6 会議に付した事件 別紙次第書のとおり
7 配付した
参考資料 別紙のとおり
8 議事の
経過概要 別紙のとおり
議事の
経過概要
開会宣告 10時00分
《
琵琶湖環境部所管分》
1 議第1号
令和6年度滋賀県
一般会計予算のうち
琵琶湖環境部所管部分について
(1)
当局説明 白井琵琶湖環境部次長
(2)質疑、
意見等
◆
田中誠 委員 部局別予算の
概要の79ページ、しが
プラスチックチャレンジプロジェクト、いわゆるしが
プラについてです。ちょうど今月で開始から半年がたとうとしているのですが、私のアンテナの問題かもしれませんけれども、そんなにちまたでしが
プラのことを耳にしないと思っています。SNSでも頻繁に見ないのですが、半年たっての成果と評価について教えてください。
◎市田
循環社会推進課長 しが
プラスチックチャレンジプロジェクトにつきましては昨年10月に
スタートをしまして、10月を
推進月間として重点的に取り組みました。毎月1日がしが
プラチャレンジの日ということで、毎月1日に何らかの
取組をやっております。その
認知度等については
アンケート調査を実施しまして、その結果でいきますと、この
プロジェクトの
認知度は25%、約4分の1ということです。その数字から見ると4人に1人の方は知っていただいているというところではありますが、
スタートした直後の
アンケートでしたので、今後さらに
認知度が上がるように取り組んでいきたいと思います。
また、それ以外にも来年度においては
イベント等もありますので、そういったところでPRをしていきたいと考えております。
◆
田中誠 委員 25%という数字を出してもらったのですが、その母数が何人中何人でしょうか。もう一回教えてもらえますか。
◎市田
循環社会推進課長 これはランダムで選ばれた2,000人です。
◆
田中誠 委員 以前の
常任委員会で提案させてもらったのですが、しが
プラチャレンジの日が常に毎月1日で、今度7月1日の
びわ湖の日とかぶってくるところで、
イベント等を検討しますというようなお話をいただいたと思っていますが、その後何か構想やコラボするという
取組について、考えておられることがあったら教えてもらえたらと思います。
◎市田
循環社会推進課長 7月1日
びわ湖の日ということになりますが、まだ具体的には決めておりませんけれども、例えば何か
びわ湖の日に合わせた形の
イベントができればと思っております。また、この1日に
清掃活動も考えておりますので、このときにPRできるようにしたいと考えております。
◆
田中誠 委員 これは提案ですが、マザーレイクゴールズとも
内容面でかぶっている
部分があると思いますので、そこら辺の
意識等を醸成するために、併せて1個
パッケージとして出すというのも
認知度を広げるためには一つ大事なことだと思います。これを好機に使ってもらえたらと思いますので御検討をお願いします。
意見です。
◆
小川泰江 委員 部局別予算の
概要87ページの
侵略的外来水生植物戦略的防除推進事業について、毎年
予算がかなり減ってきておりまして、昔のような物すごい繁殖はないものの、まだ各地でいろいろな
散発事例も見えますし、削減された
予算でしっかりと今の低
密度状態を維持できるのでしょうか。今の
気候状況だと突然どこかで大繁殖する
可能性もあるかと思うのですが、その場合の対応として、
補正予算を組むのではないかと思いながら、この
予算の範囲内でできるということで大丈夫だと考えているのか、確認をさせてください。
◎
辻田 自然環境保全課長 県全体の
予算や
財政状況も踏まえて、できるだけ効率的な執行をするべく削減に努めているところです。
侵略的外来水生植物が生育している箇所については、ほかの
場所への流出の
リスクの高い
場所と比較的低い
場所があります。例えば、ヨシに囲われていて
琵琶湖本体には流れにくいところなどがあります。この
予算を削減していく工夫としましては、そうした
流出リスクの高いところに重点的に対応するという方針で取り組んでいるところです。
生育面積自体について、今年度末の
生育面積は集計中ですが、
増加傾向です。ただし、その増えている
場所というのは
流出リスクが低い
場所ということでして、
流出リスクが比較的高いところでは抑え込みができていると考えております。また、どこかで万が一大繁殖が起こってしまったらということですが、その場合必要がございましたら補正についても御審議をいただくことがあろうかと思っております。
◆
小川泰江 委員 今
流出リスクの高い
場所というのが県内でいくつかあるのではないかと思いますが、どれぐらいあるのか分かるようでしたら教えていただけますでしょうか。
◎
辻田 自然環境保全課長 例えば、堤防を横切って設けられる樋門ですとか、
流出リスクだけではなくて生活、暮らしへの影響も考えると港ですとか、そういったところが重点的な対処をするべき
場所となっております。
◆
中沢啓子 委員 部局別予算の
概要89ページの
カワウ対策事業について、昨日の
農政水産部の審議においても話をさせていただいたのですが、今年は
アユが
例年比20%ぐらいしかいないということで、非常に
気候変動の影響を受けて大変だという記事が新聞報道されていました。
カワウは
アユを大変好んで食べるのですが、今
カワウがまた増えてきている
状況だということです。そうすると、いかに
アユの自然再生産を増やすかという話と同時に、大きくなった
アユを
カワウに食べられないという
対策も大事かと思います。それを考えると、
カワウが増えている
状況ではなくて、
カワウが減っていく
状況を、
例年よりもっと効率的に作り出していただきたいと思うのですが、この費用で対応できるということで計上していただいているのでしょうか。
また、
下水道課の
予算には書かれていないようにお見受けしますが、もしかすると
費用計上がなくてもできるということなのかもしれないですけれども、
能登半島地震がありまして、やはり
下水道もかなりダメージを受けたという話がありました。備えられるものと備えられないものは当然あろうかと思うのですが、
能登半島地震を受けての
下水道対策として考えられることがあれば、そこはしっかりと
予算に反映していただくということが必要だと思います。その辺りについていかがお考えでしょうか。
◎清水
自然環境保全課鳥獣対策室長 カワウについてお答えいたします。一旦4万羽近くいたものが現在は7,000羽近くまで減ってきたのですが、
令和2年度から再び
増加傾向にあるという状態です。そうした中、
竹生島、それから
令和5年度からは
安曇川におきまして新たに
捕獲に取り組んでいるところです。県では春の
生息数の7割を
捕獲するということを目標に掲げて
捕獲に取り組んでおります。
令和6年度の当初
予算では、まず
竹生島について、ここ数年は抑え込めているのですが、放っておくと爆発的に増えてしまうおそれがありますので、やはり継続的に
捕獲をする必要があるということで、
竹生島での
広域捕獲を、また
安曇川での
銃器捕獲を
予定しております。
令和5年度は
安曇川でも2,000羽近くの
捕獲ができておりますが、現状でまだ7,000羽近くいまして、県の計画では4,000羽を目標にしているので、その目標に近づけられるように
捕獲を進めたいと考えております。
◎久岡
下水道課長 下水道の
地震対策についてですが、今回の
能登半島地震での被害は我々も認識しておりまして、
支援や調査のため現地に行かせてもらっているところです。今回の
能登半島地震に限らず、全国で
地震が発生しておりまして、
地震対策というのは計画的に進めております。
予算的にはこの
一般会計の次の
企業会計で計上させていただいておりますが、
施設の
耐震化等を計画的に進めさせていただいております。県の
流域政策局はもちろんのこと、
市町とも一緒にやっていかなければならないので、
市町と一緒に計画を進めている
状況です。
◆
中沢啓子 委員 カワウに関しては、7割を目指していただいていて現状増えているということであるならば、やはり目指すのは8割だったり9割だったり、もしくはここの2か所以外の野洲川のほうも結構いるという話も聞きますので、どういう
繁殖状況かを確認いただいて、しっかりと減らすという
方向になるように取り組んでいただきたいと思います。
関西広域連合でもしっかりとそういう話はできるかと思いますので、そこも含めて
カワウを減らすという
方向にぜひお願いしたいと思います。
意見です。
それと、
下水道のほうも
地震はいつ起こるか分かりませんので、しっかりと
地震対策進めていただくようによろしくお願いしたいと思います。
意見です。
◆
田中誠 委員 部局別予算の
概要88ページ、
ラムサール条約推進事業について、このラムサールびわっこ大使を募集して学習していく、交流を図るというのは分かります。ただ、この
次世代の
リーダーを
育成するという中で、
次世代の
リーダーというのはどういう定義で、どういった
意味でこう名づけられたのかお伺いしたいです。
◎
辻田 自然環境保全課長 次世代の
環境保全などを率先していくような
リーダーという
意味で書いております。近年は
環境学習なども学習の一環として取り込まれることが通常になってきておりますので、こちらには
リーダーを
育成と書いたのですが、当課としましては
リーダーの
育成だけではなく、あまり
関心度の高くない方や、興味のない方も含めてもう少し裾野を広げる
方向で取り組んでいきたいと考えております。
◆
田中誠 委員 関連サイトを見させてもらいましたが、
リーダーの
育成ということと物すごく
ミスマッチを起こしていて、
意味合いが少し変わってきていると思いました。どこを目指しているのか分かりませんでしたので、そういう
意味ではキャッチフレーズとして、そぐわないのであれば変えたほうがいいのではないかと思いますが、今後変えていく
予定はありますでしょうか。
◎
辻田 自然環境保全課長 現在の
実施状況に見合った
表現ぶりに適宜変えていきたいと思います。
◆
田中誠 委員 せっかく
ラムサール条約に批准して、日本では53か所ぐらいだと思うので、まだまだ
認知度もそんなに高くないと思います。そういった裾野を広げるという
意味合いのほうが大事になってくると思うので、
認知度が広がってからの
リーダー育成ということで
方向性を変えてもいいのかなと思います。まずそういった
意味で
認知度を広げるとこから取り組んでいただければと思います。
意見としてよろしくお願いします。
◆
加藤誠一 委員 先ほど
田中委員からしが
プラスチックチャレンジプロジェクトへの質問がありました。この
事業と関連して、もう一つ、
部局別予算の
概要72ページに
環境政策課の
予算中、
琵琶湖環境に係る
連携研究の
推進として、
プラスチックごみの発生に関する
研究に対する
事業費が計上されています。この
研究について、どんな
イメージの
研究を念頭に置かれているのか教えてください。
◎明石
環境政策課主席参事 琵琶湖環境に係る
連携研究の
推進については、今年度から
琵琶湖環境研究推進機構において始めたものでして、3か年プログラムで実施を
予定しています。これまで議会からも河川や
琵琶湖内での
プラスチックの
状況が分からないといった御
質問等をいろいろといただいておりますし、世間では
マイクロプラスチックということで言われてきておりますが、これを一度県できちんと調べてみようという
事業となっております。
全体的に幾つかのサンプルを採取して分析をいたしまして、河川の中からどれぐらいの量の
マイクロプラスチックが存在しているのか、そして
琵琶湖内でどう
マイクロプラスチックが沈んで、どのように瀬田川から
大阪方面へ向かって行くのか、全体の推計をアウトプットしていこうということが主な
取組です。また、それを単にアウトプットするだけではなくて、
県民の皆様にこういう
状況であるということをお伝えするための
情報の発信の在り方を、
行動科学の知見も入れまして
研究していくという
内容で、来年度はその2年目となります。
御
質問のしが
プラチャレンジとは、
プラごみの削減の観点で連携して進めておりますので、アウトプットが出てきた暁には十分な肉づけをしが
プラのほうにもしていくような形で、ハンドリングしていく
イメージを持っております。
◆
加藤誠一 委員 琵琶湖においても、
マイクロプラスチックについては以前からいろいろな問題ありまして、特に農業の関係で、肥料をコーティングしている
被膜殻が
プラスチックでして、今変えていこうとしています。これは
研究なので最後までいって報告というよりも、せっかく
プロジェクトをやっているので、随時
研究した
状況を
県民に知らせる必要があると思います。しが
プラスチックチャレンジプロジェクトで話がありました
認知度についても、どちらかと言えば毎月1日がしが
プラチャレンジの日ということを知ってもらうよりも、こういった
研究を通じて
プラスチックごみを減らすという
方向にどうやって持っていくか、こういった
情報を
県民に提供する方が重要ではないでしょうか。そういう
意味ではぜひともこの
研究としが
プラチャレンジの
取組をセットで、なおかつ
農業分野等と連携した形で取り組んでいただきたいと思いますし、もう
対策本部ぐらい作ってやったらどうかという気がしていますので、そういうふうにやっていくようなお考えはないのでしょうか。
◎明石
環境政策課主席参事 御指摘のとおりでして、
琵琶湖環境研究推進機構と連携して私
ども環境政策課事務局も動いております。例えば、
庁内連携として、
商工観光労働部でしたら
バイオプランの
研究を来年度取り組む
予定となっておりますし、
農政水産部でしたら
農業技術試験場において
委員御指摘の緩
効性肥料の
マイクロプラスチック被膜殻を減らしていく
取組を進めていただいております。3年後、全体を取りまとめまして、
パッケージとして打ち出しをしていけるように進めているところです。
◆
加藤誠一 委員 この件についてはそれで理解しました。
もう一つ伺いますが、
部局別予算の
概要83ページ、
木育拠点施設の
整備について、先日
県内行政調査で野洲市の
近江富士花緑公園に行かせてもらいました。
木育拠点施設の
整備の
予算がようやく出てきましたので、実現に向けて一歩進んだという思いであります。この1億4,800万円余という今年の
予算ですが、今後どのような
スケジュール感で進んでくのか、改めてお伺いしたいと思います。
◎
西川 びわ湖材流通推進課長 木育拠点施設の
整備について、来年度
予算の内訳を申しますと、既存の
施設を改修する
工事費、そこに入れる
おもちゃの備品を購入する
購入費、それから公園全体でわくわく
学習館という
施設を
木育拠点にするのですが、それ以外の
施設、
ウッディルームという木工をできる
施設であったり、隣の
林業普及センターの1階を改修したワークショップができるスペースであったり、そういう改修を行う
設計費を見込んでおります。
スケジュール感ですが、
令和6年度にわくわく
学習館という
拠点施設ができまして、
令和7年度に
ウッディルームと
林業普及センター1階の
施設の工事が完了します。最終的には、
令和8年度からフルスペックで活用できるという
予定となっております。
◆
加藤誠一 委員 いろいろな
施設があるようですので、我々も
現地視察で見せてもらいましたが、誰がこれをコーディネートして全体像を描いているのでしょうか。行政の職員の
皆さんも優秀なので職員において全体像を描かれるのかもしれませんし、
設計段階において
プロポーザルで
入札等をされるのかもしれませんが、やはり設計であったり全体像であったり、コーディネートについては
設計業者を含めて民間のいろいろな知恵をお借りしてやっていただかないといけないと思います。
施設をつくればいいというわけではなくて、運営と理念と、それからそこに来られるお子さんにとって本当に
木育に役立つような
内容になっているのかという視点で、ぜひともやっていただきたいと思います。初めの
スタートが大事だと思いますので、その点についてしっかりとよろしくお願いします。
◎
西川 びわ湖材流通推進課長 プロポーザルでやっていく
予定をしておりますが、しっかり業者を選定してやっていきたいということと、
施設と
おもちゃさえあったらいいという話ではなく、しっかり魂を入れてやっていきたいと思います。
◆
小川泰江 委員 部局別予算の
概要82ページと83ページに記載の各
事業について、財源を教えていただきたいと思います。
森林づくり県民税および
森林環境譲与税でしたか、これを充当することになっている
事業だと思うのですが、その
内容というのがこの82ページに記載の繰入金がそれに当たるという理解でよろしいのでしょうか。
◎樽谷
森林政策課長 森林関係では
県民の皆様から頂いております
県民税を財源とした
事業、82ページですと
琵琶湖森林づくり事業費に充当しています。こちらにつきましては、一旦基金に積み立てまして、
積立額が82ページの当初
予算額の欄の一番下に書いてある7億2,770万円となります。また、国からの
森林環境譲与税ですが、こちらは83ページの下側の
森林経営管理市町等支援事業の財源として使われておりまして、こちらも一番下に書いてありますとおり5,551万3,000円が充当されることとなっているところです。
◆
小川泰江 委員 特に
森林づくり県民税のほうで、
県民の
皆さん一人一人から頂いたお金で運営しているということで、実はずっと気になっていますのが、この7番の未来へつなぐ木の良さ
体感事業です。
事業全体の
予算額そのものは増えていますが、
内容を見ますと、
増額分のほとんどが
木育拠点施設の
整備に割かれており、その他の
びわ湖材を利用した
住宅等の
申請等に対する
助成金や、
びわ湖材の非
住宅建築物への
利用促進費は軒並み減額されています。
木育拠点施設の
整備はもちろんすばらしいことなのですけれども、
住宅への
補助はこういった一軒一軒の
県民エンドユーザーに対して地道に
補助できる貴重な機会でもあると思いますので、これがなかなか増えていかずに減ってきているというのはどういった事情なのでしょうか。県内の年間の
新築着工件数が9,000件くらいある中で、そのうち木造だけに絞ると大体2%ぐらいがこの
補助対象になっているかと思うのですが、
他府県の
先進事例、例えば埼玉県ではもう少し高い
補助率がありますので、何とかここの
予算を増額出来ないものかと思っています。
状況について少し教えていただけるでしょうか。
◎
西川 びわ湖材流通推進課長 びわ湖材の
利用促進につきましては、木の香る淡海の家という
住宅に対する
支援と、非
住宅への
びわ湖材利用促進ということで、
公共施設あるいは民間の
施設で
公益性の高い
施設に助成しているものです。
住宅の
部分については、
例年125件
程度補助実績が続いていたのですが、来年度につきましては140件分の
予算を計上しておりまして、
通常ベースよりは増やすという計画をしております。
びわ湖材利用の民間あるいは公共、
市町に対する
支援については、基本的には要望に基づいて
予算を計上しておりまして、その
要望額が若干減っている
状況ですので、
木造建築の
プロモーションも含めてこれからしっかりやっていくために、民間の
設計士が中心となって
木造建築物を
推進する
協議会を設立する動きがあります。そういうところに対して県もしっかり
支援して、木造の
建築物の
プロモーションや
設計アドバイスも含めて取り組んでいきたいと考えております。
◆
小川泰江 委員 今の御説明で、
住宅に関してはこれまでより一応増やしたということですが、
予算額が減っているのは、
住宅以外の
部分で減っているという理解でよろしいのでしょうか。
◎
西川 びわ湖材流通推進課長 そういうことです。
◆
小川泰江 委員 住宅以外の
部分というと、塀や内装という
部分かと思うのですけれども、その辺についてもう一度お願いできますでしょうか。
◎
西川 びわ湖材流通推進課長 今御質問いただいた木の香る淡海の家については、新築、改築、および
木塀の3本立ての
補助となっておりまして、新築への
補助件数は
例年より増えているのですが、改築および
木塀については実績に合わせて減額しております。
◆
小川泰江 委員 公共施設への
補助について、以前もここで申し上げましたが、守山市の新しい
図書館が物すごく木の香るすてきな
図書館ですけれども、
びわ湖材を使いたくても使えなかったというようなことがありまして、
流通の問題がもともとあるようなので、一体どこから手をつけたらうまく
エンドユーザーまで、使いたい人が使えるようになるのか難しいところもあるかと思います。ぜひともこの辺りは地道な
取組ではありますけど、希望される
県民一人一人の要望に沿った
びわ湖材が提供できるような
仕組みを、最初の
エンドユーザーのところから突破口にすることもできるかと思いますので、よろしくお願いいたします。
◆
谷成隆 委員 部局別予算の
概要84ページの新
事業で、「新しい
林業」
構築モデル事業について、この
内容を説明してもらえますか。
◎
西川 びわ湖材流通推進課長 「新しい
林業」
構築モデル事業につきましては、三つの
事業内容がございます。一つは
ICTハーベスターといいまして、
高性能林業機械なのですが、木をつかんだまま伐採して、横向きにして、枝を払って、
玉切り、造材することが可能な
機械で、それに
ICT機器をつけることで、瞬時にその
情報が事務所に飛んでいくというような
機械を導入するものです。
二つ目は、山の基盤をしっかり
整備するということで、
航空レーザー測量に基づいたデータを解析して、地形の
情報や木の
情報をしっかりデータベース化していって、例えば道をつけるときにパソコン上で一番安全な道をつけるというようなことができる
仕組みを作っていくものです。
三つめは
機械を使う人材の
育成および技術の指導、
作業システムの構築を
推進していくものです。その3本柱で
事業を実施していく
予定をしております。
◆
谷成隆 委員 聞いていると、全国的にも新しい最先端の
事業だという訳ではなくて、滋賀県では今までしていなかっただけで、
他府県ではすでにやっている
事業だと思います。
また、伐採するのはいいのですが、次の木を植樹しないといけません。その植樹のときに、獣害問題が出てきますが、その
対策は何か考えておられるのでしょうか。苗を植える時期に獣害で食べられてしまうということも言われていますので、このことについて少しお聞きしたいと思います。
◎吉嶋
森林保全課長 来年度、主伐・再造林として造林する面積は40ヘクタールを計画しております。
獣害対策としては、従来から行ってはおりますが、再造林したところを柵で囲って、
鹿等が入ってこないような
対策をしております。
また、山中で
鹿等の
害獣捕獲を進めていただくように、地域によっては
猟友会と
森林組合等が連携する
取組も進みかけている
状況です。
◆
谷成隆 委員 やはり山を育てていかないといけません。木を間伐することも必要ですし、
次世代に向けて植えていくことも必要です。十分に手を入れれば山は育っていくと思いますので、その辺しっかりと指導していっていただきたいと思います。
2 議第5号
令和6年度滋賀県
林業・木材産業改善資金貸付
事業特別会計
予算について
(1)
当局説明 白井琵琶湖環境部次長
(2)質疑、
意見等
◆
加藤誠一 委員 説明の最後にありましたように、なかなか貸付けの利用実績はないということですが、滋賀もりづくりアカデミー等で後継者を育てようという話なので、いつなんどき必要となるか分かりません。
予算的にはちゃんと
整備されたと思いますが、実際に貸付けの見込みとしてどのように考えていらっしゃいますか。確認させてください。
◎
西川 びわ湖材流通推進課長 改善資金貸付のための
予算は、
施設の導入に係る
支援として3,000万円を積ませていただいています。現在、
補助要件的にかなり公立の
補助が頂けるということで、少しそちらのほうにも流れているのですが、
補助もいつまであるか分かりませんので、常にここはしっかり確保して、いつでも貸し付けられるようにしていきたいと考えております。
また、高度化資金については、短期の貸付資金でして、現在も3社に対して貸し付けています。需要もありますので、引き続きしっかり確保していきたいと思います。
最後に、就業促進については、新規就業者に対する
支援ですけれども、今滋賀もりづくりアカデミーも始まりまして、これから必要とされてくると考えておりますので、しっかり準備をして
支援していきたいと考えております。
3 議第13号
令和6年度滋賀県
琵琶湖流域
下水道事業会計
予算について
(1)
当局説明 白井琵琶湖環境部次長
(2)質疑、
意見等
◆
加藤誠一 委員 マンホール広告
事業の
取組はとても面白いと思います。マンホールは県内に何か所ぐらいありますか。
◎久岡
下水道課長 かなりの数がありますが、正確な数字は今手元にございません。
◆
加藤誠一 委員 せっかく実施してもらうわけですから、調査するのにマンホール数が無ければ今後検討できないのではないでしょうか。どの箇所を広告で利用するマンホールとするのか有識者で本格的に検討する際、マンホールがどこに何か所あればどのような広告効果があるのか、効果が無ければ実施しないというような検討になると思いますので、その辺の数値はちゃんと頭に入れておかなければいけません。
確かに、
他府県に行くと、マンホールに絵が描いてあって、それがトレーディングカードに利用されるなど、いろいろな試みがなされていると思います。本県では広告等ということですので、せっかくなのでやってもらったらいいと思います。
また、時々下水熱の話が出てくるのですが、いつも下水熱を利用するのはなかなか難しいという話です。こんな時期ですから、せっかくマンホールの
事業を実施されるのであれば、どっちみちマンホールからしか下水熱は利用できませんので、下水熱の利用も含めて、またこの次の機会でも構いませんので、検討していただければと思います。御所見があればお願いします。
◎久岡
下水道課長 マンホールの数については申し訳ございませんでした。数自体はきちんと整理されているものがございますので、しっかり数を把握して、その中でどれが使えるマンホールなのかしっかりと検討していきたいと思っております。
また、下水熱等の促進に使えるかどうかについて、今回のマンホール広告
事業について、何を広告するかということとも関係があるかと思いますが、
下水道でこういうものも使える点を併せてしっかり広報していって、使いたいという人が現れるようにしていきたいと思います。
◆
田中誠 委員 加藤委員の関連です。今マンホールが何か所あるか分からないとの答弁でしたが、例えばこの
事業を進めていくに当たって対象となりうる目ぼしい地域や広告
内容等について、決まっているものがあるのかお伺いします。
◎久岡
下水道課長 目ぼしい地域という訳ではありませんが、やはり広告となりますと人目につくところが一番効果的ですので、市街地にあるマンホールが有力かと思います。一方で、こちらからある程度こういうところに広告効果のあるマンホールがあるといった御案内はいたしますが、最終的な判断は、利用される企業が使いたい箇所となりますので、我々が思うところと必ずしも一致しない
可能性があります。下水管が通るところは全てマンホールがありますので、該当エリアのなかでどこでもマンホールがありますというような話を募集のときにしようと思っております。一番はやはり市街地、人が集まるところが中心になるかと予測はしています。
◆
田中誠 委員 他府県でも既に取り組まれていることは御存じの上で今進めようとされていると思うのですが、これに対する経済波及効果はどれぐらい見込まれていますか。また既に取り組まれている
他府県にどれぐらい経済波及効果があったのか比較するという
意味で、既にそういう点は調査済みなのでしょうか。
◎久岡
下水道課長 本県ではまだお試しで作ってみて、こういうことが今後できますということをPRするつもりで来年度の
予算を立てておりますので、現時点では企業のニーズにもよりますのでどれぐらいの経済波及効果があるというのは試算できていない
状況です。
また、
他府県の
取組における経済波及効果についても、広告収入の金額設定としては、例えば1件当たり、これもピンキリなのですが、3,000円から数万円で設定され、それが年間の使用料として
企業会計に収入されているという点は確認ができております。それ以上に観光客がどれくらい増えたのか等、その広告によってもたらされた効果については、
下水道事業者でも追えていないところですので、その辺りの
情報は我々でも把握ができていない
状況です。
◆
田中誠 委員 確かに経済波及効果までいくと、どの要素がどのように影響した結果経済波及したかという検証は、正直難しいとは思うのですけれども、
事業のPRや説明会等でプレゼンしていく中で、
他府県ではこうやってある程度こういう効果があったといった資料をまとめれば手を挙げる企業も増えてくるかと思います。調べられる範囲で
他府県の
情報を追っていってもらうのも一つ手なのかと思いますので、
他府県のことなので分かりませんではなくて、また経済波及効果など不確定要素が多くて分かりませんと言うだけで済まさず、追えるところの範囲までは追った上で今後使ってもらえる人が増えるような手だてを打ってもらえるように考えていただきたいと思います。
◎久岡
下水道課長 経済波及効果について、
他府県の
事業実施に関わられている県内
事業者がおられますので、その
事業者の方にどういった効果があったのか、ヒアリングをさせてもらうことを
予定しています。そのノウハウがまさに滋賀県の
事業でも生かせるかと思いますので、その辺りの
情報を収集するようにいたします。
◆
中沢啓子 委員 皆さんいろいろとマンホールには興味があるようなので、私からも一つ伺います。例えば、彦根市内にあるひこにゃんのマンホールは結構受けが良いですし、私の姪っ子の子供たちもわざわざ岡山県に行ってマンホールを撮って、いろいろなところを見て回ってはマンホールのトレーディングカードを集めているようでして、意外と観光客等に受けているみたいです。有名な観光地など、どういった
場所でどのタイミングで何を仕掛けると子供たちが喜ぶか、また観光客の方が喜ばれるかについて、観光振興局とも相談しながら
事業を実施されるのが良いのではないでしょうか。トレーディングカードを集めて、もしくは写真をSNSにアップして何か所か行ったら何か景品がもらえるであったり、何か割引特典が得られるであったり、そういうようなメリットがあれば、集める動機付けの一つになると思うので、そういうところで連携していただければと思います。
また、併せて
プラスチックごみゼロであったり、
びわ湖の日の
取組であったり、様々な県の政策を発信する手段としても活用できるのではないでしょうか。マンホールはちょうど足元にあって、ポイ捨てしようと思ったらマンホールにごみゼロと書いてあるとポイ捨てしにくいですし、滋賀県はみんなと一緒にごみのないきれいなまちづくりを目指していることを発信する等、何か県の施策の発信に使える
可能性があるのではないかと御
意見も頂いております。それだけ
皆さん興味をお持ちですので、他部局ともしっかりと連携していただいて活用していただければと思います。
意見です。
◎久岡
下水道課長 御
意見を頂きましてありがとうございます。全国における活用事例としては、例えば案内標識として使われていたり、ライトアップとまではいかないですけれども、足元を少し明るく照らしたり、そういった使い方をされている自治体もあります。マンホールは本当にいろいろな用途として
可能性があるものだと思いますので、庁内でもどういう活用ができるかしっかり探求していきたいと思います。今回は官民連携ということで民間相手ですけれども、もちろん庁内でも利活用をしっかり広めていければと思っておりますし、県だけでなく
市町ももちろんマンホールを管理されていますので、
市町とも一緒考えていければと思っております。
◆
小川泰江 委員 不明水
対策について伺います。以前の
常任委員会で、不明水の量が減りましたという報告があったかと思います。減少した理由は雨が降ったから少なかったということだったのですが、
他府県で何か有効な
対策事例があるのかどうか、どういう
対策を講じておられるのか確認をさせてください。
◎久岡
下水道課長 不明水について、
下水道に下水ではない雨水が入ってきてしまうという問題の
対策ですが、
他府県でも本県でも、まずはそもそもどこから入ってくるかを調査しないといけません。これは雨が降らないと調査できませんので、その辺りをどのように効果的に調査をするかが課題です。
対策箇所を絞り込んで一つずつ雨水流入の有無を確認していくという地道な作業が必要になります。調査方法について効率的な調査方法が全国的に試行されておりまして、我々もそこは
情報収集しながら見習って
対策をしているところですが、一方で実際の
対策となりますと、結局は壊れている管を補修したり、誤って接続しているところをつなぎ直したり、そういった地道な作業となりますので、一気に
対策が進むような効率的な方法は全国的に見てもあまりございません。これについてはもう本当に地道に作業を進めていくしかないという声を
市町からお聞きしています。我々も引き続き有効な手段について調査をしますが、その後の接続、切り替え、補修といった作業は、地道にこつこつとやっていくしかないのではないかと思っております。
◆
小川泰江 委員 本当に考えただけで地道な作業なのだろうと推察いたします。これはどれぐらいの損失額になるといった統計はありますでしょうか。
◎久岡
下水道課長 損失額というとまた非常に難しい話になりますが、例えば汚水処理だけであれば、100で済んだものが、雨が降ることで115入ってきて、処理量が増えるというぐらいの感覚です。年度によって変わりますが、15%増しになっているというような
イメージで捉えていただければと思います。
◆
小川泰江 委員 15%というとかなりの増加量になるかと思います。以前の
常任委員会でも紹介させていただきましたが、草津市で家を新築しようと思って、バーベキューをよくするので屋外の排水設備を下水管につなげたいと希望したところ、行政のほうからそれは駄目だと言われて、結局バーベキューで使った汚水を垂れ流しているという話がありました。
琵琶湖の水
環境のことを考えたらそれではいけないのではないかという疑問を持ったという声を頂きまして、私も調べましたらもうほとんどの市がそうやって外の水道は下水管につなげさせないように指導しているということが分かりました。恐らく不明水
対策という
部分も大きいのだろうと思うのですが、逆に河川に汚水が流れてしまうことでの
環境の問題もあると思います。できれば外の水道の場合、屋根まで排水のところに蓋をするなど、何か
県民にも負担が少なくて、不明水
対策にも一定効果があるような手法が取れないものかと思うのですが、そういった事例というのは
他府県でもないのでしょうか。
◎久岡
下水道課長 全国一律で外水道はやらないといった方針が示されているわけではありませんので、それぞれの
市町が判断してこれは下水管に接続させないでおこうといった個別判断をされておられるのではないかと想像いたします。我々としては
委員御指摘のとおり、水質をしっかり守っていかなければならないので、何が何でも汚水を受け入れるという指導もしていませんが、かなり汚染がひどい場合には当然
対策をしなければいけないと考えております。先ほど
委員からも御提案がございましたとおり、屋根まで排水蓋をとじる等、比較的簡単に
対策できるようなことはしっかり徹底して
市町へも
情報共有してまいりたいと思いますし、外水道を
下水道につなぐようなことをPRして、
県民につないでもらうよう働きかけをしていきたいと思います。
◆
小川泰江 委員 窓口が
市町になってきますが、先ほどの事例の方も、なぜ
下水道に接続できないのか分からなかったということで、かなり疑問を持ったようです。
市町にもそういったことが駄目というなら、できる
対策を伝えて、
県民に理解していただきながら総合的に
環境にもいいような
対策が取れたらと思いますので、働きかけよろしくお願いいたします。
4 分科会長報告について
分科会長に一任された。
閉会宣告 11時23分
県政記者傍聴:京都
一般傍聴 :なし...