千曲市議会 > 2024-02-29 >
02月29日-04号

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  1. 千曲市議会 2024-02-29
    02月29日-04号


    取得元: 千曲市議会公式サイト
    最終取得日: 2024-09-19
    令和 6年  3月 定例会(第1回)---------------------------------------           令和6年2月29日(木曜日)---------------------------------------● 議事日程(第4号)  令和6年2月29日(木曜日)               午前10時 開議第1 一般質問(個人)---------------------------------------● 本日の会議に付した事件……前記議事日程のとおり---------------------------------------● 出席議員(19名)   1番   林 慶太郎君      11番   中村眞一君   2番   田中秀樹君       12番   倉島さやか君   3番   聖澤多貴雄君      13番   前田きみ子君   4番   宮下繁明君       14番   袖山廣雄君   5番   中村恒彦君       15番   柳澤眞由美君   6番   川嶋敬信君       16番   和田英幸君   7番   吉池明彦君       17番   荻原光太郎君   8番   北川原 晃君      19番   金井文彦君   9番   滝沢清人君       20番   小玉新市君  10番   飯島 孝君---------------------------------------● 欠席議員(1名)  18番   和田重昭君---------------------------------------● 説明のため出席した者の職氏名   市長        小川修一君   健康福祉部長    宮尾憲夫君   副市長       大内保彦君   次世代支援部長   荒井茂夫君   総務部長      北澤武彦君   経済部長      洞田英樹君   危機管理防災担当部長        建設部長      湯本永一君             横林伸一君   企画政策部長    栗原 力君   教育長       小松信美君   地域開発推進担当部長        教育部長      小岩成夫君             青木猛治君   市民環境部長    坂口和志君   文化創造担当部長  吉池光裕君---------------------------------------● 事務局出席者氏名   議会事務局長    竹澤 勉君   議会事務局次長   岡田敏彦君   議事係長兼調査係長 小林一哲君   書記        池田貴広君---------------------------------------午前10時 開議 ○議長(小玉新市君) 定足数に達しておりますので、ただいまから本日の会議を開きます。 会議に入る前に、議員の欠席等について、事務局長をして報告いたさせます。 竹澤議会事務局長。 ◎議会事務局長(竹澤勉君) 御報告いたします。 16番、和田英幸議員、18番、和田重昭議員は、所用のため遅刻するとの届出がございました。--------------------------------------- △日程第1 一般質問 ○議長(小玉新市君) 日程第1、一般質問。個人質問を行います。 通告に基づき、順次発言を許します。 3番、聖澤多貴雄議員。          〔3番 聖澤多貴雄君 質問席〕 ◆3番(聖澤多貴雄君) 議席番号3番、自由政策研究会、聖澤多貴雄でございます。個人質問第1日目、トップバッターは初めての経験ではありますが、よろしくお願いいたします。通告に従い質問させていただきます。 まずは、遊水地計画の進捗状況を含む河川対策について質問してまいります。 19号台風当時の甚大な被害の歴史があることから、必ずまた来ることを前提に、備えと対策は怠ってはなりません。河川対策は、千曲市を守る大事な事業であります。令和元年東日本台風においては、東林坊川の逆流によるものと内水氾濫が甚大な被害を起こしましたが、このバックウオーターを防ぐため、埴生遊水地に高低差と距離による背割堤がセットされていることが埴生遊水地についての最大の特徴であります。 埴生遊水地については、昨年12月議会においても、規模について質問させていただき、広さは約10ヘクタール、容量30万立米、この30万立米が、今、皆様がいる新庁舎をますに例えるならば、七、八杯分に相当する水の量を蓄える遊水地であります。 それでは、質問に入ります。 1、埴生遊水地について、予定どおり順調に進んで、令和6年度中の完成に間違いはございませんか。 2、東林坊川についてでありますが、ゴルフ練習場を取得できたことにより、面積の拡大が図られ、同時に東林坊川の付け替え改修工事を行うことになりましたが、この工事については、令和6年度中の何月をめどに計画されているのでしょうか。 全体、特に背割堤がまだ完成していないために、梅雨の時期や集中豪雨期、台風シーズンでの工事期間によっては、内水氾濫の危険性が心配または予想されますので、お答えください。 3、河床掘削についてでありますが、囲繞堤から背割堤建設時に、この付近から粟佐橋付近までの河床掘削について、優先的に進めていただくことは可能でしょうか。 4といたしまして、完成後の利活用についても、国、千曲市、地元区長様をはじめ、調整をお願いしたいと思いますが、所見をお聞きいたします。 ○議長(小玉新市君) 湯本建設部長。          〔建設部長 湯本永一君 登壇〕 ◎建設部長(湯本永一君) 千曲川関連治水対策の進捗状況についての1点目、埴生遊水地は予定どおり進んでいるかであります。 現在、国と連携しながら用地取得を進めており、代替地要望など地権者の方々の御意向に寄り添いながら丁寧な対応に努めており、用地取得状況に応じ、順次工事を進めているものと承知しております。今後も遊水地整備における諸課題に国と連携して取り組み、遊水地整備の完成に努めてまいりたいと考えております。 次に、東林坊川の付け替え工事についてでありますが、令和5年度から付け替え工事を実施されておりまして、用地取得状況に応じ工事を進めているものと承知しております。 次に、埴生遊水地付近から粟佐橋付近の河床掘削についてでありますが、今年度からステップ2の千曲市の土口水門付近の掘削が着手され、順次進めていく計画とされています。 御指摘の場所はステップ5に位置しており、基本的には上下流バランスを踏まえステップごとに掘削を進めていきますが、埴生遊水地の工事状況により、ステップ5の掘削を行う場合があるとお聞きをしております。 最後に、後利用の調整についてでありますが、埴生遊水地では、国と調整を図り、遊水地内の一部を菜園として利用する計画としております。また、菜園以外の土地についても、公園整備等を地元の御意見もお聞きしながら、国と調整を図りつつ、有効利用していく考えとしております。現在、整備後の遊水地内の利活用を検討するため、地域の御意見をお聞きしているところであります。 ○議長(小玉新市君) 聖澤議員。          〔3番 聖澤多貴雄君 質問席〕 ◆3番(聖澤多貴雄君) 今お話の中の東林坊川は、令和5年から付け替え始まっているという答弁ありました。これから梅雨時期とか、夏の集中豪雨または長雨の時期に入ってくれば、あそこからまた水が上がってくることも考えますし、内水氾濫は心配されるんですが、大量の雨、水が予想されるに当たってどんな方策を今考えているのか、国とも調整していると思いますが、もしあればお話しください。 ○議長(小玉新市君) 湯本部長。          〔建設部長 湯本永一君 登壇〕 ◎建設部長(湯本永一君) 東林坊川の付け替え工事に関連しまして、どんなふうに進めていくかというような御質問かと思いますけれども、河川事務所に確認したわけではないんですが、私の考えるところになりますけれども、現在、千曲市との合流付近で東林坊川の付け替え工事は約130メートルほど計画しております。 この付近は、囲繞堤として新たに堤防を整備する箇所になりまして、現在ある東林坊川と囲繞堤がここに重複する箇所でありますので、囲繞堤の建設に先立って東林坊川の付け替えの整備を行っているという状況でございます。 このように新たに整備する囲繞堤の支障となる東林坊川については、堤防の整備に先立って付け替え工事を進めることで、東林坊川の機能を妨げることなく遊水地整備を進めていくものと考えられます。 既存の河川と新設河川の接続箇所等はどうしても仮設の水路等が必要になってくると思いますけれども、いずれにせよ、流れを阻害することなく工事を進めていくでしょうし、市としても、そのように要望をしていきたいと考えております。 施工法については、国で十分な検討を行った上で、治水上の安全配慮をして進めていくものと承知しておりますので、地権者、関係者の皆様には、国からの情報を丁寧にお伝えしていくようにしたいと考えております。 ○議長(小玉新市君) 聖澤議員。          〔3番 聖澤多貴雄君 質問席〕 ◆3番(聖澤多貴雄君) いずれにしましても、内水氾濫による、また令和元年当時の浸水がとても心配されますので、国とよく調整の上、お願いしたいと思います。 ここまでは昨年5月に起工式を済ました埴生遊水地についてお聞きしましたが、当初平和橋遊水地も令和6年度中の完成とお聞きしていましたが、現在の進捗状況と起工式完成はいつ頃になるかもお聞きしたいと思います。 加えて、お隣、長野市篠ノ井塩崎に計画されている塩崎遊水地についても、千曲市にとっても流量を受け入れてくださるということで重要な遊水地ですので、併せて進捗状況をお聞きいたします。 ○議長(小玉新市君) 湯本建設部長。          〔建設部長 湯本永一君 登壇〕 ◎建設部長(湯本永一君) 2点目の平和橋遊水地についてであります。 まず、平和橋遊水地の進捗状況についてでありますが、今年度から用地買収に着手し、国と連携しながら用地の取得を進めております。 次に、起工式はいつ頃を予定しているかであります。 用地取得を踏まえ工事着手をしていくものと承知しておりまして、現時点では未定の状況でございます。 次に、完成は何年度を目指しているかでありますが、信濃川水系緊急治水対策プロジェクトの完成目標である令和9年度までの完成を目指して進めております。 3点目の塩崎遊水地の進捗状況であります。 今年度から用地買収に着手し、用地取得を進めているとお聞きをしております。 ○議長(小玉新市君) 聖澤議員。          〔3番 聖澤多貴雄君 質問席〕 ◆3番(聖澤多貴雄君) いずれにしましても、河道掘削を含めた遊水地の完成は、千曲市全体の災害リスク軽減にもつながりますので、今後とも国と綿密に連携して進めていっていただきたいと思います。 小項目2といたしまして、大正橋付近の堤防復旧護岸工事についてであります。 大正橋下流右岸において、堤防の路肩変状が起きた問題があります。 まず、経緯からたどってみますと、令和5年5月8日、川の表面路肩に延長8メートル、深さ50センチの亀裂ができました。 令和5年6月2日、5月の亀裂に加えて、下流4メートルにわたり亀裂が拡大、令和5年8月6日、5月、6月の変状亀裂箇所により、下流側にさらに延長6メートル、深さ45センチの亀裂が発見されました。これが一連の経緯でございました。 そこで質問ですが、当該箇所において、今回国は令和5年5月から8月にかけて堤防の路肩変状を認め、調査・研究、原因究明をして、対応として、令和6年3月末をめどに復旧護岸工事の完成を予定しておりますが、調査内容の結果と対応工事内容を市民の皆様に詳しく説明してください。 ○議長(小玉新市君) 湯本建設部長。          〔建設部長 湯本永一君 登壇〕 ◎建設部長(湯本永一君) 大正橋付近の堤防強化工事についてであります。 1点目の当該箇所の調査結果と対応工事内容についてであります。 当該箇所については、市長が国土交通省北陸地方整備局千曲川河川事務所へ出向き、地元の不安な声や対策実施の要望があることを伝えてまいりました。 その結果、昨年9月には今後の対策を検討する上で必要な横断測量が実施され、11月には袋詰め玉石とブルーシートを撤去して堤防内部の空石張り護岸の状況調査が行われました。調査結果では、堤防断面及び護岸に大きな変状は確認されなかったこと、堤防内部の安全性への影響がないことが確認されたため、その調査結果に基づき、のり面への雨水流入対策とのり面覆土及び張り芝を施工するとお聞きしております。 また、右岸堤防への水当たり緩和を目的として、左岸側の樹木伐採、4万平方メートルに加えまして、流路掘削、下幅3メートル、延長が約400メートルを実施いたしまして、併せて右岸堤防沿いの樹木伐採も実施していただいております。 いずれの対応も、3月末までに完了予定となっております。 以上の調査結果と対応につきましては、昨年12月26日に国と千曲市から関係区長と関係市議会議員の皆様へ説明し、その後、関係区へは回覧にてお知らせを行いました。
    ○議長(小玉新市君) 聖澤議員。          〔3番 聖澤多貴雄君 質問席〕 ◆3番(聖澤多貴雄君) この地域は戸倉上山田中学校があり、広い地域から生徒さんが集まってくる地域であります。それは保育園も同じことで、住宅密集地でもある地域であることから、地元の区長様をはじめ、住民の皆様から不安の声が大きく、より恒久的な堤防強化工事を望む意見があります。 今も部長より回答していただきましたが、この堤防道路に対して、我々の会派、自由政策研究会におきましても、今年、令和6年に入りまして、要望活動として1月23日、24日に政権与党国会議員の事務所にて一連の工事内容を説明して、国に届けていただきました。 区長様方または市民の皆様の御心配はかなりのものと思いますので、今も市長の言葉ありましたが、求めているものは恒久的な、しっかりした堤防ということです。市長にもう一言いただきたいんですが、これからの要望活動についてどういうお考えがあるのかも含めて、お考えを聞かせてください。 ○議長(小玉新市君) 湯本部長。          〔建設部長 湯本永一君 登壇〕 ◎建設部長(湯本永一君) 私から答弁させていただきます。 1月23日、24日、国へ要望いただいたということで、大変ありがとうございました。地元の声というのは、これまでの間にしっかりお聞きしておりまして、十分状況は私ども承知しておるということでございます。今後も要望活動につきましては、しっかり状況を把握して、これまでと同様に、しっかり対応していきたいと考えております。 ○議長(小玉新市君) 聖澤議員。          〔3番 聖澤多貴雄君 質問席〕 ◆3番(聖澤多貴雄君) 区長様方は市長に期待するところも大きいのですが、市長からはよろしいですか。 ○議長(小玉新市君) 小川市長。          〔市長 小川修一君 登壇〕 ◎市長(小川修一君) 恒久的な堤防強化への対応についてであります。 御指摘のとおり、戸倉地区の大正橋下流右岸の堤防付近は学校や保育園があって、住宅密集地域でもあります。 堤防の路肩変状箇所については、千曲川河川事務所が公表している重要水防箇所のうち重要度B(洪水時に危険が予想され重点的な巡視点検が必要な箇所)としてされていることから、国からは、出水期間中は河川巡視による状態把握を継続的に行うとともに、出水時には重点的に監視を行うとお聞きしており、市が行う堤防道路の路面状況の観察やパトロールとも連携、情報共有を図りながら引き続き対応してまいります。 また、地元の皆様が安全で安心な暮らしができるよう、今後も引き続き堤防の拡幅、浸透対策、河道掘削等の対策を講じていただくよう国へ要望してまいります。 また、現在進められている信濃川水系緊急治水対策プロジェクト等、千曲川の治水対策情報を国と共有し連携を図ることで、市民の暮らしを守るよう努めてまいります。 要望につきましては、先ほど湯本部長がお伝えしたとおりでありまして、一緒に取り組んでまいりたいと思います。 ○議長(小玉新市君) 聖澤議員。          〔3番 聖澤多貴雄君 質問席〕 ◆3番(聖澤多貴雄君) 本当に地元の皆様が心配しているところですので、市長にもまた期待しているところでありますので、よろしくお願いいたします。 大項目2といたしまして、教育問題について質問させていただきます。高校再編・屋代南高校存続の件でございます。 先月1月、第1回目の再編実施計画懇話会が開かれました。千曲市からも市長をはじめ、教育長、他委員の方々と生徒さんが出席されました。懇話会構成委員の皆様方、本当に御苦労さまでございました。 やはり屋代南高校を現在の校地に存続させることが千曲市として成し遂げなくてはならない重要な目標でございます。存続は義務教育を終えた中3卒業生の皆様の進路先、屋代駅前商店街のにぎわいや発展、経済界にとりましてもなくてはならない学校であります。 そこで4月には当千曲市において第2回目の懇話会が開催を予定されております。今後の方針について、今週月曜日に発展させる会の開催が3月6日に開くと発表されました。それについて説明をお答え願います。 これからの体制についても質問いたします。 情報収集において、教育部が窓口になっておりますが、全体の責任部署は今までどおり教育部長が担当していきますか、または総合計画の意味合いから企画政策部を加えての合同とするものでしょうか。 これは、さきに屋代南高校存続のシンポジウムにおいて、庁舎内の各課から教育部長をはじめ、多くの職員が出席し、幅広い新しい視点の意見もあり、組織についての所見をお聞きいたします。 ○議長(小玉新市君) 小岩教育部長。          〔教育部長 小岩成夫君 登壇〕 ◎教育部長(小岩成夫君) 高校再編・屋代南高校を現在の校地に存続させるために、発展させる会の早期開催についてでありますが、先月、1月11日、高校再編・整備計画[三次]に基づき、具体的な再編・整備を進めるに当たりまして、対象校が所在する地域の意見を聞くため、長野県教育委員会が主宰となる再編実施計画懇話会が開催をされました。 懇話会では、学識経験者、産業界、PTA、再編対象校の生徒の方々34人で構成をされ、市からは、市長、教育長が参画をしております。 第1回の懇話会におきましては、旧第4通学区地域協議会での経過、懇話会開催の趣旨や再編・整備計画[三次]の内容につきまして、県教育委員会から説明がされました。 県教育委員会の説明要点としましては、懇話会では統合新校の開校に向け、目指す学校像や教育課程の在り方等について、また活用校地・校舎、統合の方法等について意見交換を行うものであるとの説明があり、激変する社会への対応、新たな学びの推進、次世代を担う子供たちのための高校改革であることが語られたところであります。 次回以降の懇話会では、総合技術高校についての説明や、屋代南高校、更級農業高校、松代高校、各校生徒による学校、学びの紹介によりまして、それぞれの学習活動、学校での取組を学ぶ中で、相互理解を深めて、新たな学校でどんなことができるか、どんな学びをつくっていくかなど、意見交換を図るとしております。 議員御指摘の発展させる会の会議開催でありますけども、近日中に開催する旨は関係者に向けて、同会事務局長から文書の発送がされたところでございます。 懇話会に参画する「発展させる会」委員もおられますので、後日、発展させる会において、県教委が示します今後の進め方、方向性など懇話会初回の内容を踏まえて、次回以降の懇話会について協議を頂き、懇話会での実質的な協議に臨んでまいります。 そして次に、事務局の体制ということでございますけども、ただいまは高校再編に係ります地域協議会の協議経過や県教育委員会との連絡調整、情報収集などの点で市教委職員が屋代南高校OBの市職員である事務局長と共に事務局に携わっておるところでございます。 ○議長(小玉新市君) 聖澤議員。          〔3番 聖澤多貴雄君 質問席〕 ◆3番(聖澤多貴雄君) 組織への質問は、南高校の交通利便性が特に優れていること、今後のバス路線の減便や廃止により生徒さんの通学に大きな影響が出ること、特に普通科の単科高校として残る高校や、多部単位制高校の交通不便な校地への通いづらさの問題点など、総合的な観点から各部署の意見が反映されればいいなと思いまして質問いたしました。 今回第1回懇話会では、千曲市各委員からよい質問や意見を出していただきました。 少し紹介してみようかと思いますが、最初の委員会からは、懇話会についての位置づけとして、学びの内容が決まった段階で校地は決める、そして具体的には懇話会で一緒に考える、それでいいですねと念押しで聞いてみました。県教委の担当者からも、それで結構でございますという答弁がありました。 市長からも、多部単位制高校について質問がありました。これも本当にいい質問だったと思います。 次の委員は、意見として、地域が物すごいスピードで弱体化している、それに真正面から取り組むような学科、科目というものを新しい学校の中で入れていただきたい、そんな意見がありました。 そして、屋代南高校の生徒さんからも、生徒自身がこれからの地域についてどう変えていくか、どう関わっていくかの意見、さきの地域の弱体化という意見が先ほど議員からあったんですが、さきの地域の弱体化に連動して、高校生のうちから何かできることを生徒自ら実際に行動していきたい、新しい高校にもそれぞれの高校の理念を残してほしい、これがこれからの社会をどうしていったらいいのか、自分自身が考えるきっかけになるので、生徒の意見も聞いてほしいという、本当にしっかりした意見がありました。 それに対して県教委は、頼もしい意見ありがとうございました、次回からは生徒による各校の取組を直接発表していただき、今、部長も言ったように、相互理解を深めていきたい、こういう意見がありました。 このような各委員、生徒の意見が出された第1回懇話会でありましたが、第2回は千曲市で開かれるということ、この2回目の懇話会に臨む市長の所見をお聞きしたいと思います。 ○議長(小玉新市君) 小川市長。          〔市長 小川修一君 登壇〕 ◎市長(小川修一君) 懇話会ですけれども、先ほど議員御紹介いただいたような第1回が無事終了いたしまして、2回目は、今度場所を変えて千曲市で行うということであります。まだまだ序盤でして、各学校の学びですとか、これから地域に必要な新しい学びをどうしていくかということを丁寧に生徒の意見を聞きながら、懇話会の委員の意見も進めていくと、まだまだ長期戦といいますか、始まったばかりですので、しっかりそれぞれの子供たちの発言も聞く中で、市としての立場は、何としてでも今の場所に学校を残すという立場でありますので、それを踏まえながら、よい提案ができるような懇話会にしていきたいと思っております。 ○議長(小玉新市君) 聖澤議員。          〔3番 聖澤多貴雄君 質問席〕 ◆3番(聖澤多貴雄君) 今、市長からお答えいただきましたが、いつも市長も千曲市にタイプの違った学校、高校2校を存続させていく、そして校地も南高校はそこで存続したいということをおっしゃっていますので、これからも各委員の皆様には、2回目の懇話会は千曲市で開かれるということですので、より活発な意見をしていって、何とかあの校地に南高校を残していくということを頑張って活動していただきたいと思います。よろしくお願いいたします。 それでは次、教育支援センターの要綱についてであります。 令和5年9月議会において、中間教室設置要綱というものが平成15年当時のものであり、現在の環境にも考え方にもかなりのそごがあり、現状は正しく運用されているのにもかかわらず、混乱を招く原因と誤解につながっているのではないかという趣旨の質問をさせていただきました。 それで、今日は、その後についてをお聞きいたします。 中間教室設置要綱を変更されたかどうか、また中間教室という用語、呼称ですが、その取扱いについても変更があったのかどうか、そこをお聞きいたします。 ○議長(小玉新市君) 小松教育長。          〔教育長 小松信美君 登壇〕 ◎教育長(小松信美君) 教育支援センター要綱についてでございます。 千曲市では、市内5か所に教育支援センターを設置し、小中学校の不登校児童生徒を対象に、社会的な自立に向け指導援助を行っております。 議員御指摘のように、教育支援センターの設置根拠である要綱が千曲市小中学校中間教室設置要綱のままとなっておりましたので、この2月の教育員会定例会にて要綱の一部改正について承認いただき、令和6年4月1日から千曲市教育センター設置要綱として施行する予定であります。 今回の要綱改正で、中間教室は教育支援センターへ、適応指導員は指導員へと名称を変更するとともに、設置目的も児童生徒の社会的な自立に向けての指導援助であることを明記いたしました。 教育支援センターの運用につきましては、今年度から在籍学校に関わらず、全ての教室に通室できるよう変更したところでありますが、より利用しやすい居場所となるよう努めてまいります。 ○議長(小玉新市君) 聖澤議員。          〔3番 聖澤多貴雄君 質問席〕 ◆3番(聖澤多貴雄君) 今までも本当に正しく、要綱自体は平成15年当時のものでございましたが、運用自体は正しく運用されていたということは私も伺っております。 それで、今日お伺いしましたのは、中間教室の呼称というものは、これ以降は使わないのかとか、昨日も、教育長の答弁の中でも教育支援センターということでまとまっていたようにお聞きいたしました。 そのことについて、もう一回お聞きしたいのと、長野市あたりでは、一応(旧中間教室)ともうたってありますし、文部省の方針で中間教室を教育支援センターにしましたというアナウンスもしています。私、まだ4月からということで、内容を拝見してはいないんですが、そういうことも市民の皆様とか、または学校、教育関係の皆様にも何らかの形でお知らせするということも考えているのでしょうか、そこをお聞きいたします。 ○議長(小玉新市君) 小松教育長。          〔教育長 小松信美君 登壇〕 ◎教育長(小松信美君) 今年度から全て中間教室を教育支援センターというふうに私のほうも変えて発言しております。学校現場でも、保護者に向けて、中間教室は今年から教育支援センターとなりますというようなインフォメーションはそれぞれのところでしているとは思いますが、要綱で正式に決まりましたので、要綱が変わって中間教室から教育支援センターということでなりますということで、告示は2月27日に行っております。 そして、施行が4月1日からということになりますので、当然ホームページとかでも名称の変更をかけながらお知らせするというような状況になると思います。 ○議長(小玉新市君) 聖澤議員。          〔3番 聖澤多貴雄君 質問席〕 ◆3番(聖澤多貴雄君) 今日の質問は名称と形について伺ったんですが、大事なところは生徒さんに寄り添っていくということだと思いますので、今後ともよろしくお願いいたします。 大項目3といたしまして、災害時におけるトイレの問題について質問してまいります。 1、災害時、千曲市においてのトイレの確保についてであります。 今議会においても防災についての質問が各議員から出されていますが、私は災害時のトイレの問題に焦点を絞り、質問させていただきます。 令和6年元日、最大震度7の能登半島地震は人々の正月の平穏な時間を突然奪いました。災害時には仮設トイレがすぐに避難所に届くとは限りません。今回の能登半島地震におきましても発災から数日でトイレは排せつ物の山となり、劣悪な環境、衛生状態となりました。高齢者、お体の不自由な方、女性、子供にとっては、和式トイレや段差のあるものは使いにくいものであり、このことからトイレの使用を減らすため、水分補給や食事を控えて、心身の機能低下や様々な疾患の発生や感染症拡大にもつながりました。 そこでお尋ねいたします。 千曲市において、能登半島地震級の災害に見舞われたとき、千曲市は災害時におけるトイレの確保・管理に当たり配慮していること、またはその対応についてお答えください。 千曲市において、災害時における仮設トイレの設置計画、個数、基準はどうなっていますでしょうか。今回の能登半島地震のような広域な行政区を超える災害時には、仮設トイレの入手困難が予想されますが、平時から予測と備え、入手先の手配はできていますでしょうか。そして、避難所でのトイレ設置後、その衛生管理については、どのように決められていますか、質問いたします。 ○議長(小玉新市君) 横林危機管理防災担当部長。          〔危機管理防災担当部長 横林伸一君 登壇〕 ◎危機管理防災担当部長(横林伸一君) 災害時のトイレの確保についてでございますけれども、災害時の清潔で快適なトイレを確保することは、健康管理上の面からも非常に重要な問題であることは認識しております。 トイレの確保に向けた備蓄等の状況ですが、市が優先して開設する避難所、小中学校13校、またことぶきアリーナ千曲、ふれあい福祉センターでは、簡易トイレ、本体ですけど、各2セット、また汚物処理袋各110回分を整備してございます。 また、その他といたしまして、市内防災備蓄倉庫では、簡易トイレ51セット、汚物処理袋2万7,000回分を備蓄してございます。 また、小中学校、ことぶきアリーナ千曲には、災害用のマンホールトイレをそれぞれ5基設置してございます。 仮設トイレにつきましては、民間事業者との災害時協定を締結するなど、災害時に優先的な提供を要請することとなっております。 なお、この事業者からは、このたびの能登半島地震の際、仮設トイレ100基及び簡易トイレ500基を提供する用意がある旨の相談が市に寄せられたところでございます。当市の大規模災害時の避難所開設運営においても、同業者からの提供の見通しが立つものと考えております。 トイレの数量確保に向けては進めておりますけれども、各避難所への配置計画や清潔保持に関する計画は未整備でございますので、今後、早急に計画作成を進めてまいります。 なお、各家庭でも災害時トイレ(自宅のトイレにセットして使用する汚物処理袋など)を備蓄していただけるよう、防災ガイドブックへ掲載したり、出前講座の際に紹介するなどして普及啓発に努めておりますが、今後も各家庭での災害用のトイレの普及啓発を図ってまいります。 ○議長(小玉新市君) 聖澤議員。          〔3番 聖澤多貴雄君 質問席〕 ◆3番(聖澤多貴雄君) 今の答弁の中で質問させていただきたいのは、今回の能登地震についてもそうなんですが、和式トイレというのは非常に使いにくいというお話でありました。 今、この中にも仮設トイレ100基及び簡易トイレ500基という内容があるんですが、この仮設トイレ100基は和式なのでしょうか、それとも洋式も含まれている数字であるか分かりますでしょうか。 ○議長(小玉新市君) 横林担当部長。          〔危機管理防災担当部長 横林伸一君 登壇〕 ◎危機管理防災担当部長(横林伸一君) 現在整備をしてございます仮設トイレにつきましては、洋式ということでございます。 ○議長(小玉新市君) 聖澤議員。          〔3番 聖澤多貴雄君 質問席〕 ◆3番(聖澤多貴雄君) 仮設トイレ100基は全て洋式という答弁を頂きましてありがとうございます。どうしても和式の場合は、御老人、体の御不自由な方々にとってみれば大変ということでありまして、洋式ということであればよかったと思います。 そして、その中でも入手先なのですが、今回のように広域の地震のような場合、各自治体の競争のようなことにもなろうかと思いますが、あらかじめ何基何基というのは優先的に調達できるような方法になっているのかどうか、そこら辺が疑問なのですが、そこら辺は、入手先については、確固たるものはございますか。 ○議長(小玉新市君) 横林担当部長。          〔危機管理防災担当部長 横林伸一君 登壇〕 ◎危機管理防災担当部長(横林伸一君) 災害時の提供ということで、市内にございます業者との締結はしておりますので、災害時、発生した場合には締結に基づきまして、必要な物品を納品していただけるということで、担当者間では締結しております。 ○議長(小玉新市君) 聖澤議員。          〔3番 聖澤多貴雄君 質問席〕 ◆3番(聖澤多貴雄君) 今回の場合、本当にトイレが困ったという意見はすごく聞くんですが、移動式の水洗トイレ、トイレトレーラーというものもありますが、そこら辺、千曲市ではどんなお考えでいらっしゃいますか、答えられますか。 ○議長(小玉新市君) 横林担当部長。          〔危機管理防災担当部長 横林伸一君 登壇〕 ◎危機管理防災担当部長(横林伸一君) 先ほど来、答弁しておりますとおり、災害時に起きます避難場所トイレ問題につきましては、大変大きな課題であるということは認識しております。必要な対策が講じられるよう取り組んでまいりたいと思っているところでございますけれども、今、議員御指摘のトイレトレーラーにつきましても、様々なトイレの整備の一つとして検討してまいりたいと思っております。 ○議長(小玉新市君) 聖澤議員。          〔3番 聖澤多貴雄君 質問席〕 ◆3番(聖澤多貴雄君) 今のトイレトレーラーですが、やはり高額であるというのがネックだと思います。すごくすばらしいのですが、トレーラーですので、トラックですので、そこに上がるまでは階段があります。老人の方々にも不便ですし、体の不自由な方々にとっても不便な面はあるんですが、仮設トイレの和式等に比べると、とってもいいものだと思いますので、買えとは言いませんが、検討してみる価値はあるかもしれません。もし1台あれば、何かのイベントにも使えますし、利用価値はあるかと思います。 ただ、先ほど高額と言いましたが、1台2,600万ぐらいするそうであります。 ただ、この2,600万なんですが、3分の2は国の補助が緊急防災・減災事業債等の起債を利用して、3分の1はそれを充当することもできるそうですので、ただ、あと800万は残るということで、ある市なんかにおきますと、この800万をクラウドファンディングで求めて、出していただいた企業の名前をトラックに入れるとか、そういう方法もあるように伺っておりますので、それはそれで検討してみる価値もあるのかなと思いますが、そこら辺はいかがですか。 ○議長(小玉新市君) 横林担当部長。          〔危機管理防災担当部長 横林伸一君 登壇〕 ◎危機管理防災担当部長(横林伸一君) トイレトレーナーにつきまして、御提示いただきましてありがとうございます。先ほど答弁いたしましたとおり、トイレトレーナーにつきましても、様々なトイレ整備の一つとして検討してまいりたいと思います。 ○議長(小玉新市君) 聖澤議員。          〔3番 聖澤多貴雄君 質問席〕 ◆3番(聖澤多貴雄君) 有事に備えたということで、検討でいいと思いますが、もしそれはそれで、そういう起債を使うということもできると思いますので、検討していただければ、それでよいと思います。 続きまして、小項目の2といたしまして、公衆トイレの災害時における防災トイレとしての役割について、現在、千曲市における公衆トイレにおいて、防災トイレとしての役割を果たすものはゼロとお聞きします。何を防災トイレ化する、その決め方についてもいろいろあると思いますが、今回の能登半島地震においても、電気、上下水道の遮断により、一般家庭はもちろん、避難所でさえもトイレの不足と使いづらさ、衛生管理の難しさを鮮明にいたしました。災害はその種類と規模により、トイレ問題は確保・管理計画においてかなり難しいものがあります。綿密なガイドラインをあらかじめ計画したとしても、ままならないのが災害であります。これが現実とも言えます。 そのようなリスクの対処の一つとして、既存の公衆トイレまたはこれから新しく建設する公衆トイレにおいて、災害時へのバックアップの取れる設備を備えてはいかがと提案させていただきます。それはあくまでも極端に、莫大な予算をかけずにという意味であります。現状の公衆トイレは、電気、下水道が遮断されると使い物になりませんが、電気にはソーラーパネルまたは自治会所有の発電機に対応できる切替えのスイッチを、水については雨水タンクの使用または井戸の設備がそこにあるならばそれを、下水排水管の破損への備えは便槽ピットの切替え設備を備えておけば、一般家庭や避難所で仮設トイレが不足した場合の助けになると思います。 便槽貯留用の設備はやや予算もかかるかもしれませんが、それ以外は安価に装備可能であり、簡単な工事費用で災害時のバックアップ体制ができる公衆トイレがあれば、市民の皆様にとっても安心感やまちのインフラ、財産になると考えます。 ここまで提案した場合、もはやほとんどの災害に対応可能な自己完結型水洗トイレにしたらいいのではないかと、そこに行き着くわけですが、新しくこれから造るトイレや防災拠点には、川西でも防災施設が予定されていますが、自己完結型も考えられます。あくまで既存の公衆トイレまたは安価にバックアップを考えたものとして提案させていただきましたが、その所感をお聞きいたします。 ○議長(小玉新市君) 横林危機管理防災担当部長。          〔危機管理防災担当部長 横林伸一君 登壇〕 ◎危機管理防災担当部長(横林伸一君) 公衆トイレの災害時における役割についてでございますけれども、公衆トイレの整備も若干含まれておりますけれども、私から、一括して答弁させていただきます。 市内の公衆トイレは、主に戸倉上山田温泉やあんずの里を訪れる観光客、また市内各地の公園利用者を対象としたもので、およそ60か所の管理を行っているところでございます。既存の施設は利用者の平常時の利用を想定し設置していることから、災害時の利用を想定した設備は備えてございません。 しかし、公衆トイレに防災トイレとしての機能・設備を設けることは、災害時におけるトイレ問題の検討を進める上で重要なことであることは、議員御指摘のとおりでございます。 今後、先ほど答弁しました避難所におけるトイレ確保と併せて、在宅避難者のトイレ確保を含めた全体的な計画を検討する中で、公衆便所につきましても、対応する災害や必要な設備などについて、関係部署と連携し検討してまいります。 ○議長(小玉新市君) 聖澤議員。          〔3番 聖澤多貴雄君 質問席〕 ◆3番(聖澤多貴雄君) 今日は、能登半島地震の教訓として、避難所の環境整備、トイレ問題にスポットを当てましたが、今県議会においても、阿部知事は、予防、応急対策、復旧・復興に重点を置き、被害軽減や復興の迅速化を目指した地震防災強化アクションプランを今年9月をめどに取りまとめるとしています。 そこで、能登半島地震の教訓からも、千曲市において、防災について、県の動きと連動しながらと思いますが、市長の御発言を求めます。 ○議長(小玉新市君) 小川市長。          〔市長 小川修一君 登壇〕 ◎市長(小川修一君) 能登半島地震を受けて、これからの当市の復旧・復興に対して、それを万全にせよという御趣旨の質問だと思います。 地域防災計画も先般、また新たなものに改定をいたしまして、毎年バージョンアップをしているところでありますが、県のそうした地震に対する新たなもし計画があるということであれば、その辺の動向も注視しながら、市としても対応を考えてまいりたいと思います。当面、先般バージョンアップした地域防災計画にのっとって、また各避難所の備蓄ですとか、先ほどのトイレの確保も計画的に進めてまいりますので、しっかりやっていきたいと思います。 ○議長(小玉新市君) 聖澤議員。          〔3番 聖澤多貴雄君 質問席〕 ◆3番(聖澤多貴雄君) 市長からの力強いお言葉を頂きました。先ほどからも、横林部長からも諸所の災害に備えた計画、千曲市にとっては問題ないと思いますが、やはり計画ですので、災害は本当にいつ来るか分かりませんので、これからもブラッシュアップしながら進めていっていただきたいと思います。 以上で終わります。 ○議長(小玉新市君) ここで11時5分まで休憩といたします。                            午前10時52分 休憩---------------------------------------午前11時5分 開議 ○議長(小玉新市君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 続いて、12番、倉島さやか議員。          〔12番 倉島さやか君 質問席〕 ◆12番(倉島さやか君) 議席番号12番、自由政策研究会、倉島さやかです。 本定例会に施行方針にありました、「手話言語等による意思疎通の促進」に関する条例制定について、千曲市としても様々なコミュニケーションに対し、必要とする情報を利用しやすい環境を推進していく条例制定を準備していくとのことで、大変うれしく思っております。 私にも聴覚に障害のある友人がおります。少しですが手話を勉強しました。これからさらに皆様とコミュニケーションを取れるように、もっと手話を勉強していきたいと思っております。よろしくお願いいたします。 また、聴覚に障害のあるお子様を持つ保護者の皆様から、保育園や小学校の幼少期から同世代の子供と、よりコミュニケーションを取れる機会が欲しいと要望がありましたので、ぜひそのような機会を用意していただければと思います。 それでは質問に入ります。 大項目1、防災意識の向上について。 小項目1、女性の視点を生かした避難所運営と備蓄品配備について。 本年1月1日に発生しました能登半島地震では241名の貴い命が失われ、1,300名に近い方々が負傷されました。被災から2か月弱がたちましたが、今なお多くの方々が厳しい環境の中、避難生活を強いられております。まずは、犠牲になられた方々に心からお悔やみと、被災地の皆様にお見舞いを申し上げます。 発災以来、千曲市は姉妹都市である射水市をはじめ、能登半島の市や町への支援に奔走されています。 現在は家屋調査や罹災証明、廃棄物処理等の支援や下水管被害調査等が主たる活動と理解していますが、今後、暮らしや産業の本格的な再建にフェーズが移るに従い、新たな支援も予想されます。 千曲市として、共助の精神の下、今後もできる限りの支援を継続的に行っていくことを、冒頭、お願い申し上げたいと思います。 昨日の柳澤議員の代表質問にて、女性視点の災害の備えということで質問がありました。危機管理防災課に女性職員を配置していること、防災会議には女性が3名、全体の10%、今後も人選を進めていくこと、避難所にも女性を配置をする計画でいること等の答弁がありました。大変心強く、今後も進めていただきたいと思います。 私からは、重複する部分もあると思いますが、能登半島地震避難所の現状から、細かく質問していきたいと思います。 交通規制のかかる前の被災直後に企業団体として、石川県七尾市から穴水町の避難所へ女性目線に立った支援、そして物資を届けるため現地入りいたしました。 近年災害が頻発化する中で、女性や子供、高齢者など、配慮が必要な方々の立場に立った避難所運営や支援物資の在り方がクローズアップされています。これまでの避難所運営は、一般的に、女性にとっては厳しいものでした。支援物資にしても、育児・介護・女性用品は多くのところで不足しがちとなったり、そうしたデリケートな物資が人目のつくところに置かれていたり、配布に際しても、男性から渡されるといった、細かな配慮に欠けることが多々起きていたのが現実であります。 例えば、プライバシーの確保が十分なされておらず、授乳のできるプライベートスペースがなかったり、着替えや洗濯物を干すといった日常でさえ、男性の視線が気になってできない。また、仮設トイレが男女近接、または一緒なので、夜中には一人で行くのは怖かったり、さらには性被害を恐れ、トイレに行くことさえも我慢してしまうといった状況にあったとの報告もあります。 こうした現状は、誤解を恐れずに言えば、避難所の責任体制の多くが男性中心で、女性特有の悩みについて相談しにくかったという調査もあります。 施政方針の中で、「女性の視点を生かした避難所開設運営体制と防災備蓄品の整備を進め、避難所の受け入れ態勢強化を図る」と述べられています。私たち千曲市民にとって、台風19号のような被害と避難所生活は二度とあってはほしくありませんが、万が一、避難生活をせざるを得なくなった場合は、乳幼児を抱える世帯や単身女性、女性のみ世帯、あるいは子供やお年寄りが厳しい環境に陥らないよう、避難所生活の改善は不可欠です。 避難所運営や支援物資の在り方については、市は、台風19号の際にどのような問題に直面し対応してきたのか、また、まだ対応できていない点があるとすれば、どのように改善していくつもりなのか、その対応方針についてお伺いします。 1として、避難所におけるプライバシーの確保、デリケートな物資の取扱いについての対応をお伺いいたします。 ○議長(小玉新市君) 横林危機管理防災担当部長。          〔危機管理防災担当部長 横林伸一君 登壇〕 ◎危機管理防災担当部長(横林伸一君) 避難所におけるプライバシーの確保、デリケートな物資の取扱いについてでありますが、はじめに、避難所におけるプライバシーの確保として、パーティション、ファミリールーム、プライベートルームを活用し、プライバシーに配慮したレイアウトにより避難所を設営するよう計画してございます。 なお、プライバシーの確保に必要な物品で、今不足するものは可及的速やかに調達してまいります。 次に、デリケートな物資の取扱いにつきましては、危機管理防災課の女性職員が関係部局と連携し、女性が必要とする物資についての選定から調達まで行い備蓄しております。 避難所開設時には、避難所担当の女性職員を中心に、それらの物資を女性の視点に十分配慮して取り扱うこととしております。 ○議長(小玉新市君) 倉島議員。          〔12番 倉島さやか君 質問席〕 ◆12番(倉島さやか君) 女性の職員が今後対応していくということで、これは、実践の前に訓練でも実施されていると思うんですけれども、先ほど申し上げましたように被災地では、やはり生理用品とかデリケートなものが本当に目につくところに置かれていたり、女性は、生理用品を買うときもお店では、男性がレジを打っているときには並びたくないとかと思う人も多いと思うので、その辺の配慮も含めた訓練もぜひ実施していただきたい思うんですが、いかがでしょうか。 ○議長(小玉新市君) 横林担当部長。          〔危機管理防災担当部長 横林伸一君 登壇〕 ◎危機管理防災担当部長(横林伸一君) 避難所開設訓練につきましては、先ほど以来も答弁しておりますけれども、令和4年度、また5年度、また令和6年度におきましても、避難所となります、市が優先して開設をいたします13小中学校におきまして、教職員の皆さま方と併せて実践的な訓練を計画してございます。その中には、職員の、担当職員もですけれども、五名から六名ほど配置をしてございます。その中には女性も含まれておりますので、その訓練に併せまして、そのデリケートな部分の取扱いにつきましても、その訓練に含めて検討し、また実践し、訓練を行っていきたいと思っております。 ○議長(小玉新市君) 倉島議員。          〔12番 倉島さやか君 質問席〕 ◆12番(倉島さやか君) ぜひ実践的な訓練をお願いしたいと思います。 続いて、避難所における性被害対策についてお伺いいたします。 現地に行って分かったことは、能登半島地震直後の避難所の体育館の入り口のボード、ニュース報道でもあったと思うんですけれども、すでに発災直後から不審者が現れたということで、大変警戒された情報が書かれていたんです。そこには、寝ている女性をライトで照らしのぞき込むだとか、女性や女の子の誘拐目的でハイエースから声をかけたとか、また役場職員を装い住所等を聞き出すような事件が発生しておりました。 避難所における性被害の対策について、千曲市は現在どのようにされているのかお伺いいたします。 ○議長(小玉新市君) 横林危機管理防災担当部長。          〔危機管理防災担当部長 横林伸一君 登壇〕 ◎危機管理防災担当部長(横林伸一君) 避難所におけます性被害の対策についてでございますけれども、過去の災害における避難所では、女性の性被害が多数報告されていることは承知してございます。市といたしましても、男女を問わず被害を受けないような対策を強化する必要があると認識してございます。 避難所運営マニュアルでは、女性専用避難スペースや更衣室の配置など、プライバシーに配慮して配置することとしておりますけれども、具体的な性被害の対策については、現時点では計画してございません。 避難所におきます性被害を発生しないよう、早急に計画を進めてまいります。 ○議長(小玉新市君) 倉島議員。          〔12番 倉島さやか君 質問席〕 ◆12番(倉島さやか君) 現在は、対策はしていないということで、これから計画していくということなんですけれども、実は、テレビ報道にない部分でも実際に行ってみると、たくさんの被害があったことが分かりました。おそらく時間帯によっては報道しにくくてあまり知られていない部分かと思うんですけれども、今、市の職員さんも現地に行ったりしていると思いますし、また、たくさんのボランティアの方が今現地に入っていますので、おそらく千曲市民の方もボランティアで入られていると思います。そういう方々にどのような被害があったのかというような情報収集して、千曲市でも役立てることってすごく非常に重要かなと思います。SNSとか、それこそ「ポリネコ!」でもいいですし、本当に実際現地の声を収集してこの計画に活かしてほしいと思うんですが、いかがでしょうか。 ○議長(小玉新市君) 横林担当部長。          〔危機管理防災担当部長 横林伸一君 登壇〕 ◎危機管理防災担当部長(横林伸一君) 災害現場におきまして、被災されている方が避難されている避難場所におきましては、いろんな問題点があるということは意識してございます。この性被害におきましても大変重要なことと捉えているのでございますけれども、SNS等を拝見しながらということもあるわけなんですけれども、行かれた方にその状況をお聞きしながら、市としてどんなことができるかということを今後の計画の中に盛り込んでいきたいと思います。 ○議長(小玉新市君) 倉島議員。          〔12番 倉島さやか君 質問席〕 ◆12番(倉島さやか君) また、現地に行って分かったことは、現在千曲市で用意されている備品、簡易トイレ以外は、現場の避難所には山のように、山積みになっておりました。3日過ぎていたので、自衛隊の方とか、また行政の方が避難所に持ってきたかと思うんですけれども、その中で私たちが持参した生理用品は5種類ぐらいあるんですけれども、パンティーライナーだったり、夜用、昼用だったり、そういう各種生理用品や水のいらないシャンプー、リップクリームやコンタクトケア用品、基礎化粧品などは大変需要があり、つまり現地にはなく、すぐになくなってしまったのが事実です。また、4日前に金沢の市議の方からお伺いした情報では、金沢駅前に設けられている、被災地から金沢市へ避難された約1万人の被害者の皆様へ支援物資を配布している金沢福祉用具情報プラザというものが駅前にあって、そこで配布しているんですけども、足りないものというのは基礎化粧品だったり、女性目線のものは非常に需要があるということでした。避難所で見落とされがちな女性目線の防災備蓄品の整備の現状と課題についてお伺いいたします。 ○議長(小玉新市君) 横林危機管理防災担当部長。          〔危機管理防災担当部長 横林伸一君 登壇〕 ◎危機管理防災担当部長(横林伸一君) 女性目線の防災備蓄品の現状と課題についてでありますけれども、先ほど答弁いたしましたとおり、プライバシーの確保のためのパーティション、ファミリールーム、プライベートルーム、生理用品等の備蓄に加えまして、乳児用のミルクと紙おむつの調達・備蓄も進めております。 備蓄に当たりましては、危機管理防災課の女性職員を中心に関係各課と連携し調達を進めておりますけれども、避難所担当職員からも希望や意見を聞くなどし、女性の視線を生かした備蓄に努めてまいります。 ○議長(小玉新市君) 倉島議員。          〔12番 倉島さやか君 質問席〕 ◆12番(倉島さやか君) こちらも、女性職員の方ももちろん、実際現場にいた方の声もぜひ聞いていただきたいと思います。 次に、小項目2、帰宅困難者対策の充実について。 経済産業省発行の「想定外から子どもを守る 保育施設のための防災ハンドブック」や全国保育協議会「子どもたちを災害から守るための対応事例集」には、日中の主に地震災害を想定したとき、保護者が帰宅困難者になった場合の保育施設での事例が多数記載されており、対応策が求められております。 保護者が帰宅困難者になった場合は、保育施設や小学校での対応について現状と課題をお伺いいたします。 ○議長(小玉新市君) 横林危機管理防災担当部長。          〔危機管理防災担当部長 横林伸一君 登壇〕 ◎危機管理防災担当部長(横林伸一君) 帰宅困難者対策の充実についての1点目、保護者が帰宅困難になった場合の保育園や小中学校での対応についてでありますけれども、保育園及び小中学校の対応状況でございますけれども、私から答弁させていただきます。 学校では、保護者が迎えに来るまでは、児童生徒は学校で待機させることとなっております。災害時を想定した引き渡し訓練も行っております。また、保護者が帰宅困難になった場合を想定をいたし、保護者の代理となる方も学校に登録していただいている状況でございます。 また、公立保育園では、各園で避難確保計画を策定しております。避難時の優先先についても計画しております。また、風水害等、事前に影響があると判断した場合は、早期に休園やお迎えの措置を取ることとしております。 しかし、大規模震災のように、突発的な災害により保護者が帰宅困難となり迎えに来れない場があることも想定されるので、子供たちの安全確保と避難・退避の場所について、関係各課と連携し、早急に検討してまいります。 ○議長(小玉新市君) 倉島議員。          〔12番 倉島さやか君 質問席〕 ◆12番(倉島さやか君) この想定外から子どもを守る保育所のためのハンドブックも経産省のものだとか、また今まで帰宅困難者に会われて、翌日まで保育園で預かった事例などをホームページでたくさん見ることができるんですけれども、このハンドブックには保育施設においても備蓄品、また「子どもたちを災害から守るための対応事例集」には、保育施設から避難所へ行く際には保育園にある物資を持って移動したとの記載が多く載っています。 現在、千曲市保育園、認可保育園には3日分を想定した備蓄品はありません。 また、千曲市においては、物資の数値はありませんでしたが、昨日の答弁では、市は、本市において1月に備蓄数値目標を設定されたとのことでした。現在、どのようなデータに基づき予測したのか、お伺いいたします。 ○議長(小玉新市君) 横林担当部長。          〔危機管理防災担当部長 横林伸一君 登壇〕 ◎危機管理防災担当部長(横林伸一君) 防災備蓄品の数量の算出根拠についてでありますけれども、市の備蓄につきましては、これまで人口の5%を基準とし、食料品は、その3食分、約9,000食、避難所用品及び生活必需品は、5%相当、約3,000人分を目標に備蓄を進めてまいりました。 しかし、この度の能登半島地震を受けまして、備蓄計画を作成いたしまして、備蓄量等の見直しを行いまして、市内に最も大きな被害をもたらすと予測されております糸魚川-静岡構造線断層帯を震源とする地震が発生した場合の被災した1日後の被災者数として第3次長野県地震被害想定調査(平成27年3月に作成)が行われたものでございますけれども、これにおきまして想定されております6,300人を基準とし、その食料品は、その3食分、(1万8,900食分)、避難所用品等は、それぞれ必要数を算出し、品目ごとに備蓄目標を設定したところでございます。 今後は、この備蓄目標に向け調達していく計画としています。 なお、保育園に備蓄品がないとの御質問ですが、公立保育園の避難確保計画では、最寄りの小中学校等、市が優先して開設する避難所へ避難することとしております。 しかし、災害によりましては、園児を安全に避難所へ避難させることが困難となることも予測されますので、各園において安全確保のために必要な最低限の備蓄ができないか、保育課と早急に協議をしてまいります。 ○議長(小玉新市君) 倉島議員。          〔12番 倉島さやか君 質問席〕 ◆12番(倉島さやか君) 昨今、千曲市においても未満児(ゼロ歳)のお預かりが非常に増えていますので、備蓄品を早急に準備していただければと思います。 また、こども家庭庁発信の、保育所等における安全計画の策定に関する通知にも、災害時、保護者への連絡手段の構築、地域、関係機関との連携をマニュアル化して可視化することや、訓練は、様々な時間帯、様々な災害を想定して行うことと示されていますので、ぜひ次世代支援部の皆さんにも取り組んでいただければと思います。 次、大項目2、教育環境の充実について、小項目1、教育環境の充実でお伺いいたします。 「特定分野に特異な才能のある児童」への支援についてです。 皆様も最近よく耳にされているとは思うんですけれども、国では支援内容の策定を進め、令和5年度、推進事業採択団体には長野県教育委員会が採択されています。 文科省の資料には、今まで、日本の学校において特異な才能をどのように定義し、見出し、その才能を伸ばしていくのかという議論はこれまで十分にされてこなかったため、審議会を立ち上げ、令和4年9月には、特異な才能のある児童生徒に対する指導の在り方を審議した有識者会議のまとめが公表されました。 千曲市においての支援の現状と課題の認識、今後の対策についてお伺いいたします。 ○議長(小玉新市君) 小松教育長。          〔教育長 小松信美君 登壇〕 ◎教育長(小松信美君) 「特定分野に特異な才能のある児童への支援」についてでございます。 議員御指摘のとおり、長野県教育委員会が令和5年推進事業採択団体として採択されております。長野県教育委員会では、認知や発達等に特性があり、学びづらさを抱える児童生徒に関して、特性を包み込む授業の在り方や、個々の特性を把握するアセスメント方法、特性に応じた教育方法について研究を進めるとともに、既存の「適切な学びの場」ガイドラインの更新及び、アセスメントツールの活用と支援方法を整理した新たなガイドラインの作成を計画しております。 本市においても、才能や認知・発達の特性等で、学習上・学校生活上の困難を抱える児童生徒が一定数在籍しているのではと考えております。そのため、長野県教育委員会の研究推進の動向を注視するとともに、個々の特性の多面的な把握に努め、多様性を認め合う個別最適な学びと協働的な学びの一体的な充実を図り、全ての児童生徒が自分らしく学べるよう、小中学校に指導してまいります。 ○議長(小玉新市君) 倉島議員。          〔12番 倉島さやか君 質問席〕 ◆12番(倉島さやか君) 海外では、この特異な才能を伸ばす教育プログラムというのは非常に充実していて、日本はこれからということで、特異な才能がある不登校率は日本では3割と言われています。今までの不登校に関する千曲市教育委員会の答弁書を見ると、不登校の主な原因は、小中学校ともに、学校要因では主に学業の不振とされています。もしかすると、この中に特異な才能があった場合もあるかと思いますし、アプローチができますので、またすぐに対応、調査、研究していただければと思います。 続いて、令和4年度、児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査において、令和4年度の国立、公立、私立小中学校不登校児童数が約29万9,000人(過去最多)、うち学校内で相談を受けていない児童生徒数が11万4,000人(過去最多)等の結果が明らかになりました。 長野県でも、不登校生徒は令和4年、5,735人であり、令和3年は4,707人であったわけですが、また非常に増え、5年前からおよそ1.8倍となりました。 1,000人当たりの不登校児童数も全国で4番目となっており、長野県は不登校対策が遅れている自治体といっても過言ではありません。 千曲市では、令和4年小中学校の不登校児童は156人とのことでした。千曲市において、子供たちがどのような状況においても、誰一人取り残さない教育を実現する必要があります。 政府においては、昨年10月に不登校・いじめ緊急対策パッケージを策定し、全国の自治体が不登校対策を加速度的に進めています。 昨日の代表質問でも、令和6年度は様々な取組をしていくとのことでした。 そこで、不登校となってしまった児童生徒全ての学びの場を確保していく必要があります。政府のパッケージにおいては、校内教育支援センターの設置促進や、学校内外での支援を受けられない児童生徒がオンラインで自宅等から学べる教育支援センターICT整備(2億)を行うとされています。 長野県教育委員会では令和6年度4月より、新たな教育支援センター、SaSaLANDがオープンいたします。注目されているのはメタバース。メタバースとは、インターネット上の仮想空間での学習の活用を始めるとのことです。SaSaLANDの場合はマインクラフト(マイクラ)、千曲市の子供たちにも大人気、マイクラ教育版を使用するそうです。また、自宅でも活用可能とのことです。メタバースの先進的な取組は戸田市が有名ですが、さいたま市へ視察へ行ったところ、利用する児童生徒に非常に好評だったこと、仮想空間にはしっかりと大人の目でも監視されていることが印象的でした。 千曲市においての学校教育、外出できない児童生徒に対するオンライン教育の提供など、あらゆる状況に応じた対応、不登校の新たな取組の検討、メタバース等の活用の考えについてお伺いいたします。 ○議長(小玉新市君) 小松教育長。          〔教育長 小松信美君 登壇〕 ◎教育長(小松信美君) 「不登校への新たな取組の検討」についてでございます。 不登校の児童生徒への支援につきましては、昨日、柳澤議員の答弁で申し上げたこともございますが、各小中学校による校内の居場所づくりや教職員による家庭訪問やオンライン学習等を進めておるところでございます。 また、市内5か所に設置した教育支援センターの指導員を増員すること、そして、より支援センターの機能を充実させるとともに、家庭を居場所としている児童生徒に対して訪問支援を行うチャイルドサポーターを増員してまいります。 また、民間の居場所と学校との連携による支援も充実させてまいります。 議員御指摘の、メタバース(インターネットを利用してつくられた仮想空間)を活用した支援についてでありますが、幾つかの自治体でメタバース登校を学校の出席認定とするといった取組も少しずつ進められていると承知しております。今後、先行事例を注視し、メリットやデメリット等について研究してまいりたいと考えております。 ○議長(小玉新市君) 倉島議員。          〔12番 倉島さやか君 質問席〕 ◆12番(倉島さやか君) ぜひ、メタバース視察に行っていただきたいと思います。 また、このように不登校になり、やむを得ず学校に行けなくなった児童生徒に対しては、やはり誰一人取り残さない教育を実現するということで、子供たちが進んで学校に通いたくなるような学校づくりがまず前提に大切かと思いますので、よろしくお願いいたします。 続いて、教育現場でのwell-being向上の取組の現状について。 長野県教育委員会では、令和5年度から5年間を計画期間とする「第4次長野県教育振興基本計画」にて、本計画で目指す姿を「個人と社会のwell-beingの実現」としています。昨年9月議会に、千曲市としてのwell-being向上について取組を質問いたしました。その後、大変多くの方から質問に対する関心の声や反響・好評を頂き、市民の皆様にとっても非常に興味深いことが分かりました。 千曲市において、教育現場でのwell-beingの向上の取組についてお伺いいたします。 ○議長(小玉新市君) 小松教育長。          〔教育長 小松信美君 登壇〕 ◎教育長(小松信美君) 教育現場でのwell-being向上の取組の現状についてでございます。 変化が激しく予想が困難で唯一の正解がなくなっていくこれからの時代においては、一人一人が、他の誰でもない自分の個性や可能性を認識するとともに、多様な他者を尊重し、協働しながら持続可能な社会をつくっていくことが求められております。そのことにより、多様な個人がそれぞれの幸せや生きがいを実感し、地域や社会も豊かで持続可能なものになっていく、「個人と社会のwell-being」が実現していくものと考えております。そのために、まず自ら課題や問いを見いだし、その解決を目指して仲間と協働しながら新たな価値を創造したり、一人一人が自分の好きなことや楽しいこと、なぜと思うことに浸り追求することが欠かせません。 そのため、ある小学校では、目指すべき学校の姿として「自分も幸せ、みんなも幸せな小学校」として、全ての教育活動においてwell-beingの向上を目指しております。また、ある中学校では、校長と全校生徒がオンラインで開催する「スクールミーティング」で自分たちの考える学校のwell-beingについて深く語り合ったりしております。 このように、小中学校においては、「個別最適な学び」と「協働的な学び」の一体的な充実を目指し、授業をはじめ、すべての教育活動を充実させるべく取り組んでいるところでございます。 ○議長(小玉新市君) 倉島議員。          〔12番 倉島さやか君 質問席〕 ◆12番(倉島さやか君) ある学校では、「自分も幸せ、みんなも幸せ」、すばらしいなと思います。企画政策部の栗原部長も幸せということで、市民の皆さんも幸せという質問をさせていただき、同僚にもぜひ聞くように言われたんですけれども、千曲市の教育委員会の皆さんも幸せということでよろしいでしょうか。          (「幸せでございます」「幸せです」と呼ぶ者あり) ◆12番(倉島さやか君) 幸せということで、まず自分が幸せになって、そして周りを幸せにしていくという考え方を大切に、千曲市でも取り組んでいければと思います。 市長、幸せですか。 ○議長(小玉新市君) 小川市長。          〔市 長 小川修一君 登壇〕 ◎市長(小川修一君) はい、幸せだと感じております。こうやって皆さんといろいろなこういう場で自分の思ったことも発言できますし、また日々の仕事が常に全体の市民の利益を考えつつも、やはり厳しい現状を、どうそこを調整していくかということも考えながらやっていますので、結構自分では楽しく幸せにやっておりますが、ただ、おめでたいと言われないようには気をつけないといけません。 頑張ってまいります。
    ○議長(小玉新市君) 倉島議員。          〔12番 倉島さやか君 質問席〕 ◆12番(倉島さやか君) 以上で、質問を終わります。 ○議長(小玉新市君) ここで昼食のため、午後1時まで休憩といたします。                            午前11時40分 休憩---------------------------------------午後1時 開議 ○議長(小玉新市君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 続いて、6番、川嶋敬信議員。          〔6番 川嶋敬信君 質問席〕 ◆6番(川嶋敬信君) 6番、川嶋敬信です。本年1月1日の能登半島の地震においてお亡くなりになられた方の御冥福をお祈りするとともに、被害に遭われた皆様のお見舞いを申し上げます。 また、翌2日には羽田空港において、飛行機の衝突事故が起きました。海上保安庁の隊員には犠牲者が出ましたが、JALの乗員・乗客は全員命に別状がなかったということです。航空会社では、毎年事故を想定した避難誘導訓練をしていたということで、全員が脱出できたという報道がございました。 今議会においては、防災に関する質問が多くありますが、防災訓練についてお聞きしてまいります。 千曲市においても、頻発化・激甚化する自然災害の脅威に対し、災害時における対応を総点検し、有事に備え万全を期すという方針ですが、令和元年の台風水害、また今年の能登地震などを想定した防災訓練、避難訓練が大変重要だと思われます。災害時の職員の出動もしくは伝達訓練、また各自治体等への安否確認訓練、避難所開設訓練など、疑似訓練を行う必要と思いますが、今後どのように対応するのか伺います。 ○議長(小玉新市君) 横林危機管理防災担当部長。          〔危機管理防災担当部長 横林伸一君 登壇〕 ◎危機管理防災担当部長(横林伸一君) 防災訓練についてでありますが、今年度の総合防災訓練は、各地区での防災訓練に加えまして、上山田地区を重点地区として実施いたしました。 訓練では、令和元年東日本台風災害を教訓に、水害を想定した避難訓練や土砂災害を想定した訓練、また高齢者等を含めた要支援者の方々の避難誘導訓練と避難場所の設営訓練を含めるなど、より実践的な訓練となるよう、内容を検討し実施いたしました。 令和6年度の訓練につきましては、このたびの能登半島地震の被害状況及び避難所での生活支援状況等を踏まえながら、避難訓練をはじめ、避難所の開設運営訓練などにより、市民一人一人の災害時の行動確認や災害に備える意識の醸成ができるよう、より実践的な訓練を計画してまいります。 ○議長(小玉新市君) 川嶋議員。          〔6番 川嶋敬信君 質問席〕 ◆6番(川嶋敬信君) 災害危険区域の自治体のうち、特に冬の避難所運営訓練を行っていない自治体が7割近くいるそうです。また、寒い時期の避難生活は災害関連死が増えるそうです。市の職員や関連施設の方が速やかに避難所を開設できるような訓練が必要だと思います。JALは、クルーの日頃の訓練の成果でした。より実践的な開設訓練の計画とおっしゃいましたけど、具体的にどのようなものを考えているのか、想定しているのか伺います。 ○議長(小玉新市君) 横林担当部長。          〔危機管理防災担当部長 横林伸一君 登壇〕 ◎危機管理防災担当部長(横林伸一君) 私も消防本部におりましたので、訓練の必要性とか需要性につきましては認識しているところでございます。加えて、繰り返し行う反復訓練の大切さも知っております。訓練ではマンネリ化しているという御意見もあるところでございますけれども、大切な訓練は、繰り返し行う訓練をして身につけてもらうこと、また防災についても考えていただけることが大きな成果の一つとして捉え、多くの皆様方に御参加いただけるよう、御理解いただきながら取り組んでまいりたいと思います。 また、具体的な訓練につきましては、先ほど若干申し上げましたけれども、このたびの地震につきましては、能登半島地震の被害状況を見ますと、やはり避難所にいかに早く避難していただく、身の安全を守ることを最優先にした訓練を取り入れながら進めていくことに併せまして、そこには必要となる職員を配置する、それに併せて災害対策本部等の在り方等につきましても、早め早めの情報収集する中で、適切な形で市民の方にお伝えをすることも訓練に加えまして行っていきたいと思います。 ○議長(小玉新市君) 川嶋議員。          〔6番 川嶋敬信君 質問席〕 ◆6番(川嶋敬信君) 防災拠点と情報の共有について伺います。 防災には、今、部長がおっしゃったように、訓練と備蓄等の防災拠点、あと有事の情報伝達と情報共有が非常に重要だと思われます。このことについて、今後の対応を含め、市の見解を伺います。 ○議長(小玉新市君) 横林危機管理防災担当部長。          〔危機管理防災担当部長 横林伸一君 登壇〕 ◎危機管理防災担当部長(横林伸一君) 防災拠点と情報の共有についてでありますが、防災拠点としては、市庁舎を応援職員受入れ拠点に、体育施設3か所を物資輸送拠点に、中学校4か所を医療救護拠点に、公園施設3か所を拠点ヘリポートにそれぞれ定めており、災害時には各施設を拠点に災害対応に当たることとしております。 また、市災害対策本部は市庁舎に設置することになっており、災害情報、避難情報等の集積と市民への発信への拠点となります。 情報の伝達については、屋外告知放送やメール配信、ホームページ、SNSなどにより行いますが、市民や区・自治会と素早く、双方向で情報伝達と情報共有できるのは電話に限られるものが現状でございます。 今後も、災害情報及び避難情報の伝達・共有の方法についても検討し、訓練を通じましてスムーズに情報共有ができるよう努めてまいります。 ○議長(小玉新市君) 川嶋議員。          〔6番 川嶋敬信君 質問席〕 ◆6番(川嶋敬信君) 今説明のあったヘリポートに使う公園の3か所というのは、具体的にどちらになるんでしょうか伺います。 ○議長(小玉新市君) 横林担当部長。          〔危機管理防災担当部長 横林伸一君 登壇〕 ◎危機管理防災担当部長(横林伸一君) 拠点となり得るヘリポートという質問でございますけれども、千曲市の災害重点計画の中でお示しをしてございますヘリポートにつきましては、更埴中央公園、また大西緑地公園、萬葉の里スポーツエリアの3か所をヘリポートとして定めております。 ○議長(小玉新市君) 川嶋議員。          〔6番 川嶋敬信君 質問席〕 ◆6番(川嶋敬信君) 防災拠点につきましては、先日、吉池議員も指摘しましたように、分散型というのが理想だと思われます。体育施設3か所、中学校4か所と、それぞれ拠点としていることですが、昨年9月の補正予算で地域防災拠点・道の駅基本構想策定業務委託料800万円を計上いたしました。 ところが、今議会の説明では、吉池議員への答弁で、ハードルが高いため、名称にこだわらず、防災拠点と地域振興の施設を考えているとのことでしたが、どのような防災拠点を考えているのか。また昨年9月、12月の議会の説明では、防災道の駅の場所については示していなかったわけですが、今議会の冒頭、八幡地区と明言されました。議会への説明は、八幡になった説明はなかったんですが、その辺のいきさつも含めてお聞きします。 ○議長(小玉新市君) 横林担当部長。          〔危機管理防災担当部長 横林伸一君 登壇〕 ◎危機管理防災担当部長(横林伸一君) 防災拠点・道の駅に関わる御質問でございますけれども、先日の市長及び青木担当部長からの答弁がありましたとおり、現在は基本構想が取りまとめられているところでありますので、危機管理防災課といたしましても、検討に加わりまして、検討してまいりたいと考えております。 ○議長(小玉新市君) 青木地域開発推進担当部長。          〔地域開発推進担当部長 青木猛治君 登壇〕 ◎地域開発推進担当部長(青木猛治君) 八幡地区を最有力候補地としているという件に関しまして、議会への説明がなかったという件でございますが、現状として、令和3年度中に適地選定業務を発注しております。 そういった中にあって、八幡地区の18号バイパス沿いを最有力候補地として選定をしております。その旨につきましては、同年3月の総務文教常任委員会において御報告をし、また代表質問の中で、袖山議員から御質問いただいた際にも、市長から有力候補地として考えていると、ただ、詳細については今後の検討の中で具体的な場所についてはお示しをしていきたいという答弁を申し上げております。 ○議長(小玉新市君) 川嶋議員。          〔6番 川嶋敬信君 質問席〕 ◆6番(川嶋敬信君) 基本構想の策定業務中ということですよね。その前の話はお聞きしていましたけども、決して八幡地区にこの拠点を造ることに反対しているわけではなくて、今までの話の順番の中のことでお聞きしています。 昨年9月の補正予算のときには、基本構想をつくるからといって補正予算を、そのときは、まだ場所については最有力というような表現されていなかったと、それから12月の委員会でも、候補地は4か所ほどあるというような説明をされたと思うんです。このときは、資料は頂いていないんですが、そういう説明をされていたんです。もう少し情報の出し方の中で、言った、言わないにならない程度のやり方でないと、我々としても、そのたびどうなっているんだというような形になってしまうので、その辺も含めてお聞きしております。令和3年にそういう最有力だったからというのを言ったから、もうそれで動いているんだという説明ではちょっと物足りないんですけど、青木部長、もう一回お願いします。 ○議長(小玉新市君) 青木担当部長。          〔地域開発推進担当部長 青木猛治君 登壇〕 ◎地域開発推進担当部長(青木猛治君) ただいまの議会への説明という点につきましては、できるだけ詳細に、機会を捉えてお伝えをしたいと考えております。 本年度に入ってからの経過としましては、6月議会において、諸情勢報告の中で、市長からそういった考え方を申し上げてきたと記憶はしております。 ただ、今後検討業務を進める中で、逐一議会に対しては御説明をしたいと考えております。 ○議長(小玉新市君) 川嶋議員。          〔6番 川嶋敬信君 質問席〕 ◆6番(川嶋敬信君) もう一点関連して、情報の共有についてなんですが、能登半島地震の際、安否確認に非常に時間がかかりました。日頃から地元の区や自治会が住民の実態を把握しておく必要があると思われるんですが、令和4年6月の定例会で、企画政策部長が、市民や地域のニーズに対応していくためには、公共は市が担うものという考え方を改めて、公共は市民と市が、あるいは市民同士が協働・連携して担うものという発想に立って、自分たちの地域は自分たちで守り、育てる、地域のことは地域で決め、行動するという意識を持って、地域住民が主体的に行動していくことが必要となる、このような答弁されたわけなんです。地域住民の実態、正しい情報を地区の役員が把握していないと、先ほどのような非常事態に対応できないわけです。かといって地区の役員が自分で地区の住民の実態を把握しなければいけないというのは、非常に負担が大きい。これがまた地区の役員の成り手不足にもつながっている。昨年12月、総務部長が個人情報について、行政の仕組みから順番に説明されまして、法律に従って、例外的取扱いはできないとお答えいただいたわけですけども、健康福祉部では、その直後、敬老祝いの事業を実施する区・自治会には、70歳以上の方の氏名、住所、年齢等を記載した名簿を区長、自治会長、分館長へ提供するという方針を公表されました。 70歳以上に限らず、住民の実態を、その地域を守っていかなくてはいけない区長、自治会長、分館長等が把握しておく必要があるんではないかと思いますが、今後市としてどのように対応されるのか伺います。 ○議長(小玉新市君) 北澤総務部長。          〔総務部長 北澤武彦君 登壇〕 ◎総務部長(北澤武彦君) 区長や分館長が住民の情報をしっかりと把握せねばならないということではございますけども、住民の皆さんの中には、そういう情報を知られたくないという方がおるのは事実です。住民異動してきた方、引っ越してきた方については、区長の連絡先を教えるなどして、また区への参加を呼びかけているところです。 基本的に市としては、住民の皆さんたちには、区の活動には参加をしていくことによって、コミュニティというものがしっかりと醸成されるという認識でおりますので、そうは申しても、それぞれの方の考え方というのがあるので、その辺も尊重しながら、バランスを見ながら対応してまいります。 ○議長(小玉新市君) 川嶋議員。          〔6番 川嶋敬信君 質問席〕 ◆6番(川嶋敬信君) 今のお答えだと、12月のときほど強烈に法律だから駄目だよというのと、少し柔らかくなったと理解してよろしいですか。 ○議長(小玉新市君) 北澤総務部長。          〔総務部長 北澤武彦君 登壇〕 ◎総務部長(北澤武彦君) 12月と比べて柔らかくなったかということですけども、そうではございません。しっかりとした運用はしてまいります。 ○議長(小玉新市君) 川嶋議員。          〔6番 川嶋敬信君 質問席〕 ◆6番(川嶋敬信君) いずれにしても、地域のことは地域でという大前提の今動きの中で、法律の中というのも十分理解できますけども、本当に地域が安心して運営していくためには必要だと思いますので、ぜひ検討を今後また進めていただきたい。それと先ほどの健康福祉部の70歳以上は情報提供しますよという件に対して、総務部長からコメントがなかったんですが、その件のコメントをお願いします。 ○議長(小玉新市君) 宮尾健康福祉部長。          〔健康福祉部長 宮尾憲夫君 登壇〕 ◎健康福祉部長(宮尾憲夫君) 敬老祝い事業に対して、70歳以上の人のお名前を区長さんや自治会長さん、分館長さんに公表しているというのは、敬老祝い事業を長い間やってきておりまして、区でも敬老会費を取ったり、市からも補助金をもらって敬老会をやるにつけて、70歳以上の人を把握したいという御要望があり、そういうところから名簿をコピーして渡すとかはしておりませんが、名簿を閲覧していただくということでやっているものでございます。 敬老祝い事業をやるためには、それがないと、呼ばなかった人が出たりとかという不均衡になってはいけないということからやっているものでございますので、特にそれに対して何か住民の方から苦情が来ているとかございませんので、そういう形でやってまいったということでございます。 ○議長(小玉新市君) 川嶋議員。          〔6番 川嶋敬信君 質問席〕 ◆6番(川嶋敬信君) 敬老の件はそうだと、だから非常時の対応の問題、あるいは区の運営の問題では必要だよという要望が多くなれば、そういう対応もするんだというふうに捉えますので、ぜひ前向きに検討してもらいたいんですが、そうではないということですか。 いずれにしても、今後については従来どおり出せないとおっしゃるというのでよろしいですか、答弁をお願いします。 ○議長(小玉新市君) 大内副市長。          〔副市長 大内保彦君 登壇〕 ◎副市長(大内保彦君) 今の情報を出すという問題は、非常に今難しい問題だと私ども考えております。 1つは、皆さん御存じのとおり、個人情報の保護ということが今非常に叫ばれておりまして、市役所へもよく苦情が来るわけです。私の情報が出ているけど、何で、市役所がそれをやったのではないかとか、非常にこれもシビアになっているということで、それは法律に照らすと、そういった本人の同意がなくいろんなことを出すことは、はっきり言ってバツということになります。 ですから、総務部長のは、その法律に基づいた答弁だということで解釈していただければと思いますし、またそうはいっても、地元で長らく行事としてやってきた、その個人情報が出る前には提供していたということもありますし、それもあるので、老人の関係については、本当にこれは正直言って、ここで言っていいかどうか分かんないんですが、かなりグレーのような部分なんですね。 ですから、もし議員さんがどっちか法律に基づいてはっきりしろと言うんだったら、老人のほうへも出せないということになってしまいますので、その辺は御理解いただければありがたいと思います。 ○議長(小玉新市君) 川嶋議員。          〔6番 川嶋敬信君 質問席〕 ◆6番(川嶋敬信君) 何か分かったような、分かんないような、グレーということで分かりました。 いずれにしても、地域の各自治会が運営に苦慮しているという点だけは御理解いただかないと、話がかみ合わないと思うので、ぜひお願いします。 次へ参ります。組織体制について伺います。 理想的な組織では、職員が組織の目的をはっきりと理解して、組織の使命を果たすための行動ができなくてはなりません。トップダウンで指示が出され、ルールどおりの行動を行うのではなく、現場職員から提案が出るなどということが理想となると思います。今後の組織の在り方について、どのように考えているのか伺います。 ○議長(小玉新市君) 北澤総務部長。          〔総務部長 北澤武彦君 登壇〕 ◎総務部長(北澤武彦君) 組織体制についてでありますが、今後の組織の在り方につきましては、風通しのよい組織づくりを進める中で、活発な議論が交されることで組織の活性化につながり、議員御指摘のとおり、トップダウンだけではなく、現場職員からも自らの仕事を考え工夫し、政策提案につながることが理想と考えますので、人事担当だけではなく、行政マネジメント室や企画部門とも連携しながら、実現に向けて努めてまいります。 ○議長(小玉新市君) 川嶋議員。          〔6番 川嶋敬信君 質問席〕 ◆6番(川嶋敬信君) 2週間ほど前ですか、東洋経済オンラインというところで記事がありまして、「千曲市DX『職員の機運醸成』を最重要視した理由」という記事がありました。NECの特別企画広告というような内容でしたけども、「人口減少に伴う超高齢化社会に向け、自治体は様々な課題に直面している。その解決のためには、行政や市民サービスのデジタル化など、DXの推進が不可欠だ」と、「そんな中、長野県千曲市はDX推進の第一歩として『職員の機運醸成』に取り組んでいる。ソリューションの導入にフォーカスが当たりがちなDX推進において、現場の意識改革を重視する理由とは」というところから始まり、この計画策定の支援については、NECの支援の下、検討が進んでいて、常に市民に求められる行政サービスとは何か、将来の千曲市はどうありたいかというような視点だそうです。「特に『業務効率化』については、上から言われてやるのではなく、現場の職員から改善提案などが出るようにしたい」とのことでした。この内容を見ていますと、千曲市ではこういうことができていないということをこの記事では紹介しているのではないかなと思うんですが、NECの特別企画の広告ということで書いてありました。 現場職員も自らの仕事を考え、工夫し、政策提案につながることが理想だというふうに今答えられましたけども、総務部、行政マネジメント室、企画部門と連携して、これから改善していくとおっしゃったんですが、具体的にどのようなことを考えているのかお尋ねします。 ○議長(小玉新市君) 北澤総務部長。          〔総務部長 北澤武彦君 登壇〕 ◎総務部長(北澤武彦君) 業務改善ができていないからあのような記事になったのではないかというような御指摘でありますけれども、そのように我々は捉えておりません。それを目指しているんだということで、頑張っているんだということだと認識しております。 具体的にということですけれども、日々の業務を見直す中で、それぞれが意識を高めながら市民のために何ができるのかという、この辺りは常々市長からも指示を頂いているところなんですが、市民目線に立った行政サービスができるよう、さらには効率的な行政運営ができるように日々職員で考えてまいります。 ○議長(小玉新市君) 川嶋議員。          〔6番 川嶋敬信君 質問席〕 ◆6番(川嶋敬信君) 具体的にはまだこれからということだと思うんですが、ティール組織という考え方が最近結構騒がれておりまして、今までのマネジメントにおいて常識とされていたような考え方が組織構成とは全く違う、異なる内容を示しているんですが、結構効果を上げていると、ティールというのは色なんですが、5色で赤からだんだん理想的な組織、赤、こはく色、オレンジ、グリーン、最終が青緑のティールという組織形態だそうです。 内容については、時間の関係で割愛しますけども、ぜひこの辺も検討して、参考にしていただいてやっていただければなと、これが自治体のいわゆる役所の組織に合うかどうかはまた別ですが、一般企業ではかなり今これを検討、採用しているところが多いということで、片仮名でティールです。 次に参ります。職員の異動における引継ぎと中途退職者についてお聞きいたします。 定期異動の時期になりましたが、職員の異動における引継ぎはどのようなルールで行っているのか伺います。 引継ぎの項目の中に未完了の業務や問題点等は入っているのでしょうか。また中途退職者が十数人いるとお聞きしましたけど、その理由について伺います。 ○議長(小玉新市君) 北澤総務部長。          〔総務部長 北澤武彦君 登壇〕 ◎総務部長(北澤武彦君) 職員の異動における引継ぎと中途退職者についてでありますが、まず職員の異動における引継ぎについてですが、千曲市職員服務規程に基づき、職員が異動を命ぜられたときは、必ず事務引継ぎ書を作成し、後任者に引継ぐこととされております。 また、引継書の様式には、「帳票類、物件(備品を含む)の事務の内容、未処理文書、未処理事項、課題、その他必要事項を記入する。」とされており、議員御指摘のとおり、未完了の業務や問題点についても引継ぎが行われているところであります。 次に、中途退職者ですが、昨年末時点で、今年度の中途退職者は10名です。退職理由は、12月議会で宮下議員の御質問で御答弁したとおり、転職・結婚等であります。 ○議長(小玉新市君) 川嶋議員。          〔6番 川嶋敬信君 質問席〕 ◆6番(川嶋敬信君) 服務規程で引継書の様式があったとしても、個人の資質の差がありますので、担当が替わったら、我々からすれば、また最初から説明しなくてはいけないというような件も、前にも質問したことがあります。ただ、経緯を説明するだけでなく、なぜ問題が起きたのか、今後どうしていくのか、分析をきちんとした上で伝えていくということが必要だと思いますが、いかがでしょう。 また、中途退職者が既に10人いると、退職理由は転職・結婚ということなんですが、病んでいる退職者もいらっしゃるんでしょうか。それと、休職者の状況についてどうなんでしょうかお聞きいたします。 ○議長(小玉新市君) 北澤総務部長。          〔総務部長 北澤武彦君 登壇〕 ◎総務部長(北澤武彦君) 引継ぎ事項のことについては、議員の御指摘のとおり進めてまいりたいと考えております。 あと中途退職者の中で病んで辞める人もいるのではないかという御質問ですが、日本国、今いろんな職場でそのような課題が捉えられております。当市役所においても、残念ながら、そういう方がいらっしゃることは事実です。 でも、そのようなことのないように周りのチームワークでフォローしながら進めているところですが、全くゼロというわけではない現状でございます。 休職者ということでありますが、休職にはいろいろな理由があります。精神的にという方については、現在、私は承知しておりませんけれども、過去にはそういう方もいらっしゃいました。 ○議長(小玉新市君) 川嶋議員。          〔6番 川嶋敬信君 質問席〕 ◆6番(川嶋敬信君) いずれにしても市役所の仕事に魅力があってやりがいのあるものにすることによって、今の募集の人材が足んないとかという対応も必要だと思いますし、今いる職員のやりがいが、魅力が上がるということが必要と思いますので、ぜひ総務、マネジメント室などで、先ほどの組織の件も含めて検討していただきたいと思います。 次に行きます。外部団体との連携についてお聞きします。 社会福祉協議会やシルバー人材センターなど各種団体があるわけですが、市から運営資金が出ていたり、指定管理を委託しております。それぞれ市の担当課は運営内容について密な情報交換、あるいは指導、連携ができているのか、また市民への情報公開はどのようにしているのか伺います。 ○議長(小玉新市君) 北澤総務部長。          〔総務部長 北澤武彦君 登壇〕 ◎総務部長(北澤武彦君) 外部団体との連携についてでありますが、市では、外部団体の自主性を尊重しつつ、外部団体の実施する事業が市の政策実現に貢献するとともに、市民のニーズを捉えたものとなるよう、外部団体の事業内容を常に把握し、必要に応じて指導・助言を行うなど、連携の強化に努めております。 また、市からの公金につきましては、市監査委員により適宜監査が行われているところでございます。 外部団体は独立した事業主体であることから、団体自ら事業活動に対する点検や評価をするため、市民に情報発信することが重要であると考えます。 市が関与し、公文書として記録した情報については、市民等から情報公開請求に応じて、適切に公開しております。 ○議長(小玉新市君) 川嶋議員。          〔6番 川嶋敬信君 質問席〕 ◆6番(川嶋敬信君) 必要に応じて指導・助言を行うなど、連携の強化を努めているということですが、担当課、あるいは担当者がICTなどの技術を活用しつつ、直接足を運んで、自分たちの目で確認するということが原理原則だと思うんですが、いかがでしょう。 ○議長(小玉新市君) 北澤総務部長。          〔総務部長 北澤武彦君 登壇〕 ◎総務部長(北澤武彦君) 昨今はデジタルの時代と言われておりますけれども、やはりフェース・ツー・フェース、現場で膝を突き合わせて話をするというものが一番大事であると認識しております。 ○議長(小玉新市君) 川嶋議員。          〔6番 川嶋敬信君 質問席〕 ◆6番(川嶋敬信君) 次に行きます。 旧更埴庁舎解体工事では、2度の補正予算を経て、当初予算の倍額の債務負担行為を行い、結果的には当初予算で落札しました。この件についての検証はできているんでしょうか。また、入札の不落が見受けられますけども、積算に問題があるのか、あるいは外部業者への委託に頼り過ぎているのか、状況をお伺いします。 ○議長(小玉新市君) 北澤総務部長。          〔総務部長 北澤武彦君 登壇〕 ◎総務部長(北澤武彦君) 旧更埴庁舎解体工事の予算についてでありますが、前段の検証については、私から、後段の外部委託については、湯本建設部長より答弁をさせていただきます。 昨年の6月定例会及び10月臨時会で川嶋議員の質問にお答えしたとおり、債務負担行為限度額を増額させていただいた要因は、設計委託業者が詳細な調査を行う中で、追加の発生が見込まれるアスベスト処理費用や付随する労務費などの増加分を見込んだものです。 昨年10月の入札により、結果的に令和5年度当初予算に計上した債務負担行為限度額と合わせた5億3,000万円の範囲内に落札額が収まりました。 主たる要因として、1つとして、詳細な設計を進める中で、アスベストの除去エリアの細分化や廃材処分の搬入場所等の検討を行う中で解体費用を精査したこと、2つとして、設計費用を積み上げる中で労務単価等の上昇幅が予想を下回ったこと、3つとして、旧更埴庁舎内の不要物品などを可能な限り事前に有価処分を行うなど、解体費用のうち産業廃棄物に関わる処分量を圧縮したこと、4つとして、入札に参加された企業の皆様の企業努力によるものと検証しております。 ○議長(小玉新市君) 湯本建設部長。          〔建設部長 湯本永一君 登壇〕 ◎建設部長(湯本永一君) 次に、入札時の積算と外部委託についてであります。 建築工事の積算については、国土交通省大臣官房官庁営繕部の公共建築工事積算基準に基づいて行っております。 また、外部委託した場合には、業務が完了する前に図面や内訳書を精査し、納品時には再度精査した後、完了検査を行い、発注前には最新の単価に入れ替えております。 今後も、適正に積算業務に取り組んでまいります。 ○議長(小玉新市君) 川嶋議員。          〔6番 川嶋敬信君 質問席〕 ◆6番(川嶋敬信君) 予算額及び債務負担行為設定額は、事業の進捗に支障を来すことのないよう、最大係る経費を計上しているということなんですが、昨年補正予算に2回、議会にかけて、そのたび私も質問させていただきましたが、最大係る経費を2度も増やすということは、予算の作成に問題があるのかな。そのような内容が不確定というような話もありましたけども、今後もまたこういうようなことが起こり得るのかどうか、あるいは解体という特殊だったからということなのか、その辺も含めて、今後あまりこういうことのないようにしていただきたいんですが、総務部長のお考えをお願いします。 ○議長(小玉新市君) 北澤総務部長。          〔総務部長 北澤武彦君 登壇〕 ◎総務部長(北澤武彦君) 予算については、できる限り精査をして計上しております。 ただし、今、議員がおっしゃられたように、事業の進捗に支障を来すことのないようということで最大の経費を計上しているところでありますが、今後は予算計上する際には、より精査を行いまして議会に上程してまいります。 ○議長(小玉新市君) 川嶋議員。          〔6番 川嶋敬信君 質問席〕 ◆6番(川嶋敬信君) 契約について伺います。 長野県では、建設工事早期契約制度及び施工時期選択可能契約制度(フレックス工期契約制度)を実施しております。この制度の目的は、建設工事の計画的な発注をもって工事の平準化及び受注者にとって効率的で円滑な施工時期の選択を可能とすることにより、ゆとりある工事の促進を図るためだということでありました。 千曲市においても、このような制度の導入を検討されているのか伺います。 ○議長(小玉新市君) 栗原企画政策部長。          〔企画政策部長 栗原 力君 登壇〕 ◎企画政策部長(栗原力君) 契約についてでございますが、令和元年の公共工事に関わる一連の法律改正で、建設工事の施工時期の平準化の取組が地方公共団体の努力義務とされましたが、その一環として、長野県では、早期契約制度と施工期限選択可能契約制度、いわゆるフレックス工期契約制度を実施して、ゆとりのある工事の促進を図っております。 当市の施工時期の平準化としましては、債務負担行為の活用などにより、公共工事が少ない年度当初に工事を発注するなどの取組を既に行っていますが、柔軟な工期の設定につきましては、今年度から研究を進めたところであります。 今後も、暮らしを創る、人の命を守る、経済を支えるという役割を担っていただいています建設業への支援に向け、国や県、導入市町村などの情報を得ながら、効果的な制度の導入の検討を進めてまいります。 ○議長(小玉新市君) 川嶋議員。          〔6番 川嶋敬信君 質問席〕 ◆6番(川嶋敬信君) 今、部長がおっしゃいました、暮らしを創る、人の命を守る、経済を支えるという役割を担っている建設業への支援に向けて検討を進めるということなんですが、昨年3月に変動型最低制限価格制度の75%から80%に仮に変更して、長野県とは、まだ数値の開きがあります。業者がどちらの工事をしたいかというのは分かりやすいと思うんです。県の仕事を先にしたいなと。 ただ、問題がありまして、現場主任技術者の数というのがありますので、仕事を受けると、今度市内の仕事のときに手を挙げられないとか、いろんな理由で、先ほども聞いた不落の問題も出てきているんではないかなと思います。 工事の平準化及び効率的で円滑な施工時期の選択を可能とするということでは、業者の選択肢の幅が広がるという中で、この不落の件も減ってくるんではないかなと思われるんですが、業者の育成というものを含めて、市として今後どうされていくのか、もう一回伺います。 ○議長(小玉新市君) 栗原部長。          〔企画政策部長 栗原 力君 登壇〕 ◎企画政策部長(栗原力君) 再質問で、今後の業者育成に向けてどのような支援を行っていくかということでございますが、長野県が実施している早期契約制度とフレックス工期契約制度を取り入れている県内の市が19市中、5市ございます。国交省が推奨しています平準化対策は、「さしすせそ」という頭文字を取って、5つ平準化を進めるという国交省の推奨するものがありますが、千曲市は、先ほど申しましたとおり、債務負担行為と繰越明許の「さ」と「す」を取り入れてございます。 議員の御質問にありました長野県の先ほどの2つは、「し」に当たります。そのほかにも、「さ」と「そ」というものがあります。 国土交通省から示されている平準化につきましては、「さ」は、先ほどの債務負担行為、「し」は、柔軟な工期の設定、今の長野県のお話です。そして、「す」は、速やかな繰越手続、そして「せ」は、積算の前倒し、「そ」は、早期執行のための目標設定という5つがございます。 今、私が申し上げましたように、債務負担行為と繰越手続については、今既に実施しております。あと3つございますが、それらをしっかり研究いたしまして、早期に取りかかれるように、契約部門だけでは駄目ですので、建設部、経済部とも一緒になって検討を進めていきたいと思っています。よろしくお願いいたします。 ○議長(小玉新市君) 川嶋議員。          〔6番 川嶋敬信君 質問席〕 ◆6番(川嶋敬信君) いずれにしても、年度末に仕事が集中して、新年度になったら仕事がないぞとよく言われている話なので、ぜひ平準化も、どちらにとってもメリットがあると思いますので、検討していただきたいと思います。 次に、防犯灯のリース契約についてお聞きします。 もう4年前になるわけですけども、市内の防犯灯のLED化の工事発注では、プロポーザル方式で受注者を決め、リース契約で工事を発注したということなんですが、その過程と内容について伺います。 また、今後もリース契約を採用していく方針なのか、併せて伺います。 ○議長(小玉新市君) 坂口市民環境部長。          〔市民環境部長 坂口和志君 登壇〕 ◎市民環境部長(坂口和志君) 街路灯のLED化のリース契約についてでありますが、令和2年度において、市内の防犯灯6,630基を全てLED化したことで電気消費量やCO2排出削減、器具の長寿命化などの大きな効果がありました。 また、既存照明器具は古いものもあり、区・自治会役員の不点灯確認や通報、照明器具の交換などのメンテンナンスも課題となっておりました。 これらのことを踏まえ、防犯灯をLED化にする効果に加え、区・自治会役員などの負担軽減を図るため、公募型プロポーザルを行ったところでございます。 応募は3者から提案があり、電気料等の削減効果に加え、管理用プレートの設置、不点灯などの通報24時間対応窓口の設置、メンテナンスの一連化、導入費用、施工期間などを踏まえ審査した結果、三井住友ファイナンス&リース株式会社と令和3年度から10年間のリース期間として契約を締結しました。 リース方式では、初期費用を抑えることができるとともに、維持管理費の平準化、また業務の効率化にもつながっております。 公共施設の維持管理の効率化は喫緊の課題でございます。リースにより発注した場合のメリット、デメリットについて、ケース・バイ・ケースで判断してまいります。 ○議長(小玉新市君) 川嶋議員。          〔6番 川嶋敬信君 質問席〕 ◆6番(川嶋敬信君) 防犯灯の件は4年前のことでもありますし、特段問題という意味ではありません。プロポーザル方式で入札をした結果が大手のリース会社が元請で、その下に工事会社と防犯灯の金具のメーカーが入って、孫請で取付工事を地元の業者が請け負ったというような構図だと思うんですが、市では、日頃から災害等の対応を担ってもらうために、市内業者の育成も含め、できるだけ市内業者を使いたいと常々言っているわけです。今回のプロポーザルですと、提案書の書き方については、当然大手の業者の方のほうがうまく書けるわけですから、点数が上がると思うんですが、今後については市内の、先ほど市の方針のとおり、優先するような配慮をお願いしたいと思います。 特に、今回、この防犯灯の関係では総額2億5,000万円ぐらいだったと思うんですが、なかなか市内の電気屋さんでは対応できないという部分も、もし想定されるんであれば、JVという手もありますし、ぜひ選択の検討をお願いしたいと思います。 あとリース契約の特徴というか、有利点も今、部長説明されましたけども、リース会社と契約するというよりか、工事の引渡しが終わってから、その物件についてのリース契約するという手もあると思うんです。例えば、車を買うときは、車屋さんと先に話をつけてからリース契約になりますよね。 だから、リース会社に頼んで車を買うという、この辺の順番の問題だと思うんですが、いずれにしても、市内に地元にお金が落ちないと、地元は回っていかない。さっきの話、孫請になれば、言い方は悪いですが、極端なことを言えば、工事費が半額ぐらいまで手数料を取られちゃうと、その辺を避けるためにも、今後プロポーザルの契約においてもそういう配慮が必要だと思いますけど、その辺のことについて、もう一回答弁をお願いします。 ○議長(小玉新市君) 坂口部長。          〔市民環境部長 坂口和志君 登壇〕 ◎市民環境部長(坂口和志君) 私から、最初にさせていただきます。先ほども答弁させていただきましたケース・バイ・ケースということでございます。形的には、いろんな業務の形があるかと思いますので、そのときに内容、確認をさせていただきながら、費用対効果も含めた中でやらさせていただければと考えております。 ○議長(小玉新市君) 栗原企画政策部長。          〔企画政策部長 栗原 力君 登壇〕 ◎企画政策部長(栗原力君) それでは、企画政策部で業者選定をしているという立場からお答え申し上げます。 選定委員会では、工事においても、物品におきましても、常に市内業者を優先としております。今後も、まず初めは市内業者、どうしても落札しなかった、あるいは2者いないと競争が成り立ちませんので、初めから2者いない場合を除きましては、必ず市内業者を優先としていきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(小玉新市君) 川嶋議員。          〔6番 川嶋敬信君 質問席〕 ◆6番(川嶋敬信君) 最後は明確な答弁いただきまして、ありがとうございます。 これで質問を終わります。 ○議長(小玉新市君) ここで14時5分まで休憩といたします。                             午後1時54分 休憩---------------------------------------午後2時5分 開議
    ○議長(小玉新市君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 まず、栗原企画政策部長より発言を求められております。これを許可いたします。          〔企画政策部長 栗原 力君 登壇〕 ◎企画政策部長(栗原力君) 申し訳ございません。先ほどの川嶋議員さんの答弁で修正がありますので、よろしくお願いいたします。 先ほど、私が一番最後に、業者選定委員会において、工事と物品につきまして必ず市内業者を優先するというような答弁を申し上げましたが、あくまで基本的に市内業者を優先しますということで御訂正をお願いいたします。 必ずしも市内業者を選定しない場合も出てくると思います。ケース・バイ・ケースで対応していきますので、誤解のないようにお願いいたします。 今後もプロポーザルなど、いろいろなよりよい方法で業者選定をしていきたいと思いますので、御理解をお願いいたします。 ○議長(小玉新市君) 続いて、4番、宮下繁明議員。          〔4番 宮下繁明君 質問席〕 ◆4番(宮下繁明君) 議席番号4番、一志会、宮下繁明です。通告書に従って質問いたします。 昨年は合併20周年を迎えた節目の年でした。多くの祝賀行事が行われましたが、市民の中には素直に祝う気持ちになれないという人もおりました。 昨年9月2日の信濃毎日新聞では、「合併20年、千曲市はいま」という検証記事の中で、「一市二町浮かぶ地域差」という見出しで、地域別人口の増減が取り上げられていました。千曲川の東部地区の杭瀬下では21%人口が増加し、そのほか内川、寂蒔、新田地区でも人口が増加しているのに対し、川西地区では、若宮地区の29.2%、桑原の23.3%、羽尾の21%、上山田の21.8%、八幡の17%と軒並み人口が大きく減少していることが課題として指摘されております。 大項目1、地域間格差の解消について。合併20年間の地域別投入事業費について。 合併以来、20年間の地域別投入事業費を報告されたが、更埴市、戸倉町、上山田町の区別であり、要望した更埴の川東、川西に分けた数字はありません。 また、新幹線の新駅誘致や屋代開発に関する事業費については、どのような扱いになっているかお尋ねします。 ○議長(小玉新市君) 栗原企画政策部長。          〔企画政策部長 栗原 力君 登壇〕 ◎企画政策部長(栗原力君) 地域間格差の解消についての1点目、合併20年間の地域別投入事業費についてでございますが、今月7日の総務文教常任委員会で報告しました地方債を活用した普通建設事業費の旧市町別事業費につきましては、市議会議長名で「合併後の地区別の投入事業費について」の資料を求められたことから、算出が可能な範囲で投資額として報告したものです。 この資料提出の要求には、更埴の川東、川西に分けた数値を求められていませんでしたので、それらの数値は報告していません。 また、屋代開発の一重山2号線整備以外と新幹線誘致は起債を活用していませんので、報告した数値には含まれておりません。御理解をお願いいたします。 ○議長(小玉新市君) 宮下議員。          〔4番 宮下繁明君 質問席〕 ◆4番(宮下繁明君) 私の12月議会での質問、9月議会でも質問をしたんですけど、それには、市債ということだけでは限っておらずに、20年間の投入事業費ということで質問しております。 そしてまた、旧更埴の川西と川東に分けてという質問をしているはずですけど、その辺のところは、認識が間違っているのではないですか。 ○議長(小玉新市君) 栗原部長。          〔企画政策部長 栗原 力君 登壇〕 ◎企画政策部長(栗原力君) 前回の一般質問で、川西と川東に分けて算出してくれというようなお話、そして総事業費が起債だけではなくてというお話でした。まず、川西と川東に分けるということですが、一般質問ではそういうお話をいただいたんですが、直接窓口に来て調査依頼をされる議員さんにもお願いしているんですが、一個人としてではなく議会全体として必要だということで、そういう形で、議長名で依頼通知を出してくださいということでお願いしております。 今回も議長と相談しまして、旧市町別に事業費を出してくれということで出したものですので、一般質問とはちょっと違っていますが、御理解いただきたいと思います。 そして、起債だけではなくてという全部の話ということですが、資料の保存期限も過ぎていまして、起債は財政部門に話をして起債の書類が残っていましたので、それで何とか出しましたけれども、ほかの全部といいますと、とても出ませんので、その辺は本当に御理解いただきたいと思います。 ○議長(小玉新市君) 宮下議員。          〔4番 宮下繁明君 質問席〕 ◆4番(宮下繁明君) 部長、お忙しい中、出していただいたことを本当に感謝しているのですけど、質問をしたのは私なので、私にその辺のところはきちんと説明をしていただきたいというふうに思います。可能な範囲でやっていただいたことには認めるわけでありますけれども、ぜひ屋代の開発だとか新幹線の新駅というのは、本当に主要なこの20年の中での事業でありますので、それにかけた事業費というのは出ないということでしょうか。 ○議長(小玉新市君) 栗原部長。          〔企画政策部長 栗原 力君 登壇〕 ◎企画政策部長(栗原力君) その事業費はもう出ないのかということですが、先ほども申しましたが、保存期限がもう過ぎていますし、資料が残っておりません。 先ほども申し上げましたが、起債については、かろうじて財政課がどういう事業でどのぐらいの経費がかかって、起債対象経費はこうだというものが残っていますので、そこから拾いましたが、細かい起債がなかった事業費がたくさんあります。それについては、もう本当にどうやっても、相当時間を2年3年かけてやればできるかと思いますけれども、出ません。 そして、前もお願いしたんですが、議長名で依頼をお願いしたところです。それで、その数値を出すかどうかということは、私一人でこの間も一般質問で答えてしまったんですが、それは非常によくないことだと思います。 ですので、今後、市長、副市長、そして各部長で協議する場の部長会議で、本当に出すかどうかということを議論して決めていきたいと思います。よろしくお願いいたします。 ○議長(小玉新市君) 宮下議員。          〔4番 宮下繁明君 質問席〕 ◆4番(宮下繁明君) いろんな捉え方があると思うんですけれども、過去のもう終わった事業なんですね。その検証といった意味では、当然、その辺のところは市としてやっていかなくてはいけないと思うんですよ。もう保存期限が過ぎたとか言って、20年のことですよね。20周年でちょうど私は振り返って検証するいい機会だと思って質問したわけですが、ないということだったら信じられないことです。次に参ります。 そして、部長から頂いた資料を分析する時間がなかったと思うので、私のほうで更埴の川東、川西を分けてみました。いろんな市庁舎だとか体育館とかそういうのは別にして、はっきり分かるものだけ分けてみたんですけれども、更埴市全体への事業費は329億。一番少ない上山田町は25億なんですね。そのうち共通する事業を除いて川東と川西に分けたところ、旧川西地区への投入事業費は63億6,000万、約13%。川東地区へは105億5,000万、21.7%だったことも分かります。 結果として、川東地区に比べて、上山田を含む川西地区への投入事業費は非常に少ないということが分かったわけであります。市内の均衡ある発展のために上山田を含む川西地区への投資を今後どのように考えているかお尋ねします。 ○議長(小玉新市君) 栗原企画政策部長。          〔企画政策部長 栗原 力君 登壇〕 ◎企画政策部長(栗原力君) 「均衡ある発展を図るには」についてでございますが、まず総務文教常任委員会で報告いたしました地方債を活用した普通建設事業の旧市町別事業費につきましては、単に所在地の地籍によって分けただけでありますので、旧市町地域ごとの市民の利便性の向上を示す数値ではありません。 例えば、合併支援道路「千曲線」の整備により旧市町地域の枠を超えた利便性の向上が図られましたし、戸倉上山田中学校の改築は、戸倉地域だけでなく旧上山田地域の生徒の利便性の向上も図られました。さらには、市役所庁舎や文化会館の整備も全市民の利便性の向上につながるものであります。 また、旧更埴市地域には小学校区が都市部と山間部に分かれて5つあります。それらを一まとめにして、小学校区が1つの旧上山田地域と比較することには無理があるのではないかとも考えております。 いずれにいたしましても、お示しした地方債を活用した普通建設事業の旧市町別事業費によって、旧市町地域の均衡を比較することは適切ではないと考えておりますので、御理解をお願いいたします。 また、全ての投資的事業は、市(行政)が一方的に決めたものではなくて、市議会に予算等で認めていただく中で進めてきたものですので、その点も御理解をお願いいたします。 では、上山田を含む川西地区への今後の投資についてでありますが、まず、川西地区に地域防災拠点・道の駅の整備を進めます。川西地区に緊急避難場所や救援物資の備蓄、救援活動や復旧・復興活動の拠点を整備することで、安全安心なまちづくりを進めるとともに、地域振興施設では地場産品の直売等を行い、地域経済の活性化を図ってまいります。 次に、上山田地区になりますが、都市計画道路戸倉上山田線の道路改良に伴い、改良後を見据えた都市計画道路中央通り線の歩行空間優先の改良等を検討し、上山田温泉の活性化を図っていきたいと考えているところですが、それに先立って、まず上山田温泉全体のグランドデザインを描く必要があると考えられます。 地元主導のまちづくりにしていきたいと考えていましたところ、近いうちに地元自治会を中心に、市もサポートしていきます「戸倉上山田温泉まちづくり協議会」が設立される予定となりましたので、今後は、その協議会としっかり連携を取りながら、上山田温泉の特性を活かしたグランドデザインを描いていきたいと考えています。 そして、グランドデザインが完成しましたら、その内容に沿いながら上山田温泉の基盤整備を進めるとともに、観光を中心に据えた地域振興を図ってまいります。 ○議長(小玉新市君) 宮下議員。          〔4番 宮下繁明君 質問席〕 ◆4番(宮下繁明君) 栗原部長、誤解しないでもらいたいんです。栗原部長のことを私は責めているわけではないですからね。言い訳を言わないで結構なんです。私が言っているのは、過去はどうだったかということをお尋ねしている。客観的に見なくてはいけないということを言っているわけなんですよ。 川西へも今後いろいろ投資をしてくれるという話でありますけれども、八幡の道の駅、上山田は道ありますと言いますけど、20年間、上山田のほうはだから全然新しい道ができていないんですね。補修だとか拡張だとか一部ありますけれども、18号バイパスもそうですし、都市計画道路の県道の拡張もできていない。それが事実なんですよ。 これからまちづくり協議会をつくってやるとか言っていますけれども、それは都市計画道路で、もう今から40年以上前に決まったものが全然進んでいないということも事実なんですよ。それに対して市として、それを本格的に進めるというそういう姿勢が必要ではないかと思いますが、いかがですか。 ○議長(小玉新市君) 栗原部長。          〔企画政策部長 栗原 力君 登壇〕 ◎企画政策部長(栗原力君) 40年以上も前に決めたことがいまだに進んでいないというような道路のお話をいただきましたが、そのことについて私からいろいろ申し上げることではないと思います。今後、先ほども申し上げましたとおり、まちづくり協議会としっかりグランドデザインを描きながら、未来志向でしっかり上山田地区を盛り上げていきたいと思っていますので、御理解をお願いいたします。 ○議長(小玉新市君) 宮下議員。          〔4番 宮下繁明君 質問席〕 ◆4番(宮下繁明君) 9月2日の記事の中で、小川市長は、旧更埴市と旧戸倉町・上山田町の地域の温度差があるということを認められていて、旧更埴市にいろんな事業が集中しているという声があると。これらの当市が生み出す税収を市民に還元したいということを説明されている。 あともう一つは、市として一つになったという市民の意識がまだまだある。次の10年、20年に向けて暮らしてよかったと思える市にしたいということをおっしゃっているわけでありますけれども、最後に市長、上山田を含む川西地区への今後の取組について一言お願いします。 ○議長(小玉新市君) 小川市長。          〔市長 小川修一君 登壇〕 ◎市長(小川修一君) 合併20年を迎えまして、次のまた10年、20年後の千曲市のことも見据えて私が発言させていただいたわけでありますが、今の宮下議員の一連の質問をお聞きする中でも、改めてまだまだ合併前の地域ごとのその思いが強い方が多いという印象を受けております。 私が、今20年経った市の首長としては、非常にそれは正直に申し上げてちょっと残念なところでございます。千曲市が一つになってこれから未来志向で、今まで比較的整備が進んでいなかった地区も整備をするという旨を企画政策部長も答弁をいたしましたので、当然その思いで力強く進めてまいるということでありますので、言葉が適切かどうか分かりませんけれども、過去の清算とか検証みたいなことはそれはそれで必要なことだと思いますが、それだけにとらわれずに、今から私たちがこれからの千曲市をつくっていくんだという思いで、皆さんと一緒に進めてきているわけであります。 例えば、上山田で言えば、18号バイパスもこれから事業化に向けて今までも要望を続けておりますし、地元の自治会の皆さんを中心に、しっかりまず活動をしていただいて、それを受けて私もまた国に行ったときにそれが後押しになるんですね。ただ、私が18号バイパス事業化をと言っても、では、地元の皆さんはどういう声を上げていますかと、まとまった何かありますかと聞かれるんですね。 そういったときに、やはり地元の皆さんがまず市の私宛てでも結構ですので、自治会長の名前で要望を出してもらって、18号の早期事業化、供用開始をということを出してもらって、それを基に私もまたさらに後押しをいただいて国へ要望していくというそういう流れになりますので、まずは心を一つに一緒にこの千曲市の未来をつくろうということで考えておりますので、ぜひそういう意味では御理解と御協力をお願いしたいと思っております。 ○議長(小玉新市君) 宮下議員。          〔4番 宮下繁明君 質問席〕 ◆4番(宮下繁明君) 市長から今もお話をいただきましたけれども、これも本当に市長の責任ではなくて、過去の20年の検証という意味で私は申し上げてあります。そういった意味で、今後、未来志向でぜひやっていただきたいなと思いますので、一体感の醸成をぜひ市の課題としてまた考えていただきたいなと思います。 次に行きます。大項目2、市民の声を聴いたまちづくりについて。 まちづくり協議会についての具体的な説明が区自治会にはない。制度設計はどこまでできているのか、モデル地区の選定と実証実験はいつから始めるのかお尋ねします。 ○議長(小玉新市君) 栗原企画政策部長。          〔企画政策部長 栗原 力君 登壇〕 ◎企画政策部長(栗原力君) 市民の声を聴いたまちづくりについての1点目、地域づくり協議会の制度設計とモデル地区の選定についてでございますが、まず「(仮称)地域づくり協議会」の制度設計につきましては、概略はできております。今月7日の区・自治会長を対象としました説明会において、その概略をお示ししましたが、まずは、ほとんどの区・自治会において、地域の担い手不足や役員の担い手不足が深刻化していることを踏まえまして、個別の区・自治会があえて望まない限りは、今以上に区・自治会に負担をかける組織づくりはしないことといたしました。 そして、協議会でどのような行事・活動等を実施すれば、区・自治会の負担軽減につながるのかを内部で検討・協議した結果、現在、区・自治会で実施している行事・活動等を整理して、公民館、本館または小学校区単位で広域的に実施できるものがあれば、協議会に移行することが有効策で、その移行する行事・活動等についても、地域に強要しない選択制(手上げ方式)とすることとしたところでございます。 また、協議会の役員や組織体制につきましても、行事・活動等と同様、市からの強要は一切行わず、それぞれの地域の移行により決めていただくことといたしました。 なお、協議会設立に関わる事務手続の制度につきましては、名称の決定、組織・役員の決定、事業計画・予算案の作成、会則の策定、市への設立認定申請といった手順を踏んで進めていただくことになりますが、詳細につきましては、地域ごとに個別に対応させていただきます。 いずれにいたしましても、まずは、公民館または小学校区単位で実施したい行事・活動等を地域内の総意で決定していただくことが前提となりますので、御理解をお願いいたします。 次に、モデル地区の選定と実証実験はいつからかについてでございますが、今までのスケジュールに変更はございません。モデル地区の選定と設立に向けた準備を令和7年度までに行い、令和8年度中にはモデル地区における協議会を設立し、実証実施を始める予定でございます。 ○議長(小玉新市君) 宮下議員。          〔4番 宮下繁明君 質問席〕 ◆4番(宮下繁明君) ただいまの説明の中で、最初に制度設計は概略できていると、それはどういうことですかね。全然我々にも説明がないし、概略はできているけれども、詳細は決まっていない。そういうことでは、新しい事業は進んでいかないと思うんですね。 先日、講演会は確かに区・自治会長宛てにやりました。私も参加しました。あれはピントがずれているというか、まちづくり協議会の説明は全然ないですよ。 ただ、今、区や自治会が抱えている問題という点では、確かにそのとおりだと思いましたけれども、どうやって地域づくり協議会を進めるのか。これはやっぱり住民の自治だと思うんですね。自治協議会ですから、どうやってだから進めていくのか、具体的に権限、お金、人をどうやって配分していくのかという説明をしていかなくては分からないと思うんですよ。それについていかがですか。 ○議長(小玉新市君) 栗原部長。          〔企画政策部長 栗原 力君 登壇〕 ◎企画政策部長(栗原力君) 具体的な説明がないということですが、まず各地域の皆さんが今の役員の負担が非常に重いと、何とかもっと軽減していただきたいというようなお話がございます。それを千曲市では、まず真っ先に、一番のところに据えて協議会をつくろうということで今進めております。ですので、自治会から協議会へ移行できる事業をまず地域に選択していただいて、何をやっていきたいかということをまず決めていただければ、こちらから幾らでもその地域に出向いていって、制度のことをお話ししたいと思っております。 ですので、まずは、例えばお祭りですとか、防犯活動ですとか、こういうものを小学校区なり公民館単位で広域的にやってみたいというものを市に申し出ていただければ、幾らでもどうやって進めていくかということを出向いていって御説明申し上げますので、その点は御理解をお願いします。 また、予算面の設計につきましては、市からの交付金や事務局職員の人件費など、市の予算については大変申し訳ありませんが、宮下議員おっしゃるとおりまだ決定してございません。どのぐらいどういう地元要望があるのか、あるいはどのぐらいの額になるのかは、そういうことを把握する中で、今後財政当局とも相談して決定していきたいと思っていますので、御理解をお願いいたします。 ○議長(小玉新市君) 宮下議員。          〔4番 宮下繁明君 質問席〕 ◆4番(宮下繁明君) 栗原部長、それは逆だと思うんですね。区や自治会長から意見を出してくれではなくて、まちづくり協議会、住民自治協議会ってこういうものだよと、こういう形で市として進めたいんですよという話を区や自治会長に話をしていないんですよ。 もう今年度は、あと1か月で終わりますけれども、この前も何か参加した皆さんに私も聞いたんですよ。どうでしたかと言ったら、全然分からないと。まちづくり協議会、住民自治協議会はどういうことなのかって全然分からない。だからみんなほとんどの区長や自治会長は1年交代なんですよ。4月に新しくなって、それからもう二、三か月は何も分からない。ただ、もう市からあれを配ってくれ、これを配ってくれというそういう配り物で追われてしまって、終わり頃になってから、住民自治協議会の説明会をやりますと言ったって分かるわけがないですよ。 これは市がこういう形で住民自治協議会というのはあるんですよ。まちづくり協議会というのはあるんですよと説明をして、それを理解してもらった上で意見を聴くなら分かるんですけど、そういう説明もない。それでは話にならないと思います。 12月議会で、栗原部長は今年度内に説明会を各地区でやると言ったけど、何か所で、いつやるんですか。お尋ねします。 ○議長(小玉新市君) 栗原部長。          〔企画政策部長 栗原 力君 登壇〕 ◎企画政策部長(栗原力君) 何地区で協議会についての説明会をいつやるのかというようなお話でしたが、この間、区長、自治会長さん全員にお集まりいただいたところで、先ほども宮下議員さんからお話ありましたが、説明をいたしました。そこで広域的にやってみたいものがあるかというようなアンケートを取ってございます。それを基にどういう意見があったのかを集約して、今後どうやって進めていくかを考えながら、地元説明会に来てくれというようなところがありましたら、積極的に説明に行きたいと思っております。 宮下議員がおっしゃるように、3月中に行っても、もう引継ぎの時期になってしまいますので、年度当初から積極的に来てくれというところがありましたら、それと当然行くんですが、自治協議会とはこういうものだよということをしっかりアピールして、それで年度当初から進めていきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(小玉新市君) 宮下議員。          〔4番 宮下繁明君 質問席〕 ◆4番(宮下繁明君) 私もあまり部長のことを責めたくないんですけれども、12月議会で部長が言われたんですよ。市内の何か所かで説明会をやりますということを言ったんですから、言われるとおり言ったことをやってくださいよ。 令和6年から本来住民自治協議会をやるということは、令和3年の時点で竹内部長ももう言明しているんです。全市でやると言ったんですよ。全市でやると言ったのがまだ全然進んでいない。ぜひやる気を見せていただきたいと思いますけど、副市長、この辺どうですか。 ○議長(小玉新市君) 大内副市長。          〔副市長 大内保彦君 登壇〕 ◎副市長(大内保彦君) 地区協議会の進捗につきましては、議員さんが今おっしゃっていることは私も分かります。それは私自身としても、このことに関して市が取り組みだして結構時間がかかっているんですが、どれくらい進んでいるかということを検証すると、ちょっと遅いなというのが私の率直な意見でございます。 それについていろんな原因はあったと思うんですが、コロナ禍とかいろいろあったと思うんですが、そうはいっても今議員がおっしゃったとおり、説明会にしても、こちらのほうでしっかりしたものを持って行かないで、例えば、区長さんからいろいろ質問されたときに答えられないというのも全然これは話にならないことです。その辺をしっかりやるように、この間も研修会とか説明会で話があったときに、よくもう一度指示したんですが、そこをまずしっかり市の中で固めると。そのためにはもう時間が限られていますので、目標年度がありますので、かなりスピードアップしてやっていかなくては駄目だということで、それは指示してございます。 その中で、今のところ、あやふやではありますが、各地区に応じたときにまだ理解ができないということもあるので、あまり地区の盛り上がりがまだいまいちだということもありますので、その辺も含めて、市がしっかりして、まずしっかりと説明をすると、その上で、もし地元でこれはという話があれば、またそれは考えることもあるのですが、今の段階では、市もしっかりするということはおっしゃるとおりだと思います。 ○議長(小玉新市君) 宮下議員。          〔4番 宮下繁明君 質問席〕 ◆4番(宮下繁明君) 副市長のほうで、地元の盛り上がりがないのではないかという話を前にも聞いたのですけれども、説明がないんですよ。説明がないから、地元の区長さん、自治会長さんも判断がつかないというんですね。ぜひだからきちんと説明していただきたいと思います。 次に行きます。上山田戸倉出張所の窓口業務は、市民課に関するものだけではなく、福祉課や税務課、高齢福祉課などの複数の課の業務を担当するためには、総務部の所管にすべきではないか。かつての分庁舎のときには、市民窓口課として、それは総務部の所管であったはずでありますが、いかがでしょうか。 ○議長(小玉新市君) 北澤総務部長。          〔総務部長 北澤武彦君 登壇〕 ◎総務部長(北澤武彦君) 「上山田戸倉出張所を総務部の所管にすべきでは」についてでありますが、宮下議員から昨年12月議会で御質問を頂き、所管について再検討を行いました。 その結果につきましては、閉会中の建設経済常任委員会で組織改編の説明に併せてお答えしたとおり、上山田戸倉出張所につきましては、住民票の発行等市民課の業務が中心で、また、上山田地区が市庁舎から突出して離れている状況ではなく、他の地域とのバランス等を総合的に判断し、現行のとおり市民課の管轄とすることが適切であると判断しております。 ○議長(小玉新市君) 宮下議員。          〔4番 宮下繁明君 質問席〕 ◆4番(宮下繁明君) その話は何回も聞いているのですけれども、私が言っているのは、やっぱり機能がないと人が来ないんですね。 前の旧庁舎のときは、市民窓口課という形でいろんなことが、みんな上山田の窓口で全てできたんですよ。人の問題もあって、それでテレビ会議システム等も入れてもらったんですけれども、それを活用してやるためにも、窓口の方は、行政というのは私もよく知らない縦割り行政ですから、これはだから私の仕事じゃない、これはうちの課ではできないということで、みんな断っている。だから、本庁に行ってくれという話になってしまうと、やはり来る人も限られてしまう。あそこに行っても駄目だという形になってしまうので、やはりそこで全ての業務ができるようにしてもらいたいんですよ。 49項目の業務事項を北澤部長と上山田の自治会連合会で打合せをして、令和4年の10月1日からやるという話をしたのですが、それができていないというのは、だからそういうことなんですよ。 質問しますけど、お約束していただいた49項目の業務をやるためにはどうしたらいいんですか。 ○議長(小玉新市君) 北澤部長。          〔総務部長 北澤武彦君 登壇〕 ◎総務部長(北澤武彦君) 49項目の業務がどのようにしたらできるかということですが、今、議員のほうで発言がありましたテレビ会議システム、言い方が紛らわしいので、オンライン窓口システムということで、今統一しておりますけれども、それを十分に活用していただくことによって、その場で問題が解決できるのではないかと思っております。 また、1月号の市報の中で、上山田地区にチラシということで、上山田戸倉出張所の業務のことについてお知らせをさせていただきました。その中では、あらゆる相談に応じるので、ぜひ活用していただきたいという積極的な内容であったと思います。 我々のほうでも、たらい回しにするという認識はありません。しっかりと市民から問合せがあったことについては、そこでできるだけ完結するように、それが完結しないのであれば、しっかりと次の部署でつなぐような、また一から説明をするようなことではなく対応してまいるようにしております。 ○議長(小玉新市君) 宮下議員。          〔4番 宮下繁明君 質問席〕 ◆4番(宮下繁明君) 例えば、この前も言ったように、人間ドックの申請書なんかも受け付けられない。あと税務申告の申告書を持って行っても、ここでは受け取れませんと言われているんですよ。 それはどうしてかというと、ここは担当ではないからと。それは確かに相談だとかそういうことはできますよ。だけど、役割が違う、部署が違うとやっぱり役所というのはできないんですよ。現場の方は本当に一生懸命やっていらっしゃるんだけども、これはうちの課とは違うことだと言われると、もうできない、それが問題なんですよ。 副市長は、12月議会のときには、これを前向きに検討するというお話だったんですけど、もう一度、答弁いただけますか。 ○議長(小玉新市君) 大内副市長。          〔副市長 大内保彦君 登壇〕 ◎副市長(大内保彦君) 以前、宮下議員から提案いただきまして、私のほうで検討をするということを約束させていただいて、そのことについて、総務部長に関係部署と協議して検討してくれということで指示したところでございます。 その結果については、先ほど総務部長からお答えさせていただいたとおりでございますが、現状は、来ていただいている今のお客さんのほぼ目的の大半は、住民票等の証明書を取りに来ている方が今はほとんどです。そうすると、その仕事を主管しているのが市民課でありまして、その最終的な決裁をするのは、そちらの部署です。また、後の処理するのも市民課でやりますから、そういった面から今の段階では市民環境部の所属が適当ということで報告を頂いておりまして、私もそれを了承したところでございます。 地域協議会うんぬんの話も、そのとき議員さんからあって、将来のことを見据えてということもあったんですが、それも先ほどの答弁のとおりまだ進んでもいないということで、その辺を総合的に判断して、現在のところはこのままやりたいということで御理解いただきたいと思います。 それともう一点、いろんなことをもっとやったほうがいいというのですが、これも他地区との公平性ということを前も申し上げたんですけど、あまり今までの旧庁舎のような全部何もやるということは、人員的にも、また公平性からもそれはできないということは御理解いただきたいと思います。 その上で、せっかくつくったんですから、最大限どのようなことをやれるかということは、研究していかなきゃいけないということで、その49項目うんぬんもありますけど、それについては引き続き検討させていただきたいと思います。 また、職員も一生懸命やっていただいているんですが、今おっしゃったように、例えば税金の相談となると、かなりの専門知識が要るわけですね。そこで間違ったことを言ってしまうと、それがまた後の、かえって来た人のためのマイナスになってしまうこともありますので、その辺のできること、できないこと。できない場合にはどういう理由かということもしっかりまたお示ししていきたいと思います。 それともう一点、旧庁舎のときは、総務で務めていたがということも御指摘いただいたんですが、旧庁舎のときは、あそこにいろんな課があったわけですね。その辺の職員の管理ですとか、そういった全体的な管理も必要だということで総務的な部署が入っていました。 それともう一つは、庁舎の管理です。掃除だとか警備の委託ですとか、施設の維持とか、そういうことも総務の仕事ですので、そういったこともあって、そのときは総務の担当になったということで御理解いただきたいと思います。 ○議長(小玉新市君) 宮下議員。          〔4番 宮下繁明君 質問席〕 ◆4番(宮下繁明君) 先ほどの税務とか、確かにそういう専門的な知識が必要なものはあると思います。それこそだからオンラインの業務を活用してもらってやってもらいたいと思うんですよ。 最後に、49項目をやると言って約束したものは、いつまでに御返事いただけますか。 ○議長(小玉新市君) 北澤部長。          〔総務部長 北澤武彦君 登壇〕 ◎総務部長(北澤武彦君) いつまでにということですけれども、今までいろいろと検討してきて、結果やらなかったと、できなかったというものであります。これでまたできるものがあるようであれば、しっかりと検討してまいりますが、今現在はできないということでお話をさせていただいております。 それぞれまた関係課のほうと調整させていただいて、できるものについては進めるように努めてまいります。 可及的速やかに。お願いいたします。 ○議長(小玉新市君) 宮下議員。          〔4番 宮下繁明君 質問席〕 ◆4番(宮下繁明君) 北澤部長が窓口になって決めたことなんです。ぜひ年度内でお願いしますよ。 ○議長(小玉新市君) 北澤部長。          〔総務部長 北澤武彦君 登壇〕 ◎総務部長(北澤武彦君) 申し訳ございません。お約束できかねます。 ○議長(小玉新市君) 宮下議員。          〔4番 宮下繁明君 質問席〕 ◆4番(宮下繁明君) これは、行政の信頼性の問題なので、できると言ったこと、やると言ったことは、ぜひやってもらいたいんですよね。できないなら、できない理由をだからしっかり後で説明してもらうとか、できる努力をしてもらいたい。 最後に、市長、一言お願いします。 ○議長(小玉新市君) 小川市長。          〔市長 小川修一君 登壇〕 ◎市長(小川修一君) 窓口の総務部長が、どういう話をしたかということは、私は直接はその場におりませんでしたので、明言は避けますけれども、できるように可及的速やかに努力をしたいという答弁でありますので、しっかり頑張っていきたいと思います。 私が就任して、戸倉上山田新窓口の設置に至ったんですが、その背景、理由としては、主に交通弱者と言われるような方々が、お年寄りとか自分で車の運転ができないとか、なかなかタクシーを使うにもお金がかかるとか、そういう方が住民票とか必要なときに取りに行ける場所があればいいなというような思いで、当初設置をさせていただきました。 また、上山田地域の公共施設がなくなってしまうことの一末の不安といいますか、寂しさ、疎外感があるということも十分にお聞きしたということもありましたので、では、最小限のもので市民窓口ということでまず設置をさせていただいたわけであります。 ただ、様々なそういった御要望に応えるという形で、オンラインの相談システムも導入をさせていただいて体制を整えているわけでありますので、できるものはもちろんできますが、どうしてもできないものはできない。そして、人間ドックですとか、税務の関係とかそういったものは、大変申し訳ないんですけれども、当初のそのイメージしている方々とはあまり直接は関係が薄いような業務だと私は思っておりますので、そこはお手数ですが、より専門的な業務に関しては本庁の方でお願いしたいと思います。それも含めてオンラインでまずは御相談いただく体制は整えておりますので、今の体制でしっかりと活用していただくような周知に努めてまいりますし、業務もできるだけ増やす努力はしてまいります。 ○議長(小玉新市君) 宮下議員。          〔4番 宮下繁明君 質問席〕 ◆4番(宮下繁明君) 市長のほうで前向きに進めていただくということなんですけど、税務申告書を受け取るだけなんですよ。そこらを説明とかすることではなく受け取るだけもできないと言われているような状況なので、それを改善していただきたいということなので、よろしくお願いします。 次に行きます。温泉西公園のトイレ設置についての協議の結果はどのようになったのかお尋ねします。 ○議長(小玉新市君) 湯本建設部長。          〔建設部長 湯本永一君 登壇〕 ◎建設部長(湯本永一君) 温泉西公園のトイレ設置協議の結果についてであります。 上山田西公園のトイレ設置につきましては、昨年の10月、11月及び本年1月31日の温泉西公園を守る会代表の方との協議の中で、温泉地区自治会連合会が基幹組織となり、今後設立を予定しております「(仮称)戸倉上山田温泉まちづくり協議会」におきまして、戸倉上山田温泉地区の将来を見据えたグランドデザインを描き、その中で上山田西公園の機能改善を含めた今後の在り方をしっかり検討していきたいとの認識を繰り返して確認をしております。 今後は、「(仮称)戸倉上山田温泉まちづくり協議会」の中で、地域の皆様と上山田西公園に必要となるトイレを含めた公園施設の整備計画に関する協議を実施してまいります。 ○議長(小玉新市君) 北澤部長。          〔総務部長 北澤武彦君 登壇〕 ◎総務部長(北澤武彦君) 先ほど宮下議員の発言の中で、申告書の受取りを拒否しているみたいな御発言がありましたけれども、文書の取次ぎというものはしっかりやっております。受取りを拒否するようなことはしておりません。 ほかは、戸倉出張所に限ったことではありませんけれども、我々職員、例えば、区長さんからいろいろな頼み事があります。書類を持って行ってくれとか、そういうときには取次ぎという形でもしっかりとやっておりますので、御理解をお願いいたします。 ○議長(小玉新市君) 宮下議員。          〔4番 宮下繁明君 質問席〕 ◆4番(宮下繁明君) 重なってしまったんですけれども、これは事実ですからまた聞いてください。部長、申告書をここでは受け取れませんよとはっきり言われたわけです。 それから、今、湯本部長、私も3回これを質問しているんですけれども、トイレのことですよ。トイレを公園に造ってくれということをまちづくり協議会と検討しなくてはいけないなんていう話は、ちょっと違うのではないですか。 先ほども上山田地区への今後投資を考えるという話もあったんですけれども、ぜひトイレくらいはすぐ速やかにやってくださいよ。道を造る、道路をまた変えるとかという話だったら時間かかると思います。トイレはすぐできると思うんですよ。これはもう切実な願いなので、ぜひ実行してください。ぜひしてください。 ○議長(小玉新市君) 湯本部長。          〔建設部長 湯本永一君 登壇〕 ◎建設部長(湯本永一君) トイレをすぐ造れというお話でございます。ただ、我々とすれば、地元でその公園を守る会の代表の方の意向ですとか、今後、グランドデザインを描くという考えも地元で持っているわけですから、それを無視して市だけで進めるというわけにもいかないということは御理解いただきたいと思います。 それと、昨年ですが、西公園の整備に関する要望書を頂いておりまして、その中で、令和5年度より地元協議及び県との協議を順次進めてまいりますというような回答を申し上げております。したがいまして、回答のとおり、トイレの建設を進めるということでは方向的に定まっているものと考えております。 ○議長(小玉新市君) 宮下議員。          〔4番 宮下繁明君 質問席〕 ◆4番(宮下繁明君) トイレを造ることは決まっているけど、時期がいつかということは決まらないということですね。 ○議長(小玉新市君) 湯本部長。          〔建設部長 湯本永一君 登壇〕 ◎建設部長(湯本永一君) そのとおりでございます。 ○議長(小玉新市君) 宮下議員。          〔4番 宮下繁明君 質問席〕 ◆4番(宮下繁明君) それでは、ぜひ速やかにやっていただきたいと思います。 では、次に行きます。戸倉駅の無人化解消と観光局への委託はどのようになっていますか。お尋ねします。 ○議長(小玉新市君) 栗原企画政策部長。          〔企画政策部長 栗原 力君 登壇〕 ◎企画政策部長(栗原力君) 戸倉駅の無人化解消と観光局への委託はいつからできるのかについてございますが、まず、平日の駅員が不在となる時間帯、現在、午前10時半から午後4時までは不在となっておりますが、それを解消することで、しなの鉄道株式会社の承諾が得られましたので、市においてそれらに伴う駅員の確保なども進め、来年度、令和6年度当初から無人状態となる時間帯がなくなる見通しでございます。 また、信州観光局への駅業務の委託や観光案内のための人員の配置などにつきましては、観光局と協議を行っておりますが、実施方法や人員体制及び予算面などの課題がありますので、引き続き、有効性や費用対効果の面を踏まえながら実施の可否を含め検討してまいります。 ○議長(小玉新市君) 宮下議員。          〔4番 宮下繁明君 質問席〕 ◆4番(宮下繁明君) 無人化を解消していただくということで、ありがとうございました。 それで、観光局への委託なんですけれども、本当に会計年度任用職員を今採用しているんですかね。窓口でただ切符を切るだけではなくて、やっぱりお客さんへのこのおもてなしの気持ちが大事だと思うんですよ。昔は駅の駅員さんも、おはようございますとか、いらっしゃいませとかいつも言っていたんですよね。今はそういうのが全然ない。やはりそれは観光局がおもてなしの窓口としてやってくれれば、そういうことができるのではないかなと思うんですよ。 この間、大屋駅が郵便局を駅舎の中に窓口をつくったということで大きくニュースになっていましたけど、ぜひ、千曲市は戸倉駅を観光局の窓口でおもてなしの窓口、そして観光客にもサービスもできるようにという窓口をぜひやっていただきたいと思いますので、もう一度検討をお願いします。 ○議長(小玉新市君) 栗原部長。          〔企画政策部長 栗原 力君 登壇〕 ◎企画政策部長(栗原力君) 今、宮下議員から質問がありましたとおり、今、会計年度職員で対応させていただいております。確かに窓口で切符を切るだけでなくて、おもてなしが大事だということでありますが、申し入れは行っていますが、相手があることですので、観光局に受けてもらわない限りは駄目です。ですので、こちらからも積極的に何か受け持っていただくようにはお願いしていくつもりであります。 また、しなの鉄道は、今後、交通系のICカードを入れる予定であります。そういった絡みもありますので、そういった絡みも踏まえながら検討していきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(小玉新市君) 宮下議員。          〔4番 宮下繁明君 質問席〕 ◆4番(宮下繁明君) そんなに難しいことではないと思うので、ぜひ実行していただきたいと思います。 次に行きます。大項目3、市内の農業支援について。 食料の安全保障や荒廃農地の拡大を防ぐためにも、農業者への支援が必要とされています。特に農業用の機械は500万から1,000万と高価であり、個人での所有や新規の購入は難しい状態です。中山間地の農業を守るために、トラクター、農薬散布車等の機械購入への補助金を増額すべきではないかと思いますが、いかがでしょうか。 ○議長(小玉新市君) 洞田経済部長。          〔経済部長 洞田英樹君 登壇〕 ◎経済部長(洞田英樹君) 中山間地農業機械購入への補助金についての御質問を頂きました。 現在、5人以上の農業者や生産組織が農業機械等を購入する際には、千曲市食料・農業・農村振興対策事業補助交付要綱により、市独自に購入費の10分の1を補助しております。 10分の1の補助だと少額に感じますが、議員御指摘のとおり、農業機械自体が高額であるため、補助額も高額となります。よって、現在のところ市の限りある予算では増額が非常に難しいと考えますので、御理解をいただきたいと存じます。 なお、高額な設備や機械の購入に当たっては、農家の皆さんの経済的負担が少しでも軽くなるよう、担い手確保・経営強化支援事業や農地利用効率化等支援交付金などの国庫補助金を活用していただくよう進めておりますが、いずれにしましても高額な農業機械を御購入の際には、農林課からまで御相談いただければと存じます。よろしくお願いいたします。 ○議長(小玉新市君) 宮下議員。          〔4番 宮下繁明君 質問席〕 ◆4番(宮下繁明君) 来年度の予算でも、新規就農者へのいろんな補助金というのは考えてあるんですけれども、既存の農家が今、非常に厳しい状況なんですよ。コロナとウクライナの戦争によって、もう農薬が上がる、燃料が上がる、そして肥料が上がる、飼料も上がるということで、本当に物によってみんな50%ぐらい値上がりしておるんですね。しかし、売る値段はどうかというと農作物はだから上がらないんですよ。下がってしまうというような状態なんですね。 それとか、ここ二、三年の離農者というのは本当にあちこちで出ています。今、新規就農をする方もいるんですけど、それは農業機械があるところへ入る方はいますよ。だけど、500万も1,000万もの機械を買って農業をやるという人はとてもいないんですよ。 今、そういう状態なんで、これはかつては50%ぐらいの補助率があった。それは国や県の方針もあったと思うんですけども、ぜひ千曲市として、中山間地だけではなくて平地も今だから荒れている状態なので、農業を維持するためにもっと補助率を上げるということをぜひお願いしたいと思います。 ○議長(小玉新市君) 洞田部長。          〔経済部長 洞田英樹君 登壇〕 ◎経済部長(洞田英樹君) 再質問で農業機械の補助金をぜひともアップしてもらいたいという御質問だと思いますが、先ほど申しました千曲市の食料・農業・農村振興対策事業の交付要綱の中には、22項目における農家、農業の方の支援がございます。全てにおいて上げるわけにはいかないんですね。限られた予算の中で行っております。 また、商工業振興条例の中にもいろいろな企業の事業者の皆さんにも補助をやっている、経済部だけでも相当な補助金を出している中で、限られた補助金の中で、限られた予算の中で執行していますので、その中を御理解いただきましてよろしくお願いいたしたいと思います。 ○議長(小玉新市君) 宮下議員。          〔4番 宮下繁明君 質問席〕 ◆4番(宮下繁明君) 予算が厳しいことは理解しておりますけれども、ぜひ農業者も非常に厳しい状況になるということをもう一度具体的に農家の方と話をしていただいて、認識していただきたいなと思います。 次に、花卉・キノコ生産者は、電気代の高騰が大きな負担となっています。市が昨年約束した電気代の補助は、いつから実施するのか、お尋ねします。 ○議長(小玉新市君) 洞田経済部長。          〔経済部長 洞田英樹君 登壇〕 ◎経済部長(洞田英樹君) 花卉・キノコ生産者への電気代の補助についてでございますが、市単独による花卉及びキノコ生産者の支援につきまして、施設園芸等燃油価格高騰対策事業と電気代高騰対策事業を実施しております。 補助金は主に令和5年の確定申告の収支計算書等の数字を用い算定することから、補助金の支払申請に関する手続がこの時期になってしまい、大変申し訳ございませんが、生産者の皆さんの確定申告終了後、速やかに年度内の交付決定に向けて事務を進めておりますので、御理解のほど、よろしくお願いいたします。
    ○議長(小玉新市君) 宮下議員。          〔4番 宮下繁明君 質問席〕 ◆4番(宮下繁明君) 確定申告がなければ申告できないということなんですが、そうでなくて、やはりこういう形で助成しますよということを農家の方に周知してもらいたいんですよ。全然決まったという報告が農協からもないということでみんな不安なんですね。今年はどのぐらいハウスで作ったらいいか、電気代等も燃料のことを本当に悩んでいらっしゃる方がいっぱいいるんですね。ですからその周知を早くしてもらいたいということです。 ○議長(小玉新市君) 洞田部長。          〔経済部長 洞田英樹君 登壇〕 ◎経済部長(洞田英樹君) 周知を早くしてくださいという御質問でございます。 この予算は、5月の臨時議会で決めていただきまして、その後、ホームページ等で周知をしております。また農協からでもそのお話はさせておるんですが、詳しい申請については、最近になって、確定申告の時期になってやったということで大変遅くなってしまったんですが、今、農協さんで取りまとめをしておりますので、御理解のほどよろしくお願いいたします。 ○議長(小玉新市君) 宮下議員。          〔4番 宮下繁明君 質問席〕 ◆4番(宮下繁明君) ホームページということなんですが、なかなかホームページを見ている農家の方も少ないので、ぜひその辺のところはこちらからもっと丁寧な説明をお願いしたいと思います。 次に行きます。大項目4、屋代開発についてです。 市道一重山2号線の整備については、令和2年で6.1億円から11億円だったものが、令和4年で18.4億円となり、令和5年で39億円と膨らみました。中でも建物の消費は1年間で1億4,000万から17億7,000万に増えました。この内訳について詳しく説明いただきたいと思います。 ○議長(小玉新市君) 湯本建設部長。          〔建設部長 湯本永一君 登壇〕 ◎建設部長(湯本永一君) 屋代開発についての1点目、市道一重山2号線整備に伴う建物補償費の増額の内訳についてであります。 まず、市道一重山2号線整備の全体事業費についてであります。 令和2年の6億1,000万円から11億円につきましては、市の負担額であります。全体事業費は12億2,000万から21億8,000万円を見込んでおりました。 また、令和4年の18億4,000万円と令和5年の39億円につきましては、市の負担額ではなく全体事業費を示しております。全体事業費39億円の市の負担額の見込みは、50%に当たる19億5,000万円です。 全体事業費のうち、建物補償費につきましては、新たにAコープあんず店北側、国道403号の影響範囲を含めた交差点改良を市が行うこと等により増えたものであり、建物補償費17億7,000万円の内訳は、建物移転12棟で約12億4,000万円、附帯工作物移転26件で約1億2,000万円、機械工作物移転4件で約1億5,000万円、立竹木移転13件で約3,000万円、営業補償4件で約4,000万円、動産移転21件で約3,000万円、移転雑費26件で約1億1,000万円、その他水道移設などで約5,000万円となっております。 お示ししました事業費は、今後、物価の変動等により変更となる場合がありますが、その都度市民の皆様にお知らせしてまいります。 ○議長(小玉新市君) 宮下議員。          〔4番 宮下繁明君 質問席〕 ◆4番(宮下繁明君) 昨年の9月議会で説明をいただいたんですけれども、要するに補償費が増えた理由は、切り取り補償から移転補償になったという説明があったわけでありますけれども、公共補償の基準というのは、賠償面積が建物の面積の30%以下は切り取り補償だと、切り取り工法だということなんですけれども、なぜそれが移転補償になったのか、その辺をお尋ねします。 ○議長(小玉新市君) 湯本部長。          〔建設部長 湯本永一君 登壇〕 ◎建設部長(湯本永一君) 当初、建物の補償を算定するに当たりまして、図面から判断して、かかる範囲が30%以下であれば切り取るということで、委託の算定をして発注をしておりました。 調査を進める中で、営業されている、今ここを切り取られるとその機能をどこかに補償するというのが補償の考え方なんですが、それを行うにはやはりほかの部分の改造を行う、元の機能を復元するにはそれなりの費用が改修するのに必要になるという部分で算定を深めていった結果、今、御説明したような金額になったということでございます。 ○議長(小玉新市君) 宮下議員。          〔4番 宮下繁明君 質問席〕 ◆4番(宮下繁明君) 私は、地権者の方が納得しなかったということだという部分にお聞きしているわけでありますけれども、一昨年、令和4年のあのときは、補償料が1億4,000万円だった。それが令和5年になったら17億になったと。もう16億も増えるというのは、これは本当に民間で考えられないことなんですけれども、こういうことはよくあることなんでしょうかね。 副市長、千曲市ではこういうことはよくあるんですか。1年で17億も増えるということは、考えられないんです。 ○議長(小玉新市君) 湯本部長。          〔建設部長 湯本永一君 登壇〕 ◎建設部長(湯本永一君) 副市長ということでありますが、私から答弁させていただきます。 千曲市にこういうことが頻繁にあるのかというお話でございますが、このようなことは、私の経験する限りでは初めてだと思います。 要因としましては、今まで申し上げていましたとおり、国道403号線の交差点改良、当初の事業費にはこの部分を全く見込んでいなかったということでございます。計画を進める中で、403号の交差点部分についても、市が責任を持って工事を行うということになったということで、このような結果となっております。 この辺の403号等のやり取りについては、もう少し皆様に丁寧に御説明すべきだったかなと考えております。 ○議長(小玉新市君) 宮下議員。          〔4番 宮下繁明君 質問席〕 ◆4番(宮下繁明君) いろんな理由があると思うんですけど、やはりこれは市民にもっと丁寧に説明しなくては理解できないと思うんですね。Aコープあんず店と、あと飯島工業所さんとコックフーズさんだと思うんですけれども、この全体の切り取りするところは、514平米なんですよ。 この金額を坪で割ってみると、1坪当たり大体1,000万を超えてしまうような負担になってしまうんですね。こんなことをもう考えられない、民間では考えられないことなんですよ。ぜひその辺をもう一度市民に分かるように丁寧な説明をしていただきたい。 先ほどざっとお話があったように、それぞれの事業所にどういう内容で補償するのかということをぜひお示しいただきたいと思います。 ○議長(小玉新市君) 湯本部長。          〔建設部長 湯本永一君 登壇〕 ◎建設部長(湯本永一君) 514平米で1坪当たり1,000万円になるというような御指摘でございますが、我々としましては自ら積算しているわけではなく、こういったことを専門とする業者に、専門とする業者も国の公共補償基準に基づいて算定している結果でございます。決してその数字に多い少ないがあるわけではなく、適正な価格で補償をしていると我々は認識しているところでございます。 また、2点目のそれぞれの個別の方に対する補償額を示すというようなお話しだったかと思いますが、前回定例会の委員会の中でも課長から申し上げましたとおり、個々のことはやはり個人情報という部分に触れますので、具体は申し上げることはできません。 ○議長(小玉新市君) 宮下議員。          〔4番 宮下繁明君 質問席〕 ◆4番(宮下繁明君) 個人情報ということですけど、A社、B社、C社でもいいですから、そういう形で名前を出さなくてもいいから、やっぱりこれは説明をしていただきたいと思います。 そして、移転工法ということなんですけど、この3者に対しては、移転するんでしょうか。移転しないんでしょうか。お尋ねします。 ○議長(小玉新市君) 湯本部長。          〔建設部長 湯本永一君 登壇〕 ◎建設部長(湯本永一君) 一般的な話ですけれども、その補償費を移転という形で補償費をお支払いします。しかし、その土地の中でその補償された方が建物の規模を小さくして、その中で何とか納める。例えば2階建てだったものを3階建てにするとか、そういった工夫の中で、補償費を受け取られた方の判断でその補償費を使ってやっていただくということが決まりでございます。 ○議長(小玉新市君) 宮下議員。          〔4番 宮下繁明君 質問席〕 ◆4番(宮下繁明君) 移転しないのに移転補償をやるというのは、市民としては理解できないと思いますので、ぜひその内容をもう一度、名前を出さなくてもいいですから、ABCでいいですから出していただきたいと思います。 ○議長(小玉新市君) 湯本部長。          〔建設部長 湯本永一君 登壇〕 ◎建設部長(湯本永一君) ABCで示せということでございますが、先ほども議員が個別のお名前を出してございます。そういったところから累推されるおそれがありますので、その辺は慎重に対応させていただきたいと思います。 ○議長(小玉新市君) 宮下議員。          〔4番 宮下繁明君 質問席〕 ◆4番(宮下繁明君) 情報公開も請求する必要もあるかと思いますので、その辺のところはまたお尋ねします。 最後に、今後これから道路をいろいろなところで造る中で、やはり地権者の同意が得られないから、買取り、切り取りではなくて移転補償をしろという声がたくさん出ると思うんですけれども、その場合は、その地権者の意向に沿うということでよろしいですか。 ○議長(小玉新市君) 湯本部長。          〔建設部長 湯本永一君 登壇〕 ◎建設部長(湯本永一君) 市役所の仕事につきましては、公共物の補償基準に基づいて算定した額でお願いをしてまいります。 ○議長(小玉新市君) 宮下議員。          〔4番 宮下繁明君 質問席〕 ◆4番(宮下繁明君) 先ほどから公共物の補償は、30%以下は切り取り補償だということが原則だということなんですが、それが今回の場合は当てはまらなくなったわけですね。今後もそういう場合もあるということでよろしいんですね。 ○議長(小玉新市君) 湯本部長。          〔建設部長 湯本永一君 登壇〕 ◎建設部長(湯本永一君) 補償基準に基づく判断の中でそういうケースがあれば、今後もあるということでございます。 ○議長(小玉新市君) 宮下議員。          〔4番 宮下繁明君 質問席〕 ◆4番(宮下繁明君) 次に行きます。屋代スマートインターがこれで事業化が決まりましたが、市民の中には、なぜ更埴インターから2キロの地点にインターが必要なのかという疑問の声は大きく聞かれます。 市はスマートインター整備により新たな流れを生み出し、人・モノ・文化を市内全域に波及させるとしていますが、具体的にどのように波及させるのかお尋ねします。 ○議長(小玉新市君) 青木地域開発推進担当部長。          〔地域開発推進担当部長 青木猛治君 登壇〕 ◎地域開発推進担当部長(青木猛治君) 人・モノ・文化の流れについてでございます。 施政方針において、市長から、(仮称)屋代スマートインターチェンジ整備により、企業立地が急速に進む市内の各産業団地からのアクセス性の向上や、災害時に緊急輸送道路を結ぶ新たな接続箇所として整備効果が期待される。同時に、産業連携道路ネットワークの整備を通じた新たな人・モノ・文化の流れを市内全域の地方創生・地域活性化につなげたい旨の考え方をお示しいたしました。 市は、既存の都市拠点、産業拠点、観光文化交流拠点と、雨宮、八幡東などの新たな産業拠点を結び、その効果を市内全域に波及循環させる産業連携道路ネットワークを実現するため、順次、幹線道路の整備を進めております。 南北の連携軸に位置づける都市計画道路千曲線がおおむね開通したことから、現在、東西の連携軸である(仮称)屋代スマートインターチェンジの接続道路でもある都市計画道路一重山線と市道一重山2号線に着手したところでございます。 御承知のとおり、南北連携軸の都市計画道路千曲線は、開通までに長い年月がかかっておりますが、幹線道路の整備は人・モノ・文化の流れを生んでおります。沿線では、商業施設や医院などが次々と開業し、生活環境がよく、交通の利便性も買物のしやすさから周辺では住宅整備も進み、転入者も増えております。 都市計画道路一重山線につきましても、整備に長い期間がかかると予想されますが、事業を着実に進め、沿線における安全・安心、生活の質の向上、生産性の向上などのストック効果を発現させ、人・モノ・文化の流れを生み出すことで人口減少を抑え、地域活力縮小を克服していきたいと考えております。 ○議長(小玉新市君) 宮下議員。          〔4番 宮下繁明君 質問席〕 ◆4番(宮下繁明君) 部長、丁寧なお話なんですけど、やっぱり端的に答えてもらいたいんですよ。屋代スマートインターから例えば上山田、更級のほうへ、どうやって人と文化をつなげるのかをお尋ねします。イメージが全然湧かないんですよ。 ○議長(小玉新市君) 青木部長。          〔地域開発推進担当部長 青木猛治君 登壇〕 ◎地域開発推進担当部長(青木猛治君) 具体的にどのようにというお尋ねでございます。 市は、市全体の土地の利用の基本方針を定める国土利用計画におきまして、平成20年度の第一次計画当初から、屋代地区において、県立歴史館ですとか物産館を含む上信越自動車道西側周辺を新たな市街地を計画的に誘導する地域と定め、都市計画の基本方針となるマスタープランにおいても、市全体の活性化を牽引する産業拠点、広域交流拠点等を位置づけ、民間事業者による計画的な開発を誘導しております。 こうした拠点を形成することにより、市の内外から多くの人が訪れ、さらに既存の都市拠点、産業拠点、観光・文化拠点を産業連携道路ネットワークで結ぶことにより地域内循環を活発にさせ、市内全域に波及させたいと考えております。 ○議長(小玉新市君) 宮下議員。          〔4番 宮下繁明君 質問席〕 ◆4番(宮下繁明君) 何を言っているか分からないんですけど、屋代スマートインターが開通することによって、どうやって人・モノ・文化が、例えば上山田、更級、戸倉にどうやって来るんですか。端的にお願いしますよ。 ○議長(小玉新市君) 青木部長。          〔地域開発推進担当部長 青木猛治君 登壇〕 ◎地域開発推進担当部長(青木猛治君) 端的にというお話でございます。 スマートインターチェンジができたから、ただそれが波及するということではなく、その連携するネットワークの構成であり、また、そのスマートインターチェンジを核としたいろんな事業展開をもって、その利益を市内全体に循環させたいと考えております。 ○議長(小玉新市君) 小川市長。          〔市長 小川修一君 登壇〕 ◎市長(小川修一君) 宮下議員がお尋ねになっているイメージは、スマートインターを例えば下りた人が上山田に行くのにどういう効果があるかとか、そのようなイメージのことをおっしゃっていると今理解をしたのですけれども、私どもがイメージしているのは、将来的に一重山線もつながって、18号バイパスも事業化されて上山田まで延伸したと仮定します。そうすると、首都圏から来た方がスマートインターで、例えば下りて、春はアンズを見て、その周辺で観光をして、また一重山線を使って更級のほう、そして上山田にお泊りいただくというそのようなイメージのことであれば、将来的にはそういうふうになります。短期的といいますか、開通してすぐのことのイメージで言うと、まず今、雨宮産業団地とかも工場も稼働を始めていて、また屋代地区の開発で産業ゾーンがありますので、そこで誘致が成功すればそこの企業が稼働を始める。 そうした中で、市に就業者も増えますし、また移住・定住につながることを目指しておりますが、移住・定住につながった場合には、そうした人たちの税収も増えると。企業からの税収も入ると。そうした市の得られた財源を基に、市内全域、上山田も更級も含めた市民サービスの向上の財源にしていきたいというような思いでありますので、その意味では、市内全域に人・モノ・文化の流れが波及するというのは、そういったことも含めた意味でありますので、直ちにそのインターを使って上山田の人が便利になるかと、そういうことではないということをまず御理解いただきたいのです。 ただ、当然、上山田からバイパスを通って、一重山線を通って、それで18号の渋滞を避けて、スマートインターから北陸方面に行くとか、そういうことは十分に想定もできますし、どこの地区だけが便利になるとかということではありません。市内全域の方が等しく恩恵を受ける施設整備だと私は理解しておりますので、そういった説明を今後もしていきたいと思います。よろしくお願いします。 ○議長(小玉新市君) 宮下議員。          〔4番 宮下繁明君 質問席〕 ◆4番(宮下繁明君) 市長の説明、よく分かりました。要するに一重山線が開通しなければ、そういう効果はなかなか出ないということを言われているのだと思いますけど、その辺のところをスマートインターの説明に、人・モノ・文化がこれによって市内全域に波及するというようなことをよく言われていますけど、その辺のところはしっかり、一重山線が一重山トンネルを超えて川西地区まで開通した暁には、人・モノ・文化が波及するということでよろしいんですね。 ○議長(小玉新市君) 小川市長。          〔市長 小川修一君 登壇〕 ◎市長(小川修一君) もちろんそういったこともありますけれども、そこまでまだ行かなくても、スマートインターという一重山2号線の段階でも、十分にその企業立地とか人・モノの流れは活発化します。そこから生まれる文化が市内全域に財源を生み出して、効果として市民サービスの生活の質の向上につながると、そういう意味では効果があるというふうに考えております。 ○議長(小玉新市君) 宮下議員。          〔4番 宮下繁明君 質問席〕 ◆4番(宮下繁明君) 人・モノ・文化が波及する、本当に美しい言葉なんですよね。美しい言葉だけど実感が湧かない。やっぱり市民に分かるようにぜひ説明をお願いしたいと思います。 次に行きます。市道一重山2号線、屋代スマートインターの調査費、測量等、屋代開発についての人件費を含めた、これまでの幾らの市費が投入されたのかお尋ねします。 ○議長(小玉新市君) 青木地域開発推進担当部長。          〔地域開発推進担当部長 青木猛治君 登壇〕 ◎地域開発推進担当部長(青木猛治君) 一重山2号線、(仮称)屋代スマートインターチェンジにこれまで投入された市費についてでありますが、まず、市道一重山2号線につきましては、令和2年度から令和4年度までで測量設計業務など6つの業務委託を実施しております。 事業費は、1億1,850万3,000円、このうち交付金対象は1億1,613万6,000円で、236万7,000円は交付金の対象外となります。 交付金対象の1億1,613万6,000円の50%に当たる5,806万8,000円は、国の交付金を活用し、残りの5,806万8,000円と交付金対象外の236万7,000円が市の単独費となります。 なお、市の単独費のうち、交付金事業の単独費である5,806万8,000円の90%、5,220万円が地方債、残りの10%、580万6,800円と交付金対象外の236万7,000円を合わせた817万4,300円が一般財源となります。また、人件費につきましては、964万8,345円となります。 次に、(仮称)屋代スマートインターチェンジにつきましては、平成29年度から令和4年度までの業務委託費は5,538万7,600円で、全額が一般財源となります。また、人件費につきましては3,260万8,000円となります。 ○議長(小玉新市君) 宮下議員。          〔4番 宮下繁明君 質問席〕 ◆4番(宮下繁明君) この事業費に関しましては、以前、令和3年12月議会で私は質問したので、そのときは2億4,263万円という回答が湯本部長からあったんですけども、この辺に関してはどうなっているのでしょうか。 ○議長(小玉新市君) 湯本建設部長。          〔建設部長 湯本永一君 登壇〕 ◎建設部長(湯本永一君) 申し訳ございません。2億4,000万という数字が記憶から飛んでおりましてお答えできませんが、今現在においては、令和2年度から令和4年度までの測量設計の委託としまして、1億1,850万3,000円ということで事業を行ってきております。 ○議長(小玉新市君) 青木部長。          〔地域開発推進担当部長 青木猛治君 登壇〕 ◎地域開発推進担当部長(青木猛治君) 議員御指摘のとおり、令和3年12月8日の宮下議員の御質問に対しまして、主要な施策の成果に関する説明書の累計として土地区画整理事業、スマートインターチェンジ整備事業、市道一重山2号線整備事業の3事業の総事業費として2億4,263万円かかっていますという御報告をしております。 先ほど申し上げました数字につきましては、通告書の中に調査費と人件費というふうに書いてありましたので、それを拾い上げた数字と捉えていただきたいと思います。 主要な施策の成果につきましては、令和4年度までの数字はございますので、必要があれば別途お示しをすることは可能でございます。 ○議長(小玉新市君) 宮下議員。          〔4番 宮下繁明君 質問席〕 ◆4番(宮下繁明君) これまで屋代開発についての費用ということで私は質問をしているので、その合計の金額をまた後で教えていただきたいと思います。 次に行きます。屋代開発については、これまで昭和株式会社、長野経済研究所等によって費用対効果、波及効果の検討がなされてきた。市は屋代地区を稼ぐ地域にする、自主財源の涵養のために開発をするとしているが、現在の段階でどれだけ稼ぐのか、どれだけ自主財源を確保する目算か、費用対効果について説明を求めます。 ○議長(小玉新市君) 青木地域開発推進担当部長。          〔地域開発推進担当部長 青木猛治君 登壇〕 ◎地域開発推進担当部長(青木猛治君) どのぐらいの自主財源が確保できるのかについてでございます。 屋代地区開発事業の経済波及効果といたしましては、議員御指摘のとおり、長野経済研究所に業務委託をし、令和元年9月に推計したものがございます。これは、大型商業施設の建設を200億円で建設した場合の数値で、経済波及効果が62.5億、雇用効果が482人というものでございました。 その後、経済波及効果等に関する業務委託は行っておりませんが、現段階での目算はとのお尋ねでございますので、大まかな数字を申し上げますと、土地の固定資産税収入につきましては、農地が宅地になることで、おおむね100倍程度増えることになります。 また、例えば、雨宮産業団地に建設が進むある工場の設備投資額は、追加投資も含めまして1,933億円と新聞で報道されておりますので、この建屋、また償却資産に係る固定資産税、そして、工場建設に伴う経済波及効果は、前回の長野経済研究所の試算と比べても非常に大きなものになると捉えております。 屋代地区の産業ゾーンにおきましても、同種の企業立地がかなえば、雨宮と同様の税収等が期待されております。 いずれにいたしましても、来年度、(仮称)屋代スマートインターチェンジ周辺における土地利用方針を取りまとめたいと考えておりますので、その検討過程におきまして、建設経済常任委員会に波及効果等をお示ししたいと考えております。 ○議長(小玉新市君) 宮下議員。          〔4番 宮下繁明君 質問席〕 ◆4番(宮下繁明君) 雨宮工業団地は、もう既に造成が終わって建設が始まっているわけでありますけど、屋代開発について、私はお聞きしているわけであります。 屋代開発について、長野経済研究所の先ほどの報告を見ると、62億円というのが経済波及効果なんですけれども、市の税収というものは、35ヘクタールまで全部造成が終わって、そこへ建物ができた段階で年間2億円だと、30年間の市の税収は60億円だと言っているわけでありますけれども、それに対してその費用対効果というものはいかがかということをお聞きしておるんですけれども、いかがでしょうか。 ○議長(小玉新市君) 青木部長。          〔地域開発推進担当部長 青木猛治君 登壇〕 ◎地域開発推進担当部長(青木猛治君) 令和元年9月の長野経済研究所の報告によりますと、30年間で60億円税収につながりますという報告がされております。 この中身としては、土地の収入が35億、建物の収入が25億、おおむねそんな割合になっています。これはあくまで大型商業施設を前提とした試算となっております。 今後のその土地活用につきましては、具体的に大型商業施設ありきの方針で進めてはおりませんので、また別途、一定の方向性を見極める中で、例えばこういう形であればこのぐらいになりそうだという辺りは、また来年度の委員会の中で御報告したいと思っております。 ○議長(小玉新市君) 宮下議員。          〔4番 宮下繁明君 質問席〕 ◆4番(宮下繁明君) これは何回もお尋ねしているんですけれども、市は屋代地区の開発で税収が上がると。その上がった税収を市内全域に波及させると言っているわけですが、幾ら上がるのかという説明がないんですね。自主財源を涵養する。では、どういう自主財源を涵養するのか。青木部長はいつも説明しているわけですが、その具体的な数値はないんですか。 ○議長(小玉新市君) 青木部長。          〔地域開発推進担当部長 青木猛治君 登壇〕 ◎地域開発推進担当部長(青木猛治君) 税収に関しましては、土地は先ほど申し上げましたとおりです。あと建物・設備等に関しても、具体的なその中身が確定しておりませんので、想定として算定をすることは可能と思っております。そういった辺りも含めて、来年度中にはお示しをしたいと思っております。 あと、今回のその屋代地区の開発につきましては、人口増加策も進めたいと思っております。一つの例として申し上げますと、長野県の家計1人当たりの可処分所得が260万円ぐらいになります。 可処分所得につきましては、その家計の収入のうちの税金や社会保障費の支払いを除いたいわゆる手取りの部分、商品ですとかサービスを消費に自由に回せるお金に当たります。ですので、1人増えると市内とは限りませんが、260万円ぐらいの消費につながるものになります。 ですので、市としては、人口増加策としてもぜひ取り組む中で、そういう収入に結びつけていきたい、また地域循環に結びつけていきたいと考えておりますので、固定資産税であったり、経済波及効果であったり、またそういうような人口増加策であったり、そういった複合的な部分について整理をしてまたお示しをしたいと思っております。 ○議長(小玉新市君) 宮下議員。          〔4番 宮下繁明君 質問席〕 ◆4番(宮下繁明君) 市民に税収が上がる、自主財源が涵養されるというのなら、幾ら上がるのか、幾らどういう自主財源が上がるとか、具体的に数値でやっぱり示さないと駄目だと思うんですね。 長野経済研究所のこの報告によりますと、整備後の維持管理費を含めた総負担額60億円が投資判断の基準だと。投資判断するかどうかということは60億かかるかどうかということだと思うんですね。先ほどのお話のように、いろんな道路、スマートインターがどんどん上がると、これは本当に赤字になってしまうということを言っているんですよ。 その当時の試算だと、先ほどの一重山2号線は6.1億円から11億円、スマートインターの地元負担金は5億円なんですね。今はだからスマートインターの負担金は24億円になりましたけれども、もうこの段階で私が計算するだけでも70億以上かかっているんですよ。60億しか税収が上がらないのに70億以上になってしまう。これはもう本当に赤字の事業だと思うんですね。 だから長野経済研究所の投資判断の基準ということに関して見たら、これは本当にこのまま進めたら大変な赤字の事業になってしまうということなので、その辺のところをよく考えて数値を出していただきたいと思います。 ○議長(小玉新市君) 小川市長。          〔市長 小川修一君 登壇〕 ◎市長(小川修一君) 宮下議員、今、お話しいただいたのは、以前の大型商業施設誘致で進めてきた、市が主体的に関与してきたその屋代地区開発の試算でありまして、そのときとは全く中身も変わっております。 そして、先ほど部長より答弁いたさせましたけれども、雨宮産業団地と同様のような立地した場合は、恐らく同様の固定資産税がこれは自主財源になりますけれども、これが期待できると。また、そこで働く方、あるいは働く場所の近くに住みたいという方がこちらに定住するということによって、その方々の市民税も入ってくるということで、また、その周辺のそれに併せた駐車場ですとか、賃貸の不動産ですとか、いろいろ様々な効果が出てくるわけであります。 ですので、その以前の大型ショッピングモールだけのイメージはもう市が、直接はもうそういったことはやらないということで方針を転換しております。今後の新しい開発は民間の開発ということで委ねておりますが、市としても規制緩和などの協力をしながら、より市税が増えるような取組をしていきたいということでありますので、まだ明確にお示しできないのは、まだ立地企業とか決まっていない段階ですので、お示しできないということであります。 ただ、その類推していただくのは、雨宮の産業団地から類推していただければ、おおよそ規模感だとかイメージというものも、市民の方にも以前とは違って具体的なイメージができると思います。 あれだけ大きな企業が来て、これから税収が期待できるということは、皆さん、私もいろいろな方から言われます。そういうことでありますので、ぜひこれからいろいろ決まってくる段階で丁寧に御説明をしてまいりますので、いずれにしましても、過去のものを引き合いに出して、今もそうであるかのような御質問はちょっと御遠慮いただきたいと思います。 ○議長(小玉新市君) 宮下議員。          〔4番 宮下繁明君 質問席〕 ◆4番(宮下繁明君) 過去の数値だと言いますけれども、これは35ヘクタール全体が事業地化された場合の推定でありますから、私は、今でも当然生きていると思いますけど、とにかく今現在のどのような税収を予定しているのか、どのような自主財源を涵養しているのかというのを具体的に出していただきたいと思います。部長、お願いします。 ○議長(小玉新市君) 青木部長。          〔地域開発推進担当部長 青木猛治君 登壇〕 ◎地域開発推進担当部長(青木猛治君) 先ほども答弁させていただきましたが、来年度、全体的な土地利用方針の策定を予定しております。その検討過程の中で、また経済効果等を試算をいたしまして、お示しをしたいと考えております。 ○議長(小玉新市君) 宮下議員。          〔4番 宮下繁明君 質問席〕 ◆4番(宮下繁明君) 部長、前回は年度内に出すと言われたので、ぜひ年度内に出してください。 次に行きます。都市計画道路一重山線についての調査費が予算化されましたが、先線については、実現性については疑問視されています。50年以上放置されてきたものを果たして実現できるのか。市は県に協力してもらうというのが、県の意向はどうなのか、実現できるとしたら、その費用と時期をどのように見込んでいるのかをお尋ねします。 ○議長(小玉新市君) 湯本建設部長。          〔建設部長 湯本永一君 登壇〕 ◎建設部長(湯本永一君) 都市計画道路一重山線先線の県の意向、費用と時期の見込みについてであります。 平成30年に完成した都市計画道路千曲線は、事業化から40年近く経て開通をしております。都市計画道路は、都市基盤施設として着実に整備を進めていく必要があるものと認識しております。 都市計画道路一重山線の整備は、スピード感を大切にしつつも、計画的な長期事業として着実に進めるよう努めてまいります。 また、長野県には、市として道路整備の必要性を説明するとともに、千曲商工会議所会頭を会長とする期成同盟会の要望活動を通して、沿線地域として当路線の必要性や重要性を説明し、道路整備への協力を要望しております。 本年1月には、期成同盟会による要望活動を県に行い、県の建設部長からは、千曲市の発展に欠かせない道路との御認識をいただき、また、一重山を越えるルートについても技術的な難易度が高いことから、県としても最適なルート選定に向けた支援をするとの御回答を頂きました。現在は、県の協力を頂ける範囲は限定的でありますが、県と市の役割分担の考えをもって、県と話合いを続け、早期の完成を目指します。 事業費及び完成時期につきましては、まずはルートの選定を行い、その後、調査・設計を進めることでお示しできるものと考えております。 なお、市民の皆様には、適時、進捗状況等について、ホームページや市報などで情報提供を行うとともに、必要に応じ説明会の開催などを計画してまいります。 ○議長(小玉新市君) 宮下議員。          〔4番 宮下繁明君 質問席〕 ◆4番(宮下繁明君) 先ほど市長のお話にあったように、スマートインターや一重山2号線ができても、その先線の一重山線が開通しなければ、その効果を発揮できないということだと思いますけど、その辺についていかがですか。 ○議長(小玉新市君) 湯本部長。          〔建設部長 湯本永一君 登壇〕 ◎建設部長(湯本永一君) 議員おっしゃるとおり、最終的には道路がつながらないとその効果は発揮できないということは認識しております。これは国道18号バイパスも一緒で、全てがつながってからこそ発揮できる効果というものもしっかり認識しております。 ○議長(小玉新市君) 宮下議員。          〔4番 宮下繁明君 質問席〕 ◆4番(宮下繁明君) 効果が発揮できないということで、時期も示されないということなんですが、やっぱりそういうことでは、市民には本当に理解できないことではないかなと思います。ぜひ、その辺の数値もしっかり示して、時期と費用も示していただきたい。 私もあそこの現地を見たのですけど、これはとても本当に50億、100億円ではできない、もう何百億もかかる事業だなと見てきました。ぜひ皆さんも見ていただいて、これが実現できるかどうかというのも考えていただきたいと思います。 次に行きます。屋代開発、それと大きな大型事業が計画されているが、それぞれの事業費はどのくらい見込んでいるのか。また財政計画に沿って進められているのかお尋ねします。 ○議長(小玉新市君) 北澤総務部長。          〔総務部長 北澤武彦君 登壇〕 ◎総務部長(北澤武彦君) 大型事業の事業費と財政計画についてでありますが、現在計画されている大型事業につきましては、屋代開発や新戸倉体育館のように、手法検討段階にあるもの、姨捨スマートインターチェンジフル規格化のように各種調査を行っているもの、地域防災拠点・道の駅のように基本構想の策定段階にあるもの、市民球場のようにそこまで及んでいない状況にあるものと様々であり、今後の進捗により事業費は大きく変動する可能性がございます。 財政計画では、現時点で見込める事業費を用いて試算しておりますので、これに沿って進めていくことになりますが、今後、事業費に変動が生じた際には、財政計画の見直しを行い、財政面の裏づけと乖離が生じることもないよう進めてまいります。 また、各事業それぞれの事業費につきましては、市民の皆様に誤解が生じることがないよう事業の検討や進捗により、ある程度明確になった時点で、段階でお示しをしてまいります。 それと先ほど、宮下議員、70億の事業費という御発言がございましたけれども、実際、これらの事業については、国の交付金、また起債を充てていくことになります。実際の市の負担額ということであれば10億から20億程度、20まではいかないと思いますが、15億前後ぐらいが市の負担額と認識しております。 ○議長(小玉新市君) 宮下議員。          〔4番 宮下繁明君 質問席〕 ◆4番(宮下繁明君) その金額に関して後で示してください。 今の段階で、その屋代開発、戸倉体育館、何十億単位の投資があるわけですけれども、市の財政として、例えば200億までいいのかとか、250億までいいのか、その辺のところを総務部長、お願いします。 ○議長(小玉新市君) 北澤部長。          〔総務部長 北澤武彦君 登壇〕 ◎総務部長(北澤武彦君) 200億とか250億とか、軽々にそのような数字は申し上げられません。今後の事業を具体化する段階で、今後の税収等を見極めながら判断してまいります。
    ○議長(小玉新市君) 宮下議員。          〔4番 宮下繁明君 質問席〕 ◆4番(宮下繁明君) 市民はその辺のところを、これだけいろんな事業があって大丈夫なのかと心配しているんですね。ぜひその数値を示していただきたいと思います。終わります。 ○議長(小玉新市君) ここで4時5分まで休憩といたします。                             午後3時52分 休憩---------------------------------------午後4時5分 開議 ○議長(小玉新市君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 続いて、2番、田中秀樹議員。          〔2番 田中秀樹君 質問席〕 ◆2番(田中秀樹君) 2番、一志会、田中秀樹です。本日最後となりました。2月29日、うるう日を締めくくるべく、コンパクトでインパクトの心持ちで質問に入らせていただきます。 大項目1、学びの充実のために。 小項目1、ステップ期のGIGAスクール構想は。 GIGAスクール構想とは、子供1人1台のパソコンやタブレットの端末と、高速大容量の通信ネットワークなどの学校ICT環境を整備・活用することで、多様な子供たち一人一人にとって最適な学びと、協働的な学びを共に実現して、教育の質を高めようとする構想のことです。 文部科学省が令和元年度に打ち出し、令和3年度にスタートしたGIGAスクール構想に関し、千曲市教育委員会では令和7年度までの5か年計画、準備期、ホップ期、ステップ期、ジャンプ期を立案し、取組を進めてきました。 現在は、おおむねステップ期に相当する時期だと思いますが、GIGAスクール構想に関する各種調査結果を見ると、千曲市が長野県内自治体のトップランナーであることが分かります。 令和5年度の全国学力学習状況調査、児童生徒質問紙調査では、「授業でPC、タブレットなどのICT機器を週3回以上使用しましたか」というGIGAスクールに関する質問に対して、「はい」と回答した割合が、小学校6年生83.0%、中学校3年生87.4%であり、全国の公立小中学校を大幅に上回っています。 また、昨年12月27日に文部科学省(初等中等教育局、学校デジタル化プロジェクトチーム)が公表したGIGAスクール構想の下での校務DX化チェックリストに基づく、公立小中学校教育委員会の自己点検結果の自治体別達成状況を見ると、学校の先生が34の問いに回答したものでは、千曲市の得点、これは市内小中学校13校の平均ですが、長野県内19市中1位、学校設置者である都道府県や市区町村の教育委員会が18の問いに回答したものでは、千曲市の得点は長野市と並び県内1位でした。 そこで、この結果をどのように受け止めているか、よい結果が出ている要因についてどう考えているか、準備期、ホップ期からステップ期までに市の取組はどう変化してきたか、以上の点について伺います。 ○議長(小玉新市君) 小松教育長。          〔教育長 小松信美君 登壇〕 ◎教育長(小松信美君) 3点の御質問をいただきました。 1点目の結果をどのように受け止めているか、ということについてでございます。 令和5年11月に文部科学省で全国全ての自治体及び義務教育学校を対象に実施したGIGAスクール構想の下での校務DX化チェックリスト達成状況によると、議員御発言のとおり、全小中学校対象の調査では、千曲市内小中学校の平均点は19市中1位の得点を得ることができました。 また、学校設置者向け(市町村対象)調査でも、県内自治体では1位の得点となっており、非常に良好な結果であると受け止めております。 2点目のよい結果が出ている理由、要因についてでございます。 まず、ハード面については、全ての児童生徒への1人1台端末の配置に加え、全普通教室への電子黒板の設置や、県内トップクラスの高速ネットワーク環境の構築を行い、児童生徒・教職員が活用しやすい環境を整えました。中でも電子黒板の活用については、効果的な事例として、学校向けのパンフレットやインターネットでも紹介されました。 ソフト面については、各学校のICT活用推進役となる教職員によるGIGAスクール推進委員会を構成しております。その委員会では、各学校の取組を共有することに加え、委員自身が研修する場となっております。また、市当局の理解の下、現職教職員を指導主事として、長野県教育委員会から派遣していただき、教職員や児童生徒への指導・支援などを行いました。 市内小中学校の全学級で、1人1台端末を活用したモデル授業を実施することで、児童・生徒がタブレット端末を使い、楽しみながらプレゼンテーションを行ったり、自分の意見を発表し合う様子を見て、授業で活用しようと思ってもらえる教職員が増えたと感じております。このほか、校長会、教頭会などでも、ICTの活用推進について、協力依頼してきたところでございます。 3点目の市の取組はどう変化してきたかでございます。 様々に取組を実施してまいりましたが、5点ほど紹介いたします。 1つ目は、他郡市から赴任する教職員に、千曲市のICT環境をいち早く理解してもらうための、新任者研修会の実施。 2つ目には、初めて1人1台端末に触れる小学校1年生が不安なく活用できるように、小学校1年生全学級での使い始めの会の実施。 3つ目は、オンラインを活用した各種研修会の実施。 4つ目は、ドローンやロボットカーを用いた、先進的なプログラミング学習の出前授業や授業支援の実施。 5つ目は、ICT環境の支援、例えば授業支援の依頼とか、故障修理の依頼などをフォームから簡単に依頼できる仕組みを構築したことなどが挙げられます。 これらの取組を通して、ICTの活用を推進してまいりました。 ○議長(小玉新市君) 田中議員。          〔2番 田中秀樹君 質問席〕 ◆2番(田中秀樹君) 段階的にいろんな取組を試行されてきたのだと思います。 全国学力学習状況調査、児童生徒質問紙調査では、令和4年度から5年度にかけて、学校でPC、タブレットなどのICT機器1人1台端末を週3回以上使用していますかという同じ趣旨の質問に対する回答が、50%前後上昇しています。このことからも、現場の学校の先生や千曲市教育委員会の皆さんの頑張りが伺えるところです。 千曲市の指導主事をはじめ、情報教育技術指導員の方、あと市の職員さんも、合わせて4名で全学校を頻繁に巡回して、支援や指導されてきたと思います。通常、千曲市の指導主事には、校長先生を退職されたような方がついているようですが、GIGAスクール構想がスタートする際、現職教員の指導主事を迎えました。現場の先生方に、このことは好評だったと聞いておるんですけれども、この体制は今後どのようになるのか、その点をお伺いします。 ○議長(小玉新市君) 小松教育長。          〔教育長 小松信美君 登壇〕 ◎教育長(小松信美君) 人事上の問題もございますので、ここで詳しく御説明することはできませんけれども、いずれにしても3年間、現職の指導主事を配置させていただきました。それで各学校のレベルがかなり上がりました。 現場の学校自体、先生自体がやっぱり自走していってもらわなくては、いつまでも指導主事に頼っておるということでは、やはりこれから恒久的にタブレットを使っていくという上では、なかなかそれも頼りすぎてしまうという点もあるかもしれません。 そういう面で、今後、各学校の先生方にこれだけ研修を積んでおりました。そのようなことも含めて、先生方にもまた自分たちで工夫してやってもらうということと、もう一つ総合教育センターに今度ICT専門の専門主事を迎えましたので、その方も中心にやはり学校とかICTの推進についてやっていただくような体制を組んでおりますので、人数的には市の職員と支援員さんと、それから専門主事というような形で、来年度は対応していくというような状況になるかと思います。 ○議長(小玉新市君) 田中議員。          〔2番 田中秀樹君 質問席〕 ◆2番(田中秀樹君) どのような体制になるにせよ、この3年間の頑張りがありますので、現職教員の方でなくとも、自走できる体制になってきたということで、承知いたしました。この3年間の取組で先行しておりますので、今後もトップランナーであり続けていただきたいと思います。 そのために、教員の働き方改革につながる、校務、事務作業や手続等の校務のDXをどのように進めていくか。GIGAスクール構想の狙いの一つである個別最適な学びを、どのように学力向上につなげていくか、以上の点について伺います。 ○議長(小玉新市君) 小松教育長。          〔教育長 小松信美君 登壇〕 ◎教育長(小松信美君) 1点目の教員の働き方改革につながる校務のDXをどのように進めていくかということでございます。 千曲市は、令和2年度から長野県教育委員会の共同調達により、校務支援システムを導入し、名簿の一括管理や指導要録の電子保存などの有効な活用方法等について、指導主事が各校の研修で指導・支援してまいりました。 その結果、昨年12月には、長野県教育委員会主催で行われた校務支援システム活用研修会において、千曲市の取組が成功事例として紹介されました。 また、令和3年度からは、市独自に導入した家庭連絡アプリにより、児童生徒の欠席連絡の簡便化により、教職員による朝の電話当番や欠席連絡受付がなくなりました。加えて、現在、中学校の定期テストにおいて、テスト採点支援システムの試験導入を行っており、テスト採点に係る負担の軽減を図っているところでございます。引き続き、教職員の働き方改革につながる校務のDXを推進してまいります。 2点目の、個別最適な学びをどのように学力向上につなげていくかについてでございます。 個別最適な学びの目的は、児童生徒一人一人の学力向上にあります。GIGAスクール構想では、学び方を学ぶことを重要視しておりますので、1人1台端末を有効に活用しながら、個に応じた学び方ができるよう進めてまいりたいと考えております。 ○議長(小玉新市君) 田中議員。          〔2番 田中秀樹君 質問席〕 ◆2番(田中秀樹君) 最後に教育長がおっしゃった学び方を学ぶことができれば、あとは幾らでも自分で学習することができるようになる。ですので、大変頼もしいことだなと思いました。 校務のDXを進めることで、児童生徒に寄り添い、向き合う時間や、教材研究・授業準備に充てる時間が増えたり、給特報による定額働かせ放題が問題になっている、時間外労働時間が減るメリットが考えられます。 文科学省初等中等教育局により、初等中等教育段階における生成AIの利用に関する暫定的なガイドライン、これは令和5年7月4日に作成されています。児童生徒向けには、まだまだ検討すべき課題があると思いますが、教職員向けの校務における生成AIの活用についてはどのように考えていますか、伺います。 ○議長(小玉新市君) 小松教育長。          〔教育長 小松信美君 登壇〕 ◎教育長(小松信美君) 生成AIの活用についてでございますが、非常に検討しなければいけないところが多分にあります。何が何でも使わないということではなく、時には使ってもいい場面、あるいは使わなくてもいい場面、それは多分にあると思います。その辺のところをよく研究しながら、生成AIのところについて、どのように使えば一番子供たちに、一番有効になるのか、あるいは先生方の働き方改革に一番有効になるのかというようなことも踏まえながら、今後研究していかなければいけないと思っております。 何が何でも生成AI教育の場面で排除するというような、使わないというようなことではなく、何らかの形はこれから入ってくるのではないかなと私個人としては思っております。実際、私も生成AIを使ったことがありますが、非常に便利です。非常に便利でありますので、何らかの形でうまく使えば、働き方改革の何かの足しに十分になってくるのではないかな。 ただ、一番私は大事にしていかなくてはいけないのは、教職員は子供と直に向き合っています。その大切なところ、人間と人間との関わり合いは絶対生成AIでは作れません。ですので、その辺のところは大事にこれからもしていきたいと思っております。 ○議長(小玉新市君) 田中議員。          〔2番 田中秀樹君 質問席〕 ◆2番(田中秀樹君) 生成AIの登場には大変脅威を感じているところでありますけれども、私もそれによりリアルの価値がより上がってくるのかなというふうに思っておりますし、職員の皆様の答弁であるとか、質問に対する答弁、再質問に対する答弁、これなどもかなり容易にできるようになるのかなと思います。 そして、令和6年度施政方針の中に、学力向上が出てきていますので、その取組についてもお聞きしましたが、全国学力学習状況調査、児童生徒質問紙調査の結果には、もう一つうれしい結果が現れています。 それは、千曲市の子供たちの自己有用感、「自分にはよいところがあると思いますか」という問いに対する数値がとてもよいことです。自己有用感は失敗を恐れないで挑戦するといった、子供たち一人一人が将来にわたってよりよく生きていくためのエネルギーとなるとされ、いわゆる非認知能力に関するものです。 英語のエデュケーション、教育の由来はラテン語で養い、育てる、大きくするという意味のエデュカーレと、引き出すという意味のエデュケーレであると言われます。先生方が自信の持っているであろうこれまでの教育実践とICT、AIといったテクノロジーを掛け合わせることで、誰一人取り残すことなく、子供たちが秘めた素質、可能性を十分に養い、最大限に引き出していただけるような教育活動を期待しております。 続きまして、小項目2、大学等の高等教育機関の誘致について。 令和6年度施政方針の中に、大学等の高等教育機関の誘致とあります。少子化の進行により、大学等の経営も厳しくなっているところですが、もし誘致できるのであれば、若者の定着や教育機会確保の面からも望ましいことです。 そこで、どの場所にどういった学校を誘致したいという具体的な見通しはあるか、組織体制など誘致に向けた活動をどのように進めるのか、以上の点について伺います。 ○議長(小玉新市君) 小川市長。          〔市長 小川修一君 登壇〕 ◎市長(小川修一君) 大学等の高等教育機関の誘致についての1点目、どの場所にどういった学校を誘致したいか、見通しはあるかについてであります。 現時点で具体的な場所についてはまだ決めておりません。市の希望としましては、不要となった市有地などをまず対象としたと考えております。 また、誘致したい学校としましては、先日の和田英幸議員の代表質問への答弁でも申し上げましたとおり、令和4年度から文部科学省において、デジタル、グリーン等の成長分野を牽引する高度専門人材に育成に向けた継続的な支援を行うための事業というものが創設されましたので、支援対象となる理、工、農学部の学部再編等を行う高等教育機関を想定しております。 次に、2点目の組織体制など誘致に向けた活動は、どのように進めるのかについてであります。 国や県の関連事業等の情報収集については、私自身はもちろん総合政策課で対応しております。また、高等教育機関へのアプローチについては、私が先頭に立って積極的に進めてまいります。 今後、具体的な話があった場合には、市議会とも情報を共有し、スピーディーに進めてまいります。 ○議長(小玉新市君) 田中議員。          〔2番 田中秀樹君 質問席〕 ◆2番(田中秀樹君) 大学等の高等教育機関の誘致活動は、以前にも行われていたけれども実らなかったと聞いています。国の新たな動きがあったということではありますけれども、かつての失敗を分析し、教訓を得て、また市長が積極的に取り組んでいただく、そのように述べていただきましたので、期待して、次の質問に移ります。 大項目2、職場としての千曲市役所について。 小項目1、課長はつらいよ。 課長は、事業と組織の両面を見る必要がある重要な役職です。副市長は、常々組織の核は課長だと語っていますが、課長にどういう行動をとってほしい、どんな課や係の組織にしてほしいと考えているのか伺います。 併せて、課長がマネジメントについて学習する機会にはどのようなものがあるのか伺います。 ○議長(小玉新市君) 大内副市長。          〔副市長 大内保彦君 登壇〕 ◎副市長(大内保彦君) まず、課長にどういう行動をとってほしいかということでございますが、またどういった組織にしてほしいかというものですが、まず課長というのは組織の中心的な管理職でありますので、当然、仕事を確実かつ迅速に進める指導力、調整力はもう第一に必要だと思っております。 そのためにも、日頃からお願いしていることは、部下と信頼関係を構築して、風通しがよく、雰囲気が良好な職場、組織にしてほしいと考えているところでございます。 それから、マネジメントについて学習する機会等でございますが、これは各種の研修に積極的に参加させるとともに、部課長会議等で組織、職務の確認を行いまして、また年間何回か行っているわけですが、マネジメント会議におきまして、課ごとに仕事の進捗や課内のマネジメントなどについて、市長、副市長と直接話合いを行っております。 その中で、理事者側からは、仕事についてこういうふうにしてほしいというようなことを申し伝えておりますし、また課長からは現在の職場の状況ですとか、こういうことが課題だとかそんなことを出してもらって、一緒に話し合っているところでございまして、そういった地道なことでいい方向に持っていきたいと考えております。 ○議長(小玉新市君) 田中議員。          〔2番 田中秀樹君 質問席〕 ◆2番(田中秀樹君) 地道な取組を幾つもされているということを伺いました。 様々な取組されているんですけれども、これは令和4年9月定例会で、吉池議員の質問に対する副市長の答弁ですが、令和3年に職員組合で行ったアンケートの結果、課長に対する評価が非常に低かったと。これはどうしてでしょうか。何が理由、原因で課長の評価が低かったのかお分かりであれば、お答えをお願いします。 ○議長(小玉新市君) 大内副市長。          〔副市長 大内保彦君 登壇〕 ◎副市長(大内保彦君) アンケートの結果は、私もこの前お答えをしたとおり承知しているのですが、どうしてかということになると、いろいろな要素が絡み合っているということで、なかなかこれだということは今のところ申し上げにくいんですが、その結果を踏まえて、これではいいわけがありませんので、それで一生懸命、今とにかく声をかけましょうと、私のほうは言っているところでございます。 部下から来るのを待っているのではなくて、課長から部下に声をかけてほしい。下からも、どんどん話し込めるようなそのような雰囲気を作ってほしいということを、いつもお願いしているところでございまして、有名な言葉で、「やってみせ、言って聞かせて、させてみて、褒めてやられば人は動かじ」という、連合艦隊の山本五十六さんの言葉があるんですが、それに続いてもう一つ山本五十六さん言った言葉で、「話し合い、耳を傾け、承認し、任せてやらねば人は育たず」ということも言っているんですね、その後ね。それはまさにこのとおりだと思いますので、その辺も考えてこういうことを頭に入れながら、頑張っていきたいと思っております。 ○議長(小玉新市君) 田中秀樹議員。          〔2番 田中秀樹君 質問席〕 ◆2番(田中秀樹君) 副市長が今おっしゃったことは、千曲市職員心得9か条の上司心得の中にも似たところがありまして、「聞き上手になれ、明確な考え、方針を示せ、やってみせ、やらせてみよう」と、このようなことも書いてあります。 市の取組を進めていただくとともに、課長同士でもやらされ感でない自主的な学び合いをぜひ進めていただきたいところです。 この質問をするにあたり、私もマネジメントについて改めて短時間ですが学習してみました。それによると、忖度不要で心理的安全性のあるフラットな組織ほど生産性が高くアイデアも出る。そのために、日々のコミュニケーションはもちろん大事で、例えば上司の言葉のかけ方をほんの少し工夫するだけでも、部下は上司が自分のことを見てくれていると感じたり、自分が仕事を通じて成長していると思えるとのことでした。 そして、上司の言葉のかけ方などは個人の資質によるものではなく、知らなかった、教えられなかったからできなかっただけということが多いようです。また、忙しさは優しさを奪うこと。睡眠不足の上司ほど部下に侮辱的な態度を取ることがデータによって明らかになっていますので、上司も部下も7時間以上の睡眠が取れるようにやらないことを決めるなど、上司がチームの仕事の仕方を改革することも必要だと思います。 組織の核は課長だとの掛け声だけではうまく進まないので、課長がよきマネジャーになれるよう、市には今まで以上に研修制度などの仕組みを整えていただきたいと思いますし、課長の皆さんには学びと実践によって、課の皆さんがこのチームならできる、頑張れると思える組織を作っていただければと思います。そのことを期待して、次の質問に移ります。 小項目2、採用で競り負けないための方策は。 少子化や労働力人口の減少により、公務員の採用も簡単ではなくなっています。幾つかの試験を併願して、千曲市にも合格したけれど、最終的には辞退し、ほかに就職してしまう方も多いと聞きます。意欲と能力のある人材に選んでいただくには、千曲市役所に魅力がなければなりません。 職場・就職先としての千曲市役所のアピールポイントは何でしょうか。また、そのポイントは採用試験を受けようとする方々にしっかり伝わっているでしょうか。以上について伺います。 ○議長(小玉新市君) 大内副市長。          〔副市長 大内保彦君 登壇〕 ◎副市長(大内保彦君) 千曲市役所の魅力は大変必要なことだと思っていますが、まず千曲市役所の魅力の前に、まず千曲市の魅力を高めることが重要だと考えております。これは、市民のための施策を進めることが千曲市で働きたいという意欲に結びつくものと思ったところでございます。 面接等で来た方いろいろ聞くんですが、どうして受けましたかというと、大体、千曲市役所がすばらしいという方もいるんですが、それ以前に千曲市のすばらしさ、温泉があるとか、自然があるとか、いろんなことを言って千曲市が気に入ったという方が非常に多いわけです。 ということは、今までいろんな施策をやっているわけですが、千曲市をよくする施策イコール新しい人たちも市役所で働いてもらうことに結びつくのではないかと考えております。 その上で働きやすい職場ですとか、あるいは子育てしやすい職場、それから先ほどから申し上げているとおり、風通しがよい職場を構築していくことが大切であると考えております。 また、セースポイントといたしましては、当然、この新しいすばらしい庁舎ができたものですから、こういうことも一つの魅力になると思いますし、また真面目でチームワークのよい職場というふうに私は感じておりますので、そういったことも働きやすいというようなアピールになると思います。 これをアピールする場というのは、なかなか限られているわけでございますが、ホームページですとか、あるいはインターンシップなんかを積極的に取り入れまして、体験をしていただいて、千曲市の働きやすいということをまた現場で体験していただきたいと考えております。 それともう一つ、いろんな最近は、千曲市の出身の方以外でも受ける方が多いんですが、そういう方にどうして受けましたかってさっきと同じで聞くんですけど、公務員を目指している方は割と専門の学校で勉強している方が非常に多くて、ほとんどと言ってもいいくらいやっているんですね。 そうすると、専門学校でやっぱり専門ですから、こういう市役所はどうだとかここはどうだとかいろいろ研究しているようなんです。その中での話を聞くと千曲市は結構いいというようなこともお聞きするんですね。 それと口コミというんですか、先輩、あるいは知っている方が千曲市役所にいて、非常にいいということも言っていただいたということも聞いていますし、そういった地道な口コミ的なとこでも、いい効果的だと思っていますので、それも踏まえて、今後も働いている職員が満足できるといいますか、働きやすいなと感じるような職場をつくっていきたいと思っております。 ○議長(小玉新市君) 田中議員。          〔2番 田中秀樹君 質問席〕 ◆2番(田中秀樹君) 千曲市役所を志望する方というのは、千曲市役所がどういうことなのか、もちろん専門学校で聞いていたりもしますし、あとは千曲市の魅力がそのまま採用力にもつながるということなんだろうと思いました。 公務員というもの自体は、今でも終身雇用が可能だとか、潰れない、安定しているといったメリットはあると思いますし、千曲市であれば、市町村であれば住民や現場により近いとか、転勤は千曲市ではあまりないだろうとか、新しくきれいな庁舎、また職員提案制度、自己申告制度などによって、自分がしたいことが実現できるかもしれませんし、自分がやりたい部署に、好きな仕事につけるかもしれない。こんなところも、千曲市役所のいいところなのかなと私は思いました。 会計年度任用職員さんを含む現役職員の満足度、向上が採用力ある千曲市役所につながると思います。川嶋議員の質問の中で少しありましたが、早期退職者や休職者が実は少なからずいるのではないかということであります。そういった方々から、今度はよからぬ評判が出ないように、職場の働き方改革、働きがいと働きやすさが両立した職場をぜひ目指していただければと思います。次の質問に移ります。 大項目3、財政規律の堅持について。 小項目1、事業のスクラップは。 千曲市議会では昨年から、予算審議をさらに充実させるため、当初予算説明会を始めました。その中では、主に担当課長より、新たに実施する事業、注目すべき事業、昨年度までも実施していた事業のうち拡充される事業を中心に説明をいただきました。 これら新規、注目、拡充事業を実施するためには、毎年度の予算編成方針にもあるように、スクラップ・アンド・ビルドの原則に基づき、既存事業のスクラップが行われることが重要です。令和6年度予算編成において、事業の見直しによりスクラップ、すなわち中止、または縮小されたもの、あるいは後年度に延期となったものはありましたか。事業の見直しの結果とその理由を伺います。 ○議長(小玉新市君) 北澤総務部長。          〔総務部長 北澤武彦君 登壇〕 ◎総務部長(北澤武彦君) 事業のスクラップは、についてでありますが、令和6年度予算編成において、予算編成方針に基づき事業の必要性を見極め、既存事業の見直しにより財源の確保に努めてまいりました。 中止した事業では、千曲市公共施設個別施設計画に基づき、旧更埴庁舎、粟佐分室、旧ふれあい福祉センターなどを廃止したため、これに関連する経費を削減いたしました。また、縮小したものといたしましては、補助金の在り方そのものを見直し、これまで行ってきた敬老祝事業補助金を、区・自治会が主催する敬老祝い会への参加者に応じた補助金事業とすることで縮減を図りました。 後年度へ送ったものでは、戸倉保育園改築事業になりますが、その理由といたしましては、戸倉保育園は現地建て替えの方向で検討されており、仮設園舎の用地確保や引っ越し、現園舎の解体などに時間を要することや、建設現場では担い手不足が深刻であり、ほかの保育園の整備状況を考慮しつつ、市全体の公共施設を円滑に進めるため、開園時期を1年先送りとさせていただきました。 ○議長(小玉新市君) 田中議員。          〔2番 田中秀樹君 質問席〕 ◆2番(田中秀樹君) 今、部長より主なもの、大きなものについて説明をいただいたと思います。ほかにも様々、実は中止、縮小、後年度に延期といったものがあるのだと思います。 3年間の社会実験から、令和6年度より通常事業となるシェアサイクル事業のサイクルポートは、令和5年度に13か所あったものが、利用の多かった5か所に集約されるということであります。こういったことでも、行政は前例主義だからか、あるいは影響を受ける市民、議会など各種に説明する責任、仕事が新たに生じるからか、一度何かを始めるとなかなかやめられないところがあります。 しかし、既存事業のスクラップによってやらないことを決め、将来ビジョン、文化伝承創造都市・千曲に合うものにお金を配分していくことは必須です。これをしないと、事業は増える一方になってしまいますから、今後もスクラップ・アンド・ビルドの原則に基づき、既存事業のスクラップを断行していただきたいと思います。次の質問に移ります。 小項目2、投資の見極めは。 財政規律を堅実するには、事業の必要性を見極め、選択と集中によって歳出の膨張を抑えなければなりません。世界的ベストセラー、金持し父さん、貧乏父さんで知られるロバート・キヨサキ氏は、自分のポケットにお金を入れてくれるものを資産、自分のポケットからお金を取っていくものを負債と定義しましたが、これを参考にすると、事業には使ったお金よりも入ってくるお金のほうが多くなることが期待できる投資と、入ってくるお金よりも使うお金のほうが多い消費(場合によっては浪費)がある、千曲市が稼ぐ地域になるためには投資が重要です。 令和6年度一般会計当初予算案は、総額309億5,000万円、平成30年度の313億7,000万円に次ぐ過去2番目の規模となっており、第三次千曲市総合計画内で示された財政計画とでは、既に大きな乖離があるほか、当初予算案を基礎とした今後5か年の中期財政資産は、令和5年度と6年度で大きく変わっています。 大幅増となった普通建設事業費などの投資的経費を賄うため、連動して地方債が増えていることが主な理由ですが、今後実施する事業が将来への投資といえるか否かの見極めはどのように行うのか、市の所見を伺います。 ○議長(小玉新市君) 栗原企画政策部長。          〔企画政策部長 栗原 力君 登壇〕 ◎企画政策部長(栗原力君) 投資の見極めについてでございますが、まず投資といいましても、民間企業と行政とでは大きな違いがあると考えられます。 民間企業の投資については、利益という金銭的な面が直接的な目的になると考えられますが、行政が実施する公共投資については、防災施設では市民の安全・安心への投資、保育園や小中学校施設では未来を担う子供たちへの投資、道路や公園などのインフラ施設では市民の住環境への投資、体育施設では市民の健康への投資になるなど、直接的な目的は市民が快適に暮らすことになると考えられます。 しかしながら、議員御指摘のとおり、金銭的な面を直接的な目的とした税収増につながる投資も重要であると考えております。このことから、市では産業団地への企業立地を進めること、そしてこれにより就労の場を確保することで、移住による人口流入も促し、市民税・固定資産税等の収入増加を図る政策を進めております。 なお、さきに述べました防災施設、保育園、小学校、道路、公園などの公共施設につきましても、直接的には税収の増が目的ではございませんが、長期的な視点に立ちますとこれらの施設の充実が、移住定住に結びつき、安定した財源・税収の確保につながると考えられますので、一時的には地方債という負債を抱えることになりますが、将来を見据えて、しっかりと整備を進めていきたいと考えております。 ○議長(小玉新市君) 田中議員。          〔2番 田中秀樹君 質問席〕 ◆2番(田中秀樹君) 地方公共団体は、住民福祉の増収を基本的な役割としておりますので、企業と同じではありませんが、市政経営というのであれば、事業の目的と効果を明確にし、お金を使った場合、投資した場合のリターンが大きいか小さいかを考えることは不可欠です。 また、人口増加から人口減少に転じ、日本社会は大きく変わっています。投資という言葉はもちろん、私たちがよく使っている発展や活性化、拠点といった言葉についても、それがどういうことを意味しているのか、解像度を高く、はっきりと定義しなければならないと思います。 最後に、市長にお尋ねいたします。市長が就任以来述べてこられた、ないものねだりではなくあるものを探しによって地域資源の磨き上げを行う。今あるものと地域の強みを生かす。こういった基本的な考え方は、私は大いに共感するところであります。 そこで、新たな投資、特に大型投資と、市長が述べてこられたないものねだりではなくあるものを探し、これらの関係をどのように整理されておられるのか、お聞きをいたします。 ○議長(小玉新市君) 小川市長。          〔市長 小川修一君 登壇〕 ◎市長(小川修一君) 今あるものを磨いて、ないものねだりよりあるものを探しということを言っております。その思いは今でも同じでありますが、その一方で、今までの千曲市があるものとして、例えば高速交通網の結接点ということで、高速インターチェンジ、そして姨捨スマートインターチェンジ、高速ジャクションがあると。 そして、国道18号など、道路の道路網が千曲市に集中している。交通の要衝というものは既にあるものでありますね。それが強みとして、その強みをさらに伸ばし生かすための取組が今回のスマートインターチェンジの事業化に向けての運動であったり、またそのアクセス道路となる一重山2号線の整備、そしてその先の一重山線の延伸ということを目指しております。 これは、田中議員の認識だと、それはないものねだりに聞こえるということのように、私は今取ったんですけれども、ないものねだりではなくて、今あるものをさらに伸ばすために必要な投資として考えております。 そしてその投資というのは、先ほど来、先日から代表質問でもお答えしたとおり、今この人口減少下において、人口減少、特に若い世代の減少が急速に進んでいると、そうした中で働く場所ですとか、あるいはその活躍の場、学びの場も含めて、若い人たちがこの千曲市の地で自分らしさを持ちながら、活躍できる場をつくらなければいけないというのが、今の思いでおります。 その方法としてインフラを整備して、魅力ある社会資本整備、都市基盤整備をする中で、産業振興であったり、学校の誘致であったり、そういったことを通じて、地域の活性化という言葉がよく分からないという話もありましたけれども、地域に多くの方が集まってきて、そこで活動することによって、消費も活発になりますし、また定住につながれば、市民税も増えていくと、様々な波及効果があるわけです。 定住人口、交流人口、そして関係人口、こういったものを生み出すものがインフラであるというのが私の考えでありますので、そうしたもので進めていることについては、今までのないものをねだりとあるものを探しということと、決して矛盾するものではないと私は思っています。 今あるものが、既にあるものをさらに伸ばすという考えですので、それはあるものをしっかりと探していく中で、やっぱりここが足りないねというのは、確かにないものといえばないものなんですが、そうではなくてその延長でさらに磨きをかけるという意味です。あるものの交通の結節点、要衝という強みをさらに生かすあるものをもっと伸ばしていくという考えであります。 そして、それと同時にインフラだけではなくて、これまでの地域資源、それこそ温泉だとか、棚田だとか、あんずとか、自然景観もそうですけれども、これまでの各産業を集積していますので、そうしたものをも伸ばしていきたい。 それはもう既にあるものですから、そうしたことを目指しておりますので、またそれぞれの大型事業、たまたま大型事業のタイミングが今重なったんですが、それは今までも市のほうでやろうとして決めていたことが足踏みしていたものなんですね。 特に総合運動公園とか、そういったものもそうなんですけれども、それがようやく動き出したということですので、私になって新しくこういったものを計画してやりましょうといったことでもないわけです。 行政の継続性の中で、ただ止まっていた、それをこの機会に思い切って、国体に合わせて整備をしていこうということも含めて、地域の今この縮小している世の中といわれている中で、千曲市は社会増を遂げているわけです。これは何よりも地域の利便性が評価されているということの表れですから、それをしっかり伸ばしていきたいと思っています。 いずれにしましても、あるもの探しをするということには変わりありませんので、先ほどの職員の採用にも関係しますけれども、千曲市の魅力をさらに高める取組を進めていきたいというふうに考えております。 ○議長(小玉新市君) 田中議員。          〔2番 田中秀樹君 質問席〕 ◆2番(田中秀樹君) 千曲市の魅力は何だろうなと考えたときに、やはり交通の要衝であるということは外せないというふうに思っております。ですので、私は新しい投資、新たな投資、大型投資が全てないものねだりであるとは思っておらず、特に一重山線に関しては、今こそチャンスが来たと思っているくらいであります。 今回、本定例会の一般質問では、千曲市の財政について心配する質問が幾つかありましたが、聞きながらふと思い出したことがあります。私の大学学部の後輩にあたる方が、企業勤務と市議会議員を経て、ある市の市長をしていたんですが、その方が話していたことです。その市では、中央官庁出身の方が前任者を後継する形で代々市長を務めていて、期待されるとおり、いわゆる中央とのパイプはあったのでしょうが、歴代市長が退職された後に残されたものは、多額の借金とほとんど枯渇した基金、身の丈を超えた箱物群だったと。 就任後、市長は歳入確保と歳出抑制を徹底することになるわけですが、千曲市においても大きな事業を実施しようとするとき、それが投資にあたるのか、消費や浪費にあたるのかの見極めは極めて重要です。現在の千曲市民だけでなく、未来を千曲市で生きる人たちのために、新たに施行された千曲市議会基本条例に基づいて、ますます精力的に活動していくことをお約束し、私の質問を終わります。ありがとうございました。 ○議長(小玉新市君) 以上で、本日の日程は終了いたしました。 これをもちまして、本日の会議を散会といたします。お疲れさまでした。                             午後4時52分 散会---------------------------------------...