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06月16日-03号

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  1. 千曲市議会 2023-06-16
    06月16日-03号


    取得元: 千曲市議会公式サイト
    最終取得日: 2024-09-19
    令和 5年  6月 定例会(第3回)---------------------------------------           令和5年6月16日(金曜日)---------------------------------------● 議事日程(第3号)  令和5年6月16日(金曜日)               午前10時 開議第1 一般質問(個人)---------------------------------------● 本日の会議に付した事件……前記議事日程のとおり---------------------------------------● 出席議員(19名)   1番   林 慶太郎君      11番   中村眞一君   2番   田中秀樹君       12番   倉島さやか君   3番   聖澤多貴雄君      13番   前田きみ子君   4番   宮下繁明君       14番   袖山廣雄君   5番   中村恒彦君       15番   柳澤眞由美君   6番   川嶋敬信君       17番   荻原光太郎君   7番   吉池明彦君       18番   和田重昭君   8番   北川原 晃君      19番   金井文彦君   9番   滝沢清人君       20番   小玉新市君  10番   飯島 孝君---------------------------------------● 欠席議員(1名)  16番   和田英幸君---------------------------------------● 説明のため出席した者の職氏名   市長        小川修一君   健康福祉部長    宮尾憲夫君   副市長       大内保彦君   次世代支援部長   荒井茂夫君   総務部長      北澤武彦君   経済部長      洞田英樹君   危機管理防災担当部長        建設部長      湯本永一君             横林伸一君   企画政策部長    栗原 力君   教育長       小松信美君   地域開発推進担当部長        教育部長      小岩成夫君             青木猛治君   市民環境部長    坂口和志君   文化創造担当部長  吉池光裕君---------------------------------------● 事務局出席者氏名   議会事務局長    竹澤 勉君   議会事務局次長   岡田敏彦君   議事係長兼調査係長 小林一哲君   書記        池田貴広君---------------------------------------午前10時 開議 ○議長(小玉新市君) 定足数に達しておりますので、ただいまから本日の会議を開きます。 会議に入る前に、議員の欠席等について、事務局長をして報告いたさせます。 竹澤議会事務局長。 ◎議会事務局長(竹澤勉君) 御報告いたします。16番、和田英幸議員は、所用のため欠席するとの届出がございました。--------------------------------------- △日程第1 一般質問 ○議長(小玉新市君) 日程第1、一般質問を行います。 通告に基づき、順次発言を許します。 3番、聖澤多貴雄議員。          〔3番 聖澤多貴雄君 質問席〕 ◆3番(聖澤多貴雄君) 議席番号3番、自由政策研究会、聖澤多貴雄でございます。 一般質問2日目、通告に従いまして質問してまいります。 梅雨に入りまして雨の日が続いておりますが、本日は、災害を忘れないための防災の質問、屋代南高校存続季節性インフルエンザワクチンの接種補助の下限拡大、そして子育て支援について、提案型も含めて進めてまいります。よろしくお願いいたします。 それでは、大項目1、千曲川治水対策についてであります。 小項目1といたしまして、本年3月議会においての一般質問の中で、当6月議会にてお答えを頂くようお願いしていた案件がありますので、まずはこの質問から入らせていただきます。内容を説明させていただきます。 皆様御存じだと思いますが、千曲橋から粟佐橋間右岸にて、かなり大きな護岸工事が昨年11月から本年5月まで行われていた場所がありました。 この工事は、令和3年8月の豪雨災害で被害を受けたことに対する災害復旧護岸工事でありました。延べ延長は180メートル、河床に木工沈床、根固めブロック、コンクリートで基礎固めをして、護岸を大型ブロック張りにした大工事でした。 この工事自体にも、後で疑問点がありますので質問しますが、今日お答えいただく場所というのが、お隣、僅か上流部に位置する箇所でありました。 遡ること、記憶に新しい令和元年、私たちの千曲市が全域で広範に被害を受けました。19号台風による河川敷浸食箇所でありましたが、当時の2019年11月14日付新聞報道によりますと、河川敷の浸食は同事務所職員が定期巡回で2019年11月初旬に確認した。同事務所によると、長さ30メートルほど、幅2メートル余りにわたって浸食がありました。 19号台風が千曲市を通過する前には、堤防から千曲川まで約10メートルの河川敷があったといいます。さらなる浸食を食い止めるため、事務所は14日から16日にかけてブロックや石を詰めたネットを設置する応急工事を行う。 要は、僅か10メートルしかない河川敷が長さ30メートル、幅2メートルも大水に削り取られてしまったということです。しかもそれが応急工事だという記事でありました。この記事は、湯本部長にも御覧いただいたので御存じだと思います。 この新聞というのが、当時、大水害に見舞われた堤防を挟んだ住宅地にお住まいの住民の方々からの指摘でありましたので、3月議会の折に、データに基づいた科学的な根拠で回答を国土交通省に求めたという経緯でありました。 住民の皆様にとってみた場合、明らかに堤防河川敷が浸食、削り取られていること、当時の工事が新聞記事にあるように応急工事であったこと、その後、令和3年8月豪雨で、右岸直下が護岸に被害を受けて護岸工事がされたにもかかわらず、当該箇所は放置されたということで質問に至りました。 それでは、以上の経緯を受けて、本日は改めて住民の皆様御希望の科学的根拠による答えを求めて、以下の質問に入らせていただきます。 ①令和元年19号台風時の応急工事箇所は、このまま放置して本当に安全は大丈夫なのでしょうか。本年5月までやっていたお隣の災害復旧護岸工事と同等に、河床最深部までの工事や大型ブロック張りの工事は必要ではありませんか。 ②令和3年時の長雨災害復旧工事護岸工事箇所で、対岸または周辺においての大型ブロック張りが最上部まで施されているのに対して、上部を土の表面処理となっておりますが、今後予想される流水に耐えることができるのでしょうか。 ③ここに限らず、住民の皆様から危険性が疑われる箇所について、危機管理防災担当部長との情報の共有、役割分担についてはどのようになっておりますか。 以上、説明と所見をお聞きするものであります。 ○議長(小玉新市君) 湯本建設部長。          〔建設部長 湯本永一君 登壇〕 ◎建設部長(湯本永一君) 千曲川右岸千曲橋付近工事箇所についての1点目、災害復旧護岸工事上流部はこのまま放置して大丈夫か。同じように最深部までの工事が必要ではないかについてでございます。 令和5年3月定例会でもお答えしましたが、御指摘の尾米川樋門の上流箇所は、護岸及び根固めが施工済みであり、下流側で行った災害復旧工事箇所とは異なり、出水による被災を受けておらず、河岸が浸食されたという状況です。 河川管理者である千曲川河川事務所で出水時も含め日常的に状態監視を行うなど、引き続き、適切な維持管理に努めていく旨を国からお聞きしております。 2点目の災害復旧護岸工事は対岸または周辺において最上部までブロック張りされているが、土の表面処理で大丈夫かについてでございます。 対岸の野高場地区は、令和元年10月の東日本台風出水により被災を受けたため、災害復旧工事が国により行われました。野高場地区は、令和元年出水時に堤防の川裏側(民地側)で漏水があり、その漏水対策として、川表側(河川側)に、当日の最高水位である堤防天端までの遮水シートと護岸ブロック及び川表法尻に鋼矢板打設を行ったとお聞きしております。 御指摘の粟佐災害復旧工事箇所は、令和元年の出水による被災ではなく、令和3年8月の豪雨で河岸が洗掘され、根固めの木工沈床の流出と堤防護岸が被災し、その機能を失ったことから、既設護岸を全て造り直す災害復旧工事が行われたものです。 最後に、3点目の質問箇所など住民から危険性が疑われる箇所について、危機管理防災担当部長との役割分担、情報共有についてはどうなっているかについてでございます。 危険性が疑われる箇所については、危機管理防災課を統括する危機管理防災担当部長とも常に情報共有を行っております。 また、出水期前の5月22日には、河川管理者である千曲川河川事務所が主体となり、市の道路河川課と危機管理防災課の職員、さらには千曲坂城消防本部、千曲市消防団の関係者が参加する中で、千曲川重要水防箇所等合同巡視が行われ、出水期に備えて重要水防箇所や緊急用資材の確認を行い、有事の際に速やかに対応できるよう情報共有を行いました。 道路河川課は、堤防道路(市道)管理者であり、危機管理防災課は水防担当者という役割分担はありますが、当括する建設部長と危機管理防災担当部長とは緊密に連携し、千曲川河川事務所などの関係機関とも連携、協力することで、緊急的な対応が取れるように備えております。 ○議長(小玉新市君) 聖澤議員。          〔3番 聖澤多貴雄君 質問席〕 ◆3番(聖澤多貴雄君) それでは、一つ一つ再質問に入らせていただきますが、まず、①の国交省のお答えについてです。データに基づいた科学的な根拠にてお答えくださいと、部長から国に要望をいただいた返答がこれでありますが、予想してはおりましたが、部長はどのような感想をお持ちでしょうか。 ○議長(小玉新市君) 湯本部長。          〔建設部長 湯本永一君 登壇〕 ◎建設部長(湯本永一君) 感想でございますが、市は河川管理者の立場にはございません。お答えできる範囲での答弁と御理解をいただきたいと存じます。 いずれにしましても、令和元年台風から、本年10月で4年が経過しようとしておりますけれども、被災された市民の方々は、大雨が降るたびに今でも不安を感じているとお察しをいたします。 不安を安心に変えるということは簡単ではございませんが、市では管理する河川や排水施設の整備を進めるとともに、遊水地の整備ですとか、河道掘削といった信濃川緊急治水対策プロジェクトの促進に取り組んでまいりました。現在も取り組んでおるところでございます。 今後も、市では治水対策をしっかり進めることはもちろんですけれども、市民の皆さんに寄り添うことも忘れずに、少しでも不安が解消できるように努めていけたらと考えております。 ○議長(小玉新市君) 聖澤議員。          〔3番 聖澤多貴雄君 質問席〕 ◆3番(聖澤多貴雄君) 今の市民に寄り添うという言葉が、本当に市民の皆様にはありがたいと思いますし、それが伝わってこその市の対応だと思いますので、またよろしくお願いいたします。 現在の話、直下延べ180メートルの大工事をおいて、隣は応急処置で大丈夫なのかという疑問は残りますが、科学的な根拠は、もしかしたら大学の教授等のオーソリティーにお任せするほうが正しいかもしれませんし、千曲市の建設部長が住民の意見を2度、3度と国に要望していただいたのがこの答えであります。先ほど部長から住民に寄り添うという重要な御意見頂きましたので、またこれを監視しながら、引き続き監視、お願いいたします。 ②の野高場付近の民地の漏水があってという話なんですが、矢板も打って、堤防上部までコンクリートブロックで向こうのほうはされている。これは上部まで完璧な工事をされて、住民の皆様も安心されたと思います。 しかし右岸の説明で、令和3年豪雨で根固めの木工沈床と護岸の被害の修復は理解できますが、最上部まで、皆さんも御覧になれば、あそこを通って上の部分は全部土になっているんです。本当にそれで大丈夫なのかということが気がかりになるんですが、本当にそのままでよいのか、部長にもう一度お願いいたします。 ○議長(小玉新市君) 湯本部長。          〔建設部長 湯本永一君 登壇〕 ◎建設部長(湯本永一君) 災害復旧護岸工事のあった箇所につきましては、既設の堤防護岸は計画高水位まで積んでありましたが、令和3年8月の豪雨で堤防が被災したということで、護岸基礎を支える施設が流出したということで、既設の護岸全てを造り直す必要がございまして、災害復旧工事として、既設護岸と同じ高さまで復旧したものとお聞きしております。 河川事務所からは、計画高水位までの整備が一般的な施工とお聞きをしております。 ○議長(小玉新市君) 聖澤議員。          〔3番 聖澤多貴雄君 質問席〕 ◆3番(聖澤多貴雄君) 引き続き、監視をよろしくお願いいたします。 ③の危機管理防災担当部長とも絶えず情報共有されていること、河川事務所が主体に道路河川課と危機管理防災課の職員、千曲坂城消防本部と消防団が有事に備えた行動をされていること、住民の皆様にも、これは先ほどの答えの中で伝わったと思いますが、危機管理担当部長からも一言お願いいたします。 ○議長(小玉新市君) 横林危機管理防災担当部長。          〔危機管理防災担当部長 横林伸一君 登壇〕 ◎危機管理防災担当部長(横林伸一君) 先ほど建設部長から答弁がありましたとおり、災害対応に当たりましては、常に部局間の情報共有を図るなど、適切に行っております。 また、水防活動におきましては、消防団、水防団はもとより、常備消防とも連携を図るなど迅速に対応してまいります。 いずれにしましても、市民の生命・身体及び財産の保護に向けまして、活動ができるように災害対応に万全を期してまいりたいと思っているところでございます。 また、河川等の氾濫等の洪水対応につきましても、危険性が疑われる場合には、住民の皆様に対しまして、高齢者避難、避難指示、緊急安全確保につきましても、迅速的に周知してまいるところでございます。 災害の情報につきましては、屋内放送をはじめ、防災メール等を最大限活用しながら、早めの早めの対応に努めてまいりたいと考えているところでございます。
    ○議長(小玉新市君) 聖澤議員。          〔3番 聖澤多貴雄君 質問席〕 ◆3番(聖澤多貴雄君) もう一つ、湯本部長にお聞きしたいのは、令和3年のあの大洪水、工事中は川の中に相当山盛りの土がたまっていたわけでありますが、今はもう本当に平らになっていて、どこへ行ったんだろう、ただ戻しただけなのかということも考えられますが、若干は外へ出したんだろうと思いますが、そこら辺の量はどのくらい運び出したかというのは分かりますか。 ○議長(小玉新市君) 湯本部長。          〔建設部長 湯本永一君 登壇〕 ◎建設部長(湯本永一君) 約3万立米の土砂を搬出したとお聞きしております。 ○議長(小玉新市君) 聖澤議員。          〔3番 聖澤多貴雄君 質問席〕 ◆3番(聖澤多貴雄君) 3万立米というのはどのくらいかというのは、トラック何杯、まあそれは結構でございます。あれだけきれいに整えていただいたこと、やはり河床は掘っていただかないことには、これから災害に来ても大変だと思いますし、千曲橋直下付近はステップ5の場所かと思います。 確かに下流域から掘削、取り除いてくることにはなっているかと思いますが、これから遊水地、背割り堤の工事が進むにつれて、河床が掘っていないことには、遊水地、背割り堤の機能が発揮できないと思いますので、そこはこれからもくれぐれも国交省にはお願いしていくということでよろしいでしょうか。 ○議長(小玉新市君) 湯本部長。          〔建設部長 湯本永一君 登壇〕 ◎建設部長(湯本永一君) 先ほどの御質問の3万立方メートルですけれども、トラックに換算しますと約6,000台ぐらい搬出されているということになろうかと思います。 それと、河道掘削につきましては、今までも千曲市とすれば、雨宮の産業団地、八幡東産業団地に積極的に土砂の受入れを行っております。これからもそういったことを協力しながら、しっかり進められるように協力してまいりたいと考えております。 ○議長(小玉新市君) 聖澤議員。          〔3番 聖澤多貴雄君 質問席〕 ◆3番(聖澤多貴雄君) やはり、そういうことが住民の皆様にも伝わっていきますし、今も両部長から、住民に寄り添ってという意見を頂きましたので、今後ともよろしくお願いいたします。 それでは、小項目2、関連になるとは思いますが、遊水地整備・背割り堤についての質問であります。 去る5月25日、埴生遊水地整備は起工式が行われ、背割り堤とともに令和6年度中の完成を目指し工事に入りました。 令和元年10月、東日本台風豪雨水害では、信濃川水系上流域を中心に記録的な豪雨となり、堤防の決壊や千曲市内においても、越水氾濫や内水氾濫による家屋の浸水など甚大な被害が発生しました。 これを受けて国は令和2年1月に信濃川水系緊急治水対策プロジェクトを策定し、国、県、市町村が連携して防災・減災対策を進めてまいりました。 千曲市では、埴生遊水地、平和橋遊水地を計画しており、霞堤内を事業地として遊水地としての器を整備して、貯水容量を確保いたします。 また、埴生遊水地では、洪水時に東林坊川の逆流により浸水被害を防ぐために背割り堤を整備し、バックウオーターを、背水位を下げることが可能になります。 以上が一連の仕組みですが、いよいよこれで工事も具体的な段階になりましたので、幾つかの質問に入ります。 ①ゴルフ練習場を取得し予定地となりましたが、その容量、効果はどのような変化があるか。 ②ゴルフ練習場取得に伴い、東林坊川の位置・流れはどのような設計になるのか。 ③東林坊川を堤防道路に沿う流れにした場合、近隣の運輸会社付近では越水もありましたが、上流よりの予想外の大水に対して堤防道路のかさ上げも必要ではないかと思いますが、それはいかがか。 ④完成後の遊水地内の有効な後利用も同時に考えていただきたいのですが、いかがか。 ⑤背割り堤防内の設計ですが、今はプール・グラウンドの利用者の駐車場等にも使われておりましたが、その後はどうなるのか。 ⑥平和橋遊水地の進捗状況についてもお伺いいたします。 ○議長(小玉新市君) 湯本建設部長。          〔建設部長 湯本永一君 登壇〕 ◎建設部長(湯本永一君) 遊水地整備・背割り堤についての御質問でございます。 1点目のゴルフ練習場を取得し予定地となったが、その効果と容量はどう変化するかについてでございます。 埴生遊水地の事業範囲は、短期間での移転が困難である大型事業所を除いた範囲にて計画を進めておりましたが、このたび、ゴルフ練習場の運営事業者から遊水地事業の重要性に御理解を得て、御協力をいただけることになりました。 埴生遊水地の容量は、ゴルフ練習場を含め、貯水容量は約30万立米と承知しております。近年の気候変動による水害の激甚化、頻発化する中、遊水地の貯水量が大きくなることは、治水上効果が向上するとお聞きをしております。 2点目のゴルフ練習場取得に伴い、東林坊川の位置についてどのような設計になるかについてでございます。 東林坊川はゴルフ練習場の東側、堤防道路沿いに付け替えることとなります。 3点目の東林坊川を堤防道路に沿う流れにした場合、上流からの予想外の大水に対して堤防道路のかさ上げもするべきではないかについてでございます。 東林坊川につきましては、埴生遊水地整備によって現在の千曲川との合流付近とゴルフ練習場に隣接する一部を堤防道路沿いに付け替えを行います。 堤防道路は千曲川の堤防であり、東林坊川の付け替えにより形状を変更するものではないとお聞きしております。 東林坊川と千曲川本川の合流部は、背割り堤を整備し、今までより下流に約500メートル合流位置をずらすことで、霞堤内で約1メートルの水位低下が見込まれており背水(下流での水位の変化の影響が上流に及ぶこと)の影響を低下させる効果があることから、遊水地整備区間内では、議員御指摘の大水によっても堤防道路と周囲堤の間で流れ下るものと考えます。 4点目の完成後の遊水地内の有効な後利用も同時に考えていただきたいについてでございます。 遊水地内の有効活用でありますが、国と調整を図り、一部菜園を整備する計画としております。また、菜園以外の土地につきましては、例えば、公園整備の検討を進めていく予定でおります。いずれも、地元の皆様と連携し合意形成を図りながら進めてまいりますので、御理解、御協力をお願いいたします。 5点目の背割り堤内の後利用についてでございますが、背割り堤内については、東林坊川が敷地のほとんどを占めることから、利活用できるスペースはございません。 最後に、6点目の平和橋遊水地の情報・状況についてでございます。 今年2月に地権者説明会を開催し、事業計画や地権者アンケート調査の結果をお示しするとともに、用地買収方式で事業を進めていくことを説明し、御理解をいただいたところでございます。 代替地の希望者も多数いることから、市では、市報やホームページで代替地を提供いただける方へ情報を募り、代替地候補地の整理をしております。その情報を基に、今後、代替地希望者と具体的な調整を行う予定としています。 国では、今後、幅杭の設置を行い、その後、用地協議に向けた準備を進め、順調にいけば、用地協議を今年度秋頃より行うよう進めているものと承知をしております。 また、遊水地整備に併せて行う浸水対策につきましても、現地調査や周辺住民からの聞き取りにより計画をまとめている状況とお聞きしております。 今後は、周辺住民に向けた説明会を国とともに開催し、遊水地整備及び浸水対策に関して、さらに理解を深めていただけるよう努めてまいります。 ○議長(小玉新市君) 聖澤議員。          〔3番 聖澤多貴雄君 質問席〕 ◆3番(聖澤多貴雄君) 今御説明の小項目2に対しても、お聞きしたい部分がありますのでお願いいたします。 ゴルフ練習場を取得したということで、容量が30万立方メートル。面積は聞き忘れたかもしれませんが、資料によると10ヘクタールくらいと見ていますが、これは当初の何倍ぐらいになったかというのはお分かりですか。当初の予定のものよりは、ゴルフ練習場を取得することによって容量は増えたんだと思いますが、どのくらいな規模くらいにはなったか、それをまずお聞きします。 ○議長(小玉新市君) 湯本部長。          〔建設部長 湯本永一君 登壇〕 ◎建設部長(湯本永一君) 埴生遊水地の容量につきましては、先ほど約30万立米という答弁をさせていただいたところでございますが、ゴルフ練習場を含まない容量としましても、26、27万立方メートルの容積がございました。 したがいまして、以前から、これを約30万立方メートルということでお知らせをしていたところでございます。 面積につきましても同様で、約10万平方メートルということで表現する中で御理解をいただければと思います。 ○議長(小玉新市君) 聖澤議員。          〔3番 聖澤多貴雄君 質問席〕 ◆3番(聖澤多貴雄君) それでは、堤防道路のかさ上げですが、ここは、令和元年の大水のときには、あそこ近くの運輸会社の堤防道路から越水したり、あそこの近くの会社から霞堤が決壊して大惨事を招いたという経緯があるんです。 今回、東林坊川を堤防道路沿いに付け替えるというお話であります。まだ2シーズンくらいは現状のまま、遊水地、背割り堤の機能が発揮しないまま進むわけでありますが、もし大水、食品会社のところに水門がありまして、あれを全てとは言いませんが、多くを東林坊川に流れた場合、そこら辺の対策は市でも考えていらっしゃいますか。 ○議長(小玉新市君) 湯本部長。          〔建設部長 湯本永一君 登壇〕 ◎建設部長(湯本永一君) 議員御指摘の運送会社付近での越水という部分につきましては、そのほとんどが千曲川からの背水、逆流であったと認識をしております。 東林坊川は、そういったおそれもあるかもしれませんけれども、災害発生直後に大型土のうを設置してございます。これは、千曲川からの背水に備えるためであります。 また、現在河道掘削は、千曲市より下流側で大分進捗している状況もございます。恐らく水位の低下も見られると考えております。このことから東林坊川の内水氾濫もある程度は抑えられてくるものではないかと思います。 いずれにせよ、できることにはハード面では限界がございます。ソフト面の対策も進めることが重要で、引き続き、治水対策にしっかり取り組んでまいりたいと考えております。 ○議長(小玉新市君) 聖澤議員。          〔3番 聖澤多貴雄君 質問席〕 ◆3番(聖澤多貴雄君) 引き続きよろしくお願いいたします。 この2シーズンというのは、工事も始まりますし、とても無防備な状態でありますし、工事がどういう状況で進んでいくかも分かりませんので、国とも連絡を密にいたしまして、そういう危険を取り去っていただくことをよろしくお願いいたします。 再質問になりますが、遊水地内の後利用、先ほどの答弁でも、完成後の利用についても前向きな、例えば公園整備等の検討を進めていく予定でおりますという話になりました。これは本当に地元としてはありがとうございます。感謝であります。 たまたま私ども隣接の新田区長が埴生地区の区長会長でもありますし、その区長皆様ともお話ししてよい方向にいけばいいと思いますので、また検討させていただきたいと思います。この6月18日は私ども第1回地域づくりになりますので、そういうことも含めて検討させていきたいと思います。 それと先ほど背割り堤内、今はプール等の駐車場となっておるんですが、それが車の置場がなくなってしまうとなると、プールの利用者、または中央公園の利用者の車は今後どうなっていくかというのは検討されておりますか。 ○議長(小玉新市君) 小岩教育部長。          〔教育部長 小岩成夫君 登壇〕 ◎教育部長(小岩成夫君) プールの駐車場でございますけども、ただいまお考えにあったスペースについて、数十台のスペースが駐車場ございました。 今シーズンについては、プールの南側中央公園グラウンドの芝生部分の外野スペースを一旦使っていただく駐車のスペースということで考えてございます。 ○議長(小玉新市君) 聖澤議員。          〔3番 聖澤多貴雄君 質問席〕 ◆3番(聖澤多貴雄君) そうなりますとグラウンドの中に車を置くということですので、恒久的に駐車場を用意しているということでは今のところないということですかね。 その台数とか、すごくあそこの駐車場ですと限られるものですから、そこら辺はこれからの検討ということになりますか。 ○議長(小玉新市君) 小岩教育部長。          〔教育部長 小岩成夫君 登壇〕 ◎教育部長(小岩成夫君) 確かに相当数の台数が一定確保必要になります。あの周辺にも台数の確保といった適地というのはなかなか難しい現状がございますので、可能な部分、検討を十分させていただきますけども、まずは一旦、ここについては、グラウンドの駐車ということで当たりまして、この先、何とか確保できるスペースについては改めて考えてまいりたいと思います。 ○議長(小玉新市君) 聖澤議員。          〔3番 聖澤多貴雄君 質問席〕 ◆3番(聖澤多貴雄君) 確かに中央公園グラウンドも、そのことによって今シーズンは利用の制限がかかっているかと思います。 野球の方々、またはプールのシーズンは車が確実に多くなるということは言えますので、それはまた課題としてよろしくお願いいたします。 先ほどの平和橋遊水地の御説明がありましたが、住民の皆様の意に沿う形での解決を望みます。それが、たしか両方とも令和6年度中の完成の予定でありますが、そこはいかがでしょうか。そこはそのまま進む予定で大丈夫ですか。 ○議長(小玉新市君) 湯本部長。          〔建設部長 湯本永一君 登壇〕 ◎建設部長(湯本永一君) 平和橋遊水地、埴生遊水地と比較しますと、多少の遅れは見られておりますけれども、現在のところ、千曲川河川事務所から全体計画の延長という話は聞いておりません。また、そのような情報があったときには、速やかにお知らせしてまいります。 ○議長(小玉新市君) 聖澤議員。          〔3番 聖澤多貴雄君 質問席〕 ◆3番(聖澤多貴雄君) いずれにしましても、用地の取得等々は住民の皆様とよくよく意に沿った形で進めていただきたいと思います。 それでは、大項目2、屋代南高校存続についてであります。 昨年5月、長野県教育委員会は県立高校第2期再編第三次案を公表し、屋代南高校の普通科・家庭科と更級農業高校の農業科、松代高校商業科を長野千曲総合技術新校(仮称)として立地は未定といたしました。そして、本年令和5年1月、その案を取り決定したという流れになっております。 それでは、質問に入らせていただきます。 ①総合技術高校として統合されることは決まりましたが、高校再編について、今まで千曲市は屋代南高校存続問題をどのような運動、どのような活動をしてきたのか、時系列に沿って詳しく説明をお願いいたします。 市民も内容が分からない方がいらっしゃいます。どういう経緯があって現在に至ったのかをお答えください。 続けて、質問②も入ります。 これから懇話会が始まりますが、内容について、現時点お分かりのところを説明ください。 そして③、これは提案になりますが、そうは言ってもまだまだ5年、6年は屋代南高校として続きます。学校を残せ残せと言うだけではなく、千曲市として、または経済団体として、または同窓会や市民を巻き込んだ形で学校を後押しするような活動をしたらと考えますが、所見をお伺いします。 ○議長(小玉新市君) 小岩教育部長。          〔教育部長 小岩成夫君 登壇〕 ◎教育部長(小岩成夫君) 1点目、高校再編について、千曲市は屋代南高校存続問題に対しどのような運動、活動をしてまいったかについてでございます。 昨日、川嶋議員に対する答弁と重なるものもございますが申し上げます。 令和元年8月から3年7月まで、旧第4通学区内の将来を見据えた高校の学びの在り方について、地域から県教委に提案を頂くことを目的として、県教委が設置をしました旧第4通学区の高校の将来像を考える地域の協議会が8回にわたり開催をされました。 この協議会での検討、議論をもちまして、旧第4通学区の高校の将来像についての意見・提案書がまとめられまして、令和3年8月、同協議会から長野県教育長に意見・提案書が提出をされました。 全8回にわたる協議会では、長野市、千曲市、坂城町から市長、町長、教育長をはじめ、学校、PTA、産業界の代表者、学識経験者皆様が参加をされました。 そこでは、未来を担う全ての子供たちにとって有意義な魅力ある学びの場の整備と今後の高校配置に関する意見が重ねられまして、各高校の特色、現状、在籍生徒数や応募状況、中学校卒業者の進学現状などの検証がされました。 小川市長は、令和2年12月の第4回協議会から参加をしております。 県教委への意見・提案書の素案内容をまとめ上げる段階において、小川市長と小松教育長からは、様々な角度から素案に対する意見、修正点を申し上げ、特に素案には記述がなかった、「工業、福祉、情報など具体的な学科名」を明記すること、そして、「旧第4通学区に多部制・単位制高校の設置」を明記することを強く訴えまして、その結果、最終案に反映させることができました。 また、適時開催をされております屋代南高校を発展させる会におきましては、県教委への要望書提出内容や高校再編基準の確認、三次案の検証などを会として御議論いただく中で、市内県立高校2校の配置の確保、時代のニーズに応え、魅力のある学校として何らかの形で、今ある場所に学校を残すための活動を続けてまいることを確認いたしております。 続きまして、2点目、新校再編実施計画懇話会の内容、メンバー構成でございますが、長野県教育委員会では、新校再編実施計画懇話会開催要領を定めておりまして、統合新校ごとの再編実施基本計画の策定に当たり、再編対象校に加えて、対象校が所在する地域の意見を聞くために、新校再編実施計画懇話会を設置、開催するとしております。 会議の事項といたしまして、懇話会では、1つ、学校像、教育方針等に関すること、2つ、校地・施設・設備等に関すること、3つ、管理運営等に関すること、4つ、教育内容等に関すること、5つ、その他、県教育委員会が必要と認める事項に関すること等、意見交換を行うとしております。 構成員につきましては、統合となる対象校の学校の関係者(学校長、教師職員等)、そして、自治体・産業界・地域・同窓会・PTA・学校関係者・生徒等としております。長野県内他地域の当該懇話会の構成を見ますと、委員の数は30名を少し欠く程度でございます。 県立高校の再編・整備計画の最終案となる第三次案の決定を受け、今後、県教委により設置をされます旧第4通学区新校再編実施計画懇話会では、(仮称)長野千曲総合技術新校の学校像、活用する校地や校舎、設置学科についての意見を交わし、議論を深めていくこととなります。 懇話会の開催でありますが、現時点ではまだ、県教委からは懇話会開催の連絡は頂いておりません。 当然のことながら、今後の懇話会におきましても、千曲市として、これまで県教育委員会や県議会に要望してまいりました千曲市での県立高校2校の配置を確保し、適正な学校配置による教育の機会均等を図ること、そして、あらゆる可能性を排することなく、魅力ある学校像を地域とともにつくり上げていくことなどを訴えてまいります。 3点目の千曲市、企業、同窓会などが屋代南高校を支えるための組織や基金を設立して、学校を後押しするような活動をしたらどうかでありますが、今後、懇話会の場におきまして千曲市として、「市内での県立高校2校の配置を確保し、適正な学校配置による教育の機会均等を図ること」や「時代のニーズに応える魅力ある学校として屋代南高校を存続させること」を最優先に訴えてまいりますけれども、学校存続に思いを寄せられます様々な関係各位が参画をされます屋代南高校を発展させる会もございますので、組織・基金についてもその中での幅広い議論も必要だろうかと存じます。 千曲市自らができることでございますが、今月6月1日付、信濃毎日新聞に小諸市の高校再編実施計画懇話会において、地元住民、企業関係者と生徒との連携、活動を図る場として、それを設置するとした地域連携を軸にした支援策が提案されたと報道がありました。 魅力ある学校像を地域とともに創り上げていく、再編成整備計画にございます「地域との共学共創の在り方」、この視点は有意義なことであると承知しておりますので、今後の参考にさせていただきたいと存じます。 ○議長(小玉新市君) 聖澤議員。          〔3番 聖澤多貴雄君 質問席〕 ◆3番(聖澤多貴雄君) 今も部長から説明いただきまして、今までの経過ということの内容につきましては、私が求めていたものは時系列で一つ一つ最初からどんな経過をたどってきて現在に至るかということを、議事録に残すことによって市民の皆様がこういうことを今までやってきたのだと、今これから懇話会に望む姿を皆さんに分かっていただこうかと思ってお願いしました。 でも、今日この中で結構詳しく内容に触れていただいてあります。地域協議会で私も見させていただきましたが、市長も教育長も、ぜひ千曲市にという内容で、強く、強く教育長もおっしゃったことを思い出しますし、市長も協議会の中では千曲市の立場をよくよく説明していた姿も記憶にあります。 内容はこのようなことで結構ですが、文章にしてしまうとどんな流れかというのが、いま一つかめないところもありますので、次回になるか分かりませんが、時系列という部分で議事録の中に残しておきたいということが、私の今日の趣旨でありました。 また後ほど御意見いただければありがたいと思います。 それと、今、懇話会のメンバーということでも御説明ありましたが、昨日も市長がもしかしたら入るよしの話も確定ではないのかもしれませんが、懇話会では今までの経過を基に千曲市の主張を限りなく主張していただいて、大変ここの地域というのは難しい部分がありまして、長野市と千曲市にまたがっておりまして、そこら辺がどんなメンバーが決められてくるかによっても違いますし、やっぱり千曲市の主張は必ず述べてきていただきたい、そこがお願いしたいところであります。 3番目の、先ほども小諸義塾の話がございました。小諸市の場合はもう小諸市内の高校が一つになるという話なので、小諸市の発展のためにはそれはもうベストでありますが、先ほども言いましたように千曲市の場合は、更級農業、松代高校という3校の、そこで立地がどこにされるか、また内容もどうなるかという難しい問題があります。 小諸の場合はもう一つのほうに向かって小諸市が一つになり、県と協力してという内容でありまして、私も過去令和3年とか4年にお願いしてきたのは、高校を残せということもそうですが、汗をかくことということも一つ、態度として示すことも必要ではないか。それには高校の問題ではありますが、先生の加配の補助とかそういうものに対しても必要。千曲市はやっているねというそこら辺を見せていくことも一つ、経済界の力を借りることもありますでしょうし、同窓会の皆さんは同窓会でできることを主張していく。みんなでやっていく、一つになってやっていくことが大変重要ではないかと、それを県は見ているということでお願いしました。では、市長お願いいたします。 ○議長(小玉新市君) 小川市長。          〔市長 小川修一君 登壇〕 ◎市長(小川修一君) 屋代南高校の問題については、これまでも再三、聖澤議員を始めとする何人かの議員の方に御質問いただきまして、その都度できるだけ分かりやすい形ということで、教育長または教育部長、そして私がそれぞれ答弁して議事録には残っておりますので、同じことをまた御質問されて議事録に残せという趣旨はちょっといかがなものかと思いますが、市民の方に分かりやすく説明を心がけてきたつもりでありますが、もう一度ということであるので簡単にお話しいたします。 私の記憶の中では平成29年頃に「学びの改革基本構想」というものがありまして、そして市がどうこうというよりは、そもそもこの問題は県立高校の再編です。人口減少で公共施設の在り方など県でも考える中で高校再編は避けて通れない、このことはもう皆さん十分に御理解いただいていると思います。 そうした中で、県で県立高校の適正な配置とか、新しい学びの学科をどうするかという構想をまとめてきた。そして、千曲市においても平成30年に入った頃ですけれども、県教委主催の地域の説明会が2回ほどありました。私、当時、県議会議員だったので、そこも出席したことを覚えています。 そのときから非常に関心あるいは危機感を持っている市民の方はそこにも参加されて、そうした中で「屋代南高校を発展させる会」というものが活動をしてまいりました。中心は同窓会、そしてPTA、議会の中の非常にそうした問題に取り組もうと思っている熱意のある方、産業会の代表といった、いわゆる市の地域の主な方が入っていただいて、千曲市という自治体が何かそういう運動をするということではなくて、先ほどまさに聖澤さんが御提案されたような幅広い皆さんが集まって何とか連携して屋代南高校を単なる存続ということだけでなく、発展をさせていく、新たな学校像を作るということで活動を始めてきたということであります。 その間の活動としては、どういう形の学校、学科構成がいいかということも勉強もして、県教委にただ要望するだけでなく、提案をする中で議論を深めて学び合ってきたところであります。 そして、私が令和2年11月に市長になりましたので、途中参加になりましたけれども、令和2年12月から先ほど申し上げた県教委主催の旧第4通学区の地域懇談会というところに、市長ということで参加をさせていただいております。 1回目から3回目までの議論の進め方は私よく承知しておりませんけれども、4回目からは、千曲市としての考えをお伝えして、ただ、学校名を出せないという会議でしたので、この地域に必要な学校であるということを遠回しにお話をすることが精いっぱいだったのですが、その中ではできるだけのことをやってまいりました。 その間も、屋代南高校を発展させる会としても、私が会長になりましたので、会長交代時に、また新たに県と教育委員会、そして県議会にそれぞれ要望とか請願をさせていただいたということであります。 それ以降の動きについては、聖澤議員も南高校を発展させる会にお入りいただいていますので、十分に御承知のことと存じます。もう第三次の計画の案が年明けに決まりましたが、これは過去を振り返って、南高校が総合技術新校になるということは、これはもう計画案が確定している中で、今後はどの場所に、どういう学科の学校を残すかということが、これから始まる懇話会の中で議論されるということであります。 したがいまして、これまでの活動について振り返ってみますと、千曲市という自治体として何かやってきたということは性質上ありませんでしたけれども、自治体の代表の市長が各会議に出席したり、あるいは要望をするという中で、千曲市としての活動をしてきたと御理解をいただきたいと思います。そして、今後の懇話会は県教委が主催するものでありますので、詳細については、先ほど部長が答弁した以上のことは、こちらも情報がありません。 そうした中で、これから分かる範囲で御説明してまいりたいというのは、昨日、川嶋議員への答弁でもお答えしたとおりでありますので、御理解をいただきたいと思います。 こちらでいろいろなお話をしても、結局、関心のある方は非常に興味を持って聞いていただいていますが、そうでない方も一部いらっしゃるようなまだ雰囲気がありますので、決してそうではなくて、千曲市全体の将来の若い人たちの活躍の場をしっかりと確保するという面でも、千曲市全体で市民挙げて応援できるようなムードもつくっていきたいと思っています。 ○議長(小玉新市君) 聖澤議員。          〔3番 聖澤多貴雄君 質問席〕 ◆3番(聖澤多貴雄君) 今日、1でお願いした事項というのは、時系列と申しましたのは、発展させる会は育てる会から何年に発足して、発展させる会になって、その中での行動を時系列に表していただくと議事録に残りますので、一遍に分かるという趣旨でお願いしたものであります。いずれにしましても、一回一回の内容というのは、いろんな意見がありましたし、それに影響されることはなく、時系列だけをまず求めて、その内容で今日は質問したものであります。 今、御説明いただいたように、これからは懇話会の中でお話をされていくことでありますし、何とか南高校が残るような方向に持っていっていただきたいと思いますので、まだメンバーは決まっていないということでございますが、でも、そろそろ決まる時期だと思いますので、決まった方々には、千曲市が南高校が残っていくことを最前提に進めていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。 それでは、次の質問、大項目3、季節性インフルエンザワクチン予防接種の費用補助についてであります。 長らく続いた新型コロナウイルス感染症の流行後、マスクの装着や会食の減少で季節性インフルエンザの感染者が激減していました。しかし、新型コロナウイルスの2類から5類への移行に伴い、対策の緩和や集団免疫の低下などから、季節性インフルエンザの集団感染の可能性もあり得ると指摘されています。13歳未満のお子さんの季節性インフルエンザ予防接種については、2回の接種が必要となります。各御家庭にとっても大きな負担になっております。 予防接種には、予防接種法に定められた定期接種と、それ以外の任意接種があります。そして、定期接種の中でも全額公費で受けられるものや、一部公費負担である分類の高齢者のインフルエンザについては、個人負担を抑える金額になっております。一方で、小児のインフルエンザは同じインフルエンザであっても定期接種ではなく、任意接種に位置づけられており、公費負担するかについては各自治体の判断に任されております。 それでは、お聞きいたします。 ①千曲市の現時点での新型コロナウイルス感染症と季節性インフルエンザの感染状況はいかがでしょうか。また、今後の予想について説明ください。その中で新型コロナウイルスのワクチン接種についても、現状と今後について説明ください。 ②千曲市の季節性インフルエンザ予防接種の子供たちの補助について、現在の状況について御説明ください。 ③年齢を下限拡大した場合予想される金額はどのくらいか。 ④費用対効果はあきらかと考えますが、補助は下限、年齢拡大についての御所見をお聞きいたします。 ○議長(小玉新市君) 宮尾健康福祉部長。          〔健康福祉部長 宮尾憲夫君 登壇〕 ◎健康福祉部長(宮尾憲夫君) 季節性インフルエンザワクチン予防接種の費用補助について、1点目の、現在の千曲市の新型コロナウイルス感染症と季節性インフルエンザの感染状況についてでございます。 現在、市町村ごとの集計は行っておりませんが、長野保健所管内の今月6月5日から11日までの直近1週間の定点把握感染症届出状況によると、新型コロナウイルスは24人、季節性インフルエンザは1人でございます。 次に、新型コロナウイルスワクチン接種の状況につきましては、5月31日現在、65歳以上の方の接種は3,210人、接種率は17.3%、また、12歳から64歳以下で基礎疾患を有する方や医療従事者等の方の接種は149人、接種率は0.5%となっております。 今後の対応につきましては、季節性インフルエンザ及び新型コロナウイルス感染症ともに感染状況の変化や変異株の発生等、迅速で正確な情報提供ができるよう、引き続き、国・県の動向に注視をしてまいります。 2点目の、インフルエンザワクチン予防接種の子供への補助につきましては、平成27年度より、中学生・高校生を対象に接種費用のうち1,000円の補助を開始し、令和2年度には、小学生まで対象を拡大しました。令和4年度の中高生は949名、小学生は1,053名が接種を受けております。 3点目の、年齢を下限枠に拡大した場合の予想される金額につきましては、接種1回分1,000円の補助をゼロ歳から6歳まで対象とすると約300万円、また、接種2回分2,000円の補助をゼロ歳から6歳まで対象とすると約600万円となります。 さらに、現在1,000円の補助を受けている小学生のお子さんも2回分の補助をする場合は、追加で約300万円必要となりますので、拡大分の金額は合計いたしますと約900万円となります。 4点目の、季節性インフルエンザワクチン補助年齢下限枠拡大についてでございます。 小児に対する季節性インフルエンザワクチンは、予防接種法上の任意接種として位置づけられております。今年度は、同じく任意接種と位置づけられております、おたふくかぜワクチンにつきまして、1歳のお子さんに対し、1回3,000円の補助を新たに開始をいたしました。おたふくかぜは、感染すると合併症を発症するなど危険な病気であるため、国においても、任意接種から定期接種への変更が検討されているワクチンです。 季節性インフルエンザワクチン接種の補助年齢の拡大につきましては、各御家庭の負担も大きいかと思われますが、他市の状況も踏まえ、今後研究をしてまいりたいと思います。 ○議長(小玉新市君) 聖澤議員。          〔3番 聖澤多貴雄君 質問席〕 ◆3番(聖澤多貴雄君) 小児の場合は、現在、小学校1年生、学童で線引きされているという状況で2回とも任意接種で負担が大きいということ。お子さんの場合は先ほどもおたふくかぜのお話ありましたのが、インフルエンザ脳症のことも考えられますので、やはり小さいお子さんはそれにかかった場合に一生を台無しにするということも考えられますので、部長も鋭意検討していただいて前向きに考えていただきたいと思います。 確かに、今、数字金額の問題も出てきましたので、千曲市の財政とも相談になると思いますが、やはりインフルエンザ脳症、また幼稚園、保育園に至っては、行けばすぐにうつってくるような状況も見受けられますし、昨月の上田地域ではかなりインフルエンザで学級閉鎖の問題もあったように聞いております。前向きに検討していただきたいと思います。 それでは、大項目4、子育て支援・少子化対策についてであります。 政府は6月13日、「こども未来戦略会議」において、次元の異なる少子化対策の方針を公表いたしました。児童手当の所得制限を撤廃し、高校卒業まで支給の延長、第3子以降は、ゼロ歳から高校生まで月額3万円を支給、令和8年をめどに出産費用の保険適用支援策、奨学金の拡大、学校給食無償化への調査、就労要件を問わない誰でも保育所を利用できる「子ども誰でも通園制度」の導入などなど、具体的な施策として公表されました。 ただ、施策の裏づけとなる財源については、徹底的な歳出改革を行うと言っておりますが、今一つ不安があるのも現状であります。千曲市もいろいろなルートから情報を得て、今後の対策を考えていると思います。 それでは質問に入ります。現在の千曲市の子育て支援策は、あるレベルは本当に充実していると思います。そして、先んじて新たな子育て支援、少子化対策等を考えていますか。 ○議長(小玉新市君) 荒井次世代支援部長。          〔次世代支援部長 荒井茂夫君 登壇〕 ◎次世代支援部長(荒井茂夫君) 子育て支援、少子化対策についてという御質問ですが、議員御指摘のとおり、公表された国のこども未来戦略方針の案につきましては、子ども・子育て政策の具体的な考え方をはじめ、児童手当の大幅拡充等を柱とする具体的な政策については示されておりますけれども、少子化対策の財源についての明記はなく、これらの政策を直ちに実現化することが難しい状況であります。 国は、若年人口が急激に減少する2030年代に入るまでを、この少子化の状況を反転させるラストチャンスとして捉え、少子化対策と経済成長の実現に国の持てる力を総動員して取り組むとしております。 市といたしましては、これまでも国の制度の拡充や上乗せ及び単独事業を組み合わせ施策を展開してまいりましたが、さらに魅力ある施策を様々な角度から研究を重ね、また子育て世代の皆さんや議会からの提案を含め、若者や子育て世代から選ばれる市になるよう進めてまいります。 今後も、国の動向を注視しながら、少子化対策、子ども・子育て政策に全庁一丸となって取り組んでまいりたいと考えております。 ○議長(小玉新市君) 聖澤議員。          〔3番 聖澤多貴雄君 質問席〕 ◆3番(聖澤多貴雄君) これからも、昨日も答弁にありましたように、移り住んでみたい千曲市にしていただきたいと思いますし、子供たちを育てるお父様お母様、魅力的な千曲市であっていただきたいと思いますので、そこら辺を考えて進めていただきたいと思います。 今日の前段の建設部長、また危機管理防災担当部長からのお話がありましたが、やはり一番は市民に寄り添うということが大切だと思いますので、皆様、本当にこれからもよろしくお願いいたします。これで終わります。 ○議長(小玉新市君) ここで11時20分まで休憩といたします。                             午前11時8分 休憩---------------------------------------午前11時20分 開議 ○議長(小玉新市君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 続いて、13番、前田きみ子議員。          〔13番 前田きみ子君 質問席〕 ◆13番(前田きみ子君) 議席番号13番、日本共産党千曲市議団、前田きみ子です。以下、通告に従い4点に質問いたします。 大項目1、要配慮者の防災について、小項目1、要配慮者について。 先の5月8日、千曲市は大雨警報を発令しました。沢山川生萱水位観測所では、氾濫注意水位を超え、千曲川杭瀬下水位観測所では、水防団待機水位を超えました。そして、千曲市災害警戒本部を設置したとの報告がありました。また、5月末から6月にかけ続いた台風2号と線状降水帯が日本各地で大雨を降らし、各地で大変な被害をもたらしました。 そこで、今後の防災について。 ①市総合防災訓練に要配慮者の参加を推進するべきと考えます。 ②災害時にいつ誰が避難所に連れて行くのか。 ③避難所に持参するものは、19号台風時に小学校に避難しましたが、出生間もない赤ちゃんがいたため、個別教室を配慮していただいた。しかし雨で廊下が濡れていて、靴が欲しかったとの声がありました。現在、地区防災マニュアルが作成されつつありますが、そこに個人の靴を書き込む必要があると思います。以上3点について伺います。 ○議長(小玉新市君) 横林危機管理防災担当部長。          〔危機管理防災担当部長 横林伸一君 登壇〕 ◎危機管理防災担当部長(横林伸一君) 要配慮者について御質問いただきました。 1点目の、市総合防災訓練への要配慮者の参加促進と避難訓練等を行う必要性についてでありますが、市総合防災訓練は、総合的な防災力向上を図る重要な訓練であり、より多くの市民の参加により、市民一人ひとりの防災意識の成長を目指しております。 しかしながら、災害時に逃げ遅れのリスクが高いと言われている要配慮者、特に要支援者の訓練参加が少ない状況であることは、議員御指摘のとおりでございます。要支援者の避難訓練の必要性は認識してございます。 今年度の市総合防災訓練は、9月3日日曜日に上山田地区を重点地区として開催するよう進めておりますが、要支援者の訓練参加と避難支援について、訓練に取り組むよう検討してまいります。 2点目の、災害時は、いつ誰が避難所に連れていくかについてでございますが、災害時避難行動要支援者名簿を登録されている方は、個別避難計画により、あらかじめ定められた地域支援者が、高齢者等避難が発表された時点で避難所等へ避難させることとなっております。 なお、地域支援者の被災状況などにより支援できないことも考えられますので、地区防災計画で要支援者の避難を支援する体制も整備していけるよう説明しているところでございます。 3点目の避難所への持参品に個人の靴を加える必要があるということについてでございますが、議員御指摘のとおり、避難する上に上履き等が持参されるよう、我が家の防災セットへの追加を検討してまいります。 ○議長(小玉新市君) 前田議員。          〔13番 前田きみ子君 質問席〕 ◆13番(前田きみ子君) 防災セットの中に靴ということですが、地震の際も靴は必ず必要でありますし、常に自分たちの防災セットの中にも靴は必要ではないかと思います。 では、小項目2に移ります。市福祉避難所の取扱いはについてです。 2022年、市が改定した福祉避難所について変更はありますか。現在の市福祉避難所は、ことぶきアリーナ千曲とふれあい福祉センター、そして小中学校の15か所となっています。しかし、小中学校にはどこにもエレベーターがありません。2階以上の高い建物というならば、福祉避難所はエレベーターの完備した建物でなければなりません。私が何人かの車椅子ユーザー、車椅子使用者の方、保護者の方に伺ったところ、即座に小中学校に避難すると答えた方はいませんでした。どうしても身の危険が迫ってきたら行くかもしれないとの方が多かったです。つまり、市小中学校には避難は無理ということです。避難したいが、場所が場所なので行きたくても無理ということです。つまり、市の福祉避難所には行かないということです。この点について伺います。 ○議長(小玉新市君) 横林危機管理防災担当部長。          〔危機管理防災担当部長 横林伸一君 登壇〕 ◎危機管理防災担当部長(横林伸一君) 市の福祉避難所の取扱いについて御質問いただきましたけども、福祉避難所の取扱いについては、昨年のままの状況でございます。 ○議長(小玉新市君) 前田議員。          〔13番 前田きみ子君 質問席〕 ◆13番(前田きみ子君) 2022年5月の市報にもそのように載っておりましたが、小中学校の福祉避難所には、たくさんの方から、それは無理だという声が上がっています。市には上がっていないんでしょうか。私はこれについても、東日本大震災のときに障害者の方の死亡率は健常者の2倍であった、行きたくても行かれないから壊れた家の中でずっとじっとしていたという方が多かったということを、この場で何度も何度もお話ししました。しかし、なぜ小中学校がエレベーターのないところで、段差のあるところで、あるいは冷たい廊下であったり体育館であったり、そういうところで福祉避難所として設けるのか私には分かりません。避難しないと言っているんです。福祉避難所といくら言ってもそこには避難したくてもできない障害の方にはいろんな状況があります。大きな音に対してはとても敏感な方、一緒に集団の中にはいられない方、段差の激しいところ、トイレに非常に困ることがあったり、そういった方たちのためのもの、以前の福祉避難所であれば、もう少しそこのところの対応ができていたのではないかと思いますが、市長、再度この点について伺います。 ○議長(小玉新市君) 宮尾健康福祉部長。          〔健康福祉部長 宮尾憲夫君 登壇〕 ◎健康福祉部長(宮尾憲夫君) 私から、お答えを申し上げたいと思います。 以前の福祉避難所ということですと、現在2次避難所として指定されているところ、屋代デイサービスですとか、健康プラザですとか、そういったところのことかと思いますけれども、現在も2次避難所ということで、この8つのいわゆる市が指定管理をお願いしているとこには指定をしておりますので、1次避難所としての小中学校等のところで対応が難しいということになってくればこちらのほうに、そのほかに17社会福祉法人との協定も結んでおりますので、必要な方はそちらにというようなことになっておりますのでよろしくお願いしたいと思います。 ○議長(小玉新市君) 前田議員。          〔13番 前田きみ子君 質問席〕 ◆13番(前田きみ子君) 15か所の福祉避難所と、それから今、健康福祉部長がお話しされました17の社会福祉法人、通所で障害者が通っているところ、あるいは高齢者が通っているところに避難してもいいですよということになっていますが、17の社会福祉法人には数名しか体制が取れないということが言われています。そこに通っている方々全員がそこに避難することができない。私何度もここで通所している人たち、あるいは養護学校に通っている人たち、あるいは施設にいる人たちについて、そこが一番信頼して、友達がいて、人がいて、トイレがどこにあって、どこに何があるか分かる場所ということで、そういったところに避難することがとても大切だということをずっと言ってまいりました。市が御努力いただいて17法人に、そういった提携されていますが、しかしそこは本当に少ない。それぞれ受け入れられるのは数名だと言われていますので、やはり福祉避難所の役割はしっかりと今後も体制を整えていくべきだと思います。今後の検討をよろしくお願いいたします。 小項目3に入ります。屋外告知放送は聞こえないという声が広がっています。戸別デジタル無線を高齢者に配布をについてです。 令和5年度、小川市長の2月27日の市政方針演説で、逃げ遅れゼロを実現するために、適時、適切な避難情報の発信、発令と確実な情報伝達、避難所機能の充実、今後も防災行政無線の整備手段の充実、避難所の開設運営強化と話されています。 しかし、千曲市の現在の家屋は密閉された住宅で、屋外の音が聞き取りにくい構造になっています。大雨の音、風の音など、屋外告知放送、デジタル無線が随分設置してまいりまして、これで私も安心かと思ったわけですが、屋外のデジタル無線もなかなか聞こえづらいということであります。 令和元年11月に告示された、千曲市防災行政無線戸別受信機取扱要綱、第2条の4として、(1)、(2)、(3)に掲げるもののほか、市長が特に必要と認めたものとあります。市長が認めれば希望しなかった高齢者の貸与が可能ではないでしょうか。 坂城町では住民全世帯に貸与されています。千曲市の全高齢者世帯への防災無線戸別受信機対応について伺います。 ○議長(小玉新市君) 横林危機管理防災担当部長。          〔危機管理防災担当部長 横林伸一君 登壇〕 ◎危機管理防災担当部長(横林伸一君) 戸別デジタル無線を高齢者に配布をについて、御質問いただきました。 デジタル防災行政無線の戸別受信機は、現在、災害時避難行動要支援者名簿のうち、希望された世帯へ設置してございます。屋内告知放送の難聴エリアがあることは、風向や周辺環境も影響されること、また高機密住宅では聞こえづらいことは指摘のとおりでございます。市では、現在難聴エリアを解消するため、屋外拡声子局の増設を進めるところでございますけれども、戸別受信機の活用につきましても、検討してまいりたいと思っております。 なお、本年4月1日から電話応答サービス等も導入されております。フリーダイヤル等で問合せいただくことによりまして、屋外放送で放送されました内容を聞き取れるという状況でございますので、そのサービスについても御活用いただきたいと思っております。 ○議長(小玉新市君) 前田議員。          〔13番 前田きみ子君 質問席〕 ◆13番(前田きみ子君) 希望を今までされなかった、戸別受信機というものがよく分からなかったという方がほとんどで、そんないいものがあれば、ぜひ私もほしいというのは前もこの場でお話ししましたが、後からそういったことが出てくるんですね。聞こえづらい中で、やはり逃げ遅れゼロというならば、そういった戸別受信機はぜひ必要なものではないかと思います。再度検討をお願いいたしまして、次に移ります。 大項目2、市の保育について、小項目(1)保育園の夏季、冬季保育について。 市保育園には夏季、冬季、春季のお休みがあります。この期間に依頼すれば、子供を預かってくれます。夏季、冬季保育には、お弁当、おやつ持参になっています。しかし、離乳食が終わっていないゼロ歳児や1歳児には無理なことです。そのため預けるのを諦めたとの話があります。春季休業中の保育では給食が出るのに、夏季、冬季保育にも給食を出していただきたいと切実な願いがあります。これについて伺います。 ○議長(小玉新市君) 荒井次世代支援部長。          〔次世代支援部長 荒井茂夫君 登壇〕 ◎次世代支援部長(荒井茂夫君) 保育園の夏季、冬季保育についてでございます。 期間中の給食の提供についての御質問でございますが、夏季希望保育は8月のお盆を含む10日から16日、冬季希望保育は年末年始の12月29日から1月5日までで、このうち12月29日から1月3日は園自体が完全休園に当たりますが、この期間は食材の納入業者も休業となり食材の確保が難しいことや、当園児の人数が安定しないこと等から給食の提供を休ませていただき、8月のお盆を含む7日間と年始の2日間につきましては、一律にお弁当やおやつの持参をお願いしております。 また、この期間については、給食室の機械が停止しないとできない厨房機器や設備、床のメンテナンスなどを行うなど有効に活用しております。 保護者の方にはお手数をおかけいたしますが、引き続き御理解、御協力をお願い申し上げます。 なお、他市、近隣自治体の状況も調査をしながら、研究をしてまいりたいと考えております。 ○議長(小玉新市君) 前田議員。          〔13番 前田きみ子君 質問席〕 ◆13番(前田きみ子君) 夏期休業も冬期休業も、それぞれ保護者にとっては働かなければならない状況が必ずあるはずです。ですから、そのときにやはり休ませなければならないような状況であれば、その方は仕事を休んで子供を見なければならないということになります。 保育とは、保育に欠ける児童を預かるということが基本ですが、それが給食のために預かれないということについては、今後もぜひ検討していただきたいと思います。 次に移りたいと思います。大項目2、小項目2、市の保育士の正職員の増員を。 市の保育士350名のうち正職員は五十数名で大幅な増員が必要です。日本は非正規雇用の労働者が4割、そのうち女性の非正規雇用は7割です。日本の非正規公務員は62万人、そのほとんどが会計年度任用職員です。これは全公務員の4割に上っています。会計年度任用職員という不安定な雇用の中で働くことはつらいことです。千曲市の非正規職員の大幅な増員をすることが、千曲市に定住し子供を育てる未来につながることになります。市保育士の正職員の増員について伺います。 ○議長(小玉新市君) 北澤総務部長。          〔総務部長 北澤武彦君 登壇〕 ◎総務部長(北澤武彦君) 市保育士の正職員の増員をについてでありますが、現在、市立11保育園ございますが、各園長を含め67名の保育士を配置しております。 令和3年度が70名、令和4年度が69名、令和5年度が67名と減員となっていることから、先月、即戦力となる社会人経験のある保育士の採用試験の第1次試験を行い、今月下旬に第2次試験を行い、最短で8月に増員できる予定です。また、来年4月採用の保育士試験も行います。 大幅な増員が必要とのことですが、現在、保育士不足が長野県全体の課題となっていることから、大幅な増員は難しい状況です。しかし、将来の児童数や園の更新なども踏まえつつ、退職者より多く採用するなど保育士の確保に努めてまいります。 ○議長(小玉新市君) 前田議員。          〔13番 前田きみ子君 質問席〕 ◆13番(前田きみ子君) 市の保育士が全部で350名、そのほか給食関係も含めると370名、そのうちの今100名にもならない67名が正職員となっています。 私も自分が非正規雇用であった期間がありました。8年間ありました。そのたびに1月になると来年はどうするんだろう、このままでは困った、3月になったら切られるかもしれない、どうしたらいいだろう、あるいは正職の仕事はないだろうか、そんなことを毎年毎年考えていました。1月になるともう3月のことが気になります。非正規というのはそういうことなんです。待遇が違うだけではないんです。自分が今置かれている立場は非常に、仕事は楽しいけれども、それは非正規という立場ということが非常に悲しくつらいことなんです。そのことを皆さんにも分かっていただきたいと思います。 ただいま正職の答弁をいただきましたが、採用を広げるということですが、非正規職員について、会計年度任用職員についてはどのようにお考えでしょうか。再度お願いいたします。 ○議長(小玉新市君) 北澤総務部長。          〔総務部長 北澤武彦君 登壇〕 ◎総務部長(北澤武彦君) 非正規雇用、会計年度任用職員の保育士、また給食調理員ということで、多くの方をお願いしております。 会計年度職員の中にもパートタイムとフルタイムという二つの区分がございます。責任のある職、専門職ということで、保育園であればクラス担任をお願いしている職員の方にはパートタイムではなくフルタイムということで、また一つ違った処遇をしております。 今、前田議員の御発言の中に、1月になると3月のことが心配だということでしたけれども、いま現在の保育士不足という状況を鑑みれば、どうしてもまたお願いするというのが現実だと思います。不安と思われていることもあるようであれば、その不安を払拭できるような形で努めてまいりたいと考えております。 ○議長(小玉新市君) 前田議員。          〔13番 前田きみ子君 質問席〕 ◆13番(前田きみ子君) この間の中でも、会計年度任用職員だった保育士が、他市のほうに採用されていたという事例を、私は2例知っています。そのようにここからどんどん逃げていってしまう状況があるということも知っていただきたいと思います。 大項目3に移ります。千曲市の平和の取組について、5月20日に行われたちくま未来フェスタに自衛隊長野地方協力本部が参加しました。このチラシが小学校や保育園の全児童園児に配布されました。このチラシによると警察車(パトカー)、消防車に並んで自衛隊車が参加し、「見て さわって 乗ってみて」のキャッチフレーズが書かれていたそうです。ちくま未来フェスタは、共催は千曲市、後援は千曲市教育委員会などであります。安保関連3文書について専守防衛を投げ捨てて、憲法9条の実質的空洞化を進める中で、自衛隊の参加はといぶかる声が上がっています。安心して千曲市で子育てができないとの切実な声です。 折しも昨日6月15日の信濃毎日新聞に、長野市が自衛官募集のため、市が提供している個人情報について2024年度から18歳、22歳の個人情報の氏名、住所、生年月日、性別の4情報について、自衛隊長野地方協力本部に提供をしていたけれども、今後は情報提供を望まない人への除外申請を受け付ける方向であるとの報道でした。この議会でも齋藤前議員などが除外申請を行うべきという発言をしてまいりました。また、松本市でも除外申請の受付をしています。この18歳、22歳の情報提供を市が除外してほしいと本人からの除外申請があればということで、今回一般質問の項目にはありませんので、あくまでも検討として答弁は求めません。ちくま未来フェスタについて伺います。 ○議長(小玉新市君) 坂口市民環境部長。          〔市民環境部長 坂口和志君 登壇〕 ◎市民環境部長(坂口和志君) 次に、千曲市の平和の取組についてでありますが、議員御指摘のイベントにつきましては、千曲市を盛り上げるための集客イベントで、市民や市民団体が自ら知恵や工夫を凝らし企画・実施したものでございます。 今回は4年ぶりの開催ということで、ワークショップ体験、雑貨販売、飲食などを通じた人との交流は、子供や子育て世代のパパママの皆様が待ちわびたイベントとなり、約3,000名の方が来場し、楽しくひとときを過ごしたと聞いております。 様々な御意見はあろうかと思いますが、地域づくりにおいても、市民などの主体的な取組が肝要と考えておりますので、御理解をいただきたいと思っております。 ○議長(小玉新市君) 前田議員。          〔13番 前田きみ子君 質問席〕 ◆13番(前田きみ子君) 自衛隊が全て悪いというわけではなくて、今の日本の状況の中では、いろいろと戦争をするための枠組みがどんどんどんどん進めていかれる中で、自衛隊が今回このちくま未来フェスタに参加したということについて、やはりアレルギーを持つ方がいらっしゃるということです。それについて、後援であります市教育委員会について答弁をお願いいたします。 ○議長(小玉新市君) 小松教育長。          〔教育長 小松信美君 登壇〕 ◎教育長(小松信美君) 後援のことについてでございますが、自衛隊が入っているから後援しないというようなことは、教育委員会としては考えておりません。いろいろな方々のフェスティバルでございますので、市民の皆さんが盛り上がるというような観点で後援をしたということでございますので、その辺について御理解いただきたいと思います。 ○議長(小玉新市君) 前田議員。          〔13番 前田きみ子君 質問席〕 ◆13番(前田きみ子君) 今までは自衛隊の参加というのはなかったわけですね。しかしここに来てそういうふうに、どんどんどんどん市民の中に入ってくるということがいかがなものかということで、教育委員会でもそこのところを考えていただければと思いました。さっきも申しましたように、もし千曲市で災害があれば自衛隊の皆さんにも支援をお願いする、自衛隊が悪いというわけではないですが、しかし今の日本の状況を鑑みると、これはいいのかという思いがあります。 次に、大項目4に移ります。信州千曲観光局と競輪のコラボについて。 一般社団法人信州千曲観光局が5月7日に場外車券場サトライト信州ちくまとコラボしたサイクリングイベントを現役競輪A級選手とともに千曲川サイクリングロードでサイクリングして、競輪の車券の買い方講座、競輪自転車試乗会、トークショー、サイン会が、サテライト信州ちくまを会場にして行われたそうです。ここに子供の参加はありましたか。また千曲市は、信州千曲観光局に補助金3,500万円を出しています。千曲市は「競輪の町」として今後売り出していくつもりですか。伺います。 ○議長(小玉新市君) 洞田経済部長。          〔経済部長 洞田英樹君 登壇〕 ◎経済部長(洞田英樹君) ただいま、千曲市は「競輪の町」千曲市として売り出すのかについて御質問をいただきました。 一般社団法人信州千曲観光局は、地域の稼ぐ力を引き出すために、地域経営の視点に立った司令塔として、多様な関係者と協働しながら観光地域づくりを実現するための戦略を策定、そして実施するための調整機能を備えた法人でございます。このため地域内の資源を有効に活用しながら、地域の活性化に向けた事業を展開をしております。 今回実施されたサイクリングイベントもサイクルツーリズムの事業の一つでありまして、地域活性化に向けた観光交流人口の増加、そして波及する経済効果につなげていくために実施したものでありまして、市内にある千曲川サイクリングロードという資源の有効活用の促進や普及、そして自転車活用の推進によるゼロカーボン、CO2削減への貢献、そして健康増進等々を目的に、普段接する機会のないプロの競輪選手と一緒に走る体験を通じて、自転車に興味を持ってもらうとともに、自転車のよさ、環境への配慮等を体感していただきながら、より多くの方々に自転車に親しんでいただくことを趣旨として開催したものでございます。 なお、このイベントの参加は37人でありまして、お子さんの参加はございませんでした。しかし、今回のサイクリングのゴールとなりました場外車券売り場の駐車場では、このイベントのために出店したキッチンカーもあり、そこでお子さん連れの姿もあったように聞いております。 市では、千曲市自転車活用推進計画に掲げる各種事業に取り組み、一般社団法人信州千曲観光局をはじめ、多様な関係者の皆さんと状況に応じた連携を図りながら、交通マナー、交通安全も含め、自転車に乗ることの爽快さや楽しさを伝えてまいりたいと考えておりますが、議員御懸念の「競輪の町」を目指すものではございませんので、御理解をよろしくお願いいたします。 ○議長(小玉新市君) 前田議員。          〔13番 前田きみ子君 質問席〕 ◆13番(前田きみ子君) 自転車を使っての健康にもいいサイクリングということは非常にいいことだと思いますが、車券を買うという企画もあったりして、それはどうなのかと思いますが、その点について、今回のコラボについてどのようにお考えですか。伺います。 ○議長(小玉新市君) 洞田経済部長。          〔経済部長 洞田英樹君 登壇〕 ◎経済部長(洞田英樹君) 信州観光局とのコラボ、それから競輪をするいわゆる会社とのコラボでございますが、先ほども述べましたように、千曲市においては自転車活用推進計画ということで、観光の部局におきましては、サイクリングロードを使いました交流人口の増加等々目標がございます。その中で観光局では、やはり資源として、競輪選手がある会社でございますので、そこと自転車を乗るということ、それからCO2を削減することというような目的でコラボをしました。ということで、競輪の人と一緒に乗って自転車を楽しむというようなところについては、感じていただいたのかなということで、それ辺については、私は成功したかなと考えてはおります。 ○議長(小玉新市君) 前田議員。          〔13番 前田きみ子君 質問席〕 ◆13番(前田きみ子君) 自転車を乗る楽しさ、CO2削減ということは、いいことだと思います。しかし、車券を買うということも、この中の企画であるということは、おかしいのではないかと私は感じました。車券、これからもそのような企画をしていくのですか。伺います。 ○議長(小玉新市君) 洞田経済部長。          〔経済部長 洞田英樹君 登壇〕 ◎経済部長(洞田英樹君) まず先ほどの車券の買い方の部分でございますが、そこの部分については、観光局のメニューではございませんので、コラボした会社のメニューでございました。それから、今後の話なんですけど、やはり千曲川のサイクリングロードを使ったり、自転車の普及に関して何かよき提案があったら研究して検討していきたいと考えております。 ○議長(小玉新市君) 続いて、小川市長。          〔市長 小川修一君 登壇〕
    ◎市長(小川修一君) 信州千曲観光局で企画したイベントだということは承知しておりますが、車券の買い方講座までやったということは、私今日はじめて今回の前田議員の知りました。もし仮にそれが事実であれば、大変私としては、コラボの在り方については問題があると認識していますので、自転車の純粋な自転車競技のすばらしさですとか、自転車の活用についての趣旨ということであれば理解できるんですが、買い方講座まではちょっと行き過ぎではないかと思っています。もしそういったことが事実であれば、今後そういうことは控えるように観光局にはこちらの立場としてお伝えしていきたいと思います。ただ観光局は市が補助金を出して職員も送っておりますけれども、直接その中の運営は観光局の中で全て行っているものでして、今後はそういうこともないように、しっかり観光課と観光局と密に定期的に、できれば部長や私も入って、これから観光局のいろいろな事業についても、しっかりと市がチェックできるように取り組んでいきたいと考えております。 ○議長(小玉新市君) 前田議員。          〔13番 前田きみ子君 質問席〕 ◆13番(前田きみ子君) 質問を終わります。 ○議長(小玉新市君) ここで昼食のため午後1時まで休憩いたします。                              午後0時1分 休憩---------------------------------------午後1時 開議 ○副議長(金井文彦君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 続いて、4番、宮下繁明議員。          〔4番 宮下繁明君 質問席〕 ◆4番(宮下繁明君) 議席番号4番、一志会、宮下繁明です。通告に従って質問いたします。 現在、すさまじい勢いで食料品が値上がりしております。例えば、物価の優等生と言われてきた卵は、過去数十年間、1キロ当たり120円から170円で推移してきました。ところが昨年秋頃から急上昇し、今年2月には335円の過去最高の値段となりました。小麦や乳製品も全て値上がりしております。しかし、食料品の高騰は一時的な現象ではありません。今、世界の食料は多くの地で値上がりしており、日本はその一番の危機に見舞われているわけであります。 その要因としましては、1として、コロナ禍による物流の停滞、コンテナ不足、人手不足、長野県でも高原野菜の産地では研修生が不足しており、野菜の植付けができないという声を聞いております。 また、2つ目として、中国による食料の爆買いがあります。中国が経済成長したおかげで、肉食が増えております。トウモロコシの輸入は5年で10倍、大豆は1億トン輸入しております。日本も大豆の94%は輸入でありますが、その総量は300万トンであります。中国は1億トン、日本は3%にすぎません。 そして3つ目として、異常気象による世界的な農作物の不足。昨今の地球温暖化によって、各地で農作物の不作が聞かれております。不作になった農作物は、当然、自国優先、輸出にはなかなか回らないというのが現状であります。 そして4つ目として、ウクライナ戦争の勃発。昨年のウクライナ戦争の勃発以降、ロシア、ウクライナは世界最大の小麦の生産地であり、日本もその影響を受け、小麦の値段が上がったことによって、パンや麺の値段が何回も値上がりしております。 さらには、昨年からの急激な円安による価格高騰があります。1年半前は110円台だったドル相場が、昨年は150円という、まさに驚きの値上がりでありました。これらの打撃を最も受けているのが今の日本の現状であります。なぜなら、日本は先進国の中で最も食料自給率が低いからであります。 日本の食料自給率は戦後一貫して低下しており、カロリーベースで38%しかありません。品目別にみると、主食の米は98%、卵は97%でありますが、大豆は6%、小麦は17%、牛肉は38%です。しかし、これらの自給率もげたを履いた数字であります。なぜなら農業に欠かせない肥料や飼料は、その大部分を海外からの輸入に頼っているからであります。もし、肥料や飼料が輸入できなくなったら、日本人は深刻な飢餓に見舞われてしまいます。 大項目1、市内農業者への継続的な支援について。 農業が直面する厳しい環境についての現状把握ができているか。 コロナ禍とウクライナ戦争による劇的な環境変化の中で、農業者が置かれている現状をどのように捉えているか。特にキノコ業界の厳しい現状について、どのように把握しているかを伺います。 ○副議長(金井文彦君) 洞田経済部長。          〔経済部長 洞田英樹君 登壇〕 ◎経済部長(洞田英樹君) 農業が直面する環境の現状把握ができているかという御質問を頂きました。先月末に農林水産省が公表した農林水産統計によりますと、農業用肥料や飼料の価格指数は、令和2年を100とすると、令和5年4月は150前後と依然高いまま推移しております。農家は苦しい状況がいまだに続いていると推察されます。 キノコ業界についても、飼料価格に加え、電気代も高騰していることから、非常に苦しい状況が続いております。昨年より継続的に支援をしておりますが、市内でも何件かのキノコ農家が廃業し、また、今後も廃業を予定している農家がいるとのお話も聞いております。 また、県全体でも廃業するキノコ農家が増えてきており、その影響で、加工向けのキノコが不足し、加工業者でも材料の手配に大変苦慮しているというお話も聞いております。 ○副議長(金井文彦君) 宮下議員。          〔4番 宮下繁明君 質問席〕 ◆4番(宮下繁明君) 今、部長からキノコ業界のお話がありましたけども、私も過去30年ぐらいの数字を調べてみたのですが、エノキダケが不足するというのは初めてのことなんです。5月の中頃からキノコ生産者がキノコの出荷が止まってしまったということで、キノコ農家だけではなくて、キノコを加工しているナメタケ茶漬けだとか、いろいろなキノコの製品を作っている工場が全面的に入荷がないものだから止まってしまったのです。これはだから、生産者や加工業者だけではなくて、スーパーとか消費者にも大きな影響がある。それだけ昨年からのキノコ業界の影響というのが大きいということを、ぜひ皆さんにも認識していただきたいなと思っております。 続きまして、食料の安全保障としての継続的支援をということで、昨年からの燃油高騰対策事業、またキノコ培地支援に加えて、今年度は電気料の補助を新たに決定されたことに対しましては、多くの生産者の皆さんから感謝の声を寄せられています。 食料の安全保障の観点からも、継続的に支援すべきではないかと思いますが、いかがでしょうか。 ○副議長(金井文彦君) 洞田部長。          〔経済部長 洞田英樹君 登壇〕 ◎経済部長(洞田英樹君) 食料の安全保障として継続的な支援をについてでございますが、キノコ農家に対する支援は、現在、県事業によるきのこ類生産資材高騰対策事業、市単独事業では、先の臨時議会で議決頂きました電気代の一部を補助する千曲市きのこ生産者支援事業並びにキノコ農家を含めた施設園芸農家向けの燃油高騰対策事業を実施しております。 キノコは施設内で栽培されていることから、天候の影響が少なく非常に安定して供給ができる農産物であり、食料の安全保障上、重要な農産物と言えます。しかしながら、キノコ栽培に必要不可欠な培地等は、輸入に頼っている現状もございますので、これからも国や県の動向等を注視しつつ、支援の継続については、今後の状況等を総合的に見て判断してまいりたいと考えております。 ○副議長(金井文彦君) 宮下議員。          〔4番 宮下繁明君 質問席〕 ◆4番(宮下繁明君) ぜひ、食料の安全保障という観点から、継続的な支援をお願いしたいなと思っております。 続きまして、小川市長が説かれるところ、地産地消、これは大項目だと思いますけども、地産地消を進める上でどのような支援を考えているか、お伺いしたいと思います。 ○副議長(金井文彦君) 洞田部長。          〔経済部長 洞田英樹君 登壇〕 ◎経済部長(洞田英樹君) 地産地消についての御質問を頂きました。3月議会でも答弁いたしましたが、市民の皆さんに市内のキノコをもっと食べてもらうため、キノコ料理のレシピを市報5月号より隔月で掲載しており、次回は7月号の掲載を予定しております。 また、学校給食センターでは、給食に使用されるエリンギを除くキノコは、全て市内で調達をしており、各小中学校に毎日配布されている給食センター便りには、その日に使われているキノコなどの市内農産物をクイズ形式で紹介し、普及に努めております。 今後も、積極的に市内産のキノコを学校給食で使用するとともに、多くの市民の皆さんに食べていただきますよう、健康面なども含め、市報等でPRしていきたいと考えております。 ○副議長(金井文彦君) 宮下議員。          〔4番 宮下繁明君 質問席〕 ◆4番(宮下繁明君) 今、キノコについてお話頂いたわけでありますけど、キノコ以外にも、千曲市産の米だとか大豆、麦だとか、あと、野菜、果物も、ぜひ、給食にもっと取り入れていただいて、地産地消を広めていただきたいと思うんですが、その辺のところはいかがでしょうか。 ○副議長(金井文彦君) 小川市長。          〔市長 小川修一君 登壇〕 ◎市長(小川修一君) 学校給食に地元のものを取り入れるということは、材料の安定的な供給という課題がある中で、できる限りの取組をしていると御理解頂きたいと思います。 また、先ほどの部長の答弁以外でも、市内の飲食店ですとか宿泊施設等で、食材を必ず千曲市産のものを何か取り入れていただいて、メニューにもその旨を表記していただくような何か仕組みが構築できないかということを今考えております。千曲市産食材を使用しているお店みたいなものを、例えば認証すれば、今後の何か消費喚起策のところで何かちょっと優遇するとか、あるいは条件にするとか、いろいろなことを今研究しているところでありますので、いずれにしましても、1つのことだけで地消地産が進むとは考えておりません。 私たち一人一人が、できるだけ日頃から地元のものを手に取って消費をするということがまず大事だと思いますし、そうした仕掛けをすることもやっていかなければならないと思っていますので、ローカルファーストという言葉を、私、常々申し上げています。皆さんと一緒に、そうした意識を持って取り組んでいきたいと考えております。 ○副議長(金井文彦君) 宮下議員。          〔4番 宮下繁明君 質問席〕 ◆4番(宮下繁明君) 今、市長から市内のホテル、旅館、そしてまた飲食店で地域の食材をという御提案頂きましたが、ぜひそれを進めていただきたいなということで期待しております。 次に行きます。 大項目の2、市内の均衡ある発展についての地域間格差の解消について。 今年は、平成15年に千曲市が誕生してから20年となります。記念行事が各種ありますが、市内の川西地区を中心に、合併に対してまだまだ一部の不満があると言われております。 その中でも人口減少、高齢化、少子化が著しく進んでいるのが、上山田地区であります。上山田地区の現状把握と分析はできているのかお伺いします。 ○副議長(金井文彦君) 栗原企画政策部長。          〔企画政策部長 栗原 力君 登壇〕 ◎企画政策部長(栗原力君) 上山田地区の現状把握と分析はできているかについてでございますが、本年3月定例会において、宮下議員から御質問のありました3点についてお答えします。 まず、1点目、上山田地区の人口減少が、更埴・戸倉地区と比較して大幅に高い理由につきましては、更埴・戸倉地区においても、八幡小学校区や更級小学校区は、上山田小学校区を上回る人口減少となっていますが、旧自治体で見ると、埴生小学校区や五加小学校区といった人口が増加している地区を含んでいるため、全体として減少率が薄まり、目立たなくなっていることが大きな要因となっています。 また、上山田小学校区に限らず、八幡小学校区や更級小学校区において人口減少が著しい理由としては、全国的、特に農産村地域において深刻となっています少子高齢化であると考えられます。 平成12年と令和2年を比較した64歳以下人口の減少率は、千曲市全体の平均が23.4%の減に対し、上山田地区が38.8%の減、更級地区は42.3%の減、八幡地区は35%の減と、全体の平均に対して10ポイント以上低くなっております。 次に、2点目、人口は上山田小学校区が更級学校区より2,000人も多いのに、小学校の児童で比較をするとなぜ同じくらいなのかにつきましては、御指摘のとおり、令和2年の国勢調査において、上山田小学校区が更級小学校区より全体で1,981人多くなっていますが、このうち50歳以上人口が1,422人と70%以上を占めていることが主因だと思われます。 また、この2つの地区の14歳以下の年少ですが、この年少人口で比較すると、上山田小学校区が更級小学校区の1.2倍に対し、50歳以下の人口で比較すると1.7倍になることから、上山田小学校区が更級小学校区より少子化が深刻となっていることが分かります。 なお、令和4年教育要覧の小学校の児童数でこの2つの地区を比較しますと、上山田小学校が155人、更級小学校が160人でほぼ同じですが、家庭数は更級小学校が10家庭少ないことから、1家庭当たりの小学生が更級小学校で多いことが分かります。ちなみに、1家庭当たりの小学生数ですが、上山田小学校が1家庭当たり平均1.30人、更級小学校が1.47人で、市平均が1.31ですので、上山田小学校が市の平均くらいでありますので、特に低いというわけではございません。 次に、3点目の高齢化率が更埴・戸倉地区より10ポイント以上高くなっているがなぜかにつきましては、国勢調査による平成12年と令和2年を比較した老年人口の増加率は、上山田地区が最も低いため、高齢者の増加が更埴・戸倉地区より多いとは考えられません。高齢者の増加率が低いにもかかわらず、高齢化率が高いのは、高齢者以外の年齢層(64歳以下)の年齢層の人が減少していることと、老人ホームの入所者が人口割合で比較して非常に多いことだと考えられます。 いずれにしましても、上山田地区は更埴・戸倉地区と比較し、少子化がかなり進んでいることが見えてきました。 ○副議長(金井文彦君) 宮下議員。          〔4番 宮下繁明君 質問席〕 ◆4番(宮下繁明君) 今、部長からお話を頂きましたけども、それは私が前に指摘したことの裏づけの数字であって、なぜそうなったのかと、どうしたらいいのかということに対しての分析なり、検証が必要ではないかなと思うんです。前回もアンケートを取って、データと統計を基に分析をするというお話だったんですが、その辺については行っていないんでしょうか。 ○副議長(金井文彦君) 栗原部長。          〔企画政策部長 栗原 力君 登壇〕 ◎企画政策部長(栗原力君) そのほかの人口減少の分析についてですが、住民基本台帳の情報から転出・転入の状況、経済センサスから宿泊業・飲食サービスにおける事業者数と従業員数の増減の状況、市県民税の課税情報から所得の状況、固定資産税情報から住宅新築の状況、事務報告書から生活保護の状況など、多くの分析を行いました。 いずれにしましても、上山田地区の状況が厳しいことが分かりました。 ○副議長(金井文彦君) 宮下議員。          〔4番 宮下繁明君 質問席〕 ◆4番(宮下繁明君) 厳しい状況という数字は、もう前々から分かっているのです。それがなぜなのかということの分析とこれからどうしたらいいのかということが大事だと思うんです。前回、小川市長も客観的なデータに基づいて、今後の対策を考えるべきだというような御発言もありましたけども、それをぜひ、企画部長がやっていただきたいのです。 もともと12月議会で北川原議員の質問に対して、アンケートを取ってしっかり調べて対策を練るというお話だったのですが、それがまだできていないということだと思います。今ある数字を調べるのではなくて、住民の意識調査等のアンケート等も見ていただいて、今後の対策を考えていただきたいと思うんですけど、副市長、これに対していかがですか。12月議会と3月のときにそういう話をして、アンケートを取っていただくのかなと思ったのですけども。 ○副議長(金井文彦君) 栗原部長。          〔企画政策部長 栗原 力君 登壇〕 ◎企画政策部長(栗原力君) 副市長への御指名でしたが、私から、市民意識把握のためのアンケートを取るべきではないかについての御質問についてのお答えを申し上げます。 市では、市長自ら市民や地域の団体の皆様と直接対話をし、市民生活における課題を共有し市政に反映していくため、ようこそ市長室やお出かけシェアトークを実施しております。また、行政サービスやまちづくりなど、市政への御意見、御提案を頂くため、ながの電子申請や市内28か所に提案用紙を設置し、随時受け付けております。 このほか、毎年、千曲商工会議所、戸倉・上山田商工会から要望書を頂き、商工業の皆様の声をお聞きするとともに、商工業はもちろん、それ以外の各種団体などからの陳情や要望等も随時受け付け、広く市民の皆様の声をお聞きしております。 このように、市民の皆様などから御意見をお聞きする仕組みを整えておりますので、改めて、一部の地区の皆様を対象にしたアンケート調査を実施する予定は、現時点ではございません。 なお、全市的には深掘りした質問はございませんが、行政評価の際などに活用する市民満足度調査は毎年行って実施しておりますので、申し添えます。 ○副議長(金井文彦君) 大内副市長。          〔副市長 大内保彦君 登壇〕 ◎副市長(大内保彦君) いろいろなデータだけではなくて、その分析、それから、住民の現実のものをもっと調べて、アンケート等でどうかという御指摘だと思うんですが、確かにいろんな問題があると思います。例えば、私もうろ覚えで申し上げないのですが、上山田で特に深刻なところというと、温泉地区が高齢者が多くて子供の世帯が非常に少ないというようなことも、たしか突出してあったような気がします。そのように、地区特有の問題というのがあると思いますので、その地区の特有の問題をどうやって解決するかというのは、地区ごとにまた考えていかなければいけないと思います。その辺については、上山田に限らず、例えば旧更埴でも、地区によってはいろんな問題がありまして、この人口の減少については非常に深刻な問題が出ております。その辺は、やはり住民と一緒になって考えていかなくてはいけないものですから、住民の意見を吸い上げるということは、今、部長も答弁しましたが、真剣にやっていきたい。 ただ、これから議員さんに質問を頂くのですが、ポリネコというのも今度導入されましたので、せっかく導入していますので、住民の意見を吸い上げるために、その辺も何か活用できないかと私は思っているところでございます。 ○副議長(金井文彦君) 小川市長。          〔市長 小川修一君 登壇〕 ◎市長(小川修一君) 今、副市長の答弁でポリネコということがありましたので、私、補足させていただきます。まさに、宮下議員の御指摘の地区から若い方が恐らく流出されていて、それでまた、転入もしてこないという現状があるのではないかと推察をする中で、特に若い方々の意識調査というものが非常に大切になってくると思います。そうした意味で、先ほどから申し上げております「ポリネコ!CHIKUMA」という、新しいデジタルのツールを使って、若い世代の方の御意見を広くうかがいたいと思っています。 これは、昨日のほかの議員の皆さんの質問にもありました、子育て世代、若い世代の支援とか、そういったことにもつながってまいりますので、まずは、そうした新しいツールも活用しながら、できるだけ客観的な証拠になるものを集めて分析をして、対策を打っていきたいと考えております。 ○副議長(金井文彦君) 宮下議員。          〔4番 宮下繁明君 質問席〕 ◆4番(宮下繁明君) 副市長、市長ありがとうございます。今のお話にもあったんですけど、前回のときに、部長からアンケートを取っている時間がないんだと、次回までにアンケートも取って、分析をして報告しますというお話だったんです。ただ今の数字を分析するだけではなくて、住民のどんな意識なのか、今、市長が言われたように、若い者の意識、地元の地区の皆さんの意識等もぜひ調べてもらいたいと思うんです。 やっぱり数字上だけのものじゃなくて、現地に足を運んでいただいたりしながら、ぜひそういう具体的な現場での調査というものをやっていただきたいと思います。その辺、副市長、御指示をお願いしたいんです。 ○副議長(金井文彦君) 大内副市長。          〔副市長 大内保彦君 登壇〕 ◎副市長(大内保彦君) おっしゃるとおり、いろんなことを市で一方的にやるのではなくて、住民の意向、あるいはその現実を把握していく、それは非常に大事なことですので、リーダーシップを取ってやっていきたいと思います。 ○副議長(金井文彦君) 宮下議員。          〔4番 宮下繁明君 質問席〕 ◆4番(宮下繁明君) ぜひ進めていただきたいんです。関連でお聞きしたいんですが、12月議会のときに、部長から人口減少が厳しいので、中山間地への公共投資はなかなか難しいんだと、だから市は、今、コンパクトシティを研究して、それを目指しているんだというお話がありました。聞き方によっては、中山間地、人口の少ないところへはなかなか投資もできない、だからもうそういうところに、なかなか投資できないんだというようなことに取られてしまうんですけど、その辺のところのお考えをもう一度お聞かせていただきたいと思います。 ○副議長(金井文彦君) 栗原部長。          〔企画政策部長 栗原 力君 登壇〕 ◎企画政策部長(栗原力君) コンパクトシティの関係ですが、決して中山間地域を切り捨てるという考えではございません。交通網もそうですけども、より効率的な行政運営をしていくために、なるべくコンパクトにしていかなければ財政面でも立ち行かなくなるということで、まちをコンパクトにして、中山間地域を結ぶものをコンパクトシティとしてやっておりますので、決して、中山間地域を切り捨ててなくしちゃうとかというそういう意味では全くございませんので、誤解のないようによろしくお願いいたします。 ○副議長(金井文彦君) 小川市長。          〔市長 小川修一君 登壇〕 ◎市長(小川修一君) コンパクトシティについてのお尋ねでありますけれども、コンパクトシティいう言葉はもう10年ほど前から国で進めている取組の一つでありますが、決して中山間地域をないがしろにするとかいう趣旨ではございません。 ただ、実際問題、人口が急激に減少している中でそもそも人そのものがいないという現状は否定できない中で、これまでと同じように配分をして公共投資をしていくというよりは、ある程度集約をさせて効率よくするということの理解なんですが、それに加えてネットワークということで、国も、以前からコンパクトプラスネットワークということでやっております。 まさに、連日、御質問のあるDXというのは、そのネットワークを生かすための手段であると恐らく国も捉えておりますし、私もそのような認識であります。 どうしても、人口減少の波にはもうこれは立ち向かってはいますけれども、これを止めることはできないのが今の現状であります。いかにこの減り方を緩やかにしていくということをする中で、なおかつ、今あるもので何とか立ち向かわなければいけないということで、コンパクトシティで集約をさせて、なおかつ、その隙間を埋めるのはネットワークを使ってデジタルを活用して、暮らしやすさは、利便性は低下させない取組にするというようなことが今求められているという理解であります。課題は非常に多くあることは認識しておりますので、お互いに知恵を出し合いながら、何とかいい形で中山間地域に住まいを持っている方も安心して暮らせるまちづくりに取り組んでまいります。 ○副議長(金井文彦君) 宮下議員。          〔4番 宮下繁明君 質問席〕 ◆4番(宮下繁明君) 中山間地の人々も安心して暮らせるように、ぜひ施策を進めていただきたいと思います。 続きまして、小川市長の公約によって、スピード感を持って上山田戸倉出張所が開設されました。地域の人々は非常に感謝しております。ここはちょうど2年がたったわけでありますけども、その機能は向上しているのかお尋ねします。 ○副議長(金井文彦君) 坂口市民環境部長。          〔市民環境部長 坂口和志君 登壇〕 ◎市民環境部長(坂口和志君) 上山田戸倉出張所の機能は向上しているかについてでございます。 令和3年10月より開設しました上山田戸倉出張所につきましては、市民課業務の戸籍・住民票等の諸証明の発行及び本庁の各課への文書の取次ぎ、市民からの相談業務の対応を主として開設いたしました。 昨年10月からは、業務端末機の増設、また、システムの改修を実施いたしまして、戸籍・住民異動の届出のほか、マイナンバーカードの手続におきましても、カード自体の券面更新や、電子証明の発行手続、マイナンバーカードを使った特例転出入などが可能となったほか、相談業務につきましても、担当者と直接相談ができる体制を整えるため、テレビ会議システムを導入したところでございます。市民課としての機能は格段に向上したと考えております。 ○副議長(金井文彦君) 宮下議員。          〔4番 宮下繁明君 質問席〕 ◆4番(宮下繁明君) 実は先月、うちの近所の91歳のおじいさんが私のところに来て、新たな出張所に行けばいろんな機能ができるということで行ってみたんだけども、話が違うじゃないかとお怒りの言葉を頂いたんです。それは何かというと人間ドックの助成申請に行ったら、ここでは受け付けられませんということで、本庁に行ってくれということで言われたというのです。その方はもう90歳を過ぎていますから、車も本当に近くしか乗らない、本当にそんな方がまた本庁まで行けなんていうのは、本当にひどいじゃないかということでお怒りだったんです。 それで、令和4年4月21日に上山田戸倉出張所の今後の業務扱い一覧というのが49項目でできているのですけども、そういう人間ドックの申請等が令和4年10月1日からもうできるというようになっていたのです。それができていないということは、本当に私もびっくりしたのです。もう地元の自治会と、自治会の連合会の役員さんと北澤部長と何回も何回も打合せしてやったことができていなかった。あと、確定申告の用紙の受け取りも、持っていったら拒否されてしまったとか、これはだから、現場の人は一生懸命やっているのですが、きっとだから指示が徹底されていないということだと思うのですけども、その辺のところをどういう認識なのかということをお聞きしたい。 あと、先ほどテレビ電話システム、私も、テレビ会議システムを非常に期待していたのですけども、ほとんど利用されていないのです。せっかく導入していただいたんですけども、活用されていない。そして、これはもうできないから本庁に行けと。よく私もこちらの市役所の窓口で上山田の方とよく会うのですが、どうして来るんですか、いや、できないと言われたから、本庁に行けと言われたというようなことが何回もあるんですけども、その辺のところを部長はどのように御認識なのかお伺いします。 ○副議長(金井文彦君) 坂口部長。          〔市民環境部長 坂口和志君 登壇〕 ◎市民環境部長(坂口和志君) 再質問であります。上山田戸倉出張所におけるできない業務でございます。今お話ししましたドックの助成の関係、それから、実際のところ保険証等の再発行、あとタクシーチケット等の取扱いについてはできないと考えています。これにつきましては、金券等でございますので、本庁のみの対応になっておりますので、出張所における対応についてはできないという形でございます。市民の方には御迷惑をおかけしておるところでございますけれども、何とぞ御理解のほどお願いします。 ○副議長(金井文彦君) 宮尾健康福祉部長。          〔健康福祉部長 宮尾憲夫君 登壇〕 ◎健康福祉部長(宮尾憲夫君) ただいま、人間ドックの申請のことについてでございますけれども、人間ドックの申請には補助金と補助券というのが2種類ございまして、補助金につきましては、上山田の出張所で申請できるようになっており、取り扱っております。補助金の場合は、市内の指定医療機関で、指定医療機関以外等で受けていただいた場合とか、あるいは金券は事前にお渡しして、それを持っていけば、それでお支払いができるんですけれども、もし、市内の医療機関でも自分でお支払いして、後で振り込んでもらうということが補助金になるわけですけれども、こちらのほうは取扱いができております。 ただ、先ほど坂口部長からもありましたが、補助券につきましては金券ということの取扱いになって、再発行ができないということになりますので、今のところは上山田戸倉出張所の取扱いの範疇を超える状況になっておりますので、そちらのについては取り扱っておらないという状況でございます。 ○副議長(金井文彦君) 宮下議員。          〔4番 宮下繁明君 質問席〕 ◆4番(宮下繁明君) 金券だということなんですけども、金券ですか。金券というのは我々の感覚だと、それを持っていけばお金に換えられるものだと思うんですけども、人間ドックの申請の補助券というのが金券かどうかなんていうのは何かちょっとおかしいんじゃないですか。その辺の認識をやっぱり変えていただかないと、なかなか市民の方は理解できないと思うんです。何でこんなことができないのかというお怒りのお言葉なんです。やはり、説明がなかなかできない状況なんです。 そして私が言いたいのは、それがもし、いろんな理由でできないことはそれはいいんです。だけども、市ができる、10月1日から可能だと、実施をしますと言ったことが何でできていないのかというのが問題なんです。できないならできないということをちゃんと我々にも、また市民にも説明するべきだと思うんです。その説明が全然ない。やっぱり住民に対して軽視していると捉えられてしまうと思うんです。その辺のとこ、部長いかがですか。 ○副議長(金井文彦君) 坂口部長。          〔市民環境部長 坂口和志君 登壇〕 ◎市民環境部長(坂口和志君) できない理由ということの広報でございます。 今現在、千曲市ではできることの広報はしているかと思いますけれども、できない理由の広報はしていないところでございます。 こちらにつきましては、市の情報発信が足らないかと思いますので、できない理由も含めまして情報発信をしたいと思っております。 ○副議長(金井文彦君) 宮下議員。          〔4番 宮下繁明君 質問席〕 ◆4番(宮下繁明君) 昨年の4月に、49項目のうち、今の段階だと18項目ができないというような状況だそうなんですけども、その辺についてもう一度中身を精査していただいて、何ができる、何ができない、できない理由が何なのか、どうしたらできるようになるのかということをぜひ御回答頂きたいなと思います。 それから、窓口の人員が、今年の4月から4人から3人になりました。これは今、人員不足の中で仕方ないということもあるかもしれませんけども、それに対する説明が全然ない。地元の自治会にも、我々地元議員にも何の説明もないまま減らされているというのは、理解できないんですが、その辺についていかがでしょうか。 ○副議長(金井文彦君) 北澤総務部長。          〔総務部長 北澤武彦君 登壇〕 ◎総務部長(北澤武彦君) 職員が減ったことについて事前に説明がなかったという御指摘ですが、職員配置については、総務課において、各部課長から今後見込まれる業務や現在の仕事量を毎年、人事ヒアリングを行う中で把握し、理事者の決裁を得て次年度の職員配置を決定しております。 職員配置など人事案件は公に行うものではない市長の専権事項であるということを御理解頂きたいと存じます。 ○副議長(金井文彦君) 宮下議員。          〔4番 宮下繁明君 質問席〕 ◆4番(宮下繁明君) 当然、人事は市長の専権事項ですから、私はそれに異議を言うつもりはないんです。なぜこうなったのか、どういうことで減らすのかということを事前に説明があってしかるべきものだと思うんです。やっぱり丁寧な市政運営というものを求められると思うんです。一言も説明もないまま、4月1日から1人減らされたということは、誰が考えてもおかしいんじゃないかなと思うんですけども、いかがでしょうか。 ○副議長(金井文彦君) 北澤総務部長。          〔総務部長 北澤武彦君 登壇〕 ◎総務部長(北澤武彦君) 事前の説明ということですけども、仮に事前に説明をして理解が得られるというものでは決してないと思います。でも、理解が得られなくても進めていかなくてはならないことは進めていくということで、そちらについては市長の専権事項ということを御理解頂きたいと思います。 ○副議長(金井文彦君) 宮下議員。          〔4番 宮下繁明君 質問席〕 ◆4番(宮下繁明君) 専権事項ということで済むのではなくて、もっと市民に丁寧な説明、対応というのをぜひしていただきたいなと思います。副市長、これについてお答えをお願いします。 ○副議長(金井文彦君) 大内副市長。          〔副市長 大内保彦君 登壇〕 ◎副市長(大内保彦君) 上山田出張所の人員のことでございます。これについては、議員も先ほど利用が少ないといったことも言っていただいたんですが、私どもが統計を取っていく上で、1日当たりに来る人を取っていくと大分少ない、10人台ぐらいなんです。今、1日に来る方が10から20の間ぐらい。そうすると、4人の職員が必要かということをまず考えまして、機能を落とすんであれば、これはいけないんですが、今のやっている機能を少なくとも維持はできるとすれば、今日、いろいろな面で、例えば保育士が足らなくて非常に困っている、あるいは学芸員が足らないとか、いろんな各部署、非常に人員に今困っているところですから、そういったことも加味しまして、何とか機能を維持できる範囲で3名ということで判断したところでございます。 ただ、議員おっしゃるとおり、この出張所については、地元の非常に要望があってきたところでございますので、そういった説明不足かなということは認識しておりますので、気をつけていきたいと思います。 ○副議長(金井文彦君) 宮下議員。          〔4番 宮下繁明君 質問席〕 ◆4番(宮下繁明君) 先ほどから言っているように、減らすという決断をされたことに関しては、それは市長の決断ですからいいわけですけど、なぜそうなったのか、それはやっぱりいろんな機能が少ないから人が来なくなる、来なくなるからやっぱり仕事がない、仕事がないから減らすというような悪循環になってしまうのを心配しています。その辺のところをしっかり、先ほどの部長の答弁でもあったように、ぜひ中身を精査していただいて、機能を増やしていただいて、来庁者が増えるようにぜひしていただきたいなと思います。 次に行きます。 温泉西公園の整備につきましては、2月に回答書を頂きましたけれども、今年度、どのような事業を実施するのかお尋ねします。 ○副議長(金井文彦君) 湯本建設部長。          〔建設部長 湯本永一君 登壇〕 ◎建設部長(湯本永一君) 温泉西公園整備については、今年度何を事業実施するのかについてでございます。 上山田西公園につきましては、令和4年11月に、上山田温泉自治会連合会及び温泉西公園を守る会より、温泉西公園整備に関する要望書を頂いており、令和5年2月15日付で回答をしております。 今年度の整備につきましては、老朽化した手すりの補修、支障木の伐採処理、薬師堂の土砂崩落対策について、安全面を考慮した緊急性の高い箇所から順次実施してまいります。 なお、実施に当たりましては、上山田温泉自治会連合会や温泉西公園を守る会関係者の皆様の御意見をお聞きするとともに、上山田西公園が県の急傾斜地崩落危険区域に指定されていることから、千曲建設事務所とも協議を行い進めてまいります。 また、その他の要望事項に関しましても、維持管理面を含めた整備の方法や内容につきまして、関係者の皆様と今年度より随時協議を行ってまいります。 ○副議長(金井文彦君) 宮下議員。          〔4番 宮下繁明君 質問席〕 ◆4番(宮下繁明君) 県とも協議をしながら進めるという話なんですが、協議は今まで何回やったのでしょうか。また、その内容はどのような内容だったのかお尋ねします。 ○副議長(金井文彦君) 湯本建設部長。          〔建設部長 湯本永一君 登壇〕 ◎建設部長(湯本永一君) 現在、建設事務所とは1回、打合せをしております。その際に、急傾斜地の事業としては、守る対象が薬師堂1件だけということで、市がその対策を実施していくということで話がついております。 ○副議長(金井文彦君) 宮下議員。          〔4番 宮下繁明君 質問席〕 ◆4番(宮下繁明君) それでは、県との協議が終わったということですね。あとは市が全てやっていただくということだと思いますけど、ぜひ今年度、手すりの補修だとか階段の改修等、危険なところ、またトイレはぜひ今年度中にやっていただきたいと思っているんですが、いかがでしょうか。 ○副議長(金井文彦君) 湯本建設部長。          〔建設部長 湯本永一君 登壇〕 ◎建設部長(湯本永一君) トイレにつきましては、予算的措置もそれに必要ということで、要望書でも回答させていただきましたが、今年度から関係する皆様と御協議をする中で、今後の方向性について決めていきたいと考えております。 ○副議長(金井文彦君) 宮下議員。          〔4番 宮下繁明君 質問席〕 ◆4番(宮下繁明君) トイレについての要望は非常に強いので、ぜひ、先延ばしすることなく、本年度に実施していただきたいと思います。 次に行きます。 上山田地区の道路整備は急務だと思われますが、現在の進捗状況はどうなのか、今後どうしていくのか具体的にお尋ねします。 ○副議長(金井文彦君) 湯本建設部長。          〔建設部長 湯本永一君 登壇〕 ◎建設部長(湯本永一君) 道路整備は急務だが、現在の進捗状況はどうか、今後どうしていくのかについてでございます。 はじめに国道ですが、幹線道路の国道18号バイパスにつきましては、現在は稲荷山から長野市塩崎間の整備を国で進めていただいております。この区間の早期供用開始を要望しつつ、併せて八幡上町から若宮までの区間の事業化を要望しております。若宮区間までの整備が進んだ後に、上山田地区の要望を行っていく予定としております。 まずは、長野市塩崎から若宮までの区間がバイパスとしてつながり、一定の整備効果が得られるよう着実な整備を促進するとともに、上山田地区の一刻も早い事業化を要望してまいります。 次に県道ですが、都市計画道路戸倉上山田線につきましては、上山田温泉のメイン通りである市道中央通り線に流入する通過交通を迂回させ、温泉街の快適な環境を確保するために必要な路線であり、現在、長野県と市、また地域とともに、まちづくりの在り方や本道路に求められる機能を検討しているところでございます。 また、本路線の整備に当たっては、長野県において実施していただくよう要望をしているところでございます。 最後に市道ですが、主要地方道長野上田線から萬葉の里スポーツエリアへのアクセス道路である市道高河原中央線及び市道河川グラウンド入口線につきましては、平成26年から事業を実施し、令和4年度に完了しております。 また、上山田小学校前から漆原地区を結ぶ市道漆原日影沢線につきましては、平成28年から事業着手し、令和6年度の完了予定で進めております。 市道中央通り線は、部分的に舗装の傷みが見られることから、今年度から令和8年度までの間で、舗装打ち換え工事の実施を予定しております。 なお、自治会からの地域要望については、順次、計画的に実施しております。 また、市内の各区・自治会から提出される地域要望については、多数ある要望箇所から、客観的に緊急性や必要性、また地域バランスを考慮して、事業箇所を選定、実施しております。 御質問の地域間格差が生じないよう事業を進めてまいりますので、御理解をお願いいたします。 ○副議長(金井文彦君) 宮下議員。          〔4番 宮下繁明君 質問席〕 ◆4番(宮下繁明君) 今の答弁はほとんど前回と同じ答弁なんです。一番の要望は、18号バイパスと県道バイパスをどうするか、あそこが一番大きな課題だと思うんですけども、どんな小さなことでもいいですから、検討していますとか、要望していますということじゃなくて、今年はこれだけをやるんだということをぜひ、一言、御説明願いたいんです。 ○副議長(金井文彦君) 湯本部長。          〔建設部長 湯本永一君 登壇〕 ◎建設部長(湯本永一君) 18号バイパスにつきましては、先ほど申し上げたような状況の中で、今年やるということは、一貫して国に要望活動を行っていくということでございます。また、県道につきましては、建設事務所と打合せを着実に進めて、できる限り早く事業着手になるよう努めてまいります。 ○副議長(金井文彦君) 宮下議員。          〔4番 宮下繁明君 質問席〕 ◆4番(宮下繁明君) その辺のお答えしか、今のところできないのかと思いますけども、上山田地区の衰退の原因は、やっぱりインフラの整備が遅れているということですので、ぜひそのところを一歩でも二歩でも進むように進めていただきたいなと思います。 次に行きます。 戸倉上山田温泉の活性化について。 戸倉上山田地区の飲食店や商店は非常に苦戦しており、廃業や空き店舗の増加が目立っております。市は、戸倉上山田温泉の活性化のために具体的な支援策を考えているのかお尋ねします。 ○副議長(金井文彦君) 洞田経済部長。          〔経済部長 洞田英樹君 登壇〕 ◎経済部長(洞田英樹君) 戸倉上山田温泉の活性化のために具体的な支援策を考えているかという御質問でございますが、飲食店の廃業による空き店舗増加の要因は様々であると思いますが、最近では、新型コロナウイルス感染症の影響により、旅館・ホテルの宿泊者の減少が最も大きな要因であると考えております。 本年5月から、コロナ感染症が5類となったことで人の動きが活発となり、訪日外国人も増加していることから、コロナ前の状況に戻ることが期待されております。 市としては、7月から実施します宿泊費用を割引する「月の都 ちくま割」や、デジタルクーポン発行支援事業、キャッシュレスキャンペーン、生活応援クーポン券事業など、消費喚起、事業者支援を行っていくほか、今後も関係団体や観光局と連携して、戸倉上山田温泉に人を呼び込む仕掛けづくりに取り組んでまいりたいと考えております。 また、空き店舗の増加の要因として、事業後継者がいないということも考えられます。事業承継の問題は全国的な課題となっており、経済産業省の委託事業でございます事業承継ネットワーク事業や、県においても取組が強化されております。 今後、日本全体の人口減少により、お客様の数も減ってしまう時代となり、事業の継続がますます困難になることが予想されますので、事業承継や経営上の様々なお悩みについて、長野県事業承継・引継支援センターや長野県よろず支援拠点などと連携しながら取り組んでまいりたいと思います。 なお、現在の空き店舗を活用して事業を開始していただく場合には、商業地域に限定されますが、千曲市商工業振興条例の空き店舗活用開業支援事業により、伴走支援を行っておりますので、御活用頂きたいと存じます。 ○副議長(金井文彦君) 宮下議員。          〔4番 宮下繁明君 質問席〕 ◆4番(宮下繁明君) 市では、いろいろな支援策を考えていただいているということがよく分かるわけですが、まだまだ行き届かないところがあるということで、先日も飲食店の方とお話をしたら、本当にもう昼間歩くと廃墟がたくさんあると、本当に観光地として寂しいという話をお聞きしました。昼間ぜひ見に来てくれということを私も言われたので、ぜひまた、部長、時間をつくっていただいて、現状を見ていただきたいと思います。 次に行きます。 戸倉上山田温泉の玄関口である戸倉駅につきましては、先ほどエレベーターが設置され、多くの利用者に喜ばれています。しかしながら、戸倉駅が無人化されるということの中で、平日は朝晩の一時期にしか人がいない、昼間の時間、夜の時間は誰もいないという無人化というようなことになってしまって、非常に観光客が迷惑をしている、戸惑っているというような状況であります。 また、タクシー業者が撤退をしてタクシーがなかなか取れない。また、代行がコロナのおかげで廃業したということで、代行を頼んでももうなかなか来ないということで、非常に観光客、また地元のお客さんからも不便だと言われています。これらについて、市は具体的な支援を考えているのかお尋ねします。 ○副議長(金井文彦君) 洞田部長。          〔経済部長 洞田英樹君 登壇〕 ◎経済部長(洞田英樹君) 戸倉駅無人化、タクシー業者の撤退、運転代行の減少に対する支援について御質問を頂きました。 戸倉駅につきましては、本年3月末まで、しなの鉄道の直営により、2名体制で朝夕3時間程度ずつ運営しておりましたが、4月からはしなの鉄道から市が委託を受け、市の会計年度任用職員1名体制で同様の勤務時間により運営を行っております。 戸倉駅の委託化は、しなの鉄道が令和3年11月に発表したコロナ禍を乗り切る経営改善策の概要における駅業務体制の見直しの一環として掲げたもので、その背景には利用者の減少、人員不足、設備の老朽化等の課題があるとのことでございます。 勤務人員の1名減は、しなの鉄道からの異論もなく、利用者に大きな不便をかけない体制であると考えていますが、今後は、駅利用者の皆様の利便性を考えながら、戸倉駅の適切な人員体制を図ってまいりたいと考えております。 また、タクシー事業者の撤退、運転代行の減少につきましては、新型コロナウイルス感染症拡大からの影響によるところが大きな要因として考えられます。市といたしましても、これから実施する「月の都 ちくま割」、デジタルクーポン発行支援事業など、経済対策により需要・消費を喚起し、戸倉上山田温泉を御利用頂くお客様の増加やリピーターを確保しながら、タクシーや運転代行業への波及にも向けたいと考えております。 なお、具体的な支援策につきましては、地域を特化することなく市内全体のバランスを考慮した課題として検討していく必要があると捉えております。
    ○副議長(金井文彦君) 宮下議員。          〔4番 宮下繁明君 質問席〕 ◆4番(宮下繁明君) しなの鉄道は今年度も赤字ですから、人員の減少というのは仕方ないところもありますけれども、戸倉駅は、戸倉上山田温泉の玄関口というまた大きな要素があります。ぜひ、その辺のところを考えて適正配置をしていただきたいなと思っております。 小川市長は以前に、千曲市の活性化には人の出入りの多い戸倉上山田温泉を生かすことが重要だとおっしゃっております。今年は4年ぶりに温泉夏祭り、また花火大会も行われるわけでありますけれども、花火大会は千曲市における最大のイベントなんです。6万人が1日で来ます。温泉夏祭りも2日間ですけれども、5万人から6万人が参加するという大きなイベントなんで、ぜひそれを生かした千曲市の活性化という意味でも考えていただければなと思います。 続きまして、芸寮組合が解散して、今、芸妓さんは個人で活動しております。しかし、芸妓文化というのは、千曲市のまた大きな文化でもあります。小川市長の文化伝承創造都市の一翼を担う意味でも、芸妓さんの活動への支援をしていただきたい。温泉夏祭りでも本当に活躍していただく芸妓さんの火を消さないように、ぜひ支援をどのように考えているのかお尋ねします。 ○副議長(金井文彦君) 洞田経済部長。          〔経済部長 洞田英樹君 登壇〕 ◎経済部長(洞田英樹君) 芸妓文化の継承についての支援について御質問頂きました。 令和3年に、上山田戸倉温泉芸寮共同組合が解散され、63年の長きにわたる組合の歴史に幕が下ろされたことは非常に残念なことでございました。解散の大きな理由としましては、新型コロナウイルス感染症拡大により宴会が減少し、需要が少なくなったこと、また、高齢化による後継者不足によることでございました。 解散後は、先ほど議員さんが申し上げたとおりに、芸妓さんが個々に活動されているということで、長きにわたったコロナ禍の中で非常に厳しい状況であったことと思われます。 また、当市の夏の一大イベントでございます恒例の戸倉上山田温泉夏祭りにおきましても、かつては芸妓連として、木遣りや屋台でのお囃子と手踊りなど、祭りの花形として戸倉上山田温泉の観光振興の一翼を担っておられました。 過去を振り返りましても、芸妓さんは、今日ある戸倉上山田温泉の発展に大きく寄与されたことは紛れもない事実として認識しております。市といたしましても、今後、再び組合として復活し活動する際には、支援策を検討してまいりたいと考えております。 ○副議長(金井文彦君) 宮下議員。          〔4番 宮下繁明君 質問席〕 ◆4番(宮下繁明君) ぜひ、支援をしていただきたいと思っていますが、全国の芸妓さんは、どこも今みんな減少傾向で、厳しい存亡の危機にあるんです。その中で、いろんな市の経済界だとか、自治体がいろんな支援をしています。小川市長には、ブレイブウォリアーズも長野に行ってしまったということの中で、ぜひ芸妓さんを観光大使として任命して、観光誘客に活躍していただきたいと思いますが、いかがでしょうか。 ○副議長(金井文彦君) 小川市長。          〔市長 小川修一君 登壇〕 ◎市長(小川修一君) 芸妓文化のこれからの展開についてのお尋ねと思いますが、私が改めて申し上げるまでもなく、芸妓さんの文化というものは非常に大切であり、次の世代につなげていっていかなければならないものだという認識であります。 その意味では、芸をしっかり身につけていただくための、例えば、三味線ですとか踊りとか、そういったものを基本的なところから学ぶ場所があるという、例えば芸妓学校のようなものが、他県にはこれから立ち上げをする、あるいはしているという話を聞いたこともあります。そういうような形で、もし、仮に市が支援するとしたら、そうした文化を向上させるという意味での支援の在り方になろうかと思います。 いわゆる観光大使として芸妓さんをという御提案ですけれども、また、ブレイブウォリアーズも引き合いに出されましたが、ターゲット層というものがありますので、どういった方にこの千曲市の観光PRをしたいかということになろうかと思いますので、また庁内で検討したいと思います。 あと、先ほど来、温泉の活性化という御質問もありますが、逆説的な言い方になるかもしれませんが、戸倉上山田温泉の活性化をするということで、温泉街をどうやって活性化させるかということだけで考えてしまうと、逆に視野が狭くなるといいますか、何を申し上げたいかといいますと、温泉だけ、千曲市だけで何とか観光をということではなくて、やはり今、広域で連携をしている時代ですので、日本遺産の関係でいえば上田ですとか、あるいはしなの鉄道の沿線で、富裕層の方あるいは外国人が多く訪れるのは軽井沢であったりとか、あるいは、善光寺平の精進落としの湯ですので、善光寺平、長野市といった広域での観光連携、今まで正直あまり力が入れ具合としては弱かったと認識していますので、今後、さらに長野県も含めて広域で滞在の拠点となる、ハブとなるのが戸倉上山田温泉だということで、観光局も、今、計画をしているところであります。温泉の活性化ということだけを考えるのではなくて、この地域全体の活性化の中で、戸倉上山田温泉に泊まっていただいてお金を使ってもらうのが一番理想的な在り方だと思います。そういったもう少し広い視野で考える中で、芸妓文化も含めて何とかPRをしつつ残していける方策を考えていきたいと思います。 ○副議長(金井文彦君) 宮下議員。          〔4番 宮下繁明君 質問席〕 ◆4番(宮下繁明君) 市長のお話のように広い視野で考えて、ぜひ盛り上げていっていただきたいなと思います。 次に行きます。 合併20年の検証をすべきではないか。 今年は、千曲市誕生20周年という記念すべき節目の年でありますけども、祝賀イベントがいろいろ計画をされておりますけども、現状がどうなのかという合併20年の検証をする必要があるのではないかなと考えます。 市長は、県下初の平成大合併について、どのような評価をしているのか、何ができ、何ができなかったのかという、その総括をお尋ねしたいと思います。 ○副議長(金井文彦君) 栗原企画政策部長。          〔企画政策部長 栗原 力君 登壇〕 ◎企画政策部長(栗原力君) 合併20年の検証をすべきではないかについてでございますが、平成15年の千曲市誕生時の基本計画である千曲市まちづくり計画、新市建設計画では、共生・交流・協働をまちづくりの基本理念に定め、第一次から第三次千曲市総合計画においても、この3つの基本理念を引き継ぎ、まちづくりを進めてきました。 また、それぞれの計画策定時においては、毎年実施している市民意識調査や行政評価を基に、計画の進捗や成果の検証を行い、検証結果を新たな計画の策定に生かしてきました。 この市民意識調査は、居住区域別の満足度・重要度・市政に対する要望について調査するもので、平成20年度から毎年実施し、その時々の市民ニーズの把握を行い、施策立案のための資料としてきました。このことから、合併後の20年間の検証については、総合計画や行政評価などにより、短期間での検証を重ねてきましたので、改めて、合併20年という長いスパンでの検証を行う必要はないと考えております。 ○副議長(金井文彦君) 宮下議員。          〔4番 宮下繁明君 質問席〕 ◆4番(宮下繁明君) いろいろ今まで検討をしてきたから検証が必要ないということではなくて、合併のときの思いが実現しているかどうかということをやっぱり検証すべきだと思います。 合併のときには、サービスは高く負担は低くというスローガンで夢を持って合併したわけでありますけども、合併20年を経て、現実を市民がどう評価しているのかということを把握しているのかお尋ねします。 ○副議長(金井文彦君) 栗原部長。          〔企画政策部長 栗原 力君 登壇〕 ◎企画政策部長(栗原力君) 20年間の間で何ができて、何ができていないのかという検証をすべきではないかということでございますが、確かにマイナス面で見ますと、20年間で少子高齢化は進みましたし、コロナの影響により経済が低迷してきました。その一方、プラス面で見ますと、千曲市は人口の社会増は7年連続しておりますし、合併特例債等によりインフラ整備等を進めてきました。 それで、特に何ができて、何ができていないのか、今、検証はしておりませんが、そのような実施計画を定め進めてきましたので、検証はこれができて、これができないということをやってはきました。それで、その結果についてはまだ出してございませんが、実施計画上で定めてやってきまして、KPIも総合計画でも定めてやってきているんですけども、新幹線はできなかったのですが、それ以外には特にこれができなかったというものはないと思います。 今後も、先ほども申し上げましたが、住民意識調査や行政評価、実施計画等によりPDCAを回しながら、よりよい千曲市を築いていきたいと思っております。 ○副議長(金井文彦君) 宮下議員。          〔4番 宮下繁明君 質問席〕 ◆4番(宮下繁明君) これはやっぱり市長にお聞きをしなくてはいけないと思うんですけれども、市民がどう思っているのかということをやっぱり検証してもらいたいということなんです。この機会に、市民の合併評価アンケートというのをぜひ実施していただきたいと思いますけども、市長いかがでしょうか。 ○副議長(金井文彦君) 小川市長。          〔市長 小川修一君 登壇〕 ◎市長(小川修一君) 合併20周年の記念事業で、祝賀ムードで、これは繰り返し申し上げますが、市民の皆さんの一体感の醸成と、シビックプライド、千曲市民でよかったと思えるような気持ちを持ってもらうためのそうした記念事業を計画して実施しているわけです。20周年ということで、今までの20年を振り返って、サービスが向上したかとか、市民の皆さんがどのように思っているかということは、検証というと、ここが足りない、あれが足りないということが課題があるとすれば、それに対して課題解決に取り組んでいかなければなりませんが、その検証の方法については、また庁内で検討させていただいて、合併20年を振り返ってのアンケートという形よりは、各課の個別的な施策の中で、足りないと思えるところで改めて確認をしてみたりとか、いろいろやり方があるかもしれませんので、少し研究をさせてください。 合併20周年に合わせてアンケートをするということでは今は考えておりませんが、いい節目ですので、節目の中で各施策の進み具合ですとか、足りないものがないかとかということは常にチェックしていきたいと思います。 ○副議長(金井文彦君) 宮下議員。          〔4番 宮下繁明君 質問席〕 ◆4番(宮下繁明君) 20周年でお忙しいと思いますけど、ぜひその検証をできるようにお願いしたいと思います。 次に行きます。 文化伝承創造都市の実現に向けて。 学芸員の採用については進めているのか、今年度の採用予定はどうなっているのかお尋ねします。 ○副議長(金井文彦君) 北澤総務部長。          〔総務部長 北澤武彦君 登壇〕 ◎総務部長(北澤武彦君) 学芸員の採用については進めているのか、今年度の採用予定はどうなっているのかについてでありますが、12月議会、3月議会で答弁したとおり、市の文化振興・文化財保護のため、学芸員等担当職員が必要であることは承知しております。新規採用に限らず、職員の中に学芸員の資格を有する職員がいることから、今年度の人事異動で、学芸員の資格を有する職員を担当部署へ追加配置をいたしました。 なお、現在、学芸員として業務に携わっている職員数は、会計年度任用職員を含め8名です。県内類似団体と比較しますと、塩尻市が2名、茅野市が8名という状況です。 今年度の採用予定はありませんが、今後、限られた職員数の中で、学芸員の必要性を検証するとともに、担当職員の適正配置に努めてまいります。 ○副議長(金井文彦君) 宮下議員。          〔4番 宮下繁明君 質問席〕 ◆4番(宮下繁明君) 今年度、採用予定がないということでありますけども、3月議会のときには、担当部長が毎年1人くらいはというお話を頂きました。現在の文化財センターの状況というのは本当に厳しいと思うんです。文化財、具体的には土器類がもう収納庫がいっぱいだと、あと、古文書の整理がついていないというような状況だと思いますけども、吉池部長、今の状況というのはいかがか、お尋ねしたいと思います。 ○副議長(金井文彦君) 吉池文化創造担当部長。          〔文化創造担当部長 吉池光裕君 登壇〕 ◎文化創造担当部長(吉池光裕君) 学芸員の採用についての関連質問ということでございますけれども、3月議会のときに、前部長のほうから、採用計画について1年に1名はというような答弁を申し上げたと思いますけれども、今時点で私のほうで具体的な人数はこの場で申し上げるわけにはいきませんので、御承知頂きたいと思います。 市の将来像、文化伝承創造都市・千曲を実現するために、総合計画では7つの基本目標と31の達成方針を定めておるところでございます。基本目標の中の一つであります歴史文化の伝承と新たな文化を創造するまちづくりを進めるため、特に文化財の保護を活用していく上で、学芸員、それから埋蔵文化財専門職員といった専門性の高い職員は必要となると考えているところでございます。 市の組織全体を考えますと、今後、スリムで効率的な行政運営を推進していくことは必要なこととは認識しておりますけれども、文化財保護活用を担当する部署の長といたしましては、計画的な職員採用、それからまた、事業量、事業内容に応じた人員配置は必要であると考えているところでございます。 ○副議長(金井文彦君) 宮下議員。          〔4番 宮下繁明君 質問席〕 ◆4番(宮下繁明君) どう考えても学芸員が少ないと私も認識していますので、ぜひ適正配置に努めるというお話ですけど、配置をしていただきたいなと思います。 次に行きます。 今年は、小学校の教科書の採択、来年度は4年に1度の中学校の教科書の採択の年であります。教科書の採択はどのような選考過程で行われているのか、また、採択の基準はどのようになっているのか、教科書ごとの中身の比較表はできているのかお尋ねします。 ○副議長(金井文彦君) 小松教育長。          〔教育長 小松信美君 登壇〕 ◎教育長(小松信美君) 小学校・中学校の教科書の採択について、どのような選考過程で決定されているのかという御質問でございます。 今年度は、先ほど議員御指摘のように、令和6年度から使用する小学校教科書の採択年度となっております。 教科書の採択方法ですが、更埴地区、これは千曲市と坂城町、両自治体の地域でございますが、更埴地区小中学校教科用図書採択研究協議会設置要綱に基づき、協議会及び調査研究会を設置し、教科書採択のために必要な調査研究を行います。 調査研究会では、長野県教育委員会が作成する教科書採択基準並びに選定に必要な資料を参考にして調査研究を行い、適当と認められる教科書を種目ごとに選び、これらの調査資料を協議会に提出します。協議会では、調査研究会から提出された調査資料に基づき、教科書を種目ごとに1種選び、教育委員会に報告します。この報告を受けて、教育委員会では学校で使用する教科書を採択するという一連の流れになっております。 次に、採択基準はどのようになっているのか、また、教科書ごとの中身の比較表はできているのかということでございますが、長野県教育委員会が作成する採択基準に基づき評価を行います。 なお、今回の採択基準は、8月31日以降に長野県教育委員会のホームページにて公表となりますので、現段階では採択前ですので、この場での公表は控えさせていただきたいと思いますので、何とぞ御理解頂きたいと思います。 比較表につきましては、評価基準に基づき、調査委員会が教科書ごとに内容を評価した比較表を作成します。したがいまして、比較表というのはございます。その作成した比較表を基に比較表を作成し、その比較表を協議会に報告をします。そのようなことで比較表を利用しております。 ○副議長(金井文彦君) 宮下議員。          〔4番 宮下繁明君 質問席〕 ◆4番(宮下繁明君) 教科書は、児童また生徒の勉強の大事なものであります。ぜひ、教育基本法、そして学習指導要領の趣旨に則った採択をしていただきたいと思います。 続きまして、文化伝承創造都市の実現に向けて、千曲市版の副読本を作ってはどうかということであります。以前、上山田小学校で、「上山田の風土」という副読本を作りました。非常にすばらしい内容だと私も思っております。小松先生のおじいさんが18年間教鞭を執られた上山田小学校が、本当にそういうことで愛校心があって、郷土のことを非常に勉強しておりました。学校教育の場で、千曲市版の副読本を作って活用するのが必要と思いますがいかがでしょうか。 ○副議長(金井文彦君) 小松教育長。          〔教育長 小松信美君 登壇〕 ◎教育長(小松信美君) 「上山田の風土」の千曲市版を作成し、学校教育の場で活用していくことが必要と考えるがということでございます。 御指摘の「上山田の風土」、この副読本は、昭和62年に上山田小学校110周年記念として、当時の教職員全員が執筆分担をし発刊されたものと認識しております。大変すばらしい副読本だなと思っております。人物編と資料編があり、上山田の自然、歴史、民族、人物等にわたって執筆されており、大変立派な資料集であると思っております。 議員がここで紹介していただき、私個人としても大変うれしく思っております。 現在、小学校では社会科の資料として、3年生は更埴教育会が編纂した「ふるさときょうど」、4年生では信濃教育会が編纂した「のびゆく郷土」などを活用しているとともに、ふるさと学習では、それぞれの学校の記念誌や地域の歴史資料、千曲市文化財保存活用地域計画、あるいはインターネットの検索サイト等を活用して学習しております。 御提案のような資料集を編纂するとなりますと、各分野から専門の知識を持った方々に集まっていただき、ある程度の年月と費用をかけて編纂しなければなりません。この「上山田の風土」を編纂するには、多分3年半ぐらいかけて全職員が執筆分担をしておりました。そのようなことを聞いております。それで、やはりこれらの千曲版を作るとなりますと、それなりの年月、人員は必要ではありますが、この千曲市版の副読本、郷土史作成の意義、必要性、有用性は十分感じているところでございます。 学校と連携しながら、既存の使用している貴重な資料とともに、それらを活用しながら、個に応じた探究学習を支援していく中で、今後、研究してまいりたいと思っております。 ○副議長(金井文彦君) 宮下議員。          〔4番 宮下繁明君 質問席〕 ◆4番(宮下繁明君) ぜひ研究して、実現に向けて努力していただきたいと思います。 次に行きます。 旧更埴庁舎の活用について。 旧更埴庁舎の詳細な解体費用は幾らになったのか、また、耐震工事と改修工事費が解体費用の総額を下回る場合には保存活用を検討すべきではないかお尋ねします。 ○副議長(金井文彦君) 北澤総務部長。          〔総務部長 北澤武彦君 登壇〕 ◎総務部長(北澤武彦君) 旧更埴庁舎の詳細な解体費用は幾らかについてでありますが、詳細な解体費用につきましては、入札前でありますので具体的な金額は申し上げることはできませんが、工事管理費、業務委託料を含んだ予算額で申し上げますと、令和5年度の当初予算で3億円、令和6年度の債務負担行為で2億3,000万円の合計5億3,000万円を見込んでおりましたが、実施設計が進む中で、アスベストの処理費用や付随する労務費用等が増額となることが設計業者から報告され判明したため、本議会に上程している一般会計補正予算(第2号)で1億1,000万円の債務負担行為の増額をお願いし、お認めを頂ければ、令和5年、6年度で合計6億4,000万円の予算額となります。 耐震工事と改修工事費が解体費用の総額を下回る場合、保存活用を検討すべきではないかについてでございますが、旧更埴庁舎の保存に係る耐震改修工事費用と改修工事費の詳細な工事費用を算出しておりませんので比較することができませんが、耐震改修工事と耐震工事を実施するには、アスベスト除去工事が必要となり、アスベスト対策費用だけで直接工事費の概算で6,000万円が必要になります。 さらに、施設を維持管理していくためには、光熱水費、清掃、施設の点検、人件費等、様々な経常経費が後年度にわたり発生し、市民の皆様に御負担を頂くことにもなります。また、公共施設等総合管理計画にも逆行することから、保存活用をすることについては考えておりません。 ○副議長(金井文彦君) 宮下議員。          〔4番 宮下繁明君 質問席〕 ◆4番(宮下繁明君) 解体工事が1億1,000万円以上増えたということでありますけども、前回、建築士会の提案によりますと、保存するのに、費用は2億円から3億円あればできるというようなお話だったんです。ぜひ一度、詳細な説明を聞いていただいて、検討していただきたいなと思います。これに対して、小川市長、いかがでしょうか。 ○副議長(金井文彦君) 小川市長。          〔市長 小川修一君 登壇〕 ◎市長(小川修一君) この件につきましては、3月の議会で請願も不採択になったという経過もあり、予算もお認めいただいておりますので、予定どおり進めるという考えであります。 ○副議長(金井文彦君) 宮下議員。          〔4番 宮下繁明君 質問席〕 ◆4番(宮下繁明君) 予算どおりに事が進まないというような状況の中で、解体費用も増えております。ぜひ、もう一度御検討いただきたいなと思います。 次に行きます。 総合運動公園構想について。 戸倉体育館は3月議会で、耐震工事を行った後、国民スポーツ大会の終了後も活用するというお話でしたが、そのままでよろしいのか、解体するのかをお尋ねします。 総合運動公園は、物理的にも財源的にも一気に整備することはできません。市民球場の建設、新体育館の建設を先行する考えはないのかをお尋ねします。 ○副議長(金井文彦君) 小岩教育部長。          〔教育部長 小岩成夫君 登壇〕 ◎教育部長(小岩成夫君) 1点目の、戸倉体育館は耐震工事を行い、国民スポーツ大会の終了後も活用するのか、それとも解体するのかでございますが、体育施設としての安全性、利便性の向上を基本に、地域住民のスポーツの場として、また、災害時には避難所としての活用を念頭に耐震化の工事を実施し、長寿命化を図ることとしております。 財源は、緊急防災減災事業により措置をしております。国民スポーツ大会終了後も、一定期間は引き続き活用、利用してまいります。 2点目でございます。 2点目、市民球場の建設、新体育館の建設を先行する考えはないのかでございますが、令和5年3月に基本構想をまとめておりますことから、現在はこれを具現化していくために、基本計画の発注のための準備や民間活力導入に向けた民間の事業者とのサンディングを行っているところでございます。 野球場の建設に寄せられます御要望については、十分承知をしているところでございます。今後の基本計画策定によりまして、整備施設の詳細、施設の規模や配置を定めて、野球場、体育館の整備順序なども併せて検討してまいります。 ○副議長(金井文彦君) 宮下議員。          〔4番 宮下繁明君 質問席〕 ◆4番(宮下繁明君) これについては、特別委員会から提言も出ますので、もう一度検討していただきたいなと思います。 次に行きます。「ポリネコ!CHIKUMA」について。 先ほどもお話がありましたけれども、「ポリネコ!CHIKUMA」が、参加者が315人と非常に少ない、その理由はどのように考えているのか、市職員、消防団員の登録者数はそれぞれ何名か、どのような意見があったのか、具体的な提言があったのかをお尋ねします。 また、政策はどのような政策に反映されたのかをお尋ねします。 ○副議長(金井文彦君) 北澤総務部長。          〔総務部長 北澤武彦君 登壇〕 ◎総務部長(北澤武彦君) 「ポリネコ!CHIKUMA」についての1点目、参加登録者数が少ない理由はどのように考えるかでありますが、昨年の10月市報では、運用開始を周知する特集を掲載いたしました。それ以外では、市ホームページ、各種SNS、有線放送、市公式ユーチューブチャンネルでも情報発信をいたしましたが、昨日の川嶋議員の質問にもありましたとおり、3月末現在で登録者数が315名でありました。 今後、市民の皆様が当事者意識を持てるようなテーマを設定し、また、地域や学校等に直接出向き、対面による登録及び回答依頼などを実施してまいります。 また、昨日の川嶋議員の質問の中で、1,500人の登録を目指すと発言しましたが、これはあくまで最低でもという意味であります。1人でも多くの登録を目指してまいります。 市職員、消防団の登録者数はそれぞれ何名かでありますが、現在、市職員は473名のうち90名、消防団員は639名のうち137名、いずれも、約20%の登録者数でありました。 なお、消防団に対しましては、先月の分団長会議で、参加登録を改めて依頼しております。 また、市職員については、昨日、川嶋議員の質問に答弁したような事情もございますが、登録については呼びかけてまいりたいと思います。 次に、どのような意見があったか、具体的な提言はあったか、政策にはどのように反映されたかであります。 先に議員各位にお送りいたしました成果報告、提言書及び市報6月号特集でお示しした内容のとおりであります。少ない登録者数ではありましたが、普段、余り意見を聞く機会の少ない市民の皆様、特に消防団や中学生からの意見を聞くことができました。 具体的には、千曲市でもデジタル化したツールにおいて住民参画の活動がされてきた、期待している。非常に有効なツールである。また、興味深い取組で、子供たちの市政を考えるきっかけにしたい。また、消防団からは、新規団員の確保、ポンプ操法、自衛消防団との統合の検討、ボートの救出方法やチェーンソーの使用方法の習得などの意見、提言がありました。 中学生からは、約9割以上の生徒から、これからのDX、デジタル社会において、「ポリネコ!CHIKUMA」のようなシステムは必要と回答をいただき、励みとなりました。 さらに、学習しながら防災について回答することができた。普通のアンケートと違って役に立った。自助というものが理解できた等々、一部ではありますが、上記の意見、提言などは、現在、市政反映に向けて、担当課と情報を共有しているところでございます。 昨年度が初年度でもあり、トライ・アンド・エラーの積み重ねによって、今年度の運用に関する知見を得ている段階です。 委託事業者からも、テーマごとに広報との連携、関係各課との連携に加え、学校、PTA、商工団体など、多くの市民の皆様と「ポリネコ!CHIKUMA」の展開を通じた関係を構築し、市民の皆様との双方向によるコミュニケーションをつくる必要があると提言をいただいております。 ○副議長(金井文彦君) 宮下議員。          〔4番 宮下繁明君 質問席〕 ◆4番(宮下繁明君) 昨日、部長が1,500名の参加者を目標にすると言われたところだったのですが、成果報告書の中には、2023年、1万3,460名、市職員は375名と書かれているんですけど、これが正しいのでしょうか、どちらでしょうか。 ○副議長(金井文彦君) 北澤部長。          〔総務部長 北澤武彦君 登壇〕 ◎総務部長(北澤武彦君) 報告書の数字をしっかり把握していないんですけれども、より多い登録を目指していくことには変わりございません。 ○副議長(金井文彦君) 小川市長。          〔市長 小川修一君 登壇〕 ◎市長(小川修一君) 議員御指摘の成果報告書のところが目標であります。ただ短期的な目標として、当面1,500人あれば、統計としてはかなり精度が高くなるということですので、それを目指すという意味であります。 ○副議長(金井文彦君) 宮下議員。          〔4番 宮下繁明君 質問席〕 ◆4番(宮下繁明君) ポリネコの新しいツールに挑戦するということは非常にいいことだと思うんですけれども、なかなか参加者が増えないというのは現実なので、今後どのように活用するのか考えていただきたいたいなと思います。 最後、大項目6に行きます。 屋代開発についての情報公開について。 屋代開発については情報公開が不足している。公開ができない内容なのかをお尋ねします。 また、市民の理解を得るためには、長工とのやり取りを開示すべきだと思うがどうか。また、屋代開発についての企画政策会議の内容はどのようなものだったのかをお尋ねします。 ○副議長(金井文彦君) 青木地域開発推進担当部長。          〔地域開発推進担当部長 青木猛治君 登壇〕 ◎地域開発推進担当部長(青木猛治君) 屋代開発については情報公開が不足している、公開ができない内容なのか、市民の理解を得るためにも、長工とのやり取りを開示すべきだと思うのかどうか、企画政策会議の内容はどのようなものだったのかについてお尋ねをいただきました。 屋代地区の開発事業につきましては、これまで、「屋代地区開発のいま」と題したチラシの全戸配布やホームページ等を通じ、市民の皆様への情報発信に努めてまいりました。 屋代地区開発事業を手がける株式会社長工と市が懇談した内容については、開示することにより相手方の利益を害するおそれがあることから、なかなか全てを公開することができないことに御理解をいただきたいと思っております。 また、屋代地区開発事業に係る公共関与等に関する企画政策会議の協議内容につきましても、必ずしも最終的な見解や熟慮した上での発言だけでなく、断片的な考えや、敢えて行った問題提起なども含まれております。 このような段階での発言内容を開示することは、率直な意見の交換が損なわれるおそれがあることから、公開することができないと考えておりますので、御理解をお願いしたいと思います。 いずれにいたしましても、基本的な姿勢として議会の皆様の御理解をいただきながら、事業を進めてまいる所存でございますので、何とぞ御理解を賜るようお願い申し上げます。 ○副議長(金井文彦君) 宮下議員。          〔4番 宮下繁明君 質問席〕 ◆4番(宮下繁明君) 私は、小川市長の政治姿勢というのは、基本的には民間感覚、市民感覚を大事にする。市民に対しては、途中経過や問題点などの情報公開がない、最後の最後になって結果を市民に知らせるだけでは、市民の理解と信頼を得ることができないということで、市民のための行政をしなくてはいけないということを、常々おっしゃっているわけであります。そんな中で、市民の理解を得て進めるためにも、情報公開というのをしっかりやるべきだと思います。 私は市長が情報公開をしたいと思っているのですけど、担当の方が忖度しているのではないかと思っているのです。やはり、市長の基本姿勢である情報公開というのを、ぜひ進めていただきたいと思いますが、市長、その辺はいかがでしょうか。 ○副議長(金井文彦君) 小川市長。          〔市長 小川修一君 登壇〕 ◎市長(小川修一君) 基本的には、宮下議員、御指摘のとおりの思いでありますけれども、先ほど部長より答弁いたしました点につきましては、会議の内容を全て公開ということになると、例えば会議に参加している人も萎縮をして、公開をおそれて伸び伸び自由闊達な議論ができないことは否定できないと思います。 また、民間企業の特定の企業名ですとか、様々な情報がある中での公開というのは、なじまない部分もありますので、公開が可能な範囲では当然できるだけ公開するように努めたいという思いであります。その辺りにつきましては、私も部下にはしっかり指導はしておりまして、職員も理解しているものという認識であります。 ○副議長(金井文彦君) 宮下議員。          〔4番 宮下繁明君 質問席〕 ◆4番(宮下繁明君) 市民が理解できるように、ぜひ情報公開を進めていただきたいと思います。 ○副議長(金井文彦君) ここで午後2時55分まで休憩いたします。                             午後2時45分 休憩---------------------------------------午後2時55分 開議 ○議長(小玉新市君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 続いて、1番、林 慶太郎議員。          〔1番 林 慶太郎君 質問席〕 ◆1番(林慶太郎君) 議席番号1番、自由政策研究会、林 慶太郎でございます。一般質問2日目、最後の一般質問をさせていただきたいと思います。 早速、通告にしたがいまして質問に入らさせていただきます。 大項目1、千曲市の公共温泉施設について。 千曲市内に、現在5つございます公共の温泉入浴施設につきまして質問をさせていただきます。 これまでは4施設でございましたが、昨年度より、予熱利用の施設も含めまして5施設となりました公共の温泉入浴施設でございますが、まずは小項目の1といたしまして、再開の見通しは。 この5施設のうちの1つの施設、佐野川温泉竹林の湯でございますが、令和4年12月25日より現在まで、休館となってございます。通告の時点では、つるの湯も休館をしておりましたが、こちらは今週6月の13日に無事に再開がされました。 竹林の湯に関しましては、3月定例会におきまして荻原議員の質問にもございましたが、全国ニュースにもなりました、こちらの当施設の休館につきまして、現在の状況、そして再開の見通しは現状どうなっているのでしょうか、はじめにお伺いいたします。 ○議長(小玉新市君) 坂口市民環境部長。          〔市民環境部長 坂口和志君 登壇〕 ◎市民環境部長(坂口和志君) 千曲市の公共温泉施設について、再開の見通しについてでございますが、現在、市営の入浴施設4施設と、予熱利用施設1施設のうち、佐野川温泉竹林の湯につきましては昨年12月25日より、多世代健康交流プラザつるの湯につきましては、今、議員さんが言われたとおり休館しておりましたけれども、こちらは再開しております。 それで、それぞれ臨時休業をしておったところでございますけれども、施設御利用の皆様には、大変御迷惑をおかけしましたこと、ここでおわび申し上げます。失礼いたしました。 佐野川温泉竹林の湯の休館の原因につきましては、揚湯量が井戸掘削時に比べ減少していることや、浴槽からの湯漏れにより熱源に回収するシステムが正常に作動しないことが原因であります。 施設休館後、源泉井戸の分析、解析を行い、現在の揚湯量において施設運営に図るよう、浴槽の湯漏れの補修や施設の運営方法の見直し等を行い、7月末の営業再開を目指しております。 ○議長(小玉新市君) 林議員。          〔1番 林 慶太郎君 質問席〕 ◆1番(林慶太郎君) ホームページには7月の下旬頃ということで掲載があったかと認識しておりますが、再開に向けて、いち早く再開できるように進めていただいていると思います。 その中で、こちらも3月の定例会の荻原議員の質問にもございました。再開をいち早く行うに当たって、今回、この竹林の湯に関しましては、湯量が少ないということや、また温度が低いといった、これは当初からの課題ではございますけれども、その中で3月の定例会の答弁の中に、将来的にはという話ですが、水道水などによる加水が必要ということも想定していくということがございました。 7月末の再開に向けてなのか、将来なのかというところがございますが、そちらの答弁にございました加水という点におきましては、例えば、今の7月末までの再開においてこれが必要となってくるのか、それともまだ先々、将来的に見て、これが必要となってくるのか、そちらについてもし分かりましたら御答弁をいただけたらと思います。 ○議長(小玉新市君) 坂口部長。          〔市民環境部長 坂口和志君 登壇〕 ◎市民環境部長(坂口和志君) 加水についての再質問でございます。 加水につきまして、いろいろ検討してございますけれども、この7月末に営業を開始するときには、まだ加水を要するとはしておりません。 ○議長(小玉新市君) 林議員。          〔1番 林 慶太郎君 質問席〕 ◆1番(林慶太郎君) まずは、今回の再開に当たっては、加水は行われないということで承知いたしました。 では、この後の関連もございますので、次に移らせていただきます。 小項目2、財政負担について。 公共のこの温泉施設、入浴施設の財政の負担についてになりますが、まずはじめに、5月の先般の臨時会におきましては、エネルギー高騰などへの対策といたしまして、各施設合わせまして2,000万円。本定例会におきましては、物価高騰への経営補填、もしくは先ほどの光熱でしたりですが、こちらは白鳥園に対しまして3,451万円。 内訳といたしましては、光熱費給湯による電気料補填等で1,600万円、コロナ禍による機会損失による補填で1,851万円という補正が本定例会の補正予算で上がっているものです。昨今の厳しい社会情勢の中で、温泉施設管理運営費におきまして、今、令和5年度の補正を申し上げておりますが、昨年度におきましてもコロナ禍に関係するものですが、当時の4施設への継続支援金、白鳥園におかれましては、9月に追加の支援が1,213万5,000円というものもありまして、補正が続いております。 また、従来の課題といたしまして、令和5年度公共施設個別施設計画においても記載がございますが、施設の老朽化に伴う大規模修繕が多いということから修繕費が大きくなることが課題として挙げられております。 簡単に申し上げますと、令和5年度の個別施設計画でございますが、令和3年度から令和12年度までの想定といたしまして、4つの施設になりますけれども、つるの湯が99万円、健康プラザ190万3,000円、竹林の湯5,024万9,000円、白鳥園4,427万円という形で、修繕費が、令和12年度まで必要となってくるということが上げられております。 今ほど申し上げましたとおり、それぞれの施設におきまして抱える課題でしたり、実際、財政負担の数字は異なりますけれども、総じて財政負担は昨今の社会情勢があるとはいえど、増加しているということは否めません。こうした中での財政負担に対する対応、そして対策をお伺いいたします。 ○議長(小玉新市君) 坂口市民環境部長。          〔市民環境部長 坂口和志君 登壇〕 ◎市民環境部長(坂口和志君) 財政負担についてでございます。 議員、御指摘のとおり、温泉施設管理運営事業費は年々増加しております。こちらにつきましては、施設の老朽化による施設整備費、また、コロナ禍による減収及び昨今の物価高騰により、入浴施設の経営は厳しい状況に陥っていり、指定管理者に対する支援金や補填、市の財政負担は増加しております。 対応及び対策についてでございますけれども、各施設における社会情勢の動向や市民ニーズの変化を分析し、入館者数の増加を図るような取組を、指定管理者と協力し実施していきます。 また、施設利用者の安全確保を最優先に計画的に施設整備し、経営安定が図れるように対応してまいりたいと考えております。 ○議長(小玉新市君) 林議員。          〔1番 林 慶太郎君 質問席〕 ◆1番(林慶太郎君) 指定管理者と協力してニーズ変化等対応、情勢の動向について対応していくということで、財政負担に対する対応と対策を、今、御答弁をいただきました。 こちらの指定管理者と協力しというところ、後ほどの質問におきまして、今後の在り方に当たってまいりますので、このまま次の質問に移る中で、改めて質問させていただきたいと思います。 小項目3、公益性について。 本市は今年で開湯130周年を迎える戸倉温泉、120周年を迎える上山田温泉と、民間における温泉施設が大変豊富でございます。 こうした地域事情というものを鑑みますと、本市における公共の温泉施設という存在について、公益性という観点からどう考えていくのか、いかがなものかというところを少し考えたいと思います。 公益性に関して、簡単に2点、観点を申し上げますと、1つは、より多くの市民が生活をしていく上で絶対に必要であるものということ。そして、行政でなければできない、公共という意味でです。唯一の実施主体であること。こうした2点の観点から公益性というものを考えられると思いますが、この温泉施設、入浴施設というものは、この公益性における2つの観点から見ますと、私の考えにはなってしまいますが、どれほど高い位置にあるものか、公益性が高いと考えていいのかというところが考えられます。 もちろん、公共の福祉としまして、市民の皆さんの健康を増進していく意味合いもあるかとは思いますけれども、本市におきましては、先ほど申し上げたとおり、決して温泉施設が全く市内に無いというわけではございません。むしろ、多くの民間施設というものが充実しております。 これは、公益性に対していかがなものかというところだけでなく、民業の圧迫といった側面に関しても懸念されるのではないかと考えておりますけれども、公共で温泉の施設を行っていくということ、そして、そこに民間の温泉施設があるということに関して、民業圧迫の側面はないように、どのように差別化等を行っていくのか、行われているのか、そちらに関しましてお伺いしたいと思います。 ○議長(小玉新市君) 坂口市民環境部長。          〔市民環境部長 坂口和志君 登壇〕 ◎市民環境部長(坂口和志君) 公益性についてでありますが、公共による入浴施設は、多くの人々に入浴の機会を提供し、地域の触れ合いの場として重要な役割を担っています。高齢者等が気軽に利用できる施設である、また、地域コミュニティーの核となる施設としての役割が期待されております。民間施設より低料金、また無料で入浴ができ、広く市民の利益になる公益性があると認識しております。 民業圧迫の側面についてでございますが、入浴料金が民間事業より安い金額となっている状況もありますので、今後、入浴料の料金改定については検討してまいります。 ○議長(小玉新市君) 林議員。          〔1番 林 慶太郎君 質問席〕 ◆1番(林慶太郎君) 公益性について、今ほど公益性があると認識している。その理由といたしまして、広く市民の利益になるというところを御答弁いただきましたけれども、令和4年度の利用者割合、いわゆる公共の温泉施設の利用者割合です。5つといった中の予熱利用は資料ではありませんでしたので4つのものになりますけれども、つるの湯、竹林の湯、健康プラザ、そして白鳥園。そのうち白鳥園を除く3つにおきましては、利用者割合、いわゆる年齢層の割合です。そちらに関しては65歳以上、または障害者の方々でしたり、そういった方々が、およそ50%以上、つるの湯は69%、竹林の湯は59%、健康プラザは83%という数字になっております。 白鳥園は30%という数字になっておりますけれども、そして、64歳以下で成人をされている方々におかれましては、つるの湯が15%、竹林の湯が28%、健康プラザが11%、白鳥園は、数字が正確に資料にはなかったんですけれども、ほかの数字から逆算するに50%という数字になっております。 何を申し上げたいかといいますと、広く市民の利益になる、そして、先ほど私が申し上げた、より多くの市民が生活していく上で絶対に必要なもの、行政でなければできないという唯一の実施主体であることから、今ほどの年齢層で見ますと、65歳以下の方々が、4つあるうちの施設の中で、どれほどの割合で利用されているかというところです。 そして、先ほど申し上げました財政負担について、これは昨今の社会情勢等々ございますけれども、その中で考えてみるに、どれだけの多くの市民という観点から恩恵を受けているか、そして行政でなければできないというところは、先ほども申し上げましたが、民業で、これだけ民間での施設がある中でやっているというところを含めてどうなのか、それがいいのか悪いのかというよりは、現状の状態というのをどう認識して考えていくのか、私は、今、公益性について、いかがにお考えかということを申し上げました。 今の年齢層、利用者割合のところを含めまして、もう一度、御答弁をお願いいたします。 ○議長(小玉新市君) 坂口部長。          〔市民環境部長 坂口和志君 登壇〕 ◎市民環境部長(坂口和志君) 利用者割合が高齢者に高い、それが公益性につながるかどうかということで御質問だと考えております。市としましても、利用者の割合に高齢者が高いというのは認識しております。 ただ、それにつきましては、高齢者の方が気軽にこの入浴施設を利用していただきまして、コミュニティになっているという形にはなっておりますので公益性があると考えておりますが、先ほど言いました高齢者の割合が高いとなりますと、実際のところ入浴料が入ってこないという状況になっております。 これにつきましても、先ほど答弁したとおり、入浴料金につきましても改定を考えていきたいと考えております。 ○議長(小玉新市君) 林議員。          〔1番 林 慶太郎君 質問席〕 ◆1番(林慶太郎君) 私の中での、この利用割合、そして高齢者の方々というところでは、今ほど坂口部長がおっしゃっておりました利用料金が非常に大きいのではないかなと思うんです。金額それぞれ、通常であれば、つるの湯さんは350円、竹林の湯もです。健康プラザは200円、白鳥園は、公衆浴場としては別の形になりますので600円ですけれども、それでも65歳以上でしたりとか、先ほどの障害者の方々でしたり、割引等々、減免措置等を含めると、ほぼほぼ半額の料金でこちらの施設を利用することができる。 それが福祉でしたり、そういった面においては非常に重要であるのかもしれませんが、今ほどの料金改定というところを逆に考えれば、料金が上がってくれば、今までそこをメリットとして考えてきた方々の利用が減っていく。 要は、財政負担に関して、また苦しくなっていくということも考えられるのではないかとか、そういったところにも非常に難しい話にはなっていってしまうのですけれども、そう考えてくると、やはり公共でやっていくということと、それをどのように将来に向けて、これから先々に向けてこの現状を維持していくのか、その在り方を考える必要があるのではないかと考えております。 次につながりますので、そのまま次の質問に移りますけれども、小項目4、今後の在り方について。 財政負担、公益性などを踏まえまして、市としての公共の温泉施設をどうしていくのか。 個別施設計画におきましては、これらの施設、民間への譲渡を進めるというところも、文書の中には検討していきますという記載はございます。そちらの個別施設計画に記載のあるとおり、民間の譲渡を進めていくのか、もしくは収益増、財政負担を軽減するために、先ほどもお話しございましたけれども、そういった新たなサービスにしたり、ニーズに応える形というものを展開していくのか、その辺、いわゆる今後の公共の温泉施設の在り方をどのようにお考えか。 こちら、公共施設等総合管理計画の再編計画においても、中期に実施をしていくという記載がございました。中期と申し上げましても、2025年から2034年で、もう数年後には始まるわけです。そういった中で、やはり公共施設の総量縮減の対象にもなっているわけですので、その辺の今後の在り方というところを、どうお考えかお伺いしたいと思います。 ○議長(小玉新市君) 坂口市民環境部長。          〔市民環境部長 坂口和志君 登壇〕 ◎市民環境部長(坂口和志君) 今後の在り方についてでございます。新規利用者の掘り起こしができるよう、各施設の特性を生かした新しいサービスの展開や、創意工夫した広告宣伝等を行う等、まずは、利用者の拡大に努めてまいりたいと考えております。 将来的には、民間企業等への譲渡及び売却等の検討も必要であると認識しております。施設の経営状況及び経年劣化、損傷状況等だけではなく、各施設の成り立ちやこれまでの経過等の地域性も考慮し、慎重に検討してまいります。 ○議長(小玉新市君) 林議員。          〔1番 林 慶太郎君 質問席〕 ◆1番(林慶太郎君) 先ほどの各施設の成り立ちとありましたとおり、それぞれの施設において変わってくるのかなと思います。 例えば、一番真っ先に質問させていただきました竹林の湯に関しましても、造る当時の話、私があまり詳しくしゃべれるような知識があるわけでは、年齢的にもないのですけれども、やはり出来上がるに至って、先ほどの湯量でしたり温度の問題、当時の議会の中では、いわゆる民間の温泉施設であるところへの循環バスでしたり、そういったものを活用した移動手段を充実させていくほうがいいのではないか、そういった声もあったのかなと考えております。 そういったそれぞれの施設に合わせて今後の在り方というものを考えていくには、やはり、今からしっかり、それぞれの一つ一つの施設ごとの在り方を計画づけて行っていきまして、その中で民間の譲渡をいち早く進めていくでしたりとか、もしくはそれ以外の方向を考えていくのか、そこを、ぜひ、形として示していっていただきたい。 その中でも白鳥園の活用につきまして、これは総合運動公園の基本構想の中で、白鳥園エリアにつきまして、エリアコンセプトとして多世代が集い、交流し、心も体も温まる憩いの庭ということで、隣にございます多目的広場ゾーン。こちらの公園整備をはじめとして、現在の白鳥園のところがガーデンスパゾーン、もう一つに魅力創出ゾーンという形で整備方針、こちら整備計画の事業も打ち出されております。 その中で白鳥園におきましては、既存の施設の空間、設備、駐車場の機能を最大限に活用して、多目的広場の公園整備を行った上でですけれども、集客力向上を図るとございますが、具体的にどう進めていくのか。 整備計画のスケジュールを見ますと、令和8年度以降に白鳥園のガーデンスパゾーンに関しましては、市民、民間などのノウハウを活用した維持管理、運営とございます。 もう一個、気になるのが、先ほど、私は民間の譲渡、公共施設個別施設計画で譲渡を考えていくとありますが、これだけ総合運動公園の基本構想で進めていく中で、多目的広場ゾーンの公園を整備していくに伴い白鳥園を具体的に、どういう形で集客力向上を図っていくかもあるんですけれども、これは、要は民間に譲渡をしないで、そのまま現状の中で公園整備をして、そして、そこから集客力向上を図る何かを、先ほど申し上げた収益増を図る新たなサービスでしたり、そういうものを展開していくのか。それとも公園整備と総合運動公園の計画がありますけれども、将来的に民間譲渡を行っていくのか。どう白鳥園に関しては考えていらっしゃるのか、そちらをお聞きしたいと思います。 ○議長(小玉新市君) 坂口部長。          〔市民環境部長 坂口和志君 登壇〕 ◎市民環境部長(坂口和志君) 今後の白鳥園についてということでよろしいかと思いますけれども、よろしいですか。 こちらにつきましては、今現在の白鳥園の施設、令和5年度、今年から公園施設の整備をするということで、芝生公園を実際工事をする予定でございます。令和5年、令和6年度で工事をしまして、完成を予定してございます。 こちらにつきまして白鳥園の施設、それから公園を含めまして、市で、まずは管理をさせていただく。管理の仕方は、直営、それから指定管理もございますけれども、今現時点では指定管理の中で管理をしていただいて、やっていきたいと思っております。 ただ、先ほど言いました白鳥園だけでは集客が少ないということもございまして、公園の整備を含めまして集客をしていくと考えております。 集客の仕方につきましては、今後、指定管理者も含めまして、それから地域の方も含めまして検討してまいりたいと考えております。 ○議長(小玉新市君) 林議員。          〔1番 林 慶太郎君 質問席〕 ◆1番(林慶太郎君) 市の管理、直営か指定管理かどうか、そういったところはありますけれども、これからその中で公園の整備とともに行って、そして在り方、集客力の向上を図っていきたい。 ただ公園整備は、今年度にスピード感を持って行っていくということであれば、こちらの内容というものも、正直言うとスピード感を持って白鳥園についても、既に計画や方針を出していかなければ、同時並行で進めていくという意味では必要なのではないかということ。 それと、こちらも最後にもう一度確認です。民間の譲渡ではなく市の直営で進めていくというところで、認識として間違いないか、その2つをお伺いしたいと思います。 ○議長(小玉新市君) 坂口部長。          〔市民環境部長 坂口和志君 登壇〕
    ◎市民環境部長(坂口和志君) 令和8年度に向けて、市の考え方という形だと思います。 先ほど言いましたように、早急にやらなくてはいけないというようなお話がございますけれども、議員さんが言われたとおり、そのとおりだと思っております。令和8年度に向けて、今から検討していくと考えております。 また、先ほど言いました白鳥園につきましては、今現時点では譲渡等をする予定はございません。 ○議長(小玉新市君) 続いて、小川市長。          〔市長 小川修一君 登壇〕 ◎市長(小川修一君) 現在の白鳥園は平成の何年ですか、ちょっと私、今すぐに出てこないんですが、10年ほど前から、新しい白鳥園の在り方を市民のワークショップなどを開いて、プロデュース会議という名前だったと思いますが、そこで今の在り方を検討して、市民参加で今の形を決めていったという経緯であります。 そうした中で、多目的広場も含む新しい多世代が集う入浴施設ということで、今のモダンなスタイルで出来上がったという認識なんですが、そうした中で指定管理で行うということで、今、運営をしているわけです。 そして、その指定管理の期間が5年間で、私、令和2年11月に就任して、その直後ぐらいに指定管理者が決まって、そこから5年ですので、まだ期間が満了していないわけです。 そうした中で今後どうするかということは、これから考えていかなければならないところです。直営なのか指定管理なのか、あるいは、その総合運動公園構想と絡めて白鳥園をどうするかということで、場合によっては全く、その民間の譲渡の可能性がないとは断言はできないところであります。いずれにしても、まだ流動的であります。 ただ、今、間違いなく言えるのは、指定管理者の業者さんが一生懸命やっていただいていますので、その運営を妨げるようなことがないように、できるだけの支援をしていきたいということでありますので、まだ流動的でありますが、その辺り、御理解いただきたいと思います。 いずれにしても、もう多目的広場の整備を始めないことには、本来の白鳥園の機能が生かされないという認識でありますので、よろしくお願いします。 ○議長(小玉新市君) 林議員。          〔1番 林 慶太郎君 質問席〕 ◆1番(林慶太郎君) 10年前から在り方を、市民の皆様とともに話をされていく中で現在の計画がつくられているということで、まず、その計画をつくっていきまして、そこから、完成形の白鳥園のエリアとして動いていくというところだと思うんです。財政負担でも申し上げましたけれども、コロナ禍もございましたし、昨今の厳しい情勢がある中ではありますが、非常に厳しい時期も続いていて、その負担というものは、決してそこだけではないというところも踏まえた上で、ぜひとも、またスピード感を持って、総合運動公園基本構想も含めた白鳥エリアの整備、そして、それ以外の公共の温泉施設もそうです。ぜひ、在り方というものは、将来的なところを考えて、いかに持続可能な形でやっていけるかも、それぞれの各施設において、ぜひ形を示していただけたらなと、そのようにお願いいたします。 それでは、次に移らさせていただきます。 大項目2、転職なき移住の推進法。 転職なき移住、コロナ禍による影響でテレワークとして行って、地方で働く人が広がってまいりました。そういったテレワーク、そして転職なき移住に関するところで、デジタル田園都市国家構想交付金制度というものがございます。こちらの中に地方創生テレワーク型といたしまして、サテライトオフィス、いわゆる本社機能ではなくてテレワークを活用いたしまして、都心部から地方に移りまして、そして、そちらでテレワーク型、企業の中でのワークスペースを設けて行うサテライトオフィスの整備利用促進の制度というものがございます。 こちらの制度なんですけれども、施設が重要になってくるものなんです。サテライトオフィスでございますので、自治体やもしくは民間における施設の開設でしたり、それから既存の施設を拡充して利用すること、そこに大変豊富な支援金、そういったことを行うに当たっての支援金、タイプによって、補助率は2分の1でしたり4分の3と違うんですが、施設の整備、運営等には事業費として施設に最大9,000万円でしたり、利活用促進のほうでは団体に対して事業費最大1,200万円、既存のほうでも1,200万円の団体への事業費がございます。 そして、そこに、さらに企業、いわゆるサテライトオフィスを作りました、施設の中に入っていただく企業に対しましても、1社、最大100万円の進出支援金というものが制度としてございます。 このように、このサテライトオフィスという制度、またこの進出の支援に関するデジタル田園都市国家構想交付金制度の中には、非常に潤沢な支援があるのではないかなと考えます。 現在、千曲市でもございます空き店舗の対策、そしてサテライトオフィス内への企業の進出ということで企業の誘致、またテレワークということで、転職なき移住、いわゆる仕事を変えたり、こちらに本社の仕事を続けながら移住定住をしていただく移住定住の施策として、大変魅力のある取組ではないかなと、このサテライトオフィスに関して考えております。 ですので、ぜひともこの制度、支援交付金です。デジタル田園都市国家構想交付金制度を、ぜひとも活用して推進していくべきだと考えます。 転職なき移住を実現するサテライトオフィスの整備、利用促進を進めるべきと考えますが、いかがでございましょうか。市の考えをお伺いしたいと思います。 ○議長(小玉新市君) 洞田経済部長。          〔経済部長 洞田英樹君 登壇〕 ◎経済部長(洞田英樹君) 転職なき移住の推進法についてでございますが、ただいま、林議員に全ての説明をしていただいたので、またダブるところがあると思いますが説明いたします。 デジタル田園都市国家構想交付金のデジタル実装タイプ地方創生テレワーク型では、転職なき移住の実現と、地方へ新たな人の流れを創出するため、サテライトオフィスの整備、利用促進に取り組む自治体を支援することとしております。 議員御指摘の空き店舗対策、企業誘致、移住定住施策としてのサテライトオフィスの整備・利用促進は、市が取り組むべき3つの課題を解決に導く大きな一歩となり得ると考えております。 交付金の支援メニューの中には、民間が開設、運営するサテライトオフィス等の整備、支援及び運営支援のメニューもあることから、令和6年度に向けてサテライトオフィスの開設、運営を目指すやる気のある民間事業者に対して、支援メニューの周知や相談を行い、また開設を希望する事業者に対して、交付金の活用に必要な支援を積極的に行ってまいりたいと考えております。 ○議長(小玉新市君) 林議員。          〔1番 林 慶太郎君 質問席〕 ◆1番(林慶太郎君) 令和6年度に向けてということですので、大変ありがたい回答をいただいたかと思います。ぜひともこちら、求めている方々、民間に対してです。まずは、その施設の活用をいただけるように、空き店舗対策ということでお願いしたいということ、それと、先ほどの話題になっていました、私が質問しておりました、いわゆる公共の施設におきましても、こういったサテライトオフィスの推進があるということで、あくまで私が、ただ提案という形で言うわけですが、白鳥園といった大きな公共施設においても、こういったサテライトオフィスの推進というものが活用していけるのではないかと。 事例の中にも、福岡県の古賀市では、これは閉館になった市内の温泉旅館なんですけれども、快生館を活用いたしまして、インキュベーション施設としてサテライトオフィス、シェアオフィスの施設として整備している事例が、ホームページでしたり資料としてもございます。こうした形で公共施設においても、ぜひとも候補地として検討をしていけるのではないか。 先ほど申し上げました、それをどうするかというのは、もちろん御検討いただくことですけれども、白鳥園の活用の中でも、こういったことも一つの手法なのではないかなと、温泉施設のあるサテライトオフィスも、千曲市に沿った形でもいいのではないかと考えております。 あくまで提案でありますが、こちらに関しても、ぜひ御答弁いただけたらなと思います。 ○議長(小玉新市君) 坂口部長。          〔市民環境部長 坂口和志君 登壇〕 ◎市民環境部長(坂口和志君) 御提案いただきました白鳥園のサテライトオフィス、白鳥園に限らず、市の施設を活用したサテライトオフィスを活用させていただきまして、移住定住に促進できればと考えております。いろんなことを、庁内で検討させていただきながら、また、議員さんの御意見をお伺いしながらやらさせていただきたいと思っております。 ○議長(小玉新市君) 続きまして、小川市長。          〔市長 小川修一君 登壇〕 ◎市長(小川修一君) 今日の公共施設の御質問と、あと転職なき移住です。それとトータルした御質問の趣旨だと思っておりますが、やはり若い世代の方に、いかに千曲市に転入していただいて、働く場所を確保するかということなんですが、そういう意味では、林議員、御提案のサテライトオフィスというのは、極めて重要なものだという認識であります。 御提案の白鳥園の中でということですが、例えば、恐らくイメージされているのは、1階の部分の、今、空いている、利用がそれほど活発に利用されていない印象があるところのイメージなんだと思うんです。それも一つの御提案ではありますけれども、その白鳥園エリアをどうしていくかという、これからの総合運動公園構想ということもありますので、そうしたこと等を考えながら、御提案の一つとして、今日はお聞きさせていただいて、白鳥園に限らず、公共施設に限らず、どこかいい場所があって、オフィスワークに適するものがあれば、何とか整備をしていければと考えております。また、何かいい条件のところがありましたら、それこそ林さん、いろいろ御存じだと思いますので、またよろしくお願いします。 ○議長(小玉新市君) 林議員。          〔1番 林 慶太郎君 質問席〕 ◆1番(林慶太郎君) 市長に、今日の私の質問を総括していただいたような形になりましたけれども、いずれにしましても公共施設と、そして、今後の若い世代というお話をいただきましたけれども、サテライトオフィスも、今、千曲市ではワーケーション推進でしたり、コアワーキングスペースも増えている中で、やはり、このサテライトオフィスも推進していくということ、非常に大事ではないかなと思うこと、そして先ほどの温泉施設も、これからの将来世代に対してどう考えていくかを、ぜひとも併せて考えていただきたい。 先ほどの提案に関してはあくまで一案でございますので、ぜひとも、それぞれが相乗効果を持って、すばらしい形、将来に向けて持続可能な千曲市ができていければなと思います。 これで、私の質問を終わりとさせていただきます。 ○議長(小玉新市君) 以上で、本日の日程は終了いたしました。 これをもちまして、本日の会議を散会といたします。                             午後3時37分 散会---------------------------------------...