大阪市議会 1974-11-09
11月09日-02号
昭和49年第4回定例会(昭和49年11・12
月)◯大阪市会(定例会)会議録(昭和49年11月9日)
◯議事日程 昭和49年11月9日午後2時開議第1 報告第 45号 昭和48年度大阪市
歳入歳出決算報告について (
一般会計、
大学医学部付属病院事業会計、
食肉市場・
と畜場事業会計、
宅地造成事業会計、市街地再
開発事業会計、
駐車場事業会計、
土地先行取得事業会計、
母子福祉貸付資金会計、
国民健康保険事業会計、
心身障害者扶養共済事業会計、
公債費会計)第2 報告第 46号 昭和48年度大阪市
都島本通外16財産区
歳入歳出決算報告について第3 議案第132号 昭和49年度大阪市
一般会計補正予算(第1回)第4 議案第133号 昭和49年度大阪市
大学医学部付属病院事業会計補正予算(第2回)第5 議案第134号 昭和49年度大阪市
食肉市場・
と畜場事業会計補正予算(第1回)第6 議案第135号 昭和49年度大阪市市街地再
開発事業会計補正予算(第1回)第7 議案第136号 昭和49年度大阪市
市民病院事業会計補正予算(第1回)第8 議案第137号 昭和49年度大阪市
中央卸売市場事業会計補正予算(第1回)第9 議案第138号 昭和49年度大阪市
港営事業会計補正予算(第1回)第10 議案第139号 昭和49年度大阪市
下水道事業会計補正予算(第1回)第11 議案第140号 昭和49年度大阪市
水道事業会計補正予算(第1回)第12 議案第141号 昭和49年度大阪市
公債費会計補正予算(第2回)第13 議案第142号 大阪市
公害防止設備資金融資基金条例の一部を改正する条例案第14 議案第143号
浪速地区買物センター建設工事請負契約締結について第15 議案第144号
廃棄物焼却場南港工場建設工事請負契約締結について第16 議案第145号 消防学校及び
機械工場建設工事請負契約締結について第17 議案第146号 大阪駅前
市街地改造事業に伴う
施設建築物第2棟
建設工事請負契約締結について第18 議案第147号 住居表示を実施する市街地の区域及び当該区域における住居表示の方法について第19 議案第148号
大阪市立屋内プール条例の一部を改正する条例案第20 議案第149号
大阪市立衛生研究所条例を改正する条例案第21 議案第150号
三軒家住宅建設工事請負契約締結について第22 議案第151号
旭住宅建設工事請負契約締結について第23 議案第152号
住吉住宅建設工事請負契約締結について第24 議案第153号
加美長沢住宅建設工事請負契約締結について
--------------------------------- ◯追加議事日程第25
議員提出議案第15号
地方財政危機打開のための特別措置に関する
意見書案第26
議員提出議案第16号 学校給食に関する
意見書案第27
議員提出議案第17号 中小企業の危機突破に関する
意見書案第28
議員提出議案第18号
自動車排出ガスの昭和51年度規制の完全実施に関する
意見書案第29
議員提出議案第19号 都市における
テレビジョン電波受信障害を防除するための施策の確立に関する
意見書案第30
議員提出議案第20号 すべての国の核兵器持込みに反対する決議案第31
議員提出議案第21号 大阪湾、大阪港等への核持込みに反対する決議案
---------------------------------◯出席議員 85人(欠は欠席者) 1番 欠員 2番 土居一雄君 3番 小畑一男君 4番 徳田賢次君 5番
薩摩夘三郎君 6番 永井 博君 7番 流田利一君 8番 中西建策君 9番 関根信次君 10番 近藤 正君 11番 竹村芳春君 12番 井出和夫君 13番 岡田明経君 欠 14番 小林和美君 15番 森川美代君 16番 奥野修三君 17番 森野光晴君 18番 加藤 進君 19番 木下伸生君 20番 足高克巳君 21番 中西昭郷君 22番 小郷平八君 23番 岩田 章君 24番 森下土治君 25番 室屋定三君 26番 吉村達雄君 27蓄
隅野源治郎君 28番 小林通夫君 29番 鈴木清蔵君 30番 中石清一君 欠 31番 岸本太造君 32番 内村作二君 33番 山下博義君 34番 高橋幸一君 35番 山下喜一君 36番 勝田重春君 37番 藤岡信雄君 38番 福岡たづ君 39番 井上英夫君 40番 改発 弘君 欠 41番 高野光男君 42番 柳井伝八君 43番 山川洋三君 44番 仲谷誠夫君 45番 松井義明君 46番 浜口盛男君 47番 浜浦重治君 48番 姫野 浄君 49番
四方棄五郎君 50番
若林伊太郎君 51番 上野 弘君 52番 塩田吾一君 53番 安松克己君 54番 野口末造君 55番 高垣松雄君 56番 倉川 薫君 57番 辻 渡君 58番 古山一郎君 59番 沼田喜一君 60番
佐々木栄一君 欠 61番 美延重忠君 62番 辻 昭二郎君 63番 大丸志朗君 64番 音在又一君 65番 野村 清君 66番 田中豊栄君 67番 島尾 茂君 68番 山口武志君 69番 栗須 斉君 70番 吉田辰治君 欠 71番 南 常治郎君 欠 72番
中村賢三郎君 73番 伊藤 募君 欠 74番 勝田真人君 75番 田中正男君 76番 寄吉 極君 77番 吉田 弘君 78番
中田捨次郎君 79番 佐野繁雄君 欠 80番
西風金之助君 81番 粟井岩吉君 82番 坂本 実君 83番 長田義一君 84番 坂井三郎君 85番 次田虎雄君 86番 天野 要君 87番 北山 勇君 88番
大西保三郎君 89番
井上秀之助君 90番 大神 仁君 91番 村田岩雄君 92番 黒木武好君 93番 中尾安夫君 94番 長沢利治君
---------------------------------◯職務のために出席した
事務局職員 市会事務局長 藤井弘巳 次長 榎村 博 議事課長 上羽睦義 議事係長 若野 実 委員係長 藤田 衛
---------------------------------◯議場に出席した執行機関及び説明員 市長 大島 靖 助役
福山真三郎 助役 内山敞義 助役
石川多賀夫 収入役 久川芳蔵 市長室長 西尾正也 総務局長 竹村保治 職員局長 深沢 修
同和対策部長 山田 武
財政局長 道廣一實
総合計画局長 寺田久彌 経理局長 足立芳邦 民生局長 内山 登 経済局長 稲田芳郎
市場局長 池内英太郎 環境保健局長 中山信正
環境事業局長 庄司修造 土木局長 近藤和夫
下水道局管理部長 武貞一彦 都市再開発局長 小寺 稔
公園局長 宮北孝男 建築局長 圓井東一 港湾局長 高村 靖
生活関連物資等緊急対策室長 安宅宗吾
市立大学事務局長 野元隆司
交通局次長 宮内義人 水道局長 叶 清 消防局長 氏原岩雄
教育委員会委員長 庄野英二 教育長 芝山嘉郎
選挙管理委員会事務局長 遠藤純男
監査事務局長 米田拾二
人事委員会事務局長 遠藤 渉 ---------------------------------
△開議 昭和49年11月9日午後4時46分開議
○議長(
佐々木栄一君) これより
市会定例会会議を開きます。 本日の
会議録署名者を佐野繁雄君、仲谷誠夫君のご両君にお願いいたします。
○議長(
佐々木栄一君) おはかりいたします。この際暫時休憩し、なお定刻が参りましたならば、時間を延長することに決してご異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(
佐々木栄一君) ご異議なしと認めます。よって時間は延長されました。 暫時休憩いたします。 午後4時47分休憩 午後10時3分再開
○議長(
佐々木栄一君) これより休憩前に引き続き会議を開きます。
○議長(
佐々木栄一君) 日程第1、報告第45号、昭和48年度大阪市
歳入歳出決算報告について及び日程第2、報告第46号、昭和48年度大阪市
都島本通外16財産区
歳入歳出決算報告について、一括して議題といたします。
--(報告第45号及び報告第46号は
会議録別冊の1に
登載)--
○議長(
佐々木栄一君) 理事者の説明を求めます。 大島市長。
◎市長(大島靖君) ただいまご上程に相なりました報告第45号、昭和48年度大阪市
歳入歳出決算のご審議をお願いするにあたりまして、その大要をご説明申し上げます。 まず
一般会計の決算について申し述べますと、
歳入総額4,007億814万9,758円に対し、
歳出総額は4,006億2,308万3,230円でありまして、
差し引き8,506万6,528円の
繰り越し金を生じました。しかしながら、この
繰り越し金から翌年度へ
繰り越し、あるいは
繰り延べましだ事業にかかる
一般財源所要額を
差し引きました48年度末
実質収支の不足額は、57億円余りとなり、前年度に比し約8億円の増となったのであります。 次に
特別会計の決算でありますが、
大学医学部付属病院事業会計におきましては、
一般会計からの
繰り入れ金13億2,076万円を含めまして、
歳入総額43億8,550万1,882円に対し
歳出総額は56億3,810万7,910円となり、
差し引き12億5,260万6,028円の
歳入不足を生じましたが、単年度としましては、ほぼ収支の均衡を保つことができたのであります。また、
国民健康保険事業会計におきましては、
一般会計からの
繰り入れ金19億円を含めまして、
歳入総額314億4,260万2,033円に対し、
歳出総額は319億4,431万7,229円で、
差し引き5億171万5,196円の
歳入不足を生じたのであります。次に、
食肉市場・
と畜場事業会計は、
歳入歳出とも15億4,212万8,762円でありまして、
一般会計からの
繰り入れ額は、7億2,703万2,807円、
宅地造成事業会計は2億8,256万7,045円で
繰り入れ額は3,044万円、市街地再
開発事業会計は56億2,737万236円で、
繰り入れ額は6億5,037万2,000円、
土地先行取得事業会計は158億2,653万9,540円で、
繰り入れ額は47億2,163万590円、
心身障害者扶養共済事業会計は4,477万8,010円で、
繰り入れ額は443万514円、また
駐車場事業会計におきましては、
一般会計への
繰り出し金2億7,872万3,000円を含めまして、
歳入歳出とも6億5,969万1,370円と、それぞれ収支を相償ったのであります。次に
母子福祉貸付資金会計におきましては、
一般会計からの
繰り入れ金2,021万8,874円を含めまして、
歳入総額1億402万959円に対し、
歳出総額は8,537万1,022円で、
差し引き1,864万9,937円を、また
整理会計であります
公債費会計におきましては、
歳入総額2,467億4,935万9,089円に対し、
歳出総額は2,460億9,353万1,465円で、
差し引き6億5,582万7,624円をそれぞれ翌年度へ
繰り越したのであります。 以上、各会計の
決算収支を申し上げましたが、次に48年度の財政運営につきまして、その概要を申し述べます。 ご承知のとおり、48年度は
市民生活重視、
福祉優先の積極予算を編成したのでありますが、年度当初から、経済は
過熱的様相を呈し、国の
財政金融政策は、一転して総需要抑制を目ざして次第に引き締めが強化されていったのであります。とりわけ年度後半の石油危機を契機といたします異常な物価の高騰並びに
生活関連物資をはじめ
建設資材の不足など、きわめて厳しい内外の経済情勢に直面いたしまして、何としても物価の鎮静が喫緊の急務となり、総
需要抑制策の一環として
公共事業等建設事業の
繰り延べ、地方債の抑制措置がとられることとなったのでありまして、本市の48年度決算におきましても、あとに申し述べますように、事業の大幅な
繰り越し、
繰り延べを余儀なくされたのであります。このような諸物価の高騰で、本市の財政支出も膨張しましたが、他方、
市税収入も47年度後半以降における好況、さらには物価高騰に伴う企業の高収益を反映した
法人市民税の大幅な伸び、土地にかかる
固定資産税の改正等により、前年度に対する伸び率27%と近年最高の増収を確保することができましたほか、
地方交付税も219億7,000万円を収入いたしまして、起債の抑制がありましたものの、
決算収支はほぼ均衡を保つことができたのであります。しかしながら、さきに申し述べましたように、大幅な事業の
繰り越し、
繰り延べをいたしておりますので、
実質収支の不足額は、前年度に比しさらに増加いたしたのであります。このように、諸物価の引き続く、高騰、人件費の増高に対処しつつ、
社会福祉、教育、ごみ処理、公園、下水、再開発など大都市のかかえる諸問題を解決してゆくためには、増高する財政需要に即応する税財源の拡充強化がさらに一段と強く要請されるのであります。幸い議員各位の絶大なご協力により、49年度には
市町村民税法人割税率の引き上げが実施されたのでありますが、当面、ぜひとも懸案の国庫補助、負担金にかかる超過負担の解消と
事務所事業所税の創設など、税源の拡充が実現を見ますよう、一段と関係方面に対し強力な働きかけを続けてまいりたいと存じますので、何とぞ重ねてお力添えをお願い申し上げる次第でございます。 いま、48年度
一般会計の
決算収支を
最終予算と対比してみますと、
最終予算額4,154億500万円に対しまして、
歳出決算額は4,006億2,300万円で、147億8,200万円の
予算残額を生じておりますが、これは
公共事業の
繰り延べ、資材の高騰、あるいは資材の不足による契約の不調、用地取得の遅延などによりまして、第2部の
建設事業を49年度へ繰り越さざるを得なくなったことによる執行残額が110億3,900万円生じましたほか、
公共事業費の認証減等で12億3,000万円、第1部の
経常的経費で25億1,300万円の不用額が生じたことによるものであります。他方、歳入におきましても、決算額は、
最終予算額に対しまして146億9,700万円の減となっております。
市税収入につきましては、さきにも申し上げました
法人市民税並びに土地にかかる
固定資産税の伸び等によりまして、予算額に対し61億3,700万円の増収を確保いたしましたほか、
経常的収入につきましては、極力その増収につとめたのでありますが、第2部計上の事業費を国の抑制策も加わって翌年度へ
繰り越し、
繰り延べたこと等により、国及び府の支出金や
起債収入等が予算に比し減と相なっております。 次に、おもな事業についてご説明申し上げます。まず
心身障害者及び障害児に対する
福祉施策には22億3,100万円を支出し、
身体障害者スポーツセンターを完成いたしましたほか、
重度身体障害者及び
重症心身障害児の
援護施設の
建設助成などを行なうとともに、
障害者対策の
基幹的施設であります
心身障害者リハビリテーションセンターの
建設調査に着手いたしました。また、49年1月から新たに
重度障害者の方々に対し医療費の
公費負担を実施するとともに、
リフト付きバスの増車、
母子訓練センター、幼児教室、
障害児保育などの
通所訓練事業や
日常生活用具給付の拡充、
重症心身障害児施設の
運営助成の増額など、
援護施策の拡充強化につとめました。高齢者に対する
福祉施策には78億500万円を支出いたしました。
老人医療費の
公費負担につきましては、49年3月から対象者を従来の67歳以上から65歳以上に拡大いたしました。また
信太山老人ホーム増改築の完了、
特別養護老人ホーム2カ所に対する
建設助成など、
収容援護施設を拡充するとともに、
老人福祉センター及び
老人いこいの家の増設など、地域のお年寄りが気軽に利用できる施設の整備を進めました。また、本年度新たに
ひとり暮らしの老人に対する
テレフォンサービスや
敬老づえの給付を行ないましたほか、
家庭奉仕員の増員、
高齢者居室整備貸し付け資金の増額などを実施いたしました。児童及び
母子福祉対策といたしましては、84億6,200万円を支出しました。まず
市立保育所の建設は、前年度からの
繰り越し分を含め13カ所を完成、12カ所の建設に着手いたしますとともに、
民間保育所11カ所の
建設助成を行ないました。このほか、
郊外保育所、保母寮、児童館の建設及び母子寮の増改築など、施設の整備につとめました。また、
家庭保育、
ベビーセンター、0歳児保育等に対する
運営助成の強化、給食費に対する助成の増額、長時間保育の拡充など保育内容の充実につとめる一方、保育料は据え置いたのであります。
勤労青少年等福祉対策には4億4,100万円を支出いたしました。
勤労青少年ホームは、3館を完成、5館の建設に着手いたしましたほか、
大畑山会館などの整備を行ないました。低所得者応対する
援護施策といたしましては、213億6,500万円を支出いたしました。物価高騰並びに
生活必需品不足の影響をできる限り防止すべく、48年10月に
生活保護基準の改定を実施しましたほか、年末から年度末にかけて緊急一時金、あるいは
生活必需物資の給付を行ないました。このほか、本年度新たに入院時の室料差額の助成を行ない、また、
緊急援護資金の増額などを実施いたしました。このほか、本年度新たに
生活保護、老人、
心身障害者、母子の各世帯及び保育所などの
社会福祉施設に対しまして、水道料金の
福祉割引を実施し、また
民間福祉施設に従事する職員の給与改善をはかるため大幅な助成を行ないました。次に
同和対策事業といたしましては、解放会館、保育所、
老人福祉センター、
共同浴場等の
施設整備をはじめ、
生活向上事業の充実、
更生生業資金の増額、奨学費の支給、技能修得の奨励等、
福祉施策を推進しましたほか、
環境保健衛生の向上、産業の振興、学校教育、社会教育などに121億7,600万円支出し、住宅及び
校舎建設事業と相まって施策の充実をはかったのであります。また、
国民健康保険事業におきましては、被保険者約36万世帯、105万人を対象に296億3,600万円の給付を実施いたしました。次に
保健衛生対策といたしましては、分区に伴う保健所の新設、
小児保健センターに
難聴児対策としての
補聴効果判定装置の設置、その他
桃山病院感染症センター、
既設保健所等の整備につとめました。また新たに小児ガン、
慢性じん炎、
ネフローゼ児の
通院医療費及び妊婦、乳児の医療機関における
健康診査費の
公費負担を実施するなど、総じて43億2,700万円を支出いたしました。
公害対策といたしましては、45億3,800万円を支出し、総合的な研究機関としての
環境科学研究所の建設を進めましたほか、前年度に引き続き、
硫黄酸化物の排出量などを自動的に監視する
テレメーター装置を主要40工場に設置して、
市内燃料消費量のほぼ8割をコントロールするとともに、設備改善のための融資、
公害発生源工場移転あと地買収事業を推進いたしました。また、被害住民の救済策として、西淀川区認定患者に対し、従来の制度に加え本市独自の救済制度を設けるとともに、
航空機騒音地域に
共同利用施設4カ所の建設を進めました。このほか
モニタリングステーションの増設等により、大気汚染、水質汚濁、
騒音振動等について規制と指導体制の強化につとめたのであります。 次に公園及び
緑化事業といたしましては、
加美長沢公園等66カ所の児童公園の造成と用地買収を行ないましたほか、
長居植物園、
八幡屋市電保存館を完成し、鶴見地区、
毛馬桜之宮公園、過日完成を見た
大阪城野球場及び新しく
花木公園等の整備を進めてまいりました。また公園、街路等の植栽を約21万4,000本行なうなど、総じて45億7,300万円を支出いたしました。
清掃事業におきましては、これまでも
ごみ処理体制の整備に鋭意つとめてまいりましたが、まず北港での
廃棄物処分地の造成は順調に進捗いたしまして、48年12月より一部
埋め立て処分を行なうことができるようになりましたほか、
処理能力日量600トンの東淀工場を完成いたしました。このほか、道路清掃、不法投棄の処理など、町の清潔保持と環境整備につとめ、総じて149億1,100万円を支出いたしました。次に河川、水路の浄化や浸水対策及び高潮対策といたしまして、平野川、今川、駒川、東横堀川の
改修工事等を実施いたしますとともに、周辺部の環境改善のため、
農業用水路の整備なども引き続いて積極的に進めました。また本年度新たに市民のいこいの場として浄化の進んだ城北運河に魚つり場を設置いたしました。このほか、臨海地域の防潮堤の新設、かさ上げ、神崎橋、両島橋の
かさ上げ等を実施いたしまして、総じて47億8,600万円を支出いたしました。教育事業といたしましては、周辺区における児童生徒の急増に伴う不足教室の解消、木造校舎の改築並びに屋内運動場兼講堂の整備につきまして、前年度分360教室、11講堂を完成し、本年度分865教室、15講堂の増改築を進めましたほか幼稚園7教室、養護学校6教室、高等学校12教室、2格技場の増改築を実施するとともに、校舎の補修、プールの建設、校園備品、公害防除施設の整備を進めるなど、総じて144億2,600万円を支出いたしました。また、学校の新設及び拡張等のために、33校、11万1,000平方メートルの用地を買収いたしました。また、学校の維持運営費や私立幼稚園に対する就園助成を増額いたしましたほか、教育内容の充実を期して教員の海外研修費の増額や教育研究の奨励等を実施いたしました。社会教育事業といたしましては、難波宮跡の用地約2万9,000平方メートルを国の助成と府の協力を得て買収することができ、かねてから懸案の史跡公園実現へ一歩踏み出すことになりましたほか、長居公園に自然史博物館を完成いたしました。また、大正区に千島体育館を開設、三重県伊賀町の青少年総合野外活動センターの整備、長居公園で屋内プールの建設に着手いたしました。このほか校庭開放を150校に拡充、市民レクリェーションセンターとして新たに中学校体育館を1カ所開放するなど、総じて36億8,700万円を支出いたしました。市立大学につきましては、研究費を増額いたしましたほか、医学部学舎の増築、看護婦宿舎の建設用地の取得並びに医療備品の整備を行ない、田中記念館の建設に着手するなど、施設の整備に7億9,600万円を支出いたしました。次に消費流通対策といたしましては、前年度着工いたしました本庄、鯰江両公設市場の改築を完了いたしました。また、
食肉市場・と畜場におきましては、と室及び内臓室の冷房設備等の整備、隣接用地の取得など、総じて10億1,200万円を支出いたしました。なお、昨秋来の
生活関連物資の不足、高騰という異常な事態に対処いたしまして、緊急対策本部並びに対策室を設置し、標準価格の順守など生活安定緊急対策の実施につとめたのであります。次に中小企業対策といたしましては、小規模零細企業に対する無担保、無保証人融資の限度額を、昨年度に引き続き150万円から200万円に引き上げるなど、融資条件の改善につとめるとともに、中小企業融資基金を5億9,200万円増額し、大阪市信用保証協会に対する貸し付け金34億6,000万円、また同協会に対する代位弁済などの補助金8億8,800万円を支出いたしました。さらに貿易金融の円滑化をはかるため、大阪輸出協会及び大阪市信用保証協会に対し8億5,000万円を貸し付けました。このほか企業診断、経営指導、技術指導、海外見本市への参加など、中小企業対策として総じて118億7,600万円を支出いたしました。次に住宅対策でありますが、本年度は用地費の高騰と取得難、建設費の異常な騰貴というきわめて困難な事態に直面し、新規着工戸数の大幅な削減、着工の遅延を余儀なくされたのであります。このような困難な情勢の中で、継続分を含めまして、本年度は公営住宅2,181戸と改良住宅230戸を完成、また中小企業従事者住宅133戸、合わせて2,573戸の建設を完了いたしましたほか、大阪市住宅供給公社におきましては、80戸の分譲住宅の募集をいたしたのであります。また、民間共同住宅140戸の建設資金の融資を行ないましたほか、既設の市営住宅の補修、環境の整備など、総じて328億5,700万円を支出いたしたのであります。次に道路、橋梁の整備には総じて377億5,000万円を支出いたしました。本年度の新たな施策として、自転車が手軽な日常の通勤、通学、買いもののためやレジャー、スポーツとして見直されている現状にかんがみ、延長115キロメートルの自転車道及び自転車歩行者道と自転車置き場5カ所を整備いたしました。このほか、歩道、道路照明などの交通安全施設、日常生活の利便と環境整備をはかるための地域道路、河川、水路の埋め立てあとを利用した緑化道路などの整備を進めるとともに、共同溝の建設や周辺部を重点にした道路の舗装も推進いたしました。さらに南海本線、近鉄南大阪線、阪急京都線など鉄道の高架化を推進するとともに、緑橋、深江橋各交差点の立体化、大和川新橋、矢田新橋の架設を進め、新たに新明治橋の架設、長柄橋などのかけかえに着手、緑橋の立体化は過日完成を見ました。そのほか周辺部を重点に新庄大和川線、本田大運橋線などの都市計画街路37路線の築造も引き続き推進いたしたのであります。高速道路の建設につきましては、大阪東大阪線の西横堀、本田町間2.1キロメートル及び大阪堺線の高津町連絡線0.2キロメートルが完成しましたほか、南港連絡橋等の建設を進め、過日完成を見たのであります。また、周辺地区の開発整備事業といたしましては、鶴見区茨田地区及び平野区長吉地区において33億8,800万円を投じて約5万3,000平方メートルの用地を取得いたしました。また、都市開発資金による都市施設用地等の買収事業として12億2,800万円を支出いたしました。土地区画整理事業につきましては、95億9,100万円を支出いたしまして、新大阪駅周辺地区をはじめ、北島地区、港、大正地区及び市内中央部の区画整理事業に伴う建物移転並びに街路、下水道等の諸工事を進めましたほか、豊里、豊里西地区等の宅地造成事業を実施いたしました。また、市街地再開発事業につきましても、26億3,600万円を支出いたしまして、大阪駅前地区は、引き続き第2地区の用地買収等を実施いたしますとともに、阿倍野地区につきましても、基礎調査を実施いたしたのであります。次に港湾事業といたしましては、新南港南埠頭で輸入食品流通埠頭の建設を推進いたしましたのをはじめ、南港への連絡道路である柴谷平野線の道路、橋梁、新南港北埠頭、在来埠頭などの整備を進めるとともに、港湾労働者の福利厚生施設の建設を促進するなど、総じて97億8,900万円を支出いたしました。消防事業といたしましては、13億5,400万円を支出いたしまして、鶴見消防署の新設及び東、東住吉両消防署、上町、浮田両消防出張所の改築をはじめ、消防署等建設用地を取得いたしましたほか、耐煙救出車、はしご車、化学車各1台の増強など、消防力の拡充強化につとめるとともに、避難予定地及び避難路に耐震性地下貯水槽20基を設置いたしました。最後に、市区庁舎並びに区民施設の整備といたしましては、38億5,100万円を支出し、分区に伴う4区庁舎の建設を進め、新区発足に備えました。これらの庁舎は、玄開扉の自動化など、身体障害者の方々が利用しやすいよう配慮いたしますとともに、区民ホールやロビーを併設し、区役所が新しいコミュニティづくりの核としての機能を果たせるようにしました。また、広く一般区民に利用していただく施設として、住吉区民ホールなどの建設に着手しましたほか、3区民施設の建設準備を行ないました。 以上をもちまして、昭和48年度決算の概要をご説明申し上げましたが、なお詳細につきましては、後日の決算特別委員会に譲りたいと存じますので、何とぞよろしくご審議のほどお願い申し上げる次第であります。
○議長(
佐々木栄一君) おはかりいたします。ただいま議題となっております報告第45号及び報告第46号は、目下報告第36号、昭和48年度大阪市市民病院事業会計決算報告について外3件を審査中の決算特別委員会に付託することに決してご異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(
佐々木栄一君) ご異議なしと認めます。よって議長発議のとおり決しました。
○議長(
佐々木栄一君) 日程第3、議案第132号、昭和49年度大阪市
一般会計補正予算ないし日程第17、議案第146号、大阪駅前
市街地改造事業に伴う
施設建築物第2棟
建設工事請負契約締結について、一括して議題といたします。 ---------------------------------
△(イメージ)議案第132号
△(イメージ)議案第132号
△(イメージ)議案第132号
△(イメージ)議案第132号
△(イメージ)議案第132号
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△(イメージ)議案第132号
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△(イメージ)議案第132号
△(イメージ)議案第132号
△(イメージ)議案第132号
△(イメージ)議案第132号
△(イメージ)議案第133号
△(イメージ)議案第134号
△(イメージ)議案第134号
△(イメージ)議案第134号
△(イメージ)議案第134号
△(イメージ)議案第135号
△(イメージ)議案第136号
△(イメージ)議案第136号
△(イメージ)議案第136号
△(イメージ)議案第137号
△(イメージ)議案第137号
△(イメージ)議案第137号
△(イメージ)議案第138号
△(イメージ)議案第139号
△(イメージ)議案第140号
△(イメージ)議案第140号
△(イメージ)議案第140号
△(イメージ)議案第141号
△(イメージ)議案第141号
△(イメージ)議案第141号
△(イメージ)議案第141号
△(イメージ)議案第141号
△(イメージ)議案第141号
△(イメージ)議案第142号
△(イメージ)議案第143号
△(イメージ)議案第144号
△(イメージ)議案第145号
△(イメージ)議案第146号
△(イメージ)議案第146号
△(イメージ)議案第146号 ---------------------------------
○議長(
佐々木栄一君) 理事者の説明を求めます。大島市長。
◎市長(大島靖君) ただいまご上程に相なりました議案第132号ないし議案第146号の補正予算案並びにこれに関連いたします諸案件につきまして、その大要をご説明申し上げます。 物価の高騰、物資の不足と、まことに異常な様相を呈してまいりましたわが国の経済も、最近ようやくやや落ちつきを示してまいりましたが、物価は依然として高騰を続け、今後なお予断を許さない状況にあります。 ご承知のとおり、本市も当初予算の編成にあたりまして、総
需要抑制策のもとで、
地方交付税総ワクの削減や地方債の抑制など、国のきびしい地方財政対策の中で、経済の早期鎮静を期待しながら、
公共事業費の一部を計上留保するなど、情勢の推移に即応できるよう留意し、またその執行にあたりましても、これまでもその緊急度と効率性を十分に勘案しつつ、事業の進捗につとめてまいったのであります。しかしながら今後先般の人事委員会の30%にも及ぶ給与改善報告に伴う人件費の巨額の追加所要が見込まれますほか、当初予算に比べて著しい建設費の高騰等によって、膨大な経費の増高に迫られております反面、国の地方財政対策はまことにきびしく、加えて金融引き締めに基づく起債の抑制によりまして、本年度の財政運営は未曽有の収支不足が憂慮されるまことに困難な事態に臨んでいるのであります。このような情勢に対処しまして、あらためて事務事業の根本的な再検討を行なうとともに、当面経費の削減と事業の一部
繰り延べをはかりながら、国に対しては、国庫補助負担金にかかる超過負担の解消、給与改定経費の財源措置を要請するとともに、新年度には
事務所事業所税の創設など、懸案の税制改正がぜひとも実現いたしますよう、より一段と努力をいたしてまいる所存でございます。議員の皆さま方におかれましても、何とぞよろしくお力添えのほど、切にお願い申し上げる次第であります。このような状況のもとで、今回の補正予算は、さしあたって建設費の高騰に対処して、緊急を要します学校校舎増改築などの工事費並びに用地取得費等で国庫補助金、
起債収入等財源の見通しを得たもの及び当初予算で計上を留保いたしました港湾事業費のほか、校舎、住宅の補修、生活道路の舗装整備等、当面真にやむを得ない事業費に限って補正することといたした次第であります。また、これらをまかなう歳入にいたしましても、国及び府の支出金、
起債収入等、見込み得る限りの特定財源を計上いたしましたほかは、土地の売却代と基金の繰り入れという措置によることとしたのであります。 まず、
一般会計におきましては、201億4,700万円を追加いたしますとともに、
食肉市場・
と畜場事業会計におきまして14億4,000万円、市民病院事業会計におきまして8,000万円、中央卸売市場事業会計におきまして6億5,200万円、水道事業会計におきまして29億800万円、また、
公債費会計は205億1,100万円を追加いたしまして、補正総額は457億3,800万円の追加となっておりますが、
整理会計であります
公債費会計など、会計間の重複額を除いた純計額では、251億4,700万円の追加と相なるのであります。このほか、大学医学部付属病院、市街地再開発、港営及び下水道の各事業会計におきまして、それぞれ債務負担行為の追加をいたしております。 補正のおもなものといたしましては、まず建設費の高騰に対処して、校舎の増改築費に57億9,800万円を追加し、債務負担行為の追加4億5,000万円と合わせまして、児童生徒の収容対策と木造校舎の改築及び特別教室の整備を推進することといたしております。また校舎の補修整備等に11億5,000万円、新設校の用地の取得のために40億円を追加しまして、教育施設の整備費に総じて109億4,800万円を追加いたしたのであります。 次に、急を要する市営住宅の補修整備のために5億5,000万円、生活道路の舗装整備費に2億円を追加いたしましたほか、
建設資材費の高騰に伴って、近く完成をみます
環境科学研究所建設費に1億8,700万円、新区庁舎の建設費に1億4,000万円のほか、北市民病院の新館建設費、阪南公設市場の改築費に1億2,500万円を追加いたしております。なお、これらの措置に伴い、当初予算におきまして、建設費の高騰に備えて計上しておりました各所
施設整備費は、今回3億5,000万円減額いたしました。 次に、
公害対策としましては、本年9月から施行されております公害健康被害補償法に基づく西淀川区を対象とする補償給付費等に6億3,400万円を計上いたしましたほか、公害防止設備資金融資基金を2億4,000万円追加しまして、本年度融資ワクを15億円から25億円に拡大することとしました。また、国庫支出金、起債等の確定に伴いまして、児童公園の用地費に6億円、消防学校、清掃工場の用地費に8億9,200万円を追加いたしますとともに、
食肉市場の用地取得と整備費に14億4,000万円、中央卸売市場の拡張工事費等に6億5,200万円、また、水道事業におきましては、配水管の整備、拡張事業費等に29億800万円をそれぞれ追加いたしたのであります。 港湾事業につきましては、当初予算におきまして、起債等国の財源措置を期待することとしまして、事業費の一部を計上留保したのでありますが、このほど一応その見通しを得ましたので、50億5,900万円を追加計上しまして、新南港食品流通埠頭の建設や、南埠頭連絡橋などの整備と、港湾地帯の防災対策を進めることとしたのであります。
同和対策事業といたしましては、同和地区の医療センターとしての芦原病院に対しまして、
運営助成費3億8,200万円のほか、消費生活の向上を目ざす浪速地区買物センターの整備費に5億4,000万円を追加いたしますとともに建設工事にかかる債務負担行為に9億3,000万円を追加いたしております。 以上の予算のほか、債務負担行為の追加といたしまして、下水道事業会計におきまして、管渠と処理場の整備を推進するため、当初計上の40億円に加え、さらに70億円追加いたしましたのをはじめ、河川浄化のためのしゆんせつ船の建造に1億円、南港及び港の両清掃工場の建設工事に76億7,800万円、大阪駅前市街地改造ビル第2棟の建設工事に89億500万円、消防学校、消防署、区民施設等の建設工事に18億5,600万円、看護婦宿舎の建設工事に3億8,400万円、港湾の上屋倉庫等の整備に11億1,500万円をそれぞれ追加いたしたのであります。 以上、歳出のおもな内容についてご説明申し上げましたが、
一般会計の歳入といたしましては、さきにも申し述べましたように、事業費の追加に伴う特定財源といたしまして国庫支出金27億1,700万円、府支出金3億600万円、起債収入119億8,500万円を追加いたしますとともに、公害健康被害者の補償費にかかる納付金などの諸収入等19億2,300万円、前年度
繰り越し金8,500万円をそれぞれ追加いたしましたほか、なお不足する財源措置として、土地売却代13億7,500万円と、基金の繰り入れ17億5,600万円をもって充てることといたしたのであります。 以上、今回の補正によりまして、
一般会計の予算総額は4,629億9,000万円となり、各会計を合わせた予算の総計額は、1兆1,131億8,900万円と相なる次第であります。なお、このほか財政運営の窮迫に加え、日々の資金収支もきわめて逼迫いたすことが予想されますので、一時借り入れ金の限度額をさらに200億円増額し、800億円にいたしております。 以上、補正予算とそれに関連いたします諸案件につきましてご説明申し上げました。 何とぞよろよくご審議のほどお願い申し上げます。
◆29番(鈴木清蔵君) 動議を提出いたします。ただいま議題となっております議案第132号ないし議案第146号については、委員会付託を省略せられんことを望みます。
○議長(
佐々木栄一君) 29番議員の動議にご異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(
佐々木栄一君) ご異議なしと認めます。よって議案第132号ないし議案第146号は委員会付託を省略することに決しました。
○議長(
佐々木栄一君) 質疑がありませんので、反対者の発言を許します。11番竹村芳春君。
◆11番(竹村芳春君) 私は日本共産党大阪市会議員団を代表して、昭和49年度大阪市補正予算案並びにその関連案件について、反対討論を行ないます。 本補正予算案は、
一般会計201億4,690万円、
特別会計255億9,100万円の総計457億3,790万円となっております。現在大阪市民は昨年来の自民党政府の悪政によるインフレの高進、国鉄、私鉄、電力、ガスなど、相次ぐ公共料金の異常な値上げ、大企業本位の総需要抑制、不況の深刻化の中で、かつてない苦しみに追いやられております。市民はいまこそ大島市長が本補正予算案で自民党政府の悪政と対決し、大資本本位の事業を抑制して、何よりも生活困窮者、老人、幼児、身障者児のために民生
福祉施策を充実し、文字どおりきびしい窮状にある商工業者の経営を救済する緊急対策を実施するよう強く望んでいるのであります。しかるに今回上程された補正予算案は、それら市民の緊急切実な要望は、
公害対策の追加、教育施設に関する施策など、一部支持できるものを除いては全く無視され、自民党政府追随、大企業、財界本位、乱脈、不公正な同和行政推進の補正予算案となっているのであります。 本補正予算案の第1の特徴は、今日の自民党田中内閣の悪政のもとで、最も苦しい立場に置かれている本市の社会的弱者や、きびしい困難に置かれている商工業者の生活と経営を守る緊急対策など、市民の切実な要望にこたえた新規施策がほとんどゼロにひとしいことであります。また、市民の切実な要望である学校給食費値上げ抑制についても、無視されているのであります。これがかつてない不況にある市民と、きびしい情勢に対処した補正予算案とはとても信じがたいものであります。 第2の特徴は、市民にとってきわめて冷たい大島市長が、主として財界奉仕の港湾整備事業に39億4,000万円の予算を計上し、また、大阪駅前改造事業では、大資本にほとんどまるごと払い下げるための超高層ビル建設に、実に89億円を注ぎ込むなど、大企業、大資本本位の事業には大いに力を入れていることであります。 第3の特徴は、わが党議員団が市民とともに繰り返し大島市長に乱脈、不公正な同和行政の改善を強く求めているにもかかわらず、依然としてそれが正されていないことであります。本補正予算案では、またもや浪速同和地区医療センター芦原病院の赤字穴埋めのための
運営助成費3億8,000万円を予算化しているのであります。しかもそれがいつからいつまでの赤字なのか、今後はどうするのか、なぜ芦原病院に公費による赤字穴埋めが必要なのか明確でなく、さらに経理報告資料を要求しても、市理事者は提出をしぶるなど、相変らず芦原病院への補助金は、市民が納得できないものになっているのであります。また、大島市長は、現在総計25億9,000万円に及ぶ巨費をかけて、浪速区に建設している浪速買いものセンターの用地費に5億4,000万円を予算化し、建設費9億3,000万円の来年度の予算を先取りして計上しているのであります。これは本補正予算案に一部計上されている阪南公設市場の建設費総計1億7,000万円と比較してみても、きわめて不均衡きわまるものであります。その理由について市理事者は、わが党議員団の追及に対して、市民が納得できる答弁ができないのであります。しかもこの巨額の市費を投ずる買物センターの運営管理は、部落解放同盟浪速支部が牛耳る部落解放浪速地区消費生活協同組合にまかせてしまうものであります。また住宅補修費補正額5億5,000万円の内容をみれば、同和住宅分が2億円になっております。しかし同和住宅の管理戸数は、市営住宅全体の8%であることから見てきわめて不均衡な配分であり、納得できるものではありません。 第4の特徴は、本補正予算案には、自民党政府により引き起こされた港湾整備事業費、住宅
建設事業費、教育施設事業費、総務関係事業費などの資材値上がりによる単価アップ分56億7,000万円が予算化されているにもかかわらず、自民党政府のインフレ、狂乱物価などによって、著しく切り下げられた本市職従業員の生活を守るための当然の給与改定財源の予算化がゼロとなっているのであります。わが党議員団は、以上補正予算案にまさに端的にあらわれた市民軽視の無責任な大島市政に、きびしい反省を求めるものであります。いまこそ大島市長はその政治姿勢を根本的に改め、自民党金権政治の悪政のもとで、280万大阪市民が直面している苦しみと深刻な事態を直視し、第1にインフレ、高物価、不況の深刻化から、市民の暮らしと経営を守る緊急特別対策をすみやかに実施すべきであります。 第2に、大企業、財界本位の
公共事業をきびしく抑制し、市民生活関連
公共事業を積極的に推進し、切実な市民要求を可能な限り実現するために、特別措置をとるべきであります。 第3に、すべての市民と未解放部落住民の支持と納得の得られない乱脈、不公正な同和行政を改め、同和予算を厳正に再検討すべきであります。 第4に、異常な地方財政の危機を打開するために、地方6団体及び大阪府をはじめ各自治体と協力共同し、対政府交渉や国会請願を強力に行なうとともに、また市民諸団体に本市の財政窮状を知らせ、政府に対する住民ぐるみの大運動を展開すべきであります。 以上、昭和49年度大阪市補正予算案に対する日本共産党市会議員団の態度を明らかにし、私の反対討論を終わります。(拍手)
○議長(
佐々木栄一君) これより議案策132号ないし議案第146号について一括して起立により採決いたします。原案どおり可決することに賛成の諸君の起立を求めます。 (賛成者起立)
○議長(
佐々木栄一君) 多数であります。よって議案第132号ないし議案第146号は、原案どおり可決されました。
○議長(
佐々木栄一君) 日程第18、議案第147号、住居表示を実施する市街地の区域及び当該区域における住居表示の方法について、議題といたします。 ---------------------------------
△(イメージ)議案第147号 ---------------------------------
◆29番(鈴木清蔵君) 動議を提出いたします。ただいま議題となりました議案第147号については、委員会付託を省略、原案どおり可決せられんことを望みます。
○議長(
佐々木栄一君) 29番議員の動議にご異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(
佐々木栄一君) ご異議なしと認めます。よって議案第147号は委員会付託を省略、原案どおり可決されました。
○議長(
佐々木栄一君) 日程第19、議案第148号、
大阪市立屋内プール条例の一部を改正する条例案、議題といたします。 ---------------------------------
△(イメージ)議案第148号 ---------------------------------
◆29番(鈴木清蔵君) 動議を提出いたします。ただいま議題となりました議案第148号については、委員会付託を省略、原案どおり可決せられんことを望みます。
○議長(
佐々木栄一君) 29番議員の動議にご異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(
佐々木栄一君) ご異議なしと認めます。よって議案第148号は委員会付託を省略、原案どおり可決されました。
○議長(
佐々木栄一君) 日程第20、議案第149号、
大阪市立衛生研究所条例を改正する条例案、議題といたします。 ---------------------------------
△(イメージ)議案第149号
△(イメージ)議案第149号
△(イメージ)議案第149号
△(イメージ)議案第149号
△(イメージ)議案第149号
△(イメージ)議案第149号 ---------------------------------
◆29番(鈴木清蔵君) 動議を提出いたします。ただいま議題となりました議案第149号については、委員会付託を省略、原案どおり可決せられんことを望みます。
○議長(
佐々木栄一君) 29番議員の動議にご異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(
佐々木栄一君) ご異議なしと認めます。よって議案第149号は委員会付託を省略、原案どおり可決されました。
○議長(
佐々木栄一君) 日程第21、議案第150号、
三軒家住宅建設工事請負契約締結について、議題といたします。 ---------------------------------
△(イメージ)議案第150号
△(イメージ)議案第150号 ---------------------------------
◆29番(鈴木清蔵君) 動議を提出いたします。ただいま議題となりました議案第150号については、委員会付託を省略、原案どおり可決せられんことを望みます。
○議長(
佐々木栄一君) 29番議員の動議にご異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(
佐々木栄一君) ご異議なしと認めます。よって議案第150号は委員会付託を省略、原案どおり可決されました。
○議長(
佐々木栄一君) 日程第22、議案第151号、
旭住宅建設工事請負契約締結について、議題といたします。 ---------------------------------
△(イメージ)議案第151号 ---------------------------------
◆29番(鈴木清蔵君) 動議を提出いたします。ただいま議題となりました議案第151号については、委員会付託を省略、原案どおり可決せられんことを望みます。
○議長(
佐々木栄一君) 29番議員の動議にご異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(
佐々木栄一君) ご異議なしと認めます。よって議案第151号は委員会付託を省略、原案どおり可決されました。
○議長(
佐々木栄一君) 日程第23、議案第152号、
住吉住宅建設工事請負契約締結について、議題といたします。 ---------------------------------
△(イメージ)議案第152号 ---------------------------------
◆29番(鈴木清蔵君) 動議を提出いたします。ただいま議題となりました議案第152号については、委員会付託を省略、原案どおり可決せられんことを望みます。
○議長(
佐々木栄一君) 29番議員の動議にご異議ありませんか。 (「異議なし」「共産党議員団は、本件については賛否の態度を留保いたします。」と言う者あり)
○議長(
佐々木栄一君) ご異議なしと認めます。よって議案第152号は委員会付託を省略、原案どおり可決されました。
○議長(
佐々木栄一君) 日程第24、議案第153号、
加美長沢住宅建設工事請負契約締結について、議題といたします。 ---------------------------------
△(イメージ)議案第153号 ---------------------------------
◆29番(鈴木清蔵君) 動議を提出いたします。ただいま議題となりました議案第153号については、委員会付託を省略、原案どおり可決せられんことを望みます。
○議長(
佐々木栄一君) 29番議員の動議にご異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(
佐々木栄一君) ご異議なしと認めます。よって議案第153号は委員会付託を省略、原案どおり可決されました。
○議長(
佐々木栄一君) 日程第25、
議員提出議案第15号、
地方財政危機打開のための特別措置に関する
意見書案、議題といたします。 ---------------------------------
△(イメージ)
議員提出議案第15号
△(イメージ)
議員提出議案第15号 ---------------------------------
◆29番(鈴木清蔵君) 動議を提出いたします。ただいま議題となりました
議員提出議案第15号については、委員会付託を省略、原案どおり可決せられんことを望みます。
○議長(
佐々木栄一君) 29番議員の動議にご異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(
佐々木栄一君) ご異議なしと認めます。よって
議員提出議案第15号は、委員会付託を省略、原案どおり可決されました。
○議長(
佐々木栄一君) 日程第26、
議員提出議案第16号、学校給食に関する
意見書案、議題といたします。 ---------------------------------
△(イメージ)
議員提出議案第16号
△(イメージ)
議員提出議案第16号 ---------------------------------
◆29番(鈴木清蔵君) 動議を提出いたします。ただいま議題となりました
議員提出議案第16号については、委員会付託を省略、原案どおり可決せられんことを望みます。
○議長(
佐々木栄一君) 29番議員の動議にご異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(
佐々木栄一君) ご異議なしと認めます。よって
議員提出議案第16号は、委員会付託を省略、原案どおり可決されました。
○議長(
佐々木栄一君) 日程第27、
議員提出議案第17号、中小企業の危機突破に関する
意見書案、議題といたします。 ---------------------------------
△(イメージ)
議員提出議案第17号 ---------------------------------
◆29番(鈴木清蔵君) 動議を提出いたします。ただいま議題となりました
議員提出議案第17号については、委員会付託を省略、原案どおり可決せられんことを望みます。
○議長(
佐々木栄一君) 29番議員の動議にご異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(
佐々木栄一君) ご異議なしと認めます。よって
議員提出議案第17号は、委員会付託を省略、原案どおり可決されました。
○議長(
佐々木栄一君) 日程第28、
議員提出議案第18号、
自動車排出ガスの昭和51年度規制の完全実施に関する
意見書案、議題といたします。 ---------------------------------
△(イメージ)
議員提出議案第18号 ---------------------------------
◆29番(鈴木清蔵君) 動議を提出いたします。ただいま議題となりました
議員提出議案第18号については、委員会付託を省略、原案どおり可決せられんことを望みます。
○議長(
佐々木栄一君) 29番議員の動議にご異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(
佐々木栄一君) ご異議なしと認めます。よって
議員提出議案第18号は、委員会付託を省略、原案どおり可決されました。
○議長(
佐々木栄一君) 日程第29、
議員提出議案第19号、都市における
テレビジョン電波受信障害を防除するための施策の確立に関する
意見書案、議題といたします。 ---------------------------------
△(イメージ)
議員提出議案第19号
△(イメージ)
議員提出議案第19号 ---------------------------------
◆29番(鈴木清蔵君) 動議を提出いたします。ただいま議題となりました
議員提出議案第19号については、委員会付託を省略、原案どおり可決せられんことを望みます。
○議長(
佐々木栄一君) 29番議員の動議にご異議ありませんか。 (「異議なし」「共産党議員団は本件については賛否の態度を留保いたします」と言う者あり)
○議長(
佐々木栄一君) ご異議なしと認めます。よって
議員提出議案第19号は、委員会付託を省略、原案どおり可決されました。
○議長(
佐々木栄一君) 日程第30、
議員提出議案第20号、すがての国の核兵器持込みに反対する決議案及び日程第31、
議員提出議案第21号、大阪湾、大阪港等への核持込みに反対する決議案、一括して議題といたします。 ---------------------------------
△(イメージ)
議員提出議案第20号
△(イメージ)
議員提出議案第21号 ---------------------------------
◆29番(鈴木清蔵君) 動議を提出いたします。ただいま議題となりました
議員提出議案第20号及び
議員提出議案第21号については、委員会付託を省略せられんことを望みます。
○議長(
佐々木栄一君) 29番議員の動議にご異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(
佐々木栄一君) ご異議なしと認めます。よって、
議員提出議案第20号及び
議員提出議案第21号は、委員会付託を省略することに決しました。
○議長(
佐々木栄一君) 質疑、討論がありませんので、これより採決に入ります。 まず
議員提出議案第20号を問題といたします。原案どおり可決することにご異議ありませんか。 (「異議なし」「共産党議員団は本件については賛否の態度を留保いたします」と言う者あり)
○議長(
佐々木栄一君) ご異議なしと認めます。よって
議員提出議案第20号は、原案どおり可決されました。
○議長(
佐々木栄一君) この際申し上げます。
議員提出議案第20号の議決の結果、
議員提出議案第21号は、一事不再議の原則により議決を要しないものとなりました。
△閉議
○議長(
佐々木栄一君) 本日の日程は以上で終了いたしました。
△散会
○議長(
佐々木栄一君) 本日はこれをもって散会いたします。 午後11時2分散会 ---------------------------------大阪市会議長
佐々木栄一(印)大阪市会議員 佐野繁雄(印)大阪市会議員 仲谷誠夫(印)◯大阪市会(定例会)会議録(昭和49年11月9日)(終)...