生駒市議会 2010-03-25
平成22年第1回定例会(第4号) 本文 開催日:2010年03月25日
23 ◯21番(
宮内正厳君) 議案第2号、平成22年度生駒市
一般会計予算について
反対討論をさせていただきます。
本会計は、320億5,200万で前年度に比べて2.4%増加しております。しかし、
子ども手当を除くと、実質は2.3%の減少となっています。歳入は、
景気悪化の影響で
市税収入全体では5.8%の減少を見込んでいます。一方、
地方交付税や、将来、交付税で償還される
臨時財政対策債は増加、
土地開発基金などから繰入れや、公民館や図書館の
使用料減免を見直して増収を図るなどして税収減の穴埋めをいたしております。本年度も、本市は
緊縮予算となっているところであります。
一方、ご承知のように、
市民生活もより一層の厳しさを増しているのが現状であります。年収が200万以下の人は1,000万人を超えています。市内のある奥さんは「主人がいつリストラされるか、不安な毎日を過ごしています」と言っております。また、別の人は、「子どもは
臨時雇用で
パラサイトシングル状態。ちゃんと結婚できるのかどうか」、また、
社会的弱者は「年金は2カ月で18万余り。家賃を払ったら空腹を満たすだけで精いっぱい。市税の支払が遅れると催促状が届く。何だか税金の支払に追いまくられている」と嘆いています。市民の生活の不安は昨年以上に高まっています。こうした状況に市政がこたえるものになっているのかどうかが予算案に問われているのではないでしょうか。
本年度の本
会計予算は、
子育て施策など評価すべき中身もありますが、しかし、残念ながら、見逃せない問題点が表れていると考えているところであります。
その第1は、
一般会計から
国保特別会計への必要な繰出しが求められているにもかかわらず、その対応が見えないということであります。具体的には、収納率の低下で生じる未納金を、本来、市の責任で
予算措置をしなければならないのに、必死に納税している被保険者にその責任を転嫁いたしております。国保は、年収200万以下の人が57%以上も占め、
社会的弱者が多くを占めるもろい制度であることを承知しながら、必要な
予算措置が見えないものであります。
第2に、学研第2工区の
開発計画は
プロジェクトチームの解消に追い込まれ、
不透明化が表面化しているにもかかわらず、きっぱりと
開発計画中止を表明することなく第2工区
まちづくり検討委員会に参加を表明いたしているところであります。市長は、市財政が大変厳しいと言い、
社会弱者への
予算措置の減額や職員の給料等を削減させる一方、
自然破壊だけでなく
財政破たんに結び付く404億円もの事業に参加を表明し、
開発推進を目指しているのではないでしょうか。税金の使い方が間違っていると言わなければなりません。
第3に、市長は
企業誘致を施策の目玉の1つとして挙げられています。
社会経済情勢が極めて厳しい中、今まで生駒市に貢献されてきた
中小零細企業を守り、育成していくことが求められています。しかし、
中小企業債務保証料補給金を半減させていることは、結果として市内の
中小企業にとっては資金繰りに荷物を背負わせることになるのではないでしょうか。
第4に、自主学習グループへの施設使用料の有料化問題があります。この問題で残念なことは、実際に使用している人たちの意見が十分反映されていない点や、生駒市としての文化活動の発展をどう促進するのかなど、議論不十分のまま有料化しています。このことは、文化芸術活動等に対して不理解があると思わざるを得ないところであります。
第5に、本市の障がい者人口は、97年度以降、それぞれの障がいについて年々増加しています。特に
社会的弱者である障がい者の交通費助成の削減や特定疾患の患者見舞金を中止するなど、
社会的弱者への施策の後退を見逃すことはできないものであります。特に
社会的弱者の暮らしが大変になっているときこそ行政がしなければならないことは、そこにこそ光を当てなければならないものと私は確信いたしているところであります。
第6に、市民不在で先行き不透明な駅前再
開発計画に1億3,000万も繰り出し、計画の固定化につながる施設建築物基本設計費用等に支出している点であります。
最後に、職員の大幅な減員や人件費の削減問題であります。税金の無駄遣いをなくすことや真の意味での行政の効率化を図ることは必要であります。住民奉仕の立場で行政機構を効率的に改革することは当然求められます。しかし、住民サービスをどう保証するのかの議論もなく削減をしていけば、サービスが切り捨てられ、結果として市民に負担がのしかかっていきます。まして生駒市は、職員の大幅な減員が進む中、仕事の質と量が増加し、労働強化などが進む中、メンタルな病気が増加しているのではないでしょうか。ご承知のように、雇用者報酬が18年前の水準に落ち込んでいるときに、民間と公務員の給与引下げの悪循環を更に続けるものと言わなければなりません。自治体職員の生活は、賃下げによる収入減、
社会保障制度の改悪等、年々悪化いたしております。今回の賃金削減は、職員の間に将来への不安を高めるものになっているものであります。
よって、日本共産党市議団は、議案第2号、平成22年度生駒市
一般会計予算については反対するものであります。
24
◯議長(
中谷尚敬君) 7番角田晃一君。
(7番 角田晃一君 登壇)
25 ◯7番(角田晃一君) それでは、議案第2号、平成22年度生駒市
一般会計予算について賛成討論をいたします。
議案第2号、平成22年度生駒市
一般会計予算、以下、これから原案と申したいと思いますが、については、以下9つの理由から賛成いたします。
第1番目。原案は、当市が直面している少子高齢化問題について十分な対策を講じていること、また、立ち遅れが目立った道路改良などのインフラ整備にもその優先順位に従って予算配分を行っていること等、全体としてバランスのとれた予算であると評価しております。
第2。原案は、行政改革大綱に基づき平成22年度からの後期アクションプランを着実に実行することを通じて財政健全化を目指すとしておりますが、引き続き、行財政改革の手を緩めないとの決意を示されたものと評価しております。
第3番目。さらに、原案は、厳しい財政状況下にもかかわらず積極的に新規事業に予算を配分することや、引き続き、産業・観光の振興、
企業誘致施策の推進を図ることで将来への布石も打たれていると評価しております。
なお、関連で申しますと、
中小企業金融対策の一環として、新年度より融資総額を5億円引き上げ、15億円とされましたが、これは県下でトップクラスの水準であることを評価しております。
4番目。原案は、医療体制及び福祉の充実を図るために、例えば、1、日本脳炎予防接種や、2、女性特有のがん検診に所要の予算を計上し、安心・安全のまちづくりに取り組んでいることはもちろん、高齢者のための持続可能な福祉施策を推進するための予算を作られたと評価しております。
5番目。原案は、環境配慮社会の構築を目指し、他自治体に先駆けて実施している陶磁器等のリユース・リサイクル事業に新たにガラス製食器を加えるなど、環境に優しく自然と都市機能が調和した住みやすいまちを実現する施策を掲げておられることを評価しております。
6番目。原案は、本年4月から生駒市自治基本条例が施行されるのに伴い、市民投票条例案の策定に取り組むなど、より一層、市民が主役となってつくる参画と協働のまちをつくるための予算を作られたと評価しております。
7番目。原案は、出産育児一時金を増額するなど、子育て支援策の拡充を図っていることや、高山幼稚園の増築工事を始め、小学1年生の30人学級の実施、鹿ノ台中学校の耐震補強工事の実施など、きめ細かく予算を配分して教育の充実を図ることで、子育てがしやすく、だれもが成長できるまちを実現する予算とされております。このことを評価しております。
第8番目。原案は、文化、スポーツ、レクリエーションの振興にも予算を配分し、全世代が満足できる施策を講じていることも評価に値すると考えております。
9番目。原案は、先日、NHKでも取り上げられましたが、既に実施しておられる遊休農地活用事業に加え、新たに地産地消推進事業に補助金を支給するなど、地域の資源と知恵を生かし、にぎわいと活力のあるまちづくりに積極的に取り組んでいる予算であることを評価しております。
最後に一言申し上げたいと思います。皆様ご承知のように、昨日成立いたしました国の新年度予算は、戦後初めて借金が税収を上回っております。つまり次世代にツケを回しているわけであります。当市におきましては、山下市長就任後、一貫して次世代にツケを回さない予算づくりを行い、行政運営をしてきておられます。そういう意味でも原案は評価に値しますし、原案策定に腐心されました市長を始めすべての関係者に敬意を表しまして、賛成討論を終わります。
26
◯議長(
中谷尚敬君) 次に、議案第4号について、発言を許可いたします。
9番浜田佳資君。
(9番 浜田佳資君 登壇)
27 ◯9番(浜田佳資君) 議案第4号、平成22年度生駒市生駒駅前市街地再
開発事業特別会計予算について
反対討論を行います。
まず、生駒駅北口の駅前市街地再開発第二地区については、現状のままでよいと考えているわけではありません。しかし、市街地の再開発では、計画段階において将来の社会経済状況と市民のニーズを的確に把握することが必要です。全国に数多くある失敗した市街地再開発では、この点で経済見通しの過大評価や市民ニーズからのずれがありました。そうした観点からしますと、リーマンショック以降の経済状況をしっかり踏まえる必要があるとともに、現計画地区には近鉄百貨店が隣接することから、現在の右肩下がりの百貨店業界の状況を踏まえ、同百貨店の将来についてのリスクを十分に考慮すべきであると考えますが、現時点でそれが行われているとは言い難いものと思われます。まずここが問題です。
そして、このリスクの点からも、生駒駅前市街地再開発に当たっては、にぎわいのあるまちづくり、多くの人々が集うまちづくりが特に必要であり、そのためには市民にとっての魅力、ニーズを的確に把握し、計画に十分反映させることが必要不可欠です。そのためには、市民参加の手法を幅広く積極的に導入することが必要となります。とりわけ生駒駅前は多くの市民の方が利用する公共的空間の性格を有します。その上、開発予定地は6割を市が所有するものであり、市民の意見、ニーズの計画への反映が特に求められるところであります。ところが、本予算には計画施設の基本設計の予算が含まれ、夏にも予定される都市計画決定の変更前にも発注されることも想定されています。現時点から基本設計発注までの短期間では、市民の意見、ニーズが市を通じて計画に十分に反映されることを保障するものではないと考えられます。また、いったん基本設計ができてからの大幅変更というのも考えにくいものです。しかし、それでは市民のニーズを的確に把握した、市民にとって魅力あふれるにぎわいのあるまちづくりとなるかは大いに疑問です。このような結果をもたらすおそれのある市街地再開発への市民参加の道筋が明確になっていない点が2つ目の問題です。
以上から、この予算を含む生駒駅前市街地再開発事業特別会計には反対します。以上です。
28
◯議長(
中谷尚敬君) 最後に、
議員提出議案第3号について発言を許可いたします。
15番井上充生君。
(15番 井上充生君 登壇)
29 ◯15番(井上充生君)
議員提出議案第3号、生駒市
病院事業の設置等に関する条例の一部を改正する条例の制定についてに対する
反対討論を行います。
今回の改正案は、市長が委嘱する
病院事業推進
委員会委員について、昨年の県医師会からの委員や地区医師会、市医師会からの委員の辞任により
委員会が休止し、
病院事業の進ちょくに支障を来していることは容認できないとの理由により提案をされました。果たして委員が辞任されているこれまでの
病院事業推進
委員会の審議過程に問題はなかったのか、
病院事業推進
委員会の議事運営においては、医師会からの疑問点にもありますように、指定管理者候補者の運営の可能性のみが重要視され、本来、市立病院に求められている事業内容や在り方を検討する場になっていなかったとともに、医師会代表者が行う問題の指摘はほとんど無視される中で意思決定されるなど、民主的な運営が行われず、さらに、
委員長不在のもと、日程調整もされないままに強引に開催され、結論を求められてきました。また、市は県医師会との確認書を交わすなど、その間に
委員長までが辞任され、
病院事業推進
委員会が空中分解の状況にあって、市は、同
委員会の議論が不十分なまま、独断で事業計画案を取りまとめ、県に対し提出されています。
このような経過から、医師会は本市に対し強い不信感を覚えられていることは当然のことと理解しているところです。また、こういった最中、昨年の12月定例会では
病院事業関連予算の議案や指定管理者の指定議案が提案されましたが、当
委員会は否決いたしたところであり、また、医師会を通じ、病診、病病連携によって地域医療が充実されるものであります。
現在、市長は市医師会等に対し推薦の依頼をされ、鋭意調整に努力されているにもかかわらず、なぜこういった
条例改正案が提案され、市と医師会の微妙で慎重な関係の時期に逆なでするようなことをされるのか、市にとってマイナスになってもプラスにならず、理解に苦しむところです。真に病院建設計画を進めるのであれば、これまでの医師会の市に対する不信感を早期に払しょくされるよう、市はもちろんのこと、議会としても努力すべきであり、速やかに
病院事業推進
委員会を構成され、再開するとともに、地域医療との連携を構築することこそが必要であると考えます。
これまで、3医師会に拒否権を与えるかのようなことは公平性に欠けるといった発言もありましたが、原点に立ち返るならば、市は医師会の公共的団体との信頼関係、連携を前提に進めるべき事業であることから、当初から議会が修正し、現行条例を制定したものであり、正しく改正の必要性はないものと考えます。よって、本案に賛成する余地は全くなく、反対するものであります。
30
◯議長(
中谷尚敬君) 以上で通告による討論は終わりました。
これにて討論を終結し、25議案を分割して採決いたします。
まず初めに、議案第21号、生駒市
国民健康保険税条例等の一部を改正する条例の制定についてを採決いたします。
お諮りいたします。
本案に対する
委員長の報告は可決であります。本案は、
委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
(
賛成者起立)
31
◯議長(
中谷尚敬君) 起立多数であります。よって、議案第21号は原案のとおり可決いたすことに決しました。
~~~~~~~~~~~~~~~
議案第21号 生駒市
国民健康保険税条例等の一部を改正する条例の制定について
原案どおり可決確定
~~~~~~~~~~~~~~~
32
◯議長(
中谷尚敬君) 次に、議案第2号、平成22年度生駒市
一般会計予算を採決いたします。
お諮りいたします。
本案に対する
委員長の報告は可決であります。本案は、原案のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
(
賛成者起立)
33
◯議長(
中谷尚敬君) 起立多数であります。よって、議案第2号は原案のとおり可決いたすことに決しました。
~~~~~~~~~~~~~~~
議案第2号 平成22年度生駒市
一般会計予算
原案どおり可決確定
~~~~~~~~~~~~~~~
34
◯議長(
中谷尚敬君) 次に、議案第4号、平成22年度生駒市生駒駅前市街地再
開発事業特別会計予算を採決いたします。
お諮りいたします。
本案に対する
委員長の報告は可決であります。本案は、
委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
(
賛成者起立)
35
◯議長(
中谷尚敬君) 起立多数であります。よって、議案第4号は原案のとおり可決いたすことに決しました。
~~~~~~~~~~~~~~~
議案第4号 平成22年度生駒市生駒駅前市街地再
開発事業特別会計予算
原案どおり可決確定
~~~~~~~~~~~~~~~
36
◯議長(
中谷尚敬君) 次に、
議員提出議案第3号、生駒市
病院事業の設置等に関する条例の一部を改正する条例の制定についてを採決いたします。
お諮りいたします。
本案に対する
委員長の報告は可決であります。本案は、
委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
(
賛成者起立)
37
◯議長(
中谷尚敬君) 起立少数であります。よって、
議員提出議案第3号は否決いたすことに決しました。
~~~~~~~~~~~~~~~
議員提出議案第3号 生駒市
病院事業の設置等に関する条例の一部を改正する条例の制定
について
否決確定
~~~~~~~~~~~~~~~
38
◯議長(
中谷尚敬君) 次に、議案第16号、生駒市
行政組織条例の一部を改正する条例の制定についてを採決いたします。
お諮りいたします。
本案に対する
委員長の報告は否決であります。本案は、原案のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
(
賛成者起立)
39
◯議長(
中谷尚敬君) 起立少数であります。よって、議案第16号は否決いたすことに決しました。
~~~~~~~~~~~~~~~
議案第16号 生駒市
行政組織条例の一部を改正する条例の制定について
否決確定
~~~~~~~~~~~~~~~
40
◯議長(
中谷尚敬君) 次に、議案第19号、生駒市の一般職の職員の給与に関する条例の一部を改正する条例の制定についてを採決いたします。
お諮りいたします。
本案に対する
委員長の報告は可決であります。本案は、
委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
(
賛成者起立)
41
◯議長(
中谷尚敬君) 起立多数であります。よって、議案第19号は原案のとおり可決いたすことに決しました。
~~~~~~~~~~~~~~~
議案第19号 生駒市の一般職の職員の給与に関する条例の一部を改正する条例の制定につ
いて
原案どおり可決確定
~~~~~~~~~~~~~~~
(10番
小笹浩樹君 登壇)
61 ◯10番(
小笹浩樹君) それでは、ただ今から
企画総務委員会の閉会中における継続調査の報告を行います。
当
委員会は、所管事務に係る調査事項として、生駒市自治基本条例の進行管理について調査を実施いたしましたので、報告いたします。
本市においては、来る4月1日より自治基本条例が施行され、参画と協働のまちとして市民が主役のまちづくりが本格的に進められようとしているところであります。このことを踏まえ、当
委員会では昨年9月15日に
委員会を開催し、自治基本条例施行に当たり、その進行管理について調査、検討し、提案することを決定し、先進地事例の視察も実施したところであります。
先進地事例の調査では神奈川県海老名市、東京都中野区の視察を実施し、両自治体における自治基本条例とその運用、進行管理の実施状況について調査してまいりました。さらに、自治基本条例第54条の規定に沿い、既に昨年8月に設置されました生駒市市民自治推進会議の実施状況等について市民活動推進課より聴取を行い、これらの調査結果について、去る18日、議長に報告書を提出いたしました。
以上、
企画総務委員会の
委員長報告を終わります。
62
◯議長(
中谷尚敬君) 次に、
市民福祉委員会委員長、22番
矢奥憲一君。
(22番
矢奥憲一君 登壇)
63 ◯22番(
矢奥憲一君) ただ今から
市民福祉委員会の閉会中における継続調査の報告を行います。
当
委員会は、所管事務に係る調査事項として、健康づくりの推進に向けた施策展開について調査を実施いたしましたので、報告いたします。
本市の地域医療の充実・強化や生駒市新
病院事業に係る計画に関する検討が進む一方で、高齢化の進展等に伴い、国民健康保険会計のひっ迫が懸念されています。また、医療の充実以前に、市民が健康で暮らせることが重要であるとの認識に立てば、予防医療と健康づくりが重要な課題となってきています。
健康づくりのための取組の遅れが行政の責任として個人や行政の負担増にはね返ってくることから、国においては様々な制度の見直しが行われており、
地方自治体においても市民の健康づくりに対する取組については、市民の幸福追求の視点のみならず、行財政運営の面からも重要性が高まっています。
本市においては、2003年3月に健康いこま21が策定され、医療、保健、福祉に関連する行政計画の健康づくりに関する基本的な考え方が示されています。しかしながら、その進ちょく状況、推進体制についての問題点も指摘されています。
以上のような状況を踏まえ、地域医療体制の強化に係る取組と並行して、多様な主体が連携しながら総合的、体系的、計画的に健康づくり施策の展開・推進をするための方策について、中でも、特に健康づくりに係る条例制定を視野に入れ、検討することを目的として調査をいたしました。
先進事例の調査として、健康づくりに係る条例を制定し、これを根拠として総合的、体系的、計画的に健康づくり施策を展開している東京都世田谷区、静岡県静岡市を視察、調査いたしました。今回の調査において、世田谷区の事例に倣い、健康づくり推進条例を策定する必要性については、委員間での合意形成がなされましたが、静岡市の健康福祉基本条例のように、健康福祉施策の推進にまで幅を広げた条例が望ましいかについては、委員間での意見の相違もあり、合意を得るまでには至りませんでした。しかし、健康と福祉の施策は一体のものとしてとらえる必要があるとともに、今後においては、行政、市民、関連機関等が意見交換を行い、条例づくり、健康づくり、健康福祉の充実等についての共通認識の醸成を図ることが重要と考えられます。これらの調査に基づき、調査結果について報告書を取りまとめ、去る23日に議長に報告書を提出いたしました。
以上、
市民福祉委員会の
委員長報告を終わります。
64
◯議長(
中谷尚敬君) 最後に、
環境文教委員会委員長、11番
福中眞美君。
(11番
福中眞美君 登壇)
65 ◯11番(
福中眞美君) それでは、ただ今から
環境文教委員会の閉会中における継続調査の報告を行います。
当
委員会は、所管事務に係る調査事項として、放課後子どもプランについて調査を実施いたしましたので、報告いたします。
本市においては、放課後の子どもの安全で健やかな活動場所の確保を図ることを目的として、平成19年4月1日に生駒市放課後子ども教室運営
委員会が設置され、地域の大人が子どもと共に勉強やスポーツ、文化活動、地域住民との交流活動等の取組により、子どもが地域社会の中で健やかにはぐくまれる環境づくりを推進しているところです。この放課後子ども教室は、小学校の余裕教室等を活用して、地域の多様な方々の参画を得て実施する事業であるため、行政の役割やコーディネーター等の人材確保が重要となっています。
このことを踏まえ、当
委員会では、昨年9月15日に
委員会を開催し、放課後子ども教室の拡充について調査、検討し、提案することを決定し、先進地事例の視察も実施いたしました。
先進地事例の調査では、東京都品川区、東京都三鷹市の視察を実施し、両自治体における事業の取組状況や行政の役割等について調査してまいりました。これらの調査に基づいて報告書を取りまとめ、去る3月17日、報告書を議長に提出いたしております。
以上、
環境文教委員会の
委員長報告を終わります。
66
◯議長(
中谷尚敬君) 以上をもちまして、常任
委員会の閉会中における継続調査報告を終わります。
~~~~~~~~~~~~~~~
日程第4 報告第1号 生駒市国民保護計画の変更の報告について
67
◯議長(
中谷尚敬君) 日程第4、報告第1号、生駒市国民保護計画の変更の報告についてを議題といたします。
本件について、市長より説明を受けます。
市長山下真君。
(市長 山下 真君 登壇)
68 ◯市長(山下 真君) ただ今上程されました報告第1号、生駒市国民保護計画の変更の報告についてでございますが、去る2月12日に開催されました国民保護協議会におきまして、国民保護計画の一部変更について諮問をさせていただきまして、その後、知事との協議も調いましたので、国民保護法35条8項において準用する同条6項の規定により、生駒市国民保護計画を変更したので、議会に報告するものでございます。
主な変更点といたしましては、避難住民の安否情報にかかわる項目の追加や国の安否情報システムの導入による報告方法の変更などに伴うものでございます。どうかよろしくお願い申し上げます。
69
◯議長(
中谷尚敬君) 説明は終わりました。
本件について、これより質疑に入るのでありますが、通告がございません。よって、質疑なしと認め、これにて質疑を終結し、本件は承りおき願います。
~~~~~~~~~~~~~~~
日程第5 議案第25号 生駒市
病院事業推進
委員会委員の委嘱について
70
◯議長(
中谷尚敬君) 日程第5、議案第25号、生駒市
病院事業推進
委員会委員の委嘱についてを議題といたします。
(15番 井上充生君 除斥)
71
◯議長(
中谷尚敬君) 本案について、市長より議案提案理由説明を受けます。
市長山下真君。
(市長 山下 真君 登壇)
72 ◯市長(山下 真君) ただ今上程されました議案第25号、生駒市
病院事業推進
委員会委員の委嘱についてでございますが、市議会を代表する者としてご推薦をいただいておりました樋口清士氏が議員を辞職されましたことから、今般、新たに井上充生氏を委員として議会よりご推薦いただきましたので、同氏を同
委員会委員として委嘱したいので、生駒市
病院事業の設置等に関する条例17条4項の規定により議会の同意を求めるものでございます。
委員の任期は2年でございますが、前任者の残任期間となりますので、委嘱の日から平成23年9月30日までとなります。どうかよろしくお願い申し上げます。
73
◯議長(
中谷尚敬君) 議案提案理由説明は終わりました。
これより議案第25号、生駒市
病院事業推進
委員会委員の委嘱についてを採決いたします。
お諮りいたします。
本案は、原案のとおり同意いたすことにご異議ございませんか。
(「異議なし」との声あり)
74
◯議長(
中谷尚敬君) ご異議なしと認めます。よって、日程第5、議案第25号は原案のとおり同意いたすことに決しました。
~~~~~~~~~~~~~~~
議案第25号 生駒市
病院事業推進
委員会委員の委嘱について
原案どおり同意することに決定
(15番 井上充生君 入場、着席)
~~~~~~~~~~~~~~~
日程第6
議員提出議案第4号 足湯施設新設工事の業務請負契約を調査する特別
委員会の
調査経費について
75
◯議長(
中谷尚敬君) 日程第6、
議員提出議案第4号、足湯施設新設工事の業務請負契約を調査する特別
委員会の調査経費についてを議題といたします。
お諮りいたします。
ただ今議題となっております本案については、会議規則第39条第3項の規定により、提出者の説明を省略したいと思います。これにご異議ございませんか。
(「異議なし」との声あり)
76
◯議長(
中谷尚敬君) ご異議なしと認めます。よって、本案については、提出者の説明を省略いたすことに決しました。
お諮りいたします。
ただ今議題となっております本案については、会議規則第39条第3項の規定により、
委員会への付託を省略したいと思います。これにご異議ございませんか。
(「異議なし」との声あり)
77
◯議長(
中谷尚敬君) ご異議なしと認めます。よって、本案については、
委員会への付託を省略することに決しました。
これより、
議員提出議案第4号、足湯施設新設工事の業務請負契約を調査する特別
委員会の調査経費についてを採決いたします。
お諮りいたします。
本案は、原案のとおり可決することにご異議ございませんか。
(「異議なし」との声あり)
78
◯議長(
中谷尚敬君) ご異議なしと認めます。よって、日程第6、
議員提出議案第4号は原案のとおり可決することに決しました。
~~~~~~~~~~~~~~~
議員提出議案第4号 足湯施設新設工事の業務請負契約を調査する特別
委員会の調査経費
について
原案どおり可決確定
~~~~~~~~~~~~~~~
日程第7
議員提出議案第5号 新病院設置に係る随意契約を調査する特別
委員会の調査経
費について
79
◯議長(
中谷尚敬君) 日程第7、
議員提出議案第5号、新病院設置に係る随意契約を調査する特別
委員会の調査経費についてを議題といたします。
お諮りいたします。
ただ今議題となっております本案については、会議規則第39条第3項の規定により、提出者の説明を省略したいと思います。これにご異議ございませんか。
(「異議なし」との声あり)
80
◯議長(
中谷尚敬君) ご異議なしと認めます。よって、本案については、提出者の説明を省略いたすことに決しました。
お諮りいたします。
ただ今議題となっております本案については、会議規則第39条第3項の規定により、
委員会への付託を省略したいと思います。これにご異議ございませんか。
(「異議なし」との声あり)
81
◯議長(
中谷尚敬君) ご異議なしと認めます。よって、本案については、
委員会への付託を省略することに決しました。
これより、
議員提出議案第5号、新病院設置に係る随意契約を調査する特別
委員会の調査経費についてを採決いたします。
お諮りいたします。
本案は、原案のとおり可決することにご異議ありませんか。
(「異議なし」との声あり)
82
◯議長(
中谷尚敬君) ご異議なしと認めます。よって、日程第7、
議員提出議案第5号は原案のとおり可決することに決しました。
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議員提出議案第5号 新病院設置に係る随意契約を調査する特別
委員会の調査経費につい
て
原案どおり可決確定
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83
◯議長(
中谷尚敬君) 以上で、今期定例会の会議に付議された事件は、すべて議了いたしました。よって、今期定例会はこれにて閉会したいと思います。
閉会に当たり、市長よりあいさつがございます。
市長山下真君。
(市長 山下 真君 登壇)
84 ◯市長(山下 真君) 平成22年第1回定例会の閉会に当たり一言ごあいさつ申し上げます。
本定例会におきましては、22年度の
一般会計予算議案を始めとする24の議案並びに本日追加提案させていただきました生駒市
病院事業推進
委員会委員の委嘱についてを慎重にご審議いただいたところでございます。残念ながら、議案第16号、生駒市
行政組織条例の一部を改正する条例の制定については可決いただけませんでしたが、その他の議案につきましては可決いただき、ありがとうございました。また、平成21年議案第50号、第5次生駒市
総合計画基本構想を定めることについてにつきましても、一部修正とはなりましたが、可決いただきましてありがとうございました。
さて、22年度は私の2期目の任期のスタートの年となります。また、22年度からは生駒市自治基本条例が施行され、また、既に実施はされておりますが、第5次生駒市総合計画が本格スタートする年でもございまして、本市の大きな節目となる年というふうに認識をしております。改めて市長の職務の責任の重さを感じ、緊張いたしておるところでございます。
一方、本市の置かれました状況について考えますとき、少子高齢化によります
社会保障費の増加への対応、それから、その一方で景気低迷による税収減と、本市を取り巻く
社会経済情勢には大変困難なものがございますけれども、市民の理解とご協力を得ながら、持続可能で、かつ活力もある行政経営を行いまして、関西一魅力的な住宅都市とするため、この4年間、全力で取り組んでまいりたいと考えておりますので、議員各位のご理解、ご協力を賜りたいと思います。
特に懸案となっております市立病院の問題につきましては、先般の市長選で一定の民意が表明されたところというふうに考えておりますと同時に、平成21年中に明らかになった救急搬送の困難な事例の存在、この状況というのは依然として今も変わっていないわけでございますので、議員各位におかれましては様々な立場、お考えはあろうかと思いますけれども、少子高齢化の進む本市の将来を見据えまして、大局的な見地から賢明なるご判断をお願いしたいということを最後に申し添えまして、私の閉会のごあいさつとさせていただきます。ありがとうございました。
85
◯議長(
中谷尚敬君) あいさつは終わりました。
これにて平成22年
生駒市議会第1回定例会を閉会いたします。
午前11時3分 閉会
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地方自治法第123条第2項の規定によりここに署名する。
生駒市議会議長 中 谷 尚 敬
生駒市議会副議長 下 村 晴 意
署 名 議 員 吉 波 伸 治
〃 八 田 隆 弘
〃 中 浦 新 悟
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