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  1. 神戸市議会 2011-02-28
    開催日:2011-02-28 平成23年予算特別委員会第2分科会〔23年度予算〕(建設局) 本文


    取得元: 神戸市議会公式サイト
    最終取得日: 2023-04-24
    本文へ移動 ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1   (午前10時2分開会) ◯主査(森本 真) 皆さん,おはようございます。ただいまから予算特別委員会第2分科会を開会いたします。 (建設局) 2 ◯主査(森本 真) それでは,日程によりまして,建設局関係の審査を行います。  当局におかれては,簡明な説明をお願いいたします。  それでは,当局の説明を求めます。局長,着席されたままで結構です。 3 ◯松浦建設局長 ありがとうございます。座らせていただきます。  それでは,建設局所管の平成23年度当初予算案及び関連議案等につきまして,ご説明申し上げます。  お手元の資料,平成23年度予算説明書の1ページをお開きください。  平成23年度は,市民とつくる安心とあすの元気な神戸をつくり上げるため,初年度となる第5次神戸市基本計画の実現を目指して,市民の目線できめ細やかな施策を堅実に展開してまいります。そのため,第1に安心と命を守る福祉の充実と健康づくりの推進,第2に豊かな自然と安全を守る住みよい環境の育成,第3に暮らしと経済を支えるまちの活力の創出を施策の柱として,協働と参画による市民が主役のまちづくりを推進し,安全・安心で元気に暮らせる美しいまち神戸の実現を目指してまいります。  平成23年度建設局予算でございますが,一般会計,特別会計,下水道事業会計を合わせまして,予算総計は864億3,415万4,000円でございます。  主要な事業の概要でございますが,(1)安心と命を守る福祉の充実と健康づくりの推進では,ユニバーサル社会の実現といたしまして,歩道の段差や波打ちの解消など,だれもが歩きやすい歩道整備を推進するとともに,公園のバリアフリー化を進めてまいります。  2ページに参りまして,(2)豊かな自然と安全を守る住みよい環境の育成では,環境に優しい低炭素社会,循環型社会の実現といたしまして,LED照明の導入に向けての検討を行うための事業を実施します。また,自転車利用環境総合計画を策定し,自転車走行空間等の整備を進めてまいります。さらに,下水道事業では,東灘処理場分場において,高度処理化を図り,健全な水環境の形成に努めるとともに,垂水処理場分場施設の上部空間を活用した太陽光発電設備の整備などを行い,化石燃料の消費抑制やCO2の削減など,地球環境保全への貢献を図ります。  次に,恵まれた環境を生かした持続可能な都市づくりの推進といたしまして,22世紀を見据え,緑豊かな安全で美しい六甲山を形成するため,六甲山森林整備戦略を策定し,戦略に基づき六甲山の防災機能の強化や,生物多様性の確保などの環境保全に取り組みます。  次に,あらゆる危機に対応できるまちづくりの展開といたしまして,引き続き橋梁補修マネジメントの実施,緊急輸送路にかかる橋梁の耐震化及び道路防災対策を行ってまいります。また,下水道事業では,浸水に対する安全度の向上を目指し,三宮南地区をはじめとする雨水整備重点地区を中心に,雨水排除能力の強化を行うとともに,災害に強い下水道システムを構築するため,下水道施設の耐震化を引き続き行ってまいります。さらに,河川の改修及び補修,そして公園遊具の更新・修繕も引き続き行ってまいります。  (3)暮らしと経済を支えるためのまちの活力の創出では,暮らしの豊かさを創造するデザイン都市・神戸の実現といたしまして,道路・公園などの公共空間の美化に取り組むとともに,人々が集いにぎわう観光交流のまちの推進といたしまして,王子動物園においては開園60周年を契機に,さまざまな活性化策を行うとともに,感動体験や安らぎの場として市民とともに育てていく動物園を目指してまいります。  続きまして,5ページをお開きください。  建設局所管歳入歳出予算総括表でございます。  以下,数字につきましては,万円単位で説明させていただきます。
     建設局全体の歳入は,表の左側最下段の合計欄にございますように,630億7,441万円,歳出は表の右側最下段の合計欄にございますように,864億3,415万円でございます。  8ページをお開きください。  一般会計の歳入から順次ご説明申し上げます。  第14款分担金及負担金道路整備費負担金等を,第15款使用料及手数料は道路占用料等を,第16款国庫支出金は道路・公園及び河川の整備等に係る負担金を計上いたしております。  9ページに参りまして,第17款県支出金は道路・河川及び治山砂防事業に係る負担金等を,第18款財産収入は市有林や一般土地に係る貸地料等を計上いたしております。  10ページをお開きください。  第19款寄附金は公園緑地事業等に対する寄附金を,第20款繰入金は公園緑地事業等基金繰入金を,第22款諸収入は土木事業に係る受託収入等を計上いたしております。  11ページに参りまして,第23款市債は,起債承認見込額でございます。  次に,歳出についてご説明申し上げます。  14ページをお開きください。  第9款土木費,第1項土木総務費は,建設局職員の職員費,水防情報システム運営経費等の土木総務費,宅地の保全等の宅地開発指導費でございます。  15ページをごらんください。  第2項道路橋梁費は,放置自転車対策経費等の道路橋梁費,LED照明モデル事業等の街灯費,私道舗装に対する助成金等の私道対策費でございます。  16ページをお開きください。  第3項道路橋梁整備費は,みち・みず・みどりの学校に係る経費等の調査費,本州四国連絡高速道路への出資金等の広域幹線道路対策費,17ページに参りまして,国道改良等の道路改良費,道路補修費,橋梁整備費,あんしん歩道整備事業等の交通安全施設費,道路掘削跡の復旧工事等の受託工事費でございます。  18ページをお開きください。  第4項公園緑地費は,公園の維持管理経費等の公園街路樹費,再度公園の維持管理経費等の六甲国立公園費,相楽園の管理経費等の有料公園等管理費でございます。  19ページをごらんください。  第5項公園緑地整備費は,公園整備に係る用地買収等の公園整備費,20ページをお開きいただき,六甲山森林整備戦略の策定等のみどりの聖域推進費,花のまち神戸の推進等の緑化推進費でございます。  21ページをごらんください。  第6項河川砂防費は,河川管理費,河川改修費,自然災害防止事業等の治山砂防費でございます。  22ページをお開きください。  第13款教育費,第11項社会教育費は,王子動物園の維持管理や施設改修等を行う動物園費でございます。  23ページをごらんください。  第14款災害復旧費,第1項災害復旧費は,土木施設災害復旧費でございます。  24ページをお開きください。  債務負担行為は,平成23年度神戸市道路公社債務保証等でございます。なお,参考といたしまして,都市整備等基金による平成23年度公共用地取得事業を掲げております。  続きまして,特別会計についてご説明申し上げます。  26ページをお開きください。  まず,土地先行取得事業費でございます。歳入予算でございますが,第1款公共用地先行取得事業収入は,土地売却代でございます。  28ページをお開きください。  歳出予算でございますが,第1款公共用地先行取得事業費は,公債元利償還予定額等の繰出金でございます。  次に30ページをお開きください。  駐車場事業費でございます。歳入予算でございますが,第1款事業収入は,駐車場使用料等,第2款繰入金は,一般会計からの繰入金,第3款繰越金は,前年度からの繰越金でございます。  32ページをお開きください。  歳出予算でございますが,第1款駐車場事業費は,三宮駐車場等の管理運営経費でございます。第2款諸支出金は,公債元利償還予定額等の繰出金でございます。  33ページをごらんください。  第3款予備費は,駐車場事業予備費でございます。  34ページをお開きください。  債務負担行為は,平成23年度指定管理公共駐車場に係るものでございます。  次に36ページをお開きください。  海岸環境整備事業費でございます。歳入予算でございますが,第1款使用料及手数料は,アジュール舞子の駐車場収入等でございます。第2款財産収入は,アジュール舞子の貸地料及び土地売却代でございます。第3款繰入金は,一般会計からの繰入金でございます。  38ページをお開きください。  歳出予算でございますが,第2款舞子地区海岸整備事業費は,アジュール舞子の駐車場管理運営経費や,公債元利償還予定額等の繰出金でございます。  引き続き,下水道事業会計についてご説明申し上げます。  39ページをお開きください。  業務の予定量を記載しております事業量として,下水及びし尿処理量と汚水中継量及び雨水排除量また建設改良事業の概要を記載しております。  40ページをお開きください。  収入支出一覧についてご説明申し上げます。  まず,収益的収入及び支出でございますが,下水道事業収益が236億1,607万円,下水道事業費が256億7,964万円となっております。なお,経営収支は欄外に掲げておりますように,当年度の純損失は23億1,764万円となり,前年度からの繰越欠損金と合わせまして,当年度未処理欠損金は114億4,225万円となっております。  次に,資本的収入及び支出でございますが,資本的収入が210億17万円,資本的支出が294億1,617万円となっております。  41ページに参りまして,予算実施計画の説明を掲げております。  収入でございますが,第1款下水道事業収益,第1項営業収益は,下水道使用料,他会計補助金,受託工事収益でございます。第2項営業外収益は,受取利息及配当金,他会計補助金,国庫補助金,雑収益でございます。第3項特別利益は,固定資産売却益,その他特別利益でございます。なお,その他特別利益は,一般会計補助金の返還でございます。  42ページをお開きください。  支出でございますが,第1款下水道事業費,第1項営業費用は,管渠,処理場,ポンプ場の維持管理費,受託工事費,水洗化促進費,業務費,総係費,減価償却費,資産減耗費でございます。第2項営業外費用は,支払利息及企業債取扱諸費,消費税,雑支出でございます。第3項特別損失は,過年度損益修正損,第4項は予備費でございます。  43ページに参りまして,資本的収入及び支出のうち,収入でございますが,第1款資本的収入,第1項企業債,第2項国庫支出金,第3項他会計繰入金は,いずれも建設改良費等の財源に充当する収入でございます。第4項財産収入は,基金収入,土地売却代,財産売却代でございます。第5項雑収入は,工事負担金,雑収入でございます。  44ページをお開きください。資本的支出でございますが,第1款資本的支出,第1項建設改良費は,処理場・ポンプ場の建設費,汚水及び雨水幹枝線の布設費,流域下水道事業費処理施設等整備費でございます。第2項基金造成費は,下水道事業基金の造成費でございます。第3項企業債等償還金は,企業債の元金償還金でございます。第4項は予備費でございます。  45ページには,債務負担行為,企業債,一時借入金,他会計からの補助金,棚卸資産購入限度額を記載しております。  続きまして,47ページから64ページにかけまして,一般会計及び下水道事業会計の工事計画表を掲げておりますので,後ほどご参照ください。  続きまして,関連議案2件についてご説明申し上げます。  まず,第16号議案神戸市都市公園条例の一部を改正する条例の件でございます。65ページから68ページには,議案文を記載しておりますので,後ほどご参照ください。  概要をまとめておりますので,69ページをごらんください。  1趣旨については,布引公園のうち市長が指定する区域,いわゆる神戸布引ハーブ園について,午後5時以降のみ利用する場合の使用料と回数利用券を新設する使用料改定を実施するとともに,有料公園の使用料の表記を統一するため,神戸市都市公園条例の一部を改正しようとするものでございます。  次に改正案の内容についてでございます。  2布引公園の使用料の改定ですが,神戸布引ハーブ園の夜間入園者数の増加を図るため,午後5時以降のみ利用する場合の使用料を新設いたします。また,利用者の利便性向上を図るため,10回分の金額で11回利用できる回数利用券を新設いたします。  使用料改定(案)でございますが,資料の下線をした部分を追加いたします。中学生を除く15歳以上の者は,1人1回につき200円,午後5時以降のみ利用する場合は100円に,小学生及び中学生は,1人1回につき100円,午後5時以降のみ利用する場合は50円に改定いたします。回数利用券による場合は,11回につき中学生を除く15歳以上の者は2,000円,小学生及び中学生は1,000円といたします。  4施行期日は平成23年4月1日でございます。  次に,第17号議案神戸市下水道条例の一部を改正する条例の件でございます。70ページから79ページには,議案文を記載しておりますので,後ほどご参照ください。  80ページ,第17号議案参考資料をお開きください。  1趣旨については,まず(1)上水道以外の水使用関連についてでございます。下水道使用料は,通常は上水道の使用料をもとに下水道使用料を計算しております。しかし,最近の傾向として事業者が地下水など上水道以外の水を使用するケースがふえております。下水道使用者間での公平性を確保し,適正な使用料を徴収することができるよう改正を行おうとするものでございます。次に(2)水質関連についてでございます。特定事業場から排出される汚水の水質の基準を定める条文について,また除害施設の設置等の措置を行う必要のある汚水の水質及び対象となる者を規定する条文について,それぞれ法に従った表現に改め,あわせて条文の整理を行うことにより,下水道法の趣旨がより明確に反映されるよう改正を行おうとするものでございます。  それでは,2主な内容についてでございます。  (1)上水道以外の水使用関連については,5つの大きな柱から構成されております。1)上水道以外の水を使用し下水に排除する場合の届出義務の明確化,2)事業者が上水道以外の水を使用し,下水に排除する場合の当該使用水量の計測装置の設置義務の新設,3)計測装置の設置義務を負う者に係る実際に使用した上水道以外の使用水量の報告義務の新設,4)上水道以外の使用水量を認定するための立入検査の権限付与,5)過料でございます。また,これらに付随した条文整理もあわせて行います。次に(2)水質関連についてでございます。1)特定事業場の基準を示す表現の文言修正,2)除害施設の設置等義務の対象者と目的を明確にする文言修正,3)除害施設の設置基準を適用しない条文の整理でございます。  3施行期日は,平成23年4月1日でございます。ただし,計測装置設置に関連する部分等は,平成23年10月1日から施行いたします。  続きまして,報告3件についてご説明申し上げます。  81ページをお開きください。  まず,報告,神戸市道路占用規則第25条に基づく復旧費及び監督費の改正でございます。  1改正の趣旨でございますが,規則に基づき,市長が定めている現在の復旧費及び監督費の単価は,平成9年度に改正したものであり,その後の経済情勢の変化などを考慮して,今回単価の改正及び路面復旧構造等の追加を行うものでございます。  2改正の内容は,アスファルト舗装等の復旧費及び監督費の単価の改正と排水性・透水性舗装等の復旧工種の追加を行うものでございます。  3施行期日は,平成23年4月1日でございます。  なお,次ページ82ページから84ページにかけて,単価の改正表及び追加する復旧工種の構造図を添付いたしておりますので,後ほどご参照ください。  次に85ページをお開きください。  報告,神戸布引ハーブ園の有料区域及び神戸布引ロープウェイの運賃の変更についてでございます。  先ほどご説明いたしました都市公園条例の改正に関連いたしまして,平成23年4月1日から次の1,2のとおり,神戸布引ハーブ園の有料区域と神戸布引ロープウェイの運賃を変更する予定でございます。  1神戸布引ハーブ園の有料区域の変更ですが,市は神戸布引ロープウェイとハーブ園の一体的な管理運営をさらに推進するため,ハーブ園山頂駅周辺及び風の丘周辺を有料区域に追加いたします。また,ナイター営業時,つまり午後5時から午後8時30分までは,ハーブ園山頂駅周辺のみを供用いたします。変更後の有料区域図の案は,87ページのとおりでございます。  85ページにお戻りいただきまして,中ほどをごらんください。神戸リゾートサービスは,ロープウエー運賃ハーブ園入園料を一体徴収し,ハーブ園山麓駅及びハーブ園山頂駅では,乗車入園セット券のみを販売いたします。ただし,ハーブ園周辺のハイキングでロープウエーを利用される方のために,風の丘中間駅で乗降でき,入園券がセットになっていないロープウエー片道券を新設いたします。  次に2神戸布引ロープウェイの運賃の変更ですが,神戸リゾートサービスは,神戸布引ロープウェイの運賃の変更を行い,乗車入園セット券の料金は次ページ86ページのとおりとなりますのでご参照ください。ハーブ園入園料の改定と同様に,ロープウエーもナイター運賃往復のみと回数券を新設いたします。  次に,88,89ページをお開きください。  1地域の力を活かしたまちづくり事業のうち,建設局関係分といたしまして6,720万円を計上し,そこに記載のとおり34事業,各区と連携しながら実施してまいります。  最後に90ページをお開きください。  2緊急雇用創出事業のうち,建設局関係分といたしまして9,292万円を計上し,主要駅周辺重点美化作業など4事業を実施してまいります。  以上で建設局所管の平成23年度当初予算案,関連議案等についての説明を終わらせていただきます。  何とぞよろしくご審議のほどお願い申し上げます。 4 ◯主査(森本 真) 当局の説明は終わりました。  引き続いて,順位により質疑を行います。  なお,委員会運営の効率化のため,当局におかれては簡明な答弁に努めるとともに,適当なものについては担当部課長からも答弁されるよう,この際,特に申し上げておきます。また,質疑者が要望にとどめた項目についてはコメントを要しませんので,念のため申し添えておきます。  また,委員各位におかれては,質疑の要点をおまとめの上,簡明にお願いをいたします。  それでは,井手委員,発言席へどうぞ。 5 ◯分科員(井手康雄) おはようございます。トップバッターですのでよろしくお願いいたします。では,早速平成23年度予算特別委員会建設局の質疑をさせていただきたいと思います。  まず1番目にLED照明の取り組みについてお伺いいたします。  さきの決算特別委員会において私がLED照明の導入を提案させていただき,23年度予算としてモデル事業とはいえ,1,000万円の予算が計上されており,街灯においても環境面を重視した取り組みが進むことを評価いたしております。環境面からもできるだけ早期にLED照明に切りかえていくべきだと考えますが,今後の導入計画について,具体的にどのように考えておられるのかお伺いいたします。
     次に,街灯の整備について。街灯の整備については,平成18年度から5カ年計画で積極的に進めてきたことにより,明るくなったという声を聞きます。しかし,ほとんどは市民からの声が上がり改善されたケースが多いように感じます。そこで,公道・私道にかかわらず建設事務所がパトロールを行い,地域に働きかけ,一層の安全・安心な明るいまちとなるよう努めるべきと考えますが,いかがでしょうか。  次に,光の都神戸の実現について。先日の本会議においても我が会派から質問させていただき,市長から大変前向きな答弁をいただきました。そこで,光の都神戸を,実現に向けた具体的な取り組みとして,シンボルロードであるフラワーロードにふさわしい光で演出するなど,魅力のある光の都神戸の実現に向けた建設局の具体的な取り組み予定・内容についてお伺いいたします。  次に,ユニバーサル歩道整備事業についてお伺いします。建設局では,ユニバーサル歩道整備事業として,歩道についてのバリアフリー化である交通バリアフリー道路特定事業,歩道の段差解消事業,波打ち歩道の改修事業や交通バリアフリー事業化に取り組んでおられるところであり,交通バリアフリー道路特定事業,歩道の段差解消事業とも平成18年度から5カ年計画で完了しています。交通バリアフリー道路特定事業,歩道の段差解消事業については,10カ年計画で取り組んでいる波打ち歩道の解消事業と同様,市民が毎日使う歩道が快適に使えるようになるということで,ピッチを上げて引き続き進めていくべき事業であると考えます。  今後,この2つの事業についてどのように進めていく予定とされておられるのか,お伺いいたします。  次に,自転車道路の整備についてお伺いいたします。  自転車利用環境総合計画の中で,自転車道の整備路線など,順次決めていく予定とのことですが,その中で既存道路も大事ですが,現在整備中及び整備予定を中心に,自転車道の整備路線としていくことが効率的であると考えます。例えば,東灘区で言えば阪神高架化事業が4工期にわたって行われており,路線沿いの南北道路が芦屋から最長住吉までつながります。こういった整備されようとしている路線に,自転車道を整備することが最も効果的であると考えますが,いかがでしょうか。  次に,下水道事業の広報・啓発についてお伺いいたします。  神戸市が行っている下水道事業においても,なくてはならない都市基盤事業であり,その施設も市民生活において重要な役割を担っていますが,残念なことに市民に興味を持ってもらうような啓発内容にはなっていないように感じます。例えば,ポートアイランドの処理場などは,小学校4年生の社会見学場所になっており,毎年多くの生徒が訪れますが,もぐらんど内の展示施設内に関しましては,非常に古くて昭和感を感じます。このような施設をリニューアルし,小学生の見学だけでなく,幅広い層に利用してもらえるよう,下水事業の啓発に活用されるべきだと考えますが,いかがでしょうか。  最後に,交通事故発生箇所の改善対策についてお伺いいたします。  道路管理者の最も重要な役割の1つとして,交通事故や渋滞箇所の解消などの道路対策であり,特に命にかかわる交通事故発生場所の改善について,建設局としてどのように具体的に取り組まれておられるのか,お伺いいたします。  以上でございます。 6 ◯松浦建設局長 それでは,私の方から何点かにわたりまして,ご答弁申し上げます。  まず,LED照明の件でございます。委員ご指摘のように,来年度予算でLEDモデル事業というのを計上しております。LED照明といいますのは,今後の道路照明の恐らく主力の1つになるということが考えられます。そこで,その品質・性能などを確認して,今後の導入計画に反映させることを目的に実施するということでございますので,導入を積極的にやっていこうという意思がある中でやっていこうと,こういうことでございます。ただ,他都市等やりかけているところ,あるいはまだまだやっていないところ,いろいろございますので,その辺の状況を見て考えていきたいと思っております。  LED照明でございますけれども,環境負荷の軽減や電気代が経費節減される──消費電力が少ないということでございますが,一方,価格,イニシアルコストが高いということが当然ございます。それから,道路照明としての規格化が実はまだされていない,JIS規格等でございますが,そういう問題もございます。そういった中で,本市の道路照明灯もたくさんございますが,いろいろ比較検討しましたら,100ワット以下の水銀灯,これにつきましては,LED照明といろいろ比較しますと,ライフサイクルコストですね,イニシアルとランニングと考えた場合,現在でもこの100ワット以下の水銀灯のかわりにLED照明は比較対象となり得ると,機器転換してもいいんじゃないかなという可能性も考えられますので,この100ワット以下の水銀灯につきまして,モデル事業をとりあえずしてみようかと,こういうことでございます。  一方,現在,国におきましては,昨年の11月に道路照明灯,これは多分車のための照明ですね。300ワットとか400ワットとかございますが,そういったことが主体だと思うんですが,そういうことの実証実験,国の方もしようということでございます。こういった国とか他自治体の動きがありますので,LED照明の規格化というのは今後多分進むんだろうということでございます。これによりまして,みんなが使うようになれば価格は安くなりますし,品質・性能の評価もしやすくなると考えられております。  今回の建設局で行いますこのLEDモデル事業でございますけれども,何を調べるんかということでございますが,例えば平均の路面照度,照度分布ですね,それから照明の性能,防水の性能,それから器具の取付構造,器具ごと取りかえたり,それから球だけ取りかえるとかいろいろ何かあるようでございます。それから,イニシアルコスト,これ当然価格ですね。それから製品の規格化の動向なんかについてもあわせて確認しようと,こういうことでございます。  今後,このLEDモデル事業の結果を踏まえまして,加えて国の実験結果及び他都市の事例も参考にしまして,標準的な仕様を定めていこうと,こういうことを考えております。また,耐久性につきましては,これはちょっと長期的に検証していく必要もございますので,場合によってはこのモデル事業,1回で終わらずに,引き続き継続・発展させていく可能性もございます。こういったことも踏まえまして,今後の更新計画,ちょっとまだ具体的にはなっておりませんけど,とりあえずモデル事業をして,更新計画に一歩踏み出して行こうと,こういうことでございます。  それから,光の都の実現の件でございます。フラワーロードのお話ございました。神戸を光の都にしていくには,シンボルロードであるフラワーロード,この取り組みが重要やというご指摘かと思います。申し上げるまでもなく,フラワーロードは神戸の顔というか,神戸を象徴するシンボルロードでございまして,昭和54年にポートピア’81,に向けまして,そのときにフラワーロード花と彫刻の道構想というのをつくりまして,翌年からはこれに基づく花壇や彫刻,モニュメントなどの整備を実施してきているところでございます。それからさらに昭和56年には,都市景観形成地域の指定を行いまして,建物の高さなどの基準,それから意匠──これは建築の意匠ですね──につきましても景観の配慮,一定の配慮をするとこういうことになっております。それから平成15年には,屋外広告物の基準,これを設けまして,道路だけではなく,沿道も含めた景観の向上に努めてまいっているところでございます。  また,花と緑あふれる美しい道づくり,これを推進するために平成16年度にはフラワーロード緑化事業ということで,連続のプランターや交差点花壇の設置,それから現在では花のまち神戸の推進を目的に質の高い飾花,これを行っておりまして,花のプロムナード事業,それから企業や事業者から協賛いただいておりますスポンサー花壇,それから市民や事業者との協働によりまして,花と緑の美しい道づくり,こういうことを進めてきているところでございます。そういった中で,これまでの景観形成の取り組みに加えまして,これからはご提案にありましたように夜間景観への取り組みを積極的に進めていきたいというふうに考えております。そのためには,道路としての安全性は確保したいと,当然道路は安全に使っていただくというのが大前提でございます。そこでフラワーロードの名前のとおりですね,花と緑の魅力を生かせるような方法,夜間景観においてもそういった魅力を生かせるような方法・仕掛けを検討したいと考えております。例えば,現在水銀灯でございますが,これがより自然光に近くて演色性の高いセラミックメタルハライドランプというのが以前にもご指摘ございましたが,そういうものに取りかえたり──これ既に三宮の市役所の北側で一部試験施行的にやっておりますが,あるいは先ほどのLED照明ですね,こういった新たな光源を利用しまして,スポットライト的あるいは間接照明ですね,こういったことで花壇や樹木やモニュメントなどを効果的に照らすというようなことも,1つの案かなということを考えたりしております。そういうことで,個性的な神戸の夜間景観を演出するということを考えていきたいと思っております。  さらには,この魅力的な夜間景観の演出には,こういったハードの整備だけでなく,先日の本会議で神戸時間とかいうようなお話もございましたが,イベントや沿道建物の協力などをいただきまして,そういったソフト面に関しても,同時に検討を進めてはということも考えております。もちろん神戸にはルミナリエという日本全国有名な光の都の1つのプロジェクトございますが,よそでも例えば東京都は表参道イルミネーションとか,大阪市は最近御堂筋のイルミネーション──橋下知事がいろいろおっしゃってましたですが,それから海外ではパリのシャンゼリゼ通りにクリスマスイルミネーションという,こういうのが全国的にも海外的にも有名だということで,これらのイベントは毎年多くの人々が訪れているということでございますので,こういった取り組みもよく研究しまして,神戸らしい夜間景観の形成,ハード・ソフト両面で考えていきたいと考えております。  それから,ユニバーサル歩道整備事業ということでございます。特に2つの事業ですね。交通バリアフリー道路特定事業,それから歩道の段差解消ですか,これについての今後の取り組みというご質問だったかと思います。ちょっと前置きが長くなりますが,建設局では高齢者や車いす,ベビーカー利用者など,だれもが歩きやすい歩道整備を進めていくために,歩道のバリアフリー化などを総合的に行うということで,このユニバーサル歩道整備事業と名づけて取り組んでいるところでございます。その中の1つでございます,まず交通バリアフリー道路特定事業でございますが,これは平成14年度から交通バリアフリー特定事業として,三宮,元町,神戸,垂水駅,この4つの駅を中心とした重点整備地区におきまして,道路の役割としては駅から区役所や福祉施設等の主要施設を結ぶ経路のバリアフリー化を行ってきたということでございます。当然,あわせて駅舎のバリアフリー化とか,こういったものは各事業者で行われているということでございます。なお,この事業の目標年次は,この22年度末,この3月ということになっておりまして,予定どおり完了するという見込みでございます。  一方,現在,平成18年度に施行されましたいわゆるバリアフリー新法というのがございまして,これに基づきましてさらにバリアフリーを進めていこうということで,基本方針を国において検討されていると伺っております。この法律はこれまで駅中心ということでしたが,これからはそういったことにこだわらず,福祉施設とかバス関係とか,そういったことも考慮して新たな計画をつくろうという趣旨でございまして,その基本方針が今国において検討されているということでございます。  今後はそういった内容を踏まえまして,これは保健福祉局が窓口になるんですが,保健福祉局とそれから障害者団体の方ともいろいろお話をさせていただいて,新たな道路特定事業計画の検討を進めてまいりたいと考えております。  それからもう1つ,歩道の段差解消の件でございますが,これは平成18年度から進めておりまして,平成22年度末,乗降客数5,000人以上の駅から区役所や福祉施設等の主要施設を結ぶ経路をすべて完了させたということでございます。そういった計画でやっておりました。歩道の段差は,これまで横断歩道のところ4センチとか7センチとかのブロックがありましたが,それを2センチの高さにするという,そういった事業でございます。一方,全市のこういった歩道の段差,交差点の数に比例するんですが,全部で約3万カ所ございます。平成22年度までは,先ほど申しました駅から主要施設に至る経路を優先するということで,道路の補修工事や地下埋工事の復旧などもございますので,そういったときは駅周辺にこだわらずですね,どんどんやってきたということで,今現在約5,300カ所の段差解消を実施してきているところでございます。まだまだ道半ばということで,解消すべき段差,数多く残っているということでございます。  来年度以降でございますが,これまでの取り組みに加えまして,よりきめ細かく対応していこうということで,どのようにするかということ,バリアフリーについて多くのご要望がございますので,それを分析しまして新しい基準というんですか,新しい考え方をつくっております。  1つは駅周辺,まだ未整備箇所多々ございます。三宮駅なども,北側なんかはまだやれてないところがたくさんございます。それから,65歳以上の高齢者の方が多い地域,こういった地域。それから,バリアフリーはよくご利用になるのは多分ベビーカーが一番交通量が多いんかなという気もいたします。ベビーカーを使用して外出する機会が多い子育て世帯の方の多い地域,こういった地域もよく考える必要がある。それからバス路線関係ですね。その辺などを新しい視点を取り入れて段差解消事業を実施していこうと,こういうふうに考えております。  もう1つ,波打ち歩道整備事業というのがございますが,これは10カ年で36キロやろうということで,現在55%ぐらいの進捗でやっているところでございます。  事業の広報をどうしているかということをちょっとご説明いたしますと,この事業実施に際しましては,いつから事業着手するんだと,そういった地域の方々からいろんなお声がございまして,今後5カ年の整備,予定している箇所につきまして,各区ごとに広報のチラシを,これ平成19年から作成しております。この広報のチラシは毎年更新しておりまして,自治懇談会や婦人懇談会などで配布いたしております。それから,区役所,建設事務所の窓口などにも置いておりまして,地域の方にお知らせした上で事業を実施しております。この歩道のバリアフリー化の要望,段差解消,波打ちも含めてでございますが,自治懇,婦人懇談会,さまざまな機会,先ほど申し上げましたように多数寄せられております。市民の方から望まれている事業であることを実感しております。これからも重点的に取り組んでいきたいというふうに考えております。  それから,自転車道の整備の件でございます。自転車は言うまでもなく環境負荷が小さい交通手段として見直されていると,健康志向もございます。利用人数が高まっている,確かに自転車がふえております。ただ一方,その自転車がふえますと,歩道上での交通事故や放置自転車が増加するという問題が発生しております。統計資料を見ても,過去何年か前よりは数倍事故がふえているというような統計もございます。また,死亡事故なんかもあるというようなことで,自転車をできるだけ歩行者と分離するというようなことも大きな課題だということでございます。このため,自転車利用環境総合計画というのを策定中でございますが,3つの柱がございまして,1つは今言いました自転車走行空間の整備,ちょっと言葉は大げさでございますが,自転車が走りやすく安全にするということです。あとは放置自転車対策と,それから利用者のマナー向上,この3つの柱で計画を策定していこうということでございます。  中でも利用者マナーというのは非常に重要やと考えておりまして,本来は歩道通行はいろいろ制約がございまして,やむを得ず歩道を通る場合も徐行すると,こういう規定がございますが,なかなか守られていないと,怖い思いをされた方も多いかと思います。こういったマナー啓発も重要かと思っております。そのうち自転車走行空間の整備でございますが,これはこのたび新しく取り組んでいくということで,これまでのいわゆる自転車道とか,自転車専用帯とか,それに類するもの,系統立ててはなく,できる場所を選んでやってきたというような実情がございます。今後は,それを系統立ててやっていこうということで,整備の基本方針としてまず歩行者と自転車を分離すると,これが大前提でございまして,あとはそれに基づいて整備の対象路線,それから優先順位,それから整備形態ですね。形態も何種類かございますので,そういったことを取りまとめていこうということでございます。整備の対象路線につきましては,市内を東西に結ぶ路線,それから自転車利用の多い路線,こういったことから候補路線を抽出しまして,交通量調査や道路空間の現況調査を実施しているところでございます。神戸は南北に坂がございますので,東西方向の自転車はよく利用されるだろうと,それから観光的な側面もございますので,そういったことも考えてやっていきたいと思っております。  この調査した結果でございますが,路線ごとに細かく検証いたしまして,整備対象路線や整備手法などについて,現在整理を進めていくところでございまして,案がまとまりましたら来年度夏ごろにパブリックコメントをさせていただいて,市民の方のご意見を反映した上で,計画は秋ごろに策定しようかと考えております。計画は秋ごろでございますが,来年度も一部整備していこうということで,毎年少しずつではありますが,整備できるとこはやっていってるという実情もございます。  さて,ちょっと前置きが長くて恐縮なんですが,ご提案は整備対象路線について現在整備中及び整備予定の路線,道路を工事するときに一緒に整備対象としたらどうかということでございます。全くそのとおりだと思います。ご指摘のとおり,自転車走行空間のこういった整備に当たりましては,道路改良事業とか歩道改良事業,こういったことにできるだけあわせまして同時にやっていくということが,コスト削減にもなりますし,それから市民の方にできるだけご迷惑をおかけせずに工事をするということにもなります。阪神電車の連続立体交差事業が今されておるということでございますが,この側道──今連続立体交差事業が終わりますと,側道が整備されているということで,ここに自転車道をつくるというお話,これいろんな議論が今地元でもなされておりますが,現在まちづくり協議会や自治会等におきまして,この側道のあり方,検討されております。自転車の走行についても議論されていると伺っております。今後,都市計画総局,区役所と連携しまして,そういった地域の方々のご意見を尊重しながら整備対象路線とすることも1つの選択肢でございますので,地域の方たちとよく相談して検討してまいりたいと考えております。  私からは,以上でございます。 7 ◯中島建設局道路部長 私の方からも何点かお答え申し上げます。  まず最初に,街灯の整備についてでございます。公道・私道を問わず,より積極的に整備に努めよというお話でございます。我々,安全で安心な明るいまちづくり推進ということで,そういう意味では,公道・私道を問わず,特に最近では32ワット化の促進ということに取り組んでおります。32ワットの街灯と申しますのは,従来の20ワットに比べますと,明るさで言いますと2.4倍,それから光の届く距離が1.5倍と,そういうメリットがあるんですが,現在電気代としては同じであると,そういった意味で非常に効率のよい街灯かと思っております。  まず公道についてでございますけれども,その32ワットへの照度アップにつきましては,平成18年度から5カ年計画ということだったんですけれども,実際には一部前倒しをいたしまして21年度までの4カ年で最終的には全防犯灯の約半数,およそ4万3,000灯になりますけれども,この整備を実施したところでございます。ただ,今後ともいわゆる建設局職員のパトロール等を通じまして,見つけられた暗がりとか,それから多くいただきますが地域の方々の防犯灯設置の要望,こういうものには積極的に対応してまいりたいと考えております。  一方,私道についてでございますけれども,地元団体が街灯設置・管理いたします場合には,その費用の一部をずっと助成してきております。現状では,毎年約1,100団体,街灯数にいたしますと約1万7,000灯,これに対しての助成を行っている実情でございます。私道の防犯灯につきましても,32ワット化の促進ということを考えております。そのため,平成19年度に20ワットと32ワットの2区分に分けて助成しようという規定を設けました。32ワット灯具の新設・取りかえにつきましては,助成限度額を平成19年度当時には,従来2,400円であったものを4,000円に,その後平成20年度には6,000円まで引き上げたという経緯がございます。これらにつきましては,PRのパンフレットもつくって地元PRに努めているところでございます。その結果,灯具の新設・取りかえのうち,私道でございますけれども,32ワット化されたものが平成19年度当時は数で言いますと87灯,全体の23%だったんですけれども,その後徐々にふえまして平成22年度では,638灯,全体の72%までが32ワット化されていると,こういう実情がございます。地元の方々も明るいまちづくりへの意識が高まっているものと考えております。  それで,行政としての私道に関する関与の仕方ということでございますけれども,要望については公道・私道に限らず,たくさんいただいているところでございまして,私道についての助成制度等は区事務所等を通じまして十分PRはしているところでございます。地域の方々から事前段階のご相談がありましたその段階から建設事務所の職員は,一緒に現地に出向きまして,その確認をするなど,きめ細かな対応を現在も行っているところでございます。今後とも,公道・私道問わずに,いわゆる明るいまちづくり,32ワット化を中心とした光のまち神戸の実現に向けて,安全で安心な明るい住みよいまちづくりということで頑張ってまいりたいと思っております。  それから,次に道路管理者の重要な役割で,交通事故対策があるだろうというお話でございます。交通安全対策といいますのは,言うまでもなく道路管理者と交通管理者であります公安委員会,この両者で両輪となって進めているところでございます。建設局は,道路管理者の立場としてこれまで事故が多発します地点におきまして,いわゆる交差点の改良だとか,歩道の整備,ガードレールやカーブミラー,あるいは減速させるためのマーク,こういったものの設置など,さまざまな交通安全対策を実施してまいりました。公安委員会ももちろん両輪の1つとして信号機や横断歩道の新設,あるいはいわゆる飲酒運転の取り締まりとか,そういったことも鋭意取り組まれているところでございます。結果といたしまして,この10年間の変化を見ますと,命にかかわります重大な交通事故件数,市内の数字でございますけれども,ほぼ半減しております。具体的には,平成11年当時,死者数が61件だったものが,平成21年の統計では36件になっております。目に見えて減少しているんですけれども,完全になくなるまでは至っておりませんので,これからも鋭意努力していきたいと考えているところでございます。  具体的な取り組みでございますけれども,交通事故につきましては,ある特定の箇所に発生する場合が多いということがございまして,まず幹線道路における対策としまして,これは全国的に警察庁と国土交通省の間で幹線道路における対策といたしまして,死傷の事故率が高い,あるいは死傷事故が数多く発生している交差点あるいは道路を事故危険箇所と名づけまして対策を考えていくということにしております。市内では33カ所で指定がされております。一方,生活道路の交通安全対策といった面で,昨今,自転車や歩行者の事故件数等が多うございますけれども,こういった箇所を含むエリアにつきまして,今後重点的に対策を進めてまいる地区を,これちょっと名前が安心歩行エリアというんですけれども,こういう名前をつけて市内10地区を指定してございます。いずれの地区も平成20年度から5カ年で,道路管理者,公安委員会が連携しながら交通安全対策を進めているところでございます。  交通安全対策の実施に際しましては,道路管理者,公安委員会両者が合同で市内の12警察署ございますけれども,それぞれごとに年1回交通事故防止現地検討会議ということを行っております。この中で対策が必要な箇所ごとに事故原因を分析いたしまして,交差点の改良や信号機の設置などの対策を進めているところでございます。具体的に平成22年度について申しますと,そういう現地立ち会いを行った結果──結果といいますか,現地立ち会いを行いまして61カ所での対策をまず検討いたしました。現在までに45カ所について,減速マーク,区画線の整備,カーブミラーの設置,あるいは注意喚起看板の設置,こういった対策を実施してきたところでございます。また,交差点の改良というんですか,いわゆる交差点の全体の大きさをコンパクト化しまして,車の速度を低下させて,事故の発生を抑えるという,そういう交差点改良を一般にそういうやり方をしますけれども,こういう事業につきましても,これまでも灘区の原田交差点などで実施してまいりましたが,来年度は十二間道路の上の方になりますけれども,岡本7丁目の交差点で実施する予定にしております。  このほかにも,重大な死傷事故が発生した場合,こういったときにはその都度,緊急に管轄の警察署と道路管理者が現地立ち会いを行いまして,その原因について情報を共有いたしまして,対策ができるものについては早急な対策を行っていくと,こういった実情でございます。今後とも,道路管理者,公安委員会,連携を密にいたしまして,交通安全対策に万全を期していきたいと考えております。  私からは,以上でございます。 8 ◯浜口建設局下水道河川部長 そうしましたら,私の方から下水道の広報・啓発につきましてご回答させていただきます。  委員のご指摘のように,下水というのは非常に重要な施設でありながら,あんまり知られていないということで,我々も非常に認識しているところでございます。下水道は本当に都市の重要なライフラインであり,水環境のさらなる向上とか,快適な都市環境の創造に大きな役割を果たす施設でございます。しかし,水道とは違いまして,下水道は管渠や処理場などの施設が余り直接市民の目に触れることが少ないということで,余り関心を持っていただいてないということがございます。ただ,地震とかですね,浸水などの災害時には,その重要性というのは非常にクローズアップされるところでございます。日々の生活で本当に余り認識に上ってこないということでありますけど,このことが我々も本当に課題であるというふうに強く認識しているところでございます。  その件につきましても,現在策定作業中の下水道事業の中期経営計画アクアプラン2015の──今現在策定中でございますけど,その中でも現在のアクアプランをさらに進めてこの広報・啓発につきまして,協働と参画による活動ということで,重要な目標の1つに位置づけてやっていこうというふうに考えております。  下水道事業に対しましては,本当に市民のより一層の理解をいただいて,市民参画を推進する実践的な取り組みということで,我々3つぐらい今掲げております。1つは,市と一緒に考え,地域で主体的に活動していくということで,これは平成15年10月につくりましたアクアサポーター制度というのがございます。市民の方々に参加していただいて,いろいろと考えていただこうというものでございます。次に,2つ目が小学校の授業で総合学習というのがございます。その中で,身の回りの水環境とかを考えていただこうということで,我々下水道職員が直接小学校の方に行きまして,その総合学習の中で時間をいただいて,市民と一緒に──小学校の4年生になりますけども,一応考えていただく,そういう取り組みをしております。それと3つ目でございますけど,これは出前トークというものでございまして,地元の自治会などに出向きまして,あるいは地元の方々から要望をいただいて,家庭の排水設備の手入れとか,あるいは水の再利用の情報など,そういうものを一緒にまた勉強していただいて,下水道のことを知っていただく取り組みをしております。  このような活動,協働の取り組み,地域展開によりましてですね,広報・啓発活動を本当に大切にして,下水道事業の幅広い役割,市民に理解してもらう取り組みに今後も引き続き力を入れて,さらに充実させていきたいと考えているところでございます。  それと,ポートアイランド処理場の下水道展示場の件につきまして,委員のご指摘のとおり下水処理場見学ということで,このポートアイランド処理場というのは,すごく小学校の方々がたくさん来ていただきます。今,現在神戸市全体の処理場で約1万人ぐらい見学者がございます。特にポートアイランドは小学生が2,000名弱ぐらい来ていただくような施設でございます。この処理場に来ていただくというのは,本当に実際の施設を身近に感じていただけるということで,広報・啓発の本当に重要な機会ということで,我々も考えております。ポートアイランド処理場につきましては,先ほど委員のご指摘のございましたもぐらんどという展示場がございまして,これは場外にございます。場内にもう1つ展示室というのがございます。この展示施設につきましても,もぐらんどにつきましても昭和56年4月に設置をいたしまして,一部平成6年に補修を行っております。非常に古くなってるんではないかという,あるいは昭和の時代を感じさせるというご指摘ですけど,まず場外にあるもぐらんどなんですけど,これは設置した当初も少し古いものになるかもわかりませんけど,我々下水道事業でこういうことで幹線工事なんかをやったということを体験していただく,知っていただくということで,入っていただくと山岳トンネル,本当に今は非常に少ないんですけど,トンネルをこういうもんであるかというような形でダイナマイトをたいたときの振動とか,そういう映像を入れさせていただいてます。あと,中には推進工事とかシールド工事,そういうものを実際になかなか見ていただけないものを見ていただこうというような形になってます。ただ,そういう施設というのは,今なお変わっておりませんけど,その中に使われている映像とかですね,そういうものは確かにつくった当時のものになってますので,非常に古くて昭和そのものかなと感じております。また,場内にある展示場につきましても,非常にあれは排水設備とか下水道の大切さとか,そういうものを知っていただくためにつくっておりますけど,なかなかそれにつきましても時代とともに変わってきてるものについていけてないということがございます。そういうこともございまして,我々の方も何とかそういうものについてリニューアルしたいというような形で考えております。今現在,下水道については,循環型社会とか,そういうものへの貢献とか,あるいはいろんな役割を求められております。そういう展示内容も時代に即したものにやはり改良していきたいと考えております。  それで,非常に今後それどうするのかということもありますけど,財政が非常に厳しい状況でございますけど,来年度には──小学校の方々も非常に来ていただきますし,それ以外の方も処理場にたくさん来ていただいてますので,来られる方の下水道事業の効果的なPRを何とかできるようにしたいということで,ポートアイランド処理場の展示室のリニューアルに着手したいと考えております。特にその中では,近年非常に多発しております都市型の集中豪雨とか,あるいはこうべバイオガス,今非常に注目を浴びて,見学者も多いような施設でございますけど,そういうところの都市ガスの導管注入をしているとか,そういうことも含めまして,下水道資源の新たな利活用の取り組み,そういうことも盛り込んでいきたいなというふうに考えております。  今後のことを考えますと,展示素材につきまして固定的にしてしまうとまた古くなるというようなこともありますので,できればそういう映像的なものを少し多用しまして,できるだけそういう更新もできるようにとも考えております。それと,そういう意味では,内容と見せ方というのを非常に考えながらリニューアルの柱にしたいというふうに考えております。  今後ともあらゆる機会を活用して,この広報・啓発活動に取り組んでいきたいと思います。少し私の答弁の中でいわゆる下水道展示場室ともぐらんどのことは,同じように表現しておりましたけれども,もぐらんどそのものは,平成4年に設置したということでございます。  以上でございます。 9 ◯分科員(井手康雄) ありがとうございます。何点か再質をさせていただきたいと思います。  まずはLED照明の取り組みなんですけれども,少しずつ水銀灯の方から交換していくということになるんですという答弁いただいたんですけれども,このLEDを設置するときにポール等々とかの維持管理ももちろんコストがかかってきてると思うんですけれども,そういった面で今主にしんちゅうがよく使われているはずだと思うんですけれども,そういったところから今は非常にコストも安くて丈夫で,同じ強度のあるアルミという素材もございますので,その点について将来的に有利になる計画を立てるべきではないのかなというふうに思いますので,その点をちょっとどのようにお考えかお伺いしたいのと,あと電器を交換するに当たって,その水銀灯等とかの在庫というのは,今どれくらいのものがあって,それをどういうふうな形で消化していったり,処理していったりしていくのかなと。特に私が興味を持っておりますのは,水銀灯系の在庫の方をちょっとお伺いしたいなというのがございます。  次に,街路灯の設備は,一応助成とかいろいろ促進してずっと今70何%までいっておられるというところなんですが,ここに関しても結局電気代等とかいろんなエコ面からも考えて,神戸市の方からLEDとかっていう促進もできるものかどうかというのをちょっとお伺いしたいというふうに思います。  ユニバーサル歩道ですけれども,歩道の段差解消とかいろいろありますが,今,お話をお伺いしますと,都市部のお話が非常に多い,あるいは65歳以上の地域を中心に事業を進めていかれるということなんですが,それにつけ加えていただきたいのが,どうしてもやはり公園近く,やはりそういうようなところで,たくさん先ほど答弁いただきましたですけど,ベビーカーだとか,要は子育て世代の方がたくさん集まる地域もやっぱり重点的に検討していっていただきたいなと思います。以前ちょっとお話いただいたこともあるんですけども,西岡本のちょうどオーキッドコートの東側の公園になるんですけれども,あそこは非常に段差もあるし危ないと。ベビーカーを押しておられても,お年寄りの方が上ったりおりたりするのも非常に大変だと,困難だというお話も聞いて,その相談も受けておりますので,そういった面についてどのようにお考えかお伺いしたいと思います。  自転車なんですけれども,まずは阪神の高架事業のことなんですけれども,その点でも検討というお答えだったんですけれども,これ私の考え方では,やっぱり今選定してできるところからつくっておられるのは承知しておるんですけれども,途切れ途切れの自転車の道路だと全然意味を成さないのではないのかなと。逆に神戸市の方がそういうのをつくっていって,動線をつくる,こういう道をつくると自転車が集まってくる,自転車を利用してもらえるというふうに誘導型の施策をつくるべきではないのかなというふうに思いますが,コメントの方をいただきたいというふうに思います。  下水道なんですが,非常にそうです。内側の展示物は本当にブラウン管も焼けているところもあったり,中にはボタンがちょっとというところもたくさんあって,やっぱりリニューアルされることは非常にいいことだというふうに思いますし,啓発にもなると思います。ただ,それをすることに関して,やっぱりこれも一応,どうせやるのであれば例えばですけれども,今神戸市が取り組んでおられること,例えばLEDに関してとか太陽光だとか,そういう環境面でも神戸市はやってますよという一石二鳥でも三鳥にもなるような,やっぱり同じリニューアルをされるのであれば,そういうような形で前向きに進んでいってもらいたいなと。財源が厳しいのはわかりますが,先の目を見るとやっぱりコストダウンにはなりますので,検討していただきたいなというふうに思います。この点についてちょっとご答弁いただきたいというふうに思います。  事故・渋滞の改善対策なんでございますが,どのような形で渋滞あるいは事故の選定方法というんですかね,市民の声からももちろんあると思いますが,どのようにその道路場所と箇所数を決定されているのかお伺いしたいというふうに思います。  以上です。 10 ◯主査(森本 真) はい,光の都はいいですね。 11 ◯分科員(井手康雄) 済みません。ごめんなさい。  光の都なんですけれども,フラワーロードというお話を質問でさせていただいたんですが,例えば先ほども言いましたように公園だとか住宅地の中でもやっぱりLEDを使って何とか工夫しながら,やっぱり光の都神戸全体をちょっと考えていただきたいんですけども,その点ちょっとお伺いいたします。  以上です。 12 ◯松浦建設局長 ちょっとたくさんいただきました。順番にご回答させていただきます。  まず,支柱の話でございますね。アルミ製で安価でいいのができてるというお話でございます。例えばこないだ公園の照明で,各地区近隣公園でLEDのソーラー照明の設置工事を行いまして,そのときに一般に支柱は標準的に鋼製,メタル製の支柱ということなんですが,新たな取り組みといたしまして,そのときにそういう亜鉛メッキ処理した鋼製とそれからアルミ製,それからステンレス,こんなんもございますんで,受注者が選択できるような方式で6件ほどちょっと発注してみました。結果的には,このときにアルミ製支柱を選択した工事はなかったということでございます。まだ,つくってる業者もちょっと少ないというようなことで,価格的な問題もあったやに聞いてますが,アルミ製はご指摘のように軽量でさびにくいという特性を持っておりまして,すぐれた製品であるということでございますので,今後,多分価格次第だとは思うんですけれども,かなり普及していく可能性はあるかとは思います。こういった新しい技術,素材につきましては,国土交通省がネイチスという──NETISというんですが,新技術の活用システムということですね。各企業,民間から等々募集しまして,国土交通省の中でそれを整理しまして,その技術情報を登録して,加えて事前・事後の評価を行いまして,できるだけ広く使っていただこうと,こういうシステムもございまして,例えば舗装でいいますと遮熱性舗装というのが,今旧居留地の明石町筋でちょっとやっておりますが,夏のヒートアイランド対策で温度を下げる舗装ですね。それとか,六甲山で暴走族対策で道路に縦溝を彫りましてですね,ランブルストリップス工法というんですけど,こういうのもNETISに登録されている技術でございまして,私どもとしましてもそういった最新技術ですね,アンテナを高く張りまして,より優秀で経済的な技術製品の積極的な導入を心がけていきたいと考えております。  それから,街路灯をLEDにできないかというお話でございますが,先ほど32ワット化の話をしておりましたが,今回実験は水銀灯100ワットですよということ,これはやっぱり価格,いわゆるライフサイクルコストの問題でございまして,32ワットの蛍光灯とそのLEDを比較しますと,かなりライフサイクルコストで差があるということで,まだちょっとそこまでいってないという実情でございます。他都市も札幌市なんかの例も聞いてますと,やはり100ワットの水銀灯をやってるというようなこともございます。これは結局,LEDというのは,広く使われるようになれば当然価格は下がってくるとは思いますんで,将来的にはそういうことも大いに可能性はあるかとは思いますが,現時点では考えていないということでございます。  それから,ユニバーサル歩道の関連で公園近く,特に留意されてはというご指摘でございます。確かにそういうこともあろうかと思います。公園本体につきましては,公園もバリアフリー事業というのがございまして,着々と公園の中の施設,いろんな施設,特定施設とかあるんですが,園路とか広場とかそういったトイレとか水飲み場とかいろいろございますが,公園の規模等に応じまして,どれをやっていくかというのを基準を定めまして,また国からの努力目標もありまして,ずっとやってるところでございます。当然,公園近くに至る道路,そういったところで例えば段差解消とか,そういう必要性があるというようなことがあれば,これは当然視野に入れて考えていく必要があろうかと思います。管内,神戸市内広うございますので,市民の方のさっき西岡本とかいうお話もございましたが,そういったご意見伺いながら,できることはやっていきたいというふうに考えております。  それから,自転車の件でございますが,阪神の高架の側道でいろいろ地元で検討をされているということでございますが,今のご質問は途切れ途切れで場当たり的にやっては意味はなさないというようなご趣旨だったかと思います。先ほどの最初の答弁でも申し上げましたが,確かにこれまで神戸市のいわゆる自転車道というんですか,対策は何となくできる箇所で舗道の広いところを半分に分けてみたり,それから例えば名谷のニュータウンの中で名谷環状線,神の谷の方を回ってる道路がありますが,ああいうところは広い舗道の中に自転車通行帯をつくったりですね,いろいろやってはいるんですが,確かにご指摘のように余り関連性いうか,連関がとれてないという実態がございます。  そういう反省を踏まえまして,今回の総合計画は,そういう駅周辺を含めましてかなりたくさんの道路を調査いたしまして,できるかできないか,そういったことも踏まえまして今整理をしているということでございます。駅周辺,特に先ほど東西の線と申しましたが,駅周辺につきましても駅に至る動線ですね,坂道なんかがあるところもあるんですが,こういったところも候補に挙げて,逐次できるところをやっていこうと,こういうことを考えております。できるだけそういうふうに関連づけて,体系づけてやっていこうというのが今回の整備計画でございます。  ただ,なかなか問題点もございまして,せっかく広い車道があって停車帯もあって,そこを自転車レーンとか自転車通行帯にしようということを考えても,沿道の利用によりましては非常に駐停車──駐車は駐車違反なんでしょうけれど,停車場が多いというようなところでは,なかなか地域の方のご協力が得られないというような課題も多分実際に入っていったら出てくるということもございます。行政といたしましては,できるだけそういった方のご理解を得てですね,やっていきたいと。昔は車優先ということで,車道,車道と言ってましたが,今後は少子・高齢化ということもありますから,遠い将来には人口も減ってくるということですんで,例えば車線数を減らして,自転車の通行帯をとるというようなことも大きな1つの転換すべき課題だというふうなことを考えております。  それから,光の都の件で,公園・住宅地もLEDを使ってそういう演出をしてはどうかという趣旨だったかと思いますけれども,さっき申し上げました街路灯にLEDできるかという話とちょっと関連しておりますが,住宅地いうのは今32ワットの蛍光灯が主体と。モデル事業をしようとします100ワットの水銀灯というのは,市内1万2,000灯ぐらいたしかあったかと思いますが,西神ニュータウンなんかには多うございます。それから,既成市街地では,交差点部分,歩道がないような歩車道一緒のような道路の交差点部分に使われていたり,それから緑道に使われていたり,そういった使われ方しておりますんで,そういったところにLED──今回モデル事業で一部やるということもございます。ただ,全面的に32ワットの蛍光灯,先ほど申し上げたようにLEDにできると,そういうような状況にはないということでございます。  私からは,以上でございます。 13 ◯中島建設局道路部長 先ほど道路管理者の主な役目として事故対策及び渋滞対策があるということで,特に事故対策についてのお尋ねでございましたので,その中でどのような形で選んでおるのかと,対策をするべき箇所をどのように選んでいるのかというご質問と思います。事故対策につきましては,先ほど申し上げましたように,そういう体系的なその整備については道路管理者と公安委員会がいわゆる事故危険箇所とか安心歩行エリアを定めて対策を練っているというお話申し上げました。これらはもちろんそういう警察に届いておる事故のそういう統計の分析,そういったことから指定しているところでございます。一方,そういうことだけではなくて,我々建設事務所は多数のご要望を地元の皆さんからいただきます。カーブミラーをつけてはどうだとか,ガードレールがいるんじゃないかとか,いろいろございます。こういうものについては,今言いました話とは別に,個々具体に現地を調査して対策を進めさせていただいているところでございます。  一方,渋滞対策についてどういうふうな手順で箇所を選んで進めておるのかということにつきましてでございますけれども,渋滞箇所というのも計画的に解消を図るようにしております。今回の第5次神戸市基本計画につきましても,基本計画に基づく道づくり計画,こういう中でも具体的な計画を立てております。そのために,平成21年度に調査を実施しているところでございます。これについては,神戸市だけではなくて国土交通省,兵庫県,それから高速道路の管理者,それから公安委員会,こういったものが入りました兵庫地区渋滞対策協議会という関係者が連携しながら,県内道路を網羅的に調査を行っているということでございます。  神戸市の管理する道路についての対象箇所でございますけれども,これについては平成15年に前回詳しい調査をしておりますけれども,そのときには渋滞箇所として24カ所あったんですけれども,それに加えまして市民アドバイザーの方へのアンケート調査,それから日ごろ地元の方からいただいている要望,それから最近ではカーナビの渋滞情報で皆さんお使いになってますけども,VICSデータとこういうのを統計処理したものがございます。こういうものを集めまして,今回は49カ所を調査の対象箇所として抽出いたしました。その中で,具体的には信号のある交差点では3回以上信号待ちをすると,こういったものを渋滞箇所基準として選定しておりまして,今回10カ所の渋滞箇所という位置づけを行っていて,これをいわゆる関係機関連携して解消を図っていく,こういう計画を道づくり計画で位置づけております。前回の24カ所と比べますと,若干でも市内の渋滞は緩和されてきているものと考えているところでございます。  それから,先ほど局長がご答弁しました水銀灯の関係で在庫はどんな状況かということでございますけれども,基本的には在庫というのは持っておりませんで,その都度必要なものを購入していると,単年度で。そういった実情でございますので,ちょっと追加,ご回答いたします。  以上でございます。 14 ◯浜口建設局下水道河川部長 ポートアイランドの展示室のリニューアルに対してLEDの導入あるいは太陽光を検討してはどうかということのご質問に対してお答えさせていただきます。  今現在,神戸市の下水道事業の方でいわゆる既に太陽光発電,玉津処理場なんかでやっておりまして,いわゆる環境に対する配慮ということで,玉津処理場でやったり,あるいは当然いわゆるバイオガスを有効利用するというような形で天然自動車ガスに供給したり,あるいは導管接続したりということをしております。それ以外にも,いわゆる鈴蘭台処理場からの松本の方に水を送るときに段差がありますので,そこで小水力発電をやったりということで,かなりのところで取り組んでおりますので,いわゆる内容の方につきまして,そういうものを十分に取り込んで知っていただくようなことをPRしたいと思います。  LEDにつきましては,当然リニューアルする段階でいろいろと検討していきたいと思います。先ほどからもお話がありましたように,いわゆる費用対効果とかいろんな問題もまだまだあるとは思いますけど,我々の方も効果的にそういうLED照明が導入できるかどうか,ぜひ検討していきたいというふうに考えております。  以上です。 15 ◯分科員(井手康雄) はい,ありがとうございます。まず,在庫のお話なんですが,なぜちょっとお伺いしたかと申しますと,蛍光灯とか水銀灯とかというのはもちろん有害物質の水銀が使われておりますよね。今後,その水銀に対する規制が非常に厳しくなってきます。輸出・輸入関係でもそうですし,そうなってきますと今後これからつくられて使用されるもの,あるいは使用済みのものに対しての廃棄処分というところに,非常にコストがかかってくると。そういった面の対策も考えて将来的にやっぱりLEDが普及してくるのではないのかという推測のもとで,ここまでちょっとLED,LEDと言わせていただいておるのはそこなんですけれども,やっぱり将来的にお金のかかるようなもの,今は安いかもしれないけれども,将来的にそれ以上のコストがかかったり,廃棄できる業者が今まだ1社,2社ぐらいしかないんですね。そういうなところも,段々値段も上がってくるのも目に見えておりますので,そういうところも考慮して考えながらどのような商品を使って,これから使っていかなくちゃいけない,使うべきだというふうな判断方法もやっぱりライフサイクルコストも非常に大事なんですけれども,やっぱりもっともっと長い目,スパンで見ていただけたらいいのかなというふうに思います。これは要望にとどめておきます。  光の都ですが,同じくいろんな考え方のもとで,やっぱりどうせやるならば有効的に変えていきたい,または安全で安心して遊べるようなまちづくりをやっぱりつくっていってもらいたいなという面でお伺いさせていただきましたので,引き続きやっていっていただきたいなというように思います。  歩道なんですが,歩道の方もやっぱりどこに集中しているのか,どういう世帯,私東灘区選出なので非常に子供が多いんですね,ほかの区と比べて。子供が一番多い区としては,やはり子育て世代の方々が多いので,やっぱり公園周りというのはもっともっと考えていただいて,歩道の段差をなくすとか,そういったところを重点的に取り組んでいってもらいたいという要望をさせていただきます。  自転車の道路なんですけれども,阪神高架事業の南北の道の話なんですが,これはやはり一番わかりやすくて,駐車違反のお話もありましたが,それはあくまでも市民に働きかけて市民がマナーを守ってもらうという形でやるしかないので,そこを行政まで関与してやっていくと,どんな道路もつくれないし,安心・安全なというか,景観も配慮したまちづくりができないと思うんですね。だから,そこはそこでぱんと割り切って──南北の道路なんですけれども,あそこ駅周辺が14メートルで,その他は全部10メートルの道路になる予定になってるんですね。今,対面にするか一方通行にするか,それとも歩道にするかという4地区で今話し合われているんですけれども,非常にまちづくりの中で地区地区によってまとまりがつきにくいというのも事実なんですね。やっぱり神戸市の方からこういうふうにしたい,こういうふうな案があるというふうなところを,ちょっと啓発していってもらえれば,もっとまちの方々もまとまった意見がすっと出せるのではないのかなというふうに思いますので,その点ちょっとお伺いしたいです。  あと交通事故なんです──渋滞なんですけれど,渋滞の方は私が東灘区になっちゃうんですけれども,関してまだまだ渋滞の選定という内容ちょっと私読ませていただいたら,ある道路の1区間で信号2回以上待つような道路だとか,あとそういった基準もあるみたいなんですけれども,私が見ている限り,走らせてもらっている限り,非常にまだまだたくさんあると思いますので,もっともっと意見を聞いていただいて,選定方法をもっと充実させていってもらいたいなというふうに思います。質問はさっきの1点だけでお願いします。 16 ◯松浦建設局長 阪神の高架の関連で10メートル道路とか15メートル道路いろいろあるということで,地元の方がいろいろお話し合いされておる中で,行政がどうかかわっていくかということだと思いますけれども,最近,こういった地元の方の中で利害が相反するという事例,多々ございます。これまでどうしようか,どうしようかということで間に入って悩んでた事例も具体的には申し上げませんが,よその区で幾つかございまして,私ども道路管理者としていつまでも住民の方に,任せっきりというのはやっぱりぐあい悪かろうということで,よその事例では積極的に案を示して,こういったことでどうですかと,かかわった事例もございます。この阪神の連立関連は窓口は都市計画総局ということになっておりますので,都市計画総局ともよく情報交換をして,その辺で行政がちょっと誘導いうんですか,言葉があれかもしれませんけれども,間に入って積極的にできるようなことがあるんであれば,かかわっていくようにというようなことも都市計画総局と相談してまいりたいと思っています。  以上でございます。 17 ◯分科員(井手康雄) ありがとうございます。自転車道路に関しましては,ぜひともやっぱり一番いいモデル地区になると思うんです。一貫して,一連してずっと長い自転車道ができることになりますので,ぜひともそのような啓発を市の方からしていっていただきたいという要望をさせていただきまして,私からの質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。 18 ◯主査(森本 真) はい,ご苦労さまでした。  次に,むらの委員,発言席へどうぞ。 19 ◯分科員(むらの誠一) それではさっそく質疑をさせていただきたいと思いますが,私は須磨区から選出をいただいておりまして,常日ごろは西部建設事務所の方に大変お世話になってます。個人的にお世話になってるわけではないんですけれども,地域の皆さん方の要望とか,陳情,直接西部建設に須磨区民の皆さん方が要望やお願いをしても当然動いてくださるんでしょうけれども,我々身近に皆さん方とね,お会いしますので,我々を通じてというようなこともよくあって,私自身も西部によく足を運ばせていただくし,また電話で済まさせていただくときもありますけれども,とにかくスピード感をもってやっていただいてると。本当に何て言うのかすぐ動いてくださっているということに関して,的確にやっていただいてます。そのことに関して,まず感謝を申し上げておきたいというふうに思います。今後も,さすが市の職員だと言っていただけるように,ぜひ頑張っていただきたいということを冒頭申し上げて質疑に入らせていただきたいと思います。  まず,私からは4点と要望をさせていただきます。まず,先に要望をさせていただきます。  先ほども少しLED,少しじゃないですね,LEDの質疑がございましたけれども,今年度からモデル実験ですか,やっていくということで,LEDもいろんな種類があるそうです。いろんなところが出してる,メーカーもそうでしょうけれども,今後,実験的にということですけれども,国産の商品もぜひ考えていっていただきたいなと。先ほど聞いていたら,コストのことがいろいろと話がありましたが,現段階では国産というのはどうしてもコストが高いそうです。ただやはり,性能がいいということも聞いておりますし,やはり我が国の産業を育てるということもありますので,ぜひ国産も育てるという観点も入れて,ぜひ考えていただきたいなということを申し上げて,要望をさせていただきたいというふうに思います。  それでは,質問をいたします。  まず,地下鉄の名谷駅,この本当に駅前に落合中央公園というのがございます。これ全体で9.2ヘクタール,9万2,000平米ですね。現在は,通勤とか通学とか,あの辺の皆さん方というのは,地下鉄の名谷駅にいろんな施設も駅も当然そうですし施設も集まってますから,中心に生活をされてるわけなんですけれども,それに使うんでしょうね,自転車何かがたくさんこう置いてあったり,池があるわけなんですけれども,落合池ですね,不法投棄がなされるなど,市民の憩いの場というようには言える状況にはないというふうに思っております。この駅前の一等地にこれだけの広い公園があるわけなんですけれども,このような状況にある公園について私は抜本的にあり方を検討すべきではないかというふうに考えております。その公園のあり方を考える中で,まずこの落合池,これは調整池ということでそこにあるというふうにお伺いしてますけれど,改めてこれまでの経緯,そして現状どうなってるのかということを,まずお伺いをいたします。  次に,これも公園なんですけれども,市内には余り使われていない公園というものもございます。時代が変わってきますから当時は子供たちが使ってた,小さな子供たちが使ってた。年月がたって高齢化して,子供たちが使わないと。現実はあんまり地域で使われていないというようなものもあります。例えば,これらの公園について地域のニーズがね,地域の皆さん方がその公園よりも我々はこういうものがここにあってほしいと,今の我々にとっては公園は必要ではないんです。公園よりもこういった施設とか,こういったものが欲しいんですというような場合ですね,公園という施設も大切ではありますけれども,市民の財産を有効に活用していくということで,考えていけないかと。例えば,須磨区の白川台を例にとって申しますが,この地域は白川台の地域福祉センターというのが地域の一番高いところにありましてね,地域の皆さん方,特にお年寄りの皆さん方が歩いて行くのが大変だということをよく聞いております。まあ,バスの要望なんかもあって,この23年度はバスの延伸なんかも考えておられるみたいですけれども,交通局としては。ただ,やはりその場所がもっと別のところにあれば便利だなというようなことを皆さんおっしゃるわけですね。でも,現実問題,なかなか市有地で皆さんが使いやすい場所に常にあるというわけではない。そういったときに,先ほど申し上げたように,現実使われていない公園があって,地域福祉センター不便なところにあると。今すぐという話をするんではないんですけれども,例えば地域福祉センターをまた大改修をしなければならないとか,建てかえなければならないというようなときに,これも地域の市民の皆さん方の要望が前提ですけれども,皆さん方が望まれた場合,そういったことは考えていけるのかということをお聞きしたいと思います。  次に,電線の地中化の取り組みです。我々,議員もこの神戸フィルムオフィスの田中さんからいろいろと取り組みなんかを勉強させていただく機会があって,私もいろんな話を聞かせていただきました。そのときに,皆さん方が観光地等でも地中化を図っておられるというのは聞いておりますけれども,この田中さんとかフィルムオフィスのスタッフの方々に聞くと,神戸というのは皆さんご存じのとおり坂のまちで,山から海がすっと見晴らせるような場所があるんですけれども,電線とか電柱というのが映り込んでしまって,なかなか映画の撮影のそういうものに答えられないとか,ポスター撮影でこたえられないというようなことをお聞きしました。私は具体的に何カ所かありますかということを事前にこの質疑の前にお聞きしたんですけれど,実際に何カ所かこういうところが過去に指摘されまして,こういうものがなければ,電線がなければ,電柱がなければここをロケ地に使えるのにというような話も聞いてます。さきの本会議でも小柴副市長がフィルムオフィスに,神戸市も全面的に支援をしていきたい,できる範囲でですけれど,全面的に支援をしていきたいという答弁もありましたけれども,このフィルムオフィスとの連携というか,電線がなければ,電柱がなければそこも観光地とまでは言いませんけれども,ロケ地になる可能性があるようなところに関して,積極的にこの電線の地中化,計画は皆さんおありでしょうけれども,前倒しするとかね,そういうことが考えていけないか。都市計画総局も景観施策,これを推し進めてますけれども,この都市計画総局ともぜひ連携をしていただいて,都市計画が景観定めるようなところに関しては,建設局も一緒になって電線の地中化していただきたいなというふうに思うわけなんですけれども,建設局のお考えをお伺いしたいと思います。
     次に,カラー舗装についてお伺いします。以前,私,局長に須磨区の海浜公園駅から水族園に向かって建設局がブルーのカラー舗装をして,ラッコのパネルですか,大変好評やということを質疑させていただきました。当然,市民からも親しまれておりますし,他都市の方々が来られてもまさにおもてなしだと,ぱっと華やかでわかりやすいということで,大変評価しているということを申し上げたんですけれども,そのときに今後も安全対策という観点ではなくて,おもてなしとか,道しるべとか,まちを華やかにとか,デザインするとかね,そういう観点でこのカラー舗装というものを積極的に活用していってはどうかということを指摘させていただきました。そのときに,局長からいろいろと答弁があって,個別にまたそういうようなところがあったらご提案いただきたいと,そのときにまた検討したいというようなご答弁があったように記憶しておりますけれども,今回,私は山陽の,これも須磨区で恐縮なんですけれども,山陽の月見山駅,ここから離宮公園に向けてですね,ピンクのカラー舗装なり,バラのタイルなりを敷いてはどうかと。皆さんご存じのとおり,現在須磨区が中心になって地域の方々にもご協力をいただいて,バラの小道というネーミングで,先ほど申し上げた月見山駅から離宮公園に向けての道に,バラ自体は離宮公園がプランターを提供して賛同してくださった方々に置いていただいて育てていただいくというような形をとっているそうですけれども,当然それにあわせて道標なんかもきちっと整備はされているそうですが,私はやはり水族園に向けてラッコのタイルを敷いているように,水族園も離宮公園も須磨区にとっては,神戸市にとっても有名な観光施設,集客施設,観光交流都市神戸としては,ぜひ先ほど申し上げたようにおもてなしの心と,駅からぱっとおりてそこに向かってピンクと,真っ赤というときついかもしれないですけれども,道がさあっと通ってあって,バラが植わってあって,バラの──いろんな離宮公園バラの種類ありますけれども,そういうタイルが行くまでの間に楽しめると,私はぜひやっていただけたらどうかなというふうに思いますけれども,いかがでしょうか。  以上です。 20 ◯松浦建設局長 それでは私から何点かご回答申し上げます。  まず,名谷駅前の落合中央公園の落合池,これの経緯と現状というご質問だったかと思います。落合中央公園の中には,先ほど9ヘクタールとおっしゃってましたが,落合池ございまして,これ水面で2ヘクタールぐらいのたしか面積やったと思いますが,周辺が緑に覆われてまして,多くの野鳥が飛来したりする,いわゆる貴重な水辺空間ということでございます。一方で,ご指摘のとおり,いろいろ問題もあるというのは認識しております。駅前という立地条件で自転車の放置とか,ごみのポイ捨てなんかもあるようでございます。それから,池の中にですね,ごみがたまるという実態も把握いたしております。これは雨水が,幹線道路沿いの雨水がこの池に流れるようになっておりますんで,ごみも一緒に流れてくるんだろうということでございます。建設局では,そういった対策としては園内全般の清掃やそれから放置自転車等,放置車両の撤去とか,それから浮遊ごみの回収なんかに努めてるとこでございます。これにつきましては,地域の方にも大変お世話になりまして,区役所や地域団体の方と連携しながら合同のクリーン作戦を行うなどをしております。このたしか3月にもまた多くの地域団体の方にお越しいただいて,池が美しくなるようにということでやっていってるところでございます。  池の経緯でございますけれど,現在の落合池は昭和48年から53年にかけて落合の団地開発がございましたが,その中で整備されたということでございますが,当時の地図を見ますと,団地開発以前からため池があったようでございます。現在は,この落合池には洪水調整機能というのが一応付加されておりまして,これはみなと総局が所管しておりました神の谷の遊水池というのがございましたが,それの土地を有効活用するということで,今高校の用地になんかになっておりますが,そのために洪水調整の機能を近傍の落合池に移したと,こういう経緯でございます。現状と経緯ということですんで,以上でございます。  それから,電線の地中化でございます。フィルムオフィスの関係で映画のロケ地にというようなお話,それから景観計画区域との関連というお尋ねかと思います。道路無電柱化の意義,申し上げるまでもございませんけれども,災害時,電柱の倒壊や電線の垂れ下がり,そういったことがあっては困ると,安全な道路,安定したライフラインを実現すると。それから当然,今お話がありました景観向上ですね。景観をよくするということと,それから歩道が広くなりますんで安全で快適なバリアフリーに配慮した歩行者空間ということにもなります。市民の方のご意見,いろんなアンケート等がございますが,道路の無電柱化に対するご要望も多いという事情も実態も把握いたしております。  これまでの状況をるる申し上げさせていただきますと,電線の地中化というのは昭和61年度より始まっておりまして,事業の種類はいろいろ変わってるんですが,電線管理者,地域の方々のご協力をいただきながら,積極的に取り組んでいっておりまして,今年度末に約97キロ,これ両側歩道にしたら両側カウントするようですけれども,それから国の事業,これは国道2号線を大々的にやっておりまして,これ合わせますと約137キロというキロ数になっております。神戸市の道路は全部で6,000キロぐらいありましたかね。いわゆる里道という小さな道路がございますんで,そういうのを除くと4,000キロぐらいだったと思いますが,それに比べますとまだまだ大半の道路は電柱がございますんで,これからということでございます。  現在は21年度から25年度,平成ですね,第6期の5カ年計画というのをつくっておりまして,引き続き,もともと緊急輸送道路とか幹線道路を中心にやっておりましたが,先ほど委員ご指摘の観光地にも手を伸ばしておりまして,中心市街地,それから北野等の観光地ですね,この5カ年では9.5キロをやろうと,こういうことになっております。  先に都計との関係で景観計画区域のことをちょっとお話しさせていただきますと,市内には7地区景観計画区域がございまして,これはもともと条例で決まってたのが法律ができまして,それを移しかえたと,こういう事情もございますが,例えば北野町山本通地区,これ景観計画区域ですが,もう既に山麓線や北野坂における無電柱化の事業は完了しております。現在,山本通りですね。東西の通りですけれど,ここで事業を行っていると。来年度は東亜筋線の事業化に向けて調整をしていこうということで,かなりここは進んでいると。それから都心部,東亜のほかにいろいろございますが,税関線の沿道,フラワーロードですね。それから旧居留地,それから南京町,それから神戸駅の大倉山地区。こういった地区,これも景観計画区域の中に景観形成道路ということで位置づけられた道路がございますが,そういった道路につきましてはおおむね完了しておるということでございます。それから,岡本駅の南地区,これも景観区域でございますが,山手幹線の拡幅整備にあわせて無電柱化を完了しております。それから,国道2号はかなりでき上がってるんですが,今現在は国土交通省が須磨・舞子海岸地区ですね,千守の交差点のちょっと近所だと思いますけど,工事をやってると,こういう状況でございます。今後とも,こういったことで引き続き都市景観の向上,安全快適歩行者空間の確保と,それからにぎわいのあるまちづくり,景観ということで,景観計画区域,それから観光地の整備に力を入れて取り組んでまいりたいと考えております。  ご指摘のフィルムオフィスの件でございますが,これらの区域以外についてもご指摘のように映画のロケ地に選定されたらいいなというようなことが,確かに神戸は坂の多いまちですから,ぱっと海を見渡せるようなロケーションもあるかとは思います。そういった神戸らしい個性的な景観形成を進めることは大切であるということは十分認識いたしております。ただ,一方,この事業は多くの時間と事業費がかかりますんで,特に地域住民,それから電線管理者の方のご理解とご協力が不可欠でございまして,今後も事業箇所の選定に当たりましては,そういった神戸フィルムオフィスさん等のご意見を参考にさせていただきまして,やはりその効果とか難易度もありますんで,十分に検討して進め方を考えてまいりたいと思っております。  私からは,以上でございます。 21 ◯中島建設局道路部長 私の方から,離宮公園へ誘導するカラー舗装,このお話についてご答弁申し上げます。  言うまでもなく,離宮公園,本市におきまして,春,夏のシーズンなど,多くの市民の方が訪れていただいてます。市外からも多くの方がいらっしゃっております。ちょっと数字を見ますと,離宮公園の最寄り駅,山陽電鉄月見山駅ということになるんですけれども,ここから行くのが歩いて行くには一番便利ということになろうかと思います。駅の西側にあります南北の道路,これがちょっとくねくねというか,やや角,角でどっちへ行くんだというのが迷うということで,以前から少し問題になっておりました。公園の南の入り口から入られる方,これをいろんなとこから入られますけれども,南の入り口に限定しますと,1日に平均しますと……(「部長,ちょっと長そうやったら,もうちょっと早口でお願いします。」の声あり)  はい,済みません。1日平均約200人ということになります。この道路の交通量,そんなに車は多くないんですけれども幅員が狭いということです。この地域でまちづくりの取り組みとして地域,先ほどおっしゃいましたおもてなしの向上といったことも目的に,現在バラの小道プロジェクトというのを進めております。この道路にプレートを置いたり,道しるべを置いたりということで,いろいろ検討してきておりまして,今言いましたような方法で整備を進めてきたんですけれども,おっしゃいますように,これまでの取り組みだけでは効果的な案内誘導ができているとまでは言えないと。さらなる工夫が必要であるなというのは,我々サイドでも考えていたところでございます。  ご提案いただきましたカラー舗装,確かにそういう誘導性あるいはおもてなしといった工夫,まちの演出といった点でも効果的なものだと考えております。また,路面にバラの絵を施したプレートを埋めるとか,あるいはそのマンホールのふたを利用するとか,そういった案も考えられるところでございます。  今後は,こうやって地域も力を入れていただいておりますので,材料の耐久性とかデザイン性,これは考慮して,地域の方のご意向もお聞きする必要ございますが,早急に先ほどスピーディーにやっておるということもございましたんで,ぜひ早急に地域の意向を調整しまして,どんな手法があるか,具体的なことを決めまして,整備を進めていきたいと考えております。  以上でございます。 22 ◯田中建設局公園砂防部長 私の方からは,地域のニーズに応じた公園の用途の変更についてお答えいたします。  都市公園につきましては,いろんな種類があるわけですけれども,それぞれスポーツ,レクリエーション,あるいは環境保全,景観形成,それから防災など,多様な機能を有しております。また,市民の方がいろんな形で利用されている。特に身近な公園──街区公園とか近隣公園ですけれども,こういった公園では維持管理とか活用される中で,協働と参画ということの場として地域コミュニティ形成に寄与しております。  最近では,生物多様性という視点からもその必要性が非常に増しているところでございますけれども,このように公園には多様な機能や役割があることから,公園のあり方について利用面のみならず,総合的に判断した上で考えていかなければならないというふうに思っております。  また,都市公園法においては──これは都市公園の管理法になりますけれども,その中で都市公園の保存に関する規定がありまして,都市公園の区域の全部または一部の廃止については,いろいろな制約がかけられております。ただ,一方で,住民の方の交流や地域福祉の向上を図るための拠点施設として地域福祉センターがあるわけですけれども,こういったセンターの重要な役割については十分理解しております。一般にこういったコミュニティ施設,地域住民が利用される施設がより利便性の高い場所での立地を望まれるのは理解できることであります。市内には公園とこういった施設が隣接してあったり,あるいは一体的に利用されることで,お互いの効用を高めていく事例も多々ありまして,こういった立地条件や運営を工夫することで一緒になって,ともによりよい施設になるように努めることが我々としても望ましいというふうに思っております。  ご指摘の白川台についてですけれども,ここにつきましては区画整理事業の中で公共公益施設の用地として確保されまして,その結果,現在の公園とか地域福祉センターの配置になったものでございますけれども,現在の地域福祉センターについては,今年度大規模改修を行っており,当面移転する考えはないというふうに所管局からは聞いておりますけど,そういう意味では委員おっしゃられたように今すぐという問題ではないかというふうに思っております。  いずれにしましても今後,少子・高齢化の進行の中で,地域の姿もやはりかわっていくものだと思います。やっぱり昔,子供が多くていろんな子供が使われていたところが,やっぱり地域の変化で高齢者中心の公園にしていくべきというふうなことも考えられますし,そういう意味でこうした社会情勢の変化に対応して,地域のニーズを我々としてはやっぱり的確にとらえた上で,公園,多くの人に利用され,親しまれる公園にしていくのが我々の務めだというふうに思っております。また,地域特性やライフスタイルの変化に対応して,地域が,地域の方々が主体になって将来のまちづくりを考えていく際には,当然公園のあるべき姿についても一緒になって考えることで,やはりその地域にとってふさわしいまちの姿をともに目指していきたいというふうに我々も考えております。  以上でございます。 23 ◯分科員(むらの誠一) ありがとうございました。まず,今の白川台,この私もこの都市公園の重要性というのはもう認識してます。ここで私も資料を持っておりますけれども,都市公園の保存規定というものが,都市公園法の運用指針の中に記されておりますけれども,都市公園法第16条に都市公園の保存規定が設けられ,都市計画事業が施行される場合や,その他公益上特別な必要がある場合や廃止される都市公園にかわるべき都市公園が設置される場合,こういった場合は認められるんじゃないかというふうに考えておりますから,先ほど答弁がございましたように,やはりその地域にとって有効,何が皆さんに望まれているのかということを柔軟に考えていただけたら,制度上できないとなってしまいますと,もう可能性がなくなってしまいますので,いい答弁がいただけましたので,ぜひそういうようなときがあれば須磨区に限らず,全市的に考えていただきたいということをお願いしておきたいと思います。  バラの小道に関しては,ぜひよろしくお願いいたします。  電線の地中化に関してなんですけれども,先ほど局長が時間がかかりますというご答弁をいただきました。そうなんです,時間がかかる。だから,例えば急にこういう映画をここで撮りたいんだと言われてから電線地中化というのはできないんですよね。だから,今回私も質疑の前に過去いろんな事業者からここでやりたいんだけども,ただ電線があってという過去言われたところを一遍私に教えていただけませんかということで,きょうは具体的にその話はしませんけれども,だから,やはり話が来てから,じゃあ地中化しましょうかということでは全く間に合わないので,それこそフィルムオフィス実績ございますから。先ほど話あったように,前もってぜひここは神戸のロケ地にふさわしいというようなところがあったら,協調してやっていただきたいということを要望しておきたいと思います。  一番初めの落合池ですけれども,池として2.0ヘクタール,落合公園全体の面積としては9.2ヘクタールということで,私聞いておりますけれども,間違ってたらまた指摘してください。その先ほど調整池として過去の経緯お聞かせいただきましたけれども,仄聞するとこの調整池,これ福田川に流れる。この福田川の河川はもう改修が済んでると。30年に1度の雨が降っても十分耐える改修が済んでるというふうにちょっと聞いてるんですけれども,要はこの調整池機能を廃止できるのか,できないのか,これをお聞きしたいと思います。 24 ◯松浦建設局長 ご指摘のように落合池には福田川の洪水調整池の,先ほど申し上げました付加がされております。河川管理者──これは二級河川でございますので兵庫県になるんですが──によりますと,今おっしゃいましたように21年度に河川改修が完了したということで,この落合池の調整機能廃止は可能であるというふうに聞いております。しかし,附帯意見としましては,調整池があった方が治水上より安全であると,まあ当然の話かと思いますけれども,なるべくなら存続してほしいという希望も聞いてると,こういう状況でございます。 25 ◯分科員(むらの誠一) あの,今ちょっと聞き漏らしたんですけれども,どこからそのまま調整池機能を継続してほしいというふうにお聞きしているのか,ちょっと後で答えていただきたいと思いますけれども。私は,先ほど一等地という話もさせていただいたけれども,須磨区は──がらっと話が変わりますけれども,人口が減ってるんです。各区減ってるところ,ふえてるところありますけれども,須磨区,特にこの北須磨地域というのはもう本当に減ってるんですよね。これ平成22年国勢調査の速報値ですけれども,北須磨で5,407名という,ほかの区の中でも1位です,この減り方が。私は,やはり人口増というのを当然考えていかないといけないなというふうに思っております。これは,神戸市減ればいいというふうに思っておられる方は多分いないと思います。やはり,人口というのは減っていくとすべての活力が失われます。この政令市というのも当然人口があって政令市で,少ないところは政令市にはなれませんから。すべて,人口が基本になってくるんではないかなというふうに思いますけれども,そのためにも私は地下鉄名谷駅の本当に一等地にある,先ほど申し上げた池が2.0ヘクタール,落合中央公園だけでは全体では9.2ヘクタール,それと隣接する落合のクリーンセンター,これ3.8ヘクタール,これは私も以前この落合のクリーンセンターも今現在は中継地として使ってるけれども,これいつまで中継地として使うんですかと環境局に予算のときに質疑をさせていただいたことがあります。ずうっとこのまま中継地に使いますという話ではなかった。その時点では当然いつまでということは申し上げられないけれども,時代とともにごみも皆さん市民の努力で減っていってます。だから落合のクリーンセンターなくしたわけなんですけれども。クリーンセンターというのは固定資産税上でいくと嫌悪施設というふうに位置づけられているから,地域の皆さんにとっても嫌悪施設がその地域からなくなるということは喜ばしいことなんです。この隣の土地と合わせると相当な土地が確保できる。私は池を埋め立てて造成して,それこそ先ほどから申し上げているように,駅前の一等地にふさわしい有効活用すべきじゃないかというふうに考えております。民間でやっていただいたらいいんだろうけれども,相当な例えばこの役所の近くにも大きなマンションがどんと建ってますけれども,あれ271戸かな,アーバンか何かいうて,単純に271戸で3人家族で,それが何戸──単純にですよ,相当な人口増になる。当然,公園もきちっと整備していただいて,住むところ,憩うところ,そういうことを加味してそれこそプランを出していただいて,私はそう有効活用するのが,須磨区にとっても,神戸市にとっても必要なんじゃないかなというふうに思うんですけれども,いかがお考えでしょうか。この人口増というのを,なかなかまちづくりというのを局長に答えにくいかもしれないですけれども,私はそういう観点であそこの土地を有効活用すべきではないか,お答えいただけますでしょうか。 26 ◯松浦建設局長 最初に兵庫県のどこからという話でございます。河川を担当するセクションから伺っております。繰り返しになりますけれども,可能だけれどもなるべくなら存続してほしいと,こういう趣旨でございます。  須磨区の人口減いうお話がございました。神戸市の人口も今は辛うじて微増してますけれども,将来は必ず減ってくるということで,東灘とか灘とか中央なんかはかなりふえてて,長田,須磨ですか,このあたりは減っているというのを私も十分認識しております。まちの活性化をどうしていくかということ,これは非常に大事な話でございますので,最後にちょっと委員もおっしゃってましたが,建設局だけの話じゃなくて,当然トータルで考えるべき問題でございます。  私の立場で申し上げますと,公園を管理する立場と,治水上は一応兵庫県──二級河川ですので県でございますが,神戸市も無関係でないということで,その辺で関与するわけでございますが,ちょっと繰り返しになりますが都市公園には環境保全,防災,スポーツ,レクリエーション,それからコミュニティ形成とか,いろいろな役割を果たしております。落合池につきましては,真ん中の池のところは,これさくをして人が入れないということでございますので,周辺がこういったことで利用されて,池自体は景観とか環境保全とか,そういったことに役立っているということでございます。先ほどもございましたけれども,こういった公園の持つ意義や必要性を踏まえまして,変更や廃止に当たっては法律上一定の制約があるということで,この落合中央公園は都市計画決定されてる公園ということになりますんで,都市計画法と都市公園法の所定の手続が必要でございますが,必ずしも公園の変更や廃止,制度上不可能なものではないというのは十分認識いたしております。その存廃に係る判断につきましては,先ほど申しました公園の持つ幅広い機能や役割を踏まえまして,公益上特別な──先ほども公益上のお話ございましたが,必要性があるかなど,慎重に検討するということで,手続としましては都市計画の変更は公聴会とか審議会とかいろいろございます。そういった中で,市民の方や学識経験者等からの意見を反映するということになります。ただ,この私もちょっと今回いろいろ勉強しましたら,この土地利用が変わるわけですね,完全に。周辺の公園をある程度残すというような,多分お考えもおありかと思いますが,土地利用が変わるということは,都市計画決定が変わるということは,次に新たな土地利用をする場合,そちらの方が公共の利益になると,こういう大方の方のご理解がやっぱり必要ではないかと,当たり前と言えば当たり前なんですが,そういったことを公聴会,審議会,いろんな場でご議論いただくということでございます。  建設局としてどうかという趣旨の最後お答えがあったと思いますが,名谷のまちの将来のあり方,ご指摘のようにまちを取り巻く社会情勢,これ十分考える必要がございまして,そういうことを考えて議論されるべきものだということを今申し上げたとおりでございます。建設局といたしましては,そういう議論がなされることがございましたら,治水の問題,あるいは都市内の緑地の必要性,こういうことにつきまして,市民の方と一緒になって考えていくと,こういう立場でございます。  以上でございます。 27 ◯分科員(むらの誠一) ありがとうございました。当然,市民の理解というのは大前提であります。先ほどの局長の答弁でありましたけれども,手続をきちっと都市計画審議会等も開いて,やるならばですけれど。要はきちっと市民の皆さん方と協調しながら,理解を得ながら進めていくということになろうかと思いますけれども,やるやらないというのは本来この須磨区の区長も当然須磨区の人口増とかまちづくりということを考えていただかないといけない立場だけれども,なかなか須磨区長も答えられないかもしれないし,だから神戸市だったら企画なのかなと,もしくは本会議で市長なりに,私も今後,質疑をしたいと思います。  都市計画の運用指針,公共空地の都市計画の考え方も当然皆さんご存じだと思いますけれども。皆さん方からこれ資料いただいたわけですから。公共空地の都市計画の変更というところに,公共空地の都市計画は経済社会情勢の変化に応じた都市の将来像の見直しに対応して,都市計画区域全体の緑地の配置計画を見直した結果として,都市計画を変更した方が公園等の公共空地の適正な配置のためにより有効となる場合,あるいは適正かつ合理的な土地利用を確保する目的で関連する都市計画の整合等を図る必要がある場合に,都市に必要な公園等の公共空地との機能を確保しつつ,変更することが望ましい。だから,先ほども局長言われたように,きちっと手続を踏めば私は先ほど申し上げたような有効活用,公園ではない活用というのができるんではないかと。当然,私は緑があるというのはまちにとって大事なことであるというふうに考えておりますから,最近,民間のマンションなんかでも建つときに必ず緑地というのは確保したりしますよね。恐らく,先ほど申し上げた,足すと相当──9.2ヘクタールと3.8,これ環境の方も勝手に足してますけどね,相当な土地ですから,そこを先ほど言ったように市民の皆さん方がそうなったらいいなと思うような私はまちづくりを考えていただきたいなということを申し上げて,質疑を終わらせていただきたいと思います。  以上です。 28 ◯主査(森本 真) はい,どうもご苦労さまでした。  委員の皆様に申し上げます。午前中の審査はこの程度にとどめ,この際,暫時休憩をいたします。  午後1時15分から再開をいたします。   (午後0時15分休憩)   (午後1時17分再開) 29 ◯主査(森本 真) それでは,ただいまから予算特別委員会第2分科会を再開いたします。  午前中に引き続き,建設局に対する質疑を続行いたします。  それでは,菅野委員。 30 ◯分科員(菅野吉記) それでは,さっそく質問に入らさせていただきたいと思います。よろしくお願い申し上げます。  まず初めに,歩道橋の整備についてお伺いしたいと思います。昇降方法が階段しかない歩道橋については,高齢者やカートを利用される方や,ベビーカーを押しているお母さんなどにとってやはり非常に利用しにくい状況であります。こういった状況を踏まえて当局においても,高齢者をはじめ,すべての方の利用しやすいまちづくりのため,平成23年度には歩道橋のバリアフリー対策として,学校が廃校となり通学路として利用しなくなった中道歩道橋1橋の撤去を行おうとされております。一方で,現在本市内の歩道橋は218橋あり,橋梁マネジメントとして橋梁の効率的な改築・補修を進めているように,歩道橋についても老朽化してきたものについては,随時改築・補修されているようでありますが,多くの費用がかかることもかんがみ,利便上必要かどうかの検証を行う必要があるかと思います。そこで,そうした調査・検証が行われているのか,まず教えていただきたいと思います。また,バリアフリーの観点からも,コスト的な観点からも,撤去の可能な歩道橋については撤去を行い,残さざるを得ない歩道橋については改修か改築・補修計画を立てるなどコストの平準化を図り,歩道橋の改築・補修計画を進めていくべきであると考えますが,今後歩道橋の撤去及び改築・補修計画をどのように取り組んでいこうとお考えなのか,お伺いしたいと思います。  次にお伺いしたいのは,新神戸トンネルの移管についてであります。新神戸トンネルの移管については,我が会派としてもこれまで積極的に尽力してきたところであり,このたび国土交通省が発表した高速道路の当面の新たな料金割引の中で,阪神高速道路における新神戸トンネルの移管が明記されており,実現が目前となったことは大いに喜ぶところであります。しかしながら,市民にとっては,この新神戸トンネルの移管により何がどう変わるのかわからない方が大半なのではないでしょうか。本市としても,これまで国に対して重ねて要望してきたところであり,実現するに当たり,今後新神戸トンネルの移管についての効果などを市民の皆さんに知っていただけるよう説明していただく必要があるかと思います。そこで,現在の国との協議の状況について説明いただくとともに,改めて移管による本市への効果についてどのようにお考えなのか,お伺いしたいと思います。  続きまして,山麓線の沿道環境対策についてお伺いします。  平成22年度には山麓線沿道環境対策として,山麓バイパスの大型車IIの割引社会実験を行ったところでありますが,その結果として山麓バイパスの大型車の通行量がふえ,社会実験による誘導効果は見られたものの,山麓線の騒音・振動効果については,大きな変化は見られなかったと検証されております。そこで,平成23年度には社会実験は取り組まない予定としておりますが,山麓線の沿道環境対策について今後どのように取り組んでいこうとされているのか,お伺いしたいと思います。  次に,橋梁のかけかえ工事の実施についてであります。平成23年度工事計画における橋梁整備事業の中で,橋梁のかけかえ工事を石井橋など4カ所を予定されておりますが,橋梁のかけかえ工事を行う場合,大規模工事となり交通量の多い路線では交通渋滞を起こしかねない状況もあろうかと思います。そうならないような工事の施工に努められていることと思いますが,具体的な交通渋滞の防止対策についてどのように考えておられるのか,お伺いしたいと思います。  最後は,下水道事業の循環型社会への貢献についてであります。  昨年10月から東灘処理場において下水処理から発生する消化ガスをバイオガスとして都市ガス導管に供給する事業を始められましたが,現在までの進捗状況について,またあわせてエコステーションでの車への供給事業の状況についてもお伺いしたいと思います。また,バイオガスの活用については,循環型社会への貢献として意義のある事業だと評価をしておりますけれども,今後のさらなる展開について何かお考えがあればお伺いしたいと思います。  以上5点において,簡明なるご答弁をよろしくお願い申し上げます。 31 ◯松浦建設局長 それでは私から何点かご回答申し上げます。  まず,歩道橋の整備,バリアフリーの関連でございます。建設局ではユニバーサル歩道整備事業,先ほどからいろいろ出ておりましたが,その中にも歩道橋のバリアフリー化ということも1つのテーマとしております。歩道橋のバリアフリー化に当たりましては,エレベーターを設置するとか,スロープを設置するとか,そういった方法がございますが,エレベーターはコストの面,維持管理の面,それからスロープにつきましては場所がいるとか,ちょっと遠回りするとか,いろいろ問題がございます。しかし,順番にこのバリアフリー化をやっていこうということでございます。将来の維持管理コストも考慮いたしまして,一定の条件を満たす歩道橋につきましては,むしろ撤去を行って横断歩道を渡っていただく,こういうことも考えていこうということにしております。歩道橋の撤去の条件でございますけれども,かわりになる横断歩道の設置ですね,これ今横断歩道がなくて,警察が了解していただけるようなところは撤去の条件になるんかなと。あるいは近隣に横断歩道がある場所,こういうのが1つの条件でございます。それから2つ目は,地元の方の同意,これは当然必要だということでございます。それから,3つ目は先ほどちょっとちらっとおっしゃってましたが,小学校の統廃合により通学路でなくなると,こういう状況の変化,これも加味するということでございます。それ以外にも,周辺の土地利用の変化によりまして利用者が少なくなってるというようなことも条件かと考えております。こういったことで,これまでに11橋の歩道橋を撤去いたしまして,現在218橋残ってるということでございます。この218橋のうち,もとのニュータウンの遊歩道とか,車道と立体交差化されているいわゆる平面,大型の歩道橋ございます。これは問題ございません。それから既にスロープ,エレベーターがある歩道橋除きまして残りが139橋ということでございます。その139のうち,済みません,スロープ,エレベーターが設置されている歩道橋が139橋ございます。失礼しました。それに対して,昇降方法が階段しかない歩道橋が79橋ということでございます。平成22年度は,この79橋のうち通学路として指定されていない19橋を抽出いたしまして,周辺の施設の状況や利用者数等の調査を行いました。その結果,来年度以降に撤去を行う歩道橋を6橋選定いたしております。来年度は先ほど委員おっしゃってました兵庫区の中道の歩道橋の撤去,これを予定いたしております。今後もこういった時代の変化,利用者ニーズの変化によりまして,先ほど申し上げました撤去条件,これを満たす歩道橋が生じれば改めて現況調査を行いまして,撤去計画の見直しを行っていきたいと考えております。  次に歩道橋の修繕の計画についてでございますが,残る212橋,218から6引きまして212橋につきましては,その多くが昭和40年代,交通事故がふえまして交通戦争と呼ばれた時代につくられておりまして,架設後50年を経過した歩道橋,現在は2橋でございますが,10年後には37,20年後には143と大量更新期を迎えるという課題がございます。そこで,歩道橋につきましても道路橋と同様に定期的な点検をいたしまして,従来対症療法的な修繕でございましたが,予防保全的な修繕に展開しようということで,長寿命化によるライフサイクルコストの低減,それから補修予算の平準化,これを図るべく歩道橋の修繕計画を現在策定中でございます。補修方法はちょっといろいろ塗装仕様の変更とか,水回り対策とか,いろんなことを考えております。今後はこの歩道橋修繕計画に基づきまして,補修予算を経常的に確保いたしまして,点検・計画・修繕ということで,場合によっては撤去,そういったことによりまして適切な維持管理を行っていきたいと考えております。  それから,次に新神戸トンネルの移管の件でございます。新神戸トンネルは昭和51年に最初のトンネルが建設されまして,これは当時は2車線で往復対向路線ということでございました。その後,トンネルも増設されまして南へ延伸されまして,当初,北区と都心部を結ぶ路線としての性格が強いということでございましたが,その後,阪神高速の北神戸線もでき上がりまして,阪神高速の北神戸線と神戸線を結ぶネットワークの1つとして機能を有するということになってございます。しかしながら,阪神高速と新神戸トンネル,こういうふうに別々に整備されてきた事情がございまして,当然のことながら料金体系が異なっておりまして,二重払いということなんですか,2回料金をお払いいただくということで割高感がございました。それで,そういったこともございまして,新神戸トンネルをこの阪神高速へ移管して,一体的にネットワーク化しようということで,実は平成元年度ぐらいからそういう話がございまして,国とか阪神高速といろいろ話をしてきたわけでございます。市議会におかれましても,平成13年から平成21年にかけまして,この新神戸トンネルの阪神高速への移管につきましての附帯決議を3回いただいております。また,平成19年の11月には議会の意見書として国土交通大臣に直接要望していただくなど,ご支援をいただいているところでございます。その後,移管へのステップとして社会実験,若干ございましたが,平成21年の4月からこの新神戸トンネルと北神戸線との連続利用割引が普通車で阪神高速の方の料金が300円割引されるというものでございますが,これ期間限定ではあるんですが実施されることになりまして,現在もこの連続利用割引続いてますが,連続利用の台数が現在も増加しているということでございます。一方,昨年の4月に阪神高速の新たな料金案,これNEXCOとか本四高速とかいろいろ行いましたが,阪神高速の新たな料金が示されまして,この連続利用の割引が一応継続という案になっておりました。この間,これまで移管を確実にしようということで,この1年間で3度国に対して要望活動を行うなど,積極的に国に働きかけてきておるところでございます。  その結果といたしまして,この去る2月16日に,先ほど委員からありました国土交通省から発表されました高速道路の当面の新たな料金割引ということで,阪神高速の対距離料金,それから料金割引と新神戸トンネルの移管と,こういうことが明記されております。現在,この新たな料金割引に関する計画案ということで,NEXCO系,本四高速,阪神高速,首都高速などありますが,これにつきましてのパブリックコメントが実施中でございます。その中にも新神戸トンネルの移管──移管までは現行の割引を継続というふうな表現で明記されておるところでございます。このパブリックコメントが終了いたしましたら,国土交通大臣の同意を得て計画が確定するということになります。  それで,国との協議状況でございますけれども,移管の手法といたしましては,新神戸トンネルを阪神高速株式会社に買い取っていただくと,こういうことになります。現在,移管の時期,それからいろいろな法手続がございますので,具体的な調整を進めているところでございます。市への効果ということでございますが,移管によりまして,今まで連続利用割引,期間が限定されておりました。この移管によりまして,阪神高速と一体となった対距離料金にずっとなると,こういうことで今後,継続的に利用者の負担が軽減されること,これが確実になるということで,利便性が大きく向上するというふうに考えております。また,この利便性の向上によりまして,北区の周辺地域と都心部の連携が強化されるということでございます。また,神戸港への内陸部からのアクセス,これも向上いたしますし,ひいては神戸港の国際競争力の強化にもつながるということでございます。さらには,今3号神戸線集中しております交通の分散とか,あるいは国道428号──有馬街道,それから神戸三田線など一般道路の渋滞緩和効果も期待できるということでございます。  今後の進め方でございますけれども,この阪神高速の対距離料金への移行と,それから新神戸トンネルの移管につきましては,阪神高速の事業許可変更等についての市議会の議決を得る必要がございます。国の発表では,対距離料金の移行は平成24年に行うと,何月とは言うておりませんけど,平成24年に行うとされておりまして,新神戸トンネルの移管についてもそれにあわせてできるよう,国は阪神高速などの関係機関と手続を進めていきたいと考えております。その進捗状況につきましては,随時議会にもご報告させていただくとともに,市民の方にもわかりやすくご説明していきたいと考えております。  それから,山麓線の沿道の環境対策ということでございます。ご指摘の山麓線──これ一般道路の方でございますが,平成20年10月1日,西神戸有料道路が無料化しまして,今,夢野白川線と言っておりますが,この山麓線,一般道路の方の交通量が2割程度増加しているという実情ございます。このため,夢野白川線,山麓線,それから山麓線から南へおりて来ます湊町線,区役所の前の通りですが,こういったところにおきまして騒音低減効果のある排水性舗装や騒音・振動の要因となっていたチャッターバーの撤去とか,こういった物理的にできることは大体行っております。今回の社会実験を行ったということですが,その中身でございますが,平成22年,昨年の7月1日から,夢野白川線や山麓線などの一般道路を通行しています大型車,これ大型車のII種言うてますね。主にコンテナ車でございますが,これを有料道路──山麓バイパスの方に誘導するということで,山麓バイパスの大型車II種の通行料金を割り引く社会実験を実施したところでございます。12月に完了いたしております。この割引によりまして,結果でございますけれども,山麓バイパス──有料道路の方を通行する大型車IIの交通量は約7割増加したということでございます。また,一方,一般道路の方の夢野白川線──旧西神戸有料道路,こちらの方のコンテナ車の通行台数は1日当たり336台が245台と約2割減ったという結果が出ております。このように割引により交通転換,一定の効果が確認できたということでございます。ただ,騒音・振動レベルにつきましては,実験前から環境基準をクリアしていたこともございまして,ご指摘のように測定値に大きな変化は見られなかったところでございます。ただ,コンテナ車が1日当たり先ほどの数字引き算しますと91台,夢野白川線減少しているということで,測定値にあらわれない範囲では多少なりとも騒音・振動の抑制につながってるんじゃないかと考えております。このようなことから,今後どうするかということでございますが,社会実験として実施するのではなく,一定の効果がございましたんで,大体これくらい交通量増加すれば,採算上支障を来さないというようなことも見えてまいりましたんで,これを恒久的な料金割引としてやってみようかなということで今検討しているところでございます。もちろん,これは国土交通省の方とのいろいろな話がございますんで,そういったことを協議した上での話でございます。これから詰めていこうということでございます。  実験終了後,交通,現在ですね,社会実験終わってますんで,いわゆる揺り戻し,こういうのがあるんかどうかということ,ちょっと確認しようということで,社会実験終了直前の12月,終了直後の1月に交通量の調査を実施いたしまして,割引の終了に伴いまして一般道路の交通量は実験開始前の水準まで増加するんかなと考えておりましたが,夢野白川線の1日当たりのコンテナ車の交通量は実験中の12月が199台で,実験終了後1月が187台と,少なくとも増加はしていなかったということでございます。これは1つ考えられますのは,12月18日に阪神高速の神戸山手線の延伸部が供用開始されたということでつながりましたんで,阪神高速も非常に走りやすくなったということで,そちらに流れたということも考えられるということでございます。まだ,阪神高速山手線供用して間がございませんので,今後も引き続きましてその沿道の公共交通環境の把握に努めたいと考えております。  また,沿道環境対策でございますけれども,割引以外の対策についてはできることから先ほどいろいろ申し上げましたが実施しております。それで,ついせんだっても,夢野白川線に車がスピードを出しますとタイヤの音,摩擦音が多くなるということで,スピードを出さないようにするのがいいだろうということで,減速マークというのを昨年12月に設置いたしております。それから,これはもうつい先日の話ですが,ドライバーへの啓発としてお静かにというマークがございますんで,そういった速度注意といった標識も設置したところでございます。今後も環境の状況をしっかりと把握いたしまして,いろいろ対策,これまで行っておりますけれども,さらにできる方法はないか,周辺の道路へ分散させる方法とか,交差点の改良や設計改良,物理的手段,信号制御の関係もいろいろ検討の余地があるかもしれませんので,いろんな視点から引き続き検討していきたいというふうに考えております。  私からは以上です。 32 ◯中島建設局道路部長 私の方から橋梁のかけかえ工事に伴う渋滞防止策といった点のお尋ねにお答えいたします。  建設局では,現在2,150橋の橋梁を管理しておりまして,このために橋梁の補修マネジメントということで,計画的な橋梁補修を実施しているところでございます。その中で特に損傷の著しい橋梁については補修をするのか,あるいはかけかえるのか,この辺はライフサイクルコスト,そういったものをよく考えて,総合的に比較検討して判断することとしております。その結果としまして近年かけかえました橋梁としましては,北区にあります三木三田線の昭和橋,開通橋がございまして,現在も工事中の橋梁といたしましては東灘区の山手幹線にかかります第一森橋,それから兵庫区の西出高松前池線にございます新川橋がございます。これらのかけかえ工事を行う場合の交通渋滞の防止策でございますけれども,次のような手順を経ております。まず,計画段階でございますけど,当然のことながら交通量調査をして交通量の現状把握,それから渋滞予測いうことを行います。その結果,もっとも影響の少ない施工方法いうのを選定するということ。と言いましても交通量の多い路線では,なかなか迂回路設定というのをしにくい,協力要請にとどまると,そういうところございます。そういうことから,全面通行どめによって一括かけかえをするというのは,非常に困難な場合が多うございます。したがって,車線規制によって通行を確保しながら片側の半幅ずつ施工するような方法を採用しております。  次に施工段階では,当然工事着手前には周辺住民の方々へのビラの配布とか,ホームページでの掲載,あるいは日本道路交通情報センターへの情報提供,こういった広報活動によりまして,広く工事の周知それから迂回路の案内等を行ってるところでございます。あわせまして,現場周辺では工事看板,横断幕,こういったものを設置しまして,ドライバーの方に対して工事の予告あるいは迂回の協力をお願いしているところでございます。さらに工事中につきましては,交通管理者と協議いたしまして,車線規制が安全かつ円滑に行われますように,車線変更ができる分合流の区間の設定を余裕を持って設けたり,あるいは当然案内誘導を行うガードマンの適切な配置,こういったことを実施しております。  今後の予定としては,今契約手続中でございますけど,兵庫区の山麓線にかかります石井橋のかけかえ工事を実施する予定にしております。石井橋も交通量が多くて,しかも川にかかる橋ということで工期がいわゆる渇水期といわれる11月ごろから翌年5月ぐらいに限定されるということ,それからここも半幅ずつ施工するということで,非常に長い工期がかかりまして25年10月ごろまで,いろいろと工事を続けるということで,ただこれまでの経験を生かしまして周辺交通への影響をできるだけ少なくできるように努力していきたいと思っております。とは言いましても,いろいろ工事期間中,周辺住民の皆様には何かとご不便おかけするところがございますので,ご理解,ご協力をお願いしていきたいと考えております。  以上でございます。 33 ◯浜口建設局下水道河川部長 そうしましたら,私の方から下水道事業の循環型社会への貢献についてということで,事業の進捗状況それと今後の展開についてということで答えさせていただきます。  まず,このこうべバイオガスでございますけれど,委員がご指摘のとおり下水道から生まれました再生可能エネルギーであるということ,消化ガスを高品質化──市民からいただきました愛称でこうべバイオガスということで,平成20年4月から東灘処理場において天然ガス自動車燃料として供給しているところでございます。  それと,昨年平成21年7月に都市ガス事業者等によるバイオガスの利用促進する法律,いわゆるエネルギー供給構造高度化法というのが制定されました。その結果,再生可能エネルギーの利用の機運が非常に高まりまして,さらなるこうべバイオガスの取り組みとして,日本で初めて平成22年10月からこうべバイオガスを都市ガス同等の品質に調整いたしまして,都市ガス導管に直接注入する事業を本格的に開始したところでございます。  進捗状況でございますけど,まず現在の供給状況としまして,自動車燃料につきまして平成20年度約33万立方メートルの供給をしております。平成21年度には約40万立方メートルでございます。平成22年度には約43万立方メートル及び充てん台数は1万3,500台の見込みで,順調に供給量も増加しているところでございます。また,都市ガス導管につきまして,12月末までの注入量は約14万立方メートルになっております。設備機器の調整を行いながら今現在順調に都市ガスへの供給を行っているところでございます。平成22年度の見込みとして約26万立方メートルで,平成23年度には1年間フルに供給できますので,計画量の80万立方メートルの予定をしているところでございます。  今後もこの運転方法等最適化を進めまして,導管注入への安定化,増量を進めていきたいというふうに考えております。  この事業を通じまして,東灘処理場で1年間に発生しておりますこうべバイオガス,約220万立方メートルございますけど,場内利用約100万立方メートルを含めまして,自動車への燃料それと都市ガスとして活用するということで,東灘処理場で発生いたします消化ガスは100%利用できる見込みとなっております。  今後,こういう循環型社会の貢献の事業,どう展開するかというご質問ですけど,今策定作業中の神戸アクアプラン2015におきましても,良好な環境の創造というところで,消化ガスの有効利用拡大を整備目標としております。平成23年度におきまして,東灘,済みません,垂水の東系水処理施設におきまして,こうべバイオガスを一応コージェネレーションといいまして,発電と熱を合わせて利用します消化ガス発電を行う予定にしております。消化槽の加温と電力の利用をいたします。これにより,垂水処理場の消化ガスもほぼ100%供用,活用できる見込みでございます。  あと,今後,改築・更新を計画しております西部処理場がございます。西部処理場におきましても,この消化ガス関連設備の改築の検討に当たりましては,こうべバイオガスとして利用したいというふうに考えておりまして,西部処理場の立地条件,特性を十分に考えまして,消化ガスの100%活用を目指していきたいと考えております。また,バイオガスというのはほかのバイオガス等もございますので,汚泥と混合して活用して,こうべバイオガスの増量とか,汚泥処理の効率化を目指して研究や検討をしてまいりたいと思っております。  下水道由来のこうべバイオガスを市民の皆さんにご利用していただくことは,本当理想的な地産地消のエネルギー供給であるというふうに考えております。循環型エネルギー活用の神戸モデルとして非常に全国でも高い評価をいただいてますので,これを発展させることで同様な事業の普及促進やバイオマス資源の有効活用につなげて低炭素・循環型社会の構築に貢献していきたいというふうに考えております。  以上です。 34 ◯分科員(菅野吉記) ありがとうございます。今,お答えいただいた内容について1つ1つちょっと再質問させていただけたらというふうに思うんですけれども,歩道橋の整備につきましては,よく私も見かけるんですけども,歩道橋があって向こうに渡っていく横断歩道がなくて,それを横断をして行く,もう歩道橋を渡れないからその道路を横断してしまって,本当に車にひかれそうになって,思わず声をかけてしまうような高齢者の方もいらっしゃいます。やはり,それと買い物にも横断歩道橋を渡らなければ,例えばチラシが出て安いスーパーがあるのに,そちらの方まで行けなくて困ってるとか,いろんなこれからやはりだんだん高齢化する中で,歩道橋があることによって生活が分断されてしまったりとか,そういう安全性の面から考えても,やはりそうしたいろんな地域の利便性というか,そういうものも先ほどもありましたけれど,これから昭和40年代からのかけかえいうか,補修をしていかなければ多くの横断歩道橋,そういう整備をしていかなければならないということでありますので,先ほど19橋の調査・検証が行われたということでありますけれど,それはあくまでもすべて撤去するということが前提のもとでありますし,その利便性とか本当に細かい部分までもっともっとそこの利用性というか,利便性をもっと見きわめていくためにも,全体的な調査も必要じゃないかなと,その補修するにおいてそういうことも考えるんですけども,その辺のちょっとご意見をひとついただけたらというふうに思います。  そして,新神戸トンネルについてでありますけれども,これでやっとそういった具体化していくわけでありますけれども,問題なのは対距離の料金制度についての移行というのも,これからさまざまな論議も出てくるかもわかりません。そうした中でもやはりこの新神戸トンネルの移行というのがやっとこの要望が通じたわけで,これをスムーズにいくように努めていただきたいというふうに思いますし,先ほど言いました具体化する段階で先ほど示していただいたように新神戸トンネルの移管についての,神戸の市民にとって本当にこれだけ効果があるんだということをしっかりと周知徹底していただきたいと,これは要望とさせていただきます。  そして,山麓線の沿道環境対策,これは本当に局長の方から私実は山麓バイパスの社会実験を延長できないものかというような再質問をさせていただこうと思ってたんですけれども,何かこの阪神高速道路,新神戸トンネルの移管において恒久的な料金体系をということをお話を検討していただけるということでありましたので,何とかそういう形で進めていただきたいというふうには思いますけど,その間がいろんな形でまた渋滞等が出てくる可能性もございますし,そうした振動また騒音等もやはり出てくると思いますので,地域住民の皆さん本当に振動,また騒音ということで,お悩みの方が,多くの方がいらっしゃいますので,そういったところを本当に効果的な──より地域の方のお声を聞いていただいて,もうしっかりとその辺,対応していただきたいということと思いますので,その辺ちょっとコメントいただけたらというふうに思います。  そして,橋梁のかけかえ工事のことですけども,これ実は先ほど23年度に計画されております石井橋のことを言っていただきましたけれども,山麓線と同じような形で,交通渋滞の中で石井橋が例えばかけかえ工事で車線規制をされるとかいうような状況になってきたときに,よりまたそういうような交通渋滞とか,また特にあそこは平野の交差点で,夕方なんかでしたら楠六の交差点から,また山麓線からずっと渋滞が,ふだんでも渋滞が多い地域でありますので,それを車線規制を多分しなきゃいけないというような状況の中で,本当にその辺何とか交通渋滞を緩和できるようなすべ,先ほどもちょっとご説明はいただきましたけれども,今後のこととして,特にあそこは限られた近辺というのは住民の方──狭い地域でありますので,また迂回もなかなか先ほど橋があって,川があってということで,非常にそういうような状況がございますので,その辺ももう少しそういう状況も含めてちょっとコメントをいただけたらというふうに思います。  そしてもう1つ,下水道事業の循環型社会への貢献ということでありますけども,このこうべバイオガス事業というのは私ちょっと調べさせていただきましたら,全国各地から行政視察にこの神戸市に来ていただく中で,実はこの行政視察調査項目で,もうこのこうべバイオガスを見たいという方が,知りたいという方がナンバー1だそうです。それも2年連続こうべバイオガスをということで,皆さん調査に来られてるということをお聞きしたときに,本当にやはり注目度が非常に高い事業であるということを本当に知らされました。ですから,やっぱりそういうことを本当にこの下水道事業として神戸市が発信する,全国に発信できるというのは大きなことだと思いますので,これは要望としますけれども,どんどんまたそういう形で計画性をもってこのバイオガスの活用というものを全国に発信していただきたいいうふうに思います。  以上,再質問としては,1つお答え願えますでしょうか。 35 ◯主査(森本 真) 松浦局長。あと8分程度なので,簡明にお願いします。 36 ◯松浦建設局長 まず,歩道橋の方でございますけれども,全面的調査をしてはというお話がございますが,先ほどちょっとあんまり詳しいことを申し上げませんでしたけれども,218橋のうちバリアフリー未対応が79橋と申し上げました。そのうち,撤去が困難な橋ですね,もう跨線橋とか,高速道路をまたぐ橋,これもう困難でございます。それ18橋ございまして,撤去の検討対象が61橋ということになります。そのうち,通学路指定されてますのが42橋ということで,通学路未指定が19橋あるということで,それにつきまして調査をしたということでございます。通学路指定42橋ございますので,一応子供たちが通ってるところは,これは難しかろうということで,そういった調査を踏まえて今こういう計画をつくったということでございます。  それから,山麓線の方でございますが,山麓バイパスの大型車の料金割引を恒久なものにしていこうということで,これは道路公社の事業,国交省の事業許可が必要となりますんで,そういった手続を経るということになります。現在,国交省と話を詰めておりまして,多分採算性が合うということであれば認めていただけるんじゃないかなと私どもでは考えております。ただ,大型車だけでなく一般車もたくさん山麓線通っておりまして,現在,日に3万台ぐらいやったですかね,非常に一般道路としては多い交通量ということでございますので,先ほどいろいろ物理的な対応,排水性舗装とかいろんなことを申し上げましたが,こういったことでできることにつきましては,引き続きやっていこうということでございますし,交通の体系ですね,どう分散させていくかということにつきましては,ちょっとこれはかなり大きな問題もございますんで,ちょっと時間をいただいて検討していきたいというふうに考えております。  以上でございます。 37 ◯中島建設局道路部長 橋梁のかけかえ工事に伴う迂回路の話でございますけれども,まず一般の車両,山麓線は今平均して1日1万3,000台程度走っております。石井橋というのは,夢野の歩道橋があるあの交差点と平野交差点の間にある橋でございまして,大きい迂回としてはできるだけ湊川トンネルのある山手幹線の方へ誘導するような方法を考えておりまして,今後そういった周知について徹底していきたいと思います。  一方,石井川の左岸側にある川沿いに南下する,これ生活道路,本当に狭い生活道路なんですけど,これについては長期間通行どめをせざるを得ないということでございまして,現在いろいろ地元の方と協議をしているところでございます。長期間迂回のご不便をおかけするということになりますので,いろいろとご要望を承りながら今後協議を続けていきたいと考えております。  以上でございます。 38 ◯分科員(菅野吉記) 歩道橋の方の整備,そういう形で細かく検証しながらやっていただけるということで,そういった高齢化社会が進む中で本当に利用,またその歩道を整備していくということも含めて何とかひとつよろしくお願いしたいというふうに思います。  そして,山麓線の方も先ほどから何度も言うようでございますけれども,沿道の方というのは非常にご苦労されている部分もありまして,今も局長からお話いただいたようにさまざまな検討をしながら進めていくということでありますので,その辺もひとつよろしくお願いしたいというふうに思います。  そして,橋梁のかけかえで,今,石井橋のことは言っていただきましたけれども,実はこういうこともあります。交通渋滞を言うよりも,そういう今も車だけの問題ではなくて,近隣の歩行というか,そういう部分でも例えばどんどん車の量が迂回したりとか,住民の方の車というのが迂回されたりとかする中で,例えば歩行する,あそこは子供さん小学校が近くにありますので,通行,通学路という部分でもありますので,そういった中で例えばこういうお話があります。その通学をする中で,沿道の歩道の横の側溝,側溝のふたが開いたままになってる。車が通るのにそこによけて危ないとかいうような細かい話ではあるんですけども,やはりそういった部分までいろんな形でさっきも言っていただいた住民の方のご意見というか,いろんな要望というものがやはり出てくるかと思いますので,いい形で──特にまた石井橋なんかで山側にちょっと橋を渡すんですかね,それですからそういうことも含めて安全性というか,そういうものを含めてやっていただきたいというふうに思いますので,その点は要望とさせていただきます。  今,もう質問はしませんけれども,今さまざまなこの建設局におけます,当局におけますやはりこれからの地域の安全性,さまざまな形でこういった形で道路行政とかさまざまなことでありますし,きょうは触れませんでしたけども,公園においてもやっぱりその地域の安全な防犯のひとつの防災の拠点でもありますので,そうしたことも本当に皆さんの力というのは非常に大きいと思いますので,またいい形,また安全性を担保するためにもしっかりと頑張っていただきたいということを話の最後とさせていただきます。ありがとうございました。 39 ◯主査(森本 真) はい,どうもご苦労さまでした。
     次に,山本委員,発言席へどうぞ。 40 ◯分科員(山本じゅんじ) それでは質問いたします。  初めに,仕事づくりについてお尋ねいたします。中小企業,自営業者の状況は極めて深刻であります。’94年にはおよそ8万4,000あった市内の事業所は’06年には,約7万1,000とおよそ1万3,000も減っております。特に建設業の落ち込みは厳しく,神戸経済の反映そのものであります。疲弊し落ち込みの大きな建設業に対し広く仕事が回っていくようにしていくことは,神戸経済の底上げと活性化にもつながってまいります。建設局は,道路補修や公園整備など,生活に密着した多くの仕事を担っております。これらの仕事をできるだけ市内業者に発注し,多くの市内業者が受注する機会をふやすことが期待されています。そこで,例えば工事箇所の近隣業者に発注したり,小学校区の業者に発注するなど工夫をして,より多くの地元業者に広く仕事が回るべきとすべきと考えますが,いかがでしょうか。  また,市内業者の仕事をふやすための新たな工夫も必要です。道路,公園など,金額が100万円未満の小修繕補修工事の発注については,一定の改善が図られてまいりましたが,それでも仕事を希望する業者からの申し出に任せているというのが現状であります。そこで提案ですが,産業振興局への協力を求めてはいかがでしょうか。現在,産業振興局が把握している市内業者のデータベースを活用し,発注情報を提供するなど建設局からの市内事業者への積極的な働きかけもすることも必要です。市内の業者が仕事情報にアクセスしやすく,仕事を受けやすくする仕組みをつくることを求めますが,いかがでしょうか。  次に,先ほど質疑になっておりましたけれども,もう1度お尋ねいたします。  山麓線の騒音・振動対策についてであります。平成20年10月より西神戸有料道路が無料化になりました。それに伴ってコンテナ車をはじめ,大型車の通行が大幅にふえ,近隣住民より多くの苦情が寄せられてきたことは,これまでの質疑の中でも具体的に明らかにしてまいりました。山麓線での騒音対策も行われましたが,今なお山麓線や長田区の源平町付近の住民が振動・騒音に悩まされております。昼夜をまたがる大型車の通行で,環境調査では昼でも70,夜間でも65デシベルを超えるという現状であり,これでは昼も夜も音に悩まされ,眠れないという苦情も当然のことと思います。まず,住民の不安をなくすため,騒音など対策をしっかりすべきだと考えますが,いかがでしょうか。  また,我が会派が求めていた山麓バイパスの割引社会実験行われました。一定の効果は見られておりますが,根本的にはコンテナ車などの大型トラックの誘導策が必要なのは明らかであります。例えば深夜,早朝時間帯の大型車通行禁止や,山麓バイパスへの大型車の誘導策,これも先ほど出ておりましたけれども,政策的に大胆な割引制度を導入すべきと考えます,いかがでしょうか。  3点目にしあわせの森構想についてお聞きをいたします。  しあわせの村や複合産業団地に隣接する地域にしあわせの森構想が進められております。この構想は,凍結されている文明博物館群構想の理念を踏まえた新しい公園構想とされているものであります。これは凍結したはずの文明博物館群構想を形を変えて進めようとしていることにほかなりません。到底,容認できるものではありません。しかも,この計画は62ヘクタールもの広大な面積を持ち,甲子園球場が17個入るほどの広大なものであるにもかかわらず,市民や議会にはその内容については全く説明されてきませんでした。この計画の総事業費がおよそ93億円,用地買収はおよそ70億円にも上ります。このうちの大半が新都市整備事業会計が基金として保有している土地であります。これまで新都市整備事業会計に支払った代金は,およそ57億円にも上っております。来年度,平成23年度予算案でも5億円余りが計上されています。財政難を理由に市民負担がふえる一方です。しあわせの森構想は,緊急性・必要性が極めて乏しいにもかかわらず,一般会計からの多額の資金を使って土地を購入するのは全く理解ができません。結局,神戸空港の借金返済のための資金づくりとして,新都市整備事業会計が保有している土地を市民の税金を使って購入しているだけと言われても仕方がありません。土地の購入はやめるべきと考えますが,いかがでしょうか。  最後に,下水道事業会計への一般会計からの繰り出しについてお聞きします。  平成16年に上下水道事業審議会で一般排水に係る汚水の資本費について,公費負担は20%程度が適切だとの答弁がなされました。これまでこの答弁に基づいて一般会計からの繰り入れを行ってきました。ところが,平成20年度から神戸市の財政が厳しいとの理由で,これまで公費負担のルールを無視して一般会計からの繰り入れを大幅に減少させてきました。これまでの我が会派の質疑に対しては,市の財政が厳しいので,緊急避難措置として行っているとの答弁でした。また,審査意見書においては,上下水道審議会への諮問・答申手続を経ないまま実施したことは,下水道会計に重大な影響を及ぼしているとの指摘もされていました。これまでのルールに反して減額された分については,早急に一般会計からの返済を求めるべきと考えますが,いかがでしょうか。  以上です。 41 ◯松浦建設局長 私から山麓線関連のことを大方申し上げます。  先ほど菅野委員からいろいろご質問ございまして,繰り返しになる部分もございまして恐縮ですけれども,社会実験につきましては一定の効果があったということで,それを恒久化しようとしているということはご案内のとおりでございます。ただ,ご指摘のとおり,これは大型車にということで,全般にわたってということではございません。騒音・振動につきましては,当然大型車だけでなく,交通量そのものも影響するということも当然のことでございます。振動の測定方法は,ずうっと継続的にはかって,大型車が2台3台ぱっと来ても平均化されますんで,その辺は全体の交通量も影響してくるということでございます。それで70デシベルとか65デシベルとかいろいろお話ございましたが,騒音・振動につきましては,一応環境基準というのが,ご存じかと思いますがございまして,この地区は大体昼間65デシベル,夜は70デシベルということで,基準値を夢野白川線,それから山麓線,いずれにしましても何回かはかっておりますが,基準はクリアしているということでございますので,法的な話といったら言い方ちょっと語弊があるかもしれませんが,必ず何か対策をしなければならないという状況ではないということでございます。とは言いましてもですね,住民の方が非常に騒音・振動でお困りになってるということで,私どももこれまで何度も申し上げておりますが,排水性舗装とかチャッターバーの撤去とか,そういったことをできることはできるだけ進めてきたと。この間も減速マークを入れたとかいうようなこともございます。  その苦情もちょこちょこいただきますんで,建設事務所職員が入ってお話を伺って対応させていただいているところでございますけれども,例えば舗装の場合はちょっとした段差があれば大型車なんかはどんと響くというようなこともございますので,そういうことがあれば即対応するとか,そういう日常的にできることは極力スピーディーにやらせていただきたいというふうに考えております。  根本的には,結局交通を有料道路に導くというのが一番手っ取り早いわけでございますけれども,この間阪神高速の山手線が開通いたしまして,かなりそちらに転換してほしいと期待いたしておりました。で,現実にこの一月半ちょっと経ちましてですね,阪神高速の山手線の方の交通量いろいろ調べてまいりますと,これもいつと比較するのがいいのか非常に難しゅうございまして,この1月,一月をとらまえますと,昨年の1月と比較して恐らく,これも想定なんですけど,一般道路から1,000台オーダーは山手線に転換していると。一般道路と言いますのは,長田箕谷線とか神戸三木線ですね,板宿へ抜けてる。それからこの西神戸旧有料道路の夢野白川線と,こういう道路ございますが,そういった道路からこの神戸山手線にある程度転換しているという事実は確認いたしております。それで,統計の仕方がちょっと違うので,一概に言えないんですが,例えばこの山麓線,山手線が開通しまして,ことしの1月18日に3日間ほど交通量調査をいたしましたら,総交通量がこの山麓線にこれは12時間でございますけれども,2万4,011台と,こういう数字になっております。この山麓線が,西神戸有料道路の無料化する前,平成20年の5月にはかった交通量では,2万1,237ということで,10数%ふえているというようなことでございます。いっとき,一番多いときでは,2万5,500台というときもございましたんで,現在のところ山手線効果もちょっとあってか減少傾向にはあると,こういうことでございます。もっと何とかならないかという話,当然ございます。有料道路の割引というような話もございますが,現在,山麓バイパスの料金は大型車IとIIというのがございまして,大型車I,普通のトラックですね,これは普通車の1.5倍と,それから大型車のIIはこれ現在普通車の3.5倍ということになっておりまして,これを2倍まで下げる社会実験をしたということでございます。この大型車Iの料金設定はそれほど割高感はないというふうに考えておりまして,例えば,その大型車I,IIかかわらず,これを普通車並に割り引くとすれば,1年間に3億円程度,これ新神戸トンネルと山麓バイパスを入れてだと思いますけれども,新神戸トンネルも実験いたしましたんで,そういった非常に大きな金額減収になるということでございます。また,無料化すれば1年に7億円程度減少になるということで,新神戸トンネル,先ほど移管の話がございますんですけど,山麓バイパスについては,今のところそういう話ございませんので,これは平成43,42年やったですかね,ちょっと正確でなくて申しわけないですが,40年ちょっとぐらいまで,あと20年近くですね,償還していかなくてはならないということで,現在の山麓バイパスの償還状況は,この現在西神戸有料道路を無料化いたしまして,全線の料金を今350円ですかね,安くしたということで,山麓バイパスの交通量もふえておりまして,収入が若干ふえておりますけれども,償還計画を達成できるかどうかについては,まだ微妙な状況ということでございまして,ここで料金を下げて,償還計画を見直すということは,これは国に対する事業許可の変更等,これ非常に困難かと考えております。というようなことで,先ほども申し上げましたが,そういった料金施策は大型車についてはいろいろ検討しておりますが,あとは山麓線,一般道路の方,道路の性格を考えますとできるだけ交通量減らすのが当然好ましいわけでございますから,ちょっともう少しお時間いただいて,さまざまな角度でちょっと検討させていただきたいと,こういうことでございます。  以上でございます。 42 ◯樋口建設局総務部長 私は地元の優先発注の件と,それから一般会計補助金についてご答弁を申し上げます。  地元の経済の底上げのために,できるだけ地元に発注するというのは,これは大変私ども大事なことであるという認識してございます。神戸市でも従来から地元企業への受注機会の拡大を図るために,地元企業で施工可能なものはできる限り地元に発注するということで,できる限りの分離・分割発注等に取り組んでおるところでございます。また,一般の土木工事に関しましても,できる限り地元企業に発注するために,制限つき一般入札,2,000万円以下という形になろうかと思いますが,地元企業で施工可能なものは地元に限定するという形をとってございます。また,地元企業のみで困難な工事では,特定JV──ジョイントベンチャーを活用いたしまして,構成員のうち必ず1社を地元とするように条件設定をする等々で手段を講じてございます。ちなみに,これは全市的な数字でございますけども,平成22年度の第3四半期の工事の地元発注率は,件数では前年度とほぼ同水準の83%であるものの,若干3%ほど金額ではふえておるということで伺ってございます。  また,22年1月から試行的に総合評価落札方式におきましては,地域貢献等の評価項目として新たに地元下請率というものを追加いたしまして,具体的に地元を下請とすることを誘導していってるという状況でございます。今,委員がご指摘になられましたその工事で,その工事の現場あるいはその箇所に近いところの業者に発注するというご提案がございましたが,これ今は市内一円でやってございますけれども,なかなかその工事の場所に近いところに適切な業者さん,そういう対応が可能な業者さんがいらっしゃるのかどうか,あるいは地域でその公平性,あるいは競争性に問題がないのか,少しやはりこれは具体的にどういった形がとれるのかということと,そしてそれが問題ないのかという点については検討する必要があろうかと思ってございます。もちろん,委員も後半で小修繕のことおっしゃってましたけれども,小修繕,これは1件100万円以下の建物,設備,構築物の保全,または小改修の工事でございます。これは年間1,300件ほど建設局の所管でやっている分でございますけれども,こういったものは地元優先,大体建設事務所ではほぼ100%地元発注でございます。水環境センター,処理場の方は,機械・電気設備等がありまして,やや専門性があるということで,70%台になるんですけれど,局トータルでいきますと90%で,こういった形の小規模な工事に関しましては,地元におろせているというふうに考えてございます。  そんな中で,委員がおっしゃいました小修繕に関して産振局への協力で,この発注の率を上げていけと,こういうご質問でございますけれども,私どももやはり中小企業対策では,この産振局の協力が何よりも必要だと考えておりまして,こういった小規模工事があるということについて,中小企業の経営相談等で相談に来られた方には建設局で,あるいは水環境センターでこんなことやってるよということでの説明をしていただく,そういったお勧めをしていただくということでビラを置かせていただくようにしてございます。その中で適宜こういった形の小修繕というものが建設局,建設事務所,水環境センター,あるいは動物園でもあるわけでございますけれども,発注があるということでお知らせをしております。このビラにつきましては,昨年10月からは今申し上げました中小企業の産業振興センター以外に,商工会議所等々市内の商工団体の本部あるいは支部に,同じような私どもで行っております小修繕のご案内といいますか,そのビラをお配りをしていただくように,置かせていただくようにしてございます。  私どものこの小修繕は,特に登録とか,そういったシステムをとっておりません。うちはこういう業者でこういう形で商売している,こういうことが得意だということで来ていただきましたら,各事務所の方でその必要な業者さんのパンフレットなりいただいて,聞き取りでそのデータを私どもは各事務所ごとに共通して持つような形で集約してございます。そういった形で,小修繕につきましても地元の皆さんにできるだけ活用していただけるように,取り組みを進めておりますし,今後も進めていきたいというふうに考えてございます。  それから,一般会計の補助金につきまして,委員からご指摘いただきました。平成20年度から厳しい一般会計の財政状況,また国からの企業会計に対する繰出基準,これをしっかり守れと,基準外の繰り出しは見直せという指導のもとで,そういったことから下水道事業会計の汚水の一般排水に係る汚水資本費の20%,この20%相当分をカットするという形で約15億円でございますけれども,繰り出しの対象外となりました。そういった状況の中で,実は来年度平成23年度から下水道事業の次期中期経営計画を策定するということになりまして,これに当たりまして平成20年度,21年度の2年間にわたりまして,下水道事業経営研究会でご議論をいただきまして,そして平成22年,昨年の8月の上下水道事業審議会におきまして,この次期中期基本経営計画の策定に当たっての基本的な考え方の諮問をさせていただいたところであります。その中で,この審議会の中で,委員からご指摘がございました一般会計の負担区分についても議論がなされまして,昨年12月答申をいただいたところでございます。この答申では,委員指摘されました前回の審議会,平成15年度の答申,20%の根拠となっております具体的な内容につきまして,個々具体的に検討していただきました結果,その負担のあり方について一定の方向性が示されまして,今後は社会経済情勢や下水道事業会計の経営状況,また神戸市の一般会計の状況など,総合的に勘案して,市民の理解を得ながら安定的な下水道事業経営に資することが望まれるということで答申をちょうだいしました。この答申に基づきまして,平成23年度予算におきましては,一般会計補助金が1億円増額されたところでございます。  こういった形で,事後的ではあるんですけれども,平成20年度以降のこの補助金カットの問題につきましても,一定の整備がなされたものと考えてございます。ただ,とはいえ,過去の分についての返還については,やはり現在のような神戸市の厳しい財政状況のもとでは,非常にこれは難しいのではないかと考えておりまして,この事後的に一定の整理がなされたところで,解決が図られているというふうに考えてございます。  以上でございます。 43 ◯田中建設局公園砂防部長 私の方から,しあわせの森の公園整備についてお答えいたします。  しあわせの森につきましては,当初の構想では3つの目的がありまして,1つ目は環境の保全,それから防災や安全,景観の形成などに寄与する永続性のある緑地として考えてたと。そして2つ目は,しあわせの村,国営明石海峡公園と連携した広域レクリエーションゾーンの一翼を担うエリアです。それと3つ目が,さらに神戸文明博物館群構想が具体化する際の予定地として,この3つの目的を持って計画されたものでございます。ただ,阪神・淡路大震災以降の財政的な問題等から,平成18年度に博物館群構想が凍結されたことや,最近,地球環境問題等言われております,こういったことに対応するために,平成19年度に事業計画の見直しを行いました。その内容は,当初の構想にありました2つ,永続性のある緑地の保全とレクリエーション空間としての活用,この2つにつきましては,そのままそういった視点を踏まえつつ,新たな状況の変化も加味しまして,公園計画を見直した結果,1つは緑地の環境保全機能を重視して──62ヘクタールの区域のうちほとんど森林ということもあります。そういったことで,CO2の吸収源対策ということ,それからキヨスミウツボなどの希少種いろいろ出ております。こういった希少種の保存をはじめとする生物多様性の保全を図る地域として考えていくと。それから2つ目は,森林の効用を生かして森の中でリフレッシュやリラックスしたり,今はやっぱり子供の環境意識の向上ということが言われております。こういったことの目的のために,環境学習の拠点として活用できるような森林レクリエーション空間の形成を目指していきたいというふうに考えております。  このしあわせの森は,本年度作成された神戸2015ビジョン,それから現在パブコメ中ですけれども,神戸市の緑の基本計画,それと生物多様性神戸プラン2020,これらの計画において,隣接する国営明石海峡公園と一体となって,生物多様性保全のシンボルとなる拠点として位置づけられております。  こうした位置づけを踏まえて,今後事業を進めるに当たりましては,極力自然環境を保全するという考えのもとに,先ほど委員の方から事業費93億という話がありましたけれど,そういった事業費ももっと圧縮するような形で,できるだけ余り大きな施設整備は行わずに,最低限にとどめて,引き続き国費を導入しながら着実に事業を推進していくことで,森林レクリエーションの場,あるいは環境学習の場として,できるだけ早く市民の皆様に利用していただきたいというふうに考えています。  それと,委員の方から今まであんまり市民にきちっと知らせていなかったというお話もありましたけれども,せっかくこういった形で整備する以上,やはり今後ともあらゆる機会をとらえて,いろんな形で説明して,PRして,本当に市民の方に使っていただけるような公園を目指していきたいというように思っております。  以上でございます。 44 ◯分科員(山本じゅんじ) それでは,再質問いたします。  まず仕事づくりですね。いろいろと積極的にされているという答弁がありましたけれども,やっぱり一番大事なんは仕事づくり。仕事を出すということがほんまに必要やと思うんですね。これもついこの間なんですけど,建設業の方ではないんですが,あるお店の方が話に来られまして,その方がこの間,ちょっと一時期よりも──ごく1年半か2年ぐらい前と比べても,売り上げが4分の1に減ってしまったと。それは何でかと,いろいろ考えてみたんだけれども,建設業の人,割かしそういう地元の方がよくお客さんでいらしてくれてたので,そういう方が来なくなったんやと。やっぱりこういう人たちが仕事が回ってこない限り,自分とこも売り上げが伸びていかないんやということで,本当にやっぱり何とか仕事づくりしてくださいなという話をされてたんですよ。これは本当にこの方だけではなくて,多くの方々の思いだと思いますし,そんな声をいっぱい聞かれてると思うんですね。だから,ぜひこれはどんどん進めていただきたいなと思うんですが,ただやっぱりどうしても待ちの姿勢という感じは否めないんですよね。これまでの質疑でもいろいろと指摘はさせていただいたんですけど,この厳しい経済というのは別に神戸市の責任でなってるというわけではなくて,やっぱり全国的な問題ではあるんですが,ただそれでも神戸市独自でやれることってたくさんあると思います。特に,これまで出してるいろんな仕事もしてるんでしょうけど,さらに分割するというような方法も必要ではないかと思ったりするんです。そうすることによって,また新たな仕事をする機会もふえるということもあるんですが,そういった工夫というのもぜひ検討していただきたいですけども,いかがでしょうか。  それから,次は山麓線ですね。この山麓線ですけど,沿道対策については,先ほど答弁いただいていろいろ頑張るんやということもおっしゃってたんですが,ただですね,幾ら基準内にあるからといっても,やっぱり1デシベル,2デシベル下がったからどれだけ違うんやという話にやっぱりなるんですね,正直私自身も同じ思いなんですけど。もともと基準といってもその地域,その地域で感じる状況っていろいろあると思うんでね。やっぱりその地域に応じたきちんとした対策というのが必要かと思うんです。過去の資料見ますと,65デシベルといってもクリアしているのは実際には夜中の2時から4時ぐらいですか,3時間ぐらいのことなんですね。それを超えますと,その基準値を実際には超えてるんですね。だから,やっぱり幾ら基準内とはいえ,やっぱり基準を超えてる時間帯もありますし,常にその基準いっぱいのところでずうっとその環境にさらされてるということ自体が,やっぱり本当にそこに住んでる人にとっては苦痛やし,それが365日間ずうっと続いてるわけですから,本当にその振動というのは非常に大きいと思うんですね。だから,少なくとも先ほど局長ずっとおっしゃってましたけど,車の流入が少ない方がいいんやというふうなこともおっしゃってましたけど,その車自体の流入を少なくするための対策がもうちょっとちゃんといるんじゃないですかというのが私の質問の趣旨なんですね。だから,先ほど言いましたように時間帯,特に大型車の話,さっきおっしゃってましたけど,時間帯によっては大型車の流入というのは一定規制をしていく必要があるんじゃないかと,この時間帯からこの時間帯はだめですよと,やっぱり生活道路の一部になってるわけですから,よそから回って来た車に環境悪化をされるというのは,ちょっと耐えられないことだと思うんで,その辺の検討をしていただきたいんですね。できたら,先ほど言いましたように時間帯を区切っての流入規制なんかも検討の課題の1つとして取り上げていただきたいんですね,いかがでしょうか。  それから,もう1つ,これは少し下の区域ですね,熊野町,夢野,この辺の方からの訴えだったんですけど,この無料化になって車がふえてきたことから──ちょっと見にくくてごめんなさいね,ひび割れが家に出てるんです。この方がおっしゃるには,それまでは全然なかったんだけれども,車の数がふえてくるに従ってこのひび割れが大きくなってきたということなんです。それで,中にはこの電球のライトのかさが落ちて壊れたという話もあって,ちょっと一遍見てほしいんですと言われて見てきたんです。かなり,あちこち大きなひびが割れてまして,これは繰り返し言いますけど,車がふえる前はそんなことなかったというふうにおっしゃってるんですね。ただ,因果関係はどうなんかということはまた別問題なんですが,少なくとも震災を経験をして,建物自体が壊れなかったとしてもいろんなひずみが出てきてる可能性もありますし,ほんの少しの揺れとか,ほんの少しの振動でもずうっと長年続いていけば何らかの形で影響は出てくる可能性だってあるんです。だから,やっぱりそういう意味で言いますと,車の数がふえて,新たな環境の悪化につながってることっていうのは,やっぱりちょっと好ましくはないと思うんです。だから,先ほどから局長おっしゃいますように,車の数を減らしていくと,流入をきちんと規制をしていくということが,ほんまに大事だと思うんですけど,ぜひこういった,その対策,局長がおっしゃるように少し時間をいただきたいというわけにはいかないんですね。やっぱりこういう状況も出てきてるわけですから,もっときちっと決断をしていただきたいと思うんですけれども,ちょっとその辺もう1度お願いいたします。  しあわせの森構想です。やっぱり疑問に感じるのは,何で今やらなあかんのかということなんです。全然,何遍説明を聞いてもやっぱり納得はいかないんです。さっきから言ってますけど,仕事,仕事と,こういうことまちでいっぱい言われるんですね。財政難やからあれもこれも我慢してくださいというのがずうっとこれまで言われ続けてきたことなんですけど,でも一方で,たくさん,来年度も5億円余りが投入をされようとしているわけですけれど,せっせせっせとしあわせの森の土地を買ってると。来年度ももしかしたら同じぐらいの計算になるかもしれませんねみたいな話なんですよ。そうすると,何でこちらの方に,そんなに急いでもいない事業に一生懸命金を,一般会計,大事な市民の税金使わなあかんのかということをどうしても納得がいかないんですよ。今すぐ手をつけなあかんという理由はないと思うんです。特に市民の大事な税金なわけですから,その市民の税金を使ってまで,急いでこれをやらなあかんという理由はどこにもないと思うんです。だから,やっぱり今回,本当に市民の生活が大変やし,この5億円があったら,もっといろんな仕事,前倒しで進めることだってできると思うんですよ。だから,そういう意味では,この使い方というのは本当に納得いかないんですけど,もう1度これ答弁をお願いしたいです。  それから,下水です。下水の問題ですけど,経過は私もよくわかっておりますけど,ルール違反やと言われてきた期間があったわけですから,そのルール違反やと言われて,それが是正がされるまでの期間,少なくともちゃんとそれは基づいてこれまで払われてきたのに,急にぼんと少なくなったと,財政難やと。やっぱりおかしいやないですかと,勝手にそんなことしていいんですかということで,私たちずっとこれまで言い続けてきてたんですよ。やっぱり減らされてるんやったら,ちゃんとそれまでのルールに基づいて出してくださいなと,局として,そんなに豊富に資金があるわけじゃないですから,ちゃんと出せるものは出してくださいと,要求をしたらどうですか,もう1度答弁をお願いいたします。  以上です。 45 ◯主査(森本 真) 全体で8分ちょっとですので。 46 ◯松浦建設局長 まず,山麓線の話でございますが,騒音65デシベル,夜ずっとはかってると超えてる時間帯もあるということですが,先ほども申し上げましたように,この騒音というのはずうっと連続してはかって,その中の平均的なレベルを測定するということでございますので,単発的には当然オーバーすることもあるということでございます。とはいえ,やはり非常に大きな音がしているというのも事実でございますので,これは先ほど申し上げましたように我々も問題意識を持って解決に当たっていきたいと思います。  その時間帯による大型車禁止というのは,山麓線の多分大型禁止のことをおっしゃってるんかと思いますけれど,一般道路の方ですね。以前にも大型規制の話がございまして,これ警察ともいろいろ話はしておりますが,一般的にはこの大型禁止というのは沿道の方のご理解がまずないとできないということですね。それと,この道路は確かにコンテナ車等通っておりますけども,市内の幹線道路でございますんで,大型車いうのは別にコンテナ車に限ったことではございませんので,たくさん種類がございますんで,この大型規制することは非常に難しいという答えを聞いております。ただ,時間帯という観点というのは,余り具体的に警察とちょっと話した記憶がございません。そういったご意見があったということは,ちょっとお伝えしたいと思います。  それから,ひび割れの件でございますけれども,そういう苦情ですか,あったいうのを私もつい最近聞いております。ただ,この振動の方になるわけなんですけれども,騒音とあわせて振動も測定しておりまして,騒音の場合は環境基準と要請限度と2種類ございまして,環境基準のひとつの目安ですけど,それより大体5デシベルぐらい大きいんですか,要請限度を超えればこれは本格的に何かしなければならないと,行政的に義務を負うと,こういうことになっております。ただ,振動の場合は要請限度だけでございまして,ちなみに要請限度は昼間は今65デシベル,それから夜は60デシベルということなんですが,測定値がいずれも30デシベル前後,30デシベル台,高くてもということで,そのいわゆる要請限度からははるかに下ということでございますんで,そのひび割れの建物につきまして,なかなか因果関係が特定しづらいということもございますんで,これにつきましてはちょっと今のとこ対策というんですか,どうこうできるという状況にはないということをご理解いただきたいと思います。  それから,しあわせの森の件でございますが,この財政状況厳しいときに一般会計から多額のお金をということをおっしゃっておられるようでございますけれども,用地費につきまして,これまで国費を導入してできるだけ市のお金をかけずにということでやってまいりました。工事につきましても,やはり国費をいただく以上,できるだけ用地費をいただいてましたら速やかに工事を完了して,国費をいただいて終えるということが必要でございまして,これ一たん途切れますと国費も入らなくなるということもございますし,ここまで整備進んでおりますんで,国費の裏──起債とか一般財源等いろいろ内訳はございますけれども,これはここまで事業を進めておりますんで,必要性はるる部長から申し上げましたとおりでございますんで,私どもとしてはこれはできるだけ早く経費は節減した上で,完了させたいというふうに考えております。  以上です。 47 ◯樋口建設局総務部長 小規模修繕といいますか,地元発注の件につきまして,さらに市独自でやれること,さらに分割をして新たな仕事をつくっていけということでございます。私どもとしても,工事の分離・分割発注というのは,可能な限りやるということで全庁的にも指導してございます。当然建設局につきましても,そういった形で可能な限りの分離・分割発注等々を取り組みをしたいと思ってございます。また,小修繕につきましても,この小修繕というのはどうしても壊れないと発注しないみたいなところが,仕事が出てこないというところがあるのですけれども,これもできるだけ積極的にこれを活用して,地元への発注の機会をふやしていく,そういう努力をしていきたいというふうに思ってございます。  それから,下水道事業会計の一般会計補助金の関係でございます。ルール違反ということで,その部分についてはしっかり要求をしなさい,こういうことでございます。今回の予算につきましても,上下水道審議会の答申の趣旨を踏まえて,下水道事業会計の経営状況なり,市の一般会計の状況を総合的に勘案した結果と考えてございまして,さかのぼっての返還については,やはり非常に難しい状況であると考えてございます。いずれにしましても,建設局といたしましては,次期中期経営計画では,この今回の平成20年度からのカット分というものは算入せずに,算入しない前提で経費の削減,投資の抑制等によりまして,収支均衡をこの5年間図っていくという所存でございます。こういった形で努力するつもりでございますので,ご理解を賜りたいと思います。 48 ◯分科員(山本じゅんじ) 最後になりますが,要望で終わりたいと思いますが,1点目は山麓線ですね。車の流入規制とそれから誘導,これはぜひ急いでいただきたいなと思います。特に環境基準ぎりぎりというところですから,その環境基準ぎりぎりではやっぱりクリアしてるとはいえぎりぎりなわけですから,やっぱりそこにはどうしても無理があると思いますので,ぜひこれは急いでいただきたいと思います。  それから,仕事づくりですけど,先ほど1問目で産業振興局の持ってるデータベースの活用と協力を求めよということも言いましたけれども,そういったことでぜひ効果的な活用の方法と仕事の出し方というのをぜひ検討して進めていただきたいと思います。そうしていかなければ,やっぱり仕事を探してるわけですからたくさん,やっぱりもっともっとアクセスしやすいような状況をつくっていただきたいと,せっかく建設局もいろいろ局として,いろいろいいことやってこられてるわけですから,全部の局にそれが波及していけるような,そんな取り組みとして広げていっていただきたいと思います。  それから,しあわせの森公園ですけど,国費云々というのはやっぱり市の都合ですよね。特に今回新都市でまたお金を,新都市での土地を買うということについては,今回スカイマークの格納庫で16億円も出そうとしているわけですから。そういった使われ方をどんどんしてるわけで,新都市のお金というのは私たちの暮らしには回ってきてないんですよ。だから,本当にそのことに多くの方々が怒ってるわけですから,何で今その新都市の土地を買うんやということで批判があるんです。だから,そのことをきちっと踏まえて対応していただきたいと思います。  下水の件につきましては,いろいろと市の財政のことをおっしゃいましたけど,本当に下水としてもこれからまた資金繰り大変になってくるでしょうから,きちっと頑張ってお金を求めてください。終わります。 49 ◯主査(森本 真) どうも,ご苦労さまでした。  それでは,この際,約20分間休憩をいたします。  午後3時5分より再開いたします。   (午後2時45分休憩)   (午後3時7分再開) 50 ◯主査(森本 真) それでは,ただいまから予算特別委員会第2分科会を再開をいたします。  休憩前に引き続き,建設局に対する質疑を続行いたします。  それでは,岡島委員。 51 ◯分科員(岡島亮介) 大河ドラマで「平清盛」というのがあるわけで,神戸市としましてもそれについて各局がいろんな取り組みをしようというふうになってます。建設局も特に兵庫区における旧跡というんですか,名所・旧跡,そういうのをめぐる散策路の整備とか,そういうこともなんかちょっと聞いたことがありますが,いずれにしても建設局もそれなりの対応でいろいろとできることを考えていかれるんだと思ってます。一方,それにあわせて例えば神戸市でもいろんな旧跡といいますかね,ロマンを感じさせるような歴史的な物語に出てくる例えば道路というのがあるんです。何回か私も質問したんですが,例えば光源氏が須磨から明石入道のある明石の岡之屋形へ行くのに,須磨から山越えをして,西区の菅野というところを通って高津橋へおりていって,そこには恋の橋というのがあって,そこでデートをして,そこに今私の事務所を持っとんですけども,そういった歴史街道というのがあるんですね。その歴史街道,例えば三宮神社の徳川道の話もあります。石屋川からこれまた山を越えて,摩耶山を越えて明石の大蔵谷へ行く徳川道,これ幻の西国街道ですね。こういった歴史的な道路というのはあるんです。そこらをあわせて散歩道というのか,遊歩道というのか,危険な範囲でないような形での散策路にはならないのかなというふうに思いますんで,散策路の整備ができれば整備をしてほしいなと,そういうことが神戸を訪れてくれはった方々に,神戸ってこんなとこもあるんかということがわかるんではないかというふうに思いますから,そこらの整備について一遍局長のお考えを伺いたい。  それからもう1点は,建設局は確かに今は管理の方ですから,例えば道路の管理,これはごみが落ちてないかとか,あるいは河川においてもきれいなお水が流れてるとか,あるいは看板がやたらいろんな看板が立ってないかとか,そういったものをやっぱり1つ1つ整理をしていくことによって,神戸はきれいなというふうに感じられるようなまちになるんではないかと。その上に,本年も緑化推進費ということで2億3,300万ほど予算を組まれとんですけども,これらもそうなんですけど,そういったきれいなまちの中になおさら花がたくさんあって,歩いてても感じがいいなというところ,その方がなお魅力があるというふうに思いますね,観光客が来られても。それは市街地の方が主にこうなってくるんですけども,特に西北神に行くと,街道がありますよ。その街道によく──もっと田舎の方に行くとコスモスが植えてたり,コスモス街道であったり,何とか街道であったりというふうな,それぞれの花を道路沿いに植えて,我々がドライブをしてても気持ちがいいなというふうなところがたくさん見受けられます。西北神においては,地域の,区との連携事業ということもひっくるめて,建設局が指導的に団体にあるいは区もそうですが,地域の団体に投げかけて,こんなこと一遍やってみませんかというふうな形で投げかければ,大概住民というのは水まくぐらいまいたるよとかいうふうなことで,きれいな花街道ができるのではないかと思いますけども,建設局がそういったことを主体的に一遍投げかけてみるということをやられてはどうかと思いますが,それもあわせてご質問をさせてもらいます。  それから,明石海峡公園,長いこと整備をして,これ平成5年から始まった明石海峡公園。第1期の完成時期が25年ということですから,間もなくあと何年か先ですね。本年度の予算も1億1,200万が負担金として出しておるんですけれども,需用費が394億円のうち既に66億円が負担金として出しているわけです。これらについては,あんまりさっきのしあわせの森の話もありますけども,あんまり表に出てない。かといって建設局でこの明石海峡公園のホームページを見れば,既にでき上がっているところところについては,地域の団体なりといろいろしながら芋掘りやってみたり,いろんな事業をちょくちょくやってるように見受けられるんです。ここについて言うと,この今いつ完成して,完成後にどういう事業を市としても一緒に国とやっていくのかとか,そういったこと,いわゆる進捗状況もひっくるめて,それからもう1つはこれが第1期が終わったあとにまだ自然ゾーンとか,水と緑のゾーンとか,森のゾーンとか,まだあと事業残っとんですね。僕が心配してるのは,政権がかわってコンクリートから人へというふうな中で,この公園整備がそのまま続けられるんかなと。続けてもらうのか,続けてもらわれへんのかというのじゃなくて,神戸市としてこれをやっぱり続けてもらうような働きかけを,第1期が終わってからもしていくべきではないかと思うんですが,そこらもひっくるめて局長のご見解をお伺いをしたいと思います。  それから,もう1点は下水道整備,これは私がここ20年ほど前に役所に入ったころには,汚水の整備率というのはまだ80何%ぐらいやったかな。もうここへきてやっと98.何%ですか,かなりでき上がったな,ということは,都市として十分にそういったハード面についてはうまくいったんだろう。都市が一遍にぽっとできるわけやないんで,毎年毎年計画を組んでいって,最終ここまでこぎつけたと。これからそういったもんに対しての管理ですね。汚水管の布設管理だとか,老朽化の管理だとかいうふうになってくるんですが,それはそれでよう頑張っていただいたと思ってますが,そういった管理とあわせて今度は近年の一番心配なのは,集中豪雨ですね。一昨年ですか,都賀川の話もありました。それから,そういったこともひっくるめて,局地的な集中豪雨があったときに,やっぱり河川がしっかりと100・1対応なのか,50・1対応なのか,10・1なのかわからない,30・1なのかわかりませんが,それぞれの河川によってそういった対応の今整備をやっていってるんですね。一昨年,私が総括質疑で市長にも言ったんですけども,神戸市が中小河川を改修してやりたいと思っても,やっぱり県の土木事務所が動かなければ,一緒にやってるもんですから,なかなかその進捗が図れない。被害があったときに,被害を受けるのは神戸の市民なんやと。そういった意味では,建設局がとにかく早うやりたい,やりたいんだという気持ちはわかるけれども,県があんまり予算がないということで緊縮財政で,乗ってこなかったとしたときに,なかなか河川整備が進んでいかない。河川整備が進まないと調整池もその調整区もそのまま残ったまんまになるし,いろんなことがあるわけですけれども,特に河川整備が進まないと今度は地域で豪雨のときの雨水幹線,雨水対策いうのはやっぱりしにくいんだろうと。だから河川のことについてはよくこれからも頑張ってほしいと思いますが,特に大雨が降ったときの地域の雨水幹線,雨水のはけ口をどこに持っていくのか,下流にはポンプ施設もつくるんでしょうけど,まだやはり市街地でも一部あるんだろうと思うし,西北神でも大雨がふったときに,浸水で水がどこにもはけないという地域があると思います。このアクアプラン15でも,ここに雨水の整備重点地区を設けられて,6カ所か何カ所かあったと思います。私の方の西区にも1カ所あるんですが,ここの整備,これ一遍にできませんから順次一番必要な部分からやっておられるんでしょうけれども,そういった対応を急いでやっていただいて,集中豪雨,局地的な豪雨があったときには,市民から何だかんだ言われないような対応をやっぱしやっていくべきだと思います。  もう1点,気がついたことは,この重点地域の中の計画図を見ると,都市計画道路ができる下にも雨水幹線の本線を入れようとしとる。ところがよう見たらその都市計画道路は去年の10月に廃案になるという,廃止が提案をされてると言うた方がいいんですかね,そういった都市計画道路の下にあんたのとこの雨水幹線の主要幹線が入って,そこへみんな枝線を引き込んで下流へ送ろうとしとる。それは非常に計画としては,もう無理が生じてきてると思います。都市計画道路なんてもう廃止になってしまったらもうできないんですから,そこへ雨水幹線引っ張ることできないから。だから,そういったところをやっぱし見逃してるというのか,ほかの局がやる事業に乗っかってうちのやつを入れようというのはようわかるんですよ。ただ,その都市計画道路の事業が10年先,15年先だったら雨水幹線も10年先,15年先になるんですから。独自の計画ちゅうのをやっぱしもう1回つくる必要があるんではないかいうことを思いますんで,一遍そのあたりのご答弁を願いたいと思います。以上4点。 52 ◯松浦建設局長 私からは歴史街道と浸水対策とご答弁申し上げます。  ご指摘に徳川道,それから先ほど光源氏の道というようなお話もございました。歴史やロマンを感じさせる歴史街道の整備,これはもうまちの活性化,歴史観光のPRということで大変効果的な施策だと考えております。これまでもこういった地域の個性,歴史的資源を生かした道路づくり,まち並みづくりやっておりまして,風見鶏で有名な北野町,山本通とか,灘の酒蔵,兵庫津の道,それから西国街道周辺の神戸西国街道まわり道とこういった整備,いろいろしております。ご指摘の「平清盛」に関しましても,兵庫運河周辺のプロジェクト,今いろいろ検討されておりますが,その中でプロムナードの整備,これは建設局がやっていこうと,一部ですね,やっていこうと,これも検討しております。  それから,松本の自噴泉ですか,というようなお話もございましたが,西区におきまして,既に西区ふるさと自慢百選というような地元の方が文化財・遺跡などをまとめた冊子をつくっておられたりですね,西区ふるさとの散策の道ということで,先ほどの自噴泉など名所・旧跡,紹介した地図つくっておられます。このような取り組みは各区で行われてるということで,今後も区役所など関係部局と一緒になりまして,市民の方のご意見伺いながら,このようなまちづくりの活動,せっかくつくられた成果をさらに生かしていきたいというふうに考えております。これによりまして,地域の歴史的資源を大切にしまして,歴史の風情が味わえるような魅力的な,だれもが歩いて楽しめるような道づくり,こういうのを進めていきたいというふうに考えております。  それから,浸水対策でございます。河川関係もいろいろちょっと最初におっしゃいましたが,河川の整備につきましては,表六甲は100分の1,裏ですね,明石川水系は30分の1ということで,今整備を進めているということで,県と市が役割分担をしてやっていくということでございます。現在は伊川,櫨谷川,それから妙法寺川と高橋川ですか,この4河川を都市基盤河川改修事業ということで市がやっております。県の方も志染川とかやられておるところでございます。まだまだ未整備の河川ございますんで,これはぜひともできるだけ早く,速やかにやっていきたいと考えております。  それで,下水のときに雨水整備のお話でございますが,現在,新しいアクアプラン2015というのを,今のアクアプランが2010年までですんで,今度マスタープランの改定にあわせて2015というのをつくっておりまして,今,パブコメ中でございます。その中で安全で安心な暮らしの実現,施設の効果的な活用,良好な環境の創造,地域の活性化,4つの柱がございまして,汚水整備,安全で安心な暮らしの実現というようなことで重点的にやっていこうということでございます。浸水対策,雨水の整備,10年に1度の発生する豪雨に対して浸水が起こらないようにということで,雨水幹線,雨水ポンプの整備をやっておりまして,雨水ポンプ場は現在11カ所,それから雨水幹線の延長が633キロ,浸水対策の達成値は74%ということでございます。まだまだ残っているということでございます。ということで,9地区を,先ほどちょっと委員おっしゃってました雨水整備重点地区ということで,特に位置づけて施策を進めております。このうち,2地区は既に終わっておりますが,残り7地区,今やってるということで,特に地盤が低い地区,それから人口が集中している地区などでございます。  先ほどご指摘がございました西側の地区,この整備も現在進めているということでございますが,アクアプラン2015では,例の三宮南地区とか,長田南部地区とか和田岬地区とかいろいろありますが,ご指摘の西区の西河原地区につきましては,平成13年度から,下流部より順次雨水幹線整備進めておりまして,これまで約1キロ整備完了しております。整備された地域は,明石川と天井川との合流部の北側にございまして,平成16年9月の台風21号により,広範囲の浸水被害が生じたところでございます。これまでの整備によりまして,過去に浸水のありました既存の道路,小部明石線ございますが,その坂下の交差点含めまして,この地域の雨水の排除能力は以前と比較するとかなり向上しているということでございます。今後は,この小部明石線のバイパス道路──都市計画道路明石木見線というのを今整備しておりますが,これにあわせて雨水幹線を延伸する予定でございまして,当該地区の東側の流域の浸水に対する安全度は順次高まっていくと。しかし,明石川に近い西側流域,これ全体135ヘクタールのうち約70ヘクタールございますが,先ほど道路の話ございましたが,都市計画道路上池今津線などの整備にあわせて雨水整備幹線行う予定でございましたが,ご指摘のとおり道路計画の一たん廃止が提案されてるということでございます。都市計画道路が廃止になれば,雨水幹線の整備計画にも見直しが必要となるということで,これにつきましては今後も地域の皆さんのご意見伺いながら,浸水安全度の向上に資するよう早急に検討を進めてまいりたいと考えております。  以上でございます。 53 ◯田中建設局公園砂防部長 私の方から花の街道づくりと,それと明石海峡公園の整備についてお答え申し上げます。  まず,西北神を中心にした花の街道ということでございますけれども,委員ご提案のように道沿いを1種類から数種類の花で統一して演出する花の街道づくり,特に西北神というお話でしたけれども,こういったものが市内の各地域で進めることができれば,神戸の魅力も高める上で大変効果的な方法だというふうに思っております。神戸市では,昭和60年から花を活用したまちづくりということで,花のまち神戸運動を開始しております。建設局でもさまざまな飾花事業を展開してきました。市街地になりますけれども,三宮のフラワーロードなど,市内の観光スポットや中心市街地,そういったところではハンギングやプランターを活用した質の高い飾花事業ということで,花のプロムナード花壇を整備しております。それから,あと各区において,それぞれの区の地域特性を生かした美しいまちの実現に向けてということで,建設事務所と区役所が協力して,それぞれの区で区の花を決めております。こういった区の花を活用した花のある道づくりを進めております。委員ご指摘のように,そういういろんな街道を各区でやっておりまして,長田区ではサルビア街道,それから垂水区でゼラニウム街道,北区の方でもクリサンセマム──これは菊ですけれども,クリサンセマムストリートということで,区の花を活用した飾花の取り組みを,地域の方々と一緒に進めております。さらに,市内の約700カ所,これは市民花壇ということで,これも地域の方がそれぞれ植えて管理されてるんですけども,こういったとこに供給する花苗については,やはり地域への愛着や季節感を出すということで,区の花をその開花時期にあわせて配布しております。西区の方では11月にナデシコの花をこういった花壇に配布させていただいて,それを植えてもらって,そういったことで特色のある花壇をまち角で楽しんでいただけるようにしているということでございます。  このようにいろんな形で演出をしているわけですけれども,今後,花の街道づくりなどの花のまち神戸の進め方の中で,街路樹などの樹木についてはある程度管理しやすいんですけれども,先ほど委員おっしゃられたように,やはり花を美しく保つためには,それなりに水やりや枯れた花がらの除去など,日常的なきめ細やかな管理が必要で,そういう意味で地域の皆さんの協力がどうしても欠かせないということがあります。そういった花の日常的な維持管理に,協力していただけるところ,そういった地域を把握できればそういうところに先ほどおっしゃられたように働きかけることで,建設局としても,建設事務所の方ではいろんな形の街道のあり方とか,いろんな形の技術指導ができると思いますんで,そういったこと,あるいは資材提供などの支援を幅広く行って,ご提案のような花の街道づくりをさらに充実・拡大させていきたいというように思っております。  それから,次に明石海峡公園の整備についてですけれども,ご指摘のとおり国営明石海峡公園はしあわせの村と──失礼。国営明石海峡は自然と人との共生,人と人との交流を基本理念に全体約233.9ヘクタールの国営公園として国により整備を進められております。現在は,農地や里山を公園利用に取り込んだ棚田ゾーンと,それから自然環境の大切さを学ぶ森のゾーンを中心に整備が進捗しております。公園の開園時期でございますけれども,第1期開園ゾーンとして約72ヘクタール,これを平成24年度末にオープンするというふうに聞いております。現在,整備中の公園の中で地域との連携ということで,実は開園前なんですけども,開園後の利用方法についての検討や里山技術の継承などを目的に,市民団体あるいは地域の団体が,棚田を活用した米づくりや炭焼きあるいはカヤぶきの実習や自然観察会など,地域の自然と文化に根差した活動を実際行っております。また,毎年,公園内で12回を数えるんですけども,あいな里山まつりというものをしております。この祭りでは,日ごろ活動している市民団体と地域の交流が図られており,そういったことも地元で定着しております。  一方で,北区役所なども一緒に同公園内で農村歌舞伎の舞台のこけら落としをやっております。これにつきましては,平成22年の4月に行われたんですけれども,地元の藍那里づくり協議会,あるいは藍那自治会などが一緒になって,こういった行事にも参加しております。そのほか,環境教育活動の可能性の検討ということで,鈴蘭台中学の環境学習の場としても国営公園の方で受け入れを行っております。  こういった取り組みが既にされてるわけですけれども,今後,市もできるだけこういった活動を支援していきたいということで,国営公園の基本計画の中にも生活様式や環境,伝統文化を地元参加により継承し,地域のアイデンティティーを保全し発信する場とするというふうにありますから,これらの市民活動,地域活動は開園後も当然継続されて行われることになると思います。そういう中で,市としても積極的にかかわっていきまして,こういった活動がさらに発展・拡大していくことを期待しております。  あと,国への要望ということでございますけれども,第1期開園後は国に対して,森のゾーンの第1期では一部の開園ということですので,未完成部分の早期完成・供用を要望していきたいということと,残りの水と緑のゾーン,それから自然保全ゾーンについては,しあわせの森がその北側で我々今度整備しております。こういったところの生物多様性保全の拠点というふうに位置づけておりますので,一体となって整備を進めていくよう,これからも国へ要望していきたいというように思っております。  以上でございます。 54 ◯分科員(岡島亮介) はい,ご苦労さんです。明石海峡公園の整備,もう建設省のホームページを見たら,こういったね,これご存じですか。藍那だよりか何かいう里山公園情報,もう46も出とんですね。それをずっと見よったら,やっぱりいろいろと働きかけて地域の団体なり何かといろいろ交流をやっておるようです。ところが今,部長言われたように,積極的にこれからかかわっていきたいと,このようにおっしゃったんだけど,神戸市のかかわり方,もう少し積極的にはわかるんだけど,今までちょっとかかわり方が少なかったんかなと。もう1つこういうのはやってることも,市から──僕わからないし,ホームページ見たら建設省の方からわかったというふうな話なんで,あんまり市民にまだ開園してないからPRもできないんかも知らんけれども,部分部分で棚田ゾーンについては利用されよんですから,やっぱし利用してもらえるように,せっかく66億もつぎ込んどんだから,やっぱりもうぼちぼちPRしていってもいいんではないかなというふうに思いますんで,積極的にかかわるように頑張っていただきたいと。  それから,歴史街道,光源氏の道とか,徳川道というのはこれ局長ね,積極的に関係部局と連携をして,歴史を楽しむ道づくりということにかかわっていくということですから,よろしくお願いをしておきます。  花街道なんですが,ちょっといろいろ市がやってる事業はもうようわかっとんです。ただ,僕今聞いてようわからなかったサルビアの道やとか,ゼラニウムの道やとかいうなのがあったみたいですね。特に西北神といったのは,種まいとって路肩に植えときゃ,路肩でだあっとこう何キロも道が続くというふうなことを僕はイメージして言ってるんで,プランターに植えて市民の皆さんに水やってよと,こういった話もあるんでしょうけど,田舎の方で,田舎って悪いけど西北神でそういう路肩を利用してね,種まいときゃ勝手に植わって,その時期,その時期にきたらタンポポが咲くとかレンゲが咲くとか,何かそういった取り組みはそんな金のかかるもんとは違うから,できるんちゃうかなと。ただし,地域のやりましょうということがあれば,それを積極的に一遍そういう方向でかかわってほしいなということを申し上げたんで,そのほかいろいろ今,お話があったようなことは十分それはそれなりに取り組んでいただけたらいいんですよ。それ以外にそういった花街道というのなのをして欲しいなというのを申し上げておるんで,そこら辺のことよろしく。  それから,下水はよくわかりましたけどね。局長,この局地的な集中豪雨,これ何回も来とるわけですよ,くどいようやけど。もし,ことしも,ことしの夏,台風の時期あるいはそういった集中豪雨の時期,あるかもわかりません。それにどうやってこれから取り組んでいくのか,一遍局長の決意を聞かせてくれませんか。それだけです,質問は。 55 ◯松浦建設局長 下水の件だけでよろしいんですか。 56 ◯分科員(岡島亮介) 下水じゃなく集中豪雨。 57 ◯松浦建設局長 集中豪雨の件,いろいろ対応を考えております。例えば,昨年夏に長田地区に浸水がございました。すぐ現地に行きましていろいろ原因を調べました。私道が多いんですけれども,根本的な原因は側溝の不備ということで,下水の雨水幹線に入る側溝がうまく整備されてなかったというようなことでございまして,それにつきましては側溝の整備等,早急にやろうということをやっております。  それから,集中豪雨対策ということで,いろんな場所でいろんなことを考えておりますが,例えば三宮南地区におきましては,今3つのポンプ場をつくろうとしておるのは,皆さんよくご存じだと思いますが,京橋のポンプ場,これがことしの夏ごろですかね,完成するということでございます。これは平成16年にたて続けに4回ほど国道2号が浸水したということで,そういう事業を始めたわけでございますが,これにつきましても,あとは小野浜とそれから中突堤の方のポンプ場の着工をしようとしております。平成26年──3つともでき上がるのは26年でございますが,それまでに被害があってはいけないということで,暫定のポンプの施設,これは既にでき上がってまして,いろいろちょっとポンプを設置したりする必要があるんですが,毎年訓練もしまして,平成16年程度の雨であれば対応できるというふうなことをいたしております。  それから,都賀川の集中豪雨によりまして,何人かの方が亡くなられたと,非常に痛ましい事故がございましたが,これも皆さんよくご存じだと思いますが,警報装置の設置とか,それから地域と一緒になって川の危険性を知っていただくというような活動もしております。そういったさまざまな活動を通じてやってるわけでございますが,ハザードマップというのも平成24年度を目標に,これ旧市街地──表六甲の方になるんですが──につきましては,過去昭和42年に大雨が降りましたが,それぐらいの雨が降ったときに一体どのあたりがどのようにつかるかというような,これ減災的な考え方で,市民の方にあなたのお住まいの土地はこういう可能性がございますよということをお知らせする,そういうハザードマップの作成も今しております。裏の方につきましては,市街地の以西につきましては,ちょっと時間がかかるということでその後になります。そういったことで,根本的解決は確かに雨水幹線の整備率は74%ということですんで,なかなか100%になりませんので,そういったことでさまざまな手法,やり方,総合的にしまして,いろいろ対策をしていくということで考えております。防災,減災という考え方もございますんで,極力,我々が今の段階でできること,できる範囲のことを精いっぱいやっていくと,こういう決意でございます。 58 ◯分科員(岡島亮介) ありがとうございました。建設局が与えられたそれぞれの事業,やってる事業,これを単年度で1年でぱっとうまくいくわけじゃないんですが,これを続けていくことによってまちがきれいになって,市民がまたしあわせを感じるようなまちづくりができると思うんです。ですから,それぞれやってる事業について精いっぱい努力してやっていただくことをお願いして終わります。 59 ◯主査(森本 真) はい,ご苦労さまでした。  次に,白國委員,発言席へどうぞ。 60 ◯分科員(白國高太郎) よろしくお願いします。2点お願いいたします。  まず,波打ち歩道の解消事業についてお伺いをいたします。本当に波打ち歩道の解消ということにつきましては,助かる事業やなと思っている1つの事業と認識しております。平成18年度から10カ年計画として36キロの波打ち歩道の解消事業を行う予定とされていますけれども,具体的な事業実施箇所選定の基準についてご説明いただきたいと思います。また,あわせて客観的な選定基準だけでなく,地元要望の有無などについても配慮して,事業実施場所の選定が行われているのかお伺いをいたします。  2点目でございます。湾岸線の西伸部,第8期について,播磨地域からの流通の強化,またあるいはこの慢性的な3号神戸線の渋滞の解消もあると思いますけれども,神戸経済の活性化に必要な事業であると考えています。湾岸線西伸部第8期の現状と神戸市の取り組みの方針についてお伺いいたします。  以上です。 61 ◯松浦建設局長 私の方から湾岸線西伸部第8期というご質問でございましたんで,お答えさせていただきます。  神戸市,これまで有料道路事業,道路公社,それからNEXCO,阪神高速,いろいろな事業主体で,さまざまな有料道路,神戸市内にございます。これらいずれも神戸の経済活動を支えるために必要な道路でございまして,積極的にこういう幹線道路ネットワークということで整備を進めてきたところでございます。しかしながら,いまだ整備が完了してない,いわゆる先ほど湾岸線の話もございましたが,ミッシングリンクと呼ばれる箇所が残されているということでございます。そのミッシングリンクの1つでございます湾岸道路西伸部でございますが,これは六甲アイランドと以西,8期と9期と両方ございますが,未整備であるということで,ここで高速道路ネットワークが途切れております。これに起因しまして,阪神高速の3号神戸線で慢性的な渋滞が発生しているということで,都市活動に支障を来しているという事実もございます。また,この大阪湾岸道路西伸部,これは国際コンテナ戦略港湾に阪神港指定されまして,そういったことからも国際競争力の強化,それから神戸空港の利便性向上,医療産業都市構想の推進と神戸経済の活性化,災害時の代替機能の確保と,本市にとっても,また関西経済にとりましても,ぜひとも必要な都市基盤であると考えております。そういった中で,8期は震災前ですか,都市計画決定されましたですけれども,9期につきましては,ポートアイランド周辺でございますけれども,この平成21年3月に都市計画決定されまして,これによりまして8,9期合わせまして名谷ジャンクションから六甲アイランドまでの未整備区間の21キロの計画を今確定しております。  現在の状況でございますけれども,湾岸線全体の状況ということでございますが,国が中心となりまして関係機関との協議・調整は進められておるんですが,今のところ平成22年度,全国的に新規路線には事業着手しないという方針を聞いております。ということで,現在,国土交通省では高速道路の料金無料化の例の話がございますが,それとこの整備につきまして,将来の進むべき指針,基本的な考え方などを有識者会議をつくろうという話をこれまで聞いておりまして,そういった中で検討し,まとめられていくということでございますが,こういった新たな高速道路ということにつきましては,現在のところ先行きが不透明な状況にございます。  こういった状況の中,何とかこの湾岸線,西伸部のミッシングリンクを解消していきたいと,私どもも思っておりまして,現在,都市圏高速道路等の一体的運営構想というのがございまして,これは阪神都市圏にある複数の有料道路,一体的に運営しまして,この阪神高速,それからNEXCO系の有料道路,道路公社なんかも入ってるんですが,それを一体的に運営しまして,その料金収入によりまして,この湾岸線の西伸部ですね──8期・9期両方ですが,これを整備してミッシングリンクの解消を図ろうというような構想を持っておりまして,周辺の関係自治体と連携しながら国に要望しまして,また提案も行ってるというところでございます。何とかこの隘路を見出したいということでございます。  今後とも事業実施に向けまして,先ほど申し上げました国の有識者会議の検討状況など注視いたしまして,引き続き協議・調整に努めてまいりたいと考えております。
     以上でございます。 62 ◯中島建設局道路部長 私の方から波打ち歩道の関連についてお答え申し上げます。  午前中にも議論ございましたですけども,建設局ではユニバーサル歩道整備事業といたしまして,高齢者や車いす,ベビーカー利用者など,だれもが歩きやすい歩道整備を進めているところでございます。交通バリアフリー法に基づく交通バリアフリー道路特定事業,あるいは車の乗り入れ等のために波打っております歩道を解消する波打ち歩道解消事業,あるいは交差点部の歩道の段差解消事業などを総合的に行っているところでございます。  このうち,波打ち歩道解消事業は,平成17年に市内全域で現地調査を行いました。約36キロの路線について平成18年度から平成27年度までの10カ年で改修する計画を策定しているところでございます。進捗状況につきましては,平成22年度末に累計で約19.9キロメートル,約55%の進捗となる見込みでございまして,計画的に進められているものと考えております。計画策定に当たりましては,地域の要望はもちろんのことでございますけれども,駅や福祉・医療施設,そういった施設の周辺の状況,それから人口密度とか高齢化率,こういった地区の特有の状況,それから歩道の幅員とか波打ちの程度,歩行者数など,そういった歩道の状況,こういった指標を一応点数化して,整備の優先順位を合理的に決めるといった作業をしております。また,特に地域の要望が強い路線につきましては,優先順位の見直しを行うなど,柔軟な対応をしていきたいと考えておりますし,現にそういうこともしております。事業実施に際しましては,今後5カ年で整備を予定しております箇所につきまして,取りまとめた各区ごとに広報チラシをつくっておりまして,いろんな懇談会とかで配布するなどして,地域の方々にお知らせした上で実施しております。  歩道のそういった改善要望いうのは,我々自治懇談会,婦人懇談会ほか,さまざまな機会で多数寄せられておりまして,ご指摘ありましたように市民から望まれている事業だなということを我々も実感してるところでございます。ただ,総論というか,非常にいい事業だと言ってはいただくんですけども,歩道の波打ちを解消するとなりますと,民地,おうちの前での調整,高さの調整とかそういうことが発生してまいりますんで,これやっぱり沿道の住民の方々,個々の協力が不可欠でございます。いろいろその辺のご理解,ご協力を得ながら進めているところでございます。こういった計画的な整備とは別に,日常道路の補修工事とか,地下埋工事の復旧,こういったことがあちこちで起こります。こういう機会を活用しながらも波打ちの解消を進めているところでございます。いずれにしても,市内には神戸市の地形の特性ということもありまして,波打ち歩道改善すべき路線,非常にたくさんございます。地域の方々の要望を踏まえまして,効率的,効果的に整備を進めてまいりたいと考えております。  以上でございます。 63 ◯分科員(白國高太郎) ありがとうございます。波打ち歩道の解消なんですけども,柔軟に対応していただいているということにつきましては,本当にありがたいなというふうに思っています。高齢化率とか,そういう人口密度いうんでしょうかね,そういう歩行者数とかいうことも,当然優先順位をつけていこうということになると,そうなっていくんやろうと思うんですけれども,たとえばそういう車いすの方の家があって,駅へ行かれたり,近所へ出て行くと。そういう場所も,何々さんのためにするということではなくて,地元として,そしてまた神戸として,いずれにしろ高齢化率というのは高い,これから高くなっていく一方なんで,積極的にそういう方がおられる場所につきましては,優先して取り組んでいっていただけるという,そういう気持ちでやっていってほしいなと思っているんですけれど,そうなりますと私,10年で36キロということなんですけども,それが適当なんかどうなのかということもちょっと感じるとこなんです。だから,恐らくそれが伸びていったらええやろうと思いますし,10年いうたってあと5年くらいあるわけですけれども,そういう中で来年は3.36キロでしょうか,いうお話になってるんですけれども,このあたりも少しキロ数が伸びたからとか,ないとかいうことではなく,柔軟に今後5年も対応していっていただけるのかどうかというのをちょっとお伺いしたいと思います。  それから,第8期の問題なんですけども,有識者会議とかそれから関係機関の一体的な運営をしていくという協議会ですかね。そういう会を通じて私,積極的に,神戸市自身も,行政それからまた住民の代表といったらちょっと言い方に語弊があるかもわかりませんけれども,推進をするという姿勢を明解に打ち出していただきまして,もし来年度,この平成23年度なんですけれど,具体的な何かアクションが神戸市としてこの運営をしていく会とか,西伸部につきまして,具体的なことがもし計画がおありであれば,お伺いしたいと思います。よろしくお願いします。 64 ◯松浦建設局長 湾岸線の方でございますが,平成23年度,来年度,具体的にどう取り組むかというお話でございます。毎年,当然国に対する要望活動しておりますんで,来年度もそういった中では国への要望活動はもちろんいたすことになると思いますが,先ほど申しました都市圏高速道路等の一体的運営構想というのは,これ実は国交省のPPPの募集というのがございまして──パブリック・プライベート・パートナーシップですか,事業の募集というのがございまして,関係自治体,大阪,兵庫とかその辺と一緒になりまして,そういう応募をいたしております。これは国土交通省の総合政策局が窓口でございますが,応募いたしまして,その後,この計画につきまして,もう少し具体的な検討を各自治体でやっていこうと,こういう話になっております。そういった検討の中で,次どうしていくかという話につながっていくかということでございますんで,引き続き検討させていただきたいということでございます。 65 ◯中島建設局道路部長 波打ち歩道の今後のあれですけれども,5カ年で55%達成ということで,計画は順調に進んでいるんですけれども,我々もいろいろと景気対策等で補正予算が組まれましたときには,こういった事業も積極的にそこにそういう補正予算を利用して取り組むという姿勢を保っておりまして,今後とも努力していきたいと思います。  以上でございます。 66 ◯分科員(白國高太郎) ぜひ,積極的に両事業ともども,よろしくお願いいたしたいと思います。  以上で終わらせていただきます。 67 ◯主査(森本 真) はい,ご苦労さまでした。  次に,浦上委員,発言席へどうぞ。 68 ◯分科員(浦上忠文) 最後でございます。私,この思い返してみれば,4年間ずっと建設水道委員会のメンバーやったような気がしまして,きょうまた予算特別委員会で話をしてるんですが,今までフラワーロード,ほんまにフラワーロードにせいとか,あるいは公園に大きい木を植えよとか,あるいは街路樹を切るときはどういう目的で切っておるんやいう表示をしろというふうな話をしてまいりましたが,きょうは自転車の話でありまして,自転車もこれもこの4年間の委員会の間に三宮の周辺を,きれいに整備してるんですよって何か見に行ったような記憶があるんですが,あれほんまに見たんか,何か夢やったんか,ようわからんのですが,何か三宮の辺,きれいにするんですと,こうしてる途中見に行ったような気がするんですが,そんなことなかったですかね。特にこの質問は,私がするというよりも,私の友達に高山晃一君という北区から出てる男がおりまして,今,みんなの党というとこに行ってしもたんですが,彼は,だけどまちについては独特の考えを持ってまして,この質問をちょっとしてくれと頼まれたりするんでありますが,三宮周辺について,駐輪場の整備は積極的に行われてると思うと。しかし,まだその周辺を見てると,特に駅の東側の方なんですが,違法駐輪されてる自転車がたくさんあると。まだまだ駐輪場が足りんように思うと。大体,私,三宮の辺にどこに駐輪場があるんか私もようわからんのですけれど,一方でまちの中にはポートライナーの高架下には空きスペースがあると彼は言うんです。そこを駐輪場にしてはどうかということを聞いといてくれと言われましたんで,三宮における違法駐輪対策の現状と今後の取り組み予定についてお伺いしたいです。これが1つ目の質問です。  2つ目は,これは私の正真正銘の心からの質問なんでありますが,私はとにかく,神戸市のいろんな施設の中で,あれこれよく観光行政のときにも話題になるんですが,一体東京から人を連れてきたらどこに行ったらいいねんという話を,いっつも昔から観光局やらあんなん聞いたりしてるんですが,みんなそこで迷われるんですよね。それぞれはおもしろいけど,それぞれの規模が小さいみたいな話で。あげくの果ては,やっぱり六甲山かなとか,港めぐりかなとか,あるいは摩耶山とか,そういう話になるんでありますが,私はこれだけは自信を持って,私の好きなのはね,王子動物園なんです,動物園。まちの中にね,あんだけコンパクトで,そしてこぎれいで小ざっぱりして,そして心が癒される場所はないです。私は大阪に勤めてたこと長かったですから,心斎橋の大丸におって,動物好きですから疲れたら天王寺動物園へよく行ってたんです。天王寺動物園行くとね,余計疲れる,周辺のあれでね。動物園があって通天閣があるというのは,あれはシュールな風景ではあるけれども,周りが何らやかんやらに釜ヶ崎やあんなんに囲まれてるあのあたりは,確かに中もよくないし,緑も少ない。しかし,王子動物園は確かにこの4月に桜が咲きますと,まず私また仲間で王子動物園行ってござを敷いて,あんなんほんまにしたら怒られるかもしれませんが,花見をするのを楽しみにしています。そして,女性に聞いても王子動物園は好きや言う人はたくさんいらっしゃいます。しかし,その中に,だけどねと言う人がおるんです。あの王子動物園の入り口だけは何とかならへんと。いかにも戦後にできた施設で,取ってつけたような入り口やと思うとんです。その後,改修されてるんかどうか,私は知りませんが,ふだん気がつきませんでしたけれども,改めて見れば,そういえばちょっと古臭いんかなとこう思ったりもします。ことし60周年を迎えるそうでありますが,この際,今後動物園のそのゲートのあるとか,あるいはもっと何か明るい,さらに明るい何かこうおもしろい企画はないかとか,あるいは王子動物園はよう考えてみたら,何で王子動物園言うんやろうと私も思ったりするんですが,多分,灘で王子という地名があったんやと思いますが,例えば神戸桜動物園やとか,何か新しい名前をして,今までの動物園と違うという取り組みをされたらどうかということをお伺いしたいと思います。それは将来にわたっての計画も含めてでありますが,当面60周年を迎えて,園長としてどういう動物園にしたいのかということをちょっとお伺いしたいと思います。  以上でございます。 69 ◯松浦建設局長 自転車の駐輪場の方,私の方からご回答申し上げます。  3年前ですかね,夏に確かに常任委員会でご案内いたしました。工事中でございました。私も覚えております。もう今立派にでき上がりまして,皆さんにご利用いただいているということでございます。ちょっと状況をかいつまんでご説明いたしますと,平成19年度に駐輪場を拡大工事入りまして,現在,私どもが管理する分が264台そのときにふやしたということでございます。それから,中央区役所と勤労会館の敷地周辺に,これ民間ですけれども,短時間無料,長時間有料の駐輪場ができてると,機械式でございますね。合わせまして459台,いわゆる三宮の東地区にでき上がったということでございます。  それから,平成19年1月に道路法施行令が改正されまして,道路管理者以外の人が道路で占用して,先ほどの駐輪器具の設置,これを可能にするという改正がございまして,センタープラザ前ですね,これは株式会社センタープラザが設置主体となりまして,206台の駐輪場を設置したということで,合わせまして665台,この3年ほどでふえてるということです。全部で総数で三宮周辺で約1,400台ぐらいなるということで,ただ放置自転車が,数えますとまだ700台ぐらいは,かなり広範囲ですけれどございます。ということで,引き続き,やっぱりこの駐輪対策,まだまだしていかなければならないというふうに考えております。現在,三宮駅周辺のほかですね,旧居留地や元町周辺におきましても,まちづくり協議会等の皆さんが,先ほど言いました民間駐輪場の整備,検討されておりまして,都市計画総局,区役所なども関係しておりますが,そういったとこと一体になりまして,そういった駐輪場整備の実現に向けて地域の取り組みを今支援させていただいているということでございます。  先ほど,ポートライナーの下を使ったらどうかというお話がございました。これは実はですね,あそこは国道2号になりまして,国道事務所といろいろ話をしたんですが,これ以前にまちづくり協議会から既にご提案いただいていたようでございまして,管理者である国土交通省と協議を行いました。結論は,横断歩道部分に接続する部分が,ポートライナーの柱がございまして,ふさがれておりまして出入り口の設置が困難ということで,残念ながら今のところ整備困難という状況でございます。ただ,国道2号より北側,ミントの前あたりのポートライナーの下は,あれは今バイク置き場等に使っておりますんで,それは使えるとこは使っていると,こういうことでございます。引き続き,いろんな手法を考えまして,この駐輪対策を考えていきたいと思ってます。  以上です。 70 ◯杉村建設局王子動物園長 王子動物園でございますけど,天王寺に負けないような動物園にしていきたいと思っておりますが,どうぞよろしくお願いいたします。  ご存じのように王子動物園は,諏訪山公園から現在の場所に移転して,この3月21日でちょうど60周年を迎えます。これを契機にして,さまざまな事業に取り組んでいきたいと考えております。まずは,動物に優しい,また驚きのある動物園として,例えば,ホッキョクグマのところに降雪機を設置して,ホッキョクグマが雪の上で遊ぶような仕掛け,あるいは人に優しい動物園として,例えば園内にミストを設置して,来園者の方に夏の暑い時期に涼をとっていただく。さらに楽しい仕掛けということで,現在やっておりますけれども,動物のモニュメントづくりを進める。こういったことで目の悪い方にも触っていただける,子供にも喜んでいただける,そういったような動物園づくりも仕掛けていきたいなと思っております。  それと入園ゲートを新しくということですが,現在のゲートは昭和37年の10月に完成したもので,48年を経過しております。屋根は神戸港の波をイメージしておりまして,当時としては斬新なもので長年市民の方から親しまれてきております。もっと明るいものということでございますけども,やっぱりレトロなものもいいというふうな意見もございまして,ただ老朽化が進んでいるのは事実でございますので,もっとわくわくするようなものができないか,そんなものを入り口周辺全体含めて考えていきたいなと思っております。  それと,名前でございますけども,これは王子町に由来したもので,私はいい名前ではないかなと思っております。ただ,横浜の動物園のズーラシアのように愛称が定着したものもございますので,ちょっとこれも時間をかけて検討させていただきたいと思っております。  いずれにいたしましても,来園者の方が子供ともう1回行きたいと,あるいは恋人と行きたい,大事な人と行きたい,そしてそこでわくわくできたらいいなと,そんなふうな動物園にしたらいいなと思っております。これからいろいろ考えてやっていきたいと思っております。  以上です。 71 ◯分科員(浦上忠文) あの,駐輪場のことはよくわかりまして,とめるとこは1,400で放置自転車が700台あるいうのは,そうですね,しっかりとまた,しっかりやると言うとりましたいうて伝えておきます。  動物園の方でありますが,動物園の方もね,これ建設水道委員会の視察でよう考えてみたらこの間で3つのとこに行ってます。1つは秋田の大森山動物園,それから旭山動物園,それから北九州市の到津遊園いうとこ,あれも動物おったと思いますが,到津遊園というところは西鉄がやっておりまして,やめるんじゃいうて言うたんです,もうからんから。ほな市民の方が大署名運動が集まって,そんならやろかということになって,この北九州市議会が決めて,そして市民の方も大いに参画して盛り上げるという動物園ですね。大森山は秋田のような人口が非常に少ないとこですが,そのあるまちの人口の20数万か30数万か忘れましたけど,その来場者の数でいうたら日本一やと。日経ビジネスでも日本一の動物園と言ってもいいぐらいやと,こう言われてたんです。ずっと中を見てみますと,確かにそんなに大きくはないんですが,先ほど園長の言われた何かおもしろいというか,わくわくというか,例えばね,僕1つだけ気に入ったんは,チンパンジーのそれぞれに名前がついて,こうイラストみたいなんが入ってて,その性格まで書いてあるわけです。あるチンパンジーに,ふだんはおとなしいけど,かっとなったら何をするかわからへんとこう書いてあるわけです。その看板見た大野 一君が,これ浦ちゃんと一緒やな言うたんでありますが,でもそういうふうに見てると,その1つ1つの何か親しみがある。だから,例えばクマでもサルでも何でも,サル山なんか見とって何が何やわかりませんが,でもこの神戸のサルはこういう特徴があるとか,そんなことが書いてあれば,なるほどそうかと。神戸らしくみんながね,何か開放的やとか,そんなサルが集まっておりますとか書いたら,おかあちゃんおかあちゃんと,神戸の動物園行ったら,サルはね,何か明るいサルが多いねんて。よかったね,あのサルみたいに明るうなろねとか,そういう行ったら何か話題を持って帰れるような,だから僕は秋田とかあの辺に行く言うたら必ず大森山動物園に行けとこう言ったんです。ほんまに行ってきた人がおったんです。行って感激した言うてるんです。何に感激したかというと,玄関の前に,キリンか何かの──キリンやったと思うんですが,シマウマやったかな,キリンやったな,キリンか何かが何かにひっかかって足が折れて,実際はキリンなんか折れたらもう助からんそうなんです。競走馬が骨折した後に予後不良いうて殺すんと一緒で,だけどそれを何とか助けようと思ってしたけど,結局死んでしもたんやけど,みな動物園の人が頑張ったと。それに感激した秋田のそのライオンズかロータリーみたいなそういう女性の皆さんが,お金を出しあってそしてその何か像みたいなんつくった。それを見て,私の行った友達は,何とこの動物園の職員がそんだけ優しい気持ちを持ってたということに感心して,なかなか世の中にはえらい人がおるなと,浦ちゃんに言われて大森山に行ってよかったとこう言って帰って来られたんですね。王子動物園,もともと神戸市の子供たちに親しまれてる動物園でありますが,もっともっと我々大人が疲れたときには来てくださいとこういうような,恋に破れたら来てくださいというような,そういうふうな何か1つのその時代性に合った,もともと動物いうのはいやしになるもんですから,その辺をよく考えていただいて,幸いにしてその園長さんの顔は何かゆったりとした動物的人相でもありまして,親しみがありまして,もっともっと話をしていきたいと思いますが,60周年一生懸命頑張っていただきたいと思います。ありがとうございました。 72 ◯主査(森本 真) それでは,以上で建設局関係の質疑は終了いたしました。  当局どうもご苦労さまでした。 73 ◯主査(森本 真) 本日の日程は全部終了いたしました。  長時間の審査,お疲れさまでした。  次回は,明日3月1日,午前10時より当委員会室において,保健福祉局の審査を行いますので,よろしくお願いいたします。  本日はこれをもって閉会をいたします。ご苦労さまでした。   (午後4時11分閉会) 神戸市会事務局 Copyright (c) Kobe City Assembly, All Rights Reserved. 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