようにしてください。また、操業を止めているという間に、鋼材や部品のようなもの、さらにはバッテリー、そういうふうに見えるんですけれども、バッテリーのようなものが持ち込まれていますが、このことは承知しておられますか。
○議長(津本辰己君) 環境福祉部長。
◎環境福祉部長(朝田一君) 現状において鋼材やバッテリーなどが保管されていることは承知をしております。
○議長(津本辰己君) 11番、政岡哲弘議員。
◆11番(政岡哲弘君) そのことについてはどのように考えておられるんでしょうか。
○議長(津本辰己君) 環境福祉部長。
◎環境福祉部長(朝田一君) 保管については、周辺環境に悪影響を与えることがないよう事業者に対しお願いをしております。
○議長(津本辰己君) 11番、政岡哲弘議員。
◆11番(政岡哲弘君) 取りあえずはお願いするということでありますけれども、こちらも引き続き注視してください。また、現状の保管状況から見ると、それらの物品から有害物質が流出する可能性は容易に想像できることであります。この点についてはどのように考えられておられますかね。
○議長(津本辰己君) 環境福祉部長。
◎環境福祉部長(朝田一君) 保管状況から見ますと、有害物質が流出する可能性もあると考えられるため、この点について事業者に対し指摘をしているところです。
○議長(津本辰己君) 11番、政岡哲弘議員。
◆11番(政岡哲弘君) このことにもしっかり監視して対処していただくようお願いしておきます。 ところで、現場にはコンクリートで固めた構造物のようなものが見えますが、これはまた1段低いところにあるんですけれども、何か作業をする目的で造られたのではないかというような疑念が浮かびますが、このことは把握しておられますか。
○議長(津本辰己君) 環境福祉部長。
◎環境福祉部長(朝田一君) 事業者からは、トラックの荷物を降ろしやすくするためと聞いております。
○議長(津本辰己君) 11番、政岡哲弘議員。
◆11番(政岡哲弘君) ちょっと怪しい言い訳じゃと思いますけれども、そのほかにも当該事業所の現状を見れば、地域住民の皆様が周辺環境や地下水等に対する環境汚染について疑念や不安、こういうものを抱かれるのは当然だと思います。そればかりでなく、周辺には田んぼがあり、地下水位も高い状態です。それらの圃場で生産される作物への悪影響や、さらには我々の大切な飲み水である水道水への影響など、想定されるクライシスはたくさんあります。そうした課題に本市としてどのように取り組んでいかれるのか、具体的にお聞かせください。
○議長(津本辰己君) 環境福祉部長。
◎環境福祉部長(朝田一君) 事業者に対し、地下水への有害物質の流出防止については、適切な対応を促しております。引き続き、岡山県とも連携し、対応してまいります。
○議長(津本辰己君) 11番、政岡哲弘議員。
◆11番(政岡哲弘君) このことは管轄の問題もありますので、しっかりと岡山県との連携を図っていただきたいと思います。 さて、様々な問題を抱える当該事業所であります。中でも資材の保管に関する問題は深刻です。それがたとえ有価物であれ何であれ、周辺環境を犯さないような保管体制を敷くことは不可欠だと思います。このことは、本当に求められることであります。そのような視点から、全国的には各自治体において条例制定の動きが見られるわけであります。私は、本市においても市民生活の安全と住民の皆様の安心を確保するために、こうしたいわゆる再生資源物等の保管に関する条例制定に向けて取り組む必要があると思います。このことについて、本市の考えをお聞かせください。
○議長(津本辰己君) 環境福祉部長。
◎環境福祉部長(朝田一君) 他の自治体の事例等について研究を進めておりますが、その内容は再生資源物の保管基準を定め、生活環境の保全を図るものとなっております。同種の事業所等について保管状況などの把握を進めるとともに、条例等の整備に際しては業界団体や関係事業者等の理解を得ることも必要と考えます。また、県の権限に属する部分もありますので、必要な協議を行うなど、引き続き検討してまいりたいと考えております。
○議長(津本辰己君) 11番、政岡哲弘議員。
◆11番(政岡哲弘君) 本当にしっかりと取り組んで、継続して目を離さないように取り組んでいただきたいと思います。 一方で、このようなことはピンチをチャンスに変える姿勢が必要だと思います。せっかく目の前に対峙すべき喫緊の課題があるわけですから、今後に憂いを残さないためにも、県や国に働きかけて法整備を進めるための動きを取るべきだと、私は思います。このことを含め、谷口市長から市民の安心・安全を確保するための取組を含めた今後の市政運営についての決意をお聞きしたいと思います。
○議長(津本辰己君) 市長、登壇。
◎市長(谷口圭三君) 〔登壇〕 政岡哲弘議員の御質問にお答えをいたします。 法整備につきましては、国が全国的な被害や実態などを把握し、新たなルールが必要と判断した場合に制定をされるものと認識をしております。私といたしましては、住民の日々の生活が平穏に送れるように必要な働きかけを行ってまいりたいと考えております。同時に、職員の危機管理意識の向上により、危機事象を未然防止するとともに、国、県など関係機関とも密接な連携を図ることで、迅速な課題解決に向けて取組を進めてまいります。 以上です。〔降壇〕
○議長(津本辰己君) 11番、政岡哲弘議員。
◆11番(政岡哲弘君) 今後もしっかりとこの現地の環境改善に取り組んでいただくことと、法整備等に向けても積極的に取り組んでいただきたいと思います。いずれにしても、今回の市長の施政方針に掲げられている気炎万丈、この心意気で積極的な市政運営に臨んでいただくことをお願いいたしまして、行動的政策集団政岡哲弘、本3月議会での一般質問を終わりたいと思います。大変ありがとうございました。
○議長(津本辰己君) 以上で11番、政岡哲弘議員の質問を終わります。 次の質問を許可いたします。 3番、高橋寿治議員、登壇。
◆3番(高橋寿治君) 〔登壇〕 行動的政策集団会派未来3番、高橋寿治でございます。議長の許可をいただきましたので、通告に従い、順次質問をさせていただきます。 2019年の選挙以来4年間、各定例会において私なりに課題を見つけ質問させていただきました。今定例会では、中でも力を入れてまいりました教育関係を中心に質問したいと思います。よろしくお願いいたします。 2020年1月に国内で最初の新型コロナウイルス感染症患者が確認されて以降、多くの感染者と目に見えないものへの恐怖と不安に人々は翻弄され続けました。いまだに明確な科学的根拠が示されない中、マスク生活が続いています。今月13日以降、個人の判断でマスクの着脱が可能という、何とも曖昧なお知らせが出るようです。しかしながら、あまりに長期にわたったマスク生活から抜け出せない方も多いのではないかと感じます。今後、少なくともマスクを外した人への偏見、嫌悪の感情が生まれないことを願います。 質問に移ります。 1月24日夕刻から25日にかけての観測史上最大の災害級積雪は、市内全域において市民生活に甚大な影響を与えました。24日以降融雪し、ふだんどおりに市民生活が送れるまでの対応と今後についてお聞きします。 27番議員の質問とかぶるところもありますが、再度お尋ねいたします。 災害対策本部は設置されましたか。 次に、教育関係の質問に移りたいと思います。 初めに触れたように、マスク着用が日常として行われ、お互いの表情が見えず、コミュニケーションに支障を来したのは大人よりも子供のほうが大きかったのではないかと思います。今の中学3年生は、他の小学校出身の同級生の素顔を記憶に刻むことなく卒業を迎えようとしています。同じように、小学校3年生もしかりです。楽しいはずの学校生活が目元しか知らない同級生との何とも情けない毎日だったことと思います。今年度の卒業式では、マスクを外してもよいとの通達が教育委員会から出されていますが、小・中学校ともマスク着用で卒業式に臨む児童・生徒が多いのではないかという声も聞こえています。そのような状況下でも、令和3年4月にはGIGAスクール構想の推進による、1人1台端末整備が行われ、ICT教育が始まりました。本市においては、「未来の学校づくり」をテーマに、令和2年7月に東京学芸大学と連携協定を締結し、ICTを活用した教育の充実に取り組んできました。また、教育のDXを進めるため、令和3年6月にNTT西日本・NTTドコモ中国支社と連携協定を結ばれました。この2つの協定以降の成果をお示しください。 次に、令和3年11月に相互に連携協力して学術研究と知的観光を盛り上げ、地域の活性化につなげるため、本市と大分県中津市、島根県津和野町が、蘭学・洋学三津同盟を締結し、シンポジウム等交流事業が行われており、教育分野での交流において、林田小学校6年生が中津市立北部小学校6年生と、鶴山小学校6年生が津和野町立津和野小学校6年生と、オンラインで交流されたようです。交流の様子、内容と成果をお示しください。 学校と地域の新たな関係づくりを進めるコミュニティ・スクールが令和3年4月に開始し、令和4年に鶴山小学校と勝北中学校でもスタートしました。手探りの中での活動となっている様子も聞こえてきますが、令和5年度には小学校8校、中学校5校、小・中学校1校に学校運営協議会が導入されます。導入済みの3校の活動内容と課題、来年度導入の各校の進捗状況と課題をお示しください。 次に、学校給食について少しお聞きします。 ロシアのウクライナ侵略から1年がたち、戦地ではない遠く離れた日本の市民生活にも多大な影響を及ぼしています。飼料、肥料の高騰により農業者への打撃は大きく、食品の値上がりは数知れず、燃料、電気代など、かつてない価格に市民はもちろん全ての企業活動に支障を来しています。この春以降、さらなる物の値上がりが予想されます。教育関係においても、給食センターにおける燃料費の高騰は管理運営に多大な影響を与えていますが、今年度は今回提示された第10次の補正予算でも、原油価格高騰対策として燃料費の保護者負担分を全額公費負担とするため増額補正され、これは保護者にとってとてもありがたい措置ではないかと考えます。食材についてもさらなる値上がりが考えられますが、給食の質、量の低下は考えられませんか。 来年度いよいよ中学校の部活動地域移行が現実のものとなってきます。2月に開催された令和4年度第3回の津山市総合教育会議の議題は、今後の部活動の在り方についてでした。部活動の地域連携移行は、非常に難しい問題であると思われますが、教育委員会としては今後具体的な方向についての検討を考えているのか、お示しください。 次は、直接教育とは関係ないのですが、自転車についてお伺いします。 自転車による事故の発生は近年増加しており、社会問題となっています。通勤や通学時に自転車に乗ることが多い方は、いつ交通事故に遭ってもおかしくない状況とも言えます。岡山県では、令和4年度自転車が関係した交通事故が924件発生しています。残念なことに、そのうち18人の方がお亡くなりになっております。津山市においては、令和4年、小学生3件、中学生5件、高校生10件の自動車事故が起こっており、うち中学生の関係した事故1件で重傷者が出たと、県警の発表がありました。現在、道路交通法第63条11項で、13歳未満の子供の保護者に対し、子供にヘルメットを着用させる努力義務があります。来月1日からは、自転車に乗る人全てにヘルメット着用が努力義務になります。本市においても、各小学校、PTAなどが、児童の自転車乗車中にヘルメット着用が呼びかけられているところがありますが、現状はどうなのか、お答えください。 また、中学生が自転車登下校中にスマートフォン利用が見られます。これは明らかに道路交通法違反で、刑事罰の対象になることもあります。中学校での指導はどのようにされていますか。 過去何度か質問しました教員不足についてお伺いします。 来年度スタート時の教員不足は起きていませんか。今年度不登校対策として、4中学校に新たな居場所づくりとして、特別教室の設置と常駐の専属教員、特別支援員により不登校生徒の学校復帰に向けた取組により改善が見られたとの答弁がありました。昨年4月からの事業にもかかわらず、目に見える成果が出ているようですが、具体的な成果と課題をお示しください。 第3期教育振興基本計画に基づき、教育施策を推進される中、少子化による過小規模校の発生も受け、今後の小・中学校の体制整備について、今年度7回の津山市小・中学校の将来構想検討委員会が開催され、9月に提言書が提出されました。私もほとんどの会議を傍聴する中、考えるところが多くありました。来月、小・中学校の体制整備の基本方針を策定し、保護者や地域住民に説明し、議論を深めるとありますが、どのような計画と説明内容なのかお示しください。 学力向上についてお聞きします。 令和4年度の学力調査において、小学校3、4、5年生の学年平均は、国語、算数とも全国、県平均を上回り、学力は向上していることがうかがえます。しかし、過去の質問に対し、本市の課題は読解力にあるとの答弁をいただきました。来年度の読解力向上に向け、どのように重点的取組をされるのか、お示しください。 最後に、同じく学力状況調査において、全国平均を下回る英語に関して、施政方針の中で外国語指導助手ALTの派遣人数増と新たに授業と研修がリンクする実践型研修を実施し、指導力向上に努めるとありますが、どのような内容なのでしょうか。 以上で登壇での質問を終わり、質問席で再質問をさせていただきます。〔降壇〕
○議長(津本辰己君) 総務部参与。
◎総務部参与(森上譲君) 災害警戒本部の設置についてお答えをいたします。 本市では、大雪に対する本部設置の考え方といたしまして、例年、降雪、積雪量の多い加茂・阿波地域など山間地域を重点に、各支所、出張所と連携を図り、対応することとしており、大雨や暴風時のように警報発表に併せて災害警戒本部を設置するのではなく、降雪や現地の状況に応じて本部設置を行うこととしております。 今回の大雪に対しましては、24日から関係部署職員は職場での待機と以降の気象情報を注視するとともに、降雪を受け、道路の除雪、凍結防止剤の散布や配布、水道管の破裂や漏水の対策、高齢者等の安否確認など、各担当部署において対応を行ってまいりました。しかしながら、例年、比較的降雪が少ない地域にも記録的な降雪がありましたことから、1月26日、関係部署による情報共有と今後の対応を確認するための会議を開催し、同日本部の設置をいたしました。 以上です。
○議長(津本辰己君) 教育次長。
◎教育次長(粟野道夫君) いただいた11件の御質問に順次お答えいたします。 初めに、東京学芸大学及びNTT西日本・NTTドコモ中国支社との連携協定後の成果についてのお尋ねです。 東京学芸大学との連携事業においては、東小学校をモデル校として調査研究を行ったAIドリルnavimaを今年度から全校に導入しており、児童・生徒の学びへの意欲が高まったものと考えております。本年度は、同校で1人1台の端末を活用して、児童の心理状態や悩みを効率的に把握するAIチャットボットを活用した実証実験による情報の蓄積を進めており、同大学と次年度以降の活動について協議を進めているところです。 また、NTTグループとの連携事業においては、万作の会とともに本年2月に文化庁の補助を受けたVRを活用した狂言体験を市内小・中学校5校で実施し、児童・生徒は意欲的に取り組みました。今後も、引き続きVR等のICT技術を活用した授業について調査研究を実施してまいります。 次に、三津同盟の教育分野での交流についてですが、当該小学校においては、互いの教室をオンラインで結び、児童が調べたことを紹介し合い、クイズ形式も取り入れて楽しく交流しました。 内容については、本市の2校は学校紹介に始まり、箕作阮甫、宇田川榕菴等の地元の偉人や洋学資料館等について、中津市立北部小学校は福沢諭吉や前野良沢、津和野小学校は森鴎外や西周等についての発表を行いました。 成果については、学校間交流を行うことを通して、児童が互いの郷土の歴史に誇りと愛着を持つきっかけとなったことと捉えております。 次に、コミュニティ・スクールについてですが、導入済みの3校では、校則に関わる協議や中学生を講師とした公民館講座の開設、地域住民を講師としたクラブ活動や放課後学習への支援など多様な活動を行っております。 課題としては、コミュニティ・スクールに関わる活動への積極的な参加者が偏りがちであることから、より幅広い参加をいただくことと考えております。 来年度導入する15小・中学校は、設立準備委員会を設置して、コミュニティ・スクールの狙い等について関係者の十分な理解を得ることや、育てたい子供の姿を共有すべく熟議を重ねているところです。 今後は、準備委員会で検討した目指す子供像等を踏まえて着実にコミュニティ・スクール発足後の具体的活動を実施していくことが重要であると考えております。 次に、食材の値上がりによる給食への影響についてです。 食材調達については、保護者負担となっていた調理用燃料費部分を全額公費負担とすることで、燃料費高騰が直接給食費に影響を及ぼすことはなくなります。加えて、給食費全額を食材調達に係る経費に充てられるようになるため、現況の食材の値上がりも懸念されるところではありますが、直ちに給食の質や量の低下につながることはないと考えております。今後も、物価等の動向に注視しながら適切に対応してまいります。 次に、部活動の地域連携・地域移行についてですが、本市ではこれまで行政内部での検討会議において学校関係者などとの意見交換や学校、保護者、児童・生徒への意向調査等を行い、地域連携・地域移行についての情報提供と実態把握を進めてきました。今後は、地域やスポーツ団体などに対して、部活動の現状や学校の意向等を伝えながら、部活動の精選や合同部活動の実施、休日の部活動の在り方などを検討してまいりたいと考えております。 次に、小・中学生の自転車乗車に係る指導についてのお尋ねですが、小学校では交通安全教室等を実施し、自転車に乗車する際には必ずヘルメットを着用するよう指導を行うとともに、家庭にも同様の呼びかけをしております。また、中学校においては、津山警察署による交通マナーの授業等により、自転車を運転しながらスマートフォンを利用する危険性を知らせるとともに、学年集会などでも注意を呼びかけ、継続した指導を行っているところであります。 次に、教員不足についてですが、4月のスタート時には常勤の教員については全て配置できる見込みであります。 次に、新たな居場所づくりについてのお尋ねですが、専属教員と専任の支援員が常駐することにより、生徒との間に信頼関係が生まれ、新たな居場所が安心できる場所となり、ほぼ毎日のように別室に登校できるようになった生徒もいます。別室での活動として、自分のペースに合わせて学習に取り組んだり、畑を耕してサツマイモを育てたり、季節の飾りを作って玄関に飾ったりするなど、自ら挑戦したいことを教員に相談しながら学校生活を楽しむ姿も見られております。 来年度へ向けての課題としては、登校に関して悩む生徒や保護者にこの教室の存在を広く知らせることや関係機関等と連携していくことが挙げられます。 次に、小・中学校の体制整備に関する基本方針に係る説明の計画と内容についてですが、今月末に基本方針を策定し、来年度以降、主に中学校区を対象として順次説明会を開催してまいります。 説明会では、将来構想検討委員会から提出のあった提言書や基本方針に示されたつながり学び合う学校づくりなどの魅力ある学校づくりの考え方や体制整備の方策等について、保護者や地域の方々に丁寧に説明を行い、各地域での協議を進めてまいります。 次に、読解力向上の取組についてですが、来年度から市内小・中学校全校において、新聞教材等を活用した取組を進めることで、初見の文章を素早く正確に読み取り、目的に応じて必要な情報を得ることができる力を養い、実践的な国語力の向上を図ってまいります。また、学校図書館司書と連携して読書活動を推進し、学校や家庭で本を多く読む機会を設けることで、文章に親しむ習慣づけを行ってまいります。 最後に、英語教育についてですが、ALTを1名増員し、8名配置とすることで、児童・生徒が生きた英語になれ親しむ環境を一層充実させてまいります。また、実践型研修につきましては、中学校教員が発話中心の授業を体感できる体験型の研修を通じて、生徒自身が日常的に英語を使って読んだり書いたり話したりできるような授業への転換を図り、生徒のコミュニケーション能力の育成につなげていくものでございます。 以上です。
○議長(津本辰己君) 3番、高橋議員。
◆3番(高橋寿治君) それぞれに答弁いただきました。 まず、危機管理に関して再質問させていただきます。 24日の時点で各担当部署の職員の待機と対応されているのであれば、その時点での対策本部が設置が適切ではなかったかと感じます。26日というと、雪もやみ、多くの基幹生活道路の除雪が行われ、少しずつではありますが、普通の市民生活が戻り始めた頃ではないかと思います。対策本部設置が遅れた原因を教えてください。
○議長(津本辰己君) 総務部参与。
◎総務部参与(森上譲君) 当初、それぞれ所管する部署において必要な対応を行っておりましたが、過去に経験のない記録的な大雪となり、部署間連携をより強固にして対応する必要があると判断をし、26日関係各部による会議を行い、本部体制で臨むこととしたものでございます。
○議長(津本辰己君) 3番、高橋議員。
◆3番(高橋寿治君) 過去に経験のない記録的な大雪であったことは間違いありませんが、災害に対して想定外だったという常套句はもう使えないと考えます。あらゆる事態に即応できることが危機管理室に求められることではないかと思います。 さて、災害解除までの間、市民からの問合せはどのようなものがありましたか。
○議長(津本辰己君) 総務部参与。
◎総務部参与(森上譲君) 住民の皆様からは、除雪や凍結防止剤の提供依頼、水道管の破裂や漏水、ごみの収集に関すること、積雪や落雪等によるカーポート等への被害に関する罹災の証明などについてお問合せがございました。
○議長(津本辰己君) 3番、高橋議員。
◆3番(高橋寿治君) 生活に直結したものから今後についての幅広い問合せがあった様子がうかがえます。24日以降、各部局においてはそれぞれの担当範囲内で可能な限りの対応がされた様子が議案説明会で報告があり、経験のない事態での大変さは伝わってまいりました。配食受給者への安否確認は25日から始まり、民生委員さんも見守り対象者の安否確認をされたようです。 そこで、お尋ねします。 民生委員の見守り対象者はどのような方でしたか。
○議長(津本辰己君) 環境福祉部参与。
◎環境福祉部参与(木梨良祐君) 独り暮らしの高齢者、高齢者のみの世帯、障害のある方のいらっしゃる世帯など、平素からの民生委員児童委員活動の中で、それぞれの委員が把握している見守りが必要であると考えられる世帯でございます。 以上です。
○議長(津本辰己君) 3番、高橋議員。
◆3番(高橋寿治君) さらに、お尋ねします。 社会福祉事務所ではどのような対応をされたのでしょうか。
○議長(津本辰己君) 環境福祉部参与。
◎環境福祉部参与(木梨良祐君) 要介護度が高い方や障害の重い方など、災害時の避難に不安のある方を登録していただいております避難行動要支援者名簿を活用いたしまして、特に市内北部にお住まいの方に対し、個別に電話による安否確認を行っております。また、地域包括支援センターにおきましても、センターが管理する要支援高齢者名簿のうち、独り暮らしで身寄りのない高齢者などに対しまして、安否、生活状況の確認などを実施しております。 以上です。
○議長(津本辰己君) 3番、高橋議員。
◆3番(高橋寿治君) できる範囲以内での対応はされたようですが、全市民を網羅することは短時間では困難と感じます。今回の大雪対応として、各町内会への協力要請はされたでしょうか。
○議長(津本辰己君) 総務部参与。
◎総務部参与(森上譲君) 今回の大雪対応といたしまして、市から町内会への協力要請等は行っておりません。
○議長(津本辰己君) 3番、高橋議員。
◆3番(高橋寿治君) 災害対応で使われる言葉に、自助、共助、公助があります。公助は、大所での対応で、まずは市民生活の根幹を守るため、情報発信、生活道路の除雪、危険地区のパトロール及び市民からの問合せの集約等であろうと考えられます。公助に関しては、でき得る対応をされていたようにも思われますが、今回の災害対応で困難を極めたのは自助だったのではないでしょうか。雪かきの道具をお持ちでない方、特に高齢者世帯の方にはとても手に負えるものではなく、3日間家から出られなかったという方の声を、後に聞きました。 そこで、重要と思われるのが共助であります。町内会への協力要請はなかったという答弁ですが、なぜなのか、首をかしげます。今回のようなケースで一番力を発揮できる場面ではなかったのではないでしょうか。雪が落ち着いてから聞こえてきた声の多くは、町内会の系統立った動きは少なく、ただただ困ったというものでした。各町内会においての対応は様々のようでしたが、高齢者世帯、病気がちの方等、町内の住民の様子を一番知っているのは、町内会長さんだと思います。事情の違いはあったと思いますが、役員をはじめ町内会を挙げての行動が望まれたように思います。さらには、自主防災組織、消防団との連携も必要だと思います。今回の積雪のように、全市的に起こる災害に対しては、行政だけの対応は無理であると感じました。今後は、どのように対応していくのか、お考えをお示しください。
○議長(津本辰己君) 総務部参与。
◎総務部参与(森上譲君) 本市としましては、今回の教訓も踏まえまして、災害対応時の組織体制の見直しや早急な除雪のための体制の再構築を行うこととしております。また、地域におきましては、相互扶助の意識がさらに高まりますように、職員等による防災講話や自主防災活動の活性に向けた取組支援等を進めてまいりたいと考えております。
○議長(津本辰己君) 3番、高橋議員。
◆3番(高橋寿治君) 今回の教訓に、大雨、台風、地震だけなく、積雪対応も地域を巻き込む防災対応の見直しを早急にお願いするところであります。 学校に関してお聞きします。 25日は警報発令による市内全校休校、26日は学校長判断による全校休校、27日は学校長判断により17校休校、時間変更5校、通常授業13校でした。17日の時間変更を含め、通常授業を行った学校の全児童・生徒の通学路の安全確認は行われたのでしょうか。
○議長(津本辰己君) 教育次長。
◎教育次長(粟野道夫君) 1月27日に通常授業を行った学校では、前日、教職員で分担して校区を見回り、歩道の雪かきや危険箇所の点検を実施するなど、安全確認を行っております。
○議長(津本辰己君) 3番、高橋議員。
◆3番(高橋寿治君) 全ての児童・生徒の安全確保ができたことには、各学校の努力に感謝しかありません。地域差はあったと思いますが、子供たちの安全が保たれたことは何よりだったと思います。 次に、教育関係に移りたいと思います。 AIドリルnavimaは、個々の児童・生徒の教科修得に合わせ理解度が進む機能があり、私も拝見したことがありますが、個別指導員がついていると感じられる場面もありました。答弁にもありましたnavima利用で、どの部分で学びの意欲が高まったのか、もう少し具体的成果を示しいただきたいと思います。
○議長(津本辰己君) 教育次長。
◎教育次長(粟野道夫君) 例えば、予習、復習はもちろん、自分の苦手な問題を学年を遡って取り組んだり、家庭への持ち帰り等で関心のある学習動画を活用するなど、主体的に学習に取り組む姿勢が見られるようになっております。
○議長(津本辰己君) 3番、高橋議員。
◆3番(高橋寿治君) 勉強に興味が湧くことは重要で、その基になるのがAIドリルであるならば、さらなる効果が期待できると感じます。 次に、VRを活用した狂言体験を見学し、子供たちが新しい技術に触れることは重要だと感じましたが、今後このような先端技術を学習においてどのように具体的に活用していく方策を考えられているのか、お示しください。
○議長(津本辰己君) 教育次長。
◎教育次長(粟野道夫君) 今回、狂言体験を実施した勝北中学校では、交通マナー向上を目的として、自動車側の目線から見た自転車や歩行者の危険な場面をVRにより体験する交通安全学習を今年度中に実施する予定です。今後も、VRと親和性の高い体育などの教科教育における活用も検討、研究してまいりたいと考えております。
○議長(津本辰己君) 3番、高橋議員。
◆3番(高橋寿治君) 答弁いただきましたように、交通安全学習などは、実体験できないものをVRで行えることは、生活に即したものになると考えます。教科活用のみならず、今後子供たちが自ら興味を持ち、使用することにより、先端技術の活用まで想像できるようになることを望みます。 鶴山小学校での津和野小学校との交流の模様を見学させていただき、和やかに交流されている様子がうかがえました。相手に地元を紹介するためには、自分たちで歴史、文化、偉人を調べ、知識を深めなければなりません。そのことにより、郷土への興味、愛着が生まれることが考えられます。オンラインの交流は、地元においてできる手軽さはありますが、肌で感じることも重要と思われます。そのため、実際に現地での交流も必要ではないかと考えますが、来年度以降の計画はどうなっているのでしょうか。
○議長(津本辰己君) 教育次長。
◎教育次長(粟野道夫君) 来年度以降も交流することは決まっておりますが、交流の内容については、現在当該校において現地での交流も含め、検討中でございます。
○議長(津本辰己君) 3番、高橋議員。
◆3番(高橋寿治君) 学年全員の交流は難しくても、夏休みなどを利用し、現地に行くことでさらなる深い交流ができるものと考えます。子供たちを発端に、3地域のつながりが深まることを期待いたします。 コミュニティ・スクールについてです。 最初にスタートした津山東中学校の活動と1年後にスタートした2校では、また違った活動の様子があり、固まった考えではなく、それぞれの発想で動き始めていることは、コミュニティ・スクールの将来性を感じます。コミュニティ・スクールの課題として、積極的参加者が偏りがちということですが、その原因はどこにあると考えられますか。
○議長(津本辰己君) 教育次長。
◎教育次長(粟野道夫君) これまで学校支援ボランティアなどに参加経験がある地域の方々は、参加することの意義や楽しさを感じておられると認識しておりますが、現状ではコミュニティ・スクールについての情報は必ずしも浸透していないことにより、住民の方々が参加することに不安を感じている可能性もあると考えております。
○議長(津本辰己君) 3番、高橋議員。
◆3番(高橋寿治君) 答弁にありましたように、まずは情報発信の量が不足しているように感じます。コミュニティ・スクールという新しい名前にとらわれることなく、間口の広さも住民の皆さんに分かっていただく努力が必要となります。 まずは、コミュニティ・スクールの3つの主な役割を共通理解し、学校と地域がさらに強い結びつきで活動に広がることを期待いたします。 給食の質、量の低下はないとのお答えに、まずは一安心しました。しかしながら、今後の物価動向は予測のつかないものがあります。私の知人の青果会社の社長は、今までは何とか踏ん張ってきたが、春以降15から20%の値上げを第1弾と考え、夏以降の価格変更も十分視野に入っていると話されていました。さらなる物価高騰があった場合、納入業者への圧迫が強まり、現在価格で納入不能も考えられます。市民の皆さんは、食材の値上がりを肌で感じられていることと思いますが、燃料費の公費負担で給食食材は今までどおり給食提供なされていきます。厳しい状況は続きますが、保健給食課の努力に期待いたします。 部活動の今後については、生徒はもちろん保護者も関心と不安を感じていると思います。現状の部活動のまま地域移行するのか、形を変えるのか、具体的な姿は示せないでしょうか。
○議長(津本辰己君) 教育次長。
◎教育次長(粟野道夫君) 部活動の地域連携・地域移行については、来年度、地域やスポーツ団体などの外部委員を含めた協議会においてその方策を総合的に検討することとしており、令和5年度中に推進計画を策定することとしております。
○議長(津本辰己君) 3番、高橋議員。
◆3番(高橋寿治君) 生徒はもちろん教員、保護者、地域団体など多くに関わる問題ですので、慎重な検討をいただき、よい方向で地域移行につながることを期待いたします。 自転車に関して、ヘルメットの着用については、小・中学校とも指導されているようですが、ヘルメット非着用での致死率は着用時の3倍に上るデータがあります。事故対策の重要性を丁寧に説明いただき、さらなる指導をお願いいたします。また、自転車運転中のスマートフォン使用は重大事故につながります。道路交通法の周知と危険性の徹底を指導願います。 さて、自転車損害賠償責任保険加入率は、令和4年度、岡山県で自転車利用者の54.8%、自転車保有者全体では34.8%となっているようです。被害者になったときはもちろん加害者になったときのためにも、保険加入は重要と考えますが、自転車保険加入についての考えをお聞かせください。
○議長(津本辰己君) 教育次長。
◎教育次長(粟野道夫君) 小・中学生の自転車に係る事故につきましては、本市においても憂慮しており、毎年各学校の入学説明会や保護者が来校する機会等を利用して、自転車保険に加入する重要性について説明を行っております。
○議長(津本辰己君) 3番、高橋議員。
◆3番(高橋寿治君) 自転車保険の重要性を保護者に対して説明していることは承知しました。しかし、それにより全ての保護者が加入するとは思えません。安全と事故時の補償のためにも、岡山市のように条例制定の検討はできませんか。
○議長(津本辰己君) 環境福祉部長。
◎環境福祉部長(朝田一君) 本市におきましては、自転車保険加入の必要性を交通安全教室等の場において住民の皆様に啓発しているところでございます。自転車の安全利用に関する条例につきましては、令和4年4月現在で31の都道府県と90の市区町村が制定しておりますが、県内では岡山市のみとなってございます。 本市といたしましては、他の自治体の動向や本市の現状を把握するなど、その必要性も含め、研究してまいりたいと考えます。
○議長(津本辰己君) 3番、高橋議員。
◆3番(高橋寿治君) 子供をはじめ自転車を利用する市民を事故から守り、補償の裏づけを義務とすることで市民の安全の担保になるものと考えます。自動車保険へのひもづけで加入できるものもあります。どうか他の自治体の動向によることなく、本市の考えを中心に前向きに検討いただきたいと思います。 教員の数ですが、まずは常勤教員の配置でスタートが切れることに一安心です。今後を注視してまいります。 多様で多彩な子供たちがいる中で、普通学級で学ぶ子供たちにおいて、集団生活になじめない子供の割合は、文科省発表では8.8%、私が聞き取りした小学校数校では10%を超えているとのことでした。このような集団生活に困難さを抱える子供に対する教育指導はどのようにされておりますでしょうか。
○議長(津本辰己君) 教育次長。
◎教育次長(粟野道夫君) 各校の特別支援コーディネーターを中心に、校内支援委員会やケース会議等で、児童・生徒一人一人の見立てを行った上で、指導支援を実施しております。 さらに、本年度からはより専門性の高い特別支援教育ナビゲーターによる巡回訪問も活用し、それぞれの実態に応じた助言も行っているところです。
○議長(津本辰己君) 3番、高橋議員。
◆3番(高橋寿治君) 答弁いただきましたように、特別支援教育ナビゲーターの巡回訪問は非常にありがたく、成果も上がっていることと思われますが、常駐ではありません。担任一人ではクラスの安定は難しいと思われます。このことも踏まえ、県教委に向け、さらなる教員増員を要求はされませんか。
○議長(津本辰己君) 教育次長。
◎教育次長(粟野道夫君) 引き続き学校の実態を踏まえ、来年度以降に向けて必要な増員については加配要望を行ってまいります。
○議長(津本辰己君) 3番、高橋議員。
◆3番(高橋寿治君) ありがとうございます。教員だけでなく今後、養護教諭の力に期待されるところは多くなると考えます。養護教諭の増員も視野に入れ、引き続き県教委への働きかけをお願いしたいところでございます。 さて、集団生活になじめない子供に対する教育について、現在行える対応はされているように思えますが、なかなか落ち着いた学校生活が送れていない現状も聞きます。その子供たちに影響を受け、クラス全体に落ち着きが損なわれている状況も生まれています。集団生活になじめない子供のそばにいて話を聞いてあげるだけで落ち着くということも耳にします。コミュニティ・スクールや地域の方に声をかけ、教室に入ってもらうことはできないでしょうか。
○議長(津本辰己君) 教育次長。
◎教育次長(粟野道夫君) 現在、各学校において学校支援ボランティア等を活用して子供たちに関わっていただいているところですが、今後コミュニティ・スクールの導入も見据え、地域の方々に積極的に関わっていただくよう働きかけてまいります。
○議長(津本辰己君) 3番、高橋議員。
◆3番(高橋寿治君) この問題は、受入れ側の学校とどのような方にお願いするのか、守秘義務はどうするかなど、多くの課題はあると思います。少しでもよい方向になるのであれば、前向きに検討いただきたいと考えます。 次に、当初予算に生徒指導不登校対策事業費が計上され、4月以降専属教員特別支援員を増やし、新たな居場所づくりと多様な学びを保障する取組を充実するとありますが、具体的な取組を示してください。
○議長(津本辰己君) 教育次長。
◎教育次長(粟野道夫君) 来年度は、専属教員を2名増員して市内4校に拡充して配置いたします。専属教員を拡充することで、生徒が常時相談でき、学習指導が受けられる環境を整え、教員による小学校への訪問や鶴山塾等の関係機関、実施校間での連携を一層充実させ、取組の成果を市内小・中学校へ横展開してまいります。こうしたきめ細かな指導により、様々な背景を抱える生徒の心情に寄り添い、将来的な自立や一人一人に合った学びとなるように、生徒自身の自己決定を大切にした取組を充実させてまいります。
○議長(津本辰己君) 3番、高橋議員。
◆3番(高橋寿治君) 昨年から成果が上がっている取組のさらなる増強で問題改善に期待ができます。答弁にあったように、4校だけではなく、鶴山塾や他の小・中学校の連携が重要と考えられます。子供たちの将来へ向け努力いただきたいと思います。 さて、この不登校問題は本市教育の重要課題で、様々な手当てがされてきました。その一つとして、不登校特例校設置に向け、以前教育長は前向きに検討すると言われていましたが、来年度どのような取組をされるのか、お聞かせください。
○議長(津本辰己君) 教育次長。
◎教育次長(粟野道夫君) 来年度は、先進校への視察や先進事例の収集、不登校児童・生徒や保護者、支援者等がどのような学びの選択肢を望んでいるか等を把握し、本市が目指す不登校特例校の在り方を検討していくこととしております。
○議長(津本辰己君) 3番、高橋議員。
◆3番(高橋寿治君) 不登校特例校は、問題解決の大きな一つになると感じます。前向きに検討していただけることを期待いたします。 小・中学校の体制整備について、基本方針策定後に順次説明会を開催するという答弁でしたが、これは地域限定ではなく全市的に行うという認識でよいでしょうか。
○議長(津本辰己君) 教育次長。
◎教育次長(粟野道夫君) 全ての中学校区を対象として、全市的に説明会を開催してまいります。
○議長(津本辰己君) 3番、高橋議員。
◆3番(高橋寿治君) 答弁いただきましたように、まずは現体制の問題点を市全体で共有し、どの方向がよいのかしっかり協議いただきたいと思います。 次に、読解力に関してですが、これは一朝一夕に解決できない、悩ましい問題だと感じます。デジタルであれ、アナログであれ、まず文字に触れ、文章を楽しむことが重要と考えます。多くの文章に触れることで読み取る力もつき、感情表現も豊かになると思われます。ひいては、教科においてその力が発揮できることが期待できます。就学前の読み聞かせがはじめの第一歩ではないかと思います。保護者の方が子供と一緒に楽しんでいただくことを望みます。 英語に関して、再質問いたします。 外国語指導助手ALTの増員は、非常に重要で必要な施策と思います。一昨日の日本経済新聞1面に、福井県が60年以上前から導入し、成果が顕著であると報じられていました。文部科学省が実施する英語教育実施状況調査で、2021年度英検準2級相当以上を持つ県内高校生は、福井県53.9%で全国1位、岡山県は48.5%、中学生で英検3級相当以上の生徒は、福井県85.8%と断トツの1位、岡山県は44.2%でした。この裏づけとして、人口10万人当たりのALTの人数は、福井県33.95人で唯一30人を超えて1位、岡山県は中四国で最低の13.27人で全国44位でした。ALTの人数が全てではないと思いますが、重要度はうかがえます。学力調査において問題のある英語の向上に向け、環境改善になることと思います。 次に、教員が発話型授業が体感できる体験型の研修とは、具体的な内容をお示しください。
○議長(津本辰己君) 教育次長。
◎教育次長(粟野道夫君) 当該研修は、講義を聞くだけでなく、教員自身が児童・生徒役となり、英語を用いた言語活動中心の授業を体験することで、生徒の知的好奇心やモチベーションが向上する過程や適切な発音と自然な会話の基礎となるリズムやイントネーションなどを体感しながら学べる内容となっております。
○議長(津本辰己君) 3番、高橋議員。
◆3番(高橋寿治君) では、この体験がどのように生徒につなげられると考えられているのか、お示しください。
○議長(津本辰己君) 教育次長。
◎教育次長(粟野道夫君) 教員が生徒の視点から発話中心の授業を体験することで、生徒主体の授業への転換につながり、生徒が自然と楽しく英語を使う場面が増えることで、英語によるコミュニケーション力の向上につながるものと考えております。
○議長(津本辰己君) 3番、高橋議員。
◆3番(高橋寿治君) 教員が児童・生徒の立場で言語活動中心の授業体験で新たな気づきがあり、授業への反映で発話型の英語授業により自然に英語が身近になり、英語力向上を期待いたします。 さて、様々な形で英語教育の向上に努められていることは伝わりましたが、生徒が主体的に英語に取り組む一つの方法として、数値化された英検受検も考えられると思います。以前にもお願いした受検料補助は検討できないでしょうか。
○議長(津本辰己君) 教育次長。
◎教育次長(粟野道夫君) 英語検定は、英語学習のモチベーションの向上に効果があると考えられますが、受検料補助を実施している他市の状況を確認したところ、受検率が期待ほど伸びていない状況であるため、まずはALTの増員や新たな実践型研修に取り組みたいと考えており、現時点では受検料補助までは考えておりません。
○議長(津本辰己君) 3番、高橋議員。
◆3番(高橋寿治君) 受検料補助の考えはないという答弁、非常に残念に思います。受検率に関しましては、本市は他の自治体とは違う可能性もあります。先ほど述べた文科省調査の一つの指針としても、英検が挙げられています。児童・生徒にとって自らの実力を測る方法であることは間違いありません。今後、検討課題の一つとしていただくことを望みます。 さて、教育次長が着任されたこの3年間を振り返って、本市教育についてどのような思いで取り組んでこられたのか、お聞かせいただきたいと思います。
○議長(津本辰己君) 教育次長。
◎教育次長(粟野道夫君) 私が本市教育委員会の教育次長を拝命した令和2年4月は、新型コロナウイルス感染症により、全国で学校の一斉臨時休業が行われ、人々が未知の感染症に戸惑い、恐怖を抱いた時期でございました。これまで8回の感染拡大の波に翻弄される中、津山市教育大綱の改定や第3期津山市教育振興基本計画の策定、GIGAスクール構想による1人1台端末の整備、学力向上対策、今後の津山市立小・中学校の体制整備に関する基本方針の策定、コミュニティ・スクールの導入、不登校支援など、多くの課題に取り組んでまいりました。近年、教育はこうした多くの課題を抱え、様々な面で変革が求められておりますが、一方で変わらぬ使命もございます。 私は、本市教育大綱にあるように、子供たちを自立して自己の将来を切り開き、たくましく生きていける人に育てるべく職務に当たってまいりました。これからも津山の子供たちがそれぞれの人生を力強く歩み、将来ふるさとを支えてくれることを願っております。 以上です。
○議長(津本辰己君) 3番、高橋議員。
◆3番(高橋寿治君) 様々な施策に真摯に取り組んでいただきましたこと、感謝の念しかありません。 最後におっしゃった津山の子供たちがそれぞれの人生を力強く歩み、将来ふるさとを支えてくれること、このことは全ての大人の思いであります。今後も住み続ける私たちは、津山の子供たちの教育に向き合っていきたいと思います。市長の施政方針の中で、多様な教育機会が得られる津山へと、教育の重要性を述べられていますが、このことを踏まえ、来年度以降、津山の教育に関して教育長の考えをお聞かせください。
○議長(津本辰己君) 教育長。
◎教育長(有本明彦君) 社会全体の価値観や子供たちを取り巻く環境が複雑多様化している中で、教育も前例にとらわれることなく、時代の変化に柔軟に対応する必要があると考えております。来年度は、第3期教育振興基本計画も2年目となることから、本市が目指す自立、つながり、郷土愛の3つの人間像をさらに追求してまいります。そのために、来年度は学校長との対話をさらに進めながら、特に本市の喫緊の課題である読解力の育成、多様な学びの保障、郷土愛の醸成を重点課題として具体的な取組を推進したいと考えております。そして、これらの取組を着実に進めることで、将来の目標に向かって前向きに挑戦し、自己決定できる子供たちをしっかり育んでまいりたいと存じます。 以上でございます。
○議長(津本辰己君) 3番、高橋議員。
◆3番(高橋寿治君) ありがとうございました。人づくりの根幹となるものは、教育であることは間違いありません。津山の今後に向け、よろしくお願いしたいと思います。 以上で3番、高橋寿治、今任期中の最後の質問を終わります。ありがとうございました。
○議長(津本辰己君) 以上で3番、高橋寿治議員の質問を終わります。 本日は、運営予定に従い、これをもって打ち切ります。 次の会議は、明日7日午前10時に本会議を開き、議案質疑及び一般質問を続行いたします。 本日御出席の皆様には別途通知はいたしませんので、御了承を願います。 本日はこれをもって散会といたします。 御苦労さまでした。 午後0時33分 散会...