滋賀県議会 2018-04-25
平成30年 4月招集会議(第1号)−04月25日-01号
第12 議第86号および議第87号(平成30年度滋賀県
一般会計補正予算(第1号)ほか1件)(各
委員長報告)
第13
関西広域連合議会議員の選挙
──────────────────────────────
本日の会議に付した事件
第1 日程第1の件
第2 日程第2の件
第3 日程第3の件
第4 日程第4の件
第5 削除
第6 日程第6の件
第7 日程第7の件
第8 日程第8の件
追加
特別委員会改編についての動議(
竹村健議員提出)
第9 日程第9の件
第10 日程第10の件
第11 日程第11の件
第12 日程第12の件
第13 日程第13の件
──────────────────────────────
会議に出席した議員(41名)
1番 村 島 茂 男 2番 加 藤 誠 一
3番 竹 村 健 4番 佐 藤 健 司
5番 目 片 信 悟 6番 海 東 英 和
7番 田 中 松 太 郎 8番 角 田 航 也
9番 塚 本 茂 樹 10番 下 村 勳
11番 藤 井 三 恵 子 12番 杉 本 敏 隆
13番 節 木 三 千 代 14番 駒 井 千 代
15番 山 本 正 16番 大 橋 通 伸
17番 冨 波 義 明 18番 井 阪 尚 司
19番 木 沢 成 人 20番 中 村 才 次 郎
21番 有 村 國 俊 22番 大 野 和 三 郎
23番 岩 佐 弘 明 24番 山 本 進 一
25番 富 田 博 明 26番 細 江 正 人
27番 高 木 健 三 28番 生 田 邦 夫
29番 川 島 隆 二 31番 奥 村 芳 正
32番 野 田 藤 雄 33番 西 村 久 子
34番 佐 野 高 典 35番 家 森 茂 樹
36番 吉 田 清 一 39番 成 田 政 隆
40番 九 里 学 41番 清 水 鉄 次
43番 柴 田 智 恵 美 44番 今 江 政 彦
45番 中 沢 啓 子
──────────────────────────────
会議に欠席した議員(1名)
37番 粉 川 清 美
──────────────────────────────
会議に出席した説明員
知事 三 日 月 大 造
教育長 青 木 洋
選挙管理委員会委員長 世 古 正
人事委員会委員長 西 原 節 子
公安委員会委員長 大 塚 良 彦
代表監査委員 北 川 正 雄
副知事 西 嶋 栄 治
副知事 池 永 肇 恵
総合政策部長 福 永 忠 克
総務部長 藤 本 武 司
県民生活部長 浅 見 孝 円
琵琶湖環境部長 廣 脇 正 機
健康医療福祉部長 川 崎 辰 己
商工観光労働部長 江 島 宏 治
農政水産部長 高 橋 滝 治 郎
土木交通部長 池 口 正 晃
会計管理者 青 木 幸 一
企業庁長 桂 田 俊 夫
病院事業庁長 宮 川 正 和
警察本部長 鎌 田 徹 郎
──────────────────────────────
議場に出席した
事務局職員
事務局長 廣 瀬 年 昭
議事課長 山 本 昌 男
議事課参事 吉 田 亮
午前10時33分 開会
○議長(
奥村芳正) ただいまから、平成30年度
滋賀県議会定例会を開会いたします。
────────────────
○議長(
奥村芳正) これより平成30年4月
招集会議を開きます。
直ちに本日の会議を開きます。
────────────────
△諸般の報告
○議長(
奥村芳正) 日程に入るに先立ち、諸般の報告をいたします。
監査委員生田邦夫議員から知事に辞任届が提出されましたので、御報告いたします。
次に、
地方自治法の規定に基づき、
出納検査報告書および
専決処分報告書が、また、
障害者基本法の規定に基づき、滋賀県
障害者プランがそれぞれ提出されましたので、別途送付またはお手元に配付いたしておきました。
次に、本
招集会議の説明員としてお手元に配付いたしておきました文書のとおり、あらかじめ出席を求めておきましたので、御了承願います。
この際、
警察本部長から発言を求められておりますので、これを許します。
◎
警察本部長(
鎌田徹郎) (登壇)お許しをいただき、一言申し上げます。
このたび、
本県警察官が職務上貸与された拳銃を使用し、同僚を殺害するという重大な事件を起こしましたことは極めて遺憾であり、被害者、御遺族はもとより、
県議会を初め県民の皆様に深くおわび申し上げます。
今回の事件の発生を受け、県警察といたしましては、全職員への規律の振粛と、それぞれの持ち場で職務を誠実に執行することにより治安の回復に最善を尽くし、県民の期待に応えるよう指示したところであります。
今後は、引き続き事案の
全容解明に向けた捜査を徹底し、それらの結果を踏まえ厳正に対処するとともに、県民の期待と信頼に応えられる規律高い
組織づくりのために県警察を挙げて全力を尽くしてまいる所存であります。
────────────────
○議長(
奥村芳正) これより日程に入ります。
────────────────
△
会議録署名議員の指名
○議長(
奥村芳正) 日程第1、
会議録署名議員の指名を行います。
本
招集会議の
会議録署名議員には、
16番 大 橋 通 伸 議員
43番 柴 田
智恵美 議員
を指名いたします。
────────────────
△会期の決定
○議長(
奥村芳正) 日程第2、
会期決定の件を議題といたします。
お諮りいたします。
今期定例会の会期は、本日から平成31年3月15日までといたしたいと思いますが、これに御異議ありませんか。
(「異議なし」)
御異議なしと認めます。よって会期は、本日から平成31年3月15日までと決定いたしました。
議事の都合により副議長と交代いたします。
〔
議長退席、副
議長着席〕
────────────────
△
議長辞職の件
○副議長(
川島隆二) 日程第3、
奥村芳正議長から議長の
辞職願が提出されております。
議長辞職の件を議題といたします。
辞職願を職員に朗読させます。
(
山本議事課長朗読)
──────────────────────────────
辞 職 願
平成30年(2018年)4月25日
滋賀県議会副議長 川 島 隆 二 様
奥 村 芳 正
今般都合により議長を辞職いたしたいので、許可されるよう願い出ます。
──────────────────────────────
○副議長(
川島隆二) お諮りいたします。
奥村芳正議長の
議長辞職を許可するに賛成の方は、御起立願います。
〔賛成者 起立〕
御着席願います。
起立全員であります。よって、
奥村芳正議長の
議長辞職を許可することに決定いたしました。
この際、31番
奥村芳正議員から発言を求められておりますので、これを許します。
◆31番(
奥村芳正議員) (登壇)改めまして、
議長退任に当たりまして、
一言皆様方に御礼の言葉を述べさせていただく機会をいただきました。
昨年4月26日の
招集会議におきまして、歴史と伝統ある
滋賀県議会第97代の議長に就任をさせていただき、この1年間大過なく過ごさせていただきましたことに対しまして、本日ここにおられます議員ならびに知事、そして職員の
皆様方、そして多くの関係の
皆様方に心から感謝、御礼を申し上げます。本当にありがとうございました。
この1年を顧みますと、本当に多くの出来事に直面させていただきまして、思い出深いのはやはり昨年の10月29日、「ここ滋賀」がオープンいたしまして、いよいよ首都圏での滋賀県の
認知度アップのために、魅力ある滋賀県のさらに
認知度アップのためのイメージアップにつながるこの施策が実りあるものがいよいよでき上がったということで、その場に立たせていただいて、多くの
皆さんをお迎えしたことを印象深く思っております。
また、数多くの台風の襲来によりまして、農業を初めとする本当に多くの被害も生じたということで、緊急に対処しなければならない事柄も思い出されます。そして、多くの若者が活躍した1年であったように、このように思っておりまして、1年って本当に早いもので何か短く感じているのも今の気持ちでございます。
多くの課題が
滋賀県政にはあると、いろんな会議、そしてまた総会、いろんな事案に直面する中で感じ取らせていただきました。琵琶湖を抱える滋賀県にとって環境問題は不可欠でございます。そしてまた、農業、工業、林業、本当に多くの課題がこの滋賀県には山積しておるとも言えます。喫緊では国体に向けた
取り組み、そしてまた
琵琶湖政策の問題、果敢に挑戦をしたいんですが財政がいまいち伴わないというのもうたわれておりまして、
行財政改革にもしっかりと取り組んでいかないけないというような課題もございます。こうした多くの課題に直面した中で、今後、一議員としてこれからも真っすぐに元気、力強く
皆さんと一緒に
滋賀県政に携わっていきたいな、こんな思いでございます。
どうか引き続き、
皆様方の御支援、御鞭撻をいただきますことを心からお願い申し上げまして、言葉なかなか整いませんが、この1年間、つつがなく大役を務めさせていただいた
皆様方に心から感謝、御礼を申し上げて、御礼の言葉にかえさせていただきます。本当にありがとうございました。(拍手)
────────────────
△議長の選挙
○副議長(
川島隆二) 日程第4、これより議長の選挙を行います。
選挙は投票により行います。
議場を閉鎖いたします。
〔
議場閉鎖〕
ただいまの
出席議員数は、41名であります。
投票用紙を配付いたします。
念のため申し上げます。投票は、
単記無記名であります。
〔
投票用紙配付〕
投票用紙の
配付漏れはありませんか。
(「なし」)
配付漏れなしと認めます。
投票箱を改めさせます。
〔
投票箱点検〕
異状なしと認めます。
これより投票に移ります。職員の点呼に応じて、順次投票願います。
点呼いたします。
〔
氏名点呼〕
〔各員投票〕
投票漏れはありませんか。
(「なし」)
投票漏れなしと認めます。
投票を終了いたします。
議場の閉鎖を解きます。
〔
議場開鎖〕
開票を行います。
お諮りいたします。
会議規則第31条第2項の規定により
立会人に1番
村島茂男議員、2番
加藤誠一議員、7番
田中松太郎議員を指名いたしたいと思いますが、これに御異議ありませんか。
(「異議なし」)
御異議なしと認めます。よって
立会人に1番
村島茂男議員、2番
加藤誠一議員、7番
田中松太郎議員を指名いたします。
立会人の
立ち会いをお願いいたします。
〔開 票〕
選挙の結果を報告いたします。
投票総数 41票
有効投票 41票
無効投票 なし
有効投票中
29番 川 島 隆 二 23票
43番 柴 田
智恵美 議員 18票
以上のとおりであります。この選挙の
法定得票数は11票であります。よって、29番
川島隆二が議長に当選いたしました。
○議長(
川島隆二) ただいま、
皆様方の御推挙をいただき、栄誉ある
滋賀県議会第98代議長の要職に就任をさせていただくことになりました。身に余る光栄であり、
皆様方に深く感謝いたしますとともに、その責任の重大さに身の引き締まる思いであります。
県政におきましては、今後の
財政収支の見通しが非常に厳しい中、琵琶湖の
保全再生や大規模な
地震災害や
異常気象による災害への備え、2024年に本県で開催される
国民体育大会および
全国障害者スポーツ大会に向けた
取り組みなど多くの課題を抱えております。
また、今年度は
基本構想および
行政経営方針の
計画期間の
最終年度となっており、これまでの
取り組みの総括と新たな
計画策定に向けた議論にしっかりと取り組む重要な年にもなります。そうした中で
二元代表制の一翼を担う本
県議会といたしましても、
政策形成機能と
監視機能を高めることとあわせまして、引き続き
スピード感を持った
取り組みが求められているところでもあります。議長の要職をお引き受けした以上は、こうした課題の
取り組みを強化するとともに、県民の安心、安全と福祉の向上のために全力を傾注してまいる所存であります。
ここに就任に際しまして、
議員各位の御支援と御協力を心からお願い申し上げ、今まで議長についていた方々の御指導もいただきながら頑張ってまいりたいというふうに思っておりますので、どうぞ
皆さん、よろしくお願いを申し上げます。
議長就任に当たりましての一言の挨拶とさせていただきます。ありがとうございます。(拍手)
────────────────
△
議事日程の削除
○議長(
川島隆二) ただいまの
議長選挙により、私が議長に就任いたしましたので、副議長が欠員となりました。よって、日程第5の副
議長辞職の件は
議事日程より削除いたします。
────────────────
△副議長の選挙
○議長(
川島隆二) 日程第6、これより副議長の選挙を行います。
選挙は投票により行います。
議場を閉鎖いたします。
〔
議場閉鎖〕
ただいまの
出席議員数は41名であります。
投票用紙を配付いたします。
念のため申し上げます。投票は、
単記無記名であります。
〔
投票用紙配付〕
投票用紙の
配付漏れはありませんか。
(「なし」)
配付漏れなしと認めます。
投票箱を改めさせます。
〔
投票箱点検〕
異状なしと認めます。
これより投票に移ります。職員の点呼に応じて、順次投票願います。
点呼いたします。
〔
氏名点呼〕
〔各員投票〕
投票漏れはありませんか。
(「なし」)
投票漏れなしと認めます。
投票を終了いたします。
議場の閉鎖を解きます。
〔
議場開鎖〕
開票を行います。
お諮りいたします。
会議規則第31条第2項の規定により
立会人に1番
村島茂男議員、2番
加藤誠一議員、7番
田中松太郎議員を指名いたしたいと思いますが、これに御異議ありませんか。
(「異議なし」)
御異議なしと認めます。よって
立会人に1番
村島茂男議員、2番
加藤誠一議員、7番
田中松太郎議員を指名いたします。
立会人の
立ち会いをお願いいたします。
〔開 票〕
選挙の結果を報告いたします。
投票総数 41票
有効投票 41票
無効投票 なし
有効投票中
28番 生 田 邦 夫 議員 23票
45番 中 沢 啓 子 議員 18票
以上のとおりであります。この選挙の
法定得票数は11票であります。よって、28番
生田邦夫議員が副議長に当選されました。
ただいま副議長に当選されました
生田邦夫議員が議場におられますので、本席から
会議規則第32条第2項の規定により告知いたします。
○副議長(
生田邦夫) (登壇)28番の生田でございます。
ただいま、皆様から御推挙をいただきました。ありがとうございます。謹んでお受けいたします。しかし
皆さん、申しわけございません。御承知のように私は今までいろいろございました。これだけの人間でございます。今後は、
皆様方に御迷惑をできるだけかけないようにしながら、また、問題になるような発言は絶対にしないように努めてまいります。
今後とも御指導のほどよろしくお願い申し上げます。ありがとうございました。(拍手)
────────────────
△
常任委員会委員および
議会運営委員会委員の選任
○議長(
川島隆二) 日程第7、
常任委員会委員および
議会運営委員会委員の選任の件を議題といたします。
お諮りいたします。
本件については、
委員会条例第5条第1項の規定により、お手元に配付いたしておきました一覧表のとおり指名いたしたいと思いますが、これに御異議ありませんか。
(「異議なし」)
御異議なしと認めます。よって、そのように決定いたしました。
───────────────────────────────
常 任 委 員 会 お よ び 議 会 運 営 委 員 会 委 員 一 覧 表
┌───────────────┬─────────────────────────────┐
│ 委 員 会 名
│ 委 員
│
├───────────────┼─────────────────────────────┤
│総務・政策・
企業常任委員会 │ 村 島 茂 男 目 片 信 悟 山 本 正
│
│ │ 中 村 才次郎 大 野 和三郎 家 森 茂
樹 │
│ │ 今 江 政 彦 中 沢 啓 子
│
├───────────────┼─────────────────────────────┤
│県民生活・
土木交通常任委員会 │ 佐 藤 健 司 角 田 航 也 節 木 三千代
│
│ │ 井 阪 尚 司 木 沢 成 人 山 本 進 一
│
│ │ 富 田 博 明 川 島 隆 二 成 田 政
隆 │
├───────────────┼─────────────────────────────┤
│環境・
農水常任委員会 │ 加 藤 誠 一 竹 村 健 海 東 英
和 │
│ │ 田 中
松太郎 杉 本 敏 隆 冨 波 義 明
│
│ │ 高 木 健 三 佐 野 高 典 九 里
学 │
├───────────────┼─────────────────────────────┤
│厚生・
産業常任委員会 │ 塚 本 茂 樹 藤 井 三恵子 駒 井 千 代
│
│ │ 岩 佐 弘 明 細 江 正 人 生 田 邦
夫 │
│ │ 西 村 久 子 清 水 鉄 次
│
├───────────────┼─────────────────────────────┤
│文教・
警察常任委員会 │ 下 村 勳 大 橋 通 伸 有 村 國 俊
│
│ │ 奥 村 芳 正 野 田 藤 雄 吉 田 清 一
│
│ │ 粉 川 清 美 柴 田
智恵美 │
├───────────────┼─────────────────────────────┤
│議会運営委員会 │ 駒 井 千 代 山 本 正 山 本 進 一
│
│ │ 細 江 正 人 奥 村 芳 正 野 田 藤 雄
│
│ │ 家 森 茂 樹 清 水 鉄 次 柴 田
智恵美 │
└───────────────┴─────────────────────────────┘
───────────────────────────────
△
特別委員会委員の辞任
○議長(
川島隆二) 日程第8、
特別委員会委員の辞任の件を議題といたします。
お手元に配付いたしておきました一覧表の各
特別委員会委員から辞任願が提出されております。
お諮りいたします。
琵琶湖環境対策特別委員会委員、15番
山本正議員ほか25名の
特別委員会委員の辞任を許可することに御異議ありませんか。
(「異議なし」)
御異議なしと認めます。よって、そのように決定いたしました。
(「議長、動議」)
───────────────────────────────
特 別 委 員 会 辞 任 委 員 一 覧 表
┌───────────────┬─────────────────────────────┐
│ 委 員 会 名
│ 委 員
│
├───────────────┼─────────────────────────────┤
│琵琶湖環境対策特別委員会
│ 15番 山 本 正 26番 細 江 正 人
│
│ │ 34番 佐 野 高 典 41番 清 水 鉄 次
│
│ │ 43番 柴 田
智恵美 │
├───────────────┼─────────────────────────────┤
│地方創生・しがブランド推進対策│ 14番 駒 井 千 代 24番 山 本 進 一
│
│特別委員会
│ 25番 富 田 博 明 37番 粉 川 清 美
│
│ │ 44番 今 江 政 彦 │
├───────────────┼─────────────────────────────┤
│行財政・働き方改革特別委員会 │ 8番 角 田 航 也 11番 藤 井 三恵子
│
│ │ 18番 井 阪 尚 司 20番 中 村 才次郎
│
│ │ 23番 岩 佐 弘 明 32番 野 田 藤 雄
│
│ │ 35番 家 森 茂 樹 45番 中 沢 啓 子
│
├───────────────┼─────────────────────────────┤
│文化・スポーツ対策特別委員会 │ 2番 加 藤 誠 一 3番 竹 村 健
│
│ │ 7番 田 中
松太郎 13番 節 木 三千代
│
│ │ 17番 冨 波 義 明 27番 高 木 健 三
│
│ │ 36番 吉 田 清 一 39番 成 田 政
隆 │
└───────────────┴─────────────────────────────┘
───────────────────────────────
△
特別委員会改編についての動議(
竹村健議員提出)
◆3番(竹村健議員) (登壇)この際、特別委員会の改編についての動議を提出いたします。
本
県議会では、県政が直面する課題のうち、喫緊に
取り組みが必要な重要課題について調査研究するため、特別委員会を設置し、当局への提言などの活発な活動を行い、一定の成果を上げてまいりましたが、琵琶湖の治水において昨年、瀬田川洗堰が全閉されるなど、県民生活に影響が懸念されること、また、6年後に開催される
国民体育大会および
全国障害者スポーツ大会に向けて着実な施設、環境の整備や競技力の向上等に取り組む必要があることから、これらの今日的な課題に対応するため、特別委員会を改編する必要があると考えます。
そこで、今年度の特別委員会につきましては、琵琶湖環境対策特別委員会については、琵琶湖水系の治水対策に関する調査研究を付議事件に追加するとともに、琵琶湖を取り巻く諸課題に広く取り組むため、名称を琵琶湖対策特別委員会に変更されるよう希望いたします。
次に、地方創生・しがブランド推進対策特別委員会および行財政・働き方改革特別委員会については、現行どおりの付議事件で存続されますよう希望します。
最後に、文化・スポーツ対策特別委員会については、文化の振興に関する調査研究を所管の常任委員会に委ね、国体等に関して集中的に調査することとし、付議事件として滋賀らしい
国民体育大会および
全国障害者スポーツ大会の開催に向けた施設・環境の整備および競技力の向上ならびにスポーツを活用した健康増進に関する調査研究とするとともに、名称をスポーツ振興対策特別委員会に変更されるよう希望いたします。
また、委員定数については、琵琶湖対策特別委員会11人、地方創生・しがブランド推進対策特別委員会10人、行財政・働き方改革特別委員会10人、スポーツ振興対策特別委員会10人とされますよう希望いたします。
議員各位におかれましては、本動議に対しまして御賛同を賜りますよう、お願い申し上げます。
(「賛成」)
○議長(
川島隆二) ただいま3番竹村健議員から提出された動議には、所定の賛成者がありますので、動議は成立いたしました。
お諮りいたします。
この際、本動議を日程に追加し、直ちに議題とすることに御異議ありませんか。
(「異議なし」)
御異議なしと認めます。よって本動議を日程に追加し、直ちに議題とすることに決定いたしました。
本動議を議題といたします。
お諮りいたします。
本動議のとおり可決するに賛成の方は、御起立願います。
〔賛成者 起立〕
御着席願います。
起立全員であります。よって、そのように決定いたしました。
────────────────
△
特別委員会委員の
補充選任
○議長(
川島隆二) 日程第9、
特別委員会委員の
補充選任の件を議題といたします。
本件については、
委員会条例第5条第1項の規定により、お手元に配付いたしておきました一覧表のとおり、留任者を除いてそれぞれ指名いたしたいと思いますが、これに御異議ありませんか。
(「異議なし」)
御異議なしと認めます。よって、そのように決定いたしました。
───────────────────────────────
特 別 委 員 会 委 員 一 覧 表
┌────────────────────┬───────────────────────────┐
│ 委 員 会 名
│ 委 員 │
├────────────────────┼───────────────────────────┤
│琵琶湖環境対策特別委員会
│ 加 藤 誠 一 (佐 藤 健 司)(下 村 勳)│
│
│(杉 本 敏 隆) 駒 井 千 代 (木 沢 成 人)│
│
│ 中 村 才次郎 山 本 進 一 (西 村 久 子)│
│
│ 成 田 政 隆 中 沢 啓 子
│
├────────────────────┼───────────────────────────┤
│地方創生・しがブランド推進対策特別委員会│(村 島 茂 男)(目 片 信 悟)(海 東 英 和)│
│
│(大 橋 通 伸) 冨 波 義 明 細 江 正 人 │
│
│ 佐 野 高 典 家 森 茂 樹 清 水 鉄 次 │
├────────────────────┼───────────────────────────┤
│行財政・働き方改革特別委員会
│ 竹 村 健 田 中
松太郎 (塚 本 茂 樹)│
│
│ 節 木 三千代 山 本 正 (大 野 和三郎)│
│
│ 富 田 博 明 吉 田 清 一 今 江 政 彦 │
├────────────────────┼───────────────────────────┤
│文化・スポーツ対策特別委員会
│ 角 田 航 也 藤 井 三恵子 井 阪 尚 司 │
│
│(有 村 國 俊) 岩 佐 弘 明 奥 村 芳 正 │
│
│ 野 田 藤 雄 粉 川 清 美 (九 里 学)│
│
│ 柴 田
智恵美 │
└────────────────────┴───────────────────────────┘
( )は留任
───────────────────────────────
△議第86号から議第88号まで(平成30年度滋賀県
一般会計補正予算(第1号)ほか2件)(
知事提出)
○議長(
川島隆二) 日程第10、議第86号から議第88号までの各議案を一括議題といたします。
これより、上程議案に対する提出者の説明を求めます。
◎知事(三日月大造) (登壇)本日、議員の皆様に御参集いただき、平成30年度
県議会定例会を開会し、提出いたしました諸案件の御審議を願うに当たりまして、その概要を御説明申し上げます。
まず、説明に先立ちまして、先ほど鎌田
警察本部長からおわびがありました、警察官による拳銃使用事件について申し上げます。
今回の事件は、地域の安全を守るべき警察官が同僚を殺めるというあってはならないものであり、被害者、御遺族に対しまして心からお悔やみ申し上げます。本県において、県民の皆様に多大の不安を与えるこうした事案が発生したことを、私自身大変重く受けとめており、警察本部に対しましては、
全容解明とともに、組織としての再点検と対策を要請いたしました。
今後とも県民の皆様の安全、安心の確保につきまして、知事としてしっかり取り組んでまいる所存であります。
次に、治水政策について申し上げます。
東北地方に甚大な被害をもたらした、平成28年の台風10号を初め、平成29年九州北部豪雨など、近年全国で大雨による河川の氾濫や土砂災害などが頻発しております。また、今月11日には大分県の中津市において、降雨等の状況にないにもかかわらず大規模な土砂崩れが発生し、付近の住民の方がお亡くなりになられる痛ましい災害が発生しております。亡くなられた方々とその御遺族に対しまして、心から哀悼の誠を捧げますとともに、改めて治山治水対策の重要性を強く認識したところでございます。
本県におきましても、平成25年の台風18号や昨年の台風21号では、土砂災害や河川の決壊に伴う浸水、強風によるライフラインの障害など、県内各地で大きな被害が生じております。こうした状況等を踏まえ、昨年度11月定例会議におきまして、大戸川流域の治水対策など、滋賀県民の生命と財産を守る県益を最優先する河川政策に真摯に取り組むよう、
県議会の御決議をいただきました。この決議を重く受けとめ、さきの2月定例会議では、大戸川ダムの効果や影響を検証するため、県として自発的に勉強会を立ち上げる旨表明させていただきました。
この勉強会では、大戸川ダムが大戸川流域に与える治水効果と瀬田川洗堰操作に与える影響について検証することとしており、出水期までに議論をスタートさせたいと考えております。そして、今後勉強会の過程において、私たち県民自身が大戸川流域や淀川水系の治水について改めて学ぶとともに、そこで得られた成果を1つの判断材料として、また、国や下流府県に本県の立場等を説明するツールとして、今後の大戸川流域の治水対策についての検討を進め、県民の生命と財産を守る河川整備をしっかりと推進してまいりたいと存じます。
さらに、滋賀県
基本構想に掲げる災害に強い県土づくりと、自助共助による地域防災力の向上を図り、県民の皆様の安全、安心を確保する観点から、これまでの災害の教訓を生かしながら、各種の
取り組みを不断に見直し、災害への備えに万全を期してまいる所存であります。
次に、琵琶湖の保全と活用に向けた
取り組みについて申し上げます。
琵琶湖
保全再生計画の策定から1年余りが経過しますが、今年度はびわ湖の日をもう一段高める
取り組みといたしまして、7月1日から8月11日の山の日までの間、「この夏!びわ活!」をキャッチフレーズに琵琶湖に関連する事業を集中的に展開してまいります。一人でも多くの方々に、自分に合った方法で琵琶湖とつながる体験や活動に御参加いただき、より琵琶湖のことを知り、かかわっていただけるよう市町や企業、大学の方々とも連携しながら、機会の創出や情報の発信に努めてまいりたいと考えております。
また、去る3月18日から23日にかけて、ブラジルブラジリアで、第8回世界水フォーラムが開催されました。本県からは4名の職員を派遣し、姉妹友好州でありますアメリカミシガン州やブラジルリオ・グランデ・ド・スール州、さらには国連環境計画──UNEPや国際湖沼環境委員会──ILECなどの国際機関の皆様とも連携協力しながら、湖沼セッションを開催いたしました。同フォーラムの海外開催におきまして、日本の自治体がこのようなセッションを開催するのは初めてのことであり、この水に関する世界最大級の会議で、本県が中心となって世界の各地域や機関と連携して、湖沼環境保全の重要性を発信できたことは、琵琶湖新時代に向けた大きな一歩であると考えております。
また、本年10月には17年ぶりの国内開催となります、世界湖沼会議が茨城県において開催されます。世界水フォーラムに続き、琵琶湖での
取り組みを滋賀から世界に向けて発信できる絶好の機会でありますことから、県民や企業の皆様とともに積極的に参画し、知見の収集とともに湖を通じた多くの方々との連携にも努めてまいります。琵琶湖の
保全再生をさらに推進するためには、琵琶湖について広く県内外に発信し、正しく知っていただくこと、また、琵琶湖の持つ価値に直接触れ、肌で感じていただくことが重要であります。
今般、琵琶湖の姿を幅広く、わかりやすく紹介した琵琶湖ハンドブックにつきましても改訂したところであり、こうしたツールも活用しながら今後も積極的に情報発信を行い、活かす
取り組みと守る
取り組みの好循環につなげることで、琵琶湖
保全再生計画の着実な推進を図ってまいりたいと考えております。
それでは、提出いたしました案件について御説明申し上げます。
まず、予算案件でございますが、議第86号は一般会計の補正予算でございます。先ほど申し上げましたとおり、大戸川ダムの治水効果や瀬田川洗堰操作に与える影響について検証を行うための経費といたしまして、3,426万2,000円の増額補正を行おうとするものでございます。
次に、その他の案件でございますが、議第87号は、専決処分について承認を求めようとするものでございまして、地方税法の一部改正等に伴いまして、県税条例について所要の措置を講じたものでございます。
議第88号は、滋賀県監査委員に高木健三さんを選任することについて同意を求めようとするものでございます。
以上、何とぞよろしく御審議いただきますようお願い申し上げます。
さて、最後になりましたが、本日、議長改選で退任されました奥村前議長ならびに川島前副議長に一言御礼申し上げます。
本格的な人口減少社会の到来など時代が大きく変化する中、その手腕をいかんなく発揮され、本県の議会運営に大変御尽力いただきましたことに、執行部を代表いたしまして御礼と感謝を申し上げます。また、新しく御就任なさいました川島議長ならびに生田副議長におかれましては、御就任まことにおめでとうございます。特に川島議長におかれましては、副議長に引き続き重責を担われることになります。
今後の県勢発展に向けて着実な
取り組みが求められます中、難しく重要な職責でありますが、
県議会における活発かつ真摯な議論を通じ、県民の皆様の御負託に応え、ますます御活躍くださいますよう御祈念申し上げますとともに、よろしく御指導、御鞭撻賜りますようお願い申し上げまして、私からの挨拶とさせていただきます。御清聴ありがとうございました。
○議長(
川島隆二) 以上で、提出者の説明は終わりました。
お諮りいたします。
議第88号議案は、議会選出監査委員に係る案件でありますので、質疑、委員会付託および討論を省略して、直ちに採決いたしたいと思いますが、これに御異議ありませんか。
(「異議なし」)
御異議なしと認めます。よって、直ちに採決いたします。
滋賀県監査委員に高木健三議員を選任することを同意するに賛成の方は、御起立願います。
〔賛成者 起立〕
御着席願います。起立多数であります。よって、議第88号議案については、同意することに決定いたしました。
しばらく休憩いたします。
午前11時31分 休憩
────────────────
午後1時29分 開議
○議長(
川島隆二) 休憩前に引き続き会議を開きます。
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△諸般の報告
○議長(
川島隆二) この際、諸般の報告をいたします。
議会運営委員会の正副委員長の互選の結果、26番細江正人議員が委員長に、41番清水鉄次議員が副委員長にそれぞれ当選されましたので、御報告いたします。
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△議第86号および議第87号(平成30年度滋賀県
一般会計補正予算(第1号)ほか1件)(質疑)
○議長(
川島隆二) 日程第11、議第86号議案および議第87号議案に対する質疑を行います。
発言通告書が提出されておりますので、これを許します。13番節木三千代議員の発言を許します。
◆13番(節木三千代議員) (登壇、拍手)議第86号平成30年度滋賀県
一般会計補正予算について、全て知事に一問一答で質疑を行います。
本補正予算は、淀川水系河川整備計画検証事業、(仮称)今後の大戸川治水についての勉強会について、その経費として3,426万2,000円が計上されていますが、まず、今回の勉強会は大戸川ダムの効果、影響を検証するためとされていますが、そもそも知事はダムについてどのような考えを持っておられるのか、まず所見についてお伺いいたします。
○議長(
川島隆二) 13番節木三千代議員の質疑に対する当局の答弁を求めます。
◎知事(三日月大造) (登壇)お答えいたします。
一般論でございますが、ダムは洪水を調節して下流へ安全に流すことで下流域の氾濫を防ぐ治水に効果がある施設であると考えています。一方、環境や生態系に一定影響を及ぼし、また、建設に当たっては住みなれた土地を手放すという大きな犠牲を払っていただくなど、流域住民の皆様に大変御心労をおかけする施設でもあると考えているところでございます。
◆13番(節木三千代議員) (登壇)環境にも影響を与えるということでありますけれども、知事は2月議会で「勉強会での検証効果を踏まえ、4府県知事合意についても必要な見直しができるよう努めてまいりたい」とし、「国や下流府県に説明する」としています。そして、今回その理由の一つとして、平成28年8月に今後の対策のあり方に関する有識者会議で、ダム案が最も優位であるとの国の検証結果が出されたことを挙げておられます。
知事はこの検証結果について、これまでは「ダムの必要性についてはダム検証の中で国が判断されるもの」とされてこられましたが、なぜ国の事業を滋賀県として今回勉強会で検証するのかお聞きいたします。
◎知事(三日月大造) さきの2月議会でもお答えさせていただきましたが、国が淀川の中上流部の河川改修の進捗とその影響を検証することとしています。さらにそれだけでなく、滋賀県としても大戸川ダムの効果や影響について検証し、国や下流府県に対し本県の立場を説明するツールとして活用するとともに、検証の過程を県民の皆様に知っていただき、本県の治水政策への理解促進の一助とするため、自発的に勉強会をスタートさせたいと考えているところでございます。
◆13番(節木三千代議員) (登壇)この件に関して2年前ですけれども、知事は「4府県合意のときと状況は変わっていない、合意を見直す必要はない」と、このように答えておられます。国の評価に対して疑問も呈しておられたのではないかと思いますが、2年前の知事の答弁と今と変わられたと思うんですが、再度お聞きしたいと思います。
◎知事(三日月大造) もちろん約10年前に4府県知事合意が行われ、そこでの内容に基づき国等の方針、また、さまざまな事業等がございました。その後、月日が経過してきたということがまず一つ、また、その間本県にも被害が及ぶ豪雨等が発生してきたと。また、その間、洗堰の全閉操作が2度行われる事態等も起こっている。加えまして国の検証結果は、このダムを含む案が有利であるという見解が示されてきたということがございます。そういった事ごとを受けまして、また、
県議会でも決議があり、さらには県内のそういった治水政策についてもよく検証をすべきであるというようなこともございましたので、県としても自発的、自主的に勉強をいたしまして、私たちの理解につなげると同時に、国や下流府県に県としての考えを述べる必要があると考えるに至ったところでございます。
◆13番(節木三千代議員) (登壇)さまざま述べられましたけれども、2年前には「合意を見直す必要はない」というふうに答えておられますし、昨年のやはり決議が知事の答弁に大きく影響をされていると私は考えるものです。
勉強会では、大戸川ダムの治水効果と瀬田川洗堰操作への影響を検証するとしていますけれども、その目的についてお聞きいたします。
◎知事(三日月大造) まずは、滋賀県の河川管理者として県民を水害から守るため、治水安全度の向上を図るという立場と淀川水系の上流県として、下流が洪水のときに瀬田川洗堰の操作により、上流では貯留を行うこととなるという苦しい立場を下流府県に対して説明していかなければならないと認識しています。そのために勉強会におきましては、大戸川ダムの治水効果と瀬田川洗堰操作への影響について検証いたしまして、本県の立場を説明するツールとして活用したいと考えています。
◆13番(節木三千代議員) (登壇)それでは、新年度始まったばかりに、この時期になぜこの補正予算を計上されるのか、その緊急性についてお聞きしたいと思います。
◎知事(三日月大造) 昨年の12月議会で御決議をいただきました。この決議を重く受けとめるとともに、2月議会でのやりとりを踏まえまして、県民の生命と財産を守る河川整備を進めていくため、できるだけ早い時期に勉強会をスタートさせたい、またさせるべきだと考えて対応をさせていただいたところでございます。
◆13番(節木三千代議員) (登壇)昨年11月の
県議会の決議がやはり出発点だと思いますけれども、予算が通ったところで、なぜこの時期に急ぐのか、その点についてもう少し答弁をいただきたいと思います。
◎知事(三日月大造) 議会で議決いただいたことと、議会で答弁させていただいたことを施策として実施する責任が我々当局の方にあると思っていますし、そういった施策、会議、勉強会等を行うに当たり、かかる費用等については議会にお諮りした上で予算措置をさせていただくということが筋でありますし、そういったことをこれから出水期にも入ってまいりますので、できるだけ早い段階から勉強会を始め、その過程のことも、また結果のこともしっかりと踏まえた対応をとっていくべきだと考えたので、対応させていただいているところです。
◆13番(節木三千代議員) (登壇)聞くところによりますと、5月に1回目の勉強会をするということですけれども、委員の選任とかどのようにするのかという点では、非常に私は緊急にされていると、これは6月に知事選挙が行われるということが非常に原因としてあるのではないかなというふうに推測をしています。
今回の勉強会は滋賀県としての大戸川ダムの治水効果を検証するとしていますけれども、滋賀県および下流府県の事業の地方負担割合についてお聞きいたします。
◎知事(三日月大造) 大戸川ダムの事業費の負担割合ということと理解いたしますが、全体事業費の70%が国、30%が地方負担となっておりまして、その地方負担のうち、想定される氾濫面積や被災世帯数などから各府県の負担割合を算定されておりまして、大阪府が57.70%、京都府が39.76%、本県が2.54%となっていると承知しています。
◆13番(節木三千代議員) (登壇)滋賀県の負担は2.54%であります。かつて淀川水系流域委員会は、大戸川ダムについては治水効果は極めて小さいとし、大戸川ダムなど4ダムを認めない見解を出しています。また、大戸川ダム建設事業の検証に係る検討報告書では、京都府は緊急的に着手すべき事業でないとし、大阪府は淀川全体の治水対策の優先順位を踏まえるべきとしています。2.54%しか負担しない滋賀県が勉強会のために3,400万円もの補正予算を組んで、淀川水系全体ではなく、滋賀県として大戸川の流域の治水効果を検証することに、再度どのような意味があるのかお聞きしたいと思います。
◎知事(三日月大造) まず、大戸川ダムの効果や影響の検証を行うに当たりまして、降雨データの収集や整理、高度な氾濫解析などを行わせていただく必要がありまして、その費用として3,400万円余の予算を計上させていただいております。当時、さまざまな検討が行われてきたことは承知をしております。また、下流府県にそれぞれお立場、御意見があることも承知いたしておりますが、先ほど来お答えしておりますように、4府県知事合意からも一定の月日がたち、また、雨の降り方等、いま一度再確認した上で大戸川ダムの持つ効果、また洗堰操作に与える影響等、直近の事業進捗等も勘案しながら検証させていただき、本県の立場を説明するそういう素材ツールとして活用させていただきたいと考えて、この対応をさせていただいたところです。
◆13番(節木三千代議員) (登壇)そうであるならば、国に検証を私は求めるべきだというふうに思います。
かつて知事の発言の中でも「大戸川については、ダムで全て浸水が防げるわけではない、水系全体でつくるか、つくらないかを判断をする」と言われていたのではないでしょうか。これは国で検証をすべきことであって、滋賀県がこの大戸川流域だけをもって検証をするべきではないというふうに考えます。
今回の勉強会の委員については公募をされるのかどうか、お聞きしたいと思います。
◎知事(三日月大造) 今回の勉強会の委員、公募の予定はしておりません。治水の専門的な知見をお持ちの方にお願いしたいと考えています。
◆13番(節木三千代議員) (登壇)学識経験者ということを聞いておりますけれども、やはりその立場立場で随分検討の中身が変わってくるというふうに思います。今回の勉強会で環境影響評価については検証されないのかお聞きします。
◎知事(三日月大造) この勉強会は治水について検証をすることといたしておりまして、環境影響評価については対象としておりません。
◆13番(節木三千代議員) (登壇)最初の1問目の中で、知事は「環境に対する影響も」というふうに言われていました。こういうことを抜きにしての、治水だけをもっての評価はやはり問題ではないかなと思います。勉強会は公開で行われるのかどうかお聞きします。
◎知事(三日月大造) この勉強会は公開で行いたいと考えております。
◆13番(節木三千代議員) (登壇)この勉強会の結果はどのように、どこに反映されるのかお聞きします。
◎知事(三日月大造) 先ほどもお答えさせていただきましたとおり、この勉強会で出てきた成果は国や下流府県に対して本県の立場を説明するツールとして活用させていただくとともに、検証の過程、そこで出てくるデータ、影響、効果等の議論、これらを県民の皆様に知っていただき、本県の治水政策への理解促進の一助として活用していきたいと考えています。
◆13番(節木三千代議員) (登壇)4府県知事合意の見直しのためにされるというふうに思います。
川の中の対策に力点を置いた治水政策としてダムを今検討されようとしていると思うんですけれども、大雨、非常に県民の不安は大きいですけれども、ためるという、ためてとめるという対策から、住民の命を守るためにダムに頼らない、洪水のエネルギーを分散させたり、例えば河道の修繕であったり、また維持管理など、そうした流域政策の、流域治水のこの政策の考え方そのものが、今回この勉強会の設置で放棄されるものではないかと懸念するものですが、見解を伺います。
◎知事(三日月大造) 今の御質問の中で述べられた議員の御見解とは見解を異にするものでございます。
これまでから県は河川整備を進める上で、ダムそのものを否定したことはございませんし、ダムの治水効果についてもこれまで認めてきたところです。県民の生命を守り、甚大な被害を回避するためにハードである川の中の対策を基幹的対策とし、川の外の対策であるソフト対策も連携させて、被害を減じる流域治水の
取り組みを進めてきたところであり、これからもしっかりと進めてまいりたいと考えています。
◆13番(節木三千代議員) (登壇)ダムありきではなく、やっぱりダムに頼らない、こうした流域治水の考えそのものについて放棄するのではないかという点について、もう一回お聞きしたいと思います。
◎知事(三日月大造) ダムという洪水調節施設の持つ効果も生かしつつ、そして、ダムだけに頼らない川の中の基幹的対策も講じつつ、川の外のソフト対策も講じながら流域治水を進めていくということだと思います。
◆13番(節木三千代議員) (登壇)終わらせていただきます。(拍手)
○議長(
川島隆二) 以上で、13番節木三千代議員の質疑を終了いたします。
以上で質疑を終わります。
────────────────
△議第86号および議第87号(平成30年度滋賀県
一般会計補正予算(第1号)ほか1件)(各常任委員会付託)
○議長(
川島隆二) 議第86号議案および議第87号議案は、お手元に配付いたしておきました文書のとおり所管の常任委員会に付託いたします。
───────────────────────────────
平成30年4月
招集会議議案付託表
平成30年4月25日(水)
〇総務・政策・企業常任委員会
議第86号 平成30年度滋賀県
一般会計補正予算(第1号)
第1条 歳入歳出予算の補正のうち
歳入の部 全 部
議第87号 専決処分につき承認を求めることについて(滋賀県税条例の一部を改正する条例)
〇県民生活・土木交通常任委員会
議第86号 平成30年度滋賀県
一般会計補正予算(第1号)
第1条 歳入歳出予算の補正のうち
歳入の部 全 部
───────────────────────────────
○議長(
川島隆二) ただいま付託いたしました各議案は、休憩中に審査を終了し、再開後の本会議において報告されるようお願いいたします。
なお、各委員会委員の選任が終わりましたので、お手元に配付いたしておきました文書のとおり、各委員会を開き、正副委員長の互選をし、その結果を本職まで御通知願います。
しばらく休憩いたします。
午後1時48分 休憩
────────────────
午後3時8分 開議
○議長(
川島隆二) 休憩前に引き続き会議を開きます。
────────────────
△諸般の報告
○議長(
川島隆二) この際、諸般の報告をいたします。
各常任委員会および各特別委員会正副委員長の互選の結果は、お手元に配付いたしておきました文書のとおりであります。
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各常任委員会および各特別委員会正副委員長一覧表
┌─────────────────────┬───────────┬───────────┐
│ 委 員 会 名
│ 委 員 長 │ 副 委 員 長
│
├─────────────────────┼───────────┼───────────┤
│総務・政策・企業常任委員会
│ 大 野 和三郎
│ 目 片 信 悟
│
├─────────────────────┼───────────┼───────────┤
│県民生活・土木交通常任委員会
│ 佐 藤 健 司
│ 成 田 政
隆 │
├─────────────────────┼───────────┼───────────┤
│環境・
農水常任委員会 │ 竹 村 健
│ 杉 本 敏
隆 │
├─────────────────────┼───────────┼───────────┤
│厚生・
産業常任委員会 │ 塚 本 茂
樹 │ 岩 佐 弘 明
│
├─────────────────────┼───────────┼───────────┤
│文教・
警察常任委員会 │ 下 村 勳
│ 有 村 國 俊
│
├─────────────────────┼───────────┼───────────┤
│琵琶湖対策特別委員会
│ 加 藤 誠 一
│ 中 沢 啓 子
│
├─────────────────────┼───────────┼───────────┤
│地方創生・しがブランド推進対策特別委員会 │ 村 島 茂 男
│ 大 橋 通 伸
│
├─────────────────────┼───────────┼───────────┤
│行財政・働き方改革特別委員会
│ 田 中
松太郎 │ 富 田 博 明
│
├─────────────────────┼───────────┼───────────┤
│スポーツ振興対策特別委員会
│ 角 田 航 也
│ 粉 川 清 美
│
└─────────────────────┴───────────┴───────────┘
───────────────────────────────
△議第86号および議第87号(平成30年度滋賀県
一般会計補正予算(第1号)ほか1件)(各
委員長報告)
○議長(
川島隆二) 日程第12、議第86号議案および議第87号議案を一括議題といたします。
これより、各常任委員長の報告を求めます。
まず、総務・政策・企業常任委員長の報告を求めます。22番大野和三郎議員。
◎22番(大野和三郎議員[総務・政策・企業常任委員長]) (登壇)それでは、本日の本会議において総務・政策・企業常任委員会が付託を受けました議案の審査の経過ならびに結果について、御報告を申し上げます。
本委員会が付託を受けました議案は、議第86号平成30年度滋賀県
一般会計補正予算(第1号)のうち、本委員会所管部分および議第87号のその他の議案1件、以上合わせて2議案でありました。
先ほどの本会議休憩中に委員会を開き、当局の説明を求め慎重に審査いたしました結果、全員一致でいずれも原案のとおり可決または承認すべきものと決しました。
以上をもちまして、総務・政策・企業常任委員会の報告を終わります。
○議長(
川島隆二) 次に、県民生活・土木交通常任委員長の報告を求めます。4番佐藤健司議員。
◎4番(佐藤健司議員[県民生活・土木交通常任委員長]) (登壇)本日の本会議におきまして、県民生活・土木交通常任委員会が付託を受けました議案の審査の経過ならびに結果について、御報告を申し上げます。
本委員会が付託を受けました議案は、議第86号平成30年度滋賀県
一般会計補正予算(第1号)のうち、本委員会所管部分の1議案でありました。
先ほどの本会議休憩中に委員会を開き、当局の説明を求め、慎重に審査いたしました結果、賛成多数で、原案のとおり可決すべきものと決しました。
以上をもちまして、県民生活・土木交通常任委員会の報告を終わります。
───────────────────────────────
委 員 会 審 査 報 告 書
本委員会に付託の事件は審査の結果、別紙のとおり決定したから、
会議規則第76条の規定により報告します。
平成30年4月25日
滋賀県議会議長 川 島 隆 二 様
滋賀県議会総務・政策・企業
常任委員会委員長 大 野 和三郎
………………………………………………………………………………
議第86号 平成30年度滋賀県
一般会計補正予算(第1号) 可決すべきもの
第1条 歳入歳出予算の補正のうち
歳入の部 全 部
議第87号 専決処分につき承認を求めることについて(滋賀県税条例の一部を改正する条例)承認すべきもの
───────────────────────────────
委 員 会 審 査 報 告 書
本委員会に付託の事件は審査の結果、別紙のとおり決定したから、
会議規則第76条の規定により報告します。
平成30年4月25日
滋賀県議会議長 川 島 隆 二 様
滋賀県議会県民生活・土木交通
常任委員会委員長 佐 藤 健 司
………………………………………………………………………………
議第86号 平成30年度滋賀県
一般会計補正予算(第1号) 可決すべきもの
第1条 歳入歳出予算の補正のうち
歳入の部 全 部
───────────────────────────────
○議長(
川島隆二) 以上で、各常任委員長の報告は終わりました。
ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。
(「なし」)
質疑なしと認めます。
これより討論に入ります。
発言通告書が提出されておりますので、これを許します。12番杉本敏隆議員の発言を許します。
◆12番(杉本敏隆議員) (登壇、拍手)私は、議第86号および第87号について、各常任
委員長報告に反対の討論を行います。
最初に、議第86号平成30年度滋賀県
一般会計補正予算(第1号)は、大戸川ダムの効果、影響を検証するための勉強会を設置するとしていますが、以下の理由により反対するものです。
世界における大型ダムの時代はアメリカのリーダーシップのもとに進んできました。アメリカには河川をつかさどる連邦政府機関が開墾局、陸軍工兵隊、TVA──テネシー川流域開発公社と3つあり、これらの役所が19世紀後半より約100年間アメリカ国内にダムをつくり続けてきました。そのスピードが急激に高まったのは、大恐慌が起こった1930年代のルーズベルトの時代であります。ニューディール政策がとられ、全米で何百万人もいた失業者の雇用促進政策としてダム建設が進められました。
当時、TVA思想として広まったその考え方は、流域にダムがつくられると、それをつくるための雇用が発生し、人々が集まってきて家が建ち、ショッピングセンターができ、子供が生まれ、学校が建つ。ダムが完成すると電気が生まれ、企業が誘致され、さらに雇用が発生し、都市が形成され、その地を発展させる。ダムによって人々が幸せになるばかりというものでした。この考え方に基づいてアメリカ国内で次々と大型ダム建設が進み、1960年代まで自国だけでなく世界の国々にダム建設を進め、資金と技術も提供してきました。
1950年に木曽川にアメリカの海外技術顧問団の資金・技術援助を受け、アメリカの重機類が導入され、初めて高さ98メートル、幅260メートルのコンクリート重力式の丸山ダムが完成されました。これ以来、日本でも大型重機械類による大型ダム建設が、TVA思想の普及とともに急ピッチで進んできました。これらの事業に資金を提供したのは世界銀行でした。黒四ダムを初めとして、有峰ダム、御母衣ダム、九頭竜ダムなどの大型ダムなどが世界銀行から融資を受けました。ダム建設と世界銀行からの巨額の融資の引き出しへの政治介入などがいつの間にか我が国の政官財の強固なトライアングルを形成しました。
かつては日本の大動脈であった川が政争の具として使われる不幸は、大型ダム建設とともに進み、その後の日本列島改造論を生む背景となってきました。大型ダムを誕生させたTVA思想が本国のアメリカで破綻し、日本でも右肩上がりの利水論が通用しなくなってからも、これまでダム建設がとまらないできた政治的事情の一端がここにあります。
今日、世界の流れはダム時代の終えんです。世界のダム建設を推進してきたアメリカでは、ダム撤去の動きが広がり、2014年、1年だけでも72基が取り壊されました。ダムの持つ最大の問題の一つは、ダム湖への土砂の堆積であります。河川は水を流すだけでなく、土砂の生産、運搬、堆積を進めます。この微妙なバランスが国土や生態系を形成していますが、ダムはそのバランスを崩します。ダムの下流では河床が低下し、護岸や橋脚の基礎が洗われて危険な状態になります。魚の産卵、生育にも悪影響をもたらします。土砂の供給がなくなることによる海岸浸食も大きな問題となっています。そして、ダム湖への土砂の堆積はダム自身の寿命を縮めます。ダム湖にたまる土砂量を推定して、100年分の堆砂容量をダムをつくるときから予定してあっても、大雨や地震で山が崩れて大量の土砂が一挙に生産されると想定を超える早さで堆砂が進みます。今の治水は100年、200年に一度といった降雨を対象としています。それに対応できるようにダムをつくってきたというのに、100年後、あるいは200年後に土砂がたまって治水機能を失っているかもしれない、一度も役に立たず埋もれてしまうダムがどんどん出てきています。将来、何のためにつくったのかと非難されるのは目に見えています。
ダムはもともと使うための水をためるものでした。日本では有史以来、右肩上がりでふえ続けてきた水需要が1990年代をピークとして減少し始めました。今後も水需要がふえることはないでしょう。また、新たな水力発電専用のダムは既につくられなくなっています。残る目的は治水です。これまでの治水計画がダムを中心としており、計画されながらまだできていないダムが多いからダムが必要と考えることは無理からぬことでありますが、治水面でもダムは頼ろうとしても頼れない限界があります。
世界で貯水量が最も大きいダムは、南部アフリカのジンバブエとザンビアにまたがるカリバダムで、1,806億立方メートルもあります。日本最大の徳山ダム6.6億立方メートルの280倍です。日本には3,000ほどのダムがありますが、全てのダムの容量を合わせても200億立方メートル余りにすぎません。日本の地形は急峻なので、高いダムをつくっても貯水量は少なく、治水のための容量は想定した洪水を調節する分しかありません。想定を超えればすぐに満杯となり、洪水を調節することができません。
このため、ダムがあっても水害が防げなかったということがしばしば起こっています。2004年の新潟水害の場合、信濃川支川の五十嵐川上流には笠堀ダムと大谷ダムという2つのダムがありますが、三条市を中心に8,100戸が浸水しました。同じく刈谷田川も刈谷田ダムがありながら下流で破堤し、7,000戸余りが浸水しました。日本においては、ダムは想定を超える洪水には役立たないことが明らかになっています。今日、ダムに貯水をして洪水調整するダム頼みの治水政策のあり方を根本的に見直し、堤防強化など流域全体で治水対策を改めることが求められています。また、既設ダムの撤去を含めた検証も必要です。
さて、一昨年2月に国土交通省近畿地方整備局は建設を凍結している大戸川ダムに関して、他の治水対策案と比較して最も有利であるとする検証結果をまとめ、提示しました。これについて、宮本博司、元国土交通省近畿地方整備局河川部長は、「大戸川ダムができても計画水位のぎりぎり下、なければ19センチ上、200年に1回の特定の洪水に対してそんな微小な水位の差のためにつくるダムなんて緊急性は低い」、「想定外の雨が降ったらダムの効果は非常に小さいか全くない。鬼怒川でも実証された。それなのに大戸川ダムの効果は、想定洪水でさえも限定的、今さら必要性を検証すること自体理解に苦しむ」と苦言を呈しています。
河川工学者の今本博健京都大学名誉教授は、「大戸川ダムに効果があるとする論拠は、淀川水系流域委員会と京都府技術検討委員会によって崩された。速やかに中止すべきだ」と述べています。
三日月知事も当時、「4府県合意のときと状況は変わっていない。合意を見直す必要はない」、「ダムに一定の治水効果はあるが、大戸川についてはダムで全ての浸水を防げるわけでない。水系全体でつくるかつくらないかを判断する。その中で凍結という状況は変わっていない」と発言されています。
以上、ダムをめぐる歴史の流れと大戸川ダムをめぐるこれまでの経緯を考慮すると、今提案されている大戸川ダムの効果、影響を検証するための勉強会なるものの不合理と、狭隘な視野を指摘せざるを得ません。また、4府県知事合意の撤回に向けた措置を講ずるよう強く求めるとする、昨年12月の自民党県議団などによる県益を最優先する河川政策の推進を求める決議以降の知事の発言を見ると、その勉強会の目的は4知事合意の撤回、大戸川建設推進への方針転換の理由づけにあると考えざるを得ません。
そもそも、大戸川ダム事業は国の事業であり、流域への治水効果の検証が必要と言うならば、国の機関と予算で行うべきであり、県民が3,400万円もの負担をするのは不当であります。しかも大戸川流域だけ、治水効果だけの検証というのは、2年前の知事の発言、「水系全体でつくるかつくらないかを判断する」とも矛盾しています。淀川水系流域委員会は、治水効果は極めて小さいとし、大戸川ダムなどを認めない見解を出しています。
また、大戸川ダム建設事業の検証に係る検討報告書で京都府は、緊急的に着手すべき事業ではないとし、大阪府は淀川全体の治水対策の優先順位を踏まえるべきとしています。大戸川ダム事業の地方負担割合は、大阪府57.7%、京都府39.76%、滋賀県はわずかに2.54%。2.54%しか負担しない滋賀県が、限られた効果の検証を行うことの成果は極めて限定的です。よって、このような補正予算を組むことには反対をするものです。
次に、議第87号専決処分につき承認を求めることについての反対討論をします。
本条例は、地方税法等の一部を改正する法律の公布を踏まえ改正するものですが、軽油引取税について、自衛隊の船舶の動力源の用に供する軽油の譲渡に係る課税免除の特例措置の延長の条文について反対するものです。
安保関連法の重要影響事態に際し、我が国の平和および安全を確保するための措置に関する法律等の規定によって、外国の軍隊等へ当該引き取りに係る軽油を譲渡する場合、軽油引取税を課さないものとしていることが問題です。そもそも安保関連法は、日本の国の平和とも国民の安全とも無縁で、米国が世界で行う戦争に際して、いつでも、どこでも、どんな戦争でも日本の自衛隊が参戦、支援するための戦争法であり、私たちは廃案を強く求めています。よって、安保関連法に基づく県税条例の一部改正をすることに反対するものです。
以上で討論を終わります。(拍手)
○議長(
川島隆二) 以上で、討論を終わります。
これより採決いたします。
議第86号議案および議第87号議案を一括採決いたします。
議第86号議案および議第87号議案を各常任委員長の報告のとおり決するに賛成の方は、御起立願います。
〔賛成者 起立〕
御着席願います。起立多数であります。よって、議第86号議案および議第87号議案は各常任委員長の報告のとおり決しました。
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△
関西広域連合議会議員の選挙
○議長(
川島隆二) 日程第13、関西広域連合規約第9条の規定に基づき、
関西広域連合議会議員4人の選挙を行います。
お諮りいたします。
選挙の方法については、
地方自治法第118条第2項の規定により、指名推選の方法によりたいと思いますが、これに御異議ありませんか。
(「異議なし」)
御異議なしと認めます。よって、選挙の方法は指名推選の方法によることに決定いたしました。
お諮りいたします。
指名の方法については、本職から指名することにいたしたいと思いますが、これに御異議ありませんか。
(「異議なし」)
御異議なしと認めます。よって、本職から指名することに決定いたしました。
関西広域連合議会議員に、1番
村島茂男議員、16番大橋通伸議員、33番西村久子議員、40番九里学議員を指名いたします。
お諮りいたします。
ただいま本職から指名いたしました被指名人を
関西広域連合議会議員の当選人と決めることに御異議ありませんか。
(「異議なし」)
御異議なしと認めます。よって、1番
村島茂男議員、16番大橋通伸議員、33番西村久子議員、40番九里学議員が
関西広域連合議会議員に当選されました。
ただいま
関西広域連合議会議員に当選されました、1番
村島茂男議員、16番大橋通伸議員、33番西村久子議員、40番九里学議員が議場におられますので、本席から
会議規則第32条第2項の規定により告知いたします。
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○議長(
川島隆二) 以上で、本
招集会議に付議されました案件は全て議了されたものと認めます。
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△休会の議決
○議長(
川島隆二) お諮りいたします。
明26日から7月19日までは休会いたしたいと思いますが、これに御異議ありませんか。
(「異議なし」)
御異議なしと認めます。よって、そのように決定いたしました。
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○議長(
川島隆二) 来る7月20日は、定刻より本会議を開きます。
以上で、平成30年4月
招集会議を終了いたします。
本日はこれをもって散会いたします。
午後3時25分 散会
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