令和 5年 12月 定例会(第5回)……………………………………………………………………………………………
△議事日程(第四号) 令和五年十二月十五日(金)午前十時開議 第一 議第百二号から議第百二十六号まで 第二 請願第十号から請願第十七号まで 第三 一般質問……………………………………………………………………………………………
△本日の会議に付した事件 一 日程第一 議第百二号から議第百二十六号まで 一 日程第二 請願第十号から請願第十七号まで 一 日程第三 一般質問……………………………………………………………………………………………
△出席議員 四十五人 一番 木村千秋君 二番 判治康信君 三番 平野恭子君 五番 今井瑠々君 六番 牧田秀憲君 七番 黒田芳弘君 八番 森 治久君 九番 山内房壽君 十番 森 益基君 十一番 小川祐輝君 十二番 中川裕子君 十三番 伊藤英生君 十四番 澄川寿之君 十五番 平野祐也君 十六番 所 竜也君 十七番 今井政嘉君 十八番 藤本恵司君 十九番 安井 忠君 二十番 恩田佳幸君 二十一番 若井敦子君 二十二番 広瀬 修君 二十三番 布俣正也君 二十四番 酒向 薫君 二十五番 野村美穂君 二十六番 水野吉近君 二十七番 国枝慎太郎君 二十八番 長屋光征君 二十九番
高殿 尚君 三十番 田中勝士君 三十一番 加藤大博君 三十二番 松岡正人君 三十三番 小原 尚君 三十四番 水野正敏君 三十五番 野島征夫君 三十六番 渡辺嘉山君 三十七番 伊藤正博君 三十八番 川上哲也君 三十九番 伊藤秀光君 四十一番 佐藤武彦君 四十三番 森 正弘君 四十四番 村下貴夫君 四十五番 尾藤義昭君 四十六番 玉田和浩君 四十七番 岩井豊太郎君 四十八番 猫田 孝君
△欠席議員 一人 四十番 平岩正光君……………………………………………………………………………………………
△職務のため出席した事務局職員の職氏名 事務局長 山田 恭 総務課長 桂川義彦 議事調査課長 若野 明
議事調査課管理調整監 森 信輔 同 課長補佐 槙田朝之 同 課長補佐 中川雅洋 同 課長補佐 市川達也 同 係長 佐藤由子 同 主査 水野 恵 同 主査 遠藤俊輔……………………………………………………………………………………………
△説明のため出席した者の職氏名 知事 古田 肇君 副知事 大森康宏君 副知事 河合孝憲君 会計管理者 矢本哲也君
総務部長事務代理 平野孝之君 清流の国推進部長 長尾安博君 環境生活部長 渡辺正信君 健康福祉部長 丹藤昌治君
健康福祉部子ども・女性局長 村田嘉子君 商工労働部長 三木文平君 観光国際部長 丸山 淳君 農政部長 足立葉子君 教育長 堀 貴雄君 警察本部長 大濱健志君…………………………………………………………………………………………… 十二月十五日午前十時開議
○議長(野島征夫君) おはようございます。ただいまから本日の会議を開きます。……………………………………………………………………………………………
○議長(野島征夫君) 日程第一及び日程第二を一括して議題といたします。……………………………………………………………………………………………
○議長(野島征夫君) 日程第三 一般質問を行います。あわせて議案に対する質疑を行います。 発言の通告がありますので、順次発言を許します。二十七番 国枝慎太郎君。 〔二十七番 国枝慎太郎君登壇〕(拍手)
◆二十七番(国枝慎太郎君) 皆さん、おはようございます。 ただいま議長より発言のお許しをいただきましたので、通告に従い、今回は大きく四項目について質問をさせていただきたいと思います。 先月の十一月十九日、私たちの悲願でもありました福井県今立郡池田町と岐阜県揖斐川町を結ぶ国道四百十七号冠山峠道路、延長七・八キロが開通をいたしました。この道路の開通によって、隣接県でありながら、近くて遠いイメージのあった福井県と岐阜県との県境に新たな玄関口が誕生いたしました。 この新たな玄関口の誕生によって、福井県池田町と岐阜県揖斐川町との間がおよそ一時間二十五分で結ばれることとなり、所要時間では約一時間短縮されるほか、海なし県の岐阜県にとって、福井県丹南エリアとの新たな玄関口ができたことは、日本海の潮風を岐阜県に運んでくるなど、人・モノ・文化・観光・産業交流等が期待をされております。 十一月十九日に福井県今立郡池田町の池田中学校で開催されました開通式典において、古田知事は挨拶の中で、福井と岐阜の大交流の時代がこれから始まる。この道路を生かしながら、人流、物流、交流を深めていきたいと挨拶され、県境の揖斐地域の皆さんにも大変な期待感が広がっているところでございます。 また、古田知事は同じ挨拶の中で、旧徳山村に伝わる歌の一節である「ういは馬坂、つらいは冠、のりの長いは田代谷」と御紹介いただいたように、冠山周辺の工事は大変難所が多かったとお聞きしております。事業化されてから二十年という長い月日の間、御尽力いただきました全ての皆様に改めて感謝を申し上げます。 新聞報道によりますと、この冠山峠道路の開通により、これまでは一日当たり約八百台だった交通量が、開通後は約千八百台と倍以上に増える見通しということであり、これを年間に換算すると、六十万台以上が通行することになります。仮に一台千円でも地域にお金を使っていただければ、この県境エリアに新たに六億円以上の経済効果が生まれることにもなります。 岐阜県には、大垣市をはじめとする二市四町にて観光ルートや自転車ルートの形成、誘致を行っている
西美濃夢源回廊協議会がありますが、福井県丹南エリアにおいても、鯖江市、越前市、池田町、南越前町、越前町の二市三町で丹南広域組合を形成し、地域一体となってものづくり、グルメ、自然、観光と連携して取り組んでおられます。岐阜県・福井県の中山間地域をまたぐこの道路の開通の効果を地域にいかに波及していくためには、近隣市町村のみならず、広域エリアでの観光連携、ルート形成により観光客を市街地へと誘導する取組が必要と考えます。ぜひ、今回の道路開通の機会を捉えて、こうした取組を推進することにより、揖斐地域において古来より育まれた他地域と差別化できる本物の資源を活用し、福井・岐阜両県にまたがる広域的な観光振興につながっていくことを期待いたします。 一方で、こうした広域観光の推進と併せて、沿線自治体による効果的な
観光プロモーションも重要と感じております。 現在、揖斐川町と隣接している福井県側の池田町には、
アウトドア施設「ツリーピクニックアドベンチャーいけだ」、文化施設「能面美術館」、福井市の「一乗谷朝倉氏遺跡」、越前市の「越前和紙の里」などの観光資源がありますが、今回の冠山峠道路の開通に合わせて、冠山峠道路の開通を祝うのぼりや横断幕の掲出による町ぐるみでの機運醸成のほか、国道四百十七号沿線に道のオアシスフォーシーズンテラスの建設、揖斐郡の特産であるお茶を使ったコラボ商品の開発販売、新たな宿泊施設も着実に増えている状況でございます。 また、福井県は、実は四十七都道府県において
唯一フルマラソンがなかった県でございました。しかし、来年三月三十一日、福井発の全国に誇れるとんがったフルマラソンをコンセプトの一つに、ふくい桜マラソンが開催をされるとお聞きしております。 皮肉なことに、岐阜県で唯一のフルマラソンのコースを持つい
びがわマラソンから、現在
フルマラソンコースのともしびが消えております。岐阜県が四十七都道府県で
唯一フルマラソンがない県となってしまいました。今後、福井県と相互交流を進めていく上でも、ぜひともい
びがわマラソンの
フルマラソンコースの復活を期待しております。 他方、岐阜県側においても、徳山ダムや西国三十三番満願霊場である谷汲山華厳寺、岐阜のマチュピチュと呼ばれる春日の茶畑など、福井県から多くの方に観光目的でおいでいただいております。 福井県と岐阜県側の双方の特産品を一堂に集めた観光物産展の開催や、福井県池田町と共通のガイドマップを作成するなど開通記念を意識した取組も進められており、特に岐阜県側の玄関口に当たる道の駅星の
ふる里ふじはしでは、先日報道もありましたが、開通後一週間の入り込み客数は前年比の約三倍増で一万三千五百人、売上も約三倍増となり、早速開通効果が現れているところでございます。 当面は、この新規道路の開通の効果として、通行量の増加による観光消費の恩恵を受けることができると思いますが、今後この道路の開通の効果を地域に波及していくためには、揖斐川町をはじめとする県境に隣接する市町による観光客の動向を捉えた、さらなる観光資源の磨き上げと
プロモーションが必要ではないでしょうか。 そこで観光国際部長にお伺いいたします。 今回の冠山峠道路の開通を契機とした揖斐地域のさらなる観光振興に向け、県としてどのように取り組んでいくかお聞きいたします。 ここで一回目の質問を終わります。
○議長(野島征夫君) 観光国際部長 丸山 淳君。 〔観光国際部長 丸山 淳君登壇〕
◎観光国際部長(丸山淳君)
冠山峠道路開通を契機とした観光振興の取組についてお答えいたします。 これまで福井県と連携し、戦国・武将をテーマとした
周遊スタンプラリーやイベントの相互出展など、広域観光に取り組んでまいりました。 また、開通直後の人流データを見ますと、揖斐川町をはじめ大野町、池田町で福井県からの来訪者が増加しており、アクセス向上とこれまでの取組の効果を実感しているところです。 これらの効果をより広域に波及・持続させるため、引き続き福井県との連携事業を強化し周遊を促すほか、北陸圏のメディアの招聘によるPR記事の掲載、
高速道路サービスエリアを活用した観光PRなど、広域周遊観光の推進に取り組んでまいります。 そして、何よりも玄関口である地域が稼げる観光地になるためには、地域固有の資源を磨き上げることが重要であります。そこで、その資源の
ターゲット市場の調査分析、その結果を踏まえた
プロモーション、旅行商品や体験メニューの造成といった地域の取組を支援してまいります。
○議長(野島征夫君) 二十七番 国枝慎太郎君。 〔二十七番 国枝慎太郎君登壇〕
◆二十七番(国枝慎太郎君) 御答弁ありがとうございました。 続きまして、部活動の地域移行について質問をさせていただきます。 今まで多くの議員の皆様から、運動部活動の地域移行を念頭に置いた質疑がありましたが、今回は、私は文化部活動の地域移行に絞って質問をさせていただきます。 学校部活動の地域移行をめぐる近年の動向を簡単に紹介すると、令和四年十二月にスポーツ庁・文化庁が取りまとめたガイドラインにおいて、令和五年度から令和七年度の三年間を改革推進期間として、地域連携・地域移行に取り組むこととされています。 県教育委員会においては、今年三月にガイドラインを策定し、令和七年度末までをめどに、学校部活動の教育的意義や役割を継承・発展させながら、地域の実情に合った運営主体・実施主体による新たな
地域クラブ活動への移行を目指すとされております。 岐阜県における学校部活動の地域移行は、運動系・文化系ともに、他県と比べると進んでいると伺っておりますが、運動部活動と比較して文化部活動の地域移行に関しては、まだまだ課題が多く、なかなか進んでいないとも聞いております。 具体的に申し上げると、
県スポーツ協会や
各種競技団体等が県内に組織されており、指導者育成が統一された指導資格を得るためのスキームが整備されている運動部活動に比べ、文化部活動については、指導者の確保・育成・活用が課題となっているそうです。 また、
文化部活動特有の課題としましては、今までは学校の教員が吹奏楽部等の指導を担い、学校施設を練習場所として使用することができた中学校が多いと思いますが、今後、地域移行した場合には、練習場所の確保等も課題となります。 少し話は変わりますが、来年七月には、文化部のインターハイとも呼ばれる第四十八回
全国高等学校総合文化祭、清流の国ぎふ総文二〇二四が開催され、引き続き、十月には国内最大の文化の祭典第三十九回国民文化祭、第二十四回
全国障害者芸術・文化祭、「清流の国ぎふ」文化祭二〇二四が開催予定されております。「清流の国ぎふ」文化祭二〇二四のキャッチフレーズは、「ともに・つなぐ・みらいへ ~清流文化の創造~」であります。 本県において、このようなすばらしいイベントが開催されるのであれば、文化部活動の地域移行に当たっては、次世代の文化芸術を担う人材の確保・育成の観点から、ぜひとも教育委員会と県の芸術文化の担当部局等が十分に連携しながら、地域移行を進めていただきたいと思います。 そこで教育長にお伺いをいたします。 文化部活動の地域移行に当たり、課題となる指導者の確保・育成・活用、練習場所の確保等の諸課題について、県教育委員会の認識と今後の取組についてお聞きいたします。 さて、続いて、今年二〇二八年
ロサンゼルスオリンピックにおける追加競技として正式決定されました
フラッグフットボールについて質問をさせていただきます。
フラッグフットボールとは、起源は
アメリカンフットボールで、タックルの代わりに両腰にフラッグをつけた競技になったことから
フラッグフットボールという名前がついております。この
フラッグフットボールについては、二〇二八年の
ロサンゼルスオリンピックの追加種目として正式決定されたところですが、それに先立ち、二〇一七年に告示されました
小学校学習指導要領体育編の中でも示されているところでございます。
公益財団法人日本フラッグフットボール協会のホームページによると、
フラッグフットボールは思考判断力、
コミュニケーション力、そして体力。この三つを同時に育むことができると評価され、指導要領施行から数年で日本国内の小学校の三分の一に当たる約六千七百校において、既に授業で取り入れられております。 ここで、簡単に
フラッグフットボールの特徴を説明させていただきますので、配付資料をお目通しください。(資料を示す)多分このパネルは小さ過ぎて、ほぼ見えていないかもしれません。
フラッグフットボールの最大の特徴は、ここに書いてありますように、運動の苦手な子供も活躍できることにあります。 その理由として、大きく三つこちらに書いてありますが、一番目に記載があるように、優しいボール運動であります。なぜ優しいかというと、例えばバスケットとかサッカーだとドリブルをしなきゃいけませんが、この
フラッグフットボールは、先ほど言った両腰につけたフラッグをボールを持ったまま単純に走って取られないようにするという、鬼ごっこの延長の要素があることであります。 そして、二番目にありますように、最大の特徴は、作戦タイムが毎回あることにあります。この作戦によって、子供たちが全ての子供に役割をつくって、その役割と攻撃の仕方がともにセットにならないと点数がとれない仕組みになっておることから、チームやクラスに一体感が生まれやすい運動と言われております。 そういったことから、この三にあるように、
フラッグフットボールは全ての子に役割ができて、運動が苦手な子でも活躍できる運動となっております。 私は、今年十月に小学校の体育の授業で
フラッグフットボールを取り入れていました大垣市の小野小学校を視察させていただきました。 ここで、小野小学校が取り組んでいる
フラッグフットボールについて簡単に説明させていただきますので、裏面を見ていただくと分かりやすいかと思います。 ここの図にあるように、赤い帽子をかぶった三人の攻撃する子、そしてそれを守る白い帽子をかぶった二人の子、三対二のパスなしの
フラッグフットボールを取り入れておりました。ルールは簡単で、この赤い帽子をかぶったうちの誰か一人がボールを持って走ります。そして、奥の点数の高いところへ向かって走っていく。ここにたどり着くまでにフラッグを取られたりボールを落としたりすると、例えば三点のゾーンだったら三点しか入らないというルールになっております。 ここで重要になってくるのが、先ほど申し上げました攻撃のときの作戦タイムです。ここの下にありますように、誰にボールを持って走らせるのか。また、ボールを持たない二人の子はいかに相手の子を引きつけて、だまして走るかということと、作戦と一体化できなければ点数が入らないということになっております。 実際に
フラッグフットボールを授業で取り入れた感想と有用性について、現場でお会いした先生から伺った声を御紹介させていただくと、今年度の授業中に、運動が苦手な児童が仲間とともに作戦を実行し、タッチダウンを決め得点しました。対戦相手は、クラスでも運動が得意な児童が入っているチームだったこともあり、運動が苦手な児童は、驚きながらも仲間と喜び合い、「楽しい。二十四時間、三百六十五日やりたい」と言っていたのが印象的でした。仲間と考え、実行し、振り返り、さらなる作戦を生み出していくことができる
フラッグフットボ-ルは、運動が苦手な児童でも、作戦を立てる上で重要な役割を担い、チームの中で活躍することができる種目であることから、小学校の体育において有用であると思いますとのことでありました。 現在、岐阜県では、
東海学生アメリカンフットボール連盟主催によるリーグ戦の試合を「
ぎふ清流ボウル」と命名し、毎年開催をしておりますが、来年の
ぎふ清流ボウル二〇二四においては、主催者も、前半に
フラッグフットボールの大会の開催を検討していると伺っており、今後、
ロサンゼルスオリンピックに向けた機運の盛り上がりが期待されるところであります。 しかしながら、岐阜県内の小学校における体育の授業での
フラッグフットボールの実施については、全国に比べ低い傾向にあるとのことであり、
フラッグフットボールは学校教育、特に小学校中学年からの体育教育において有意義である上、SDGsの理念である「誰一人取り残さない」にも通じる競技であると思いますので、学校関係者の認知度の向上が必要と考えます。 そこで教育長にお伺いをいたします。 学校体育における
フラッグフットボールの有用性に対する県教育委員会の認識と、その実施に向けた今後の取組についてお聞かせください。 最後に、FC岐阜に対する来季に向かっての岐阜県の支援について、古田知事にお聞きします。 私は正直、FC岐阜の試合を今まで見たことがありませんでした。FC岐阜に関しまして言えば、この県議会の場で高木県議と知事の質疑・答弁のやり取りの中で、何となくこういう状況にあるのだなあというのが今までの認識でございました。 そのような中、FC岐阜の小松社長やFC岐阜を支援していただいている企業の社長とお話を伺う機会をいただき、県議もぜひ一度、生で試合を見に来てくださいとお誘いをいただき、今月十二月二日土曜日に
岐阜メモリアルセンター長良川競技場で開催されました二〇二三年シーズンの最終節でもあり、柏木、田中選手の引退試合でもありました
ギラヴァンツ北九州戦を初めて観戦させていただきました。 まず驚かされたのは、FC岐阜を応援しているサポーターの皆様の多さや選手を鼓舞するために試合前から鳴りやまない応援歌や楽器を使っての応援、試合中も鳴りやむ時間はほぼないぐらいの応援でありました。 さらに、FC岐阜の名物でもあるそうですが、選手入場時に
バックスタンド・ゴール裏にて
サポーター有志により掲出される横断幕、
ビッグフラッグと呼ばれるそうですが、スタジアムの観客席を覆い、なびく
ビッグフラッグの登場は圧巻でありました。 その後の試合も一点を争う好ゲームであり、観戦にも大変力が入る展開でありましたが、最終戦は残念ながら一対ゼロでFC岐阜が負けてしまいました。 最終的な今シーズンのFC岐阜の順位はJ3所属の二十チーム中八位という結果でありました。近年の結果に目を向けてみますと、J2からJ3に降格した二〇二〇年は六位、二〇二一年も六位、そして昨年の二〇二二年は十四位という結果でありました。 FC岐阜に対する岐阜県の支援について、県の担当課に確認したところ、二〇二三年シーズンでは、人的支援として職員二名、
スタジアム使用料の減免等で約四千万円の支援を行っているほか、県は出資金として二千万円を出資しており、FC岐阜の大スポンサーでもあります。 さらに、県内の四十二市町村も毎年支援を行っており、FC岐阜では、各ホームゲームを各
市町村ホームタウンデーと銘打ち、各市町村の御協力の下、様々な催しを実施し、まさに
オール岐阜体制での応援もしております。 昨シーズンの二〇二二年シーズンは、コロナ禍三年目でありましたが、FC岐阜の
ホーム平均入場者数は四千百九十四人、総入場者数は七万一千二百九十一人と、先ほど説明したとおり、成績ではJ3リーグ二十チーム中十四位と低迷をしておりましたが、ホームゲームの平均観客者数の順位は第三位だったそうです。また、二〇二三年シーズンに関して言えば、
ホーム平均入場者数は四千七百三十三人、総入場者数は八万九千九百三十四人、ホームゲームの平均観客者数の順位は同じく三位だったそうであります。 また、私が観戦した最終節は、柏木、田中両選手の引退試合でもあり、今シーズン最多の七千十九名のファンの方が応援に駆けつけたそうです。 しかし、翌日同じ
岐阜メモリアルセンター長良川競技場で開催されました
国内トップリーグであるJ1リーグの
名古屋グランパスと柏レイソルの試合には約一万八千四百七十五名の方が来場されたとお聞きしました。 ちなみに、過去最多の
ホームゲーム入場者数は、二〇一七年の
名古屋グランパスとの一戦、名岐ダービーであり、一万七千二十七名の入場者数を記録したとのことであります。 今回の最終戦後の
サンクスセレモニーでは、今季をもって引退される両選手の言葉にも大変感動を覚えましたし、柏木選手からは、引退後もFC岐阜に残りチームのために頑張るとの大変うれしいメッセージもいただきました。 さらに私の印象に残った挨拶は古田知事による挨拶でした。二〇二三年シーズン、
ディフェンス力が向上したFC岐阜に対し、あと残るはシュート、シュート、シュートと力強く連発され、さらに今年の流行語大賞となった
阪神タイガース岡田監督の「アレ」になぞらえ、我々が目指すべきは「あそこ」です。来年一丸となって「あそこ」を目指しましょうと力強く語った古田知事が大変印象に残りました。 古田知事が目指すFC岐阜の来季の目標「あそこ」とはどこでしょうか。 プロスポーツである以上、今シーズンの成績が二十チーム中八位だったということが重要であることは重々承知しておりますが、クラブ運営においては、より多くの方に試合を見に来ていただき、地元クラブの魅力発信の取組を行っていただくことも重要であると思います。 先ほど申し上げました
ホームタウンデーや
地域貢献活動等を通じて、FC岐阜の魅力発信の取組がされているところではありますが、FC岐阜の存在は知っていても、実際に試合を観戦されたことのない方々に、まずは会場に足を運んでいただき、試合の臨場感を体感していただくことなど、地元クラブをさらに盛り上げていただくための取組が重要と感じております。 そこで知事にお伺いいたします。 FC岐阜の新規ファン層の獲得や県民が一体となってFC岐阜を応援する取組など、なお課題があると思いますが、今季の課題を踏まえ、FC岐阜をより一層盛り上げていくための方策について、これからのFC岐阜が目指すところはどこなのかも含め、知事の御所見をお聞きいたします。 以上、前向きな御答弁を期待申し上げまして、私の質問を終わらせていただきます。御清聴ありがとうございました。 (拍手)
○議長(野島征夫君) 知事 古田 肇君。 〔知事 古田 肇君登壇〕
◎知事(古田肇君) おはようございます。 議員は初めてFC岐阜を観戦していただいたということで、スタジアムの光景に大いに興味を示し、また一気にファンになっていただいたようでありまして、大変ありがたいことでございます。来シーズンは、ぜひ友人・知人お誘い合わせの上、できる限り観戦にお出かけいただいて、さらに盛り上げていただければさらにありがたいということでございます。 さて、FC岐阜は、県とそれから全ての県内市町村、すなわちオール岐阜で支援するという、全国でもまれな、かつ岐阜県初のプロスポーツチームでございます。そして、Jリーグの中でも、とりわけ地域との交流に力を入れているチームでもあります。 今シーズンも、五百回以上にわたって、子供たちや障がい者に対するサッカー教室、防災の啓発、フードドライブなどのホームタウン活動に取り組んでおります。あと、FC岐阜の選手それぞれが県内四十二市町村のいずれかを担当してその魅力をPRするというホームタウン応援大使という取組もございます。 あと、市町村の魅力のPR、特産品販売、住民の観戦招待などを行う
ホームタウンデー、そして御当地グルメの屋台村など、多くの企画を実施しております。 さらに、選手の育成におきましても、トップチームの下にSECOND、さらにその下にU-18などの下部組織を擁するなど、サッカーの裾野拡大にも精力的に取り組んでおります。 それ以外にも、サッカーのみならずバスケットボールやソフトボールなどの県内トップチームが連携する組織でありますGIFUNITEにも参加をし、種目の垣根を超えて積極的に活動しておられます。 こうした取組に加え、FC岐阜では、今後、企業や市町村などと共同で行う共創事業と銘打って、ホームタウン活動を一段と深化させていくということなど、オール岐阜での様々な連携を深めていく方針でございます。県としてもこれらに大いに期待し、引き続き支援をしていきたいと思っております。 しかしながら、御指摘のとおり、十二月二日の最終戦は、七千人を超える今季最高の観客動員数を記録したものの、今シーズンの平均観客数は四千七百三十三人となりました。この数字はJ3の中では三位ではありますけれども、翌日同じ場所で行われたJ1の
名古屋グランパスの試合はもとより、FC岐阜にとってJ2最後の年となった二〇一九年の年間平均観客数六千六百四十四人にも遠く及ばないわけであります。 このため、J3降格から既に四年が経過し、また新型コロナによる行動制限が解除され、県民こぞってスタジアムに足を運ぶことが可能になった今、J2復帰に向けて勝ち抜くチームへの脱皮が強く望まれるところであります。 今シーズンは、昨年のワールドカップカタール大会で日本代表コーチとして活躍された上野監督を迎えて新たなチームづくりに挑んだ一年でありました。総失点数はJ3で少ないほうから三位と堅い守備力が評価される一方、ここぞという試合に勝ち抜く力、とりわけ得点力に課題を残したと思われます。御指摘の
サンクスセレモニーでの私の御挨拶は、そのことを申し上げたわけであります。こうした私の感想を来シーズンも続投される上野監督に直接ぶつけましたところ、得点力をどう高めていくか、今いる選手が持っている高い能力をいかに発揮してもらうかが課題であるという考えを述べておられました。監督の一貫した指導に期待したいところであります。 さて、長良川競技場は、既にJ1規格の基準を満たす施設になっております。私にとりましてのFC岐阜の目指す「あそこ」とは、全てのサポーターの皆さんの思いと同様に、地域にしっかりと根を下ろしながら目指していく「あそこ」、あの「高み」であります。
○議長(野島征夫君) 教育長 堀 貴雄君。 〔教育長 堀 貴雄君登壇〕
◎教育長(堀貴雄君) 二点御質問がありました。 初めに、文化部活動の地域移行についてお答えをいたします。 県内百七十二の公立中学校に、文化部活動は二百九十七部あり、そのうち吹奏楽、美術、パソコン、合唱その他音楽部で全体の約七割を占めているところです。その中で、今年度末までには、運動部活動の約五割、文化部活動の約二割が地域移行する予定です。 来年度開催される「清流の国ぎふ」文化祭二〇二四に向けて、現在、関連団体の活動がこれまで以上に活発化しております。そうした中で、課題となっている文化部活動の指導者不足に対しては、例えば中学校と岐阜県吹奏楽連盟の加盟団体との合同練習など、文化祭を契機とした関係団体との交流や、県民文化局との連携を通して、来年度から開始する地域指導者人材バンクに、団体の関係者に指導者として登録していただけるよう取り組んでまいります。 また、活動場所の確保については、例えば地域の文化会館や統合によって空き校舎となった小学校を練習や楽器保管のための場所として活用している事例を、市町村に紹介、助言するなど生徒の活動場所の確保がより進むように働きかけてまいります。 次に、
フラッグフットボールの有用性に対する認識と今後の取組についてお答えをします。
フラッグフットボールは、現行の学習指導要領において、小学校の三年生から六年生において取り扱うことができるとされております。令和四年度には、県小学校体育科研究部会が加茂郡の小学校において、県内約百二十名の小学校教員を対象に、
フラッグフットボールを取り扱った研究授業を行いました。 これまで広く取り扱われてきたバスケットボールやサッカー等とは異なる新しい種目に取り組むことで、運動に苦手意識を持っている児童にも、当日の授業では、自分たちが考えた作戦が成功したときに、仲間と一緒に喜び合う姿が見られました。その様子から、現在の子供たちに求められている力を育むための有効な種目であることが認識されたところです。 今後、県教育委員会としましては、新たな種目の経験が全ての児童が運動好きになることにつながるよう、教員を対象とした体育の教材を学ぶ研修の中に
フラッグフットボールについても取り入れることで、各学校において、その実態に応じて、実施を検討していただけるものだと考えております。
○議長(野島征夫君) 九番 山内房壽君。 〔九番 山内房壽君登壇〕(拍手)