千曲市議会 > 2024-06-05 >
06月05日-04号

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  1. 千曲市議会 2024-06-05
    06月05日-04号


    取得元: 千曲市議会公式サイト
    最終取得日: 2024-09-19
    令和 6年  6月 定例会(第3回)---------------------------------------           令和6年6月5日(水曜日)---------------------------------------● 議事日程(第4号)  令和6年6月5日(水曜日)                午前10時 開議第1 一般質問(個人)第2 議案審議   議案第34号 千曲市日本遺産センター条例の一部を改正する条例制定について   議案第35号 千曲市下水道条例の一部を改正する条例制定について   議案第36号 千曲市下水道事業等の設置等に関する条例の一部を改正する条例制定について   議案第37号 千曲市水道事業の設置等に関する条例の一部を改正する条例制定について   議案第38号 千曲市長選挙記号式投票に関する条例を廃止する条例制定について   議案第39号 令和6年度千曲市一般会計補正予算(第1号)の議定について   議案第40号 令和6年度千曲市国民健康保険特別会計補正予算(第1号)の議定について   議案第41号 市道路線の認定について   議案第42号 市道路線の廃止について   議案第43号 大田原横手辺地に係る公共的施設総合整備計画の変更について   議案第44号 令和6年度消防ポンプ自動車購入契約の締結について   議案第45号 令和6年度 鳴海川河川改修工事第1工区請負契約の締結について   請願等の受理について---------------------------------------● 本日の会議に付した事件……前記議事日程のとおり---------------------------------------● 出席議員(20名)   1番   林 慶太郎君      11番   中村眞一君   2番   田中秀樹君       12番   倉島さやか君   3番   聖澤多貴雄君      13番   前田きみ子君   4番   宮下繁明君       14番   袖山廣雄君   5番   中村恒彦君       15番   柳澤眞由美君   6番   川嶋敬信君       16番   和田英幸君   7番   吉池明彦君       17番   荻原光太郎君   8番   北川原 晃君      18番   和田重昭君   9番   滝沢清人君       19番   金井文彦君  10番   飯島 孝君       20番   小玉新市君---------------------------------------● 欠席議員(なし)---------------------------------------● 説明のため出席した者の職氏名   市長        小川修一君   健康福祉部長    宮尾憲夫君   副市長       大内保彦君   次世代支援部長   斎藤正樹君   総務部長      北澤武彦君   経済部長      洞田英樹君   危機管理防災担当部長        建設部長      湯本永一君             横林伸一君   企画政策部長    栗原 力君   教育長       小松信美君   公民共創推進担当部長        教育部長      小岩成夫君             青木猛治君   市民環境部長    坂口和志君   文化創造担当部長  吉池光裕君---------------------------------------● 事務局出席者氏名   議会事務局長    田島育男君   議会事務局次長   岡田敏彦君   議事係長兼調査係長 小林一哲君   書記        池田貴広君---------------------------------------午前10時 開議 ○議長(小玉新市君) 定足数に達しておりますので、ただいまから本日の会議を開きます。--------------------------------------- △日程第1 一般質問 ○議長(小玉新市君) 日程第1、一般質問を行います。 通告に基づき、順次発言を許します。 1番、林 慶太郎議員。          〔1番 林 慶太郎君 質問席〕 ◆1番(林慶太郎君) 議席番号1番、自由政策研究会、林 慶太郎でございます。6月定例会、一般質問3日目、最終日の1番バッターとして、発言通告書のとおり順次質問をしてまいりたいと思います。 大項目1、公共施設の地元譲渡について。 千曲市公共施設個別施設計画におきまして、主に地元への譲渡、地元への移管として進められております公共施設に関してお伺いをいたします。 小項目1、住民説明会等の進捗は。 雨宮区では、転作促進研修センター(雨宮会館)の地元譲渡に関します住民説明会が2月に行われました。ほかにも、各地で地元への譲渡もしくは移管という形で地域との話が進められている中には、住民説明会を開催されている施設のある地域もございます。 自治体である千曲市の意向と、そして地域の皆さんの考え、地元にそういった公共施設が移管、単純な話ではないんですけれども、維持といった負担が地域にのしかかってくるという中で、そこに対する合意形成を図っていく、お互いの意見を協議していく場として、関係住民への説明会というものは、地元譲渡、そして公共施設の個別施設計画自体を認識いただき、そして進めていくためにも早期に取り組む必要があると思います。 こうした地元譲渡の予定となっております各施設につきまして、地元協議の進捗、そして、その中でもとりわけ住民説明会の実施状況についてはいかがか、お伺いをいたします。 ○議長(小玉新市君) 北澤総務部長。          〔総務部長 北澤武彦君 登壇〕 ◎総務部長(北澤武彦君) 住民説明会等の進捗状況についてでありますが、地元譲渡対象施設となっている20の施設について、令和5年度中に区長、自治会長をはじめとする地域の役員の皆様を中心に、多くの説明と協議の機会を持たせていただきました。 また、住民説明会につきましては、桑原地区で2回、羽尾四区で1回、羽尾五区で2回、須坂区で2回、そして雨宮地区で1回の説明会を開催いたしました。 進捗状況ですが、地域によって受け止めの違いはありますが、地域の皆様で協議をいただく検討委員会を立ち上げていただき、具体的な話合いをこれから始められたところが増えつつあります。 さらに、力石地区では、当市の方針に御賛同を頂き、市が既存施設を取り壊し、その跡地に市の補助金を得て地区の皆様で新たな集会施設を建設するというような進め方をしていただいております。 徐々にではありますが、地元協議の中で市が公共施設を縮減しなければならない状況を御理解いただいているものと感じております。 ○議長(小玉新市君) 林議員。          〔1番 林 慶太郎君 質問席〕 ◆1番(林慶太郎君) 再質問させていただきます。 今ほど、住民説明会を開催された施設の関係の地区を御説明いただきましたけれども、力石支館は既に進んでいるところ、力石支館は違うんですけれども、住民説明会開催で述べていただいた施設に関しましては、先ほど私が申し上げた雨宮会館を含めて農林課所管の施設になっております。質問として申し上げたいのは進捗です。ほかのところは住民説明会を先ほど言った検討委員会立ち上げ段階でしたりとか、地元の役員、区長さんをはじめとした方々との協議段階であるとは思うんですけども、こういった進捗の差の要因というものは何があるのか。偶然かどうなのかあれですけども、担当する所管での違いが生じているのか、そういった要因も発生しているのかどうかに関して、この進捗差を再度質問させていただきます。 ○議長(小玉新市君) 北澤部長。          〔総務部長 北澤武彦君 登壇〕 ◎総務部長(北澤武彦君) ただいま農林課の所管している施設についてということでありましたけれども、農林課では、更級地区については、結構、合意形成が進んでおるところであります。区長や代理区長さんの皆さんと協議をしておるんですけども、そちらの理解を頂いているという状況です。 雨宮地区については、まだそれほどの状態ではないということで、住民説明会を開催し、合意形成に向けているところですけども、その地域地域によって熟度といいますか、認識度というものに相違があるというところであり、進んでいるところという言い方はちょっと語弊がありますけども、こちらの考えに賛同していただいているところについては、順調に推移しているものと認識しております。 雨宮のお話が出ましたけども、こちらについては、さらに粘り強く丁寧な説明をして、合意形成を進めてまいります。 ○議長(小玉新市君) 林議員。          〔1番 林 慶太郎君 質問席〕 ◆1番(林慶太郎君) 今は農林課の所管されているところのお話を今御答弁いただいたと思うんです。ほかのところの集会施設といっても、地元の話になってしまいますけど、あんずの里観光会館は観光課で、地域でいえば、生涯学習課がコミュニティセンターとかを所管をされている。農林課では、今、更級と雨宮の話を頂いたんですけども、要は所管それぞれで個別施設計画の地元譲渡の関係はそれぞれのその施設の形態によって進められているとは思うんです。その所管がそれぞれでやっていることでの進捗で、今、住民説明会は全て農林課の所管だったというのが私の感想だったので、その辺のところの要因としてあるのかどうかというか、所管ごとの動きです。横の共通でやり取りを連携して進められているかどうかというところを再質問として伺いできればと思います。 ○議長(小玉新市君) 北澤部長。          〔総務部長 北澤武彦君 登壇〕 ◎総務部長(北澤武彦君) ただいまの農林課が所管している施設について、農林課が中心でやっているわけですけども、当然、財政課もその場に一緒に行って説明をしております。 また、その他のところでいいますと、人権施設の関係で人権男女共同参画課が所管しているのが2つ施設がございます。こちらも財政課とともに進めておるところであり、また、生涯学習課では、倉科コミュニティセンター稲荷山公民館大田原分館、あと、力石支館や上山田の公民館の温泉分館についてを担当して、こちらも財政課とともに連携をしながら進めており、先ほど、あんずの里観光会館と出ましたけども、観光会館のほか、戸倉温泉観光会館、また、さらしなの里展望館については観光課が所管となり、こちらも財政課と連携しながら、丁寧な説明に努めているところです。 ○議長(小玉新市君) 林議員。          〔1番 林 慶太郎君 質問席〕 ◆1番(林慶太郎君) 再質問ですけども、次の関係になります。先ほど私が申し上げた雨宮会館、私も2月10日だったでしょうか、そちらの住民説明会にお邪魔しまして、そのお話の内容を伺わせていただきました。 いろんな御意見はありましたし、それ一つ一つを紹介するつもりはないんですけれども、例えば、昨日の前田議員の御質問にもありました避難所の関係のことをやはり懸念、心配される声というものもございましたし、あちらの土地の事情とか、いわゆる建物の建っている土地の敷地の関係のとか、いろいろ地域のそれぞれの、今回でいえば雨宮区の事情というものに対して、そして、一番は地元への譲渡を反対する御意見というものもございました。 ただ、一方で、私がとりわけ感じたのは、ちょっと語弊があるかもしれませんが、参加された方々の中で若い世代の方々の御意見というものも、私が聞く中でありました。自分たちが若い世代ですので、当然、自分もそうなんですけれども、これから比較的、皆さんの中で地元に譲渡され、負担を担う期間というのは必然的に長くなってくる世代です。そういった方々が、将来負担というものはどうなっていくのかという純粋な懸念。 それと、そういう話が進むのであれば、学校施設といったものや他の公共施設を使って、現在ある公民館の機能を複合的な中で何か対処できないかと、ある意味では大変建設的な御意見というものが、そういった方々から出ているというのが私の受けた感想でした。 しかし、一方で、そういった方々、若い世代の方々が非常に少なかったというのが一番受けた感想です。これからこの地元譲渡の話を受けて、それから、先ほど申し上げました必然的に自分たちが世代の中で負担を担っていくことになってくるであろう若い世代の皆様に対して、今回のこの状況を、もちろん無関心というと語弊がありますけども、なかなかそこの現在の状況に情報として伝わっていない、もしくはそこに対して住民説明会のことを存在を承知していても、参加されないという方々もいらっしゃるかもしれないです。そういった方々へのアプローチというのは、私は非常に重要であるし、そういった方々の意見を聞いていれば、やはりそういった実際に自分たちが当事者としてどうしていけばいいのかという御意見というのはあると思うんです。そういった若い世代の御意見を、住民説明会も含めて、しっかりと酌み取る必要があると思うんですけども、そういった取組でしたり、今後、既に進捗が進んでいるところや、差はあれど、若い世代の声を取り組む、そういった取組というものがあるのかどうか、そして、やっていらっしゃるかどうかというところをお伺いできればと思います。 ○議長(小玉新市君) 北澤部長。          〔総務部長 北澤武彦君 登壇〕 ◎総務部長(北澤武彦君) 議員のおっしゃるとおり、若い世代の方々をこの議論に巻き込むということは非常に大切なことだと思っております。今、区長や役員の方々というのは比較的年配の方が多いわけですけれども、今後、住民説明会を行う中では、そのような若い世代の方にもしっかりと参画をしていただく中で、その方々の声をもしっかりと組み入れて、計画推進に向けて進めてまいります。よろしくお願いします。 ○議長(小玉新市君) 小川市長。          〔市長 小川修一君 登壇〕
    ◎市長(小川修一君) 地元譲渡の問題について、もっと若い人の意見を聞く機会を増やすように何か市で参加を呼びかけるような試みをしたらどうかという御提案でよろしいでしょうか。 今年度、LINEも活用を始めましたし、そういったツールを活用して呼びかけるという機会を増やすことは可能かと思います。また、ポリネコ!もそういったことにも使えるのかなと思っておりますけれども、いずれにしても、林議員に御提案を頂いた若い人たち、地元の方というのは別に年配の方だけではありませんので、特に若い人、ただ、どうしても人口バランスからいって、もう少ないのも致し方ないことなんですが、若い人たちの声を聞く機会というものは、つくれればそれは理想だと思います。 ただ、若い人のためだけにそういう機会をつくるというのも何かおかしな話ではありますので、今までの住民説明会の参加を若い人に参加してもらえるように呼びかけていきたいと思っています。 また、それこそ若い世代の代表で林さん、こうやって議員としていらっしゃるので、同年代の方にどんどん発信していただいて、林議員の考え方もしっかりと御説明いただいた上で、公共施設の在り方についてみんなで考えようというようなことを呼びかけていただければ、非常にいい議論ができるかと思います。よろしくお願いいたします。 ○議長(小玉新市君) 林議員。          〔1番 林 慶太郎君 質問席〕 ◆1番(林慶太郎君) もちろん不公平になるような形で若い世代の声だけ突出して取ってしまうというのは非常によろしくないかなと思います。公式LINEでしたり、あとポリネコ!ですか、様々なツールを使ってというところも御提案いただきました。それぞれのツールをしっかり活用できるぐらい、もっと若い世代にも登録含めてしていく、それはさっきの話です。私もそういった近い世代のところにいる身として、声がけや何かをしていくというのも大事ですし、自分の思いとかそういったものを発信していく、そういった意味では、次の項目にも含めてありますので、その中に含めながら考え方というか、こういったものもあるのではないかというところに移れればと思います。 小項目2に移らせていただきます。東部地区3施設の地元譲渡について。 雨宮区と同じ東小学校区(東部地区)にございます倉科区のコミュニティセンター、そして森のあんずの里観光会館、この3施設の地元譲渡の予定の施設につきましては、歴史的経過、そして施設ごとの特徴、先ほど申し上げました雨宮の会館におきましては民間の敷地であることや、あんずの里観光会館は観光の施設であることなどから、地元譲渡に関しましては、現状におきましても、先ほど雨宮区の事情は総務部長の御説明もありましたとおり、いまだこの譲渡に関しては反対、そして、その話をこのまま進めていくというところに関しては、反対の声というものが出ております。 そもそも私自身もこの関係に関しましては、議員になってすぐに請願という形で出させていただいております。それに関しましては、よりこの4年間たって、自分もいろいろ4年間、議会に出させていただく中でいろいろ勉強しました。いろいろ参考にはなりました。その中でも、それでもこういった形があるのではないかということはございますし、地域としてそういった署名の中での要望があったということも事実でございます。 ただ、その中でも4年間学ぶ中で、やはり令和9年度の合意形成という一つ決まっている中、それを目指していって、どんな形で合意形成をしていくかというところは、やはり平行線のままではあってはならないという中で、私としては、先ほどの提案ということもございましたけども、こういった例のように、その中で東部地区としての解決策というものも視野に入れて検討していくべきではないかと考えております。 あくまで例としてですけれども、現在、(仮称)地域づくり協議会の設立をモデル地区選定も含めて進めているところでありますけれども、こうしたシステムを東部地区単位という中で形成していき、そして協議会ですので、その施設は必要になります。その拠点をこの3地区の施設の代替の施設として、場所とかそういった細かなところはもちろんそれぞれ事情がありますけれども、そういった変わった施設、変えた施設として、その拠点機能として、そして、昨日お話もございました避難所といった複合的な機能を持った施設として活用していくことも一つの手法として考えていくなど、いわゆる現状の計画の中でこういった、もちろん地域からの提案というのが一番だと思います。地域がそういった声を望んでいないのにやるというわけにもいかないと思うんですけれども、地域としてそういった前向きな提案があったり、そして進めていって、御提案があった中で協議の中でこの案を視野に入れて検討していくお考えはあるのかどうか、お伺いいたします。 ○議長(小玉新市君) 北澤総務部長。          〔総務部長 北澤武彦君 登壇〕 ◎総務部長(北澤武彦君) 東部地区3施設の地元譲渡についてでありますが、議員御指摘のとおり、地元譲渡対象施設には、建設に至った経過からこれまでの歴史を含め、施設ごとに様々な課題があることは承知をしております。 地元譲渡に関する説明会の中では、現状維持を要望する意見を多く頂きますが、今後予想される人口減少や税収減に対応していくために、公共施設の縮減は避けて通れない課題であることを地域の皆様とともに考え、解決していかなければならないと考えております。 これまでの協議の中で、ある地区では、人口が減少して自身の地区だけでは新たな施設を建設する資金を集めることができないことから、近隣の地区と一緒になって対策を模索しているところもあります。 議員御提案の趣旨は、東部地区の3施設を統合し、新たな代替施設を3地区合同で建設するということだと思いますが、現在、総合政策課で制度設計をしている(仮称)地域づくり協議会の単位は、6つの基幹公民館ごと、または小学校単位としており、その中で拠点となる施設は、現存する公民館をはじめ既存公共施設の中から地域の皆様と協議しながら決定していくこととなります。 議員御提案のようなことが、今後、当該地域の協議の中で要望がありましたら、それについてはしっかりと検討をしてまいります。 ○議長(小玉新市君) 林議員。          〔1番 林 慶太郎君 質問席〕 ◆1番(林慶太郎君) 要望があればという形で、あくまでこれは私の例として挙げた案でございます。当然、この形に対してそうではないと、3地区それぞれでというのを望むんだという声ももちろんございます。今はそれが一番大きいんでしょうけれども、さっきの若い世代の声を聞く中で、将来への負担でしたりとか、そして、これから人口減少と答弁の中でもございましたけれども、そういった中でどう対応していくかというところも含めて、やはり考えていく必要があるのかなと。 今回はあくまで東部地区3施設の地元譲渡について、今ほどの提案でしたけども、これは別に東部地区に限られた課題ではないですし、やはりそういった中で、総量の縮減という一番のテーマの下、ただ、私の地元でいえば、あんずの里観光会館は、譲渡の一番の理由の中に観光施設であるというところはあるんですけれども、その背景には、利用実態、集会施設、いわゆる公民館や地域の人たちの集会の集まる場としての機能というのがほとんどであり、観光施設、いわゆる観光機能というものは弱いといいますか、実態として公民館であることがほとんどであるといった背景から今回の地元譲渡、観光施設なのに何で地元譲渡なんだという地域の声がある中では、そういったお答えが来ている現状でございます。 であれば、複合化というもの、総量縮減という一つのテーマを持ちながらも、その弱いと言われている観光機能やそういった今課題となっているところをしっかり、むしろ強くしていく。そして、地域で避難所とかといった災害の対策もそうですし、地域で望まれている声や地域がこうしていきたいんだという声を集約し、そして、そういった声の中で新たな形というものを、いわゆる将来の投資となるような形というものが、もし提案としてあって、それを地域が望むのであれば、しっかりそれを受け止めていく必要というものはやはりあるのではないかなというのが、私の考えです。 縮減も大事なんですけれども、その中で必要な在り方というものに、ぜひ、これも協議を進めていかなければいけないですし、その中でそういった提案があれば、しっかり話のテーブルに乗せてやっていくよといった思いが行政としてあるということが分かれば、地域としてもそういった御提案をしていけるのではないかなと思うんです。 先ほどのあれは、若い世代としてのというところで答弁として市長から頂いたんですけども、また、東部地区3施設という小項目の中ではあるんですけれども、こういった将来の投資とつながるような話の中では、個別施設計画を含めて、しっかりそういった協議の場として行政としても話していくんだというところ、ぜひ市長の御所見を伺えればと思うんですけれども、いかがでしょうか。 ○議長(小玉新市君) 北澤部長。          〔総務部長 北澤武彦君 登壇〕 ◎総務部長(北澤武彦君) あんずの里観光会館の例を出されましたけども、もちろん御承知のとおり、私も森の出身でございます。観光会館が担ってきた観光振興における役割というのは十分承知しております。 時期には多くの人があの場を訪れ、これからはまた実の時期になれば、あそこでジャム作りシロップ作り体験をするというところであり、観光振興に大きく寄与している施設であり、今現在もそれには変わりないと思っております。その在り方についてもしっかりと踏まえ、言い方はあれですけども、落としどころみたいなものをしっかりと地元と協議をしながら進めてまいることが一番大事だと思っております。よろしくお願いします。 ○議長(小玉新市君) 林議員。          〔1番 林 慶太郎君 質問席〕 ◆1番(林慶太郎君) 落としどころというところでの言葉でありましたけども、地域の思いとして、現状のままで維持してほしいという声が強いというのは確かでございますが、もちろんそのままでは千曲市としてもいかないというところもしっかり話し合いながら、それでも地域の思いがこういうものがあるんだというものがあれば、それをしっかり受け止めるといった形の進め方をぜひともこれから、既に住民説明会も行われているところもございますけれども、そういった提案の中で、よりよい地域にしていこうという声を拾い上げる形を、ぜひ行っていっていただきたいなと思います。 次に移ります。大項目2、若い世代の健康増進について。 小項目1、食育による健康増進について。 第三次ヘルスアップ千曲21や、こちらも第3次千曲市食育推進計画におきましては、学童期(主に男子)から青年期、壮年期、こちらは男女ともに肥満傾向とあり、メタボリックシンドローム該当者もしくは予備群、そして糖尿病の有病者の割合が非常に高い傾向にございます。 食育に関する質問ですので、学童期でいえば女子はむしろ痩せ、肥満とは逆ですけども、痩せの傾向にあるという数字も出ております。こういった学童期からの食育の推進による適切な食生活への意識、そして習慣づくり、また、ライフスタイルが学童期から変わってきます。青年期においての食育の推進が非常に重要ではないかと考えております。 現在、千曲市におきまして、学童期・思春期等における食育推進とライフスタイルの変化が伴いました青年期と、大人になってからの食育推進の施策はどのように行われているか、こちらをお伺いいたします。 ○議長(小玉新市君) 宮尾健康福祉部長。          〔健康福祉部長 宮尾憲夫君 登壇〕 ◎健康福祉部長(宮尾憲夫君) 食育による健康推進についてでございますが、最新データの令和5年度の中等度・高度肥満傾向である小学5年生男子は6.5%でございまして、令和4年度の11%と比較しますと減少となりましたが、二十歳から60歳の男性の肥満者は36.7%、40歳から60歳女性の肥満者は23.5%と、青壮年期の肥満は増加傾向にあります。 食育につきましては、千曲市食育推進会議を毎年1回開催し、養護教諭や給食センター栄養教諭から食育に関する取組状況を把握しております。 学童期におきましては、学校給食を通じて食への関心と理解を深め、望ましい食習慣を身につけることを目的に、給食だよりや給食センターだよりの配布、学校訪問などを実施しております。 令和5年度は、学年に沿った食育授業、講話等を年間58回実施したほか、親子給食・職場体験の受入れをし、食への関心が高まるよう努めてまいりました。 今後も、学校保健統計や児童生徒の食に関する実態調査等を基に、実態に沿った食教育を実施し、児童生徒の健康増進に努めてまいります。 また、ライフスタイルが変化する青年期におきましては、各種健診の受診勧奨を行い、生活習慣病が発症しないよう、健診結果から御自分の健康状態が把握できる資料により、自分に合った食生活や健康管理の方法を自ら実践できるような保健指導で食育を推進してまいります。 ○議長(小玉新市君) 林議員。          〔1番 林 慶太郎君 質問席〕 ◆1番(林慶太郎君) 青年期の関係はこの後の項目に入るので、その前に1つ再質問なんですけども、青年期の食育推進に関して、私の通告の書き方の関係もあったのかなと思いながらもお伺いしたいのが、青年期になりますと、一つ大きな変化としてあるのは、自分たちの食生活もございますが、子供たちの食生活というのがあります。それは、給食については今ほど御答弁いただきましたけれども、給食外、それぞれの日常生活の中での学童期の子供たちに対する食育というものがあって、それに対してどうやって食育を進めていくかとか、いわゆる青年期の人たちが自分だけでなく、子供たちやそういった人たちに向けた食育というものをしっかり知識として、また、推進の中で理解や意識をしていくのも必要ではないかなと思いまして、そういったところに関しての施策というものに関して、もう一度お伺いできればなと思います。 青年期の方々が自身ではなく、学童期になるのか、子供たちに対しての食育というところです。給食は御答弁いただいたのであれなんですけども、それ以外のところでどのような取組をされているかをお伺いできればと思います。 ○議長(小玉新市君) 宮尾部長。          〔健康福祉部長 宮尾憲夫君 登壇〕 ◎健康福祉部長(宮尾憲夫君) 青年期の方が御自身ではなく、お子様に対してどのような食育を行うかというようなことであるかと思いますけれども、それに関して、特にこういうことをやっていますというのは、今この時点では資料がございませんので申し上げられないんですけれども、やはり食育に関して、自分の健康ということでございますので、国は健康日本21という大きな政策の中で食育も包含しておりますけれども、食育というのは非常に多岐にわたる分野です。当然、各健康保険組合、協会けんぽですとかそういったところも、国保はもちろんそうなんですけれども、それらのところでこういった食生活をしていって、行動変容を促していくというようなことです。今までと同じことをやっていたのでは変わらないということで、行動変容を促していくようなことを保健師さんが保健指導を行うということで、その方に対しては行っているということをやっておりますけれども、お子様に関しては、基本的には学校が中心でやっていただいているということでございますので、また、今後、我々のほうでも、またそういったところにも視点を持って、施策を考えていければと思っております。 ○議長(小玉新市君) 林議員。          〔1番 林 慶太郎君 質問席〕 ◆1番(林慶太郎君) 次の項目でも考える健康無関心層というところがやはりポイントなのかなと私は思っていまして、やはり無関心から関心を持つというところには、自分ごとであるとか、何か自分に関係することになっていくというところなのかなと思います。自分自身の健康もそうですけれども、とりわけそういった子供たちの健康というものも、食から考えていくというところも一つのきっかけなのかなと思いますので、そういったところもまた形の中で取り組めるものを考えていっていただけたらと思います。 その次の項目に移ります。小項目2、インセンティブを活用した取り組み。 自身の健康状態の把握でしたり、もしくは何か症状を抱えていた場合でも、早期発見によって治療ができる、そういったことを若い頃から健康への意識でしたり、習慣づくりをしていくということは非常に重要です。しかし、ライフスタイルの変化でしたりとか、もしくは青年期だけではないんですけれども、多忙から来る変則的な生活リズムといった事情によりまして、自身の健康のことを考える意識がおろそかになってしまうと、もしくは、そもそも先ほども申し上げました健康に関して関心がない、いわゆる健康無関心層にいかに自身の健康について考えてもらうかというところが非常に課題であると思います。先ほど肥満傾向であるというのも、これも一つのそちらが原因ではないのかなと思います。 こういった無関心層や、なかなか健康意識がおろそかになってしまっている皆さんへ、とりわけ若い世代の皆さんへのアプローチでしたり、健康増進につきまして、インセンティブを活用した交渉でしたり、何かそういったものを活用しました取組というものについて伺います。 まずは健康ポイントの活用について、これまでの答弁の中で、地域通貨やポイント制度を進めていく中で、健康ポイントについても考えていくということでしたが、こちらの現在の進捗、そしてもう一つ、シートでしているとか、アプリを活用した健康のデータの見える化による意識づくり、そういったものは検討もしくは取り組まれているか、こちらに関しましてお伺いをいたします。 ○議長(小玉新市君) 宮尾健康福祉部長。          〔健康福祉部長 宮尾憲夫君 登壇〕 ◎健康福祉部長(宮尾憲夫君) インセンティブを活用した取組について、1点目のポイント制度についてでございますが、現在、市では地域通貨ポイント制度に関する企画政策会議を設置し、昨年度は先進地の視察を行うとともに、多くのシステム事業者から提案、説明を受けているほか、県主催の長野県デジタル地域通貨導入効果分析研究会に参加をいたしました。他市町村の状況などを把握しながら、本年度も調査研究を進めております。 地域通貨ポイント制度導入には、導入運用の経費や各種団体との協力、運営体制の整備、利用者・参加店舗をいかにして増やすかなど、永続的な運用をしていくための課題も多いことから、健康ポイントなども含め、今後も慎重に研究を進めてまいります。 次に、2点目の健康データの見える化についてでございますが、20歳から39歳の市民を対象とした一般健診では、健診結果の危険度に応じ色分けをし、経年的にデータの変化が確認できるようシートを作成しお渡しをしております。 アプリ等を活用した健康データの見える化については、先ほどの地域通貨ポイント制度導入に関する企画政策会議での議論や費用対効果等の検証も含め、健康寿命の延伸のための活用の在り方について幅広く研究をしてまいります。 ○議長(小玉新市君) 林議員。          〔1番 林 慶太郎君 質問席〕 ◆1番(林慶太郎君) 2点聞かせていただく中で、両方に共通するところで、やはりこの地域ポイント、地域通貨制度のところの進捗というところが少し結構かかってくるなと思うんです。私としては、ぜひとも早く健康ポイントを活用して、健康のことです。ましてや若い世代のことなので、どんどん進めていただきたいなと。もしくは、さらにこちらを優先して、率先して進められるぐらいに進めてもらえればなとは思うんですけども、政策会議も出来上がってきている中で、地域通貨・ポイント制度、まずはそういった健康ポイントのところから考えていく中で、そちらを先駆けて進めていくような形でこの健康ポイントを進めていくことはできないのかどうか、最後に答弁を頂けたらと思いますが、この制度の関係についていかがでしょうか。 ○議長(小玉新市君) 洞田経済部長。          〔経済部長 洞田英樹君 登壇〕 ◎経済部長(洞田英樹君) 地域通貨ポイント制度に付随して健康ポイントという御質問でございますが、現在、地域通貨ポイント制度の研究を進めるのに当たり、昨年、長岡市と長井市のほうに、先ほど健康福祉部長から答弁があったとおり、視察して勉強をしてきました。 その中で一番の課題は、やはり地域通貨ですので、市内のお店、企業さんに賛同を頂いて、それで仲間になってもらって、その地域通貨が使えるような企業さんを募集して賛同いただき集めなくてはいけないんです。その中でいろいろ歩いたりしたところのポイントをついたのをお金に換えて使える、その場所を探さなくてはいけない、募集しなくてはいけないということもあります。 それで機械を導入したりする経費が、今まで私どもが視察した中では、コロナの補助金を使ってやっているところが多いんです。そのお金がもう今ではないので、それに代わる財源を探さなくてはいけないというのがあって、デジ田のほうでも、今、研究はしているんですけども、その多額なお金が数百万とか数千万ではなくて、億のお金がかかるということが、今、課題になっております。 よって、どのぐらいの企業さん、お店が集まるかどうかということも課題であって、その中で、少ないお店の中ですごい経費がかかってしまえば投資効果がないもので、その辺の運用の仕方というのも課題になっております。 それから、一番は地域通貨によって健康ポイントを使うとなると、今、研究しているんですが、なかなか財源の関係、それからどのぐらいのお店が集まるかという課題があります。そうでなくて、もっと簡単なやり方がないかなということも含めて研究はしております。 例えば、先ほども走行して、何キロ走ったら、何キロ歩いたらポイントがつくとなれば、例えば市でちくま割の割引券とか通貨を出すんですが、そういうので引き換えるとか、いろんなやり方があると思うんです。例えばの話なんですけども、違うやり方ができないかどうか。先ほど健康ポイントが優先するとなれば、地域通貨ではなく違うやり方も考えられるのではないかなと考えております。 ○議長(小玉新市君) 小川市長。          〔市長 小川修一君 登壇〕 ◎市長(小川修一君) 地域通貨、そしてその地域通貨を普及させる上で、健康ポイントなどのポイントと絡めて取組ができないかということは、以前からいろいろな議会からも御指摘も受けておりますし、私自身も就任当初からそういったことができないかということで、各課に指示をして研究をさせているという現状であります。 その中で見えてきた課題として、先ほど部長が答弁をいたしましたように、財源の問題、そして、一番協力していただく加盟店をいかに増やすかということであります。そういう意味では、商工団体を通じた事業者の方々の御理解が大きくかかってくることと、あと、恒久的な財源をどのように確保するかということが課題となっておりますが、部長が申し上げたように、いわゆるデジタルを使った地域通貨というそういう大々的なものであれば、そういう財源が非常に重要な課題となりますけれども、そうではない、より簡易なもので、何かポイントに応じて、例えばクーポンみたいなものをお渡しすることができないかとか、そういうことも含め、今、庁内で再検討をしているということであります。 ○議長(小玉新市君) 林議員。          〔1番 林 慶太郎君 質問席〕 ◆1番(林慶太郎君) 簡易な形で、また即時に導入できるようなそういった取組も含めて、今回は若い世代というふうに限定しましたが、ぜひ市民の健康増進を、このインセンティブを活用して考えていただけたらと思います。 以上で質問を終わらせていただきます。 ○議長(小玉新市君) ここで10時55分まで休憩といたします。                            午前10時43分 休憩---------------------------------------午前10時55分 開議 ○議長(小玉新市君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 続いて、9番、滝沢清人議員。          〔9番 滝沢清人君 質問席〕 ◆9番(滝沢清人君) 議席番号9番、公明党、滝沢清人です。 初めに、地球沸騰化対策のトップ、国連グテーレス事務総長の一部挨拶を引用します。まず、一昨年11月のCOP27開会挨拶では、  私たちの地球は気候変動による混乱が取り返しのつかないものとなる臨界点へ急速に近づいています。私たちは「地球変動地獄」へと向かう高速道路をアクセルを踏んだまま走っているのです。時は刻一刻と過ぎていきます。そして、私たちは敗北しつつあります。温室効果ガスの排出量は増え続け、世界の気温は上昇し続け、私たちの地球は気候変動による混乱が取り返しのつかないものとなる臨界点へ、危険なほどに近づいています。より迅速かつ大胆な気候対策に向けて、私たち皆が総力を上げる必要があります。そのチャンスの窓はまだ開いていますが、一筋の細い光しか残されていません。という極めて深刻な状況を1年半前に各国首脳に訴えました。 次に、今年3月、世界気象の日での一部挨拶です。  私たちの気候は崩壊しつつあります。その兆候はかつてないほど明確に現れています。世界中で火災、洪水、干ばつが発生しています。異常事態がニューノーマルとなっているのです。人類への影響は明白であり、人命が奪われ、生計手段が失われ、国々の経済は一変しました。気候の大混乱は地球上のあらゆる地域、国家、コミュニティーを脅かしています。と訴えました。 世界の環境活動家からすれば、捉え方が生ぬるいとブーイングが起きるかもしれませんが、危機的な温室効果ガスによる気温上昇は厳しい想定以上の速さで進行しています。 今回は、防災の危機管理に絞って質問してまいります。 大項目1、沸騰化時代に適応せよ!防災の鉄則は「災害が起きる前の準備」にあり。 小項目1、大水害のリスクが前代未聞レベルに突入。 EU気象機関コペルニクス気候変動サービスは、世界月間平均気温が、昨年の6月から今年の4月まで11か月連続で史上最高を更新し続けていると発表しました。5月も同様の見込みです。既にCOPの危機目標1.5度を大幅に超えていると考えられ、これはグテーレス事務総長が言う「気候変動地獄」へ突入したことを意味すると考えなければなりません。 防災の鉄則は災害が起きる前の準備にあります。千曲市にとって最も警戒が必要なのは、日本近海海水温の異常な上昇で、発達しながら上陸してくるスーパー台風への備えです。これまでのように100年に一度ではありません。 損保機構が全国自治体を水害リスク評価し、千曲市はレベル5の中でも断トツに厳しいまちです。対策を他の自治体と比べている場合ではありません。激変する沸騰化時代への適応として、市は大水害リスクから市民の命をどう守るかです。 以下の内容について、市民が納得し積極的な避難行動につながる危機管理対策、全国屈指の危険なまちとして、最悪の災害に備えるその決意を示していただきたい。 1、想定被災者5万人超の大水害、市民が想定する避難方法など、意向アンケート調査は。 2、スーパー台風襲来で逃げ遅れゼロを目指す。上陸3日前からの市対策本部設置、全職員非常時タイムラインは。 3、堤防決壊で6メーターから2メーター以上の洪水が発生した場合、3階以上の避難場所の総収容人数は。 4、3階以上の福祉避難所開設受入れタイムラインは、また、収容者の地域分けは、各施設の収容人数・総収容人数は。 5、群馬県板倉町の水害危機管理対策、標高値を入れた詳細版ハザードマップ配布、洪水時緊急避難場所建設など、市は市民の命を守るまちづくりにどう取り組むか。 6、沸騰化突入という異常事態、県下最悪の被害が想定される本市にあって、日頃からの専門的な啓発活動、とりわけ小中高生への教育など、気象防災アドバイザーの採用は重要ではないか。 ○議長(小玉新市君) 横林危機管理防災担当部長。          〔危機管理防災担当部長 横林伸一君 登壇〕 ◎危機管理防災担当部長(横林伸一君) 市民への意向アンケート調査について御質問いただきました。 大規模水害時の避難方法につきましては、人数によらず避難してきた方を混乱せずにしっかりと受け入れられる緊急避難場所の拡充と、開設・受入れ・運営体制の構築・強化をすることが重要であると認識しております。 また、市民一人一人がタイムライン等の作成により、安全な場所にある親戚・知人のお宅や市が開設する避難所、自宅が安全な場所である場合には自宅の2階など、自分が最も安全であると考える場所で、移動手段が確保できる場所を避難先としてあらかじめ決めていくことが重要なことから、今後も出前講座など、様々な場面を通じて周知を図ってまいります。 議員御提案の予定避難場所などの事前アンケート調査につきましては、群馬県板倉町を例に挙げていただき、研究してまいりましたが、当市とは規模が違うことから、全戸配布による全戸回収は難しいものと考えております。 次に、スーパー台風における対策本部設置と非常時タイムラインについてでございますけれども、大型台風の接近に伴う対応につきましては、国、県等の関係機関との連携はもとより、情報共有を図り、避難行動を促すための対応を迅速に行っております。 具体的には、それらの情報を基に早期に災害対策本部を設置するとともに、自主避難や高齢者の避難を向けた早めの情報発信、避難所の開設準備と消防団等による見回りや排水機場の点検など、市民の皆様の安全を最優先に逃げ遅れゼロに取り組んでおります。 また、災害に備えた職員の配備体制につきましても、段階に応じて招集を図るタイムラインを備えております。いずれにしましても、災害対応に当たりましては、全職員が危機管理意識を持って対応していくこととしております。 次に、3階以上の避難場所の総収容人員についてでございますけれども、千曲市地域防災計画では、3階以上の収容所の人数は明記しておりませんが、総収容人員は約2万2,000人、2階以上の総収容人員は9,200人を想定しております。 また、災害時における避難所の受入れに関する協定を締結いたしました事業所等につきましては、総収容人員は約2,700人を想定しております。 次に、3階以上の福祉避難所開設のタイムラインについてでございますけれども、福祉避難所につきましても、千曲市地域防災計画では2階以上としていることから、3階以上の明記はございませんが、市が優先的に開設する避難所につきましては、一般指定避難所、福祉避難所を併設して開設することから、福祉避難所開設等も同じタイムラインとなります。 その他の福祉避難所につきましても、市の要請に基づきまして開設するとされております。 次に、収容者の地域分け、各施設の収容人員・総収容人員でありますけれども、地域分けを中学校区の4ブロックとした場合は、屋代中学校ブロックでは335人、埴生中学校ブロックでは349人、更埴西中学校ブロックでは301人、戸倉上山田中学校ブロックでは836人、総収容人員は1,821人となっております。 なお、協定を締結しております社会福祉法人等の有する施設、17施設につきましては含まれておりません。 次に、市民の命を守るまちづくりをどう取り組むかでありますけれども、群馬県板倉町の事例を交えての御意見を頂きました。ハザードマップにつきましては、今年度、県管理の河川の浸水想定区域図が公表されたことから、これらを反映した洪水ハザードマップを防災ガイドに附帯するマップとして作成し、市民の皆様へ配布する予定でございます。それに併せて、千曲川の堤防や避難場所等の標高値の表記についても検討してまいります。 次に、水害に対する小中学生への教育についてでございますけれども、防災や安全教育については、各学校での防災講演会や危険箇所マップ作り、避難所運営体験などを通じて学習を深めております。 また、昨年度からは、長野県教育委員会の学校安全総合支援事業を活用し、学校防災アドバイザーの派遣を受け、地域安全マップ作りや公開授業の取組、また防災意識の啓発や醸成につなげております。 学校での防災教育につきましては、昨年度拠点校の埴生中学校及び今年度拠点校の更埴西中学校の取組を市内各校と共有することで、充実を図ってまいりたいと考えております。 議員御指摘の気象防災アドバイザーの起用や、気象防災のプロからの見地からのアドバイス等を頂くことは有用であると思いますが、まずは気象庁のアドバイザー制度を活用し、気象・防災の講演会を開設するなど、市民の防災意識の向上に図ってまいりたいと考えております。 なお、6月30日の日曜日、信州の幸あんずホールにおきまして、千曲市公民館運営協議会が主催によります「気象・防災情報の見方と使い方~気象災害から命を守るために~」と題しまして、気象予報士・防災士であります平井信行様による講演会が開催されますので、多くの市民の皆様に御参加いただきたいと思っております。 ○議長(小玉新市君) 滝沢議員。          〔9番 滝沢清人君 質問席〕 ◆9番(滝沢清人君) 危機管理防災担当部長にお聞きします。私は今までずっとこのようなことを質問してまいりました。それで、先ほど紹介したように、昨年の6月から今年の4月まで、11か月連続で月間最高気温が更新され続けているという事実です。こういうふうにいずれなるとは思っていましたが、まさかこの1年でこの状況になるとは思っていませんでした。 失礼ですけども、危機管理に関する捉え方が何も変わっていないのか。前回の約5年前の19号台風のときにどれだけの水が出たですか。あともうちょっとで堤防を越えるところまで来ていました。もし、あと1.2倍か3倍の雨が降っていたら、完全に堤防を越えて決壊もしていました。もうこれからはその心配なんです。 要するに5万人の市民の皆様が安全に逃げられるかどうか、そこを基準に考えたら、今の避難場所が2階以上の数なんておかしいじゃないですか。私は最低で6メーターから2メーターと言ったんです。7から3メーター、4メーターになることだってあるんです。そう考えて、2階が避難場所なんてことは考えられないんです。その点どうですか。 ○議長(小玉新市君) 横林部長。          〔危機管理防災担当部長 横林伸一君 登壇〕 ◎危機管理防災担当部長(横林伸一君) 想定深につきまして、今、御質問いただきましたけれども、危機管理防災課として、また、千曲市といたしましては、早めに情報提供に努めるということを、今、取り組んでいるところでございます。安心して住める千曲市として、また、逃げ遅れゼロに向けました対策を進めるところでございます。 先日の中村議員からの質問にお答えしたとおり、市では防災メールの導入、気象についても発信しておることに併せまして、今年度からは、区長、自治会長様専用のメール配信を行っているところでございます。それに併せまして、ソフト面として、逃げ遅れゼロに向けた対策として、早め早めの情報を発信できるよう取り組んでおります。 6月号の市報でもお知らせしてございますけれども、市では防災行政無線を計画的に整備し、災害や避難情報などのお知らせを周知するところでございますけれども、今年度より、屋外放送設備の難聴地域にお住まいの世帯を対象に、予算の範囲内で戸別受信機を貸与することとしております。 また、併せて、昨年4月より、電話自動応答サービスの提供も開始され、屋外放送の内容を電話によりまして聞き取れるサービスも続けております。電話番号につきましては、0120の725104、「0120の何ごとよ」ということでございます。 また、令和5年度末から、千曲市LINE公式アカウントが運用開始されておりますので、御登録いただければ、市からのお知らせに加えまして、防災メールの内容も入手できますので活用をお願いしたいと思います。 防災情報につきましては、国、県等からの情報提供もございますけれども、千曲市防災行政無線設備、防災メールを最大限活用いたしまして、大雨、台風、地震などの災害情報や避難指示及び情報につきまして、市から市民の皆様へ大切な情報を伝達することとしておりますので、御活用をお願いしたいと思っております。 いずれにしましても、先ほど申し上げましたとおり、早めの情報を進めることによりまして、安心して住める千曲市として、逃げ遅れゼロに向けた対策を進めてまいりたいと考えておりますので、御理解と御協力をお願いいたします。 ○議長(小玉新市君) 滝沢議員。          〔9番 滝沢清人君 質問席〕 ◆9番(滝沢清人君) そんなこと聞いてないんです。前回の雨の1.2倍から、場合によっては2倍降ることだってあるんです。そのときに堤防は間違いなく決壊します。そのための備えをどうするかということなんです。市民の皆様にどう分かっていただくかということなんです。それを聞いているんです。普通のまちのことを聞いていません。千曲市のことを聞いています。 ○議長(小玉新市君) 横林担当部長。          〔危機管理防災担当部長 横林伸一君 登壇〕 ◎危機管理防災担当部長(横林伸一君) 今、議員からの御指摘によりますと、私は先ほどソフト面につきまして、危機管理防災課としてはこういうようなことを情報を流しながら、市民の方に安全に避難していただく、それが安心して住めるまち、千曲市としての取組と捉えております。 議員、御指摘の内容につきましては、私はソフト面で申し上げましたけども、その部分はハード面の対策として、市としても取り組んでおりますので、御理解いただきたいと思います。 ○議長(小玉新市君) 滝沢議員。          〔9番 滝沢清人君 質問席〕 ◆9番(滝沢清人君) ハードは何を取り組んでいるのですか。1.2倍から2倍の雨が降ったときに、あの堤防は間違いなく決壊します。どう取り組んでいるのですか。 ○議長(小玉新市君) 湯本建設部長。          〔建設部長 湯本永一君 登壇〕 ◎建設部長(湯本永一君) ハード面で市が現在何をやっているかという御質問でございますが、一番は、千曲川における信濃川水系緊急治水対策プロジェクトを着実に進めているということになろうかと思います。 ただ、信濃川水系緊急治水対策プロジェクトにおいても、千曲川において、令和元年台風(2019年台風)と同等の降水が発生しても越水することなく流すような河川整備、破堤することのないような堤防の強化を現在進めておるということで、1.2倍、1.4倍というような雨量は、現在想定する中でこの計画は行っておりません。 しかし、堤防自体は強化、補強されている状況を考えると、一概に1.2倍の雨が降ったからといって、壊れるということにはつながらないと理解しておりますが、いずれにせよ千曲川の対策とともに、市内の水路等も含めまして対策を進めていく必要があると考えております。とともに、ソフト面での逃げ遅れのないような対策も併せて進めていく必要があると考えております。 ○議長(小玉新市君) 小川市長。          〔市長 小川修一君 登壇〕 ◎市長(小川修一君) 危機管理の部長からはソフト面について、そして建設部長からはハード面についてお話をさせていただきました。 令和元年東日本台風から何も変わっていないという御批判は当たらないと私は認識しております。その当時と比べて、情報発信の内容ですとか回数、そしてその情報にたどり着く伝達手段は確実に増やしております。私が就任してから、旧ツイッター、Xのアカウントも開設して、今年度からLINEも開設したと。そして電話応答サービスも運用開始、防災デジタル無線の更新も適宜行っておると。なおかつ戸別受信機も希望者には貸与するという取組で、まず情報伝達については確実に充実をさせているということであります。 また、ハザードマップも全戸配布したものに加えて、さらに今回、補足するハザードマップも今年度配布するという予定であります。 そして避難場所ということでありますと、民間企業との締結数も増やしておりまして、民間企業の御協力も頂いて、確実に数は増やしていると。ただ、滝沢議員御指摘の全市民が同時に全員避難できるような場所は、残念ながら千曲市にはございません。これはもう物理的に無理であります。それはどのまちでも恐らく同じことが言えると思います。であるからこそ、事前に市民の皆様御自身が、避難というのは難を避けるということでありますから、難を避けるのは究極的に御自身なんです。ですので、まずは御自身で、日頃から気象情報だとか災害情報に関心を持っていただく。そのための啓発、まさに気象防災アドバイザーの方のお話を市民の方に一人でも多くお聞きいただくとか、そういったところの意識の啓発です。 そしてまた、できる備えを事前に確認すると。ハザードマップも御利用いただいて、いわゆる図上訓練と言われる地図を見ながら、このときはこういう動きをしましょうということを、ざっくりでいいと思いますので話し合われておくとか、そういったことが、今すぐできることとしては市で取り組んでいきたいと考えております。 数は少しずつ増やしておりますので、一人でも多くの方が逃げ遅れないようなことは努めてまいりますが、どうしても速攻性のあるものではないということだけは御理解いただきたいと思いますが、最善を尽くしてまいります。 ○議長(小玉新市君) 滝沢議員。          〔9番 滝沢清人君 質問席〕 ◆9番(滝沢清人君) まず、基本に、今までもハザードマップを見ていただければもう一目瞭然なんですけども、千曲市の場合、今、5万人と私は言いましたけども、ハザードマップではもっとひどいんです。もう5メーターから10メーター、真っ赤っ赤なんです。 今までのお話を聞いていると、そこまでは水が来ないという想定の中で皆さんが計画を立てておられるような気がします。前回の19号の水位と同じ、またはそれより若干多くても何とかのめるだろうというような、そのぐらいのところで話をされているのではないでしょうか。基本はやっぱりハザードマップなんです。あれは最悪の状態を言っています。 私たちも、これから超沸騰化の時代の中にあって、最悪を想定して避難の準備をしなければ、多くの方が逃げ遅れます。間違いないです。もし今年の10月に前回の雨の約1.5倍ぐらいの雨が降ったならば、市民の皆様は果たして逃げてくださるでしょうか。 今回、市報の中に2ページ目に特集として、「私のいつもにもしもの備えを」という2ページにわたって載りました。これを市民の皆様が見て、これを私が見ても、普通のまちの普通の防災ガイド、防災に対する注意事項が載っているだけです。 千曲市は、先ほども言いましたけれども、本当にそれだけの水が来たら、長野県で間違いなくトップ、もう一番厳しいまちです。でも、市民の皆様も、そして行政の皆様もそれだけの水が来ることを想定して準備をしなかったら、本当の備えはできないんです。そうでなくて、19号をレベルにして考えているから、避難所は2階だとかなんて話になってくるわけです。 そうではなくて、千曲市には、市長が言われたように5万人の方が避難できる場所がありっこないわけです。5万人どころか、要配慮者の皆さんでさえ避難所に入り切れないんです。ですから、もう健常者の皆さんは、この千曲市にいては駄目なんです。江東5区でもそうでしたけども、ここにいては駄目なんです。もう広域避難するしかないんです。 でもそれには、市民の皆さんがよっぽど自分でそれをしっかりと承知していなければ行動を起こさないです。そうなったらどうなりますか。とんでもない被害が出てくると思うんです。 捉え方について、私はとても甘いのではないかなと思うんです。今の現状、沸騰化がどんどん進行していきます。まだ進行します。今までに戻らないんです。もう1.5度を超えたら、もう二度と戻りません。今度は2度の目標になりますけど、それに備えるんです。そのことについてお願いします。 ○議長(小玉新市君) 小川市長。          〔市長 小川修一君 登壇〕 ◎市長(小川修一君) 大変厳しい御質問なんですけれども、滝沢議員の御質問をそのまま素直にお聞きして、究極の回答としては、千曲市に住んではいけないということになりかねないと思います。決して私どもは甘い見通しでハザードマップなどを考えているということではなくて、滝沢議員おっしゃる1000年確率の最悪の状態の話を常に考えよという御指摘なんですが、そのときには、もちろんそのことは念頭に置いて、市内から逃げるということの啓発も含めて、意識を高く持ってもらうための取組として、先ほど申し上げた気象防災アドバイザーさんですとか、気象予報士の方の講演など、まず多くの方に聞いていただいて、また今回の滝沢議員の御質問も繰り返し同様の御質問をされていますので、かなり危機感を持っていらっしゃる市民の方も多くなってきていると思います。 ですので、引き続き、そうした万が一のときは本当に危険なんだということはお伝えしていく、そしてそのときにどう動くかということを、それこそ市民の方々、自分ごとで学んでいただくほかありません。 現実、千曲市内で1000年確率のものに耐えるような避難所を、今から今年の台風に間に合うように設置することは不可能でありますので、どうするかということはまさに考えていただく。ただ、今、市ができることは最善を尽くしてやっているということしか、今の現状ではお答えすることができませんが、1000年確率ですので、それをいつも気にしていたら、結局、市のそもそもの千曲市というものがどうなのかということになりかねないので、いたずらに不安をあおるようなことにない程度の啓発はしていきたいと考えております。しっかり、今、市ができることは全力で取り組んでまいります。 ○議長(小玉新市君) 滝沢議員。          〔9番 滝沢清人君 質問席〕 ◆9番(滝沢清人君) 不安をあおるわけではもちろんありません。ハザードマップで、あの状況は全国共通で配られている内容です。1000年推計のものです。その中でこういう場所は全国屈指です。本当に降ったならばこういう状態になるよと。5万人の方が浸水するよと。ここは間違いなくこういう場所なんです。ほかにあっちもこっちもこんな場所ないんです。全国でも本当に厳しい場所です。 ですから、私は、ほかのまちと同じような感覚でやっていたら、いざというときに大変な犠牲者が出てしまう。これはもう間違いありません。ですから、ここはそういう場所なんだということをやっぱりちゃんと訴えないと。 今回の市報の2ページに書いてあるので、避難先、安全な場所がある親戚・知人宅に分散避難を御協力くださいと。これらの避難先がない場合は、迷わず市が開設する避難所へ避難してくださいとなっています。避難できますか。そんな水がきたときに決壊するようなところにできないです。そこを当てにしていたら逃げ遅れちゃいます。ですから大変なことになるということを言っているんです。だから、事実を市民にしっかりと伝えていただきたいんです。 私、オーバーなことを言っていない。市長、1000年推計、1000年推計と言われますけども、今までは1000年推計だったかも知れません。これからはもう違います。もうそういったことが世界中でもう始まっています。そういう状況の中でしっかりと検討していただきたい。それをしっかり訴えていただきたい。 ○議長(小玉新市君) 小川市長。          〔市長 小川修一君 登壇〕 ◎市長(小川修一君) 1000推計というのは、別に今年でも来年でも起き得るということは認識しております。ただ、根拠とされているハザードマップがそもそも1000年推計のものだということは、皆さん御理解いただかないと話が進まないと思います。 いかに危険な地域かということを、私の立場でどういう啓発をするかということも、またよいお知恵をお貸しいただければと思います。と申し上げますのも、今、人口減少で社会増が続いているこのまちづくりをしていく上で、新たな移住者の獲得に、今、努めているところなんです。そうした中で、こんなに危ないまちだ、日本で一番危ないまちだというそういうイメージの発信が、今の私の立場ではできかねます。ですので、ハザードマップはこうだけれども、皆さんの御協力も必要となりますし、行政もしっかりとサポートするので安全ですよということは同時に伝えていかないと、誤ったメッセージを発信してしまうおそれがあります。そうしたことのないような発信の仕方で、十分御注意いただきたいということは考えていきたいと思いますし、あと、台風19号のときの当時とハード対策が変わってきますので、当然、国もそんな当時と同じような意識で、普通の対策をしているということではありません。流域全体で取り組んでいますので、千曲市だけの遊水地だけの話ではありません。ですので、国だってそんな危機感がなく、漫然と同じ対策を取っているとは私は考えておりませんので、国、県、市、そして住民の皆さんが一緒になって取り組んでいかなければいけない問題ですので、今回の問題提起を本当に重く受け止めております。 そうした中で、市民の方もこれを機に、通常の考えよりも少し意識を高く持っていただきたいということで、今後もいろいろ防災アドバイザーの講習会ですとか、そういったことも企画してまいりますし、また、多くの方にそういう考えをお持ちいただくような啓発はしてまいりたいと思います。 また、繰り返しになりますが、今できる市の取り得る対策は全て着手して行って最善を尽くすということでありますので、そこは強調しておきますので、決してそのまま放置しているわけではありませんので、よろしくお願いいたします。 ○議長(小玉新市君) 滝沢議員。          〔9番 滝沢清人君 質問席〕 ◆9番(滝沢清人君) 市民の皆様には、こういう場所であるという正しい認識を持っていただきたい。その上で、雨が降らなければ、スーパー台風が来なければ日本一住みやすい場所なんです。ところが、これからの沸騰化の中で、スーパー台風の確率が物すごく増えてきます。だから私は心配しています。そして110年前に造った暫定堤防は、この間、ちょっと雨が降っただけでも崩れ始めるんです。越水をしたら間違いなくもちません。堤防は簡単に高くして、丈夫にしてなんてことはできないんです。ですから、そうなったときにどうするかといったら、千曲市の皆さんは逃げるしかないです。いざというときに、逃げる心構えというのだけはしっかり持っていただかないと、これは本当に大変なことになります。 普段は安全で安心な、もういまだかつてなかったです。何百年もなかったんです。なかったんだけども、これからは分からない。そういう時代に入ったということ。市民の皆様には、ぜひ様々な備えをしっかり進めていただきたいということであります。 ですから、それに向けて市からの発信も、いま一度、そこら辺は踏み込まないと、なかなか市民の皆様に伝わらないのではないかなと私は思います。 次に行きます。小項目2、巨大地震から命を守る準備を着実に。 地球科学者の第一人者で、大震災から命を救うための伝導師と言われるのが、京都大学名誉教授の鎌田浩毅氏です。鎌田先生は、日本列島は13年前に起きた東日本大震災をきっかけとして、大地変動の時代に突入し、日本列島に安全地帯はどこにもなく、東日本大震災のような海溝型の大地震は内陸部の活断層を活発化させ、その結果として、震災前に比べて直下型地震は約5倍に増え、今後数十年はこの頻度で発生し続けると予測されます。 我が国では3つの大災害の脅威が迫っており、首都直下地震、南海トラフ巨大地震、富士山噴火が近未来に必ず発生すると言われ、既に首都直下地震はいつ起きてもおかしくない状況で、南海トラフ巨大地震は「2030年から40年の間に必ず起き、パスはない」と言い切ります。 南海トラフ巨大地震の被害想定規模は、東日本大震災の10倍以上、しかも富士山噴火を誘発すると想定され、想定マグニチュードは東日本大震災を超えるマグニチュード9.1、被害者総数は6,800万人、被害想定額は最大220兆円で、東日本大震災の約10倍、さらに南海トラフ巨大地震の発生後20年間で最大1,410兆円の経済損失を予測、犠牲者の数は約32万人ととんでもない大震災が迫っています。 千曲市で最も怖いのは、関連して起きる糸静断層による大地震です。想定マグニチュードは8.0で、能登半島地震の数倍の破壊エネルギーです。突然襲ってくる大地震から命を守る備えは、旧耐震の家は新築するか耐震改修するか、または、家が潰れても命だけは守る耐震シェルターを、今議会に上程されている補助金を使って設置するかのいずれかになりますが、市民にとって、シェルターに関しては一般的ではありませんので、ぜひともデモ展示会の開催を求めたいと思います。 次に、旧耐震住宅の解体補助事業の内容を市民の皆様に改めて説明していただきたい。 また、通電火災や漏電火災を高い確率で防ぐことができる感震ブレーカーの設置も大変に重要な点です。火災予防推進策として、感震ブレーカー設置補助制度を求めたいと思います。 ○議長(小玉新市君) 湯本建設部長。          〔建設部長 湯本永一君 登壇〕 ◎建設部長(湯本永一君) 巨大地震から命を守る準備を着実にについての1点目、耐震シェルターのデモ展示会の開催であります。 木造住宅耐震シェルター等設置事業の補助制度を検討する際に調査したところ、県内の耐震シェルターや耐震ベッドの販売業者が少なく、市民の認知度が低いと考えられますので、議員御指摘の展示会等、市民が直接確認できる機会を検討してまいります。 次に、2点目の解体補助事業の市民に対する説明であります。 解体補助については、今年度より昭和56年5月31日以前に着工した住宅で、耐震性のない住宅の解体工事に要する費用の2分の1、上限100万円の補助を行っております。補助の内容や対象となる条件などは、現在、市報やホームページのほか、回覧で広報しております。また、今年度耐震診断を行う方にも御案内しており、多くの問合せや申込みを頂いております。今後は、防災訓練などの多くの市民が参加する場所でも説明する機会を検討してまいります。 次に、3点目の感震ブレーカー設置補助制度であります。 住宅に設置している漏電ブレーカーは地震の揺れでは作動しないため、被災した住宅を火災から守るために感震ブレーカーを設置することは、地震発生時に火災を防止する有効な手段であると考えます。まずは感震ブレーカーの設置の有効性を市民の皆様に周知するとともに、補助制度については、他市町村との取組を踏まえ研究をしてまいります。 ○議長(小玉新市君) 滝沢議員。          〔9番 滝沢清人君 質問席〕 ◆9番(滝沢清人君) 地球沸騰化、気候変動がますますひどくなっていく、これはもう多分どなたも御承知のとおりだと思います。これからますます悪化していきます。国は気候変動の対策については、緩和と適応という両面で進めてきております。温室効果ガスの排出を抑えるゼロカーボンとかというそういう取組が緩和という取組です。それから、ますます沸騰化が進行して様々な影響が出てき得る、激甚化していく、そういったものに備えるのが適応というこの両面で、国は今進めてきております。 2018年6月、今から6年前になりますけれども、国が気候変動適応法を制定しました。迫り来る気候変動地獄、それから激甚化する自然災害に対する適応策をこれまで国も推進してきております。 その中で、気候変動適応は、地域の地形、それから気象条件、土地利用をはじめとする暮らしや経済活動に応じて異なってきます。千曲市はまさしくそうです。地域特性に応じた各自治体による地域気候変動適応計画が進められております。現在、全県が整備し、174の市町村で作成済みとなっております。千曲市も、これは当然必要と考えますので、私自身も今後、研究をしてまいりたいと思いますし、関係の皆様にも、ぜひ推進をお願いしたいと思います。 それから、市民の皆様にまたお願いでございますが、この地球沸騰化、去年から今年にかけて急速に進行しました。私が考えるに、10年か20年、私の頭の中でも早く、このたった1年でもうそこに飛び込んでしまったというそんな感じです。残念ながら、二度と前の時代には戻りません。ますます悪化していきます。これから様々なことが起きてきます。千曲市で一番怖いのは、地震はもちろんですが、この地球、日本の近海海水温が、もう世界と比べても異常に高くなっています。100年比べただけでも、相当温度は上がっていますけども、そこへもってきて、ここ数年、本当に上がっています。とても怖いことです。 これから梅雨の時期に入りますけども、千曲市は線状降水帯、いまだかつて一度もかかってはいません。ですから、備えるべきは、私はスーパー台風、5年前の19号と同じようなスーパー台風の接近には本当に注意をしていただきたい。もう前回みたいに、もう上陸寸前で避難しようと思っても遅いんです。はるか海の向こうにいるうちにもう準備を整えて、家族で皆さんで逃げていただきたい。 市長が言ったとおり、千曲市内には逃げる場所はほんの僅かです。それは、体の不自由な方に譲っていただきたい。そうでない健康の方であれば、皆さん、広域避難を何としても考えていただきたいと思いますので、よろしくお願いします。 以上で終わります。 ○議長(小玉新市君) ここで昼食のため、午後1時まで休憩といたします。                            午前11時38分 休憩---------------------------------------午後1時 開議 ○議長(小玉新市君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 続いて、2番、田中秀樹議員。          〔2番 田中秀樹君 質問席〕 ◆2番(田中秀樹君) 2番、一志会、田中秀樹です。休日には千曲かるた改訂版を楽しんでいます。 これまで、各議員のそれぞれに個性ある質問を聞かせていただきましたが、今定例会の最後というだけでなく、4年間の任期最後の一般質問となりました。大トリの大トリとして、笑顔とありがとうの心持ちで質問に入らせていただきます。 大項目1、千曲市「こどもまんなか」宣言について。 小項目1、宣言は市のどのような姿勢を表したものか。 令和3年12月21日に閣議決定されたこども政策の新たな推進体制に関する基本方針に基づき、令和5年4月1日にはこども家庭庁が設置され、こども基本法が施行されました。千曲市は令和5年11月10日、こども家庭庁が募集しているこどもまんなか応援サポーターに、今年3月25日には千曲市「こどもまんなか」宣言文を定め発表しました。 この千曲市「こどもまんなか」宣言に関し、本宣言が必要になった背景、本宣言は市のどのような姿勢を表したものか、宣言後、市のこども施策はどのように変化、また強化されていくか、以上の点について伺います。 ○議長(小玉新市君) 斎藤次世代支援部長。          〔次世代支援部長 斎藤正樹君 登壇〕 ◎次世代支援部長(斎藤正樹君) 宣言は市のどのような姿勢を表したものかについてでございますが、昨年度、こども施策を担う機関としてこども家庭庁が創設され、国のこども未来戦略方針において、子どもや子育てに優しい社会づくりのための意識改革が集中的な取組として位置づけられました。これらを踏まえ、市民と行政が一体となって、こどもまんなか社会を実現する機運を醸成する時期と判断いたしました。 千曲市は、こども家庭庁が掲げる方針に賛同し、全ての子供や若者たちが幸せに暮らせるよう、一人一人が「こどもまんなか」の視点を大切にし、できることから取り組むという姿勢を明確に示す必要があると捉え、本宣言を行ったものであります。 宣言後の子供施策の変化、強化につきましては、こどもまんなかの視点を取り入れ、子供や若者の意見を聞き、市のあらゆる分野の施策に生かしてまいります。引き続き、子育て世代の経済的負担・精神的負担の軽減を図るため、妊娠期から子育て期にわたる切れ目のない支援を充実させるとともに、保育園、学校などの施設整備も計画的に実施し、子育て環境・教育環境の充実を図ってまいります。 ○議長(小玉新市君) 田中議員。          〔2番 田中秀樹君 質問席〕 ◆2番(田中秀樹君) 子供や若者の意見を聞き、市のあらゆる分野の施策に生かしていくと答弁されました。子供や若者の意見を聞くことは、今定例会の答弁の中でも既にありましたけれども、市の宣言の主眼であると思います。子供や若者が当事者になる政策課題、気候変動のように長期的な視点で考えなければいけないテーマについては、特に子供や若者の意見を聞く必要があると言われますが、子供や若者の意見を聞くテーマ、政策課題についてはどのようなものを考えているでしょうか、お聞かせください。 ○議長(小玉新市君) 斎藤部長。          〔次世代支援部長 斎藤正樹君 登壇〕 ◎次世代支援部長(斎藤正樹君) 子供、若者の意見を聞く事業についてということだと思うんですけども、具体的には、例えば、子供自身が参加する場でありますこどもの居場所づくりの関係でありますとか、直接関わる事業につきましては、子供の意見を聞いてそれを反映させるということで、今、直近では、こども計画を策定しておるところでして、そちらでもアンケートを行っておりまして、そういった意見を聴取することによって計画に反映させて、よりよい計画策定に努めてまいりたいと考えております。 ○議長(小玉新市君) 小川市長。          〔市長 小川修一君 登壇〕 ◎市長(小川修一君) こどもまんなか宣言についてのお尋ねであります。私がイメージしているのは、子供も市民の一人として権利を尊重して、特に意見表明などの機会を積極的につくれるようにしたいということが主なものであります。 そして、その方法としては、例えばポリネコ!を活用して、テーマについては、またこれから検討するんですが、まずは学校の一番身近な、例えば、子供たちが通う学校の中の校則の在り方だとか、あと、それこそテーマを私たち大人が設定して、こういうことについて若者の意見を聞きたいということも一つのやり方だとは思いますけれども、むしろ子供、若者から、こういうことについてぜひ市に話をしたいというテーマを募集するということも一つのやり方ではないかと思っております。 どうしても年を重ねてくると、こうであろうということで年長者として、つい押しつけがましくなってしまうこともあるかもしれませんので、そういうことも含めて、なるべく同じ対等な立場で、一人の市民として接していきたいという思いが、私が思っているこどもまんなか宣言です。 そして、子供の権利を尊重するということでは、当然、昨日、保育園だとか小学校だとか、環境整備、それも本当に困っているということであれば対処していく必要もありますし、それについては財源の確保なども努めて取り組んでいきたいと思います。そういったハードからソフトまで、全て子供の育ちを応援するということも含めてのこどもまんなか宣言ですので、当然、今、言ったようなことで関連するテーマがあれば、こちらからも投げかけます。どういうものが必要かとか、いろいろと探りながらやっていく。ただ、はっきりしているのは、今、校則の関係です。あと、防災について、以前、中学生の意見を聞いたりということもありました。気候変動もまさにそうだと思います。 もう1点、子供の意見を聞くということは、子供の意見に絶対従わなければいけないということでは当然ありませんので、子供はまだ成長過程ですから、大人としてのいろいろな社会の仕組みなども、こちらもお互いに学び合う、高め合う必要もあると思いますから、同じ立場でいろいろと自由な意見が言えるような環境をつくりたいというイメージであります。 ○議長(小玉新市君) 田中議員。          〔2番 田中秀樹君 質問席〕 ◆2番(田中秀樹君) 子供や若者の声を聞きたいということは、もうずっと意識されてきたことかと思います。つい今、大人は、こうすれば子供、若者にとっていいことだろうと思って、こちらからお世話をしてしまいがちですけれども、当事者としての子供、若者の声を聞いていくということをぜひ進めていただきたいと思います。また、ポリネコ!もあれば、LINEもあるということで、新しい手段をぜひ用いていただきたいと思います。 日本の子供をめぐっては、貧困、虐待、ヤングケアラー、いじめ、不登校、若年無業、自殺など様々な問題が報じられています。また、2020年にユニセフ(国連児童基金)が公表した子供の幸福度に関する報告書では、OECD、EUなど調査対象となった38か国中、日本の子供は身体的健康が1位だったものの、メンタルウェルビーイング、精神的な幸福度が低く37位、ワースト2位であったそうです。 そうしたことから、千曲市がこどもまんなか宣言を行ったことは、大変意義のあることと評価します。今後も、全ての子供が幸せに暮らせる千曲市を目指して、できることから着実に取り組んでいただければと思います。 続きまして、小項目2、内閣官房「『地域アプローチ』による少子化対策の推進に関する調査研究事業」のその後は。 常に子供の利益を第一に考える。国がこどもまんなか社会の実現を掲げた背景には、子供にまつわる様々な問題があることのほか、やはり少子化に歯止めがかからないことがあるだろうと思います。 今年も5月5日の子どもの日にちなんで、総務省が我が国の子供の数を発表しましたが、それによると、今年4月1日現在、日本の子供の数、つまり15歳未満の人口は1,401万人、43年連続で減少。総人口に占める子供の割合は11.3%、50年連続で低下したとのことです。 そして、少子化の加速を止めること、子供の減少ペースを緩やかにすることは、千曲市にとっても極めて重要なことです。令和4年度に千曲市がモデル地方公共団体に選定された内閣官房の事業、少子化対策地域評価ツールの活用促進に向けた自治体の交流機会の拡充や、環境整備に係るモデル事業がありました。この事業の結果から見えてきた市の地域特性、少子化の要因はどのようなものだったでしょうか、伺います。 ○議長(小玉新市君) 栗原企画政策部長。          〔企画政策部長 栗原 力君 登壇〕 ◎企画政策部長(栗原力君) 「『地域アプローチ』による少子化対策の推進に関する調査研究事業」のその5の1点目、市の地域特性についてでございますが、昨年の12月定例市議会で北川原議員の御質問にも答弁いたしましたが、令和4年度に取り組んだ少子化対策モデル事業において、千曲市の合計特殊出生率が低い要因について検証したところ、20歳前後の若年層の転出超過、20代の有配偶者率が低い、出生数に大きく影響する年代(20から39歳)の年代の女性が少ない、子供のいる世帯の転入が多い、このことから、千曲市で生まれる子の数が少ないなどが要因として見えてきました。 ○議長(小玉新市君) 田中議員。          〔2番 田中秀樹君 質問席〕 ◆2番(田中秀樹君) 今、4つの要因をお答えいただきました。 令和4年2月、令和3年度になりますけれども、第2期千曲市人口ビジョンでも同じような要因が、本市の合計特殊出生率が低い主な要因として、そこでは3つ書かれておりましたけれども、それにプラスされたものが1つあるというようなところかなと思います。 20歳前後の若年層の転出超過に関しては、これは既に市でも魅力的な雇用や就労の場をつくる、また、地元のいいところや、実は面白い仕事ができる企業などを知る機会をつくるとか、そういった対策がされている、あるいは考えられるかと思います。 そして、他市での出生後に本市へ移動してくる子供が多い、これは第2期千曲市人口ビジョンの中にある書き方ですけれども、既に子供のいる方が転入されているということのようであります。千曲市では転出者数より転入者数が多い人口の社会増が8年続いています。 その中で、出生数を見ると減少傾向にはありますが、令和3年が334、令和4年が369と35人増えています。これは有名な明石市で起こったのと同じ現象かと期待したところですけれども、令和5年にはまた出生数が330人と39人減ってしまいました。とはいえ、今のように社会増を続けていけば、第2子、第3子が転入される御家庭に生まれ、年によっては出生数が増えるということだと思います。 それで、ほかの要因、20代の有配偶率が低い、そして出生数に大きく影響する年代、20から39歳の女性が少ない、また、人口ビジョンにありました25歳から39歳の女性の未婚率が高い、これらについて、もう一段階深掘りはされたんでしょうか。なぜこのような現象が起こっているのか、そこについては分析されたのか、お聞かせください。 ○議長(小玉新市君) 栗原部長。          〔企画政策部長 栗原 力君 登壇〕 ◎企画政策部長(栗原力君) さらに分析をしたのかということでございます。 評価ツールによって分析をしただけですので、今のところさらなる深掘りはしておりませんが、今後、できる限り深掘りできればの範囲でやっていきたいと思います。よろしくお願いします。 ○議長(小玉新市君) 田中議員。          〔2番 田中秀樹君 質問席〕 ◆2番(田中秀樹君) この問題に関しては、千曲市も、そして日本の国家存亡にも関わる問題ですから、さらに真剣度を増して取り組んでいただきたいと思います。 こども家庭庁の報告書でも、これは前から言われていることではありますけれども、特に少子化の原因として影響が大きいのが未婚化、晩婚化だと。これが恐らく、本当は9割方の原因なんですけれども、これまでの国の施策は子育て支援に偏っていた。これによって、現在のような少子化に陥ってしまったのかなと私は考えております。 次の質問に移りますが、令和4年度の事業の後、令和5年度には少子化緩和に向けて、庁内横断のプロジェクトチームで検討してきたと思いますが、具体的にはどのような施策が考えられましたか。また、令和6年度には検討の結果が生かされているでしょうか、伺います。 ○議長(小玉新市君) 栗原企画政策部長。          〔企画政策部長 栗原 力君 登壇〕 ◎企画政策部長(栗原力君) 庁内横断で検討した具体的な施策の結果についてでありますが、令和4年度に立ち上げた庁内横断で係長を中心とした少子化対策事業検討会議を昨年度も継続させ、子育て世帯の経済的負担軽減策を中心に検討を進めてまいりました。 その結果、本年度より3歳未満児で第3子以降の保育料の無償化と、産後ケアの無償化対象の拡大の実施に至りました。 市では、これに加えて、出産・子育て応援事業、こども家庭センター事業、子どもの福祉医療費給付金の対象年齢を18歳まで拡大、15の春応援事業など、子供の成長段階に応じた各種支援の実施と併せて、社会福祉法人千曲市社会福祉協議会と連携した婚活サポートの充実も含め、総合的な少子化対策に取り組んでおります。 ○議長(小玉新市君) 田中議員。          〔2番 田中秀樹君 質問席〕 ◆2番(田中秀樹君) 幾つか本年度から実施された事業を御紹介いただきましたが、プロジェクトチームで検討した中には、もちろんこれよりも数多くの事業があった。あったけれども、何らかの理由でここに今答弁いただいた事業のみが実施されることになった、そういうことなのかお聞かせをいただきたいと思います。 ○議長(小玉新市君) 栗原部長。          〔企画政策部長 栗原 力君 登壇〕 ◎企画政策部長(栗原力君) 庁内の少子化対策事業検討会議で、施策の提案があって検討を行ったものが全部で18件ありました。それで、今、答弁したのが2件です。実施に至らなかったものは、総務部の予算査定にもつながるため、私からは具体的な内容は申し上げません。 大まかな内容につきましては、現行のいろいろある補助支援制度のかさ上げですとか、小中学生の就学等に関わる費用への新たな助成支援ですとか、小中学校、保育園の教員の拡充、あるいは移住に関わる支援などが主なものとなっております。 ○議長(小玉新市君) 田中議員。          〔2番 田中秀樹君 質問席〕 ◆2番(田中秀樹君) 18ほど検討されたけれども、2つだけが新規の事業。あとは、こども家庭センター事業はありますけれども、市では今、大型事業が幾つか控えているので、お金の問題もあるのかなとは思いますけれども、せっかくこどもまんなかを宣言したのですから、お金と人、職員の配置などについてもまた優先順位を上げていただくことを期待して、次の質問に移らせていただきます。 ○議長(小玉新市君) 小川市長。          〔市長 小川修一君 登壇〕 ◎市長(小川修一君) 部長の答弁の補足ということで答弁させてください。 プロジェクトチームは少子化対策事業検討会議というものでして、少子化対策と子育て支援ということは厳密にいうと、本当は分けなければいけない内容だと思いますが、少子化対策というのは、それこそ市が単独で何か対策を打てるということも多少はあるかもしれませんけれども、これはもう国民全体の意識、結婚に対する考え方であるとか、働いた賃金のことであったりとか、働き方改革全般に関わることであります。 ですので、このプロジェクトチームでもいろいろ意見は出たと思うんですが、いわゆる小手先のちょっとお金を出すからということだけでは、効果が薄いのではないかという判断もさせていただきました。 そうした中で、そうはいっても、子育て支援は他市の事例で見ても取り組まなければいけないということでやらせていただいていますので、千曲市がまだまだ足りないと思われる分野の拡充をしたということで御理解をお願いしたいと思います。 一番は、男女の出会いの場をつくるということと、あと、それぞれの方が結婚に対して前向きに考えていただけるようなそういった空気をつくるということは重要だと思いますので、その範囲で市でも社会福祉協議会と連携した事業なども進めております。また、行政だけでなくて、これは私からの御提案というかお願いなんですが、例えば、青年会議所とかは田中議員さんも理事長をかつてお務めになられて、いろいろとお仲間がいらっしゃると思いますが、そういう若い世代の人たちで、よく長野市辺りでごんバルとかいろいろありましたよね。チケットで飲食店巡りができるような。上山田温泉でも確かやったと記憶しています。コロナも落ち着きましたので、そういうような飲食店の活性化と併せて、何か自然な出会いができるようなイベントを企画するようなこともコロナ明けですので、やっていただいてもよろしいのかなと思いますし、そういった取組にも期待しているところであります。 いずれにしても、市単独で何か少子化対策に対してできることというのは限られておりますので、知恵を絞って皆さんと一緒に何かいいやり方がないかなと考えていきたいと思いますので、また御協力をよろしくお願いします。 ○議長(小玉新市君) 田中議員。          〔2番 田中秀樹君 質問席〕 ◆2番(田中秀樹君) 18の事業が検討されたけれども、効果的なものを厳選して2つ、今年度採用したと理解いたしました。ぜひ、結婚したいとか、子供が欲しいという希望がかなえられるような施策を進めていただければと思います。 続きまして、大項目2、アフターコロナの観光振興は。 小項目1、インバウンドについて。 新型コロナウイルス感染症の流行以来、失われていたインバウンド需要でしたが、歴史的な円安水準の影響もあり、日本を訪れる外国人旅行者数が急増、急回復しています。今年3月には308万人、4月には304万人が訪日し、4月までの累計でも1,160万人と、コロナ前の2019年の数値を上回っています。 令和5年3月31日に閣議決定された国の観光立国推進基本計画第4次でも、地方誘客促進がキーワードの一つになっており、また、昨年は岩手県盛岡市、今年は山口県山口市がアメリカニューヨーク・タイムズ紙に世界の行くべき場所として紹介され、世界中から旅行者を集めています。 千曲市が突然、ニューヨーク・タイムズ紙に紹介されることはないかもしれませんが、隣接する長野市は、善光寺や戸隠神社を有し、冬季オリンピック開催地として世界に知られています。こうしたことから、千曲市にもいつチャンスが訪れるか分かりません。 そこで、アフターコロナの拡大するインバウンド需要の取り込みについてどのように考えているか。 千曲市はインバウンドには適していないのではないかという市民の意見もあります。千曲市のインバウンドの可能性についてどのように考えているか。 インバウンドを含む観光と地域振興のプロ、千曲市まちづくりアカデミー・アドバイザーの山田桂一郎さんとは密なコミュニケーションが取れているのか。 以上の点について伺います。 ○議長(小玉新市君) 洞田経済部長。          〔経済部長 洞田英樹君 登壇〕 ◎経済部長(洞田英樹君) インバウンドについての御質問を頂きました。 まず、1点目の拡大するインバウンド需要の取り込みに対する考えでございますが、議員御指摘のとおり、為替レート、いわゆる超円安の影響もあって、新型コロナウイルス感染症拡大に伴う水際対策が撤廃されて以来、訪日外国人旅行者は急回復の傾向にございます。国のデータによりますと、2023年は旅行者数が約2,507万人で、旅行消費額は初めて5兆円を突破し、約5兆3,000億円となりました。また、JTBでは、今年2024年の訪日外国人旅行者数を過去最高の3,310万人と予測しております。 当市の第三次総合計画及び第三次観光振興計画でも、観光需要の創出として、各国のコロナ収束状況を見ながらインバウンドの誘致を図っていくとしていることから、目下の情勢や関連計画を踏まえ、インバウンド関連事業を強化してまいりたいと考えております。 次に、2点目の当市のインバウンドの可能性でございますが、当市は交通の要衝ともいえる地理的優位性を有し、また、古くから温泉地で多くの宿泊施設を有する地域特性を生かすことにより、市内はもとより周辺地域、県内周遊観光への滞在拠点となり、インバウンド誘客に適した要素、可能性を持ち合わせていると考えております。 そのため、信州千曲観光局では、しなの鉄道及び沿線観光関係団体と連携した外国人旅行者の沿線地域への誘導拡大や魅力発信、また、週末の軽井沢駅から戸倉駅への直行列車の運行、そして、昨年採択された国の地域一体となった観光地・観光産業の再生・高付加価値化事業による宿泊施設を中心とした高付加価値化改修など、関係事業者とともに取組を行っている状況でございます。 一方、地元をはじめ国内のお客様による国内旅行市場は、その数や消費額も依然として大きな割合を占めている現状であることから、インバウンド一辺倒でということではなく、観光振興が地域の幸せに資するよう、将来の見通しを立てながら、バランスを考慮した取組を行ってまいりたいと考えているところでございます。 次に、3点目の千曲市まちづくりアカデミー、山田桂一郎アドバイザーについてでございますが、昨年2月に、当市の研修会に講師としてお越しいただきました。また、先月中旬、当市においてインバウンド誘客を目的に国の補助事業に応募した旨を山田アドバイザーに近況として報告し、アドバイスを頂戴したところでございます。今後につきましても、様々な場面でアドバイザーの御協力をお願いしてまいりたいと考えているところでございます。 ○議長(小玉新市君) 田中議員。          〔2番 田中秀樹君 質問席〕 ◆2番(田中秀樹君) 再質問を幾つかさせていただきますけれども、コロナ期間は、やむを得ずインバウンドは縮小していましたけれども、その間に、アフターコロナに備えた活動はどんなことをされていたのか。 そして、山田桂一郎さんは、千曲市の魅力、ポテンシャルについてどのように見ているのでしょうか。山田さんからは、どのようなアドバイスがこれまであったのか。 そして、東京、京都、大阪などのゴールデンルートを既に訪問してしまった旅行者、何度も日本を訪れるリピーターが増えてきたとき、それまで観光地でなかったところが観光地になると言われております。今後、地方への誘客が進む中、他の自治体ではなく、この千曲市を選んでいただくような差別化、千曲市の優位性をどのようにつくるのか、そういったところについて考えていることがあればお聞かせください。 ○議長(小玉新市君) 3点の質問です。 洞田部長。          〔経済部長 洞田英樹君 登壇〕
    ◎経済部長(洞田英樹君) 3点の再質問を頂きました。 1点目は、コロナ中何をしていたかということと、2点目は山田桂一郎アドバイザーからどのようなアドバイスを頂いているかということ、3点目は大阪、名古屋等、都会のほうに行ってしまって、次、信州のほう、千曲のほうに来ることをどうやっていくかというような内容だと思うんですが、まず、1点目のコロナ中ですが、周りの動向を見ながら、どうやっていくか研究をしていたということで、対外的には市としては何も動いていませんでしたが、観光局ではPR等をしておりました。 2点目で、山田桂一郎アドバイザーからのアドバイスでございますが、今回、特にインバウンドを始めていこうというような市で、観光局ではインバウンド関係は進めておりましたけども、市としては、もうこれでコロナが収束してきましたので、観光計画と振興計画と併せて、これからはインバウンドも進めていこうということで、山田桂一郎アドバイザーに国庫補助の関係も含めて、どのような形でやっていったらどうかというようなアドバイスをもらいたくて、それを相談いたしました。 3番目の大阪、名古屋、都会のほうにもう既に行ってしまって、次に行くところがなくなった観光客について何か手だてをしているのかということですが、観光局では、既に戸倉・軽井沢間のイベント等をやっていますので、それを中心に観光局と一緒になって、軽井沢に来たお客様を信州、千曲に来てもらう。 それから、北陸新幹線が延伸しましたので、そこを活用するお客様を何とか千曲市に寄っていただくような施策を進めていきたいと考えております。 ○議長(小玉新市君) 田中議員。          〔2番 田中秀樹君 質問席〕 ◆2番(田中秀樹君) 信州千曲観光局、あるいはしなの鉄道、そのほか沿線の観光関係団体と一緒に取組は既に進められているということでした。 インバウンドのアフターコロナの伸びに比べると、日本人による日本国内旅行はまだ戻っていないというところもありますので、千曲市のインバウンドの可能性については市でも高く評価をしているようですので着実な準備をしていきましょう。 千曲市については、2019年では台湾、中国、アメリカ、タイ、オーストラリア、このような順番で宿泊をされていたということでありますし、かつて、平成30年に9,072人という宿泊者がおりましたけれども、まずは早めにこの水準、あるいはそれを上回る程度まで持っていっていただければと思います。 今回の質問をするに当たり、山田桂一郎さんの本を読み直し、講演を幾つか聞いてみました。山田さんがおっしゃるには、勝ち残るではなく、価値残る。ウィンの勝ちではなくて、バリューの価値。ここにしかない価値をどうつくるかが大事である。また、どこの国の調査でも、人が旅に求める本質はあまり変わらない。日常からの脱出、現地のものを体験、休養・リフレッシュがトップ3であるということでした。とすると、インバウンドの推進は、本来、市場としては大きい日本国内のお客さんから選んでいただくことにもつながるはずです。 そもそも観光の語源は、地域のあるいは国の光るものを見ることです。私たちに提供できる光るもの、千曲市らしい価値をどのようにつくっていくかを考えながら、次の質問に移ります。 小項目2、ロケツーリズムについて。 インバウンド同様、新型コロナウイルス感染症の流行に伴い縮小されてきたものにロケツーリズムがあります。映画やドラマの撮影場所となることは、千曲市への観光誘客、交流人口、関係人口を増やすことや、市民のシビックプライド醸成にとって有意義であると考えます。 そこで、ロケツーリズムのこれまでの成果について、かけてきた費用に対し期待どおりの成果があったのか、それともあまり効果はなかったのか。 信州千曲観光局の事業報告では、令和4年からロケの受入れが少なくなっているように見えるが、現在までの状況は。 かつて協力関係にあった株式会社地域活性プランニング、一般社団法人ロケツーリズム協議会、源田企画株式会社などとの関係。 以上の点について伺います。 ○議長(小玉新市君) 洞田経済部長。          〔経済部長 洞田英樹君 登壇〕 ◎経済部長(洞田英樹君) ロケツーリズムについての御質問を頂きました。 まず、1点目のこれまでの成果でございますが、撮影チームの宿泊、食事などの滞在に係る経費による直接経済効果とともに、市民の皆様や関係事業者による宿泊や飲食の提供、エキストラなどで撮影を支援する輪が生まれました。 さらには、作品が公開されることにより、出演者のファンや作品自体に影響を受けた方などが撮影地を訪れる、いわゆる聖地巡礼による当市への来訪なども見られて、数字としては整理はしておりませんが、個々の作品についてそれぞれに何らかのインパクト、効果があったと捉えております。 次に、2点目の現在までの状況についてでございますが、これまで市内で撮影された作品は、作品の一部が撮影地となったものも含め、平成30年度以降では、映画が10本、ドラマが6本ございます。しかしながら、近年は新型コロナウイルス感染拡大等の影響から、映画やドラマといった大規模なロケは受入れを見合わせる状況となりましたが、信州千曲観光局においては、バラエティーや情報番組などを中心に、令和4年度以降でも30本以上のロケや取材の受入れを行っており、現在に至っている状況でございます。 3点目のロケツーリズムに関連した企業・団体との関係についてでございますが、これまで受入れによって経験を積み、受入れノウハウを有していると考えますので、市といたしましては、特段のつながりは保持していないのが現状となっております。 ○議長(小玉新市君) 田中議員。          〔2番 田中秀樹君 質問席〕 ◆2番(田中秀樹君) 平成30年度以降に映画が10本、ドラマが6本というお話がありました。これは、令和2年3月定例会の中でロケツーリズムについての質問がありましたけれども、千曲市では、平成29年度の後半からシティプロモーションの一環として推進しておりまして、平成30年と令和元年の2年間で8本の映画が撮影されているということで、ちょっとペースダウンはやはりしているのかなと思っております。 かつて協力関係にあった企業さんたちを介さなくてもよいのですけれども、映画やドラマの撮影本数、やはり令和はだんだん減っていたということで、今も撮影隊の誘致に力を入れている自治体がたくさんあります。ですので、常に営業やアピールはしていないと忘れられてしまうのではないか、そんな不安もあるんですけれども、その点はいかがでしょうか。 ○議長(小玉新市君) 小川市長。          〔市長 小川修一君 登壇〕 ◎市長(小川修一君) ロケツーリズムに関してのお尋ねでありまして、具体的な企業名を御指摘いただいての御質問ありがとうございます。 具体的な企業名を出されての詳細な説明については答弁いたしかねますので、そのことはお分かりいただければと思いますが、田中議員御指摘のとおり、平成29年度、私が就任したのが令和2年の11月であります。言わば前市長の肝煎りの施策だったと記憶しておりますけれども、ちょうど私の就任のタイミングが、コロナによって猛威が震われているタイミングだったと。その段階で、これまでどおり同様に企業とのお付き合いを続けていって、予算計上することはいかがなものかという私の判断で、少しそこはトーンダウンをして、ロケですとかそうしたシティプロモーションをやめるという意味ではなくて、少し緩やかにしたイメージでお考えいただければと思います。 今までのロケツーリズム自体は否定するものではありませんけれども、数多くの映画が撮影されたというお話もありましたが、ロケとして選ばれる場所、棚田とかすばらしい景色のところも多いんですが、夜の温泉街の盛り場のシーンでいろいろとそこを使われる場面も多かったりとか、一部の市民の方によっては、必ずしもそれが市のイメージアップにつながっているとは限らないというような御意見も頂いてきたところであります。 そうした中で、私どもといたしましては、せっかくこれまで積み重ねてきた、築き上げてきたそういった受入れ体制は、もう十分に職員もノウハウを得ているということもありましたので、特定の企業とのお付き合いはしないまでも、積極的に千曲市の名前をPRできる方策について取り組んでおりまして、その一環として、アニメーションを使った「Turkey!」ですとか、あと、その他バラエティー番組とか、そういったところに多く千曲市の名前を出すようなそういう取組は続けております。先ほど名前の上がった企業さんとも、別に一切もうお付き合いがないということではありませんし、千曲市のユーチューブの動画の関係も、先ほどお名前の上がった企業さんも間に入っていただいたりということもありますから、また個別にお聞きになりたいときには、また公開の場でないところでまたお話しさせていただきます。ここで申し上げられることは、決してそういうつながりは切れておりませんし、少なくなった理由はタイミング的なものがあった、コロナがあった、そして市も自分たちである程度、自立できるようになったということが大きな理由でありまして、これからまた積極的に誘致をしていきたいと思います。 ○議長(小玉新市君) 田中議員。          〔2番 田中秀樹君 質問席〕 ◆2番(田中秀樹君) ロケツーリズムについては比較的少ない費用で大きな効果、千曲市の知名度アップ、その後の来訪や消費のきっかけになる、こういったことが考えられております。千曲市は過去の取組の実績もあります。ロケツーリズムアワード地域大賞とか、これは令和5年に受賞したということですけれども、ロケーションジャパン大賞の部門賞共同受賞、そういった賞も受けていたりと実績もあるために、呼称はロケツーリズムという呼称を用いるかどうかはともかく、またできる限り取り組んでいただきたいと思っております。信州ちくまロケ杏力隊の皆さんも恐らく準備をされていることかと思いますので、よろしくお願いをいたします。 また、市長からもありましたけれども、千曲市が舞台のオリジナルテレビアニメ「Turkey!」が2025年に放送される予定になっております。様々な形で日本全国、また世界に千曲市をプロモートしていただくことを期待して、次の質問に移ります。 大項目3、市の将来像「文化伝承創造都市・千曲」を市民に広げよう。 市の最上位計画である第三次千曲市総合計画のスタートから3年目に入りましたが、この中で掲げられている市が目指す将来像「人をてらす 人をはぐくむ 人がつながる 月の都~文化伝承創造都市・千曲~」については、まだまだ市民に浸透していません。また、市の将来像にある文化伝承創造都市の中では、文化を市内の特色ある農業や商工業などの産業、伝統行事、自然環境、景観、温泉など、今ある市内の様々な特色ある魅力全てと広く捉えていますが、文化伝承との言葉から、どうしても伝統行事、風習、歴史、芸能などをイメージされる方が多いようです。 そこで、千曲市の未来を市と市民とで共につくるためには、将来像の共有が大切です。市が目指す将来像は、現状どの程度、市民に浸透していると考えているか。 市民への周知は十分か。今後どのように市民との共有を図っていくか。 第三次千曲市総合計画では、まちづくりの目標体系として7つの基本目標が定められているが、このうち文化伝承創造都市から最も連想される基本目標5、輝かしい歴史文化の伝承と、新たな文化を創造するまちについては、市民意識調査での満足度、重要度が必ずしも高くない。このことについてどのように解釈をしているか。 以上の点について伺います。 ○議長(小玉新市君) 栗原企画政策部長。          〔企画政策部長 栗原 力君 登壇〕 ◎企画政策部長(栗原力君) 市の将来像「文化伝承創造都市・千曲」を市民に広げようの1点目、市が目指す将来像の市民への浸透と、2点目の市民への周知、共有について、併せてお答えいたします。 文化伝承創造都市・千曲は、第三次千曲市総合計画において、「人をてらす 人をはぐくむ 人がつながる 月の都」といううたい文句、キャッチフレーズを補完する副題としておりますが、これを表紙に掲げた総合計画概要版を全戸配布し、周知・浸透を行ったほか、市ホームページの下部や、千曲市誕生20周年の横断幕にも掲載するなどし、多くの人に知っていただくよう心がけてまいりました。 今後は、市報をはじめ各種イベントのチラシやポスター、市の発送用・窓口用封筒へ掲載するとともに、文化伝承創造都市とはどういう意味なのかについての説明も行いながら、今まで以上に市民の皆様とこの将来像を共有できるよう努めてまいります。 3点目の文化に係る市民の満足度・重要度についてでございますが、令和5年度市民意識調査の基本目標5、輝かしい歴史文化の伝承と、新たな文化を創造するまちについて、満足度が7目標中5位、重要度が7目標中最下位と低いものになっております。 しかし、その一方、この基本目標5に対する市政への要望と、市政に対する不満の割合もそれぞれ7目標中最下位と低いため、要望や不満も少ないことが分かります。 このことから、一概に市民が基本目標5に不満を持っているとは言い難いですが、本市の伝統文化や文化財には多くの魅力があり、この魅力を共有することは市民のシビックプライドの醸成にもつながります。 市では、令和4年度より、さきに述べました文化伝承創造都市・千曲をさらに推し進めるため、教育委員会に文化創造担当部長を配置しましたが、この部長を中心として様々な施策を展開し、基本目標5に対する市民の満足度の向上を図ってまいります。 ○議長(小玉新市君) 田中議員。          〔2番 田中秀樹君 質問席〕 ◆2番(田中秀樹君) この大項目3は、発言順位13番のくじを引いた後に、4年間の最後であるということで取り入れました。市の将来像が市民に共有され、市民皆が地元に愛着と誇りを持ち千曲市のPR大使になる、そのような状況が生まれたならすばらしいことだと思います。 ピンチをチャンスに変え、ないものねだりではなくあるもの探しによって、今あるものと地域の強みを最大限生かす戦略、これは市長の所信表明にある表現ですが、少子化によってかつてとは人口構造が大きく変わる中、千曲市が「価値残る」ためにはこれしかないとも言える戦略です。 二元代表たる市長と市議会、また行政と議会は常に緊張関係にはありますが、根本的には目標を同じくしているはず。将来像の実現に向けて1ミリずつでも前に進んでまいりましょう。 以上で、任期最後の質問を終わらせていただきます。 ○議長(小玉新市君) 以上で、一般質問は終わりました。          (「議長」と呼ぶ者あり) ○議長(小玉新市君) 宮下さん、何でしょうか。 ◆4番(宮下繁明君) 発言の許可をお願いします。 ○議長(小玉新市君) 発言内容はどのようなものでしょうか。 ◆4番(宮下繁明君) 昨日の私の一般質問に対する市長の答弁についてです。 ○議長(小玉新市君) 許可をいたします。 演壇で発言してください。          〔4番 宮下繁明君 登壇〕 ◆4番(宮下繁明君) 昨日の私の一般質問に対する市長答弁の中で、「話をすり替えておりますけども」という発言。 「この際だから申し上げますが」という発言。 また、「不確定な金額を基に、ただその感情的に反対された」という発言。 「当然、御存じだと思うんですよ。御商売をされていますから。それで急に変わったのはおかしいじゃないかというようなことをおっしゃることは、ちょっといかがなものかと思います」という発言。 「御自身の意に沿わない内容だということで、ずっと繰り返し批判的な質問を繰り返しているのが宮下議員でありますが」という発言。 「自分の都合の悪いところは無視している」という発言。 「たちが悪い」という発言。 「まさに、今の宮下議員のいわゆる市民の不安をあおるような、不満をあおるような質問」という発言。 「今、言われたことは暴論であります」という発言。 「むしろ、不安は今まさに不安をあおっていただきました。おかげさまで」という発言。 「非常にこうかつなやり方で質問されているわけですよ」という発言。 「これは正直申し上げて、本来、通常業務に割く時間は、職員が議員対応に割かざるを得ないということを認識いただけますか」という発言。 「これで任期1期目ですか、終わることになりますけども、終始関連の質問は大半を占めておりました。結局、最後まで対抗提案、対案が出されませんでした。単なる批判ではなくて、御自身の考えをこうしたら市は発展する」という発言。 「正確な情報でない情報で市民を不安に陥れるのではなく」という発言。 「繰り返し同じことを言いたくないんですが、説明を受けていないんですか。話聞いていなかったこということですか」という発言。 「生煮えの状態で、内部資料なのに外へ出して市民を不安に陥れるようなことはやめてくださいと申し上げました」という発言。 「こうした質問は非常に理解に苦しみます」という発言。 「本当に私もやめたいと思っているんですが、繰り返されるので申し上げます」という発言。 「議会基本条例は2月につくったばかりですが、皆さん御存じですよね。当然ですので宮下議員さん、人任せにしないでください。宮下議員さんだったら、特別委員会の委員で市の説明を受けているんですから、分かりやすく説明していただければいいんですよ」という発言。 以上の発言は、大変感情的であり、人を見下す不穏当な発言であると思われます。よって小川市長に対し、議長より発言の取消しを要望していただきたいと思います。 ○議長(小玉新市君) お待ちください。 ここで、宮下議員の発言に対しまして、議会運営委員会を開催し、その中で協議したいと思いますので、暫時休憩をいたします。                             午後1時53分 休憩---------------------------------------午後2時40分 開議 ○議長(小玉新市君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 ただいまの休憩中、議会運営委員会を開催し、宮下議員の申出について協議をさせていただきました。 協議の結果、昨日、令和6年6月4日の宮下議員の一般質問に対する市長答弁の中で、宮下議員からの取消しを求めるという発言があり、内容を協議した結果、これは不穏当な発言でありますので、小川市長に対し発言取消しの勧告をすることに決定いたしました。 よって、取消し勧告をいたします。          (発言する者あり) ○議長(小玉新市君) 弁明ですか。          (「弁明」と呼ぶ者あり) ○議長(小玉新市君) 弁明を許可いたします。          〔市長 小川修一君 登壇〕 ◎市長(小川修一君) ただいま勧告を受けましたが、結論から申し上げて、私は撤回はいたしません。なぜなら発言の自由ということは、宮下議員が昨日の質問で自らおっしゃっていたことであります。--------------------------------------- △日程第2 議案審議 △議案第34号 千曲市日本遺産センター条例の一部を改正する条例制定について △議案第35号 千曲市下水道条例の一部を改正する条例制定について △議案第36号 千曲市下水道事業等の設置等に関する条例の一部を改正する条例制定について △議案第37号 千曲市水道事業の設置等に関する条例の一部を改正する条例制定について △議案第38号 千曲市長選挙記号式投票に関する条例を廃止する条例制定について △議案第39号 令和6年度千曲市一般会計補正予算(第1号)の議定について △議案第40号 令和6年度千曲市国民健康保険特別会計補正予算(第1号)の議定について △議案第41号 市道路線の認定について △議案第42号 市道路線の廃止について △議案第43号 大田原横手辺地に係る公共的施設総合整備計画の変更について △議案第44号 令和6年度消防ポンプ自動車購入契約の締結について △議案第45号 令和6年度 鳴海川河川改修工事第1工区請負契約の締結について △請願等の受理について ○議長(小玉新市君) 日程に戻ります。 日程第2、議案審議。 議案第34号から議案第45号を一括議題といたします。 以上、12議案については、質疑の通告がありませんので質疑を終結いたします。 ただいま議題となっております12議案につきましては、お手元に配付いたしました議案付託表記載のとおり、関係常任委員会へ付託をいたします。 続いて、請願等の受理についてを議題といたします。 本定例会において受理した請願は、お手元に配付いたしました請願文書表記載のとおり、建設経済常任委員会に付託いたします。 陳情につきましては、陳情の写しのデータを配信いたしました。 以上で、本日の日程は終了いたしました。 これをもちまして、本日の会議は散会といたします。お疲れさまでした。                             午後2時42分 散会---------------------------------------...