令和 5年 6月 定例会(第3回)
--------------------------------------- 令和5年6月16日(金曜日
)---------------------------------------● 議事日程(第3号) 令和5年6月16日(金曜日) 午前10時 開議第1 一般質問(
個人)---------------------------------------● 本日の会議に付した事件……前記議事日程のとおり
---------------------------------------● 出席議員(19名) 1番 林 慶太郎君 11番 中村眞一君 2番 田中秀樹君 12番 倉島さやか君 3番 聖澤多貴雄君 13番 前田きみ子君 4番 宮下繁明君 14番 袖山廣雄君 5番 中村恒彦君 15番 柳澤眞由美君 6番 川嶋敬信君 17番 荻原光太郎君 7番 吉池明彦君 18番 和田重昭君 8番 北川原 晃君 19番 金井文彦君 9番 滝沢清人君 20番 小玉新市君 10番 飯島 孝君
---------------------------------------● 欠席議員(1名) 16番 和田英幸君
---------------------------------------● 説明のため出席した者の職氏名 市長 小川修一君 健康福祉部長 宮尾憲夫君 副市長 大内保彦君
次世代支援部長 荒井茂夫君 総務部長 北澤武彦君 経済部長 洞田英樹君
危機管理防災担当部長 建設部長 湯本永一君 横林伸一君 企画政策部長 栗原 力君 教育長 小松信美君
地域開発推進担当部長 教育部長 小岩成夫君 青木猛治君 市民環境部長 坂口和志君
文化創造担当部長 吉池光裕君
---------------------------------------● 事務局出席者氏名 議会事務局長 竹澤 勉君
議会事務局次長 岡田敏彦君 議事係長兼調査係長 小林一哲君 書記 池田貴広君
---------------------------------------午前10時 開議
○議長(小玉新市君) 定足数に達しておりますので、ただいまから本日の会議を開きます。 会議に入る前に、議員の欠席等について、事務局長をして報告いたさせます。
竹澤議会事務局長。
◎議会事務局長(竹澤勉君) 御報告いたします。16番、和田英幸議員は、所用のため欠席するとの届出がございました。
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△日程第1 一般質問
○議長(小玉新市君) 日程第1、一般質問を行います。 通告に基づき、順次発言を許します。 3番、聖澤多貴雄議員。 〔3番 聖澤多貴雄君 質問席〕
◆3番(聖澤多貴雄君) 議席番号3番、
自由政策研究会、聖澤多貴雄でございます。 一般質問2日目、通告に従いまして質問してまいります。 梅雨に入りまして雨の日が続いておりますが、本日は、災害を忘れないための防災の質問、
屋代南高校存続、
季節性インフルエンザワクチンの接種補助の下限拡大、そして子育て支援について、提案型も含めて進めてまいります。よろしくお願いいたします。 それでは、大項目1、
千曲川治水対策についてであります。 小項目1といたしまして、本年3月議会においての一般質問の中で、当6月議会にてお答えを頂くようお願いしていた案件がありますので、まずはこの質問から入らせていただきます。内容を説明させていただきます。 皆様御存じだと思いますが、千曲橋から粟佐橋間右岸にて、かなり大きな護岸工事が昨年11月から本年5月まで行われていた場所がありました。 この工事は、令和3年8月の豪雨災害で被害を受けたことに対する
災害復旧護岸工事でありました。延べ延長は180メートル、河床に木工沈床、
根固めブロック、コンクリートで基礎固めをして、護岸を
大型ブロック張りにした大工事でした。 この工事自体にも、後で疑問点がありますので質問しますが、今日お答えいただく場所というのが、お隣、僅か上流部に位置する箇所でありました。 遡ること、記憶に新しい令和元年、私たちの千曲市が全域で広範に被害を受けました。19号台風による
河川敷浸食箇所でありましたが、当時の2019年11月14日付新聞報道によりますと、河川敷の浸食は同事務所職員が定期巡回で2019年11月初旬に確認した。同事務所によると、長さ30メートルほど、幅2メートル余りにわたって浸食がありました。 19号台風が千曲市を通過する前には、堤防から千曲川まで約10メートルの河川敷があったといいます。さらなる浸食を食い止めるため、事務所は14日から16日にかけてブロックや石を詰めたネットを設置する応急工事を行う。 要は、僅か10メートルしかない河川敷が長さ30メートル、幅2メートルも大水に削り取られてしまったということです。しかもそれが応急工事だという記事でありました。この記事は、湯本部長にも御覧いただいたので御存じだと思います。 この新聞というのが、当時、大水害に見舞われた堤防を挟んだ住宅地にお住まいの住民の方々からの指摘でありましたので、3月議会の折に、データに基づいた科学的な根拠で回答を国土交通省に求めたという経緯でありました。 住民の皆様にとってみた場合、明らかに堤防河川敷が浸食、削り取られていること、当時の工事が新聞記事にあるように応急工事であったこと、その後、令和3年8月豪雨で、右岸直下が護岸に被害を受けて護岸工事がされたにもかかわらず、当該箇所は放置されたということで質問に至りました。 それでは、以上の経緯を受けて、本日は改めて住民の皆様御希望の科学的根拠による答えを求めて、以下の質問に入らせていただきます。 ①令和元年19号台風時の応急工事箇所は、このまま放置して本当に安全は大丈夫なのでしょうか。本年5月までやっていたお隣の
災害復旧護岸工事と同等に、河床最深部までの工事や
大型ブロック張りの工事は必要ではありませんか。 ②令和3年時の
長雨災害復旧工事護岸工事箇所で、対岸または周辺においての
大型ブロック張りが最上部まで施されているのに対して、上部を土の表面処理となっておりますが、今後予想される流水に耐えることができるのでしょうか。 ③ここに限らず、住民の皆様から危険性が疑われる箇所について、
危機管理防災担当部長との情報の共有、役割分担についてはどのようになっておりますか。 以上、説明と所見をお聞きするものであります。
○議長(小玉新市君) 湯本建設部長。 〔建設部長 湯本永一君 登壇〕
◎建設部長(湯本永一君) 千曲川右岸千曲
橋付近工事箇所についての1点目、
災害復旧護岸工事上流部はこのまま放置して大丈夫か。同じように最深部までの工事が必要ではないかについてでございます。 令和5年3月定例会でもお答えしましたが、御指摘の尾米川樋門の上流箇所は、護岸及び根固めが施工済みであり、下流側で行った
災害復旧工事箇所とは異なり、出水による被災を受けておらず、河岸が浸食されたという状況です。 河川管理者である
千曲川河川事務所で出水時も含め日常的に状態監視を行うなど、引き続き、適切な維持管理に努めていく旨を国からお聞きしております。 2点目の
災害復旧護岸工事は対岸または周辺において最上部までブロック張りされているが、土の表面処理で大丈夫かについてでございます。 対岸の野高場地区は、令和元年10月の
東日本台風出水により被災を受けたため、災害復旧工事が国により行われました。野高場地区は、令和元年出水時に堤防の川裏側(民地側)で漏水があり、その漏水対策として、川表側(河川側)に、当日の最高水位である堤防天端までの遮水シートと護岸ブロック及び川表法尻に鋼矢板打設を行ったとお聞きしております。 御指摘の
粟佐災害復旧工事箇所は、令和元年の出水による被災ではなく、令和3年8月の豪雨で河岸が洗掘され、根固めの木工沈床の流出と堤防護岸が被災し、その機能を失ったことから、既設護岸を全て造り直す災害復旧工事が行われたものです。 最後に、3点目の質問箇所など住民から危険性が疑われる箇所について、
危機管理防災担当部長との役割分担、情報共有についてはどうなっているかについてでございます。 危険性が疑われる箇所については、
危機管理防災課を統括する
危機管理防災担当部長とも常に情報共有を行っております。 また、出水期前の5月22日には、河川管理者である
千曲川河川事務所が主体となり、市の道路河川課と
危機管理防災課の職員、さらには千曲坂城消防本部、千曲市消防団の関係者が参加する中で、
千曲川重要水防箇所等合同巡視が行われ、出水期に備えて重要水防箇所や緊急用資材の確認を行い、有事の際に速やかに対応できるよう情報共有を行いました。 道路河川課は、堤防道路(市道)管理者であり、
危機管理防災課は水防担当者という役割分担はありますが、当括する建設部長と
危機管理防災担当部長とは緊密に連携し、
千曲川河川事務所などの関係機関とも連携、協力することで、緊急的な対応が取れるように備えております。
○議長(小玉新市君) 聖澤議員。 〔3番 聖澤多貴雄君 質問席〕
◆3番(聖澤多貴雄君) それでは、一つ一つ再質問に入らせていただきますが、まず、①の国交省のお答えについてです。データに基づいた科学的な根拠にてお答えくださいと、部長から国に要望をいただいた返答がこれでありますが、予想してはおりましたが、部長はどのような感想をお持ちでしょうか。
○議長(小玉新市君) 湯本部長。 〔建設部長 湯本永一君 登壇〕
◎建設部長(湯本永一君) 感想でございますが、市は河川管理者の立場にはございません。お答えできる範囲での答弁と御理解をいただきたいと存じます。 いずれにしましても、令和元年台風から、本年10月で4年が経過しようとしておりますけれども、被災された市民の方々は、大雨が降るたびに今でも不安を感じているとお察しをいたします。 不安を安心に変えるということは簡単ではございませんが、市では管理する河川や排水施設の整備を進めるとともに、遊水地の整備ですとか、河道掘削といった
信濃川緊急治水対策プロジェクトの促進に取り組んでまいりました。現在も取り組んでおるところでございます。 今後も、市では治水対策をしっかり進めることはもちろんですけれども、市民の皆さんに寄り添うことも忘れずに、少しでも不安が解消できるように努めていけたらと考えております。
○議長(小玉新市君) 聖澤議員。 〔3番 聖澤多貴雄君 質問席〕
◆3番(聖澤多貴雄君) 今の市民に寄り添うという言葉が、本当に市民の皆様にはありがたいと思いますし、それが伝わってこその市の対応だと思いますので、またよろしくお願いいたします。 現在の話、直下延べ180メートルの大工事をおいて、隣は応急処置で大丈夫なのかという疑問は残りますが、科学的な根拠は、もしかしたら大学の教授等のオーソリティーにお任せするほうが正しいかもしれませんし、千曲市の建設部長が住民の意見を2度、3度と国に要望していただいたのがこの答えであります。先ほど部長から住民に寄り添うという重要な御意見頂きましたので、またこれを監視しながら、引き続き監視、お願いいたします。 ②の野高場付近の民地の漏水があってという話なんですが、矢板も打って、堤防上部までコンクリートブロックで向こうのほうはされている。これは上部まで完璧な工事をされて、住民の皆様も安心されたと思います。 しかし右岸の説明で、令和3年豪雨で根固めの木工沈床と護岸の被害の修復は理解できますが、最上部まで、皆さんも御覧になれば、あそこを通って上の部分は全部土になっているんです。本当にそれで大丈夫なのかということが気がかりになるんですが、本当にそのままでよいのか、部長にもう一度お願いいたします。
○議長(小玉新市君) 湯本部長。 〔建設部長 湯本永一君 登壇〕
◎建設部長(湯本永一君)
災害復旧護岸工事のあった箇所につきましては、既設の堤防護岸は計画高水位まで積んでありましたが、令和3年8月の豪雨で堤防が被災したということで、護岸基礎を支える施設が流出したということで、既設の護岸全てを造り直す必要がございまして、災害復旧工事として、既設護岸と同じ高さまで復旧したものとお聞きしております。 河川事務所からは、計画高水位までの整備が一般的な施工とお聞きをしております。
○議長(小玉新市君) 聖澤議員。 〔3番 聖澤多貴雄君 質問席〕
◆3番(聖澤多貴雄君) 引き続き、監視をよろしくお願いいたします。 ③の
危機管理防災担当部長とも絶えず情報共有されていること、河川事務所が主体に道路河川課と
危機管理防災課の職員、千曲坂城消防本部と消防団が有事に備えた行動をされていること、住民の皆様にも、これは先ほどの答えの中で伝わったと思いますが、
危機管理担当部長からも一言お願いいたします。
○議長(小玉新市君)
横林危機管理防災担当部長。 〔
危機管理防災担当部長 横林伸一君 登壇〕
◎
危機管理防災担当部長(横林伸一君)
先ほど建設部長から答弁がありましたとおり、災害対応に当たりましては、常に部局間の情報共有を図るなど、適切に行っております。 また、水防活動におきましては、消防団、水防団はもとより、常備消防とも連携を図るなど迅速に対応してまいります。 いずれにしましても、市民の生命・身体及び財産の保護に向けまして、活動ができるように災害対応に万全を期してまいりたいと思っているところでございます。 また、河川等の氾濫等の洪水対応につきましても、危険性が疑われる場合には、住民の皆様に対しまして、高齢者避難、避難指示、緊急安全確保につきましても、迅速的に周知してまいるところでございます。 災害の情報につきましては、屋内放送をはじめ、防災メール等を最大限活用しながら、早めの早めの対応に努めてまいりたいと考えているところでございます。
○議長(小玉新市君) 聖澤議員。 〔3番 聖澤多貴雄君 質問席〕
◆3番(聖澤多貴雄君) もう一つ、湯本部長にお聞きしたいのは、令和3年のあの大洪水、工事中は川の中に相当山盛りの土がたまっていたわけでありますが、今はもう本当に平らになっていて、どこへ行ったんだろう、ただ戻しただけなのかということも考えられますが、若干は外へ出したんだろうと思いますが、そこら辺の量はどのくらい運び出したかというのは分かりますか。
○議長(小玉新市君) 湯本部長。 〔建設部長 湯本永一君 登壇〕
◎建設部長(湯本永一君) 約3万立米の土砂を搬出したとお聞きしております。
○議長(小玉新市君) 聖澤議員。 〔3番 聖澤多貴雄君 質問席〕
◆3番(聖澤多貴雄君) 3万立米というのはどのくらいかというのは、トラック何杯、まあそれは結構でございます。あれだけきれいに整えていただいたこと、やはり河床は掘っていただかないことには、これから災害に来ても大変だと思いますし、千曲橋直下付近はステップ5の場所かと思います。 確かに下流域から掘削、取り除いてくることにはなっているかと思いますが、これから遊水地、背割り堤の工事が進むにつれて、河床が掘っていないことには、遊水地、背割り堤の機能が発揮できないと思いますので、そこはこれからもくれぐれも国交省にはお願いしていくということでよろしいでしょうか。
○議長(小玉新市君) 湯本部長。 〔建設部長 湯本永一君 登壇〕
◎建設部長(湯本永一君) 先ほどの御質問の3万立方メートルですけれども、トラックに換算しますと約6,000台ぐらい搬出されているということになろうかと思います。 それと、河道掘削につきましては、今までも千曲市とすれば、雨宮の産業団地、
八幡東産業団地に積極的に土砂の受入れを行っております。これからもそういったことを協力しながら、しっかり進められるように協力してまいりたいと考えております。
○議長(小玉新市君) 聖澤議員。 〔3番 聖澤多貴雄君 質問席〕
◆3番(聖澤多貴雄君) やはり、そういうことが住民の皆様にも伝わっていきますし、今も両部長から、住民に寄り添ってという意見を頂きましたので、今後ともよろしくお願いいたします。 それでは、小項目2、関連になるとは思いますが、遊水地整備・背割り堤についての質問であります。 去る5月25日、
埴生遊水地整備は起工式が行われ、背割り堤とともに令和6年度中の完成を目指し工事に入りました。 令和元年10月、
東日本台風豪雨水害では、
信濃川水系上流域を中心に記録的な豪雨となり、堤防の決壊や千曲市内においても、越水氾濫や内水氾濫による家屋の浸水など甚大な被害が発生しました。 これを受けて国は令和2年1月に
信濃川水系緊急治水対策プロジェクトを策定し、国、県、市町村が連携して防災・減災対策を進めてまいりました。 千曲市では、埴生遊水地、平和橋遊水地を計画しており、霞堤内を事業地として遊水地としての器を整備して、貯水容量を確保いたします。 また、埴生遊水地では、洪水時に東林坊川の逆流により浸水被害を防ぐために背割り堤を整備し、
バックウオーターを、背水位を下げることが可能になります。 以上が一連の仕組みですが、いよいよこれで工事も具体的な段階になりましたので、幾つかの質問に入ります。
①ゴルフ練習場を取得し予定地となりましたが、その容量、効果はどのような変化があるか。
②ゴルフ練習場取得に伴い、東林坊川の位置・流れはどのような設計になるのか。 ③東林坊川を堤防道路に沿う流れにした場合、近隣の運輸会社付近では越水もありましたが、上流よりの予想外の大水に対して堤防道路のかさ上げも必要ではないかと思いますが、それはいかがか。 ④完成後の遊水地内の有効な後利用も同時に考えていただきたいのですが、いかがか。
⑤背割り堤防内の設計ですが、今はプール・グラウンドの利用者の駐車場等にも使われておりましたが、その後はどうなるのか。
⑥平和橋遊水地の進捗状況についてもお伺いいたします。
○議長(小玉新市君) 湯本建設部長。 〔建設部長 湯本永一君 登壇〕
◎建設部長(湯本永一君) 遊水地整備・背割り堤についての御質問でございます。 1点目の
ゴルフ練習場を取得し予定地となったが、その効果と容量はどう変化するかについてでございます。 埴生遊水地の事業範囲は、短期間での移転が困難である大型事業所を除いた範囲にて計画を進めておりましたが、このたび、
ゴルフ練習場の運営事業者から遊水地事業の重要性に御理解を得て、御協力をいただけることになりました。 埴生遊水地の容量は、
ゴルフ練習場を含め、貯水容量は約30万立米と承知しております。近年の気候変動による水害の激甚化、頻発化する中、遊水地の貯水量が大きくなることは、治水上効果が向上するとお聞きをしております。 2点目の
ゴルフ練習場取得に伴い、東林坊川の位置についてどのような設計になるかについてでございます。 東林坊川は
ゴルフ練習場の東側、堤防道路沿いに付け替えることとなります。 3点目の東林坊川を堤防道路に沿う流れにした場合、上流からの予想外の大水に対して堤防道路のかさ上げもするべきではないかについてでございます。 東林坊川につきましては、
埴生遊水地整備によって現在の千曲川との合流付近と
ゴルフ練習場に隣接する一部を堤防道路沿いに付け替えを行います。 堤防道路は千曲川の堤防であり、東林坊川の付け替えにより形状を変更するものではないとお聞きしております。 東林坊川と千曲川本川の合流部は、背割り堤を整備し、今までより下流に約500メートル合流位置をずらすことで、霞堤内で約1メートルの水位低下が見込まれており背水(下流での水位の変化の影響が上流に及ぶこと)の影響を低下させる効果があることから、
遊水地整備区間内では、議員御指摘の大水によっても堤防道路と周囲堤の間で流れ下るものと考えます。 4点目の完成後の遊水地内の有効な後利用も同時に考えていただきたいについてでございます。 遊水地内の有効活用でありますが、国と調整を図り、一部菜園を整備する計画としております。また、菜園以外の土地につきましては、例えば、公園整備の検討を進めていく予定でおります。いずれも、地元の皆様と連携し合意形成を図りながら進めてまいりますので、御理解、御協力をお願いいたします。 5点目の背割り堤内の後利用についてでございますが、背割り堤内については、東林坊川が敷地のほとんどを占めることから、利活用できるスペースはございません。 最後に、6点目の平和橋遊水地の情報・状況についてでございます。 今年2月に地権者説明会を開催し、事業計画や
地権者アンケート調査の結果をお示しするとともに、用地買収方式で事業を進めていくことを説明し、御理解をいただいたところでございます。 代替地の希望者も多数いることから、市では、市報やホームページで代替地を提供いただける方へ情報を募り、代替地候補地の整理をしております。その情報を基に、今後、代替地希望者と具体的な調整を行う予定としています。 国では、今後、幅杭の設置を行い、その後、用地協議に向けた準備を進め、順調にいけば、用地協議を今年度秋頃より行うよう進めているものと承知をしております。 また、遊水地整備に併せて行う浸水対策につきましても、現地調査や周辺住民からの聞き取りにより計画をまとめている状況とお聞きしております。 今後は、周辺住民に向けた説明会を国とともに開催し、遊水地整備及び浸水対策に関して、さらに理解を深めていただけるよう努めてまいります。
○議長(小玉新市君) 聖澤議員。 〔3番 聖澤多貴雄君 質問席〕
◆3番(聖澤多貴雄君) 今御説明の小項目2に対しても、お聞きしたい部分がありますのでお願いいたします。
ゴルフ練習場を取得したということで、容量が30万立方メートル。面積は聞き忘れたかもしれませんが、資料によると10ヘクタールくらいと見ていますが、これは当初の何倍ぐらいになったかというのはお分かりですか。当初の予定のものよりは、
ゴルフ練習場を取得することによって容量は増えたんだと思いますが、どのくらいな規模くらいにはなったか、それをまずお聞きします。
○議長(小玉新市君) 湯本部長。 〔建設部長 湯本永一君 登壇〕
◎建設部長(湯本永一君) 埴生遊水地の容量につきましては、先ほど約30万立米という答弁をさせていただいたところでございますが、
ゴルフ練習場を含まない容量としましても、26、27万立方メートルの容積がございました。 したがいまして、以前から、これを約30万立方メートルということでお知らせをしていたところでございます。 面積につきましても同様で、約10万平方メートルということで表現する中で御理解をいただければと思います。
○議長(小玉新市君) 聖澤議員。 〔3番 聖澤多貴雄君 質問席〕
◆3番(聖澤多貴雄君) それでは、堤防道路のかさ上げですが、ここは、令和元年の大水のときには、あそこ近くの運輸会社の堤防道路から越水したり、あそこの近くの会社から霞堤が決壊して大惨事を招いたという経緯があるんです。 今回、東林坊川を堤防道路沿いに付け替えるというお話であります。まだ2シーズンくらいは現状のまま、遊水地、背割り堤の機能が発揮しないまま進むわけでありますが、もし大水、食品会社のところに水門がありまして、あれを全てとは言いませんが、多くを東林坊川に流れた場合、そこら辺の対策は市でも考えていらっしゃいますか。
○議長(小玉新市君) 湯本部長。 〔建設部長 湯本永一君 登壇〕
◎建設部長(湯本永一君) 議員御指摘の運送会社付近での越水という部分につきましては、そのほとんどが千曲川からの背水、逆流であったと認識をしております。 東林坊川は、そういったおそれもあるかもしれませんけれども、災害発生直後に大型土のうを設置してございます。これは、千曲川からの背水に備えるためであります。 また、現在河道掘削は、千曲市より下流側で大分進捗している状況もございます。恐らく水位の低下も見られると考えております。このことから東林坊川の内水氾濫もある程度は抑えられてくるものではないかと思います。 いずれにせよ、できることにはハード面では限界がございます。ソフト面の対策も進めることが重要で、引き続き、治水対策にしっかり取り組んでまいりたいと考えております。
○議長(小玉新市君) 聖澤議員。 〔3番 聖澤多貴雄君 質問席〕
◆3番(聖澤多貴雄君) 引き続きよろしくお願いいたします。 この2シーズンというのは、工事も始まりますし、とても無防備な状態でありますし、工事がどういう状況で進んでいくかも分かりませんので、国とも連絡を密にいたしまして、そういう危険を取り去っていただくことをよろしくお願いいたします。 再質問になりますが、遊水地内の後利用、先ほどの答弁でも、完成後の利用についても前向きな、例えば公園整備等の検討を進めていく予定でおりますという話になりました。これは本当に地元としてはありがとうございます。感謝であります。 たまたま私ども隣接の新田区長が埴生地区の区長会長でもありますし、その区長皆様ともお話ししてよい方向にいけばいいと思いますので、また検討させていただきたいと思います。この6月18日は私ども第1回地域づくりになりますので、そういうことも含めて検討させていきたいと思います。 それと先ほど背割り堤内、今はプール等の駐車場となっておるんですが、それが車の置場がなくなってしまうとなると、プールの利用者、または中央公園の利用者の車は今後どうなっていくかというのは検討されておりますか。
○議長(小玉新市君) 小岩教育部長。 〔教育部長 小岩成夫君 登壇〕
◎教育部長(小岩成夫君) プールの駐車場でございますけども、ただいまお考えにあったスペースについて、数十台のスペースが駐車場ございました。 今シーズンについては、プールの南側中央公園グラウンドの芝生部分の外野スペースを一旦使っていただく駐車のスペースということで考えてございます。
○議長(小玉新市君) 聖澤議員。 〔3番 聖澤多貴雄君 質問席〕
◆3番(聖澤多貴雄君) そうなりますとグラウンドの中に車を置くということですので、恒久的に駐車場を用意しているということでは今のところないということですかね。 その台数とか、すごくあそこの駐車場ですと限られるものですから、そこら辺はこれからの検討ということになりますか。
○議長(小玉新市君) 小岩教育部長。 〔教育部長 小岩成夫君 登壇〕
◎教育部長(小岩成夫君) 確かに相当数の台数が一定確保必要になります。あの周辺にも台数の確保といった適地というのはなかなか難しい現状がございますので、可能な部分、検討を十分させていただきますけども、まずは一旦、ここについては、グラウンドの駐車ということで当たりまして、この先、何とか確保できるスペースについては改めて考えてまいりたいと思います。
○議長(小玉新市君) 聖澤議員。 〔3番 聖澤多貴雄君 質問席〕
◆3番(聖澤多貴雄君) 確かに中央公園グラウンドも、そのことによって今シーズンは利用の制限がかかっているかと思います。 野球の方々、またはプールのシーズンは車が確実に多くなるということは言えますので、それはまた課題としてよろしくお願いいたします。 先ほどの平和橋遊水地の御説明がありましたが、住民の皆様の意に沿う形での解決を望みます。それが、たしか両方とも令和6年度中の完成の予定でありますが、そこはいかがでしょうか。そこはそのまま進む予定で大丈夫ですか。
○議長(小玉新市君) 湯本部長。 〔建設部長 湯本永一君 登壇〕
◎建設部長(湯本永一君) 平和橋遊水地、埴生遊水地と比較しますと、多少の遅れは見られておりますけれども、現在のところ、
千曲川河川事務所から全体計画の延長という話は聞いておりません。また、そのような情報があったときには、速やかにお知らせしてまいります。
○議長(小玉新市君) 聖澤議員。 〔3番 聖澤多貴雄君 質問席〕
◆3番(聖澤多貴雄君) いずれにしましても、用地の取得等々は住民の皆様とよくよく意に沿った形で進めていただきたいと思います。 それでは、大項目2、
屋代南高校存続についてであります。 昨年5月、長野県教育委員会は県立高校第2期再編第三次案を公表し、屋代南高校の普通科・家庭科と更級農業高校の農業科、松代高校商業科を長野千曲総合技術新校(仮称)として立地は未定といたしました。そして、本年令和5年1月、その案を取り決定したという流れになっております。 それでは、質問に入らせていただきます。 ①総合技術高校として統合されることは決まりましたが、高校再編について、今まで千曲市は
屋代南高校存続問題をどのような運動、どのような活動をしてきたのか、時系列に沿って詳しく説明をお願いいたします。 市民も内容が分からない方がいらっしゃいます。どういう経緯があって現在に至ったのかをお答えください。 続けて、質問②も入ります。 これから懇話会が始まりますが、内容について、現時点お分かりのところを説明ください。 そして③、これは提案になりますが、そうは言ってもまだまだ5年、6年は屋代南高校として続きます。学校を残せ残せと言うだけではなく、千曲市として、または経済団体として、または同窓会や市民を巻き込んだ形で学校を後押しするような活動をしたらと考えますが、所見をお伺いします。
○議長(小玉新市君) 小岩教育部長。 〔教育部長 小岩成夫君 登壇〕
◎教育部長(小岩成夫君) 1点目、高校再編について、千曲市は
屋代南高校存続問題に対しどのような運動、活動をしてまいったかについてでございます。 昨日、川嶋議員に対する答弁と重なるものもございますが申し上げます。 令和元年8月から3年7月まで、旧第4通学区内の将来を見据えた高校の学びの在り方について、地域から県教委に提案を頂くことを目的として、県教委が設置をしました旧第4通学区の高校の将来像を考える地域の協議会が8回にわたり開催をされました。 この協議会での検討、議論をもちまして、旧第4通学区の高校の将来像についての意見・提案書がまとめられまして、令和3年8月、同協議会から長野県教育長に意見・提案書が提出をされました。 全8回にわたる協議会では、長野市、千曲市、坂城町から市長、町長、教育長をはじめ、学校、PTA、産業界の代表者、学識経験者皆様が参加をされました。 そこでは、未来を担う全ての子供たちにとって有意義な魅力ある学びの場の整備と今後の高校配置に関する意見が重ねられまして、各高校の特色、現状、在籍生徒数や応募状況、中学校卒業者の進学現状などの検証がされました。 小川市長は、令和2年12月の第4回協議会から参加をしております。 県教委への意見・提案書の素案内容をまとめ上げる段階において、小川市長と小松教育長からは、様々な角度から素案に対する意見、修正点を申し上げ、特に素案には記述がなかった、「工業、福祉、情報など具体的な学科名」を明記すること、そして、「旧第4通学区に多部制・単位制高校の設置」を明記することを強く訴えまして、その結果、最終案に反映させることができました。 また、適時開催をされております屋代南高校を発展させる会におきましては、県教委への要望書提出内容や高校再編基準の確認、三次案の検証などを会として御議論いただく中で、市内県立高校2校の配置の確保、時代のニーズに応え、魅力のある学校として何らかの形で、今ある場所に学校を残すための活動を続けてまいることを確認いたしております。 続きまして、2点目、新校再編実施計画懇話会の内容、メンバー構成でございますが、長野県教育委員会では、新校再編実施計画懇話会開催要領を定めておりまして、統合新校ごとの再編実施基本計画の策定に当たり、再編対象校に加えて、対象校が所在する地域の意見を聞くために、新校再編実施計画懇話会を設置、開催するとしております。 会議の事項といたしまして、懇話会では、1つ、学校像、教育方針等に関すること、2つ、校地・施設・設備等に関すること、3つ、管理運営等に関すること、4つ、教育内容等に関すること、5つ、その他、県教育委員会が必要と認める事項に関すること等、意見交換を行うとしております。 構成員につきましては、統合となる対象校の学校の関係者(学校長、教師職員等)、そして、自治体・産業界・地域・同窓会・PTA・学校関係者・生徒等としております。長野県内他地域の当該懇話会の構成を見ますと、委員の数は30名を少し欠く程度でございます。 県立高校の再編・整備計画の最終案となる第三次案の決定を受け、今後、県教委により設置をされます旧第4通学区新校再編実施計画懇話会では、(仮称)長野千曲総合技術新校の学校像、活用する校地や校舎、設置学科についての意見を交わし、議論を深めていくこととなります。 懇話会の開催でありますが、現時点ではまだ、県教委からは懇話会開催の連絡は頂いておりません。 当然のことながら、今後の懇話会におきましても、千曲市として、これまで県教育委員会や県議会に要望してまいりました千曲市での県立高校2校の配置を確保し、適正な学校配置による教育の機会均等を図ること、そして、あらゆる可能性を排することなく、魅力ある学校像を地域とともにつくり上げていくことなどを訴えてまいります。 3点目の千曲市、企業、同窓会などが屋代南高校を支えるための組織や基金を設立して、学校を後押しするような活動をしたらどうかでありますが、今後、懇話会の場におきまして千曲市として、「市内での県立高校2校の配置を確保し、適正な学校配置による教育の機会均等を図ること」や「時代のニーズに応える魅力ある学校として屋代南高校を存続させること」を最優先に訴えてまいりますけれども、学校存続に思いを寄せられます様々な関係各位が参画をされます屋代南高校を発展させる会もございますので、組織・基金についてもその中での幅広い議論も必要だろうかと存じます。 千曲市自らができることでございますが、今月6月1日付、信濃毎日新聞に小諸市の高校再編実施計画懇話会において、地元住民、企業関係者と生徒との連携、活動を図る場として、それを設置するとした地域連携を軸にした支援策が提案されたと報道がありました。 魅力ある学校像を地域とともに創り上げていく、再編成整備計画にございます「地域との共学共創の在り方」、この視点は有意義なことであると承知しておりますので、今後の参考にさせていただきたいと存じます。
○議長(小玉新市君) 聖澤議員。 〔3番 聖澤多貴雄君 質問席〕
◆3番(聖澤多貴雄君) 今も部長から説明いただきまして、今までの経過ということの内容につきましては、私が求めていたものは時系列で一つ一つ最初からどんな経過をたどってきて現在に至るかということを、議事録に残すことによって市民の皆様がこういうことを今までやってきたのだと、今これから懇話会に望む姿を皆さんに分かっていただこうかと思ってお願いしました。 でも、今日この中で結構詳しく内容に触れていただいてあります。地域協議会で私も見させていただきましたが、市長も教育長も、ぜひ千曲市にという内容で、強く、強く教育長もおっしゃったことを思い出しますし、市長も協議会の中では千曲市の立場をよくよく説明していた姿も記憶にあります。 内容はこのようなことで結構ですが、文章にしてしまうとどんな流れかというのが、いま一つかめないところもありますので、次回になるか分かりませんが、時系列という部分で議事録の中に残しておきたいということが、私の今日の趣旨でありました。 また後ほど御意見いただければありがたいと思います。 それと、今、懇話会のメンバーということでも御説明ありましたが、昨日も市長がもしかしたら入るよしの話も確定ではないのかもしれませんが、懇話会では今までの経過を基に千曲市の主張を限りなく主張していただいて、大変ここの地域というのは難しい部分がありまして、長野市と千曲市にまたがっておりまして、そこら辺がどんなメンバーが決められてくるかによっても違いますし、やっぱり千曲市の主張は必ず述べてきていただきたい、そこがお願いしたいところであります。 3番目の、先ほども小諸義塾の話がございました。小諸市の場合はもう小諸市内の高校が一つになるという話なので、小諸市の発展のためにはそれはもうベストでありますが、先ほども言いましたように千曲市の場合は、更級農業、松代高校という3校の、そこで立地がどこにされるか、また内容もどうなるかという難しい問題があります。 小諸の場合はもう一つのほうに向かって小諸市が一つになり、県と協力してという内容でありまして、私も過去令和3年とか4年にお願いしてきたのは、高校を残せということもそうですが、汗をかくことということも一つ、態度として示すことも必要ではないか。それには高校の問題ではありますが、先生の加配の補助とかそういうものに対しても必要。千曲市はやっているねというそこら辺を見せていくことも一つ、経済界の力を借りることもありますでしょうし、同窓会の皆さんは同窓会でできることを主張していく。みんなでやっていく、一つになってやっていくことが大変重要ではないかと、それを県は見ているということでお願いしました。では、市長お願いいたします。
○議長(小玉新市君) 小川市長。 〔市長 小川修一君 登壇〕
◎市長(小川修一君) 屋代南高校の問題については、これまでも再三、聖澤議員を始めとする何人かの議員の方に御質問いただきまして、その都度できるだけ分かりやすい形ということで、教育長または教育部長、そして私がそれぞれ答弁して議事録には残っておりますので、同じことをまた御質問されて議事録に残せという趣旨はちょっといかがなものかと思いますが、市民の方に分かりやすく説明を心がけてきたつもりでありますが、もう一度ということであるので簡単にお話しいたします。 私の記憶の中では平成29年頃に「学びの改革基本構想」というものがありまして、そして市がどうこうというよりは、そもそもこの問題は県立高校の再編です。人口減少で公共施設の在り方など県でも考える中で高校再編は避けて通れない、このことはもう皆さん十分に御理解いただいていると思います。 そうした中で、県で県立高校の適正な配置とか、新しい学びの学科をどうするかという構想をまとめてきた。そして、千曲市においても平成30年に入った頃ですけれども、県教委主催の地域の説明会が2回ほどありました。私、当時、県議会議員だったので、そこも出席したことを覚えています。 そのときから非常に関心あるいは危機感を持っている市民の方はそこにも参加されて、そうした中で「屋代南高校を発展させる会」というものが活動をしてまいりました。中心は同窓会、そしてPTA、議会の中の非常にそうした問題に取り組もうと思っている熱意のある方、産業会の代表といった、いわゆる市の地域の主な方が入っていただいて、千曲市という自治体が何かそういう運動をするということではなくて、先ほどまさに聖澤さんが御提案されたような幅広い皆さんが集まって何とか連携して屋代南高校を単なる存続ということだけでなく、発展をさせていく、新たな学校像を作るということで活動を始めてきたということであります。 その間の活動としては、どういう形の学校、学科構成がいいかということも勉強もして、県教委にただ要望するだけでなく、提案をする中で議論を深めて学び合ってきたところであります。 そして、私が令和2年11月に市長になりましたので、途中参加になりましたけれども、令和2年12月から先ほど申し上げた県教委主催の旧第4通学区の地域懇談会というところに、市長ということで参加をさせていただいております。 1回目から3回目までの議論の進め方は私よく承知しておりませんけれども、4回目からは、千曲市としての考えをお伝えして、ただ、学校名を出せないという会議でしたので、この地域に必要な学校であるということを遠回しにお話をすることが精いっぱいだったのですが、その中ではできるだけのことをやってまいりました。 その間も、屋代南高校を発展させる会としても、私が会長になりましたので、会長交代時に、また新たに県と教育委員会、そして県議会にそれぞれ要望とか請願をさせていただいたということであります。 それ以降の動きについては、聖澤議員も南高校を発展させる会にお入りいただいていますので、十分に御承知のことと存じます。もう第三次の計画の案が年明けに決まりましたが、これは過去を振り返って、南高校が総合技術新校になるということは、これはもう計画案が確定している中で、今後はどの場所に、どういう学科の学校を残すかということが、これから始まる懇話会の中で議論されるということであります。 したがいまして、これまでの活動について振り返ってみますと、千曲市という自治体として何かやってきたということは性質上ありませんでしたけれども、自治体の代表の市長が各会議に出席したり、あるいは要望をするという中で、千曲市としての活動をしてきたと御理解をいただきたいと思います。そして、今後の懇話会は県教委が主催するものでありますので、詳細については、先ほど部長が答弁した以上のことは、こちらも情報がありません。 そうした中で、これから分かる範囲で御説明してまいりたいというのは、昨日、川嶋議員への答弁でもお答えしたとおりでありますので、御理解をいただきたいと思います。 こちらでいろいろなお話をしても、結局、関心のある方は非常に興味を持って聞いていただいていますが、そうでない方も一部いらっしゃるようなまだ雰囲気がありますので、決してそうではなくて、千曲市全体の将来の若い人たちの活躍の場をしっかりと確保するという面でも、千曲市全体で市民挙げて応援できるようなムードもつくっていきたいと思っています。
○議長(小玉新市君) 聖澤議員。 〔3番 聖澤多貴雄君 質問席〕
◆3番(聖澤多貴雄君) 今日、1でお願いした事項というのは、時系列と申しましたのは、発展させる会は育てる会から何年に発足して、発展させる会になって、その中での行動を時系列に表していただくと議事録に残りますので、一遍に分かるという趣旨でお願いしたものであります。いずれにしましても、一回一回の内容というのは、いろんな意見がありましたし、それに影響されることはなく、時系列だけをまず求めて、その内容で今日は質問したものであります。 今、御説明いただいたように、これからは懇話会の中でお話をされていくことでありますし、何とか南高校が残るような方向に持っていっていただきたいと思いますので、まだメンバーは決まっていないということでございますが、でも、そろそろ決まる時期だと思いますので、決まった方々には、千曲市が南高校が残っていくことを最前提に進めていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。 それでは、次の質問、大項目3、
季節性インフルエンザワクチン予防接種の費用補助についてであります。 長らく続いた新型コロナウイルス感染症の流行後、マスクの装着や会食の減少で季節性インフルエンザの感染者が激減していました。しかし、新型コロナウイルスの2類から5類への移行に伴い、対策の緩和や集団免疫の低下などから、季節性インフルエンザの集団感染の可能性もあり得ると指摘されています。13歳未満のお子さんの季節性インフルエンザ予防接種については、2回の接種が必要となります。各御家庭にとっても大きな負担になっております。 予防接種には、予防接種法に定められた定期接種と、それ以外の任意接種があります。そして、定期接種の中でも全額公費で受けられるものや、一部公費負担である分類の高齢者のインフルエンザについては、個人負担を抑える金額になっております。一方で、小児のインフルエンザは同じインフルエンザであっても定期接種ではなく、任意接種に位置づけられており、公費負担するかについては各自治体の判断に任されております。 それでは、お聞きいたします。 ①千曲市の現時点での新型コロナウイルス感染症と季節性インフルエンザの感染状況はいかがでしょうか。また、今後の予想について説明ください。その中で新型コロナウイルスのワクチン接種についても、現状と今後について説明ください。 ②千曲市の季節性インフルエンザ予防接種の子供たちの補助について、現在の状況について御説明ください。 ③年齢を下限拡大した場合予想される金額はどのくらいか。 ④費用対効果はあきらかと考えますが、補助は下限、年齢拡大についての御所見をお聞きいたします。
○議長(小玉新市君) 宮尾健康福祉部長。 〔健康福祉部長 宮尾憲夫君 登壇〕
◎健康福祉部長(宮尾憲夫君)
季節性インフルエンザワクチン予防接種の費用補助について、1点目の、現在の千曲市の新型コロナウイルス感染症と季節性インフルエンザの感染状況についてでございます。 現在、市町村ごとの集計は行っておりませんが、長野保健所管内の今月6月5日から11日までの直近1週間の定点把握感染症届出状況によると、新型コロナウイルスは24人、季節性インフルエンザは1人でございます。 次に、新型コロナウイルスワクチン接種の状況につきましては、5月31日現在、65歳以上の方の接種は3,210人、接種率は17.3%、また、12歳から64歳以下で基礎疾患を有する方や医療従事者等の方の接種は149人、接種率は0.5%となっております。 今後の対応につきましては、季節性インフルエンザ及び新型コロナウイルス感染症ともに感染状況の変化や変異株の発生等、迅速で正確な情報提供ができるよう、引き続き、国・県の動向に注視をしてまいります。 2点目の、インフルエンザワクチン予防接種の子供への補助につきましては、平成27年度より、中学生・高校生を対象に接種費用のうち1,000円の補助を開始し、令和2年度には、小学生まで対象を拡大しました。令和4年度の中高生は949名、小学生は1,053名が接種を受けております。 3点目の、年齢を下限枠に拡大した場合の予想される金額につきましては、接種1回分1,000円の補助をゼロ歳から6歳まで対象とすると約300万円、また、接種2回分2,000円の補助をゼロ歳から6歳まで対象とすると約600万円となります。 さらに、現在1,000円の補助を受けている小学生のお子さんも2回分の補助をする場合は、追加で約300万円必要となりますので、拡大分の金額は合計いたしますと約900万円となります。 4点目の、
季節性インフルエンザワクチン補助年齢下限枠拡大についてでございます。 小児に対する
季節性インフルエンザワクチンは、予防接種法上の任意接種として位置づけられております。今年度は、同じく任意接種と位置づけられております、おたふくかぜワクチンにつきまして、1歳のお子さんに対し、1回3,000円の補助を新たに開始をいたしました。おたふくかぜは、感染すると合併症を発症するなど危険な病気であるため、国においても、任意接種から定期接種への変更が検討されているワクチンです。
季節性インフルエンザワクチン接種の補助年齢の拡大につきましては、各御家庭の負担も大きいかと思われますが、他市の状況も踏まえ、今後研究をしてまいりたいと思います。
○議長(小玉新市君) 聖澤議員。 〔3番 聖澤多貴雄君 質問席〕
◆3番(聖澤多貴雄君) 小児の場合は、現在、小学校1年生、学童で線引きされているという状況で2回とも任意接種で負担が大きいということ。お子さんの場合は先ほどもおたふくかぜのお話ありましたのが、インフルエンザ脳症のことも考えられますので、やはり小さいお子さんはそれにかかった場合に一生を台無しにするということも考えられますので、部長も鋭意検討していただいて前向きに考えていただきたいと思います。 確かに、今、数字金額の問題も出てきましたので、千曲市の財政とも相談になると思いますが、やはりインフルエンザ脳症、また幼稚園、保育園に至っては、行けばすぐにうつってくるような状況も見受けられますし、昨月の上田地域ではかなりインフルエンザで学級閉鎖の問題もあったように聞いております。前向きに検討していただきたいと思います。 それでは、大項目4、子育て支援・少子化対策についてであります。 政府は6月13日、「こども未来戦略会議」において、次元の異なる少子化対策の方針を公表いたしました。児童手当の所得制限を撤廃し、高校卒業まで支給の延長、第3子以降は、ゼロ歳から高校生まで月額3万円を支給、令和8年をめどに出産費用の保険適用支援策、奨学金の拡大、学校給食無償化への調査、就労要件を問わない誰でも保育所を利用できる「子ども誰でも通園制度」の導入などなど、具体的な施策として公表されました。 ただ、施策の裏づけとなる財源については、徹底的な歳出改革を行うと言っておりますが、今一つ不安があるのも現状であります。千曲市もいろいろなルートから情報を得て、今後の対策を考えていると思います。 それでは質問に入ります。現在の千曲市の子育て支援策は、あるレベルは本当に充実していると思います。そして、先んじて新たな子育て支援、少子化対策等を考えていますか。
○議長(小玉新市君) 荒井
次世代支援部長。 〔
次世代支援部長 荒井茂夫君 登壇〕
◎
次世代支援部長(荒井茂夫君) 子育て支援、少子化対策についてという御質問ですが、議員御指摘のとおり、公表された国のこども未来戦略方針の案につきましては、子ども・子育て政策の具体的な考え方をはじめ、児童手当の大幅拡充等を柱とする具体的な政策については示されておりますけれども、少子化対策の財源についての明記はなく、これらの政策を直ちに実現化することが難しい状況であります。 国は、若年人口が急激に減少する2030年代に入るまでを、この少子化の状況を反転させるラストチャンスとして捉え、少子化対策と経済成長の実現に国の持てる力を総動員して取り組むとしております。 市といたしましては、これまでも国の制度の拡充や上乗せ及び単独事業を組み合わせ施策を展開してまいりましたが、さらに魅力ある施策を様々な角度から研究を重ね、また子育て世代の皆さんや議会からの提案を含め、若者や子育て世代から選ばれる市になるよう進めてまいります。 今後も、国の動向を注視しながら、少子化対策、子ども・子育て政策に全庁一丸となって取り組んでまいりたいと考えております。
○議長(小玉新市君) 聖澤議員。 〔3番 聖澤多貴雄君 質問席〕
◆3番(聖澤多貴雄君) これからも、昨日も答弁にありましたように、移り住んでみたい千曲市にしていただきたいと思いますし、子供たちを育てるお父様お母様、魅力的な千曲市であっていただきたいと思いますので、そこら辺を考えて進めていただきたいと思います。 今日の前段の建設部長、また
危機管理防災担当部長からのお話がありましたが、やはり一番は市民に寄り添うということが大切だと思いますので、皆様、本当にこれからもよろしくお願いいたします。これで終わります。
○議長(小玉新市君) ここで11時20分まで休憩といたします。 午前11時8分 休憩
---------------------------------------午前11時20分 開議
○議長(小玉新市君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 続いて、13番、前田きみ子議員。 〔13番 前田きみ子君 質問席〕
◆13番(前田きみ子君) 議席番号13番、日本共産党千曲市議団、前田きみ子です。以下、通告に従い4点に質問いたします。 大項目1、要配慮者の防災について、小項目1、要配慮者について。 先の5月8日、千曲市は大雨警報を発令しました。沢山川生萱水位観測所では、氾濫注意水位を超え、千曲川杭瀬下水位観測所では、水防団待機水位を超えました。そして、千曲市災害警戒本部を設置したとの報告がありました。また、5月末から6月にかけ続いた台風2号と線状降水帯が日本各地で大雨を降らし、各地で大変な被害をもたらしました。 そこで、今後の防災について。 ①市総合防災訓練に要配慮者の参加を推進するべきと考えます。 ②災害時にいつ誰が避難所に連れて行くのか。 ③避難所に持参するものは、19号台風時に小学校に避難しましたが、出生間もない赤ちゃんがいたため、個別教室を配慮していただいた。しかし雨で廊下が濡れていて、靴が欲しかったとの声がありました。現在、地区防災マニュアルが作成されつつありますが、そこに個人の靴を書き込む必要があると思います。以上3点について伺います。
○議長(小玉新市君)
横林危機管理防災担当部長。 〔
危機管理防災担当部長 横林伸一君 登壇〕
◎
危機管理防災担当部長(横林伸一君) 要配慮者について御質問いただきました。 1点目の、市総合防災訓練への要配慮者の参加促進と避難訓練等を行う必要性についてでありますが、市総合防災訓練は、総合的な防災力向上を図る重要な訓練であり、より多くの市民の参加により、市民一人ひとりの防災意識の成長を目指しております。 しかしながら、災害時に逃げ遅れのリスクが高いと言われている要配慮者、特に要支援者の訓練参加が少ない状況であることは、議員御指摘のとおりでございます。要支援者の避難訓練の必要性は認識してございます。 今年度の市総合防災訓練は、9月3日日曜日に上山田地区を重点地区として開催するよう進めておりますが、要支援者の訓練参加と避難支援について、訓練に取り組むよう検討してまいります。 2点目の、災害時は、いつ誰が避難所に連れていくかについてでございますが、災害時避難行動要支援者名簿を登録されている方は、個別避難計画により、あらかじめ定められた地域支援者が、高齢者等避難が発表された時点で避難所等へ避難させることとなっております。 なお、地域支援者の被災状況などにより支援できないことも考えられますので、地区防災計画で要支援者の避難を支援する体制も整備していけるよう説明しているところでございます。 3点目の避難所への持参品に個人の靴を加える必要があるということについてでございますが、議員御指摘のとおり、避難する上に上履き等が持参されるよう、我が家の防災セットへの追加を検討してまいります。
○議長(小玉新市君) 前田議員。 〔13番 前田きみ子君 質問席〕
◆13番(前田きみ子君) 防災セットの中に靴ということですが、地震の際も靴は必ず必要でありますし、常に自分たちの防災セットの中にも靴は必要ではないかと思います。 では、小項目2に移ります。市福祉避難所の取扱いはについてです。 2022年、市が改定した福祉避難所について変更はありますか。現在の市福祉避難所は、ことぶきアリーナ千曲とふれあい福祉センター、そして小中学校の15か所となっています。しかし、小中学校にはどこにもエレベーターがありません。2階以上の高い建物というならば、福祉避難所はエレベーターの完備した建物でなければなりません。私が何人かの車椅子ユーザー、車椅子使用者の方、保護者の方に伺ったところ、即座に小中学校に避難すると答えた方はいませんでした。どうしても身の危険が迫ってきたら行くかもしれないとの方が多かったです。つまり、市小中学校には避難は無理ということです。避難したいが、場所が場所なので行きたくても無理ということです。つまり、市の福祉避難所には行かないということです。この点について伺います。
○議長(小玉新市君)
横林危機管理防災担当部長。 〔
危機管理防災担当部長 横林伸一君 登壇〕
◎
危機管理防災担当部長(横林伸一君) 市の福祉避難所の取扱いについて御質問いただきましたけども、福祉避難所の取扱いについては、昨年のままの状況でございます。
○議長(小玉新市君) 前田議員。 〔13番 前田きみ子君 質問席〕
◆13番(前田きみ子君) 2022年5月の市報にもそのように載っておりましたが、小中学校の福祉避難所には、たくさんの方から、それは無理だという声が上がっています。市には上がっていないんでしょうか。私はこれについても、東日本大震災のときに障害者の方の死亡率は健常者の2倍であった、行きたくても行かれないから壊れた家の中でずっとじっとしていたという方が多かったということを、この場で何度も何度もお話ししました。しかし、なぜ小中学校がエレベーターのないところで、段差のあるところで、あるいは冷たい廊下であったり体育館であったり、そういうところで福祉避難所として設けるのか私には分かりません。避難しないと言っているんです。福祉避難所といくら言ってもそこには避難したくてもできない障害の方にはいろんな状況があります。大きな音に対してはとても敏感な方、一緒に集団の中にはいられない方、段差の激しいところ、トイレに非常に困ることがあったり、そういった方たちのためのもの、以前の福祉避難所であれば、もう少しそこのところの対応ができていたのではないかと思いますが、市長、再度この点について伺います。
○議長(小玉新市君) 宮尾健康福祉部長。 〔健康福祉部長 宮尾憲夫君 登壇〕
◎健康福祉部長(宮尾憲夫君) 私から、お答えを申し上げたいと思います。 以前の福祉避難所ということですと、現在2次避難所として指定されているところ、屋代デイサービスですとか、健康プラザですとか、そういったところのことかと思いますけれども、現在も2次避難所ということで、この8つのいわゆる市が指定管理をお願いしているとこには指定をしておりますので、1次避難所としての小中学校等のところで対応が難しいということになってくればこちらのほうに、そのほかに17社会福祉法人との協定も結んでおりますので、必要な方はそちらにというようなことになっておりますのでよろしくお願いしたいと思います。
○議長(小玉新市君) 前田議員。 〔13番 前田きみ子君 質問席〕
◆13番(前田きみ子君) 15か所の福祉避難所と、それから今、健康福祉部長がお話しされました17の社会福祉法人、通所で障害者が通っているところ、あるいは高齢者が通っているところに避難してもいいですよということになっていますが、17の社会福祉法人には数名しか体制が取れないということが言われています。そこに通っている方々全員がそこに避難することができない。私何度もここで通所している人たち、あるいは養護学校に通っている人たち、あるいは施設にいる人たちについて、そこが一番信頼して、友達がいて、人がいて、トイレがどこにあって、どこに何があるか分かる場所ということで、そういったところに避難することがとても大切だということをずっと言ってまいりました。市が御努力いただいて17法人に、そういった提携されていますが、しかしそこは本当に少ない。それぞれ受け入れられるのは数名だと言われていますので、やはり福祉避難所の役割はしっかりと今後も体制を整えていくべきだと思います。今後の検討をよろしくお願いいたします。 小項目3に入ります。屋外告知放送は聞こえないという声が広がっています。戸別デジタル無線を高齢者に配布をについてです。 令和5年度、小川市長の2月27日の市政方針演説で、逃げ遅れゼロを実現するために、適時、適切な避難情報の発信、発令と確実な情報伝達、避難所機能の充実、今後も防災行政無線の整備手段の充実、避難所の開設運営強化と話されています。 しかし、千曲市の現在の家屋は密閉された住宅で、屋外の音が聞き取りにくい構造になっています。大雨の音、風の音など、屋外告知放送、デジタル無線が随分設置してまいりまして、これで私も安心かと思ったわけですが、屋外のデジタル無線もなかなか聞こえづらいということであります。 令和元年11月に告示された、千曲市防災行政無線戸別受信機取扱要綱、第2条の4として、(1)、(2)、(3)に掲げるもののほか、市長が特に必要と認めたものとあります。市長が認めれば希望しなかった高齢者の貸与が可能ではないでしょうか。 坂城町では住民全世帯に貸与されています。千曲市の全高齢者世帯への防災無線戸別受信機対応について伺います。
○議長(小玉新市君)
横林危機管理防災担当部長。 〔
危機管理防災担当部長 横林伸一君 登壇〕
◎
危機管理防災担当部長(横林伸一君) 戸別デジタル無線を高齢者に配布をについて、御質問いただきました。 デジタル防災行政無線の戸別受信機は、現在、災害時避難行動要支援者名簿のうち、希望された世帯へ設置してございます。屋内告知放送の難聴エリアがあることは、風向や周辺環境も影響されること、また高機密住宅では聞こえづらいことは指摘のとおりでございます。市では、現在難聴エリアを解消するため、屋外拡声子局の増設を進めるところでございますけれども、戸別受信機の活用につきましても、検討してまいりたいと思っております。 なお、本年4月1日から電話応答サービス等も導入されております。フリーダイヤル等で問合せいただくことによりまして、屋外放送で放送されました内容を聞き取れるという状況でございますので、そのサービスについても御活用いただきたいと思っております。
○議長(小玉新市君) 前田議員。 〔13番 前田きみ子君 質問席〕
◆13番(前田きみ子君) 希望を今までされなかった、戸別受信機というものがよく分からなかったという方がほとんどで、そんないいものがあれば、ぜひ私もほしいというのは前もこの場でお話ししましたが、後からそういったことが出てくるんですね。聞こえづらい中で、やはり逃げ遅れゼロというならば、そういった戸別受信機はぜひ必要なものではないかと思います。再度検討をお願いいたしまして、次に移ります。 大項目2、市の保育について、小項目(1)保育園の夏季、冬季保育について。 市保育園には夏季、冬季、春季のお休みがあります。この期間に依頼すれば、子供を預かってくれます。夏季、冬季保育には、お弁当、おやつ持参になっています。しかし、離乳食が終わっていないゼロ歳児や1歳児には無理なことです。そのため預けるのを諦めたとの話があります。春季休業中の保育では給食が出るのに、夏季、冬季保育にも給食を出していただきたいと切実な願いがあります。これについて伺います。
○議長(小玉新市君) 荒井
次世代支援部長。 〔
次世代支援部長 荒井茂夫君 登壇〕
◎
次世代支援部長(荒井茂夫君) 保育園の夏季、冬季保育についてでございます。 期間中の給食の提供についての御質問でございますが、夏季希望保育は8月のお盆を含む10日から16日、冬季希望保育は年末年始の12月29日から1月5日までで、このうち12月29日から1月3日は園自体が完全休園に当たりますが、この期間は食材の納入業者も休業となり食材の確保が難しいことや、当園児の人数が安定しないこと等から給食の提供を休ませていただき、8月のお盆を含む7日間と年始の2日間につきましては、一律にお弁当やおやつの持参をお願いしております。 また、この期間については、給食室の機械が停止しないとできない厨房機器や設備、床のメンテナンスなどを行うなど有効に活用しております。 保護者の方にはお手数をおかけいたしますが、引き続き御理解、御協力をお願い申し上げます。 なお、他市、近隣自治体の状況も調査をしながら、研究をしてまいりたいと考えております。
○議長(小玉新市君) 前田議員。 〔13番 前田きみ子君 質問席〕
◆13番(前田きみ子君) 夏期休業も冬期休業も、それぞれ保護者にとっては働かなければならない状況が必ずあるはずです。ですから、そのときにやはり休ませなければならないような状況であれば、その方は仕事を休んで子供を見なければならないということになります。 保育とは、保育に欠ける児童を預かるということが基本ですが、それが給食のために預かれないということについては、今後もぜひ検討していただきたいと思います。 次に移りたいと思います。大項目2、小項目2、市の保育士の正職員の増員を。 市の保育士350名のうち正職員は五十数名で大幅な増員が必要です。日本は非正規雇用の労働者が4割、そのうち女性の非正規雇用は7割です。日本の非正規公務員は62万人、そのほとんどが会計年度任用職員です。これは全公務員の4割に上っています。会計年度任用職員という不安定な雇用の中で働くことはつらいことです。千曲市の非正規職員の大幅な増員をすることが、千曲市に定住し子供を育てる未来につながることになります。市保育士の正職員の増員について伺います。
○議長(小玉新市君) 北澤総務部長。 〔総務部長 北澤武彦君 登壇〕
◎総務部長(北澤武彦君) 市保育士の正職員の増員をについてでありますが、現在、市立11保育園ございますが、各園長を含め67名の保育士を配置しております。 令和3年度が70名、令和4年度が69名、令和5年度が67名と減員となっていることから、先月、即戦力となる社会人経験のある保育士の採用試験の第1次試験を行い、今月下旬に第2次試験を行い、最短で8月に増員できる予定です。また、来年4月採用の保育士試験も行います。 大幅な増員が必要とのことですが、現在、保育士不足が長野県全体の課題となっていることから、大幅な増員は難しい状況です。しかし、将来の児童数や園の更新なども踏まえつつ、退職者より多く採用するなど保育士の確保に努めてまいります。
○議長(小玉新市君) 前田議員。 〔13番 前田きみ子君 質問席〕
◆13番(前田きみ子君) 市の保育士が全部で350名、そのほか給食関係も含めると370名、そのうちの今100名にもならない67名が正職員となっています。 私も自分が非正規雇用であった期間がありました。8年間ありました。そのたびに1月になると来年はどうするんだろう、このままでは困った、3月になったら切られるかもしれない、どうしたらいいだろう、あるいは正職の仕事はないだろうか、そんなことを毎年毎年考えていました。1月になるともう3月のことが気になります。非正規というのはそういうことなんです。待遇が違うだけではないんです。自分が今置かれている立場は非常に、仕事は楽しいけれども、それは非正規という立場ということが非常に悲しくつらいことなんです。そのことを皆さんにも分かっていただきたいと思います。 ただいま正職の答弁をいただきましたが、採用を広げるということですが、非正規職員について、会計年度任用職員についてはどのようにお考えでしょうか。再度お願いいたします。
○議長(小玉新市君) 北澤総務部長。 〔総務部長 北澤武彦君 登壇〕
◎総務部長(北澤武彦君) 非正規雇用、会計年度任用職員の保育士、また給食調理員ということで、多くの方をお願いしております。 会計年度職員の中にもパートタイムとフルタイムという二つの区分がございます。責任のある職、専門職ということで、保育園であればクラス担任をお願いしている職員の方にはパートタイムではなくフルタイムということで、また一つ違った処遇をしております。 今、前田議員の御発言の中に、1月になると3月のことが心配だということでしたけれども、いま現在の保育士不足という状況を鑑みれば、どうしてもまたお願いするというのが現実だと思います。不安と思われていることもあるようであれば、その不安を払拭できるような形で努めてまいりたいと考えております。
○議長(小玉新市君) 前田議員。 〔13番 前田きみ子君 質問席〕
◆13番(前田きみ子君) この間の中でも、会計年度任用職員だった保育士が、他市のほうに採用されていたという事例を、私は2例知っています。そのようにここからどんどん逃げていってしまう状況があるということも知っていただきたいと思います。 大項目3に移ります。千曲市の平和の取組について、5月20日に行われたちくま未来フェスタに自衛隊長野地方協力本部が参加しました。このチラシが小学校や保育園の全児童園児に配布されました。このチラシによると警察車(パトカー)、消防車に並んで自衛隊車が参加し、「見て さわって 乗ってみて」のキャッチフレーズが書かれていたそうです。ちくま未来フェスタは、共催は千曲市、後援は千曲市教育委員会などであります。安保関連3文書について専守防衛を投げ捨てて、憲法9条の実質的空洞化を進める中で、自衛隊の参加はといぶかる声が上がっています。安心して千曲市で子育てができないとの切実な声です。 折しも昨日6月15日の信濃毎日新聞に、長野市が自衛官募集のため、市が提供している個人情報について2024年度から18歳、22歳の個人情報の氏名、住所、生年月日、性別の4情報について、自衛隊長野地方協力本部に提供をしていたけれども、今後は情報提供を望まない人への除外申請を受け付ける方向であるとの報道でした。この議会でも齋藤前議員などが除外申請を行うべきという発言をしてまいりました。また、松本市でも除外申請の受付をしています。この18歳、22歳の情報提供を市が除外してほしいと本人からの除外申請があればということで、今回一般質問の項目にはありませんので、あくまでも検討として答弁は求めません。ちくま未来フェスタについて伺います。
○議長(小玉新市君) 坂口市民環境部長。 〔市民環境部長 坂口和志君 登壇〕
◎市民環境部長(坂口和志君) 次に、千曲市の平和の取組についてでありますが、議員御指摘のイベントにつきましては、千曲市を盛り上げるための集客イベントで、市民や市民団体が自ら知恵や工夫を凝らし企画・実施したものでございます。 今回は4年ぶりの開催ということで、ワークショップ体験、雑貨販売、飲食などを通じた人との交流は、子供や子育て世代のパパママの皆様が待ちわびたイベントとなり、約3,000名の方が来場し、楽しくひとときを過ごしたと聞いております。 様々な御意見はあろうかと思いますが、地域づくりにおいても、市民などの主体的な取組が肝要と考えておりますので、御理解をいただきたいと思っております。
○議長(小玉新市君) 前田議員。 〔13番 前田きみ子君 質問席〕
◆13番(前田きみ子君) 自衛隊が全て悪いというわけではなくて、今の日本の状況の中では、いろいろと戦争をするための枠組みがどんどんどんどん進めていかれる中で、自衛隊が今回このちくま未来フェスタに参加したということについて、やはりアレルギーを持つ方がいらっしゃるということです。それについて、後援であります市教育委員会について答弁をお願いいたします。
○議長(小玉新市君) 小松教育長。 〔教育長 小松信美君 登壇〕
◎教育長(小松信美君) 後援のことについてでございますが、自衛隊が入っているから後援しないというようなことは、教育委員会としては考えておりません。いろいろな方々のフェスティバルでございますので、市民の皆さんが盛り上がるというような観点で後援をしたということでございますので、その辺について御理解いただきたいと思います。
○議長(小玉新市君) 前田議員。 〔13番 前田きみ子君 質問席〕
◆13番(前田きみ子君) 今までは自衛隊の参加というのはなかったわけですね。しかしここに来てそういうふうに、どんどんどんどん市民の中に入ってくるということがいかがなものかということで、教育委員会でもそこのところを考えていただければと思いました。さっきも申しましたように、もし千曲市で災害があれば自衛隊の皆さんにも支援をお願いする、自衛隊が悪いというわけではないですが、しかし今の日本の状況を鑑みると、これはいいのかという思いがあります。 次に、大項目4に移ります。信州千曲観光局と競輪のコラボについて。 一般社団法人信州千曲観光局が5月7日に場外車券場サトライト信州ちくまとコラボしたサイクリングイベントを現役競輪A級選手とともに千曲川サイクリングロードでサイクリングして、競輪の車券の買い方講座、競輪自転車試乗会、トークショー、サイン会が、サテライト信州ちくまを会場にして行われたそうです。ここに子供の参加はありましたか。また千曲市は、信州千曲観光局に補助金3,500万円を出しています。千曲市は「競輪の町」として今後売り出していくつもりですか。伺います。
○議長(小玉新市君) 洞田経済部長。 〔経済部長 洞田英樹君 登壇〕
◎経済部長(洞田英樹君) ただいま、千曲市は「競輪の町」千曲市として売り出すのかについて御質問をいただきました。 一般社団法人信州千曲観光局は、地域の稼ぐ力を引き出すために、地域経営の視点に立った司令塔として、多様な関係者と協働しながら観光地域づくりを実現するための戦略を策定、そして実施するための調整機能を備えた法人でございます。このため地域内の資源を有効に活用しながら、地域の活性化に向けた事業を展開をしております。 今回実施されたサイクリングイベントもサイクルツーリズムの事業の一つでありまして、地域活性化に向けた観光交流人口の増加、そして波及する経済効果につなげていくために実施したものでありまして、市内にある千曲川サイクリングロードという資源の有効活用の促進や普及、そして自転車活用の推進によるゼロカーボン、CO2削減への貢献、そして健康増進等々を目的に、普段接する機会のないプロの競輪選手と一緒に走る体験を通じて、自転車に興味を持ってもらうとともに、自転車のよさ、環境への配慮等を体感していただきながら、より多くの方々に自転車に親しんでいただくことを趣旨として開催したものでございます。 なお、このイベントの参加は37人でありまして、お子さんの参加はございませんでした。しかし、今回のサイクリングのゴールとなりました場外車券売り場の駐車場では、このイベントのために出店したキッチンカーもあり、そこでお子さん連れの姿もあったように聞いております。 市では、千曲市自転車活用推進計画に掲げる各種事業に取り組み、一般社団法人信州千曲観光局をはじめ、多様な関係者の皆さんと状況に応じた連携を図りながら、交通マナー、交通安全も含め、自転車に乗ることの爽快さや楽しさを伝えてまいりたいと考えておりますが、議員御懸念の「競輪の町」を目指すものではございませんので、御理解をよろしくお願いいたします。
○議長(小玉新市君) 前田議員。 〔13番 前田きみ子君 質問席〕
◆13番(前田きみ子君) 自転車を使っての健康にもいいサイクリングということは非常にいいことだと思いますが、車券を買うという企画もあったりして、それはどうなのかと思いますが、その点について、今回のコラボについてどのようにお考えですか。伺います。
○議長(小玉新市君) 洞田経済部長。 〔経済部長 洞田英樹君 登壇〕
◎経済部長(洞田英樹君) 信州観光局とのコラボ、それから競輪をするいわゆる会社とのコラボでございますが、先ほども述べましたように、千曲市においては自転車活用推進計画ということで、観光の部局におきましては、サイクリングロードを使いました交流人口の増加等々目標がございます。その中で観光局では、やはり資源として、競輪選手がある会社でございますので、そこと自転車を乗るということ、それからCO2を削減することというような目的でコラボをしました。ということで、競輪の人と一緒に乗って自転車を楽しむというようなところについては、感じていただいたのかなということで、それ辺については、私は成功したかなと考えてはおります。
○議長(小玉新市君) 前田議員。 〔13番 前田きみ子君 質問席〕
◆13番(前田きみ子君) 自転車を乗る楽しさ、CO2削減ということは、いいことだと思います。しかし、車券を買うということも、この中の企画であるということは、おかしいのではないかと私は感じました。車券、これからもそのような企画をしていくのですか。伺います。
○議長(小玉新市君) 洞田経済部長。 〔経済部長 洞田英樹君 登壇〕
◎経済部長(洞田英樹君) まず先ほどの車券の買い方の部分でございますが、そこの部分については、観光局のメニューではございませんので、コラボした会社のメニューでございました。それから、今後の話なんですけど、やはり千曲川のサイクリングロードを使ったり、自転車の普及に関して何かよき提案があったら研究して検討していきたいと考えております。
○議長(小玉新市君) 続いて、小川市長。 〔市長 小川修一君 登壇〕