奈良県議会 > 2023-12-15 >
12月15日-05号

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  1. 奈良県議会 2023-12-15
    12月15日-05号


    取得元: 奈良県議会公式サイト
    最終取得日: 2024-09-17
    令和 5年 12月 定例会(第357回)令和5年12月         第357回定例奈良県議会会議録 第5号              令和5年12月15日(金曜日)午後1時開議   --------------------------------    出席議員(43名)      1番 永田 恒        2番 川口 信      3番 芦高清友        4番 金山成樹      5番 星川大地        6番 松木秀一郎      7番 山田洋平        8番 清田典章      9番 関本真樹       10番 疋田進一     11番 若林かずみ      12番 斎藤有紀     13番 伊藤將也       14番 藤田幸代     15番 福田倫也       16番 福西広理     17番 工藤将之       18番 中川 崇     19番 原山大亮       20番 小村尚己     21番 浦西敦史       22番 川口延良     23番 池田慎久       24番 西川 均     25番 乾 浩之       26番 亀甲義明     27番 大国正博       28番 小林 誠     29番 佐藤光紀       30番 清水 勉     31番 松尾勇臣       32番 米田忠則     33番 粒谷友示       34番 田中惟允     35番 荻田義雄       36番 岩田国夫     37番 中野雅史       38番 山本進章     39番 井岡正徳       40番 阪口 保     41番 藤野良次       42番 森山賀文     43番 山村幸穂   --------------------------------    議事日程 一、常任委員長報告 一、議第83号から議第100号、報第32号及び報第33号の採決 一、教育委員会の委員の任命同意 一、公安委員会の委員の任命同意 一、収用委員会の委員の任命同意 一、意見書決議 一、常任委員会の閉会中審査事件の上程と同採決   -------------------------------- ○議長(岩田国夫) これより本日の会議を開きます。   -------------------------------- ○議長(岩田国夫) この際、お諮りします。 教育委員会の委員の任命同意公安委員会の委員の任命同意収用委員会の委員の任命同意意見書決議常任委員会の閉会中審査事件を本日の日程に追加することにご異議ありませんか。     (「異議なし」の声起こる) ○議長(岩田国夫) ご異議がないものと認め、さように決します。   -------------------------------- ○議長(岩田国夫) 次に、監査委員から現金出納検査結果の報告があり、その写しをお手元に配付しておりますので、ご了承願います。   -------------------------------- ○議長(岩田国夫) 次に、議第83号から議第100号、報第32号及び報第33号を一括議題とします。 これより、質疑に入ります。 質疑の通告がありますので、19番原山大亮議員に発言を許します。--19番原山大亮議員。 ◆19番(原山大亮) (登壇)19番日本維新の会の原山大亮でございます。 議第99号奈良県議会議員議員報酬額費用弁償額及び期末手当の額並びにその支給条例の一部を改正することに対しての質疑でございます。 提案理由の説明で、令和元年度の期末手当の引上げを行わなかったとのことですが、そのときは、一体幾らの引上げが行われる予定だったのでしょうか。さらに昨年度、令和4年度の期末手当の額は幾ら支給されたのでしょうか。6月期、12月期、議長、副議長、議員それぞれでお答えください。 以上で壇上からの質疑を終わります。 ○議長(岩田国夫) 38番山本進章議員。 ◆38番(山本進章) 19番原山大亮議員の質疑に答弁いたします。 奈良県議会議員期末手当に関する質疑ですが、まず、令和元年度の期末手当において幾ら引き上げなかったのかとのご質問でございます。当時、引上げを見送ったのは、支給月数の0.05月分であり、議長が6万9,963円、副議長が6万1,117円、議員が5万6,405円になります。 次に、令和4年度の期末手当について、6月期、12月期それぞれの金額についてのご質問でございます。6月期においては、議長が223万8,800円、副議長が195万5,760円、議員が180万4,960円支給されました。また12月期においては、議長が230万8,762円、副議長が201万6,877円、議員が186万1,365円支給されました。 ○議長(岩田国夫) 19番原山大亮議員。 ◆19番(原山大亮) 今お聞きいただきましたように、大体5万円から6万円の引上げを、とにかく令和元年度に行わなかったと。去年のベースで、議長は454万円、副議長は397万円、議員は366万円受け取っているわけです。だから、6万円何がし引上げは見送ったわけですけれど、今言われた金額を正味で受け取っているわけでございます。 そんな中、今回の引上げで、県議会議員ボーナスは幾ら引き上げられるのでしょうか。既に支給されている6月期の分も含めてお答えください。併せてその支給額、6月期、12月期、それぞれ議長、副議長、議員別にお答えください。 ○議長(岩田国夫) 38番山本進章議員。 ◆38番(山本進章) ちょっと質疑が早口で、どのことを言っているのか分からないのです。時間は5分たっぷりあるのに。もっとゆっくり言ってもらわないと。もう一度お願いします。 ○議長(岩田国夫) 19番原山大亮議員。 ◆19番(原山大亮) 今回の引上げで、県議会議員ボーナスは幾ら引き上げられるのでしょうか。既に支給されている6月期の分も含めてお答えください。併せてその支給額、6月期、12月期、議長、副議長、議員別にそれぞれお答えください。 ○議長(岩田国夫) 38番山本進章議員。 ◆38番(山本進章) 期末手当の今回の引上げ分は、支給月数の0.1月分であり、議長が13万9,925円、副議長が12万2,235円、議員が11万2,810円になります。 次に、それぞれの金額ですけれども、議長は227万3,781円、副議長が198万6,318円、議員が183万3,162円の支給となります。 ○議長(岩田国夫) 19番原山大亮議員。 ◆19番(原山大亮) 今の増額分を足したら、令和5年度ベースで、議長で年間トータル468万円、副議長で409万4,000円、議員で377万円が支給されようとしている条例改正です。 先ほど言わせてもらいましたけれども、もともと令和4年度ベースの金額でも、議長は年間454万円、副議長は397万円、議員は366万円、引き上げなくてもあるわけです。果たして今、自分たちの手でこの金額を引き上げないとならないのかという意味の質疑です。 最後の質問ですけれど、今定例会には、物価高や燃料費高騰対策費など県民の生活に対し、様々な救済策が盛り込まれておりました。その財源は国からによるものがほとんどですが、要は、国民、県民の生活は大変困窮していることを意味していると思います。政府自由民主党においても、今回の引上げに対し、引上げ額を政務三役は国庫に返納する考えを示しておられます。 そんな中で、年間400万円、議員は370万円ですけれど、400万円、370万円余りのボーナスをいただきながら、まだ足りないとお考えなのかお聞きしたいのです。12月期のボーナスを240万円、210万円、194万円、これは議長、副議長、議員の金額ですけれど、これだけの金額を受け取る奈良県民は一体何人ぐらいいるのでしょうか。この状況で、自身のボーナスを自身の手で引き上げることに対して、どのようにお考えなのかお答えください。 ○議長(岩田国夫) 38番山本進章議員
    ◆38番(山本進章) どのように考えているのかとのことでございますが、今般、知事の期末手当引上げは見送られておりますけれども、副知事、行政委員会の委員等、特別職の期末手当は、国に準じて0.1月分引き上げる条例改正案が今回提出されているわけでございます。また、それに沿って、県議会議員も同様の月数を引き上げることに関しては適切だと考えています。 なお、引き上げた場合であっても、議員の支給月数は年3.35月分であり、副知事また特別職の支給月数より0.05月分少ない支給となっておりますことで、ご理解を賜りたいと思います。 ○議長(岩田国夫) 19番原山大亮議員。 ◆19番(原山大亮) 議員と知事を含まない特別職の方との比較の説明でございましたが、そもそも、選挙で選ばれる人間と、職員も含めてですけれど、任命される人間は、そもそも立場が違うという見解を僕たちは持っています。 一番強く言いたいのは、議会に上げられておりました議案に関しましても、県民生活は本当に困窮していると思うのです。県民生活が困窮していることに対して、本来県民に寄り添うべき立場にある議員が、今この時期に、みずからの手でみずからの期末手当を引き上げてしまう議案に対して、納得できない思いで質疑をさせていただきました。 反対討論の予定も後に控えておりますので、質問させていただいたことに感謝するとともに、今度からはぜひ委員会に付託して、委員会で議論させていただく機会をお願いいたしまして、質疑を終わらせていただきます。ご清聴ありがとうございました。 ○議長(岩田国夫) これをもって質疑を終結いたします。 お諮りします。 議第99号については、委員会付託を省略したいと思いますが、ご異議ありませんか。     (「異議なし」の声起こる) ○議長(岩田国夫) ご異議がないものと認めます。   -------------------------------- ○議長(岩田国夫) 次に、所管の常任委員会に付託しました各議案の審査の経過と結果について、各常任委員長の報告を求めます。 初めに、総務警察委員長の報告を求めます。--27番大国正博議員。 ◆27番(大国正博) (登壇)総務警察委員会のご報告を申し上げます。 去る12月8日の本会議におきまして、総務警察委員会に付託を受けました議案の調査並びに審査の経過と結果につきまして、ご報告を申し上げます。 当委員会は、12月12日に開催し、付託されました議案8件につきまして、理事者の出席を求め、慎重に調査並びに審査を行いました。 その結果、議第83号中・当委員会所管分、議第88号及び議第92号につきましては、賛成多数をもちまして、いずれも原案どおり可決することに決しました。 次に、議第100号につきましては、日本維新の会委員から、多くの県民の方々が物価高で苦しんでいる中、議員の期末手当の増額は行うべきではないとの理由により、反対であるとの意見の開陳があり、起立採決の結果、可否同数となりました。このため、委員長裁決により決することとなりましたが、公明党としては、物価高に賃金上昇が追いついておらず、まずは経済対策を推進すべき状況の中で、議員の期末手当の増額は行うべきではないという理由により、反対であったことから、否決することに決しました。 また、議第84号、議第89号及び議第97号につきましては、全会一致をもちまして、いずれも原案どおり可決することに決しました。 また、報第33号につきましては、理事者から詳細な報告を受けたところであります。 以上、総務警察委員会委員長報告といたします。 何とぞ、議員各位のご賛同を賜りますようお願い申し上げます。 ○議長(岩田国夫) 次に、厚生委員長の報告を求めます。--22番川口延良議員。 ◆22番(川口延良) (登壇)厚生委員会のご報告を申し上げます。 去る12月8日の本会議におきまして、厚生委員会に付託を受けました議案の調査並びに審査の経過と結果につきまして、ご報告を申し上げます。 当委員会は、12月13日に開催し、付託されました議案4件につきまして、理事者の出席を求め、慎重に調査並びに審査を行いました。 その結果、議第83号中・当委員会所管分、議第85号、議第95号及び議第96号につきましては、全会一致をもちまして、いずれも原案どおり可決することに決しました。 以上、厚生委員会委員長報告といたします。 何とぞ、議員各位のご賛同を賜りますようお願い申し上げます。 ○議長(岩田国夫) 次に、経済労働委員長の報告を求めます。--20番小村尚己議員。 ◆20番(小村尚己) (登壇)経済労働委員会のご報告を申し上げます。 去る12月8日の本会議におきまして、経済労働委員会に付託を受けました議案の調査並びに審査の経過と結果につきまして、ご報告申し上げます。 当委員会は、12月13日に開催し、付託されました議案3件につきまして、理事者の出席を求め、慎重に調査並びに審査を行いました。 その結果、議第83号中・当委員会所管分、議第86号及び議第91号につきましては、全会一致をもちまして、いずれも原案どおり可決することに決しました。 以上、経済労働委員会委員長報告といたします。 何とぞ、議員各位のご賛同を賜りますようお願い申し上げます。 ○議長(岩田国夫) 次に、建設委員長の報告を求めます。--25番乾浩之議員。 ◆25番(乾浩之) (登壇)建設委員会のご報告を申し上げます。 去る12月8日の本会議におきまして、建設委員会に付託を受けました議案の調査並びに審査の経過と結果につきまして、ご報告を申し上げます。 当委員会は、12月12日に開催し、付託されました議案5件につきまして、理事者の出席を求め、慎重に調査並びに審査を行いました。 その結果、議第83号中・当委員会所管分、議第87号、議第90号、議第98号及び報第32号につきましては、全会一致をもちまして、いずれも原案どおり可決または承認することに決しました。 以上、建設委員会委員長報告といたします。 何とぞ、議員各位のご賛同を賜りますようお願い申し上げます。 ○議長(岩田国夫) 次に、文教くらし委員長の報告を求めます。--40番阪口保議員。 ◆40番(阪口保) (登壇)文教くらし委員会のご報告を申し上げます。 去る12月8日の本会議におきまして、文教くらし委員会に付託を受けました議案の調査並びに審査の経過と結果につきまして、ご報告を申し上げます。 当委員会は、12月12日に開催し、付託されました議案3件につきまして、理事者の出席を求め、慎重に調査並びに審査を行いました。 その結果、議第83号中・当委員会所管分、議第93号及び議第94号につきましては、全会一致をもちまして、いずれも原案どおり可決することに決しました。 以上、文教くらし委員会委員長報告といたします。 何とぞ、議員各位のご賛同を賜りますようお願い申し上げます。 ○議長(岩田国夫) 委員長報告に対する質疑を省略し、これより討論に入ります。 討論の通告がありますので、43番山村幸穂議員に発言を許します。--43番山村幸穂議員。 ◆43番(山村幸穂) (登壇)日本共産党山村幸穂です。議案についての反対討論をいたします。 議第83号一般会計補正予算については、物価高騰対策防災減災に係る予算、一般職職員などの給与改定はいずれも必要なことで賛同いたしますが、大阪・関西万博協力事業機運醸成予算は必要ないと考えます。 大阪・関西万博の建設費は、既に当初計画の1.9倍、2,350億円に膨れ上がり、さらに国が負担する日本館施設や警備、機運醸成費用として837億円、運営費の上振れも予測されており、暮らしが大変なとき、国民の負担が際限なく増えることは到底理解を得られません。また、海外パビリオン等の建設も大きく遅れ、建設労働者の時間外労働の規制を外すことさえ議論されるなど、「いのち輝く未来社会のデザイン」という大阪・関西万博のテーマを壊すものです。 会場の夢洲は、ごみ埋立地で、ダイオキシン、ヒ素、PCBなどの汚染物質が含まれ、地盤沈下の恐れ、台風、地震、豪雨災害への対策ができるのか、アクセスは、片側2車線の夢洲大橋夢咲トンネルのみで、1日15万人を受け入れられるのか、問題だらけです。現状、電気設備も下水道施設もない中、大阪市などが鉄道や上下水道などを整備していますが、これらも合わせると、万博関連事業費は1兆2,000億円とも言われています。 大阪・関西万博の後に、IR、カジノを誘致することありきで計画が進められてきたことが明らかです。 今年11月の共同通信の世論調査では、大阪・関西万博は必要が28.3%、必要ないが68.6%でした。国民の支持を得られない大阪・関西万博は成功しがたいと思います。 奈良県が、関西広域連合と一緒になって、大阪・関西万博を推進し、今後、県民の負担を増やすことになってはなりません。機運醸成のイベントなどを中止して、大阪・関西万博を中止するよう求めていただきたい。よって、反対します。 次に、議第92号関西広域連合へ全部参加する規約変更について、これまで奈良県は部分参加にとどめてきました。だからといって、広域的な取組で不都合があったわけではありません。関西広域連合規約第15条では、参加していない県は連携団体として指定し、必要があれば、知事は連合委員会へ出席し、意見を述べることもできると定めています。これまでも、ドクターヘリ防災訓練、災害時の相互支援など連携して取り組んでいます。 関西広域連合は、関西財界が主導して、関西圏の国際競争力の強化、関西からの新しい国づくりなどを目指してきましたが、発足して13年、顕著な成果は見られません。関西広域連合の議論や取組などは県民にはほとんど知らされず、住民参加はできない仕組みです。 関西圏域の活性化、住民の暮らしの向上のためには、住民に身近で地域に根差す市町村と県が力を合わせて、住民こそ主人公の立場で住民福祉の増進を図る地方自治体の役割を果たすことこそ必要です。 新たな負担を増やして全部参加することには反対します。 次に、議第88号は特別職の期末手当引上げ、議第99号と議第100号は議員の期末手当を引き上げる条例改正と予算です。県民の暮らしは、物価高騰の中で年末を迎え、一段と厳しさを増しています。厚生労働省が12月8日に公表した実質賃金は前年比マイナス2.3%で、19か月連続マイナスです。このようなときに、特別職や県議会議員期末手当の増額は認められません。よって反対します。 以上で討論を終わります。ご清聴ありがとうございました。 ○議長(岩田国夫) 次に、17番工藤将之議員に発言を許します。--17番工藤将之議員。 ◆17番(工藤将之) (登壇)17番日本維新の会、工藤将之でございます。議第83号令和5年度奈良県一般会計補正予算(第4号)に対し、賛成の立場で討論いたします。 今回の補正予算は、国の経済対策に係る補正予算等を活用し、物価やエネルギー価格及び食料品価格等高騰の影響を受けた事業者への引き続きの支援や、国土の強靱化、林業振興を図るための予算、大阪・関西万博への機運を醸成するためのものや、第13回東アジア地方政府会合参加に向けた手続き、ムジークフェストなら2024の開催準備、災害による国指定文化財の復旧、知事を除く特別職と一般職員給与引上げの予算など、必要なものばかりではあるものの、経年による効果の検証が具体的になされず、今後の事業化に関しては考察が必要な事業も含まれています。山下県政が始まり8か月、多くの県民が旧態依然とした奈良県を変えてほしいと票を投じられたその重み、気持ちを忘れることなく、引き続き県政発展へと邁進されることを願い、賛成いたします。 議員の皆様のご賛同を賜りますよう、よろしくお願いいたします。 ○議長(岩田国夫) 次に、13番伊藤將也議員に発言を許します。--13番伊藤將也議員。 ◆13番(伊藤將也) (登壇)自由民主党・無所属の会は、議第92号関西広域連合規約の一部変更に関する協議について、関西広域連合への部分参加からすべての分野に参加することについて、意見を付して賛成討論を行います。 これまで奈良県は、広域防災広域観光・文化・スポーツ振興の2つの分野に参加していました。その方針に対して、県民の皆さんの中には、なぜ奈良県は関西広域連合に全部参加しないのか、疑問を持っていた方もたくさんいると思います。 自由民主党・無所属の会は、そうした県民の声と社会情勢を見据えながら、所属議員一人ひとりがそれぞれの考えを持ち寄り、検討してまいりました。 関西広域連合が関西のまとめ役として大きな力を発揮しているのかを考えますと、現状、関西圏及び奈良県民の期待に応えられているとは言えません。しかし一方で、関西では今、大阪・関西万博リニア中央新幹線の全線開業などを控えて、力を合わせて取組を進めようという動きが大きくなっています。そのため、産業や医療など、すべての分野に参加することは、奈良県経済の発展や県民の暮らしに安心をもたらすものとして、全面参加を支持することにしました。 今後、奈良県の関西広域連合の中での立ち位置は、山下知事の姿勢が最も重要な要素となります。 奈良県民の中でも、今なお、全面参加には懐疑的な意見もあります。五條市に計画される大規模広域防災拠点は、関西圏及び奈良県民の安全・安心を守るためには不可欠な事業です。いたずらに関西広域連合で再議論することには懸念の声があります。また、各種免許・資格試験などの事務を関西広域連合で一括して行うことは、メリットの1つですが、奈良県内での就業を求める特段の努力がさらに必要となります。そのため、山下知事には、関西広域連合全面参加するにあたり、次の4つをお願いしておきます。 まず1つ目に、奈良県としての提案事項、金銭的な負担、新たな業務を請け負うときには必ず県議会の承認を得ること。2つ目に、関西広域連合内の議論や動向などを、丁寧かつ定期的に、県議会や県民に説明、報告すること。3つ目に、関西広域連合での決議は全会一致、すべての構成自治体の賛成が原則となっていますが、奈良県が数の論理で取り込まれないように、奈良県議会で議決した事柄は最優先に主張すること。そして4つ目に、奈良県議会が不要と判断した場合には、知事は、広域連合委員会に離脱を提案・表明すること。以上に加えまして、県職員の業務負担が増えることへの配慮と健康管理を徹底すること。さらに、大切な県民の税金を預かる立場として、大阪・関西万博に係る建設費や負担金など、現在の負担を超えた求めには応じないこと。 このような事柄を厳守してもらうことを前提に、自由民主党・無所属の会は、議第92号に賛成いたします。また、そのほかの議案についても賛成します。 ○議長(岩田国夫) 次に、18番中川崇議員に発言を許します。--18番中川崇議員。 ◆18番(中川崇) (登壇)議長の許可をいただきましたので、議第99号について反対の立場から討論をさせていただきます。 ここに至るまで、特別職の報酬等を定める条例については、一般職の給与等を定める条例から切り離してまいりました。選挙で選ばれる知事や県議会議員などは、一般職の職員とは給与体系を別にすることで独自の対応ができるように工夫されてきたわけです。例えば、人事委員会勧告に従う形で一般職の給与等が上昇しても、公選職の報酬等が自動的には上昇しないようにし、なかなか景気が回復しない中、苦しまれている県民の皆様に寄り添う形で、公選職は据置きにするなど、独自の抑制的な対応ができるようにしてきたわけです。 しかしながら、今回の自由民主党・無所属の会、そして改新ならの一部議員から提出されました議案は、わざわざ自分たちの報酬を上昇させるお手盛り議案でございます。 これらの方々は、これまでも、6月定例県議会で、県知事の退職金カットについては賛成しておきながら、一方で、自分たち県議会議員の報酬については満額もらいたいと報酬減額の議案には反対をされてきました。 振り返りますと、我々日本維新の会が提出した、議員報酬を2割減額する議案に賛成したのは、我々14名と、改新ならのうち阪口議員、そして日本共産党の山村議員の計16名のみで、自由民主党・無所属の会の議長を除く21名、それから公明党3名、改新ならのうち立憲民主党所属の2名の方々計26名は、勝手に身を切る県知事とは関係なく、自分たちは満額もらいたいのだと、そのように反対されまして否決されました。そんな経緯がございます。 今回の議案は、分かりやすく言うと、現状の据置きでも飽き足らず、もっともらいたい、人事委員会勧告が引上げとするならば、ありがたくもらっておこう、たとえお手盛りだと批判されようとも、もらっておこう、そのようなメンタリティによるものではないかと思料いたします。 ところが、このような動きに反して、同じく自由民主党総裁の岸田文雄内閣総理大臣は、自動的に増額されてしまうので、増額分を自主返納すると対応されました。また、つい最近のニュースでは、京都市会において、自由民主党を含め全会一致で、議員報酬の2割削減を令和6年1月から令和9年3月まで行うこととなり、市民の暮らしをよくするために、約5億円を市の予算として活用してほしいとの趣旨であると報じられています。 まとめますと、不本意ながら自動的に増額されてしまうので返納するという対応をされた自由民主党の岸田総裁や、みずから報酬カットを決断した京都市会の自由民主党議員らの動きとは違って、わざわざ増額をさせる議案を提出するのが、奈良県議会自由民主党・無所属の会、そして改新ならの一部の議員だということです。同じ自由民主党でも、真逆の考え方ということになります。 さて、ちまたでは、レギュラーガソリン価格も、1リットル当たり160円を超えて久しく、スーパーの食材もますます値上がりして家計を圧迫しており、物価高の中、決して楽な生活をしているわけではない、そんな県民の皆様からのお声を日々伺っております。我々県議会議員の報酬は、もともと比較的割高な金額をいただいているわけで、各種政治活動で自腹を切る場面があることを勘案してもなお、十分に生活できるものと理解しております。 今回のお手盛り議案は、県民の皆様からは到底理解が得られないのではないか。本来ならばその分の額も、例えば、暮らしを立て直すための県予算として活用していただきたいとするのが、県議会議員としてのあるべき姿ではないのか、そのように感じるわけでございます。 賢明な議員の皆様には、ぜひ、このような議案には反対していただくことを願いまして、私からの反対討論を終わりたいと思います。ご清聴いただきまして、誠にありがとうございました。 ○議長(岩田国夫) これをもって討論を終結します。 これより採決に入ります。 まず、議第83号、議第88号及び議第92号について、起立により採決します。 議第83号、議第88号及び議第92号について、各常任委員長報告どおりそれぞれ決することに、賛成の議員の起立を求めます。     (賛成者起立) ○議長(岩田国夫) 賛成の議員は、しばらくの間ご起立願います。 ご着席願います。 起立多数であります。 よって、本案はいずれも、各常任委員長報告どおり決しました。 次に、議第99号について、起立により採決します。 本案に、賛成の議員の起立を求めます。     (賛成者起立) ○議長(岩田国夫) 賛成の議員は、しばらくの間ご起立願います。 ご着席願います。 起立多数であります。 よって、本案は、原案通り可決されました。 次に、議第100号について、起立により採決します。 本案に対する総務警察委員長の報告は否決です。 本案については、原案どおり可決することに、賛成の議員の起立を求めます。     (賛成者起立) ○議長(岩田国夫) 賛成の議員は、しばらくの間ご起立願います。 ご着席願います。 起立多数であります。 よって、本案は原案どおり決しました。 お諮りします。 議第84号から議第87号、議第89号から議第91号、議第93号から議第98号、報第32号及び報第33号については、各常任委員長報告どおりそれぞれ決することにご異議ありませんか。     (「異議なし」の声起こる) ○議長(岩田国夫) ご異議がないものと認めます。 よって、それぞれ各常任委員長報告どおり決しました。   -------------------------------- ○議長(岩田国夫) 次に、議第101号から議第103号を一括議題とします。 以上の議案3件については、質疑、委員会付託及び討論を省略し、ただちに採決に入りたいと思いますが、ご異議ありませんか。     (「異議なし」の声起こる) ○議長(岩田国夫) ご異議がないものと認めます。 なお、採決については議案ごとに行います。 まず、議第101号「教育委員会の委員の任命について」お諮りします。 本案については、原案に同意することに決して、ご異議ありませんか。     (「異議なし」の声起こる) ○議長(岩田国夫) ご異議がないものと認め、本案は、これに同意することに決しました。 次に、議第102号「公安委員会の委員の任命について」お諮りします。 本案については、原案に同意することに決して、ご異議ありませんか。     (「異議なし」の声起こる) ○議長(岩田国夫) ご異議がないものと認め、本案は、これに同意することに決しました。 次に、議第103号「収用委員会の委員の任命について」お諮りします。 本案については、原案に同意することに決して、ご異議ありませんか。     (「異議なし」の声起こる) ○議長(岩田国夫) ご異議がないものと認め、本案は、これに同意することに決しました。   -------------------------------- ○議長(岩田国夫) 次に、3番芦高清友議員より、意見書第8号、診療報酬・介護報酬・障害福祉サービス等報酬の改定にかかる意見書決議方の動議が提出されましたので、芦高清友議員に趣旨弁明を求めます。--3番芦高清友議員。 ◆3番(芦高清友) (登壇)意見書第8号、診療報酬・介護報酬・障害福祉サービス等報酬の改定にかかる意見書(案)につきましては、意見書案文の朗読をもって提案にかえさせていただきます。 意見書第8号   診療報酬・介護報酬・障害福祉サービス等報酬の改定にかかる意見書(案) 国民、県民が住み慣れた地域で、良質かつ安心、安全な医療・介護・障害福祉サービス等を受ける体制を維持、発展させていくことは非常に重要である。 医療機関や薬局・介護・福祉施設では、県民の健康と命、暮らしを支えるため、この4年近くの間、新型コロナウイルス感染症の対応と並行して、懸命に医療や福祉サービスの提供を行ってきた。 これらのサービスを提供するうえで不可欠であるのが現場で働く人々であるが、近年では他業種に人材が流出する等、人材確保が困難な状況となっており、医療・介護・福祉の現場は存続の危機を迎えている。 政府は「賃上げ」にかかる諸施策を推進しており、今年の春闘では平均賃上げ率3.58%という近年にはない高い水準で賃上げが進んでいる。 一方、診療報酬、介護報酬、障害福祉サービス等報酬という公定価格により運営する医療・介護・福祉施設では価格転嫁ができず、これらの施設で働く人々の賃金は、他業種に比べて引き上げが進んでいない。 昨今の物価高騰等により、医療・介護・福祉施設の経営環境は厳しい状況にあり、そこで働く人々の賃金を他業種と同様に引き上げ、人材を確保していく上でも、令和6年度の診療報酬・介護報酬・障害福祉サービス等報酬改定では、引き上げを行う必要がある。 国民、県民に安心、安全な医療・介護・障害福祉サービスを安定して提供し続けていくためにも、また人材確保や賃上げの実現による地域経済のさらなる好循環を生み出していくためにも、わが国の全就業者の約13%を占める医療・介護・福祉分野で働く人々の賃金引上げによる処遇改善は欠かせない。 よって、国においては、令和6年度の診療報酬・介護報酬・障害福祉サービス等報酬の改定は、引き上げを行うよう要望する。 以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。     令和5年12月15日                         奈良県議会 何とぞ議員各位のご賛同を賜りますよう、よろしくお願いいたします。 ○議長(岩田国夫) 14番藤田幸代議員。 ◆14番(藤田幸代) ただいま芦高清友議員から提案されました意見書(案)に賛成いたします。 ○議長(岩田国夫) 43番山村幸穂議員。 ◆43番(山村幸穂) ただいま芦高清友議員から提案されました意見書(案)に賛成します。 ○議長(岩田国夫) ただいまの動議は、成規の賛成があって成立しました。 よって、直ちに議題とします。 お諮りします。 意見書第8号については、3番芦高清友議員の動議のとおり決することにご異議ありませんか。     (「異議なし」の声起こる) ○議長(岩田国夫) ご異議がないものと認め、さように決し、会議規則第41条の2の規定により措置することにします。   -------------------------------- ○議長(岩田国夫) 次に、常任委員会の閉会中審査事件について、お諮りします。 奈良県議会委員会条例の所管事項のとおり常任委員会に閉会中の審査を付託することとし、その期間は次期定例会開会までとしたいと思いますが、これにご異議ありませんか。     (「異議なし」の声起こる) ○議長(岩田国夫) ご異議がないものと認め、さように決します。   -------------------------------- ○議長(岩田国夫) 以上をもって、今期議会に付議されました議案は、すべて議了しました。 よって、本日の会議を閉じます。   -------------------------------- ○議長(岩田国夫) これをもって、令和5年12月第357回奈良県議会定例会を閉会します。   -------------------------------- △閉会式 ○議長(岩田国夫) (登壇)12月定例県議会の閉会にあたりまして、一言ご挨拶申し上げます。 12月1日の開会以来本日まで、議員各位におかれましては、提出されました諸議案及び県政の重要課題について、終始熱心に調査、審議をいただき、議案はすべて滞りなく議了し、ここに閉会の運びとなりました。心から感謝を申し上げます。 また、知事をはじめ理事者各位には、議案審議に寄せられました真摯な態度に心から敬意を表しますとともに、審議の過程において議員各位から述べられました意見、要望につきましては、県民の声として十分に尊重いただき、今後の県政の執行に十分反映されますよう望むものであります。 さて、今年も残りわずかとなり、これから寒さも一段と厳しさを増してまいります。 皆様におかれましては、健康に十分ご留意いただき、良い新年を迎えられますよう、また、新たな年におきましても、奈良県の発展のため、なお一層のご尽力を賜りますようお願いいたします。 結びに、会期中における報道関係者各位のご協力に対し、厚く御礼を申し上げ、閉会のご挨拶といたします。 ◎知事(山下真) (登壇)定例県議会の閉会にあたりまして、一言ご挨拶を申し上げます。 今議会に提案いたしました各議案につきましては、終始熱心にご審議をいただき、いずれも原案どおりご議決またはご承認をいただきました。誠にありがとうございました。 本会議をはじめ各委員会の審議の過程でいただいたご意見、ご提言等につきましては、今後の県政運営の参考にさせていただきます。 議員各位におかれましては、今後とも県勢発展のため、一層のご支援、ご協力をいただきますようお願い申し上げます。また、今年1年、大変お世話になりありがとうございました。来年もどうぞよろしくお願いいたします。ありがとうございました。 △午後1時51分閉会  地方自治法第123条第2項の規定により署名する。         奈良県議会議長  岩田国夫         同   副議長  池田慎久         署名議員     疋田進一         署名議員     若林かずみ         署名議員     斎藤有紀...