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  1. 神戸市議会 2010-09-30
    開催日:2010-09-30 平成22年決算特別委員会第2分科会〔21年度決算〕(建設局) 本文


    取得元: 神戸市議会公式サイト
    最終取得日: 2023-04-24
    本文へ移動 ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1   (午前10時2分開会) ◯主査(守屋隆司) おはようございます。決算特別委員会第2分科会を開会いたします。  最初に,去る9月29日の理事会において決定されました事項について,ご報告いたします。  まず,委員各位の席の配置につきましては,お手元の定席表のとおりに,また,質疑に当たっては発言席を設けてその席で行っていただくことになりましたので,ご了承願います。  次に,発言順位につきましては,局別審査においては,お手元の発言順位表のとおりとし,総括質疑においては大会派順といたします。なお,公務等により,予定の発言順位で不都合が生じる場合は,交渉会派については交渉会派の最後に,非交渉会派については非交渉会派の最後に,それぞれ発言順位を繰り下げることを原則といたしますので,お含みおきお願いいたします。  次に,発言時間につきましては,答弁を含めて,局別審査,総括質疑ともに民主党さんは65分,公明党さん及び自由民主党さんはそれぞれ50分,日本共産党さん及び自民党神戸・たちあがれ日本さんはそれぞれ45分,新社会党さん,住民投票☆市民力さん及びみんなの党さんはそれぞれ15分,また,発言者数については,民主党さんは2名以内,その他の会派はそれぞれ1名となっておりますので,よろしくお願いいたします。  以上,報告を終わります。 (建設局) 2 ◯主査(守屋隆司) それでは,日程によりまして,建設局関係の審査を行います。  当局におかれては,簡明な説明をお願いします。  それでは,当局の説明を求めます。局長,座ったままでどうぞ。 3 ◯松浦建設局長 それでは,建設局所管の平成21年度決算につきましてご説明申し上げます。  お手元の資料,平成21年度決算説明書の2ページをお開きください。  まず1総括事項といたしまして,平成21年度は市制120周年の節目の年であり,市民の暮らしを守り,安全・安心なまちづくりを推進することを最優先に,神戸2010ビジョンと区中期計画をやり遂げるため,人と人とのつながりが生きる市民が主役のまちなどを施策の柱として,市民が安全・安心で元気に暮らせる美しいまち神戸の実現を目指してまいりました。  2主要な事業の概要でございますが,(1)人と人とのつながりが生きる市民が主役のまちでは,デザイン都市・神戸にふさわしい旧居留地の明石町筋の道路整備のほか,駅と公共施設などを結ぶ特定経路等や都市公園のバリアフリー化などを進めました。  (2)あらゆる危機に対応できるまちでは,橋梁の耐震補強や街灯の照度アップを引き続き実施するとともに,3ページに参りまして,都賀川の水難事故を教訓に,親水性を有する河川において,警報装置などにより河川利用者に対して注意喚起を行いました。  また,公園遊具の改修・更新などを行ったほか,震災復興記念公園を開園しました。  (3)持続可能な環境共生のまちでは,明石町筋などの車道の遮熱性舗装工事やこうべ森の学校などの事業を実施いたしました。  (4)都市の魅力と活力を高める産業・観光のまちでは,JR貨物臨港線跡地の歩道整備のほか,市街地と布引ハーブ園を結ぶ新神戸ロープウェーの再整備と,ロープウエーとハーブ園の一体的運営を行う民間事業者を決定いたしました。
     さらに,王子動物園のキリンの観察場所を設置いたしました。  続きまして,6ページをお開きください。  平成21年度一般会計歳入歳出決算額一覧表でございます。  なお,数字は万円単位でご説明いたします。  歳入につきましては,最下段の合計欄に記載しておりますように,予算現額228億5,252万円に対して,決算額174億6,287万円で,予算現額に比べ53億8,964万円の減となっております。  7ページに参りまして,歳出につきましては,最下段の合計欄に記載しておりますように,予算現額494億3,824万円に対し,決算額413億2,740万円で,翌年度への繰越額は70億9,247万円,不用額は10億1,836万円となっております。  それでは,歳入から順次ご説明申し上げます。  11ページをお開きください。  第14款分担金及負担金は,右端の備考欄に記載しておりますように,道路改良整備工事に伴う負担金等を,第15款使用料及手数料は道路占用料等を,第16款国庫支出金は宅地開発指導事業に対する国庫負担金等を,12,13ページに参りまして,第17款県支出金は道路橋梁事業に対する県負担金等を,14,15ページに参りまして,第18款財産収入はNTT無線中継所等市有林貸地料等を,第19款寄附金は公園緑地事業に対する寄附金等を,16,17ページに参りまして,第20款繰入金は公園緑地事業等基金からの繰入金を,第22款諸収入は道路掘削跡管理者復旧の受託収入等を収入いたしております。  次に歳出でございますが,22,23ページをお開きください。  第9款土木費,第1項土木総務費は右端の備考欄に記載しておりますように,建設局職員の給料及び諸手当,一般共通経費,宅地の保全等に要した経費でございます。  24,25ページをお開きください。  第2項道路橋梁費は道路の管理,街灯の新設,照度アップ経費,26,27ページに参りまして,私道の公道化推進等の助成等に要した経費でございます。  第3項道路橋梁整備費は将来道路網計画調査,本州四国連絡高速道路への出資,道路改良や道路防災対策,28,29ページに参りまして,緑農住区道路舗装新設,道路美化や道路の維持補修,橋梁の耐震補強,30,31ページに参りまして,ユニバーサル歩道整備事業道路掘削跡管理者復旧工事等に要した経費でございます。  第4項公園緑地費は公園や街路樹の維持管理,32,33ページに参りまして,国立公園施設,神戸運動総合公園の維持管理等に要した経費でございます。  第5項公園緑地整備費は市内一円の公園施設整備,34,35ページに参りまして,緑地の保全のための土地の買い入れ,花のまち神戸推進事業等に要した経費でございます。  36,37ページに参りまして,第6項河川砂防費は準用河川及び普通河川の維持管理,高橋川等の都市基盤河川改修,38,39ページに参りまして,自然災害防止事業等に要した経費でございます。  第10款都市計画費,第4項街路事業費は日本高速道路保有・債務返済機構への出資金でございます。  第13款教育費,第11項社会教育費は王子動物園の管理運営等に要した経費でございます。  40,41ページをお開きください。  第15款諸支出金は過年度の街灯助成金の交付等に要した経費でございます。  以上で,一般会計歳入歳出決算の説明を終わらせていただきます。  工事等の詳細につきましては,45ページ以降に工事箇所表を掲げておりますので,後ほどご参照ください。  引き続き,特別会計に移らせていただきます。  64,65ページをお開きください。  土地先行取得事業に係る歳入歳出決算額一覧表でございますが,歳入・歳出とも決算額は1,430万円でございます。  68,69ページをお開きください。  まず,歳入でございますが,第1款公共用地先行取得事業収入は当該会計で先行取得した公園の用地を一般会計で買い戻ししたことに伴う土地売却代でございます。  次に,72,73ページをお開きください。  歳出でございますが,第1款公共用地先行取得事業費,第1項公園用地取得費は公債元利償還金の繰出金でございます。  76,77ページをお開きください。  駐車場事業に係る歳入歳出決算額一覧表でございますが,歳入・歳出とも決算額は11億9,422万円でございます。  80,81ページをお開きください。  まず,歳入でございますが,第1款事業収入は駐車場使用料や他局施設負担金等,第2款繰入金は一般会計からの繰入金でございます。  次に,84,85ページをお開きください。  歳出でございますが,第1款駐車場事業費,第1項運営費は駐車場の管理運営経費でございます。  第2款諸支出金,第1項他会計へ繰出金は公債元利償還金の繰出金でございます。  88,89ページをお開きください。  海岸環境整備事業に係る歳入歳出決算額一覧表でございますが,歳入・歳出とも決算額は15億5,611万円でございます。  92,93ページをお開きください。  まず,歳入でございますが,第1款使用料及手数料は駐車場使用料等,第2款財産収入は舞子地区海岸東西施設用地の貸地料等,第3款繰入金は一般会計からの繰入金でございます。  次に,96,97ページをお開きください。  歳出でございますが,第2款舞子地区海岸整備事業費,第1項舞子地区海岸整備費は駐車場管理費等,公債元利償還金の繰出金でございます。  98ページをお開きください。  平成21年度決算に基づく資金不足比率の報告でございます。  建設局所管分の特別会計,海岸環境整備事業費では資金不足は生じておりません。  以上で,一般会計,特別会計の平成21年度決算説明を終わらせていただきます。  続きまして,下水道事業会計についてご説明申し上げます。  お手元の平成21年度決算説明書の99ページをお開きください。  平成21年度神戸市下水道事業報告書の概況でございます。  下水道は生活環境の改善,浸水の防除及び公共用水域の水質保全等,安全で快適な環境共生都市の実現に欠かせない基盤施設であります。  平成21年度は神戸市下水道長期計画とこうべアクアプラン2010に基づき,事業の必要性,緊急性,優先度を踏まえ,効率的かつ効果的な下水道整備に努めました。今後とも快適な市民生活,健全な都市活動を支えるなど,5つの事業目標により下水道整備を推進してまいります。  経営収支でございますが,収益の根幹をなす使用料収入及び一般会計補助金が平成20年度に比べ減少いたしましたが,経費削減等に努めました結果,本年度も黒字決算となっております。  しかしならが,依然として累積欠損があるなど厳しい経営状況でございますので,今後とも健全な経営基盤の確立に向けて,より一層の経営改善に努力してまいります。  次に業務実績でございますが,下水処理量は1億8,503万立方メートル,汚水中継量は3,804万立方メートル,雨水排除量は1,028万立方メートル,有収水量は1億7,853万立方メートルでございます。  次に,建設改良事業等でございますが,平成21年度は前年度に引き続き,垂水処理場の東系施設整備や処理場間のネットワーク化に必要となる須磨浦汚水幹線の分水人孔他築造工事及び垂水処理場ネットワークポンプ場の設備工事等を実施いたしました。  また,浸水に対する安全度の向上のため,長田南部地区等の雨水幹線築造工事や三宮南地区の京橋ポンプ場築造工事等を実施するとともに,中突堤ポンプ場及び小野浜ポンプ場整備に着手いたしました。  また,地球環境保全に貢献するため,東灘処理場において下水の処理過程で発生する消化ガスから高濃度のメタンガス──こうべバイオガスを精製し,天然ガス自動車の燃料として有効利用を図るとともに,新たに都市ガス導管に直接供給する実証事業に着手いたしました。  さらに,雨水混入防止対策として,排水設備改善工事助成制度により,437戸に助成を行いました。  続きまして,経理状況につきましてご説明申し上げます。  100ページをお開きください。  収益的収入でございますが,233億2,001万円と前年度に比べ4億7,613万円,2.0%の減少となっております。これは,収入の根幹となる使用料収入が192億9,879万円となり,平成20年度に比べ2億7,154万円,1.4%減少したことや,一般会計からの補助金が減少したこと等によるものでございます。  次に,収益的支出でございますが,218億8,216万円となり,平成20年度に比べ3億4,155万円,1.5%の削減となっております。これは,従来から取り組んできた経費節減を徹底したことや,支払利息が減少したこと等によるものでございます。この結果,経常収支は4億7,408万円の黒字となり,特別利益,特別損失を加えると当年度純利益は14億3,785万円となっております。  なお,当年度未処理欠損金は91億4,782万円となっております。  また,101ページには議会議決事項等を,102ページから105ページにかけまして工事を,106ページから108ページにかけまして業務を,109,110ページに会計を掲げております。112ページ以下に損益計算書,貸借対照表等の財務諸表を掲げておりますので,後ほどご参照ください。  続きまして,下水道事業会計の決算内容につきましてご説明申し上げます。  なお,金額につきましては,消費税及び地方消費税込みでご説明をさせていただきます。  それでは,145,146ページをお開きください。  まず,収益的収入及び支出のうち収入でございますが,第1款下水道事業収益は予算額合計欄にありますように241億8,534万円に対し,決算額242億9,529万円でございます。  以下,項ごとにご説明いたしますと,第1項営業収益は予算額209億8,600万円に対し,決算額205億2,722万円で,下水道使用料及び他会計補助金でございます。他会計補助金は,下水道使用料の減免等に対する一般会計からの負担金でございます。  第2項営業外収益は予算額28億9,570万円に対し,決算額27億6,140万円で,受取利息及配当金,他会計補助金,国庫補助金,雑収益でございます。他会計補助金は,負担区分に基づく一般会計からの負担金及び補助金でございます。  第3項特別利益は予算額3億363万円に対し,決算額10億667万円で,一般会計補助金の一部返還等でございます。  147,148ページをお開きください。  続きまして,支出についてご説明申し上げます。  第1款下水道事業費は予算額合計欄にありますように,239億1,049万円に対し,決算額223億6,187万円でございます。  第1項営業費用は予算額188億1,627万円に対し,決算額179億9,975万円でございます。その内容といたしましては,管渠,処理場,ポンプ場に係る維持管理費,水洗化促進費,業務費,総係費,減価償却費,資産減耗費でございます。業務費につきましては,下水道使用料徴収費等でございます。また,総係費につきましては,維持管理部門職員の給与費等でございます。  149,150ページに参りまして,第2項営業外費用は予算額50億422万円に対し,決算額43億1,721万円で,企業債に係る支払利息等,消費税及び地方消費税及び雑支出でございます。  第3項特別損失は予算額6,000万円に対し,決算額4,490万円で,下水道使用料時効処分等でございます。  第4項予備費は支出いたしておりません。  151,152ページをお開きください。  続きまして,資本的収入及び支出のうち収入でございますが,第1款資本的収入は予算額370億5,387万円に対し,決算額213億7,986万円でございます。  第1項企業債は予算額196億7,510万円に対し,決算額100億3,580万円,第2項国庫支出金は予算額126億4,903万円に対し,決算額69億8,326万円,第3項他会計繰入金は予算額34億7,734万円に対し,決算額36億140万円,第4項財産収入は予算額7,036万円に対し,決算額5,746万円,第5項雑収入は予算額11億8,202万円に対し,決算額7億193万円でございます。  153,154ページをお開きください。  続きまして,支出についてご説明申し上げます。  第1款資本的支出は予算額478億6,356万円に対し,決算額315億2,306万円でございます。  第1項建設改良費は予算額384億5,255万円に対し,決算額221億4,205万円で,129億8,200万円を翌年度に繰り越しいたしております。建設改良費の内訳といたしましては,処理場及びポンプ場の建設費,汚水及び雨水幹枝線の布設費,155,156ページに参りまして,流域下水道事業費,処理施設等整備費でございます。処理施設等整備費につきましては,下水道施設改良費及び建設部門職員の給与費等でございます。  第2項基金造成費は予算額,決算額ともに2億9,400万円,第3項企業債等償還金は予算額,決算額ともに90億8,700万円でございます。  第4項予備費は支出いたしておりません。  157,158ページに収益費用増加率及び構成比率比較表を,159ページに資本金及び剰余金の増減を掲げておりますので,後ほどご参照ください。  160ページをごらんください。  平成21年度決算に基づく資金不足比率の報告でございますが,下水道事業会計では資金不足は生じておりません。  以上で,平成21年度神戸市下水道事業会計決算につきましてご説明を終わらせていただきます。  何とぞよろしくご審議のほどお願い申し上げます。 4 ◯主査(守屋隆司) 当局の説明は終わりました。  引き続いて,順位により質疑を行います。  なお,委員会運営の効率化のため,当局におかれては簡明な答弁に努めるとともに,適当なものについては担当部課長からも答弁されるよう,この際,特に申し上げておきます。また,質疑者が要望にとどめた項目についてはコメントを要しませんので,念のため申し添えておきます。  また,委員各位におかれては,質疑の要点をおまとめの上,簡明にお願いいたします。  それでは,たけしげ委員,どうぞ。 5 ◯分科員(たけしげ栄二) おはようございます。それでは,数点質問をさせていただきます。  以前から私はちょっと皆さん方に尋ねた問題でありますが,今まで余りいい回答がなかったものですから,再度やらせていただこうと思います。
     それは,アジサイロードの実現についてであります。例えば,ハワイに行けばハイビスカスが連想されるように,まちのイメージをPRするためには花を活用した演出は大切であると思います。神戸市の市花はアジサイ,市内でアジサイを見る代表的な場所としては,摩耶山がすばらしいという話を聞きますが,摩耶山まで行かないと見れないというのは非常に寂しい話だろうと思います。そこで思うのは,神戸市東西に貫く道路にアジサイを植え,アジサイの咲く季節には東西30キロ以上の見事に咲くアジサイ道路をつくることが考えられないか,お尋ねします。  このようなアジサイの演出は他都市でも例を見ないものであり,神戸のアジサイとして6月にはアジサイを見るため,神戸を訪れたくなると思います。また,観光客だけではなく,市民にとって自分の身近な幹線道路にアジサイが咲き誇れば,雨のうっとうしい時期でも心がいやされ,外に出てみようかという気になるのではないかと思います。  このような,神戸市を東西に貫く道路にアジサイを実現することについての建設局の見解をお伺いしたいと思います。  2点目,街路樹についてお尋ねします。  街路樹は,四季の景観にも歩道に木陰をつくるということで大切なものと思います。しかし一方で,街路樹の落ち葉により清掃を強いられる街路樹付近の方々からは,毎年苦労しておるという話をよく聞きます。清掃の手間が余りかからない,常緑樹にしてほしいという意見も聞きます。そこで,神戸市において常緑樹のクスノキを多く植えていますが,建設局としてそういった地域の意見に耳を傾け,地域の落ち葉の清掃軽減などにどのように配慮をしてこられたのかお尋ねをいたします。  3点目,下水処理水の高度利用についてお尋ねをいたします。  資源の有効活用の観点から,従来の大量消費社会から再利用を進める社会へと移行されていますが,下水道事業においても処理水の高度処理を行い,六甲アイランド,ポートアイランドにおいて供給事業を行っていると聞きますが,現在の利用状況と今後の展開についての課題などについてお伺いしたいと思います。  また,新しくできる垂水処理場で高度処理が行われる予定と聞きますが,その処理水をどのように活用していこうとしてるのかお伺いをいたします。  4点目,指定管理及び民間委託の推進についてお尋ねします。  国においても雇用対策を柱とした追加経済対策を閣議決定しており,神戸市においても民間雇用を促進するような取り組みが求められているところであります。このような経済情勢の中で,建設局においては民間への委託及び指定管理を現在どの程度進めているのかお尋ねをいたします。  最後5点目,道路舗装についてお尋ねします。  道路の舗装技術の進歩により,ただ通行するだけではなく,車道においてより安全に走行できる,雑音も少ない排水性舗装やヒートアイランド対策による遮熱性舗装,また歩道においても流水抑制になる透水性舗装など,これらの舗装について市民の安全・安心や地球環境への配慮といった観点から積極的に進めていくと考えますが,お答えを聞かせていただきたいと思います。  以上であります。 6 ◯松浦建設局長 それでは,私から何点かご回答申し上げます。  まず,アジサイロードの件でございます。  アジサイは昭和45年に市民の花として選定されておりまして,神戸市内にもたくさん植えられておるのはご承知のとおりでございます。とても清楚で美しくて,私も大好きな花でございます。ただ,アジサイは冬場落葉しまして,枝だけになってしまうということで,枝がいろんな方向に伸びていくというようなことにありまして,樹形が暴れるという表現があるんですが,そういう性質もございます。  それから,乾燥に弱くて,比較的冷涼──涼しくて,多湿な気候を好むということで,六甲山,もともと自生しておりましたが,六甲山などにアジサイの生育に適した場所ということで,市としても積極的に植えたりしているところでございます。  そのため,市街地で育てますには,植栽環境を考慮することも必要でございまして,植栽方法や植栽箇所の選定,よく考える必要がございます。特に,散水や剪定等の日常管理が重要ということでございます。市民の積極的なご協力が得られるということが1つの条件かと思います。  先般から何度かこのアジサイロード,ご質問いただいているのは承知しております。そういったこともございまして,市としてもできるだけアジサイを植えようというようなことで,例えば垂水区の名谷あじさい公園では,公園にアジサイの名をつけまして,実際にアジサイを5,000株植栽しております。それから,北区の北神戸田園スポーツ公園ですね,あじさいスタジアムがございますが,この公園,北神星和台団地からあじさいストリートと言いまして,200メートルほど植栽しております。これ,いずれも地域の方の積極的なご協力のもとで植栽管理を行っているという実情がございます。  それから,平成17年度から18年度にかけまして,神戸市を訪れる観光客の皆さんにも親しんでいただけるということで,アジサイロードという整備事業を実際行っております。具体的な場所といたしましては,市を代表する観光地であります六甲山ですね,これが気候的にも適してるということで,表・裏六甲ドライブウェイでアジサイの量をふやしております。  それから,空港からのアクセスの玄関口ということで,生田川公園でございますが,そういった場所では散水などの地域住民の方のご協力を得られるということで,そこでアジサイの植栽を約1,700株行ったりしております。  東西に貫く道路への植栽ということでございますが,アジサイは神戸のシンボルということで,市の花ともいうことですが,観光客はもとより市民にとっても神戸のまちをイメージするのに確かにふさわしい花と考えております。この委員ご提案のアジサイロード,大変魅力的な提案でございますけれども,アジサイは先ほど申しました樹種の特性,湿気を好むとか樹形が暴れるということで,植栽できる場所がある程度限られるということでございます。街路樹として使用する場合,年間を通して美しい状態に維持するということも難しく,街路樹として連続的に植栽するのは一般的に不向きだと思われます。ということで,街路樹としてはほとんど使っていないという実情でございます。しかし,そうは言いましても,今後も公園など,散水や剪定等の日常管理に市民の方の積極的なご協力が得られる場所や,それから管理のしやすい各区の主要駅前ですね──摂津本山とか,垂水とか,三宮とか,ふれあい花壇とかいろいろございますが,それからフラワーロードですね,こういった場所におきましても,できるだけたくさんの場所へ──スポット的にはなりますけれども,植えて活用していきたいと考えております。いずれにしましても,神戸はアジサイのまちだと市民や観光客の方に感じていただけるよう,またまち歩きを楽しんでいただけるように努力していきたいと考えております。  それから,処理水の高度利用でございますけれども,高度処理といいますのは,一般に公共用水域の水質保全や処理水の再利用のために,通常の二次処理の水質をさらに向上させるために行う処理ということでございます。目的に応じて,いろんな処理方式ございます。  現在,ポートアイランド処理場,それから鈴蘭台処理場,玉津処理場におきまして全量高度処理を行っております。他の処理場でも一部ではありますが行っております。神戸市では,現状では3つの目的のために高度処理を行っております。  1つは,公共用水域の水質保全ですね。これは大阪湾がございます。それから,玉津にも明石川がございます。  それから,2つ目は修景用水としての利用ということで,これは松本地区のせせらぎとかポートアイランドの中央緑地などたくさんの箇所でやっております。  それから,3つ目は,リサイクル型の環境に優しい下水道を目指すという先進的な取り組みでございます。この先進的な取り組みといたしましては──既にご質問のある垂水処理場の現状でございますけど,一部の処理水を高度処理した上で,さらに膜処理とかオゾン処理を行いまして,平磯の芝生広場の親水施設ですね──滝やせせらぎがございますが,そういった利用や洗車コーナーに供給してるということでございます。  それから,六甲アイランドとポートアイランドでございますけども,これは東灘処理場とポートアイランド処理場の処理施設それぞれ利用しまして,水リサイクル事業を実施してるところでございます。高度処理水をオゾン処理しまして,さらに塩素滅菌したものを再生水としてトイレ用や散水用に供給してるということで,平成21年度の供給実績は六甲アイランドで15万立米──1年ですね,ポートアイランドで21万4,000立米という量を供給いたしております。  神戸市内で処理されます下水の処理数は,1日約51万立米ということでございまして,このうちいわゆる高度処理を行ってますのは約12万立米,そのうち約6万立米を有効利用してると,こういう実情でございます。したがいまして,下水処理水の有効利用率は6万立米を51万立米で割りまして,約12%ということになっております。  垂水処理場への高度処理の今後の導入の件でございますが,垂水処理場の放流先であります大阪湾は閉鎖性水域ということでございまして,水質保全のために環境基準を達成することを目的といたしました大阪湾流域別下水道整備総合計画──これ,関係府県,官庁集まりましてつくってるんですが,これで目標が定められております。この計画におきましては,処理水の目標水質でCODとか窒素とか燐,それぞれ水準が定められております。このたび垂水処理場の東系──新たな施設を建設するに当たりましては,この目標水質を達成するために高度処理を導入するということでございます。東系施設は来年度より供用を開始する予定でございまして,処理能力は日最大7万2,500立米という量でございます。  その垂水処理場の高度処理水の有効活用ということでございますけれども,この東系施設の高度処理水につきましては,全量を市民の方に親しんでいただける憩いの場を形成するということで,修景用水として活用することを考えております。東系の南側の処理場用地約3.5ヘクタールを水環境共生ゾーンとして,その高度処理水を利用した修景の池を整備すると。これはちょっとおくれますけれども,平成24年度ぐらいには開放したいと考えております。  いずれにしましても,地域の皆様に愛着を持っていただけるようにということで,植樹なんかも市民の方に木を選んでいただくとか,そういった形で市民の方の参画を募りまして,市民の方との協働による整備を検討したいと考えております。  この東系におきます水リサイクル事業ですね,ポーアイ,六甲等にも同じことができないかということでございますけれども,この再生水をつくりまして供給するには,配水管を二重に──再生水用に,いわゆる上水の水道と再生水と二重に整備するということで,これは道路にも地下埋が要りますし,それから建物側でもそういう設備が要るということでございますので,ポーアイ,六甲は新市街地ですので計画的にやったわけですが,既成市街地で新たにやるのはちょっと無理がございますので,東系施設においては,残念ながらそういう水リサイクルについては実施することは難しいかなと考えております。  それから,道路の舗装の件でございます。建設局のこれまでの取り組みといたしまして,安全な通行,環境に配慮した舗装ということで,車道の排水性舗装,それから歩道の透水性舗装の整備を進めております。また,加えまして,ヒートアイランドの抑制を目的としました遮熱性舗装という新たな舗装技術についても──実験的ではありますが,施工いたしております。  排水性舗装でございますが──もう皆さんよくご存じかもしれませんが,これは雨天時──雨のときの走行性がよくなる,白線なんかがよく見えるということで,スリップもしないということで,交通事故の抑制効果があると。それから,委員おっしゃってました車両の騒音が低減されるという沿道への騒音対策効果もございます。これにつきましては主に──費用もちょっと普通の舗装よりかかりますので,主に幹線道路の車道部を中心に順次実施しております。現在約50キロメートルぐらいになっております。  それから,透水性舗装でございますけれども,これは勾配を緩くしても水たまりができないということで,雨天時にも歩きやすいと。歩道の勾配,普通1.5%か2%の片勾配がついておりますが,それを1%以下ぐらいにできるということで歩きやすくなる,水たまりもできないと。加えて,雨水が地中に浸透いたしますので,河川への流出抑制効果がございまして,洪水対策としても期待されてるということでございます。  これを,市街地の歩道で整備することにしておりまして,これまでに市内で約21ヘクタールですね,歩道延長平均3メートルにしますと,70キロというような計算になりますが,そういった整備をしております。  それから,先ほど申しました遮熱性舗装でございますけれども,これは路面に遮熱性塗料を塗布いたしまして,いわゆる光の近赤外線,これを反射させまして,路面温度を下げるというようなものでございます。これは,まだ実は全国的には施工事例は余りございません。したがいまして,持続性とか耐久性ですね,まだ十分検証されていないということが課題と考えております。ただ,建設局ではエコまちづくりの一環として現在の旧居留地内の一部道路において試験的に遮熱性舗装を実施しております。ちょっと青みがかった薄ネズミ色でございます。明石町筋の近辺で今やっております。その結果,通常の舗装とちょっと温度を比べてみましたら,この夏非常に暑うございましたが,その一番暑いときで路面温度で最大10度C,それから地上高1メートルのところで気温3度Cぐらい差があるだろうと。1回だけはかっただけですので,統計的にはまだこれから確認いたしますけども,そういう結果を得ております。今後はこういった効果,それから持続性,耐久性含めて検証していきたいということでございます。  今後の展開につきましては,排水性舗装は主要な幹線道路をさらに進めていくと。それから,透水性舗装につきましては,下水道事業とも連携いたしまして,雨水の流出抑制対策の1つとして,市街地の歩道を中心に整備を進めていくと。郊外では山とか田んぼいっぱいございますので,市街地でやっていくということでございます。  それから,遮熱性舗装につきましては,これはかなり通常の舗装や排水性舗装に比べると整備費は高いということで,先ほど申し上げました旧居留地内での追跡調査,それから他都市でもいっぱいやられておりますので,そういったことを研究,参考にして,今後どういうふうに進めていくか考えていきたいと考えております。  以上でございます。 7 ◯樋口建設局総務部長 指定管理,民間委託の件につきましてご答弁を申し上げます。  建設局で今どの程度進んでいるんだということのご質問でございます。  まず,指定管理者制度でございますけれども,神戸市におきましてはこの制度,公の施設の管理に民間事業者の能力,これを活用いたしまして,住民サービスの向上を図ること,そしてもう1つは経費の節減を図ること,これを目的といたしまして平成17年度から導入をしてございます。まず17年度当初に,三宮駐車場などの公共駐車場5施設をはじめ,駅前等にございます自転車駐車場──いわゆる駐輪場50施設を対象として実施をいたしました。これを皮切りといたしまして翌年度以降,北神戸田園スポーツ公園をはじめ,8施設の有料公園等に導入をしてまいりました。  現在の導入状況でございますけれども,公共駐車場が10施設,自転車駐車場51施設,有料公園等16施設で,合計77施設を導入したところでございます。なお,これらの施設はすべて価格競争を含めた公募により指定管理者を選定してございます。  一方,委託の方でございます。民間への委託業務につきましては,局の方で事務事業委託審査委員会というものをつくってございまして,予定価格1件200万円以上,特命随契につきましては100万円以上という案件につきまして審査をしておるわけですが,そこでのデータとして,平成21年度のベースで民間事業者の発注件数は161件となってございます。市の行政経営方針に基づきまして,例えば下水で言いますと,ポートアイランド処理場では平成18年4月から,また鈴蘭台処理場では平成19年4月から,それぞれ運転管理業務の民間委託を行ってございます。さらに,平成20年7月からはこの2つの処理場において,委託範囲をさらに広げました包括的民間委託,これは従来仕様書を定めまして,運転管理,点検だけをやっておったところ,ユーティリティー──これは専門用語でございますけども,光熱水費や薬品費,消耗品等の調達も含めてお願いをする。そうして,毎年毎年の単年度ではなくて複数年,性能発注という形で民間の方にお任せをしてやると,こういう形をとってございます。  また,委託ではございませんのですけれども,民間事業者との役割分担の見直しということで,かつて道路機動隊というものがございまして,アスファルトの製造やもちろん道路舗装,そして幹線道路の照明の球がえといったような業務を直営で行ったわけでございますけれども,これにつきましても事務所を廃止いたしまして,民間の施工にゆだねたというところでございまして,こういった形で民間活力の導入に積極的に取り組んでおるところでございます。  以上でございます。 8 ◯田中建設局公園砂防部長 それでは,私の方から街路樹についてのお答えを申し上げます。  街路樹につきましては,まちの景観を向上させ,季節感を演出することで市民生活に潤いを与えるとともに,車の騒音を防いだり,ヒートアイランド現象緩和など,環境保全などの機能を備えておりまして,神戸市の目指す緑生都市の根幹をなす緑でございます。  そのため建設局では,昭和46年にグリーンコウベ作戦を開始いたしまして,それ以降,街路緑化に積極的に進めておりまして,現在12万本,内訳ですけども落葉樹が8万本,常緑樹約4万本の高木を現在維持管理しております。  街路樹につきましては,委員おっしゃられたように,落ち葉の問題が結構ございます。落ち葉の清掃につきましては,車道部分につきましてはロードスイーパーによる清掃を実施しておりますほか,歩道部分につきましては主に地域住民の方の協力をいただいて,清掃していただいている状況でございます。婦人会等の地域団体を通じて,落ち葉収集用のビニール袋,これは一般用の家庭の袋でございますが──指定袋ですけれども,これを配布することで清掃への協力をお願いしているという状況でございます。  一方で,確かに住民の高齢化などで清掃の負担が大きいという意見もいただいております。市では,落ち葉清掃の負担を少しでも軽減するために,落葉時期にロードスイーパーによる清掃をさらに強化したり,落葉時期に剪定を行うことで地域の清掃負担の軽減を図っていこうとしております。ただ,その中でイチョウやトウカエデなどの紅葉が美しい樹種につきましては,できるだけ紅葉の見ごろが終わるまで待って剪定を実施するというようなことで,地域ごとに剪定時期を選んで実施するような取り組みを行っております。ただ,街路樹の剪定につきましては,清掃が大変だから,落葉の前に早く来てほしいという意見もあります一方,紅葉を楽しみたいという両方のご意見があります。市としても,剪定時期につきましてはいろいろ取り組みしておりますけれども,非常に苦慮しているところでございます。  また,街路樹の樹種の選定でございますけれども,新たに街路樹を植栽したり,樹種の転換ということも今やっております。そういった場合には,地域と協議の上で常緑樹を含めた樹種の選定を行っているということでございます。  今後も──各建設事務所になるかと思いますけれども,地域住民の意見を十分に聞きながら,地域と一緒になってきめ細やかな街路樹管理を行って,できるだけ地域の方に街路樹に愛着を持っていただけるように努めてまいりたいというふうに思っております。  以上でございます。 9 ◯分科員(たけしげ栄二) それでは,再質問をさせていただきますが,局長のアジサイに対する答弁に対して,実は2~3点お尋ねしたいと思います。  私は実は,アジサイをつくる,植えることはどれだけ難しいかと1遍実践してみました,家の前で。これは,街路樹の横の空き地があったものですから,勝手に植えて──実は怒られるんですけど,やってみました。挿し木をして水をやり,そして伸びてくると枝を払う。そうしたら,非常に余り手間もかからずにアジサイはすばらしく花をつけた。私はいつも思いますのは,アジサイをやっぱり咲かすことは,1つの観光行政にも,あるいは建設行政にも,そういったことが市民に親しまれるまちづくりの大きな大事なことだろうと思います。そこでやっぱりアジサイロードというものを──各地でちょこちょこやっておられるようでありますけれど,やっぱり皆がはっとするような思い,このまちに行けば,その30キロの道路がずうっとアジサイでつながっておると,それをやっぱり各区に土木事務所があるわけですから,この土木事務所を活用して,そこで土木事務所の職員が植えるのではなくて,やっぱりこの不況ですから,業者がおるわけですから,そういう形においてそういうことが考えることができるのではないか。難しい,難しいだけでは何もできなくなる。そんな後ろ向きな考えではなくて,やっぱり神戸に訪れる,神戸市民がそういうふれあいができるような──花とふれあいができる,そういうことを率先して,市花であるアジサイについて考えていただきたいと思います。  植えることはなかなか難しいので,やっぱりこのバケツいいますか,こういうものに植えかえることもできるわけです──持っていって,そこへ置く。そういうことを考えてみれば,そんな難しいことではないだろう,私はそう思っています。そのことについて,もう1遍答弁をいただきたい。  もう1つは,市木であるサザンカですね。これも,もっと身近に市民が感じるような取り組みを建設局はどのようにしておるのかということもお伺いしたいと思います。  そして,各区の花についてでありますが,これは区役所あるいは市民団体が中心となってやっておられます。だけど,もっともっとこういうものを積極的に建設局がイニシアチブをとって進めることが望ましいと思いますので,それについてもご答弁をいただきたい。  2点目は,田中部長から今答弁がありました。そのとおりだろうと思うんです。だけどやっぱり,地域住民でも,あなたがおっしゃるように,街路樹に一番近い家の方々が掃除するんですね。近所の方は落葉がきれいだとか,紅葉がいいとか言って,全然掃除をなさらない方は,それは切ってはいけないとか,いろんな意見があるんです。このことについて,やっぱり高齢化になってくるそういう住民に対して,もっと落ち葉の落ちないような木──さっきから言いましたけど,常緑樹と言いますけど,これも落ちるんですね,複数の木も。こういうようなことを考えると,もっと木の選定を考えてもらうことができないのか,できるのか。そういうことを考えておられると思うけれども,それについても一遍またご答弁をいただきたいと思います。  下水処理水が50万立米ですか,12%が実は今利用しておることでありますが──これから池をつくるということもありますけれど,もっとそういうアジサイであるとか,植花について,植木について水をやってると思いますが,こういう水についても利用しておられるんだろうと思いますけれど,もっともっとそういう活用についてはご研究をいただきたいと思います。  指定管理のことでありますけれど,駐車場についてという話もありました。私は,阪神の駅に行ったときに初めて思いましたのは,自転車の駐輪場ですね。これは何か前の車だけセットして,人がいなくてもそういうようなお金を入れてできるような方法があって,各区の駅を見ると自転車がずうっと並べられていて,それが倒れたりするようなこともあるわけですが,その整備についてもっと研究をすべきではないかと思ったりいたしております。また,民間委託や指定管理に対して,もっともっと進めていくべきと考えます。もっとそのほかのこともあるのか,ないのか,お尋ねしたいと思います。  最後に,道路舗装についてでありますけれど,暴走族対策の道路を実はどうするかを考えていただきたいと思います。私も実は,近所で非常に毎晩2時か3時になると大きな爆音を出して走る単車が何とかできないかと思うけど,なかなかそう考えても難しいもので,これは道路管理者が,あるいは道路行政が,例えばよその国に行ったらちょっと山があって,でこぼこに──この神戸市役所の入り口,地下に入ってくるときに,ちょっとでこぼこが実はあるんですね。それが来ると,スピードちょっと落とすとかいうようなことも実は考えられる。よその地域でもあるんだろうと思うけれど,ちょっとこういう山のようなでこぼこをつくれば,そういうような対策ができるのではないかという感じがいたしますので,そのような取り組みについての予定はあるかないか,お尋ねをしたいと思います。  以上です。 10 ◯松浦建設局長 まず,アジサイの件でございますが,東西30キロということで,非常に斬新なアイデアだと思いまして,私もできることならそれはいいことだと思います,確かに。ただ,先ほどから申し上げてますように,いろんな管理上の問題等ございますので,委員直接ご自分で植えられて,実験されたということでございますが,やっぱり次の年に咲かそうと思ったら,必ず剪定が要るということで,実は六甲山のアジサイなんかも全部毎年剪定しておるわけでございます。ですから,そういう手間とてんびんにかけて,どこまでできるかということにかかるといいますか──費用ですね。ですから,決して後ろ向きということではございません。私どもとしても,できるだけたくさんしていきたいとは考えておりますので,ちょっと研究させていただきたいと思います。  それから,サザンカの件でございますけれども,サザンカ──これ,昭和46年,市民の木ということになっておりまして,市内では高速神戸から文化ホールへの緑と彫刻の道に植えておりまして,街路樹としても使われてまして,市内一円で約13万本──いろんな種類あるんですけど,ございます。公園にも中木として植えられてるということで,花の少なくなります秋から冬にかけて美しい花を咲かせております。ただ,さっき言った公園の安全面から,サザンカのような中木は見通しを遮るということで,子供たちの安全上の問題というようなことも言われ出しております。それから,毛虫が非常に多いということで嫌われてることもありますので,管理上の注意がちょっと必要な樹種でございます。そういったことで,植栽場所はある程度限られてくることもございますが,市民の木ということでございますので,皆さんに身近に感じていただくためにも公園などで──適地があれば,今後もどんどんサザンカの植栽を進めていきたいと考えております。  それから,区の花の活用ということでございますが,現在各区におきまして美しいまちの実現ということで,区役所と建設局協力しまして,区の花を活用した花のある道づくりというのを進めております。これもご承知だと思いますけれども,長田区のサルビア街道とか,垂水区のゼラニウム街道,北区のクリサンセマム──これ,菊ですね──ストリート,そういった区の花を活用した植花の取り組みを地域の方々と協働で進めているところでございます。  それから,市民花壇というのが全市に700ぐらいございますが,そこに供給します花の苗につきましても,区の花をその開花時期に合わせて建設局で配布させていただいております。例えば,5月には灘区のマリーゴールド,それから中央区のペチュニア,長田区のサルビア,垂水区のゼラニウム,8月には須磨区のコスモス,11月には西区のナデシコ,こういったものを配布させていただきまして,区ごとに特色のある花壇をまち角で楽しんでいただくようにしております。  今後も建設局と区役所──建設局は,直接は建設事務所になるんですが,連携いたしまして,こういったおのおのの地域の特色を生かしまして,市の花や区の花,これを活用しましてデザイン都市・神戸にふさわしい美しいまちづくりということで進めたいということでございます。  今後,グリーンフェスタとか花のフェスタという──年1回ずつ2回ですね,建設局主催のイベント──総合運動公園でやっておりますが,そういったような機会もとらえまして,市民の木や区の花について,市民の方へアピールしていきたいと考えております。  それから,処理水の関係で──アジサイに絡めちょっとおっしゃいましたが,池をつくりますので,その辺の樹木については,よく地元の方とご相談させていただいて,やっていきたいと考えております。  公園の散水にも処理水,実は使われておりまして,昨年度で2万7,000立米ほど,給水車によって使われていると──これは街路樹,国道とか市道とか,そういうとこに使っております。  私からは以上でございます。 11 ◯樋口建設局総務部長 民間委託,指定管理,さらに進めていくべきということのご指摘でございます。  指定管理者制度につきましては,民間事業者の知恵を活用して施設の利用促進が図られると,いわゆるその利用促進を図るという意味で参りますと,やはり有料施設がもっとも有効な制度であるというふうに考えてございます。これらを含めまして,今後の指定管理者制度のさらなる導入につきましては,施設の利用促進を図りながら,市民サービスの向上とコストの削減という大きな目的,これにつながるような,そして民間のノウハウが生かせる,こういったメリットのある施設につきまして,引き続き導入を検討してまいりたいと考えてございます。  また,民間委託につきましても,例えば下水道施設の東部スラッジセンターがございますが,それにつきまして,炉の変更に合わせて──これはもともと民間委託をしておるものなんですけども,炉の変更に際しまして,順次委託範囲を拡大いたしまして,先ほどユーティリティーというか,資材等の購入も含めた委託範囲のものを申し上げましたが,今度は修繕も含めた,本当に丸ごとの管理をお任せをすると,こういう形の包括的民間委託の導入を順次進めていこうとしてございます。引き続き,市民サービスの向上とコスト削減につながるような,こういった形で個々の業務にふさわしい手法を取りながら,積極的に進めていきたいと考えてございます。  先ほど,委員のご指摘の中に駐輪場の話ございました。本当に示唆に富んだご意見でございます。確かに,これまでも道路占用につきまして,民間に開放して,そしてそこで駐輪場をつくっていただくという取り組みをさん・センタープラザでありますとか,それから阪神の岩屋駅等で行ってございます。こういったものも民間活力の導入の新しい手法であると考えてございます。こういったものにつきましても,今後可能なものから取り組みを進めていきたいと考えてございます。  以上でございます。 12 ◯中島建設局道路部長 私の方から,委員ご指摘の暴走族対策としての,道路としての取り組みのあり方というか,その辺についてお答えを申し上げます。  委員おっしゃいましたように,暴走族というのは困ったものなんですけど,いろんなパターンがまずあると思うんです。委員おっしゃいましたのは,まち中の国道等を爆音を立てながら単車がばりばりと走るということと,それから1つ問題になっておりますのは,特に山中のカーブが続くような道で──これは四輪が多いんですけれども,スピードを競ってカーブを走り抜けて喜ぶというか,そういうやからというんですか,そういう暴走族の問題もございます。我々,今まで一般的には今申しました後ろの問題,山の問題について対応してきたというのが実態でございます。まず,その状況でございますけれども,神戸市内ではそういった意味で──国道428号の箕谷から淡河の方へ抜けます山越えのルートございますけれども,ああいったあたり,それから旧の表六甲,裏六甲ドライブウェイ,それから六甲山の尾根を東西に走ります明石神戸宝塚線,こういったところで四輪のドリフト走行というんですか,そういう走り方の苦情いうのが相当ございました。ここでは,委員ご指摘のような──大体厚さが1センチ未満ですけれども,段差のついた舗装をして走るとがたがたとなると,こういった舗装をしておりましたり,あるいは中央線の部分にポストを立てて,暴走族対策ということでやってきた事例がございます。近年,六甲山地区での対策いうのが,非常に地元の方からもご要望がございまして,いろいろとその後もやっております。ただ,基本的にはいわゆる交通違反としての取り締まりを中心として実施していくものと考えておりまして,我々は道路管理者としてできることを協力,応援してやっていくと,こういうスタンスでございます。そういう意味では,六甲山でも旧表六甲,裏六甲,再度ドライブウェイなどでは時間帯とか,あるいは祝祭日,休日を中心としての自動二輪の通行禁止,こういった交通規制もかかっておりますし,警察の規制もいろいろとされております。  六甲山の話になるんですけども,昨年度,特に住民の方から要望が強うございまして,尾根の明石神戸宝塚線なんですけども,丁字ケ辻から六甲山牧場の間についていろいろと対策・検討を行っています。昨年度には,車両を横滑りさせて走る──先ほど申しましたドリフト走行ですけれども,こういったものをしにくくする,そういうことがおもしろくなくなるというか,そういう効果をねらいまして,路面の進行方向に細い溝を幾つも掘りまして,そういう横滑りがしにくいような舗装──こういうのをグルービング工法というものですけど,そういった工法を実施しております。また今年度にも引き続きまして,センターラインに工夫をいたしまして──ちょっと細かい話になるんですけれども,よくセンターラインに上にぽこっとこぶが出たようなこともしたりもしますけれども,逆にいろいろ危険性との裏腹というのがございまして,センターラインに溝を掘る──幅が35センチで長さが15センチ,深さが1センチ,こういった溝を削り取って掘ると,そういうのを15センチ間隔に中央分離帯に設けて,やっぱりそこをタイヤが通過すると強い振動が発生して,運転者に警告も与えて,そういうラインを踏むのが嫌になるというか,そういった効果をねらった──これまたランブルストリップス工法というんですけれども,こういうことも実施しております。これらの取り組みというのは,要するに規制速度をオーバーするというふうな危険走行をする利用者に対する対応策でございます。ただ一方で,道路というのは本来安全かつ円滑──滑らかに走っていただく交通の確保,そういったことを目的にもしておりまして,一般的なドライバー,そういう方に危険を及ぼしたり不快感を与えると,こういったことは必ずしもよくないということで,先ほどの対策は道路管理者として苦肉の策といいますか,そういったことかなと考えております。六甲山の話は,今後とも警察や地元の方と協議しながら,必要な対策があれば考えていきたいと思います。  一方で,市街地での──特に二輪等は,爆音といろいろクラクションを鳴らしながらと,こういったものについては,先ほど委員ご指摘の段差舗装,これがどれだけ効果があるのかということをちょっと思います。ただ,地元や警察等からのご要望がある箇所については,どういう対応が道路管理者として適当なのか,対応できることについては積極的にやっていきたいと思います。  以上でございます。 13 ◯田中建設局公園砂防部長 街路樹についてでございますけれども,街路樹につきましては,先ほど申しましたように,景観とか季節感,あるいは木陰をつくるとか,あるいは環境保全の問題ということで,いろんな役割ございます。樹種の選定に際しましても,そういった役割を踏まえつつ,その地域の歩道の幅とか地域の特性を踏まえてどうするかということを決めていくわけですけれども,先ほど委員おっしゃられたように,常緑樹でもやはり──例えば,クスノキなんかは5月になりましたら一斉に葉が変わりますので,大量の落葉があるということで,必ずしも常緑にしたからいいという問題でもないと思うんですけれども,ただ,例えば山麓線のところでプラタナスがクロガネモチにかわったりという,そういった例もございます。  ということで,地域の方とこれからもどういった形で──当然地域の方に管理していただくということがございますので,そういったことを踏まえて,地域の方と十分相談しながら進めていきたいというようなことを思っております。 14 ◯分科員(たけしげ栄二) あと1分切りましたから,要望をさせていただきますが,局長の先ほどの答弁で,私はきょうは質問したかいがあったと思っています。それは,研究しようと,アジサイについて。何回かこの質問をしましたけど,初めて研究するということを言っていただいたので,楽しみにこれから私もこれを見守っていきたいと思います。  もう1点でありますけれど,実は阪神高速道路は排水性で非常に走りやすい。もう1点要望は,道のカーブの曲がり角──下りですね,そのところの排水性をやってもらったら,一番事故が起きにくいだろうと思いますので,それも強く要望して質問を終わります。よろしくお願いします。 15 ◯主査(守屋隆司) ご苦労さまです。  次に,井手委員,発言席へどうぞ。 16 ◯分科員(井手康雄) それでは,早速質疑に入らせていただきたいと思います。  まず1点目は,地球にも優しい街灯整備についてお伺いいたします。  6月の本会議などにおいて,民主党からも環境に優しい照明の活用について提案させていただいております。  札幌市のLED照明の実験など,他都市においてコスト面,環境面をも考慮し,水銀灯や蛍光灯をLED照明に切りかえる取り組みが進められているほか,横浜市では21年度より7億円の予算で1万基のLED化が進んでいます。また,東京都の北区では,7,600万円の予算で650基,さらに平成22年度から平成30年度までに毎年1,000基の交換予定で,全体の8割をLED化の予定をしております。  神戸市においては,車道照明を水銀灯からナトリウム灯に切りかえているところでありますが,環境にも優しいまち神戸をアピールするためにも,より一層環境負荷の低減につながるような取り組みを進めていくべきと考えますが,建設局の環境負荷の低減を目指した照明整備の方針をお伺いいたします。  次に,王子動物園の活性化についてです。  王子動物園については,旭山動物園などと比較され,施設のエンターテインメント性や入園者数に目が行きがちになりますが,何よりも入園者の方により喜んでいただけるような取り組みが大切だと思います。例えば,王子動物園は──特にことしの夏は暑かったのもあり,高齢者にとって斜面が多く,園内を歩くのが非常につらいとの声を多数聞きました。高齢者や小さな子供を持った方々などに優しい動物園となるため,斜面園路にはできるだけ手すりを設置し,園路の舗装についても改修にあわせて全面を弾性舗装にすることにより,足への負担を軽くなり,来園者に優しい園路になると考えます。今後,来園者に優しい動物園となるよう,斜面などについてどのような取り組みを行っていく予定なのかお伺いいたします。  また,ソフト面では,王子動物園においてもいろいろなイベントが企画されておりますが,体験・参加できるイベントの提案をさせていただきたいと思います。  旭山動物園の視察時に,園長にも提案したことでもあるんですが,動物園における体験イベントとしては,ふれあい広場などもありますが,来場者の中から抽せんか,あるいは時間限定で動物に直接えさを与えることができるという方法も1つの案として王子動物園にも考えれるかなと思います。また,旭山動物園の動物紹介のポップがすべて手書きのものでした。動物紹介のポップも小・中学生の生徒,あるいは一般などから公募し,それを飾るようにしてはどうでしょうか。これらは経験者,体験者,当選者にとってはよい思い出になることになり,リピーターにもつながるものと考えます。このような体験・参加できるイベントについて,今後どのように考えて取り組んでいけるのかお伺いいたします。
     次に,電線地中化について。  電線の地中化については,景観,道路幅の有効な利用,災害時のライフラインの確保などに有効であります。神戸市においては,観光地などを優先して進められておりますが,幅員の狭い道路空間の有効利用という点を考慮すれば,生活道路も含め,道路通行の安全性確保のためにももっとどんどん進めていくべきだと考えますが,ご見解をお伺いいたします。  次に,公園の整備について。  最近の公園整備を見ておりますと,公園の真ん中に小さい複合遊具があり,子供が遊具に群がっている状況であり,ときに肝を冷やすこともあります。そのほかのエリアはベンチとかがあるだけで,憩いのエリアとなっております。高齢者の利用が中心の公園ならば遊具もそれほど要らないとは思いますが,神戸市内で一番子供の多い東灘区のように,子供があふれる公園については,もっともっと広々と遊具を配置すべきだと考えます。整備に当たり,ワークショップなどを開催し,地域のニーズに応じた公園としていると思いますが,もっと公園全体に遊具を配置することで子供も伸び伸び育ち,伸び伸び遊ぶのではないかと考えますが,そういった点に配慮した公園整備について,建設局のご見解をお伺いいたします。  東灘区の郡家公園のように,公園の一部芝生化されておりますが,公園の芝生化を行うことにより,緑の景観や寝転んだときの快適さ,さらに滑り台などの下も芝生化をしていれば,遊具から落ちたときのクッションにもなり,安全性の面や環境面,人間にとって健康で必要とされているはだしで自然に触れられるという観点からも,芝生化のメリットは非常に大きいものと思います。公園の芝生化に当たっては,芝生の育成のための水やりや芝刈りなど,地域ボランティアなどの負担が前提ではあると思いますが,芝生化の有用性を考慮し,建設事務所から芝苗の支給とか芝刈り機の一時貸し出しなど,公園の芝生化に対する支援をすることもご提案したいのですが,お伺いいたします。  次に,老朽化した下水道の改築更新についてお伺いいたします。  下水道は,人々が生活する上で必要不可欠な都市基盤であります。昭和40年代後半に下水道の普及を図るために,集中的な整備を行ってきましたが,これらの施設の老朽化が進んできています。今後,一気にこれらの老朽化が浮上し,施設の改築更新が来ると予想されますが,そのことについてどうお考えでしょうか,お伺いいたします。  次に,電動パーソナルモビリティー普及への課題についてお伺いいたします。  代表質問でもありましたが,運輸部門について神戸市では電気自動車の急速充電器の導入や電動アシスト自転車を利用したレンタサイクルの社会実験を実施するとともに,空き情報や予約サービスを提供し,CO2削減につながる新交通体系の普及に取り組まれると認識しています。そこで,そのための環境整備が課題になるかと思いますが,道路を管理する建設局としての今後の課題と整備指針をお伺いいたします。  最後に,歩行者天国の実施についてお伺いいたします。  歩行者天国の日は,歩行者用道路として通行者と車を分離することで人が安心して楽しい散策や買い物ができるものであり,また,これは道路交通を車優先から人間優先へ転換させるきっかけともなり,その効果として自動車のもたらす排気ガス,騒音等の交通公害防止にも寄与すると言われております。  歩行者天国の日は,1970年,ジョン・リンゼイ市長が毎週土曜日にニューヨーク5番街の一部を歩行者に開放したのが始まりと言われております。日本では,東京の美濃部元知事の提唱で,同年に新宿と銀座の一部で実施されております。  ことし3月の祝日に,広島市が歩行者天国社会実験としてまちなかホコテンというのを実施され,アンケート結果でも来られた方の97%,そして沿道店舗の66%がよい取り組みであると評価され,まちのにぎわい創出効果についても効果が得られるほど有効性が確認できております。広島市では今後,本格導入に向けて検討を進められております。  そこで,神戸市においても定例的な歩行者天国を実施すべきと考えますが,建設局のご見解をお伺いいたします。  以上です。 17 ◯松浦建設局長 では,私から何点かご回答いたします。  まず,LED照明ですね,環境に優しい街灯整備ということでございます。  神戸市の街灯整備,皆さんもうよくご存じかと思いますが,昭和39年度から光のまち神戸ということで,明るく住みよいまちづくりを行うために,市民の方のご協力のもとに行ってまいりました。昭和39年度当初は,1万灯余りであった街路灯が昨年度末は約17万灯ということで,非常にふえております。この街路灯のうち防犯灯ですね──いわゆる生活道路にある分ですが,これにつきましては平成18年度から昨年度までに──これまで20ワットの蛍光灯でございましたが,32ワットへの照度アップ事業を実施いたしまして,当初半分ぐらいということだったんですが,半分以上──約4万3,000灯を整備しております。これは,32ワットの蛍光灯というのは,同等性能のLED照明に比べまして,イニシアルコストで──現在8分の1ぐらい,それからランニングコストがほぼ同じぐらいということでございます。32ワットにしましても,20ワットに比べまして電気代は同じで,非常に明るいということがございまして,切りかえた次第でございます。  そういうことで,今一番効率のいい蛍光灯を使っているという状況でございまして,蛍光灯はLEDに比べて定格寿命ですね,約5分の1と短いというデメリットがございますけれども,トータルとして,電球代含めた交換作業の費用とか,いろいろ計算しまして,現段階ではLED照明よりもトータルとしてまだ蛍光灯の方が優位という状況でございます。かなりLEDの価格が,極端な話,半分ぐらいに下がらないとなかなか追いつかないというような状況でございます。ということで,ここしばらくは防犯灯につきましては,32ワットの蛍光灯を使っていこうと考えております。  ただ,LED,当然将来の課題でございますので,いろいろ考えていく必要がございますが,それ以外に環境負荷の軽減の取り組みといたしまして,車道の方でございますけれども,これは──従来300から400ワットの水銀灯を使っておりましたが,これを今180ワットのナトリウム灯への切りかえを進めているということでございます。これも消費電力,ワット数から言いますと,当然半分程度ということになりますが,明るさが水銀灯と同じぐらいということで,このナトリウム灯を積極的に使っていこうと──車道の方ですね,考えております。これにつきましては,平成18年度から平成21年度──18年度から始めたんですが,21年度までの第1次4カ年計画と言ってますが,西神中央線ほか7路線を対象に2,681灯,既に昨年度まで切りかえを実施しております。  これからですけれども,今年度から平成25年度,第2次4カ年ということで,垂水妙法寺線とか4路線を対象に2,213灯切りかえをしていこうということでございます。  それから,6月の本会議でメタルハライドランプのことをご提案いただきましたが,だんだん技術が進みまして,セラミックメタルハライドランプいうのがございまして,これは演色性という太陽光に近い程度をあらわす仕様がございますが,非常に太陽光に近いということで,まだ性能もLED照明とそんなに変わらないということもございます。そういったことに使っていこうということで,現在フラワーロードの歩道で水銀灯とのちょっと比較実験をしてみようかとか,それから西出高松前池線ですね,ここでも車道照明の試験設置,考えておりまして,性能・効果確認して順次整備を進めていこうというふうに考えております。  それから,他都市の状況,今るるご説明ありましたが,東京,横浜,札幌等の事例聞かれましたが,我々も今,事例いろいろ研究してるところでございまして,また東京,横浜についてはちょっと詳しく調べておりませんので,これから詳しく調べて状況を確認したいと思っております。札幌の方は,札幌は寒冷地ということで,何か蛍光灯が点灯しにくいというようなこともあるようでございます。そういうことで,街灯の大半──車道照明も含めましてですけど,ナトリウム灯と水銀灯でずっと札幌市は行ってきたということだそうでございます。ですから,札幌市の管理の街灯,約6万2,000あるそうですが,そのうち1万2,000が80から100ワットの水銀灯ということだそうでございます。札幌市の取り組みは,このLED照明の取り組みでございますけど,1万2,000灯の水銀灯を40ワットのLED照明に切りかえるということで,ワット数は大分落ちますので,電気代も,もちろんランニングコストもCO2排出量も半分程度になるということです。それから,LEDは長寿命ということで,寒冷地で球がえが頻繁にするのはやっぱり大変だということで,そういう維持管理上のメリットも大きいというふうに聞いております。といったことを総合的に判断しまして,札幌市ではLED照明についてトータルコストがやっぱり若干高いそうでございますけれども,今後積極的に取り組んでいくと聞いております。東京,横浜も費用的にかなり投資されてるようですので,恐らく現時点では多分先駆的にやるという意義はあるんですけど,LCC──ライフサイクルコストを考えると,やはりちょっとまだ高い状況というふうに考えております。  建設局でも,今後ですけれども,先ほど申しましたナトリウム灯やセラミックメタルハライドランプですね,こういったものを主として車道にやっていこうかなと。歩道でも一部やるかもしれませんですけど。それから,そういう高効率の照明灯の導入を進めるとともに,LED照明導入につきましては,JIS規格などの製品の規格化,それから価格の動向,そういったことを十分注視しながら,今後も──どうせいずれやると思いますけども,いつやるかというようなことになっております。引き続き検討していきたいと思います。電気製品いうのは,かなり需要がぱっと上がると,価格がぐっと下がるということがありますので,一番の潮どきというのがあるんだと思います。ただ,そんなことを皆が言ってたら全然進みませんので,その辺のバランスは大事だとは思います。  それから,王子動物園の活性化ということで,旭山動物園のお話ちょっとされましたが,その後で高齢者にとって王子動物園,斜面が多いとか,手すりが不足してるんじゃないかとか,弾性舗装とか,いろいろご指摘ございましたが,まず園路の傾斜の関係でございますけれども,王子動物園,8ヘクタールぐらいあるんですが,一番低いところと高いところの勾配差,平均で大体7.8%ぐらいあるということで,確かにきつうございます。バリアフリーの基準は昔は8%とか言ってて,今は大体スロープでも5%とかになってますので,それからしてもちょっときついということでございます。そういったこともございますので,高齢者に配慮して工夫していくということが,これは大変重要だと考えております。  まず,手すりでございますけれども,階段とかスロープが何カ所かありますが,これはおおむね手すり設置しております。それから,一部ふれあい広場の階段などでついてないところもありますので,これについては早いこと整備したらいいんじゃないかなというふうに考えております。それから,主要な通路ですね,これは設置してないところが多うございます。これは,通路の勾配にもよりますので,きついところと緩いところとありますので,そういった状況も踏まえまして,それから狭いところでは,手すりをこうやると車が──作業車が通れなくなるようなところもあるかもしれませんので,そういったところよく検討して,必要な箇所から順次設置していきたいと考えております。  それから,弾性舗装でございますけれども,実は2カ所ほど王子動物園も既にやっておりまして,子供たちの遊び場であります遊園地の中,それから北園の通路の一部については,この弾性舗装をやっております。私もこの弾性舗装,非常に好きでございまして,歩いてて気持ちがいいという舗装でございます。ただ,弾性舗装は,やっぱり耐久性が低いということは現実にございます。ですから,車が通るとすぐ傷むという状況でございます。車が通らなくても,六甲道の南側に公園ありますが,あそこにもちょっと一部弾性舗装があるんですが,かなり人がたくさん通られるということで,痛みが激しいという実態もございます。そういうこともございますけれども,できるところはやっていこうということでございます。それから,雨の時に材質によっては滑りやすいというような問題もあるようでございます。ですから,王子動物園の中につきましては,作業車両の通行,結構ございますし,それから道路の勾配とかいろいろございますので,ふさわしい場所があれば検討してさらにやっていくいうことも考えております。いずれにしましても,高齢者,子供,すべての人に優しいユニバーサルデザインの動物園ということを目指して取り組んでいきたいと考えております。  それから,電線類の地中化でございますけれども,電線類の地中化いうのはいわゆる無電柱化ということになるんですけれども,無電柱化にはいろいろな手法がございます。軒下配線や裏配線,それから電線類を地中化すると,いろいろ手法はあるんですが,いずれにしましても,無電柱化しますと,まちの景観向上に大きく寄与すると,もうこれは事実でございます。それから,安全で快適なバリアフリーに配慮した歩行者空間が確保できると。それから,災害時ですね,電柱が倒れたり垂れ下がり,そういったことがない。そういったことで,安全な道路,安定したライフラインを実現する施策ということで,道路事業に関しましては,市民の方のご意見でも道路の無電柱化に期待するニーズが高いということは事実でございます。  無電柱化の条件でございますけれども,道路の無電柱化を図りますには,先ほど言いました地中化,裏配線,軒下配線,いろいろ手法はあるんですが,いわゆる電線を地中化しますためには,地上機器,それから地下配管というのが必要でございまして,それぞれ地上に,地下にそのスペースが必要ということで,特に地上はこういう鉄の箱みたいなのが随所に──その辺にもあると思いますが,あれがなかなか地下に埋設できないと──地上に出てくるということで,ちょっと道路構造に一定の条件があるということになります。また,当然この事業をするには電線管理者の合意と負担がございますので,ご協力が必要と。それから,沿道家屋の方ですね,今は余り反対される方はいないんですけども,やはり全員が引き込みをやり直す必要があると──これは事務所でやるんですけども,あるいうことで,全員の方の同意が必要ということに当然なります。これらのことを踏まえまして,進捗状況でございますけれども,神戸市では昭和61年から電線類地中化計画というのを策定しまして,地域の皆さんのご協力,電線管理者のご協力を得まして,積極的に取り組んできております。これまでは三宮,元町,神戸駅周辺などの都心部の主要道路をやっております。旧居留地なんかはもう全部やってます。それから,国道28号,山手幹線などの緊急輸送道路と言われてる道路も優先的にやっております。それに加えまして,区画整理や再開発──面開発でやるときですね,特に震災復興事業区域──たくさんございましたが,そういったところでこの地中化もやっております。それから,現在北野地区の観光地ですね,こういったところも進めておりまして,今山本通りという東西の通りやっているところでございます。それから,舞多聞いいまして学園南ですね,旧舞子ゴルフ場のところ──住宅団地つくっておりますが,そういったところや,それからポートアイランドの1期,2期ですね,そういった新たなまちづくりなど,住宅地も含めた無電柱化に取り組んでいってるところでございます。昨年度末で,神戸市内で約96キロ──これ,両側歩道だったらダブルでカウントするんですが,それから国交省の直轄ですね──国道2号等ありますが,それを含めますと134キロ無電柱化図ってきたということでございます。  今後も,繰り返しになりますが,安全で快適な道路空間の確保,都市景観の向上,歴史的なまち並み保全,観光振興,防災対策,こういった観点から主要な幹線道路,それから観光地における無電柱化事業を中心に進めておりますけれども,住宅地も含めました幅員の狭い道路の無電柱化も,委員のご指摘のとおり,道路通行の安全性確保のために必要な施策であると考えております。ただ,残念なことに,電柱を撤去しましても,先ほど申しました地上機器が残ります。狭い道路ではなかなか電柱のかわりにそれがでんと居座ってるということになると,何をしてることかわかりませんので,例えば舞多聞地区のように,ここでは生活道路を無電柱化してるんですが,地上機器の設置のために,私の土地を提供いただくと──これは使用料も払ってるようですが,そういったことで無電柱化に対する地域の皆さん,それから電線管理者の協力,そういったことが得られれば非常に効果的でございますので,住宅地における無電柱化にも,そういったことであれば可能かと考えております。いずれにしましても,この無電柱化事業につきましては,1つ1つの事業が非常に時間がかかります。根気よく今後も続けてまいりたいと考えております。  それから,歩行者天国の件でございます。まず,過去の神戸市の実績,ちょっと申し上げますと,昭和47年から昭和62年ごろにかけまして,大丸神戸店の北側の花時計線という道路がございますが,これとトアロードの一部において実施されておったということでございます。高度経済成長,車の交通量の増大で中止されたということで,これはちょっと詳しい資料が見当たらなかったんですが,毎週とかそういった形で,休日にやられておったようでございます。  それから,大規模イベントとして,これはもう神戸まつりとか神戸ルミナリエ,それからインフィオラータこうべということで,花を敷き詰めた道をつくったりしておりますが,そういうことで地域団体が主体となってます,そういうイベントでは行われてると。それから,有馬の太閤通りや阪急岡本駅周辺などでも歩行者天国が行われてるそうでございます。これはスポット的にというんですか──継続的じゃなく,そういうイベントのときに行われてるということでございます。実は,平成15年から17年度にかけまして,もう1回歩行者天国をちょっとやってみようかという話がございまして,旧居留地におきまして,居留地協議会のご協力を得まして,車両規制することに周辺の影響や地域活性化の効果等検証する社会実験ということで,大丸神戸店周辺の明石町筋──これ,縦筋ですね──大丸の東側の通りですが,それと仲町通──これはルミナリエをやってるところですが,この一部におきまして,神戸旧居留地フリーウォークという名前をつけまして,3年間,各年度に3日から5日間開催しております。期間中は音楽の演奏やストリートパフォーマンス,それから道路空間を利用したさまざまなイベントも行われております。その効果でございますけれども,アンケートをいたしまして,9割の方から好評を得てるということでございました。開催前は1日平均約8,000人ぐらい歩行者があったようですが,開催中は1万1,000人から1万4,000人,最大約1万9,000人の方が訪れるというようなことで,地域のにぎわいの創出に大きく貢献したということでございます。  一方,ゴールデンウイークと,それから秋の観光ウイーク中に実施しましたので,3カ年とも周辺で交通渋滞が発生したということで,特に平成16年度は前年に比べ,実施エリアを拡大いたしましたので,大丸の北側交差点よりフラワーロードを超えまして,新神戸方面まで渋滞が発生したというようなことで,この3カ年で一応社会実験終わっております。  この歩行者天国を実施する際の課題でございますけれども,今るる申し上げましたが,やっぱり交通規制が必要でございまして,それは警察ですね──交通管理者が行うということでございます。そういうことで,周辺地域に渋滞が生じるか生じないかというようなことですね。実施時期や場所,それから範囲,時間,交通規制の方法,迂回路を設定と,こういったことで警察と十分な調整が必要になります。それから,影響を受けます周辺の店舗の方,それから駐車場が結構ございまして,そういったところに対する影響,荷さばきもございますね。休日にやれば比較的少ないかもしれませんが,そういうことがあると。ということで,交通規制を伴う警備が当然出てまいりますので,非常に多大な経費が必要になるということで,多くの課題がこの社会実験で明らかになっております。  そこで,フリーウオークの成果を踏まえまして,結果的に地域団体と協議させていただきまして,通行どめや多大な費用をかけずに,いつでも気楽に歩道でイベントが実施できるというようなことで,明石町筋──先ほど申し上げましたフリーウオークをやった通りでございますが,この歩道を拡幅する工事を今行っております。もうしばらくしたらでき上がりますけれども,そういったことを地域の方とご相談してやっているところでございます。それ以外にも,神戸市では協定道路制度というのがございまして,これは地域団体の方と道路管理・活用協定を結びまして,地域の方が主体的に日常管理を行っていただく清掃等ですね,そのかわりにオープンカフェをつくったり,経営したり──それは三宮中央通りでやっておりますけど,フラワーボックスを置いたり,休憩ベンチを置いたり,そういった地域活動が可能になるように,この道路管理・活用協定というのを結んでおります。これで今やっておりますのが,例えばセンター街ですね,それから元町の商店街とか,そういったところと協定道路を使ってやっております。  今後の対応でございますけれども,この歩行者天国の実施に当たりましては,先ほど申し上げましたとおり,さまざまな課題がございますが,まちのにぎわいを創出という目的に対しては,特に一定の効果があると考えております。ただ,車道を含めました定例的な歩行者天国につきましては,やはり地域の方のニーズ,協力,理解,これが必須でございまして,そういったお声があれば,警察──交通管理者とも十分な調整を図った上で,検討してまいりたいと考えております。  以上でございます。 18 ◯中島建設局道路部長 私の方から電動パーソナルモビリティー普及に向けての建設局──道路管理者としての考え方,この辺についてお答えを申し上げます。  地球温暖化の防止とか低炭素社会の実現,こういったことで,ご存じのように現在神戸市では次期基本計画の策定中でございます。この中で,環境局では環境基本計画,それから神戸市地球温暖化防止実行計画の策定に取り組んでいるところでございます。  神戸市のCO2排出量のうち,運輸部門の中の特に自動車に起因する量といいますのは,地域全体の排出量の約15%を占めておると,こういうことでございまして,これを低減していくことは重要なことと認識しております。そんな中で,ご指摘の電気自動車あるいは電動アシストつき自転車,こういった電動パーソナルモビリティーの普及も今後進めていくべき対策の1つとして考えられているところでございます。  そんな中で,まず自転車の問題でございますけれども,電動アシストつき自転車に限らず,自転車については近年保有台数が非常に増加しておりまして,歩道上での交通事故の増加などの問題も発生しております。安全で快適な自転車走行空間の整備が必要となってきているところでございます。こういうことを進めることによりまして,電動アシストつき自転車を含めまして,環境に優しい自転車の普及促進に寄与するものと考えております。  自転車のどこを走るべきかという議論でございますけれども,これまで自転車走行空間といいますのは,自動車と自転車を分離すると,こういったことが優先されまして,幅員の広い自転車歩行者道を整備してきております。ただ,そういった中で自転車と歩行者の混在していると,こういうことから,そういう自転車,歩行者間の事故が急増するとか,安全性に問題が出てきておると。あるいは,自転車そのものにとっても走行性,利便性,快適性を阻害しているのではないかと,こういったことがいろいろ問題になってきております。そこで,これからの自転車走行空間の整備は,自転車は基本的には車両でございまして,車道通行が原則であると,これをもう1度再認識していただく必要があるんじゃないかと。歩行者と分離することを基本的な考え方とすると。一部,弱者の方については歩道を走っていただくこともあるんでしょうが,基本はそうだということ。それから,現地の状況ですね,歩行者の数とか交通量に応じまして,歩道と車道と,それから自転車レーン,こういったものをバランスよく配置するよう,どういったことができるのかということを今検討しているところでございます。建設局では,現在そういった意味で自転車走行空間整備計画と,そう銘打ちまして,現在案の検討を進めておる最中でございます。来年度には運用を開始しまして,一部での整備に着手できればと考えているところでございます。  一方,電気自動車の話でございますけれども,現在環境局が中心となりまして,公用車への率先導入を図っておられると。あるいは急速充電設備,これを21年度に市内では本庁舎と環境未来館に設置されたと聞いております。今後は,電気自動車の普及に向けまして,環境局で今年度取り組んでおられますが,電力会社やコンビニ,民間駐車場,ガソリンスタンド,こういった地域企業と連携して充電設備の設置を推進していくということで取り組んでおられると聞いておるところでございます。  我々建設局といたしましても道路空間そのものに,あるいは駐車場の中に,こういったところに充電設備の導入ができないかと,その辺の可能性についても環境局とよく連携をとりまして,一方電気自動車の普及状況,技術開発の動向等を見ながら研究してまいりたいと考えているところでございます。  以上です。 19 ◯浜口建設局下水道河川部長 そうしましたら,私の方から老朽化しました下水道管渠の改修更新についてお答えいたします。  ご案内のように,神戸市の下水道事業は昭和26年から開始しております。1951年ということでございます。その後,水洗化の促進ということで普及拡大を進めておりまして,今現在汚水管渠につきましては,約4,000キロメートルほど布設をしております。このうち,布設後既に50年を経過しました管渠につきましては,約58キロメートル──約1.4%ございます。今後10年後には,約500キロメートル──13%,20年後には約200キロメートル──48%に達する見込みでございます。  これまでの老朽管渠の調査・復旧をどういうふうにやってきたかということでございますけど,神戸市の方では15年前に阪神・淡路大震災を受けておりますので,そこで被害があったところも老朽化がかなり進んでるということで,東灘から垂水区の旧市街地の一部を老朽化が進んでいるであろうということで,老朽化重点地域に指定をしておりまして,平成21年度末に地区内の管渠──約1,200キロメートルについて,テレビカメラによる詳細な調査を実施してきております。調査結果から緊急度が非常に高い路線については,放置することが非常に危険であるということで,緊急対応として復旧工事に取り組んできております。  平成21年度末現在につきまして,災害復旧も含めまして,約150キロメートルの復旧を完了しております。さらに,国の方から平成18年度,特に阪神・淡路大震災の後,新潟とかそういうところでも地震災害が非常に起きましたので,緊急輸送路や軌道下等に布設されてる管渠,あるいは避難地とか防災拠点を結ぶ──処理場間を結ぶ管渠について耐震化を進めるということで,下水道地震対策緊急整備事業というのが創設されました。神戸市の方も地震災害を受けておりますので,全国で第1号の指定を受けて計画的に管渠の耐震化事業を進めているところでございます。  平成21年度末,その事業によりまして,約5.1キロメートルの整備を完了しております。さらには,平成21年度には国の地震対策事業の見直しが行われまして,今までに加えまして老人ホームなど,いわゆる要介護者関連施設と処理場を結ぶ管渠も対象にしました下水道総合地震対策事業というものが施行されております。それを受けまして,神戸市の方でも平成22年度新たに神戸市下水道総合地震対策計画の策定に着手しておりまして,計画的に下水道施設の耐震化,改良工事をやっていこうというふうに考えております。  委員のご指摘のとおり,昭和40年代,非常に水洗化を進めるということでかなりの事業を進めてきております。年間約150から230キロメートルぐらいの汚水管の整備をしていたところでございます。これらの管渠は,10年後にはかなり老朽化が進むというふうに思われますので,大量更新期を今後迎えることになろうと考えております。老朽化による下水道管渠の機能低下というのはやはり道路陥没とか,漏水とか,あるいは市民生活に非常に大きな支障を与えるだけではなしに,我々の維持管理する上での不明水の増加に伴う処理場機能の負担増,あるいはコスト面でも非常に問題があるということで,今後予防保全的な対応が必要であるというふうに考えております。非常に限られた財源の中ではございますが,管渠の長寿命化,延命化を図り,事業の平準化を考慮した計画的に改築工事の更新を実施する必要があるというふうに考えております。  今後は,神戸市の方では,今までに実施いたしました調査データをもとに管渠の緊急度,あるいは重要度等を判断いたしまして,改築更新事業の優先度を決定して,汚水管渠の改築更新基本計画の策定に着手しているところでございます。  平成21年度につきましては,非常に市内でももっとも古く整備されております中央処理区の計画策定を終えておりまして,平成22年度以降も引き続きほかの処理区に対してもやっていきたいというふうに考えております。  今後は,総合地震対策の計画と改築更新基本計画との整合を十分図りながら,計画的に緊急性の高い事業を前倒し,あるいは延命化できるものはしながら,事業の平準化を図っていくというふうに考えております。  そうしまして,ただ計画的に改築更新をやっていく中でも,日常管理の中で見つかった緊急性の高いふぐあい箇所については,事故防止等もございますので早急に実施したいというふうに考えております。  ただ,今後の改築更新工事の施工方法につきましては,できるだけ経済性のあるというような形で考えておりまして,1つは開削工法が非常に有利な現場,特に今までの汚水管渠につきましては,ヒューム管というコンクリート管でできておりますので,今後につきましては硫化水素による腐食とか,あるいは耐震性の向上を図るということで,塩ビ製による樹脂管による布設がえをできればやっていきたい。ただ,どうしてもいわゆる交通事情とか,市民生活への影響等考えますと開削工法が無理なところもございますので,最近非常に老朽化対策として多く採用されてます非開削工法,いわゆる開削しないで管渠の中を塩ビ管等を入れたり,あるいはライニングをしたりという管更生工法を積極的にやっていきたいというふうに考えております。(発言する者あり)  そうですか。済みません,ちょっと先ほど20年後に約200キロというふうに申し上げたようですけど,一応2,000キロに達するということでございます,済みません。  以上でございます。 20 ◯田中建設局公園砂防部長 私の方から公園の整備についてお答えいたします。  公園につきましては,子供や高齢者をはじめ幅広い世代の方が利用されるということで,いろんな機能が必要でありまして,実際に公園を利用する地域の方々のニーズを把握して,適切な施設配置に努めているところでございます。ただし,公園は子供たちにとって貴重な遊び場であるため,伸び伸び遊んでもらうということで,できる限りさまざまな遊具を配置することが理想であるというふうに考えております。例えば,東灘区であれば,小寄公園のように比較的規模の大きな公園につきましては,いろいろな遊具を分散して設置することもしております。ただ,遊具設置に際しましては,安全面の観点からおのおのの遊具の間,あるいは他の施設に対して一定の離隔──これは距離ですけども,1.5メートルとか,2メートルとか,そういった一定の離隔を確保することが安全基準上必要となっております。したがって,街区公園のように身近で小さな公園につきましては,非常に面積的な制約からなかなか遊具を分散して設置することが難しいという状況ではございます。そのために,遊具の選定に際しましては,限られたスペースを効率的に活用できたり,それからバリエーションに富んで,想像力をかき立てるということで,最近は複合遊具を設置する事例が非常に多くなってございます。  こういったことで,地域のニーズの把握に当たっては,常日ごろから公園の管理に携わっていただいております美緑花ボランティアの皆さんとか,あるいは地域団体の方との懇談会,あるいは整備するときにはワークショップをして,公園の利用者の方,あるいは管理する方からの要望把握に努めているところでございます。これからもそういった要望を踏まえて,遊具の改築更新あるいは公園の改修などの機会をとらえて,できるだけその地域ニーズに即して伸び伸び子供たちが遊べるような遊具の設置ということに,そういうことを考えながら努めていきたいというふうに考えております。  それから,次に芝生の問題でございますけれども,公園の広場等における芝生が転ぶことを気にせず,子供たちが遊び回れるということで,非常に快適性,安全性の面から有効であるというふうに思っております。ただ,芝生を良好に維持するためには,芝刈りとか除草,潅水,そういうような手厚い日常管理をするとともに,場合によってはエリアの一部を使用禁止にして養生することも必要になってございます。街区公園等の身近な公園においても,部分的にはスポット的に芝生化されてる公園も多々あるんですけれども,郡家公園のように,広場利用を前提にある程度まとまった芝生化されてる公園,こういう公園を芝生化する際には,美緑化ボランティア等,そういったボランティアの方に手厚い管理をお願いするということが必要になってございます。そのため,整備時におけるワークショップ等では,地域の方々と十分に話し合いをした上で実施するようにしております。  芝生管理の支援としては,まちの美緑花ボランティア制度による助成金ございます。これを活用して地域の方が芝刈り機を買ったり,あるいはほかの肥料とか,そういった機材や資材を購入することが可能でございまして,郡家公園もそういった制度を利用していただいてますし,兵庫区の御崎町西公園なんかもそういった同じようなことで実践していただいております。  一方,芝生化したけれども,らち化して補植が必要になった場合など,この場合に芝生の植えつけに際しては,基本的には市が植栽するようにしております。ただ,例えば須磨区の滝が谷公園というのがあるんですけども,芝苗は市が用意して,地元の方が植えつけはやりましょうということで,そういったことで共同で実施している例もございます。  ただ,先ほどご質問にありました遊具下の芝生化でございますけれども,芝生は頻繁な利用によって必要以上に踏まれると生育が阻害されて,らち化するということもございまして,なかなか遊具の下を芝生にするのは,非常に困難かなというふうに思っております。そのかわり,遊具の下には芝生化を行わず,土やクッション的なものを敷いて,そういった舗装材料で安全を確保したいというふうに思っております。  いずれにしましても,身近な公園の芝生化につきましては,地域との協働による整備や管理を目指しながら,今後もさまざまな形での支援を行っていきたいというふうに思っております。  以上でございます。 21 ◯杉村建設局王子動物園長 王子動物園のイベントについてでございますけども,私どもでも動物園に泊まるZOOキャンプでありますとか,夏休みの子供のサマースクール,またご指摘にありましたふれあい広場,こういった体験・参加できるイベントを行っておるところでございます。それで,大変人気を集めているところでございますけれども,ご提案ではまず抽せんで動物にえさをということでございますが,王子では以前アシカのえさやりをやっておりましたけど,安全上の点などから中止した経緯もあって,現在行っておりません。しかし,ご指摘にあるように,思い出に残るようなイベントであるので,一度どんな工夫ができるのか,考えてみたいと思っております。  次に,動物紹介のポップについてでございますが,王子でも飼育スタッフが作成した動物園ニュースなどを掲示しております。  ポップを公募でというご提案でございますが,これについても,一度どんな工夫ができるのかよく考えてみたいと思います。  今後とも,思い出に残るような体験・参加型イベントを関係者皆で知恵を出して,そしていい動物園になるように一生懸命取り組んでいきたいと思います。 22 ◯分科員(井手康雄) ありがとうございます。ちょっと質問の方をさせていただきたいのですが,まずLEDのことなんですけれども,お話の中で私が感じましたのは,タイミングと価格だというふうに感じ取ったのですが,確かに蛍光灯の分までLEDに切りかえるのは,コスト面からも判断しづらいというところは理解できるんですけれども,LEDの価格自体が,先ほどおっしゃいましたように下がってきておりまして──現在機種や種類にもよりますが,去年と比べてコストが大体28%から57%まで下がってるんですね。そういった面で,あと規格面──製造に関してですけれども──に関しては,安全性からいってもJIS,あとS―JET,PSE,CE,RoHSというようなもの,すべてクリアしてるような商品もございますので──全部が全部とは言いませんが,一部ずつからでも変えていくことができるのではないのかなと。ランニング的なものに関しましても,やはり耐久時間とかいろんな面に関して,行く行くは──初期投資は確かに高いように感じるかもしれませんが,おいおい必ずメリットが出ると。おっしゃいましたように,セラミックメタルハロイドとかもありますけれども,2段階に分けてLED化するのであれば,いっそのこともうLED化で進めて推進していった方が──環境面でちょっと言わせてもらいましたら,まずLEDに関しましては紫外線が出ないと,だから虫も寄ってこないと。あと,割れたときの水銀有害物が出ないという安全性も,あと環境面でもそういったすぐれた面がたくさんありますので,そういったところからちょっともう1度お考えをお聞きしたいなと。  あと,これ1つの案なんですけれども,この前,札幌市の方に視察に行かせていただいたときに取り組んでた1つのあれなんですけども,一応エリアごとに企業さんの方に公募を行って,LEDの設置をしていただいて,それを市民からアンケートをとると。その中から安全性,規格性,あとその地域地域にニーズに対応するかということと,あと専門家によって評価してもらってるという,そういった社会実験を行っておりますので,ぜひとも──そういったすごい有効なことをされてるなというふうに思いましたので,その点について再質問させていただきたいと思います。  それと,王子動物園なんですけれども,確かに作業車の通行で非常にそういうようなところで弾性舗装は難しいということなんですけれども,必ずそこを通らないと作業ができないのかというのをちょっとお伺いしたいです。  とりあえずは,その2点でお願いします。 23 ◯松浦建設局長 LEDの話でございますけれども,札幌市で社会実験的なことをやられてるということでございます。私どもの管理してる街路照明灯でも,札幌市で交換されました100ワット以下の水銀灯いうのが実は幾つがございますので,そういう100ワット以下の水銀灯であれば,札幌の方でもそんなにコストは高くないと聞いておりますので,やってみる価値はあるかなというふうなことも考えております。ただ,LEDは今いろいろおっしゃいましたように,規格の問題ですね,まだちょっと未整備ということもございますんですが,実験的なことであればやれるのかなということも考えておりまして,今後の規格化や価格の動向など注視しておりますけれども──特に設置してから相当期間経過してる古い100ワット以下の水銀灯ですね,こういったものが多い地域があれば,そういった事業で,モデル事業を含めて検討をしてみたいというふうなことも考えております。 24 ◯杉村建設局王子動物園長 王子動物園なんですけども,園内ではえさのための軽トラックであるとか清掃あるいは剪定,そういった軽トラックがたくさん──お客さんのいないときですがね,走っておりまして,全くすべて通らなければいけないのかということで言いますと,メーンの通路はほぼ横断しなくちゃいけないような状況です。しかし,先生,ご指摘にもありましたように,また先ほどもちょっと申し上げましたけども,一番通らない工夫がどんなことができるか,一度考えながら検討していきたいと思っております。 25 ◯分科員(井手康雄) あと,要望だけで終わらせていただきたいと思います。  まず,LEDの面からしたら,ぜひとも進めていただきたいなと。やっぱりこれからいろんな面で,神戸市は環境先進都市として,ぜひとも進めていっていただきたいなというのが1つの要望で,王子動物園の件に関しては,イベントの面も含めまして,確かにえさやりとか安全性も大事だと思いますが,やはり動物園を運営しているということは,子供さんとかいろいろな方に楽しんでもらえるというのがやっぱり一番だと思いますので,やはりいろんな方──お年寄りから子供さんまで楽しんでいっていただけるようなイベントをちょっとよく考えて,これからもやっていっていただきたいなというふうに思います。  それで,歩行者天国なんですけれども,済みません,私,過去に実施されてたという事例をちょっと知りませんで,申しわけなかったんですけれども,ぜひとも──歩行者天国というのは,いろんな国でも行われておりますし,また中心地だけではなくて,いろんな地域で同時開催するというような案もありかなというふうにも思いますので,ぜひともご検討を前向きにしていっていただきたいなと。  公園整備なんですけれども──私,ちょっと海外の方に長い間住んでたのであれなんですけれども,やっぱり遊具の件で3年前に同じ質問をさせてもらってたんですけれども,遊具に関しても,公園が日本の場合は小さいけれども,きちんと間隔どおりつくられて整備されておりますので,ここの地域は例えば芝生と憩いで使える場だとか,ここは子供さんが中心に遊んでもらえるところとか,そういった工夫をしながら,芝生の件に関しては,そうやって部分的に使い分けてやっていっていただきたいなというふうに思います。  下水管の方なんですけれども,下水管の方に関しましては,山岳部の方でちょっとそういう声を聞きますので,やはり私有地の地下に潜ってるような配管だとかに関しましては,やはりできるものならば市民の方にも啓発をお願いして言っていただきたいなと,こういうのが必要ですよというようなこともしていっていただきたいということを要望させていただきまして,私からの質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。 26 ◯主査(守屋隆司) ご苦労さまでした。  委員の皆様に申し上げます。午前中の審査はこの程度にとどめ,この際,暫時休憩いたします。  午後1時15分より再開いたします。   (午後0時6分休憩)   (午後1時18分再開) 27 ◯主査(守屋隆司) 決算特別委員会第2分科会を再開いたします。  午前中に引き続き,建設局に対する質疑を続行いたします。  それでは,菅野委員,お願いいたします。 28 ◯分科員(菅野吉記) まず最初に,建設局の平成21年度決算におきまして,依然として厳しい財政事情の続く中,平成21年度から5カ年計画で始まった神戸市公共事業コスト構造改善行動計画により,今までのコスト縮減のみを重視した取り組みから環境などにも配慮するといった,コストと品質の両面を重視する総合的なコスト構造改善を推進されたことは,当局を評価を──多とするところであります。  それでは,これより早速質問に入りたいと思います。  初めに,ユニバーサル社会の実現に向けた取り組みについてお伺いします。  ユニバーサル社会の実現に向けた取り組みとして,公園のバリアフリー化があります。公園のバリアフリー化は,ユニバーサル歩道整備事業などと一緒に取り組まれてきましたが,駅周辺と公共施設を結ぶ特定経路のバリアフリー化や段差や波打ち歩道の解消事業が先行し,公園のバリアフリー化はおくれているように仄聞しますが,実際進捗状況はどうでしょうか。  また,公園のバリアフリー化は,園路や広場について進められているとのことですが,公園でグラウンドゴルフなどを行う高齢者や障害者の方がふえてきており,園路や園内のトイレがバリアフリー化されていないところでは,とても不便であるとの声を聞きます。だれもが公園を利用しやすくするためにも,今後ともバリアフリー化の整備を推し進めていただきたいと思いますが,どのように取り組んでいこうとお考えかお伺いします。  次は,放置自転車対策についてであります。  今,環境に優しい乗り物として通勤,通学等の日常生活から余暇活動に至るまで幅広い年齢層において自転車のウエートが高まり,自転車の国内需要は年間500万台とも言われ,ここ数年間,全国で保有台数は7,000万台を維持しており,ますます自転車の需要は上昇傾向にあると仄聞します。駅等のターミナル周辺は自転車,原付バイクの放置が激増を続け,駅前の美化を損ねるのみではなく,歩道を通行する方々へ交通障害を招いております。本市でも,指定された51駅周辺の自転車放置禁止区域を中心に,放置自転車等の撤去やサイクルシェアリング実験の実施,駐輪場の無料化など,当局の努力も認めるところであります。しかしその一方,神戸市が管轄する駐輪場において改修・増築はありますが,放置自転車の増加に追いついていないのが現状だと思います。西宮市が新設し,あす10月1日からオープンする阪急西宮北口駅北側にある立体式地下駐輪場のように,これからの動向は見ていかなければなりませんけども,こういった新たなる対策を本市建設局としても取り組む必要性を感じます。ただ,同じようなことをすることを言っているのではなくて,今後当局としてどのように取り組んでいこうとお考えなのか,ご見解を伺いたいと思います。  それから,街灯の32ワット化への推進についてお伺いします。  本市では,光のまち神戸運動を推進する中で,夜間における犯罪の防止や通行の安全確保のため,平成18年度から3万5,000灯を目標に20ワットから32ワットに照度アップする計画を進めてまいりましたが,公道,私道それぞれの進捗状況についてお伺いしたいと思います。
     続きまして,地下道における豪雨時の対応についてであります。  近年,思いも寄らぬ局地的なゲリラ豪雨による浸水被害が全国的に起こっています。本年7月15日には,神戸市南部を中心とする局地的な豪雨により,国道2号線を横断するようにある兵庫区の地下道で浸水があり,実際通行どめとなった事例に見られるように,本市が管理する37カ所の地下道においても,豪雨時に浸水する可能性はゼロとは言えないと思われます。これまでに市内の地下道への浸水実績があるのかどうかお伺いしたい。  また,万が一地下道へ浸水した場合を想定し,歩行者が地下道に入り被災することがないような対策がとられているのかどうかお伺いしたいと思います。  そして次に,先ほどの質問と関連することではありますが,神戸アクアプラン2010の中の主要施策である浸水のない安全・安心なまちづくりの推進のために,都市部における浸水対策についてもお伺いいたします。  繰り返し言うようでありますが,近年異常とも言える集中豪雨が多発し,テレビ報道等でも内水はんらんという言葉を耳にする機会がふえてきております。大雨が降ると側溝,下水道や排水路だけでは降った雨を流し切れなくなり,水位の上昇により逆流した雨水で建物や土地,道路が水に浸かってしまうことを内水はんらんといいますが,数分のうちにあたり一面が浸水してしまい,市民の不安が高まっております。いざというこのような事態に対応するために,都市の安全と安心を守る下水道部局としてどのような対応をとっているのか。また内水はんらんを防止するためにはどのような課題があり,今後どのような対策を講じていこうとお考えなのか,あわせてお伺いしたいと思います。  最後に,こうべバイオガスの活用についてお伺いします。  東灘処理場において,下水処理時に生じる汚泥消化ガスをこうべバイオガスとして自動車燃料として供給するなど,資源の有効利用を進めており,今年度から都市ガスのガス導管に直接注入するという日本で初めての取り組みを行う予定であるとお聞きしておりますが,現在の進捗状況についてお伺いしたいと思います。  また,このような取り組みは,地球環境への負荷軽減という観点からも大変有効であり,他の処理場へも拡充展開することが望ましいと思いますがいかがでしょうか。  あと1点は質問ではございません。要望ですけども,兵庫区にあります中部処理場廃止後の跡地利用についてであります。  平成22年度中に中部処理場が機能廃止される予定でありますが,その後の活用方法については,これから検討されていくと思います。その上で,地元の皆さんから当面として──近隣に高等学校もあり,夜間制の通学路でもあり,中部処理場周辺には生活道路が面しているので,防犯の観点から処理場が廃止されても,街灯については残してほしいとの要望が上がっておりますので,地元の要望に十分配慮した上で,跡地利用についても考えていただきたいことをお願いします。  以上,質問が多岐にわたっておりますので,簡明なるご答弁をよろしくお願いします。 29 ◯松浦建設局長 それでは,私の方から何点かご回答申し上げます。  まず,ユニバーサル社会の実現に向けてということで,公園のバリアフリー化についてお尋ねございました。進捗状況等でございますけれども,平成18年12月にバリアフリー新法という法律ができまして,都市公園の新設や改修時に省令で定められたバリアフリー基準に適合させることが義務づけられまして,既存の公園につきましてもこの基準を適合させることが努力義務とされるとともに,あわせて改修時に国庫補助の導入が可能となっております。本市では,従来から新規の新しい公園整備の際におきましては,バリアフリー化に努めてきたところでございます。これらに伴いまして,高齢者や障害者はもとより乳幼児を連れた親御さんなども含めて,だれもが使いやすい公園づくりを目指して,広く公園のバリアフリー化に取り組んでいるところでございます。  バリアフリー化に当たりましては,バリアフリー化が可能な約1,300の公園につきまして,各公園におけます主要な施設を定めまして,公園入り口からその施設に至る経路を中心に園路や施設のバリアフリー化を行うこととしまして,それは施設のバリアフリー化の状況を把握するため,平成18年度よりバリアフリー基準の適合状況の調査を行っております。そして,整備を効率的に進めますために,調査結果におきまして基準不適合の公園がございまして──4つほど要件がございますが,高齢者等の利用頻度がどうかといった公園の使われ方,それからまた,防災機能など,どのような特徴を備えているかなどの公園の機能・施設,あるいは周辺道路のバリアフリー化の状況や近くに福祉施設があるかなどの公園周辺地域の状況,さらには地域の要望というような視点で評価した上で,各区における優先度を決めまして,優先度の高い公園から順次整備を進めているところでございます。  整備のスケジュールにつきましては,まず主要な公園施設でございます園路及び広場,それから便所,駐車場につきまして,平成20年から24年の5カ年で優先順位の高い公園から取り組む第1期,それからその後のおおむね5カ年で取り組む第2期と分けて整備を行っております。目標といたしましては,国が平成22年度までに基準適合への目標を定めておりまして,園路及び広場,これが目標値が45%,それから便所が30%,駐車場が35%という整備率を国が目標を定めておりまして,本市もその目標に取り組んでいるというところでございます。昨年度でございますが,便所とそれから駐車場につきましては,国の目標をクリアする予定でございまして,便所につきましては30.9%,駐車場につきましては56.8%の整備率になる予定でございます。それから,園路,広場につきましては,国の目標が45%ということでございますので,まだ約150公園以上において整備する必要があるということで,ちょっとおくれておりますので,さらにペースを上げてできる限り早期に達成できるように努めていきたいと考えております。  今後の整備に当たりましては,これまで実施してまいりましたバリアフリー整備の状況,それから公園の利用状況,地域のご要望,こういったことを踏まえまして,より実態に見合った整備を行っていけるよう,引き続き計画的に取り組んでいきたいと考えております。  それから,放置自転車の対策でございます。  神戸市の放置自転車対策,これももう何度も申し上げておりますが,3点セットがございまして,駐輪場の整備と有人有料化,それから放置禁止区域設定しまして,その禁止区域内で即時撤去をしていくと,こういう3本の柱によりまして,一体的な放置自転車対策を実施してきておりますが,まだまだ駐輪場が足りない場所があるというのも事実でございます。  そういった中で,今年度も──例えば,神戸駅前のバスロータリー──今,改修しようとしてますが,その工事に合わせまして駐輪場の増設,約100台ぐらい増設することを考えています。  このように,増設が可能な場所につきましては,こういった駅前整備などの機会をとらえまして,できる限り収容台数の強化を図っているところでございます。  それから,兵庫駅前におきましても,放置自転車の多い南側の広場──特に多うございますが,今年度,駅広場の西側に約200台の駐輪場を増設する予定でございます。また,北側につきましても,現在の駐輪場の整備と合わせまして,ちょっと場所を変えまして駐輪場の拡大を検討してるというところでございます。こういったことで,放置自転車の減少を少しでも図っていきたいと考えております。  一方,平成19年1月に道路法の施行令が改正されまして,道路管理者以外の公益法人あるいは公共交通事業者,それから商店会等の地域の団体ですね,そういった方でありましても,適正な管理能力があると認められる場合には,道路上に自転車の駐輪器具の占用が可能となっております。占用物件ということでございます。これを契機といたしまして,神戸市としても民間による駐輪場の設置に向けた働きかけを行いまして,その結果,平成20年5月に──さっきちょっと部長からも申し上げておりましたが,さん・センタープラザ前において,株式会社サンセンタープラザが設置主体となりまして駐輪場が設置されております。それから,昨年8月には,阪神岩屋駅前におきまして,阪神電車が設置主体となる駐輪場も設置されております。こういったことで,鉄道事業者との協働による放置自転車対策も実施しているところでございます。  こういう民間による駐輪場は時間料金制とか,短時間無料とか,90分とか,2時間無料とかいろいろございますがいろいろございますが,そういったこととか,あるいは24時間機械式でしたら運営できると,こういった民間のノウハウを活用しまして,弾力的な運用が可能となっております。民間による駐輪場の設置と行政による放置自転車の撤去といった役割分担を行いまして,自転車等の道路上での放置の解消につながっているのではないかと考えております。  このような道路占用の駐輪場による新たな不法駐輪対策ということでございますが,こういう駐輪器具を設けますと歩道が狭くなりますので,残された歩道幅員の中で歩行者の通行の安全とか円滑な歩行の確保などが当然前提となります。これからもこういった条件を満たす場所におきましては,このような民間による駐輪場の整備を積極的に支援していきたいと考えております。  一方,地域の住民の方による放置自転車対策といたしましては,現在は地域に根差しましたNPO法人によります駐輪場運営,それから駐輪指導も実施していただいております。場所としましては鷹取駅前とか,それからJR住吉,阪神御影,JR塩屋ですか,4カ所ございますが,こういったところにつきましては,NPO法人によりましていろいろご努力いただきまして,放置自転車の減少や駅前空間の美化など,そういうこともあわせて行っていただくことにより,一定の効果を上げているところでございます。行政の方といたしましても,駐輪指導につきましては,シルバー人材センターの方から働いていただきまして,全市で今40駅駐輪指導員を──毎日じゃないんですけど,適宜配置しまして,指導に当たって放置自転車の減少を図ってるということでございます。  それから,地域との協働による啓発といった観点から──毎年11月に実施しておりますが,京阪神3都市の放置自転車クリーンキャンペーンというのがございまして,その際には自治会や婦人会の方など地域団体と協力いたしまして,放置自転車追放のキャンペーンを行っているというところでございます。  これまでも地域や民間の活力を活用した,さまざまな手法による放置自転車対策を行ってきておるところでございますが,今後とも神戸駅,兵庫駅の例をちょっと申し上げましたが,そういうふうに増設できる箇所がありましたら増設を図るということと,それからご提案のようないろんな機械式の新たな方式もございます。そういった駐輪場とか,先ほど申し上げました民間の占用による駐輪場,いろんな方法で可能な限り,多様な方法で積極的に放置自転車対策を行ってまいりたいと考えております。  それから,内水はんらんということで,都市部における浸水対策のことでございます。  ご指摘のように,近年局所的集中豪雨──ゲリラ豪雨と呼ばれていますが──によりまして,全国各地で浸水被害が多発しております。この対応につきましては,市民の安全・安心の観点からも大変重要であると当然考えております。  都市の浸水には,外水による浸水と内水による浸水がございます。外水による浸水といいますのは河川堤防が決壊したり,海水が堤防を越えてはんらんすると,こういったことでございます。内水による浸水とは雨水管渠,それから側溝から雨があふれたり,また河川や海の水位が上がりまして,雨水管渠が逆流しまして,雨水を排除できないために起こる浸水,こういったことがございます。このうち内水による浸水対策につきましては,これは下水道の大きな役目でございます。  下水道の浸水対策整備方針でございますが,現在,雨水幹線やポンプ場の整備によります下水道の浸水対策,これは全国的に基準として10年に1回の大雨を対象にするということになっておりまして──本市もそれにのっとりまして進めておりますが,現在この浸水対策の神戸市の進捗率は,昨年度末で73.5%となっております。この整備は市内の各所で行っておりますけれども,特に三宮南地区──数年前に何度も浸水がございましたが,それから長田の南部地区,それからそれ以外に特に浸水の危険性の高い地域や人口の集中してる9地区というのを重点地区として位置づけておりまして,選択と集中により,より効率的かつ効果的な事業を進めているということでございます。  なお,平成23年度,来年度から次期5カ年計画──今,作成しようとしてるところですが,それが終了する時点ですね──次の5カ年の終了時点では,これらの重点地区のうち三宮南地区も平成26年に終わりますし,それを含めまして5地区の整備が完了することを目指したいと考えておるところでございます。  一方,こういった浸水対策に加えて,万一被害が起きても浸水被害を最小限に抑える──いわゆる減災という言葉がございますが,この取り組みも大変重要であると考えております。そのためには,いろいろな方法がございますが,降雨情報や内水による浸水情報ですね,それから避難方法,こういったことに係る情報を市民の方にわかりやすく提供することも当然必要と考えております。その1つといたしましては,降雨情報システムというのがございまして,これ,幅広く市民の皆さんに利用していただけるように,インターネットや携帯電話で降雨レーダーによる──神戸市が持ってます降雨レーダー等による情報の配信を行っております。昨年度のアクセス数は合わせて200万件という大変たくさんのアクセスをいただいております。  それからまた,ご自分の住んでおられます地域が残念ながら浸水の可能性があるということで,どの程度浸水の危険性があるかを知っていただくために,現在内水による浸水想定箇所を示しました内水ハザードマップというのを作成作業,平成24年度公表を目標に進めております。平成24年度でとりあえず旧市街地ですね──東灘区から須磨区,これを目標に進めているところでございます。以後,それ以外の地域につきましても,随時公表していきたいと考えております。これらの情報提供によりまして,防災意識の向上と自主的な防災に役立てていただきたいと考えております。  それから近年では,浸水対策として雨水の流出抑制対策,これが必要とされております。その方法としましては,公園などの地下空間を利用しました雨水の貯留施設,それから透水性の舗装,それから雨水浸透機能を持つ道路側溝や街路升等の設置,こういった方法がございます。神戸市でも春日野公園とか住吉公園などには雨水の貯留施設の設置,既に行っております。それから,道路の歩道部分の透水性舗装なども既に行ってるところでございます。いろんな方法ありますが,道路の歩道の透水性舗装ですね,これはさっきもちょっと申しましたが,全部で21ヘクタールぐらい今できてるということですが,これがかなり雨水の流出抑制には効果があるということで,積極的にやっていこうというふうに考えております。  今後とも危機管理対応含めました総合的な取り組みによりまして,浸水安全度のより一層の向上を図って,安全・安心なまちづくりを進めていきたいと考えております。  以上でございます。 30 ◯中島建設局道路部長 私の方からは,街灯の32ワット化の進捗状況,それから地下道の豪雨時の対応といったことについてお答え申し上げます。  まず,街灯の問題ですけれども──午前中にもご質問がございましたところですけれども,神戸市の街灯整備につきましては,昭和39年度から夜間におきます交通の安全と犯罪の防止,こういったことを目的として光のまち神戸運動ということで展開しております。明るく住みよいまちづくりを行うために,市と市民が協力して行ってきたところでございます。この結果,昭和39年度当初は1万灯余りでありました街路灯が,平成21年度末には全市で約17万灯までになってございます。このうち,公道の防犯灯についてでございますけれども,今まで以上に明るく安心して暮らせるまちという目的で,平成18年度から,20ワットから32ワットにレベルアップすると,そういうことで地域の皆さんと合同でパトロールを行いまして,地域の声をお聞きしながら精力的に増設,あるいは照度アップに努めてきたところでございます。  32ワットの防犯灯といいますのは,20ワットに比べまして明るさが約2.4倍,光が届く距離が1.5倍と言われております。しかし,そうでありながら電気代が関電との契約では同じになると,こういうメリットがございます。このため,平成18年度から5カ年計画で,当時全防犯灯数が約7万1,000灯あったんですけど,その半分を3万5,000灯を32ワットに照度アップしようということとしたわけでございます。その後,予算の増額をいただいたり,効率的に事業が執行できた,こういったことによりまして──午前中もございましたけど,平成21年度末には目標を上回る4万3,000灯の照度アップが完了し,目標を達成したところでございます。  引き続き,地元要望等には積極的に対応いたしまして,老朽化した20ワットの取りかえ等のときに合わせまして32ワット化を実施していきたいと考えております。  一方,私道につきましては,地元団体が防犯灯を設置・管理される場合に,その一部を助成することによって防犯灯設置の促進と管理されます団体の負担軽減を図っているところでございます。平成21年度では,1,136団体の方が1万7,609灯,こういった私道の街灯に対して助成を行っております。その助成の内容でございますが,まず維持管理経費の助成といたしまして,いわゆる電気代とか球がえ費用に対しまして年額2,000円,これを定額助成させていただいております。それから,灯具を新設あるいは取りかえされる場合,これは費用の3分の2以内の助成ということで限度額を定めております。20ワットでは2,400円,32ワットでは6,000円という現状になっております。また,街灯の柱の新設,また取りかえに対する助成といたしましては,費用の2分の1以内ということで,助成限度額を2万円としております。今の現状の助成額はそういうことでございますが,私道の防犯灯につきましても,32ワット化の促進を図ってきたところでございます。そういうことで,平成19年度に街灯20ワットと32ワットの2区分に分けて助成額を定めていったという経緯がございます。32ワットの灯具を新設あるいは取りかえされる場合の助成額ですけれども,当初平成19年度には2,400円だったんですけれども,これを19年度に4,000円に一たん引き上げまして,20年度にさらに6,000円まで引き上げていくという経緯がございます。  そこで,結果として,私道の32ワット化の進捗状況でございますけれども,私道で灯具の新設あるいは取りかえをされるうち,32ワット化されたものの割合といったものを見てみますと,平成19年度は87灯全体の23%,20年度には255灯,全体の49%,それが平成21年度では426灯,全体,取りかえされるうちの64%ということになっておりまして,合計768灯,申請件数からいきますと,約49%が32ワット化されているという実情がございまして,徐々に周知はされてきているものと考えております。以上でございます。  それから次に,地下道の問題でございます。  現在,神戸市が管理します地下道数でございますけれども,当初37カ所あったんですけれども,2カ所撤去,廃止等ございまして,現在は35カ所になってございます。それから,駅やビルへの連絡地下道といったものが6カ所ございます。それから,国が直轄国道として管理しているもの──国道2号とか43号,175号になりますけれども,国直轄管理の地下道数が19カ所ございます。国が19カ所といいますときには,車道の立体交差部も含んでおる数字になってございます。  地下道におきます浸水対策でございますけれども,まず横断地下道の構造につきましては,日本道路協会が定めます立体横断施設技術基準・同解説といった中で,いわゆる雨水の流入を防ぐために,地下道の出入り口の床面,これを周りより5ないし10センチ程度高くすることと,こういうふうに定められております。また,場所によっては出入り口にいわゆる角落としといいまして,板をはめて水の浸入を防ぐ,そういったものを設けたり,止水板,土のう等を設置して流入を防止することもございます。  各建設事務所では,浸水の通報がありました際には,バリケード等により一時的に通行どめを行うなどの措置をとることとしております。  地下道の浸水実績ということでございますけれども,昨年度以降の本市が管理します横断地下道では,須磨区で2件発生しております。本来の排水機能がうまくいってなかったということで,原因もはっきりしておりまして,その後対応をとって,必要な措置を講じたところでございます。  それからまた,委員ご指摘の今年度7月ですか,兵庫区の国道2号を横断します横断地下道で──これは国が管理してるんですけれども,地下道が浸水して通行どめとなった事例がございます。管理します兵庫国道工事事務所に確認いたしましたところ,彼らが現地を確認したときには既に排水ポンプが作動しておりまして,水が引いておりまして,少なくとも歩行者等の被災は特になかったと聞いているところでございます。  横断地下道の排水につきましては,基本的に自然排水を原則としているんですけれども,地形的にできない場合は,排水ポンプにより排水することとしております。本市管理の地下道では,11カ所に排水ポンプを設置しておりまして,この動作の確認については月1回の頻度で点検を行っております。  それから,駅やビルへの連絡地下道,これは多くの場合は本市とは別の管理者が直接管理,あるいは管理を委託しておるような状況になっておりまして,それぞれの管理者が策定する防災計画に基づいて対応してございます。  横断地下道は,道路を横断する目的で設置され,利用者は歩行者や自転車ということに限られております。ご指摘のように,利用される方の安全を守るために,地下道内が浸水してる場合には,それらの利用者が容易に近づかないようにすることがまず大事かと考えます。そういったことで,今後そういう注意を促す看板設置等について,足らないところもあるようですので,ぜひ設置について検討していきたいと考えております。  以上でございます。 31 ◯浜口建設局下水道河川部長 そうしましたら,私の方からこうべバイオガスの活用に関しまして,現在の進捗状況とこういう取り組みを他の処理場の方にも拡充展開できないかということにつきましてお答えいたします。  こうべバイオガスといいますのは,平成17年3月に市民の愛称募集によりまして,神戸の下水道から生まれる高品質なバイオガスはこうべバイオガスというふうに命名されております。  ご案内のように,平成20年4月から東灘処理場におきまして,天然ガス自動車への燃料としての活用を展開しておりまして,平成20年度は年間約33万立米,車で1万650台,平成21年度は年間約40万立米,車で1万2,252台に供給をしております。利用は増加傾向にあり,引き続き販売促進,また広報活動等行っていきたいというように考えております。  ただ,東灘処理場の消化ガスの発生量は年間約400万立米ほどございます。現状では,場内利用と今の天然ガス自動車への供給も合わせまして約55%の有効利用にとどまっている状況でございます。  そういうところで新たな取り組みといたしまして,消化ガスを100%利用しようということで,もっとも需要の大きい都市ガスへ供給するというのは非常に有効であると考え,業界の方々と共同調査研究を進めてきておりました。昨年7月には,ガス事業者にバイオガスの利用を義務づける法律,いわゆるエネルギー供給構造高度化法が成立いたしました。再生可能エネルギー利用の機運が非常に高まる中,神戸の取り組みに対しまして,昨年10月には経済産業省の方からバイオマス等の利活用エネルギー実証試験補助事業が採択されるに至っております。これを利用いたしまして,神戸市とガス事業者,メーカーの3社共同でこうべバイオガスの都市ガス導管注入実証事業に着手したところでございます。現在,設備の建設を終え,試運転を実施中でございます。ことしの秋からは,事業開始を予定しているところでございます。  天然ガス自動車の燃料として今現在活用できているこうべバイオガスは,それだけでも非常に高品質でございますけど,都市ガスとは多少成分が異なっております。このために微量成分,いわゆる酸素なんかを少し取り除くとか,熱量が若干違いますので,熱量調整等を行い,都市ガスと同等の品質として都市ガス導管に供給するものでございます。  下水汚泥からのバイオガスを都市ガス仕様に精製し,直接都市ガス導管に供給する試みといいますのは日本初であり,都市ガス製造所との距離にも制約を受けることなく有効利用することができる方法でございます。これによりまして,地産地消の再生可能エネルギーとして市民にご利用いただけることになると考えております。この事業によりまして利用できるバイオガス量は年間約80万立米に該当します。これによりますと,CO2削減量は年間約1,200トン──CO2換算でございますが,なる予定です。これは,大体1年間に396立米程度使われる一般家庭に換算しますと,1年間に使うガス量によりますと,約2,000戸に相当するというように言われております。ほか,この事業につきましては,他の処理場への拡充展開ができないかということでございますけど,本市で平成21年度には消化ガスが約1,300万立米発生しておりまして,その約半分は燃焼──燃やして処分している状況でございます。ほかの処理場においても,改築・更新に合わせて立地やエネルギー使用形態とその特性に応じて最適な活用方法で消化ガスの100%有効利用・活用を実現したいというふうに考えております。  平成23年度から垂水処理場の方でこのこうべバイオガスをコージェネレーション──いわゆる熱と電気をうまく利用しようということで,消化ガス発電を行いまして,消化槽の加温と電力に利用する予定にしております。また,西部処理場につきましては,消化ガス設備の改築がせまっておりますので,高機能な設備とすることによりまして,東灘と同規模の消化ガスの活用ができるというふうに考えております。この事業を通じまして,再生可能エネルギーであるバイオガスの都市ガス利用を実証いたしまして,同事業の普及促進,バイオマス資源の有効活用,低炭素循環型社会の構築に貢献していければと考えております。  以上です。 32 ◯分科員(菅野吉記) それでは,多少時間ありますので,再質問をさせていただきたいというふうに思います。いろいろと前向きなお話もいただきまして,駐輪場の問題なんですけども,今お話いただいたように,我が会派としてこれまでも駅前の放置自転車対策として民間活力との協調で改善しようという話はさせていただいておりますけども,それは本当にまたいろんな形で引き続き進めていただきたいと思いますし,それに加えて,例えば既存の駐輪場の場所を生かして,そのまま駐輪スペースを拡大する──例えば2階建てや3階建て,神戸市の管轄する駐輪場でもあるとは思うんですけども,それを平地の駐輪場を2階建ての駐輪場などに改修するとか,他都市の事例でもあるんですけども,例えば顧客ニーズが少なくなって,空きスペースのある駐車場,そこを駐輪場に転用するとか,そういうできる限り費用,経費のかからないような駐輪場を整備していくようなことも考えられないかと,そのようなこともちょっとご意見いただきたいというふうに思います。  そして,公園のバリアフリー化でありますけども,やはり車いすを利用される障害者の方が一番困るのがトイレの問題だということです。初めて来た公園でトイレの場所を教えてもらいたいということで,聞いてトイレの前に来た,そしたら段差があって,せっかくトイレに入ろうとしても入れない,そのショックというのは非常に大きいというようなお話を聞いたことがございます。大きな公園では,確かに障害者や高齢者のためにさまざまな手は打たれてるとは思うんですけども,特にそういう高齢者や障害者や子供たちのためにもユニバーサルデザインとしての,例えば一般用と障害者用の識別できるような,トイレまで誘導する地図の掲示板を設置するようなことも考えられないかとは思うんですけども,その点1つお願いしたいと思います。  そして,街灯の32ワット化,私道のことでありますけども,今お話お聞きしたように,公道と比較してやはり街灯の32ワット化がやっぱりまだ,申請主義でありますので,難しい部分もあるかとは思いますけども,よく私は携帯電話に県の防犯ネットのあれが入ってくると,夜間のひったくりとかいうのがやはりいまだ多いというか,よく情報として入ってくるんですけども,あるいは防犯上の安全性ということを考えたら,より一層地域に働きかけて,新設も含めて,街灯の照度アップというものを地域とまちをからめての本当に安心できるような取り組みというものを進めていっていただきたいというふうに思いますので,これは要望とさせていただきます。  そして,地下道の豪雨の対応でありますけれども,今お話いただいたように,事前対応として地下道の入り口に注意を喚起する看板を設置することを検討していこうというお話をいただきまして,ただゲリラ豪雨というのは思いも寄らないわけでありまして,いざいうときに,先ほど言いました11カ所排水ポンプ設備も整ってるとはいえ,やはり避難誘導等のそういう危機管理というか,そういうものも早く対応できるような点も求められると思いますので,その辺もひとつよろしくお願い申し上げたいと思います。  そしてもう1つ,これは内水ハザードマップが今お話ありましたように,平成24年までに神戸版として作成し,注意喚起を促していこうということでお話いただきました。いろいろ雨水幹線や雨水のポンプ場の整備・改修なども総合的な雨水対策も行っていただいているということを今お聞きしまして,評価するところでありますけれども,やはり現実──昨年,先ほどもお話しさせていただいたように,7月にあったゲリラ豪雨であった長田区南部の庄田町や二葉町の浸水被害のように,まだまだ手の施せてないというか,やっぱり緊急事態というのは,緊急性を要する場合は,できるだけそういう対処というものをしていかなあかんと思いますので,もしその辺のご決意いうのか,お話いただけたらというふうに思います。  そしてもう1つ,こうべバイオガス,これ本当に神戸独自というか,全国に発信していくような本当に事業じゃないかなと──最近神戸,余りいい話がないんですけども,本当にこういう都市ガスにバイオガスを注入して,都市ガスのガス導管に注入していく中に,今もお話ありましたように,2,000戸分ガス供給し,また約1,200トンの二酸化炭素──CO2ですか,削減できるという──ガスというのは人が生活する限り枯渇しない,地球の循環型エネルギーとしては最適であるというお話もありますので,そういうすばらしい実証だと思いますので,どんどんアピールしていただきたいと思いますし,そしてまたこうべバイオガスにおいても,西部処理場の改修にあわせてという前向きなお話もいただきましたので,本当にそのこうべバイオガスも,今そういう話が出てきたときに,民間でも本当にそれを活用してというようなお話も出てきてるようなことも仄聞しておりますので,そういうようなことも今後可能なのかどうか,そういうこともちょっとご意見としてお聞かせ願えたらというふうに思いますのでよろしくお願いします。 33 ◯松浦建設局長 駐輪場の話で,2階建てというような話,それから駐車場の一部を使えないかというようなことでございますが,神戸市では立体の駐輪場は15カ所ありまして,大体立体にできるところはしてる感じでございます。現状でも2階,3階あるところはなかなか利用率が低いということで料金を下げたりしてる実情もございます。2階建てにすれば確かに容量ふえますので,検討課題ではございますが,そういった利用状況を踏まえまして,よく考えてやっていきたいと思っております。  それから,駐車場を転用するということですが,駐車場は駐車場法によりまして,自動車ということになっておりまして,二輪車は50cc以上ということになっておりまして,駐車場の中で自転車といわゆる50cc以下の原付の利用は想定されていないということです。したがいまして,それをつくろうと思いましたら,出入り口のスペースを分離しまして,中も分離するという,非常にちょっと,なかなか手間のかかることが必要でございます。もしそれをしなければ──駐車場法上ちょっと問題はあるんですが,自動車と自転車が錯綜して非常に危険ということでございます。他都市では駐車場の一部転用してる例もあるそうでございますけど,多分きれいに分離してるんじゃないかと思いますが,そういったところもちょっとよく研究してみたいと思います。  それから,内水ハザードマップと緊急のときの処置についていろいろございましたが,長田区の庄田町でこの間浸水があったということで,これ,すぐ我々地元入りまして,8月に現地調査いたしまして,これはいわゆる下水道の雨水管が能力不足というよりも,側溝が能力不足,あるいは閉塞してるというようなことが大体主たる原因やということがわかりましたので,その側溝の迂回路を作ったり,雨水受けもちょっと一部つくったり,そういったこと緊急にやろうということを今図っております。そういうことで,内水ハザードマップにすべてそういった側溝の詰まったところまで反映できるかといったら,ちょっと難しいところがございますんですけども,できるだけそういったことは情報集めまして,側溝の改修の方に努めてまいりたいと思います。  以上でございます。 34 ◯浜口建設局下水道河川部長 そうしましたら,こうべバイオガスの民間活用の可能性ということなんですけど,今とりあえず下水からの処理方で発生してます消化ガスということで,その100%有効利用の可能性というのが我々の方,いわゆる導管接続──ガスの方につなぐのがもっとも余りがなく使えるということになっております。  東灘処理場の方では民間活用というか,いわゆる天然ガス自動車の方にも供給させていただいてますので,今後そういう需要とか,そういうことも考えながら,その消化ガスがうまく利用できて,循環型社会に貢献できればというふうに考えております。  以上です。 35 ◯田中建設局公園砂防部長 私の方から公園のバリアフリーに関連してですけれども,トイレにつきましては,既に30%の達成なんですけど,まだまだ達成,上げていきたいと思いますので,適合率を今後も上げるように努力いたします。  誘導する掲示板ですけれども,当面は園路・広場あるいは便所等について力を注いでいきたいんですけれども,誘導板につきましてもバリアフリー化するための特定公園施設に位置づけられておりますので,今後第1期,続けて第2期とありますので,その中でできるだけ計画的にそういったことも踏まえて,できるだけ設置なり掲示できるようなことを考えていきたいというふうに思っております。  以上でございます。 36 ◯分科員(菅野吉記) ありがとうございます。本当に,先ほどの公園の件ですけど,バリアフリーとトイレの掲示なんかで本当に困っておられる方もいらっしゃるので,そういう部分でもまたよろしくお願い申し上げます。  そして駐輪場のことで,今,局長からもお話いただきましたけど,実際用途変更しなければちょっとやはりすべて変えるのは難しいのかな──駐輪場に変えるのは一部いうても難しいんかなというふうに思いますので,そういう事例が結構全国的にも,今駐車場から駐輪場にというようなことも出てきてるみたいなので,局としてもいろいろどういう形でできるかいうのをまたお調べ願えて,活用できたらなというふうに思っておりますので,その点もよろしくお願いしたいと思います。いずれにせよ駅前に──駅前だけではないと思うんですけども,今どんどん観光都市として,またデザイン都市・神戸という中で駐輪場の放置自転車の問題というのは,やはり駅前に出てきたときの玄関口に駐輪でいっぱいになってる──放置自転車でいっぱいになってるというのは,やはりきれいなまち神戸という,我々本当にそういう部分から考えたときに,できるだけまちづくりというものを今後していくためにも,何とかこれまた力を入れてやっていきたいというふうに思っておりますし,またよろしくお願いしたいと思います。  以上です。ありがとうございました。 37 ◯主査(守屋隆司) ご苦労さまです。  次に,坊委員,発言席へどうぞ。 38 ◯分科員(坊 やすなが) 自由民主党,神戸市会議員の坊 やすながです。ちょっと声が出にくいものですから,聞きづらい点が多々あるかと思いますが,お許しをいただきたいと思います。  建設局関連について質問をさせていただきます。  まず,河川の管理という点で1つお聞きしたいと思います。  一級河川とか二級河川といいますと,これは神戸市の管轄じゃなくて,国であったり県の管轄であるわけでございますが,その二級河川に流れ込んでいる支川については,神戸市が管理をしてるところがたくさんあるわけであります。特に北区,西区なんかに行きますと,細かい川がたくさんございまして,この管理は歴史的に──歴史的という言葉がいいかどうかわからないんですが,申し上げますと,昔,道の舗装がまだまだ行き届いてない時代は道もそうであったんですけれども,地元の人が年に1回なり,また大雨が降った後とか,家から1人ずつ出て皆で道を直したり,川の清掃をしたり,草を刈ったりということがずっと行われてきておりまして,私はこれはこれで非常にいいことだと思ってますんですね。これは地域力の維持にもつながりますし,またコミュニティの強力なきずなというものにもやっぱり関係してまいりますので,地域の方が寄っていろいろするということは非常に重要なことであったり,また自分らの地域の財産やというふうに見ていただくという意味でも非常に有意義やったと思うんですが,時代が変わってまいりますと,特に道なんかは舗装がほとんど済んでおりまして,地元の人が何かをするというような機会が余りなくなっております。道の方はせいぜい草刈りをする程度なんですけれども,それも電話をいたしますと草を刈っていただいたりというような時代にもう既に入って長いわけでございますが,この支川──細い川につきましては,まだまだ地元の人が年に1回,2回寄って,例えば川の堤防がもう半分ぐらいまで土が埋まった上に草が生えてるわけですね。それも川全体的に半分ぐらいまで埋まっとったら,それはそれでやりやすいんですが,カーブの外側の部分だけが積もってきて,内側は何もなってないというようなところに──川におりる階段があるところはいいですが,ほとんどはないわけでして,そういうところにおりて,1日かけて自分のところの草刈り機やらかまを持って川の清掃をしたり,草を刈ったりということを延々続けてこられてたわけであります。この費用についても,地域のお金からその方その方に,少ない額ではありますけれども,支払いがされてたということでありまして,これも決して悪いことではないわけですが,ただ最近になってきまして,やはり核家族がふえてまいっておる状況もあって,若い人たちが地元に住んでいない家がたくさん出てきております。単身赴任で東京におられたり,また就職が近くになかったからということで,大阪やその他のところに行かれたりという方もたくさんあって,今この河川を掃除する方はだれかと言いますと,おじいちゃん,おばあちゃんが中心になってされております。特に最近は,その年齢も80代の方がふえてまいりまして,それでもやっぱり1軒に1人出えへんかったらあかんという,昔ながらの強い使命感によって出てこられるわけです。そういう方々が川に入って草を刈ったりということになれば,おのずと危険が普通の若い人たちよりもずっと高いわけでございまして,最近けがが大分ふえてきております。そんなことさされへんという方も,地元に残っておられる若い方も何人かいらっしゃって,何々さんもう構へんで,あれ,私らがやっとくからということで,今度は少人数でその若い方々だけで何とかしようとしますと,これもまた無理がいって,いろんなトラブルが起こっておるようなことでありまして,そういう地域の全体的な思いからすれば,我々でやるということは別にいいんやけれども,だんだんできなくなってきてますということですので,この辺,何とか神戸市さん考えてくれませんかというような意見がたくさん出てきておりました。当然,神戸市が管理する河川ですから,本来であれば神戸市がやるべきなんですけれども,そういう伝統が残ってる地域がたくさんあります。それができなくなってきてるということでございますので,この対処を今後どう考えていかれるのかということをひとつお聞きしたいというふうに思います。  次は──これもまた北区のお話なんですけど,震災のころから高速道路が一部通行どめになったり,また不況で運送会社さんが余り高速を走らさないようにしたりということで,トラックが三木三田線にどんどん流入をしてきてるということがあります。それから,北神地域は人口がまだふえておりまして,おのずと人口がふえるということは,車の台数もふえてきてるということであります。それから,アウトレット等開発も行われまして,特にアウトレットなんかには,速報値で聞きますと,今年度は500万人を超えるんじゃないかという方がお越しいただいておるようなことでありまして,昔,車の少ない時期でありましたら,道のそばは歩いて通学,通勤をしてもそれほど危険は感じなかったんですけれども,車がふえて,また大型がふえてまいりますと,幾ら幹線道路といっても──どういう意味かというと,少し道幅が広い道路だからといっても,命の危険というのは常に感じながら歩かなければいけないという状況がございます。今言いました条件の中に,500万の人が今まで人口4万とか,3万とかいうところにぽっと来るわけでございますので,インフラがなかなか十分整備されているとは言えません。例えば,田んぼを,あそこの山越えたらうちの田んぼやねんというところに行くのに,わざわざ三田市を回って行かなあかんねんというような状況も生まれておりまして,そういうふうな部分,それから幹線に入る道に──細い道から幹線に入るんですが,車が多過ぎてなかなか入れないと。朝のラッシュなんかで言えば,もう入れないというような状況もございます。昔はよかったんですけれども環境が変わって,やっぱり今の環境に合わせた整備もしていただかなあかんということで,歩道は特に順次やっていただいているのはよく理解をしております。よく理解をしておりますけれども,なかなかゆっくりなスピードで思うように進んでいないのかなと,地元に住んでる我々からすると,そういう感想を持たざるを得ないわけであります。特に,まだ保育園の入り口が──右折も来る,左折でも入ってくるというようなところが,その部分だけが歩道ができていなかったり,そういうところもまだ残っておりまして,この整備を──もちろん,三宮のまち中の観光客を誘致するためにきれいな舗装をしていったりというのも十分物すごくよくわかるし,重要やと思うんですけれども,子供の命とかお年寄りの命がまだかかっているようなところもあるということを認識して,さらにスピードを上げてやっていただきたいと思うんですが,その点どう思っていられるのかお聞かせをいただきたいと思います。  それから次は,六甲山の整備についてであります。  本年の7月に庄原市において,大規模な土砂崩れがあったというふうに聞いておりまして,六甲山において,こんな大規模な土砂崩れが起きてしまいますと──ここから見てもそうですけれども,すぐ下が住宅地でありますので,被害は庄原市の比ではないというふうに思うわけであります。この庄原市の土砂崩れについては,地質や地形ということよりも,局地的な豪雨が被害の主な原因とされていますけれども,一般的に杉林とかヒノキ林のような同一種,同樹齢,要するに同じぐらいの年齢の人工林では土砂崩れが起きやすいというふうに言われているわけでありますけれども,この六甲山においても人工林がたくさんあるわけでして,国や県の治山・砂防事業とあわせて,災害に強い森林整備の取り組みが必要だというふうに思うわけでありますけれども,どのように取り組まれるのか,お聞かせをいただきたいと思います。  それから,もう1つはフルーツ・フラワーパークについてであります。今申し上げましたフルーツ・フラワーパークのある場所といいますと,神戸三田アウトレットというのがございます。これ,よく三田市にあるというふうに誤解をされるんですが,れっきとした神戸市内の施設でありまして,そこに300万人の数字がもう既に実績としてあるんですが,先ほど申し上げましたように,もう今年度の速報値では500万人が行くやろうというようなことでありまして,この500万人が買い物に来られて,そこで他都市の資本の店でお金をいっぱい使われて,そのままどこかに帰っていかれるということになると,神戸市にとってプラスというのがなかなか考えにくいし,もう少し言えば,先ほど言いましたように,そういう車がたくさん来ることによって,地元は大きな迷惑だけが残っておるというような状況も言えるのではないかというふうに認識をいたしております。  そんな中で,そこに来ていただいた方々が,神戸のために何とか──少なくともお金を落としていただきたいというような思いをしておるんですけれども,それにはやはり,今ふと浮かびますと,道の駅というものがございます。これは全国的なブランドでありまして,ドライブをする方には,どこへ行こうがとりあえず道の駅に寄っていこうということが当たり前の常識になっているように聞いております。もしこんなものを誘致できるようなことになれば,当然建設局としても協力はしていただかんとあかんというふうに思うわけでございますが,仮にそういう話があったとすれば,建設局として──あの地域もうありますけれども,どういうふうな認識を持っておられるのか,取り組みをされることが考えられるのか,お聞かせをいただきたいなというふうに思います。  それから,先ほど公明党の先生からもお話がありました駐輪場の件であります。これ,我々4~5カ所,自民党の我々会派で視察に参りました。行ったのは,東京都の江戸川区というところと,それから仙台市でありました。仙台市は,どちらかというと駅の直近というよりも,繁華街の中の公園というところにつくられてるわけですが,地下に埋めた駐輪場──今新しく考えられてる部分でありますけれども,それを見てきました。それと,江戸川区は,これも4カ所ぐらい行ったんですけれども,これは駅の前の土地がなかなかないところばかりで,駐輪で埋まってた場所なんですが,これを地下に新しくできる駐輪場を埋めてつくったり,また少し土地があれば上へ延ばしたりというようなところで,全く自転車が駅前から消えているというようなところも実際見てまいったわけでございまして,そういう意味からすると,いろんな自転車の駐輪対策があるんですが,今の最新の──要するに,地下にぽんと全自動で入れてしまうような駐輪場というのは非常に有効ではないかなというふうな思いがしております。幸いと言うのは何なんですが,西宮北口の駅も工事が進んでおりまして,もうすぐオープンをするということであります。この駐輪というのは,皆さん方の方が重々よくご承知の話ですし,釈迦に説法みたいな話ですが,駅から少し離れてしまうと,なかなか利用する方が極端に減るというようなことを聞いております。今,このはやりというより,新しい技術でできてる駐輪場いうのは,駅の改札おりたら,もうそこで自転車がとめれると,要するに自転車さえほうり込んで,勝手に機械が持っていってくれるというような装置でありまして,これであれば少々お金がかかっても,ふだんのランニングコストから考えますと──例えば,人を介して自転車をのけたりいうことから考えると,そんなにぜいたくな話じゃないんじゃないかな,それよりもプラスが多いんじゃないかなというふうに思うわけですが,この辺どのように研究をされ,またどういうふうな考えをお持ちなのか,ちょっとお聞きをさせていただきたいと思います。  それと,あともう1点──これも基本的なことなので,すぐお答えいただけると思うんですが,王子動物園のお話をさせていただきたいと思いまして,パンダが大変気の毒なことになったわけでございまして,王子動物園の関係者の方には大変ショックなお話だと思いますし,また日ごろから一生懸命やってられるわけでございますので,より深い悲しみをお持ちやというふうに思うわけですが,パンダについて──簡単なことですのでお聞かせいただきたいんですが──中国から借りてるんですが,そのレンタル料ですね,幾らぐらいやったのかなというのと,それからパンダの住んでるパンダ舎というんですかね,これ幾らぐらいかかってるのかなというのと,それからパンダの生活費と言ったらちょっと言葉が違うのかもしれませんが,大体どのぐらいかかってるのかなというのをちょっともう1度再確認をさせていただきたいというふうに思います。  それから,王子動物園にとりまして,パンダというのはどのようにいい影響を与えてくれてるのかなという部分,どのように考えておられるのかというのもちょっと聞きたい。それから,その中には収支について,パンダが与える影響いうのはどのぐらい考えられてるのかというのもちょっと聞いてみたいなと思います。  それから,今回原因によっては賠償金を払わなあかんというようなことを聞いてるんですけれども,この賠償金が要るのか,要らないのか,最終決定権を持ってるのはだれなのかというのもちょっとお聞かせをいただけたらというふうに思います。  以上です。 39 ◯松浦建設局長 私から何点かご回答申し上げます。  まず,六甲山の整備でございますけれども,ご承知のように六甲山系,明治時代初めははげ山であったということでございまして,かなり人の手が入ってはげ山になってしまったと。森林整備以後──明治36年だったですか──から着手いたしまして104年植林をされまして,先人の努力により現在ではほとんど緑で覆われてるということでございます。このように,先人が残してくれました緑の六甲山を次代の神戸市民に継承するということは,我々の責務でございます。  緑の役割,いろいろございますが,自然災害の防止,気象の調整,豊かで良質な水とか新鮮な空気,観光レクリエーション,環境学習,生涯学習といろいろ緑の役割はございます。しかし,こういった緑──庄原市の例にもありますが,十分な手入れが行われず,密植のままのいわゆる杉やヒノキの人工林ですね,こういった人工林で光の入らない人工林や,それから光の入らない自然林──コナラとかいろいろございますが,そういったところで荒れた森林も目立つようになってきております。このまま放置しますと,防災,環境,景観などさまざまな点で将来問題を残すおそれがございます。現在,六甲山の所有の形態は全部で1万1,000ヘクタールございまして,そのうちいわゆる市有林が3,400ヘクタールございます。これは,建設局の所管と,それから管財とか水道とかございます。それから,国有林,県有林が約100ヘクタール,これはいわゆる林野庁関係,農林水産省関係の国有林でございます。それからグリーンベルト──国土交通省の方ですね,これ,震災以降,ここを自然を守ろうということで,国と県でやっております,これが1,300ヘクタールと。残りが民有林で6,200ヘクタールと,こういう状況でございます。六甲山の樹種も多種多様でございまして,先ほどの杉,ヒノキ以外にコナラ,アカマツ,アラカシ,ニセアカシア,椎,樫とかいろいろございます。その中でもニセアカシアは外来種で根が浅くて崩れやすいとか,アカマツはちょっと松枯れがあるとか,いろんな問題がございます。そういった中で,ご指摘の杉やヒノキの人工林は根の深さが同じということで,斜面地では滑りやすい,このまま放置しますと,土砂崩れを引き起こす原因となるということで,間伐などの手入れを行いまして,多くの種類の木が育つ森林にする必要があるということでございます。先日の庄原も,写真で見る限り同一種の人工林であるように思われます。そういったことで,これまでの取り組みでございますけれども,本市では昭和50年代の終わりごろからいわゆる市有林ですね,毎年約30ヘクタールぐらいの人工林の間伐は行っております。それから,国,県におきましても昭和40年代ぐらいから防災施設の整備を行っておりまして,砂防事業や治山事業,それから先ほどのグリーンベルトですね,いろんな事業を実施されております。しかし,こういった取り組みでまだまだ不十分な点もありまして,今後の森林整備につきましては,特に六甲山全体の6割を占めます民有地を含めた六甲山全体について,長期的な視点のもとに取り組んでいくと考えております。この取り組みに当たりましては,森林の現況をしっかりと把握,評価するということが何よりも大事でございます。その上で,場所ごとにやっぱり課題が違いますので,課題を見きわめまして,取り組みの方向性を定めると。さらに,国と県との連携ですね──今もういろいろやっておりますが,連携を図り,より効率的な森林整備を行うといったことが必要かと考えております。また,市民の方,企業ですね──今もボランティア,それから協賛金とか,いろいろな形で参画,協働いただいております。こういったことをさらに推進していくことも必要であると考えております。そのためには,まず六甲山全体の現況調査を行いまして,樹林整備による災害に強い森林整備の具体的な検討に入りたいと考えております。六甲山はさまざまな樹木を生育しておりますが,今後人工の手を積極的に入れるところと,それからあるいは自然のままに任せるところ──椎とか樫の照葉樹林は自然のままでもいいというようなこともございます。その場所に適した方法を選択しまして,生物の多様性に富んだ山となるよう,また神戸のシンボルである六甲山の保全に努めていきたいと考えております。
     それから,フルーツ・フラワーパーク関係の道の駅でございますけれども,道の駅と申しますのは,道路利用者の利便性の向上と施設の利用促進を図り,安全で快適な道路交通環境の形成並びに地域の振興に寄与するために,市町村または市町村にかわり得る公的な団体が設置・運営するもので,国土交通省が道の駅として登録したものであると──国の登録が要るということでございます。全国で952あるそうでございます。神戸市では平成15年,国道428号線と県道三木三田線の結節点で,道の駅淡河がオープンしております。好評をいただいているところでございます。  国土交通省によりますと,その利用目的は休憩とトイレというのがもっとも多くて,その他食事や地域の特産品の買い物ということになってるそうでございます。利用者の大半の方からは,地域の道路情報,歴史,文化,観光等の情報発信等の公的な施設としての役割は評価されてるということでございます。全国的にも注目を浴びてるにぎわいのある施設でございます。こういった道の駅がふえれば,地域の活性化に寄与するということも十分考えられるかと思います。ただ,施設面で言いますと,来街者をはじめまして多くの方の休憩施設としてのニーズにこたえることのできる利用しやすい位置にあるということが必要でございまして,条件としては無料で利用できる十分な容量の駐車場と清潔なトイレですね,それから道路及び地域に関する情報を提供する案内所があること,それから駐車場,トイレは24時間利用可能,それから案内所には原則として案内員を配置すると,そういった要件がございます。フルーツ・フラワーパークを活用して,道の駅として登録の申請をするということであれば,道の駅を設置・運営する主体,体制──これは,だれが運営するかということがまずございます。それから,既存施設の改築が必要になるという課題があると考えてます。場所的には山田三田線という市道沿いにあるんですが,その市道はふだんはほとんど通行量がないぐらいの道でございます。それから,六甲北有料道路沿いにありますが,大沢料金所の料金所との位置関係とかございますので,またフルーツ・フラワーパークの中のトイレを使うにしたら,かなり遠い場所にありますので,一体どこに駐車場をつくるかとか,いろんな問題があるかと思います。そういったことにつきまして,今後フルーツ・フラワーパークを所管しております産業振興局からこれらの課題の解決に向けた相談があれば,協議してまいりたいと考えております。  それから,駐輪場の件でございますけれども,立体式駐輪場ということで仙台,それから西宮にも10月からということでございます。駐輪場の拡張はまだまだ必要ということでございますが,いろいろつくっても,利用率が低い駐輪場があるということは事実でございます──駅から遠いところですね。できるだけ駅前につくるのが一番ベストということはもう当然のことでございますけれども,そういったことで仙台,西宮は駅前につくられてるということですが,この駐輪場は地下に深い穴──縦穴を掘りまして──地上でもいいんでしょうけど,この場合は地下に穴を掘っておられるようです。地上で自転車をセットしましてボタンを押すと,自動的に入出庫ができると,こういう駐輪場でございます。新しいやり方でございます。この立体駐輪場,駅の近くに設置すれば,非常に利用率向上が期待できるということでございます。西宮が10月1日からということでございます。いろいろ利用状況等,参考にしたいと思いますが,現在利用率の低い駐輪場──駅から遠いとか,立体駐輪場の3階部分とか,こういったところの利用料金を割引して,利便性の向上を図って一定の効果出てるところでもございます。そういった箇所の利用状況を分析しながら,割引料金の見直しや適用の拡大など──これは,一方ではこういうこともやっていきたいと考えております。立体式駐輪場でございますけれども,今後西宮とか他都市の状況ですね,いろいろ私も新聞で読みました。西宮は3億5,000万をかけて,400数十台,つくられたそうでございます。市が1億円を負担して,たしか定期額,一月2,300円で,満杯になれば,償還もペイするというようなことが新聞に書かれておりました。ちょっとその辺の計算,中身は詳しくわかりませんのですけれども,いずれにしましても多額の費用がかかるということで,これをつくるに当たっては,やっぱり慎重に検討しなければいけないだろうと。特に,本当に使われるかどうか──利便性,利用状況,それが費用対効果にはね返ってくると思うんですけれども,それを十分吟味する必要があるかと思います。新聞によりますと,出すのに26秒かかると書いてありまして,例えば電車からぱっとおりてきて,数人がわっと固まって何分も待たされるというようなことも──実際わかりませんけど,想定されますので,そういった状況もよく考えて──他都市を参考にするいうたら,ちょっと余りやり方よくないかもしれませんけど,そういうことをよく吟味してから,検討した上でどうするか考えてまいりたいと思っております。  それから,パンダの件でございますけれども,いろんな数字──ちょっと今,部長なり園長の方からお答えすると思いますけど,まずパンダ10年前に来まして,当時王子動物園の入場者数が100万ちょっとぐらいだったんですかね。パンダが来て,一気に190万,200万近くにはね上がりまして,そのいっときの効果がおさまりまして,大体今140万人ぐらいの方がお越しいただいていると。何年か前にアンケートいたしましたら,一番人気のあるのはやっぱり断トツでパンダでございました。あと,キリンとか象とか続くんですが,数字の上ではもうパンダが断トツだということで,王子動物園と言えばパンダというのが定着しているのではないかなと思います。周囲──阪急電車とか,それから地域の方もパンダ,いろんなグッズとか看板とかつくっておられまして,パンダ,今となっては神戸市になくてはならない存在になってると私は思っております。今回不幸にもこういうことになりまして,本当に残念でございますが,今後の方針につきましては,ちょっとこれからいろいろ考えたいと思っておるところでございます。それ以外につきましては,また部長,園長からお答えします。  以上でございます。 40 ◯樋口建設局総務部長 先ほど局長が申し上げましたように,平成12年7月より日中共同繁殖研究ということで,雄,雌の2匹のパンダを飼育,展示をしてきてございます。平成12年7月ですから,ちょうどことしの7月で10年の期間が切れまして,再度5年間延長するという形で延長をしたところ,この9月に亡くなったという不幸な出来事になってございます。  パンダというのは,中国にとりましては国の宝と呼ばれるぐらい貴重な──生物学的にも,ワシントン条約で第1に指定されるような貴重な動物でございますが,それだけ愛らしい容貌からも非常に人気の高い動物でございます。  そんな中で,神戸で研究という形で展示できますのは,ひとえに日中友好──神戸と中国との深い歴史の関係,それから阪神・淡路大震災で傷ついた市民の心をいやすという中国側の配慮,そしてお互いに生物学的な繁殖絶滅危惧種に対する,共同で研究していこうという,そういった目的でなされたものでございます。  その中で,委員からレンタル料というお話がございまして──新聞報道でもレンタル料という言葉が出ておるわけでございますが,確かに共同繁殖研究の間に,年間に中国に対しまして支払ってる金がございます。これは,いわゆるこの日中共同繁殖研究も含めて,野生動物の保護のため──中国の野生動物保護はパンダを含めた──のための支援いうことで,支援金として支払いをしてきておるものでございます。ちなみに,第1期のことしの7月までの分につきましては,100万米ドルでございました。それにつきまして今回,延長に当たりましては──パンダもちょっと年をとってきたところもございますので,繁殖には少し可能性が低いというようなこともございまして,金額的に50万米ドルということで……(発言する者あり)  いえ,寄附ですから,1匹,2匹という……(発言する者あり)  はい,ことでございます。  それで,賠償金というお話がございました。現在,中国側と最終の協議をしておるところでございます。そういったところで,ぎりぎり協議をして,速やかにその点には結論を出して,対応してまいりたいと思ってございます。(発言する者あり)  協議で,一応協議書の中に,死亡した場合のいわゆる補償,賠償という規定がございますので,それに当たるかどうかというところでの協議をしてございます。(発言する者あり)  両者で決定をいたします。もちろん,今現在死因調査を行ってございますけれども,その死因調査に基づきまして協議をして,決定をするという形になってございます。(発言する者あり)  申しわけございません。  とりあえず以上でございます。(発言する者あり)  後で園長の方からご回答を。 41 ◯中島建設局道路部長 ちょっと間になりますけれども,北区内の幹線道路の整備に関連してお答え申し上げます。  建設局では,安全・安心に歩ける道づくりを目指してまして,特に交通戦争と言われた時代,あのあたりからこれまでに歩道の新設とか拡幅などの歩道整備事業を鋭意進めてきております。さらに,平成18年度からはだれもが歩きやすい歩道の実現ということで,既存の歩道の段差解消とか波打ち解消を行いますあんしん歩道整備事業に着手しまして,順次整備を進めているところでございます。ただ,委員からご指摘のありましたとおり,そうした中の歩道整備につきまして,用地の交渉がまとまらない,こういったような理由で,交通量が多い主要幹線であるにもかかわらず歩道の整備ができてない箇所,あるいは交差点改良が十分できてない箇所があるのが事実でございまして,早急に課題を解決する必要があると認識しております。  北区におきましては,これもご指摘ございましたが,流通トラックの流入,アウトレット,それから人口の増加といったことで,特に三木三田線におきましては交通量が増加しております。交通センサス──今年度は来月間もなく行うんですけれども──ちょっとデータ古うございますが,平成11年と17年を比べましても,場所によって違いますけれども,多いところでは37.8%の増,こういった箇所もございます。こういった中で,三木三田線などの主要幹線道路におきまして小学校付近あるいはバス停付近,それから旧道がバイパス的にあって,迂回道路として使えると──そういったところはいいんですけれど,そういう迂回道路もないと,こういう緊急性が高くて整備効果の発揮できる箇所について計画的な歩道設置,交差点改良などを行ってきたところでございます。三木三田線につきましては──神戸市域内で17.9キロほどございますけれども,87%に当たります15.6%の区間で歩道設置は完了しております。現在,西畑交差点の交差点改良及び歩道設置工事を行っておりまして,来月中には完成する予定となっております。  今後の取り組みでございますが,今後とも地元要望を踏まえました上で,危険性が高い,整備効果の高い箇所から計画的に歩道整備や交差点改良を進めてまいりたいと考えております。また,これまで整備しました箇所でも地権者の方に協力をお願いしているところでございますが,それぞれの事情がございまして,部分的に整備ができていない箇所がございます。これらにつきましても,所有者の方と粘り強く交渉を行いまして,できるだけ早く全体の整備が完了できますよう鋭意取り組んでまいりたいと考えております。  以上でございます。 42 ◯浜口建設局下水道河川部長 私の方から河川の管理につきましてご説明させていただきます。  神戸市の中に一級河川,二級河川ございまして,その支流ということでいわゆる準用河川,普通河川というのが,神戸市全体の中で準用河川は136河川,181キロございます。普通河川は236河川,277キロございます。北区,西区という形で,特に北区につきまして準用河川が60河川,89キロ流れております。普通河川は103河川,135キロ流れている状況であります。これらの河川というのは,大部分が山間部であったり田園地帯,そういうところを流れておりますので,流域からやはり土砂が流入したり,あるいは草木が繁茂したり,土砂も堆積しやすいというような特徴がございます。委員の方からもお話がありましたように,河川の草刈りについては本当に昔から季節の折々に地域の方が総出で行っていただき,河川美化に積極的に取り組んでいただいております。これに関しては非常に感謝しております。また,愛護団体も非常に西区,北区でたくさんつくっていただいてまして,ちなみに愛護団体につきましても,北区につきましては9団体活動しておいでです。神戸市全体では54団体でございます。活動につきましても,21年度の活動で作業人数を一度拾ってみますと,神戸市全体では延べで2万4,000人ぐらい作業をされてるんですけど,北区につきましては1万1,000人ぐらい出ていただいてるということで,非常にたくさんの方が河川管理の中に参加していただいてます。ただ,非常に高齢化ということもございますので,今後も地元の方々が無理なくできる範囲で行っていただき,地域で対応が困難な箇所がございましたら──例えば,生い茂った草木が通行に邪魔になるとか,耕作などの生活に支障を与える場合ということにつきましては,建設事務所または河川課の方にご相談いただければと思います。  しゅんせつにつきまして,河川に土砂が堆積しますと,河川断面が縮まって狭くなりますので,溢水の危険が増します。土砂の上に草木が茂り,流れを阻害する危険もありますので,適時にしゅんせつを行うように考えております。神戸市の方でも定期的に河川巡視を行いまして,河川の損傷や土砂の堆積度合いなどを調査しております。また,しゅんせつには多大な費用がかかりますので,限られた財源を効率的に執行するために,一応優先順位を設けて計画的に実施しているところでございます。具体的にはどのようになってるかというと……(発言する者あり)  そうですか。一応60センチぐらいの目安をしながらやっております。それと,あとはできるだけそういう地元の方々に負担がかからないような形で安全管理をしていきたいと思います。  以上です。 43 ◯中島建設局道路部長 済みません。先ほどの答弁の中で,三木三田線神戸市域内の延長17.9キロのうち,歩道設置ができているのが(「いいです,いいです。」の声あり)  キロメートルとパーセント間違って申し上げました。おわびして,訂正いたします。 44 ◯杉村建設局王子動物園長 費用の件なんですけれども,パンダ舎──これ,平成12年に整備いたしまして,約3億3,000万程度かかっております。それと,日々のいわゆるランニングといいますか,メンテなんですけども,主なものが淡河から買ってる竹なんですけれども,これ大体年間2頭で700~800万かかっております。そのほか,果物とかペレットとかいろいろと食べておりますけれども,主なものはそういったものです。 45 ◯分科員(坊 やすなが) 幹線道路の話ですね。余り時間がないので,なかなかパンダまで行けるかどうかというところなんですが,幹線道路の話ですね。よくやっていただいてるのは,皆さん認識をしてる上での話なので,極力早いこと整備を進めていただくということを要望しておきたいと思います。  それから,河川の話なんですが,これ1つやりますわ言うた途端に,大変な数の川の清掃やらなあかんという状況がすぐにあらわれてくるわけですね。でも,現実そんなことはなかなか難しいということがありますので,私はやはりよく地元に入っていただいて,どうやっていくのかというのをやっぱり相談していって,地元の人もするし,市からも手伝いに来るとか,そういうことを考えていただかないと,気軽にやりますよと言ってしもうた途端に大変なことになると思いますので,そこはそっと逆の話をしておきますし,しゅんせつ,これ大事やと思うのは何かと言いますと,武庫川にダムをつくると言ってたのが中止になりまして,あれの水をためてるかわりに,その上流で水をためようという,そういう国の計画があるはずですけれども,あの計算上の川の容積と現実が全然変わってるということになりかねへんわけでして,これ,大災害の大きな原因になることも考えられますので,しゅんせつを先にできるだけやってほしいなというふうに要望させていただいておきます。  それから,六甲山については,早急に手を打っていただいてやっていただきたいと思いますし,立体駐車場の件については,研究すれば結構おもしろい話になるのじゃないかなというふうに思ってますので,よく他都市のことも研究をしていただいてやっていただければと思います。  それから,フルーツ・フラワーパークの件でありますけれども,もしそういうふうな形になれば,地元は結構皆さん期待が大きいわけでございますので,そのときが来ることがあれば,ぜひとも全力でやっていただければ非常にありがたいなと,こういうふうに思います。  それから,パンダのお話でございまして,すぱすぱすぱっと数字を聞きたかったなという思いがしておるんですけれども,今の話からいたしますと,仙谷官房長官風に言いますと,非常に敬愛する中国様に何度も何度も頭を下げて,大事な大事なパンダ様を研究名目で100万米ドルでお借りをいたしまして,そして,そのお住まいになっていただきますパンダのおうちに約3億3,000万ほどかけさせていただいております。生活費は神戸でも一番おいしいと言われておりますササを用意をいたしまして,何不自由ないことをさせていただいておりますというふうな言い方になるのかなと思うわけでございますが,これだけのお金をかけても,やはり来られる方が100万人から200万人にいっときなって,現在は140万人ということであります。今,お話をして質問をした中に,収支においてはどのくらいの影響があるのかなということをお聞きしたんですが,お答えがなかったんですが,要するに神戸市民にとって,神戸市の王子動物園にとってパンダは非常に重要な形になっておるということだと思うんですね,経営的にも。それは現実やと思います。それはそれでいいと思いますし,尖閣列島を自分の国にしようということで動かれておる国があって,その国を指して東京都知事の石原さんはやくざの国というふうな言い方をされたわけでございますが,市民にとってもし借りてる国がやくざであれば,やくざにお金払うて,人気が出るからパンダを借りてきて,それで神戸市民の心をいやしてますということにもなりかねないというふうに私は思うわけであります。これをやめろということは,皆さん方に言っても政治的判断ができる立場におありにないというふうに思いますので,そんなことは申し上げませんが,もしこれは──王子動物園自体が市民の憩いの場所であることは間違いない話でありますし,またもう一方で,神戸市の周辺の都市の子供たちが教育をする場でもあるわけでございますね。ここに例えば私ら議員が,やくざからお金を借りて何かしてたということになると,これ,大きなスキャンダルになるわけでございますけれども──に近い話かなというふうに思っておるわけでございます。子供たちが万が一先生方に,なぜそんな怖い人たちにお金払うてパンダを借りてるのということを聞いてきたときに,先生方が答えられないということになれば,動物園の方としてはどういう答えをするのかというのは,しっかり用意をしておいてほしいなという思いがしております。これは,いやいや,経営にとってプラスなんですとか,人気が出るからよろしいんですという答えではちょっとしんどいのではないかなというふうな思いがしておりまして,やはりこういう自分のところの主権が脅かされるような──これまでなかなか生きてきて経験をしてないような状況でありますので,行政といたしまして,ただ単に経済的なプラスとかいうことだけで答えをしていくという時代が変わったんだよということもよくよくご認識をいただいて,堂々と答えれる理由をぜひ用意をしておいてほしいなという思いでおります。これは要望にさせていただいておりますので,よろしくお考えをいただきたいと思います。  このパンダの話ですけれども,当初質問する気はございませんでして,通告しておりませんでしたので,大変申しわけないことだったと思うんですけれども,皆さんおっしゃらないので,言うとかなあかんかなというような思いがして,こういうことを申し上げました。いずれにいたしましても,非常に日本の国にとっても環境が大きく変わってきておる時期でございますので,このパンダのことだけではないわけでございますが,あらゆる面で認識の中で,やはり我々は世界の中で独立を保って生きてるんだということを基本にものを考えていかなあかん,それを考えていろんなことに答えていかなあかんということがこれからたくさん出てくると思いますので,その辺もよくご認識いただけたら非常にありがたいなというふうに思います。  以上であります。 46 ◯主査(守屋隆司) ご苦労さまでした。(発言する者あり) 47 ◯分科員(段野太一) それじゃあもう1度,一から言いますね。  今の坊委員の発言の中で,日中の関係,パンダの問題についてやくざ云々という話があったんですが,いろんな表現の仕方はあっていいとは思うんですが,ただ言っていいことと悪いこととあると思うんです。そういう問題は議事録に残るわけですから,ぜひ理事会なりで精査をしていただきたい。私は別に中国にどうこうということではありませんが,やはり委員会の品位にかかわる問題ですので,ぜひ検討していただきたい。 48 ◯主査(守屋隆司) じゃあ,理事会で協議いたします。  この際,約20分間休憩いたします。  午後3時15分より再開いたします。   (午後2時55分休憩)   (午後3時17分再開) 49 ◯主査(守屋隆司) それでは,決算特別委員会第2分科会を再開いたします。  休憩前に引き続き,建設局に対する質疑を続行いたします。  その前に,まず休憩前に,段野委員から坊委員の発言は委員会の品位にかかわるとの趣旨の発言がありましたが,これは副委員長において発言の取り消しを命じられたいとの趣旨と理解いたします。(発言する者あり)  発言の取り消しを求めたということで理解しても……(発言する者あり)  わかりました。その趣旨について,理事会で協議の上,その必要があれば,しかるべき措置を講じるということでご了解をお願いいたします。  それでは,本岡委員,どうぞ。 50 ◯分科員(本岡せつ子) それでは,質問を始めます。  初めに,みなとのもり公園について伺います。  みなとのもり公園は,震災復興記念公園として整備されまして,ことしの1月17日にオープンいたしました。この公園の整備は,JR神戸港駅を買い取り,総事業費が約102億円とお聞きをしております。私たち日本共産党議員団は,多額の資金をつぎ込んで,立地条件の悪い場所に公園を整備することに一貫して反対してまいりました。5.6ヘクタールという大規模な公園ですけれども,すぐ近くにあります東遊園地をどのように市民が利用しているかということを見てみますと,この東遊園地は大変立地条件もよく,お昼休みには周辺の会社員──官公庁の方もそうですけれども,たくさんの方が休憩したり,スポーツを楽しんでおられます。小学生も遠足でよく利用されたり,また市民のイベントや集会もよく開かれる,そういう日常的に市民に親しまれている公園だと思います。  一方,みなとのもり公園ですけれども,国道2号線や交通量の大変多い道路が周辺を囲んで,公園のどの場所でも自動車の騒音もうるさいです。見上げれば,新交通と高速道路の高架橋,近くに公共交通機関はありません。国道2号線などを横断しないと公園には行けません。アクセスも悪く,気軽に寄りつけない地理的条件にあります。さまざまな悪条件はありますが,それでも整備されたのですから,市民の要望にこたえる運営を行うべきだと思います。市民参画での運営を否定するわけではありませんけれども,スポーツ広場などの要望も大変強いんですから,せっかくの公園を市民が使えるようにすぐに検討するべきだと思います。例えば少年サッカーなど,子育て世代が利用できるように工夫してはいかがでしょうか。親子や友達と車に乗り合わせてくる皆さんのために,敷地内に無料の駐車場も設置をすることはいかがでしょうか。市民が集えるスペースになるように,市民の要望に沿った改善を行うべきだと考えますがいかがでしょうか。  2点目ですが,新神戸トンネルの社会実験について伺います。  西神戸有料道路が無料開放されてから,車の流れが大きく変わりました。周辺の一般道路では交通量がふえて,特に深夜や早朝の騒音,振動,大気汚染などの苦情がたくさん寄せられています。神戸市は大型車の一般道への進入対策を進めるためとして,この7月から大型に──トレーラーとか大型バスだそうですけれども,約4割引きになる社会実験を行っています。社会実験による交通量の変化ですけれども,ETCのところですから,昨年同月と比較した数字が出ています。新神戸トンネルでは7月33%増,8月28%,山麓バイパスでは7月に42%,8月52%とそれぞれ増加しているとお聞きしました。しかし,大切なことは,一般道路において本当にこれで大型車が減少しているかどうかということだと思います。社会実験が始まってから一般道の大型車の通行量がどう変化したのか,騒音,振動は減少したのかが重要だと思いますけれども,まだこの調査がされていません。早く調査すべきですが,いつごろ行われるのでしょうか。  また,社会実験によって,今のところの数字では山麓バイパス,新神戸トンネルへの誘導は一定効果があるというふうに考えます。これを実験ではなく,恒久的にすべきだと思います。その際には,対象の車を大型IIだけではなく大型車全体に拡大すること,さらに割引率についてもふやすこと,もっとも効果のある無料にすることも検討すべきだと思いますが,ご見解を伺います。  3点目ですが,小規模修繕登録制度について伺います。  私たち日本共産党議員団は,これまでも地元業者への受注機会をふやし,地域の中小業者にも仕事が回るような仕組みをつくるべきであると主張して,その1つとして小規模修繕工事を希望する業者の登録制度を提案しています。建設局では公園や道路,下水処理場などの小修繕,補修工事で金額が100万未満の発注については,各事務所に来ていただければ実績,技術水準,体制などを聞き,仕事があれば見積もり合わせを行った後,発注するとのことです。ホームページにもこの発注について,と載せておられます。各事務所や産振センターでご相談に来られた方なんかにも発注についての文書をお渡ししているというふうにお聞きしました。しかし,市内の業者がこの仕組みについてよく知っていて理解しているかというと,残念ながら,ほとんど知られていないというのが現状ではないでしょうか。  今日,市内の中小業者は長引く不況のもと,深刻な状況におかれています。そんなときに行政がきめ細かい施策を行うことが求められていると思います。各建設事務所などでは,できるだけ地元に発注をという姿勢で臨んでおられるのですから,これを一歩進めていただきたいのです。神戸市の仕事を受注したいけれども,入札参加登録業者でないとそういう資格はないのだから無理だと考えている業者も多いんです。意欲のある地元の業者が参入できるように,地域密着型の業者を登録する制度を神戸市としてつくっていただきたいと思います。いかがでしょうか。また,この内容を対象者に広報して,つくった制度がもっと活用できるようにしていただきたいと思いますがいかがでしょうか。  次に,北区道場町の生野高原地区の問題です。  ずさんな開発業者のもとで,上下水道などのインフラ整備や道路の公道化等が行われずに現在に至っています。水道問題の解決に向け,水道局と生野高原まちづくり協議会の協議機関がつくられて,解決に向けてやっと動き出したという状況です。道路についてですけれども,公道化が行われていないため,ことし2月の議会に路線認定の議案が提出され,承認されたところです。これも公道化の手続の緒についたばかりという段階です。今後,境界の確定や図面の準備等の事務的な手続も必要です。さらに水道をはじめインフラ整備等を進める際,道路が私道のままか,それとも公道になっているかによって取り扱いが違ってくる場合も多いと思います。生野高原地区の公道化を進めるために,神戸市が支援をしていただきたいと思いますが,いかがでしょうか。  最後ですが,下水道の一般会計からの繰り出しの問題についてです。  下水道の会計は,黒字決算となったものの,下水道使用料の減収傾向や中部処理場廃止に伴う除去費用,垂水処理場の供用開始による資本費の増など,今後厳しい財政運営が予想されます。そのような財政状況のもとで,神戸市の財政が厳しいことを理由にして一般会計からの繰り入れを減少させています。震災後の補助金カットは153億円で,未償還分は80億円あるのに,その上に,この20年からは,3年間45億円の一般会計からの繰り入れを減少させています。この20年からの上乗せ分は,負担区分や国の繰出基準にかかわりなく,緊急避難的なものであることは明らかであります。下水道の会計にも大きな影響を及ぼす問題です。局長は毅然とした立場で早急に一般会計からの返還を求めるべきだと考えますが,いかがでしょうか。  以上です。 51 ◯松浦建設局長 そうしましたら,私から,みなとのもりと社会実験,お答えいたします。  みなとのもり公園でございますけれども,今おっしゃいましたように,ことしオープンいたしまして,市民と協働でつくり続けるということで,震災時に発揮されてきましたボランティア精神を後世に伝える,また地震などの大規模災害時には都心の防災機能を強化するという公園として整備いたしました。現在は浜手バイパス,中にございますが,それの橋脚の耐震補強工事やっておりまして,その区域を除きまして,4月から全面オープンしてるということでございます。  利用状況でございますけれども,確かに東遊園地,たくさん利用されております。このみなとのもり公園,私も気になって時々見に行くんですけれども,たしか真夏の一番暑いときですね,木がまだよく育ってませんし,グラウンドのとこは木ございませんので,一番暑いときは,利用者は確かに少なかったということもございますけれども,全般的にかなりいろいろ利用されてるというふうに認識しております。平日の昼休みは近隣の方がお弁当を食べたり,軽いスポーツをされたり,それから夕方からも勤め帰りの方が利用されたり,それからニュースポーツのスペースございますね。あそこは若い方が夜たくさん,数十人のときもあるかもしれませんが,集まられて,スポーツされてるという実態もございます。それもたまにということじゃなく,かなり毎日集まってくるようなことも聞いております。健全に使っていただいているということでございます。それから土曜日,日曜日,祝日は家族連れやジョギングを楽しむ人,いろいろおられます。  それから,当公園はつくり続ける公園ということで,最初の段階から計画段階から,市民の方々,いろんな団体に入っていただきまして,どのような公園をつくるかと,それから今回できましてからは,どう運営していくかと,ずっと市民の方の参画のもとにつくっております。完成するまでは,ドングリから育てた木を植樹したり,それから芝生のポット苗ということで,芝生広場は全部市民の方に植えていただくとか,そういったことでつくってまいりました。  開園後も,この計画・整備にかかわった団体・市民の方を中心にしまして,今申し上げましたみなとのもり公園運営会議というのがつくられておりまして,ここでは,先ほど申しました,つくり続ける公園として,市民参画を通じて利活用することを目的としまして,市と一体となって現在管理運営を行っているということでございます。  その運営会議の活動内容でございますけれども,例えば多くの人たちに気持ちよく利用していただくいうことで,今まで除草とか清掃活動を6回行っております。それから,ニュースポーツ広場,もうかなり使われているんですが,これの使い方等についてもいろいろ議論いただいてるということでございます。  それから,公園内に苗圃ございますので,それを利用して花の種から育成して園内の花壇に植えつけを行う,こういったこともしていただいております。この10月末にイベントを考えておりまして,より多くの市民の方に当該の公園を知っていただき,楽しんでいただくために,ニュースポーツ広場の利用をされてます若い方を中心にデモンストレーションや体験教室などを行います「園JOY!!みなとのもり」──「えん」は「園」ですね──のイベントを開催するというようなことも考えております。これ以外にもたくさんのイベントを企画されております。  少年サッカーとか利用できないかということでございますけれども,芝生広場は自由使用でございますので,独占的利用でなければ,今,少年サッカー使っていただいていいということでございます。  それから,利用がたくさん出てきましたら,運営会議の中で,その使い方を皆さんで決めるというようなこともできるということでございます。  それから駐車場の件でございますけれども,この公園は駐車場ございませんで,周辺に有料の駐車場,たくさんございます。すぐ近辺には今民間が比較的安い料金の駐車場つくったりしております。ですから,車で来られた方は周囲の駐車場を使っていただくという原則でやっております。ここに無料の駐車場をつくりますと,多分関係のない方がたくさんとめられて,本来の公園利用者がとめられないということが想定されますので,無料駐車場はちょっと今のところ考えておりません。  そういったことで,今後も多くの市民の方にこの公園を楽しんで利用していただくということで,運営会議,市民の皆さんと一緒になって利用活性化を図っていきたいと,それと同時に,当公園をやっぱり広く市民に知っていただくいうことで,広報活動も行っていきたいということで,花のフェスタ,グリーンフェスタ,建設局のイベントございますが,そういったところで,先ほどの「園JOY!!みなとのもり」といったチラシを配るとか,そういったことで広報活動も行っていきたいと考えております。  それから,新神戸トンネルと山麓バイパスの社会実験でございますけれども,7月から始めまして12月までということでございますが,ご承知のように,背景は平成20年10月1日に西神戸有料道路──現在の夢野白川線と申しておりますが,これを無料化したことによりまして,交通量,特に一般道路の交通量がふえてるということでございます。それともう1つは国道428号線ですね,これは古くから北神や三木三田方面の主要ルートでございまして──新神戸トンネルがないときはそれしかなかったんですが,ここが地形が急峻でカーブが多いということで,コンテナ車等通るとちょっと交通安全上,若干問題あるというようなところでございますので,できるだけ新神戸トンネルへ,あるいは先ほどの西神戸有料道路の関係では山麓バイパスへと,有料道路へ大型車の交通を導きたいということで,社会実験を行ってございます。  無料化後の交通量でございますけれども,山麓バイパスの方でございますけれども,無料化前,平成20年5月に交通量が24時間で1万9,422台ございまして,一番最近はかりましたのがことしの5月で,2万3,153台ということで,3,731台ふえております。山麓バイパス有料道路がこれだけふえてると。これ,料金も500円を350円にするとか,無料化に伴いまして,ということでふえたということでございます。大型車も無料化前は709台でございましたけれども,それが939台ということで,230台ふえてるということでございます。  また一方,新神戸トンネルでございますけれども,無料化前の交通量が24時間で1万7,531台,一番直近の5月で1万7,680台ということで,これは149台ふえてるということでございます。  ちなみに,昨年11月で1万8,000台ということです。ことしの夏は比較的──1,000円高速とか,それから新神戸トンネルと北神戸線の連続利用割引とかいろいろございまして,ことしの夏は1万9,000台以上にふえてたいう実績もございます。  大型車の方ですけれども,無料化前は1,260台ということで,それがこの5月では1,387台と,これも127台ふえてるということでございます。  こういったふうに,有料道路の交通量も当然ふえておりますが,一般道路の方でございますけれども,夢野白川線,無料化前が──これは12時間でございますけど,1万5,413台ということで,無料化後──無料化してすぐの11月が2万3,000台までふえたんですが,一番直近の5月では2万1,300台ということで,ちょっと落ちついてきてると。ただし,ふえた数は5,908台ということでございます。大型車も確かにふえてます。無料化前が1,126台,無料化後は1,788台,662台ふえてるということでございます。  そういったことで,交通量,有料道路も一般道路もそれぞれふえてるという実態がございます。こういった状況を踏まえまして,7月1日より有料道路の新神戸トンネルと山麓バイパスのコンテナトラック大型車の料金を割り引く社会実験を実施しております。この実験は道路環境対策──一般道路ですね,それから交通安全対策,さらに円滑な物流支援ということを目的にしまして,国道428,神戸三田線,夢野白川線,山麓線──一般道路の方ですけど──の大型車を有料道路へ誘導するということでございます。割引内容,先ほどおっしゃっておられましたですけれども,大型車IIという──コンテナ車とか観光バスなどが該当するんですが,これを対象にETC車限定で料金を約45%割り引くということで,12月20日までになっております。ETC車限定でございますけど,大型車いうのはほとんどETC使われておりますので,ほとんどすべてといってもいいぐらいかと思います。  それから,社会実験の実施状況でございますけれども,7月,8月の有料道路の大型車IIの交通量は前年度同月比で新神戸トンネルが約3割,それから山麓バイパスが約5割増加してるということで,この料金割引によりまして大型車II,有料道路への一定の交通誘導が図られてるということは確認しております。  なお,実験の効果を確認するため,先ほどもありましたが,交通量とか騒音の測定の話ございましたが,10月中旬ごろに山麓線,夢野白川線,国道428号線──これは全部一般道路でございます──の交通量調査や騒音の振動調査を実施する予定でございます。騒音につきましては,国道428号線ではことしの6月3日にはかっておりまして,昼間67デシベル,それから夜が63デシベルということで,環境基準が70,65ですので,かなり下回ってると。それから,山麓線が──これは一般道路,旧鵯越小学校前でございますけども,これは6月10日にはかっておりますけども,昼間は66デシベル,夜が62デシベルと,基準が70と65でございますので,これもかなり下回っていると,6月の現状ではそういうことだったということでございますが,7月から社会実験しておりますので,さらに社会実験以外にもやっぱりいろいろ交通量の影響与える社会経済要因ございますので,この10月に騒音の測定と交通量調査をやっていこうと考えております。  ご提案の大型車の割引をさらに拡充するということでございますが,極端な話,無料化というお話でございますけれども,これは普通車との料金のバランスがございますので,今大型車Iが普通車の1.5倍ということで,それから大型車IIが今回割り引いて2倍ということになっております。大体バランスから考えますと,阪神高速も普通車と──阪神高速は大型車1種類しかございませんので,2倍ということになってますので,大体そんなにおかしな料金ではないというふうに考えております。したがいまして,それ以上大型車I,IIを無料化しますと,普通車とのバランスが当然崩れますし,それと償還計画上それによる減収分を税金で補てんするということが必要になりますので,これはちょっとなかなか難しいかと考えております。仮に大型車IとIIを全部無料化した場合,山麓バイパスと新神戸トンネルを合わせますと,年間約7億円の減収になるということで,これはもう償還計画が全然成り立たないということになります。こういったことで,税財源により補てんするいうことは,現在の財政状況を踏まえると極めて困難であると考えております。いずれにしましても,まだ社会実験開始してちょうど3カ月で,ちょうど半分ぐらいということですので,今後の交通環境の改善状況などを踏まえまして,まず現在実施中の社会実験の効果を検証したいと考えております。  以上でございます。 52 ◯樋口建設局総務部長 私から小規模修繕の発注の件,それから下水道の一般会計補助金の関係につきましてご答弁申し上げます。  まず,小修繕工事でございますが,この小修繕補修工事といいますのは──委員もご指摘ありましたが,1件100万円以下の建物・設備,また構築物の修繕,小改修といったものでございます。小規模でかつ数がたくさんございますので,事務の効率性なり,事務の簡素化という観点からほかの一般の工事の入札のような厳格な手続を求めるのではなくて,所属長の専決で発注ができるというものでございます。過去の反省を踏まえまして,特定業者への発注の偏りを防ぐと,こういう意味で全市的な基準である小修繕随意契約事務の執行に関する指針という,そういったものが取りまとめられまして,これに基づきまして見積もり合わせの徹底が図られているところであります。こういった工事のPRの点でも委員ご指摘ございましたが,見積もり合わせへの参加を希望する業者の方には,各事務所へお越しいただきまして実績や得意分野など営業内容をセールスしていただいて,参加の機会を広げていただきたいと考えております。そういった建設局としても,この地元中小企業の受注機会の拡大を図ることは極めて重要であると考えてございまして,広くご参加いただきたい,そういったために局のホームページや中小企業さんの来訪の多い神戸市産業振興センター等でチラシを置き,また各事務所でもチラシを置いてPRに努めておるところでございます。  委員からご提案のございました統一様式による業者の受け付けということなんでございますけれども,各事務所に聞き取りをしたところですけれども,修繕・補修関係でこういった営業で新規で訪問される方は徐々にはふえてきているんだけれども,まだそんなに数が多い状況ではないと。わざわざ書類をご作成いただくような負担をおかけしなくても,気軽に事業概要等あるいは実績等をご説明いただいて,お持ちいただいた資料とヒアリングによりこれまで十分な情報が得られているという状況でございます。また,事務所内でもこういった業者が来られたという資料に関しては,その資料なり,名刺なり,1カ所に集約して共有で活用するようにということで指導してございますので,そういった形での対応でやってございます。今後とも業者の方々には,各事務所にお気軽にお問い合わせ,営業等していただきまして,受注のチャンスを広げていただきたい,こういうふうに考えてございます。  それからもう1点,一般会計補助金,下水道会計におけます一般会計補助金の問題でございます。  下水道事業会計といいますのは本来汚水私費,すなわち家庭で使った水とかそういったものは使用料で,雨水公費,ただし雨の排除というのは,これは税金──一般会計でというのが原則なわけでありますけれども,汚水処理経費の中でも一般会計との間に経費の負担区分というものを定めまして,一般会計補助金を受け入れてきてございます。これはちょっと歴史的なことを申し上げますと,先ほども議論がありました昭和40年代に──特に後半,下水道はどんどんつくっていったということでございますけれども,そういったときに建設のコスト──これは資本費と言いまして,減価償却だとか支払利息といったようなコストが,それがそのままストレートに使用料に乗っかりますと,非常に下水道使用料の高騰を招くと,そういったことを防ぐ意味で,この汚水資本費というのは,かつて昭和56年までは100%一般会計で負担をしておった,それを下水道の普及に合わせて徐々に下げてきたというのが実情でございます。現在の負担区分につきましては,平成15年度の上下水道事業審議会の答申に基づきまして,今20%程度ということで答申を受けまして,平成16年度以降,この答申に基づき繰り入れを受け入れてきたわけでございます。ただ,委員もご指摘のように,平成20年度から一般会計の非常に厳しい財政状況,また企業会計等に係る国の繰り出しの基準の見直し,国の基準に合ってない分はできるだけ国の基準に合わすようにしなさいという国の指導,今も20%でいくと,どうしても国の基準よりオーバーした形での繰り出しになります。そういった意味で,今一般会計補助金,その苦しい台所事情ということと国の基準に合わない部分ということが今回カットの対象になったわけであります。この措置については,私どもとしては緊急避難,やはりきちっと上下水道事業審議会でもご議論もいただいて,きちっとした形でというふうなことが必要だというふうに思ってございますし,今回のカットにつきましては緊急避難的なものというふうに考えてございます。しかしながら,現在のような市全体の厳しい財政状況,国の繰出基準外であるということから考えると,非常に厳しい状況であると認識しております。現在は,今神戸アクアプランということで,この平成22年度を最終年度とする下水道の財政計画で運営しているわけでありますが,何とかこの維持管理費の削減等々経営努力を行いまして,ことしも黒字,アクアプランの目標でありました累積赤字の半減という目標は何とか達成できるものと考えてございます。そして,23年度から──来年度から新しい次期中期経営計画を策定するわけでありますが,これに関しましては現在上下水道事業審議会におきまして,この新しい計画の考え方について諮問をさせていただいて,ご議論をいただいてるところでございます。この中で新しい投資はどうあるべきかということと,あるいはその中で一般会計の負担区分の議論もこれはやっぱり避けて通れない問題と考えてございます。そういった取り扱いも含めた経営全般についてのご議論をいただいているところでございます。そういった中で,私どもこれを踏まえた次期中期計画を策定していきたいと考えてございます。  以上でございます。 53 ◯中島建設局道路部長 私の方から生野高原の道路問題についてお答え申し上げます。  生野高原住宅の道路につきましては,先生からもご指摘ございましたけれども,地域住民の皆様からのご依頼を受けまして,いわゆる道路法上の道路として管理していこうということで,その最初の手続といたしまして,22年度第1回定例市会におきまして路線認定議案を上程させていただきまして,同年2月25日に議会の議決をいただいたところでございます。いわゆる道路の認定手続を完了したということでございます。  今後の手続について,住民の皆様への説明につきましては,今後公道化のためには,1つには道路の区域の決定のために道路台帳,平面図等の引き継ぎ図書を作成すること,それから2つには占用物件の所有者,管理者を確定させること及び道路の区域の決定後は道路占用許可申請を行うこと,こういったことが必要となる旨,これまでも地域住民の方々へ説明を行ってきております。直近におきましても,まずは平成21年2月19日,それからことしの22年2月16日に当自治会役員様に同内容を説明して,さらにことし6月4日には当地域住民の方からの要望を受けまして,8月6日の日に改めて公道化に向けての今後の手続あるいはスケジュール等について説明を行ったところでございます。それに加えまして,8月27日付で文書で今後必要となる手続等を回答させていただいたところでございます。  先ほど委員の方から,水道の問題も検討の緒についたと,そういった中で,私道のままではいろいろ不利益がというご発言がございましたが,そういった意味では,ここの地域の道路につきましては,いろいろ諸般の事情を総合的に考えまして,平成7年に北区役所に所有権を移しておりまして──一部地域は平成20年になっておりますけれども,日常管理は我々建設局の北建設事務所が行っておるところでございます。そういったことでは,私道のままという状態ではないということでございますのと,いずれにいたしましても,北区役所がいろいろコーディネーター役をしているということ,それから水道の問題についても検討の緒についたということで,今後とも市内部の情報共有を図りながら,地域住民の皆さんと協議してまいりたいと考えております。  以上でございます。
    54 ◯分科員(本岡せつ子) それでは,初めから質問させていただきます。  まず,みなとのもり公園についてですけれども,局長,いろいろご説明いただきましたけれども,知っていただくために広報するなどということで,実際余り今人が寄りついていない公園だということは確かだというふうに私も伺いまして,思いました。  まず,先ほども言いましたけど,アクセスが悪いんです。悪いというよりも,歩いてしか行けませんから──びゅんびゅん車が通る国道を乗り越えないと行けないという,そういうところですから,これ,どうにかしないと,私は先ほど東遊園地と比べましたけれども,東遊園地みたいな公園になるにはとても難しいと思うんです。例えば,小学校とか幼稚園の子供が来るとかというのも,それは東遊園地に行かずに,みなとのもりに行こうということになかなかならないと私,思うんです。そういう意味では,まず他局とも──交通局などとも話をされて,バス路線を公園のすぐ近くに近づくような,バス停をつくってということなどをまず検討すべきじゃないでしょうか。そうなりますと,例えば新しい公園ができたからサークルで行こうとかということもまだ可能性があるんじゃないかと思うんです。それから,私さっき少年サッカーとか言いましたけど──本当は野球と思ったんですけど,野球だったら多分ボールが高架の道路の中に当たるんじゃないかなと思って,少年サッカーって言ったんですけれども,使ってもいいというふうに言われましたけども,実際にサッカーのそういうゴールがあるグラウンドみたいなものができたら,そしたら親子でそこへ行って,サッカーチームで行ってということもできるんじゃないでしょうか。そういうときに,そこの中を使う場合については無料だとか,そういうことは工夫をして,本当にせっかくこんなにたくさんのお金を使ってつくった公園なんですから,たくさんの方が利用できるような──行ってもなかなか気持ちがいい公園だということになるかどうかは私も余り自信はありませんけれども,せっかくの公園ですから,本当たくさんの方に使っていただけるように,広さも5.6ヘクタールで,資料をいただきましたら,東遊園地の2倍という,そういう広さのようなので,端っこの方にも大分駐車場もできるんじゃないか,サッカーのゴールがあるようなグラウンドみたいなのもあちこちに工夫をすればつくれるんじゃないかなというふうに思うんですが,いかがでしょうか。皆さんに親しまれるそういう公園になってほしいということで,ぜひお答えをいただきたいと思います。  2点目の新神戸トンネルのことですけれども,私は社会実験後の調査というのがどうなってるんですかということをお聞きしたんですけど,これから10月中旬ごろにやるということですから,せっかく一方では社会実験して,こんなにふえてるというのがわかってるんですから,こちらではどうなってるかというのをやるのが本当に行政の仕事だというふうに私,思うんです。そういう意味では,できるだけ早く状況をつかむためにも調査していただきたいと思います。  それで,夢野白川線と言われましたね──西神戸有料道路じゃなくて夢野白川線,もとの有料道路ですけど,それから山麓バイパス,新神戸トンネルですけれども,この道路ができた経緯みたいなのをお聞きしましたら,やはり神戸市の西部とか北部から海岸沿いの工業地帯とか,港の方に荷物を運ぶためにつくられた,そういう道路だというふうにお聞きしました。先ほども局長,車を導きたいというふうなお話をされてましたけれども,そういうことが目的でつくられたんだというふうに思います。市民の生活している市街地をこんなトラックがたくさん通過するようなことがなくて物流ができるように,そういうことでこの道路整備が道路公社がされたんだというふうに思います。ですから,この道路,旧西神戸有料道路,山麓バイパス,新神戸トンネルというのは一体のものだというふうに考えるべきだと思うんです。そういう意味で,この西神戸有料道路だけが無料になったとしても,本来の目的というのは達成できないんじゃないかな,一体のものとしてとらえるという意味でも私は全体を──西神戸を無料にするんだったら,全体を無料にするとかいうことでないと,車の流れというのが,もと考えた目的とは変わってくるんじゃないかなというふうに思うんです。そういう意味でも割引をふやすとか,それから無料にしてほしいというふうに思うんです。それで,社会実験12月に終わるというふうに言われましたけれども,実験をしたということですから,その後どんなふうに検討されるのか,こんなふうな効果が出てるわけですから,ぜひ──先ほども言いましたが,恒久的な制度として,この割引ですね──割引ではなく,無料という方向もぜひ検討していただきたいと思いますけれども,この割引を新たに,もともとの制度として,ここの道路については安いですよと──営業の車,トラックなどが通るときには安いですよというような,そういう道路にしていただきたいと思いますけれども,いかがでしょうか。  それから,小規模修繕のことなんですけれども,今全国の自治体でもやはり地元業者への受注機会をふやすという,そういう目的でこの制度,このような登録制度というのを自治体としてつくっておられるところがもう全国で2割以上になっています。そんなのでは地域で業者の皆さんが元気な経済活動をするという意味でも,こういう制度を自治体として検討されてるところが大変多いんですね。そういう意味では,ぜひこの神戸市でも──今,書類をつくることではないというような,そういうご説明でしたけれども,やはり制度としてこういうものがありますよという,そういうことをぜひつくっていただきたいなというふうに思うんですけれども──同じお答えかもわかりませんけれども,ぜひそのことをもう1度お聞きしたいと思います。  それで,広報のことについては,お答えがなかったのでお願いします。  それでもう1つ,見積もり合わせという今状況になってるんですけども,一番低い価格の業者に仕事が行くというシステムになっています。この発注方法では,建設局の予定価格よりも低い見積価格が示される場合もあるというふうに聞いています。この見積もり合わせのやり方ではなくて,行政が主導して適正な価格で発注できるような随契で,業者に公平に仕事を回すということもぜひ検討していただきたいと思いますがいかがでしょうか。  それから,生野高原のことですけれども──生野高原は昭和40年代に今の開発が始まったわけですけれども,住民の皆さん心配しておられるのは,ここでも高齢化が進んでいて,住民の皆さんの能力にも対応の限界がありますよということを言われてるわけです。居住実態調査というのをされまして…… 55 ◯主査(守屋隆司) 答弁の時間がなくなります。 56 ◯分科員(本岡せつ子) 高齢化が進んでいるということでも,ぜひこの公道化の応援というのをこれからもお願いしたいというふうに思います。  それで,最後の一般会計の繰り出しの問題ですけども,答申に基づきということですけども,先ほども言われたみたいに,緊急避難的なものだということなんですから,ぜひ局長が毅然として返還を求めるべきだと思いますが,局長の見解を伺います。  以上です。 57 ◯主査(守屋隆司) 時間がありませんから,簡明なご答弁をお願いします。 58 ◯松浦建設局長 バス路線につきましては,ちょっと利用者がいるかというようなことございますので,それは将来の検討課題とは思いますけれども,現在のところちょっと多分無理だと思います。  それから,ウオーターフロントのグランドデザインを今つくってますので,その中でいろんなアクセス──ちょっと長期的ですが,検討したいと。歩道橋ございますけど,それの改善とか,それから既に国道2号の横断歩道の場所なんか,入り口とあわせてとかいろいろやっております。  それから,社会実験の話ですけど,全体を無料にいうのは,これはもう償還計画との関係ありますので,これはちょっと不可能かと思います。  それから,実験の後,この実験を恒久的にしてほしいということですが,これ8割ぐらいふえたら大体ペイするということですので,それぐらい行けばもう文句なしに恒久的にできるんですが,今の状況ですとちょっとどうなるかなと,検討するべき状況だということでございます。  以上でございます。 59 ◯樋口建設局総務部長 小修繕の関係でございますけれども,やはり委員のご指摘で,様式をつくるというよりも,とにかくPRということで,こういう制度があるということを広く知らしめることが重要であると私も考えます。そういった意味で,今のチラシにつきましても,産業振興センター等で置いておりますけども,もう少し広げて,例えば市内の商工団体さん等にもそういったチラシを置いてもらうような工夫もちょっと検討してみたいと思います。  それから,見積もり合わせというのが,これは今回の小規模修繕の適正化の一番根幹にかかわる問題でございます。これを随契でいいという形の判断というのは大変──一体どの金額が正しいんだ,やっぱり2社なり3社なりの見積もり,業者さんが競争されて,一番安いところというふうに決まるのが一番適正なやり方だと思いますので,大変難しいと思います。  下水道の一般会計の補助金につきましては,引き続き財務当局の方に要望していきます。これまでも要望してきてございます。要望していきたいと考えております。ちゃんと出してくれるようにということです。 60 ◯分科員(本岡せつ子) みなとのもり公園,そんなにバス停をつくっても人が来ない公園だと思ってるということは,深刻だと思います。ぜひ人が寄れるような,そういう公園にしていただきたいことを申し上げて終わります。 61 ◯主査(守屋隆司) 次に,高山委員,発言席へどうぞ。 62 ◯分科員(高山晃一) 大きく2点お伺いをいたします。  まず1点目,下水汚泥の活用について伺います。  現在,神戸市では下水処理の過程で発生する汚泥の多くを焼却処分をしています。一方,岐阜市では下水道汚泥焼却灰から回収した燐を用いて製造した肥料の販売を始めたそうです。また,堺市では──実験的にだったと思いますけれども,下水汚泥を焼却せず,堆肥化して商品化をしています。持続可能な循環型社会を目指す中で,あるいは今注目を集めている水ビジネスの中で優位性を示す上でも,下水汚泥を有効に活用することが大切だと考えます。  神戸市では現在,下水道汚泥焼却灰の有効利用に関する新技術製品開発についての共同研究に関する公募を実施中であり,その取り組みは一定評価しますが,私はやはり下水汚泥を燃やして灰にした後の有効活用よりも,堺市のように焼却前の有効活用の方がエネルギーロスが少なくて合理的ではないかと考えますが,どうなんでしょうか。神戸市の見解をお伺いするとともに,神戸市でも焼却前の脱水ケーキの有効活用についても研究を検討してはどうでしょうか。お伺いをいたします。  次に,バリアフリー対策について伺います。  神戸市では交通バリア法に基づき,目標年度を本年度とした神戸市交通バリアフリー基本構想を策定し,特定旅客施設と主要施設の間の移動経路で高齢者,身体障害者等の円滑な移動を確保できる経路を特定経路と指定し,整備を進めています。先日は,車いす利用者の方と平成21年度に整備されたJR神戸駅周辺の特定経路の整備状況を見てまいりました。ちょっと小さいんですが,こんなふうに点字ブロックが歩道のブロック舗装などをカッターで切って,はがした部分に敷設されていましたけれども,切り残されたブロック舗装の小片がもう既に動いてしまったり,外れたり,あるいはすき間がかなり広くできてしまっている箇所が数カ所見受けられました。かつて日本は物づくり大国などと呼ばれ,見えないところまで丁寧に仕上げたり,求められる以上の性能を追求する職人気質が称賛されておりました。しかし,そうした点字ブロックの敷設状況,仕上がり状況を見ますと,正直なところ,ちょっといかがなものかなと首をかしげざるを得ない場所が幾つか見受けられました。歩道を利用する方々,車いす利用者がさすがだと感じるようにぜひ仕上げていただきたいと思います。これは要望にとどめておきます。  きょうは,整備ルールの統一化,確立について伺います。  昨年は手すりの末端の曲げ方ですね,末端処理の方法を事例に挙げましたが,この手すりの整備については,国のガイドライン,県のガイドライン,神戸市は神戸市であり,道路であったり,また建物の内部であったりと,場所が変わったりすることによっても整備ルールが変わってくると聞きます。これは,2号線をまたぐ歩道橋の手すりなんですけれども,手すりというのは,その名のとおり,手をすりながら体を支えるものですから,手すりの表面にこういう突起ですね──これは,手すりを支えるためにパイプを重ねて支持してるんですが,こういう突起があったり,手すりを支持・固定するこういう金具があって,指をぶつけたりとかしないように取り付け部分を下に持ってきたり,できるだけ角を取って丸くすると,そういう配慮をすべきだという観点からこういうのを見ていくと,やはりもうちょっとこういう手すりについても課題が結構あるなというふうに私は思います。  そこで,こういう手すりをどんなふうに整備するのかという指針を──利用者の声とか,今までもたくさん来てると思うんですね。当然,建設の局の職員の方々は経験をたくさん積まれて,お持ちだと思うんですね。だから,それをちゃんと蓄積して,神戸市内に設置される手すりの形状とか仕上がりの品質がどんどんよくなっていくという仕組みが確立されていってしかりだと思うんですけれども,どうなのかなというふうに私は思うんですね。やっぱりそういう仕組みを作ってほしいと思いますが,いかがでしょうか。  もう1点は,ボラードという車どめですね。これはもう視覚障害者──こういう車どめですね,視覚障害者の方,それから弱視の方にとっては本当に危険で,もう全部なくしてほしいというのが正直なご意見なんですけれども,なかなかそういうわけにはいかなくて,市内のあちこちにあります。コンクリート製であったり,鉄製であったりとか,さまざまな素材,それから色,形状のボラードがJR神戸付近にもあります。私の住む鈴蘭台の駅前にもあるんですけれども,樹脂製で,仮にぶつかってもダメージが比較的小さいボラードが鈴蘭台駅前にはあるんですけれども,こういうボラードについても,どうしても設置しなければいけないということであれば,どのような素材や,それから色ですね──弱視の方でも気がつくような色とかがあると思うんですね。どのような形状が妥当かということを検討して,衝突事故を減らしたり軽減する取り組みが必要だと考えますが,いかがでしょうか。  もう1点,これは点字ブロックの設置方法についてです。点字ブロックも,神戸市独自の敷設がされております。これですね。さっきも出しましたが,これが神戸市の設置の仕方なんですね。これが全国的な設置の仕方なんですね。違いがちょっとわかるかどうか──わかりますかね。神戸市のやり方,別に差し支えはないんです,利用上は。ところが,この敷設の仕方をしますと,やっぱり周辺の敷地が細かくなっちゃって割れるんですよ。割れるし,これつくるときにも作業工程が複雑になってくるんですね。この辺も,細かいことですけれども,神戸市の今のこの敷設の仕方が合理的かどうかということを内部で検討していただいて,合理性が認められない場合はやっぱり見直していく必要があると思うんですけれどもいかがでしょうか。見解をお伺いいたします。  以上です。 63 ◯松浦建設局長 下水汚泥の有効利用ということでございます。  神戸市ではご承知のように,下水汚泥焼却灰を貴重な資源と考えまして,有効利用を図ってるということでございます。昨年度,発生量4,778トン,有効利用量は1,214トンで25.4%ということで,それ以外3,564トンは大阪湾広域臨海環境整備センター──フェニックスに処分しているということでございます。  有効利用の内訳は,アスファルト合材が666トン,インターロッキングブロックが377トン,肥料用が128トン,建設資材等43トンということでございます。この焼却灰の有効利用の用途拡大を図るため,今ご指摘ありましたように,昨年度には民間企業が保有する先端技術や製品開発力を活用して7社と共同研究を行っております。ユニのブロックとか,たくさん提案をいただいてます。さらに今年度も同じように,用途拡大を図るために,公募型の共同研究の募集を今行っているところでございます。  今後の取り組みでございますけれども,昨年度の共同研究により新たに開発されましたブロック等の製品につきましては,神戸市下水汚泥焼却灰入り製品認定制度というのがありまして,これに基づき認定を行っております。これから公共工事での積極的な利用を図っていきたいということでございます。  ご指摘の燐でございますが,肥料の必須成分ということで,現在下水道分野の燐回収技術は,委員ご指摘のように,いろいろございまして,返流水ですね──下水の最終沈殿池から最初沈殿池へ戻す水ですが,それとか汚泥そのものを対象とする技術がございます。それから,焼却灰を対象とする技術ということでございます。これらの技術は,国と政令市で構成しております下水道技術開発連絡会議でもコスト面も含む検討が必要な段階ということで,神戸市もこの会議に参画して検討を行っております。岐阜市の事例,それから堺市の事例,いろいろおっしゃいましたが,汚泥を使う方法とかフォトスリップ法とかヒートフォス法とか,いろいろ──返流水ですね,今のは,それから汚泥を使う方法もございます。そういった方法についていろいろ研究されてるいうことで,他都市の状況ともよく見きわめて,今後研究に参画していきたいと考えております。  以上でございます。 64 ◯中島建設局道路部長 時間が限られておりますので,まず1点,手すりの問題に端を発して,いろいろとご指摘いただきました。今年度完了いたします特定経路については,いろいろ検証会議と申しまして,視覚障害者の方,いろんな障害者の方のご意見も聞きながら検証をやっているところでございまして,1点はそういうことでいろいろとそこからご意見を伺いながら,反省すべきところは反省して直していきたいと思います。  それと,我々職員としては,いわゆるバリアフリーの研修いうのを毎年行っておりまして,新規の職員含めてかなり細かなことまでみっちりとやっております。そういった体制でございますので,先生ご指摘の点,経験,そういったノウハウを蓄積して引き継いでいくべきという点は考慮したいと思います。  それから,ボラードにつきましては,ご存じのように,車が歩道に乗り上げるとか,そういったことを防止するために行っている車どめさくと言われるものなんですけれども,普通のさくと違ってぽつぽつと間をあけて置くいうことで,視覚的にも余り圧迫感がないという,そういう目的でつくっておるものでございます。特におっしゃいました視覚障害者,弱視の方等についての配慮といたしましては,できるだけ本数は少なくするいうことと,点字ブロック周辺とか,そういう誘導ラインとか,そういうところには支障のないように当然配置するということと,間隔をできるだけ広く持ってくると。それと,視覚的な問題ですけれども,判別しやすいように反射板や蛍光色の反射シールを張るようなことをやっていきたいと。ただ,現状を見ますと,少しそういうものができてないところもあるようでございます。そういった点については,反射シール等を張るように努めてまいりたいと考えております。今後とも弱視の方などにも配慮しつつ,そういう景観面との調和した整備を進めてまいりたいと思います。  それから,点字ブロックにつきましては,おっしゃいましたように,4枚張る部分と6枚張る部分いろいろございますけれども,我々は一応国交省で定められました視覚障害者誘導用ブロック設置指針に基づいて設置しているところでございます。6枚張る分は,やはりある意味点状ブロックだらけになるという点がございまして,それがだめという基準にはなってないんですが,一般的には4枚で方向を分岐すると,そういう方法をとってるところでございます。  以上でございます。 65 ◯分科員(高山晃一) ちょっと意図が伝わってなかったんですけれども,この張り方ですね,例えばこことこことこことここと──4つ出てるんですね,この張り方をすると角が多くなっちゃって,作業工程がふえるし,周りがつぶれやすいということをお伝えしたかったということです。よろしくお願いします。 66 ◯主査(守屋隆司) ご苦労さまでした。  次に,小林委員,発言席へどうぞ。 67 ◯分科員(小林るみ子) 15分ですので,よろしくお願いいたします。  1つ目に交通安全総点検事業,いわゆるハートフル整備事業についてお伺いいたしたいと思います。  先日,ある視覚障害者の方から,信号機の音が聞こえなくなったという相談を受けました。一緒に調べてみますと,聞こえないというより,周辺の車の音などで信号機の音がかき消されていました。さらに調べてみますと,いわゆる異種鳴き交わし方式──私も初めて知ったんですけども,皆さんはよくご存じだと思うんですけども,いわゆる主道路は渡るときに送り出す方はカッコー,迎える方はカカッコーと言って,カッコー,カカッコー,カッコー,カカッコーという,そういう鳴き交わしがあって,そのカカッコーの方に向かって視覚障害者の方が歩いていくという,そういう鳴り方があったんですね。それで,従道路の方はピヨ,ピヨピヨ,ピヨ,ピヨピヨのこの鳴き交わしなんですけど,そういう音の中で,迎える方の音が全く聞こえていない,そういうことが改めてわかったわけなんですね。それは,ただ音量のせいなのか,スピーカーの向き合う位置なのか,その辺のところははっきりわかりませんでした。  また,青信号が視覚的に見て点滅状態になるときに,音がぷつんと切れてしまいます。こんな状態では,視覚障害者は安心して道路を横断することができません。そこで,道の安全性やバリアフリ-などの点検を行う交通安全総点検事業,いわゆるハートフル整備事業が小学生や高齢者,地域住民,車いす利用者などの道路利用者と公安委員会や道路管理者などのメンバーで行っていますが,当事者を入れたこのような取り組みは評価できます。さらにそれに加えて,視覚障害者や聴覚障害者もそのメンバーの一員にするように,さらに信号機──これは兵庫県や警察の管轄ですが,信号機なども含めた道の安全性を総合的に点検する事業に拡充できないかお伺いしたいと思います。  2つ目は,都市型河川の水害対策についてです。  2年前の7月28日に起きた都賀川の増水事故で,5人のとうとい命が奪われました。それを機に,ハード面やソフト面でさまざまな対策がとられました。その1つが,河川の増水の危険性を知らせる回転灯の設置です。都賀川に14カ所,神戸市内のそのほかの河川にも設置されていますが,十分にその機能が果たされていないのが実情です。昨年も同様の質問をさせていただきましたが,音声を伴う回転灯に,あるいは呼びかけメッセージが流れる回転灯にすることができないか,もう1度お伺いしたいと思います。  3つ目に,王子動物園の活性化のための集客策についてお伺いいたします。  王子動物園と須磨海浜水族園特別セット入園券が昨年大変好評だったということで,ことしも引き続き6月1日から販売されています。また,須磨海浜水族園と神戸花鳥園──民間の施設ですね──神戸花鳥園特別セット入園券もこの9月11日から販売されています。そこで,王子動物園の集客策として,これら3つの施設,つまり海と陸と空の生き物をつないだ特別セット入園券の販売を考えることはできないか,その点をお伺いいたします。  以上です。 68 ◯松浦建設局長 交通安全総点検でございますが,歩行者の事故の多い地区,それから高齢者,学童等の利用が多い地区等を対象地区として選定いたしまして進めております。いろんな方の参加をいただいているところでございます。これ,平成9年度から春,秋の交通安全運動期間を中心に,毎年各区1地区程度を実施しておりまして,これまでに延べ102地区,延べ5,000人近くの方に参加していただいてるということでございます。  実施に当たりましては,対象地区に関係するさまざまな道路利用者の視点から点検していただくことが重要だということでございます。そのための高齢者を含めました地域住民の方,それから学童,学校関係者などとともに,平成15年度までは,実は対象地区外から視覚障害者の方や車いすをお使いの方などに参加をお願いして,ご助言いただいておりました。実際それ以降は参加していただいてないという実情がございます。一方で,平成14年に道路をより安全で使いやすいユニバーサルのものにしていくことを目指しまして,障害者の方も含めまして,さまざまな道路利用者のご意見を取り入れた神戸市バリアフリー道路整備マニュアルというのをつくっておりまして,これに基づいて,全市的には道路整備を行っているところでございます。また,同じ年に交通バリアフリー基本構想を策定しまして,三宮,元町,神戸,垂水中心に事業を展開いたしました。全市的にももちろんやっております。  この重点整備地区道路特定事業でございますから,平成22年度を目標年次としておりまして,今年度終了するということで,各種障害者団体などに参加していただきまして,ことしの4月から8月にかけまして神戸市交通バリアフリー検証会議──先ほどちょっと部長ふれておりましたが──行っております。これによりまして,次期重点整備地区の整備内容,それから神戸市バリアフリー道路整備マニュアルの改訂に反映させるための取り組みを行っております。  視覚障害者等のお話でございますが,今後の交通安全総点検につきましては,ご指摘のとおり,当該地区の道路を利用される視覚障害者,また聴覚障害者の方もおられるかと思いますが,そういった方も含めまして,地域における幅広い方々に参加していただけるよう,より一層地域の皆様や関係機関との調整を図り,取り組んでいきたいと考えております。ただ,地区外の方に来ていただくのをやめたというのは,結局参加していただける方が少なくなったという事情もございます。実際にそういった地区内の方,お声がけをどうしていくかという問題もございますので,これは自治会等,そういったところで参加を募っていただけるように,障害者の団体へ直接こういう交通安全総点検──この半期はここをしますとかいったようなご連絡を差し上げることを考えておりますので,結果的にどうなるかわかりませんけど,できるだけそういう参加を皆さんができるように図っていきたいと考えております。  以上でございます。 69 ◯浜口建設局下水道河川部長 都市型河川の回転灯,音声警報につきましてということでございます。  都賀川の事故というのが平成20年7月28日にございまして,おおむね2年以上がたっております。その間,県と市,地元住民団体と連携しながら,事故を風化させないよう,河川利用の安全性の確保をするという取り組みをずっと続けてきました。河川増水警報システムも一応その1つの取り組みでございます。市内では今,県と市合わせて15河川に84基の警報装置を設置しております。神戸市の方の2河川,3基につきましては,音声警報機能を持つ回転灯を設置しております。音声警報機能につきましては,メリットはあります。ただ,一方で神戸市がつけております警報装置を設置した箇所は山間部であったり,いわゆるあまり住民の方々がいないというところでつけさせていただいてまして,県が管理してる都市河川につきましては,市街地の中でやはり注意報が頻繁に発表されるという,そのためにやはりいわゆるあまり周辺の騒音に負けない──先ほど暗騒音の車の音とか,そういうものに負けない音量で警報を出すということになりますので,周辺の住民を悩ませるというデメリットも大きいのではないかというように考えております。  一方,県が昨年,都賀川と住吉川で行ったモニタリング調査によりますと,実は回転灯の点灯基準を正しく知っている人が非常に少なかったということで,そういうことに対して今後,やはり力を入れていかなければならないのではないかというふうに言われています。  県としても,回転灯の認知の向上あるいは点灯基準の周知,河川内利用者,個人の危機管理意識,警報の予測精度を高めるという総合的な対策がまず必要だというふうに考えております。それに合わせて,さらに県の方ではそういう横断幕を都賀川に5枚ほど設置しまして,点灯基準を知っていただくような取り組みもしております。  ただ,先ほどの音声の警報機能につきましては,やはり住民の方々の理解というのが不可欠だと考えておりますので,今現在,事故の再発防止に向けた形で,いわゆる防災福祉コミュニティとか区役所,都賀川を守ろう会,消防署,警察署,建設事務所が参加いたしております増水警報システム連絡会というのがございます。その中で,住民の方々といろいろと相談しながら,建設局の方としても注意喚起対策を含めて,できることは協力していきたいと考えております。  以上です。 70 ◯杉村建設局王子動物園長 王子動物園でセット入園券の導入ということでございますけども,委員ご指摘にありましたように,王子では須磨水族園との共通入園券を発売しております。料金は動物園600,須磨水1,300円の合計1,900円,これが1,480円で購入できて,420円の割引となっております。今年度も6月1日より発売しておりますが,20年度,21年度ともに約1万枚が購入されておりまして,結構好評いただいているんではないかなと思っております。  それで,須磨水と花鳥園との共通入園券がこのたび発売されたということで,王子動物園と一緒にということでございますが,現在,須磨水が1,300円,花鳥園1,500円,合計2,800円の料金が2,300円で500円の割引となっております。これに動物園を加えて,いろいろ魅力的なセットにするということでございますけども,この3園入園券の導入について少し課題を整理して,さらに効果的な連携がないのか等,関係者を交えて検討してまいりたいと考えております。 71 ◯分科員(小林るみ子) ありがとうございます。後ろからいきます。  王子動物園の集客策の1ついうことで3つのセット,入場券をつくったらどうかという提案させていただいたんですけれども,いろいろ検討いただいて,ぜひこれは実行に踏み切っていただきたいなと思います。さらなる相乗効果が生まれてくるんではないかなと思ってますので,ぜひ要望をしたいと思います。  それから,回転灯の方なんですけども,回転灯はご存じのように,警報が出ると連動して,くるくる回り出すんですけれども,残念なことに,なぜ回転しているのかわかっていない。そういう方が非常に多くおられます。それから緊急性や危険性を感じない。救急車がくるくる回りながら,音が出るから緊急性を感じるんであって,あれ,音がなかったら,皆さん,感じませんよね。それと同じで,やはり回転灯にも音が伴う必要があるんではないかなと私は思ってます。  そもそもくるくる回ってるのに気がついてない方も非常に多くおられます。そういう,いわゆる悪い点というか,問題点はあるんですけれども,確かにご近所の問題もあります。いろいろあると思いますが,ぜひ地元は,こういうことはもう二度と繰り返したくないという思いを皆さん持ってますので,いろんな工夫をしていただいて,ぜひ,その緊急性,それから危険性を感じるようなそういう工夫をしていただきたいなと思っています。この点は強く要望したいと思います。  それから,ハートフル整備事業ですが,県や市やとあると思うんですけども,やはり最終的には県に要望する形になると思いますが,その発端というのは,やはりハートフル整備事業,交通安全総点検という取り組みが非常に役に立つんではないかなと私は思ってます。非常に当事者が入った形でやってることなので,これはいいことだと思ってますので,ぜひ参加する人も,それから対象も広げていただいて,先ほどの高山委員の話にもありましたけども,あらゆるところでバリアフリーという視点で点検をしていただければ,よりこの事業が生きてくるんではないかなと思っています。  最後に1点だけ,この信号機の横にですね,盲人用信号機という言葉が──表記が掲げられています。盲人というのは,既に不適切な言葉ということで,今全国的に減っています。そういう中で,例えば地域によっては,音声装置つき信号機あるいは視覚障害者用付加装置という言葉がついてるんですけども,この盲人用信号機という表記についてどのようにお考えか,一言だけご意見をいただきたいと思います。 72 ◯松浦建設局長 信号機は所管は警察ということですんで,私,ちょっと盲人用信号機という表記に気がついておりませんので,また確認いたしまして,警察の方に,そういうお話があったということをお伝えしたいと思います。 73 ◯主査(守屋隆司) ご苦労さまでした。  次に,浦上委員,発言席へどうぞ。 74 ◯分科員(浦上忠文) 初めに,この場所が情報を共有するような場所だと思いますので,朝方の井手委員の質問についてちょっと関連した情報を,覚えていることをお伝えしたいんですが,昭和47年に大丸前に歩行者天国ができたときに,実は私,歩行者天国の担当でありまして,元町PR委員会という委員会がありまして,大丸神戸店と6丁目に三越というデパートがありました。大丸前商店街と,それとトアロード商店街で元町PR委員会という委員会をつくっておりました。当時,そごうにぼろ負けをしておりまして,あの地区,何とか元町,元気にできへんかということで兵庫県警さんにお願いをして,ほんなら大丸の前のあの一帯と,そしてトアロードの電柱がなくなった道から上と,そしてJRぐらいまでを日曜日の12時から5時ぐらいまでいいやろうということで開放しまして,昭和47年,よく覚えておりますのは,日清食品のカップヌードルが売り出された年でありまして,机を出して,やかんのお湯でカップヌードルを入れて販促をしたのを覚えておるんですが,ただ,歩行者天国,あれだけの狭い地域やと,初めは喜んで,ふだん行けんとこに行くいうのはうれしいですよね,これね。うわあいうてやっとったんですが,だんだん飽きられてきて,そのうちに輪投げをしたり,いろんなのをしとったんですが,ちょっと寂れてきて余りあかんかったなと。今度やるんやったら,もっと大きい規模でやらな,神戸じゅう全体でやるんやいうぐらいの規模にすればおもしろいんやないかということを──短い質問時間の中でありますが,ちょっと井手さんのかわりに申し上げておきたいと思いまして,お知らせをしておきます。  質問は3つであります。  1つ目は,公園のトイレの設置であります。  この前,若松公園でちょっとイベントがありまして,私行っておりまして,ビールなんかありまして,飲んで,トイレに行きたくなりまして,前の係に聞いたら,ここトイレないねんと言われまして,どこや言うたら,大丸の新長田店まで行ってくれと言われまして,新長田店に行きかけましたら,たまたま大丸の後輩が今店長をしておりまして,そうやねん,何か若松公園にトイレつくってくれいうて言うとるねんけど,防犯上の理由とかそんなことでつくってくれへんねん,店に来てくれるのは別に拒むわけやないけれども,あったら便利やなということを言われました。よく聞いてみれば,地下に駐車場があるからそこを使えというような話なんでありますが,いずれにしてもいろんな公園,例えば東灘に雨の神公園がありまして,盆踊りなんかよくやるんでありますが,この前も盆踊りでビールとハイボールを売ってるんですが,浦ちゃん,なかなかトイレがないから売れへんねんと。ああいう公園を設計する人は若い人やから,トイレなんちゅうことが余り意識にないんかも知れへんなと。きのうも本会議の質問で,市民の実態をよく見て物事を進めたらどうですかということを市長に申し上げましたが,雨の神公園,もう1人お年寄りから聞いたんですが,ひなたぼっこに行きたいけど,私らおしっこが近うてな,行っとったら帰れまへんねんと,途中で東神戸病院のトイレに行って帰りまんねんというふうなのもおられたんでありますが,とにかくトイレ,近所の人から言えば迷惑な施設かもしれませんが,ますます高齢化して公園で皆遊びなさいというのであれば,もう少しいろいろ考えてトイレを設置したらどうかというのが1つ目の質問であります。  2つ目は,王子動物園のことでありますが,私も動物園好きでいろいろ行っております。大阪の天王寺動物園なんかに比べれば,こんなきれいな動物園あらへんなと思います。そして,2年前も秋田の大森山動物園に行ってまいりましたが,大森山動物園の園長,神戸はええな,お金があって,パンダみたいなのとれるからええなと,大森山動物園では,しかし1つ1つの動物をどうやったらみんなに親しまれるかということを工夫しながらやっとるんですと,こう言われました。例えば大森山では,チンパンジーにそれぞれ名前をつけて,それぞれの特徴を生かして,あるチンパンジーにはふだんはおとなしいけど,かっとなったら何するかわからへんと,その表示を見てある市会議員が,これ,浦ちゃんやなと言われたのを覚えておるんでありますが,確かにおもしろいチンパンジーでした。  王子動物園も,今パンダが半分になってしまって非常に残念なんでありますが,例えば亀井さんが育てられたチンパンジーなんかまだ生きておられるそうでありますが,1つ1つの動物が──別にチンパンジーがスターや言うんやなしに,1人1人がかけがえのない神戸のスターやということで,もっときめ細かく表示をして,例えばナイター営業なんかもするなどして,日本で入場客数では5番目の動物園やそうですが,もっともっと頑張ることがあるんやないかということを申し上げたいと思います。  それに関連して──ちょっと余計なことを言うようですが,先ほどやくざの発言がありましたが,これだけ私ちょっと申し上げときたいんですが,あの石原慎太郎さんをして中国をやくざというのは,大変やくざに対して申しわけがない。暴力団と言うならわかります。やくざというものは義理,人情に生きて,そして強きをくじき,弱きを助け,任侠道のことをやくざと言うんです。中国を暴力団と言うのなら,私は何となくわかる気がしますが,あの石原慎太郎さんの日本の文化を大切にして,そして国の国益を考える人が言うた言葉をとってやくざと──これはいいですよ,議事録に残していただいても──やくざというのはどうかなと。暴力団と言うならおかしいなということも踏まえて,後で議事録を精査していただければ,日本文化を愛する私として,例えば県警でも指定やくざとは言わんでしょう。指定暴力団とは言いますけど,やくざをもうちょっと大切にしていただきたいのは,私の考えであります。  3つ目,工事内容の住民への周知について。  この前も東灘区で道がありまして,その側溝を──狭い道やったんですね,側溝を直して,車が行き交えるようになるなと皆喜んでおったんですが,一体これいつまでやるんやとか,何の目的でしてるんやいうことが表示がしてあったんかもわかりませんが,皆わかりにくいと。いいことしてるのに,神戸市もったいないなという話をよく耳にします。以前に,街路樹の剪定──山手幹線のときに,ばさばさ切ってるときに,一体あれ何をしてるんやという文句をいろいろいただきまして,東灘区の議員がてんでにいろいろ質問して,あれはどうやと聞いたら,ああいう切り方もあるということをもっと告知すべきやったという回答をいただいたこともあるんですが,その辺の関係,今どうなってるのかということについて質問いたします。  以上,3点でございます。 75 ◯松浦建設局長 私から,最後の工事内容の住民の方への周知についてお答えいたします。  道路工事いうたら,大概住んでる方には迷惑なものだというのは重々認識しております。したがいまして,工事に先立って,工事内容の周知を行うことは必要不可欠だと考えております。神戸市では,事前に地元の方にご理解をいただく必要のある場合は,道路の補修や改良工事などを行う前に,地域の住民の方々に工事計画について事前説明を行う,こういうやり方をやっております。しかし,ごく軽微な工事や緊急を要する工事を除いてでございますけれども──済みません,工事着手前も軽微な工事や緊急を要する工事を除いて,請負業者より直接沿道の方に説明するということをしております。あるいは,ビラを配布したり,現地に工事看板を設置するなどしております。工事概要や工事工程の周知を図るようにしております。特に通行どめが必要なときは,事前に周辺住民の方や通行される方に迂回路を表示した看板,それからビラなどで周知を図りまして,ご協力をお願いしてるということでございます。  今回,周知漏れがあったということであれば,まことに申しわけないということでございます。今後の工事の実施に当たっては,再度徹底を図っていきたいと考えております。建設局──私,建設局でございますが──以外の他の工事もたくさんございますので,このようなことのないように,関係部局にも徹底していきたいと考えております。  それから,街路樹の剪定でございますけれども,以前市会でご指摘もいただきました。昨年度より,街路樹の剪定の発注の仕様書に,こういう作業を行う場合は,その剪定の目的,方法等の周知看板を設置するように仕様書で定めて,徹底を図っております。加えて,さらに剪定内容によりましては,剪定で目指している将来の街路樹の樹形も含めた情報を現地での看板設置やビラの配布等により,地域の方々への情報提供ということで周知を図っているということでございます。いずれにしましても,剪定にはいろんな目的がありまして,地域住民の方が疑問に感じられることも多いと思われますので,そういった周知図っていきたいということでございます。  道路工事,街路樹,すべてにわたりまして,住民の方の十分な理解を得て工事を進めていきたいと考えております。  以上です。 76 ◯田中建設局公園砂防部長 私の方から公園のトイレについて,お答えさせていただきます。  公園のトイレにつきましては,利用者の利便性を向上するための施設でありますけれども,一方でくさいとか汚いとか,衛生面の問題から迷惑施設ととらえられやすく,近隣の方の理解が非常に得られにくい施設でもあります。そのため,公園の規模によって設置の基準を決めておりまして,例えば先ほど出ました雨の神公園のような街区公園の場合は,規模が非常に小さいということもありまして,その利用者の多くが公園の近くに居住しているために,すぐに帰宅できるだろうということと,面積的な制約から住居に近接して設置せざるを得ないケースが多いということで,先ほど申しましたように,近隣の方の理解が非常に得られにくいというようなことで,原則として街区公園には設置しないということにしております。ただ,同じ東灘区の小寄公園のような,ある程度規模の大きい近隣公園以上の公園につきましては,一応設置していこうということを基本にしております。  先ほど出ました若松公園でございますけども,若松公園は近隣公園ということで,整備に際して実施したワークショップの中で,トイレを設置してはどうかという意見も出されたわけですけれども,先ほど出ましたように,地下にも利用できるトイレもあり,保安上の問題があるとして,ちょっと意見が分かれまして,現在結論には至っていないという状況です。ただ,秋以降,また美緑化ボランティアの立ち上げなどの管理を中心としたテーマで,再びワークショップをしようということで予定されております。その中で,トイレについてのニーズが高まれば,改めて議論していくことになるかというふうに思っております。
     今後もトイレにつきましては,近隣公園以上の設置ということを原則に──先ほど雨の神公園でイベントのときということがございましたけども,イベント時には,例えばイベント主催者による仮設トイレという,そういったものを設置するということも考えられますので,地域と十分話し合いをして考えていきたいというふうに思っております。  以上でございます。 77 ◯杉村建設局王子動物園長 王子動物園でございますけども,都心に近くて,本当に交通の便がよく気軽に楽しんでいただける都市型動物園だと思っております。他都市の動物園と比べて,規模は中程度でございますけども,来園者数は年間140万人と人気の高い観光施設であります。  多くの人に来ていただくために,きめ細かいサービスということで,例えばナイター営業ということでございますけども,現在園内の通路にはほとんど照明がなく,真っ暗な状況でございます。来園者の安全をどう確保するか,また夜間の暗さや静けさに親しんでる動物たちへの影響をどうするか。例えば,ゴリラなんかですけども,大型類人猿やサルなんか大変ストレスがたまりやすいといったような問題もございます。したがいまして,ナイター営業を実施している他の動物園の様子なども調べて,どのようなことができるかなど検討してまいりたいと考えております。いずれにしましても,きめ細かいサービス,大事だと思いますので,ほかにどんな工夫ができるかいろいろ考えてやっていきたいと思っております。  以上です。 78 ◯分科員(浦上忠文) 王子動物園につきましては,パンダがそばで見られて,また新幹線の駅からも近いということで,全国のパンダファンから人気があった動物園やということも聞いておりますし,インターネットでもパンダというのを引くと,王子,王子というのがよく出てた時期もあります。半分になってしまったのは残念ですが,くじけず,あきらめず,頑張っていただきたいと思います。  もう1つだけ,先ほど歩行者天国,47年から62年と言われましたけど,そんな長い間やってましたかね。47年から62年とおっしゃったんですけど。私の記憶では,何か5年ぐらいで終わったような気がするんですが──大した問題やないんですが,調べていただきまして,ただその質問の趣旨の歩行者天国というものは,まさにこれからの時代に伸びやかな都市空間という意味では,全面ある意味,第1何曜日か何かでも行けば,神戸は全部ぞろぞろ歩けるんやいうことは,井手君の質問を聞いて本当にいいアイデアやなと思いましたので,あわせて質問いたしまして,15分でも早口でいけば,質問が終えれるという実例を見せて,これで終わりたいと思います。ありがとうございました。 79 ◯主査(守屋隆司) ご苦労さまでした。  以上で,建設局関係の質疑は終了いたしました。  当局,どうもご苦労さまでございました。 80 ◯主査(守屋隆司) 以上で,本日の日程は全部終了いたしました。  長時間の審査,お疲れさまでした。  次回は,10月4日,午前10時より28階の第4委員会室において,水道局関係の審査を行いますので,よろしくお願いいたします。  本日はこれをもって閉会いたします。ありがとうございました。   (午後4時48分閉会) 神戸市会事務局 Copyright (c) Kobe City Assembly, All Rights Reserved. No reproduction or republication without written permission. ↑ ページの先頭へ...