○議長(
森脇幸好) これにて討論を終結いたします。 これより表決に入ります。 議第112号「松江・
安来広域連携事業推進基金条例の廃止について」外議案19件及び承認第1号「
専決処分の報告について」外承認19件を一括して採決いたします。 議第112
号議案外議案19件に対する
委員長の報告は原案可決であります。 承認第1号外承認19件に対する
委員長の報告は承認であります。 以上、
委員長の報告のとおりそれぞれ決することに賛成の議員の挙手を求めます。 〔賛成者挙手〕
○議長(
森脇幸好) 挙手全員であります。 よって議第112
号議案外議案19件、承認第1号外承認19件は
委員長の報告のとおりそれぞれ決しました。───────────────────────
△日程第2 同意第11号 松江市
農業委員会の
委員任命について
~同意第29号 松江市
農業委員会の
委員任命について (
提案説明、採決)
○議長(
森脇幸好) 日程第2、同意第11号「松江市
農業委員会の
委員任命について」から同意第29号「松江市
農業委員会の
委員任命について」まで同意19件を一括して議題といたします。 提出者の説明を求めます。 松浦市長。 〔松浦正敬市長登壇〕
◎市長(松浦正敬) 本日、追加提案をいたしております同意第11号から同意第29号までの19件について御説明を申し上げます。 松江市
農業委員会の
委員任命につきましては、現在の委員が来る令和2年7月23日をもって任期満了となりますので、その後任の委員を任命するものであります。 後任につきましては、吉岡雅裕氏、高橋裕典氏、足立裕子氏、吉岡幸雄氏、古藤一郎氏、青砥芳美氏、宮廻彰夫氏、渡部文明氏、岸本定朝氏、冨士本数彦氏、矢野秀行氏、勝田達雄氏、三島進氏、永江りえ氏、磯部美津子氏の15名につきましては引き続き、また石倉由美子氏、角田正紀氏、角智則氏、松本喜次氏の4名を新たに任命することが最も適当と存じ、提案をいたすものでございます。 何とぞよろしく御審議の上、御同意を賜りますようにお願い申し上げます。
○議長(
森脇幸好) これより表決に入ります。 同意第11号「松江市
農業委員会の
委員任命について」から同意第29号「松江市
農業委員会の
委員任命について」まで同意19件を一括して採決いたします。 同意第11号外同意18件はそれぞれ同意することに賛成の議員の挙手を求めます。 〔賛成者挙手〕
○議長(
森脇幸好) 挙手全員であります。 よって同意第11号外同意18件はそれぞれ同意することに決しました。───────────────────────
△日程第3
議員提出議案第4号
新型コロナウイルス感染症対策に伴う
地方財政の充実・強化及び柔軟な運用を求める
意見書について (
提案説明、質疑、討論、採決)
○議長(
森脇幸好) 日程第3、
議員提出議案第4号「
新型コロナウイルス感染症対策に伴う
地方財政の充実・強化及び柔軟な運用を求める
意見書について」を議題といたします。 提出者の説明を求めます。 26番森脇勇人議員。 〔26番森脇勇人議員登壇〕
◆26番(森脇勇人)
議員提出議案第4号「
新型コロナウイルス感染症対策に伴う
地方財政の充実・強化及び柔軟な運用を求める
意見書について」、提案理由の説明をいたします。
新型コロナウイルス感染症による脅威により、日本社会・経済全体が戦後最悪の危機的状況になっております。 こういった状況の中、松江市を初め各地方自治体においては、引き続き感染予防対策や経済対策を行うための財源の確保が必要となる一方、全国的な税収減に伴う令和3年度の税財源への影響も懸念されるなど、
地方財政、ひいては市民生活に大きな影響が生じることが想定されております。 しかしながら、各自治体においては、
新型コロナウイルス対策についての財源の確保ももちろんのこと、従来の社会保障施策を初め防災・減災事業、地方創生関連事業も引き続き実施することが求められていることから、地方税・地方交付税等による
一般財源総額の確保も不可欠であります。 よって国において、令和2年度
補正予算、令和3年度当初予算及び地方税制について、一つ、国民の暮らしをしっかり支えるため、令和2年度の大型
補正予算を編成し、いとまなく各種施策を実施すること。 一つ、地方自治体それぞれの地域事情を鑑み、各自治体で行う
新型コロナウイルス関連の経済対策や生活支援対策、また感染予防・医療対策の財源である国庫支出金については、財源の確保はもちろん、補助率のかさ上げなど、引き続きしっかりと予算措置を図ること。 一つ、国の令和2年度の交付金、補助金に関する事業について、
新型コロナウイルスの影響で実施できなかったものについては、次年度への繰り越しや制度の柔軟な運用を図ること。 一つ、令和3年度当初予算の編成に当たっては、
新型コロナウイルス対策に関する感染予防・医療対策、経済対策、生活支援対策についての財政措置を明確にし、その上で社会保障、災害対策、地域交通対策、人口減少対策など、増大する地方自治体の財政需要を的確に把握し、安定的な地方自治が行えるよう、地方の
一般財源総額の確保を確実に図ること。 一つ、各種税制の廃止、減税を検討する際には、
新型コロナウイルスの対策中である地方自治体の行財政に与える影響を十分考慮し、代替財源の確保を初め各自治体の運営に支障が生じることのないよう対応を図ること。 以上の5点を実現するよう、強く要望するものであります。 議員諸氏の賛同を賜りますようお願い申し上げます。
○議長(
森脇幸好) これより質疑に入ります。 質疑はありませんか。 〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
森脇幸好) 質疑なしと認めます。 これにて質疑を終結いたします。 お諮りいたします。 ただいま議題となっております
議員提出議案第4号については、会議規則の規定により
委員会付託を省略したいと思います。これに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
森脇幸好) 御異議なしと認め、さよう決定いたしました。 これより討論に入ります。 討論はありませんか。 〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
森脇幸好) 討論なしと認めます。 これにて討論を終結いたします。 これより表決に入ります。
議員提出議案第4号「
新型コロナウイルス感染症対策に伴う
地方財政の充実・強化及び柔軟な運用を求める
意見書について」を採決いたします。 本案は原案のとおり決することに賛成の議員の挙手を求めます。 〔賛成者挙手〕
○議長(
森脇幸好) 挙手全員であります。 よって
議員提出議案第4号は原案のとおり可決されました。───────────────────────
△日程第4
議員提出議案第5号 「
原子力発電施設等立地地域の振興に関する
特別措置法」の
期限延長を求める
意見書について (
提案説明、質疑、討論、採決)
○議長(
森脇幸好) 日程第4、
議員提出議案第5号「「
原子力発電施設等立地地域の振興に関する
特別措置法」の
期限延長を求める
意見書について」を議題といたします。 提出者の説明を求めます。 12番柳原治議員。 〔12番柳原治議員登壇〕
◆12番(柳原治)
議員提出議案第5号「「
原子力発電施設等立地地域の振興に関する
特別措置法」の
期限延長を求める
意見書について」、提案理由の説明をいたします。 平成13年4月に10年間の時限立法として施行された
原子力発電施設等立地地域の振興に関する
特別措置法は、平成23年に10年間延長されたものの、来る令和3年3月末をもって期限を迎えることとなっております。この法律に基づく振興計画の目的は、立地地域の防災力の向上や地域振興を図ることにありますが、全国的に見てもその目的が十分に果たされているとは言えません。 もとより、原子力発電は、国のエネルギー政策の一環として行われているものであり、平成30年7月に決定された第5次エネルギー基本計画におきましても、安全性を前提とした上ではありますが、長期的なエネルギー需給構造の安定性に寄与する重要なベースロード電源と位置づけられております。 福島第一原子力発電所の事故を受け、原子力発電所の立地・運転に当たっては、これまで以上にエネルギーの安定供給に貢献する立地地域の住民など、関係者の理解と協力を得ることが必要不可欠になっています。そのためにも、発電施設の不断の安全対策はもちろんでありますが、発電施設等の周辺の地域について、真に実効性のある原子力防災対策の充実・強化のため、総合的かつ広域的な基盤等の整備を行っていかなければなりません。 よって法律の
期限延長について措置するとともに、立地地域における安全対策、防災対策の必要性などを考慮し、特例措置の適用対象事業の拡大や補助率のかさ上げなど、制度を拡充し、各地域の特色に応じた地域振興を図るために必要な措置を講じられるよう国に対し強く要望するものであります。 議員諸氏の御賛同を賜りますようお願い申し上げます。
○議長(
森脇幸好) これより質疑に入ります。 質疑はありませんか。 〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
森脇幸好) 質疑なしと認めます。 これにて質疑を終結いたします。 お諮りいたします。 ただいま議題となっております
議員提出議案第5号については、会議規則の規定により
委員会付託を省略したいと思います。これに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
森脇幸好) 御異議なしと認め、さよう決定いたしました。 これより討論に入ります。 討論はありませんか。 〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
森脇幸好) 討論なしと認めます。 これにて討論を終結いたします。 これより表決に入ります。
議員提出議案第5号「「
原子力発電施設等立地地域の振興に関する
特別措置法」の
期限延長を求める
意見書について」を採決いたします。 本案は原案のとおり決することに賛成の議員の挙手を求めます。 〔賛成者挙手〕
○議長(
森脇幸好) 挙手多数であります。 よって
議員提出議案第5号は原案のとおり可決されました。───────────────────────
△日程第5
議員提出議案第6号
黒川弘務東京高検検事長の定年を延長する
閣議決定の撤回を求める
意見書について (
提案説明、質疑、討論、採決)
○議長(
森脇幸好) 日程第5、
議員提出議案第6号「
黒川弘務東京高検検事長の定年を延長する
閣議決定の撤回を求める
意見書について」を議題といたします。 提出者の説明を求めます。 13番吉儀敬子議員。 〔13番吉儀敬子議員登壇〕
◆13番(吉儀敬子) 日本共産党松江市議団の吉儀敬子でございます。
議員提出議案第6号「
黒川弘務東京高検検事長の定年を延長する
閣議決定の撤回を求める
意見書について」、提案理由の説明をさせていただきます。 政府は、検察幹部の定年を政府の意向で特例的に延長することなどを可能とする検察庁法改定案を、17日の衆議院内閣
委員会理事会で与党が廃案を表明いたしました。 改定案は、現在63歳の検察官の定年を段階的に65歳に引き上げるとともに、役職定年を導入することなどを柱としていました。 問題は、検察幹部の定年と63歳になれば幹部ポストを退く役職定年を、内閣や法相の判断で延期できる特例が盛り込まれていることであり、この動きに対して国民が声を上げ、検察OBや東京地検特捜部OBも反対
意見書を発表いたしました。 検察幹部の勤務延長を時の政権の判断に白紙委任することは、政権にとって都合のいい幹部だけを恣意的にその役職にとどめることができるようになり、憲法の基本原則である三権分立や検察に求められる独立性、政治的中立性を脅かすものであると
意見書は厳しく指摘しています。 その後、黒川元東京高検検事長には、検察官にあるまじき不祥事が発覚いたしました。 一連の経過から、今秋の臨時国会に検察庁法改定案を再度上程し採決することは許されるものではなく、改定案の発端となった
黒川弘務東京高検検事長の定年を延長する
閣議決定をそのまま残せば、再び法案が提出される危険性があります。第2、第3の黒川氏を生まないために、法解釈をねじ曲げた違法な
閣議決定は撤回すべきであるという趣旨がこの
意見書の内容です。 どうかこの
意見書を国に対して提出することに、議員の皆様方の御賛同をいただきますようにお願いを申し上げまして、提案理由の説明とさせていただきます。よろしくお願いいたします。
○議長(
森脇幸好) これより質疑に入ります。 質疑はありませんか。 〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
森脇幸好) 質疑なしと認めます。 これにて質疑を終結いたします。 お諮りいたします。 ただいま議題となっております
議員提出議案第6号については、会議規則の規定により
委員会付託を省略したいと思います。これに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
森脇幸好) 御異議なしと認め、さよう決定いたしました。 これより討論に入ります。 討論はありませんか。 〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
森脇幸好) 討論なしと認めます。 これにて討論を終結いたします。 これより表決に入ります。
議員提出議案第6号「
黒川弘務東京高検検事長の定年を延長する
閣議決定の撤回を求める
意見書について」を採決いたします。 本案は原案のとおり決することに賛成の議員の挙手を求めます。 〔賛成者挙手〕
○議長(
森脇幸好) 挙手少数であります。 よって
議員提出議案第6号は否決されました。───────────────────────
△日程第6
島根原子力発電対策特別委員会中間報告について (
委員長報告・質疑)
○議長(
森脇幸好) 日程第6「
島根原子力発電対策特別委員会中間報告について」を議題といたします。 島根原子力発電対策特別
委員会において調査中の事項について、会議規則の規定により報告を行いたいとの申し出がありますので、この際、これを許します。 森脇勇人島根原子力発電対策特別
委員長。 〔26番森脇勇人議員登壇〕
◆26番(森脇勇人) 島根原子力発電対策特別
委員会において、島根原子力発電所に関する調査を5月25日に行いましたので、その概要について御報告申し上げます。 初めに、島根原子力発電所サイトバンカ建物の巡視業務の未実施及び固体廃棄物貯蔵所の巡視業務の不備についてを議題とし、中国電力株式会社から説明を受け、質疑を行いました。 まず、サイトバンカ建物の巡視業務の未実施の問題について、中国電力からは、本年2月に最初の事案が発覚した後、社内で調査体制をしき、可能な限り過去にさかのぼって調査を行った結果、類似の事案が確認され、計8名の協力会社巡視員が計32日間、土日、休日の巡視業務を怠っていたことが判明した。 現在のところ、調査はまだ直接的な原因の確認にとどまっているが、今後はこの問題発生に至った背景、社員の意識、組織・風土など、根本原因まで掘り下げて検討を行い、
再発防止対策を最終的に策定する。 また、この根本的な原因分析については、外部の第三者機関による評価を受けていく予定にしている。 なお、現状で根本的な原因分析に係る視点として、協力会社への業務管理への関与が不足していたこと、中国電力と協力会社の相互のコミュニケーションが不足していたこと、協力会社を含めコンプライアンス最優先の意識及び原子力安全文化の意識の浸透についての関与が不十分だったこと、協力会社において管理者による業務管理が不足していたことという4点があると考えているなどの説明がありました。 次に、固体廃棄物貯蔵所の巡視業務の不備について、実用炉規則並びに保安規定においては、毎日1回以上、原子炉施設を巡視することと定められているが、固体廃棄物貯蔵所については、保安規定の要求事項を受けて、中国電力が定めた巡視点検要領書で毎日1回、建物の外観及び搬入口、出入り口の施錠について巡視することとしていた。 また、内部の放射性廃棄物の保管状態は、2001年5月から中央制御室からの遠隔監視用カメラによる確認とし、これを巡視と位置づけていた。この巡視点検要領書における巡視の定義を、島根1号機の廃止措置に伴い、2017年4月、「中央制御室からの遠隔監視では検知できないような漏えいの有無、異音、異臭等の異常兆候を発見する」と改定していたにもかかわらず、引き続き内部の状態確認を遠隔監視用カメラにより行っていたことがそごとして、今回保安規定違反になったものである。 しかしながら、保安規定の別の条項に定めるところにより、1週間に1回、貯蔵所内へ入り、全てのドラム缶の保管状況を確認し、3カ月に1回は保管量の確認も行っているため、安全上の問題はなかったものと考えている。 ただ、今回の指摘を中国電力としては厳重に受けとめており、今後、巡視業務の再考も含めて、
再発防止対策を検討していくことになると思っているなどの説明がありました。 質疑では、主なものとして、サイトバンカ虚偽報告の類似事案について、協力会社から中国電力に一報が入ったのは3月25日で、事実が確定したのは3月31日だと聞いたが、なぜ公表までに時間がかかったのか、なぜ最初に情報が入った時点で市民に公表しなかったのかとの質疑に対し、まだ事実が確定していない段階であったことや、ある程度、原因、そして
再発防止対策の方向性などもまとめた上で公表するのが適切だと判断したものである。今後も事案によって、公表の時期や内容については、しっかりと見きわめながら、信頼向上につながるような対応をしてまいりたいとの答弁がありました。 また、原因分析のためにどのような手法を用いるのかとの質疑に対し、根本原因分析は電力中央研究所という機関が定めた手法に基づき、組織、風土といったものまで、あらゆるところを掘り下げて調査するという対応をとっているとの答弁がありました。 また、今後第三者
委員会に評価を受け、保安規定で要求されている巡視範囲、巡視方法の再検討をして、最適な巡視を実施したいとのことだが、最終的にはどのようなスケジュールでどのように変えたいと考えているのかという質疑に対し、なるべく早急に対策を進めて取りまとめるつもりではあるが、根本原因分析にはある程度の日数がかかるため、現段階でいつごろとは申し上げられない。対策の方向性、特に固体廃棄物貯蔵所については、先般、原子力規制
委員会の更田
委員長からも、みずから過剰な要求をして、ほかの安全がおろそかになっている。むしろ適正な運営をして、本来果たすべき安全性の向上に人を回すべきという御指摘もあったので、実態とのそごをしっかり確認して埋めていくという方向性になろうかと思っているとの答弁がありました。 また、
再発防止対策の方針を示されているが、これは過去に不適切な事案が発生した際にも言われていたことだと思う。これでは言いわけにしか聞こえず、市民の皆さんの理解を得にくいのではないか。もっと重大な対応をとられるべきだと思っている。なぜ同じようなことをまた示されるのかとの質疑に対し、確かに今回の
再発防止対策は、これまでも示してきたものである。私ども社員は、日々安全文化の意識向上に努めながら業務をしているが、今回、協力会社で起こっているという実態を踏まえると、まだまだ構内の全員に意識が浸透していなかったと思っている。 安全文化醸成の最中に何回もこのようなつまずきを起こしており、まさしく皆様方の信頼を裏切っているわけだが、今回の問題を契機に協力会社を含め、社員も原点に返って、さらなる意識の浸透を進めていきたい。再度また一つ一つ対応してまいりたいとの答弁がありました。 また、この巡視業務は協力会社に委託をしておられるものだが、中国電力自体がこの業務を軽視しているというか、これぐらいの巡視なら協力業者に委託しても大丈夫ではないかという意識があるのではと感じられる。巡視を全て中国電力がしなさいというわけではないが、その後のチェックなど、中国電力の職員が責任を持ってかかわる必要があるのではないかと思うがどうかとの質疑に対し、現在、元請企業だけでも30社程度あるが、それぞれ原子力発電所をつくり、運営するための専門の技能を持っておられる。原子力発電所は中国電力だけではとてもつくれない、運転できないものであり、発注側、受注側というビジネスの線引きは必要であるものの、原子力発電所をしっかりとつくって、安全な運転をしていくという、共有の思いを持つべく対応を進めているわけだが、なかなか至らぬ点があろうと思っている。 一方、全ての責任は当然中国電力が負っているので、単に任せるのではなく、チェックをしていく必要があり、しっかりとした緊張感を持てるような仕組みをつくっていく必要があると思っているとの答弁がありました。 また、今回の調査結果については、外部の第三者機関による評価を受けるとのことだが、こういう案件が出たら、やはり調査の段階から、ある面では外部の意見を入れていくということも、少し考える必要があるのではないかとの質疑に対し、調査に当たっては、中で、だけではなくて、客観的な目が必要だということは重々承知している。今後十分反映してまいりたいと思っているとの答弁がありました。 また、他の業務についても、この機会に問題があるかないか点検していただきたいと思うがどうかとの質疑に対し、保安規定にかかわるようなところはチェックして、問題ないことを確認している。保安規定以外の業務は数多くあり、特に現在、新しい規制対応での工事を進めていることから、6月3日の原子力安全文化の日を契機に、再度まずは意識を徹底していくという対応としたいと考えているとの答弁がありました。 このほか、今回の件が土日、休日に集中している原因は何だと考えているか。 問題があっても上層部に声が上げられないという組織の風土を根本的に変えていかないと、幾ら小手先で変えても改善はできないと思うがどうか。 今回の件に対する中国電力としての責任のとり方はどのようにする考えかなどの質疑に対し、それぞれ現在行っている根本原因分析で原因を明らかにし、この結果を見た上でいろいろと検討したいとの答弁がありました。 2項目めとして、令和元年度、第4四半期の保安検査の
実施状況についてを議題とし、島根原子力発電所に対する国の保安検査の結果について、原子力規制庁から説明を受け質疑を行いました。 原子力規制庁からは、令和元年度、第4四半期に行った保安検査の結果、島根原子力発電所において、サイトバンカ建物の巡視未実施についてと、固体廃棄物貯蔵所の巡視業務の不備についての2件の保安規定違反があった。 サイトバンカ建物の巡視未実施については、巡視業務を協力会社に委託していた中国電力の委託業務管理上の欠陥であることから、保安規定に違反するものの、今回の施設は安全上重要な施設ではなく、また巡視をしていなかった期間が土日、休日のごく一部であったことから、原子力安全に及ぼす影響の程度は極めて小さいため、「監視」とされた。 固体廃棄物貯蔵所の巡視業務の不備については、保安規定に基づき中国電力が定める巡視点検要領書には、巡視とは、運転員が、原子炉施設の中の、あらかじめ定められた経路を通行しながらと記載されているものの、運転員による巡視がなされていなかったことから、保安規定に違反する。 しかしながら、監視カメラでの確認とともに、保安規定に基づき中国電力が定める、放射性固体廃棄物管理手順書に基づき、1週間に1回の現場巡視は実施しており、原子力安全に与える影響は極めて低いものと認められることから、「監視」とされたなどの説明がありました。 質疑では、主なものとして、今回の処分「監視」は、サイトバンカをちゃんと土日にも1日2回見ているかどうかだけを監視する処分なのか、総合的にさまざまな分野を監視されるものなのかとの質疑に対し、不適合案件については、当然これからも監視していくが、事業者が作成した是正処置、総合的な処置についても監視を続けていくということになるとの答弁がありました。 また、この2つの処分が両方とも「監視」であるが、固体廃棄物貯蔵所については、規定と実態のそごであり、言うなれば過失だと思うが、サイトバンカは捏造であり、故意である。なぜそれが同じ処分となるのか。処分を決めるときに、故意か過失かという判断基準はないのかとの質疑に対し、旧制度においては、安全上に影響したかということが判定の基準になっている。今回は安全上には問題がなかったと考えられるということで、「違反」のレベルには該当せず、「監視」という結果となったものであるとの答弁がありました。 以上で島根原子力発電対策特別
委員会の報告を終わります。
○議長(
森脇幸好) これより島根原子力発電対策特別
委員長の報告に対する質疑に入ります。 質疑はありませんか。 〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
森脇幸好) 質疑なしと認めます。 これをもって島根原子力発電対策特別
委員長の報告に対する質疑を終結いたします。───────────────────────
△日程第7
議員派遣について
○議長(
森脇幸好) 日程第7「
議員派遣について」を議題といたします。 お諮りいたします。 地方自治法及び会議規則の規定により、お手元にお配りしておりますとおり、議員を派遣することにしたいと思います。これに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
森脇幸好) 御異議なしと認め、さよう決定いたしました。 この際、お諮りいたします。 ただいま議決した事項について、諸般の事情により派遣期間等を変更する場合、議長に一任をお願いしたいと思います。これに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
森脇幸好) 御異議なしと認め、さよう決定いたしました。 これにて
今期定例会に付議されました案件の審議は全て終了いたしました。 この際、松浦市長より発言の申し出がありますので、これを許します。 松浦市長。 〔松浦正敬市長登壇〕
◎市長(松浦正敬) 閉会に当たりまして一言お礼の御挨拶を申し上げます。 今議会は
新型コロナウイルス感染症対策のため、一般質問を1日のみにするなど、会期を短縮していただきますとともに、3密への対策をとるなど、これまでとは異なる議会開催に御尽力を賜りましたことに対しまして、厚く感謝を申し上げる次第でございます。 また、
新型コロナウイルス感染症対策の施策を早急に実施するため、5月に行いました専決
補正予算を初め、会期を短縮する中においても追加補正議案を提案させていただくなど、御配慮をいただいたところでございます。 こうした中、慎重に御審議をいただき、全て原案どおり議決をいただきましたことに対し、重ねて厚く御礼を申し上げます。 さて、松江市内では17名の
新型コロナウイルスの感染者が発生いたしましたけれども、5月2日以降は新たな患者は発生していない状況が続いております。 この間、市民の皆様には手洗い・うがい、せきエチケット、外出の自粛、3密の回避など、事業者の皆様には営業自粛などで多大な御協力をいただいているところでございます。 また、医療従事者の皆様には、この感染症の治療や予防の最前線で昼夜の区別なく、御尽力をいただいているところであります。 皆様方のこうした御努力によりまして、今の状況が保たれていることに、関係者の皆様、市民の皆様に心から感謝を申し上げる次第でございます。 先週には、都道府県間の移動自粛が全面解除され、観光誘客やイベント開催制限の緩和など、社会経済の活動水準を引き上げることが示されたところでございます。
新型コロナウイルスの感染リスクは、たびたび申し上げておりますとおり、ゼロになったということではございません。この感染症と向き合っていくためには、マスクの着用、人と人との距離をとるなどの新たな生活様式を定着していく必要がございます。 そして、今後予想されます第2波、第3波に備えていくことが重要になってきます。私たちにできることは、まず感染拡大防止に全力を尽くし、同時に地域経済の活力を取り戻していくということであります。 松江市も
新型コロナウイルス感染症によりまして、飲食業や宿泊業を初め大きな影響を受けております。 これまで自粛が続き、次の一歩を踏み出せないという状況があると思いますので、経済界とも一緒になりまして、いろいろな形で経済活動再開への機運の醸成を図ってまいりたいと思っております。 取り組みのスタートとして、今週の26日金曜日に開催をされます「松江GENKI夜市」や「観光回復キャンペーン」など、市民を対象とした飲食、宿泊などの支援事業を予算化いただいたところでございます。 市民の皆様には、積極的に御利用いただいて、松江の経済回復に寄与していただくとともに、松江のよさを再発見していただきたいと思います。 あわせて、松江のよさを市外、県外の皆様に伝えていただくことで、さらなる経済回復のため観光客の誘客につなげていただきたいと考えております。 さて、今議会では、先ほど申し上げました
新型コロナウイルス対策とともに、新庁舎に関する御質問もいただきました。 新庁舎建設は、百年の大計と言える大きな問題でございます。5年前から市議会特別
委員会や市民会議、ワークショップ、パブリックコメントなどさまざまな場で意見を伺いながら、市民の皆さんと一緒に議論をしてまいったところでございます。 移転につきましての議論は余りございませんでしたが、このことは市役所が長年、この地にあることで市役所を中心にしてまちが発展をしてきたという意識が市民の間に共有されているからだと思っております。 また、市役所は殿町、末次の都市機能の中枢をなすものでありまして、まちづくり全体を俯瞰してみた場合に、市役所を移転することは、まちの形を変え、地域の疲弊の要因の一つになるものであると考えております。 引き続き新庁舎建設につきまして、市民の皆様に御理解をいただくため、各地域に出かけまして、わかりやすく丁寧に説明をしてまいりたいと考えております。 終わりに、
新型コロナウイルス感染症は短期間で終息するものではありません。感染拡大防止と地域経済回復のバランスを図りながら取り組みを進めていくことが重要であります。 そのためにも、
新型コロナウイルス感染症の状況を注視し、必要な対策に速やかに取り組んでまいる所存でございます。 引き続き議員の皆様を初め市民の皆様には変わらぬ御理解、御支援を賜りますようにお願いを申し上げまして、6月議会閉会に当たりましての御挨拶とさせていただきます。まことにありがとうございました。(拍手)
○議長(
森脇幸好)
定例会閉会に当たり、この際、一言申し上げます。 松浦市長初め
執行部の皆様には、長期間にわたり
新型コロナウイルス感染症対策、そして経済対策等に最前線で当たっていただき、お疲れになったことと思います。 今後もまだまだその対応、対策に当たっていただかなければなりません。 どうか健康に御留意いただき、さらに頑張っていただきますようにお願いいたします。 また、私たちは市民の皆さんのいろいろな自粛協力があったからこそ、今日を迎えることができたことを忘れてはなりません。 以上、申し上げさせていただきます。 これにて令和2年第2回松江市議会
定例会を閉会いたします。 〔午前11時16分閉会〕...