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1. 阿久比町議会 2018-12-10
   12月10日－03号

   
   取得元: 阿久比町議会公式サイト
   最終取得日: 2021-10-05
   平成３０年　１２月　定例会（第４回）　　　　　　　　　　阿久比町議会第４回定例会（第３号）１　議事日程　　　平成30年12月10日（月）　午前10時開議　　　第１　一般質問１　会議に付した事件　　　議事日程に同じにつき省略１　会議に出席した議員（13名）　　　　　２番　　小柳みゆき君　　　３番　　都築清子君　　　　　４番　　都築重信君　　　　５番　　山本和俊君　　　　　６番　　瀧塚政明君　　　　７番　　竹内　強君　　　　　８番　　渡辺　功君　　　　９番　　三留　享君　　　　　10番　　大村文俊君　　　　11番　　久保秋男君　　　　　12番　　勝山　制君　　　　13番　　山本恭久君　　　　　14番　　沢田栄治君１　地方自治法第121条の規定により、説明のため出席した者の職氏名　　　　町長　　　　　　　　竹内啓二君　　　副町長　　　　　　　間瀬政好君　　　　教育長　　　　　　　石井勝巳君　　　総務部長　　　　　　野崎秀幸君　　　　民生部長　　　　　　蟹江信裕君　　　建設経済部長　　　　新美清司君　　　　教育部長兼学校教育課長　　　　　　　総務課長　　　　　　大久保英俊君　　　　　　　　　　　　　　田中清高君　　　　検査財政課長　　　　伴　利郎君　　　防災交通課長　　　　新美利満君　　　　政策協働課長　　　　中川　学君　　　税務課長　　　　　　細川貴義君　　　　住民福祉課長　　　　竹内久敬君　　　子育て支援課長　　　竹内　康君　　　　健康介護課長　　　　関　真人君　　　産業観光課長　　　　宮本英二君　　　　建設環境課長　　　　雉野義弘君　　　上下水道課長　　　　新美利幸君　　　　会計管理者兼出納室長　　　　　　　　社会教育課長　　　　青木　敦君　　　　　　　　　　　　　　新海和重君１　本会議に職務のため出席した者の職氏名　　　　議会事務局長　　　　新美良幸　　　　議会事務局付係長　　長谷川博美　　　　　午前10時00分開議 ○議長（沢田栄治君）　　皆さん、おはようございます。　ただいまの出席議員13名です。　定足数に達しておりますので、直ちに本日の会議を開きます。　本日の議事日程は、お手元に配付のとおりでありますので、よろしくお願いいたします。－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－ ○議長（沢田栄治君）　　日程第１、一般質問を行います。　４番　都築重信議員の質問を許します。　　　　　［４番　都築重信君登壇］ ◆４番（都築重信君）　　おはようございます。　本日のトップバッターとして質問をさせていただきます。　町長、５回目の当選おめでとうございます。今後４年間でありますけれども、しっかり町民のために頑張っていただきたいと思います。　私の質問は、避難所のあり方としまして５項目。本年いろいろなところで発生しました、問題となりました停電について８項目。そして、都市計画について８項目の質問をさせていただきます。　まず、避難所のあり方についての質問をさせていただきます。　大きな災害が起きた場合、避難所の開設が必要となってまいります。阿久比町は過去にも避難所を開設した経験を持っておりますが、今後起こり得る災害のために、避難所についてよく考えておく必要があると思います。　平成29年第４回定例会におきましても、私は避難所の質問をしておりますけれども、大事なことでありますので今回も引き続き質問をさせていただきます。　一つ目に、町内の避難所は、新しくできましたアグピアホールを含めて26カ所あると聞いておりますが、避難所の施設の内容や数にその後変更はないでしょうか。　二つ目に、寒い時期や暑い時期には、避難所にはエアコンが必要となってまいります。阪神淡路大震災や東日本大震災では、避難所は過酷な状況でありました。町内26カ所の避難所のうち、エアコンが設置されているのは何カ所あるでしょうか。　三つ目に、エアコンの設置のない避難所は何カ所あるのかを、あわせてお聞きをいたします。　四つ目に、エアコンのない避難所に今後エアコンを設置する考えはないか、お聞きをいたします。大きな避難所では、費用の面、利用効果の面で問題が考えられますが、避難所へのエアコン設置の考えをお聞きいたします。　五つ目に、自主防災会などでは避難所体験などの訓練をしておりますが、台風等の警報が出た場合、避難所開設の必要性が出てまいります。このような場合、町の指示なしで地区公民館などを避難所として開設していくべきか、お聞きをします。　次に、停電時の対応についての質問をいたします。　台風や地震、ブラックアウトなどによって、本年は各地で停電が起きました。阿久比町におきましても停電となりました。北海道では、地震が原因で全域が停電となりました。台風では阿久比町も含め、多くの地域で停電となっております。災害により停電はしようがないというのは昔のことで、医療や生鮮食品、コンピューターなど、電気がないのは考えられないような時代になってきております。行政も停電時にはどのような対処をすべきか、日ごろから考えておく必要があります。　そこで今回は、停電に対しての対処方法など、現時点での町の考えをお聞きいたします。　一つ目に、幼稚園、保育園、小・中学校において警報が出た場合のマニュアルはできていると思います。しかしながら、ブラックアウトなどによって警報発生中以外で停電が起きた場合、どのような対策をとるのか、現段階で考えている点があれば、お聞きをいたします。　二つ目に、現在もここにおりますが、この庁舎が突然停電した場合、どのような対策がとられるのか。パソコンや照明、エレベーター、空調など全てとまってしまうのか、お聞きをいたします。　三つ目に、給食センターが調理中停電した場合、学校や幼稚園、保育園に給食が届けられないといったことが考えられます。このような場合どのようにするのか。また、オアシスセンターにおいて突如停電が起きた場合、どのような対処をとるのかをお聞きいたします。　四つ目に、地震や台風などによって避難所が開設された場合、避難所では停電になっている可能性が高いわけでありますが、このような場合の対処方法は考えられているか、お聞きいたします。　五つ目に、前回の定例会で質問させていただきましたが、除塵機や排水機場が停電した場合の対処方法を、再度お聞きいたします。　六つ目に、発電機は避難所や各地域に配置されていると思いますが、どこにどの程度の容量の発電機が配置されているか、お聞きいたします。　七つ目に、停電が起きた場合、蓄電池があれば心強いわけでありますが、大いに役立つと思いますが、町の施設に蓄電池は設置されていますでしょうか。　八つ目に、今後町の施設に蓄電池の設置を進める考えはないか、お聞きをいたします。　次に、大きい三つ目でありますが、都市計画についての質問をいたします。　町の発展を左右する都市計画、この都市計画はいつごろより計画がされたのか。最初は用意ドンで全国一斉に始まったと思いますが、阿久比町と近隣市町と比べると都市計画に温度差が出てきております。近隣市町の都市計画の状況や、阿久比町の都市計画道路の状況についてお聞きをいたします。　一つ目に、阿久比町の都市計画が策定されたのはいつなのか。　二つ目に、町内の市街化区域と市街化調整区域の面積割合をお聞きします。　三つ目に、近隣市町の市街化区域と市街化調整区域の面積割合もお聞きをいたします。　四つ目に、工業地帯は一般的に工業地域に入ると思いますが、平成24年の時点で卯ノ山の工業地帯が工業地域に入っていないのはなぜなのか、お聞きいたします。　五つ目に、市街化区域の中で建ぺい率30％とあるのは、どのような意味であるのか、お聞きいたします。　六つ目に、都市計画として非常に大事であります市街化区域と市街化調整区域の線引きの変更は今後あり得るのか、これについてもお聞きをいたします。　七つ目に、阿久比町の都市計画道路は何路線あるのか、お聞きいたします。　八つ目に、都市計画道路、計画はあってもなかなか難しくて進まない。計画が進まないこの都市計画道路、未着工の部分は今後どのようにしていくのか、お聞きをいたします。　よろしくお願いいたします。 ◎総務部長（野崎秀幸君）　　まず、１問目、避難所のあり方についての１点目、町内の避難所は平成29年完成のアグピアホールを含め26カ所あると聞いているが、避難所の施設の内容や数に変更はないかについてお答えします。　平成29年第４回定例会で、議員の一般質問でもお答えしたとおり、避難所は災害から命を守るために安全に避難できる施設で、災害で住家に被害を受けた人や、電気、ガス、水道などライフラインの機能が低下して生活が困難になった方が生活する場所です。　本町が指定している避難所は、小・中学校、保育園、幼稚園、公民館などで、平成29年３月に新たにアグピアホールを加え、26カ所を指定しており、その後の施設の内容や数に変更はございません。　２点目、避難所のうち、エアコンの設置されているのは何カ所かと、３点目、エアコン設置のない避難所は何カ所かについて、あわせてお答えいたします。　町が指定している避難所26カ所のうち、阿久比中学校、東部小学校、英比小学校、草木小学校、南部小学校の体育館及びふれあいの森、白沢区民館の体育室の７カ所を除く19カ所の避難所にはエアコンを設置してあります。　なお、白沢区民館については、体育室以外にはエアコンを設置してあります。　４点目、今後エアコンのない避難所へエアコンを設置する考えはについてお答えします。　先ほどお答えしたとおり、エアコンのない施設は小・中学校の体育館及びふれあいの森、白沢区民館の体育室で、これらの施設は構造的に気密性が悪い上、大きな空間であるため、冷やしたり温めたりするのには大型の設備が必要であります。設備の設置費やランニングコストに多額の費用を要することから、設置は難しいと考えております。　５点目、台風等の警報が出た場合、自主的に地区公民館をあける必要はないかについてお答えいたします。　本町では、台風接近に伴う暴風警報等が発表された場合、災害対策本部を設置するとともに、町立中央公民館本館に自主避難所を開設して、自主避難を希望する方を受け入れております。自主避難とは、避難勧告・避難指示などを町が発令する前に自分の判断で避難することで、自主避難をする場合は、原則として自主避難所への移動や、食料等必要なものの準備は各自で行っていただきます。　ご質問の地区の公民館等での自主的な避難所開設につきましては、毎年、自主防災会研修会を開催して、地区での避難所運営がスムーズに行えるよう避難所運営訓練を実施するなど、地区での自主的な避難所開設をお願いしております。　移動手段のない方や、高齢の方は、自宅から近い地区の公民館などへ避難できることは、安全・安心なことであり、地区が自主的に避難所を開設していただくことは、災害時の共助として大変重要なことでありますので、ご理解、ご協力をお願いいたします。　続きまして、２問目の停電時の対応についての１点目、幼稚園、保育園、小・中学校において、警報発令以外で停電が起きた場合の対策はについてお答えします。　幼稚園、保育園では、児童の安全確認、安全対策を講ずるとともに、子育て支援課へ連絡すること、停電時間・冷蔵庫保管庫の温度を確認記録すること、通電に備えて電気機器のスイッチ等が切ってあるか確認すること、保護者への連絡が必要な場合には連絡網を使用することなど、申し合わせを行っております。　小・中学校では、授業中に停電になっても、すぐに授業ができなくなることはありません。停電したときに、学校運営上で一番支障が出るのは、屋上にある貯水槽に水を送るポンプが動かなくなり、トイレが使用できなくなることだと考えております。すぐに貯水槽の水がなくなるわけではありませんので、短時間の停電ならば問題はありませんが、長時間の停電となると貯水槽の水がなくなり、トイレが使用できなくなり、その際には臨時休校などの対応も考えられます。　２点目、庁舎が停電した場合、どのような対策をとるかについてお答えします。　本町の庁舎は、屋上に非常用発電施設を備え、停電時には瞬時に非常用発電に切りかわる機能を有しており、災害対策本部の機能を約80時間維持できるようになっております。その燃料として、重油を地下タンクに１万リットル、屋上タンクに390リットルを貯蔵しております。　災害時におけるライフラインの復旧は、電気が一番早く、約１週間と言われておりますので、非常用発電の燃料である重油を補充することにより、電気の復旧まで継続して利用することが可能であると考えております。　また、町内において、大規模で長期にわたる停電が発生した場合、住民の皆さんが携帯電話やスマートフォンを充電することができる場所を、役場敷地内やアグピアホールに設ける予定をしております。　３点目、給食センター、オアシスセンターが停電した場合、どのような対策をとるかについてお答えします。　学校給食センターには自家発電等の非常用電源がないため、停電時には調理不可能となります。学校や保育園への給食提供への対応としては、主食である御飯・パンと牛乳は給食センターで調理していないため、業者の工場が停電していなければ、各学校、園に配送が可能でございます。副食、おかずに関しては、レトルト食品、カレールー等が業者に手配できれば、各学校、園に配送することが可能となり、給食の提供を行うことができます。　オアシスセンターにつきましては、自家発電装置がありますが容量が非常に小さく、消防用設備を稼働させる程度の能力しかありません。停電時には、災害用に配備されている発電機が１台ありますので、それを併用して対応することになります。　なお、ワクチンを保管しているときは、保冷庫への電源供給ができなくなることを想定して、庁舎の冷蔵庫で保管する措置をとっております。　４点目、災害後、避難所が開設された場合、避難所では停電になっている可能性が高いが、どのような対策を考えているかについてお答えします。　町が指定している避難所26カ所のうち、アグピアホールを除く25カ所の避難所には、停電時の非常電源として小型発電機、投光器、延長コードなどを配備しております。　５点目、除塵機や排水機場では停電した場合、どのような対策をとるのかについてお答えします。　除塵機につきましては、矢勝川、英比川、前田川の３基とも発電機が設置されていますので、緊急時は発電機により稼働いたします。　阿久比排水機場につきましては、植大ポンプ、英比ポンプともに停電時には運転ができません。通電後、速やかに運転ができるよう職員が待機をしております。　なお、新植大排水機場、新英比排水機場につきましては、原動機が現在のモーターからエンジンに変更されますので、停電時にも運転が可能となる予定でございます。　６点目、発電機は町内のどこに、どの程度の容量のものが用意されているのかについてお答えします。　先ほどの４点目でお答えしたように、町指定の避難所に小型発電機を配備しております。小型発電機の容量等につきましては、小・中学校と中央公民館には、ディーゼルエンジン発電機、インバーター、出力3.1キロボルトアンペア、電圧100ボルト、電流31アンペアを各１台、計６台。そのほかの避難所には、ガソリンエンジン発電機、インバーター、出力2.8キロボルトアンペア、電圧100ボルト、電流12アンペアを各１台、計19台が配備してあります。　そのほかに、保健センターに、ガソリンエンジン発電機、インバーター、出力2.8キロボルトアンペア、電圧100ボルト、電流12アンペアを１台。４小学校の自主防災倉庫に、ガソリンエンジン発電機、出力2.3キロボルトアンペア、電圧100ボルト、電流23アンペアを各１台、計４台。丸山防災倉庫に、投光器つきガソリンエンジン発電機、インバーター、出力2.8キロボルトアンペア、電圧100ボルト、電流12アンペアを２台、配備してございます。　７点目、蓄電池は町の施設に配置されているかについてお答えします。　町の施設で、現在、蓄電池を備えている施設はアグピアホールで、蓄電池の容量は30キロワットアワーです。そのほかの施設においては蓄電池は備えておりません。　８点目、蓄電池の設置を進める考えはないかについてお答えします。　通常、公共施設の蓄電池は、主に大切なデータを保存しているサーバーを保持するための非常用電源や、避難所として使用する施設の複数の照明を点灯するためなどに活用し、災害拠点施設として最低限の役割を担うことを期待しております。　アグピアホールに設置している蓄電池は、ホール屋上に設置してある太陽光パネルと連動しており、非常用照明を24時間点灯し、一部のコンセントを利用することができます。　しかし、蓄電池の導入に当たっては、蓄電池本体の費用のほか、太陽光パネルなどの附帯設備も必要であり、定期的なメンテナンスや維持補修、部品の交換など導入後にも多くの費用を要します。また、公共施設用の蓄電池は住宅用のものとは違い、大規模で高出力のものが必要であり、１キロワットアワー当たりの価格は30万円以上だと言われております。公共施設で蓄電池の導入が進まない最大の理由は、コスト面と必要電力のバランスにあると考えますので、他の発電設備との比較や費用対効果を検証しながら、今後、公共施設に蓄電池を設置していくかどうかを検討してまいりたいと思いますので、よろしくお願いします。　私からは以上です。 ◎建設経済部長（新美清司君）　　では、私から大きな３問目の都市計画についての１点目、阿久比町の都市計画が策定されたのはいつかについてお答えをいたします。　本町の都市計画区域指定に関する都市計画決定は昭和44年12月24日で、市街化区域に関する都市計画決定は昭和45年11月24日となっております。　次に、２点目の町内の市街化区域と市街化調整区域の面積割合はについてお答えします。　面積割合につきましては、市街化区域が424ヘクタールで、市街化調整区域は1,956ヘクタールとなっておりまして、およそ１対4.6でございます。　３点目の近隣市町の市街化区域と市街化調整区域の割合はについてお答えをいたします。　近隣市町の状況は、平成29年度愛知県統計年鑑によりますと、市街化区域と市街化調整区域の面積割合は、半田市は、市街化区域が2,761ヘクタール、調整区域が1,981ヘクタールで、割合は１対0.7。　常滑市は、同じく1,621ヘクタールと、3,968ヘクタールで、１対2.4。　東海市は、同じく2,969ヘクタールと、1,374ヘクタールで、１対0.5。　大府市は、同じく1,302ヘクタールと、2,064ヘクタールで、１対1.6。　知多市では、同じく1,979ヘクタールと、2,611ヘクタールで、１対1.3。　東浦町が、同じく766ヘクタールと、2,348ヘクタールで、１対3.1。　南知多町が、同じく406ヘクタールと、3,260ヘクタールで、１対8.0。　美浜町は、同じく517ヘクタールと、4,103ヘクタールで、１対7.9。　武豊町では、同じく1,101ヘクタールと、1,491ヘクタールで、１対1.4となっております。　４点目の工業地帯は工業地域に入ると思うが、平成24年の時点で卯之山の工業地帯が工業地域に入っていないのはなぜかについてお答えをいたします。　卯之山にある中部工業団地は、面積10.8ヘクタールにつきましては当初より市街化区域編入を予定しておりましたが、愛知県の市街化区域編入に関するガイドラインによりますと、飛び地における工業地域を市街化区域に編入できる面積基準が20ヘクタール以上とありますので、市街化調整区域のままとなっております。　ちなみに、草木東部工業用地につきましては1.5ヘクタールで、やはり同様に市街化調整区域となっております。　５点目の市街化区域の中で建ぺい率30％とあるのは、何か意味があるのかについてお答えをいたします。　建ぺい率30％の区域は、一般的には暫定用途地域と言います。この暫定用途地域は土地区画整理事業等による面的整備が必要な区域、または、面的整備にご協力をいただけなかった区域として、建ぺい率を30％、容積率を50％に定め、無秩序に建築、開発行為がされないように制限を設けている区域でございます。このような区域の暫定用途解除に向け、面的整備や地区計画など、まちづくりの方向性を整えるため、県や地権者との調整を進めているところでございます。　６点目の今後、市街化区域と市街化調整区域の線引き変更はあり得るかについてお答えをいたします。　市街化区域は計画的に市街化を図るべき区域です。新たな市街化区域の設定に当たっては、都市的土地利用の割合が著しく低い土地の活用や、規制市街地の再構築を優先しながら、都市機能を適切に配置しながら、計画的に市街化を誘導する必要があります。　また、その上で、鉄道駅周辺など公共交通の利便性の高い地域、高速道路のインターチェンジや幹線道路の周辺地域、商業、文化、医療・福祉、教育・行政などの都市機能が複数集積している地域など、既存ストックの活用が可能な地域に、規模の妥当性や都市基盤施設整備の確実性、災害発生の有無などを考慮して、新たな市街化区域を適正に配置する必要があります。　社会情勢や人口動向を見ながら、都市計画マスタープランにおける土地利用と整合を図りつつ、線引き見直しを検討してまいりたいと考えております。　７点目の町の都市計画道路は何路線あるのでしょうかについてお答えをいたします。　本町の都市計画道路は、知多東部線、知多西尾線、名古屋半田線、環状線、矢高横川線、植大駅前線、草木岩滑線の計７路線でございます。　８点目の都市計画道路で未着工の部分は今後どのようにしていくのか、考えを聞くについてお答えします。　愛知県決定路線のうち、名古屋半田線、矢高横川線、環状線等の未整備区間につきましては、愛知県に対しまして、早期着工していただくよう今後も継続して要望してまいります。　町決定路線の植大駅前線、草木岩滑線の未整備区間につきましては、地元と調整を図りながら検討してまいりたいと考えております。　以上です。 ◆４番（都築重信君）　　回答をどうもありがとうございました。　それでは、幾つかの再質問をさせていただきたいと思います。　まず、避難所のあり方についてです。　今回、町長の公約の中で、防災倉庫をふやすというのがあります。避難所には防災用品、水、食料などの備蓄品がまず必要となってまいります。防災倉庫をふやすということは非常にいいことであります。この防災倉庫をふやすというのは、具体的にどこまでふやすのか、現段階で考えがあればお聞きをしたいと思います。 ◎総務部長（野崎秀幸君）　　災害時の備蓄品につきましては、現在丸山の防災倉庫１カ所で備蓄しておりますが、大規模災害発生時にはそれを配送する職員の確保だとか、道路の通行障害などにより、各避難所等へその備蓄品、食料など等を配送することがスムーズに行えないことが考えられますので、各小学校区に１カ所は防災倉庫に限らず、この避難所などへの食料備蓄品などを分散して保管できる場所を設けていきたい、そのように考えておりますので、よろしくお願いします。 ◆４番（都築重信君）　　先ほどの回答の中で、今後エアコンのない避難所へエアコンを設置する考えはないかに対しまして、多額の費用を要することから設置は難しいという回答がありました。　隣の半田市におきまして、12月４日付の中日新聞でありますけれども、これを見ますと、半田市では普通教室へのエアコンがまだ設置は十分ではありませんが、小・中学校の体育館へのエアコン設置を進めていきたいという記事が載っておりました。先ほどの阿久比町としての回答は、やや寂しい回答と思われますが、いかがでしょうか。 ◎教育部長兼学校教育課長（田中清高君）　　先ほど、総務部長のほうから学校体育館等のお話をさせていただきましたが、教育委員会として現在のところ、阿久比町にある小・中学校の体育館は、先ほども言ったように、構造上広い空間において壁や天井に断熱材がないため、エアコンのみを設置しても冷暖房効率が悪く、十分な環境確保が難しいと考えております。　今後、体育館の建てかえや新設におきましては、エアコンを設置することを前提として建設していくことが必要だというふうに考えております。　以上です。 ◆４番（都築重信君）　　わかりました。できれば進めていただきたいと思いますけれども。　それでは、停電時の対応について、再質問をさせていただきます。　庁舎で停電が起きた場合、瞬時に非常用発電施設に切りかわるということでありますが、この電気を庁舎で使う照明や空調などどこまで賄えるのか、お聞きをいたしたいと思います。 ◎総務部長（野崎秀幸君）　　先ほどお答えしましたとおり、庁舎の非常用発電につきましては、庁舎が停電した場合、瞬時に切りかわりがします。これは、主に２階にあります会議室201、災害対策本部になる部屋ですが、こちらのほうを災害対策本部として機能させるためのものでありまして、この会議室201につきましては照明、空調など全ての機器が使用可能でございます。　また、同様、無線室と電算室も使用可能となります。　そのほかの各フロアにつきましては、多少の差はございますが、照明、コンセントとも３分の１程度、３分の１以上のものが使用可能となります。空調につきましては使用できません。　以上です。 ◆４番（都築重信君）　　次に、学校給食センターについて、お聞きしたいと思います。　給食センターが停電した場合、調理ができない、調理不可能ということでありますが、今後予定されております新しい給食センターにおきましては、調理は全て電気で行うのか、ガスなどによる調理がされるのか、この点についてお聞きをいたします。 ◎教育部長兼学校教育課長（田中清高君）　　新しくつくる新学校給食センターにおいては、危機管理の観点から、調理器具のうち、電気による回転釜とガスによる蒸気回転釜の２種類の釜を設置する予定です。災害時には電気の復旧が一番早いので、ガスがとまっても電気で回転釜を使用することができますし、また、停電時においては太陽光発電がありますので、これを利用することでガスの蒸気回転釜を使用することができるというふうに考えております。 ◆４番（都築重信君）　　それでは、学校給食センターについて、もう一つ質問いたします。　給食センターの停電によって調理ができない場合、副食をカレーなどのレトルト食品にするということも可能であるという、先ほど答弁がありましたけれども、この点について、もう少し詳しく説明をしていただきたいと思います。 ◎教育部長兼学校教育課長（田中清高君）　　副食につきましては、レトルト食品、カレー等ですけれども、これが業者に備蓄があって、これが業者から配送されることにより可能だというふうに考えております。　しかし、業者に食品等の備蓄がなければできません。そのため、新しい学校給食センターには4,500食の非常食を備蓄できる倉庫を配置する予定です。これにより、非常時においても最低１日分の給食を提供ができるというふうに考えております。　以上です。 ◆４番（都築重信君）　　よろしくお願いします。　それでは、次に、阿久比の排水機場について再質問させていただきます。　停電時はとまってしまうという、先ほど回答がありました。そこで、停電中、職員が待機しているということでありますが、水がふえている中で待機するというのは非常に大変なことだと思いますが、この状況の中で職員がいるということでありますけれども、早く電気が復旧することを望むしかないわけでありますけれども、この点で何か補足があったらお答えをお願いします。 ◎建設経済部長（新美清司君）　　職員が待機をするということで、危険ではないかというご指摘でございますが、そこまで、例えば、水がたまってしまいますと、職員が行けないという状況もありますので、その辺は状況を見ながら待機をするという指示をしたいというふうに考えております。　新しくできる排水機場につきましては、平成27年度の事業採択を受けて、今年度、現場のほうは工事にかかっておるわけであります。実際のところは、予定としましては、英比排水機場が平成36年度に完成する現在の予定ですが、当初は平成38年度の予定と聞いておりました。２年ほど前倒しをしていただいておるところでございます。　今後につきましても、排水機場につきましては早期完成に向けて、国や県に対しまして予算確保、増額などを要望してまいりたいというふうに考えておりますので、よろしくお願いします。 ◆４番（都築重信君）　　それでは、次に、都市計画についての再質問をさせていただきます。　市街化区域と市街化調整区域の割合で、市街化率の多い順番から見ますと、１番が東海市、２番半田市、３番目に知多市、４番目に武豊町、５番目に大府市、６番目常滑市、７番目東浦町、そして、８番目に阿久比町となりまして、９番目美浜町、10番目南知多町となります。　これを見ますと、市街化区域の多い行政ほど行政の規模が大きいという、そういうふうに見えます。５市５町の中で阿久比町は８番目に位置しておるわけでありますけれども、市街化区域に関する都市計画が決定されました昭和45年11月24日以降、阿久比町での市街化区域の増加は一部であったと思いますけれども、市街化率の高い東海市、半田市、知多市などにおきまして、この割合の変化というのはどの程度であったのか、もしわかればお聞きをいたしたいと思います。 ◎建設経済部長（新美清司君）　　先ほど申しました、まず東海市からでございますが、東海市は先ほど比率が１対0.5というふうに申しました。昭和45年の11月24日、要は当初の線引き時点でございますが、東海市は割合が１対0.4でございました。比率で0.1上がっているということでございます。　続きまして、半田市ですが、半田市につきましては、昭和45年の11月24日、当初でございますが、１対1.0の割合でございます。　それから、知多市につきましては、当初は比率が約１対1.0でありました。　以上です。
   ◆４番（都築重信君）　　比率につきましてはよくわかりました。　次に、都市計画の二つ目の再質問でありますけれども、都市計画道路は７路線あるということでありますが、未だ完全に未着工といった路線はあるでしょうか。 ◎建設経済部長（新美清司君）　　全線未着工という路線につきましては、植大駅前線がございます。　以上です。 ◆４番（都築重信君）　　完全未着工が植大ということでありますけれども、情報によりますと、県は未着工の路線については今後余り力を入れないということを聞いておりますけれども、その点につきましてはどうでしょうか。 ◎建設経済部長（新美清司君）　　この未着工の路線ですが、植大駅前線につきましては、環状線と、それから草木岩滑線というこの２本の都市計画道路の接続が予定されております。この肝心な環状線と草木岩滑線接続……、失礼しました、環状線には接続していないですね。草木岩滑線が環状線に接続をしているということで、環状線ができて、草木岩滑線が接続して、その草木岩滑線ができて、植大駅前線が接続するという形ですので、この２路線がある程度確定してこないと、なかなか接続工事が難しいかなというふうに思われます。　今後の、県は力を入れないということでございますが、県決定の路線につきましては、力を入れていないということではなくて、順次整備をしていくということになっておりますので、よろしくお願いします。 ◆４番（都築重信君）　　愛知県の決定路線でなかなか進まないわけでありますけれども、県に要望するだけではなくて、阿久比町としてもどうするのかということも考えるべきというふうに思いますが、この点はどうでしょうか。 ◎建設経済部長（新美清司君）　　県決定路線につきましては、あくまでも県に整備をしていただくというものでございます。町としましても、県の担当部署と連絡を密にとりながら、早期着工に向けて要望してまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いします。 ◆４番（都築重信君）　　それでは、これで終わります。 ○議長（沢田栄治君）　　この際、暫時休憩をいたします。午前11時より再開します。　　　　　午前10時51分休憩－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－　　　　　午前11時00分再開 ○議長（沢田栄治君）　　休憩前に引き続き会議を再開します。　10番　大村文俊議員の質問を許します。　　　　　［10番　大村文俊君登壇］ ◆10番（大村文俊君）　　さらっと質問に入ろうと思いましたが、まずもって、竹内町長、５期目当選おめでとうございます。町民の皆様が夢の持てる５期をやっていただくように心から思っておりますので頑張ってください。お願いいたします。　質問がいかんかったですか。頑張ってください。　それでは、私の質問、議長のお許しをいただきましたので、通告に従い、順に質問をさせていただきます。　日本の人口は、2010年を境に減少を続け、2025年、平成37年には団塊の世代約800万人が後期高齢者となり、国民の４人に１人が後期高齢者という超高齢化社会を迎えます。　65歳から74歳の前期高齢者と合わせると、高齢者人口は約3,600万人となり、人口比率では30％となります。逆に社会保障の担い手である労働人口は減少していくため、社会保障費の増大、不足が予想され、そのほかにも医療、介護分野の整備や少子化対策が重要となってまいります。　このような超高齢化社会の医療、介護などのいろいろな対策や、社会保障費が急増することによって発生する問題のことを「2025年問題」と言われ、今まで私たちが経験のない超高齢化社会への対応は急務だと思います。　先月、私は県内の仲間の市町村議員３名と、厚生労働省老健局の介護保険、高齢者支援、認知症対策推進、老人保健などの各係長クラスの皆さん８名と、高齢者対策について勉強会を開いていただきました。高齢化社会の現状と今後の課題というような大きなテーマではなく、個々の課題をまさに一問一答で多くのことを議論させていただき、大変刺激を受け、とても勉強になりました。その後はメールでも意見交換をさせていただいております。今回の一般質問で高齢化社会に対する阿久比町の取り組みをお伺いすることにいたしました。　それでは、まず、①2025年問題を、阿久比町ではどのように捉えていますか、また、その対策をお伺いいたします。　②認知症対策として、３年前の取り組みと現在の取り組みは。　以前、民間の方が、映画「僕がジョンと呼ばれるまで」というアメリカの介護施設が入所者の認知症改善に取り組むドキュメンタリー映画を自主上映するために、実行委員会を立ち上げ、知多半島５市５町の行政に協賛をお願いし、映画の上映を行ったということがあります。上映への思いは大きな社会問題となっている認知症、誰もがなり得る可能性を持っており、でも、それを実現のもの、身近なものとして捉えている方はどれくらいみえるのか。若者はもちろん、私もあと数年したら介護されるからと冗談めかして言われる方々にも、そのときが来ないうちはどこか他人事のような感覚の方が多く見られます。　早期に治療を開始すれば、進行をかなり遅らせることができる認知症、ご本人や、その家族の認めたくない、隠したいといった思いのためか、病院や介護窓口に相談に訪れる方々の多くは認知症が悪化し、手に負えなくなってからというのが現実ではないでしょうか。　そんな中、地域では認知症患者が増加し続け、行政や介護事業者だけで支えるには限界が見えてきた中、地域の方々に認知症という病気について少しでも知っていただきたい、関心を持っていただきたいという思いで映画「僕がジョンと呼ばれるまで」の上映と講演会の企画をし、知多半島内のスギ薬局全店でチケットを取り扱っていただき、多くの皆さんに見ていただきたいという思いで、また、多くの協力者を得て上映を行ったと聞いております。　当日は、知多市長さん、武豊町長さんを初め、各市町の担当部長にお越しいただけたと聞いております。事前に認知症の説明をしてほしいとか、また、当日会場の設営もお手伝いしていただけた行政がある中で、一つの行政だけは、映画の中で公文式を利用した認知症改善方法が出てくるという理由だけで協力を拒んだ行政がいたことは、とても残念でした。公用車を購入するときに、トヨタ車を購入すると、トヨタの宣伝になってしまうと言い出さないか心配です。　さて、私も映画を見させていただき、認知症がどんな状況になっていくのか、認知症とは何なのかを知るよいきっかけとなりました。我が家のおばの行動と重なるところもあり、その後いろいろ相談をさせていただき、デイサービスへも通うようにしましたが、今では私が誰かもわからなくなってしまい、まさに認知症は他人ごとではなかったということです。五十数年一緒に暮らしてきても、認知症になってしまうと本当にわからなくなってしまう。私、大村文俊という存在は記憶をしていても、子供のころはああだった、こうだったと鮮明に覚えているのに、その本人が隣にいる私だということはわからない、それが認知症だということを実感いたしました。　早期に治療を開始すれば、進行をおくらせることができると言われている認知症へ、阿久比町の今までの取り組みについてをお伺いいたします。　③地域包括支援センターを開所してからの取り組みは。　私は、平成22年、第３回定例会の一般質問で、高齢者の皆様が住みなれた地域で安心して生活が続けられるよう支援を行う総合機関として、地域包括支援センターが阿久比町にも創設され、地域支援センターではどのようなサービスがあり、どんな取り組みを行っているのか。高齢者の皆さんが安心して生活が続けられ、介護が必要な状況にならないようにするために、高齢者の皆様に受けていただくサービス。もし、介護が必要になったときには、その状況に合わせたサービスに切れ目なく提供するための対応。また、速やかにスムーズに行われるよう取り組んでいくことはとても重要です。１つの課で対応できないことも多くあると思いますが、課と課をうまく連携させて高齢者の皆様の負担とならないように、総合的に対応していくことも地域包括支援センターの仕事だと考えます。幾つかの課をまたいで対応しなければならない支援について、どのように対応すべきと考えているのか。また、社会福祉協議会の活動など高齢者への対策は多方面に取り組まれていますが、各活動をどのように理解して対応していくのか。また、今後、どのように連携して取り組んでいく考えなのかというような質問をさせていただきましたが、地域包括支援センターを開所してから今日までどのような取り組みを行ってきたのかをお伺いいたします。　④介護離職者ゼロに向けた取り組みは。　介護に対しては、終わりが見えないことや介護保険の仕組みが複雑なことなど、その多くが負担になり、仕事との両立が難しく、ついには退職に至ってしまう人や介護施設職員側も労働に見合わない低賃金、人間関係など職場環境を理由に介護職をやめてしまう人など、両面で介護離職者がふえているというのが現実だと思います。介護施設では離職者がいまだに後を絶たず、深刻な介護人材不足となっているとお聞きしています。国では、介護離職ゼロを目指し、介護人材確保対策を進めていますが、阿久比町での介護離職者ゼロに向けて、どのような取り組みを行っているのかをお伺いいたします。　⑤介護保険制度で適用できる取り組みは。　介護保険制度は、平成12年４月から始まったと聞いております。老後を支える制度として定着していると思いますが、現在もますます高齢化が進んでいる中、急速な高齢化社会に対し、現在、この介護保険制度でどのようなことが利用できるのかをお伺いいたします。　⑥地域医療介護総合確保基金の活用は。　国では、団塊の世代が後期高齢者となる2025年に向け、医療介護サービス事業について、サービス提供体制の改革が急務の課題となっていると。医療法の改正等によって、制度面の対応にあわせ、消費税増税分を財源として活用し、医療介護サービスの提供体制改革を推進するための事業として地域医療介護総合確保基金を各都道府県に設置し、各都道府県が策定した計画に基づき、地域医療構想の達成に向けた医療機関の施設、または設備の整備に関する事業、居宅等における医療の提供に関する事業、介護施設等の整備に関する事業、医療従事者の確保に関する事業、介護従事者の確保に関する事業等を実施する新たな制度が創設されておりましたが、阿久比町ではこの基金を有効利用していますか、お伺いいたします。　⑦地域包括ケア「見える化」システムの活用は。　介護保険事業計画等の策定実行を総合的に支援するための情報システム、市町村が行う政策について、資源導入、結果、成果を各市町村等が客観的に科学的に評価することを支援するシステム。運用され、全国比較等の結果をリアル化にすることで直感的に分析を行うことが可能で、自治体の課題抽出をより容易に実施可能とし、各自治体がみずから適した施策を検討しやすくするというのが、地域包括ケア「見える化」システムだそうですが、阿久比町ではこのシステムを利用していますか。また、その効果があれば教えてください。　⑧保険者に対するインセンティブへの取り組み。インセンティブ、報奨金制度。　保険者機能強化推進交付金の仕組みは、市町村の自立支援、重度化防止等の取り組みを支援するために創設されたものだと聞いております。こうした仕組みにより、各市町において、地域課題への問題意識が高まり、地域の特性に応じたさまざまな取り組みを進められるとともに、こうした取り組みが市町村の間で共有され、より効果的な取り組みに発展していくことを目指し、介護保険事業を担う、市町村、都道府県、厚生労働省が協働して地域包括ケアシステムを発展していくために、保険者に対するインセンティブ制度を行っていると聞いていますが、阿久比町ではその取り組みを行っているのかをお伺いいたします。　⑨介護をしている家庭・家族に対する取り組みは。　介護離職者ゼロに向けた取り組みのところでも、介護と仕事の両立が難しく、退職に至ってしまうという話を今、しましたが、高齢者を家庭で支える家族の大変さは想像を絶することもあると思います。介護疲れの問題で殺めてしまったり、自殺をしてしまったというニュースを見ることもあるわけですが、決して阿久比町でも他人ごとではないと思います。介護をする家族、家庭の皆さんの安らぎのひとときを持てるような取り組みをどのように考えているのかをお伺いいたします。　これで、私の通告の質問を終わります。 ◎民生部長（蟹江信裕君）　　それでは、私からは「2025年問題」超高齢社会への対応について、全ての質問に対してお答えさせていただきます。　まず１点目、「2025年問題を、阿久比町ではどのように捉えているか。また、その対策は」についてお答えいたします。　平成30年度から平成32年度までの３年間における第７期阿久比町介護保険事業計画においては、団塊の世代が75歳以上となる2025年には、阿久比町では要介護等認定者が2018年に比べ、約３割を超えると推測しております。阿久比町では地域包括ケアシステムを構築し、地域における支え合いの仕組みづくりや、医療と介護の連携、認知症の早期発見・早期対応、介護予防の取り組みを進めることで、在宅介護を推進し、住みなれた地域でいつまでも自分らしく生活できるような地域づくりを進めることが結果として介護保険の総給付量の増加を抑え、健全な介護保険事業を推進していくことにもつながると考えております。そのため、現在、阿久比町では地域包括ケアシステムの構築のための取り組みに特に力を注いでおります。　２点目の、認知症対策として、３年前の取り組みと現在の取り組みについてお答えいたします。　３年前には地域包括支援センターなどへの相談をもとに、要介護等の認定を受けることで介護保険制度の給付サービスにて認知症の方へは生活支援などの対応を行っていましたが、今年度からは介護保険制度による給付サービスに加え、地域包括ケアシステム事業を行っております。具体的には認知症、初期集中支援事業の取り組みとして専門医を中心とした認知症初期集中支援チームを組織し、認知症の早期発見、早期対応に努め、適切な介護申請など次のステップへつなげる活動を行っております。　さらには、認知症支援ケア向上事業として、認知症地域支援推進医療を立ち上げ、認知症セミナーの開催や、認知症サポーター養成講座を行うなど、認知症への正しい理解と適切な対応を進めるための普及啓発を行うとともに、認知症の高齢者を守る活動といたしまして、ことしの10月からは高齢者おかえりサポート事業に個人賠償責任保険を追加し、高齢者本人また、家族の安心を守る事業を行っております。　３点目、地域包括支援センターを開所してからの取り組みについてお答えいたします。　地域包括支援センターは介護保険法に定められた地域住民の心身の健康の保持及び、生活安定へのために必要な援助を行うことにより、その保険医療の向上及び福祉の増進を包括的に支援することを目的とする施設として、本町では平成19年１月に開所いたしました。高齢者が住みなれた地域で安心して過ごせることができるように、相談から支援まで包括的に行い、高齢者虐待や成年後見制度を活用した権利擁護についての相談にも対応をしております。相談元は高齢者本人、家族、それにかかわるケアマネジャーなど専門職と多岐にわたっております。相談については窓口のみではなく、自宅や地域のサロン、入院中の病院へ出向く形での対応も行っております。要支援１、２に認定された方のケアマネジメント業務に加え、保健センターとともに協力しながら高齢者が要介護状態にならないための介護予防事業を行っております。また、徘徊高齢者対策も重要な仕事です。高齢者おかえりサポート事業も担当をしております。これら基本的な役割は開所から現在まで変わっておりませんが、最近では高齢者人口の増加に伴い、業務量は年々ふえる傾向がついております。　以上のような継続事業のほかに、これまでに介護予防啓発のための講演会の実施、高齢者のニーズ把握のためのアンケート調査、さらには、徘徊高齢者の対応として東浦町と合同での徘徊捜索模擬訓練などを実施してまいりました。最近では、地域支援事業が実施されることで役割もふえ、対象者のスクリーニングでの基本チェックリストと、それに該当した方のケアマネジメント担当もしております。地域包括ケアシステムの中では、介護保険係と共同して在宅医療・介護連携推進事業、生活支援体制整備事業、認知症総合支援事業のそれぞれの分野で専門知識を生かし、参画しております。事業量の増加に伴い、人員体制も充実させ、本年度からは常勤職員１名、非常勤のケアマネジャーを１名増員し対応しております。地域包括支援センターは今後も高齢者の相談の窓口、第１窓口として、また介護予防の最前線として重要な役割を担ってまいります。　４点目、介護離職者ゼロに向けた取り組みはについてお答えいたします。　介護離職者には二つに意味がございます。一つは、在宅介護の必要により仕事をやめなければならなくなることと、二つ目は、介護事業に従事する者がその職を離れるものでございます。在宅介護を行う介護者の介護を理由とした離職状況を調査するため、本町では第７期阿久比町介護保険事業計画の策定において、昨年度、要介護等認定者を対象としたアンケート調査を行った結果、主な介護者が介護を理由に仕事をやめたとお答えいただいた方が全体の5.4％ございました。町ではこの現状を捉え、在宅介護の今後のあり方について、介護家族の介護負担を軽減につながるように、地域包括ケアシステムの生活支援体制整備事業などの取り組みを生活支援コーディネーターとともに進めてまいります。また、介護施設等に勤務する介護職員等の介護離職を防ぐため、町独自の取り組みは現在のところ、行ってはおりませんけれども、介護事業所などに対しましては、県の行う研修会の案内等を随時、提供させていただいております。　５点目の、介護保険制度で適用できる取り組みはについてお答えいたします。　要介護等の認定を受け、ケアマネジャーにご相談いただきますと、介護度に応じた利用計画に基づき、車椅子や歩行器などの福祉用具の貸与、また、段差解消などの住宅改修、訪問介護や通所介護などといった在宅サービス、特別養護老人ホームや老人保健施設への入所といった施設サービス、要支援の方を対象とした介護予防サービス、介護予防・日常生活総合事業の訪問型サービス、さらには通所型サービスなどを受けることができます。また、繰り返しとなりますけれども、超高齢化社会への対応として、今年度から地域包括ケアシステムの構築と取り組みを本格的に始めました。阿久比町では、介護保険によるサービスとあわせ、阿久比町版地域包括ケアシステムの構築をすることで、第７期介護保険事業計画の基本理念にあります、「すべての人が安らぎを感じ、安心して生活できる健康長寿のまちづくり」を進めてまいります。　６点目の、地域医療介護総合確保基金の活用についてお答えいたします。　地域医療介護総合確保基金とは、消費税の増収分を活用し、各都道府県に設置した財政支援制度で、医療・介護の総合的な計画策定に向けた措置や医療介護の実施事業を対象として財政支援を行うものでございます。本町では、地域包括ケアシステムの構築のため、平成29年度に在宅医療連携システム整備事業として医療・介護の従事者が電子連絡帳を通じて連携することができる「あぐネット」のシステムを整備するに当たり、この地域医療介護総合確保基金を活用いたしました。あぐネットの運用を平成29年度から開始しておりますが、まだまだ登録者が少ないのが状況ですので、関係者には利便性とＰＲをして、さらなる普及を図ってまいりたいと考えます。　７点目の、地域包括ケア「見える化」システムの活用についてお答えいたします。　地域包括ケア「見える化」システムとは、厚生労働省が開発した都道府県、市町村における介護保険事業計画等の策定、実行、総合的に支援するシステムで、これにより地域間の比較等による現状分析から課題抽出などを行い、施策の検討を容易にするためのシステムのことでございます。第７期介護保険事業計画を策定するに当たり、「見える化」システムを活用し、他市町との要介護等認定状況や給付量の比較、給付量の将来推計などを効果を上げることができました。第８期介護保険事業計画の策定においても「見える化」システムを活用し、より正確な給付量の推計を行いたいと考えております。　８点目の、保険者に対するインセンティブの取り組みは、についてお答えいたします。　介護保険法の改正により、平成30年度から、保険者機能強化推進交付金制度が創設され、国において200億円の新たな交付金が予算化されました。これは、自立支援・重度化防止という介護保険の理念を保険者がしっかりと実施していこうという趣旨で制度化されたものでございます。具体的には保険者のインセンティブのために、地域包括ケアシステムの構築や、地域課題の把握、支援計画、給付適正化の取り組みなどといった項目ごとに、その実施状況を点数化し、しっかりとした取り組みを実施している市町村に対して交付金を多く配分するというものでございます。阿久比町においてもインセンティブを持って介護保険事業を推進するために、本年度から、地域包括ケアシステム構築の取り組みを開始するとともに、地域課題の把握と支援計画、給付適正化などといった自立支援・重度化防止の取り組みを強化し、少しでも多くの保険者機能強化推進交付金の交付を受けることができるよう努めています。　９点目の、介護をしている家庭・家族に対する取り組みはについてお答えいたします。　在宅で介護している家族を支援するため、地域包括支援センターが中心となって、個別の問題に対してはそれぞれの状況に応じた適切な支援をするよう努めています。また、地域包括ケアシステムの認知症総合支援事業においては、認知症介護家族を支援するための交流会を開催し、リラックスできる雰囲気の中で認知症介護家族が集うことができる認知症カフェの取り組みを行っております。地域包括ケアシステムを構築し、地域における支え合いの仕組みづくりや医療と介護の連携、認知症の早期発見・早期対応、介護予防の取り組みを進め、住みなれた地域でいつまでも自分らしく生活できるよう地域づくりを進め、地域社会において介護者を支える仕組みが構築されることが、介護をしている家族・家庭への支援につながるものとして、施策を推進してまいります。　以上となります。 ◆10番（大村文俊君）　　それでは、少し再質問をさせていただきたいと思います。　まず、2025年問題でございますが、国民の約４人に１人が後期高齢者、前回の阿久比町の答えでは、国民の５人に１人だということを言いましたが、何にしても、かなり高齢化率が進むということでございます。そんな中で、当然、今までの福祉だとか老人医療の問題だとかということが、今日のスピード感だけではなく、きっとこれから介護をいろいろ使う方もどんどんふえてきて、今までは少しちょっと遠慮ぎみだった方もこれからもっとふえてくると、今の割合で進んでいくということではなく、もっともっと加速していくということを考えていかなければならないと思いますが、そうした一歩先への高齢化対策の取り組みについて、お考えがあれば教えてください。 ◎民生部長（蟹江信裕君）　　一歩進んだ考えの取り組みということなんですけれども、2025年問題に対しましては、先ほども言いました第７期の介護保険事業計画、さらには高齢者福祉計画の中で、数値的に予測をしながら地域包括ケアシステムなどの必要な取り組みを現在、行っております。誰もが経験したことのないような超高齢化社会に向けて今、できる施策を進めております。　しかし、計画のシミュレーションの中で、実態とは多少の誤差が出るということも考えられます。介護保険事業計画というのは、３年間の短期計画でございます。今年度から始まりました第７期、始まりましたが、もう既に来年度から、第８期の作成に取りかかるような実情でございます。計画の中で多少の誤差と課題等がわかれば、把握できれば、第８期の計画の中で取り上げる一つの課題として、それをスピード感を持って今後、対応してまいりたいと考えております。そして、つけ加えますと、実は、昨日、アグピアホールで郡の社会福祉大会というのがございました。その中で講演がございまして、そのテーマが、地域共生社会に向けた地域づくりというのがテーマでございました。日本福祉大学の原田教授が講話されたんですけれども、今現在、市町どこでもやはり地域包括ケアシステムということで2025年問題、取り組んでいると。そして、その基盤づくりを今、進めているということなんですけれども、ただ今後、進める中で、今現在、少子高齢化を見据えて、2025年問題に取り組んでおるんですけれども、2025年から10年後、さらには15年後、2035年、または2040年、そこを見越して対策を進める、それは少子高齢化とともに人口減少が必ず起きるということを言っていました。人口減少も見据えた対策を今から取り組むことも非常に大切ですから、そのことも踏まえて今後の計画に反映させてくださいということを言っていただきました。これも一歩先を読む取り組みということで、非常にきのうは参考になりました。　以上です。 ◆10番（大村文俊君）　　まさにそうだと。　先ほどの質問でも、エアコンの問題ですけれども、この夏の猛暑で、各市町村がきっとエアコンをつけなきゃ、エアコンつけなきゃ、議員のほうもエアコン設置というようなことでかなり質問を聞いたという話を聞いていますが、阿久比町ではまさに一歩進んだ取り組みで小学校、中学校にエアコンがついているということ、阿久比町はやればできるんだというふうに理解をしておりますので、なかなか見通しも難しいことだと思いますけれども、やはり常にアンテナを伸ばしていろんなところでこの問題には先んじて取り組んでいただきたいというふうに思います。　それでは、認知症対策への取り組みについての質問、もう少しさせていただきます。　先ほどの答弁の中でも、整備に当たるとか、サポーター養成講座というようなことの答弁がございましたが、私が平成22年に地域包括支援センターの質問をさせていただいたときに、高齢者対象だけではなく、若い世代、小学校の生徒各方面、各世代に啓発の取り組みをという質問に対して、認知症予防の講座の開催ですとか、認知症サポーター講座を開催して各方面、各世代へ啓発の取り組みをしていますよというような答弁を当時、いただいておりますが、ここで約10年ぐらいたっているわけですけれども、それは何回開催して、また、参加者は延べ何人だったのか。今まで講演等をやってこられて、その成果、またその講演がどれだけ進んだのかというようなことを、一括で申しわけないですけれども、その講演をやった今までの全体のまとめというようなことを教えていただきたいと思います。 ◎民生部長（蟹江信裕君）　　認知症対策への取り組みということなんですけれども、幾つかのご質問がありました。通して答えさせていただきます。　初めに、認知症予防講座、開催回数ですけれども、これは平成21年度当初から始めておりまして、この10年間で、延べ108回を開催させていただいたものです。そして、参加人数につきましては1,639名の方に参加いただきました。また、この10年間、予防講座を行ってきた中で、最近では脳を活性化させるという新しいプログラムを開発されまして、昔の予防講座とはかなり進化した新しいプログラムで、予防講座のほうも始めております。　次に、認知症サポーター養成講座についてなんですけれども、これは始まりが平成20年度から始まっております。受講者は小学生の子どもさんから、成人、高齢者など、本当に幅広い世代の方に多く受講していただきました。また、最近では金融機関だとか商業関係者などの、特に高齢者と接する機会の多くある方たちに声がけしまして受講させていただくような機会も多くございます。そして、養成講座の回数なんですけれども、今まで延べ36回ですか、1,142名の方に受講をいただいております。　そして、何人かの議員さんも出ました、ことし10月30日に開催いたしました認知症セミナー、約もう350名弱の本当に多くの町民の方に参加いただきまして、その講演の中で講演と映画、さらには町の認知症対策についてもご紹介いたしました。　そして、その三百何名からのアンケートをいただいた中には、本当に手応えのあるいい評価をしていただいたアンケート内容も随時ありましたので、よく行って、私どもちょっとほっとしている状況でございます。　以上です。 ◆10番（大村文俊君）　　やはり、10年もすると回数もかなりふえてしっかりやっていただいてきて、進歩があるんだというふうに評価をしていかなければならないのかなということは思います。先ほど、私、これもお話ししたように、うちのおばが、まさか認知症になるなんて。最初、何か歩き方おかしいな、何か物を隠すななんていうところで言っていて、言うことをきかない年寄りになったのかなと思って、あれよあれよという間に１年たってみると、もう、あんた誰だねというようなことになってしまう。まさに認知症とは怖い病気。病気とか治す方法はないということだと思うんですけれども、これから先に向けて、そうしたことをいかに防いでいく、抑えていくかというような新しい取り組みがあればお伺いいたします。 ◎民生部長（蟹江信裕君）　　新しい取り組みということなんですけれども、先ほど紹介いたしました高齢者おかえりサポート事業の個人賠償責任保険がありますよということなんですけれども、せっかくですので、ちょっと若干、内容を説明させていただきますと、認知症の高齢者の登録者が偶然の事故によって他人の物を壊すなど、法律上の賠償責任を負った場合に保険金の支払いを受けることができるといった事業でございます。それで、本人また家族にも安心した事業の提供を行いたいと思っております。また、認知症カフェにつきましては、アピタ阿久比店の協力をいただきまして、アピタのフードコートをお借りして、今、開催をできるように準備を進めております。そして、来年度におきましては、今度、小中学生を対象にした認知症セミナーの企画も今、計画しております。今後、本当に幅広い年代の方に、認知症に対しての普及啓発はより一層行いたいと思っております。　以上です。 ◆10番（大村文俊君）　　ぜひ、またこれも一歩進んで進めていただきたいと思います。　それでは、介護離職者ゼロに向けた取り組みについての再質問をさせていただきます。　ここは、介護施設等に勤務する職員ということで、ちょっと質問をさせていただきたいんですけれども、先ほどの答弁で、阿久比町単独での取り組みは行っておらず、研究会等の案内を行っていますよということでしたが、やはり国のほうでもこの会合、離職者ゼロ、人材不足ということは問題になっているそうで、中高齢者とか外国人の雇用だとか、まさに介護ロボットだというようなこともやっているわけですけれども、これは単独でやれることではない、国、都道府県、市町村、そしてその関係団体というのが一つになって、やはり介護を保険だとか、介護のシステムとか、受け入れ側もやはりしっかり構築していかなきゃいかん、それは単に民間だから関係ありませんよということではなく、そうしたところがなければ、幾らいいシステムをつくったって、やっていけないわけなので、やはりそういうところも阿久比町としても考えていかなければならないのではないかと思いますけれども、そうした介護離職者に対して阿久比町のその取り組みといえば、どういったことを考えているのかをお伺いいたしたいと思います。 ◎民生部長（蟹江信裕君）　　私たちも、国の介護離職者ゼロに対する取り組みについては十分理解しております。介護人材の確保だとか、今、議員も言われました介護ロボットについてなどの町内の事業者の皆さんにはさまざまな状況の提供はいたしております。それからまた、事業所からこういった助成制度の相談があれば、助言指導など柔軟な対応をしてまいりたいと考えております。また、今年度から、他職種の連携する研修会なんか、交流会を始めております。それぞれの職場における課題等に対して、皆さんが忌憚のないご意見を交わす、そういった場を設けておりますので、介護職員さんの勤務しやすい環境づくりに対しても、そういった皆さんのご意見を参考に、町としても協力できるものは協力したいと考えております。よろしくお願いいたします。 ◆10番（大村文俊君）　　ぜひ、そういった形で進めていっていただきたいと思います。私が１つ、この中で気になることというんですか、やはり、さっきの介護施設の職員の方たちの心の問題というんですか、若い職員の皆さんが一生懸命高齢者、お年寄りをお世話してきて、やはりその方が亡くなるということ、やはり心の問題、病院だとか看護師さんの場合はやはり人を助けるということで、命が助からないとかいうことあると思うんですけれども、この高齢者の問題というのは必ず最後には終わりがあるというようなことで、やはりお年寄りが亡くなって、一生懸命介護すればするほど、世話をすればにしても、亡くなってしまうとやはり、そういった心の問題が隠れているのではないのかなというふうに思うものですから、そうした介護職員の心のケアに対しての何かお考えがあればお伺いいたします。 ◎民生部長（蟹江信裕君）　　介護事業所の職員は、担当する方というのは、やはりご本人の終末期にかかわることだと思います。特に、入居型の施設におきましてはそういった機会も多く、親身になってお世話した方がお亡くなりになったというときのことを考えますと、本当に心が痛むようなことはある、必ずあると、あって当然のことなんですが、現在、地域密着型施設に関しましては、施設のほうが運営推進協議会というのを２カ月に１回開催しております。その場に私たち、町職員も参加するんですけれども、そこへ行った場合、本当に職場で働いている方たちの日々の考え方とか、そういうことができます。また、実施調査というのがございまして、施設へ向かう機会もあるんですが、そのときには従業員のケアについて管理者からそういった実情等を伺うこともできるものですから、そういう話を聞いた中で町でもできること、心のケアにつながるさまざまな相談も受けながら、私どもできることであれば協力したい、参考になる情報提供もしたいと考えております。 ◆10番（大村文俊君）　　まさにそのシステムをつくったり、運営している側と、あと、そうやって受け入れる側と一体となって高齢者を見守っていただけるようにまた努力をしていただきたいというふうに思います。　ここで一つ、東三河で、「東三河一つ」という言葉で、それまで各市町村が行ってきた事務の共同処理をして、単独ではなかなかできないような事業に取り組むという、東三河での、何というのですか、広域連合みたいなことをやられておるというお話も聞きました。そちらのほうで、東三河の地域力と自立力を高めて、将来に成長する広域連合を目指して設立したそうで、これから人口減少が進めば当然、支える側が少なくなってくる中で、やはり、誰もが真に豊かな実感できる地域を目指してというようなことで広域連合を立ち上げているというようなお話も聞きましたし、知多半島でもよく知多は一つなんていう言葉がございますが、知多半島でのそうした広域連合を進める考えはないのか、特に、阿久比町みたいな小さなところですと、単独ではなかなかできない事業等もあるというふうに思いますけれども、まだ広域連合をやらなければ、そうした阿久比町単独でできないようなことに対しては、どんなふうに考えているのか、あわせてお伺いいたします。 ◎民生部長（蟹江信裕君）　　現在、愛知県下、議員も知っていらっしゃると思いますけれども、知多地域北部３市１町です、東海、知多、大府、東浦町。この市町が介護保険事業を広域連合として処理しております。ただ、先ほどから何度も言っています地域包括ケアシステムについては、やはり市町の特徴を生かすということで、個々の事業を支持しているということも聞いております。現在、知多管内、あと残りの２市４町の保険者の中では、今現在、新たな広域連合をつくろうかという動きというのが全く今、ございません、正直。本町は本町で暮らす高齢者の方のための事業を行っていくんですけれども、やはり本町は市と比べて、介護保険自体の体制基盤、小さいことから施設整備などの多額の費用を投じるような投資事業というのはなかなか厳しい問題もございます。近隣市町の連携についても不可能ではないとは思いますけれども、それぞれの介護保険料の負担保険料の相違がございます。現在、私ども阿久比町というのは知多管内で一番低い保険料を維持させていただいておりますので、広域連合となるとやはり、その辺の問題、保険料のこともありますので、慎重に考えなければならないということは考えております。　ただ、現在、阿久比町の特徴を生かした地域包括ケアシステムを構築しておるんですけれども、もし、連携することによって、非常にメリットのある事業があれば、個別のケースとして検討する余地がまだあるかと思いますけれども、そういった部分的な連携というのは考えられると思います。 ◆10番（大村文俊君）　　なかなか全て、一つにするということは難しいと思うんですけれども、厚労省さんの方も、なかなか小さな町ですといろいろ取り組めないこともあるので、こういった例もございますよということで教えていただいた。逆に言えば、今、部長がおっしゃったように、個々の問題で協力し合うというようなシステムというのも非常にいいことではないのかなと。医療費が安ければサービスも悪いということではいけないですし、また、小さなところではできない、いや、隣の半田市ではできるのに、何で阿久比町ではできないんだということでも、やはりこれも問題だと思いますので、そういった意味で、広域連合というような取り組みをいうふうに考えていただいて、高齢者の皆様、また、支えている家族の皆さんが安心してまた、阿久比町に住んでよかったというようなふうにしていただきたいというふうに思いますので、これからも努力していただきたいと思います。　その中で、私が最後に質問しました家族への問題なんですけれども、やはり高齢者というのは、先ほど、高齢者保険制度ですとか、いろんなやはりことで守られるとか、施設でも預けられるということで、よくはなっているわけですけれども、実際に家庭でその方、高齢者というかお年寄りを支える側、朝、デイサービスで送り出して、また迎えに来たり、ショートステイで行けば、そこへまたいろいろ荷物を運んだりというような、やはりそうした目に見えないところというのは、かなり負担がかかってくるのが現状だというふうに思います。先ほど、一般質問でも言いましたように、やはり苦しくて、もうつらくてという方も現実にはおられるんだと思いますけれども、そういったところへ、ひとつ新しく目を向けて、そこも一つのターニングポイントとして取り組んでいくというようなシステムづくりというんですか、先ほど、安らぎという言葉が出ましたけれども、本当、安心して家庭で一緒に暮らせる、また、預けてもやはりそうした心のゆとり、安らぎの時間が家族がとれるというような取り組みを行っていただきたいというふうに思いますけれども、その考えとか取り組んでいることがあればお伺いいたします。 ◎民生部長（蟹江信裕君）　　高齢者を介護している家族、特に在宅で介護されている家族にとってみれば、非常に精神的にも負担が大きいということはもう皆さん、おっしゃっております。認知症家族交流会、先ほども説明いたしましたけれども、この中では介護を担当する同士の分かち合い、また、介護経験をされた方だからこそわかるというお話もあるし、理解されるお話があります。認知症カフェというのは、私どもは通称ケアラーズカフェと、ちょっと呼んでいるんですけれども、誰でも自分の好きな時間に来て、皆さんとお茶をしながら、お菓子を食べながら気楽に話せる、そういった場を設けさせていいただいておるんですけれども、その場には介護経験のあるスタッフもいますし、また、介護家族に限らず、どなたでも健康相談だとか心の相談だとか、そういったことも相談できる保健センターの保健師も常駐しておりますので、相談受けられる状態になっております。　また、今後、本当に高齢者がふえるということで、こういった家族がふえることを前提に、そのような必要な対策等も、これからもまた調査研究も進めていきたいと思っていますし、まずは、ことしから本格的に始めました生活支援コーディネーターですか、これを地域へ赴いて介護家族の方たちの直接生の声を聞いて、その声を施策のほうへつなげていく仕組みづくりをつくっていく、そんな活動をまずはつくりたいと考えております。　そして、先ほど、日福大の原田先生が話をしたんですけれども、これもきのう、ちょっとお伺いした話の中で、先生がこの地域包括ケアシステム、いや、何だか難しい言葉でいっぱい業務面があるんだけれども、要するに、簡単に言えばこういうことだということを先生はちょっと言っていました。それをちょっとお伝えしようと思うんですけれども、地域包括ケアシステムとは、ひとり暮らしで認知症の要介護２の方が地域で安心して暮らせるまち、そんなまちづくりの基盤を各市町さんが構築してほしいということを言っておりました。少しでもそんなまちに近づけるように、私どもも今後、努めてまいりたいと考えています。　以上です。 ◆10番（大村文俊君）　　まさに、私たちが今、こうして苦労していることが、次世代の子どもたちがまた同じような苦労をしないように、僕らも一生懸命頑張っていかないかんですし、当局の方も常にやはり高い意識を持って取り組んで、言われたことを受けてやるということではなくて、やはり自分から率先して取り組んでいく体制というのが必要だと思います。私も一生懸命頑張って、高齢者の皆様が住みやすく、また、子どもたちが負担のないようにしていきたいというふうに思いますので、努力をお願いして、私の質問を終わります。　ありがとうございました。 ○議長（沢田栄治君）　　この際、暫時休憩をいたします。午後１時より再開します。　　　　　午前11時56分休憩－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－　　　　　午後１時00分再開 ○議長（沢田栄治君）　　休憩前に引き続き会議を再開します。　12番　勝山　制議員の質問を許します。　　　　　［12番　勝山　制君登壇］ ◆12番（勝山制君）　　議長のお許しをいただきましたので、平成30年第４回定例会一般質問の２日目の後半、最初の質問でございます。　まず、質問に入る前に、さきの阿久比町長選挙におきまして、５たびのご当選、町長、まことにおめでとうございます。町民の皆様が住み続けたいと思えるまちづくりの取り組みをご期待申し上げたいと思います。　さて、私の一般質問は、新給食センター建設計画の進捗でございます。　そしてもう一つは、東部小学校の児童増加問題の対応の２問であります。　私は、給食センターの質問は６月に、そして東部小学校の質問は９月にそれぞれ一般質問をしております。まず、一つ目の新給食センターの質問であります。現在では、実施計画は終わっており、確認申請が既に進められており、認可を待つのみとお聞きしております。私は実施計画が完了した時点で検討委員会、そして議会に報告が必要ではないかと思っております。私はそこで、10月の議員懇談会の場で議長に、次回の懇談会は中間報告をしていただきたいと、要望いたしましたが、11月の議員懇談会は事情があって報告されませんでした。そのため、今回、質問をさせていただきます。よろしくお願いいたします。　そこで、新給食センター建設計画の進捗について４点伺います。　まず１点目、今年度での検討委員会の進捗をお伺いします。何回ほどの開催があったか。また、検討内容などはどんなものでしたでしょうか、お聞きをしたいと思います。　②実施計画の進捗を伺います。基本計画から実施計画に当たりまして、変更などあったのか。また、３月に文教厚生委員会で支給された図面からの変更などはありましたでしょうか、お伺いをいたします。　③総工費18億円は信頼できるのかについてを伺います。　建設業界の状況や経済の状況などで大きな変更はなかったのでしょうか、伺いたいと思います。　④といたしまして、国からの補正予算の見込みを伺います。この補正予算は期待が持てると思っておいででしょうか。また、補正予算の結果の回答の時期を伺いたいと思います。　次に、２つ目の質問は、東部小学校の児童増加問題の対応についてであります。11月17日の新聞に、阿久比町長選、町の課題、そして大きく、長期的展望不可欠と掲載されました。私は、こんな重要なことであるのに、議会に情報もなく、今ごろなぜかと、そういう意見を持っておりますが、地元の方たちもそういう意見をたくさん持ってお見えになります。私が９月の一般質問で質問しました答弁では、阿久比町では学区会や自治会によるそれぞれ独自の活動を行っており、地域づくりの観点からも陽なたの丘を分断するような学区の変更はできないというふうに考えておりますというふうに答えられております。それから約２カ月間で、学校選択制を検討するアンケート調査を行うという新聞発表となりました。そのとき、私は少しショックを受けました。議会への情報もなく非常に残念です。そこで、東部小学校の児童増加問題の対応について、５点伺います。　一つ目、アンケート調査をすることにした経緯を伺います。　②地域活動、学区会、子ども会、コミュニティなどの問題点、課題は研究をされているかについて伺います。　③といたしまして、選択制を取り入れる条件とは、を伺いたいと思います。　④といたしまして、選択希望者多数のときは、東部小学校の増設はなくなる考えなのかをお伺いいたします。　⑤といたしまして、今後も選択制の考えは継続するのかを伺いたいと思います。　以上で、私の通告による質問であります。よろしくお願いいたします。 ◎教育部長兼学校教育課長（田中清高君）　　それでは、私のほうから、まず１問目の、新給食センターの建設計画の進捗はの１点目、今年度での検討委員会の進捗は、についてお答えいたします。　昨年度、検討委員会は５回の委員会を開催し、基本計画、基本設計について検討し、貴重なご意見を委員の皆様にいただきました。これをもとに、設計のほうを進めてもらっております。今年度につきましては、基本計画に基づき実施設計が10月末にでき上がりましたので、今月下旬、12月下旬に検討委員会を開催する予定をしております。　２点目の実施計画の進捗はについてお答えします。　昨年度、基本計画・基本設計を作成し、今年度、基本設計に基づき実施設計の業務を実施しました。今年度の当初予算において、国の学校施設環境改善交付金の採択がされなかったため、現在、当初の計画よりは若干おくれが出ておりますが、今後、今年度の補正予算または来年度の当初予算に学校給食センター建設等の予算を計上し、これまでの予定どおり平成32年９月に運用開始する計画で作業を進めています。なので、今のところ、この計画の大きな変更はございません。　３点目の、総工費18億円は信頼できるかについてお答えします。　平成30年６月議会において、勝山議員にお答えした時点では、本体工事で約18億円。その他、本体工事以外で、上下水道接続工事や都市ガス接続工事が必要になるとお答えしてきました。現在のところ、本体建設工事は消費税込みで約17億9,500万円を予定しております。その他、附帯工事や備品関係、設計業務、各種申請関係、建築工事管理業務、工事監督補助業務など含め、総事業費は平成29年度から完成の平成32年度までの総合計で約19億5,700万円を予定しております。なお、これらから実施します本体建設工事等の金額については、不可抗力による損害、予期せぬ事象が生じない限り、設計金額で賄えると考えています。　４点目の、国からの補正予算の見込みはについてお答えします。　先ほども申しましたように、当初の国の採択はありませんでしたが、現在、関係各所に働きかけ、学校施設環境改善交付金事業の補正予算待ちとなっております。補助金の額につきましては、今の実施設計に基づき、約１億5,800万円を予定しております。　次に、２問目の東部小学校の児童増加問題の対応はの、まず１点目、アンケート調査をすることにした経緯はについてお答えいたします。　これまでは、先ほども議員がおっしゃったように、一つの自治会の中で学校を分けることは、子ども会活動や地域活動が難しくなるとのことで、学区や自治会を分断するようなことはできないというふうに考えてまいりました。　しかし、東部小学校の児童増加はこれまで予想してきた人数をはるかに超えた児童数になってきており、分校制などさまざまな方策を検討してまいりました。　また、英比小学校には、普通教室に転用できる教室があることから、英比小学校の有効活用も考える中で、住民意見を把握するため、英比小学校に隣接する陽なたの丘と宮津団地の小学校４年生以下の保護者に対しアンケートを実施することにいたしました。　２点目の地域活動、学区会、子ども会、コミュニティ等の問題点、課題は研究されているかについてお答えいたします。　ＰＴＡや子ども会は学校との影響が強いと感じますので、各学校との関係が特にＰＴＡは強くなると考えていますが、地域コミュニティは地域住民が生活していく中で、学校とのかかわりよりも、防災や防犯を含め、自治会とのかかわりが強くなると考えます。それぞれのかかわりにつきましては、各関係者の意見を聞き、最良の方策を考えていきたいと思っております。　３点目の選択制を取り入れる条件とはについてお答えします。　現在のところ、本町で検討している学校選択制は、あくまで小学校区の区域は変更せず、東部小学校のこれまでの予想を超えた児童の急増に対し、地区を限定し、英比小学校区に隣接する陽なたの丘と宮津団地の児童を対象にと考えています。　仮に実施するとするならば、平成32年度に入学する新１年生からを対象者とし、既に東部小学校に通っている児童については、これから英比小学校へ入学を希望する未就学児の兄弟、姉妹など、特別な理由に限って転校を認める方向で検討していきたいと考えています。　これまで、学区の変更や選択制の導入は、地域コミュニティや近隣住民の人間関係の観点から実施を見送ってきましたが、現在の東部小学校の状況や、これからさらに250人の児童増により、最大1,100人となる児童数の学校環境を考えたとき、東部小学校の環境改善の方法として選択制を採用することも有効であると考えております。　４点目の選択希望者が多数のときは東部小学校の増設はなくなる考えかについてお答えします。　仮に選択制を採用するとしても、平成32年度からを予定しており、現時点においても教室が手狭なため、選択希望者が多数でも増築は行っていく必要があると考えております。　５点目の今後も選択制の考えは継続するかについてお答えいたします。　今回の選択制導入の検討は、東部小学校の予想以上の児童増加に対応するもので、基本的には学区の線引きは継続していきますので、今後、必要性がなくなれば選択制は採用しないというふうに考えています。　以上です。 ◆12番（勝山制君）　　ご答弁ありがとうございました。　それでは、再質を少しやらせていただきます。　給食センターの質問ですが、実施設計ができ上がり、今まさに確認申請が返ってくるというような状況をちょっとお聞きしておるんですが、検討委員会を開催する予定と答弁がありましたが、その中身についての、ただ報告だろうと思いますが、６月の私の質問の中ではデザインだとか工程だとか、そういうことも検討したいというような内容もありましたが、はっきり言って専門性じゃないので、その辺を検討しようがないのかなとは思いますが、今後も完成まで検討委員会は開催するのかをお聞きしたいと思います。 ◎教育部長兼学校教育課長（田中清高君）　　先ほども申し上げましたが、昨年度、検討委員会でこの新しい給食センターをどのようなセンターにしていくかということで検討委員会の方にいろいろご意見をいただきました。それをもとに基本計画、基本設計をつくり、昨年度、検討委員会の方におおむね了承をいただいております。それをもとに今年度、実施設計をつくってまいりました。その間、実施設計を行っていく中では、この基本計画、基本設計の中での大きな変更がありませんでしたので、現在、実施設計がこの10月に完成しております。それまで検討委員会の方に審議していただくということが特にありませんでしたので、この12月に検討委員会の方にこの実施設計を説明していくということで考えております。　今後につきましては、当初からこの検討委員会につきましては必要性がなくなるまでということでしたので、完成を待つ形での委員会のあり方だというふうに考えております。　以上です。 ◆12番（勝山制君）　　次に、確認申請を提出する前に、私の気持ちは実施設計の中身を議会のほうにやはり情報を流して、報告をしていただきたいなというふうに感じておりましたが、その辺のことはどうでしょうか。 ◎教育部長兼学校教育課長（田中清高君）　　先ほども申しましたように、前回、議員の方々にもご説明させていただいた計画の中から特に大きな変更がありませんでしたので、これまで議会のほうへの報告という形はとることができませんでした。　ただ、先月、議員懇談会でこの実施設計の説明を行う予定ではありましたが、町長選挙の告示日等も重なったということで、あすの議員懇のほうに日にちをおくらせて説明のほうをさせていただきたいというふうに考えております。　よろしくお願いします。 ◆12番（勝山制君）　　とにかく、おおよそ約20億円の物件でございます。どこの皆様方の自宅におきましても、建築するときには、ある程度説明が求められるということは誰でも思われることですので、やはり議会のほうとも情報は共有していけたらなと私は思いますが、その点についてはいかがでしょうか。 ◎教育部長兼学校教育課長（田中清高君）　　先ほども申し上げましたとおり、議員の皆様にはこれまでにも説明はさせていただきまして、そこから大きな変更はなかったので、あすの議員懇での説明という形にさせていただきたいと思います。　よろしくお願いします。 ◆12番（勝山制君）　　一般質問で私しましたけれども、やはり全体に図面を見て説明を受けたということは、多分、文教厚生委員会のメンバーは３月に受けましたが、そのあと半分の総務建設委員の方たちは全くそういう情報がないというふうに私は捉えておりますが、それで１年ほとんど情報がないという形で、それでいいのでしょうか。どうでしょうか。 ◎教育部長兼学校教育課長（田中清高君）　　この建設につきましては、余りに中途半端な説明をしてはいけないというふうには考えておりますので、この実施設計が固まった時点で議員さんに正確なものをご説明したいということを思っておりましたので、よろしくお願いします。 ◆12番（勝山制君）　　やはり議員の皆さんも、そういう意味では情報はいただきたい。やはり昨年度、一昨年でしたか、完成の餅投げの問題でもそうでしたが、情報はあちらこちらで飛んでいますが、実際の話が我々には届かないということがございますので、町長、これからよろしくお願いします。　それと、この工事の予算のほうの中で、ちょっと見なれない項目が言われましたので、少しお聞きしたいと思います。　工事の建設管理業務というのはどこでもあるんですが、補助管理業務というのがこの庁舎についてはなかったんですね。そういうことで、今回そういう補助業務を項目に上げられておるんですが、私の思うには、こんな立派な40億円を超す建物を補助監督できたという職員もおみえになりますので、その半分の20億円の建物は、そういう職員を育て上げたということでありますので、どうしてそこへつかせないのか、そして、これは多分外部からの委託だと思いますが、この工事監督補助業務について少しお聞きしたいと思いますが、いかがでしょうか。 ◎教育部長兼学校教育課長（田中清高君）　　今回のこの工事補助監督業務につきましては、愛知県の住宅供給公社が建築に関して知識を持った職員がいるということで、工事の設計や監理等の業務について、それの補助をしていただくという業務になります。　阿久比町につきましては、大きな市ですと工事専門の課があって、建物をつくって完成したものを担当課のほうに引き渡すというようなことをやっているというふうに聞いておりますけれども、阿久比町につきましてはそういった専門な工事関係担当課がありません。それぞれの担当部署が該当する建物の建築等もやっております。その中で、職員は当然建築等の知識がありませんので、そこで設計屋さんだとかに監理業務等も委託を行っております。ただ、その中でそれが本当に正しいものかというような知識も、当然職員にはありませんので、今回そういったことがないようにということで、県による職員を派遣していただいて、この建築の中身をよく見ていただくということでの業務になりますのでよろしくお願いいたします。 ◆12番（勝山制君）　　それはそうだと思いますが、私の本当に聞きたいところが、このような大きな庁舎を職員の方が監督できたということで、なぜ今回につき外部から委託するのかなと、どう変わるのかなと。　じゃ、反対にお聞きしますが、その外部の職員の方は給食センターを専門にやってみえる建築士さんなのかということは、ちょっとその辺のことはいかがでしょうか。 ◎教育部長兼学校教育課長（田中清高君）　　阿久比町でこの庁舎をつくったときには、担当課の職員が若干建築についての知識があるということでやってきたとは思いますが、その職員においても一級建築士の資格は持っておりません。　今回は、県の職員については一級建築士の資格を持った方にやっていただくということで、資格を持ったきちっと知識のある方がやっていただくということで考えておりますのでよろしくお願いします。 ◆12番（勝山制君）　　私は反対じゃないかなと思うんですけれども。給食センターが20億円、この新庁舎が40億円を超していますので、小さい方を担当者にやらせて、大きなこういう物件にはやはり専門的なところを託した人にお願いするというのが、それが筋じゃないかなと私は思うんですけれども。　町長が愛知県の会長さんになられて、やはりそういうところとも接触がありまして、そういう営業があったのかもしれませんけれども、町長、どうですか。 ◎町長（竹内啓二君）　　営業というわけではございませんが、このような機関を他市町も利用しながら大きな工事を進めているというデータはいただきました。　そういうことからいって、阿久比町にとりましても今回のこの20億円からの専門的な学校給食センターということでございますので、外部のほうへ委託して監督をしていただくというのも、これは結構なことではないかというふうに考えております。 ◆12番（勝山制君）　　そうだろうと思いますが、私たち町民は、やはりこれだけ立派なものを監督できたんだからやらせるべきだという意見も当然言われると思うんです。それは外部から委託するにはお金がかかります。もし、金額がわかるなら教えていただきたいんですけれども、どれくらいの委託でございましょう。 ◎教育部長兼学校教育課長（田中清高君）　　この工事の監督補助業務につきましては、約550万円ほどになります。 ◆12番（勝山制君）　　ありがとうございました。　この庁舎は、あれだけ長い期間担当の方がやられておって、業務もそれなりに全てこなしておったということで、本当にすばらしい社員、社員というのか職員がみえるだなというふうに、私はその当時感心しておりました。私としては、そういう職員にぜひやらせていただきたかったなというふうに思っております。　次にいきますが、先ほどの答弁の中で、国からの補正予算の見込みで１億5,800万円と答弁でいただきました。６月の質問で私がしたときには、１億7,000万円というお答えでしたが、1,200万円下がった理由というのは明確にわかるんでしょうか。 ◎教育部長兼学校教育課長（田中清高君）　　この補助金の金額の差につきましては、当初の設計では、太陽光を100キロ予定して算出しました。実際にいろいろな必要な太陽光電力等を考えて、費用対効果を考えて今回50キロに、半分の太陽光にしましたので、その分、補助金の額も減ったということになりました。　以上です。 ◆12番（勝山制君）　　ありがとうございました。　給食の問題では一応最後の質問にしますけれども、６月には細かくお聞きしたんですが、運営方式ですね、委託の方式は、６月に答弁いただいたような方式で変わりないということでよろしいでしょうか。 ◎教育部長兼学校教育課長（田中清高君）　　運営の方式につきましては、現在のところ当初予定していたとおり外部に委託、内容につきましては、調理と配送業務のみという形で、それ以外の献立や食材の調達については、町で行うという方法でやっていきたいと思っています。　以上です。 ◆12番（勝山制君）　　それでは、東部小学校の児童増加問題の対応について再質問させていただきます。　まず初めですね、これちょっと教育長さんにお聞きしたいんですが、以前から選択性が問題視されておったと思いますが、これ、いつの時点で教育委員会でこのような方向にしようということがなされたのか、それを持ち上げて、幹部会なり何なりに上げられたと思いますが、この２カ月間の間でどのような動きがあって、そういうふうになられたのかお聞きしたいと思います。 ◎教育長（石井勝巳君）　　10月17日に教育委員会がありました。それから、11月14日にも教育委員会がありまして、東部小学校の児童増に対してどういう対応するかということで、あくまでその10月の時点では、現在のシステム、現在の状況でいきたいということを思っていたんですが、急激なやっぱり児童増ということがあるもんですから、校舎を増築することはするんですけれども、それだけでは対応し切れないと考えられる部分があったもんですから、教育委員会の中で協議をし、アンケート調査をするという方向も持っているということで、11月の中旬から下旬にかけてアンケートをするということで話を進め、教育委員の方々に了解をいただきました。　以上です。 ◆12番（勝山制君）　　ちょっと私の考えは、どういうんかな、そんなにせっぱ詰まってなぜやったのかなというふうに思われますが、もう平成32年度に入学予定のお子さんは、たしか今でいうと４歳なのかな、５歳かな、その程度だと思いますので、もう４年前に生まれておれば読める、読めなかった方も見ますけれども、その時点で数は把握できたというふうに感じられるんですけれども。その時点で、そういう計画はつくるべきじゃなかったかなと思いますが、いかがでしょうか。 ◎町長（竹内啓二君）　　先ほどの教育長の答弁にちょっと補足をさせていただきますが、その人数的な把握というのは、もちろん保育園のほうの数だとか、いろんなことで把握はしておりました。　ただ、先ほど言ったように、ここ２カ月の間にアンケート調査を行うというふうになってきたのは、先ほど部長が答弁の中で申し上げたように、一つには教室を増築する方法、それから、質問でも出ておりました、学区を変更する場合、それからもう一つ、私どもとしては分校にするということを考えておりまして、これに対しましては、愛知県の教育委員会のほうに調査を依頼してありました。これはどういうことかといいますと、一つの阿久比町の中の小学校の中で、わかりやすく言うと英比小学校にある普通教室に変えられる教室があるもんですから、できる限りそれも利用しながらできないもんかということで、東部小学校の分校を英比小学校内につくるという方法もあるんではないかということで、これは愛知県のほうへ、そういう例があるか、ないかというのを調べていただくということで話があったんですね。　それに対する回答が、先ほども言いましたような、せっぱ詰まった中で回答がありまして、たしか横浜か何かの都市の中ではあるけれども、小学校から小学校の中ではなくて、中学校へ小学校の一部を分校としてやるというようなことはあるが、阿久比町のようなケースは日本の中で探しても見当たらないということで、その方式というのはちょっと問題があるんではないかというような回答が来たということから、アンケートをとって、そうした場合にその分校ではない形でいくということになると、次に考えられるのは選択制、それもその地域に隣接した地区を、エリアを限定するような形での選択制という方向性が出てきたわけでありまして、これを町民に問うたわけでございます。 ◆12番（勝山制君）　　そこまでいろいろ研究をされて、深刻になられておったということは、やはり議会としてもそういう情報源はないんですから、もう少しやはり丁寧に説明していただければ、ご協力もできたかと思います。そういう点で残念でございますが、もう少し情報共有をさせていただきたいなと思っております。　当然、私も久保議員もそうですが、東部学区のエリアにおりますので、やはり相談なり何なりはかけられますので、その点を酌み取っていただきまして、今後またこのような事案が出てきた場合には、ぜひ情報をいただきたいと思います。よろしくお願いいたします。　それから、未就学児が新１年生の入学時に英比小学校を選択希望された人数ということが、もしわかればお聞かせいただきたいんですが。また、さらに年中の、今アンケートとった年中の方が、平成32年度の１年生になりますので、その数が把握してあれば教えていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。 ◎教育部長兼学校教育課長（田中清高君）　　今回行ったアンケートの結果としまして、これから小学校へ上がるお子さんにということで、全員の方ではなくて、あくまで今回のアンケートは町内の保育園、幼稚園に通っている未就学児の方へのアンケートということですので、完全な数字ではありませんが、この中で、英比小学校へ子どもを今後通わせたいという世帯につきましては、約52世帯の方が回答を英比小学校にというふうにいただきました。　これは、全体でいいますと今回のアンケート、1,270世帯ぐらいにアンケートを行いまして、回答は、374世帯からの回答になりました。この回答の構成から見ますと、既に学校へ通ってみえる保護者の方は、今後、転校してまでという方は非常に少なかったのかなということで、回答率は低かったのかなというふうに感じております。これから学校へ通われるという保護者につきましては、回答率がこれまで通っていた方よりは多かったなというふうに感じております。　さらに、その中で東部小学校へ通うという回答の方は約150世帯で、英比小学校という世帯の方は52世帯でしたので、比率からすると４分の３の世帯は東部小学校、４分の１が英比小学校という回答率になったかなというふうに思っております。　あと、細かいそれぞれの学年というか、子どもさんの年齢で年中の方、ゼロ歳から今後どれぐらいかというのは、そこまでまだ調査のほうが進んでおりませんので、現在のところでは、52世帯の回答で約65人のお子さんが英比小学校に通いたいというふうな結果は出ておりますので、この結果をもとに今後、教育委員会のほうで検討しまして、今後、選択制を採用するかどうかということを決めていきたいなというふうには思っております。　以上です。 ◆12番（勝山制君）　　ありがとうございました。　アンケートとられた以外にも、まだ相当数いるんじゃないかなと思っております。町外の幼稚園、保育園はどうかわかりませんが、隣接の市町の幼稚園へ行かれている方、そしてまた家庭で子育てをしている未就学児もたくさんおるかと思いますが、そこら辺は把握はまだできていませんかね。 ◎教育部長兼学校教育課長（田中清高君）　　このアンケートでわかったのは、あくまでも町内にある幼稚園、保育園からでの回答ですので、今言われたように町外の幼稚園の方、またはご自宅で育てられている方に対しては、アンケート自体は実施されておりません。　ただ、今回アンケートを行ったことにより、町外の方からも問い合わせがありまして、私の家は現在、町外の幼稚園に行っているけれども、このアンケートは来ていないと、アンケートをやりたいけれどもというご意見がありましたので、その方については、アンケートをお渡しして回答はいただいております。　以上です。 ◆12番（勝山制君）　　これからまたどんどんそういうのがふえてくるかと思います。　ざっとアンケートをとられて65名ということでありますが、ざっくり新１年生がこれだけの、もし数字ありますと、２クラスはいいだろうというふうにとれますよね。それ以上まだあっても英比小学校は大丈夫ですかね。 ◎教育部長兼学校教育課長（田中清高君）　　今回の議会で、さっきの議員さんのほうにもお答えしておりますが、英比小学校には、普通教室に転用できる教室が今４クラスぐらいありますので、今、把握している数字であれば、そこで対応できるというふうには考えております。　以上です。 ◆12番（勝山制君）　　それぐらいになるとうれしいだろうと思いますけれどもね。　これは、再調査またすべきだと思いますが、これを次のはっきりした、今でいう平成32年度ですか、それまでの入学したい方の調査というのは、来年いつごろやられるんですか。 ◎教育部長兼学校教育課長（田中清高君）　　これ、今後、採用するかどうかというのは、教育委員会で決定していくんですが、仮にその人数を把握することにつきましては、クラスの数というのは、おおむね夏休み明けにはそれがないと、教員の採用の関係もありますので、クラス数をおおむね９月の頭には決定する形になります。ですので、当然平成32年の学期に間に合わせようとするには、来年の１学期中には大体の人数の把握は必要かというふうに考えております。 ◆12番（勝山制君）　　アンケートをとった以上に希望者が多くなれば、それにこしたことはございませんが、その反対で、次の質問は地域の問題、いろんな問題が絡んできますので、私も少しコミュニティのほうにかかわっておりますので申し上げたいと思いますが、町長のこの所信表明の中で、ちょっと読み上げさせていただきますが、本町では、町民の皆様と行政が一緒になって進める協働のまちづくりが順調に進んでいますと。少子高齢化の進行をとめることはできませんが、本町で住宅を手に入れ、新しく町民となられた方も一緒に協働のまちづくりに取り組むことにより、地域住民の一体化を図り、老いも若きもともに幸せになっていただきたいと考えていますと。防災・防犯などの安全・安心には、地域が一体となって行動する、顔の見える地域づくりが大変重要でありますと。地域コミュニティが活発に活動を行うなど、地域が一体になるような環境ができつつあることを大変うれしく感じていますという、最後のほうのくだりがございます。　まさしく、こういうことが基本ですが、どうもこのアンケートによりまして、地域が一体となってやりたいことがやれなくなってくるんじゃないかなということでございます。この12月23日に小学校でイルミネーションをやりますが、それを見た未就学児のお母さん方や子どもさんたちが、一緒にやりたいというふうに思うんじゃないかなと、それを心配しておるわけでございます。そうしたことで、東部コミュニティのことは発足して３年目になります。６地区の自治会を初め、学区会、子ども会、いきいきクラブ、ＰＴＡ、育てる会などで協働で事業を行っております。若い世代とのきずなが崩れる心配や不安があります。このことについてのご見解をお願いしたいと思いますが、いかがでしょうか。 ◎教育部長兼学校教育課長（田中清高君）　　議員がおっしゃるとおり、コミュニティづくりが大切だということで、これまで学区の割り振りというのをできるだけやらないということで考えてきました。　ただ、現状を見ますと、東部小学校の通学の状況だとか、全体の施設のキャパというか大きさの中で、今後さらに子どもがふえていくことに対して、このままでいいのかという疑問があった中で、じゃ、住民さんはどのようなご意見をお持ちかということでのアンケートですので、このアンケートを一つの参考として、学校のあり方というものの方向性を考えていきたいということですので、よろしくお願いしたいと思います。 ◆12番（勝山制君）　　ぜひ、今後ともよろしくお願いしたいと思います。　それと、最後のほうですが、必要性がなくなるのは、東部小学校の規模としてはどのぐらいに考えてみえるのか、また、何年ぐらいを、それを選択制を入れてから見込んでおられるのか、もし検討をしておられるならお聞きしたいと思います。 ◎教育部長兼学校教育課長（田中清高君）　　選択制を採用するに当たっては、まだ、それを採用するというような結論は出しておりませんし、これについては早急に考えていきたいとは思っております。　ただ、議員が言われるように、仮に選択制を採用して、それがいつまで続くかということに関しましては、当然、今の状況を考えますと東部小学校の児童が急増して、教室が足りない状況になってきて、校舎を徐々に増築をしてきて、さらに増築するという形をとっている中で、仮に選択制を導入した場合には、考え方としては、先ほども言ったようにコミュニティのことを考えますと、地域の中で一つのコミュニティがいいとは思っております。ですので、施設、学校として、選択制をやる必要がない人数になった時点で、それはやめるべきだと思いますし、先ほど申し上げましたように、採用するかどうかというのはこれから決めていきたいと思っていますので、よろしくお願いします。 ◆12番（勝山制君）　　じゃ、まだやるという断言はできないわけですね。 ◎教育部長兼学校教育課長（田中清高君）　　今回アンケートを行いましたが、これによって、私のほうからすぐに採用するということは言えないと思いますので、よろしくお願いします。 ◆12番（勝山制君）　　じゃ、いつごろ方針が決まるかわかりませんが、その旨を早く情報を出していただいて、共有させていただきたいと思いますので、よろしくお願いします。　最後の質問にしたいと思いますが、前段にも再質いたしましたが、陽なたの丘の１丁目、２丁目、３丁目ができたころには、住民の方から英比小学校への選択を望まれた時期もあります。強く希望されていたこともありました。　しかし、結果的には、その方々の要望が正しかったというふうに捉えがちであります。説明として、この選択制をする説明に当たって、６年間小学校に通えば、また中学校で一緒になれるじゃないかという身勝手な説明は、ぜひやめていただきたい。　本当に住宅を買われるときには、住宅会社から学校区は東部小学校ですよという説明が当然あったはずなんです。それをやはり信頼してうちを買って、ローンを組んできた住民たちばかりですので、本当に私といたしましても、選択制に対応していただいた保護者の皆さんにも大変申しわけないと私も思っております。そういうふうな対応をしていただきたいと思います。　アンケートに協力していただいた家庭の皆様に、本当に感謝せないかんなということで、阿久比町の学校に対する計画が、考えたように進めることがあれば幸いだと思っております。最後、それに対してのご見解をお聞きしまして、私は終わりたいと思います。お願いします。 ◎教育部長兼学校教育課長（田中清高君）　　先ほどからも申し上げておりますけれども、基本的には、これまでも学区というものを大切にして、コミュニティづくりというのをどこも行ってきているというふうに思っております。ずっとこれまでも学区は一つということでやってまいりました。ただ、現状において、東部小学校の現状がこのままでいいのかというのが現実ありますので、そこら辺はしっかり考えて、今後の方策を考えていきたいと思っています。よろしくお願いします。 ◆12番（勝山制君）　　ありがとうございました。 ○議長（沢田栄治君）　　この際、暫時休憩をいたします。午後２時10分より再開します。　　　　　午後１時57分休憩－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－　　　　　午後２時10分再開 ○議長（沢田栄治君）　　休憩前に引き続き会議を再開します。　９番　三留　享議員の質問を許します。　　　　　［９番　三留　享君登壇］ ◆９番（三留享君）　　質問に入ります前に、私も町長の当選お祝い申し上げます。　今まで各議員が今後の期待を述べられましたけれども、私はあえて、やはり県の町村会長、全国の町村会副会長という、非常にめったに得ることのできない立場になりましたので、町の行政については当然のことながら、やはり県、あるいは全国の大きい視野に立って、幸い職員さんたちも立派に育っていると思いますので、ルーチン的なことは職員さんにお任せして、大きい視野でやっていただきたい。そのことが阿久比町の名を高らしめることでもありますし、直接、間接に、やはり阿久比町に有利に働くことだと思いますので、ぜひ頑張っていただきたいと、そういうふうに思います。　それでは、私は、板山高根湿地の今後とボランティアへの対応について質問いたしたいと思います。　板山高根湿地は、阿久比町の昔ながらの自然環境を残す郷土の自然遺産であり、県下有数の湿地として注目されていると聞いております。現在、同湿地の維持管理は、主にボランティアの協力により行われていますが、メンバーの高齢化と減少により、その将来についてメンバーの中から大いに不安の声が上がっています。　本来、これらの危惧は、施設の管理者である町役場こそが抱かねばならないものですが、長年にわたり協力していただいてきたボランティアの方々のためにも、同湿地の今後と、ボランティアへの対応について明らかにする必要があります。　そうした問題意識で、次の諸点について質問いたします。　大きい１点目は、板山高根湿地の概要について質問いたします。　やはりこの施設は、他の施設と異なりまして、日ごろ多くの町民にもなじみが薄く、少なからぬ役場職員も見たことがないと聞きます。施設の内容について、次の諸点を簡潔に説明していただきたいと思います。　１点目は、施設保有の経緯。　２点目、施設の内容。　３点目、維持管理状況と経費。　４点目、町民への還元。　５点目、ボランティアの活動内容。　６点目、現状における問題点。　次に、大きい二つ目といたしまして、同湿地の今後の方針について質問いたします。　１点目は、同施設を今後とも保有するのであれば、その目的は何か。　２点目、同施設の維持管理水準をどのように考えているか。　３点目、活用策を今後どう考えていくか。　大きい３点目の質問は、ボランティアへの対応についてです。　冒頭にも述べましたとおり、この施設の維持は、ボランティアの方々の献身的な協力によって成り立っていると言っても過言ではないと思います。　そこで、１点目は、ボランティアの方々に今後期待していくこと。　２点目は、このボランティアの方々の活動条件の整備についてどのように考えておるか。　以上、通告に基づいた質問をいたします。 ◎建設経済部長（新美清司君）　　では、私から板山高根湿地の今後とボランティアへの対応について、１点目、板山高根湿地の概要の①施設保有の経緯についてお答えをいたします。　高根湿地につきましては、昭和40年代には、果樹園や水田として利用されておりましたが、その後、休耕地となり、土壌や湧き水の水質などから湿地性の植物が生息するようになりました。しかし、その後、貴重な植物などの盗掘や踏み荒らしが絶えない状況となりましたので、貴重な動植物を保護する目的で、平成13年より本町が地権者より土地を借り上げ、調査を行い、フェンスを設置するなど対策を講じてまいりました。　次に、②の施設内容についてお答えします。　板山高根湿地は、本町の東部の丘陵地に位置し、面積は約１万1,560平方メートルで、モウセンゴケやシラタマホシクサなどの湿地性の植物が自生し、ハッチョウトンボを代表とする多種の昆虫などが生息をしております。また、湿地には木道が整備され、周遊して自然観察ができるようになっております。　次に、③の維持管理状況と経費についてお答えします。　現在は、阿久比町自然観察検討委員の指導を受けながら、板山高根湿地環境ボランティア会員の方々に、湿地保護のための草刈りや木道の補修など、維持管理をお願いしております。年間の経費につきましては、今年度の予算ですが、土地の借地料として101万7,000円、維持管理経費として50万8,000円を計上しております。　次に、④の町民への還元についてお答えをいたします。　町民の方への一般公開といたしましては、高根湿地自然観察会を平成19年から毎年４回開催しており、湿地内を開放し身近な自然を楽しみながら、自然の大切さ、その保護の難しさを体験していただいております。そのほか、町内外からの団体視察も受け入れているところでございます。　続いて、⑤のボランティアの活動内容についてお答えをいたします。　湿地には、約800メートルの観察用木道が設置されております。その補修や雑木の間伐、雑草の刈り込みなど動植物の生育環境の保全、その他、自然観察会での説明員など、多様な活動を行っていただいております。　次に、⑥の現状における問題点についてお答えします。　問題点としましては、維持管理をお願いしているボランティア会員登録者数、約50名おりますが、常時活動している方は五、六名ということで、また、どなたも高齢となり、講座を開催しボランティアを募集しておりますが、なかなか集まらない現状で、年々活動に支障を来していることであります。　続きましては、２点目の今後の方針の①同施設を保有する目的についてお答えします。　本町の自然環境の指標として、湿地における貴重な動植物の保護に努め、その自然環境を町の財産として後世に残すことが目的でございます。　②の同施設の維持管理水準状況についてお答えします。　高根湿地の維持管理水準は、愛知県内には豊橋の葦毛湿原や、武豊町の壱町田湿地など多くの湿地がありますが、貴重な動植物の発生状況など、他の湿地と比較しても遜色はないと自然観察検討委員会の方から伺っております。　次に、③の活用策についてお答えします。　まだ湿地についての知名度は低いと思われます。写真撮影会や写真展示会など継続して実施し、町内外の多くの方が、観察会や見学に訪れていただけるよう、また、いかに後世に残していくかなど、自然観察検討委員や、環境ボランティア会員と知恵を出し合い、検討する必要があると考えております。　続いて、３点目、ボランティアへの対応の①として期待すること及び②の活動条件の整備については、あわせてお答えをいたします。　ボランティア会員には、このままずっと継続して活動をお願いしたいと思っております。そのために、まずは、実働会員の勧誘をお願いしたいと考えております。町内には、こういった自然に興味のある方はいらっしゃると思いますので、積極的にお声をかけて会員をふやしていただきたいと思っております。町としても、皆さんの要望をお聞きし、活動しやすい環境を整備するために、できる限りお手伝いをさせていただきますので、よろしくお願いします。　以上です。 ◆９番（三留享君）　　それでは、幾つか再質問させていただきたいと思います。　１点目は、冒頭のほうのお答えにもありますように、この高根湿地が県下で有数な湿地だということでありますが、何が有数な湿地であるのかと、その中身を少し教えていただきたいと思います。 ◎建設経済部長（新美清司君）　　愛知県内にはたくさんあると言いましたけれども、明らかになっているものだけで、現在66余りの湿地が存在しております。その中で、地形、それから規模、植生などのそれぞれ違いはございますが、本町の湿地については、ほかの湿地と比較しても遜色はないというふうに伺っております。　以上です。 ◆９番（三留享君）　　その何が遜色ないのかという、そこを聞きたかったんです。 ◎建設経済部長（新美清司君）　　湿地におけます植物の種類ですね、種類の多さ、それから昆虫類ですね、特に、昆虫類の多さというのは遜色がないというふうに伺っております。 ◆９番（三留享君）　　続いて、現在、県内で先ほど66の湿地があるということをお聞きしましたが、私がこのボランティアの方々などから聞いておりますと、県内の役所、自治体が管理している湿地の中で、十数カ所そういう湿地を持っている自治体で、湿地サミットというのを開催しておるということを聞いておりますけれども、それで、そこに対して阿久比町は加入していないと。私は、やっぱりこういう施設の管理技術の習得とか、そういったことをいろんな情報を得る必要はあると思うんですが、これに加入していない、そういう理由をお聞かせください。 ◎建設経済部長（新美清司君）　　湿地サミットにつきましては、県内で13の市町村が参加しているというふうに伺っております。この湿地サミットにつきましては、本町でも別にほたるサミットというものを開催しておりますが、そのサミットを開催する上で、職員の苦労とか、予算等を使いまして、大変な作業量であるということはよくわかっておるつもりであります。　ただ、このサミットにつきましては、本町としましては、ボランティアさんにサミットの会員としてじゃなく、一般会員として参加をしていただいておって、その報告を毎年受けておりますので、そういうこともありますので、今のところ参加はしていないということでございます。 ◆９番（三留享君）　　当然サミットという形で入ってきますと、いろんなイベントのおつき合いもしなきゃならんでしょうから、必ずしもサミットのメンバーになるということがいいのかどうかわかりませんけれども、ただ、ここにはそういうことで、ボランティアの方が一般参加しておるということも聞いておりますけれども、それに関しまして、一つは、役場の職員さんはこれには一般参加では参加されておるのかということと、それからボランティアさんがこういう一般参加している場合、ボランティアさんから情報を聞いているということですが、ボランティアさんへせめて交通費の実費ぐらいは出してあげてもいいんじゃないかと思うんですが、そういうボランティアさんへの費用の措置はどういうふうにされておるんですか。 ◎建設経済部長（新美清司君）　　今のところ、ボランティアさんには自費で行っていただいている状況でございます。今後はちょっと費用については検討していきたい。　それから、職員につきましても、年に一度のサミットでありますので参加させたいなというふうに考えております。　よろしくお願いします。 ◆９番（三留享君）　　それでは、次に、維持管理上の問題に対する対策ということを若干お聞きします。　この施設を維持していくためには、必要な面積であるとか、それからそこに植生している植物、あるいは動物、昆虫だと思います。それをどういうふうに考えていくのか。　それから、最大の問題は水だと思うんですが、水の量と質、こういったことの維持管理上の問題があると思いますけれども、そこで一つ、今までこの湿地が渇水になったというようなことが過去にあったか、また、あったならばどのような対処をしたのかというのを聞きたいと思います。 ◎建設経済部長（新美清司君）　　湿地の水の状況ということでございますが、今までは、渇水になったことは一度、二度あるというふうに思いますが、自然の湧き水で全てやっておりますので、水だけの管理というのはしていないという状況です。 ◆９番（三留享君）　　非常に難しい問題だと思うんです。愛知用水の水を入れてしまうと生態系が変わってしまうというような問題もあるでしょうから、やっぱり専門家の方の意見を聞きながら対応していかなきゃならんと思います。　それと、現在ここへ行ってみますと、隣接地が相当大幅に崩落して、木道の上までかかっておると、そういうような状況になっておりますけれども、この崩落していることについては、今どういうふうに対応しようとしておるのか。 ◎建設経済部長（新美清司君）　　その崩落の状況は見ておりますが、湿地の上に機械を入れなければとても対応ができないほどの崩落でありますので、実際にその機械をおろしていく場所等もなかなかない状況ですので、なるべく湿地の状態をキープしたまま作業するというのは非常に難しいかなということで、まだ現在も検討しているというところでございます。 ◆９番（三留享君）　　次に、維持管理の経費についてちょっとお聞きしたいんですが、現在、借地になっているんです。町の施設でありますけれども、借地になっております。ところが、長期にわたって毎年100万円ぐらいこういう賃借料を払っているわけですけれども、むしろこれを買い取ってしまったほうが有利じゃないかというふうに私は感じたんですけれども、この辺の検討をされたことはありますでしょうか。 ◎建設経済部長（新美清司君）　　借地につきましては、この湿地に関しましては地権者の方２名おられます。この２名の方につきましては、一応町のほうも買いたいということで一度提案をさせていただいております。１名の方はいいよという返事はいただきましたが、もう一名の方につきましてはお断りをしますということでありました。ですので、なかなか町の所有にしていくというのは、今のところ難しいかなというふうに思っております。　以上です。 ◆９番（三留享君）　　やはり引き続き検討はされたほうがいいなと思います。　それで、あと、この経費につきまして、先ほどの説明で今年度の予算でトータル150万円ぐらいですが、そのうち100万円はこの借地料、あとの50万円といいましても、実際は観察会で30万円、40万円使っていると思うんです。そこまでいかないかな。30万円ぐらいの経費は観察会で使っておる。したがって、日常の管理にはたかだか本当に10万円、20万円の世界しか使っておらないというようなことなんですが、これらの維持管理費についてはこのままでよろしいと思っているのかどうかお聞きします。 ◎建設経済部長（新美清司君）　　維持管理費として、先ほど50万8,000円ほど予算化しておりますということを申し上げましたが、このうち、30万円ほどはシルバー人材センターへの草刈り等の委託をしております。残りの20万円でボランティアさんの維持管理、草刈り、それから木道の補修ですとか、その木道の板の材料ですとか、そういうものに充てております。普通の木ですので、湿地、傷みが激しいです。ですから、もうちょっと金額を上げて、なるべく保存の長い、例えばコンクリート材料を入れると水質が変わるおそれがありますので、例えば水に溶けないような、そういう材料、そういうものを購入して使っていきたいなというふうに思いますので、若干そういうときには維持管理費、多分上がると思いますが、その辺を要求していきたいなというふうに考えております。 ◆９番（三留享君）　　先ほどの経費の内訳で、ちょっと私が聞いている内容と違います。　シルバーの草刈り等に30万円ということですが、私は観察会に相当使っておると、観察会のために相当使っておるというふうに聞いておりますので、そこはまたちょっと詳しく調べてください。ちょっと間違った認識でおると、なかなか維持管理、適切なものにならんと思いますので、それはきちっと調べ直してください。　それから、この施設の活用策ですけれども、やはり町の施設というのはあらゆるものがそうですが、単にきちっと管理して後世に残す、それだけでも文化財なんかは意義のあることはありますけれども、やはりそういう水準を残しながらも、町民に何らか利用していただくとか、そういう活用策というのを考えていく必要があると思います。　今まではそういう観察会というようなことが毎年数回行われておりますけれども、そのほかに何かアイデアがないんでしょうか。例えば学校の教育の教材にするであるとか、いろんなことが考えられそうなんですが、何か考えたことはありませんですか。 ◎建設経済部長（新美清司君）　　ボランティアさんが、高齢化で人数が少なくなっていくということもありますので、学校の、例えば中学校、高校、もちろん大学生ですとか、そういう方たちにこの自然というものを見せて、大事なものがありますよということをお伝えして、その中でいろんな意見を聞いて、一緒になって進めていければいいのかなというふうには思っておりますが、何せ維持をしていくのが大変なので、そこのところが、今ちょっと取り組んでいるところでございます。 ◆９番（三留享君）　　やはり、ボランティアさんがそういう活用もしてもらいたいと、そういうことをしてあげると励みになると思いますので、ぜひ何かいい方法を一緒になって考えてやっていただきたいと思います。　それから、この管理のために、私は専門家とかそういったもののご意見とか指導というのは必要だと思いますし、ぜいたくを言うなら専任者を配置すると、これは規模とかいろんなことからいって無理だと思いますが、そういったことも考えていくべきじゃないか。　それから、主管部門が、本当に今の建設環境課でいいのか、かつては教育委員会のほうで管理してきたと思うんですが、その辺のところの見解をお聞きしたいと思います。 ◎建設経済部長（新美清司君）　　専門的な知識というのは、環境部局もありますし、それから、学識経験者ということで教育部局のほうにも携わってくるかと思いますので、担当は環境問題ということもありますので、建設環境課でもいいというふうには思いますが、横のつながりで教育部署ともよく連携をして、こういう専門的な知識を負う方などの活動も要請したいなというふうに思っておりますのでお願いします。 ◆９番（三留享君）　　ぜひそのようなところは連携をしっかりやっていただいて、いい環境のものを後世に残していただきたいというふうに思います。　次に、今の板山高根湿地、この設置施設は、例えばよその自治体が持っている湿地と比べて、設備的にどういうものが不足だというふうにお考えでしょうか。 ◎建設経済部長（新美清司君）　　自然の山の中にございますので、例えば、ボランティアさんが草刈りに行く、草刈り機を持っていく、道具を持っていくのも駐車場等がございませんので、ふれあいの森から道具を持って歩いていって作業していただいている状況であります。ですので、ボランティアさん専用じゃないですけれども、来客者も含めて二、三台、四、五台置けるような駐車場のスペースが必要かなというふうに思っております。　それから、夏場に作業が集中をいたしますので、日陰があればということで、休憩施設があればいいのかなというふうに思います。　以上です。 ◆９番（三留享君）　　最後に、ボランティアの対応関係についてお聞きします。　１点目は、先ほども若干説明ありましたけれども、ボランティアの確保対策、先ほどの答弁では、ボランティアさんにできるだけ誘ってもらってボランティアの数をふやしたいということなんですが、私がちょっと先ほどの答弁で気になりますのは、そういう形でボランティアさんに手伝っていくという、そういう答弁されていましたけれども、これは逆だと思います。この施設の主体は、あくまでも町です。それなのに、ボランティアに手伝っていくという発想が、そもそも町の仕事のやり方としては間違っていると思います。　やっぱりボランティアを確保するためにも、具体的なボランティアさんに何かいい思いをしてもらうようなことを考えていかなきゃな、一つは先ほど言いましたけれども、一般参加のほたるサミットのときに旅費を出してあげるとか、あるいはそういう見学会以外にもボランティアさんが活動しているところを見てもらうようなこと、そういったこと、それから、やはりほかのボランティアと関係している部門でも気になるところですが、一部のところでは、やはり協働のまちづくりと言いながら、ほとんどボランティア任せになっているというところが多々ありますよね。この高根湿地のこの問題でも、やはりボランティアが寂しがっているのは、担当者の方とほとんど接することがないと、こういうような仕事のさせ方というのは本当にいいんでしょうか。　これは意見になりますけれども、やはり協働のまちづくりということで、町民にいろんな面で活躍してもらうためには、もっと担当者の方は、ときによっては、たまには課長さんぐらいが顔を合わすとか、そういったやる気を起こさせるような、そういった進め方をしていただきたいなと思います。　それから、ボランティアの対応で、さっき必要設備のことで、駐車場も今、ボランティアの方々は、周りの方に気遣いながら道路端にちょっと置いてやっておるというような、とめておるというようなことなんで、やはりもうちょっとそういうことの心配なしに駐車場を使えるような、例えばあそこに浄水タンクがありますけれども、あのタンク場の一部を仕切ってでも、浄水の管理の問題がありますけれども、そういったところでボランティアの人が胸を張って使えるような、そういう駐車場を少し考えていただきたいなと、それから休憩所の問題は、今あるのは彼らがそれぞれ持ち寄った材料でつくっておりますけれども、やはりこれもせめて材料支給ぐらいして、簡単なものでいいわけですから、やはりもうちょっと考えていただきたいなと思います。　あとは、木道の問題、随分打ち明けられています。今の木道は、非常に安い経費でつくっているものですから、木道の厚みなんか非常に少ないんです。３年もしますと大分朽ちてしまうというようなことになっているようですので、その辺ももうちょっと計画的に、耐久性のあるようなものをやっていただきたいなというふうに思います。　いずれ、これは貴重な町の遺産でありますので、この遺産というのは、現在の我々のものだけじゃなくて、過去の人、それから将来に向けての財産でもありますので、ぜひ適切な管理ができるように、そういう中でボランティアさんが喜んで仕事をやっていただけるような、こういう環境を整えていただくことをお願いしまして、質問を終わりたいと思います。 ○議長（沢田栄治君）　　この際、暫時休憩をいたします。午後２時55分より再開します。　　　　　午後２時47分休憩－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－　　　　　午後２時55分再開 ○議長（沢田栄治君）　　休憩前に引き続き会議を再開します。　２番　小柳みゆき議員の質問を許します。　　　　　［２番　小柳みゆき君登壇］
   ◆２番（小柳みゆき君）　　２番　小柳みゆき。　議長のお許しをいただきましたので、質問をさせていただきます。　前回のことがありますので、今回はこの前以上にある意味ちょっと緊張しているかもしれませんが、私の質問をさせていただきたいと思います。　１、学校選択制アンケートについて。　平成32年度には東部小学校の教室が足りなくなる。その対応が急務であります。11月17日の中日新聞には、「阿久比町長選　町の課題」として記事がありました。その中に、東部小学校区の問題が挙げられていました。そこには、学区選択制を導入するかの方向性は、アンケートを行い、年内までに決めたいとありました。私と勝山議員が、さきの一般質問を行った際に、本町は、学区の選択制や変更などを導入する考えはないとの答弁だったと認識をいたしました。　ところが、選択制を導入するかどうかのアンケートを実施するとのことでありましたので、町民の皆様の意見を広く聞いてくださる気になっていただけたことは大変よいことで、ありがたく思っております。ただ、アンケートは既に11月16日に配られていたということで、ちょっと時間差がありますので、質問の趣旨がわかりにくいところもあるかと思いますが、行わせていただきたいと思います。　①学区の選択制の導入を視野に入れた理由をお聞かせください。　②アンケートに記載する具体的な内容について教えていただきたいです。　③アンケートの方法について、実施時期や場所などを教えてください。　④アンケートの対象範囲について。　ａ、対象範囲は、新聞では宮津団地と陽なたの丘となっておりますが、東部小学校区の卯坂地区は範囲に入っておりますか。　ｂ、対象は保護者となっておりますが、家庭の事情は重要ではありますが、当の子どもの意見が大切であるとの考えはどうでしょうか。　ｃ、教育委員会としては、子どもの人格、人権を考えた上で子どもの意見を尊重した家庭内での相談を推進することが望ましいのではないでしょうか。お考えをお聞かせください。　ｄ、年少から４年生の保護者対象という理由はなぜですか。これは新聞のほうに書いてありまして、一応教育委員会のほうに立ち寄って確認はとったんですけれども、そういうようなことでありましたので、そのまま年少から４年生の保護者対象という理由をお聞かせください。　ｅ、対象地区の全戸にアンケートを行うという考えはありませんでしたか。　ｆ、ゼロ歳児から年少以下の子を持つ家庭や、年度内に出産を控えている家庭にも範囲を広げる必要があるのではないかとの考えはありませんか。　⑤新聞には、結果次第で2020年４月の１年生から導入するとありましたが、既に学校に通っている兄弟や姉妹については、どのように考えておられますか。　⑥アンケートの内容は、兄弟のいる家庭に配慮されたものでありますか。　⑦選択制で転校になる可能性が出た場合、子どもたちと仲よくできる環境に配慮した指導はしてもらえますか。また、どのような方法を考えておられますか。　⑧選択制を導入することになった際、子どもたちに不利益が生じないよう柔軟な対応をとるための具体的な考えはどのようになっておりますか。　⑨アンケートを行うに当たり、選択制以外に学区変更に対する意識調査もするべきだというご意見がありましたが、そういう意見に対してはどう考えておられますか。　⑩本町は、これまで選択制や学区変更についてのデメリットを強調されてきました。メリットとデメリット、両方を記載し、公平なアンケートがとれるような方法を行ってもらえますか。考えを伺いたいです。　大きい２に行きます。　選択制を取り入れることにもしもなった場合、英比小学校の空き教室を使われることになるということでありますので、２として、英比小学校の空き教室の状況について教えてください。　①アンケートの結果次第で英比小学校の空き教室を活用するとのことですが、空き教室の数について教えてください。　現在あいている教室以外でも、なるべく空き教室をつくらないようにいろいろと工夫しておられますが、そのスペースを教室として活用する方法はありませんか。　③その結果、活用できる教室は全部で幾つぐらいになると考えられますか。　お願いします。 ◎教育部長兼学校教育課長（田中清高君）　　それでは、学校選択制アンケートについてのお答えをさせていただきます。　まず、１問目の学校選択制アンケートについての１点目、学区の選択制の導入を視野に入れた理由についてということでお答えさせていただきます。　先ほど、勝山議員とか、先日も久保議員等にもお話をしておりますけれども、これまで、一つの自治会の中で学校を分けることは、子ども会活動や地域活動が難しくなるとのことで、学区や自治会を分断するようなことはできないと考えてまいりました。　しかし、東部小学校の児童増加は、これまで予想してきた人数をはるかに超えた児童数になってきており、先ほども申し上げましたように、現状、東部小学校の様子を見てまいりまして、いろんな方から通学路の問題だとか、運動会の問題等のいろいろなことが耳に入るようになってまいりました。そこで町のほうとしてもいろいろな方策を考えてまいったつもりでいます。　町長のほうからも話があったように、英比小学校に分校ができないかということも検討して、県のほうにも聞いてまいりました。その結果は余り芳しくないというようなご意見もありました。　さらに、英比小学校には普通教室に転用できる教室があることから、英比小学校の有効活用もという声もあって、そんないろいろなことを考える中で住民意見を把握するため、英比小学校に隣接する陽なたの丘と宮津団地の小学校４年生以下の保護者に対して今回アンケートを実施して今後の方針を考えていきたいというふうに実施をいたしました。　２点目のアンケートに記載する具体的な内容はについてお答えいたします。　アンケートの内容は、問１としてお子さんの年齢について、問２として学校選択制についてどう思うか、問３として地域や近隣との関係について、問４として未就学児がどちらの学校を希望するか、問５として既に通っている小学生が転校を希望するか、問６として東部小学校を選択した理由、問７として英比小学校を選択した理由、最後に自由意見欄を設けてアンケートのほうを実施させていただきました。　３点目のアンケートの方法についてということで、実施時期や場所などについてですが、アンケートの実施は11月16日金曜日に東部小学校と町内の保育園・幼稚園に依頼し、11月30日の月末を期限としまして行っております。　回答の方法としましては、最近の保護者はスマートフォンをお持ちの方が多いので、ＱＲコードを利用しまして阿久比町の電子申請・届け出システムによりインターネットを利用し回答を依頼しております。そのほかにも、パソコン、ファクス、窓口での紙での提出での回答も受け付けをいたしました。　４点目のアンケートの対象範囲ですけれども、今回の調査対象は英比小学校区と隣接する陽なたの丘と宮津団地の、まず学生として１年生から４年生の保護者、それとこれから学校に上がる町内の保育園・幼稚園に通園するゼロ歳から年長の保護者に対してアンケートのほうを実施しました。　質問ａの東部小学校区の卯坂地区は範囲に入っているかにつきましては、この卯坂地区は宮津団地の自治会ですので、調査対象に入っております。質問ｂとｃの子どもの意見や子どもの人権につきましては、当然、家庭内で子どもとともに相談していただき、保護者による回答をお願いしております。　質問ｄの年少から４年生の保護者を対象とした理由ということですが、今回の学校選択制のアンケートは、平成31年というのはとても無理で、教員の数も決まっておりますので、その次の平成32年に入学するのが一番これからやれる時期かなということで、平成32年度入学時期を想定したアンケートですので、４年生以下という形に対象者をさせていただきました。　質問ｅの対象地区の全戸にアンケートを行う考えはにつきましては、子どもをお持ちでない対象者以外の世帯への影響は少ないというふうに考えたため、該当する児童・園児の保護者へのアンケートとしました。　質問ｆのゼロ歳から年少以下の子を持つ家庭や年度内に出産を控えている家庭にも範囲を広げる必要があるとの考えにつきましては、出産を控えている家庭にまでは行ってはおりませんけれども、町内にある保育園のゼロ歳から年少以下の保護者にもアンケートをお願いしております。　５点目の新聞には、結果次第で2020年４月の１年生から導入するとあったが、既に通っている兄弟・姉妹についてはどのように考えるかと、６点目のアンケートの内容は兄弟のいる家庭に配慮されたものであるかについては、あわせてお答えをいたします。　兄弟や姉妹が別々の学校に通うことは当然好ましいことではないと考えますので、兄弟や姉妹が同じ学校に通うことができるよう、既に学校に通っている児童が転校することも視野に入れ、今回アンケートのほうを学校のほうにも依頼しております。　７点目の選択制で転校になる可能性が出た場合、子どもたちと仲よくできる環境に配慮した指導はしてもらえるのか。また、どのような方法を考えているかと８点目の選択制を導入することになった際、子どもたちに不利益が生じないよう、柔軟な対応をとるための具体的な考えはにつきましては、あわせてお答えいたします。　各学校では、日々望ましい友達関係、人間関係を築くことができるよう、さまざまな場面を捉えて支援や指導を行っております。転入生がある場合については、早く新しい学校生活になれ、楽しく過ごすことができるように学校担任を中心に注意深く様子を見てまいっております。また、転校する児童につきましては、各学校間で情報交換を密にし、児童が気持ちよく学校生活を送れるよう、できる限りの配慮をしていきたいと思っております。　９点目のアンケートを行うに当たり、選択制以外に学区変更に対する意識調査もするべきだ。という意見に対してはどう考えるかについてお答えします。　学区の変更につきましては、多くの児童の転校が発生するということが考えられますので、学区変更に対する意識調査については考えておりません。　10点目の本町はこれまで選択制や学区変更についてデメリットを強調されてきた。メリットとデメリット両方を記載した公平なアンケートを行ってもらえるか否か、考えを伺うにつきましては、このアンケートにつきましては11月30日をもって終了しておりますので、議員が希望されているようなアンケートを今後行う予定は今のところありません。　続いて、２問目の英比小学校の空き教室の状況についての１点目、アンケートの結果次第で英比小学校の空き教室を活用するとのことだが、空き教室の状況についてと、２点目の現在あいている教室以外でもなるべく空き教室をつくらないように工夫しているが、そのスペースを教室として活用する方法はないかと、３点目のその結果、活用できる教室は幾つくらいになると考えられるかについてはあわせてお答えいたします。　現在、英比小学校には使用していない教室はありませんが、高学年の女子が使用している高学年更衣室、算数の少人数学習で使用している６年多目的室と５年多目的室、１・２年生の生活課で使用している生活課教室の４教室は、普通教室としての転用が可能ですので、活用できる教室は４教室になると思っております。　以上です。 ◆２番（小柳みゆき君）　　ご答弁ありがとうございました。　再質問のほうをさせていただきます。　１問目の④のアンケートの対象範囲についてですが、ａの先ほどの富士塚周辺の卯坂地区について、どこの範囲になるのかなということは、私が聞いた人がよくなかったのかわかりませんけれども、学校教育課の方に伺いましたら、「あの辺、どの地区に入るの」と聞いたんですけれども、そうしたら「どこに入るかわからないし、そこの区域はアンケートを行っているかもわからない」というお答えだったものですから、すみません、ちょっとこのアンケートに入れさせていただきました。あのあたりが宮津団地に属していて、宮津団地の地区に入っていてアンケートが行われたということで安心をいたしました。　引き続き、アンケートの対象範囲についての答えの中で、町内保育園・幼稚園に通園するゼロ歳児から年長の保護者に実施したとのことでしたが、町外の保育園や幼稚園に通っている子どもや、あと、保育園や幼稚園に行かずに家庭で育てられている子どものいる家庭にはアンケートは行わなかったのでしょうか。　お願いします。 ◎教育部長兼学校教育課長（田中清高君）　　この東部小学校の問題につきましては、何度か議員からも質問がありまして、６月議会のときに、12月末ぐらいまでには方向性を決めたいということで答弁をしているかと思います。　その結果を考える中で、今回アンケートを今の状況でいいのかということも含めて、割と急に実施することになりました。その際、全てのお子さんをお持ちの家庭にアンケートをするのが本来だとは思いますけれども、期間的にも余り時間がないということと、あと、町内の保育園であれば町から依頼ができるんですが、半田市だとか知多市とかというところへ依頼することに対してはなかなかすぐにというのは難しいことと、あと、保育園に行っていない家庭につきましては、それを全部抽出して調べるということが大変時間がかかるということもありまして、今回、ある程度の全員の意見を聞くというよりは、町として方向性を検討する材料にするという考えもありましたので、全ての方にアンケートをする必要までは特に考えがなくアンケートを実施しました。　それによって、町外の幼稚園や自宅で子どもを育てる方についてはアンケートは行っておりませんけれども、今回新聞に載った関係で、そういった方の保護者からも、こういうアンケートがあるけれども、私たちはできないのですかという声もありまして、そういう方についてはアンケート用紙をお渡ししてアンケートには参加していただくようにしておりますので、よろしくお願いします。 ◆２番（小柳みゆき君）　　９月26日に９月議会が終わりましたが、その９月議会で選択制などの導入する考えはないというご意見だったのに対して、11月16日には既にアンケートが始まっていたということは、２カ月足らずの間に本当に急に……。そういう方針も考えていたと言われればそうですけれども、９月の時点では私や勝山議員が受けとめた感じとしてはそういうアンケートを行う方針はないというふうに言われたと認識しておりましたので、それを考えますと本当に急な展開で、余りにも……。きのうから何度も、「なぜ急になったかは理由はわからない」、その理由をお尋ねしても、また同じ答えが返ってくると思いますので、もうそれは、先ほどお答えいただいたことで納得はしていないですけれども、とりあえずそういうことなんだなということで受けとめさせていただきます。　ただ、これは非常に急な展開で、役場の職員の方々や先生方も非常に忙しくご苦労されたことと思います。そして、対象地域の住民なのにアンケートの対象から外れてしまった方がいらっしゃる－－その理由も先ほど伺いましたが、とても残念ですし、特に３歳児以下の子を家庭で保育している方は、ゼロ歳児から保育園に子どもを預けている人よりも人数が多いと思うんです。その人たちの家庭の子どもたちが将来学校に通うということを踏まえたら、やはり意見を聞く必要があったのではないかと思いますし、先ほども再度アンケートを行う考えはないということでした。ならば、なおさら慎重に早目に対応しておくことが必要だったのではないかなと思います。　いろいろなこと、人数のことなども把握していました。突然こんなに急にふえるとは思わなかったとおっしゃいますが、皆さん私よりもうんとはるかに頭のいい方ばかりで数字の計算も得意な方ばかりだと思います。その方々がそれが把握できなかったというのは、町民の方に言っても、「ああそうか、なるほどな」とはなかなかならない理由ではないかということが思えて仕方がありません。　特に、再度アンケートを行うことがないというならば、これは限りある大切な時間と大切な税金を使って行っていただいていることなので、もう少し慎重に行っていただけたらいいなというふうに思っております。　あと、先ほど勝山議員が質問されておりましたもののお答えに、学区選択制はしばらくの限定になるというようなふうに言われておりましたが、本当にその限定期間で考えていらっしゃるのでしょうか、教えてください。 ◎教育部長兼学校教育課長（田中清高君）　　これまで町としましては、地域コミュニティのあり方等を考えると、学区の線引きの引き直しだとか選択制というのは今まで答えてきたとおり、子どもたちにとっても地域にとってもどうだろうというふうに考えて、そういった学区選択制ということにたいしては否定的にお答えをしてまいりました。　その中で、現状を見たところ、やはり先ほども言いましたように、東部小学校のあの敷地の中で今後さらに子どもがふえて1,100人になったときに大丈夫だろうかというのはやっぱり皆さん考えることだと思われます。　いろいろな対応方法を検討してきた中で、この学区選択制というのが実際に住民の皆さん方がどう思われているのかということは、やはりこちらではわからなかったものですから、このままの状態で進んでいっていいのだろうかということを含めて今回のアンケートを実施しております。　仮に、選択制が採用になったとしても、これはやはり、その地域の地域づくりから考えると、一時的なことではないかなというふうには考えております。ですので、東部小学校の子どもがいずれは減っていきますので、それがわかっている以上、将来的にずっとそれをやっていく必要があるかというと、先ほども言ったように、地域づくりの観点からすると、やはり同じ学区の子どもたちは同じ小学校に通ったほうがいいのではないかというふうには思っておりますので、仮に採用したとして、その必要がなくなればその対応はなくなるというふうには考えております。　以上です。 ◎町長（竹内啓二君）　　先ほど、議員のほうが当局側が慎重に対応していないというお言葉がありましたので、答弁をさせていただきたいと思います。　先ほど、勝山議員のときに答弁しましたように、私どもとしては、分校にすることができないかと、分校することによって英比小学校の普通教室にかえられる教室が使えるのではないか、それによって東部小学校の教育環境というものも改善されるのではないかというこの問題に取り組んでおりました。　これは、愛知県の教育長までをも動かしながら調べもしましたし検討もしていた。その返事が来るのが遅かったものですから、ですから、それを受けてすぐにアンケートの調査に入った。それはもう、二者択一になってくるわけですね。選択制でいくのか、それからハイブリッド方式という言い方も私は使いましたが、校舎の建設もすぐに行わなければいけない、それでいて、また今言ったようなエリアを決めるような選択制の問題、このあたりがあったものですから、時間的に見ると急になったということで議員は納得をされていなかったものですから、ご説明させていただいているわけですが、町民の方にもその辺は十分ご理解をいただきたいと思いますし、これは愛知県の教育委員会まで動かしていることですので、当局側が慎重に対応していないと言われると、愛知県の教育委員会に対しても失礼に当たりますので、私はここで答弁をさせていただいておるわけであります。ご理解をいただきたいと思います。 ◆２番（小柳みゆき君）　　突然の町長からのご答弁ありがとうございました。　まさか、ご答弁いただけると思っておりませんでしたので、ちょっとびっくりいたしましたけれども、それも含めて、どうしてもっと早く動いていただけなかったのかなという思いでした。　実際に、私の言葉遣いが悪かったのならば本当に申しわけないと思いますが、このアンケートを何のためにこれを行ったかというと、先ほども、方向性を決めるためだとのことでしたが、一番大事なところはどこにあるのかなと思う、その観点で質問させていただきたいと思います。　先ほどの学区選択制は限定だということでした。それは、地域に基づいて地域に戻すために子どもたちが選択したものをまたそこへ地域へ戻すと言われましたが、それの期間を限定してしまったら、じゃ、また何年か後にその地域の人たちは学校の選択制を－－やっと選択できるようになったんだ、やっと子どもが近いほうの学校に通えるようになったんだ、重い重い荷物を小さな体で一生懸命背負って歩かなくてもよくなるんだ、広い校舎でゆっくりできるんだって思って安心して、例えば選択制を導入した場合、選択できたんだと喜ばれるわけですよ。それを、限定ですからもう月日がたちましたので、申しわけないんですけれども、おたくも子どもさんは小さい子がいなくなりましたよね、お孫さんが生まれるころにはまた別のところにいらっしゃるかもしれないし、お孫さんが生まれるころにはどうなっているかわからないことですから、またそのとき考えましょうよって言えることではないと思うんですけれども、いかがでしょうか。 ◎教育部長兼学校教育課長（田中清高君）　　誰のためにということだと思うんですけれども、これはあくまでやはり、学校へ通う子どもさん、それを取り巻くご家族の方が一番大切だと思っております。それの中で、今阿久比町でできる方法として何がいいだろうかということを検討しております。その中で、皆さんのご意見を聞くためにアンケートを行ったのであって、まだその選択制を採用するとかを決定しておりませんし、仮に採用したとしても、きょう勝山議員さんのほうからも話があったように、地域づくりというものを阿久比町では一生懸命取り組んでおります。東部学区についてはコミュニティもできて、いろいろな活動をして皆さんがそれに賛同してやっていますので、それを考えると、東部小学校区はあくまで東部だということを考えると、これまでどおり自由に学校を選ぶのではなくて、やはり地域というのがつながりを持っていただくために、学校はある一定の線引きが必要だというふうには考えております。 ◆２番（小柳みゆき君）　　まだ方向性を今は考えている段階であって、なるかどうかもわからないのに、もうこれは限定の範囲ですと決めてしまっていいのかなと私は考えます。それがもし決まって、例えば選択制を導入するとした場合、そうなったとして、じゃ、こういうふうになりましたよと。そこへ実際に通う子どもの人数とか、その地域の環境とかを見て、もともと、特に卯之山地区は学区としてはいろいろあったということは聞いていますし、ちゃんと覚えていますけれども、英比小学校だった学区がいろいろな事情で東部学区に行っちゃったところだと、特にそういうこともあって、もう始まる前からどうするかもわからないのに、選択制の期間は限定ですって言い切られることのほうが私は心配なんです。それも踏まえて、もしも始められたら、始められたところでまた住民の意見を聞いて、それを限定にするのか、またその地域に限っては選択制を取り入れられる地域にしていくのかというふうに考えて、それから考えていただけたらいいんじゃないかなと、このことについては思いますがいかがでしょうか。 ◎教育部長兼学校教育課長（田中清高君）　　議員のおっしゃることもわからないではないですけれども、何度もお答えしておりますけれども、もともとこの学区というものを、あくまで近隣の人たちが隣同士が地域のコミュニティをつくっていく中で小学生の隣同士の子どもたちが別々の学校へ行くのはよくないだろうというのがまず頭にあります。それをもって今回のアンケートでも、既に東部小学校に通っているご父兄さんからは、どちらかというと、何で今さらそういうアンケートをするのかという声もあるぐらい、東部小学校に行っているんだから、そのまま東部小学校でいいじゃないというご意見もかなりの数があります。　というのは、そういうものを見ますと、やはり友達関係というのは非常に大事であると、ですので、一旦東部小学校に入ったら英比小学校へ変わりたいという数は、ごくまれな数でありました。　それを思うと、もともと選択制というのは、親が子どもと一緒に選ぶわけですけれども、地域のつながりを考えると、やはり学区というものは一つの学区だろうというふうに考えます。それを今回におきましては、現状を把握した中でそういったものをどうだろうということでのアンケートでありますので、これを採用したからそれをずっと続けさないというのはまた少し違うんじゃないかなというふうに私は考えます。　以上です。 ◆２番（小柳みゆき君）　　多分、言い続けていると時間が絶対オーバーしても終わらないなというふうに思うんですけれども、とにかく、まだどっちになるかもわからないのに決めてしまわれるというのはちょっとどうなのかなと。今回のこともそうですし、結局気づかない、いや、そんなことはない、そんなことはない、ここの東部小学校で何とか校舎を足せばやり切れるんだというような、最初、私がここに立つようになってからでもですけれども、そういうお話だったと思うんですけれども、それがこの短期間の間に、子どもがこんなにふえたら今ちょっと校舎も狭いし運動場も大変だし、いや、こんなだと思わなかったよというのはちょっとどうかなと思いますが、今さらということも言われたようですけれども、本当に今さらなんですって言われれば今さらなんです。だったらもっと早くやっておいて……。　さっきの話ですけれども、勝山議員の話もありましたように、もっと早く導入制を取り入れてほしいなという声があったにもかかわらず、それは行われなかったということであれば、今さらと言われても仕方がないのかなって。私に対する批判という意味だけではないなというふうに思うんですけれども。　英比小学校のほうですけれども、そのようなふうに教室を使われるということで、有効に活用していただけるとうれしいなと思っております。　最後になりましたが、竹内町長の５期目のご当選に当たりまして、この場で申し上げてよいような内容かどうかもわからないような私ごとではございますが、16年前の初当選から３期目の選挙まで一町民として、陰ながら支持をさせていただいてまいりました。特に初めのころは、他市町から転入されてきたママ友や娘の友人にも、ぜひ竹内さんと支持をお願いしたうちの一人でもありましたので、５期目の選挙でも多くの立派な公約をされ当選を果たされましたのですから、必ずや町民の声なき声に耳を傾け、町民の利益を一番に考えた町民のための町政をしてくださることを、若輩者の私がお願いするようなことではないとお笑いになられるかもしれませんが、お願いをいたしまして私の一般質問を終わらせていただきたいと思います。　ありがとうございました。－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－ ○議長（沢田栄治君）　　以上をもって本日の日程は全部終了いたしました。　次の本会議は12月11日に開きます。　本日はこれをもって散会いたします。お疲れさまでした。　　　　　午後３時33分散会...