◆
加藤誠一 委員 琵琶湖の
保全及び
再生に関する法律、いわゆる
琵琶湖再生法が制定されましたが、なかなか昔の
琵琶湖総合開発のような特別に大きな動きがあるという雰囲気ではなく、既存の
部分について包括的にやろうという話でした。当然、
琵琶湖再生法の支援の一つに
森林や山の話も出てくるわけです。
何が言いたいかというと、
造林公社の
琵琶湖再生法上の
位置づけを
利用して、何らかの国の支援を引き出せるような、そういうこともぜひとも
検討の中に入れてもらわないといけないと思います。
これからの話ですけれども、
造林公社という単体の話ではなくて、
琵琶湖再生法上、
琵琶湖再生の
推進計画を担っている
造林公社という
位置づけや、
琵琶湖は近畿の水がめという話などを基に、ぜひとも大局的なものの考え方も含めて
検討していただきますようにお願いしておきます。
◎
樽谷 森林政策課長 現在、
造林公社については、県の
琵琶湖森林づくり基本計画において特に
位置づけがありませんので、やはり大局的な
観点から、
基本計画においてどのように
位置づけられるのかや、
琵琶湖再生法でどのように
位置づけができるのかを研究していかなければならないと思います。
委員御指摘のとおり大局的な
観点を踏まえて
森林審議会にて
議論していきたいと思います。
○
駒井千代 副
委員長 多くの
議論がありましたけれども、新たな
森林経営管理手法をどのように考えるかが大事だと思います。今お話いただいたように、
森林審議会や、新たに
造林公社経営検証委員会が設置されるわけですが、これまでの
議論を超えたいのであれば、
検討に際しての
メンバーをどのようにするのかが重要になってくると思います。
他府県の
事例と比べて、
滋賀県は皆伐しない等いろいろ決めてきたわけですので、新たな
経営管理手法を
検討するに当たっては、より幅広い
メンバー構成とするために、どのようにすればよいのかしっかり
議論していただく必要があります。技術的にも遅れてきた
滋賀県をどのようにしていくのか、100年先を見据えてという話ですから、まさにここが正念場になると思います。しっかりと
メンバー選定も含めて
森林審議会や
造林公社経営検証委員会にて
検討を進めていただきたいと
意見させていただきます。
◎
樽谷 森林政策課長 森林審議会の
メンバーは既に決まっているのですが、新たに議題にふさわしい
有識者をお呼びするということも可能ですので、現在の延長線上ではなくて、やはり理想とする姿を思い描いた上で大局的な
議論をしていきたいと考えております。
検証委員会についても、今後きちんと
有識者を選定していきたいと考えております。
◆
中沢啓子 委員 先ほどの
加藤委員や
駒井副
委員長の話にもありましたが、
メンバーの中に、例えば山や川の災害を防止するという意味も含めて
国土交通省関係に絡むような部署の方もぜひ入っていただいて、
環境という
部分だけではなく、防災も含めた総合的な形でどうしていくのか
判断ができるような体制が望まれると思います。御所見があればお願いします。
◎
樽谷 森林政策課長 森林審議会の中には
砂防関係の方もいらっしゃいますので、
地滑り等、防災に係る
有識者から御
意見を伺いながら
検討を進めてまいりたいと思っております。
◆
中沢啓子 委員 いわゆる
琵琶湖再生法の窓口が
国土交通省だったかと思いますので、ぜひその方々が、なるほどと言っていただけるような
方向性が出ればいいと思っています。
意見です。
5
県内森林組合の
合併について
(1)
当局説明 西川びわ湖材流通推進課長
(2)
質疑、
意見等
○
周防清二 委員長 合併後の
面積ですが、
資料5の1ページには10万7,578ヘクタールで全国第1位、2ページの
チラシには15万7,400ヘクタールで全国1位と
記載されています。どちらが正しいのですか。
◎西川
びわ湖材流通推進課長 大変失礼しました。
資料5の1ページに
記載の10万7,578ヘクタールが正しいです。
チラシは、グレーに着色された
活動エリアも含めた
面積が
記載されており、そういう
趣旨で
組合員に配られました。少し混乱しますが正式な
組合員の
所有森林面積としては10万7,578ヘクタールですので、
資料5の1ページのとおりです。
○
駒井千代 副
委員長 本件は
森林組合の
合併についてのお話ですが、
合併しなかった
組合の
財務状況や規模は、どういう
状況なのでしょうか。
◎西川
びわ湖材流通推進課長 合併に参加していない
組合は、高島市
森林組合と坂本
森林組合です。坂本
森林組合については比叡山の
森林管理を主たる業務にされているので、
森林経営というよりは比叡山の限定された
森林の
管理組合という性質の団体となります。
ですので、
森林経営を含めた一般的な
森林組合という意味では、高島
森林組合だけとなりますが、その
財務状況等について、
資料5の
チラシの3ページに被
合併森林組合の
財務状況として円グラフが載っておりまして、これと相対的には大きく変わらず健全な
経営をされているところです。
6 木育拠点施設整備の
検討状況について
(1)
当局説明 西川びわ湖材流通推進課長
(2)
質疑、
意見等
◆田中誠
委員 資料6の2ページで御
説明いただいた、木のおもちゃや遊具の選定について伺います。私自身子供が4人いまして、乳児も含めて育児をしているところですが、最近記憶に新しい新聞の記事に、うずら卵を飲んでしまった乳児が不運にもお亡くなりになられたというものがありました。こういう記事を見ると、おもちゃのサイズ感も踏まえてその選定に
検討の余地があると思います。そういった点も気をつけてきちんと選定しているのでしょうか。
また、選定後についても、例えば子供がおもちゃを口に入れてしまうことで衛生面を気にされる親も多いと思います。私自身も結構その取扱いが気になる方でして、潔癖だと言われるかもしれないですけれども、選定後、実際に運用されるときの取扱いについてもしっかりと
検討されているのかお伺いします。
◎西川
びわ湖材流通推進課長 まずは
安全性が一番大事だと考えています。おもちゃの安全基準としては、例えばトイレットペーパーの芯の幅を目安に、これを通るおもちゃは幼児が口に入れて飲んでしまうということで、これより大きくなくてはならないというものがあり、そういった基準に従って導入するおもちゃをしっかりと
検討していきたいと思います。
また、消毒の話ですが、コロナ禍もありましたので、その辺の基準がいろいろな木のおもちゃの美術館でできております。1度口に入れられたものは別の箱に分けておくように、スタッフが
管理します。そして、別の箱に区別された木のおもちゃをまとめて消毒してからまた場に出すということで、誰かが口に入れたものがほかの人の手に渡らないような仕組みで運営されていますので、
滋賀県でも同様に取り組んでいきたいと考えております。
◆田中誠
委員 消毒に関して、口に入れてしまったものを消毒に回すという仕組みは分かりますが、口に入れてしまったおもちゃを親やスタッフがきちんと別の箱に入れるための周知をしっかりしないといけないと思います。口に入れたおもちゃは必ずきちんと消毒しますと言われても、子供のことですので、木のプールに戻してしまったらもうどれが口に入ったものなのか分かりませんし、入館時の注意事項等で口に入れてしまったらすぐに所定の箱に入れてくださいという周知ができるような掲示やスタッフによる
説明をしていただければと思います。その辺まで深く考えておられるのかお伺いします。
◎西川
びわ湖材流通推進課長 施設には常駐のインストラクターもいますので、そういう方々から、口に入ったおもちゃは箱に入れてくださいという
指導をしっかり行っていく
予定です。
◆田中誠
委員 指導だけでなく目に見えるものが必要です。口に入れてしまったものをここに入れてくださいというポップアップも含めて、文章で掲示してもらえると、親としても安心できると思います。そこも踏まえて、口頭での
説明や
指導と、見える形での掲示の両面で注意喚起をしてもらうように
意見させていただきます。
◆
中沢啓子 委員 木育拠点整備について、やはり人が大事だと思います。おもちゃなどの物だけあれば子供が勝手に育つというわけではありません。運営
形態や料金設定であったり、どういう人を何人スタッフとして配置できるのかであったり、そういう面の
検討はいつ頃されるのでしょうか。施設自体の改修時期等についての段取りは分かるのですが、実質的な運営
形態や維持
管理をされる職員をどうされるのか、併せて考えないといけないことだと思います。御所見があればお願いします。
◎西川
びわ湖材流通推進課長 まず料金については、制度改正に合わせて上半期には決めていきたいと思います。また、
指導者については、今年で3年目となる木育講座を県が主催しておりまして、受講していただいた方を登録制度にするのか少し
検討中ですが、受講された方の専門知識をお借りし、協力していただくようなスタイルで運営していきたいと考えております。
○
駒井千代 副
委員長 ようやく形が見えてきました。わくわく学習館など今回改修する
場所だけでなく、全体を周遊してそこから木育の
取組が広がっていくという流れをつくっていただければと思います。今後ローム株式会社の整備も進みますし、
公園全体を魅力化して広く県民や県外の方にも知らせていただくことで、観光施設としても機能を発揮させていければと思います。
ただ、野洲市でこの木育拠点整備に関する
情報が周知されていないようで、野洲市職員や野洲市議会議員も御存じない方が結構いらっしゃるようでした。市町との連携面もしっかりと意識して取り組んでいただかなければいけないのではないでしょうか。
木育の推進を理解してもらうために、平日には教育的な意味を込めて、幼稚園や保育園が
利用してもらえるように連携を取っていただければと思いますので、団体割引等、団体の来園者に
対応した料金設定も含めて、詳細設計を来年度しっかりとやっていただきたいと思います。
◎西川
びわ湖材流通推進課長 野洲市との連携はまだ具体的にはやっていないので、これからしっかりやっていきたいと思います。
公園周辺を運行する近江バスが減便となってきていますので、野洲市の周遊バスを活用せざるを得ない
状況もあります。その辺も含めて野洲市ともしっかりと
情報共有をしていきたいと思っております。
○
駒井千代 副
委員長 最後の周辺交通の件は以前から私も申し上げてきました。
滋賀県立希望が丘文化
公園への路線バスもかなり減便されておりますし、野洲市のコミュニティバス、おのりやすは日曜祝日に運行していないので、その辺りを含めて本当にどうするか考えなければなりません。今後、これだけいいものを造ろうとされていますし、ここに来園したい方も多いとのことなので、そういった需要の見込みも踏まえて周辺交通の
在り方も併せて御
検討をよろしくお願いいたします。
◆谷成隆
委員 森林のわくわく学習館について、
令和6年度に改修工事をされますが、もともと建物は昭和48年の建物なので、今回屋根や外壁を全部改修されるということなのでしょうか。改修工事の内容を教えてください。
◎西川
びわ湖材流通推進課長 わくわく学習館については、鉄筋コンクリートでできておりまして、耐震工事もできておりますので、屋根まで替える必要はなく、内装の改修を考えております。
◆谷成隆
委員 耐震改修をされていたら、屋根や外壁も建設当時から50年ほど経過していますが、大丈夫ということで理解しました。
7 生物多様性しが戦略2024の案に対して提出された
意見・
情報とそれらに対する
滋賀県の考え方について
(1)
当局説明 辻田自然環境保全課長
(2)
質疑、
意見等 なし
8
滋賀県ニホンザル第二種特定鳥獣
管理計画(第5次)の案に対して提出された
意見・
情報とそれらに対する
滋賀県の考え方について
(1)
当局説明 清水
自然環境保全課鳥獣対策室長
(2)
質疑、
意見等
◆
中沢啓子 委員 いろいろと
議論してこられて、これでいこうということだと思います。以前、概要
説明をお聞きしましたが、少し忘れかけているところがありますので、もう一度教えてください。農業被害等の分かりやすい被害に対しては対策も進んでいるかと思いますが、生活
環境に対する被害というのが非常に課題になっていたかと思います。その辺りの対策はこの
管理計画の中で
検討されているという理解でよいでしょうか。
◎清水
自然環境保全課鳥獣対策室長 生活
環境被害については、把握などが難しいと御
説明をさせていただいているところですが、今後、本
計画の運用に当たり、集落へのアンケート結果も踏まえて
検討するために、市町への
意見照会をさせていただいております。農業被害など分かりやすい被害だけでない被害の実態について、今後も把握に努めたいと考えております。
◆谷成隆
委員 最近はニホンザルを駆除しても増加傾向にありますが、ニホンザルの被害はどのようなものがあるのでしょうか。近年ニホンザルはなかなか賢くなっているようですので、お聞きしたいと思います。
◎清水
自然環境保全課鳥獣対策室長 何といっても農作物被害というのが最初に出てきますが、最近では生活
環境被害として、家庭菜園への被害が多く見られます。防護柵でなかなか守れないところもありますし、被害額として数字に表れにくいですが、そういう被害に遭われたという声も大変多く聞きます。また、屋根に乗って屋根瓦を割るという被害も散見されますし、住宅への侵入もあります。
◆谷成隆
委員 今おっしゃったように、瓦の上をニホンザルが走るため瓦がずれたり割れたり、軒先にぶら下がるため雨樋が取れてしまうということが結構あると聞きます。また、お寺で子供が遊んでいたら子供のボールを取って逃げていったり、女性を追い回していったり、そういうこともあるようです。やはり県でもこういう苦情を聞いておられるということですので、いろいろな対策を講じていただきますようお願いします。
9 一般所管事項について
◆
加藤誠一 委員 何年か前に静岡県熱海市で、大規模な土砂災害がありました。あのときは、山林に土砂が不法投棄され、大量の違法な盛土が崩壊したことが原因だということで、それを契機に同様の
事例がないか全国的に
調査されたと記憶しています。
滋賀県内にそうした山林内の不法投棄や違法な盛土は、発見されていないのでしょうか。少し気になったので、分かる範囲で教えてください。
◎川崎 循環社会
推進課廃棄物対策室長 盛土の規制についてお答えいたします。現在は土木交通部の住宅課が盛土規制の所管課として動いておりますので、主務としては循環社会
推進課では担当しておりません。
当時の全国
調査について、当県でも盛土の
状況調査をしており、県内5か所において廃棄物が混入していたという箇所が
確認されております。その箇所については既に行政
指導を行っており、現在も
指導中の箇所が1か所ありますが、大規模なものはない
状況です。
10 本
委員会の重点審
議事項にかかる論点整理について
◆
中沢啓子 委員 論点整理の一覧表に、高時川の濁水の原因と対策という項目が常任
委員会の1月30日の欄に書かれています。このことについて、
琵琶湖環境部としても非常に大事なことだと思うので、何らかそのときの
委員からの
意見等に対して、今後の
対応の参考にしていただきたいと思います。
検討委員会も開催されて大きな
議論になったことですので、そのことを加えていただければと思います。
○
周防清二 委員長 委員御指摘のとおり、追加させていただきます。
◆田中誠
委員 びわ湖の日について、Instagramをやっておられるということですが、Instagramと言っても使い方がたくさんあると思います。ストーリーズでアップすると結構目につきやすいです。そういうことも踏まえて取り組んでいただきたいと思いますが、今の
取組の現状についてお聞きします。
◎吉田
環境政策課長 実際にストーリーズを使っているかどうか分かりませんが、以前の常任
委員会での
説明ではInstagramの話しか言及していませんでしたけれども、担当に
確認すると、YouTubeでも流しているようでして、いろいろな活用を常に考えて取り組んでいるところです。ショート動画にふさわしいものを採用すると
再生回数が伸びるようなところもあるようで、ちょうどよい適切なものを選べるように、いろいろと工夫しながら考えております。もしまだInstagramのストーリーズを使えていないのであれば、今後
選択肢の中に入れて前向きに取り組んでいきたいと思います。
◆田中誠
委員 動画適性があるとは思いますが、Instagramでも使い道がありますので、その辺を深掘りしていったらいろいろなところとリンクが広がって面白くなるのではないでしょうか。Instagramだけでなく他の媒体でもとおっしゃいましたが、まずはInstagramの中でストーリーズも使ってみるなど試行錯誤をしてもらえたらと思います。
意見です。
○
周防清二 委員長 論点整理には、その他の媒体も含めて
検討いただきたいという
意見になっていますので、
記載内容はこのままでよろしいですか。
◆田中誠
委員 記載自体はそのままで構いません。Instagramの中でもストーリーズを使うなど、よりSNSを使いこなしていただければと思います。
11
委員長報告について