千曲市議会 2024-06-04
06月04日-03号
令和 6年 6月 定例会(第3回)
--------------------------------------- 令和6年6月4日(火曜日
)---------------------------------------● 議事日程(第3号) 令和6年6月4日(火曜日) 午前10時 開議第1 一般質問(
個人)---------------------------------------● 本日の会議に付した事件……
前記議事日程のとおり
---------------------------------------● 出席議員(20名) 1番 林 慶太郎君 11番 中村眞一君 2番 田中秀樹君 12番 倉島さやか君 3番 聖澤多貴雄君 13番 前田きみ子君 4番 宮下繁明君 14番 袖山廣雄君 5番 中村恒彦君 15番 柳澤眞由美君 6番 川嶋敬信君 16番 和田英幸君 7番 吉池明彦君 17番 荻原光太郎君 8番 北川原 晃君 18番 和田重昭君 9番 滝沢清人君 19番 金井文彦君 10番 飯島 孝君 20番 小玉新市君
---------------------------------------● 欠席議員(なし
)---------------------------------------● 説明のため出席した者の職氏名 市長 小川修一君
次世代支援部長 斎藤正樹君 副市長 大内保彦君 経済部長 洞田英樹君 総務部長 北澤武彦君 建設部長 湯本永一君
危機管理防災担当部長 教育長 小松信美君 横林伸一君
企画政策部長 栗原 力君 教育部長 小岩成夫君
公民共創推進担当部長 文化創造担当部長 吉池光裕君 青木猛治君
市民環境部長 坂口和志君
選挙管理委員長 中村秋博君
健康福祉部長 宮尾憲夫君
---------------------------------------● 事務局出席者氏名 議会事務局長 田島育男君
議会事務局次長 岡田敏彦君 議事係長兼調査係長 小林一哲君 書記 池田貴広君
---------------------------------------午前10時 開議
○議長(小玉新市君) 定足数に達しておりますので、ただいまから本日の会議を開きます。
---------------------------------------
△日程第1 一般質問
○議長(小玉新市君) 日程第1、一般質問を行います。 通告に基づき、順次発言を許します。 4番、
宮下繁明議員。 〔4番 宮下繁明君 質問席〕
◆4番(宮下繁明君) 議席番号4番、一志会、宮下繁明です。通告に従って質問いたします。 大項目1、3月
市議会定例会での私の「反対討論」に対する市長からの「撤回・謝罪要求」について。 3月の定例会で、私の反対討論に対し、閉会後市長から議長宛に撤回・謝罪を要求する文書が提出されました。御存じのない方もいらっしゃいますので、御紹介いたします。 議場における発言の撤回及び謝罪の申入れについて。 令和6年第1回3月千曲
市議会定例会の最終日に、
宮下繁明議員が議案第12号 令和6年度千曲
市一般会計予算の議定に関わる反対討論の中で、新
戸倉体育館61億円、野球場23億円、屋代開発、道の駅等の大型事業で200億以上必要などと発言されました。これらの事業の経費については確定したものではなく、市民に向け、公表しているものでもありません。しかし、議場において不正確な発言は、傍聴された市民の方、
ケーブルネット千曲及び
有線放送等を視聴した市民の皆様に誤解を与え、いたずらに不安をあおるものであり、到底看過できるものではありません。 よって、
宮下繁明議員の発言の撤回及び謝罪を求めます。と、こういう申入れを頂いたわけでありますけども、本来議会における発言は自由な発言が保証されているわけでありまして、そのような議会での発言を封ずるような市長の考えというものは私は理解できません。これに対する市長の政治姿勢並びにその真意を伺います。
○議長(小玉新市君) 小川市長。 〔市長 小川修一君 登壇〕
◎市長(小川修一君) 3月議会の宮下議員の「反対討論」の発言内容に対する「撤回・謝罪要求」についての御質問であります。 議員のほうで内容も御紹介いただきましたので、大方の方は御理解いただけるものと思いますが、まず私の政治姿勢について申し上げます。 まず、政治姿勢というほどのことではないことから入りますが、市民の皆様がいつも笑顔で、楽しいよと言ってくださる、そういった声を聞くことが私の喜びであります。そうした思いで、まずは「全ては市民のために」というそういった考えで情熱を持って常に千曲市全体の利益、市民益を考えております。また、市民の皆様の声を参考にしつつ、物事を俯瞰的に考え、
バランス感覚を忘れないようにいつも心がけております。 その一方で、いざ決断をするときは覚悟と責任を持って決断し、スピーディーに実行をし、実現に向けて最善を尽くしてまいります。私は、市政を預かる者として常に礼儀正しく、公正・誠実に職務を遂行し、職員・市民との絆を深めていきたいと考えております。 そして、その上で御質問の真意について、まず反対討論に対する撤回・謝罪要求は文書の提出は市長の考えかということでありますが、その通りであります。 議会における議員の発言自由の原則については、当然私も承知をしております。しかしながら、宮下議員が発言した内容は反対理由の内容が間違っているため、看過できなかったからであります。そのため、私の考えで閉会後に発言内容の撤回と謝罪を議長に申し入れました。発言封じとおっしゃることについては誠に心外であります。 具体的に申し上げますと、宮下議員の令和6年第1回3月定例会、議案第12号 令和6年度千曲
市一般会計予算案に対する反対討論の中で、現在も工期の短縮や事業手法を検討しているさなかの事業について、「新
戸倉体育館61億円、野球場23億円」などと発言されました。 これらの事業の経費については、まだ確定したものではありません。加えて、議員は「その他未確定のものも含めると200億円以上になる」などとも発言をされました。引用する合計金額が正確に出せない、合わないような不正確な金額を基に一方的な主張をして、「第2の夕張市になる」だとか、「ずさんな内容の予算である」とした発言は事実に基づく正当な批判とは言い難く、市民に誤解を招き、いたずらに不安と不満をあおるおそれがあり、到底容認できません。 発言は、自由だから何を言ってもいいということではありません。議員は選挙で選ばれた公人であり、議場での発言には重みがあります。何も知らない市民の方は、議員の発言を信じます。議員が発した言葉だけが独り歩きします。甚だ遺憾であります。
○議長(小玉新市君) 宮下議員。 〔4番 宮下繁明君 質問席〕
◆4番(宮下繁明君) この件につきましては、私のほうで
全国市議会議長会に問合せをいたしました。議員の発言に対して市長が何らかの意見をしたいのであれば、発言のあったその場で行動すべきであって、閉会した後で、例え本人の意思であっても発言の撤回はできないという回答がございました。 もし私の反対討論に反論があるのでしたら、なぜその場で行わなかったのか、伺います。
○議長(小玉新市君) 小川市長。 〔市長 小川修一君 登壇〕
◎市長(小川修一君) これは、私も素直に反省をしております。なぜその場で申入れをしなかったか申し上げますと、当時の本会議の終了後に、昨日御質問のあった吉池議員が引用された
清泉女学院大学の関係者の説明会が予定されておりました。そして、関係者をお待たせしてしまっているという時間のスケジュールでしたので、失礼があってはいけないという配慮から私はその場では異を唱えませんでした。 そのことについては、今となればその場で指摘すべきだったとは思っております。ただ、私が申入れする自由は当然あると思います。それをお受けする、受けないは自由であります。私も、以前議会での発言を議会から謝罪・訂正するようにという申入れをされた経緯がありまして訂正をしておりましたので、その感覚で私も申し上げたということであります。 その場でしなかったということは大変私も問題があったとは思っておりますが、そういう意味ではその場で指摘すればよかったと思いますし、今回こうして逆に私も考えをお伝えすることができて感謝しております。
○議長(小玉新市君) 宮下議員。 〔4番 宮下繁明君 質問席〕
◆4番(宮下繁明君) 今の市長のお話にもありましたように、議会の原則を守って反論していただきたいというのがまず第1件でございます。 次に参ります。私の発言の何が不正確なのか。 「現在進められている大型事業の事業費は、一重山2号線39億円、
屋代スマートインター24億円、新
戸倉体育館61億円、市民球場23億円、その他防災拠点・道の駅、屋代地区の公共施設など未確定のものも含めると200億円以上になると思われます」という私の発言でありますけども、この中身をもう一度よく吟味していただいて、どこに不正確な点があったのかということを改めてお伺いします。
○議長(小玉新市君) 小川市長。 〔市長 小川修一君 登壇〕
◎市長(小川修一君) どこが不正確なのかということをまだお分かりでないようなので改めて答弁いたしますが、それぞれの事業については、事業に着手しているもの、事業着手に向けて各種調査を実施しているもの、また事業化に向けた
事業手法等の検討段階にあるもの、まだ構想やそこまで及んでいない段階のものなど様々であります。 したがいまして、宮下議員がおっしゃる未確定なもの、確定していない事業費を含めて一くくりに論じるのは誤解を招くということを私は申し上げております。 さらに、200億円以上の事業費全てが市の単独の負担であるかのように感じ取られますが、従来より再三にわたり、宮下議員が所属している委員会も含め御説明申し上げているとおり、補助金や起債を活用することにより一般財源を極力抑える努力をしているということを御認識いただきたく存じます。
○議長(小玉新市君) 宮下議員。 〔4番 宮下繁明君 質問席〕
◆4番(宮下繁明君) この文章をよく読んでいただければ分かるんですけども、私はあえて「未確定なものも含めると」と、そして「200億円以上になると思われる」という形で、その辺のところは含みを持って発言をしております。 2月の
総合運動公園に関する
特別委員会の中では、新
戸倉体育館の事業費は61億円と、そして市民球場は23億円、なおかつ土地の購入費用は4億円ということがもう資料にきちんと明記されておりました。たしかに未確定ではあったかもしれませんけども、その検討段階でそのようにもう市のほうから明示されているということは、これはこれできちんと受け止めなければいけないなと思っております。 そして、今市長が進められている防災拠点・道の駅、
あと屋代地区の公共施設、図書館とか公民館等を市が造るというようなことをおっしゃっていますけども、そういうものに関しては幾らくらいの事業費を想定していらっしゃるのか。私が事業費と言っているのは市の負担分というだけではなくて事業費という形で申し上げていますので、それで結構ですから幾らを想定していらっしゃるのか、お伺いします。
○議長(小玉新市君) 小川市長。 〔市長 小川修一君 登壇〕
◎市長(小川修一君) 未確定なことを、さも確定したかのような発言の仕方に私は非常に遺憾に思うということを申し上げております。 その上で、
想定事業費についてのお尋ねであります。 3月定例会で総務部長が答弁したとおり、財政計画は現時点で見込める事業費を用いて試算しており、今後事業費に変動が生じた際には財政計画を見直し、財政面の裏づけと乖離が生じることのないよう進めてまいります。 想定するそれぞれの事業費につきましては、事業の検討や進捗に合わせてある程度明確になった時点でその都度お示ししてまいります。
○議長(小玉新市君) 宮下議員。 〔4番 宮下繁明君 質問席〕
◆4番(宮下繁明君) 今の話だと、今の時点では事業費を示せないということですね。それならば、反対に200億円という数字が独り歩きしたわけではなくて、200億円以上になる可能性もあるということですよね。 だから、今はっきりとこれが幾ら、これが幾らという事業費をきちんと出せないということでしたら、私は「未確定のものを含めると思われる」という形であえて含みを持って発言しているわけですから、今の市長のお話だとこれから確定しなければ数字は言えないということでは、やっぱり市民に対してきちんとした説明ではないと思いますので、その辺のところはしっかりと説明をいただきたいと思います。
○議長(小玉新市君) 小川市長。 〔市長 小川修一君 登壇〕
◎市長(小川修一君) 宮下議員、話をすり替えておられますけれども、事業費が確定すればその都度予算案をお示しして、そこで皆さんに議論をしていただくわけであります。その段階でない、まだいわゆる生煮えのものを内部資料として、議員の皆様には常に最新の情報を公開せよというふうにおっしゃっておられますので、共有をしながらともに検討していくということで私たちは取り組んでおります。 そうした資料を、言わばその利用されて対外的に発信をされたと、「約200億円以上になると思われます」と、その何をおっしゃってもそれはいいというのが宮下議員の考えかもしれませんが、宮下議員はそういうことをおっしゃっています。発言をするとき手を挙げて言ってください。 それで、いいですか、笑ってごまかさないでください、宮下さん。核心に触れますが、宮下さん、
所属常任委員会は
建設経済常任委員会であります。そこでも職員が再三再四事業費について丁寧に説明をしておりまして、現地も御確認されているはずです。その上で、宮下議員は言わばその理解されているのに、今市民の方に理解をしてもらいたいという趣旨で発言されているんだと思いますけれども、その一番詳しく御存じの方があえて未確定な内部資料を基に市民の方に200億円以上もかかるんだと、これ市民の皆さんどう思いますかという趣旨の反対討論をされたわけであります。そのことに対して、私は非常に心外に思うということであります。
議会基本条例で、議会から市民に対して分かりやすく説明する説明責任があるということは承知しておりますけれども、その説明の前提が、内容がその不確定や曖昧な内容ではなくて、確定したことを正確に説明していただきたいと思いますが、それが説明責任の当然の前提であると思っております。 また、この際だから申し上げますが、当初予算案について宮下議員さん反対討論をされました。反対討論することは別に構いません。当然の権利であります。通常は修正案というものを出していただきますが、修正案を出さずに当初の予算案全体に反対されました。ということは、もう御存じだと思いますが、地域要望ですとか市民生活に関する全ての予算案に反対をされたと見なされます。何ら修正案も出さずに、その不確定の金額を基にただその感情的に反対されたというふうに私は考えておりますが、事業の執行に支障を来して、住民福祉の向上を妨げる可能性があったのではないかということを申しております。
○議長(小玉新市君) 宮下議員。 〔4番 宮下繁明君 質問席〕
◆4番(宮下繁明君) 市長のほうでは、今のところ事業費は想定していない、確定していないから皆さんに発表できないということなんですけども、私は何でこの発言をしたかというと、市民の皆さんがやっぱり不安に思っているんですね。屋代開発に多額の事業費を投入する。そして、また新
戸倉体育館、野球場、それだけの費用がかかって千曲市は大丈夫なのかという声が市民の皆様から私のほうにもたくさん寄せられている。それを代表して私は言ったわけであります。その辺のところを了解していただきたい。 それから、質問の一つですけれども、市長は反対討論で
戸倉体育館と市民球場の話をされましたけども、私は4項目の反対討論をしたわけでありますけど、ほかの項目に関しては市長はお認めになるということでよろしいですか。
○議長(小玉新市君) 小川市長。 〔市長 小川修一君 登壇〕
◎市長(小川修一君) どうも話がかみ合っていないようなんですが、私が撤回とか謝罪を申し入れたということは、まさに宮下議員が言われた市民が不安に思うということを今おっしゃいましたけど、宮下議員の反対討論を受けて一部の市民団体の代表者の方が心配だと、千曲市は大丈夫かということでいろいろな御質問とか要望を申入れをされたという経緯があります。その方は宮下議員と懇意にされている方だということは私も承知しております。 言わば順番が逆であります。市民に分かりやすく具体的な正確な情報で説明すべき議員が、確定もしていないことを、内部資料でこれから検討して精査するという段階のものを市民に示して、それを基にこんなんでいいのかということをあおっている。それが遺憾だということを私は申し上げております。 私が、発言の内容で聞き流せなかったのが、第2の夕張市になる、そしてずさんな予算編成というような趣旨のことを申し上げたことは撤回を求めます。
発言そのものは別に構いません。何をおっしゃっても構いませんが、そういったことを与える効果、影響の大きさというものを宮下議員は御存じの上であえて発言されたというふうに私は取りましたので、そういうことであります。 だから、最初申し上げましたように、予算を反対することは別に私は否定しませんし、していただいて結構です。ただその反対されたということは、修正案を出されない以上は全体の事業に対して予算執行を認めないということで反対されたというふうに通常は見なされますので、そのことは御存じのことと思いますので、念のため申し添えました。ほかについて私は何も撤回とか求めておりません。
○議長(小玉新市君) 宮下議員。 〔4番 宮下繁明君 質問席〕
◆4番(宮下繁明君) それでは、ほかの項目に関しての私の反対討論に関してはお認めになるということでよろしいですね。
○議長(小玉新市君) 答弁よろしいですか。 小川市長。 〔市長 小川修一君 登壇〕
◎市長(小川修一君) 細かいどこの部分がどうこうということであれば、私申し上げたとおり、数字が200億円になるという曖昧な根拠の内容と、あと第2の夕張市、そしてずさんな予算編成、そこは撤回していただきたい。あとは御自由にということであります。
○議長(小玉新市君) 宮下議員。 〔4番 宮下繁明君 質問席〕
◆4番(宮下繁明君) 私が一番最初に言ったのは、第三次総合計画においては令和6年度予算は262億円ということで策定されてきたものが、2年後の今回出された予算は309億円と、約50億円近い増額になっている。これ自体が問題ではないかということをまず一番最初に申し上げたんです。その説明の中でいろんなことを申し上げたのであって、やっぱり御自分が作られた第三次総合計画からあまりにも乖離した予算を作ること自体が私はおかしいということを申し上げたいと思います。
○議長(小玉新市君) 答弁を求めますか。
◆4番(宮下繁明君) もういいです。次に行きます。 (発言する者あり)
○議長(小玉新市君) 宮下さんお待ちください。 小川市長。 〔市長 小川修一君 登壇〕
◎市長(小川修一君) 私の中で答弁漏れと言いますか、申し上げることをちょっと忘れたことがありますので発言させていただきますが、今第三次総合計画のお話がありました。宮下議員が引用されているのは、そこの中の財政計画の数字が違うのではないかということをおっしゃっていたと記憶しておりますけれども、当然今の価格高騰の中でどの分野でも値段が上がっているということで、当然その策定当時の数字と変動があるということは
宮下議員御存じだと思うんですよ、御商売されていますから。それを急に変わったのがおかしいじゃないかということをおっしゃることはちょっといかがなものかなと思いますが、傍聴や視聴されている方々にぜひ知っていただきたいということがありますので申し上げます。 宮下議員が、毎回質問の際にこの大型事業のことを引き合いに出されますけれども、いずれも議会の皆さん、そして市民の公募の委員の皆さんとともに議論を深めながら策定してきた第三次千曲
市総合計画に従って行っているものであります。そして、その各事業を執行するための予算については、議会で賛成多数で認められて成立したものであります。 基本計画、総合計画について御存じない方もおられると思いますので補足させていただくと、基本計画にはまちづくりの基本目標が7つあります。その1番目が、「災害に強く、安全で安心な暮らしができるまち」であります。そして、その中の1-4として都市基盤というものがあります。「快適で便利な、持続可能なまちをつくる」という項目があり、そこに「
産業連携道路ネットワークの整備や新たな
スマートインターチェンジの設置など良好な都市基盤の整備を進め、
広域交流拠点など市街地を誘導する地区への計画的な開発を誘導し、産業基盤の形成による高度な土地利用を図ります」と明記されております。 さらに具体的な記述についても書かれておりまして、45ページのところには「広域的な道路網を整備する」とあり、国道403号や一重山線の整備についてはっきり書かれております。これは、議会の皆さんが
特別委員会を設置して、それぞれの記述についてもチェックを入れていただいて、その上で成立したものであります。 それも御自身の意に沿わない内容だということでずっと繰り返し批判的な質問を繰り返しているのが宮下議員でありますが、総合計画のことで財政の推計のことを引き合いに出されました。そういうところはそこで引き合いに出されて、自分の都合の悪いところは無視しているのではないでしょうか。これを知っていて質問されたということであれば、非常に大変申し上げにくいですが、ちょっとたちが悪いと評価されても仕方がないのではないかと思います。知らないということであれば、では総合計画を作成するときに
特別委員会に入っていて、しかも
建設経済常任委員会に入っていて、それで知らないということはあり得ないと思います。そのことをお伝えしたかったということが答弁漏れであります。
○議長(小玉新市君) 宮下議員。 〔4番 宮下繁明君 質問席〕
◆4番(宮下繁明君) 議論がかみ合わないようなので、次に参ります。 次に、大項目2の市の財政計画について。 今後幾つかの大型事業が予定されていますが、それらを実行していくためには市の健全な財政が必要であります。 令和4年度決算時に開催された
決算事前説明会並びに令和6年度当初予算の上程時に開催された
予算事前説明会でも、令和6年度、令和7年度はこれまで借りてきた市債の償還がピークを迎えるとの説明がありました。 財政の健全化を判断する指標に実質公債費率がありますが、これは市の財政を家計に例えると、世帯の年収に対してその年の世帯のローン返済額のどのくらいの割合かを示す指標であります。大型事業を実施していくためには地方債の活用が必要だと思いますが、これまで借りてきた市債の償還がピークを迎えることに加えて、今後も借入れを増やし続けていけば、当然に実質公債費率は悪化し、予定している事業も計画どおりにはできない事態に陥る可能性があります。 現在の千曲市の財政状況についてはどのように認識しているのか。また、今計画されている大型事業もこれも進められた場合、健全財政は維持できるのか、伺います。
○議長(小玉新市君) 北澤総務部長。 〔総務部長 北澤武彦君 登壇〕
◎総務部長(北澤武彦君) 現在の市の財政状況は、健全財政が維持できているのかについてでありますが、昨日の吉池議員の質問でも答弁したとおり、自治体財政の健全性を判断する指標として、実質赤字比率、連結実質赤字比率、実質公債費率、将来負担比率の4指標を総称した健全化判断比率があります。 直近の令和4年度決算において、これらの指標はいずれも早期健全化基準を下回る水準であることから、本市の財政状況は現時点において健全と判断できます。 次に、健全財政が維持できるかについてですが、令和6年度から10年度までの財政推計を中期財政試算としてお示しをいたしましたが、この中には現時点において見込み得る、(仮称)屋代
スマートインターチェンジの整備費や一重山2号線などの投資的事業を加味していることから、健全財政が維持できるものと判断します。まだ見込んでいない大型事業については、事業費を精査してまいります。 なお、長期的に健全財政を維持していくには、公共施設等総合管理計画に掲げた公共施設等の総量を13%縮減するといった目標を着実に実行していく必要があります。 また、今、宮下議員から実質公債費比率のことについて細かく御質問がありましたけれども、今起債の償還、毎年毎年元金をお返ししているわけですけども、それ以上の借入れは行わないという基本的な原則に基づいておりますので、実質公債費比率は今のところまだ上昇状況にありますけれども、将来的には下降して減っていくものと見込んでおります。
○議長(小玉新市君) 宮下議員。 〔4番 宮下繁明君 質問席〕
◆4番(宮下繁明君) 今総務部長からお話を頂きましたけれども、現在のところは財政上は問題ないというお話ではありますが、昨年の予算編成のときの市長からの予算編成方針でも、経常収支比率は県内の他市と比べて92.4%と高い。財政構造の硬直化が深刻な状況ですという発言がありましたし、非常に施政方針の中でも厳しい財政状況だというお話を聞いております。 今の段階では問題ないにしても、今現在の実質公債費比率は9.8%、これは県内の19市中17位なんです。そして、経常収支比率92.4%は19市中の最下位なんです。健全だと言っても、非常に厳しい状況だということは認識していただかなければならないなと思いますが、この辺いかがですか。
○議長(小玉新市君) 北澤総務部長。 〔総務部長 北澤武彦君 登壇〕
◎総務部長(北澤武彦君) 今、経常収支比率と実質公債費比率のことを引き合いに出されました。まさしくその通りであり、厳しいということは認識しております。 ただし、早期健全化を図る段階ではないという状況であります。ですが、財政については常々緊張感を持ちながら、健全財政が堅持されるようなことで予算編成と、あとまた担当課においては事業執行に努めているという状況であります。
○議長(小玉新市君) 小川市長。 〔市長 小川修一君 登壇〕
◎市長(小川修一君) 宮下議員に御指摘いただくまでもなく、庁内で当然総務財政当局と私理事者サイドで十分に議論をしている中で、全て予算編成をして予算案を提出しているわけであります。その辺りは御心配には及びません。 あと一つ付け加えておきますと、一般の方にこういう例を出していいか分かりませんが、すごく簡単に申し上げますと、例えば年間の家計の収入が310万円くらいの方がいたとして、今度どうしても仕事に使いたいものを買うと、中古の車、軽でも何でもいいですけれども、道路に関して言えば60、70億円ということなんで60万円、70万円の車を買って、それを商売に使って何とか収入を増やしたいと。 そういうときに、しかもその半分は親が仕送りをしてくれると。残り35万円くらいのものを、一部は頭金を自分で払って、あとは分割で15年かけて返していくという買い物を通常の方はできないですかね。そのくらいのことされていますよね。 例えば新入社員で給料が少ないとか言っても、軽自動車を買って乗ったりしていますよね。そういうことでイメージしていただければ、決して市がやっていることがむちゃくちゃな200億円もかかるようなことはとんでもないみたいな話は当てはまらないと私は思っております。 当然、財政規律を守りながら、このままただ縮小していく、しぼんでいくまちにしないために、反転攻勢をかけるための将来への投資ということは再三申し上げております。そして、それも皆様に御理解いただいて総合計画を策定し、そして各事業のその都度予算の成立も認めていただいている事業になりますので、御心配には及びませんので、よろしくお願いいたします。
○議長(小玉新市君) 宮下議員。 〔4番 宮下繁明君 質問席〕
◆4番(宮下繁明君) 今お話がありましたけども、今の財政の数字というのは、令和4年度決算の数字なんですね。令和5年度、6年度、これから非常に大きな大型投資がつながっているわけでありますから、そうするとさらに財政状況が悪化するということを危惧するものであります。 次に参ります。屋代開発をはじめとする大型事業を進めるに当たり、他の事業が縮小、先送りになったと聞くが、具体的に何の事業がどのような影響を受けたかを伺います。
○議長(小玉新市君) 北澤総務部長。 〔総務部長 北澤武彦君 登壇〕
◎総務部長(北澤武彦君) 屋代開発などを進めるために影響を受けた事業についてでありますが、令和6年度の予算編成に当たっては、限りある財源の中で各課から要求に対し、予算編成方針に基づき査定を行った結果、縮小や先送りになった事業があったものであり、議員御指摘の屋代開発などを進めるために影響を受けた事業というものはございません。
○議長(小玉新市君) 宮下議員。 〔4番 宮下繁明君 質問席〕
◆4番(宮下繁明君) 影響を受けた事業はないということなんですけども、昨年からいろいろ話題になっています敬老会の補助金、1人当たり500円を削るというようなことも1つの影響ではないかと思いますし、もう一つ、今年の3月の末に
戸倉体育館の建設が1年間先延ばしになりました。これも、だから私としてはその影響が、子育てに影響をしているのではないかなと思いますけど、その辺はいかがですか。 保育園。戸倉保育園。
○議長(小玉新市君) 宮下議員、もう一度訂正をしてください。
◆4番(宮下繁明君) 戸倉保育園の建設が、令和9年から令和10年に先延ばしになりました。これも影響を受けた一つの事業ではないかと思うんですけど、それについてはいかがですか。
○議長(小玉新市君) よろしいですか。 小川市長。 〔市長 小川修一君 登壇〕
◎市長(小川修一君) まさに今の宮下議員の、いわゆる市民の不安を煽るような、不満を煽るような御質問について私は異を唱えたわけでありますが、決してそんなことはございません。 様々な事情、例えば戸倉保育園に関しましては、現地の建替えということで、当然その間の仮園舎の確保ですとか様々な要素があります。そして、また先ほど来申し上げたその物価高騰ですとか様々な社会情勢の変化などもありまして、諸般の事情で延期しているということでありまして、決して屋代の開発のために遅らせたとかそういうことではありません。 また、敬老会に関しては、むしろ屋代の開発とかということは全く関係なくて、地区の役員の負担の軽減ということが一番のメインでありました。ただ、それに対しては、私も素直に議会の皆様、市民の皆様の御意見を受け止めて、敬老会はコミュニティーの場として必要だということで、そこに限っては復活をするということで元へ戻しております。 ですので、あたかもその屋代の開発のために全ての千曲市内の、例えば戸倉地区ですとかほかの地区の事業が止まってしまっている、あるいは高齢者に対する福祉がおろそかになっているかのような質問の仕方は私はいつも非常に心外に思っております。決してそんなことはありません。 最初に政治姿勢で申し上げました。
バランス感覚を持って決断したことはスピーディーに対応するということであります。
○議長(小玉新市君) 宮下議員。 〔4番 宮下繁明君 質問席〕
◆4番(宮下繁明君) 戸倉保育園の建設に関しましては、ホームページのところに財政上の問題ということも書かれているんですね。
次世代支援部長、その辺の見解をお聞かせください。
○議長(小玉新市君) 答弁できますか。 斎藤
次世代支援部長。 〔
次世代支援部長 斎藤正樹君 登壇〕
◎
次世代支援部長(斎藤正樹君) 今戸倉保育園の建替えにつきまして、1年先送りになりましたということで御質問いただいたところでございますが、今市長からも答弁あったんですけれども、現地建替えのことでありまして、また実施計画でありますとかその辺りを慎重に行いたいということ、それからまたやはり物価高騰等の関係で工期にも影響ありまして、今回は大変申し訳ないんですけれども1年先送りにさせていただくことになりましたが、御理解いただければと思っております。
○議長(小玉新市君) 続いて、小川市長。 〔市長 小川修一君 登壇〕
◎市長(小川修一君) 宮下議員の御質問、そして周りでやじを飛ばしている議員の方の御発言の趣旨は、戸倉上山田にもっとお金を使えということだと思います。 私、今回質問にはありませんが、そういう趣旨だと理解しました。屋代開発によって、その戸倉上山田地区の何か事業に支障を来しているということはありません。というのは、まさに宮下議員の御質問の中で
戸倉体育館という話が出てまいりました。また、既に戸倉駅のバリアフリー化工事が全て完了。これは、市の負担で行っている。特に、トイレは市の完全な市の負担であります。 また、白鳥園の芝生広場の整備も単費で今行っております。 また、上山田につきましては、今始まったばかりではありますが、まちづくり推進会議の皆さんと協働しながら、また温泉街の再開発、県道の拡幅など都市計画課が協力をして行っております。 私申し上げたように、決して地域間のバランスを見ないで偏ったことをやっていると思いません。ただ、それぞれの地区の特徴が当然ございます。地形をまず御覧ください。航空写真、皆さん御覧になったことありますよね。戸倉上山田の地形を御覧ください。真ん中に千曲川があって、すぐ山が迫っています。高速道路が通っていませんので、広大なインターチェンジを造ったりとかいうことはもうできません。 そして、その地域で特性に応じた発展の可能性を探ってそれぞれ地区ごとのバランスを重視した投資をしているということでありますので、誤解のないようにお願いいたします。
○議長(小玉新市君) 宮下議員。 〔4番 宮下繁明君 質問席〕
◆4番(宮下繁明君) 戸倉駅のバリアフリー化、トイレの改修は本当に感謝しております。ありがとうございます。ぜひバランスを持って均衡ある発展を今後も進めていただきたいなと思っております。 次に参ります。大項目3、大型事業の進め方について。 屋代開発について。屋代地区の開発については民間の開発になったと認識しているが、令和6年度予算においてまちづくり方針策定業務委託料が計上されている。まちづくりを検討する主体は、地権者会と長工ではなかったのか、市はどこまで関わるのかを伺います。 また、文化ゾーンについてはどこが事業主体なのかを伺います。
○議長(小玉新市君) 青木
公民共創推進担当部長。 〔
公民共創推進担当部長 青木猛治君 登壇〕
◎
公民共創推進担当部長(青木猛治君) 屋代地区の開発事業について、市がどこまで関わるのか、公共文化ゾーンはどこが事業主体なのかとのお尋ねを頂きました。 上信越自動車道西側エリアにおいては、令和4年2月に地権者の代表から市や市議会に対し、民間による開発行為で構想案に基づく新たなまちづくりを実現したいとの意向が示されており、以来民間事業者による準備作業が進められております。 市は、こうした意向を踏まえつつ、(仮称)屋代
スマートインターチェンジの事業化が決定したことから、
スマートインターチェンジ周辺における農業地域から都市地域への編入を視野に、土地利用調整の指針となるまちづくり方針を策定し、農振除外や都市計画手続について関係機関と協議を進め、産業基盤の形成と計画的で調和の取れた住みよいまちづくりにつなげたいと考えております。 また、市として「育て・はぐくむ」を開発テーマとしたこの屋代地区の新たなまちづくりを、若い世代の定着を図り、生産年齢人口の減少に歯止めをかけるための未来への投資と捉え、開発エリア近傍において若い世代や子育て世代にとって魅力ある公共的機能が必要と考えており、お尋ねの公共文化ゾーンについては民間事業者との共創を念頭に今後議論を深めたいと考えております。
○議長(小玉新市君) 宮下議員。 〔4番 宮下繁明君 質問席〕
◆4番(宮下繁明君) 今最後のほうの文化ゾーンに関しては民間事業者との共創ということなんですけども、建物を造るのは市なんでしょうか、民間なんでしょうか。
○議長(小玉新市君) 青木担当部長。 〔
公民共創推進担当部長 青木猛治君 登壇〕
◎
公民共創推進担当部長(青木猛治君) 公共文化ゾーンの事業手法については、これから具体的な検討に入るという段階でございます。建物に関して市が造るのか、民間事業者側が造るのか、そういったものも含めて、よりコストの削減ですとか、そういったものに通ずるような手法について検討してまいりたいと考えております。
○議長(小玉新市君) 宮下議員。 〔4番 宮下繁明君 質問席〕
◆4番(宮下繁明君) 民間と共創するということなんですけども、やはり市が関わる以上は、市がどのくらいの事業費を見込んでいるのか、どのように関わってくるのかということを議会や市民に向けてしっかりと説明をしていただきたいなと思っております。 次に参ります。現在進められている一重山2号線、
屋代スマートインターの総事業費は幾らなのか。そのうち市の負担は幾らになるのか。また、今以上に増額されていることはないのか、伺います。
○議長(小玉新市君) 青木
公民共創推進担当部長。 〔
公民共創推進担当部長 青木猛治君 登壇〕
◎
公民共創推進担当部長(青木猛治君) 市道一重山2号線、(仮称)屋代
スマートインターチェンジの総事業費、市の負担、増額の可能性についてお尋ねを頂きました。 市道一重山2号線の総事業費は39億円で、財源内訳としては、国からの交付金が19億5,000万円、地方債が17億5,500万円、一般財源が1億9,500万円であります。 また、(仮称)屋代
スマートインターチェンジ関連事業の総事業費は23億8,000万円、財源内訳としては、国からの交付金等が10億9,300万円、地方債が11億400万円、一般財源が1億8,400万円であります。 なお、ただいま申し上げた事業費と財源内訳につきましては、市報6月号に進捗状況とともに掲載をしております。 増額の可能性でございますが、市道一重山2号線につきましては、令和5年6月に昨今の物価上昇等の経済情勢を加味し、事業費の見直しを行いましたが、いまだに資材高騰や労務費上昇が続く中で、大型公共事業の建設費が当初の予算を超える事態が全国各地で発生をしております。設計・工法の工夫によりコスト縮減に常に努めてまいりますが、想定外の事態が起きた場合には早めにお知らせしてまいりたいと考えております。
○議長(小玉新市君) 宮下議員。 〔4番 宮下繁明君 質問席〕
◆4番(宮下繁明君) 今のお話だと、これからも費用が増額するという可能性があるということでありますけども、市の負担についてなんですけども、私も市報6月号の説明を見まして計算をしてみたんですけども、地方債、あと市の単費を計算すると約28億4,800万になるんですが、それでよろしいでしょうか。
○議長(小玉新市君) 青木担当部長。 〔
公民共創推進担当部長 青木猛治君 登壇〕
◎
公民共創推進担当部長(青木猛治君) お尋ねは、市の実質負担額ということでよろしいですか。今回市報6月号に掲載した事業につきましては、総事業費また財源の内訳の掲載をしております。市の一般財源分、それと地方債のお金を借りた分になるんですが、そのお金を借りた分については一部交付税措置がございますので、それらを差引きした部分が実質の市の負担という形になってまいります。 一重山2号線に関しましては、市報記載のとおり、市の実質の負担15億6,000万ほどになります。 あと、
スマートインターチェンジ関連事業ということなんですが、市報掲載時点ではまだ確定をしていない部分、あとあくまで事業化に至っていない部分がございますので、あくまで想定の数字としてこれから申し上げたいと思います。総額については23億8,000万円、その財源内訳については市報にも記載はしてあるんですが、大まかに申し上げますと、ネクスコから受託をしている部分については負担金がネクスコから市に入ってきます。それらとあと国の交付金を合計したものが8億6,000万円ほどございます。あと、起債については11億円、これは市報記載のとおりです。一般財源については1億8,000万円。あと、流用土ストックヤードにつきましては土地開発基金で対応しております。これが2億4,000万ほどなんですが、これはいずれ一般財源から基金に対して補填をしなければならないということなんで、それも今後の負担という形でトータル計算いたしますと、交付税措置を念頭において
スマートインターチェンジ関連事業としては10億円ほどが実質の負担と考えております。
○議長(小玉新市君) 宮下議員。 〔4番 宮下繁明君 質問席〕
◆4番(宮下繁明君) 私の計算だと28億円ぐらいになると思うんですが、それより若干少なくなるというのが今の部長の計算だと思うんです。3月議会でこの件を私もお伺いしたときに、総務部長はそんなにお金はかからないんだと、市の負担はせいぜい15億円くらいだというような説明をしましたけども、覚えていらっしゃいますか。 余りにもこれ差があるのではないですか、市の負担に関して。
○議長(小玉新市君) 北澤総務部長。 〔総務部長 北澤武彦君 登壇〕
◎総務部長(北澤武彦君) 3月の議会のときに、私確かに市の負担は15億円程度となる見込みであるという発言をいたしました。その後、事業費を精査した結果ということで御理解をお願いいたします。
○議長(小玉新市君) 宮下議員。 〔4番 宮下繁明君 質問席〕
◆4番(宮下繁明君) 市の財政を預かる総務部長が、実際と10億円以上も違うような認識をしていることが私問題だと思うんですよ。財政の情報を御存じな総務部長が、やはり正しい情報をつかんでいただいて議会や市民に発信をしていただきたいなと。 先ほどずさんな予算と言ったら、それはそんなことないと言われましたけど、まさに先ほどの総務部長の認識というのは私はずさんだと。そういう状況に関して、やっぱり市民は不安に思うと思うんですね。10億円も差がある。大きな市から比べれば10億円なんて大したことないという認識かもしれませんけど、我々からすれば大変な金額があります。ぜひ、そのようなところはやはり慎重にやっていただきたいと思います。
○議長(小玉新市君) 小川市長。 〔市長 小川修一君 登壇〕
◎市長(小川修一君) 宮下議員が今言われたことは暴論であります。北澤総務部長の答弁は、たしか再質問で資料のない状態で、言わばこの今私の答弁のような形でその場で即答した内容だと認識しておりますので、正確な数値ではなかったということは御容赦いただけないと、これからもそういった類の質問に答えられなくなってしまいます。 むしろ、不安は、今もまさに不安をあおっていただきました、おかげさまで。そんなことないんですよ。たかが10億なんて私は一言も申し上げておりませんし、先ほど申し上げたのは、例えば300万円くらいの年収の方がちょっとした大きな買い物をするとき、半分は仕送りを使って、半分は分割で払って、一部頭金を払うみたいな話はそんなに目玉が飛び出るような驚くような話ではないのではないかと。億円と万円で単位をちょっと置き換えて考えていただくとイメージがしやすいのではないかということで申し上げました。 いずれも繰り返しになりますが、宮下議員は
建設経済常任委員会の委員でいらっしゃいます。繰り返し今回の事業費についても何度も職員が説明をさせて、その都度資料を新しく追加して、しかもいろいろ御指摘があるので6月の市報に今回市民の方に分かりやすく説明をしたものであります。 にもかかわらず、今回またこういった同じ趣旨の質問を繰り返しておられます。職員が何回説明しても、議員はそれでは市民が納得しないとか、納得できないというようなことを一点張りをされ、繰り返し同様のこの質問をされて説明を求めるわけであります。それで、少しアドリブの答弁で綻びが出たらそこをついてくるという非常にこうかつなやり方で質問されているわけですよ。 これは、正直申し上げて、本来通常業務に割く時間を職員が議員対応に割かざるを得ないということを認識いただいていますか。今、職員の仕事の生産性、そして意欲、こういったものが非常に働き方改革ですとか職員の人材確保・育成に非常に重要なんですよ。そのことを認識していただいているのか、それは私、この場をお借りして申し上げたいと思います。 宮下議員、これで任期1期目終わることになりますけれども、終始この関連の質問が大半を占めておりました。あとは補助金をつけてほしいという内容の質問が多かった印象なんですが、結局最後まで対抗提案、対案が出されませんでした。単なる批判ではなくて、宮下議員政治家なんですから、しっかり御自身の考え、こうしたら市は発展をすると。この人口減少、少子高齢化の中で反転攻勢をかけることができるんだということを、ビジョンを最後までお示しいただけなかったことは非常に残念であります。 今後は、正確な情報でない情報で市民を不安に陥れるのではなくて、正確な情報を基に建設的な具体的な提案を頂く中で共にこの千曲市の発展について議論をしていきたいと思っております。
○議長(小玉新市君) 宮下議員。 〔4番 宮下繁明君 質問席〕
◆4番(宮下繁明君) 私の質問は、正確な事実に基づいて質問をしています。そして、またそちらの答弁に基づいて質問をしているので、そのようなところは市民の方がよく理解できるのではないかなと思います。 次に参ります。一重山2号線と
屋代スマートインターが完成しても、その先線ができなければ屋代地区の渋滞は今よりも悪化します。先線についての実現が難しいと思われますが、その場合これまで投資された多額の市費が無駄になるのではないかと思いますが、いかがでしょうか。
○議長(小玉新市君)
公民共創推進担当部長。 〔
公民共創推進担当部長 青木猛治君 登壇〕
◎
公民共創推進担当部長(青木猛治君) 先線ができない場合、投資した市費が無駄になるとの御指摘でございます。 都市計画道路一重山線整備につきましては、スピード感を大切にしつつ、計画的な長期事業として着実に進めるよう努めております。県には、千曲商工会議所会頭を会長とする期成同盟会の要望活動等を通じて当該路線の必要性や重要性を説明し、協力を要望しております。 本年1月の期成同盟会による要望活動の際には、県の建設部長から千曲市の発展に欠かせない道路との御認識を頂き、また、一重山を越えるルートについても技術的な難易度が高いことから、県としても最適なルート選定に向けた支援をするとの御回答を頂いております。 引き続き、国・県への要望活動を重ね、その見通しを明らかにしてまいりたいと考えております。
○議長(小玉新市君) 宮下議員。 〔4番 宮下繁明君 質問席〕
◆4番(宮下繁明君) その説明は前もお聞きたんですけども、それでは先線、要するに一重山をトンネルで越えてしなの鉄道を越えて18号線までつなぐという建設に関しまして、その費用だとか建設の期間はどのように想定されているのか、お尋ねします。
○議長(小玉新市君) 湯本建設部長。 〔建設部長 湯本永一君 登壇〕
◎建設部長(湯本永一君) 一重山2号線の先線のスケジュール、事業費等の御質問でございます。 以前より御答弁していますとおり、現在ルートの選定を今年度より実施しております。ルートが決まってこないと事業費がどのぐらいになるか、またかかる期間がどのぐらい必要になるか具体はなかなかお示しするのが難しいと考えております。この事業も市の主要政策の一つでありますので、多額の金額経費を要する事業という認識もございます。 いずれにしましても、そういった情報が整ったら速やかに市民の皆様、議員の皆様にお伝えしていきたいと考えております。
○議長(小玉新市君) 宮下議員。 〔4番 宮下繁明君 質問席〕
◆4番(宮下繁明君) 今の段階では、概算も出ないし、整備される期間も全然見通しがないということですか。
○議長(小玉新市君) 湯本部長。 〔建設部長 湯本永一君 登壇〕
◎建設部長(湯本永一君) 私ども事業を進める中では、大体このぐらいの経費、このぐらいの期間という予測をもって事業に関わっております。ただ、それがある程度の信憑性、一定の正確さを持たないと皆様には公表できないと考えております。 したがいまして、調査等が進みましてそういう段階が来ましたら、速やかに公表をさせていただきます。
○議長(小玉新市君) 宮下議員。 〔4番 宮下繁明君 質問席〕
◆4番(宮下繁明君) それでは、その概算の事業費とか予定に関してはいつ頃示すことができるんでしょうか。
○議長(小玉新市君) 湯本部長。 〔建設部長 湯本永一君 登壇〕
◎建設部長(湯本永一君) 先ほど答弁しましたとおり、本年度よりルートの調査を実施いたします。これには県の助言を頂きながらということで進めてまいるわけですが、そういったものが決まるのが本年度いっぱいかかるという状況の中で、さらにそこからまだ調査が必要な状況もございます。 そういったことを考えますと、今の段階でいつお示しできるかも不明な状況でございますが、いずれにしましても速やかに公表はしていきたいと考えております。
○議長(小玉新市君) 宮下議員。 〔4番 宮下繁明君 質問席〕
◆4番(宮下繁明君) 見通しもない、いつになるか、いつ示すか今のところ分からないということでは、市民は不安になる。やっぱりそのようなところは市としてどういう考え方なのか、どういう予算でいくのかということをぜひお示しいただきたいと思います。 次に行きます。新
戸倉体育館について。 現在、
戸倉体育館エリアについての基本計画のパブリックコメントが行われましたが、事業費が示されていません。これでは市民に理解できないのではないかと思いますが、いかがでしょうか。
○議長(小玉新市君) 青木
公民共創推進担当部長。 〔
公民共創推進担当部長 青木猛治君 登壇〕
◎
公民共創推進担当部長(青木猛治君) 基本計画案に事業費が示されていないとの御指摘でありますが、新
戸倉体育館建設事業につきましては、現在PFIなどの官民連携事業の導入も見据えつつ、工期の短縮やコスト削減が期待できる事業手法について比較検討を重ねており、遅くとも7月中にはその方針を決定し、公表したいと考えております。 概算事業費につきましては、近年の建築資材高騰や労務費上昇が続く中、PFI方式を選択した場合に必要となる特定事業の選定段階との乖離を避けるため、このたびの基本計画策定段階におきましては明示をせず、参考値として近年整備済みの、または整備中の体育館などの平均単価を算出して記載したものであります。 なお、新聞に掲載された概算事業費約23億から29億円につきましては想定面積と参考単価を乗じたものであり、単純計算で仮に完成までの物価上昇分が2割程度の場合については、最終的な概算としては約28億から35億円になると考えております。
○議長(小玉新市君) 宮下議員。 〔4番 宮下繁明君 質問席〕
◆4番(宮下繁明君) パブリックコメントの期間が済んだわけですけども、どのくらいの方から御意見があったのか。そしてその内容について、今分かる範囲でお尋ねしたいと思います。
○議長(小玉新市君) 青木担当部長。 〔
公民共創推進担当部長 青木猛治君 登壇〕
◎
公民共創推進担当部長(青木猛治君) パブリックコメントの現状ですが、件数としては36件、項目としては80項目の御意見を頂いております。多種多様な御意見を頂いております。 現在取りまとめをし、この後開かれる
特別委員会までにはその内容を整理をし、御報告したいと考えております。
○議長(小玉新市君) 宮下議員。 〔4番 宮下繁明君 質問席〕
◆4番(宮下繁明君) 私も、このパブリックコメントの基本計画を見させてもらったんですけど、55ページもあるんですね。55ページもあって、一番肝心の費用が載っていない。それで、規模感も3,000平米から4,000平米という形でもうあまりにも幅があって、これでは見る人もだからなかなか意見が言いにくいのではないかなと感じたんですね。 やはり、市民に分かりやすいように提示をしていただきたいなと思っております。 次に行きます。令和5年3月に策定された
総合運動公園基本構想は約2年かけて慎重にまとめられたものであります。新
戸倉体育館の規模についてはハンドボールコート2面とされていましたが、今回の基本計画では1面になりました。策定協議会において慎重に検討してきた案を、いつ、誰が、どのような理由で変更したのか、伺います。
○議長(小玉新市君) 青木
公民共創推進担当部長。 〔
公民共創推進担当部長 青木猛治君 登壇〕
◎
公民共創推進担当部長(青木猛治君) ハンドボールコートが2面から1面に縮小した理由についてでありますが、基本構想策定に際しましては策定協議会において検討を重ね、国民スポーツ大会の開催や千曲市の中学生・高校生のハンドボール需要が高いこと、合宿ができる宿泊施設が近く、メリットを生かせることなどから、理想の姿としてハンドボールコート2面規模での施設整備方針を掲げたところでございます。 その後1面に縮小した理由といたしましては、
特別委員会でも御説明いたしましたとおり、近年の建築資材高騰や労務費上昇が続く中、財政計画上現時点で見込める事業費を念頭に建設規模を縮小したものであり、基本計画では最低限確保する規模として既存体育館の建替えをベースとした規模感をお示しをしておりますが、パブリックコメントの結果等も踏まえつつ、事業者から柔軟な提案が得られるよう、事業手法について検討してまいりたいと考えております。
○議長(小玉新市君) 宮下議員。 〔4番 宮下繁明君 質問席〕
◆4番(宮下繁明君) 今質問した、いつ、誰が、どのような理由で変更したのかということに対して、具体的にお示しいただきたいと思います。
○議長(小玉新市君) 青木担当部長。 〔
公民共創推進担当部長 青木猛治君 登壇〕
◎
公民共創推進担当部長(青木猛治君) いつ、誰が変更したということでございますが、あくまで市の事業として内部で検討をし、最終的には理事者の了解を得て、現在この方向性をお示しをしたというものでございます。
○議長(小玉新市君) 小川市長。 〔市長 小川修一君 登壇〕
◎市長(小川修一君) すみません。繰り返し同じこと言いたくないんですが、宮下議員さんこの
総合運動公園の
特別委員会の委員さんですよね。そこで2面から1面に縮小した理由とか説明受けていないんですか。話聞いていなかったということですか。 要は、最終的にもちろん理事者である私がこの方向でまずはお示ししましょうということは決めました。ただ、これ確定事項ではありません。まさに基本計画案をお示ししてパブリックコメントを頂いて、そうした市民の声を参考にしながら案を決定していくという中で、まだこれは2面から1面で、なるべく財政的な負担を抑えるという趣旨で縮小したにすぎませんので、まだこれは流動的であります。 こんな曖昧なものを何でパブリックコメントを聞くのかというのは、ちょっと議論としておかしなものになります。あくまで案ですから、こうした見込みで市民の方の意見を聞いてよりよいものにしていくと。そして、確定する前には議会にもお示しするということでありますので、これ以上同様の御質問をまた
特別委員会でもされるのか分かりませんけれども、その辺りは認識されていると思いますので、これお分かりでない市民の方に私は説明しております。それぞれ委員会で宮下議員は十分に審議する時間があります。そして、説明も概要は聞いていると私は理解しておりますので、よろしくお願いします。
○議長(小玉新市君) 宮下議員。 〔4番 宮下繁明君 質問席〕
◆4番(宮下繁明君) 私も委員会には出ていますけども、市長が決定して2面が1面になったというのは今日初めて聞きました。そして、また予算に関しても61億円といって2月の時点で示したものがなぜ急に下がってしまうのかということも非常に疑問であります。 それでは、次に参りますけれども、
戸倉体育館エリアの新
戸倉体育館……
○議長(小玉新市君) 宮下議員、ちょっと待ってください。市長が答弁したいと。 〔市長 小川修一君 登壇〕
◎市長(小川修一君) 宮下議員、御自身で質問されていて疑問に思いませんか。61億円というのはまだ決定していないんですよ。それで、生煮えの状態で内部資料なのに外へ出して市民を不安に陥れるようなことはやめてくださいと私は申し上げました。その段階で、そういう御指摘があるからそれはまずいよねということで、財政的なことも考えて、配慮して、まずはこのミニマムでやりましょうということで案を作ったんですよ。 そしたら、何で今度小さくしたんだとおっしゃっているわけですよね。私はちょっと理解に苦しむんです。中で検討している最終責任者は当然私でありますので私の判断だということになりますけれども、私独断で決めたわけではなくて、中で検討している、まさに今まだなお検討中なんですよ。 それで、パブリックコメントの意見も参考にしてよりよい体育館、ただ体育館を作って終わりではありませんので、いいものを造りたい、できれば低コストでいいものを造りたいという思いがある中でのこうした御質問は非常に理解に苦しみます。 ただ、そういったことはぜひ申し上げたかったので、それだけ言わせてください。
○議長(小玉新市君) 宮下議員。 〔4番 宮下繁明君 質問席〕
◆4番(宮下繁明君) 私は、市民の方から今までハンドボールコート2面と聞いたんだけど1面になっているよという話を聞いたから今お話ししているわけでありますけれども、それならばハンドルボール1面だったらこのくらいの予算になります。ハンドルボール2面だったらこのくらいの予算になります。皆さんどうでしょうかというパブリックコメントの出し方が必要なのではないでしょうか。はじめから1面だということを、今回もそれも決めつけた形で出しているというのが問題だということを申し上げています。 その次に参ります。それでは、
戸倉体育館エリアの新
戸倉体育館、野球場等についての現時点で幾らの事業を見込んでいるのか、お伺いします。
○議長(小玉新市君) 青木
公民共創推進担当部長。 〔
公民共創推進担当部長 青木猛治君 登壇〕
◎
公民共創推進担当部長(青木猛治君) 新
戸倉体育館、野球場の想定の事業費についてでございますが、新
戸倉体育館建設の事業費につきましては先ほど答弁させていただいたとおりでございます。 野球場につきましては、当市が参考にしている松本市の信州グリーンロードスタジアム四賀の建設費が約18億円とお聞きをしております。同等の規模の野球場を建設する場合、一定の上昇率を考慮し、算定する必要があると考えております。
○議長(小玉新市君) 宮下議員。 〔4番 宮下繁明君 質問席〕
◆4番(宮下繁明君) 県から土地を、県有地を買うというようなことで4億円というのが2月のときには示されていましたけれども、それも含めて総額は幾らくらいを想定しているんでしょうか。
○議長(小玉新市君) 青木担当部長。 〔
公民共創推進担当部長 青木猛治君 登壇〕
◎
公民共創推進担当部長(青木猛治君) 2月の
特別委員会の折に資料として御提出をした数字につきましては、先ほど来数字が出ていますが、
戸倉体育館については61億円、野球場については26億円、県有地の購入については4億円という数字になっております。 あくまで現在施設の規模を見直す中で、低コストで幾らでできるのかというのを検討しているという最中でございますので、また数字等固まり次第御報告をしたいと思います。
○議長(小玉新市君) 宮下議員。 〔4番 宮下繁明君 質問席〕
◆4番(宮下繁明君) 市民の関心あるのは、やはり事業規模と費用なんですね。やっぱりその辺は明確にお示しいただきたいなと思います。
○議長(小玉新市君) 宮下議員、ちょっとお待ちください。市長が答弁したいそうです。 〔市長 小川修一君 登壇〕
◎市長(小川修一君) もうこのくらいで本当に私もやめたいと思っているんですが、繰り返されるので申し上げますが、まだこれ確定していない段階でして、それで事業費が確定したら当然お示しします。そして、
議会基本条例には議会の皆さんも市民に対して分かりやすく説明責任が明記されているんですよ。2月に作ったばかりですから皆さん御存じですよね、当然。 ですので、宮下議員さん人任せにしないでください。宮下議員さんだって
特別委員会の委員で市の説明を受けているんですから、分かりやすく説明していただければいいんですよ。ただこれでは心配だ心配だという市民に対してそうだそうだというのではなくて、もっと分かりやすく、市はこう考えているみたいだけどまだ決まっていないから、意見をどんどん言ったほうがいいよっておっしゃってください。それで、全てうまくいくと思うんです。その辺り要望いたします。
○議長(小玉新市君) 宮下議員。 〔4番 宮下繁明君 質問席〕
◆4番(宮下繁明君) 再三御説明しているのは、私自身も疑問に思っている、市民の方もそういうことに疑問を持ったり不満を持っているから説明を求めているのであって、それこそ議論を封じるような発言は謹んでいただきたいなと思います。 次に行きます。令和10年の国民スポーツ大会までに、千曲線の先線は体育館エリアと国道18号線まで完成するのか、またその事業費は幾らを見込んでいるのか、お尋ねします。
○議長(小玉新市君) 湯本建設部長。 〔建設部長 湯本永一君 登壇〕
◎建設部長(湯本永一君) 千曲線の先線についてであります。 磯部地区で計画しております都市企画道路千曲線は、4月に地元地区及び土地所有者の皆様を対象とした説明会において、事業延長約600メートルの道路線形をお示しし、路線測量や実施設計を行う旨の説明を行いました。 令和10年開催の国民スポーツ大会時には、国道18号または県道聖高原千曲線からのどちらかからは会場へアクセスできるよう事業を進めてまいります。 事業費につきましては、実施設計や補償調査が完了していないことから概算ではありますが、現時点で全体事業費約18億7,000万円を見込んでおります。
○議長(小玉新市君) 宮下議員。 〔4番 宮下繁明君 質問席〕
◆4番(宮下繁明君) それでは、道路はどちらのほうからどこまでは令和10年まで完成するのでしょうか。
○議長(小玉新市君) 湯本建設部長。 〔建設部長 湯本永一君 登壇〕
◎建設部長(湯本永一君) どちらのほうからかという御質問でございます。 600メートルの整備予定区間の中には、これもまだ概算の段階ですけれども、17軒ほどの建物補償が必要になってくるだろうと今捉えておるところでございます。 したがいまして、そういった地権者の皆様の御協力いただける状況を加味しながら、一定の時期が来たところでこちら側から整備を進めるというような方針を定めて取り組んでまいりたいと考えております。
○議長(小玉新市君) 宮下議員。 〔4番 宮下繁明君 質問席〕
◆4番(宮下繁明君) 今のところはそこまで示せないということですね。できるだけ早めにお示しいただきたいと思います。 次に行きます。大項目4、松くい虫対策について。 昨年から、市内の山林について松くい虫の被害が加速的に増えています。今年度の予算と今後の対策について方針を伺います。また、実施計画はどのようになっているのか、お尋ねします。
○議長(小玉新市君) 洞田経済部長。 〔経済部長 洞田英樹君 登壇〕
◎経済部長(洞田英樹君) 松くい虫対策の今年度予算と今後の対策について御質問を頂きました。 松くい虫被害対策は、春と秋に被害木の伐倒駆除を中心に行っております。市の実施計画では、現在のところ、令和6年から令和8年まで伐倒駆除・薬剤の地上散布・被害木被害量調査を計画しており、今年度は伐倒駆除予定量600立方メートル、それと上山田地区の地上散布0.3ヘクタール分、また被害木被害量調査の予算合わせて2,300万円を計上し、4月下旬から対策を行っているところです。 しかし、議員御指摘のとおり、昨年度から急速に被害が拡大している状況であり、市民生活への影響が大きい箇所から優先的に対応しておりますが、被害を完全に抑えることが難しい状況になっております。 今後の被害木被害量調査の結果を見ながら、県の基本方針を参考にして、できる限り有効な対策を取ってまいりたいと考えております。 今年度予算は2,300万円を計上しております。
○議長(小玉新市君) 宮下議員。 〔4番 宮下繁明君 質問席〕
◆4番(宮下繁明君) 取り組んでいらっしゃることは分かるんですけども、非常に取組が遅いのではないかなと思うんですね。いろんな自治会や区から松くい虫の対策をしてくださいという要望が市にも上がっていると思うんですけども、それに対して動きがやはり鈍い。 昨年、うちの自治会からも伐倒をお願いしたにもかかわらず、いまだにできていない。だから、これは人的な問題と費用的な問題と両方あると思うんですけども、これを何とかしないと全滅に近い状態になりつつあるんです。 その辺について、もうちょっと予算と人的な問題等も加えて検討することはできないんでしょうか。
○議長(小玉新市君) 洞田部長。 〔経済部長 洞田英樹君 登壇〕
◎経済部長(洞田英樹君) 予算をもうちょっと増やして対応してみたらどうだというような御質問だと思うんですが、今年は2,300万円の予算を計上して伐倒駆除を中心に行っているのですが、市内にその伐倒駆除をやっていただける業者が3社しかおりません。増えてもらいたいのですけども、その中で2,300万円。それから4月から7月までの伐倒駆除をやらなくてはいけないんですね。カミキリムシが出てくる前にやらなくてはいけないということで、その間にやる予算的な範囲というのが、やはり2,300万円が今のところ市内の業者でできる範囲の予算だと考えております。よって、増えても3、000万円ぐらいかなと考えております。 やはり、やっていただける業者の人手不足というのも大きな点かなと思いますので、その辺の育成も今後考えていかなくてはいけないのかなと考えております。
○議長(小玉新市君) 宮下議員。 〔4番 宮下繁明君 質問席〕
◆4番(宮下繁明君) この松くい虫の対策は、やはり1つの自治体だけでは不十分だと思うわけでありますけども、周辺の自治体との協調体制、協力体制はどのようになっているのか、伺います。
○議長(小玉新市君) 洞田経済部長。 〔経済部長 洞田英樹君 登壇〕
◎経済部長(洞田英樹君) 周辺自治体との協力体制について御質問いただきました。 千曲市周辺自治体の坂城町、麻績村、筑北村では松くい虫対策を伐倒駆除と空中散布併用で行い、また長野市と上田市は伐倒駆除中心に行っております。 周辺自治体との協力体制としては具体的な事業はございませんが、担当者レベルでは県の会議等を通じて情報共有を図り対策に臨んでおり、今後もそのような機会を積極的に活用し、松くい虫対策を実施してまいりたいと考えております。
○議長(小玉新市君) 宮下議員。 〔4番 宮下繁明君 質問席〕
◆4番(宮下繁明君) 今お話あったように、坂城町等は伐倒だけではなくて空中散布を行っています。一時的に反対運動があって中止したときもありましたが、そのときに非常に松くい虫が拡大してしまったんですね。だから、坂城町でやっているのに千曲市がやっていないと、みんな坂城町の虫が千曲市のほうに入ってきてしまうんですね。 上山田との境の岩井堂という山があるんですけども、南半分は坂城町、北半分は上山田地域で千曲市なんですけども、向こうのほうは松くい虫の被害が少ないんですよ。もう圧倒的にこちらの千曲市のほうが多いという状況なんですけども、その辺もう一度空中防除を検討することはできないでしょうか。
○議長(小玉新市君) 洞田経済部長。 〔経済部長 洞田英樹君 登壇〕
◎経済部長(洞田英樹君) 空中防除を再開したらどうだというような御質問だと思うんですが、平成24年の2月28日に千曲市林業振興協議会を開催したところ、そこから空中散布の薬害被害について反対の意見が出てきました。それからいろいろなところで説明会、それから議論を重ねて、結局平成27年に空中散布はやめようと市が判断しております。 やはり人体的な被害が客観的にどのようなという根拠がなかったので、それで最終的にはやめるような話になったんですけども、そのようなことからこれから空中散布をまた始めるということになると、やはり議論が必要かなと考えております。時間がかかるかなと思いますので、今のところは空中散布をやる予定はございませんが、拡大されたときに世論がどのような判断をするか、それを見極めて考えていきたいと考えております。
○議長(小玉新市君) 宮下議員。 〔4番 宮下繁明君 質問席〕
◆4番(宮下繁明君) 私も調べたところ、隣の坂城町だけではなく、山の向こうの麻績村、築北村、あと大町市、駒ケ根市、安曇野市が空中散布を実施しています。 山を見てみれば分かるんですけども、坂城の山と千曲市の山とは圧倒的に千曲市の方が松くい虫が多い。枯れて黄色くなった松林が帯のようになっているんですね。本当に100年、200年かかってできてきた松林がここ数年で消滅してしまうというような状況なんで、やはり確かに反対運動はあることは知っていますけども、坂城町も3年間反対があって中止をしたんですけども、その間非常に松くい虫が広がってしまったということで再開をしたということであります。ほかの自治体も大体そういうような状況だと思うんですね。 ですから、ここ数年はそういう被害が少なかったんですけども、もう昨年から今年、この温暖化の影響もあると思いますけども、本当に加速度的な被害で松林も全滅してしまうと。更級とか上山田の山はもともと江戸時代から松茸の産地なんですね。その松茸の山が消滅してしまうという危機的な状況なので、ぜひもう一度空中防除を検討していただきたいなと思いますが、いかがですか。
○議長(小玉新市君) 洞田経済部長。 〔経済部長 洞田英樹君 登壇〕
◎経済部長(洞田英樹君) 空中散布をもう一度検討してみたらどうだというような御質問だと思いますが、やはりは市単独ででは決定はできませんので、千曲市の林業振興協議会、ほかの団体、関係各位の皆さんとお話をして、本当に必要かどうかを見極めて、それから判断していきたいと考えております。
○議長(小玉新市君) 宮下議員。 〔4番 宮下繁明君 質問席〕
◆4番(宮下繁明君) ぜひ、坂城町の担当の方とか麻績村、築北村の皆さんとも連絡を取っていただいて、どのようになっているのかということをぜひ情報を取っていただいて、それで協調して体制を取っていただきたいなと思います。 それから予算なんですけども、2,300万円という予算なんですが、これもちょっと少ないんじゃないかなと思います。坂城町にお聞きしたら、坂城町は千曲市の4分の1か5分の1くらいの面積なんですけども、毎年大体3,500万予算を取っているそうであります。 なおかつ、昨年は火事があったので、それも含めて約7,000万円以上の予算を林野対策に取っているということなので、その辺の予算も取っていただいて、空中防除、そして伐倒を含めた対策を取っていただきたいと思います。
○議長(小玉新市君) 洞田経済部長。 〔経済部長 洞田英樹君 登壇〕
◎経済部長(洞田英樹君) 坂城町さんと情報を共有して、空中散布の検討をというようなお話だと思います。 坂城町さんともお話はしております。空中散布のことで多分予算が3,500万と。空中散布でお金がかかりますので、それで上がっていると思います。私たちも研究してどのようにしていくか。先ほど申し上げたように、いろいろな団体がございます。いろいろなところで検討しながら、確実に前に進めれるように議論を進めていきたいと考えております。
○議長(小玉新市君) 宮下議員。 〔4番 宮下繁明君 質問席〕
◆4番(宮下繁明君) 空中散布の費用を私も調べたんですけども、有人と無人のヘリコプターを使うんですが、そんなに高い費用ではないんですよ。坂城町でやっているのは、約630万円くらいだそうです。それも補助金の対象ですから2割くらいは国や県の補助金があるということなんで、ぜひ検討していただきたいと思います。 続きまして、大項目5の中学校教科書の選定について伺います。 今年は、4年に一度の中学校の教科書の採択の年であります。千曲・坂城学区ではどのような手順で選定をされるのかを伺います。長年同じ出版社の教科書が使用されていると聞きますが、何社の教科書を検討しているのか、伺います。
○議長(小玉新市君) 小松教育長。 〔教育長 小松信美君 登壇〕
◎教育長(小松信美君) 教科書の選定手順及び何社の教科書を検討しているのかということでございます。 はじめに教科書の採択方法でありますが、更埴地区小中学校教科用図書採択研究協議会設置要綱に基づき、協議会及び調査研究会を設置し、教科書採択のために必要な調査研究を行います。 協議会の委員は、千曲市及び坂城町の教育委員、学識経験を有する者、保護者代表者をもって組織します。また、調査研究委員は小中学校の教員及び学識経験者を有する者のうちから教育委員会が委嘱します。 調査研究会では、長野県教育委員会が作成する教科書採択基準並びに選定に必要な資料を参考にして調査研究を行い、適当と認められる教科書を種目ごとに選び、これらの調査資料を協議会に提出します。 協議会は、調査研究会から提出された調査資料に基づき、教科書を種目ごとに1種選び、教育委員会に報告します。 この報告を受けて、教育委員会は学校で使用する教科書を採択するという一連の流れになります。 次に、何社の教科書を検討しているかについてでありますが、文部科学大臣の検定を経て文部科学省が作成する中学校用教科書目録(令和7年度使用)に登載された教科書全てについて検討を行います。種目により種類数は異なりますが、今回は22社が発行する71種類、142点の教科書から選定を行います。
○議長(小玉新市君) 宮下議員。 〔4番 宮下繁明君 質問席〕
◆4番(宮下繁明君) 大変な数の教科書を検討されていることでありますけども、各社の教科書を読むだけでも大変だと思いますけども、細分項目についての比較評価する資料というものは作られていると思いますが、それはどんな感じでできているんでしょうか。
○議長(小玉新市君) 小松教育長。 〔教育長 小松信美君 登壇〕
◎教育長(小松信美君) 細分項目についての比較評価する資料についてでございます。 先ほど答弁しました採択の流れのとおり、調査研究会から提出される調査資料の中には、採択基準に基づき、教科書ごとに内容を評価した比較評価表も含まれています。 複数社ある教科書の中から適当と認められる1種を選出する際には、各社の比較評価表が必要不可欠であるため、作成をしております。
○議長(小玉新市君) 宮下議員。 〔4番 宮下繁明君 質問席〕
◆4番(宮下繁明君) 近年は、開かれた採択ということが唱えられております。保護者をはじめ、国民に開かれた採択であるべきだという議論の中で、教科書の採択した理由、そこに作成した資料、採択協議会の議事録等を公表すべきであるというようなことが言われていますけども、その辺についての公表については今できているのでしょうか。
○議長(小玉新市君) 小松教育長。 〔教育長 小松信美君 登壇〕
◎教育長(小松信美君) その公表については、実施しております。ただ、教科書が決まるまではできませんけども、長野県全体で全て採択終了した時点で開示が許されるときがございますので、そのときにはお知らせをするというような状況になると思います。 昨年度小学校をやりましたけども、やはり県から開示してもいいですというような通知が来た後、本市でも開示をしている状況でございます。
○議長(小玉新市君) 宮下議員。 〔4番 宮下繁明君 質問席〕
◆4番(宮下繁明君) では、その一般への開示は大体いつ頃できるんでしょうか。
○議長(小玉新市君) 小松教育長。 〔教育長 小松信美君 登壇〕
◎教育長(小松信美君) これから採択の準備に入りまして、多分8月から9月頃には全県決まるのではないかなと今思いますが、手元に資料がございませんので不確かではございますが、そのときになりましたらまたお知らせをいたします。
○議長(小玉新市君) 宮下議員。 〔4番 宮下繁明君 質問席〕
◆4番(宮下繁明君) ぜひそれが公表できるときには御連絡いただいて、勉強させていただきたいと思います。 以上で、私の質問を終わります。
○議長(小玉新市君) ここで昼食のため、午後1時まで休憩といたします。 なお、倉島議員の一般質問は午後1時から行います。 午前11時39分 休憩
---------------------------------------午後1時 開議
○議長(小玉新市君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 続いて、12番、倉島さやか議員。 〔12番 倉島さやか君 質問席〕
◆12番(倉島さやか君) 議席番号12番、自由政策研究会、倉島さやかでございます。 千曲市雨宮にいます日吉神社の神事芸能、国重要無形民族文化財に指定されていますけれども、御神事踊りで使用されているお面やお獅子が、今現在、大阪吹田市の万博公園の中にある国立民族博物館の50周年記念特別「日本の仮面 芸能と祭りの世界」という展示にて、3月28日から6月11日まで展示されています。 千曲市の目指す将来像「文化伝承創造都市」として、千曲市にあるすばらしい文化を多くの方々に広めることができ、関係者の皆様も非常に喜ばれております。また、伝統文化をこれからも次世代へしっかり継承していくことができればと思います。 それでは質問に入ります。 大項目1、自治体DXについて。 小項目1、千曲市版自治体DXについてお伺いいたします。 千曲市ICTビジョン2023・DX推進アクションプランが策定され、千曲市においてもDXが着実に進んでいます。平成29年に自治体のデジタル化について初めて質問させていただきました。その後も委員会を含め、毎年DXについては質問をさせていただいております。 令和4年9月議会一般質問でDXに関する一般質問を行いましたが、その後の進展について、また現在の取組状況、課題、今後についてお伺いいたします。 まずはじめに、デジタル改革共創プラットフォームの活用についてお伺いいたします。 デジタル改革共創プラットフォームとは、ビジネスチャットツール「Slack」を利用した自治体と政府職員の対話の場です。全国の自治体のほか、デジタル庁や総務省、内閣官房など職員が参加し、興味のあるテーマについてチャット形式、チャット上で意見交換や情報収集をしています。また、LGWAN環境でも接続可能になっています。 使い方として、①国の職員から自治体職員に政策立案等への意見を募集することができます。国の職員が「こういう方向性で考えているのですがどうでしょうか」という問いかけに、自治体職員からは「今は、予算も人手も足りないのが現状です」などと、リアルな意見が返ってくるのは、このプラットフォームならではの取組とのことです。 次に、使い方②として、政策に関する議論ということで、国の政策や通知等に対する疑問を、ほかの参加者の意見を聞いて解決できます。「なぜ標準化を行うのか」とか、「メリットは何なのか」という質問に、国の職員が説明することもあるのとのことです。 また、使い方③としては、リリースなどのお知らせです。政策に関するお知らせや、新システムのリリースの説明会など、お知らせを搭載しているということで、リアルタイムで情報が分かるのはありがたいという声が非常に多いということです。 また、新型コロナウイルスワクチン接種証明書、ワクチンパスポートなどのアプリがリリースされたときも、自治体職員からたくさん質問が出ていたということです。情報交換もされていました。 令和4年度9月議会の答弁では、現在では企画政策部の情報政策課の職員だけが活用している状況です。今後、もしできるようであれば、全庁に共有して推進していきたいと思いますとのことでした。 質問いたします。デジタル改革共創プラットフォームについて、何名の職員が登録し、そこで得られた知見等についてお伺いいたします。
○議長(小玉新市君) 栗原
企画政策部長。 〔
企画政策部長 栗原 力君 登壇〕
◎
企画政策部長(栗原力君) 千曲市版自治体DXの1点目、デジタル改革共創プラットフォームの活用についてでございますが、デジタル改革共創プラットフォームは、政府と自治体職員とが直接対話を行う中で、地方のデジタル化の課題等を解決していくことを目的とした、デジタル庁が運用している議論の場です。 本市の当該プラットフォームの利用者数は、確認できる範囲になりますが、現在、3つの部署で6名が利用しております。 また、当該プラットフォームの利用により、先進自治体における窓口業務改革に向けた作業手順やデジタルデバイド対策への取組といった、ほかの自治体の事例についての知見を得ております。
○議長(小玉新市君) 倉島議員。 〔12番 倉島さやか君 質問席〕
◆12番(倉島さやか君) 3つの部署で6名が利用しているということです。 この3つの部署というのはどちらの部署になって、6名の方は、主にどのような利用をされているのでしょうか。例えば参加型だったり、観覧のみだったりとか、分かる範囲で教えてください。
○議長(小玉新市君) 栗原部長。 〔
企画政策部長 栗原 力君 登壇〕
◎
企画政策部長(栗原力君) 6名の利用する職員の部署ですが、情報政策課が4名、総合政策課が1名、市民課が1名となっております。 使い方については、自分が進めたい業務があります。その点について、チャネルが90ありますので、そこから自分が知りたい情報を得られます。その情報を見るとともに自治体間でやり取りをやっている、それを見ながら、自分の参考としているというような活用をしてございます。
○議長(小玉新市君) 倉島議員。 〔12番 倉島さやか君 質問席〕
◆12番(倉島さやか君) 私ども自由政策研究会でも、前回、デジタル庁へ視察させていただいたときも、ぜひこのプラットフォームは物すごく有効なので活用してほしいということでした。 また、見たかったので、私たちも見たいと言ったのですが、議員は見れないということで、市の職員さんしか見れないということなので、ぜひ活用していただければと思います。観覧だけではなくて、ぜひ参加型で活用していただければと思います。あと、国のほうから下りてくる施策にもどんどん意見が出てきますので、活用していただければと思います。 次です。教育データ利活用ロードマップの活用状況について。 令和4年1月7日に、デジタル庁、総務省、文科省、経産省が教育データ利活用ロードマップを発表いたしました。 教育データ利活用ロードマップの目的、ミッションは、「誰もが、いつでもどこからでも、誰とでも、自分らしく学べる社会」の実現であり、デジタルデータはあくまでも手段とのことです。 実現に向けた工程表、ロードマップが策定され、千曲市教育委員会としても、乗り遅れないように活用していただきたいということで、同じく令和4年9月に質問いたしました。 当時の御答弁では、「現在、市教育委員会は、ロードマップの中で、短期的に実施すべきとされている学校への端末配備を完了したとのこと。国は、各地方自治体がそれぞれの部署で管理している子供に関するデータや、多様な関係機関が保有する情報を横断的に利用できるようにしていくと認識している」とのことでした。 ただ、当時は、「現在のところ、その全容を把握するまでに至っておりません。よって、今後、市教育委員会としましては、国の動向に注視しながら、中長期的に進めるべき政策が示されたところで、必要な取組を実施してまいります。研究してまいる所存です」という答弁でございました。 ロードマップの中期的ビジョンとしましては、2025年までの目標となっていますけれども、学習者が端末を日常的に使うようになり、教育データ利活用のためのログ収集が可能になる。 また、学校、家庭、民間教育機関、塾とか、それぞれの学習状況を踏まえた支援が一部横断的にデータが見れて実現可能ということです。 教育データ利活用ロードマップの使用状況について、現状をお伺いいたします。
○議長(小玉新市君) 小岩教育部長。 〔教育部長 小岩成夫君 登壇〕
◎教育部長(小岩成夫君) 教育データ利活用ロードマップの活用状況についてであります。 令和4年1月に国が策定しましたこのロードマップは、将来に向けて国が目指す教育に関するデータの効果的な活用方法の全体像を描いたもので、短期・中期・長期に分けて、それぞれのフェーズで目指す姿を示しております。 市教育委員会では、これまでに各学校間のネットワークの整備や校務支援システムを導入し、令和3年度からは「千曲市GIGAスクール5か年計画」に基づいて、ホップ、ステップ、ジャンプ期に分けて、情報モラル、教職員のICT活用力の向上と授業支援、そして情報活用能力の育成、ICTを活用した授業づくりの推進に取り組んでおります。 現在、ステップ期に当たりますが、「主体的に問題解決をする力を高めるコンピューター活用」として、1人1台端末の日常的な利用や授業での活用は順調に進んでおります。これは、ロードマップで示されております中期的に目指す姿と沿うものであります。 引き続き、これからも国や県の動向を注視して、ロードマップの示す目指すべき姿や工程表を意識しながら、GIGAスクール構想の推進に取り組んでまいります。
○議長(小玉新市君) 倉島議員。 〔12番 倉島さやか君 質問席〕
◆12番(倉島さやか君) 学校間ネットワークの整備や校務支援システムの導入をしたということで、ロードマップの中長期の目指す姿に、学校と自治体間のデータの連携が実現とあります。先日、教育先進地でありますつくば市を視察したときは、この連携に大変力を入れておりました。 令和4年度9月の教育委員会の答弁にもありましたけども、国は各地方自治体がそれぞれの部署で管理している子供に関するデータ、民間の含め、多様な関係機関が保有する情報を横断的に利用できるようにすると認識しているとのことですが、その点についてはどのように進んでいますでしょうか。
○議長(小玉新市君) 小岩部長。 〔教育部長 小岩成夫君 登壇〕
◎教育部長(小岩成夫君) 横断的利用というところでございます。 ロードマップの目指していく姿、地域的な部分でも今、議員御指摘のとおり、ロードマップが目指しておりますのは、学校・自治体間で今ばらばらの記載のものをデータ形式をそろえて標準化して、横並びで活用できるかという御指摘もございます。 そういった点もふくめまして、プライバシーの保護とかセキュリティーの問題もございます。そういった対策は当然でございますけども、その手続については当市も研究をしておるところでございます。 ただ、実は正直悩んでいるところもございます。 データの蓄積に活用という部分で伺えてまいります児童や生徒の指導といったもの、また助言、先生方が授業にどういった活用ができるかという部分でございますけれども、これ実際、校務の負担軽減にも資する部分が十分にございますし、具体的にアクションに落とし込めた事例というものも、私どもが把握している部分がございます。そういった全国事例、ただ正直、数が少ない中でございますけども、事例参照をして、市のレベルにおいてどこら辺まで行けるかというのは、これからも試行を重ねてまいりたいと思っております。
○議長(小玉新市君) 倉島議員。 〔12番 倉島さやか君 質問席〕
◆12番(倉島さやか君) 校務DX化では、千曲市は19市中1位ということですので、先ほど部長が答弁でおっしゃられたように、数少ない事例で横断的な連携ができているということですが、ぜひ千曲市も積極的に先進事例になるように進めて行ければなと思います。必ず、校務の負担軽減にはつながると思っております。 次の質問です。DXを各所で進めている中で、学校現場や保育所においての業務負担の軽減は進んでいるのか。現状を具体的にお伺いいたします。
○議長(小玉新市君) 小岩教育部長。 〔教育部長 小岩成夫君 登壇〕
◎教育部長(小岩成夫君) 学校現場や保育所において業務負担軽減は進んでいるかについてでございますが、はじめに、学校現場では令和2年度から県の共同調達によりまして校務支援システムを導入しまして、名簿の一括管理、指導要録の電子保存などの有効な活用を進めております。 令和3年度からは、市独自に導入しました家庭連絡アプリによりまして、教職員による朝の電話当番や欠席の連絡受付をしなくても対応できるようにしてきました。 そうした結果、令和5年11月に文科省が実施しました、今、GIGAスクール構想での校務DX化チェックリストの達成状況では、千曲市内小中学校の達成状況の平均点は、19市中1位の得点を得ることができました。 加えまして、今年度からは中学校の定期テストの採点支援システムを市内全中学校に導入をしまして、テストの採点に係る教職員の負担の軽減を図っているところであります。 引き続き、教職員の業務負担軽減につながる校務のDXを推進してまいります。 次に、千曲市立保育園全11園の状況でありますが、令和5年10月から毎日の登降園や欠席の連絡、園からの一斉連絡等について、スマートフォンを活用した「コドモン」のアプリを利用しております。 導入から3か月後にシステムの効果を確認するため、クラス担任以上の全保育士にアンケートを行ったところ、「伝達漏れや電話対応をする時間が削減された」、「お知らせの一斉配信により、印刷の負担が減って、確実に情報が共有できるようになった」、「ペーパーレスになった」等、ほぼ全員から一定の効果があるとの回答を得ることができました。 新たな機能の追加を望む声も多くございますので、さらに負担軽減が図られるよう、各園と相談しながら進めてまいります。
○議長(小玉新市君) 倉島議員。 〔12番 倉島さやか君 質問席〕
◆12番(倉島さやか君) 保育園のほうは、クラス担任以上の全保育士にアンケートということでございます。 保育園のICT化というのは、全国一斉に補助金が出て、始めて一、二年ぐらいたつかと思うんですけども、保育園のICT化のポイントは若手職員の起用、特に20代の保護者と近い職員さんとの活用がポイントと言われていましたし、委員会でも一般質問でも言われていましたけども、アンケートは若い職員さんにも取らないのかということと、保護者にも取っていく予定があるのかということ。 また、登降園や欠席の連絡、園からの一斉連絡のみということなんですが、コドモンの場合、指導計画、月案、週案が簡単に制作できるとか、連絡帳とかの機能があって、また新たな機能の追加を望む声も多くありますということなんですけども、これは導入されて1年ぐらいで進まなかった理由ということ。 それと、各園と相談しながら進めていきますということなんですが、例えばこの園が1園だけ先に進んではいけないという考えで、全員平等に、同時に11園で進めていく予定なのか、その辺を教えてください。
○議長(小玉新市君) 斎藤
次世代支援部長。 〔
次世代支援部長 斎藤正樹君 登壇〕
◎
次世代支援部長(斎藤正樹君) ただいま、市立保育園のICTの状況について御質問いただきました。 今、答弁いたしましたとおり、昨年10月から公立の全11園で導入しておりまして、機能といたしますと、当初、登降園の打刻でありますとか、欠席の連絡、園からの一斉連絡等でございましたが、順次、機能拡充していくということで、この4月からは連絡帳の機能でありますとか、保育日誌も始めております。 さらにまた、その他の機能につきましても、例えば写真の販売でありますとか、そのあたりも、現場の保育士さんの声を聞きながら順次、進めてまいりたいと思っております。 アンケートにつきましても、クラス担任以上の保育士に取ったということでございます。 導入に当たりましては、保育園長さんにも話したんですけど、若手にも相談しながら、実際、活用するのは若手の保育士さんが多いもので、そちらの意見も伺いながら、一緒に相談しながら進めてまいりました。今後もそのように進めてまいりたいと思っております。 保護者アンケートです。これは、答弁書には書かなかったんですけれども、たしか同じ時期に保護者の方へもアンケートを行いまして、例えば先ほどの登降園の連絡でありますとかで、そういった時間が節約できるということで、おおむね好評をいただいておりました。
◆12番(倉島さやか君) 11園、同時に進めていくのか。それとも各園、例えば1つの園が先に進んでいるのもあれば、遅い園もあるということもあるのか。それとも、11園同時に、一斉に同じ機能で進めていく予定なのか。答弁漏れでお願いします。
○議長(小玉新市君) 斎藤部長。 〔
次世代支援部長 斎藤正樹君 登壇〕
◎
次世代支援部長(斎藤正樹君) 順次導入していくという手もあったんですけれども、千曲市の場合は公立11園ということで、一斉に導入いたしまして、園長会でありますとか、直接園のほうに伺ったりしまして、状況を共有してまいりまして、一応全園、同じ市立の保育園でございますので、同じ状況で進めてまいりたいと考えておりまして、今のところ、そういう感じで進めております。
○議長(小玉新市君) 倉島議員。 〔12番 倉島さやか君 質問席〕
◆12番(倉島さやか君) そうなりますと、連絡帳の導入も11園同時ということで、ほかの1園が連絡帳を先に始めて、残り10園は連絡帳が遅くなると、そういうことではないということでよろしいですか。
○議長(小玉新市君) 斎藤部長。 〔
次世代支援部長 斎藤正樹君 登壇〕
◎
次世代支援部長(斎藤正樹君) そのあたりにつきましても、共有しながら、進められるところからという形なんですけれども、なるべく同じタイミングで始められるように、担当係でも現場に直接行って説明等を行って進めておるところでございます。
○議長(小玉新市君) 倉島議員。 〔12番 倉島さやか君 質問席〕
◆12番(倉島さやか君) 次の質問に移ります。大項目2、企業版ふるさと納税について。 小項目1、企業版ふるさと納税の活用についてお伺いいたします。 こちらも、令和4年9月の議会にて質問いたしました。企業版ふるさと納税制度について、千曲市では令和4年3月に内閣府による地域再生計画の認定を受け、第三次千曲
市総合計画に基づく全施策、事業の活用が可能になりました。寄附活用事業について、企業へのアプローチやPRなどを行って、寄附実績につながるよう、関係課、事業担当課と連携を取って取り組んでいくとのことでした。 第三次千曲
市総合計画7-4-2「簡素で効率的な姿勢を目指す」(2)行政改革の推進においても、企業版ふるさと納税制度の活用が明記されています。 まずはじめに、ふるさと納税、企業版ふるさと納税の現状と課題、これからの対応策についてお伺いいたします。
○議長(小玉新市君) 洞田経済部長。 〔経済部長 洞田英樹君 登壇〕
◎経済部長(洞田英樹君) 企業版ふるさと納税の現在の取組状況、課題、今後の展望について御質問をいただきました。 議員御指摘のとおり、当市は企業版ふるさと納税制度の活用に必要な地域再生計画の国の認定を受けており、経常的業務を除く事業に限り寄附の受入れが可能な状況になっております。 しかしながら、現在、複数の事業で担当部局が活用を検討しているものの、現在のところ、企業とのマッチングの成立には至っておりません。 課題としては、本制度は今年度をもって終了予定で、それ以降の扱いは、現時点では国からは何も示されておりません。ただし、過去に延長された経過がございますので、その場合には再度計画の認定を受けて、引き続き、制度の活用を模索してまいりたいと考えております。 また、今後の展望でございますが、制度の活用に当たっては、企業と市、双方のタイミング、寄附額、事業内容等のすり合わせが不可欠となりますが、事業を予定する担当部署と連携を密にし、より積極的に活用の可能性を探ってまいりたいと考えております。
○議長(小玉新市君) 倉島議員。 〔12番 倉島さやか君 質問席〕
◆12番(倉島さやか君) 関連して、そのまま次の質問に移ります。 その前に、先ほどの企業版ふるさと納税の概要を少し説明するところが抜けてしまったんですけれども、平成28年に創設されましたということで、企業にとっては法人関係税から税額控除する仕組みということで、損金算入による軽減効果が寄附額の約3割と併せて、令和2年度制度改正により拡充された税額控除、寄附の最大6割により、最大寄附額の約9割が軽減され、実質的な企業の負担が約1割にまで圧縮されるということで、企業にとってもすごくよい制度だなと思うんですけれども、マッチングが残念ながらなかったということで、次、人材型のほうの質問をします。 専門的知識、ノウハウを有する企業の人材の地方公共団体等への派遣を促進することを通じて、地方創生のより一層の充実、強化を図る人材派遣型の取組について、取組状況、課題、今後の展望についてお伺いいたします。
○議長(小玉新市君) 洞田経済部長。 〔経済部長 洞田英樹君 登壇〕
◎経済部長(洞田英樹君) 人材派遣型の企業版ふるさと納税についての御質問をいただきました。 人材派遣型の企業版ふるさと納税は、自治体の寄附活用事業に対し、企業が寄附を行った上で事業に従事する人材を企業側が派遣し、自治体はその寄附額を人件費に充て、ノウハウを持った民間人材を活用するという人材マッチングを目的とした制度でございます。 企業側は、議員御指摘のとおり、税額控除を受けられて、さらに地域貢献や人材育成の機会となることから、企業、自治体双方にメリットがあります。 しかし、基本的には一般的な企業版ふるさと納税と同様の課題があり、いまだ、市ではマッチングの成立に至っておりません。 しかしながら、民間人材の活用という観点では、当市では総務省の地域活性化企業人制度に基づく新たな人材の活用が、先日、新聞報道でされたとおり7月から始まる予定でございます。したがって、人材派遣型の企業版ふるさと納税と同様の趣旨による制度を活用して、既に当市でも人材派遣が行われるものと考えております。
○議長(小玉新市君) 倉島議員。 〔12番 倉島さやか君 質問席〕
◆12番(倉島さやか君) 両方とも、残念ながら企業とのマッチングには至らなかったということですけれども、ライバルも多かったというのもありますし、PR不足もあったのかもしれないです。答弁によると、この間、複数の事業で担当部署が検討し、企業とのマッチングを試みたけれども至っていないということなのですが、やはりマッチングに至らなかったということの課題に目を向けて考察しなければいけないと思っておりまして、仮に延長になったとしても同じ結果になってしまわないように、なぜこのような結果に結びつかなかったのかをお聞きしたい。 あともう1つ、地域活性化企業人制度は7月から始まるということなんですけど、なぜこちらはできて、人材派遣型ふるさと納税は使えなかったのか、どのように考察されているか教えてください。
○議長(小玉新市君) 洞田経済部長。 〔経済部長 洞田英樹君 登壇〕
◎経済部長(洞田英樹君) まず、企業版ふるさと納税、人材型のマッチングがうまくいかなかったという点でございますが、企業版ふるさと納税のほうと2つ、両方同じなんですけれども、どうしてもいろいろと企業さんを回ったところで、今のところ、私たちが回ったところでは、やはり税が控除されるということになると、その本社がある市に対して税金がなくなってしまうという話の中で、足踏みをして、マッチングに至らなかったというのが一番大きな要素でございます。 それと、先ほどの地域活性化企業の関係ですが、この場合は横浜の企業なんですけども、そこと協定を結んでおりまして、それで人材派遣をやっているということなので、ちょっとふるさと納税とまた違う仕組みなんです。人材を派遣してもらえるということなので、そちらはうまく企業さんとの協定の中で動いていますので、そこはうまく行ったと感じております。
○議長(小玉新市君) 倉島議員。 〔12番 倉島さやか君 質問席〕
◆12番(倉島さやか君) そうなると、市内業者以外に市外業者にも声をかけられてはいないのか、いたのか。企業派遣型のほうと、あと、先ほどの地域活性化企業型のほうは、財政措置か免税か、そこが大きな違いだったのですか。
○議長(小玉新市君) 洞田経済部長。 〔経済部長 洞田英樹君 登壇〕
◎経済部長(洞田英樹君) 企業版ふるさと納税と、会社、企業に対するメリットなんですけれども、企業版ふるさと納税の場合は、先ほど議員の御指摘のとおり、税控除があるんですが、地域活性化企業人は雇用の関係で市にお金が入ってくる仕組みになっているようでございます。 よって、両方ともメリットはあるんですけれども、企業の考え方によって派遣できるかどうかというのが決まってくると思います。
○議長(小玉新市君) 倉島議員。 〔12番 倉島さやか君 質問席〕
◆12番(倉島さやか君) 分かりました。もし、仮に国のほうで延長があった場合は、また継続される可能性もあるということで、先ほどお話ししました保育園のICTも、現場はやっぱりICT人材が欲しかったなというところもありますので、この人材派遣型企業版で人材派遣もあってもよかったのかなと思いますので、今後の課題として取り組んでいただければと思います。 次に、大項目3、小項目1、千曲市の人口ビジョンについてお伺いいたします。 第2期千曲市人口ビジョンが公表されて、大変多くの議員の皆様が一般質問や委員会でこのことについて取り上げてきました。長い数字の前置き説明はしませんが、第2期人口ビジョンでの減少予測を見ると、千曲市人口ビジョンにある2025年から2060年までに、千曲市将来展望人口で1万4,937人、約1万5,000人、社人研準拠の推計人口で2万410人、約2万人減が予測されています。 2023年度版千曲市統計書によると、人口実数と割合の構成は令和元年(2019年)から令和5年(2023年)まで、年少人口(0歳から14歳)で行くと7,005人から6,705人、割合にして11.8%から11.6%の減少、生産年齢人口(15歳から64歳)では3万2,680名から3万1,303人、65歳以上は1万9,488人から、こちらは増えて1万9,607人という結果となっております。 先般、2024年4月に人口戦略会議が発表した消滅可能性自治体に本市は含まれておりませんでしたが、人口減少は進んでいます。 まずはじめに、社人研準拠の推計人口より上振れする将来展望人口にするため、今後、市の行う施策の大きなポイントとその根拠についてお伺いいたします。
○議長(小玉新市君) 栗原
企画政策部長。 〔
企画政策部長 栗原 力君 登壇〕
◎
企画政策部長(栗原力君) 人口ビジョンの1点目、市の行う施策についてございますが、全国の地方自治体において人口減少は避けられない問題であり、その減少をいかに抑えていくかが大きな課題となっております。 当市においては、この課題の解決に向け、まず子育て支援策を充実することで、子供を産み育てやすい環境づくりを行い、少子化の進展に歯止めをかけようとしてまいりました。 具体的には、子供の福祉医療費給付金の対象年齢の18歳までの拡大、妊娠期から子育て期までの一貫した伴走型相談支援、保育料無償化の拡大、妊娠時、出産時、さらには中学校卒業時の経済的支援、こども家庭センターの設置など、多岐にわたる施策を実施しております。 なお、今後の大きなポイントとなる施策は、主に若年層の就労の場の確保だと考えております。産業立地や屋代地区の開発などにより、企業等を呼び込む施策を大きく展開することで、若年層の就労の場を確保し、千曲市で生まれ育った若い人たちに地元で就職してもらうとともに、他市町村からの移住者の増加を図り、もって当市の人口減少の抑制につなげてまいります。
○議長(小玉新市君) 倉島議員。 〔12番 倉島さやか君 質問席〕
◆12番(倉島さやか君) こういった若年層への就労の場の確保と移住の増加ということで、2060年は、千曲市の将来展望、目標として4,630名の移住者がいるということで目標を立てています。私は高い目標ってすごくいいなと思っています。 将来のことなので、未来のことなのでどうなるか分かりませんけれども、今、議員の中でも話題のチャットGPTに、千曲市でこういう目標を立てているんですけどどうですかと聞いてみたんです。そうしましたら、非常に挑戦的で野心的であるというふうにチャットGPTから返ってきました。 この4,630名の移住者の皆様の住居は新築だとか、どのようなものを想定されているのかということは質問には書いてないんですけれども、関連して質問してもいいでしょうか。
○議長(小玉新市君) よろしいですか。答弁できますか。 では、小川市長、お願いします。 〔市長 小川修一君 登壇〕
◎市長(小川修一君) 人口減少を抑制するということが、今、市が取り組んでいることでして、その中の急激な減少を抑制するということで、目標人口は高く掲げておりますけれども、その移住される方が空き家にお住まいになるのか、それとも新築にお住まいになるかというところまでは細かく区別をしていないということが現状であります。 ただ、今の市の8年連続の社会増ということになっておりますけれども、多くは新しい住宅を新築されて、子育て世代の方が引っ越してこられたりとか、あるいはアパート等に入居されているということが中心だと私は理解しています。 空き家の活用については、まだまだ必ずしも十分ではありませんので、耐震化も併せて、空き家も活用していただけるような、そうした取組をしていきたいと考えています。
○議長(小玉新市君) 倉島議員。 〔12番 倉島さやか君 質問席〕
◆12番(倉島さやか君) 同様の質問で、2023年12月議会で北川原議員が質問したときの答弁では、やはり人口が減ることは受け入れるしかない、やはり合計特殊出生率を3とか4にすることは厳しいですので、それはもう仕方のないことで、社会保障を支える側が少ないことが懸念だということでした。 そこで、次の質問です。将来展望人口を下回った場合、想定される行政サービスや市民が被る影響、例えば福祉、教育、産業分野だったり各分野について、具体的にどのように考察しているのかお伺いいたします。
○議長(小玉新市君) 栗原
企画政策部長。 〔
企画政策部長 栗原 力君 登壇〕
◎
企画政策部長(栗原力君) 将来展望人口を下回った場合についてでございますが、急激な人口減少が及ぼす主な影響としましては、まず、生産年齢人口の減少により企業活動が低下し、地域経済が衰退することが危惧されます。 また、地域経済が衰退することで企業の営業活動が困難になるという負のスパイラルにより、店舗等の撤退、スポンジ化といった問題が生じ、市民生活の利便性が低下すると考えられます。 また、教育に及ぼす影響としましては、子供同士の切磋琢磨の機会の減少、学校行事や部活動など一定規模の集団を前提とした教育活動ができなくなることが懸念されます。 このほかにも、若い世代が高齢者の社会保障費を支え切れなくなること、地域の担い手不足による地域コミュニティの衰退、空き家や耕作放棄地の増加などの影響による治安や土地活用の悪化など、著しい人口減少は市民生活に様々な悪影響を及ぼすものと考えられます。
○議長(小玉新市君) 倉島議員。 〔12番 倉島さやか君 質問席〕
◆12番(倉島さやか君) 想像するだけで大変ショッキングな内容ではございますけれども、それでも、何とかしてでも進めていかなければいけません。 2040年は出生率増加見込み目標として648人、2060年には2,073人の出生率増加を目標として立てています。 この出生率を改善する政策で効果がはっきりと出たものとして、京都大学大学院の有名な柴田先生の内閣府の有識者懇談会に提出した会議資料には3つあって、1が労働時間短縮、2として高等教育費の軽減、3として保育の拡充ということでした。 市でできることは、この3番目の保育の拡充ということなんですけれども、こちらは今、働き手不足で女性がどんどんキャリアウーマンになっていっているんですけれども、実家レベルの保育の確保というのが求められていまして、緊急時、土日、夜間、そういう緊急時に対応できる、利用しやすい保育が求められています。 やはり、費用対効果の観点で考えると、幼児期の非認知能力に対する投資は長期的な費用対効果が非常に高いことが証明されています。教育プログラムの投資、また将来的に高い社会的、経済的リターンをもたらします。具体的には、犯罪率の低下であったり、医療費の軽減、労働生産性の向上など多岐にわたる効果が期待されます。 先ほど申し上げました教育先進地、つくば市でも教育大綱に明記しているように、非認知能力向上はとても注目されています。 千曲市が直面する人口減少問題に対し、幼児期の非認知能力に注力することは費用対効果の高い対策です。この政策を通して、将来の市民がより豊かで活力のある生活を送るための基盤をつくっていけると思いますが、市長の御所見を最後にお伺いいたします。
○議長(小玉新市君) 小川市長。 〔市長 小川修一君 登壇〕
◎市長(小川修一君) 人口減少に立ち向かうための方策の一つとして、今、倉島議員御指摘の幼児期の教育、特に非認知能力を高くするための取組が必要ではないかという質問を理解いたしました。 大変参考になるお話だと思いますので、正直、まだまだそこまで私どもの考えが及んでいなかったということは素直に認めさせていただいて、是非、つくば市の事例を参考にしながら取り組んでいきたいと考えております。 人口戦略会議で、先般発表された消滅可能性自治体に千曲市は入っていなかったということで、それで安心して甘んじることなく、自立持続可能性自治体に入るようなまちにしていかなければならないと意を強くしております。 具体的には、自立持続可能性自治体に共通することで、特に若年層の働く場の確保ですとか、まちの空気感というものが非常に大切だというようなことを、たしか戦略会議の増田さんがおっしゃっていたという記事を拝見いたしました。 そういうこともありますので、特に幼児期の非認知能力をはじめとする幼少期の教育も、今まで以上に力を入れて、こどもまんなか宣言もいたしましたので、子供の権利をしっかりと擁護して、意見表明をしっかりする場をつくる、そして子供を大切にする地域づくり、その空気を全国にPRできるようなまちづくりも考えていきたいと思っていますし、そのためにはそもそも、こちらに働く場所を誘致するための基盤整備が必要だと思います。 ですので、ほかの議員の質問にも繰り返しお答えしていますが、ソフトだけではなく、ハードも併せて若年層に魅力あるまちづくりに努めていきたいと考えております。
○議長(小玉新市君) 倉島議員。 〔12番 倉島さやか君 質問席〕
◆12番(倉島さやか君) 2060年、私は70代、今、生まれた子は三十五、六歳になっていると思います。この一般質問もユーチューブで公開されるようになって、若い子からも「見ているよ」って声をかけられますので、最後に若い子供たちへ、本当にやりたいことを絶対に諦めないで挑戦してもらいたいと思います。 どんなに周囲の大人が無理だとか、現状、お金がないとか関係なく、やりたいことは絶対取り組んでください。ありがとうございました。
○議長(小玉新市君) ここで午後2時まで休憩といたします。 午後1時47分 休憩
---------------------------------------午後2時 開議
○副議長(金井文彦君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 続いて、11番、中村眞一議員。 〔11番 中村眞一君 質問席〕
◆11番(中村眞一君) 議席番号11番、新政クラブ、中村眞一です。 まず最初に明るい話から、アーティスティックスイミングの日本チームのパリオリンピック出場は決まっておりますが、併せて内川出身の和田彩未選手の出場も決定いたしました。 千曲市でも、昨日、外の懸垂幕を出していただきましたけれども、早速、日本チームと和田選手の活躍を願い内川区では後援会を立ち上げ応援することになりました。市レベルの話も現在検討中ですが、試合は8月5日頃ですのでぜひ皆さんも応援をしていただきたいとお願いします。 それでは、質問事項に入りますが、3月の代表質問では千曲市政全般の課題を中心に検証し、施政方針に従い千曲市の将来像を探りました。 そこで、市長答弁では第三次千曲
市総合計画の課題の中で、現在、千曲市の最重点課題として、まず1番目に頻発、激甚化している災害対策であり、2番目に少子高齢化対策で、そして3番目として物価高騰による経済対策の3点を市長が上げられました。これを切り口として、以下質問をしたいと思います。 まず大項目1として、ただいま申しましたように3月の代表質問に対する答弁から令和6年度の最重点課題を検証したいと思います。 まず小項目1、頻発、激甚化している災害対策の具体的作業、その各事業、作業の進行状況についてお尋ねいたします。 前回は課題も多く取り上げられなかったんですが、私としても第三次千曲
市総合計画の策定もお手伝いした関係上、基本目標の1は、災害に強く、安全で安心な暮らしができるまちづくりということをテーマに千曲市の最重要課題でありますが、その対策に終了、完成というものはありません。 そこで、まずイとして、災害時の要支援者名簿、それから個別避難計画の本年度(令和6年度)の修正作業は終了したのでしょうか。まずお尋ねいたします。
○副議長(金井文彦君) 横林
危機管理防災担当部長。 〔
危機管理防災担当部長 横林伸一君 登壇〕
◎
危機管理防災担当部長(横林伸一君) 災害時要支援者名簿、個別避難計画の修正作業について御質問いただきました。 災害時避難行動要支援者の名簿につきましては、システムを使用し、随時、情報更新を行っております。 個別支援計画につきましては、各区、自治会との連携が必要であることから、毎年、各区、自治会への説明会、本年につきましては7月2日に予定しておりますけれども、随時、修正作業を進めている状況でございます。
○副議長(金井文彦君) 中村議員。 〔11番 中村眞一君 質問席〕
◆11番(中村眞一君) 今、7月2日に本年度の説明会をということを御説明いただきましたが、これは全市でやっていただかなければならない重要な作業でございますので、ぜひともきっちりと全市、区でやっていただくようにしていただきたいと思います。 これは、要は要支援者の命を守る基礎データだという認識をお互い持たなければいけないと思います。そして、毎年、毎年、根気よく続けることが必要だと思います。ぜひその辺の認識をお願いします。 それでは、次にロとして、緊急避難所の拡大対策と避難所運営マニュアルの作成はいかがかお尋ねをしたいと思います。 これは、五加地区の株式会社ユニオンプレート、戸倉地区のアピックヤマダと地元の区長会との3者協定をいたしました。そして戸倉上山田温泉組合との協定ということで民間事業者との協定を進めております。 そこで、次に今の緊急避難所の拡大対策とその避難マニュアルについてお尋ねいたします。
○副議長(金井文彦君) 横林
危機管理防災担当部長。 〔
危機管理防災担当部長 横林伸一君 登壇〕
◎
危機管理防災担当部長(横林伸一君) 緊急避難所の拡大対策についての御質問でございますけれども、現在、市では公共施設などを中心に指定緊急避難場所として197か所、また指定避難所として132か所を指定しておりますが、今後も民間事業者との災害時等における避難者の受入れに関する協定を進め、さらなる緊急避難所の拡充を図ってまいりたいと考えております。 また、避難所の運営マニュアルの作成についてでございますけれども、千曲市避難所運営マニュアルと千曲市避難場所運営マニュアルを作成し公開してございます。 マニュアルでは、開設から閉鎖までの手続や運営組織の役割、また要配慮者やペットの受入れ等の配慮が必要な事項なども記載してございますので、今後も避難所の開設、運営する際の手引きとして活用できるよう周知してまいります。 また、訓練につきましては、現地においての確認を含めた訓練も併せて開催できるように進めていきたいと考えております。
○副議長(金井文彦君) 中村議員。 〔11番 中村眞一君 質問席〕
◆11番(中村眞一君) 今、お願いしました運営マニュアルなんですが、これは特に3者協定をしているところでは間に各地区の区長会の皆さんが介入されます。したがって、市と区長会と事業者と3者でどういう分担して動くかということが一番大切なことです。 それであえて申し上げているところなんですが、私も一緒に加わってやっておりますので、お手伝いしつつ、いいマニュアルをもう一度作りたいと思っていますので、よろしくお願いします。 今の緊急の避難場所なんですが、千曲市においては洪水が発生した場合は避難場所が非常に限定的な地形なので限られてまいります。したがいまして、さらなる拡大が必要と思われますがいかがでしょうか。
○副議長(金井文彦君) 横林部長。 〔
危機管理防災担当部長 横林伸一君 登壇〕
◎
危機管理防災担当部長(横林伸一君) 先ほども答弁させていただきましたとおり、千曲市においては緊急避難所または緊急避難場所としての指定がありますけれども、避難所の受入れにつきましては各企業様の御理解をいただきながら拡充してまいりたいと思っております。
○副議長(金井文彦君) 中村議員。 〔11番 中村眞一君 質問席〕
◆11番(中村眞一君) ハとして、地区の避難計画の策定と具体的、実践的な避難訓練について、これは各区での大事な事業です。どこでも9月の頭に計画を立てますけれども全区で果たして避難訓練は実行されているのかどうか。その辺は把握されておりますか。
○副議長(金井文彦君) 横林部長。 〔
危機管理防災担当部長 横林伸一君 登壇〕
◎
危機管理防災担当部長(横林伸一君) 各区で行われております訓練の関係についての御質問をいただきました。 毎年、実施されております千曲市総合防災訓練の開催に併せまして、市内の71地区の区、自治会長様に各区、自治会で計画している訓練内容について事前に報告をしていただくことと、実施後には参加人員と実施結果報告をお願いしてございます。 前年度におきましては、重点地区と市内全ての区、自治会においての訓練では、7,107名の方に御参加いただきました。またコロナ感染前の令和元年では1万1,281名の多くの方々に参加していただきました。 各区、自治会長様には積極的に取り組んでいただいていることに対しまして感謝申し上げるところでございます。 また、訓練内容につきましては、各区の実情を踏まえた上で創意工夫した訓練を実施していただいております。例えば、避難訓練、消火訓練、救護訓練、または危険箇所の確認訓練、消火栓からの放水、炊き出し、土のう作製、要介護者の声かけの支援訓練等を計画している区もございます。
○副議長(金井文彦君) 中村議員。 〔11番 中村眞一君 質問席〕
◆11番(中村眞一君) 形式的な訓練ではなくて、自宅からそれぞれ避難をして集合場所までみんなで足を運ぶという避難訓練が非常に必要だと思います。 そういう意味で、各区の避難場所、避難方法等、こちらでも把握をして訓練用の資材の貸出しや資材の提供等もしていただきたいと思います。ぜひ、そろそろそういうきめの細かな避難訓練のレベルに入っていただきたいと思います。 次に、ニとして、防災備蓄品の拡充計画をお尋ねいたします。 備蓄品の購入の予算額と今年の重点的な拡充品は何なのかお尋ねいたします。
○副議長(金井文彦君) 横林部長。 〔
危機管理防災担当部長 横林伸一君 登壇〕
◎
危機管理防災担当部長(横林伸一君) 防災備蓄品の拡充計画について御質問いただきました。 令和6年1月に策定いたしました千曲市備蓄計画に基づきまして、防災備蓄品の拡充を行っております。
○副議長(金井文彦君) 中村議員。 〔11番 中村眞一君 質問席〕
◆11番(中村眞一君) 本当はどんなものを今年は重点的に拡充するという答えが欲しかったんですけれども、また次にお願いします。 それでは、逆にいろんな形で避難場所というのが複雑になってきました。その避難所別の備蓄の対応というものも検討していただきたいと思いますがいかがでしょうか。
○副議長(金井文彦君) 横林部長。 〔
危機管理防災担当部長 横林伸一君 登壇〕
◎
危機管理防災担当部長(横林伸一君) 備蓄品の拡充につきましては、先ほども答弁いたしましたとおり備蓄計画に基づきまして整備することとしております。 拡充につきましては、1月1日の能登半島地震の被害状況も踏まえた上で、避難所で必要となる食品のほか紙おむつ、また避難場所で必要となる折り畳みベッド、間仕切り、またアルミシート、ビニールシート等を追加して整備していく予定であります。 また、市内には15か所の防災備蓄倉庫がありますので、食料品につきましては1か所の倉庫へ備蓄しておりますけれども、その他につきましては種類ごとに備蓄倉庫に備蓄しているところでございます。 備蓄倉庫につきましては、いずれも飽和状態になりつつある状況でございますけれども、備蓄倉庫の整備を進めながら、また既存の公共施設や市物件の備蓄場所として有効なものを視野に検討しながら整備をしていきたいと思っております。
○副議長(金井文彦君) 中村議員。 〔11番 中村眞一君 質問席〕
◆11番(中村眞一君) 少ない担当で対応するのはなかなか大変だということは私自身一番よく分かっておりますけれども、そうは言っても人の命を預かる問題ですので、ぜひその辺を御理解いただいて、少しずつきめの細かな作業に入れるようにしていただきたいと思います。 それでは、次に移ります。小項目2として、少子高齢化と人口減少対策についてお尋ねいたします。 人口減少がいずれは市の存続自体を揺るがしかねない最重点課題であるとの認識を市長は示されておりますけれども、合計特殊出生率、千曲市は2003年から2007年は1.41から、2013年から2017年に1.45と多少改善されております。しかし、長野県平均の1.57にはまだ下回っております。 そこでお尋ねしますが、まずイとして、合計特殊出生率アップは非常に難しい課題ではありますけれども、婚姻とか出産補助等の対策はいかがかお尋ねいたします。
○副議長(金井文彦君) 栗原
企画政策部長。 〔
企画政策部長 栗原 力君 登壇〕
◎
企画政策部長(栗原力君) 婚姻、出産補助事業の具体策はについてでございますが、婚姻への支援といたしましては、千曲市結婚新生活支援事業により結婚に伴う新生活に関わる費用の助成を行っております。 また、出産への支援といたしましては、千曲市出産・
子育て応援事業により妊娠届時に妊婦の方に5万円、出産後に5万円を給付することで、妊娠期から出産まで一貫した経済的支援を実施しております。
○副議長(金井文彦君) 中村議員。 〔11番 中村眞一君 質問席〕
◆11番(中村眞一君) それで成果というのはなかなか難しい課題ですけれども、国のある調査によりますと、特に若い世代、子育て世代の所得向上策がまず一番必要だということ、原則論を述べられております。 そこで、次にロとして、移住定住促進策と現状はいかがかお尋ねいたします。 市長も触れられましたけれども、千曲市は8年連続の社会増が続き、通算で1,000名以上の社会増になっています。
○副議長(金井文彦君) 中村議員、若い世代、子育て世代の所得向上対策についてはお聞きしなくてよろしいですか。 〔11番 中村眞一君 質問席〕
◆11番(中村眞一君) 質問が落ちたか。
○副議長(金井文彦君) 1つ落ちていますが。子育て世代の所得向上対策についてお聞きするようになっています。 〔11番 中村眞一君 質問席〕
◆11番(中村眞一君) 国の調査によるとというところで、若い世代、子育て世代の所得向上策が必要とされた。それは特別に何か市はやっておられますか。ないよね。
○副議長(金井文彦君) それは質問でよろしいですか。 〔11番 中村眞一君 質問席〕
◆11番(中村眞一君) はい。
○副議長(金井文彦君) 答弁はよろしいですか。 〔11番 中村眞一君 質問席〕
◆11番(中村眞一君) はい。
○副議長(金井文彦君) では、続けてください。 〔11番 中村眞一君 質問席〕
◆11番(中村眞一君) 分かりました。 それでは、今の移住定住策に移りますけれども、この千曲市においても8年連続ということは非常に地道な展開の結果になっていると思います。 しかし、これは固定資産税が安い地域として若い世代が千曲市に住宅を建て、求めて、子連れで移住してきているというような調査の結果が出ておりますが、そういった意味で、今、千曲市が取り組んでいる移住定住促進策というものを御紹介いただけましたら、よろしくお願いします。
○副議長(金井文彦君) 洞田経済部長。 〔経済部長 洞田英樹君 登壇〕
◎経済部長(洞田英樹君) 移住定住促進対策とその現状について御質問をいただきました。 当市では、住民票の転入、転出者の差引きである社会増減を移住の指標の1つとしており、千曲市は過去8年連続して増加傾向にあって、移住者は増加しているものと考えております。 こうした状況に加えて、市内、雨宮、八幡の2か所の新産業団地で創出される新規雇用は少なく見積もっても今後10年で1,000人を超えるものと見込んでおり、また、屋代地区の開発を視野に入れればそれ以上と考えております。 したがいまして、就労によって当地と御縁を持つ方を1人でも多く市内居住につなげることが取り組むべき今後の課題と捉えております。 現在は、本年4月に公開した移住定住支援サイト「ちくま、つく間に。」の活用を進め、移住を検討し始めた皆様に千曲市の魅力を伝えるとともに、都内で行われる移住定住相談会にも積極的に参加しております。 また、移住者の増加につながる新規施策の企画立案についても、現在、庁内で議論を進めているところでございます。
○副議長(金井文彦君) 中村議員。 〔11番 中村眞一君 質問席〕
◆11番(中村眞一君) 特に私どもの地元、内川では年々増えております。それで、おかげさまで五加小学校も4教室、この6月で増築できました。それから、五加保育園についても、来年、再来年には未満児の庁舎を増築するという運びになっております。 それで、現在、綿半近郊のところで30戸の造成を行っております。今、いろんな何々策というようなことを御説明いただきましたけれども、我々、地元の内川区では、入って来られる人への情報提供とその人たちを受け入れる情報収集と両方をできるだけ、これが一番大切なことだということで、カードを作って綿密にやっております。 特に、移って来られる方は地元を事前にチェックをして、どういう環境なのか、そういう住みやすいまちなのかというようなことも結構シビアに見られるということです。そういう意味でのそんな形を取っております。もしそれが参考になりましたら。 それから、今のこの問題についても根本的には若い層が進学、就職のために首都圏を中心に都市部へ移住が進んでおります。千曲市も逆に長期的な対策として今やっております就学先、大学、それから就職先、今いろいろ開発しております大手の事業所への就職をどういう形で地元で確保するかというようなことをやっていくべきかと思っております。 一方、高齢化の問題を取り上げてみたいと思います。高齢化率は長野県の28.4%に対して千曲市は34.1%と進む中、最近、近所でも認知症やそれに近い高齢者が非常に目立ちます。 前も質問いたしましたが、そういった人たち、特に認知症等の人たちの入所施設の拡充はいかがでしょうかお尋ねいたします。
○副議長(金井文彦君) 宮尾
健康福祉部長。 〔
健康福祉部長 宮尾憲夫君 登壇〕
◎
健康福祉部長(宮尾憲夫君) 認知症の高齢者の入所施設についてでございますが、千曲市の高齢化率は、本年4月1日現在、先ほど議員がおっしゃられたように34.1%となっております。 今後の推計では、令和12年(2030年)には36.97%、令和22年(2040年)には41.49%と予測され、高齢化の進展に伴う認知症高齢者の増加が見込まれます。 現在、認知症の方が入所できる施設は特別養護老人ホームや認知症高齢者グループホームなどがありますが、市内の特別養護老人ホームについては吉野の里が本年3月に20床増床をしております。 認知症グループホームについては、しなのの里ゴールドプラン21(老人福祉計画・介護保険事業計画)に定める市内5圏域全てに整備されており、新規介護認定者の原因疾患に占める認知症の割合が一定であることから、第9期計画期間中では新たな整備は行わない方針といたしましたが、次期計画となる第10期計画策定のための高齢者等実態調査を来年度実施することから、認知症に対応した施設整備の必要性について検討をしてまいります。
○副議長(金井文彦君) 中村議員。 〔11番 中村眞一君 質問席〕
◆11番(中村眞一君) 近所の人から相談がありまして、隣接する若夫婦は共働きで昼間は高齢者が別宅にて1人で生活をしている。そのため、出歩きや火災防止策等が非常に心配だということで、施設に入所させたいということで申し込みましたが、市内で5か所ありますかね、それがなかなか満杯で入れないということで、最終的に施設に入れたのは約半年後です。これは誰か1人施設からいなくなられたから1人補充できたというようなものが現実的な数字だと思います。 そのぐらいの状況であるということは担当部長もよくお分かりだと思いますけれども、そのぐらい、今、逼迫していることをさらに御理解いただいて第10期のところではぜひとも改善していただきたいと思います。 もう1つ、それに関連してなんですけれども、今日午前中も出ましたけれども高齢者が年に一度の敬老祝賀会というものを非常に楽しみにしております。年に一度、同じ仲間が集まってわいわいがやがややるというささやかな祝賀会ですけれども、これがお年寄り、私も含めて非常に楽しみにしていることです。 それで、昨年はああいう形でもう中止するという話が出て、また新たに補助制度を立ち上げましたけれども、この補助制度についてもう一度、確認をしたいと思います。
○副議長(金井文彦君) 宮尾部長。 〔
健康福祉部長 宮尾憲夫君 登壇〕
◎
健康福祉部長(宮尾憲夫君) 敬老祝賀会の補助制度についてでございますが、本年度から地域の方々と交流を図れるような懇談を行う敬老会を実施した区、自治会に対し補助をすることとし、4月1日現在、千曲市に住民登録があり年度末までに70歳以上になる方を補助の対象とし、対象者1人当たり500円を補助するという制度でございます。 4月上旬に区、自治会に対し事業の説明を行い、4月下旬に申請書類を一式送付しております。
○副議長(金井文彦君) 中村議員。 〔11番 中村眞一君 質問席〕
◆11番(中村眞一君) コロナの影響で各区の役員さんたちが大変な事業だというお話しがたびたび聞かれますけれども、それはやはり継続したものが中断してしまったからそういう影響は出ていると思うんですけれども、やはりある程度の規模、ないしは元気のある地区については積極的にこれに取り組んでおります。 それと同時に、私どももそうですけれども、ほかも500円出ましたがさらに区から500円ぐらいのものを上乗せしまして、できるだけ盛大にやろうというような形で取り組んでおります。その辺もぜひ御認識していただいた上でこれからも見守っていただきたいと思います。 ニといたしまして、さらにその辺を関連いたしまして、民生児童委員の現状についてお尋ねしたいと思います。 私の民生児童委員のリストからは、千曲市は161名という認識をしておりましたけれども、確認いたしましたら市の実情は154名だそうです。これは高齢化が進み、業務が増えてますます大変です。 そこでお伺いしますが、この人数で人員不足は発生していないのですか。お尋ねいたします。
○副議長(金井文彦君) 宮尾
健康福祉部長。 〔
健康福祉部長 宮尾憲夫君 登壇〕
◎
健康福祉部長(宮尾憲夫君) 民生児童委員の人員不足とのお尋ねでございますが、現在、民生児童委員数は、主任児童委員も含めまして本市の定数でございます154名を充足している状況でございます。
○副議長(金井文彦君) 中村議員。 〔11番 中村眞一君 質問席〕
◆11番(中村眞一君) 今、御返答で定数154名と申されましたけれども、私、平成27年に区長をやっていましたときに、どうしても定数が足りないもんですから市を通じまして県に3名の増員を申し出ました。 これは当然、市の負担金も増えるわけですけれども、私どものところだと1人が250軒前後を持つというようなことです。 それで、そういう意味で地域別に担当軒数の平準化を図る必要があると思うんですがいかがでしょうか。
○副議長(金井文彦君) 宮尾部長。 〔
健康福祉部長 宮尾憲夫君 登壇〕
◎
健康福祉部長(宮尾憲夫君) 民生児童委員の平準化を図るべきではないかとの御質問でございますけれども、市町村ごとの民生児童委員の定数は3年ごとの一斉改選時に県が市町村に要望調査をし、国の定める基準を参酌した上で県条例として定められております。 よって、一斉改選時には市内7つの民生児童委員地区協議会ごとの人口、総世帯数、高齢者世帯数、ひとり暮らしの高齢者世帯数、ひとり親世帯数、地区の高齢化率、さらには地理的条件などを総合的に勘案した上で地区協議会ごとに必要な定員を取りまとめ、県に要望をしております。 また、地区協議会内の各委員の担当地域につきましては、その地区協議会において地域の実情に応じて調整をしていただいております。 今年度は、次回、令和7年12月の一斉改選に向け県の要望調査も今年度から始まってまいりますので、民生児童委員や区長、自治会長との協議を進めながら、引き続き民生児童委員が担当する世帯数の平準化に努めてまいります。
○副議長(金井文彦君) 中村議員。 〔11番 中村眞一君 質問席〕
◆11番(中村眞一君) ただいまの御説明のとおり3年任期で担当しておりますので、来年の10月ということでしたら1年前から準備をしていかなければ人選も含めてなかなか回らないものですから、ぜひよろしくお願いいたします。 最後に、小項目3として物価高騰による経済支援対策を上げておられますので、それについてお尋ねいたします。 まず、イとして、国のガソリン価格や電気、ガス代を抑制する補助金対策が実施されましたが、県の調査によると評価せずが72%に上りましたが、千曲市の対応、そしてその評価はいかがだったでしょうか。
○副議長(金井文彦君) 洞田経済部長。 〔経済部長 洞田英樹君 登壇〕
◎経済部長(洞田英樹君) 物価高騰による市の追加対策に対する市民の評価についてでございますが、市では、令和5年度に原油、原材料の価格高騰に直面する事業者、市民に対し様々な支援及び経済対策を実施してまいりました。 具体的には、事業者支援と消費喚起を目的とした月の都ちくま割り、キャッシュレスキャンペーン、デジタルクーポン発行支援事業を実施したほか、エネルギーコスト削減を促進する中小企業エネルギーコスト削減支援事業、社会福祉施設や医療機関などに対する光熱費の支援、保育園、学校の給食食材費の助成、低所得者世帯への給付金の支給、全市民への千曲市生活応援クーポン券の配付など、数多くの支援策を実施してまいりました。 事業に対する市民へのアンケート調査を行っていないため市民全体の評価は把握できておりませんが、個別には評価のお声をいただいているところでございます。 また、事業実施後、事業者対象にアンケート調査を行った事業については、物価高騰対策として効果があったと評価をいただくとともに、事業所、店舗などへ職員が伺った際には感謝の言葉や継続して実施してほしいなど要望の声もたくさんいただいております。
○副議長(金井文彦君) 中村議員。 〔11番 中村眞一君 質問席〕
◆11番(中村眞一君) ただいまの答弁にもございましたように、かなりきめ細かくはやっていただけたと私も思います。ただ、非常に残念なのは、そういう情報がなかなか行き渡っていないというのが千曲市の1つの弱点かなということで、業界ごとでいろいろと違うんですけれどもお話しをいただきまして、パンフレットをお渡ししたりとかいろんな形でフォローはしたつもりです。 そういう意味での各業界ごとのPRの仕方、ないしは告知の仕方について、もう1つ工夫をしていただければなという感情を持っております。 次にロとして、物価高騰対策給付金が住民税の均等割のみの課税世帯に対するものなんですが、この5月末が期限だったんですが実績は把握されていますでしょうか。
○副議長(金井文彦君) 宮尾
健康福祉部長。 〔
健康福祉部長 宮尾憲夫君 登壇〕
◎
健康福祉部長(宮尾憲夫君) 物価高騰対策給付金についてでございますが、住民税均等割のみが課税される世帯に1世帯当たり10万円を給付する物価高騰対策重点支援給付金につきましては、3月に対象となる1,379世帯にお知らせ通知等を郵送し、4月1日から5月17日まで受付を行いました。 また、4月10日より振込による給付を開始し、明日6月5日をもちまして申請がありました1,352世帯への給付が全て終了となる見込みでございます。
○副議長(金井文彦君) 中村議員。 〔11番 中村眞一君 質問席〕
◆11番(中村眞一君) この1,350件というのがどの程度なのか。ほぼ対象になる世帯全部なんでしょうか。どのぐらいの割合でしょうか。分かりましたら。
○副議長(金井文彦君) 宮尾部長。 〔
健康福祉部長 宮尾憲夫君 登壇〕
◎
健康福祉部長(宮尾憲夫君) 1,352世帯についてでございますけれども、先ほど答弁いたしましたとおり1,379世帯にお知らせ通知等は送っております。住民税の均等割のみが課税になっているというのはこちらで把握できますので、そういう方にはいわゆるプッシュ型ということで、もうお送りしてすぐ振込をすると。ただ、中には例えば住民税の申告をしていますかとか、どなたかの扶養になっていませんかと、そういったところを確認しなければいけない方がおりますので、そういう方にそういう確認書というものをお送りしておりますけれども、そこでチェックがつかなかった方が大体116世帯ぐらいいたのではないかというところでそこの差になっているということでございます。
○副議長(金井文彦君) 中村議員。 〔11番 中村眞一君 質問席〕
◆11番(中村眞一君) 御苦労さまでした。かなりの率ですよね。 次にハとしまして、コロナ禍後の市内の経済復旧状況をどう捉えているのか。お尋ねいたします。
○副議長(金井文彦君) 洞田経済部長。 〔経済部長 洞田英樹君 登壇〕
◎経済部長(洞田英樹君) コロナ禍後の市内の経済復旧状況はについて御質問をいただきました。 令和5年5月に新型コロナウイルス感染症が5類感染症に移行し、様々な制限がなくなったことから全国的にも経済活動は徐々に活発となり、市内の経済状況も徐々に回復していることと実感はしております。 しかしながら、ロシアのウクライナ侵攻によるエネルギー、原材料価格高騰や円安による影響から物価上昇が続き、事業者としては光熱費の上昇、原価率の上昇による価格転嫁の困難さ、人手不足、賃上げなどへの対応など新たな課題も山積し、コロナ禍前までの経済回復には至っていない状況でございます。 また、消費者もコロナ禍での巣籠り需要が続いていることや物価高に賃金の上昇が追いついていないことから、消費に積極的でないことも経済回復が遅れている要因と捉えております。 業種別としては、旅館、ホテルは令和2年度の落ち込みから徐々に増加しておりますが、コロナ前の水準には戻っていない状況でございます。価格転嫁も全国と同様に進んでおりますが、人手不足の影響から需要があっても満室にできない旅館もあると聞いております。 飲食業は、エネルギー、原材料価格高騰を価格転嫁できない店舗や客数が戻らない店舗、人手不足、賃上げ対応などに苦慮している事業者が多いとお聞きしております。 製造業は、コロナ過後に一時的に売上げが戻ったものの、一部自動車工場の稼働停止や中国経済の停滞などの影響を受けて受注が低調な状況が続いているとのことでございます。本年秋以降に状況の好転が見込まれるとする事業者の声もありますが、これも見通しがつきません。
○副議長(金井文彦君) 中村議員。 〔11番 中村眞一君 質問席〕
◆11番(中村眞一君) 今の分析のように、私も景気の回復はかなり限定的であるとまだ捉えております。 もう1つ、ゼロゼロ融資の返済、借換え等の実態については把握しておられますか。
○副議長(金井文彦君) 洞田経済部長。 〔経済部長 洞田英樹君 登壇〕
◎経済部長(洞田英樹君) ゼロゼロ融資の返済、借換え実態について御質問をいただいております。 ゼロゼロ融資は、政府系金融機関と民間金融機関の融資であることから、市では市内事業者の借入れ実績を把握してはおりません。 また、コロナ借換保証制度の実績についても把握はできておりませんが、コロナ借換保証の要件の1つでもあります市内事業者のセーフティネット保証4号・5号の認定を市で行っております。 セーフティネット保証の認定は、県、市の中小企業融資制度の一部においても要件としていることから、全ての認定事業者がコロナ借換保証を活用しているとは限りませんが、認定件数は増加していることからコロナ借換保証制度の活用とともに資金繰りに苦慮されている事業者も多いと思われます。 また、帝国データバンクが令和6年2月に実施した新型コロナ関連融資に関する長野県企業の意識調査によると、回答のあった282社のうちゼロゼロ融資を現在借りている企業は48.6%、既に全額返済している企業が13.1%となっており、ゼロゼロ融資を借り入れた割合は6割を超えております。 現在、借りている企業のうち返済に不安を抱えている企業は17.5%で、令和4年以降の同調査の結果は年々増加している状況でございます。 コロナ禍後も資金繰りや物価高騰、人手不足など様々な課題があることから、今後も職員や産業支援センターのコーディネーターが市内の事業所を訪問する機会には状況把握を行い、商工団体、金融機関と連携を図り対応してまいりたいと考えております。
○副議長(金井文彦君) 中村議員。 〔11番 中村眞一君 質問席〕
◆11番(中村眞一君) まだまだ今のデータのように大変な状況だと思います。さらにこれから物価の高騰と人手不足というものが追い打ちをかけてくると思います。そういうものを我々議員もそうですが、皆さんも本当にその情報を共有して各事業所等を訪問したり、いろんな情報交換をするというチャンスを設けていただきたいと思います。私もできるだけ多くの企業を回るようにしてお話しをするようにしております。 次に大項目2に行きまして、大型ハード事業の実態と整理、検証を行いたいと思います。 午前中いろいろありましたので、私も
建設経済常任委員会の委員長としてやっておりましたが、その中でどういうふうにこれを捉えて、どういうふうにこれから市民の皆様に理解していただき、事業を回していくべきかというような観点からも捉えたいと思っております。 まず、小項目1、屋代
スマートインターチェンジ整備事業について。これは市道一重山2号線も一緒に入れて検討したいと思いますが、まずイとして、ここでもう一度、総合的に事業計画を再認識し、事業内容、事業予算、財源計画、事業スケジュール、投資効果等を精査し、市民の皆さんに分かりやすく説明をすべきという声が多いのですがいかがでしょうか。まずお尋ねします。
○副議長(金井文彦君) 湯本建設部長。 〔建設部長 湯本永一君 登壇〕
◎建設部長(湯本永一君) 総合的な事業計画の策定についてであります。 (仮称)屋代
スマートインターチェンジ整備事業と市道一重山2号線整備事業の事業内容や予算につきましては、市ホームページや市報などで市民の皆様に周知を図っております。 (仮称)屋代
スマートインターチェンジ整備事業とアクセス道路である市道一重山2号線を含む関連事業は一帯で整備するものであり、議員御質問のとおり総合的な計画策定が必要であると認識しております。 市が主体となり、
スマートインターチェンジ関連事業として整備を進める0次アクセス道の市道返町南北線、側道、雨水調整池、モーダルコネクト拠点及び流用土ストックヤードについては、今後、実施される調査、測量設計を進めることで整備時期等についてもお示しできるものと考えており、資料が整った時点で速やかに公表してまいります。 しかしながら、(仮称)屋代
スマートインターチェンジは国及びNEXCO東日本が事業主体となり事業を進めており、事業費、スケジュール、投資効果等の具体的な数値の公表はされておりません。 今後も引き続き国及びNEXCO東日本と連携を図り、情報提供をいただく中で資料が整えば総合的な事業計画をお示しできるものと考えております。
○副議長(金井文彦君) 中村議員。 〔11番 中村眞一君 質問席〕
◆11番(中村眞一君) 最後に総合的な事業計画をお示しできるということをお示しいただきましたので、できるだけ早く正確なものといいますか、捉えたものをお願いしたいと思います。 ロとして、もう1つ疑問に思いますのでお答えいただきたいんですが、屋代開発の検討もないまま基盤整備事業のみを先行する理由は何かお尋ねいたします。
○副議長(金井文彦君) 湯本部長。 〔建設部長 湯本永一君 登壇〕
◎建設部長(湯本永一君) 屋代開発の検討もないまま基盤整備のみ先行する理由についてであります。 (仮称)屋代
スマートインターチェンジは、雨宮産業団地で発生する交通の処理に必要であるとともに、交流人口の拡大による市の活性化につながる施設であります。都市計画道路一重山線は、
スマートインターチェンジのアクセス道路として必要な道路であるとともに、産業連携道路をネットワークとして産業拠点や観光拠点、文化拠点を連絡し、ヒト・モノ・文化を市内に循環させることで経済の活性化を図り、また地域の交通課題の解消や災害時における避難路、代替路として国道18号等の幹線道路のダブルネットワーク化の役割も期待される基幹道路であります。そのため、屋代開発にかかわらず先行して整備が必要と考えております。 なお、道路など都市基盤の整備が進まないところには具体的な開発計画も検討されないことを御理解いただくようお願いを申し上げます。
○副議長(金井文彦君) 小川市長。 〔市長 小川修一君 登壇〕
◎市長(小川修一君) 基盤整備を先に進める理由についてであります。 私、午前中の宮下議員の答弁でもお話しいたしましたが、議会の皆様とともに策定した第三次千曲
市総合計画の基本目標1、災害に強く、安全で安心な暮らしができるまちづくりというところの項目の中に、1-4で都市基盤の整備があります。そこで
産業連携道路ネットワークですとか一重山線、新しいインターチェンジについて整備を進めるという内容のことが書かれているわけでございます。 そして、まさに先ほど中村議員が冒頭にお話しいただいた御質問、災害対策の具体的な作業の進行状況のお尋ねがありましたが、そこでもこの基本目標1を引用されました。千曲市の最重要課題でありますと中村議員おっしゃいましたので、まさに同じ思いでありまして、まずしっかりとした基盤整備を進めることが肝要だと考えております。 また、中村議員の御質問の中で、内川地区に最近は若い世代が引っ越しする方が増えていて非常に活気が出ているというお話しがありました。それは大型ホームセンターであったり、ドラッグストア、シアトル系コーヒーのカフェだとか飲食店、そういったものが立地をしているということも影響があると私は考えておりますけれども、その立地の理由は千曲線が開通したということであります。 千曲線が開通せずに田んぼの真ん中にそういったものは立地できませんので、そもそも基盤整備というのは必要不可欠であるという理解のもと、市では幹線道路の整備を進めているという認識であります。よろしくお願いします。
○副議長(金井文彦君) 中村議員。 〔11番 中村眞一君 質問席〕
◆11番(中村眞一君) 私もほかのレベルといいますか、県の情報公開というデータの中でいろんな意見を見ております。ここでは公表しませんけれども、そういう意味で、いわゆる屋代開発はまだ手つかずにいるところに道路基盤整備だけでいいのかという純粋な気持ちです。やっていい、悪いではないです。そこだけはお願いします。 次にハとして、屋代
スマートインターチェンジの設置で24億円、市道一重山2号線で39億円、合計63億円という金額を市民がどういうふうに納得してくれるのか。この情報公開と説明をしてほしいと思いますがいかがでしょうか。
○副議長(金井文彦君) 湯本建設部長。 〔建設部長 湯本永一君 登壇〕
◎建設部長(湯本永一君) 屋代
スマートインターチェンジ及び市道一重山2号線の事業費についてであります。 (仮称)屋代
スマートインターチェンジは、国及びNEXCO東日本が高速道路本線から料金所までの事業費を負担し、NEXCO東日本が事業主体となって実施しています。 市が主体となる関連事業費23億8,000万円の内訳は、NEXCO東日本から委託される
スマートインターチェンジの用地取得に係る事務費、埋蔵文化財発掘調査費、0次アクセス道の市道返町南北線、側道、雨水調整池、モーダルコネクト拠点の整備費、流用土ストックヤードの用地取得費です。 なお、整備に係る財源については、国の交付金やNEXCO東日本からの負担金で見込んでおります。 市道一重山2号線は、国道403号工業団地南交差点から県立歴史館前までを結ぶ延長1,400メートル、幅員20メートルの道路改良工事です。 事業費39億円の内訳は、測量試験費、用地取得及び物件補償費、埋蔵文化財発掘調査費、工事費であり、国の交付金や地方債を活用し、
産業連携道路ネットワーク東西産業連携軸の一部及び屋代
スマートインターチェンジのアクセス道路として令和10年度末の供用開始を目標に整備を進めています。 なお、ただいま申し上げました事業費につきましては、市報6月号に進捗状況、財源内訳とともに掲載しております。 今後も適時、進捗状況、事業スケジュールについてホームページや市報などで情報提供を行ってまいります。
○副議長(金井文彦君) 小川市長。 〔市長 小川修一君 登壇〕
◎市長(小川修一君) これも午前中の答弁の繰り返しはしたくないですが、今、傍聴にいらっしゃっている方もおられますので繰り返しさせていただきます。 まず、事業費も含めた各種基盤整備の計画については、中村議員は、今、2期目の議員さんであります。私が市長就任以前にもう千曲市政に関わっておられた議員ということであります。その中で、基盤整備、また屋代開発について積極的に推進されていた立場の方だと私は認識しておりました。2期目も
建設経済常任委員会の委員長として委員会を束ねて、推進の立場で市政にお力添えをいただいていたという認識であります。 急にお立場を変更されて私も困惑しておるんですが、説明が足りないということであれば今回の市報も含めて丁寧に説明してまいりますし、また先ほど引用させていただいた
議会基本条例3条に従って
建設経済常任委員会の委員長のお立場としても丁寧に市民の方に分かりやすく御説明をいただけると大変にありがたく存じます。
○副議長(金井文彦君) 湯本部長。 〔建設部長 湯本永一君 登壇〕
◎建設部長(湯本永一君) 先ほど1点目の総合的な事業計画の策定、それと3点目の屋代
スマートインターチェンジ及び市道一重山2号線の事業費の答弁の中で、
スマートインターチェンジ関連事業として整備を進める0次アクセス道の市道返町南北線と申しましたが、市道返町東西線の間違いでした。申し訳ありませんでした。訂正いたします。
○副議長(金井文彦君) 中村議員。 〔11番 中村眞一君 質問席〕
◆11番(中村眞一君) 私も予算委員会のときにぎりぎりまで内容については御説明をいただきましたので、ある程度は理解しております。そこで、もう1つだけ確認しておきたいのは、補償調査方法や移転補償に後々問題は残さないのか。それだけ確認しておきたいと思います。
○副議長(金井文彦君) 湯本部長。 〔建設部長 湯本永一君 登壇〕
◎建設部長(湯本永一君) 補償調査方法や移転補償費は問題ないかについてであります。 市は、補償調査方法や移転補償費算出について国や県等も使用する公共用地の取得に伴う損失補償基準に則り建物等の移転補償調査を実施しており、この調査を基に補償費の算定を行っています。 したがいまして、補償調査方法や移転補償費の算定に問題はないと考えております。
○副議長(金井文彦君) 中村議員。 〔11番 中村眞一君 質問席〕
◆11番(中村眞一君) 一般的には30%以下の場合は切取り補償というのが通例でございますので、それであえてお聞きしました。 最後、ホとして、先線の都市計画道路一重山線の整備計画について、先ほど青木部長から県の支援を得て積極的に取り組むというお話しがありましたが、これについてもいろんな意見が今出ているところでございますので、手順を踏んで事業着手を着実にお願いしたいと思います。その辺についていかがでしょうか。
○副議長(金井文彦君) 湯本建設部長。 〔建設部長 湯本永一君 登壇〕
◎建設部長(湯本永一君) 先線の都市計画道路一重山線の整備事業計画書の公表についてであります。 今年度は、県から助言をいただきながら、しなの鉄道や北陸新幹線等、関係機関と諸条件及び課題を整理しルート選定を進めております。 県には、市として道路整備の必要性を説明するとともに、千曲商工会議所会頭を会長とする期成同盟会の要望活動を通して、沿線地域として当路線の必要性や重要性を説明し道路整備への協力を要望しております。 事業費及び完成時期等の事業計画につきましては、まずルート選定を行い、その後、調査設計を進めることでお示しできるものと考えており、資料が整った時点で速やかに公表してまいります。 なお、当該箇所については、(仮称)屋代
スマートインターチェンジの開業前には事業化されるよう鋭意努力してまいります。
○副議長(金井文彦君) 中村議員。 〔11番 中村眞一君 質問席〕
◆11番(中村眞一君) ぜひ、その辺のところをよろしくお願いいたします。 次に小項目2といたしまして、新
戸倉体育館整備事業についてお尋ねいたします。 千曲市
総合運動公園基本構想はホームページ上に公表されていますが、これは最終策定内容と捉えてよろしいでしょうか。 それから、ホームページ以外での市民への告知、説明会等は検討しているのか。お尋ねいたします。
○副議長(金井文彦君) 青木
公民共創推進担当部長。 〔
公民共創推進担当部長 青木猛治君 登壇〕
◎
公民共創推進担当部長(青木猛治君) 千曲市
総合運動公園基本構想の変更はないかとのお尋ねでございます。 基本構想は、最初のステップとして
総合運動公園全体やエリアごとの基本的な理念、コンセプトをまとめたものであり、言わば理想的な将来像となります。 現在は、次のステップとして
戸倉体育館エリアの基本計画策定段階にあり、財政的な見通しを踏まえ、より現実的な検討に入っております。 結果として、基本構想で策定した規模感を基本計画において見直したとしても基本的な理念やコンセプトを継承していることから、基本構想を変更する必要はないものと考えております。 なお、基本計画はまだ案であり、最終的にはパブリックコメントの結果やスポーツ振興懇話会などからの意見等も踏まえ、最終的に決定したいと考えております。 なお、基本構想の周知につきましては、市報を通じて概要版を全戸配付しております。そういった形で周知に努めております。
○副議長(金井文彦君) 中村議員。 〔11番 中村眞一君 質問席〕
◆11番(中村眞一君) 次に2問一緒にお尋ねします。 ロ、新
戸倉体育館建設支援アドバイザリー業務の内容と、ハとして、民間事業者に対する建設事業費や整備方法等のヒアリング内容についてお尋ねいたします。
○副議長(金井文彦君) 青木部長。 〔
公民共創推進担当部長 青木猛治君 登壇〕
◎
公民共創推進担当部長(青木猛治君) 1点目の新
戸倉体育館建設支援アドバイザリー業務の内容についてでございます。
戸倉体育館建設事業につきましては、PFI方式やリース方式などの官民連携事業の導入を見据え、こうした事業手法の専門知識を持ったコンサルからの支援を受けるものとなります。 主な業務内容といたしましては、工期の短縮やコスト削減が期待できる事業手法の選定、実施方針や要求水準書、契約書等の必要書類の作成、事業者の募集、選定から契約締結までに関する多岐にわたる支援業務を行うものでございます。 次に、民間事業者に対するヒアリング結果についてでございますが、体育館建設に実績のある事業者を対象に、建設分野で8社、管理運営分野で6社にヒアリングを実施しております。なお、必要事項を確認するためにも、現在、随時ヒアリングは行っております。 民間事業者にアンケート等を実施した結果、現時点では十分に参入の見込みがあると判断をしておりますが、建設事業費につきましてはヒアリングを実施した全ての建設関連事業者から、近年、例のない物価上昇によりどの業界も先が読めないとの御意見をいただいていることから、再度ヒアリングを実施しながら事業費を精査する予定でございます。 事業手法につきましては、PFI方式やリース方式での事業実施について参入意向が多いことを確認しております。 なお、従来の発注方式は業務ごとの入札ですとか建設工事の人材不足等による不落が発生した場合、工事全体がストップするなど国民スポーツ大会までに体育館を完成させるには困難な状況が想定されますので、選定対象としては難しいと現在考えております。
○副議長(金井文彦君) 中村議員。 〔11番 中村眞一君 質問席〕
◆11番(中村眞一君) 今、最後に出ました納期、供用の問題、国体が令和10年に開催されますので、その辺についてはまた逐一お願いいたします。 それから、今、耳慣れないPFIとかリース方式などについての利点、問題点等はまた改めて説明をしていただきたいと思います。 さっき各地域ごとのコンセプトということがありましたが、1つ私が抜けておりましたのは、かわまちづくりの河川敷内のコンセプトをここで説明できたらお願いします。
○副議長(金井文彦君) 中村議員、通告にありません。 〔11番 中村眞一君 質問席〕
◆11番(中村眞一君) 分かりました。 最後に併せて都市計画道路千曲線の磯部地区の最終線形は決定したのか。そして、令和10年度国体に間に合わせる工事手法と整備予算はどうなのか。整備予算は先ほど18億7,000万円と出ましたね。それは結構です。工事手法、どちらから工事をするのか。見通し等をお聞きします。
○副議長(金井文彦君) 湯本建設部長。 〔建設部長 湯本永一君 登壇〕
◎建設部長(湯本永一君) 都市計画道路千曲線の磯部地区の線形は決定したのかについてであります。 未整備区間である磯部地区の総合体育館入口交差点から南側の国道18号までの区間の都市計画道路千曲線につきましては、昨年4月の地域への説明や12月のオープンハウス形式での説明会を開催し、その後、地域の意見を踏まえて市として策定した道路線形について今年の4月24日に説明会を行い、5月10日の千曲市都市計画審議会において説明会での状況報告を行いました。 今後は、路線測量や実施設計などの測量設計を行い、道路構造の詳細を詰め、沿線の用途地域変更と併せた都市計画の手続を行いながら、令和7年度初旬を予定している都市計画変更の告示をもって最終的に決定となります。 なお、どちら側から整備をするのかという御質問につきましては、午前中の宮下議員の答弁でお答えしたとおり、事業の状況を把握した中で判断をしてまいりたいと考えております。
○副議長(金井文彦君) 中村議員。 〔11番 中村眞一君 質問席〕
◆11番(中村眞一君) 1番の最終線形は決定したのかという答えをお願いします。
○副議長(金井文彦君) 湯本部長。 〔建設部長 湯本永一君 登壇〕
◎建設部長(湯本永一君) 答弁でお答えしましたとおり、都市計画の手続として令和7年度初旬を予定して、都市計画の変更の告示をもって最終的な決定になると認識しております。
○副議長(金井文彦君) 中村議員。 〔11番 中村眞一君 質問席〕
◆11番(中村眞一君) ということは、まだ決定していないということですね。 それで、先ほど整備予算が18億7,000万円と出ましたけれども、これには移転補償等の補償費も入っているんですか。
○副議長(金井文彦君) 湯本部長。 〔建設部長 湯本永一君 登壇〕
◎建設部長(湯本永一君) 答弁では全体事業費と申し上げなかったかもしれません。内容としましては、用地補償費、委託費、工事費を合わせて約18億7,000万円と見込んでおります。 〔11番 中村眞一君 質問席〕
◆11番(中村眞一君) 補償費は幾らか。 〔建設部長 湯本永一君 登壇〕
◎建設部長(湯本永一君) 用地補償費につきましては、約11億3,000万円でございます。あくまで概算の事業費ということで御認識をお願いいたします。
○副議長(金井文彦君) 中村議員。 〔11番 中村眞一君 質問席〕
◆11番(中村眞一君) これは期限がもう迫っているものですから、本当に地元の皆さんに御理解いただいた上で、総力を挙げて展開していかなければいけないものでございますので頑張ってください。私も説明会に3回、4回と行っていますけれども、比較的協力的な御意見が多いものですから、ぜひやり遂げていただきたいと思います。 最後に小項目3として、地域防災拠点・道の駅について概略をお尋ね申し上げます。 まず最初に、令和3年度、3地区の調査を行いましたが、八幡地区が70点で八幡地区内の18号バイパス沿いに決定したと考えてよろしいでしょうか。
○副議長(金井文彦君) 青木
公民共創推進担当部長。 〔
公民共創推進担当部長 青木猛治君 登壇〕
◎
公民共創推進担当部長(青木猛治君) 地域防災拠点・道の駅の候補エリアについてでございますが、令和3年度に実施いたしました千曲市道の駅(地域防災拠点)設置可能性概要調査におきまして候補エリアを比較検討し、八幡地区国道18号バイパス沿いを最適地として選定をしていることから、現在、このエリアを前提として基本構想の策定作業を進めているところでございます。
○副議長(金井文彦君) 中村議員。 〔11番 中村眞一君 質問席〕
◆11番(中村眞一君) 今回、地域間の問題とかいろいろ出ましたけれども、3月の答弁の中では屋代開発と、それから戸倉上山田の
総合運動公園構想と、それから八幡の地域防災拠点・道の駅という形でそれぞれの地域にこういう大きな事業が上がっておりますけれども、これはそれなりにきっちりとした形で進めないと大変なことになると思います。 そういう意味でもう1つ最後にお聞きしますが、この道の駅についてどういう形の整備方針を持っておるのか。お聞きしたいと思います。
○副議長(金井文彦君) 青木部長。 〔
公民共創推進担当部長 青木猛治君 登壇〕
◎
公民共創推進担当部長(青木猛治君) 今のお尋ねは整備方針ですか。それとも事業手法についてのお尋ねですか。 〔11番 中村眞一君 質問席〕
◆11番(中村眞一君) 事業手法。 〔
公民共創推進担当部長 青木猛治君 登壇〕
◎
公民共創推進担当部長(青木猛治君) 分かりました。 事業手法、管理運営手法の決定についてお尋ねをいただいておりますが、現在、策定作業を進めております基本構想におきまして、地域防災拠点・道の駅の目指すべき基本理念やコンセプト、規模や機能、候補地の選定、管理運営手法等の基本的事項を取りまとめる予定でございます。 お尋ねの事業手法につきましては、今年度後半から来年度にかけて策定をします基本計画において最終的に決定をしたいと考えております。
○副議長(金井文彦君) 中村議員。 〔11番 中村眞一君 質問席〕
◆11番(中村眞一君) ちょっと大ざっぱで分からなかったんですけれども、基本構想の策定内容は、この令和6年度の後半から令和7年度にかけてということなんですが、当然、それには地域防災拠点というのと道の駅というものができるだけ近くにというような構想だとは思うんですが、その辺についてもちょっと触れていただけませんでしょうか。
○副議長(金井文彦君) 青木部長。 〔
公民共創推進担当部長 青木猛治君 登壇〕
◎
公民共創推進担当部長(青木猛治君) 現在、策定作業に入っているのは基本構想で、これは9月末までを目標として策定作業を終了する予定としております。 ただ、この基本構想の中ではどういった手法が考えられるという、まだ基本的な事項にとどまります。 9月以降、基本計画の次のステップに移ってまいります。この基本計画の中で具体的な事業手法について、また再度、事業者へのヒアリング等を通じて参画意向等を把握する中で事業手法については決定をしていきたいと考えております。
○副議長(金井文彦君) 中村議員。 〔11番 中村眞一君 質問席〕
◆11番(中村眞一君) まだそういうことで公にはできないそうですけれども、いずれにしましても、それぞれ委員会に入ったりいろんな形で我々も勉強させてもらっているんですけれども、できるだけ公表できるレベルのものはできるだけ早めに公表していただいて、その中でお互いに討論をしての結論を求めるというようなやり方をぜひ求めたいと思います。 最終的にぎりぎりのところで委員会で諮ったではないかと言われても、きっちり打ち合わせする時間がないということでは困りますので、ぜひともその辺のところはよろしくお願いしたいと思いますがいかがですか。
○副議長(金井文彦君) 青木部長。 〔
公民共創推進担当部長 青木猛治君 登壇〕
◎
公民共創推進担当部長(青木猛治君) 状況といたしましては、まだ公表する段階に至っていないということでございます。 内容が煮詰まり次第、順次、機会を捉えて、また議会の皆さん、市民の皆さんにもお伝えをしていきたいと考えております。
○副議長(金井文彦君) 小川市長。 〔市長 小川修一君 登壇〕
◎市長(小川修一君) 中村議員の御発言だけお聞きしていると、市があたかも議会に丁寧な説明をしていなくて、直前になって委員会に説明をして賛同してもらうようにやっているみたいに取れるんですけれども、決してそんなことはありませんよね。 〔11番 中村眞一君 質問席〕
◆11番(中村眞一君) 分かりました。結構です。 〔市長 小川修一君 登壇〕
◎市長(小川修一君) いや、これは私の答弁ですから。基本構想と基本計画と段階を分けて考えていただきたいと思います。基本構想が決まってから基本計画に入るということでありますのでよろしくお願いいたします。
○副議長(金井文彦君) 中村議員。 〔11番 中村眞一君 質問席〕
◆11番(中村眞一君) 基本構想があり、基本計画があるということはよく存じ上げているつもりです。それでお互いで意見交換ができる場がほしいということを申し上げただけでございます。 それでは、私の質問は以上で終わりにします。ありがとうございました。
○副議長(金井文彦君) まだ最後の質問が残っていますが、いいですか。 〔11番 中村眞一君 質問席〕
◆11番(中村眞一君) では、サウンディングの結果だけお願いします。
○副議長(金井文彦君) 青木部長。 〔
公民共創推進担当部長 青木猛治君 登壇〕
◎
公民共創推進担当部長(青木猛治君) サウンディング型市場調査の結果についてお尋ねをいただきました。 今回のサウンディングでは、道の駅の企画・建設側の事業者から施設の安全やにぎわいの場としてのアイデア、また運営上の工夫など多様な意見が寄せられております。事業者ヒアリングでは、運営事業者からも御意見などをお聞きすることができております。 この結果を踏まえて基本構想の検討を進めるとともに、基本構想策定段階では、再度、市場調査を行ってまいりたいと考えております。 サウンディングでどのような意見が出たかというお尋ねです。事前説明会では7社が来ていますが、最終的なサウンディングでは3グループが参加をしております。その民間事業者からはやはり防災拠点としての機能であったり持続可能な仕組みづくりについての提案がございました。そういったものを参考にしながら今後の計画に生かしたいと考えております。
○副議長(金井文彦君) 中村議員。 〔11番 中村眞一君 質問席〕
◆11番(中村眞一君) いろいろ勝手も申し上げましたけれども、私も千曲市をすばらしい町にしたいという一念でございます。どうぞみんなで頑張りましょう。
○副議長(金井文彦君) ここで15時35分まで休憩いたします。 午後3時23分 休憩
---------------------------------------午後3時35分 開議
○議長(小玉新市君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 続いて、13番、前田きみ子議員。 〔13番 前田きみ子君 質問席〕
◆13番(前田きみ子君) 議席番号13番、前田きみ子です。私は日本共産党千曲市議団の一員として、以下3点について質問いたします。 大項目1、選挙のバリアフリーは。 小項目1、投票が困難な人は。 2013年障害者差別解消法が成立し、2016年施行されました。障害者の合理的配慮が国、自治体の義務になりました。障害者の合理的配慮とは、例えば階段があって目的地に行けないときに、工事のために時間とお金を使うのではなく、今、できること、簡易スロープを設置する、人の手を借りて階段を上るなどが、障害があっても可能にすることが合理的配慮になります。 私は、2022年9月議会で、選挙の投票について、人と会うことが困難な人のためにパーティションなどを設置してはどうかと問いました。そのときの
選挙管理委員長は、公職選挙法の規定を踏まえ、投票所においては、投票管理者をはじめ事務従事者が選挙人に親切な対応を取り、期日前投票を利用いただければ、より細かな対応が可能で、今後、選挙人が安心して投票できる環境整備に努めるとの答弁でした。 ここで伺います。参政権、選挙権を行使することが困難な人が、誰でも投票できるように、なかなか人前に出られない人や、コミュニケーションが難しい人について、細かな対応ができるでしょうか。伺います。
○議長(小玉新市君) 中村
選挙管理委員長。 〔
選挙管理委員長 中村秋博君 登壇〕
◎
選挙管理委員長(中村秋博君) 選挙管理委員会委員長の中村秋博です。よろしくお願いします。 ただいまの御質問の「投票が困難な人は」でありますが、投票所において配慮が必要であると思われる方に対しては、車椅子を使用されている場合などは、必要に応じて簡易スロープを設置しております。また、事務従事者は、同じ目線で話すようにし、急がすことのないようゆっくり対応するとともに、必要に応じてメモ書きや図などを用いるよう指示をしております。さらに、代理投票が必要な方には、プライバシーに配慮しながら本人意思を確認し、投票を手助けするなど、安心して投票できる環境を整備してきております。 今後も、投票が困難な方に対して、それぞれの状況に応じた投票環境の向上に努めてまいります。
○議長(小玉新市君) 前田議員。 〔13番 前田きみ子君 質問席〕
◆13番(前田きみ子君)
選挙管理委員長の答弁、本当にゆっくりと話をすること、例えば耳の聞こえない方には、口で話していることが分かったりしますし、なかなか、知的に問題のある人なんかにも、ゆっくりとしゃべっていただくということはとても大事なことだと思います。この御答弁いただいたゆっくりとしゃべるということ、また、必要に応じてメモ書きや図などを用いるというふうなことは、とても大事なことだと思いますので、合理的配慮をしていただいていることについては、安心いたしました。 小項目2に移ります。投票した人が投票可能に。 現在の選挙制度は、代理投票や口で候補者の名前を言わなくても、意思を示せば投票できるのでしょうか。 また、郵送投票はできる範囲が大変厳しくなっています。移動手段のない重い障害者でお金のない人も、タクシーで行けば投票所に行かれるとの法の判断が示されています。お金がなくて、何千円もかけて投票に行くことができない、これが現実です。基本的人権を認めない現在の選挙制度です。 投票まで行くことが、経済的にも身体的にも、あるいは精神的にも困難な人、そして杖をついて長く歩くことが困難な人、視覚に不自由さがあり、投票所まで行くことが困難である人、投票用紙に記入する記入台は高さがあり、車椅子の人はガタガタする記入台で字が書けないとの声もありますが、千曲市はいかがでしょうか。 ひきこもりの人やなかなか人前に出られない人について、投票したいが人前に出ることは大変難しいという人もいらっしゃいます。立会人がいて、投票券を渡す人がいて、その何人もの前を通っていかなければ投票台まで行かない、そこで名前を書いて箱に入れるということがなかなか難しい人、しかし投票はしたいという方もいらっしゃいます。 合理的配慮をし、投票したくてもできない人たちにはどんな配慮をすれば可能か伺います。
○議長(小玉新市君) 中村
選挙管理委員長。 〔
選挙管理委員長 中村秋博君 登壇〕
◎
選挙管理委員長(中村秋博君) ただいまの質問の「投票したい人が投票可能に」でありますが、投票につきましては、選挙の構成を確保するため、公職選挙法により細かくルールが定められており、令和4年9月議会で前田議員から御質問いただきました内容のパーティションの設置は、投票の不正防止等の点から難しい状況があります。 選挙管理委員会としましては、引き続き、法の許す限りにおいて、それぞれの選挙人に応じた配慮や投票環境などを研究し、提供してまいります。
○議長(小玉新市君) 前田議員。 〔13番 前田きみ子君 質問席〕
◆13番(前田きみ子君) 合理的配慮をもって、ぜひいろいろな方々に対応できる、投票できる環境整備をお願いしたいと思います。規則によって、公選法によってできないということでありますが、今、いろいろなところでいろいろなことが可能になってきています。千曲市版投票制度というものがあってもいいのではないかと私は思います。今後も、どうぞ御検討いただきたいと思います。 続いて、大項目2、避難所について。 小項目(1)千曲市内の避難所は。 この時期には、ウグイスがあちこちで鳴いています。千曲市は自然に恵まれた地域であります。しかし、市内は山に囲まれた地域であり、近年の異常気象による集中豪雨が予想され、災害も大きな心配です。 当市は、千曲川を真ん中に、五十里川、尾米川埴科用水、女沢川、沢山川、三滝川、聖川、更科川、佐野川等々、ほかにもたくさんの河川があります。 災害時の避難所とは、避難場所と避難所がありますが、ここで私が問うているのは避難所です。避難所について、災害のため避難を必要とする方が一定期間生活する場所です。あらかじめ指定している施設、小中学校13、ことぶきアリーナなど132か所となっています。 避難所としての学校は、子供が使用する場所で、避難所としては適切ではありません。避難所というところは、家がなくなった、そういった方々が長期にわたって避難する場所です。避難場所のように、1泊とか3泊で家に帰るものではなく、長期にわたって避難するのが避難所です。自分の家が住めなくなったときに長期に生活する場所、学習権の保障が必要な場所に学校があります。避難所運営の困難さがあります。 東日本大震災が2019年、新潟中越地震は2004年、マグニチュード6.8、旧山古志村を中心とした地震でした。新潟中越地震も東日本大震災時も、千曲市の白鳥園が避難所として協力しました。新潟の方、そして福島の方々も、この千曲市の白鳥園に何人もの方が避難されてきていました。 被災された人たちが、第1避難場所から次から次へと避難所に移動が繰り返され、千曲市に来たときには、6回目、7回目の避難所と話され、一人で誰も知らないところに来て寂しいと話されていたことを思い出します。市内で安心して避難できる避難所について、市長のお考えを伺います。
○議長(小玉新市君) 横林
危機管理防災担当部長。 〔
危機管理防災担当部長 横林伸一君 登壇〕
◎
危機管理防災担当部長(横林伸一君) 「千曲市内の避難所は」についてでありますが、学校などは避難所として避けるべきとの御意見ですが、議員も御承知のとおり、千曲市は市の中心を南北に千曲川が流れており、そこに流入する河川も数多くあります。防災ガイドブック(ハザードマップ)では、千曲川周辺を中心にほとんどの地域が想定最大規模降雨(1000年確率雨量)では3メートル以上の浸水深となっていることから、各地域において垂直避難ができ、十分な耐震性を有している強固な建物である小中学校は、市内ではほかに変わり得る施設がないことから、避難所に指定するほかはないと考えております。
○議長(小玉新市君) 前田議員。 〔13番 前田きみ子君 質問席〕
◆13番(前田きみ子君) ただいまの危機管理防災部長の御発言でありますと、長期に小中学校で避難するということで理解してよろしいでしょうか。伺います。
○議長(小玉新市君) 横林部長。 〔
危機管理防災担当部長 横林伸一君 登壇〕
◎
危機管理防災担当部長(横林伸一君) 千曲市内におきましては、議員さん御指摘のように緊急的に避難する場所、施設となるものは、緊急避難場所として197か所、また被災者が一定の期間滞在するための施設として、議員御指摘のような避難所につきましては132か所ございます。 また、福祉避難所につきましては、市が優先する避難所として15か所、また、その他として9か所の施設。また、協定に向けて締結している福祉避難所につきましては、17法人が指定してございます。 長期となります避難所につきましては、緊急的に被災者が一定の期間滞在するための施設としまして、市内の旅館におきましても締結しておりますので、その施設におきましては、そういう施設を活用しながら長期的な施設として避難していただくということと考えております。
○議長(小玉新市君) 前田議員。 〔13番 前田きみ子君 質問席〕
◆13番(前田きみ子君) 旅館等では、どのぐらいの期間、そこに避難することができるのでしょうか。伺います。
○議長(小玉新市君) 横林部長。 〔
危機管理防災担当部長 横林伸一君 登壇〕
◎
危機管理防災担当部長(横林伸一君) 戸倉上山田温泉旅館組合との災害時の避難者の受入れにつきましては、当初、3日間というようなことで協定を締結しております。 しかしながら、ある一定の期間ということで、3日間と示しているところでございますけれども、災害状況を見ながら、また長期にわたりまして避難した方が滞在していることについて、また協議をしてまいりたいと思っております。
○議長(小玉新市君) 前田議員。 〔13番 前田きみ子君 質問席〕
◆13番(前田きみ子君) 旅館の3日間というのは、避難場所ですよね。家がなくなった人、地震でつぶれてしまった人には、避難所としての、なかなかそこの役割は難しいかと思います。 2019年の豪雨で、台風で、このすぐ近くのグループホームまゆの皆さん方が、たくさんのボランティアの人たちとともに、まず信州の幸あんずホールに避難しました。しかし、そこでは駄目で、そして倉科の健康プラザに避難しました。そこは入浴施設もありますが、入浴はさせてもらえませんでした。そして、ベッドもありませんでした。そこでは生活できないと、今度は森にありますグループホームのところに移動しました。 千曲市でも、2019年のときに、そのように幾つも移動しなければならない状況がありました。ですから、3日だけでいいというわけではないということを、しっかりとその辺についてはよろしくお願いいたします。 小項目(2)に移ります。雨宮研修センターを避難所に。 東部地区は、古い時代から土石流、沢山川の氾濫など、この十数年でも幾度となく水害に見舞われています。地域住民、特に土口、雨宮、生萱の人々が安心して避難できる避難所として、雨宮研修センターを継続的に使用したいとの要望が多数あります。住民説明会でもそんな内容がありました。幾度となく災害に見舞われる市民の声は大切です。 千曲市と大和ハウス工業が、災害時における避難者の受入れに関する協定を締結したのが2022年3月20日でした。大和ハウス工業の避難場所はエレベーターもなく、障害者には避難できないと、住民見学会に参加した人が話していました。せっかく、避難場所として高いところを提供していただいても、避難できないのは残念です。 そこで、雨宮研修センターを長期の避難できる避難所とすることが住民の安心につながります。特に、何度も水害に見舞われている土口、雨宮、生萱の人たちが避難する場所、避難所としての雨宮研修センターは大事だと思います。また、近くには公衆トイレもあります。加えて、多目的トイレもあります。市長の考えを伺います。
○議長(小玉新市君) 横林
危機管理防災担当部長。 〔
危機管理防災担当部長 横林伸一君 登壇〕
◎
危機管理防災担当部長(横林伸一君) 雨宮研修センターを避難所についてでございますが、雨宮地区転作促進センターは、緊急避難場所及び避難所に指定されております。現在、地元への移管も検討されておりますが、建物自体は今後も避難施設として継続していく予定であります。
○議長(小玉新市君) 前田議員。 〔13番 前田きみ子君 質問席〕
◆13番(前田きみ子君) 地元への移管も検討されているということで、この間、地元住民説明会もありましたが、非常に心配している。そうすることになると、その建物、土地は市のものではないし、地元のものではないし、公共施設再編ではなくなってしまう可能性もある。そんなことを心配して、とにかく生萱、土口、雨宮、何度も何度も水害に見舞われている住民にとっては、雨宮研修センターは本当に大事な建物だと思います。私も見させていただきました。 また、大和ハウス工業のところも見させていただきました。大和ハウス工業から土口、雨宮に向かうところは低くなっています。沢山川がもし氾濫したら、大和ハウス工業にもたどり着かないという懸念が感じられる場所です。 ぜひとも、建物自体を今後も避難施設として継続していくという、今の御答弁をこれからも進めていただきたいと思います。 大項目3に移ります。自衛隊への名簿提出について。 千曲市の名簿提出は。 高校を卒業する18歳に向けて、自衛隊から(長野地方協力本部)勧誘のダイレクトメールが送られてきています。 住民基本台帳に記載されている氏名、年月日、住所、性別の個人情報を、自治体が紙や電子媒体への名簿で自衛隊に提供しています。 個人情報保護法第69条、利用及び提供の制限。行政機関の長は、法令に基づく場合を除き、利用目的以外の目的のため保有個人情報を自ら利用し、または提供してはならないとしています。個人情報の保護に関する法律について、事務適応ガイドでは、69条1項に「該当し得る法令の例」として、会計検査院法、国会法、刑事訴訟法、弁護士法などを挙げ、自衛隊法施行令120条には個人情報法は入っていません。 千曲市では、自衛隊への名簿提出はどのようにしていますか。紙や電子媒体についての名簿提出について伺います。
○議長(小玉新市君) 坂口
市民環境部長。 〔
市民環境部長 坂口和志君 登壇〕
◎
市民環境部長(坂口和志君) 「千曲市の名簿提出は」でありますが、自衛官募集に必要な募集対象者情報の提供につきましては、市のホームページでも公表しておりますが、令和5年度は503人分の名簿を紙で提供し、提供した資料は回収いたしました。 提供に当たっては、個人情報保護関連法令等に基づき、適切に管理することや、情報の漏えいを防止すること、利用目的以外のために利用しないこと、外部への情報提供の禁止、資料の期限までの返却を条件としており、返却された資料は裁断処理するなど、個人情報の厳正な管理の下で提供しております。
○議長(小玉新市君) 前田議員。 〔13番 前田きみ子君 質問席〕
◆13番(前田きみ子君) この名簿提出については、除外申請制度を活用した事例はということで、18歳の保護者や本人が自衛隊に名簿を渡さないでほしいとの要請で、該当者やその保護者が除外申請制度により申請できますが、千曲市の申請者はいますか。伺います。
○議長(小玉新市君) 坂口部長。 〔
市民環境部長 坂口和志君 登壇〕
◎
市民環境部長(坂口和志君) 除外申請制度を活用した事例でありますが、事務処理要領などを設け、除外申請を実施している市町村もありますが、千曲市では除外申請制度を規定しておりませんので、該当する方はいません。
○議長(小玉新市君) 前田議員。 〔13番 前田きみ子君 質問席〕
◆13番(前田きみ子君) 本人が名簿を提出したくない、保護者が提出したくないという場合に、今後、除外申請制度をする予定は、千曲市にありますか。伺います。
○議長(小玉新市君) 坂口部長。 〔
市民環境部長 坂口和志君 登壇〕
◎
市民環境部長(坂口和志君) 今後の制度についてでございますけれども、そのような御意見は、市には直接ございませんが、そのような御意見がありましたところ、そちらにつきましては、除外申請の要項等を作成する等を検討してまいりたいと考えております。
○議長(小玉新市君) 前田議員。 〔13番 前田きみ子君 質問席〕
◆13番(前田きみ子君) 18歳の本人が自衛隊に名簿が行ってしまったということで、裁判が幾つも起こっています。本人からの裁判もです。 ぜひ、この制度を千曲市でも適用していただきたいと思います。 小項目(3)現在の軍備拡大と高校生と市民は。 黒柳徹子さんのテレビに昨年末出演したタモリさんが、黒柳徹子さんが「来年はどんな年になりますかね」の問いに、タモリさんは「新しい戦前ですかね」と答えています。 千曲市民にとって、高校生にとって、5年間で43兆円の軍備拡大は脅威と感じる人が少なくありません。私どもが最近行ったアンケートでも、「5年間で43兆円の防衛費、今年度は8兆円で急激な軍備拡大が進んでいるが、どう思うか」に、賛成2%、反対74%でありました。 戦争は絶対にしてはならない、新しい戦前にさせないために、軍備拡大を市民が恐怖に感じています。市民の安全を守る立場の市長のお考えを伺います。
○議長(小玉新市君) 小川市長。 〔市長 小川修一君 登壇〕
◎市長(小川修一君) 軍備拡大についての御質問でありますが、防衛費につきましては、国家予算であることから、私からコメントすることは差し控えさせていただきます。 今日、世界各地で様々な理由によって紛争が起こっており、その影で子供たちを含む多くの人々が犠牲となっております。また、戦争・紛争は、当事国に限らず、世界経済に与える影響が極めて大きいことは言うまでもありません。 市民を守る立場の市長として、私も戦争はしてはならないものと考えております。
○議長(小玉新市君) 前田議員。 〔13番 前田きみ子君 質問席〕
◆13番(前田きみ子君) タモリさんの言葉を借りるわけではなく、今、いろんな法律がどんどん進められていっています。日本が武器を持ち、買って、つくって、売る。そんな状況があります。先日も、手りゅう弾により若者が亡くなりました。日本の国で、そんなことがこれからも、あるいはオスプレイが墜落したりして、そんな人たちが出てくることは本当に切ないことだと思います。 今、戦争をしないために、戦前にさせないために、私たちは本当にどうすればいいのか、しっかりと考えていかなければいけないと思います。 大事な子供たちを守るという観点では、教育長はどのようにお考えですか。
○議長(小玉新市君) 小松教育長。 〔教育長 小松信美君 登壇〕
◎教育長(小松信美君) 市長の考えと私も同じでありますが、私、教員という立場で、教え子を再び戦場に送るなという、これは教員の合言葉だったと思っております。そういうことで、戦争は絶対にいけないなというふうには思っております。
○議長(小玉新市君) 前田議員。 〔13番 前田きみ子君 質問席〕
◆13番(前田きみ子君) 私が議員になった12年前から、集団的自衛権行使容認が大きな問題になって、強行採決されました。夜中の強行採決でした。それから、たくさんの法律、11の安保法や、今は武器三文書など本当にたくさんの法律が、どんどん戦争をするための国づくりに進んでいるという危機感があります。 ぜひ、戦争をしないため、この日本で今まで74年間守ってきた、戦争をしないという、その国づくりのために進んでいかなければいけないと思います。 以上で、私の質問は終わります。
○議長(小玉新市君) ここで16時20分まで休憩といたします。 午後4時8分 休憩
---------------------------------------午後4時20分 開議
○議長(小玉新市君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 続いて、3番、聖澤多貴雄議員。 〔3番 聖澤多貴雄君 質問席〕
◆3番(聖澤多貴雄君) 議席番号3番、自由政策研究会、聖澤多貴雄でございます。通告に従い、簡潔に発言いたします。 本日は、まず、千曲市公共施設個別施設計画の中の保育所の建物環境と、先生方・職員の皆様の置かれた環境の充実について。2つ目といたしまして、今年度中に策定予定の立地適正化計画における防災指針の活用についての2点につきまして質問してまいります。 質問は2項目ではありますが、保育所の件は、千曲市の子育て政策、少子化対策、働き方改革にも及ぶ問題、立地適正化計画防災指針は、防災減災対策はもちろんのこと、移住定住問題、地域づくり全般、財政再建にも及ぶ事項であります。 まずは、大項目1といたしまして、千曲市公共施設個別施設計画の中の保育所についてであります。 この計画は、保育所において老朽化対策が大きな課題となっている中で、全体の状況を把握し、個別施設ごとの長期的な視点の中で、計画的に更新・統廃合・長寿命化の方向性やスケジュールを求めたものであります。耐震性の有無や構造、老朽化の現状、状況、劣化状況の調査の結果を考慮して、建築年が古いものから順次整備するものとされています。その上で、各保育所建物についての格差の是正、解消について伺います。 まずは1、園舎建物環境についてであります。 今回、それぞれの保育所を見学させていただいた中で、あんずの里保育園に代表される最新の設備を備えたものと、ほかの築50年にも及ぶ老朽化について、各保育所建物が一定の水準にあるならば、個別施設計画に沿って進めていくことは財政上も仕方のないことは理解できます。 しかしながら、各保育所を調査してみると、衛生管理面、未満児さんのおむつ替えの部屋に手洗いの水道がなかったり、その場合は、一旦部屋から物理的に離れて、先生方が水道または湯沸かし機のあるところまで移動することになります。また、人口流入により受入れ人数が多い割にはトイレの数が不足している園もあるということ、安全対策でも危険な動線や不足する部屋数など、いつ事故につながってもおかしくない状況が見受けられます。 簡単な修繕については、先生方の要望を営繕の職員の皆様方が迅速、丁寧に対応されていることはお聞きしていますし、評価されるところです。しかしながら、実態の根本的な問題において、千曲市の同じ時代に保育を受ける子供たちにとって、建物環境の格差はあまりにもひどい状態ではないでしょうか。このまま放置してよいのか、所見をお聞きいたします。
○議長(小玉新市君) 斎藤
次世代支援部長。 〔
次世代支援部長 斎藤正樹君 登壇〕
◎
次世代支援部長(斎藤正樹君) 御質問をいただきました建物環境についてでございますが、議員御承知のとおり、保育所の改築につきましては、公共施設個別施設計画に基づき、経過年数が長く、劣化が著しいところから進めているところでありますが、同計画では建物を支える骨組みの対応年数を目標使用年数として位置づけており、骨組みが健全である限り、それ以外の内装、設備等を適切に保全することによって長く有効に活用するとされております。 このように、使えるものは大事に長く使うという考え方を基に、改築しなければならないのか、改修して使用できるのかを判断してまいりました。 議員御指摘の衛生面・安全面の見直しにつきましては、改築までの要所で行う中規模改修や長寿命化改修に組み込むことで対応してまいります。 保育所の目標使用年数が長期化することにより、デザインや利便性において古さを感じることも否めませんが、財源を見通す中で個別施設計画を精査し、保護者や保育士の意見をお聞きしながら、できることから順次改善、改修を図り、引き続き保育環境の格差解消に努めてまいります。
○議長(小玉新市君) 聖澤議員。 〔3番 聖澤多貴雄君 質問席〕
◆3番(聖澤多貴雄君) 今の答弁の中で、使えるものは大事に長く使うという答弁、私も同感であります。 まず、改善された園についてお伺いしたいのですが、地域により子供の数がばらつきのあるものはそういうことなんですが、近年、園児さんの増加で駐車場が足りないという園があったかと思いますが、そこら辺は解消の方向で善処されているという理解でよろしいでしょうか。
○議長(小玉新市君) 斎藤部長。 〔
次世代支援部長 斎藤正樹君 登壇〕
◎
次世代支援部長(斎藤正樹君) 今、御質問いただきましたのは、五加保育園のことになるかと思うんですけれども、こちらにつきましては、今年度中に不足しております駐車場の確保をいたしまして、また来年度、増築の方向で今、事業を進めているところです。
○議長(小玉新市君) 聖澤議員。 〔3番 聖澤多貴雄君 質問席〕
◆3番(聖澤多貴雄君) もう1つ質問させていただきます。 各保育所も、40年から50年たてばかなり老朽化が著しく、大なり小なり問題はあります。D判定が多いのも納得が行きます。何とか修繕で持ちこたえている状況でありますが、例えば部屋数が足りなくて増設が必要とする園の場合でも、個別施設計画の工程表では新たな建て替えまで、これから延々と14年、15年も現状のままでありまして、改築工事を前倒しで考えるのはありがたいと思うのですが、そして新しいほうがよいに決まっています。ですが、財政負担を考えれば、私は莫大な費用を投入して今すぐに建て替えろとは全く思っておりません。 そうではなくて、使えるものは大事に長く使うという答弁が先ほどもありましたが、必要な最低限のものが整っていない現実があるからこそ、まずは一部屋一部屋をつくって差し上げましょうとお願いしているところです。しかも、先生方が使いやすい、子供たちに清潔なものをと、ある一定水準のものをつくり、もしもそこで建て替え費用に使うだろう何億というお金が浮くのなら、不足する先生方確保の処遇改善の方策にした方が、よっぽど私はいいと思います。 こどもまんなか宣言をしました当市ですが、子供たちの安全性を選ぶのは当然のことでありますが、この場合、責任ある判断ができる市長の御意見を聞きたいと思います。よろしくお願いいたします。
○議長(小玉新市君) 聖澤議員、もう一度質問していただけますか。 〔3番 聖澤多貴雄君 質問席〕
◆3番(聖澤多貴雄君) 現状は各園において格差があります。これをすぐに全て新しく建て替えをということは、決して財政上もよくないものであります。 今、現実は、先生方が困っていらっしゃるのは一部屋一部屋が足りないということ。それと、衛生面から見ても、例えば、先ほども言いましたように未満児さんのおむつ替えのところに実際には水道、手を洗うところもないし、入り口から入っていってその導線も悪過ぎる。そのおむつ替えなどをしたときには、そこから部屋を一旦出て、出たところにある水道なり温水器で手を洗う。 そういうことが問題なので、まず全てを建て替えるなんて申し上げませんが、最低限、満たされていないところから始めたらいかがでしょうかという点になります。それは多分、部長さんもしっかり分かっていらして、課長さんも分かっていらっしゃいます。市長にも御理解を得て、判断を仰ぎたいという質問であります。
○議長(小玉新市君) 小川市長。 〔市長 小川修一君 登壇〕
◎市長(小川修一君) 私は、全ての保育園を見たわけではありませんが、3月に埴生保育園に行きましたので、その状況を踏まえて、議員御指摘の点はよく理解できるところであります。 先ほど部長より答弁いたしましたけれども、中規模改修ですとか、そういったことを、どこの部分をどう改修したらいいかということも、具体的なことも担当課で把握しているはずですので、そこを改修していきたいと考えております。
○議長(小玉新市君) 聖澤議員。 〔3番 聖澤多貴雄君 質問席〕
◆3番(聖澤多貴雄君) また、部長からいろいろ報告はあると思いますので、実際に本当に必要なのかというところまで市長に見ていただきまして判断をお願いいたします。 それでは、職員の置かれた環境についてであります。 建物については説明のあったとおりですが、建物の設備面の格差を事故のないように安全に保たれているのは、ひとえに先生方のお子様方への献身的な努力に頼っている現実があります。先生方の休憩室、着替え、ロッカールームなどが皆無の施設も見受けられます。職員の働く環境の充実が万全であることの延長線上に、子供たちの健やかな保育が担保されています。 慢性的な職員不足も含めて、現状をどうされているのか、処遇改善についても所見をお聞きいたします。
○議長(小玉新市君) 斎藤
次世代支援部長。 〔
次世代支援部長 斎藤正樹君 登壇〕
◎
次世代支援部長(斎藤正樹君) 続きまして、職員の置かれた環境についてでございますが、保育に従事する職員が安心して働き続けるためには、職場環境や処遇の改善が不可欠です。 議員御指摘のとおり、設備面につきましては保育所により格差が存在することは否めませんが、今後も各園の要望を聞きながら、緊急性・必要性が高いものから対応してまいります。 保育士の処遇につきましても、総務課と連携を取り、改善を進めるとともに、保育所のICT化をさらに拡充し、業務の効率化による職場環境の改善を図り、正規職員及び会計年度任用職員の保育士不足解消にしっかりと取り組んでまいります。
○議長(小玉新市君) 聖澤議員。 〔3番 聖澤多貴雄君 質問席〕
◆3番(聖澤多貴雄君) 答弁にありました、保育士不足解消にしっかり取り組んでまいりますといただきました。 公立学校の先生方の対応では、優秀な人材を集める意味で、給特法の改正が話題になっていますが、保育園の先生方の現在の募集要項においての時給も、長野市よりも低い状況にあるように思われます。募集を出しても集まらないなら、何らかのインセンティブをつけてもいいのではないでしょうか。金額はもちろん、当然上げていく。あとは休暇の取り方、スキルアップのための研修会の補助、有利な条件の働き方改革など、専門職ゆえの条件提示を望みますが、そこらへんはどうお考えなのか、担当の御意見を求めます。
○議長(小玉新市君) 北澤総務部長。 〔総務部長 北澤武彦君 登壇〕
◎総務部長(北澤武彦君) ただいま、会計年度任用職員のことでまず触れられたと思いますが、長野市より低いということですが、我々は長野市と同じレベルまで引き上げているという認識でおります。それによって、保育士を確保してまいりたいということです。 また、休暇や研修会ということですけれども、こちらのほうもしっかりと充実させてまいりたいと思っております。 昨日の中村恒彦議員の質問の中で答弁したのですけれども、会計年度任用職員の方の中に保育士さんが多いということ、その中でもクラス担任の方が多いということから、フルタイムの扱いでパートタイムよりも厚遇で処遇している部分もありますので、その辺も御理解をいただく中で、またさらに処遇の改善ができることもあれば、それに努めてまいりたいと考えております。
○議長(小玉新市君) 聖澤議員。 〔3番 聖澤多貴雄君 質問席〕
◆3番(聖澤多貴雄君) 現状として不足している状況がありますので、今も部長からお話があったように、さらに改善していっていただきたい。それを望みます。 本当に先生方への御苦労に報いるには、それなりの用意が必要だと思います。先生方が子供たちを元気に迎えてくれることが、子供たちにとっては1日の始まりですし、幼児教育はその子の一生に大きな影響を与えると思いますので、善処していただきたいと思います。 それでは、大項目2、立地適正化計画策定における防災指針の活用についてであります。 小項目1、防災型まちづくりをいかにめざすか。 千曲市は、今年度中に新たな立地適正化計画の策定を目指しています。立地適正化計画は、居住誘導区域を定めることなどにより、コンパクト・プラス・ネットワークの形成を推進してきましたが、近年の自然災害の激甚化・頻発化を踏まえて、防災面の強化が必要となり、国も立地適正化計画に居住エリアの安全性を強化する防災指針を追加することになりました。 千曲市の前回の策定は平成29年3月でありましたが、その後の令和元年東日本台風災害や日本中の度重なる集中豪雨災害の経験、本年も元日の能登地震など、いつ千曲市が災害の発生場所になっても不思議ではありません。いかに万全な用意と対策を準備しておくか、事前防災型まちづくりという考え方があります。 規制や誘導、防災道路計画(避難路)も事前につくり、それらを総動員して災害が起きてからではなく、起きる前の事前防災、全てはこれにたどり着きますし、激甚化する水災害や地震に備えなければなりません。 今年度中に新たな立地適正化計画策定に当たり、居住であったり、都市機能であったり、誘導区域の指定をしていくわけですが、千曲川が中央を流れる本市の特性から、災害のリスク要因が高い土地柄ゆえに、ソフト面、ハード面においてもリスク管理しながら防災指針を追加して、いかに防災型のまちづくりを成し得ていくか、所見をお聞きします。 まずは、災害に対応した立地適正化計画はなぜ必要なのかをお答えください。
○議長(小玉新市君) 湯本建設部長。 〔建設部長 湯本永一君 登壇〕
◎建設部長(湯本永一君) 防災型まちづくりをいかに目指すかの1点目、災害に対応した立地適正化計画はなぜ必要かであります。 平成29年3月に策定した立地適正化計画は、人口減少と少子化・高齢化が進展する中、持続可能なまちづくりを目指して、医療や教育などの施設や住居を一定の区域に穏やかに誘導するものであり、おおむね20年後を目標とし、居住誘導区域や都市機能誘導区域などを設定しました。 令和2年9月に都市再生特別措置法の改正が施行され、立地適正化計画の居住誘導区域内で行う防災対策・安全確保策を定める防災指針の作成が義務づけられました。 このことを踏まえ、今年度災害に強い都市構造に向け、防災の視点を盛り込んだ立地適正化計画の改定を実施しております。特に、本市は令和元年東日本台風で市内に大きな被害を受けた経過から、立地適正化計画における防災指針は特に重要な点と認識しており、防災の視点での取組などを整理し、作成してまいります。
○議長(小玉新市君) 聖澤議員。 〔3番 聖澤多貴雄君 質問席〕
◆3番(聖澤多貴雄君) 今、おっしゃったような防災指針を取り入れたという話でした。 では、2に防災指針作成のガイドラインについて伺いたいと思います。 その要点、国は、居住誘導エリアの安全性を強化するために防災指針の追加を求めてきましたが、千曲市としてはどんな考え方があるのか説明ください。
○議長(小玉新市君) 湯本部長。 〔建設部長 湯本永一君 登壇〕
◎建設部長(湯本永一君) 防災指針作成のガイドラインの要点であります。 防災指針については、国土交通省の立地適正化計画の手引きに、検討の流れや課題の抽出、具体的な取組の検討などの考え方が記載されており、これを基にして検討をしているところであります。 まず、課題の抽出につきましては、令和4年度に現在のリスク分析を行うための基礎調査を実施しております。災害リスクがある居住誘導区域や都市機能誘導区域を計画から除外することは困難でありますが、本市が置かれている課題を基に、リスクを回避あるいは低減させるための必要な防災・減災対策を整理し、ハード整備と主にソフト対策の取組を位置づけてまいります。 ソフト対策には、地域防災力の向上や避難のための備えや情報提供の充実などを具体的に取組として検討しております。
○議長(小玉新市君) 聖澤議員。 〔3番 聖澤多貴雄君 質問席〕
◆3番(聖澤多貴雄君) ここで言うところの、立地適正化計画の居住誘導区域で行う防災対策・安全確保を定めている、先ほどの防災指針でありますが、この根拠を伺おうかと思ったのですが、先ほどの説明の中で、部長より、都市再生特別再生措置法という名前が出ましたので、それでよろしいですね。 先ほどからも言っておりますように、自然災害の頻発、激甚化、水災害や地震が頻発してきている中で、災害ハザードエリアにはそういう開発抑制禁止や立地適正化計画の見直し強化で居住誘導区域には災害レッドゾーンを入れないとか、そういう決まりがあるようです。 それが、先ほどの部長からも答弁がありました都市再生特別措置法の中で改正された。そんな流れの中の防災指針を千曲市の中でも求めていく。そんなようなことであるそうです。 その防災指針を千曲市の中で盛り込んでいくことが本当に重要なんだと思います。先ほどからも言っていますように、求められている防災指針というのは避難路をつくる、防災道路、避難路、あとは防災公園等の避難地、避難施設等の整備、そして警戒避難体制の確保、マニュアルだと思いますが、そういうものをつくりなさいと国は求めてきたんだろうと、そういうことだと思います。 3の質問に入りますが、それでは、信濃川水系治水対策プロジェクトとの連携で、先ほどの事前防災型まちづくりもそうなんですが、防災型まちづくりをいかに成し遂げるかということであります。 今後の激甚化する水災害や地震に対して、千曲市のソフト面またはハード面などの現在策定中のものを御説明ください。
○議長(小玉新市君) 湯本部長。 〔建設部長 湯本永一君 登壇〕
◎建設部長(湯本永一君) 信濃川水系緊急治水対策プロジェクトとの連携で防災まちづくりをいかに成し遂げるかについてであります。 ソフト面では、防災行政無線戸別受信機、電話自動応答サービス、SNSなどによる情報伝達手段の充実や民間事業所との協定締結による避難先の確保、避難所開設運営体制と防災備蓄品の拡充など、避難者の受入れ体制強化を図っております。また、地区防災計画の作成を促進するため、説明会や出前講座などの開催など、地域防災力の向上に向け、必要な支援をしております。 ハード面では、地震に対して指定避難所への上下水道インフラの耐震化推進及び耐震性貯水槽の整備、災害時でも使用できる「安心の蛇口」の設置を進めており、避難所の施設整備を引き続き図ってまいります。 水災害に対しては、千曲川における対策として、河道掘削、遊水池、堤防整備と強化により、令和元年東日本台風規模の洪水が起きたとしても、千曲川本川からの越水等による家屋部への浸水を防止することを目標に整備が進められております。 また、流域における対策としては、田んぼダム、ため池の低水位管理、各家庭への雨水貯留タンク設置補助や、公共施設への雨水貯留施設設置などのとどめる取組を推進しております。 市内中小河川では、東林坊川等の河川改修を進めるとともに、負担軽減や浸水対策を講じるため、現在、雨水総合管理計画を策定しており、市民の皆様が安心して暮らせるまちづくりを進めてまいります。
○議長(小玉新市君) 聖澤議員。 〔3番 聖澤多貴雄君 質問席〕
◆3番(聖澤多貴雄君) ただいまの答弁の中にも、雨水貯水タンクの設置補助金のお話がありましたが、これは先日、市報でも出ていた、広報されたものでしょうか。 国の防災指針の中にも、またそれとは別に、その地域の宅地のかさ上げの補助金事業というものがあるのですが、当千曲市では、そういうかさ上げについての補助金等にはどんな考えでいらっしゃるか、お聞きします。
○議長(小玉新市君) 湯本部長。 〔建設部長 湯本永一君 登壇〕
◎建設部長(湯本永一君) 千曲市において、立地適正化計画の中で宅地のかさ上げに対しての補助金がどうかという御質問ですが、立地適正化計画における宅地のかさ上げに対する補助、他の自治体を見ますと採用が見受けられます。 千曲市においては、宅地のかさ上げが計画の施策として誘導することが適当であるかどうかというのは、洪水時の範囲ですとか、浸水深を考慮した上で施策として有効であるか、今後、計画を進める中で考えてまいりたいと考えております。
○議長(小玉新市君) 聖澤議員。 〔3番 聖澤多貴雄君 質問席〕
◆3番(聖澤多貴雄君) いずれにしましても、今年度中策定の予定ですので、そういうことも含めて検討していただければと思います。 また、先ほどの法律の中の都市再生整備計画事業の中にも、防災安全交付金みたいなものもございまして、その交付率も40%から45%というものもあるようですので、またそこら辺も検討・研究していただきまして進めていただければと思います。 4番目の質問として、今後の展開・地域づくりとの関わりについて。 今まで説明があったように、居住誘導区域の防災型まちづくりに関しては、地元の地域づくり委員会との連携が重要になってまいりますが、共に手を取り合い、地域の実情に合った防災計画で協力していくことは可能でしょうかという質問ですが、所見を求めます。
○議長(小玉新市君) 湯本部長。 〔建設部長 湯本永一君 登壇〕
◎建設部長(湯本永一君) 今後の展開・地域づくりとの関わりについてであります。 地区の防災計画は地域の実情に合った防災計画であり、住民の地域防災力の向上に大変重要なものと考えております。 そのような中で、住民の災害に対する意識づけが大事なことであり、ソフト対策のみならず、道路整備などのハード面の整備も重要なことと捉えております。 洪水だけでなく、いつどこで起きるか分からない地震や火災の延焼に対する被害の軽減のためには、迅速な避難に必要な道路ネットワークの整備も大切なことであり、地域の実情に合った防災計画との協力は必要であると考えております。
○議長(小玉新市君) この際、本日の会議は議事の都合によりあらかじめ延長いたします。 聖澤議員。 〔3番 聖澤多貴雄君 質問席〕
◆3番(聖澤多貴雄君) ただいまの部長の答弁の中にも、地区の防災計画は、住民の地域防災力の向上のためにはソフト対策、または道路整備などのハード面は重要とのお答えをいただきました。 例を出させていただきますれば、国は、埴生遊水地をこの地域のモデル遊水地と捉えて、今現在は、背割堤や周囲堤の建設、併せて東林坊川の付替工事を進めていますが、流域治水による事前防災型まちづくりの一環であります。 中央公園に接する8万6,000平米の居住誘導区域に、地元区民が住民自ら5メートル幅の防災指針に基づく防災道路計画を立て、地権者の一軒一軒の賛同を得て、判この同意を得ました。この一連の動きについては、市の道路河川課にも報告し、市からも職員に来ていただき、先ほどの都市再生特別措置法を根拠に、このエリアは現在、居住誘導地域に指定されていますので、防災指針、防災道路による避難路や避難公園、マニュアル作成などのソフト面を追加した事前防災型まちづくりを計画してまいりました。 居住誘導区域ゆえに、移住・定住・定着人口の増加により、将来財政面においても千曲市に経済波及効果を促す予測が公民共創推進室からも出されています。 ここで、建設部長にお聞きしますが、国交省が進めている立地適正化計画の中に求めている防災についての今の質問の内容なんですが、これをここだけではなく、千曲市内の居住誘導地域についてもそういう防災指針を当てはめていくお考えがあるのか。または、立地適正計画を今年度中に作成するんだけど、国が言う防災指針をほかの地域でも当てはめていくお考えがあるのかお聞きします。
○議長(小玉新市君) 湯本部長。 〔建設部長 湯本永一君 登壇〕
◎建設部長(湯本永一君) ただいま策定を進めている立地適正化計画は、居住誘導地域内における計画ということで、新田区に限らず、居住誘導地域全てに当てはまる防災指針を取り込んだ計画と認識しております。 その上で、現在、新田区で進めている防災道路計画、自主的に区でおつくりになっている計画だと承知しております。 今、議員の御発言にあったとおり、全員の同意を得て進めるなど大変な努力があったというふうに承知しているところでございますが、このようなことは簡単にできることではなくて、それを市の他の場所で行えるかというとなかなか難しいものもあろうかと思いますし、ましてや市がこれを進めるということは、現実的ではないと考えております。
○議長(小玉新市君) 聖澤議員。 〔3番 聖澤多貴雄君 質問席〕
◆3番(聖澤多貴雄君) 申し訳ありません、ちょっと質問の意味が伝わらなかったかもしれません。当該区は住民が意思で進めてきたことであります。これは、地域づくりの典型になればという思いで進めてきたのですが、国が求めている立地適正化計画の防災指針、それはほかの区だって進めてもいいのではないかと思いますので、それはいかがでしょうか。
○議長(小玉新市君) 湯本部長。 〔建設部長 湯本永一君 登壇〕
◎建設部長(湯本永一君) 理解が不足しており、申し訳ございませんでした。 そのための、議員がおっしゃったようなための立地適正化計画だと認識しておりますので、皆さん理解を深めていただいて取り組んでいただければ幸いと感じております。
○議長(小玉新市君) 聖澤議員。 〔3番 聖澤多貴雄君 質問席〕
◆3番(聖澤多貴雄君) やはり、千曲市全体でその防災についての意識を高めて、いざというときに備える。それが一番大切だと思います。また、よろしくお願いいたします。 いずれにしましても、地域の実情にあった防災計画が事前防災型まちづくりの基本であることは明らかであります。災害が起きてからではなく、起きる前の事前防災、最後のまとめになりますが、防災士の資格をお持ちの市長に、事前防災型まちづくりについてでもよし、安全安心な千曲市への移住定住についてでもよし、御所見をお伺いしたいのですが、よろしくお願いいたします。
○議長(小玉新市君) 小川市長。 〔市長 小川修一君 登壇〕
◎市長(小川修一君) 早速、市報を御覧いただいたようでありがとうございます。 私、市報にも書かせていただいたのですが、やはり従来から言われております「自助・共助・公助」ということで、まず市民の皆さん一人一人、自分事として、いざというときにどうするかという備えをしていただくと、備蓄もそうですし、避難の方法ですとか、そういったことを事前に御家族などで話し合われておかれるということが大事だと思います。 それにプラスして、共助ですから地域の取組、そして公助、行政の取組も、聖澤議員の御提案も含め、ハード・ソフト両面で、より安全安心な千曲市づくりに取り組んでまいります。
○議長(小玉新市君) 聖澤議員。 〔3番 聖澤多貴雄君 質問席〕
◆3番(聖澤多貴雄君) 今日は、子育て問題から保育所の建物の格差の問題、もう本当に困っている、1部屋をつくってくださいというお願いでありました。そして、保育士の先生方の処遇の問題。最後に防災まちづくりまで、今後の千曲市がいかに魅力を放ちながら輝いていきますように願いまして、質問を終わらせていただきます。
○議長(小玉新市君) 以上で、本日の日程は終了いたしました。 これをもちまして、本日の会議を散会といたします。お疲れさまでした。 午後4時59分 散会
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