伊豆の国市議会 2024-06-11
06月11日-04号
令和 6年 6月 定例会(第2回) 令和6年第2回(6月)伊豆の
国市議会定例会議事日程(第4号) 令和6年6月11日(火)午前9時開議日程第1
一般質問---------------------------------------本日の会議に付した事件 議事日程に同じ
---------------------------------------出席議員(17名) 1番 山口貴子君 2番 長谷川 浩君 3番 山本昭彦君 4番 井川弘二郎君 5番 森下 茂君 6番 笹原惠子君 7番 鈴木俊治君 8番 八木基之君 9番 二藤武司君 10番 内田隆久君 11番 小澤五月江君 12番 天野佐代里君 13番 古屋鋭治君 14番 田中正男君 15番 三好陽子君 16番 高橋隆子君 17番 柴田三敏君欠席議員(なし
)---------------------------------------地方自治法第121条の規定により説明のため出席した者の職氏名 市長 山下正行君 副市長 山脇裕之君 教育長 菊池之利君 企画財政部長 守野充義君
まちづくり政策監 総務部長 公野克己君 小池正登君 危機管理監 小澤竜哉君 市民環境部長 勝又慎一君 市民環境部参与 山本浩之君 健康福祉部長 蒔田善江君 産業部長 土屋政幸君 産業部参与 原 雅之君 都市整備部長 古屋和義君 教育部長 佐藤政志君
---------------------------------------職務のため出席した者の職氏名 議会事務局長 望月昌浩 議会事務局次長 古木智己 議会事務局係長 土屋真樹 書記 鈴木雅彦
△開議 午前9時00分
△開議の宣告
○議長(柴田三敏君) 改めまして、皆さんおはようございます。 ただいまの出席議員は17名であります。定足数に達しておりますので、会議は成立いたしました。 ただいまから令和6年第2回6月伊豆の国市議会定例会を再開いたします。 直ちに本日の会議を開きます。 本日の一般質問は4名で、1番目は小澤五月江議員、2番目は内田隆久議員、3番目は井川弘二郎議員、4番目は田中正男議員の順となっております。 一般質問を行う際、壇上からの発言につきましては、通告の内容から逸脱しないようお願いいたします。 また、本日は、昨日に引き続き、
インターネット動画配信の生中継を行います。
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△議事日程の報告
○議長(柴田三敏君) 本日の議事日程は、お手元に配付のとおりであります。
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△一般質問
○議長(柴田三敏君) 日程第1、一般質問を行います。 申合せにより、再質問は一問一答方式であり、質問時間は再質問を含めて40分以内とされております。通告時間内でお願いいたします。 なお、質問の残時間につきましては、議場の残時間表示計に表示されます。また、終了3分前と1分前にはベルにて残り時間をお知らせいたします。 これより順次質問を許可します。
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△小澤五月江君
○議長(柴田三敏君) 最初に、11番、小澤五月江議員の発言を許可します。 なお、資料配付について許可しております。 11番、小澤議員。 〔11番 小澤五月江君登壇〕
◆11番(小澤五月江君) 皆様、おはようございます。議席番号11番、新風会、小澤五月江でございます。 議長より発言の許可をいただきましたので、令和6年6月定例会におきまして、発言通告書のとおり2点について質問をいたします。 1点目、都市公園の維持管理に雑草防止シートなどを利用していく考えは。 近年、異常な気温の影響で、公園などの雑草も成長が早く、維持管理費用が増額されていく可能性があることが予想できます。また、市内には、31か所の都市公園があり、その中には平地ばかりでなく、急傾斜地や足場の不安定な場所を抱えている公園も少なからずあります。そのような場所の草刈りなどをする市民や委託業者も、足元が非常に不安定で、草刈り機などを使用しているときに危険を感じているようです。 そのようなことから、今後、安全な維持管理や費用削減を考え、雑草防止シートなどを利用することも必要ではないかと考えます。 そこで伺います。 (1)都市公園の管理委託料には、草刈りが含まれていると思うが、過去3年間の草刈りにかかった費用の推移は。 (2)31か所の都市公園の中に、急傾斜地や公園利用者の遊歩道などで、地区や市民から雑草が繁茂しているため利用しにくいといった苦情の声はあるか。 (3)例として、古奈もみじ公園の年間草刈り費用と、急傾斜地に雑草防止シートを敷いた場合の費用の比較はどのようか。また、雑草防止シートを敷いた場合のメリット、デメリットはどのように考えるか。 (4)景観を配慮して雑草防止シートを利用して今後管理していく考えはあるか。 2つ目です。認知症予防に効果が見られる回想法を介護予防事業に取り入れる考えは。 第2次総合計画に沿って、2025年度までの施策が進められてきましたが、新たな課題が見えてきました。その中に、高齢化の進行や市民ニーズに合わせたサービスの提供による歳出の増加があります。これは扶助費が占める割合が増え続けており、財政的及び人的制約から、現在のサービスレベルを維持することが困難との見解が記載されております。サービスを低下させることはできないが、認知症の方への予防事業をますます充実させていくことも今後必要と考えます。 そこで、北名古屋市が20年前より、地域回想法事業を先進的に行っています。それは、昔懐かしい生活用具などを用いて、かつて経験したことを楽しみながら語り合うことによって、脳を活性化させ、心を元気にする心理・社会的アプローチが回想法です。 伊豆の国市でもいきいきサロン26か所、居場所事業11か所が積極的に取組をしておりますが、地域回想法を取り入れて、介護予防事業を拡充していく考えについて伺います。 (1)各地区のリーダーから、サロンや居場所づくりなどを運営していく中で、課題などの声はありますか。 (2)令和3年度から4年度にかけての保険給付費増額の要因は。 (3)令和3年度から4年度にかけての
居宅介護サービスや
居宅介護予防サービスの給付状況のうち、認知症に対する利用者増加の要因は。 (4)回想法事業についての認識はありますか。 (5)回想法キットとして、昭和の日常生活用具や玩具など、収集、貸出し、展示する場所として、大仁中央図書館2階、現在の郷土資料館を利用していく考えはありませんか。 (6)回想法を取り入れた先進地に出向き、養成講座に参加するなど研究する必要があると考えますが、その見解は。 以上です。
○議長(柴田三敏君) それでは、これより答弁を求めます。 答弁者、市長。 〔市長 山下正行君登壇〕
◎市長(山下正行君) 小澤議員のご質問にお答え申し上げます。 初めに、1、都市公園の維持管理に
雑草防止シート等を利用していく考えについてのうち、(1)過去3年間の草刈りにかかった費用の推移についてのお尋ねでございます。 都市公園の草刈りは
シルバー人材センターへ委託しており、その委託料は、令和3年度が2,694万円、令和4年度が3,044万円、令和5年度が決算見込額で3,338万円となっております。なお、この金額には草刈りのほか、公園の施錠管理や窓口受付、トイレ等の清掃、ごみ収集などの業務も含まれているところでございます。 次に、(2)雑草の繁茂のため利用しにくいなどの苦情の有無についてのお尋ねでございます。 都市公園でイベントなどを開催する団体から、草刈りの依頼を受けることはありますが、例年行われる行事等を考慮して、計画的に草刈りを実施しておりますので、雑草の繁茂のため利用しにくいといった苦情は特にありません。 次に、(3)古奈もみじ公園に雑草防止シートを敷いた場合の費用の比較と、メリット、デメリットについてのお尋ねでございます。 雑草防止シート、防草シート、これには、様々な製品があるため、その施工にかかる費用を一概にお答えすることは難しいですが、安価な製品で施工したとしても、草刈りにかかる費用よりも多額となり、施工するには、斜面との密着性など、現場での適応性を精査する必要があると認識しております。 防草シートを施工するメリットは、当然でありますが、施工後一定期間は草刈りが不要となることであります。デメリットといたしましては、施工に費用がかかることや自然景観的に見た目がよくないと受け止める方もいると考えられることであります。 次に、(4)雑草防草シートを利用して管理していく考えについてのお尋ねでございます。 防草シートを設置することについては、費用面や景観の賛否から、慎重な検討が必要であると考えております。 次に、2番、認知症予防に効果が見られる回想法を介護予防事業に取り入れる考えについてのうち、(1)サロンや居場所づくりを運営していく上での課題についてのお尋ねでございます。 サロンや居場所づくりに取り組むボランティアが高齢化しており、また、新しい参加者が入らないなど、うまく世代交代ができていないという課題があります。そのため、ボランティア団体の代表を担える人材がおらず、同じ人が何年も代表を務めている、そういう地区もございます。 次に、(2)令和3年度から4年度において、介護保険給付費が増額した要因についてのお尋ねでございます。 令和4年度介護保険給付費は40億3,283万4,008円で、令和3年度比1,383万7,088円の増額となっております。高齢化により、給付対象者が増えたことから、介護保険給付費は増額しておりますが、令和4年度は介護施設等で、
新型コロナ感染症によるクラスターが発生し、新規入所者の受入れを一時的に休止した事業所等があったことから、給付費の伸びは例年より低くなっております。 次に、(3)認知症対応に関する介護サービスの利用者数増加の要因、これについてのお尋ねでございます。
認知症対応型通所介護を利用した人は、令和3年度は190件、令和4年度は197件であります。また、
認知症対応型共同生活介護を利用した方は、令和3年度は815件、令和4年度は851件で、いずれの介護サービスの利用件数も増加しております。高齢者の中には、一定数の認知症患者がいると推定されますので、高齢者が増加することにより、サービスの利用者数が増加したものと考えられます。 次に、(4)回想法事業についての認識についてのお尋ねでございます。 市内の
認知症対応型デイサービス等で実施されているということを聞いております。昔のことを思い出しやすい写真や日用品を用いて、コミュニケーションを楽しんだり、リハビリをするという認識はございましたが、回想法という名前の手法であることを今回知りました。 次に、(5)回想法キットの収集、貸出し、展示場所として、現在の郷土資料館を活用する考えについてのお尋ねでございます。 回想法に資料館を活用する方法があることを、今回初めて認識した状況でありますので、今後研究していきたいと考えております。 次に、(6)回想法を取り入れた先進地への視察についてのお尋ねでございます。 既に市内の介護事業所で回想法を取り入れた事業を実施しているとのことであり、まずはそちらの事業所にご協力をいただき、内容を把握してまいりたいと考えております。 以上です。
○議長(柴田三敏君) 通告による質問及び答弁が終わりましたので、これより再質問を許可します。 11番、小澤議員。
◆11番(小澤五月江君) 11番、小澤です。 ご答弁いただきましたので、順番に再質問していきたいと思います。 都市公園の維持管理に雑草防止シートを利用していく考えはということでございますが、草刈りなどは、当市は
シルバー人材センターのほうに委託しておることは、私も十分承知しておりますが、今回、このような質問をするのには、やはり本当に草の成長が早いんですよ。5年ぐらい前は、意外とまだいいかなと思っていたんですけれども、本当にもう伸びたのということが目に見えて分かっている中で、都市公園の管理の推移も先ほど伺いましたけれども、この中には、都市公園の施錠であったり、受付であったり、全部いろいろなごみの収集とかトイレの掃除なども含まれているので、一概には数字的には、これだけが雑草の草刈りをしたという数字は分からないということは、先ほどの答弁で分かりました。 そんな中で、草を刈るというと、大概、腰にこういう草刈り機というんですか、あれで私もやったことはないんですけれども、一緒に見たことはあります。そんな中で、令和4年度の市政報告書に、自走式草刈り機というのが48万9,500円、それから自走式の同じく29万7,000円と、芝刈り機のような11万円というのがありますが、これは決算で認めている内容です。こういう中で、こういうものを利用することによって、効果はどのように捉えておりますでしょうか。
○議長(柴田三敏君) 都市整備部長。
◎都市整備部長(古屋和義君) ただいまのご質問にお答えをいたします。 自走式草刈り機につきましては、令和4年度に購入したものを含めまして、基本的には管理人が常駐している都市公園のほか、大仁庁舎のほうに配置をしておりまして、管理人がこれら草刈り機を使用して行っているという状況でございます。 効果という部分では、管理人が常駐をしている公園につきましては、草丈の状況に応じまして、効果的な草刈りが可能であります。このことからも、やはり都市公園における環境整備という役割に関しましては、その役割を果たしているという状況であると認識しております。 以上です。
○議長(柴田三敏君) 11番、小澤議員。
◆11番(小澤五月江君) 11番、小澤です。 今、管理人が常駐している公園ということですけれども、31の公園があります。その中で、ちなみにどこの場所に置いているのでしょうか。
○議長(柴田三敏君) 都市整備部長。
◎都市整備部長(古屋和義君) ただいまのご質問にお答えいたします。 自走式草刈り機の配置先でございますが、市民の森浮橋、
狩野川リバーサイドパーク、それから、城池親水公園、江間公園、大仁庁舎、各1台ずつ配置をしておりますので、5台という状況になっております。 以上です。
○議長(柴田三敏君) 11番、小澤議員。
◆11番(小澤五月江君) 確かに管理人さんが常駐している公園というのは、そのような自走式の草刈りがあれば、様子を見ながら、近くの
リバーサイドパークなども随時きれいにしていただいているという認識がございます。 その中で、たまに職員が汗を流して刈っているときがあるんですね。そこはどういう状況でそういうふうになるのか。常にそういうふうに職員が回ってやっているのか。その点については、事務的な業務に負担がかかっていないか少し心配するところなんですが、どのように捉えているんでしょうか。
○議長(柴田三敏君) 都市整備部長。
◎都市整備部長(古屋和義君) ただいまのご質問にお答えいたします。 やはり管理人が常駐していない公園におきましては、
シルバー人材センターのほうで、手が回らないときなど、どうしても
シルバー人材センターのほうも、市の業務だけではなく、当然、民間の仕事もかなり受けております。当然、草刈りの依頼もかなりあります。当然それは、草刈りは、繁茂する時期は同じだからという状況もあるわけなんですが、やはり職員が草刈りを実施する場合は、主に自走式の草刈り機を使用しているという状況でございます。 議員ご指摘のとおり、確かに職員が草刈り作業を業務として行うことで、事務作業の時間が削られてしまうように見える部分もございますが、その辺は、私どもも
業務管理スケジュールを徹底しており、効率的に業務を遂行しておりますので、やはり職員に負担となっている状況ではないというふうに認識をしております。 以上でございます。
○議長(柴田三敏君) 11番、小澤議員。
◆11番(小澤五月江君) 11番、小澤です。 職員の負担がないということはよかったかなと思うんですが、しかし、イベントなども、昨年、一昨年ですか、蛭ヶ島の所で、伊豆茶道連盟の人たちがお茶会をやるというところで、お茶会というのは、芝生の上にござを敷いてということなんですが、かなり伸びていたものですから、やる主催者の人たちが草を刈ってやったというのも正直あります。だから、そういう点では、すぐにやってということでシルバーさんに頼むわけにもいかないし、そのような声も正直ありました。だけれども、職員の方たちが、そういうところも配慮してやっていただいたということも分かりました。 それで、今回、31の都市公園の状況というのは今伺っておりますが、例として、古奈もみじ公園の年間の草刈り費用ということで挙げさせていただきましたが、ここは最近、あやめ祭などももう7月に予定していますので、民間のライオンズの皆さんとか古奈区の皆さんで草刈りをしております。そこで、私も参加したりするんですけれども、そのときばかりではないんですけれども、かなりあそこが急なんです。 今日皆さんのところに参考資料としてお出ししているもの、①があるんですが、この写真は素人の私ですので、すごい急勾配に見えるかどうかというのはちょっと判断に苦しむかなと思うんですが、こういう所が、元が石なんです。そこのところで足を踏ん張りながら、民間の市民の人たちとか区民の人たちがやっているんですが、こういう所を見ますと、確かに景観も悪いということで、雑草の防止シートというものが、利用できないかなということで、それを全面的に貼るのではなくて、この急勾配の所だけやってほしいというふうになっているんですが。 先ほどメリット、デメリットの中で、一定の期間の草刈りの必要はない。しかし、デメリットとしたら、自然景観がよくない、見た目がよくないと感じる人もいるということで、なかなか防止シートはできないよと言っていましたけれども、費用的に草刈りのほうが安いよというふうなご答弁いただきましたけれども、ちょっと見積り的には、シートにもいろいろな種類があるということですが、10年間保証ということの中で、予算的にはどのぐらいかかるのかなということを少し、そこの面積と伺いたいと思うんですが、お分かりになればお答えください。
○議長(柴田三敏君) 都市整備部長。
◎都市整備部長(古屋和義君) ただいまの質問にお答えいたします。 まず、古奈のもみじ公園、ただいまこの写真で見ていただいておりますのり面の部分の面積なんですが、公園台帳の図面のほうから面積を求めますと、約1,300平米ののり面がございます。こののり面に耐用年数が10年程度の防草シートを施工した場合、概算ではありますが、工事費が約590万円という状況でございます。この工事費の積算につきましては、防草シートの設置のみとなりますので、例えば、石の部分であるとか当然のり面の表面に凹凸がございますので、そういった部分の整斉等が必要になる場合は、これ以上の工事費がかかるということでございます。 以上です。
○議長(柴田三敏君) 11番、小澤議員。
◆11番(小澤五月江君) 11番、小澤です。 予想外に590万円というお金が、これが10年間ということで、それを10で割ればどうなのかなというふうにもなるんですけれども。 私が今日やっている目的は、草刈りする人たちの安全、そこを中心に私は考えてこういうご提案をしております。委託している人たちも高齢化をしていますし、第一、やはり人数も減少していると。新しい人が入ってきていないのでということで、そういうようなところはなるべく避けたいという声も、直接聞いたことがございます。 そういうことで、590万円というお金が、そこに工事費、側面の矯正とか整形とかいろいろなものがかかってあるんですけれども、それを10年間と考えて、少し研究していただきたいなというふうに思います。 また、地元の人たちも実際に関わっているので、そういうところも声を聞くということも私は大事かなと思いますので、そういう点では、何とかそういうものを利用する。ましてや、私は、今回はもみじ公園のことを申し上げましたけれども、31のところの中で、やはりここは防草シートをしたほうがいいんではないかというところもあると思うんですね。そういうようなことは把握しているんでしょうか。
○議長(柴田三敏君) 都市整備部長。
◎都市整備部長(古屋和義君) ただいまのご質問にお答えいたします。 やはり31の公園の中、当然、住宅地が密集する中のそういった都市公園機能、それから、山間地のほうのもともと山の中に造られたような公園と、様々な立地の条件といいますか、そういうのがあるのは承知をしております。実際に、古奈のもみじ公園のように、このように切り立ったのり面があるという場所については、あまりほかにはないというところも事実でございます。 小澤議員ご指摘のとおり、確かに本市といたしましても、こういった雑草繁茂の草刈りの課題というものは、議員のご指摘のとおり、共通認識でございますが、やはりそういった効果的な草刈りの方法なども含めまして、検討を進めているという状況でございます。 以上です。
○議長(柴田三敏君) 11番、小澤議員。
◆11番(小澤五月江君) 分かりました。 こういう中で、これはもう、全国的にもいろいろな雑草に対しての質問などもされておりますが、やはり私も少し調べてみたんですけれども、国とか県とかそういう中に、こういうような該当する補助みたいなものはあるんでしょうか。
○議長(柴田三敏君) 都市整備部長。
◎都市整備部長(古屋和義君) ただいまのご質問にお答えいたします。 現状では、公園の維持管理に関します国や県の補助金はないという状況を認識しております。 以上です。
○議長(柴田三敏君) 11番、小澤議員。
◆11番(小澤五月江君) ないということで、これからは補助があったら大変な金額になるかなと思いますが、そういうことも少しアンテナを高くして、そういうものが出てきたら利用していただければいいかなと思います。 そんな中で、この間、三島のある議員が、静岡県のリモコン式の草刈り貸出しみたいなのがあるなどと言ってあったんですが、これはそういう公園とかには使えないんでしょうか。使う場所というのは決まっているんでしょうか。その点について伺いたいと思います。
○議長(柴田三敏君) 都市整備部長。
◎都市整備部長(古屋和義君) ただいまのご質問にお答えいたします。 この静岡県のリモコン式草刈り貸出しということについてなんですが、こちらにつきましては、静岡県が管理をしております1級河川及び2級河川の維持管理、それから、堤防除草などの河川愛護活動を対象に、貸出しをしているという状況では承知をしております。この県のほうは、このリモコン式のほかに、やはり対象を川として自走式の草刈り機なども貸出しをしているという状況でございます。 以上です。
○議長(柴田三敏君) 11番、小澤議員。
◆11番(小澤五月江君) 残念な回答で、これは河川で、公園には使えないということですね。分かりました。 そうしますと、このリモコン式の草刈りというのが、そういう斜面などでも、県のほうでもリモコンは使えないんですけれども、当市としては、先ほど5台あると言っているんですが、令和4年度には2台新しくしていますので、あと、残っているので、もう老朽化というか、買い換える時期が来ているんではないかなというような草刈りがあるでしょうか。もしあれば。
○議長(柴田三敏君) 都市整備部長。
◎都市整備部長(古屋和義君) ただいまのご質問にお答えいたします。 先ほど各公園等に配置をしております自走式の草刈り機につきましては、令和元年度から更新をかけておりまして、比較的全て新しい機械という状況になっております。 小澤議員ご指摘のとおり、確かにのり面、急傾斜地の除草においては、やはり作業員の安全確保という面では、リモコン式の草刈り機は有効ではあるというふうには認識しております。次回の更新時にリモコン式に、極端に言いますと、切り替えて、各公園で共同利用をすることも選択肢の一つではあるというふうには認識しておりますが、やはり一方で、その現場条件に合うのか、それから、リモコン式の操作という部分で、作業面、それから操作面の課題があるのかなというふうな状況であると認識しております。 いずれにいたしましても、先ほど申しましたとおり、効果的な草刈りなどの方法も含めまして、検討してまいりたいというふうに考えております。 以上でございます。
○議長(柴田三敏君) 11番、小澤議員。
◆11番(小澤五月江君) リモコン式、今の現在使っているものは、すぐには買い換える必要がないというご答弁でしたので、買い換えるなら今度はリモコン式というものが有効ではないかなということで少し答えましたけれども、今回、気象変動の中、雑草が異常なくらい成長が早く、予算内で草刈りができているのか、また、作業する人たちの安全確保ができているのかということでご提案を、防草シートを利用していく方向性を伺いました。 確かに費用もかかる。それから、リモコンというのもすぐには買うことはできない。しかし、方向性としては、財政も厳しいかもしれませんけれども、作業している人たちは、やはり安全というものが一番ですので、あるところでは作業中にということで、そういう事故もあったということも少し耳に入っております。そういうことを考えますと、誰が安全性を守るんだということになったら、当事者なんですね。そこに、委託している当市としても、そういうところもしっかりと目を向けて、方向性をしっかりと考えていただきたい。費用がかかることは承知しておりますけれども、景観、安全性、そういうものを考慮して、リモコン式または防草シートなども利用していただき、安全な作業ができることを申し上げて、次の質問に移ります。 認知症予防効果が見られる回想法を介護予防事業に取り入れる考えはということで、その中に、各地区のリーダーから、サロンや居場所づくりの課題の声はということで、ご答弁の中には、そのリーダーとなる人が高齢化だったり、新しく入ってくる人がいない、代表の人がずっとやっているとか、そういうことは全くそのとおりで、私のところにもそんなような声を伺っております。 私、先ほどサロン26か所と申し上げましたけれども、残念なことに、1か所が、もう12年も続いていたところが、もうやめてしまったんですね。そのことも私もすごいショックだったんですけれども、やはりそこには、その地区の人たちのいろいろなものがあって、リーダーとなっている人も高齢化してきた、免許も返納した。そんなところで、参加者が集まらない、リーダーの育成ができない、お金はかけられないなどのこのような声を聞いておりますが、また、そういうところで、先ほどの課題は、声はということですけれども、もう少し部長のほうに、現場の声というのは届いているんでしょうか。
○議長(柴田三敏君) 健康福祉部長。
◎健康福祉部長(蒔田善江君) サロンや認知症カフェなどを運営する方からのお声なんですが、やはり事業内容がマンネリ化してしてしまうというようなお話は伺っております。 以上です。
○議長(柴田三敏君) 11番、小澤議員。
◆11番(小澤五月江君) そうなんです、マンネリ化してしまっているんです。 私も議員になる前から、そういうところにボランティアで伺っていますけれども、そこで働いているリーダーの人たちがやはり言っていることが、毎月予定を組んでいるです。やってもらう人に頼む作業であったり、いろいろな苦労をされているんです。これは、社会福祉協議会さんのほうに委託している中で、このようないきいきサロンであったり、居場所とか子供食堂とか、いろいろやっていただいております。そういう中に、まさにこれが今の現状だと思っております。介護予防として、いろいろな事業を進めていく中で、では、実際にはその事業が進めていく、実現してどんどんいくということが求められているのに、なかなかできないという悩みがある。私は今回、そのことを、回想法ということを事業に取り入れていきたいと思いました。 それは後で説明しますけれども、令和3年度、4年にかけて保険給付費増加ということで、1,300万円ぐらいのものが増額だったんだけれども、これはコロナ禍で外出できなかったり、自宅にいることによってコミュニケーションができなかった、そういうところで、令和4年度は動くことができたので、増えてきたのではないかなというふうなご答弁をいただきました。 傾向としては、今、令和5年から6年に変わっているんですけれども、現状としては、やはり参加する人の人数であったり、そういうところの状況はどうなんでしょうか。
○議長(柴田三敏君) 健康福祉部長。
◎健康福祉部長(蒔田善江君) 令和4年、5年ということでよろしいでしょうか。 こちらに関しましては、令和5年の給付費については、前年比では若干減少しております。というのも、窓口を担当する職員のほうから状況を聞いたところ、やはり高齢者の方の介護という言葉に対する考え方が変わってきているのではないかというお話でした。といいますのも、福祉事務所のほうで、介護サービスの利用ということでお越しになるんですが、相談の際に、では、介護の相談をしましょうというようなお声かけをすると、介護を使いたいんじゃないんだという、やはり少し介護という言葉にマイナスのイメージを強く持たれている方が増えてきているのかなと感じています。 以上です。
○議長(柴田三敏君) 11番、小澤議員。
◆11番(小澤五月江君) 確かにそれを私も感じることがあります。介護というと、何かもう自分の存在的なものとか尊厳とか、そういうものが何か傷つけられたような気がするというということは、正直私も耳にしたことがあります。 ただ、サロンに来て、楽しいから、みんなと話をしたいから来ているんだよというんであるんだけれども、行政としたら、何か悩みがあるんではないかなということで、そういう言葉がけをしていると思うんですが、そういう介護という言葉ではなくて、何か言葉を変えて、その人の求めているものを何らかの形で、こういうこともありますよ、こういうこともお手伝いできますよというような、少し言葉を変えたほうが私はいいのかなと思いますが、その点についてどうでしょうか。
○議長(柴田三敏君) 健康福祉部長。
◎健康福祉部長(蒔田善江君) 窓口での対応につきましては、もう既に職員のほうが、介護という言葉のマイナスイメージを持っている方が増えているということで、どんな支援が必要ですかとか、どんなサービスを利用したいですかなどということで、言葉のほうは変えているということで聞いております。
○議長(柴田三敏君) 11番、小澤議員。
◆11番(小澤五月江君) 11番、小澤です。 さすがプロですね。そういうところの配慮をしていただいているということは、やはり専門職だなというふうに感じます。 回想法についてですけれども、回想法ということについては、あまり皆さんも認識がないということでございます。少し説明させていただきたいと思いますが、私は10年前に、ここにいる議員の中の人たちと、北名古屋市というところに視察に行きました。そこは、郷土資料館といって5階ぐらいのところに、今までのレトロな感じの生活用品であったり、玩具であったり、学校用品であったり、全てのものがもう見せる博物館みたいになっているんです。そこのところに、介護のサロンみたいなものの人たちが来てやっているんですが、この回想法というのは、昭和の時代が主になるんでしょうか、昔懐かしい生活用具などを用いて、経験したことを楽しみながら語り合うことによって、脳の活性化、心を元気にする。 社会的アプローチということを先ほど申し上げましたけれども、1960年代、アメリカの精神科医ロバート・バトラーという方が、高齢者が人生を振り返り、思い出を語ることは意味があると提唱したということで、そのことが欧米を中心に、実践や研究が広がってきたそうです。やはり回想法というのは、認知症における非薬物療法、薬を使っていない、脳が活性すること、要は海馬、それが認知症の人が健やかに予防されて、昔の出来事を記憶を思い出すこと、そういうことがすごく効果があると。 それで、介護予防もこれからここに新しく、介護保険事業計画というのを、こんな立派なものができています。これの中身を見ても、いろいろなことを本当に細かく、これを作るだけでも職員は大変ではないかと思うぐらいによく細かく書いてあります。 実際、でもこの計画を実行して実現して、効果を求めるというのがこの計画の趣旨だと思うんですね。計画をしただけでは進まない。それには、やはり私も言いましたように、この総合計画の中に書いてあるんです。新たな課題があるとか、そういうことがある、そういうところにはなかなか周知ができなかったとか、書いてあるんです。そのために私は、この回想法というのが一役買ってくれるんではないかなと思って、今回やっております。 それで、この回想法の効果というのが、先ほど私が申し上げたように、個人、自我の形成とか自尊心、感情の高まりとか、そういうものをうまく使える。そして、先ほどサロンの人たちが、もうやってもらうことにもマンネリ化しているとか、そういうことになっているんですが、こういう昔懐かしい道具を持ってきて、キットを持ってきて、それをテーブルの上に置いて、そして、そこに何をするかといったら、この筆入れは例えば竹でできていたら、こんな懐かしいのがあったねとかと言って、そこに来た人たちが誰一人言葉を出さないときはなく、言葉を出さないからやはり認知症というのはなってきているんです。言葉を発せないから籠ってしまう。家の中で同じことを何回も繰り返しているから、もういいよそんなの、さっき聞いたよという会話が、皆さんの中にもあると思います。でも、言っている本人は初めて言っているんですよ。 だから、そういうところで言葉を発して、脳を活性化していくというので、この回想法というのが、いろいろなものを持ってきた中に、懐かしいものを持ってきた中に、そういうふうな言葉を発するアイテムとしてやっていく。そんなような回想法なんですけれども、部長としてはどんなふうな、今私がいろいろ回想法についてお話をしたりしているんですが、その点についてどういうふうにお考えでしょうか。
○議長(柴田三敏君) 健康福祉部長。
◎健康福祉部長(蒔田善江君) 回想法といいますと、なかなか皆さんがやっている昔の道具を見たりして、レクリエーションや会話を楽しむというものと、回想法という言葉が心理療法を基にしているものですから、なかなか用語が結びつかないのかなということは感じております。 もう一点が、市長の答弁にもございましたように、事業所を、こちらはやはり専門的な職員を置いて、心理カウンセリング的なもので、認知症の方の心を和らげたり、生活を安定させるというような事業になるかと思います。 その一方で、市民の皆様が主体となって行っている地区サロンですとか認知症カフェのほうでは、もちろん認知症を発症していない方がたくさんいらっしゃって、その中では、今議員がおっしゃったような会話を楽しむとかレクリエーション的な効果を発揮しているのではないかなと感じております。 以上です。
○議長(柴田三敏君) 11番、小澤議員。
◆11番(小澤五月江君) 市長のご答弁にもあって、市内の事業者の中では、1か所やっているところがあるということは、私もそのところに行ってみようかなと思っていたんですが、アポが取れずに行っていないんですけれども、ちょっとうれしいなと思ったんです。 あえて回想法と言わなくても、要は年間のテーマを決めて、いろいろなハーモニカの人に来てもらう、プラダンスの人に来てもらう、いろいろな人に来てもらうという中に、そういう懐かしいものを持ってきて、そして会話をさせるという一つのアイテムをつくることによって、リーダーの人たちも、今度これを借りてきてやればいいよねということで、少しは負担が減ると思うんです、実際にやっているリーダーの人たちが。 それで、リーダーも次の人を養成しなければならない。やめたところの人も、やはり次の人を育てることができなかったということがありました。ですので、これだけ25のサロンをやってくださっている皆さんたちの声が、先ほど上がってきた中に、少しでも還元できて、そして、来た人たちも、今日は自分の話を聞いてもらった、自分の話を認めてもらった、そういうことができるような時間をつくるということが、この回想法なので、そこには、やはりそういう器具とか玩具とか、そういうものを収集していくということが大事なんですけれども、そのキットを集める中に、2年後には、郷土資料館が少し手隙になるのかなというふうなこともあり、今度、郷土資料館を活用していくことはということを申し上げているんですが、郷土資料館にそういうものを少しずつ集めていただいて、将来的にそういう回想法のキットとして利用するというようなお考えはいかがでしょうか。
○議長(柴田三敏君) 健康福祉部長。
◎健康福祉部長(蒔田善江君) 郷土資料館の利用ですとかキットの収集ということなんですが、今、高齢者と一口に定義をしましても、今、国のほうでも5歳引上げなども検討されていますが、65歳から100歳を越える方まで30年以上、生活をされてきた時代背景が異なる方が対象になりますので、なかなか同じもので時代を共感できるというのには難しい年齢幅かなとも考えます。そういうこともありまして、キットの収集の必要性については、今後も回想法を実施している事業所さんなどにお話を伺いながら、研究してまいりたいと考えております。
○議長(柴田三敏君) 11番、小澤議員。
◆11番(小澤五月江君) 確かに年齢層は十分あります。ただ懐かしいものだけを見て、話すというんではなくて、私が言いたいのは、いろいろな話すきっかけをつくるアイテムとしてそういう回想法のキット、そういうものを利用したらいかがですかということですので、実際に老人施設も市内にありますけれども、そこはラミネートに昔懐かしい絵を描いてあって、ラミネートを使ってもやっている。それはもう5年も前からもうやっています。それは高いけれども、これは大事な必要性があるものだよねということで、やっているんです。 ですから、どうでしょうか。こういうふうな先ほどリーダーの人たちの課題の声というのを少しでも軽減させていくためにも、こんなふうな回想法を取り入れたものというのが、必要ではないかなと思いますが、市長、今、私がサロンの皆さんの声を少しでも還元して、来る人たちもまた楽しかった、来たいよと思うようなことで、私はこの回想法をというのを取り入れて、介護予防の中に入れてほしいということ。それから、そういう懐かしいものを郷土資料館のほうに集めていただいて、市内の中にまだまだ残っているものがある。そういうものを集めて協力していただいて、それを利用していく。そんなふうなご提案をしているんですが、市長のご見解を少し伺いたいと思います。
○議長(柴田三敏君) 市長。
◎市長(山下正行君) 高齢の方がうちに籠るんではなくて、外に出ていろいろなコミュニケーションを行うということは大変重要だと思っています。これから人生100年、定年を迎えて65歳、そして70歳、30年間まだ人生はあるわけですね。その中でやはり生き生きと暮らすためには、できるだけ認知症にならない、認知症になっても軽度で、少し進む具合を軽減していくということが大事でありまして、そのためにはやはり何といってもコミュニケーション、外に出てコミュニケーションは多くなると。 対応する人も、例えばお生まれはどちらですかとか、写真を見せて、例えば九州の生まれですと言えば、九州にはこんなところありましたよねと。こんなところ行ったことありますかとか。そういう本当にたわいもない過去のことを話題にして、話をするということが、非常に効果があるんではないかなと思っています。まさにそれが、小澤議員がおっしゃる回想法なのかなというふうに思います。 回想法というその方式が確立されているということでありますので、手段としてどういった手段がいいのかということだと思います。現在、市内で行われているそのやり方を把握するとともに、必要があれば、昔の日用品なども集めて使うということもあろうかと思います。そういうことも検討していきたいと思います。 さらに、今の郷土資料館を使うことについて、これは文化財展示施設ができた後、郷土資料館はどのように使うかというのはまだこれから検討しますので、そのことも含めまして、何が一番ふさわしいのか、またほかのニーズがあるのかどうかというのも含めまして、検討してまいりたいと思います。
○議長(柴田三敏君) 11番、小澤議員。
◆11番(小澤五月江君) すごく市長のほうから前向きなご見解を伺って、よかったなと思います。 この回想法を、先日新規に向けて養成講座に参加するというのが、先ほど部長のほうからも専門的にやっているので、どんな仕組みでやっているのか、どんな療法でやっているのかということも研究していきたいということだったんですが、この北名古屋市のほうでは、そういうオープンな回想法の養成講座というのがあるんです。要は、県外からも受け入れているんです。ここに持ってきて筆入れを出して、さあみんなこれについて思い出を出してとか言っているんではなくて、個人別にやるのとグループ別にそういうふうなやり方があるんですが、そういうような導入の仕方であったりとか、それがどのような効果があったとかということも、数字的にも出ております。 そういう先進地のところに、そういう関係者の人が、包括の人が行くのか、サロンでやっている人が行くのかはちょっと分かりません、職員が行くのか分かりませんけれども、そういうところの現場で、やはり養成講座に参加するということも、私はここに大きく一歩前に出るのかなと思いますが、そういうことについてはいかがでしょうか。
○議長(柴田三敏君) 健康福祉部長。
◎健康福祉部長(蒔田善江君) 養成講座につきましては、市内で今行っている事業所さんもいらっしゃいますので、そこでは専門の方がやっていると思います。ですので、まずはそちらにお話を伺って、どういう方法でやっていくのかがいいかを教えていただくような形を取りたいかと思っています。
○議長(柴田三敏君) 11番、小澤議員。
◆11番(小澤五月江君) ぜひ連携をもって、そちらのほうに行って、現状であり、今後どんなふうにして回想法を取り入れたものが、効果があるのかということも含めて、研究していただきたいと思います。 こういうものに対しては国のほうも、北名古屋市などはそうなんですけれども、厚生労働省の老人保健健康増進などの令和5年度の事業の補助があるんです。補助対象になっているようなものも、国庫補助などもありますので、そういうようなものというのはどうでしょうか。例えばお金がかかるものであったりとかそういう研修に行くとか、そういうのがメニューの中に、国の補助として何かメニューの中にあるんでしょうか、そういう養成講座みたいな形になるんですけれども。
○議長(柴田三敏君) 健康福祉部長。
◎健康福祉部長(蒔田善江君) 介護分野だけに限らず、健康分野につきましても、医療費や介護費の増加というのが日本全国的に課題となっていまして、補助金メニューのほうもいろいろそろえられていることは認識しております。また、その補助メニューを使うに当たっては、やはり先進的な取組を行うということが要件になっていますので、恐らく議員からご提案があった北名古屋市さんのほうも、当時、先進的な取組ということで、その事業に採択されたのではないかなと考えております。 ただ、前例をそのまま踏襲したような事業ですと、なかなか採択はしていただけないかと思いますので、新たなプラスアルファが、補助金を使うには必要ではないかと考えております。
○議長(柴田三敏君) 11番、小澤議員。
◆11番(小澤五月江君) 部長もすごいアンテナを高くして、そういうものに対してはもうプロですので、ぜひそういう現場で働いている人たちが、やはり一番最初に戻るように、もうやっているリーダーの人たちが高齢化、新しい人が入ってこない、代表の人がずっと同じことをやっているとか、そういうことがあるので、そういうサロンとか何かも衰退してしまわないで、伊豆の国市は、私は、かなりそういう高齢者に対してのものをすごい手厚くやっているなと思っておりますので、それが後退できないように、やはり私は今回、回想法というものを取り入れて、介護予防の中に、今までやっているものにプラス、そういうものも加えることによって、実際にやっているリーダーの人たちに対しての軽減をしてあげたいなということが、私は今回やった目的でございます。 このような回想法の話をリーダーの人とかなどに話をすると、すごく面白そうだね、そういうふうなものがあるならば、少し人に頼む手間も省けるし、そういうものがあるならぜひやってみたいというような興味を持っていることは事実です。ですから、今、市内にやっている人たちのところに伺って、どういう方向性で、それがどのような効果があるのか、では、うちとしてはどのようなものを取り入れていくのか、では、実際に現場に養成講座のほうにも行ってみようとか、そういうようなことが、私は一歩、この計画が遂行していくこの事業の中に新しく効果として実際にやったことの評価が、私は入ってくるのかなと思っておりますので、これをつくった保険事業計画がしっかりと遂行できるような形として、私は提案しましたけれども、今後そういうようなお話を伺っておりますので、回想法を取り入れた介護予防、それについて期待をしておきますので、私もまた、そういうものに対しては随時協力もしますし、アンテナを張って進めていきたいと思いますので、これからも介護予防、回想法、認知症に効果がある回想法を、介護予防事業に取り入れていくということを期待して、私の一般質問を終わりにしたいと思います。ありがとうございました。
○議長(柴田三敏君) これにて、11番、小澤五月江議員の質問を終了いたします。
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△内田隆久君
○議長(柴田三敏君) 次に、10番、内田隆久議員の発言を許可します。 なお、資料配付について許可しております。 10番、内田議員。 〔10番 内田隆久君登壇〕
◆10番(内田隆久君) 皆さん、おはようございます。議席番号10番、内田隆久です。 発言通告書に基づきまして、一般質問を行います。 1、文化財展示施設について。 令和7年度完成を目指している歴史・文化拠点施設整備事業の進捗と今後について、以下のとおりただす。 (1)整備基本・実施設計業務について。 令和6年4月17日に、文化財展示施設整備基本・実施設計業務の入札が行われ、10者が応札し、予定価格5,377万円のところ、株式会社ヴァイスプランニング一級建築士設計事務所が4,240万円で落札した。 以下についてただす。 ①予算6,490万円に対し、予定価格5,377万円の算出根拠は何か。 ②予算と落札価格に大きな差があるが、どう考えているか。 ③基本設計が完成した後に、どのようなプロセスを経て、実施設計に移行するのか。 (2)展示設計・製作・設置について。 令和6年4月1日に公示された文化財展示施設展示設計・製作・設置業務プロポーザル募集は、展示設計業務が令和7年3月31日まで、展示製作・設置業務は令和8年3月17日までに完了し、引き渡すとなっている。 また、展示設計・製作・設置業務の契約上限額は、令和6年度1億2,012万円、令和7年度1億8,018万円で、合計3億30万円とある。 プロポーザル実施要綱によると、申込みの受付期限が令和6年4月22日で、5月24日を期限とした企画提案書の受付があって、6月上旬にプロポーザル審査委員会が開催され、6月中旬に結果が通知され、6月下旬に契約が締結される。 以下についてただす。 ①プロポーザルに申し込んだ1者の業者はどこか。 ②プロポーザル審査委員会の結果はどうなったのか。 ③企画提案された展示の基本コンセプトは、どのようなものだったのか。 ④展示設計・製作・設置業務の契約締結予定はいつか。 ⑤今回実施したプロポーザルの課題をどのように認識しているか。 ⑥展示設計完成後、その設計をどのような手続で進めていくのか。 (3)展示施設事業全体について。 ①今後、建築設計業務者と展示設計・製作業者間の連携調整は、どのように取っていくのか。 ②今後、展示施設建設予算の変更はあるか。 ③施設運営、維持管理について、どう考えているか。 2、部活動の地域移行について。 部活動の地域移行は、これまで学校が主体となって行ってきた部活動を、地域が主体となって活動する地域クラブ活動に移行することで、教員の負担を軽減し、働き方改革を推進することを目的として進められている。伊豆の国市教育委員会の考え方について、以下についてただす。 (1)市立中学校の部活動の地域移行について、課題をどのように認識しているか。また、その対策をどのように取ろうとしているか。 (2)令和7年度末までの部活動の地域移行の国の達成目標に対して、どう進めようとしているか。 以上です。
○議長(柴田三敏君) それでは、これより答弁を求めます。 答弁者、市長。 〔市長 山下正行君登壇〕
◎市長(山下正行君) 内田議員のご質問にお答え申し上げます。 初めに、1、文化財展示施設についてのうち、(1)整備基本・実施設計業務についてのお尋ねでございます。 まず、①予算額に対する予定価格の算出根拠についてでありますが、当初予算につきましては、国土交通省から建築設計業務のガイドラインとして示されている略算方式により算出しております。 また、予定価格につきましては、静岡県から提供を受けた建築委託料算定シートを用いて算出しております。 次に、②予算額と落札価格の大きな差についてでありますが、指名競争入札において、競争原理が働いたためと考えております。 次に、③基本設計完成後から実施設計へ移行する間のプロセスについてでありますが、基本設計は、本年6月30日までに完了する予定であり、引き続き実施設計に移行いたします。 次に、(2)展示設計・製作・設置業務についてのお尋ねでございます。 まず、①プロポーザル参加申込者についてでありますが、株式会社丹青社であります。 次に、②プロポーザル審査委員会の結果についてでありますが、株式会社丹青社の提案内容を審査した結果、事前に定めた基準点を上回ったことから、最終被選定者として選定いたしました。 次に、③企画提案された展示の基本コンセプトについてであります。 伊豆の国市文化財展示施設基本計画において定めた展示のコンセプトであります、伊豆の国市の歴史・文化のストーリーと魅力を発信に基づき、本市の歴史・文化の多様な魅力と価値を余すことなく伝え、もっと深掘りしたくなる、より一層伊豆の国市が好きになる、フィールドを巡ってみたくなるきっかけを生み出そうというものであります。 次に、④展示設計・製作・設置業務の契約締結予定についてでありますが、今月中旬まで仮契約を締結する予定であり、本6月議会定例会中に、契約の議案を提出させていただくことを検討しております。 次に、⑤今回実施したプロポーザルの課題認識についてでありますが、特段、課題として残ったものがあるとは考えておりません。 次に、⑥展示設計完成後の手続についてでありますが、現在のところ、令和7年3月末の展示設計完成、それ以降、令和7年10月末までに、データと施工図を作成、令和8年1月末までに展示物の製作、3月中旬までに設置することを予定しております。 次に、(3)展示施設事業全体についてのお尋ねでございます。 まず、①建設設計業者と展示設計・製作業者間の連携・調整についてでありますが、市も含めた3者で、月に2回以上の定期的な協議に加え、その他必要に応じた協議を実施し、十分な連携・調整を図ってまいります。 次に、②今後の展示施設建設予算の変更の有無についてでありますが、現段階においては、変更する予定はありません。 次に、③施設運営・維持管理についてでありますが、施設の管理運営方式については、直接運営方式と指定管理者制度のメリット、デメリットなどを勘案し、検討しているところでございます。 また、例えばサポーター制度のような組織を設け、市民や団体の皆様に様々な形態で、施設の運営に参画していただくことも検討しております。 残余2につきましては、教育長が答弁いたします。
○議長(柴田三敏君) 引き続き答弁を求めます。 答弁者、教育長。 〔教育長 菊池之利君登壇〕
◎教育長(菊池之利君) 私からは、2、学校部活動の地域移行についてお答えいたします。 初めに、(1)地域移行の課題と対策についてのお尋ねでございます。 部活動の地域移行にかかる課題といたしましては、部活動の受皿となる指導者や団体の不足、活動場所の確保と移動の負担、活動中のけがや事故への対応などが挙げられます。 これらの課題の対応でありますが、指導者や団体の不足につきましては、青少年健全育成の観点による対応が求められますので、採用条件等を慎重に検討してまいります。 活動場所につきましては、学校の施設を利用することになれば、生徒の移動負担は減りますが、管理の責任等について今後検討を重ねる必要があると捉えております。 けがや事故の対応につきましては、まずは状況把握と迅速な処置が重要となりますので、指導者や団体との情報共有体制の構築、信頼関係の醸成をしっかり行ってまいりたいと考えております。また、治療費等の費用面につきましては、学校で加入する保険に加え、活動単位の保険にも加入することといたしまして、保護者の不安が生じないよう努めてまいりたいと考えております。 次に、地域移行をどのように進めていくかについてのお尋ねでございます。 まずは、調整を重ねてきております各種団体等に、土曜日、日曜日、休日の活動を一つずつ移行してまいりたいと考えております。加えて、指導者確保のめどが立った部活動から、外部指導者に活動を委ね、いずれ平日部活動の移行に進めてまいりたいと考えております。 本市といたしましては、全ての生徒に均等に機会を設けたいとの考えから、この移行完了までの間は、従来の学校部活動は少なからず維持していく必要があると捉えております。 以上でございます。
○議長(柴田三敏君) 一般質問の途中ですが、暫時休憩といたします。再開は10時30分といたします。
△休憩 午前10時18分
△再開 午前10時30分
○議長(柴田三敏君) 休憩を閉じ、会議を再開し、一般質問を行います。 通告による質問及び答弁が終わりましたので、これより再質問を許可します。 なお、資料配付について許可しております。 10番、内田議員。
◆10番(内田隆久君) 最初に、資料の⑦というものの間違いを訂正させていただきます。下のほうの静岡新聞、令和6年7月21日というふうになっていますが、令和5年の間違いでした。訂正をお願いいたします。 それでは、文化財展示施設の質問からさせていただきますけれども、参考資料の①から④というのは登呂博物館のパンフレットでして、これは、丹青社の展示設計したものでございます。③は、私が撮影した写真でございまして、これは、全体的に私どもの市が計画している展示施設より、少し面積が大きいのですが、1階が市民交流スペース、2階が常設展示と企画展示会場、3階が展望スペースということで、構成はほぼ同じということで、資料をつけさせていただきました。なお、1階と3階が無料で、2階が有料で300円取っています。 それでは、質問をさせていただきます。 質問の(2)の展示設計・製作・設置についてですけれども、プロポーザルを申し込んだのは、丹青社1者ということでありますけれども、プロポーザルの申込みについては、実績報告書というのを上げることになっているんですが、丹青社が提出した実績報告書には、どのような作品が記載されていたのでしょうか。
○議長(柴田三敏君) まちづくり政策監。
◎まちづくり政策監(小池正登君) お答えします。 主に子供たちに対する対応ということでハンズオン展示、具体的には、土器ですとか古文書、そういったものに具体的に手で触れる、手で触って体感できるというような、そういった企画が盛り込まれておりました。 以上です。
○議長(柴田三敏君) 10番、内田議員。
◆10番(内田隆久君) 実績報告書というのは、今までやった工事経歴みたいなものですけれども、今までどんなものを造ったよということが記載されていると思うんですが、それは何だったんでしょうか。
○議長(柴田三敏君) まちづくり政策監。
◎まちづくり政策監(小池正登君) 申し訳ございません。ちょっと今、手元に資料がございませんので、また後ほど答弁させていただきます。
○議長(柴田三敏君) 10番、内田議員。
◆10番(内田隆久君) 後ほどと言われても困るんですけれども。 これまでこの計画を推進している上で、いろいろなところに視察へ行ったり、資料を集めたりされていたと思うんですが、そこには、これは丹青社の全部作品なんですけれども、関ケ原の古戦場記念館、あいち朝日遺跡ミュージアム、兵庫県弥生考古学博物館、南山大学人類学博物館、八王子博物館、一宮市博物館などですけれども、特に先ほど最後言われていた土器に触るというのは、南山大学人類博物館等でやられているものなんですが、ここら辺の今まで視察等、資料を集めたものが、丹青社の実績報告書として記載されていたのでしょうか。
○議長(柴田三敏君) まちづくり政策監。
◎まちづくり政策監(小池正登君) 我々も国内で、担当が四十数か所視察のほうしております。 したがいまして、例えば、今お話に出ました南山大学にも視察には訪れておりますので、そういったところの企画が盛り込まれているものと思われます。 そして、先ほどの丹青社の実績なんですけれども、国立アイヌ民族博物館、陸前高田市立博物館、新伊達博物館が掲載されておりました。 以上です。
○議長(柴田三敏君) 10番、内田議員。
◆10番(内田隆久君) ②に移ります。 プロポーザル審査委員会の結果はどうだったかということについては、基準点をクリアしたというふうなお答えだったんですけれども、提案された金額は幾らだったんでしょうか。
○議長(柴田三敏君) まちづくり政策監。
◎まちづくり政策監(小池正登君) 先方から提案された金額なんですけれども、まず、展示設計業務の見積り、これは税込みで2,200万円、そして、展示製作・設置業務の概算の見積り、これは税込みで2億7,445万円です。 以上です。
○議長(柴田三敏君) 10番、内田議員。
◆10番(内田隆久君) そうすると、総額は2億9,200万円ということでよろしいですか。
○議長(柴田三敏君) まちづくり政策監。
◎まちづくり政策監(小池正登君) 2億9,645万円です。
○議長(柴田三敏君) 10番、内田議員。
◆10番(内田隆久君) 先ほど最初の通告のところで、契約上の上限は3億30万というふうに申し上げたんですが、それで、市の予定価格というのは幾らだったんですか。
○議長(柴田三敏君) まちづくり政策監。
◎まちづくり政策監(小池正登君) 申し訳ございません。今、契約関係の資料を持ち合わせておりませんので、また後ほど答弁させてください。
○議長(柴田三敏君) 10番、内田議員。
◆10番(内田隆久君) これはもともと基本計画の業務の中に、概算の算出だとかというのが入っていて、当然、丹青社がつくった基本計画に基づいて、今回のプロポーザルが行われたわけですから、その金額が基準になってやっていたということでよろしいですね。
○議長(柴田三敏君) 企画財政部長。
◎企画財政部長(守野充義君) 丹青社がつくった基本計画になりますので、そういった考えもあるかと思います。 以上です。
○議長(柴田三敏君) 10番、内田議員。
◆10番(内田隆久君) 先ほどの同じ質問を、ちょっと飛ばしたところの建築設計のほうなんですが、今、展示設計のほうを聞いているんですが、建築設計のほうは、市は競争原理が働いたというふうにおっしゃっていましたけれども、落札価格が低くて何%だったんですか。
○議長(柴田三敏君) 企画財政部長。
◎企画財政部長(守野充義君) 落札率は78.85%です。
○議長(柴田三敏君) 10番、内田議員。
◆10番(内田隆久君) 予算は6,400万円で、予算から比べると65%ですね。 それで、今回1者しか応募されなかったわけですけれども、これはプロポーザルの課題のところの質問なんですけれども、1者しかプロポーザルに申込みがなかったことについては、どのように考えているんでしょうか。
○議長(柴田三敏君) 企画財政部長。
◎企画財政部長(守野充義君) 私どもも広く応募をかけて、期間もなるべく見て、周知はしたつもりなんですが、基本的には1者しかなかったということで、そこは非常に残念だったなというふうな結果には思っております。 以上です。
○議長(柴田三敏君) 10番、内田議員。
◆10番(内田隆久君) これは、丹青社が令和5年4月から基本構想の支援事業に入って、その後、10月に基本計画の策定業務を受託して、今回のプロポーザルになっているわけですけれども、こうやってずっと1社の会社がやってきたもので、なおかつ丹青社が入札に参加していたら、ほかの業者はなかなか入り込む余地がないんではないですか、これ。
○議長(柴田三敏君) まちづくり政策監。
◎まちづくり政策監(小池正登君) 内田議員のおっしゃられることも、そういうふうに考える方もいらっしゃるかとは思いますが、一般的には基本構想、基本計画を策定した業者もプロポーザル入札等に参加しているのが、全国的に見て一般的であると考えております。 それと、申し訳ございません。先ほどの展示製作・設置の予定価格なんですけれども、このプロポーザル段階では、予定価格というのは定めておりません。上限額の設定を3億30万円としておりました。 以上です。
○議長(柴田三敏君) 10番、内田議員。
◆10番(内田隆久君) プロポーザルの予定価格を定めていないんですか。プロポーザル企画競争入札では、工事の内容や技術的程度に応じて決まる発注側の見積り金額で、法律で必ず決めるよう義務づけられているというふうに書いてあったんですが、これについてはどうなんでしょうか。
○議長(柴田三敏君) 企画財政部長。
◎企画財政部長(守野充義君) ただいままちづくり政策監が答弁したように、予定価格というよりも限度額、予算の範囲内という上限額ということで、3億30万円で設定してあるということでございます。
○議長(柴田三敏君) 10番、内田議員。
◆10番(内田隆久君) プロポーザルを審議する審議会のことに戻りますけれども、この審議会のメンバーはどのような方だったんでしょうか。
○議長(柴田三敏君) まちづくり政策監。
◎まちづくり政策監(小池正登君) 教育長を筆頭に、企画財政部長、そして、まちづくり政策監、教育部長、文化財課長、そして、学芸員が3名でございます。
○議長(柴田三敏君) 10番、内田議員。
◆10番(内田隆久君) 内部のメンバーだけなんですが、この基本計画の策定に関わった施設整備検討部会の学識の先生や、教育活用検討委員会のメンバーは加わらなかったでしょうか。
○議長(柴田三敏君) まちづくり政策監。
◎まちづくり政策監(小池正登君) 学識の先生方は、加わっておりません。教育部会の方々もこの審査会には加わっておりません。 以上です。
○議長(柴田三敏君) 10番、内田議員。
◆10番(内田隆久君) 基本計画を策定するときに、この部会の皆さんにいろいろ知恵を出していただいてつくったものに、何でこのプロポーザルのときには加わらないんですか。
○議長(柴田三敏君) 企画財政部長。
◎企画財政部長(守野充義君) 正直言いまして、なかなか日程調整等々ともあるんですが、ただ、先ほどまちづくり政策監が申し上げましたように、学芸員の方が3名いるということで、こちらは特に博物館等に精通した者ですので、見せ方に対しての少したけているところがあるものですから、そういう方たちをメンバーに入れて、審査をしたということでございます。
○議長(柴田三敏君) 10番、内田議員。
◆10番(内田隆久君) ③の質問をします。 企画提案された展示の基本コンセプトはどのようなものだったかということなんですが、伊豆の国市の多様な歴史をというお答えだったんですが、基本的な展示構成については、どのように伊豆の国市の時代の流れを表現するんでしょうか。
○議長(柴田三敏君) まちづくり政策監。
◎まちづくり政策監(小池正登君) お答えします。 基本計画の策定のときから、まず5つの時代構成を考えておりました。縄文・弥生・古墳と、これが1つ目、そして、武士の世が2つ目、3つ目に戦国、4つ目に江戸の代官、韮山代官ですね。5番目が近代日本ということで、反射炉を中心にしたものでございます。 以上です。
○議長(柴田三敏君) 10番、内田議員。
◆10番(内田隆久君) 反射炉を中心とした近代日本以降、現在に至るところはどうなるんでしょうか。
○議長(柴田三敏君) まちづくり政策監。
◎まちづくり政策監(小池正登君) 現在に至るまでのところは、企画展等で対応していきたいと考えております。 以上です。
○議長(柴田三敏君) 10番、内田議員。
◆10番(内田隆久君) 私、先般、郷土資料館で展示があった東芝テックの前身の間宮式の金銭登録機だとか金庫だとか、旭化成ファーマの前身の東洋醸造の脇田家の歴史ですとか、現在の伊豆の国市の産業の歴史は、僕は非常に大切なものだと思っていて、常設でやるべきものだと思うんですが、そこら辺はどうなんですか。
○議長(柴田三敏君) まちづくり政策監。
◎まちづくり政策監(小池正登君) 今現在、展示のほうにつきましては、これから詳細について検討していくこととなりますので、また、検討段階で、今議員がおっしゃられたようなことが可能かどうか、それにつきましては十分精査してやっていきたいと思います。 以上です。
○議長(柴田三敏君) 10番、内田議員。
◆10番(内田隆久君) 私がお伺いしているのはこの基本コンセプト。丹青社から基本コンセプトに入っていなかったということでよろしいんですか。
○議長(柴田三敏君) 企画財政部長。
◎企画財政部長(守野充義君) 今回のプロポーザルの中のご提案にはなかったです。ただ、先ほど言いましたように、今後詳細を詰めていく中で、そういったもののご意見も踏まえ、今後検討していきたいと思っています。
○議長(柴田三敏君) 10番、内田議員。
◆10番(内田隆久君) 出土品の現物展示というのは、どのようなものなのでしょうか。
○議長(柴田三敏君) まちづくり政策監。
◎まちづくり政策監(小池正登君) それも今後、詳細を詰めていくんですけれども、市民説明会等でお話しさせていただきました山木遺跡のねずみ返しは、現物のほう展示したいと思います。それともう一点、あやめ会館にあります若舎人の石櫃、そのあたりは現物を展示したいと考えております。 以上です。
○議長(柴田三敏君) 10番、内田議員。
◆10番(内田隆久君) 参考資料の6は、昨年の6月に、9団体の方から市の設置の要望を受けたところなんですが、この中に、実物を目の前で見ることが大事だというふうに書かれているんですが、現物展示が若舎人とねずみ返しだけなんですか。
○議長(柴田三敏君) まちづくり政策監。
◎まちづくり政策監(小池正登君) 今後詰めていくと申し上げたんですけれども、それにはやはり北条氏邸跡から出たお皿ですとか、あとは韮山城の関係から出た生活用具ですとか、実物として展示できる物は、なるたけ展示していくように考えていくことになろうかと思います。
○議長(柴田三敏君) 10番、内田議員。
◆10番(内田隆久君) 国指定の文化財は何点展示するんですか。
○議長(柴田三敏君) まちづくり政策監。
◎まちづくり政策監(小池正登君) 申し訳ございません。まだそのあたりは決定しておりません。 以上です。
○議長(柴田三敏君) 10番、内田議員。
◆10番(内田隆久君) その出土品以外のものの展示というのはどうなっているんでしょうか。
○議長(柴田三敏君) まちづくり政策監。
◎まちづくり政策監(小池正登君) 出土品以外の文化財、それにつきましても、また今後、詳細を詰めていきたいと考えております。 以上です。
○議長(柴田三敏君) 10番、内田議員。
◆10番(内田隆久君) 今回、審査決定したプロポーザルの内容というのは、いつ市民に公開されるんでしょうか。
○議長(柴田三敏君) まちづくり政策監。
◎まちづくり政策監(小池正登君) それにつきましては、契約締結後ということになろうかと思います。 以上です。
○議長(柴田三敏君) 10番、内田議員。
◆10番(内田隆久君) ④ですが、契約締結の予定はいつかということで、6月28日の議会最終日が終わってから、議会議決を経てからということだと思うんですが、6月20日の議会全員協議会で多分説明をされて、6月28日の議会最終日に議決するということなんですが、この期間があまりにも短いんではないですか。
○議長(柴田三敏君) まちづくり政策監。
◎まちづくり政策監(小池正登君) 現在、6月20日の議会全員協議会の資料を、議員の皆様方にご説明申し上げる資料のほうを、担当のほうで精査しております。なるべく提案の内容ですとか、そういったことが分かるように、今鋭意資料のほうを考えております。 したがいまして、そこでしっかりと説明させていただいて、予定として考えております月末の議決のほうへ運ばせていただければと考えております。 以上です。
○議長(柴田三敏君) 10番、内田議員。
◆10番(内田隆久君) 3月定例会でこの予算を議決したときに、私、何で市民アンケートを取らないのかというふうな質問をさせていただいたときに、最終的には議会制民主主義なんだから、議員さんの皆さんが決定するんですというふうにお答えをもらったわけですけれども、このときは、基本計画の素案が1月に開示されて、2か月たった3月に決議に至ったわけですけれども、今回6月20日に情報開示されて、28日というのは、議員が市民に意見を聞く時間もないんではないですか。
○議長(柴田三敏君) まちづくり政策監。
◎まちづくり政策監(小池正登君) 市民の皆さんにご意見をということになりますと、日程的には非常にタイトなものであるかもしれませんが、我々としましては、全員協議会においてしっかりと説明をさせていただきたいと考えております。 以上です。
○議長(柴田三敏君) 企画財政部長。
◎企画財政部長(守野充義君) 少し補足になるんですが、今回、提案されたプロポーザルの内容等をご説明しながら、市としては最終被選定者として捉えたということで、契約のご議決をいただくことになるかと思うんですが、その前段階で、この全員協議会でご説明するに当たりましても、基本的には、事業者の提案内容を、こんなコンセプトでいくんだよというような内容になるかと思います。その後、こういう考え方で事業者が考えていることに対して、我々も市としては最終選定者に選んだわけですので、そこで契約を締結すると。 ただ、当然その間において、先ほど来説明していますように、また多少、当然変更があるかと思います。あるかと思いますので、そういった段階で、また市民のほうにはいろいろな説明をしていきたい。 今回のプロポーザルの事業者の考え方、そういうことについて、我々はオーケーをしたというか、そういう形の中で、契約を締結していきたいということでございます。 以上です。
○議長(柴田三敏君) 10番、内田議員。
◆10番(内田隆久君) ⑥の質問にいきます。 展示設計完成後、その設計をどのような手続で進めていくのかということなんですが、今までの質問はプロポーザルのことだったんですが、今度、展示設計の完成した後どうするかという話なんですが、今回の計画というのは、特殊というか、こういう施設の場合には、当然展示計画だとか展示設計を中心に、建築計画が進められていくわけで、展示設計の承認が全てというか、もう全体のかなり主要な部分を占めるということなんですが、それを今度、展示設計が出来上がったとき、どのような手続で承認していくんですか。
○議長(柴田三敏君) まちづくり政策監。
◎まちづくり政策監(小池正登君) この展示の設計・製作・設置につきましては、この3つの業務が一連のものとして契約させていただくことになっておりますので、展示ができた段階での手続でしょうか。 〔「承認」の声あり〕
◎まちづくり政策監(小池正登君) 承認の行為が必要かどうかというのは分かりませんが、それは内部で、しっかりとこれでいくんだというものを決めていきたいと思います。 以上です。
○議長(柴田三敏君) 10番、内田議員。
◆10番(内田隆久君) この建築設計と展示設計というのは、27年1月にそろうんではないですか。
○議長(柴田三敏君) まちづくり政策監。
◎まちづくり政策監(小池正登君) 現状、建物の設計のほうは1月になっております。その間に、展示と建物の設計のほうでしっかりすり合わせをしながら、市役所も含めて、3者ですり合わせをしながらやっていきたいと考えております。 以上です。
○議長(柴田三敏君) 10番、内田議員。
◆10番(内田隆久君) 法的だとか、そういう承認というのはないと思うんですね、別に議会承認にかかるわけではないんですけれども。 ただ、先ほど言ったように、展示が全てなんですから、そこら辺で市民に公開して、意見を聞くなりなどをする手続が必要ではないかというふうに私は言っているんです。 それで、反射炉ガイダンス施設のときなんですけれども、これは総額が12億円でほとんど同じなんです、今回と。あれも12億円、この展示施設も12億円。反射炉の場合は、基本設計1年、実施設計1年、建築工事2年と、トータル4年かけているわけですよ。それを、今回2年でやるわけですよ、違いますか。
○議長(柴田三敏君) まちづくり政策監。
◎まちづくり政策監(小池正登君) 確かに議員のおっしゃるとおり、非常にタイトなスケジュールの中で、この施設の整備はやっております。 が、我々としましても、議会あるいは市民の皆様には、本当に節目節目では計画の進捗についてお知らせをしていきたいと考えておりますので、よろしくご理解のほどお願いいたします。
○議長(柴田三敏君) 10番、内田議員。
◆10番(内田隆久君) これだけの大きな仕事ですので、節目節目でいろいろな人に情報公開して、意見を求めて、直すべきは直していくというのが、さっき言った反射炉のガイダンスで4年かかったという手続なんです。 さっき、構想から計画、計画から今度の展示の承認。今回、展示設計の承認ではなくて、施工まで承認するわけではないですか。そうすると、もう一遍で、僕は手続をちょっと怠っているんではないかというふうに思うんですが、やはり設計段階で一回チェックして、概算を出して、費用が足りているのか、中身はこれで本来の基本計画に合っているのか、変えるべきは変えているのかというところをチェックして、次に進むということが普通やってきていることなんです、違いますか。
○議長(柴田三敏君) 企画財政部長。
◎企画財政部長(守野充義君) 今、議員がおっしゃるとおりのことだと思いますので、我々も先ほどまちづくり政策監が申し上げましたとおり、節目節目といいますか、ある程度この展示の設計、こういったものが本当に固まった段階で、本当に皆様にご意見等を伺っていきたいというふうには考えておりますので、ある程度変わってきた段階といいますか、また、大きく変わるとはなかなか難しいところかとは思いますけれども、そういった段階では、説明をしていきたいというふうに考えております。
○議長(柴田三敏君) 10番、内田議員。
◆10番(内田隆久君) (3)の展示施設事業全体についての②今後、展示施設建設予算12億円の変更はあるかということなんですが、参考資料5を御覧いただきたいと思いますが、これは3月定例会で議決を経た後の市長の定例記者会見で、このようなコメントをされているわけですけれども。 市長は、12億円で本当に収まるのかというのはあると。収まらなければ、財源をどこからか持ってこなければならないと。規模を縮小することは考えていないというふうに述べられていますけれども、その真意はどこにあるんでしょうか。
○議長(柴田三敏君) 企画財政部長。
◎企画財政部長(守野充義君) 答弁にもありましたように、現段階では、予算を計上している金額で何とか建設のほうを見込んでいるところであります。設計の段階で、建築に関して、規模の面積を大きくするですとか、小さくするとか、そういったものについては考えておりませんが、基本的には、これまで説明してきた基本計画の規模等でいきたいと考えておりますし、先ほど言いましたように、今の基本設計の段階で、昨日の質問でもございましたけれども、なるべく部材においてもシンプルなものを使って、何とか予算の範囲内で収まるような、設計段階でも収まるような形で、今検討をしているところであります。 もちろん、今後積算する段階で、どのような建設費になるかは分からないんですけれども、何とか予算の中で収めたいという考えは当然あります。 ですが、当然、今後の社会情勢ですとか、物価がさらに高騰することも当然考えておりますが、そういった場合には、昨日の答弁でもありましたが、ご質問でもございましたけれども、今後は、この展示設計の製作、それから施工、設置の契約締結後には、何とか財源確保に向けて、企業版のふるさと納税などの寄附も募りながら、何とかオーバーした場合は、それの足しにできればなというふうには考えているところでございます。
○議長(柴田三敏君) 10番、内田議員。
◆10番(内田隆久君) もう既に建設費が12億円を超えるという想定はしているということですね。
○議長(柴田三敏君) 企画財政部長。
◎企画財政部長(守野充義君) 繰り返しになりますけれども、今基本設計の最中ですので、基本設計が終わった段階で、当然詳細設計に入って、その中で部材をいろいろ拾っていく中であります。確かに私どもが、昨年から12億円以内で収めたいという考えは、今もそれは変わっておりません。ただ、昨年に比べて、確かにここへ来て、また、円安ですとか物価の上昇は確かにあるということは、私ども懸念はしていますが、現段階では、先ほども言いましたように、何とか収めたいということで検討しているところでございます。
○議長(柴田三敏君) 10番、内田議員。
◆10番(内田隆久君) 公共工事のスライド条項のことを言っているわけではないんです。令和6年予算成立するまで、ずっと令和5年3月頃か、4月、5月、6月、取りあえずこの要望があった12月頃から12億円で、合併特例債を使うから市民の負担は4億円とずっと言ってきているわけではないですか。12億円と、もう既に足りないというんであれば、今の時点で説明すべきではないですか。
○議長(柴田三敏君) 企画財政部長。
◎企画財政部長(守野充義君) すみません、繰り返しになりますが、まだ基本設計の段階で、これから詳細設計をやって積算をしていくもので、足りるか足らないかというのは、現段階では、すみません、分かりません。しかも、幾ら足りないかもそんな数字も出ることはちょっとできませんので、分からないというところでございます。
○議長(柴田三敏君) 10番、内田議員。
◆10番(内田隆久君) 先ほど、資料の新聞に戻りますけれども、記者が、「建築資材や人件費の高騰が公共事業を直撃し、事業費の膨張や工事の遅れなど大きな影響が出ていると。伊東市の新図書館建設は入札不調によりストップし、規模縮小を視野に再設計となる方向だ。」と言っているんです。 それで、規模縮小しないんでしょう。それで、現在も、建設コストの高騰についてどう考えているんですか。
○議長(柴田三敏君) 企画財政部長。
◎企画財政部長(守野充義君) 現在の建設コストについては、確かに先ほども言いましたように、円安等で高騰していることは承知をしております。 ですが、何度も繰り返しますが、今はまだ設計段階、詳細設計に入る前の段階です。それがまたこれからどれぐらい高騰するのかどうなのか分からない段階で、最初から規模を縮小してもう設計するということは、現段階においては考えておりません。 以上です。
○議長(柴田三敏君) 10番、内田議員。
◆10番(内田隆久君) 今、建築資材を令和6年2月時点で、15%から18%、1年間で上がっていて、労務費も上がっていて、それが6%ぐらい上がって、合計26%程度上がるんではないか、上がっているんではないかというのが、業界で言っていることなんですが、積算してというよりも、今の時点で、規模を変えないんであれば、当然予算オーバーしますよ、違いますか。
○議長(柴田三敏君) 企画財政部長。
◎企画財政部長(守野充義君) そういった社会情勢のことも、確かに認識はしているんですが、今設計をしている段階で、なるべく抑えられるところは抑えようという形の中で検討しているところでございます。 それで、先ほども申し上げましたとおり、そこでどうしても足りないことがあれば、企業版ふるさと納税などのことも検討しているということでございますので、そこはある程度、積算する段階で見えてくることですので、そういった段階で、またどういう状況になるかは分からないところなんですが、そういった努力もしていきたいというふうに考えております。
○議長(柴田三敏君) 10番、内田議員。
◆10番(内田隆久君) 工事は令和7年1月以降に発注するわけですけれども、そのときには必ず、私、上がっていると思うんです。ですから、そのことを抜きにして、今回の展示施設の議決というのは僕はないと思うんです、僕はですよ。 次に移ります。 ③施設運営・維持管理についてどのように考えているかについてですが、施設運営も関連があるのでお聞きしますけれども、基本計画には、館長を置くというふうに書かれているんですが、これは、いつ、どのような形で置くんでしょうか。
○議長(柴田三敏君) まちづくり政策監。
◎まちづくり政策監(小池正登君) 仮に、館長を置くということであれば、それはもうオープニングの際から置くようになろうかとは思いますが、ただ、そういった役職、人事の面につきましても、条例のほうで規定していくかどうか。そういった館長を置くということも含めて、条例の制定の段階で検討していきたいと考えております。 以上です。
○議長(柴田三敏君) 10番、内田議員。
◆10番(内田隆久君) 館長というのは、施設運営の要で責任者ではないですか。今の計画段階というか、設計段階から加わっていくのは当然ではないですか、違いますか。
○議長(柴田三敏君) まちづくり政策監。
◎まちづくり政策監(小池正登君) 役所の場合、そういう職につきましては、条例等で規定する必要がございます。まだ完成していない建物について役職を定めるというのは、なかなか難しいことであろうかと思います。 したがいまして、今いろいろな会議、教育部の職員も出てもらっておりますので、今現在におきましては、館長を定めて、いろいろな会議に出てもらうということはできかねます。 以上です。
○議長(柴田三敏君) 10番、内田議員。
◆10番(内田隆久君) これも一つ施設運営に関わるのでお聞きしますけれども、この施設で何人集客しようと思っているんですか。これは、さっきの資料5の要望のときに、市長は、北伊豆の歴史観光の拠点となる施設にしたいというふうにおっしゃっているんですが、この施設で何人集客するんですか。
○議長(柴田三敏君) まちづくり政策監。
◎まちづくり政策監(小池正登君) 今までの議会の議員さん方に対するご説明では、たしか1万2,000人程度と申しておりました。この施設ができて何人来るというのが、なかなか予測できるものではないということで、旧の韮山町の郷土史料館、そこの来場者数をまずは最低のラインとしてクリアしたいと考えております。 以上です。
○議長(柴田三敏君) 10番、内田議員。
◆10番(内田隆久君) あと、維持管理費の問題なんですが、現時点で年間幾らかかるというふうに推定しているんでしょうか。
○議長(柴田三敏君)
まちづくり政策監。
◎
まちづくり政策監(小池正登君) この維持管理費におきましても、再三ご説明させていただいておりますが、2,500から3,000万円の範囲で、何とか抑えていきたいと考えております。 以上です。
○議長(柴田三敏君) 10番、内田議員。
◆10番(内田隆久君) 維持管理費に関わるんですが、入場料を取る、取らないというのはどうなったんでしょうか。
○議長(柴田三敏君)
まちづくり政策監。
◎
まちづくり政策監(小池正登君) 入場料の問題につきましても、文化財展示施設の設置条例で定めることになりますので、今後入場料の問題については、他の施設も参考にしながらしっかりと精査していきたいと考えております。 以上です。
○議長(柴田三敏君) 10番、内田議員。
◆10番(内田隆久君) 入場料をつくるか、つくらないかというのは、建築設計にも影響をするし、さっき言った人の問題もあるんですけれども、施設として、入場料金を取る場所を造らなければならないではないですか。いつ決めるのですか。
○議長(柴田三敏君)
まちづくり政策監。
◎
まちづくり政策監(小池正登君) 条例の制定の関係もございますが、今年度、あるいは来年度の早いうちには、決定していきたいと考えております。 以上です。
○議長(柴田三敏君) 10番、内田議員。
◆10番(内田隆久君) 条例制定をするということは、取るということではないですか。幾ら取るんですか。
○議長(柴田三敏君)
まちづくり政策監。
◎
まちづくり政策監(小池正登君) 条例を制定したからといって、入場料を取るとは限らないわけでございます。入場料の規定を条例に入れなければ、入場料はなしという手法も可能でございます。 以上です。
○議長(柴田三敏君) 10番、内田議員。
◆10番(内田隆久君) あと、維持管理の削減ということで、資料1に登呂博物館の場合には、左下のほうにボランティアスタッフというのも、確かに私も行ったときに、ボランティアのスタッフの方が丁寧に説明していただいたんですが、今回この展示施設は、ボランティアの活用は考えているんでしょうか。
○議長(柴田三敏君)
まちづくり政策監。
◎
まちづくり政策監(小池正登君) ボランティアの活動につきましては、昨日ももろもろあったと思いますが、ぜひ応援してくれる方々、ご協力いただける方々を募って、この施設の運営に携わっていただきたいと考えております。 以上です。
○議長(柴田三敏君) 10番、内田議員。
◆10番(内田隆久君) ボタンティアに限らず、運営や維持管理で、6月に設置を求める要望書を提出した9団体の皆さんとの連携はしていかないんですか。
○議長(柴田三敏君)
まちづくり政策監。
◎
まちづくり政策監(小池正登君) ただいま内田議員から、9団体の皆様との連携というお話がありましたが、これにつきましても、ぜひこの皆様にはその施設の運営を援助していただけるようお願いしていきたいと考えております。 もう一点、教育部会のほうでは、既に歴史ガイドの会、外国語ガイドの会の方には、既にご協力をしていただいております。 以上です。
○議長(柴田三敏君) 10番、内田議員。
◆10番(内田隆久君) 今質問しているのは運営の話ですので。 それで、その9団体というのは、私が認識しているのはどこの団体、9団体というのはどこですか。
○議長(柴田三敏君)
まちづくり政策監。
◎
まちづくり政策監(小池正登君) 申し上げます。 伊豆の国歴史ガイドの会、伊豆の国外国語ガイドの会、伊豆の国市国際交流協会、伊豆の国市文化協会、NPO法人伊豆学研究会、公益財団法人江川文庫、NPO法人韮山城を復元する会、韮山反射炉を愛する会、最後になります、市民の会です。 以上9団体でございます。
○議長(柴田三敏君) 10番、内田議員。
◆10番(内田隆久君) 昨年10月に、伊豆市にオープンしたワサビのビジターセンターというのがあるんですけれども、これはやはり丹青社の作品なんですが、ここを見ていると思うんですが、その感想についてお伺いしたいんですけれども。
○議長(柴田三敏君) 企画財政部長。
◎企画財政部長(守野充義君) 私も3週間前ぐらいかな、見に行きました。そういった中で、映像を使ったり、VRを使ったりして、ワサビに関すること、ワサビの歴史、それからワサビ田に関するそういう歴史もそうですし、VRでワサビ田のところをトロッコに乗って動いているような画像があって、ワサビに関しては、非常にワサビに特化した展示施設だというふうに感じました。 以上です。
○議長(柴田三敏君) 10番、内田議員。
◆10番(内田隆久君) この展示施設は、内装と展示で7,000万円かかっている。一方、伊豆の国市の文化財展示施設は約3億円ですね、設計費も入りますけれども。四七、二十八ですから4倍ぐらいのあれなんですが。 そうすると、私、見たところ、かなりシンプルで小さな感じ受けたんですが、あの4倍の施設の展示を、私どもの1,200平米のところに当てはめた場合には、どのような感じを持つんでしょうか。
○議長(柴田三敏君) 企画財政部長。
◎企画財政部長(守野充義君) 内田議員がおっしゃるのは、ワサビのところは質素だというお話なんですが、私とすると、内装も含めてですとかトイレの改修も含めたり、たしかカウンターですとか備品、こういったもの全部含めての金額というふうには聞いております。 ただ、それが今度、私どものこれから展示する施設に、そっくりそのまま当然くるわけでもないですし、私どものほうは、1つのものに特化したものではないわけですので、いろいろな展示手法が考えられると思いますので、繰り返しになりますけれども、今回のプロポーザルの内容も精査しつつ、新しいご意見も聞きながら、私どもに合った予算の範囲内で、伊豆の国市の歴史を発信できるような展示施設にしたいと考えております。
○議長(柴田三敏君) 10番、内田議員。
◆10番(内田隆久君) あと冒頭、配付資料で説明した登呂博物館行かれていると思うんですが、これは構成がそっくりなわけですけれども、これについては、私どものプロポーザルと比較して、どのような感想をお持ちでしょうか。
○議長(柴田三敏君)
まちづくり政策監。
◎
まちづくり政策監(小池正登君) 構成は似ているというご意見なんですけれども、私どもこの登呂博を模倣したとかそういうことは一切なくて、確かに登呂博物館、面積、規模は、おおよそ今計画しているものの約2倍なんですけれども、内容的には、この登呂博に負けないものになるんではなかろうかと思っております。 以上です。
○議長(柴田三敏君) 10番、内田議員。
◆10番(内田隆久君) 登呂博物館は、コロナ前に17万人集客しておりましたので、1万2,000人と言わず、もっと目標を上げたらいかがですか、負けないものを造るんであれば。
○議長(柴田三敏君)
まちづくり政策監。
◎
まちづくり政策監(小池正登君) 確かに登呂博、年間のトータルの入館者数は十六、七万人いらっしゃるようですけれども、実際の有料観覧者数は、令和4年度の資料で見ますと2万3,999人です。そして、無料の観覧者数が1万7,163人、合計の観覧者数が4万1,162人となっております。そして、総入館者数が16万1,181人ということになっておりますので、申し訳ございません、この総観覧者数はどういうふうな形で、登呂博物館が把握していらっしゃるのかというのは、ちょっと私、今ご説明できませんが、この観覧者数のみで見ますと、4万1,162人というようなことになっておりますので、我々も負けずにしっかりPRのほうはしていきたいと考えております。 以上です。
○議長(柴田三敏君) 10番、内田議員。
◆10番(内田隆久君) それでは、2番目の部活動の地域移行について質問をします。 令和6年4月に行われました部活動の地域移行に関する伊豆の国市アンケートの結果を参考にしながら、質問をしていきます。これは、子供たちの将来にとって重要な問題と思いますので、できれば最後に、教育長に総括質問をしますので、お答えいただければ幸いです。 最初に確認しておきますけれども、部活動の地域移行は、運動部以外の文化部も同じように対象になっているということでよろしいでしょうか。
○議長(柴田三敏君) 教育部長。
◎教育部長(佐藤政志君) 運動部だけでなくて、文化部も対象になっております。 以上です。
○議長(柴田三敏君) 10番、内田議員。
◆10番(内田隆久君) 教育には学校教育、社会教育、家庭教育とありますけれども、部活動は学校教育の一環という位置づけでよろしいでしょうか。
○議長(柴田三敏君) 教育部長。
◎教育部長(佐藤政志君) 確かに、中学校の部活動に関しては、学校教育の一環ではありますが、今、余暇の時間等がありまして、そちらのほうは、生涯学習、社会教育、そういったもの全般で活用するように、中学生には案内をしているところでございます。
○議長(柴田三敏君) 10番、内田議員。
◆10番(内田隆久君) 部活動の地域移行のメリットは何だと思いますか。
○議長(柴田三敏君) 教育部長。
◎教育部長(佐藤政志君) メリットにつきましては、生徒が自分の意志で、地域で行われているそういったものに参加できるところはメリットだと思います。あと、教員にとっては、今までいろいろな課題があるわけですけれども、そういったものを解消するために、ある一定のメリットがあるというふうに認識しております。
○議長(柴田三敏君) 10番、内田議員。
◆10番(内田隆久君) 教員の働き方改革が発端でという、私も通告書に書いたんですが、生徒のメリットが、自分の意志で参加できることだけですか。
○議長(柴田三敏君) 教育部長。
◎教育部長(佐藤政志君) 生徒のメリットは、確かに今私が言ったことも重要な一つではあるんですけれども、それ以外に自分の時間、こういったものを広く活用できる、いろいろなものに挑戦できる、そういったところが、教育という一定のものにとらわれず、自分の意志でいろいろなことが学んでいける、そういったところに意義があるというふうに感じております。
○議長(柴田三敏君) 10番、内田議員。
◆10番(内田隆久君) アンケートに、ここに資料にはつけてありませんけれども、部活動の目的、意義、価値はというふうに、これは教師の方に聞いているんですけれども、教師の50.8%の方が、学校部活動の教育的価値については自己有用感を高めるというふうに答えているんです。これについてはどうお考えですか。
○議長(柴田三敏君) 教育部長。
◎教育部長(佐藤政志君) こちらに関しては、やはり教員の方たちは、教育的な意義というものを自分なりにご理解をよくしていらっしゃいます。その中で、やはり部活動に自分たちが接することで、そちらのほうに自分の生きがい等を感じるというところを思っている方々も、一定の数はいるというふうに認識しております。
○議長(柴田三敏君) 10番、内田議員。
◆10番(内田隆久君) これは教師がではなくて、生徒がというふうにお答えになっているんです。それで、自己有用感というのは、自分が誰かの役に立っているだとか、貢献しているだとか、有用であるというような感情で、自己有用感が高まると、人の役に立ちたい、周りに貢献したいという気持ちが生まれやすくなり、学習意欲や自主性、自立性も育まれるというふうに言われているわけです。まさにこれが一つの部活動の目的というふうに、5割の先生方が認識しているんですけれども、再度聞きますけれども、これについてはどうですか。
○議長(柴田三敏君) 教育部長。
◎教育部長(佐藤政志君) 今、内田議員が言われるとおり、そちらのほうの生徒にとって、有用感というのは大事なことだと思っております。
○議長(柴田三敏君) 10番、内田議員。
◆10番(内田隆久君) もう一点あって、創造性を育む教育というのに、部活動が大変貢献していると私は思っているんですけれども、なぜかといったら、今ICTだとか、AIの時代の中にいる現在というのは、変化が激しくて、物事の不確実性が高く、予測が困難と言われていて、そのような時代を担う子供たちにとって、創造性を育むことの重要性は増してきていると。学業期の中で、創造性を育む教育が重要であるという認識が、私はありますけれども、いかがですか。
○議長(柴田三敏君) 教育部長。
◎教育部長(佐藤政志君) 今、内田議員が言われるとおり、創造性を育むことは大事だというふうに思っております。
○議長(柴田三敏君) 10番、内田議員。
◆10番(内田隆久君) それで、昨年の3月に中央教育審議会でも、次期教育振興基本計画のコンセプトの中で、自主性、リーダーシップ、創造性、解決力、表現力、チームワークなどを備えた人材の育成というのが織り込まれているので、ここにも、創造性というのが出てくるんですが。 さらに民間でいうと、経団連のアンケートによると、企業は多種多様な人材を求めつつ、特に期待する資質として、回答企業の8割が、主体性、チームワーク、リーダーシップ、協調性、4割近い企業が、学び続ける力を選択して、特に期待する能力として、想像力が42%と上位に挙がっているんです。 これを見ても、やはり部活動で想像力を育むということが、大変重要なことと思いませんか。
○議長(柴田三敏君) 教育部長。
◎教育部長(佐藤政志君) まさに今、時代が求めているところで、本人の創造力、創造性、こういったものが大変大切なものだと思っておりますので、部活動、それから、地域で活動、こういったところでの創造性の学びは大事だと考えております。
○議長(柴田三敏君) 10番、内田議員。
◆10番(内田隆久君) 次は、課題の関係なんですが、先ほどの教育長の答弁ですと、受皿となる団体、指導者がいないということ、場所の移動とかいうふうにおっしゃっていましたけれども、資料7を御覧いただきたいんですが、これはアンケートで保護者と教師に聞いているわけです。上が保護者で、下が教師なんですが、ほぼ先ほど教育長が言ったのと同じような結果になっています。 それで、この課題に対する対応について、先ほど教育長が重要な発言をされたんですが、場所を学校にするというふうにおっしゃったんです、まだ検討段階でしょうけれども。それについては、今どのように検討されているんですか。
○議長(柴田三敏君) 教育部長。
◎教育部長(佐藤政志君) 今後、地域移行を進める上で、地域の方たちの指導者、そういった方の力を借りるにしても、やはり今の活動場所というのが、限られたものの中でやっていかなければならないので、学校の施設、こちらのほうを有効に使っていく。または、社会教育施設、そういったところを有効に使っていく。特に、ブラスバンドの場合は、楽器の移動というのが非常に難しい。そうなるとやはり防音性も優れている音楽室を利用するというような結果が出てくるというところで、学校の施設は有効に使っていきたいと考えております。
○議長(柴田三敏君) 10番、内田議員。
◆10番(内田隆久君) そうしますと、この地域移行という言葉が、割と独り歩きをしていると思うんですけれども、国の方針では、令和5年から7年を改革推進期間と位置づけて、地域の事情に応じて可能な限り早期に地域移行しろ、地域クラブ活動に移せというふうに言っているんですが、ガイドラインをよく見ると、地域クラブ活動が困難な場合は、合同部活動の導入や部活動指導員等によって機会を確保するというふうに書かれているんです。 そうすると、先ほど教育長の言われた学校でやる、教師の負担をさせないということは、外部指導員にお願いをして、学校で指導してもらうという流れになるんですか。
○議長(柴田三敏君) 教育部長。
◎教育部長(佐藤政志君) こちらのほうの部活動の地域移行に関しましては、確かに今も存在しております生徒たちが自主的に行くようなクラブチーム、それから、地域でもともとスポーツ団体、少年団等運営しているような、それから、スポーツ協会に所属しているような団体、そういったところが地域の受皿になってくると思います。 そのほかに、地域との連携というところで、まず合同部活動。こちらのほうは、それぞれの今市内にある3中学校の中で、一つ一つの中学校では平日活動をして、休日は一緒に合同でやって、大会等に参加するような、そういったものも考えております。 そういったときに、休日の部活動に関しましては、今、大会等に行くとき、引率が教師、こちらのほうが指導しなければならないというふうになっているんですけれども、ここに部活動指導員という方を市のほうでしっかり任命をして、その方たちが引率することは可能というふうになっております。 ただ、外部指導者、外部コーチと呼ばれる今、ボランティアで学校のほうの部活動、面倒見てくれている方たちは確かにいるんですけれども、この方たちは引率をする資格はございませんので、そういった連携の仕方もあるんですけれども。 なので、部活動をこのまま引き続きやっていくという一つの方法、それから、合同部活動等で地域の力、指導員の力を借りながら、やっていく地域連携というのが2つ目、それと、完全に地域のクラブや他市町にあるクラブチーム、そちらのほうに行くパターン、この3つがこれからの部活動の在り方というふうに、今のところ市では考えております。
○議長(柴田三敏君) 10番、内田議員。
◆10番(内田隆久君) 一番最初に、3つのうちの最初のほうなんですが、今までどおりではいかないんですよ、教師の働き方改革しなければならないから、教師に負担がかかり過ぎている。だから、教師は管理だけをして、有償の指導員に必要な資格を取っていただいて、学校で学校教育として部活動をやっていただくというストーリーではないんですか。
○議長(柴田三敏君) 教育部長。
◎教育部長(佐藤政志君) こちらのほうの教師の負担の軽減、こちらのほうは大事な話でありますが、まず、伊豆の国市、こちらのほうは函南町とかとも連携をしながら進めてきた話ですけれども、今、教師の勤務時間である4時半、こちらのほうで部活動を終了するという形で、令和5年度から施策を講じているところでございます。これによって、教師の負担はかなり減っているというふうに聞いております。 そういったことで、これからの部活動に関しては、地域移行で部活動指導員、こちらの方を人材を発掘して、継続してやっていただけるようにすることが一つあるんですけれども、これに先生方の中でも部活動の指導に生きがいを感じている方、こういった方たちがいますので、国が認めている兼職兼業、こちらをしっかり出していただいて、その先生方も地域の指導員の一人として活躍していただけるように、そういったことも今後考えていくというところでございます。
○議長(柴田三敏君) 10番、内田議員。
◆10番(内田隆久君) そのアンケートを見ると、先生方が、部活動に関わりたいと思っている方はすごく少ないですよね。非常に負担に感じているというふうな結果が出ていると思うんです。ですから、それを拒むことはないんですけれども。 ですから、何回も言いますが、学校教育ですから、特に学校以外でやると移動の負担、費用の負担がかかるので、それはゼロとして学校でやって、指導員に資格を取っていただいて雇用して、管理だけ、最小限の管理、全部指導員にある意味任せるような形で、最後の管理、やはり先ほど言ったけがとか、いろいろな問題があるんで、そこだけを教師がやっていただくと。そうすれば、負担は相当軽減されると思うんですが、どうでしょうか。
○議長(柴田三敏君) 教育部長。
◎教育部長(佐藤政志君) まさに今、内田議員が言われるようなことを目指しているというのが、間違いではございません。そこに向かって私どもも進めているんですけれども、今の課題の中で人材の不足、それから、受皿、チーム自体、こういったところが不足しているわけなので、そういったものを一つ一つ解決しながら、進めていくというところで、最終的な目的、目標は、今、内田議員が言われたとおりでございます。
○議長(柴田三敏君) 10番、内田議員。
◆10番(内田隆久君) そういう方針があるんであれば、このアンケートの保護者のところに書いてあるんですが、出来上がっていないのに話だけ進めるから、部員が減って迷惑しているだとか、この移行期間が一番曖昧で、学校部活動の活動量が減っているので、早い対応をお願いしたいというふうな意見が、保護者から出るんです。 だから、今、部長がおっしゃったような方針が決まっているのであれば、まずそこを明確にした上で、資料の下のほうの静岡新聞の令和5年7月21日の部活動の地域移行の協議会設置状況は、伊豆の国市は遅れているわけですよ、幸いというか。だから、この協議会の諮り方も、地域の団体の皆さんに、そういう方向性で調整を図っていますというようなやり方をするんですか。
○議長(柴田三敏君) 教育部長。
◎教育部長(佐藤政志君) これから私どものほうでも、在り方検討会、それから、協議会、こちらのほうを設置を目標としております。その中で、これまでは、教育委員会の中を中心に、いろいろな今の地域の現状とか、先ほどアンケートを取りました子供たち、それから、保護者、教師、そういったところのまず状況を把握しようというところで、進めてまいりました。 先に会を立ち上げて、こういうものを行っていく市町もございましたが、伊豆の国市は、こちらのほうを先に状況をつかんだ上で、課題を整理して、こちらの協議会等に諮っていきたい。それで、皆様のお知恵を借りたいと、そのように考えております。
○議長(柴田三敏君) 10番、内田議員。
◆10番(内田隆久君) 保護者と、生徒の意見もありますけれども、保護者と生徒と教師と教育委員会で、基本的な方針を決めた上で、協議会を開かないと、今、世の中に錯綜している情報は、地域が受けるというふうに受け取っているんですよ。そうすると、保護者も、競技志向で、そういうところには参加できないとか、お金がかかるというふうに、不安を持っていると思いますので、ぜひそういう方向をまず出していただきたいなと思いますが、教育長どうですか。
○議長(柴田三敏君) 教育長。
◎教育長(菊池之利君) いろいろ内田議員のほうからアドバイスいただきまして、ありがとうございます。 私の考えといたしましては、今言ったように、協議会ですか、在り方検討会というものを含めた会は、早く開いて、方針をしっかりと出していきたいと。市民に、一般の方にも理解していただきたいなというようなことで、出していきたいなと思っております。 現時点、教員の働き方改革ということで、平日週3日程度の活動と、時間的には皆さんもご存じのように、午後4時半には終了して、45分には下校ということで活動しております。アンケートを取りましたところ、8割方の生徒が、余裕が出てきたと。もう一つは、うれしかったのは、9割近い生徒が、自分の考えで過ごせている、そういうような子供が、私としては増えてきているなと判断できるような結果でございました。そのようなことを考えて、この施策というんですか、1年間取らせていただきましたけれども、何とかうまくいっていると。 では、後はというと、今現時点、早急に喫緊の課題としては、土、日、休日の教員の働き方改革に関する負担の軽減ではないかなと思います。これは、教員アンケートの中においても出ていますので、今、部長が申しましたような対応でいきたいなと思っています。 一番私として、伊豆の国市の教育行政を預かる者として、これだけはしっかりやっていきたいというのが数点ありまして、1つは、最終の受益者が子供であると、子供のためにならなければ、やはりそれはまずいんではないかなと、こう思っております。 また2つ目としては、子供の居場所というんですか、大変部活動が子供の居場所となっているという状況もうかがえます。居場所をしっかりと確保してやりたいと。誰一人取り残さないというようなこと。 そしてもう一つは、教員の中で、教育的効果というんですか、部活動の、これを十分認識していると思います。人格形成においても大きな役割を果たしていると。このあたりの3つにつきましては、置き去りにしないように進めていきたいというのが、私の思いです。 そして、最終的には、それが持続性のあるというんですか、すぐ終わってしまうのではなくて、持続性をもって、ずっと続いていけるような状況をつくりたいなと思っています。 以上です。
○議長(柴田三敏君) 10番、内田議員。
◆10番(内田隆久君) 今やっている部活動、4時半までというのは、この資料8にありますけれども、教員は歓迎、練習したい生徒は反発というのが現状かなというふうに思っているんですけれども。 子供たちの今回のアンケートでは、部活動に所属するのは楽しいというのが、70%以上の子供が言っているわけです。また、教師のほうは、関わる時間が少なくなるということでいいわけですので、学校教育で自己有用感を高めることと創造性を育むことを実行することと同時に、教師の働き方改革を進めるということで、教育長よろしいんですか、その基本的な方針で。
○議長(柴田三敏君) 教育長。
◎教育長(菊池之利君) 今、述べられたということで、よろしいと思います。
○議長(柴田三敏君) 10番、内田議員。
◆10番(内田隆久君) 将来を担う伊豆の国市の子供たちの教育に、指導員を雇う。相当数の指導員を雇うと、大変お金がかかるわけですけれども、私はこういうことにはお金をかけるべきというふうに思いますけれども、教育長いかがでしょうか。
○議長(柴田三敏君) 教育部長。
◎教育部長(佐藤政志君) こちらのほうは、教育長からもお話がありましたとおり、そういった教師の負担を軽減する上でも、この部活動指導員、こちらのほうの任用は大事だというふうに、私どもも思っております。 近隣の市町でも、沼津市が昨年5人だった指導員を、今年8人増やしたとか、そういう情報も来ております。そういったことで、予算の確保も大事ではありますけれども、まず、こういった方たちを任用するとともに、持続して長くその方たちに部活動の指導者を担っていただけるような、そういった体制づくりを考えてまいりたいと思っております。
○議長(柴田三敏君) 10番、内田議員。
◆10番(内田隆久君) 部長はこの指導員というのは、無償だと考えていますか。僕は有償だから、お金をかけるべきと言っているんですが、どうなんですか、その辺。
○議長(柴田三敏君) 教育部長。
◎教育部長(佐藤政志君) こちらの部活動指導員については有償で、当然それなりの金額が必要だと思っております。県等も、この指導員に対しての補助というのがありますので、そういったものも有効に使いながら、しかも、ある程度ボランティアの意識は持っていらっしゃるかもしれませんが、やはり指導した対価として見合う金額を設定してまいりたいと考えております。
○議長(柴田三敏君) 10番、内田議員。
◆10番(内田隆久君) 最終的に保護者の負担が増えないようにということが大前提で、今の計画を進めることをお願いして、一般質問を終わります。 以上です。
○議長(柴田三敏君) これにて、10番、内田隆久議員の質問を終了いたします。 一般質問の途中ですが、暫時休憩とします。再開は13時ちょうどといたします。
△休憩 午前11時55分
△再開 午後1時00分
○議長(柴田三敏君) 休憩を閉じ、会議を再開し、一般質問を行います。
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△井川弘二郎君
○議長(柴田三敏君) 次に、4番、井川弘二郎議員の発言を許可します。 4番、井川弘二郎議員。 〔4番 井川弘二郎君登壇〕
◆4番(井川弘二郎君) 議席番号4番、新生会、井川弘二郎です。 ただいま議長より発言の許可をいただきましたので、1、伊豆の国市地域包括ケアシステムについて質問をさせていただきます。 地域包括ケアシステムは、高齢者が住み慣れた地域で自立した生活を送れるように、医療、介護、予防、住まい、生活支援などのサービスを一体的に提供する仕組みであり、当市でも伊豆の国市高齢者保健福祉計画・第9期介護保険事業計画や第4次伊豆の国市地域福祉計画・地域福祉活動計画に沿って、「地域で支え合い、だれもがすこやか、元気に生きるまち」の実現に向け、高齢者が重度な要介護状態になっても住み慣れた地域で自分らしく暮らしていける人生、最後まで続けることができるよう地域包括ケアシステムの構築を進めている中で、現状の進捗状況と課題について質問いたします。 (1)地域包括ケアシステムを構築する医療、介護、予防、住まい、生活支援、各分野での進捗状況と連携はどのように捉えているか。また、今までの課題は何か。 (2)介護保険サービスに頼らない社会の仕組みが必要であると思うが、介護予防や健康増進などをどのように取り組んでいるか。 (3)人的確保が難しくなっている中、ITやDX等を活用し、暮らしやすさを構築していくことが求められているが、検討しているか。 (4)周辺市町との広域連携は何か考えているか。 (5)今後の取組はどのように考えているか。 以上です。
○議長(柴田三敏君) それでは、これより答弁を求めます。 答弁者、市長。 〔市長 山下正行君登壇〕
◎市長(山下正行君) 井川議員のご質問にお答え申し上げます。 初めに1、伊豆の国市地域包括ケアシステムについてのうち、(1)地域包括ケアシステムを構築する各分野での進捗状況と連携及び課題についてのお尋ねでございます。 まず、医療と介護の分野では、在宅医療・介護連携推進会議や伊豆保健医療センターを中心とした多職種勉強会等により、顔が見える関係を構築し、高齢者の在宅生活を医療、介護の面から支える体制が構築されております。 また、住まい、生活支援の分野では、介護保険制度による住宅改修や市の生活支援サービスのほか民間のサービスが充実してきておりますが、情報発信が分野ごとに行われていることから、制度を知らない、情報が行き届いていないというような課題がございます。地域包括ケアシステム全体を考えますと、各分野を担う人材の確保が難しいということが課題となっております。 次に、(2)介護保険サービスに頼らない仕組みとして介護予防や健康増進への取組についてのお尋ねでございます。 要介護状態にない高齢者を対象とした運動指導士や作業指導士による介護予防体操教室、通いの場におけるフレイル予防の啓発等が主な取組であります。また、若い年代からの健康づくりとしましては、健診の受診勧奨のほか、保健委員が作成したウオーキングマップの活用や健康マイレージのアプリ化等により取組を進めております。このほか順天堂大学と連携し、介護予防、日常生活支援総合事業におけるフレイルからの回復のための取組の拡充を検討しております。 次に、(3)ITやDX等を活用した暮らしやすさの構築についてのお尋ねでございます。 先ほど地域包括ケアシステムを構築する中で情報が行き届いていないという課題があるとお答え申し上げましたが、この対策として、インターネットのクラウドサービスによる社会資源データベースを構築いたします。このデータベースは、公的なサービスだけではなく民間のサービスや医療機関情報等様々な情報を一元管理し、暮らしに必要な情報を簡単に入手できるものであります。 また、医療、福祉の関係者間での要支援者の情報をタイムリーに共有ができる、県医師会のシズケア*かけはしというシステムもございます。このシステムの導入により、連携が非常にスムーズになっていると伺っております。 次に、(4)周辺市町との広域連携についてのお尋ねでございます。 令和3年より、本市と伊豆市、函南町の2市1町において、地域包括ケアシステムに関する情報共有を進めております。地域包括ケアシステムにつきましては、指標がなく評価が難しい状況にありますので、各市町で充実している点、不足している点について情報を共有することで連携を模索しておるところでございます。 次に、(5)今後の取組についてのお尋ねでございます。 地域包括ケアシステムは、地域の実情に応じて構築されるものでありますが、本市の場合は高齢者の生活に欠かせない医療、介護分野を中心に構築が進んできております。今後は、医療、介護分野のさらなる充実とともに、住み慣れた地域で生きがいを持って暮らし続けることができる健康長寿のまちづくりを目指してまいりたいと考えております。 以上です。
○議長(柴田三敏君) 通告による質問及び答弁が終わりましたので、これより再質問を許可します。 4番、井川議員。
◆4番(井川弘二郎君) それでは、答弁をいただきましたので再質問させていただきます。 今回、地域包括ケアシステムということで質問をさせていただきました。前回も私質問させていただいているんですけれども、それからの時間もたっていますので今の進捗状況をというところで質問させていただきます。 地域包括ケアシステムって、何か大それたシステムなんじゃないかと思うかもしれないんですが、私は今ここで聞いているのは結果として、今市長答弁にもありましたが、地域の包括のケアシステムというのはこれがいいとか、これが成功だとかというのはなかなか見えづらいのかなとは思っておりますし、最終的にそこに住む市民、また高齢者の皆さんが生き生きと最後まで笑顔で暮らせる社会ができることが僕は正解だと思っていますので、これがいい、あれが駄目とかということはないのかなとは思っているんですが、しかしシステムということで、これは2025年、団塊の世代が75歳以上になる2025年を目途として国のほうが示しているという中での取組で質問をしたいと思っております。 少しお聞きしたいのが現状、今まで3年、4年前にコロナがありました。その中でやはりいろいろなことが変わってきた、生活習慣も変わってきた中で、地域包括ケアシステムも予定していたものとまた違ってきたのか、コロナ禍を経てどのような考えになっているのかお聞きしたいと思います。
○議長(柴田三敏君) 健康福祉部長。
◎健康福祉部長(蒔田善江君) ただいまのご質問にお答えします。 地域包括ケアシステムの構築に当たりましては、先ほど議員がおっしゃられたように、高齢になっても住み慣れたまちで元気に暮らしていくという考え方には変わりはございません。 ただ、少し人の動きとして例えば介護サービスを利用する際にも、コロナ禍ですとなかなか面会ができなかったというような制約がございまして、施設を利用するのか在宅で生活し続けるのかというのが若干傾向が変わってきているなというところがあると感じています。
○議長(柴田三敏君) 4番、井川議員。
◆4番(井川弘二郎君) また、コロナでやはり今のような変わってきたところがある中で、要介護、要支援の数も多分増えてきているんではないかなとは思っているんですけれども、そういった中でこれからシステの連携を考える中で、何か変化があることと考えなきゃいけないこと、今考えていることというのはどういうことがあるんでしょうか。
○議長(柴田三敏君) 健康福祉部長。
◎健康福祉部長(蒔田善江君) 地域包括ケアシステムの中には、主体となる高齢者の方ですとか支援の対象になる方がいらっしゃいます。それを支える医療の現場であったり介護の現場、あるいはボランティアの皆様など様々な方の力によって生活が支えられるんですが、やはり人口の構造が社会を支える年代の方たちが少なくなって、逆に支えられる側の年代が多くなってきますので、そのあたりのバランスを取っていかなければいけないということを感じております。 その1点として、高齢者の意識も大分変ってきていまして、介護という言葉をちょっと嫌ってしまって、自分でまだ頑張れるというような意識を持っていらっしゃる方も増えてきているなということを感じておりますので、ご自身が持っている力を最大限に生かせるように、フレイルの状態なったなということを感じられた場合も、またその回復を支援するような事業を広げていきたいと考えております。
○議長(柴田三敏君) 4番、井川議員。
◆4番(井川弘二郎君) 分かりました。 今答弁いただいた介護という言葉がということだと思うんですけれども、やはりいつまでも元気でいられるという意識もあると思いますし、介護という言葉が抵抗があるというのは、前の小澤議員の質問でもお話しいただきましたので分かりました。 その中でいろいろな取組が各分野であるというところでありますが、まずその中で順天堂大学さんの、私も参加をさせていただいたんですけれども、湯浅教授の研究です。高齢者が住み慣れた地域で自分らしく暮らせるエイジングプレイス推進に関する研究というのが開催されて、私も参加をさせていただいたんですけれども、これはあくまで湯浅先生、教授が取り組んだ内容だと思っておりまして、これに市というものがどのように関わってきたのかなというのをまず聞かせてください。
○議長(柴田三敏君) 健康福祉部長。
◎健康福祉部長(蒔田善江君) こちらの順天堂大学の湯浅教授から地域診断など、伊豆の国市の現在の状況を分析したいということでお話をいただいたのが昨年の11月になるかと思います。その間、研究室の学生さんが市内を回って、いろいろな活動の場になるようなエリアがどういうところがあるかとか、そのようなことを調べていただきました。その間やはり地域をよく知っている市の職員も関わりまして、評価といいますか、そういう部分について市の職員が関わっているというような状況であります。
○議長(柴田三敏君) 4番、井川議員。
◆4番(井川弘二郎君) この研究の目的は、住み慣れた住宅や地域で安心安全に自分らしく自立して暮らし続けられるエイジングプレイスをどのようにこの伊豆の国市でつくれるかなという研究だと思っています。いろいろな分野の方々を呼んで講習会もやったりとか、スウォット分析、グループディスカッションをやって、最終的に報告までいっているこの取組なんですけれども、こういう取組をしてくださるのはすごくすばらしいことだなと思っていまして、その中で課題が最終的に結果の中で出ています。課題の中で3つありまして、地域の情報の収集と提示の一元化というのと衰退する地域組織再活性の検討、これはコミュニティーのことだと思うんですけれども、最後に3番で健康マイレージと地域通貨の構築というふうに書いてあります。 この結果と課題を報告が出ている中で、これに対して今後市は、この結果を含めてどのように関わってこれをどう形にしていこうと考えているのか聞かせてください。
○議長(柴田三敏君) 健康福祉部長。
◎健康福祉部長(蒔田善江君) こちらの研究の報告会には市長も出席されて、福祉事務所の課長なども出席しております。3ついただいたご提言のうち、まず地域情報の収集と提言の一元化ということにつきましては、やはりグループディスカッションの中で市から発信する情報が分野ごとに分かれていて分かりにくいというようなご意見がございましたので、先ほど市長答弁にもございました地域情報管理システムのほうで地域の中で支援を受けたい場合に必要な情報ですとか、あるいはボランティアに参加したいなどというときに、どういうところでボランティア団体がいるかなどというような情報を一元管理して皆様に見ていただけるようなことを考えております。 また、地域組織の活性化といいますと健康福祉部のほうだけでは対応できませんので、こちらは地域コミュニティーの活性化ということで全庁的な取組になるかとは思います。ただ世代間の交流という部分につきましては、現在、高齢者の福祉施設とか子供の施設ということで区分がある程度分かれているような部分もあるんですが、今後世代を問わず交流できるような居場所のようなものができていったらいいのかなと考えております。 3点目の健康マイレージと地域通貨の構築ということでご提言いただいているんですが、やはり大学の研究ということでかなりハイレベルなご提案になっていますので、こちらにつきましては伊豆の国市の実情に合ったものをまず整備していき、先生のご提言のほうで取り込めるものがあるようでしたら参考にしていきたいと考えております。 以上です。
○議長(柴田三敏君) 4番、井川議員。
◆4番(井川弘二郎君) 分かりました。 このような取組はやはり市でできないようなこともあると思いますので、ぜひ参考にしていただいて、全部説明はできないんですけれども、何というんですか、マップができたりもしていますよね、結果として。保健委員さんたちが考えたマップもあると思うんですけれども、そういったのと一元化という話がありましたが、すごい見やすくできていければいいかなと思うのと、健康マイレージと地域通貨というのも、現状今うちの市では健康のポイント制がありますよね。そういったのとどのようにこれから連携するかというのも検討していただいて、いい形に持っていければいいなと思っておりますのでよろしくお願いいたします。 そして、このような取組もある中で、また地域包括ケアシステムを構築するにはやはり全ての連携が必要という中で、伊豆保健医療センターの存在意義というのもすごく重要になってくると私は思っていまして、それが中核になっていくんではないかなとは思っているんですが、前回私も質問をさせていただいたところから年数がたっていまして、今も多職種勉強会、これはまだ開催されていると思うんですけれども、何回目になったか僕もちょっと分からないんですが、その成果というのはどういうふうに現状今変わってきているのかというのが感じられることがあれば教えていただきたいです。
○議長(柴田三敏君) 健康福祉部長。
◎健康福祉部長(蒔田善江君) 多職種勉強会につきましては、やはり地域医療に精通された伊豆保健医療センターの先生が中心になっているということで、介護の事業所の職員ですとか、あるいは福祉事業所の職員が参加することで連携をするという体制や考え方が定着してきていると思います。 ただ、課題としますと、今現在高齢者の分野を中心に連携が進められていますが、支援を必要とする方の中に障害をお持ちの方もいらっしゃいまして、まだそちらの分野に広がっていないという課題がございますので、今後はそちらの関係者の方にも入っていただけるようにしていきたいと考えております。 以上です。
○議長(柴田三敏君) 4番、井川議員。
◆4番(井川弘二郎君) 分かりました。 やっぱりかなり参加人数が多い中で、Zoomなりのネットでの会議をやっているというのは私も承知しておりますし、伊豆の国市にとってはとても必要な取組と勉強会だと思っております。顔の見える連携とやり方というところですごくいい取組だなと思っているのと、そしてシズケア*かけはしというものがありますよね。これが若い先生が伊豆保健医療センターに来てからかなり進んだというような話は聞いているんですけれども、答弁でもありましたようにどのようにこれ、もう少し詳しく教えていただきたいんですけれども、結構やっぱり連携をしてデータで見えるというところまで落とし込めるとかなりすばらしいシステムなのかなと、これは2012年に医師会のほうがつくっていてずっと使っていなかったということだと思うんですけれども、現状をもう少し詳しくシズケア*かけはしについて教えていただきたいです。
○議長(柴田三敏君) 健康福祉部長。
◎健康福祉部長(蒔田善江君) こちらのシズケア*かけはしなんですが、これに参加している医療関係者ですとか介護事業者、実際支援を行う事業者とケアマネさんがいる居宅介護支援事業所などが加入していまして、例えば1人の支援者の方に医療的な介入が必要な場合も、そういう情報をシズケア*かけはしを通して医療従事者と介護の従事者のほうで情報が共有できるので、円滑な支援につなげることができると伺っております。
○議長(柴田三敏君) 4番、井川議員。
◆4番(井川弘二郎君) 分かりました。 この地域包括ケアシステムで伊豆の国市の、私もいろいろなことを調べさせていただいたんですけれども、そして、厚生労働省の国のほうのホームページの中にも、各ほかの市町の取組とかも見させていただいて調べた結果、伊豆の国市は結構進んでいるなと私は思っていまして、各分野が連携をしてこういうシステムをしっかり、今のシズケア*かけはしも含め順天堂大学さんという大きな病院があって、その活動の中のなかなかほかの市町ではできないこと、そして、地域の拠点であるやはり伊豆保健医療センターも今医師が増えてかなり取組をしてくれているという中で、とてもすばらしい取組をしているんだなと私は思っています。 その中でやはり地域のコミュニティーの人とボランティアの方がそれに多く参加して、その取組が地域まで落とし込まれて、皆さんが活気あふれるようになればもっと成功に近づくんじゃないかなと私は思っています。そこのところ現状、伊豆の国市の地域ケアシステムというのは部長のほうはどのように思われていますか、伊豆の国市の特徴も含めて。
○議長(柴田三敏君) 健康福祉部長。
◎健康福祉部長(蒔田善江君) 伊豆の国市の特徴としますと、やはり今議員がおっしゃったように高度な医療を行う順天堂大学静岡病院さんと、在宅医療に大変力を入れてくださっている伊豆保健医療センターがあることで、医療の面でも基盤とするとそこだけで充実したところからスタートできている市だと考えております。 現在、医療と介護のほうは、シズケア*かけはしですとかを中心に連携ができておりますし、あと多職種連携のほうも専門職の方でなく以外の方も、Zoomということで参加している方もいらっしゃると伺っております。ただ、まだなかなか医療、介護分野と生活を支援する分野、やはりそこをつなげるには介護の場合ですとケアマネジャーさんとかが必要になってくるので、そこもなかなか見えにくいところかなと感じております。 以上です。
○議長(柴田三敏君) 4番、井川議員。
◆4番(井川弘二郎君) 分かりました。 ただ、そんな中でもやはり課題というのは、今部長のほうがおっしゃったようにいろいろな課題があるんですけれども、人員不足ということで看護師さんが不足というのはこれは問題があるのかなと思っているんですけれども、伊豆保健医療センターの医師は増えたんですが、医師だけ増えてもやはり実動となる看護師さんが増えなければなかなか難しいというところもあります。そういった看護師さんの人員的な不足、各分野だと思うんですけれども、そういったところの対策というのは何か考えていますか。
○議長(柴田三敏君) 健康福祉部長。
◎健康福祉部長(蒔田善江君) 看護師不足につきましては、やはり全国的な課題と言われております。大学に看護学部がある順天堂大学静岡病院でも、やはり看護師が不足しているというお話を伺っています。市として具体的に奨学金制度を設けるとか賃金などを改善するに当たっての補助金とかは設けておりませんし、現在のところそういう支援をする考えはございません。
○議長(柴田三敏君) 4番、井川議員。
◆4番(井川弘二郎君) 分かりました。 周辺市町では、ちょっと僕もすみません、忘れちゃったんですけれども、何か看護師不足に対して支援をするようなところがあったと思うんですけれども、もし分かったら教えていただきたいです。
○議長(柴田三敏君) 健康福祉部長。
◎健康福祉部長(蒔田善江君) 私も具体的な自治体名が今資料がないんですけれども、市立病院を持っている自治体ですと市内の病院、市立病院ですね、就職される方の住宅費を補助したりとか、あと、もっと根本的に病院に併設して看護学校を持っている自治体もあると聞いております。
○議長(柴田三敏君) 4番、井川議員。
◆4番(井川弘二郎君) 分かりました。 今はないということですが、少し検討もしていただきたいなと思っております。 今後の取組というところで最後に市長にもちょっとお聞きしたいなと思っているんですけれども、現状、本当に地域の高齢者含め、高齢者だけではないと私は思っているんですけれども、私たち若い世代や子供世代や全世代がこういったシステムに地域を守ると、健康でいられる地域をつくるということに関わってくるというのはこれは重要なことだと思っていまして、システムをつくる中で今現状、私は伊豆の国市は進んで一生懸命やっているほうだなとも思っていますし、民間の順天堂さんも含め、伊豆保健医療センターも含め、また各介護サービスの事業所とか全ての人たちが一生懸命関わっている中で、今後この伊豆の国市を、最後の今後の話で市長のほうからも健康寿命が長いまちづくりにするんだという話がありましたが、具体的にどのようなことを考えているのか、ちょっとお聞かせ願いたいなと思います。
○議長(柴田三敏君) 市長。
◎市長(山下正行君) 人間の平均寿命なんですけれども、これは本当に最近読んだ本の中で驚いたのが1900年の頃のインド、今経済成長が物すごく進んでいるところなんですけれども、何とたしか26歳、平均寿命が。その本によりますと過去10年間で2歳ぐらい寿命が伸びてきているんです。そうすると、いずれとにかく100年、人生100歳というふうに、例えば今生まれる子供なんかは100歳まで生きるんじゃないかなと、それが平均になるんじゃないかなというようなことを言う方もいますが、そうしますと、例えば今65歳で定年を迎えて、そして68、70ぐらいまで少し仕事をするにしても、30年ぐらい余裕があるといいますか、生きなきゃいけないんですね。そうすると、やっぱり何が大事かというと、不健康期間の短縮、これは健康寿命の延伸なわけですけれども、そういったものに取り組んでいかなきゃいけないと、政策として。なぜそんなことをするかというと、やはりこれがまちづくりに本当に関係するわけですが、子供から老人までその地域で生き生きと生きがいを持って暮らせる、そういうことが必要だと思っております。 本市の場合は、特に井川議員のご指摘の医療の関係でいいますと順天堂大学の附属病院がありますし、伊豆保健医療センター、そして各、何といいますか、クリニックです。そういった体制が出来上がっていると思います。中でも地域医療ということで特に在宅に力を入れている伊豆保健医療センター、これも体制は極めて重要だと思っております。 看護師不足の話もございましたが、センターも看護師を獲得するためのいろいろ工夫をされているんですけれども、まだまだなかなか結果が伴っていないということがあります。その辺は少し改善をしてもらって看護師の不足が補えればいいなと思っております。 いずれにしましても地域包括ケアシステム、これは自立を支援するシステムでありますので、まちづくりの観点からもしっかりと取り組んでまいりたいと考えています。
○議長(柴田三敏君) 4番、井川議員。
◆4番(井川弘二郎君) 今最後、伊豆保健医療センターの話も出たんですが、これはやはり当市が市長も理事長であるということと、あくまで公益財団法人で、民間という中で伊豆市と函南町との連携も必要だと思っています。建て直しの問題とかいろんな課題がある中で、今後ただこの地域を守っていく中ではやはり必要不可欠じゃないかなと私は思っていまして、現状いい例を挙げると、私も子供がいますが、中島病院さんという、恵子先生が辞めてから、夜間の子供の緊急とか対応してもらうのにとても地域の人が困っていまして、沼津、三島まで行かなきゃいけないとか、何か子供にあったらとか、やはりその地域になくてはならないものというものはあるわけですよね。この伊豆保健医療センター、私はなくてはならないと思っているので、市として民間に何かできないということはあるかもしれないんですが、今後市としてどういうことができるのかというのは考えていかなきゃいけないんじゃないかなと私は思っています。 例えばいろんな対策があると思うんですが、難しいかもしれませんが、例えば市から出向するとか連携をもっと深めるとか。伊豆保健医療センターの実情は私も全て把握していませんが、もしなかなか経営が行き届かなくなったときに例えば指定管理をするのかとか、民間ですのでどこかに売ってしまう可能性もあると思うんですが、そういったときにいろんな状況が考えられる中で、今具体的な対策がない中でも市としてどんなことが想像できてできるかというのは、市長、何か考えがあれば教えてください。
○議長(柴田三敏君) 健康福祉部長。
◎健康福祉部長(蒔田善江君) 今議員がおっしゃっていた指定管理の方法につきましては、平成18年ぐらいだったかと思うんですが、一度検討されています。その後も新しくなった中伊豆温泉病院さんとの統合なども検討されてきていますが、なかなか実現に至らなかったという経緯もございます。 ただ、その後も病院を維持していくという中で2市1町の、もちろん市長や伊豆市、函南町さんの首長さんも理事に入られていますし、また議会の議長さんが評議員ということで加わっていただいています。また、市の職員としても部長や課長レベルで連絡会などを設けていますので、今後また、伊豆保健医療センターさんの今後の病院の在り方という意向もあるかと思いますので、そちらを伺いながら市として何ができるか検討してまいりたいと考えております。
○議長(柴田三敏君) 市長。
◎市長(山下正行君) 部長の答弁に尽きるわけですけれども、私も井川議員と同じように伊豆保健医療センターはなくてはならない病院であるということを共有しております。これも将来の話を恐らくされているんだと思いますけれども、いずれ今の病院を建て替えるとか、そういったような時期が、未来永劫今のところで今の状態でというのはなかなか難しいでしょうから、いずれはそういう時期が来ると思います。そのときにはどうするかという問題、大変重い課題だと思っております。英知を結集して他市町、近隣のまちと連携しながら検討したいと思っています。
○議長(柴田三敏君) 4番、井川議員。
◆4番(井川弘二郎君) 分かりました。 ぜひ地域の皆さんを守ると、安心安全を守るという意味でも、周辺の市町の意向もあると思いますが、考えていただければなと思っております。 以上で私の質問を終わります。
○議長(柴田三敏君) これにて、4番、井川弘二郎議員の質問を終了いたします。
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△田中正男君
○議長(柴田三敏君) 次に、14番、田中正男議員の発言を許可します。 14番、田中議員。 〔14番 田中正男君登壇〕
◆14番(田中正男君) 14番、日本共産党、田中正男です。 通告してあります1、高齢者福祉施策のあり方は福祉の充実のために、2、伊豆の国市地球温暖化対策実行計画、区域施策編(市民、事業者編)の実効性ある計画推進をの2項目について一般質問を行います。 まず、1項目めは、高齢者福祉施策のあり方は福祉の充実のためにであります。 伊豆の国市は、高齢者福祉のあり方審議会に地域課題を解決するための高齢者福祉施策について諮問を行った。審議会より、市内に3か所ある高齢者福祉施設の在り方については、最終的に大仁の老人憩いの家水晶苑1か所に集約するよう答申されました。審議会の見解は、現在の利用状況については限られた一部の高齢者が入浴のためだけに利用しており、延べ利用者も少ないことから居場所としての機能を果たしていないとしています。しかし、現在の利用者減少は、コロナ禍やインフルエンザ流行による利用控えの状況が続いていることや利用しにくい開館、時間設定などがあると考えます。行政の姿勢としては、利用しやすくして利用者を増やすことや高齢者の居場所として機能するように福祉施策の充実が求められています。 そこで、高齢者福祉施策のあり方審議会の答申に対する市の対応方針について質問します。 (1)審議会への諮問について、5月9日の議会全員協議会に報告された高齢者福祉施策のあり方審議会の答申に対する市の対応方針では、審議会に地域課題を解決するための高齢者福祉施策について諮問したとしているが、地域課題とは何か。また、今回の答申の項目はどのように決定されたのか。 (2)ご用聞きサービスについては開始当初から利用件数が少ない状況が続いているが、ニーズは高いのか、周知不足なのか、申請が煩雑なのか。また、事業について毎年度検証はされているのか。 (3)見守り機能つき電球購入に関する補助について、市の対応方針は補助はせず、既存の安全安心見守りネットワーク事業を有効に活用していくとしているが、ネットワーク事業はどのように活用されているのか。また、市内で孤独死の状況はどうか。 (4)ごみ出し支援について。 ①答申では、行政が直営で回収しているところもあるが、市内には定期的に回収する業者があるので利用しやすいように支援をとしている。市の対応方針は有償なサービス業者を紹介するとしているが、これが困っている高齢者に対する支援策なのか。 ②ごみ出しが大変な理由の一つに、韮山地区の資源ごみの回収場所が拠点回収になっていて身近に回収場所がないということがある。長岡地区、大仁地区のように燃えるごみの回収場所で資源ごみも回収すべきと考える。旧町の経緯はあるが、困っている市民に寄り添う対策を検討すべきではないか。 (5)高齢者福祉施設の在り方について。 ①高齢者健康会館(やすらぎの家)、高齢者温泉交流館、老人憩の家水晶苑のコロナ前の平成30年度と令和5年度の利用者は何人か。また、利用時間がコロナ前と現在はどうなっているか。さらに、コロナによる閉鎖後の再開で利用者を増やす対策はどのようにされたのか。 ②答申を受けて市の対応方針は、高齢者健康会館、高齢者温泉交流館の温泉設備は更新しないこととするとしているが、温泉施設以外の交流や居場所としての施設は継続ということなのか。 ③2施設の廃止の理由は費用がかかるからなのか、市民からは文化財展示施設の建設と維持管理に費用がかかるから、温泉施設継続の費用を回すためなのかとの声もある。高齢者福祉を削る一方で文化財展示施設の建設と維持管理に税金を使うことに市民の理解が得られると考えるのか。 ④高齢者温泉施設の利用者が温泉施設の継続を求める署名を添えて要望書を市長に提出されたが、要望をどのように受け止め、回答はどのようにされたのか。 次に、2項目め、伊豆の国市地球温暖化対策実行計画、区域施策編(市民、事業者編)の実効性ある計画推進をであります。 伊豆の国市は、2014年策定の第1次伊豆の国市環境基本計画の期間満了に伴い、2024年3月に第2次伊豆の国市環境基本計画を策定しました。内容は、2050年のカーボンニュートラル(温室効果ガスの排出実質ゼロ)に向けての計画となっています。行政の事務や業務から排出される温室効果ガスの排出量の削減については、2022年3月に事務事業編として策定され、現在計画が推進されています。 今回の第2次計画の区域施策編は、市民生活から全産業まで市全域の温室効果ガス排出量の削減に向けての計画で、中間目標を2030年度排出量を2013年度比で46.6%削減に、長期目標は2050年度の排出を実質ゼロに100%削減としています。 そこで、実効性ある計画の推進に向けて質問します。 (1)2021年3月に気候非常事態宣言及び脱炭素宣言を行ったが、その後どのようなことに生かされているのか。また、評価等はどうか。 (2)2030年度の伊豆の国市における再生可能エネルギー発電量の電力消費量に対する割合を19.8%としているが、国の2030年度の電源構成の再エネ比率は、水力発電の11%を除いても25から27%と高い。なぜ当市の比率が低いのか、高める必要はないのか。 (3)再生可能エネルギーの削減見込量に関する指標の設定値では、太陽光は住宅と建物の屋根上に導入するだけになっていて、(2)のように再エネ導入量が少なくなっている。なぜ屋根上だけにしているのか。 (4)温室効果ガス排出量の2030年目標は、CO2削減見込み量を8万2,100トンとしているが、温室効果ガス削減に向けた7つの部門別の省エネの取組では具体的な数値が示されていない。どのようにして各部門の目標を達成するのか。 (5)市民や事業者などにはどのようにして理解、協力を求めていくのか。 以上、質問いたします。
○議長(柴田三敏君) それでは、これより答弁を求めます。 答弁者、市長。 〔市長 山下正行君登壇〕
◎市長(山下正行君) 田中議員のご質問にお答え申し上げます。 初めに、1、高齢者福祉施策のあり方は福祉の充実のためのうち、(1)審議会への諮問についてのお尋ねでございます。 まず、地域課題につきましては、高齢化が進む地域の中で各委員がそれぞれの立場で日頃感じている地域課題について意見を出していただきました。主に移動支援、生活支援、認知症の方に対する支援、居場所等に関する課題が出され、本市としましても共通の認識でおります。 次に、答申の項目についてでありますが、課題を解決するために本市が実施している高齢者福祉施策の在り方と方向性について検討をしていただき、その結果として8つの事業についてのご意見をいただいたものであります。 次に、(2)ご用聞きサービスについてのお尋ねでございます。 このサービスは、介護保険では対応できない日常の軽易な作業のお手伝いをするものであります。利用者につきましては、平成30年度での利用者は13人、延べ279時間、令和5年度の利用者は7人、延べ時間は116時間と、コロナの影響もあり大幅に減っております。 ニーズにつきましては、審議会でご意見を伺う中ではニーズが高いと思われます。答申では、周知不足、申請手続が煩雑というご指摘をいただいておりますので改善してまいります。また、事業の検証を行う中で、サービスの担い手が不足という課題がございます。引き続き事業の検証を行い、改善してまいりたいと考えております。 次に、(3)安全安心見守りネットワーク事業の活用状況についてのお尋ねでございます。 現在、新聞販売業や郵便局、運送業等の26の事業所と協定を締結しており、業務中に気づいた異変を市へ通報していただき、高齢者等の異変に対応する形で見守り体制を構築しております。孤独死につきましては、本市では統計を取っておりませんが、自宅等で一人で亡くなり引取り手がなく、市が火葬を行ったケースが令和5年度で9件となります。 次に、(4)ごみ出し支援についてのうち、①有償サービス業者の紹介が困っている高齢者に対する支援策なのかというお尋ねでございます。 今回、事業周知のために有償サービスを紹介する冊子に事業者を掲載させていただいたことを一つの対応として、先日の議会全員協議会で担当から説明させました。今後、ごみ出しにつきましては、審議会の答申を踏まえ、高齢者だけでなく障害者への対応も含め、民間と連携し、課題解決に向けて検討してまいりたいと考えております。 次に、②韮山地区の資源ごみ拠点回収を他の地区と同様に燃やせるごみと同じ集積所で回収することを検討すべきというお尋ねでございます。 以前より韮山地区の資源ごみ回収場所を増やすべきという声があったことから、令和5年度に韮山地区における資源ごみ回収方法に関するアンケート、これを実施いたしました。平成28年度に類似のアンケート調査を実施した際、区民の声が吸い上げられていないといったご意見をいただいていたため、本調査は各ごみ集積所単位での回答を依頼いたしました。令和6年度は、アンケート調査の結果から、燃やせるごみと同じ集積所で回収を希望する集積所に対し現地調査を行い、面積、道路状況等から、実際に資源ごみ回収が可能か否かを評価、検討した上で地区との協議を進めてまいりたいと考えております。 次に、(5)高齢者施設の在り方についてのうち、①高齢者福祉施設のコロナ前後の利用者数及び利用時間、コロナ後の利用者を増やすための対策についてのお尋ねでございます。 まず、利用者数でございますが、高齢者健康会館は平成30年度が2万6,437人、令和5年度が9,182人、高齢者温泉交流館は平成30年度が5万66人、令和5年度が2万866人、水晶苑は平成30年度が2万3,340人、令和5年度が1万2,795人となっております。 利用時間につきましては、令和5年度5月にコロナが5類に移行した際、元の開館時間に戻しておるところでございます。 また、コロナ後の利用者を増やすための対策につきましては、利用者の口コミを期待して施設内に開館時間の変更等について掲示を行ったほか、広報やホームページ、LINE等により周知を行っておるところでございます。 次に、②高齢者福祉施設の居場所としての施設利用についてのお尋ねでございます。 今回の対応方針は温泉設備の集約を検討するものであります。高齢者福祉施設の本来の目的は、高齢者の居場所として交流を生む場でありますが、子供や子育て世代との交流により、高齢者の元気づくりや新たな活躍の場を創出する等の効果が期待できることから、各施設を多世代交流できる居場所として活用することも検討しておるところでございます。 次に、③高齢者福祉と文化財展示施設との関連についてのお尋ねでございます。 高齢者福祉施策のあり方審議会の委員の皆様は、高齢者事業に関わりのある民生委員、高齢者福祉事業所の代表など、高齢者福祉に理解の深い方々であります。審議会では、社会情勢に対応した効率的で持続可能な高齢者福祉施策の実現を目的として、中立、公正な立場からご審議いただき答申をされたものであります。したがって、議論の過程で文化財展示施設が話題になったことはなく、文化財展示施設事業に配慮することはあり得ません。また、市としても、高齢者福祉施設の見直しについて文化財展示施設の費用との関連で検討をしているということは一切ありません。断じてありません。 次に、④温泉施設の継続を求める署名についてお尋ねでございます。 先日、署名を添えた高齢者温泉施設の継続を求める要望書を頂いております。皆様の施設に対する思いの強さがよく分かり、重く受け止めさせていただきました。その際に、温泉設備の統合であり施設の廃止ではないことを代表者の方々にお伝えいたしました。また、統合の時期につきましては、温泉設備の大幅な更新が必要となったときには更新しないこととし、温泉設備の状態を見て検討していくことを説明させていただきました。 現在、これらの施設は、認知症カフェや高齢者の体操教室として利用されており、今後は子供たちも一緒に集える場として世代を問わず有効に活用される施設にしていきたいと考えております。 以上です。 〔発言する者あり〕
◎市長(山下正行君) 大変失礼いたしました。 次に、2、伊豆の国市地球温暖化対策実行計画、区域施策編の実効性ある計画推進についてのうち、(1)気候非常事態宣言及び脱炭素宣言を行ったが、その後どのようなことに生かされているのか、またその評価についてのお尋ねでございます。 本市が宣言に至った経緯は、地球温暖化は早急に対応しなければならない差し迫った課題であると認識し、国のカーボンニュートラルの取組と歩調を合わせ、国際社会の一員としての責務を果たすため宣言を行ったものであります。 このことにより、市民、事業者に対して、本市の地球温暖化に対する考え方をお示しするとともに、第2次伊豆の国市地球温暖化対策地方公共団体実行計画(区域施策編)において、2050年度カーボンニュートラルを実現すべく削減目標を設定いたしました。また、宣言を行ったことにより、市民や事業者の地球温暖化に対する意識の高揚が図られたものと考えております。 次に、(2)2030年度の伊豆の国市における再生可能エネルギー発電量の電力消費量に対する割合が国の電源構成の再生可能エネルギー比率よりなぜ低いのか、また高める必要性についてのお尋ねでございます。 2030年度の再生可能エネルギー発電量については、太陽光発電及びバイオマス発電を見込んだ上での電力消費量に対する割合を推計しております。風力発電、水力発電、地熱発電については、景観への配慮や現段階では想定し難い再生可能エネルギーであることから、推計から除外をいたしました。国の電源構成のうち、実際に本市で実施している太陽光発電及びバイオマス発電による再生可能エネルギーの比率は、19%から21%であり、本市計画の19.8%は同等であると考えております。しかしながら、2050年度のカーボンニュートラルに向けて再生可能エネルギーの比率をより高めていく必要があると考えております。 次に、(3)再生可能エネルギーの削減見込量に関する指標の設定において、太陽光は住宅と建物の屋根上の導入だけにした理由についてのお尋ねでございます。 再生可能エネルギーの削減見込量を推計する上で太陽光発電の設置につきましては、景観に配慮し、住宅及び建屋といたしました。 次に、(4)2030年の温室効果ガス削減に向けた各部門の具体的な目標数値と取組についてのお尋ねでございます。 第2次伊豆の国市地球温暖化対策実行計画(区域施策編)では、7つの部門ごとに削減見込量を設定しております。例えば産業部門におきましては、省エネルギー性能の高い設備、機械等の導入等により、約2万2,000トンのCO2削減を見込んでおります。 次に、(5)市民や事業所などにはどのようにして理解、協力を求めていくのかについてのお尋ねでございます。 2050年度カーボンニュートラルを達成するために、市民や事業者に対して省エネルギーの推進、再生可能エネルギーの導入促進に向けた周知、環境教育を積極的に行ってまいります。また、市が温室効果ガス削減の取組を率先して行うことにより、市民や事業者の取組を牽引してまいりたいと考えております。 以上です。
○議長(柴田三敏君) 通告による質問及び答弁が終わりましたので、これより再質問を許可します。 14番、田中議員。
◆14番(田中正男君) それでは、順次再質問させていただきます。 まず初めに、高齢者福祉のあり方の審議会の答申についてでありますが、この審議会ですけれども、基本的にはこの審議会は、先ほど市長からは地域課題ということで各委員の意見を基に検討したということなんですが、この審議会は市の考えとか、市の基本的な例えば財政状況とかいろいろな計画を持っていると、そういうことは一切考えないで審議されているんでしょうか。
○議長(柴田三敏君) 健康福祉部長。
◎健康福祉部長(蒔田善江君) 財政状況については、審議会の際に市のほうからご説明したという記録はございません。ただ計画については、高齢者の関係の事業に携わる方ですとかがいらっしゃるので、ご自身のほうで目にしていることはあるかと思います。審議会のほうにお示ししたのは、現在市が行っている高齢者福祉施策の事業としてこういうものを行っていますというご説明をした上で審議をしていただいているというところです。
○議長(柴田三敏君) 14番、田中議員。
◆14番(田中正男君) 具体的に審議会のメンバーは何人で、どのような方が携わっているんでしょうか。
○議長(柴田三敏君) 健康福祉部長。
◎健康福祉部長(蒔田善江君) こちらの審議会の委員は10人、任期2年で令和4年に選任しております。こちらには識見を有する者ということで、大学で高齢者福祉の専門をされている先生に入っていただきまして、そのほか委員として高齢者関係団体の代表者、市内で活動するボランティア団体の代表者、そのほかに市長が特に必要と認める者として区長会の代表者の方と商工会の代表者の方に委員をお願いしております。
○議長(柴田三敏君) 14番、田中議員。
◆14番(田中正男君) 分かりました。 これは今までに6回ほど開催したと思うんですが、皆さん全員参加しているんでしょうか。
○議長(柴田三敏君) 健康福祉部長。
◎健康福祉部長(蒔田善江君) 出席状況については、詳しくちょっと今手元に資料がないんですが、中にはその回を欠席された委員さんもいらっしゃるところです。
○議長(柴田三敏君) 14番、田中議員。
◆14番(田中正男君) それで、毎回テーマがあってそのことについて審議していると思うんですが、それに対する資料は審議会から要求されて出しているのか、それとも市のほうがこういう状況ですということで資料は提供しているんでしょうか。資料について伺います。
○議長(柴田三敏君) 健康福祉部長。
◎健康福祉部長(蒔田善江君) テーマに沿ったもので市の事業内容を示したものですとか、その事業に参加している方の人数などをお示しした資料を事務局、市のほうが作成して提供しているところです。
○議長(柴田三敏君) 14番、田中議員。
◆14番(田中正男君) 最後に審議会のことで聞きますが、委員の中に要するにサービスを受けている高齢者の代表のような方はいるんでしょうか。
○議長(柴田三敏君) 健康福祉部長。
◎健康福祉部長(蒔田善江君) 実際にサービスを受けている方ではないかと思うんですが、シニアクラブのほうからこちらの審議会のほうに入っていただいている方がいらっしゃいます。
○議長(柴田三敏君) 14番、田中議員。
◆14番(田中正男君) 分かりました。 これは令和5年と6年でしたけれども、また次の7年、8年も同じように、同じ人かまた別の人かを選任させていくんでしょうか。今後の計画はどうでしょうか。
○議長(柴田三敏君) 健康福祉部長。
◎健康福祉部長(蒔田善江君) 今回答申を受けたものは、令和4年度、5年度の2年間にかけて審議いただいたもので、今後も引き続きサービスの在り方について検討していただくとともに、今回答申をいただいたものについても市がどのように対応していって、また新たな課題があるかどうかについて審議をしていただく予定です。
○議長(柴田三敏君) 14番、田中議員。
◆14番(田中正男君) 分かりました。 それでは、具体的な答申と市の対応方針について伺いますが、まず(2)のご用聞きサービスですけれども、私の知っている限りでは始めたときからずっと少ないということで、毎年決算のときに少ない、少ないという話はしていたと思うんですが、先ほどの市長の答弁ではしっかり分からなかったんですが、これは毎年度検証はしていたんでしょうか。なぜこれは低いかとか今後どうするかということでは、検証はどうだったんでしょうか。
○議長(柴田三敏君) 健康福祉部長。
◎健康福祉部長(蒔田善江君) こちらのご用聞きサービスが利用が低迷して利用者が少ないという原因につきましては、検証しているんですが、例えばご用聞きサービスの利用で電球の交換といった非常に簡単な作業についても申請書を出していただくような方法をしていますので、まず手続が手間だということのご意見は伺っております。 また、ご用聞きサービスのほうで後でまたごみ出しの問題などが出るんですが、ごみ出し支援について早朝に行うということです。市の収集に間に合わせるためには。そうしますと、近所に担い手がいない方ですと、サービスの希望をしていてもなかなかそれを受けてくれる方が見つからないというような課題があるということは認識しております。 以上です。
○議長(柴田三敏君) 14番、田中議員。
◆14番(田中正男君) 分かりました。 需要はあるということですので、やはりそれをどういうふうにしていくかというのは今後の課題かと思いますけれども、対策を取ってもずっと利用者が少ないというのは問題があるかと思いますので、これは本当に検討する必要があると思います。 それから、(3)の見守り機能つき電球については、これは今ある見守りネットワーク事業でということなんですが、実際にどのような事業がされているんでしょうか。
○議長(柴田三敏君) 健康福祉部長。
◎健康福祉部長(蒔田善江君) 見守りネットワークの事業についてですが、こちらについてはふだん市内を移動する業種の方、新聞配達業の方ですとか郵便局の方、あるいは運送業の方などのそういう事業所と協定を結びまして、業務中に例えば雨戸が何日も閉まりっ放しであるとか、郵便物がたまっているようなお宅を発見したときに市のほうへご連絡をいただくようなネットワークづくりをしております。 以上です。
○議長(柴田三敏君) 14番、田中議員。
◆14番(田中正男君) 実際に、このネットワーク事業で幾つかそういう連絡があって対応されているんでしょうか。実績はどうでしょうか。
○議長(柴田三敏君) 健康福祉部長。
◎健康福祉部長(蒔田善江君) こちらの見守り安心ネットワークの事業では、昨年度は10件ほど通報がございました。そのうち3件は訪問して安否確認をしましたが、特に問題がない状況だということを確認しております。ほかの7件につきましては、その方が関わっている地域包括支援センターなどがご家族やご本人の行動予定ですね、例えばこの日はデイサービスに通っているとか、例えば何日間か入院しているというような情報を把握していることで、現場での安否確認まで至らなかったというところです。
○議長(柴田三敏君) 14番、田中議員。
◆14番(田中正男君) 分かりました。 次の(4)のごみ出し支援についてですが、ごみ出し支援というのはごみ出し支援しか書いていなかったんで分からないんですが、これは燃えるごみ、資源ごみ、粗大ごみも含めての全般のごみ出しでしょうか、ちょっとその辺を伺います。
○議長(柴田三敏君) 健康福祉部長。
◎健康福祉部長(蒔田善江君) こちらの支援につきましては、日々の生活、家庭内のごみですとか、あと資源ごみの出す支援という事業になります。
○議長(柴田三敏君) 14番、田中議員。
◆14番(田中正男君) そのごみ出し支援を求める声があるからということで審議会でごみ出し支援をどうしようかということで、最終的に有償の事業者を紹介するという、あまりにも何か簡単だというか、熱が籠もっていない気がするんですけれども、有償サービスって、実際ごみ出し支援は幾らぐらいかかるんですか。
○議長(柴田三敏君) 健康福祉部長。
◎健康福祉部長(蒔田善江君) 事業所さんとの相談にもよるんですが、基本的に2,000円ほど、一般的な家庭ですと月2,000円ほどとなると伺っております。
○議長(柴田三敏君) 14番、田中議員。
◆14番(田中正男君) 審議会の議事録を見ますと2,000円から3,000円ぐらいとかと言っていまして、それが1年間12か月かかって消費税も取られると3万9,600円ぐらいでしたか、なるとかといって4万円近くかかるということで、ごみ出しだけでそんなにかかるのかという、これではとても頼めないじゃないかという声もあったんですけれども、市のほうは有償サービスを紹介するだけで終わりにするんですか。何かごみ出し支援についてさらに検討はされるんでしょうか。
○議長(柴田三敏君) 健康福祉部長。
◎健康福祉部長(蒔田善江君) まず、ご説明が足りなかったかとは感じておりますが、有償サービスを掲載した経緯につきましては、これまでごみをまとめてごみ処理場のほうへ運ぶということも検討はしていたんですが、やはり集めたごみを集積場のほうに運ぶという行為が、許可がある事業所でないとできないと法に触れてしまうということで、差し当たって有償サービスがあるからそちらの紹介ということでさせていただきました。 ただ、今議員ご指摘されたように月2,000円というのを安く感じるか高く感じるかというのは、それぞれのご家庭で、ましてや年金だけで生活されている方ですと感じ方が大きく違うと考えております。現在、ボランティアでできる家庭内のごみまとめですとか、どこかへ集めるというところと、集めたものを集積場に運ぶという事業者でなければできないというところの役割分担を考えまして、どういう体制をつくればこういうごみ出しの困った方々に支援ができるかということを今後検討していきたいと考えているところです。 以上です。
○議長(柴田三敏君) 市民環境部参与。
◎市民環境部参与(山本浩之君) ごみ出しの関係で少し補足させていただきます。 集積場に運ぶまでは日常支援ということになりますので、廃掃法の関係で業者さんに頼まなくても日常の支援としてできるんですが、ただそれをごみの例えば韮山リサイクルプラザに運ぶとなると、こちらについては業者さんの許可が必要となるということでございます。 以上です。
○議長(柴田三敏君) 14番、田中議員。
◆14番(田中正男君) 分かりました。 今部長からありましたボランティアとかそういう形で、隣近所とかがお互いに助け合うということがいいかと思いますけれども、そういうこともできない方は困っているという方もいるということですので、ぜひ有効にごみ出し支援ができるようにお願いします。 それと、②の韮山地区の資源ごみの件については、令和5年度にアンケートを取ったんだということなんですが、その集計はできているんでしょうか。その中では結構そういう要望する声があったんでしょうか。
○議長(柴田三敏君) 市民環境部参与。
◎市民環境部参与(山本浩之君) 質問にお答えいたします。 こちらの集計はできておりまして、その中で回答いただいている中で、ごみ収集の資源ごみの回収場所を変更したいという方は29、そして拠点回収を増やしてもらいたい、これが23、現状の拠点回収を維持したい方が85、そしてもう少し検討したいという方が23、既にごみステーションを資源ごみ回収している方が5つございました。 この中で1人でも変更を希望している地区につきましては、こちらのほうからの再度意向を伺うとか、あと場所とか搬入路、また台帳の確認などを行いまして、そして地区と打合せをしていきたいと、このように考えております。 以上です。
○議長(柴田三敏君) 14番、田中議員。
◆14番(田中正男君) 29でアンケート、変更していきたいというところに対しては市のほうから調査している、調整を図っているということなんですが、課題的には何かあるんでしょうか。費用がかかるとか、あるいは場所がないとかということが一番問題なんでしょうか。課題はどうでしょうか。
○議長(柴田三敏君) 市民環境部参与。
◎市民環境部参与(山本浩之君) 課題につきましては、変更したいという方は29あっても、実は同じ地区の方で変更したくないという方もいらっしゃいます。そして、変更した場合、場所の確保です。場所は今燃えるごみの場所はありますけれども、そうしますと、掃除当番とか維持管理の関係で地区でどうするのかとか、そういう細かい話をまた決めていただく必要があるのかなと思いますし、拠点回収のほうで今まで当番等を決めていて、そして一部の方が抜けたとなると、またその辺の割り振りをどうするのかとか、そのあたりの話があるからと思います。 市としては、特に可燃ごみの集積場、いわゆるごみステーションのほうに資源ごみを置いていただくことについては特に問題はないですし、特に費用につきましては、どうしても回収場所が増えるものですから業者さんと予算の確保をしなければならないという話はあるんですけれども、ただ市民の方が望むのであれば、それをやっていくことは全く問題ないんではないかなと考えております。 以上です。
○議長(柴田三敏君) 14番、田中議員。
◆14番(田中正男君) 大変いい回答をいただきました。ずっとこれは、長年韮山地区の資源ごみの回収場所を皆さん苦労していましたので、そういう要望に積極的に応えていってほしいと思います。 それでは、次の5番、(5)の高齢者福祉施設の在り方についてに移ります。 高齢者福祉施設の在り方、3か所ある温泉施設なんですが、この審議会にはどのような資料を出したんでしょうか。
○議長(柴田三敏君) 健康福祉部長。
◎健康福祉部長(蒔田善江君) 審議会のほうに提出した資料につきましては、施設の概要をどのような設備があるかというようなことと併せて、平成29年から令和4年までの利用者数の推移などをまとめた資料を提出しております。 以上です。
○議長(柴田三敏君) 14番、田中議員。
◆14番(田中正男君) この中で、維持管理費等についても資料の中にあったんでしょうか。それか審議会から求められて出したということもあるんでしょうか。
○議長(柴田三敏君) 健康福祉部長。
◎健康福祉部長(蒔田善江君) 細かな維持管理費ということではありませんが、市の会計のレベルということで、例えば水道費や修繕費などを一覧にしたものを歳出の推移ということで資料提供はしております。 以上です。
○議長(柴田三敏君) 14番、田中議員。
◆14番(田中正男君) 先ほど私の質問に市長答弁でも、コロナ前の平成30年と令和5年、大きく利用者数が減っているんですけれども、こういう数字を平成29年と令和4年も同じような状況が出ているかと思うんですけれども、これを見て利用者が審議会は少ないということで、それが続いているというような評価をしているんですけれども、当局も、部のほうでもそういう考えなんでしょうか。減った理由が増えない、もう利用者が減っているんだと考えているんでしょうか。行きたいけれども、まだとどまっているという、そういう人の声は考慮していないんでしょうか、どうでしょうか。
○議長(柴田三敏君) 健康福祉部長。
◎健康福祉部長(蒔田善江君) こちらの利用者につきましては、確かにコロナの影響もありますが、コロナが5類に変更になりまして、令和5年度になってからもあまり増える状況ではないというところから、今後大きく人数が増えていくことはないのではないかというような判断をしております。 以上です。
○議長(柴田三敏君) 14番、田中議員。
◆14番(田中正男君) コロナ前は3地区を回っていた送迎バスがあったかと思うんですが、これが止まっていて5類以降開始したかと思うんですが、それはいつ頃から開始したんでしょうか。それと、開始の告知はどのようにされたんでしょうか。
○議長(柴田三敏君) 健康福祉部長。
◎健康福祉部長(蒔田善江君) すみません、バスの開始時期が明確に手元に控えてはいないんですが、バスが通るようになったという周知につきましては、皆さん交流館のほうへ来ている方というのが口コミで伝わっていくのではないかということで、一定施設のほうにバスの再開ということをお知らせさせていただいたのと、市の広報ですとかホームページ、高齢者向けの周知ではないんですが、そのほかLINEなどにもバスを再開したということで周知を行っております。 以上です。
○議長(柴田三敏君) 14番、田中議員。
◆14番(田中正男君) 私も確かではないんですが、議事録を拝見したときに8月からバスが再開したというふうに私記憶しているんですけれども、それで広報の掲載は9月も間に合わず10月の広報にというふうになって、結局それを見て増えるのも、だから11月頃に、10月、11月に増えてくるということになると、かなり令和5年度は増えないわけですよね。現在はどうなんでしょうか、現在も一番直近の状況は分かりますでしょうか。
○議長(柴田三敏君) 健康福祉部長。
◎健康福祉部長(蒔田善江君) 申し訳ございません。令和6年に入ってからの資料は手元に持ってございません。申し訳ありません。
○議長(柴田三敏君) 14番、田中議員。
◆14番(田中正男君) それと、開館時間についてお聞きしましたけれども、コロナ前の時間に戻しているということなんですが、高齢者温泉交流館、寺家の交流館については同じように戻したようですが、コロナ前は夕方5時から6時半でした。たしか夕方の時間、一般の人も入れるということで入館が認められていたんですが、5類になってからはその再開はできているんでしょうか、そのままなんでしょうか。
○議長(柴田三敏君) 健康福祉部長。
◎健康福祉部長(蒔田善江君) こちらの一般の方への開放につきましては、高齢者福祉施設に観光施設から転換した際に、当面の間一般を受け入れるということで受け入れておりましたが、コロナでいろいろな感染対策も取ったことから、引き続き一般のほうは現在も受入れは行っておりません。 開館時間というか温泉の利用時間について、市長の答弁のほうで元に戻したというお話をさせていただきましたが、交流館の方につきましては夜間の一般の利用がございましたので、水晶苑ややすらぎの家は午後4時まで入浴できるんですが、水晶苑のほうは現在3時までの入浴になっております。この一般のほうの受入れをしないというような方向でおりますので、こちらの交流館についても、ほかの2施設と同じ時間までにそろえるように今後していきたいと考えております。 以上です。
○議長(柴田三敏君) 14番、田中議員。
◆14番(田中正男君) 以前も利用者には一般の人も、今私が言った温泉交流館にはあったわけですね、夕方の一般者。これがもうコロナ後は入れていないもんですから、当然利用者は減っているんです。だから、利用者が少なくなっているというのは一般の人も含めた人数がなくなっているということで、さらに高齢者だけでなく人数も減っている状況が数字的には出ちゃうんです。それを見て審議会では利用者が極端に減っているというふうに見てしまうというのは、市のほうが一方的というか、一般の人を入れないと、それは理由はあるんですけれども、それによって数字が少ないということは当然考えられますので、そこまで審議会では配慮しているとは思えないんですが、そこで審議会は、人数が温泉交流館が減っているのは一般の人はもう入れていないからということで、それは承知しているんでしょうか。
○議長(柴田三敏君) 健康福祉部長。
◎健康福祉部長(蒔田善江君) 申し訳ございません。私のほうで議事録の確認が隅々までできていないものですから、一般のことについてお話ししたかはちょっと今把握できておりません。
○議長(柴田三敏君) 14番、田中議員。
◆14番(田中正男君) 私が議事録を見た限りでは、委員からはそういう発言はしていないですね。事務局の説明はカットされていますのでその辺は分からないんですが、そういう状況がある。 私ここで、先ほど登壇でも要望したのは、要するにコロナ後やっぱり人数が少ないからもっと使ってくれということを市が積極的にやっぱりPRするべきだったと思うんです。私が思うと、これは行く行くやめるんだから、そんなに人が増えないようにと使いにくくしているというふうに思えるんですけれども、そういうことはないですか、本当に。ちょっとそれを確認したいと思います。
○議長(柴田三敏君) 健康福祉部長。
◎健康福祉部長(蒔田善江君) こちらの福祉施設ということで高齢者の憩いの場として場所をつくっておりますので、例えば観光施設のように誘客ということはこれまでも福祉施設になってからはしておりません。また、意図的に使いにくくしているというようなことも、行政側とするとそういうことは考えておりません。 以上です。
○議長(柴田三敏君) 14番、田中議員。
◆14番(田中正男君) 私もそういうことはないと思いますけれども、本来なら一般の人はやめたんですから夕方まで延長してもよかったわけですよ、高齢者を、温泉交流館をね。それをもう2時半までしか入れませんよ、3時に出てくださいよを一般の人を入れなくてもずっと同じ状況を続けているわけですよね。それでは市が積極的に利用者を増やしているというふうには思えないわけです。そのことを私指摘しているんですが、あと、働いている係員ですか、この人数はコロナ前と今と変わっているんでしょうか。
○議長(柴田三敏君) 健康福祉部長。
◎健康福祉部長(蒔田善江君) 明確な人数、今手持ちの資料では持っていないんですが、人数的には大きな変化はございません。というのも、コロナのときには感染対策ということで手すりですとか、当然お風呂やトイレがある施設ですのでそちらのほうの衛生管理のほうを徹底していましたので、従事する人数についてはコロナ前とコロナ後と変更がないというふうになっております。
○議長(柴田三敏君) 14番、田中議員。
◆14番(田中正男君) 取りあえずそれは分かるんですけれども、本当にコロナが蔓延しているときと、コロナが5類になったということは相当ダウンしたわけですから、やっぱりその辺は人数も調整していいかと思います。利用者の方に聞くと、なぜあんなに大勢いるのという、前と同じたくさんの人があちこちにいますよという声を聞くんです。だから、利用者もあんなに人を大勢雇っていて、それでお金がかかるっていうのとかというそういう不満が逆に出ちゃうんです。だから、別にお金がかかっても関係ないよと言われるのならいいですけれども、やっぱり今回閉鎖されるので、お金がないんだというふうに取っていますので、利用者は。そうなると、なぜそんな無駄をしているんだというふうに逆に思っちゃうんですね。 市長、こういうことを市長に要望された方もそんなことを言っていたと思うんですけれども、本当に無駄を省くということも必要ですし、利用者に対して丁寧にするということは必要だと思うんです。ちょっとそういう点では手抜きがあったと思いませんか、どうですか、市長。
○議長(柴田三敏君) 市長。
◎市長(山下正行君) この問題につきましては、私の認識を述べさせていただきます。これがもし間違いであるんであれば後で修正していただきたいと思いますが、してほしいと思いますけれども、もともとこの3施設につきましては、私が市長になる前に再配置計画がありまして、それでは統合という話だったんですね。統合というのはまさに全てのサービスを1か所にするということですから、私は市長になって再配置計画、ちょっとの問題があるんじゃないかなと思ったわけです。それは高齢者の方々のことを考えると、単に3つを1つにするというのはいかがなものかというふうに思ったものですから、これは第三者も入ってしっかりと議論していただこうということで、条例に基づく審議会を設置させていただいたわけです。そこで専門家の議論を経て今こういうふうになっているということであります。 温泉を温泉の機能をなくすかどうかというのは賛否両論あると思います。それは単に、もちろん今まで使っていた利用者に行くところの温泉がなくなればそれはご不便をかけますよ。ただもし仮にそうなったとしても、移動手段の支援みたいなものもあろうかと思います。 そういうことで、今すぐこれをなくすというわけでは、この機能をなくすというわけじゃありませんので、答弁の中で申し上げたと思いますが、大きな例えば投資を伴うような場合、これを投資したほうがいいのかどうかというその判断です。そこは今方向としては審議会での答申もありますので、そこはしっかりと考えなきゃいけないと思っています。 ただ、さはさりながら、やはり高齢者の居場所というのが近くにあったほうがいいわけですから、高齢者だけでなくて全世代が集えるような機能を持った施設が身近にあるという、そういう施設にできないかなということで今思っているわけですが、いずれにしましてもこの前要望書を持って来ていただいた高齢者の方々、本当に思いは分かっていますので、そういう方々がその地域の温泉ではないんですけれども、集えていろんなコミュニケーションができるような場として引き続き使っていただくと、温泉については、これがもし実現するとすれば水晶苑のほうに行っていただく、または近くの日帰り温泉、それは何らかの形で考えなきゃいけないと思いますけれども、そういうこともあろうかと思います。いずれにしましても、時間がかかると思いますけれども、答申に沿ったような形で考えていきたいと思っています。
○議長(柴田三敏君) 一般質問の途中ですが、暫時休憩とします。 再開は14時45分といたします。
△休憩 午後2時34分
△再開 午後2時45分
○議長(柴田三敏君) 休憩を閉じ、会議を再開し、一般質問を行います。 14番、田中正男議員。
◆14番(田中正男君) 続けて、今の高齢者温泉施設のことについて続けたいと思います。 先ほど答弁で市長、断じてないという、力強くこの経費削減は文化財施設の建設のほうではないと言っていましたけれども、受け取る市民は、こちらで金が要る、こちらでも削るといえば当然こちらに回ると考えてしまうんですよ。それは断じてないと、そのお金を使うわけじゃなくても、結局こういうときに何か新たにお金を使うときにどこかを減らすとそう思われてしまうんです、やっぱり。そういう点では、こちらのサービスも落とさないですけれども、これを何とかつくりますよというなら分かるけれども、何かをつくるときにどっちかを削るという、減額するということは、そういうことに市民は捉えてしまうんです。ますます文化財施設のほうの賛同が薄れてしまうんですよ、そうなると。そういう点、ちょっと私マイナスだと思います。こういうときにそういうことになるというのは。市長はないと言っても思うのは市民ですから、これはこう思っちゃうんですよ。そういう点では、やっぱり十分気をつけてこういうことをしないと、新たに税金を使ってやるんだというときに今度は市民のサービスを落とすということはやってはならないんですよ。市民の感情的にとか、行政に市民の理解を得るためには。どうですか、それについてもう一回。
○議長(柴田三敏君) 市長。
◎市長(山下正行君) そういうご指摘は真摯に受け止めますけれども、重ねて申し上げますが断じてありません。
○議長(柴田三敏君) 14番、田中議員。
◆14番(田中正男君) 続けます。 それと、水晶苑だけ残すというのは、審議会では水晶苑はかけ流しでボイラーとかを加熱することが要らないので経費がかからない、これが一番の理由ですか。
○議長(柴田三敏君) 健康福祉部長。
◎健康福祉部長(蒔田善江君) 一番ということではないんですが、それも一つの理由ではあるかと思います。ただ水晶苑が一番、建築年数から見ても新しいというところも一つでございます。 以上です。
○議長(柴田三敏君) 14番、田中議員。
◆14番(田中正男君) それで、1つ提案というかお聞きするんですが、温泉交流館、今浴槽がそれぞれ2つずつあるんですが、これを今利用者が少ないですので1つにすれば、今のボイラーで沸かさなくてもかけ流しができるという話があるんですが、それについてはどうでしょうか。
○議長(柴田三敏君) 健康福祉部長。
◎健康福祉部長(蒔田善江君) 申し訳ございませんが、そういう活用方法については把握しておりません。
○議長(柴田三敏君) 14番、田中議員。
◆14番(田中正男君) 実はこれ長年、昔のめおと湯の館長をやっていた方に話を聞いたんですが、その人から聞いた話で、500リットルのタンクがあり、それから60度の温度があるんです、温泉が。これをずっとかけ流しにすれば今の半分にすればかけ流しでできますよと、これはいつか市長に言おうと思っていたということを私は直接言ってくれたんですが、そういう利用法もあるわけなんですよね。それで、浴槽を2つにしたのがいろいろ理由もあるんですけれども、その理由を一つにすればかけ流しで続けるということになれば、水晶苑と同じように経費をかけずにできるわけですからね。これも十分検討の余地はあると思いますので、十分これは検討してほしいと思います。 それと、もう一つ、温泉交流館の温泉をやめることによって影響が出るんですが、それについては何か考えていますでしょうか。
○議長(柴田三敏君) 14番、田中議員。
◆14番(田中正男君) すみません、聞き方が悪かったです。もう少し言ってからのほうがよかった。実は、これもその方に聞いたんですが、温泉交流館の温泉をやめることによって、今ある源氏温泉組合、温泉館です、その経営ができなくなると。それから、あともう一つ、韮山温泉組合というのがあるんですが、その2つの組合が、これでもし温泉交流館が温泉をやめたらもう終わりです、継続できません、そういうことになりますよと、韮山から温泉がなくなってしまいますと、こういうことを言われたたんですが、これについては承知はしていないでしょうか、ちょっと伺います。
○議長(柴田三敏君) 健康福祉部長。
◎健康福祉部長(蒔田善江君) 源氏温泉組合さんからも、韮山温泉組合さんからも、お湯を頂いて使用料を払っているという認識はございますが、市の使用がなくなったところでその経営に大きい影響を与えるというところまでは把握しておりません。 以上です。
○議長(柴田三敏君) 14番、田中議員。
◆14番(田中正男君) 私もその先の詳しいことは聞いていませんけれども、伊豆の国市が温泉交流館を維持するのに払っている費用をかなりそれを当てにして、当てにしてというのは言い方が悪いですけれども、それによって今維持できているということもあるみたいなんです。それが結局なくなると費用を捻出できなくなるということで、2つの組合がもうできなくなりますよという話を聞いたんですね。これも今後維持できなくなると、本当に韮山から温泉が消えてしまいます。そういうことになりますので、これも長く続けるということが必要かと思いますけれども、それも検討課題に私ぜひしてほしいと思います。 それと、温泉について伺うんですが、伊豆の国市は温泉が豊富というのか、温泉があっていろいろ使われていますが、温泉について市はどのような位置づけをしているんでしょうか。温泉の効能や効果について、これは健康面や観光面もあると思いますが、いかがでしょうか。
○議長(柴田三敏君) 産業部参与。
◎産業部参与(原雅之君) 今ご指摘いただきました観光面についてお答えいたします。 温泉につきましては、当然観光と密接な関係にあると認識しております。ただしその温泉というのは、今観光部局で考えているのは、伊豆長岡温泉しかり大仁温泉、いわゆる宿泊施設と連携の取れている温泉を主眼にした考え方になっております。 一方、今テーマになっている高齢者福祉施設の温泉につきましては、直接的に観光面ということではやや性質が異なるものと認識しております。 以上です。
○議長(柴田三敏君) 健康福祉部長。
◎健康福祉部長(蒔田善江君) 健康面ということにつきましては、一般的に温泉というのはいろいろ効能があるということは把握しておりますし、産後ケアなどでも温泉の宿泊施設を利用したメニューなども用意はしています。 ただ、健康づくりの事業のほうへ活用するものにつきましては、現在高齢者福祉施設のほうでも温泉がございますが、市内にある温泉を利用していただくということを念頭に、健康づくりの方法の一つとして紹介していきたいというような考えでございます。 以上です。
○議長(柴田三敏君) 14番、田中議員。
◆14番(田中正男君) 伊豆の国市にはいい温泉があって、それを利用していろいろなことがされているんですけれども、市営の、市営というか市が持っている温泉のこの、3か所を1か所にしてしまうということでは非常にもったいない気がします。 それで、審議会ですが、審議会の高齢者福祉施設のあり方の中で、温泉について効果や効能、高齢者福祉についてどうあるべきかという、そういう議論はされているんでしょうか。
○議長(柴田三敏君) 健康福祉部長。
◎健康福祉部長(蒔田善江君) 温泉の施策への活用という意味でしょうか。議事録を見る限り、施策への活用ということについての発言はなかったかと思います。 以上です。
○議長(柴田三敏君) 14番、田中議員。
◆14番(田中正男君) 本来なら高齢者福祉の在り方を考えたら、温泉をいかに利用するか、温泉を通じて高齢者の福祉の増進に結びつけようというのが高齢者福祉の在り方を考える、本来なら。ただ今回は施設をどうするかということで審議したところ、これは言っているんですが、3施設は、市長も言ったかな、温泉が目的ではないと、そういう居場所としての機能を果たすことが目的だからということで、温泉は水晶苑だけでというふうになっているんです。だから、本来の温泉を幅広い高齢者に利用してもらいましょうというスタンスはないんですね、この審議会は。審議会はそういう発言は一切なかったんですが、市もそういうことなんでしょうか。 本当に温泉があって伊豆の国市は、前は温泉を掲げたキャッチフレーズも市は出していましたけれども、そういう中で貴重な財産である、文化財だけじゃなく実際にある資源を有効に活用するということをやっぱり私は重視すべきだと思うんです。 それと、審議会では費用対効果ということが何回も出てきます。それで更新にお金がかかるからということで3つあるのを1つにしましょうという結論で、市はそれについて、施設は残すということで温泉は2つはやめていきましょうということなんですが、本当にこれでいいのかなと私は思います。それで片方で12億円かける、何千万円かけるということになりますと、ますます私は温泉をなくしていっていいのかというのは本当に重大問題になるかなと思いますので。これはまだ最終決定していませんけれども、市はしっかり考えていく必要があると思います。 それと、審議会では、人数が減っているとか、それからいろいろなこと、今費用対効果がかかるということなんですが、先ほど言ったようにかけ流しも温泉交流館ではできるじゃないかということもありますし、ほかの2つの組合の温泉がなくなってしまうことも考えますと、私は十分に検討していかないといけない問題かと思います。 最後に、もう一回市長に聞きますけれども、これは最終判断はまだ出ていませんので十分検討していただきたいんですが、どうでしょうか。
○議長(柴田三敏君) 市長。
◎市長(山下正行君) 田中議員のおっしゃることも分かりますけれども、3町が合併して公共施設の再配置というのはずっと議論されてきたわけですね。私が市長になる前は、先ほど申し上げましたがこれを全部統合しちゃうということだったんです。それはおかしいだろうということで審議会でもんでもらったわけですけれども、再配置、合理化という要請と、それから高齢者の方々の温泉に対する思い、身近なところで使いたいという思い、こういう2つの要請があるわけです。この2つの要請をどのように解決するかというのが大きな問題なわけでして、そこで第三者にオープンなところで議論してもらってこういう答申を受けたわけですから、それはそれなりに尊重しなければいけないと思っています。 同時に、今すぐそれを今使っている方々が使えなくなるというわけじゃありませんので、大きな更新時に、これはいつになるか分かりませんけれども、そのときに答申と照らし合わせて答申を踏まえてどういう判断をするかということであります。 もし仮に温泉施設のみ統合ということになった場合でも、それに代替するようなことも当然行政としては考えなきゃいけないと思っていますので、その辺も含めまして、あまり高齢者の方々、今使われている高齢者の方々が極めて不便になるというようなことにならないような対策を考えていきたいと思っています。
○議長(柴田三敏君) 14番、田中議員。
◆14番(田中正男君) 市長が度々言っています公共施設の再配置計画、これは市がつくりましたけれども、総務省の指導で。これって議会の議決を得ていません。市がつくっただけですね。それに対して計画でこういくということでかなり初めから無理な計画だと私は思っていますので、それを議決案件ではなく進めていますので、それに固執するのもどうかと思いますので。それは3分1カットしなさい、面積を減らしなさい、経費も減らすんだよという総務省の目的に合わせて数字をつくりましたので、そういう無茶なことになっていますので、その辺は十分考慮する必要があると思います。 それと、先ほど私が言いました温泉交流館、多額な費用がかかる場合は更新しないということなんですが、もしボイラーが壊れた場合かけ流しという方法もあるんですけれども、そういうことも検討されるんでしょうか。
○議長(柴田三敏君) 健康福祉部長。
◎健康福祉部長(蒔田善江君) 施設、設備の修繕については、どのぐらいの規模まで対応するかということについては、前回、議会全員協議会のご説明をした際にも報告させていただきました。今後、かけ流しにする場合も湯舟を1つにするというような工程が必要になりますので、どういう形まで直して使用するという方向性についても、今後検討してまとめていきたいと考えております。 以上です。
○議長(柴田三敏君) 14番、田中議員。
◆14番(田中正男君) ぜひ検討してほしいと思います。今湯舟は2つありますから、片方だけにすればもう1つになりますのでそれはいいかと思います。 それでは、2つ目の地球温暖化対策実行計画の区域施策編に移ります。 時間がありませんのでまとめての質問になるかと思いますが、まず初めに、気候非常事態宣言と脱炭素宣言を行った後のことを聞いたんですが、それで、以前ホームページにあったと思うんですが、今探しても見当たらないんですが、この宣言はどちらに掲示というか上がっているんでしょうか、どうなっているんでしょうか。
○議長(柴田三敏君) 市民環境部参与。
◎市民環境部参与(山本浩之君) ご質問にお答えいたします。 気候非常事態宣言及び脱炭素宣言につきましては、令和3年の3月に行っておりまして、そして広報紙ではその年の5月に掲載しまして、そしてホームページも掲載しておりました。ただ、議員のご指摘がありまして、再度確認しましたら、令和5年度末で実はホームページの掲載期限が切れていたということに気がつきましたので、申し訳ございませんでしたが、また再度掲載をさせていただいていると、そういうことでございます。大変申し訳ございませんでした。
○議長(柴田三敏君) 14番、田中議員。
◆14番(田中正男君) 市が先頭に立ってやっていく、宣言をやっぱり市民、事業者に告知して喚起していくというときに載っていないというのは大問題だと思いますので、ぜひよく分かるように掲出してほしいと思います。 それと、今回の計画ですけれども、2030年度までに今より46.6%排出量を減らすんだということなんですけれども、これはずっと数字が載っているんですけれども、数字の根拠のというのはどこかに、特に何%減らす、どれだけ削減するとずっと載っているんですね、この計画の中には。この数字の根拠は何でしょうか。
○議長(柴田三敏君) 市民環境部参与。
◎市民環境部参与(山本浩之君) 質問にお答えいたします。 今議員がおっしゃられた削減の根拠ということですけれども、現状での対策をそのまま続けた場合の削減量と、そして新たにこれから取り組んでいくという場合の削減量ということになりますと、2030年度には46.6%、8万2,100トンCO2が削減されると、そういう見込みでございます。 こちらの積み上げなんですけれども、各事業所を7部門に分けまして、それぞれに細かい数字、そして取組についての数字が載ってございます。また、それらの根拠につきましても、それぞれ国とか、そして市が行いましたアンケート調査、これらを基本にしまして算定させていただいていると、そのようなものでございます。 以上です。
○議長(柴田三敏君) 14番、田中議員。
◆14番(田中正男君) 私もこの計画を見てあまりにたくさんの数字が出ているんですけれども、今現状の排出量をどうやって測ったのかな、それをどうやって2030年までに減らすのかなと思ったんですが、国の指標とかそういうものを使ってとか統計を使ってということに頼っていますので、本当にこれは実態に即しているのかなという不安があるんですけれども、どうでしょうか、これは実態に即しているんですか。
○議長(柴田三敏君) 市民環境部参与。
◎市民環境部参与(山本浩之君) いろいろ指標がございまして、国の指標を基にしながらも市がプラスして付け加えている部分とか、あと、市民アンケートを行いましたので、市民アンケートから推計しているというようなものもありまして、全て国の数字をやっているというわけではございませんで、その意味市に即した形の数字を出させていただいていると、そういうふうに考えております。
○議長(柴田三敏君) 14番、田中議員。
◆14番(田中正男君) 具体的なことは、今日は実は資料を皆さんに出そうと思ったんですが、ちょっと忘れてしまいましたので、今日は資料がないのであまり数字的なことは質問しないでいこうと思うんですけれども、削減の中で大きいのが電力なんです。電力を使って、それによるCO2の排出が多いんですが、その削減がやっぱり
電力会社の排出係数がこれだけ下がりますよというのに頼っている部分が大きいと思うんですが、排出係数どおりに本当に下がるのかなという不安があるんです。実際、2013年から2020年ぐらいに見ても下がっているということなんですけれども、本当にこれで行って大丈夫かなというふうに思います。ほかのところもそういうところがたくさんあるんですけれども、今の市民生活をいろいろなことで変えていかないとCO2削減はできないんじゃないかと思うんですが、どうも今の計画を見ますと、計画上では数字はどんどん下がっているんですけれども、市民の生活や事業所がどのように協力していくかということが見えないんですが、先ほど市長答弁では、いろいろそういうPR活動とか、告知して協力を求めていくという、それだけで大丈夫なんでしょうか。
○議長(柴田三敏君) 市民環境部参与。
◎市民環境部参与(山本浩之君) 質問にお答えいたします。 こちらの2050年にゼロカーボンを目指すわけですけれども、こちらにつきましては省エネだけでとても対応できるものではありませんので、市民の皆さんにふだんの生活が特に不便になると思われる方がいらっしゃるんですけれども、つまりは我慢ですね、我慢しなければできないんじゃないかというようなことを思われるかもしれませんけれども、ふだん使っているエネルギー、省エネ家電を使ったりとか、高効率給湯器とか家庭用燃料電池、こちらを導入していただくことによって、ふだんどおりの生活をしているんだけれども、省エネにつながっていると、そういうような形になっていただくと。それが無理のない形でのゼロカーボンです。そしてまた、発生する電力が太陽光などの再生可能エネルギーで使うことによりまして、要は省エネの部分と再生可能エネルギーの部分をそこで差引きゼロにするという、そういう考え方ですので。 そして、またそういう省エネ家電とか高効率性電気を導入するというのはお金がかかるんですけれども、結果的には経済的なメリットがいずれ出てくる、そういう考え方でやらせていただきますので、その辺りを丁寧に説明させていただこうかなと、そのように考えております。 以上です。
○議長(柴田三敏君) 14番、田中議員。
◆14番(田中正男君) 最後に聞きたいんですが、環境基本計画の概要版と本編があるんですが、これは全協のときに私たち議員には配られたんですが、これはどのように活用するんでしょうか。
○議長(柴田三敏君) 市民環境部参与。
◎市民環境部参与(山本浩之君) こちらは、中のほうに各部門ごとの取組方法、この辺りの説明をさせていただくとき家庭部門ではこういうことがあるよと、事業所の中での運営部分についてはこういう取組がありますよと、そのような働きかけをさせていただこうかなと思います。 以上でございます。
○議長(柴田三敏君) 14番、田中議員。
◆14番(田中正男君) 市民と事業所に協力を得ていかなきゃこの目標は達成しないし、これは全国で行って国全体、最終的には地球全体でやらないとゼロカーボンにならないんですけれども、特に日本は遅れていると言われています。2030年度が46.6%で、その後50年度までに100%減らすというように、今までより何倍か加速しなければ目標を達成できないという計画なんです。まだ2050年度までの詳しいことは国のほうも示していないからということで、市も数字だけは100%減らすんだということが出ていますけれども、具体的なことにはまだ触れていないんですけれども、本当に心配になります。 それで、先ほどの数字の中で幾つかある中で、私が質問の中に入れた太陽光発電ですね。これについて2030年度までに19.8%、全体のエネルギーの中に占める割合を増やしていくんだということなんですが、国は25%から27%という中で伊豆の国市は少ないんですが、これは、先ほど参与が言った全体の計画の中で数字合わせしていくとこのくらいで大丈夫だということの数字なんですか。
○議長(柴田三敏君) 市民環境部参与。
◎市民環境部参与(山本浩之君) 国のほうの計画の中では、再生可能エネルギーが地熱が1%、バイオマスが5%、そして風力が5%、太陽光が14%から16%、水力が11%ということで、田中議員のご質問の中で水力を外した中でということで、太陽光とバイオマスで19%から21%というようなご質問だったかなと思いますけれども、伊豆の国市のほうでは今考えているのが、再生可能エネルギーにつきましては太陽光発電の部分、そしてもう一つはバイオマス。バイオマスのほうがクリーンセンターいず、こちらのほうがバイオマス発電になりますのでこちらがカウントしております。こちらを合わせますと19.8%ということで、実際にバイオマスと太陽光ですので国の数字と、そうすると太陽光とバイオマスですと19%から21%、それに対して伊豆の国市が19.8%になりますので、それほど数字的には違いはないのかなと考えております。 このような計画の中で、2030年度の目標、そして2050年度の目標がクリアできるのではないかなということで計画を立てさせていただいております。 以上です。
○議長(柴田三敏君) 14番、田中議員。
◆14番(田中正男君) 太陽光については住宅の屋根の上と、それから建物の上ということなんですが、それ以外には推進推奨はしないんでしょうか。
○議長(柴田三敏君) 市民環境部参与。
◎市民環境部参与(山本浩之君) ご質問にお答えいたします。 市の計画では、国が作成しています地球温暖化対策計画の指標を基にしまして計画をさせていただいておりまして、この中でカーボンニュートラルを目指しているというような状況でございますけれども、当然建屋以外でも環境に配慮していただき、先ほど市長の答弁にもありましたけれども、特に景観ですね、こちらのほうに配慮していただきながら積極的に導入していただけるのであればありがたいかなと考えております。 以上です。
○議長(柴田三敏君) 14番、田中議員。
◆14番(田中正男君) 建物の屋根、特に住宅の屋根につけるにもいろいろ専門家からは懸念の声もあるんです。市のほうは住宅の屋根に推奨には、こういう場合は気をつけるとか何かそういうことなどはあるんでしょうか。
○議長(柴田三敏君) 市民環境部参与。
◎市民環境部参与(山本浩之君) 質問にお答えいたします。 議員が懸念されている事項として、特に屋根の雨漏りか何かそういうのじゃないかなということが推測されますけれども、設置につきましては、当然、業者が実施することでありますので適切な工事が行われるものと考えておりますけれども、施工に当たっては十分打合せをしていただきたいなと、このように考えております。 そして、推奨する方法につきましては、市のほうでは再生可能エネルギーの活用の必要性を周知しておりまして情報提供を積極的に行ってまいりますし、また具体的な取組の支援としては新エネルギー機器等の導入事業費補助金がございますので、こちらのほうをお勧めしたいと考えております。 以上です。
○議長(柴田三敏君) 14番、田中議員。
◆14番(田中正男君) 専門家というか建築関係の人は、やはり新築のときにつけることを推奨しているんです。既存の上につけると、どうしても無理がかかったり雨漏りの原因になって、それからあと耐震性の問題、屋根に重たいものを乗せるということで。それでは、始めから乗せるということを前提に設計して造らないとということを言っているんです。市も、太陽光、太陽光と屋根の上にというときに、新築のときに安全につけるということを言わないと、既存のところにつけた場合そういうことが起きる可能性があるみたいですのでね。その辺は喚起する必要があると思います。 それと、この中で、中に触れるんですが、脱炭素社会に向けてライフスタイルの転換というのがあるんです。脱炭素社会に向けてライフスタイル、要するに生活のスタイルを変えていこうというのがあるんですけれども、これについて、この計画ではクールビズ・ウォームビズを推進します、これしかないんです。これだけですか、たくさんあると思うんですが、なぜこれしか載せていないのか、どうでしょうか。
○議長(柴田三敏君) 市民環境部参与。
◎市民環境部参与(山本浩之君) 計画の中では、代表的なものとしてクールビズ、ウォームビズを掲載しております。こちらのほうは、例えば家庭部門でしたら項目として10個ほど挙げさせていただいて、そのうちのライフスタイルの中ではということでクールビズ、ウォームビズを挙げさせていただいておりますけれども、これ以外にもライフスタイルの転換としては、少しほかの項目と重複するんですけれども、今クールシェアとかウォームシェアなんていうこともありますので、そういうことで生活スタイルの中で省エネ活動が進められるとよろしいのかなと、このように考えております。
○議長(柴田三敏君) 14番、田中議員。
◆14番(田中正男君) 今市民環境部参与からライフスタイルでということで言っていますけれども、ライフスタイルってもっとたくさんあると思うけれども。要するに生活していくことの中でいろいろなですから、ここではもっと幅広く言わないと、本当にライフスタイル、それだけでいいのかと思うんです。生活していく上で。例えばファッションでいえばサステーナブルファッションとかと言うんですけれども、環境負荷の少ないとか古着を着ようとか、いろいろそういうことがあるんです、たくさん生活の中でも。環境負荷を与えない、CO2排出を少なくする、それから食品ロスをなくすとか、それとか肉をできるだけ食べなくて野菜にするとかというのも入ってくるんですね。 そういうことも考えると、ライフスタイル、特に市民にお願いすることですので、市民生活の身近なところからそういうことに貢献していくということをやっぱり呼びかけないと、クールビズ、ウォームビズだけだと。それでもクールビズ、ウォームビズで、暖房とか冷房の設定温度を変えればいいですけれども、変えなくてただ薄着になっているだけ、厚着しているだけとかと、それだけだと本当にCO2の削減になりませんので。その辺も含めて、もう少しライフスタイルの転換についてももっと知らせていく必要があると思います。 それと、脱炭素に協力していくということになると、生活が不便になるんじゃないかとか我慢しなきゃいけないんじゃないかという声があると思うんです。市はこういう声に対しては、脱炭素の協力というのはそうではないんだということはPRできるんでしょうか。
○議長(柴田三敏君) 市民環境部参与。
◎市民環境部参与(山本浩之君) 先ほども少し触れさせていただきましたけれども、カーボンニュートラルを達成するために必要なことというのは、これまでの生活水準を維持しながらも省エネ家電で消費電力を減らして、そして使う電力を再生可能エネルギーにすることとかです。あと、高効率給湯器とか家庭用燃料電池の導入によってエネルギーの高効率化を目指すもの、そのことによってこれまでの生活水準を保ちながらも将来には経済的なメリットもあって、そしてカーボンニュートラルに向かっていくこととなりますので、決して生活が不便になることとか我慢をお願いすることではないと考えています。 そして、市民の皆さんにおいても、近年の異常気象等には本市だけではなく地球的な問題でありまして、早急な対策が必要であると認識していただいているものと受け止めております。本市においては、国や県の取組と歩調を合わせまして省エネルギーの推進、再生可能エネルギーの導入促進及び環境景観にも積極的に取り組みたいと、このように考えております。 以上です。
○議長(柴田三敏君) 14番、田中議員。
◆14番(田中正男君) すらすらと言ってもらいましたけれども、なかなか難しいことだと思うんですけれども、昔の江戸時代に戻れと言っているのかという、そんな話もありますけれども、そうではなくても今の生活を変えるということをその中で協力していくという、市民の意識を変えていかないとできないと思うんですが、もっと具体的な話で言うと、例えばガソリン1リットル使う、要するに車で燃す、燃さないでどれだけのCO2排出量で影響があるかと、そういう数字はご存じでしょうか。
○議長(柴田三敏君) 市民環境部参与。
◎市民環境部参与(山本浩之君) こちらは国の資料にはなるんですけれども、ガソリン1リットル当たり2.32kg-CO2/Lというんですか、そういう数字となっております。私の手元には、例えば一般の炭を燃した場合どうなるかとか、灯油を燃した場合はどうなるかとか、そういうものを一覧で掲載されております。 以上でございます。
○議長(柴田三敏君) 14番、田中議員。
◆14番(田中正男君) 今最後に言いましたようにガソリン1リットル、目方は1キロないんですが、1リットル燃すと2.32キロのCO2が排出されるんです。どういうわけかそういうことになるそうです。比重でいうと0.75ぐらいになる。水より軽いんですけれども、排出量はそれだけされるんですね。 私計算すると、例えば車1台1年間5,000キロ乗る、リッター10キロで乗ると500リットル使います。500リットル使うと、全部燃しちゃうと1トン100ぐらいCO2が出ちゃうんですね。車をやめるだけで、いつも毎年乗っている車に5,000キロ乗っていたけれども、やめたとなると1トン減るんです。これを皆さんがやればどんどん、先ほど参与が2030年度の排出の削減8万2,000トンとかと言いましたね、排出量を減らすのは。46.6%減らすのには8万2,000トンCO2を減らすんだということなんですが、1人が車を1台減らすだけで1トン減るんです。 これはごく一部の例ですけれども、このように数字で示して、皆さんが乗っている車、例えばこれを電気自動車にするとCO2の排出が半分になりますから、1トンが500キロの軽減になります。ハイブリッドにすれば300キロ、約7割ぐらいとハイブリッドって言われる。4割から7割と言われていますのでそれだけ削減することができるんですよ。それで協力しましょうということになれば、じゃ、それを公共交通に変えるとか自転車に変えるとか、2人乗っていたのを1人にしようとかという、そういう生活スタイルを変えていくことができるんです。だから、実際にそういうところが見えてこないとなかなか実感がないと思うんです。 私一番驚いたのがガソリン1リットルで大して出ないだろう、ましてやCO2では軽いから幾らもないかと思ったら、2.32キロもCO2を排出すると聞いてびっくりしたんですが、そういうことを皆さん知らないと思うんです。CO2がどれだけ排出されているかということを自覚してもらって、地球を守るために協力していくんだということだと思いますが、最後に市長にお聞きしますが、この計画の最高責任者は市長です。事務事業編は行政のことです。これも市長がトップですけれども、今回の計画もやはり市長なんですね。市長が責任を持ってこの計画を立てるということになっていますので、その責任者としての今の対策についての意気込みを聞きたいと思います。
○議長(柴田三敏君) 市長。
◎市長(山下正行君) 田中議員のおっしゃる市として取り組むべき課題、これは本当に共有いたします。私、市長になったときに再エネをもっとどんどん導入しようじゃないかということを思って、例えば風力、それから小水力とか、こういったことに取り組もうかなと思っていろいろ検討してもらったんですけれども、なかなかハードルが高くて難しいということで、今再エネということでいうと太陽光、バイオマスみたいなものがありますけれども、太陽光一本ですね、今。そうすると太陽光パネルをどこに設置するかということで、今の計画では建物ということです。公共施設も、少し公共施設も使ってパネルを貼る計画もありますが、それもできるだけ可能であれば増やしていくということは必要だと思っています。 それから、市民生活で、田中議員がおっしゃいました例えば車の使用を控えるとか、またハイブリッド、電気自動車に変えると、こういったことも必要だと思います。それからフードロスを削減していく、そして節電に努めると、こういった市民が対応できるものについて、もっとPRといいますか広報をですね。具体的な数字をというような話はございましたけれども、まさにイメージが湧く、何といいますか、市民への情報提供、そういったことが重要かと思っていますので。田中議員のご指摘を踏まえまして、これから市民への広報といいますか、啓蒙に努めていきたいと思っています。
○議長(柴田三敏君) 14番、田中議員。
◆14番(田中正男君) ありがとうございます。 市長、その意気込みをぜひ貫いてほしいと思います。 今質問し忘れたことを戻って質問したいんですが、太陽光は屋根の上ということだけでしたけれども、もっと有効に土地を利用してということで耕作放棄地なんかも十分候補に挙がるかと思うんですが、農地でありますのでこれについては簡単にすぐできるというわけじゃないんですけれども、その条件あたりはあるでしょうか。
○議長(柴田三敏君) 産業部長。
◎産業部長(土屋政幸君) ただいまの質問にお答えいたします。 農地に太陽光発電施設を設置する場合ですけれども、まず、営農型太陽光発電というような定義をしておりまして、農地の一時転用の許可を受けて、簡易な構造でかつ容易に撤去できる支柱具を立てて、上部空間に太陽光を電気に変換できる設備を設置して営農を継続しなくてはならないというふうになっておりますので、荒廃農地のままの状態で太陽光発電は不可ということです。必ず営農することが必須条件になっています。 遊休農地を活用する場合の荒廃農地の場合ですけれども、要件がまず多少緩和されていまして、一時転用期間が通常3年間が10年以内というふうに緩和されています。また、平均的な単収と比較しておおむね2割以上減収しないことというのは、遊休農地、荒廃農地には適用しないというような形でなっております。 以上です。
○議長(柴田三敏君) 14番、田中議員。
◆14番(田中正男君) 今産業部長からありました営農型、一緒に農業をする場合、耕作放棄地で農地と認められないようなところを使う場合は、それとは違うと思うんですね。許可がされると思うんです。その辺についてはご承知でしょうか。
○議長(柴田三敏君) 産業部長。
◎産業部長(土屋政幸君) 農地においてもたくさん種類がありまして、農振農用地から甲種農地、1種農地、2種農地、3種農地というふうに分かれていまして、今農地の一般的な定義を言いましたけれども、農地転用ができるケースがあります。今議員がおっしゃったように荒廃化していてもう森林の様相を呈しているとか、そういったようなところについては、農業委員会の許可を得て転用することも可能です。 それから、2種、3種の農地については、条件をクリアしていれば2種については転用ができます。それから、3種については通常許可できます。それ以外の農振農用地、甲種、1種は、転用できませんので、その辺が条件としてルール化されていますので、その辺を遵守していただいて農業委員会等に相談していただきたいと思います。 以上です。
○議長(柴田三敏君) 14番、田中議員。
◆14番(田中正男君) 今の産業部長の言うとおり、優良農地は無理ですけれども、荒廃、不耕作の農地で、そういうところはありますので、有効に使うことも私は十分考えられると思います。 今後も地球温暖化対策を実行していくに当たって、市を挙げて頑張っていく必要があると思いますので、市は先頭に立って頑張ってほしいと思います。 以上で質問を終わります。
○議長(柴田三敏君) これにて14番、田中議員の質問を終了いたします。
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△散会の宣告
○議長(柴田三敏君) 以上で本日の議事日程は全て終了いたしました。 次の会議は、6月26日水曜日午前9時から会議を再開し、付託案件に対する各常任委員会の委員長報告を行います。 本日はこれにて散会いたします。 お疲れさまでした。
△散会 午後3時27分...